(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-07
(54)【発明の名称】三次元印刷のための製造システム及び方法
(51)【国際特許分類】
B23P 23/04 20060101AFI20230630BHJP
【FI】
B23P23/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574694
(86)(22)【出願日】2021-06-04
(85)【翻訳文提出日】2023-01-25
(86)【国際出願番号】 US2021035982
(87)【国際公開番号】W WO2021248057
(87)【国際公開日】2021-12-09
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522471087
【氏名又は名称】ディーシー プレシジョン セラミックス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100210398
【氏名又は名称】横尾 太郎
(72)【発明者】
【氏名】クレンシャー,デヴィッド
(57)【要約】
三次元(3D)印刷システムは、フレームと、フレームに連結するように構成された付加的構成要素とを備えてもよい。付加的構成要素は、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び/又は第3の押出ユニットを備えてもよい。3D印刷システムは、ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/3D印刷システムの一部であってもよく、開始から終了まで自律的に3D構成要素を製造するように構成されてもよい。付加的構成要素は、熱風送風機を含む加熱システムを備えてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムであって、
スピンドルであって、前記スピンドルが除去的構成要素を受けるように構成されている、スピンドルを有するフレームと、
前記フレームに連結された第1の押出ユニットであって、前記第1の押出ユニットが第1の加熱システムを備え、前記加熱システムが、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱する、第1の押出ユニットと、
前記フレーム、前記スピンドル、及び前記第1の押出ユニットと電気的に通信するコントローラと
を備える、
ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システム。
【請求項2】
前記コントローラが、
材料を所定の形状に積層するように前記第1の押出ユニットに命令し、
所望の仕様に基づき前記除去的構成要素を介して前記材料を機械加工するように前記スピンドルに命令するように動作可能である、
請求項1に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項3】
前記フレームに連結された第2の押出ユニットを更に備え、
前記第2の押出ユニットが、前記第1の加熱システムに従う第2の加熱システムを備える、
請求項1に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項4】
前記第1の押出ユニットが、第1のノズルを備え、
前記第2の押出ユニットが、第2のノズルを備え、
前記第1のノズルが、前記第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、
請求項3に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項5】
前記コントローラが、前記第2の押出ユニットと電気的に通信しており、
前記コントローラが、
バルク材料を所定の形状に積層するように前記第1の押出ユニットに命令し、
所望の仕様に基づいて前記除去的構成要素を介して前記バルク材料を機械加工するように前記スピンドルに命令し、
前記バルク材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させるように、又は前記所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させるように前記第2の押出ユニットに命令する、
請求項3に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項6】
前記スピンドルに連結された第3の押出ユニットを更に備え、
前記第3の押出ユニットが、前記第1の加熱システムに従う第3の加熱システムを備える、
請求項3に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項7】
前記コントローラが、前記第2の押出ユニットと電気的に通信しており、
前記コントローラが、
バルク材料を所定の形状に積層するように前記第1の押出ユニットに命令し、
所望の仕様に基づいて前記バルク材料を機械加工するように前記除去的構成要素に命令し、
前記バルク材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させるように前記第2の押出ユニットに命令し、
前記所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させるように前記第3の押出ユニットに命令する、
請求項6に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項8】
三次元(3D)構成要素を製造する方法であって、前記方法が、
製造システムの第1の押出ユニットを通じて、第1の材料を所定の形状に積層することと、
前記製造システムを介して、前記第1の材料を所望の仕様に機械加工することと、
前記製造システムの第2の押出ユニットを通じて、前記第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させることと
を含む、
三次元(3D)構成要素を製造する方法。
【請求項9】
前記製造システムの適合/凝縮ツールを介して、前記第1の材料を適合させることを更に含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記製造システムの第3の押出ユニットを通じて、前記所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させることを更に含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の押出ユニットが、第1のノズルを備え、
前記第2の押出ユニットが、第2のノズルを備え、
前記第1のノズルが、前記第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の材料を堆積させる前に、前記第1の押出ユニットを前記第2の押出ユニットと交換することを更に含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の押出ユニット及び前記第2の押出ユニットがそれぞれ、材料を堆積させる間に前記材料を加熱するように構成された熱風送風機を含む加熱システムを備える、
請求項8に記載の方法。
【請求項14】
三次元(3D)構成要素を製造する方法であって、前記方法が、
製造システムの第1の押出ユニットであって、前記第1の押出ユニットが第1のノズルを備える、第1の押出ユニットを通じて、第1の材料を所定の形状に積層することと、
前記製造システムを介して、前記第1の押出ユニットを、第2の押出ユニットであって、前記第2の押出ユニットが第2のノズルを備え、前記第1のノズルが前記第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、第2の押出ユニットと交換することと、
前記製造システムの前記第2の押出ユニットを通じて、前記第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させることと
を含む、
三次元(3D)構成要素を製造する方法。
【請求項15】
前記製造システムの凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を凝縮することを更に含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の材料を凝縮させることが、前記凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を同時に加熱することを更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の材料を積層することが、前記製造システムのスプールフィーダを介して前記第1の材料内にフィラメントを積層することを更に含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項18】
3D印刷システムで使用するための凝縮デバイスであって、前記凝縮デバイスが、
コンピュータ数値制御(CNC)機械のスピンドルに動作可能に連結されるように適合可能な第1のスピンドルテーパと、
先端部を画定するノズルと、
前記ノズルに連結されたハウジングと、
前記第1のスピンドルと前記ノズルとの間に配置された流体駆動システムであって、前記流体駆動システムが、前記ノズルの前記先端部に近接して配置された流体出口に向かって流体を駆動するように構成された、流体駆動システムと、
前記ノズルの前記先端部に近接して配置された材料形成装置と
を備える、
3D印刷システムで使用するための凝縮デバイス。
【請求項19】
前記CNC機械の加熱システムに連結するように構成された配管システムを更に備える、
請求項18に記載の凝縮デバイス。
【請求項20】
前記配管システムが、前記CNC機械を介して前記凝縮デバイスの動作中に熱風を受けるように構成されている、
請求項19に記載の凝縮デバイス。
【請求項21】
前記材料形成装置に連結された減衰システムを更に備える、
請求項18に記載の凝縮デバイス。
【請求項22】
前記減衰システムがストラットを備える、
請求項21に記載の凝縮デバイス。
【請求項23】
前記流体駆動システムが、前記ハウジングに対して回転するように構成されたタービンを備える、
請求項18に記載の凝縮デバイス。
【請求項24】
駆動モータと、
前記駆動モータに連結されたオーガと、
ハウジングアセンブリであって、前記ハウジングアセンブリ内に前記オーガが配置され、前記ハウジングアセンブリを通じて堆積されようとする材料を並進させるように前記オーガが構成されている、ハウジングアセンブリと、
前記ハウジングアセンブリと流体連通するホッパと、
前記ハウジングアセンブリに連結された加熱システムであって、前記加熱システムが、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱する、加熱システムと、
マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つであって、前記マウント又は前記アクチュエータのうちの少なくとも1つが、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工デバイスに取り外し可能に連結されることができる、マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つと
を備える、
3D印刷システムで使用するための押出デバイス。
【請求項25】
前記加熱システムが、熱風ダクトと流体連通する熱風送風機を更に備える、
請求項24に記載の押出デバイス。
【請求項26】
前記ハウジングアセンブリと流体連通するノズルを更に備える、
請求項25に記載の押出デバイス。
【請求項27】
前記熱風ダクトの出口を更に備え、
前記出口が、前記ノズルの半径方向外側に配置される、
請求項26に記載の押出デバイス。
【請求項28】
前記加熱システムが、前記ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第1の熱風送風機を更に備える、
請求項24に記載の押出デバイス。
【請求項29】
前記加熱システムが、前記ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第2の熱風送風機を更に備える、
請求項28に記載の押出デバイス。
【請求項30】
フィラメントを前記ハウジングアセンブリ内に供給し、堆積されようとする前記材料と交差するように構成されたスプールフィーダシステムを更に備える、
請求項24に記載の押出デバイス。
【請求項31】
前記スプールフィーダシステムが、スプールと、第2の駆動モータと、シャフトとを備える、
請求項30に記載の押出デバイス。
【請求項32】
前記第2の駆動モータが、前記シャフトを駆動するように構成され、
前記スプールが、駆動されている前記シャフトに応答して回転するように構成されている、
請求項31に記載の押出デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月5日に出願された「HYBRID CNC MACHINING/3D PRINTING SYSTEMS AND METHODS THEREOF」と題する米国仮出願第63/035,335号の優先権及び利益を主張する。前述の出願の開示は、以下に具体的に示される部分を含むがこれらに限定されないその全体が参照により本明細書に組み込まれるが、いかなる主題の放棄又は否認を除き、組み込まれた資料が本明細書の明示的な開示と矛盾する程度を除き、この場合、本開示の文言が支配するものとする。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、三次元(3D)印刷システム及び方法に関し、特に、標準的な供給原料を介して粉末射出するための構成要素を効率的に3D印刷するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ数値制御(CNC)機械は、コード化されプログラムされた命令に従うことによって、手動オペレータなしで、材料片(例えば、金属、プラスチック、木材、セラミック、又は複合材料)を仕様を満たすように処理する。CNC機械は、所望の仕様を満たすように材料を機械加工するために、ドリル、鋸などを利用する。対照的に、3D印刷デバイスは、材料が多数の層を連続して押し出すことによって積層される付加製造のために構成されている。3D印刷デバイスは、連続して利用することができるが、CNC機械とは異なるデバイスである。これにより、最終製品の製造が遅延し、潜在的に追加の作業が追加される可能性がある。したがって、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム及び方法が望ましい場合がある。
【発明の概要】
【0004】
3D印刷システム、又はハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムで使用するための押出デバイスが本明細書に開示されている。押出デバイスは、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱するように構成された加熱システムを備えてもよい。様々な実施形態では、加熱システムは、3D印刷用途のための典型的な押出デバイスと比較して、堆積された層のより大きな接合を容易にすることができる。様々な実施形態では、加熱システムは独立しており、マウントなどを介して典型的なコンピュータ数値制御(CNC)機械加工デバイスに連結されるように適合可能である。様々な実施形態では、押出デバイスは、押出デバイスをワークピースに向かって又はワークピースから離れるように並進させるように構成されたアクチュエータを備える。
【0005】
様々な実施形態では、本明細書に開示される押出デバイスは、三次元(3D)印刷デバイス又はハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/3D印刷デバイスでの使用に適合可能であり得る。様々な実施形態では、3D印刷デバイスは、ハイブリッドであるか否かにかかわらず、様々な押出デバイスを交換するように構成されたスピンドル又はツールホルダを備えてもよく、又は3D印刷デバイスは、複数のツールホルダを備え、複数の押出デバイスを同時に保持してもよい。
【0006】
本明細書に開示される押出デバイスは、様々な目的(すなわち、付加的メイターの初期層が大まかな形状を作成するため、より微細な層がそれぞれの構成要素のより微細な特徴を画定するため、及び/又は支持層が支持されていない領域に追加の構造的支持を提供するため)に適合可能であり得る。様々な実施形態によれば、押出デバイスは、(交換可能なシステムの場合は押出デバイスを交換することによって、又は複数の押出デバイスを有するシステムの場合は直ちに)連続して利用され、堅牢な3D印刷構成要素を作成することができる。
【0007】
ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/3次元(3D)印刷システムが本明細書に開示される。システムは、スピンドルであって、スピンドルが除去的構成要素を受けるように構成されている、スピンドルを有するフレームと、フレームに連結された第1の押出ユニットであって、第1の加熱システムを備え、加熱システムが、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱する、第1の押出ユニットと、フレーム、スピンドル、及び第1の押出ユニットと電気的に通信するコントローラとを備えてもよい。
【0008】
種々の実施形態では、コントローラは、材料を所定の形状に積層するよう第1の押出ユニットに命令し、所望の仕様に基づき除去的構成要素を介して材料を機械加工するようスピンドルに命令するように動作可能である。ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムは、フレームに連結された第2の押出ユニットを更に備えてもよく、第2の押出ユニットは、第1の加熱システムによる第2の加熱システムを備える。第1の押出ユニットは、第1のノズルを備えてもよく、第2の押出ユニットは、第2のノズルを備えてもよく、第1のノズルは、第2のノズルの第2の直径より大きくてもよい第1の直径を有する。様々な実施形態では、コントローラは第2の押出ユニットと電気通信し、コントローラは、バルク材料を所定の形状に積層するように第1の押出ユニットに命令し、所望の仕様に基づき除去的構成要素を介してバルク材料を機械加工するようにスピンドルに命令し、バルク材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させるか、又は所定の形状に支持を加えるための支持材料を堆積させるように第2の押出ユニットに命令するように動作可能である。システムは、スピンドルに連結された第3の押出ユニットを更に備えてもよく、第3の押出ユニットは、第1の加熱システムによる第3の加熱システムを備える。様々な実施形態では、コントローラは第2の押出ユニットと電気通信し、コントローラは、バルク材料を所定の形状に積層するように第1の押出ユニットに命令し、所望の仕様に基づきバルク材料を機械加工するように除去的構成要素に命令し、バルク材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させるように第2の押出ユニットに命令し、所定の形状に支持を加えるための支持材料を堆積させるように第3の押出ユニットに命令するように動作可能である。
【0009】
三次元(3D)構成要素を製造する方法が本明細書に開示される。方法は、製造システムの第1の押出ユニットを通して、第1の材料を所定の形状に積層することと、製造システムを介して、第1の材料を所望の仕様に機械加工することと、製造システムの第2の押出ユニットを通して、第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させることとを含んでもよい。方法は、製造システムの適合/凝縮ツールを介して、第1の材料を適合させることを更に含んでもよい。方法は更に、製造システムの第3の押出ユニットを通して、支持材料を堆積させ、所定の形状に支持を加えることを含んでもよい。様々な実施形態において、第1の押出ユニットは、第1のノズルを備え、第2の押出ユニットは、第2のノズルを備え、第1のノズルは、第2のノズルの第2の直径より大きい第1の直径を有する。方法は、第2の材料を堆積させる前に、第1の押出ユニットを第2の押出ユニットと交換することを更に含んでもよい。第1の押出ユニット及び第2の押出ユニットはそれぞれ、材料を堆積させる間に材料を加熱するように構成されている熱風送風機を備える加熱システムを備えてもよい。
【0010】
三次元(3D)構成要素を製造する方法が本明細書に開示される。方法は、製造システムの第1の押出ユニットであって、第1の押出ユニットが第1のノズルを備える、第1の押出ユニットを通じて、第1の材料を所定の形状に積層することと、製造システムを介して、第1の押出ユニットを、第2の押出ユニットであって、第2の押出ユニットが第2のノズルを備え、第1のノズルが第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、第2の押出ユニットと交換することと、製造システムの第2の押出ユニットを通して、第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させることとを含んでもよい。方法は、製造システムの凝縮デバイスを介して凝縮することを更に含んでもよい。第1の材料を凝縮することは、凝縮デバイスを介して、第1の材料を同時に加熱することを更に含んでもよい。様々な実施形態では、第1の材料を積層することは、製造システムのスプールフィーダを介して第1の材料内にフィラメントを積層することを更に含む。
【0011】
3D印刷システムで使用するための凝縮デバイスが本明細書で開示される。凝縮デバイスは、コンピュータ数値制御(CNC)機械のスピンドルに動作可能に連結されるように適合可能な第1のスピンドルテーパと、先端部を画定するノズルと、ノズルに連結されたハウジングと、第1のスピンドルとノズルとの間に配置された流体駆動システムであって、ノズルの先端部に近接して配置された流体出口に向かって流体を駆動するように構成されている流体駆動システムと、ノズルの先端部に近接して配置された材料形成装置とを備えてもよい。
【0012】
様々な実施形態では、凝縮デバイスは、CNC機械の加熱システムに連結するように構成された配管システムを備えてもよい。配管システムは、CNC機械を介して凝縮デバイスの動作中に熱風を受けるように構成されてもよい。凝縮システムは、材料形成装置に連結された減衰システムを更に備えてもよい。減衰システムは、ストラットを備えてもよい。流体駆動システムは、ハウジングに対して回転するように構成されたタービンを備えてもよい。
【0013】
3D印刷システムで使用するための押出デバイスが本明細書で開示される。押出デバイスは、駆動モータと、駆動モータに連結されたオーガと、ハウジングアセンブリであって、ハウジングアセンブリ内にオーガが配置され、ハウジングアセンブリを通じて堆積されようとする材料を並進させるようにオーガが構成されている、ハウジングアセンブリと、ハウジングアセンブリと流体連通するホッパと、ハウジングアセンブリに連結された加熱システムであって、第2の層を堆積する前に堆積された層を加熱する、加熱システムと、マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つであって、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工デバイスに取り外し可能に連結されることができる、マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つとを備えてもよい。
【0014】
様々な実施形態では、加熱システムは、熱風ダクトと流体連通する熱風送風機を更に備える。押出デバイスは、ハウジングアセンブリと流体連通するノズルを更に備えてもよい。押出デバイスは、熱風ダクトの出口を更に備えてもよく、出口はノズルの半径方向外側に配置される。加熱システムは、ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第1の熱風送風機を更に備えてもよい。加熱システムは、ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第2の熱風送風機を更に備えてもよい。押出デバイスは、フィラメントをハウジングアセンブリ内に供給し、堆積されようとする材料と交差するように構成されたスプールフィーダシステムを更に備えてもよい。スプールフィーダシステムは、スプールと、第2の駆動モータと、シャフトとを備えてもよい。第2の駆動モータは、シャフトを駆動するように構成されてもよく、スプールは、シャフトが駆動されるのに応じて回転するように構成される。
【0015】
前述の特徴及び要素は、明示的に別段の指示がない限り、排他性なしに様々な組合せで組み合わせることができる。これらの特徴及び要素並びにそれらの動作は、以下の説明及び添付の図面に照らしてより明らかになるであろう。しかしながら、以下の説明及び図面は、本質的に例示的であり、非限定的であることを意図していることが理解されるべきである。本節の内容は、本開示への簡略化された導入として意図されており、いかなる請求項の範囲も限定することを意図するものではない。
以下の説明及び添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】様々な実施形態による、構成要素を3D印刷するための方法を示す図である。
【
図2A】様々な実施形態による、ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムの斜視図である。
【
図2B】様々な実施形態による、ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムの一部の側面図である。
【
図2C】様々な実施形態による、ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムの一部の側面図である。
【
図2D】様々な実施形態による、ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムの一部の側面図である。
【
図2E】様々な実施形態による、三次元(3D)印刷システムの一部の側面図である。
【
図2F】様々な実施形態による、三次元(3D)印刷システムの一部の斜視図である。
【
図3】様々な実施形態による、押出デバイスの斜視図である。
【
図4】様々な実施形態による、押出デバイスの斜視断面図である。
【
図5】様々な実施形態による、押出デバイスの斜視図である。
【
図6】様々な実施形態による、押出デバイスの底面図である。
【
図7A】様々な実施形態による、スプールフィーダシステムを有する押出デバイスを示す図である。
【
図7B】様々な実施形態による、押出デバイス用スプールフィーダシステムの詳細図である。
【
図8A】様々な実施形態による、押出デバイスの一部の断面図である。
【
図8B】様々な実施形態による、押出デバイスの一部の断面図である。
【
図8C】様々な実施形態による、押出デバイスの一部の断面図である。
【
図9A】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールの側面図である。
【
図9B】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールの斜視図である。
【
図9C】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールの断面図である。
【
図10】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールの側面図である。
【
図11A】様々な実施形態による、CNC機械のツールホルダ内の凝縮/適合ツールの設置を示す図である。
【
図11B】様々な実施形態による、CNC機械のツールホルダ内の凝縮/適合ツールの設置を示す図である。
【
図11C】様々な実施形態による、CNC機械のツールホルダ内の凝縮/適合ツールの設置を示す図である。
【
図11D】様々な実施形態による、CNC機械のツールホルダ内の凝縮/適合ツールの設置を示す図である。
【
図11E】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールを除去的構成要素と交換することを示す図である。
【
図11F】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールを除去的構成要素と交換することを示す図である。
【
図11G】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールを除去的構成要素と交換することを示す図である。
【
図11H】様々な実施形態による、凝縮/適合ツールを除去的構成要素と交換することを示す図である。
【
図12】様々な実施形態による、製造システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以降の説明は、様々な例示的な実施形態にすぎず、いずれにせよ、本開示の範囲、適用性、又は構成を制限することは意図していない。むしろ、以降の説明は、最良の態様を含む様々な実施形態を実施するための簡便な例示を提供することを意図している。当然のことながら、本開示の原理から逸脱することなく、これらの実施形態で説明される要素の機能及び配置に様々な変更を加えることができる。
【0018】
簡潔にするために、従来の技法及び構成要素は、本明細書では詳細に説明されない場合がある。更に、本明細書に包含される様々な図面に示される接続線は、様々な要素の間の例示的な機能的関係及び/又は物理的連結を表現することが意図される。多くの代替の又は追加の機能的関係、又は物理的接続が、例示的なシステム及び/又はその構成要素に存在し得ることに留意すべきである。
【0019】
様々な実施形態では、典型的なシステム及び方法と比較してより効率的な方法でより詳細な三次元構成要素を製造するための様々な構成要素が本明細書に開示される。例えば、典型的なCNC機械に取り付けられるように、及び/又は典型的なCNC機械に後付けされるように適合可能である、改良された押出デバイスが本明細書に開示される。加えて、改良された押出デバイスは、様々な実施形態によれば、材料堆積中に堆積されている層、又は堆積されている層の下の層を加熱して、付加的プロセス中により強い接合を作成するように構成された熱風送風機などの独立した加熱システムを含んでもよい。様々な実施形態において、改良された押出デバイスは、改良された押出デバイスのノズルと連通するスプールフィーダを更に備えてもよい。この点に関して、スプールフィーダは、フィラメントをノズル内に供給し、押出デバイスを通して堆積されている材料と共に堆積させ、それ自体の材料と比較してより強い及び/又はより堅牢な複合構成要素を作成するように構成されてもよい。
【0020】
様々な実施形態による、3D印刷プロセスにおける堆積ステップ後に材料を凝縮及び/又は適合させるように構成された凝縮/適合デバイスも本明細書に開示される。様々な実施形態では、凝縮/適合デバイスは、本明細書に開示される押出デバイスから続いて使用されるように構成される。様々な実施形態では、凝縮/適合ツールは、典型的なシステム及びプロセスと比較して、層間のより大きな接合及びより平滑でより均一な構成要素を促進するために、堆積ステップ中に以前に堆積された材料を加熱するように構成された、加熱システムを備える。
【0021】
様々な実施形態では、製造システムを介して3D構成要素を製造する方法が本明細書に開示される。製造システムは、マシニングセンタ(例えば、スピンドルテーパ)、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び/又は第3の押出ユニットを含むハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/3D印刷デバイスを含んでもよい。本明細書に開示される「ハイブリッド」は、様々な実施形態による、粒状材料の堆積、材料の除去、及び/又は材料の凝縮のために構成されたシステムを指す。様々な実施形態では、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスは、プロセス中に手動による支援なしに効率的に高品質の構成要素を製造するように構成されてもよい。この点に関して、製造システムは、第1の押出ユニットを用いて最終構成要素の大まかな形状を定め、ミルを用いて大まかな形状を所定の仕様にフライス加工し、第2の押出ユニットを用いて任意の空隙を充填し、及び/又は第3の押出ユニットを用いて支持されていない領域に支持材料を追加するように構成されてもよい。第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び第3の押出ユニットは、実質的に同様であってもよい。各押出ユニットは、取り外し可能なノズルを備えてもよい。取り外し可能なノズルは、それぞれの押出ユニットに対してノズル直径を変えることを可能にすることができる。したがって、種々の実施形態によれば、第1の押出ユニットは、より直径が大きいノズルを用いてバルク材料を堆積させるように構成されてもよく、第2の押出ユニットは、より直径が小さいノズルを用いてより微細な粒子を堆積させるように構成されてもよい。
【0022】
様々な実施形態において、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び第3の押出ユニットは、典型的なCNC機械に後付けされてもよく、その結果、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスが得られる。様々な実施形態において、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び第3の押出ユニットは、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスと一体であってもよい。様々な実施形態において、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、及び第3の押出ユニットは、リニアアクチュエータを備えてもよい。リニアアクチュエータは、本明細書に記載されるような製造方法の積層及び/又は堆積ステップの前又は最中に、それぞれの押出ユニットを並進させるように構成されてもよい。本明細書ではミルを備えるものとして説明されているが、CNC機械加工デバイスの任意の除去的機械加工構成要素は、本開示の範囲内である。例えば、旋削、面削り、分割、溝入れ、穴あけ、フライス加工、及び/又は除去的機械加工構成要素の任意の組合せのために構成された旋盤は、本開示の範囲内である。
【0023】
ここで
図1を参照すると、様々な実施形態による、3D構成要素を製造する方法が示されている。方法100は、製造システムを介して、第1の材料を所定の形状に積層すること(ステップ102)を含む。製造システムは、様々な実施形態によれば、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス、又は3D印刷デバイス及びCNC機械を備えることができる。製造システムは、ミルと、少なくとも1つの押出ユニットとを備えてもよい。ミルは、除去製造のために構成されてもよく、少なくとも1つの押出ユニットは、付加製造のために構成されてもよい。所定の形状は、3D構成要素の大まかな形状であってもよい。第1の材料は、3D印刷デバイスの第1の押出ユニットを介して積層されてもよい。第1の材料は、セラミック射出成形(CIM)粉末、金属射出成形(MIM)粉末、ポリマー系材料、又は当技術分野で知られている任意の他の3D印刷材料を含むことができる。第1の押出ユニットは、第1の材料のバルクを3D構成要素の大まかな形状で堆積させるように構成されてもよい。
【0024】
様々な実施形態において、方法100は、製造システムを介して第1の材料を凝縮又は適合させること(ステップ103)を更に含む。ステップ104において機械加工の前に凝縮/適合するものとして示されているが、本開示はこれに限定されない。例えば、種々の実施形態によれば、凝縮又は適合ステップ103は、方法100の任意の他のステップの後に利用されてもよい。製造システムは、凝縮/適合ツールを更に備えることができ、これについては本明細書で更に説明する。凝縮/適合ツールは、本明細書で更に説明されるように、CNCツールチェンジャに適合可能であってもよい。これに関して、様々な実施形態によれば、特定の用途に基づいて様々な凝縮/適合ツールを利用することができる。
【0025】
様々な実施形態において、方法100は、製造システムを介して第1の材料を所望の仕様に機械加工すること(ステップ104)を更に含む。様々な実施形態では、機械加工は、旋削又は穴あけ、又はより好ましくはフライス加工を含んでもよい。ミルなどの機械加工構成要素は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスの構成要素であってもよい。所望の仕様は、印刷されようとする3D構成要素の所望の幾何学的制約に対応し得る。この点に関して、機械加工ステップは、製造されようとする3D構成要素の所望の仕様内にある機械加工された構成要素をもたらすことができる。
【0026】
様々な実施形態では、方法100は、製造システムを介して第2の材料を堆積させて、第1の材料内の空隙を充填し、かつ/又は3D構成要素のより微細な特徴を作成すること(ステップ106)を更に含む。様々な実施形態において、ステップ106は、ステップ103、104の前又は後に実行されてもよい。第2の材料は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスの第2の押出ユニットを介して堆積されてもよい。第2の材料は、セラミック射出成形(CIM)粉末、金属射出成形(MIM)粉末、ポリマー系材料、又は当技術分野で知られている任意の他の3D印刷材料を含むことができる。第2の材料は、第1の材料と同じであってもよい。第2の押出ユニットは、第1の押出ユニットに比べてより少量の第2の材料を堆積させるように構成されてもよい。例えば、第2の押出ユニットは、第1の押出ユニットのノズルに比べてより小さい断面直径を有するノズルを備えてもよい。この点に関して、種々の実施形態によれば、第2の押出ユニットは、より微細な特徴のために第1の押出ユニットに比べより小さい直径の材料を堆積させるように、かつ/又は第1の材料から残された空隙を充填するように構成されてもよい。
【0027】
様々な実施形態において、方法100は、製造システムを介して、所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させること(ステップ108)を更に含む。第2の材料は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスの第3の押出ユニットを介して堆積されてもよい。様々な実施形態では、3D構成要素は、フランジ、又は特徴の崩壊を防止するために追加の支持を必要とし得る任意の他の特徴を含んでもよい。この点に関して、支持材料を堆積させて、3D構成要素に追加の支持を提供することができる。様々な実施形態において、支持材料は、第1の材料及び/又は第2の材料とは異なる材料であってもよい。例えば、支持材料は、ポリエチレングリコール(PEG)材料、ポリビニルアルコール(PVA)材料などを含んでもよい。様々な実施形態では、支持材料は、ワックス材料又は熱に暴露されると除去されることができる任意の他の材料など、熱的に除去されるように構成された材料を含んでもよい。また、様々な実施形態において、溶剤系プロセスによる支持材料の除去は、本開示の範囲内である。
【0028】
本明細書では、付加製造用に構成された3つの押出ユニット、除去製造用に構成された1つのフライス加工構成要素、及び1つの凝縮/適合ツールを用いて説明したが、本明細書の製造システムは、単一のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス上に、除去製造構成要素、凝縮/適合ツール、及び付加製造構成要素の任意の組合せを含んでもよい。例えば、様々な実施形態によれば、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスは、少なくとも1つの除去製造構成要素(例えば、ミル、旋盤、ドリルなど)、少なくとも1つの凝縮/適合ツール、及び/又は少なくとも1つの付加製造構成要素(例えば、第1の押出ユニット、第2の押出ユニット、第3の押出ユニットなど)を含む。
【0029】
様々な実施形態において、本明細書に開示されている方法100は、典型的な製造プロセスと比較して、より速く、より効率的である。例えば、様々な実施形態によれば、ハイブリッド多機能システムを利用することにより、3D印刷された構成要素は、付加的ステップ及び除去的ステップの実行から切り替えるために、3D印刷機とCNC機械との間で変更する必要がない。この点に関して、様々な実施形態によれば、
図1の方法100中にかなりの時間を節約することができる。更に、様々な実施形態によれば、プロセス100(例えば、ステップ103)全体にわたって適合/凝縮ツールを使用すること、及び/又は堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)全体にわたって加熱することを通して、方法100によって、より狭い公差及び/又は層間のより強い接合を得ることができる。
【0030】
ここで
図2Aを参照すると、
図1の方法100に従って3D構成要素を製造するように構成された製造システム200の斜視図が、様々な実施形態に従って示されている。製造システム200は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201を備えてもよい。様々な実施形態では、製造システム200は、付加製造用に構成された付加的構成要素(例えば、第1の押出ユニット210)と、CNCツール(例えば、ミル241、旋盤、ドリルなどの除去製造プロセス用に構成された除去的構成要素240)とを備えてもよい。
図2Aでは除去的構成要素240として示されているが、本開示はこれに限定されない。例えば、様々な実施形態において、除去的構成要素240は、本明細書で更に説明されるように、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201を介して凝縮/適合ツールと交換されてもよい。この点に関して、凝縮/適合ツールへの交換に応答して、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、本明細書で更に説明されるように、製造プロセスにおける様々な段階で(すなわち、方法100の製造ステップ103中に)3D印刷された構成要素を適合させるように構成されてもよい。様々な実施形態では、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、本明細書で前述したように、複数の付加的構成要素(例えば、第1の押出ユニット210)及び/又は複数のCNCツール(例えば、複数の除去的構成要素240、単一の除去的構成要素240及び凝縮/適合ツールなど)を備えてもよい。この点に関して、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、製造プロセス(例えば、
図1の方法100)の付加的ステップ、凝縮/適合ステップ、及び/又は除去的ステップの間の人的な干渉なしに、高品質の3D構成要素をより効率的に生成するように構成される。様々な実施形態において、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、3~5つの軸に沿って(例えば、X-Y-Z軸に沿って、X-Y-Z軸及び回転軸に沿って、X-Y-Z軸及び2つの回転軸に沿って、又は現在のCNC機械が可能な数の軸に沿って)それぞれの構成要素を除去製造、付加製造、及び/又は凝縮/適合するように構成される。様々な実施形態では、製造システム200は、垂直機械加工システム(例えば、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201)又は水平機械加工システム(例えば、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203)を含む。
【0031】
ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、第1の押出ユニット210を用いて3D構成要素の大まかな形状を印刷するように構成されてもよい(例えば、
図1の方法100のステップ102)。この点に関して、第1の押出ユニット210は、本明細書で更に説明されるように、ホッパなどを介して第1の材料を受けるように構成されてもよい。様々な実施形態において、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、除去的構成要素240を用いて、3D構成要素の大まかな形状を所望の仕様に機械加工するように構成されてもよい(例えば、
図1のステップ104)。
【0032】
様々な実施形態において、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させるように構成されてもよい(例えば、
図1のステップ106)。これに関して、様々な実施形態によれば、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、ホッパを介して第2の材料を受け取るように構成された第2の押出ユニット220を備えてもよく、又は第1の押出ユニット210は、それぞれのノズルの直径を変更し、第2の材料を受けるように構成されてもよい。様々な実施形態において、第1の材料は第2の材料と同じである。様々な実施形態において、第2の材料は、第1の材料よりも微細な直径/微粒子であってもよい。これに関して、第2の材料は、3D構成要素のより詳細な付加的特徴のために構成されてもよい。様々な実施形態において、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させるように構成されてもよい(例えば、
図1の方法100のステップ108)。したがって、支持材料は、第1の材料及び/又は第2の材料とは異なる材料であってもよい。
【0033】
様々な実施形態において、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、第1のフレーム202と、第2のフレーム204と、ワークテーブル206とを更に備える。第2のフレーム204及びワークテーブル206はそれぞれ、第1のフレーム202に連結されてもよい。第1のフレーム202は固定フレームである。様々な実施形態では、第2のフレーム204はスピンドル205を含む。スピンドル205は、モータと、ツールを保持するためのテーパ(本明細書では「ツールホルダ」及び/又は「スピンドル」と呼ばれる)と、別個の構成要素を一緒に保持するシャフトとを備える。様々な実施形態では、第2のフレーム204は、第1のフレーム202に対して移動するように構成されてもよい。この点に関して、第2のフレーム204は、様々な実施形態による移動フレームであってもよい。様々な実施形態では、ワークテーブル206は、フレーム202、204に対して移動するように構成されてもよい。この点に関して、フレーム202、204は、様々な実施形態において固定されてもよい。様々な実施形態では、ワークテーブル206及び第2のフレーム204の両方は、第1のフレーム202に対して移動するように構成されてもよい。付加的ステップ(例えば、
図1のステップ102、106、及び/又は108)の間、材料はワークテーブル206上に堆積されてもよく、凝縮/適合ステップ(例えば、ステップ103)の間、材料はワークテーブル206上で凝縮/適合されてもよく、及び/又は除去的ステップ(例えば、ステップ104)の間、材料はワークテーブル206上で機械加工されてもよい。
【0034】
押出ユニット210、220、230と、除去的構成要素240とが同じフレーム(例えば、フレーム204)に連結されているものとして示されているが、本開示は、この点に関して限定されない。例えば、
図2Dを簡単に参照すると、様々な実施形態によれば、押出ユニット210、220、230は、第1のフレーム207に連結されてもよく、除去的構成要素240は、第2のフレーム209上に配置されたスピンドルに連結されてもよい。様々な実施形態によれば、製造システム200のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203は、別個のフレーム(例えば、
図2Dのフレーム207、209)に連結されると、付加的ステップ(例えば、ステップ102、106、及び/又は108)を除去的ステップ(例えば、ステップ104)とほぼ同時に実行するように構成してもよく、その結果、より効率的な製造プロセスが得られる。
【0035】
様々な実施形態では、除去的構成要素240、第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、第3の押出ユニット230、スピンドル205、及び/又はワークテーブル206は、コントローラ208と電気通信している。コントローラは、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201上のどこに配置されてもよい。様々な実施形態では、コントローラはスピンドル205上に配置されてもよいが、本開示はこの点に限定されない。
【0036】
ここで
図2Bを参照すると、様々な実施形態による、押出ユニット(例えば、第1の押出ユニット210)が第1の位置にある製造システム200のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201の側面図が示されている。第1の押出ユニット210を備えるものとして示されているが、任意の押出ユニットが
図2Bに従って構成されてもよい。例えば、第2の押出ユニット220及び/又は第3の押出ユニット230は、
図2Bの第1の押出ユニット210に従ってもよい。様々な実施形態では、第1の押出ユニット210は、アクチュエータ212(例えば、リニアアクチュエータ)を含む。様々な実施形態では、アクチュエータ212は、押出ユニット(例えば、第1の押出ユニット210)を押出ユニットのハウジングに対して並進させるように構成される。例えば、ここで
図2Cを参照すると、第1の押出ユニット210は、
図1の方法100の積層及び/又は堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、及び/又は108)中に、第1の位置(例えば、
図2B)から第2の位置(例えば、
図2C)に並進してもよい。
【0037】
様々な実施形態において、本明細書に開示される押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、203に限定されない。例えば、ここで
図2E~
図2Fを参照すると、押出ユニット210、220、230は、3D印刷デバイス211のために構成され、適合可能であってもよい。この点に関して、押出ユニット210、220、230は、3D印刷システム、ハイブリッド機械加工/3D印刷システムなどにおいて使用されてもよい。全てが
図2Aのフレーム204に同時に連結された複数の押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)を有するものとして図示されているが、本開示はこの点に関して限定されない。例えば、
図2E~
図Fに示すように、3D印刷デバイス211の付加的ツールホルダ213は、本明細書に開示される各押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)に独立して連結し、
図1の方法100の次のステップに移動するときに押出ユニットを交換するように適合可能であってもよい。3D印刷デバイス211の一部として示されているが、様々な実施形態によれば、押出ユニット210、220、230のための単一のツールホルダ213は、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、203において利用されてもよい。
【0038】
ここで
図3を参照すると、様々な実施形態による押出デバイス300の斜視図が示されている。様々な実施形態において、第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、及び/又は第3の押出ユニット230は、押出デバイス300に従うことができる。様々な実施形態において、押出デバイス300は、駆動モータ310と、ホッパ320と、ハウジングアセンブリ330と、加熱システム340と、ノズル350とを含む。様々な実施形態では、駆動モータ310は、ハウジングアセンブリ330内に配置されたオーガ、ねじ、プランジャなどを駆動するように構成される。ホッパ320は、ハウジングアセンブリ330と流体連通してもよい。この点に関して、材料は、ホッパ320を通ってハウジングアセンブリ330内に供給される。ハウジングアセンブリ330は、ホッパ320に連結するように構成された連続供給システム(すなわち、プラスチック射出成形において一般的なオートローダ)に取り付けられるように構成されてもよい。連続供給システムは、ホッパ320を介してハウジングアセンブリ330内に材料を供給するように構成されてもよく、駆動モータ310は、
図1の方法100の積層又は堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、及び/又は108)中に、ノズル350を通して材料を押し出してもよい。ハウジングアセンブリ330は、CNC機械に取り付けられ、CNC機械をハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス(例えば、
図2A~
図2CのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、又は
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203、又は
図2Eの3D印刷デバイス211)に変換するように構成されてもよい。例えば、押出デバイス300は、マウント360を更に備えてもよい。マウント360は、当技術分野で知られている任意の方法(例えば、締結具、溶接、ろう付け、鋳造、機械加工など)によって典型的なCNC機械に取り付けるように構成されてもよい。
【0039】
様々な実施形態では、加熱システム340は、熱風送風機342と、ヒータハウジング344と、熱風ダクト346とを備える。本明細書に記載の「熱風」は、約38℃(100°F)~200℃(392°F)に加熱された空気を指す。様々な実施形態において、熱風送風機342は、ヒータハウジング344内に収容され、熱風ダクト346を通して熱風を出力するように構成される。熱風ダクトを通して配置される熱風は、
図1の方法100の積層ステップ(例えば、ステップ102)中に堆積されている層の下の材料の層を加熱するように、及び/又は
図1の方法100の堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)中に層の下の材料の層を加熱するように構成されてもよい。この点に関して、熱風ダクト346の出力部は、ノズル350の周りに円周方向に配置されてもよい。したがって、熱風は、(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108の間に)堆積されている層の下の層に直接接触することができ、それによって、堆積されている層への底層の接着を促進する。様々な実施形態において、熱風送風機は、CNC機械又は3D印刷デバイスとは別個の独立した構成要素であるため、押出デバイス300は、それ自体の独立した加熱源を含む。この点に関して、様々な実施形態によれば、熱風送風機342は、加熱機構のない典型的なCNC機械との押出デバイスの適合性を容易にすることができる。
【0040】
本明細書では熱風送風機を備えるものとして説明されているが、堆積されている材料を局所的に加熱することができる任意の加熱構成要素は、本開示の範囲内である。様々な実施形態では、堆積されている層の下の層を加熱することによって、付加製造ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108)中に作業環境を加熱するためのシステムを排除することができる。加えて、様々な実施形態によれば、押出デバイス300のハウジングアセンブリ330に連結された加熱システム340を有することによって、押出デバイス300は、典型的なCNC機械に後付けすることができ、CNC機械をハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス(例えば、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201又は
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203又は
図2Eの3D印刷デバイス211)に変換することができる。
【0041】
様々な実施形態では、ハウジングアセンブリ330は、ヒートシンク332及びヒータバンド/要素334を含む。様々な実施形態において、ヒータバンド/要素334は、押出デバイス300のハウジングアセンブリ330を通して押し出されている材料を、ヒートシンク332を通して間接的に加熱するように構成される。例えば、ヒータバンド/要素334は、コントローラ(例えば、
図2Aのコントローラ208)に電気的に連結されてもよい。コントローラは、ヒータバンド/要素334に信号を送信して、電気加熱を開始することができる。ヒータバンド/要素334は、ヒートシンク332の外面を電気的に加温することができる。ヒートシンク332は、当技術分野で知られている任意の材料とすることができる。様々な実施形態では、ヒートシンク332は、ヒータバンド/要素334から発生した熱を伝導し、及び/又は押出デバイス300を通して押し出されている材料に熱を伝達することができる。様々な実施形態では、ヒートバンド/要素334は、材料がホッパ内で融解して詰まることを防ぐために、デバイスのハウジングの上方への熱伝達を最小限に抑えるための低伝導性材料を含んでもよい。この点に関して、
図1の方法100の積層及び/又は堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)中、積層又は堆積されている材料は、押出デバイス300からの押出中にヒータバンド/要素334を介して加熱されてもよく、積層又は堆積された後に加熱システム340を介して加熱されてもよい。様々な実施形態では、押出中に加熱することによって、押出デバイス300は、堆積及び/又は積層ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108)中の接合を容易にすることができる。
【0042】
様々な実施形態において、押出デバイス300は、速度コントローラ370を更に備えてもよい。速度コントローラ370は、駆動モータ310に電気的に連結されてもよい。様々な実施形態では、速度コントローラ370は、駆動モータ310の押出速度を変動させるように構成される。この点に関して、速度コントローラ370は、押出デバイス300の所望の用途に基づいて駆動モータの押出速度を加速又は減速するように調整されてもよい。様々な実施形態において、速度コントローラ370は、それぞれのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイスのためのコントローラ(例えば、
図2Aのコントローラ208)と電気通信してもよい。
【0043】
様々な実施形態では、ハウジングアセンブリ330は、熱電対マウント336を更に備えてもよい。熱電対マウント336は、本明細書で更に説明されるように、その上に取り付けられた熱電対を受けるように構成されてもよい。熱電対は、
図1の方法100の積層及び/又は堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)中に、ハウジングアセンブリを通して配置されている材料の押出温度を監視するように構成されてもよい。この点に関して、ヒータバンド/要素334は、押出プロセス中に材料が所望の温度に加熱されることを確実にするために、それぞれの熱電対による測定に応答して調整されてもよい。様々な実施形態では、熱電対は、コントローラ(例えば、
図1のコントローラ208)と電気通信するように構成されてもよい。
【0044】
ここで
図4を参照すると、様々な実施形態による押出デバイス300の斜視断面図が示されている。様々な実施形態において、押出デバイス300は、ハウジングアセンブリ330内に配置されたオーガ380を更に備える。オーガ380は、駆動モータ310に動作可能に連結されてもよい。この点に関して、オーガ380は、駆動モータ310によってオーガ380の中心線の周りを回転するように構成される。様々な実施形態では、オーガの中心線によって画定される軸を中心としてオーガ380を回転させることにより、材料はハウジングアセンブリ330を通って下向きに並進し、ノズル350を通って外に出てもよい。これに関して、様々な実施形態によれば、材料は、ホッパ出口322を通ってハウジングアセンブリ330内に供給されてもよく、材料は、オーガ380がオーガの中心線の周りを回転することに応答して下方に並進してもよく、材料は、ノズル350から押し出されてもよい。
【0045】
ここで
図5を参照すると、様々な実施形態による押出デバイス500の斜視図が示されている。様々な実施形態では、第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、及び/又は第3の押出ユニット230は、押出デバイス500に従うことができる。様々な実施形態では、押出デバイス500は、駆動モータ310と、ホッパ320と、ハウジングアセンブリ330と、加熱システム540と、ノズル350とを含む。様々な実施形態では、加熱システム540は、ハウジングアセンブリ330から半径方向外側に配置された第1の熱風送風機542を含む。様々な実施形態では、押出デバイス500及び押出デバイス300からの構成要素の任意の組合せは、本開示の範囲内である。
【0046】
様々な実施形態では、第1の熱風送風機542は、ハウジングアセンブリ330に連結され、第1の加熱ハウジング544内に配置され、第1の熱風ダクト546を通して熱風を出力するように構成される。熱風ダクトを通して配置される熱風は、
図1の方法100の積層ステップ(例えば、ステップ102)中に堆積されている層の下の材料の層を加熱するように、及び/又は
図1の方法100の堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)中に層の下の材料の層を加熱するように構成されてもよい。この点に関して、第1の熱風ダクト546の出力部は、ノズル350の周りに円周方向に配置されてもよい。したがって、熱風は、(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108の間に)堆積されている層の下の層に直接接触することができ、堆積されている層への底層の接着を促進する。様々な実施形態では、堆積されている層の下の層を加熱することによって、付加製造ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108)中に作業環境を加熱するためのシステムを排除することができる。加えて、様々な実施形態によれば、押出デバイス300のハウジングアセンブリ330に連結された加熱システム540を有することによって、押出デバイス300は、典型的なCNC機械に後付けされ、CNC機械をハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス(例えば、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201又は
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203又は
図2Eの3D印刷デバイス211)に変換することができる。
【0047】
様々な実施形態では、加熱システム540は、第2の熱風送風機552を更に含んでもよい。2つの熱風送風機を含むものとして示されているが、任意の数の熱風送風機が本開示の範囲内である。例えば、様々な実施形態によれば、押出デバイス500は、1~4つの熱風送風機、又はより好ましくは約2つの熱風送風機を備えてもよい。第2の熱風送風機552は、第1の熱風送風機542に準じたものであってもよい。様々な実施形態において、第2の熱風送風機552は、第1の熱風送風機542の反対側に配置されてもよい。例えば、第2の熱風送風機552は、押出デバイス500のそれぞれのオーガの中心線を中心として第1の熱風送風機542から約180度に配置されてもよい。
【0048】
様々な実施形態では、押出デバイス500は、温度センサ560を更に備える。温度センサ560は、締結具などの当技術分野で知られている任意の方法によってハウジングアセンブリ330に連結されてもよい。温度センサ560は、ハウジングアセンブリ330内のプレナムと動作可能に連通してもよい。この点に関して、温度センサ560は、押出デバイス500の動作中(例えば、
図1の方法100の積層ステップ102中、及び/又は
図1の方法100の堆積ステップ106及び/又は108中)にハウジングアセンブリ330内の温度を監視してもよい。
【0049】
様々な実施形態では、押出デバイス500は、ヒータバンド/要素334に連結された電気コネクタ338を更に備える。電気コネクタ338は、コントローラ(例えば、
図2Aのコントローラ208)に電気的に連結されるように構成されてもよい。この点に関して、ヒータバンド/要素334は、様々な実施形態に従って、製造プロセス(例えば、
図1の方法100)中に一定温度、温度範囲を維持するように、又は温度を変動させるようにプログラム可能であってもよい。
【0050】
ここで
図6を参照すると、様々な実施形態による押出デバイス500の底面図が示されている。押出デバイス500は、第1の熱風ダクト546と流体連通する第1の熱風送風機542の第1の出口547を更に備えてもよい。同様に、押出デバイス500は、第2の熱風ダクト556と流体連通する第2の熱風送風機552の第2の出口557を更に備えてもよい。第1の出口547及び第2の出口557は、ノズル350のノズル出口357から半径方向外側に配置されてもよい。この点に関して、熱風ダクト546、556を通して配置される熱は、
図1の方法100の積層ステップ(例えば、ステップ102)中に堆積されている層の下の材料の層を加熱するように、及び/又は
図1の方法100の堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)中に層の下の材料の層を加熱するように構成されてもよい。したがって、熱風は、(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108の間に)堆積されている層の下の層に直接接触することができ、堆積されている層への底層の接着を促進する。様々な実施形態では、堆積されている層の下の層を加熱することによって、付加製造ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108)中に作業環境を加熱するためのシステムを排除することができる。
【0051】
ここで
図7Aを参照すると、様々な実施形態による押出デバイス700の斜視図が示されている。様々な実施形態では、第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、及び/又は第3の押出ユニット230は、押出デバイス700に従うことができる。様々な実施形態では、押出デバイス700は、駆動モータ310と、
図3及び
図5のホッパ320と、ハウジングアセンブリ330と、加熱システム540と、ノズル350と、スプールフィーダシステム760とを含む。加熱システム540と共に図示されているが、押出デバイス700は、この点で限定されない。例えば、押出デバイス700は、様々な実施形態に従って、
図3の加熱システム340を備えてもよい。
【0052】
ここで
図7Bを参照すると、様々な実施形態によるスプールフィーダシステム760の詳細図が示されている。スプールフィーダシステム760は、スプール762及び駆動モータ764を含む。スプール762は、ハウジングアセンブリ330に連結されている。様々な実施形態では、スプール762は、シャフト766及びホイール768を含む。ホイール768は、フィラメント761をノズル350に向かって駆動する駆動モータ764に応答してシャフト766の周りを回転して、押出ビードを形成し、複合材料(すなわち、ステップ102の第1の材料及びフィラメント761、ステップ106の第2の材料及びフィラメント761、並びに/又はステップ108の支持材料及びフィラメント)を作成するように構成される。この点に関して、本明細書の押出デバイスのいずれも、複合3D印刷構成要素を容易にするためにスプールフィーダシステム760を含むように構成されてもよい。
【0053】
様々な実施形態では、フィラメントは、Nicalon(商標)、Hi-Nicalon(商標)、Hi-Nicalon(商標)Type Sなどの商標で販売されているものなどのシリコン炭素繊維を含んでもよい。炭化ケイ素繊維は、高い強度、耐熱性及び耐食性を提供し、かつ/又はセラミック、プラスチック、及び/若しくは金属マトリックス(例えば、本明細書で前述したようなCMC、PMC、MMC)に対して、改善された性能機会を提供することができる。
【0054】
ここで
図8A~
図8Cを参照すると、様々な実施形態による、様々な押出ユニット800A、800B、800Cの断面図が示されている。様々な実施形態では、ノズルの直径/形状は、それぞれの押出ユニットの所望の機能に基づいてサイズ設定及び構成されてもよい。例えば、
図2A又は
図2Fの第1の押出ユニット210は、大径ノズル(例えば、
図8Cのノズル850C)を含んでもよく、
図1の方法100の積層ステップ(例えば、ステップ102)中に材料をバルク堆積させるように構成されてもよい。様々な実施形態では、
図2B及び
図2Fの第2の押出ユニット220は、小型ノズル(例えば、
図8Aのノズル850A)を含んでもよく、
図1の方法100の堆積ステップ(例えば、ステップ106)中に微粒子を堆積させるように構成されてもよい。種々の実施形態では、支持材料は、
図1の方法100の堆積ステップ(例えば、ステップ108)中に、
図2B及び
図2Fの第3の押出ユニット230を通じて中径ノズル(例えば、
図8Bのノズル850B)を通じて堆積されてもよい。様々な実施形態では、支持材料は、任意の直径のノズル(例えば、
図800A~
図800Cのノズル850A、850B、850C)を利用して堆積されてもよい。
【0055】
ここで
図9A~
図9Cを参照すると、様々な実施形態による凝縮/適合ツール250の様々な図が示されている。様々な実施形態では、凝縮/適合ツール250は、配管システム910と、材料形成装置920と、流体駆動システム930と、減衰システム940と、アダプタ950と、先端部960とを備える。
【0056】
様々な実施形態では、配管システム910は、流体導管912と、流体入口914と、継手916とを備える。流体導管912は、熱風を流体入口914から流体導管912を通って先端部960の外へ送るように構成される。この点に関して、様々な実施形態によれば、材料形成装置920が先に堆積された材料を凝縮/適合させているとき(例えば、ステップ102、ステップ106、及び/又はステップ108の後)、熱風は、先に堆積された材料を軟化させ、前の層との接合を容易にすることができる。継手916は、典型的なCNC機械の加熱システムに連結するように構成される。この点に関して、継手916は、加熱システムに取り外し可能に連結するように構成されてもよい(例えば、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203、又は
図2Eの3D印刷デバイス211の
図9Aの継手918)。
【0057】
様々な実施形態において、材料形成装置920は、球体922を含む。球体を含むものとして図示されているが、本開示はこれに限定されない。例えば、材料形成装置920は、半球形、円筒形などの様々な形状とすることができる。材料形成装置920は、先端部960の出口962を少なくとも部分的に通って延在する。様々な実施形態によれば、材料形成装置920は、減衰システム940のストラット942に連結されてもよい。減衰システム940は、凝縮/適合ツール250の動作中に材料形成装置920の減衰を容易にするように構成される。例えば、減衰システム940は、材料形成装置920がストラット942の中心軸に沿って軸方向に移動することを可能にする。この点に関して、様々な実施形態によれば、減衰システムは、圧力が加えられたときの形状の不一致を補償することができ、かつ/又は使用中のそれぞれの部品若しくは
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203、及び/又は
図2Eの3D印刷デバイス211への損傷を防止することができる。様々な実施形態では、減衰システム940は、ガスショックストラットシステム、ばね荷重システムなどを含むことができる。
【0058】
様々な実施形態では、流体駆動システム930は、スピンドル934に取り付けられたファン932を備えてもよい。様々な実施形態では、スピンドル934は、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203、及び/又は
図2Eの3D印刷デバイス211のスピンドル205に動作可能に連結するように構成される。この点に関して、スピンドル934及びスピンドル205は、凝縮/適合ツール250がハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201のスピンドル205に連結されたことに応答して、
図2Aのフレーム204に対して共に回転するように構成されてもよい。
【0059】
様々な実施形態では、ファン932は、配管システム910の流体導管912から熱風を駆動するように構成される。この点に関して、ファン932は、スピンドル934によって画定された軸を中心に回転し、吸引などによって流体導管912から押し出すことができる。様々な実施形態では、ファン932は、様々な実施形態に従って、材料形成装置920を更に加圧することができる。この点に関して、流体駆動システム930は、二重目的システム(すなわち、配管システム910の流体導管912から熱風を引き出すことによって、堆積された材料をより効率的に適合させるための追加の圧力を提供する、及び/又は堆積された材料を軟化させる)であってもよい。
【0060】
様々な実施形態において、流体駆動システム930は、軸受936を含む。軸受936は、スピンドル934及びファン932の効率的な回転を容易にすることができる。様々な実施形態では、ころ軸受、玉軸受など、任意のタイプの軸受を軸受936に利用することができる。本開示はこれに限定されない。ファン932は、ハウジング970に対して回転するように構成される。この点に関して、凝縮/適合ツール250は、流体駆動システム930の動作中にハウジング970を静止状態に保つように構成された、ハウジング970に連結された係合解除ピン972を更に備えてもよい。例えば、係合解除ピン972は、本明細書で更に説明されるように、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203、及び/又は
図2Eの3D印刷デバイス211のツールホルダ内の受口に係合するように構成される。
【0061】
様々な実施形態では、アダプタ950は、スピンドル934の半径方向外側表面に連結される。アダプタ950は別個の構成要素として示されているが、様々な実施形態によればスピンドル934と一体であってもよい。アダプタ950は、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201のツールホルダをスピンドル934に動作可能に連結するように構成される。この点に関して、様々な実施形態によれば、ツールホルダは、
図2Aのコントローラ208に動作可能に連結されてもよく、コントローラ208は、ツールホルダの動作を介してスピンドル934を駆動するように構成されてもよい。
【0062】
様々な実施形態では、凝縮/適合ツール250は、典型的なCNC機械加工ツールホルダに適合可能である。この点に関して、凝縮/適合ツール250は、任意の既存のCNC機械加工ツール駆動システムに後付けすることができ、本明細書で説明するように動作させることができる。凝縮/適合ツール250は、3D印刷製品の製造中(例えば、
図1の方法100中)に様々な層間のより滑らかな接合を容易にすることができる。本明細書で更に説明されるように、凝縮/適合ツール250は、CNC機械若しくは
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201及び/又は
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203の除去的構成要素240と交換されてもよい。
【0063】
ここで
図10を参照すると、様々な実施形態による凝縮/適合ツール1000の側面図が示されている。様々な実施形態では、凝縮/適合ツール1000は、
図9A~
図9Cの配管システム910と、材料形成装置920と、流体駆動システム1030と、減衰システム940と、アダプタ950と、ノズル1060とを備えてもよい。
【0064】
様々な実施形態において、流体駆動システム1030は、タービン1032を含んでもよい。様々な実施形態では、タービン1032はペルトンタービン設計を含んでもよい(すなわち、タービン1032は、スピンドル934とは無関係に回転するように構成されてもよい)。例えば、タービン1032は、様々な実施形態によれば、タービン1032内の各タービン羽根のバケットに吹き付けられる圧縮空気に応答して回転するように構成されてもよい。
【0065】
様々な実施形態では、ノズル1060は、材料形成装置920に近接して配置された複数の流体出口1062を含む。様々な実施形態では、先端部960はまた、複数の流体出口1062を含んでもよい。複数の流体出口1062は、材料形成装置920から半径方向外側に配置され、スピンドル934によって画定された軸に沿って配向されてもよい。この点に関して、熱風は、
図1の方法100のステップ103に従って凝縮又は適合されている材料に向かって配向されてもよい。
【0066】
ここで
図11A~
図11Hを参照すると、様々な実施形態による、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201のツールホルダ1002に設置されている凝縮/適合ツール250(
図11A~
図11E)と、除去的構成要素240と交換されている凝縮/適合ツール250(
図11F~
図11H)とが示されている。様々な実施形態では、ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201は、アーム260を備える。様々な実施形態によれば、アーム260は、それぞれのツール(例えば、除去的構成要素240又は凝縮/適合ツール250)をツール保管領域から掴み、ツールをスピンドルテーパ270まで回転させ、ツールをスピンドルテーパ270又は
図2Aのスピンドル205に連結するように構成される。アーム260は、
図2Aのコントローラ208と動作可能に通信する。スピンドルテーパ270は、凝縮/適合ツール250のスピンドルを受けるように構成された受口を備えてもよい。この点に関して、スピンドルテーパ270は、本明細書で更に説明するように、スピンドルを回転させるように構成された駆動モータを含んでもよい。
【0067】
ここで
図12を参照すると、様々な実施形態による、
図2の製造システム200の概略ブロック図が示されている。製造システム200は、フレーム204、スピンドル205、
図2Aの各押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)の駆動モータ310、
図2Aの各押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)の加熱システム340、540、
図2Aの各押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)のアクチュエータ212、電源804、及び/又は
図2Aの各押出ユニット(例えば、押出ユニット210、220、230)の温度センサ560と電気的に通信するコントローラ208を含む。様々な実施形態では、CNCツール(例えば、除去的構成要素240、凝縮/適合ツール250など)は、
図2Aのスピンドル205を介してコントローラによって動作可能であってもよい。この点に関して、コントローラ208は、スピンドル205に回転を命令するように構成されてもよく、これは次に、それぞれのCNCツール(例えば、除去的構成要素240、凝縮/適合ツール250など)のスピンドルを回転させてもよい。本明細書では、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201に関して説明しているが、システム200は、本明細書で別段の定めがある場合を除いて、
図2DのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス203及び
図2Eの3D印刷デバイス211にも適用可能である。
【0068】
様々な実施形態では、コントローラ208は、
図2AのハイブリッドCNC機械加工/3D印刷デバイス201内に配置されたマイクロコントローラに統合されてもよい。様々な実施形態では、コントローラ208は、製造システム200の様々なシステム及び構成要素にアクセスするための中央ネットワーク要素又はハブとして構成されてもよい。コントローラ208は、製造システム200の様々なシステム及び構成要素へのアクセスポイントを提供するように構成されたネットワーク、コンピュータを用いたシステム、及び/又はソフトウェア構成要素を備えてもよい。様々な実施形態では、コントローラ208はプロセッサを備えてもよい。様々な実施形態では、コントローラ208は、単一のプロセッサに実装されてもよい。様々な実施形態では、コントローラ208は、1つ又は複数のプロセッサ及び/若しくは1つ又は複数の有形の非一時的なメモリとして実装されてもよく、これらを含んでもよく、論理を実装することが可能であってもよい。各プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組合せとすることができる。コントローラ208は、命令、例えば、コントローラ208と通信するように構成された非一時的な有形コンピュータ可読媒体上に記憶された命令の実行に応答して、種々の論理演算を実施するように構成される、プロセッサを備えてもよい。様々な実施形態では、電源804は、バッテリ、電気コンセントなどを含んでもよい。
【0069】
システムプログラム命令及び/又はコントローラ命令は、コントローラによる実行に応答して、コントローラに様々な動作を実行させる命令を格納した非一時的な有形コンピュータ可読媒体にロードされてもよい。「非一時的」という用語は、伝搬する一時的な信号それ自体のみを特許請求の範囲から除去すると理解されるべきであり、伝搬する一時的な信号それ自体だけではない全ての標準的なコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄するものではない。別の言い方をすれば、「非一時的なコンピュータ可読媒体」及び「非一時的なコンピュータ可読記憶媒体」という用語の意味は、In Re Nuijtenにおいて米国特許法第101条に基づく特許性のある主題の範囲外であると認められたタイプの一時的なコンピュータ可読媒体のみを除外するものと解釈されるべきである。
【0070】
様々な実施形態では、加熱システム340、540は、少なくとも1つの熱風送風機(例えば、熱風送風機342、542、552)と、少なくとも1つの温度センサ802とを備える。様々な実施形態では、加熱システム340、540は、各熱風送風機のための温度センサを備えてもよい。この点に関して、各熱風送風機の出力温度はコントローラ208によって監視されてもよく、それぞれの熱風送風機の温度はコントローラ208による監視に応答して調整されてもよい。
【0071】
様々な実施形態では、コントローラ208は、
図1の方法100の積層ステップ(例えば、方法100のステップ102)の完了に応答して、
図2Aのフレーム204内に配置されたスピンドル205を介してCNCツール(例えば、除去的構成要素240、凝縮/適合ツール250など)をオンにするように構成されてもよい。様々な実施形態では、コントローラ208は、第1のCNCツールから第2のCNCツールに(例えば、凝縮/適合ツール250から除去的構成要素240に、又はその逆に)移行するように構成されてもよい。この点に関して、様々な実施形態によると、
図1の方法100のステップ103の完了に応答して、コントローラ208は、
図11A~
図11Hに示されるように、凝縮/適合ツール250を除去的構成要素240に交換してもよい。この点に関して、除去的ステップが方法100において開始するとき(例えば、ステップ104)、除去的構成要素240はオンにされてもよく、スピンドル205は、積層ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102)において生成された大まかな形状から何を除去する必要があるかに基づいて、それぞれの3D構成要素の所望の仕様に基づいて並進されてもよい。
【0072】
様々な実施形態では、各押出ユニット(例えば、
図2Aの第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、及び/又は第3の押出ユニット230)のための駆動モータ310は、コントローラ208と電気的に、又は無線で通信してもよい。この点に関して、製造システム200が方法100のどのステップにあるかに基づいて、それぞれの駆動モータ310をオンにすることができる。例えば、積層ステップ(例えば、ステップ102)中に、第1の押出ユニット210の駆動モータ310がオンにされてもよく、スピンドル205は、印刷されようとするそれぞれの3D構成要素の所望の大まかな形状に基づいて並進してもよい。同様に、堆積ステップ(例えば、ステップ102、106、108)の間、第2の押出ユニット220又は第3の押出ユニット230の駆動モータ310がオンにされてもよく、スピンドル205は、それぞれの支持材料又はより微細な材料のための所望の堆積位置に基づいて並進されてもよい。
【0073】
様々な実施形態では、コントローラ208は、それぞれの押出ユニット(例えば、第1の押出ユニット210、第2の押出ユニット220、及び/又は第3の押出ユニット230)のアクチュエータ212を並進させるように構成される。この点に関して、様々な実施形態によれば、積層又は堆積ステップ(例えば、
図1の方法100のステップ102、106、108)中に、コントローラ208は、それぞれの押出ユニット(例えば、
図2Aの押出ユニット210、220、230)のアクチュエータ212に、製造されているそれぞれの3D構成要素の所望の仕様に基づいて並進するように命令することができる。
【0074】
本開示の原理は様々な実施形態で示されているが、実際に使用される構造、配置、割合、要素、材料、及び構成要素の多くの修正が、特定の環境及び動作要件に特に適合されており、本開示の原理及び範囲から逸脱することなく使用され得る。これら及び他の変更又は修正は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【0075】
本開示は、様々な実施形態を参照しながら説明されてきた。しかしながら、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解している。したがって、本明細書は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるものとし、そのような全ての修正は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。同様に、利益、他の利点、及び問題に対する解決策が、様々な実施形態について上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策を発生させ得る、若しくはより顕著になり得る任意の要素は、重要な、必要な、又は基本的な特徴若しくは要素とは解釈されないものとする。
【0076】
本明細書で使用する際、「備える」、「備えている」という用語、又はその任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図され、その結果、要素の一覧を備えるプロセス、方法、物品、又は装置は、それらの要素だけを含むのではなく、明示的に列挙されていない、又はこのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の要素を含むことができる。本明細書で使用される場合、「連結される」、「連結している」という用語又はその任意の他の変形は、物理的接続、電気的接続、磁気的接続、光学的接続、通信接続、機能的接続、及び/又は任意の他の接続を網羅することが意図される。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する言語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される場合、この語句は、以下のうちのいずれかを意味することが意図される。(1)Aの少なくとも1つ、(2)Bの少なくとも1つ、(3)Cの少なくとも1つ、(4)Aの少なくとも1つ及びBの少なくとも1つ、(5)Bの少なくとも1つ及びCの少なくとも1つ、(6)Aの少なくとも1つ及びCの少なくとも1つ、又は(7)Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、及びCの少なくとも1つ。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製造システムの第1の押出ユニットであって、前記第1の押出ユニットが第1のノズルを備える、第1の押出ユニットを通じて、第1の材料を所定の形状に積層することと、
前記製造システムを介して、前記第1の押出ユニットを、第2の押出ユニットであって、前記第2の押出ユニットが第2のノズルを備え、前記第1のノズルが前記第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、第2の押出ユニットと交換することと、
前記製造システムの前記第2の押出ユニットを通じて、前記第1の材料内の空隙を充填するために第2の材料を堆積させることと
を含む、
三次元(3D)構成要素を製造する方法。
【請求項2】
前記製造システムの凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を凝縮することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の材料の前記凝縮が、前記凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を同時に加熱することを更に含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の材料を積層することが、前記製造システムのスプールフィーダを介して前記第1の材料内にフィラメントを積層することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
コンピュータ数値制御(CNC)機械のスピンドルに動作可能に連結されるように適合可能な第1のスピンドルテーパと、
先端部を画定するノズルと、
前記ノズルに連結されたハウジングと、
前記第1のスピンドルテーパと前記ノズルとの間に配置された流体駆動システムであって、前記流体駆動システムが、前記ノズルの前記先端部に近接して配置された流体出口に向かって流体を駆動するように構成された、流体駆動システムと、
前記ノズルの前記先端部に近接して配置された材料形成装置と
を備える、
3D印刷システムで使用するための凝縮デバイス。
【請求項6】
前記CNC機械の加熱システムに連結するように構成された配管システムを更に備える、
請求項5に記載の凝縮デバイス。
【請求項7】
前記配管システムが、前記CNC機械を介して前記凝縮デバイスの動作中に熱風を受けるように構成されている、
請求項6に記載の凝縮デバイス。
【請求項8】
前記材料形成装置に連結された減衰システムを更に備える、
請求項5に記載の凝縮デバイス。
【請求項9】
前記減衰システムがストラットを備える、
請求項8に記載の凝縮デバイス。
【請求項10】
前記流体駆動システムが、前記ハウジングに対して回転するように構成されたタービンを備える、
請求項5に記載の凝縮デバイス。
【請求項11】
駆動モータと、
前記駆動モータに連結されたオーガと、
ハウジングアセンブリであって、前記ハウジングアセンブリ内に前記オーガが配置され、前記ハウジングアセンブリを通じて堆積されようとする材料を並進させるように前記オーガが構成されている、ハウジングアセンブリと、
前記ハウジングアセンブリと流体連通するホッパと、
前記ハウジングアセンブリに連結された加熱システムであって、前記加熱システムが、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱する、加熱システムと、
マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つであって、前記マウント又は前記アクチュエータのうちの少なくとも1つが、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工デバイスに取り外し可能に連結されることができる、マウント又はアクチュエータのうちの少なくとも1つと
を備える、
3D印刷システムで使用するための押出デバイス。
【請求項12】
前記加熱システムが、熱風ダクトと流体連通する熱風送風機を更に備える、
請求項11に記載の押出デバイス。
【請求項13】
前記ハウジングアセンブリと流体連通するノズルを更に備える、
請求項12に記載の押出デバイス。
【請求項14】
前記熱風ダクトの出口を更に備え、
前記出口が、前記ノズルの半径方向外側に配置される、
請求項13に記載の押出デバイス。
【請求項15】
前記加熱システムが、前記ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第1の熱風送風機を更に備える、
請求項11に記載の押出デバイス。
【請求項16】
前記加熱システムが、前記ハウジングアセンブリの半径方向外側に配置された第2の熱風送風機を更に備える、
請求項15に記載の押出デバイス。
【請求項17】
フィラメントを前記ハウジングアセンブリ内に供給し、堆積されようとする前記材料と交差するように構成されたスプールフィーダシステムを更に備える、
請求項11に記載の押出デバイス。
【請求項18】
前記スプールフィーダシステムが、スプールと、第2の駆動モータと、シャフトとを備え、
前記第2の駆動モータが、前記シャフトを駆動するように構成され、
前記スプールが、前記シャフトが駆動されていることに応じて回転するように構成される、
請求項17に記載の押出デバイス。
【請求項19】
製造システムの第1の押出ユニットであって、前記第1の押出ユニットが第1のノズルを備える、第1の押出ユニットを通じて、第1の材料を所定の形状に積層することと、
前記製造システムの凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を凝縮することと、
前記製造システムの第2の押出ユニットであって、前記第2の押出ユニットが、第2のノズルを備え、前記第1のノズルが、前記第2のノズルの第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、第2の押出ユニットを通じて、前記第1の材料上に第2の材料を積層することと
を含む、
三次元(3D)構成要素を製造する方法。
【請求項20】
前記第1の材料の前記凝縮が、前記凝縮デバイスを介して、前記第1の材料を同時に加熱することを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の材料を積層することが、前記製造システムのスプールフィーダを介して前記第1の材料内にフィラメントを積層することを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記凝縮することの後に、前記製造システムを介して、前記第1の材料を所望の仕様に機械加工することを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記製造システムの第3の押出ユニットを通じて、前記所定の形状に支持を加えるために支持材料を堆積させることを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システムであって、
スピンドルであって、前記スピンドルが凝縮デバイスを受けるように構成されている、スピンドルを有するフレームと、
前記フレームに連結された第1の押出ユニットであって、前記第1の押出ユニットが第1の加熱システムを備え、前記第1の加熱システムが、第2の層を堆積させる前に堆積された層を加熱するように構成されている、第1の押出ユニットと、
前記フレーム、前記スピンドル、及び前記第1の押出ユニットと電気的に通信しているコントローラであって、
前記ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムに、前記第1の押出ユニットを介して材料を所定の形状に積層するように命令し、
前記ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムに、前記凝縮デバイスを介して前記材料を凝縮するように命令する
ように構成されている、コントローラと
を備える、
ハイブリッドコンピュータ数値制御(CNC)機械加工/三次元(3D)印刷システム。
【請求項25】
前記凝縮デバイスを更に備える、
請求項24に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項26】
前記凝縮デバイスが、前記スピンドルに連結されるように適合可能な第1のスピンドルテーパを備える、
請求項25に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項27】
前記凝縮デバイスが、前記凝縮デバイスのノズルの先端部に近接して配置された材料形成装置を備える、
請求項26に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項28】
前記コントローラが、前記ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムに、第2の押出ユニットを介して、前記材料上に堆積された第2の材料を積層するように命令するように更に構成されている、
請求項24に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項29】
前記コントローラが、前記ハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システムに、第3の押出ユニットを介して、支持材料を積層するように命令するように更に構成されている、
請求項28に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項30】
前記フレームに連結された前記第2の押出ユニットと、前記フレームに連結された前記第3の押出ユニットとを更に備える、
請求項29に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【請求項31】
前記第1の押出ユニットが第1のノズルを備え、
前記第2の押出ユニットが第2のノズルを備え、
前記第2の押出ユニットが第3のノズルを備え、
前記第1のノズル、前記第2のノズル、及び前記第3のノズルが全て、異なる直径のノズルを有する、
請求項30に記載のハイブリッドCNC機械加工/3D印刷システム。
【国際調査報告】