(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-10
(54)【発明の名称】睡眠呼吸障害を改善するための装置
(51)【国際特許分類】
A61F 5/56 20060101AFI20230703BHJP
【FI】
A61F5/56
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023509870
(86)(22)【出願日】2020-11-10
(85)【翻訳文提出日】2022-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020127719
(87)【国際公開番号】W WO2021232701
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202010434944.5
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010557839.0
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010689937.X
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010860414.7
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011054578.7
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522429608
【氏名又は名称】グッド ニュース メディカル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GOOD NEWS MEDICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F., No. 15, Wusyun St., Anle District, Keelung City 204, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リン,チン-チ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA10
4C098BB15
4C098FF10
(57)【要約】
睡眠呼吸障害を改善するための装置を提供する。ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、吸引部材であって、吸引部材はチャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共にチャンネル中で相対的に変位する流路を有し、流路は舌固定部に連結され、舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、吸引部材はストッパー部を有し、ストッパー部はユーザーの口腔の外に設置され、舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている吸引部材と、舌固定部をベースに向けて近接させる弾力を提供し、弾力は吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、流路に連通され、舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と、を含んで構成される。また、本発明は負圧に頼らず舌を固定する睡眠呼吸障害を改善するための装置を更に開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と、
c)前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、
d)前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に負圧を提供する負圧源と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項2】
前記流路はユーザーの上唇と下唇との間に位置し、且つ前記流路は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項3】
前記舌固定部は、前記流路に連通していると共に前記舌固定部の内面を貫通している複数のマイクロチャネルを有していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項4】
前記マイクロチャネルは前記流路に対し傾斜して設置され、且つレーザーにより前記舌固定部の内面から穿孔することで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項5】
前記舌固定部には吸気口が設けられ、前記吸気口は前記舌固定部の内面に位置していると共にユーザーの舌に対向し、前記吸気口は前記流路に連通し、負圧は吸気口を通過してユーザーの舌の前端に作用し、ユーザーの舌の少なくとも一部は前記舌固定部の内面に貼着することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項6】
前記舌固定部は、前記舌固定部の内側に位置していると共にユーザーの舌に対向している保護パッドを有し、前記保護パッドは複数のスルーホールを有し、ユーザーの舌に対する前記負圧源の吸引力を分散することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項7】
前記保護パッドの前端には固定凸部が凸設され、前記固定凸部は前記流路に進入すると共に前記流路と相互に固定されていることを特徴とする請求項6に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項8】
前記舌固定部は前記流路に連通している収容スペースを有し、使用時にユーザーの舌の前端から、ユーザーの舌の少なくとも一部を収容することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項9】
前記舌固定部にはその後端から前に向けて凹部に形成されている切り欠き部が設けられ、ユーザーの舌小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項8に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項10】
前記舌固定部は前記舌固定部の上下両側に位置している2つの前記切り欠き部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項11】
前記弾性部材は前記ベース及び前記吸引部材に対し前後方向の弾性反発力を直接的または間接的に付勢することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項12】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通されているコネクタを備え、前記弾性部材の一端は前記ベースに力を付勢し、前記弾性部材の一端は前記コネクタに力を付勢することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項13】
前記コネクタ、前記弾性部材及び前記流路の三者の少なくとも一部分が前記チャンネル内に同時に収容されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項14】
前記弾性部材は前記流路の外に覆設され、且つ前記弾性部材は前記流路に対し前記ベースに更に近接し、前記弾性部材が前記流路に干渉するのを回避していることを特徴とする請求項13に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項15】
前記コネクタはスレッドにより前記流路に連結されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項16】
前記流路はその外面から径方向に突出している少なくとも1つのバンプを有し、前記流路及び前記コネクタに装設される機械設備に適合するために用いられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項17】
前記ストッパー部は前記コネクタに設けられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項18】
前記コネクタは接続パイプにより前記負圧源に連通され、前記コネクタには前記接続パイプとの間の結合量を制限するための階段部が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項19】
前記コネクタは前記接続パイプを収容し、前記コネクタの内面には接着剤収容部を有し、前記接着剤収容部の口径のサイズは前記接続パイプの外径のサイズより大きいことを特徴とする請求項18に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項20】
前記コネクタは結合部及び滑動部を含み、前記滑動部は前記チャンネル内に収容され、前記結合部は前記滑動部に取り外し可能に連結されると共に前記流路に相互に固定されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項21】
前記ベースには外側拡張部が設けられ、前記外側拡張部はユーザーの口腔の外に位置し、且つそのサイズはユーザーの口のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項22】
前記外側拡張部は複数のミシン目を有し、前記ミシン目は前記外側拡張部の外面と内面を貫通することを特徴とする請求項21に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項23】
前記外側拡張部はユーザーの唇以外の顔領域に当接するために用いられ、ユーザーの顔を被覆する本体及び前記外側拡張部に取り付けられているパッドを含み、前記パッドは使用時に前記本体とユーザーの顔との間に位置し、且つ前記パッドは一部がユーザーの上唇の上方に位置し、一部が下唇の下方に位置し、且つ前記本体に対し弾性伸縮することを特徴とする請求項21に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項24】
前記装置はユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備え、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記吸引部材に接合され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動し、前記弾性部材の伸縮量及び前記吸引部材の前に向けての変位量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項25】
前記調整部材はバッフル及び前記バッフルの後方に位置している受入チャンバーを備え、前記受入チャンバーは後に向けて前記調整部材を貫通し、前記流路は前記バッフルを貫通し、前記受入チャンバーの内面には雌ネジが設けられ、前記ベースの前端の外面には雄ネジが設けられ、前記受入チャンバーの雌ネジとの螺着を形成していることを特徴とする請求項24に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項26】
前記調整部材は前記バッフルの前方に位置している受入キャビティを更に備え、前記受入キャビティは前記弾性部材を収容していることを特徴とする請求項25に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項27】
前記ストッパー部は前記流路の外面に設けられ、且つ前記バッフルにより位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられていることを特徴とする請求項25に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項28】
前記装置はユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備え、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動し、前記ストッパー部は前記吸引部材の外面に設けられていると共に前記調整部材により位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている調整部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項29】
前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、他端は前記吸引部材に固定され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量は不変に保持されていることを特徴とする請求項28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項30】
前記調整部材は前記チャンネル内に収容されているロッド部を備え、前記ロッド部は前後に貫通することで前記弾性部材及び部分的な前記吸引部材を収容し、前記弾性部材の後端は前記ロッド部の後端に力を付勢し、前記調整部材は前記ロッド部の前端に固定されている操作キャップを更に含み、前記ストッパー部と前記操作キャップとが相互に係止することを特徴とする請求項29に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項31】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記コネクタは結合部及び前記結合部の前端に連結されている滑動部を含み、前記結合部は前記流路に螺着され、前記滑動部は前記弾性部材の前端に相互に固定されていることを特徴とする請求項29に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項32】
前記流路は接続パイプを介して前記負圧源に連通し、前記調整部材は前記チャンネルに連通している貫通穴を有し、前記接続パイプは前記貫通穴を貫通していることを特徴とする請求項28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項33】
前記調整部材の前端には前記チャンネルに連通している複数の連通穴が更に設けられ、前記チャンネルに進入した流体を排出するために用いられていることを特徴とする請求項28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項34】
前記調整部材及び前記ベースは裏フックスレッドにより相互に連結され、前記調整部材及び前記ベースの両者のうちの少なくとも1つは軟性材料で製造されていることを特徴とする請求項28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項35】
前記装置はユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備え、前記調整部材は前記吸引部材に連結され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記ベースに接合され、前記調整部材は前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の伸縮量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項36】
前記装置はユーザーの口腔の外に位置している第一調整部材と第二調整部材を更に備え、前記第一調整部材は前記ベースに連結され、且つ前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記第二調整部材は前記吸引部材に連結され、且つ前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の一端は後に向けて前記第一調整部材に接合され、その他端は前に向けて前記第二調整部材に接合され、前記第一調整部材及び前記第二調整部材は前記弾性部材の伸縮量を共同で調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項37】
前記ベースはユーザーの歯と唇の間に設けられている内側拡張部を備え、前記内側拡張部は大よそU字形を呈し、ユーザーの口腔構造に適合し、前記内側拡張部の上縁及び下縁のうちの少なくとも1つには凹部が凹設され、ユーザーの唇小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項38】
前記ベースは少なくとも1つの歯科用シースを備えていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項39】
前記ベースは上部歯科用シース及び下部歯科用シースを備え、前記チャンネルは前記上部歯科用シースと前記下部歯科用シースとの間に位置し、前記下部歯科用シース及び前記上部歯科用シースは大よそ上下に位置を揃え、或いは前記下部歯科用シースは前記上部歯科用シースに対し前に向けて突出し、前記下部歯科用シースによりユーザーの下顎を前に向けて引っ張ることを特徴とする請求項38に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項40】
前記装置は前記舌固定部の外側に位置している咬合部を更に備え、使用時にユーザーの上の歯と下の歯の間に位置するように設置され、ユーザーが前記咬合部を咬合するために用いられ、前記舌固定部の前端は前に向けてユーザーの歯を超過し、前記舌固定部の前に向けての変位量が増加することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項41】
前記舌固定部は前後方向に対し垂直になる他の方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項42】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記接続パイプは分離可能なメカニズムを有し、前記分離可能なメカニズムは前記負圧源に対し前記流路に更に近接し、前記接続パイプが緊結すると前記接続パイプが前記分離可能なメカニズム箇所で連結を切り離すことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項43】
固定機構を更に備え、前記固定機構は前記負圧源に設置され、前記負圧源とユーザーの身体または前記装置以外の他の静止物体とを相互に固定することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項44】
前記流路の口径の断面積はユーザーの舌に近接する箇所が小さくなり、ユーザーの舌が吸引力により前記流路の口径内に進入するのを回避していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項45】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記装置は気圧センサーを更に備え、前記気圧センサーは前記接続パイプまたは前記流路に連通していると共にその中の気圧を検知し、前記気圧センサーと前記接続パイプまたは前記流路との間には通気性の防水部品が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項46】
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)タンプーラーであって、前記タンプーラーは前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入し、且つ前記チャンネル中で相対的に変位し、前記タンプーラーは舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に相互に固定され、前記タンプーラーは前記舌固定部の外に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有しているタンプーラーと、
c)駆動機構であって、前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接するように駆動し、前記駆動機構が提供する駆動力は前記タンプーラーのユーザーの舌に作用する牽引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い駆動機構と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項47】
前記舌固定部は膨張可能な少なくとも1つの保持部を有し、前記タンプーラーは流路を有し、前記保持部は前記流路を介して給気ポンプまたは注液ポンプに連通し、前記装置を使用すると、前記保持部が給気または注液されることで膨張すると共にユーザーの舌に貼着することを特徴とする請求項46に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項48】
前記舌固定部は前記保持部及びユーザー舌を同時に収容する拘束フードを有していることを特徴とする請求項46に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項49】
前記駆動機構は空圧シリンダー、電磁弁、弾性部材、または前述の三者のうちの任意の2つの組み合わせを含むことを特徴とする請求項46に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項50】
ユーザーの頭部に適用する睡眠呼吸障害を改善するための装置であって、
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する中空の流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌に貼着するようにカップ状を呈し、前記流路に連通している収容スペースが形成され、ユーザーの舌を囲むように収容し、前記吸引部材は口腔の外に位置しているストッパー部を更に有し、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている吸引部材と、
c)使用時に負圧を利用して舌の前端に吸引し、ユーザーの舌の横断面輪郭に囲むように貼付されると共に密封を形成し、負圧がユーザーの舌にのみ作用し、前記舌固定部が更に配置され、使用時に前記舌固定部がユーザーの舌に追随して口腔内で自由移動し、舌が弛緩すると、前記ストッパー部により係止されるまで前記舌固定部がユーザーの舌を前に向けて移動するように駆動する前記舌固定部の配置と、
d)前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、
e)前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠呼吸障害を改善するための装置に関し、更に詳しくは、ユーザーの舌を外に向けて牽引する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
睡眠呼吸障害(Obstructive sleep apnea)は患者が特に横になって睡眠をとる場合、呼吸器が自身の舌と軟口蓋によって塞がれてスムーズに呼吸ができなくなる症状である。前記症状を誘発する直接の原因は、患者が睡眠時に、重力の作用と人体の組織の弛緩により舌が人体の後方に向けて落ち込み、口腔と気道の間のチャンネルを塞ぎ、落ち込んだ舌が患者の軟口蓋を圧迫して鼻腔と気道の間のチャンネルも塞いでしまうことにある。明らかに、睡眠呼吸障害は患者の呼吸困難を引き起こし、鼾を併発し、患者の生命にも危険が及んだ。
【0003】
従来の治療法において、プライヤーにより患者の舌を挟持するか、負圧により患者の舌を吸い取って舌を落ち込まない位置に保持する方法がある。即ち、外部の機械装置により患者の舌が落ち込むのを防止する方法である。このような機械方式の利点は、患者に薬物の副作用や手術による傷害の負担を負わせないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の機械式治療法は、使用時にプライヤーまたは負圧により患者の舌を吸い取って口腔から引っ張り出し、且つ舌の前端を口腔の外に保持し、患者の舌が口腔内に落ち込まないように確保している。この方法では、舌を引っ張る量が大きく、ユーザーが不快に感じやすかった。また、従来の機械式治療法は往々にしてユーザーの舌を落ち込まない位置に完全に固定するため、ユーザーが装置を使用すると舌を適度に動かせなくなり、舌が疲弊しやすく、ユーザーが舌を使って唾液を飲み込むのを補助することができなくなった。唾液が多く溜まりすぎても、ユーザーの呼吸に影響が及ぶ。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0006】
本発明は、以上の従来技術の課題を解決する為になされたものである。即ち、本発明の目的は、口腔内から外に向けて舌を牽引し、且つユーザーが舌を適度に動かせるようにする装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様の睡眠呼吸障害を改善するための装置は、ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と、前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に負圧を提供する負圧源と、を備えている。
【0008】
さらに、前記流路はユーザーの上唇と下唇との間に位置し、且つ前記流路は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さい。
【0009】
さらに、前記舌固定部は、前記流路に連通していると共に前記舌固定部の内面を貫通している複数のマイクロチャネルを有している。
【0010】
さらに、前記マイクロチャネルは前記流路に対し傾斜に設置され、且つレーザーにより前記舌固定部の内面から穿孔することで形成されている。
【0011】
さらに、前記舌固定部には吸気口が設けられ、前記吸気口は前記舌固定部の内面に位置していると共にユーザーの舌に向って、前記吸気口は前記流路に連通し、負圧は吸気口を通過してユーザーの舌の前端に作用し、少なくともユーザーの舌の一部は前記舌固定部の内面に貼着する。
【0012】
さらに、前記舌固定部は、前記舌固定部の内側に位置していると共にユーザーの舌に対向している保護パッドを有し、前記保護パッドは複数のスルーホールを有し、ユーザーの舌に対する前記負圧源の吸引力を分散する。
【0013】
さらに、前記保護パッドの前端には固定凸部が凸設され、前記固定凸部は前記流路に進入すると共に前記流路と相互に固定されている。
【0014】
さらに、前記舌固定部は前記流路に連通している収容スペースを有し、使用時にユーザーの舌の前端から、少なくともユーザーの舌の一部を収容する。
【0015】
さらに、前記舌固定部にはその後端から前に向けて凹部に形成されている切り欠き部が設けられ、ユーザーの舌小帯を載置するために用いられている。
【0016】
さらに、前記舌固定部は前記舌固定部の上下両側に位置している2つの前記切り欠き部を備えている。
【0017】
さらに、前記弾性部材は前記ベース及び前記吸引部材に対し前後方向の弾性反発力を直接的または間接的に付勢する。
【0018】
さらに、前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通されているコネクタを備え、前記弾性部材の一端は前記ベースに力を付勢し、前記弾性部材の一端は前記コネクタに力を付勢する。
【0019】
さらに、少なくとも前記コネクタ、前記弾性部材及び前記流路の三者の一部分が同時に前記チャンネル内に収容されている。
【0020】
さらに、前記弾性部材は前記流路の外に覆設され、且つ前記弾性部材は前記流路に対し前記ベースに更に近接し、前記弾性部材が前記流路に干渉するのを回避している。
【0021】
さらに、前記コネクタはスレッドにより前記流路に連結されている。
【0022】
さらに、前記流路はその外面から径方向に突出している少なくとも1つのバンプを有し、前記流路及び前記コネクタを装着する機械設備に配合するために用いられている。
【0023】
さらに、前記ストッパー部は前記コネクタに設けられている。
【0024】
さらに、前記コネクタは接続パイプにより前記負圧源に連通され、前記コネクタには前記接続パイプとの間の結合量を制限するための階段部が設けられている。
【0025】
さらに、前記コネクタは前記接続パイプを収容し、前記コネクタの内面には接着剤収容部を有し、前記接着剤収容部の口径のサイズは前記接続パイプの外径のサイズより大きい。
【0026】
さらに、前記コネクタは結合部及び滑動部を含み、前記滑動部は前記チャンネル内に収容され、前記結合部は前記滑動部から取り外せるように連結されると共に前記流路に相互に固定されている。
【0027】
さらに、前記ベースには外側拡張部が設けられ、前記外側拡張部はユーザーの口腔の外に位置し、且つそのサイズはユーザーの口のサイズより大きい。
【0028】
さらに、前記外側拡張部は複数のミシン目を有し、前記ミシン目は前記外側拡張部の外面及び内面を貫通している。
【0029】
さらに、前記外側拡張部はユーザーの唇以外の面部に当接するために用いられ、ユーザーの顔を被覆する本体及び前記外側拡張部に組み立てられているパッドを含む。前記パッドは使用時に前記本体とユーザーの顔との間に位置し、且つ前記パッドは一部がユーザーの上唇の上方に位置し、一部が下唇の下方に位置し、且つ前記本体に対し弾性伸縮する。
【0030】
ユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備え、前記調整部材は前記ベースに連結されている。前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記吸引部材に接合されている。前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動でき、前記弾性部材の伸縮量及び前記吸引部材の前に向けての変位量を調整するために用いられている。
【0031】
さらに、前記調整部材はバッフル及び前記バッフルの後ろに位置している受入チャンバーを備えている。前記受入チャンバーは後に向けて前記調整部材を貫通し、前記流路は前記バッフルを貫通している。前記受入チャンバーの内面には雌ネジが設けられ、前記ベースの前端の外面には雄ネジが設けられ、前記受入チャンバーの雌ネジとの螺着を形成している。
【0032】
さらに、前記調整部材は前記バッフルの前に位置している受入キャビティを更に備え、前記受入キャビティは前記弾性部材を収容している。
【0033】
さらに、前記ストッパー部は前記流路の外面に設けられ、且つ前記バッフルにより位置が制限され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている。
【0034】
さらに、前記装置はユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備えている。前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動し、前記ストッパー部は前記吸引部材の外面に設けられていると共に前記調整部材により位置が制限され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている。
【0035】
さらに、前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、他端は前記吸引部材に固定され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量は不変に保持されている。
【0036】
さらに、前記調整部材は前記チャンネル内に収容されているロッド部を備えている。前記ロッド部は前後に貫通することで前記弾性部材及び前記吸引部材の一部を収容し、前記弾性部材の後端は前記ロッド部の後端に力を付勢する。前記調整部材は前記ロッド部の前端に固定されている操作キャップを更に含み、前記ストッパー部と前記操作キャップが相互に係止する。
【0037】
さらに、前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記コネクタは結合部及び前記結合部の前端に連結されている滑動部を含み、前記結合部は前記流路に螺着され、前記滑動部は前記弾性部材の前端に相互に固定されている。
【0038】
さらに、前記流路は接続パイプを介して前記負圧源に連通し、前記調整部材は前記チャンネルに連通している貫通穴を有し、前記接続パイプは前記貫通穴を貫通している。
【0039】
さらに、前記調整部材の前端には前記チャンネルに連通している複数の連通穴が更に設けられ、前記チャンネルに進入した流体を排出するために用いられている。
【0040】
さらに、前記調整部材及び前記ベースは裏フックスレッドにより相互に連結され、少なくとも前記調整部材及び前記ベースの両者のうちの1つは軟性材料で製造されている。
【0041】
さらに、前記装置はユーザーの口腔の外に位置している調整部材を更に備えている。前記調整部材は前記吸引部材に連結され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記ベースに接合され、前記調整部材は前記吸引部材に対し前後に移動でき、前記弾性部材の伸縮量を調整するために用いられている。
【0042】
さらに、前記装置はユーザーの口腔の外に位置している第一調整部材及び第二調整部材を更に備えている。前記第一調整部材は前記ベースに連結され、且つ前記ベースに対し前後に移動できる。前記第二調整部材は前記吸引部材に連結され、且つ前記吸引部材に対し前後に移動できる。前記弾性部材の一端は後に向けて前記第一調整部材に接合され、その他端は前に向けて前記第二調整部材に接合され、前記第一調整部材及び前記第二調整部材は前記弾性部材の伸縮量を共同で調整するために用いられている。
【0043】
さらに、前記ベースはユーザーの歯と唇の間に設けられている内側拡張部を備え、前記内側拡張部は大よそU字形を呈し、ユーザーの口腔構造に適合し、前記内側拡張部の上縁及び下縁のうちの少なくとも1つには切り欠きがあり、ユーザーの唇小帯を載置するために用いられている。
【0044】
さらに、前記ベースは少なくとも1つの歯科用シースを備えている。
【0045】
さらに、前記ベースは上部歯科用シース及び下部歯科用シースを備え、前記チャンネルは前記上部歯科用シースと前記下部歯科用シースとの間に位置している。前記下部歯科用シース及び前記上部歯科用シースは大よそ上下の位置を揃え、或いは前記下部歯科用シースは前記上部歯科用シースに対し前に向けて突出し、前記下部歯科用シースによりユーザーの下顎を前に向けて引っ張る。
【0046】
さらに、前記装置は前記舌固定部の外側に位置している咬合部を更に備え、使用時にユーザーの上の歯と下の歯の間に位置するように設置され、ユーザーが前記咬合部を咬合するために用いられている。前記舌固定部の前端は前に向けてユーザーの歯を超過し、前記舌固定部の前に向けての変位量が増加する。
【0047】
さらに、前記舌固定部は前後方向と垂直する方向で移動できる。
【0048】
さらに、前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記接続パイプは分離可能なメカニズムを有し、前記分離可能なメカニズムは前記負圧源に対し前記流路に更に近接し、前記接続パイプがぴんと張ると前記接続パイプが前記分離可能なメカニズム箇所で連結を切る。
【0049】
さらに、固定機構を更に備えている。前記固定機構は前記負圧源に設置され、前記負圧源をユーザーの身体または前記装置以外の他の静止物体に固定する。
【0050】
さらに、前記流路の口径の断面積はユーザーの舌に近接する箇所が小さくなり、ユーザーの舌が吸引力により前記流路の口径内に進入するのを防ぐ。
【0051】
さらに、前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記装置は気圧センサーを更に備えている。前記気圧センサーは前記接続パイプまたは前記流路に連通していると共にその中の気圧を検知し、前記気圧センサーと前記接続パイプまたは前記流路との間には通気性の防水部品が設置されている。
【0052】
従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有している。前記吸引部材及び前記負圧源が提供する負圧によりユーザーの舌を固定し、ユーザーが不快に感じにくくしている。前記ストッパー部を設けることで、前記装置がユーザーの舌の落ち込みを防止すると同時に、ユーザーの舌をユーザーの唇の外に過度に牽引せず、ユーザーの舌を過度に引っ張ってユーザーが不快に感じないようにしている。また、前記弾性部材はユーザーの舌の落ち込みを防止すると同時に、ユーザーが適度に舌を動かせるようにし、例えば、舌を後に向けて動かして唾液を飲み込むのを補助し、唾液が溜まるのを防止する。ユーザーが舌を動かし終わった後、前記装置が弾性部材の弾力によりユーザーの舌を落ち込まない位置に自動的に復位させる。
【0053】
睡眠呼吸障害を改善するための装置は、ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、タンプーラーであって、前記タンプーラーは前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入し、且つ前記チャンネル中で相対的に変位し、前記タンプーラーは舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に相互に固定され、前記タンプーラーは前記舌固定部の外に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有しているタンプーラーと、駆動機構であって、前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接するように駆動し、前記駆動機構が提供する駆動力は前記タンプーラーのユーザーの舌に作用する牽引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い駆動機構と、を備えている。
【0054】
さらに、前記舌固定部は少なくとも膨張可能な1つの保持部を有し、前記タンプーラーは流路を有し、前記保持部は前記流路を介して給気ポンプまたは注液ポンプに連通している。前記装置を使用すると、前記保持部が給気または注液されることで膨張すると共にユーザーの舌に貼着する。
【0055】
さらに、前記舌固定部は前記保持部及びユーザーの舌を同時に収容する拘束フードを有している。
【0056】
さらに、前記駆動機構は空圧シリンダー、電磁弁、弾性部材、または前述の三者のうちの任意の2つの組み合わせを含む。
【0057】
前記ストッパー部を設けることで、前記装置はユーザーの舌の落ち込みを防止すると同時にユーザーの舌をユーザーの唇の外に過度に牽引せず、ユーザーの舌を過度に引っ張ってユーザーが不快に感じないようにしている。また、前記駆動機構はユーザーの舌の落ち込みを防止すると同時にユーザーが適度に舌を動かせるようにし、例えば、舌を後に向けて動かして唾液を飲み込むのを補助し、唾液が溜まるのを防止する。ユーザーが舌を動かし終わった後、前記装置は駆動機構によりユーザーの舌を落ち込まない位置に自動的に復位する。
【0058】
本発明に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置は、ユーザーの頭部に適用し、ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する中空の流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌に貼着するようにカップ状を呈し、前記流路に連通している収容スペースが形成され、ユーザーの舌を囲むように収容し、前記吸引部材は口腔の外に位置しているストッパー部を更に有し、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている吸引部材と、使用時に負圧を利用して舌の前端に吸引し、且つユーザーの舌を一回りして密封を形成し、負圧がユーザーの舌にのみ作用し、前記舌固定部は前記ベースに近接する弾力に向けるように配置され、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い前記舌固定部の配置と、前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に負圧を提供する負圧源と、を備えている。
【0059】
前記ストッパー部はユーザーの口腔以外に設けられ、ユーザーの口腔内における前記装置の構造が簡略化され、ユーザーの口腔における体積を縮小し、ユーザーが受ける異物感を軽減し、ユーザーの快適性を高めている。また、前記駆動機構はユーザーの舌の落ち込みを防止すると同時にユーザーが適度に舌を動かせるようにし、例えば、舌を後に向けて動かして唾液を飲み込むのを補助し、唾液が溜まるのを防止する。ユーザーが舌を動かし終わった後、前記装置は駆動機構によりユーザーの舌を落ち込まない位置に自動的に復位する。
【0060】
使用時に前記舌固定部がユーザーの舌に追随して口腔内で自由移動し、舌が弛緩すると、前記ストッパー部により係止されるまで前記舌固定部がユーザーの舌を前に向けて移動するように駆動するように配置されている。弾性部材は前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接させる弾力を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】本発明の第1実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図2】
図1に示す装置の一部がユーザーの頭に固定されている概略図である。
【
図5】
図4の装置の吸引部材がユーザーの舌に固定し前方に引っ張る概略図である。
【
図6】
図4の装置の吸引部材がユーザーの舌に固定し、ユーザーが舌を後方に動かす概略図である。
【
図7】
図1の負圧源における真空ポンプ、空気圧センサー、及び接続パイプを示す概略図である。
【
図9】本発明の第2実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図11】本発明の第3実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図12】本発明の第4実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図16】本発明の第5実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図18】
図17を反時計回りに90度回転させた後の概略図である。
【
図21】
図20における調整部材と吸引部材が前に移動する概略図である。
【
図24】レーザー穴あけにより
図23のマイクロチャネルを形成する概略図である。
【
図25】本発明の第6実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【
図26】本発明の第7実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
【0063】
次に、
図1~6を参照しながら、本発明の第1実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置について説明する。睡眠呼吸障害を改善するための装置は、ユーザーの頭部に固定するためのベース10と、ユーザーの舌Tを吸引するための吸引部材20と、前記ベース10及び前記吸引部材20に同時に接合されている駆動機構と、前記駆動機構の弾力を調整可能である2つの調整部材40と、前記吸引部材20に負圧を提供してユーザーの舌Tを吸引するための負圧源50と、を含んで構成される。2つの前記調整部材40はそれぞれ第一調整部材40a及び第二調整部材40bであり、共にユーザーの口腔の外に設置され、前記第一調整部材40aは前記ベース10に連結され、前記第二調整部材40bは前記吸引部材20に連結されている。本実施例では、前記吸引部材20はタンプーラーとし、前記駆動機構はバネである弾性部材30である。以降の説明を便宜にするため、ユーザーの頭部を方向の基準系とし、ユーザーの顔が向く方向を前向きの方向とし、ユーザーの頭頂部が向く方向を上向きの方向とし、ユーザーの左耳が向く方向を左向きの方向とする。
【0064】
図3に示す如く、前記ベース10は筒部11と、前記筒部11の後方に連結されている外側拡張部12と、前後方向に沿って前記筒部11及び前記外側拡張部12を貫通しているチャンネル13と、を有し、前記筒部11は前記外側拡張部12に対し前に向けて突出するように形成されている。
【0065】
図2と
図5に示す如く、前記装置を使用する場合、前記ベース10をユーザーの頭部と相対的に固定する必要がある。本実施例では、前記外側拡張部12は前記筒部11から左右方向に沿って延伸されている本体120を有し、ユーザーの唇L以外の面部に直接当接するために用いられ、前記ベース10全体が後に向けて移動するのを回避し、前記ベース10の前後の位置を維持している。前記外側拡張部12がユーザーの口を塞ぐのを回避するため、前記外側拡張部12の前記本体120には複数のミシン目121を有し、前記ミシン目121は前記外側拡張部12の外面及び内面を貫通し、鼻呼吸が難しい一部のユーザーが口腔で呼吸可能にしている。前記外側拡張部12の内面はユーザーの顔の表面に対向し、前記外側拡張部12の外面はユーザーの顔の表面に背向している。前記外側拡張部12とユーザーの顔との接触面積を増大させるため、前記外側拡張部12には一定の弧度及び弾性を有し、ユーザーの顔の輪郭に貼着し、前記外側拡張部12がユーザーの顔に付勢する圧力を分散している。また、前記ベース10とユーザーの頭部との固定効果を更に高めるため、前記外側拡張部12の左右両端には固定素子14が連結されている。本実施例において、前記固定素子14は小帯であり、前記固定素子14及び前記外側拡張部12でユーザーの頭部を包み、前記ベース10をユーザーの口の前方に緊締する。前記固定素子14は前記外側拡張部12の左右両端を更に引っ張り、ユーザーの顔の輪郭に更に貼着する。他の実施例において、小帯形式の前記固定素子14はユーザーの耳に懸装している。他の少数の実施例においては、前記外側拡張部12及び前記固定素子14の設置は必須ではない。
【0066】
図3と
図4に示す如く、前記筒部11の外面には前記第一調整部材40aに適合するための雄ネジを有している。
【0067】
図1、
図5と
図6に示す如く、前記吸引部材20全体が前記ベース10に対し前後に移動し、前記吸引部材20は流路21及び前記流路21に連結されている舌固定部22を備えている。前記流路21は前記チャンネル13を貫通すると共にユーザーの口腔に進入するように延伸され、前記負圧源50が発生する負圧をユーザーの口腔に伝送すると共にユーザーの舌Tにのみ作用する。前記流路21は前記チャンネル13中で相対的に変位する。
【0068】
図3乃至
図6に示す如く、前記吸引部材20には少なくとも1つのストッパー部が設けられ、本実施例では、前記流路21の外面には前記ストッパー部を有し、第一ストッパー部211と定義している。前記第一ストッパー部211は前記第一調整部材40aと配合し、前記舌固定部22の外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量を制限している。前記舌固定部22が前記流路21に対し四方に向けて拡張し、前記ストッパー部も前記舌固定部22の前端に設けられ、第二ストッパー部220と定義し、前記舌固定部22の外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量を制限するために用いられている。具体的には、前記第二ストッパー部220は前記舌固定部22と前記流路21との接続部の上下両側に位置し、前記舌固定部22の移動に従ってユーザーの上の歯Dまたは下の歯Dの内側に係止し、これにより前記舌固定部22の外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量を制限している。前記第一ストッパー部211及び前記第二ストッパー部220は前記装置の動作時に、そのうちの1つを選択して前記舌固定部22の外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量の制限を実現している。当然ながら、前記第一ストッパー部211及び前記第二ストッパー部220は前記吸引部材20に同時に設置されてもよく、そのうちの1つを選択して設置し、もう一方を設置しない方式でもよい。
【0069】
図1、
図4と
図5に示す如く、本実施例では、前記舌固定部22はシリカゲル等の人体に優しい軟性材料で製造され、且つユーザーの舌Tに貼着するようにカップ状を呈し、後に向けて開放されている収容スペース221を有し、前記装置の使用時にユーザーの舌Tの前端から、ユーザーの舌Tの前端を収容する。ユーザーの舌小帯を載置するため、前記舌固定部22にはその後端には前に向かった2つの切り欠き部222が設けられ、2つの前記切り欠き部222は前記舌固定部22の上下両側に対応するように位置している。即ち、そのうちの1つの前記切り欠き部222が前記収容スペース221の下方に位置し、もう1つの前記切り欠き部222が前記収容スペース221の上方に位置し、このように対称に設置することで、ユーザーが実際に使用する際に前記舌固定部22の上下の向きを区分けする必要がない。前記舌固定部22はユーザーの舌Tの内面に対向し、即ち、前記収容スペース221の内面を限定するように吸気口223が設けられ、前記収容スペース221は前記吸気口223を介して前記流路21に連通している。よって、前記装置を使用する場合、負圧が最終的に前記収容スペース221に伝送され、且つ前記収容スペース221に収容されているユーザーの舌Tに作用し、ユーザーの舌Tが前記舌固定部22に固定されるように吸引する。前記舌固定部22がユーザーの舌Tの横断面輪郭を囲むように貼着すると共に密封を形成し、ここでは、横断面輪郭とは左右方向におけるユーザーの舌Tの横断面の四方の辺縁を指し、負圧は前記収容スペース221にのみ伝送され、口腔全体には拡散しない。また、前記収容スペース221にはユーザーの舌Tのみを収容するため、負圧はユーザーの舌Tにのみ作用し、ユーザーの他の部位には作用しない。他の実施例において、前記舌固定部22の形状はユーザーの舌Tを被覆するカップ状またはポケット状に限定せず、例えば、ユーザーの舌Tの上面に貼着する板状構造でもよく、その下面に開設されている複数の前記吸気口223を有している。
【0070】
図4乃至
図6に示す如く、本実施例では、前記舌固定部22はユーザーの舌Tに近接する内層224、及び前記内層224に対しユーザーの舌Tから離れている外層225を含み、前記内層224及び前記外層225は一体に射出成形されている。他の実施例では、前記内層224及び前記外層225を別々に成形してから組み合わせ、且つ前記内層224の材質は前記外層225の材質よりも軟らかいものを選択し、前記舌固定部22の快適性を高めている。または、前記内層224の厚さを前記外層225の厚さより薄くすることで、前記内層224を前記外層225より柔らかくする。前記舌固定部22内には複数のマイクロチャネル226が分布され、前記マイクロチャネル226は前記内層224、及び前記内層224と前記外層225との間に位置し、且つ前記内層224の内面及び外面を貫通すると共に前記流路21及び前記収容スペース221に連通している。前記マイクロチャネル226は前記舌固定部22の内面の開口部が前記吸気口223の四方に分布し、且つその孔径は前記吸気口223の孔径より小さい。このような設計により、ユーザーの舌Tに作用する負圧を分散し、負圧がユーザーの舌Tの狭い領域に集中的に作用してユーザーが不快に感じるのを回避している。
【0071】
図4乃至
図6に示す如く、舌Tの触覚が敏感なユーザーが使用するために、前記舌固定部22はユーザーの舌Tに対向する内面に保護パッド23が設けられている。前記保護パッド23は発泡材、シリカゲル等の軟性材料で製造され、且つ細密な複数のスルーホール231を有している。前記舌固定部22の内面と前記保護パッド23の内面との間には段差がなく、両者が連続する曲面Qを構成し、前記曲面Qはユーザーの舌Tの輪郭に貼着する。前記装置を使用する場合、まず前記保護パッド23を前記収容スペース221内に載置することで、別のユーザーが前記保護パッド23を交換して使用可能にしており、ユーザーの舌Tを前記収容スペース221に進入させた後、前記保護パッド23がユーザーの舌Tの形状に順応して延伸する。前記舌固定部22の内面と前記保護パッド23の内面は段差のない滑らかな曲面を構成し、前記曲面がユーザーの舌Tの輪郭に貼着し、舌Tの前端を被覆すると共に、ユーザーの舌Tと前記吸気口223及びマイクロチャネル226とを隔て、負圧が前記保護パッド23の前記スルーホール231を経由し、ユーザーの舌Tに付勢される強い負圧を更に弱めることで、ユーザーの快適性を高めている。前記保護パッド23の外側と前記舌固定部22の内側との間には前記流路21に連通している隙間が形成され、本実施例では、前記保護パッド23の外面には前記舌固定部22の内面に向けて突出している複数の凸点232を有し、前記凸点232は前記舌固定部22の内面に当接し、前記保護パッド23の外面と前記舌固定部22の内面との間、及び複数の前記凸点232の間に前記吸気口223に連通している前記隙間が形成され、負圧が前記保護パッド23の前記スルーホール231を通過する。当然ながら、図示を省略する他の実施例において、前記保護パッド23は前記舌固定部22の内面に固定されるように設計され、前記凸点232は前記舌固定部22の内面に設けられているが、これに限られない。
【0072】
負圧がユーザーの舌Tの前端に作用すると共に前記保護パッド23を未使用である場合、ユーザーの舌Tが前記舌固定部22の内面に貼着し、且つ舌Tの前端が前記吸気口223及び前記マイクロチャネル226を封止する。前記保護パッド23を使用すると、ユーザーの舌Tが前記保護パッド23の内面に貼着し、且つユーザーの舌Tの前端が前記保護パッド23の前記スルーホール231を封止する。他の実施例では、ユーザーの舌Tに近接する箇所の前記流路21の口径の断面積を小さくなるように設け、即ち、前記吸気口223付近を小さくすることで、ユーザーの舌Tが吸引力により前記流路21の口径に進入して不快に感じることが無いようにし、小さくなっている前記流路21が分岐して複数の平行する細管を形成し、または断面が「一」字形に類似する扁平形状を形成している。
【0073】
図3と
図4に示す如く、前記吸引部材20はその前端に位置しているコネクタ24を備え、前記コネクタ24は前記ベース10以外に位置していると共にその一端は前記流路21に固定するように連結され、前記コネクタ24は管状構造である。本実施例では、前記コネクタ24と前記流路21は別々に成形され、前記コネクタ24の一端は前記流路21の末端に固定されて干渉するように被装されている。前記コネクタ24は中間位置の外面に前記第二調整部材40bに適合するための雄ネジを有し、両端の位置にはスレッドが未設置である。図示を省略する他の実施例において、前記コネクタ24は前記流路21と一体に連結するように成形されているが、これに限られない。
【0074】
図4乃至
図6に示す如く、前記第一調整部材40aの外形は円筒状を呈し、バッフル411と、前記バッフル411の後方に位置していると共に後に向けて貫通している受入チャンバー412と、前記バッフル411の前方に位置していると共に前に向けて貫通している受入キャビティ413と、を含んで構成される。前記受入チャンバー412の内面には雌ネジが設けられ、前記筒部11は雄ネジにより前記受入チャンバー412の雌ネジに螺着され、ユーザーが前記第一調整部材40aを回転させるのみで、前記第一調整部材40aがスレッドに沿って前記ベース10に対し前後に移動する。前記受入キャビティ413は前記弾性部材30を収容し、且つ前記吸引部材20が前記ベース10に対し変位する際に前記第二調整部材40bを収容する。前記バッフル411には前後に貫通する貫通穴414が設けられ、前記貫通穴414は後に向けて前記受入チャンバー412に連通し、前に向けて前記受入キャビティ413に連通している。前記流路21は前記バッフル411の前記貫通穴414を貫通して前記受入キャビティ413に進入するが、但し、前記バッフル411が前記第一ストッパー部211の前方に位置し、その位置を限定しているため、前記流路21が前記受入キャビティ413に進入する長さ、及び前記流路21に連結されている前記舌固定部22の外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量が共に制限されている。即ち、ユーザーは前記第一調整部材40aを前後に移動することで前記舌固定部22の外に向けての最大変位量を制御する。具体的には、前記第一調整部材40aを前に向けて移動することで前記バッフル411を前に向けて移動させ、前記第一ストッパー部211の可動空間を増加させ、前記舌固定部22の外に向けての最大変位量を更に増加させ、逆に前記舌固定部22の外に向けての最大変位量を減少させることも可能である。また、前記バッフル411は前記筒部11の前方に位置しているため、係止しての位置の限定が形成され、前記筒部11及び前記受入チャンバー412が適合する深度が制限されている。或いは、前記第一調整部材40aを後に向けて調整する行程が制限されている。
【0075】
図4乃至
図6に示す如く、前記第二調整部材40bは第一孔421及び前記第一孔421の後端に連結されている第二孔422を有し、前記第二孔422のサイズは前記第一孔421のサイズより大きい。前記第一孔421には雌ネジが内設され、前記コネクタ24の外面にある雄ネジに適合して螺着を形成している。ユーザーが前記第二調整部材40bを回転するのみで、前記第二調整部材40bがスレッドに沿って前記コネクタ24に対し前後に移動し、前記第二孔422は前記弾性部材30を収容するために用いられている。本実施例では、前記第二調整部材40b全体のサイズが前記受入キャビティ413のサイズより小さく、前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bが相対的に変位すると、前記第二調整部材40bが前記受入キャビティ413内に収容されると共に相対的に移動する。図示を省略する他の実施例において、前記第二孔422のサイズを前記第一調整部材40a全体のサイズより大きくし、前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bが相対的に変位する際に、前記第一調整部材40aが前記第二孔422内に収容されてもよいが、これに限られない。
【0076】
図3乃至
図6に示す如く、本実施例では、前記弾性部材30は圧縮バネであり、前記弾性部材30は前記流路21が前記ベース10から前に向けてはみ出された部分に被装されており、且つ前記受入キャビティ413及び前記第二孔422内に収容され、前記弾性部材30の一端は後に向けて前記バッフル411の前端面に直接当接し、他端は前に向けて前記第二調整部材40bの前記第二孔422の孔壁に直接当接する。当然ながら、他の実施例においては他の接合方式を採用し、前記弾性部材30が前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bに向けて弾力を提供してもよく、例えば、ネジにより前記弾性部材30を前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bに相互に固定してもよい。前記装置を使用する場合、前記弾性部材30が前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bにより圧縮され、相反する方向への弾力を提供する。即ち、前記弾性部材30が前記第一調整部材40aに対し後に向けての弾力を提供すると共に前記ベース10に伝達し、前記弾性部材30が前記第二調整部材40bに対し前に向けての弾力を提供すると共に前記コネクタ24を介して前記吸引部材20に伝達し、前記吸引部材20が前記ベース10に対し前に向けて移動し、前記舌固定部22と相互に固定されているユーザーの舌Tを前に向けて移動するように連動し、且つ弾力によりユーザーの舌Tの前端をユーザーの軟口蓋及び咽喉から離れた位置に維持し、最終的にユーザーの舌Tが落ち込んで睡眠呼吸障害を誘発しないようにする。前記装置の使用過程において、前記第二ストッパー部220がユーザーの歯Dに係止し、或いは前記第一ストッパー部211が前記バッフル411に係止することで、前記舌固定部22及びユーザーの舌Tがユーザーの唇Lの外に引っ張らない。
【0077】
明らかに、前記装置が使用されるのは、ユーザーが睡眠状態であるか、睡眠に入ろうとした状態で、ユーザーの舌Tが弛緩されており、即ち、前記装置が作用する目標はユーザーの弛緩した舌Tであり、前記弾性部材30は弛緩した舌Tを牽引するのに十分な弾力を提供するように設置され、ユーザーが前記弾力を克服して舌Tを動かすことを阻止しない。ここでは、ユーザーが舌Tを動かすとは、ユーザーが筋肉を動かすことで舌Tを運動させることを指し、ユーザーの弛緩した舌が落ち込むことは含まない。即ち、ユーザーが前記装置を使用する際に、前記弾力が前記吸引部材20とユーザーの舌Tとの間の吸引力より小さく、ユーザーが舌Tの筋肉を動かす際の引張力よりも小さく、前記舌固定部22はユーザーの舌Tの筋肉の動きに追従して口腔内を自由移動する。舌Tの筋肉が弛緩すると、前記第一ストッパー部211により係止されるまで、前記舌固定部22がユーザーの舌Tを前に向けて移動するように連動する。実際上、正常なユーザーの口腔では常に唾液が分泌されているため、ユーザーは唾液を飲み込む際に意識的に或いは無意識に舌Tを後に向けて動かしている。よって、前記装置を使用する場合、ユーザーが意識的に或いは無意識に唾液を飲み込むことに影響を与えず、唾液が溜まる程度を一定程度減少させる。
【0078】
一部のユーザーは前記第二ストッパー部220を歯Dに当接する弾力或いは舌Tに作用する弾力が強すぎて不快に感じる。
図4乃至
図6に示す如く、これらのユーザーは前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bのうちの少なくとも1つを回転して位置を変えることで、両者により圧縮される前記弾性部材30の圧縮量を変更し、前記弾性部材30が提供する弾力を変更することができる。本実施例では、前記第一調整部材40aのスレッドのネジのピッチは前記第二調整部材40bのスレッドのネジのピッチよりも大きく、即ち、同様に1回転させると、前後方向における前記第一調整部材40aの変位量が、前後方向における前記第二調整部材40bの変位量よりも大きくなり、ユーザーに異なる調整精度を提供するように設置されている。
【0079】
他の実施例では、前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bは必須ではなく、1つの調整部材を設置するのみでもよい。例えば、実施例において前記第一調整部材40aのみを設置し、且つ前記弾性部材30のユーザーの口腔に近接する一端を前記第一調整部材40aに接合し、ユーザーの口腔から離れる一端を前記コネクタ24に接合する。当然ながら、前記第二調整部材40bのみを設置し、前記弾性部材30のユーザーの口腔に近接する一端を前記ベース10に接合し、ユーザーの口腔から離れる一端を前記第二調整部材40bに接合してもよい。また、他の実施例では、前記弾性部材30も圧縮バネに限定せず、ユーザーの舌Tを外に向けて牽引する弾力を提供する前提の下、引張りバネや弾性ゴムガスケット等を前記弾性部材30として使用することも可能である。
【0080】
図5と
図6に示す如く、前記装置は咬合部60を更に有し、前記咬合部60は前記舌固定部22の外側に位置していると共に歯Dの配列方向に沿って左右に延伸され、且つ前記咬合部60の硬度は前記舌固定部22の硬度よりも高く、使用時にユーザーの上の歯Dと下の歯Dとの間に位置するように設置し、ユーザーが前記咬合部60を咬合することで、前記舌固定部22がユーザーにより直接咬合されて舌Tが負傷しないようにしている。前記咬合部60には様々な実施方式があり、例えば、前記咬合部60を前記流路21に被装し、前記吸引部材20を前記咬合部60に対し前後に移動させる。または、前記咬合部60を前記ベース10からユーザーの口腔内に向けて突出するように形成する。或いは、前記咬合部60と前記舌固定部22とを連結するように一体成形し、前記咬合部60を前記吸引部材20の左右両側の外面から延伸するように形成し、但し、前記咬合部60と前記舌固定部22とを2種類の異なる材料で形成する。
【0081】
図1乃至
図3はユーザーまたは介護者が前記装置の治療効果を把握しやすいよう、前記装置は前記第一調整部材40aの上方に設置されているブレスセンサー70を更に有し、呼吸頻度、鼾の大きさ等の呼吸に関連する幾つかの生理パラメーターを測定すると共に記録する。ユーザーまたは介護者はこれらのパラメーターの記録に基づいて、前回使用した負圧の強度や前記弾性部材30が提供する弾力等の設定が所定の治療効果を果たしているかどうか判断し、調整することができる。
【0082】
図1に示す如く、前記吸引部材20と前記負圧源50との間は柔軟な接続パイプ80により連結している。いくつかの実施形態では、前記接続パイプ80が前記流路21に近接する伸縮部81を有し、ユーザーが睡眠姿勢を変える等の原因により前記接続パイプ80の長さを臨時的に延長し、前記接続パイプ80が緊結してユーザーの舌Tに過大な力を付勢するのを回避している。前記伸縮部81は波状管、伸展性が良好なソフトチューブ、或いは前記接続パイプ80が巻き付いたコイルでもよい。
【0083】
図1に示す如く、前記接続パイプ80は、気流が前記舌固定部22から前記負圧源50に向けて片方向に流れることを保証するために用いられている逆止め弁82を更に有し、負圧が前記負圧源50から前記舌固定部22への片方向で伝送されるように保証している。
【0084】
図1と
図7に示す如く、前記負圧源50は既知の電動真空ポンプ51を含み、空気を抽出して負圧を形成している。前記接続パイプ80は前記負圧源50内に進入するように延伸されていると共に前記真空ポンプ51に連結され、前記吸引部材20を前記真空ポンプ51に直接連通させ、前記真空ポンプ51が形成する負圧を前記流路21及び前記舌固定部22に直接伝送している。他の実施例では、正圧ポンプにより負圧を発生させている。この実施例では、正圧ポンプが他の気道に向けて不断で連続的に気流を提供し、前記流路21は逆止弁を介して気道に連通して前述の気道のバイパスとし、逆止弁はガスを前記流路21のみから気道に流入させ、不断で連続的な気流が気道で低気圧を形成し、前記流路21中の空気が逆止弁を通過して気道に流入し、前記流路21及び前記舌固定部22内に負圧を形成している。
【0085】
図1に示す如く、前記負圧源50から前記吸引部材20までの間には連結されている部材が多く、各部材は客観的には製造の公差が存在し、或いは使用により損耗し、ユーザーの舌と前記舌固定部22との間の適合性及び各部材間の相互の装設に一定の偏差が存在し、実際の使用において前記装置の気密性が実験の測定値より低くなりやすい。負圧の大きさを所定の水準に維持するため、前記装置は気圧センサーSを更に備え、これは市場にある従来の小体積の気圧センサーを選択してもよい。本実施例では、前記気圧センサーSは前記負圧源50に内設され、
図7と
図8に示す如く、前記接続パイプ80は前記真空ポンプ51及び前記吸引部材20に連通しているメインチューブと、前記メインチューブ及び前記気圧センサーSに連通している分岐チューブ84と、を含む。前記気圧センサーSはその中の気圧を検知すると共に検知した気圧データを制御ユニット(図示省略)に発信し、前記制御ユニットは気圧の高さに基づいて前記真空ポンプ51の運転パワーを調整する。気圧がある所定の数値よりも低ければ前記真空ポンプ51の運転パワーを増加し、気圧が他の所定の数値よりも高ければ前記真空ポンプ51の運転パワーを減少する。他の実施例では、前記気圧センサーSは前記流路21に連通するように設置してもよい。
【0086】
図7と
図8に示す如く、前記気圧センサーSが前記接続パイプ80または前記流路21中の液体及び水蒸気(空気中に漂う微小な水滴を指し、気体の水分子を指すわけではない)の影響を避けるため、本実施例において、前記分岐チューブ84には防水部品85が内設され、前記防水部品85のサイズは前記分岐チューブ84の内径よりも明確に大きくしてその断面を完全に被覆することを保証し、且つインサート成形(insert molding)プロセスによりチューブの壁に嵌め込まれ、前記防水部品85と前記分岐チューブ84との連結箇所の水密性を保証している。前記防水部品85を含む前記分岐チューブ84が前記接続パイプ80の本体に対し独立して成形され、前記接続パイプ80のメインチューブに装設されている。他の実施例において、接着剤を使用して前記防水部品85を前記分岐チューブ84内に接着してもよい。
【0087】
本実施例では、Goretex(R)(登録商標)フィルムを前記防水部品85として使用している。Goretex(R)(登録商標)材料は防水性であり且つ通気性を備えており、アウトドア用品分野では広く応用されている。前記接続パイプ80中に発生する気圧の変化は、Goretex(R)(登録商標)フィルムで製造された前記防水部品85の通気性により、前記防水部品85と前記気圧センサーSとの間に伝達している。これにより、前記気圧センサーSが前記接続パイプ80中の気圧の変化を直接感知し、且つ前記接続パイプ80中の液体及び水蒸気の影響も受けない。
【0088】
他の実施例では、前記防水部品85として選択する材質(例えば、ポリエチレン)が防水性且つ気体分子の浸透を防止し、前記防水部品85がフィルム状を呈しているためその厚さも減少し、且つ弾性も備え、前記防水部品85の両側の気圧差に反応して変形する。即ち、前記防水部品85は防水性、気密性、薄く軽量である、弾性で変形可能であるという性能を兼ね備え、前記防水部品85がその両側にある気体が相互に流通しないように隔離している。前記防水部品85の両側の気圧が同じである場合、前記防水部品85は変形せずに平坦に保持される。前記接続パイプ80内の気圧が前記防水部品85と前記気圧センサーSとの間の気圧より低い場合、前記防水部品85が前記接続パイプ80に向けて突出して変形し、前記防水部品85と前記気圧センサーSとの間の空間が広くなって気圧が低下し、前記気圧センサーSが前記接続パイプ80中の気圧の低下情報を間接的に検知する。反対に、前記接続パイプ80中の気圧が前記防水部品85と前記気圧センサーSとの間の気圧より高い場合、前記防水部品85が前記気圧センサーSに向けて突出して変形し、前記防水部品85と前記気圧センサーSとの間の空間が狭くなって気圧が上昇し、前記気圧センサーSにより検知される。
【0089】
図1に示す如く、前記負圧源50はその外面を被覆する保護ケース52を更に有し、前記保護ケース52は皮革或がシリカゲル等の材料で製造され、前記負圧源50が使用過程で受ける可能性のある衝撃を緩衝するために用いられている。
【0090】
図1に示す如く、本実施例では、前記装置が前記接続パイプ80に連通している集液機構Cを更に備え、前記集液機構Cは前記吸引部材20により前記接続パイプ80に吸入された唾液を収集するための集液バッグを含む。
【0091】
図1に示す如く、本実施例では、前記装置は2つの固定機構90を更に備え、そのうちの1つの前記固定機構90はクリップであり、前記接続パイプ80に覆設されている。実際の使用において、長い前記接続パイプ80に過度な揺れや巻きが発生するのを回避するために、ユーザーは前記クリップでしっかりした静止物体に固定することができる。
【0092】
図1に示す如く、他の前記固定機構90はバンドであり、前記バンドは前記保護ケース52に連結されるか、前記保護ケース52及び前記負圧源50の外面により挟持され、ユーザーの身体に巻き付けて前記負圧源50をユーザーの身体に括着する。
【0093】
図9は本発明の第2実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。前述の第1実施例との相違点は主に、前記ベース10の一部分を前記装置に使用する場合はユーザーの口腔に進入させる必要があり、よって、前記ベース10とユーザーの頭部との固定方式が異なり、前記接続パイプ80の緊結を防止する方式も異なる点である。
【0094】
図9と
図10に示す如く、前記ベース10は同様に筒部11を有し、その構造及び機能は第1実施例の前記筒部11と同じである。前記ベース10は前記筒部11の後端に連結されている平坦部15及び前記平坦部15の後端に連結されている内側拡張部16を更に有し、前記チャンネル13は前後方向に沿って前記筒部11、前記平坦部15及び前記内側拡張部16を貫通している。前記装置の使用時に前記平坦部15がユーザーの上唇Lと下唇Lとの間に位置するように設置されているため、前記平坦部15は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さく、ユーザーの唇Lの形状に適合している。前記平坦部15を貫通している前記チャンネル13及び前記流路21は、前記平坦部15の形状に適合するため、上下方向のサイズが左右方向のサイズよりも小さくなっている。前記装置の使用時に前記内側拡張部16がユーザーの歯Dと唇Lとの間に位置するように設置されているため、ユーザーの歯Dと唇Lとの間にある隙間に係合することで、前記ベース10全体をユーザーの頭部に対し固定する。ユーザーの歯Dと唇Lとの間にある口腔構造に適合するため、前記内側拡張部16はユーザーの歯Dの外側に沿って湾曲して延伸し、大よそU字形を呈し、前記内側拡張部16も前記平坦部15に対し上下に延伸してユーザーの歯肉と唇Lとの間に嵌入し、前記内側拡張部16の上縁及び下縁には共にユーザーの唇小帯を載置するための凹部161が凹設されている。他の実施例において、前記内側拡張部16の設置は必須ではない。
【0095】
また、
図9に示す如く、本実施例では、分離可能なメカニズム83を使用して第1実施例の前記伸縮部81を代替している。前記分離可能なメカニズム83は管状構造を呈し、切断されている前記接続パイプ80を連結し、前記分離可能なメカニズム83の両端は前記接続パイプ80内に被装されている。ユーザーの睡眠姿勢が変化することにより前記接続パイプ80が緊結され、且つ前記接続パイプ80の張力が前記分離可能なメカニズム83との間の固持力より強い場合、前記接続パイプ80と前記分離可能なメカニズム83との間の連結が解除され、緊結された前記接続パイプ80がユーザーの舌Tを過度に引っ張るのを回避している。
【0096】
図11は本発明の第3実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。前記ベース10を前記装置に使用する場合は同様にユーザーの口腔に進入させる必要がある。前記ベース10は前記平坦部15の後方に位置している上部歯科用シース17及び下部歯科用シース18を有し、前記チャンネル13は前記上部歯科用シース17と前記下部歯科用シース18との間に位置している。前記上部歯科用シース17及び前記下部歯科用シース18はユーザーの歯Dを対応するように収容する収容スロット170及び180をそれぞれ有し、ユーザーの上の歯D及び下の歯Dを対応するように収容し、前記ベース10は前記上部歯科用シース17及び前記下部歯科用シース18によりユーザー歯Dに係着し、前記ベース10全体をユーザーの頭部に固定する。本実施例において、ユーザーの快適性を高めるため、前記収容スロット170及び180の内面はユーザーの歯Dに接触すると共に前記上部歯科用シース17及び前記下部歯科用シース18の材質よりも軟らかいシリカゲルのような軟性材料により被覆されている。ユーザーの歯Dが歯科用シースにより包囲されるため、前記装置を使用する際に、前記第二ストッパー部220が前記上部歯科用シース17と前記下部歯科用シース18のうちの少なくとも1つに当接し、ユーザーの歯Dには直接的には接触しない。本実施例において、前記第二ストッパー部220は前記上部歯科用シース17及び前記下部歯科用シース18に当接する。
【0097】
図11に示す如く、本実施例では、前記上部歯科用シース17及び前記下部歯科用シース18は大よそ上下に位置を揃え、一般的なユーザーが使用するように提供されている。他の実施例では、睡眠呼吸障害の症状が重いユーザーに対応するため、前記下部歯科用シース18を前記上部歯科用シース17に対し前に向けて突出するように設置し、前記下部歯科用シース18によりユーザーの下顎を前に向けて引っ張り、下顎に付着するユーザーの舌Tを前に向けて変位させることでユーザーの咽喉から離す。
【0098】
図11に示す如く、本実施例では、前記装置が如何なる前記調整部材40も有せず、前記ベース10がユーザーの唇Lの外に位置している拡張部19を有し、前記拡張部19が前記流路21の外に周設されていると共に、両者の間には環状キャビティ191が形成され、前記環状キャビティ191が前記ベース10を前に向けて貫通し、前記拡張部19が前記環状キャビティ191の後端に停止面192を有している。本実施例の前記コネクタ24の構造は第1実施例の前記コネクタ24に類似し、前記第二調整部材40bと一体に形成される構造であり、前記コネクタ24も管状構造を呈し、その中間部分には径方向に沿って突出している突起部241を有し、前記突起部241の外縁は後に向けて延伸されて前記拡張部19及び前記弾性部材30を部分的に被覆している。前記弾性部材30は前記環状キャビティ191中及び前記突起部241内に収容され、且つ前記流路21の外に覆設されている。前記弾性部材30の後端は後に向けて前記停止面192に当接し、前記弾性部材30の前端は前記突起部241の後端に直接当接している。
【0099】
図12乃至
図15は本発明の第4実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。前記装置はユーザーの頭部に固定するためのベース10と、ユーザーの舌Tを前に向けて牽引するための吸引部材20と、弾性部材30と、ユーザーの舌Tの前に向けての変位量を調整するための第一調整部材40aと、負圧源(図示省略)と、を含んで構成される。
【0100】
図13と
図14に示す如く、前記吸引部材20の大まかな構造も第1実施例と相似し、同じ構造であるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
図14に示す如く、本実施例では、前記流路21の外径が前記チャンネル13の口径よりも明らかに小さく、前記流路21には前記チャンネル13が未充填であり、前記吸引部材20に上下方向または左右方向に一定の可動空間を提供するために、前記流路21と前記ベース10との間には一定の隙間を有している。
【0101】
図13に示す如く、前記流路21は前段21a及び前記前段21aの後方に位置している後段21bを含み、前記前段21aは上下方向のサイズが左右方向のサイズより大きく、直立した帯状を呈し、前記流路21の左右方向の可撓性を高めている。前記後段21bは上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さく、水平な帯状を呈し、前記流路21の上下方向の可撓性を高めている。前記前段21aは左右が湾曲して変形すると、前記流路21も追随して左右に湾曲して変形する。前記後段21bが上下に湾曲して変形すると、前記流路21も追随して上下に湾曲して変形する。よって、前記流路21が前記前段21aと前記後段21bの形状の違いにより、左右方向及び上下方向に同時に変形する機能を有している。反対に、前記流路21が左右に湾曲する場合、左右の変形が前記前段21aに集中する。前記流路21が上下に湾曲する場合、上下の変形が前記後段21bに集中する。前記舌固定部22が前記流路21の後端に連結され、前記舌固定部22が前記後段21bに連結され、これにより、前記舌固定部22が前記流路21の湾曲変形により上下左右等の前後方向に対し垂直になる他の方向への移動を実現し、前記舌固定部22及びユーザーの舌Tの柔軟性を保証している。当然ながら、他の実施例において、前記前段21aが上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さく設置され、水平な帯状を呈し、前記後段21bが在上下方向のサイズが左右方向のサイズより大きく設置され、直立した帯状を呈し、このような設置も同様に前記舌固定部22が前後方向に対し垂直になる他の方向への移動機能を実現する。
【0102】
図14と
図15に示す如く、本実施例では、前記流路21の前端は、前記前段21aの前方が円筒状を呈し、前記コネクタ24を収容し、且つ前記流路21及び前記コネクタ24が螺着される。前記コネクタ24の前端が前記流路21を超過するように延伸されると共に前記流路21内に収容されている部分に対し径方向に突出することで前記突起部241が形成され、前記突起部241の前端はストッパー部とし、第三ストッパー部242と定義し、前記第一調整部材40aと相互に係止するために用いられている。前記コネクタ24は前記接続パイプ80を収容すると共に固定し、前記コネクタ24の後端の内部には階段部243を有し、前記階段部243は前記コネクタ24の管壁から突出し、前記接続パイプ80との間の結合量を制限し、前記接続パイプ80が過度に装設されて前記コネクタ24を貫通するのを防止している。前記コネクタ24の前端は、前記突起部241には接着剤収容部244が内設され、前記接着剤収容部244の口径のサイズは前記接続パイプ80の外径のサイズより大きく、一定量の接着剤を収容し、前記コネクタ24及び前記接続パイプ80が更に相互に固定される。他の実施例では、前記接続パイプ80の外径のサイズが前記コネクタ24の口径より大きく、両者が干渉接合により相互に干渉するように固定され、この際、前記接着剤収容部244が前記接続パイプ80を前記コネクタ24と連結するようにガイドする機能を有している。
【0103】
図14と
図15に示す如く、前記コネクタ24が前記流路21に螺着する部分を結合部245と定義する。本実施例では、前記結合部245は前記流路21内に収容され、他の実施例では、前記結合部245が前記流路21を収容することもできる。前記結合部245は前記接続パイプ80の外周に被装している。前記突起部241の径方向の外側は滑動部246と定義し、前記滑動部246の表面はスムージング処理することで、前記筒部11の内壁に接触する際の摩擦力を減少させている。
【0104】
図13と
図14に示す如く、前記保護パッド23は前に向けて突出している固定凸部233を有し、前記固定凸部233は前記吸気口223を貫通して前記後段21b内に進入し、その形状は前記後段21bの形状に適合する。前記固定凸部233の上面及び下面には2つの干渉部234が各々設けられ、前記固定凸部233と前記後段21bとの間の固持力を増加させている。本実施例において、前記干渉部234は前後に延伸される凸状を呈し、突出しているドット状や他の形状として設けられてもよい。他の実施例において、突出している前記干渉部234は前記後段21bの管壁の内面に設けられ、前記固定凸部233の表面は前記干渉部234に適合する凹溝として設けられ、前記固定凸部233と前記後段21bとの間の固定を強化してもよい。
【0105】
図12乃至
図14に示す如く、本実施例では、前記ベース10は第1実施例と略同じであり、相違点は、前記外側拡張部12の内側が、ユーザーの顔に向く一側に2つのパッド122が増設され、前記パッド122はスポンジのような通気性材料で製造され、前記外側拡張部12がユーザーの顔に貼着する際の快適性を高め、且つユーザーの顔の皮膚が前記外側拡張部12により圧迫されて通気しなくなるのを回避している点である。また、前記チャンネル13には前記前段21a、前記弾性部材30、及び前記コネクタ24が同時に収容されている。よって、本実施例において、前記筒部11及び前記チャンネル13は第1実施例よりも更に長い。
【0106】
図14に示す如く、前記弾性部材30は前記前段21aの外に覆設され、その前端は前記突起部241の後方に当接し、その後端は前記チャンネル13内のストッパー131に当接している。本実施例の前記ストッパー131と前記ベース10は一体成形され、よって、本実施例において、前記弾性部材30の弾力が前記ベース10及び前記吸引部材20に直接作用する。他の実施例では、前記弾性部材30がリベット、ピン、または接着剤により前記ベース10及び前記吸引部材20にそれぞれ固定される。また、本実施例において、バネ式の前記弾性部材30が前記流路21に対し前記チャンネル13の内壁面に更に近接し、前記弾性部材30が非軸方向に変形する際に前記流路21に干渉するのを回避している。
【0107】
図13と
図14に示す如く、本実施例では、保護部材25が装設されることで前記ベース10に取り外し可能に設置されている。前記保護部材25は前記筒部11の外に被装されているリング251を備え、前記保護部材25は後に向けて前記外側拡張部12を貫通するように延伸されていると共に前記後段21bの左右両側に位置し、且つ前記保護部材25の厚さは前記後段21bの厚さより厚く、ユーザーの歯Dが前記流路21を直接噛んで前記流路21を破壊することを防止している。
【0108】
図12乃至
図14に示す如く、本実施例では、前記第一調整部材40aは円柱形のスリーブ状を呈し、前記筒部11の外に被装され、且つスレッドにより前記筒部11に相互に連結されている。ユーザーは前記第一調整部材40aを回転することでこれを前記筒部11に沿って移動させることができる。前記第一調整部材40aの外周面に前後に延伸されている線条が設けられることで、摩擦力が増大している。前記第一調整部材40aはその前端にある前記バッフル411に前記貫通穴414を包囲するように複数の連通穴415が設けられ、前記貫通穴414及び前記連通穴415は共に前記チャンネル13に連通している。前記貫通穴414の口径は後から前に向けて徐々に拡大し、前記貫通穴414を貫通する前記接続パイプ80は一定程度の擺動空間を提供している。前記連通穴415は前記チャンネル13に進入する気体や液体を排出するために用いられている。前記第一調整部材40aの前端は前記第三ストッパー部242と相互に係止する前記バッフル411とし、ユーザーは前記第一調整部材40aを前後に移動することで、前記第一調整部材40aと前記第三ストッパー部242との係止箇所の前後の位置を改変し、前記吸引部材20全体とユーザーの舌Tとの前後の位置を調整可能である。具体的には、ユーザーが前記第一調整部材40aを前に向けて移動し、前記弾性部材30の圧縮バネが解放され前に向けて延伸して、前記コネクタ24を押し更に前記吸引部材20全体を前に向けて押して移動して、ユーザーの舌Tも前記吸引部材20に追随して前に向けて移動し、前記第三ストッパー部242が前記バッフル411に再度当接すると止まる。反対に、ユーザーが前記第一調整部材40aを後に向けて移動すると、ユーザーの舌Tの前に向けての変位量が減少することができる。
【0109】
本実施例では、前記舌固定部22の使用時の既定の位置はユーザーの歯Dの後方に位置し、但し、症状が重いユーザーにとっては、この既定の位置は舌Tの落ち込みを解決するには不足である。このようなユーザーについては、前記第一調整部材40aを前に向けて移動することでその舌Tの前に向けての変位量を増加させる。一般的には、ユーザーの舌Tの前端が前に向けてユーザーの歯Dを超過すると、良好な効果が得られる。前記保護部材25が前記舌固定部22の前への移動を阻害するのを回避するため、調整を行う前に前記保護部材25を取り外す必要がある。また、ユーザーの歯Dが前記舌固定部22を噛まないようにするため、このようなユーザーは前記咬合部60を使用する必要がある。
【0110】
図12乃至
図14に示す如く、本実施例では、2つの前記咬合部60が設けられている。2つの前記咬合部60は接続部61を介して相互に連結され、前記接続部61は前記舌固定部22の外周に覆設され、各前記咬合部60はユーザーの歯Dの上側及び下側に向く辺縁に2つの位置限定リブ62を有している。2つの前記位置限定リブ62は使用時にユーザーの歯Dの内側及び外側に位置するように設置され、前記咬合部60をユーザーの上下の歯Dの間に限定している。
【0111】
前記調整部材40と、前記ベース10と、前記コネクタ24と、前記流路21と、を含む前記装置の殆どの部材は軟性材料で製造され、上述の部材のスレッドも軟性材料で一体成形されている場合、三角スレッドや台形スレッドのような従来のスレッドの形状では十分な結合強度を提供できず、互いに組み合わせる従来のスレッドは容易に形状が変形してスリップし、脱離してしまう。
図15に示す如く、前述の問題を解決するため、前記第一調整部材40aと前記ベース10との間にあるスレッド及び前記結合部245と前記流路21との間にあるスレッドは共に特殊な形状の「裏フック」スレッドSTとする。このような裏フックスレッドSTの特徴は、スレッドの軸方向において、頂点の幅が谷の幅よりも広い。本実施例では、前記裏フックスレッドSTの形状は「蟻継ぎ」形を呈し、または、従来の台形スレッドに対する逆台形を呈している。このような蟻継ぎ形の前記裏フックスレッドSTでは、スレッドの軸方向において、そのスレッド形状の幅が谷から頂点に向けて徐々に増大し、雄ネジの頂点と雌ネジの頂点の両者が径方向において部分的に重畳する。即ち、雄ネジの頂点と雌ネジの頂点が径方向において相互に位置を限定し、頂点が対応するスレッドの谷箇所から脱離するのを防止している。よって、このような設置により、軟性材料で製造された2つのスレッドの間でスリップして脱離するのを防止している。当然ながら、前記裏フックスレッドSTの形状はこれに限られず、例えば、T字形を呈してもよい。
【0112】
軟性の前記流路21及び軟性の前記コネクタ24は、自動化された機械設備(図示省略)により相互に装設される。本実施例では、前記流路21は前記コネクタ24の外に被装し、機械設備が前記流路21を位置決めすると共に前記流路21及び前記コネクタ24を装設する際に前記流路21を固定するため、
図13と
図15に示す如く、前記流路21の前端にはその外面に径方向に突出している複数のバンプ213を有し、各バンプ213は前後方向に沿って延伸され、機械設備に適合する。前記流路21を前記コネクタ24内に被装する実施例において、前記バンプ213は前記コネクタ24の外面に設置されている。
【0113】
図16は本発明の第5実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。ユーザーの頭部に固定するためのベース10と、ユーザーの舌Tを吸引するための吸引部材20と、前記ベース10及び前記吸引部材20に同時に接合する駆動機構と、ユーザーの舌Tが前に向けて移動する距離を調整可能にする第一調整部材40aと、ユーザーの舌Tを吸引するために、前記吸引部材20に負圧を提供する負圧源50と、を含んで構成される。前記駆動機構はバネの弾性部材30である。ブレスセンサー70は前記ベース10に装設されている。本実施例では、前記負圧源50、前記接続パイプ80及び前記固定機構90が第1実施例と同じであるため、第1実施例を参照することができ、その説明を繰り返さない。
【0114】
図17と
図20に示す如く、前記ベース10は、筒部11と、前記筒部11の後方に連結されている外側拡張部12と、前後方向に沿って前記筒部11及び前記外側拡張部12を貫通しているチャンネル13と、を有し、前記筒部11は前記外側拡張部12に対し前に向けて突出することで形成されている。本実施例では、前記外側拡張部12の前記本体120には相互に平行する水平な細長い形状の複数の前記ミシン目121が設けられ、前記ブレスセンサー70は前記ミシン目121により前記外側拡張部12に固定されている。
【0115】
図17と
図18に示す如く、本実施例では、前記外側拡張部12全体は前述の実施例と比べて縮小しており、ユーザーの唇及び隣接する四方の部位のみを被覆する。前記外側拡張部12の内側には、ユーザーに対向する一側に複数の前記パッド122が固定されている。前記外側拡張部12の上端の辺縁には下向きの凹部に形成されているノッチ部123を有し、ユーザーの鼻を載置するために用いられている。2つの前記パッド122は前記ノッチ部123の左右両側に位置し、ユーザーの上唇の上方の皮膚に接触するために用いられている。他のパッド122は前記外側拡張部12の下端に位置し、ユーザーの下唇の下方の皮膚に接触するために用いられている。
【0116】
図18と
図19に示す如く、各前記パッド122はユーザーの顔に向けて突出している複数の指部1221を備え、各前記指部1221の左右両側は相互に貫通して中空が形成されている。前記指部1221はこの中空の空間及び自身の柔軟性により、ユーザーの顔に接触した後に変形し、前記指部1221の末端が前記外側拡張部12に向けて収縮すると共に前記指部1221の上下両側が膨張し、ユーザーの顔に対する前記外側拡張部12の圧力を吸収する。同じ前記パッド122に位置している複数の前記指部1221は間隔を空けて配列され、前記本体部120からユーザーの顔に向けた方向において、各前記指部1221の左右の幅が徐々に収縮し、相応して、隣接する2つの前記指部1221の間の間隔の左右の幅が徐々に拡大している。このような設置により、複数の前記指部1221が前記外側拡張部12及びユーザーの顔の弧度に十分に順応する。
図17と
図18に示す如く、前記外側拡張部12の外側の四隅には4つのブロック部124を有し、前記ブロック部124は前記外側拡張部12の前記本体120の外面に突出している。各ブロック部124は歯冠部1241及び茎部1242を含み、前記茎部1242は前記外側拡張部12の前記本体120の外面に連結され、前記歯冠部1241は前記茎部1242に対し突出している。前記歯冠部1241と前記外側拡張部12の外面との間には係合溝(図示省略)が形成され、前記固定素子14に組み合わせるために用いられている。前記固定素子14には前記茎部1242に係合すると共に前記茎部1242を軸として回転するバックル141が設けられている。前記歯冠部1241と前記バックル141は相互に係止し、前記固定素子14が前記外側拡張部12から脱離するのを制限している。
【0117】
殆どのユーザーは、舌が落ち込む位置と、舌が引っ張られて到達する最大位置とが重複せず、両者の間には間隔が存在している。舌が落ち込む位置から脱離するのみで症状を軽減する効果が発生する。しかしながら、前述の間隔において、各ユーザーが容認できる舌の快適な位置は同じではないため、前記装置にはユーザーが自分で調整可能な第一調整部材40aを設置している。
【0118】
図19と
図20に示す如く、前記ベース10の前記筒部11は前記外側拡張部12の外面から前に向けて突出し、前記チャンネル13は前記筒部11及び前記外側拡張部12を前後に貫通している。本実施例では、前記筒部11はそのチャンネル13中に直接露出する雌ネジを有し、前記第一調整部材40aは円筒状を呈しているロッド部416を含み、その外周には雄ネジが設置され、前記筒部11内に収容されていると共に前記筒部11の雌ネジに噛合する。前記ロッド部416の前端には操作キャップ417が冠着され、前記ロッド部416及び前記操作キャップ417はネジ418により固定されている。前記操作キャップ417の外周には前後方向に沿って突出している摩擦力を増加するための条線を有し、ユーザーは前記操作キャップ417を手動で捻って前記第一調整部材40a全体を回転する。前記第一調整部材40aが前記筒部11に過度に螺入するのを防止するため、前記操作キャップ417の直径を前記筒部11の内径より大きくし、前記操作キャップ417の後端が前記筒部11の前端と相互に係止するようにし、位置を限定している。
【0119】
図19と
図20に示す如く、本実施例では、前記ネジ418が前記操作キャップ417及び前記ロッド部416に同時に貫入し、前記操作キャップ417は前記ロッド部416を回転するように連動するための伝動機構としている。前記ロッド部416は前記ネジ418に対応する部分が他の部分に対し径方向に突出し、位置決めブロック4161が形成され、前記操作キャップ417の位置決め溝(図示省略)に適合し、前記ロッド部416及び前記操作キャップ417にある前記ネジ418の取り付け穴に位置を揃えている。また、第4実施例に類似し、前記第一調整部材40aの前端には前記貫通穴414及び前記連通穴415が設けられ、本実施例では、前記貫通穴414及び前記連通穴415は前記操作キャップ417に設けられている。
【0120】
図19と
図20に示す如く、前記流路21の前端、前記コネクタ24、前記弾性部材30及び前記接続パイプ80の一部は前記第一調整部材40a内に収容され、前記流路21、前記コネクタ24及び前記接続パイプ80の連結関係は上述の第4実施例を参照する。本実施例では、前記ロッド部416の後端にはその軸線に向けて突出しているフック419が設置され、前記弾性部材30も圧縮されたバネであり、その後端は前記フック419に当接し、前端は前記コネクタ24に固定され、弾力を提供することで前記コネクタ24が前記第一調整部材40aの前端を押す。
図20と
図21に示す如く、ユーザーが前記第一調整部材40aを回転し、これを前記ベース10に対し前後に移動させると、前記弾性部材30の後端が前記フック419に当接することで前記第一調整部材40aに直接追随して前後に移動し、前記弾性部材30の前端がその後端と連動し、且つ前記コネクタ24により前記第一調整部材40aに追随して前記吸引部材20全体を前後に移動させるように連動し、ユーザーの舌の前後の位置を調整する。前記弾性部材30の両端が同時に前記第一調整部材40aに追随して同じ方向に同じ距離移動するため、前記弾性部材30の伸縮量が前記第一調整部材40aの移動に従って変化せず、前記弾性部材30の弾力も前記第一調整部材40aの移動に従って変化することがなく、前記吸引部材20により弾力がユーザーの舌に伝達され、ユーザーの舌を前に向けて牽引する牽引力となる。このように、本実施例において、ユーザーの舌が牽引力を受けて不変に安定的に保持され、舌の位置を調整する過程で舌に対する牽引が弛緩することがなく、ユーザーの舌を落ち込まない位置に保持する。
【0121】
図22に示す如く、前記コネクタ24は別々に成形されている結合部245及び滑動部246が相互に装設されることで形成されている。前記滑動部246は前記第一調整部材40a内に収容され、前記弾性部材30の前端は前記滑動部246に固定されるように収容されている。前記滑動部246の前端は前記第三ストッパー部242とし、前記第一調整部材40aの前記操作キャップ417により係止される。前記結合部245の一端は前記滑動部246内に取り外し可能に収容され、且つ前記接続パイプ80を被装し、前記結合部245の他端は前記流路21内に固定されるように被装されている。本実施例では、前記結合部245と前記滑動部246との間、及び前記結合部245と前記流路21との間は共にスレッドにより相互に連結され、但し、前記結合部245と前記滑動部246との間にあるスレッドはネジのピッチが大きい三角スレッドであり、前記結合部245と前記流路21との間にあるスレッドはネジのピッチが小さい矩形スレッドであり、よって、前者の方が後者よりも装設及び取り外しが容易である。好ましくは、前記ロッド部416は前記フック419にある開口部のサイズが前記第一調整部材40a内に収容される前記流路21の前端の最大サイズ以上であり、よって、前記結合部245と前記滑動部246が相互に脱離した後、前記滑動部246が前記第一調整部材40a内に残留し、前記結合部245及び前記流路21が前記第一調整部材40aの後端(即ち、ユーザーに近接する一端)から退出する。ユーザーは前記結合部245と前記滑動部246との間にあるスレッドにより、前記滑動部246以外の前記吸引部材20を交換することができ、ユーザーは対応する消耗材料を購入し、自分で前記装置のメンテナンスを行うことができる。さらには、前記流路21及び前記結合部245が十分な弾性を備えており、且つ両者のサイズが前記フック419にある開口部のサイズよりもやや大きいため、前記流路21及び前記結合部245が変形することで前記フック419にある開口部を通過する。他の実施例では、前記滑動部246が前記弾性部材30の前端に直接当接し、前記滑動部246を第二調整部材として前記弾性部材30の伸縮量を調整する。
【0122】
図23と
図24に示す如く、本実施例では、前記マイクロチャネル226はレーザーRが前記舌固定部22の内面(即ち、前記レーザーRが前記収容スペース221から入射する)から穿孔することで形成され、これにより孔径が同じである密集した複数の前記マイクロチャネル226が形成されている。複数の前記マイクロチャネル226は複数配列するように設置され、各列に複数設置されている。各前記マイクロチャネル226の直径は0.5mmであり、且つ孔径は均一であり、真っ直ぐに延伸され、前記流路21に対し傾斜して設置されている。前記レーザーRが過度な焼き付けにより前記吸引部材20を破壊するのを避けるため、前記流路21中にはガード部材Pを設置して前記レーザーRが前記流路21を貫通するのを阻止している。ここで留意すべき点は、前記ガード部材Pの表面は前記レーザーRを反射しないように処理する必要がある点である。
【0123】
第5実施例の残りの未提示の構造は第4実施例とほぼ同じであるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0124】
前述の各実施例においては、共に前記弾性部材30を駆動機構としている。他の実施例では、駆動機構として空圧シリンダー形式を採用し、維持する負圧がユーザーの舌Tに直接作用して前記吸引部材20に固定するのみならず、前記吸引部材20全体に更に作用し、負圧を利用して前記吸引部材20全体を持続的に前に向けて牽引し、ユーザーの舌Tを外に向けて牽引し、落ち込みを回避する。他の実施例では、前記弾性部材30の弾力を利用するか、空圧シリンダーにより負圧を維持し、この2種類の舌Tの牽引手段以外にも、更に磁力を利用してユーザーの舌Tを牽引してもよく、例えば、電磁弁を使用してもよい。
【0125】
図25は本発明の第6実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。その駆動機構は第1実施例に類似し、弾性部材30の弾力によりユーザーの舌Tを外に向けて引っ張るように連動するが、ユーザーの舌Tを固定するための機構は前述の実施例とは異なる。前記実施例のベース10は同様に前記チャンネル13と、前記チャンネル13を貫通するリンクロッド21Aと、舌固定部とし、前記リンクロッド21Aの後端に連結されているプライヤー22Aと、前記リンクロッド21Aの前端に連結されている前蓋23Aと、を有して構成され、前記弾性部材30は圧縮バネであり、前記リンクロッド21aの外に被装され、前記弾性部材30の後端は前記ベース10に当接し、前端は前記前蓋23Aに当接する。前記プライヤー22A、前記リンクロッド21A、及び前記前蓋23Aはタンプーラー20Aとし、前記前蓋23Aは前記弾性部材30の前に向ける弾力を受け、前記リンクロッド21Aは前記弾力を前記プライヤー22Aに伝達し、前記プライヤー22Aを前記ベース10に対し前に向けて移動させる。これにより、ユーザーの口腔中で前記プライヤー22Aがユーザーの舌Tの上下両側を挟持することで舌Tを固定し、最終的にユーザーの舌Tを外に向けて牽引する。また、本実施例において、前記プライヤー22Aの保持部221Aの前端には、ユーザーの歯Dに相互に係止する2つの第二ストッパー部220を有している。
【0126】
図26乃至
図29は本発明の第7実施例に係る睡眠呼吸障害を改善するための装置を示す概略構成図である。ベース10と、前記ベース10を可動に貫通しているタンプーラー20Bと、前記ベース10に連結されている第一調整部材40aと、前記タンプーラー20Bに連結されている第二調整部材40bと、前記第一調整部材40aと前記第二調整部材40bとの間に設置されている弾性部材30と、を含んで構成される。前記弾性部材30は駆動機構とし、前記第二調整部材40bに対し前に向けた弾力を提供し、前記ベース10に対し前に向けて移動するように前記タンプーラー20Bを連動する。前記タンプーラー20Bは、前後に延伸されている流路21、及び前記流路21に連結されている舌固定部22Bを有し、前記流路21は前記ベース10のチャンネル13を貫通し、前記舌固定部22Bは使用時にユーザーの口腔に進入してユーザーの舌Tを固定する。
【0127】
図27と
図28に示す如く、前記流路21の外面には、前後方向において前記第一調整部材40aと相互に位置を限定する前記第一ストッパー部211を有し、前記舌固定部22Bの外に向けて(即ち、前に向けて)の変位量を制限している。前記流路21の後端には柔軟部212を有し、その管壁は前記流路21の他の部分より薄い。このため、前記柔軟部212は前記流路21の他の部分より柔軟であり、一定程度の変形を許容する。前記舌固定部22Bは中空の2つの保持部221Bを有し、各前記保持部221Bは伸展性を有していると共に前記柔軟部212を介して前記流路21に連通し、2つの前記保持部221Bは上下に対向して設置され、前記装置の使用時に、2つの前記保持部221Bがユーザーの舌Tの上面及び下面に対応するように貼着する。ユーザーの舌Tに貼着する各前記保持部221Bの表面には複数の突起リブ222Bを有し、且つ前記突起リブ222Bは左右方向に沿って延伸し、前記保持部221Bとユーザーの舌Tとの間の摩擦力を増加している。前記舌固定部22Bは弾性を有している拘束フード223Bを更に有し、使用時に2つの前記保持部221B及びユーザーの舌Tを同時に収容し、前記保持部221Bがユーザーの舌Tから脱離するのを防止する。本実施例では、前記保持部221B及び前記拘束フード223Bの後縁には共にユーザーの舌小帯を載置するための開口部224Bが凹設されている。
【0128】
図28と
図29に示す如く、前記装置を使用する場合、ユーザーの舌Tを前記拘束フード223Bに進入させると共に2つの前記保持部221Bの間に位置させる。本実施例では、前記保持部221Bは前記流路21を介して給気ポンプ(図示省略)に連通され、前記保持部221Bは給気されて膨張し、且つユーザーの舌Tに対し圧力を付勢し、ユーザーの舌Tを膨張する2つの前記保持部221Bの間に挟持させる。これにより、前記弾性部材30が前記タンプーラー20Bを前に向けて連動すると、前記舌固定部22Bがユーザーの舌Tを前に向けて引っ張り、ユーザーの舌Tが落ち込むのを回避する。他の実施例においては、前記保持部221Bに対し注液して膨張させてもよい。
【0129】
第6実施例及び第7実施例において、前記駆動機構30が提供する駆動力は、前記タンプーラー20A及び20Bがユーザーの舌Tに作用する牽引力より弱く、ユーザーが舌Tを動かした際の引張力よりも弱い。
【0130】
本発明の睡眠呼吸障害を改善するための装置は以下の有益な効果を有している。
(1)前記吸引部材20または前記タンプーラー20A及び20Bにこれら前記ストッパー部を設けることで、前記装置がユーザーの舌Tの落ち込みを防止すると同時に、ユーザーの舌Tをユーザーの唇Lの外まで牽引せず、ユーザーの舌Tを過度に引っ張ってユーザーが不快に感じないようにしている。
(2)前記装置はユーザーの舌Tの落ち込みを防止すると同時に、ユーザーが適度に舌Tを動かせるようにし、例えば、舌Tを後に向けて動かすことで唾液を飲み込むのを補助し、唾液が溜まるのを防止する。ユーザーが舌Tを動かし終わった後、前記装置は前記弾性部材30の弾力、または空圧シリンダー中の負圧、或いは相互に吸引する磁力によりユーザーの舌Tを落ち込まない位置に自動的に復位する。
(3)いくつかの実施形態では、前記第一調整部材40a及び前記第二調整部材40bは前記弾性部材30が提供する弾力をユーザーが調節することで、舌Tが受ける引張力を調節する。
(4)いくつかの実施形態では、前記マイクロチャネル226及び前記保護パッド23がユーザーの舌Tに対する負圧の吸引力を十分に分散し、ユーザーが不快に感じないようにしている。
(5)いくつかの実施形態では、前記外側拡張部12が複数の前記ミシン目121を有し、前記外側拡張部12がユーザーの口を密封するのを避け、鼻詰まりの患者のような鼻腔で呼吸するのが困難なユーザーが口腔で呼吸可能にしている。
(6)いくつかの実施形態では、ユーザーの上下の歯Dの間に前記咬合部60を設置し、且つ前記咬合部60の硬度を前記吸引部材20の硬度より高くし、前記吸引部材20及び前記吸引部材20に固定されるユーザーの舌Tが過度な咬合力を受けて舌Tが負傷するのを回避している。
(7)いくつかの実施形態では、ユーザーが前記第一調整部材40aを回転し、前記ベース10に対し前後に移動させると、前記弾性部材30の後端が前記フック419に当接することで、前記第一調整部材40aに直接追随して前後に移動し、前記弾性部材30の前端は後端と連動し、且つ前記コネクタ24が前記吸引部材20全体を連動して前記第一調整部材40aに追随して前後に移動させ、ユーザーの舌の前後の位置を調整する。前記弾性部材30の両端が前記第一調整部材40aに同時に追随して同じ方向に同じ距離移動し、前記弾性部材30の伸縮量が前記第一調整部材40aの移動に追随して変化せず、前記弾性部材30の弾力も前記第一調整部材40aの移動に追随して変化せず、弾力は前記吸引部材20によりユーザーの舌に伝達され、ユーザーの舌を前に向けて牽引する牽引力としている。これにより、本実施例において、ユーザーの舌Tが受ける牽引力が不変に安定的に保持され、舌Tの位置を調整する過程で舌Tに対する牽引が弛緩するのを回避し、ユーザーの舌Tを落ち込まない位置に保持する。
【0131】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0132】
10 ベース
11 筒部
12 外側拡張部
120 本体
121 ミシン目
122 パッド
1221 指部
123 ノッチ部
124 ブロック部
1241 歯冠部
1242 茎部
13 チャンネル
131 ストッパー
14 固定素子
141 バックル
15 平坦部
16 内側拡張部
161 凹部
17 上部歯科用シース
170 収容スロット
18 下部歯科用シース
180 収容スロット
19 拡張部
191 環状キャビティ
192 停止面
20 吸引部材
21 流路
21a 前段
21b 後段
211 第一ストッパー部
212 柔軟部
213 バンプ
22 舌固定部
220 第二ストッパー部
221 収容スペース
222 切り欠き部
223 吸気口
224 内層
225 外層
226 マイクロチャネル
23 保護パッド
231 スルーホール
232 凸点
233 固定凸部
234 干渉部
24 コネクタ
241 突起部
242 第三ストッパー部
243 階段部
244 接着剤収容部
245 結合部
246 滑動部
25 保護部材
251 リング
30 弾性部材
40 調整部材
40a 第一調整部材
411 バッフル
412 受入チャンバー
413 受入キャビティ
414 貫通穴
415 連通穴
416 ロッド部
4161 位置決めブロック
417 操作キャップ
418 ネジ
419 フック
40b 第二調整部材
421 第一孔
422 第二孔
50 負圧源
51 真空ポンプ
52 保護ケース
60 咬合部
61 接続部
62 位置限定リブ
70 ブレスセンサー
80 接続パイプ
81 伸縮部
82 逆止め弁
83 分離可能なメカニズム
84 分岐チューブ
85 防水部品
S 気圧センサー
90 固定機構
T 舌
L 唇
D 歯
R レーザー
P ガード部材
C 集液機構
ST 裏フックスレッド
20A、20B タンプーラー
21A リンクロッド
22A プライヤー
23A 前蓋
22B 舌固定部
221A 保持部
221B 保持部
【手続補正書】
【提出日】2021-04-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と、
c)前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、
d)前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に負圧を提供する負圧源と、
e)調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動し、前記ストッパー部は前記吸引部材の外面に設けられていると共に前記調整部材により位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項2】
前記流路はユーザーの上唇と下唇との間に位置し、且つ前記流路は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項3】
前記舌固定部は、前記流路に連通していると共に前記舌固定部の内面を貫通している複数のマイクロチャネルを有していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項4】
前記マイクロチャネルは前記流路に対し傾斜して設置され、且つレーザーにより前記舌固定部の内面から穿孔することで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項5】
前記舌固定部には吸気口が設けられ、前記吸気口は前記舌固定部の内面に位置していると共にユーザーの舌に対向し、前記吸気口は前記流路に連通し、負圧は吸気口を通過してユーザーの舌の前端に作用し、ユーザーの舌の少なくとも一部は前記舌固定部の内面に貼着することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項6】
前記舌固定部は、前記舌固定部の内側に位置していると共にユーザーの舌に対向している保護パッドを有し、前記保護パッドは複数のスルーホールを有し、ユーザーの舌に対する前記負圧源の吸引力を分散することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項7】
前記保護パッドの前端には固定凸部が凸設され、前記固定凸部は前記流路に進入すると共に前記流路と相互に固定されていることを特徴とする請求項6に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項8】
前記舌固定部は前記流路に連通している収容スペースを有し、使用時にユーザーの舌の前端から、ユーザーの舌の少なくとも一部を収容することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項9】
前記舌固定部にはその後端から前に向けて凹部に形成されている切り欠き部が設けられ、ユーザーの舌小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項8に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項10】
前記舌固定部は前記舌固定部の上下両側に位置している2つの前記切り欠き部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項11】
前記弾性部材は前記ベース及び前記吸引部材に対し前後方向の弾性反発力を直接的または間接的に付勢することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項12】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通されているコネクタを備え、前記弾性部材の一端は前記ベースに力を付勢し、前記弾性部材の一端は前記コネクタに力を付勢することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項13】
前記コネクタ、前記弾性部材及び前記流路の三者の少なくとも一部分が前記チャンネル内に同時に収容されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項14】
前記弾性部材は前記流路の外に覆設され、且つ前記弾性部材
の少なくとも一部分は前記流路に対し前記ベースに更に近接し、前記弾性部材が前記流路に干渉するのを回避していることを特徴とする請求項13に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項15】
前記コネクタはスレッドにより前記流路に連結されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項16】
前記流路はその外面から径方向に突出している少なくとも1つのバンプを有し、前記流路及び前記コネクタに装設される機械設備に適合するために用いられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項17】
前記ストッパー部は前記コネクタに設けられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項18】
前記コネクタは接続パイプにより前記負圧源に連通され、前記コネクタには前記接続パイプとの間の結合量を制限するための階段部が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項19】
前記コネクタは前記接続パイプを収容し、前記コネクタの内面には接着剤収容部を有し、前記接着剤収容部の口径のサイズは前記接続パイプの外径のサイズより大きいことを特徴とする請求項18に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項20】
前記コネクタは結合部及び滑動部を含み、前記滑動部は前記チャンネル内に収容され、前記結合部は前記滑動部に取り外し可能に連結されると共に前記流路に相互に固定されていることを特徴とする請求項12に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項21】
前記ベースには外側拡張部が設けられ、前記外側拡張部はユーザーの口腔の外に位置し、且つそのサイズはユーザーの口のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項22】
前記外側拡張部は複数のミシン目を有し、前記ミシン目は前記外側拡張部の外面と内面を貫通
し、前記外面はユーザーの顔から離れ、前記内面はユーザーの顔に対向することを特徴とする請求項21に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項23】
前記外側拡張部はユーザーの唇以外の顔領域に当接するために用いられ、ユーザーの顔を被覆する本体及び前記
本体に設けられているパッドを含み、前記パッドは使用時に前記本体とユーザーの顔との間に位置し、且つ前記パッドは一部がユーザーの上唇の上方に位置し、一部が下唇の下方に位置し、且つ前記本体に対し弾性伸縮することを特徴とする請求項21に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項24】
前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記吸引部材に接合され、前記調整部材
は前記弾性部材の伸縮量及び前記吸引部材の前に向けての変位量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項25】
前記調整部材はバッフル及び前記バッフルの後方に位置している受入チャンバーを備え、前記受入チャンバーは後に向けて前記調整部材を貫通し、前記流路は前記バッフルを貫通し、前記受入チャンバーの内面には雌ネジが設けられ、前記ベースの前端の外面には雄ネジが設けられ、前記受入チャンバーの雌ネジとの螺着を形成していることを特徴とする請求項24に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項26】
前記調整部材は前記バッフルの前方に位置している受入キャビティを更に備え、前記受入キャビティは前記弾性部材を収容していることを特徴とする請求項25に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項27】
前記ストッパー部は前記流路の外面に設けられ、且つ前記バッフルにより位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられていることを特徴とする請求項25に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項28】
前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、他端は前記吸引部材に固定され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量は不変に保持されていることを特徴とする請求項
1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項29】
前記調整部材は前記チャンネル内に収容されているロッド部を備え、前記ロッド部は前後に貫通することで前記弾性部材及び部分的な前記吸引部材を収容し、前記弾性部材の後端は前記ロッド部の後端に力を付勢し、前記調整部材は前記ロッド部の前端に固定されている操作キャップを更に含み、前記ストッパー部と前記操作キャップとが相互に係止することを特徴とする請求項
28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項30】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記コネクタは結合部及び前記結合部の前端に連結されている滑動部を含み、前記結合部は前記流路に螺着され、前記滑動部は前記弾性部材の前端に相互に固定されていることを特徴とする請求項
28に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項31】
前記流路は接続パイプを介して前記負圧源に連通し、前記調整部材は前記チャンネルに連通している貫通穴を有し、前記接続パイプは前記貫通穴を貫通していることを特徴とする請求項
1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項32】
前記調整部材の前端には前記チャンネルに連通している複数の連通穴が更に設けられ、前記チャンネルに進入した流体を排出するために用いられていることを特徴とする請求項
1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項33】
前記調整部材及び前記ベースは裏フックスレッドにより相互に連結され、前記調整部材及び前記ベースの両者のうちの少なくとも1つは軟性材料で製造されていることを特徴とする請求項
1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項34】
前記調整部材は前記吸引部材に連結され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記ベースに接合され、前記調整部材は前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の伸縮量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項35】
前記ベースに連結されていると共に前記ベースに対し前後に移動する前記調整部材を第一調整部材と定義し、前記装置はユーザーの口腔の外に位置してい
る第二調整部材を更に備え
、前記第二調整部材は前記吸引部材に連結され、且つ前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の一端は後に向けて前記第一調整部材に接合され、その他端は前に向けて前記第二調整部材に接合され、前記第一調整部材及び前記第二調整部材は前記弾性部材の伸縮量を共同で調整するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項36】
前記ベースはユーザーの歯と唇の間に設けられている内側拡張部を備え、前記内側拡張部は大よそU字形を呈し、ユーザーの口腔構造に適合し、前記内側拡張部の上縁及び下縁のうちの少なくとも1つには凹部が凹設され、ユーザーの唇小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項37】
前記ベースは少なくとも1つの歯科用シースを備えていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項38】
前記ベースは上部歯科用シース及び下部歯科用シースを備え、前記チャンネルは前記上部歯科用シースと前記下部歯科用シースとの間に位置し、前記下部歯科用シース及び前記上部歯科用シースは大よそ上下に位置を揃え、或いは前記下部歯科用シースは前記上部歯科用シースに対し前に向けて突出し、前記下部歯科用シースによりユーザーの下顎を前に向けて引っ張ることを特徴とする請求項
37に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項39】
前記装置は前記舌固定部の外側に位置している咬合部を更に備え、使用時にユーザーの上の歯と下の歯の間に位置するように設置され、ユーザーが前記咬合部を咬合するために用いられ、前記舌固定部の前端は前に向けてユーザーの歯を超過し、前記舌固定部の前に向けての変位量が増加することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項40】
前記舌固定部は前後方向に対し垂直になる他の方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項41】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記接続パイプは分離可能なメカニズムを有し、前記分離可能なメカニズムは前記負圧源に対し前記流路に更に近接し、前記接続パイプが緊結すると前記接続パイプが前記分離可能なメカニズム箇所で連結を切り離すことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項42】
固定機構を更に備え、前記固定機構は前記負圧源に設置され、前記負圧源とユーザーの身体または前記装置以外の他の静止物体とを相互に固定することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項43】
前記流路の口径の断面積はユーザーの舌に近接する箇所が小さくなり、ユーザーの舌が吸引力により前記流路の口径内に進入するのを回避していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項44】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記装置は気圧センサーを更に備え、前記気圧センサーは前記接続パイプまたは前記流路に連通していると共にその中の気圧を検知し、前記気圧センサーと前記接続パイプまたは前記流路との間には通気性の防水部品が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項45】
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)タンプーラーであって、前記タンプーラーは前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入し、且つ前記チャンネル中で相対的に変位し、前記タンプーラーは舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に相互に固定され、前記タンプーラーは前記舌固定部の外に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有しているタンプーラーと、
c)駆動機構であって、前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接するように駆動し、前記駆動機構が提供する駆動力は前記タンプーラーのユーザーの舌に作用する牽引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い駆動機構と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項46】
前記舌固定部は膨張可能な少なくとも1つの保持部を有し、前記タンプーラーは流路を有し、前記保持部は前記流路を介して給気ポンプまたは注液ポンプに連通し、前記装置を使用すると、前記保持部が給気または注液されることで膨張すると共にユーザーの舌に貼着することを特徴とする請求項
45に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項47】
前記舌固定部は前記保持部及びユーザー舌を同時に収容する拘束フードを有していることを特徴とする請求項
45に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項48】
前記駆動機構は空圧シリンダー、電磁弁、弾性部材、または前述の三者のうちの任意の2つの組み合わせを含むことを特徴とする請求項
45に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項49】
ユーザーの頭部に適用する睡眠呼吸障害を改善するための装置であって、
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する中空の流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌に貼着するようにカップ状を呈し、前記流路に連通している収容スペースが形成され、ユーザーの舌を囲むように収容し、前記吸引部材は口腔の外に位置しているストッパー部を更に有し、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている吸引部材と、
c)使用時に負圧を利用して舌の前端に吸引し、ユーザーの舌の横断面輪郭に囲むように貼付されると共に密封を形成し、負圧がユーザーの舌にのみ作用し、前記舌固定部が更に配置され、使用時に前記舌固定部がユーザーの舌に追随して口腔内で自由移動し、舌が弛緩すると、前記ストッパー部により係止されるまで前記舌固定部がユーザーの舌を前に向けて移動するように駆動する前記舌固定部の配置と、
d)前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、
e)前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と、
f)調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量が不変に保持される調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項50】
a)ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと、
b)吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と、
c)前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と、
d)前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と、
e)調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量が不変に保持される調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項51】
前記流路はユーザーの上唇と下唇との間に位置し、且つ前記流路は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さいことを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項52】
前記舌固定部は、前記流路に連通すると共に前記舌固定部の内面を貫通している複数のマイクロチャネルを有していることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項53】
前記マイクロチャネルは前記流路に対し傾斜して設置され、且つレーザーにより前記舌固定部の内面から穿孔することで形成されていることを特徴とする請求項52に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項54】
前記舌固定部には吸気口が設けられ、前記吸気口は前記舌固定部の内面に位置していると共にユーザーの舌に対向し、前記吸気口は前記流路に連通し、負圧は吸気口を通過してユーザーの舌の前端に作用し、ユーザーの舌の少なくとも一部は前記舌固定部の内面に貼着することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項55】
前記舌固定部は前記舌固定部の内側に位置していると共にユーザーの舌に対向している保護パッドを有し、前記保護パッドは複数のスルーホールを有し、ユーザーの舌に対する前記負圧源の吸引力を分散することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項56】
前記保護パッドの前端には固定凸部が凸設され、前記固定凸部は前記流路に進入すると共に前記流路と相互に固定されていることを特徴とする請求項55に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項57】
前記舌固定部は前記流路に連通している収容スペースを有し、使用時にユーザーの舌の前端から、ユーザーの舌の少なくとも一部を収容することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項58】
前記舌固定部にはその後端から前に向けて凹部に形成されている切り欠き部が設けられ、ユーザーの舌小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項57に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項59】
前記舌固定部は前記舌固定部の上下両側に位置している2つの前記切り欠き部を備えていることを特徴とする請求項58に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項60】
前記弾性部材は前記吸引部材に対する前に向けての弾力を直接付勢し、前記ベースに対する後に向けての弾力を間接的に付勢することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項61】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記弾性部材の一端は前記調整部材に力を付勢し、前記弾性部材の一端は前記コネクタに力を付勢していることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項62】
前記コネクタ、前記弾性部材及び前記流路の三者の少なくとも一部分が前記チャンネル内に同時に収容されていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項63】
前記弾性部材は前記流路の外に覆設され、且つ前記弾性部材の少なくとも一部分は前記流路に対し前記ベースに更に近接し、前記弾性部材が前記流路に干渉するのを回避していることを特徴とする請求項62に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項64】
前記コネクタはスレッドにより前記流路に連結されていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項65】
前記流路はその外面から径方向に突出している少なくとも1つのバンプを有し、前記流路及び前記コネクタに装設される機械設備に適合するために用いられていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項66】
前記ストッパー部は前記コネクタに設けられていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項67】
前記コネクタは接続パイプにより前記負圧源に連通され、前記コネクタには前記接続パイプとの間の結合量を制限するための階段部が設けられていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項68】
前記コネクタは前記接続パイプを収容し、前記コネクタの内面には接着剤収容部を有し、前記接着剤収容部の口径のサイズは前記接続パイプの外径のサイズより大きいことを特徴とする請求項67に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項69】
前記コネクタは結合部及び滑動部を含み、前記滑動部は前記チャンネル内に収容され、前記結合部は前記滑動部に取り外し可能に連結されると共に前記流路に相互に固定されていることを特徴とする請求項61に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項70】
前記ベースには外側拡張部が設けられ、前記外側拡張部はユーザーの口腔の外に位置し、且つそのサイズはユーザーの口のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項71】
前記外側拡張部は複数のミシン目を有し、前記ミシン目は前記外側拡張部のユーザーの顔を向かった内面と反対側の外面を貫通することを特徴とする請求項70に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項72】
前記外側拡張部はユーザーの唇以外の顔領域に当接するために用いられ、ユーザーの顔を被覆する本体及び前記外側拡張部に取り付けられているパッドを含み、前記パッドは使用時に前記本体とユーザーの顔との間に位置し、且つ前記パッドは一部がユーザーの上唇の上方に位置し、一部が下唇の下方に位置し、且つ前記本体に対し弾性伸縮することを特徴とする請求項70に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項73】
前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記吸引部材に接合され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の伸縮量及び前記吸引部材の前に向けての変位量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項74】
前記調整部材はバッフル及び前記バッフルの後方に位置している受入チャンバーを備え、前記受入チャンバーは後に向けて前記調整部材を貫通し、前記流路は前記バッフルを貫通し、前記受入チャンバーの内面には雌ネジが設けられ、前記ベースの前端の外面には雄ネジが設けられ、前記受入チャンバーの雌ネジとの螺着を形成していることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項75】
前記調整部材は前記バッフルの前方に位置している受入キャビティを更に備え、前記受入キャビティは前記弾性部材を収容していることを特徴とする請求項74に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項76】
前記ストッパー部は前記流路の外面に設けられ、且つ前記バッフルにより位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられていることを特徴とする請求項74に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項77】
前記ストッパー部は前記吸引部材の外面に設けられていると共に前記調整部材により位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項78】
前記弾性部材の他端は前記吸引部材に固定されていることを特徴とする請求項77に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項79】
前記調整部材は前記チャンネル内に収容されているロッド部を備え、前記ロッド部は前後に貫通することで前記弾性部材及び部分的な前記吸引部材を収容し、前記弾性部材の後端は前記ロッド部の後端に力を付勢し、前記調整部材は前記ロッド部の前端に固定されている操作キャップを更に含み、前記ストッパー部と前記操作キャップが相互に係止することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項80】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記コネクタは結合部及び前記結合部の前端に連結されている滑動部を含み、前記結合部は前記流路に螺着され、前記滑動部は前記弾性部材の前端に相互に固定されていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項81】
前記流路は接続パイプを介して前記負圧源に連通し、前記調整部材は前記チャンネルに連通している貫通穴を有し、前記接続パイプは前記貫通穴を貫通していることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項82】
前記調整部材の前端には前記チャンネルに連通している複数の連通穴が更に設けられ、前記チャンネルに進入した流体を排出するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項83】
前記調整部材及び前記ベースは裏フックスレッドにより相互に連結され、前記調整部材及び前記ベースの両者のうちの少なくとも1つは軟性材料で製造されていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項84】
前記調整部材は前記吸引部材に連結され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に接合され、他端は前記ベースに接合され、前記調整部材は前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の伸縮量を調整するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項85】
前記ベースに連結されていると共に前記ベースに対し前後に移動する前記調整部材を第一調整部材と定義し、前記装置はユーザーの口腔の外に位置している第二調整部材を更に備え、前記第二調整部材は前記吸引部材に連結され、且つ前記吸引部材に対し前後に移動可能であり、前記弾性部材の一端は後に向けて前記第一調整部材に接合され、その他端は前に向けて前記第二調整部材に接合され、前記第一調整部材及び前記第二調整部材は前記弾性部材の伸縮量を共同で調整するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項86】
前記ベースはユーザーの歯と唇の間に設けられている内側拡張部を備え、前記内側拡張部は大よそU字形を呈し、ユーザーの口腔構造に適合し、前記内側拡張部の上縁及び下縁のうちの少なくとも1つには凹部が凹設され、ユーザーの唇小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項87】
前記ベースは少なくとも1つの歯科用シースを備えていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項88】
前記ベースは上部歯科用シース及び下部歯科用シースを備え、前記チャンネルは前記上部歯科用シースと前記下部歯科用シースとの間に位置し、前記下部歯科用シース及び前記上部歯科用シースは大よそ上下に位置を揃え、或いは前記下部歯科用シースは前記上部歯科用シースに対し前に向けて突出し、前記下部歯科用シースによりユーザーの下顎を前に向けて引っ張ることを特徴とする請求項87に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項89】
前記装置は前記舌固定部の外側に位置している咬合部を更に備え、使用時にユーザーの上の歯と下の歯の間に位置するように設置され、ユーザーが前記咬合部を咬合するために用いられ、前記舌固定部の前端は前に向けてユーザーの歯を超過し、前記舌固定部の前に向けての変位量が増加することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項90】
前記舌固定部は前後方向に対し垂直になる他の方向に移動することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項91】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記接続パイプは分離可能なメカニズムを有し、前記分離可能なメカニズムは前記負圧源に対し前記流路に更に近接し、前記接続パイプが緊結すると前記接続パイプが前記分離可能なメカニズム箇所で連結を切り離すことを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項92】
固定機構を更に備え、前記固定機構は前記負圧源に設置され、前記負圧源とユーザーの身体または前記装置以外の他の静止物体とを相互に固定することを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項93】
前記流路の口径の断面積はユーザーの舌に近接する箇所が小さくなり、ユーザーの舌が吸引力により前記流路の口径内に進入するのを回避していることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項94】
前記負圧源は接続パイプを介して前記流路に連結され、前記装置は気圧センサーを更に備え、前記気圧センサーは前記接続パイプまたは前記流路に連通していると共にその中の気圧を検知し、前記気圧センサーと前記接続パイプまたは前記流路との間には通気性の防水部品が設置されていることを特徴とする請求項50に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと
、
吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と
、
前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と
、
前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に負圧を提供する負圧源と
、
調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動し、前記ストッパー部は前記吸引部材の外面に設けられていると共に前記調整部材により位置を限定され、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項2】
前記流路はユーザーの上唇と下唇との間に位置し、且つ前記流路は上下方向のサイズが左右方向のサイズより小さいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項3】
前記舌固定部には吸気口が設けられ、前記吸気口は前記舌固定部の内面に位置していると共にユーザーの舌に対向し、前記吸気口は前記流路に連通し、負圧は吸気口を通過してユーザーの舌の前端に作用し、ユーザーの舌の少なくとも一部は前記舌固定部の内面に貼着することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項4】
前記舌固定部は前記流路に連通している収容スペースを有し、使用時にユーザーの舌の前端から、ユーザーの舌の少なくとも一部を収容すること
、
前記舌固定部にはその後端から前に向けて凹部に形成されている切り欠き部が設けられ、ユーザーの舌小帯を載置するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項5】
前記弾性部材は前記ベース及び前記吸引部材に対し前後方向の弾性反発力を直接的または間接的に付勢することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項6】
前記ベースには外側拡張部が設けられ、前記外側拡張部はユーザーの口腔の外に位置し、且つそのサイズはユーザーの口のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項7】
前記外側拡張部は複数のミシン目を有し、前記ミシン目は前記外側拡張部の外面と内面を貫通し、前記外面はユーザーの顔から離れ、前記内面はユーザーの顔に対向することを特徴とする請求項
6に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項8】
前記外側拡張部はユーザーの唇以外の顔領域に当接するために用いられ、ユーザーの顔を被覆する本体及び前記本体に設けられているパッドを含み、前記パッドは使用時に前記本体とユーザーの顔との間に位置し、且つ前記パッドは一部がユーザーの上唇の上方に位置し、一部が下唇の下方に位置し、且つ前記本体に対し弾性伸縮することを特徴とする請求項
6に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項9】
前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、他端は前記吸引部材に固定され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量は不変に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項10】
前記調整部材は前記チャンネル内に収容されているロッド部を備え、前記ロッド部は前後に貫通することで前記弾性部材及び部分的な前記吸引部材を収容し、前記弾性部材の後端は前記ロッド部の後端に力を付勢し、前記調整部材は前記ロッド部の前端に固定されている操作キャップを更に含み、前記ストッパー部と前記操作キャップとが相互に係止することを特徴とする請求項
9に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項11】
前記吸引部材は前記流路及び前記負圧源に連通しているコネクタを備え、前記コネクタは結合部及び前記結合部の前端に連結されている滑動部を含み、前記結合部は前記流路に螺着され、前記滑動部は前記弾性部材の前端に相互に固定されていることを特徴とする請求項
9に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項12】
前記流路は接続パイプを介して前記負圧源に連通し、前記調整部材は前記チャンネルに連通している貫通穴を有し、前記接続パイプは前記貫通穴を貫通していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項13】
前記装置は前記舌固定部の外側に位置している咬合部を更に備え、使用時にユーザーの上の歯と下の歯の間に位置するように設置され、ユーザーが前記咬合部を咬合するために用いられ、前記舌固定部の前端は前に向けてユーザーの歯を超過し、前記舌固定部の前に向けての変位量が増加することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項14】
前記舌固定部は前後方向に対し垂直になる他の方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項15】
前記流路の口径の断面積はユーザーの舌に近接する箇所が小さくなり、ユーザーの舌が吸引力により前記流路の口径内に進入するのを回避していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項16】
ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと
、
タンプーラーであって、前記タンプーラーは前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入し、且つ前記チャンネル中で相対的に変位し、前記タンプーラーは舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に相互に固定され、前記タンプーラーは前記舌固定部の外に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有しているタンプーラーと
、
駆動機構であって、前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接するように駆動し、前記駆動機構が提供する駆動力は前記タンプーラーのユーザーの舌に作用する牽引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い駆動機構と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項17】
ユーザーの頭部に適用する睡眠呼吸障害を改善するための装置であって
、
ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと
、
吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する中空の流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌に貼着するようにカップ状を呈し、前記流路に連通している収容スペースが形成され、ユーザーの舌を囲むように収容し、前記吸引部材は口腔の外に位置しているストッパー部を更に有し、前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するために用いられている吸引部材と
、
使用時に負圧を利用して舌の前端に吸引し、ユーザーの舌の横断面輪郭に囲むように貼付されると共に密封を形成し、負圧がユーザーの舌にのみ作用し、前記舌固定部が更に配置され、使用時に前記舌固定部がユーザーの舌に追随して口腔内で自由移動し、舌が弛緩すると、前記ストッパー部により係止されるまで前記舌固定部がユーザーの舌を前に向けて移動するように駆動する前記舌固定部の配置と
、
前記舌固定部を前に向けて前記ベースに近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力より弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と
、
前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と
、
調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量が不変に保持される調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【請求項18】
ユーザーの頭部に固定され、チャンネルを有しているベースと
、
吸引部材であって、前記吸引部材は前記チャンネルを通過してユーザーの口腔に進入するように延伸されていると共に前記チャンネル中で相対的に変位する流路を有し、前記流路は舌固定部に連結され、前記舌固定部はユーザーの舌の前端に設置され、前記吸引部材は前記舌固定部の前に向けての変位量を制限するためのストッパー部を有している吸引部材と
、
前記舌固定部を前記ベースに向けて近接させる弾力を提供し、前記弾力は前記吸引部材とユーザーの舌との間の吸引力よりも弱く、ユーザーが舌を動かした際の引張力よりも弱い弾性部材と
、
前記流路に連通し、前記舌固定部が接触するユーザーの舌に対し負圧を提供する負圧源と
、
調整部材であって、ユーザーの口腔の外に位置し、前記調整部材は前記ベースに連結され、前記調整部材は前記ベースに対し前後に移動可能であり、前記弾性部材は前記調整部材に収容され、前記弾性部材の一端は前記調整部材に連結され、前記調整部材が前記ベースに対し前後に移動する過程において、前記弾性部材の伸縮量が不変に保持される調整部材と、
を備えていることを特徴とする睡眠呼吸障害を改善するための装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】