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特表2023-529144ギヤ装置を動作させるための方法および制御機器、ならびにギヤ装置
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  • 特表-ギヤ装置を動作させるための方法および制御機器、ならびにギヤ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-07
(54)【発明の名称】ギヤ装置を動作させるための方法および制御機器、ならびにギヤ装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 57/12 20060101AFI20230630BHJP
   F16H 57/08 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
F16H57/12 Z
F16H57/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574468
(86)(22)【出願日】2021-05-14
(85)【翻訳文提出日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 EP2021062834
(87)【国際公開番号】W WO2021244834
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】102020115003.2
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597007363
【氏名又は名称】クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Knorr-Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH
【住所又は居所原語表記】Moosacher Strasse 80, D-80809 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マリオ リューブシュトルフ
(72)【発明者】
【氏名】マルクス リヒテンシュタイン
【テーマコード(参考)】
3J063
【Fターム(参考)】
3J063AA02
3J063AB12
3J063AC01
3J063BA09
3J063BB11
3J063BB23
3J063BB48
3J063XB06
(57)【要約】
ギヤ装置(100)を動作させるための方法が説明されており、この方法では、ギヤ装置(100)の出力トルク(M3)の要求値を読み込み、ギヤ装置(100)の第1のアクチュエータ(120)を駆動制御するための第1の制御信号(150)と、第2のアクチュエータ(130)を駆動制御するための第2の制御信号(160)とを、要求値に応じて決定する。制御信号(150,160)は、出力トルク(M3)の要求値に応じて、被駆動側で被駆動軸(118)において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない異なる絶対値を有するモーメント、または同じ符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを発生させる入力トルク(M1,M2)を生じさせる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギヤ装置(100)を動作させるための方法(400)であって、前記ギヤ装置(100)は、第1のアクチュエータ(120)と、第2のアクチュエータ(130)と、ギヤユニット(110)とを有しており、前記ギヤユニット(110)は、第1のギヤトレーン(112)と、第2のギヤトレーン(114)と、前記ギヤ装置(100)の出力トルク(M3)を提供するための被駆動軸(118)とを有しており、前記第1のギヤトレーン(112)と前記第2のギヤトレーン(114)とは被駆動側でトルク伝達可能に前記被駆動軸(118)に連結されており、前記第1のギヤトレーン(112)は駆動側でトルク伝達可能に前記第1のアクチュエータ(120)に連結されており、前記第2のギヤトレーン(114)は駆動側でトルク伝達可能に前記第2のアクチュエータ(130)に連結されており、前記第1のアクチュエータ(120)は、第1の入力トルク(M1)を前記第1のギヤトレーン(112)に入力するために形成されていて、前記第2のアクチュエータ(130)は、第2の入力トルク(M2)を前記第2のギヤトレーン(114)に入力するために形成されており、前記方法(400)は以下のステップ、すなわち、
前記出力トルク(M3)の要求値を表す要求信号(105)を読み込むステップ(420)、
前記要求信号(105)を使用して、前記第1のアクチュエータ(120)を駆動制御するための第1の制御信号(150)と、前記第2のアクチュエータ(130)を駆動制御するための第2の制御信号(160)とを決定するステップ(440)であって、前記制御信号(150,160)は、前記要求信号(105)が、第1の値範囲(502)にある前記出力トルク(M3)の要求値を表す場合には、被駆動側で前記被駆動軸(118)において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない異なる絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルク(M1,M2)を生じさせ、前記制御信号(150,160)は、前記要求信号(105)が、前記第1の値範囲(502)とは異なる第2の値範囲(504)にある前記出力トルク(M3)の要求値を表す場合には、被駆動側で前記被駆動軸(118)において、それぞれ同じ符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルク(M1,M2)を生じさせる、決定するステップ(440)、
前記第1の制御信号(150)を前記第1のアクチュエータ(120)に出力し、前記第2の制御信号(160)を前記第2のアクチュエータ(130)に出力するステップ(460)であって、これにより前記第1の入力トルク(M1)と前記第2の入力トルク(M2)とを生成する、ステップ(460)、
を有する方法(400)。
【請求項2】
前記決定するステップ(440)で、前記制御信号(150,160)は、前記要求信号(105)が、ゼロの前記出力トルク(M3)の要求値を表す場合には、被駆動側で前記被駆動軸(118)において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルク(M1,M2)を生じさせる、請求項1記載の方法(400)。
【請求項3】
前記決定するステップ(440)で、前記出力トルク(M3)の要求値の閾値を、前記出力トルク(M3)の絶対値のために予め規定された少なくとも1つの閾値と比較して、前記出力トルク(M3)の要求値を、前記閾値未満の場合には前記第1の値範囲(502)に割り当て、閾値を上回った場合には前記第2の値範囲(504)に割り当てる、請求項1または2記載の方法(400)。
【請求項4】
前記決定するステップ(440)で、前記制御信号(150,160)は入力トルク(M1,M2)を生じさせ、前記入力トルクは、前記入力トルクの符号および前記ギヤユニットの効率を考慮して、前記出力トルク(M3)に加算される、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法(400)。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1項記載の方法(400)のステップを、相応のユニット(142,144,146)で実施するようにかつ/または駆動制御するように構成されている制御機器(140)。
【請求項6】
ギヤ装置(100)であって、前記ギヤ装置(100)は以下の特徴、すなわち、
請求項5に記載の制御機器(140)、
被駆動軸(118)、第1のギヤトレーン(112)、および第2のギヤトレーン(114)を有しているギヤユニット(110)、および
第1のアクチュエータ(120)および第2のアクチュエータ(130)を有しており、前記制御機器(140)は、前記第1のアクチュエータ(120)と前記第2のアクチュエータ(130)とに信号伝達可能に接続されている、
ギヤ装置(100)。
【請求項7】
前記第1のアクチュエータ(120)および前記第2のアクチュエータ(130)は電気モータであって、かつ/または前記ギヤユニット(110)は、減速ギヤとして形成されている、請求項6記載のギヤ装置(100)。
【請求項8】
前記第1のギヤトレーン(112)と前記第2のギヤトレーン(114)とは、互いに同一に形成されている、請求項6または7記載のギヤ装置(100)。
【請求項9】
前記第1のギヤトレーン(112)と前記第2のギヤトレーン(114)とは、被駆動側で直接に、または共通のギヤ段(116)を介して、前記被駆動軸(118)に連結されている、請求項6から8までのいずれか1項記載のギヤ装置(100)。
【請求項10】
前記第1のギヤトレーン(112)は第1の遊星歯車機構(313)を有していて、前記第2のギヤトレーン(114)は第2の遊星歯車機構を有しており、前記共通のギヤ段(116)はセグメント軸(317)を有しており、前記第1のギヤトレーン(112)と前記第2のギヤトレーン(114)とは第1のギヤ段として機能し、前記共通のギヤ段(116)は第2のギヤ段として機能する、請求項9記載のギヤ装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はさらに、ギヤ装置を動作させるための方法、相応の制御機器、およびギヤ装置に関する。
【0002】
ギヤでは、例えば、歯列品質の向上により、ギヤのバックラッシを減じることができ、または分割ギヤのばね負荷による支持によりギヤのバックラッシをなくすことができる。
【0003】
このような背景において、本発明の課題は、ギヤ装置を動作させるための改善された方法、改善された制御機器、および改善されたギヤ装置を提供することである。
【0004】
この課題は、独立請求項に記載の、ギヤ装置を動作させるための方法によって、相応の制御機器によって、およびギヤ装置によって解決される。
【0005】
実施形態によれば、ギヤのバックラッシをなくすために、冗長的なアクチュエータ、特に電気的なアクチュエータ、および少なくとも1つの冗長的なギヤ分岐を使用することができる。換言すると、ギヤのバックラッシは、例えば、互いに独立した冗長的なトレーンを有したギヤ構造および冗長的なアクチュエータの適切な駆動制御によりなくすことができる。この場合、アクチュエータは、予め規定された限界値未満のモーメント要求のためには、ギヤのバックラッシをなくすことができるように相互に張力をかけ合うことができ、予め規定された限界値を超えるモーメント要求のためには共に1つの出力トルクをなすように寄与する。
【0006】
有利には、実施形態によれば、ギヤのバックラッシは、ギヤの無制限の使用を可能にするようになくすことができ、このために歯列の品質を向上させる必要はない。摩耗にかかわらずバックラッシをなくすこともできる。したがって、実施形態によれば、ギヤのバックラッシは、別個に構成されたアクチュエータによる2つのギヤトレーンの張力支持によって、歯列の品質および摩耗にかかわらずなくすことができる。したがって、結果として生じるギヤ装置は、ギヤと駆動装置のための冗長を提供することができ、これにより各用途に応じて、ギヤおよびアクチュエータをより小さく寸法設計することができる。故障保障の理由からギヤの部分を冗長的に設計している用途で使用される場合、この実施形態によりバックラッシをなくすことにより、付加的な金銭的コストを減じることができる。冗長的に形成されたアクチュエータを使用することにより、ギヤの故障保障を向上させることもできる。
【0007】
ギヤユニット、第1のアクチュエータ、および第2のアクチュエータを備えたギヤ装置を動作させるための方法を説明する。この場合、ギヤユニットは、ギヤ装置の出力トルクを提供するための被駆動軸、第1のギヤトレーン、および第2のギヤトレーンを有している。第1のギヤトレーンと第2のギヤトレーンとは、被駆動側で、トルク伝達可能に被駆動軸に連結されている。第1のギヤトレーンは駆動側でトルク伝達可能に第1のアクチュエータに連結されていて、第2のギヤトレーンは駆動側でトルク伝達可能に第2のアクチュエータに連結されている。この場合、第1のアクチュエータは、第1の入力トルクを第1のギヤトレーンに入力するために形成されていて、第2のアクチュエータは、第2の入力トルクを第2のギヤトレーンに入力するために形成されている。
【0008】
この方法は、この場合、以下のステップを有している:
出力トルクのための要求値を表す要求信号を読み込むステップ;
この要求信号を使用して、第1のアクチュエータを駆動制御するための第1の制御信号と、第2のアクチュエータを駆動制御するための第2の制御信号とを決定するステップ。この場合、これらの制御信号は、要求信号が、出力トルクの第1の値範囲にある要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない異なる絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクを生じさせる。これに対して、これらの制御信号は、要求信号が、出力トルクの第1の値範囲とは異なる第2の値範囲にある要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、同じ符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクを生じさせる;
第1の制御信号を、第1の入力トルクを生成するために第1のアクチュエータに出力し、第2の制御信号を、第2の入力トルクを生成するために第2のアクチュエータに出力するステップ。
【0009】
このギヤ装置は、車両のための電気機械式のステアリングシステムの一部として、例えば、いわゆるシングルピニオンEPS(EPS=Electric Power Steering;電動パワーステアリング)の、いわゆるデュアルピニオンEPSの、いわゆるコラムEPS(C-EPS)、ラックEPS(R-EPS)の、その他の電気機械式のステアリングシステム、またはいわゆるモーメント重畳ステアリングシステム(TOS=Torque Overlay Steering)の一部として、または別の形式のギヤ駆動装置のために使用することができる。要求信号は、ユーザー入力装置、検出装置、および付加的なまたは代替的な制御装置に対するインターフェースから読み込むことができる。車両のための電気機械式のステアリングシステムの一部としてギヤ装置が構成されている場合には、要求信号は、ステアリング角度および付加的にまたは代替的にステアリングモーメントを検出するための検出装置に対するインターフェースから読み込むことができる。第1のアクチュエータは、第1の制御信号に応じて第1の入力トルクを生成し、第1のギヤトレーンに入力するために形成されていてよい。第2のアクチュエータは、第2の制御信号に応じて第2の入力トルクを生成し、第2のギヤトレーンに入力するために形成されていてよい。
【0010】
制御信号により発生させられた入力トルクは、ギヤトレーンを介して伝達されて、ギヤトレーンに関して被駆動側で被駆動軸へと入力され得る。このようにして被駆動軸に入力されるモーメントは、合計して出力トルクを生じさせることができるトルクを表すことができる。第1の値範囲は、要求される僅かな出力トルクを表す、要求された出力トルクのための絶対値を含んでいてよい。第2の値範囲は、第1の値範囲に含まれる絶対値よりも大きい要求された出力トルクのための絶対値を含んでいてよい。特に、第1の値範囲は、ゼロよりも大きく、予め規定された閾値以下の絶対値を含んでいてよい。第2の値範囲は、予め規定された閾値よりも大きい絶対値を含んでいてよい。ギヤトレーンは、それぞれ少なくとも1つのギヤエレメント、例えば歯車を含んでいてよい。ギヤトレーンは、同じ変速比を有していてよい。
【0011】
1つの実施形態によれば、決定するステップにおいて、制御信号は、要求信号が、ゼロの出力トルクの要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクを生じさせることができる。このような実施形態は、ギヤ装置の無負荷状態でも、バックラッシを確実になくすことができるまたは減じることができるという利点を提供する。1つの実施形態によれば、アクチュエータのうちの一方は、要求された出力トルクがゼロに等しいか、または第1の値範囲に含まれている限り、一定の入力トルクをもたらすことができる。これに対して、アクチュエータのうちの他方は、要求された出力トルクが上昇するにつれて上昇する入力トルクをもたらすことができる。この場合、要求された方向で被駆動軸を回転させる入力トルクをもたらす方のアクチュエータが、入力トルクを増大させることができる。第1の値範囲に含まれる値から、第2の値範囲に含まれる値への、要求された出力トルクの移行は、第1の値範囲の間に入力トルクが一定であったアクチュエータの入力トルクの符号変更および絶対値の上昇を生じさせることができる。
【0012】
決定するステップでは、出力トルクの要求値の閾値を、出力トルクの絶対値のために予め規定された少なくとも1つの閾値と比較して、出力トルクの要求値を、閾値未満の場合には第1の値範囲に割り当て、閾値を上回った場合には第2の値範囲に割り当てることもできる。したがって、第1の値範囲は、第2の値範囲よりも僅かな、出力トルクの絶対値を含んでいてよい。このような実施形態により、簡単かつ迅速に、トルク要求に反応することができ、アクチュエータを状況に合わせて駆動制御することができるという利点が提供される。
【0013】
さらに、決定するステップでは、制御信号は、その符号およびギヤユニットの効率を考慮して、出力トルクに加算される入力トルクを生じさせることができる。このことは、第1の値範囲および第2の値範囲に関して同様に該当し得る。この場合、入力トルクは、すべての値範囲にわたってゼロとは異なっていてよい。このような実施形態は、出力トルクの要求値を、確実に、摩耗にかかわらず、バックラッシなく提供することができるという利点を提供する。
【0014】
本明細書で説明されるアプローチによりさらに、本明細書で説明された方法の態様のステップを、相応の装置で実施し、駆動制御し、もしくは実施するために形成された制御機器が提供される。制御機器の形態のアプローチのこのような実施態様によっても、このアプローチの根底にある課題を迅速かつ効率的に解決することができる。
【0015】
このために制御機器は、信号またはデータを処理するための少なくとも1つの計算ユニット、信号またはデータを記憶するための少なくとも1つのメモリユニット、センサからのセンサ信号を読み込むためのまたはデータ信号または制御信号をアクチュエータに出力するための、センサまたはアクチュエータに対する少なくとも1つのインターフェース、および/または通信プロトコルに埋め込まれたデータを読み込むまたは出力するための少なくとも1つの通信インターフェースを有することができる。計算ユニットは例えば、信号プロセッサ、マイクロコントローラ等であってよく、この場合、メモリユニットは、フラッシュメモリ、EPROM、または磁気メモリユニットであってよい。通信インターフェースは、データをワイヤレスで、かつ/または回線接続で読み込むもしくは出力するように構成されていてよく、この場合、回線接続されたデータを読み込むことができるもしくは出力することができる通信インターフェースは、これらのデータを、例えば電気的もしくは光学的に、相応のデータ伝送回線から読み込むことができ、または相応のデータ伝送回線に出力することができる。
【0016】
制御機器とは、この場合、センサ信号を処理し、それに応じて制御信号および/またはデータ信号を出力する電気機器であると理解されてよい。制御機器は、ハードウェアによりかつ/またはソフトウェアにより形成することができるインターフェースを有していてよい。ハードウェアによる構成では、インターフェースは例えば、制御機器の様々な機能を含むいわゆるシステムASICの部分であってよい。しかしながら、インターフェースは、固有の集積回路であってもよく、または少なくとも部分的に離散した構成エレメントから成っていてもよい。ソフトウェアによる構成では、インターフェースが、例えば、別のソフトウェアモジュールに隣接してマイクロコントローラ上に存在しているソフトウェアモジュールであってよい。
【0017】
ギヤ装置も提供され、この場合、ギヤ装置は以下の特徴を有している:
上述した制御機器の実施形態;
被駆動軸、第1のギヤトレーン、および第2のギヤトレーン備えたギヤユニット;および
第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータであって、制御機器が、信号伝達可能に接続されている第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータ。
【0018】
制御装置は、ギヤ装置に接続して、もしくはギヤ装置との関連で、有利には、ギヤ装置を動作させるために、もしくはギヤ装置の動作を制御するために適用することができる、または使用することができる。
【0019】
1つの実施形態によれば、第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとは電気モータであってよい。付加的にまたは代替的に、ギヤユニットは減速ギヤとして形成されていてよい。各アクチュエータは、2つの回転方向で動作させることができる。減速ギヤは、アクチュエータの回転数を、駆動軸のより低い回転数へと変換するように形成されていてよい。そのような実施形態は、アクチュエータの迅速な応答および/または特に電気的なアクチュエータのトルクの増大を可能とするという利点を提供する。
【0020】
第1のギヤトレーンと第2のギヤトレーンとは、互いに同一に形成されていてもよい。このような実施形態は、ギヤ装置の構造および動作を簡単かつ安価に実現することができるという利点を提供する。
【0021】
さらに、第1のギヤトレーンと第2のギヤトレーンとは、被駆動側で直接に、または共通のギヤ段を介して被駆動軸に連結されていてよい。したがって、ギヤユニットの一部のみを、またはギヤユニット全体を冗長的に形成することができる。このような実施形態は、ギヤ形式に応じて、冗長的なギヤトレーンを適切な形式で構成することができるという利点を提供する。
【0022】
この場合、第1のギヤトレーンは第1の遊星歯車機構を有することができ、第2のギヤトレーンは第2の遊星歯車機構を有することができる。この場合、共通のギヤ段は、セグメント軸を有していてよい。また、第1のギヤトレーンと第2のギヤトレーンとは、第1のギヤ段として機能することができ、共通のギヤ段は、第2のギヤ段として機能することができる。このような実施形態は、このように形成されたギヤユニットを確実かつ摩耗にかかわらず、バックラッシをなくす減速ギヤとして使用することができるという利点を提供する。
【0023】
本明細書で説明されたアプローチの実施例を、以下の記載で、図面につき詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】1つの実施例によるギヤ装置を示す概略図である。
図2】1つの実施例によるギヤ装置の正面図である。
図3図2のギヤ装置の側面図である。
図4】1つの実施例による動作させるための方法を示すフローチャートである。
図5】1つの実施例によるトルク・時間グラフである。
【0025】
図1は、1つの実施例によるギヤ装置100の概略図を示している。ギヤ装置100は、例えば、車両のための電気機械式のステアリングシステムの一部として、または他のギヤシステムの一部として使用可能である。ギヤ装置100は、ギヤユニット110、第1のアクチュエータ120、第2のアクチュエータ130、および制御機器140を有している。ギヤユニット110は、第1のアクチュエータ120と第2のアクチュエータ130とにトルク伝達可能に連結されている。制御機器140は、第1のアクチュエータ120と第2のアクチュエータ130とに信号伝達可能に連結されている。制御機器140は、ギヤ装置100を動作させるために形成されている。特に、制御機器140は、第1のアクチュエータ120と第2のアクチュエータ130とを駆動制御するために形成されている。
【0026】
ギヤユニット110は、第1のギヤトレーン112、第2のギヤトレーン114、および被駆動軸118を有している。第1のギヤトレーン112と第2のギヤトレーン114とは、被駆動側で、トルク伝達可能に被駆動軸118に連結されている。本明細書に図示した実施例によれば、第1のギヤトレーン112と第2のギヤトレーン114とは、被駆動側で、1つの共通のギヤ段116を介して被駆動軸118に連結されている。別の実施例によれば、第1のギヤトレーン112と第2のギヤトレーン114とは、被駆動側で直接、被駆動軸118に連結されている。
【0027】
第1のギヤトレーン112は駆動側でトルク伝達可能に第1のアクチュエータ120に連結されている。第1のアクチュエータ120は、第1の入力トルクM1を第1のギヤトレーン112に入力するために形成されている。第1のギヤトレーン112は、第1の入力トルクM1を使用して、第1のギヤトレーン112の変速比により規定されたモーメントを被駆動軸118に加えるために形成されている。第2のギヤトレーン114は駆動側でトルク伝達可能に第2のアクチュエータ130に連結されている。第2のアクチュエータ130は、第2の入力トルクM2を第2のギヤトレーン114に入力するために形成されている。第2のギヤトレーン114は、第2の入力トルクM2を使用して、第2のギヤトレーン114の変速比により規定されたモーメントを被駆動軸118に加えるために形成されている。被駆動軸118では、ギヤ装置100の出力トルクM3が提供可能であり、この出力トルクは、この実施例によれば、ギヤトレーン112,114によって提供されるモーメントの和により得られる。
【0028】
制御機器140は、読込み装置142、決定装置144,および出力装置146を有している。読込み装置142は、要求信号105を読み込むように形成されている。要求信号105は、ギヤ装置100の出力トルクM3の要求値を表す。要求信号105は、この場合、検出装置に対するここに図示されていないインターフェース、ユーザーインターフェース、またはステアリングシステムの、トランスバースアームの、またはその他のギヤシステムの制御装置から読込み可能である。読込み装置142は、要求信号105を決定装置144に転送するためにも形成されている。決定装置144は、要求信号105を使用して、第1のアクチュエータ120を駆動制御するための第1の制御信号150と、第2のアクチュエータ130を駆動制御するための第2の制御信号160とを決定するために形成されている。決定装置144は、要求信号105が出力トルクM3の第1の値範囲にある要求値を表す場合には、さらに被駆動側で被駆動軸118において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない異なる絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクM1およびM2を生じさせるように、第1の制御信号150および第2の制御信号160を決定するように構成されている。さらに、決定装置144は、要求信号105が出力トルクM3の第1の値範囲とは異なる第2の値範囲にある要求値を表す場合には、入力トルクM1およびM2が、被駆動側で被駆動軸118において、同じ符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせるように、第1の制御信号150および第2の制御信号160を決定するように構成されている。決定装置144はさらに、第1の制御信号150と第2の制御信号160とを、出力装置146に転送するために構成されている。出力装置146は、第1の制御信号150を第1のアクチュエータ120に出力し、かつ第2の制御信号160を第2のアクチュエータ130に出力して、第1の入力トルクM1と第2の入力トルクM2とを発生させるために構成されている。
【0029】
図2は、1つの実施例によるギヤ装置100の正面図を示している。ギヤ装置100は、この場合、図1のギヤ装置に相当するまたは類似する。ギヤ装置100のうち、図2では、本明細書に図示した実施例によれば、ギヤユニットの第1のギヤトレーン112、第2のギヤトレーン114、および共通のギヤ段116と、第1のアクチュエータ120と、第2のアクチュエータ130とが示されている。
【0030】
図2に示した実施例によれば、第1のアクチュエータ120は、電気的なアクチュエータもしくは電気モータとして形成されていて、第2のアクチュエータ130は、電気的なアクチュエータもしくは電気モータとして形成されている。したがって、図2は、換言すると、2つのギヤトレーン112および114と、2つの電気的なアクチュエータもしくはアクチュエータ120および130とを有する1つの電気的な駆動装置を示している。単なる例として、図2には、アクチュエータ120および130の異なる回転方向が記入されている。異なる回転方向により、異なる符号の入力トルクが生じる。したがって、記入された回転方向は、図1で説明したように、第1の値範囲における出力トルクの要求値の場合の、ギヤ装置100の動作に関する。
【0031】
ギヤ装置100のギヤユニットは、図示した実施例によれば、減速ギヤとして形成されている。この場合、第1のギヤトレーン112と第2のギヤトレーン114とは、例えば互いに同一に形成されている。この場合、第1のギヤトレーン112と第2のギヤトレーン114とは、ギヤユニットの第1のギヤ段として機能し、共通のギヤ段116は、ギヤユニットの第2のギヤ段として機能する。
【0032】
図3は、図2のギヤ装置100の側面図を示している。ギヤ装置100のうち、図3の図では、この場合、遊星歯車機構313を含む第1のギヤ段の部分としての第1のギヤトレーン112、セグメント軸317を含む第2のギヤ段としての共通のギヤ段116、被駆動軸118を有するギヤユニット110と、第1のアクチュエータ120とが示されている。図示条件によりこの場合、第2のアクチュエータと第2のギヤトレーンとは、第1のアクチュエータ120と第1のギヤトレーン112とによって図面上では隠されている。第2のギヤトレーンも、この場合、遊星歯車機構を有している。
【0033】
図3の側面図においては特に、第1のギヤトレーン112、および図示条件によりこの図では隠れている第2のギヤトレーンを有する第1のギヤ段は、一方では第1のアクチュエータ120および図示条件によりこの図では隠れている第2のアクチュエータと、他方では第2のギヤ段もしくは共通のギヤ段116との間に配置されていることがわかる。したがって、第1のギヤトレーン112およびこの図では図示条件により隠れている第2のギヤトレーンは、共通のギヤ段116を介して、トルク伝達可能に被駆動軸118に連結されている。
【0034】
図4は、1つの実施例による動作させるための方法400のフローチャートを示している。この方法400は、ギヤ装置を動作させるために実施可能である。より詳細に述べるならば、この動作させるための方法400は、上述した図面のうちの1つのギヤ装置または類似のギヤ装置を動作させるために、もしくはその動作を制御するために実施可能である。この場合、動作させるための方法400は、図1の制御機器または類似の制御機器を使用してもしくはこれらの制御機器によって実施可能である。特に、動作させるための方法400のステップは、制御機器の装置によって、例えば図1の制御機器の読込み装置、決定装置、および出力装置によって実施可能である。動作させるための方法400は、読み込むステップ420、決定するステップ440、および出力するステップ460を有している。
【0035】
読み込むステップ420では、ギヤ装置の出力トルクの要求値を表す要求信号が読み込まれる。次いで、決定するステップ440では、読み込むステップ420で読み込まれた要求信号を使用して、ギヤ装置の第1のアクチュエータを駆動制御するための第1の制御信号およびギヤ装置の第2のアクチュエータを駆動制御するための第2の制御信号が決定される。この場合、決定するステップ440で決定された制御信号は、要求信号が、出力トルクの第1の値範囲にある要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない異なる絶対値を有するモーメントを発生させる入力トルクを生じさせる。さらに、この場合、決定するステップ440で決定された制御信号は、要求信号が、出力トルクの第1の値範囲とは異なる第2の値範囲にある要求値を表す場合には、被駆動側の被駆動軸118において、同じ符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを発生させる入力トルクを生じさせる。次いで、出力するステップ460では、決定するステップ440で決定された第1の制御信号が第1のアクチュエータに、決定するステップ440で決定された第2の制御信号が第2のアクチュエータに出力されて、第1の入力トルクと第2の入力トルクとが生成される。
【0036】
1つの実施例によれば、決定するステップ440で決定された制御信号は入力トルクを生じさせ、この入力トルクは、その符号およびギヤユニットの効率を考慮して、出力トルクに加算される。1つの実施例によれば、決定するステップ440で決定された制御信号は、要求信号が、ゼロの出力トルクの要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクを生じさせる。特に1つの実施例によれば、決定するステップ440では、出力トルクの要求値の閾値を、出力トルクの絶対値のために予め規定された少なくとも1つの閾値と比較して、出力トルクの要求値を、閾値未満の場合には第1の値範囲に割り当て、閾値を上回った場合には第2の値範囲に割り当てる。
【0037】
図5は、1つの実施例によるトルク・時間グラフ500を示している。トルク・時間グラフ500には、上述した図面のうちの1つのギヤ装置または類似のギヤ装置に関連するトルクMが、時間tに関して示されている。より詳細に述べるならば、この場合、第1の入力トルクM1、第2の入力トルクM2、および出力トルクM3が、時間tに関して示されている。出力トルクM3は、この場合、例えば、出力トルクM3の要求信号によって表される要求値にも相当する。さらに、第1の値範囲502と第2の値範囲504とが記入されている。特に図5は、例えばモーメント要求が三角形状の場合の、ギヤ装置のアクチュエータの例示的な動作を示している。
【0038】
1つの実施例によれば、第1の値範囲502は、ゼロよりも大きく、閾値よりも小さい出力トルクM3のための絶対値を含み、第2の値範囲504は、閾値よりも大きい出力トルクM3のための絶対値を含み、第3の値範囲は、出力トルクM3のための絶対値ゼロのみを含む。図5から明らかであるように、上述した3つの値範囲のための入力トルクM1とM2とは互いに異なる。
【0039】
これにより、第1の値範囲502のためには、異なる絶対値と逆の符号を有するモーメントが被駆動軸に作用することになる。第2の値範囲504のためには、異なる絶対値と同じ符号とを有するモーメントが被駆動軸に作用することになる。第3の値範囲のためには、すなわち無負荷状態では、同じ絶対値であるが、逆の符号を有するモーメントが被駆動軸に作用する。
【0040】
図5には詳しく示されていないが、出力トルクM3のゼロの要求値は、第1の値範囲502から除外されていること、もしくは第1の値範囲502および第2の値範囲504の外側にあることに留意すべきである。第1の値範囲502と第2の値範囲504とは互いにオーバーラップしない。換言すると、第1の値範囲502と第2の値範囲504とは、トルクに関する境界値もしくは閾値によって互いに分離されている。
【0041】
図4の動作させるための方法では、本明細書に示した実施例による決定するステップは、以下のように実施され、かつ/または図1の制御機器もしくはその決定装置は、以下のように構成されている。
【0042】
第1の値範囲502のためには、制御信号が、異なる符号およびゼロではない異なる絶対値を有する入力トルクM1およびM2を生じさせる。
【0043】
第1の値範囲502とは異なる第2の値範囲504のためには、制御信号が、同じ符号およびゼロではない同じ絶対値を有する入力トルクM1およびM2を生じさせる。
【0044】
第1の値範囲502のためにかつ第2の値範囲504のために、制御信号は入力トルクM1およびM2を生じさせ、これらの入力トルクは、その符号およびギヤユニットの効率を考慮して、出力トルクM3に加算される。
【0045】
制御信号は、要求信号が、ゼロの出力トルクの要求値を表す場合には、被駆動側で被駆動軸において、それぞれ異なる符号を有し、かつゼロではない同じ絶対値を有するモーメントを生じさせる入力トルクを生じさせる。
【0046】
出力トルクM3の要求値の閾値を、出力トルクM3の絶対値のために予め規定された少なくとも1つの閾値と比較して、出力トルクM3の要求値を、閾値未満の場合には第1の値範囲502に割り当て、閾値を上回った場合には第2の値範囲504に割り当てる。
【0047】
以下に、上述した図面を参照して、実施例および実施例の利点を、再度要約して、すなわち短く説明する。
【0048】
ギヤ装置100は、ここでは別個の2つの電気式のアクチュエータ120および130により実施される、冗長的な電気式のアクチュエータ120および130を使用していて、これにより、これらのアクチュエータによって駆動されるギヤユニット110または少なくともその一部のバックラッシをなくしている。このためにギヤユニット110またはその一部も冗長的に構成されている。無負荷状態では、両電気的なアクチュエータ120および130は、ギヤユニット110の出力側に関して、逆の符号の僅かな入力トルクM1およびM2を加えるように、駆動制御される。これにより、冗長的な両ギヤ分岐112および114は相互に突っ張り合う。一方または他方の符号の出力トルクM3を加えるべき場合には、このトルクは、この方向で接触しているアクチュエータ120または130によって加えられる。他方のアクチュエータ120または130は、逆の符号の僅かな入力トルクを引き続き加える。出力トルクM3を加えるために、両アクチュエータ120および130の入力トルクが必要な場合には、これまでは予荷重を得るために使用されていたアクチュエータ120または130の制御を変更することができ、これによりこのアクチュエータも出力トルクM3のために付加的な貢献を行う。2つのアクチュエータ120および130の使用は、歯列構成要素の均一な摩耗を達成するために、モーメント要求のゼロ点通過時に交換することができる。このような使用原理により、構成要素の摩耗とは無関係に全耐用期間にわたってバックラッシをなくすことができる。
【0049】
ギヤトレーン112,114が異なる変速比を有している場合には、入力トルクM1およびM2を、変速比を使用して適合させることにより、電気的なアクチュエータ120および130の駆動制御の際に、このような変速比を考慮することができる。
【符号の説明】
【0050】
100 ギヤ装置
105 要求信号
110 ギヤユニット
112 第1のギヤトレーン
114 第2のギヤトレーン
116 共通のギヤ段
118 被駆動軸
120 第1のアクチュエータ
130 第2のアクチュエータ
140 制御機器
142 読込み装置
144 決定装置
146 出力装置
150 第1の制御信号
160 第2の制御信号
M1 第1の入力トルク
M2 第2の入力トルク
M3 出力トルク
313 遊星歯車機構もしくはプラネタリギヤ
317 セグメント軸
400 動作させるための方法
420 読み込むステップ
440 決定するステップ
460 出力するステップ
500 トルク・時間グラフ
502 第1の値範囲
504 第2の値範囲
M トルク
t 時間
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】