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特表2023-530160飲料自動販売機における電磁誘導式連続流ミルクヒータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-13
(54)【発明の名称】飲料自動販売機における電磁誘導式連続流ミルクヒータ
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/54 20060101AFI20230706BHJP
【FI】
A47J31/54 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577573
(86)(22)【出願日】2021-02-12
(85)【翻訳文提出日】2023-02-13
(86)【国際出願番号】 IB2021051201
(87)【国際公開番号】W WO2021255530
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】102020000014692
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519201606
【氏名又は名称】カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドグリオニ マジェル,アンドレア
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA12
4B104AA27
4B104BA18
4B104BA21
4B104BA24
4B104BA36
4B104EA24
4B104EA25
4B104EA40
(57)【要約】
本発明は、特に自動飲料販売機用の、電磁誘導式連続流ミルクヒータに関するものであり、このヒータは、長手方向軸線を有し、被加熱ミルクを受け入れ、使用時にそれを管状体内に供給するように構成された少なくとも1つの入口と、加熱済みのミルクが管状体から流出する出口とを含む管状体と、管状体の周囲に巻かれ、電磁誘導電界を発生させるために電気的に動力を与えられ得る巻線と、を備え、管状体は導電性材料製であり、したがって、前記電磁誘導場の効果による電磁誘導によって加熱され、ヒータはさらに、管状体の内部に収容されて長手方向軸線に沿って延在するインサートを備え、管状体とインサートは、少なくともインサートの外面と管状体の内面との間に、長手方向軸線の周りに螺旋状に延在するミルク用の螺旋状流路を区画している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に自動飲料販売機(1)用である、電磁誘導式連続流ミルクヒータ(2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202)であって、
前記ヒータが、
-長手方向軸線(A)を有する管状体(8、108、208)であって、被加熱ミルクを受け入れ、使用時に前記管状体(8、108、208)に前記ミルクを供給するように構成された少なくとも1つの入口(10)と、加熱済みの前記ミルクが前記管状体(8、108、208)から流出する出口(11)とを含む、管状体(8、108、208)と、
-前記管状体(8、108、208)の周囲に巻かれ、電磁誘導場を発生させるために電気的に動力を与えられ得る電気巻線(12)と、を備え、
前記管状体(8、108、208)は、前記電磁誘導場の効果により電磁誘導によって加熱されるように、導電性材料製であり、
前記ヒータはさらに、前記管状体(8、108、208)の内部に収容され、前記長手方向軸線(A)に沿って延在するインサート(18、118、718、1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218)を備え、
前記ヒータはさらに、前記ミルク用の螺旋状流路(23、123、223、323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223)を有し、前記流路は、前記長手方向軸線(A)の周りに螺旋状に延び、前記管状体(8、108、208)の内面(22、122、222)と、前記インサートの外面(21、121、721、1121、1221、1321、1421、1521、1621、1721、1821、1921、2021、2121、2221)によって区画されている、電磁誘導式連続流ミルクヒータ。
【請求項2】
前記インサート(18、718、1118、1318、1518、1718、1918、2118)は、前記長手方向軸線(A)の周りに前記インサートの前記外面(21、721、1121、1321、1521、1721、1921、2121)上に延在し、前記管状体(8、208)の前記内面(22、222)に接触して配置されて前記流路(23、223、323、523、723、823、923、1023、1123、1323、1523、1723、1923、2123)を区画する第1の螺旋の頂点(20、720、1120、1320、1520、1720、1920、2120)を画定するねじ切り(19、719、1119、1319、1519、1719、1919、2119)を含む、請求項1に記載のヒータ(2、202、302、502、702、802、902、1002、1102、1302、1502、1702、1902、2102)。
【請求項3】
前記管状体(208)が、前記長手方向軸線(A)の周りで前記管状体(208)の前記内面(222)上に延びる第2の螺旋の頂点(220)を備えており、
前記第1の螺旋の頂点(20、720、1320、1720、2120)および前記第2の螺旋の頂点(220)は、少なくとも互いの間に前記流路(223、523、823、1023、1323、1723、2123)を区画する、請求項2に記載のヒータ(202、502、802、1002、1302、1702、2102)。
【請求項4】
前記管状体(108)は、前記長手方向軸線(A)の周りで前記管状体(108)の前記内面(122)上に延び、前記インサート(118、1218、1618、2018)の前記外面(121、1221、1621、2021)に接触して配置されて前記流路(123、423、1223、1623、2023)を区画する螺旋の頂点(120)を備え、前記インサートの前記外面は、円筒形であり、前記長手方向軸線(A)に平行である、請求項1に記載のヒータ(102、402、1202、1602、2002)。
【請求項5】
前記流路(323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223)内に配置され、前記インサート(18、118、718、1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218)によって担持され、前記長手方向軸線(A)の周りに螺旋状の形状を有するミルク流ダイバータ部材(325、425、525、625、725、825、925、1025、1125、1225、1325、1425、1525、1625、1725、1825、1925、2025、2125、2225)をさらに備え、
前記ダイバータ部材は、前記管状体(8、108、208)の前記内面(22、122、222)に接触して配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のヒータ。
【請求項6】
前記管状体(8)の前記内面(22)および前記インサート(118、1418、1818、2218)の前記外面(121、1421、1821、2221)は円筒形であり、前記長手方向軸線(A)に対して平行であり、
前記ダイバータ部材(625、1425、1825、2225)は、前記インサート(118、1418、1818、2218)の周りに螺旋状に巻かれ、前記管状体(8)の前記内面(22)および前記インサート(118、1418、1818、2218)の前記外面(121、1421、1821、2221)に接触して配置されており、
前記流路(623、1423、1823、2223)はさらに、前記ダイバータ部材(625、1425、1825、2225)の前記外面の一部によって区画されている、請求項1を引用する請求項5に記載のヒータ(602、1402、1802、2202)。
【請求項7】
前記ダイバータ部材(325、425、525、625、725、825、925、1025、1125、1225、1325、1425、1525、1625、1725、1825、1925、2025、2125、2225)は、前記長手方向軸線(A)に沿って弾性変形可能であり、非変形時に、前記インサート(18、118、718、1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218)の軸方向長さよりも大きい軸方向長さを有し、
前記ダイバータ部材は、組立状態において弾性変形する、請求項5または6に記載のヒータ。
【請求項8】
前記流路(723、823、923、1023)は、前記長手方向軸線(A)に沿って可変の通路セクションを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のヒータ(702、802、902、1002)。
【請求項9】
前記インサート(1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218)は、少なくとも、前記インサートが前記入口(10)に最も近い位置に配置される第1の位置と、前記インサートが前記出口(11)に最も近い位置に配置される第2の位置との間で、前記管状体(8、108、208)の内部で可動である、請求項1から8のいずれか1項に記載のヒータ(1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202)。
【請求項10】
前記インサート(1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818)は、前記インサートが前記第1の位置に配置されたときに、前記入口を流体密に密封するように構成された閉鎖部(1130、1230、1330、1430、1530、1630、1730、1830)を含む、請求項9に記載のヒータ(1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802)。
【請求項11】
前記インサート(1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818)は、前記入口(10)で前記インサート自体に作用する前記ミルク流の圧力によって前記管状体(8、108、208)内で可動である、請求項10に記載のヒータ(1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802)。
【請求項12】
前記インサート(1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218)は、前記インサートの、前記第1の位置と前記第2の位置の間での前記移動を制御するように構成された磁気アクチュエータ(1531、1631、1731、1831、1931、2031、2131、2231)により、前記管状体(8、108、208)内で可動である、請求項9に記載のヒータ(1502、1602、1802、1902、2002、2102、2202)。
【請求項13】
前記巻線(12)が前記管状体(8.108、208)の周りに直接巻かれているか、または、前記巻線が前記管状体(8、108、208)と共成形されたスプール(16)の周りに巻かれている、請求項1から12のいずれか1項に記載のヒータ。
【請求項14】
温飲料を作るための機械(1)であって、
-請求項1から13のいずれか1項に記載の電磁誘導式連続流ミルクヒータ(2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202)と、
-前記ミルクヒータに流体的に接続され、前記ミルクヒータにミルクの流れを供給するミルク回路(3)と、
-前記巻線(12)に電気的に接続され、前記巻線に電気的に動力を与える電気供給回路(7)と、
を備えた機械(1)。
【請求項15】
温飲料を作るための機械(1)においてミルクを加熱するための、請求項1から13のいずれか1項に記載の電磁誘導式連続流ヒータ(2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2020年6月19日に出願されたイタリア特許出願第102020000014692号からの優先権を主張するものであり、その開示全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、自動飲料販売機の分野に関し、特に、卓上型および自立型の両方の自動飲料販売機における電磁誘導式連続流ミルクヒータに関するものである。
【背景技術】
【0003】
無水物質、例えばコーヒー、紅茶、チョコレート等から出発する飲料、特に温飲料を調製し、分配するために使用される機械が知られている。
【0004】
これらの機械は、通常、貯蔵ヒータ(ボイラー)と連続的に水を流すヒータの2つのタイプである1つ以上のヒータを備えている。
【0005】
この最後に言及したタイプは、業界で多く使用されている抵抗発熱体による加熱と、最初のものに比べて一般的でない電磁誘導による加熱という、主に2つの技術に従って水を加熱する給湯器を含む。
【0006】
第1の技術によれば、発熱体の両端に電位差を与え、これを被加熱水の流れによって直接または間接的にブラッシングする。そのため、発熱体に電流が発生し、ジュール効果によってエネルギーが熱として放散され、伝導によって水が加熱される。
【0007】
このタイプのヒータの例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12に記載されている。
【0008】
特許文献13には、連続流給湯器の3つの実施形態が記載されている。そこに記載された最初の2つの実施形態は、第1の技術を使用するそれぞれの連続流ヒータを内包し、一方、第3の実施形態は、比較的簡単であまり詳細ではない方法で、前記第2の技術を使用して水を加熱するヒータを使用する。
【0009】
前記第2の技術によれば、電磁誘導現象は水流を加熱するために使用される。
【0010】
特に、電磁誘導現象を利用して、被加熱水が流れる導電性材料製のダクトの内部に寄生電流を発生させる連続流給湯器が知られている。寄生電流はジュール効果によりエネルギーを放散するため、ダクトを加熱し、その結果、ダクトに接触して流れる水も加熱される。
【0011】
電磁誘導式連続流給湯器は、短時間で水を加熱することができるため、特に有利であることが知られている。
【0012】
特許文献14には、螺旋状に巻かれ、上に電磁誘導巻線を巻いた電気絶縁材料製のスプールの空洞に同軸に収容された金属ダクトを備えたヒータが示されている。
【0013】
この巻線に交流電流で動力を与えると、電磁誘導により寄生電流が発生し、それでジュール効果により螺旋状の金属ダクト、ひいてはその内部を流れる水を加熱することができる。
【0014】
スプールは機械の支持構造に拘束されるが、金属ダクトは単純なクイックカップリングジョイントによって接続された油圧回路によって単に支持されているため、スプールに対する機械的な拘束はない。
【0015】
より正確には、金属ダクトとスプールは自由空間(エアギャップ)により半径方向に分離されている。
【0016】
電磁誘導式連続流給湯器のさらなる例は、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18および特許文献19に開示されている。
【0017】
上述したタイプの連続流給湯器は、飲料を調製し分配するように構成された機械において水を加熱するための機能的に有効な解決策であるが、本出願人は、特に得られる熱交換の有効性および保守効率の観点から、これらのヒータをさらに改善できることに注目した。
【0018】
したがって、特許文献20および対応する特許文献21において、出願人は、以下を備える電磁誘導式連続流給湯器を開示した:
-長手方向軸線を有し、被加熱水を受け入れ、使用時にそれを管状体内に供給するように構成された少なくとも1つの入口と、加熱済みの水が管状体から流出する出口とを含む管状体、
-管状体の内部に収容され、長手方向軸線に沿って延在するインサート、および
-前記管状体の周囲に巻かれ、電気的に動力を与えられて、電磁誘導場を発生させるための電力を供給できる巻線。
【0019】
前記管状体は導電性材料製であるので、電気巻線が発生する電磁誘導場の効果により電磁誘導加熱される。
【0020】
前記管状体と前記インサートとは、少なくともインサートの外面と管状体の内面との間に、長手方向軸線の周りに螺旋状に延びる水用の螺旋状流路を区画するように形成されている。
【0021】
特許文献20および対応する特許文献21に開示された電磁誘導式連続流給湯器を開発するために本出願人が行った試験の過程で、本出願人は、驚くべきことに、自動飲料販売機に用いられる他の種類の流体の加熱にもこの給湯器が有効であることを認めた。
【0022】
特に、本出願人は、前記電磁誘導式連続流給湯器が、例えばホットミルクやラテマキアートなどの主に液体ミルクをベースとする飲料、また、例えばコーヒーや紅茶ベースの飲料などの、圧力下の熱湯による注入物質の注入によって得られる温飲料、さらに例えばエスプレッソマキアート、カプチーノなどの乳化または未処理の高温または低温液体ミルクの含有飲料などの調製に用いられる液体ミルクの加熱に非常に有効であることを見出した。
【0023】
特に、本出願人は、この特定の効果は、前記給湯器が、その中に含まれる脂肪を燃焼させずに液体ミルクを加熱することに成功し、したがって、その有機的な特性を変化させずに維持するという事実に起因することを認めた。
【0024】
さらに、本出願人は、前記給湯器が、あらゆる種類の液体ミルク、天然ミルク、人工ミルク、動物ミルク(牛、山羊、羊、ロバ、水牛のミルクなど)、植物ミルク、生乳、フレッシュミルク、低温殺菌ミルク、全乳、部分脱脂または全脱脂ミルク、UHTミルク、無乳糖ミルク、高消化性ミルクなどを効果的に加熱できることを認めた。
【0025】
最後に、本出願人は、前記給湯器が、飲料の調製用自動販売機で使用される他の種類の流体、例えば飲料の調製に使用される気体、特に乳を乳化するため又は既に製造した飲料をその温度が十分に高くない場合に後加熱するための空気を加熱するのに効果があることを認めた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0026】
【特許文献1】英国特許出願公開第2542359号明細書
【特許文献2】国際公開第2004105438号
【特許文献3】中国特許出願公開第107647785号明細書
【特許文献4】国際公開第2016/016225号
【特許文献5】国際公開第2004/006742号
【特許文献6】国際公開第2009/012904号
【特許文献7】国際公開第2014/205771号
【特許文献8】国際公開第2006/056705号
【特許文献9】国際公開第2013/008140号
【特許文献10】国際公開第2007/036076号
【特許文献11】欧州特許出願公開第2881020号明細書
【特許文献12】独国特許出願公開第3542507号明細書
【特許文献13】欧州特許出願公開第2044869号明細書
【特許文献14】欧州特許出願公開第2868242号明細書
【特許文献15】特開2001-284034号公報
【特許文献16】国際公開第2017/191529号
【特許文献17】特開2003-317915号公報
【特許文献18】欧州特許出願公開第2881020号明細書
【特許文献19】英国特許出願公開第190915786号明細書
【特許文献20】イタリア特許出願第102019000007166号明細書
【特許文献21】PCT/IB2020/052950号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
本発明の目的は、飲料自動販売機において液体ミルクを加熱するための電磁誘導式連続流ミルクヒータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明によれば、この目的は、添付の特許請求の範囲に記載の電磁誘導式連続流ミルクヒータによって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明による電磁誘導式連続流ミルクヒータを含む自動飲料販売機の、より明確にするために部品を取り除いた模式図である。
図2a】第1の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの3つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図2b】第1の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの3つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図2c】第1の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの3つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図3a】第2の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図3b】第2の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図3c】第2の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図3d】第2の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図4a】第3の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの2つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図4b】第3の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの2つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図5a】第4の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの2つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図5b】第4の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの2つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図6a】第5の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図6b】第5の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図6c】第5の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図6d】第5の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図7a】第6の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図7b】第6の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図7c】第6の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図7d】第6の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図8a】第7の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図8b】第7の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図8c】第7の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
図8d】第7の実施形態による、図1の電磁誘導式連続流ミルクヒータの4つの構成の、より大きな縮尺で、より明確にするために部品を取り除いた軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本発明を、当業者が実施し使用できるように、添付の図を参照して詳細に説明する。本明細書に記載された実施形態に対する可能な変更は、当業者には即座に明らかになり、本明細書に記載された一般的な原理は、この理由のために添付の特許請求の範囲に定義される本発明の保護範囲を超えることなく他の実施形態および用途に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に記載され示された実施形態に限定されるとは見なされ得ず、本明細書に記載され請求項に記載された特徴に従って可能な限り広い保護範囲に関連付けられなければならない。
【0031】
別途明確に定義されていない場合、すべての技術的および科学的用語は、その発明が属する業界の通常の知識を有する人々によって一般的に使用されている意味を有する。矛盾が生じた場合は、そこに記載された定義を含め、本説明書が拘束力を有する。さらに、実施例は単なる説明のために提供されるものであり、よって、限定的であると見なされるべきではない。
【0032】
本明細書に記載された実施形態の理解を容易にするために、いくつかの特定の実施形態に言及し、それらを説明するために特定の言語が使用されることになる。本書で使用される用語は、特定の例を排他的に説明することを目的としており、本発明の保護範囲を限定するのに適したものではない。
【0033】
さらに、本発明は、既に上述したように、自動飲料販売機で使用される他の種類の流体、特に液体ミルクまたは水以外の他の流体を乳化するために使用される空気を加熱するためにも使用できるので、以下、一般性を失うことなく、液体ミルクの加熱を参照して説明されることになる。
【0034】
図1を参照すると、番号1は、全体として、例えばコーヒー、紅茶、チョコレートなどの無水材料から出発して、飲料、特に温飲料を調製し分配する自動機械を模式的に示している。
【0035】
機械1は、以下を含む:
-電磁誘導式連続流ミルクヒータ2、
-ミルク容器4と、ミルク容器4と流体連通しており、ミルク容器4からミルク供給管5を介してミルクヒータ2の入口に向かってミルク流を搬送するように作動可能なミルクポンプ6とを含むミルク回路3(模式的に図示)、および
-以下でより詳細に説明するように、ミルクヒータ2に電力を供給するための電気回路7(模式的に図示)。
【0036】
ミルク容器4は、任意のタイプ、特に再利用可能なタイプ、例えばボトルまたはドラムタイプのもの、または使い捨てタイプ、例えばいわゆるバッグインボックスタイプのものであり、機械1の内部または外部に存在する冷蔵倉庫(図示せず)内に収容され、ミルクを理想的保存温度、例えば5℃に保つことができるようになっている。
【0037】
ミルク容器4は、任意の種類の液体ミルク、天然ミルク、人工ミルク、動物ミルク(牛、山羊、羊、ロバ、水牛ミルクなど)植物ミルク、生乳、フレッシュミルク、低温殺菌ミルク、全乳、部分脱脂または全脱脂ミルク、UHTミルク、無乳糖ミルク、高消化性ミルクなどを含み得る。
【0038】
図2aによれば、ヒータ2は、基本的に、長手方向軸線Aを備え、ミルク容器4から被加熱ミルクの流れを受け入れ、使用時に、それを管状体8内に供給するように構成されている少なくとも1つの入口10、特に入口通路と、加熱済みのミルクの流れが管状体8から流出する出口11、特に出口通路とを含む管状体8を備えている。
【0039】
この好ましい非限定的な実施形態によれば、管状体8は、実質的に円筒形の中空形状を有し、軸線Aは直線状である。さらに、管状体8は、公知であり、よって詳述はしない方法で、機械1の内部支持構造(図示せず)に拘束される。
【0040】
この目的のために、ヒータ2は、第1の端部13と第2の端部14とを備え、これらは管状体8の軸方向に反対側どうしに配置され、管状体8に固定され、機械1の内部支持構造に結合されるのに適している。
【0041】
特に、第1の端部13および第2の端部14は、それぞれ入口10および出口11を画定するそれぞれの軸方向閉鎖要素を画定し、それらが取り外されて管状体8の内部を適切なブラシによって洗浄できるように、例えばねじ切りによって、管状体8に取り外し可能に結合される。
【0042】
より詳細には、入口10および出口11は、それぞれの中空突起によって画定され、これらはそれぞれ、第1の端部13から、および第2の端部14から軸方向に突出している。
【0043】
ここに示す例では、出口11は、ミルクヒータ2から流出する加熱済みのミルクを、飲料分配ステーションに配置されたミルク分配ノズルに向けて搬送するように配置されるミルク分配パイプ15(図1)に流体的に接続される。ヒータ2は、さらに、軸線Aと同軸に管状体8の周りに配置、すなわち巻かれ、電磁誘導場を発生させるために電気的に動力を与えられ得る電気巻線12を備えている。
【0044】
詳細には、巻線12は、管状体8と同軸に取り付けられた中空で実質的に円筒形のスプール16の外面に巻かれた複数の同心連続ターン12aによって画定されている。言い換えると、管状体8は、少なくとも部分的にスプール16の軸方向空洞に収容される。
【0045】
より詳細には、スプール16は、電気的に非導電性の材料、すなわち、磁化率がゼロの材料製である。
【0046】
巻線12は所定の発振周波数で交流電流で動力を与えられ、このようにして、前述の電磁誘導場を発生させるように構成されている。
【0047】
好都合には、管状体8は、電気的および磁気的に導電性の材料製であり、したがって、電磁誘導場による電磁誘導によって加熱されるように構成されている。
【0048】
好都合には、スプール16と管状体8の外面との間には、使用時に、熱が管状体8からスプール16に伝導によって伝わるのを防ぐように、熱絶縁材料の層17が放射状に介在している。
【0049】
一実施形態では、スプール16は、管状体8上に共成形(オーバーモールド)され得る。
【0050】
別の実施形態では、巻線12は、絶縁材料層17を単独で介在させて、管状体8に直接巻かれている。
【0051】
別の実施形態では、巻線12は管状体8に直接巻かれている。
【0052】
図1によれば、機械1は、多数の温度センサ30、本明細書に記載の例では2つの温度センサ30をさらに備え、それぞれが入口10の領域および出口11の領域にそれぞれ配置され、それぞれの作用領域におけるミルク温度を検出するように構成される。
【0053】
機械1はさらに制御ユニット31を備え、この制御ユニットは、温度センサ30によって検出された温度値を受け取り、それに応じて電気回路7の作動を制御するように構成されている。
【0054】
図2aによれば、ヒータ2はさらにインサート18を備え、インサート18は、熱を発生せず、磁化率がゼロの電気的に非導電性の材料製であり、管状体8の内部に、特に軸線Aと同軸に収容され、軸線Aに沿って延在する。
【0055】
特に、インサート18は、管状体8の内部に収容され、管状体8の内部およびインサート18自体を洗浄できるように、端部13、14の一方の除去に続いて、管状体8から抽出され得る。この好ましい非限定的な実施形態によれば、インサート18は、長手方向軸線Aの周りのインサート18の外面21上に延びる螺旋の頂点20を画定するねじ切り19を備えている。
【0056】
詳細には、螺旋の頂点20は、管状体8の内面22に接触して配置されている。
【0057】
このようにして、管状体8とインサート18、より具体的には外面21と内面22は、軸線Aの周りに螺旋状に延びるミルク用の螺旋状流路23を互いの間に区画している。
【0058】
好ましくは、螺旋の頂点20は、一定のピッチを有する円筒状の螺旋に従って展開する。
【0059】
本明細書に示されていない別の実施形態では、螺旋の頂点20は、可変ピッチを有する円筒状螺旋または一定ピッチか可変ピッチを有する円錐状螺旋に従って展開する。
【0060】
上記に照らして、流路23は、ヒータ2を通って流れるミルクを加熱するために、螺旋状または螺旋状の通路を画定している。この構成のため、ミルクは、管状体8の内部で軸方向に直線的に流れる場合の経路の長さよりも大きい長さを有する経路を辿る。これにより、ミルクの温度が正確に制御されることが可能になる。
【0061】
この解決策は、少量のミルク、ひいては少流量のミルクが必要な飲料、または、飲料の味がミルクの温度に大きく影響される場合など、ミルクの温度に高い精度を必要とする飲料、あるいは、さらに、その有機的な特性を保持するために、異なる加熱温度を必要とする、異なる種類のミルク(動物ミルク、植物ミルク、生乳、フレッシュミルク、低温殺菌ミルク、全乳、部分脱脂または全脱脂ミルク、UHT乳、無乳糖ミルク、高消化性ミルクなど)を使用して作られる飲料に特に好適であると判明した。
【0062】
本発明によるヒータ2の動作を、特に、ミルク流が入口10を介して管状体8に供給される初期状態を参照して、以下に説明する。
【0063】
この状態では、ミルク流は、インサート18のねじ切り19によって偏向され、螺旋の頂点20と管状体8の内面22とによって区画された螺旋状流路23を通って流れる。
【0064】
同時に、巻線12は、電気回路7の作動を制御する制御ユニット31によって動力を与えられる。管状体8は電磁誘導によって加熱され、流路23を流れるミルクは管状体8の内面22をブラッシングするので、結果として伝導によって加熱される。
【0065】
この時点で、ミルクは出口11から流出する。このプロセスは、調製される各飲料について繰り返される。
【0066】
図2bにおいて、番号102は、全体として、本発明の別の実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0067】
ヒータ102はヒータ2と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0068】
特に、ヒータ102のヒータ2との相違点は、実質的に円筒形であり、ねじ切りがなくて実質的に平滑であり軸線Aに平行である外面121を有するインサート118を、ヒータ102が備えていることである。
【0069】
さらに、ヒータ102は、軸線Aの周りの管状体108の内面122に延び、インサート118の外面121に接触して配置された螺旋の頂点120を備える管状体108を含む。
【0070】
このようにして、外面121と螺旋の頂点120とによって区画される螺旋状流路123が画定される。
【0071】
ヒータ102の動作はヒータ2の動作と類似している。
【0072】
図2cにおいて、番号202は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0073】
ヒータ202は、ヒータ2およびヒータ102と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、ヒータ間の相違点に限定する。
【0074】
特に、ヒータ202は、インサート18と、ヒータ102の管状体108と実質的に類似している管状体208とを備えている。
【0075】
このようにして、インサート18の螺旋の頂点20、管状体208の螺旋の頂点220、管状体208の内面222およびインサート18の外面21によって区画される螺旋状流路223が画定される。
【0076】
ヒータ202の動作は、ヒータ2の動作と類似している。
【0077】
図3aにおいて、番号302は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0078】
ヒータ302はヒータ2と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0079】
特に、ヒータ302のヒータ2との相違点は、インサート18によって担持され、軸線Aの周りに螺旋形状を有するミルク流ダイバータ部材325を、ヒータ302が備えることである。
【0080】
好ましくは、ダイバータ部材325は、円筒形の螺旋ばねによって画定され、このばねは、各回転が流路323の対応する通路セクションに収まるようにインサート18に結合される。
【0081】
好ましくは、ダイバータ部材325は、一定ピッチを有する円筒形螺旋ばねによって画定される。
【0082】
別の実施形態では、ダイバータ部材325は、可変ピッチを有する円筒形螺旋ばねによって、または一定ピッチもしくは可変ピッチを有する円錐形螺旋ばねによって画定される。
【0083】
以上のことから、流路323の通路セクションは、ヒータ2の流路23の通路セクションよりも狭くなっている。
【0084】
この構成により、インサート18や管状体8を必ずしも変更または交換しなくても、単にダイバータ部材325を交換すること、例えば、ターンの直径が異なるダイバータ部材325を選択することによって、流路323の通路セクションが変更され得る。
【0085】
さらに、ダイバータ部材325は、機械1の通常の使用中に内面22に堆積している可能性のあるミルクを、ユーザが掻き取ることによって除去できるように、管状体8の内面22に接触して配置されている。
【0086】
この点に関して、ダイバータ部材325は、軸線Aに沿って弾性変形可能であり、非変形状態において、インサート18の軸方向長さよりも大きい軸方向長さを有している。
【0087】
このようにして、ヒータ302が組み立て済みである(取り付け済みである)とき、ダイバータ部材325は弾性的に圧縮され、内面22に接触して配置されているため、弾性変形することによって、内面22に堆積している可能性があるミルクを掻き落とすことができる。
【0088】
より詳細には、組み立て中に、ダイバータ部材325を担持するインサート18は、管状体8内に縛り嵌めされるので、螺旋の頂点20およびダイバータ部材325は、内面22に接触して配置され、ダイバータ部材の軸方向端部326が第1の端部13に突き当たるまで嵌め込まれる。
【0089】
この時点で、第2の端部14は、第1の軸方向端部326の反対側にあるその第2の軸方向端部327の領域でダイバータ部材325を押圧して圧縮するように管状体8に結合される。
【0090】
この圧縮により、ダイバータ部材325のターンが軸方向に移動して、内面22をかき取り、所望の効果を得る。
【0091】
ヒータ302の動作は、ヒータ2の動作と類似している。
【0092】
図3bにおいて、番号402は、全体として、本発明の別の実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0093】
ヒータ402はヒータ102と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0094】
特に、ヒータ402のヒータ102との相違点は、ヒータ402が、ダイバータ部材325と実質的に同じであるダイバータ部材425を備えていることである。
【0095】
このようにして、外面121によって、螺旋の頂点120によって、およびダイバータ部材425によって区画される螺旋状流路423が画定される。
【0096】
その結果、流路423の通路セクションは狭くなり、インサート118または管状体108を必ずしも変更または交換しなくても、ダイバータ部材425を交換するだけで、例えば、ターンの直径が異なるダイバータ部材425を選択することによって、流路423の通路セクションが変更され得る。
【0097】
ヒータ402の動作は、ヒータ102の動作と類似している。
【0098】
図3cにおいて、番号502は、全体として、本発明の別の実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0099】
ヒータ502はヒータ202と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0100】
特に、ヒータ502のヒータ202との相違点は、ヒータ502が、ダイバータ部材325と実質的に同じダイバータ部材525を、備えることである。
【0101】
特に、ヒータ502は、インサート18と管状体208の両方を備えている。
【0102】
このようにして、インサート18の螺旋の頂点20、管状体208の螺旋の頂点220、管状体208の内面222、インサート18の外面21およびダイバータ部材525によって区画された螺旋状流路523が画定される。
【0103】
その結果、流路523の通路セクションが狭くなり、インサート18や管状体208を必ずしも変更または交換しなくても、ダイバータ部材525を交換するだけで、例えば、ターンの直径が異なるダイバータ部材525を選択することによって、流路523の通路セクションが変更され得る。
【0104】
ヒータ502の動作は、ヒータ202の動作と類似している。
【0105】
図3dにおいて、番号602は、全体として、本発明の別の実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0106】
ヒータ602はヒータ302と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0107】
特に、ヒータ602のヒータ302との相違点は、ヒータ602がインサート118を備え、よって、実質的に円筒形の形状を備え、実質的に平滑であり軸線Aに対して平行な外面121を有することである。したがって、管状体8の内面22とインサート118の外面121は、円筒形で互いに平行であるとともに軸線Aに対して平行である。
【0108】
ヒータ602は、インサート118の周囲に螺旋状に巻かれ、管状体8の内面22およびインサート118の外面121に接触して配置されるダイバータ部材625を備えている。
【0109】
結果として、この場合、流路623は、管状体8の内面22と、インサート118の外面121と、ダイバータ部材625の外面の一部とによって区画される。
【0110】
ヒータ602の動作は、ヒータ2の動作と類似している。
【0111】
図4aにおいて、番号702は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0112】
ヒータ702はヒータ2と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0113】
特に、ヒータ702のヒータ2との相違点は、ヒータ702が、軸線Aに沿って可変である通路セクションを有する螺旋状流路723を画定することである。
【0114】
この目的のために、ヒータ702は、以下を有するねじ切り719を含むインサート718を備えている:
-軸線Aの周りのインサート718の外面721上に延びる螺旋の頂点720、および
-螺旋の頂点720に続いて、軸線Aの周りの外面721上に延びる螺旋の底728。
【0115】
詳細には、螺旋の頂点720の最大直径が一定であるのに対し、螺旋の頂点720は管状体8の内面22に接触して配置されているので、軸線Aに対する螺旋の底728の直径は、軸線A自体に沿って可変である。
【0116】
より詳細には、前記直径は、入口10から出口11に向かう方向に増加する。
【0117】
本明細書に示されていない別の実施形態によれば、螺旋の底728の直径は、前述の方向に減少する。
【0118】
この構成により、ヒータ2が使用される場合と比較して、より大きな流量を得ることができる。
【0119】
ヒータ702の動作は、ヒータ2の動作と類似している。
【0120】
図4bにおいて番号802は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0121】
ヒータ802はヒータ702と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0122】
特に、ヒータ802のヒータ702との相違点は、ヒータ802がさらに管状体208を備えていることである。
【0123】
このようにして、インサート718の螺旋の頂点720、管状体208の螺旋の頂点220、管状体208の内面222およびインサート718の外面721によって区画される螺旋状流路823が画定される。
【0124】
ヒータ802の動作は、ヒータ702の動作と類似している。
【0125】
図5aにおいて番号902は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0126】
ヒータ902はヒータ702と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0127】
特に、ヒータ902のヒータ702との相違点は、ヒータ302のダイバータ部材325と実質的に同じであり、同じ特徴および機能を有するダイバータ部材925を、ヒータ902がさらに備えていることである。
【0128】
この構成により、流路923の通路セクションは、ダイバータ部材925を交換するだけで変更され得る。
【0129】
ヒータ902の動作は、ヒータ702の動作と類似している。
【0130】
図5bにおいて番号1002は、全体として、本発明のさらなる実施形態に係る電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0131】
ヒータ1002はヒータ802と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0132】
特に、ヒータ1002のヒータ802との相違点は、ヒータ902のダイバータ部材925と実質的に同じであり、同じ特徴および機能を有するダイバータ部材1025を、ヒータ1002がさらに備えていることである。
【0133】
ヒータ1002の動作は、ヒータ902の動作と類似している。
【0134】
図6aにおいて、番号1102は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0135】
ヒータ1102はヒータ302と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0136】
特に、ヒータ1102のヒータ302との相違点は、インサート18と実質的に類似しており、少なくとも以下の間で管状体8の内部で可動であるインサート1118を、ヒータ1102が備えていることである:
-インサート1118が入口10付近に配置される第1の位置と、
-インサート1118が出口11付近に配置される第2の位置。
【0137】
詳細には、インサート1118は、閉鎖部、この具体例では、入口10を流体密に密封するように構成されたシャッター1130を備えている。
【0138】
より詳細には、シャッター1130は、インサート1118が第1の位置に配置されているときに、入口10を流体密に密閉するように構成されている。
【0139】
この好ましい実施形態によれば、インサート1118は、入口10の領域でインサート1118自体に作用する、特にシャッター1130に作用する、流体の圧力によって、第1の位置と第2の位置との間で可動である。
【0140】
より正確には、入口10を介して管状体8に供給されるミルク流の圧力は、使用時に、シャッター1130を押し、したがって、インサート1118を第2の位置に向けて押し、よってミルクの通路を開き、ミルクが流路1123に流れ込むことを可能にする。
【0141】
ダイバータ部材325と実質的に類似しているダイバータ部材1125も、シャッター1130用のストライカ部材として適切に機能し、静止状態(ミルクがシャッター1130を押さないとき)において、インサート1118を第1の位置に保持する。
【0142】
好都合なことに、インサート1118の第1位置から第2位置への移動中、及びその逆の移動中、ダイバータ部材1125は、管状体8の内面22を掻き取る。
【0143】
このようにして、自動メンテナンス-ミルク堆積物の除去-を行うことができ、さらに、チャネル1123が自動的に流体密に閉鎖され得る。
【0144】
ヒータ1102の動作は、ヒータ302の動作と類似している。
【0145】
図6bにおいて番号1202は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0146】
ヒータ1202はヒータ402と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0147】
特に、ヒータ1202のヒータ402との相違点は、ヒータ1202が、シャッター1130と構造的および機能的に類似しているシャッター1230を備えていることである。インサート1218は、シャッター1230を除いて、インサート118と実質的に類似している(即ち、平滑で円筒形である)。
【0148】
ダイバータ部材425に類似したダイバータ部材1225の存在により、流路423に実質的に類似する流路1223が画定される。
【0149】
ヒータ1202の動作は、ヒータ1102の動作と類似している。
【0150】
図6cにおいて番号1302は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0151】
ヒータ1202はヒータ502と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0152】
特に、ヒータ1302のヒータ502との相違点は、ヒータ1302が、シャッター1130と構造的および機能的に類似しているシャッター1330を備えていることである。インサート1318は、シャッター1330を除いて、インサート18と実質的に類似している。
【0153】
ダイバータ部材525と実質的に類似しているダイバータ部材1325の存在により、流路523と実質的に類似している流路1323が画定される。
【0154】
ヒータ1302の動作は、ヒータ1102の動作と類似している。
【0155】
図6dにおいて、番号1402は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0156】
ヒータ1402はヒータ602と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0157】
特に、ヒータ1402のヒータ602との相違点は、ヒータ1402が、シャッター1130と構造的および機能的に類似しているシャッター1430を備えていることである。インサート1418は、シャッター1430を除いて、インサート18と実質的に類似している。
【0158】
ダイバータ部材625と実質的に類似しているダイバータ部材1425の存在により、流路623と実質的に類似している流路1423が画定される。
【0159】
ヒータ1402の動作は、ヒータ1102の動作と類似している。
【0160】
図7aにおいて、番号1502は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0161】
ヒータ1502はヒータ1102と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0162】
特に、ヒータ1502のヒータ1102との相違点は、ヒータ1502が、インサート1118と構造的及び機能的に類似したインサート1518を備え、従って、シャッター1130と実質的に類似しているシャッター1530を備えていること、また、ダイバータ部材1125と実質的に類似したダイバータ部材1525であって、磁気相互作用によって第1の位置と第2の位置との間のインサート1518の移動を制御するように構成された磁気アクチュエータ1531によって管状体8の内部で可動なダイバータ部材1525を備えていることである。
【0163】
より詳細には、磁気アクチュエータ1531は、電磁場を発生させるために選択的に動力を供給され得る固定ソレノイド1532と、インサート1518に一体的に固定され、ソレノイド1532に磁気的に結合されるように構成された永久磁石1533とを備えている。
【0164】
より正確には、ソレノイド1532に電気的に動力供給することにより、永久磁石1533の動き、ひいてはインサート1518の動きが既知の方式で得られる。
【0165】
この構成により、インサート1518の移動、ひいてはそれに起因する全てを、例えば、ダイバータ部材1525によるミルクの堆積物の除去を、インサート1518に作用するミルクの圧力に関係なく制御することが可能である。
【0166】
好ましくは、磁気アクチュエータ1531は、出口11の領域に配置される。
【0167】
ヒータ1502の動作は、ヒータ1102の動作と類似している。
【0168】
図7bにおいて番号1602は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0169】
ヒータ1602はヒータ1202と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0170】
特に、ヒータ1602のヒータ1202との相違点は、ヒータ1602が、インサート1618を備え、したがって、シャッター1230と実質的に類似したシャッター1630を備えるとともに、ダイバータ部材1225に実質的に類似しておりインサート1218に構造的且つ機能的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ1631によって管状体108の内部で可動なイバータ部材1625を備えていることである。
【0171】
ヒータ1602の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0172】
図7cにおいて、番号1702は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0173】
ヒータ1702はヒータ1302と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0174】
特に、ヒータ1702のヒータ1302との相違点は、ヒータ1702が、インサート1318と構造的且つ機能的に類似したインサート1718を備え、したがって、シャッター1330と実質的に類似したシャッター1730を備えるとともに、ダイバータ部材1325に実質的に類似してはいるが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ1731によって管状体208の内部で可動なダイバータ部材1725を備えていることである。
【0175】
ヒータ1702の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0176】
図7dにおいて、番号1802は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0177】
ヒータ1802はヒータ1402と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0178】
特に、ヒータ1802のヒータ1402との相違点は、ヒータ1802が、インサート1418と構造的且つ機能的に類似したインサート1818を備え、したがって、シャッター1430と実質的に類似したシャッター1830を備えるとともに、ダイバータ部材1425に実質的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ1831によって管状体8の内部で可動なダイバータ部材1825を備えていることである。
【0179】
ヒータ1802の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0180】
図8aにおいて、番号1902は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0181】
ヒータ1902はヒータ302と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0182】
特に、ヒータ1902のヒータ302との相違点は、インサート18と構造的且つ機能的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ1931によって管状体8の内部で可動であるインサート1918を、ヒータ1902が備えていることである。
【0183】
この構成により、インサート1918は、インサート1918に及ぼされる流体の圧力からの実質的な助けなしに、管状体8の内部で可動である。
【0184】
ヒータ1902の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0185】
図8bにおいて、番号2002は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0186】
ヒータ2002はヒータ402と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0187】
特に、ヒータ2002のヒータ402との相違点は、インサート118と構造的且つ機能的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ2031によって管状体108の内部で可動であるインサート2018を、ヒータ2002が備えていることである。
【0188】
この構成により、インサート2018は、インサート2018に及ぼされる流体の圧力からの実質的な助けなしに、管状体108の内部で可動である。
【0189】
ヒータ2002の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0190】
図8cにおいて、番号2102は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0191】
ヒータ2102はヒータ502と類似しているので、以下の説明は、可能な限り、同一または対応する部品には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0192】
特に、ヒータ2102のヒータ502との相違点は、インサート18と構造的且つ機能的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ2131によって管状体208の内部で可動であるインサート2118を、ヒータ2102が備えていることである。
【0193】
この構成により、インサート2118は、インサート2118に及ぼされる流体の圧力からの実質的な助けなしに、管状体208の内部で可動である。
【0194】
ヒータ2102の動作は、ヒータ1502の動作と類似している。
【0195】
図8dにおいて、番号2202は、全体として、本発明のさらなる実施形態による電磁誘導式ミルクヒータを示す。
【0196】
ヒータ2202はヒータ602と類似しているので、以下の説明では、可能な限り、同一または対応する部分には同じ参照を用いて、両ヒータ間の相違点に限定する。
【0197】
特に、ヒータ2202のヒータ602との相違点は、インサート118と構造的且つ機能的に類似しているが、構造および機能の点で磁気アクチュエータ1531と実質的に同一である磁気アクチュエータ2231によって管状体8の内部で可動であるインサート2218を、ヒータ2202が備えていることである。
【0198】
この構成により、インサート2218は、インサート2218に及ぼされる流体の圧力からの実質的な助けなしに、管状体8の内部で可動である。
【0199】
ヒータ2202の動作はヒータ1502の動作と類似している。
【0200】
本発明によるヒータ2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202の特徴の分析は、読み手がそれによって得られる利点を容易に理解することを可能にする。
【0201】
特に、流路23、123、223、323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223の螺旋形状により、ミルクは、ミルクの流れが軸方向に直線的に流れる場合と比較して、管状体8の内部で確実により長い経路を辿ることになる。これによって、ミルクの温度を正確に制御することができる。この解決策は、例えば、ミルクの温度によって味が左右される飲料のように、流量が少なく、高い温度精度が要求される場合に特に適していることが分かる。
【0202】
さらに、本出願人は、上述のタイプの電磁誘導式連続流給湯器によって行われる液体ミルクの加熱は、そこに含まれる脂肪を燃焼させることなく行われ、したがって、ミルクの官能特性を変化させないことを認めた。
【0203】
さらに、流路323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223内にダイバータ部材325、425、525、625、725、825、925、1025、1125、1225、1325、1425、1525、1625、1725、1825、1925、2025、2125、2225がある場合には、インサートや管状体を必ずしも変更したり交換したりすることなく、ダイバータ部材を交換するだけで、例えばターンの直径が異なるダイバータ部材を選択する等で、流路の通路セクションが変更され得る。
【0204】
さらに、ダイバータ部材は弾性変形可能であり、管状体の内面に接触して配置されているので、弾性変形中のダイバータ部材のターンの軸方向移動は、装着段階において、前記内面上に堆積した可能なミルクの掻き取り、ひいては、除去をもたらす。
【0205】
特に有利なのは、ダイバータ部材1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223の前記軸方向移動が、インサート1118、1218、1318、1418によってミルクによって及ぼされる圧力によって、または、電磁アクチュエータを作動させてインサート1918、2018、2118、2218を移動させることによって、または、付加的に、インサート1518、1618、1718、1818が関与する限り、上記の両方の解決策によって、自動方式で制御される場合である。
【0206】
さらに、インサート718が、軸線Aに沿って可変の通路セクションを有する流路723、823、923、1023を画定する場合、軸線Aに沿った一定の通路セクションを有する流路が使用される場合と比較して、より大きな流量を得ることができる。
【0207】
明らかに、本明細書で説明し示したヒータ2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202は、添付の特許請求の範囲に規定される保護の範囲を超えずに変更および変形の対象となる。
【符号の説明】
【0208】
1 機械
2、102、302、403、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202 電磁誘導式連続流ミルクヒータ
3 ミルク回路
7 電気供給回路
8、108、208 管状体
10 入口
11 出口
12 巻線
16 スプール
18、118、718、1118、1218、1318、1418、1518、1618、1718、1818、1918、2018、2118、2218 インサート
21、121、721、1121、1221、1321、1421、1521、1621、1721、1821、1921、2021、2121、2221 外面
22、122、222 内面
23、123、223、323、423、523、623、723、823、923、1023、1123、1223、1323、1423、1523、1623、1723、1823、1923、2023、2123、2223 螺旋状流路
625、1425、1525、1825、2225 ダイバータ部材
1531、1631、1731、1831、1931、2031、2131、2231 磁気アクチュエータ
1532 固定ソレノイド
1533 永久磁石
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
【国際調査報告】