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特表2023-530789焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20230712BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20230712BHJP
   G02B 27/02 20060101ALN20230712BHJP
【FI】
G02B7/02 D
G02B7/04 E
G02B27/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566280
(86)(22)【出願日】2020-04-17
(85)【翻訳文提出日】2021-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2020085328
(87)【国際公開番号】W WO2021208073
(87)【国際公開日】2021-10-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】507134301
【氏名又は名称】北京京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 8 Xihuanzhonglu, BDA, Beijing, 100176, P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 玉▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 占山
(72)【発明者】
【氏名】井 ▲ハオ▼然
(72)【発明者】
【氏名】葛 ▲崢▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 志宇
(72)【発明者】
【氏名】彭 金豹
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 浩
(72)【発明者】
【氏名】田 文▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲麗▼莉
【テーマコード(参考)】
2H044
2H199
【Fターム(参考)】
2H044AD03
2H044BE02
2H199CA42
2H199CA74
(57)【要約】
本願は、焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置を提供し、仮想現実分野に属する。該焦点調節ユニットは、焦点調節鏡筒と鏡筒シールリングとを含み、焦点調節鏡筒は、内から外へ順に套接される第1スリーブ、第2スリーブ及び第3スリーブを含み、第1スリーブは、フォーカスレンズを取り付けるためのレンズ取付部を有し、第2スリーブの第1端は、ディスプレイスクリーンを取り付けるためのディスプレイスクリーン取付部を有し、第2スリーブの第2端は、鏡筒シールリングに脱着可能に接続され、該第1端と該第2端とは、該第2スリーブの対向する両端であり、該レンズ取付部と該ディスプレイスクリーン取付部の焦点調節ユニットの焦点調節方向における相対位置は、調節可能である。本願は、焦点調節ユニットの取り外し工程及び取り付け工程の簡略化に寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焦点調節鏡筒と鏡筒シールリングとを含む焦点調節ユニットであって、
前記焦点調節鏡筒は、内から外へ順に套接される第1スリーブ、第2スリーブ及び第3スリーブを含み、
前記第1スリーブは、フォーカスレンズを取り付けるためのレンズ取付部を有し、前記第2スリーブの第1端は、ディスプレイスクリーンを取り付けるためのディスプレイスクリーン取付部を有し、前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングに脱着可能に接続され、前記第1端と前記第2端とは、前記第2スリーブの対向する両端であり、
前記レンズ取付部と前記ディスプレイスクリーン取付部の、前記焦点調節ユニットの焦点調節方向における相対位置が調節可能である、焦点調節ユニット。
【請求項2】
前記第1スリーブは、第1案内部を有し、前記第2スリーブは、第2案内部を有し、前記第3スリーブは、第3案内部を有し、
前記第1案内部は、前記焦点調節方向に前記第2案内部に嵌合し、前記第1案内部は、前記焦点調節方向を回転軸方向とする回転方向に前記第3案内部に嵌合し、前記第3スリーブは、前記第3案内部を前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転させ、前記第1スリーブを前記第1案内部と前記第2案内部の案内下で前記焦点調節方向に移動させ、前記ディスプレイスクリーン取付部と前記レンズ取付部との相対位置を調節するように構成されている、請求項1に記載の焦点調節ユニット。
【請求項3】
前記第2案内部は、前記第2スリーブの高さ方向に沿って延在する案内溝であり、前記第2案内部は、前記第2スリーブの第2端を貫通し、前記鏡筒シールリングは、前記第2スリーブの第2端の前記第2案内部内に位置する閉塞ブロックを有する、請求項2に記載の焦点調節ユニット。
【請求項4】
前記第3案内部は、前記第3スリーブの内壁に沿って螺旋状で延在している案内溝であり、前記第3案内部は、前記第3スリーブの内壁を貫通し、
前記焦点調節ユニットは、前記第3スリーブの前記第3案内部が位置する領域を少なくとも覆う第1防塵部材をさらに含む、請求項3に記載の焦点調節ユニット。
【請求項5】
前記第1防塵部材は、前記第3スリーブの外壁、及び前記第3案内部が位置する領域を覆う、請求項4に記載の焦点調節ユニット。
【請求項6】
前記第1防塵部材は、防塵テープ又は熱可塑性管のいずれかを含む、請求項4又は5に記載の焦点調節ユニット。
【請求項7】
前記第1スリーブは、複数の前記第1案内部を有し、前記第2スリーブは、同様に、複数の前記第2案内部を有し、前記第3スリーブは、同様に、複数の前記第3案内部を有し、前記鏡筒シールリングは、同様に、複数の前記閉塞ブロックを有し、
前記第1案内部は、案内柱であり、前記第1案内部は、前記第1スリーブの外壁に位置し、複数の前記第1案内部は、複数の前記第2案内部に1対1対応して位置し、複数の前記第1案内部は、複数の前記第3案内部に1対1対応して位置し、複数の前記閉塞ブロックは、前記第2スリーブの第2端における複数の前記第2案内部に1対1対応して位置する、請求項3~6のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項8】
前記第1スリーブと前記第2スリーブとの間の隙間、及び、前記第2スリーブと前記第3スリーブとの間の隙間内にいずれも、防塵材料が充填される、請求項1~7のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項9】
前記防塵材料は、グリース又は減衰油のいずれかを含む、請求項8に記載の焦点調節ユニット。
【請求項10】
前記焦点調節ユニットは、取付座、ディスプレイスクリーン、スクリーンカバープレート及び第2防塵部材をさらに含み、
前記取付座は、前記第2スリーブの第1端に固定接続又は一体成形され、前記ディスプレイスクリーン取付部は、前記取付座の前記第2スリーブから離れる面に位置し、前記ディスプレイスクリーンは、前記ディスプレイスクリーン取付部に取り付けられ、前記スクリーンカバープレートは、前記ディスプレイスクリーンの前記取付座から離れる側に設けられ、前記スクリーンカバープレートと前記取付座は、前記ディスプレイスクリーンを覆い、前記第2防塵部材は、前記ディスプレイスクリーンと前記取付座との間の隙間内に充填される、請求項1~9のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項11】
前記スクリーンカバープレートは、前記取付座に脱着可能に接続される、請求項10に記載の焦点調節ユニット。
【請求項12】
前記スクリーンカバープレートは、防塵部を有し、前記防塵部が前記ディスプレイスクリーン取付部を少なくとも覆うことで、前記スクリーンカバープレートと前記取付座が前記ディスプレイスクリーンを覆う、請求項10又は11に記載の焦点調節ユニット。
【請求項13】
前記スクリーンカバープレートは、前記スクリーンカバープレートのエッジに沿って分布する規制リブを有し、前記規制リブは、前記スクリーンカバープレートの第1側へ突起し、前記規制リブは、前記スクリーンカバープレートと囲んで前記防塵部をなす、請求項12に記載の焦点調節ユニット。
【請求項14】
前記第2防塵部材は、フォームである、請求項10~13のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項15】
前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングにねじ接続され、又は、
前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングにボルトを介して接続され、又は、
前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングに係接される、請求項1~14のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項16】
前記焦点調節ユニットは、フォーカスレンズとシールリングレンズとをさらに含み、
前記フォーカスレンズは、前記レンズ取付部に取り付けられて、前記シールリングレンズは、前記鏡筒シールリングに取り付けられる、請求項1~15のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項17】
前記焦点調節ユニットは、駆動部材をさらに含み、
前記駆動部材は、前記第3スリーブを前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転駆動させるように構成されている、請求項2~6のいずれかに記載の焦点調節ユニット。
【請求項18】
前記焦点調節ユニットは、伝動部品と位置検知部材のうちの少なくとも1つをさらに含み、
前記伝動部品は、それぞれ前記駆動部材と前記第3スリーブに接続され、
前記伝動部品は、前記第3スリーブに前記駆動部材の駆動力を伝送し、前記第3スリーブを前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転させるように構成されており、
前記位置検知部材は、前記第3スリーブが前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転する過程において、前記第3スリーブと前記第2スリーブとの相対位置を検知するように構成されている、請求項17に記載の焦点調節ユニット。
【請求項19】
前記焦点調節ユニットは、取付座をさらに含み、
前記取付座は、前記第2スリーブの第1端に固定接続又は一体成形され、
前記位置検知部材は、規制スイッチと規制板とを含み、
前記規制スイッチは、前記取付座に設けられ、前記規制板は、前記第3スリーブに設けられ、
前記規制スイッチは、前記第3スリーブが前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転する過程において、前記規制板を検出すると、前記駆動部材が前記第3スリーブを回転駆動させること又は前記第3スリーブを現在の回転方向の逆方向に回転駆動させるのを停止させることをトリガーするように構成されている、請求項18に記載の焦点調節ユニット。
【請求項20】
少なくとも1つの請求項1~19のいずれかに記載の焦点調節ユニットを含む、ヘッド取付座表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、仮想現実分野に関し、特に焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッド取付座表示装置は、ユーザの頭部に装着できる表示装置である。例えば、仮想現実(Virtual Reality、VR)メガネやVRヘルメットなどのVR表示装置である。VR表示装置は、ユーザの外部に対する視覚と聴覚を遮断することにより、仮想環境にいる感覚をユーザに案内し、VR表示を実現する。
【0003】
従来、VR表示装置の焦点調節ユニットは、通常、焦点調節鏡筒、レンズ及びディスプレイスクリーンなどを含み、焦点調節鏡筒は、レンズとディスプレイスクリーンとの相対位置を調節することによって、VR表示装置の虚像距離を調節する。焦点調節鏡筒の内部が異物に汚染されている場合、通常、焦点調節ユニットを取り外して異物を除去する必要があり、異物がVR表示装置の表示効果に悪影響を与えるのを回避する。
【0004】
しかし、従来のVR表示装置において、焦点調節ユニットの取り外し工程及び取り付け工程が複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置を提供し、本願の技術的解決手段は、以下のとおりある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、焦点調節鏡筒と鏡筒シールリングとを含む焦点調節ユニットが提供され、
前記焦点調節鏡筒は、内から外へ順に套接される第1スリーブ、第2スリーブ及び第3スリーブを含み、
前記第1スリーブは、フォーカスレンズを取り付けるためのレンズ取付部を有し、前記第2スリーブの第1端は、ディスプレイスクリーンを取り付けるためのディスプレイスクリーン取付部を有し、前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングに脱着可能に接続され、前記第1端と前記第2端とは、前記第2スリーブの対向する両端であり、
前記レンズ取付部と前記ディスプレイスクリーン取付部の、前記焦点調節ユニットの焦点調節方向における相対位置が調節可能である。
【0007】
任意選択的には、前記第1スリーブは、第1案内部を有し、前記第2スリーブは、第2案内部を有し、前記第3スリーブは、第3案内部を有し、
前記第1案内部は、前記焦点調節方向に前記第2案内部に嵌合し、前記第1案内部は、前記焦点調節方向を回転軸方向とする回転方向に前記第3案内部に嵌合し、前記第3スリーブは、前記第3案内部を前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転させ、前記第1スリーブを前記第1案内部と前記第2案内部の案内下で前記焦点調節方向に移動させ、前記ディスプレイスクリーン取付部と前記レンズ取付部との相対位置を調節するように構成されている。
【0008】
任意選択的には、前記第2案内部は、前記第2スリーブの高さ方向に沿って延在する案内溝であり、前記第2案内部は、前記第2スリーブの第2端を貫通し、前記鏡筒シールリングは、前記第2スリーブの第2端の前記第2案内部内に位置する閉塞ブロックを有する。
【0009】
任意選択的には、前記第3案内部は、前記第3スリーブの内壁に沿って螺旋状で延在している案内溝であり、前記第3案内部は、前記第3スリーブの内壁を貫通し、
前記焦点調節ユニットは、前記第3スリーブの前記第3案内部が位置する領域を少なくとも覆う第1防塵部材をさらに含む。
【0010】
任意選択的には、前記第1防塵部材は、前記第3スリーブの外壁、及び前記第3案内部が位置する領域を覆う。
【0011】
任意選択的には、前記第1防塵部材は、防塵テープ又は熱可塑性管のいずれかを含み。
【0012】
任意選択的には、前記第1スリーブは、複数の前記第1案内部を有し、前記第2スリーブは、同様に、複数の前記第2案内部を有し、前記第3スリーブは、同様に、複数の前記第3案内部を有し、前記鏡筒シールリングは、同様に、複数の前記閉塞ブロックを有し、
前記第1案内部は、案内柱であり、前記第1案内部は、前記第1スリーブの外壁に位置し、複数の前記第1案内部は、複数の前記第2案内部に1対1対応して位置し、複数の前記第1案内部は、複数の前記第3案内部に1対1対応して位置し、複数の前記閉塞ブロックは、前記第2スリーブの第2端における複数の前記第2案内部に1対1対応して位置する。
【0013】
任意選択的には、前記第1スリーブと前記第2スリーブとの間の隙間、及び、前記第2スリーブと前記第3スリーブとの間の隙間内にいずれも、防塵材料が充填される。
【0014】
任意選択的には、前記防塵材料は、グリース又は減衰油のいずれかを含み。
【0015】
任意選択的には、前記焦点調節ユニットは、取付座、ディスプレイスクリーン、スクリーンカバープレート及び第2防塵部材をさらに含み、
前記取付座は、前記第2スリーブの第1端に固定接続又は一体成形され、前記ディスプレイスクリーン取付部は、前記取付座の前記第2スリーブから離れる面に位置し、前記ディスプレイスクリーンは、前記ディスプレイスクリーン取付部に取り付けられ、前記スクリーンカバープレートは、前記ディスプレイスクリーンの前記取付座から離れる側に設けられ、前記スクリーンカバープレートと前記取付座は、前記ディスプレイスクリーンを覆い、前記第2防塵部材は、前記ディスプレイスクリーンと前記取付座との間の隙間内に充填される。
【0016】
任意選択的には、前記スクリーンカバープレートは、前記取付座に脱着可能に接続される。
【0017】
任意選択的には、前記スクリーンカバープレートは、防塵部を有し、前記防塵部が前記ディスプレイスクリーン取付部を少なくとも覆うことで、前記スクリーンカバープレートと前記取付座が前記ディスプレイスクリーンを覆う。
【0018】
任意選択的には、前記防塵部は、前記取付座の前記ディスプレイスクリーン取付部を有する面を覆う。
【0019】
任意選択的には、前記スクリーンカバープレートは、前記スクリーンカバープレートのエッジに沿って分布する規制リブを有し、前記規制リブは、前記スクリーンカバープレートの第1側へ突起し、前記規制リブは、前記スクリーンカバープレートと囲んで前記防塵部をなす。
【0020】
任意選択的には、前記第2防塵部材は、フォームである。
【0021】
任意選択的には、前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングにねじ接続され、又は、
前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングにボルトを介して接続され、又は、
前記第2スリーブの第2端は、前記鏡筒シールリングに係接される。
【0022】
任意選択的には、前記焦点調節ユニットは、フォーカスレンズとシールリングレンズとをさらに含み、
前記フォーカスレンズは、前記レンズ取付部に取り付けられて、前記シールリングレンズは、前記鏡筒シールリングに取り付けられる。
【0023】
任意選択的には、前記焦点調節ユニットは、駆動部材をさらに含み、
前記駆動部材は、前記第3スリーブを前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転駆動させるように構成されている。
【0024】
任意選択的には、前記焦点調節ユニットは、伝動部品と位置検知部材のうちの少なくとも1つをさらに含み、
前記伝動部品は、それぞれ前記駆動部材と前記第3スリーブに接続され、
前記伝動部品は、前記第3スリーブに前記駆動部材の駆動力を伝送し、前記第3スリーブを前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転させるように構成されており、
前記位置検知部材は、前記第3スリーブが前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転する過程において、前記第3スリーブと前記第2スリーブとの相対位置を検知するように構成されている。
【0025】
任意選択的には、前記焦点調節ユニットは、取付座をさらに含み、
前記取付座は、前記第2スリーブの第1端に固定接続又は一体成形され、
前記位置検知部材は、規制スイッチと規制板とを含み、
前記規制スイッチは、前記取付座に設けられ、前記規制板は、前記第3スリーブに設けられ、
前記規制スイッチは、前記第3スリーブが前記回転方向又は前記回転方向の逆方向に回転する過程において、前記規制板を検出すると、前記駆動部材が前記第3スリーブを回転駆動させること又は前記第3スリーブを現在の回転方向の逆方向に回転駆動させるのを停止させることをトリガーするように構成されている。
【0026】
他の態様では、少なくとも1つの上記一態様又は一態様のいずれかの任意選択的な形態に記載の焦点調節ユニットを含む、ヘッド取付座表示装置が提供される。
【0027】
本発明の実施の形態における技術案をより明確に説明するために、以下に実施の形態説明において必要とされる図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本出願の一部の実施の形態にすぎず、当業者にとっては、創造的労働を行わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本願の実施例に係る焦点調節ユニットの斜視図である。
図2図1に示す焦点調節ユニットの一部の構造の斜視図である。
図3図2に示す構造の分解図である。
図4図2に示す構造の正視図である。
図5図2に示す構造の側面図である。
図6】本願の実施例に係る第1スリーブの斜視図である。
図7】本願の実施例に係る取付座と第2スリーブの組み立て構造の正視斜視図である。
図8】本願の実施例に係る取付座と第2スリーブの組み立て構造の背面斜視図である。
図9】本願の実施例に係る第3スリーブの斜視図である。
図10】本願の実施例に係る鏡筒シールリングの斜視図である。
図11】本願の実施例に係るスクリーンカバープレートの正視斜視図である。
図12】本願の実施例に係るスクリーンカバープレートの背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本願の原理、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本出願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0030】
VR表示装置は、ヘッド取付座表示装置であり、VR表示装置がVR表示を行う際に、ユーザの視野が明瞭で異物がないことは、VR表示装置がその機能を完璧に示すために必要な条件である。
【0031】
明瞭は、VR表示装置表示の画面の虚像面が、人の目にはっきりと見えることである。VR表示装置の虚像距離は、一般的に、通常の人の目に応じて設計された固定値であり、近視の人は、近視メガネをかけて、VR表示装置に表示されている虚像面を明瞭に見ることができる。又は、VR表示装置は、焦点調節ユニットを含むことができ、焦点調節ユニットにより、VR表示装置の虚像距離を調節することができ、近視の人が近視メガネをかけなくても、VR表示装置に表示されている虚像面を明瞭に見ることができる。
【0032】
異物がないことは、VR表示装置のディスプレイスクリーンとレンズとの間にほこりなどの異物がないということである。VR表示装置の光学像が拡大像であるので、VR表示装置のディスプレイスクリーンとレンズとの間にほこりなどの異物があると、VR表示を行う際、その異物が拡大され、人の目にはっきりと見られ、使用者の視覚体験に影響を与える。
【0033】
従来のVR表示装置は異物防止対策がなく、ディスプレイスクリーンとレンズとの間にほこりなどの異物があると、VR表示装置の焦点調節ユニットを取り外して異物を除去する必要がある。しかし、従来のVR表示装置の焦点調節ユニットの取り外し工程及び取り付け工程が複雑であるため、異物除去の工程が複雑である。
【0034】
本願の実施例は、焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置を提供し、該焦点調節ユニットの取り外しや取り付けが簡単で、異物の除去が容易であり、該焦点調節ユニットは、異物防止対策を有し、ほこりなどの異物が焦点調節ユニットにおけるディスプレイスクリーンとレンズなどの構造を汚染することをできるだけ回避できる。本願の詳細な技術案は、以下の実施例を参照してください。
【0035】
図1図5を参照すると、図1は、本願の実施例に係る焦点調節ユニットの斜視図であり、図2は、図1に示す焦点調節ユニットの一部の構造の斜視図であり、図3は、図2に示す構造の分解図であり、図4は、図2に示す構造の正視図であり、図5は、図2に示す構造の側面図である。図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、焦点調節鏡筒と鏡筒シールリング001とを含み、該焦点調節鏡筒は、内から外へ順に套接される第1スリーブ002、第2スリーブ003及び第3スリーブ004を含み、第2スリーブ003の第1端は、ディスプレイスクリーンを取り付けるためのディスプレイスクリーン取付部(図1図5には表記されていない)を有し、第2スリーブ003の第2端は、鏡筒シールリング001に脱着可能に接続され、第2スリーブ003の第1端と第2端とは、該第2スリーブ003の対向する両端である。図6は、本願の実施例に係る第1スリーブ002の斜視図であり、図6を参照すると、第1スリーブ002は、フォーカスレンズを取り付けるためのレンズ取付部0021を有する。本願の実施例では、該レンズ取付部0021と、第2スリーブ003の第1端におけるディスプレイスクリーン取付部との、該焦点調節ユニットの焦点調節方向xでの相対位置が調節可能である。
【0036】
任意選択的には、図1図5に示すように、該焦点調節ユニットは、第2スリーブ003の第1端に固定接続又は一体成形される取付座005をさらに含む。例示的には、図7及び図8を参照すると、図7は、本願の実施例に係る取付座005と第2スリーブ003の組み立て構造の正視斜視図であり、図8は、本願の実施例に係る取付座005と第2スリーブ003の組み立て構造の背面斜視図であり、図7及び図8に示すように、取付座005は、第2スリーブ003の第1端に一体成形され、ディスプレイスクリーン取付部0051は、取付座005の第2スリーブ003から離れる面に位置する。
【0037】
以上のように、本願の実施例に係る焦点調節ユニットは、焦点調節鏡筒と鏡筒シールリングとを含み、焦点調節鏡筒は、内から外へ順に套接される第1スリーブ、第2スリーブ及び第3スリーブを含み、第2スリーブの第2端が鏡筒シールリングに脱着可能に接続されるので、鏡筒シールリングを第2スリーブから容易に取り外したり、鏡筒シールリングを第2スリーブに容易に取り付けたりすることができ、焦点調節ユニットの取り外し工程及び取り付け工程の簡単化に寄与する。
【0038】
任意選択的には、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001に脱着可能に接続されることは、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001にねじ接続されること、又は、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001にボルトを介して接続されること、又は、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001に係接されることを含む。例示的には、第2スリーブ003の第2端が外ねじを有し、鏡筒シールリング001が内ねじを有し、鏡筒シールリング001における内ねじが第2スリーブ003の第2端の外ねじと嵌合することにより、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001にねじ接続されるようにし、又は、第2スリーブ003の第2端が内ねじを有し、鏡筒シールリング001が外ねじを有し、鏡筒シールリング001における外ねじが第2スリーブ003の第2端の内ねじと嵌合することにより、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001にねじ接続されるようにする。また、例示的には、第2スリーブ003の第2端と鏡筒シールリング001とは、連通するねじ穴を有し、ボルトは、順に鏡筒シールリング001におけるねじ穴と第2スリーブ003の第2端のねじ穴を貫通して第2スリーブ003の第2端と鏡筒シールリング001とを接続する。また例示的には、第2スリーブ003の第2端が係接孔を有し、鏡筒シールリング001が係接ブロックを有し、鏡筒シールリング001における係接ブロックが第2スリーブ003の第2端の係接孔に係止されることにより、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001に係接されるようにし、又は、第2スリーブ003の第2端が係接ブロックを有し、鏡筒シールリング001が係接孔を有し、第2スリーブ003の第2端の係接ブロックが鏡筒シールリング001における係接孔に係止されることにより、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001に係接されるようにする。図1図5に示すように、本願の実施例は、第2スリーブ003の第2端が鏡筒シールリング001にボルトJを介して接続されることを例として説明する。
【0039】
任意選択的には、図6に示すように、第1スリーブ002は、第1案内部0022を有し、図7に示すように、第2スリーブ003は、第2案内部0031を有し、図9は、本願の実施例に係る第3スリーブ004の斜視図であり、図9に示すように、第3スリーブ004は、第3案内部0041を有する。図1図5を参照すると、第1案内部0022は、焦点調節方向xにおいて第2案内部0031に嵌合し、第1案内部0022は、焦点調節方向xを回転軸方向とする回転方向sにおいて第3案内部0041に嵌合し、該第3スリーブ004は、第3案内部0041を回転方向sに回転させ、第1スリーブ002を第1案内部0022と第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って移動させ、ディスプレイスクリーン取付部0051とレンズ取付部0021との相対位置を調節するように構成されている。当業者であれば理解できるように、第3案内部0041が回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転でき、レンズ取付部0021が焦点調節方向xに沿って、ディスプレイスクリーン取付部0051に近接離間移動し、焦点距離を大きく又は小さく調節することを実現する。例示的には、第3案内部0041が回転方向sに回転するとき、レンズ取付部0021が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン取付部0051から離間移動し、焦点距離を大きく調節することを実現し、第3案内部0041が回転方向sの逆方向に回転するとき、レンズ取付部0021が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン取付部0051に接近移動し、焦点距離を小きく調節することを実現し、又は、第3案内部0041が回転方向sに回転するとき、レンズ取付部0021が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン取付部0051に接近移動し、焦点距離を小きく調節することを実現し、第3案内部0041が回転方向sの逆方向に回転するとき、レンズ取付部0021が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン取付部0051から離間移動し、焦点距離を大きく調節することを実現する。
【0040】
任意選択的には、第1スリーブ002は、第1スリーブ002の外壁に均一に分布できる複数の第1案内部0022を有し、第2スリーブ003は、同様に、第2スリーブ003の外壁に均一に分布できる複数の第2案内部0031を有し、該第3スリーブ004は、同様に、第3スリーブ004の内壁に均一に分布できる複数の第3案内部0041を有し、該複数の第1案内部0022は、焦点調節方向xにおいて該複数の第2案内部0031に1対1対応して嵌合し、該複数の第1案内部0022は、回転方向sにおいて該複数の第3案内部0041に1対1対応して嵌合し、該第3スリーブ004は、該複数の第3案内部0041を回転方向sに回転させ、第1スリーブ002を該複数の第1案内部0022と該複数の第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って移動させ、ディスプレイスクリーン取付部0051とレンズ取付部0021との相対位置を調節するように構成されている。
【0041】
任意選択的には、第1案内部0022は、案内柱であり、第2案内部0031は、第2スリーブ003の高さ方向に沿って延在する案内溝であり、該第2案内部0031は、直線状案内溝であってもよく(つまり、該第2案内部0031の延在形状が直線である)、第3案内部0041は、第3スリーブ004の内壁に沿って螺旋状で延在している案内溝であり、該第3案内部0041は、螺旋状案内溝であってもよく(つまり、該第3案内部0041の延在形状が螺旋状である)、複数の第1案内部0022は、焦点調節方向xにおいて複数の第2案内部0031に1対1対応して位置し、該複数の第1案内部0022は、回転方向sにおいて複数の第3案内部0041に1対1対応して位置する。第3スリーブ004が回転方向sに回転するとき、該複数の第3案内部0041が回転方向sに回転し、該複数の第1案内部0022が該複数の第2案内部0031に1対1対応して焦点調節方向xに移動するようにし、それにより、ディスプレイスクリーン取付部0051とレンズ取付部0021との相対位置を調節する。本願の実施例では、第3スリーブ004の最大回転ラジアンは、第3案内部0041(螺旋状で延在している案内溝)のラジアンに等しくてもよく、第1案内部0022の最大移動距離は、第3案内部0041の回転軸線における対応する長さに等しくてもよい。任意選択的には、第2案内部0031は、貫通溝であってもよく(つまり、第2案内部0031は、第2スリーブ003の内壁を貫通する)、該第3案内部0041は、貫通溝(つまり、第3案内部0041は、第3スリーブ004の内壁を貫通する)、又は、ブラインドスロット(つまり、第3案内部0041は、第3スリーブ004の内壁を貫通しない)であってもよいが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0042】
任意選択的には、図3及び図7に示すように、第2案内部0031は、第2スリーブ003の高さ方向に沿って延在する案内溝であり、該第2案内部0031は、該第2スリーブ003の第2端を貫通する。図10は、本願の実施例に係る鏡筒シールリング001の斜視図であり、図10に示すように、該鏡筒シールリング001は、閉塞ブロック0011を有する。鏡筒シールリング001が第2スリーブ003の第2端に接続された後、閉塞ブロック0011は、第2スリーブ003の第2端における第2案内部0031内に位置し、つまり、閉塞ブロック0011は、第2案内部0031の、第2スリーブ003の第2端に位置する開口を閉塞し、このように、外部環境におけるほこりなどの異物が第2案内部0031から焦点調節鏡筒の内部に入るのを回避することに寄与する。
【0043】
任意選択的には、第1スリーブ002は、複数の第1案内部0022を有し、第2スリーブ003は、同様に、複数の第2案内部0031を有し、第3スリーブ004は、同様に、複数の第3案内部0041を有し、鏡筒シールリング001は、同様に、複数の閉塞ブロック0011を有する。該第1案内部0022は、案内柱であり、該第1案内部0022は、第1スリーブ002の外壁に位置し、該第2案内部0031は、第2スリーブ003の高さ方向に沿って延在する案内溝であり、該第3案内部0041は、第3スリーブ004の内壁に沿って螺旋状で延在している案内溝であり、該複数の第1案内部0022は、該複数の第2案内部0031に1対1対応して位置し、該複数の第1案内部0022は、該複数の第3案内部0041に1対1対応して位置し、該複数の閉塞ブロック0011は、第2スリーブ003の第2端における複数の第2案内部0031に1対1対応して位置する。つまり、該複数の閉塞ブロック0011は、該複数の第2案内部0031の第2スリーブ003に位置する第2端の開口に1対1対応して閉塞する。例示的には、第1スリーブ002は、3つの第1案内部0022を有し、第2スリーブ003は、3つの第2案内部0031を有し、第3スリーブ004は、3つの第3案内部0041を有し、鏡筒シールリング001は、3つの閉塞ブロック0011を有する。
【0044】
任意選択的には、第3案内部0041は、第3スリーブ004の内壁に沿って螺旋状で延在している案内溝であり、第3案内部0041は、第3スリーブ003の内壁を貫通し、つまり、該第3案内部0041は、螺旋状の貫通溝である。引き続き図1を参照すると、該焦点調節ユニットは、第3スリーブ004の第3案内部0041が位置する領域を少なくとも覆う第1防塵部材006をさらに含み、このようにして、外部環境におけるほこりなどの異物が第3案内部0041から焦点調節鏡筒の内部に入るのを回避することに寄与する。任意選択的には、該第1防塵部材006は、第3スリーブ004の外壁、及び第3案内部0041が位置する領域を覆い、このようにして、第1防塵部材006を設けやすくする。
【0045】
任意選択的には、該第1防塵部材006は、防塵テープ又は熱可塑性管のいずれかを含む。当業者であれば理解できるように、第1防塵部材006が防塵テープ又は熱可塑性管を含むのは単なる例であり、実際の使用では、該第1防塵部材006は、第3スリーブ004の第3案内部0041が位置する領域を覆うことができ且つ防塵効果を有する材料であってもよく、例えば、該第1防塵部材006は、防塵布などのフレキシブルな布地材料であってもよいが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0046】
任意選択的には、第1スリーブ002と第2スリーブ003との間の隙間、及び、第2スリーブ003と第3スリーブ004との間の隙間内にいずれも、防塵材料が充填され、このようにして、外部環境におけるほこりなどの異物が第1スリーブ002と第2スリーブ003との間の隙間及び/又は第2スリーブ003と第3スリーブ004との間の隙間が焦点調節鏡筒の内部に入るのを回避することに寄与する。任意選択的には、該防塵材料は、グリース又は減衰油のいずれかを含む。当業者であれば理解できるように、防塵材料がグリース又は減衰油を含むのは単なる例であり、実際の使用では、防塵材料は、スリーブ間の隙間内に充填可能であり且つ防塵効果を有する材料であってもよいが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0047】
任意選択的には、引き続き図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、取付座005、ディスプレイスクリーン007、スクリーンカバープレート008及び第2防塵部材009をさらに含む。該取付座005が第2スリーブ003の第1端に固定接続又は一体成形され、図1図5を参照し、図7及び図8を併せて参照すると、該取付座005は、第2スリーブ003の第1端に一体成形され、該第2スリーブ003の第1端の開口は、該取付座005に位置し、ディスプレイスクリーン取付部0051は、取付座005の第2スリーブ003から離れる面に位置し、ディスプレイスクリーン007は、ディスプレイスクリーン取付部0051内に取り付けられ、ディスプレイスクリーン007の表示領域が第2スリーブ003の第1端の開口と重なり、スクリーンカバープレート008は、ディスプレイスクリーン007の取付座005から離れる側に設けられ、スクリーンカバープレート008と取付座005は、ディスプレイスクリーン007を覆い、第2防塵部材009は、ディスプレイスクリーン007と取付座005との間の隙間内に充填される。スクリーンカバープレート008と取付座005がディスプレイスクリーン007を覆うことで、ディスプレイスクリーン007が外部環境に露出するのを回避でき、それにより、外部環境におけるほこりなどの異物がディスプレイスクリーン007を汚染するのを回避する。第2防塵部材009がディスプレイスクリーン007と取付座005との間の隙間内に充填されることにより、外部環境におけるほこりなどの異物がディスプレイスクリーン007と取付座005との間の隙間からディスプレイスクリーン007の表示領域に入るのを回避することに寄与する。本願の実施例では、スクリーンカバープレート008、取付座005及び第2防塵部材009の三者の嵌合により、ディスプレイスクリーン007に対する防塵効果を実現する。
【0048】
任意選択的には、スクリーンカバープレート008は、防塵部を有し、防塵部がディスプレイスクリーン取付部0051を少なくとも覆うことで、スクリーンカバープレート008と取付座005がディスプレイスクリーン007を覆う。任意選択的には、該防塵部が取付座005の、ディスプレイスクリーン取付部0051を有する面を覆うことで、該防塵部がディスプレイスクリーン取付部0051を覆う。例示的には、スクリーンカバープレート008が取付座005に係合され、スクリーンカバープレート008における規制リブ0081が取付座005の外側に係合され、スクリーンカバープレート008と規制リブ0081で囲まれた該防塵部が取付座005のディスプレイスクリーン取付部0051を有する面を覆い、それにより、該防塵部がディスプレイスクリーン取付部0051を覆う。任意選択的には、ディスプレイスクリーン取付部0051は、取付溝であり、図11及び図12を参照すると、図11は、本願の実施例に係るスクリーンカバープレート008の正視斜視図であり、図12は、本願の実施例に係るスクリーンカバープレート008の背面斜視図であり、図11及び図12を参照すると、該スクリーンカバープレート008は、該スクリーンカバープレート008のエッジに沿って分布する規制リブ0081を有し、該規制リブ0081は、該スクリーンカバープレート008の第1側へ突起し、該規制リブ0081は、該スクリーンカバープレート008と囲んで防塵部をなし、例示的には、該規制リブ0081と該スクリーンカバープレート008で囲まれた空間は、スクリーンカバープレート008における防塵部である。
【0049】
任意選択的には、図12に示すように、該スクリーンカバープレート008は、回路取付部0082をさらに有し、ディスプレイスクリーン007は、回路基板を含むことができ、ディスプレイスクリーン007の回路基板は、該回路取付部0082に取り付けられ、例示的には、該回路基板は、フレキシブル回路基板(英語:Flexible Printed Circuit、FPCと略称)であってもよく、該回路取付部0082は、FPC粘着領域であってもよく、ディスプレイスクリーン007のFPCは、該回路取付部0082内に粘着できる。任意選択的には、該回路取付部0082は、該スクリーンカバープレート008の第2プレート面に位置し、該スクリーンカバープレート008の第2プレート面と該スクリーンカバープレート008の第1プレート面は、該スクリーンカバープレート008における対向する2つのプレート面であり、該第1プレート面は、該スクリーンカバープレート008の第1側のプレート面である。
【0050】
任意選択的には、該第2防塵部材009は、フォームであってもよい。当業者であれば理解できるように、該第2防塵部材009は、ディスプレイスクリーン007と取付座005との間の隙間内に充填でき且つ防塵効果を有するいかなる材料であってもよいが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0051】
任意選択的には、スクリーンカバープレート008が取付座005に脱着可能に接続され、このようにして、スクリーンカバープレート008を取付座005から容易に取り外したり、スクリーンカバープレート008を取付座005に容易に取り付けることができる。本願の実施例では、スクリーンカバープレート008が取付座005に脱着可能に接続されることは、スクリーンカバープレート008が取付座005にボルトを介して接続されること、又は、スクリーンカバープレート008が取付座005に係接されることを含むことができる。例示的には、スクリーンカバープレート008と取付座005とは、連通するねじ穴を有し、ボルトは、順にスクリーンカバープレート008におけるねじ穴と取付座005におけるねじ穴を貫通してスクリーンカバープレート008と取付座005とを接続する。また例示的には、スクリーンカバープレート008が係接孔を有し、取付座005が係接ブロックを有し、取付座005における係接ブロックがスクリーンカバープレート008における係接孔に係止されることにより、スクリーンカバープレート008が取付座005に係接されるようにし、又は、スクリーンカバープレート008が係接ブロックを有し、取付座005が係接孔を有し、スクリーンカバープレート008における係接ブロックがスクリーンカバープレート008における係接孔に係止されることにより、スクリーンカバープレート008が取付座005に係接されるようにする。例示的には、本願の実施例は、スクリーンカバープレート008が取付座005にボルトを介して接続されることを例として説明する。
【0052】
任意選択的には、引き続き図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、第1スリーブ002のレンズ取付部0021内に取り付けられるフォーカスレンズ010と、鏡筒シールリング001に取り付けられるシールリングレンズ011とをさらに含む。任意選択的には、図10に示すように、該鏡筒シールリング001は、該シールリングレンズ011が取り付けられるレンズ取付部0012を有する。例示的には、該フォーカスレンズ010がレンズ取付部0021内に粘着され、シールリングレンズ011がレンズ取付部0012内に粘着される。本願の実施例に係る該焦点調節ユニットでは、シールリングレンズ011とディスプレイスクリーン007との相対位置が固定され、該フォーカスレンズ010とディスプレイスクリーン007との相対位置が調節可能であり、フォーカスレンズ010とディスプレイスクリーン007との相対位置を調節することにより、焦点距離の調節を実現できる。
【0053】
任意選択的には、引き続き図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、第3スリーブ004を回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転駆動させるように構成されている駆動部材012をさらに含む。図3図7及び図8に示すように、取付座005は、該駆動部材012に取り付けられる駆動取付部0052を有する。例示的には、該駆動取付部0052は、該駆動部材012のパワー出力軸が取り付けられる取付穴であってもよい。該駆動部材012は、モーターであってもよい。
【0054】
任意選択的には、引き続き図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、伝動部品013をさらに含み、該伝動部品013は、それぞれ駆動部材012と第3スリーブ004に接続され、該伝動部品013は、第3スリーブ004に駆動部材012の駆動力を伝送し、第3スリーブ004を回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転させるように構成されている。任意選択的には、該伝動部品013は、伝動輪0131と伝動チェーン0132とを含むことができ、該伝動輪0131の回転軸が駆動部材012のパワー出力軸に固定接続され、該伝動チェーン0132が第3スリーブ004の第1端の外壁に設けられ、且つ該伝動輪0131が該伝動チェーン0132と噛み合い、該第3スリーブ004の第1端が該第3スリーブ004の対向する両端のうち、取付座005に近い一端である。駆動部材012の駆動力は、パワー出力軸を介して伝動輪0131に出力されて伝動輪0131を回転させることができ、伝動輪0131は、伝動チェーン0132を回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転させ、伝動チェーン0132は、第3スリーブ004を回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転させ、それにより、伝動部品013は、駆動部材012の駆動力を第3スリーブ004に伝送する。任意選択的には、伝動チェーン0132は、第3スリーブ004に固定接続又は一体成形され、図1図5図9に示すように、本願の実施例は、伝動チェーン0132が第3スリーブ004に一体成形されることを例として説明する。
【0055】
任意選択的には、引き続き図1図5を参照すると、該焦点調節ユニットは、第3スリーブ004が回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転する過程において、第3スリーブ004と第2スリーブ003との相対位置を検知するように構成されている位置検知部材014をさらに含む。
【0056】
任意選択的には、該位置検知部材014は、規制スイッチ0141と規制板0142とを含み、該規制スイッチ0141は、取付座005に設けられ、該規制板0142は、第3スリーブ004に設けられ、該規制スイッチ0141は、第3スリーブ004が回転方向s又は回転方向sの逆方向に回転する過程において、規制板0142を検出すると、駆動部材012が第3スリーブ004を回転駆動させること又は第3スリーブ004を現在の回転方向の逆方向に回転駆動させるのを停止させることをトリガーするように構成されている。図3図7及び図8に示すように、取付座005は、スイッチ取付部0053を有し、該規制スイッチ0141は、該スイッチ取付部0053を介して取付座005に設けられる。例示的には、該スイッチ取付部0053は、取付穴であってもよく、該規制スイッチ0141は、光検出スイッチであってもよい。
【0057】
任意選択的には、該位置検知部材014は、複数の規制板0142を含むことができ、該複数の規制板0142は、伝動チェーン0132に近く、第3スリーブ004の外壁に設けられ、規制板0142は、第3スリーブ004に固定接続又は一体成形される。例示的には、図1図5図9に示すように、該位置検知部材014は、2つの規制板0142を含み、該2つの規制板0142の伝動チェーン0132に近い両端は、第3スリーブ004の外壁に設けられ、該2つの規制板0142は、第3スリーブ004に一体成形される。
【0058】
当業者であれば理解できるように、本願の実施例に係る焦点調節ユニットの構造は、単なる例に過ぎない。該焦点調節ユニットは、上記実施例に記載の構造のほか、その他の構造を含んでもよいが、本願の実施例は、ここでは詳しく説明しない。
【0059】
本願の実施例に係る焦点調節ユニットは、ユーザが手動で焦点を調節してもよいし、該焦点調節ユニットが自動的に焦点を調節してもよい。以下、2つの場合に分けて、該焦点調節ユニットの焦点調節過程について説明する。
【0060】
第1の場合:焦点調節ユニットが自動的に焦点を調節する。
【0061】
例示的には、駆動部材012は、そのパワー出力軸が第1方向に回転して、伝動輪0131に駆動力を出力して伝動輪0131を回転駆動させるように駆動し、伝動輪0131は、該伝動輪0131と噛み合う伝動チェーン0132を回転方向sに回転させ、第3スリーブ004は、該伝動チェーン0132とともに回転方向sに回転し、該第3スリーブ004における複数の第3案内部0041が該第3スリーブ004とともに回転方向sに回転するようにし、該複数の第3案内部0041は、第1スリーブ002における複数の第1案内部0022を第2スリーブ003における複数の第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って取付座005から離間移動させ、第1スリーブ002を焦点調節方向xに沿って取付座005から離間移動させ、それにより、フォーカスレンズ010は、焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン007から離間移動し、焦点調節ユニットの焦点距離を大きく調節する(つまり、フォーカスレンズ010とディスプレイスクリーン007との間の距離を大きく調節する)。第3スリーブ004が回転方向sに回転する過程において、第3スリーブ004における規制板0142は、該第3スリーブ004とともに回転方向sに回転し、取付座005における規制スイッチ0141が規制板0142を検出すると、該規制スイッチ0141は、駆動部材012がそのパワー出力軸を第2方向に回転駆動させ、伝動輪0131を現在の回転方向の逆方向に回転させることをトリガーすることができ、伝動輪0131は、該伝動輪0131と噛み合う伝動チェーン0132を回転方向sの逆方向に回転させ、第3スリーブ004は、該伝動チェーン0132とともに回転方向sの逆方向に回転し、該第3スリーブ004における複数の第3案内部0041が該第3スリーブ004とともに回転方向sの逆方向に回転するようにし、該複数の第3案内部0041は、第1スリーブ002における複数の第1案内部0022を第2スリーブ003における複数の第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って取付座005に接近移動させ、第1スリーブ002を焦点調節方向xに沿って取付座005に接近移動させ、それにより、フォーカスレンズ010が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン007に接近移動し、焦点調節ユニットの焦点距離を小きく調節する(つまり、フォーカスレンズ010とディスプレイスクリーン007との間の距離を小きく調節する)。任意選択的には、規制スイッチ0141が規制板0142を検出すると、該規制スイッチ0141は、駆動部材012が動作を停止するようにトリガーすることができるが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0062】
第2の場合:ユーザが手動で焦点を調節する。
【0063】
例示的には、焦点調節ユニットの焦点距離を大きく調節する必要があるとき、ユーザは、手動で回転方向sに第3スリーブ004を回転させ、該第3スリーブ004における複数の第3案内部0041は、該第3スリーブ004とともに回転方向sに回転し、該複数の第3案内部0041は、第1スリーブ002における複数の第1案内部0022を第2スリーブ003における複数の第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って取付座005から離間移動させ、第1スリーブ002を焦点調節方向xに沿って取付座005から離間移動させ、それにより、フォーカスレンズ010は、焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン007から離間移動し、焦点調節ユニットの焦点距離を大きく調節する。焦点調節ユニットの焦点距離を小きく調節する必要があるとき、ユーザは、手動で回転方向sの逆方向に第3スリーブ004を回転させ、該第3スリーブ004における複数の第3案内部0041は、該第3スリーブ004とともに回転方向sの逆方向に回転し、該複数の第3案内部0041は、第1スリーブ002における複数の第1案内部0022を第2スリーブ003における複数の第2案内部0031の案内下で焦点調節方向xに沿って取付座005に接近移動させ、第1スリーブ002を焦点調節方向xに沿って取付座005に接近移動させ、それにより、フォーカスレンズ010が焦点調節方向xに沿ってディスプレイスクリーン007に接近移動し、焦点調節ユニットの焦点距離を小きく調節する。
【0064】
以上のように、本願の実施例に係る焦点調節ユニットは、第2スリーブが鏡筒シールリングに脱着可能に接続され、従って、鏡筒シールリングを第2スリーブから容易に取り外したり、鏡筒シールリングを第2スリーブに容易に取り付けたりすることができる。スクリーンカバープレートが取付座に脱着可能に接続され、従って、スクリーンカバープレートを取付座ら容易に取り外したり、スクリーンカバープレートを取付座に容易に取り付けたりすることができる。焦点調節ユニットが故障すると、通常、焦点調節ユニットを取り外して修理する必要がある。本願の実施例に係る該焦点調節ユニットの取り外しが簡単であり、焦点調節ユニットが修理しやすくなる。
【0065】
本願の実施例に係る焦点調節ユニットは、取付座、スクリーンカバープレート及び第1防塵部材の嵌合により、ディスプレイスクリーンを防塵し、外部環境における異物がディスプレイスクリーンを汚染するのを回避することに寄与する。取付座、スクリーンカバープレート及び第1防塵部材が焦点調節鏡筒の第1端を密封でき、鏡筒シールリング、鏡筒シールリングにおける閉塞ブロック及びシールリングレンズが焦点調節鏡筒の第2端を密封し、且つスリーブの間の隙間に防塵材料を有し、従って、外部環境における異物が焦点調節鏡筒の両端から焦点調節鏡筒の内部に入るのを回避でき、該焦点調節ユニットにおける第2防塵部材が焦点調節鏡筒の外壁を密封でき、外部環境における異物が焦点調節鏡筒の外壁から焦点調節鏡筒の内部に入るのを回避できる。本願の実施例に係る該焦点調節ユニットは、長時間空気中に露出される場合、焦点調節してもほこりが入らないようにし、焦点調節ユニットの取り外し工程及び取り付け工程が容易であり、焦点調節ユニットにほこりが入ったためディスプレイスクリーン及び/又はフォーカスレンズが汚染されても、焦点調節ユニットを容易に取り外して、ディスプレイスクリーン及び/又はフォーカスレンズのほこりを除去することができる。
【0066】
以下、図1図12を併せて、本願の実施例に係る焦点調節ユニットの組み立て工程について説明する。該組み立て工程は、クリーンルーム内で行うことができ、このように、組み立て工程でほこりなどの異物がディスプレイスクリーン及びフォーカスレンズを汚染するのを回避できる。例示的には、該組み立て工程は、以下の複数のステップを含むことができる。
【0067】
ステップ101において、鏡筒シールリング、第1スリーブ、第2スリーブ、第3スリーブ、取付座、ディスプレイスクリーン、スクリーンカバープレート、フォーカスレンズ及びシールリングレンズなどの構造をクリーンする。
【0068】
例示的には、鏡筒シールリング001、第1スリーブ002、第2スリーブ003、第3スリーブ004、取付座005、ディスプレイスクリーン007、スクリーンカバープレート008、フォーカスレンズ010及びシールリングレンズ011などの構造を洗浄でき、洗浄後、鏡筒シールリング001、第1スリーブ002、第2スリーブ003、第3スリーブ004、取付座005、ディスプレイスクリーン007、スクリーンカバープレート008、フォーカスレンズ010及びシールリングレンズ011などの構造を乾燥できる。
【0069】
ステップ102において、第2防塵部材を取付座のディスプレイスクリーン取付部に設ける。
【0070】
例示的には、第2防塵部材009は、フォームであってもよく、光学接着剤で第2防塵部材009を取付座005のディスプレイスクリーン取付部0051に粘着し、光学接着剤を硬化させることができる。
【0071】
ステップ103において、フォーカスレンズを第1スリーブのレンズ取付部に取り付ける。
【0072】
例示的には、光学接着剤でフォーカスレンズ010を第1スリーブ002のレンズ取付部0021に粘着し、光学接着剤を硬化させることができる。
【0073】
ステップ104において、シールリングレンズを鏡筒シールリングのレンズ取付部に取り付ける。
【0074】
例示的には、光学接着剤でシールリングレンズ011を鏡筒シールリング001のレンズ取付部0012に粘着、光学接着剤を硬化させることができる。
【0075】
ステップ105において、第2スリーブの内壁と外壁にいずれも防塵材料をコーティングする。
【0076】
防塵材料は、グリース又は減衰油のいずれかであってもよい。例示的には、第2スリーブ003の内壁と外壁にいずれも減衰油をコーティングすることができる。
【0077】
ステップ106において、ディスプレイスクリーンをディスプレイスクリーン取付部に取り付ける。
【0078】
例示的には、ディスプレイスクリーン007をディスプレイスクリーン取付部0051に粘着する。
【0079】
ステップ107において、スクリーンカバープレートと取付座がディスプレイスクリーンを覆うように、スクリーンカバープレートを取付座に脱着可能に接続する。
【0080】
例示的には、スクリーンカバープレート008と取付座005がディスプレイスクリーン007を覆うように、スクリーンカバープレート008を取付座005のディスプレイスクリーン取付部0051を有する側に係止し、ボルトを用いてスクリーンカバープレート008と取付座005とを接続する。
【0081】
ステップ108において、第1スリーブの複数の第1案内部と第2スリーブの複数の第2案内部とが1対1対応して嵌合し、且つ第1スリーブの複数の第1案内部と第3スリーブの複数の第3案内部とが1対1対応して嵌合するように、第1スリーブ、第2スリーブ及び第3スリーブを内から外へ順に套接する。
【0082】
任意選択的には、第1案内部0022は、案内柱であってもよく、第2案内部0031は、直線状案内溝であってもよく、第3案内部0041は、螺旋状案内溝であってもよい。
【0083】
例示的には、先ず、ディスプレイスクリーン007、スクリーンカバープレート008及び取付座005からなる全体を取付ベースに置き、第2スリーブ003を取付座005の取付座から離れる側に向けさせ、そして、第1スリーブ002を第2スリーブ003の第2端の端面に置き、第1スリーブ002の複数の第1案内部0022を第2スリーブ003の複数の第2案内部0031とずらし、次に、該複数の第1案内部0022が該複数の第3案内部0041に1対1対応して嵌合するようにし、第3スリーブ004を第1スリーブ002の外に套接し、そして、第1スリーブ002の軸線の周りに第1スリーブ002を回転させ、第1スリーブ002の複数の第1案内部0022を第2スリーブ003の複数の第2案内部0031と位置合わせし、最終的に、第3スリーブ004と第1スリーブ002を組み立て得られた全体を第2スリーブ003の高さ方向に沿って取付座005に接近移動させ、第3スリーブ004を第2スリーブ003の外に套接し、第1スリーブ002を第2スリーブ003内に套接し、複数の第1案内部0022が複数の第2案内部0031に1対1対応して嵌合するようにする。
【0084】
ステップ109において、シールリングレンズが取り付けられる鏡筒シールリングを第2スリーブの第2端に脱着可能に接続し、鏡筒シールリングにおける複数の閉塞ブロックを複数の第2案内部に1対1対応して位置させる。
【0085】
任意選択的には、第2案内部0031は、直線状案内溝であってもよい。
【0086】
例示的には、シールリングレンズ011が取り付けられる鏡筒シールリング001を第2スリーブ003の第2端の端面に置き、鏡筒シールリング001における複数の閉塞ブロック0011を複数の第2案内部0031に1対1対応して位置させ、ボルトを用いて鏡筒シールリング001を第2スリーブ003の第2端に接続する。
【0087】
ステップ110において、焦点調節ユニットの視野に異物があるか否かを検出し、視野に異物があると、ステップ111を実行し、視野に異物がないと、ステップ112を実行する。
【0088】
例示的には、ディスプレイスクリーン007を点灯し、視野に異物があるか否かを観察することができる。
【0089】
ステップ111において、視野内の異物を除去する。
【0090】
任意選択的には、視野内の異物がディスプレイスクリーン007側に位置すると、スクリーンカバープレート008とディスプレイスクリーン007を取付座005から取り外し、スクリーンカバープレート008、ディスプレイスクリーン007及び取付座005に対して異物を除去した後、スクリーンカバープレート008とディスプレイスクリーン007を取付座005に取り付けることができる。視野内の異物が焦点調節鏡筒内に位置する(つまり、異物が接眼側に位置する)と、鏡筒シールリング001とシールリングレンズ011全体を第2スリーブ003の第2端から取り外し、フォーカスレンズ010、シールリングレンズ011、鏡筒シールリング001及び焦点調節鏡筒の内部の空間に対して異物を除去した後、鏡筒シールリング001とシールリングレンズ011全体を第2スリーブ003の第2端に脱着可能に設けることができる。
【0091】
なお、焦点調節ユニットの視野に異物がなくなるまで、該ステップ110とステップ111を繰り返し実行することができ、以下のステップ112を実行する。
【0092】
ステップ112において、第1防塵部材を第3スリーブの外壁と第3案内部が位置する領域に覆うように、第1防塵部材を第3スリーブに覆う。
【0093】
任意選択的には、第1防塵部材006は、防塵テープ又は熱可塑性管のいずれかであってもよい。
【0094】
例示的には、第3スリーブ004の複数の第3案内部0041に潤滑油をコーティングし、第3スリーブ004を回転させ、潤滑油を均一にし、次に防塵テープを第3スリーブ004に巻き付け、防塵テープを第3スリーブ004の外壁、及び第3案内部0041が位置する領域に覆うことができる。
【0095】
ステップ113において、ディスプレイスクリーンの回路基板をスクリーンカバープレートの回路取付部に取り付ける。
【0096】
任意選択的には、該回路基板は、FPCであってもよく、該回路基板をスクリーンカバープレート008の回路取付部0082に粘着することができる。
【0097】
ステップ114において、駆動部材を取付座に取り付ける。
【0098】
例示的には、取付座005は、駆動取付部0052を有し、駆動部材012を駆動取付部0052に取り付けることができる。
【0099】
ステップ115において、伝動輪を第3スリーブにおける伝動チェーンと噛み合わせるように、伝動輪の回転軸を駆動部材のパワー出力軸に固定接続する。
【0100】
ステップ116において、規制スイッチを取付座に取り付ける。
【0101】
上記ステップ101~ステップ116により、焦点調節ユニットの組み立てを完了させ、図1に示す焦点調節ユニットを得ることができる。当業者であれば理解できるように、該焦点調節ユニットの組み立てステップの順序は、適切に調節されてもよく、ステップは、状況に応じて増減されてもよく、任意の技術者は、本願で開示された技術の範囲内で、変化する方法を想到でき、本願の保護範囲内に含まれるべきであるので、詳しく説明しない。
【0102】
本願の実施例に係る焦点調節ユニットは、フォーカスレンズが短距離で焦点調節を自動的に行うことができ、焦点調節鏡筒に対して防塵密封を行うことができ、焦点調節ユニットの使用中に異物が焦点調節ユニットの内部に入るのを回避することに寄与する。焦点調節ユニットを容易に取り外し、取り付け工程で焦点調節ユニットの内部に入った異物を除去することができ、焦点調節ユニットの表示効果を確保することに寄与する。
【0103】
同一の発明構想に基づいて、本願の実施例は、ヘッド取付座表示装置をさらに提供する、該ヘッド取付座表示装置は、少なくとも1つの上記実施例に係る焦点調節ユニットを含むことができる。該ヘッド取付座表示装置は、VRメガネやVRヘルメットなど、人体の頭部に装着できる任意の表示装置であってもよい。例示的には、該ヘッド取付座表示装置は、VRメガネであってもよく、該VRメガネは、人の両眼に1対1対応できる2つの上記実施例に係る焦点調節ユニットを含むことができる。
【0104】
本発明の実施形態では、用語の「第1」、「第2」、「第3」などは、説明するためのものに過ぎず、その相対的な重要性を指示や示唆するものとして理解できない。特に限定されない限り、用語の「少なくとも1つ」は1つまたは複数を指し、「複数」は2つまたは2つ以上を指す。「および/または」という用語は、単に関連付けられる複数の対象を説明するための連関を説明するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という記号は一般に、関連付けられる複数の対象の間における「または」の関係を示す。
【0105】
上記は本出願の例示的な実施形態にすぎず、本願を限定するものではなく、本願の精神及び原則の内において、行った任意の修正、均等な置換、改善などは、本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0106】
001 鏡筒シールリング
0011 閉塞ブロック
0012 レンズ取付部
002 第1スリーブ
0021 レンズ取付部
0022 第1案内部
003 第2スリーブ
0031 第2案内部
004 第3スリーブ
0041 第3案内部
005 取付座
0051 ディスプレイスクリーン取付部
0052 駆動取付部
0053 スイッチ取付部
006 第1防塵部材
007 ディスプレイスクリーン
008 スクリーンカバープレート
0081 規制リブ
0082 回路取付部
009 第2防塵部材
010 フォーカスレンズ
011 シールリングレンズ
012 駆動部材
013 伝動部品
0131 伝動輪
0132 伝動チェーン
014 位置検知部材
0141 規制スイッチ
0142 規制板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】