(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-10
(54)【発明の名称】データマイグレーションおよびアクセス性を増加させるためのシステム、並びに方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230703BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574444
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-02-01
(86)【国際出願番号】 US2021035332
(87)【国際公開番号】W WO2021247628
(87)【国際公開日】2021-12-09
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518000176
【氏名又は名称】エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】AVERY DENNISON RETAIL INFORMATION SERVICES LLC
【住所又は居所原語表記】8080 Norton Parkway, Mentor, Ohio 44060 Uni-ted States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100155000
【氏名又は名称】喜多 修市
(74)【代理人】
【識別番号】100139930
【氏名又は名称】山下 亮司
(74)【代理人】
【識別番号】100188813
【氏名又は名称】川喜田 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100202142
【氏名又は名称】北 倫子
(72)【発明者】
【氏名】ブレックマン,フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】スキーノフ,ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】ロリッチュ,リチャード エス.
(72)【発明者】
【氏名】クワン,シンディ
(72)【発明者】
【氏名】クーノ,マイケル ジェイ.
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
再パッケージングされ、様々な対象に配信されるように、多数のソースから正確なデジタルアイデンティティデータ、在庫データ、および関連情報を提供する方法を含む、データ収集、データパッケージング、およびデータ配信システムを開示する。エッジ装置のようなソースは、RFIDタグ付き製品を監視するのに使用され、RFIDタグ付き製品に関するデータを指定されたクラウドアプリケーションに送信するように構成される。受信データは、他の製品の特定データと組み合わせ、直接または中間ソフトウェアを介して対象クラウドアプリケーションに送信される。対象クラウドアプリケーションは、データを操作し、製品価格を調整し、例えば、製品がローカルに利用可能であることを判定するために、ローカルエリアの消費者向けの検索可能な形式で情報を公開するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信するためのリポジトリと、
前記リポジトリからデータを受信および公開するための対象アプリケーションと、を含む、データを収集、パッケージング、および配信するためのシステム。
【請求項2】
前記対象アプリケーションは、クラウドアプリケーションである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記シリアル化されたアイテムは、データキャリア技術でシリアル化された消費者製品である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記シリアル化されたアイテムは、RFIDタグ付きアイテムである、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記シリアル化されたアイテムは、UPCタグ付きアイテムである、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記シリアル化されたアイテムは、ERPタグ付きアイテムである、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記シリアル化されたアイテムは、デジタルアイデンティティを有する、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記デジタルアイデンティティは、アイテム固有のアイデンティティまたはアイテムの有効期限を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ソースは、エッジ装置である、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記リポジトリは、前記シリアル化されたアイテムのデジタルアイデンティティを管理するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記リポジトリは、前記ソースから前記シリアル化されたアイテムに関する受信データを追加アイテムの特定データと組み合わせるように構成される、請求項1~10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記対象アプリケーションは、ローカルエリアにおける前記シリアル化されたアイテムについて検索可能なデータを表示するように構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記対象アプリケーションは、前記シリアル化されたアイテムに関するデータを前記ソースに送信するように構成される、請求項1~12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記対象アプリケーションは、前記シリアル化されたアイテムの価格を調整するように構成される、請求項1~13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記対象アプリケーションは、クラウド販売者センターを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
コネクタを介してソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信、操作、および公開するための対象アプリケーションを含むデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステム。
【請求項17】
前記対象アプリケーションは、クラウドアプリケーションである、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記対象アプリケーションは、前記シリアル化されたアイテムに関する受信データを追加アイテムの特定データと組み合わせるように構成される、請求項16または17に記載のシステム。
【請求項19】
前記対象アプリケーションは、ローカルエリアにおける前記シリアル化されたアイテムについて検索可能なデータを表示するように構成される、請求項16~18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記対象アプリケーションは、前記シリアル化されたアイテムに関するデータを前記ソースに送信するように構成される、請求項16~19のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
ソースからシリアル化されたアイテムに関する受信データを追加アイテムの特定データと併合するための指定アプリケーションと、
前記指定アプリケーションから併合データを受信、操作、並びに公開するための対象アプリケーションと、を含む、データのマイグレーションおよびアクセス性を増加させるためのシステム。
【請求項22】
前記指定アプリケーション、前記対象アプリケーション、または両方はクラウドアプリケーションである、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記指定アプリケーションは、複数の収集地点からデータを受信するように構成される、請求項21または22に記載のシステム。
【請求項24】
前記対象アプリケーションは、前記併合データに基づいて前記シリアル化されたアイテムの在庫更新を提供するように構成される、請求項21~23のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項25】
前記対象アプリケーションは、前記併合データに基づいて前記シリアル化されたアイテムの価格情報を操作するように構成される、請求項21~24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
前記対象アプリケーションは、アクティブディレクトリのクラウドコネクタを介して前記指定クラウドアプリケーションから前記併合データを受信する、請求項21~25のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項27】
前記複数の収集地点は、シリアル化されたアイテムに対する在庫スキャンからのデータを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記複数の収集地点は、配布ソース、販売時点、またはデータセンターからのデータをさらに含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記システムは、前記複数の収集地点からデータを収集するためのコネクタハブを含む、請求項23に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月3日に出願された米国仮特許出願番号63/034,079の優先権を主張し、その全体が参照として本願に含まれる。
【0002】
本発明は、一般に、データ収集、データパッケージング、およびデータ配信システムに関する。より具体的に、データシステムは、再パッケージングし、様々な対象に配信されるように、多数のソースから正確なデジタルアイデンティティデータ、在庫データ、および関連情報を提供する方法を含む。従って、本明細書は、これを具体的に参照する。しかし、本発明の態様はまた、他の類似するアプリケーション、装置および製造方法にも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【背景技術】
【0003】
一般に言えば、RFIDは、それ自身を識別するために電磁エネルギーを使って(RFID「タグ」またはトランスポンダとして知られている)応答装置を刺激し、場合によっては、タグに格納された追加情報および/またはデータを提供する。RFIDタグは、通常、メモリとアンテナに接続された動作回路が形成される通常「チップ」と呼ばれる半導体装置を含む。通常、RFIDタグは、インタロゲータとも呼ばれる、リーダから受信した無線周波数インタロゲーション信号に応答してチップメモリに格納された情報を提供するトランスポンダとして作用する。リーダは、RFID装置からの電波をコンピュータにより活用できる形態に変換する。
【0004】
RFIDタグおよびラベルは、オブジェクトを固有識別コードに関連付けるのに広く使用されている。在庫を追跡または管理するために使用される際、マイクロプロセッサは、在庫と関連する固有識別データを格納する。オペレータは、格納されているデータを検索し、在庫を処理または追跡するために外部のレシーバ/リーダを使用することができる。近年、商品の追跡、識別、および位置特定のためのRFIDタグの使用が著しく増加している。これは、RFIDタグにより、中でも、製造業者、流通業者、並びに小売業者が製品および在庫を調整できるようにし、生産、製造、流通、または小売のニーズを迅速に判定し、かつ在庫または他の供給チェーンの状況からRFIDタグを活用して商品の効率的な投入および撤去が可能であるからである。RFIDタグ自体は、任意の所望の製品データを提供することができ、リーダまたはスキャナを有する任意の装置を使用して、様々な方法のいずれかでスキャンまたは読み取りをし得る。
【0005】
同様に、様々な物理的アイテムは、在庫、販売時点(point of sale)、マーケティング、製品情報、セキュリティ、認証、および一連の管理の目的のために、様々な既知のシステムによって登録および収集され得るデジタルアイデンティティを有する。また、多くの場合、物理的アイテムのデジタルアイデンティティは、アイテムの究極的な使用が当初の意図とは異なったり(すなわち、将来の使用例)、または予測できない状況においても有用である。現在、データは、多数の出所に由来し、かつ潜在的な将来の使用例に常に適合しないやり式で複数の異なるソースによって組み立てられる。
【0006】
例えば、オンプレミス(on-premise)アプリケーション、クラウドおよび/または閉鎖型アプリケーションでローカルにデータを収集することが現在一般的な方法である。しかし、これらのデータアプリケーションは、しばしば他のリソースが、例えばリアルタイムでデータを活用したりアクセスすることを困難にする。小売業者、サービス提供業者、業界代表者、ロジスティックス、および消費者の関与は、アイテムのデジタルアイデンティティ全体若しくは付随する情報を収集する能力がなかったり、アイテムの現在の使用例を最大化するために、データの適切な分析のための手段が足らなかったりすることから、その潜在力を十分に発揮できない場合が多い。さらに、内部的にデータを管理する各データ処理地点を持つ多数のデータ処理地点を有する必要性によって不足をもたらすことがあり、これにより、有意なデータへの有用なアクセスが損失する結果になり得る非効率性および遅延が生じる。
【0007】
従って、ユーザが適時にデータの収集およびマイグレーションから利益を得ることができるシステム並びに/または方法に対する必要性が当業界に長い間存在する。例えば、小売業者、サービス提供業者、産業およびロジスティックスの従業員、消費者などはいずれも、これに限定されないが、営業活動の促進、安全な情報の伝達、所有権の指定、および製品の認証などの使用例をデジタルアイデンティティデータのダウンストリームに送信する能力から利益を得ることができる。さらに、当事者はまた、信頼できるデータ交換から利益を得、かつ、かかるデータの発信者は、特に、自身の標準構成でデータを送信する能力から利益を得るであろう。
【発明の概要】
【0008】
以下では、開示されるイノベーションの一部態様への基本的な理解を提供するために単純化した要約を提示している。この要約は、広範な概要ではなく、鍵となる/重要な要素を識別したり、その範囲を説明するために意図したものではない。その唯一の目的は、後に提示される、より詳細な説明の前置きとして単純化した形態に一部の概念を提示することである。
【0009】
複数の異なるデータソースから様々な形式のデータを受信し、受信データを特定の対象のために再パッケージングし、パッケージングされたデジタルアイデンティティデータを安全かつ確実に配信する方法を本明細書に記載する。それ以外は、蓄積および/または再パッケージングするのが面倒な多数のソースからのデータを活用する能力は、小売業者、サービス提供業者、産業およびロジスティックスの従業員、消費者などに他の方法ではアクセスできない財政的、経験的、安全および効率のメリットを提供する。さらに、かかるデータのアクセス性は、データの所有者に向上した価値と機会を提供する。
【0010】
また、データを収集、パッケージング、および配信するシステムも、本明細書に記載する。一部の実施形態において、システムは、ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信するためのリポジトリを含む。リポジトリは、クラウドアプリケーション、例えば中間ソフトウェアのような指定されたアプリケーションであり得る。シリアル化されたアイテムは、ソースによって読み取り可能な製品に関するデジタルアイデンティティを含むRFIDタグ付き、UPCコード付きまたはERPコード付きの製品であり得る。デジタルアイデンティティは、製品固有のアイデンティティ、アイテムの有効期限、またはその他の製品の関連データを含み得、データのソースは、電子ディスプレイを有し、かつ、それに近接する製品を監視するRFIDリーダ/インタロゲータを有するスマートシェルフ、スマートクーラー、スマートストア、またはスマートストレージなどのエッジ装置を含み得る。例えば、シリアル化されたアイテムがソースから、ソースへ、またはソースの周りから除去されると、ソースはその情報をリポジトリに伝達し得る。
【0011】
一部の実施形態において、リポジトリは、指定されたクラウドアプリケーションであり得、好ましくはソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信し、製品のデジタルアイデンティティを管理するように構成される。リポジトリは同様に、ソースから受信される情報に基づいて製品の在庫の量を管理し得、製品に関する受信データを他の製品の特定データ、環境の特定データ、消費者行動データ、または他の可変および/または固定データフィードと組み合わせる若しくは集合するようにさらに構成される。
【0012】
一部の実施形態において、システムは、これに限定されないが、クラウドアプリケーションを含む単一または複数のデジタル対象をさらに含む。対象アプリケーションは、コネクタを介してリポジトリから送信された組み合わせたデータを受信し、公開するように構成される。コネクタは、アクティブディレクトリのゲートウェイ、クラウドコネクタなどであり得る。対象アプリケーションは、ローカルエリアの検索者に製品のデータ、可用性、在庫などを提供することができる。さらに、製品に係る価格情報は、例えば製品の有効期限、貯蔵寿命、またはユーザのニーズおよび/または好みに合うその他のデータに基づいて対象アプリケーションによって操作され得る。
【0013】
対象アプリケーションは、検索可能な形式でデータを公開し得る。さらに、対象アプリケーションは、データをソースまたは小売店の他の電子ディスプレイへ送り返すことができ、集合および/または更新データから同じ利益を得ることができる。例えば、消費者は、小売店で見るものと同じ製品価格を対象アプリケーションでオンラインにて確認することができる。
【0014】
一部の実施形態において、方法およびシステムは上述の通りであり、システムは、ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信、操作、および公開するための対象クラウドアプリケーションを含む。シリアル化されたアイテムは、ソースによって読み取り可能な製品に関するデジタルアイデンティティを含むRFIDタグ付き、UPCコード付きまたはERPコード付きの製品を含み得るが、これらに限定されない。デジタルアイデンティティは、製品固有のアイデンティティ、アイテムの有効期限、またはその他の有用な製品のデータを含み得る。ソースは、電子ディスプレイを有し、かつ、ソースに位置する製品/シリアル化されたアイテムを監視するRFIDリーダ/インタロゲータを有するスマートシェルフ、スマートクーラー、スマートストア若しくはスマートストレージなどのセンサ、または機械読み取り可能なコードと通信するための固定型またはハンディ型の装置を含むことができるエッジ装置であり得る。例えば、ソースから、ソースへ、またはソースの周りで顧客や従業員によってシリアル化されたアイテムが除去、追加、または操作されると、ソースはその情報を対象クラウドアプリケーションに伝達し得る。
【0015】
前記で参照した先の実施形態と同様に、対象クラウドアプリケーションはソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信し、コネクタを介して製品のデジタルアイデンティティを管理する。同様に、対象クラウドアプリケーションは、ソースから受信された情報に基づいて製品の在庫の量を管理する。対象クラウドアプリケーションは、製品に関する受信データを他の製品の特定データと組み合わせるように構成される。コネクタは、アクティブディレクトリのゲートウェイ、クラウドコネクタ、または同様の装置であり得る。対象クラウドアプリケーションは、組み合わせた製品のデータまたは任意のその一部をローカルエリアの検索者に提供することができる。さらに、製品に係る価格情報は、例えば製品の有効期限、貯蔵寿命、またはその他の有用なデータに基づいて対象クラウドアプリケーションによって操作され得る。
【0016】
次に、対象クラウドアプリケーションは、ローカルエリアの消費者が利用できる検索可能な形式でデータを公開し得る。さらに、対象アプリケーションまたはリポジトリは、組み合わせたデータを使用することもあるソースまたは小売店の他の電子ディスプレイへデータを送り返すことができる。例えば、消費者は、小売店で見るものと同じ製品価格を対象クラウドアプリケーションでオンラインにて確認することができる。
【0017】
他の実施形態において、製品関連データのマイグレーションおよびアクセス性を増加させるための方法、並びにシステムを本明細書に記載する。システムは、ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信するためのクラウドアプリケーションのような指定アプリケーションを含み、また指定アプリケーションは、中間ソフトウェアであり得る。上記のように、シリアル化されたアイテムは、ソースによって読み取り可能な製品に関するデジタルアイデンティティを含むRFIDタグ付き、UPCコード付きまたはERPコード付きの製品であり得、デジタルアイデンティティは、製品固有のアイデンティティ、アイテムの有効期限、またはその他の有用な製品のデータ若しくは情報を含み得る。ソースは、電子ディスプレイおよびシリアル化されたアイテムを監視する能力のRFIDリーダ/インタロゲータを有する、スマートシェルフ、スマートクーラー、スマートストア、またはスマートストレージなどのエッジ装置であり得る。例えば、シリアル化されたアイテムがソースから除去されると、ソースはその情報をリポジトリに伝達し得、結果として、リポジトリはリポジトリに格納された製品のデータを更新し得る。
【0018】
指定アプリケーションは、ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信し、製品のデジタルアイデンティティを管理するように構成される。指定アプリケーションは同様に、ソースからの受信情報に基づいて製品の在庫の量を管理する。指定アプリケーションは、製品に関する受信データを他の製品の特定データと併合するようにさらに構成され、また、複数のデータ収集地点からシリアル化されたアイテムに関するデータを受信し得る。複数のデータ収集地点は、在庫スキャン、販売時点データ、流通業者のデータ、データセンターのデータなどのデータ共有の雰囲気に適していないソースである。
【0019】
システムは、対象アプリケーションをさらに含むことができる。対象アプリケーションは、指定されたクラウドアプリケーションから送信された組み合わせたデータを受信、操作、および公開するように構成される。対象アプリケーションは、ローカルエリアの検索者に製品のデータ、可用性、および在庫データを提供することができる。さらに、製品に係る価格情報は、製品の有効期限、貯蔵寿命、または製品に関するその他のデータに基づいて対象アプリケーションによって操作され得る。
【0020】
次に、対象アプリケーション、例えば、クラウドアプリケーションは、組み合わせたデータをローカルエリアの消費者のために検索可能な形式で公開する。さらに、対象アプリケーションは、データをソースまたは小売店の他の電子ディスプレイへ送り返すことができる。その後、消費者は、小売店で見るものと同じ製品価格を対象アプリケーションでオンラインにて確認し、購入のためにストックのあるローカル在庫の有無を判断することができる。
【0021】
前述の目的および関連する目的を達成するために、開示するイノベーションの所定の例示的な態様は、以下の説明および添付の図面と関連して本明細書に開示される。しかし、これらの態様は、本明細書に開示される原理を採用することができる様々な方式のうちの一部のみを示し、かかる全ての態様およびその等価物を含むように意図する。図面と共に考慮する場合、以下の詳細な説明から他のメリットおよび新たな特徴が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】開示されたアーキテクチャによりデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムのブロック図である。
【
図2】開示されたアーキテクチャにより複数のデータ収集地点からデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図3】開示されたアーキテクチャによりデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図4】開示されたアーキテクチャによりデータのマイグレーションおよびアクセス性を増加させるためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図5】開示されたアーキテクチャによりデータを収集、パッケージング、および配信するための本発明におけるシステムの指定されたクラウドアプリケーションの概略ブロック図である。
【
図6】開示されたアーキテクチャによりデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図7】開示されたアーキテクチャにより小売環境(retail setting)の例に使用されるデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図8】開示されたアーキテクチャにより産業振興の例に使用されるデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図9】開示されたアーキテクチャにより食品産業の例に使用されるデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図10】開示されたアーキテクチャにより複数の収集地点のためのデータ収集システムの概略ブロック図である。
【
図11】開示されたアーキテクチャによりデータの収集、パッケージング、および配信のための方法の例示的なフローチャートである。
【
図12】開示されたアーキテクチャにより複数の収集地点から受け入れられたデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの例示的なフローチャートである。
【
図13】開示されたアーキテクチャによりデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステムの対象クラウドアプリケーションのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
まず、図面を参照して本イノベーションについて記載し、ここで、同様の参照番号は、全般にわたって同様の要素を指すために使用される。以下の記載において、説明を目的として完全に理解するために多数の特定の詳細を提示する。しかし、かかる特定の詳細がなくても、イノベーションが実行できるということは明らかであり得る。他の場合、周知の構造および装置は、その記載を容易にするためにブロック図の形態で示す。
【0024】
再パッケージングされて多様な対象に配信されるように、多数のソースから正確なデジタルアイデンティティデータ、在庫データ、および関連情報を提供する方法を含むデータの収集、パッケージング、および配信システムを本明細書に記載する。一部の実施形態において、システムは、受信機能、関連付け機能、判定機能、パッケージング機能、履歴機能、および配信機能を含む。データは、RFIDデータ、共通商品コード(UPC:Universal Product Code)データ、企業資源計画(ERP:Enterprise Resource Planning)データ、またはその他の既知の等価物および/若しくはデータキャリア技術を読み取ることにより、ソースから収集し得る。次に、ソースデータは、デジタルアイデンティティを管理するリポジトリに配信され、追加データを前記ソースデータに関連付ける。その後、データは、対象へのデータ配信を管理するコネクタを介してその対象に配信する用意がされる。
【0025】
本発明のシステムおよび方法は、ユーザと発信者がデータの効率的な収集、集合およびマイグレーションから利益を得ることができるようにする。また、データ共有の雰囲気に適していない複数のデータ収集地点もシステムの一部を形成し得、それに由来するデータは共有および/または配布のために利用可能になり得る。小売業者、サービス提供業者、産業およびロジスティックスの従業員、消費者などは、これに限定されないが、営業活動の促進、安全な情報の伝達、所有権の指定、および製品の認証などの使用例をデジタルアイデンティティデータのダウンストリームに送信する能力から利益を得る。さらに、かかるデータの発信者は、信頼できるデータの交換だけでなく、発信者自身の標準構成でデータを送信する能力から利益を得るであろう。
【0026】
一部の実施形態において、エッジ装置によって監視されるRFIDタグまたは他のシリアル化されたアイテムのデータは、エッジ装置から指定されたクラウドアプリケーションのような指定アプリケーションに直接送信される。指定アプリケーションは、シリアル化されたアイテムのデジタルアイデンティティを管理するため、これに限定されないが、アイテム固有のアイデンティティ、量、有効期限などを含むアイテムに関する具体的な情報を表示する。次に、エッジ装置から受信されたデータは、製品ID、説明書、在庫調査、価格インセンティブの閾値などのその他の製品の特定データと組み合わせ得る。
【0027】
組み合わせたまたは集合したデータは、公共消費および/若しくは検索のためにデータを公開し得る対象クラウドアプリケーションのような対象アプリケーションとの相互作用並びに規則を管理する中間ソフトウェアに直接またはこれを介して送信することができる。例えば、対象アプリケーションは、ユーザに製品のデータ、可用性、在庫、価格などを提供することができる。また、例えば、RFIDタグまたは他のシリアル化された方法で、サイトでタグ付けされた製品の有効期限データに基づいて操作できる価格情報を示すという要望がある。小型タイプの棚のディスプレイまたは大型ビデオのディスプレイのような、小売店での電子ディスプレイの使用も、顧客に価格を表示するためにシステムに組み込むことができる。本明細書で表される以下の手順および方法により、顧客は小売店で見るものと同じ価格をオンラインで確認し得る。
【0028】
最初に、図面を参照すると、
図1は、データを収集、パッケージング、および配信するためのシステム100を示す。システム100は、リポジトリ114と、例えば、分析アプリケーションを含み得る対象クラウドアプリケーション122とを含む。リポジトリ114は、ソース112からシリアル化されたアイテム110に関するデータを受信するように構成される。シリアル化されたアイテム110は、通常、これに限定されないが、RFIDタグ、UPCタグ、ERPタグなどのデータキャリア技術でシリアル化された消費者製品である。シリアル化されたアイテム110は、アイテム固有のアイデンティティなどのデジタルアイデンティティ、アイテムの有効期限、またはその他製品のデータを含む。
【0029】
ソース112は、通常、小売環境で一般的に見つけられるスマートシェルフ、スマートクーラー、スマートストア、スマートストレージなどのエッジ装置である。固有のアイデンティティを有するRFIDタグ付き製品のようなシリアル化されたアイテム110は、エッジ装置に配置され、エッジ装置により監視される。また、エッジ装置は、製品の現在の価格またはその他有用な情報を消費者のために表示することができる電子またはビデオディスプレイを有し得る。製品がエッジ装置から除去されると、エッジ装置に組み込まれているRFIDリーダのようなソースリーダは、製品がエッジ装置から除去されたことを示すことができる。
【0030】
リポジトリ114は、シリアル化されたアイテム110のソース112から送信されたデジタルアイデンティティおよびデータを管理するように構成される。リポジトリ114は、クラウドアプリケーションであってもよく、直接のブランドデータ、製品ID、説明書、製品の画像、在庫調査、価格インセンティブの閾値のようなその他の製品またはアイテムの特定データ116を受信するようにさらに構成される。リポジトリは、製品の特定データ116をソース112から送信されたデータと組み合わせたり集合してもよく、かつ多数の異なる目的のために組み合わせられたデータを活用してもよい。
【0031】
次に、例えば、リポジトリ114は、特定の製品を補充する必要があることを示すか、または製品の期限が間もなく終了し、販売時点から取り除かれるべきであることをストック管理者に通知するために、ストック補充通知118をソース112に送り返し得る。また、リポジトリ114は、組み合わせられたデータを対象クラウドアプリケーション122に送信し得、これはコネクタ120を介して達成し得る。コネクタ120は、対象クラウドアプリケーション122とのデータ通信を管理するように構成されたクラウドアプリケーションまたは中間ソフトウェアであり得る。
【0032】
さらに、対象クラウドアプリケーション122は、ローカルエリアにおけるシリアル化されたアイテム110について検索可能な在庫データを表示するように構成されたクラウド販売者センターを含み得る。例えば、対象クラウドアプリケーション122は、在庫データ、製品の位置、プロモーション、価格などについて、モバイルまたは他の電子機器における消費者検索124を許容することができるので、ローカルエリアの消費者は、どのような製品が利用可能か、また、それらが実際にどこに位置しているかがかわる。対象クラウドアプリケーション122はまた、必要に応じて、シリアル化されたアイテム110に関する在庫データをソース112に送信し、シリアル化されたアイテム110に対する価格を調整するように構成され得る。
【0033】
また、システム100は、1つ以上のシリアル化されたアイテム110に関してプロモーションを実行する能力を備える。例えば、シリアル化されたアイテム110が有効期限に近づくと、ソース112はその情報を対象クラウドアプリケーション122と共有した後、シリアル化されたアイテム110の価格を下げるためにスマートシェルフにおけるスマートラベルを調整することができる。さらに、休日の価格設定またはその他の特別価格設定は、効果的かつ効率的な方式でシステム100を介して達成し得る。例えば、Google(登録商標)のような対象クラウドアプリケーションは、現在、どのような製品のストックがあるかわかるように、また、その価格がわかるようにすることにより、店舗や企業は、顧客が店舗と製品の可視性を改善するデータが送信できるようにするローカル在庫広告(LIA:local inventory adverising)のサービスを有する。しかし、従来、かかるサービスは、対象クラウドアプリケーションに正確かつ最新のデータを取得する能力が不十分なために妨げられてきた。本システム100は、この問題を大規模に解決する。
【0034】
図2は、複数の収集地点からデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステム200を示す。複数の収集地点は、先の実施形態に記載のように、シリアル化されたアイテム110に対する在庫スキャン212からのデータを含み得るが、これらに限定されない。複数の収集地点は、配布ソース214、販売時点216、データセンター218などからのデータをさらに含み得る。システム200は、複数の収集地点からデータを収集するためのコネクタハブ210を含む。例えば、コネクタハブ210は、データを収集し、これをローカル在庫広告222を生成することができるローカル在庫フィード220に送信する。
【0035】
さらなる実施形態において、
図3は、データを収集、パッケージング、および配信するためのシステム300を示す。システム300は、対象クラウドアプリケーション320を含む。対象クラウドアプリケーション320(122と同様)は、ソースからシリアル化されたアイテムに関するデータを受信、操作、および公開するように構成され、これはコネクタ306を介して達成し得る。前述のように、シリアル化されたアイテムは、通常、これに限定されないが、RFIDタグ、UPCタグ、ERPタグなどのデータキャリア技術でシリアル化された消費者製品である。シリアル化されたアイテムは、アイテム固有のアイデンティティ、アイテムの有効期限などのデジタルアイデンティティを含むであろう。表1は、ソースから送信できる例示的なデータを含むが、限定を意味するものではない。
【0036】
【0037】
図3に戻ると、RFIDリーダ304は、更新された在庫情報を販売時点データ302からコネクタ306に送信するように配置される。対象クラウドアプリケーション320は、前述のように、シリアル化されたアイテムに関する販売時点データ302を受信し、追加アイテムの特定データと組み合わせるように構成される。次に、ローカルエリアのシリアル化されたアイテムに対する組み合わせデータは、消費者検索310のために検索可能な形式308で表示可能である。また、対象クラウドアプリケーション320は、在庫または他の組み合わせデータをRFIDリーダ304、またはエッジ装置やスマートシェルフなどのRFIDリーダが組み込まれているソースに送信することができる。
【0038】
さらなる実施形態において、
図4と5は、データのマイグレーションおよびアクセス性を増加させるためのシステム400を示す。システムは、指定されたクラウドアプリケーション406と、対象クラウドアプリケーション420とを含む。指定されたクラウドアプリケーション406は、ソース404からシリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)に関するデータを受信するように構成される。シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)は、通常、これに限定されないが、RFIDタグ、UPCタグ、ERPタグなどのデータキャリア技術でシリアル化された消費者製品である。シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)は、アイテム固有のアイデンティティ、アイテムの有効期限、またはその他有用な製品データなどのデジタルアイデンティティを含むであろう。
【0039】
ソース404は、通常、小売環境で一般的に見つけられるスマートシェルフ、スマートクーラーなどのエッジ装置である。固有のアイデンティティを有するRFIDタグ付き製品のようなシリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)は、エッジ装置に配置され、エッジ装置により監視される。また、エッジ装置は、消費者に現在価格またはその他の有用な製品データを表示することができる電子またはビデオディスプレイを有し得る。シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)がエッジ装置から除去されると、エッジ装置に組み込まれているRFIDリーダのようなソースリーダは、シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)がエッジ装置から除去されたことを示すことができ、それに応じて在庫データを更新することができる。
【0040】
指定されたクラウドアプリケーション406は、リポジトリであってもよく、シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)のソース404から、または(システム200について前述した複数の収集地点と同様な)複数の収集地点から送信されたデジタルアイデンティティおよびデータを管理するように構成される。指定されたクラウドアプリケーション406は、データベース408から直接のブランドデータ、製品ID、説明書、製品の画像、在庫調査、価格インセンティブの閾値のようなその他の製品またはアイテムの特定データを受信するようにさらに構成される。次に、製品の特定データは、指定されたクラウドアプリケーション406により、ソース404から送信されたデータと併合される。
【0041】
データが正常に併合されると、指定されたクラウドアプリケーション406は、併合された製品の特定データ116およびソース404から送信されたデータを、例えばクラウドコネクタ410を介して対象クラウドアプリケーション420に送信する。クラウドコネクタ410は、指定されたクラウドアプリケーション406と対象クラウドアプリケーション420との間のデータ通信を管理するように構成されたクラウドアプリケーションまたはアクティブディレクトリのクラウドコネクタであり得る。対象クラウドアプリケーション420は、指定されたクラウドアプリケーション406から受信された併合データを操作および公開するように構成される。
【0042】
対象クラウドアプリケーション420は、ローカルエリアのシリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)について検索可能な在庫データを表示するように構成されたクラウド販売者センター412を含み得る。対象クラウドアプリケーション420は、在庫データ、製品の位置、プロモーション、価格などについて、モバイルまたは他の電子機器における消費者検索414を許容し得るので、ローカルエリアの消費者は、どのような製品が利用可能か、また、それらが実際にどこに存在するかがわかる。対象クラウドアプリケーション420は、シリアル化されたアイテム402(先の実施形態に記載の110)に関する在庫データおよび在庫更新をソース404に送信し、併合データに基づいて、必要に応じて、価格を調整したり操作するようにさらに構成される。
【0043】
図5に示すように、クラウドコネクタ410は、データを指定されたクラウドアプリケーション406からアクティブクラウドストレージ430へ受信する。次に、データは、クラウドデータフロー440を通過し、最終的に、検索可能な販売者センター412へと出る。クラウドコネクタ410は、消費者がどのような製品を利用できるか、どの位置にあるか、並びに、価格がいくらかがわかるように、併合データに基づいて、必要に応じて、価格を調整したり操作するためのローカル在庫広告のアプリケーションを実行することができる。
【0044】
図6~9は、様々な産業のための前述のシステム100、200および300の例を示す。システムは、受信機能、関連付け機能、判定機能、パッケージング機能、履歴機能、配信機能、またはこれらの組み合わせを含み得る。データの収集、パッケージング、および配信システム600は、複数の収集地点からデータを受信するように構成されたデータ交換機610を含む。複数の収集地点は、先の実施形態に記載の通り、シリアル化されたアイテム110に対する在庫スキャン612からのデータを含む。
【0045】
複数の収集地点は、配布ソース614、販売時点616、およびデータセンター618からのデータをさらに含み得る。データ交換機610はデータを収集し、これを第1のダウンストリーム対象620に送信する。第1のダウンストリーム対象620は、アクセスのためにデータをウェブマーケティング対象622に送信する。また、データ交換機610は、データを第2のダウンストリーム対象630に送信し、結果として、理論的分析のためにデータをプラットフォーム632に送信し得る。
【0046】
小売の例において、データの収集、パッケージング、および配信システム700は、複数の収集地点からデータを受信するように構成されたデータ交換機710を含む。複数の収集地点は、週間在庫データソース712、分単位のデータソース714による販売活動、およびプロモーションデータソース716からのデータを含み得る。データ交換機710はデータを収集し、これを第1のダウンストリーム対象720に送信する。結果として、第1のダウンストリーム対象720は、アクセスのためにデータをウェブマーケティング対象722に送信し得る。また、データ交換機710は、データを第2のダウンストリーム対象730に送信し得、結果として、理論的分析のためにデータをプラットフォーム732に送信し得る。さらに、データ交換機710は、データを第3のダウンストリーム対象740に送信し得、結果として、再注文通知のためにデータをプラットフォーム742に送信し得る。
【0047】
産業生産の例において、データの収集、パッケージング、および配信システム800は、複数の収集地点からデータを受信するように構成されたデータ交換機810を含む。複数の収集地点は、市場分析データソース812、ストックのある材料データソース814、および原材料の可用性データソース816からのデータを含み得る。データ交換機810は、データを収集し、これを第1のダウンストリーム対象820に送信する。第1のダウンストリーム対象820は、データを配信見積もり対象822に送信し得る。また、データ交換機810は、データを第2のダウンストリーム対象830に送信し得、結果として、理論的分析のためにデータをプラットフォーム832に送信し得る。さらに、データ交換機810は、データを第3のダウンストリーム対象840に送信し得、結果として、例えば、設計推薦のためにデータをプラットフォーム842に送信し得る。
【0048】
食品産業の例において、データの収集、パッケージングおよび配信システム900は、複数の収集地点からデータを受信するように構成されたデータ交換機910を含む。複数の収集地点は、原産地食品データソース912、加工情報データソース914、および健康およびウェルネスデータソース916からのデータを含み得る。データ交換機910はデータを収集し、これを第1のダウンストリーム対象920に送信し、結果として、データを消費者教育対象922に送信し得る。また、データ交換機910は、データを第2のダウンストリーム対象930に送信し得、結果として、データを有効期限通知プラットフォーム932に送信し得る。さらに、データ交換機910は、例えば、価格インセンティブプラットフォーム942に送信し得る第3のダウンストリーム対象940にデータを送信し得る。
【0049】
図10に示すように、データ収集システムは、データを収集し、併合して最終の対象センターに送信するためのクラウドアプリケーションにデータを送信するように多数のデータソースを提供する。ここで、システム1000は、収集データを指定されたクラウドアプリケーション1030に送信する複数のデータソース1010および1020を含む。指定されたクラウドアプリケーション1030はデータを収集し、これを追加データと併合し、収集された追加データを前述した先の実施形態と同様の対象1040に送信する。
【0050】
図11は、データ収集のための方法1100を示す。方法1100は、ステップ1110において、RFIDエンコードされた製品がスマートシェルフに配置された時に始まる。次に、RFID無線データ分析が、製品に関するデータを収集するために、ステップ1120でRFIDリーダによって行われる。収集データはステップ1130でリポジトリに送信され、ステップ1140でリポジトリは在庫分析のためにデータをマスタデータ管理サイトに送信する。ステップ1150で、リポジトリはデータをクラウドコネクタに送信し、ステップ1160でクラウドコネクタはデータを対象クラウドアプリケーションに送信するが、これはステップ1170で消費者によって検索可能である。また、スマートシェルフは、製品に関する価格または他の有用な情報を対象クラウドアプリケーションに直接送信し得る。表2~4は、先の実施形態で収集および送信され得るデータの例を含む。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
図12は、複数の収集地点からデータを収集、パッケージング、および配信するためのシステム1200を示す。複数の収集地点は、配布ソース1242、インベントリインテリジェンス1214および販売時点1216からのデータを含み得る。システム1200は、複数の収集地点からデータを収集するためのコネクタハブ1212を含む。複数の収集地点は、先の実施形態に記載のように、シリアル化されたアイテム110に対する在庫スキャン1220からのデータをさらに含み得る。在庫スキャン1220は、収集データをリーダアプリケーション1224およびデータベーステーブル1222に送信する。次に、リーダアプリケーション1224とデータベーステーブル1222双方はデータをコネクタハブ1212に送信する。
【0055】
配布ソース1242は、データを収集し、これをローカル在庫広告1232を生成することができるローカ在庫フィード1230に送信する。
図13に示すように、ローカル在庫広告1232は、前述のように、先の実施形態に記載の通りに対象クラウドアプリケーションの販売者センター1300で生成される。さらに、複数の収集地点は、所望のアプリケーションに適用可能なあらゆる種類のデータ収集を含み得る。
【0056】
上記で説明したものは請求される主題の例を含む。もちろん、請求される主題を説明するための目的で構成要素または方法論の全ての想定可能な組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者は請求される主題の多くのさらなる組み合わせおよび置換が可能であるということを認識し得る。従って、請求される主題は、添付の請求の範囲の趣旨および範囲内に属するこのような全ての変更、修正および変形を包含するように意図している。さらに、「含む(include)」という用語が詳細な説明または請求の範囲において使用される限り、そのような用語は、「含む(comprising)」が請求項で過渡的用語として採用される場合に解釈されるように、「含む(comprising)」という用語と同様の方式で包括的であることを意図する。
【国際調査報告】