(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(54)【発明の名称】安全かみそり及び安全かみそりのためのコネクタ及びハンドル
(51)【国際特許分類】
B26B 21/52 20060101AFI20230711BHJP
【FI】
B26B21/52 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556125
(86)(22)【出願日】2021-06-10
(85)【翻訳文提出日】2022-09-16
(86)【国際出願番号】 US2021036716
(87)【国際公開番号】W WO2021262443
(87)【国際公開日】2021-12-30
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315017030
【氏名又は名称】エッジウェル パーソナル ケア ブランズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Edgewell Personal Care Brands, LLC
【住所又は居所原語表記】1350 Timberlake Manor Parkway, Chesterfield, MO 63017 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】クリスプ ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】ヒッチコック アンドリュー
(57)【要約】
安全かみそり(20)は、ハウジング(32)及びかみそり刃(34)を有する刃ユニット(30)と、均一な厚みを有し、かつ厚みの中に延びる開口(46)を含む第1の端部(44)及び対向する第2の端部(48)を有する細長ハンドル(40)とを有する。安全かみそりはまた、刃ユニットをハンドルに接続するためのコネクタ(60)を有する。コネクタの本体(62)は、開口部(66)を備えた凹部(64)と凹部の中に延びる突出部(70)を含むユーザ作動可能ラッチ(68)とを有する。ハンドルの第1の端部は、凹部に取り外し可能に受け入れられ、突出部は、ハンドルをコネクタに固定するために開口に受け入れられる。突出部は、ハンドルの第1の端部を凹部から解除するために突出部端部の反対側のラッチの端部でのレバー(74)へのユーザ印加の力によって開口から解除可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かみそり刃(34)を備えたウジング(32)を有する刃ユニット(30)と、
均一な厚み(42)、好ましくは2.7mmを有し、かつ該厚み(42)の中に延びる開口(46)を含む第1の端部(44)及び対向する第2の端部(48)を有する細長ハンドル(40)と、
コネクタ(60)であって、第1のアーム80及び第2のアーム(82)を備えた本体(62)であって、その両方が該本体(62)から延び、両方のアーム(80、82)のそれぞれの遠位端領域(80a、82a)が、前記刃ユニット(30)を前記ハンドル(40)に接続するようになっており、該本体(62)が、開口部(66)を有する凹部(64)と、ユーザ作動可能ラッチ(68)であって、該ユーザ作動可能ラッチ(68)が、該ラッチ(68)の第1の端部(72)で突出部(70)を含み、該突出部(70)が、該凹部(64)の中に延び、該ハンドル(40)の前記第1の端部(44)が、該凹部(64)に取り外し可能に受け入れられ、該突出部(70)が、該コネクタ(60)を該ハンドル(40)に固定するために前記開口(46)に受け入れられ、該突出部(70)が、該ハンドル(40)の該第1の端部(44)を該凹部(64)から解除するために該第1の端部(72)の反対側の該ラッチ(68)の第2の端部(76)でのレバー(74)へのユーザ印加の力(F)によって該開口(46)から解除可能である前記ユーザ作動可能ラッチ(68)とを有する前記本体(62)を有する前記コネクタ(60)と、
を備えることを特徴とする安全かみそり(20)。
【請求項2】
前記ハンドル(40)は、前記厚み(42)に対して垂直な向きに湾曲プロファイルを有することを特徴とする請求項1に記載の安全かみそり(20)。
【請求項3】
前記ハンドル(40)は、横断面内で平坦であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の安全かみそり(20)。
【請求項4】
前記ハンドル(40)の前記第1の端部(44)内の前記開口(46)は、境界付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項5】
前記ハンドル(40)の前記第1の端部(44)内の前記開口(46)は、該第1の端部(44)を通って延びることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項6】
前記ハンドル(40)の前記第1の端部(44)は、前記コネクタ(60)の前記凹部(64)との組合せで、該コネクタ(60)内の該ハンドル(40)の誤った向きを防止するためのボカよけ特徴(92)を定めることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項7】
前記ボカよけ特徴(92)は、第1の外側コーナ半径(98)と第2の外側コーナ半径(100)を含み、各外側コーナ半径(98、100)が、前記ハンドル(40)の前記第1の端部(44)でのものであり、該第1の外側コーナ半径(98)は、該第2の外側コーナ半径(100)とは異なっており、好ましくは、該第1の外側コーナ半径(98)は、該第2の外側コーナ半径(100)の大きさの3倍の大きさを有することを特徴とする請求項6に記載の安全かみそり(20)。
【請求項8】
前記ハンドル(40)は、植物ベースの非ポリマー材料、好ましくは木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項9】
前記植物ベースの非ポリマー材料は、繊維方向(54)を定めることを特徴とする請求項8に記載の安全かみそり(20)。
【請求項10】
前記ハンドル(40)は、植物ベースの非ポリマー材料の単層(50)を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項11】
前記ハンドル(40)は、植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層(52)、好ましくは植物ベースの非ポリマー材料の3つの層(52)を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項12】
いずれの1つの層(54)の前記繊維方向(54)も、次の隣接層(52)の該繊維方向(54)に対して角度が付けられて配置され、好ましくは次の隣接層(52)の該繊維方向(54)に対して垂直に配置されることを特徴とする請求項11に記載の安全かみそり(20)。
【請求項13】
前記ハンドル(40)は、単一構成要素部品のみを備えることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項14】
前記ユーザ作動可能ラッチ(68)は、前記本体(62)と該ラッチ(68)の間に一体形成されたトーションビームバネ(90)によって記本体(62)内に支持されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項15】
前記コネクタ(60)は、生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と植物ベースの非ポリマー材料との混合物とのうちの一方を備えることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の安全かみそり(20)。
【請求項16】
ハンドル(40)を刃ユニット(30)に取り外し可能に接続するようになった安全かみそり(20)のためのコネクタ(60)であって、
第1のアーム(80)及び第2のアーム(82)を備えた本体(62)であって、その両方が、該本体(62)から延び、両方のアーム(80、82)のそれぞれの遠位端領域(80a、82a)が、前記刃ユニット(30)をコネクタ(60)に接続するようになっており、該本体(62)が、開口部(66)を有する凹部(64)と、ユーザ作動可能ラッチ(68)であって、該ユーザ作動可能ラッチ(68)が、該凹部(64)の中に延びる該ラッチ(68)の第1の端部(72)で突出部(70)を含み、該凹部(64)が、前記ハンドル(40)の第1の端部(44)を取り外し可能に受け入れるようになっており、該突出部(70)が、該第1の端部(44)で開口(46)に受け入れられ、該突出部(70)が、該ハンドル(40)の該第1の端部(44)を該凹部(64)から解除するために該第1の端部(72)の反対側の該ラッチ(68)の第2の端部(76)でのレバー(74)へのユーザ印加の力(F)によって該開口(46)から解除可能である前記ユーザ作動可能ラッチ(68)とを有する前記本体(62)、
を備えることを特徴とするコネクタ(60)。
【請求項17】
コネクタ(60)の前記凹部(64)は、前記ハンドル(40)の前記第1の端部(44)との組合せで、コネクタ(60)に受け入れられた時の該ハンドル(40)の誤った向きを防止するためのボカよけ特徴(92)を定めることを特徴とする請求項16に記載のコネクタ(60)。
【請求項18】
前記ボカよけ特徴(92)は、第1の内側コーナ半径(94)と第2の内側コーナ半径(96)を含み、各内側コーナ半径(94、96)が、前記開口部(66)に対向する前記凹部(64)の端部でのものであり、該第1の内側コーナ半径(94)は、該第2の内側コーナ半径(96)とは異なっており、好ましくは、該第1の内側コーナ半径(94)は、該第2の内側コーナ半径(96)の大きさの3倍の大きさを有することを特徴とする請求項17に記載のコネクタ(60)。
【請求項19】
前記凹部(64)を境界付ける壁が、ユーザが前記内側コーナ半径(94、96)を観察することを可能にする窓開口部(88)を有することを特徴とする請求項18に記載のコネクタ(60)。
【請求項20】
前記ユーザ作動可能ラッチ(68)は、前記本体(62)と該ラッチ(68)の間に一体形成されたトーションビームバネ(90)によって該本体(62)内に支持されることを特徴とする請求項16から請求項19のいずれか1項に記載の1コネクタ(60)。
【請求項21】
前記ユーザ作動可能ラッチ(68)は、前記第1の端部(72)の反対側でかつレバー(74)を有する第2の端部(76)を含み、前記トーションビームバネ(90)は、該ラッチ(68)が該第1の端部(72)と該第2の端部(76)の間の領域にある状態で形成されることを特徴とする請求項20に記載のコネクタ(60)。
【請求項22】
生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と植物ベースの非ポリマー材料との混合物とのうちの一方を備えることを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか1項に記載の1コネクタ(60)。
【請求項23】
安全かみそりのためのハンドル(40)であって、
均一な厚み(42)、好ましくは2.7mmを有し、かつ該厚み(42)の中に延びる開口(46)を含む第1の端部(44)と対向する第2の端部(48)とを有し、繊維方向(54)を定める植物ベースの非ポリマー材料を備える細長スラット(38)であって、該材料が、好ましくは木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹である前記細長スラット(38)、
を備えることを特徴とするハンドル(40)。
【請求項24】
前記厚み(42)に対して垂直な向きに湾曲プロファイルを有することを特徴とする請求項23に記載のハンドル(40)。
【請求項25】
横断面内で平坦であることを特徴とする請求項23又は請求項24に記載のハンドル(40)。
【請求項26】
ハンドル(40)の前記第1の端部(44)内の前記開口(46)は、境界付けられることを特徴とする請求項23から請求項25のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【請求項27】
ハンドル(40)の前記第1の端部(44)内の前記開口(46)は、該第1の端部(44)を通って延びることを特徴とする請求項23から請求項26のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【請求項28】
ハンドル(40)の前記第1の端部(44)は、コネクタ(60)の凹部(64)との組合せで、該コネクタ(60)内のハンドル(40)の誤った向きを防止するためのボカよけ(92)特徴を定めることを特徴とする請求項23から請求項27のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【請求項29】
前記ボカよけ特徴(92)は、第1の外側コーナ半径(98)と第2の外側コーナ半径(100)を含み、各外側コーナ半径(98、100)が、ハンドル(40)の前記第1の端部(44)でのものであり、該第1の外側コーナ半径(98)は、該第2の外側コーナ半径(100)とは異なっており、好ましくは、該第1の外側コーナ半径(98)は、該第2の外側コーナ半径(100)の大きさの3倍の大きさを有することを特徴とする請求項28に記載のハンドル(40)。
【請求項30】
植物ベースの非ポリマー材料の単層(50)を備えることを特徴とする請求項23から請求項29のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【請求項31】
植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層(52)、好ましくは植物ベースの非ポリマー材料の3つの層(52)を備えることを特徴とする請求項23から請求項29のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【請求項32】
いずれの1つの層(54)の前記繊維方向(54)も、次の隣接層(52)の該繊維方向(54)に対して角度が付けられて配置され、好ましくは該次の隣接層(52)の該繊維方向(54)に対して垂直に配置されることを特徴とする請求項31に記載のハンドル(40)。
【請求項33】
ハンドル(40)が、前記スラット(38)のみを備え、該スラット(38)は、単一構成要素部品であることを特徴とする請求項23から請求項32のいずれか1項に記載のハンドル(40)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的に安全かみそりに関し、より具体的には、一体ラッチを有するかみそりカートリッジコネクタと適切なハンドルとに関する。
【背景技術】
【0002】
安全かみそりとしても公知の多くの現代の湿式ひげそりかみそりは、典型的には、ハンドルとハンドルに装着されたかみそりカートリッジとを備える。一部のかみそりは、ハンドル及びかみそりカートリッジが一緒に使用後に廃棄されるいわゆる使い捨てかみそりである。他のかみそりは、再使用することができるハンドルと、使用後に廃棄されて新しいカートリッジと交換することができる着脱式かみそりカートリッジとを備えるいわゆるシステムの形態にある場合がある。米国特許第5,787,586号明細書は、ユーザによる解除ボタンの作動時にかみそりカートリッジのカートリッジコネクタを固定するかつ放出する(刃ユニットと共に)機構を組合せで備えるいくつかの構成要素部品を含む例示的システムかみそりハンドルを開示している。
【0003】
更に別のタイプの安全かみそりは、いわゆる半使い捨てかみそりである。単一構成要素部品とすることができる簡素化された(例えば、上述の’586号明細書にあるものとの比較で)ハンドルが、パッケージ化ユニット、例えば、1つのハンドル及び5つのカートリッジとしての少数の交換可能カートリッジと共にユーザに提供される。ハンドルは、供給されるカートリッジとの限られた回数の使用に耐えるように意図している。この組合せは、使い捨てかみそりの利便性を提供し、むしろ例えば5つの完全な使い捨てかみそりと比較してより少ないリソース、例えば、「より少ないプラスチック」を必要とする。米国特許第6,026,577号明細書は、例示的な半使い捨てかみそりを開示している。この特許文書のハンドルは、カートリッジにスナップ式に係合する歯をその中心が担持する3つの突起を備えるカートリッジのための取付構造体を有する。’577号明細書のハンドルは、従って、その中心突起が少なくとも所要の限られた回数のサイクルにわたって開示されるように機能するためのある一定の物理特性、例えば、少なくともある一定の曲げ弾性率及び許容歪みを本質的に必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,787,586号明細書
【特許文献2】米国特許第6,026,577号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の開示は、安全かみそりとそのためのコネクタ及びハンドルとを提供することによって従来技術のかみそりの限界を実質的に緩和することをその目的に関して有する。かみそり刃を備えたハウジングを有する刃ユニットと細長ハンドルとを備える安全かみそりを提供する。ハンドルは、均一な厚み、好ましくは2.7mmを有し、かつ厚みの中に延びる開口を含む第1の端部と対向する第2の端部とを有する。コネクタは、刃ユニットをハンドルに接続する。コネクタは、第1のアーム及び第2のアームを備えた本体を有し、その両方は、本体から延び、両方のアームのそれぞれの遠位端領域は、刃ユニットをハンドルに接続するようになっている。本体は、開口部を有する凹部と、ラッチの第1の端部に突出部を含むユーザ作動可能ラッチとを有し、突出部は、凹部の中に延びる。ハンドルの第1の端部は、凹部に取り外し可能に受け入れられ、突出部は、開口に受け入れられてコネクタをハンドルに固定し、突出部は、ハンドルの第1の端部を凹部から解除するために第1の端部の反対側のラッチの第2の端部でのレバーに対するユーザ印加の力(F)によって開口から解除可能である。
【0006】
一部の態様では、ハンドルは、厚みに対して垂直な向きに湾曲プロファイルを有する。一部の態様では、ハンドルは、横断面内で平坦である。他の態様では、ハンドルは、平坦ではなく、例えば、横断面内で穏やかな曲線を有する。一部の態様では、ハンドルの第1の端部内の開口は境界付けられる。一部の態様では、ハンドルの第1の端部内の開口は、第1の端部を通って延びる。
【0007】
一部の態様では、ハンドルの第1の端部は、コネクタの凹部との組合せで、コネクタ内のハンドルの誤った向きを防止するためのボカよけ特徴を定める。ボカよけ特徴は、第1の外側コーナ半径と第2の外側コーナ半径を含むことができ、各外側コーナ半径は、ハンドルの第1の端部でのものであり、第1の外側コーナ半径は、第2の外側コーナ半径とは異なり、好ましくは、第1の外側コーナ半径は、第2の外側コーナ半径の大きさの3倍の大きさを有する。
【0008】
一部の態様では、ハンドルは、植物ベースの非ポリマー材料、好ましくは、木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹を備える。一部の態様では、植物ベースの非ポリマー材料は、繊維方向を定める。一部の態様では、ハンドルは、植物ベースの非ポリマー材料の単層を備える。他の態様では、ハンドルは、植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層、好ましくは、植物ベースの非ポリマー材料の3つの層を備える。先行態様のうちの一部の態様では、いずれの1つの層の繊維方向も、次の隣接層の繊維方向に対してある角度で配置され、好ましくは、次の隣接層の繊維方向に対して垂直に配置される。
【0009】
一部の態様では、ハンドルは、単一構成要素部品のみを備える。
【0010】
一部の態様では、ユーザ作動可能ラッチは、本体とラッチの間に一体形成されたトーションビームバネによって本体内に支持される。
【0011】
一部の態様では、コネクタは、生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と植物ベースの非ポリマー材料との混合物とのうちの一方を備える。
【0012】
本発明の開示の一部の態様では、ハンドルを刃ユニットに取り外し可能に接続するようになったコネクタを提供する。コネクタは、第1のアーム及び第2のアームを備えた本体を有し、両方は、本体から延び、両方のアームのそれぞれの遠位端領域は、刃ユニットをコネクタに接続するようになっている。本体は、開口部を有する凹部と、凹部の中に延びるラッチの第1の端部で突出部を含むユーザ作動可能ラッチとを有し、凹部は、ハンドルの第1の端部を取り外し可能に受け入れるようになっており、突出部は、第1の端部で開口に受け入れられ、突出部は、ハンドルの第1の端部を凹部から解除するために第1の端部の反対側のラッチの第2の端部でのレバーへのユーザ印加の力(F)によって開口から解除可能である。
【0013】
一部の態様では、コネクタの凹部は、ハンドルの第1の端部との組合せで、コネクタに受け入れられた時のハンドルの誤った向きを防止するためのボカよけ特徴を定める。ボカよけ特徴は、第1の内側コーナ半径と第2の内側コーナ半径を含むことができる。各内側コーナ半径は、開口部に対向する凹部の端部でのものであり、第1の内側コーナ半径は、第2の内側コーナ半径とは異なっており、好ましくは、第1の内側コーナ半径は、第2の内側コーナ半径の大きさの3倍の大きさを有する。凹部を境界付けている壁には、ユーザが内側コーナ半径を観察することを可能にする窓開口部を設けることができる。
【0014】
一部の態様では、ユーザ作動可能ラッチは、本体とラッチの間に一体形成されたトーションビームバネによって本体内に支持される。
【0015】
一部の態様では、ユーザ作動可能ラッチは、第1の端部の反対側の第2の端部を含み、かつレバーを有し、トーションビームバネは、ラッチが第1の端部と第2の端部の間の領域にある状態で形成される。
【0016】
一部の態様では、コネクタは、生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と植物ベースの非ポリマー材料との混合物とのうちの一方を備える。他の態様では、コネクタは、熱可塑性ポリマー、すなわち、石油ベースの材料を備えることができる。
【0017】
本発明の開示の一部の態様では、安全かみそりのためのハンドルを提供する。ハンドルは、均一な厚み、好ましくは2.7mmを有し、かつ厚みの中に延びる開口を含む第1の端部と対向する第2の端部とを有する細長スラットを備える。ハンドルは、繊維方向を定める植物ベースの非ポリマー材料を備えることができ、材料は、好ましくは、木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹である。
【0018】
一部の態様では、ハンドルは、厚みに対して垂直な向きに湾曲プロファイルを有する。一部の態様では、ハンドルは、横断面内で平坦である。他の態様では、ハンドルは、平坦ではなく、例えば、横断面内で穏やかな曲線を有する。一部の態様では、ハンドルの第1の端部内の開口は境界付けられる。一部の態様では、ハンドルの第1の端部内の開口は、第1の端部を通って延びる。
【0019】
一部の態様では、ハンドルの第1の端部は、安全かみそりのためのコネクタの凹部との組合せで、コネクタ内のハンドルの誤った向きを防止するためのボカよけ特徴を定める。ボカよけ特徴は、第1の外側コーナ半径と第2の外側コーナ半径とを含むことができ、各外側コーナ半径は、ハンドルの第1の端部でのものであり、第1の外側コーナ半径は、第2の外側コーナ半径とは異なっており、好ましくは、第1の外側コーナ半径は、第2の外側コーナ半径の大きさの3倍の大きさを有する。
【0020】
一部の態様では、ハンドルは、植物ベースの非ポリマー材料の単層を備える。他の態様では、ハンドルは、植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層、好ましくは、植物ベースの非ポリマー材料の3つの層を備える。先行態様のうちの一部の態様では、いずれの1つの層の繊維方向も、次の隣接層の繊維方向に対してある角度で配置され、好ましくは、次の隣接層の繊維方向に対して垂直に配置される。
【0021】
一部の態様では、ハンドルは、スラットのみを備え、スラットは、単一構成要素部品である。
【0022】
以上により、半使い捨てかみそりの形態にあるとすることができる安全かみそりは、少なくとも本質的に従来技術では必要な要件と考えられた物理特性を有するそのハンドルへの依存度が少ない。安全かみそりは、特にそのハンドルに関して「持続可能」かつプラスチックのない材料を使用することができる。
【0023】
以上の特徴及び利点は、添付図面と共に以下の詳細説明を参照することによってより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の開示の安全かみそりの後部等角投影図である。
【
図3】本発明の開示のコネクタの上側等角投影図である。
【
図7】
図6の7-7で切り取られたコネクタの断面図である。
【
図8】本発明の開示のハンドルの上側等角投影図である。
【
図12】別のハンドルの第1の端部の詳細図である。
【
図15】
図12の15-15で切り取られたハンドルの横断面図である。
【
図16】
図7のものと類似の平面で切り取られたハンドルに接続されたコネクタのいくつかの図の詳細部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図、特に
図1及び
図2をここで参照すると、安全かみそり20が示されている。安全かみそり20は、かみそり刃34を備えたハウジング32を有する刃ユニット30と、細長ハンドル40と、刃ユニット30をハンドル40に接続するコネクタ60とを備える。1つ又はいくつかの刃34を閉じ込める刃ユニット30の材料及び構造は、当業者に公知であるので更に説明する必要はないであろう。
【0026】
図3~
図7を更に参照すると、コネクタ60が示されている。コネクタ60は、第1のアーム80及び第2のアーム82を備えた本体62を有し、両方は、本体62から延びる。両方のアーム80、82のそれぞれの遠位端領域80a、82aは、刃ユニット30をコネクタ60に接続するようになっている。例えば、遠位端領域80a、82aには、適切な構造体、例えば、刃ユニット30をコネクタ60にピボット的に結合するシェルベアリング構造体を設けることができる。本体は、開口部66を備えた凹部64を有する。本体62はまた、ユーザ作動可能ラッチ68を有する。ラッチ68は、第1の端部72及び第2の端部76を有する。ラッチ68の第1の端部72は、凹部64の中に延びる突出部70を有する。ラッチ68の第2の端部76は、ユーザがラッチ68を作動させるための適切な力Fを印加することができるレバー74を有する。ラッチ68は、第1の端部72と第2の端部76の間の領域にラッチ68がある状態で形成された一体形成トーションビームバネ90によって本体62内に支持される。
【0027】
コネクタ60は、好ましくは、射出成形によって製造される。好ましい材料は、生体ポリマーか、又は生体ポリマーと粒状植物ベースの非ポリマー材料との混合物、例えば、75%生体ポリマー/25%植物材料である。好ましい生体ポリマーは、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)である。中鎖PHAは、硬質であるが脆弱である可能性がある短鎖ポリマーと比較して、靭性及び弾力性という利点で短鎖PHAよりも好ましい。コネクタ60は、生体材料ではないポリマーで構成することができる。これは「持続性」という理由からは好ましさが劣るが、そのような材料は、問題のない性能を提供することができる。適切なポリマーは、ポリオキシメチレン(POM、別名アセタール)、ポリアミド(例えば、PA6又はPA6.6)、及びアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂スチレン(ABS)、及び適切な材料の混合物を含む。
【0028】
図8~
図15をここで参照すると、ハンドル40が示されている。ハンドル40は、細長であり、第1の端部44及び第2の端部48を有する。ハンドル40は、好ましくは、単一構成要素部品であるスラット38を備える。ハンドル40は、好ましくは、均一である厚み42を有する(特に
図13及び
図14を参照されたい)。ハンドル40は、好ましくは、厚み42に垂直な向きで見た時に湾曲プロファイルを有する((
図10を参照されたい)。湾曲プロファイルにより、ユーザに人間工学的(触覚的)利点を提供することができ、例えば、ユーザの慣習的グリップ位置に対する使用のための慣習的な向きにカートリッジ30を呈示する。ハンドル40はまた、真っ直ぐとすることができる(
図11を参照されたい)。第1の端部44は、開口46を有する。開口46は、好ましくは、第1の端部44を通って延びるが、第1の端部に途中まで延びることができ(
図15を参照されたい)、開口46を境界付ける壁は、コネクタ60の突出部70との適度な係合を提供するようになっている(
図16を参照されたい)。開口46は、好ましくは、完全に境界付けられる(すなわち、境界付ける壁は、開口46の周りに完全に延びるか、又は部分的に境界付けることができる(
図12を参照されたい))。
【0029】
ハンドル40は、植物ベースの非ポリマー材料、例えば、木質ベース又は草本ベースの材料を備え、材料は、繊維方向54を定める。別の適切な材料は、圧縮葉塊、例えば、シュロの葉である。好ましい材料は、竹材料(一種の草)である。好ましい木材は、樺の木材であるが、巨大アメリカスギ、カラマツ、モミ、及び頑丈なヨーロッパアカマツのような他の木材も適切である。ハンドル40は、好ましくは、植物ベースの非ポリマー材料の単層50を備える(
図13を参照されたい)。ハンドル40は、好ましくは、複数の(例えば、2から9、好ましくは3つの)(副)層52の積層(例えば、「合板」)構造を等しく備えることができる(
図14を参照されたい)。(副)層52は、当業者に公知の工程で互いに適切に結合することができる。複数の(副)層52を有する実施形態では、隣接層の繊維方向54は、角度的に変位して配置することができる。
図9では、層52の繊維方向54eは、次の隣接層の繊維方向54を有するそれに対して横断方向に配置されたハンドル40の長さと位置合わせすることができる。繊維方向54xは、例えば、対向して配置された次の隣接層の繊維方向54xを有するハンドル40の長さに対して45°で角度を付けることができる。
【0030】
ハンドルの厚み42は、好ましくは2.7mmであるが、他の厚みも適切とすることができ、本発明の開示は、それに限定されない。1つに好ましい例では、厚み42は、竹の3層52積層によって提供することができる。中心(副)層52は、ハンドル40の長さと位置合わせされた繊維方向54eを有し、(次に隣接する)外側層52は、中心層52に対して横断方向の繊維方向54tを有する。別の好ましい例では、ハンドル40は、ハンドル40の長さと位置合わせされた繊維方向54eを有する樺の木の単層50を備える。
【0031】
ハンドル40は、適切な厚み42を有する植物ベースの非ポリマー材料のシートを提供して適切な平らな形態を型押し(穿孔)することによって製造することができる。湾曲プロファイルを有する例では、プロファイルは、適切な熱又は熱及び湿気工程(例えば、蒸気成形)によって提供することができる。そのような工程は、当業者に公知である。ハンドルは、好ましくは、横断面内で平坦であるが(
図13から
図14を参照されたい)、横幅全体を通して平坦ではなく、例えば、穏やかな曲線を有することができる。そのような平坦ではない横断方向の形状は、湾曲プロファイルを提供する工程からの結果とすることができる。
【0032】
開示する安全かみそり20の1つの目的は、半使い捨てかみそりであり、それによって単一ハンドル40は、ユーザがカートリッジを選択的に交換することができるように、いくつかの(例えば、5つの)交換カートリッジ(各々が、コネクタ60に接続された刃ユニット30を備える)と共にパッケージ化することができる。ハンドル40が湾曲プロファイルを有する実施形態では、ユーザがコネクタ60に対してハンドル40を正しく向けることが望ましい。ユーザによる間違いを回避することを支援するために、コネクタ60と組み合わせたハンドル40には、ポカよけ特徴92が設けられる。ポカよけは、「間違い防止」又は「不注意エラー防止」を意味する英語辞書に使用された日本語の用語である。ハンドル40の第1の端部44には、第1の外側コーナ半径98及び第2の外側コーナ半径100を設けることができる。コーナ半径98、100は、ユーザに対して明らかに異なるようにサイズ決定される。例えば、第1の外側コーナ半径98は、1.5mmとすることができる第2の外側コーナ100半径の大きさの3倍の大きさを有する4.5mmとすることができる。コネクタ60の開口部66に対向する凹部64の端部には、それぞれの相補型の第1及び第2の内側コーナ半径94、96が設けられる。 コネクタ60の凹部64でのハンドル40の第1の端部44の正しいか又は誤った向きのユーザによる認識を支援するために、凹部64を境界付ける壁には、ユーザが内側コーナ半径94、96、従って、外側コーナ半径98、100がいかにして正しく又は誤って内側コーナ半径94、96と係合しているかを観察することを可能にする窓開口部88を設けることができる。例えば、ユーザが第1の端部44を誤った向きで凹部に挿入することを試みた場合に、小さい方の外側コーナ半径96は、第1の端部44が凹部64に完全に挿入される前により大きい内側コーナ半径94に接触することになる。ラッチ突出部70は、開口46には係合しないようなものであり、ハンドル40は、コネクタ60に正しく保持されない。
図16は、開口46に係合したラッチ突出部70を示すハンドル40に正しく接続されたコネクタ60の横断面図の詳細部分である。カートリッジをハンドル40から切り離すために、ユーザは、適切な力Fをラッチ68の第2の端部76でレバー74に印加することができる。ラッチは、突出部70を開口46から離脱させるためにトーションビームバネ90(この図では図示せず、
図4を参照されたい)の周りに回転し、その結果、ハンドル40をコネクタ60から引き抜くことができる。
【0033】
本発明の開示の特徴は、以下を含む。
【0034】
1.かみそり刃(34)を備えたウジング(32)を有する刃ユニット(30)と、均一な厚み(42)、好ましくは2.7mmを有し、厚み(42)の中に延びる開口(46)を備える第1の端部(44)及び対向する第2の端部(48)を有する細長ハンドル(40)と、コネクタ(60)であって、第1のアーム(80)及び第2のアーム(82)を備えた本体(62)であって、その両方が本体62から延び、両方のアーム(80、82)のそれぞれの遠位端領域(80a、82a)が、刃ユニット(30)をハンドル(40)に接続するようになっており、本体(62)が、開口部(66)を有する凹部(64)と、ユーザ作動可能ラッチ(68)であって、ラッチ(68)の第1の端部(72)で突出部(70)を含み、突出部(70)が、凹部(64)の中に延び、ハンドル(40)の第1の端部(44)が、凹部(64)に取り外し可能に受け入れられ、突出部(70)が、コネクタ(60)をハンドル(40)に固定するために開口(46)内に受け入れられ、突出部(70)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)を凹部(64)から解除するために第1の端部(72)の反対側のラッチ(68)の第2の端部(76)でレバー(74)へのユーザ印加の力(F)によって開口(46)から解除可能である上記ユーザ作動可能ラッチ(68)とを有する上記本体(62)を有する上記コネクタ(60)とを備える安全かみそり(20)。
2.ハンドル(40)が、厚み(42)に垂直な向きに湾曲プロファイルを有する特徴1の安全かみそり(20)。
3.ハンドル(40)が、横断面内で平坦である特徴1又は特徴2の安全かみそり(20)。
4.ハンドル(40)の第1の端部(44)の開口(46)が、境界付けられるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
5.ハンドル(40)の第1の端部(44)の開口(46)が、第1の端部(44)を通って延びるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
6.ハンドル(40)の第1の端部(44)が、コネクタ(60)の凹部(64)との組合せで、コネクタ(60)内のハンドル(40)の誤った向きを防止するためにボカよけ特徴(92)を定めるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
7.ボカよけ特徴(92)が、第1の外側コーナ半径(98)と第2の外側コーナ半径(100)とを含み、各外側コーナ半径(98、100)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)でのものであり、第1の外側コーナ半径(98)が、第2の外側コーナ半径(100)とは異なり、好ましくは、第1の外側コーナ半径(98)が、第2の外側コーナ半径(100)の大きさの3倍の大きさを有する特徴6の安全かみそり(20)。
8.ハンドル(40)が、植物ベースの非ポリマー材料、好ましくは木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹を備えるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
9.植物ベースの非ポリマー材料が、繊維方向(54)を定める特徴8の安全かみそり(20)。
10.ハンドル(40)が、植物ベースの非ポリマー材料の単層(50)を備えるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
11.ハンドル(40)が、植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層(52)、好ましくは、植物ベースの非ポリマー材料の3つの層(52)を備える特徴1-9のいずれかの安全かみそり(20)。
12.いずれの1つの層(54)の繊維方向(54)も、次の隣接層(52)の繊維方向(54)に対してから解除可能、好ましくは、次の隣接層(52)の繊維方向(54)に対して垂直に配置される特徴11の安全かみそり(20)。
13.ハンドル(40)が、単一構成要素部品のみを備えるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
14.ユーザ作動可能ラッチ(68)が、本体(62)とラッチ(68)の間に一体形成されたトーションビームバネ(90)によって本体(62)内に支持されるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
15.コネクタ(60)が、生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)及び植物ベースの非ポリマー材料の混合物とのうちの一方を備えるいずれかの先行特徴の安全かみそり(20)。
16.ハンドル(40)を刃ユニット(30)に取り外し可能に接続するようになった安全かみそり(20)のためのコネクタ(60)であって、第1のアーム80及び第2のアーム82を備えた本体(62)であって、その両方が本体62から延び、両方のアーム(80、82)のそれぞれの遠位端領域(80a、82a)が、刃ユニット(30)をコネクタ(60)に接続するようになっており、本体(62)が、開口部(66)を備えた凹部(64)と、ユーザ作動可能ラッチ(68)であって、凹部(64)の中に延びる突出部(70)をラッチ(68)の第1の端部(72)で含み、凹部(64)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)を取り外し可能に受け入れるようになっており、突出部(70)が、第1の端部(44)で開口(46)内に受け入れられ、突出部(70)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)を凹部(64)から解除するために第1の端部(72)の反対側のラッチ(68)の第2の端部(76)でレバー(74)へのユーザ印加の力(F)によって開口(46)から解除可能である上記ユーザ作動可能ラッチ(68)とを有する上記本体(62)を備えるコネクタ(60)。
17.コネクタ(60)の凹部(64)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)との組合せで、コネクタ(60)内に受け入れられた時にハンドル(40)の誤った向きを防止するためにボカよけ特徴(92)を定める特徴16のコネクタ(60)。
18.ボカよけ特徴(92)が、第1の内側コーナ半径(94)と第2の内側コーナ半径(96)とを含み、各内側コーナ半径(94、96)が、開口部(66)に対向する凹部(64)の端部でのものであり、第1の内側コーナ半径(94)が、第2の内側コーナ半径(96)とは異なり、好ましくは、第1の内側コーナ半径(94)が、第2の内側コーナ半径(96)の大きさの3倍の大きさを有する特徴17のコネクタ(60)。
19.凹部(64)を境界付ける壁が、ユーザが内側コーナ半径(94、96)を観察することを可能にする窓開口部(88)を有する特徴18のコネクタ(60)。
20.ユーザ作動可能ラッチ(68)が、本体(62)とラッチ(68)の間に一体形成されたトーションビームバネ(90)によって本体(62)内に支持される特徴16-19のいずれかの1コネクタ(60)。
21.ユーザ作動可能ラッチ(68)が、第1の端部(72)に対向しかつレバー(74)を有する第2の端部(76)を含み、トーションビームバネ(90)が、第1の端部(72)と第2の端部(76)の間の領域にラッチ(68)がある状態で形成される特徴20のコネクタ(60)。
22.コネクタ(60)が、生体ポリマー、好ましくは中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と、中鎖ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)及び植物ベースの非ポリマー材料の混合物とのうちの一方を備える特徴16-21のいずれかの1コネクタ(60)。
23.均一な厚み(42)、好ましくは2.7mm、を有し、厚み(42)の中に延びる開口(46)を含む第1の端部(44)と対向する第2の端部(48)とを有し、繊維方向(54)を定める植物ベースの非ポリマー材料であって、材料が、好ましくは、木質ベース及び草本ベースのうちの一方、より好ましくは竹である上記植物ベースの非ポリマー材料を備える細長スラット(38)を備える安全かみそりのためのハンドル(40)。
24.ハンドル(40)が、厚み(42)に垂直な向きに湾曲プロファイルを有する特徴23のハンドル(40)。
25.ハンドル(40)が、横断面内で平坦である特徴23又は特徴24のハンドル(40)。
26.ハンドル(40)の第1の端部(44)内の開口(46)が境界付けられる特徴23-25のいずれかのハンドル(40)。
27.ハンドル(40)の第1の端部(44)の開口(46)が、第1の端部(44)を通って延びる特徴23-26のいずれかのハンドル(40)。
28.ハンドル(40)の第1の端部(44)が、コネクタ(60)の凹部(64)との組合せで、コネクタ(60)内のハンドル(40)の誤った向きを防止するためにボカよけ特徴(92)を定める特徴23-27のいずれかのハンドル(40)。
29.ボカよけ特徴(92)が、第1の外側コーナ半径(98)と第2の外側コーナ半径(100)とを含み、各外側コーナ半径(98、100)が、ハンドル(40)の第1の端部(44)でのものであり、第1の外側コーナ半径(98)が、第2の外側コーナ半径(100)とは異なり、好ましくは、第1の外側コーナ半径(98)が、第2の外側コーナ半径(100)の大きさの3倍の大きさを有する特徴28のハンドル(40)。
30.ハンドル(40)が、植物ベースの非ポリマー材料の単層(50)を備える特徴23-29のいずれかのハンドル(40)。
31.ハンドル(40)が、植物ベースの非ポリマー材料の2と9つの間の層(52)、好ましくは、植物ベースの非ポリマー材料の3つの層(52)を備える特徴23-29のいずれかのハンドル(40)。
32.いずれの1つの層(54)の繊維方向(54)も、次の隣接層(52)の繊維方向(54)に対して角度が付けられて配置され、好ましくは、次の隣接層(52)の繊維方向(54)に対して垂直に配置される特徴31のハンドル(40)。
33.ハンドル(40)が、スラット(38)のみを備え、スラット(38)が、単一構成要素部品である特徴23-32のいずれかのハンドル(40)。
【0035】
様々な実施形態を上述したが、それらは、例としてのみ提示されており、制限しないことを理解しなければならない。例えば、いずれか1つの実施形態に関連して開示した添付の特許請求及び特徴の範囲内で行うることができるような修正又は変更は、単独で又はそれぞれの他の実施形態の各特徴と組み合わせて使用することができる。すなわち、いずれの実施形態の幅及び範囲も、上述の例示的実施形態のいずれによっても制限されるぺきではなく、むしろ以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定められるべきである。
【符号の説明】
【0036】
20 安全かみそり
34 かみそり刃
38 スラット
40 細長ハンドル
60 コネクタ
【国際調査報告】