(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-11
(54)【発明の名称】パフォーマンス向上のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20230704BHJP
A61M 21/00 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
G16H20/00
A61M21/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576126
(86)(22)【出願日】2021-06-10
(85)【翻訳文提出日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2021007299
(87)【国際公開番号】W WO2021251778
(87)【国際公開日】2021-12-16
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522154607
【氏名又は名称】エスアルファセラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チェ・スンウン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ミョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヨンハン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
ユーザのパフォーマンス向上のための方法および装置が本願で説明される。例えば、装置は、一つ以上のパフォーマンス向上課題を生成することができ、一つ以上のパフォーマンス向上課題は、パフォーマンス向上課題のユーザパフォーマンスに基づいて、不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するためにユーザの生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす。少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含むことができる。次に、装置は、装置を介してユーザに一つ以上のパフォーマンス向上課題を提供することができる。一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1/第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含むことができる。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのパフォーマンス向上のための装置で使用するための方法であって、
一つ以上のパフォーマンス向上課題を生成するステップ-前記一つ以上のパフォーマンス向上課題は、前記一つ以上のパフォーマンス向上課題のユーザパフォーマンスに基づいて、不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するために前記ユーザの生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす-と、
前記装置を介して前記ユーザに前記一つ以上のパフォーマンス向上課題を提供するステップとを含む、ユーザのパフォーマンス向上のための装置で使用するための方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のユーザのパフォーマンス向上のための装置で使用するための方法。
【請求項3】
前記一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1集中力向上デジタル課題、第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む、請求項1または請求項2に記載のユーザのパフォーマンス向上のための装置で使用するための方法。
【請求項4】
ユーザのパフォーマンス向上のための方法であって、前記方法は、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによって前記ユーザに提供するステップであって、前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、前記ユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含み、前記電子デバイスは、(i)前記一つ以上の第1モジュールの第1課題に対する前記ユーザの遵守度を感知するセンサを含み、(ii)前記遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信し、また、(iii)前記サーバから前記遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題を受信するステップと、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを、前記電子デバイスによって前記ユーザに提供するステップとを含み、前記一つ以上の第2モジュールは、前記一つ以上の第2課題を含む、ユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項5】
前記一つ以上の第1モジュールは、前記ユーザの集中力を強化するための前記集中力モジュールIを含み、前記集中力モジュールIは、肯定的な考え、達成および完遂に関する一つ以上の第1課題を含む、請求項4に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項6】
前記サーバは、外部レビューア(reviewer)から前記一つ以上の第2課題を受信する、請求項4または請求項5に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項7】
前記センサは、GPSセンサおよび心拍数センサを含む、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項8】
前記ユーザは、運動選手であり、前記パフォーマンスは、運動パフォーマンスである、請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項9】
前記ユーザは、野球選手である、請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項10】
前記ユーザは、スキーヤーである、請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項11】
前記センサは、前記運動パフォーマンスのモーションをキャプチャする、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項12】
前記センサは、1秒当たり少なくとも30個のイメージをキャプチャする、請求項11に記載のユーザのパフォーマンス向上のための方法。
【請求項13】
ユーザのパフォーマンス向上のためのシステムであって、
ユーザのパフォーマンス向上のための一つ以上の第1モジュールを含むデジタルアプリケーションを実行するように構成されたデジタル装置であって、前記デジタル装置は、前記一つ以上の第1モジュールの第1セットの課題に対する前記ユーザの遵守度を感知するためのセンサを含む、デジタル装置と、
前記デジタルアプリケーションから受信した情報に基づいてユーザのパフォーマンス向上を処方する一つ以上のタスクを行うための一つ以上のオプションを医療提供者に提供するように構成された医療提供者ポータルと、
前記医療提供者による前記システムに対するアクセスを管理する一つ以上のタスクを行うための一つ以上のオプションを前記システムの管理者に提供するように構成された管理ポータルとを含む、ユーザのパフォーマンス向上のためのシステム。
【請求項14】
ユーザのパフォーマンス向上のためのコンピューティングシステムであって、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを前記ユーザに提供するように構成されたディスプレイであって、前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、前記ユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含む、ディスプレイと、
前記一つ以上の第1モジュールの課題に対するユーザの遵守度を感知するように構成されたセンサと、
前記遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信するように構成された送信機と、
前記遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題を前記サーバから受信するように構成された受信機とを含み、
前記ディスプレイは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを前記ユーザに提供するようにさらに構成され、前記一つ以上の第2モジュールのそれぞれは、前記一つ以上の第2課題を含む、ユーザのパフォーマンス向上のためのコンピューティングシステム。
【請求項15】
ユーザのパフォーマンス向上のためのソフトウェア命令を保存した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、前記プロセッサにとって、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによって前記ユーザにディスプレイするようにし、前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、前記ユーザが従うべき課題を含み、
前記電子デバイスのセンサによって、前記一つ以上の第1モジュールの課題に対する前記ユーザの遵守度を感知するようにし、
前記電子デバイスによって、前記遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信するようにし、
前記遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題を前記サーバから受信するようにし、また、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを前記ユーザにディスプレイするようにし、前記一つ以上の第2モジュールは、前記一つ以上の第2課題を含む、ユーザのパフォーマンス向上のための非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年6月10日付けの米国特許出願第63/037,203号に基づく優先権の利益を主張し、本文献に開示されている全ての内容は、本願に引用として組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
不安障害は、まだ発生していない事に対する焦燥感または恐怖感が病的に強いか長く続いて日常生活に支障が出る精神障害の一類型である。ストレス(stress)は、外部要因、すなわち、ストレス要因によって脅威を受けるか挑戦を受ける時に、自分の身体を保護するために発生する反応の一類型である。生理的に不安やストレス自体の根本的な原因を除去することは難しい。さらに、持続的且つ過剰なストレス状態はまた日常生活に支障をきたし、神経症性、ストレス性および身体表現性障害に発展し得る。そのため、不安感やストレス感は、生活で重要な仕事をするパフォーマンス(performance)または能力(ability)に相当な影響を及ぼし得る。例えば、不安感は、運動選手の競技力を低下させて運動選手の競技力を最大限に出せなかった状態で不満足な結果につながる。
【0003】
既存の不安やストレス対処方法は、主に、瞑想、心理的弛緩、心理治療、ゲーム(game)、心掛け、ストレス管理などに関連する。このような方法は、ユーザの神経体液性因子および神経可塑性を考慮して開発されたものでも、不安とストレスに対処するための客観的且つ科学的な理論および証拠に基づいて開発されたものでもない。ユーザは、証拠に基づく評価よりも、かえって他のレビューア(reviewer)の主観的なレビュー(review)に大きく依存する。したがって、神経体液性因子および神経可塑性に基づいて不安および/またはストレスに対処して、証拠に基づく評価を可能にする方法および装置が必要である。
【発明の概要】
【0004】
パフォーマンス向上のための方法および装置が本願で説明される。例えば、装置は、一つ以上のパフォーマンス向上課題のユーザパフォーマンスに基づいて、不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するためにユーザの生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こすように設計された一つ以上のパフォーマンス向上課題を生成することができる。次に、装置は、装置を介してユーザに一つ以上のパフォーマンス向上課題を提供することができる。少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進(synapsing promotion)のうち少なくとも一つを含むことができる。一つ以上のパフォーマンス向上課題は、ドーパミン分泌誘導に関連する第1集中力向上デジタル課題、メラトニン分泌誘導に関連する第2集中力向上デジタル課題、オキシトシン分泌誘導またはコルチゾールレベル減少のうち少なくとも一つに関連する不安/ストレス減少デジタル課題、およびシナプシング促進に関連する調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
添付の図面とともに例として与えられた下記の説明からより詳細に理解することができ、添付の図面で類似の参照番号は、類似のエレメントを表示する。
【0006】
【
図1】パフォーマンスを向上させるための例示的な作用機序(MOA:mechanism of action)を例示するダイヤグラム(diagram)である。
【
図2】肯定神経伝達物質および/またはシナプシングを誘導した後、例示的な予想される神経体液的状態変化を例示するダイヤグラムである。
【
図3】運動選手のパフォーマンスの例示的な最大化を例示するダイヤグラムである。
【
図4】不安/ストレスによって運動選手のパフォーマンスを減少させる例示的な生理的メカニズムを例示するダイヤグラムである。
【
図5】課題により運動選手の不安を乗り越える例示的なMOAを例示するダイヤグラムである。
【
図6】眼科で人工水晶体(IOL:intraocular lens)/多焦点水晶体インプラントの手術からの回復において例示的な患者補助を例示する図である。
【
図7】手術前および/または手術後に眼科手術を受ける患者の身体に現れ得る不安を形成する例示的な生理的メカニズムを例示するダイヤグラムである。
【
図8】行動言語により患者の不安を乗り越える例示的なMOAの例示的なダイヤグラムである。
【
図9】ユーザの不安およびストレスに対処する例示的なパフォーマンス向上アプリケーション(PEA:performance enhancing application)を例示するダイヤグラムである。
【
図10】PEAの例を例示するダイヤグラムである。
【
図11】PEAの課題入力および練習モニタリングの例を例示するダイヤグラムである。
【
図12】PEAに使用可能な例示的なデバイスを例示するシステムダイヤグラムである。
【
図13】PEAに対するストレス要因疾病診断基準およびセンサとの関係を例示するダイヤグラムである。
【
図14】PEAに対するデータ感知標準化を例示するダイヤグラムである。
【
図15】モーション(motion)検出を使用する身体部位分析を例示するダイヤグラムである。
【
図16】PEAを使用して運動選手の目標を設定するプロセスを例示するダイヤグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
第1、第2などという用語が様々なエレメントを説明するために使用されることができるが、このようなエレメントは、このような用語によって制限されない。このような用語は、一つのエレメントを他のエレメントから区別するためのみに使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱せず、第1エレメントは、第2エレメントと称することができ、同様に、第2エレメントは、第1エレメントと称することができる。「および/または(and/or)」という用語は、関連する挙げられた項目のうち一つ以上の項目の任意の組み合わせおよびすべての組み合わせを含む。
【0008】
本願で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するためのものであって、例示的な実施形態に対する制限を意図しない。単数型形態は、文脈上、他に明確に表示されないと、複数型形態をまた含むように意図される。「含む(comprise)」、「含み(comprising)」、「備える(include)」および/または「備え(including)」という用語は、本願で使用される時に、言及された特徴、整数(integer)、ステップ、動作、エレメント、コンポネントおよび/またはそのグループの存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポネントおよび/またはそのグループの存在または追加を排除しないということをさらに理解することができる。
【0009】
アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)から発行された精神障害の診断・統計マニュアル(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)は、精神障害の診断という用語として最も広く使用されている。DSM-V(5版)の分類によると、不安障害は、まだ発生していないことに対する焦燥感または恐怖感が病的に強いか長く続いて日常生活をに支障をきたす精神障害の一類型である。これは、一般化した不安障害、恐怖症(特定の恐怖症、社会恐怖症、広場恐怖症)、恐慌性障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害および分離不安障害を含む。これは、治療せずに放置する場合に、うつ病および中毒につながり得、アルツハイマー病や自殺の危険要因になり得る。
【0010】
病理学的に不安障害として診断されないとしても、普通の人は、特定の状況で特に不安を感じることがあり、統制されない不安感は、時々好ましくない行動/結果につながる。
【0011】
現在、(いわゆる)多数の不安減少アプリケーションは、Google App Storeで入手可能であり、そのほとんどは、瞑想、心理的弛緩、心理治療、脳運動、メタ認知、マインドコントロールなどに関連して開発されている。このようなアプリケーションは、不特定多数を対象としており、ユーザは、アプリケーションを使用するために、証拠に基づく評価よりも、かえって他のレビューアの主観的なレビューに大きく依存する。
【0012】
ストレス反応は、外部要因、すなわち、ストレス要因によって脅威を受けるか挑戦を受ける時に自分の身体を保護するために発生する反応の一類型である。よく管理されたストレス状態で、緊張感は、ストレスホルモンが脳を覚まして記憶力向上に役に立つ。また、初期ステップで、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールが身体の免疫力を向上させる。しかし、疾病および関連健康問題の国際統計分類の第10回改訂版(ICD-10)では、一定且つ過剰なストレス状態を「神経症性、ストレス性および身体表現性障害(Neurotic、stress-related and somatoform disorders)(F40-F48)」と分類した。
【0013】
例えば、このような病的ストレス状態を除き、運動選手は、過剰な精神的ストレスによって重要なゲームでより良いパフォーマンスを見せない可能性がある。
【0014】
現在、(いわゆる)多数のストレス予防またはストレス減少アプリケーションがGoogle App Storeで入手可能であり、そのほとんどは、瞑想、弛緩、面白いゲーム、心理治療、心掛け、ストレス管理などに関連して開発されている。このようなアプリケーションは、不特定多数を対象としており、ユーザは、アプリケーションを使用するために、証拠に基づく評価よりも、かえって他のレビューアの主観的なレビューに大きく依存する。
【0015】
神経可塑性は、ヒトの脳が自分の人生経験の全般にわたって変化する能力を指す。最近の研究結果によると、学習または異なる環境的要因が神経細胞を持続的に発達または退化させることが立証されている。特に、記憶を担当する脳の一部である海馬は、継続して新たな神経細胞を発達させ、古い神経細胞を退化させることで神経可塑性を大きく向上させる。脳の前頭骨領域は、活性神経髄鞘化の位置であり、結果、シナプシングと神経可塑性を発生させる。BDNFタンパク質は、特に、神経可塑性を促進するために、神経細胞のシナプスを標的にするものと知られている。
【0016】
特に、オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC:oligodendrocyte precursor cell)から発達したオリゴデンドロサイト細胞のミエリン形成およびリモデリングは、学習、運動および損傷した脳区域に対する保存の面で非常に重要な役割をする。神経可塑性の増加は、神経細胞のシナプシングにつながり、調整力および敏捷性の向上に役立つ。
【0017】
現状況では、神経可塑性の概念を適用して、調整力および敏捷性を向上させるアプリケーションが存在しない。頭脳訓練および頭脳ゲームが基本的なレベルで使用される場合のみが適用されている。
【0018】
このような既存アプリケーションの限界を乗り越えるために、1)アプリケーションのターゲットユーザが特定される必要があり、2)医学的証拠および科学的証拠による仮説に基づくアプリケーションの開発により、証拠に基づく評価が行われる必要がある。
【0019】
図1は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、パフォーマンスを向上させるための例示的な作用機序(MOA:mechanism of action)を例示する。
【0020】
アプリケーションを介してユーザに伝達された課題を訓練することで、生理的な面で不安とストレスに対処する神経体液性因子および神経可塑性が増加する。これは、順にユーザの集中力を改善し、不安と圧迫を乗り越え、調整力と敏捷性を向上させる。結果、ユーザのパフォーマンスが向上することができる。
【0021】
病的不安障害と神経ストレスを除き、生理的に不安やストレス自体の根本的な原因を除去することは難しい。例えば、運動選手が運動競技や大会の前に相当な不安とストレスを経験し得るが、不安とストレスを感じる、予定された手術前の患者、リサイタル/ショーの前の芸術家、および試験前の学生は、生理的プロセスの面で、運動競技/回復/リサイタル/ショー/試験などの構成員である。
【0022】
図2は、肯定神経伝達物質および/またはシナプシングを誘導した後に予想される例示的な神経体液的状態変化を例示し、これは、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
図2に例示されているように、不安やストレスの根本的な原因を除去する時に制限が存在する条件下でさえ、不安やストレスの否定的な影響は、肯定神経伝達物質(例えば、ドーパミン、オキシトシンおよび/またはメラトニン)またはシナプシング「に対処(coping with)」するかまたはこれを強化することで減少することができる。
【0023】
図3は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、運動選手のパフォーマンスの例示的な最大化を例示する。運動選手は、運動競技や主要大会の前に相当な不安を覚える可能性がある。運動競技のトーナメントから脱落するかミスをする可能性、観客から非難を受け得るという恐れ、およびゲームに勝たなければならないという義務感が複合的に作用して不安が引き起こされ得る。不安感は、運動選手の競技力を低下させて運動選手の競技力を最大限に出せなかった状態で不満足な結果につながる。
【0024】
パフォーマンス向上アプリケーション(PEA)を使用することで、運動選手は、不安とストレスに対処して、集中力、調整力および敏捷性を向上させ、自分の潜在力を最大限に発揮することができる。
【0025】
運動選手の不安を乗り越えるための既存の方法は、十分な睡眠、運動、複合炭水化物摂取、カフェイン/糖摂取の制限などとともに、弛緩訓練、思い詰め中止、ラベリング(labeling)、および深呼吸で構成される。弛緩訓練は、ヨガ、瞑想、呼吸運動、ピラティスなどを含む。思い詰め中止は、否定的な考えを肯定的な考えに変えることおよび結果中心接近法ではなく、課題中心接近法を含む。ラベリングは、自分の考えと感情を認識させることを含む。
【0026】
しかし、例えば、スポーツパフォーマンス不安を乗り越えるために、上記の方法は、運動選手の大きくて重要なゲームの前に発生する身体の生理的な神経体液性因子の変化を補償しない。換言すると、これは、不安に対する大衆療法である。
【0027】
一方、十分な睡眠、運動、複合炭水化物摂取、カフェイン/糖摂取制限などのように、運動選手が不安を乗り越えるための生理的メカニズムは、まだ具体的に明かされていない。
【0028】
図4は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、大会の前に不安/ストレスによって運動選手のパフォーマンスを減少させる例示的な生理的メカニズムを例示する。
図4に例示されているように、運動選手の不安は、ゲーム/運動競技の前に形成され得る。このような種類の不安形成は、神経伝達物質(NT)の統合(orchestration)を伴うことがあり、したがって、単一の特定のNTを不安形成の主要原因として識別することは困難であり得る。
【0029】
不安を引き起こす様々なNTのうち、不安形成、すなわち、ドーパミン増加、オキシトシン増加、コルチゾール減少、メラトニン増加に対処することができる神経体液性因子として、4種のNTが提示されることができる。さらに、脳ミエリン形成およびリモデリングに関するシナプシングはまた不安形成に対する対処-技術を誘導する神経、細胞、および分子メカニズムとして提示されることができる。
【0030】
不安/ストレス形成に関連したNTが生理的な面で身体の恒常性を維持する最も基本的なNTであるという事実によって、本メカニズムの薬物を使用する制御は、相殺化メカニズムとして考慮される可能性がない。換言すると、これは、不安を乗り越えるターゲット分子になる可能性さえあると、深刻な副作用と安全性の問題をもたらし得る。このような不都合を除いても、薬物を使用するNTの制御は、薬物がドーピング問題をトリガー(trigger)し得るため、運動選手の不安に対する解決策になれない。
【0031】
図5は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、課題により運動選手の不安を乗り越える例示的なMOAを例示する。例えば、運動選手の不安とストレス形成の生理的メカニズムに基づいて、ゲーム前の2週間、アプリケーションを介して運動選手に伝達する課題-練習により運動選手のパフォーマンスおよび能力が最大化することができる。行動言語を介して運動選手の不安を乗り越えるためのMOA(作用モードまたは作用機序)は、
図5のように例示されることができる。MOAは、一つ以上のモジュール(例えば、4個のモジュール)を含むことができる。具体的には、集中力モジュール1は、肯定的な考え、および小さな達成感を持続的に感じさせることができる(例えば、2週間の)課題の実行(例えば、ボール投げ、家族構成員からの歓呼、または友達からの歓呼)を含むことができるが、これに制限されない。不安/ストレスモジュールは、(例えば、ゲームのスタート前に)ダウン-テンポ(down-tempo)音楽の後、アップ-テンポ(up-tempo)音楽聴取を含むことができるが、これに制限されない。集中力モジュール2は、(例えば、2週間の)正常な昼夜間環境を提供することを含むことができるが、これに制限されない。調整力&敏捷性モジュールは、ゲーム少なくとも2週間前にモジュール開始、適切なライフサイクルを有すること、日光(例えば、日中の野外運動)すること、規則的な運動および睡眠を取ること、および無孤立感(no isolation)/無感覚遮断(no sensory deprivation)を含むことができるが、これに制限されない。NTおよびシナプシングの対応する変化、すなわち、生理的変化の列(緑色のボックス)が
図6に要約されている。このような生理的変化は、身体的変化に変更され(
図6の黒色のボックス)、窮極的に、運動選手は、ゲーム中の不安と圧迫感を緩和し、自分の集中力、調整力、および敏捷性を最大化することができる。
【0032】
一様相において、本開示内容は、ユーザのパフォーマンスを向上させる方法に関し、方法は、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによってユーザに提供するステップを含み、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、ユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、電子デバイスは、(i)一つ以上の第1モジュールの第1課題に対するユーザの遵守度を感知するセンサを含み、(ii)遵守度に基づいて遵守度情報をサーバに送信し、また、(iii)遵守度情報に基づいてサーバからの一つ以上の第2課題を受信する。さらなる実施形態において、方法は、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを、電子デバイスによってユーザに提供するステップをさらに含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0033】
一部の実施形態において、前記一つ以上の第1モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールのうち少なくとも2個、3個または4個を含む。一部の実施形態において、前記一つ以上の第1モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュール全てを含む。一部の実施形態において、前記一つ以上の第2モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールのうち少なくとも2個、3個または4個を含む。一部の実施形態において、前記一つ以上の第2モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールの全てを含む。
【0034】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIを含む。一部の実施形態において、集中力モジュールIは、肯定的な考え、達成および完遂に関する一つ以上の第1課題を含む。さらなる実施形態において、一つ以上の課題は、肯定的な感情、行動維持、運動および明るい地域での訓練に関する一つ以上の課題を含む。さらなる実施形態において、集中力モジュールIは、パフォーマンスの少なくとも1週間前に明るい地域で訓練することを勧める課題を含む。
【0035】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールは、不安およびストレスを緩和するための不安および/またはストレスモジュールを含む。一部の実施形態において、不安および/またはストレスモジュールは、オキシトシン分泌および/または低いコルチゾールレベルを誘導するための一つ以上の第1課題を含む。さらなる実施形態において、一つ以上の第1課題は、音楽を聞くことを勧める一つ以上の課題を含む。さらなる実施形態において、電子デバイスは、音楽のサウンド(sound)を受信し再生する。さらに他の実施形態において、一つ以上の第1課題は、パフォーマンス前の2時間または1時間以内に音楽を聞くことを勧める一つ以上の課題を含む。
【0036】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIIを含む。一部の実施形態において、集中力モジュールIIは、睡眠周期に関する一つ以上の第1課題を含む。さらなる実施形態において、一つ以上の課題は、バランスの取れたライフサイクルおよびユーザの環境の明るさに関する一つ以上の課題を含む。他の実施形態において、一つ以上の課題は、パフォーマンスの少なくとも1週または2週間前に睡眠周期に関する一つ以上の課題を含む。
【0037】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールは、調整力および敏捷性を向上させるための調整力および敏捷性モジュールを含む。一部の実施形態において、調整力および敏捷性モジュールは、シナプシングを促進するための一つ以上の第1課題を含む。さらなる実施形態において、一つ以上の第1課題は、バランスの取れたライフサイクル、規則的な運動および休憩、ユーザの環境の明るさ、および無隔離感または無感覚遮断に関する一つ以上の課題を含む。さらなる実施形態において、調整力および敏捷性モジュールは、パフォーマンスの少なくとも1週または2週間前にユーザに提供される。
【0038】
一部の実施形態において、遵守度は、集中力モジュールIの第1課題に対する遵守度であり、集中力モジュールIの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、集中力モジュールIの第2課題のみを生成するために使用される。一部の実施形態において、遵守度は、不安および/またはストレスモジュールの第1課題に対する遵守度であり、不安および/またはストレスモジュールの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、不安および/またはストレスモジュールの第2課題のみを生成するために使用される。一部の実施形態において、遵守度は、集中力モジュールIIの第1課題に対する遵守度であり、集中力モジュールIIの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、集中力モジュールIIの第2課題のみを生成するために使用される。一部の実施形態において、遵守度は、調整力および敏捷性モジュールの第1課題に対する遵守度であり、調整力および敏捷性モジュールの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、調整力および敏捷性モジュールの第2課題のみを生成するために使用される。
【0039】
一部の実施形態において、ユーザは、ミュージシャンであり、パフォーマンスは、音楽パフォーマンスである。一部の実施形態において、ユーザは、運動選手であり、パフォーマンスは、運動パフォーマンスである。一部の実施形態において、ユーザは、野球選手である。一部の実施形態において、ユーザは、スキーヤー(skier)である。
【0040】
一部の実施形態において、ユーザは、眼科で人工水晶体/多焦点水晶体インプラント(implant)の手術を受けた患者である。眼科で人工水晶体/多焦点水晶体インプラントの手術を受けた患者に対する実施形態が本願で説明される。
【0041】
図6は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、眼科で人工水晶体(IOL:intraocular lens)/多焦点水晶体インプラントの手術からの回復において例示的な患者補助を例示する。
【0042】
IOLインプラント手術は、普通、眼科分野において手術のための入院承認通報を受けた後、実際手術が行われるまで約2週間の待機期間が必要となる。このような期間中に、一部の患者は、極度の不安を感じ、これは、手術後の回復と手術結果の満足度に否定的な影響を及ぼす。さらには、患者が手術後、副作用を乗り越え、IOLを調節するのに役立つ補助的な措置が必要である。
【0043】
本願で説明されているPEAは、手術前または手術後、2週間練習された課題を行うことで、対処技術を介して神経可塑性を最大化し、BDNFの放出を誘導するだけでなく、手術に対する患者の不安を緩和するために、低下した視力から手術後の回復と手術自体に対する満足度を向上させるのに肯定的な影響を及ぼす。
【0044】
本の開示内容において、本発明の詳細事項について説明するために、患者に挿入されたIOLインプラントおよび運動選手が例示されているが、本発明は、患者に挿入されたIOLインプラントおよび運動選手の場合に制限されない。ターゲットユーザは、芸術家、学生、歌手、競技者および与えられた時間・期間後にパフォーマンスを行わなければならない人を含むことができるが、これに制限されない。
【0045】
IOLインプラント手術の場合に、手術後、患部を保護するための眼帯着用、目薬塗布、眼球運動、眼の健康などに関する教育プログラムがそれぞれの病院の条件に応じて手術の前に行われてきた。しかし、教育プログラムが手術直前に行われるため、効果が良くなく、患者の不安を悪化させることが報告されている。
【0046】
したがって、手術に対する患者の不安を減少させることができ、且つ患者の効果的な管理に役立つ適切な時間に手術後教育プログラムが必要である。しかし、眼科手術前後の不安を減少させるためのこのような努力は、単にある程度まで行われてきた。
【0047】
図7は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、手術の前および/または手術後に眼科手術を受ける患者の身体で現れ得る不安を形成する例示的な生理的メカニズムを例示する。
図7に例示されているように、患者の不安は、手術の前、手術の間また、/または手術の後に形成されることができる。不安の形成は、様々なNTの統合によって影響を受けることができ、単一の特定のNTを不安形成のメカニズムとして定義することは難しい。
【0048】
運動選手の不安形成に対処する生理的メカニズムおよび局所麻酔で眼科手術を受ける患者によって形成された不安に対処する生理的メカニズムは、同一であるか実質的に類似する。運動選手の不安/ストレス形成に対する対処技術を誘導することができる生理的メカニズムに使用される4種のNT、すなわち、ドーパミン分泌の増加、オキシトシン分泌の増加、コルチゾール効果の減少または抑制、メラトニン分泌の増加は、不安/ストレス形成に対処する神経体液性因子として提案されることができる。さらに、脳ミエリン形成およびリモデリングに関連するシナプシングは、不安/ストレス形成に対する対処-技術を誘導することができる細胞および分子メカニズムとして提案されることができる。
【0049】
不安/ストレス形成に対する対処技術を誘導することができるそれぞれの要因の関連性は、運動選手の不安/ストレス形成に対する対処技術を誘導することができる生理的メカニズムのように上述した。
【0050】
生理的メカニズムの制御は、行動言語を介して不安/ストレス形成に対する対処技術を誘導することができる。関連するNTが生理的な面で身体の恒常性を維持する最も基本的なNTであるという事実によって、本メカニズムの薬物を使用する制御は、相反するものとして考慮される可能性がない。薬物処方とは異なり、アプリケーションに関連する不安/ストレス対処は、副作用および安全問題を予防することができる。
【0051】
一実施形態において、IOL手術を受けた患者がアプリケーションを介して患者に伝達される課題-練習により患者の不安を乗り越えるために最大4週(例えば、手術前後それぞれ2週)がかかることができる。一旦、治療のための手術スケジュール(schedule)が設定されると、本願で説明されているアプリケーションを使用して、手術前後に手術前または手術後に管理が必要である。アプリケーションは、患者の不安/ストレス形成の生理的メカニズムに基づくことができる。
【0052】
図8は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、行動言語を介して運動選手の不安を乗り越える例示的なMOAを例示する。MOAは、一つ以上のモジュール(例えば、4個のモジュール)を含むことができる。例えば、ドーパミンモジュールは、肯定的な考え、小さな達成感を持続的に感じさせることができる(2週間の)課題の実行(例えば、仕事、業務継続など)、および(手術1週間前から始まり)明るい所でライフスタイルを維持することを含むことができるが、これに制限されない。オキシトシン/コルチゾールモジュールは、(例えば、手術何時間の前に)ダウン-テンポ音楽の後、アップ-テンポ音楽聴取を含むことができるが、これに制限されない。メラトニンモジュールは、(例えば、手術2週間前に)通常の昼夜間環境を提供することを含むことができるが、これに制限されない。シナプシングモジュールは、手術の少なくとも2週間前にモジュール開始、適切なライフサイクルを有すること、日光(例えば、日中の野外運動)すること、規則的な運動および睡眠を取ること、および無隔離感/無感覚遮断を含むことができるが、これに制限されない。NTおよびシナプシングの対応する変化、すなわち、生理的変化の列(緑色のボックス)が
図8に要約されている。このような生理的変化は、身体的変化に変更され(
図8において黒色のボックス)、窮極的に、患者は、手術前後に不安を緩和し、手術の副作用を最小化することができる。
【0053】
図9は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、ユーザの不安とストレスに対処する例示的なパフォーマンス向上アプリケーション(PEA)を例示する。PEAがユーザの不安を減少させるプロセスが
図9に例示されている。PEAは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、無線送信/受信部(WTRU)などのデジタルデバイスでアプリケーションの形態に具体化または実現されることができる。ユーザは、アプリケーションをダウンロードし、PEA UIを介して課題を受信し、これを練習することができる。ユーザの練習は、様々な手段を介してアプリケーションにフィードバックを、例えば、ログイン/ログアウト情報、ユーザレビュー/評価、センサなどを使用して収集した手動データを提供することができる。課題-練習フィードバックループは、ユーザの遵守度を高めて、ユーザの持続的且つ自発的な参加を誘導することができる。PEAによる特定生理的反応について詳細に説明すると、課題-練習プロセスの結果として、ドーパミン、オキシトシンおよびメラトニンの分泌、コルチゾールの抑制、ナーブセルのシナプシングが誘導されることができる。PEAは、上述の生理的応答を誘導するMOAに基づいて設計されることができる。結果、運動選手または患者のようなユーザは、練習課題により不安またはストレスを乗り越えることに積極的に参加することができ、集中力、調整力および敏捷性が向上し、且つパフォーマンス能力を最大化することができる。
【0054】
一部の実施形態において、本願に開示されたサーバは、外部レビューアから一つ以上の第2課題を受信する。さらなる実施形態において、外部レビューアは、健康専門家を含む。さらなる実施形態において、外部レビューアは、人工知能(AI)を含む。
【0055】
図10は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができるPEAの例を例示する。PEAは、
図5および
図8で説明されたような集中力、不安/ストレス対処、調整力&敏捷性モジュールの命令を特定し、これをアプリケーション設計に反映することができる。PEAは、前述のアプリケーション計画を反映したアプリケーションプログラミングに基づいて作られ、ランチ(launch)されることができる。
【0056】
図11は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができるPEAの課題入力および練習モニタリングの例を例示する。課題入力は、視覚的ディスプレイ、聴覚的ナレーション、タッチ/振動などによってユーザに提供されることができる。練習アウト(practice out)は3種のカテゴリーに分類されることができる。1)アプリケーションログイン/ログアウト情報、2)ユーザのタイピングまたは記録によって生成される能動データ、3)センサによって収集される手動データ。手動データの収集のためのセンサは、活動追跡機、自動レコーダ、バイオ-フィードバック機器を含む。
【0057】
一部の実施形態において、本願で説明されているセンサは、モーション(motion)センサ、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS:Global Positioning System)センサ、周囲光センサ、指紋センサ、歩数計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。さらなる実施形態において、センサは、GPSセンサおよび心拍数センサを含む。さらなる実施形態において、センサは、タッチセンサを含み、ユーザは、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0058】
一部の実施形態において、本願で説明されているセンサは、ユーザの膝および/または足首の位置、および/またはこれらの間の距離を検出する。さらなる実施形態において、本願で説明されているセンサは、ユーザの首、肩、腕および/または尻の位置、および/またはこれらの間の距離を検出する。さらなる実施形態において、本願で説明されているセンサは、ユーザの指の位置、および/またはこれらの間の距離を検出する。
【0059】
一部の実施形態において、センサは、運動パフォーマンスのモーションをキャプチャ(capture)する。さらなる実施形態において、センサは、1秒当たり少なくとも5、10、15、20、25、または30個のイメージをキャプチャする。
【0060】
他の様相において、本開示内容は、ユーザのパフォーマンスを向上させるためのシステムに関し、このシステムは、ユーザのパフォーマンスを向上させるために本願で説明されている一つ以上の第1モジュールを含むデジタルアプリケーションを実行するように構成されたデジタル装置を含み、デジタル装置は、一つ以上の第1モジュールの第1セットの課題に対するユーザの遵守度を感知するための前述のセンサを含む。一部の実施形態において、システムはまたデジタルアプリケーションから受信した情報に基づいてユーザのパフォーマンス向上を処方する一つ以上のタスク(tasks)を行うための一つ以上のオプション(options)を医療提供者に提供するように構成された医療提供者ポータルを含む。一部の実施形態において、システムはまた医療提供者によるシステムに対するアクセスを管理する一つ以上のタスクを行うための一つ以上のオプションをシステムの管理者に提供するように構成された管理ポータルを含む。さらなる実施形態において、デジタルアプリケーションは、ユーザのパフォーマンスを向上させるための治療仮説および作用機序(MOA)に基づいてパフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む動作を実行するように、デジタル装置のプロセッサに命令する。さらなる実施形態において、デジタル治療剤モジュールを生成する動作は、ユーザのパフォーマンスを向上させることに関連する生化学的要因に基づいて、デジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む。
【0061】
一部の実施形態において、医療提供者に提供される一つ以上のオプションは、ユーザを追加または除去すること、ユーザに関する個人情報を閲覧または編集すること、ユーザに関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果を閲覧すること、ユーザに一つ以上のデジタル治療剤モジュールを処方すること、一つ以上のデジタル治療剤モジュールに対する処方箋を変更すること、およびユーザと通信することからなる群から選択される。
【0062】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、ユーザに関する個人情報を閲覧または編集することを含み、個人情報は、ユーザに対する識別番号、ユーザの名前、ユーザの生年月日、ユーザのEメール、ユーザの保護者のEメール、ユーザに対する連絡先電話番号、ユーザに対する処方箋および医療提供者がユーザに対して作成した一つ以上のメモからなる群から選択される一つ以上の情報を含む。
【0063】
一部の実施形態において、個人情報は、ユーザに対する処方箋を含み、ユーザに対する処方箋は、処方箋識別番号、処方箋タイプ、開始日、持続期間、完了日、ユーザによって行われるスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールの数、および一日にユーザによって行われるスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールの数からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0064】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、遵守度情報を閲覧することを含み、ユーザの遵守度情報は、ユーザによって完了した多数のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールのうち一つ以上、およびユーザが一つ以上のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを完了したか、部分的に完了したかまたは完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダーを含む。
【0065】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、ユーザの結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果は、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを開始した時間、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを中断した時間、スケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子および運動強度(EI)からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0066】
一部の実施形態において、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、医療提供者を追加または除去すること、医療提供者に関する個人情報を閲覧または編集すること、ユーザの非識別化情報を閲覧または編集すること、ユーザに関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果を閲覧すること、および医療提供者と通信することからなる群から選択される。
【0067】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、個人情報を閲覧または編集することを含み、医療提供者の個人情報は、医療提供者に対する識別番号、医療提供者の名前、医療提供者のEメールおよび医療提供者の連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0068】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、ユーザの非識別化情報を閲覧または編集することを含み、ユーザの非識別化情報は、ユーザに対する識別番号およびユーザに対する医療提供者からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0069】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、ユーザに関する遵守度情報を閲覧することを含み、ユーザの遵守度情報は、ユーザによって完了した多数のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールのうち一つ以上、およびユーザが一つ以上のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを完了したか、部分的に完了したかまたは完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダーを含む。
【0070】
一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、ユーザの結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果は、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを開始した時間、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを中断した時間、スケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子および運動強度(EI)からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0071】
一部の実施形態において、デジタルアプリケーションは、デジタル治療剤モジュールを完了するように、対象にリマインド(remind)するためのプッシュアラーム(push alarm)および/またはプッシュ通知(push notification)をさらに含む。
【0072】
一部の実施形態において、デジタル装置は、ユーザのパフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成し、デジタル治療剤モジュールに基づいてデジタル課題を生成し、また、ユーザにデジタル課題を提供するように構成されたデジタル課題生成部と、デジタル課題のユーザの実行結果を収集するように構成された結果収集部とを含む。さらなる実施形態において、デジタル課題生成部は、医療提供者からの入力に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する。さらなる実施形態において、デジタル課題生成部は、ユーザから受信した情報に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する。
【0073】
一部の実施形態において、ユーザから受信した情報は、ユーザの基底因子、医療情報およびデジタル治療剤理解能力(literacy)のうち少なくとも一つを含み、基底因子は、ユーザの活動、心拍数、睡眠および食事を含み、医療情報は、ユーザの電子医療記録(EMR:electronic medical record)、家族歴、遺伝的脆弱性および遺伝的感受性を含み、デジタル治療剤理解能力は、ユーザの接近性、およびデジタル治療剤および装置に対する技術採択を含む。
【0074】
一部の実施形態において、結果収集部は、デジタル課題に対するユーザの遵守度をモニタリングするかまたはユーザがデジタル課題に対するユーザの遵守度を直接入力することができるようにすることで、デジタル課題の実行結果を収集する。
【0075】
一部の実施形態において、デジタル課題生成部でデジタル課題を生成することおよび結果収集部でデジタル課題のユーザ実行結果を収集することは、多数のフィードバックループで複数回繰り返して実行される。さらなる実施形態において、デジタル課題生成部は、以前のサイクルのユーザのデジタル課題および結果収集部で収集された以前のサイクルのユーザのデジタル課題に対する実行結果データに基づいて、現在のサイクルに対するユーザのデジタル課題を生成する。
【0076】
図12は、本願で説明されている他の実施形態のうち任意の実施形態と組み合わせて使用されることができる、PEAに対して使用可能な例示的なデバイス1200を例示する。
図12に図示されているように、デバイス1200は、特に、プロセッサ1218、トランシーバ1220、送信/受信エレメント1222、スピーカー/マイクロフォン1224、キーパッド1226、ディスプレイ/タッチパッド1228、非移動式メモリ1230、移動式メモリ1232、電源1234、グローバルポジショニングシステム(GPS)チップセット1236、および/または他の周辺機器1238を含むことができる。デバイス1200は、実施形態と一貫性を維持しながら上述のエレメントの任意の下位-組み合わせを含むことができるということが認識される。例として、デバイス1200は、モバイルデバイス、ユーザ装備(UE)、モバイルステーション、固定型またはモバイル加入者ユニット、加入に基づくユニット、ページャー、セルラフォン、個人情報端末(PDA:personal digital assistant)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)デバイス、時計または他のウェアラブル、ヘッド-マウントディスプレイ(HMD:head-mounted display)、車両、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、産業用および/または自動化したプロセッシング体であるコンテキスト(context)で動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、消費者電子デバイス、商業用および/または産業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含むことができる。
【0077】
プロセッサ1218は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した一つ以上のマイクロプロセッサ、制御器、マイクロ制御器、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシンなどであることができる。プロセッサ1218はデータプロセッシング、電力制御、入力/出力プロセッシング、センサ日付プロセッシング、および/またはデバイス1200が抗ウイルス性デジタルワクチンを提供可能にする任意の他の機能を行うことができる。プロセッサ1218は、送信/受信エレメント1222にカップリングされることができるトランシーバ1220にカップリングされることができる。
図12がプロセッサ1218およびトランシーバ1220を個別のコンポネントとして描写したのに対し、プロセッサ1218およびトランシーバ1220が電子パッケージまたはチップにともに統合されることができることが認識される。
【0078】
送信/受信エレメント1222は、PEAを管理する医療機関または機関に位置したサーバにデータを送信するか、このサーバからデータを受信するように構成されることができる。例えば、医師またはコーチからの命令およびユーザから感知された医療情報は、基地局によってエアインタフェース(air interface)1216を介してサーバから受信し、サーバに送信することができる。一実施形態において、送信/受信エレメント1222は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであることができる。一実施形態において、送信/受信エレメント1222は、例えば、IR、UVまたは可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ(emitter)/検出器であることができる。さらに他の実施形態において、送信/受信エレメント1222は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成されることができる。送信/受信エレメント1222は無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されることができることが認識される。トランシーバ1220は、送信/受信エレメント1222によって送信される信号を変調し、送信/受信エレメント1222によって受信する信号を復調するように構成されることができる。
【0079】
デバイス1200のプロセッサ1218は、スピーカー/マイクロフォン1224、キーパッド1226、ディスプレイ/タッチパッド1228(例えば、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)ディスプレイ部または有機発光ダイオード(OLED:organic light-emitting diode)ディスプレイ部)および/または周辺機器1238(例えば、センサまたはデジタルカメラ)にカップリングされることができ、これより、ユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ1218はまたユーザデータまたはデジタル命令をスピーカー/マイクロフォン1224、キーパッド1226、ディスプレイ/タッチパッド1228および/または周辺機器1238に出力することができる。さらに、プロセッサ1218は、非移動式メモリ1230および/または移動式メモリ1232のような任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、このようなメモリにデータを保存することができる。非移動式メモリ1230は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random-access memory)、読み出し専用メモリ(ROM:read-only memory)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ保存デバイスを含むことができる。移動式メモリ1232は、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)カード、メモリスティック(Memory Stick)、セキュリティデジタル(SD:secure digital)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態において、プロセッサ218は、デバイス1200上に、いわゆるサーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、このようなメモリにデータを保存することができる。
【0080】
プロセッサ1218は、電源1234から電力を受信することができ、デバイス1200の他のコンポネントに電力を分配し、および/またはこのような他のコンポネントに対する電力を制御するように構成されることができる。電源1234は、デバイス1200に電力を供給するための任意の適切なデバイスであることができる。例えば、電源1234は、一つ以上の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル金属水素化物(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0081】
プロセッサ1218はまたデバイス1200の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることができるGPSチップセット1236にカップリングされることができる。GPSチップセット1236からの情報に付加してまたはその代わりに、デバイス1200は、基地局からエアインタフェース1216を介して位置情報を受信し、および/または2個以上の近接基地局から受信する信号のタイミングに基づいて自分の位置を決定することができる。デバイス1200は、実施形態と一貫性を維持しながら任意の適切な位置-決定方法によって位置情報を取得することができることが認識される。
【0082】
プロセッサ1218は、追加の特徴、機能および/または有線または無線連結を提供する一つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる他の周辺機器1238にさらにカップリングされることができる。例えば、周辺機器1238は、加速度計、電子羅針盤、衛星トランシーバ、(写真および/またはビデオ用)デジタルカメラ、USB(universal serial bus)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(R)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザー、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、活動追跡機などを含むことができる。周辺機器1238は、一つ以上のセンサを含むことができる。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ(geolocation sensor)、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャーセンサ(gesture sensor)、生体センサ、湿度センサなどのうち一つ以上であることができる。
【0083】
他の様相において、本開示内容は、本願で説明されている、ユーザのパフォーマンスを向上させるためのコンピューティングシステムに関し、コンピューティングシステムは、ドーパミン分泌、不安および/またはストレスモジュールを誘導するための集中力モジュールI、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールをユーザに提供するように構成されたディスプレイ-一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、上記で開示されているようにユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含む-と、一つ以上の第1モジュールの課題に対するユーザの遵守度を感知するように構成された本願で説明されているセンサと、遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信するように構成された送信機と、遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題をサーバから受信するように構成された受信機とを含む。一部の実施形態において、ディスプレイは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールをユーザに提供するようにさらに構成され、一つ以上の第2モジュールのそれぞれは、一つ以上の第2課題を含む。
【0084】
一部の実施形態において、パフォーマンスを向上させるためのデジタルアプリケーションは、パフォーマンスを向上させるための治療仮説および作用機序(MOA)に基づいて、パフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む動作を行うようにデジタル装置のプロセッサに命令する。一部の実施形態において、デジタル治療剤モジュールを生成する動作は、パフォーマンス向上に関連する生化学的要因に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む。
【0085】
他の様相において、本開示内容は、上述の、ユーザのパフォーマンスを向上するためのソフトウェア命令を保存した非一時的コンピュータ可読媒体に関し、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、上述の一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによってユーザにディスプレイするようにし、-一つ以上の第1モジュールのそれぞれはユーザが従うべき課題を含む-、電子デバイスで上述のセンサによって、一つ以上の第1モジュールの課題に対するユーザの遵守度を感知するようにし、遵守度に基づく遵守度情報を電子デバイスによってサーバに送信するようにし、遵守度情報に基づく一つ以上の第2命令をサーバから受信するようにし、また、上述の一つ以上の第2モジュールをユーザにディスプレイするようにし、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0086】
図13は、PEAに対する例示的なストレス要因疾病診断基準およびセンサとの関係を例示するダイヤグラム(diagram)であり、
図14は、PEAに対するデータ感知標準化を例示するダイヤグラムである。ヒトがセンサとセンサを連結することで、定期的な予防および治療機能を提供することは不可能である(迅速な情報処理機能を要する)。したがって、本開示内容の例示的な実施形態は、感知および予防/治療患者にデバイス技法を追加することを可能にする。
図13を参照すると、011Sにおいて、モーションキャプチャは、個別動きデータを収集し、分析明確性を高め、他の関連技術と相違する結果を示すように標準化することで、スキー選手の動きをリアルタイムで標準化するために(例えば、ディップカメラによって1秒当たり30回標準化する技術)使用されることができる。データは、例えば、デバイスに入力された標準競技または競技がコーチによって溯及的に修正されるように分析されることができる。これは、行動修正を定時間に行うかまたは運動選手の行動修正フィードバックをリアルタイムで転送することができるデバイスであることができる。一部の実施形態において、デバイスは、運動選手からのリアルタイムデータおよび/または外部データ、いわゆるコーチからのデータ、すでに組み込まれたデータおよび制御データに基づく矯正機能を有することができる。また、デバイスは、運動選手のモーションを連続して矯正して、過去のパフォーマンスと比較してリアルタイムでモーションを分析することで、フィードバックを運動選手に提供することができる.011bにおいて、HRセンサデータとSWアルゴリズム連動GPSを介してデータが処理されることができ(どれくらい迅速且つ正確に認識を定量化するか)、処理されたデータは、
図14に例示されているように指定された個人(例えば、スキーヤー)に定時間に提供されることができる。一部の実施形態において、011bは、全体システムのエンドポイント、すなわち、窮極的に、デバイスで精神を管理する(不安および緊張を緩和して集中力の効果を付与する)部分である。ここで、これは、心拍数が安定しない時にリアルタイムでより正確に心拍数を感知しながら音声または他の方法(例えば、深呼吸、音楽聴取、あることに関する良い考えなど)を使用して心拍数を安定化することで、リアルタイムですぐ集中し、緊張をほぐすことに役立つデバイスであることができる。
【0087】
図15は、モーション検出を使用する例示的な身体部位分析を例示するダイヤグラムである。例えば、モーション検出を使用してスキーヤーの姿勢を分析するために、両膝と足首の密着姿勢、骨盤、上体および腰の動き、首の揺らぎ、手首の動きなどのそれぞれの身体部位が分析されることができる。
【0088】
さらなる実施形態において、ユーザがスキーヤーである時に、本願で説明されているセンサは、スキーヤーの膝および/または足首の位置、および/またはこれらの間の距離を検出する。さらなる実施形態において、本願で説明されているセンサは、スキーヤーの首、肩、腕および/または尻の位置を検出する。
【0089】
図16は、PEAを使用して運動選手の目標を設定する例示的なプロセスを例示するダイヤグラムである。目標設定は、競技者が思って感じて行動する方式を計画するために重要であり、効果的且つ正しい目標を設定することが重要である。本開示内容によると、アプリケーションは、ユーザ-入力なしに目標を設定する時に、情報を提供する方式を提供することができ、負傷、スランプ、失敗などの場合、目標設定を修正することが可能である。アプリケーションは、必要性および方法をさらに提供することができ、評価頻度、評価内容(目標が達成されるか達成されなかった理由、評価記録および指導者の助言など)のような情報を含むことができる。このような目標設定は、設定された目標を達成する原動力になることができる。ユーザ(例えば、スキーヤー)は、動機付与が必要な時にチェックすることができる。
【0090】
特徴およびエレメントが特定の組み合わせとして上述されているが、当業者は、それぞれの特徴またはエレメントが単独でまたは他の特徴およびエレメントと任意の組み合わせで使用されることができることを認識する。さらに、本願で説明されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ-可読媒体に統合されたコンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウエアで実現されることができる。コンピュータ-可読媒体の例は、(有線または無線連結を介して送信される)電子信号およびコンピュータ-可読記憶媒体を含む。コンピュータ-可読記憶媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスター、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、磁気媒体、いわゆる内部ハードディスクおよび移動式ディスク、光-磁気媒体および光媒体、いわゆるCD-ROMディスクおよびデジタル多機能ディスク(DVD:digital versatile disk)を含むが、これに制限されない。ソフトウェアに関連したプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNCまたは任意のホストコンピュータで使用するためのラジオ周波数トランシーバを実現するために使用されることができる。
【0091】
他の様相において、本開示内容は、下記の実施形態に関する。
【0092】
実施形態1.ユーザのパフォーマンスを向上させるための装置で使用するための方法として、方法は、
一つ以上のパフォーマンス向上課題を生成するステップ-一つ以上のパフォーマンス向上課題は、一つ以上のパフォーマンス向上課題のユーザパフォーマンスに基づいて、不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するためにユーザの生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす-と、
装置を介してユーザに一つ以上のパフォーマンス向上課題を提供するステップとを含む。
【0093】
実施形態2.実施形態1の方法において、少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含む。
【0094】
実施形態3.実施形態1または実施形態2の方法において、一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1集中力向上デジタル課題、第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む。
【0095】
実施形態4.実施形態3の方法において、第1集中力向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでドーパミン分泌誘導を引き起こすように設計された肯定的な考え、達成および完遂を含む。
【0096】
実施形態5.実施形態3の方法において、第2集中力向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでメラトニン分泌誘導を引き起こすように設計された睡眠周期を含む。
【0097】
実施形態6.実施形態3の方法において、不安/ストレス減少デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでオキシトシン分泌誘導またはコルチゾールレベル減少のうち少なくとも一つを引き起こすように設計された音楽を含む。
【0098】
実施形態7.実施形態3の方法において、調整力&敏捷性向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでシナプシング促進を引き起こすように設計されたライフサイクル、規則的な運動および休憩、および無孤立感(no isolation)を含む。
【0099】
実施形態8.実施形態1の方法において、ユーザは、眼科で人工水晶体/多焦点水晶体(IOL)インプラントの手術を受けた運動選手または患者である。
【0100】
実施形態9.ユーザのパフォーマンスを向上させるための装置として、装置は、プロセッサを含み、プロセッサは、一つ以上のパフォーマンス向上課題を生成し-一つ以上のパフォーマンス向上課題は、一つ以上のパフォーマンス向上課題のユーザのパフォーマンスに基づいて、不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するためにユーザの生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす-、また、ユーザに一つ以上のパフォーマンス向上課題を提供するように構成される。
【0101】
実施形態10.実施形態9の装置において、少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含む。
【0102】
実施形態11.実施形態10の装置において、一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1集中力向上デジタル課題、第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む。
【0103】
実施形態12.実施形態11の装置において、第1集中力向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでドーパミン分泌誘導を引き起こすように設計された肯定的な考え、達成および完遂を含み、第2集中力向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでメラトニン分泌誘導を引き起こすように構成された睡眠周期を含む。
【0104】
実施形態13.実施形態11の装置において、不安/ストレス減少デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでオキシトシン分泌誘導またはコルチゾールレベル減少のうち少なくとも一つを引き起こすように設計された音楽を含む。
【0105】
実施形態14.実施形態11の装置において、調整力&敏捷性向上デジタル課題は、ユーザの生理的メカニズムでシナプシング促進を引き起こすように設計されたライフサイクル、規則的な運動および休憩、および無孤立感を含む。
【0106】
実施形態15.実施形態11の装置において、ユーザは、眼科で人工水晶体/多焦点水晶体(IOL)インプラントの手術を受けた運動選手または患者である。
【0107】
実施形態16.運動選手のパフォーマンスを向上させるための方法として、方法は、
不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するために運動選手の生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす一つ以上のパフォーマンス向上課題を運動選手によって行うステップを含む。
【0108】
実施形態17.実施形態16の方法において、少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導、またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含む。
【0109】
実施形態18.実施形態16の方法において、一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1集中力向上デジタル課題、第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む。
【0110】
実施形態19.患者のパフォーマンスを向上させるための方法として、方法は、
不安またはストレスのうち少なくとも一つに対処するために運動選手の生理的メカニズムの少なくとも一つの生理的変化を引き起こす一つ以上のパフォーマンス向上課題を患者によって行うステップを含み、少なくとも一つの生理的変化は、ドーパミン分泌誘導、オキシトシン分泌誘導、コルチゾールレベル減少、メラトニン分泌誘導またはシナプシング促進のうち少なくとも一つを含む。
【0111】
実施形態20.実施形態19の方法において、一つ以上のパフォーマンス向上課題は、第1集中力向上デジタル課題、第2集中力向上デジタル課題、不安/ストレス減少デジタル課題、および調整力&敏捷性向上デジタル課題を含む。
【0112】
実施形態21.ユーザのパフォーマンスを向上させるための方法として、方法は、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによってユーザに提供するステップ-一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、ユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含み、電子デバイスは、(i)一つ以上の第1モジュールの第1課題に対するユーザの遵守度を感知するセンサを含み、(ii)遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信し、また、(iii)遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題をサーバから受信する-と、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを電子デバイスによってユーザに提供するステップとを含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0113】
実施形態22.実施形態21の方法において、一つ以上の第1モジュールは、
ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIを含み、集中力モジュールIは、肯定的な考え、達成および完遂に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0114】
実施形態23.実施形態22の方法において、一つ以上の課題は、肯定的な感情、行動維持、運動および明るい地域での訓練に関する一つ以上の課題を含む。
【0115】
実施形態24.実施形態21~実施形態23のいずれか一実施形態の方法において、一つ以上の第1モジュールは、不安および/またはストレスを緩和するための不安および/またはストレスモジュールを含み、不安および/またはストレスモジュールは、オキシトシン分泌および/または低いコルチゾールレベルを誘導するための一つ以上の第1課題を含む。
【0116】
実施形態25.実施形態24の方法において、一つ以上の第1課題は、音楽を聞くことを勧める一つ以上の課題を含む。
【0117】
実施形態26.実施形態25の方法において、電子デバイスは、音楽に対するサウンドを受信し、再生する。
【0118】
実施形態27.実施形態21~実施形態26のいずれか一実施形態の方法において、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIIを含み、集中力モジュールIIは、睡眠周期に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0119】
実施形態28.実施形態27の方法において、一つ以上の課題は、バランスの取れたライフサイクルおよびユーザの環境の明るさに関する一つ以上の課題を含む。
【0120】
実施形態29.実施形態21~実施形態28のいずれか一実施形態の方法において、一つ以上の第1モジュールは、調整力および敏捷性を向上させるための調整力および敏捷性モジュールを含み、調整力および敏捷性モジュールは、シナプシングを促進するための一つ以上の第1課題を含む。
【0121】
実施形態30.実施形態29の方法において、一つ以上の第1課題は、バランスの取れたライフサイクル、規則的な運動および休憩、ユーザの環境の明るさ、および無孤立感または無感覚遮断に関する一つ以上の課題を含む。
【0122】
実施形態31.実施形態21~実施形態30のいずれか一実施形態の方法において、サーバは、外部レビューアから一つ以上の第2課題を受信する。
【0123】
実施形態32.実施形態31の方法において、外部レビューアは、健康専門家を含む。
【0124】
実施形態33.実施形態31の方法において、外部レビューアは、人工知能(AI)を含む。
【0125】
実施形態34.実施形態21~実施形態33のいずれか一実施形態の方法において、
センサは、モーションセンサ、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周囲光センサ、指紋センサ、歩数計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0126】
実施形態35.実施形態21~実施形態34のいずれか一実施形態の方法において、センサは、GPSセンサおよび心拍数センサを含む。
【0127】
実施形態36.実施形態21~実施形態35のいずれか一実施形態の方法において、センサは、タッチセンサを含み、ユーザは、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0128】
実施形態37.実施形態21~実施形態36のいずれか一実施形態の方法において、ユーザは、ミュージシャンであり、パフォーマンスは、音楽パフォーマンスである。
【0129】
実施形態38.実施形態21~実施形態36のいずれか一実施形態の方法において、ユーザは、運動選手であり、パフォーマンスは、運動パフォーマンスである。
【0130】
実施形態39.実施形態21~実施形態36のいずれか一実施形態の方法において、ユーザは野球選手である。
【0131】
実施形態40.実施形態21~実施形態36のいずれか一実施形態の方法において、ユーザは、スキーヤーである。
【0132】
実施形態41.実施形態38~実施形態40のいずれか一実施形態の方法において、センサは、運動パフォーマンスのモーションをキャプチャする。
【0133】
実施形態42.実施形態41の方法において、センサは、1秒当たり少なくとも30個のイメージをキャプチャする。
【0134】
実施形態43.ユーザのパフォーマンスを向上させるためのシステムとして、システムは、
ユーザのパフォーマンスを向上させるための一つ以上の第1モジュールを含むデジタルアプリケーションを実行するように構成されたデジタル装置-デジタル装置は一つ以上の第1モジュールの第1セットの課題に対するユーザの遵守度を感知するためのセンサを含む-と、
デジタルアプリケーションから受信した情報に基づいてユーザのパフォーマンス向上を処方する一つ以上のタスクを行うための一つ以上のオプションを医療提供者に提供するように構成された医療提供者ポータルと、
医療提供者によるシステムに対するアクセスを管理する一つ以上のタスクを行うための一つ以上のオプションをシステムの管理者に提供するように構成された管理ポータルとを含む。
【0135】
実施形態44.実施形態43のシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、
ユーザのパフォーマンスを向上させるための治療仮説および作用機序(MOA)に基づいてパフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む動作を行うようにデジタル装置のプロセッサに命令する。
【0136】
実施形態45.実施形態44のシステムにおいて、デジタル治療剤モジュールを生成する動作は、ユーザのパフォーマンスを向上させることに関連する生化学的要因に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む。
【0137】
実施形態46.実施形態43~実施形態45のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される。
【0138】
実施形態47.実施形態43~実施形態46のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIを含み、集中力モジュールIは、肯定的な考え、達成および完遂に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0139】
実施形態48.実施形態47のシステムにおいて、一つ以上の課題は、肯定的な感情、行動維持、運動および明るい地域での訓練に関する一つ以上の課題を含む。
【0140】
実施形態49.実施形態46~実施形態48のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、不安および/またはストレスを緩和するための不安および/またはストレスモジュールを含み、不安および/またはストレスモジュールは、オキシトシン分泌および/または低いコルチゾールレベルを誘導するための一つ以上の第1課題を含む。
【0141】
実施形態50.実施形態49のシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、音楽を聞くことを勧める一つ以上の課題を含む。
【0142】
実施形態51.実施形態50のシステムにおいて、電子デバイスは、音楽に対するサウンドを受信し、再生する。
【0143】
実施形態52.実施形態46~実施形態51のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIIを含み、集中力モジュールIIは、睡眠周期に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0144】
実施形態53.実施形態52のシステムにおいて、一つ以上の課題は、バランスの取れたライフサイクルおよびユーザの環境の明るさに関する一つ以上の課題を含む。
【0145】
実施形態54.実施形態46~実施形態53のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、調整力および敏捷性を向上させるための調整力および敏捷性モジュールを含み、調整力および敏捷性モジュールは、シナプシングを促進するための一つ以上の第1課題を含む。
【0146】
実施形態55.実施形態54のシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、バランスの取れたライフサイクル、規則的な運動および休憩、ユーザの環境の明るさ、および無孤立感または無感覚遮断に関する一つ以上の課題を含む。
【0147】
実施形態56.実施形態43~実施形態55のいずれか一実施形態のシステムにおいて、サーバは、外部レビューアから一つ以上の第2課題を受信する。
【0148】
実施形態57.実施形態43~実施形態56のいずれか一実施形態のシステムにおいて、外部レビューアは、健康専門家を含む。
【0149】
実施形態58.実施形態43~実施形態57のいずれか一実施形態のシステムにおいて、外部レビューアは、人工知能(AI)を含む。
【0150】
実施形態59.実施形態43~実施形態58のいずれか一実施形態のシステムにおいて、
センサは、モーションセンサ、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周囲光センサ、指紋センサ、歩数計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0151】
実施形態60.実施形態43~実施形態59のいずれか一実施形態のシステムにおいて、センサは、GPSセンサおよび心拍数センサを含む。
【0152】
実施形態61.実施形態43~実施形態60のいずれか一実施形態のシステムにおいて、センサは、タッチセンサを含み、ユーザは、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0153】
実施形態62.実施形態43~実施形態61のいずれか一実施形態のシステムにおいて、ユーザは、ミュージシャンであり、パフォーマンスは、音楽パフォーマンスである。
【0154】
実施形態63.実施形態43~実施形態61のいずれか一実施形態のシステムにおいて、ユーザは、運動選手であり、パフォーマンスは、運動パフォーマンスである。
【0155】
実施形態64.実施形態43~実施形態61のいずれか一実施形態のシステムにおいて、ユーザは、野球選手である。
【0156】
実施形態65.実施形態43~実施形態61のいずれか一実施形態のシステムにおいて、ユーザは、スキーヤーである。
【0157】
実施形態66.実施形態63~実施形態65のいずれか一実施形態のシステムにおいて、センサは、運動パフォーマンスのモーションをキャプチャする。
【0158】
実施形態67.実施形態66のシステムにおいて、センサは、1秒当たり少なくとも30個のイメージをキャプチャする。
【0159】
実施形態68.実施形態43~実施形態67のいずれか一実施形態のシステムにおいて、医療提供者に提供される一つ以上のオプションは、ユーザを追加または除去すること、ユーザに関する個人情報を閲覧または編集すること、ユーザに関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果を閲覧すること、ユーザに一つ以上のデジタル治療剤モジュールを処方すること、一つ以上のデジタル治療剤モジュールに対する処方箋を変更すること、およびユーザと通信することからなる群から選択される。
【0160】
実施形態69.実施形態68のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、ユーザに関する個人情報を閲覧または編集することを含み、個人情報はユーザに対する識別番号、ユーザの名前、ユーザの生年月日、ユーザのEメール、ユーザの保護者のEメール、ユーザに対する連絡先電話番号、ユーザに対する処方箋および医療提供者がユーザに対して作成した一つ以上のメモからなる群から選択される一つ以上の情報を含む。
【0161】
実施形態70.実施形態69のシステムにおいて、個人情報は、ユーザに対する処方箋を含み、ユーザに対する処方箋は、処方箋識別番号、処方箋タイプ、開始日、持続期間、完了日、ユーザによって行われるスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールの数、および一日にユーザによって行われるスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールの数からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0162】
実施形態71.実施形態43~実施形態70のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、遵守度情報を閲覧することを含み、ユーザの遵守度情報は、ユーザによって完了した多数のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールのうち一つ以上、およびユーザが一つ以上のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを完了したか、部分的に完了したかまたは完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダーを含む。
【0163】
実施形態72.実施形態43~実施形態71のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、ユーザの結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果は、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを開始した時間、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを中断した時間、スケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子および運動強度(EI)からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0164】
実施形態73.実施形態43~実施形態72のいずれか一実施形態のシステムにおいて、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、医療提供者を追加または除去すること、医療提供者に関する個人情報を閲覧または編集すること、ユーザの非識別化情報を閲覧または編集すること、ユーザに関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果を閲覧すること、および医療提供者と通信することからなる群から選択される。
【0165】
実施形態74.実施形態73のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、個人情報を閲覧または編集することを含み、医療提供者の個人情報は、医療提供者に対する識別番号、医療提供者の名前、医療提供者のEメールおよび医療提供者の連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0166】
実施形態75.実施形態73または実施形態74のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、ユーザの非識別化情報を閲覧または編集することを含み、ユーザの非識別化情報は、ユーザに対する識別番号およびユーザに対する医療提供者からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0167】
実施形態76.実施形態43~実施形態75のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、ユーザに関する遵守度情報を閲覧することを含み、ユーザの遵守度情報は、ユーザによって完了した多数のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールのうち一つ以上、およびユーザが一つ以上のスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを完了したか、部分的に完了したかまたは完了していない一つ以上の日付を識別するカレンダーを含む。
【0168】
実施形態77.実施形態43~実施形態76のいずれか一実施形態のシステムにおいて、一つ以上のオプションは、ユーザの結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了したデジタル治療剤モジュールに対するユーザの結果は、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを開始した時間、ユーザがスケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールを中断した時間、スケジューリングまたは処方されたデジタル治療剤モジュールが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子および運動強度(EI)からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0169】
実施形態78.実施形態43~実施形態77のいずれか一実施形態のシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、デジタル治療剤モジュールを完了するように対象にリマインドするためのプッシュアラームおよび/またはプッシュ通知をさらに含む。
【0170】
実施形態79.実施形態43~実施形態78のいずれか一実施形態のシステムにおいて、デジタル装置は、
ユーザのパフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成し、デジタル治療剤モジュールに基づくデジタル課題を生成し、また、ユーザにデジタル課題を提供するように構成されたデジタル課題生成部と、
デジタル課題のユーザの実行結果を収集するように構成された結果収集部とを含む。
【0171】
実施形態80.実施形態79のシステムにおいて、デジタル課題生成部は、医療提供者からの入力に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する。
【0172】
実施形態81.実施形態79または実施形態80のシステムにおいて、デジタル課題生成部は、ユーザから受信した情報に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する。
【0173】
実施形態82.実施形態81のシステムにおいて、ユーザから受信した情報は、ユーザの基底因子、医療情報、およびデジタル治療剤理解能力のうち少なくとも一つを含み、
基底因子は、ユーザの活動、心拍数、睡眠および食事を含み、
医療情報は、ユーザの電子医療記録(EMR)、家族歴、遺伝的脆弱性および遺伝的感受性を含み、また、
デジタル治療剤理解能力は、ユーザの接近性、およびデジタル治療剤および装置に対する技術採択を含む。
【0174】
実施形態83.実施形態79~実施形態82のいずれか一実施形態のシステムにおいて、結果収集部は、デジタル課題に対するユーザの遵守度をモニタリングするかまたはユーザがデジタル課題に対するユーザの遵守度を直接入力することができるようにすることで、デジタル課題の実行結果を収集する。
【0175】
実施形態84.実施形態79~実施形態83のいずれか一実施形態のシステムにおいて、デジタル課題生成部でデジタル課題を生成することおよび結果収集部でデジタル課題のユーザ実行結果を収集することは、多数のフィードバックループで複数回繰り返して実行され、また、
デジタル課題生成部は、以前のサイクルのユーザのデジタル課題および結果収集部で収集された以前のサイクルのユーザのデジタル課題に対する実行結果データに基づいて、現在のサイクルに対するユーザのデジタル課題を生成する。
【0176】
実施形態85.ユーザのパフォーマンスを向上させるためのコンピューティングシステムとして、コンピューティングシステムは、
ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールをユーザに提供するように構成されたディスプレイ-一つ以上の第1モジュールのそれぞれはユーザが従うべき一つ以上の第1課題を含む-と、
一つ以上の第1モジュールの課題に対するユーザの遵守度を感知するように構成されたセンサと、
遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信するように構成された送信機と、
遵守度情報に基づいて一つ以上の第2課題をサーバから受信するように構成された受信機とを含み、
【0177】
ディスプレイは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールをユーザに提供するようにさらに構成され、一つ以上の第2モジュールのそれぞれは、一つ以上の第2課題を含む。
【0178】
実施形態86.実施形態85のコンピューティングシステムにおいて、パフォーマンスを向上させるためのデジタルアプリケーションは、
パフォーマンスを向上させるための治療仮説および作用機序(MOA)に基づいて、パフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む動作を行うようにデジタル装置のプロセッサに命令する。
【0179】
実施形態87.実施形態86のコンピューティングシステムにおいて、デジタル治療剤モジュールを生成する動作は、パフォーマンス向上に関連する生化学的要因に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する動作を含む。
【0180】
実施形態88.実施形態85~実施形態87のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールからなる群から選択される。
【0181】
実施形態89.実施形態85~実施形態88のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、
ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIを含み、集中力モジュールIは、肯定的な考え、達成および完遂に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0182】
実施形態90.実施形態89のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の課題は、肯定的な感情、行動維持、運動および明るい地域での訓練に関する一つ以上の課題を含む。
【0183】
実施形態91.実施形態85~実施形態90のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、不安および/またはストレスを緩和するための不安および/またはストレスモジュールを含み、不安および/またはストレスモジュールは、オキシトシン分泌および/または低いコルチゾールレベルを誘導するための一つ以上の第1課題を含む。
【0184】
実施形態92.実施形態91のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、音楽を聞くことを勧める一つ以上の課題を含む。
【0185】
実施形態93.実施形態92のコンピューティングシステムにおいて、電子デバイスは、音楽に対するサウンドを受信し、再生する。
【0186】
実施形態94.実施形態85~実施形態93のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、ユーザの集中力を強化するための集中力モジュールIIを含み、集中力モジュールIIは、睡眠周期に関する一つ以上の第1課題を含む。
【0187】
実施形態95.実施形態94のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の課題は、バランスの取れたライフサイクルおよびユーザの環境の明るさに関する一つ以上の課題を含む。
【0188】
実施形態96.実施形態85~実施形態95のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、調整力および敏捷性を向上させるための調整力および敏捷性モジュールを含み、調整力および敏捷性モジュールは、シナプシングを促進するための一つ以上の第1課題を含む。
【0189】
実施形態97.実施形態96のコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、バランスの取れたライフサイクル、規則的な運動および休憩、ユーザの環境の明るさ、および無孤立感または無感覚遮断に関する一つ以上の課題を含む。
【0190】
実施形態98.実施形態85~実施形態97のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、サーバは、外部レビューアから一つ以上の第2課題を受信する。
【0191】
実施形態99.実施形態98のコンピューティングシステムにおいて、外部レビューアは、健康専門家を含む。
【0192】
実施形態100.実施形態98のコンピューティングシステムにおいて、外部レビューアは、人工知能(AI)を含む。
【0193】
実施形態101.実施形態85~実施形態100のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、センサは、モーションセンサ、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周囲光センサ、指紋センサ、歩数計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0194】
実施形態102.実施形態85~実施形態101のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、センサは、GPSセンサおよび心拍数センサを含む。
【0195】
実施形態103.実施形態85~実施形態102のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、センサは、タッチセンサを含み、ユーザは、タッチセンサを使用して電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0196】
実施形態104.実施形態85~実施形態103のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、ユーザは、ミュージシャンであり、パフォーマンスは、音楽パフォーマンスである。
【0197】
実施形態105.実施形態85~実施形態103のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、ユーザは、運動選手であり、パフォーマンスは、運動パフォーマンスである。
【0198】
実施形態106.実施形態85~実施形態103のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、ユーザは、野球選手である。
【0199】
実施形態107.実施形態85~実施形態105のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、ユーザは、スキーヤーである。
【0200】
実施形態108.実施形態105~実施形態107のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、センサは、運動パフォーマンスのモーションをキャプチャする。
【0201】
実施形態109.実施形態108のコンピューティングシステムにおいて、センサは、1秒当たり少なくとも30個のイメージをキャプチャする。
【0202】
実施形態110.実施形態85~実施形態109のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、デジタル治療剤モジュールを完了するように対象にリマインドするためのプッシュアラームおよび/またはプッシュ通知をさらに含む。
【0203】
実施形態111.実施形態85~実施形態110のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、デジタル装置は、
ユーザのパフォーマンスを向上させるためのデジタル治療剤モジュールを生成して、デジタル治療剤モジュールに基づくデジタル課題を生成し、また、ユーザにデジタル課題を提供するように構成されたデジタル課題生成部と、
デジタル課題のユーザの実行結果を収集するように構成された結果収集部とを含む。
【0204】
実施形態112.実施形態111のコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、医療提供者からの入力に基づいてデジタル治療剤モジュールを生成する。
【0205】
実施形態113.実施形態111または実施形態112のコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部は、ユーザから受信した情報に基づいて、デジタル治療剤モジュールを生成する。
【0206】
実施形態114.実施形態113のコンピューティングシステムにおいて、ユーザから受信した情報は、ユーザの基底因子、医療情報、およびデジタル治療剤理解能力のうち少なくとも一つを含み、
基底因子は、ユーザの活動、心拍数、睡眠および食事を含み、
医療情報は、ユーザの電子医療記録(EMR)、家族歴、遺伝的脆弱性および遺伝的感受性を含み、
デジタル治療剤理解能力は、ユーザの接近性、およびデジタル治療剤および装置に対する技術採択を含む。
【0207】
実施形態115.実施形態111~実施形態114のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、結果収集部は、デジタル課題に対するユーザの遵守度をモニタリングするかまたはユーザがデジタル課題に対するユーザの遵守度を直接入力することができるようにすることで、デジタル課題の実行結果を収集する。
【0208】
実施形態116.実施形態111~実施形態115のいずれか一実施形態のコンピューティングシステムにおいて、デジタル課題生成部でデジタル課題を生成することおよび結果収集部でデジタル課題のユーザ実行結果を収集することは、多数のフィードバックループで複数回繰り返して実行され、また、
デジタル課題生成部は、以前のサイクルのユーザのデジタル課題および結果収集部で収集された以前のサイクルのユーザのデジタル課題に対する実行結果データに基づいて、現在のサイクルに対するユーザのデジタル課題を生成する。
【0209】
実施形態117.上述のユーザのパフォーマンスを向上させるためのソフトウェア命令を保存した非一時的コンピュータ可読媒体として、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、
上述の一つ以上の第1モジュールを電子デバイスによってユーザにディスプレイするようにし-一つ以上の第1モジュールのそれぞれはユーザが従うべき課題を含む-、
電子デバイスで上述のセンサによって一つ以上の第1モジュールの課題に対するユーザの遵守度を感知するようにし、
電子デバイスによって、遵守度に基づく遵守度情報をサーバに送信するようにし、
遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題をサーバから受信するようにし、また、
上述の一つ以上の第2モジュールをユーザにディスプレイするようにし、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0210】
実施形態118.実施形態21~実施形態42の方法、実施形態43~実施形態84のシステム、実施形態85~実施形態116のコンピューティングシステム、または実施形態117の非一時的コンピュータ可読媒体として、前記一つ以上の第1モジュールは、ドーパミン分泌を誘導するための集中力モジュールI、不安および/またはストレスモジュール、メラトニン分泌を誘導するための集中力モジュールII、および調整力および敏捷性モジュールを含む。
【0211】
実施形態119.実施形態21~実施形態42の方法、実施形態43~実施形態84のシステム、実施形態85~実施形態116のコンピューティングシステム、または実施形態117の非一時的コンピュータ可読媒体として、遵守度は集中力モジュールIの第1課題に対する遵守度であり、また、集中力モジュールIの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、集中力モジュールIの第2課題のみを生成するために使用される。
【0212】
実施形態120.実施形態21~実施形態42の方法、実施形態43~実施形態84のシステム、実施形態85~実施形態116のコンピューティングシステム、または実施形態117の非一時的コンピュータ可読媒体として、遵守度は、不安および/またはストレスモジュールの第1課題に対する遵守度であり、また、不安および/またはストレスモジュールの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、不安および/またはストレスモジュールの第2課題のみを生成するために使用される。
【0213】
実施形態121.実施形態21~実施形態42の方法、実施形態43~実施形態84のシステム、実施形態85~実施形態116のコンピューティングシステム、または実施形態117の非一時的コンピュータ可読媒体として、遵守度は、集中力モジュールIIの第1課題に対する遵守度であり、また、集中力モジュールIIの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、集中力モジュールIIの第2課題のみを生成するために使用される。
【0214】
実施形態122.実施形態21~実施形態42の方法、実施形態43~実施形態84のシステム、実施形態85~実施形態116のコンピューティングシステム、または実施形態117の非一時的コンピュータ可読媒体として、遵守度は、調整力および敏捷性モジュールの第1課題に対する遵守度であり、また、調整力および敏捷性モジュールの第1課題に対する遵守度に基づく遵守度情報は、調整力および敏捷性モジュールの第2課題のみを生成するために使用される。
【国際調査報告】