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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-18
(54)【発明の名称】ホールドアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16B 2/08 20060101AFI20230710BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
F16B2/08 S
H02G3/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022578693
(86)(22)【出願日】2021-06-11
(85)【翻訳文提出日】2023-01-13
(86)【国際出願番号】 IB2021055142
(87)【国際公開番号】W WO2021255599
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】2009393.6
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2107466.1
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】サンダーランド、オリバー
【テーマコード(参考)】
3J022
5G363
【Fターム(参考)】
3J022EA07
3J022EB02
3J022EC02
3J022ED06
3J022GA20
3J022GB27
5G363AA16
5G363BA01
5G363BA07
5G363DA13
5G363DA16
5G363DA18
(57)【要約】
ホールドアセンブリ(12)は、支持部材(30)と、ホールドされる物品(16)と係合するための係合部材(32)とを備える。係合部材(32)は、支持部材(30)上に据え付けられる。係合部材(32)は、物品(16)を受け入れるための空間(36)を画定する実質的にU字形状のカバー部分(34)を有する。支持部材(30)は、実質的にU字形状のホールド部分(38)を有する。カバー部分(34)は、ホールド部分(38)上に設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材と、ホールドされる物品と係合するための係合部材とを備えるホールドアセンブリであって、前記係合部材は、前記支持部材上に据え付けられ、前記係合部材は、前記物品を受け入れるための空間を画定する実質的にU字形状のカバー部分を有し、前記支持部材は、実質的にU字形状のホールド部分を有し、前記カバー部分は、前記ホールド部分上に設けられる、ホールドアセンブリ。
【請求項2】
前記支持部材は、第1及び第2の実質的に平行な細長い部分を備える、請求項1に記載のホールドアセンブリ。
【請求項3】
前記係合部材は、前記係合部材上に前記支持部材を位置決めするための位置決め機構を含む、請求項2に記載のホールドアセンブリ。
【請求項4】
前記位置決め機構は、前記カバー部分上に設けられた位置決めリブを備え、前記位置決めリブは、前記細長い部分間に配置される、請求項3に記載のホールドアセンブリ。
【請求項5】
前記係合部材は、前記支持部材に前記係合部材を締結するための締結機構を備え、前記締結機構は、前記係合部材上に前記支持部材を保持するための1対の保持部材を備え、前記保持部材は、互いに対向して配置される、請求項1~4のうちのいずれか一項にホールドアセンブリ。
【請求項6】
前記締結機構は、前記保持部材間に第2の保持部材を備え、前記支持部材は、前記保持部材との、及び前記第2の保持部材との係合によって保持される、請求項5に記載のホールドアセンブリ。
【請求項7】
前記締結機構は、前記支持部材の領域と係合して、前記支持部材に前記係合部材を固定するための固定部材を更に含む、請求項5又は6に記載のホールドアセンブリ。
【請求項8】
前記固定部材は、フック要素を備え、前記フック要素は、前記支持部材の前記領域を受け入れるように配置され、前記締結機構は、前記フック要素中に前記支持部材の前記領域を維持するための障壁を更に備える、請求項7に記載のホールドアセンブリ。
【請求項9】
前記支持部材は、細長い部分間に延在する交差部分を備え、前記交差部分は、前記支持部材の一端に設けられ、前記フック要素は、前記交差部分と連携して、前記係合部材に前記支持部材を固定する、請求項8に記載のホールドアセンブリ。
【請求項10】
前記支持部材は、吊り下げ部材に前記支持部材を締結するための締結部分を備え、前記締結部分は、前記吊り下げ部材によって画定された穴中に受け入れ可能である、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のホールドアセンブリ。
【請求項11】
前記ホールド部分は、第1及び第2のリムを有し、前記締結部分は、前記第1のリムに取り付けられ、前記締結部分は、前記穴中への挿入のための挿入部材を備える、請求項10に記載のホールドアセンブリ。
【請求項12】
前記挿入部材は、前記ホールド部分の前記第1のリムからずれ、前記締結部分は、実質的にL字形状の端部輪郭を有する、請求項11に記載のホールドアセンブリ。
【請求項13】
前記係合部材は、前記吊り下げ部材に前記ホールドアセンブリを取り付けるための取り付け機構を備え、前記取り付け機構は、前記カバー部分上に設けられる、請求項10、11、又は12に記載のホールドアセンブリ。
【請求項14】
前記取り付け機構は、前記カバー部分上に互いに対向して配置された複数の取り付け部材を備える、請求項13に記載のホールドアセンブリ。
【請求項15】
前記係合部材は、第1及び第2のリムを有し、前記係合部材の前記第1のリムは、前記ホールド部分の前記第1のリムに沿って延在し、前記係合部材の前記第2のリムは、前記ホールド部分の前記第2のリムに沿って延在する、請求項14に記載のホールドアセンブリ。
【請求項16】
前記取り付け機構は、複数対の前記取り付け部材を備え、取り付け部材の各対のうちの前記取り付け部材は、互いに対向して配置され、前記取り付け機構は、前記取り付け部材間に前記吊り下げ部材を位置特定するための位置特定機構を取り付け部材の各対間に更に備える、請求項14又は15に記載のホールドアセンブリ。
【請求項17】
前記位置特定機構は、1対の対向する中央位置特定部材を備え、前記位置特定機構は、1対の対向する上部位置特定部材、及び/又は1対の対向する下部位置特定部材を更に含む、請求項16に記載のホールドアセンブリ。
【請求項18】
各中央位置特定部材は、取り付け部材の前記対間に配置され、前記中央位置特定部材のうちの一方は、取り付け部材の各対のうちの前記取り付け部材のうちの一方に隣接して配置され、前記中央位置特定部材のうちの他方は、締結部材の各対のうちの他方の締結部材に隣接して配置される、請求項17に記載のホールドアセンブリ。
【請求項19】
前記係合部材は、前記物品が前記ホールドアセンブリ中に受け入れられることを可能にするためのゲート形成部を備え、前記ゲート形成部は、開放位置と閉鎖位置との間の移動のために前記カバー部分に枢動接続される、請求項1~18のうちのいずれか一項に記載のホールドアセンブリ。
【請求項20】
前記ゲート形成部は、前記カバー部分に接合された主要部を備え、前記ゲート形成部は、前記閉鎖位置に前記ゲート形成部をロックするためのロック部材を備え、前記係合部材は、前記ロック部材を受け入れるための受け入れアパーチャを画定する、請求項19に記載のホールドアセンブリ。
【請求項21】
請求項1~20のうちのいずれか一項に記載のホールドアセンブリと、前記ホールドアセンブリが吊り下げられる吊り下げ部材とを備える、吊り下げ機構。
【請求項22】
前記支持部材は、前記吊り下げ部材に取り付けられる、請求項21に記載の吊り下げ機構。
【請求項23】
前記吊り下げ部材は、細長く、穴を画定し、前記支持部材は、前記吊り下げ部材に前記支持部材を締結するための締結部分を備え、前記締結部分は、前記吊り下げ部材によって画定された前記穴中に受け入れ可能である、請求項21又は22に記載の吊り下げ機構。
【請求項24】
前記吊り下げ部材は、前記穴を画定する細長い主要部分を備え、前記主要部分は、実質的に平坦なストリップを備える、請求項23に記載の吊り下げ機構。
【請求項25】
前記主要部分は、長手方向に延在する主軸と、前記主軸に沿って延在する細長い中央領域とを有し、前記中央領域は、前記主軸を中心として湾曲され、前記主要部分は、前記中央領域の両側上に配置された2つの縁部分を有し、前記縁部分の各々は、前記主要部分のそれぞれのヘム加工された縁部領域を形成するように折り畳まれる、請求項24に記載の吊り下げ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホールドアセンブリに関する。より詳細には、排他的ではないが、本発明は、電気ケーブル又はデータケーブルなどの細長い物品をホールドするためのホールドアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
電気ケーブル及びデータケーブルは、工場の屋根又は天井から吊り下げられたケーブルトレイ中に配置されることが多い。同様に、軽量の復水パイプなどのプラスチックパイプも、屋根又は天井から吊り下げることができる。しかしながら、そのようなトレイ及びパイプの設置は、高価であり、時間が掛かる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様によると、支持部材と、ホールドされる物品と係合するための係合部材とを備えるホールドアセンブリが提供され、係合部材は、支持部材上に据え付けられ、係合部材は、物品を受け入れるための空間を画定するカバー部分を有する。
【0004】
カバー部分は、実質的にU字形状であり得る。
【0005】
ホールドアセンブリによって支持される物品は、ケーブル又はパイプなどの細長い物品であり得る。ケーブルは、電気ケーブル又はデータケーブルであり得る。
【0006】
支持部材は、ホールド部分を有し得る。ホールド部分は、実質的にU字形状であり得る。カバー部分は、支持部材のホールド部分上に設けられ得る。
【0007】
係合部材は、変形可能な材料から形成され得、それによって、係合部材は、ホールド部分の形状に変形されて、カバー部分を提供する。
【0008】
カバー部分は、支持部材上に据え付けられる前のホールド部分の形状に対応するように構成され得る。
【0009】
係合部材は、変形可能な材料から形成され得、それによって、カバー部分は、ホールド部分の形状に変形可能である。
【0010】
支持部材は、ホールドアセンブリの骨組みを備え得る。骨組みは、前記ホールド部分を形成し得る。
【0011】
支持部材は、ワイヤなどの細長い部材から形成され得る。細長い部材は、例えば、曲げることによって、所望の構成に成形され得る。
【0012】
支持部材は、所望の形状にワイヤ形成することによって作製され得る。支持部材は、ワイヤ形態の支持体であり得る。
【0013】
支持部材は、第1及び第2の実質的に平行な細長い部分を備え得る。支持部材は、細長い部分間に延在する交差部分を備え得る。交差部分は、支持部材の一端に設けられ得る。
【0014】
支持部材は、交差部分のうちの2つを備え得る。各交差部分は、支持部材のそれぞれの対向する端部に設けられ得る。
【0015】
支持部材は、吊り下げ部材に支持部材を締結するための締結部分を備え得る。締結部分は、吊り下げ部材によって画定された穴中に受け入れ可能であり得る。
【0016】
支持部材は、第1及び第2のリムを有し得る。ホールド部分は、第1及び第2のリムを備え得る。
【0017】
締結部分は、支持部材の第1のリム上に設けられ得る。締結部分は、前述の穴中に挿入するための挿入部材を備え得る。
【0018】
挿入部材は、ホールド部分の第1のリムからずれ得る。締結部分は、支持部材の第1のリムに挿入部材を接合するための接合部材を備え得る。締結部分は、実質的にL字形状の端部輪郭を有し得る。
【0019】
カバー部分は、支持部材を覆い得る。カバー部分は、物品を配置することができる第1の表面を有し得る。
【0020】
カバー部分は、第2の表面を有し得る。第1及び第2の表面は、それぞれの内面及び外面であり得る。
【0021】
係合部材は、支持部材に係合部材を締結するための締結機構を備え得る。締結機構は、カバー部分上に設けられ得る。締結機構は、カバー部分の第2の表面上に設けられ得る。取り付け機構が、カバー部分の前記外面上に設けられ得る。
【0022】
締結機構は、係合部材上に支持部材を保持するための保持部材を備え得る。締結機構は、複数の保持部材を備え得る。締結機構は、1対の保持部材を備え得る。保持部材は、カバー部分上に互いに対向して配置され得る。
【0023】
保持部材は、支持部材のリムのうちの一方と係合し得る。保持部材は、支持部材の第1のリムと係合し得る。
【0024】
このことから、支持部材が第1及び第2の実質的に平行な細長い部分を備える場合、保持部材の対のうちの一方の保持部材は、細長い部分のうちの一方と係合し得、保持部材の対のうちの他方の保持部材は、細長い部分のうちの他方と係合し得る。保持部材の各々は、フック要素を有し得る。
【0025】
締結機構は、前述の保持部材間に第2の保持部材を備え得る。第2の保持部材は、保持部材間に配置された中央の第2の保持部材であり得る。支持部材の細長い部分は、保持部材のそれぞれの1つとの、及び第2の保持部材との係合によって保持され得る。
【0026】
細長い部分は、保持部材と第2の保持部材との間にスナップフィットされ得る。細長い部分は、細長い部分に引っ掛かるフック要素によってホールドされ得る。
【0027】
第2の保持部材は、側面が真っ直ぐな楕円形の構成を有し得る。細長い部分は、第2の保持部材の真っ直ぐな側面と係合し得る。
【0028】
締結機構は、支持部材上の定位置に係合部材を固定するための固定部材を更に含み得る。このことから、固定部材は、係合部材が支持部材に沿って移動するのを防止し得る。
【0029】
固定部材は、支持部材の第2のリム上に設けられ得る。固定部材は、支持部材の領域と係合し得る。
【0030】
固定部材は、フック要素を備え得る。固定部材は、支持部材のリムのうちの一方に固定され得る。フック要素は、支持部材の前記領域を受け入れ得る。
【0031】
固定部材は、フック要素中に支持部材の前記領域を維持するための障壁を備え得る。支持部材の前述の領域は、支持部材の交差部分のうちの一方であり得る。障壁は、フック要素にわたって延在する壁を備え得る。
【0032】
締結機構は、支持部材の端部領域を収容するためのエンクロージャ形成部を備え得る。固定部材は、エンクロージャ形成物内に設けられ得る。
【0033】
エンクロージャ形成物は、フック要素の周りに延在する壁を備え得る。障壁は、前記壁の領域であり得る。
【0034】
壁は、支持部材の端部領域を受け入れることができる開口部を画定し得る。開口部は、障壁の反対側に画定され得る。
【0035】
係合部材は、吊り下げ部材にホールドアセンブリを取り付けるための取り付け機構を備え得る。取り付け機構は、カバー部分上に設けられ得る。取り付け機構は、カバー部分の第2の表面上に設けられ得る。
【0036】
取り付け機構は、取り付け部材を備え得る。取り付け機構は、複数の取り付け部材を備え得る。取り付け部材は、カバー部分上に互いに対向して配置され得る。
【0037】
係合部材は、第1及び第2のリムを有し得る。カバー部分は、第1及び第2のリムを有し得る。
【0038】
係合部材の第1のリムは、支持部材の第1のリムと係合し得る。係合部材の第2のリムは、支持部材の第2のリムと係合し得る。
【0039】
取り付け部材は、吊り下げ部材と係合し得る。取り付け部材は、吊り下げ部材の縁部の周りに係合し得る。
【0040】
取り付け機構は、1対の取り付け部材を備え得る。取り付け機構は、複数対の取り付け部材を備え得る。
【0041】
取り付け機構は、2対の取り付け部材を備え得る。取り付け機構は、3対の取り付け部材を備え得る。取り付け部材の各対のうちの取り付け部材は、互いに対向して配置され得る。
【0042】
取り付け機構は、2対の取り付け部材を備え得る。取り付け機構は、取り付け部材間に吊り下げ部材を位置特定するための位置特定機構を取り付け部材の各対間に備え得る。位置特定機構は、複数の位置特定部材を備え得る。
【0043】
位置特定機構は、中央位置特定部材を備え得る。位置特定機構は、1対の対向する中央位置特定部材を備え得る。位置特定機構は、上部位置特定部材を備え得る。位置特定機構は、1対の対向する上部位置特定部材を備え得る。位置特定機構は、下部位置特定部材を備え得る。位置特定機構は、1対の対向する下部位置特定部材を備え得る。
【0044】
各中央位置特定部材は、取り付け部材の対間に配置され得る。中央位置特定部材のうちの一方は、取り付け部材の各対のうちの取り付け部材のうちの一方に隣接して配置され得る。中央位置特定部材のうちの他方は、締結部材の各対のうちの他方の締結部材に隣接して配置され得る。
【0045】
中央位置特定部材は、上部位置特定部材と下部位置特定部材との間に配置され得る。
【0046】
締結部材は、スナップフィットを備え得、それは、カンチレバースナップフィットであり得る。
【0047】
係合部材の第1のリムは、支持部材の第1のリムに沿って延在し得る。係合部材の第2のリムは、支持部材の第2のリムに沿って延在し得る。
【0048】
係合部材は、物品がホールドアセンブリ中に受け入れられることを可能にするためのゲート形成部を備え得る。ゲート形成部は、カバー部分に枢動接続され得る。
【0049】
ゲート形成部は、係合部材の第2のリムに枢動接続され得る。ゲート形成部は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり得る。
【0050】
ゲート形成部は、主要部を備え得、それは、カバー部分に枢動接続され得る。ゲート形成部は、閉鎖位置にゲート形成部をロックするためのロック部材を備え得る。
【0051】
係合部材の第1のリムは、ロック部材を受け入れるための受け入れ形成部を有し得る。受け入れ形成部は、第1のリムによって画定された受け入れアパーチャであり得る。
【0052】
ロック部材は、実質的にT字形状であり得、交差部と、交差部から係合部材の第2のリムまで中央に延在する連結部とを有する。
【0053】
受け入れアパーチャは、交差部を挿入することができる広い領域を有し得る。受け入れアパーチャは、広い領域から延在する狭い領域を有し得、狭い領域は、連結部を受け入れることができる。
【0054】
突起が、狭い領域に隣接して第1のリムから延在して、交差部と係合し、狭い領域中に連結部をロックし得る。
【0055】
ゲート形成部のカバー部分への枢動接続は、ゲート形成部を開放位置へと付勢し得る。
【0056】
このことから、ロック部材が受け入れ形成部によって受け入れられると、枢動接続は、ゲート形成部を、ロック部材の連結部が狭い領域中にロックされる位置へと付勢し得、それによって、閉鎖位置にゲート形成部をロックする。
【0057】
本発明の別の態様によると、上記で説明したホールドアセンブリと、ホールドアセンブリが吊り下げられる吊り下げ部材とを備える、吊り下げ機構が提供される。
【0058】
支持部材は、吊り下げ部材に取り付けられ得る。
【0059】
吊り下げ部材は、細長くあり得る。吊り下げ部材は、少なくとも1つの穴を画定し得る。吊り下げ部材は、複数の穴を画定し得る。
【0060】
吊り下げ部材は、細長い主要部分を備え得る。主要部分は、実質的に平坦なストリップの形態であり得る。主要部分は、穴又は各穴を画定し得る。
【0061】
吊り下げ部材は、屋根梁又は天井などの隆起構造上に吊り下げ物品を据え付けるための据え付け部分を有し得る。吊り下げ物品の据え付け部分は、主要部分に対して横方向に延在し得る。
【0062】
主要部分は、長手方向に延在する主軸を有し得る。主要部分は、主軸に沿って延在する細長い中央領域を有し得る。
【0063】
中央領域は、僅かな曲率を有し得る。中央領域は、前記主軸を中心として湾曲され得る。
【0064】
吊り下げ物品の主要部分は、中央領域に沿って延在する細長い縁部分を有し得る。縁部分は、中央領域よりも厚くあり得る。縁部分は、主要部分のヘム加工された縁部領域を形成するように折り畳まれ得る。
【0065】
主要部分は、中央領域の両側上に配置された縁部分のうちの2つを有し得る。前記縁部分の各々は、主要部分のそれぞれのヘム加工された縁部領域を形成するように折り畳まれ得る。
【0066】
穴は、主要部分に沿って次々に配置され得る。穴は、主要部分の中央領域に沿って次々に配置され得る。穴又は各穴は、スロットであり得る。
【0067】
係合部材は、係合部材上に支持部材を位置決めするための位置決め機構を含み得る。位置決め機構は、位置決めリブを備え得る。位置決めリブは、カバー部分上に設けられ得る。位置決めリブは、細長い部分間に配置され得る。本明細書で説明する実施形態では、位置決めリブは、支持部材が係合部材に対して摺動するのを制限するという利点を提供する。
【0068】
ここで、本発明の少なくとも1つの実施形態を、例としてのみ、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1】複数の物品をホールドするホールドアセンブリを備える吊り下げ機構の背面斜視図である。
図2】複数の物品をホールドするホールドアセンブリを示す吊り下げ機構の側面図である。
図3】吊り下げ機構の正面斜視図である。
図4】吊り下げ機構の背面図である。
図5】吊り下げ機構の分解図である。
図6】係合部材の正面斜視図である。
図7】係合部材の背面図である。
図8】係合部材の背面斜視図である。
図9】支持部材の背面斜視図である。
図10】ゲート形成部が開放位置にある係合部材の背面斜視図である。
図11】ゲート形成部が開放位置にあるホールドアセンブリの斜視図である。
図12図10においてXIIと記された領域の拡大図である。
図13図12に示すものと同じ領域であるが、異なる角度からの拡大図である。
図14図8においてXIVと記された領域の拡大図である。
図15図14に示すものと同じ領域であるが、異なる角度からの拡大図である。
図16図7においてXVIと記された領域の拡大図である。
図17】係合部材の異なるバーションの背面斜視図である。
図18図17に示すバージョンの正面斜視図である。
図19図17に示すバージョンの吊り下げ機構の正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
図面は、ホールドアセンブリ12及び吊り下げ部材14を備える吊り下げ機構10を示す。ホールドアセンブリ12は、1つ以上の物品16をホールドする。物品16は、細長く、パイプ又は電気ケーブル若しくはデータケーブルなどのケーブルの形態であり得る。
【0071】
図1を参照すると、ホールドアセンブリ12のうちの1つが吊り下げ部材14から吊り下げられて、吊り下げ機構10を形成しているのが示されている。吊り下げ部材14は、実質的に平坦なストリップの形態の細長い主要部分18を備える。
【0072】
吊り下げ部材14は、屋根梁又は天井などの隆起構造(図示せず)上に吊り下げ部材14を据え付けるための据え付け部分20を更に含む。
【0073】
複数の吊り下げ機構10は、互いに離間されて一列に配置され得、それによって、細長い物品16は、全ての吊り下げ機構10にわたって延在する。各吊り下げ機構10は、それぞれの吊り下げ部材14から吊り下げられたホールドアセンブリ12のうちの1つを備える。
【0074】
据え付け部分20は、主要部分18に対して横方向に、例えば主要部分18に対して直角に延在する。据え付け部分20は、隆起構造上に吊り下げ物品16を据え付けるためにねじ又はくぎを挿入することができる据え付け穴22を画定する。
【0075】
主要部分18は、長手方向に延在する主軸X-Xを有する。主要部分18の細長い中央領域24は、主軸X-Xに沿って延在し、主軸X-Xを中心として湾曲される。
【0076】
主要部分18は、中央領域24に沿って延在する対向する細長い縁部領域26を有する。主要部分18の対向する縁部領域26の各々は、ヘム加工された縁部を形成するように折り畳まれる。湾曲された主要部分18とヘム加工された縁部領域26との組み合わせは、吊り下げ部材14に安定性及び強度を提供する。
【0077】
吊り下げ部材14は、スロット28の形態の複数の穴を画定する。各スロット28は、主要部分18の中央領域24を横切って延びている。スロット28は、中央領域24に沿って次々に配置される。主要部分18の中央領域24中のスロット28の目的は、以下に説明する。
【0078】
ホールドアセンブリ12は、支持部材30と、物品16と係合するための係合部材32とを備える。係合部材32は、支持部材30上に据え付けられ、そのため、支持部材30は、骨組みとして機能し、係合部材32に対する支持を提供する。
【0079】
係合部材32は、物品16を受け入れるための空間36を画定する実質的にU字形状のカバー部分34を備える。支持部材30は、カバー部分34が据え付けられる実質的にU字形状のホールド部分38(図9を参照)を備える。物品16は、カバー部分34と係合し、支持部材30によってその上に支持される。
【0080】
図6、7、及び8を参照すると、係合部材32は、カバー部分34が支持部材30のホールド部分38の形状に変形されることを可能にするように、適切な変形可能なプラスチック材料から形成されている。カバー部分34は、反対の内面40及び外面42を有する。
【0081】
内面40は平滑であり、物品16と係合するように空間36に面している。外面42は、支持部材30上に係合部材32を締結するための締結機構44を設けられる。締結機構44を以下に説明する。
【0082】
係合部材32は、吊り下げ部材14にホールドアセンブリ12を取り付けるための取り付け機構45を更に含む。取り付け機構45はまた、カバー部分34の外面42上に設けられる。
【0083】
図9に示すように、支持部材30は、吊り下げ部材14に支持部材30を締結するための締結部分46を更に含む。
【0084】
支持部材30は、第1及び第2の実質的に平行な細長い部分56と、細長い部分56間に延在する第1及び第2の交差部分58、60とを有する。
【0085】
第1及び第2の交差部分58、60は、支持部材30のそれぞれの対向する端部に設けられる。第1の交差部分58は、支持部材30の一端における締結部分46に設けられる。第2の交差部分60は、支持部材30の対向する端部に設けられる。
【0086】
ホールド部分38は、対向する第1及び第2のリム48、50を有し、リム48、50の各々は、細長い部分56の隣接する細長い領域から形成される。締結部分46は、ホールド部分38の第1のリム48から延在し、吊り下げ部材14の主要部分18中のスロット28のうちの選択された1つ中に挿入するための挿入部材52を備える。
【0087】
締結部分46は、ホールド部分38の第1のリム48に挿入部材52を接合するための接合部材54を備える。このことから、締結部分46は、実質的にL字形状である。締結部分46のL字形状は、挿入部材52をホールド部分38の第1のリム48からずらす効果を有する。
【0088】
支持部材30は、単一のワイヤを所望の形状にワイヤ形成することによって製造されたワイヤ形態の支持体である。製造中、ワイヤは、例えば曲げることによって、平行な細長い部分56に成形される。
【0089】
平行な細長い部分56は、実質的にU字形状のホールド部分38及び締結部分46に成形される。
【0090】
カバー部分34はまた、第1及び第2のリム62、64を備える。カバー部分34の第1のリム62は、ホールド部分38の第1のリム48に沿って延在する。カバー部分34の第2のリム64は、ホールド部分38の第2のリム50に沿って延在する。
【0091】
取り付け機構45は、カバー部分34の第1のリム62上に配置された上部及び下部対の取り付け部材66を備える。各取り付け部材66は、カンチレバースナップフィットを備える。
【0092】
各対の取り付け部材66は、カバー部分34上に互いに対向して配置される。取り付け部材66の各対のうちの一方の取り付け部材66は、吊り下げ部材14のうちの一方の縁部と係合する。取り付け部材66の各対のうちの他方の取り付け部材66は、吊り下げ部材14の縁部のうちの他方と係合する。
【0093】
取り付け機構45は、取り付け部材の各対のうちの取り付け部材66間に吊り下げ部材14を位置特定するための2つの中央位置特定部材68を更に含む。取り付け機構45は、中央位置特定部材68と位置合わせされた2つの上部位置特定部材69を更に含む。
【0094】
中央位置特定部材68のうちの一方は、取り付け部材66の各対のうちの取り付け部材66のうちの一方に隣接してその間に配置され得る。中央位置特定部材68のうちの他方は、取り付け部材66の各対のうちの他方の取り付け部材66に隣接してその間に配置され得る。
【0095】
使用中、中央位置特定部材68及び上部位置特定部材69は、取り付け部材66間の位置に吊り下げ部材14を位置決めする。中央位置特定部材68は、上部位置特定部材69の下方に配置される。
【0096】
締結機構44は、中央位置特定部材68の各々に隣接して設けられた1対の保持部材70を備える。保持部材70の各々は、フック要素70A(図16を参照)を有する。締結機構44は、保持部材70間に中央の第2の保持部材71を更に含む。
【0097】
ホールド部分38の第1のリム48を形成する細長い部分56の各々は、保持部材70のそれぞれ1つと第2の保持部材71との間に受け入れられる。細長い部分56は、保持部材70と第2の保持部材71との間の空間中にスナップフィットされる。細長い部分56は、細長い部分56に引っ掛かるフック要素70Aによってホールドされる。
【0098】
第2の保持部材71は、側面が真っ直ぐな楕円形の構成を有し、細長い部分56は、第2の保持部材71の真っ直ぐな側面と係合する。
【0099】
締結機構44は、支持部材30上の定位置に係合部材32を固定するための固定部材72を更に含む。固定部材72は、カバー部分34の第2のリム64上に設けられたフック要素を備える。固定部材72は、支持部材30の第2の交差部分60を受け入れる。
【0100】
締結機構44は、固定部材72中に第2の交差部分60を維持するための障壁74を含む。このことから、固定部材72及び障壁74によってそのように固定されると、固定部材72は、係合部材32が支持部材30に沿って移動するのを防止する。
【0101】
障壁74は、支持部材30の端部領域を収容するためのエンクロージャ形成部78の一部である。固定部材72は、エンクロージャ形成部78内に設けられる。
【0102】
エンクロージャ形成部78は、固定部材72の周りに延在する壁80を備える。障壁74は、壁80の領域である。壁80は、支持部材30の端部領域を受け入れることができる開口部を画定する。開口部は、障壁74の反対側に画定される。
【0103】
係合部材32は、物品16がホールドアセンブリ12中に受け入れられることを可能にするためのゲート形成部82を備える。ゲート形成部82は、カバー部分34の第2のリム64に枢動接続され、開放位置と閉鎖位置との間で枢動移動可能である。
【0104】
ゲート形成部82の閉鎖位置は、図1~3、5~8、及び14~16に示す。ゲート形成部82の開放位置は、図10~13に示す。
【0105】
ゲート形成部82は、主要部84及びロック部材86を備える。主要部84は、カバー部分34に枢動接続されている。ロック部材86は、閉鎖位置にゲート形成部82をロックする。
【0106】
カバー部分34の第1のリム62は、ロック部材86を受け入れるための受け入れアパーチャ88を画定するタブ87を有する。ロック部材86は、実質的にT字形状であり、交差部90と、交差部90からカバー部分34の第2のリム64まで中央に延在する連結部92とを有する。このことから、ロック部材86は、連結部92によってゲート形成部82の主要部84に取り付けられる。
【0107】
受け入れアパーチャ88は、交差部90を挿通することができる広い領域94を有する。受け入れアパーチャ88はまた、広い領域94から延在する狭い領域96を有する。ロック部材86の交差部90が広い領域94中に挿入されると、ロック部材86の連結部92を、次いで、受け入れアパーチャ88の狭い領域96中に移動させることができ、そのため、連結部92は、狭い領域96を通って延在する。
【0108】
突起98が、狭い領域96に隣接してカバー部分34の第1のリム62から延在して、交差部90と係合し、狭い領域96中に連結部92をロックする。
【0109】
ゲート形成部82のカバー部分34への枢動接続は、ゲート形成部82を開放位置へと付勢する。このことから、ロック部材86が受け入れ形成部によって受け入れられると、枢動接続は、ロック部材86の連結部92が狭い領域96中にロックされる位置へとゲート形成部82を付勢し、それによって、閉鎖位置にゲート形成部82をロックする。
【0110】
使用中、吊り下げ部材14は、屋根梁又は天井に締結され、挿入部材52は、吊り下げ部材14中のスロット28のうちの選択された1つを通って挿入される。
【0111】
そのように挿入されると、図1、2、及び4に示すように、挿入部材52は、吊り下げ部材14の主要部分18と係合し、そのため、接合部材54は、前述の選択されたスロット28を通って延在する。結果として、ホールドアセンブリ12は、接合部材54と前記スロット28の下縁部との係合によって支持される。
【0112】
ロック部材86を、次いで、受け入れアパーチャ88から取り外し、ゲート形成部82を開放位置に移動させることができる。ケーブル又は他の物品16を、次いで、空間36中に配置し、ゲート形成部82を閉鎖することができる。ロック部材86は、次いで、受け入れアパーチャ88中に挿入され、受け入れアパーチャ88の狭い領域96中に連結部92を移動させることによって固定される。
【0113】
上記のステップは、屋根梁又は天井から吊り下げられた複数のホールドアセンブリの各々において繰り返すことができる。
【0114】
このようにホールドアセンブリ12が説明されている。複数のホールドアセンブリ12は、吊り下げ部材14によって屋根梁又は天井から吊り下げることができ、それによって、電気ケーブルなどの細長い物品16がそこから支持されることを可能にする。ホールドアセンブリ12は、容易に設置され、物品16がホールドされるための空間36への容易なアクセスを可能にする。
【0115】
本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができる。
【0116】
係合部材32の更なるバージョンは、図17、18、及び19に示しており、それは、図1~16に示す係合部材32の全ての特徴を有する。図17及び18に示す係合部材32の特徴は、図1~16に示す係合部材の対応する特徴と同じ参照番号で示す。
【0117】
図17、18、及び19に示す取り付け機構45は、中央位置特定部材68の下方に下部位置特定部材69Aを追加的に有する。下部位置特定部材69Aは、中央位置特定部材68と位置合わせされる。
【0118】
図17、18、及び図19に示す係合部材32は、カバー部分34上に2つの位置決めリブ99を更に含む。位置決めリブ99は、係合部材32上に細長い部分56を位置決めするために設けられる。位置決めリブ99は、支持部材30が係合部材32から滑り落ちるのを防止するために、細長い部分56間に配置される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】