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特表2023-530772動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム
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  • 特表-動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム 図1
  • 特表-動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム 図2
  • 特表-動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム 図3
  • 特表-動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(54)【発明の名称】動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/04 20220101AFI20230711BHJP
【FI】
H04L41/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022579122
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2021101029
(87)【国際公開番号】W WO2021259171
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】202010590816.X
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フ、チャンウェン
(57)【要約】
本願は、通信技術の分野に関連しており、動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステムを開示する。方法は、第1の管理装置がまず、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定し、次に、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいて、第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスと第1の管理装置のスタンバイ状態の動作ステータスとの間で切り替えることを含む。参照装置に対応する接続ステータスは、参照装置とアクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含む。管理装置は、サードパーティ装置に依存することなく管理装置の動作ステータスを切り替えることができ、これにより、管理装置の動作ステータスの切り替えにおける柔軟性を向上させることができる。本願は、管理装置において用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の管理装置に適用される動作ステータスの切り替え方法であって、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する段階であって、前記参照装置に対応する前記接続ステータスは、前記参照装置と前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、前記少なくとも1つの管理装置は、前記第1の管理装置を含む、判定する段階と、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの参照装置は、
前記少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内の装置を含む、という条件、
前記少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の装置を含む、という条件、および/または
前記少なくとも1つの参照装置が、前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の同じ管理装置の複数のプロセスにより管理される、という条件
のうちの少なくとも1つを満たす、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定する段階と、
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階と
を有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置の各々に対してターゲットオペレーションを周期的に実行するように構成されており、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、
前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定する段階と、
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、いずれか1つの管理装置といずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階と
を有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正または接続の確立のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する段階であって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定する段階と、
前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階と
を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに備え、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい、
請求項3に従属する請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されるプログラムを格納した少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体と
を備える装置であって、
前記プログラムは、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定することであって、前記参照装置に対応する前記接続ステータスは、前記参照装置と前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、前記少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含む、判定することと、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えることと
を実行するための命令を含む、
装置。
【請求項10】
前記命令は、
前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定することと、
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
を実行するための命令をさらに含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記命令は、
前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定することと、
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、いずれか1つの管理装置といずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
を実行するための命令をさらに含む、
請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
前記命令は、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定することであって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定することと、
前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えることと
を実行するための命令をさらに含む、
請求項9から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに備え、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合にオペレーションを前記1つまたは複数のプロセッサに実行させるプログラムであって、前記オペレーションは、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定することであって、前記参照装置に対応する前記接続ステータスは、前記参照装置と前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、前記少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含む、判定することと、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えることと
を含む、
プログラム。
【請求項15】
前記オペレーションは、
前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定することと、
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
をさらに含む、
請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記オペレーションは、
前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定することと、
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、いずれか1つの管理装置といずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
をさらに含む、
請求項14または15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正または接続の確立のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記オペレーションは、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定することであって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定することと、
前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えることと
をさらに含む、
請求項14から17のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに備え、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である、
請求項18に記載のプログラム。
【請求項20】
前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい、
請求項15に従属する請求項18または19に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年6月24日に出願された、「動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステム」と題する中国特許出願第202010590816.X号の優先権を主張する。当該中国特許出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
アクティブ/スタンバイ管理システムは通常、互いに接続された2つの管理装置を含む。2つの管理装置において、一方の管理装置の動作ステータスはアクティブ状態であり、他方の管理装置の動作ステータスはスタンバイ状態であり、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理されるネットワークエレメントを管理する。
【0004】
アクティブ/スタンバイ管理システム内の2つの管理装置は両方とも、アクティブ/スタンバイ管理システムの外部のサードパーティ装置に接続される。2つの管理装置は、一方の管理装置をアクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替えるべく、サードパーティ装置を用いることにより動作ステータスを切り替え、他方の管理装置をスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替え得る。
【0005】
しかしながら、アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置の動作ステータスの切り替えは、比較的低い柔軟性を有するサードパーティ装置に依存する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本願は、比較的低い柔軟性という問題を解決するために、動作ステータス切り替え方法、装置、アクティブ/スタンバイ管理システムおよびネットワークシステムを提供する。技術的解決手段は、以下のとおりである。
【0007】
第1の態様によれば、動作ステータスの切り替え方法が提供される。方法は、第1の管理装置がまず、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定し、次に、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づき、第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えることを含む。第1の管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置であり、参照装置に対応する接続ステータスは、参照装置とアクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含む。
【0008】
本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法において、アクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置は、本願において提供される方法に従って、動作ステータスを切り替えることができる。加えて、管理装置の動作ステータスを切り替えるための基礎は、アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの参照装置に関連する。管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システムの外部のサードパーティ装置に依存することなく、動作ステータスを切り替えることができる。これにより、柔軟性が向上する。加えて、サードパーティ装置が用いられる必要がないので、サードパーティ装置は展開される必要がなく、これにより、サードパーティ装置の展開により引き起こされるコスト増加という問題と、サードパーティ装置の展開の複雑性という問題とが回避される。
【0009】
任意選択的に、少なくとも1つの参照装置は、少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内の装置を含む、という条件、少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の装置を含む、という条件、および/または、少なくとも1つの参照装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内の同じ管理装置の複数のプロセスにより管理される、という条件のうちの少なくとも1つを満たす。
【0010】
少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内に位置する。これにより、同じサブネット内に位置する少なくとも1つの参照装置であって、このサブネットが障害を有している場合に障害を有する少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の参照装置を有する場合、これは、複数の参照装置が異なる領域に分散されているとみなされ得る。これにより、同じ領域に分散されている少なくとも1つの参照装置であって、この領域内で自然災害が発生した場合に障害を有する少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。少なくとも1つの参照装置が複数のプロセスにより管理される。これにより、同じプロセスにより管理される少なくとも1つの参照装置であって、このプロセスが障害を有している場合に障害を有する少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法では、管理装置は、少なくとも1つの参照装置の接続ステータスに基づいて動作ステータスを切り替えることが、前述の分析から分かる。加えて、少なくとも1つの参照装置の各々が障害を有する確率は、比較的低い。したがって、動作ステータスの切り替え方法は、比較的高い信頼性を有する。しかしながら、管理装置がサードパーティ装置を用いることにより動作ステータスを切り替える解決手段において、サードパーティ装置が障害を有する確率は、比較的高い。結果として、管理装置がサードパーティ装置を用いることにより動作ステータスを切り替える解決手段は、比較的低い信頼性を有する。
【0011】
アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置と少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、第1の管理装置は、複数の方式のうちの少なくとも1つで管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定し得る。
【0012】
一態様において、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定する段階と、前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階とを有する。
【0013】
別の態様において、前記少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置の各々に対してターゲットオペレーションを周期的に実行するように構成されており、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定する段階と、前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階とを有する。
【0014】
任意選択的に、前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正および接続の確立のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
第1の管理装置は、代替的に、管理装置と参照装置との間の接続ステータスを別の方式で判定し得ることが理解され得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0016】
任意選択的に、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える前記段階は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する段階であって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定する段階と、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階とを有する。
【0017】
一態様において、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である。
【0018】
別の態様において、前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい。
【0019】
任意選択的に、前記複数の管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態のとの間で切り替える前記段階は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されている場合、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階を有する。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されている場合、第1の管理装置は、第2の管理装置とネゴシエートできない。この事例では、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づき、第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていない場合、第1の管理装置は、第2の管理装置とネゴシエートして、動作ステータスを切り替え得る。
【0020】
任意選択的に、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスを周期的に判定する段階を有し、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える前記段階は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記新たに判定された接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階を有する。
【0021】
任意選択的に、前記方法は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスが前記切断状態を含む場合、前記切断状態のプロンプト情報を表示する段階をさらに備える。スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置と参照装置との間の接続を時間内に維持できる。これにより、管理装置が参照装置から切断されていることが原因で参照装置の管理と後続の動作ステータス切り替えとが影響を受ける事例が回避され得る。
【0022】
任意選択的に、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える前記段階の前に、前記方法は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態で起動する段階をさらに備える。つまり、起動されている場合、管理装置は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいて、管理装置がアクティブ状態で起動されているのかスタンバイ状態で起動されているのかも判定できる。
【0023】
任意選択的に、前記少なくとも1つの管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態で起動する前記段階は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、アクティブ状態起動条件が満たされている場合、前記アクティブ状態で起動する段階、または前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、前記スタンバイ状態で起動する段階を有し、前記アクティブ状態起動条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記スタンバイ状態起動条件は、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも大きいこと、もしくは、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも大きいことを含む。
【0024】
第2の態様によれば、第1の管理装置が提供される。第1の管理装置は、第1の態様におけるいずれかの設計による動作ステータスの切り替え方法を実行するように構成されたモジュールを含む。
【0025】
第3の態様によれば、第1の管理装置が提供される。前記第1の管理装置は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリは、少なくとも1つの命令を格納し、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記命令を実行するように構成されており、その結果、前記第1の管理装置は、第1の態様におけるいずれかの設計による動作ステータスの切り替え方法を実行する。
【0026】
第4の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。記憶媒体は、少なくとも1つの命令を格納し、命令は、第1の態様におけるいずれかの設計による動作ステータスの切り替え方法を実行するためにプロセッサによりロードおよび実行される。
【0027】
第5の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品が第1の管理装置上で動作する場合、第1の管理装置は、第1の態様におけるいずれかの設計による動作ステータスの切り替え方法を実行することが可能になる。
【0028】
第2の態様から第5の態様における設計のいずれか1つによりもたらされる技術的効果については、第1の態様における対応する設計によりもたらされる技術的効果を参照されたい。ここでは、詳細を再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本願の一実施形態によるネットワークシステムの構造の概略図である。
【0030】
図2】本願の一実施形態による動作ステータス切り替え方法のフローチャートである。
【0031】
図3】本願の一実施形態による第1の管理装置の構造の概略図である。
【0032】
図4】本願の一実施形態による別の第1の管理装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願の原理および技術的解決手段をより明確にするために、以下ではさらに、添付図面を参照して、本願の実装を詳細に説明する。
【0034】
図1は、本願の一実施形態によるネットワークシステムの構造の概略図である。図1に示されるように、ネットワークシステムは、複数の管理装置(例えば、図1における管理装置01および管理装置02)と、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置(例えば、図1における参照装置03および参照装置04)とを含むアクティブ/スタンバイ管理システムを含む。少なくとも1つの参照装置は、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される全ての参照装置であってもよく、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理されるいくつかの参照装置であってもよく、ネットワークシステムは、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される別の装置(参照装置とは異なる)をさらに含んでよいことが理解され得る。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0035】
本願の本実施形態において、管理装置は、サーバ、サーバクラスタ、仮想マシンまたはコンテナクラウド等であってよく、参照装置は、ルータ、スイッチ、サーバ、サーバクラスタ、コンテナクラウド、ネットワークエレメントまたはモノのインターネット(internet of things、IoT)デバイス等であってよく、管理装置および参照装置の両方が各々、回路基板(基板とも称される)である。ネットワークシステム内の装置は、1つのネットワークドメインまたは複数のネットワークドメインに位置し得る。ネットワークドメインは、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)、ネットワークドメイン、光ネットワークドメインまたはアクセスネットワークドメインなど、任意のネットワークドメインであってよい。
【0036】
アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置は全て、(例えば、有線接続方式または無線接続方式で)参照装置に接続されている。参照装置は、管理装置にサウスバンド接続された装置であってよい。参照装置は、互いに接続されていなくてもよく、(例えば、有線接続方式または無線接続方式で)互いに接続されていてもよい。アクティブ/スタンバイ管理システム内の複数の管理装置には、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置(例えば、図1における管理装置01)と、動作ステータスがスタンバイ状態である管理装置(例えば、図1における管理装置02)とがある。加えて、複数の管理装置のうち、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置は、参照装置を管理する。例えば、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置は、参照装置を管理する場合、制御コマンドを参照装置へ送信してよく、その結果、参照装置は、制御コマンドを実行することにより、参照装置を管理する。動作ステータスがアクティブ状態である管理装置はさらに、参照装置のある情報を収集し、この情報に基づいて、制御コマンドを生成し得る。
【0037】
図1において、動作ステータスがアクティブ状態である1つの管理装置と、動作ステータスがスタンバイ状態である1つの管理装置とがアクティブ/スタンバイ管理システム内に存在する例のみが例示のために用いられていることが理解され得る。任意選択的に、動作ステータスがスタンバイ状態である1つよりも多くの管理装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内に存在し得る。
【0038】
加えて、複数の管理装置は、(例えば、有線接続方式または無線接続方式で)互いに接続されている。動作ステータスがアクティブ状態である管理装置は、動作ステータスがスタンバイ状態である管理装置へローカルデータを同期させ、その結果、動作ステータスがスタンバイ状態である管理装置は、動作ステータスをアクティブ状態へ切り替えた後、参照装置の効果的な管理を継続できる。
【0039】
アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置は通常さらに、アクティブ/スタンバイ管理システムの外部のサードパーティ装置(図1には示されていない)に接続されている。管理装置は、サードパーティ装置の調整および連携で動作ステータスを切り替え得る。しかしながら、管理装置は、動作ステータスを切り替えるのにサードパーティ装置に依存する必要があり、結果として、この動作ステータス切り替え解決手段は、比較的低い展開柔軟性を有することになる。加えて、サードパーティ装置の展開および制御のコストおよび複雑性は比較的高い。
【0040】
本願の実施形態において提供されるネットワークシステムは、サードパーティ装置を含んでおらず、アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置は、サードパーティ装置に依存することなく動作ステータスを切り替えることができ、これにより、柔軟性が向上すると共に、サードパーティ装置を展開および制御することによって引き起こされる比較的高いコストおよび複雑性という問題を回避し得る。
【0041】
以下ではさらに、本願において提供される動作ステータス切り替え方法に関連して、本願において提供されるアクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置の機能を説明する。
【0042】
本願の実施形態において提供される動作ステータス切り替え方法は、第1の管理装置に適用されてよく、第1の管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置である。アクティブ/スタンバイ管理システム内の別の管理装置(例えば、第2の管理装置)が動作ステータスを切り替えるプロセスについては、第1の管理装置が動作ステータスを切り替えるプロセスを参照されたい。例えば、図2は、本願の一実施形態による動作ステータス切り替え方法のフローチャートである。図2に示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0043】
S201:第1の管理装置が、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを周期的に判定する。この参照装置に対応する接続ステータスは、参照装置とアクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含む。
【0044】
少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含んでおり、少なくとも1つの管理装置は、別の管理装置をさらに含み得る。本願の本実施形態では、少なくとも1つの管理装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置を含む例が用いられる。この事例では、S201において、第1の管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の接続ステータスを周期的に判定する必要がある。
【0045】
アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの参照装置は、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される全ての参照装置であってもよく、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理されるいくつかの参照装置であってもよい。
【0046】
少なくとも1つの参照装置は、第1の管理装置内のスタッフメンバにより設定されてもよく、第1の管理装置により判定されてもよく、別の管理装置(例えば、第2の管理装置)により判定された後に第1の管理装置へ通知されてもよい。これは、本願の本実施形態において限定されない。第1の管理装置により少なくとも1つの参照装置が判定された場合、第1の管理装置は、第1の管理装置により判定された少なくとも1つの参照装置を別の管理装置(例えば、第2の管理装置)へ通知し得る。
【0047】
S201において、第1の管理装置が、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを継続的に判定し得る。本願の本実施形態において、第1の管理装置がこれらの接続ステータスを周期的に判定する例が用いられる。当然ながら、第1の管理装置は、これらの接続ステータスを非周期的に判定し得る。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0048】
S202:少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスが切断状態を含む場合、第1の管理装置が、切断状態のプロンプト情報を表示する。
【0049】
第1の管理装置は、S201において判定された接続ステータスが切断状態を含むかどうかを検出し得る。ひとたび管理装置と参照装置との間の接続ステータスが切断状態になると、第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続ステータスが切断状態であるというプロンプト情報を表示し得る。スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置と参照装置との間の接続を時間内に維持できる。これにより、管理装置が参照装置から切断されていることが原因で参照装置の管理と後続の動作ステータス切り替えとが影響を受ける事例が回避され得る。
【0050】
例えば、第1の管理装置は、プロンプト情報を複数の方式で表示し得る。例えば、第1の管理装置がディスプレイを含む場合、第1の管理装置は、プロンプト情報をディスプレイに表示してよく、第1の管理装置がスピーカを含む場合、第1の管理装置は、スピーカを用いることによりプロンプト情報を再生してよく、または、第1の管理装置がインジケータを含む場合、第1の管理装置は、インジケータを点滅させることによりプロンプト情報を表示してよい。
【0051】
本願の本実施形態において、第1の管理装置が第1の管理装置によるプロンプト情報を表示することが一例として用いられることが理解され得る。当然ながら、第1の管理装置は、代替的に、別の装置(例えば、スタッフメンバの携帯電話またはコンピュータなどの装置)を用いることにより、プロンプト情報を表示し得る。例えば、第1の管理装置は、プロンプト情報を別の装置へ送信すると共に、プロンプト情報を表示するよう別の装置を制御する。
【0052】
S203:第1の管理装置が、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているかどうかを検出する。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されている場合、S204が実行され、または、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていない場合、S203が実行される。
【0053】
第1の管理装置および第2の管理装置は、アクティブ/スタンバイ管理システム内の動作ステータスがアクティブ状態およびスタンバイ状態である管理装置であってよい。第1の管理装置および第2の管理装置は、動作する場合に接続を確立する必要があり、その結果、これら2つの管理装置のうち、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置は、接続を通じて、動作ステータスがスタンバイ状態である他方の管理装置へ動作データを同期させる。
【0054】
S203において、第1の管理装置は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているかどうかを検出する必要がある。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されている、と判定した場合、第1の管理装置は、S204からS208を実行して、動作ステータスを切り替え得る。任意選択的に、第1の管理装置によりS204からS208を実行するためのトリガ条件は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されることを含まなくてよい。例えば、第1の管理装置は、S204からS208を周期的に(または非周期的に)実行し得る。
【0055】
任意選択的に、第1の管理装置によりS204からS208を実行するためのトリガ条件が、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていることを含む場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているときは、第1の管理装置は、第2の管理装置とネゴシエートできない。この事例では、第1の管理装置は、S204からS208の解決手段を用いることにより、動作ステータスを切り替えてもよい。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていない場合、第1の管理装置は、第2の管理装置とネゴシエートして、動作ステータスを切り替え得る。
【0056】
S204:第1の管理装置が、第1の管理装置の動作ステータスはアクティブ状態またはスタンバイ状態である、と判定する。
【0057】
任意選択的に、第1の管理装置は、第1の管理装置の現在の動作ステータスを格納するように構成されたレジスタを含み得る。第1の管理装置は、起動された場合、動作ステータスをアクティブ状態からスタンバイ状態へ選択して起動および動作してよく、レジスタは、第1の管理装置の現在の動作ステータスを記録する。第1の管理装置は、レジスタ内のステータス値を読み取ることにより、第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態であるかスタンバイ状態であるかを判定し得る。例えば、レジスタ内のステータス値が1である場合、これは、第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態であることを示し、または、レジスタ内のステータス値が0である場合、これは、第1の管理装置がスタンバイ状態であることを示す。
【0058】
S205:第1の管理装置が、アクティブ状態に対応する切り替え条件とスタンバイ状態に対応する切り替え条件とに基づいて、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件を判定する。
【0059】
第1の管理装置は、アクティブ状態に対応する切り替え条件と、スタンバイ状態に対応する切り替え条件とを取得できる。例えば、これら2つの切り替え条件は両方とも、第1の管理装置に格納されている。第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスを判定した後に、第1の管理装置の動作ステータスに基づき、動作ステータスに対応する切り替え条件を判定し得る。
【0060】
例えば、アクティブ状態に対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含んでよく、スタンバイ状態に対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含む。第1の接続確率は、第1の管理装置とアクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、第2の接続確率は、第2の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である。確率閾値は、任意の確率値、例えば、90%または50%であってよい。
【0061】
S206:第1の管理装置が、少なくとも1つの参照装置に対応する新たに判定された接続ステータスに基づいて、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する。第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、S207が実行され、または、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない場合、S208が実行される。
【0062】
一態様において、第1の管理装置がアクティブ状態である場合、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことのみを含む。したがって、S206において、第1の管理装置は、第1の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の新たに判定された接続ステータスに基づき第1の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の第1の接続確率を判定するだけでよく、次に、第1の接続確率に基づき、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する。加えて、S206において、第1の管理装置は、第2の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の第2の接続確率を判定する必要がない。
【0063】
別の態様において、第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である場合、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも大きいことのみを含まないが、第2の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことも含む。したがって、S206において、第1の管理装置は、第1の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の新たに判定された接続ステータスに基づき第1の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の第1の接続確率を判定する必要があるだけではない。第1の管理装置はさらに、第2の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の新たに判定された接続ステータスに基づき第2の管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の第2の接続確率を判定する必要があり、次に、第1の接続確率および第2の接続確率に基づき、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する。
【0064】
例えば、第1の管理装置は、管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の新たに判定された接続ステータスに基づいていずれかの管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の接続確率を判定する場合、少なくとも1つの参照装置のうち、管理装置への接続ステータスが接続状態である参照装置の数の比率を接続確率として判定し得る。例えば、少なくとも1つの参照装置には20個の参照装置が存在し、これら20個の参照装置のうち、15個の参照装置と管理装置との間の接続ステータスが接続状態であり、5個の参照装置と管理装置との間の接続ステータスが切断状態であることが想定されている。この事例では、第1の管理装置は、接続確率が15/20=75%である、と判定し得る。
【0065】
S207:第1の管理装置が動作ステータスを切り替える。
【0066】
第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、これは、現在の第1の管理装置が動作ステータスを切り替え得ることを示す。この事例では、第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である場合、第1の管理装置は、動作ステータスをアクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替えてよく、または、第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である場合、第1の管理装置は、動作ステータスをスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替えてよい。
【0067】
S208:第1の管理装置が動作ステータスを不変のまま保持する。
【0068】
第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない場合、これは、現在の第1の管理装置が動作ステータスを切り替えることができないことを示す。この事例では、第1の管理装置は、動作ステータスを不変のまま保持する必要がある。
【0069】
以下では、図1に示される通信システムを一例として用いて、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法を説明する。
【0070】
図1に示されるアクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置は、図2に示される方法を用いることにより、動作ステータスを切り替え得る。管理装置01の動作ステータスはアクティブ状態であり、管理装置02の動作ステータスはスタンバイ状態であり、少なくとも1つの参照装置は図1における参照装置03および参照装置04を含み、管理装置01と少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率は接続確率Aであり、管理装置02と少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率は接続確率Bであることが想定されている。
【0071】
接続確率Aと確率閾値との間の関係および接続確率Bと確率閾値との間の関係についての以下の4つの事例が存在する。
【0072】
(1)接続確率Aおよび接続確率Bの両方が確率閾値よりも大きい。
【0073】
(2)接続確率Aおよび接続確率Bの両方が確率閾値よりも小さいかそれに等しい。
【0074】
(3)接続確率Aが確率閾値よりも大きく、接続確率Bが確率閾値よりも小さいかそれに等しい。
【0075】
(4)接続確率Aが確率閾値よりも小さいかそれに等しく、接続確率Bが確率閾値よりも大きい。
【0076】
管理装置01の場合、管理装置01の動作ステータスがアクティブ状態なので、管理装置01の動作ステータスに対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含む。加えて、第1の接続確率は接続確率Aであり、第2の接続確率は接続確率Bである。管理装置01の動作ステータスに対応する切り替え条件は、事例(2)および(4)の両方において満たされており、事例(1)または事例(3)のいずれにおいても満たされていない。したがって、管理装置01は、事例(2)および(4)では、動作ステータスをアクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替え、事例(1)および(3)では、アクティブ状態を不変で保持する。
【0077】
管理装置02の場合、管理装置02の動作ステータスがスタンバイ状態なので、管理装置02の動作ステータスに対応する切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含む。加えて、第1の接続確率は接続確率Bであり、第2の接続確率は接続確率Aである。管理装置02の動作ステータスに対応する切り替え条件は、事例(4)では満たされており、事例(1)、(2)および(3)では満たされていない。したがって、管理装置02は、事例(4)では、動作ステータスをスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替え、事例(1)、(2)および(3)では、スタンバイ状態を不変で保持する。
【0078】
事例(1)において、管理装置01は動作ステータスをアクティブ状態に保持し、管理装置02は動作ステータスをスタンバイ状態に保持することが分かる。事例(2)において、管理装置01は、動作ステータスをスタンバイ状態へ切り替え、管理装置02は、動作ステータスをスタンバイ状態に保持する。事例(3)において、管理装置01は、動作ステータスをアクティブ状態に保持し、管理装置02は、動作ステータスをスタンバイ状態に保持する。事例(4)において、管理装置01は、動作ステータスをスタンバイ状態へ切り替え、管理装置02は、動作ステータスをアクティブ状態へ切り替える。事例(1)、(3)および(4)において、アクティブ/スタンバイ管理システムは、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置と、動作ステータスがスタンバイ状態である管理装置とを含む。事例(2)において、アクティブ/スタンバイ管理システムは、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置を含まず、動作ステータスがスタンバイ状態である2つの管理装置を含む。いずれの事例においても、アクティブ/スタンバイ管理システムは、動作ステータスがアクティブ状態である複数の管理装置を有しない。これにより、動作ステータスがアクティブ状態である複数の管理装置による参照装置の同時管理によって引き起こされる管理障害が回避される。
【0079】
加えて、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法は、ネットワークシステムの内部の装置に関連しており、ネットワークシステムの外部の装置(例えば、参照装置に接続されたユーザ装置)とは無関係である。したがって、管理装置の動作ステータスは、ネットワークシステムの外部の装置に依存することなく切り替えられ得る。
【0080】
さらに、以下では、図1に示されるアクティブ/スタンバイ管理システムの実行プロセスにおけるいくつかの共通のシナリオを例として用いることにより、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法を説明する。管理装置01の動作ステータスはアクティブ状態であり、管理装置02の動作ステータスはスタンバイ状態であり、少なくとも1つの参照装置は図1における参照装置03および参照装置04を含むことがさらに想定されている。
【0081】
シナリオ1:管理装置01が、電源をオフにされているか、災害または障害に遭遇している。この事例では、管理装置02は、動作ステータスをスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替え、参照装置03および参照装置04を管理する。この期間中、スタッフメンバが管理装置01を修復してよく、次に、管理装置02が管理装置01へデータを同期させてよい。
【0082】
シナリオ2:管理装置02が電源をオフにされているか、災害または障害に遭遇している。この事例では、管理装置01は、動作ステータスを切り替えない。スタッフメンバは、管理装置02を修復してよく、管理装置02は、修復された後、動作ステータスを切り替えない。
【0083】
シナリオ3:管理装置01が管理装置02から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置01が管理装置02から切断されていることを示すプロンプト情報を表示して、接続を修復するようスタッフメンバに促し得る。この事例では、管理装置01および管理装置02は、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法に基づき、動作ステータスが切り替えられる必要があるかどうかを判定し得る。
【0084】
シナリオ4:管理装置01が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置01が参照装置03から切断されていることを示すプロンプト情報を表示してよく、管理装置02も、プロンプト情報を表示してよく、スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置01と参照装置03との間の接続を修復してよい。任意選択的に、管理装置01の現在の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、管理装置01は、動作ステータスを切り替える。それに対応して、管理装置02はまた、動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、動作ステータスを切り替える。
【0085】
シナリオ5:管理装置02が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置02が参照装置03から切断されていることを示すプロンプト情報を表示してよく、管理装置02も、プロンプト情報を表示してよく、スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置02と参照装置03との間の接続を修復してよい。任意選択的に、管理装置01の現在の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、管理装置01は、動作ステータスを切り替える。それに対応して、管理装置02はまた、動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、動作ステータスを切り替える。
【0086】
シナリオ6:管理装置01が管理装置02から切断されており、管理装置01が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置01が管理装置02から切断されていることを示すプロンプト情報を表示して、管理装置01と管理装置02との間の接続を修復するようスタッフメンバに促し得る。この事例では、管理装置01は、管理装置01が参照装置03から切断されていることを示すプロンプト情報を表示してよく、管理装置02も、プロンプト情報を表示してよく、スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置01と参照装置03との間の接続を修復してよい。任意選択的に、管理装置01の現在の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、管理装置01は、動作ステータスを切り替える。それに対応して、管理装置02はまた、動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、動作ステータスを切り替える。
【0087】
シナリオ7:管理装置01が管理装置02から切断されており、管理装置02が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置01が管理装置02から切断されていることを示すプロンプト情報を表示して、管理装置01と管理装置02との間の接続を修復するようスタッフメンバに促し得る。この事例では、管理装置01は、管理装置01が参照装置03から切断されていることを示すプロンプト情報を表示してよく、管理装置02も、プロンプト情報を表示してよく、スタッフメンバは、プロンプト情報に基づいて、管理装置01と参照装置03との間の接続を修復してよい。任意選択的に、管理装置01の現在の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、管理装置01は、動作ステータスを切り替える。それに対応して、管理装置02はまた、動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、動作ステータスを切り替える。
【0088】
シナリオ8:管理装置01が管理装置02から切断されており、管理装置01が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されており、管理装置02が参照装置(例えば、参照装置03)から切断されている。この事例では、管理装置01は、管理装置01が管理装置02から切断されていることを示すプロンプト情報を表示してよく、管理装置01が参照装置03から切断されていることで、スタッフメンバは、管理装置01と管理装置02との間の接続および管理装置01と参照装置03との間の接続を修復するよう促される。この事例では、管理装置02は、管理装置02が管理装置01から切断されていることと、管理装置02が参照装置03から切断されていることとを示すプロンプト情報を表示して、管理装置02と管理装置01との間の接続および管理装置02と参照装置03との間の接続を修復するようスタッフメンバに促し得る。任意選択的に、管理装置01の現在の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、管理装置01は、動作ステータスを切り替える。それに対応して、管理装置02はまた、動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、動作ステータスを切り替える。
【0089】
アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置の動作ステータスが全てスタンバイ状態である場合、スタッフメンバは、アクティブ/スタンバイ管理システムを修復および調節してよく、その結果、アクティブ/スタンバイ管理システムは、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置と動作ステータスがスタンバイ状態である管理装置の両方を有することが理解され得る。当然ながら、アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置の動作ステータスが全てスタンバイ状態である場合、これらの管理装置は、本願の本実施形態において提供される方法を用いることにより、動作ステータスを自動的に切り替えてもよく、その結果、アクティブ/スタンバイ管理システムは、動作ステータスがアクティブ状態およびスタンバイ状態である管理装置を有する。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0090】
任意選択的に、S201における少なくとも1つの参照装置の数は、数閾値よりも大きくてよい。数閾値は、任意の値、例えば、10、15または20であってよい。
【0091】
少なくとも1つの参照装置の数がより大きいことは、第1の管理装置により判定される第1の接続確率および第2の接続確率のより高い信頼性およびより高い信憑性を示す。例えば、第1の管理装置が第1の管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定する精度がPaであり、第1の管理装置が第2の管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定する精度がPbであり、0≦Pa≦1かつ0≦Pb≦1であることが想定されている。この事例では、第1の管理装置が第1の管理装置と参照装置との間の接続ステータスおよび第2の管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定する精度はPa*Pbであり、エラー率は1-Pa*Pbである。少なくとも1つの参照装置の数がKであり、K≧1である場合、第1の管理装置が第1の管理装置と参照装置との間の接続ステータスおよび第2の管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定するエラー率は(1-Pa*Pb)^Kであり、精度は1-(1-Pa*Pb)^Kであり、(1-Pa*Pb)^KはKのべき乗に対する(1-Pa*Pb)を示す。1-Pa*Pbは1よりも小さい数であることが分かる。Kがより大きい場合、エラー率(1-Pa*Pb)^Kはより小さく、精度はより高く、第1の管理装置により判定される第1の接続確率および第2の接続確率の信頼性はより高く、信憑性はより高い。例えば、Kが20よりも大きい場合、エラー率は0に近づき、精度は1に近づく。
【0092】
任意選択的に、S201において、少なくとも1つの参照装置は、少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内に位置する、という条件、少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい(例えば、10キロメートルまたは100キロメートル)複数の参照装置である、という条件、および/または、少なくとも1つの参照装置が同じ管理装置(例えば、動作ステータスがアクティブ状態である管理装置)内の複数のプロセスにより管理される、という条件のうちの少なくとも1つを満たし得る。
【0093】
少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内に位置する。これにより、同じサブネット内に位置する少なくとも1つの参照装置であって、このサブネットが障害を有している場合に正常に動作できない(例えば、これらの参照装置が全て障害を有しているか、装置メンテナンスを同時に実行している)少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。
【0094】
少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の参照装置を有する場合、これは、複数の参照装置が異なる領域に分散されているとみなされ得る。これにより、同じ領域に分散されている少なくとも1つの参照装置であって、この領域内で自然災害が発生した場合に正常に動作できない(例えば、これらの参照装置が全て障害を有しているか、装置メンテナンスを同時に実行している)少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。
【0095】
少なくとも1つの参照装置が複数のプロセスにより管理される。これにより、同じプロセスにより管理される少なくとも1つの参照装置であって、このプロセスが障害を有している場合に正常に動作できない(例えば、これらの参照装置が全て障害を有しているか、装置メンテナンスを同時に実行している)少なくとも1つの参照装置が、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法の正常な実行に影響を及ぼす事例が回避され得る。
【0096】
本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法では、管理装置は、少なくとも1つの参照装置の接続ステータスに基づいて動作ステータスを切り替えることが、前述の分析から分かる。加えて、少なくとも1つの参照装置が正常に動作できない確率は、比較的低い。したがって、動作ステータスの切り替え方法は、比較的高い信頼性および比較的高い信憑性を有する。しかしながら、管理装置がサードパーティ装置を用いることにより動作ステータスを切り替える解決手段において、サードパーティ装置が正常に動作できない確率は、比較的高い。結果として、管理装置がサードパーティ装置を用いることにより動作ステータスを切り替える解決手段は、比較的低い信頼性を有する。
【0097】
S201において、アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置と少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、第1の管理装置は、複数の実装のうちの少なくとも1つにおいて管理装置と参照装置との間の接続ステータスを判定し得る。以下では、例を用いることにより、複数の実装を説明する。
【0098】
1. 第1の可能な実装において、アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置と少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置とについて、第1の管理装置は、参照装置の接続情報に基づき、現時点よりも前のターゲット持続時間(例えば、10秒または5ミリ秒)内に参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定し得る。少なくとも1つのターゲット装置が管理装置を含む場合、第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続ステータスが接続状態である、と判定してよく、または、少なくとも1つのターゲット装置が管理装置を含まない場合、第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続ステータスが切断状態である、と判定してよい。本明細書における「接続」は、長接続または短接続であってよい。接続が短接続である場合、管理装置は、参照装置への接続を周期的に確立する必要がある。
【0099】
参照装置は、参照装置の接続情報を維持する。接続情報は少なくとも、参照装置に接続されたターゲット装置の識別子を含む。ターゲット装置の識別子は、IPアドレスまたは識別ドキュメント(identity document、ID)等であってよい。ターゲット装置は、外部IPアドレスおよび内部IPアドレスを有し、IPアドレスは、ターゲット装置の外部IPアドレスであってよい。例えば、参照装置の接続情報において、参照装置に接続されたターゲット装置の識別子は、PEER-IP(ピアインターネットプロトコルアドレス)であってよい。例えば、参照装置の接続情報は、129.9.35.220および129.9.35.221という2つのPEER-IPを含み、これは、参照装置が、PEER-IPが129.9.35.220であるターゲット装置に接続されており、PEER-IPが129.9.35.221である別のターゲット装置にも接続されていることを示す。接続情報は、他の内容、例えばCON-TIMES(接続持続時間)をさらに含み得る。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0100】
第1の管理装置は、参照装置と管理装置との間の接続ステータスを判定する場合、接続情報の取得命令を参照装置へ送信してよく、その結果、参照装置は、取得命令に従って、参照装置の接続情報を第1の管理装置へ送信する。次に、第1の管理装置は、接続情報におけるターゲット装置の識別子に基づいて、ターゲット装置を判定し得る。
【0101】
2. 第2の可能な実装において、少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、少なくとも1つの参照装置の各参照装置に対してターゲットオペレーションを周期的に(例えば、10秒または20秒という期間)実行するように構成されている。アクティブ/スタンバイ管理システム内のいずれかの管理装置と少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、第1の管理装置は、管理装置により参照装置に対して実行される少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの実行結果(合計で少なくとも1つの実行結果を含む)を判定し得る。少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続ステータスが接続状態である、と判定してよく、または、少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続ステータスが切断状態である、と判定してよい。
【0102】
ターゲットオペレーションは、任意のオペレーション、例えば、データの書き込み、データの修正、データの削除および接続の確立であってよい。
【0103】
(1)ターゲットオペレーションがデータの書き込みである場合、管理装置は、データを参照装置内の特定の記憶空間へ周期的に書き込んでよく、異なる管理装置が同じ参照装置へデータを書き込む記憶空間は、互いに異なる。任意選択的に、毎回書き込まれるデータは、書き込まれたデータのタイムスタンプを含み得る。第1の管理装置は、参照装置内の記憶空間へ書き込まれたデータを読み取り、このデータに基づいて、少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの実行結果を判定し得る。
【0104】
例えば、データを参照装置03内の記憶空間へ周期的に書き込むプロセスにおいて、管理装置01は、タイムスタンプ1、タイムスタンプ2、タイムスタンプ3、タイムスタンプ4およびタイムスタンプ5を記憶空間へ順次書き込むべきであるが、実際には、管理装置01は、タイムスタンプ1、タイムスタンプ2、タイムスタンプ3およびタイムスタンプ5を記憶空間へ順次書き込むことが想定されている。少なくとも1つのターゲットオペレーションが2つのターゲットオペレーションを含む場合、第1の管理装置は、最新の2つのターゲットオペレーションの実行結果を判定するときにまず、最新の2つのターゲットオペレーションに書き込まれるべきデータがそれぞれタイムスタンプ4およびタイムスタンプ5であることを計算し得る。次に、第1の管理装置は、最後の第1の時間内に記憶空間へ書き込まれる「タイムスタンプ5」というタイムスタンプを最後の第1の時間内の書き込まれるべき「タイムスタンプ5」というタイムスタンプと比較して、最後の第1のターゲットオペレーションの実行結果が実行成功である、と判定し得る。第1の管理装置はさらに、最後の第2の時間内に記憶空間へ書き込まれる「タイムスタンプ3」というタイムスタンプを最後の第2の時間内の書き込まれるべき「タイムスタンプ4」というタイムスタンプと比較して、最後の第2のターゲットオペレーションの実行結果が実行失敗である、と判定し得る。
【0105】
任意選択的に、本願におけるタイムスタンプ解決手段において、ネットワークシステム内の装置の時間は一致しており、異なる装置により同時に生成されるタイムスタンプは同じである。
【0106】
任意選択的に、管理装置により参照装置へ毎回書き込まれるデータは、前述のタイムスタンプを含まなくてよいが、データが書き込まれる回数など、他の内容を含んでよい。管理装置により参照装置内の記憶空間へ書き込まれるデータは、前述の例におけるデータであってもよく、当然ながら構成データであってもよいことが理解され得る。参照装置は、構成データに基づき対応する構成オペレーションを実行するように構成されている。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0107】
代替的に、管理装置がデータを書き込むための参照装置内の記憶空間が不十分であることに起因してデータを効果的に書き込めない事例を回避するために、管理装置はさらに、記憶空間へ書き込まれた過去のデータを周期的に削除し得る。例えば、管理装置は、データを記憶空間へ100回書き込む度に、最初の50回で記憶空間へ書き込まれたデータを削除する。
【0108】
前述の例において、第1の管理装置は、管理装置により書き込まれるべきデータが記憶空間に存在しているかどうかを判定して、データ書き込みオペレーションが成功であるかどうかを判定する。任意選択的に、参照装置はさらに、オペレーションログを維持し得る。オペレーションログは少なくとも、参照装置に対する別の装置(例えば、管理装置)のオペレーションを記録するために用いられる。第1の管理装置は、参照装置内のオペレーションログに基づいて、管理装置が参照装置に対してターゲットオペレーションを成功裏に実行しているかどうかを判定し得る。この事例では、管理装置により参照装置へ書き込まれるデータは、タイムスタンプを含んでもよく、タイムスタンプを含まなくてもよい。
【0109】
(2)ターゲットオペレーションがデータを修正している場合、管理装置により修正されるデータは、参照装置内の特定の記憶空間に予め格納されてよく、同じ参照装置内の異なる管理装置により修正されるデータの記憶空間は、互いに異なる。修正対象データについては、第1の態様において管理装置により参照装置へ書き込まれるデータを参照されたい。ここでは、本願の本実施形態において、詳細を説明しない。管理装置は、参照装置に予め格納された修正対象データを周期的に修正し得る。第1の管理装置は、修正されるべきデータを参照装置内の記憶空間が含んでいるかどうかに基づいて、少なくとも1つの最後のターゲットオペレーションの実行結果を判定し得る。
【0110】
例えば、参照装置内の記憶空間に予め格納された修正対象データがデータ1、データ2、データ3、データ4およびデータ5を含むことが想定されている。データ1はタイムスタンプ1へ修正されるべきであり、データ2はタイムスタンプ2へ修正されるべきであり、データ3はタイムスタンプ3へ修正されるべきであり、データ4はタイムスタンプ4へ修正されるべきであり、データ5はタイムスタンプ5へ修正されるべきである。実際には、参照装置03内の特定の記憶空間内のデータを周期的に修正するプロセスにおいて、管理装置01は、データ1をタイムスタンプ1へ順次修正し、データ2をタイムスタンプ2へ修正し、データ3をタイムスタンプ3へ修正し、データ5をタイムスタンプ5へ修正する。少なくとも1つのターゲットオペレーションが2つのターゲットオペレーションを含む場合、第1の管理装置は、最後の2つのターゲットオペレーションの実行結果を判定するときにまず、最後の2つのターゲットオペレーションにおいて、データ4はタイムスタンプ4へ修正されるべきであり、データ5はタイムスタンプ5へ修正されるべきであることを計算し得る。次に、第1の管理装置は、最後の第1の時間内での記憶空間における修正の後に取得される「タイムスタンプ5」というタイムスタンプを最後の第1の時間内での修正を通じて取得されるべき「タイムスタンプ5」というタイムスタンプと比較して、最後の第1のターゲットオペレーションの実行結果が実行成功である、と判定し得る。第1の管理装置はさらに、最後の第2の時間内での記憶空間における修正の後に取得される「タイムスタンプ3」というタイムスタンプを最後の第2の時間内での修正を通じて取得されるべき「タイムスタンプ4」というタイムスタンプと比較して、最後の第2のターゲットオペレーションの実行結果が実行失敗である、と判定し得る。
【0111】
代替的に、参照装置に予め格納された修正対象データが完全に修正される事例を回避するために、管理装置はさらに、記憶空間内の修正対象データを周期的に更新し得る。例えば、管理装置が記憶空間内のデータを100回修正する度に、管理装置は、最初の50回で修正されたデータを更新する。
【0112】
前述の例において、第1の管理装置は、管理装置により修正を通じて取得されるべきデータが記憶空間に存在しているかどうかを判定して、データ修正オペレーションが成功であるかどうかを判定する。任意選択的に、参照装置はさらに、オペレーションログを維持し得る。オペレーションログは少なくとも、参照装置に対する別の装置(例えば、管理装置)のオペレーションを記録するために用いられる。第1の管理装置は、参照装置内のオペレーションログに基づいて、管理装置が参照装置に対してターゲットオペレーションを成功裏に実行しているかどうかを判定し得る。
【0113】
(3)ターゲットオペレーションがデータを削除している場合、管理装置により削除されるデータは、参照装置内の特定の記憶空間に予め格納されてよく、同じ参照装置内の異なる管理装置により削除されるデータの記憶空間は、互いに異なる。削除対象データについては、第1の態様において管理装置により参照装置へ書き込まれるデータを参照されたい。ここでは、本願の本実施形態において、詳細を説明しない。管理装置は、参照装置に予め格納された削除対象データを周期的に削除し得る。第1の管理装置は、参照装置内の記憶空間内のデータが削除されているかどうかに基づいて、少なくとも1つの最後のターゲットオペレーションの実行結果を判定し得る。
【0114】
例えば、参照装置内の記憶空間に予め格納された削除対象データがタイムスタンプ1、タイムスタンプ2、タイムスタンプ3、タイムスタンプ4およびタイムスタンプ5を含むことが想定されている。管理装置01が参照装置03内の記憶空間内のデータを周期的に削除するプロセスにおいて、タイムスタンプ1、タイムスタンプ2、タイムスタンプ3、タイムスタンプ4およびタイムスタンプ5は、順に削除されるべきである。実際には、管理装置01は、記憶空間内のタイムスタンプ1、タイムスタンプ2、タイムスタンプ3およびタイムスタンプ5を順に削除する。少なくとも1つのターゲットオペレーションが2つのターゲットオペレーションを含む場合、第1の管理装置は、最新の2つのターゲットオペレーションの実行結果を判定するときにまず、最新の2つのターゲットオペレーションにおいて削除されるべきデータがそれぞれタイムスタンプ4およびタイムスタンプ5であることを計算し得る。次に、第1の管理装置は、最後の第1の時間内に記憶空間内で削除される「タイムスタンプ5」というタイムスタンプを最後の第1の時間内の削除されるべき「タイムスタンプ5」というタイムスタンプと比較して、最後の第1のターゲットオペレーションの実行結果が実行成功である、と判定し得る。第1の管理装置はさらに、最後の第2の時間内に記憶空間内で削除される「タイムスタンプ3」というタイムスタンプを最後の第2の時間内に削除されるべき「タイムスタンプ4」というタイムスタンプと比較して、最後の第2のターゲットオペレーションの実行結果が実行失敗である、と判定し得る。
【0115】
代替的に、参照装置に予め格納された削除対象データが完全に削除されるか、このデータを効果的に削除できない事例を回避するために、管理装置はさらに、削除対象データを記憶空間に周期的に格納し得る。例えば、管理装置が記憶空間内のデータを50回削除する度に、管理装置は、ある新たに追加された削除対象データを記憶空間に格納する。
【0116】
前述の例において、第1の管理装置は、管理装置により削除されるべきデータが記憶空間に存在しているかどうかを判定して、データ削除オペレーションが成功であるかどうかを判定する。任意選択的に、参照装置はさらに、オペレーションログを維持し得る。オペレーションログは少なくとも、参照装置に対する別の装置(例えば、管理装置)のオペレーションを記録するために用いられる。第1の管理装置は、参照装置内のオペレーションログに基づいて、管理装置が参照装置に対してターゲットオペレーションを成功裏に実行しているかどうかを判定し得る。
【0117】
(4)ターゲットオペレーションが接続を確立中である場合、管理装置は、参照装置への接続を周期的に確立し得る。管理装置が参照装置への接続を確立することは、管理装置が参照装置にログインするとも称され得る。本願の本実施形態において、管理装置と参照装置との間で確立される接続は、永続的接続または非永続的接続であってよい。これは、本願の本実施形態において限定されない。参照装置はさらに、オペレーションログを維持し得る。オペレーションログは少なくとも、参照装置に対する別の装置(例えば、管理装置)のオペレーションを記録するために用いられる。第1の管理装置は、管理装置と参照装置との間の接続が成功裏に確立されているかどうかを参照装置内のオペレーションログに基づいて判定し、さらに、少なくとも1つの最後のターゲットオペレーションの実行結果を判定し得る。
【0118】
S201において、第1の管理装置は、代替的に、管理装置と参照装置との間の接続ステータスを別の方式で判定し得ることが理解され得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0119】
前述の実施形態のS206において、第1の管理装置が、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいて、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定し得る。第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている場合、S207において、第1の管理装置は、第1の管理装置について、アクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替え得る。第1の管理装置の動作ステータスは、アクティブ状態またはスタンバイ状態を含み、アクティブ状態に対応する切り替え条件は、スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる。前述の実施形態では、アクティブ状態に対応する切り替え条件が、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、スタンバイ状態に対応する切り替え条件が、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含む一例が、用いられている。
【0120】
任意選択的に、これらの切り替え条件は、それらに限定されない。これらの切り替え条件の他のいくつかの事例を例として用いることにより、以下で説明を提供する。
【0121】
事例(1):アクティブ状態に対応する切り替え条件は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、スタンバイ状態に対応する切り替え条件は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含む。アクティブ/スタンバイ管理システム内のアクティブ状態にある管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちのアクティブ状態にある管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されている。持続時間閾値は、アクティブ状態にある管理装置が少なくとも1つの参照装置のうちのアクティブ状態にある管理装置の識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい。
【0122】
第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていないときは、第1の管理装置は依然として、アクティブ状態を維持し得る。加えて、第1の管理装置がアクティブ状態で動作している場合、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置(例えば、少なくとも1つの参照装置のうちの少なくともいくつかの参照装置)内で、第1の管理装置の識別子をアクティブ状態にある管理装置の識別子として周期的に設定する必要がある。
【0123】
第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているときは、第1の管理装置は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいかを判定し得る。第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しい場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている、と判定し得る。この事例では、第1の管理装置は、アクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替わってよく、スタンバイ状態へ切り替わった後、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子の設定を続けない。第1の接続確率が確率閾値よりも大きい場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない、と判定し得る。この事例では、第1の管理装置は、依然としてアクティブ状態を維持し、少なくとも1つの参照装置内で、第1の管理装置の識別子をアクティブ状態にある管理装置の識別子として周期的に設定することを続け得る。
【0124】
第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていないときは、第1の管理装置は依然として、スタンバイ状態を維持し得る。加えて、第1の管理装置がスタンバイ状態で動作している場合、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置内で、アクティブ状態にある管理装置の識別子を周期的に設定する必要はない。
【0125】
第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているときは、第1の管理装置は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいかと、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されているかどうかとを判定し得る。第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されていない場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている、と判定し得る。この事例では、第1の管理装置は、スタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替わってよく、アクティブ状態へ切り替わった後、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子を周期的に設定する必要がある。第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されており、2つの条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない、と判定し得る。この事例では、第1の管理装置は、スタンバイ状態を依然として維持してよく、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちのアクティブ状態にある管理装置の識別子を周期的に設定する必要がない。
【0126】
任意選択的に、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子を複数の方式で周期的に設定し得る。例えば、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子を設定すべく、第1の管理装置の識別子と現在のタイムスタンプとを少なくとも1つの参照装置へ毎回書き込む。別の例では、第1の管理装置の識別子を少なくとも1つの参照装置内で初めて設定する場合、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置内で、情報が現在書き込まれている、第1の管理装置の識別子とタイムスタンプとを書き込み得る。次に、第1の管理装置が少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子を設定する度に、第1の管理装置は、以前に書き込まれたタイムスタンプを現在のタイムスタンプへ更新し得る。
【0127】
事例(2):スタンバイ状態に対応する切り替え条件については、事例(1)におけるスタンバイ状態に対応する切り替え条件を参照されたい。ここでは、本願の本実施形態において、詳細を説明しない。アクティブ状態に対応する切り替え条件は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されており、アクティブ状態にある管理装置の識別子が第1の管理装置の識別子とは異なることを含む。
【0128】
第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていないときは、第1の管理装置は、アクティブ状態を維持し得る。加えて、第1の管理装置がアクティブ状態で動作している場合、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置内で、第1の管理装置の識別子をアクティブ状態にある管理装置の識別子として周期的に設定する必要がある。
【0129】
第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているときは、第1の管理装置は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいかと、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されているかどうかと、この識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されている場合にこの識別子が第1の管理装置の識別子と同じかどうかとを判定し得る。第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されていない場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない、と判定し得る。第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されており、この識別子が第1の管理装置の識別子と同じである場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていない、と判定し得る。第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていないと判定した場合、第1の管理装置は、依然としてアクティブ状態を維持し、少なくとも1つの参照装置内で、第1の管理装置の識別子をアクティブ状態にある管理装置の識別子として周期的に設定することを続け得る。
【0130】
第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しい場合、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている、と判定し得る。第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されており、この識別子が第1の管理装置の識別子とは異なる場合、第1の管理装置はまた、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされている、と判定し得る。第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされていると判定した場合、第1の管理装置は、アクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替わってよく、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちの第1の管理装置の識別子の設定を続けない。
【0131】
任意選択的に、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づき第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えるプロセスにおいて、第1の管理装置は、切り替え条件が満たされているかどうかを判定する必要がないことがある。例えば、少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置の両方が優先度を有し、異なる装置が異なる優先度を有し、管理装置の優先度が参照装置の優先度よりも高い。加えて、アクティブ状態にある管理装置は、少なくとも1つの参照装置のうちのアクティブ状態にある管理装置と、少なくとも1つの管理装置との識別子を周期的に設定するように構成されている。少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置は、互いに接続されており、少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置の各々は、これらの装置の優先度を判定できる。
【0132】
少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置の各々について、アクティブ状態にある管理装置の識別子が現時点よりも前の持続時間閾値内にこれらの装置内で設定されている場合、これらの装置は、これらの装置の他の装置の半分超に接続されており、装置は、少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置内で、この装置に接続された最も高い優先度を有する装置の識別子をアクティブ状態にある管理装置の識別子として設定し得る。次に、最も高い優先度を有する装置は、動作ステータスをアクティブ状態へ切り替え、少なくとも1つの管理装置および少なくとも1つの参照装置のうちのアクティブ状態にある管理装置の識別子を周期的に設定し得る。
【0133】
第1の管理装置が少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づき第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替える様々な方式が存在する。前述の方式は、本願の本実施形態における例として用いられている。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0134】
上記は、アクティブ/スタンバイ管理システム内の管理装置がどのように実行プロセスにおいて参照装置を用いることにより動作ステータスを切り替えるかを説明している。任意選択的に、起動されている場合、管理装置は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいて、管理装置がアクティブ状態で起動されているのかスタンバイ状態で起動されているのかも判定できる。
【0135】
第1の管理装置は、一例として用いられている。起動されている場合、第1の管理装置はまず、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されているかどうかを判定する必要がある。第1の管理装置が第2の管理装置から切断されている場合、第1の管理装置は、アクティブ状態起動条件およびスタンバイ状態起動条件が満たされているかどうかを判定する必要がある。アクティブ状態起動条件が満たされている場合、第1の管理装置は、アクティブ状態で起動され得る。スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、第1の管理装置は、スタンバイ状態で起動され得る。アクティブ状態起動条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含む。スタンバイ状態起動条件は、第1の接続確率および第2の接続確率の両方が確率閾値よりも大きいこと、または、第1の接続確率および第2の接続確率の両方が確率閾値よりも小さいかそれに等しい、もしくは、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しく、第2の接続確率が確率閾値よりも大きいことを含む。
【0136】
管理装置は通常、管理プレーンにおけるモジュールとサービスプレーンにおけるモジュールとを含むことがさらに理解され得る。管理プレーンにおけるモジュールは、サービスプレーンにおけるモジュールを管理するように構成されており、サービスプレーンにおけるモジュールは、アクティブ状態またはスタンバイ状態で動作してよく、サービスプレーンにおけるモジュールは、管理装置により実行される必要があるサービスを実行する(例えば、アクティブ状態で動作している場合に参照装置を管理する)ように構成されている。起動されている場合、管理装置は通常、まず管理プレーンにおけるモジュールを起動し、次に、サービスプレーンにおけるモジュールを起動する。第1の管理装置と第2の管理装置との間の接続が中断されているかどうかを判定し、アクティブ状態起動条件およびスタンバイ状態起動条件が満たされているかどうかを判定する前述のプロセスは、管理プレーンにおけるモジュールにより実行され得る。アクティブ状態起動条件が満たされている場合、管理プレーンにおけるモジュールは、アクティブ状態で起動するようサービスプレーンにおけるモジュールを制御し得る。スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、管理プレーンにおけるモジュールは、スタンバイ状態で起動するようサービスプレーンにおけるモジュールを制御し得る。
【0137】
任意選択的に、スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、第1の管理装置は、スタンバイ状態で起動される。スタンバイ状態起動条件において満たされている条件が、第1の管理装置がスタンバイ状態で起動された後に第1の接続確率および第2の接続確率の両方が確率閾値よりも大きいことである場合、第1の管理装置はさらに、動作ステータスを適切に調節し得る。例えば、第1の管理装置は、第1の管理装置の動作ステータスを記録し得る。スタンバイ状態で起動された後に、第1の管理装置はさらに、現在の起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスが現在のスタンバイ状態と同じであるかどうかを判定し得る。現在の起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスが現在のスタンバイ状態とは異なる(例えば、この起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である)場合、第1の管理装置は、第1の管理装置をスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替え得る。現在の起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスが現在のスタンバイ状態と同じである(例えば、この起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である)場合、第1の管理装置は、第1の管理装置をスタンバイ状態に保持し得る。
【0138】
上記は、第1の管理装置が起動された場合に第1の管理装置が第2の管理装置から切断される事例を説明している。第1の管理装置が起動された場合において、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていないときは、第1の管理装置は、接続を用いることにより第2の管理装置の動作ステータスを判定し、第1の管理装置が起動された場合に第1の管理装置の動作ステータスを第2の管理装置の動作ステータスに基づいて判定し得る。例えば、第2の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である(または動作ステータスがアクティブ状態からスタンバイ状態へ切り替えられた)場合、第1の管理装置は、アクティブ状態で起動されるか、第1の管理装置は、 現在の起動よりも前の動作ステータスで起動され得る(例えば、現在の起動よりも前の第1の管理装置の動作ステータスがスタンバイ状態である場合、第1の管理装置は、スタンバイ状態で起動される)。第2の管理装置の動作ステータスがアクティブ状態である(または動作ステータスがスタンバイ状態からアクティブ状態へ切り替えられた)か、第1の管理装置が第2の管理装置の動作ステータスを見出さなかった場合、第1の管理装置は、スタンバイ状態で起動される。
【0139】
任意選択的に、S206において、第1の管理装置が、第1の管理装置の動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいて判定し、切り替え条件が前述の事例(1)または事例(2)である場合、第1の管理装置はまた、管理装置がアクティブ状態で起動されているのかスタンバイ状態で起動されているのかを別の方式で判定し得る。例えば、アクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置は、異なる優先度を有する。第1の管理装置は、第1の管理装置が少なくとも1つの参照装置に接続されているかどうかと、アクティブ状態にある装置の識別子が現時点よりも前の時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されているかどうかと、第1の管理装置がプライマリ/セカンダリ管理システム内の最も高い優先度を有する管理装置であるかどうかとを検出し得る。第1の管理装置が少なくとも1つの参照装置に接続されており、アクティブ状態にある装置の識別子が現時点よりも前の時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されておらず、第1の管理装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内の最も高い優先度を有する管理装置である場合、第1の管理装置は、アクティブ状態で起動され得る。第1の管理装置が少なくとも1つの参照装置に接続されており、アクティブ状態にある装置の識別子が現時点よりも前の時間閾値内に少なくとも1つの参照装置内で設定されておらず、第1の管理装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内の最も高い優先度を有する管理装置である、つまり、3つの条件のうちの少なくとも1つが満たされていない場合、第1の管理装置は、スタンバイ状態で起動される。
【0140】
結論として、本願の本実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法では、アクティブ/スタンバイ管理システム内の各管理装置は、本願において提供される方法に従って、動作ステータスを切り替えることができる。加えて、管理装置の動作ステータスを切り替えるための基礎は、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に関連する。管理装置は、ネットワークシステムの外部のサードパーティ装置に依存することなく、動作ステータスを切り替えることができる。これにより、柔軟性が向上する。
【0141】
加えて、サードパーティ装置が用いられる必要がないので、サードパーティ装置は展開される必要がなく、これにより、サードパーティ装置の展開により引き起こされるコスト増加という問題と、サードパーティ装置の展開の複雑性という問題とが回避される。
【0142】
本願の本実施形態において提供される方法の実施形態のオペレーションの順序は、適切に調節されてよく、オペレーションも、それに対応して、状況に基づき追加または削除されてよい。例えば、図2に示される実施形態は、S201およびS202を含まなくてよく、S206において、第1の管理装置は、それに対応して、判定される必要がある切り替え条件に基づいて、管理装置と少なくとも1つの参照装置との間の接続ステータスを判定する。別の例では、図2に示される実施形態は、S203を含まなくてよい。つまり、第1の管理装置によるS204の実行の必要条件は、第1の管理装置が第2の管理装置から切断されていることを含まない。本願において開示された技術的範囲内で当業者により容易に考え出されるあらゆる変形方法が、本願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、詳細については説明しない。
【0143】
上記は、本願の実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法を説明している。以下では、本願の実施形態において提供される第1の管理装置を説明する。
【0144】
図3は、本願の一実施形態による第1の管理装置の構造の概略図である。第1の管理装置は、本願において提供されるネットワークシステムに適用されてよく、前述の実施形態において提供される動作ステータスの切り替え方法を実装するように構成されてよい。
図3に示されるように、第1の管理装置は、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定するように構成された判定モジュール301であって、参照装置に対応する接続ステータスは、参照装置とアクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、少なくとも1つの管理装置は、第1の管理装置を含む、判定モジュール301と、
少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づき第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えるように構成された切り替えモジュール302と
を含み得る。
【0145】
判定モジュール301は、図2に示される動作ステータスの切り替え方法においてS201におけるオペレーションを実行するように構成され得る。切り替えモジュール302は、図2に示される動作ステータスの切り替え方法におけるS203からS208でのオペレーションを実行するように構成され得る。
【0146】
任意選択的に、少なくとも1つの参照装置は、少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内の装置を含む、という条件、少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の装置を含む、という条件、および/または、少なくとも1つの参照装置がアクティブ/スタンバイ管理システム内の同じ管理装置の複数のプロセスにより管理される、という条件のうちの少なくとも1つを満たす。
【0147】
一態様において、前記判定モジュール301は、前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定することと、前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することとを実行するように構成され得る。
【0148】
別の態様において、前記少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置の各々に対してターゲットオペレーションを周期的に実行するように構成されており、判定モジュール301は、前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定することと、前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することとを実行するように構成され得る。
【0149】
任意選択的に、前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正および接続の確立のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
任意選択的に、前記切り替えモジュール302は、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定することであって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定することと、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えることとを実行するように構成されている。
【0151】
一態様において、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である。
【0152】
別の態様において、前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい。
【0153】
任意選択的に、前記複数の管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記切り替えモジュール302は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されている場合、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えることを実行するように構成されている。
【0154】
任意選択的に、判定モジュール301は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを周期的に判定するように構成されている。切り替えモジュール302は、少なくとも1つの参照装置に対応する新たに判定された接続ステータスに基づき第1の管理装置についてアクティブ状態とスタンバイ状態との間で切り替えるように構成されている。
【0155】
任意選択的に、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスが切断状態を含む場合に切断状態のプロンプト情報を表示するように構成されたプロンプトモジュール(図3に示されていない)をさらに含む。
プロンプトモジュールは、図2に示される動作ステータスの切り替え方法においてS202におけるオペレーションを実行するように構成され得る。
【0156】
任意選択的に、第1の管理装置は、少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスに基づいてアクティブ状態またはスタンバイ状態で起動するように構成された起動モジュール(図3に示されていない)をさらに含む。
【0157】
任意選択的に、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記起動モジュールは、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、アクティブ状態起動条件が満たされている場合、前記アクティブ状態で起動すること、または前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、前記スタンバイ状態で起動することを実行するように構成されており、前記アクティブ状態起動条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記スタンバイ状態起動条件は、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも大きいこと、もしくは、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも大きいことを含む。
【0158】
管理装置は通常、管理プレーンにおけるモジュールとサービスプレーンにおけるモジュールとを含むことが理解され得る。管理プレーンにおけるモジュールは、サービスプレーンにおけるモジュールを管理するように構成されており、サービスプレーンにおけるモジュールは、アクティブ状態またはスタンバイ状態で動作してよく、サービスプレーンにおけるモジュールは、管理装置により実行される必要があるサービスを実行するように構成されている。管理プレーンにおけるモジュールは、サービスプレーンにおけるモジュールがアクティブ状態で起動されているのかスタンバイ状態で起動されているのかと、動作ステータスを切り替えるかどうかとを判定するように構成されている。本願の本実施形態において提供される第1の管理装置内のモジュールは、管理装置内の管理プレーンにおけるモジュールであってよい。
【0159】
上記は、本願の実施形態における第1の管理装置を説明しており、以下では、第1の管理装置の可能な製品形態を説明する。図3における第1の管理装置の特徴を有する任意の形態のあらゆる製品が本願の保護範囲内に含まれることを理解されたい。以下の説明は、一例に過ぎず、本願の実施形態における第1の管理装置の製品形態は限定されないことをさらに理解されたい。
【0160】
可能な製品形態において、本願の実施形態において提供される第1の管理装置は、汎用バスアーキテクチャを用いることにより実装され得る。
【0161】
図4に示されるように、本願の一実施形態は、第1の管理装置を提供する。第1の管理装置1000は、プロセッサ1001およびメモリ1002を含む。メモリ1002は、少なくとも1つの命令を格納している。プロセッサ1001は、前述の動作ステータスの切り替え方法を実行するための命令をロードするように構成されている。
【0162】
任意選択的に、第1の管理装置は、トランシーバ1003およびバス1004をさらに含み得る。プロセッサ1001、メモリ1002およびトランシーバ1003は、バス1004を通じて接続され得る。
【0163】
プロセッサ1001は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本願における解決手段のプログラム実行を制御するように構成された1つまたは複数の集積回路であってよい。
【0164】
メモリ1002は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、静的情報および命令を格納できる別のタイプの静的ストレージデバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、または情報および命令を格納できる別のタイプの動的ストレージデバイスであってもよく、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスクまたはブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを保持もしくは格納するために使用でき、かつ、コンピュータによりアクセスできる任意の他の媒体であってもよい。しかしながら、メモリはこれに限定されない。
【0165】
本願の一実施形態は、別のコンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体は、少なくとも1つの命令を格納し、命令は、本願の実施形態において提供されるいずれかの動作ステータスの切り替え方法を実行するためにプロセッサによりロードおよび実行される。
【0166】
本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が第1の管理装置上で動作する場合、第1の管理装置は、本願の実施形態において提供されるいずれかの動作ステータスの切り替え方法を実行することが可能になる。
【0167】
前述の実施形態の全てまたはいくつかが、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせを用いることにより実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが用いられる場合、実施形態の全てまたはいくつかが、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードおよび実行された場合、本願の実施形態による手順または機能の全てまたはいくつかが生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、コンピュータネットワークまたは別のプログラマブルデバイスであってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線)または無線(例えば、赤外線、電波またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、サーバまたはデータセンタなど、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したデータストレージデバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ)等であってよい。
【0168】
本願において、「第1の」および「第2の」等の用語は、説明用に過ぎず、相対的な重要性の指示または示唆とは理解され得ない。別途明示的に限定されない限り、「少なくとも1つの」という用語は、1つまたは複数を指し、「複数の」という用語は、2つ以上を指す。本明細書において言及される「および/または」という用語は、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在する、という3つの場合を表し得る。「/」という文字は概して、関連する対象間の「または」の関係を示す。
【0169】
本願の実施形態において提供される方法の実施形態および装置の実施形態など、異なるタイプの実施形態については、互いに参照されたい。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0170】
本願において提供される対応する実施形態では、開示されたシステムおよび装置等は他の構成方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、一例に過ぎない。例えば、複数のモジュールへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では、他の分割であってよい。例えば、複数のモジュールが、別のシステムへ組み合わせられるか統合されてもよく、いくつかの機能が、無視されるか実行されなくてもよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置間またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的形態または他の形態で実装されてよい。
【0171】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、モジュールとして説明される部分は、物理モジュールであってもそうでなくてもよく、1箇所に位置してもよく、複数の装置上に分散されてもよい。これらのモジュールのいくつかのまたは全てが実際の必要性に従って選択されることで、実施形態の解決手段の目的が実現され得る。
【0172】
前述の説明は、本願の任意選択的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本願において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え出すあらゆる修正または置き換えは、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の可能な項目]
[項目1]
第1の管理装置において用いられる動作ステータスの切り替え方法であって、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する段階であって、前記参照装置に対応する前記接続ステータスは、前記参照装置と前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、前記少なくとも1つの管理装置は、前記第1の管理装置を含む、判定する段階と、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスとスタンバイ状態の動作ステータスとの間で切り替える段階と
を備える、方法。
[項目2]
前記少なくとも1つの参照装置は、
前記少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内の装置を含む、という条件、
前記少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の装置を含む、という条件、および/または
前記少なくとも1つの参照装置が、前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の同じ管理装置の複数のプロセスにより管理される、という条件
のうちの少なくとも1つを満たす、
項目1に記載の方法。
[項目3]
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定する段階と、
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階と
を有する、
項目1または2に記載の方法。
[項目4]
前記少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置の各々に対してターゲットオペレーションを周期的に実行するように構成されており、アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、
前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定する段階と、
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定する段階、または
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定する段階と
を有する、
項目1または2に記載の方法。
[項目5]
前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正および接続の確立のうちの少なくとも1つを含む、項目4に記載の方法。
[項目6]
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスとスタンバイ状態の前記動作ステータスとの間で切り替える前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定する段階であって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定する段階と、
前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置の前記アクティブ状態の前記動作ステータスと前記第1の管理装置の前記スタンバイ状態の前記動作ステータスとの間で切り替える段階と
を有する、
項目1から5のいずれか1つに記載の方法。
[項目7]
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに備え、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である、
項目6に記載の方法。
[項目8]
前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい、
項目6に記載の方法。
[項目9]
前記複数の管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスとスタンバイ状態の前記動作ステータスとの間で切り替える前記段階は、
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されている場合、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階
を有する、
項目1から8のいずれか1つに記載の方法。
[項目10]
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定する前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスを周期的に判定する段階
を有し、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスとスタンバイ状態の動作ステータスとの間で切り替える前記段階は、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記新たに判定された接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替える段階
を有する、
項目1から9のいずれか1つに記載の方法。
[項目11]
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスが前記切断状態を含む場合、前記切断状態のプロンプト情報を表示する段階
をさらに備える、項目1から10のいずれか1つに記載の方法。
[項目12]
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置のアクティブ状態の動作ステータスと前記第1の管理装置のスタンバイ状態の前記動作ステータスとの間で切り替える前記段階の前に、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記アクティブ状態または前記第1の管理装置の前記スタンバイ状態で起動する段階
をさらに備える、項目1から11のいずれか1つに記載の方法。
[項目13]
前記少なくとも1つの管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態で起動する前記段階は、
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、アクティブ状態起動条件が満たされている場合、前記アクティブ状態で起動する段階、または
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、前記スタンバイ状態で起動する段階
を有し、
前記アクティブ状態起動条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、
前記スタンバイ状態起動条件は、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも大きいこと、もしくは、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも大きいことを含む、
項目12に記載の方法。
[項目14]
第1の管理装置であって、
アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置に対応する接続ステータスを判定するように構成された判定モジュールであって、前記参照装置に対応する前記接続ステータスは、前記参照装置と前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の少なくとも1つの管理装置との間の接続ステータスを含み、前記少なくとも1つの管理装置は、前記第1の管理装置を含む、判定モジュールと、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置についてアクティブ状態の動作ステータスとスタンバイ状態の動作ステータスとの間で切り替えるように構成された切り替えモジュールと
を備える、第1の管理装置。
[項目15]
前記少なくとも1つの参照装置は、
前記少なくとも1つの参照装置が複数のサブネット内の装置を含む、という条件、
前記少なくとも1つの参照装置が、距離が距離閾値よりも大きい複数の装置を含む、という条件、および/または
前記少なくとも1つの参照装置が、前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の同じ管理装置の複数のプロセスにより管理される、という条件
のうちの少なくとも1つを満たす、
項目14に記載の第1の管理装置。
[項目16]
前記判定モジュールは、
前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置の接続情報に基づいて、現時点よりも前のターゲット持続時間内に前記いずれかの参照装置に接続された少なくとも1つのターゲット装置を判定することと、
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置を含む場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つのターゲット装置が前記いずれかの管理装置を含まない場合、前記いずれかの管理装置と前記いずれかの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
を実行するように構成されている、
項目14または15に記載の第1の管理装置。
[項目17]
前記少なくとも1つの管理装置の各管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置の各々に対してターゲットオペレーションを周期的に実行するように構成されており、判定モジュールは、
前記少なくとも1つの管理装置のうちのいずれかの管理装置および前記少なくとも1つの参照装置のうちのいずれかの参照装置について、前記いずれかの管理装置により前記いずれかの参照装置に対して実行される前記少なくとも1つの最新のターゲットオペレーションの少なくとも1つの実行結果を判定することと、
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が数閾値よりも大きい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の接続ステータスは接続状態である、と判定すること、または
前記少なくとも1つの実行結果のうちの成功実行結果の数が前記数閾値よりも小さいかそれに等しい場合、前記いずれか1つの管理装置と前記いずれか1つの参照装置との間の前記接続ステータスは切断状態である、と判定することと
を実行するように構成されている、
項目14または15に記載の第1の管理装置。
[項目18]
前記ターゲットオペレーションは、データの書き込み、データの削除、データの修正および接続の確立のうちの少なくとも1つを含む、項目17に記載の第1の管理装置。
[項目19]
前記切り替えモジュールは、
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する切り替え条件が満たされているかどうかを判定することであって、前記第1の管理装置の前記動作ステータスは、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態を含み、前記アクティブ状態に対応する切り替え条件は、前記スタンバイ状態に対応する切り替え条件とは異なる、判定することと、
前記第1の管理装置の前記動作ステータスに対応する前記切り替え条件が満たされている場合、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えることと
を実行するように構成されている、
項目14から18のいずれか1つに記載の第1の管理装置。
[項目20]
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに備え、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率である、
項目19に記載の第1の管理装置。
[項目21]
前記アクティブ/スタンバイ管理システム内の前記アクティブ状態にある管理装置は、前記少なくとも1つの参照装置のうちの前記アクティブ状態にある前記管理装置の識別子を周期的に設定するように構成されており、前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、
前記アクティブ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、第1の接続確率が確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されており、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記第1の管理装置の識別子とは異なることを含み、
前記スタンバイ状態に対応する前記切り替え条件は、前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記アクティブ状態にある前記管理装置の前記識別子が前記現時点よりも前の前記持続時間閾値内に前記少なくとも1つの参照装置内で設定されていないことを含み、
前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記持続時間閾値は、前記アクティブ状態にある前記管理装置が前記少なくとも1つの参照装置内で前記識別子を設定する期間よりも大きいかそれに等しい、
項目19に記載の第1の管理装置。
[項目22]
前記複数の管理装置は、前記第2の管理装置をさらに含み、前記切り替えモジュールは、
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されている場合、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えること
を実行するように構成されている、
項目14から21のいずれか1つに記載の第1の管理装置。
[項目23]
前記判定モジュールは、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスを周期的に判定するように構成されており、
前記切り替えモジュールは、前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記新たに判定された接続ステータスに基づき、前記第1の管理装置について前記アクティブ状態と前記スタンバイ状態との間で切り替えるように構成されている、
項目14から22のいずれか1つに記載の第1の管理装置。
[項目24]
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスが前記切断状態を含む場合、前記切断状態のプロンプト情報を表示するように構成されたプロンプトモジュール
をさらに備える、項目14から23のいずれか1つに記載の第1の管理装置。
[項目25]
前記少なくとも1つの参照装置に対応する前記接続ステータスに基づいて、前記アクティブ状態または前記スタンバイ状態の動作ステータスで起動するように構成された起動モジュール
をさらに備える、項目14から24のいずれか1つに記載の第1の管理装置。
[項目26]
前記少なくとも1つの管理装置は、第2の管理装置をさらに含み、前記起動モジュールは、
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、アクティブ状態起動条件が満たされている場合、前記アクティブ状態で起動すること、または
前記第1の管理装置が前記第2の管理装置から切断されており、スタンバイ状態起動条件が満たされている場合、前記スタンバイ状態で起動すること
を実行するように構成されており、
前記アクティブ状態起動条件は、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも大きく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいことを含み、前記第1の接続確率は、前記第1の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、前記第2の接続確率は、前記第2の管理装置と前記少なくとも1つの参照装置との間の接続の確率であり、
前記スタンバイ状態起動条件は、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも大きいこと、もしくは、前記第1の接続確率および前記第2の接続確率の両方が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しいこと、または、前記第1の接続確率が前記確率閾値よりも小さいかそれに等しく、前記第2の接続確率が前記確率閾値よりも大きいことを含む、
項目25に記載の第1の管理装置。
[項目27]
プロセッサとメモリとを備える第1の管理装置であって、前記メモリは、少なくとも1つの命令を格納し、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記命令を実行するように構成されており、その結果、前記第1の管理装置は、項目1から13のいずれか1つに記載の動作ステータスの切り替え方法を実行する、第1の管理装置。
[項目28]
項目14から27のいずれか1つに記載の第1の管理装置を備えるアクティブ/スタンバイ管理システム。
[項目29]
項目28に記載のアクティブ/スタンバイ管理システムと、前記アクティブ/スタンバイ管理システムにより管理される少なくとも1つの参照装置とを備えるネットワークシステム。
[項目30]
少なくとも1つの命令を格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、項目1から13のいずれか1つに記載の動作ステータスの切り替え方法を実行するためにプロセッサによりロードおよび実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】