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特表2023-530319NAV1.8阻害剤としての2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-14
(54)【発明の名称】NAV1.8阻害剤としての2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド
(51)【国際特許分類】
   C07D 263/24 20060101AFI20230707BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230707BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230707BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20230707BHJP
   A61P 11/14 20060101ALI20230707BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20230707BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20230707BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20230707BHJP
   C07D 263/32 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20230707BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20230707BHJP
【FI】
C07D263/24
A61P43/00 111
A61P29/00
A61P17/04
A61P11/14
A61P25/04
A61K31/4439
A61K31/422
A61K31/506
A61K31/427
C07D413/12 CSP
C07D417/12
C07D263/32
A61K31/454
A61K31/501
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577339
(86)(22)【出願日】2021-06-14
(85)【翻訳文提出日】2023-02-06
(86)【国際出願番号】 US2021037157
(87)【国際公開番号】W WO2021257418
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】63/040,463
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522242018
【氏名又は名称】メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】アラサパン,アショーカ
(72)【発明者】
【氏名】ベル,イアン・エム
(72)【発明者】
【氏名】バンガード,クリストファー・ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】バージー,クリストファー・エス
(72)【発明者】
【氏名】コックス,ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ギアディーン,デオディアル・ガイ
(72)【発明者】
【氏名】ケリー・サード,マイケル・ジェー
(72)【発明者】
【氏名】レイトン,マーク・イー
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ホン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】オルセン,ジェームズ・ティー
(72)【発明者】
【氏名】パーキンス,ジェームズ・ジェー
(72)【発明者】
【氏名】シューベルト,ジェフリー・ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】シャー,アクシャイ・エー
(72)【発明者】
【氏名】サッチェル,ショーン・ジェー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンヘイスト,マイケル・ディー
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ジェ
【テーマコード(参考)】
4C063
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB09
4C063CC22
4C063CC52
4C063CC62
4C063CC78
4C063CC92
4C063DD03
4C063DD10
4C063DD12
4C063DD22
4C063DD25
4C063DD28
4C063DD31
4C063DD52
4C063EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC69
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA12
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA55
4C086NA14
4C086ZA08
4C086ZA21
4C086ZA62
4C086ZA89
4C086ZC41
(57)【要約】
構造式(I)の新規化合物およびその薬学的に許容される塩は、Na1.8チャネル活性の阻害剤であり、Na1.8チャネル活性によって媒介される疾患の治療、予防、管理、改善、制御および抑制に有用であり得る。本発明の化合物は、疼痛障害、咳障害、急性かゆみ障害および慢性かゆみ障害の治療、予防または管理に有用であり得る。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式Iの化合物:
【化1】


またはその薬学的に許容される塩(式中、
AおよびBの一方は、以下から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
AおよびBの他方は、以下から選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)C3~12シクロアルキル、
12)C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
およびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができるか、またはRおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができ;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、および
4)-C2~6アルキニル、
各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-C3~6シクロアルキル、
16)-C2~6シクロヘテロアルキル、
17)アリール、
18)ヘテロアリール、
19)-C1~6アルキル-アリール、
20)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
22)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
23)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
24)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-アリール、
26)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
27)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
28)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
29)-C2~6アルキニル-アリール、
30)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
31)-OH、
32)-(CH)p-OC1~6アルキル、
33)-(CH)p-OC2~6アルケニル、
34)-(CH)p-OC2~6アルキニル、
35)-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、
36)-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
37)-(CH)p-O-アリール、
38)-(CH)p-O-ヘテロアリール、
39)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
40)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
41)-OC1~6アルキル-アリール、
42)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
43)-S(O)
44)-C1~6アルキル-S(O)
45)-N(R、および
46)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-O-C1~6アルキル、
16)-C3~6シクロアルキル、
17)-O-C3~6シクロアルキル、
18)-C2~6シクロヘテロアルキル、
19)アリール、
20)ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-アリール、
22)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
23)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
24)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
26)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
27)-C2~6アルケニル-アリール、
28)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
29)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
30)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
31)-C2~6アルキニル-アリール、
32)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
33)-OH、
34)-(CH)q-OC1~6アルキル、
35)-(CH)q-OC2~6アルケニル、
36)-(CH)q-OC2~6アルキニル、
37)-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、
38)-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
39)-(CH)q-O-アリール、
40)-(CH)q-O-ヘテロアリール、
41)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
42)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
43)-OC1~6アルキル-アリール、
44)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
45)-S(O)
46)-C1~6アルキル-S(O)
47)-C(O)R、および
48)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
Rgは、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
Rjは、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6アルケニル、
4)C3~6アルキニル、
5)C3~6シクロアルキル、
6)C2~5シクロヘテロアルキル、
7)アリール、および
8)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
mは、0~2から独立して選択され;
nは、2~6から独立して選択され;
pは、0~3から独立して選択され;
qは、0~3から独立して選択され;
rは、0~2から独立して選択され;
sは、0~6から独立して選択される)。
【請求項2】
Aが、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Aが、以下からなる群から選択され:
1)フェニル、および
2)ピリジン、
各フェニルおよびピリジンが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)C3~12シクロアルキル、
12)C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C1~6アルキル-O-アリール、
5)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
6)C3~12シクロアルキル、
7)C2~12シクロヘテロアルキル、および
8)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)フェニル、
2)ナフタレン、
3)ピリジン、
4)ピラゾール、
5)チアゾール、
6)ピリミジン、
7)ピリダジン、
8)イミダゾール、
9)オキサゾール、
10)インダゾール
11)チオフェン、
12)-CH-フェニル、
13)-(CH-フェニル、
14)-CH-O-フェニル、
15)-CH-O-ピリジン、
16)アダマンタン、
17)キュバン、
18)シクロプロパン、
19)シクロブタン、
20)シクロペンタン、
21)シクロヘキサン、
22)シクロヘプタン、
23)ビシクロ[2.2.1]-ヘプタン、
24)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、
25)ビシクロ[1.1.1]ペンタン、
26)ピペリジン、
27)ピロリジン、
28)テトラヒドロピラン、および
29)-CH-シクロヘキサン、
Bが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)フェニル、
2)ピリジン、
3)ピラゾール、および
4)チアゾール、
アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
が水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている、
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
、R、R、RおよびRが水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
各Rが、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)ハロゲン、および
10)-C1~6アルキル、
各Rが、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
各Rが、以下からなる群から独立して選択される:
1)-CF
2)-OCF
3)CN、および
4)ハロゲン;請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
各Rが、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)CN、
8)ハロゲン、
9)-S(O)1~6アルキル、
10)-C1~6アルキル、
11)-O-C1~6アルキル、
12)-C3~6シクロアルキル、および
13)アリール、
各Rが、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている、請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
各Rが、以下からなる群から独立して選択される:
1)-CF
2)-OCHCF、および
3)ハロゲン;請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
Aが、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C1~6アルキル-O-アリール、
5)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
6)C3~12シクロアルキル、
7)C2~12シクロヘテロアルキル、および
8)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
が水素であり;
が、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルが、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
各Rが、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)ハロゲン、および
10)-C1~6アルキル、
各Rが、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rが、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)CN、
8)ハロゲン、
9)-S(O)1~6アルキル、
10)-C1~6アルキル、
11)-O-C1~6アルキル、
12)-C3~6シクロアルキル、および
13)アリール、
各Rが、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている、
請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
Aが、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bが、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
、R、R、R、RおよびRが水素であり;
各Rが、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)CN、および
4)ハロゲン;
各Rが、以下からなる群から独立して選択される:
1)-CF
2)-OCHCF、および
3)ハロゲン;
請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
1)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
8)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
9)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
10)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
11)(シス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
12)(トランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
13)(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
14)(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
15)(S)-N-((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
16)(S)-N-((S)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
17)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
18)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
19)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
20)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
21)(S)-N-(ビス(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
22)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
23)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
24)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)チアゾール-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
25)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)チアゾール-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
26)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
27)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
28)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
29)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
30)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
31)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
32)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
33)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
34)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
35)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
36)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
37)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
38)(5S)-N-((3,5-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
39)(5S)-N-((アダマンタン-2-イル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
40)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
41)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
42)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
43)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
44)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(チオフェン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
45)(S)-N-((R)-(3,4-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
46)(S)-N-((S)-(3,4-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
47)(5S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)((シス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
48)(5S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)((トランス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
49)(5S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)((シス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
50)(5S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)((トランス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
51)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(3-(メチルスルホニル)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
52)(S)-N-((R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(3-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
53)(S)-N-((S)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(3-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
54)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
55)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
56)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(ナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
57)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(ナフタレン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
58)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-イソプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
59)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-イソプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
60)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-シクロプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
61)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-シクロプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
62)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
63)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
64)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
65)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
66)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
67)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
68)(5S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
69)(S)-N-((R)-(4-(tert-ブチル)チアゾール-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
70)(S)-N-((S)-(4-(tert-ブチル)チアゾール-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
71)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
72)(S)-N-(1,1-ビス(4-クロロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
73)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
74)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
75)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((R)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
76)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
77)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((R)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
78)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
79)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
80)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
81)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(シクロヘプチル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
82)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-メチルフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
83)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-メチルフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
84)(S)-N-((R)-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
85)(S)-N-((S)-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
86)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
87)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
88)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
89)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
90)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
91)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
92)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
93)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
94)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロ-メチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
95)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロ-メチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
96)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
97)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
98)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
99)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
100)(S)-N-((R)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
101)(S)-N-((S)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
102)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
103)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
104)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
105)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)((S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
106)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
107)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)((S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
108)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
109)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
110)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
111)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
112)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
113)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
114)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
115)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
116)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
117)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
118)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
119)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
120)(5S)-2-オキソ-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
121)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
122)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
123)(5S)-N-(1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
124)(S)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-シクロヘキシルエチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
125)(5S)-N-(2-(4-クロロフェニル)-1-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
126)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(3-シアノ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
127)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
128)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
129)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
130)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
131)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
132)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
133)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
134)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;および
135)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
から選択される、請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
1)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
8)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
9)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;および
10)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
から選択される、請求項1に記載の化合物
またはその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項21】
それを必要とする哺乳動物におけるNa1.8チャネル活性の阻害に応答する障害、状態または疾患の治療に有用な医薬品を調製するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項22】
疼痛障害、咳障害、急性かゆみ障害または慢性かゆみ障害を治療、予防または制御するための医薬品を製造するための、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項23】
前記障害が疼痛障害である、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
前記疼痛障害が、急性疼痛、炎症性疼痛または神経因性疼痛から選択される、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
治療に使用するための、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
それを必要とする患者におけるNa1.8チャネル活性の阻害に応答する障害、状態または疾患を治療または予防する方法であって、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項27】
前記障害が、疼痛障害、咳障害、急性かゆみ障害または慢性かゆみ障害から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記障害が疼痛障害である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記疼痛障害が、急性疼痛、炎症性疼痛または神経因性疼痛から選択される、請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電位開口型ナトリウムチャネル(VGSC)は、興奮性細胞内でナトリウムイオンの選択的流入を媒介し、活動電位の開始および伝播に中心的な役割を果たす(Yu et al.,Genome Biology 4:207(2003))。電位開口型ナトリウムチャネルは、それらが活動電位の開始および伝播に中心的役割を果たす中枢神経系および末梢神経系、ならびに活動電位が細胞収縮を引き起こす骨格筋および心筋内に遍在する(Goldin et al.,Ann N Y Acad Sci.1999 Apr 30;868:38-50)。VGSC機能またはそれらの発現の変化は、正常な細胞の興奮性に大いに影響を及ぼし得る(Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。
【0002】
電位開口型ナトリウムチャネルは、イオン伝導性水性細孔を形成する1つのαサブユニットと、チャネル開閉の反応速度および電圧依存性を改変する少なくとも1つのβサブユニットとを特徴とする多量体複合体である。哺乳動物電位開口型ナトリウムチャネルでは、SNS、PN3またはNa1.8としても知られるNa1.8を含む9つの異なるαサブユニットが同定され、特徴付けられている(Goldin et al.,Neuron.2000 Nov;28(2):365-8)。
【0003】
ナトリウムチャネルの発現は、組織特異的であり得る。Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルは、感覚ニューロン内で主に発現され、末梢(例えば、皮膚、筋肉および関節)から脊髄を介して中枢神経系に情報を伝達する役割を果たす。ナトリウムチャネル活性は、末梢侵害受容器を活性化する侵害刺激(熱的、機械的および化学的)によって引き起こされる活動電位の開始および伝播に必要とされるため、ナトリウムチャネルはこのプロセスに不可欠である(Catterall et al.,Nat Chem Biol.2017 Apr 13;13(5):455-463)。細胞表面のVGSCタンパク質レベルの増加、またはVGSCチャネルの活性の変化は、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、ならびに慢性神経障害状態および炎症性疼痛状態などの疾患状態をもたらし得る。患者が外部刺激を伴わず自発痛を経験する様々な疼痛症候群では、Na1.7、Na1.8およびNa1.9の機能獲得型変異が現れる(Bennett et al.,Lancet Neurol.2014 Jun;13(6):587-99;Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。
【0004】
神経因性疼痛、慢性的なかゆみ、および炎症性疼痛知覚を含む様々な疾病では、Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルが何らかの役割を果たすと考えられている(Belkouch et al.,J Neuroinflammation.2014 Mar 7;11:45;Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50;Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52;Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53;Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70;Liu et al.,Neuron.2010 Nov 4;68(3):543-56;およびZhao et al.,J Clin Invest.2013)。
【0005】
電位開口型ナトリウムイオンチャネルの大部分は様々なサブタイプ間で保存されているため、サブタイプ選択性を示さない治療剤を利用すると、深刻な副作用が引き起こされる可能性がある。したがって、侵害受容、咳またはかゆみ障害(itch disorder)に対処する際に使用するのに適した治療剤は、それらの作用における特異性、例えば、心機能の調節に重要であると考えられるNa1.5ナトリウムイオンチャネルに対する作用と、炎症性侵害受容、または機能不全のNa1.8ナトリウムイオンチャネルおよび/もしくはアップレギュレートされたNa1.8ナトリウムイオンチャネルから生じるかゆみおよび障害では中心的であると考えられるNa1.8ナトリウムイオンチャネルに対する作用との間の識別を必要とする。
【0006】
したがって、Na1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネル活性の阻害剤は、限定するものではないが、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、術前疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、慢性的なかゆみ、およびかゆみ障害を含む、Na1.8受容体が関与するおよび/またはNa1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルの機能不全に特に起因する疾患、障害および状態を治療または予防するのに有用であり得ると考えられる(Han et al.,J Neurol Neurosurg Psychiatry 2014 May;85(5):499-505)。
【0007】
Na1.8ナトリウムイオンチャネルに対して選択的活性を有する強力なNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤が依然として必要とされている。結果として、本発明の化合物は、Na1.8受容体およびNa1.8電位開口型ナトリウムイオンチャネルが関与する疾患、障害および状態の治療および予防に有用である。
【0008】
Nav1.8ナトリウムイオンチャネルの役割は、Bennett et al.,Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America,2001,12(2):447-459;Meissner et al.,Br J Sports Med.2018 May;52(10):642-650;Legroux-Crespel et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):473-83;およびFlaxman et al.,Lancet,380:2163-2196(2012)に説明されている。
【0009】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル関連状態を治療するのに有用な化合物は、ACS Med.Chem.Lett.2015,6,650;BJP 2015,172,2654;PNAS 2007,104,8520;J.Med.Chem.2008,51,407;JPET 2008,324,1204;およびNeuropharmacology 2010,59,201に開示されている。
【0010】
Na1.8化合物は、国際公開第2009/049180号、国際公開第2009/049181号、国際公開第2009/049183号、国際公開第2014/120808号、国際公開第2014/120815号、国際公開第2014/120820号、国際公開第2015/010065号および国際公開第2015/089361号、国際公開第2017/209322号、米国特許第8,519,137号、米国特許第9,051,270号、米国特許第9,108,903号、米国特許第9,163,042号、米国特許第9,783,501号、国際公開第2020/092667号、国際公開第2019/014352号、国際公開第2018/213426号、米国特許第8,629,149号ならびに国際公開第2011/026240号にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】国際公開第2009/049180号
【特許文献2】国際公開第2009/049181号
【特許文献3】国際公開第2009/049183号
【特許文献4】国際公開第2014/120808号
【特許文献5】国際公開第2014/120815号
【特許文献6】国際公開第2014/120820号
【特許文献7】国際公開第2015/010065号
【特許文献8】国際公開第2015/089361号
【特許文献9】国際公開第2017/209322号
【特許文献10】米国特許第8,519,137号
【特許文献11】米国特許第9,051,270号
【特許文献12】米国特許第9,108,903号
【特許文献13】米国特許第9,163,042号
【特許文献14】米国特許第9,783,501号
【特許文献15】国際公開第2020/092667号
【特許文献16】国際公開第2019/014352号
【特許文献17】国際公開第2018/213426号
【特許文献18】米国特許第8,629,149号
【特許文献19】国際公開第2011/026240号
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Yu et al.,Genome Biology 4:207(2003)
【非特許文献2】Goldin et al.,Ann N Y Acad Sci.1999 Apr 30;868:38-50
【非特許文献3】Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97
【非特許文献4】Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81
【非特許文献5】Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789
【非特許文献6】Schreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44
【非特許文献7】Goldin et al.,Neuron.2000 Nov;28(2):365-8
【非特許文献8】Catterall et al.,Nat Chem Biol.2017 Apr 13;13(5):455-463
【非特許文献9】Bennett et al.,Lancet Neurol.2014 Jun;13(6):587-99
【非特許文献10】Belkouch et al.,J Neuroinflammation.2014 Mar 7;11:45
【非特許文献11】Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50
【非特許文献12】Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52
【非特許文献13】Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53
【非特許文献14】Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70
【非特許文献15】Liu et al.,Neuron.2010 Nov 4;68(3):543-56
【非特許文献16】Zhao et al.,J Clin Invest.2013
【非特許文献17】Han et al.,J Neurol Neurosurg Psychiatry 2014 May;85(5):499-505
【非特許文献18】Bennett et al.,Physical Medicine and Rehabilitation Clinics of North America,2001,12(2):447-459
【非特許文献19】Meissner et al.,Br J Sports Med.2018 May;52(10):642-650
【非特許文献20】Legroux-Crespel et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):473-83
【非特許文献21】Flaxman et al.,Lancet,380:2163-2196(2012)
【非特許文献22】ACS Med.Chem.Lett.2015,6,650
【非特許文献23】BJP 2015,172,2654
【非特許文献24】PNAS 2007,104,8520
【非特許文献25】J.Med.Chem.2008,51,407
【非特許文献26】JPET 2008,324,1204
【非特許文献27】Neuropharmacology 2010,59,201
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、構造式Iの新規化合物:
【化1】

【0014】
およびその薬学的に許容される塩に関する。構造式Iの化合物、およびその実施形態は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害剤(またはNa1.8阻害剤)であり、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性によって媒介される疾患、障害および状態、例えば、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、かゆみ、アトピー、アレルギー性皮膚炎または接触性皮膚炎、腎不全、胆汁うっ滞、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、疼痛、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、骨折による急性疼痛、筋骨格損傷、膵炎および腎疝痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、坐骨神経痛、2°または3°熱傷によって引き起こされる疼痛、視神経炎、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群の治療および予防に有用であり得る。本発明の一実施形態では、状態、疾患または障害は、疼痛障害、急性疼痛障害または慢性疼痛障害である。本発明の別の実施形態では、状態、疾患または障害は急性疼痛障害である。
【0015】
本発明はまた、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。
【0016】
本発明はまた、本発明の化合物および医薬組成物を投与することによる、それを必要とする対象におけるNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害に応答し得る障害、疾患および状態の治療、管理、予防、緩和、改善、抑制または制御のための方法に関する。
【0017】
本発明はまた、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害に応答し得る疾患、障害および状態を治療するのに有用な医薬品を製造するための本発明の化合物の使用に関する。
【0018】
本発明はまた、疾患、障害および状態を治療するのに有用であり得る別の薬剤の治療有効量と組み合わせて本発明の化合物を投与することによる、これらの疾患、障害および状態の治療または予防に関する。本発明はさらに、本発明の化合物を調製するプロセスに関する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、構造式Iの新規化合物:
【化2】

【0020】
またはその薬学的に許容される塩に関し、式中、
AおよびBの一方は、以下から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
AおよびBの他方は、以下から選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)C3~12シクロアルキル、
12)C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、
およびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができるか、またはRおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができ;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、および
4)-C2~6アルキニル、
各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-C3~6シクロアルキル、
16)-C2~6シクロヘテロアルキル、
17)アリール、
18)ヘテロアリール、
19)-C1~6アルキル-アリール、
20)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
22)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
23)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
24)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-アリール、
26)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
27)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
28)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
29)-C2~6アルキニル-アリール、
30)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
31)-OH、
32)-(CH)p-OC1~6アルキル、
33)-(CH)p-OC2~6アルケニル、
34)-(CH)p-OC2~6アルキニル、
35)-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、
36)-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
37)-(CH)p-O-アリール、
38)-(CH)p-O-ヘテロアリール、
39)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
40)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
41)-OC1~6アルキル-アリール、
42)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
43)-S(O)
44)-C1~6アルキル-S(O)
45)-N(R、および
46)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-O-C1~6アルキル、
16)-C3~6シクロアルキル、
17)-O-C3~6シクロアルキル、
18)-C2~6シクロヘテロアルキル、
19)アリール、
20)ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-アリール、
22)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
23)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
24)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
26)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
27)-C2~6アルケニル-アリール、
28)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
29)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
30)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
31)-C2~6アルキニル-アリール、
32)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
33)-OH、
34)-(CH)q-OC1~6アルキル、
35)-(CH)q-OC2~6アルケニル、
36)-(CH)q-OC2~6アルキニル、
37)-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、
38)-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
39)-(CH)q-O-アリール、
40)-(CH)q-O-ヘテロアリール、
41)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
42)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
43)-OC1~6アルキル-アリール、
44)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
45)-S(O)
46)-C1~6アルキル-S(O)
47)-C(O)R、および
48)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
Rgは、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
Rjは、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6アルケニル、
4)C3~6アルキニル、
5)C3~6シクロアルキル、
6)C2~5シクロヘテロアルキル、
7)アリール、および
8)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
mは、0~2から独立して選択され;
nは、2~6から独立して選択され;
pは、0~3から独立して選択され;
qは、0~3から独立して選択され;
rは、0~2から独立して選択され;
sは、0~6から独立して選択される。
【0021】
本発明は、以下に要約される多数の実施形態を有する。本発明は、示される化合物を含み、化合物の個々のジアステレオ異性体、エナンチオマーおよびエピマー、ならびにラセミ混合物を含む、それらのジアステレオ異性体および/またはエナンチオマーの混合物も含む。
【0022】
本発明の一実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0023】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、および-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキルから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0024】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキルから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0025】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、フェニル、およびピリジンから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、チオフェン、-CH-フェニル、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、アダマンタン、キュバン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロピラン、および-CH-シクロヘキサンから選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0026】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、アリール、およびヘテロアリールから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0027】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、フェニル、およびピリジンから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンから選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0028】
別の実施形態では、AおよびBの一方は、フェニル、およびピリジンから選択され、各フェニルおよびピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、AおよびBの他方は、フェニル、ピリジン、ピラゾール、およびチアゾールから選択され、各フェニル、ピリジン、ピラゾールおよびチアゾールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0029】
本発明の一実施形態では、Aは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、各アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0030】
別の実施形態では、Aは、フェニル、およびピリジンからなる群から選択され、各フェニルおよびピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0031】
別の実施形態では、Aはアリールであり、各アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0032】
別の実施形態では、Aはフェニルであり、各フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0033】
別の実施形態では、Aはヘテロアリールであり、各ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0034】
別の実施形態では、Aはピリジンであり、各ピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0035】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0036】
本発明の別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0037】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、および-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0038】
別の実施形態では、Aは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0039】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、チオフェン、-CH-フェニル、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、アダマンタン、キュバン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ビシクロ[2.2.1]-ヘプタン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロピラン、および-CH-シクロヘキサンからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0040】
別の実施形態では、Aは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0041】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0042】
別の実施形態では、Aは、フェニル、ピリジン、ピラゾール、およびチアゾールからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0043】
別の実施形態では、Aはアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0044】
別の実施形態では、Aはナフタレンであり、ナフタレンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0045】
別の実施形態では、Aはフェニルであり、フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0046】
別の実施形態では、Aはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0047】
別の実施形態では、Aは、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0048】
別の実施形態では、Aは、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0049】
別の実施形態では、Aは、ピラゾール、およびチアゾールからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Aは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Aは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0050】
本発明の別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびにO、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0051】
本発明の別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C3~8シクロアルキル-アリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0052】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、および-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0053】
別の実施形態では、Bは、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-O-アリール、-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、C3~12シクロアルキル、C2~12シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキルからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0054】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、チオフェン、-CH-フェニル、-(CH-フェニル、-CH-O-フェニル、-CH-O-ピリジン、アダマンタン、キュバン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、ビシクロ[1.1.1]ペンタン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロピラン、および-CH-シクロヘキサンからなる群から独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0055】
別の実施形態では、Bは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0056】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0057】
別の実施形態では、Bは、フェニル、ピリジン、ピラゾール、およびチアゾールからなる群から独立して選択され、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0058】
別の実施形態では、Bはアリールであり、アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0059】
別の実施形態では、Bはナフタレンであり、ナフタレンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0060】
別の実施形態では、Bはフェニルであり、フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0061】
別の実施形態では、Bはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0062】
別の実施形態では、Bは、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0063】
別の実施形態では、Bは、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾール、およびチオフェンからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0064】
別の実施形態では、Bは、ピラゾール、およびチアゾールからなる群から独立して選択され、ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって独立して置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって独立して置換されている。
【0065】
本発明の別の実施形態では、Bは、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、各アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0066】
別の実施形態では、Bは、フェニル、およびピリジンからなる群から選択され、各フェニルおよびピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0067】
別の実施形態では、Bはアリールであり、各アリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0068】
別の実施形態では、Bはフェニルであり、各フェニルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0069】
別の実施形態では、Bはヘテロアリールであり、各ヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0070】
別の実施形態では、Bはピリジンであり、各ピリジンは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。この実施形態のクラスでは、Bは、Rから選択される0~4個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~3個の置換基によって置換されている。この実施形態の別のクラスでは、Bは、Rから選択される0~2個の置換基によって置換されている。
【0071】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、-C3~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0072】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、-C3~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0073】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~6アルケニル、-C3~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0074】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各CH、アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0075】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは水素である。
【0076】
本発明の一実施形態では、Rは、
水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、RおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができるか、またはRおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができる。
【0077】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、RおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができる。
【0078】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており、RおよびR、ならびにそれらが結合している炭素原子は、-C3~5シクロアルキル環を形成することができる。
【0079】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0080】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0081】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0082】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0083】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択される。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-CHである。
【0084】
別の実施形態では、Rは水素である。
【0085】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、-(CHC(O)Rj、-(CHC(O)NRRj、-(CHNRC(O)Rj、-(CHNRC(O)ORj、-(CHNRC(O)N(R、-(CHNRC(O)NRRj、-(CHNRS(O)Rj、-(CHNRS(O)mN(R、-(CHNRS(O)mNRRj、および-(CHNRRjからなる群から選択され、各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0086】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、-C2~10シクロヘテロアルキル、および-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-からなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0087】
別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C3~10シクロアルキル、および-C2~10シクロヘテロアルキルからなる群から選択され、各アルキル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0088】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択される。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-CHである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0089】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択される。
【0090】
別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルであり、各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-CHである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0091】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、Rは-C1~6アルキルである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0092】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、および-C2~6アルキニルからなる群から選択され、各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0093】
別の実施形態では、Rは、水素、および-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは、水素、および-CHからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。
【0094】
別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキルからなる群から選択され、各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、Rは-CHである。別の実施形態では、Rは水素である。
【0095】
本発明の一実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、-OH、-(CH)p-OC1~6アルキル、-(CH)p-OC2~6アルケニル、-(CH)p-OC2~6アルキニル、-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、-(CH)p-O-アリール、-(CH)p-O-ヘテロアリール、-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、-OC1~6アルキル-アリール、-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、-S(O)、-C1~6アルキル-S(O)、-N(R、および-NRからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0096】
別の実施形態では、各Rは、
-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0097】
別の実施形態では、各Rは、
-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0098】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、および-C1~6アルキルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0099】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、CN、およびハロゲンからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、CN、F、およびClからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、各Rはハロゲンである。別の実施形態では、各Rは、F、およびClからなる群から独立して選択される。
【0100】
本発明の一実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、-OH、-(CH)q-OC1~6アルキル、-(CH)q-OC2~6アルケニル、-(CH)q-OC2~6アルキニル、-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、-(CH)q-O-アリール、-(CH)q-O-ヘテロアリール、-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、-OC1~6アルキル-アリール、-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、-S(O)、-C1~6アルキル-S(O)、-C(O)R、および-NRからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0101】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルケニル-アリール、-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、-C2~6アルキニル-アリール、-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0102】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、オキソ、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-C2~6アルキニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-O-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、-C1~6アルキル-アリール、-C1~6アルキル-ヘテロアリール、-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、および-OHからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0103】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、-CFCH、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-C2~6アルケニル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、-C2~6シクロヘテロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、CN、ハロゲン、-S(O)1~6アルキル、-C1~6アルキル、-O-C1~6アルキル、-C3~6シクロアルキル、およびアリールからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCF、-CHF、-OCHF、-CHCF、-OCHCF、CN、F、Cl、-S(O)CH、-CH、-CH(CH、-C(CH、-OCH、シクロプロピル、およびフェニルからなる群から独立して選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている。
【0104】
別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCHCF、およびハロゲンからなる群から独立して選択される。別の実施形態では、各Rは、-CF、-OCHCF、F、およびClからなる群から独立して選択される。
【0105】
本発明の一実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RはOHである。別の実施形態では、Rはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RはFである。
【0106】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0107】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0108】
本発明の一実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RはOHである。別の実施形態では、Rはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RはFである。
【0109】
本発明の一実施形態では、Rgは、-C1~6アルキル、OH、ハロゲン、および-OC1~6アルキルから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rgは、-C1~6アルキル、OH、およびハロゲンから選択され、アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよい。別の実施形態では、Rgは、OH、およびハロゲンから選択される。この実施形態のクラスでは、Rgは、OH、およびFから選択される。別の実施形態では、RgはOHである。別の実施形態では、Rgはハロゲンである。この実施形態のクラスでは、RgはFである。
【0110】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0111】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0112】
本発明の一実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、C2~5シクロヘテロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、C3~6シクロアルキル、およびC2~5シクロヘテロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、C3~6アルキニル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、C3~6アルケニル、およびC3~6アルキニルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6アルケニルから選択される。別の実施形態では、Rjは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、RjはC1~6アルキルである。別の実施形態では、Rjは水素である。
【0113】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0114】
本発明の一実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択される。別の実施形態では、Rは、水素、およびC1~6アルキルから選択される。別の実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、RはC1~6アルキルである。
【0115】
本発明の一実施形態では、mは、0、1または2である。別の実施形態では、mは、0または1である。別の実施形態では、mは、0または2である。別の実施形態では、mは0である。別の実施形態では、mは1である。別の実施形態では、mは2である。
【0116】
本発明の一実施形態では、nは、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、nは、2、3、4または5である。別の実施形態では、nは、2、3または4である。別の実施形態では、nは、2または3である。別の実施形態では、nは、2または4である。別の実施形態では、nは、2、3、4または5である。別の実施形態では、nは3である。別の実施形態では、nは4である。別の実施形態では、nは5である。別の実施形態では、nは6である。
【0117】
本発明の一実施形態では、pは、0、1、2または3である。別の実施形態では、pは、0、1または2である。別の実施形態では、pは、0、1または3である。別の実施形態では、pは、1、2または3である。別の実施形態では、pは、1または2である。別の実施形態では、pは、1または3である。別の実施形態では、pは、0または1である。別の実施形態では、pは、0または2である。別の実施形態では、pは、0または3である。別の実施形態では、pは0である。別の実施形態では、pは1である。別の実施形態では、pは2である。別の実施形態では、pは3である。
【0118】
本発明の一実施形態では、qは、0、1、2または3である。別の実施形態では、qは、1、2または3である。別の実施形態では、qは、0、1または2である。別の実施形態では、qは、0、1または3である。別の実施形態では、qは、0または1である。別の実施形態では、qは、0または2である。別の実施形態では、qは0である。別の実施形態では、qは1である。別の実施形態では、qは2である。別の実施形態では、qは3である。
【0119】
本発明の一実施形態では、rは、0、1または2である。別の実施形態では、rは、1または2である。別の実施形態では、rは、0または1である。別の実施形態では、rは、0または2である。別の実施形態では、rは0である。別の実施形態では、rは1である。別の実施形態では、rは2である。
【0120】
本発明の一実施形態では、sは、0、1、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、sは、0、1、2、3、4または5である。別の実施形態では、sは、1、2、3、4、5または6である。別の実施形態では、sは、1、2、3、4または5である。別の実施形態では、sは、0、1、2、3または4である。別の実施形態では、sは、1、2、3または4である。別の実施形態では、sは、0、1、2または3である。別の実施形態では、sは、1、2または3である。別の実施形態では、sは、0、1または2である。別の実施形態では、sは、1または2である。別の実施形態では、sは0である。別の実施形態では、sは1である。別の実施形態では、sは2である。別の実施形態では、sは3である。別の実施形態では、sは4である。別の実施形態では、sは5である。別の実施形態では、sは6である。
【0121】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Iaの化合物:
【化3】

【0122】
(式中、Aはアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0123】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Ibの化合物:
【化4】

【0124】
(式中、Aはヘテロアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0125】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Icの化合物:
【化5】

【0126】
(式中、Aはフェニルである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0127】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Idの化合物:
【化6】

【0128】
(式中、Aはピリジンである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0129】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Ieの化合物:
【化7】

【0130】
(式中、Bはアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0131】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Ifの化合物:
【化8】

【0132】
(式中、Bはヘテロアリールである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0133】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Igの化合物:
【化9】

【0134】
(式中、Bはフェニルである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0135】
本発明の別の実施形態では、本発明は、構造式Ihの化合物:
【化10】

【0136】
(式中、Bはピリジンである);またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0137】
構造式Iの化合物は、構造式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、IgおよびIhの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、水和物および溶媒和物を含む。
【0138】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aは、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C3~8シクロアルキル-アリール、
5)-C2~8シクロヘテロアルキル-アリール、
6)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
7)-C3~8シクロアルキル-ヘテロアリール、
8)-C2~8シクロヘテロアルキル-ヘテロアリール、
9)-C1~6アルキル-O-アリール、
10)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
11)C3~12シクロアルキル、
12)C2~12シクロヘテロアルキル、
13)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
14)-C1~6アルキル-C2~12シクロヘテロアルキル、
15)-C1~6アルキル-O-C3~12シクロアルキル、
16)-C1~6アルキル-O-C2~12シクロヘテロアルキル、
17)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
18)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-アリール、
19)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルキルまたはC4~6シクロヘテロアルキルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、ならびに
20)O、SおよびN(Rから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含むC4~6シクロアルケニルまたはC4~6シクロヘテロアルケニルに縮合した-C0~6アルキル-ヘテロアリール、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C3~6アルケニル、
4)-C3~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、
4)-C2~6アルキニル、
5)-C3~10シクロアルキル、
6)-C2~10シクロヘテロアルキル、
7)-C1~6アルキル-O-C1~6アルキル-、
8)-(CHC(O)Rj、
9)-(CHC(O)NRRj、
10)-(CHNRC(O)Rj、
11)-(CHNRC(O)ORj、
12)-(CHNRC(O)N(R
13)-(CHNRC(O)NRRj、
14)-(CHNRS(O)Rj、
15)-(CHNRS(O)mN(R
16)-(CHNRS(O)mNRRj、および
17)-(CHNRRj、
各CH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、
2)-C1~6アルキル、
3)-C2~6アルケニル、および
4)-C2~6アルキニル、
各アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-C3~6シクロアルキル、
16)-C2~6シクロヘテロアルキル、
17)アリール、
18)ヘテロアリール、
19)-C1~6アルキル-アリール、
20)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
22)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
23)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
24)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-アリール、
26)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
27)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
28)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
29)-C2~6アルキニル-アリール、
30)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
31)-OH、
32)-(CH)p-OC1~6アルキル、
33)-(CH)p-OC2~6アルケニル、
34)-(CH)p-OC2~6アルキニル、
35)-(CH)p-OC3~6シクロアルキル、
36)-(CH)p-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
37)-(CH)p-O-アリール、
38)-(CH)p-O-ヘテロアリール、
39)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
40)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
41)-OC1~6アルキル-アリール、
42)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
43)-S(O)
44)-C1~6アルキル-S(O)
45)-N(R、および
46)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)オキソ、
10)ハロゲン、
11)-S(O)1~6アルキル、
12)-C1~6アルキル、
13)-C2~6アルケニル、
14)-C2~6アルキニル、
15)-O-C1~6アルキル、
16)-C3~6シクロアルキル、
17)-O-C3~6シクロアルキル、
18)-C2~6シクロヘテロアルキル、
19)アリール、
20)ヘテロアリール、
21)-C1~6アルキル-アリール、
22)-C1~6アルキル-ヘテロアリール、
23)-C1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
24)-C1~6アルキル-C2~6シクロヘテロアルキル、
25)-C2~6アルケニル-C3~6シクロアルキル、
26)-C2~6アルケニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
27)-C2~6アルケニル-アリール、
28)-C2~6アルケニル-ヘテロアリール、
29)-C2~6アルキニル-C3~6シクロアルキル、
30)-C2~6アルキニル-C2~6シクロヘテロアルキル、
31)-C2~6アルキニル-アリール、
32)-C2~6アルキニル-ヘテロアリール、
33)-OH、
34)-(CH)q-OC1~6アルキル、
35)-(CH)q-OC2~6アルケニル、
36)-(CH)q-OC2~6アルキニル、
37)-(CH)q-OC3~6シクロアルキル、
38)-(CH)q-OC2~6ヘテロシクロアルキル、
39)-(CH)q-O-アリール、
40)-(CH)q-O-ヘテロアリール、
41)-OC1~6アルキル-C3~6シクロアルキル、
42)-OC1~6アルキル-C2~6ヘテロシクロアルキル、
43)-OC1~6アルキル-アリール、
44)-OC1~6アルキル-ヘテロアリール、
45)-S(O)
46)-C1~6アルキル-S(O)
47)-C(O)R、および
48)-NR
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
Rgは、以下から選択され:
1)-C1~6アルキル、
2)OH、
3)ハロゲン、および
4)-OC1~6アルキル、
アルキルは、非置換であってよいか、または1~3個のハロゲンによって置換されていてもよく;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
Rjは、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6アルケニル、
4)C3~6アルキニル、
5)C3~6シクロアルキル、
6)C2~5シクロヘテロアルキル、
7)アリール、および
8)ヘテロアリール;
は、以下から選択され:
1)水素、および
2)C1~6アルキル;
は、以下から選択され:
1)水素、
2)C1~6アルキル、
3)C3~6シクロアルキル、
4)アリール、および
5)ヘテロアリール;
mは、0~2から独立して選択され;
nは、2~6から独立して選択され;
pは、0~3から独立して選択され;
qは、0~3から独立して選択され;
rは、0~2から独立して選択され;
sは、0~6から独立して選択される);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0139】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aは、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、
2)ヘテロアリール、
3)-C1~6アルキル-アリール、
4)-C1~6アルキル-O-アリール、
5)-C1~6アルキル-O-ヘテロアリール、
6)C3~12シクロアルキル、
7)C2~12シクロヘテロアルキル、および
8)-C1~6アルキル-C3~12シクロアルキル、
アルキル、シクロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはRgから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
は水素であり;
は、以下からなる群から選択され:
1)水素、および
2)-C1~6アルキル、
各アルキルは、非置換であるか、またはハロゲンから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)-CFCH
8)CN、
9)ハロゲン、および
10)-C1~6アルキル、
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されており;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)-CHF
4)-OCHF
5)-CHCF
6)-OCHCF
7)CN、
8)ハロゲン、
9)-S(O)1~6アルキル、
10)-C1~6アルキル、
11)-O-C1~6アルキル、
12)-C3~6シクロアルキル、および
13)アリール、
各Rは、非置換であるか、またはハロゲン、CF、OCF、CN、CHCF、CFCH、-C1~6アルキル、および-OC1~6アルキルから選択される1~6個の置換基によって置換されている);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0140】
本発明の別の実施形態は、構造式Iの化合物(式中、
Aは、以下からなる群から選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
各アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
Bは、以下からなる群から独立して選択され:
1)アリール、および
2)ヘテロアリール、
アリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、またはRから選択される1~5個の置換基によって置換されており;
、R、R、R、RおよびRは水素であり;
各Rは、以下からなる群から独立して選択され:
1)-CF
2)-OCF
3)CN、および
4)ハロゲン;
各Rは、以下からなる群から独立して選択される:
1)-CF
2)-OCHCF、および
3)ハロゲン);
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0141】
Na1.8チャネル活性の阻害剤として有用な本発明の化合物の例示的であるが非限定的な例は、以下の化合物:
1)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
8)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
9)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
10)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
11)(シス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
12)(トランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
13)(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
14)(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
15)(S)-N-((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
16)(S)-N-((S)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
17)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
18)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
19)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
20)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド;
21)(S)-N-(ビス(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
22)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
23)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
24)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)チアゾール-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
25)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)チアゾール-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
26)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
27)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
28)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
29)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
30)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
31)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
32)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
33)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
34)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
35)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
36)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
37)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
38)(5S)-N-((3,5-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
39)(5S)-N-((アダマンタン-2-イル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
40)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
41)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
42)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
43)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(5-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
44)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(チオフェン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
45)(S)-N-((R)-(3,4-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
46)(S)-N-((S)-(3,4-ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
47)(5S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)((シス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
48)(5S)-N-((R)-(3-クロロフェニル)((トランス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
49)(5S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)((シス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
50)(5S)-N-((S)-(3-クロロフェニル)((トランス)-2-フェニルシクロプロピル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
51)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(3-(メチルスルホニル)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
52)(S)-N-((R)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(3-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
53)(S)-N-((S)-(5-クロロ-2-メトキシフェニル)(3-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
54)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
55)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
56)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(ナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
57)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(ナフタレン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
58)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-イソプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
59)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-イソプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
60)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(3-シクロプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
61)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(3-シクロプロピルフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
62)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
63)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
64)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
65)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(6-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
66)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
67)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
68)(5S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
69)(S)-N-((R)-(4-(tert-ブチル)チアゾール-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
70)(S)-N-((S)-(4-(tert-ブチル)チアゾール-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
71)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(4-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
72)(S)-N-(1,1-ビス(4-クロロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
73)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
74)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
75)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((R)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
76)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
77)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((R)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
78)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((S)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
79)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
80)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
81)(5S)-N-((4-クロロフェニル)(シクロヘプチル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
82)(S)-N-((R)-(4-クロロ-3-メチルフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
83)(S)-N-((S)-(4-クロロ-3-メチルフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
84)(S)-N-((R)-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
85)(S)-N-((S)-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
86)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
87)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
88)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
89)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
90)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
91)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
92)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
93)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
94)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロ-メチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
95)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)(2-(トリフルオロ-メチル)ピリミジン-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
96)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
97)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
98)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
99)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
100)(S)-N-((R)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
101)(S)-N-((S)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
102)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
103)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
104)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
105)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)((S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
106)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)((R)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
107)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)((S)-3,3-ジフルオロシクロペンチル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
108)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
109)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
110)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
111)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
112)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
113)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
114)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
115)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
116)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
117)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
118)(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
119)(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
120)(5S)-2-オキソ-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-オキサゾリジン-5-カルボキサミド;
121)(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
122)(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
123)(5S)-N-(1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-2-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
124)(S)-N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-2-シクロヘキシルエチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
125)(5S)-N-(2-(4-クロロフェニル)-1-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
126)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(3-シアノ-4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
127)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
128)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
129)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)チアゾール-5-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
130)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
131)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)((トランス)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
132)(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
133)(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
134)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;および
135)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0142】
Na1.8チャネル活性の阻害剤として有用な本発明の化合物の追加の例示的であるが非限定的な例は、以下の化合物:
1)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
2)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
3)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
4)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
5)(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
6)(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
7)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
8)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
9)(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;および
10)(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)-シクロブチル)-メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド;
またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0143】
上記の特定の立体化学が好ましいが、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、エピマー、およびこれらの混合物を含む他の立体異性体もまた、Na1.8媒介疾患の治療に有用であり得る。
【0144】
化合物を作製するための合成方法は、以下に示される実施例に開示される。合成の詳細が実施例に提供されていない場合、化合物は、本明細書に提供される合成情報を適用することによって、医薬化学または合成有機化学の当業者によって容易に作製される。立体化学中心が定義されていない場合、構造は、その中心における立体異性体の混合物を表す。このような化合物の場合、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、およびこれらの混合物を含む個々の立体異性体も本発明の化合物である。
【0145】
定義:
「Ac」は、CHC(=O)-であるアセチルである。
【0146】
「アルキル」は、炭素鎖が他に定義されない限り、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る飽和炭素鎖を意味する。接頭辞「alk」を有する他の基、例えば、アルコキシおよびアルカノイルもまた、炭素鎖が他に定義されない限り、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-およびtert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。
【0147】
「アルケニル」は、特に定義されない限り、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルケニルの例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1-プロペニル、2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニルなどが挙げられる。
【0148】
「アルキニル」は、特に定義されない限り、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含み、直鎖もしくは分岐鎖またはそれらの組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルキニルの例には、エチニル、プロパルギル、3-メチル-1-ペンチニル、2-ヘプチニルなどが挙げられる。
【0149】
「シクロアルキル」は、指定数の炭素原子を有する飽和単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された炭素環を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。本発明の一実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロパン、シクロブタンおよびシクロヘキサンから選択される。別の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロパン、シクロブタンまたはシクロペンタンである。別の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロパンまたはシクロブタンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロプロパンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロブタンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロペンタンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロヘキサンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロヘプタンである。別の実施形態では、シクロアルキルは、アダマンタン、キュバン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサンおよびビシクロ[1.1.1]ペンタンである。別の実施形態では、シクロアルキルはシクロプロピルである。
【0150】
「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を有する、指定数の炭素原子を有する、単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された炭素環を意味する。シクロアルケニルの例には、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテンなどが挙げられる。一実施形態では、シクロアルケニルはシクロブテンである。
【0151】
「シクロヘテロアルキル」は、指定数の炭素原子を有し、N、NH、S(SOおよびSOを含む)およびOから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む飽和または部分的に不飽和の非芳香族単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された環または環系を意味する。シクロヘテロアルキル環は、環炭素および/または環窒素もしくは環硫黄上で置換されていてもよい。シクロヘテロアルキルの例には、テトラヒドロフラン、ピロリジン、テトラヒドロチオフェン、アゼチジン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、オキセタンおよびテトラヒドロピランが挙げられる。本発明の一実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピロリジン、アゼチジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、アゾカン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリンジオン、オキサゼパン、1,4-チアゼパン、イソインドリン、ジヒドロイソキノリン、テトラ-ヒドロイソキノリン、オクタヒドロ-イソインドール、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、オキサ-アザビシクロ[2.2.1]-ヘプタン、アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、オキサ-アザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、オキサ-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、アザスピロ[2.5]オクタン、アザスピロ[2.6]ノナン、アザスピロ[3.5]ノナン、オキサ-アザスピロ[3.5]ノナン、オキサ-アザスピロ[4.5]デカン、ジヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン、ジヒドロ-チアゾロ[4,5-c]ピリジン、ジヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン、ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン、ヘキサヒドロフロ[3,2-b]ピロール、ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、およびアザトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカンから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピロリジン、アゼチジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、モルホリン、チオモルホリン、オキサゼパン、イソインドリン、ジヒドロイソキノリン、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[3.1.1]-ヘプタン、アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、アザスピロ[2.5]オクタン、ジヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン、ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン、およびヘキサヒドロフロ[3,2-b]ピロールから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼパン、モルホリンおよびピペリジンから選択される。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、アゼパンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルはモルホリンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルはピペリジンである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロピランおよびテトラヒドロフランである。別の実施形態では、シクロヘテロアルキルは、ピペリジン、ピロリジンおよびテトラヒドロピランである。
【0152】
「シクロヘテロアルケニル」は、指定数の炭素原子を有し、少なくとも1つの二重結合および少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環式、二環式、スピロ環状の、または架橋された環または環系を意味する。シクロヘテロアルケニルの例には、ジヒドロピランおよびジヒドロフランなどが挙げられる。
【0153】
「アリール」は、6~14個の炭素原子を含み、該環のうちの少なくとも1つが芳香族である単環式、二環式または三環式の炭素環式芳香環または環系を意味する。アリールの例には、フェニルおよびナフタレンが挙げられる。本発明の一実施形態では、アリールはフェニルである。
【0154】
「ヘテロアリール」は、5~14個の環原子を含み、N、NH、S(SOおよびSOを含む)およびOから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を含み、ヘテロ原子含有環のうちの少なくとも1つが芳香族である、単環式、二環式または三環式の環または環系を意味する。ヘテロアリールの例には、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリル、インドリル、イソキノリル、キナゾリニル、ジベンゾフラニルなどが挙げられる。本発明の一実施形態では、ヘテロアリールは、5または6員のヘテロアリール環である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピラゾール、ピリジル、イソオキサゾールおよびチアゾールから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、インダゾール、イミダゾ[1,2-a]ピリジン、1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン、1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン、ピロロ[3,2-c]ピリジン、ピロロ[2,3-b]ピリジン、ベンズイミダゾール、イミダゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、1,2,4-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール;4H-ピリド[2,3-e][1,2,4]チアジアジン1,1-ジオキシド、2H-ピリド[2,3-e][1,2]チアジン1,1-ジオキシド、2,3-ジヒドロイソチアゾロ[4,5-b]ピリジン1,1-ジオキシド、および3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[2,3-e][1,2]チアジン1,1-ジオキシドから選択される。本発明の別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジンおよびピリダジンから選択される。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピラゾール、チアゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾールおよびチオフェンである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、オキサゾール、インダゾールおよびチオフェンである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジン、ピラゾールおよびチアゾールである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、ピラゾールおよびチアゾールである。別の実施形態では、ヘテロアリールはチアゾールである。別の実施形態では、ヘテロアリールはピリジンである。
【0155】
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。一実施形態では、ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素である。別の実施形態では、ハロゲンは、フッ素または塩素である。別の実施形態では、ハロゲンは、フッ素または臭素である。別の実施形態では、ハロゲンはフッ素である。別の実施形態では、ハロゲンは塩素である。別の実施形態では、ハロゲンは臭素である。
【0156】
「Me」は、メチルを表す。
【0157】
「オキソ」は、=Oを表す。
【0158】
「飽和」は、単結合のみを含むことを意味する。
【0159】
「不飽和」は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含むことを意味する。一実施形態では、不飽和とは、少なくとも1つの二重結合を含むことを意味する。別の実施形態では、不飽和とは、少なくとも1つの三重結合を含むことを意味する。
【0160】
任意の構成要素または式Iに任意の変数(例えば、R、Rなど)が複数回出現する場合、各出現時のその定義は、他のあらゆる出現時のその定義とは無関係である。また、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。置換基変数中の結合を横切る波線は、結合点を表す。
【0161】
本開示を通して使用される標準的な命名法の下では、指定された側鎖の末端部分が最初に記載され、続いて、結合点に向かって隣接する官能基が記載される。例えば、C1~5アルキルカルボニルアミノC1~6アルキル置換基は、以下と等しい:
【化11】

【0162】
本発明の化合物を選択する際に、当業者であれば、様々な置換基、すなわち、R、Rなどが、化学構造の接続性および安定性の周知の原理に従って選択されるべきであることを認識するであろう。
【0163】
用語「置換された」は、指定された置換基による複数の置換度を含むと見なされるものとする。複数の置換基部分が開示または特許請求されている場合、置換された化合物は、開示または特許請求されている置換基部分のうちの1つ以上によって、単独でまたは複数で独立して置換されていてもよい。独立して置換されるとは、(2つ以上の)置換基が同じであっても異なっていてもよいことを意味する。
【0164】
「薬学的に許容される」という語句は、本明細書では、妥当な医学的判断を使用し、適用可能なあらゆる政府規制に従って、ヒトまたは動物への投与に安全かつ好適な化合物、材料、組成物、塩および/または剤形を指すために使用される。
【0165】
式Iの化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、ラセミ体およびラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物、ならびに個々のジアステレオマーとして存在し得る。本発明は、式Iの化合物のあらゆるそのような異性体型を包含することを意味する。
【0166】
光学異性体およびジアステレオ異性体の独立した合成、またはそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示される方法の適切な改変によって当技術分野で公知のように達成され得る。それらの絶対立体化学は、
必要であれば、公知の絶対配置の不斉中心、または絶対帰属を行うのに十分な重原子を含有する試薬を用いて誘導体化された結晶生成物または結晶中間体のX線結晶解析法によって決定され得る。所望であれば、個々のエナンチオマーが単離されるように、化合物のラセミ混合物を分離してもよい。分離は、当技術分野で周知の方法、例えば、化合物のラセミ混合物をエナンチオマー的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオ異性体混合物を形成し、続いて、分別結晶またはクロマトグラフィーなどの標準的な方法によって個々のジアステレオ異性体を分離することによって行うことができる。カップリング反応は、エナンチオマー的に純粋な酸または塩基を使用した塩の形成であることが多い。次いで、加えたキラル残基の開裂によって、ジアステレオマー誘導体を純粋なエナンチオマーに変換してもよい。化合物のラセミ混合物は、当技術分野で周知のキラル固定相を利用するクロマトグラフィー法によって直接分離することもできる。
【0167】
あるいは、光学的に純粋な出発材料、または公知の構成の試薬を使用して、当技術分野で周知の方法によって、化合物の任意のエナンチオマーを立体選択的合成によって得てもよい。
【0168】
本明細書に記載される化合物のいくつかは、オレフィン二重結合を含み、特に明記しない限り、EおよびZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
【0169】
互変異性体とは、化合物のある原子から化合物の別の原子への急速なプロトン移動を受ける化合物として定義される。本明細書に記載される化合物のいくつかは、水素の異なる結合点を有する互変異性体として存在し得る。そのような例は、ケトン、およびケト-エノール互変異性体として公知のそのエノール形態であり得る。個々の互変異性体、およびそれらの混合物は、式Iの化合物に包含される。
【0170】
一般式Iの化合物では、原子はそれらの天然の同位体存在度を示し得るか、または原子のうちの1つ以上が、同じ原子番号を有するが、主に自然界に見られる原子質量もしくは質量数とは異なる原子質量もしくは質量数を有する特定の同位体に人工的に濃縮されてもよい。本発明は、構造式Iの化合物のあらゆる好適な同位体変種を含むことを意味する。例えば、水素(H)の異なる同位体形態には、プロチウム(H)、重水素(H)およびトリチウム(H)が含まれる。プロチウムは、自然界で見られる主要な水素同位体である。重水素を濃縮することにより、特定の治療上の利点、例えば、インビボ半減期の増大、もしくは投与量要件の低減が得られ得るか、または生物学的試料の特性評価のための標準として有用な化合物が得られ得る。トリチウムは放射性であり、したがって、代謝試験または動態試験ではトレーサーとして有用な放射性標識化合物を提供し得る。構造式I内の同位体濃縮化合物は、当業者に周知の従来の技術によって、または適切な同位体濃縮試薬および/もしくは中間体を使用して本明細書のスキームおよび実施例に記載されているものと同様のプロセスによって、過度の実験を用いることなく調製することができる。
【0171】
さらに、本発明の化合物の結晶形態のいくつかは多形として存在してもよく、したがって、本発明に含まれることが意図される。さらに、本発明の化合物のいくつかは、水または一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成し得る。そのような溶媒和物は、本発明の範囲内に包含される。
【0172】
本発明の化合物をエナンチオマー的に純粋な製剤として投与することが一般に好ましい。ラセミ混合物は、いくつかの従来の方法のいずれかによって個々のエナンチオマーに分離することができる。これらには、キラルクロマトグラフィー、キラル補助剤による誘導体化とそれに続くクロマトグラフィーまたは結晶化による分離、およびジアステレオマー塩の分別結晶が含まれる。
【0173】

本明細書で使用される場合、本発明の化合物への言及は、薬学的に許容される塩、および遊離化合物もしくはその薬学的に許容される塩の前駆体として、または他の合成操作で使用される場合、薬学的に許容されない塩も含むことを意味することが理解される。
【0174】
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩の形態で投与され得る。用語「薬学的に許容される塩」は、無機塩基または有機塩基および無機酸または有機酸を含む薬学的に許容される非毒性塩基または非毒性酸から調製された塩を指す。用語「薬学的に許容される塩」に包含される塩基性化合物の塩は、一般に遊離塩基を好適な有機酸または無機酸と反応させることによって調製される、本発明の化合物の非毒性塩を指す。本発明の塩基性化合物の代表的な塩には、限定するものではないが、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フマル酸塩、グルセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、イソチオネート(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチルブロミド、硝酸メチル、硫酸メチル、ムケート(mucate)、ナプシレート(napsylate)、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、トリフルオロ酢酸塩および吉草酸塩が含まれる。さらに、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、その好適な薬学的に許容される塩には、限定するものではないが、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン(manganic)、第一マンガン(mangamous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛などを含む無機塩基に由来する塩が含まれる。アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩が特に好ましい。薬学的に許容される有機非毒性塩基に由来する塩には、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が含まれる。
【0175】
また、本発明の化合物中にカルボン酸(-COOH)またはアルコール基が存在する場合、カルボン酸誘導体の薬学的に許容されるエステル、例えば、メチル、エチルもしくはピバロイルオキシメチル、またはアルコールのアシル誘導体、例えば、O-アセチル、O-ピバロイル、O-ベンゾイルおよびO-アミノアシルを使用することができる。徐放性製剤またはプロドラッグ製剤として使用するための溶解性または加水分解特性を改変するための当技術分野で公知のエステル基およびアシル基が含まれる。
【0176】
用語「プロドラッグ」は、例えば、血液中での加水分解によって、インビボで親化合物に、例えば、式Iの化合物またはその塩への式Iのプロドラッグの変換によって迅速に変換される化合物を意味する。詳細な説明は、いずれも参照により本明細書に組み込まれるT.Higuchi and V.Stella,Pro-drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に記載されている。本発明は、本発明の新規化合物のプロドラッグを含む。
【0177】
本発明の化合物の溶媒和物、特に水和物も本発明に含まれる。
【0178】
有用性
本発明の化合物は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の選択的阻害剤であるか、またはNa1.8ナトリウムイオンチャネル遮断薬としての選択的活性を有する。一実施形態では、本発明の化合物は、Qube(登録商標)アッセイシステムにおける各チャネルの機能的効力(IC50値)に基づいて、Na1.5ナトリウムチャネルよりもNa1.8ナトリウムチャネルに対して少なくとも10倍の選択性を示し、いくつかの実施形態では、Na1.5ナトリウムチャネルよりもNa1.8ナトリウムチャネルに対して少なくとも100倍の選択性を示す。
【0179】
本発明の化合物は、Na1.8チャネル活性の強力な阻害剤である。化合物およびその薬学的に許容される塩は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性および/またはNa1.8受容体の阻害によって媒介される疾患、障害および状態の治療に有効であり得る。
【0180】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性および/またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態には、限定するものではないが、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群が含まれる。
【0181】
これらの状態または疾患のうちの1つ以上は、治療を必要とする患者に本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することによって、治療、管理、予防、低減、緩和、改善または制御され得る。また、本発明の化合物は、これらの状態、疾患または障害、すなわち、侵害受容、変形性関節症、末梢神経障害、遺伝性先端紅痛症、多発性硬化症、喘息、掻痒症、急性のかゆみ、慢性的なかゆみ、片頭痛、虚血後の神経変性、てんかん、炎症性疼痛、自発痛、急性疼痛、周術期疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、疼痛症候群、ならびに複合性局所疼痛症候群のうちの1つ以上を治療、予防、管理、緩和、改善または制御するのに有用であり得る医薬品の製造に使用され得る。
【0182】
化合物の好ましい使用は、治療を必要とする患者に治療有効量を投与することによる以下の疾患のうちの1つ以上の治療のためであり得る。化合物は、これらの疾患、すなわち、
1)疼痛状態、
2)掻痒状態、および
3)咳状態のうちの1つ以上を治療するための医薬品を製造するために使用され得る。
【0183】
本発明の一実施形態では、疼痛状態は、急性疼痛または慢性疼痛障害である。本発明の別の実施形態では、疼痛状態は急性疼痛障害である。
【0184】
本発明の化合物は、侵害受容の治療に有効であり得る。侵害受容または疼痛は生存に不可欠であり、多くの場合、防御機能を果たす。しかし、外科的処置に関連する疼痛、およびその疼痛を軽減するための現在の治療法は、手術後の回復を遅らせ、入院期間を長くする可能性がある。外科患者の80%もが、組織損傷、ならびに末梢神経の損傷、およびその後の炎症に起因する術後疼痛を経験する。神経損傷は、創傷が治癒した後に持続的な神経因性疼痛をもたらすため、外科患者の約10~50%が術後に慢性疼痛を発症することが多い。
【0185】
本発明の化合物は、変形性関節症の治療に有効であり得る。変形性関節症は、関節内の軟骨の炎症、破壊および最終的な喪失によって引き起こされる関節炎の一種である。変形性関節症に関連する疼痛の標準治療は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、セレコキシブおよびジクロフェナクである(Zeng et al.,2018に概説されている)。NSAID療法に応答しない患者は、典型的には、低用量のオピエート、例えばヒドロコドンによって治療される。上記の療法に抵抗性の患者については、通常、全関節置換術を選択する。
【0186】
本発明の化合物は、末梢神経障害の治療に有効であり得る。末梢神経障害は、慢性的な高血糖、および糖尿病によって引き起こされる神経損傷である。末梢神経障害は、足、脚または手などの遠位肢のしびれ、感覚の喪失、および時には疼痛をもたらす。末梢神経障害は、糖尿病の最も一般的な合併症である。有痛性糖尿病性神経障害の治療のための標準治療は、ガバペンチノイド、例えば、ガバペンチンおよびプレガバリンである。一部の患者はアミトリプチリンなどの三環系抗うつ薬に良好に反応するが、他の患者では、デュロキセチンなどのSRI/NRI薬物を使用して顕著な緩和が得られる(Schreiber et al.,World J.Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44)。多くの選択肢が利用可能であるが、副作用は一般的であり(例えば、眩暈、吐き気)、これにより、それらの潜在的な最大の可能性が制限される。
【0187】
本発明の化合物は、遺伝性先端紅痛症の治療に有効であり得る。遺伝性先端紅痛症(IEM)は、Nav1.8を含むいくつかの電位開口型ナトリウムチャネルの変異に関連している慢性疼痛症候群である(Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789)。患者は、典型的には暖かい温度、および運動を受けた手および足などの遠位領域に、典型的な「手袋およびストッキング」フレアパターンを呈する。一部の患者では、冷水浸漬によってフレアに関連する灼熱痛が緩和される。電位開口型ナトリウムチャネルに影響を及ぼす薬物療法(例えば、リドカインおよびメキシレチン)は有望であるが、IEMを治療するための標準治療は現時点で存在しない。
【0188】
本発明の化合物は、神経因性疼痛の治療に有効であり得る。神経因性疼痛は、体性感覚神経系に影響を及ぼす損傷または疾患によって引き起こされる疼痛である。ヒト患者、および神経因性疼痛の動物モデルでは、一次求心性感覚ニューロンへの損傷が、神経腫形成および自発的活動、ならびに通常は無害な刺激に応答した誘発活動をもたらし得ることが実証されている。(Colloca et al.,Nat Rev Dis Primers.2017 Feb 16;3:17002;Coward et al.,Pain.2000 Mar;85(1-2):41-50;Yiangou et al.,FEBS Lett.2000 Feb 11;467(2-3):249-52;Carter et al.,Phys Med Rehabil Clin N Am.2001 May;12(2):447-59)。一部の神経損傷はNav1.8発現の増加をもたらし、これは病理学的疼痛の根本的な機序であると考えられている。(Black et al.,Ann Neurol.2008 Dec;64(6):644-53;Bird et al.,Br J Pharmacol.2015 May;172(10):2654-70)。末梢神経系の損傷は、多くの場合、最初の損傷が解消した後も長く持続する神経因性疼痛をもたらす。神経因性疼痛の例には、限定するものではないが、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、腰髄神経根障害、幻肢痛、癌および化学療法に起因する疼痛、慢性骨盤痛、複合性局所疼痛症候群、および関連する神経痛、ならびにNav1.8の機能獲得変異に起因して生じる有痛性状態が挙げられる(Huang et al.,J Neurosci.2013 Aug 28;33(35):14087-97;Kist et al.,PLoS One.2016 Sep 6;11(9):e0161789;Emery et al.,J Neurosci.2015 May 20;35(20):7674-81;およびSchreiber et al.,World J Diabetes.2015 Apr 15;6(3):432-44。
【0189】
通常は無症候性の感覚ニューロンの異所性活動は、神経因性疼痛の発生および維持に寄与すると考えられており、これは一般に、損傷した神経内のナトリウムチャネル活性の増加に関連すると考えられている。(Wood et al.,Curr Opin Pharmacol.2001 Feb;1(1):17-21;Baker et al.,TRENDS in Pharmacological Sciences,2001,22(1):27-31)。神経因性疼痛の標準治療は、特定の状態に応じてかなり異なるが、第一選択療法は、典型的には、プレガバリン、ガバペンチン、三環系抗うつ薬(例えばアミトリプチリン)、およびSRI/NRI薬物(例えばデュロキセチン)である。これらの療法に抵抗性の患者には、通常、低用量のオピエート(例えばヒドロコドン)が処方される。
【0190】
本発明の化合物は、多発性硬化症の治療に有効であり得る。近年の証拠では、多発性硬化症に果たすNav1.8の潜在的な役割が指摘されている。多発性硬化症の動物モデル(EAEモデル)から採取された組織、および多発性硬化症(MS)に罹患している患者の死後の脳内では、小脳内のNav1.8の発現が同定されている(Shields et al.,Ann Neurol.2012 Feb;71(2):186-94;Black et al.,Proc Natl Acad Sci U S A.2000 Oct 10;97(21):11598-602)。また、2つのSCN10A多型が、MSとの顕著な関連を示した(Roostaei et al.,Neurology.2016 Feb 2;86(5):410-7)。Nav1.8が小脳内で過剰発現されると、マウスは失調関連運動障害(ataxic-related motor deficit)を発症し、失調関連運動障害は、選択的小分子Nav1.8アンタゴニストの経口送達によって改善される(Shields et al.,PLoS One.2015 Mar 6;10(3))。これらの試験では、Nav1.8アンタゴニストが、多発性硬化症に関連する症状を治療するための有用な治療法であり得ることが示唆されている。
【0191】
本発明の化合物は、喘息の治療に有効であり得る。喘息は、人の気道が過敏になり、狭窄し、腫れて、呼吸を困難にする気道炎症によって引き起こされる。これらの症状は、典型的には、アレルギー反応によって引き起こされる(Nair P et al.,J Allergy Clin Immunol Pract.2017 May-Jun;5(3):649-659)。喘息の前臨床モデルでは、Nav1.8含有ニューロンの欠失、または小分子を介した神経線維の阻害は、気道炎症および免疫細胞浸潤を減少させる(Talbot et al.,Neuron.2015 Jul 15;87(2):341-54)。選択的Nav1.8アンタゴニストは、免疫細胞浸潤によって引き起こされる気道過敏症を予防するための有用な治療法であり得る。
【0192】
本発明の化合物は、掻痒症の治療に有効であり得る。世界人口の約4%に発症するかゆみとしても一般的に知られている掻痒症は、掻破に対する欲求または反射を誘発する不快な感覚であり、疼痛と密接に関連していると見なされている(Luo et al.,Cell Mol Life Sci.2015 Sep;72(17):3201-23)。かゆみの原因に関する理論は、侵害受容器(疼痛感知ニューロン)の微妙な低頻度の活性化を暗示しているが、一部の求心性神経が、かゆみを誘発するヒスタミンに優先的に応答することが記載されている(Schmelz et al.,J Neurosci.1997 Oct 15;17(20):8003-8)。同時に、ヒスタミン応答性ニューロンが、疼痛を生じるカプサイシンにも応答することが見出されている(McMahon et al.,Trends in Neuroscience 1992,15:497-501)。一過性受容体電位(TRP)ファミリーのメンバー、および神経成長因子(NGF)はいずれも、かゆみおよび疼痛に何らかの役割を果たすことが知られており、臨床的には、両疾患は、ガバペンチンおよび抗うつ薬などの治療剤によって治療される。したがって、疼痛およびかゆみの根底にある機構は高度に織り交ぜられ、複雑であり、汎選択性またはかゆみ選択性の経路の区別は曖昧なままであることが依然として容認されている(Ikoma et al.,Nat Rev Neurosci.2006 Jul;7(7):535-47)。Nav1.8発現ニューロン内に構成的に活性な形態のセリン/トレオニンキナーゼBRAFをトランスジェニック的に発現するマウスを使用して、掻痒症に果たすNav1.8の役割が試験された。これにより、掻痒受容器の興奮性が高まり、誘発性および自発性の掻破行動が増大した(Zhao et al.,2013)。皮膚では、炎症中にケラチノサイト、リンパ球、肥満細胞および好酸球から起痒物質が放出される。これらの分子は、Nav1.8を発現する自由神経終末に直接作用して、かゆみを誘発する(Riol-Blanco et al.,Nature.2014 Jun 5;510(7503):157-61)。慢性的なかゆみ、および急性のかゆみは、多くの様々な損傷、疾患および障害から生じる可能性があり、皮膚もしくは掻痒受容性、神経原性、神経因性または心因性として分類され得る。かゆみは、全身性障害、皮膚障害、および真皮への物理的損傷または化学的損傷の両方から生じる可能性がある。病理学的に、乾燥皮膚、湿疹、乾癬、水痘帯状疱疹、蕁麻疹、疥癬、腎不全、肝硬変、リンパ腫、鉄欠乏、糖尿病、閉経、赤血球増加症、尿毒症および甲状腺機能亢進症などの状態は、神経系の疾患、例えば、腫瘍、多発性硬化症、末梢神経障害、神経圧迫、および強迫性障害に関連する妄想と同様に、かゆみを引き起こす可能性がある。オピオイドおよびクロロキンなどの薬剤も、かゆみを引き起こし得る(Ikoma et al.,Nat Rev Neurosci.2006 Jul;7(7):535-47)。火傷後のかゆみもまた、治癒過程を妨げ、永久的な瘢痕をもたらし、生活の質に悪影響を及ぼすため、極めて深刻な臨床的問題である(Van Loey et al.,Br J Dermatol.2008 Jan;158(1):95-100)。
【0193】
本発明はまた、化合物の薬学的に許容される塩、および化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を含む。
【0194】
化合物またはその薬学的に許容される塩は、疼痛状態、掻痒状態および咳状態の治療に有用であり得る。
【0195】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩は、ヒトまたは他の哺乳動物患者の疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療するための医薬品の製造に使用され得る。
【0196】
疼痛状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。掻痒状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。咳状態を治療する方法は、治療を必要とする患者に、本発明の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物の治療有効量を投与することを含む。本発明の化合物の他の医学的使用が本明細書に記載される。
【0197】
本明細書で使用される用語「疼痛状態」は、限定するものではないが、急性疼痛、周術期疼痛、術前疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性神経障害、慢性腰痛、幻肢痛、慢性骨盤痛、外陰痛、複合性局所疼痛症候群および関連神経痛、癌および化学療法に関連する疼痛、HIVに関連する疼痛、およびHIV治療誘発性神経障害、神経損傷、神経根ひきぬき損傷、有痛性外傷性単神経障害、有痛性多発神経障害、紅痛症、発作性激痛症、小径線維ニューロパチー、口腔灼熱症候群、中枢性疼痛症候群(神経系の何らかのレベルで実質的に何らかの病変によって引き起こされる可能性がある)、術後疼痛症候群(例えば、乳房切除後症候群(post mastectomy syndrome)、開胸後症候群(post thoracotomy syndrome)、断端痛))、骨および関節痛(変形性関節症)、反復運動痛(repetitive motion pain)、歯痛、筋膜痛(筋損傷、線維筋痛症)、周術期疼痛(一般外科、婦人科)、慢性疼痛、月経困難症、扁桃炎に関連する疼痛、様々な原因の炎症性疼痛(例えば、変形性関節症、関節リウマチ、リウマチ性疾患、腱鞘炎および痛風)、肩腱炎または滑液包炎、痛風性関節炎、およびリウマチ性多発筋痛症、一次痛覚過敏、二次痛覚過敏、一次性異痛症、二次性異痛症、または中枢増感によって引き起こされる他の疼痛、複合性局所疼痛症候群、慢性関節痛および関連神経痛の急性疼痛、片頭痛、偏頭痛、頭痛、群発性頭痛、非血管性頭痛、外傷性神経損傷、神経圧迫または神経絞扼、ならびに神経腫痛を含む。
【0198】
本明細書で使用される用語「掻痒状態」または「掻痒障害」は、限定するものではないが、掻破したいという欲求を引き起こす不快な感覚を伴う状態、例えば、慢性的なかゆみを含む。
【0199】
本明細書で使用される用語「咳状態」または「咳障害」は、限定するものではないが、慢性咳、神経障害性咳、または神経学的状態による咳を含む。
【0200】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態の治療とは、該疾患、障害または状態を有する対象への本発明の化合物の投与を指す。治療の1つの転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を減少させることであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を緩和することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を改善することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を抑制することであり得る。治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を管理することであり得る。
【0201】
治療の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態を予防することであり得る。
【0202】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態の予防とは、該疾患、障害または状態のリスクがある対象への本発明の化合物の投与を指す。予防の1つの転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を減少させることであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を抑制することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を改善することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を緩和することであり得る。予防の別の転帰は、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性またはNa1.8受容体によって媒介される疾患、障害または状態のリスクがある対象の該疾患、障害または状態を管理することであり得る。
【0203】
治療の1つの転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を減少させることであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を緩和することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を改善することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を抑制することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を管理することであり得る。治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与直前の対象の疼痛と比較して、対象が経験する疼痛の量を改善することであり得る。
【0204】
治療の別の転帰は、本発明の化合物の投与後に対象が経験するさらなる疼痛を予防することであり得る。
【0205】
疼痛の予防とは、疼痛のリスクがある対象の疼痛を減少させるための本発明の化合物の投与を指す。予防には、限定するものではないが、手術または他の予測される有痛性事象の前の対象への投与が含まれる。予防の1つの転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を減少させることであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を抑制することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を改善することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を緩和することであり得る。予防の別の転帰は、疼痛のリスクがある対象の疼痛を管理することであり得る。
【0206】
化合物「の投与」および/または化合物「を投与すること」という用語は、治療を必要とする個体または哺乳動物に本発明の化合物または本発明の化合物のプロドラッグを提供することを意味すると理解されるべきである。
【0207】
本治療方法を実施するための構造式Iの化合物の投与は、そのような治療または予防を必要とする哺乳動物に、構造式Iの化合物の有効量を投与することによって行われる。本発明の方法による予防的投与の必要性は、周知の危険因子の使用によって決定される。個々の化合物の有効量は、症例を担当する医師または獣医によって最終分析で決定されるが、治療される正確な疾患、疾患の重症度、および患者が罹患する他の疾患または状態、患者が同時に必要とし得る他の薬物および治療の選択された投与経路、ならびに医師の判断における他の要因などの要因に依存する。
【0208】
これらの疾患または障害に対する本化合物の有用性は、文献に報告されている動物疾患モデルを対象に実証され得る。
【0209】
投与および用量範囲
本発明の化合物の有効用量を哺乳動物、特にヒトに提供するために、任意の好適な投与経路を使用してもよい。例えば、経口、静脈内、注入、皮下、経皮、筋肉内、皮内、経粘膜、粘膜内、直腸、局所、非経口、眼、肺、鼻などを使用してもよい。剤形には、錠剤、トローチ剤、分散剤、懸濁液、溶液、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどが含まれる。好ましくは、本発明の化合物は経口投与される。
【0210】
Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性の阻害を必要とする障害、疾患および/または状態の治療または予防では、好適な投与量レベルは、一般に、単回用量または複数回用量で投与され得る約0.0001~500mg/kg患者体重/日である。一実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.001~500mg/kg患者体重/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.001~約250mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.01~約250mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.1~約100mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.05~100mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.1~50mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.05~0.5mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約0.5~5mg/kg/日であり得る。別の実施形態では、好適な投与量レベルは、約5~50mg/kg/日であり得る。経口投与の場合、組成物は、好ましくは、治療される患者への投与量の対症的調整のために、0.01~1000mgの活性成分、特に、0.01、0.025、0.05、0.075、0.1、0.25、0.5、0.75、1.0、2.5、5.0、7.5、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0および1000.0mgの活性成分を含有する錠剤の形態で提供される。化合物は、1~8回/日、好ましくは、1~4回/日、さらに好ましくは、1回または2回/日のレジメンで投与され得る。この投与レジメンは、最適な治療応答を提供するように調整され得る。
【0211】
ただし、任意の特定の患者に対する特定の用量レベルおよび投与頻度は変動し得、使用される特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与様式および投与時間、排泄速度、薬物の組合せ、特定の状態の重症度、ならびに治療を受けている宿主を含む様々な要因に依存することが理解される。
【0212】
本発明の化合物は、(a)(1または複数の)化合物またはその薬学的に許容される塩と、(b)薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に使用され得る。本発明の化合物は、1つ以上の他の活性医薬成分を含む医薬組成物に使用され得る。本発明の化合物はまた、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の活性成分である医薬組成物に使用され得る。
【0213】
医薬組成物の場合のような用語「組成物」は、(1または複数の)活性成分と、担体を構成する(1または複数の)不活性成分とを含む生成物、および該成分のうちの任意の2つ以上の組合せ、複合体化もしくは凝集から、または該成分のうちの1つ以上の解離から、または該成分のうちの1つ以上の他のタイプの反応もしくは相互作用から直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することによって作製される任意の組成物を包含する。
【0214】
本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾患または状態の治療または改善に同じく有用であり得る他の薬物と組み合わせて使用され得る。そのような他の薬物は、本発明の化合物と同時または順次に、そのために一般的に使用される経路によって、および量で投与され得る。疼痛状態、掻痒状態および咳状態を有する患者の治療では、複数の薬物が一般に投与される。本発明の化合物は、一般に、これらの状態のための1つ以上の他の薬物を既に服用している患者に投与され得る。多くの場合、化合物は、患者の疼痛が治療に十分に応答しない場合、1つ以上の抗疼痛化合物によって既に治療されている患者に投与される。
【0215】
併用療法には、本発明の化合物と、1つ以上の他の薬物とが様々な重複スケジュールで投与される療法も含まれる。1つ以上の他の活性成分と組み合わせて使用される場合、本発明の化合物および他の活性成分は、それぞれが単独で使用される場合よりも低い用量で使用され得ることも企図される。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物に加えて、1つ以上の他の活性成分を含有するものを含む。
【0216】
本発明の化合物と組み合わせて投与され得、別個に、または同じ医薬組成物中で投与され得る他の活性成分の例には、限定するものではないが、以下が挙げられる:
(i)オピオイドアゴニスト;
(ii)オピオイドアンタゴニスト;
(iii)カルシウムチャネルアンタゴニスト;
(iv)NMDA受容体アゴニスト;
(v)NMDA受容体アンタゴニスト;
(vi)COX-2選択的阻害剤;
(vii)NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);
(viii)鎮痛薬;
(ix)ナトリウムチャネル阻害剤;
(x)抗NGF抗体;
(xi)Na1.7阻害剤;
(xii)HCN阻害剤;
(xiii)TRPV1アンタゴニスト;
(xiv)Na1.7生物学的製剤;および
(xv)Na1.8生物学的製剤;ならびに
その薬学的に許容される塩。
【0217】
本発明の別の実施形態では、医薬組成物は、以下を含む:
(1)請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩;
(2)以下からなる群から選択される1つ以上の化合物またはその薬学的に許容される塩:
(i)オピオイドアゴニスト;
(ii)オピオイドアンタゴニスト;
(iii)カルシウムチャネルアンタゴニスト;
(iv)NMDA受容体アゴニスト;
(v)NMDA受容体アンタゴニスト;
(vi)COX-2選択的阻害剤;
(vii)NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);
(viii)鎮痛薬;
(ix)ナトリウムチャネル阻害剤;
(x)抗NGF抗体;
(xi)Na1.7阻害剤;
(xii)HCN阻害剤;
(xiii)TRPV1アンタゴニスト;
(xiv)Na1.7生物学的製剤;および
(xv)Na1.8生物学的製剤;ならびに
その薬学的に許容される塩;ならびに
(3)薬学的に許容される担体。
【0218】
Nav1.7生物学的製剤とは、限定するものではないが、Nav1.7チャネルの機能を阻害する抗体、ナノボディおよびペプチドを含むタンパク質を意味する。Nav1.8生物学的製剤とは、限定するものではないが、Nav1.8チャネルの機能を阻害する抗体、ナノボディおよびペプチドを含むタンパク質を意味する。
【0219】
本発明の化合物と組み合わせて使用する具体的な化合物には、限定するものではないが、リドカインパッチを含むリドカインを含むナトリウムチャネル阻害剤;限定するものではないが、アミトリプチリンを含む三環系抗うつ薬;および限定するものではないが、デュロキセチンを含むSRI/NRI薬物が含まれる。
【0220】
好適なオピオイドアゴニストには、限定するものではないが、コデイン、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、レボルファノール、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、デゾシン、ナルブフィン、ペンタゾシンおよびトラマドールが含まれる。
【0221】
好適なオピオイドアンタゴニストには、限定するものではないが、ナルトレキソンおよびナロキソンが含まれる。
【0222】
好適なカルシウムチャネルアンタゴニストには、限定するものではないが、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、ガバペンチン、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、プレガバリン、ベラパミルおよびジコニチド(ziconitide)が含まれる。
【0223】
好適なNMDA受容体アンタゴニストには、限定するものではないが、ケタミン、メタドン、メマンチン、アマンタジンおよびデキストロメトルファンが含まれる。
【0224】
好適なCOX-2阻害剤には、限定するものではないが、セレコキシブ、エトリコキシブおよびパレコキシブが含まれる。
【0225】
好適なNSAIDまたは非ステロイド性抗炎症薬には、限定するものではないが、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフィン(fenoprofin)、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダクおよびトルメチンが含まれる。
【0226】
好適な鎮痛薬には、限定するものではないが、アセトアミノフェンおよびデュロキセチンが含まれる。
【0227】
上記の組合せには、本発明の化合物と1つの他の活性化合物との組合せだけでなく、2つ以上の他の活性化合物との組合せも含まれる。非限定的な例には、化合物と以下から選択される2つ以上の活性化合物との組合せが挙げられる:オピオイドアゴニスト;オピオイドアンタゴニスト;カルシウムチャネルアンタゴニスト;NMDA受容体アゴニスト;NMDA受容体アンタゴニスト;COX-2選択的阻害剤;NSAID(非ステロイド性抗炎症薬);および鎮痛薬。
【0228】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、脊髄刺激療法および皮膚刺激療法と組み合わせて使用され得る。
【0229】
本発明はまた、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態を治療または予防するための方法であって、治療有効量のNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤および何らかの量の1つ以上の活性成分を、それらが効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者、またはNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患を発症するリスクがある患者に投与することを含む方法を提供する。
【0230】
本発明のさらなる態様では、少なくとも1つの薬学的に許容される担体または賦形剤とともに、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤と1つ以上の活性成分とを含む医薬組成物が提供される。
【0231】
したがって、本発明のさらなる態様によれば、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態を治療または予防するための医薬品を製造するためのNa1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤および1つ以上の活性成分の使用が提供される。したがって、本発明のさらなる態様または代替の態様では、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性が媒介する疾患、障害または状態の治療または予防に同時に使用するか、別個に使用するか、または順次使用するための組合せ調製物として、Na1.8ナトリウムイオンチャネル活性阻害剤と1つ以上の活性成分とを含む生成物が提供される。そのような組合せ調製物は、例えば、ツインパックの形態であり得る。
【0232】
疼痛状態、掻痒状態および咳状態の治療または予防のために、本発明の化合物は、その疾患、障害または状態を治療するのに有効な別の医薬品と組み合わせて使用され得ることが理解される。
【0233】
本発明はまた、疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療または予防する方法であって、本発明の化合物の何らかの量と、その障害、疾患または状態を治療するのに有効な別の医薬品の何らかの量とを、それらが一緒になって効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0234】
本発明はまた、疼痛状態、掻痒状態および咳状態を治療または予防する方法であって、本発明の化合物の何らかの量と、その特定の状態、障害または疾患を治療するのに有用な別の医薬品の何らかの量とを、それらが一緒になって効果的な緩和をもたらすように、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0235】
用語「治療有効量」は、治療される障害の症状の緩和を含む、研究者、獣医、医師または他の臨床医によって求められている、細胞、組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘発する構造式Iの化合物の量を意味する。本発明の新規な治療方法は、当業者に公知の障害のためのものである。用語「哺乳動物」は、ヒトおよび伴侶動物、例えば、イヌおよびネコを含む。
【0236】
第2の活性成分に対する式Iの化合物の重量比は、変動し得、各成分の有効用量に依存する。一般に、各々の有効用量が使用される。したがって、例えば、式Iの化合物をCOX-2阻害剤と組み合わせる場合、式Iの化合物とCOX-2阻害剤との重量比は、一般に、約1000:1~約1:1000、好ましくは約200:1~約1:200の範囲である。式Iの化合物と他の活性成分との組合せも一般に上述の範囲内であるが、いずれの場合も、各活性成分の有効用量が使用されるべきである。
【0237】
合成方法
以下の反応スキームおよび実施例は、本発明に記載される構造式Iの化合物の合成に使用され得る方法を例示する。これらの反応スキームおよび実施例は、本発明を例示するために提供されており、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではない。置換基はいずれも、別段示されない限り、上で定義した通りである。構造式Iの化合物の調製に、有機合成の文献で公知の合成変換に基づくいくつかの戦略を使用してもよい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0238】
機器
Phenomenex Synergi C18(150mm×30mm×4ミクロン)、YMC-Actus Pro C18(150mm×30mm×5ミクロン)、Xtimate C18(150mm×25mm×5ミクロン)、Boston Green ODS(150mm×30mm×5ミクロン)、XSELECT C18(150mm×30mm×5ミクロン)、およびWaters XSELECT C18(150mm×30mm×5ミクロン)から選択されるカラムを装備したGilson GX-281を用いて、逆相クロマトグラフィーを行った。条件は、高pH(0.1%v/v 10mM NH4CO3または0.05% NH4OHを含む0~100%アセトニトリル/水溶出液)または低pH(0.1%v/v TFAを含む0~95%アセトニトリル/水溶出液)のいずれかを含み、いくつかの例について言及されている。
【0239】
以下の条件を使用するSepiate Prep.SFC 100、Multigram II(MG II)、THAR80 prep.SFC、またはWaters SFC(80、200または350)を用いて、SFCキラル分割を行った:キラル法A:AD-Hカラム、20%EtOH(1.0%NH・HO);キラル法B:AD-3カラム、5~40%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法C:IGカラム、25%EtOH(1.0%NH・HO);キラル法D:ADカラム、45%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法E:ASカラム、35%EtOH(1.0%NH・HO);キラル法F:Phenomenex-Amylose-1、30%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法G:Phenomenex-Amylose-1、40%MeOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法H:IC-3カラム、5~40%MeOH(0.05%DEA)/CO;キラル法I:ADカラム、30%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法J:ADカラム、20%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法K:AD-Hカラム、40%MeOH(0.1%DEA)/CO;キラル法L:AD-Hカラム、35%MeOH/CO;キラル法M:AD-Hカラム、35%EtOH/CO;キラル法N:OJ-Hカラム、30%MeOH/CO;キラル法O:AD-Hカラム、35%iPrOH/CO;キラル法P:AD-Hカラム、20%MeOH(0.1%DEA)/CO;キラル法Q:AD-Hカラム、30%MeOH/CO;キラル法R:AD-Hカラム、50%MeOH/CO;キラル法S:AD-Hカラム、30%MeOH(0.1%DEA)/CO;キラル法T:AD-Hカラム、20%MeOH/CO;キラル法U:AD-Hカラム、10%EtOH/CO;キラル法V:AD-Hカラム、40%EtOH/CO;キラル法W:WO-Hカラム、25%MeOH/CO;キラル法X:WO-Hカラム、35%EtOH/CO;キラル法Y:Phenomenex-Amylose-1、45%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法Z:Lux Cellulose-2カラム、40%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法AA:ODカラム、15%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法AB:ODカラム、5~40%EtOH(0.05%DEA)/CO;キラル法AC:OJ-Hカラム、15%EtOH(0.1%NH・HO)/CO;キラル法AD:Whelk-01(S,S)カラム、30%MeOH/CO;キラル法AE:AD-Hカラム、10%MeOH/CO;キラル法AF:AD-Hカラム、15%MeOH/CO;キラル法AG:AD-Hカラム、30%EtOH(0.2%DIPA)/CO;キラル法AH:OJ-Hカラム、25%MeOH/CO;およびキラル法AI:ADカラム、30%EtOH/CO
【0240】
以下の条件のうちの1つを使用して、TUVおよびMS検出器ならびにWaters SQD質量分析計を備えたWaters Classing Aquityシステム、Shimadzu 2010もしくは2020質量分析計を備えたShimadzu 20 UV 254および220nM、またはDAD/ELSDおよびG6110 MSDを備えたAgilent 1200 HPLCを用いて、LC/MS決定を行った:1)A:0.05%TFA水溶液およびB:0.05%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAscentis Express C18(3×50mm)2.7μmカラム、90:10(A:B)から5:95(A:B)までの勾配で6分間かけて、1.8mL/分の流速で、210nmでUV検出;2)A:0.05%TFA水溶液およびB:0.05%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAquity BEH C18、(1.0×50mm)1.7μmカラム、90:10(A:B)から5:95(A:B)までの勾配で2分間かけて、0.3mL/分の流速で、215nmでUV検出;3)A:0.1%TFA水溶液およびB:アセトニトリルを含有する移動相を使用するAgilent YMC J’Sphere H-80(3×50mm)5μmカラム、95:5(A:B)から0:100(A:B)までの勾配で3.6分間および0:100(A:B)までの勾配で0.4分間かけて、1.4mL/分の流速で、254および220nmでUV検出、およびAgilent 1100四重極質量分析計;ならびに4)A:0.0375%TFA水溶液およびB:0.01875%TFAのアセトニトリル溶液を含有する移動相を使用するAgilent TC-C18(2.1×50mm)5μmカラム、90:10(A:B)(0.4分間にわたる)から90:10~0:100(A:B)までの勾配で3分間かけて、および10:90(A:B)までの勾配で0.6分間かけて、0.8mL/分の流速で、254および220nmでUV検出、およびAgilent 6110四重極質量分析計。
【0241】
特に明記しない限り、標準的な分析技術に従って、Varian 400 ATB PFG 5mm、Nalorac DBG 400-5もしくはNalorac IDG 400-5プローブを備えたVarian Unity-Inova 400MHz NMR分光計、Auto X ID PFG Probe 5mmを備えたVarian-400MHz MR分光計、PFG 4Nuc Probe 5mmを備えたVarian 400MHz VNMRS分光計、またはPABBO Probe 5mmを備えたBruker AvanceIII 500MHz分光計を使用してプロトンまたはH NMRを取得し、スペクトル分析の結果を報告している。化学シフト(δ)値は、デルタ(δ)単位、百万分率(ppm)で報告している。H NMRスペクトルの化学シフトは、残留非重水素化溶媒(δ7.26ppmで参照されるCDCl;δ2.50ppmで参照されるDMSO d-6、およびδ3.31ppmで参照されるCDOD)のシグナルに対して与えられる。以下の略語によって多重線を報告する:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、dd=ダブレットのダブレット、m=非等価共鳴のマルチプレットまたは重複。カップリング定数(J)は、ヘルツ(Hz)で報告している。
【0242】
略語
AcOHまたは酢酸である;aq.は水溶液である;Bocはtert-ブトキシカルボニルである;BH DMSはボランジメチルスルフィドである;Calc’dは計算値である;CDIは1,1’-カルボニルジイミダゾールであり、DASTはジエチルアミノ硫黄トリフルオリドである;DCEはジクロロエタンである;DCMはジクロロメタンである;DEAはジエタノールアミンである;DIBALまたはDIBAL-Hはジイソブチルアルミニウムヒドリドである;DIEAはジイソプロピルアミンである;DMAはジメチルアセトアミドである;DMAPは4-ジメチルアミノ-ピリジンである;DMFはジメチルホルムアミドである;DMSOはジメチルスルホキシドである;dppfは1,1’-ビス(ジフェニル-ホスフィノ)フェロセンである;EDCは1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドである;EtOはジエチルエーテルである;EtOAcは酢酸エチルである;EtOHはエタノールである;gはグラムである;(1または複数の)hまたはhrは(1または複数の)時間である;HATUは1-[ビス(ジメチルアミノ)-メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシデヘキサフルオロホスフェートである;Hexはヘキサンである;HOAtは1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾールである;HPLCは高速液体クロマトグラフィーである;IPAはイソプロピルアルコールである;iPrMgClはイソプロピルマグネシウムクロリドである;iPrMgCl-LiClはイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体である;Lはリットルである;LC/MSは液体クロマトグラフィー/質量分析である;LRMSは低分解能質量分析である;Mはモルである;Meはメチルである;MeOHはメタノールである;mgはミリグラムである;mLはミリリットルである;mmolはミリモルである;n-BuLiはn-ブチルリチウムである;NHOAcは酢酸アンモニウムである;NMOは4-メチルモルホリンN-オキシドである;NMPはN-メチルピロリドンである;MeCNはアセトニトリルである;MTBEはメチルtert-ブチルエーテルである;PCCはクロロクロム酸ピリジニウムである;Pd/Cはパラジウム炭素である;Pd(dppf)Clは[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)である;Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である;PEは石油エーテルである;PGは保護基である;prepは分取である;rtまたはRTは室温である;sat.は飽和である;SFCは超臨界流体クロマトグラフィーである;TP(登録商標)は2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシドである;TBAFはテトラ-n-ブチルアンモニウムフルオリドである;tBuXPhos Pd G3は[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネートである;SCXは強カチオン交換である;TEAはトリエチルアミンである;TFAはトリフルオロ酢酸である;THFはテトラヒドロフランである;Ti(OEt)はチタン(IV)エトキシドである;Ti(OiPr)はチタン(IV)イソプロポキシドである;TMSジアゾメタンはトリメチルシリルジアゾメタンである;UVは紫外線である。
【0243】
スキームAに示すように、一般に、Ti(OEt)またはTi(OiPr)などの脱水剤を利用して、適切に官能化されたアルデヒドA-1とtert-ブタンスルフィンアミドとの間の縮合によって本発明の化合物を調製して、中間体A-2を得ることができる。次いで、中間体A-2を様々な有機金属求核剤A-3と反応させて中間体A-4を得ることができ、これを酸性条件下で脱保護して式A-5のアミンを得ることができる。次いで、アミドカップリング条件(Z=OH)または求核置換反応(Z=Cl)を利用して、アミンA-5をオキサゾリジノンA-6の材料と一緒にして、式A-7の化合物を供給することができる。いくつかの実施形態では、Bocなどの保護基は、合成の過程を通して除去する必要があり得る。A-1型のアルデヒド、およびA-3型の有機金属は、市販されているか、または適切な中間体から合成され得る。
【化12】

【0244】
スキームBに示すように、一般に、(COCl)、またはアミンB-2とのアミドカップリングのいずれかを用いて、適切に官能化されたカルボン酸B-1を活性化することによって本発明の化合物を調製して、B-3の中間体を得ることができる。次いで、これらの中間体は、中間体B-4を得るために、様々な有機金属求核剤A-3との反応に適している。次いで、アミン源および還元剤の存在下で、中間体B-4を還元的アミノ化反応に供して、A-5の中間体を得ることができる。場合によっては、tert-ブタンスルフィンアミドがアミン源として使用され、還元的アミノ化後に(酸性環境で)脱保護を必要とする。次いで、アミドカップリング条件(Z=OH)または求核置換反応(Z=Cl)を利用して、アミンA-5をオキサゾリジノンA-6の材料と一緒にして、式A-7の化合物を供給することができる。いくつかの実施形態では、Bocなどの保護基は、合成の過程を通して除去する必要があり得る。B-1型のカルボン酸、およびA-3型の有機金属は、市販されているか、または適切な中間体から合成され得る。
【化13】

【0245】
中間体
中間体1
N-メトキシ-N-メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボキサミド
【化14】

【0246】
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-カルボン酸(0.20g、1.4mmol)の混合物のDCM(12mL)溶液に、CDI(0.23g、1.4mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.15g、1.6mmol)およびTEA(0.21mL、1.4mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌し、続いて、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0247】
中間体2
N-メトキシ-N-メチル-3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド
【化15】

【0248】
3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸から出発して、中間体1の方法と同様の方法で表題化合物を合成した。
【0249】
中間体3
(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化16】

【0250】
工程1:(R)-N-(3-クロロ-4-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-クロロ-4-フルオロベンズアルデヒド(4.0g、25mmol)および(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(4.6g、38mmol)の混合物のTHF(50mL)溶液に、Ti(OEt)(17g、76mmol)を加えた。混合物を50℃で12時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物を濾過した。濾液をEtOAcを用いて抽出し、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0251】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-ブロモ-5-クロロピリジン(0.40g、2.1mmol)のTHF(10mL)溶液に、n-BuLi(0.92mL、2.3mmol)を-70℃で加えた。反応混合物を-70℃で30分間撹拌し、次いで、(R)-N-(3-クロロ-4-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.50g、1.9mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。反応混合物を-70℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を飽和NH-Clによってクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0252】
中間体4
N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化17】

【0253】
工程1:エチル1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート。メチル1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(1.0g、7.1mmol)およびKCO(2.0g、14mmol)の混合物のMeCN(10mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2.5g、11mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(35%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0254】
工程2:1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸。エチル1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(1.4g、6.3mmol)の混合物のエタノール(3mL)および水(3mL)溶液に、NaOH(0.50g、13mmol)を20℃で加えた。得られた混合物を80℃で30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、EtOAcで希釈し、HCl(0.5M)を用いて洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0255】
工程3:N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド。1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(1.1g、5.7mmol)のDMF(1mL)溶液に、TEA(1.6mL、11mmol)およびHATU(3.2g、8.5mmol)を加え、続いて、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.66g、6.8mmol)を加えた。反応物を室温で10時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(31%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0256】
中間体5
(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-クロロピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化18】

【0257】
2-ブロモ-5-クロロピリジンを利用して、中間体3の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0258】
中間体6
6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピコリンアルデヒド
【化19】

【0259】
工程1:6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロピリジン。6-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(2.0g、12mmol)のCHCl(35mL)溶液に、0℃でDAST(5.0mL、7.6mmol)をゆっくり加え、混合物を脱気し、Nを充填した(3回)。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、水を用いてクエンチし、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0260】
工程2:2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-6-ビニルピリジン。6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロピリジン(2.2g、12mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(3.2g、24mmol)およびKCO(3.4g、24mmol)の混合物のTHF(25mL)および水(0.1mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(0.89g、1.2mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0261】
工程3:6-(ジフルオロメチル)-5-フルオロピコリンアルデヒド。2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-6-ビニルピリジン(1.8g粗)、NMO(2.4g、21mmol)およびOsO(0.033mL、0.10mmol)の混合物のTHF(25mL)および水(5mL)溶液。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、NaIO(11g、52mmol)を混合物に加え、室温でさらに2時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて混合物を抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0262】
中間体7
(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-5-イル)メタンアミン2,2,2-トリフルオロアセテート
【化20】

【0263】
工程1:2-(4-クロロフェニル)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)酢酸。2-アミノ-2-(4-クロロフェニル)酢酸(3.0g、16mmol)の溶液に、AcOH(42mL)およびピリジン(28mL)を加えた。混合物を120℃で10時間撹拌した。次いで、反応溶液を濾過し、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%DCM:MeOH)によって精製して、表題化合物を得た。
【0264】
工程2:2-(3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン。2-(4-クロロフェニル)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)酢酸(1.0g、3.2mmol)のDCM(15mL)溶液に、(COCl)(0.80g、6.3mmol)を加えた。混合物を16℃で11時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した後、DCM(15mL)に溶解した。次いで、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(6.3mL、13mmol)を-20℃で加えた。反応混合物を16℃で2時間撹拌し、次いで、-20℃に冷却した後、臭化水素(3.0mL、3.2mmol)を滴下した。混合物を16℃で2時間撹拌し、次いで、0℃の飽和NaHCO溶液を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0265】
工程3:2-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン。2-(3-ブロモ-1-(4-クロロフェニル)-2-オキソプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.0g粗)およびNaHCO(0.40g、4.8mmol)のTHF(10mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロアセトイミドアミド(0.27g、2.4mmol)を加えた。混合物を60℃で11時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0266】
工程4:(4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-5-イル)メタンアミン2,2,2トリフルオロアセテート。2-((4-クロロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.20g、0.49mmol)のEtOH(3mL)溶液に、N・HO(74mg、1.5mmol)を加えた。混合物を16℃で11時間撹拌し、次いで、水およびMeCNで希釈し、真空中で濃縮した。得られた残渣は逆相HPLC(80:20から50:50;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))であり、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0267】
中間体8
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタンアミンヒドロクロリド
【化21】

【0268】
工程1:N-メトキシ-N,1-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド。1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(0.40g、2.1mmol)およびDIEA(1.1mL、6.2mmol)のDMF(15mL)溶液に、HATU(1.6g、4.1mmol)を0℃で10分間かけて加えた。次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.30g、3.1mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水を用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(37%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0269】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタノン。4-ブロモ-2-クロロ-1-フルオロベンゼン(1.3g、6.3mmol)を含むTHF(8mL)の撹拌溶液に、iPrMgCl(2.8mL、5.7mmol、THF中2M)を0℃で加えた。混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。次いで、N-メトキシ-N,1-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(0.45g、1.9mmol)のTHF(3mL)溶液を加えた。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで、温度を室温にゆっくり加温し、さらに2時間撹拌した。反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0270】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタノン(0.20g、0.65mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.16g、1.3mmol)のトルエン(3mL)溶液を入れたマイクロ波管に、Ti(OEt)(0.27mL、1.3mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射により105℃で30分間加熱した。次いで、THF(3mL)および水(0.01mL)を加え、混合物を-78℃に冷却した。NaBH(44mg、1.2mmol)を混合物に加え、これを-78℃で30分間撹拌し、次いで、30分間かけて0℃に徐々に加温し、0℃で30分間保持した。次いで、飽和NaHCOを加えることによって混合物をクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0271】
工程4。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g、0.73mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(0.18mL、0.73mmol、MeOH中4N)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0272】
中間体9
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド
【化22】

【0273】
工程1:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン(0.20g、0.68mmol、実施例5Aおよび5Bの工程2で調製)およびKCO(0.19g、1.4mmol)のDMF溶液に、ヨードメタン(0.19g、1.4mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(20:80から0:100 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物(第2の溶出ピーク)を得た。
【0274】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノンから出発して、中間体8の方法と同様の方法で表題化合物を合成した。
【0275】
中間体10
5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド
【化23】

【0276】
3,6-ジクロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、中間体6の方法と同様の方法で表題化合物を合成した。
【0277】
中間体11
(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メタンアミンヒドロクロリド
【化24】

【0278】
工程1:(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メタノン。5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(0.35g、1.7mmol、中間体10)およびN’-(4,4-ジフルオロシクロヘキシリデン)-4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド(1.0g、3.3mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)溶液に、CsCO(1.1g、3.3mmol)を加えた。反応物を12時間かけて100℃に加熱し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮して残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0279】
工程2:(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メタンアミンヒドロクロリド。(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メタノンから出発して、中間体8の方法と同様の方法で表題化合物を合成した。
【0280】
中間体12
2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-カルボン酸
【化25】

【0281】
工程1:エチル2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-カルボキシレート。エチル2-ブロモオキサゾール-4-カルボキシレート(0.50g、2.3mmol)を含むDMF(5.0mL)の撹拌溶液に、CuI(0.87g、4.6mmol)およびメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(0.87g、4.6mmol)を加えた。反応物を80℃で12時間撹拌した。次いで、混合物をMTBEで希釈し、Celite(登録商標)パッドを通して濾過し、MTBEを用いて洗浄した。濾液を水、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0282】
工程2:2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-カルボン酸。エチル2-(トリフルオロメチル)オキサゾール-4-カルボキシレート(0.20g、0.96mmol)を含むDCM(8mL)の撹拌溶液に、DIBAL-H(2.4mL、2.4mmol)を-78℃で加えた。混合物を-78℃で5時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、DCMを用いて抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過して、表題化合物をDCM溶液として得た。
【0283】
中間体13
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタンアミン
【化26】

【0284】
工程1:5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド。6-クロロ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(0.75g、3.8mmol)、TEA(2.1mL、15mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン、HCl(1.1g、11mmol)およびPd(dppf)Cl(0.28g、0.38mmol)のDMF(30mL)溶液を3×N、続いて3×CO(80psi))を用いて脱気し、次いで、80psiのCOに曝露し、12時間かけて80℃に加熱した。混合物を飽和NHClで希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。
【0285】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタンアミン。5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド(工程1由来)から出発して、実施例1Aおよび1Bの方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0286】
中間体14
1,1-ビス(4-クロロフェニル)エタン-1-アミン
【化27】

【0287】
工程1:N-(ビス(4-クロロフェニル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。ビス(4-クロロフェニル)メタノン(0.10g、0.40mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.053g、0.44mmol)をトルエン(2mL)に溶解し、次いで、Ti(OPr)(0.24mL、0.80mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0288】
工程2:N-(1,1-ビス(4-クロロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。N-(ビス(4-クロロフェニル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.14g、0.40mmol)をTHF(2mL)に溶解し、次いで、メチルリチウム(0.53mL、0.80mmol、THF中)を-78℃で加えた。混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、室温に加温した。次いで、混合物を飽和NHClで希釈し、Celite(登録商標)パッドを通して濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0289】
工程3:1,1-ビス(4-クロロフェニル)エタン-1-アミン。N-(1,1-ビス(4-クロロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.15g、0.4mmol)をEtOAc(4mL)に溶解し、HCl(ガス)を飽和するまで15秒間にわたり溶液に通してバブリングした。次いで、混合物を真空中で濃縮した。次いで、得られた物質をMeOHに溶解し、MeOHによってフラッシングするSCXカラムにロードし、次いで、15mLのNH(MeOH中7N)を用いて溶出し、続いて、真空中で濃縮して表題化合物を得た。
【0290】
中間体15
N-(3-シアノ-4-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化28】

【0291】
2-フルオロ-5-ホルミルベンゾニトリルから出発して、中間体14の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0292】
中間体16
(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタンアミン
【化29】

【0293】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキサミド。1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボン酸(0.50g、2.4mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミン、HCl(0.28g、2.8mmol)をDCM(15mL)に溶解し、次いで、HOAt(0.42g、3.1mmol)を加え、続いて、EDC(0.54g、2.8mmol)およびDIEA(1.5mL、8.5mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣を質量分離(mass directed)逆相HPLCによって精製して、表題化合物を得た。
【0294】
工程2:(4-クロロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メタンアミン。N-メトキシ-N-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-カルボキサミドから出発して、実施例1Aおよび1Bの方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0295】
中間体17
(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル)メタンアミン
【化30】

【0296】
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-カルボン酸から出発して、中間体16の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0297】
中間体18
【化31】

【0298】
工程1:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタノン。トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボン酸(0.57g、2.9mmol)の0℃のDCM(5mL)溶液に、(COCl)(3.6mL、7.2mmol、DCM中2M)および1滴のDMFを加えた。混合物を室温に加温し、4時間撹拌し、次いで、40℃に加熱し、30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して残渣を得、これをTHF(4mL、溶液A)に溶解した。別個のフラスコ内で、CuCN(0.65g、7.3mmol)をTHF(4mL)に懸濁し、0℃に冷却し、続いて、3-クロロ-4-フルオロフェニルマグネシウムブロミド(12mL、5.8mmol、THF中0.5M)を加えた。0℃で1時間撹拌し、次いで、溶液Aを加え、反応混合物を0℃で4時間撹拌した。次いで、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0299】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタンアミン。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタノンから出発して、実施例1Aおよび1Bの方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0300】
中間体19
(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メタノン
【化32】

【0301】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボキサミド。6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボン酸から出発して、実施例2Aおよび2Bの方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0302】
工程2:(4-クロロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-イル)メタノン。N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリダジン-3-カルボキサミドから出発して、実施例1Aおよび1Bの方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0303】
中間体20
(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メタンアミン
【化33】

【0304】
(トランス)-6,6-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸から出発して、中間体18の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0305】
中間体21
(R)-N-((5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
【化34】

【0306】
工程1:3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-5-ビニルピリジン。3,5-ジクロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(5.0g、23mmol)およびビニルボロン酸ピナコールエステル(4.3mL、26mmol)のEtOH(8mL)およびトルエン(8mL)溶液をNを用いて10分間パージし、次いで、NaCO(7.4g、69mmol)、水(1mL)およびPd(PhP)(1.3g、1.2mmol)を加えた。混合物を70℃に加熱し、3日間撹拌した。次いで、反応物を水を用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~25%EtOAc:ヘキサン)によって精製して、表題化合物を得た。
【0307】
工程2:5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒド。3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-5-ビニルピリジンから出発して、中間体6の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0308】
工程2:(R)-N-((5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒドから出発して、中間体3の方法と同様の方法で表題化合物を調製した。
【0309】
[実施例]
[実施例1Aおよび1B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化35】

【0310】
工程1:6-クロロ-5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルピコリンアミド。6-クロロ-5-フルオロピコリン酸(5.0g、28mmol)の混合物のDCM(20mL)溶液に、CDI(5.5g、34mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌した。次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(3.3g、34mmol)およびTEA(12mL、85mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0311】
工程2:5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド。6-クロロ-5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルピコリンアミド(3.0g、14mmol)、tBuXPhos Pd G3(1.0g、1.4mmol)およびCsCO(9.4g、29mmol)の混合物のトルエン(20mL)溶液に、2,2,2-トリフルオロ(1.1g、11mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0312】
工程3:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン。4-ブロモ-2-クロロ-1-フルオロベンゼン(2.4g、12mmol)のTHF(5mL)溶液に、iPrMgCl(6.5mL、8.5mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド(1.5g、5.3mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、続いて、飽和NHClを加えた。混合物をEtOAcを用いて抽出し、合わせた有機層をNaSO下で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0313】
工程4:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミン。30mLマイクロ波バイアル内の(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタノン(0.30g、0.85mmol)のEtOH(5mL)溶液に、NHOAc(0.99g、13mmol)およびNaBHCN(80mg、1.3mmol)を加えた。混合物を撹拌し、マイクロ波反応器内、130℃で10分間加熱した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、pH>10になるまで2N NaOHを用いて処理した。次いで、混合物をEtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0314】
工程5:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メタンアミン(0.15g、0.42mmol)、TEA(86mg、0.85mmol)および(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(67mg、0.51mmol)のDMF(2mL)溶液に、TP(登録商標)(0.27g、0.85mmol)を加え、混合物を16℃で1時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(62:38から42:58;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0315】
工程6:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法A)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー1A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー1B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-フルオロ-6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー1A:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.0。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.59(dd,J=8.0,9.5 Hz,1H),7.53(dd,J=2.0,7.0 Hz,1H),7.30-7.36(m,1H),7.22(t,J=8.5Hz,1H),7a.07(dd,J=2.5,8.0 Hz,1H),6.17(s,1H),5.13(dd,J=5.0,9.5 Hz,1H),4.90-4.96(m,2H),3.85(t,J=9.5 Hz,1H),3.65(dd,J=5.0,9.0 Hz,1H).ジアステレオマー1B:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.0。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.59(t,J=9.0 Hz,1H),7.49(d,J=7.0 Hz,1H),7.31(br s,1H),7.21(t,J=8.5 Hz,1H),7.10(dd,J=2.5,8.0 Hz,1H),6.15(s,1H),5.12(dd,J=5.5,9.5 Hz,1H),4.93-5.03(m,2H),3.85(t,J=9.5 Hz,1H),3.59(dd,J=5.5,9.0 Hz,1H).
[実施例2Aおよび2B]
(S)-N-((R)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化36】

【0316】
工程1:5-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド。5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピコリン酸(0.30g、1.3mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.16g、1.6mmol)およびDIEA(0.70mL、4.0mmol)の混合物のDCM(15mL)溶液に、HATU(0.61g、1.6mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10~50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0317】
工程2:(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタノン。5-クロロ-N-メトキシ-N-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド(0.32g、1.1mmol)の混合物のTHF(10mL)溶液に、(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(2.1mL、2.1mmol、THF中1M)を0℃で加えた。混合物を室温で3.5時間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0318】
工程3:(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタンアミン。(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタノン(0.33g、0.88mmol)およびNHOAc(1.0g、13mmol)の混合物のEtOH(8mL)溶液に、NaCNBH(83mg、1.3mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射下、130℃で10分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取シリカゲルTLC(1:30 MeOH:DCM)によって精製して、表題化合物を得た。
【0319】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メタンアミン(0.11g、0.31mmol)およびDIEA(0.27mL、1.5mmol)の混合物のDCM(2mL)溶液に、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボニルクロリド(0.23g、1.5mmol)のDCM(1mL)溶液を0℃でゆっくり加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、残渣を逆相HPLC(63:37から33:67;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0320】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法B)に供して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー2A(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー2B(S)-N-((RまたはS)-(5-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー2A:LRMS m/z(M+H):計算値434.1、実測値434.0。H NMR(DMSO-d,500MHz)δ 9.21(d,J=7.6 Hz,1H),8.27(d,J=8.5 Hz,1H),7.80(d,J=8.4 Hz,1H),7.74(s,1H),7.47-7.43(m,2H),7.40-7.36(m,2H),6.27(d,J=7.6 Hz,1H),5.09(dd,J=9.5,5.6 Hz,1H),3.73(t,J=9.2 Hz,1H),3.40(dd,J=8.5,6.0 Hz,1H).ジアステレオマー2B:LRMS m/z(M+H):計算値434.1、実測値434.0。H NMR(DMSO-d,500MHz)δ 9.24(d,J=7.8 Hz,1H),8.30(d,J=8.5 Hz,1H),7.82(d,J=8.4 Hz,1H),7.75(s,1H),7.47-7.41(m,2H),7.40-7.35(m,2H),6.27(d,J=7.8 Hz,1H),5.08(dd,J=9.4,6.0 Hz,1H),3.72(t,J=9.2 Hz,1H),3.40(dd,J=8.8,6.2 Hz,1H).
【表1】

【0321】
[実施例5Aおよび5B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化37】

【0322】
工程1:N-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド。5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(1.5g、8.3mmol)のDMF(30mL)溶液に、DIEA(4.4mL、25mmol)およびHATU(6.3g、17mmol)を0℃で加えた。混合物を0.5時間撹拌し、次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.2g、12mmol)を加え、得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10~100%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0323】
工程2:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン。N-メトキシ-N-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(0.60g、2.7mmol)の混合物のTHF(3mL)溶液に、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(13mL、13mmol、THF中1M)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、NHCl水溶液を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させて、表題化合物を得た。
【0324】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタノン(0.40g、1.4mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.25g、2.0mmol)のトルエン(3mL)溶液を入れたマイクロ波管に、Ti(OEt)(0.56mL、2.7mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射により105℃で30分間加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物をTHF(5mL)および水(0.01mL)に溶解し、-78℃に冷却した。次いで、NaBH(57mg、1.5mmol)を加えた。混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、1時間かけて0℃に徐々に加温し、0℃で1時間撹拌した。次いで、混合物を室温に加温した。NaHCO水溶液を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(50%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0325】
工程4:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g、0.75mmol)の混合物のMeOH(1mL)溶液に、HCl(3.0mL、12mmol、MeOH中4M)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0326】
工程5:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(1.2g粗)、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(0.57g、4.4mmol)およびDIEA(1.9mL、11mmol)の混合物のDMF(15mL)溶液に、TP(登録商標)(4.6g、7.3mmol、EtOAc中50%)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(75:25から45:55;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0327】
工程6:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法C)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー5A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー5B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー5A:LRMS m/z(M+H):計算値407.1、実測値407.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.49-7.53(m,1H),7.31-7.36(m,1H),7.24-7.30(m,1H),6.43(s,1H),6.39(s,1H),5.08-5.12(m,1H),3.85(t,J=9.2 Hz,1H),3.63-3.67(m,1H).ジアステレオマー5B:LRMS m/z(M+H):計算値407.1、実測値406.9。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.49-7.53(m,1H),7.30-7.35(m,1H),7.24-7.30(m,1H),6.42(s,1H),6.38(s,1H),5.08-5.12(m,1H),3.84(t,J=9.2 Hz,1H),3.63-3.67(m,1H).
[実施例6A]
(シスまたはトランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化38】

【0328】
工程1:リチウム3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ヒドロキシブタノエート。メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ヒドロキシブタノエート(0.35g、1.5mmol)およびLiOH・HO(0.13g、3.0mmol)の混合物のMeOH(5mL)および水(1mL)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で除去して、表題化合物を得た。
【0329】
工程2:6A1 tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメートおよび6B1 tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメート。リチウム3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ヒドロキシブタノエート(0.34g、1.5mmol)、DIEA(0.76mL、4.3mmol)およびビス(4-クロロフェニル)メタンアミン(0.40g、1.6mmol)のDMF(5mL)溶液に、HATU(0.66g、1.7mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、水を加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(51:49から36:64;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー6A1 tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメート、および第2の溶出ジアステレオマー6B1 tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメートを得た。
【0330】
工程3:6A2(シスまたはトランス)-3-アミノ-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-2-ヒドロキシブタンアミドヒドロクロリド。tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)-アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメート(6A1、40mg、0.088mmol)のHCl(1.0mL、4.0mmol、EtOAc中4N)溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0331】
工程4:(シスまたはトランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。
【0332】
6A2(シスまたはトランス)-3-アミノ-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-2-ヒドロキシ-ブタンアミドヒドロクロリド(30mg粗)およびTEA(0.036mL、0.26mmol)のTHF(1mL)溶液に、CDI(15mg、0.093mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、80℃で1.5時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣を逆相HPLC(61:39から41:59;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+Na):計算値401.0、実測値401.1。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.59-7.63(m,1H),7.37-7.43(m,4H),7.26-7.32(m,4H),6.20(d,J=8.0 Hz,1H),5.99(s,1H),4.51(d,J=6.0 Hz,1H),3.89-3.94(m,1H),1.35(d,J=6.0 Hz,3H).
[実施例6B]
(シスまたはトランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化39】

【0333】
工程1:6B2(シスまたはトランス)-3-アミノ-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-2-ヒドロキシブタンアミドヒドロクロリド。6B1 tert-ブチル((シスまたはトランス)-4-((ビス(4-クロロフェニル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソブタン-2-イル)カルバメート(0.10g、0.22mmol)(実施例6Aの工程2で調製)のHCl(3.0mL、12mmol、EtOAc中4N)溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0334】
工程2:(シスまたはトランス)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-4-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。6B2(シスまたはトランス)-3-アミノ-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-2-ヒドロキシ-ブタンアミドヒドロクロリド(70mg粗)およびTEA(0.083mL、0.59mmol)のTHF(1mL)溶液に、CDI(70mg、0.43mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、80℃で1.5時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、逆相HPLC(61:39から41:59;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+Na):計算値379.1、実測値379.0。H NMR(500 MHz,CDCN)δ 7.59-7.63(m,1H),7.37-7.43(m,4H),7.26-7.32(m,4H),6.20(d,J=8.0 Hz,1H),5.99(s,1H),4.51(d,J=6.0 Hz,1H),3.89-3.94(m,1H),1.35(d,J=6.0 Hz,3H).
[実施例7Aおよび7B]
(R)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化40】

【0335】
工程1:メチル3-アミノ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパノエート。メチル2-ヒドロキシ-2-メチル-3-ニトロプロパノエート(16g、96mmol)のAcOH(50mL)溶液に、亜鉛(62g、0.96mol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0336】
工程2:メチル3-アセチル-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキシレート。メチル3-アミノ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパノエート(10g、38mmol)のMeCN(20mL)溶液に、CDI(9.1g、56mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌し、次いで、pH=4になるまで3N HClを用いて酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインおよびNaHCOを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0337】
工程3:5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸。メチル3-アセチル-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキシレート(2.2g、11mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(5mL)溶液に、LiOH(0.79g、33mmol)の水(5mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で10時間撹拌し、次いで、pH=2になるまで3N HClを用いて酸性化し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0338】
工程4:5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボニルクロリド。5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(0.10g、0.69mmol)のSOCl(3.0mL、0.69mmol)溶液を80℃で1時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で除去して、表題化合物を得た。
【0339】
工程5:(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボニルクロリド(0.11g粗)およびDMAP(8mg、0.07mmol)のDCM(5mL)溶液に、ビス(4-クロロフェニル)メタンアミン(0.26g、1.0mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(58:42から28:72;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0340】
工程6:(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。化合物(RおよびS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドの混合物をキラルSFC(方法D)によって分離して、表題化合物:第1の溶出エナンチオマー7A(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出エナンチオマー7B(RまたはS)-N-(ビス(4-クロロフェニル)メチル)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。エナンチオマー7A:LRMS m/z(M+H):計算値401.0、実測値401.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.31-7.40(m,4H),7.18-7.29(m,4H),6.22(s,1H),3.85(d,J=9.6 Hz,1H),3.45(d,J=9.6 Hz,1H),1.63(s,3H).エナンチオマー7B:LRMS m/z(M+H):計算値401.0、実測値401.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.30-7.41(m,4H),7.18-7.29(m,4H),6.22(s,1H),3.85(d,J=9.2 Hz,1H),3.45(d,J=9.2 Hz,1H),1.62(s,3H).
[実施例8Aおよび8B]
(S)-N-((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化41】

【0341】
工程1:2-ブロモ-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン。3-クロロ-4-フルオロ安息香酸(5.0g、29mmol)の混合物のSOCl(30mL)溶液を90℃で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。得られた残渣をDCM(50mL)に溶解し、0℃に冷却した後、TMS-ジアゾメタン(43mL、86mmol)を加えた。反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌し、再び0℃に冷却した。次いで、HBr(20mL、0.12mol)を慎重に加え、反応物を30分間撹拌し、続いて固体NaCOを加えて過剰の酸を中和した。次いで、NaHCO水溶液を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0342】
工程2。2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン。2-ブロモ-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(0.21g、0.82mmol)および3-クロロ-4-フルオロフェノール(0.10g、0.68mmol)の混合物のMeCN(3mL)溶液に、KCO(0.19g、1.4mmol)を加えた。得られた混合物を15℃で8時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0343】
工程3:2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン。40mLマイクロ波バイアル内の2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(0.12g、0.38mmol)のEtOH(3mL)溶液に、NHOAc(0.44g、5.7mmol)およびNaBHCN(36mg、0.57mmol)を加えた。混合物をマイクロ波反応器内、130℃で10分間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮してEtOHの大部分を除去し、pH>10になるまで2N NaOHを用いて処理し、EtOAcを用いて抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0344】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン(0.12g粗)、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(74mg、0.57mmol)およびDIEA(0.20mL、1.1mmol)の混合物のDMF(2mL)溶液に、TP(登録商標)(0.48g、0.75mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を15℃で1時間撹拌した。残渣を逆相HPLC(55:45から25:75 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0345】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法E)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー8A(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー8B(S)-N-((RまたはS)-2-(3-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)エチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー8A:LRMS m/z(M+H):計算値431.0、実測値431.0。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.56(dd,J=2.0,7.0 Hz,1H),7.37-7.41(m,1H),7.24(t,J=9.0 Hz,1H),7.14(t,J=9.0 Hz,1H),7.07(dd,J=3.0,6.0 Hz,1H),6.87-6.91(m,1H),5.32-5.38(m,1H),5.10(dd,J=6.0,9.5 Hz,1H),4.20-4.31(m,2H),3.84(t,J=9.5Hz,1H),3.59(dd,J=6.0,9.0 Hz,1H).ジアステレオマー8B:LRMS m/z(M+H):計算値431.0、実測値431.1。H NMR(500 MHz,CDOD)δ 7.59(dd,J=2.0,7.0 Hz,1H),7.37-7.41(m,1H),7.25(t,J=9.0 Hz,1H),7.13(t,J=9.0 Hz,1H),7.06(dd,J=3.0,6.0 Hz,1H),6.87-6.90(m,1H),5.35(t,J=6.5 Hz,1H),5.08(dd,J=6.0,9.5 Hz,1H),4.26(d,J=6.5 Hz,2H),3.85(t,J=9.5 Hz,1H),3.62(dd,J=6.0,9.0 Hz,1H).
[実施例9A、9B、9Cおよび9D]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド、(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5R)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボキサミド
【化42】

【0346】
工程1:6-((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール。2-((ベンジルオキシ)メチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(6.0g、38mmol)のTHF(80mL)溶液に、BH・DMS(5.1mL、54mmol)を0℃で加えた。混合物を18℃で2時間撹拌し、次いで、0℃に冷却し、続いてNaOAc(3.2g、38mmol)を加えた。次いで、H(13g、0.12mol)を加え、混合物を18℃で12時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NaSOを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0347】
工程2:6-((ベンジルオキシ)メチル)ジヒドロ-2H-ピラン-3(4H)-オン。6-((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(5.0g粗)のDCM(100mL)溶液に、PCC(9.7g、45mmol)を0℃で加えた。混合物を18℃で10時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0348】
工程3:6-((ベンジルオキシ)メチル)-3-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール。6-((ベンジルオキシ)メチル)ジヒドロ-2H-ピラン-3(4H)-オン(3.0g、14mmol)およびトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(4.8g、34mmol)のTHF(80mL)溶液に、TBAF(29mL、29mmol)を0℃で滴下した。混合物を18℃で18時間撹拌し、次いで、HCl溶液(34mL、0.20mol、6M)を加えた。混合物を18℃で2時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0349】
工程4:2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン。6-((ベンジルオキシ)メチル)-3-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(1.2g、4.1mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.20g、1.7mmol)およびピリジン(11g、0.14mol)のTHF(50mL)溶液に、亜硫酸ジクロリド(4.9g、41mmol)を加えた。反応混合物を80℃で24時間加熱還流し、次いで、氷浴内で0℃に冷却し、続いて5分間にわたってTEA(10g、0.10mol)を滴下した。次いで、水を2分間にわたって加え、混合物をEtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0350】
工程5:(トランス)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン。2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.8g、6.6mmol)のMeOH(20mL)溶液に、Pd/C(0.70g)を加えた。混合物をH(30psi)の雰囲気下、18℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~5%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0351】
工程6:((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタノール。(トランス)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン(0.50g、1.8mmol)のMeOH(12mL)溶液に、Pd/C(0.19g)を加えた。混合物をH(30psi)の雰囲気下、室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0352】
工程7:(トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルバルデヒド。オキサリルジクロリド(1.0g、8.2mmol)のDCM(10mL)溶液に、(メチルスルフィニル)メタン(0.21g、2.7mmol)を-70℃で加えた。混合物を-70℃で30分間撹拌し、次いで、((トランス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタノール(0.50g粗)のDCM(20mL)溶液を滴下した。混合物を-70℃で2時間撹拌し、次いで、TEA(2.8g、27mmol)を加えた。混合物を-70℃で30分間撹拌し、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(2×20mL)を用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0353】
工程8:(R)-2-メチル-N-((E)-((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチレン)-プロパン-2-スルフィンアミド。(トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルバルデヒド(0.40g粗)のTHF(15mL)溶液に、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.53g、4.4mmol)およびTi(OEt)(1.0g、4.4mmol)を加えた。混合物を55℃で2時間撹拌した。次いで、ブラインを加え、混合物を濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出し、ブラインを用いて洗浄した。合わせた有機層をNaSOを用いて乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(20%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0354】
工程9:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.16g、0.70mmol)のTHF(5mL)溶液に、iPrMgCl(72mg、0.70mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で6時間撹拌した。次いで、(R)-2-メチル-N-((E)-((トランス)-5-(トリフルオロメチル)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.70mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。混合物を室温で6時間撹拌し、次いで、飽和NHClを加え、混合物を水で希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0355】
工程10:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.16g、0.37mmol)のMeOH(2mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、MeOH中4N)を加えた。混合物を室温で11時間撹拌した。混合物を濃縮して、表題化合物を得た。
【0356】
工程11:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rおよび2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メタンアミンヒドロクロリド(50mg、0.15mmol)のDMF(3mL)溶液に、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(40mg、0.30mmol)、TEA(31mg、0.30mmol)およびTP(登録商標)(0.19g、0.30mmol、EtOAc中50%)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を逆相HPLC(60:40から30:70 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA)によって精製して、表題化合物を得た。
【0357】
工程12:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rまたは2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド。工程11からの化合物の混合物:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rおよび2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドをキラルSFC(方法A)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー9A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rまたは2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第2の溶出ジアステレオマー9B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rまたは2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、第3の溶出ジアステレオマー9C(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rまたは2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミド、および第4の溶出ジアステレオマー9D(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((2S,5Rまたは2R,5S)-5-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)メチル)-2-オキソイミダゾリジン-4-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー9A:LRMS m/z(M+H):計算値443.1、実測値443.0。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 7.38-7.45(m,1H),7.09-7.17(m,1H),5.18(d,J=5.6 Hz,1H),5.04-5.08(m,1H),4.14-4.18(m,1H),3.82(t,J=9.2 Hz,1H),3.65-3.69(m,1H),3.58-3.61(m,1H),3.43(t,J=11.2 Hz,1H),2.44-2.53(m,1H),2.00-2.13(m,1H),1.45-1.64(m,3H).ジアステレオマー9B:LRMS m/z(M+H):計算値443.1、実測値443.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.36-7.47(m,1H),7.08-7.03(m,1H),5.24(d,J=6.0 Hz,1H),5.01-5.04(m,1H),4.05-4.14(m,1H),3.80(t,J=9.2 Hz,1H),3.70-3.74(m,1H),3.55-3.59(m,1H),3.42(t,J=11.2 Hz,1H),2.30-2.47(m,1H),2.04-2.08(m,1H),1.88-1.92(m,1H),1.62-1.69(m,1H),1.17-1.33(m,1H).ジアステレオマー9C:LRMS m/z(M+H):計算値443.1、実測値443.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.32-7.45(m,1H),7.06-7.14(m,1H),5.25(d,J=5.6 Hz,1H),5.06-5.09(m,1H),4.09-4.13(m,1H),3.81(t,J=9.2 Hz,1H),3.70-3.74(m,1H),3.51-3.55(m,1H),3.42(t,J=11.2 Hz,1H),2.32-2.43(m,1H),2.05-2.09(m,1H),1.98-1.92(m,1H),1.60-1.69(m,1H),1.10-1.27(m,1H).ジアステレオマー9D:LRMS m/z(M+H):計算値443.1、実測値443.0。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.34-7.40(m,1H),7.09-7.14(m,1H),5.17(d,J=6.0 Hz,1H),5.07-5.11(m,1H),4.13-4.17(m,1H),3.81(t,J=9.2 Hz,1H),3.64-3.73(m,1H),3.52-3.55(m,1H),3.43(t,J=11.2 Hz,1H),2.43-2.52(m,1H),2.04-2.08(m,1H),1.46-1.66(m,3H).
【表2】





【0358】
[実施例19Aおよび19B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化43】

【0359】
工程1:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(72mg、0.55mmol)、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メタンアミン、HCl(0.20g、0.66mmol)およびHATU(0.25g、0.66mmol)をDMSO(4.5mL)に溶解し、次いで、N-メチルモルホリン(0.22mL、2.0mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌し、次いで、質量分離逆相HPLCによって精製して、表題化合物を得た。
【0360】
工程2:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法K)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー19A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー19B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(4-クロロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー19A:LRMS m/z(M+H):計算値383.0、実測値383.3。H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ 9.25(d,J=8.3 Hz,1H),7.72(s,1H),7.57(d,J=7.0 Hz,1H),7.43(d,J=7.3 Hz,2H),7.40(d,J=8.6 Hz,1H),7.33(d,J=7.8 Hz,3H),6.20(d,J=8.7 Hz,1H),5.06-5.01(m,1H),3.70(t,J=9.2 Hz,1H),3.43-3.38(m,1H).ジアステレオマー19B:LRMS m/z(M+H):計算値383.0、実測値383.3。H NMR(600 MHz,DMSO-d)δ 9.24(d,J=8.0 Hz,1H),7.72(s,1H),7.55(d,J=7.2 Hz,1H),7.45-7.39(m,3H),7.36-7.30(m,3H),6.20(d,J=8.3 Hz,1H),5.06-5.01(m,1H),3.70(t,J=9.0 Hz,1H),3.39(t,J=7.1 Hz,1H).
【表3】











【0361】
[実施例44Aおよび44B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化44】

【0362】
工程1:(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-カルバルデヒド(3.0g、17mmol)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、17mmol)をTHF(83mL)に溶解し、次いで、Ti(OiPr)(9.8mL、33mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0363】
工程2:(S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.85g、3.0mmol)をトルエン(60mL)に溶解し、次いで、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(1.4g、6.0mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次いで、NHCl水溶液で希釈し、Celite(登録商標)を通して濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0364】
工程3:(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミン。(S)-N-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.2g、3.0mmol)のEtOAc(30mL)溶液を0℃に冷却し、次いで、HClガスを(飽和するまで)15秒間にわたり溶液に通してバブリングした。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をMeOHに溶解し、SCXカラムにロードし、これをMeOHを用いて洗浄した。生成物をNH(MeOH中7N)によってフラッシングすることによって溶出し、溶出液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0365】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(0.13g、1.0mmol)、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミン(0.31g、1.0mmol)およびHATU(0.38g、1.0mmol)をDMSO(3.5mL)に溶解し、次いで、N-メチルモルホリン(0.33mL、3.0mmol)を加えた。混合物を室温で10時間撹拌した。次いで、混合物を逆相HPLC(75:25から35:65;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0366】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法T)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー44A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー44B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー44A:LRMS m/z(M+H):計算値424.0、実測値424.0。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.36(d,J=8.3 Hz,1H),7.96(s,1H),7.72(s,1H),7.65(dd,J=7.1,1.8 Hz,1H),7.48-7.38(m,2H),6.39(d,J=8.3 Hz,1H),5.06(dd,J=9.4,5.9 Hz,1H),3.71(t,J=9.2 Hz,1H),3.38(dd,J=8.7,6.2 Hz,1H).ジアステレオマー44B:LRMS m/z(M+H):計算値424.0、実測値424.0。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.37(d,J=8.4 Hz,1H),7.97(s,1H),7.72(s,1H),7.68-7.64(m,1H),7.46-7.37(m,2H),6.40(d,J=8.3 Hz,1H),5.05(dd,J=9.4,6.0 Hz,1H),3.70(t,J=9.2 Hz,1H),3.39(dd,J=8.7,6.2 Hz,1H).
【表4】



【0367】
[実施例50Aおよび50B]
(S)-N-((R)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化45】

【0368】
工程1:2-メチル-N-((6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ニコチンアルデヒド(2.0g、9.6mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.2g、1.0mmol)のDCM(8mL)溶液に、Ti(OiPr)(6.0mL、20mmol)を加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、水およびEtOAcを加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0369】
工程2:N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。1-ブロモ-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼン(0.28g、1.2mmol)をTHFに溶解し、続いてiPrMgCl-LiCl錯体(0.94mL、1.2mmol、THF中1.3M)を加えた。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、2-メチル-N-((6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.20g、0.65mmol)を一度に加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、飽和NHClを用いてクエンチし、EtOを用いて抽出した。分離した有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0370】
工程3:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド。N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.30g、0.65mmol)のDCM(2mL)およびMeOH(1mL)溶液に、HCl(2.0mL、8.0mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOを用いて処理し、濾過して固体を回収した。追加のEtOを用いて洗浄した後、固体を真空中で乾燥させて、表題化合物を得た。
【0371】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メタンアミンヒドロクロリド(68mg、0.18mmol)のピリジン(3mL)溶液に、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(34mg、0.26mmol)およびEDC(54mg、0.35mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~3%MeOH:DCM)によって精製して、表題化合物を得た。
【0372】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法Q)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー50A(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー50B(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(6-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー50A:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.4。H NMR(500 MHz,Chloroform-d)δ 8.01(s,1H),7.54(d,J=8.1 Hz,1H),7.51-7.44(m,1H),7.16(q,J=8.1 Hz,1H),7.02(t,J=8.3 Hz,1H),6.86(d,J=8.6 Hz,1H),6.43(d,J=8.1 Hz,1H),5.78(s,1H),5.02(dd,J=9.6,5.7 Hz,1H),4.74(q,J=8.5 Hz,2H),3.93(t,J=9.4 Hz,1H),3.79(dd,J=9.0,5.8 Hz,1H).ジアステレオマー50B:LRMS m/z(M+H):計算値466.1、実測値466.4。H NMR(500 MHz,クロロホルム-d)δ 8.02(d,J=2.0 Hz,1H),7.51(d,J=8.6 Hz,1H),7.48-7.29(m,1H),7.13(q,J=7.1,6.4 Hz,1H),7.02(t,J=8.4 Hz,1H),6.88(d,J=8.6 Hz,1H),6.43(d,J=8.1 Hz,1H),5.08-5.01(m,1H),4.75(q,J=8.5 Hz,2H),3.98-3.91(m,1H),3.79-3.72(m,1H).
【表5】



【0373】
[実施例55Aおよび55B]
(S)-N-((R)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化46】

【0374】
工程1:N-(4-クロロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。4-クロロ-2-メトキシベンズアルデヒド(1.6g、9.4mmol)、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.4g、11mmol)およびCsCO(9.2g、28mmol)の混合物のDCM(20mL)溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、ブラインを用いて洗浄し、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0375】
工程2:N-((4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。N-(4-クロロ-2-メトキシベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.5g、5.5mmol)の混合物のTHF(10mL)溶液に、(4-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(5.5mL、11mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、NHCl水溶液を加え、混合物をDCMを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を分取シリカゲルTLC(33%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0376】
工程3:(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メタンアミンヒドロクロリド。N-((4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.8g、4.9mmol)の混合物のMeOH(15mL)溶液に、HCl(10mL、20mmol、MeOH中2N)を滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0377】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メタンアミンヒドロクロリド(0.10g粗)および(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(59mg、0.45mmol)の混合物のピリジン(2mL)溶液に、POCl(0.10mL、1.1mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(63:37から43:57 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0378】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをSFC(方法Y))によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー55A(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー55B(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロフェニル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー55A:LRMS m/z(M+Na):計算値401.1、実測値401.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.17-7.24(m,3H),6.94-7.06(m,4H),6.40(s,1H),5.08(dd,J=5.6,9.6 Hz,1H),3.84(t,J=9.6 Hz,1H),3.79(s,3H),3.62(dd,J=5.6,9.2 Hz,1H).ジアステレオマー55B:LRMS m/z(M+Na):計算値401.1、実測値401.1。H NMR(400 MHz,CDOD)δ 7.22(dd,J=5.2,8.4 Hz,2H),7.17(d,J=7.6 Hz,1H),7.00-7.07(m,3H),6.96(dd,J=1.6,8.4 Hz,1H),6.39(s,1H),5.10(dd,J=5.6,9.6 Hz,1H),3.83(t,J=9.43 Hz,1H),3.78(s,3H),3.61(dd,J=5.6,9.21 Hz,1H).
[実施例56Aおよび56B]
(S)-N-((R)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化47】

【0379】
工程1:N-メトキシ-N-メチルキュバン-1-カルボキサミド。キュバン-1-カルボン酸(0.13g、0.88mmol)の混合物のDCM(5mL)溶液に、CDI(0.14g、0.88mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(94mg、0.96mmol)およびTEA(0.24mL、1.8mmol)を加えた。次いで、混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0380】
工程2:(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メタノン。N-メトキシ-N-メチルキュバン-1-カルボキサミド(140mg粗)の混合物のTHF(5mL)溶液に、(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(1.5mL、1.5mmol、THF中1M)を0℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、飽和NHClで希釈し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層をブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~2%EtOAc:PE)によって精製して、表題化合物を得た。
【0381】
工程3:(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メタンアミン。(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メタノン(0.12g、0.47mmol)およびNHOAc(0.55g、7.1mmol)の混合物のEtOH(5mL)溶液に、NaCNBH(45mg、0.71mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射下、130℃で10分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣を分取シリカゲルTLC(10%MeOH:DCM)によって精製して、表題化合物を得た。
【0382】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メタンアミン(0.10g、0.41mmol)、(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(0.12g、0.62mmol)およびDIEA(0.22mL、1.2mmol)の混合物のDMF(4mL)溶液に、TP(登録商標)(0.39g、0.62mmol、50%DMF溶液)を加えた。混合物を40℃で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLC(58:42から28:72 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0383】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法Z)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー56A(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー56B(S)-N-((RまたはS)-(4-クロロフェニル)(キュバン-1-イル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー56A:LRMS m/z(M+H):計算値357.1、実測値357.1。H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 8.72(d,J=8.6 Hz,1H),7.68(s,1H),7.42-7.36(m,2H),7.34-7.28(m,2H),5.08(d,J=8.6 Hz,1H),4.99(dd,J=9.4,5.9 Hz,1H),3.94(tdd,J=7.2,4.9,2.5 Hz,1H),3.85(dd,J=4.1,2.2 Hz,3H),3.82-3.76(m,2H),3.82-3.75(m,1H),3.66(t,J=9.0 Hz,1H),3.29(dd,J=8.6,6.3 Hz,1H).ジアステレオマー56B:LRMS m/z(M+H):計算値357.1、実測値357.1。H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 8.73(d,J=9.0 Hz,1H),7.69(s,1H),7.44-7.38(m,2H),7.35-7.27(m,2H),5.09(d,J=8.6 Hz,1H),5.01(dd,J=9.4,5.9 Hz,1H),3.94(td,J=5.0,2.4 Hz,1H),3.85(dd,J=4.5,2.2 Hz,3H),3.82-3.75(m,3H),3.70(t,J=9.0 Hz,1H),3.36-3.35(m,1H).
【表6】





【0384】
[実施例64]
(5S)-2-オキソ-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)オキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化48】

【0385】
工程1:(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド。2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-カルバルデヒド(3.0g、17mmol)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、17mmol)をTHF(83mL)に溶解し、次いで、Ti(OiPr)(9.8mL、33mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌した。次いで、混合物をブラインで希釈し、砂を通して濾過し、EtOAcを用いて抽出した。合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインを用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0386】
工程2:(S)-2-メチル-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)プロパン-2-スルフィンアミド。5-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(0.45g、2.0mmol)のTHF(10mL)溶液を-78℃に冷却した。この溶液に、n-BuLi(0.88mL、2.1mmol)を5分間かけてゆっくり加えた。さらに15分後、この溶液を、(S)-2-メチル-N-((2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(0.28g、1.0mmol)の混合物のTHF(10mL)溶液に-78℃でゆっくり加えた。1時間撹拌した後、反応物を飽和NHClを用いてクエンチし、10分間撹拌した。次いで、混合物をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(75:25から5:95;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0387】
工程3:(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミン。(S)-2-メチル-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)プロパン-2-スルフィンアミド(0.43g、1.0mmol)をEtOAc(20mL)に溶解し、HCl(ガス)を飽和するまでバブリングした。次いで、混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0388】
工程4:(5S)-2-オキソ-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メチル)-オキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(10mg、0.08mmol)、(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)(2-(トリフルオロメチル)チアゾール-4-イル)メタンアミン(26mg、0.080mmol)およびHATU(30mg、0.080mmol)をDMSO(0.53mL)に溶解し、次いで、4-メチルモルホリン(18μl、0.16mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、質量分離逆相HPLCによって精製して、表題化合物を得た。LRMS m/z(M+H):計算値441.0、実測値441.1。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 9.54(d,J=8.0 Hz,1H),8.80(s,1H),8.07(dd,J=8.3,1.7 Hz,1H),8.04(s,1H),7.96(d,J=8.3 Hz,1H),7.74(s,1H),6.55(d,J=8.0 Hz,1H),5.07(dd,J=9.5,6.0 Hz,1H),3.71(t,J=9.2 Hz,1H),3.47-3.45(m,1H).
[実施例65Aおよび65B]
(S)-N-((R)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドおよび(S)-N-((S)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化49】

【0389】
工程1:N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。3-クロロ-2,4-ジフルオロベンズアルデヒド(3.0g、17mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.5g、20mmol)のTHF(50mL)溶液を含むフラスコに、室温でTi(OEt)(10mL、34mmol)を加えた。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、次いで飽和NHClを用いてクエンチした。次いで、混合物をEtOAcに懸濁し、濾過した。有機層を分離し、飽和NHCl、続いて飽和NaHCO、続いて水、次いでブラインを用いて洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~60%EtOAc:hex)によって精製して、表題化合物を得た。
【0390】
工程2:N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.40g、1.4mmol)を含むバイアルに、THF(6mL)を加え、続いて室温で4-クロロフェネチルマグネシウムブロミド(6.0mL、3.0mmol)を加えた。反応混合物を飽和NaHCOおよびEtOAcを用いてクエンチし、さらに20分間撹拌した。次いで、Celite(登録商標)を加え、混合物を10分間撹拌した後、Celite(登録商標)を通して濾過した。次いで、濾液を真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0391】
工程3:1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-アミンヒドロクロリド。N-(1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.59g、1.4mmol)を含むバイアルに、DCM(2mL)およびMeOH(2mL)を加え、続いてHClの飽和溶液(8.0mL、32mmol、EtOAc中4M)を加えた。2時間撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、真空中で濃縮した。次いで、得られた残渣を逆相HPLC(90:10から80:20;水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させた。次いで、得られた残渣をMeOH/DCMに溶解し、HCl(6.0mL、18mmol、MeOH中3N)を用いて処理し、濃縮して、表題化合物を得た。
【0392】
工程4:(S)-N-((RおよびS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-アミンヒドロクロリド(0.11g、0.30mmol)および(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(0.11g、0.87mmol)を含むバイアルに、EDC(71mg、0.37mmol)およびHOBT(57mg、0.42mmol)、続いてDMF(2mL)およびDIEA(75μL、0.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で撹拌し、次いで、水で希釈した。次いで、混合物を逆相HPLC(90:10から0:100 水(0.1%TFA):MeCN(0.1%TFA))によって精製し、続いて凍結乾燥させて、表題化合物を得た。
【0393】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(S)-N-((RおよびS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドをキラルSFC(方法AD)によって分離して、表題化合物:第1の溶出ジアステレオマー65A(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド、および第2の溶出ジアステレオマー65B(S)-N-((RまたはS)-1-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-3-(4-クロロフェニル)プロピル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミドを得た。ジアステレオマー65A:LRMS m/z(M+H):計算値429.1、実測値429.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.96(d,J=7.9 Hz,1H),7.71(s,1H),7.41(q,J=8.3 Hz,1H),7.34-7.28(m,3H),7.20(d,J=8.4 Hz,2H),5.02-4.94(m,2H),3.73-3.64(m,1H),3.62-3.54(m,1H),3.38-3.29(m,1H),2.71-2.60(m,1H),2.17-2.03(m,1H),2.03-1.88(m,1H).ジアステレオマー65B:LRMS m/z(M+H):計算値429.1、実測値429.2。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.94(d,J=8.1 Hz,1H),7.76(s,1H),7.48(q,J=8.4 Hz,1H),7.36-7.28(m,3H),7.20(d,J=8.4 Hz,2H),5.03-4.92(m,2H),3.68(t,J=9.2 Hz,1H),3.43-3.36(m,1H),2.70-2.60(m,1H),2.19-2.06(m,1H),2.06-1.87(m,1H).
【表7】

【0394】
[実施例70]
(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド
【化50】

【0395】
工程1:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン。トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブタン-1-カルボン酸(1.0g、5.9mmol)の0℃のDCM(15mL)溶液に、(COCl)(3.6mL、7.1mmol、DCM中2.0M)および1滴のDMFを加えた。混合物を室温に加温し、室温で4時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をTHF(6mL;溶液A)に溶解した。別個のフラスコ内で、2-クロロ-1,3-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(2.4g、8.9mmol)のTHF(20mL)溶液を-20℃に冷却し、続いてiPrMgCl-LiCl錯体(6.9mL、8.9mmol、THF中1.3 M)を加えた。混合物を-20℃で2時間撹拌し、次いで、0℃に加温した。CuCN(1.1g、12mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、溶液Aを加え、混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和NHClとの間で分配し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0396】
工程2:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。マイクロ波管に、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン(1.7g、5.7mmol)、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.0g、8.5mmol)およびTi(OEt)(10mL、11mmol)を入れた。混合物を105℃で1時間マイクロ波処理し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物を水およびEtOAcに注ぎ、10分間撹拌し、続いてCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。
【0397】
工程3:(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.2g、5.5mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(2mL)溶液に、0℃でNaBH(0.21g、5.5mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、1時間かけて室温に加温した。混合物をEtOAcと飽和NaHCOとの間で分配した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~40%EtOAc:hex)によって精製して混合物を得、これをキラルSFC(方法AE)によって分離して、表題化合物(第1の溶出異性体)を得た。
【0398】
工程4:(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミンヒドロクロリド。(R)-N-((3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(第1の溶出異性体;0.12g、0.31mmol)のDCM(1mL)溶液を0℃に冷却し、次いで、HCl(1.0mL、4.0mmol、1,4-ジオキサン中4.0M)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOを用いて洗浄し、濾過して表題化合物を得た。
【0399】
工程5:(S)-N-((RまたはS)-(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)((トランス)-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボキサミド。(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)(トランス-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタンアミンヒドロクロリド(74mg、0.22mmol)および(S)-2-オキソオキサゾリジン-5-カルボン酸(37mg、0.29mmol)のピリジン(3mL)溶液に、EDC(68mg、0.44mmol)を加えた。混合物を60℃に加熱し、一晩撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をMeOHに溶解し、5分間撹拌し、濾過して固体を回収した。表題化合物を得るために、MeOHを用いて洗浄し、真空中で濃縮した固体。LRMS m/z(M+H):計算値413.1、実測値413.4。H NMR(500 MHz,DMSO-d)δ 8.79(d,J=8.1 Hz,1H),7.73(s,1H),7.51-7.43(m,1H),7.35-7.30(m,1H),5.16(dd,J=10.7,8.2 Hz,1H),4.92(dd,J=9.4,5.9 Hz,1H),3.66(t,J=9.2 Hz,1H),3.31(dd,J=8.8,6.0 Hz,1H),3.20-3.07(m,1H),2.96-2.80(m,1H),2.24-2.08(m,2H),2.02-1.83(m,2H).
【表8】



【0400】
医薬組成物の実施例
経口医薬組成物の具体的な実施形態として、100mg有効錠剤は、100mgの実施例のいずれか1つ、268mgの微結晶性セルロース、20mgのクロスカルメロースナトリウム、および4mgのステアリン酸マグネシウムから構成される。活性な微結晶性セルロースおよびクロスカルメロースを最初にブレンドする。次いで、混合物をステアリン酸マグネシウムによって潤滑し、錠剤に押し固める。
【0401】
生物学的アッセイ
Qube(登録商標)アッセイ実験手順
ヒト胚性腎臓(HEK)293細胞内に安定に発現させたヒトNa1.8チャネルおよびヒトNa1.5チャネルに対して化合物を試験した。Qube(登録商標)を用いたナトリウム電流測定を以下のように行った:Qube(登録商標)プラットフォーム(Sophion Biosciences)を用いた自動384ウェルパッチクランプアッセイを使用して、ヒトNa1.8チャネルおよびヒトNa1.5チャネルを通るナトリウム流の阻害を測定した。室温でQChips(登録商標)(Sophion Biosciences)で細胞全体の電圧固定記録を行った。Qube(登録商標)を用いたNa1.8電流測定値を以下のように得た:-90ミリボルト(mV)の保持電位から、対照条件(DMSOのみ)では、および化合物を加えた後に1分間に1回細胞に送達した10秒間の1ヘルツ(Hz)パルス列によってNa1.8電流を誘発した。1ヘルツのパルス列刺激は、20ミリ秒(ms)にわたる10ミリボルト(mV)までの10個の試験パルスからなり、その各々の後に-67ミリボルトまでの980ミリ秒の再分極が続いた。10秒間のパルス列刺激の終了時に、-100ミリボルト(mV)までの5秒間の過分極工程を使用して、急速な不活性化からNa1.8を回復させた。第1および第10の試験パルスによって誘発されたピーク電流を使用して、静止期阻害および不活性化状態阻害のIC50値を決定した。Qube(登録商標)を用いたNa1.5電流測定値を以下のように得た:対照条件(DMSOのみ)では、および化合物を加えた後に20秒間の3ヘルツのパルス列によってNa1.5電流を誘発した。パルス列は、-80ミリボルト(mV)の保持電位から0ミリボルトまでの60個の20ミリ秒の試験パルスからなった。最後の3つの試験パルスによって誘発された平均ピーク電流を使用して、Na1.5阻害のIC50値を決定した。
【0402】
以下の緩衝液をQube(登録商標)記録に使用した:Na1.8 Qube(登録商標)記録用外部緩衝液:150 NaCl、2 CaCl、5 KCl、1 Mg Cl、10 HEPES、12デキストロース;Qube(登録商標)Na1.5記録用外部緩衝液:120 N-メチル-D-グルカミン、40 NaCl、1 KCl、2.7 CaCl、5 HEPES、0.5 MgCl;およびQube(登録商標)記録用内部緩衝液:120 CsF、30 CsCl、10 EGTA、5 HEPES、5 NaF、2 MgCl
【0403】
Qube(登録商標)実験ではいずれも、オフライン分析を使用して、薬物濃度の関数として阻害率を決定した。Hill方程式に当てはめることによってIC50値を決定した。
【0404】
本発明の化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、25マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。本発明の好ましい化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、5マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。本発明のさらに好ましい化合物は、Qube(登録商標)アッセイでは、1マイクロモル未満のNav1.8 IC50値を有する。Qube(登録商標)アッセイにおける実施例1A~74Bの化合物の具体的なIC50値を表Iに列挙する。
【表9】



【0405】
特許請求の範囲は、実施例に記載された好ましい実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い解釈を与えられるべきである。本発明をその特定の詳細な実施形態を参照して説明および例示してきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、手順およびプロトコルの様々な適応、変更、修正、置換、削除または追加を行うことができることを理解するであろう。例えば、上に示される本発明の化合物によって適応症のいずれかのために治療される哺乳動物の応答性の変動の結果として、本明細書中に上に記載されるような特定の投与量以外の有効な投与量が適用可能であり得る。観察された特定の薬理学的応答は、選択された特定の活性化合物、または医薬担体が存在するかどうか、ならびに使用される製剤の種類および投与様式に従って、およびそれらに応じて変動し得、結果のそのような予測される変動または差は、本発明の目的および実施に従って企図される。
【国際調査報告】