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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(54)【発明の名称】クリップ付き個人用気化式空冷器
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/04 20110101AFI20230711BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20230711BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
F24F1/04
F24F5/00 Z
F04D25/08 303
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021510348
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(85)【翻訳文提出日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020053460
(87)【国際公開番号】W WO2021252001
(87)【国際公開日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】16/897,678
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514098300
【氏名又は名称】オンテル プロダクツ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Ontel Products Corporation
【住所又は居所原語表記】21 Law Drive,Fairfield,NJ 07004 USA
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルレッターノ,スコット
【テーマコード(参考)】
3H130
3L054
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA33C
3H130BA69C
3H130CB01
3H130DJ02X
3L054BB01
3L054BB03
(57)【要約】
気化式空冷器について記載する。気化式空冷器は、気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、タンクと流体連通している霧化器を備え、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、フィルタを有するフィルタ構造体を備え、フィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、空気を内部へ引き込むように構成されたファンを備え、空気は、霧およびフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、ハウジングに結合されるクリップを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を冷却するための気化式空冷器であって、
前記気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
前記ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、前記タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記タンクと流体連通している霧化器を備え、前記霧化器は、前記液体から霧を生成するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
フィルタを有するフィルタ構造体を備え、前記フィルタは、前記霧を吸収するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記空気を前記内部へ引き込むように構成されたファンを備え、前記空気は、前記霧および前記フィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、前記ファンは、前記空気を前記フィルタ構造体を通して前記内部から方向付け、前記気化式空冷器はさらに、
前記ハウジングに結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【請求項2】
前記フィルタはスポンジ材料で形成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項3】
前記フィルタはジグザグ形式にて構成され、空隙を画定する、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項4】
前記フィルタ構造体の周囲の少なくとも一部に結合される第2のフィルタをさらに備え、前記第2のフィルタは、前記霧を吸収するように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項5】
前記第2のフィルタは前記フィルタと流体連通している、請求項4に記載の気化式空冷器。
【請求項6】
前記フィルタ構造体は前記内部から取り外すように構成され、
前記フィルタ構造体および前記フィルタは洗浄可能および再利用可能であり、
前記フィルタは液体を貯留するように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項7】
前記ハウジングに結合される角度付け部材をさらに備え、前記角度付け部材は、前記ハウジングを回転させるように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項8】
前記角度付け部材は、前記ハウジングを垂直方向および水平方向の少なくとも一方に回動させるよう構成される、請求項7に記載の気化式空冷器。
【請求項9】
前記角度付け部材は、前記ハウジングを360度回転させるように構成される、請求項7に記載の気化式空冷器。
【請求項10】
前記クリップは前記角度付け部材に結合される、請求項7に記載の気化式空冷器。
【請求項11】
前記クリップは、前記気化式空冷器を物体に取り外し可能に結合するように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項12】
前記ハウジングに取り外し可能に結合するように構成されるグリルをさらに備える、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項13】
前記グリルおよび前記フィルタ構造体のうちの少なくとも1つが前記ハウジングから取り外された場合に、前記気化式空冷器の動作を防止するように構成される安全インターロックをさらに備える、請求項12に記載の気化式空冷器。
【請求項14】
前記タンクは、液体入口および液体出口を備え、
液体は、前記液体入口を通って前記タンクに入り、前記液体出口を通って前記タンクから出、
前記液体が前記液体出口を通って流れることに応答して、前記霧化器は霧を生成するように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項15】
さらに、
前記ファンに隣接するファンカバーを備え、前記ファンカバーは、前記空気を前記ファンから前記フィルタ構造体に向かって方向付けるように構成される、請求項1に記載の気化式空冷器。
【請求項16】
空気を冷却するための気化式空冷器であって、
前記気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
前記ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、前記タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記タンクと流体連通している霧化器を備え、前記霧化器は、前記液体から霧を生成するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
フィルタを有するフィルタ構造体を備え、前記フィルタは、前記霧を吸収するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記空気を前記内部へ引き込むように構成されたファンを備え、前記空気は、前記霧および前記フィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、前記ファンは、前記空気を前記フィルタ構造体を通して前記内部から方向付け、前記気化式空冷器はさらに、
前記ハウジングに結合される角度付け部材をさらに備え、前記角度付け部材は、前記ハウジングを回転させるように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記角度付け部材に結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【請求項17】
前記角度付け部材は、前記ハウジングを垂直方向および水平方向の少なくとも一方に回転させるよう構成される、請求項16に記載の気化式空冷器。
【請求項18】
前記クリップは、前記気化式空冷器を物体に取り外し可能に結合するように構成される、請求項16に記載の気化式空冷器。
【請求項19】
空気を冷却するための気化式空冷器であって、
前記気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
前記ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、前記タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記タンクと流体連通している霧化器を備え、前記霧化器は、前記液体から霧を生成するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
フィルタおよび第2のフィルタを有するフィルタ構造体を備え、前記フィルタおよび前記第2のフィルタは、前記霧を吸収するように構成され、前記気化式空冷器はさらに、
前記空気を前記内部に引き込むように構成されるファンを備え、前記空気は、前記霧、前記フィルタ、および前記第2のフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、前記ファンは、前記空気を前記フィルタ構造体を通して前記内部から方向付け、前記気化式空冷器はさらに、
前記ハウジングに結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【請求項20】
前記フィルタはジグザグ形式にて構成され、空隙を画定し、
前記第2のフィルタは、前記フィルタ構造体の周囲の少なくとも一部に結合され、
前記第2のフィルタは前記フィルタと流体連通している、請求項19に記載の気化式空冷器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年1月3日に提出された米国特許出願連続番号第16/239,161号の一部継続である、2020年6月10日に提出された米国特許出願連続番号第16/897,678号の優先権および利益を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
発明の分野
本開示は、概して、クリップを有する個人用気化式空冷器に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
個人用気化式空冷器は、一般に、家庭、オフィス、または他の高温の乾燥空気環境において空気を冷却するために用いられる。従来の気化式空冷器は、周囲空気を気化式空冷器に引き込み、それを水浸フィルタ装置に通すことによって動作する。温風が水浸フィルタを通過すると、周囲空気からの熱が水浸フィルタ装置内に閉じ込められた水を蒸発させる。蒸発した水は、水浸フィルタ装置を出て気化式空冷器を出る際に空気を冷却する。
【0004】
従来の気化式空冷器は、典型的には、ファン、フィルタ装置、および水分配システムを含む。ファンは、外気を気化式空冷器内に吸引し、フィルタ装置を通過させて、より低温の空気を生成し、次いで、そのより低温の空気を気化式空冷器から押し出す。より具体的には、水分配システムは、フィルタ装置が水に浸されるようにフィルタ装置に水を供給する。水分配システムは、リザーバから水を吸引する水ポンプを含み、上方に向かって水浸するフィルタ装置の底面に水を分配する。フィルタのタイプおよびリザーバ内の水の量に依存して、水は、フィルタを部分的にのみ上昇して進む。フィルタが水に完全に浸漬されない場合、気化式空冷器は、より低温の空気を生成するのにあまり効果的ではない。フィルタ装置は、典型的には、しばしば交換されなければならない紙様材料で作られたフィルタを含む。フィルタは、再使用または容易に清掃することができない。
【0005】
フィルタ装置に分配された水の一部は、空気がフィルタを通って流れるにつれて蒸発する。気化式空冷器が蒸発により作動するにつれて、リザーバ内の水は枯渇する。気化式空冷器内で再循環する非吸収水はリザーバに戻る。リザーバが完全に水を使い果たされるが、フィルタ装置が水に浸されているとき、気化式空冷器は、依然として、より低温の空気を生成できるが、その効果は低くなる。気化式空冷器は、フィルタ装置が乾燥すると、より低温の空気の生成を停止する。したがって、蒸発した水に取って代わるよう、追加の水を常に加えなければならない。
【0006】
通常、従来の気化式空冷器は、空気の冷却を開始するのにかなりの時間を要し、なぜならば、フィルタ装置は、冷却プロセスが開始できる前にリザーバから水を吸い上げなければならないからである。換言すれば、従来の気化式空冷器は、瞬時に、より低温の空気を生成しない。
【0007】
さらに、従来の気化式空冷器は、典型的には、室内の人を冷房するために、テーブル、調理台、または机などの平坦な表面上に配置される。従来の気化式空冷器は、棚の端部またはベビーカーハンドルなどの装置に取り付けるように構成されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
本節は、本開示の一般的な概要を提供し、その全範囲またはその特徴、態様、および目的のすべてを包括的に開示するものではない。
【0009】
本明細書では、気化式空冷器の実現例が開示される。気化式空冷器は、気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを含み、タンクは、液体を受け取り、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、タンクと流体連通している霧化器を含み、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、フィルタを有するフィルタ構造体を含み、フィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、空気を内部へ引き込むように構成されたファンを含み、空気は、霧およびフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、ハウジングに結合されるクリップを含む。
【0010】
また、本明細書において開示されるのは、気化式空冷器の実現例であって、気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを含み、タンクは、液体を受け取り、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、タンクと流体連通している霧化器を含み、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、フィルタを有するフィルタ構造体を含み、フィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、空気を内部へ引き込むように構成されたファンを含み、空気は、霧およびフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、ハウジングに結合される角度付け部材を含み、角度付け部材は、ハウジングを回転させるように構成され、気化式空冷器はさらに、角度付け部材に結合されるクリップを含む。
【0011】
また、本明細書において開示されるのは、気化式空冷器の実現例であって、気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを含み、タンクは、液体を受け取り、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、タンクと流体連通している霧化器を含み、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、フィルタおよび第2のフィルタを有するフィルタ構造体を含み、フィルタおよび第2のフィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、空気を内部へ引き込むように構成されたファンを含み、空気は、霧、フィルタおよび第2のフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、ハウジングに結合されるクリップを含む。
【0012】
図面の簡単な説明
本開示は、添付の図面と併せて読まれるとき、以下の詳細な説明から最もよく理解される。慣行に従い、図面の様々な特徴は縮尺通りではないことが強調される。それどころか、さまざまな特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の態様による個人用気化式空冷器の斜視図である。
図2】本開示の態様による個人用気化式空冷器の側面図である。
図3】本開示の態様による個人用気化式空冷器の正面図である。
図4】本開示の態様による個人用気化式空冷器の内部アセンブリの斜視図である。
図5】本開示の態様による個人用気化式空冷器の内部の斜視図である。
図6A】本開示の態様による個人用気化式空冷器のフィルタ構造体の斜視図である。
図6B】本開示の態様による個人用気化式空冷器のフィルタ構造体の斜視図である。
図6C】本開示の態様による個人用気化式空冷器のフィルタ構造体の上面図である。
図7】本開示の態様による、内部アセンブリが取り外された後の個人用気化式空冷器の正面斜視図である。
図8】本開示の態様による個人用気化式空冷器のファンカバーアセンブリの正面図である。
図9】本開示の態様による個人用気化式空冷器の水タンクの上面図である。
図10】本開示の態様による例示的なベビーカーに取り付けられた個人用気化式空冷器の例示的な実施形態の斜視図である。
図11】本開示の態様による個人用気化式空冷器の側面図である。
図12】本開示の態様による、蓋が開いている気化式空冷器の側面図である。
図13】本開示の態様による、蓋が開いている気化式空冷器の上面図である。
図14】本開示の態様による気化式空冷器の正面図である。
図15】本開示の態様による気化式空冷器の分解図である。
図16A】本開示の態様による気化式空冷器のフィルタ構造体の図である。
図16B】本開示の態様による気化式空冷器のフィルタ構造体の図である。
図16C】本開示の態様による気化式空冷器のフィルタ構造体の図である。
図17】本開示の態様による、内部アセンブリが取り外された後の個人用気化式空冷器の正面斜視図である。
図18】本開示の態様による気化式空冷器の背面斜視図である。
図19】本開示の態様による気化式空冷器のクリップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
以下の説明は、本質的に単に例示的なものであり、本開示をその用途または使用において制限することを意図するものではない。明確にするために、同じ参照番号が、同様の要素を識別するために、説明および図面において用いられる。
【0015】
本開示は、一般に、周囲空気を吸引し、周囲空気を冷却し、冷却された周囲空気を吹き出す個人用気化式空冷器に関する。本開示では、個人用気化式空冷器は、気化式空冷器、携帯型気化式空冷器、または任意の他の望ましい空気冷却器と称され得る。
【0016】
気化式空冷器10は、電源アダプタを有するハウジング20と、水タンク40と、v字形シュラウド44と、ファン48と、引き出し50と、フィルタ構造体56とを含むことができる。
【0017】
図1は、例示的な気化式空冷器10を示す。気化式空冷器は、頂面22、底面24、ならびに前面26、背面28、および側面30などの4つの横側面を有するハウジング20を含むことができる。ハウジング20は、立方体ハウジング、矩形ハウジング、または任意の他の望ましい構成もしくは形状として形成され得る。ハウジング20は、プラスチックまたは任意の他の望ましい材料から形成することができる。
【0018】
頂面22は、ヒンジ付き蓋32のような蓋を含むことができる。図2は、水タンク40へのアクセスのためにヒンジ付き蓋32が開かれた気化式空冷器10を示す。ヒンジ付き蓋32は、頂面22の前部に沿って位置し得る。ヒンジ付き蓋32は、ヒンジ付き蓋32の前または任意の他の望ましい位置に位置決めされた蓋タブ76を含むことができる。ヒンジ付き蓋32は、水が水タンク40を満たすことができるように開かれることができる。例えば、ユーザは、蓋タブ76を上方に引いて、ヒンジ付き蓋32を開くことができる。ヒンジ付き蓋32は、プラスチックまたは任意の他の望ましい材料から形成することができる。水タンク40への開口は、任意の望ましい開口とすることができ、本開示に記載されるヒンジ付き蓋32に限定されない。
【0019】
頂面22は、電源ボタン34、ライトボタン36、または任意の他の望ましいボタンなどのボタンを含むこともできる。頂面22は、インジケータライト38または任意の他の望ましいライトもしくはインジケータなどの、1つ以上のライトを含むこともできる。インジケータライト38は、ファン速度、水タンク40内に位置する水のレベル、フィルタ58が交換されるべきかどうか、または任意の他の望ましい表示を示すために用いられ得る。例えば、高速では、3つのインジケータライト38のすべてをONにすることができる。中速では、2つのインジケータライト38をONにすることができる。低速では、1つのインジケータライト38をONにすることができる。一実施形態では、電源ボタン34が少なくとも3秒間押下される場合、インジケータライト38はすべて消灯することができる。インジケータライト38は、1つ以上のライトを含むことができる。インジケータライト38は、点滅光または途切れのない光を表示してもよい。インジケータライト38は、緑色、赤色、アンバー色、または任意の他の望ましい色などの異なる光色を表示してもよい。
【0020】
電源ボタン34は、起動(例えば、電源ON)し、ファン48のファン速度を変更し、気化式空冷器10の作動を停止(例えば、電源OFF)するように構成することができる。例えば、電源ボタン34が一度起動されると、インジケータライト38(例えば、3つのインジケータライト38)はオンとなることができ、ファン48は(例えば高速に)オンとなることができ、水タンク40内に位置決めされた開き口42は、水がタンク40から流出して蒸発空気冷却プロセスを開始することができる。電源ボタン34が二度起動されると、インジケータライト38のうちの1つはOFFになることができ(例えば、2つのインジケータライト38はONのままである)、ファン速度は減少することができ(例えば中速)、開き口42は、より少ない水がタンク40から流出することを可能にする。電源ボタン34が三度起動されると、インジケータライト38のうちの1つはOFFとなることができ(例えば、1つのインジケータライト38はオンのままである)、ファン速度は減少することができ(例えば低速)、開き口42は、より少ない水がタンク40から流出することを可能にする。電源ボタン34が四度起動されると、インジケータライト38のうちの1つはOFFとなることができ(例えば、ONのままのインジケータライト38はない)、ファン48はOFFとなることができ、開き口42はタンク40からの水の流出を止めることができる。換言すると、電源ボタン34は、気化式空冷器10を作動停止または電源オフにするために起動されることができる。一実施形態では、電源ボタン34が3秒以上起動(例えば、下方に押下)されると、インジケータライト38および気化式空冷器10をOFFにすることができる。
【0021】
ファン48は、気化式空冷器10に配線することができる。配線は、ファン48を気化式空冷器10に電気的に接続するためにはんだ付けされ得るか、または任意の他の望ましい方法で取り付けられ得る。配線は、気化式空冷器10内の配線区画または任意の他の望ましい区画内に隠され得る。
【0022】
青色LEDライトなどのライトが、電源ボタン34の下などの水タンク40内、または水タンク40を照らすための任意の他の望ましい領域に位置決めされ得る。ライトは、環境のために、夜間照明として、または任意の他の望ましい目的のために用いることができる。気化式空冷器10が電源オンされるとき、ライトはデフォルトで点灯されてもよい。ユーザは、ライトボタン36を押下することによって、ライトの輝度を下げるかまたは青色LEDを完全にOFFにすることができる。例えば、電源ボタン34が押下された後、ライトは高輝度モードである。ユーザが1度ライトボタン36を押下すると、ライトはその輝度を(例えば低輝度モードに)低下させることができる。ユーザが2度目にライトボタンを押下すると、ライトはOFFとなることができる。一実施形態では、ライトボタン36が最小時間量(例えば、3秒)の間起動された場合、照明設定を選択および/またはロックすることができる。
【0023】
図2に示されるように、底面24は、底面24から外側に突出する脚部62を含むことができる。脚部62は、気化式空冷器10を、それが置かれた面から揚げるように構成することができる。脚部62は、気化式空冷器10が表面を損傷するのを防止するようにも構成され得る。例えば、気化式空冷器10が表面を横切って摺動するとき、脚部62は表面の傷付きを防止することができる。脚部62は、ゴム、プラスチック、グリップ、または任意の他の望ましい材料から形成されてもよい。底面24は、複数の脚部62を含むことができる。脚部62は、円形脚部62、卵形脚部62、正方形脚部62、矩形脚部62、または任意の他の望ましい形状として形成され得る。脚部62は、底面24の各隅部に向かって、または任意の他の望ましい場所に位置決めすることができる。代替の実施形態では、底面24は脚部62を含まない。
【0024】
横側面は、前面26、背面28、および2つの側面30を含むことができる。横側面は、頂面22と底面24との間においてそれらの外周の周りに位置決めすることができる。横側面は、互いに隣接して位置決めされ得る。横側面は、枠付き部分64および面部分66を含むことができる。枠付き部分64は、横側面の周囲の周りに位置決めすることができ、面部分66は枠付き部分64内に位置決めされる。例えば、側面30は、上部68と、上部68に隣接し、側面30の側縁および底縁に沿って位置決めされた枠付き部分64と、枠付き部分64内に位置決めされた面部分66とを含むことができる。
【0025】
図3に示されるように、前面26は、上部68と、上部68に隣接し、頂面22の側縁および底縁に沿って位置決めされた枠付き部分64とを含むことができる。前面26はまた、枠付き部分64内に位置決めされた出口ベント52を含むことができる。出口ベント52は、複数のベント70と、空気方向タブ72と、フィルタ引き出しタブ120とを含むことができる。複数のベント70は、固定されたベント122および調整可能なベント124を含むことができる。例えば、固定されたベント122は、出口ベント52上の最も低いベント70として位置決めされてもよい。複数の通気孔70の残りは、調整可能なベント124からなってもよい。複数のベント70の各々は、出口ベント52において水平に位置決めすることができる。調整可能なベント124の各々は、空気方向タブ72に可動に接続され得る。空気方向タブ72は、気化式空冷器10の内部から出口ベント52を通って流れる空気を方向付けるように位置決めすることができる。例えば、空気方向タブ72が上方に位置決めされる場合、調整可能なベント124は、空気流を上方に方向付けるように上方に位置決めされてもよい。同様に、空気方向タブ72が下方に位置決めされる場合、調整可能なベント124は、空気流を下方に方向付けるように下方に位置決めされてもよい。空気方向タブ72が中央位置に位置決めされる場合、調整可能なベント124は実質的に水平位置に位置決めされてもよく、空気を、気化式空冷器10から水平に流れるように方向付ける。空気方向タブ72は、下向きの角度と上向きの角度との間の任意の角度で空気が流れるように方向付けることができる。
【0026】
出口ベント52などの、前面26の面部分66は、ハウジング20から取り外し可能な内部アセンブリ74に接続することができる。図4および図5に示すように、気化式空冷器10の内部アセンブリ74は、フィルタ58を含むフィルタ構造体56、水トレイ54を含む引き出し50を含むことができる。内部アセンブリ74は、ファン48の周囲の周りに緊密に嵌合することができる。例えば、内部アセンブリ74は、気化式空冷器10の外に空気を方向付けるために、ファン48の周囲に封止を形成することができる。内部アセンブリ74は、空気が気化式空冷器10を出る際に空気の力を増加させて、気化式空冷器10の冷却効果を増加させるように構成することができる。内部アセンブリ74はまた、気化式空冷器10の動作中に生じる騒音を低減するように構成されてもよい。例えば、気密封止のような封止は、気化式空冷器10から逃げる空気の量を低減し、他の構成要素または気化式空冷器10の壁の空気振動を低減する。
【0027】
引き出し50は、出口ベント52に取り付けることができる。出口ベント52は、気化式空冷器10から取り外すことができる。例えば、固定されたベント122は、フィルタ引き出しタブ120を含むことができる。ユーザは、フィルタ引き出しタブ120を引いて、出口ベント52を気化式空冷器10から取り外すことができる。出口ベント52は、出口ベント52を気化式空冷器10から取り外すための1つ以上のタブまたは任意の他の望ましい装置を有することができる。側面30の内側は、引き出しガイド108を含むことができる。引き出しガイド108は、ユーザがハウジング20から引き出しを摺動可能に取り外し、ハウジング20内に引き出しを摺動可能に挿入するのを補助するように構成される。
【0028】
引き出し50は、水トレイ54を含むことができる。水トレイ54は、引き出し50内に位置決めすることができる。水トレイ54は、ハウジング20の底部として形成することができる。水トレイ54は、水トレイ54上の任意の液体がフィルタ構造体56に向かう方向に流れるように角度を付けることができる。例えば、水トレイ54は、引き出しの前端80に向かってよりも引き出し50の後端78に向かって高くすることができる。水トレイ54は、清掃のために構成することができる。例えば、引き出し50が気化式空冷器10から取り外され、フィルタ構造体56が水トレイ54から取り外されると、水トレイ54は、清掃のために容易にアクセス可能である。ユーザは、水トレイ54を拭き取り、乾燥させるか、または他の態様で清掃することができる。水トレイ54の清掃の結果、カビまたは他の細菌の減少をもたらし得る。
【0029】
引き出し50は、フィルタ構造体56を支持するように構成することができる。フィルタ構造体56は、引き出し50に取り外し可能に取り付けることができる。引き出し50は、フィルタ構造体56を適所に固定するよう引き出しノッチ128を有することができる。例えば、フィルタ構造体56は、水トレイ54の上面において、出口ベント52と引き出しノッチ128との間に配置され得る。
【0030】
図6A図6Cに示されるように、フィルタ構造体56は、フィルタフレーム82と、フィルタフレーム82の両側に取り付けられた複数のフィルタホルダ84とを含むことができる。例示的な一実施形態では、図6Cに示されるように、フィルタフレーム82は、頂部開口部86および底部開口部88を含むことができる。頂部開口部86は、霧118がフィルタ58の頂部112に接触することを可能にするように構成することができる。底部開口部88は、霧118および/または水などの液体がフィルタ58の底部114に接触することを可能にするように構成することができる。例えば、液体が水トレイ54内に収集された場合、液体はフィルタ58の底部114に接触することができる。フィルタ58のスポンジ材料60は、液体を吸い上げてもよい。スポンジ材料60はまた、霧118がフィルタ58と接触する際に、霧118を吸い上げてもよい。フィルタホルダ84は、複数の穴またはフィルタ開口部90を画定することができる。各フィルタ開口部90は、1つのフィルタ58がフィルタ開口部90内に位置決めされるように構成することができる。フィルタホルダ84は、フィルタ構造体56内で互いに実質的に平行に位置決めされることができる。フィルタホルダ84は、フィルタ58を適所に保持するように構成することができる。フィルタ58は、互いに対して、およびフィルタ構造体56の両側に対して、実質的に平行に位置決めすることができる。フィルタホルダ84は、霧118および/または液体がフィルタ58と接触することを可能にするために、各フィルタホルダ84間に空隙92などの空間を有するように構成することができる。空気および/または霧118はまた、空隙92を通って気化式空冷器10から流出してもよい。フィルタ構造体56は、プラスチック、金属、または任意の他の望ましい材料から形成することができる。
【0031】
図4図6に示されるように、フィルタ構造体56は、垂直に取り付けられた複数のフィルタ58を含むことができる。フィルタ58は、空気流の方向に対して平行に位置決めすることができる。フィルタ58はスポンジ材料60から形成することができる。フィルタ58は、使用前に浸漬されることができる。例えば、ユーザは、出口ベント52上でフィルタ引き出しタブ120を引いて、引き出し50、水トレイ54、およびフィルタ構造体56を含む内部アセンブリ74を引き出すことができる。内部アセンブリ74は、気化式空冷器10内から摺動して出ることができる。フィルタ構造体56は、引き出し50から取り外すことができる。フィルタ構造体56は、水などの液体中に置くことができ、流水の下に置くことができ、またはフィルタ58を浸漬するための任意の他の望ましい方法を用いることができる。フィルタ58が濡れた後、フィルタ構造体56を冷凍庫または任意の他の望ましい冷却装置内に配置することができる。濡れたフィルタ58を冷凍すれば、気化式空冷器10の冷却効果を高めることができる。完了すると、ユーザは、フィルタ構造体56を引き出し50上に置き、内部アセンブリ74を気化式空冷器10内に摺動させて戻すことができる。フィルタ58が予め湿らされている場合、気化式空冷器10が最初に作動し始めたとき、空気が濡れたフィルタ58を通って移動するので、初期冷却効果は増大し得る。フィルタ58が前もって浸漬されない場合、気化式空冷器10は、冷却空気を発生させることができるが、それは全性能ではない場合がある。
【0032】
複数のフィルタ58を含むフィルタ構造体56は、スポンジ材料60、プラスチックおよびスポンジ材料60、または任意の他の望ましい材料で構成することができる。フィルタ構造体56は、フィルタ58と共に、清掃のために構成することができる。例えば、プラスチックおよびスポンジ材料60は、手洗い、浸漬、食洗機、または任意の他の望ましい方法などの様々な方法を用いて清掃することができる。フィルタ58を含むフィルタ構造体56は、消毒され得る。例えば、フィルタ58を含むフィルタ構造体56は、マイクロ波または任意の他の望ましい方法で消毒することができる。フィルタ58は、紙材料から形成されたフィルタよりも、激しく取り扱い、洗浄、および用いることができる。フィルタ58は、再利用可能であり、濡れており、再湿潤され、再乾燥される間、より長く用いることができ、紙フィルタよりも全体的により長い寿命および有用性を有する。フィルタ構造体56は、例えば、使用の3~6ヶ月後に交換することができる。
【0033】
気化式空冷器10はまた、水タンク40内の水を伴わずに電源をONにして、フィルタ58および気化式空冷器10の内部を乾燥させることもできる。例えば、ユーザが気化式空冷器10を長期間用いないことを計画する場合、ユーザは、水タンク40を空にし、電源ボタン34を押して気化式空冷器10をONにし、例えば4時間の間、高モードにすることができる。
【0034】
背面28は、上部68および枠付き部分64を含むことができる。背面28は、電源アダプタのための電源ポートを含むことができる。電源アダプタはコードを含み、コードは、一方端部に、電源ポートに差し込むように構成された第1の電源アダプタプラグと、コードの反対側の端部に、壁コンセントまたは電源ストリップなどのコンセントに差し込むように構成された第2の電源アダプタプラグとを有する。電源ポートは、背面28の上部68または気化式空冷器10上の任意の他の望ましい位置に位置し得る。別の実施形態では、気化式空冷器10には、バッテリまたは別の電源を用いて電力を供給することができる。
【0035】
背面28は、格子94を含むこともできる。格子94は、枠付き部分64内に位置決めすることができる。格子94は、背面28に沿って水平または垂直に位置決めされた複数のリブを含むことができる。図5および図6に示されるように、格子94は、複数の格子開口部100を画定する水平リブ96および垂直リブ98の両方を含む。複数の格子開口部100は、空気が気化式空冷器10の外側から気化式空冷器10の内側に流れることを可能にするように構成される。格子94はまた、電源アダプタのコードを適所に固定するためのコードガイドを有していてもよい。コードガイドは、格子94の一方の側に沿って、枠付き部分64に隣接して、または任意の他の望ましい位置に位置してもよい。格子94は、1つ以上のコードガイドタブを有してもよい。さらに、水平リブ96のいくつかは、コードが水平リブ96と同一平面上に位置決めされることを可能にするように、より短くすることができる。
【0036】
図7および図8に示すように、ファンカバーアセンブリ102は、格子94、ファン48、およびファンカバー46を含むことができる。ファンカバーアセンブリ102は、気化式空冷器10内の振動および他の運動を低減するように構成することができる。これにより、ファンカバーアセンブリ102は、気化式空冷器10の作動音を低減することができる。ファンカバーアセンブリ102は、空気流を効率的に方向付けることもできる。例えば、ファンカバーアセンブリ102は、空気を気化式空冷器10から外向きに効果的に方向付けることができる。
【0037】
例えば、ファン48は、背面28から前面26に向かって空気流を方向付けることができる。ファン48は、ハウジング20内において格子94とファンカバー46との間に位置決めすることができる。ファンカバー46は、空気流をさらに方向付けるように構成することができる。例えば、ファンカバー46は、気化式空冷器10のサイズおよびタイプに最適な空気流量を提供することができる。ファンカバー46は、ファン48の技術的および電気的仕様を最大にするように構成することができる。
【0038】
ユーザは、ファン48の速度を制御することができる。例えば、ユーザは、電源ボタン34を押して、3つの異なる速度(例えば、高速、中速および低速)間でファン速度を切り替えることができる。ファン速度を変化させることにより、開き口42を通る水の流量を変化させることができる。水流量の変化は、ファン速度の変化に比例することができる。高速では、水の流量を高速とすることができる。中速では、水の流量を中速とすることができる。低速では、水の流量を低速とすることができる。
【0039】
したがって、霧化構造104は、様々な量の霧118を生成するように構成することができる。生成される霧118の量は、ファン速度に基づくことができる。例えば、ファン速度が増加するにつれて、霧118の量は増加し得る。霧118の量の増加は、最適な量の水分が空気中に入ることを可能にし、より良い冷却効果をもたらすことができる。ファン速度が遅くなるにつれて、霧の量も減少し得る。
【0040】
例えば、電源ボタン34が押されると、気化式空冷器10はオンとなることができる。ファン48は回転を開始することができ、霧118は、霧化構造104から噴霧を開始することができる。デフォルトファン速度は、気化式空冷器10が最初に電源ONされるとき、高速とすることができ、または任意の他の望ましいファン速度とすることができる。ユーザは、電源ボタン34を用いて、霧118の量および/または空気流速度を含む気化式空冷器10の冷却効果を調整することができる。ユーザは、出口ベント52上の空気方向タブ72を用いて、空気流の方向(例えば、上から下へ)を調節することができる。電源ボタン34は、再び押下され、気化式空冷器10をオフにすることができる。
【0041】
図7に示されるように、v字形シュラウド44は、液体が霧118に転換することを可能にするために、頂部内部パネル110の下側に位置決めされ得る。頂部内部パネル110は、気化式空冷器10と水タンク40との間の壁、水タンク40の底部、または任意の他の望ましい構造とすることができる。v字形シュラウド44は、フィルタ58に向かって均一に霧118を分配するように構成することができる。フィルタ58上の液体の均一な分配は、ユーザに効果的な冷却効果を提供する。v字形シュラウド44は、ユーザへの空気流を最大にするように構成することができる。
【0042】
例えば、v字形シュラウド44は、水タンク40の底部から気化式空冷器10内に延在することができる。v字形シュラウド44と共に用いられるファン48は、液体を霧118に変え、霧118をフィルタ構造体56およびフィルタ58に向かって方向付けることができる。霧118の一部は蒸発する可能性があり、霧118の一部はスポンジ材料60の間および出口ベント52を通って進み、ハウジング20の外側の空気を冷却し得る。霧118の一部はスポンジ材料60にしみ込むことができ、後の蒸発冷却を可能にする。霧118の一部は、水トレイ54に落下し、そこで回収され、液体になることができる。液体は、毛管作用を介してフィルタ58内に吸収され、追加の蒸発冷却を可能にすることができる。水トレイ54はわずかな角度を伴って構成することができる。このわずかな角度は、過剰な液体または非吸収液体をフィルタ58に向かって流動させ得る。過剰な液体は、フィルタ58によって吸収され、吸い上げられ、より長い冷却効果を可能にする。また、過剰な水を吸い上げる結果、気化式空冷器10が動かされるかまたは引き出し50が気化式空冷器10から取り外される場合に、水がこぼれるのを低減する。
【0043】
図4および図9に示されるように、ハウジング20は、頂面22の下に位置決めされた水タンク40などの、容器またはタンクを含むことができる。水などの液体は、水タンク40に入れることができる。例えば、ヒンジ付き蓋32が開いているとき、液体は、水差しまたは任意の他の望ましい手段を用いて水タンク40内に注入することができる。水タンク40は、液体を水タンク40から気化式空冷器10内に放出するための、開き口42のような開口部を有することができる。開き口42は、水タンク40の底部に位置決めすることができる。開き口42は、v字形シュラウド44と前面26との間に位置決めすることができる。より具体的には、開き口42は、v字形シュラウド44とフィルタ構造体56との間に位置決めすることができる。
【0044】
気化式空冷器10は、その冷却プロセスに2段冷却を用いることができる。第1段階は、霧化構造104を組み込むことができる。霧化構造104は、霧化器106などの微多孔霧化器を含むことができる。第2段階は、スポンジ材料60から作られたフィルタ58のような蒸発スポンジフィルタを有するフィルタ構造体56を組み込むことができる。両方の段階の組み合わせは、即時冷却効果および長期冷却効果をもたらすことができる。
【0045】
霧化器106は、即時冷却効果を提供することができる。例えば、気化式空冷器10が電源ONされると、霧118は、霧化器106からの噴霧を開始する。ファン48の動力は、霧118を周囲空気または空気中に、およびフィルタ58上に分配するために、霧118の背後に位置決めされ得る。霧化器106が継続期間にわたって作動すると、フィルタ58はより濡れた状態になる(例えば湿潤フィルタ)。霧118と遭遇した空気は、蒸発冷却プロセスのため、ユーザにとって、より低温に感じることができる。空気が継続的に湿潤フィルタ58を通過するにつれて、冷却効果は延長され得る。液体が水タンク40から消費されると、霧118は停止し得るが、フィルタ58は、ある期間にわたって濡れたままであり得、少なくともいくらかの蒸発冷却が継続することを可能にする。
【0046】
霧化構造104は、水タンク40内に位置し得るか、または部分的に位置し得る。例えば、霧化器106は、水タンク40の開き口42を通して組み付けることができる。霧化構造104は、霧化構造結合部126を用いて、水タンク40の底部、頂部内部パネル110、または任意の他の望ましい位置に結合することができる。霧化構造結合部126は、ねじ穴を通して挿入されるねじ、または任意の他の望ましいアタッチメントを含むことができる。霧化器106は、頂部充填水タンク40内で上下逆に位置決めすることができる。霧化器106は、水を気化式空冷器10の内部へと下方に放出することができる。液体は、霧化器106に直接供給することができる。霧化器106は、霧118(例えば水分)をスポンジフィルタに分配することができる。気化式空冷器10の上部からフィルタ58を霧化することにより、霧118はより効果的にフィルタ58にしみ込むことができる。霧化器106は、フィルタ58の頂部112を含む、フィルタ58への霧118の均一な分配をなすことができる。水タンク40の壁部は、増加した量の液体が霧化器106に到達することを可能にするように構成された角度を有することができる。
【0047】
霧化器106は、気化式空冷器10がOFFにされると、開き口42からの水流を制限するように構成することができる。
【0048】
霧化構造104は、気化式空冷器10に配線することができる。配線は、霧化構造104を気化式空冷器10に電気的に接続するようはんだ付けされるか、または任意の他の望ましい方法で取り付けられ得る。配線は、気化式空冷器10内の配線区画または任意の他の望ましい区画内に隠され得る。
【0049】
気化式空冷器10は、ある期間にわたって作動することができる。この期間は、水タンク40内の水の量、フィルタ58が予備浸漬されるかどうか、フィルタ58は最初に凍結されたかどうか、およびファン速度に基づいて選択される冷却モードなどの様々な因子に依存し得る。一実施形態では、気化式空冷器10は、水タンク40を再充填することなく、高モードで8時間、中モードで10時間、低モードで12時間作動することができる。
【0050】
気化式空冷器10は、追加のおよび/またはより少ない構成要素を含むことができ、図に示されるものに限定されない。
【0051】
例示的な実施形態では、気化式空冷器10は、水タンク40と、霧化構造104と、フィルタ構造体56と、ファン48とを含む。水タンク40は、(例えばヒンジ付き蓋32を介する)液体入口および(例えば開き口42を介する)液体出口を含むことができる。液体は、液体入口を通って水タンク40に入り、液体出口を通って水タンクから出ることができる。霧化構造104は、水タンク40と液体連通することができる。霧化構造104は、液体が液体出口を通って流れる際に霧118を生成するように構成することができる。フィルタ構造体56は、互いに実質的に平行に位置決めされ、間に空隙92を画定する、複数のフィルタ58を含むことができる。ファン48は、周囲空気を気化式空冷器10内に引き込み、周囲空気を、フィルタ構造体を通して気化式空冷器10の外に向けるように構成することができる。したがって、周囲空気は、気化式空冷器10を出る前に冷却することができる。
【0052】
霧化構造104は、霧118を周囲空気内および複数のフィルタ58上に分配することができる。霧化構造104は霧化器106を含むことができる。霧化器106は、水タンク40に隣接して位置決めされ得る。霧化器106は、水タンク40内に位置決めすることもできる。液体は、水タンク40から霧化器106の頂部を通って霧化器106の底部に向かって流れることができる。霧化器106は、霧化構造104から気化式空冷器10内の周囲空気内に霧118を放出することができる。霧118は、周囲空気を冷却することができる。
【0053】
霧化構造104は、ファン48が第1の速度にあるとき、第1の量の霧118を生成することができる。霧化構造104は、ファンが第2の速度にあるとき、第2の量の霧118を生成することができる。第1の量は第2の量より大きくてもよく、第1の速度は第2の速度より速くてもよい。換言すれば、ファンが高にあるとき、より多くの霧118が霧化器106から噴霧することができる。
【0054】
気化式空冷器10は、ファン48と封止116を形成するように構成された内部アセンブリ74を含むことができる。封止116は、周囲空気を、気化式空冷器10に入るときよりも大きな力で気化式空冷器10から出させることができる。内部アセンブリ74は、フィルタ構造体56および引き出し50のうちの少なくとも1つを含むことができる。内部アセンブリ74は、気化式空冷器10に取り外し可能に取り付けることができる。内部アセンブリ74は、出口ベント52に取り付けられる引き出し50を含むことができる。引き出し50は、出口ベント52に向かって角度付けされた水トレイ54を含むことができる。フィルタ構造体56は、水トレイ54上において出口ベント52に隣接して位置決めすることができる。引き出し50内の結露または液体は、出口ベント52に向かって流れることができる。複数のフィルタ58は、スポンジ材料60などのスポンジ状材料から形成することができる。したがって、フィルタ構造体56が出口ベント52に隣接して位置決めされる場合、複数のフィルタ58は、液体が出口ベント52に向かって流れる際に、液体を吸い上げることができる。複数のフィルタ58が全液体収容量にある場合、スポンジ材料60は、追加の液体を吸い上げない場合がある。フィルタ58内の液体は、周囲空気を冷却するために用いることができる。フィルタ58内の液体が周囲空気を冷却すると、液体はフィルタ58から蒸発し得る。フィルタ58は、蒸発が起こった後、全液体収容量にない場合があり、したがって、より多くの液体を吸い上げることができる。
【0055】
フィルタ構造体56は、気化式空冷器10から取り外すように構成することができる。フィルタ構造体56および複数のフィルタ58は、洗浄可能であり、再利用可能である。複数のフィルタ58は、予め液体で浸漬されて、気化式空冷器10に挿入されることができる。フィルタ58を予め浸漬することにより、気化式空冷器10の冷却を延長することができる。
【0056】
気化式空冷器10は、水タンク40の下側に隣接するv字形シュラウド44などのシュラウドを含むことができる。シュラウドは、v字形または任意の他の望ましい形状とすることができる。
【0057】
例示的な実施形態では、周囲空気を冷却するための携帯型気化式空冷器10は、霧化構造104、フィルタ構造体56、およびファン48を含む。霧化構造104は、携帯型気化式空冷器10内で液体を蒸発させるように構成することができる。フィルタ構造体56は、液体を吸収するように構成された複数のフィルタ58を含むことができる。ファン48は、周囲空気を携帯型気化式空冷器10内に引き込むように構成することができる。周囲空気は、霧118およびフィルタ構造体56のうちの少なくとも1つによって冷却され得る。ファン48は、周囲空気を、フィルタ構造体56を通して携帯型気化式空冷器10の外に方向付けることができる。
【0058】
複数のフィルタ58はスポンジ材料60から形成され、複数のフィルタ58間に空隙92のような隙間を画定するように位置決めされ得る。複数のフィルタ58は、携帯型気化式空冷器10から取り外し可能とすることができる。複数のフィルタ58は、携帯型気化式空冷器10に入る前に液体で浸漬されることができる。
【0059】
フィルタ構造体56は、引き出し50内に位置決めすることができる。引き出し50は、携帯型気化式空冷器10から取り外し可能とすることができる。携帯型気化式空冷器10は、出口ベント52などの前方グリルを、空気流を方向付けるための空気方向タブ72と、携帯型気化式空冷器10から引き出し50を引くためのフィルタ引き出しタブ120とともに、含むことができる。
【0060】
例示的な実施形態では、個人用空気冷却器10は、ハウジング20、水タンク40などのタンク、霧化構造104、フィルタ構造体56、およびv字形シュラウド44を備える。ハウジングは、個人用空気冷却器10の内部を画定することができる、頂部パネル(例えば、頂面22)、底部パネル(例えば、底面24)、および側部パネル(例えば、前面26、背面28、および側面30)を含む。タンクは、頂部パネルと側部パネルのうちの少なくとも1つとに隣接して位置決めすることができ、液体を受け、貯留し、および放出するように構成することができる。霧化構造104は、タンクと流体連通し、霧118を生成するように構成することができる。フィルタ構造体56は、底部パネルと側部パネルのうちの少なくとも1つとに隣接することができる。v字形シュラウド44は、タンクの下に位置決めされ、霧118をフィルタ構造体56に向かって方向付けるように構成され得る。
【0061】
個人用空気冷却器10は、側部パネルの1つに隣接して位置決めされるファン48を含むことができる。個人用空気冷却器10は、ファン48に隣接し、個人用空気冷却器10の外側からv字形シュラウド44に向かって空気を方向付けるように構成されたファンカバー46も含むことができる。v字形シュラウド44は、霧118を、フィルタ構造体56の頂部に向かって、フィルタ構造体56を通して方向付けることができる。
【0062】
フィルタ構造体56は、互いに実質的に平行に位置決めされた複数のフィルタ58を含むことができる。複数のフィルタ58の各々は、1cmなどの特定の距離、または任意の他の望ましい距離だけ離間され得る。したがって、複数のフィルタ58は、複数の空隙92を画定することができる。複数のフィルタ58は、霧118を貯留することができる。霧118によって空気を冷却することができる。冷却された空気は、空隙92を通って移動し、側部パネルのうちの1つを通って個人用空気冷却器から出ることができる。側部パネルは、フィルタ構造体56に隣接する側部パネルであって、出口ベント52を含むことができる。
【0063】
図10図19は、空気を冷却するための気化式空冷器200を示す。気化式空冷器200は、頂面222、底面224、ならびに前面226、背面228、および側面230などの4つの横側面を有するハウジング220を含むことができる。ハウジング220は、立方体、直方体、半球、または任意の他の好適な形状に形成されてもよい。ハウジング220は、プラスチックまたは任意の他の望ましい材料から形成され得る。
【0064】
頂面222は、蓋232などの蓋を含むことができる。図12および図13は、タンク240へのアクセスのために蓋232が開かれた気化式空冷器200を示す。蓋232は、頂面222の前部に沿って位置し得る。蓋232は、蓋232の後部または任意の他の望ましい位置として形成された蓋タブ276を含むことができる。蓋232は、水がタンク240を満たすことができるよう開くことができる。例えば、ユーザは、蓋タブ276を上方に引いて蓋232を開くことができる。蓋232は、プラスチックまたは任意の他の望ましい材料から形成することができる。タンク240へのタンク開口部244は、任意の望ましい開口部とすることができる。閉位置にあるとき、蓋232は、タンク開口部244を覆って封止を形成するように構成され得る。蓋232およびタンク開口部244は、卵形もしくは任意の他の好適な形状または構成とすることができる。
【0065】
前面226はまた、電源ボタン234または任意の他の望ましいボタンなどのボタンを含み得る。電源ボタン234は、起動(例えば、電源ON)し、ファン248のファン速度を変更し、気化式空冷器200を作動停止(例えば、電源OFF)するように構成することができる。例えば、電源ボタン234が一度起動されると、インジケータライト238はオンとなることができ、ファン248は(例えば高速に)オンとなることができ、水タンク240内に位置決めされた開き口242は、水がタンク240から流出して蒸発空気冷却プロセスを開始することができる。電源ボタン234が二度起動されると、ファン速度は(例えば中速まで)減少し、開き口242は、より少ない水がタンク240から流出することを可能にする。電源ボタン234が三度起動されると、ファン速度は(例えば低速に)減少し、開き口242は、より少ない水がタンク240から流出することを可能にする。電源ボタン234が四度起動されると、インジケータライト238はOFFとなることができ(例えば、ONのままのインジケータライト238はない)、ファン248はOFFとなることができ、開き口242はタンク240からの水の流出を止めることができる。換言すれば、電源ボタン234は、気化式空冷器200を非作動にするか、または電源をOFFにするよう、起動され得る。一実施形態では、電源ボタン234が3秒以上起動(例えば、押下)されると、インジケータライト238および気化式空冷器200をOFFにすることができる。
【0066】
前面226は、インジケータライト238もしくは任意の他の望ましいライトまたはインジケータなどの、1つ以上のライトを発光させるように構成され得る。前面226は、窓250などの半透明部分を含むことができる。インジケータライト238は、タンク240内または任意の他の望ましい領域に位置決めされ、タンク240および/または窓250を照明するための、青色LEDライトなどの1つ以上のライトを含むことができる。ライトは、夜間灯など、環境のために用いられ、ファン速度を示すため、気化式空冷器200がオンであることを示すため、または任意の他の望ましい目的のために用いることができる。気化式空冷器200が電源オンされるとき、ライトはデフォルトで点灯されてもよい。インジケータライト238の輝度は変化するように構成されてもよい。例えば、電源ボタン234が押下された後、ライトは高輝度モードであってもよい。ユーザが2度目に電源ボタン234を押下すると、ライトはその輝度を(例えば中輝度モードに)低減させることができる。ユーザが3度目にライトボタンを押下すると、ライトはその輝度を(例えば低輝度モードに)低減させることができる。ユーザが電源ボタン234を4度目に押下すると、インジケータライト238はOFFとなることができる。一実施形態では、電源ボタン234が最小時間量(例えば、3秒)の間起動された場合、照明設定を選択および/またはロックすることができる。
【0067】
電力インジケータライト236は、気化式空冷器200がバッテリ残量が少ない、充電中、もしくは満充電であるか、フィルタ258が交換されるべきか否か、または任意の他の望ましい表示を示すために用いられ得る。電力インジケータライト236は、点滅光または途切れのない光を表示してもよい。電力インジケータライト236は、緑色、赤色、アンバー色、または任意の他の望ましい色などの異なる光色を表示し得る。
【0068】
気化式空冷器200は、ハウジング220を含むことができる。ハウジング220は、気化式空冷器200の内部254を画定することができる。内部254は、フィルタ構造体256を受けるように構成され得る。フィルタ構造体256は、フィルタフレーム282を含むことができる。フィルタフレーム282は、プラスチックまたは任意の他の所望の材料から形成され得る。フィルタ構造体256は、正方形、矩形、または任意の他の所望の形状であってもよい。フィルタフレーム282は、底壁330、2つの側壁332、および頂壁334を含むことができる。図15および図16A図16Cに示されるように、底壁330は、基部336に結合され得る。底壁330は、基部336内にロックするように構成することができる。底壁330は、底部開口部340を画定する底部バー338を含むことができる。図15は、第2のフィルタ262が除去されたフィルタ構造体256を示す。頂壁334は、上側頂壁342および下側頂壁344を含むことができる。上側頂壁342および下側頂壁344は、一緒にロックするように構成することができる。上側頂壁342および下側頂壁344は、頂部開口部346を画定することができる。上側頂壁342は、頂部開口部346間に1つ以上のスリット370を含むことができる。下側頂壁344は、1つ以上のバー368を含むことができる。1つ以上のバー368の各々は、1つ以上のスリット370のうちの1つ内に位置決めされ得る。下側頂壁344は、1つ以上のタブ372を含むことができる。1つ以上のタブ372の各々は、頂部開口部346のうちの1つ内に位置決めされ得る。1つ以上のタブ372の各々は、スナップ374を含むことができる。スナップ374は、頂部開口部346の縁部と重なるように構成することができる。スナップ374は、上側頂壁342および下側頂壁344を、ロックされた位置に固定するように、構成されることができる。上側頂壁342および下側頂壁344は、スナップまたは任意の他の好適な手段を介して互いに結合することができる。タブ372は、フィルタ構造体256の中心部分に向かって下方に角度がつくように構成することができる。タブ372は、霧118、水等をフィルタ構造体256の後ろに向かって方向付けるように構成することができる。フィルタ構造体256が気化式空冷器200の内部254内にあるとき、タブ372は、水、霧118等をファン248に向かって方向付けることができる。
【0069】
フィルタ構造体256は、フィルタ258、262のような1つ以上のフィルタを含むことができる。フィルタ258は、底部開口部340のうちの1つを通って、底部バー338のうちの1つの一方側から、その底部バー338の他方側まで、位置決めすることができる。フィルタ258は、頂部バー368のうちの1つの頂部バーの頂部の周りに位置決めすることができる。上側頂壁342および下側頂壁344がロックされた位置にあるとき、フィルタ258および頂部バー368はスリット370内に位置決めされる。フィルタ258は、この構成をバー338、368の各々に対して含み、フィルタ258のジグザグ構成を形成することができる。フィルタ258の端部の各々は、側壁332の1つ、底壁330、または任意の他の好適な構成要素に結合することができる。例えば、側壁332はフック364を含むことができ、フィルタ258の各端部はフック364のうちの1つを挿入するように構成された開口部を含むことができる。
【0070】
フィルタ構造体256は、フィルタホルダ284を含むことができる。フィルタホルダ284は、フィルタフレーム282に結合され得る。例えば、フィルタホルダ284は、フィルタフレーム282の側壁332の各々にスナップ留めすることができる。フィルタホルダ284は、側壁332の各々の中間部分においてフィルタフレーム282に結合され得る。フィルタ構造体256は、内部254から取り外すように構成することができる。フィルタホルダ284は、プルタブ272を含むことができる。プルタブ272は、フィルタ構造体256の前側348に位置決めすることができる。プルタブ272は、ユーザがプルタブ272を引いてフィルタ構造体256をハウジング220の内部254から取り外す、および/またはフィルタ構造体256を内部254に挿入するように構成することができる。この例では、ユーザは、ハウジング220からグリル252を取り外し、プルタブ272を引いてフィルタ構造体256を取り外すことができる。フィルタ258、262を含むフィルタ構造体256は、再利用可能である。フィルタ構造体256およびフィルタ258、262は、洗浄することができる。フィルタ構造体256およびフィルタ258、262は交換可能である。
【0071】
内部254は、フィルタ構造体ストッパ308を含むことができる。フィルタ構造体ストッパ308は、側面230および/または背面228の内部部分に結合または形成されることができる。フィルタ構造体ストッパ308は、プラスチックまたは任意の他の所望の材料から形成することができる。フィルタ構造体ストッパ308は、フィルタ構造体256を内部254内の所望の位置に位置決めするように構成することができる。換言すれば、フィルタ構造体ストッパ308は、フィルタ構造体ストッパ308をファン248に隣接するがファン248に接触しない適所に停止および/または概ね保持する。図15および図16A図16Cに図示されるように、フィルタ構造体256は、フィルタ構造体256の前側部分に結合されるかまたはその中に形成されるフィルタ構造体ストッパタブ310を含むことができる。フィルタ構造体ストッパタブ310は、プラスチックまたは任意の他の所望の材料から形成することができる。フィルタ構造体ストッパタブ310は、フィルタ構造体256を内部254内の所望の位置に位置決めするように構成することができる。換言すれば、フィルタ構造体ストッパタブ310は、フィルタ構造体ストッパ308をファン248に隣接するがファン248に接触しない適所に停止および/または概ね保持する。
【0072】
フィルタホルダ284は、スリット298などの開口部を画定するバー296を含むことができる。フィルタホルダ284のバー296は、フィルタホルダ284の一方側からフィルタホルダ284の反対側まで延びる。フィルタ258は、フィルタホルダ284の各々を通して位置決めすることができる。フィルタホルダ284は、フィルタ258をフィルタフレーム282に固定するための追加の支持を提供することができる。フィルタホルダ284は、さらに、フィルタ258が乾燥している、湿っている、濡れている、またはそれらの組み合わせであるとき、フィルタ258の構成をジグザグ形式において維持することを補助することができる。
【0073】
第2のフィルタ262は、フィルタ構造体256の周囲302の少なくとも一部に結合され得る。一実施形態では、第2のフィルタ262は、頂壁334および側壁332の外周302に隣接して位置決めされる。第2のフィルタ262の各端部は、各側壁332の底部に結合されることができる。例えば、側壁332はフック364を含むことができ、第2のフィルタ262の各端部は、フック364のうちの1つを挿入するように構成された開口部を含むことができる。第2のフィルタ262は、霧118を吸収するように構成することができる。第2のフィルタ262は、スポンジ材料260などの、フィルタ258と同じ材料、または任意の他の好適な材料から形成することができる。第2のフィルタ262は、フィルタ258と流体連通することができる。フィルタ258は、第2のフィルタ262によって吸収された液体および/または霧118を吸収することができる。例えば、フィルタ258の一部は、フィルタ構造体256の頂壁334を通って位置決めすることができ、(例えば、フィルタフレーム282の一部分の周囲302に沿って)頂壁334に隣接して位置決めされた第2のフィルタ262に隣接する。フィルタ258、262は、互いに接触していてもよいし、互いと近くてもよい。第2のフィルタ262は、2つの側壁332、底壁330、任意の他の好適な壁部、またはそれらの組み合わせに結合され得る。一実施形態では、フィルタ258、262は同じフィルタである。別の実施形態では、第2のフィルタ262は、フィルタ構造体256に含まれない。
【0074】
フィルタ258は、ジグザグ形式で構成され、空隙292を画定することができる。フィルタ258は、霧118、水、任意の他の好適な液体、またはそれらの組み合わせなどの液体を貯留するように構成することができる。フィルタは、霧化器からの霧118を吸収するか、予め浸漬されることから液体を吸収するか、凍結されることによって液体を貯留するか、または液体を吸収もしくは貯留する任意の他の好適な手段を行うように構成される。空隙292は、空気がフィルタ構造体256を通って流れ、フィルタ258、262に接触して空気を冷却し、内部254を出ることを可能にするように構成される。
【0075】
フィルタ構造体256は、ファンカバー246を含むことができる。ファンカバー246は、フィルタ構造体256の後ろ側278に結合され得る。ファンカバー246は、ファンに隣接して位置決めされ得る。ファンカバー246は、空気をファンからフィルタ構造体256に向かって方向付けるように構成することができる。ファンカバー246は、ハウジング220の外部からファンカバー246、フィルタ構造体256、およびグリル252を通して空気を方向付ける際に追加の力を供するよう、ファンとともに吸引力を形成するように構成され得る。このようにして、ファンカバー246は、気化式空冷器200の内部254を通る空気流を方向付けるように構成することができる。
【0076】
ファン248は、背面228などのハウジング220の側部のうちの1つに隣接して位置決めされ得る。ファン248は、ハウジング220の背面228における格子開口部300を介するなどして、気化式空冷器200内に空気を引き込むように構成することができる。空気は、霧118およびフィルタ258、262のうちの少なくとも1つによって冷却することができる。ファン248はブレード264を含むことができる。ファン248は、4つのブレード264または任意の他の好適な数のブレードを含み得る。ファン248はモータ266を含むことができる。モータ266を用いてファン248を制御してブレード264を回転させることができる。モータ266は、ブレード264を様々な速度で回転させることができる。ブレード264の回転速度は、空気の量(例えば体積)、および空気がフィルタ構造体256を通って気化式空冷器200の内部254から流出する速度を変化させることができる。気化式空冷器200は、異なるレベルの速度を含むことができ、それらの各々は、空気を方向付けるように構成することができる。より高いレベルは、より大量の空気を第1の速度で方向付けることができる。中間範囲レベルは、中間範囲の量の空気を第2の速度で方向付けることができる。より低いレベルは、より少ない量の空気を第3の速度で方向付けることができる。第1の速度は、第2の速度より大きくてもよい。第2の速度は、第3の速度より大きくてもよい。気化式空冷器200は、予め規定された速度、可変速度、またはそれらの任意の組み合わせを有するように構成することができる。
【0077】
ファン248は、気化式空冷器200に配線することができる。配線322は、ファン248を気化式空冷器200に電気的に接続するためにはんだ付けされ得るか、または任意の他の望ましい方法で取り付けられ得る。配線322は、気化式空冷器200内の配線区画または任意の他の望ましい区画内に隠され得る。
【0078】
図18に示すように、背面228は、格子開口部300を画定する格子294を含むことができる。格子開口部300は、格子294の全体にわたって構成され得る。格子294は、背面228の中央部など、背面228の一部とすることができる。格子294は、矩形、正方形、円形、楕円形、または任意の他の好適な形状とすることができる。格子開口部300は、1つ以上の形状(例えば、円形、矩形、卵形、任意の他の好適な形状、またはそれらの組み合わせ)を含むことができる。周囲空気などの空気は、ハウジング220の外側から格子294の格子開口部300を通って気化式空冷器200の内部254に入ることができる。格子294は、背面228から突出するように構成され得る。ファン248は背面228に結合され得る。より具体的には、格子294は、ファン248に結合するファン結合部288を含むことができる。背面228からの格子294の突出は、ファン248を収容するように構成することができる。
【0079】
気化式空冷器200は、バッテリまたは任意の他の好適な電源などの電源によって電力を供給されることができる。バッテリは、リチウムイオンバッテリ(LIB)または任意の他の再充電可能電源などの再充電可能バッテリとすることができる。気化式空冷器200は、再充電可能バッテリを充電するよう、充電ポート(図示せず)を含むことができる。充電ポートは、背面228、または気化式空冷器200上の任意の他の望ましい位置に配置され得る。充電ポート(図示せず)は、充電器268を受けるように構成され得る。気化式空冷器200は、再充電可能バッテリを用いて、および/または電気コンセントに差し込まれたときに、作動することができる。
【0080】
図14および図17に示されるように、ハウジング220の前面226は、前方開口部286などの開口部を画定してもよい。グリル252は、前面226に結合されて、前方開口部286を覆うことができる。グリル252は、グリル252をハウジング220に固定するように構成されたグリルタブ274を含むことができる。グリルタブ274は、グリル252に結合されるか、またはグリル252内に形成され得る。グリルタブ274は、グリル252の角の各々に位置決めされてもよい。グリル252は、ハウジング220の前面226に取り外し可能に結合するように構成することができる。各グリルタブ274は、ハウジング220における開口部324の1つに挿入することができる。開口部324は、底面224、前面226、またはハウジング220内の任意の他の所望の位置に位置することができる。ハウジング220に結合されると、グリル252は、ハウジング220の前側を提供することができる。グリル252は、ベント270(例えばバー)を含むことができる。ベント270は、水平構成、角度を付けられた構成、任意の他の好適な構成、またはそれらの組み合わせで構成することができる。ベント270は静止していてもよい。ベント270は、回転するように構成することができる。ベント270の各々は、空気がベント270を通過することを可能にするようにベント270が構成されるように、互いに平行に整列されてもよい。
【0081】
気化式空冷器200は、角度付け部材210を含むことができる。角度付け部材は、ハウジング220に結合され得る。角度付け部材は、アーム352、354および基部356を含むことができる。第1のアームは、ハウジング220の側面230の1つに回転可能に結合され得る。第2のアーム354は、対向する側面230に回転可能に結合され得る。一実施形態では、第1および第2のアーム352、354は、側面230の中心部分に結合する。アームは、ラチェットシステムまたは任意の他の所望の回転可能アタッチメントなどの結合部358を介して側部に結合されてもよい。角度付け部材は、ハウジング220を回転させるように構成され得る。角度付け部材は、ハウジング220を回転させて、ハウジング220をユーザが望む角度に位置決めすることができる。角度付け部材は、ハウジング220を垂直方向に回転させるように構成することができる。角度付け部材210は、ハウジング220を360度回転させるように構成することができる。角度付け部材210は、角度付け部材210に対するハウジング220の位置または角度を維持することができる。例えば、ユーザが気化式空冷器200にユーザの顔に向かって冷却空気を吹きつけさせたい場合、ユーザは、ハウジング220を上方に回転させて、冷却された空気を上方に向けることができる。同様に、ユーザは、ハウジング220を下方に回転させて、冷却された空気を下方に向けることができる。アーム352、354は、ハウジング220が静止し、アームの周りを回転することができないように、側部に結合され得る。
【0082】
第1および第2のアーム352、354は、基部356の両側から突出することができる。第1および第2のアーム352、354は、基部356と共に形成され得るか、または基部356に結合され得る。基部356は、プラスチックまたは任意の他の好適な材料から形成することができる。基部356は、ラチェットシステムまたは任意の他の所望の回転可能アタッチメントなどの結合部360を介してクリップ202に結合され得る。結合部360は、基部356を介してハウジング220をいずれの方向(例えば右または左)にでも360度または任意の他の望ましい程度の回転で回転させるように構成することができる。
【0083】
気化式空冷器200は、クリップ202などの締結具を含むことができる。クリップ202は、ばね380によって回転可能であるかまたは作用し、1つの物体または複数の物体を一緒にまたは適所に保持するための装置であり得る。例えば、クリップ202は、気化式空冷器200をベビーカー204のハンドル206、調理台208、机、テーブル、または任意の他の好適な物体に取り外し可能に結合するように構成することができる。クリップ202は、クリップ202の1つ以上の構成要素上にグリップ382、384を含み得る。例えば、グリップ382は、クリップ202のグリップ側388に構成されてもよく、グリップ384は、クリップ基部376のグリップ側390に構成されてもよい。グリップ382、384は、気化式空冷器200をより確実に物体に取り付けるように構成することができる。グリップ382、384は、ゴム、プラスチック、または任意の他の所望の材料から形成することができる。グリップ382、384は、隆起部および/または滑らかな表面として形成されてもよい。滑らかな表面は、クリップ202が物体を損傷(例えば、擦る、引っ掻くなど)しないように、クリップ202が取り付けられる物体を保護するように構成されてもよい。
【0084】
クリップ202は、結合部392を介してクリップ基部376に結合され得る。結合部392は、ロッドホルダ394、396内に挿入されるように構成されたロッド386を含むことができる。ロッドホルダ394は、クリップの側部のうちの1つの側部の端部に結合されるか、またはその端部に形成され得る。ロッドホルダ396は、基部のグリップ側390に結合されるか、または形成され得る。ロッドホルダ394、394の各々は、ロッド386が挿入される開口部を画定することができる。ばね380は、ロッド386が挿通するよう構成される開口部を画定することができる。ばね380は、クリップ基部376に対してクリップ202に張力を与えることができる。閉位置では、クリップ202は、クリップ202の一方端(例えば、グリップ端部398)がクリップ基部376よりもさらに延びるように構成されてもよい。グリップ端部398は、ユーザが、グリップ端部398に力を作用させてクリップ202を結合部392の周りで回転させることによって、クリップ202を回転させるように構成される。ユーザは、物体をクリップ202に挿入するために、クリップ202を開くことができる。ユーザがクリップ202を解放すると、ばね380によって与えられる張力は、クリップ202を物体に結合し、気化式空冷器200を所望の場所に固定する。
【0085】
クリップ202は、1つ以上の支持部材400を含むことができる。1つ以上の支持部材400は、クリップ202の両側において、クリップ202に沿って、または任意の他の所望の位置に構成することができる。1つ以上の支持部材400は、クリップ202が閉位置にあるときに気化式空冷器200を直立位置で支持するように構成することができる。言い換えれば、1つ以上の支持部材400は、気化式空冷器200が表面上に置かれたときに容易に転倒しないように、気化式空冷器200を支持する。同様に、クリップ基部376は、(例えば、クリップが閉位置にある状態で)気化式空冷器200が表面上に置かれるときに気化式空冷器200を支持するように構成された前面378を含んでもよい。前面378は、結合部392の構成要素が損傷されないように保護してもよい。例えば、前面378は、ばね380が過剰に伸長するようにクリップ202が過度に回転されるのを止めることができる。
【0086】
クリップ202は、角度付け部材210に結合され得る。具体的には、クリップ基部376は、角度付け部材210の基部356に結合され得る。クリップ基部376は、基部356の底部など、基部356に回転可能に結合され得る。クリップ基部376は、ラチェットシステムまたは任意の他の所望の回転可能アタッチメントなどの結合部360を介して基部356に結合されてもよい。基部356は、ハウジング220をクリップ基部376の周りで水平方向に回転させるように構成することができる。基部356は、クリップ基部376の周りをいずれの方向にでも水平に0~360度回転することができる。例えば、ユーザは、気化式空冷器200を、クリップ202を介して調理台208に取り付けることができる。ユーザは、気化式空冷器200のハウジング220を、水平に、基部356を介して、ユーザに向かって回転させることができる。ユーザは、さらに、ハウジング220を垂直に、角度付け部材210を介して、ユーザに向けて回転させることができる。このようにして、気化式空冷器200がオンにされると、冷却された空気をユーザに向けることができる。別の実施形態では、ハウジング220は、角度付け部材210に結合され得、基部356は、クリップ基部376に結合され得、ハウジング220は静止しており、水平方向および/または垂直方向に回転することができないようにされる。
【0087】
図13および図14に示すように、気化式空冷器200はタンク240を含むことができる。タンク240は、ハウジング220の頂面222に隣接して位置決めされ得る。ハウジング220の頂面222、前面226、背面228、および側面230の内部の一部は、タンク240の一部を形成してもよい。例えば、タンク240は、タンク240の頂部がハウジング220の頂面222の下側にあるように、ハウジング220内に構成され得る。タンク240は、ハウジング220に結合された前側および底側を含むことができる。タンク240の前側および底側は、窓250を含むことができる。電力インジケータ236などのライトは、タンク240の底側に隣接して、または任意の他の所望の場所に、配置することができる。タンク240の底側およびタンク240の前部は、窓250を含んでもよく、電力インジケータ236によって生成される光をタンク240全体にわたって発光するように構成されてもよい。電力インジケータ236はまた、内部254内に、および気化式空冷器200の外側に向かって発光するように構成されてもよい。
【0088】
タンク240は、液体入口312および液体出口314を含むことができる。ハウジング220の頂部は、液体入口312などの開口部を画定することができる。液体入口312は、卵形、円形、または任意の他の望ましい形状とすることができる。タンク240の底部は、液体出口314のような開口部を画定することができる。液体出口は、卵形、円形、または任意の他の望ましい形状とすることができる。液体出口314はタンク240の底部に位置決めすることができる。液体出口314は、タンク240の底部の中央位置に位置決めすることができる。液体出口は、フィルタ構造体256に隣接して位置決めされ得る。液体出口314は、霧化器306を含む霧化構造304を受けるように構成することができる。水などの液体は、液体入口312を通ってタンク240に入り、液体出口312を通ってタンク240から出ることができる。液体が液体出口314を通って流れることに応答して、霧化器306は、液体から気化式空冷器200の内部254内に霧を生成するように構成することができる。
【0089】
図12および図13に示すように、蓋232は、頂面222またはハウジング220の任意の他の好適な部分に結合することができる。蓋232は、ヒンジ、コード、または任意の他の好適なアタッチメントを介して頂面222に結合され得る。蓋232の一部は、液体入口312内に嵌合するように構成することができる。例えば、液体入口312が楕円形状である場合、蓋232は、蓋232が閉位置にあるときに液体入口312内に嵌合し封止316を形成するように、わずかにより小さい楕円形状とすることができる。蓋232は、液体がタンク240内に残るように液体入口312と封止を形成するよう卵形封止316を含むことができる。蓋232は、プラスチックまたは任意の他の望ましい材料から形成され得る。封止316は、ゴムまたは任意の他の望ましい材料から形成され得る。タンク240は、液体を受け、貯留し、放出するように構成することができる。例えば、蓋232が開いているとき(図13参照)、液体は、水差し、水栓、水瓶、または任意の他の望ましい充填手段を用いてタンク240内に注入することができる。
【0090】
霧化器306は、タンク240に隣接して位置決めされ得る。霧化器306は、液体出口314に結合され得る。霧化器306は、タンク240と流体連通であることができる。液体は、タンク240から霧化器306の頂部を通って霧化器306の底部に向かって流れることができる。霧化器306は、タンク240に貯留された液体から霧118を生成するように構成することができる。霧化器306は、霧118を、空気中へと気化式空冷器200の内部254内に、および第2のフィルタ262などのフィルタ上に、分配することができる。霧118は内部254内の空気を冷却することができる。
【0091】
気化式空冷器200が作動しているとき、霧化器306は、霧118を生成することができる。例えば、霧化器306は、ファン248が第1の速度にあるとき、第1の量の霧118を生成するように構成することができる。霧化器306は、ファン248が第2の速度にある(霧化構造304の開き口242は、より少ない水がタンク240から流出することを可能にすることができる)とき、第2の量の霧118を生成するように構成することができる。霧化器306は、ファン248が第3の速度にあるとき、第3の量の霧118を生成するように構成することができる。第1の量は第2の量より大きくてもよく、第1の速度は第2の速度より速くてもよい。言い換えれば、ファン248が高であるとき、より大量の霧118を霧化器306から噴霧することができる。同様に、第1の量および第2の量は、第3の量よりも大きくすることができ、第1の速度および第2の速度は、第3の速度よりも速くすることができる。気化式空冷器200は、ファン248の速度を制御するために、電源ボタン234などのボタンを有することができる。例えば、電源ボタン234が初めて係合されると、ファン248は第1の速度で動作することができる。電源ボタン234が2回目に係合されると、ファン248は第2の速度で動作することができる。電源ボタン234が3回目に係合されると、ファン248は第3の速度で動作することができる。電源ボタン234が4回目に係合されると、ファン248はオフとなることができる(すなわち、ファン248の動作を終了する)。気化式空冷器200は、任意の数の速度を有することができ、本開示に記載されるものに限定されない。気化式空冷器200は、気化式空冷器200が動作していることを示すためにLEDライトまたは任意の他の所望のライトなどのライト(例えば電力インジケータ236)を有することができる。電力インジケータ236は、動作の速度を示すように構成することができる。
【0092】
気化式空冷器200は、安全インターロック320を含むことができる。安全インターロック320は、気化式空冷器200の動作を防止するように構成することができる。例えば、グリル252およびフィルタ構造体256のうちの少なくとも1つがハウジング220から取り外された場合、安全インターロック320は気化式空冷器200の動作を遮断することができる。安全インターロック320は、ファンが動作中に回転する間、ユーザがファンのブレードに触れないように、安全機能として機能することができる。
【0093】
一実施形態では、空気を冷却するための気化式空冷器200は、ハウジング220、タンク240、霧化器、フィルタ構造体256、ファン、およびクリップ202を備える。ハウジング220は、気化式空冷器200の内部を画定する。タンク240は、ハウジング220の頂部に隣接して位置決めされる。タンク240は、液体を受け、貯留し、放出するように構成される。霧化器は、タンク240と流体連通するように構成される。霧化器は、液体から霧118を生成するように構成される。霧118は内部で生成することができる。フィルタ構造体256はフィルタを含む。フィルタは、霧を吸収するように構成される。ファンは、空気を内部に引き込むように構成される。空気は、霧118およびフィルタの少なくとも一方によって冷却される。ファンは、空気を、フィルタ構造体256を通して気化式空冷器200の外に方向付ける。クリップ202は、ハウジング220に結合される。角度付け部材は、ハウジング220に結合される。角度付け部材は、ハウジング220を回転させるように構成される。角度付け部材は、ハウジング220を垂直方向および水平方向の少なくとも一方に回転させるように構成される。角度付け部材は、ハウジング220を垂直方向に0~360度回転させるように構成される。角度付け部材は、ハウジング220を水平方向に0~360度回転させるように構成される。クリップ202は、気化式空冷器200を物体に取り外し可能に結合するように構成される。この実施形態は、より少ない特徴または追加の特徴を有することができ、この構成に限定されない。
【0094】
別の実施形態では、空気を冷却するための気化式空冷器200は、ハウジング220、タンク240、霧化器、フィルタ構造体256、ファン、およびクリップ202を備える。ハウジング220は、気化式空冷器200の内部を画定する。タンク240は、ハウジング220の頂部に隣接して位置決めされる。タンク240は、液体を受け、貯留し、放出するように構成される。霧化器は、タンク240と流体連通するように構成される。霧化器は、液体から霧118を生成するように構成される。霧118は内部で生成することができる。フィルタ構造体256は、フィルタと第2のフィルタとを含む。フィルタおよび第2のフィルタは、霧を吸収するように構成される。フィルタは、ジグザグ形式で構成され、空隙を画定する。第2のフィルタは、フィルタ構造体256の周囲302の少なくとも一部に結合される。第2のフィルタは、フィルタと流体連通している。ファンは、空気を内部に引き込むように構成される。空気は、霧、フィルタ、および第2のフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却される。ファンは、空気を、フィルタ構造体256を通して、内部から方向付ける。クリップ202は、ハウジング220に結合される。この実施形態は、より少ない特徴または追加の特徴を有することができ、この構成に限定されない。
【0095】
上記の開示と整合して、以下の項で列挙されるシステムおよび方法の例が、具体的に企図され、非限定的な例の組として意図される。
【0096】
第1項。周囲空気を冷却するための気化式空冷器であって、
気化式空冷器の内部を画定する、頂部パネルと、底部パネルと、側部パネルとを有するハウジングと、
頂部パネルと側部パネルのうちの少なくとも1つとに隣接して位置決めされタンクとを備え、タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、
霧化器と霧化構造結合部とを含む霧化構造を備え、霧化構造は気化式空冷器内に霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、
複数のフィルタを有するフィルタ構造体を備え、複数のフィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、
周囲空気を気化式空冷器内に引き込むように構成されるファンを備え、周囲空気は、霧およびフィルタ構造体のうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、周囲空気を、フィルタ構造体を通して内部から方向付ける、気化式空冷器。
【0097】
第2項。複数のフィルタはスポンジ材料から形成され、複数のフィルタ間に間隙を画定するように位置決めされる、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0098】
第3項。フィルタ構造体は引き出し内に位置決めされ、
引き出しは、気化式空冷器から取り外し可能である、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0099】
第4項。気化式空冷器から引き出しを引き出すためのタブを有する前方グリルをさらに備える、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0100】
第5項。複数のフィルタは、気化式空冷器から取り外し可能であり、気化式空冷器に入る前に液体で浸漬されるように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0101】
第6項。複数のフィルタは、互いに平行に整列され、複数のフィルタ間に空隙を画定し、
周囲空気は、気化式空冷器を出る前に冷却される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0102】
第7項。霧化構造は、霧を周囲空気中および複数のフィルタ上に分配する、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0103】
第8項。タンクは、液体入口および液体出口を含み、
液体は、液体入口を通ってタンクに入り、液体出口を通ってタンクから出、
霧化構造は、タンクと液体連通し、液体が液体出口を通って流れる際に霧を生成するように構成され、
霧化器はタンク内に位置決めされ、液体はタンクから霧化器に向かって流れる、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0104】
第9項。霧化構造は、ファンが第1の速度にあるとき、第1の量の霧を生成し、
霧化構造は、ファンが第2の速度にあるとき、第2の量の霧を生成する、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0105】
第10項。第1の量は第2の量よりも大きく、
第1の速度は、第2の速度よりも速い、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0106】
第11項。さらに、
ファンと封止を形成するように構成された内部アセンブリを備え、封止は、周囲空気を、気化式空冷器に入るときよりも大きな力で気化式空冷器から出させる、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0107】
第12項。内部アセンブリはフィルタ構造体および引き出しを含む、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0108】
第13項。フィルタ構造体は、内部から取り外すように構成され、
フィルタ構造体および複数のフィルタは洗浄可能であり、再利用可能である、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0109】
第14項。複数のフィルタはスポンジ状材料から形成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0110】
第15項。さらに、
タンクの下側に隣接するシュラウドを備え、シュラウドはv字形である、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0111】
第16項。周囲空気を冷却するための気化式空冷器であって、
気化式空冷器の内部を画定する、頂部パネルと、底部パネルと、側部パネルとを有するハウジングと、
頂部パネルと側部パネルのうちの少なくとも1つとに隣接して位置決めされ、液体を受け、貯留し、および放出するように構成されるタンクと、
霧化器と霧化構造結合部とを含む霧化構造とを備え、霧化構造はタンクと流体連通し、霧化構造は気化式空冷器内に霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、
複数のフィルタを有するフィルタ構造体を備え、複数のフィルタは、霧を吸収するように構成され、フィルタ構造体は、底部パネルと側部パネルのうちの少なくとも1つとに隣接し、気化式空冷器はさらに、
周囲空気を気化式空冷器内に引き込むように構成されたファンを備え、周囲空気は、霧およびフィルタ構造体のうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、周囲空気を、フィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、
タンクの下に位置決めされ、霧をフィルタ構造体に向かって方向付けるように構成されたv字形シュラウドを備える、気化式空冷器。
【0112】
第17項。さらに、
ファンに隣接し、気化式空冷器の外側からv字形シュラウドに向かって空気を方向付けるように構成されるファンカバーを備え、ファンは、側部パネルのうちの少なくとも1つに隣接して位置決めされる、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0113】
第18項。v字形シュラウドは、フィルタ構造体の頂部に向かって、およびフィルタ構造体を通して、霧を方向付ける、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0114】
第19項。フィルタ構造体は、互いに平行に整列され空隙を画定する複数のフィルタを含み、
複数のフィルタは、霧を貯留し、
空気は、霧によって冷却され、空隙を通って移動し、側部パネルのうちの1つを通って気化式空冷器を出る、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0115】
第20項。さらに、
側部パネルのうちの1つに取り付けられた内部アセンブリを備え、側部パネルのうちの1つは、気化式空冷器から取り外されるように構成され、
内部アセンブリは、側部パネルのうちの1つに取り付けられる引き出しを含み、
引き出しは、側部パネルの1つに向かって角度を付けられる水トレイを含み、
フィルタ構造体は水トレイ上に位置決めされ、フィルタ構造体は側部パネルのうちの1つに隣接して位置決めされる、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0116】
第21項。空気を冷却するための気化式空冷器であって、
気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、
タンクと流体連通している霧化器を備え、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、
フィルタを有するフィルタ構造体を備え、フィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、
空気を内部へ引き込むように構成されたファンを備え、空気は、霧およびフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、
ハウジングに結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【0117】
第22項。フィルタはスポンジ材料で形成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0118】
第23項。フィルタはジグザグ形式にて構成され、空隙を画定する、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0119】
第24項。フィルタ構造体の周囲の少なくとも一部に結合される第2のフィルタをさらに備え、第2のフィルタは、霧を吸収するように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0120】
第25項。第2のフィルタはフィルタと流体連通している、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0121】
第26項。フィルタ構造体は、内部から取り外すように構成され、
フィルタ構造体およびフィルタは洗浄可能および再利用可能であり、
フィルタは液体を貯留するように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0122】
第27項。ハウジングに結合される角度付け部材をさらに備え、角度付け部材は、ハウジングを回転させるように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0123】
第28項。角度付け部材は、ハウジングを垂直方向および水平方向の少なくとも一方に回転させるよう構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0124】
第29項。角度付け部材は、ハウジングを360度回転させるように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0125】
第30項。クリップは角度付け部材に結合される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0126】
第31項。クリップは、気化式空冷器を物体に取り外し可能に結合するように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0127】
第32項。ハウジングに取り外し可能に結合されるように構成されるグリルをさらに備える、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0128】
第33項。グリルおよびフィルタ構造体のうちの少なくとも1つがハウジングから取り外された場合に、気化式空冷器の動作を防止するように構成される安全インターロックをさらに備える、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0129】
第34項。タンクは、液体入口および液体出口を含み、
液体は、液体入口を通ってタンクに入り、液体出口を通ってタンクから出、
液体が液体出口を通って流れることに応答して、霧化器は霧を生成するように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0130】
第35項。さらに、
ファンに隣接するファンカバーを備え、ファンカバーは、空気をファンからフィルタ構造体に向かって方向付けるように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0131】
第36項。空気を冷却するための気化式空冷器であって、
気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、
タンクと流体連通している霧化器を備え、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、
フィルタを有するフィルタ構造体を備え、フィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、
空気を内部へ引き込むように構成されたファンを備え、空気は、霧およびフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、
ハウジングに結合される角度付け部材をさらに備え、角度付け部材は、ハウジングを回転させるように構成され、気化式空冷器はさらに、
角度付け部材に結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【0132】
第37項。角度付け部材は、ハウジングを垂直方向および水平方向の少なくとも一方に回転させるよう構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0133】
第38項。クリップは、気化式空冷器を物体に取り外し可能に結合するように構成される、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0134】
第39項。空気を冷却するための気化式空冷器であって、
気化式空冷器の内部を画定するハウジングと、
ハウジングの頂部に隣接して位置決めされるタンクとを備え、タンクは、液体を受け、貯留し、放出するように構成され、気化式空冷器はさらに、
タンクと流体連通している霧化器を備え、霧化器は、液体から霧を生成するように構成され、気化式空冷器はさらに、
フィルタおよび第2のフィルタを有するフィルタ構造体を備え、フィルタおよび第2のフィルタは、霧を吸収するように構成され、気化式空冷器はさらに、
空気を内部に引き込むように構成されるファンを備え、空気は、霧、フィルタ、および第2のフィルタのうちの少なくとも1つによって冷却され、ファンは、空気をフィルタ構造体を通して内部から方向付け、気化式空冷器はさらに、
ハウジングに結合されるクリップを備える、気化式空冷器。
【0135】
第40項。フィルタはジグザグ形式にて構成され、空隙を画定し、
第2のフィルタは、フィルタ構造体の周囲の少なくとも一部に結合され、
第2のフィルタはフィルタと流体連通している、任意の先行する項に記載の気化式空冷器。
【0136】
本出願における記載のいずれの部分も、いかなる特定の要素、ステップ、または機能も特許請求の範囲に含まれなければならない必須の要素であることを示唆するものとして読まれるべきではない。特許を受ける主題の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義される。さらに、クレームのいずれも、「ための手段」という用語そのものの後に分詞が続かない限り、米国特許法第112条(f)を引き合いに出すことを意図していない。
【0137】
前述の記載は、説明の目的のために、記載された実施形態の完全な理解を提供するために具体的な用語を用いる。しかしながら、具体的な詳細は、説明した実施形態を実施するのに必要ではないことが、当業者には明白であろう。したがって、特定の実施形態の前述の記載は、例示および説明を目的として提示される。それらは、網羅的であること、または記載された実施形態を開示された形態通りに限定することを意図していない。上記の教示に鑑み、多くの修正および変形が可能であることが当業者には明白であろう。
【0138】
本開示は、特定の実施形態に関連して説明されてきたが、本開示は、開示された実施形態に限定されるものではなく、それどころか、特許請求の範囲内に含まれる様々な修正および均等な構成を保護することを意図しており、その範囲は、法律下で許可されるすべてのそのような修正および均等な構成を包含するように、最も広い解釈を与えられるべきであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図17
図18
図19
【国際調査報告】