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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(54)【発明の名称】火災抑制システム
(51)【国際特許分類】
   A62C 37/42 20060101AFI20230711BHJP
   A62C 37/40 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
A62C37/42
A62C37/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574706
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(85)【翻訳文提出日】2022-12-02
(86)【国際出願番号】 KR2020017483
(87)【国際公開番号】W WO2021246596
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0067257
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522471146
【氏名又は名称】リ,ヨン ソク
【氏名又は名称原語表記】LEE, Young Sook
(71)【出願人】
【識別番号】522471157
【氏名又は名称】ムン,ヨン テク
【氏名又は名称原語表記】MOON, Yong Taek
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヨン ソク
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189BA02
2E189BB05
2E189BB06
(57)【要約】
【要約】
本発明の一実施例に係る火災抑制システムは、火災によって発生される特定変化を感知し、特定変化値を測定信号として送信する感知部;火災抑制物質を噴射させる消火部;前記測定信号を受信し、前記消火部に実行信号を送信する制御部;及び使用者または管理者が火災発生の有無を確認し、前記消火部を遠隔作動させる管理部;を含み、前記制御部は、測定された前記測定データ値が閾値を超える場合のみ、前記管理部に通知信号を送信し、前記管理部から作動命令が受信される場合のみ、前記実行信号を送信することを特徴として、より向上された便宜性及び安全性を提供し、初期費用を節減させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
火災によって発生される特定変化を感知し、測定値を測定信号として送信する感知部;
火災抑制物質を噴射させる消火部;
前記測定信号を受信し、前記消火部に実行信号を送信する制御部;及び
使用者または管理者が火災発生の有無を確認し、前記消火部を遠隔作動させる管理部;を含み、
前記制御部は、測定された前記測定データ値が閾値を超える場合のみ、前記管理部に通知信号を送信し、前記管理部から作動命令が受信される場合のみ、前記実行信号を送信する、ことを特徴とする火災抑制システム。
【請求項2】
前記消火部は、
感熱体を備えて、設定以上の温度で自動に作動する第1消火部と、
前記実行信号によって作動する第2消火部と、で形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の火災抑制システム。
【請求項3】
前記制御部は、通信網を通じて前記通知信号を前記管理部に送受信し、前記感知部から受信された測定信号を保存し、
前記管理部は、中央管制所または管理者携帯端末機で形成され、前記制御部から通知信号が送信されない場合にも通信網を通じて保存された前記測定信号を確認することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の火災抑制システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記管理部を通じてリアルタイム状態確認ができるように、有線または無線通信網を通じて閉鎖回路テレビと連結される、ことを特徴とする請求項1に記載の火災抑制システム。
【請求項5】
前記消火部は、
火災の発生時に、内部に充填された消火薬剤が噴射されるように開放される一側で分岐されて形成された前記第1消火部及び第2消火部と、内側に前記開放口が形成され、周りに沿って第1結合部が形成されたリング状の延長部と、内部と外部との圧力差によって開放口を開閉する開閉バルブとで形成された消火シリンダ;及び
内部に充填されたガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記消火シリンダの一側に結合されるガスアダプダ;で形成され、
前記消火薬剤が排出される際に発生する前記消火シリンダと前記ガスアダプダとの圧力差によって、前記開閉バルブが開放されて、前記ガスが前記消火シリンダに流入される、ことを特徴とする請求項2に記載の火災抑制システム。
【請求項6】
前記第1消火部及び第2消火部は、火災の発生時に開放される開放キャップと、前記開放キャップが開放されるにつれて外部に露出されて、前記消火薬剤を噴射するノズルとで形成され、
前記第1消火部には、前記開放キャップの外側に予め設定された温度で溶融される密閉部がさらに形成されて、火災の発生時に、自動に前記消火薬剤が噴射され、前記第2消火部には、前記実行信号を受信して作動する作動バルブがさらに形成されて、使用者の作動によって前記消火薬剤が噴射される、ことを特徴とする請求項5に記載の火災抑制システム。
【請求項7】
前記ガスアダプダは、
前記第1結合部に結合される第2結合部が周面に沿って形成されて、密閉空間を形成するガス収容部と、前記ガス収容部と連通され、前記ガス排出口が一側に形成されて、前記密閉空間に配置されるガス排出部とで形成される、ことを特徴とする請求項6に記載の火災抑制システム。
【請求項8】
前記ノズルは、
外周面に沿って噴射孔が形成され、末端には前記消火薬剤が放射されることができるようにガイドするガイド孔が形成される、ことを特徴とする請求項6に記載の火災抑制システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災抑制システムに関し、より詳しくは、火災の発生時に消火器を作動させて迅速に抑制する火災抑制システムに関する。
【背景技術】
【0002】
火災抑制システムは、転写室、ESS装置などの無人化建物または施設に設置されて、火災が発生した時、手動または自動に消火薬剤を噴射して迅速に抑制して、物的、人的被害を最小化することができるようにする。
【0003】
そのため、火災抑制システムは、建物または設備内の火災発生の有無を感知する感知部を備え、火災が発生されると、自動に消火薬剤が噴射されることができるように、別途の配管などの設備を必要として、設置空間及び費用がかかるという問題点があった。
【0004】
また、火災抑制システムの故障によって作動しなかったり、消火薬剤の噴出圧力が不足して、消火がまともに行われないなどの問題が発生された場合、これを補うことができる方法が用意されておらず、火災が拡大されたり、爆発などの2次事故が発生されるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、前記のような問題点を解決するために案出されたもので、別途の設備なしに簡単に設置可能であるとともに、補完装置を設けて、より安全に用いることができる火災抑制システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の火災抑制システムは、火災によって発生される特定変化を感知し、測定値を測定信号として送信する感知部;火災抑制物質を噴射させる消火部;前記測定信号を受信し、前記消火部に実行信号を送信する制御部;及び使用者または管理者が火災発生の有無を確認し、前記消火部を遠隔作動させる管理部を含み、前記制御部は、測定された前記測定データ値が閾値を超える場合のみ、前記管理部に通知信号を送信し、前記管理部から作動命令が受信される場合のみ、前記実行信号を送信することを特徴とする。
【0007】
前記消火部は、感熱体を備えて、設定以上の温度で自動に作動する第1消火部と、前記実行信号によって作動する第2消火部とで形成されることができる。
【0008】
前記制御部は、通信網を通じて前記通知信号を前記管理部に送受信し、前記感知部から受信された測定信号を保存することができ、前記管理部は、中央管制所または管理者携帯端末機で形成され、前記制御部から通知信号が送信されない場合にも通信網を通じて保存された前記測定信号を確認することができる。
【0009】
前記制御部は、前記管理部を通じてリアルタイム状態確認ができるように、有線または無線通信網を通じて閉鎖回路テレビと連結されることができる。
【0010】
火災が発生すると、内部に充填された消火薬剤が噴射されるように開放される一側で分岐されて形成された前記第1消火部及び第2消火部と、内側に前記開放口が形成され、周りに沿って螺糸山が形成されたリング状の延長部と、内部と外部との圧力差によって前記開放口を開閉する開閉バルブとで形成された消火シリンダ;及び内部に充填されたガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記消火シリンダの一側に結合されるガスアダプダ;で形成されることができ、それにより、前記消火薬剤が排出される際に発生する前記消火シリンダと前記ガスアダプダとの圧力差によって、前記開閉バルブが開放されて、前記ガスが前記消火シリンダに流入されることができる。
【0011】
前記第1消火部及び第2消火部は、火災が発生すると開放される開放キャップと、前記開放キャップが開放されると、外部に露出されて前記消火薬剤を噴射するノズルとで形成され、前記第2消火部には前記実行信号を受信して作動する作動バルブがさらに形成され、使用者の操作によって実行されることができる。
【0012】
前記ガスアダプダは、前記第1結合部に結合される第2結合部が周面に沿って形成されて、密閉空間を形成するガス収容部と、前記ガス収容部と連通され、前記ガス排出口が一側に形成されて、前記密閉空間に配置されるガス排出部とで形成されることができる。
【0013】
前記ノズルは外周面に沿って噴射孔が形成され、末端には前記消火薬剤が放射されることができるようにガイドするガイド孔が形成されることができる。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明の課題解決手段に係ると、以下のような事項を含む多様な効果を期待することができる。ただ、本発明が以下のような効果を全部発揮してこそ成り立つのではない。
【0015】
本発明に係る火災抑制システムは、通信網を通じて使用者だけでなく、中央管制所などに火災を知らせて、迅速な火災抑制を可能にし、別途の追加設備なしに簡単に設置することができて、初期費用を節減するという効果を奏する。
【0016】
また、制御部は感知部で周期的に測定された各種情報を保存し、これに基づいて、火災を初期に押えることができるようにして、より向上された便宜性及び安全性を提供する。
【0017】
この時、消火部は、使用者が遠隔で実行させることができる第2消火部を備えて、使用者の便宜性及び安全性向上効果を極大化し、ガスアダプダを備えて、消火薬剤が所定圧力を噴射されるようにして、消火薬剤の損失を最小化し、また小型化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例の火災抑制システムの概路図。
図2図1の感知部、制御部及び管理部の一実施例を示した図面。
図3図1の消火部の断面図。
図4図3の消火部が分離された状態の断面図。
図5a図3の第1消火部の作動状態の図面。
図5b図3の第2消火部の作動状態の図面。
図6図3の開閉バルブとガス排出口を拡大して示した図面。
図7図5の消火部の作動状態の図面。
図8図7のノズルを拡大して示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施例について詳しく説明する。ただ、本発明の要旨を曖昧にしないようにするために、公知機能あるいは構成に対する具体的な説明は省略する。
【0020】
また、本発明の制御部は、測定データが閾値を超過する場合のみ、使用者に知らせるように設定すると開示しているが、この時、閾値は、使用者または管理者によって任意に指定されることができる値で、多様に設定されることができる。
【0021】
図1は本発明の一実施例の火災抑制システムの概路図であり、図2図1の感知部、制御部及び管理部の一実施例を示した図面である。図3図1の消火部の断面図であり、図4図3の消火部が分離された状態の断面図であり、図5(a)は図3の第1消火部の作動状態の図面であり、図5(b)は図3の第2消火部の作動状態の図面である。図6図3の開閉バルブとガス排出口を拡大して示した図面であり、図7図5の消火部の作動状態の図面であり、図8図7のノズルを拡大して示した図面である。
【0022】
図1図8を参照すると、本発明の火災抑制システム10は、火災によって発生される特定変化を感知し、測定値を測定信号として送信する感知部100、火災抑制物質を噴射する消火部200、前記測定信号を受信し、前記消火部200に実行信号を送信する制御部300、及び使用者または管理者が火災発生の有無を確認し、前記消火部200を遠隔作動させる管理部400を含み、前記制御部300は、測定された前記測定データ値が閾値を超える場合のみ、前記管理部400に通知信号を送信し、前記管理部400から作動命令が受信される場合のみ、前記実行信号を送信することを特徴とする。
【0023】
感知部100は、設置空間の状態を感知し、これに対する情報を測定信号に変換して制御部300に伝達する。具体的には、感知部100は、設置空間の温度、湿度、二酸化炭素、酸素濃度などを測定する多様なセンサで形成されることができ、火災が発生しない場合にも、予め設定された所定週期ごとに設置空間の状態を測定して、これを制御部300に伝達する。
【0024】
この時、感知部100は、センサを利用して事物の状態データを測定及び収集する複数のセンサノードで形成され、区画された空間にそれぞれ設置されるか、大型空間の場合、所定距離を隔てて複数個が設置されることができ、各センサノードは、インターネットなどの通信網を通じて制御部300と送受信されて、特定区域で発生された火災を速かに押えることができるようにする。
【0025】
また、センサノードの個数が所定以上を超える場合、測定信号の円滑な送受信及びデータの収集のために、複数のセンサノードを総括するセンサハブが設置されることができ、センサハブは、インターネット通信網を通じてセンサノード及び制御部300と連結される。
【0026】
消火部200は、火災が発生した時、内部に充填された消火薬剤が噴射される第1消火部及び第2消火部200と、内側に開放口214が形成され、周りに沿って第1結合部2131が形成された延長部213と、内部と外部との圧力差によって開放口214を開閉する開閉バルブ215とで形成される消火シリンダ;及び消火シリンダ210の一側に結合されるガスアダプダ220で形成されて、火災の発生時に消火薬剤を噴射して迅速に火災を押える。
【0027】
この時、第1消火部及び第2消火部200は、実行方法によって分けられ、一つの消火シリンダ210の一側に分岐されてそれぞれ形成されるが、第1消火部211は、設置空間が設定温度以上の温度まで加熱されると、自動に作動するように感熱体をさらに備え、第2消火部212は、制御部300の実行信号を受信して遠隔で作動されるように作動バルブ2127をさらに備える。
【0028】
以下では、説明の便宜のために、第1消火部及び第2消火部200の共通する構成に対して、第1消火部及び第2消火部200を分けずに先に説明し、後で差異のみ説明する。
【0029】
第1消火部及び第2消火部200は、消火シリンダ210の分岐された一末端にそれぞれ形成され、火災の発生時に開放される開放キャップ2111、2121と、開放キャップ2111、2121が開放されるにつれて外部に露出されて、消火薬剤を噴射するノズル2112、2122と、他端にリング状で内側に開放口214と連通され、内周に沿って螺糸山が形成された第1結合部2131とで形成される。
【0030】
開放キャップ2111、2121は、分岐された各一末端に形成され、第1消火部211の開放キャップ2111、2121は、外側で所定温度以上で溶融される物質で形成された感熱部によって、火災の発生時に設置空間の温度が所定温度を越えて、自動に消火シリンダ210から分離される。
【0031】
これに対して、第2消火部212の開放キャップ2111、2121は、ソレノイドバルブで形成される作動バルブ2127と連結されて、制御部300またはセンサノードを通じて伝達される実行信号を受けて開放されるもので、使用者の操作によって開放される。
【0032】
したがって、第2消火部212の一側には制御部300または感知部100と通信網を通じて信号を受信することができる作動バルブ2127と、作動バルブ2127に電源を供給するバッテリが一緒に設置される。バッテリは、電気または電波で充電可能なリチウムイオンバッテリや通常のバッテリで形成されることができる。
【0033】
ノズル2112、2122は、開放キャップ2111、2121から所定距離離隔されて設置され、開放キャップ2111、2121が開放されるにつれて、分岐された一末端の外側に露出されるように移動可能に設置され、消火薬剤が所定以上の速度で噴射されることができるように、末端に行くほどその断面積の大きさが漸次に小さくなる。
【0034】
具体的には、ノズル2112、2122の外周面に沿って複数の噴射孔2114、2124が形成されて、消火薬剤が四方へ噴射されることができるようにして、一つの消火部200が所定以上の面積の火災抑制を可能にし、末端には下側方向に噴射されるが、所定範囲の噴射角度を有するようにガイドするガイド孔2115、2125が形成されて、火災が発生された位置まで迅速に噴射されることができるようにする。
【0035】
また、ノズル2112、2122の外周面に沿って、Oリング2113、2123に形成されるパッキング部材Pが設置されて、ノズル2112、2122が初期位置に位置することができるようにし、開放キャップ2111、2121が設置される消火シリンダ210の第1消火部及び第2消火部200の末端部には、段差2116、2126が形成されて、開放キャップ2111、2121が開放される場合、ノズル2112、2122が噴射位置で離脱しないようにする。
【0036】
したがって、本発明のノズル2112、2122は、噴射孔2114、2124の配列及び大きさと、ガイド孔2115、2125の形状などを多様に変更して設置される場所に合う最適な火災抑制システム10を提供することができる。
【0037】
したがって、本発明の消火部200は、火災の発生によって自動に作動する第1消火部211を通じて、迅速な火災抑制を可能にするとともに、損傷などによって第1消火部211が作動しない場合、2次的に使用者または管理者によって作動する第2消火部212を備えて、より向上された便宜性及び安全性を提供する。
【0038】
延長部213は、消火シリンダ210の他端にリング状に形成され、内部には圧力によって開閉される開放口214が形成され、内周に沿って螺糸山で形成される第1結合部2131が形成されて、ガスアダプダ220と容易に結合される。
【0039】
開放口214は、消火薬剤が収容された空間とガスアダプダ220の結合によって形成される密閉空間230が連通されるように、延長部213の内側に形成されて、火災の発生時にガスが消火シリンダ210の内部に流入される通路として用いられる。
【0040】
第1結合部2131は、延長部213の内側面の一側に螺糸山で形成されて、ガスアダプダ220に形成された第2結合部225とねじ締結されるようにして、設置便宜性を向上させ、また、火災が発生した後、消火シリンダ210とガスアダプダ220を分離してリサイクル可能にする。
【0041】
この時、第1結合部2131は、延長部213の末端で凹入されて形成され、第結合部2131の一側には突出された結合端が形成されて、消火シリンダ210とガスアダプダ220が所定位置で結合されるようにし、第1結合部2131の一側には、ガスアダプダ220に形成されたパッキング部材Pが配置されることができるようにして、密閉空間230の密閉力を向上させ、より向上した製品の信頼性及び寿命を提供する。
【0042】
開閉バルブ215は、弾性スプリングSの引張によって開放口214に移動可能に形成され、一側にはパッキング部材Pが形成されて、開放口214が圧力差によって開放または閉鎖される。具体的には、開閉バルブ215は、消火シリンダ210に消火薬剤が初期高圧状態で充填されている場合には、消火薬剤によって発生される圧力によって、弾性スプリングSが圧縮されて開放口214を閉鎖し、火災の発生によって、消火薬剤が外部に噴射されると、内部圧力が減少して、弾性スプリングSが復元されて開放口214が開放される。
【0043】
この時、開閉バルブ215にはパッキング部材Pが設置されて、開放口214が閉鎖された位置では内壁に密着されてガスが密閉空間230で流入されることを防止し、開放口214が閉鎖された位置では、開閉バルブ215とともに移動されて、内壁から離隔されて、ガスが移動する通路を形成する。
【0044】
ガスアダプダ220は、内部にガスが収容されるガス収容部221と、ガスが排出されるガス排出口222と、ガス排出口222を開閉する開閉シャフト224と、開閉シャフト224を固定する組立キャップ226とで形成され、消火シリンダ210の一側に結合されて、開放口214を通じてガスを内部に供給して、消火シリンダ210の内部に充填された消火薬剤が所定圧力で排出されることができるようにし、また、消火薬剤の全量が外部に排出されることができるようにする。
【0045】
また、ガスアダプダ220の一側には第1結合部2131とねじ結合される第2結合部225が形成されて、より簡単で、且つ容易に消火部200を連結することができるようにし、この時、第2結合部225の一側には、第1結合部2131の一側に形成された結合端に対向して配置される補強端が形成される。
【0046】
それによって、消火シリンダ210とガスアダプダ220は相補的構造を構成して、より安定的に結合され、補強端の一側にはパッキング部材Pがさらに形成されて、消火シリンダ210とガスアダプダ220が結合する時、結合端の一側に密着されて、密閉空間230の密閉力を高めて、製品の寿命及び信頼性を向上させる。
【0047】
具体的には、ガスアダプダ220は、消火シリンダ210に結合される前には、開閉シャフト224が連通空間223から突出され、安全ピンと締結されて、内部に充填されたガスが排出されないようにし、消火シリンダ210と結合される前に、安全ピンを除去して、密閉空間230に内部ガスが供給されるようにする。それにより、本発明の消火部200は、消火薬剤が排出される際に、消火シリンダ210の内部圧力が減少されて、密閉空間230のガス圧力よりも低くなると、開閉バルブ215の内側に設置された弾性スプリングSが圧縮されて、開閉バルブ215が移動され、開放口214が開放されてガスが流入され、消火シリンダ210の内部の圧力を上昇させて、噴射に役に立つ。
【0048】
この時、開閉シャフト224には、弾性スプリングSとパッキング部材Pが形成されて、安全ピンが固定された状態では、弾性スプリングSは引張された状態に保持され、パッキング部材Pはガス排出口222の両側に形成されて、ガスの排出を防止し、安全ピンが解除された状態では、弾性スプリングSは復元され、それにより、開閉シャフト224が移動され、いずれか一つのパッキング部材Pが連通空間223に配置されながら、ガスが移動することができる通路が形成される。
【0049】
組立キャップ226は、開閉シャフト224が設置される連通空間223よりもその断面積が小さい貫通孔が形成され、貫通孔を通じて開閉シャフト224が一部露出された状態で安全ピンを締結して、ガスアダプダ220の内部に充填されたガスが流出されることを防止し、火災の発生によって消火器が作動した後には、組立キャップ226のみを分解して、ガスアダプダ220を再利用することができるようにする。
【0050】
したがって、本発明の消火部200は、圧力差で開閉される開閉バルブ215を備えて、消火薬剤が所定の圧力で持続的に噴射されることができるようにし、また内部に残留し得る消火薬剤を残されることなく外部に放出することができる。
【0051】
制御部300は、感知部100で温度などの特定状態に対する測定値を測定信号として受信して保存し、測定値が予め設定された閾値を超える場合、管理部400に通知信号を送信して迅速な火災抑制を可能にする。
【0052】
具体的には、制御部300は、感知部100で送信された測定信号を受信するコレクタ(Collector)サーバと、感知部100の認証及び登録などを統合管理する登録(Register)サーバと、管理部400に通知信号を送信したり保存された情報を伝達するアプリケーション(Application)サーバと、Web上でリアルタイム状態及び制御部300を管理するWebサーバとで形成され、各サーバの情報が伝達され、これを保存する保存部500と連結されるDBサーバで形成される。
【0053】
ここで、閾値は設置空間によって使用者または管理者が選択することができ、通常、火災が発生して、設置空間の平常時温度より所定以上の温度を有する場合、使用者に知らせるように設定するが、本発明の制御部300は、持続的に温度を測定して保存するので、使用者または管理者が閾値の範囲を設定して、所定以下に温度が低くなる場合にも、使用者に知らせることができるように設定することができる。
【0054】
ただ、この時、使用者が設定した閾値または閾値範囲にある場合、自動的に実行されることができる第1消火部211を選択して設置する必要があり、これに対しては製品検査の技術基準にしたがう。
【0055】
したがって、閾値は、ゴム、木、プラスチック、ペイント、紙類などの燃焼物質によって火災反応が異なるので、設置空間の燃焼物質の反応温度を参考して設定することが好ましい。よって、消火シリンダ210の内部に収容される消火液材も変更され得る。
【0056】
管理部400は、火災抑制を管理する中央管制所または管理者の携帯端末機で形成されることができ、中央管制所は通信網を通じて火災の発生位置で最も近くの中央管制所に指定されるようにする。
【0057】
また、知らせを設定した使用者の携帯端末機に最優先のポップアップで伝達して、携帯端末機の設定状態に関係なく使用者が直ちに認知することができるようにする。
【0058】
したがって、本発明の火災抑制システム10は、通信網を活用することができる制御部300と、制御部300と通信可能な管理部400とを備えて、異常状態が発生した時、管理部400で即刻な制御が24時間可能で、システムの安定化を顕著に向上させる。
【0059】
また、持続的に測定値を保存し、ディープラーニング(Deep learning)を通じて、これを分析して、初期に火災を抑制することができ、火災が発生した時のデータを分析して、火災の発生を予め防止することができるようにする。
【0060】
また、複数の感知部100を設けて、建物や、ESS設備のような大型空間だけでなく、配電盤のように、小型空間にも簡単に設置することができて、製品の汎用性を向上させ、既存の通信網を通じてより容易に使用者及び管理者に火災事実を知らせ、使用者または管理者の操作によって作動する消火部200を備えて、より向上された製品の便宜性を提供する。
【0061】
以上では、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲は、このような特定実施例のみに限定されるのではなく、特許請求範囲に記載された範疇内で適切に変更可能であることは、本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8
【国際調査報告】