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  • 特表-複合多機能フェイスシールド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-12
(54)【発明の名称】複合多機能フェイスシールド
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20230705BHJP
【FI】
A41D13/11 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020537532
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(85)【翻訳文提出日】2020-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2020095327
(87)【国際公開番号】W WO2021248359
(87)【国際公開日】2021-12-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520240926
【氏名又は名称】元亨利云印刷科技(上海)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲徳▼明
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211CA02
3B211CB04
3B211CC05
(57)【要約】
飛沫感染を低減することができる軽量型多機能耳かけ式保護用フェイスシールド(以下「フェイスシールド」と略称する)を開示する。フェイスシールドをさまざまなロック構造と組み合わせて、フェイスシールドと顔の間に適切な間隔と角度を形成し、フェイスシールドと鼻・口と接触を避けて排気を容易にし、目部分の曇りが視覚への影響を防止する。フェイスシールドはマスクと組み合わせて使用することも可能である。同時に、フェイスシールドの面積の少なくとも1/6にはパターンが印刷され、口・鼻及びマスクを遮断し、また気分を調整する機能を形成する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一種の保護用フェイスシールドであり、頭部装着型ではないが顔面に固定できるウェアラブル式装置である。
その特徴として当該フェイスシールドは少なくとも下記の構造を持つ。
(1)プラスチックシート(01)は厚さが0.4mm以下で、サイズが上下150mm~210mm、左右200mm~297mmで、単一ヘッドバンド式の装着構造ではない。
(2)弾性ヒモが通過できるように、左側と右側にそれぞれ少なくとも1つのスロット(02)を設置し、弾性ヒモは通過し、非単一ヘッドバンドの形でフェイスシールドを装着する。
(3)加工後、マスクの左右両端のスロットにループ状の弾性ヒモ(03)の形で片側ずつ通し、フェイスシールドを装着する。
(4)両側に弾性ヒモと相互作用できる滑り防止構造(09)を少なくとも1つ有する。
【請求項2】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
弾性ヒモが通過するスロット(02)の位置はフェイスシールドの下部からフェイスシールドの高さの2/3以内であり、またフェイスシールドの両側からフェイスシールドの幅の1/4以内であり、且つ、各スロットの形状は単一の直線、丸形に限らない。
【請求項3】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したスロット(02)はフェイスシールドの左側と右側にそれぞれ2つの直径が5mm以下のスロットである。これにより、両側の2つのスロットから両端に脱落防止装置(04)付きのスプリット弾性ヒモを通過して、ループ状の耳かけヒモを形成し、耳かけ紐でフェイスシールドを耳に固定させる。
【請求項4】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したスロット(02)はマスクと一緒に着用する場合、長さを30mm以上120mm以下にすることで、マスクのループ状の弾性ヒモがスロットを直接通過して耳に装着できる。
【請求項5】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したスロット(02)は、上述した長スロットの両端にレーザーまたはナイフ金型でプラスチックシートを加工してスロットと連通する直径1.5mm以内の丸い穴を形成することで、マスクの弾性ヒモを固定する。
【請求項6】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したスロットは、上述した長スロットの両端にレーザーまたはナイフ金型でプラスチックシートを加工してスロットと十字形を形成することで、マスクの弾性ヒモを固定する。
【請求項7】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した弾性ヒモ(03)は固定されたマスクの両端にある弾性ヒモと共用することができる。
【請求項8】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した弾性ヒモは両端に脱落防止装置付けのスプリット弾性ヒモであっても可能である。
【請求項9】
請求項3に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した脱落防止装置(04)はヒモの両端にある脱落防止装置のサイズの少なくとも1つの方向が、スロットの最大開口部のサイズより大きい。
【請求項10】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した滑り防止構造(09)はスプリット弾性ヒモの脱落防止装置とスロット(02)を組み合わせて形成され、スプリット弾性ヒモがフェイルシールドから滑り落ちて脱落することを防止できる。
【請求項11】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した滑り防止構造(09)は長スロットと連通する丸い穴(0211)がマスクの対応する弾性ヒモ(03)を組み合わせて形成し、当該構造はフェイスシールドとマスクの相対位置を固定させ、フェイスシールドのズレを防止する。
【請求項12】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した滑り防止構造(09)は長スロットと連通する十字形がマスクの対応する弾性ヒモを組み合わせて形成され、当該構造はフェイスシールドとマスクの相対位置を固定させ、フェイスシールドのズレを防止する。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した滑り防止構造(09)はマスクの弾性ヒモをフェイスシールドのスロットに固定でき、従って、フェイスシールドの両側にあるスロット間の間隔は、マスクの両側にある弾性ヒモの端間の距離よりも大きくする必要があり、弧度によってマスクの表面に空間が形成され、通気性を確保できる。
【請求項14】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したプラスチックシートの下半部の両端にあるスロット(02)の内側に、それぞれ高さが40mm以下のスロットラインを少なくとも1つ配置し、ラジアン固定用隔離帯(71A)を固定する。
【請求項15】
請求項14に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したラジアン隔離帯はフェイスシールドの下半部の装着者の顔側にある弧度の形成を可能とする帯状のセレーション付きプラスチックシートであり、当該シートは取り外し可能なストラップとも呼ばれ、フェイスシールドの弧度を固定して、フェイスシールドとマスクまたは口・鼻との距離を確保する。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したストラップは両側にセレーションが付いたプラスチックシートである。
【請求項17】
請求項14又は15又は16に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したセレーション付きストラップは両端のスロットラインに挿入した歯の数でフェイスシールドの弧度を調整し、当該ストラップとスロットラインの接触点との直線距離はフェイスシールドの両端のスロットラインが伸びた距離より10mm以上短い。
【請求項18】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した保護用フェイスシールドの上端から高さの1/4以内の範囲で、装着者の顔側に取り外し可能なストラップを配置し、フェイスシールドと額の距離を確保するとともに、上部へのバリアを強化する。
【請求項19】
請求項17に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したストラップはフェイスシールド上半部の両側のスロットラインで固定され、スロットラインは保護用フェイスシールドの両側から幅の1/4以内にある40mm以下のラインであり、セレーション付きストラップの挿入及び調整に使用する。当該ストラップとスロットラインの接触点との直線距離はフェイスシールドの両端のスロットラインが延びた距離より10mm以上短い。
【請求項20】
請求項17又は18に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したストラップは両側にセレーションが付いたプラスチックシートである。
【請求項21】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
耳かけヒモ又はスプリット弾性ヒモが長すぎる場合、装着者は弾性ヒモが耳にぶら下がらないよう、弾性ヒモを頭の後ろの張力調整装置の違う部位に固定することで調節する。
【請求項22】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したプラスチックシートには、紫外線を遮断する透明なコーティングがあり、これにより、屋外で活動する際に顔の日焼けのリスクを低減する。
【請求項23】
請求項17又は18又は19に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した取り外し可能なストラップには弧状のバッフルがあり、これにより、できるだけ飛沫伝染を防止する。
【請求項24】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述したプラスチックシート視線を遮らない領域を印刷またはステッカーで装飾することで、呼吸によるプラスチックシートの曇りの視覚への影響を低減する。
【請求項25】
請求項1に記載の保護用フェイスシールドであり、その特徴は下記の通りである:
上述した両側のスロット間の最短距離はマスクの両側の耳かけヒモの始点間の距離より短くしてはいけない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防護器具の分野に属し、一種のフェイスシールドに及んでいる。
【背景技術】
【0002】
飛沫は治療或いは疫病伝染の可能性の一つになるため、マスクは既に必須且つ売れ筋の保護用品になっている。仕事中、更に日常生活中の必要措置になっている。但し、顔、目を遮断する面において、マスクはフェイスシールドより目、顔への遮断能力が弱く、フェイスシールドのように大幅に飛沫感染の脅威を低減することができない。そして、市販の頭部装着型フェイスシールドをかける時、フェイスシールド上のヘッドバンドでヘアスタイルを変形させると同時に、市販のフェイスシールドには以下の問題点がある:(1)重量で装着者に不具合を起こし、圧力をかける。(2)マスクと別々になっているので、マスクとフェイスシールドを同時にかけると、ひどく煩瑣な操作になってしまう。(3)市販のマスクは違う複合材料で作るため環境に厳しい。(4)気温が低い場合、フェイスシールドの装着者の呼吸した熱気は温度が比較的に低いフェイスシールドの内側に凝縮で曇るため、視線に影響し、仕事に不便をもたらす。更に安全への障害が発生する恐れがある。(5)市販フェイスシールドの仕様が大きすぎて、仕様が単一であるため、人々が主体的に購入したくない、喜んでフェイスシールドをかけたくない。したがって、軽量、手軽に着用でき、環境にやさしい、曇り防止、更に魅力的なフェイスシールドの開発が求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は上記の問題を解決することを目的とし、同時に耳かけヒモが装着者への圧力を低減できる。
【0004】
利用者が繰り返し着用、且つマスク・顔を保護できる極軽量型複合フェイスシールドを提供する。
【0005】
本発明によって、マスクを保護するフェイスシールドを提供する。本フェイスシールドはスロット、脱落防止構造、スプリット弾性ヒモから、マスクとフェイスシールド間に空間を形成して空気が通りやすくし、目部分の曇りを減らせる。
【0006】
本発明によって、フェイスシールドを提供する。本フェイスシールドは顔の粘膜を保護でき、スロットと脱落防止構造でフェイスシールドと顔の間の空間及び開放角度を形成し、空気が通りやすく、目の前の曇りを減らせる。
【0007】
本発明によって、フェイスシールドを提供する。本フェイスシールドは着用固定用の耳かけヒモ構造以外、下半部にフェイスシールドの弧度(ラジアン)を変更できる「距離固定用隔離帯」がついている。フェイスシールドと顔の間の開放空間を減らすと同時に、フェイスシールド自体は口、鼻との距離を確保できる。
【0008】
本発明によって、フェイスシールドを提供する。本フェイスシールドは着用固定用の耳かけヒモ構造以外、上半部にフェイスシールドの弧度を変更できる「距離固定用隔離帯」がついている。フェイスシールドと額の間の開放空間を減らし、フェイスシールド自体は口、鼻との距離を確保できる。そして、フェイスシールドと額の近くのバッフルは顔がエアロゲルと接触するリスクを低減させる。
【0009】
本発明によって、フェイスシールドの両側に弾性ヒモを通過させるスロットを1つ以上提供し、弾性ヒモはプラスチックシートが顔に貼り付くことを防止し、フェイスシールドと顔間の距離を確保することで、できるだけ飛沫感染の可能性を減少する。
【0010】
それ以外、本発明は違うマスク形状をベースに、様々なパターンを印刷することで、フェイスシールドを美しくし、水蒸気を防止し、人に激励(インスピレーション)を与えることができる。
【0011】
そして、市場のマスク供給不足の状況で、本発明はフェイスシールドを利用し、マスクを保護することで、マスクの使用寿命を延長する。更に、スプリット弾性ヒモだけを利用し、単独にフェイスシールドを使用しても、飛沫感染の可能性を低下する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明権利請求項1、3による背面図である。01.透明シート、02.両側のスロット、03.スプリット弾性ヒモ、04.脱落防止装置と09.滑り防止構造を含んでいる;
図2図2は本発明権利請求項1、3による背面図である。01.透明シート、02.両側のマスクの弾性ヒモ通過用のスロット/長スロット、03.弾性ヒモ、0212.マスクの弾性ヒモとスロットが形成した小さな丸い穴、09.滑り防止構造を含んでいる;
図3図3は本発明権利請求項1、3による背面図である。01.透明シート、02.両側のマスクの弾性ヒモ通過用のスロット/長スロット、03.弾性ヒモ、0212.弾性ヒモと十字形から形成した滑り防止構造を含んでいる;
図4図4は本発明権利請求項1、3による鳥瞰図である。01.透明シート、02.両側にスプリット弾性ヒモが通り抜ける用のスロット/5mm以下のスロットがある、03.弾性ヒモ、08.マスク、71.シートが平らな状態でのスロット間の距離、71A.シートを曲げる後両側ヒモ通過用スロット間の直線距離、72.両側の弾性ヒモ始点間の距離。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面を参考にして、本発明の主旨と範囲及び具体実施例についてより詳しい説明をする。説明しやすいため、図面は完全に比例通りに描かなかったと理解が必要である。
【0014】
実施例1:
図1は本発明を実施したフェイスシールドの背面図である(装着者からフェイスシールド内側を見る方向)。装着者はスプリット弾性ヒモ03両側の脱落防止装置04をフェイスシールド両端の一番内側のスロット/直径5mm以下の丸穴を通り抜け、スプリット弾性ヒモ03自体がフェイスシールド内側に残り、透明シートと顔の隔離層になり、汗がシートと顔につかないように役に立つ。
【0015】
スプリット耳かけヒモが二度スロットを通り抜け、フェイスシールドの外側を通してから、耳にかける。耳かけヒモが二度スロットを通り抜けて装着者の耳にかけられることで、フェイスシールドを顔に付かせて、換気を減らす。
【0016】
実施例2:
図2は本発明を実施したフェイスシールドの背面図である(装着者からフェイスシールド内側を見る方向)。装着者は手軽にマスク外側をフェイスシールドに向けて配置できる。マスク両側それぞれがフェイスシールド内側の長スロットの近くにあり、マスクの弾性ヒモ03をフェイスシールド両端の一番内側の長スロットからフェイスシールドの外側に引き出す。そして、フェイスシールドとマスクは耳かけヒモとスロットの相互位置決めで結びつけられ、装着者は一度にマスクとフェイスシールドを合わせてかけるか下ろすか手軽に実現できる。
【0017】
図3は本発明を実施したフェイスシールドの背面図である(装着者からフェイスシールドの内側を見る方向)。図4は本発明を実施したフェイスシールドの鳥瞰図である。装着者は実施例1のように、マスクの弾性ヒモ03をフェイスシールド両端の一番内側の長スロットからフェイスシールドの前面に引き出す。マスクのエッジ部を長スロットにあわせてから、耳かけヒモを上向きに引き上げ、長スロット上の小さい穴或いは十字形の滑り防止構造に引っかかることで耳かけヒモの滑りを避ける。マスク両側耳かけヒモ間の長さはフェイスシールド両側マスクの耳かけヒモが長スロットを通り抜ける距離より小さいので、マスク両側がフェイスシールド両側の長スロットと合わせて、耳かけヒモが滑らない状態で、フェイスシールドが曲がり、マスクと離れる。フェイスシールドとマスクをかける場合、フェイスシールドとマスクの間に空間が形成されることで、息苦しい不快感が低下する。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】