(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-07
(54)【発明の名称】オファーを表示するためのアルゴリズムおよび技術システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/08 20120101AFI20230630BHJP
G06Q 50/16 20120101ALI20230630BHJP
【FI】
G06Q30/08
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574683
(86)(22)【出願日】2021-06-06
(85)【翻訳文提出日】2023-01-31
(86)【国際出願番号】 US2021036058
(87)【国際公開番号】W WO2021248105
(87)【国際公開日】2021-12-09
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522470954
【氏名又は名称】ダイレクト オファー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】DIRECT OFFER, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100139723
【氏名又は名称】樋口 洋
(72)【発明者】
【氏名】ラッペ,キャスリーン
(72)【発明者】
【氏名】バートン,ジョナサン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】
1つまたは複数の関心の表明(例えば、オファーまたはソフトオファー)をどのように表示するかを動的に決定するための、ソフトウェアに実装される方法およびソフトウェアシステムが開示される。潜在的な買い手から1つまたは複数の関心の表明を受信した後、ソフトウェアに実装される方法は、潜在的な買い手から受信した1つまたは複数の関心の表明を売り手に表示するための好ましい態様を決定し、グリッドレイアウトでオファーを表示する。グリッドレイアウトは、資産の価格ならびに資産をより高価にできるように決定される他の要因に関して見識を売り手に与える態様で、ハードオファーの作成に関心がある買い手の数を示す。1つまたは複数の関心の表明は、売り手の示された(および見積)価格を含む、1つまたは複数のカテゴリに分類される。カテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられ、必要に応じて価格範囲は機械学習技術を使用して決定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のオファーを表示する方法であって、
売り手電子デバイスによって、複数の潜在的な買い手に販売可能な不動産資産を表示する工程であって、前記複数の潜在的な買い手は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する、工程;
前記売り手電子デバイスによって、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始する工程であって、前記複数の潜在的な買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知される、工程;
前記通知に応答して、前記売り手電子デバイスを介して、前記複数の潜在的な買い手から1つまたは複数のオファーを受信する工程;および
前記売り手電子デバイスを介して、1人または複数の潜在的な買い手から受信した1つまたは複数のソフトオファーを売り手に表示する工程であって、前記1つまたは複数のソフトオファーは、グリッドレイアウトで表示される、工程
を含み、
前記グリッドレイアウトは、1つまたは複数のオファーを作成することに関心のある買い手の数を示し、
前記1つまたは複数のオファーは、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類され、
前記1つまたは複数のカテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられる
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記複数の買い手が、プッシュ通知、テキストメッセージ、および電子メールのうちの少なくとも1つを使用して通知されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のカテゴリが、売り手の見積価格を上回るカテゴリ、売り手の見積価格に等しいカテゴリ、および売り手の見積価格を下回るカテゴリを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の潜在的な買い手が、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出する前に不動産資産の仮想ツアーを実行することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記潜在的な買い手が不動産の買い手であり、前記売り手が不動産の売り手であり、前記1つまたは複数のオファーが複数の買い手に公に閲覧可能であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記価格範囲が、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の買い手が、埋め込みメッセージングアプリケーションを介して売り手と通信することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記売り手電子デバイスを介して、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいてグリッドレイアウト内の列の数および行の数を決定する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記電子デバイスを介して、前記1つまたは複数のオファーから、1つまたは複数の不正なオファーを識別し、そのような識別に応答して、前記1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲を調整する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
売り手に1つまたは複数のオファーを表示するための電子デバイスであって、
ハードウェアプロセッサ;および
前記ハードウェアプロセッサに通信可能に結合されたメモリ
を備え、
前記メモリは、実行時に前記ハードウェアプロセッサに以下:
不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する複数の買い手に、販売可能な不動産資産を表示し;
定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始し、前記複数の潜在的な買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知され;
前記通知に応答して、前記複数の潜在的な買い手から1つまたは複数のソフトオファーを受信し;
1人または複数の買い手から受信したグリッドレイアウトで表示される1つまたは複数のソフトオファーを、売り手に表示する
ことを実行させるプロセッサ命令を記憶し、
前記グリッドレイアウトは、1つまたは複数のオファーを作成することに関心のある買い手の数を示し、前記1つまたは複数のソフトオファーは、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類され、前記1つまたは複数のカテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられる
ことを特徴とする、電子デバイス。
【請求項11】
前記複数の潜在的買い手が、プッシュ通知、テキストメッセージ、および電子メールのうちの少なくとも1つを使用して通知されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記1つまたは複数のカテゴリが、売り手の見積価格を上回るカテゴリ、売り手の見積価格に等しいカテゴリ、および売り手の見積価格を下回るカテゴリを含むことを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記複数の潜在的な買い手が、不動産資産の購入のための1つまたは複数のソフトオファーを提出する前に不動産資産の仮想ツアーを実行しなければならないことを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記価格範囲が、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記複数の潜在的な買い手の各々が、複数の買い手のうちの少なくとも1つが不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出したときに通知されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記ハードウェアプロセッサが、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいて前記グリッドレイアウト内の列の数および行の数を決定するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記ハードウェアプロセッサが、1つまたは複数のオファーから1つまたは複数の不正なオファーを識別し、そのような識別に応答して、1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲を調整するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項18】
1つまたは複数の不正オファーの識別が、リモートクラウドサーバ上で実行されることを特徴とする、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項19】
少なくとも1つのハードウェアプロセッサによって処理されると、電子デバイスに動作を実行させる命令を記憶した非一過性コンピュータ可読媒体であって、
前記動作は、
複数の潜在的な買い手に販売可能な不動産資産を表示する工程であって、前記複数の潜在的な買い手は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する、工程;
所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始する工程であって、前記複数の潜在的な買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知される、工程;
前記通知に応答して、前記複数の潜在的な買い手から1つまたは複数のソフトオファーを受信する工程;および
1人または複数の潜在的な買い手から受信した1つまたは複数のソフトオファーを売り手に表示する工程であって、前記1つまたは複数のソフトオファーは、グリッドレイアウトで表示される、工程
を含み、
前記グリッドレイアウトは、1つまたは複数のソフトオファーを作成することに関心のある買い手の数を示し、
前記1つまたは複数のソフトオファーは、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類され、
前記1つまたは複数のカテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられ、前記価格範囲は、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定される
ことを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、不動産取引を容易にするためのソフトウェアアルゴリズムおよびシステムに関する。より詳細には、本開示の実施形態は、売却可能な不動産資産に関連する1つまたは複数のオファーをどのように表示するかを決定するためのソフトウェア方法および技術システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不動産資産を売買している間、売り手は、無数の他のものの中で、複数の買い手が来て不動産資産を購入するか否かを決定するために不動産資産を見学するオンラインリストおよび/またはオープンハウスを手配しなければならない。買い手が資産の購入を望むと、典型的には買い手または買い手のエージェントは、不動産の資産を購入するための第1の価格を売り手に提案する。多くの場合、売り手は、不動産資産を売却するための異なる範囲の価格を有する複数の買い手から複数の関心を受けることができる。
【0003】
この従来のアプローチでは、買い手は、不動産資産を購入するための透明なシステムを提供されず、これによって買い手は、彼らが認識していなかったいくつかの他の買い手によって出されるわずかに高いオファーのために、不動産資産を購入する機会を逃す可能性がある。さらに、従来のアプローチでは、売り手は、売り手のエージェントが受けたオファーの数または金額を完全に認識していないことがある。さらに、売り手は不完全な情報を有するので、売り手は、例えば、表面的な欠陥を修正したり、提示価格を調整したりすることについて、十分な情報に基づいた決定を行うことができない。
【0004】
さらに、オファーおよびカウンターオファーの現在の不動産プロセスは、透明性および監査性に欠ける。このシステムは、エージェントが完全に有能であり、正直であり、透明であり、タイムリーであることに依存する;したがって、売買プロセスには多くの変動性がある。別の言い方をすれば(驚くべきことではないが)、全てのエージェントは同じではない。
【0005】
非常に単純には、買い手も売り手も、プロセスのより完全で有益な概観を有さない。例えば、提案された不動産取引における潜在的な買い手は、オファーの状態をリアルタイムで追跡することができない;売り手は、資産についていくつのオファーが受け取られたかも、エージェントに聞くことなく彼らのエージェントがそれらのオファーをどのように取り扱っているかも、リアルタイムで追跡することができない。同様の問題は、本出願の時点での賃貸物件の申請プロセスにおいても蔓延している。信頼の危機は必然的な結果である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のおよび伝統的なアプローチのさらなる制限および欠点は、本出願の残りの部分において、および図面を参照して説明されるような、説明されるシステムと本開示のいくつかの側面との比較を通して、当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に例示される実施形態によれば、1つまたは複数のオファーを表示するためのソフトウェアにおいて実装される方法が提供される。本方法は、1つまたは複数のプロセッサを含む売り手電子デバイスによって実装され得る。本方法は、複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示することを含んでもよい。ある実施形態では、複数の買い手は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する。本方法は、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始することを含み得る。ある実施形態では、複数の買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知される。本方法は、通知に応答して、複数の買い手から1つまたは複数のオファーを受信する工程を含むことができる。本方法はまた、1つまたは複数の買い手から受信した1つまたは複数のオファーを売り手に表示する工程を含んでもよい。一実施形態では、1つまたは複数のオファーは、グリッドレイアウトで表示される。さらに、グリッドレイアウトは、1つまたは複数のオファーを作成することに関心のある買い手の数を示し、1つまたは複数のオファーは、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類され得る。さらに、1つまたは複数のカテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられてもよく、価格範囲は、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定される。
【0008】
本明細書で例示される実施形態によれば、1つまたは複数のオファーを表示するように構成された売り手電子デバイスを含むシステムが提供され得る。売り手電子デバイスは、複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含み得る。ある実施形態では、複数の買い手は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する。売り手電子デバイスは、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含み得る。ある実施形態では、複数の買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知される。売り手電子デバイスは、通知に応答して、複数の買い手から1つまたは複数のオファーを受信するように構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含み得る。
【0009】
売り手電子デバイスはまた、1つまたは複数の買い手から受信された1つまたは複数のオファーを売り手に表示するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含むことができ、1つまたは複数のオファーはグリッドレイアウトで表示される。一実施形態では、グリッドレイアウトは、1つまたは複数のオファーを作成することに関心がある買い手の数を示す。一実施形態では、1つまたは複数のオファーは、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類され、さらに、1つまたは複数のカテゴリの各々は、価格範囲と関連付けられてもよく、価格範囲は、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定される。
【0010】
添付の図面は、本開示のシステム、方法、および他の態様の様々な実施形態を示す。当業者であれば、図に示す要素の境界(例えば、ボックス、ボックスのグループ、または他の形状)が境界の一例を表すことを理解するであろう。いくつかの例では、1つの要素が複数の要素として設計されてもよく、または複数の要素が1つの要素として設計されてもよい。いくつかの例では、ある要素の内部コンポーネントとして示される要素は、別の要素の外部コンポーネントとして実装されてもよく、その逆も同様である。さらに、要素は縮尺通りに描かれていないことがある。
【0011】
以下に様々な実施形態を添付図面に従って説明するが、これは説明のために提供され、いかなる態様でも範囲を限定するものではなく、同様の要素には同様の符号が付される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本方法およびシステムの様々な実施形態が実装され得るシステム環境を示すブロック図
【
図2】1つまたは複数のオファーを表示するように構成された売り手電子デバイスを示すブロック図
【
図3】1つまたは複数のオファーを表示するように構成された買い手電子デバイスを示すブロック図
【
図4】1つまたは複数のオファーを表示するように構成されたリモートクラウドアプリケーションサーバを示すブロック図
【
図5】売り手の見積価格に基づいて複数のカテゴリ内に分類された複数のオファーを示すグラフィカルユーザインターフェースを示す図
【
図6】販売可能な選択された住宅を有する住宅購入アプリを示すグラフィカルユーザインターフェースを示す図
【
図7】複数のオファーを示すグリッドレイアウトを示すグラフィカルユーザインターフェースを示す図
【
図8】売り手の電子デバイス上に1つまたは複数のオファーを表示する方法を示すフローチャート
【
図9】買い手の電子デバイス上に1つまたは複数のオファーを表示する方法を示すフローチャート
【
図10】リモートクラウドアプリケーションサーバ上に1つまたは複数のオファーを表示する方法を示すフローチャート
【
図11】本開示による実施形態を実装するための例示的なコンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、本明細書に記載される詳細な図および説明を参照することによって最もよく理解され得る。様々な実施形態が、図面を参照して以下で論じられる。しかしながら、当業者は、方法およびシステムが、説明される実施形態を超えて拡張し得るため、図面に関して本明細書に与えられる詳細な説明は、単に説明の目的のためであることを容易に理解するであろう。例えば、提示される教示および特定の用途の必要性は、本明細書で説明される任意の詳細の機能性を実装するための複数の代替的かつ好適なアプローチをもたらし得る。したがって、任意のアプローチは、説明および図示される以下の実施形態における特定の実装の選択肢を超えて拡張してもよい。
【0014】
「1つの実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」、「一実施形態」、「1つの実施例」、「一実施例」、「例えば」などの言及は、実施形態または実施例が特定の特徴、構造、特質、特性、要素、または限定を含み得るが、すべての実施形態または実施例がその特定の特徴、構造、特質、特性、要素、または限定を必ずしも含むわけではないことを示す。さらに、「一実施形態において」という語句を繰り返し使用することは、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。
【0015】
図1は、方法およびシステムの様々な発明の実施形態が実装され得るシステム環境100を示すブロック図である。システム環境100は、典型的には、買い手電子デバイス102と、リモートクラウドアプリケーションサーバ104と、通信ネットワーク106と、売り手電子デバイス108とを含む。買い手電子デバイス102、リモートクラウドアプリケーションサーバ104、および売り手電子デバイス108は、典型的には、通信ネットワーク106を介して互いに通信可能に結合される。
【0016】
買い手電子デバイス102は、買い手によって使用されるコンピューティングデバイスを指し得る。買い手電子デバイス102は、1つまたは複数のプロセッサと1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリは、所定の動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なコンピュータ可読コードを含み得る。一実施形態では、買い手電子デバイス102は、1つまたは複数のオファーを表示するためのユーザインターフェースを買い手に提示することができる。買い手電子デバイス102の例は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、タブレット、スマートフォン、またはApple Watch(登録商標)などのスマートウォッチを含み得るモバイルデバイス、または任意の他のコンピューティングデバイスを含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
買い手電子デバイス102は、好ましくは、売り手から販売可能な不動産資産を表示するように構成される。買い手電子デバイス102は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を受け付けるように構成され得る。買い手電子デバイス102はまた、好ましくは、所定の時間間隔内に不動産資産を購入するためのオファーを提出するための通知を受信するように構成される。さらに、買い手電子デバイス102は、好ましくは、不動産資産の購入のためのオファーを売り手に提供するように構成される。買い手電子デバイス102は、一実施形態では、複数の買い手のうちの少なくとも1つが不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するとき、複数の買い手のそれぞれに通知するように構成される。
【0018】
リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、データベースサーバ(図示されていないが、クラウドインターネット技術の当業者によって理解される)を含んでもよい。データベースサーバは、1つまたは複数のトレーニングされた機械学習モデル、トレーニングデータ、1つまたは複数のオファーなどを記憶するように構成され得るコンピューティングデバイスを指し得る。さらに、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、Open Database Connectivity(ODBC)プロトコルおよびJava Database Connectivity(JDBC)プロトコルなどであるがこれに限定されない、1つまたは複数のプロトコルを使用してデータベースサーバと通信することができる。
【0019】
データベースサーバは、マルチメディアコンテンツに対して1つまたは複数のデータベース動作を実行するように特に構成された専用オペレーティングシステムを含むことができる。データベース動作の例としては、選択、挿入、更新、プッシュ、プル、および削除が含まれ得るが、これらに限定されない。さらに、データベースサーバは、1つまたは複数の所定の動作を実行するように構成されたハードウェアを含むことができる。したがって、データベースサーバは、Microsoft(登録商標)SQL Server、Oracle(登録商標)、IBM DB2(登録商標)、Microsoft Access(登録商標)、PostgreSQL(登録商標)、MySQL(登録商標)、およびSQLite(登録商標)などであるがこれらに限定されない、様々な技術によって実現され得る。
【0020】
リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、売り手の電子デバイスから1つまたは複数のオファーを受信するように構成され得る。リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいて、グリッドレイアウトに表示される列の数および行の数を決定するように構成されることが好ましい。リモートクラウドアプリケーションサーバ104はさらに、売り手の見積価格に基づいて、1つまたは複数のオファーを1つまたは複数のカテゴリに分類するように構成されてもよく、1つまたは複数のカテゴリの各々は、機械学習技術を使用して決定される関連価格範囲を有する。
【0021】
選択された実施形態では、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、1つまたは複数のオファーから1つまたは複数の不正なオファーを識別するように構成され、そのような識別に応答して、1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲を調整する。さらに、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、1つまたは複数のオファーを行うことに関心がある買い手の数を決定するように構成されてもよい、および/または、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数、分類されたオファー、不正なオファー、および更新された価格範囲を含むデータを売り手の電子デバイスに送信するように構成されてもよい。
【0022】
当業者は、本開示の範囲が別個のエンティティとしてのデータベースサーバに限定されないことを理解するであろう。さらに、データベースサーバの機能は、リモートクラウドアプリケーションサーバ104に統合することができる。
【0023】
一実施形態では、通信ネットワーク106は、買い手電子デバイス102、リモートクラウドアプリケーションサーバ104、および売り手電子デバイス108が互いに通信し得る通信媒体に対応し得る。そのような通信は、様々な有線および無線通信プロトコルに従って実行され得る。そのような有線および無線通信プロトコルの例は、伝送制御プロトコルおよびインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、赤外線(IR)、IEEE 802.11、802.16、2G、3G、4G、5G、6G携帯通信プロトコル、および/またはBluetooth(登録商標)(BT)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。さらに、通信ネットワーク106は、インターネット、クラウドネットワーク、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、電話回線(POTS)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を含み得るが、これらに限定されない。
【0024】
売り手電子デバイス108は、売り手によって使用されるコンピューティングデバイスを指してもよく、これは買い手電子デバイス102と同様であっても異なっていてもよい。したがって、売り手電子デバイス108は、1つまたは複数のプロセッサと1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリは、所定の動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能であり得るコンピュータ可読コードを含み得る。したがって、売り手電子デバイス108は、1つまたは複数のオファーを表示するためのユーザインターフェースを売り手に提示することができる。売り手電子デバイス108の例は、パーソナルコンピュータ、ラップトップなどのモバイルデバイス、携帯情報端末(PDA)、タブレット、スマートウォッチ、または任意の他のコンピューティングデバイスを含み得るが、これらに限定されない。
【0025】
売り手電子デバイス108は、好ましくは、複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示するように構成される。したがって、売り手電子デバイス108は、不動産資産の購入に対する関心を示す複数の買い手からの入力を受信するように構成され得る。さらに、売り手電子デバイス108は、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始するように構成されてもよい、および/または、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように複数の買い手に通知するように構成されてもよい。さらに、売り手電子デバイス108は、複数の買い手から1つまたは複数のオファーを受信するように構成されてもよく、また、1つまたは複数のオファーをリモートクラウドサーバに送信するように構成されてもよい。
【0026】
売り手電子デバイス108は、好ましくは、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数、分類されたオファー、不正なオファー、および更新された価格範囲を含むデータを売り手の電子デバイスに受信するように構成され、売り手電子デバイス108は、オファーを行うことに関心がある買い手の数を表示するように構成され得る。したがって、売り手電子デバイス108は、1人または複数の買い手から受信した1つまたは複数のオファーをグリッドレイアウトで売り手に表示するように構成されることが好ましい。
【0027】
当業者は、本開示の範囲が、売り手電子デバイス108およびリモートクラウドアプリケーションサーバ104を別個のエンティティとして実現することに限定されないことを理解するであろう。ある実施形態では、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、本開示の範囲から逸脱することなく、売り手電子デバイス108上にインストールされ、および/またはその上で動作するアプリケーションプログラムとして実現されてもよい。
【0028】
図2は、1つまたは複数のオファーを表示するように構成された売り手電子デバイス108を示すブロック図である。
図2は、
図1の要素に関連して説明される。ここで、売り手電子デバイス108は、プロセッサ202と、メモリ204と、トランシーバ206と、入力/出力ユニット208と、通知ユニット210とを含むことが好ましい。プロセッサ202は、メモリ204、トランシーバ206、入力/出力ユニット208、および通知ユニット210に通信可能に結合されることがさらに好ましく、トランシーバ206は、通信ネットワーク106に通信可能に結合されることが好ましい。
【0029】
プロセッサ202は、メモリ204に記憶された命令のセットを実行するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備え、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実装され得る。プロセッサ202は、1つまたは複数のオファーを表示するために、トランシーバ206、入力/出力ユニット208、および通知ユニット210と連携して動作する。プロセッサ202の例としては、例えば、X86ベースのプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、および複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサが挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
メモリ204は、プロセッサ202によって実行される命令のセットを記憶するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。好ましくは、メモリ204は、プロセッサ202と連携して実行される1つまたは複数のプログラム、ルーチン、またはスクリプトを記憶するように構成される。さらに、メモリ204は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、Hard Disk Drive(HDD)、ストレージサーバ、および/またはSecure Digital(SD)カードに基づいて実装され得る。
【0031】
トランシーバ206は、通信ネットワーク106を介して1つまたは複数のオファーを受信するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。トランシーバ206は、好ましくは、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を複数の買い手から受信するように構成され、好ましくは、通信ネットワーク106を介して、1つまたは複数のオファーをリモートクラウドサーバに送信するようにさらに構成される。さらに、トランシーバ206は、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数、分類されたオファー、不正なオファー、および更新された価格範囲を含むデータを売り手の電子デバイスに受信するようにさらに構成され得る。
【0032】
トランシーバ206は、通信ネットワーク106との有線または無線通信をサポートするために1つまたは複数の既知の技術を実装することができる。一実施形態では、トランシーバ206は、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、ユニバーサルシリアルバス(USB)デバイス、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、および/またはローカルバッファを含み得るが、これらに限定されない。また、トランシーバ206は、ネットワーク、例えば、インターネット、イントラネット、および/または、携帯電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのワイヤレスネットワークと無線通信を介して通信し得る。したがって、無線通信は、以下のような複数の通信規格、プロトコルおよび技術のいずれかを使用し得る:Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Wireless Fidelity(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11gおよび/またはIEEE 802.11h)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メールのプロトコル、インスタントメッセージおよび/またはショートメッセージサービス(SMS)。
【0033】
入力/出力ユニット208は、1つまたは複数のオファーを表示するためにリモートクラウドアプリケーションサーバ104に1つまたは複数の入力を提供するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。入力/出力ユニット208は、プロセッサ202と通信するように構成された様々な入力および出力デバイスを備える。入力デバイスの例としては、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、マイクロフォン、カメラ、および/またはドッキングステーションが挙げられるが、これらに限定されない。出力デバイスの例は、ディスプレイスクリーンおよび/またはスピーカを含むが、これらに限定されない。ディスプレイスクリーンは、好ましくは、以下を実行するように構成される:複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示し、1つまたは複数のオファーを表示し、1つまたは複数のオファーを行うことに関心がある買い手の数を表示し、1つまたは複数の買い手から受け取った1つまたは複数のオファーをグリッドレイアウトで売り手に表示する。
【0034】
通知ユニット208は、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始した後、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように複数の買い手に通知するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。
【0035】
図3は、1つまたは複数のオファーを表示するように構成された買い手電子デバイス102を示すブロック図であり、
図1からの要素と関連して説明される。一実施形態では、買い手電子デバイス102は、好ましくは、プロセッサ302と、メモリ304と、トランシーバ306と、入力/出力ユニット308と、オファー提出ユニット310とを含む。したがって、プロセッサ302は、好ましくは、メモリ304、トランシーバ306、入力/出力ユニット308、およびオファー提出ユニット310に通信可能に結合され、トランシーバ306は、通信ネットワーク106に通信可能に結合され得る。
【0036】
プロセッサ302は、メモリ304に記憶された命令のセットを実行するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備え、さらに、プロセッサ302は、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実装され得る。プロセッサ302は、1つまたは複数のオファーを表示するために、トランシーバ306、入力/出力ユニット308、およびオファー提出ユニット310と連携して動作する。プロセッサ302の例としては、例えば、X86ベースのプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
メモリ304は、プロセッサ302によって実行される命令のセットを記憶するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。一実施形態では、メモリ304は、プロセッサ302と連携して実行される1つまたは複数のプログラム、ルーチン、またはスクリプトを記憶するように構成され得る。メモリ304は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ストレージサーバ、および/またはSecure Digital(SD)カードに基づいて実装されてもよい。
【0038】
トランシーバ306は、通信ネットワーク106を介して不動産資産の購入に対する関心を示す入力を送信するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。したがって、トランシーバ306は、所定の時間間隔内に不動産資産を購入するためのオファーを提出するための通知を受信するようにさらに構成され得る。したがって、トランシーバ306は、通信ネットワーク106との有線または無線通信をサポートするために1つまたは複数の既知の技術を実装することができる。
【0039】
一実施形態では、トランシーバ306は、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、ユニバーサルシリアルバス(USB)デバイス、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、および/またはローカルバッファを含み得るが、これらに限定されない。このように構成されると、トランシーバ306は、ネットワーク、例えば、インターネット、イントラネット、および/または、携帯電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのワイヤレスネットワークと無線通信を介して通信し得る。無線通信は、例えば、以下のような様々な通信規格、プロトコルおよび技術のいずれかを使用し得る:Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Wireless Fidelity(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11gおよび/またはIEEE 802.11h)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メールのプロトコル、インスタントメッセージおよび/またはショートメッセージサービス(SMS)。
【0040】
入力/出力ユニット308は、1つまたは複数のオファーを表示するためにリモートクラウドアプリケーションサーバ104および売り手電子デバイス108に1つまたは複数の入力を提供するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。したがって、入力/出力ユニット308は、プロセッサ302と通信するように構成された様々な入出力デバイスを備える。入力デバイスの例としては、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、マイクロフォン、カメラ、および/またはドッキングステーションが挙げられるが、これらに限定されない。出力デバイスの例は、例えば、ディスプレイスクリーンおよび/またはスピーカを含むが、これらに限定されない。ディスプレイスクリーンは、好ましくは、以下を実行するように構成される:複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示し、他の買い手によって提出された1つまたは複数のオファーを表示する。
【0041】
オファー提出ユニット310は、所定の時間間隔内に不動産資産の購入のためのオファーを提出するように、受信された通知に応答して、不動産資産の購入のためのオファーを売り手に提供するように構成され得る、好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。オファー提出ユニット310は、買い手のうちの少なくとも1つが不動産資産の購入のためのオファーを提出すると、複数の買い手の各々に通知するようにさらに構成され得る。
【0042】
図4は、1つまたは複数のオファーを表示するように構成されたリモートクラウドアプリケーションサーバ104を示すブロック図であり、
図1の要素と併せて説明される。ここで、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、プロセッサ402と、メモリ404と、トランシーバ406と、入力/出力ユニット408と、グリッドレイアウト決定ユニット410と、オファー分類ユニット412と、不正オファー検出ユニット414とを含むことが好ましい。したがって、プロセッサ402は、メモリ404と、トランシーバ406と、入力/出力ユニット408と、グリッドレイアウト決定ユニット410と、オファー分類ユニット412と、不正オファー検出ユニット414とに通信可能に結合される。さらに、トランシーバ406は、好ましくは、通信ネットワーク106に通信可能に結合される。
【0043】
プロセッサ402は、メモリ404に記憶された命令のセットを実行するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備え、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実装され得る。プロセッサ402は、1つまたは複数のオファーを表示するために、トランシーバ406、入力/出力ユニット408、グリッドレイアウト決定ユニット410、オファー分類ユニット412、および不正オファー検出ユニット414と連携して動作する。プロセッサ402の例としては、例えば、X86ベースのプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、および複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサが挙げられるが、これらに限定されない。
【0044】
メモリ404は、プロセッサ402によって実行される命令のセットを記憶するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。メモリ404は、プロセッサ402と連携して実行される1つまたは複数のプログラム、ルーチン、またはスクリプトを記憶するように構成され得る。したがって、メモリ404は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ストレージサーバ、および/またはSecure Digital(SD)カードに基づいて実装され得る。
【0045】
トランシーバ406は、通信ネットワーク106を介して売り手の電子デバイスから1つまたは複数のオファーを受信するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。さらに、トランシーバ406は、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数、分類されたオファー、不正なオファー、および更新された価格範囲を含むデータを、通信ネットワーク106を介して売り手の電子デバイスに送信するようにさらに構成されることが好ましい。
【0046】
トランシーバ406は、通信ネットワーク106との有線または無線通信をサポートするために1つまたは複数の既知の技術を実装することができる。したがって、トランシーバ406は、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、ユニバーサルシリアルバス(USB)デバイス、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、および/またはローカルバッファを含み得るが、これらに限定されない。したがって、トランシーバ406は、ネットワーク、例えば、インターネット、イントラネット、および/または、携帯電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのワイヤレスネットワークと無線通信を介して通信し得る。したがって、無線通信は、例えば、以下のような複数の通信規格、プロトコルおよび技術のいずれかを使用し得る:Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Wireless Fidelity(Wi-Fi)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11gおよび/またはIEEE 802.11h)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi-MAX、電子メールのプロトコル、インスタントメッセージおよび/またはショートメッセージサービス(SMS)。
【0047】
入力/出力ユニット408は、1つまたは複数のオファーを表示するためにリモートクラウドアプリケーションサーバ104に1つまたは複数の入力を提供するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。入力/出力ユニット408は、プロセッサ402と通信するように構成された様々な入力および出力デバイスを備える。入力デバイスの例としては、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、マイクロフォン、カメラ、および/またはドッキングステーションが挙げられるが、これらに限定されない。
出力デバイスの例としては、ディスプレイスクリーンおよび/またはスピーカが挙げられるが、これらに限定されない。
【0048】
グリッドレイアウト決定ユニット410は、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいてグリッドレイアウトに表示される列の数および行の数を決定するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。さらに、グリッドレイアウト決定ユニット410は、1つまたは複数のオファーを行うことに関心がある買い手の数を決定するように構成され得る。さらに、オファー分類ユニット412は、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のオファーを1つまたは複数のカテゴリに分類するように構成され得る好適な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備え、1つまたは複数のカテゴリの各々は、機械学習技術を使用して決定される関連する価格範囲を有する。
【0049】
不正オファー検出ユニット414は、1つまたは複数のオファーから1つまたは複数の不正オファーを識別し、そのような識別に応答して、1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲を調整するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを備える。
【0050】
例示的な動作では、売り手は、販売可能な不動産資産を有し得る。売り手は、複数の買い手に販売可能な不動産資産のリストを(売り手電子デバイス108上に)作成することができる。売り手はまた、売り手の見積価格を提案してもよい。売り手の見積価格は、売り手が好ましくは不動産資産を売りたい価格である。リストが作成された後、リストは、複数の買い手に公に閲覧可能になる。したがって、不動産資産は、複数の買い手に販売可能であり、売り手および複数の買い手の両方に表示され得る。潜在的な買い手は、リストアップされた不動産資産を買い手電子デバイス102上で見ることができ、売り手は、売り手電子デバイス108を使用して販売可能な不動産資産を投稿することができる。
【0051】
複数の買い手が、販売可能な不動産資産を閲覧した後、複数の買い手は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する。例えば、買い手は、「資産に関心を寄せる(Express Interest in Asset)」という名称のコマンドボタンをクリックすることができる。次いで、売り手は、1人または複数の潜在的な買い手が不動産資産の購入に興味があるという通知を受信する。売り手が、例えば複数の買い手から十分な量の関心を受け取った後、売り手電子デバイス108は、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始するように構成され得る。カウントダウンの開始に応答して、複数の買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように通知され得る。
【0052】
一実施形態では、複数の買い手は、プッシュ通知、テキストメッセージ、および電子メールのうちの少なくとも1つを使用して通知され得る。通知に応答して、売り手電子デバイスは、例えば、複数の買い手から1つまたは複数のオファーを受信するように構成され得る。具体的な例として、不動産資産への関心を表明した買い手は、「次の4時間以内にABCに位置する不動産資産の購入オファーを提出してください。売り手の見積価格は25000米ドルです」などのテキストメッセージを受信し得る。一実施形態では、複数の買い手は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出する前に不動産資産の仮想ツアーを実行することができる。買い手によって提出された1つまたは複数のオファーは、複数の買い手に公に閲覧可能であり得る。好ましくは、複数の買い手の少なくとも1人が不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出すると、複数の買い手の各々が通知される。さらに、複数の買い手は、買い手の電子デバイス102内の埋め込みメッセージングアプリケーションを介して売り手と通信することができる。
【0053】
代替実施形態では、買い手は、彼らが行ったオファーのタイプ、彼らが取得または購入したオプションに基づく優先順位で、または売り手によって選択された順序で通知を受信してもよい。さらに、本明細書における「オファー」という用語は、無料で、条件のセットに基づいて、または有償で提出され得るソフトオファーおよび/または他の関心表明を含むことが理解される。
【0054】
売り手電子デバイス108によってオファーの数が受信された後、1つまたは複数のオファーのカウントがリモートクラウドアプリケーションサーバ104に送信される。グリッドレイアウト決定ユニット410は、好ましくは、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいて、グリッドレイアウトにおける列の数および行の数を決定するように構成される。さらに、不正オファー検出ユニット414は、1つまたは複数のオファーから1つまたは複数の不正オファー(望ましくないオファーを含むと定義される)を識別するように構成され得る。様々な実施形態において、不正オファーは、各買い手に関連して提出されたオファーのカウント、買い手信頼性スコア、買い手情報などに基づいて識別されてもよい。例えば、買い手が同じ不動産資産に対して4つの異なる価格範囲内で10の異なるオファーを提出する場合、および買い手が低い信頼性スコアを有する場合、買い手によって提出されたすべてのそのようなオファーは、不正であると識別され得る。さらに、買い手情報が、買い手の信頼性スコアが所定の閾値以下であることを示唆する場合、そのような買い手によって提出されたオファーは、不正または他の望ましくないものとして識別され得る。
【0055】
さらに、不正なオファーが識別された後、1つまたは複数のオファーの各々は、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のカテゴリに分類される。一実施形態では、1つまたは複数のカテゴリは、売り手の見積価格より上、売り手の見積価格に等しい、および売り手の見積価格より下、を含む。しかしながら、好ましくは、1つまたは複数のカテゴリの各々は、好ましくは、価格範囲と関連付けられ、価格範囲は、1つまたは複数の機械学習技術を使用して決定される。例えば、売り手の見積価格が749,900米ドルであり、売り手が899,881米ドル(オファー1)、823,000米ドル(オファー2)、525,000米ドル(オファー3)、400,000米ドル(オファー4)、675,000米ドル(オファー5)、900,000米ドル(オファー6)、775,000米ドル(オファー7)および599,920米ドル(オファー8)を含む8つのオファーを受信した場合、8つのオファーすべてが4つのカテゴリ、すなわち、カテゴリ1:売り手の見積価格よりも低い、カテゴリ2:売り手の見積価格よりも高い、カテゴリ3:売り手の見積価格より高い、カテゴリ4:売り手の見積価格よりもかなり高い、に分類される。
【0056】
したがって、機械学習技術を使用して、オファー分類ユニット410は、各カテゴリに関連付けられた価格範囲を決定し得る。例えば、カテゴリ1の価格範囲は、400,000米ドル~749,899米ドル(オファー8、オファー5、オファー4、オファー3)として定義することができ、カテゴリ2の価格範囲は、749,900米ドル~800,000米ドル(オファー7)として定義することができ、カテゴリ3の価格範囲は、800,001米ドル~824,999米ドル(オファー2)として定義することができ、カテゴリ4の価格範囲は、825,000米ドル~900,000米ドル(オファー1、オファー6)として定義することができる。
【0057】
不正オファーの数が識別された後、不動産資産の購入のために受け取られた真正オファーの修正されたカウントが識別され、さらに、1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲が更新/調整される。例えば、買い手によって提出されたオファー6が不正である場合、すべてのカテゴリの価格範囲が更新され、オファー6が削除され、そのようなオファーは買い手に表示されないことがある。したがって、ここでは、3つのカテゴリのみが決定され、各カテゴリに関連付けられた価格範囲は、一実施形態では、以下のように更新される。
・更新カテゴリ1:400,000米ドル~749,899米ドル(オファー8、オファー5、オファー4、オファー3)
・更新カテゴリ2:749,900米ドル~775,000(オファー7)
・更新カテゴリ3:775,001米ドル~900,000米ドル(オファー1、オファー2)
【0058】
更新された価格範囲および分類が実行された後、グリッドレイアウト決定ユニット408は、好ましくは、オファーを表示するためにグリッドレイアウトにおいて必要とされる列の数および行の数を決定するように構成される。上記の例に続いて、売り手が7つの真正オファーを受け取ったと仮定する。したがって、グリッドレイアウト決定ユニット408は、7つのオファーを表示するために、2つの行が必要とされ、第1の行では4つの列および第2の行では3つの列が必要とされると決定し得る。1つまたは複数の不正オファーの識別またはグリッドレイアウト内の列の数および行の数の決定は、リモートクラウドサーバ上で実行され得ることを諒解されたい。
【0059】
リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、グリッドレイアウトに表示される列の数および行の数、分類されたオファー、不正なオファー、および更新された価格範囲を含むデータを、通信ネットワーク106を介して売り手の電子デバイス108に送信するように構成され得る。データがリモートクラウドアプリケーションサーバ104から受信された後、売り手電子デバイス108は、1つまたは複数の買い手から受信された1つまたは複数のオファーを売り手に表示するように構成されてもよい。したがって、1つまたは複数のオファーは、クラウドサーバから受信されたデータに従ってグリッドレイアウト内に表示されるが、グリッドレイアウトはまた、オファーを行うことに関心がある買い手の数を示す。
【0060】
当業者は、本開示の範囲が、前述の要因に基づいて、前述の技術を使用して、1つまたは複数のオファーを表示することに限定されず、提供される実施例が、本開示の範囲を限定しないことを理解するであろう。
【0061】
図5は、売り手の見積価格に基づいて複数のカテゴリ内に分類された複数のオファー(ここではソフトオファー)を示すグラフィカルユーザインターフェース500を示す。グラフィカルユーザインターフェース500は、売り手および不動産資産の購入に興味がある買い手のそれぞれに表示される。
【0062】
図5に示すように、売り手の見積価格(別名、希望価格)は749,900米ドルであり、3つのカテゴリが生成される。第1のカテゴリは、749,899米ドル~599,920米ドルの価格範囲内のオファーを含む。第2のカテゴリは、749,901米ドル~899,880米ドルの価格範囲内のオファーを含む。第3のカテゴリは、899,881米ドルまたはそれ以上の価格範囲内のオファーを含む。さらに、
図5は、27人の買い手が複数のオファーによって投稿されたオファーを閲覧したことを示す。さらに、コマンドボタン「オファー提示(Post Offer)」が買い手に見えるようにすることができ、関心のある人がコマンドボタン「オファー提示」をクリックし、次いで、買い手が不動産資産を購入したい価格を提出することができる。
【0063】
図6は、販売可能な選択された住宅を有する住宅購入アプリを示すグラフィカルユーザインターフェース600を図示する。グラフィカルユーザインターフェース600は、買い手に表示される画面を示す。買い手は、複数の不動産資産を見ることができ、次いで、買い手がオファーを提出することに興味がある不動産資産(住宅)の選択を実行することができる。買い手は、選択された住宅の住所を見ることができる。例えば、
図6に示すように、選択された住宅の住所は、「872 Franklin Road,Gallatin,TN,37066」である。さらに、
図6に示すように、希望価格(売り手の見積価格)は、潜在的な買い手に見える。寝室の数、平方フィート/面積、浴室の数などの選択された住宅に関連するさらなる詳細も表示され得る。複数の潜在的買い手がオファーを提出すると、売り手は、複数のオファーを示すグリッドレイアウトを描写するグラフィカルユーザインターフェース700(
図7に示される)に図示されるように、購入のために全ての受信されたオファーを閲覧することができる。グラフィカルユーザインターフェース700は、買い手によって行われたオファーのリストを示し、潜在的な(別名、見込みのある)買い手のそれぞれによって送信されたメッセージを表示することもできる。潜在的な買い手はまた、グラフィカルユーザインターフェース600を使用して、メッセージを売り手またはエージェントに送信してもよい。
【0064】
図8は、(見込みのある)買い手の電子デバイス102上に1つまたは複数のオファーを表示するための方法800を示すフローチャートである。本方法は開始工程802で開始し、表示工程804に進む。
【0065】
表示工程804において、買い手の電子デバイス102は、売り手から販売可能な不動産資産を表示する。入力を提供する工程806において、買い手の電子デバイス102は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を提供する。次いで、通知受信工程808において、買い手の電子デバイス102は、所定の時間間隔内に不動産資産を購入するためのオファーを提出するための通知を受信する。オファー提供工程810において、買い手の電子デバイス102は、不動産資産の購入のためのオファーを売り手に提供し、次いで通知工程812において、買い手の電子デバイス102は、複数の買い手のうちの少なくとも1つが不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出すると、複数の買い手の各々に通知する。制御は、停止工程814に進む。
【0066】
図9は、売り手の電子デバイス108上に1つまたは複数のオファーを表示するための方法900を示すフローチャートである。方法は開始工程902で開始し、表示工程904に進む。
【0067】
表示工程904において、売り手の電子デバイス108は、複数の買い手に販売可能な不動産資産を表示する。次いで、入力受信工程906において、売り手の電子デバイス108は、不動産資産の購入に対する関心を示す入力を複数の買い手から受信する。次に、カウントダウン開始工程908において、売り手の電子デバイス108は、所定の時間間隔にわたってカウントダウンを開始し、その後、通知工程910において、売り手の電子デバイス108は、不動産資産の購入のための1つまたは複数のオファーを提出するように複数の買い手に通知する。次いで、オファー受信工程912において、売り手のデバイスは、複数の買い手から1つまたは複数のオファーを受信し、送信工程914において、売り手の電子デバイス108は、1つまたは複数のオファーをリモートクラウドサーバに送信する。他の工程と同様に、送信工程914は、必ずしも示された先行するオファー受信工程912に従う必要はない。
【0068】
データ受信工程916において、売り手の電子デバイス108は、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数と、分類されたオファーと、不正なオファーと、更新された価格範囲とを含むデータを売り手の電子デバイスに受信する。次いで、表示工程918において、売り手の電子デバイス108は、1つまたは複数のオファーを提出することに関心のある買い手の数を表示する。次に、受信オファー表示工程920において、売り手の電子デバイス108は、1人または複数の買い手から受信した1つまたは複数のオファーをグリッドレイアウトで売り手に表示する。次に、方法900は、制御が工程922に進むと終了する。
【0069】
図10は、リモートクラウドアプリケーションサーバ104上に1つまたは複数のオファーを表示するための方法1000を示すフローチャートである。本方法は開始工程1002で開始し、オファー受信工程1004に進む。
【0070】
オファー受信工程1004において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、売り手の電子デバイスから1つまたは複数のオファーを受信するように構成され得る。次に、列決定工程1006において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、表示される1つまたは複数のオファーのカウントに基づいて、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数を決定するように構成されてもよい。次いで、分類工程1008において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、売り手の見積価格に基づいて1つまたは複数のオファーを1つまたは複数のカテゴリに分類するように構成することができ、1つまたは複数のカテゴリの各々は、機械学習技術を使用して決定される関連価格範囲を有する。
【0071】
分類工程1008の後、識別工程1010において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、1つまたは複数のオファーから1つまたは複数の不正なオファーを識別し、そのような識別に応答して、1つまたは複数のカテゴリの各々に関連付けられた価格範囲を調整するように構成され得る。次に、買い手決定工程1012において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、1つまたは複数のオファーを行うことに関心がある買い手の数を決定するように構成され得る。その後、データ送信工程1014において、リモートクラウドアプリケーションサーバ104は、グリッドレイアウトで表示される列の数および行の数と、分類されたオファーと、不正なオファーと、更新された価格範囲とを含むデータを売り手の電子デバイスに送信するように構成され得る。制御は停止工程1016に進む。
【0072】
図11は、本開示に整合する実施形態を実装するための例示的なコンピュータシステム1101のブロック図を示す。
【0073】
コンピュータシステム1101の変形例は、複数の印刷文字を含む画像に対して光学的文字認識を実行するために使用され得る。コンピュータシステム1101は、中央処理装置(「CPU」または「プロセッサ」)1102を備え得る。プロセッサ1102は、ユーザまたはシステムによって生成された要求を実行するためのプログラムコンポーネントを実行するための少なくとも1つのデータプロセッサを備え得る。ユーザは、人、本開示に含まれるような装置を使用する人、またはそのような装置自体を含んでもよい。さらに、プロセッサ1102は、統合システム(バス)コントローラ、メモリ管理制御ユニット、浮動小数点ユニット、グラフィックス処理ユニット、デジタル信号処理ユニットなどの専用処理ユニットを含み得る。様々な実装形態では、プロセッサ1102は、例えば、AMD Athlon、DuronまたはOpteron、ARMのアプリケーション、組み込みまたはセキュアプロセッサ、IBM PowerPC、Intelのコア、Itanium、Xeon、Celeron、または他のラインのプロセッサなどのマイクロプロセッサを含み得る。したがって、プロセッサ1102は、メインフレーム、分散型プロセッサ、マルチコア、並列、グリッド、または他のアーキテクチャを使用して実装され得る。いくつかの実施形態は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のような埋め込み技術を利用してもよい。
【0074】
プロセッサ1102は、I/Oインターフェース1103を介して1つまたは複数の入力/出力(I/O)デバイスと通信するように配置され得る。したがって、I/Oインターフェース1103は、限定するものではないが、例えば、オーディオ、アナログ、デジタル、モノラル、RCA、ステレオ、IEEE-1394、シリアルバス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、赤外線、PS/2、BNC、同軸、コンポーネント、複合、デジタル視覚インターフェース(DVI)、高精細マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、RFアンテナ、S-Video、VGA、IEEE 802.n/b/g/n/x、Bluetooth(登録商標)、携帯(例えば、符号分割多元接続(CDMA))、高速パケットアクセス(HSPA+)、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、WiMaxなどの通信プロトコル/方法を採用してもよい。
【0075】
I/Oインターフェース1103を使用して、コンピュータシステム1101は、1つまたは複数のI/Oデバイスと通信することができる。例えば、入力デバイス1104は、例えば、アンテナ、キーボード、マウス、ジョイスティック、(赤外線)リモートコントロール、カメラ、カードリーダ、ファックス機、ドングル、バイオメトリックリーダ、マイクロフォン、タッチスクリーン、タッチパッド、トラックボール、センサ(例えば、加速度計、光センサ、GPS、ジャイロスコープ、近接センサなど)、スタイラス、スキャナ、ストレージデバイス、トランシーバ、ビデオデバイス/ソース、またはバイザであり得る。同様に、出力デバイス1105は、例えば、プリンタ、ファックス機、ビデオディスプレイ(例えば、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、プラズマなど)、またはオーディオスピーカであってもよい。いくつかの実施形態では、トランシーバ1106は、プロセッサ1102に関連して配置され得る。トランシーバ1106は、様々なタイプの無線送信または受信を容易にし得る。例えば、トランシーバ1106は、トランシーバチップ(例示的なデバイスとしては、Texas Instruments(登録商標)WiLink WL1283、Broadcom(登録商標)BCM4750IUB8、Infineon Technologies(登録商標)X-Gold618-PMB9800などが挙げられる)に動作可能に接続されたアンテナを含み、例えばIEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth(登録商標)、FM、全地球測位システム(GPS)、および/または2G/3G/5G HSDPA/HSUPA通信を提供し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は、ネットワークインターフェース1107を介して通信ネットワーク1108と通信するように配置され得る。ネットワークインターフェース1107は、通信ネットワーク1108と通信するように適合される。ネットワークインターフェース1107は、限定するものではないが、例えば、ダイレクトコネクト、イーサネット(登録商標)(例えば、ツイストペア10/100/1000ベースT)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、トークンリング、またはIEEE 802.11ab/g/n/xを含む、接続プロトコルを採用してもよい。通信ネットワーク1108は、限定するものではないが、例えば、直接相互接続、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク(例えば、ワイヤレスアプリケーションプロトコルを使用する)、またはインターネットを含み得る。ネットワークインターフェース1107および通信ネットワーク1108を使用して、コンピュータシステム1101は、示されるモバイル/携帯電話1110、販売時点端末1111、またはラップトップ1109などのデバイスと通信してもよい。他の例示的なデバイスは、限定するものではないが、パーソナルコンピュータ、サーバ、ファックス機、プリンタ、スキャナ、携帯電話などの様々なモバイルデバイス、スマートフォン(例えば、Apple iPhone(登録商標)、Blackberry、Androidベースの電話など)、タブレットコンピュータ、eBookリーダ(Amazon Kindle、Nookなど)、ラップトップコンピュータ、ノートブック、ゲームコンソール(Microsoft Xbox、Nintendo DS、Sony PlayStationなど)などを含み得る。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1101自体が、これらのデバイスのうちの1つまたは複数を具現化してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、プロセッサ1102は、ストレージインターフェース1112を介して1つまたは複数のメモリデバイス(例えば、RAM 1113、ROM 1114など)と通信するように配置され得る。ストレージインターフェース1112は、限定するものではないが、シリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント(SATA)、統合ドライブエレクトロニクス(IDE)、IEEE-1394、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイバチャネル、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)などの接続プロトコルを使用するメモリドライブ、リムーバブルディスクドライブなどを含むメモリデバイスに接続することができる。メモリドライブは、例えば、ドラム、磁気ディスクドライブ、光磁気ドライブ、光学ドライブ、redundant array of independent discs(RAID)、ソリッドステートメモリデバイス、またはソリッドステートドライブをさらに含み得る。
【0078】
メモリデバイスは、限定するものではないが、例えば、オペレーティングシステム1116、ユーザインターフェースアプリケーション1117、ウェブブラウザ1118、メールサーバ1119、メールクライアント1120、ユーザ/アプリケーションデータ1121(例えば、本開示で議論される任意のデータ変数またはデータ記録)を含む、プログラムまたはデータベースコンポーネントの集合を記憶してもよい。オペレーティングシステム1116は、コンピュータシステム1101のリソース管理および動作を容易にすることができる。オペレーティングシステムの例としては、Apple Macintosh OS X、UNIX(登録商標)、UNIX(登録商標)様システム分布(例えば、Berkeley Software Distribution(BSD)、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなど)、Linux(登録商標)分布(例えば、Red Hat、Ubuntu、Kubuntuなど)、IBM OS/2、Microsoft Windows(登録商標)(XP、Vista/7/8など)、Apple iOS、Google Android、Blackberry OSなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
ユーザインターフェース1117は、テキストまたはグラフィカル機能を通してプログラムコンポーネントの表示、実行、相互作用、操作、または動作を促進するためのものである。例えば、ユーザインターフェースは、コンピュータシステム1101に動作可能に接続されたディスプレイシステム上に、例えば、カーソル、アイコン、チェックボックス、メニュー、スクローラ、ウィンドウ、またはウィジェットなどのコンピュータ相互作用インターフェース要素を提供してもよい。グラフィカルユーザインターフェース(GUI)が採用されてもよく、例えば、Apple MacintoshオペレーティングシステムのAqua、IBM OS/2、Microsoft Windows(例えば、Aero、Metroなど)、UnixX-Windows(登録商標)、またはウェブインターフェースライブラリ(例えば、ActiveX、Java(登録商標)、Javascript(登録商標)、AJAX、HTML、Adobe Flashなど)を含むが、これらに限定されない、。
【0080】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1101は、ウェブブラウザ1118に記憶されたプログラムコンポーネントを実装してもよい。ウェブブラウザ1118は、例えば、Microsoft Internet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safari、またはMicrosoft Edgeなどのハイパーテキスト閲覧アプリケーションであってもよい。セキュアウェブブラウジングは、HTTPS(セキュアハイパーテキストトランスポートプロトコル)、セキュアソケットレイヤ(SSL)、トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)などを使用して提供され得る。ウェブブラウザは、例えば、AJAX、DHTML、Adobe Flash、JavaScript、Java、またはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)などのファシリティを利用することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1101は、メールサーバ1119に記憶されたプログラムコンポーネントを実装してもよい。メールサーバ1119は、Microsoft Exchangeなどのインターネットメールサーバであってもよい。メールサーバは、例えば、ASP、ActiveX、ANSI C++/C#、Microsoft.NET、CGIスクリプト、Java、JavaScript、PERL、PHP、Python、またはWebObjectなどのファシリティを利用することができる。メールサーバ1119は、internet message access protocol(IMAP)、messagingapplicationprogramminginterface(MAPI)、Microsoft Exchange、post office protocol(POP)、simple mail transfer protocol(SMTP)などの通信プロトコルを利用することができる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム401は、メールクライアント1120に記憶されたプログラムコンポーネントを実装し得る。メールクライアント1120は、Apple mail、Microsoft Entourage、Microsoft Outlook、またはMozilla Thunderbirdなどのメール閲覧アプリケーションであってもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1101は、本開示で説明されるようなデータ、変数、レコードなどのユーザ/アプリケーションデータ1121を記憶してもよい。そのようなデータベースは、例えば、OracleまたはSybaseなどのフォールトトレラント、リレーショナル、スケーラブル、セキュアなデータベースとして実装され得る。あるいは、そのようなデータベースは、配列、ハッシュ、リンクリスト、構造、構造化テキストファイル(例えば、XML)、テーブルなどの標準化データ構造を使用して、またはオブジェクト指向データベース(例えば、ObjectStore、Poet、Zopeなどを使用する)として実装されてもよい。そのようなデータベースは、時として、本開示で上述される様々なコンピュータシステム間で、統合または分散されてもよい。任意のコンピュータまたはデータベースコンポーネントの構造および動作は、任意の実用的な組合せで結合、統合、または分散され得ることを理解されたい。
【0082】
さらに、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体が、本発明と整合する実施形態を実装する際に利用され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって読み取り可能な情報またはデータが記憶され得る任意のタイプの物理メモリを指す。したがって、コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で説明する実施形態による工程または段階をプロセッサに実行させるための命令を含む、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶し得る。「コンピュータ可読媒体」なる用語は、有形のものを含み、搬送波および過渡信号、すなわち、非一過性のものを除外すると理解されるべきである。例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)ROM、デジタルビデオディスク(DVD)、フラッシュドライブ、ディスク、及び任意の他の既知の物理的記憶媒体が挙げられる。
【0083】
本開示の様々な実施形態は、1つまたは複数のオファーを表示するための方法およびシステムを含む多数の利点を包含する。ある実施形態では、本方法およびシステムは、買い手に、不動産資産を購入し、さらに、意識しなかったいくつかの他の買い手によって出されたわずかに高いオファーのために買い手が不動産資産を購入する機会を潜在的に逃すことを防止する、透明なシステムを提供し得る。従来のアプローチとは対照的に、売り手は、売り手が受け取ったソフトオファーまたは他の関心表明を含むオファーの数および他の潜在的な買い手によって提案された価格範囲を完全に認識している。さらに、売り手は、受け取ったオファーが買い手によって提案された価格範囲内にあるのか、それより下にあるのか、それより上にあるのかを見ることができ、それによって、売り手は販売可能な不動産資産の最高価値を評価し、得ることが容易になる。
【0084】
本開示は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現され得る。本開示は、集中方式で、少なくとも1つのコンピュータシステムにおいて、または、異なる要素がいくつかの相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散され得る分散方式で、実現することができる。本明細書に記載の方法を実行するように適合されたコンピュータシステムまたは他の装置が適している場合がある。ハードウェアとソフトウェアとの組合せは、ロードされ実行されると、本明細書に記載される方法を実行するようにコンピュータシステムを制御し得るコンピュータプログラムを有する汎用コンピュータシステムであり得る。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアで実現することができる。
【0085】
当業者は、システム、モジュール、およびサブモジュールが、例として役立つように図示および説明されており、いかなる様式でも限定するものと見なされるべきではないことを理解するであろう。さらに、上記で開示したシステム要素、モジュール、ならびに他の特徴および機能の変形形態、またはそれらの代替形態を組み合わせて、他の異なるシステムまたはアプリケーションを作成することができることが理解されよう。
【0086】
当業者は、特定の用途の必要性に応じて、前述の工程および/またはシステムモジュールのうちのいずれかが、適切に置換、順序変更、または除去されてもよく、追加の工程および/またはシステムモジュールが挿入されてもよいことを理解するであろう。さらに、前述の実施形態のシステムは、多種多様な好適なプロセスおよびシステムモジュールを使用して実装されてもよく、任意の特定のコンピュータハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、マイクロコードなどに限定されない。特許請求の範囲は、ハードウェアおよびソフトウェア、またはそれらの組合せのための実施形態を包含することができる。
【0087】
本開示は、特定の実施形態を参照して説明されたが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更が行われてもよく、均等物が置換されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。さらに、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本開示の教示に適合させるために、多くの修正が行われ得る。したがって、本開示は開示された特定の実施形態に限定されず、本開示は添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
【国際調査報告】