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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-11
(54)【発明の名称】殺微生物性誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 417/14 20060101AFI20230704BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20230704BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20230704BHJP
   A01N 43/78 20060101ALI20230704BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
C07D417/14
A61P31/04
A61K31/4439
A01N43/78 D
A01P3/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574568
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(85)【翻訳文提出日】2022-12-02
(86)【国際出願番号】 EP2021064263
(87)【国際公開番号】W WO2021244952
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】20178038.4
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520222106
【氏名又は名称】シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(74)【代理人】
【識別番号】100218578
【弁理士】
【氏名又は名称】河井 愛美
(72)【発明者】
【氏名】エドマンズ アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4C063
4C086
4H011
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063AA03
4C063AA05
4C063BB09
4C063BB10
4C063CC62
4C063CC72
4C063CC73
4C063DD12
4C063EE01
4C063EE03
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC82
4C086GA02
4C086GA08
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZB35
4H011AA01
4H011BB10
4H011DA12
4H011DC05
4H011DE15
(57)【要約】
有害生物防除剤、特に殺菌・殺カビ剤として有用である、式(I)
【化1】
(式中、置換基は、請求項1に定義されているとおりである)
の化合物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
(式中、
Aは、C-H又はNであり;
1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はハロゲンであり;
3は、C1~C8アルキルであり;
4、R5、R6は、それぞれ独立して、水素又はC1~C4アルキルであり;
7は、水素、C1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニル又はC1~C6アルコキシであり;
8は、水素、C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、前記ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)
の化合物又はその塩若しくはN-オキシド。
【請求項2】
1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1は、C3~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル又はテトラヒドロピラン-4-イルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
1は、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
1は、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル又はテトラヒドロピラン-4-イルである、請求項1~3又は5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
2は、水素又はフルオロである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
3は、メチルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
4は、水素である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
5及びR6は、両方ともメチルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Aは、Nである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
殺菌・殺カビ的に有効な量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む農薬組成物。
【請求項13】
少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤若しくはキャリアをさらに含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又は請求項12若しくは13に記載の組成物は、前記植物、その一部又はその生息地に適用される、方法。
【請求項15】
殺菌・殺カビ剤としての、請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、殺微生物活性、特に殺菌・殺カビ活性を有する有効成分としての殺微生物性チアゾール誘導体に関する。本発明は、これらのチアゾール誘導体の調製、少なくとも1種のチアゾール誘導体を含む農薬組成物及び植物病原性微生物、好ましくは真菌による植物、収穫された食用作物、種子又は非生体物質の外寄生を防除又は予防するための、農業又は園芸におけるチアゾール誘導体又はその組成物の使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2010/012793号及び国際公開第2017/207362号は、殺有害生物剤としてのチアゾール誘導体を記載している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明によれば、式(I):
【化1】
(式中、
Aは、C-H又はNであり;
1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はハロゲンであり;
3は、C1~C8アルキルであり;
4、R5、R6は、それぞれ独立して、水素又はC1~C4アルキルであり;
7は、水素、C1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニル又はC1~C6アルコキシであり;
8は、水素、C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)
の化合物又はその塩若しくはN-オキシドが提供される。
【0004】
本発明の第2の態様によれば、殺菌・殺カビ的に有効な量の、本発明に係る式(I)の化合物を含む農薬組成物が提供される。このような農業用組成物は、少なくとも1種の追加の有効成分及び/又は農芸化学的に許容可能な希釈剤若しくはキャリアをさらに含み得る。
【0005】
本発明の第3の態様によれば、植物病原性微生物による有用な植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の、式(I)の化合物又は有効成分としてこの化合物を含む組成物は、植物、その一部又はその生息地に適用される、方法が提供される。
【0006】
本発明の第4の態様によれば、殺菌・殺カビ剤としての、式(I)の化合物の使用が提供される。本発明のこの特定の態様によれば、使用は、手術又は治療によるヒト又は動物の身体の処置のための方法を含んでも又は含まなくてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)を指す。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「C1~C8アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、不飽和を含まず、1~8つの炭素原子を有し、且つ単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指す。「C1~C6アルキル」、「C1~C4アルキル」及び「C1~C3アルキル」は、相応に解釈されるべきである。C1~C8アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル及びこれらの異性体、例えばイソ-プロピルが挙げられる。「C1~C6アルキレン」基は、C1~C6アルキルの対応する定義を指すが、ただし、2つの単結合によって分子の残部に結合している基を除く。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシ」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基である、式-ORaの基を指す。「C1~C4アルコキシ」及び「C1~C3アルコキシ」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、1-メトキシエトキシ(イソ-プロポキシ)及びプロポキシが挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシC1~C6アルキル」という用語は、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RbORa-の基を指す。「C1~C6アルコキシC1~C6アルキル」、「C1~C4アルコキシC1~C4アルキル」、「C1~C4アルコキシC1~C3アルキル」、「C1~C4アルコキシC1~C2アルキル」及び「C3~C4アルコキシC1~C2アルキル」は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルコキシC1~C6アルキルの例としては、これらに限定されないが、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチルが挙げられる。
【0011】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシカルボニル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基である、式RaOC(O)-の基を指す。「C1~C4アルコキシカルボニル」及び「C1~C3アルコキシカルボニル」は、相応に解釈されるべきである。
【0012】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C4アルキレン基である、式RaOC(O)Rb-の基を指す。
【0013】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaORbC(O)-の基を指す。
【0014】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaSRb-の基を指す。
【0015】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaS(O)Rb-の基を指す。
【0016】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキルカルボニル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaSRbC(O)-の基を指す。
【0017】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキルカルボニル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaS(O)RbC(O)-の基を指す。
【0018】
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキルカルボニル」という用語は、Raが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキル基であり、Rbが、一般に上記に定義されているC1~C6アルキレン基である、式RaS(O)2bC(O)-の基を指す。
【0019】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロシクリル」という用語は、1、2又は3つのヘテロ原子を含む安定な4員、5員又は6員非芳香族単環式環を指し、ヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される。ヘテロシクリル基は、炭素原子又はヘテロ原子を介して分子の残部に結合し得る。ヘテロシクリルの例としては、これらに限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ジオキソラニル、ジチオラニル及びチアゾリジニルが挙げられる。
【0020】
本明細書において用いられる場合、「ヘテロシクリルカルボニル」という用語は、Raが、上記に定義されているヘテロシクリル部分である、式RaC(O)-の基を指す。
【0021】
式(I)の化合物中に1つ以上の不斉炭素原子の存在が可能であるとは、その化合物が光学異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態をとり得ることを意味する。また、単結合に係る回転の制限によってアストロプ異性体が生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図される。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、すべての可能性のある互変異性体を含むことが意図される。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。
【0022】
各事例において、本発明に係る式(I)の化合物は、遊離形態、N-オキシドとしての酸化型又は例えば農学的に使用可能な塩形態といった塩形態である。
【0023】
N-オキシドは、第三級アミンの酸化型又は窒素含有芳香族複素環式化合物の酸化型である。これらは、例えば、書籍“Heterocyclic N-oxides”,A.Albini and S.Pietra,CRC Press,Boca Raton(1991)に記載されている。
【0024】
以下のリストは、式(I)の化合物に関する置換基A、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8についての、好ましい定義を含む定義を提供する。これらの置換基のいずれか1つについて、以下に示される定義のいずれかが、以下又は本明細書の他の箇所に示されるいずれかの他の置換基のいずれかの定義と組み合わされ得る。
【0025】
Aは、C-H又はNである。一組の実施形態において、Aは、C-Hである。別の組の実施形態において、Aは、Nである。
【0026】
1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0027】
好ましくは、R1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0028】
より好ましくは、R1は、C1~C3アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0029】
より好ましくは、R1は、C3~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0030】
さらにより好ましくは、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0031】
さらなる好ましい実施形態において、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル又はテトラヒドロピラン-4-イルである。
【0032】
一実施形態において、R1は、C1~C6アルコキシC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0033】
好ましくは、R1は、C1~C4アルコキシC1~C4アルキル、C1~C4アルキルスルファニルC1~C4アルキル、C1~C4アルキルスルフィニルC1~C4アルキル、C1~C4アルキルスルホニルC1~C4アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1は又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0034】
より好ましくは、R1は、C1~C4アルコキシC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0035】
さらにより好ましくは、R1は、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0036】
さらにより好ましくは、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、1-メチルスルファニルエチル、1-メチルスルフィニルエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。
【0037】
最も好ましくは、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。
【0038】
一組の実施形態において、R1は、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0039】
別の組の実施形態において、R1は、C1~C4アルキルスルファニルC1~C4アルキル、C1~C4アルキルスルフィニルC1~C4アルキル、C1~C4アルキルスルホニルC1~C4アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1は又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0040】
さらなる組の実施形態において、R1は、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0041】
さらなる組の実施形態において、R1は、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0042】
さらに他の組の実施形態において、R1は、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0043】
好ましい組の実施形態において、R1は、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル又はテトラヒドロピラン-4-イルである。
【0044】
より好ましい組の実施形態において、R1は、1-メチルスルファニルエチル、1-メチルスルフィニルエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。
【0045】
最も好ましい組の実施形態において、R1は、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。
【0046】
さらなる組の好ましい実施形態において、R1は、C3~C4アルコキシC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0047】
好ましくは、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、1-メチルスルファニルエチル、1-メチルスルフィニルエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。より好ましくは、R1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-イソプロポキシエチル、1-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル又はテトラヒドロフラン-3-イルである。
【0048】
2は、水素又はハロゲンである。好ましくは、R2は、水素、クロロ、ブロモ又はフルオロである。より好ましくは、R2は、水素又はフルオロである。一組の実施形態において、R2は、水素である。さらなる組の実施形態において、R2は、フルオロである。
【0049】
3は、C1~C8アルキルである。好ましくは、R3は、C1~C6アルキルである。より好ましくは、R3は、C1~C3アルキルである。さらにより好ましくは、R3は、メチル、エチル又はイソプロピルである。最も好ましくは、R3は、メチルである。
【0050】
4、R5、R6は、それぞれ独立して、水素又はC1~C4アルキルである。好ましくは、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、水素又はC1~C3アルキルである。より好ましくは、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、水素又はメチルである。
【0051】
一組の実施形態において、R4は、水素であり、R5及びR6は、両方ともメチルである。
【0052】
7は、水素、C1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニルC1~C4アルキル、C1~C6アルコキシカルボニル又はC1~C6アルコキシである。好ましくは、R7は、水素、C1~C3アルキル、C1~C4アルコキシカルボニルC1~C3アルキル、C1~C4アルコキシカルボニル又はC1~C4アルコキシである。より好ましくは、R7は、水素、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシカルボニルC1~C2アルキル、C1~C3アルコキシカルボニル又はC1~C3アルコキシである。さらにより好ましくは、R7は、水素、メチル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル又はメトキシである。より好ましくは、R7は、水素又はメチルであり、最も好ましくは、R7は、水素である。
【0053】
8は、水素、C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0054】
好ましくは、R8は、水素、C1~C4アルコキシC1~C4アルキルカルボニル、C1~C4アルキルスルファニルC1~C4アルキルカルボニル、C1~C4アルキルスルフィニルC1~C4アルキルカルボニル、C1~C4アルキルスルホニルC1~C4アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1は又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である。
【0055】
より好ましくは、R8は、水素、C1~C3アルコキシC1~C3アルキルカルボニル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキルカルボニル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキルカルボニル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0056】
さらにより好ましくは、R8は、水素又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0057】
さらにより好ましくは、R8は、水素又はテトラヒドロフラン-3-カルボニルである。最も好ましくは、R8は、水素である。
【0058】
本発明に係る式(I)の化合物において、好ましくは、
Aは、C-H又はNであり;
1は、C3~C4アルコキシC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、メチルであり;
4、R5及びR6は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり;
7は、水素であり;及び
8は、水素又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環である。
【0059】
より好ましくは、Aは、Nであり;
1は、C3~C4アルコキシC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、メチルであり;
4、R5及びR6は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり;
7は、水素であり;及び
8は、水素又はテトラヒドロフラニルである。
【0060】
さらにより好ましくは、Aは、Nであり;
1は、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、単一の酸素原子を含む4員又は5員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、メチルであり;
4は、水素であり;
5及びR6は、両方ともメチルであり;
7は、水素であり;及び
8は、水素である。
【0061】
さらなる組の好ましい実施形態において、本発明に係る式(I)の化合物において、好ましくは、Aは、Nであり;
1は、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、メチルであり;
4は、水素であり;
5及びR6は、両方ともメチルであり;
7は、水素であり;及び
8は、水素である。
【0062】
より好ましくは、Aは、Nであり;
1は、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-イソプロポキシエチル、1-tert-ブトキシエチル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルフィニルC1~C3アルキル、C1~C3アルキルスルホニルC1~C3アルキル又はヘテロシクリルであり、ヘテロシクリル部分は、窒素及び酸素から個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環であり;
2は、水素又はフルオロであり;
3は、メチルであり;
4は、水素であり;
5及びR6は、両方ともメチルであり;
7は、水素であり;及び
8は、水素である。
【0063】
好ましくは、式(I)の化合物は、
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-N-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)チアゾール-4-カルボキサミド(P-1);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-2-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-2);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-3);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(オキセタン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-4);
2-[2-tert-ブトキシプロパノイル-(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-5);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(2-イソプロポキシプロパノイル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-6);
2-[(2-tert-ブトキシアセチル)-(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-7);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(2-イソプロポキシアセチル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-8);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(2-メトキシプロパノイル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-9);
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(2-メチルスルホニルプロパノイル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-10);及び
2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロピラン-4-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(P-11)
から選択される。
【0064】
本発明の化合物は、以下のスキームに示されているとおりに形成することが可能であり、ここでは、特に記載しない限り、各可変要素の定義は、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである。
【0065】
本発明に係る式(Ia)の化合物(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)について定義されているとおりであり、R8は、水素である)は、加熱又は塩基による補助を伴う、式(III)の化合物(ここで、R1は、式(I)について定義されているとおりであり、及びXaは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロである)による式(II)の化合物(ここで、A、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)について定義されているとおりである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム1(下記)に示されている。
スキーム1
【化2】
【0066】
当業者は、式(Ia)の化合物を調製するために使用される条件が反応の化学量論に依存するであろうことを認識するであろう。例えば、1~1.5当量の式(III)の化合物を1当量の式(II)の化合物と反応させると、主に式(Ia)の化合物を生成するが、2~2.1当量の式(III)の化合物を1当量の式(II)の化合物と反応させると、式(Ib)の化合物(ここで、R8aは、C1~C6アルコキシC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルファニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルフィニルC1~C6アルキルカルボニル、C1~C6アルキルスルホニルC1~C6アルキルカルボニル又はヘテロシクリルカルボニルであり、ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む4員、5員又は6員非芳香族単環式環である)を生成するであろう。これは、スキーム2(下記)に示されている。
スキーム2
【化3】
【0067】
式(II)の化合物(ここで、A、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)に定義されているとおりである)は、加熱若しくは塩基による補助を伴うか又は遷移金属触媒ブッフバルト・ハートウィグ(Buchwald-Hartwig)アミノ化の条件下における、式(V)の化合物(ここで、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)に定義されているとおりであり、及びXbは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロである)による式(IV)の化合物(ここで、A及びR2は、式(I)に定義されているとおりである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム3(下記)に示されている。式(II)のこのような化合物は、国際公開第2019/105933号に記載されている。
スキーム3
【化4】
【0068】
式(V)の化合物(ここで、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)に定義されているとおりであり、及びXbは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロである)は、中間体酸塩化物を介して又はペプチドカップリング剤を伴って直接、式(VI)の化合物(ここで、R2は、式(I)に定義されているとおりであり、及びXbは、ハロゲン、好ましくはブロモである)及び式(VII)の化合物(ここで、R4、R5、R6及びR7は、式(I)に定義されているとおりである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム4(下記)に示されている。
スキーム4
【化5】
【0069】
式(VI)の化合物(ここで、R3は、式(I)について定義されているとおりであり、及びXbは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロである)は、式(VIII)の化合物(ここで、R3は、式(I)について定義されているとおりであり、Xbは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロであり、及びR9は、C1~C6アルキルである)及び塩基の変換により得ることが可能である。これは、スキーム5(下記)に示されている。
スキーム5
【化6】
【0070】
代わりに、式(II)の化合物(ここで、R2及びAは、式(I)について定義されているとおりである)は、中間体酸塩化物を介して又はペプチドカップリング剤を伴って直接、式(VII)の化合物(ここで、R4、R5、R6及びR7は、式(I)について定義されているとおりである)による式(IX)の化合物(ここで、R2、R3及びAは、式(I)について定義されているとおりである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム6(下記)に示されている。
スキーム6
【化7】
【0071】
式(IX)の化合物(ここで、R2、A及びR3は、式(I)について定義されているとおりである)は、塩基を伴って、式(X)の化合物(ここで、R2、R3及びAは、式(I)について定義されているとおりであり、及びR10は、C1~C6アルキルである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム7(下記)に示されている。
スキーム7
【化8】
【0072】
式(X)の化合物(ここで、R2、A及びR3は、式(I)に定義されているとおりであり、及びR10は、C1~C6アルキルである)は、加熱若しくは塩基による補助を伴うか又は遷移金属触媒ブッフバルト・ハートウィグアミノ化の条件下における、式(VII)の化合物(ここで、R3は、式(I)に定義されているとおりであり、Xbは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はクロロであり、及びR10は、C1~C6アルキルである)による式(IV)の化合物(ここで、A及びR2は、式(I)に定義されているとおりである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム8(下記)に示されている。
スキーム8
【化9】
【0073】
代わりに、式(X)の化合物(ここで、R2、A及びR3は、式(I)について定義されているとおりであり、及びR10は、C1~C6アルキルである)は、遷移金属触媒ブッフバルト・ハートウィグアミノ化の条件下において、式(XII)の化合物(ここで、R3は、式(I)について定義されているとおりであり、及びR10は、C1~C6アルキルである)を伴う、式(XI)の化合物(ここで、R2及びAは、式(I)に定義されているとおりであり、及びXcは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はヨードである)の変換により得ることが可能である。これは、スキーム9(下記)に示されている。
スキーム9
【化10】
【0074】
代わりに、式(II)の化合物(ここで、A、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)について定義されているとおりである)は、加熱若しくは塩基による補助を伴うか又は遷移金属触媒ブッフバルト・ハートウィグアミノ化の条件下における、式(XIII)の化合物(ここで、R3、R4、R5、R6及びR7は、式(I)について定義されているとおりである)による式(XI)の化合物(ここで、A及びR2は、式(I)について定義されているとおりであり、及びXcは、ハロゲン、好ましくはブロモ又はヨードである)の変換により得ることが可能である。これは、これは、スキーム10(下記)に示されている。
スキーム10
【化11】
【0075】
意外なことに、ここで、式(I)の新規化合物は、実用的な目的のために、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護する非常に有利なレベルの生物学的活性を有することが見出された。
【0076】
式(I)の化合物は、農業部門及び関連する使用分野において、例えば植物有害生物又は非生体材料の防除、ヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物の防除に係る有効成分として用いられ得る。新規化合物は、低施用量での優れた活性、植物による優れた耐容性及び環境に対して安全であることにより際立って優れたものである。これらは、きわめて有用な治療的特性、予防的特性及び浸透移行特性を有すると共に、多くの栽培植物の保護に用いられ得る。式(I)の化合物は、有用な植物の異なる作物の植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に生じる有害生物を阻害又は駆除するために、他方では、同時に、後に成長する植物のこれらの部位も例えば植物病原性微生物から保護するために用いられ得る。
【0077】
本発明は、微生物による被害を受けやすい植物又は植物繁殖体及び/又は収穫された食用作物の外寄生を、植物又は植物繁殖体及び/又は収穫された食用作物を処理することにより防除又は予防する方法にさらに関し、有効量の式(I)の化合物が植物、その一部又はその生息地に適用される。
【0078】
式(I)の化合物を殺菌・殺カビ剤として用いることも可能である。「殺菌・殺カビ剤」という用語は、本明細書において用いられる場合、真菌の増殖を防除、変性又は防止する化合物を意味する。「殺菌・殺カビ的に有効な量」という用語は、真菌の増殖に効果をもたらすことが可能である、このような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。防除又は変性効果は、死滅、遅滞等などの自然の発育からの逸脱のすべてを含み、予防は、真菌による感染を予防するための植物におけるバリア又は他の防御形成を含む。
【0079】
土壌中で発生する真菌性感染症及び植物病原性真菌に対する保護のために、例えば果実、塊茎若しくは穀粒などの種子又は植物挿穂(例えばイネ)といった植物繁殖体を処理する粉衣剤として式(I)の化合物を用いることも可能である。この繁殖体は、植え付け前に式(I)の化合物を含む組成物で処理することが可能である。例えば、種子は、播種される前に粉衣され得る。
【0080】
本発明の有効成分は、種子を液体配合物中に含浸させるか、又は種子を固体配合物でコーティングすることにより、穀粒に適用(コーティング)することもできる。組成物は、繁殖体が植え付けられる際にも植え付け箇所に適用され得、例えば播種中に蒔き溝に適用され得る。本発明は、このような植物繁殖体の処理方法及びこのようにして処理された植物繁殖体にも関する。
【0081】
さらに、本発明に係る化合物は、例えば、木材及び木材系工業用製品を含む工業用材料の保護、食品保管、衛生管理といった関連する分野における真菌の防除に用いられ得る。
【0082】
加えて、本発明は、例えば、材木、壁板及び塗料といった非生体材料を真菌による作用から保護するために用いられ得る。
【0083】
式(I)の化合物は、例えば、病害に係る真菌及び真菌性媒介物並びに植物病原性バクテリア及びウイルスに対して有効であり得る。これらの病害に係る真菌及び真菌性媒介物並びに植物病原性バクテリア及びウイルスは、例えば、以下のとおりである。
防除され得る、これらの病害に係る真菌及び真菌媒介物並びに植物病原性バクテリア及びウイルスは、例えば、以下のとおりである。
アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリアグラミニス(Blumeria graminis)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)のカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウムペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、
コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、
クリプトコッカスネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、
エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、
ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデスポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウムムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラシングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディアビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウムジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムリンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウムテオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシスビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノホラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、
スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカマクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカフスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、
トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)。
【0084】
本発明の範囲内において、保護されるべき標的作物及び/又は有用な植物は、典型的には、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)ライコムギ及びコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサ、ジュート及びサイザルといった繊維植物;例えば糖質及び飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャ及びタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバ及びノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木及び高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴ及びゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウ及びトマトといった野菜;並びに例えばブドウといったつる植物などの多年生及び1年生作物を含む。
【0085】
「有用な植物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法により、ブロモキシニルのような除草剤又はある分類の除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤又はPPO(プロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性がもたらされた有用な植物も含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)により、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート及びグルホシネート耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0086】
「有用な植物」という用語は、特にバチルス属(Bacillus)のものといった例えばトキシン産生バクテリア由来の公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成可能であるよう、組換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物も含むと理解されるべきである。
【0087】
このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(Cry(IA)(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard根食い線虫(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry(IA)(b)及びCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成しているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry(IA)(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry(IA)(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry(IA)(c)及びCryI(IA)(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryII(IA)トキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT利点(GA21グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB利点(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーン根食い線虫形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0088】
「作物」という用語は、特にバチルス属(Bacillus)のものといった例えばトキシン産生バクテリア由来の公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成可能であるよう、組換えDNA技術を用いて形質転換された作物植物も含むと理解されるべきである。
【0089】
形質転換植物によって発現され得るトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)又はバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;又は例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシンなどのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質又は例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);又はフォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)若しくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシン及び他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;ストレプトミセス(Streptomycete)トキシンなどの真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチン又はマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジンなどのリボソーム-不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウム又はカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼが挙げられる。
【0090】
本発明に関連して、例えば、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシン又は例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)は、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシン及び修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号を参照されたい)。例えば、切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えばCry3A055の場合、カテプシン-G-認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号を参照されたい)。
【0091】
このようなトキシン又はこのようなトキシンを合成可能な形質転換植物の例は、例えば、欧州特許出願公開第0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第451 878号明細書及び国際公開第03/052073号に開示されている。
【0092】
このような形質転換植物の調製プロセスは、一般に当業者に公知であり、例えば上記の刊行物において記載されている。CryI-タイプデオキシリボ核酸及びその調製は、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第0 401 979号明細書及び国際公開第90/13651号から公知である。
【0093】
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は、昆虫の分類群のいずれかのものであり得るが、特に甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)及び蝶(鱗翅目)に通常見出される。
【0094】
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物が公知であり、そのいくつかは、市販されている。このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1Ac及びCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3A及びCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0095】
このような形質転換作物のさらなる例は、以下のとおりである。
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシは、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性も達成している。
【0096】
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシは、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性も達成している。
【0097】
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3Aトキシンのトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。このトキシンは、カテプシン-G-タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号に記載されている。
【0098】
4.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1トキシンを発現し、特定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
【0099】
5.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
【0100】
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B-1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。特定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現及び除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
【0101】
7.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603及びMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、またバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Abトキシンをトランスジェニック発現し、これによりアワノメイガを含む特定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
【0102】
さらに、これまで、式(I)の化合物(表2(下記)に記載される化合物のいずれか1つを含む)と、アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリアグラミニス(Blumeria graminis)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)を含むカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウムペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、クリプトコッカスネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデスポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウムムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラシングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディアビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウムジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムリンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウムテオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシスビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノホラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカマクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカフスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス属の一種(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)、特に、コムギ葉枯病菌(Zymoseptoria tritici)、コムギ赤サビ病菌(Puccinia recondita)、コムギ黄サビ病菌(Puccinia striiformis)、オオムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ブドウうどんこ病菌(Uncinula necator)、キュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca fuliginea)、トマトうどんこ病菌(Leveillula taurica)、ダイズサビ病菌(Phakopsora pachyrhizi)、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、トマト輪紋病菌(Alternaria solani)、アルテルナリアアルテルナータ(Alternaria alternata)、ミコスファエレラフィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)、ウリ類炭疽病菌(Colletotrichum lagenarium)、ウリ類つる枯病菌(Didymella bryoniae)、エンドウ褐斑病菌(Ascochyta pisii)、バーティシリウムダリエ(Verticillium dahliae)、オオムギ網斑病菌(Pyrenophora teres)、テンサイ褐斑病菌(Cercospora
beticola)、ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、エンダイブ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)、モニリニアラクサ(Monilinia laxa)、コムギ赤かび病菌(Monographaella nivalis)及びリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)などの植物病原性菌・カビを防除するために使用される任意の殺菌・殺カビ溶液との間に交差抵抗性は観察されていない。
【0103】
実際に、上記に概説される種のいずれかにおける殺菌・殺カビ剤耐性菌株は、以下の殺菌・殺カビ作用機序クラスの少なくとも1つからの1つ以上の殺菌・殺カビ剤に耐性がある菌株と共に、科学文献において報告されている:キノン外部阻害剤(QoI)、キノン内部阻害剤(QiI)、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)及びステロール脱メチル化阻害剤(DMI)。このような殺菌・殺カビ剤耐性菌株は、以下を含み得る:
・Qo阻害剤に対する耐性を与えるミトコンドリアシトクロムb遺伝子における突然変異、ここで、突然変異は、G143A、F129L又はG137Rである。例えば、Gisi et al.,Pest Manag Sci 56,833-841,(2000)、Lucas,Pestic Outlook 14(6),268-70(2003)、Fraaije et al.,Phytopathol 95(8),933-41(2005)、Sierotzki et al.,Pest Manag Sci 63(3),225-233(2007)、Semar et al.,Journal of Plant Diseases and Protection(3),117-119(2007);及びPasche et al.,Crop Protection 27(3-5),427-435(2008)を参照されたい。
・Qi阻害剤に対する耐性を与えるミトコンドリアシトクロムb遺伝子における突然変異、ここで、突然変異は、G37A/C/D/S/Vである。例えば、Meunier et al.,Pest Manag Sci 2019;75:2107-2114を参照されたい。
・SDHI阻害剤に対する耐性を与えるSdhB、C、Dサブユニットをコードする遺伝子における突然変異、ここで、突然変異は、以下の主な病原体におけるものである:
○灰色かび病菌(Botrytis cinerea):B-P225H/L/T/Y/F、B-N230I、B-H272L/Y/R、C-P80H/L、C-N87S;
○トマト輪紋病菌(Alternaria solani):B-H278R/Y、C-H134R/Q、D-D123E、D-H133R及びC-H134R;
○コムギ葉枯病菌(Zymoseptoria tritici):sdhB:N225T、N225I、R265P、T268I、T268A。sdhCにおいて:T79N、T79I、W80S、W80A、A84F、N86S、N86A、P127A、R151M/S/T/G、R151S、R151T、H152R/Y、V166M、T168R。sdhDにおいて:I50F、M114V、D129G、T20P+K186R;
○オオムギ網斑病菌(Pyrenophora teres):sdhBにおいて:S66P、N235I、H277Y。sdhCにおいて:K49E、R64K、N75S、G79R、H134R、S135R。sdhDにおいて:D124E、H134R、G138V、D145G;
○ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni):sdhBにおいて:N224T、T267I。sdhCにおいて:N87S、G91R、H146R/L、G171D、H153R;
○ダイズサビ病菌(Phakopsora pachyrhizi):C-I86F;
○エンダイブ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum):sdhBにおいて:H273Y。sdhCにおいて:G91R、H146R。sdhDにおいて:T108K、H132R、G150R。
【0104】
主な情報源は、www.frac.info,Sierotzki and Scalliet Phytopathology(2013)103(9):880-887及びSimoes et al.,J Plant Dis Prot(2018)125:21-2である。
・DMI阻害剤に対する耐性を与えるCYP51遺伝子における突然変異又は突然変異の組み合わせ、ここで、突然変異は、L50S、D134G、V136A/C、Y137F、S188N、A379G、I381V、欠失459-460、Y461H/S、N513K、S524Tである。主な情報源は、www.frac.info,Cools et al.,Plant Pathol(2013)62:36-42及びSchmitz HK et al.,Pest Manag Sci(2014)70:378-388である。
【0105】
したがって、好ましい実施形態において、式(I)の化合物(表2(下記)に記載される化合物のいずれか1つを含む)又は式(I)の化合物を含む本発明に係る殺菌・殺カビ性組成物は、以下の殺菌・殺カビMoAクラスのいずれかからの1つ以上の殺菌・殺カビ剤に対して耐性がある菌・カビ菌株を防除するために使用される:キノン外部阻害剤(QoI)、キノン内部阻害剤(QiI)、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)及びステロール脱メチル化阻害剤(DMI)。
【0106】
本明細書において用いられる場合、「生息地」という用語は、植物が成長している圃場、又は栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は種子が土壌に蒔かれることになる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生並びに確立した植生を含む。
【0107】
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
【0108】
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられ得る種子などの植物の生殖部及び挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば、種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることになる発芽した植物及び若芽も挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護され得る。好ましくは、「植物繁殖体」は、種子を表すと理解される。
【0109】
慣用名を用いて本明細書において言及される有害生物防除剤は、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
【0110】
式(I)の化合物は、そのままの形態において又は好ましくは配合技術分野で簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のために、これらは、公知の様式において、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物及び例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法は、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物は、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤及び肥料、微量元素の供給源又は特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤も含有し得る。
【0111】
例えば、農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であり得、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば、国際公開第97/33890号に記載されている。
【0112】
式(I)の化合物は、通常、組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物にさらなる化合物と同時に又は順次に適用され得る。これらのさらなる化合物は、例えば、肥料若しくは微量元素供与物又は植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であり得る。これらは、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤及び殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤でもあり得るか、又はこれらの調製物の数種の混合物であって、必要に応じて配合物の分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物でもあり得る。
【0113】
式(I)の化合物は、式(I)の少なくとも1種の化合物を有効成分として含む、植物病原性微生物に対する防除若しくは保護のための(殺菌・殺カビ)組成物の形態で用いられ得るか、又は遊離形態若しくは農芸化学的に使用可能な塩形態の上記に定義されている少なくとも1種の好ましい個別の化合物と、上記の補助剤の少なくとも1種との形態で用いられ得る。
【0114】
本発明は、式(I)の少なくとも1種の化合物と、農学的に許容可能なキャリアと、任意に補助剤を含む組成物、好ましくは殺菌・殺カビ組成物とを提供する。農学的に許容可能なキャリアは、例えば、農業用途に好適なキャリアである。農業用キャリアは、当技術分野において周知である。好ましくは、前記組成物は、式(I)の化合物に追加して、少なくとも1種以上の有害生物防除的に活性な化合物、例えば追加の殺菌・殺カビ性有効成分を含み得る。
【0115】
式(I)の化合物は、組成物における唯一の有効成分であり得、また適切な場合には有害生物防除剤、殺菌・殺カビ剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合され得る。追加の有効成分は、いくつかの場合、予期しない相乗的活性をもたらし得る。
【0116】
好適な追加の有効成分の例としては、以下のアシルアミノ酸殺菌・殺カビ剤、脂肪族窒素殺菌・殺カビ剤、アミド殺菌・殺カビ剤、アニリド殺菌・殺カビ剤、抗生物質殺菌・殺カビ剤、芳香族殺菌・殺カビ剤、ヒ素殺菌・殺カビ剤、アリールフェニルケトン殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアニリド殺菌・殺カビ剤、ベンズイミダゾール殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアゾール殺菌・殺カビ剤、植物学的殺菌・殺カビ剤、架橋ジフェニル殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、カルバニレート殺菌・殺カビ剤、コナゾール殺菌・殺カビ剤、銅殺菌・殺カビ剤、ジカルボキシイミド殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェノール殺菌・殺カビ剤、ジチオカルバメート殺菌・殺カビ剤、ジチオラン殺菌・殺カビ剤、フラミド殺菌・殺カビ剤、フラニリド殺菌・殺カビ剤、ヒドラジド殺菌・殺カビ剤、イミダゾール殺菌・殺カビ剤、水銀殺菌・殺カビ剤、モルホリン殺菌・殺カビ剤、有機リン殺菌・殺カビ剤、有機スズ殺菌・殺カビ剤、オキサチイン殺菌・殺カビ剤、オキサゾール殺菌・殺カビ剤、フェニルスルファミド殺菌・殺カビ剤、ポリスルフィド殺菌・殺カビ剤、ピラゾール殺菌・殺カビ剤、ピリジン殺菌・殺カビ剤、ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ピロール殺菌・殺カビ剤、第4級アンモニウム殺菌・殺カビ剤、キノリン殺菌・殺カビ剤、キノン殺菌・殺カビ剤、キノキサリン殺菌・殺カビ剤、ストロビルリン殺菌・殺カビ剤、スルホンアニリド殺菌・殺カビ剤、チアジアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、チオカルバメート殺菌・殺カビ剤、チオフェン殺菌・殺カビ剤、トリアジン殺菌・殺カビ剤、トリアゾール殺菌・殺カビ剤、トリアゾロピリミジン殺菌・殺カビ剤、尿素殺菌・殺カビ剤、バリンアミド殺菌・殺カビ剤及び亜鉛殺菌・殺カビ剤が挙げられる。
【0117】
好適な追加の有効成分の例は、以下も含む:石油、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート、2-フルオロ-N-メチル-N-1-ナフチルアセドアミド、4-クロロフェニルフェニルスルホン、アセトプロール、アルドキシカルブ、アミジチオン、アミドチオエート、アミトン、シュウ酸水素アミトン、アミトラズ、アラマイト、三酸化ヒ素、アゾベンゼン、アゾトエート、ベノミル、ベノキサホス、安息香酸ベンジル、ビキサフェン、ブロフェンバレレート、ブロモシクレン、ブロモホス、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブチルピリダベン、多硫化カルシウム、カンフェクロル、カーバノレート、カルボフェノチオン、シミアゾール、キノメチオナト、クロルベンシド、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロルフェネトール、クロルフェンソン、クロルフェンスルフィド、クロロベンジレート、クロロメブホルム、クロロメチウロン、クロロプロピレート、クロルチオホス、シネリンI、シネリンII、シネリン、クロサンテル、クマホス、クロタミトン、クロトキシホス、クフラネブ、シアントエート、DCPM、DDT、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン-メチル、デメトン-O、デメトン-O-メチル、デメトン-S、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジクロフルアニド、ジクロルボス、ジクリホス、ジエノクロル、ジメホックス、ジネクス、ジネクス-ジクレキシン、ジノカップ-4、ジノカップ-6、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジオキサチオン、ジフェニルスルホン、ジスルフィラム、DNOC、ドフェナピン、ドラメクチン、エンドチオン、エプリノメクチン、エトエート-メチル、エトリムホス、フェナザフロル、酸化フェンブタスズ、フェノチオカルブ、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンピラザミン、フェンソン、フェントリファニル、フルベンジミン、フルシクロクスロン、フルエネチル、フルオルベンシド、FMC 1137、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルムパラネート、γ-HCH、グリオジン、ハルフェンプロックス、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート、イソカルボホス、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ヨードフェンホス、リンダン、マロノベン、メカルバム、メホスホラン、メスルフェン、メタクリホス、臭化メチル、メトルカルブ、メキサカルベート、ミルベマイシンオキシム、ミパホックス、モノクロトホス、モルホチオン、モキシデクチン、ナレド、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン、ニフルリジド、ニコマイシン、ニトリラカルブ、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、オメトエート、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、pp’-DDT、パラチオン、ペルメトリン、フェンカプトン、ホサロン、ホスホラン、ホスファミドン、ポリクロロテルペン、ポリナクチン、プロクロノール、プロマシル、プロポクサー、プロチダチオン、プロトエート、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン、ピリダフェンチオン、ピリミテート、キナルホス、キンチオキス、R-1492、ホスグリシン、ロテノン、シュラーダン、セブホス、セラメクチン、ソファミド、SSI-121、スルフィラム、スルフルアミド、スルホテップ、硫黄、ジフロビダジン、τ-フルバリネート、TEPP、テルバム、テトラジホン、テトラスル、チアフェノックス、チオカルボキシム、チオファノックス、チオメトン、チオキノックス、ツリンギエンシン、トリアミホス、トリアラテン、トリアゾホス、トリアズロン、トリフェノホス、トリナクチン、バミドチオン、バニリプロール、ベトキサジン、ニオクタノン酸銅、硫酸銅、シブトリン、ジクロン、ジクロロフェン、エンドタール、フェンチン、消石灰、ナーバム、キノクラミン、キノナミド、シマジン、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、クルホメート、ピペラジン、チオファネート、クロラロース、フェンチオン、ピリジン-4-アミン、ストリキニーネ、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド、硫酸8-ヒドロキシキノリン、ブロノポール、水酸化銅、クレゾール、ジピリチオン、ドジシン、フェナミノスルフ、ホルムアルデヒド、ヒドラルガフェン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、ニトラピリン、オクチリノン、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、ヒドロキシキノリン硫酸カリウム、プロベナゾール、ストレプトマイシン、ストレプトマイシンセスキ硫酸塩、テクロフタラム、チオメルサール、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、アムブリセイウス属の種(Amblyseius spp.)、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV、アナグルスアトムス(Anagrus atomus)、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)、オートグラファカリフォルニカ(Autographa californica)NPV、バチルススフェリクスネイデ(Bacillus sphaericus Neide)、ビューベリアブロングニアルティ(Beauveria brongniartii)、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)、ツマアカオオテントウムシ(Cryptolaemus montrouzieri)、コドリンガ(Cydia pomonella)GV、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、ヘテロラブディティスバクテリオフォラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギジス(H.megidis)、サカハチテントウ(Hippodamia convergens)、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)、マクロロフスカリギノスス(Macrolophus caliginosus)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV、メタフィカスヘルボルス(Metaphycus helvolus)、メタリジウムアニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)、メタリジウムアニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)NPV及びN.レコンティ(N.lecontei)NPV、ヒメハナカメムシ属の種(Orius spp.)、ペシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、スタイナーネマビビオニス(Steinernema bibionis)、スタイナーネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、スタイナーネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)、スタイナーネマグラッセリ(Steinernema glaseri)、スタイナーネマリオブラベ(Steinernema riobrave)、スタイナーネマリオブラビス(Steinernema riobravis)、スタイナーネマスカプテリシ(Steinernema scapterisci)、スタイナーネマ属の種(Steinernema spp.)、トリコグラマ属の種(Trichogramma spp.)、チフロドロムスオシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)、バーティシリウムレカニ(Verticillium lecanii)、アホレート、ビサジル、ブスルファン、ジマチフ、ヘメル、ヘムパ、メテパ、メチオテパ、メチルアホレート、モルジド、ペンフルロン、テパ、チオヘンパ、チオテパ、トレタミン、ウレデパ、(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテート+(E)-デカ-5-エン-1-オール、(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート、(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート、(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-11-エナール、(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート、(Z)-イコサ-13-エン-10-オン、(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アール、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート、14-メチルオクタデカ-1-エン、4-メチルノナン-5-オール+4-メチルノナン-5-オン、α-マルチストリアチン、ブレビコミン、コドレルア、コドレモン、キュールア、ディスパールア、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート、ドデカ-8,10-ジエン-1-イルアセテート、ドミニカルア、4-メチルオクタン酸エチル、オイゲノール、フロンタリン、グランドルア、グランドルアI、グランドルアII、グランドルアIII、グランドルアIV、ヘキサルア、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルア、リネアチン、リトルア、ループルア、メドルア、メガトモ酸、メチルオイゲノール、ムスカルア、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート、オルフラルア、オリクタルア、オストラモン、シグルア、ソルジジン、スルカトール、テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート、トリメドルア、トリメドルアA、トリメドルアB1、トリメドルアB2、トリメドルアC、トランク-コール(trunc-call)、2-(オクチルチオ)エタノール、ブトピロノキシル、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)、アジピン酸ジブチル、フタル酸ジブチル、コハク酸ジブチル、ジエチルトルアミド、ジメチルカルベート、フタル酸ジメチル、エチルヘキサンジオール、ヘキサアミド、メトキン-ブチル、メチルネオデカンアミド、オキサメート、ピカリジン、1-ジクロロ-1-ニトロエタン、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン、1,2-ジクロロプロパン+1,3-ジクロロプロペン、1-ブロモ-2-クロロエタン、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)エチルアセテート、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルホスフェート、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール、2-クロロビニルジエチルホスフェート、2-イミダゾリドン、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン、2-メチル(プロパ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート、2-チオシアナトエチルラウレート、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート、4-メチル(プロパ-2-イニル)アミノ-3,5-キシ
リルメチルカルバメート、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート、アセチオン、アクリロニトリル、アルドリン、アロサミジン、アリキシカルブ、α-エクジソン、リン化アルミニウム、アミノカルブ、アナバシン、アチダチオン、アザメチホス、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、ヘキサフルオロケイ酸バリウム、多硫化バリウム、バルトリン、Bayer 22/190、Bayer 22408、β-シフルトリン、β-シペルメトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビス(2-クロロエチル)エーテル、ホウ砂、ブロムフェンビンホス、ブロモ-DDT、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトネート、ヒ酸カルシウム、シアン化カルシウム、二硫化炭素、四塩化炭素、カルタップ塩酸塩、セバジン、クロルビシクレン、クロルダン、クロルデコン、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、シス-レスメトリン、シスメトリン、クロシトリン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、オレイン酸銅、クミトエート、氷晶石、CS 708、シアノフェンホス、シアノホス、シクレトリン、サイチオアート、d-テトラメトリン、DAEP、ダゾメット、デカルボフラン、ジアミダホス、ジカプトン、ジクロフェンチオン、ジクレシル、ジシクラニル、ジエルドリン、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルホスフェート、ジロール、ジメフルトリン、ジメタン、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジノプロプ、ジノサム、ジノセブ、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジチクロホス、DSP、エクジステロン、EI 1642、EMPC、EPBP、エタホス、エチオフェンカルブ、ギ酸エチル、二臭化エチレン、二塩化エチレン、エチレンオキシド、EXD、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェニトロチオン、フェノキサクリム、フェンピリトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン-エチル、フルコフロン、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、グアザチン、酢酸グアザチン、テトラチオ炭酸ナトリウム、ハルフェンプロックス、HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘテロホス、HHDN、シアン化水素、ヒキンカルブ、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソドリン、イソフェンホス、イソラン、イソプロチオラン、イソキサチオン、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、ヒ酸鉛、レプトホス、リリムホス、リチダチオン、m-クメニルメチルカルバメート、リン化マグネシウム、マジドックス、メカルフォン、メナゾン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタム、メタム-カリウム、メタム-ナトリウム、メタンスルホニルフルオリド、メトクロトホス、メトプレン、メトトリン、メトキシクロル、メチルイソチオシアネート、メチルクロロホルム、塩化メチレン、メトキサジアゾン、ミレックス、ナフタロホス、ナフタレン、NC-170、ニコチン、硫酸ニコチン、ニチアジン、ノルニコチン、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルエチルホスホノチオエート、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオエート、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオエート、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート、オレイン酸、パラ-ジクロロベンゼン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、ラウリン酸ペンタクロロフェニル、PH 60-38、フェンカプトン、ホスニクロール、ホスフィン、ホキシム-メチル、ピリメタホス、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、プレコセンI、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフルトリン、プロメカルブ、プロチオホス、ピラゾホス、ピレスメトリン、クアッシア、キナルホス-メチル、キノチオン、ラホキサニド、レスメトリン、ロテノン、カデトリン、リアニア、リアノジン、サバジラ)、シュラーダン、セブホス、SI-0009、チアプロニル、亜ヒ酸ナトリウム、シアン化ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、セレン酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、スルコフロン、スルコフロン-ナトリウム、フッ化スルフリル、スルプロオス、タール油、タジムカルブ、TDE、テブピリムホス、テメホス、テラレトリン、テトラクロロエタン、チクロホス、チオシクラム、シュウ酸水素チオシクラム、チオナジン、チオスルタップ、チオスルタップ-ナトリウム、トラロメトリン、トランスペルメトリン、トリアザメート、トリクロルメタホス-3、トリクロロナート、トリメタカルブ、トルプロカルブ、トリクロピリカルブ、トリプレン、ベラトリジン、ベラトリン、XMC、ζメトリン、リン化亜鉛、ゾラプロホス及びメペルフルトリン、テトラメチルフルトリン、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ブロモアセトアミド、リン酸第二鉄、ニクロサミド-オラミン、酸化トリブチルスズ、ピリモルフ、トリフェンモルフ、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、1,3-ジクロロプロペン、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルローダニン、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸、6-イソペンテニルアミノプリン、アニシフルプリン、ベンクロチアズ、サイトカイニン、DCIP、フルフラール、イサミドホス、キネチン、クワ暗斑病菌(Myrothecium verrucaria)組成物、テトラクロロチオフェン、キシレノール、ゼアチン、エチルキサントゲン酸カリウム、アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物、α-クロロヒドリン、アンツ、炭酸バリウム、ビスチオセミ、ブロディファコウム、ブロマジオロン、ブロメタリン、クロロファシノン、コレカルシフェロール、クマクロール、クマフリル、クマテトラリル、クリミジン、ジフェナコウム、ジフェチアロン、ジファシノン、エルゴカルシフェロール、フロクマフェン、フルオロアセトアミド、フルプロパジン、フルプロパジン塩酸塩、ノルボルミド、ホサセチム、リン、ピンドン、ピリヌロン、シリロシド、フルオロ酢酸ナトリウム、硫酸タリウム、ワルファリン、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、ファルネソール+ネロリドール、ベルブチン、MGK 264、ピペロニルブトキシド、ピプロタール、プロピル異性体、S421、セサメクス、セサモリン、スルホキシド、アントラキノン、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、ジシクロペンタジエン、チラム、ナフテン酸亜鉛、ジラム、イマニン、リバビリン、クロロインコナジド、酸化第二水銀、チオファネート-メチル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フラメトピル、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、ピリソキサゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、アンシミドール、フェナリモル、ヌアリモル、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール、ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R-メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、チアベンダゾール、クロゾリネート、ジクロゾリン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、ドジン、イミノクタジン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フェナミンストロビン、フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、ジネブ、カプタホール、カプタン、フルオロイミド、ホルペット、トリルフルアニド、ボルドー液、酸化銅、マンカッパー、オキシン銅、ニトロタル-イソプロピル、エジフェンホス、イプロベンホス、ホスジフェン、トルクロホス-メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン-S、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、シクロブトリフルラム、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、フルメチルスルホリム、フルオピコリド、フルオキシチオコナゾール、フルスルファミド、フルキサピロキサド、フェンヘキサミド、ホセチル-アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、シアゾファミド、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロパモカルブ、ピリベンカルブ、プロキナジド、ピロキロン、ピリオフェノン、キノキシフェン、キントゼン、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、バリフェナレート、ゾキサミド、マンジプロパミド、フルベネテラム、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、ピジフルメトフェン、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、イソフルシプラム、イソチアニル、ジピメチトロン、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロロ[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、フルインダピル、クメトキシストロビン(ジアシャンジュンジ(jiaxiangjunzhi))、ルベンミキシアナン(lvbenmixianan)、ジクロベンチアゾクス、マンデストロビン、3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール、オキサチアピプロリン、tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、ピラジフルミド、インピルフルキサム、トルプロカルブ、メフェントリフルコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボ
キサミド、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホネート、ブタ-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、ピリダクロメチル、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン、アミノピリフェン、アメトクトラジン、アミスルブロム、ペンフルフェン、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エナミド、フロリルピコキサミド、フェンピコキサミド、メタリルピコキサミド、テブフロキン、イプフルフェノキン、キノフメリン、イソフェタミド、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、ベンゾチオストロビン、フェナマクリル、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)、フルオピラム、フルフェノキサジアザム、フルチアニル、フルオピモミド、ピラプロポイン、ピカルブトラゾクス、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、メチルテトラプロール、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、α-(1,1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1,1’-ビフェニル]-4-イル]-5-ピリミジンメタノール、フルオキサピプロリン、エノキサストロビン、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、トリネキサパック、クモキシストロビン、チョンションマイシン(zhongshengmycin)、チオジアゾール銅、亜鉛チアゾール、アメクトトラクチン、イプロジオン、セボクチルアミン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1S)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1R)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-クロロ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2015/155075号に記載の方法により調製され得る);N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(2-プロポキシプロポキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、IPCOM000249876Dに記載の方法により調製され得る);N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニル-エチル)フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)-5-メトキシ-2-メチル-フェニル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2018/228896号に記載の方法により調製され得る);N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[(2-トリフルオロメチル)オキセタン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[(2-トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2019/110427号に記載の方法により調製され得る);N-[(1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1R)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1S)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド(これらの化合物は、国際公開第2017/153380号に記載の方法により調製され得る);1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,6-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(7-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、1-(6-クロロ-7-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン(これらの化合物は、国際公開第2017/025510号に記載の方法により調製され得る);1-(4,5-ジメチルベンゾイミダゾール-1-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(4,5-ジメチルベンゾイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、6-クロロ-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(4-メチルベンゾイミダゾール-1-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-1-(5-フルオロ-4-メチル-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-イソキノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-イソキノリル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[e]ベンズイミダゾール(これらの化合物は、国際公開第2016/156085号に記載の方法により調製され得る);N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン(これらの化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号及び国際公開第2017/118689号に記載の方法により調製され得る);2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法により調製され得る);2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/0291
79号に記載の方法により調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法により調製され得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法により調製され得る);(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法により調製され得る);2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン(この化合物は、国際公開第2011/138281号に記載の方法により調製され得る)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド;N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド;(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エナミド(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法により調製され得る);N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン;N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法により調製され得る);2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法により調製され得る);(5-メチル-2-ピリジル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン、(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン(これらの化合物は、国際公開第2017/220485号に記載の方法により調製され得る);2-オキソ-N-プロピル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド(この化合物は、国際公開第2018/065414号に記載の方法により調製され得る);エチル1-[[5-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-2-チエニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2018/158365号に記載の方法により調製され得る);2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド(これらの化合物は、国際公開第2018/202428号に記載の方法により調製され得る)。
【0118】
本発明の化合物は、駆虫薬薬剤との組み合わせでも用いられ得る。このような駆虫薬としては、欧州特許第357460号明細書、欧州特許第444964号明細書及び欧州特許第594291号明細書に記載されているとおり、イベルメクチン、アベルメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エピリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチン及びミルベマイシン誘導体などの化合物の大環式ラクトンクラスから選択される化合物が挙げられる。追加の駆虫薬としては、米国特許第5015630号明細書、国際公開第9415944号及び国際公開第9522552号に記載されているものなどの半合成及び生合成アベルメクチン/ミルベマイシン誘導体が挙げられる。追加の駆虫薬としては、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オキシフェンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール及びこのクラスの他の構成要素などのベンズイミダゾールが挙げられる。追加の駆虫薬としては、イミダゾチアゾール及びテトラミソール、レバミゾール、パモ酸ピランテル(pyrantel pamoate)、オキサンテル又はモランテルなどのテトラヒドロピリミジンが挙げられる。追加の駆虫薬としては、トリクラベンダゾール及びクロルスロンなどのフルキシド並びにプラジカンテル及びエプシプランテルなどのセストサイド(cestocide)が挙げられる。
【0119】
本発明の化合物は、パラヘルクアミド/マルクホルチンクラスの駆虫薬の誘導体及び類似体並びに米国特許第5478855号明細書、米国特許第4639771号明細書及び独国特許第19520936号明細書に開示されているものなどの抗寄生虫性オキサゾリンとの組み合わせで用いられ得る。
【0120】
本発明の化合物は、国際公開第9615121号に記載されている一般的なクラスのジオキソモルホリン抗寄生虫性薬剤の誘導体及び類似体との組み合わせで、また国際公開第9611945号、国際公開第9319053号、国際公開第9325543号、欧州特許第626375号明細書、欧州特許第382173号明細書、国際公開第9419334号、欧州特許第382173号明細書及び欧州特許第503538号明細書に記載のものなどの駆虫活性環式デプシペプチドとの組み合わせで用いられ得る。
【0121】
本発明の化合物は、他の外寄生生物撲滅薬;例えばフィプロニル;ピレスロイド;有機リン酸エステル;ルフェヌロンなどの昆虫成長調節剤;テブフェノジド等などのエクジソンアゴニスト;イミダクロプリド等などのネオニコチノイドとの組み合わせで用いられ得る。
【0122】
本発明の化合物は、例えば、国際公開第95/19363号又は国際公開第04/72086号に記載のものといったテルペンアルカロイドであり、特にこれらに開示の化合物との組み合わせで用いられ得る。
【0123】
本発明の化合物が組み合わされて用いられ得るこのような生物学的に有効な化合物の他の例としては、これらに限定されないが、以下が挙げられる。
有機リン酸エステル:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、ブロモホス、ブロモホス-エチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、デメトン、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファンファー、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、フォノホス、ホルモチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカルブ、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダペンチオン、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チメトン(thimeton)、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン。
【0124】
カルバメート:アラニカルブ、アルジカルブ、2-sec-ブチルフェニルメチルカルバメート、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノキシカルブ、フェンチオカルブ、フラチオカルブ、HCN-801、イソプロカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メソミル、5-メチル-m-クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、UC-51717。
【0125】
ピレスロイド:アクリナチン(acrinathin)、アレトリン、アルファメトリン(alphametrin)、5-ベンジル-3-フリルメチル(E)-(1R)-シス-2,2-ジメチル-3-(2-オキソチオラン-3-イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ビフェントリン、β-シフルトリン、シフルトリン、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン((S)-シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、NCI-85193、シクロプロトリン、シハロトリン、シチトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(D異性体)、イミプロトリン、シハロトリン、λ-シハロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン(天然生成物)、レスメスリン、テトラメトリン、トランスフルトリン、θ-シペルメトリン、シラフルオフェン、t-フルバリネート、テフルトリン、トラロメトリン、ζ-シペルメトリン。
【0126】
節足動物成長調節剤:a)キチン合成抑制剤:ベンゾイル尿素:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロルフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c)ジュベノイド:ピリプロキシフェン、メトプレン(S-メトプレンを含む)、フェノキシカルブ;d)脂質生合成抑制剤:スピロジクロフェン。
【0127】
他の抗寄生虫薬:アセキノシル、アミトラズ、AKD-1022、ANS-118、アザジラクチン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンサルタップ、ビフェナゼート、ビナパクリル、ブロモプロピレート、BTG-504、BTG-505、カンフェクロル、カルタップ、クロロベンジレート、クロルジメホルム、クロルフェナピル、クロマフェノジド、クロチアニジン(clothianidine)、シロマジン、ジアクロデン、ジアフェンチウロン、DBI-3204、ジナクチン、ジヒドロキシメチルジヒドロキシピロリジン、ジノブトン、ジノカップ、エンドスルファン、エチプロール、エトフェンプロクス、フェナザキン、フルマイト、MTI-800、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、フルベンジミン、フルブロシトリネート、フルフェンジン、フルフェンプロックス、フルプロキシフェン、ハロフェンプロックス(halofenprox)、ヒドラメチルノン、IKI-220、カネマイト、NC-196、ニームガード、ニジノルテルフラン、ニテンピラム、SD-35651、WL-108477、ピリダリル、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピメトロジン(pymethrozine)、ピリダベン、ピリミジフェン、NC-1111、R-195、RH-0345、RH-2485、RYI-210、S-1283、S-1833、SI-8601、シラフルオフェン、シロマジン、スピノサド、テブフェンピラド、テトラジホン、テトラナクチン(tetranactin)、チアクロプリド、チオシクラム、チアメトキサム、トルフェンピラド、トリアザメート、トリエトキシスピノシン、トリナクチン、ベルブチン、ベルタレク、YI-5301。
【0128】
生物剤:バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis ssp aizawai,kurstaki)、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バキュロウイルス、昆虫病原性バクテリア、ウイルス及び真菌。
【0129】
殺菌剤:クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン。
【0130】
他の生物剤:エンロフロキサシン、フェバンテル、ペネタメート、モロキシカム、セファレキシン、カナマイシン、ピモベンダン、クレンブテロール、オメプラゾール、チアムリン、ベナゼプリル、ピリプロール、セフキノム、フロルフェニコール、ブセレリン、セフォベシン、ツラスロマイシン、セフチオウル、カルプロフェン、メタフルミゾン、プラジクアランテル、トリクラベンダゾール。
【0131】
本発明の他の態様は、式(I)の化合物若しくは上記に定義されている好ましい個別の化合物、式(I)の少なくとも1種の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む組成物又は式(I)の少なくとも1種の化合物若しくは少なくとも1種の上記に定義されている好ましい個別の化合物を含む殺菌・殺カビ若しくは殺虫性混合物であって、上記の他の殺菌・殺カビ剤若しくは殺虫剤を伴う混和物における使用であり、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物又は昆虫若しくは好ましくは真菌性生物といった植物病原性微生物による非生体材料に係る外寄生を防除又は予防するための使用に関する。
【0132】
本発明のさらなる態様は、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物又は昆虫若しくは特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による非生体材料に係る外寄生を防除又は予防する方法に関し、この方法は、式(I)の化合物又は上記に定義されている好ましい個別の化合物を有効成分として植物、植物の一部若しくはその生息地、その繁殖体又は非生体材料のいずれかの部分に適用するステップを含む。
【0133】
防除又は予防とは、昆虫又は特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による外寄生を、向上が実証されるレベルまで低減させることを意味する。
【0134】
特に真菌性生物といった植物病原性微生物又は昆虫による作物植物の外寄生を防除又は予防する好ましい方法であって、式(I)の化合物又は前記化合物の少なくとも1種を含有する農芸化学組成物の適用を含む方法は、葉面処理である。適用頻度及び適用量は、対応する病原体又は昆虫による外寄生のリスクに応じることになる。しかしながら、式(I)の化合物は、植物の生息地に液体配合物を灌注するか、又は例えば粒状形態(土壌施用)の固体形態で化合物を土壌に適用することにより、土壌(浸透移行作用)を介して根から植物に浸透させることもできる。水稲作物の場合、このような粒質物を湛水した水田に適用することが可能である。式(I)の化合物は、種子又は塊茎を殺菌・殺カビ剤の液体配合物に含浸させるか、又はこれらを固体配合物でコーティングすることにより、種子に適用(コーティング)され得る。
【0135】
例えば、式(I)の化合物と、必要に応じて式(I)の化合物をカプセル化する固体又は液体補助剤又はモノマーとを含有する組成物といった配合物は、公知の様式において、典型的には化合物を例えば溶剤、固体キャリア及び任意に表面活性化合物(界面活性剤)といった増量剤と一緒に均質に混合し、且つ/又は粉砕することにより調製され得る。
【0136】
有利な適用量は、通常、1ヘクタール(ha)当たり5g~2kgの有効成分(a.i.)、好ましくは10g~1kg a.i./ha、最も好ましくは20g~600g a.i./haである。種子灌注剤として用いられる場合、簡便な投与量は、1kgの種子に対して10mg~1gの活性物質である。
【0137】
本発明の組み合わせが種子の処理に用いられる場合、1kgの種子に対して0.001~50gの式(I)の化合物、好ましくは1kgの種子に対して0.01~10gの量が一般に十分とされる。
【0138】
本発明の組成物は、いずれかの従来の形態、例えば二液系、乾燥種子処理用粉末(DS)、種子処理用エマルジョン(ES)、種子処理用流動性濃縮物(FS)、種子処理用溶液(LS)、種子処理用水分散性粉末(WS)、種子処理用カプセル懸濁液(CF)、種子処理用ゲル(GF)、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、エマルジョン、油中水型(EO)、エマルジョン、水中油型(EW)、マイクロエマルジョン(ME)、油分散体(OD)、油混和性の流動体(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)又は農学的に許容可能な補助剤と組み合わされるいずれかの技術的に好ましい配合物の形態で採用され得る。
【0139】
このような組成物は、従来の様式において、例えば有効成分を適切な不活性配合物(希釈剤、溶剤、充填材並びに界面活性剤、殺生剤、不凍剤、展着剤、増粘剤及びアジュバント活性効果をもたらす化合物などの任意に他の配合成分)と混合することにより生成され得る。また、従来の緩効性配合物は、長期にわたって持続する効力が意図される場合に採用され得る。特に、水分散性濃縮物(例えば、EC、SC、DC、OD、SE、EW、EO等)、水和剤及び顆粒などの吹付け形態で適用される配合物は、例えば、ホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸塩との縮合物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホン酸塩、脂肪アルキルスルフェート及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪族アルコールなど、湿潤剤及び分散剤及びアジュバント効果をもたらす他の化合物などの界面活性剤を含有し得る。
【0140】
種子粉衣配合物は、種子に、それ自体公知である様式で適用され、例えば水性懸濁液又は種子に良好な接着性を有する乾燥粉末形態といった好適な種子粉衣配合物形態で本発明の組み合わせ及び希釈剤を利用する。このような種子粉衣配合物は、当技術分野において公知である。種子粉衣配合物は、単一種の有効成分を含有し得るか、又は例えば緩効性カプセル若しくはマイクロカプセルとしてカプセル化形態で有効成分の組み合わせを含有し得る。
【0141】
通常、配合物は、0.01~90重量%の活性薬剤、0~20%の農学的に許容可能な界面活性剤並びに10~99.99%の固体又は液体不活性配合物及び補助剤を含み、活性薬剤は、少なくとも式(I)の化合物から、成分(B)及び(C)並びに任意に他の活性薬剤、特に殺菌剤又は防腐剤等を伴って構成される。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば、0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は、濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは、通常、希釈した配合物を利用することになる。
【0142】
以下の表1は、本発明に係る個々の式(I)の化合物の例を例示する。
【0143】
表A-1は、式(Ib)
【化12】
の48種の化合物A-1.001~A-1.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0144】
【表1-1】
【表1-2】
【0145】
表A-2は、式(Ib)の48種の化合物A-2.001~A-2.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0146】
表A-3は、式(Ib)の48種の化合物A-3.001~A-3.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0147】
表A-4は、式(Ib)の48種の化合物A-4.001~A-4.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0148】
表A-5は、式(Ib)の48種の化合物A-5.001~A-5.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0149】
表A-6は、式(Ib)の48種の化合物A-6.001~A-6.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0150】
表A-7は、式(Ib)の48種の化合物A-7.001~A-7.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0151】
表A-8は、式(Ib)の48種の化合物A-8.001~A-8.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0152】
表A-9は、式(Ib)の48種の化合物A-9.001~A-9.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0153】
表A-10は、式(Ib)の48種の化合物A-10.001~A-10.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0154】
表A-11は、式(Ib)の48種の化合物A-11.001~A-11.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0155】
表A-12は、式(Ib)の48種の化合物A-12.001~A-12.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0156】
表A-13は、式(Ib)の48種の化合物A-13.001~A-13.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0157】
表A-14は、式(Ib)の48種の化合物A-14.001~A-14.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0158】
表A-15は、式(Ib)の48種の化合物A-15.001~A-15.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0159】
表A-16は、式(Ib)の48種の化合物A-16.001~A-16.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0160】
表A-17は、式(Ib)の48種の化合物A-17.001~A-17.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0161】
表A-18は、式(Ib)の48種の化合物A-18.001~A-18.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0162】
表A-19は、式(Ib)の48種の化合物A-19.001~A-19.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0163】
表A-20は、式(Ib)の48種の化合物A-20.001~A-20.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0164】
表A-21は、式(Ib)の48種の化合物A-21.001~A-21.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0165】
表A-22は、式(Ib)の48種の化合物A-22.001~A-22.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0166】
表A-23は、式(Ib)の48種の化合物A-23.001~A-23.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0167】
表A-24は、式(Ib)の48種の化合物A-24.001~A-24.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0168】
表A-25は、式(Ib)の48種の化合物A-25.001~A-25.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0169】
表A-26は、式(Ib)の48種の化合物A-26.001~A-26.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0170】
表A-27は、式(Ib)の48種の化合物A-27.001~A-27.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0171】
表A-28は、式(Ib)の48種の化合物A-28.001~A-28.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0172】
表A-29は、式(Ib)の48種の化合物A-29.001~A-29.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0173】
表A-30は、式(Ib)の48種の化合物A-30.001~A-30.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0174】
表A-31は、式(Ib)の48種の化合物A-31.001~A-31.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0175】
表A-32は、式(Ib)の48種の化合物A-32.001~A-32.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0176】
表A-33は、式(Ib)の48種の化合物A-33.001~A-33.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0177】
表A-34は、式(Ib)の48種の化合物A-34.001~A-34.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0178】
表A-35は、式(Ib)の48種の化合物A-35.001~A-35.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0179】
表A-36は、式(Ib)の48種の化合物A-36.001~A-36.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0180】
表A-37は、式(Ib)の48種の化合物A-37.001~A-37.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0181】
表A-38は、式(Ib)の48種の化合物A-38.001~A-38.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0182】
表A-39は、式(Ib)の48種の化合物A-39.001~A-39.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0183】
表A-40は、式(Ib)の48種の化合物A-40.001~A-40.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0184】
表A-41は、式(Ib)の48種の化合物A-41.001~A-41.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0185】
表A-42は、式(Ib)の48種の化合物A-42.001~A-42.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0186】
表A-43は、式(Ib)の48種の化合物A-43.001~A-43.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0187】
表A-44は、式(Ib)の48種の化合物A-44.001~A-44.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH3であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0188】
表A-45は、式(Ib)の48種の化合物A-45.001~A-45.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0189】
表A-46は、式(Ib)の48種の化合物A-46.001~A-46.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0190】
表A-47は、式(Ib)の48種の化合物A-47.001~A-47.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0191】
表A-48は、式(Ib)の48種の化合物A-48.001~A-48.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はテトラヒドロフラン-2-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0192】
表A-49は、式(Ib)の48種の化合物A-49.001~A-49.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0193】
表A-50は、式(Ib)の48種の化合物A-50.001~A-50.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はオキセタン-3-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0194】
表A-51は、式(Ib)の48種の化合物A-51.001~A-51.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0195】
表A-52は、式(Ib)の48種の化合物A-52.001~A-52.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルホニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0196】
表A-53は、式(Ib)の48種の化合物A-53.001~A-53.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0197】
表A-54は、式(Ib)の48種の化合物A-54.001~A-54.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルフィニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0198】
表A-55は、式(Ib)の48種の化合物A-55.001~A-55.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0199】
表A-56は、式(Ib)の48種の化合物A-56.001~A-56.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メチルスルファニルエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0200】
表A-57は、式(Ib)の48種の化合物A-57.001~A-57.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0201】
表A-58は、式(Ib)の48種の化合物A-58.001~A-58.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-メトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0202】
表A-59は、式(Ib)の48種の化合物A-59.001~A-59.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0203】
表A-60は、式(Ib)の48種の化合物A-60.001~A-60.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-イソプロポキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0204】
表A-61は、式(Ib)の48種の化合物A-61.001~A-61.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0205】
表A-62は、式(Ib)の48種の化合物A-62.001~A-62.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1は1-tert-ブトキシエチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0206】
表A-63は、式(Ib)の48種の化合物A-63.001~A-63.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0207】
表A-64は、式(Ib)の48種の化合物A-64.001~A-64.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はイソプロポキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0208】
表A-65は、式(Ib)の48種の化合物A-65.001~A-65.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0209】
表A-66は、式(Ib)の48種の化合物A-66.001~A-66.048を提供し、ここで、AはNであり、R7は-C(O)2CH2CH3であり、R1はtert-ブトキシメチルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0210】
表A-67は、式(Ib)の12種の化合物A-67.001~A-66.012を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロピラン-4-イルであり、R2は水素であり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0211】
表A-68は、式(Ib)の12種の化合物A-68.001~A-68.012を提供し、ここで、AはNであり、R7は水素であり、R1はテトラヒドロピラン-4-イルであり、R2はフルオロであり、R4、R5、R6及びR8は表1において定義されているとおりである。
【0212】
配合例
【0213】
【表2】
【0214】
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミルで十分に粉砕することで水和剤が得られ、これを水で希釈して、所望の濃度の懸濁液を得ることが可能である。
【0215】
【表3】
【0216】
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミルで十分に粉砕することで、種子処理に直接用いることが可能である粉末が得られる。
【0217】
乳化性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(4~5molのエチレンオキシド)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(35molのエチレンオキシド) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
【0218】
植物の保護に用いることが可能であるいずれかの要求される希釈率のエマルジョンは、この濃縮物から水による希釈で得ることが可能である。
【0219】
【表4】
【0220】
直ちに使用可能な粉剤は、有効成分をキャリアと混合し、この混合物を好適なミルで粉砕することにより得られる。このような粉末は、種子の乾燥粉衣にも用いることができる。
【0221】
押出し顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 15%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
【0222】
有効成分を混合し、補助剤と共に粉砕し、この混合物を水で加湿する。混合物を押し出し、次いで空気流中で乾燥させる。
【0223】
被覆顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 8%
ポリエチレングリコール(mol.wt.200) 3%
カオリン 89%
【0224】
細かく粉砕した有効成分を、ポリエチレングリコールで加湿したカオリンにミキサ中で均一に適用する。粉塵を発生させない被覆顆粒がこれにより得られる。
【0225】
懸濁液濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 0%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル(15molのエチレンオキシド) 6%
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態) 1%
水 32%
【0226】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と完全に混合して懸濁液濃縮物を得、これから、いずれかの所望の希釈率を有する懸濁液を水による希釈で得ることが可能である。このような希釈により、生存している植物及び植物繁殖材料を吹付け、注ぎかけ又は浸漬により処理し、微生物による外寄生から保護することが可能である。
【0227】
種子処理のためのフロアブル剤濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 5%
コポリマーブタノールPO/EO 2%
トリスチレンフェノール+10~20モルEO 2%
1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(20%水溶液の形態) 0.5%
モノアゾ顔料カルシウム塩 5%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態) 0.2%
水 45.3%
【0228】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と完全に混合して懸濁液濃縮物を得、これから、いずれかの所望の希釈率を有する懸濁液を水による希釈で得ることが可能である。このような希釈により、生存している植物及び植物繁殖材料を吹付け、注ぎかけ又は浸漬により処理し、微生物による外寄生から保護することが可能である。
【0229】
緩効性カプセル懸濁液
28部の式(I)の化合物の組み合わせを2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合する。この混合物を1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望の粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの5.3部の水中の混合物を添加する。この混合物を重合反応が完了するまで撹拌する。
【0230】
得られたカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。このカプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有するものである。中間カプセル直径は、8~15ミクロンである。
【0231】
この目的に好適な装置において、得られた配合物を水性懸濁液として種子に適用する。
【実施例
【0232】
以下の実施例は、本発明を例示するものである。本発明の化合物は、低施用量でのより高い効力により公知の化合物から区別可能であり、これは、実施例において概説されている実験手法を用い、必要に応じて例えば50ppm、12.5ppm、6ppm、3ppm、1.5ppm、0.8ppm又は0.2ppmといったより少ない施用量を用いることで当業者により検証可能である。
【0233】
式(I)の化合物は、とりわけ、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するための有利なレベルの生物学的活性又は農薬有効成分(例えば、高い生物学的活性、有利な範囲の活性、高い安全性プロファイル(向上した作物の耐性を含む)、向上した物理化学的特性又は高い生分解性)としての使用に係る優れた特性を含む多くの有益性を有し得る。
【0234】
略語リスト
℃=摂氏度、CDCl3=クロロホルム-d、d=二重項、DCM=ジクロロメタン、DMF=ジメチルホルムアミド、HATU=1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート、m=多重項、MHz=メガヘルツ、N=ノルマル、RT=室温、s=一重項。
【0235】
概要
本明細書を通して、温度は、摂氏度(℃)であり、及び「m.p.」は、融点を意味する。LC/MSは、液体クロマトグラフィー質量分光測定を意味し、装置及び方法の記載は、以下のとおりである。
【0236】
方法A:Waters製ACQUITY UPLC、Waters UPLC HSS T3、粒径1.8mm、30×2.1mmのカラム、0.85mL/分、60℃、H2O/MeOH 95:5+0.05% HCOOH(90%)/CH3CN+0.05% HCOOH(10%)-1.2分-CH3CN+0.05% HCOOH(100%)-0.30分、Waters製ACQUITY SQD質量分光計、イオン化法:エレクトロスプレー(ESI)、極性:陽イオン、キャピラリ(kV)3.00、コーン(V)30.00、抽出器(V)2.00、ソース温度(℃)150、脱溶剤温度(℃)350、コーンガス流(L/Hr)0、脱溶剤ガス流(L/Hr)650)。
【0237】
方法B:Waters製ACQUITY UPLC、Waters UPLC HSS T3、粒径1.8mm、30×2.1mmのカラム、0.85mL/分、60℃、H2O/MeOH 95:5+0.05% HCOOH(90%)/CH3CN+0.05% HCOOH(10%)-2.7分-CH3CN+0.05% HCOOH(100%)-0.30分、Waters製ACQUITY SQD質量分光計、イオン化法:エレクトロスプレー(ESI)、極性:陽イオン、キャピラリ(kV)3.00、コーン(V)30.00、抽出器(V)2.00、ソース温度(℃)150、脱溶剤温度(℃)350、コーンガス流(L/Hr)0、脱溶剤ガス流(L/Hr)650)。
【0238】
方法C:エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン又は陰イオン、キャピラリ:3.0kV、コーン:30V、抽出器:3.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:400℃、コーンガス流:60L/hr、脱溶剤ガス流:700L/hr、質量範囲:140~800Da)を備えたWaters Corporations製ACQUITY質量分析計(SQD又はSQDIIシングル四重極型質量分析計)並びに溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント及びダイオードアレイ検出器を備えたWaters Corporations製ACQUITY UPLC。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~400、溶剤勾配:A=水/メタノール9:1+0.1%のギ酸、B=アセトニトリル+0.1%のギ酸、勾配:2.5分間で0~100%のB;流量(ml/分)0.75)。
【0239】
実施例1:2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(実施例P-2、表2)及び2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-N-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)チアゾール-4-カルボキサミド(実施例P-1、表2)の調製
【化13】
(化合物P-3、表2)、及び
【化14】
(化合物P-1、表2)
アルゴン下でDCM(9mL)中のテトラヒドロフラン-3-カルボン酸(0.174g、0.143mL、1.48mmol)の溶液を1滴のDMF、続いて塩化オキサリル(0.192g、0.13mL、1.48mmol)で処理した。混合物をアルゴン下において室温で30分間撹拌して、テトラヒドロフラン-3-カルボニルクロリドを得た。このDCM溶液に2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(0.350g、0.993mmol、国際公開第2019/105933号に記載されるように調製される)、続いてトリエチルアミン(0.308g、0.42mL、2.98mmol)を室温でアルゴン下において加えた。得られた淡黄色の溶液を室温でアルゴン下において2.5時間撹拌し、その時点で、LCMS分析は、反応の完了を示した。反応混合物をIsolute(登録商標)で処理し、減圧下で濃縮した。酢酸エチル/シクロヘキサンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、2つの生成物の混合物を得て、それを逆相クロマトグラフィーによってさらに精製して、最初に溶出された生成物として2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(実施例P-2、表2)を白色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3):δ ppm 0.94(s,3H)1.13(s,3H)1.49-1.59(m,2H)1.65-1.78(m,1H)1.95-2.15(m,1H)2.19-2.30(m,1H)2.30-2.40(m,1H)2.81(s,3H)2.99-3.14(m,1H)3.80-3.88(m,1H)3.88-3.95(m,1H)3.95-4.06(m,2H)4.10-4.26(四重項,1H)6.89(s,2H)6.95-7.06(ブロードd,1H);
LC-MS(方法A):451[M+H]、Rt:1.09分。
【0240】
さらなる溶出により、第2の生成物、2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-N-(テトラヒドロフラン-3-カルボニル)チアゾール-4-カルボキサミド(化合物P-1、表2)を白色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3):δ ppm 1.09(s,3H)1.18(s,3H)1.53-1.66(m,2H)1.77-1.91(m,1H)2.07-2.22(m,2H)2.23-2.34(m,1H)2.41-2.51+2.62-2.71(2×m,2H)2.81(s,3H)3.10-3.26(m,1H)3.77-4.05(m,6H)4.14-4.31+4.37-4.43(2×m,3H)6.81-6.92(2×s,2H)7.20(br d,J=8.44Hz、1H);
LC-MS(方法A):549[M+H]、Rt:1.15分。
【0241】
実施例2:2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(オキセタン-3-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(実施例P-4、表2)の調製
【化15】
(実施例P-4、表2)
DMF(1.4mL)中の2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(0.050g、1.0、0.14mmol、国際公開第2019/105933号に記載されるように調製される)の溶液をオキセタン-3-カルボン酸(0.019g、1.2、0.17mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.048g、0.064mL、0.37mmol)及びHATU(0.082g、0.21mmol)で処理した。得られた薄茶色の溶液を室温で4時間撹拌した。この後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、水で希釈した。次に、それを酢酸エチルで2回抽出し、組み合わされた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、薄茶色の油を得た。粗生成物を、アセトニトリル/水で溶離する逆相クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をベージュ色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ ppm 0.97(s,3H)1.14(s,3H)1.50-1.65(m,2H)1.65-1.81(m,1H)2.19-2.34(m,1H)2.84(s,3H)3.86-4.01(m,1H)4.13-4.26(m,1H)4.51-4.65(m,2H)4.92-5.06(m,2H)6.82(s,2H)6.91-7.08(br s,1H);
LC-MS(方法A):437[M+H]、Rt:1.05分。
【0242】
実施例3:2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)-(テトラヒドロピラン-4-カルボニル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(実施例P-11、表2)の調製
アセトニトリル(86mL)中のテトラヒドロ-2h-ピラン-4-カルボン酸(6.282g、46.82mmol)の溶液を1-プロパンホスホン酸無水物(99.32g、93.00mL、156.1mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(40.75g、54.6mL、10.00、312.1mmol)で処理し、2-[(2,6-ジフルオロ-4-ピリジル)アミノ]-N-(2,2-ジメチルシクロブチル)-5-メチル-チアゾール-4-カルボキサミド(11g、1.000、31.21mmol、国際公開第2019/105933号に記載されるように調製される)を加えて、茶色の溶液を得た。反応混合物をアルゴン下において50℃で16時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を冷却させ、0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にゆっくりと加えた。次に、反応混合物を酢酸エチル(×3)で抽出し、組み合わされた有機抽出物を塩水で1回洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、15.88gの薄茶色の粉末を得た。酢酸エチル/シクロヘキサンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより、表題生成物を白色の粉末として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ ppm 0.93(s,3H)1.13(s,3H)1.50-1.76(m,5H)1.97-2.09(m,2H)2.25(dtd,J=10.90、8.08、8.08、2.72Hz、1H)2.60(tt,J=11.26、3.81Hz、1H)2.81(s,3H)3.29(tt,J=11.90、1.91Hz、2H)4.01(dt,J=11.63、2.18Hz、2H)4.18(q,J=8.60Hz、1H)6.89(s,2H)6.99(br d,J=9.08Hz、1H)
LC-MS(方法A):465[M+H]、Rt:1.11分。
【0243】
以下の表2は、本発明に係る式(I)の例示される個々の化合物を示す。
【0244】
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【0245】
生物学的実施例:
実施例B1:アルテルナリアソラニ(Alternaria solani)/トマト/葉片(夏疫病)
トマト葉片(cv.Baby)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水で希釈した配合されたテスト化合物を噴霧する。適用から2日後、葉片に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉片を気候キャビネット中において12/12時間(明/暗)の光環境下、23℃/21℃(昼/夜)及び80%(rh)でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比べた病害防除として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでアルテルナリアソラニ(Alternaria solani)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-9、P-10及びP-11。
【0246】
実施例B2:ボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)(ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea))/液体培養(灰色カビ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(Vogels液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日間後、成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-2及びP-4。
【0247】
実施例B3:グロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)(コレトトリカムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium))/液体培養(炭疽病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日間後、成長の阻害を測光法により計測する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでグロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-6、P-9、P-10及びP-11。
【0248】
実施例B4:ブルメリアグラミニスf.sp.トリシチ(Blumeria graminis f.sp.tritici)(うどん粉病菌(Erysiphe graminis f.sp.tritici))/コムギ/葉片予防(コムギにおけるウドンコ病)
コムギ葉の一部(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水で希釈した配合されたテスト化合物を噴霧する。適用から1日後、ウドンコ病に感染した植物をテストプレート上で振ることにより葉片に播種した。播種した葉片を気候チャンバ中において24時間の暗闇、続いて12時間の光/12時間の暗闇の光環境下において20℃及び60%の相対湿度でインキュベートし、この化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉の一部に現れた時点で(適用から6~8日後)、未処理のものと比べた病害防除として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでブルメリアグラミニスf.sp.トリシチ(Blumeria graminis f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-7、P-8、P-9、P-10及びP-11。
【0249】
実施例B5:コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)(セプトリアノドルム(Septoria nodorum))/コムギ/葉片予防的(ふ枯病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から2日後、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種されたテスト葉片を20℃及び75%rhで12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から5~7日後)、化合物の活性度を未処理のものと比べた病害の防除割合として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでコムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-2、P-3及びP-10。
【0250】
実施例B6:モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)(コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale))/液体培養(穀類の根腐れ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後、成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでモノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-9、P-10及びP-11。
【0251】
実施例B7:ミコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)(セルコスポラアラキディコーラ(Cercospora arachidicola))/液体培養(早期斑点病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後、成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでミコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2及びP-10。
【0252】
実施例B8:ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)/ダイズ/予防的(ダイズさび病)
ダイズ葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の水寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後、葉の裏面に胞子懸濁液を吹付けることにより葉片に播種する。人工気候室中、暗闇で20℃及び75%rhにおける24~36時間のインキュベーション期間後、葉片を12時間の明かり/日及び75%rhで、20℃で保持する。化合物の活性を、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から12~14日後)、未処理のものと比べた病害防除割合として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-2、P-3、P-4、P-6及びP-9。
【0253】
実施例B9:プッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)/コムギ/葉片治療的(赤さび病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置く。葉の断片に真菌の胞子懸濁液を播種する。プレートは、暗中において19℃及び75%rhで保管する。水中に希釈した配合したテスト化合物を播種の1日後に適用する。葉の断片を19℃及び75%rh、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片に現れた時点で(適用から6~8日後)、化合物の活性度を未処理のものと比べた病害の防除割合として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでプッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-9及びP-11。
【0254】
実施例B10:プッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)/コムギ/葉片予防的(赤さび病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から1日後、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の断片を19℃及び75%rhで12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下、人工気候室中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片に現れた時点で(適用から7~9日後)、未処理のものと比べた病害防除割合として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでプッシニアレコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-7、P-9、P-10及びP-11。
【0255】
実施例B11:マグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)(イネいもち病菌(Pyricularia oryzae))/イネ/葉片予防的(稲熱病)
イネの葉の断片(cv.Ballila)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉の断片に、適用から2日後、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の断片を22℃及び80%rhで24時間の暗闇、続いて12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下で人工気候室中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比べた病害防除割合として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでマグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-7、P-8、P-9及びP-10。
【0256】
実施例B12:ピレノホラテレス(Pyrenophora teres)/オオムギ/葉片予防的(網斑病)
オオムギの葉の断片(cv.Hasso)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉の断片に、適用から2日後、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の断片を20℃及び65%rhで12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下、人工気候室中においてインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比べて病害防除として評価する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、200ppmでピレノホラテレス(Pyrenophora teres)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-9、P-10及びP-11。
【0257】
実施例B13:スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)/液体培養(菌核病)
新たに増殖させた液体培養の真菌の菌糸体断片を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌材料を含む栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日間後、成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでスクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-10。
【0258】
実施例B14:コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)(セプトリアトリティシ(Septoria tritici))/液体培養(葉枯病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後、成長の阻害を測光法により測定する。以下の化合物は、同一の条件下で大幅な病害の発生を示す未処理の対照と比べて、20ppmでコムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)の少なくとも80%の防除をもたらした:P-1、P-2、P-3、P-4、P-9、P-10及びP-11。
【国際調査報告】