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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-07
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20230630BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230630BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20230630BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20230630BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20230630BHJP
   H10K 59/124 20230101ALI20230630BHJP
   H10K 59/65 20230101ALI20230630BHJP
【FI】
G09F9/302 C
G09F9/30 365
G09F9/30 338
H10K50/10
H10K59/121
H10K59/123
H10K59/124
H10K59/65
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533191
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021094383
(87)【国際公開番号】W WO2021244279
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】202010498518.8
(32)【優先日】2020-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】黄 耀
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ウェイ▼▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼ ▲躍▼
(72)【発明者】
【氏名】王 彬▲艷▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 国波
(72)【発明者】
【氏名】王 本▲蓮▼
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB07
3K107BB08
3K107CC43
3K107EE03
3K107EE07
3K107EE68
3K107FF15
3K107HH05
5C094AA51
5C094AA60
5C094BA27
5C094CA20
5C094DA13
5C094DB01
5C094DB04
5C094FA01
5C094FA02
5C094HA03
5C094HA08
(57)【要約】
表示パネル及び表示装置を提供する。表示パネルは、第1表示領域と、少なくとも第1表示領域の一側に位置する第2表示領域と、第1表示領域の画素ユニットの密度は第2表示領域の画素ユニットの密度未満であり、画素回路を含む複数の画素ユニットと、画素回路に第1電圧信号を提供するように構成される第1電源線と、を含み、第1電源線は複数の第1導線、複数の第2導線及び複数の第3導線を含み、第1導線は第2表示領域から第1表示領域に延伸し、複数の第2導線は第1表示領域に位置し、且つ隣接する第1導線の間に位置し、第2導線は第1方向に沿って延伸し、第3導線は第2方向に沿って延伸し、第1方向は第2方向と交差し、第3導線は第2表示領域から第1表示領域に延伸し、且つ隣接する第2導線は第1方向に沿って互いに間隔を空けており、第2導線は第3導線を介して第1導線に接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
第1表示領域と、
少なくとも前記第1表示領域の一側に位置する第2表示領域と、
前記第1表示領域及び前記第2表示領域に位置し、前記第1表示領域の画素ユニットの密度は前記第2表示領域の画素ユニットの密度未満であり、前記画素ユニットは画素回路を含む複数の画素ユニットと、
前記画素回路に第1電圧信号を提供するように構成される第1電源線と、を含み、
前記第1電源線は複数の第1導線、複数の第2導線及び複数の第3導線を含み、前記第1導線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸し、前記複数の第2導線は前記第1表示領域に位置し、且つ隣接する第1導線の間に位置し、前記第2導線は第1方向に沿って延伸し、前記第3導線は第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、前記第3導線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸し、
隣接する第2導線は前記第1方向に沿って互いに間隔を空けており、前記第2導線は前記第3導線を介して前記第1導線に接続される、表示パネル。
【請求項2】
前記複数の第2導線は前記第1方向に沿って順に配列されている、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記隣接する第2導線は直接に接続されていない、請求項1又は2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1導線の前記第1表示領域に位置する部分の前記第1方向における長さは前記第2導線の前記第1方向における長さよりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1導線は異なる層に位置する部分を含み、前記異なる層に位置する部分は絶縁層を貫通するビアを介して接続される、請求項1から4のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1電源線は前記第2方向に沿って延伸する第4導線をさらに含み、前記第2導線は前記第4導線を介して前記第1導線に接続され、前記第4導線の前記第2方向における長さは前記第3導線の前記第2方向における長さ以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項7】
隣接する第3導線の間に位置する複数の第4導線を含み、前記複数の第4導線は前記第2方向に沿って順に配列されており、隣接する第4導線は前記第2方向に互いに間隔を空けている、請求項1から6のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1導線の一部と前記第3導線は同一層に位置し、前記第4導線と前記第3導線は同一層に位置する、請求項6又は7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第1表示領域に位置する画素ユニットは複数の画素島を構成し、前記画素島は少なくとも隣接する2行に位置する2つの画素ユニットを含み、前記第1導線及び前記第2導線はそれぞれ前記隣接する2行に位置する2つの画素ユニットと重畳する、請求項1から8のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記画素ユニットは発光素子をさらに含み、前記画素回路は第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、前記第1トランジスタは前記第2トランジスタに接続され、前記第2トランジスタは前記発光素子に接続され、前記第1トランジスタは第1チャネルと第2チャネルとを含み、前記第1チャネルと前記第2チャネルは導電部を介して接続され、前記第2導線は接続アームをさらに含み、前記接続アームは前記画素島中の前記第2導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なり、前記第3方向は前記第1方向に垂直で、且つ前記第2方向に垂直である、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記接続アームの形状はC型を含む、請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第1導線はブランチを有し、前記ブランチは前記画素島中の前記第1導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と前記第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なる、請求項10又は11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第1方向は前記第2方向に垂直である、請求項1から12のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1電源線は第5導線をさらに含み、前記第5導線は前記第1方向に沿って延伸し、前記第2表示領域に位置し、隣接する第1導線の間に位置し、前記第5導線に隣接する第2導線と前記第1方向に沿って互いに間隔を空けている、請求項1から13のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記画素回路に初期化信号を提供するように構成される初期化信号線をさらに含み、前記第2導線は前記初期化信号線の一部で囲まれている、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記第1導線は第1部分と第2部分とを含み、前記第1導線の第1部分は前記第2導線と同一層に位置し、前記第1導線の第2部分は前記第2導線と同一層に位置せず、前記第1導線の前記第1部分は前記初期化信号線の一部で囲まれている、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第1導線の前記第1部分は前記第1方向に沿って延伸する第1サブ部と、前記第2方向に沿って延伸する第2サブ部とを有し、前記第2サブ部は前記第1方向に沿って延伸するブランチを有する、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記ブランチの前記第1方向における長さは前記第1サブ部の前記第1方向における長さ未満である、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記画素ユニットは発光素子をさらに含み、前記画素回路は第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、前記第1トランジスタは前記第2トランジスタに接続され、前記第2トランジスタは前記発光素子に接続され、前記第1トランジスタは第1チャネルと第2チャネルとを含み、前記第1チャネルと前記第2チャネルは導電部を介して接続され、前記ブランチは前記画素島中の前記第1導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と前記第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なり、前記第3方向は前記第1方向に垂直で、且つ前記第2方向に垂直である、請求項16から18のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記第2導線は接続アームをさらに含み、前記接続アームは前記画素島中の前記第2導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なる、請求項19に記載の表示パネル。
【請求項21】
ベース基板と、前記画素回路にデータ信号を提供するように構成されるデータ線とをさらに含み、前記データ線は第1データ線を含み、前記第1データ線は前記第1表示領域から前記第2表示領域に延伸し、前記第1データ線は前記第3導線の前記ベース基板上での正投影と部分的に重畳する、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項22】
前記第1データ線は第1部分と第2部分とを含み、前記第1データ線の前記第1部分は前記第3導線と部分的に重畳し、前記第1データ線の前記第2部分は前記第3導線と重畳せず、前記第1データ線の前記第1部分と前記第1データ線の前記第2部分はそれぞれ異なる層に位置する、請求項21に記載の表示パネル。
【請求項23】
隣接する画素島の間に光透過領域を有し、前記第1データ線の前記第1部分は隣接する画素島の間に位置する、請求項22に記載の表示パネル。
【請求項24】
2本の第1データ線を提供し、前記2本の第1データ線はそれぞれ隣接する2列の画素ユニットに接続され、前記2本の第1データ線は同一の第3導線の前記ベース基板上での正投影と部分的に重畳する、請求項21から23のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項25】
1行の画素ユニットに走査信号を提供するように構成されるゲート線をさらに含み、前記ゲート線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸する第1ゲート線を含み、前記光透過領域は2本の隣接する第1ゲート線及び2本の隣接する第1データ線で囲まれてなる、請求項21から24のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項26】
請求項1から25のいずれか一項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
すべての目的のために、本特許出願は2020年06月04日に提出した中国特許出願第202010498518.8号の優先権を主張し、ここで上記中国特許出願に開示されている全内容は引用により本願の一部として組み込まれている。
【0002】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
アンダースクリーンカメラの設計に基づいて、表示パネルは通常、高画素密度(Pixels Per Inch、PPI)領域及び低PPI領域を含み、しかしながら、一般的な表示パネルは低PPI領域の光透過率が低く、カメラの結像領域での表示効果の向上に不利である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示パネル及び表示装置に関する。
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施例は、第1表示領域と、少なくとも前記第1表示領域の一側に位置する第2表示領域と、前記第1表示領域及び前記第2表示領域に位置し、前記第1表示領域の画素ユニットの密度は前記第2表示領域の画素ユニットの密度未満であり、前記画素ユニットは画素回路を含む複数の画素ユニットと、前記画素回路に第1電圧信号を提供するように構成される第1電源線と、を含み、前記第1電源線は複数の第1導線、複数の第2導線及び複数の第3導線を含み、前記第1導線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸し、前記複数の第2導線は前記第1表示領域に位置し、且つ隣接する第1導線の間に位置し、前記第2導線は第1方向に沿って延伸し、前記第3導線は第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、前記第3導線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸し、隣接する第2導線は前記第1方向に沿って互いに間隔を空けており、前記第2導線は前記第3導線を介して前記第1導線に接続される表示パネルを提供する。
【0006】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記複数の第2導線は前記第1方向に沿って順に配列されている。
【0007】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記隣接する第2導線は直接に接続されていない。
【0008】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線の前記第1表示領域に位置する部分の前記第1方向における長さは前記第2導線の前記第1方向における長さよりも大きい。
【0009】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線は異なる層に位置する部分を含み、前記異なる層に位置する部分は絶縁層を貫通するビアを介して接続される。
【0010】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1電源線は前記第2方向に沿って延伸する第4導線をさらに含み、前記第2導線は前記第4導線を介して前記第1導線に接続され、前記第4導線の前記第2方向における長さは前記第3導線の前記第2方向における長さ以下である。
【0011】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、隣接する第3導線の間に位置する複数の第4導線を含み、前記複数の第4導線は前記第2方向に沿って順に配列されており、隣接する第4導線は前記第2方向に互いに間隔を空けている。
【0012】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線の一部と前記第3導線は同一層に位置し、前記第4導線と前記第3導線は同一層に位置する。
【0013】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1表示領域に位置する画素ユニットは複数の画素島を構成し、前記画素島は少なくとも隣接する2行に位置する2つの画素ユニットを含み、前記第1導線及び前記第2導線はそれぞれ前記隣接する2行に位置する2つの画素ユニットと重畳する。
【0014】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記画素ユニットは発光素子をさらに含み、前記画素回路は第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、前記第1トランジスタは前記第2トランジスタに接続され、前記第2トランジスタは前記発光素子に接続され、前記第1トランジスタは第1チャネルと第2チャネルとを含み、前記第1チャネルと前記第2チャネルは導電部を介して接続され、前記第2導線は接続アームをさらに含み、前記接続アームは前記画素島中の前記第2導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なり、前記第3方向は前記第1方向に垂直で、且つ前記第2方向に垂直である。
【0015】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記接続アームの形状はC型を含む。
【0016】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線はブランチを有し、前記ブランチは前記画素島中の前記第1導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と前記第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なる。
【0017】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1方向は前記第2方向に垂直である。
【0018】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1電源線は第5導線をさらに含み、前記第5導線は前記第1方向に沿って延伸し、前記第2表示領域に位置し、隣接する第1導線の間に位置し、前記第5導線に隣接する第2導線と前記第1方向に沿って互いに間隔を空けている。
【0019】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、表示パネルは、前記画素回路に初期化信号を提供するように構成される初期化信号線をさらに含み、前記第2導線は前記初期化信号線の一部で囲まれている。
【0020】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線は第1部分と第2部分とを含み、前記第1導線の第1部分は前記第2導線と同一層に位置し、前記第1導線の第2部分は前記第2導線と同一層に位置せず、前記第1導線の前記第1部分は前記初期化信号線の一部で囲まれている。
【0021】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1導線の前記第1部分は前記第1方向に沿って延伸する第1サブ部と、前記第2方向に沿って延伸する第2サブ部とを有し、前記第2サブ部は前記第1方向に沿って延伸するブランチを有する。
【0022】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記ブランチの前記第1方向における長さは前記第1サブ部の前記第1方向における長さ未満である。
【0023】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記画素ユニットは発光素子をさらに含み、前記画素回路は第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、前記第1トランジスタは前記第2トランジスタに接続され、前記第2トランジスタは前記発光素子に接続され、前記第1トランジスタは第1チャネルと第2チャネルとを含み、前記第1チャネルと前記第2チャネルは導電部を介して接続され、前記ブランチは前記画素島中の前記第1導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と前記第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なり、前記第3方向は前記第1方向に垂直で、且つ前記第2方向に垂直である。
【0024】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第2導線は接続アームをさらに含み、前記接続アームは前記画素島中の前記第2導線と重畳する1つの画素ユニットの前記導電部と第3方向に互いに間隔を空けており、且つ前記第3方向に部分的に重なる。
【0025】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、表示パネルは、ベース基板と、前記画素回路にデータ信号を提供するように構成されるデータ線とをさらに含み、前記データ線は第1データ線を含み、前記第1データ線は前記第1表示領域から前記第2表示領域に延伸し、前記第1データ線は前記第3導線の前記ベース基板上での正投影と部分的に重畳する。
【0026】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、前記第1データ線は第1部分と第2部分とを含み、前記第1データ線の前記第1部分は前記第3導線と部分的に重畳し、前記第1データ線の前記第2部分は前記第3導線と重畳せず、前記第1データ線の前記第1部分と前記第1データ線の前記第2部分はそれぞれ異なる層に位置する。
【0027】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、隣接する画素島の間に光透過領域を有し、前記第1データ線の前記第1部分は隣接する画素島の間に位置する。
【0028】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、2本の第1データ線を提供し、前記2本の第1データ線はそれぞれ隣接する2列の画素ユニットに接続され、前記2本の第1データ線は同一の第3導線の前記ベース基板上での正投影と部分的に重畳する。
【0029】
本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルによれば、表示パネルは、1行の画素ユニットに走査信号を提供するように構成されるゲート線をさらに含み、前記ゲート線は前記第2表示領域から前記第1表示領域に延伸する第1ゲート線を含み、前記光透過領域は2本の隣接する第1ゲート線及び2本の隣接する第1データ線で囲まれてなる。
【0030】
本開示のいくつかの実施例は、上記いずれかの表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。
【0031】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、以下に説明される図面は本開示のいくつかの実施例に関するものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1A図1Aは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図1B図1Bは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図1C図1Cは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図2図2は本開示の一実施例に係る表示パネルの第2表示領域の模式図である。
図3図3は本開示の一実施例に係る表示パネルの第1表示領域の模式図である。
図4図4は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素ユニット及び画素ユニットに信号を提供する信号線の模式図である。
図5図5は表示パネルの模式図である。
図6A図6Aは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図6B図6Bは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図6C図6Cは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図6D図6Dは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図6E図6Eは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図7A図7Aは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図7B図7Bは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。
図8図8は本開示の一実施例に係る表示パネルの画素回路の原理図である。
図9図9は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける半導体パターンの平面図である。
図10図10は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第1導電パターン層の平面図である。
図11図11は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第2導電パターン層の平面図である。
図12図12は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第1絶縁層の平面図である。
図13図13は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第3導電パターン層の平面図である。
図14図14は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第2絶縁層の平面図である。
図15図15は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素電極層の平面図である。
図16図16は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素定義層の平面図である。
図17図17は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて薄膜トランジスタを形成する活性層の模式図である。
図18図18は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第2導電パターン層及び第1絶縁層を形成した後の平面模式図である。
図19図19は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第3導電パターン層を形成した後の平面模式図である。
図20図20は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第2絶縁層を形成した後の平面模式図である。
図21図21は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて画素電極層を形成した後の平面模式図である。
図22図22は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて画素定義を形成した後の平面模式図である。
図23図23は本開示の一実施例に係る表示パネルの第1表示領域において第2方向に隣接する画素島の平面模式図である。
図24図24は本開示の一実施例に係る表示パネルの断面模式図である。
図25図25は本開示の一実施例に係る表示パネルの断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の実施例の一部であり、すべての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的労働を必要とせずに得た他の実施例は全て本開示の保護範囲に属する。
【0034】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる一般的な意味を有するべきである。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する用語は、何らかの順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。同様に、「含む」又は「備える」などの類似する用語は、該用語の前に記載された素子又は部材が、該用語の後に列挙される素子又は部材、及びそれらの同等物を含むことを指し、他の素子又は部材を排除しない。「接続」又は「連結」などの類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接に接続されるか間接的に接続されるかに関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対位置関係を示すことのみに用いられ、説明対象の絶対位置が変化すると、該相対位置関係もそれに応じて変化する可能性がある。
【0035】
一般的な表示パネルでは、高PPI領域か低PPI領域かにかかわらず、第1電源線はいずれも網状構造を使用する。低PPI領域の光透過率を向上させ、カメラの結像領域での表示効果を向上させるために、本開示の実施例に係る表示パネルは低PPI領域の信号線を最適化することで、より高い透過率を達成し、たとえば、本開示の実施例は網状の第1電源線の縦横に配列されている導線を最適化する。
【0036】
図1A図1Cは本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルの模式図である。図1A図1Cに示すように、表示パネルは第1表示領域R1と第2表示領域R2とを含む。第1表示領域R1は高画素密度(Pixels Per Inch、PPI)領域、第2表示領域R2は低PPI領域である。第2表示領域R2は部分光透過領域である。図1A図1Cに示すように、第2表示領域R2は少なくとも第1表示領域R1の一側に位置する。図1A及び図1Bに示す表示パネルは第3領域R3をさらに含む。たとえば、カメラのようなセンサは第1表示領域R1(図1C参照)に設置されてもよく、又は第1表示領域R1及び第3領域R3(図1A及び図1B参照)に設置されてもよい。図1A及び図1Bに示す第3領域R3は孔掘り込み領域であってもよく、すなわち、第3領域R3に対応する位置の材料が除去されることで、貫通孔を形成する。センサは周囲光を受光することができる。センサがカメラであることを例として、アンダースクリーンカメラを実現し、それによりスクリーンを正常に使用するとき、センサに対応する第1表示領域は画面を正常に表示することができる一方、カメラによる撮影を行うとき、第1表示領域は周囲光を透過して正常な使用を支援することができる。たとえば、センサは表示パネルの非表示側に設置される。センサはアンダースクリーンデバイスと呼ばれてもよい。
【0037】
図1Aはさらに複数のゲート線113及び複数のデータ線313を示す。複数のゲート線113は第1ゲート線GL1を含み、複数のデータ線313は第1データ線DL1を含む。第1ゲート線GL1は第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸する。第1データ線DL1は第1表示領域R1から第2表示領域R2に延伸する。本開示の実施例では、ある素子が第1表示領域R1から第2表示領域R2に延伸することについて、該素子が第1表示領域R1及び第2表示領域R2に位置すると理解してもよく、ある素子が第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸するとも言い得る。図示を明瞭にするために、図1Aはいくつかのゲート線113及びいくつかのデータ線313を例示的に示しており、ゲート線113及びデータ線313の数は必要に応じて決定できる。複数のゲート線113と複数のデータ線313は相互に交差し、且つ互いに絶縁されている。
【0038】
図2は本開示の一実施例に係る表示パネルの第2表示領域の模式図である。図3は本開示の一実施例に係る表示パネルの第1表示領域の模式図である。図2及び図3に示すように、表示パネルは複数の画素ユニットP0を含み、複数の画素ユニットP0は第1画素ユニット101、第2画素ユニット102、第3画素ユニット103及び第4画素ユニット104を含む。1つの第1画素ユニット101、1つの第2画素ユニット102、1つの第3画素ユニット103及び1つの第4画素ユニット104は画素群P1を構成する。たとえば、1つの画素群P1は2つの画素を含み、画素群P1では、1つの第1画素ユニット101及び1つの第2画素ユニット102は1つの画素を構成し、1つの第3画素ユニット103及び1つの第4画素ユニット104は1つの画素を構成する。1つの画素群P1は2つの仮想画素を形成することで、表示効果を向上させる。たとえば、1つの画素群P1は1つの繰り返し単位であり、第2表示領域R2にアレイ状に配置されている。図3に示すように、第1表示領域R1において、1つの画素群P1は1つの画素島A1と呼ばれる。第1表示領域R1は複数の光透過領域R0を含み、光透過領域R0は隣接する画素島A1の間に位置する。光透過領域R0は周囲光を透過できる。たとえば、光透過領域R0は、ベース基板と、ベース基板上に位置する透明絶縁層とを含んでもよく、光透過領域R0は、たとえば、金属配線のような遮光構造がない。たとえば、光透過領域R0は4つの隣接する画素島A1で囲まれた領域内に位置するが、これに限定されない。たとえば、図3に示すように、隣接する画素島A1は間隔を空けて設置されてもよい。
【0039】
本開示の実施例では、第1画素ユニット101が赤色画素ユニット、第2画素ユニット102が緑色画素ユニット、第3画素ユニット103が青色画素ユニット、第4画素ユニット104が緑色画素ユニットであることを例とするが、他の実施例では、画素群は他の色の画素ユニットを使用してもよい。勿論、他の実施例では、表示パネルにおける複数の画素ユニットP0の配列方式は図2及び図3に示すものに限定されない。
【0040】
図2及び図3に示すように、複数の画素ユニットP0は第1表示領域R1及び第2表示領域R2に位置し、第1表示領域R1の画素ユニットの密度は第2表示領域R2の画素ユニットの密度未満である。又は、第1表示領域R1の画素の密度は第2表示領域R2の画素の密度未満である。図3に示す第1表示領域R1における画素ユニットの密度は第2表示領域R2における画素ユニットの密度の1/4である。すなわち、図3に示す第1表示領域R1における画素の密度は第2表示領域R2における画素の密度の1/4である。第1表示領域R1における光透過領域R0と画素ユニットの配置方式は図3に示すものに限定されず、必要に応じて設定することができる。たとえば、他の実施例では、第1表示領域R1における画素ユニットの密度は第2表示領域R2における画素ユニットの密度の1/2、1/3、1/6又は1/8など1/4とは異なる他の数値である。
【0041】
たとえば、図1A及び図3に示すように、表示パネルはゲート線113とデータ線313とをさらに含む。ゲート線113とデータ線313は互いに絶縁されている。各ゲート線113は1行の画素ユニットに接続され、各条データ線313は1列の画素ユニットに接続される。たとえば、ゲート線113は、1行の画素ユニットに走査信号を提供するように構成される。
【0042】
たとえば、図1A及び図3に示すように、データ線313は第1データ線DL1を含む。第1データ線DL1は少なくとも第1表示領域R1に位置する。たとえば、第1データ線DL1は第1表示領域R1から第2表示領域R2に延伸する。
【0043】
たとえば、図1A及び図3に示すように、ゲート線は第1ゲート線GL1を含み、第1ゲート線GL1は第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸する。図3に示すように、光透過領域R0は2本の隣接する第1ゲート線GL1、及び2本の隣接する第1データ線DL1で囲まれてなるが、これに限定されない。
【0044】
図4は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素ユニット及び画素ユニットに信号を提供する信号線の模式図である。図4に示すように、表示パネルは複数の画素ユニットP0を含み、各画素ユニットP0は、発光素子EMCと、発光素子EMCに駆動電流を供給する画素回路10を含み、発光素子EMCは電界発光素子であってもよく、たとえば、有機電界発光素子が挙げられ、たとえば、有機発光ダイオード(OLED)であってもよい。
【0045】
図4に示すように、表示パネルは初期化信号線210、発光制御信号線110、データ線313、第1電源線311及び第2電源線312をさらに含む。たとえば、ゲート線113は、画素回路10に走査信号SCANを提供するように構成される。発光制御信号線110は、画素ユニットP0に発光制御信号EMを提供するように構成される。データ線313は、画素回路10にデータ信号DATAを提供するように構成され、第1電源線311は、画素回路10に一定の第1電圧信号ELVDDを提供するように構成され、第2電源線312は、画素回路10に一定の第2電圧信号ELVSSを提供するように構成され、第1電圧信号ELVDDは第2電圧信号ELVSSよりも大きい。初期化信号線210は、画素回路10に初期化信号Vintを提供するように構成される。初期化信号Vintは一定の電圧信号であり、その大きさはたとえば、第1電圧信号ELVDDと第2電圧信号ELVSSとの間であってもよいが、これに限定されず、たとえば、初期化信号Vintは第2電圧信号ELVSS以下であってもよい。たとえば、画素回路10は走査信号SCAN、データ信号DATA、初期化信号Vint、第1電圧信号ELVDD、第2電圧信号ELVSS、発光制御信号EMなどの信号により制御されて駆動電流を出力して発光素子EMCを発光駆動する。図4に示すように、発光素子EMCは画素電極E1と共通電極E2とを含む。画素電極E1は画素回路10に接続され、共通電極E2は第2電源線312に接続される。
【0046】
図5は表示パネルの模式図である。図5に示すように、第1表示領域R1か第2表示領域R2かにかかわらず、第1電源線3110はいずれも網状構造を使用し、第1電源線3110の横方向の部分は直接に接続され、第1電源線3110の縦方向の部分は直接に接続される。しかしながら、この網状構造の第1電源線の配線方式により第1表示領域R1の光透過率が低い。
【0047】
図6A図6Eは本開示のいくつかの実施例に係る表示パネルの模式図である。図6A図6Eに示すように、第1電源線311は複数の第1導線L1、複数の第2導線L2及び複数の第3導線L3を含み、第1導線L1は第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸し、複数の第2導線L2は第1表示領域R1に位置し、且つ隣接する第1導線L1の間に位置し、各第2導線L2は第1方向D1に沿って延伸し、第3導線L3は少なくとも第1表示領域R1に位置し、たとえば、第3導線L3は第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸し、第3導線L3は第2方向D2に沿って延伸し、第1方向D1は第2方向D2と交差し、且つ隣接する第2導線L2は第1方向D1に沿って互いに間隔を空けており、第2導線L2は第3導線L3を介して第1導線L1に接続される。たとえば、第1方向D1は第2方向D2に垂直であるが、これに限定されない。たとえば、第1導線L1は第1方向D1に沿って延伸する。たとえば、本開示の実施例では、第2導線L2は第1表示領域R1のみに位置する。本開示の実施例では、ある方向に沿って延伸する素子は必ずしも直線ではなく、曲線又は折れ線の部分を有するものであってもよく、たとえば、ある素子の延伸方向とは、該素子の大まかな延伸傾向であり、たとえば、該素子の各部分は必ずしも該方向に沿って延伸するとは限らない。
【0048】
本開示の実施例に係る表示パネルは、第1表示領域の第1電源線の構造を調整し、一般的な表示パネルにおける第2方向に沿って設置される第1電源線の一部を除去することに相当し、第1表示領域の第1電源線を簡素化し、第1表示領域の光透過率を向上させる。
【0049】
たとえば、図6A図6Eに示すように、第1導線L1及び第2導線L2はそれぞれ1つの画素島A1中の隣接する2行の画素ユニットに接続されるが、これに限定されず、他の実施例では、画素島A1は2行以上の画素ユニットを含んでもよい。たとえば、図6A図6Eに示すように、画素島A1は少なくとも隣接する2行に位置する2つの画素ユニットを含み、第1導線L1及び第2導線L2はそれぞれ隣接する2行に位置する2つの画素ユニットと重畳する。たとえば、図6A図6Eに示すように、第1導線L1は第1画素ユニット101と重畳し、第2導線L2は第3画素ユニット103と重畳する。たとえば、図6A図6Eに示すように、第1導線L1はさらに第2画素ユニット102と重畳し、第2導線L2はさらに第4画素ユニット104と重畳する。
【0050】
たとえば、図6A図6Eに示すように、複数の第2導線L2は第1方向D1に沿って順に配列されている。たとえば、図6A図6Eに示すように、隣接する第2導線L2は直接に接続されず、第1方向に沿って設置された第1電源線の一部を除去することで、直接に接続されない複数の第2導線L2を形成する。
【0051】
たとえば、図6A図6Eに示すように、第1表示領域の光透過率を向上させるために、第1導線L1の第1表示領域R1に位置する部分の第1方向D1における長さは第2導線L2の第1方向D1における長さよりも大きい。
【0052】
たとえば、図6A図6Eに示すように、第1電源線311は第4導線L4をさらに含み、第4導線L4は第2方向D2に沿って延伸し、第2導線L2は第4導線L4を介して第1導線L1に接続され、第4導線L4の第2方向D2における長さは第3導線L3の第2方向D2における長さ以下である。図6A図6B及び図6Eに示す表示パネルでは、第4導線L4の第2方向D2における長さは第3導線L3の第2方向D2における長さ未満である。図6Cに示す表示パネルでは、第4導線L4の第2方向D2における長さは第3導線L3の第2方向D2における長さに等しい。
【0053】
たとえば、図6A図6Eに示すように、第1表示領域の光透過率をさらに向上させるために、複数の第4導線L4を提供し、複数の第4導線L4は第2方向D2に沿って順に配列されており、隣接する第4導線L4は第2方向D2に互いに間隔を空けている。たとえば、図6Aに示すように、複数の第4導線L41は第3導線L31と第3導線L32との間に位置し、第3導線L31と第3導線L32は隣接する第3導線L3である。図6Aは3本の第4導線L41を示しているが、隣接する第3導線L3の間に位置する第4導線L4の数は図示されるものに限定されず、必要に応じて決定することができる。複数の第4導線L4が第2方向D2に互いに間隔を空けていることは、一般的な表示パネルにおける一部の第1電源線の第2方向に沿って設置された部分を除去することに相当し、それにより配線を減少させ、配線空間を最適化し、光の透過率を向上させる。
【0054】
たとえば、図6A図6Eに示すように、第1電源線311は第5導線L5をさらに含み、第5導線L5は第1方向D1に沿って延伸し、第5導線L5は第2表示領域R2に位置し、第5導線L5は隣接する第1導線L1の間に位置し、第5導線L5とそれに隣接する第2導線L2とは第1方向D1に沿って互いに間隔を空けている。それにより、第1表示領域と第2表示領域との境界位置で配線を減少させ、光の透過率を向上させることができる。
【0055】
図6Eに示す表示パネルでは、各画素島は2行3列の画素ユニットを含む。本開示の実施例では、各画素島に含まれる画素ユニットの数及び画素ユニットの配列方式について限定せず、各画素島に含まれる画素ユニットの数が2行以上である限り、本開示の実施例に係る第1電源線の配置方式を使用できる。
【0056】
図6A及び図6Bに示すように、表示パネルでは、第1電源線311は複数の第6導線L6をさらに含み、第6導線L6は第2表示領域R2に位置し、第2方向D2に沿って延伸する。第2表示領域R2では、複数の第5導線L5と複数の第6導線L6は交差して設置される。本開示の実施例では、第5導線L5と第6導線L6はいずれも第2表示領域R2のみに位置する。
【0057】
図7Aは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。図7Aに示すように、同一のゲート線113は第1表示領域R1の両側にある第2表示領域内に位置する画素ユニットと第1表示領域R1内に位置する画素ユニットとを接続して1行の画素ユニットを構成する。本開示の実施例では、第1導線の形態について限定せず、第2表示領域R2から第1表示領域R1に延伸できればよい。図7Aにおける第1電源線は本開示の他の実施例における第1電源線で置き換えられてもよい。且つ、ゲート線113の延伸方式は図7Aに示すものに限定されず、ゲート線113の配置方式は第2表示領域R2における画素と第1表示領域R1における画素とを接続できればよい。
【0058】
図7Bは本開示の一実施例に係る表示パネルの模式図である。図7Aに示す表示パネルに比べて、図7Bに示す表示パネルは第1表示領域に位置するゲート線の一部の設置位置を調整したものである。すなわち、図7Bに示す表示パネルでは、画素島の上方及び下方にそれぞれ1本のゲート線が設置されている。一方、図7Aに示す表示パネルでは、画素島の下方に2本のゲート線が設置されている。
【0059】
図6A図6E図7A及び図7Bは、第2導線が隣接する2本の第1導線のうちの一方に接続され、他方に直接に接続されないことを例とする。図6A図6E図7A及び図7Bに示す表示パネルでは、第4導線は2本の隣接する第1導線のうちの一方に接触し、たとえば絶縁層を貫通するビアを介して接触する。
【0060】
たとえば、本開示の実施例では、1行の画素ユニットは同一のゲート線113に接続される画素ユニットであるが、1列の画素ユニットは同一のデータ線313に接続される画素ユニットである。本開示の実施例では、第1導線L1、第2導線L2、及び第5導線L5がいずれも行方向に沿って延伸し、第3導線L3、第4導線L4及び第6導線L6が列方向に沿って延伸することを例として説明するが、これに限定されない。他の実施例では、第1導線L1、第2導線L2、及び第5導線L5はいずれも列方向に沿って延伸し、第3導線L3、第4導線L4及び第6導線L6は行方向に沿って延伸するようにしてもよく、これに対応して、第2方向D2と第1方向D1も相互に置き変えられる。
【0061】
図6A図6Eは、画素島が2行の画素ユニットを含むことを例とするが、他の実施例では、画素島は3行又は3行以上の画素ユニットを含んでもよく、この場合、上記複数の第2導線は同一行の画素ユニットに接続される第2導線として理解され得る。第1導線L1、第2導線L2、及び第5導線L5がいずれも列方向に沿って延伸し、第3導線L3、第4導線L4及び第6導線L6が行方向に沿って延伸する場合、上記複数の第2導線は同一列の画素ユニットに接続される第2導線として理解され得る。
【0062】
以下、図8図25を参照しながら本開示のいくつかの実施例を説明する。図8図24は7T1Cの画素回路を例として説明を行う。
【0063】
図8は本開示の一実施例に係る表示パネルの画素回路の原理図である。図9は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける半導体パターンの平面図である。図10は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第1導電パターン層の平面図である。図11は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第2導電パターン層の平面図である。図12は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第1絶縁層の平面図である。図13は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第3導電パターン層の平面図である。図14は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける第2絶縁層の平面図である。図15は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素電極層の平面図である。図16は本開示の一実施例に係る表示パネルにおける画素定義層の平面図である。図17は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて薄膜トランジスタを形成する活性層の模式図である。図18は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第2導電パターン層及び第1絶縁層を形成した後の平面模式図である。図19は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第3導電パターン層を形成した後の平面模式図である。図20は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて第2絶縁層を形成した後の平面模式図である。図21は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて画素電極層を形成した後の平面模式図である。図22は本開示の一実施例に係る表示パネルにおいて画素定義を形成した後の平面模式図である。図23は本開示の一実施例に係る表示パネルの第1表示領域において第2方向に隣接する画素島の平面模式図である。図24は本開示の一実施例に係る表示パネルの断面模式図である。図25は本開示の一実施例に係る表示パネルの断面模式図である。本開示の実施例では、図示を明瞭にするために、平面図では、絶縁層はビアの形態で示されており、絶縁層自体は透明化処理されている。
【0064】
たとえば、図8に示すように、ゲート線113は、画素回路10に走査信号SCANを提供するように構成される。発光制御信号線110は、画素ユニットP0に発光制御信号EMを提供するように構成される。データ線313は、画素回路10にデータ信号DATAを提供するように構成され、第1電源線311は、画素回路10に一定の第1電圧信号ELVDDを提供するように構成され、第2電源線312は、画素回路10に一定の第2電圧信号ELVSSを提供するように構成され、第1電圧信号ELVDDは第2電圧信号ELVSSよりも大きい。初期化信号線210は、画素回路10に初期化信号Vintを提供するように構成される。初期化信号Vintは一定の電圧信号であり、その大きさはたとえば、第1電圧信号ELVDDと第2電圧信号ELVSSとの間であってもよいが、これに限定されず、たとえば、初期化信号Vint第2電圧信号ELVSS以下であってもよい。たとえば、画素回路は走査信号SCAN、データ信号DATA、初期化信号Vint、第1電圧信号ELVDD、第2電圧信号ELVSS、発光制御信号EMなどの信号により制御されて駆動電流を出力して発光素子20を発光駆動する。発光素子20はそれに対応する画素回路10により駆動されて赤色光、緑色光、青色光、又は白色光などを発する。
【0065】
図8に示すように、該画素回路10は駆動トランジスタT1、データ書込みトランジスタT2、閾値補償トランジスタT3、第1発光制御トランジスタT4、第2発光制御トランジスタT5、第1リセットトランジスタT6、第2リセットトランジスタT7及びストレージコンデンサC1を含む。駆動トランジスタT1は発光素子20に電気的に接続され、走査信号SCAN、データ信号DATA、第1電圧信号ELVDD、第2電圧信号ELVSSなどの信号により制御されて駆動電流を出力して発光素子20を発光駆動する。
【0066】
たとえば、本開示の実施例に係る表示パネルは、データ駆動回路と、走査駆動回路とをさらに含む。データ駆動回路は、制御回路の命令に基づき画素ユニットP0にデータ信号DATAを提供するように構成され、走査駆動回路は、制御回路の命令に基づき画素ユニットP0に発光制御信号EM、走査信号SCAN及びリセット制御信号RESETなどの信号を提供するように構成される。たとえば、制御回路は、外部集積回路(IC)を含むが、これに限定されない。たとえば、走査駆動回路は該表示パネルに取り付けられたGOA(Gate driver On Array)構造、又は該表示パネルとボンディング(Bonding)された駆動チップ(IC)構造である。たとえば、異なる駆動回路を使用してそれぞれ発光制御信号EM及び走査信号SCANを提供するようにしてもよい。たとえば、表示パネルは、上記電圧信号を提供するように電源(図示せず)をさらに含み、必要に応じて電圧源又は電流源であってもよく、前記電源は、それぞれ第1電源線311、第2電源線312、及び初期化信号線210を介して画素ユニットP0に第1電圧信号ELVDD、第2電源電圧ELVSS、及び初期化信号Vintなどを提供するように構成される。
【0067】
図8に示すように、ストレージコンデンサC1の第2極C12は第1電源線311に電気的に接続され、ストレージコンデンサC1の第1極C11は閾値補償トランジスタT3の第2極T32に電気的に接続される。データ書込みトランジスタT2のゲートT20はゲート線113に電気的に接続され、データ書込みトランジスタT2の第1極T21及び第2極T22はそれぞれデータ線313、駆動トランジスタT1の第1極T11に電気的に接続される。閾値補償トランジスタT3のゲートT30はゲート線113に電気的に接続され、閾値補償トランジスタT3の第1極T31は駆動トランジスタT1の第2極T12に電気的に接続され、閾値補償トランジスタT3の第2極T32は駆動トランジスタT1のゲートT10に電気的に接続される。
【0068】
たとえば、図8に示すように、第1発光制御トランジスタT4のゲートT40及び第2発光制御トランジスタT5のゲートT50はいずれも発光制御信号線110に接続される。
【0069】
たとえば、図8に示すように、第1発光制御トランジスタT4の第1極T41及び第2極T42はそれぞれ第1電源線311及び駆動トランジスタT1の第1極T11に電気的に接続される。第2発光制御トランジスタT5の第1極T51及び第2極T52はそれぞれ駆動トランジスタT1の第2極T12、発光素子20の画素電極E1(OLEDの陽極であり得る)に電気的に接続される。発光素子20の共通電極E2(OLEDの共通電極、たとえば陰極であり得る)は第2電源線312に電気的に接続される。
【0070】
たとえば、図8に示すように、第1リセットトランジスタT6のゲートT60は第1リセット制御信号線111に電気的に接続され、第1リセットトランジスタT6の第1極T61は初期化信号線210(第1初期化信号線211)に電気的に接続され、第1リセットトランジスタT6の第2極T62は駆動トランジスタT1のゲートT10に電気的に接続される。第2リセットトランジスタT7のゲートT70は第2リセット制御信号線112に電気的に接続され、第2リセットトランジスタT7の第1極T71は初期化信号線210(第2初期化信号線212)に電気的に接続され、第2リセットトランジスタT7の第2極T72は発光素子20の画素電極E1に電気的に接続される。
【0071】
図9は半導体パターンSCPを示し、図10は第1導電パターン層LY1を示し、第1導電パターン層LY1と半導体パターンSCPとの間に第1ゲート絶縁層が設置されている。第1導電パターン層LY1をマスクとして半導体パターンSCPをドーピングすることで、半導体パターンSCPの第1導電パターン層LY1により被覆されていない領域は半導体特性を保持し、薄膜トランジスタのチャネルを形成する一方、半導体パターンSCPの第1導電パターン層LY1により被覆されている領域は導体化され、薄膜トランジスタのソース又はドレインを形成する。17は半導体パターンSCPが部分的に導体化された後に形成された活性層ALTを示す。
【0072】
図10に示すように、第1導電パターン層LY1は第1リセット制御信号線111、第2リセット制御信号線112、発光制御信号線110、ゲート線113及びストレージコンデンサC1の第1極C11を含む。図10はさらに第1データ線DL1の第1部分DL11(導線114)を示す。図10はさらにゲート線GL0を示し、ゲート線GL0は第2表示領域から第1表示領域に延伸するゲート線の一部である。たとえば、図19に示すように、本開示の実施例では、第1リセット制御信号線111と第2リセット制御信号線112とは接続される。
【0073】
図11は第2導電パターン層LY2を示し、第2導電パターン層LY2と第1導電パターン層LY1との間に第2ゲート絶縁層が設置されている。第2導電パターン層LY2は止めブロックBK0、止めブロックBK1、初期化信号線210及びストレージコンデンサC1の第2極C12を含む。ストレージコンデンサC1の第2極C12は開口OPNを有する。初期化信号線210は第1初期化信号線211と第2初期化信号線212とを含む。図11に示すように、第2導電パターン層LY2は第1導線L1の第1部分L11及び第3部分L13を含む。図11に示すように、止めブロックBK0は第1導線L1から延出している。図12は第1絶縁層ISL1のパターンを示し、図中の点状物は第1絶縁層ISL1におけるビアであり、第1絶縁層ISL1は第1ゲート絶縁層、第2ゲート絶縁層及び層間絶縁層のうちの少なくとも1つを含む。層間絶縁層は第2導電パターン層LY2と第3導電パターン層LY3との間に位置する。第1ゲート絶縁層、第2ゲート絶縁層及び層間絶縁層、第1導電パターン層LY1、第2導電パターン層LY2及び第3導電パターン層LY3は図24及び図25に示すものを参照できる。図18は第1絶縁層ISL1を形成した後の平面模式図である。
【0074】
図13は第3導電パターン層LY3を示し、第3導電パターン層LY3は第3導線L3(第1電源線311の一部)、データ線の第2部分DL12(データ線313の一部)、第1接続電極31a、第2接続電極31b、第3接続電極31c及び第4接続電極31dを含む。図13に示すように、第3導電パターン層LY3は第1導線L1の第2部分L12をさらに含む。第1導線L1の第1部分L11と第3部分L13は第2部分L12を介して接続される。
【0075】
図13図17図18図19に示すように、データ線313はビアV4を介してデータ書込みトランジスタT2の第1極T21に電気的に接続され、第1電源線311はビアV3を介して第1発光制御トランジスタT4の第1極T41に電気的に接続され、第1電源線311はビアV6を介してストレージコンデンサC1の第2極C12に電気的に接続され、第1電源線311はビアV5を介して導電ブロックBK1に電気的に接続される。第1接続電極31aの一端はビアV11を介して第1初期化信号線211に電気的に接続され、第1接続電極31aの他端はビアV12を介して第1リセットトランジスタT6の第1極T61に接続されることで、さらに第1リセットトランジスタT6の第1極T61は第1初期化信号線211に電気的に接続される。第2接続電極31bの一端はビアV21を介して第1リセットトランジスタT6の第2極T62に電気的に接続され、第2接続電極31bの他端はビアV22を介して駆動トランジスタT1のゲートT10(すなわち、ストレージコンデンサC1の第1極C11)に電気的に接続され、それにより第1リセットトランジスタT6の第2極T62は駆動トランジスタT1のゲートT10(すなわち、ストレージコンデンサC1の第1極C11)に電気的に接続される。第3接続電極31cの一端はビアV31を介して第2初期化信号線212に電気的に接続され、第3接続電極31cの他端はビアV32を介して第2リセットトランジスタT7の第1極T71に接続されることで、さらに第2リセットトランジスタT7の第1極T71は第1初期化信号線211に電気的に接続される。第4接続電極31dはビアV1を介して第2発光制御トランジスタT5の第2極T52に電気的に接続される。第4接続電極31dは後続で形成される発光素子20の画素電極E1(図8参照)に電気的に接続される。
【0076】
図14は第2絶縁層ISL2を示し、図14における点状物は第2絶縁層ISL2におけるビアV1である。図14に示すように、ビアV1はビアV10、ビアV20、ビアV30及びビアV40を含む。図20は第2絶縁層を形成した後の平面図である。
【0077】
図15は電極層ETLを示す。電極層ETLは複数の画素電極E1を含む。電極層ETLは第1画素ユニット101の画素電極E11、第2画素ユニット102の画素電極E12、第3画素ユニット103の画素電極E13及び第4画素ユニット104の画素電極E14を含む。第1画素ユニット101の画素電極E11はビアV10を介して対応する第4接続電極31dに接続され、第2画素ユニット102の画素電極E12はビアV20を介して対応する第4接続電極31dに接続され、第3画素ユニット103の画素電極E13はビアV30を介して対応する第4接続電極31dに接続され、第4画素ユニット104の画素電極E14はビアV40を介して対応する第4接続電極31dに接続される。図21は電極層を形成した後の表示パネルの平面図である。
【0078】
図15及び図22に示すように、第4画素ユニット104の画素電極E14は補足部E0を含み、補足部E0のベース基板上での正投影はデータ書込みトランジスタT2と第1発光制御トランジスタT4との共有電極(データ書込みトランジスタT2の第2極T22と第1発光制御トランジスタT4の第2極T42)のベース基板上での正投影をカバーすることが可能であることで、データ書込みトランジスタT2と第1発光制御トランジスタT4の安定性及び寿命を向上させ、それにより該表示パネルの長期的な発光安定性及び寿命を向上させることができる。
【0079】
図16は画素定義層の平面図を示す。図16に示すように、画素定義層PDLは複数の開口を含み、複数の開口は開口OPN1、開口OPN2、開口OPN3及び開口OPN4を含む。図22は画素定義層を形成した後の表示パネルの模式図を示す。図22に示すように、開口OPN1は画素電極E11の一部を露出させ、開口OPN2は画素電極E12の一部を露出させ、開口OPN3は画素電極E13の一部を露出させ、開口OPN4は画素電極E14の一部を露出させる。後続のプロセスでは、発光機能層及び共通電極を形成し、さらに発光素子EMCを形成する。
【0080】
なお、本開示の一実施例で使用されるトランジスタはいずれも薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又は特性が同じである他のスイッチングデバイスであってもよい。ここで使用されるトランジスタのソースとドレインは構造が対称であり得るため、ソースとドレインは構造的な区別がないものであり得る。本開示の一実施例では、トランジスタのゲートを除く2つの極を区別するために、一方を第1極、他方を第2極として直接説明しているため、本開示の実施例では、すべて又は一部のトランジスタの第1極と第2極は必要に応じて相互に交換可能である。たとえば、本開示の実施例に記載のトランジスタの第1極はソース、第2極はドレインであるか、又は、トランジスタの第1極はドレイン、第2極はソースであるようにしてもよい。
【0081】
また、トランジスタの特性に応じてトランジスタはN型及びP型トランジスタに分けられてもよい。本開示の実施例は、トランジスタがいずれもP型トランジスタを使用することを例として説明を行う。本開示の該実現形態についての説明及び教示に基づいて、当業者は創造的な労働をせずに本開示の実施例の画素回路における少なくとも一部のトランジスタがN型トランジスタを使用し、すなわちN型トランジスタ又はN型トランジスタとP型トランジスタとの組み合わせを使用する実現形態を容易に想到でき、従って、これらの実現形態も本開示の保護範囲に属する。
【0082】
図8図25は7T1Cの画素回路を例として説明を行い、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されない。なお、本開示の実施例は画素回路に含まれる薄膜トランジスタの数及びコンデンサの数を限定しない。たとえば、他のいくつかの実施例では、表示基パネルの画素回路は、たとえば、7T2C構造、6T1C構造、6T2C構造又は9T2C構造の他の数のトランジスタの構造を含んでもよいが、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0083】
図25は本開示の一実施例に係る表示パネルの断面模式図である。たとえば、図25に示すように、表示パネルは薄膜トランジスタ50とストレージコンデンサC1とを含む。薄膜トランジスタ50は、ベース基板BS上に位置する活性層ATL1と、活性層ATL1のベース基板BSから離れた側に位置する第1ゲート絶縁層GI1と、第1ゲート絶縁層GI1のベース基板BSから離れた側に位置するゲートGEと、を含む。表示パネルは、ゲートGEのベース基板BSから離れた側に位置する第2ゲート絶縁層GI2と、第2ゲート絶縁層GI2のベース基板BSから離れた側に位置する層間絶縁層ILDと、層間絶縁層ILDのベース基板BSから離れた側に位置する接続電極CNE1とをさらに含む。活性層ATL1は、チャネルCN11と、それぞれチャネルCN11の両側に位置する第1極ET1及び第2極ET2とを含み、接続電極CNE1は第1ゲート絶縁層GI1、第2ゲート絶縁層GI2及び層間絶縁層ILDを貫通するビアを介して第2極ET2に接続される。ストレージコンデンサC1は第1極C11と第2極C12とを含み、第1極C11とゲートGEは同一層に位置し、いずれも第1導電パターン層LY1に位置し、第2極C12は第2ゲート絶縁層GI2と層間絶縁層ILDとの間に位置し、第2導電パターン層LY2に位置する。第1極ET1及び第2極ET2のうちの一方はソースであり、他方はドレインである。接続電極CNE1は第3導電パターン層LY3に位置する。表示パネルはパッシベーション層PVXと平坦化層PLNとをさらに含む。たとえば、接続電極CNE1は上記第4接続電極31dであり、薄膜トランジスタ50は上記第2発光制御トランジスタT5であり得る。
【0084】
図25に示すように、表示パネルは発光素子EMCをさらに含み、発光素子EMCは画素電極E1、発光機能層EML及び共通電極E2を含み、画素電極E1はパッシベーション層PVX及び平坦化層PLNを貫通するビアを介して接続電極CNE1に接続される。表示パネルはパッケージ層CPSをさらに含み、パッケージ層CPSは第1パッケージ層CPS1、第2パッケージ層CPS2及び第3パッケージ層CPS3を含む。たとえば、第1パッケージ層CPS1及び第3パッケージ層CPS3は無機材料層であり、第2パッケージ層CPS2は有機材料層である。たとえば、画素電極E1は陽極、共通電極E2は陰極であるが、これに限定されない。
【0085】
たとえば、発光素子EMCは有機発光ダイオードを含む。発光機能層は共通電極E2と画素電極E1との間に位置する。発光機能層EMLは少なくとも発光層を含み、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、及び電子注入層のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0086】
図25に示すように、表示パネルは画素定義層PDLとスペーサーPSとをさらに含む。画素定義層PDLは画素ユニットの発光面積(出光領域、有効発光面積)を限定するように構成される開口を有し、スペーサーPSは、発光機能層EMLを形成するときにファインメタルマスクを支持するように構成される。図25は発光素子の対向する両側にスペーサーPSが設置されていることを示すが、これに限定されない。
【0087】
たとえば、データ線は、画素ユニットにデータ信号を入力するように構成され、第1電源信号線は、駆動トランジスタに第1電源電圧を入力するように構成される。第2電源信号線は、画素ユニットに第2電源電圧を入力するように構成される。第1電源電圧は一定の電圧であり、第2電源電圧は一定の電圧であり、たとえば、第1電源電圧は正の電圧、第2電源電圧は負の電圧であるが、これに限定されない。たとえば、いくつかの実施例では、第1電源電圧は正の電圧であり、第2電源信号線は接地されている。
【0088】
図25に示すように、本開示の実施例では、第1絶縁層ISL1は、第1ゲート絶縁層GI1、第2ゲート絶縁層GI2及び層間絶縁層ILDのうちの少なくとも1つを含み、第2絶縁層ISL2は平坦化層PLNを含む。
【0089】
たとえば、第1ゲート絶縁層GI1、第2ゲート絶縁層GI2、層間絶縁層ILD、パッシベーション層PVX、平坦化層PLN、画素定義層PDL及びスペーサーPSはいずれも絶縁材料で作製される。たとえば、第1ゲート絶縁層GI1、第2ゲート絶縁層GI2、層間絶縁層ILD及びパッシベーション層PVXの材料はSiOx及びSiNxのうちの少なくとも1つを含むが、これに限定されない。たとえば、平坦化層PLN、画素定義層PDL及びスペーサーPSはたとえば、樹脂のような有機絶縁材料で作製されてもよいが、これに限定されない。
【0090】
図17に示すように、閾値補償トランジスタT3は第1チャネルCN1と第2チャネルCN2とを含み、第1チャネルCN1と第2チャネルCN2は導電部CPを介して接続される。図18に示すように、第2導線L2は接続アームL21をさらに含む。閾値補償トランジスタT3はデュアルゲートトランジスタであり、閾値補償トランジスタT3がオフするとき、導電部CPはフローティング(floating)状態にあり、周囲の線間電圧の影響を受けてジャンプしやすく、導電部CPの電圧ジャンプは閾値補償トランジスタT3の漏れ電流に悪影響を与え、さらに画素ユニットの発光輝度に悪影響を与え、それにより、導電部CPの電圧を安定させる必要があり、止めブロックを設計して導電部CPとともにコンデンサを形成するようにしてもよく、止めブロックは一定の電圧信号を有し得ることで、フローティング状態にある導電部CPの電圧も安定させる。本開示の実施例で言及された止めブロックBK0、止めブロックBK及び接続アームL21はいずれも導電部CPの電圧を安定させる作用を発揮する。
【0091】
図24に示すように、接続アームL21は閾値補償トランジスタT3の導電部CPと部分的に重なってコンデンサC0を形成し、接続アームL21と導電部CPとの間に第1ゲート絶縁層GI1及び第2ゲート絶縁層GI2が設置されている。図24はさらに第2チャネルCN2を示す。コンデンサC0は安定コンデンサと呼ばれてもよく、接続アームL21及び導電部CPはコンデンサC0の2つの極板である。図24に示すように、ゲートGE2と第2チャネルCN2はベース基板BSに垂直な方向において重なる。ゲートGE2は閾値補償トランジスタT3の1つのゲートである。図24に示すように、第2接続電極31bは閾値補償トランジスタT3の第2極T32に接続される。
【0092】
図19に示すように、第2導線L2は接続アームL21をさらに含み、接続アームL21と導電部CPは第3方向D3に互いに間隔を空けており、且つ第3方向D3に部分的に重なる(図24参照)。たとえば、接続アームL21の形状はC型を含む。なお、接続アームL21は略C型であってもよく、勿論、接続アームL21は他の形状を使用してもよく、閾値補償トランジスタT3を安定させる作用を発揮できればよい。
【0093】
たとえば、第3方向D3は第1方向D1に垂直で、且つ第2方向D2に垂直であり、第3方向D3はベース基板BSに垂直な方向であり、接続アームL21と導電部CPとの間に第1ゲート絶縁層GI1及び第2ゲート絶縁層GI2が設置されている。たとえば、第1方向D1及び第2方向D2はベース基板BSの主表面に平行な方向であり、第3方向D3はベース基板BSの主表面に垂直な方向である。ベース基板BSの主表面には様々な素子が作製されている。
【0094】
図11図19及び図24に示すように、第1部分L11は、第1方向D1に沿って延伸する第1サブ部Laと、第2方向に沿って延伸する第2サブ部Lbとを含み、第2サブ部Lbは第1方向D1に沿って延伸するブランチを有し、止めブロックBK0は第2サブ部Lbのブランチである。図17図19及び図24に示すように、第2サブ部Lbのブランチ(止めブロックBK0)は画素島中の第1導線L1と重畳する1つの画素ユニットの導電部と第3方向D3に互いに間隔を空けており、且つ第3方向D3に部分的に重なる。図17図19及び図24に示すように、第2サブ部Lbのブランチ(止めブロックBK0)は画素島中の第1導線L1と重畳する1つの画素ユニット(図24における左上の画素ユニット)の導電部CPと第3方向D3に互いに間隔を空けており、且つ第3方向D3に部分的に重なる。たとえば、ブランチ(止めブロックBK0)の第1方向D1における長さは第1サブ部Laの第1方向D1における長さ未満である。
【0095】
たとえば、図8図17図19及び図24に示すように、画素回路10は第1トランジスタと第2トランジスタとを含み、第1トランジスタは第2トランジスタに接続され、第2トランジスタは発光素子に接続され、第1トランジスタは第1チャネルCN1と第2チャネルCN2とを含み、第1チャネルCN1と第2チャネルCN2は導電部CPを介して接続され、第2導線L2は接続アームL21をさらに含み、接続アームL21は画素島中の第2導線L2と重畳する1つの画素ユニット(図19における左下の画素ユニット)の導電部CPと第3方向D3に互いに間隔を空けており、且つ第3方向D3に部分的に重なる。たとえば、上記第1トランジスタ、及び第2トランジスタはそれぞれ画素回路10における閾値補償トランジスタT3、及び発光素子に接続される発光制御トランジスタである。たとえば、発光素子に接続される発光制御トランジスタは上記第2発光制御トランジスタT5である。勿論、本開示の他の実施例では、画素島中の第1トランジスタの導電部CPとともにコンデンサを形成する止めブロック又は接続アームは他の形態を使用してもよいが、ここでは限定しない。
【0096】
たとえば、図19に示すように、本開示の実施例では、止めブロックBK0(第2サブ部Lbのブランチ)及び接続アームL21はいずれもこの列の画素ユニットの第3導線L3に接続されるが、止めブロックBKはそれに遮蔽される導電部が位置する画素ユニット列に隣接する列の第3導線に接続される。すなわち、図19に示すように、止めブロックBK0(第2サブ部Lbのブランチ)、接続アームL21及び止めブロックBKはいずれも同一の第3導線L3に接続される。
【0097】
たとえば、図11に示すように、初期化信号線210は複数の中空領域HPを含み、第2導線L2は1つの中空領域HP内に位置し、初期化信号線の該中空領域HPを囲む部分で囲まれ、第2導線L2は初期化信号線の該中空領域を囲む部分と重畳しない。すなわち、第2導線L2は初期化信号線の該中空領域HPを囲む部分で完全に囲まれている。本開示の実施例では、中空領域HPは、初期化信号線210を作製するときに除去された薄膜部分に対応する位置である。
【0098】
たとえば、図11図13及び図19に示すように、第1導線L1は第1部分L11と第2部分L12とを含み、第1導線L1の第1部分L11は第2導線L2と同一層に位置し、第1導線L1の第2部分L12は第2導線L2と同一層に位置せず、第1導線L1の第2部分L12は初期化信号線210と少なくとも部分的に重畳する。図11図13及び図19に示すように、第1導線L1の第1部分L11と第2導線L2はいずれも第2導電パターン層LY2に位置し、第1導線L1の第2部分L12は第3導電パターン層LY3に位置する。
【0099】
たとえば、図11図13及び図19に示すように、第2導線L2は初期化信号線210の一部で囲まれており、第1導線L1の第1部分L11は初期化信号線210の一部で囲まれている。図11図13及び図19に示すように、第2導線L2は初期化信号線210の下側に位置する部分210aで囲まれており、第1導線L1の第1部分L11は初期化信号線210の上側に位置する部分210bで囲まれている。
【0100】
たとえば、図3及び図19に示すように、データ線313は第1データ線DL1を含み、第1データ線DL1は第1表示領域R1から第2表示領域R2に延伸し、第1データ線DL1は第3導線L3のベース基板BS上での正投影と部分的に重畳する。この設置形態は配線面積を減少させ、光の透過率を向上させることに有利である。
【0101】
たとえば、図13図18図19に示すように、第1データ線DL1は第1部分DL11と第2部分DL12とを含み、第1データ線DL1の第1部分DL11は第3導線L3と部分的に重畳し、第1データ線DL1の第2部分DL12は第3導線L4と重畳せず、第1データ線DL1の第1部分DL11及び第1データ線DL1の第2部分DL12はそれぞれ異なる層に位置する。たとえば、図19における左側の第1データ線DL1の第1部分DL11(導線214)は第2導電パターン層に位置し、左側の第1データ線DL1の第2部分DL12は第3導電パターン層に位置し、図19における右側の第1データ線DL1の第1部分DL11(導線114)は第1導電パターン層に位置し、右側の第1データ線DL1の第2部分DL12は第3導電パターン層に位置する。たとえば、図3図19及び図23に示すように、第1データ線DL1の第1部分DL11は隣接する画素島A1の間に位置する。
【0102】
たとえば、図13及び図19に示すように、2本の第1データ線DL1を提供し、2本の第1データ線DL1はそれぞれ隣接する2列の画素ユニットに接続され、2本の第1データ線DL1は同一の第3導線L3のベース基板BS上での正投影と部分的に重畳する。この設置形態によって、隣接する2列の画素ユニット中の画素島間に位置するデータ線を第3導線の下に隠すことができ、それにより、配線面積を減少させ、光の透過率を向上させる。
【0103】
たとえば、第1導線L1は異なる層に位置する部分を含み、異なる層に位置する部分は絶縁層を貫通するビアを介して接続される。図19に示すように、第1導線L1は第1部分L11、第2部分L12及び第3部分L13を含む。第1部分L11及び第3部分L13は第2導電パターン層LY2に位置し、第2部分L12は第3導電パターン層LY3に位置する。第1部分L11と第2部分L12は絶縁層を貫通するビアV41を介して接続され、第3部分L13と第2部分L12は絶縁層を貫通するビアV42を介して接続される。図24及び図25に示すように、第2導電パターン層LY2と第3導電パターン層LY3との間に層間誘電体層ILDが設置されており、すなわち、ビアV41は層間誘電体層ILDを貫通し、ビアV42は層間誘電体層ILDを貫通する。
【0104】
たとえば、図19に示すように、第1導線L1の一部(第2部分L12)と第3導線L3は同一層に位置し、いずれも第3導電パターン層LY3に位置。第4導線L4と第3導線L3は同一層に位置し、いずれも第3導電パターン層LY3に位置する。
【0105】
本開示の少なくとも1つの実施例は、上記いずれかの表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。たとえば、表示装置は有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)ディスプレイなどの表示デバイス、及びこれらの表示デバイスを含むテレビ、デジタルカメラ、携帯電話、腕時計、タブレットPC、ノートパソコン、ナビゲータなど表示機能を有するいかなる製品又は部材であってもよい。
【0106】
たとえば、本開示の実施例では、第1導線L1は第1導電パターン層に位置する部分と、第2導電パターン層に位置する部分とを含んでもよく、第2導線L2は第2導電パターン層に位置する部分のみで構成され、第3導線L3は第3導電パターン層に位置する部分のみで構成され、第4導線L43は第3導電パターン層に位置する部分のみで構成され、第5導線L5は第1導電パターン層に位置する部分と、第2導電パターン層に位置する部分とを含んで構成されるが、これに限定されず、必要に応じて設定することができる。
【0107】
たとえば、図11及び図19に示すように、本開示の実施例では、画素ユニットP0のストレージコンデンサC1の第2極C12は第2導線L2の一部又は第1導線L1の一部である。
【0108】
さらに以下の点を説明する必要がある。
【0109】
(1)特に定義されない限り、本開示の実施例及び図面では、同一符号は同一意味を表す。
【0110】
(2)本開示の実施例の図面は、本開示の実施例に係る構造のみに関し、他の構造は通常の設計を参照すればよい。
【0111】
(3)明確にするために、本開示の実施例を説明するための図面において、層又は領域の厚さは拡大されている。理解できるように、層、膜、領域又は基板のような素子が、別の素子の「上」又は「下」に位置すると記載される場合、該素子は、別の素子の「上」又は「下」に「直接」位置してもよく、又は中間素子が存在してもよい。
【0112】
(4)矛盾がない限り、本開示の同一実施例及び異なる実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0113】
以上、本開示の特定の実施形態を説明したが、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者が本開示に開示されている技術的範囲内に容易に想到できる変化や置換は、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に準じるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】