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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】要求によるバッテリレベル表示
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/51 20200101AFI20230712BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20230712BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20230712BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20230712BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20230712BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/60
A24F40/50
A24F40/65
A24F40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574420
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2022-12-02
(86)【国際出願番号】 EP2021067296
(87)【国際公開番号】W WO2022002741
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】20182997.5
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エス.エイ.
【氏名又は名称原語表記】JT INTERNATIONAL S.A.
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ラクラア,カリマ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC37
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD32
(57)【要約】
エアロゾル発生装置(10)であって、装置の動きを検出するように構成されたセンサ(11)と、センサによる第1の動きの検出時にバッテリ状態を示すように構成された制御回路(12)とを含み、第1の動きは、装置の長手方向軸が第1の方向(24)に整列する第1の向き(20)に装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転(25)だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転(26)だけ装置を逆回転させることとを含む、エアロゾル発生装置(10)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
装置の動きを検出するように構成されたセンサと、
前記センサによる第1の動きの検出時にバッテリ状態を示すように構成された制御回路と、
を含み、
前記第1の動きは、
前記装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに前記装置を配置することと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を回転させることと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な前記軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を逆回転させることと、
を含む、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記センサは1つ又は複数の慣性センサを含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記1つ又は複数の慣性センサは、加速度計及びジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記1つ又は複数の慣性センサは、6軸ジャイロセンサを含む、請求項2又は3に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
触覚ユニットをさらに含み、前記制御回路は、前記バッテリ状態を示すために前記触覚ユニットを作動させるように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
発光ユニットをさらに含み、前記制御回路は、前記バッテリ状態を示すために前記発光ユニットを作動させるように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記バッテリ状態を示した後、前記制御回路は、所定の期間、前記バッテリ状態の表示を禁止するようにさらに構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記半回転は、少なくとも140度であり、好ましくは少なくとも160度である、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記エアロゾル発生装置は、携帯端末装置に接続するように構成され、前記エアロゾル発生装置は、
通信モジュールであって、
前記エアロゾル発生装置が前記携帯端末装置に接続されるとき、前記通信モジュールは、前記携帯端末装置から指示情報を受信するように構成され、前記指示情報は、前記第1の動きを示す、通信モジュール
をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記装置は、幅及び高さを有する実質的に長方形の断面形状を有し、前記幅は、前記高さよりも大きく、回転及び逆回転の前記軸は、前記幅の方向と実質的に平行である、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記第1の方向は、前記装置のマウスピースがユーザに向けられる所定の方向である、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記装置の前記長手方向軸が前記所定の方向に整列する前記第1の向きに前記装置を配置する、前記第1の動きにおけるステップは、前記装置を回転させるステップの前及び/又は前記装置を逆回転させるステップの後に行われる、請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
センサと制御回路とを含むエアロゾル発生装置のバッテリ状態を示す方法であって、前記方法は、
前記センサによって第1の動きを検出することであって、前記第1の動きは、
前記装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに前記装置を配置することと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を回転させることと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な前記軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を逆回転させることと、
を含むことと、
前記制御回路によって、前記エアロゾル発生装置の前記バッテリ状態を示すことと、
を含む、方法。
【請求項14】
命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピュータによって実行されるとき、
第1の動きを検出することであって、前記第1の動きは、
装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに前記装置を配置することと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を回転させることと、
前記長手方向軸に実質的に垂直な前記軸の周りで実質的に半回転だけ前記装置を逆回転させることと、
を含むことと、
エアロゾル発生装置のバッテリ状態を示すことと、
を含むステップを前記コンピュータに遂行させる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置における動き検知に関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコなどのエアロゾル発生装置は、通常、動作するために電力を必要とする。装置をリモートで使用するために、バッテリを使用することができる。バッテリは、時々充電する必要があるが、バッテリレベルの表示がないと、装置のユーザは、装置があとどのくらい動作可能であり得るか分からない。バッテリレベルは、例えば発光ダイオードを使用して、恒久的に示すこともできるが、これは不必要に追加の電力を消費することになる。
【0003】
装置の電力消費量を低減すると同時に、エアロゾル発生装置のバッテリ状態を簡単に判断することができることが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、装置の動きを検出するように構成されたセンサと、センサによる第1の動きの検出時にバッテリ状態を示すように構成された制御回路とを含む、エアロゾル発生装置を提供する。第1の動きは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を逆回転させることとを含む。
【0005】
有利なことに、装置の現在のバッテリ状態は、要求に応じて示すことができる。センサによって検出された第1の動きは、制御回路をトリガしてバッテリ状態を示させる。第1の動きは、実質的に半回転の回転とその後に続く実質的に半回転の逆回転のシーケンスが装置の典型的な動きから外れているので、特に特徴的である。そのため、第1の動きが意図的に行われない限り、センサが第1の動きを検出することになる可能性は低い。それゆえ、制御回路が偶然にバッテリ状態を示すことになる可能性は低い。これにより、電力消費量が有利に低減される。第1の動きは、第1の動きの終了時の装置の最終的な向きが最初の向きと同じになるように、回転とその後に続く逆回転を伴う。エアロゾル発生装置には、装置の長手方向軸がユーザの口の方を向かなければならないという、使用に好ましい向きがあるため、これはエアロゾル発生装置において特に重要である。それゆえ、ユーザは、装置を回転させ、次いで逆回転させて、長手方向軸をユーザの口と位置合わせしたベイピングのための自然な向きに戻すことによって、バッテリ状態を容易に確認することができる。これは、すべてのユーザがベイピング位置から簡単に行うことができるジェスチャを提供する。ジェスチャは、偶然入力される可能性が低く、開始及び終了位置は長手方向軸がユーザの口の方を向く位置であるから、通常のベイピング動作を妨げない。
【0006】
装置の動きを検出するように構成されたセンサは、1つ又は複数の慣性センサを含み得る。慣性センサは、通常、動きの速度又は方向の変化に敏感である。好ましくは、慣性センサは、加速度計及びジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含む。例えば、慣性センサは、加速度計、ジャイロスコープ、又は加速度計とジャイロスコープの両方を含み得る。他の慣性センサも使用され得る。加速度計を使用して装置の速度及び変位の変化を測定することができ、ジャイロスコープを使用して装置の向き及び/又は角速度を測定することができる。それゆえ、加速度計及び/又はジャイロスコープなどの慣性センサは、空間を通して現在の向き及び運動についてのフィードバックを提供し得る。
【0007】
有利なことに、これにより、センサは、上述の第1の動きなどの装置の動きを検出することができる。例えば、ジャイロスコープは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きを検出することができるようにしてもよく、加速度計とジャイロスコープの組み合わせは、長手方向軸に実質的に垂直な軸に沿った装置の回転を検出することができるようにしてもよく、加速度計とジャイロスコープは、実質的に同じ軸の周りで逆回転を検出することができるようにしてもよい。
【0008】
任意選択として、1つ又は複数の慣性センサは、6軸ジャイロセンサを含む。6軸ジャイロセンサは、通常、3軸ジャイロスコープ及び3軸加速度計を含み、3つの軸は、好ましくは直交しており、ピッチ軸、ヨー軸及びロール軸と呼ばれる場合がある。ジャイロセンサの1つの軸は、装置の長手方向軸と整列し得る。有利なことに、6軸ジャイロセンサは、複雑な装置の動きを検出することができ、異なる装置の動きを簡単に区別することができる。
【0009】
バッテリ状態の表示は、いくつかの方法で提供され得る。好ましくは、エアロゾル発生装置は、触覚ユニットを含み、制御回路は、バッテリ状態を示すために触覚ユニットを作動させるように構成される。触覚ユニットは、起動時に振動するように構成され得る。振動の時間の長さは、調節可能としてもよい。同様に、振動の強さも調節可能としてもよい。さらにまた、強さは、例えばパルス振動を提供するように、振動の過程で変化してもよい。一連の別個の振動を提供するために、強さはパルス間でゼロに低下し得る。振動の特徴は、工場設定に構成されてもよく、又はユーザによって構成可能であってもよい。
【0010】
触覚フィードバックの利点は、ユーザが装置に集中したり見たりする必要なく、ユーザに情報を伝達する能力である。触覚ユニットによって提供される調節可能な振動パターンのさらなる利点は、ユーザに複数の異なるメッセージを伝達する能力である。好ましくは、複数のメッセージのそれぞれが、別個の振動パターンに対応する。例えば、異なるバッテリレベルは、異なるパターンの振動によって示すことができ、各バッテリレベルは、別個の対応するパターンを有する。
【0011】
バッテリ状態はまた、光を使用してユーザに示されてもよい。エアロゾル発生装置は、発光ユニットを含んでいてもよく、制御回路は、バッテリ状態を示すために発光ユニットを作動させるように構成される。発光ユニットは、任意の発光部品を含んでもよく、通常、発光ダイオード(LED)を含む。LEDは、白又は有色であり得る。制御回路による発光ユニットの起動は、LEDの1つ又は複数をオンにすることを伴い得る。制御回路は、バッテリ状態に応じてユニット内の異なるLEDを作動させてもよい。例えば、赤色LEDが低いバッテリレベルを示してもよく、黄色LEDが中間のバッテリレベルを示してもよく、緑色LEDが高いバッテリレベルを示してもよい。代替として、又は加えて、発光ユニットの起動は、光のパルスパターンを伴ってもよい。
【0012】
光フィードバックの利点は、提供されるフィードバックの明確さである。異なる色は、通常、ユーザにとって明らかであり、色とパルスの組み合わせを使用して、多くの異なるメッセージを伝達することができる。
【0013】
発光ユニットは、個々に作動させてもよく、又は触覚ユニットと連動して作動させてもよい。触覚ユニットは、個々に作動させてもよい。バッテリ表示のモード、すなわち、発光ユニットのみを使用するか、触覚ユニットのみを使用するか、又は発光ユニット及び触覚ユニットを一緒に使用するかは、事前設定してもよく、又は携帯端末装置などの接続された電子装置を使用してユーザが決めてもよい。
【0014】
バッテリ状態を示した後、制御回路は、好ましくは、所定の期間のバッテリ状態の表示を禁止するようにさらに構成される。所定の期間は、3秒などの任意の適当な時間としてもよい。バッテリ状態の表示の禁止又は防止は、第1の動きがセンサによって検出された場合でも、感覚フィードバック、すなわち、触覚又は光フィードバックがユーザに提供されなくなることを意味する。
【0015】
これは、例えば、ユーザが特定の方法でエアロゾル発生装置で遊んだ結果として、第1の動きがセンサによって繰り返し検出される場合、バッテリレベルが常に示されないという利点がある。これにより、電力消費量が有利に低減される。
【0016】
センサが第1の動きを検出するために、センサは、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りでの実質的に半回転の装置の回転と、その後に続く長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りでの実質的に半回転の装置の逆回転のシーケンスを決定しなければならない。
【0017】
半回転は、およそ180度であり得る。しかしながら、センサが装置の半回転が起こったことを検出することができるようにするために、半回転の正確な入力は、通常必要とされない。通常、半回転は少なくとも140度であり、好ましくは、半回転は少なくとも160度である。半回転はまた、180度より大きくてもよい。さらにまた、装置が回転する半回転と装置が逆回転する半回転は異なってもよい。180度の正確な回転又は逆回転を行うことは難しい可能性があり、それゆえ、センサがある範囲の回転の入力から半回転の発生を決定することができることは有利である。
【0018】
エアロゾル発生装置は、通常、特定の長さ、幅及び高さを有するほぼ立方体の形状である。装置の長さは、通常、最長寸法であり、長手方向軸に平行に測定される。装置の回転及び逆回転は、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りである。好ましくは、装置の回転点は、長手方向軸に沿って位置決めされる。回転点は、装置の外部又は装置の内部にあり得る。例えば、回転点は、装置の重心に近接し得る。
【0019】
装置の幅は、高さよりも長いことが好ましい。このように、装置は、2つの主要面とそれぞれの縁を表す2つのより小さい面とを有するホイッスルのような形状のマウスピースを備えて、実質的に(正方形でない)長方形の断面形状を有し得る。装置の回転及び逆回転は、好ましくは、装置の幅と平行な軸、又は換言すれば、装置の縁に位置する面法線と平行な軸の周りのみである。このように、ホイッスル形状のマウスピースをユーザの口と位置合わせしたとき、回転及び逆回転を容易に行うことができる。このように、具体的な軸の周りでの立方体装置の具体的な回転の検出のみを使用して、バッテリ状態を示すことができる。
【0020】
上に解説したように、第1の動きは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列される第1の向きに装置を配置することを含む。いくつかの配置で、第1の方向は、所定の方向であってもよい。したがって、装置は、最初の装置の向きが所定の向きと一致するときだけ、充電状態を示し得る。所定の向きは、通常の使用における装置の予想される向きと一致するように選択され得る。通常、これは、マウスピースがユーザの口に向けられ、長手方向軸が水平に対して下向きに傾斜している向きになる。
【0021】
装置の長手方向軸が所定の方向に整列する第1の向きに装置を配置する、第1の動きにおけるステップは、装置を回転させるステップの前及び/又は装置を逆回転させるステップの後に行われ得る。このように、任意の回転又は逆回転の前の装置の最初及び最終の向きを使用して、バッテリ表示が提供されるかどうかを制御することができる。これは、回転及び逆回転を実行する前に、装置がその通常のベイピング向きにあることを確実にするために使用することができる。
【0022】
装置の回転又は逆回転中に、装置の一端は、円弧形状を通過し得る。例えば、回転点が装置の一端である場合、装置の他端は、装置の長さに等しい半径を有する円弧形状を通過し得る。
【0023】
通常、装置の動きは、ユーザによってもたらされる。ユーザは、装置の動きを使用してオンデマンドでバッテリ状態情報を要求することができるようになるので、装置の動きを行うことから恩恵を受ける。第1の動きは、ユーザがバッテリ状態の表示をトリガするために簡単且つ滑らかに入力することができる自然なアクションである。第1の動きの入力により、ユーザは、装置のバッテリ状態を簡単且つ便利に確認することができる。
【0024】
エアロゾル発生装置は、他の電子装置に接続されるように構成され得る。例えば、エアロゾル発生装置は、携帯端末装置に接続するように構成され得る。好ましくは、エアロゾル発生装置は、通信モジュールをさらに含む。エアロゾル発生装置が携帯端末装置に接続されるとき、通信モジュールは、携帯端末装置から指示情報を受信するように構成され得、指示情報は、通常、第1の動きを示す。
【0025】
このように、第1の動きは、通信モジュールを使用して携帯端末装置によってエアロゾル発生装置に示され得る。第1の動きは、回転及び逆回転シーケンスであると決定され得る。制御回路は、指示情報によって示される第1の動きのセンサによる検出時にバッテリ状態を示すように構成され得る。携帯端末装置によるエアロゾル発生装置への指示情報の伝達は、エアロゾル発生装置のユーザに柔軟性及び個人化を有利に提供する。
【0026】
本発明の別の態様は、ユーザジェスチャを検出するように構成されたセンサと、ユーザがジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを選択することができる選択モジュールと、センサによる選択された1つ又は複数のジェスチャの検出時にバッテリ状態を示すように構成された制御回路とを含む、エアロゾル発生装置を提供する。
【0027】
ユーザは、後続の選択された1つ又は複数のジェスチャの入力がバッテリ状態の表示をもたらすように、ジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを選択することができる。制御回路は、選択された1つ又は複数のジェスチャの1つではないジェスチャのセンサによる検出時に、バッテリ状態の表示を禁止するように構成され得る。有利なことに、これにより、ユーザは、バッテリの状態の表示をもたらすことになる1つ又は複数のジェスチャを選択することによって、装置動作を個人化することができる。
【0028】
ジェスチャのグループは、好ましくは、第1のジェスチャ、第2のジェスチャ及び第3のジェスチャのうちの1つ又は複数を含む。ジェスチャのグループはまた、追加のジェスチャを含み得る。第1のジェスチャは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を逆回転させることとを含み得る。第2のジェスチャは、ダブルタップを含み得る。第3のジェスチャは、衝撃が素早く続けて2回装置に加えられる、ダブルショックを含み得る。
【0029】
エアロゾル発生装置は、第1のジェスチャ、第2のジェスチャ及び第3のジェスチャを認識又は検出するようにプログラムされてもよい。任意の追加のジェスチャもまた、事前にプログラムされてもよく、又はユーザによってプログラムされてもよい。
【0030】
第1、第2及び第3のジェスチャは、際立った特徴を有する。第1又は第2又は第3のジェスチャのうちの1つは、特定のユーザ状況で他のジェスチャよりも行うことが簡単な場合がある。例えば、混雑した空間では、ユーザが第2のジェスチャを行う方が簡単な場合があり、又は歩行中は、ユーザが第1のジェスチャを行う方が簡単な場合がある。第3のジェスチャは、装置を見ることなく簡単に行われ得る。代替として、ユーザは、制御回路によるバッテリ状態表示に対応するジェスチャのサブセットを有したい場合があり、それゆえ、選択モジュールは、ジェスチャのグループ内のただ1つのジェスチャ、又は3つのジェスチャのうちの2つを選択するために使用することができる。
【0031】
このようにユーザが1つ又は複数のジェスチャを選択することは、装置を使用するときの柔軟性と、ユーザの好みに従って装置をプログラムする能力とをユーザに有益に提供する。選択は、ユーザの好み又は特定のユーザ状況が変化することが有れば、いつでも行われ得る。
【0032】
エアロゾル発生装置は、携帯端末装置などの電子装置に接続されるように構成され得る。エアロゾル発生装置は、通常は携帯端末装置から指示情報を受信するように構成される、通信モジュールをさらに含み得る。指示情報は、選択された1つ又は複数のジェスチャを示すために使用され得る。1つ又は複数のジェスチャの選択は、携帯端末装置において行われ、それに応じてエアロゾル発生装置に伝達されてもよい。携帯端末装置は、選択された1つ又は複数のジェスチャなどの、エアロゾル発生装置の構成の詳細を見直すために使用されるアプリケーションを含み得る。携帯端末装置によって送信された指示情報を使用して選択された1つ又は複数のジェスチャを示すことの利点は、選択された1つ又は複数のジェスチャを携帯端末装置上で見直すことができることである。さらにまた、選択は、携帯端末装置上のアプリケーションを使用して行われ得る。このようにして選択を行うことの利点は、インタフェース、したがって選択入力の相対的な簡潔さである。
【0033】
本発明のさらなる態様は、エアロゾル発生装置と通信状態にあるように構成された携帯端末装置を提供し、エアロゾル発生装置は、ユーザジェスチャを検出するように構成されたセンサを含み、携帯端末装置は、アプリケーションと、ユーザがジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを選択することができる選択モジュールとを含む。エアロゾル発生装置のセンサは、選択された1つ又は複数のジェスチャを検出するように構成される。
【0034】
有利には、選択された1つ又は複数のジェスチャを検出するためのセンサの構成により、エアロゾル発生装置を柔軟な方式で個人化することができるようになる。選択モジュールにおけるジェスチャのグループからの1つ又は複数のジェスチャの選択は、ユーザによって行われ得る。
【0035】
好ましくは、携帯端末装置は、エアロゾル発生装置にメッセージを送信するように構成された送信モジュールをさらに含む。メッセージには、通常、情報及び/又はコマンドが含まれている。これにより、携帯端末装置は、有利にエアロゾル発生装置と通信することができる。例えば、エアロゾル発生装置の構成は、携帯端末装置のアプリケーションを使用して更新されてもよく、送信モジュールは、更新に関する情報をエアロゾル発生装置に送信することができる。
【0036】
代替として、コマンドが携帯端末装置において入力されてもよく、送信モジュールが入力コマンドをエアロゾル発生装置に伝達してもよい。これにより、携帯端末装置とエアロゾル発生装置との通信が有利に可能になる。携帯端末装置におけるアプリケーションインタフェースは、エアロゾル発生装置に関連してコマンドを入力し、構成情報を更新するための、よりアクセスしやすく、ユーザフレンドリなインタフェースを有益に提供し得る。
【0037】
好ましくは、送信モジュールは、指示情報をエアロゾル発生装置に送信するようにさらに構成され得、指示情報は、選択された1つ又は複数のジェスチャを示す。有利なことに、ジェスチャのグループからの1つ又は複数のジェスチャの選択は、選択モジュールを使用して携帯端末装置において行われ得る。送信モジュールは、情報を送信するように構成されており、任意選択で指示情報を送信して、どの1つ又は複数のジェスチャが選択されているかをエアロゾル発生装置に伝達することができる。
【0038】
1つ又は複数のジェスチャが選択されるジェスチャのグループは、第1のジェスチャ、第2のジェスチャ及び第3のジェスチャのうちの1つ又は複数を含み得る。第1のジェスチャは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を逆回転させることとを含み得る。第2のジェスチャは、ダブルタップを含み得る。第3のジェスチャは、ダブルショックを含み得る。ジェスチャのグループは、第1、第2及び第3のジェスチャのいずれかを、任意の検出可能な装置入力を含み得る追加のジェスチャとともに含み得る。
【0039】
有利なことに、ジェスチャのグループは、ユーザの好みに応じて選択モジュールを使用して選択され得る、異なる特徴を有するジェスチャを含み得る。ジェスチャのグループからの1つ又は複数のジェスチャの選択は、入力ジェスチャの柔軟性を通してユーザに追加の利便性を提供する。
【0040】
本発明のさらなる態様は、エアロゾル発生装置のバッテリ状態を示す方法を提供する。エアロゾル発生装置は、センサと制御回路とを含む。方法は、センサによって第1の動きを検出することを含み、第1の動きは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を逆回転させることとを含む。本方法は、制御回路によって、エアロゾル発生装置のバッテリ状態を示すことをさらに含む。
【0041】
有利なことに、装置の現在のバッテリ状態は、第1の動きのセンサによる検出に続いて示される。これにより、装置の特徴的な動きである第1の動きを行うことによって、オンデマンドでバッテリ状態を要求することができる。
【0042】
本発明の一態様は、エアロゾル発生装置のバッテリ状態を示すための1つ又は複数のジェスチャを決定する方法を提供する。方法は、接続された携帯端末装置を使用して、ジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを選択することと、携帯端末装置からエアロゾル発生装置に指示情報を送信することとを含み、指示情報は、選択された1つ又は複数のジェスチャを示す。
【0043】
有利なことに、この方法により、バッテリ状態要求をユーザの好みに従って適合させることができる。エアロゾル発生装置は、1つ又は複数のジェスチャのうちの1つが行われたときに現在のバッテリ状態をユーザに示すように構成され得る。
【0044】
本発明の別の態様は、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、命令は、コンピュータによって実行されるとき、第1の動きを検出することであって、第1の動きは、装置の長手方向軸が第1の方向に整列する第1の向きに装置を配置することと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を回転させることと、長手方向軸に実質的に垂直な軸の周りで実質的に半回転だけ装置を逆回転させることとを含むことと、エアロゾル発生装置のバッテリ状態を示すこととを含むステップをコンピュータに遂行させる、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0045】
第1の動きは、1つ又は複数の慣性センサを含み得るセンサを使用して検出され得る。慣性センサから受け取った生データは、生データを解析可能な物理量に変換するために、コンピュータを使用して処理され得る。第1の動きは、解析された動きが記憶された動きと一致する場合に検出され得る。第1の動きの検出に続くエアロゾル発生装置のバッテリ状態の表示は、要求に応じてバッテリ状態を示すことを有利に可能にする。このように、バッテリレベルは、恒久的に示す必要がなく、その代わりに一時的に示してバッテリ消費量を低減することができる。
【0046】
本発明のさらなる態様は、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、命令は、コンピュータによって実行されるとき、ジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを決定することと、指示情報をエアロゾル発生装置に送信することとを含むステップをコンピュータに遂行させる、コンピュータ可読媒体を提供し、指示情報は、決定された1つ又は複数のジェスチャを示す。
【0047】
ジェスチャのグループからの1つ又は複数の決定されたジェスチャは、ユーザによって選択された1つ又は複数のジェスチャに基づいて決定され得る。決定された1つ又は複数のジェスチャを示す指示情報を送信することは、ユーザの好みに従って柔軟な入力を有利に提供する。エアロゾル発生装置との対話は、現在のバッテリレベルの表示をトリガするバッテリ表示要求として使用することができる1つ又は複数のジェスチャをユーザが選択することを可能にするように、有益に個人化することができる。
【0048】
本発明の実施形態を、ここで、添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】第1の実施形態によるエアロゾル発生装置の略図である。
図2A】第2の実施形態による第1の動きの第1の部分の略図である。
図2B】第2の実施形態による第1の動きの第2の部分の略図である。
図3】第3の実施形態による第1の動きの認識を例示するフローチャートである。
図4】第4の実施形態によるユーザジェスチャの略図である。
図5】第5の実施形態によるユーザジェスチャの認識を例示するフローチャートである。
図6】第6の実施形態によるアプリケーションインタフェースの説明図である。
図7A】第7の実施形態による選択モジュールの機能を例示するフローチャートである。
図7B】第8の実施形態による選択モジュールの機能を例示するフローチャートである。
図7C】第9の実施形態による選択モジュールの機能を例示するフローチャートである。
図8A】第10の実施形態によるバッテリ表示モードの略図である。
図8B】第11の実施形態によるバッテリ表示モードの略図である。
図9】第12の実施形態によるエアロゾル発生装置及び携帯端末装置の略図である。
図10】第13の実施形態によるモジュール間の通信を例示するフローチャートである。
図11】第14の実施形態による所定の期間を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図1は、本発明の一実施形態によるエアロゾル発生装置を概略的に例示する。エアロゾル発生装置10は、装置の動き又はユーザジェスチャなどの他の入力を検出することができる。エアロゾル発生装置10は、センサ11と制御回路12とを含む。
【0051】
センサ11は、エアロゾル発生装置10の動きを検出するように構成され、特に第1の動きを検出するように構成される。この実施形態では、センサ11は、加速度計及びジャイロスコープを含む慣性センサを含む。この実施形態では、センサは6軸ジャイロセンサを含む。6軸ジャイロセンサは、装置の動きを検出するために使用される3つの加速度計及び3つの向きセンサを含む。代替実施形態では、センサはまた、静電容量センサなどの追加のセンサを含み得る。
【0052】
制御回路12は、装置の具体的な動きに特定の方法で応答するように構成することができる。この実施形態では、制御回路12は、センサ11による第1の動きの検出時にバッテリ状態を示すように構成される。第1の動きの例については、図2A図2B及び図4を参照してより詳細に説明する。
【0053】
図2A及び図2Bは、フリップモーションの部分を例示する。フリップモーションを使用して、振動、光、又は他の感覚フィードバックを使用したバッテリ状態の表示をトリガすることができる。フリップモーションを行う前に、装置は、装置の長手方向軸が第1の方向に整列される第1の向きに配置される。この実施形態では、装置は、測定可能な長さ、幅、及び高さを有する実質的に立方体の形状である。装置の幅は高さより長いため、装置は、正方形でない長方形の断面形状を有する。装置10は、その高さよりも長い幅を有し、装置の長さに沿って外側に広がる形状を有するホイッスルのような形状のマウスピース13を含む。装置の長さは、その長手方向軸に沿って測定される。装置の動きは、装置の長手方向軸が整列する第1の方向に対して測定される。装置は、ユーザが通常の使用で指を置く傾向がある2つの主要面14、16、第1のエッジ面18、及び第2のエッジ面(図2Aでは見えない)を有する。
【0054】
図2Aは、フリップモーションの第1の部分を例示する。第1の部分では、装置は、装置の長手方向軸が第1の方向24に整列する第1の向き20に配置される。この実施形態では、第1の方向は実質的に水平である。通常の使用では、第1の方向24は、ベイピングの準備ができるようにユーザの口と位置合わせすることになる。装置は、長手方向軸に実質的に垂直で、幅軸に実質的に平行な軸の周りで実質的に半回転25だけ回転する。半回転は、およそ180度である。センサが半回転を認識するために、装置の回転は、少なくとも140度、好ましくは160度である。第1の部分の終わりに、装置は、第1の向き20に実質的に反平行な第2の向き21に配置される。この実施形態では、第2の向き21もまた実質的に水平であるが、装置の両端は、第1の向き20に対して逆の位置にある。したがって、最初に上を向いている主要面16は、下を向くように反転され、一方最初に下を向いている主要面14は、上を向くように反転される。この配置では、第1のエッジ面18は、フリップモーション中に側方を向き続ける。
【0055】
図2Bは、フリップモーションの第2の部分を例示する。フリップモーションを行うために、第1の部分とその後に続く第2の部分のシーケンス、又は第2の部分とその後に続く第1の部分のシーケンスが行われる。図2Bでは、装置は、図2Aに例示した方向と逆方向に実質的に半回転26だけ回転する。
【0056】
制御回路12はまた、回転及び逆回転を実行する前に、装置が所定の向きにあることの確認を行うこともできる。装置がこの最初の所定の向きにあり、次いで回転及び逆回転が検出された場合にのみ、バッテリ表示を提供することができる。一例では、所定の向きは、マウスピース13及び第1の方向24がユーザの口に向けられ、長手方向軸が水平に対して下向きに傾斜している構成である。したがって、所定の向きは、通常のベイピング使用のための装置の予想される向きに対応することができる。このように、装置が最初の所定の向きにあると決定され、次いで2つの半回転が検出されたときにのみ、バッテリ表示を提供することができる。これは、通常のベイピングへの中断を最小限にし、偶発的なトリガを防止しつつ、バッテリ状態を確認するためにすべてのユーザが行うことができる具体的なジェスチャを提供する。
【0057】
第2の部分の開始時に、装置は第3の向き22に配置される。この実施形態では、第2の部分は第1の部分の後に続き、それゆえ、第3の向き22は、第2の向き21とほぼ同じである。装置は、第4の向き23まで実質的に半回転26だけ回転する。第4の向き23は、装置の長手方向軸が第1の方向24に概ね整列するという点で、第1の向き20とほぼ同じであるが、装置の位置決めは、第4の向き23と第1の向き20とで異なる場合がある。この実施形態では、第1の半回転25は回転と呼ばれる場合があり、第2の半回転26は逆回転と呼ばれる場合がある。通常の使用では、これは、装置10が、ユーザの口ともう一度位置合わせしてベイピングの準備ができるように、ユーザの口と位置合わせした向きから回転し、次いで逆回転することができることを意味する。
【0058】
図3は、第1の動きを認識するプロセスにおけるシステム構成要素間の通信を例示する。第1の動きは、図2A及び図2Bに説明されるようなフリップモーションであり得る。アプリケーションビジネスロジック301、動きAIライブラリ302及び慣性センサ303は、通信状態にある。プロセスを始めるために、アプリケーションビジネスロジック301は、センサデータ310を開始するためのメッセージを慣性センサ303に送信する。慣性センサ303は、応答メッセージ311を送信する。続いて、アプリケーションビジネスロジック301によって動き認識が初期化される312。アプリケーションビジネスロジック301は、それから、動きAIライブラリ302にメッセージを送信して、動き解析器313を作成する。動きAIライブラリ302は、センサデータ314の聞き取りを開始し、応答メッセージ315をアプリケーションビジネスロジック301に送信する。
【0059】
動きAIライブラリ302は、加速度計データ316及びジャイロスコープデータ317を含む、慣性センサ303によって出力されたデータを受信する。動きAIライブラリ302は、センサデータを処理し、動きが認識された318、320とき、メッセージをアプリケーションビジネスロジック301に送信する。アプリケーションビジネスロジックは、動きの処理319、321、又は装置の動きを決定する。
【0060】
この実施形態では、動きAIライブラリ302は、慣性センサ303からの出力を処理し、加速度計及びジャイロスコープから受信した生データを物理量に変換する。これらの物理量は、アプリケーションビジネスロジック301に送信することができ、特定の装置の動きが検出され、第1の動きなどの特定の動きとして認識されたことを伝達するために使用される。ダブルショックの動きもまた、2回の衝撃のシーケンスが装置に加えられたことを決定するために、慣性センサ303及び動きAIライブラリ302を使用して検出され得る。この実施形態では、ダブルショックの動きの検出は、装置の向きによって影響を受けない。さらにまた、この実施形態では、衝撃中の装置と表面との間の接点は、ダブルショックの検出に影響を与えない。
【0061】
代替の構成では、加速度計データ316及びジャイロスコープデータ317を処理して、角象限を通して装置10の回転を決定することができる。180度の回転は、それぞれ45度の回転を表す4つの角度部分に分けることができる。したがって、成功した回転は、具体的なシーケンスで4つの象限を通した動き検出を伴う必要があり、その後に、逆のシーケンスで同じ4つの象限を通して動きが検出される逆回転が続く。この技法は、依然として信頼性の高い結果を生み出しつつ、単純な処理を伴う。有利なことに、この技法を使用して、計算負荷を低減し、計算と関連付けられた電力消耗を低減することができる。
【0062】
図4は、ダブルタップユーザジェスチャを例示する。この実施形態におけるエアロゾル発生装置40は、静電容量センサ41を含む。静電容量センサ41は、個々に識別することができるいくつかの静電容量パッドを有する。代替実施形態では、タッチを検出するために使用することができる任意のセンサが使用され得る。静電容量センサを使用して、スワイプアクション、タップ、ダブルタップ、又はその他のユーザ対話パターンなどの入力を認識することができる。ダブルタップ42は、通常、ユーザの指又は親指を使用して入力されるジェスチャであり、静電容量センサ41を一度押すことと、解放することと、静電容量センサ41を二度目に押すこととを伴う。ダブルタップ認識プロセスについては、図5に関連してより詳細に説明する。
【0063】
図5は、ダブルタップ認識フロー図を例示する。ダブルタップ認識プロセスが開始された時点で500、装置は第1の押下を待機する501。エアロゾル発生装置内の静電容量センサの1つ又は複数の静電容量パッドが、ユーザの親指又は指によって押される510。パッドは番号付けされており、押されたパッドの番号は、識別され、隣接する静電容量パッドの番号とともに記憶される511。ダブルタップが登録されるために、2つのタップ又は押下は、静電容量センサ上でほぼ同じ場所になければならない。タップは短い押下であり、それをユーザが容量センサに触れて保持し得る保持ジェスチャと区別する。押下がタップとして登録されるために、押された1つ又は複数のパッドは、この実施形態では250ミリ秒以内に解放される必要がある。装置は、250ミリ秒の間待機するように構成される512。250ミリ秒が経過した場合513、ジェスチャはタップとして登録されず、装置は第1の押下を待機する501。
【0064】
押された静電容量パッドが解放されたとき520、パッドが250ミリ秒未満の間押されていた場合、すなわち、装置がまだ解放を待機していた場合521、押下-解放シーケンスは、第1のタップとして登録される522。ダブルタップは素早いジェスチャであるから、第1及び第2のタップ間の待機時間もまた短い。この実施形態では、第2のパッド押下を待機すること523に費やされる時間は、250ミリ秒に設定される。第2の押下が登録される前に250ミリ秒が経過した場合524、ダブルタップは認識されず、装置は第1の押下を待機する501。
【0065】
250ミリ秒の待機時間内531に静電容量センサが押された場合530、押された1つ又は複数のパッドの番号が識別される。番号が、第1のタップ中に識別及び記憶された511番号の1つと同じである場合532、装置は、第2の押下530が第1の押下510とほぼ同じ場所にあることを登録する。番号が、前に記憶された番号の1つと一致しない場合、ジェスチャはダブルタップとして登録されず、装置は第1の押下を待機する501。第2の押下が第1の押下と概ね同じ場所にある場合、押下が保持ジェスチャではなくタップとして登録されるために、押された1つ又は複数のパッドは、250ミリ秒以内に解放される必要がある。装置は、250ミリ秒の間待機するように構成される533。250ミリ秒が経過した場合534、ジェスチャはタップとして登録されず、装置は第1の押下を待機する501。
【0066】
押された静電容量パッドが解放されたとき540、装置がまだ解放を待機していた場合541、押下-解放シーケンスは、第2のタップとして登録される542。第2のタップが適切に登録された場合、ダブルタップが認識される543。
【0067】
図6は、携帯端末装置のアプリケーションインタフェースを例示する。携帯端末装置は、エアロゾル発生装置に接続されており、アプリケーションは、エアロゾル発生装置の状態を監視し、及び/又は構成設定を更新するために使用することができる。図6は、アプリケーション60に示されるバッテリレベルモジュール61を示す。アプリケーションを使用して、エアロゾル発生装置の設定又は構成の詳細を編集することができる。この実施形態では、ユーザがバッテリレベルモジュール61を使用して、ジェスチャのグループから1つ又は複数のジェスチャを選択することができる。この実施形態では、ジェスチャのグループは、図2A図2B及び図3で説明したようなフリップモーションと、図4及び図5で説明したようなダブルタップとを含む。代替実施形態では、ジェスチャのグループは、ダブルショックの動きも含み得る。エアロゾル発生装置は、選択された1つ又は複数のジェスチャを検出し、アクションを行うように構成されたセンサを有する。この実施形態では、バッテリ状態は、センサによる選択された1つ又は複数のジェスチャの1つの検出時にユーザに示される。
【0068】
選択された1つ又は複数のジェスチャは、選択オプション63に示される。編集オプションは、選択オプション63を変更するため、又は代替の選択オプションを見るために、編集アイコン62を使用してアクセスされ得る。携帯端末装置は、選択された1つ又は複数のジェスチャを示す指示情報をエアロゾル発生装置に送信する。選択オプション63が更新されたとき、携帯端末装置は、更新された指示情報をエアロゾル発生装置に送信する。図6では、現在選択されているオプション63が「フリップ+ダブルタップ」として示されている。この実施形態では、ジェスチャのグループは、フリップジェスチャ及びダブルタップジェスチャを含む。それに応じて、ユーザは、携帯端末装置を使用して、「フリップ」、「ダブルタップ」又は「フリップ+ダブルタップ」を選択し得る。これらの3つのオプションの各オプションを選択した場合の効果を図7A図7B及び図7Cに例示する。ジェスチャのグループがダブルショックの動きを含む代替実施形態では、「フリップ+ダブルショック」、「ダブルタップ+ダブルショック」及び「フリップ+ダブルタップ+ダブルショック」を含む、追加の構成が選択に利用可能であり得る。
【0069】
図7A図7B及び図7Cは、図6で説明したように1つ又は複数のジェスチャを選択した場合の効果を例示する。ユーザ701は、アンドロイド(登録商標)アプリケーション702を使用してエアロゾル発生装置の構成を更新することができる。アンドロイドアプリケーション702は、アプリケーションビジネスロジック703と通信する。代替実施形態では、アンドロイドアプリケーションは、携帯端末装置用の任意のアプリケーションであり得る。
【0070】
図7Aでは、ユーザ701は、アンドロイドアプリケーション702を使用してバッテリ要求アクション710を設定する。ユーザ701は、バッテリ要求トリガ「ダブルタップ」711を選択する。それゆえ、この実施形態ではダブルタップが選択されたジェスチャである。アプリケーションビジネスロジック703は、ユーザ選択を記憶する712。
【0071】
続いて、ユーザは、図4及び図5に関連して説明したようにダブルタップジェスチャを行い得る713。アプリケーションビジネスロジック703は、ダブルタップがバッテリ要求のために設定されているかどうかを確認し714、すなわち、ダブルタップが1つ又は複数の選択されたジェスチャの1つであるかどうかを決定する。この実施形態では、ダブルタップが選択されたジェスチャであり、それゆえ、アプリケーションビジネスロジック703は、バッテリレベル表示フィードバック715をユーザ701に返す。この実施形態では、フィードバックは光フィードバックの形である。これは、エアロゾル発生装置がバッテリ状態を示すために点灯するように構成されていることを意味する。発せられる光の色、持続時間又はシーケンスは、バッテリレベルに応じて変化する。
【0072】
この実施形態では、ユーザがフリップモーション716などの異なるジェスチャを行うとき、アプリケーションビジネスロジック703は、フリップモーションがバッテリ要求のために設定されているかどうか、すなわちフリップモーションが選択されたジェスチャの1つであるかどうかを確認する717。この実施形態では、フリップモーションは選択されておらず、それゆえ、アプリケーションビジネスロジックは、ユーザ701にフィードバックを与えるべきではない718と決定する。
【0073】
図7Bでは、ユーザ701は、アンドロイドアプリケーション702を使用してバッテリ要求アクション720を設定して、バッテリ要求トリガ「フリップモーション」721を選択する。それゆえ、この実施形態では、フリップモーションは選択されたジェスチャである。アプリケーションビジネスロジック703は、ユーザ選択を記憶する722。
【0074】
この実施形態では、ユーザがダブルタップジェスチャを行う723場合、アプリケーションビジネスロジック703が、ダブルタップがバッテリ要求のために設定されているかどうかを確認する724とき、アプリケーションビジネスロジック703は、ダブルタップが選択されたジェスチャの1つではないと決定し、それゆえ、ユーザにフィードバックは与えられない725。
【0075】
しかしながら、この実施形態でフリップモーションがユーザ701によって行われた726場合、アプリケーションビジネスロジック703によって遂行される確認727は、フリップがバッテリ要求のために設定されていると決定することになり、バッテリレベル表示フィードバック728をユーザ701に返すことになる。この実施形態では、触覚フィードバック728が提供される。これは、装置がバッテリ状態を示すために振動することになることを意味し、振動のパターンはバッテリレベルに応じて異なることになる。
【0076】
図7Cでは、ユーザ701は、アンドロイドアプリケーション702を使用してバッテリ要求アクション730を設定して、バッテリ要求トリガ「フリップ+ダブルタップ」731を選択する。この実施形態では、ジェスチャのグループから選択されたジェスチャは、フリップモーションとダブルタップジェスチャの両方を含む。アプリケーションビジネスロジック703は、ユーザ選択を記憶する732。
【0077】
フリップモーションとダブルタップジェスチャの両方を選択したので、これらのジェスチャの両方とも、バッテリ状態のフィードバックを要求するために、ユーザが入力することができる。ダブルショックの動きがジェスチャのグループ内のジェスチャであり、フリップモーション及びダブルタップに加えてダブルショックの動きが選択される代替実施形態では、バッテリ状態のフィードバックを要求するために、3つのジェスチャのうちのいずれか1つをユーザが入力することができる。この実施形態では、ユーザがダブルタップジェスチャを行う733とき、アプリケーションビジネスロジック703は、ダブルタップがバッテリ要求のために設定されているかどうかを確認し734、それに応じてフィードバック735を提供する。同様に、ユーザがフリップモーションを行う736とき、アプリケーションビジネスロジック703は、フリップモーションがバッテリ要求のために設定されているかどうかを確認し737、ユーザ701にフィードバック738を提供する。この実施形態では、フィードバックは光及び触覚フィードバックの形である。具体的なパターンでのLEDと振動の組み合わせを使用して、特定のバッテリ状態をユーザ701に示すことができる。
【0078】
エアロゾル発生装置のバッテリレベルを示すためにユーザに与えられるフィードバックは、具体的な好みに従って設計することができる。図8A及び図8Bは、フィードバックの例を例示する。
【0079】
バッテリレベルはパーセンテージで表現されるため、バッテリが空800のときには0%となり、バッテリがフル806のときには100%となる。図8Aでは、バッテリレベルは、低バッテリレベル801、中バッテリレベル803及び高バッテリレベル805と呼ぶことができる3つのセクション801、803、805に分割される。低バッテリレベル801は、空800と第1の遷移点802との間のバッテリレベルとして定義される。高バッテリレベル805は、フル806と第2の遷移点804との間のバッテリレベルとして定義される。中バッテリレベル803は、第1の遷移点802と第2の遷移点804との間のバッテリレベルとして定義される。この実施形態では、第1の遷移点802は25%であり、第2の遷移点804は65%である。バッテリレベルが第1の遷移点802に等しいか、又は第2の遷移点804に等しい場合、この実施形態では、中バッテリレベルであると決定される。代替実施形態では、第1及び第2の遷移点は、任意の値に設定することができ、バッテリレベルは、バッテリレベルの追加のカテゴリを含むようにさらに細分化され得る。例えば、低、中低、中高、及び高のバッテリレベルに対して異なるバッテリ状態表示が与えられてもよい。
【0080】
この実施形態では、バッテリレベルは、触覚フィードバックを使用して示される。バッテリレベルが低い801とき、第1の振動パターン821が使用される。第1の振動パターン821は、単一の短い振動である。振動は最大500ミリ秒とし得る。バッテリレベルが中位803のとき、第2の振動パターン822が使用される。第2の振動パターン822は2回の短い振動である。各振動は、最大500ミリ秒としてもよく、最大250ミリ秒だけ離してもよい。バッテリレベルが高い805とき、第3の振動パターン823が使用される。第3の振動パターン823は3回の短い振動である。同様に、各振動は、最大500ミリ秒としてもよく、最大250ミリ秒だけ離してもよい。この実施形態では、第2及び第3の振動パターン822、823での各振動の長さは同じであるが、代替実施形態では、長さは異なってもよい。
【0081】
この実施形態では、行うために最も多くの電力を必要とするフィードバックは、最も高いバッテリレベルを反映するために選ばれる。同様に、行うために必要とする電力が最も少ないフィードバックは、最も低いバッテリレベルを示す。これにより、ユーザは、フィードバックに電力を浪費することなく、バッテリの状態を自由に確認することができる。触覚フィードバックにより、ユーザは、装置を見る必要なくバッテリレベルを判断することができる。
【0082】
図8Bは、フィードバックが触覚と光の両方である一実施形態を例示する。この実施形態では、第1のLEDパターン811は、低バッテリレベル801を示すために第1の振動パターン821と同時に使用される。第2のLEDパターン812は、中バッテリレベル802を示すために第2の振動パターン822とともに使用される。第3のLEDパターン813は、高バッテリレベル805を示すために第3の振動パターン823と同時に作動する。この実施形態では、第1のLEDパターン811は、赤色LEDの単一のフラッシュである。第2のLEDパターン812は、黄色LEDの単一のフラッシュである。第3のLEDパターン813は、緑色LEDの単一のフラッシュである。この実施形態では、各フラッシュは、500~700ミリ秒の間で持続する。代替実施形態では、各バッテリレベルを示すために、任意の持続時間の任意の回数のフラッシュ及び任意の色のLEDを選ぶことができる。この実施形態では、赤色、黄色及び緑色LEDが、それぞれ低、中及び高バッテリレベルを表すために選ばれたが、これは、それらの色が、ユーザの心の中で、関連する対応するバッテリレベルと簡単に関連付けられるためである。代替実施形態では、フィードバックは、光のみであってもよい。
【0083】
図9は、エアロゾル発生装置及び携帯端末装置の構成要素を概略的に例示する。アプリケーションモジュール910は、Bluetooth低エネルギー(BLE)トランスポートモジュール911、通信プロトコルサポート912、アプリケーションビジネスロジック913、静電容量領域制御モジュール914、LED制御モジュール915、触覚制御モジュール916及びバッテリスーパバイザ917を含む。従属要素920は、静電容量領域ドライバ921及び動きAIライブラリ922を含む。アプリケーションビジネスロジック913は、ハードウェア930とアプリケーションモジュール910との間を仲介する。
【0084】
通信プロトコルサポート912は、アプリケーションビジネスロジック913とBLEトランスポートモジュール911との間の通信を仲介する。BLEトランスポートモジュールは、BLEを使用して携帯端末装置900と通信するように構成される。
【0085】
エアロゾル発生装置のハードウェア930は、静電容量領域931、白色LED932、赤緑青(RGB)LED933、触覚エンジン934、慣性センサ935及びバッテリ936を含む。静電容量領域931への入力は、静電容量領域ドライバ921を使用して、どの静電容量パッドが押されたか、及びどんなレベルの力が加えられたかなどの入力に関する情報に変換される。静電容量領域ドライバ921によって識別される静電容量イベントは、アプリケーションビジネスロジック913と通信状態にある静電容量領域制御モジュール914を使用して変換される。静電容量領域制御モジュール914は、スワイプ、タップ、ダブルタップ、又は他のユーザ対話パターンなどの入力イベントを認識することができる。
【0086】
LED制御モジュール915は、アプリケーションビジネスロジック913と白色及びRGB LED932、933との間のリンクを提供する。LED制御モジュール915は、光表示を制御する。同様に、触覚制御モジュール916は、アプリケーションビジネスロジック913と触覚エンジン934との間のリンクを提供する。触覚制御モジュール916は、触覚エンジン934によって出力される具体的な振動パターンを制御する。
【0087】
慣性センサ935は、この実施形態では6軸ジャイロセンサを含む。慣性センサ935からのデータは、動きAIライブラリ922によって処理される。動きAIライブラリ922は、慣性センサ935からの生データを、アプリケーションビジネスロジック913が解釈可能な物理量に変換する。
【0088】
バッテリスーパバイザ917は、バッテリ936と通信状態にある。バッテリスーパバイザ917は、定期的にバッテリ936に対してバッテリ状態を要求する。この実施形態では、バッテリスーパバイザ917は、5秒ごとにバッテリ状態を要求する。バッテリ情報は、パーセンテージとしてのバッテリレベルのような読み取り可能なイベントに変換される。バッテリレベルは、それから、アプリケーションビジネスロジック913によって読み取ることができる。バッテリスーパバイザ917はまた、充電器が接続又は切断されたとき、ハードウェアからの割り込みに応答する。
【0089】
図10は、エアロゾル発生装置の特定の動きの検出時にバッテリ状態を示すように構成された制御回路間の通信を例示する。装置は、図6図7A図7B及び図7Cに説明したように、ジェスチャがユーザによって選択されたジェスチャのサブグループの1つである場合、バッテリ状態をユーザに示すように構成される。選択されたバッテリ要求ジェスチャがエアロゾル発生装置のセンサによって検出された後、装置は、図10に例示したバッテリ機能フローを実施する。
【0090】
バッテリ要求イベントハンドラ1001は、バッテリ要求イベント1010をアプリケーションビジネスロジック1002に送信する。アプリケーションビジネスロジック1002は、バッテリレベルを要求する要求1011をバッテリスーパバイザ1003に送信する。バッテリスーパバイザ1003は、現在のバッテリレベルが含まれている応答メッセージ1012を送信する。アプリケーションビジネスロジック1002は、バッテリレベルを評価し1013、バッテリレベルが低、中又は高のいずれであるかを決定する。この実施形態では、低バッテリは25%以下のレベルであり、高バッテリは65%よりも大きいレベルであり、中バッテリは25%を超え65%以下である。
【0091】
アプリケーションビジネスロジック1002がバッテリレベルを決定した時点で、アプリケーションビジネスロジック1002は、バッテリレベルをLED制御モジュール1004に示す1014。LED制御モジュール1004は、低バッテリ用の赤色LED、中バッテリ用の黄色LED、及び高バッテリ用の緑色LEDを作動させる1015ように構成される。LED制御モジュール1004は、この実施形態では、適切なLEDを3秒間作動させる1015ように構成される。代替実施形態では、持続時間は好みに従って調節され得る。
【0092】
アプリケーションビジネスロジック1002はまた、バッテリレベルを触覚制御モジュール1005に示す1016。触覚制御モジュール1005は、低バッテリ用の1回の短い振動、中バッテリ用の2回の短い振動、及び高バッテリ用の3回の短い振動をトリガする1017ように構成される。代替実施形態では、振動のパターンは好みに従って調節され得る。
【0093】
この実施形態では、バッテリ状態は、LED及び振動パターンを使用してユーザに示される。代替実施形態では、LED表示を単独で使用してもよく、又は振動表示を単独で使用してもよい。
【0094】
いずれにしても、触覚エンジン及び/又はLEDを使用してバッテリレベルを示した後、後続のバッテリ要求は、所定の期間が経過した後にのみ受け入れられる場合がある。ユーザジェスチャが所定時間中に入力された場合、制御回路はバッテリ状態の表示を禁止するように構成される。
【0095】
図11は、バッテリ要求イベント間の待機時間を例示するフロー図である。この実施形態では、所定の期間は3秒である。しかしながら、この期間の持続時間は、好みに従って調節することができる。
【0096】
この実施形態では、アプリケーションビジネスロジックは、バッテリトリガイベントの聞き取りを開始する110。この実施形態では、ダブルタップ111、フリップモーション112及びダブルショック113が、バッテリトリガイベントとして認識されるように選択されている。ダブルタップ111、フリップモーション112、又はダブルショック113のいずれかの入力時に、入力時間が登録される115。前のイベントに対する相対入力時間が決定される116。3秒未満しか経過していない場合、アプリケーションビジネスロジックは、バッテリレベルを示し始めず、その代わりにトリガイベントを待機し続ける114。しかしながら、少なくとも3秒が経過した場合、図10に説明したように、バッテリレベルが示される117。バッテリレベルが示された117時点で、イベントが処理されたと決定され118、アプリケーションビジネスロジックは、さらなるバッテリトリガイベントの聞き取りを続ける110。代替実施形態では、選択された1つ又は複数のジェスチャは、異なるジェスチャを含み得る。例えば、フリップモーションのみが選択されてもよく、又はフリップモーション及びダブルショックが選択されてもよい。ジェスチャが、例ではダブルタップなど、選択されたジェスチャの1つでない場合、選択されていないジェスチャの入力は、バッテリトリガイベントとして登録されない。
【0097】
理解されるように、エアロゾル発生装置は、1つ又は複数のジェスチャを検出するように構成されたセンサを備える。制御回路は、1つ又は複数のジェスチャのセンサによる検出時にバッテリ状態を示すように構成される。エアロゾル発生装置は、1つ又は複数の検出すべきジェスチャを選択するために使用することができる携帯端末装置に接続することができる。このように、ユーザが選択することができる簡単で自然な動きを使用して、ユーザは、オンデマンドで現在のバッテリ状態を要求することができる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9
図10
図11
【国際調査報告】