IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オロフィーノ・ファーマシューティカルズ・グループ・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータの特許一覧

特表2023-530169液体を加熱し投与するためのシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-13
(54)【発明の名称】液体を加熱し投与するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   A61J 9/02 20060101AFI20230706BHJP
   A61J 9/00 20060101ALI20230706BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
A61J9/02 A
A61J9/00 T
B65D81/32
B65D81/32 T
B65D81/32 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577689
(86)(22)【出願日】2021-06-07
(85)【翻訳文提出日】2023-02-07
(86)【国際出願番号】 IB2021054971
(87)【国際公開番号】W WO2021255575
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】102020000014743
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】320001798
【氏名又は名称】オロフィーノ・ファーマシューティカルズ・グループ・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】OROFINO PHARMACEUTICALS GROUP S.R.L.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】オロフィーノ,エルネスト
【テーマコード(参考)】
3E013
4C047
【Fターム(参考)】
3E013AB02
3E013AC11
4C047CC04
4C047CC14
4C047DD02
4C047PP07
4C047PP14
4C047PP15
4C047PP19
(57)【要約】
本発明は、液体投与のための装置(1000)において使用可能な、予め包装された液体容器(400)に関するものであって、容器は、第1の容器上方部分ベースから第2の容器上方部分ベースまで延びる容器上方壁を備えた容器上方部分(410)を含み、容器上方部分(410)は、基本液体を収容するように構成され、容器上方壁は、第2の容器上方部分ベースに近接して、容器上方部分ねじ山(412)を含み、第2の容器上方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器上方部分膜(416)を含み、容器はまた、第1の容器下方部分ベースから第2の容器下方部分ベースまで延びる容器下方壁を備えた容器下方部分(430)を含み、容器下方部分(430)は、基本液体に可溶な粉末を収容するように構成され、容器下方壁は、第1の容器下方部分ベースに近接して、容器下方部分ねじ部(433)を含み、第1の容器下方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器下方部分膜(436)を含み、容器はまた、使用時に、容器上方部分膜416が容器下方部分膜436に面するように配置された、容器上方部分(410)および下方部分(430)の結合および閉鎖手段(420)を含み、結合および閉鎖手段(420)は、容器上方部分ねじ山(412)と係合するように構成された第1のねじ山(422)と、容器下方部分ねじ山(433)と係合するように構成された第2のねじ山(423)と、を含み、容器上方部分(412)および下方部分(433)のねじ山に第1の(422)および第2の(423)ねじ山を螺合する際に、容器下方部分膜(436)および容器上方部分膜(416)を破壊するように構成された破壊手段(426、426A、426B)を含み、
容器上方部分(410)および/または容器下方部分(430)は、装置(1000)の流体接続手段(160、161)に接続可能な、1つまたは複数の容器流体接続手段(401、402)を含む。
本発明はまた、予め包装された容器を使用する装置に関し、さらに、予め包装された容器を備えた装置の使用方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体投与のための装置(1000)において使用可能な、予め包装された液体容器(400)であって、
容器は、
- 第1の容器上方部分ベースから第2の容器上方部分ベースまで延びる容器上方壁を備えた容器上方部分(410)を含み、
容器上方部分(410)は、基本液体を収容するように構成され、
- 容器上方壁は、第2の容器上方部分ベースに近接して、容器上方部分ねじ山(412)を含み、
- 第2の容器上方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器上方部分膜(416)を含み、
容器はまた、
- 第1の容器下方部分ベースから第2の容器下方部分ベースまで延びる容器下方壁を備えた容器下方部分(430)を含み、
容器下方部分(430)は、基本液体に可溶な粉末を収容するように構成され、
- 容器下方壁は、第1の容器下方部分ベースに近接して、容器下方部分ねじ部(433)を含み、
- 第1の容器下方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器下方部分膜(436)を含み、
容器はまた、
- 使用時に、容器上方部分膜416が容器下方部分膜436に面するように配置された、容器上方部分(410)および下方部分(430)の結合および閉鎖手段(420)を含み、
結合および閉鎖手段(420)は、
- 容器上方部分ねじ山(412)と係合するように構成された第1のねじ山(422)と、
- 容器下方部分ねじ山(433)と係合するように構成された第2のねじ山(423)と、を含み、
- 使用時に、容器上方部分(412)および下方部分(433)のねじ山に第1の(422)および第2の(423)ねじ山を螺合する際に、容器下方部分膜(436)および容器上方部分膜(416)を破壊するように構成された破壊手段(426、426A、426B)を含み、
容器上方部分(410)および/または容器下方部分(430)は、装置(1000)の流体接続手段(160、161)に接続可能な、1つまたは複数の容器流体接続手段(401、402)を含み、
容器は、安全タブのシステムを含み、
容器は、
- 安全タブのシステムが、
結合および閉鎖手段(420)に固定された少なくとも2つの第1の対の安全タブ(424、425)と、
少なくとも2つの第2の対の安全タブ(414、435)と、を含み、
第2の対の安全タブは、容器上方部分(410)に固定され、第2の対の安全タブは、第1の二対の安全タブ対応する高さで容器下方部分(430)に固定され、
- 全てのタブが実質的に平行であるように、
2つの第1の対の安全タブそれぞれの2つのタブのうちの1つが、2つの第2の対の安全タブの2つの対応するタブの間に挿入され、
または、
2つの第2の対の安全タブそれぞれの2つのタブのうちの1つが、2つの第1の対の安全タブの2つの対応するタブの間に挿入され、
- 少なくとも2つの第1の対、および2つの第2の対の安全タブ(424、425;414、435)が、軸方向の螺合方向に、螺合前に、容器上方部分(410)および/または容器下方部分(430)の結合および閉鎖手段(420)からの取り外しに対して抵抗力を発揮するように構成される、
ことを特徴とする容器(400)。
【請求項2】
破壊手段が、
容器上方部分膜(416)を破壊するように構成された円形の一連の上方部分ティース(426A)と、
容器下方部分膜(436)を破壊するように構成された円形の一連の上方部分ティース(426B)と、を含む、
請求項1に記載の容器(400)。
【請求項3】
少なくとも2つの第1の対の安全タブ(424、425)、および少なくとも2つの第2の対の安全タブ(414、435)が、第1および第2のねじ山の、または容器上方部分ねじまたは下方部分ねじの軸の周囲の少なくとも1つの円弧状に存在する、
請求項1または2に記載の容器(400)。
【請求項4】
少なくとも2つの第1の対の安全タブ(424、425)、および少なくとも2つの第2の対の安全タブ(414、435)が、それぞれ、容器上方部分ねじ(412)および容器下方部分ねじ(433)の対応する螺合方向に対して鋭角の回転角度を形成する方向に沿って配向される、
請求項1または2に記載の容器(400)。
【請求項5】
液体の投与のためのシステムであって、
請求項1~4のいずれか1つに記載の、予め包装された液体容器(400)と、
液体の投与のための装置(1000)と、を含み、
装置(1000)は、
装置下方部分(200)および装置上方部分(100)を含むと共に、使用時に、下方部分(200)と上方部分(100)との間で機械的ロック位置から機械的解放位置に移行するように構成された取り外し可能なロック手段(300)を含み、
装置下方部分(200)は、予め包装された液体容器(400)を受けるように構成されたケーシング(210)を含み、
装置上方部分(100)は、
機械的ロック位置において、ケーシング(210)の中で装置上方部分(100)を予め包装された液体容器(400)に流体接続するように構成された流体接続手段(160)と、
流体接続手段(160)に流体接続しており、加熱された液体を得るように構成された液体を加熱するための加熱手段(173、174)と、
加熱された液体の投与(110)のための手段と、を含み、
加熱手段(173、174)は、誘導加熱であり、
装置は、予め包装された液体容器(400)が、請求項1~4のいずれか1つ以上の容器である、
システム。
【請求項6】
誘導手段(173、174)が、液体の通過のために構成された複数の貫通ダクト(173)を含む、金属シリンダ(173)を含み、
金属シリンダ(173)は、誘導巻線(174)によって囲まれている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
金属シリンダと同軸で、その外部にある、放熱手段(171)が提供される、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
使用時に、第1の温度センサが、金属シリンダ(173)の上流側で流体接続手段(160)の中に配置されて構成され、第2の温度センサが、液体の流れ方向に沿って金属シリンダ(173)の下流側に配置されて構成され、
上方部分(100)において、第1の温度センサによって、および第2の温度センサによって検出されるデータに基づいて、さらに任意的に予め設定された温度に基づいて、誘導加熱手段(173、174)を作動させるように構成された電子温度制御ユニット(180)が構成される、
請求項6または7に記載のシステム。
【請求項9】
温度制御ユニットが、装置(1000)内で提供される加速度計によって検出されたデータに基づいて、誘導加熱手段(173、174)作動させるように構成される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
流体接続手段(160)が、1つ以上の容器流体接続手段(401、402)を、1つ以上の穿孔可能領域の形で穿孔するための1つ以上の鋭利な注ぎ口(161)を含む、
請求項5~9のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項11】
使用時に、取り外し可能なロック手段(300)が、1つ以上の鋭利な注ぎ口(161)に対して、予め包装された液体容器(400)を、1つ以上の穿孔可能領域(401、402)の穿孔まで締めつけるように構成される、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
ケーシング(210)が、予め包装された液体容器(400)を受け、装置上方部分(100)に取り外し可能なロック手段(300)を通して接続させるように構成された端部開口を含む、
請求項5~11のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項13】
液体を投与する方法であって、
A. 液体加熱手段(173、174)を含む、請求項5~12のいずれか1つに記載のシステム(1000)を提供するステップと、
B. 容器上方部分(416)及び下方部分(436)の膜の穿孔まで、予め包装された液体容器(400)の結合および閉鎖手段(420)を操作するステップと、
C. 容器流体接続手段(401、402)が装置上方部分(100)に面するように、予め包装された液体容器(400)を液体投与装置下方部分(200)に挿入するステップと、
D. 取り外し可能なロック手段(300)を通して液体投与装置(1000)の下方部分(200)に上方部分(100)を結合し、予め包装された液体容器(400)を装置上方部分(100)に流体的に接続させるステップと、
E. 液体加熱手段(173、174)を作動させるステップと、
F. 投与手段(110)を介して液体を投与するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経口投与に適した液体の温度を調節するシステム、および液体の経口投与のためのシステムの分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ここ数十年、哺乳瓶には類型的および技術的に目立った進化がなく、純粋な美意識と形状の進化にとどまっていることが知られている。
【0003】
現在、哺乳瓶はいくつかの種類が販売されているが、技術的な革新はなく、主に使用場所や使用方法に違いがあるのみである。
【0004】
特に、同じ種類内でも、哺乳瓶は素材の選択、色の選択、デザインの選択が異なるが、乳首の形状はほとんどすべてのケースでオリジナルのままであることが理解される。
【0005】
また、投与中、哺乳瓶は異なる液温にさらされるが、その温度は主に液体を投与される被投与者の特徴、特に被投与者の年齢や精神・肉体的状態によって変わることが知られている。
【0006】
このような温度管理は、現在、哺乳瓶の外部にある装置で行われており、その装置は所望の温度に対応する熱を伝達し、実質的に対象液体に伝達している。
【0007】
具体的には、そのようなタイプの液体加熱は、加熱プレートによる加熱や、所望の温度に対応した液体中に哺乳瓶を浸すことによって行われる。
【0008】
また、哺乳瓶に挿入する際に、液体を手動で導入して投与することも知られている。
【0009】
これらの方法は実用的ではなく、満足のいくように、および正確に温度調節を行うことはできない。
【0010】
特許文献US5397031には、哺乳瓶に導入される水を加熱するための装置が記載されている。これは、水筒を上下逆さまに保持するためのハウジングと、所定量の水を加熱するためのヒータとを含む。哺乳瓶とヒータとの間には相互接続のための可撓性チューブがあり、哺乳瓶とヒータとの間には投与弁(dosing valve)が挿入され、予め選択された量の水がヒータに入ることができるようになっている。投与弁の上流側の可撓性チューブの内部には、投与弁自体に入る水の温度を検出するためのセンサが配置されている。予め設定された水量を設定するための手動スイッチに応答して、予め設定された水量を所望の温度に加熱するのに十分な時間、ヒータを作動させる制御システムが設けられる。粉ミルクも入れる哺乳瓶に注ぐ必要があるため、液体を吸引するための手段は含まれない。したがって、検出される水温は、哺乳瓶の中で作られ、投与された後のミルクの最終温度ではない。さらに、哺乳瓶は、本発明による装置に接続する前に開封しなければならず、水の一部をこぼさないようにするために、開口部を上にしたときのみ接続が可能とされる。したがって、特許文献US5397031の装置は、哺乳瓶を加熱したものではなく、やかんの中で加熱した水を哺乳瓶に入れるのとあまり変わらないので、十分に無菌化されていないと思われる。
【0011】
加熱哺乳瓶はWO2004/054414から知られており、加熱手段は標準的な哺乳瓶の乳頭と容器本体の間に挿入される。この場合も、哺乳瓶本体にミルクを入れ、次に加熱モジュールを入れ、最後に吸引手段を結合しなければならないので、無菌性に問題がある。さらに、哺乳瓶を3つの部品に分解し、次の使用までに個別に消毒しなければならないため、このような解決策は非常に非現実的であり、また無菌でもない。
【0012】
本出願人名義の国際出願WO2019224762の装置も知られており、この装置では、予め包装された液体容器を使用し、しかしながら、予め包装された液体容器は、液体の十分な保存を保証せず、液体の加熱システムは効率的でないと考えられる。
【0013】
さらに
- FR2532280 A1と、EP0293290 A1は、キャップまたは膜でロックされた2つの容器と、キャップまたは膜に穴を開けることができる装置からなるパッケージを開示している。この装置は、容器間の機械的な接続を保証し、そのそれぞれの内容物を一緒に接続する。
- EP3095728 A1は、投与される液体の容器を形成するために再接合されなければならない2つの部品の接続装置を開示している。再接合は、接続装置を2つの反対側の部品と螺合することによって行われ、膜を穿孔する。
【0014】
しかしながら、周知技術のそのような装置は、螺合によってのみ機能する2つの部品を接続するための手段を有する。特に、最後に引用した文献は、螺合式のロック装置を提供しており、したがって、すでに活性化された螺合システム(部品がすでに部分的にねじ込まれている)を供給してこのロック機能に適合させなければならず、システム全体の生産が高価なものとなっている。
【発明の概要】
【0015】
本発明の目的は、母乳または再構成された粉ミルクを含むがこれらに限定されない液体の同時投与および加熱のためのシステムを提供することであり、背景技術の問題を解決し、欠点を克服する。
【0016】
本発明の具体的な目的は、上記のタイプのシステムであって、特に、液体の実際の投与温度の調節を可能にし、それによって、ユーザ(例えば、新生児の介護者)が、彼らのニーズに従って、また、被介護者の年齢および精神物理的ニーズに関連して、液体の温度を調節することを可能にするシステムを提供することにある。
【0017】
また、本発明の具体的な目的は、実用的で、取り扱いが容易で、および/または衛生的で、および/または滅菌が容易な、液体の同時投与および加熱のためのシステムを提供することである。
【0018】
本発明の主題は、添付の特許請求の範囲による、液体の加熱と投与を同時に行う装置である。
【0019】
また、本発明の具体的な主題は、添付の特許請求の範囲に定義されるように、本発明による装置と共に使用されるように構成および適合された液体容器(好ましくは予め包装されたもの)である。
【0020】
本発明のさらなる具体的な主題は、添付の特許請求の範囲に定義されるように、本発明による装置および容器を使用する、液体の加熱および投与を同時に行う方法である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
次に、本発明を、添付の図面を特に参照しながら、例として説明する。
【0022】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る装置の斜視図であり、(a)は、組み立てられた状態、(b)は、分解された状態を示す。
図2図2は、図1の装置が分解された状態を上からみた斜視図であり、上方部分の底面側が見えている。
図3図3の(a)は、本発明の一実施形態に係る装置の下方部分のバッテリの位置決めの詳細を示し、(b)は、バッテリ制御、温度制御、および配線部分を示す。
図4図4は、図1の装置の上方部分の内部部品の分解図である。
図5図5は、図1の装置の上方部分の断面図である。
図6図6は、本発明の一実施形態に係る装置を示し、(a)は、容器の斜視図、(b)は、同じ容器の分解斜視図である。
図7図7は、図6の容器の、上方部分と下方部分との間の接続手段のレベルの断面図であり、非作動状態にある。
図8図8は、図6の容器の、上方部分と下方部分との間の接続手段のレベルの断面図であり、作動状態にある。
図9図9は、上述の装置のカートリッジを示し、(a)は、作動状態にあり、(b)は、非作動状態にある。
【0023】
以下、当業者であれば説明から難なく理解できるように、本発明の技術的思想を尊重し、異なる実施形態の要素を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができることは明らかである。
【0024】
図には哺乳瓶が例示されているが、本発明による装置は、異なる実施態様も可能にする一般的な特徴を有している。
【0025】
本明細書はまた、同じタイプの解決策において背景技術で通常使用される重要度の低い要素など、記述されていない詳細な特徴に関して、その実施のための背景技術を参照する。
【0026】
ある要素が記述される場合、常にそれらが「少なくとも1つ」または「1つ以上」存在し得ることが理解される。
【0027】
本明細書において要素または特徴のリストが示される場合、本発明による発明は、そのような要素を「含む」または代替的に「それらから成る」ものと理解される。
【0028】
この説明では、上方部分および下方部分という用語は、重力に垂直な平面上に置かれた装置の、重力に対して高い部分または低い部分を意味し、そのベースが乳頭(投与手段)と反対側にあるため、「低い」または「下方部分」は平面に近く、「高い」または「上方部分」は平面から遠いことを意味する。これらの定義は、装置内に配置される液体容器にも適用される。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1を参照すると、一実施形態による液体の投与のための装置1000は、装置下方部分200及び装置上方部分100を含むと共に、使用時に、下方部分200と上方部分100との間で機械的ロック位置から機械的解放位置に移行するように構成された取り外し可能なロック手段300を含む。
【0030】
これにより、上方部分100と下方部分200の部分を解放して、洗浄や補充を行うことができる。
【0031】
再充填に関して、下方部分200は、その端部開口を通して予め包装された液体容器(カートリッジ)400を受け入れるように構成されたケーシング210を含む(本明細書および請求項において、予め包装された液体容器はまた、液体で一部のみ満たされ、例えば、混合される液体と粉末で満たされることができることが意図されている)。以下、ケーシングの開口部は、手段300と係合するその一端に示されているが、開口部は、反対側の端にあってもよい。この後者の場合、手段300以外の閉鎖手段を設けることができる。
【0032】
ケーシング210の外壁には、後述する加熱制御手段に接続された画面211、スイッチングオンキー217、温度上昇キー218、温度下降キー219を配置することができる。
【0033】
図2も参照すると、上方部分100は、
機械的ロック使用位置において、装置上方部分100をケーシング210内の予め包装された容器400に流体的に接続するように構成された流体接続手段160と、
流体接続手段160に流体接続された(詳細は後述)液体を加熱して、加熱された液体を得るように構成された誘導加熱手段173、174と、
加熱された液体を投与するための手段110、例えば、乳頭と、
を含む。
【0034】
特に、図2において、流体接続手段160の一部であり、容器400の対応する穿孔可能部分401を穿孔するように構成および適合された鋭利な注ぎ口161が見られる。本発明の一態様によれば、取り外し可能なロック手段300は、使用時に、予め包装された液体容器400を、その穿孔まで1つ以上の鋭利な注ぎ口161に対して押すか締め付けるように構成される(複数の注ぎ口161の場合、複数の穿孔可能部分401が存在することになる)。
【0035】
さらに、上方部分の接点141に対応する下方部分200には、2つの部分の間のエネルギーおよび信号、特にケーシング210の外側に結合されたバッテリ220からのエネルギーが通過するように構成および適合された接点230が示されている。
【0036】
さらに、上方部分100は、前述の接点141がその上に存在するベース140と、誘導加熱手段、投与手段(乳頭)110が収容されるネック130と、ネックと投与手段の間のロックリングナット120とで構成されることが可能である。ネック130とベース140との間には、ロック手段300との係合を介してカプリング151を下方部分200に結合するための要素、特に対応する要素351も存在する。
【0037】
次に図3を参照すると、(a)において、ケーシング210は、バッテリ220が半分解放された状態で、下から示されており、接点221とバッテリ結合ティース222が見えており、このバッテリは、このようにケーシング210の外側の適切な座部216に挿入されることが可能である。好ましくは、固定ネットワークから充電するためのコネクタ220A、例えばUSB-Cコネクタ、がケーシング210上に存在する。このようなコネクタは、メンテナンスのために内部制御ロジックに接続するためにも有用である。
【0038】
管理装置の位置を知らせるための2つのLEDストリップ215も見える(および反対側の2つの他のストリップ(見えない)もあり、一般に、少なくとも1つのLEDである)(あるいはまた、一般に、例えば装置が使用可能であること、またはエラー状態にあることを知らせることを含む他の機能のためのものとしてもよい)。同図の図面(b)において、ケーシング210は代わりに取り外されている。バッテリ220は、バッテリ管理手段250と接続されて示され、その長さのかなりの部分について座部240の内部でスライド可能な電気接続部241と順番に接続されている。ユーザに対して情報を表示するための表示装置211も示されている。電気接続部241は、加熱手段を管理するためのチップセット180上で終わる対応する接続部182に接続し、そのうちのエネルギー放散手段171のみが見える。投与手段に到達する前の加熱された液体の最終出口172Bも見える。
【0039】
接点211の背後には、システム全体管理チップセット240があり、加熱手段管理チップセット180とバッテリ管理チップセット250の両方を制御するとともに、スマートフォンなどの外部制御装置とのBluetoothおよび/またはNFCおよび/またはRFID接続を提供する。
【0040】
次に図4を参照すると、本発明の一実施形態によれば、誘導手段173,174は、誘導巻線174によって囲まれた、液体の通過のために構成された複数の貫通ダクト173A(図5に見られる)を含む金属シリンダ173を含む。好ましくは、巻線174と金属シリンダ(または「カニューレ」)173の間に、加熱された液体のための出口注ぎ口172Bを有する容器172がある。図には、好ましくは容器172の周囲に配置される放熱手段171と、制御手段(チップセット)180も示されている。
【0041】
本発明の一態様によれば、使用時において、液体の流れ方向に沿って、第1の温度センサ(図示せず)は、金属シリンダ173の上流(チャンバ163内)において流体接続手段160の内部に配置されて構成され、第2の温度センサ(図示せず)は、金属シリンダ173の下流(注ぎ口172Bまたはその付近、またはこれと投与手段との間)に配置されて構成され、そして、上方部分100には、電子温度制御ユニット180が構成され、この電子温度制御ユニット180は、第1の温度センサによって検出されたデータおよび第2の温度センサによって検出されたデータに基づいて、および/または、上述のキー214および212の手段によって、もしくはチップセット240と無線接続するモバイルデバイス(図示せず)のアプリの手段によってユーザが設定した温度に基づいて、誘導加熱手段173、174を作動させるよう構成される。加熱手段を作動させることはまた、通過し、したがって吐出される液体の体積を定量化するように構成および適応されたセンサ(図示せず)からのデータに基づいても付加的に起こり得る:システムは、加速度計による傾斜の検出に加えて、液体の通過を感知した場合に加熱する。
【0042】
本発明の更なる独立した、および組み合わせ可能な態様によれば、温度制御ユニット180は、装置1000に設けられた加速度計によって検出されたデータに基づいて誘導加熱手段173、174を作動させるように構成される。これにより、例えば、哺乳瓶が投与のために完全にまたは部分的にひっくり返されたときに、加熱を作動させることができる。
【0043】
図5を参照すると、上記は、好ましい変形例による、鋭利な注ぎ口161を流体接続手段160の残りの部分に接続するダブルエルボ管の詳細を、断面で見ることができる。
【0044】
本発明の容器400に関して、および図6~8を参照すると、
- 基本液体を収容するように構成された容器上方部分チャンバを形成する、第1のベースから第2の容器上方部分ベースまで延びる容器上方壁411を備えた容器上方部分410を含み、
そこで、
- 壁411は、第2の容器上方部分ベースに近接して、上方部分ねじ山412を含み、
- 第2の容器上方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器上方部分膜416を含み、
容器はまた、
- 基本液体に可溶な粉末を収容するように構成された容器下方チャンバを形成する、第1の容器下方部分ベースから第2の容器下方部分ベースまで延在する容器下方壁431を備えた容器下方部分430を含み、
そこで、
- 下方壁431は、第1の容器下方部分ベースに近接して、容器下方部分ねじ部433を含み、
- 第1の容器下方部分ベースは、機械的に破壊可能な容器下方部分膜436を含み、
容器はまた、
- 使用時に、容器上方部分膜416が容器下方部分膜436に面するように配置された、上方部分410および下方部分430の結合および閉鎖手段420、を含み、
それらは、
- 容器上方部分ねじ山412と係合するように構成された第1のねじ山422と、
- 容器下方部分ねじ山433と係合するように構成された第2のねじ山423と、を含み、
容器はまた、
- 容器上方部分412および下方部分433部分のねじ山に第1の422および第2の423のねじ山を螺合する際に(好ましくは同時に)、容器下方部分膜436および容器上方部分膜416を破壊する破壊手段426、426A、426Bを含む。
【0045】
「近接して」という表現は、例えば、結合される要素上の対ねじに対するねじの結合点など、他方に対して一端がより近接している意味で理解されるべきである。
【0046】
さらに、「螺合による破壊」という表現には、破壊を引き起こさないような(位置決めの)予備的な螺合がある場合も含まれる。
【0047】
この構成では、上記でも述べたように、容器上方部分410は、それぞれ流体接続手段160、161(注ぎ口161による穿孔用)と接続するように構成および適合された1つまたは複数の容器流体接続手段401(第1のベース上)を含む。異なる構成では、流体接続手段401の代わりに、またはそれに加えて、図9に示すように、類似または同等の流体接続手段402が第2の容器下方部分ベースに配置され、第2のベースは手段401が配置される容器のベースと反対側のベースである。この構成では、流体接続手段402を鋭利な注ぎ口161に合わせるために、容器は前の構成とは反対の方向で投与装置に挿入される。要素401及び402(穿孔可能領域)の両方が存在する場合、カートリッジ400は、投与デバイスの内部で任意の向きを有することができる。
【0048】
要素401及び/又は402は、適切な周辺予備穿孔(図示せず)を有することができる。
【0049】
好ましくは、破壊手段は、容器上方部分膜416を破壊するように構成された上方部分ティース426Aの円形の一連(series)と、容器下方部分膜436を破壊するように構成された下方部分ティース426Bの円形の一連を含む。そのような円形の一連の中には、空隙426Cが形成され、実際には、ティースが配置されるリングの内部が形成される。
【0050】
本発明の一態様によれば、軸方向における上方部分または下方部分の取り外しに伴う容器400の改ざんを回避するために、取り外し力に対抗し、いかなる場合でも改ざんが発生したことを示す安全手段を含めることが可能である。好ましくは、そのような安全手段は、手段420上および対応する上方部分410および430上のタブの対(円形またはリング426に続く円周の1つ以上の弧のみに沿ったもの)の形をとる。特に、上方部分410上の対応する一対のタブ414と係合するように位置付けられ構成された手段420上の一対のタブ424と、下方部分430上の対応する一対のタブ435と係合するように位置付けられ構成された一対のタブ425が存在する。係合は、一方のペアのタブが、対応するペアのタブの間の空間の中にあることで構成される。このため、軸方向の螺合方向(下方部分から上方部分へ向かうリング426の軸対称方向)に関して、上方部分から突出するタブ414は好ましくは鋭角を形成し、中央部分から突出する対応するタブ424は好ましくは鋭角に対して180°の補角となる鈍角を形成している。下方部分430の除去(軸方向と反対の力)に反対するタブ435及び425は、上方部分の除去(軸方向の力)に反対する対応するタブと反対の角度を有している。このように説明された角度は、特にタブが剛性材料で作られていない場合、またはタブが離間するのを防ぐような弾性を有するが離間しないほど過剰ではない材料で作られている場合、容器の2つの部分を螺合させる際にタブのより良い係合解除を可能にする。
【0051】
タブは、容器の2つの部分が螺合前、つまり使用前にアクセスできないようにする改ざん防止手段であり、内容物の不本意な汚染を防止することもできる。また、このタブシステムにより、より短い、より強いねじ山を使用することができる。
【0052】
タブは、一般に、それらが固定される壁に対して突出し、互いに平行で、容器の長手方向軸に対してゼロでない角度、特に各部の螺合方向に対して鋭角を形成している。タブが円周の円弧にのみ存在する場合、タブは容器の長手方向軸に対して対称であるか否かにかかわらず、円弧の複数の点に存在することができる。一般に、タブの長さはすべて同じであるが、その動作を確実にするために、構造上の都合により異なっていてもよい。
【0053】
タブは、ねじの後に膜に向けて配置されてもよく、螺合によって、係合位置(図7)から係合解除位置(図8)へと移動するようになっていてもよい。
【0054】
図9は、破壊前(図(b))と破壊後(図(a))の容器の縦断面図を提供する。
【0055】
膜を破壊した後、基本液体410と可溶性粉末430を混合するための容器を振ったり、カートリッジを装置100に挿入して振ったり、粉末と基本液体が混合するようにひっくり返したりしても良い。
【0056】
容器は、テトラパック(登録商標)であってもよく、例えば、穿孔可能な壁部401がテトラパック(登録商標)の厚紙の被覆を有しないようにしてもよい。
【0057】
本発明の一態様によれば、上述の装置及び容器は、以下のステップを実行することによって使用される。
C. 容器上方部分416及び下方部分膜436の穿孔まで、予め包装された液体容器400の結合および閉鎖手段420を操作するステップと、
D. 容器流体接続手段401が装置上方部分100に面するように、予め包装された液体容器400を液体投与装置下方部分200に挿入するステップと、
E. 液体投与装置1000の下方部分200に上方部分100を結合し、リングナット300によって、予め包装された液体容器400を液体投与装置上方部分100に流体的に接続させるステップと、
F. 液体加熱手段173、174を作動させるステップと、
G. 投与手段110を介して液体を投与するステップ。
【0058】
本発明の利点
本発明によって提案された解決策は、投与量を管理し、液体の温度を上げるという問題を解決し、使用者が被投与者(新生児)に対応して液体の熱的特徴を個々向けに調節し、1つまたは複数の事前充填カートリッジを介して投与する瞬間を簡略化し、したがって被投与者の特定の条件およびニーズ、ならびに管理者が動作する使用の状況にそれらを適合させることができるようにする。
【0059】
したがって、この解決策では、哺乳瓶の準備段階で1つまたは複数の事前充填済みカートリッジを使用することが可能となる。このようなカートリッジは、システムの残りの部分とは別に販売され得る。
【0060】
本明細書の解決策により、デバイス(スマートフォン等)と専用アプリにより、哺乳瓶の保温機能を遠隔で調節することができる。
【0061】
文献US5397031の装置に関して、本発明は、湯沸かし器を哺乳瓶と一体化することを可能にするものであり、全体が管理可能で無菌であるようになる。さらに、背景技術の文書には、純水の通過は衛生を必要としないので、加熱と投与のための別々の要素が記載されており、代わりに哺乳瓶は古典的な方法で別々に衛生化される。
【0062】
さらに、先行技術の装置は、液体容器を受け入れて囲む(例えば、完全に)ように構成された内部ハウジングを有しておらず、代わりに、ひっくり返った位置の水筒の支持体としてそれ自体を提示している。これは、本発明とは逆に、装置をほぼ管理不可能なものにする。仮に、従来、ボトルを支持体に載せた姿勢で接続されていたとしても、取り扱い性は悪い。本発明による装置では、投与される液体の容器は、装置自体の内部で閉じられることを意図しているので、どのような位置でも挿入することができる。これにより、汚染や、使用中のこぼれを回避することができる。
【0063】
さらに、水のボトルは、古典的には、その一体化した開口部を通して接続されるが、本発明では、容器は、装置内部に存在する鋭利な注ぎ口を有する穿孔まで開口部を有しない。このため、背景技術のユーザは、ヒータに接続する前にボトルを開けることを義務付けられるが、本発明では、開口と接続が同時に行われ、液体が周囲の環境の薬剤にさらされることを制限または回避することが可能である。本発明の穿孔は、容器製造工程で穿孔部に配置された保護タブを取り外した後に発生するため、汚染の可能性を生じさせない。鋭利な注ぎ口の衛生管理は、哺乳瓶の本体からネックを取り外し、例えば、本発明による衛生管理装置を使用することによって行われる。最後に、本発明による装置では、投与前にミルクを準備し、完全に加熱する必要はなく、投与しながら加熱するので、エネルギーを節約することができる。
【0064】
したがって、本発明は、哺乳瓶本体に外部からミルクを手動で充填する必要性を回避し、哺乳瓶本体を加熱モジュールに、最後に後者を吸引手段に結合するのに要する時間を回避することができる。さらに、本発明は、使用前または使用後の装置の滅菌のために、2つの部分に分解することを含み、本発明の解決策は、滅菌であると同時に、はるかに実用的なものとなっている。
【0065】
最後に、予め包装された容器(カートリッジ)により、水(または他の基本液体)と粉ミルク(または他の可溶性粉末)を実際の使用まで別々に保つことができるので、カートリッジの保存と使用可能性を長持ちさせることができる。任意に、膜401および/または402の前のさらなる保護のために、カートリッジが予め穿孔される時点で、ピールオフ(図示せず)の存在も含めることができる。
【符号の説明】
【0066】
1000 液体投与装置
100 装置上方部分
200 装置下方部分
300 液体投与装置の上方部分100および下方部分200を互いに締結するためのリングナット/フランジ
110 乳頭またはその他の投与手段
120 ネック130上の乳頭ロックリングナット
130 液体投与装置の上方部分100のネック
140 上方部分130のベース
141 ベース140の電気接点
151 リングナット300への上方部分100のロック要素(リセス)
160 容器400への流体接続手段
161 流体接続手段160の鋭利な注ぎ口
162 注ぎ口161からカニューレ173との接続への管(ダブルエルボ)
163 流体接続手段160内の温度センサおよび任意の流量センサを備えた液体通過チャンバ
171 放熱手段
172 カニューレ容器
172B カニューレ容器出口ダクト
173 液体用の貫通ダクトを備えた金属カニューレ
174 誘導巻線
180 液温制御チップセット(誘導システムのエネルギー管理)
182 チップセット180から下方部分200への電気接続
210 装置下方部分200のケーシング
211 ケーシング210と一体化した表示画面
212 温度を上昇させるキー
213 スイッチのオンオフおよびスマートフォンまたはその他のデバイスとの接続を作動させるキー
214 温度を降下させるキー
215 ライトストリップ(LED)
216 ケーシング210内のバッテリ座部222
220 取り外し可能なバッテリ
221 バッテリの電気接点
222 バッテリ相互ロックのためのエンドティース
230 上方部分100の接点141に対応する下方部分200の配線の電気接点
240 手段250および180を含む管理装置の全体管理チップセット
241 下方部分200内の電気接続(ケーブル)
250 バッテリ220の制御手段(チップセット)
300 上方部分100と下方部分200の間のロック手段
351 上方部分100、特にリセス151への結合のための要素(突出部)
400 予め包装された液体容器
401 鋭利な注ぎ口161で穿孔可能な容器400の部分(膜)
402 401と反対側の端部の鋭利な注ぎ口161で穿孔可能な容器400の部分(膜)
410 上方部分液体容器
411 上方部分410の側壁
412 上方部分410端部の内側ねじ山
414 ねじ山412より下の上方部分410の一対の安全タブ
416 上方部分410の端部(システム420に対向)の破壊可能な膜
420 上方部分410および下方部分430を分解およびロックするシステム
422 上方部分側410のねじ山を分解およびロックするシステム
423 下方部分側430のねじ山を分解およびロックするシステム
424 ねじ山422より下の上方部分410の分解およびロックするシステム420の一対の安全タブ
425 ねじ山423より下の下方部分430の分解およびロックするシステム420の一対の安全タブ
426 環状破壊システム
426A 環状破壊システム426の上側破壊ティース
426B 環状破壊システム426の下側破壊ティース
426C 環状破壊システム内の空隙
430 下方部分粉末容器
431 下方部分430の側壁
433 下方部分430端部の内側ねじ山
435 ねじ山433より上の下方部分430の一対の安全タブ
436 下方部分430の端部の破壊可能な膜。
【0067】
以上、本発明の好ましい実施形態および可能な変形例を概説したが、当業者は、それによって添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、修正および変更を加えることができることを理解されたい。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3(a)】
図3(b)】
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
【国際調査報告】