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特表2023-529427注文確認方法、注文確認装置、および注文確認システム、ならびにシェルフ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-10
(54)【発明の名称】注文確認方法、注文確認装置、および注文確認システム、ならびにシェルフ
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230703BHJP
   B65G 1/14 20060101ALI20230703BHJP
   G06Q 10/08 20230101ALI20230703BHJP
【FI】
B65G1/137 E
B65G1/14 B
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575439
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2021097869
(87)【国際公開番号】W WO2021249253
(87)【国際公開日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】202010512870.2
(32)【優先日】2020-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 文祥
【テーマコード(参考)】
3F022
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F022FF12
3F022MM11
3F022MM36
3F522CC01
3F522DD02
3F522DD33
3F522GG03
3F522GG44
3F522HH03
3F522HH19
3F522HH33
3F522KK02
3F522LL57
5L049CC51
(57)【要約】
倉庫保管の分野に関する、注文確認方法、注文確認装置、および注文確認システム、ならびにシェルフ。この方法は、アイテムに対応する注文番号を判定するステップ(110)と、注文番号とシェルフの商品位置番号との間の対応に従って、アイテムに対応する商品位置を指示するステップ(120)と、前記アイテムが帰属する注文の確認が完了したか否かを判定するステップ(130)と、アイテムが帰属する注文の確認が完了した場合に、次いで注文と反転システムの装置番号との間の対応に従って、注文に対応する反転システムへ反転命令を送信するステップ(140)であって、反転システムの各反転構成要素が、1つの商品位置に対応し、この商品位置に対応する商品入口ポートを閉じるように構成される、ステップ(140)とを含む。この方法では、アイテムが帰属する注文の確認が完了した後に、反転構成要素は、商品位置に対応する商品入口ポートを閉じ、これにより後のアイテムが前記商品位置に配置されることが防止され、注文確認のエラー率が低下し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品が帰属する注文の注文番号を判定するステップと、
注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って前記商品に対応するラック上の位置を指示するステップと、
前記商品が前記位置に配置されることに応答して、前記注文が確認されたか否かを判定するステップと、
前記注文が確認された場合に、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って前記注文に対応するフリップシステムにフリップ命令を送信するステップであって、各フリップシステムのフリップアセンブリが、1つの位置に対応し、前記1つの位置の入口を閉じるように構成される、ステップと、
を含む、注文確認方法。
【請求項2】
前記商品が帰属する前記注文が確認された場合に、注文と示唆デバイスのデバイス番号との間の対応に従って前記注文に対応する示唆デバイスに状態切替え命令を送信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の注文確認方法。
【請求項3】
前記商品が配置される位置の位置番号を取得するステップと、
前記商品が配置される前記位置の前記位置番号が前記指示された位置の位置番号と一致する場合に、前記商品が定位置に位置すると判定するステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の注文確認方法。
【請求項4】
前記商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号を取得するステップと、
前記商品が配置される前記位置に対応する前記フリップシステムの前記デバイス番号が、前記指示された位置に対応するフリップシステムのデバイス番号と一致する場合に、前記商品が定位置に位置すると判定するステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の注文確認方法。
【請求項5】
前記示唆デバイスが前記状態切替え命令を実行した後に、オペレータが前記示唆デバイスの状態切替えボタンをクリックするのに応答して、ある位置の商品を梱包することを前記オペレータに許可するステップ
をさらに含む、請求項2に記載の注文確認方法。
【請求項6】
前記状態切替えボタンは、第1のボタンおよび第2のボタンを備え、
前記第1のボタンおよび前記第2のボタンは、それぞれオペレータと情報結合状態にある、請求項5に記載の注文確認方法。
【請求項7】
確認タスクリスト内のすべての注文が確認されたか否かを判定するステップであって、前記確認タスクリストは、少なくとも1つの注文に対応する、ステップと、
前記確認タスクリスト内のすべての注文が確認された場合に、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされたか否かを判定するステップと、
すべての注文に対応する前記示唆デバイスの前記状態切替えボタンのいずれかがクリックされない場合に、クリックされていない状態切替えボタンをクリックするようにオペレータに指示するステップと、
すべての注文に対応する前記示唆デバイスの前記状態切替えボタンがすべてクリックされた場合に、確認タスクリストを再び発行するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載の注文確認方法。
【請求項8】
前記示唆デバイスは電子タグである、請求項2から7のいずれか一項に記載の注文確認方法。
【請求項9】
前記電子タグは、前記フリップシステムの対向側に位置する前記位置の側部に設けられる、請求項8に記載の注文確認方法。
【請求項10】
商品が帰属する注文の注文番号を判定するように構成された注文番号判定ユニットと、
注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って前記商品に対応するラック上の位置を指示するように構成された位置指示ユニットと、
前記商品が前記位置に配置されることに応答して、前記注文が確認されたか否かを判定するように構成された確認判定ユニットと、
前記注文が確認された場合に、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って前記注文に対応するフリップシステムにフリップ命令を送信するように構成されたフリップ命令ユニットであって、各フリップシステムのフリップアセンブリが、1つの位置に対応し、前記1つの位置の入口を閉じるように構成される、フリップ命令ユニットと、
を備える、注文確認デバイス。
【請求項11】
メモリと、
前記メモリに対して結合されたプロセッサであって、前記メモリ内に格納された命令に基づき請求項1から9のいずれか一項に記載の注文確認方法を実施するように構成されたプロセッサと
を備える、注文確認デバイス。
【請求項12】
少なくとも1つのラック層であって、各ラック層には、前記ラック層を少なくとも2つの位置へと仕切るように構成された仕切り構造体が設けられる、少なくとも1つのラック層と、
商品が帰属する注文が確認されたと判定された後に、注文確認システムから送信されたフリップ命令に従って前記位置の入口を閉じるように構成されたフリップアセンブリを備える、各位置に対応するフリップシステムと、
を備える、ラック。
【請求項13】
各位置の前記入口の垂直方向高さが、出口の垂直方向高さよりも高い、請求項12に記載のラック。
【請求項14】
前記仕切り構造体は、前記ラック層上に摺動可能に設けられる、請求項12に記載のラック。
【請求項15】
前記フリップシステムは、前記位置の前記入口を閉じるように前記フリップアセンブリを駆動するように構成された駆動モータをさらに備える、請求項12に記載のラック。
【請求項16】
前記商品が帰属する前記注文が確認されたと判定された後に、前記注文確認デバイスから送信された状態切替え命令に従って状態切替えを実施するように構成された、各位置に対応する示唆デバイス
をさらに備える、請求項12から15のいずれか一項に記載のラック。
【請求項17】
請求項10または11に記載の注文確認デバイスと、
請求項12から16のいずれか一項に記載のラックと、
を備える、注文確認システム。
【請求項18】
プロセッサにより実行された場合に請求項1から9のいずれか一項に記載の注文確認方法を実施するコンピュータプログラム命令を格納した、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年6月8日に出願された中国特許出願第202010512870.2号に基づくものであり、この中国特許出願の優先権を主張する。この中国特許出願の開示内容は、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、倉庫保管の分野に関し、詳細には注文確認方法、注文確認デバイス、および注文確認システム、ならびにラックに関する。
【背景技術】
【0003】
eコマースの急速な展開に伴い、倉庫における日々の注文数が日増しに増加しており、倉庫における商品の注文確認は、倉庫における重要なオペレーションリンクである。注文確認は、梱包および配送の準備において各注文に含まれる複数の商品をまとめることを目的とする。
【0004】
関連技術では、対応するラック位置に通函を配置し、次いでこの対応する位置の通函内に注文中の商品を配置して、注文確認を完了することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示により解決される課題は、注文確認のエラー率を低下させることが可能な、注文確認方法、注文確認デバイス、および注文確認システム、ならびにラックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、注文確認方法であって、商品が帰属する注文の注文番号を判定するステップと、注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って商品に対応するラック上の位置を指示するステップと、商品がこの対応位置に配置されることに応答して、注文が確認されたか否かを判定するステップと、注文が確認された場合に、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムにフリップ命令を送信するステップであって、各フリップシステムのフリップアセンブリが、1つの位置に対応し、この1つの位置の入口を閉じるように構成される、ステップとを含む、注文確認方法が提供される。
【0007】
いくつかの実施形態では、状態切替え命令が、商品が帰属する注文が確認された場合に、注文と示唆デバイスのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応する示唆デバイスに送信される。
【0008】
いくつかの実施形態では、商品が配置される位置の位置番号が、取得され、商品が配置される位置の位置番号が指示された位置の位置番号と一致する場合に、商品が定位置に位置すると判定される。
【0009】
いくつかの実施形態では、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が、取得され、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が指示された位置に対応するフリップシステムのデバイス番号と一致する場合に、商品が定位置に位置すると判定される。
【0010】
いくつかの実施形態では、示唆デバイスが状態切替え命令を実行した後に、オペレータが示唆デバイスの状態切替えボタンをクリックするのに応答して、オペレータは、ある位置の商品を梱包することを許可される。
【0011】
いくつかの実施形態では、状態切替えボタンは、第1のボタンおよび第2のボタンを備え、第1のボタンおよび第2のボタンは、それぞれオペレータと情報結合状態にある。
【0012】
いくつかの実施形態では、確認タスクリスト内のすべての注文が確認されたか否かが判定され、確認タスクリストは、少なくとも1つの注文に対応する。確認タスクリスト内のすべての注文が確認された場合には、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされたか否かが判定される。すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンのいずれかがクリックされない場合には、オペレータは、クリックされていない状態切替えボタンをクリックするように指示される。すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされた場合には、確認タスクリストが再び発行される。
【0013】
本開示の別の態様によれば、注文確認デバイスであって、商品が帰属する注文の注文番号を判定するように構成された注文番号判定ユニットと、注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って商品に対応するラック上の位置を指示するように構成された位置指示ユニットと、商品がこの位置に配置されることに応答して、注文が確認されたか否かを判定するように構成された確認判定ユニットと、注文が確認された場合に、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムにフリップ命令を送信するように構成されたフリップ命令ユニットであって、各フリップシステムのフリップアセンブリが、1つの位置に対応し、この1つの位置の入口を閉じるように構成される、フリップ命令ユニットとを備える、注文確認デバイスがさらに提供される。
【0014】
本開示の別の態様によれば、注文確認デバイスであって、メモリと、メモリに対して結合されたプロセッサであって、メモリ内に格納された命令に基づき上述のような注文確認方法を実施するように構成されたプロセッサとを備える、注文確認デバイスがさらに提供される。
【0015】
本開示の別の態様によれば、ラックであって、少なくとも1つのラック層であって、各ラック層がラック層を少なくとも2つの位置へと仕切るように構成された仕切り構造体を備える、少なくとも1つのラック層と、商品が帰属する注文が確認されたと判定された後に、注文確認システムから送信されたフリップ命令に従って位置の入口を閉じるように構成されたフリップアセンブリを備える、各位置に対応するフリップシステムとを備える、ラックがさらに提供される。
【0016】
いくつかの実施形態では、各位置の入口の垂直方向高さが、出口の垂直方向高さよりも高い。
【0017】
いくつかの実施形態では、仕切り構造体は、ラック層上に摺動可能に設けられる。
【0018】
いくつかの実施形態では、フリップシステムは、位置の入口を閉じるようにフリップアセンブリを駆動するように構成された駆動モータをさらに備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、各位置に対応する示唆デバイスが、商品が帰属する注文が確認されたと判定された後に、注文確認デバイスから送信された状態切替え命令に従って状態切替えを実施するように構成される。
【0020】
本開示の別の態様によれば、注文確認システムであって、上述の注文確認デバイスと、上述のラックとを備える、注文確認システムがさらに提供される。
【0021】
本開示の別の態様によれば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行された場合に上述の注文確認方法を実施するコンピュータプログラム命令を格納した、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。
【0022】
本開示のこれらの実施形態では、注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って、商品に対応する位置が指示され、商品が帰属する注文が確認された後に、フリップ命令は、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムへ送信され、それによりフリップシステムのフリップアセンブリは、この位置の入口を閉じ、これにより後の商品はこの位置に配置されることが防止されて、注文確認のエラー率を低下させることができる。
【0023】
本開示の他の特徴およびその利点が、添付の図面を参照として進められる例示の実施形態の以下の詳細な説明から明らかになろう。
【0024】
本説明の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示すものであり、本説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0025】
添付の図面を参照とする以下の詳細な説明により、本開示がさらに明確に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示のいくつかの実施形態による注文確認方法の流れ図である。
図2】確認タスクリストの概略図である。
図3】本開示の他の実施形態による注文確認方法の流れ図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による注文確認デバイスの構造概略図である。
図5】本開示の他の実施形態による注文確認デバイスの構造概略図である。
図6】本開示の他の実施形態による注文確認デバイスの構造概略図である。
図7】本開示によるラックの概略斜視図である。
図8】本開示によるラックの他の概略斜視図である。
図9】本開示によるラックの正面図である。
図10】本開示によるラックの背面図である。
図11】本開示によるラックの側面図である。
図12】本開示のいくつかの実施形態による仕切りアセンブリの構造概略図である。
図13】本開示のいくつかの実施形態によるフリップシステムの構造概略図である。
図14】本開示のいくつかの実施形態による電子タグの構造概略図である。
図15】本開示による注文確認生産レイアウトである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照として、本開示の様々な例示の実施形態を詳細に説明する。これらの実施形態において示される相対配置、数値表現、ならびに構成要素およびステップの数字は、別様のことが具体的に述べられない限りは本開示の範囲を限定するものではない点に留意されたい。
【0028】
一方、図に示す部分のサイズは、説明の容易化のために実際の縮尺通りには描かれない点を理解されたい。
【0029】
少なくとも1つの例示の実施形態の以下の説明は、当然ながら単なる例示にすぎず、本開示およびその適用または使用に対するいかなる限定をなすようにも意図されない。
【0030】
関連技術の当業者に知られている技術、方法、およびデバイスを詳細には論じない場合があるが、適切である場合には、これらの技術、方法、およびデバイスは、認承済み明細書の一部として意図される。
【0031】
本明細書において示され論じられるすべての例において、具体的な数値はいずれも例としてのみ解釈されるべきであり、限定的なものではないものとして解釈されるべきである。したがって、例示の実施形態の他の例は、異なる数値を有することが可能である。
【0032】
同様の参照番号および参照符号は、添付の図面において同様のアイテムを示し、したがって、ある図面においてある特定のアイテムが定義された場合に、以降の図面においてそのアイテムが必ずしもさらに論じられるわけではない点に留意されたい。
【0033】
以下、本開示の目的、技術的解決策、および利点をさらに明確にするために、本開示は、特定の実施形態との組合せにおいておよび添付の図面を参照としてさらに詳細に説明される。
【0034】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による注文確認方法の流れ図である。この実施形態は、例えばWMS(倉庫管理システム、Warehouse Management System)などの注文確認デバイスにより実施される。
【0035】
ステップ110にて、ある商品が帰属する注文の注文番号が判定される。
【0036】
例えば、確認オペレータが、ハンドヘルドスキャンガンにより商品上のバーコードをスキャンし、商品のバーコード情報が、注文確認デバイスへ送信され、注文確認デバイスは、商品のバーコード情報を介して商品に対応する注文番号を判定する。
【0037】
ステップ120にて、商品に対応するラック(すなわちシェルフ)上の位置(すなわち保管空間)が、注文番号とある位置の位置番号との間の対応に従って指示される。
【0038】
いくつかの実施形態では、ラック上の各位置が、位置番号を有し、注文確認デバイスは、注文番号と位置番号との間の対応を事前設定し、注文番号と位置番号との間の対応に従って位置番号と商品に対応する位置とをオペレータに指示し、オペレータは、この位置に商品を配置し得る。
【0039】
ステップ130にて、この位置に商品が配置されるのに応答して、注文が確認されたか否かが判定される。
【0040】
いくつかの実施形態では、注文確認デバイスは、商品が正しい位置に配置されたか否かを判定する必要がある。例えば、商品が配置される位置の位置番号が取得され、商品が配置される位置の位置番号が、指示された位置の位置番号と一致する場合には、商品が定位置に位置していると判定される。あるいは、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が取得され、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が、指示された位置に対応するフリップシステムのデバイス番号と一致する場合には、商品が定位置に位置していると判定される。
【0041】
いくつかの実施形態では、ある注文内のすべての商品が正しい位置に配置されていると注文確認デバイスが判定した場合に、注文が確認されたと判定される。
【0042】
ステップ140にて、注文が確認されると、フリップ命令が、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムへ送信される。ここで、各フリップシステムのフリップアセンブリは、1つの位置に対応し、この1つの位置の入口を閉じるように構成される。
【0043】
上記の実施形態では、商品に対応する位置は、注文番号と位置番号との間の対応に従って指示され、商品が帰属する注文が確認された後に、フリップ命令は、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムへ送信され、それにより、このフリップシステムのフリップアセンブリは、この位置の入口を閉じ、これによりその後の商品がこの位置に配置されることが防止されるため、注文確認のエラー率を低下させることができる。
【0044】
本開示の他の実施形態では、商品が帰属する注文が確認された場合には、状態切替え命令が、注文と示唆デバイスのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応する示唆デバイスへ送信される。
【0045】
示唆デバイスは、例えば電子タグであり、この電子タグは、例えばフリップシステムが位置する位置のもう1つの側などに設けられる。電子タグは、インジケータライトを備える。例えば、ある注文が確認された後に、注文確認デバイスは、この注文に対応する電子タグへ点灯示唆を送り、インジケータライトが点灯されて、梱包者が対応する梱包オペレーションを実施することが可能であることを指示する。この実施形態では、点灯が、注文確認が完了したことを示唆し得る点を、あるいは消灯が、注文確認が完了したことをやはり示唆し得る点を、当業者には理解されたい。
【0046】
いくつかの実施形態では、示唆デバイスが状態切替え命令を実行した後に、オペレータは、オペレータが示唆デバイスの状態切替えボタンをクリックするのに応答してその位置の商品を梱包することを許可される。
【0047】
例えば、電子タグは、点灯ボタンを備え、例えばインジケータライトが点灯するのを梱包者が見た後に、この梱包者は、注文確認が完了したと判断し、このボタンを押してインジケータライトを点灯させ、それにより商品の梱包を開始する。インジケータライトが点灯されない場合には、注文確認が完了していないことが示唆され、この場合には、オペレータは、その位置の商品を梱包することを許可されず、これにより完了していない注文によって顧客満足体験に影響が及ぶことが防止される。
【0048】
上記の実施形態では、ある注文確認が完了した後に、梱包が即座に実施され、梱包が実施可能になる前にすべての注文の確認が完了するのを待機する必要がある従来技術と比較して、商品ピッキング効率全体が改善される。
【0049】
いくつかの実施形態では、状態切替えボタンは、第1のボタンおよび第2のボタンを備え、第1のボタンおよび第2のボタンは、それぞれ対応するオペレータと情報結合状態にある。
【0050】
例えば、1つの確認ステーションが2つの梱包ステーションに対応する場合に、電子タグは、2つの点灯ボタンを備えることが可能であり、各点灯ボタンは、それぞれ異なる梱包者と情報結合状態にあり、それぞれの梱包者は、それぞれの点灯ボタンを押すことにより、商品を梱包する自身の梱包タスクを取得するが、これは、注文確認デバイスにとって注文を追跡するために好都合となる。
【0051】
本開示の他の実施形態では、確認タスクリスト内のすべての注文が確認されたか否かが判定され、ここで、確認タスクリストは、図2に示すように少なくとも1つの注文に対応する。確認タスクリスト内のすべての注文が確認された場合には、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがいずれもクリックされたか否かが判定され、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンのいずれかがクリックされていない場合には、オペレータは、クリックされていない状態切替えボタンをクリックするように指示され、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされた場合には、確認タスクリストが再び発行される。
【0052】
例えば、ある確認タスクリスト内のすべての注文に対応する電子タグのインジケータライトのいずれかが、消灯されず、すなわち、確認済みの注文のいずれかが、梱包者により梱包されておらず、梱包者は、点灯中のすべてのインジケータライトを消し、一時保管のために対応する梱包テーブルへ商品を移送することにより後の梱包を容易化するように指示される。次いで、次の確認タスクリストの確認が実施され得る。
【0053】
図3は、本開示の他の実施形態による注文確認方法の流れ図である。
【0054】
ステップ310にて、確認タスクリストが発行される。
【0055】
ステップ320にて、注文番号と、ラック上の位置の位置番号と、電子タグのデバイス番号と、フリップシステムのデバイス番号との間の対応が設定される。
【0056】
例えば、ある位置のある側には、フリップシステムが備えられ、その位置の他方の側には、電子タグが備えられる。
【0057】
ステップ330にて、位置番号が、商品が帰属する注文の注文番号に従ってオペレータに指示される。
【0058】
ステップ340にて、オペレータは、この位置の上に商品を配置する。
【0059】
ステップ350にて、商品が配置される位置の位置番号またはフリップシステムバーコード番号が、商品が正しい位置に配置されたことを認証するためにスキャンされる。
【0060】
ステップ360にて、商品が帰属する注文が確認されたか否かが判定され、注文が確認されている場合には、ステップ370が実施され、そうでない場合にはステップ330が実施される。
【0061】
ステップ370にて、フリップ命令が、商品が帰属する注文に対応するフリップシステムへ送信される。
【0062】
その注文内のすべての商品が確認されると、その位置に対応するフリップシステムが自動的に下方へフリップして、商品が確認済みであるとオペレータに注意を促し、また一方でオペレータが誤オペレーションによりその位置に他の商品を配置してしまうことを防止する。
【0063】
ステップ380にて、点灯示唆が、商品が帰属する注文に対応する電子タグへ送信される。
【0064】
その注文が確認された後に、その位置のフリップシステムデバイスの対向側に配置された電子タグのインジケータライトが、点灯されて、対向側の梱包者が梱包オペレーションを実施することが可能であると指示する。
【0065】
ステップ390にて、確認タスクリスト内のすべての注文が確認されたか否かが判定され、これらの注文が確認されている場合には、ステップ3100が実施され、そうでない場合にはステップ330が実施される。
【0066】
この注文確認タスクは、確認タスクリスト内のすべての商品が確認されるまで繰り返し実行される。
【0067】
ステップ3100にて、確認済みの注文に対するタスクが梱包者によりすべて取得されたか否かが判定され、タスクがすべて取得されている場合には、ステップ310が実施され、そうでない場合にはステップ3110が実施される。
【0068】
ある確認タスクリストに関する注文確認が完了した後に、すべての確認タスクリストに関する確認が完了するまで、次の確認タスクリストに関する注文確認が実施される。
【0069】
ステップ3110にて、梱包者は、点灯中のすべてのインジケータライトを消灯し、対応する梱包テーブルへ商品を移送するように示唆され、次いでステップ310が実施され得る。
【0070】
この実施形態では、注文番号と、位置番号と、電子タグのデバイス番号と、フリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って、注文内の各商品が対応する位置に配置され、それにより注文確認効率が改善され、ある注文が確認された後には、その位置に対応するフリップアセンブリが、その位置の入口を閉じ、それにより後の商品がこの位置に配置されることが防止され得る。さらに、この位置に対応する電子タグのインジケータライトは、梱包者に梱包を行うように注意を促すために点灯され、この実施形態では、ある注文が完了した後に、梱包が直ぐに実施可能となり、それによりシステム全体のピッキング効率が改善される。
【0071】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による注文確認デバイスの構造概略図である。このデバイスは、注文番号判定ユニット410、位置指示ユニット420、確認判定ユニット430、およびフリップ命令ユニット440を備える。
【0072】
注文番号判定ユニット410は、商品が帰属する注文の注文番号を判定するように構成される。
【0073】
位置指示ユニット420は、注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って商品に対応するラック上の位置を指示するように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、ラック上の各位置が、位置番号を有し、注文確認デバイスが、注文番号とラック上の位置の位置番号との間の対応を事前設定し、注文番号とラック上の位置の位置番号との間の対応に従って位置番号と商品に対応する位置とをオペレータに指示し、オペレータは、この位置に商品を配置し得る。
【0075】
確認判定ユニット430は、その商品がこの位置に配置されるのに応答して、その商品が帰属する注文が確認されたか否かを判定するように構成される。
【0076】
いくつかの実施形態では、確認判定ユニット430は、商品が配置される位置の位置番号を取得し、商品が配置される位置の位置番号が、指示された位置番号と一致する場合には、商品が定位置に位置していると判定される。あるいは、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が取得され、商品が配置される位置に対応するフリップシステムのデバイス番号が、指示された位置番号に対応するフリップシステムのデバイス番号と一致する場合には、商品が定位置に位置していると判定される。
【0077】
いくつかの実施形態では、ある注文内のすべての商品が正しい位置に配置されていると確認判定ユニット430が判定すると、この注文は確認されたと判定される。
【0078】
フリップ命令ユニット440は、商品が帰属する注文が確認された場合に、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムへフリップ命令を送信する。ここで、各フリップシステムのフリップアセンブリは、1つの位置に対応し、この1つの位置の入口を閉じるように構成される。
【0079】
上記の実施形態では、商品に対応する位置は、注文番号と位置の位置番号との間の対応に従って指示され、商品が帰属する注文が確認された後に、フリップ命令は、注文とフリップシステムのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応するフリップシステムへ送信され、それにより、このフリップシステムのフリップアセンブリは、この1つの位置の入口を閉じ、これによりその後の商品がこの位置に配置されることが防止されるため、注文確認のエラー率を低下させることができる。
【0080】
本開示の他の実施形態では、このデバイスは、状態切替えユニット510をさらに備え、この状態切替えユニット510は、商品が帰属する注文が確認された場合に、注文と示唆デバイスのデバイス番号との間の対応に従って注文に対応する示唆デバイスへ状態切替え命令を送信するように構成される。
【0081】
示唆デバイスは、例えば電子タグであり、この電子タグは、例えばフリップシステムが位置する位置のもう1つの側などに設けられる。電子タグは、インジケータライトを備える。例えば、ある注文が確認された後に、注文確認デバイスは、この注文に対応する電子タグへ点灯命令を送り、インジケータライトが点灯されて、梱包者が梱包を実施することが可能であることが指示される。
【0082】
他の実施形態では、示唆デバイスが状態切替え命令を実行した後に、オペレータは、オペレータが示唆デバイスの状態切替えボタンをクリックすることに応答して、その位置の商品を梱包することを許可される。
【0083】
上記の実施形態では、ある注文が完了した後に、梱包が直ぐに実施可能となり、それによりシステム全体のピッキング効率が改善される。
【0084】
他の実施形態では、このデバイスは、タスクリスト判定ユニット520、状態判定ユニット530、および情報指示ユニット540をさらに備える。
【0085】
タスクリスト判定ユニット520は、確認タスクリスト内のすべての注文が確認されたか否かを判定するように構成され、確認タスクリストは、少なくとも1つの注文に対応する。
【0086】
状態判定ユニット530は、確認タスクリスト内のすべての注文が確認された場合に、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされたか否かを判定するように構成される。
【0087】
情報指示ユニット540は、すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンのいずれかがクリックされていない場合に、クリックされていない状態切替えボタンをクリックするようにオペレータに指示するように構成される。すべての注文に対応する示唆デバイスの状態切替えボタンがすべてクリックされた場合には、確認タスクリストが再び発行される。
【0088】
図6は、本開示の他の実施形態による注文確認デバイスの構造概略図である。デバイス600は、メモリ610およびプロセッサ620を備える。メモリ610は、磁気ディスク、フラッシュメモリ、または任意の他の不揮発性記憶媒体であることが可能である。メモリは、図1図3に対応する実施形態において命令を格納するように構成される。メモリ610に対して結合されるプロセッサ620は、例えばマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラなどの、1つまたは複数の集積回路として実装され得る。プロセッサ620は、メモリ内に格納された命令を実行するように構成される。
【0089】
いくつかの実施形態では、プロセッサ620は、BUS630を経由してメモリ610に対して結合される。また、デバイス600は、外部データを呼び出すために、ストレージインターフェース640を経由して外部ストレージデバイス650に対して接続されることが可能であり、さらに、ネットワークインターフェース660を経由してネットワークまたは他のコンピュータシステム(図示せず)に対して接続されることも可能である。これらは、本明細書において詳細には説明しない。
【0090】
この実施形態では、メモリによるデータ命令の格納と、プロセッサによるこれらの命令の処理とにより、注文確認のエラー率を低下させることができる。
【0091】
本開示の他の実施形態では、ラックが保護される。このラックは、少なくとも1つのラック層を備え、各ラック層は、仕切り構造体を備え、この仕切り構造体は、少なくとも2つの位置へとラック層を仕切るように構成される。また、このラックは、各位置に対応するフリップシステムを備え、フリップシステムは、フリップアセンブリを備え、このフリップアセンブリは、商品が帰属する注文が確認されたという判定がなされた後に、注文確認システムから送信されたフリップ命令に従って位置の入口を閉じるように構成される。
【0092】
図7図11に示すように、ラックは、複数のクロスバー1、複数の直立材2、複数のサイドバー3、および複数のシェルフ4を備える。シェルフの個数は、ラックが備えるラック層の個数を示す。
【0093】
ラックは、複数の仕切り構造体5をさらに備え、これらの構造体5は、主に各注文ごとに対応する位置を物理的に隔てるためのものである。図12に示すように、仕切り構造体5は、例えば仕切りプレート51およびガイドスリーブ52を備える。いくつかの実施形態では、仕切り構造体5はラック層上に摺動可能に設けられる。ガイドスリーブ52は、仕切りプレート51の両側に固定され、ガイドスリーブ52は、各層上のクロスバー1に連結するために使用され、ガイドスリーブ52は、クロスバー1と一致するラジアンを有する構造体を備え、それによりクロスバー1上における左右への移動が容易化される。ある注文内の商品のボリュームが、既存の位置に配置するには大きすぎる場合には、仕切り構造体5は、商品がその位置にスムーズに配置されることを確保するために適切に移動され得る。いくつかの実施形態では、仕切りプレート51の外部が、オペレータの打撲を防止するために丸い角を備える。
【0094】
ラックは、複数のフリップアセンブリ6および複数の駆動モータ7を備え、フリップアセンブリ6および駆動モータ7は、フリップシステムを形成し、駆動モータ7は、フリップアセンブリ6を駆動して位置の入口を閉じるように構成される。図13に示すように、フリップアセンブリ6は、フリッププレート61およびフリップシャフト62を備え、フリッププレート61は、複数のバーコード取付溝63を備え、バーコード取付溝63は、フリップシステムバーコード番号を貼るために使用される。駆動モータ7は、取付けブラケットアセンブリ8によりバッフル9上に固定される。取付けブラケットアセンブリ8は、取付けサイドプレート81、取付け固定プレート82、取付けベースプレート83、および支持リブプレート84を備える。バッフル9は、ラックデバイスの外部への商品の落下を保護するためにクロスバー1上に固定され、その一方で、位置バーコード番号を貼るためにも使用され得る。
【0095】
ラックは、各位置に対応する示唆デバイス10をさらに備え、示唆デバイスは、商品が帰属する注文が確認されたと判定された後に、注文確認デバイスから送信された状態切替え命令に従って状態切替えを実施するように構成される。示唆デバイス10は、例えば電子タグである。図14に示すように、電子タグは、インジケータライト101、第1の点灯ボタン102、第2の点灯ボタン103、およびオペレーションボタン104を備える。1つの確認ステーション151が、図15に示す2つの梱包ステーション152に対応する場合に、第1の点灯ボタン102および第2の点灯ボタン103は、それぞれの梱包オペレータ153と情報結合状態にあり、1つの確認ステーションが、1人の確認オペレータ154により使用され得る。梱包オペレータは、自身と情報結合状態にある点灯ボタンを押すことにより、自身の梱包タスクを取得する。梱包された商品は、移送ライン155を介して移送される。点灯ボタンが押し下げられると、梱包オペレーションの開始が同時に引き起こされるため、梱包者は、注文のバーコード情報を繰り返しスキャンすることが不要となり、これによりオペレーション効率が改善され、また一方で確認および梱包のオペレーション効率の整合化が可能となる。
【0096】
いくつかの実施形態では、各位置の入口の垂直方向高さが、出口の垂直方向高さよりも高く、すなわちシェルフ4は、サイドバー3およびクロスバー1の上に斜めに固定される。シェルフ4の上方側部は、フリップアセンブリ6を備え、シェルフ4の下方側部は、電子タグ10を備える。確認者が、この位置のシェルフ4上に商品を配置すると、重力の影響により商品は梱包者の近くの側へと自動的に移動することが可能であり、これは、梱包者が商品を運ぶ行為を軽減し、オペレーション効率を改善させる。
【0097】
いくつかの実施形態では、ラックは、ラックの移動を容易化するためにフット11をさらに備える。
【0098】
本開示の他の実施形態では、注文確認システムが保護され、他の確認システムは、注文確認デバイスと上記のラックとを備える。
【0099】
他の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体が、コンピュータプログラム命令を格納しており、このコンピュータプログラム命令は、プロセッサにより実行されると、図1図3に対応する実施形態における方法のステップを実施する。本開示の実施形態は、方法、装置またはコンピュータプログラム製品として提供され得る点を当業者には理解されたい。したがって、本開示は、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることが可能である。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードが組み込まれた1つまたは複数のコンピュータ使用可能非一時的な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)上に実装された、コンピュータプログラム製品の形態をとることが可能である。
【0100】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照として説明される。流れ図および/またはブロック図の中の各フローおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図の中の各フローおよび/または各ブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令により実現され得る点を理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令によって、流れ図の中の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の中の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための手段が形成されるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、内蔵プロセッサ、またはマシーンを形成するための他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに対して提供され得る。
【0101】
また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに格納されることも可能であり、このコンピュータ可読メモリは、コンピュータ可読メモリに格納された命令により、流れ図の中の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の中の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実現する命令手段を含む製造品がもたらされるように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスをある特定の様式で作動するようにガイドすることが可能である。
【0102】
また、これらのコンピュータプログラム命令は、一連のオペレーションステップが、コンピュータ実装プロセスをもたらすためにコンピュータまたは他のプログラマブルデバイス上で実施されるように、およびしたがってコンピュータまたは他のプログラマブルデバイス上で実行された命令が、流れ図の中の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の中の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実現するためのステップをもたらすように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイス上にロードされることも可能である。
【0103】
ここまで、本開示を詳細に説明してきた。当分野において周知であるいくつかの詳細は、本開示のコンセプトが曖昧になることを避けるために説明していない。上記の説明から、本明細書において開示される技術的解決策をどのように実装するかが、当業者には十分に理解されよう。
【0104】
本開示のいくつかの特定の実施形態を例として詳細に説明したが、上記の例は、もっぱら例示にすぎず、本開示の範囲を限定するようには意図されない点を当業者は理解されたい。本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、上記の実施形態に対して変更がなされ得る点を当業者は理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義される。
【符号の説明】
【0105】
1 クロスバー
2 直立材
3 サイドバー
4 シェルフ
5 仕切り構造体
6 フリップアセンブリ
7 駆動モータ
8 取付けブラケットアセンブリ
9 バッフル
10 示唆デバイス、電子タグ
11 フット
51 仕切りプレート
52 ガイドスリーブ
61 フリッププレート
62 フリップシャフト
63 バーコード取付溝
81 取付けサイドプレート
82 取付け固定プレート
83 取付けベースプレート
84 支持リブプレート
101 インジケータライト
102 第1の点灯ボタン
103 第2の点灯ボタン
104 オペレーションボタン
153 梱包オペレータ
154 確認オペレータ
155 移送ライン
410 注文番号判定ユニット
420 位置指示ユニット
430 確認判定ユニット
440 フリップ命令ユニット
510 状態切替えユニット
520 タスクリスト判定ユニット
530 状態判定ユニット
540 情報指示ユニット
600 デバイス
610 メモリ
620 プロセッサ
640 ストレージインターフェース
650 外部ストレージデバイス
660 ネットワークインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】