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特表2023-530904診断装置上のベイを評価するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】診断装置上のベイを評価するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/40 20180101AFI20230712BHJP
   G01N 35/00 20060101ALI20230712BHJP
   G06Q 10/20 20230101ALI20230712BHJP
【FI】
G16H40/40
G01N35/00 E
G01N35/00 F
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575991
(86)(22)【出願日】2021-06-11
(85)【翻訳文提出日】2023-01-12
(86)【国際出願番号】 US2021037051
(87)【国際公開番号】W WO2021252923
(87)【国際公開日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】63/038,613
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 健一
(72)【発明者】
【氏名】ハーシュマン,ダスティン・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ジェンセン,タイラー・デビッド
(72)【発明者】
【氏名】グエン,マイケル
【テーマコード(参考)】
2G058
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
2G058AA05
2G058GD01
2G058GD05
2G058GD06
2G058GE05
2G058GE08
2G058GE09
2G058GE10
2G058HA04
5L049CC15
5L099AA01
(57)【要約】
診断機器が経時的に収集されたデータを分析し、その情報に基づいて、ベイを無効化し、ベイを提案し、ベイを待機状態にし、またはそれらの組み合わせを行う方法、システムおよび装置が開示される。いくつかの実施形態では、方法、システム、および装置は、診断機器が現場でより高い有効率を有することを可能にし、提供者がサービスコールをセットアップし、メンテナンスをスケジュールし、遠隔メンテナンス、ならびに経時的に収集されたデータに基づく他の機能を実行することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断機器内の処理ユニットを無効化するための方法であって、
プロセッサによって第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、
前記データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、
前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記プロセッサによって前記処理ユニットを無効化することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記診断機器がグラフィカルユーザインターフェースを備え、前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記プロセッサが前記グラフィカルユーザインターフェースを変更する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記診断機器がグラフィカルユーザインターフェースを備え、前記グラフィカルユーザインターフェースが前記処理ユニットに対応する処理ユニットアイコンを有し、前記処理ユニットアイコンが第1の色を有し、前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記処理ユニットのアイコンの前記第1の色を第2の色に変更することによって前記プロセッサによって前記グラフィカルユーザインターフェースを変更し、前記第1の色および前記第2の色が同じではない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記処理ユニットが、ドアをさらに備え、前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記プロセッサによって前記ドアをロックする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記処理ユニットが、ライトをさらに備え、前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記プロセッサによって前記ライトの色を変更する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記データが前記少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、前記プロセッサによってフェールアラートを生成する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記データが、所定の時間範囲の間にユーザ入力に基づいて前記診断機器によって実行された1つ以上の動作に関連付けられた性能パラメータを含む前記診断機器の1つ以上の挙動特性に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記処理ユニットを無効化することが、前記処理ユニットへの電力を排除すること、前記処理ユニットを制御するソフトウェアプロトコルを削除すること、前記処理ユニットのドアをロックすること、カートリッジを排出すること、およびそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記データが、経時的に収集されたデータに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
診断機器であって、
ベイと、
制御ユニットであって、前記制御ユニットが、ベイ無効化ルールエンジンと、ベイ待機化監視ルールエンジンと、ベイ提案ルールエンジンとを備え、前記ベイ無効化監視ルールエンジンが、無効化ベイデータを生成するように構成され、前記ベイ待機化監視ルールエンジンが、待機ベイデータを生成するように構成され、前記ベイ提案ルールエンジンが、提案ベイデータを生成するように構成される、制御ユニットと、
プロセッサであって、前記プロセッサが、前記無効化ベイデータ、前記待機ベイデータ、または前記提案ベイデータのうちの1つ以上が所定のベースラインを満たすかどうかを判定するように構成される、プロセッサと、を備え、
前記無効化ベイデータが前記所定のベースラインを満たさないという前記プロセッサによる判定に応答して、前記プロセッサが、前記ベイを無効化するように構成される、診断機器。
【請求項11】
前記無効化ベイデータが前記所定のベースラインを満たさないという前記プロセッサによる前記判定に応答して、前記プロセッサが、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を変更するように構成される、請求項10に記載の診断機器。
【請求項12】
前記プロセッサが、前記ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによって前記GUIを変更するように構成される、請求項11に記載の診断機器。
【請求項13】
前記ベイが、ベイドアをさらに備え、前記無効化ベイデータが前記所定のベースラインを満たさないという前記プロセッサによる前記判定に応答して、前記プロセッサが、前記ベイドアをロックするように構成される、請求項10に記載の診断機器。
【請求項14】
前記ベイが、ベイライトをさらに備え、前記無効化ベイデータが前記所定のベースラインを満たさないという前記プロセッサによる前記判定に応答して、前記プロセッサが、前記ベイライトの色を変更するように構成される、請求項10に記載の診断機器。
【請求項15】
前記無効化ベイデータが前記所定のベースラインを満たさないという前記プロセッサによる前記判定に応答して、前記プロセッサが、無効化ベイフェールアラートを生成するように構成される、請求項10に記載の診断機器。
【請求項16】
前記無効化ベイデータが、所定の時間範囲の間にユーザ入力に基づいて前記診断機器によって実行された1つ以上の動作に関連付けられた性能パラメータを含む前記診断機器の1つ以上の挙動特性に基づく、請求項10に記載の診断機器。
【請求項17】
処理ユニットと、グラフィカルユーザインターフェースとを備える診断機器であって、前記グラフィカルユーザインターフェースが、
前記処理ユニットにグラフィカルに対応する少なくとも1つのアイコンであって、前記処理ユニットデータの動作が所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、第1の色から第2の色に変化するように構成された少なくとも1つのアイコンを備え、
前記処理ユニットが、プロセッサおよびメモリを備える、診断機器。
【請求項18】
前記処理ユニットが、サンプルを分析するために外部カートリッジを受け入れるように動作可能なベイを備え、前記処理ユニットが、無効化ベイデータを生成するように構成されたベイ無効化ルールエンジンと、待機ベイデータを生成するように構成されたベイ待機化監視ルールエンジンと、提案ベイデータを生成するように構成されたベイ提案ルールエンジンとを含み、
前記プロセッサが、前記無効化ベイデータ、前記待機ベイデータ、および前記提案ベイデータのうちの1つ以上が前記所定のベースラインを満たすかどうかを評価するように構成され、
前記プロセッサが、前記無効化ベイデータ、前記待機ベイデータ、および前記提案ベイデータのそれぞれの評価に基づいて、前記ベイを無効化し、前記ベイを待機状態にし、または前記ベイを提案するように構成される、請求項17に記載の診断機器。
【請求項19】
前記診断機器が、前記ベイを無効化すること、前記ベイを待機状態にすること、または前記ベイを提案することをオーバーライドするようにユーザに通知するプロンプトを作成するように構成される、請求項18に記載の診断機器。
【請求項20】
前記診断機器が、前記診断機器のさらなる調査のために技術サポートに連絡するようにユーザに通知するためのプロンプトを自動的に作成するように構成される、請求項18に記載の診断機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
関連出願の相互参照
この特許文書は、2020年6月12日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR ASSESSING BAYS ON DIAGNOSTIC DEVICES」と題する米国仮特許出願第63/038,613号の優先権および利益を主張する。前述の特許出願の全内容は、あらゆる目的のために本特許文書の開示の一部として参照により組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本技術は、現場有効率を改善するための診断機器の監視に関する。
【背景技術】
【0003】
予防可能な医療ミスは、現在、年間250,000人を超える死亡数で、米国において3番目に多い死因である。GenMarkのePlexシステムのようないくつかの急速分子診断システムは、医療エラーを減らすように設計されている。しかし、診断システムがいかに良好に設計されていても、診断機器は、経時的に摩耗する。診断機器が適切に機能していない場合、予防可能な医療エラーが発生する可能性がある。装置が使用されることができない場合、実験室は、サンプルを処理することができない。場合によっては、敗血症を引き起こす生物を検出するサンプル処理カートリッジの場合など、サンプルを処理することができないことは致命的であり得る。最近の研究では、重症敗血症または敗血症性ショックの患者は、抗生物質治療が適用されない1時間ごとに死亡の可能性が7.6%増加することが示されている。Liangら、Empiric Antimicrobial Therapy in Severe Sepsis and Septic Shock:Optimizing Pathogen Clearance,Curr Infect Dis Rep.2015年7月;17(7):493。さらに、実験室でサンプルを処理することができない場合、カートリッジが期限切れになる可能性がある。実験室および病院に患者サンプルを処理するためのカートリッジを一貫して供給することは、カートリッジの貯蔵寿命が短く、いくつかの検査に対する季節的需要があるため困難である。例えば、2019年および2020年のコロナウイルスのパンデミックの最も壊滅的な期間中、多くの病院/実験室は、急速分子呼吸器カートリッジのレベルが極めて低かった。
【発明の概要】
【0004】
特定の実施形態では、診断機器の現場有効率を改善するための方法、システムおよびツールが本明細書で提供される。
【0005】
本技術にかかるいくつかの実施形態では、診断機器は、(a)ベイ(bay)と、(b)制御ユニットであって、制御ユニットが、ベイ無効化ルールエンジンと、待機ルールエンジンと、提案ルールエンジンとを備え、ベイ無効化監視ルールエンジンが無効化ベイデータを生成し、待機監視ルールエンジンが待機ベイデータを生成し、提案監視ルールエンジンが提案ベイデータを生成する、制御ユニットと、(c)プロセッサであって、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータが所定のベースラインを満たすかどうかを判定する、プロセッサと、を含み、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイを無効化する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本技術の原理にかかる診断機器のブロック図である。
図2】本技術の原理にかかる診断機器のための遠隔監視システムのブロック図である。
図3】本技術の原理にかかるユーザインターフェースのブロック図である。
図4】本技術の原理にかかるコントローラ/プロセッサのブロック図である。
図5】本技術の原理にかかるソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。
図6】本技術の原理にかかる無効化ベイ監視手順のフローチャートである。
図7】本技術の原理にかかる待機ベイ監視手順のフローチャートである。
図8】ベイアイコンが処理機器内のベイにどのように対応するかを示す代表的な診断機器である。
図9】本技術の原理にかかる提案ベイ監視手順のフローチャートである。
図10】本技術の原理にかかる評価ベイ監視手順のフローチャートである。
図11】本技術の原理にかかる評価ベイ監視手順のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本技術の以下の説明は、本発明の様々な実施形態を例示するためのものにすぎない。したがって、説明された特定の変更は、本発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく様々な均等物、変形、および変更を行うことができることが明らかであり、そのような均等な実施形態が本明細書に含まれることが理解される。
【0008】
本技術の様々な実施形態によれば、位置ベースの診断機器のためのシステム、装置、および方法が提供され、例えば、機器は、クライアントの位置に配置される。したがって、システム、装置、および方法の構成要素は、本明細書の説明の恩恵を受ける当業者に容易に明らかになる詳細で本開示を不明瞭にしないように、例えば、本発明の実施形態を理解するのに適切な特定の詳細を示す図面の慣習的な記号によって適切な場合に表されている。本発明は、診断システムに関して本明細書に記載されているが、本発明はこれに限定されない。本明細書に記載のプロセスおよび機能は、処理区画を有する任意の機器、特にランダムに且つ独立してアドレス指定可能な処理区画を有する機器に適用することができると考えられる。
【0009】
本明細書で使用される場合、「第1」および「第2」、「上部」および「下部」などの関係用語は、必ずしもそのようなエンティティまたは要素間の物理的または論理的な関係または順序を必要とせず、または暗示せずに、1つのエンティティまたは要素を別のエンティティまたは要素から区別するためにのみ使用されることができる。
【0010】
一般に、本開示は、診断機器の現場有効率を改善するための方法、システムおよびツールに関する。
【0011】
ハイスループット診断機器は、複数のサンプルを同時に処理することができる。各サンプルは、それ自体の処理ベイ(ベイまたは処理ユニットとも呼ばれる)で処理される。多くの診断機器は、「ランダムアクセスおよび連続アクセス」と呼ばれるものを有する。これは、サンプルが任意の処理ベイに任意の順序で装填されることができることを意味する。例えば、処理された第1のサンプルは、第1のベイに入る必要はなく、任意の利用可能なベイに入ることができる。実際には、ベイが「ランダムにアクセス可能」であっても、技術者は同じベイを何度も繰り返し使用する傾向がある。特に、左上隅のベイが最初に使用され、次いで列のさらに下のベイが使用される。例えば、左上のベイは、ユーザの好みにより、右下のベイの2倍の頻度で使用されることがある。これは、いくつかのベイがより速く摩耗し、より早くメンテナンスを必要とするなどになる。ベイを提案すること、ベイを無効化すること、またはいくつかのベイを待機状態にすることによって、機器は、機器ベイのより均一な使用を推進することができる。これは、必要なサービスコール数を減少させ、ベイおよび機器の寿命を延ばし、ユーザの満足度を向上させる。
【0012】
さらに、現場のいくつかのベイは、他のものよりも経験的に良好に動作し、すなわち、より良好な有効率を有し、より少ないランエラーを有し、より良好にサンプルカートリッジに接続するなどである。したがって、ユーザを他よりも良好に動作するベイに誘導することが望ましい。あるいは、別の言い方をすれば、ユーザを、他のベイよりも動作が悪いベイから遠ざける。これは、機能していないベイを本来機能するように無効化することによって達成されることができる。これはまた、高性能ベイをユーザに提案することによっても達成されることができる。適切な性能のベイは、高性能の提案された全てのベイが使用されるまで待機させることができる、すなわち、提案されないことができる。このようにして、現場の有効率が改善される:不良ベイはオフにされる;故障しているベイよりも良好なベイが使用される;劣化したベイよりも良好なベイが使用される。
【0013】
既存の診断機器は、システムアラートのみを生成し、すなわち、システム全体が誤動作している場合にアラートを生成する。しかしながら、システムの一部のみをオフにする、システムの「最良の」部分を使用することを提案する、必要に応じてシステムの一部を後で使用するために待機させる、またはそれらの組み合わせのための機構は存在しない。本明細書で開示される技術は、既存の診断機器に関するこれらおよび他の技術的課題および欠点に対処し、それらを解決する。
【0014】
開示された方法、システム、装置、およびコンピュータプログラム可能製品のいくつかの実施形態では、以下の技術が実装されることができる。例えば、サンプルカートリッジが診断機器のベイで処理された後、機器は、ベイを無効化すべきかどうかを判定するための分析を開始する。機器プロセッサは、特定のベイの実行データをベイ無効化ルールエンジン内の履歴データと比較する。ベイが最小無効化ベイ閾値データを満たさない場合、ベイは無効化され、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)が変更される。無効化ベイデータは、これらに限定されるものではないが、処理された最後の10個のサンプルのうちの4つ以上の無効な実行をベイが経験した場合、そのベイは無効化されることが可能である。いくつかの実施形態では、ベイが無効化されると、GUIは、使用されるベイに対応するベイアイコンがユーザインターフェース上でグレーアウトされ、無効化されていることをユーザに視覚的に示すように変更される。いくつかの実施形態では、ベイが無効化されると、ベイライトは、視覚的に変更され(グレーアウトされ)、無効化されたことをユーザに示す。
【0015】
いくつかの実施形態では、例えば、サンプルカートリッジがベイ内で処理された後、機器は、分析を開始して、ベイを無効化するか、提案するか、待機状態にするかを決定する。機器プロセッサは、ベイ無効化ルールエンジンにおいて特定のベイの実行データを過去の無効化ベイ閾値データと比較することによって開始する。ベイが最小無効化ベイ閾値データを満たさない場合、ベイは無効化され、GUIは変更される。ベイが最小無効化ベイ閾値データを満たす場合、プロセッサは、待機ベイデータをレビューする。次いで、機器プロセッサは、特定のベイの実行データを、待機ルールエンジン内の履歴待機ベイ閾値データと比較する。ベイが待機ベイ閾値データを満たさない場合、ベイは、待機状態にされ、GUIが変更される。待機ベイデータは、これらに限られるわけではないが、処理された最後の10個のサンプルのうちの1つから3つの無効な実行をベイが経験した場合に、そのベイを待機状態にすることができる。ベイが待機状態に置かれると、GUIは、使用されるベイに対応するベイアイコンがユーザインターフェース上に提案されず、提案されたベイではないが依然として使用可能であることをユーザに視覚的に示すように変更される。いくつかの実施形態では、ベイが待機状態にあるとき、GUIは、使用されるベイに対応するベイアイコンが弱められたオレンジ色になるように変更され、待機状態にあることをユーザに視覚的に示す。
【0016】
いくつかの実施形態では、例えば、ベイ実行データが最小無効化ベイデータを満たす場合、ベイが提案され、GUIが変更される。ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンがユーザインターフェース上で点灯され、提案されたベイであることをユーザに視覚的に示すようにGUIが変更される。いくつかの実施形態では、ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンが紫色になるようにGUIが変更され、ユーザに提案されていることを視覚的に示す。
【0017】
いくつかの実施形態では、例えば、ベイ実行データが最小待機ベイデータを満たす場合、ベイが提案され、GUIが変更される。ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンがユーザインターフェース上で点灯され、提案されたベイであることをユーザに視覚的に示すようにGUIが変更される。いくつかの実施形態では、ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンが紫色になるようにGUIが変更され、対応するベイが提案されることをユーザに視覚的に示す。
【0018】
いくつかの実施形態では、例えば、ベイ実行データが最小無効化ベイデータおよび最小待機ベイデータを満たす場合、プロセッサは、次にベイ提案ルールエンジン内のデータを分析する。機器プロセッサは、特定のベイの実行データを履歴提案ベイ閾値データと比較する。実施形態では、ベイが最小提案ベイ閾値データを満たす場合、ベイが提案され、GUIが変更される。ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンがユーザインターフェース上で点灯され、提案されたベイであることをユーザに視覚的に示すようにGUIが変更される。いくつかの実施形態では、ベイが提案されると、使用されるベイに対応するベイアイコンが紫色になるようにGUIが変更され、ユーザに提案されていることを視覚的に示す。
【0019】
いくつかの実施形態では、例えば、複数のデータセットが複数のルールエンジンによって評価される。実施形態では、単一のデータセット(評価データ)が複数のルールエンジン(図10)によって評価される。各ルールエンジンは、ベイを無効化する、ベイを待機状態にする、および/またはベイを提案するための独自の閾値を有する。機器プロセッサは、特定のベイの実行データを各ルールエンジンの履歴閾値データと比較する。実施形態では、ベイが最小提案ベイ閾値データを満たす場合、ベイが提案され、GUIが変更され、またはベイが最小無効化ベイ閾値データを満たす場合、ベイは無効化され、GUIが変更され、またはベイが最小待機ベイ閾値データ(または範囲)を満たす場合、ベイは待機状態にされ、GUIが変更される。
【0020】
いくつかの実施形態では、例えば、ベイ実行データは、単一のルールエンジン(評価ルールエンジンと呼ばれることもある)(図11)によって評価される。ルールエンジンは、ベイを無効化する、ベイを待機状態にする、および/またはベイを提案するための閾値を有する。機器プロセッサは、特定のベイの実行データをルールエンジン上の履歴閾値データと比較する。実施形態では、ベイが最小提案ベイ閾値データを満たす場合、ベイが提案され、GUIが変更され、またはベイが最小無効化ベイ閾値データを満たす場合、ベイが無効化され、GUIが変更され、またはベイが最小待機ベイ閾値データ(または範囲)を満たす場合、ベイが待機状態にされ、GUIが変更される。
【0021】
いくつかの実施形態では、例えば、診断機器は、遠隔コントローラに接続される。この状況では、遠隔コントローラ(機器ではない)は、無効化ベイ分析、待機ベイ分析、および提案ベイ分析(まとめてベイデータ分析と呼ばれる)を実行する。
【0022】
いくつかの実施形態では、例えば、ベイ監視は無効になり、ベイを待機状態にし、および/または自動的にベイを提案する。いくつかの実施形態では、ユーザは、自動的に通知され、さらなる調査のために技術サポートに連絡するように促される。ベイの無効化、待機、および/または機能の提案をオーバーライドするオプションが利用可能である。
【0023】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現することができる。本明細書に記載の方法を実行するように適合された任意の種類のコンピューティングシステムまたは他の装置は、本明細書に記載の機能を実行するのに適している。ハードウェアとソフトウェアとの典型的な組み合わせは、1つ以上の処理要素と、記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムとを有する専用または汎用コンピュータシステムとすることができ、コンピュータプログラムは、ロードされて実行されると、本明細書に記載の方法を実行するようにコンピュータシステムを制御する。本発明はまた、本明細書に記載の方法の実施を可能にする全ての特徴を含み、コンピューティングシステムにロードされたときにこれらの方法を実行することができるコンピュータプログラム製品に組み込まれることもできる。記憶媒体は、任意の揮発性または不揮発性記憶装置を指す。
【0024】
本文脈におけるコンピュータプログラムまたはアプリケーションは、情報処理能力を有するシステムに、直接的に、または以下のいずれかもしくは双方の後に、特定の機能を実行させることを意図した命令セットの、任意の言語、コードまたは表記法による任意の表現を意味する:a)別の言語、コードまたは表記法への変換;b)異なる材料形態での再生。
【0025】
本発明は、上記で特に示され説明されたものに限定されないことが当業者には理解されよう。さらに、上記で反対のことが言及されていない限り、添付の図面の全てが一定の縮尺ではないことに留意されたい。本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、上記の教示に照らして様々な変更および変形が可能である。
【0026】
いくつかの例示的な実施形態は、データの比較を閾値および/または閾値範囲「未満」、「以下」、「超える」、「以上」、または「において」と記載しているが、開示された方法、システム、装置、およびコンピュータ製品は、いかなる特定の例示的な比較にも限定されないことが理解される。
【0027】
ここで、「ベイ実行データ」および「ベイデータ」は、互換的に使用されることができる。また、「ベイデータ」または「ベイ実行データ」は、ベイを待機状態にするべきか否かを評価する文脈で使用される場合には「待機ベイデータ」と呼ばれてもよく、提案(例えば、次にどのベイを使用するかを提案する)の文脈で使用される場合には「提案ベイデータ」と呼ばれてもよく、ベイを無効化するべきか否かを評価する文脈で使用される場合には「無効化ベイデータ」と呼ばれてもよい。評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータは、処理ユニットがどのように機能するか、診断機器がどのように機能するか、診断アッセイがどのように機能するか、挙動特性またはそれらの組み合わせに基づくことができる。
【0028】
評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータは、表1に示す要因とすることができるが、これらに限定されない。
診断機器
【0029】
図面を参照すると、同様の参照符号は同様の要素を指す。
【0030】
図1は、本技術の原理にかかる診断機器のブロック図である。図1の診断機器は、本発明の原理にしたがって構築され、通常は「10」として指定される位置ベースの自己監視システムの例示的な実施形態を示す。システム10は、位置特定装置12とも呼ばれる分析装置12を含むことができ、位置特定装置は、以下を備える基地局を備える:(i)ベイ11aから11nと呼ばれる(まとめて「カートリッジ処理ベイ」または「ベイ」11と呼ばれる)1つ以上の処理区画、(ii)複数のベイアイコンを有するタッチスクリーンディスプレイを備えるユーザインターフェース25(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)であって、各アイコンが前記複数のベイのうちの1つに一意に対応する、ユーザインターフェース、(iii)プロセッサ14(コントローラ/プロセッサとも呼ばれる)であって、制御ユニット13と、メモリ15と、通信ルールエンジン18(通信ユニットとも呼ばれる)とを備えることができるプロセッサ14。サンプル対回答システムは、一般に、米国特許第9,957,553号明細書、米国特許第9,598,722号明細書および米国特許出願公開第2018/0095100号明細書に記載されており、これらの全ては、参照によりその全体が組み込まれる。図8は、例として、ベイアイコンが処理機器内のベイにどのように対応するかを示している。
【0031】
図8は、「作業装置120」として示される診断機器の例示的な実施形態を示す図を示している。例示的な診断機器の図は、作業装置120のユーザインターフェースのベイアイコン11.a、11.b、および11.cが、作業装置120の分析モジュール内のベイ11a、11b、および11cにそれぞれどのように対応するかを示している。作業装置120は、分析モジュールおよびユーザインターフェースに結合された処理ユニットを含む。
【0032】
各処理ベイは、カートリッジを受け入れ、他のベイとは独立してカートリッジを処理するように構成される。これは、「ランダムアクセス連続アクセス」と呼ばれ、利用可能な任意のベイをいつでも使用できることを意味する。ベイは、特定の順序で使用または装填される必要はない。
【0033】
いくつかの実施形態では、位置特定装置12は、1つ以上のネットワーク16aから16n(まとめて「ネットワーク16」と呼ばれる)および1つ以上の遠隔監視センタ17aから17n(まとめて「遠隔監視センタ17」と呼ばれる)に接続される。いくつかの実施形態では、遠隔監視センタは、互いに通信することができる。
【0034】
図2は、例えばネットワーク16を介して、位置特定装置12の例示的な実施形態と通信する遠隔監視システム17の例示的な実施形態を示している。位置特定装置12は、複数のベイ(例えば、ベイ11、ベイ11a、ベイ11b、ベイ11c)と、ユーザインターフェース25とを含む。遠隔監視センタ17は、通信ユニット18、メモリ15、および制御ユニット13の例示的な実施形態を備えるコントローラ/プロセッサ14を含む。
制御ユニット
【0035】
図4は、位置ベース機器の実行データを分析するための例示的な制御ユニット13を示している。制御ユニット13は、ベイ無効化ルールエンジン、ベイ待機ルールエンジン、ベイ提案ルールエンジン、ベイ評価ルールエンジン、またはそれらの組み合わせなどの分析ルールエンジンを含むことができる。これらのルールエンジンのそれぞれは、それ自体の動作閾値ルールエンジンおよび/またはソフトウェア閾値ルールエンジンを有することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニットは、実行データ、評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、提案ベイデータ、およびそれらの組み合わせを生成する。
プロセッサ
【0036】
プロセッサ14(図1図2、および図4)は、ベイ11および/またはユーザインターフェース25(例えば、GUI)と通信し、および/またはこれを制御する。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ネットワーク16と通信する。
【0037】
プロセッサ14は、通信ユニット18を介してネットワーク16と通信することができる。通信システム18は、例えばWi-Fiおよび/または他の技術などの有線または無線通信リンクなどの1つ以上の通信リンクを備えることができる。例えば、通信リンクは、当該技術分野において知られている他のブロードバンド通信リンクの中でも、有線ケーブルモデムまたはイーサネット通信リンクなどのブロードバンド通信リンク、およびデジタルセルラー通信リンク、例えばロングタームエボリューション(LTE)ベースのリンクとすることができる。本明細書で使用されるブロードバンドは、一般電話サービス(POTS)回線以外の通信リンクを指すことができる。イーサネット通信リンクは、IEEE 802.3ベースの通信リンクであってもよい。ネットワーク16は、当該技術分野において知られている他のネットワークの中でも、広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、無線ローカルネットワークまたはメトロポリタンエリアネットワークとすることができる。ネットワーク16は、例えば図1に示すように、プロセッサ14と遠隔監視センタ17との間の通信を提供する。
【0038】
いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、無効化ベイ監視手順および分析を実行する。いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、無効化ベイ監視データを収集する。プロセッサ14は、無効化ベイ問題が存在するか否か、例えば、無効化ベイデータが所定の制限を下回っているか否かを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、ベイを無効化することができる。
【0039】
いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、待機監視手順および分析を実行する。プロセッサ14は、待機監視データを収集する。プロセッサ14は、待機問題が存在するかどうか、例えば、待機ベイデータが所定の制限を下回っているかどうかを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、ベイを待機状態にすることができる。
【0040】
いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、提案された監視手順および分析を実行する。プロセッサ14は、提案監視データを収集する。プロセッサ14は、提案問題が存在するか否か、例えば、提案ベイデータが所定の制限を下回っているか否かを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、ベイを提案することができる。
【0041】
いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、評価監視手順および分析を実行する。プロセッサ14は、評価監視データを収集する。プロセッサ14は、評価問題が存在するかどうか、例えば、ベイ実行データが所定の制限を下回っているかどうかを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、ベイを待機状態にし、ベイを提案し、またはベイを無効化することができる。
【0042】
いくつかの実装形態では、プロセッサ14は、評価監視手順および分析を実行する。プロセッサ14は、評価監視データを収集する。プロセッサ14は、評価問題が存在するかどうか、例えば、評価データが所定の制限を下回っているかどうかを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、ベイを待機状態にし、ベイを提案し、またはベイを無効化することができる。
通信システム
【0043】
通信システム18は、有線または無線通信装置とすることができる通信要素(図4に示され、図1図2には示されていない)を含むことができる。通信要素は、ベイ11およびユーザインターフェース25との通信を提供する。いくつかの実装形態では、通信要素は、無線または有線のデータ転送をサポートする他の無線通信プロトコルの中でも、Zigbee、Z-Wave、およびWi-Fi(例えば、IEEE 802.11)などの1つ以上の無線通信プロトコルをサポートすることができる。
【0044】
いくつかの実装形態では、通信要素は、位置特定装置12および/またはプロセッサ14が様々なインターフェース装置とともに使用され、様々な機器ベンダーと統合されることを可能にする。
遠隔監視センタ
【0045】
図1に示すように、いくつかの実施形態では、遠隔監視センタ17は、プロセッサ14および/または制御ユニット13に関連する監視、構成および/または制御機能を実行する。例えば、遠隔監視センタ17は、遠隔評価ベイ監視システムおよび/または遠隔無効化ベイ監視システムおよび/または待機監視システムおよび/または位置特定装置12上のベイ11を監視し、ユーザインターフェース25を制御する提案監視システムを含むことができる。いくつかの実施形態では、遠隔監視センタは、位置特定装置の通信ネットワーク18から実行データ、評価データ、無効化ベイデータ、提案ベイデータおよび/または待機ベイデータを受信する。
【0046】
いくつかの実装形態では、遠隔監視センタ17は、ネットワーク16との通信を提供する例えばイーサネットベースのハードウェア構成要素などの遠隔通信要素21を含む。代替的に、またはイーサネットベースのハードウェア構成要素に加えて、遠隔通信要素21は、位置特定装置または他のネットワーク装置との通信を提供するWi-Fi(IEEE 802.11)ハードウェア構成要素を含むことができる。
【0047】
いくつかの実装形態では、遠隔監視センタ17は、ベイを遠隔で且つ手動で無効化し、ベイを提案し、またはベイを位置特定装置に待機させるためにユーザによって使用されることができる無効化制御要素22を含む。無効化制御要素22は、ベイを無効化し、ベイを提案するか、または装置による自己監視または遠隔監視システムによる監視を必要としない位置特定装置上でベイを待機状態にする代替またはバックアップ方法を可能にする。
【0048】
いくつかの実施形態では、実行データ、評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、提案ベイデータ、およびそれらの組み合わせは、遠隔監視システムと共有される。遠隔監視システムは、複数の診断機器から実行データ、評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、提案ベイデータおよびそれらの組み合わせをコンパイルする。結合された実行データは、過去の実行データ、過去の評価データ、過去の無効化ベイデータ、過去の待機ベイデータ、過去の提案ベイデータ、およびこれらの組み合わせを形成するために使用される。次に、過去の実行データ、過去の評価データ、過去の無効化ベイデータ、過去の待機ベイデータ、過去の提案ベイデータおよびこれらの組み合わせが、対象となる特定の機器のルールエンジンによって使用される。
GUI
【0049】
図3は、図3のユーザインターフェース125として示されるユーザインターフェース25の例示的な実施形態を示している。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース25(およびユーザインターフェース125)はGUIである。GUIは、ベイの状態を示すことができる色などの1つ以上のインジケータを含むことができる。例えば、ベイが無効化されている場合には第1の色が使用され、ベイが提案されている場合には第2の色が使用され、ベイが待機している場合には第3の色が使用され、第1の色、第2の色、および第3の色は異なる。いくつかの実施形態では、ベイは、ベイが利用可能であるか、動作中であるか、または実行が完了したときに異なる色を有する。
【0050】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、GUIと通信する。いくつかの実施形態では、GUIは、プロセッサ14によって制御される。いくつかの実施形態では、GUIは、遠隔監視センタ17と通信する。いくつかの実施形態では、GUIは、遠隔監視センタ17によって制御される。
ベイドアライト
【0051】
図1に示すように、いくつかの実施形態では、各ベイは、ライトを有する。ベイライトは、ベイの状態を示すことができる色などの1つ以上のインジケータを含む。例えば、ベイが無効化されている場合には第1の色が使用され、ベイが提案されている場合には第2の色が使用され、ベイが待機している場合には第3の色が使用され、第1の色、第2の色、および第3の色は異なる。いくつかの実施形態では、ベイは、ベイが利用可能であるか、動作中であるか、または実行が完了したときに異なる色を有する。
【0052】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ベイライトと通信する。いくつかの実施形態では、ベイライトは、プロセッサ14によって制御される。いくつかの実施形態では、ベイライトは、遠隔監視センタ17と通信する。いくつかの実施形態では、ベイライトは、遠隔監視センタ17によって制御される。
ベイドアロック
【0053】
いくつかの実施形態では、各ベイは、ドアロック(図示せず)を有する。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ベイドアロックと通信し、ベイの状態に基づいてベイドアロックをロックまたはロック解除する。いくつかの実施形態では、ベイドアロックは、遠隔監視センタ17と通信し、遠隔監視センタ17は、ベイの状態に基づいてベイドアをロックまたはロック解除する。いくつかの実施形態では、ベイドアは、実行データ(無効化ベイデータなど)が閾値以下であるときにロックされる。いくつかの実施形態では、ベイドアは、実行データ(待機ベイデータなど)が待機閾値範囲内にあるときにロックされる。いくつかの実施形態では、ベイドアは、実行データ(待機ベイデータなど)が待機閾値範囲内にあるときにロック解除される。いくつかの実施形態では、ベイドアは、実行データ(提案ベイデータなど)が閾値を上回ったときにロック解除される。いくつかの実施形態では、ベイドアは、評価データが閾値を上回る、閾値を下回る、またはある範囲内にあるときにロックされる。いくつかの実施形態では、ベイドアは、評価データが閾値を上回る、閾値を下回る、またはある範囲内にあるときにロック解除される。
メモリ
【0054】
いくつかの実施形態では、位置特定装置上のメモリ15は、不揮発性および揮発性メモリを含むことができる。例えば、不揮発性メモリは、ハードドライブ、メモリスティック、フラッシュメモリなどを含むことができる。また、揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリおよび当該技術分野において知られている他のものを含んでもよい。メモリ15は、他のデータおよび/またはルールエンジンの中でも無効化ベイデータおよび待機ベイデータを記憶してもよく、またはベイデータを提案してもよい。図1では、メモリ15は、プロセッサ14の一部として示されている。図4では、メモリ15は、制御ユニットの外部に示されている。あるいは、メモリ15は、制御ユニットの外部および/または内部にあってもよい。
【0055】
メモリ15は、他のデータの中でも、履歴閾値無効化ベイデータ、履歴閾値待機ベイデータ、履歴閾値提案ベイデータを含むことができる。
【0056】
任意のベイデータ(例えば、無効化ベイデータ、提案ベイデータ、待機ベイデータ、実行データおよび/または評価データ)は、プロセッサのメモリまたは遠隔監視センタ17に記憶されることができる。
ベイ無効化自動監視ルールエンジン
【0057】
ベイ無効化ルールエンジン23(無効化ベイ監視システムまたは無効化ルールエンジンとも呼ばれる)は、プロセッサ14によって実行されると、プロセッサ14に無効化ベイ監視プロセスを実行させる命令を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、ベイ無効化ルールエンジン23は、無効化ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を無効化ベイ閾値データと比較することによって、無効化ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。いくつかの実施形態では、無効化ベイデータがベイ無効化ルールエンジン23を通過する場合、無効化ベイデータの分析は終了する。
【0059】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータがベイ無効化ルールエンジン23を通過する場合、無効化ベイデータは、待機ルールエンジン(ベイ待機ルールエンジンとも呼ばれる)などの別のルールエンジンによって考慮される。待機ルールエンジンは、無効化ベイデータを待機ベイ閾値データと比較することによって無効化ベイデータを評価する。無効化ベイデータが待機ルールエンジンを通過する場合、無効化ベイデータは、提案ルールエンジンなどの別のルールエンジンによって考慮される。提案ルールエンジンは、無効化ベイデータを提案ベイ閾値データと比較することによって無効化ベイデータを評価する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ベイ無効化ルールエンジン23は、まず、無効化ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を無効化ベイ閾値データと比較することによって、無効化ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。無効化ベイデータがベイ無効化ルールエンジン23を通過しない場合、無効化ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮されない。無効化ベイデータがベイ無効化ルールエンジン23を通過する場合、無効化ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮される。
【0061】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータは、ベイ無効化ルールエンジン23によってのみ評価される。
待機自己監視ルールエンジン
【0062】
いくつかの実施形態では、待機監視ルールエンジン24a(待機監視システムまたはベイ待機ルールエンジンとも呼ばれる)は、プロセッサ14によって実行されると、プロセッサ14に待機監視プロセスを実行させる命令を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、ベイ無効化ルールエンジン23は、待機ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を無効化ベイ閾値データと比較することによって、待機ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。待機ベイデータがベイ無効化ルールエンジン23を通過する場合、ベイ待機ルールエンジン24aによって待機ベイデータが考慮される。ベイ待機ルールエンジン24aは、待機ベイデータを待機ベイ閾値データと比較することによって待機ベイデータを評価する。待機ベイデータがベイ待機ルールエンジン24aを通過する場合、待機ベイデータは、ベイ提案ルールエンジン24bによって考慮される。ベイ提案ルールエンジン24bは、待機ベイデータを提案ベイ閾値データと比較することによって待機ベイデータを評価する。
【0064】
いくつかの実施形態では、ベイ待機ルールエンジン24aは、まず、待機ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を待機ベイ閾値データと比較することによって、待機ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。待機ベイデータがベイ待機ルールエンジン24aに失敗した場合、待機ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮されない。待機ベイデータがベイ待機ルールエンジン24aを通過する場合、待機ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮される。
【0065】
いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、ベイ待機ルールエンジン24aによってのみ評価される。
提案自己監視ルールエンジン
【0066】
いくつかの実施形態では、提案監視ルールエンジン24b(提案監視システム、ベイ提案ルールエンジン、または提案ルールエンジンとも呼ばれる)は、プロセッサ14によって実行されると、プロセッサ14に提案監視プロセスを実行させる命令を含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、ベイ無効化ルールエンジンは、提案ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を無効化ベイ閾値データと比較することによって、提案ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。提案ベイデータがベイ無効化ルールエンジンを通過する場合、提案ベイデータは、待機ルールエンジン24aによって考慮される。待機ルールエンジン24aは、提案ベイデータを待機ベイ閾値データと比較することによって提案ベイデータを評価する。提案ベイデータが待機ルールエンジン24aを通過する場合、提案ベイデータは、提案ルールエンジン24bによって考慮される。ベイ提案ルールエンジン24bは、提案ベイデータを提案ベイ閾値データと比較することによって提案ベイデータを評価する。
【0068】
いくつかの実施形態では、ベイ提案ルールエンジン24bは、まず、提案ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を提案ベイ閾値データと比較することによって、提案ベイデータ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。提案ベイデータがベイ提案ルールエンジン24bを通過する場合、提案ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮されない。提案ベイデータがベイ提案ルールエンジン24bを通過しない場合、提案ベイデータは、別のルールエンジンによって考慮される。
【0069】
いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、ベイ提案ルールエンジン24bによってのみ評価される。
【0070】
いくつかの実施形態では、単一のデータセット(評価データ)が、ベイ無効化ルールエンジン23、ベイ待機ルールエンジン24a、ベイ提案ルールエンジン24b、およびそれらの組み合わせのそれぞれによって評価される。
評価自己監視ルールエンジン
【0071】
いくつかの実施形態では、評価監視ルールエンジン24c(図示せず)(評価監視システム、ベイ評価ルールエンジン、または評価ルールエンジンとも呼ばれる)は、プロセッサ14によって実行されると、プロセッサ14に評価監視プロセスを実行させる命令を含む。(図11を参照されたい。)
【0072】
いくつかの実施形態では、ベイ評価ルールエンジンは、評価ルールエンジンにおいて、ベイ実行データ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価閾値データと比較することによって、ベイ実行データ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。ベイ実行データが評価ベイ閾値データを通過する場合、ベイが提案される。ベイ実行データが待機ベイ閾値データ範囲内にある場合、ベイは、待機状態に置かれる。ベイ実行データが無効化ベイ閾値データ以上である場合、ベイは、無効化される。
【0073】
いくつかの実施形態では、ベイ評価ルールエンジンは、まず、評価ルールエンジンでベイ実行データ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価ベイ閾値データと比較することによって、ベイ実行データ(または評価ベイデータなどの別のタイプのデータ)を評価する。ベイ実行データが評価ルールエンジンを通過する場合、ベイ実行データは、別のルールエンジンによって考慮されない。評価ベイ実行データが評価ルールエンジンを通過しない場合、ベイ実行データは、別のルールエンジンによって考慮される。
【0074】
いくつかの実施形態では、ベイ実行データは、ベイ評価ルールエンジンによってのみ評価される。
ソフトウェアアーキテクチャ
【0075】
図5は、プロセッサ14の例示的なソフトウェアアーキテクチャ26を示している。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ26は、位置ベース機器の監視、動作および制御に関連する他のソフトウェアコンポーネントの中でも、無効化ベイ監視、待機ベイ監視、提案ベイ監視、評価ベイ監視を含むことができる。無効化ベイ監視、待機ベイ監視、提案ベイ監視、評価ベイ監視、およびこれらの組み合わせは、プロセッサ14または制御ユニット13またはその双方で実行されるように構成される。
【0076】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視および/または待機ベイ監視および/または提案および/または評価ベイ監視は、所定の間隔で実行されることができ、および/または監視を実行するためのコマンドの受信時に監視を開始することができる。別の例では、プロセッサ14は、現場技術者による、遠隔ユーザによる要求、機器の電源投入時に監視を開始することを決定することができ、および/または定期的に監視を開始することができる。別の例では、プロセッサ14は、各サンプルが処理された後に監視を開始することができる。別の例では、プロセッサ14は、所定数のサンプルが処理された後、すなわち、2つのサンプルが処理された後、または10個のサンプルが処理された後、または50個のサンプルが処理された後に、監視を開始することができる。本明細書で使用される場合、監視とは、データ分析、すなわち実行データ分析、評価データ分析、無効化ベイ実行データ分析、待機ベイ実行データ分析、提案ベイ実行データ分析、またはそれらの組み合わせを意味する。本明細書で使用される場合、データ分析は、実行データを閾値データと比較することを意味する。本明細書で使用される場合、閾値データ(例えば、過去の閾値データ)は、経時的に収集されたデータに基づく。例えば、無効な実行がその頻度を超えると、より多くの障害が発生する可能性があることを示す履歴データに基づいて、閾値を最後の4つの実行のうちの4つの無効に配置することができる。または、閾値を下回るとシステムは、信号を正確に検出することができないため、閾値は、500ナノアンペア(nA)に設定されることができる。閾値は、分析されている現在のベイの上または外で実行されるサンプルに基づくことができる。
【0077】
ベイを監視(無効化ベイ分析、待機ベイ分析、提案ベイ分析、評価ベイ分析、またはそれらの組み合わせを実行する)するためのコマンドは、位置特定装置12および/または遠隔監視センタ17上のユーザインターフェース25から送信することができる。コマンドは、無効化ベイ監視、待機ベイ監視、提案ベイ監視、評価ベイ監視、またはそれらの組み合わせを開始するかスキップするかを示すことができる。
レポート
【0078】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、無効化ベイ監視手順、待機ベイ監視手順、提案ベイ監視手順、評価(assess)ベイ監視手順、評価(evaluate)ベイ監視手順、およびそれらの組み合わせの結果を含むレポートを生成することができる。(図6図7図8および図11を参照されたい。)レポートは、行われた(ベイを無効化する、ベイを提案する、またはベイを待機状態にする)1つ以上のアクションに関する詳細を含むことができる。レポートは、診断機器によって印刷されてもよく、またはネットワーク16に送信されてもよい。
【0079】
診断機器によって生成されたデータは、位置ベースのシステムの1つ以上の装置および/または機能が動作しているかどうか、および/または設計通りに動作し続けるかどうかを示す。レポートおよびレポートに含まれるメトリックは、プロセッサ14によって生成された更新されたレポートとの将来の比較のためにメモリ15に記憶されることができ、すなわち、いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、位置ベースのシステムの健全性履歴を追跡して、変更された永続的な問題および問題を識別する。
【0080】
いくつかの実施形態では、レポートは、ユーザインターフェース装置(図示せず)またはネットワーク16および/または遠隔監視センタ17に、または他の装置、サーバおよび/またはユーザに送信される。例えば、現場技術者は、システムの問題をトラブルシューティングするためにレポートをレビューすることができる。別の例では、遠隔監視センタは、位置特定装置12から受信したレポートに基づいて現場技術者を派遣することができる。
無効化ベイ監視手順
【0081】
図6は、ベイ無効化ルールエンジン23の例示的な無効化ベイ監視手順を示している。いくつかの実施形態では、無効化ベイルール分析の結果は、ベイを無効化すること、ベイを待機状態にすること、ベイの使用を許可すること、またはベイの使用を提案することのいずれかである。いくつかの実施形態では、無効化ベイルール分析の結果は、ベイを無効化するか、または待機ベイ監視手順および/または提案ベイ監視手順を実行することである。
【0082】
図6の例に示すように、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50aにおいて)。プロセッサ14は、ベイ無効化ルールエンジンを用いて(プロセス51において)無効化ベイデータをレビューする。プロセス51のいくつかの実施形態では、レビューは、プロセッサ14が無効化ベイデータを、そのプロセッサ上で実行された過去の無効化ベイデータ、その機器上の他のベイから受信された過去の無効化ベイデータ、他の機器から他のベイから受信された過去の無効化ベイデータ、およびそれらの組み合わせと比較することを意味する。
【0083】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値)を上回る場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが別のサンプルを処理する準備ができていることを示すように変更される(プロセス52において)。いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限以下である場合、ベイは、別のサンプルが処理されるのを防ぐために無効化される(プロセス53において)。この例では、無効化ベイデータが閾値以下であると判定されると、プロセス53においてベイが無効化される。しかしながら、無効化ベイデータが閾値をちょうど上回ったときにベイを無効化する必要があることを示すように閾値を設定することができることが理解される。逆もまた同様である。
【0084】
いくつかの実施形態では、例えば、無効化ベイデータが所定の制限を下回り、ベイが無効化されている場合(プロセス53において)、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが無効化されていることを示すように変更される(プロセス55aにおいて)。いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限を下回る場合、GUI上の問題のベイに対応するベイアイコンは、ベイが無効化されたことを示すように変更される。いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限を下回る場合、ベイアイコンは、GUI上でグレーになり、ベイが無効化されたことを示す。
【0085】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限を下回る場合、サンプルは、例えばプロセス54aにおいて「処理済み」とマークされる。いくつかの実施形態では、ベイデータの無効化に応答してベイが無効化される場合、分析されたサンプルからの結果が依然として報告される。いくつかの実施形態では、ベイデータの無効化に応答してベイが無効化される場合、分析されたサンプルからの結果は報告されない。
【0086】
いくつかの任意選択の実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値)を下回る場合、(プロセス56aにおいて)別のカートリッジの挿入を防止するためにベイドアがロックされる。いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限を下回る場合、ベイドアはロックされず、サンプルがベイに挿入された場合、プロセッサは、カートリッジを処理せずに排出する。
【0087】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限を下回る場合、別のサンプルの処理を防ぐためにベイドアが無効化される。ベイを無効化すること(例えば、ベイドアを無効化することなど)は、ベイへの電力供給の失敗、ベイを制御するソフトウェアプロトコルの削除または無効化、ポンプの無効化、ベイドアのロック、カートリッジの排出、ベイアイコンが選択されたときのエラーメッセージの表示、およびそれらの組み合わせを含むことができる。
【0088】
場合によっては、無効化ベイ結果および待機ベイ結果はトグル関係にあり、無効化されていない場合、ベイを待機状態にする。場合によっては、無効化ベイ結果および提案ベイ結果はトグル関係にあり、無効化されていない場合はベイを提案し、提案されていない場合はベイを無効化する。場合によっては、提案ベイ結果および待機ベイ結果はトグル関係にあり、待機中でない場合はベイを提案し、提案されていない場合はベイを待機状態にする。場合によっては、無効化ベイ結果および提案ベイ結果はトグル関係にあり、無効化されていない場合はベイを提案し、提案されていない場合はベイを無効化する。
【0089】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値)を上回る場合、ベイは無効化されず、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが別のサンプルを処理する準備ができていることを示すように変更される(プロセス52において)。
【0090】
いくつかの実施形態では、無効化ベイデータは、少なくとも1つの無効化ベイ閾値と比較され、閾値以上である場合、サンプルは処理される。
【0091】
一実施形態では、ベイデータが最小閾値無効化ベイルールを満たさないために変更されたベイアイコンをユーザがタップすると、以下のメッセージが表示される:ベイA1は、自動的に無効化されています(WR1)。技術サポートに連絡してください。
【0092】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ閾値は、範囲であるか、特定の条件が満たされるために超えなければならない大きさもしくは強度であるか、またはそれらの組み合わせである。
【0093】
ベイ動作無効化監視ルールエンジンおよびベイソフトウェア無効化監視ルールエンジン
【0094】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50aにおいて)。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ベイ動作無効化ルールエンジンにおける動作上の問題について無効化ベイデータを(プロセス51において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ベイソフトウェア無効化ルールエンジンにおけるソフトウェア問題について無効化ベイデータを(プロセス51において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、(プロセス51において)無効化ベイデータを、ベイ動作無効化ルールエンジンにおける動作上の問題およびベイソフトウェア無効化ルールエンジンにおけるソフトウェアの問題についてレビューする。
【0095】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作条件が動作無効化ベイベースラインを満たすかどうかを評価することによって、動作上の問題について無効化ベイデータを(プロセス51において)レビューする。動作無効化ベイベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が現在少なくとも1つのハードウェアまたはファームウェアの問題/課題を有することを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェア無効化ベイベースラインが満たされているかどうかを評価することによって、ソフトウェア問題について無効化ベイデータを(プロセス51において)レビューする。ソフトウェア無効化ベイベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が現在少なくとも1つのソフトウェア問題/課題を有することを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ閾値データは、ベイが交換された場合であっても、特定の位置にあるベイが常に不十分に機能することを明らかにする。そのような状況では、無効化ベイ閾値データは、全てのルールエンジンを通過しても、そのベイを常に無効に保つ。
【0098】
無効化ベイ監視ルール/閾値データ分析
【0099】
無効化ベイ監視ルールは、ベイ無効化ルールエンジン23の無効化ベイ監視手順を定義するルールである。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールは、ユーザによって機器に対して事前定義される。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールは、実行データを評価し、機器に適用される新たな無効化ベイ監視ルールを確立する人工知能によって作成される。無効化ベイ監視ルールは、無効化ベイ閾値データを形成する。
【0100】
一実施形態では、メモリ15は、無効化ベイ監視ルールを記憶することができる。無効化ベイ監視ルールは、制御ユニット13、ベイ(例えば、ベイ11)、位置特定装置の他の構成要素、システムの他の構成要素、またはそれらの組み合わせに関連することができる。
【0101】
一例として、無効化ベイ監視ルールは、以下を含むことができる。位置特定装置に4つの連続したエラーが発生した場合、ベイを無効化する。いくつかの実施形態では、ベイ上の行に(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)4つの連続した無効な実行がある場合、4つの連続したエラーが発生する。いくつかの実施形態では、特定の有効性コードを有するベイ上の行に(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)4つの連続した無効な実行がある場合、4つの連続したエラーが発生する。いくつかの実施形態では、特定の有効性コードを有するベイ上の行に(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)4つの連続した無効な実行がある場合、4つの連続したエラーが発生し、有効性コードは、アッセイタイプの任意の組み合わせに由来する。例えば、4つの有効性コードは、全て、第1の分析タイプに由来することができる。例えば、4つの有効性コードは、全て、4つの異なるアッセイタイプに由来することができる。例えば、第1の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、3つの有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。例えば、第1および第2の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、第3および第4の有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。アッセイタイプは、例えば、血液培養識別パネル、呼吸パネル、胃腸パネル、HCVg試験、嚢胞性線維症遺伝子型判定試験、血栓形成リスク試験、ワルファリン感受性試験、2C19遺伝子型判定試験とすることができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、ベイが自動無効化されると、関与する実行は「処理済み」とマークされ、将来の無効化ベイ監視ルールの考慮から除外される。
【0103】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールは、各実行後、すなわち各サンプルが機器によって処理された後にチェックされる。
【0104】
場合によっては、無効化ベイデータは、サンプルが処理された後に収集される。場合によっては、無効化ベイデータは、サンプルが処理される前に収集される。例えば、ベイが行の4つ以上のカートリッジに接続することができない場合、無効化ベイ監視ルールが満たされ、ベイは無効化される。場合によっては、接続の失敗は、インピーダンスデータによって判定される。
【0105】
図6(および他の例示的なブロック図フローチャート)において、ブロック(プロセス)50~56の順序は、図に示された順序に限定されず、ブロック(プロセス)は、設計上の必要性に基づいて異なる順序で実行されてもよいことに留意されたい。さらに、設計上の必要性に基づいて、図6から1つ以上のブロックがスキップまたは省略されることができ、例えば、ブロック(プロセス)54および/または56がスキップまたは省略されることができる。
【0106】
プロセッサ14は、問題が存在するか否か、例えば、無効化ベイデータが所定の制限を下回っているか否かを判定する。プロセッサが問題が存在すると判定した場合、プロセッサ14は、機器を無効化するか、ベイまたはそれらの組み合わせを無効化することができる。
【0107】
第1の位置特定装置の無効化ベイ監視ルール(例えば、閾値データ)は、第2の位置特定装置の無効化ベイ監視ルール(閾値データ)と同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。
【0108】
第1のベイの無効化ベイ閾値(例えば、監視ルール)は、同じ装置上の第2のベイの無効化ベイ閾値(例えば、監視ルール)と同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。第1のベイの無効化ベイ閾値は、異なる装置上の第1のベイの無効化ベイ閾値と同じであってもよく、より大きくてもよく、および/またはより小さくてもよい。
【0109】
ベイの無効化ベイ監視ルール(例えば、閾値データ)は、経時的に変化してもよい。
【0110】
変更
【0111】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルール(例えば、閾値データ)に違反している場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。ベイドアのライトは、その無効状態を示すように変更されてもよい。例えば、ベイドアのライトがグレーに変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色がグレーに変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイドアは、ロックされてもよい。例えば、ベイへの電力は中断されてもよい。ベイアイコンまたはベイドアライトの色を変更することに加えて、いくつかの実施形態では、プロセッサは、無効化ベイルールに違反している場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ヒータが所望の温度に到達することができない場合、ベイファンがオンにされて温度制御を改善することができる。
【0112】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、無効化ベイルールに違反していない場合に、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトは、その状態を示すように変更されてもよい。例えば、ベイドアのライトは、その状態が別のサンプルを処理する準備ができていることを示すために白色に変更されてもよい。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色は、その実行準備完了状態を示すために白色に変更されてもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイは待機状態になる。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイステータスは中立のままであり、例えば、無効化されず、提案されず、または待機状態に置かれない。
【0114】
アラート
【0115】
図6に戻ってブロック51を参照すると、プロセッサ14が問題が存在しないと判定した場合(すなわち、無効化ベイルールに違反していない)、プロセッサ14は、無効化ベイ監視手順を終了することができる。場合によっては、無効化ベイ閾値ルールが満たされると、無効化ベイ合格アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されることができる。無効化ベイ合格アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に合格したことを示すことができ、またはシステム/ベイの準備ができていることを単に示すことができる。
【0116】
場合によっては、無効化ベイルールが満たされない場合、無効化ベイ故障アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されてもよい。無効化ベイ故障アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に失敗したことを示すことができ、またはシステム/ベイが無効化されたことを単に示すことができる。
待機監視手順
【0117】
診断機器は、一般に、継続的に何らかの予防的および/または是正的メンテナンスを必要とする。実際には、そのような予防的および/または是正的メンテナンスは、無視されることが多く、病原体の検出効率が低下する。多くの場合、診断機器は、故障するまで操作され、次いで技術者が修理を行うように呼ばれる。そのようなメンテナンスへの反応的アプローチは、診断機器の操作に関連するコストを増加させ、結果の報告を遅延させ、場合によっては、1時間毎の遅延が7.4%の死亡率の増加をもたらす敗血症診断の場合のように、患者の死亡につながる。
【0118】
現在、顧客および機器提供者は、機能性、すなわち分析物を検出する能力が低下または排除される点まで、診断機器の健康レベルがいつ低下するかを知る方法がない。そのような障害は、顧客が需要の急増を経験しているとき、またはサービスが入手しにくい週末などの不適当な時間に発生する可能性がある。したがって、ベイがいつ機能を停止するかを予測し、その時点に到達する前にそれをオフにすることが有用であろう。
【0119】
図7は、待機ルールエンジン24aの例示的な待機監視手順を示している。いくつかの実施形態では、待機ルール分析の結果は、ベイを待機状態にするか、またはベイを提案することである。いくつかの実施形態では、待機ルール分析の結果は、ベイを無効化することである。
【0120】
図7に示すように、プロセッサ14は、制御ユニット13から待機ベイデータを受信する(プロセス50において)。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、まず、ベイ無効化ルールエンジンを用いて(プロセス54において)待機ベイデータをレビューする。待機ベイデータが閾値範囲内にある場合(例えば、所定の閾値以下)、ベイは、無効化される(プロセス55において)。プロセス55は、(図6における)プロセス53に関連して前述した実施形態にしたがって実装されることができる。
【0121】
プロセス54の実装形態では、無効化ベイデータが閾値範囲内にない場合(例えば、所定の閾値を超える)、プロセッサ14は、ベイ待機ルールエンジンを用いて(プロセス56において)待機ベイデータをレビューする。プロセス56において、待機ベイデータが閾値範囲内にない(例えば、所定のベースラインよりも上)場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが別のサンプルを処理するために利用可能であることを示すように(プロセス57において)変更される。プロセス56の実装形態では、待機ベイデータが閾値範囲(例えば、所定の制限未満)内にあるとき、ベイは、待機状態に置かれる(プロセス58において)。いくつかの実施形態では、ベイがプロセス56において待機状態に置かれると決定されると、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが待機状態に置かれたことを示すように変更される。例えば、サンプルは「処理済み」とマークされる。また、例えば、いくつかの実装形態では、待機ベイデータが所定のベースラインを上回る場合、サンプルは「処理済み」とマークされる。
【0122】
いくつかの実施形態では、ベイが(プロセス58において)待機状態に置かれる場合、プロセッサ14は、(プロセス59において)他の利用可能なベイがあるかどうかを評価する。プロセス59において、待機ベイデータが、他の利用可能なベイがないことを示す閾値データの範囲内にある(例えば、所定のベースラインを下回る)と判定された場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、(プロセス60において)ベイがサンプルを処理するために利用可能にされている(または提案されている)ことを示すように変更される。一方、いくつかの実施形態では、プロセス59において、ベイがデフォルトで利用可能であると判定されるか、またはベイが条件(例えば、無効、待機、または提案など)から出たときに利用可能になる。例えば、利用可能な他のベイがないと判定された場合(プロセス59において)、システムは、ユーザがベイ内でサンプルを実行することを可能にするように構成される。他のベイが利用できない場合、システムは、GUIを変更して、ベイが利用可能であることを示し(プロセス60において)、サンプルを実行できるようにすることができる。他のベイが利用可能である場合、システムは、(プロセス510において)そのベイを待機状態にし(例えば、プロセス58から維持する)、後述するプロセス511および/または512において他の機能を実行することができる。いくつかの任意選択の実施形態では、例えば、(プロセス59において)他の利用可能なベイがないと判定された場合、ベイが以前に待機状態に置かれ、ベイドアがロックされていれば、(プロセス66において)ベイドアをロック解除することができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、(プロセス59において)他の利用可能なベイがあると判定されると、ベイは(例えば、維持される)待機状態になる(プロセス510において)。いくつかの実施形態では、他の利用可能なベイがあり、プロセス510においてベイが待機状態に置かれると、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが(プロセス511において)待機状態に置かれたことを示すように変更される。いくつかの任意選択の実施形態では、例えば、(プロセス59において)他の利用可能なベイがあると判定され、ベイが待機状態に置かれると(プロセス510)、ベイドアがロックされる(プロセス512において)。
【0124】
いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、待機ルールエンジンの前にベイ無効化ルールエンジンによって評価される。いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、ベイ無効化ルールエンジンの前に待機ルールエンジンによって評価される。いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、ベイ無効化ルールエンジンを実行することなく待機ルールエンジンによって評価される。いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、待機ルールエンジンによる待機分析を実行することなく、ベイ無効化ルールエンジンによって評価される。
【0125】
いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、少なくとも1つの待機ベースラインと比較され、ベースライン(例えば、待機ベイ閾値データ)を下回る場合、ベイは待機状態に置かれる。いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、少なくとも1つの待機ベースラインと比較され、ベースラインを上回る場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、待機ベイデータは、少なくとも1つの所定のまたは事前定義されたベースラインと比較され、ベースライン以上である場合、ベイは、別のサンプルの準備ができている。
【0126】
いくつかの実施形態では、待機ベイ閾値データは、分析されているベイの過去の性能に基づいており、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能に基づいており、分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能およびそれらの組み合わせに基づいている。
【0127】
待機ベイ閾値データは、ベイのうちの少なくとも1つが所定のウィンドウ内の故障範囲内で動作する可能性が高いか否かを示す。ウィンドウは、時間フレームまたは処理されたサンプル数とすることができる。例えば、ベイは、次の3つの実行内に故障すると予測される。
【0128】
動作待機監視ルールエンジンおよびソフトウェア待機監視ルールエンジン。
【0129】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50)。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作待機ルールエンジンにおける動作上の問題について待機ベイデータを(プロセス56において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェア待機ルールエンジン内のソフトウェア問題について待機ベイデータを(プロセス56において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、(プロセス56において)待機ベイデータを、動作待機ルールエンジンにおける動作上の問題およびソフトウェア待機ルールエンジンにおけるソフトウェアの問題についてレビューする。
【0130】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作条件が動作待機ベースラインを満たすかどうかを評価することによって、動作上の問題について待機ベイデータを(プロセス56において)レビューする。動作待機ベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が現在少なくとも1つのハードウェアまたはファームウェアの問題/課題を発生する可能性が高いことを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェア待機ベースラインが満たされているかどうかを評価することによって、ソフトウェア問題について待機ベイデータを(プロセス56において)レビューする。ソフトウェア待機ベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が少なくとも1つのソフトウェア問題/課題を発生する可能性が高いことを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0132】
待機監視ルール/閾値データ分析。
【0133】
待機監視ルール(閾値データとも呼ばれる)は、待機ルールエンジン24aの待機監視手順を定義するルールである。待機ルールの結果は、ベイを提案するか、ベイを無効化するか、またはベイを待機状態にするかのいずれかとすることができる。
【0134】
いくつかの実施形態では、待機監視ルールは、ユーザによって機器に対して事前定義される。いくつかの実施形態では、待機監視ルールは、実行データを評価し、機器に適用される新たな待機監視ルールを確立する人工知能によって作成される。
【0135】
一実施形態では、メモリ15は、待機監視ルールを記憶することができる。待機監視ルールは、制御ユニット13、ベイ(例えば、ベイ11)、位置特定装置の他の構成要素、システムの他の構成要素、またはそれらの組み合わせに関連することができる。
【0136】
一例として、待機監視ルールは、以下を含むことができる。位置特定装置が3つの連続したエラーを経験すると、ベイは待機状態になる。いくつかの実施形態では、ベイ上の行に(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)3つの連続した無効な実行がある場合、3つの連続したエラーが発生する。いくつかの実施形態では、特定の有効性コードを有するベイ上の行に(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)3つの連続した無効な実行がある場合、3つの連続したエラーが発生する。いくつかの実施形態では、特定の有効性コードを有するベイに(以前の自動無効化イベントによって処理されていない)3つの連続した無効な実行がある場合、3つの連続したエラーが発生し、有効性コードは、アッセイタイプの任意の組み合わせに由来する。例えば、3つの有効性コードは、全て、第1の分析タイプに由来することができる。例えば、3つの有効性コードは、全て、3つの異なるアッセイタイプに由来することができる。例えば、第1の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、2つの有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。例えば、第1および第2の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、第3の有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。アッセイタイプは、例えば、血液培養識別パネル、呼吸パネル、胃腸パネル、HCVg試験、嚢胞性線維症遺伝子型判定試験、血栓形成リスク試験、ワルファリン感受性試験、2C19遺伝子型判定試験とすることができる。
【0137】
いくつかの実施形態では、ベイが待機状態に置かれると、関与する実行は「処理済み」とマークされ、将来の待機監視ルールのレビューから除外される。いくつかの実施形態では、ベイが待機状態に置かれると、関与する実行は「処理済み」とマークされ、将来の待機監視ルールのレビューに含まれる。
【0138】
いくつかの実施形態では、待機監視ルールは、各実行後、すなわち各サンプルが機器によって処理された後にチェックされる。
【0139】
場合によっては、サンプルが処理された後に待機ベイデータが収集される。場合によっては、サンプルが処理される前に待機ベイデータが収集される。例えば、ベイが連続した2つのカートリッジに接続することができない場合、待機監視ルールが満たされ、ベイは待機状態になる。場合によっては、接続の失敗は、インピーダンスデータによって判定される。
【0140】
第1の位置特定装置の待機ベイ監視ルール(閾値データとも呼ばれる)は、第2の位置特定装置の待機ベイ監視ルールと同じであってもよく、それより多くてもよく、および/またはそれより少なくてもよい。
【0141】
第1のベイの待機ベイ閾値データは、同じ装置上の第2のベイの待機ベイ閾値と同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。第1のベイの待機ベイ閾値データは、異なる装置上の第1のベイの待機ベイ閾値データと同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。
【0142】
待機ベイ閾値データは、時間とともに変化してもよい。
【0143】
ブロック(プロセス)54~512の順序は、図7に示す順序に限定されず、設計上の必要性に基づいて異なる順序で実行されてもよい。さらに、設計上の必要性に基づいて、図7から1つ以上のブロックがスキップまたは省略されることができ、例えば、ブロック(プロセス)57、59、および510~512がスキップまたは省略されることができる。
【0144】
変更
【0145】
いくつかの実施形態では、待機監視ルール(例えば、閾値データ)に違反している場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、待機ルールに違反している場合、ベイを待機状態にすることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、待機ルールに違反していない場合にベイを提案することができる。
【0146】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、待機ルールに違反している場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトは、その待機状態を示すように変更されてもよい。例えば、ベイドアのライトは、その待機状態を示すために弱められたオレンジ色に変更されることができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その待機状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色は、その待機状態を示すために弱められたオレンジ色に変更されてもよい。ベイアイコンまたはベイドアライトの色を変更することに加えて、いくつかの実施形態では、プロセッサは、待機ベイルールに違反している場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ヒータが所望の温度に到達することができない場合、ベイファンがオンにされて温度制御を改善することができる。
【0147】
いくつかの実施形態では、待機ベイデータが所定の制限を下回る場合、別のサンプルの挿入を防止するためにベイドアがロックされる。いくつかの実施形態では、待機ベイデータが所定の制限未満である場合、ベイドアはロックされず、サンプルがベイに挿入された場合、ベイはそれを処理する。
【0148】
いくつかの実施形態では、待機ベイデータが所定の制限または範囲を上回るか下回る場合、ベイは使用可能なままである。いくつかの実施形態では、待機ベイデータが所定の制限または範囲を上回るか下回る場合、ベイは使用可能なままではなく、すなわち無効化される。
【0149】
いくつかの実施形態では、待機監視ルールに違反していない場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、待機ルールに違反していない場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトが変更されて、利用可能な状態を示すことができる。例えば、ベイドアのライトが紫色に変更されて、使用可能な提案ベイであることを示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その提案状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が紫色に変更されて、その提案ステータスを示すことができる。
【0150】
いくつかの実施形態では、待機監視ルールに違反していない場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、待機監視ルールに違反していない場合、ベイは待機状態に置かれる。いくつかの実施形態では、待機監視ルールに違反していない場合、ベイステータスは中立のままであり、すなわち無効化されず、提案されず、または待機にされない。
【0151】
アラート
【0152】
図7に示すように、プロセス56において、プロセッサ14が問題が存在しないと判定した場合(例えば、待機ルールは違反されていない)、プロセッサ14は、待機監視手順を終了することができる。いくつかの実施形態では、待機ルールが満たされた場合、ユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに待機合格アラートが送信されることができる。待機合格アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に合格したことを示すことができ、または単にシステム/ベイの準備ができていることを示すことができる。
【0153】
いくつかの実施形態では、待機ルールが満たされない場合、待機故障アラートが、ユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されることができる。待機故障アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に失敗したことを示すことができ、またはシステム/ベイが待機状態に置かれたことを単に示すことができる。
【0154】
プロセッサ14は、待機アラートを引き起こすかどうかを判定することができる。例えば、プロセッサ14は、1つ以上のベイ11、位置特定装置12、および/または制御ユニット13が故障するか、または故障範囲に近づいていると予測されるまでの実行回数を示す所定のアラートベースラインに少なくとも部分的に基づいて、待機アラートを発生させるかどうかを判定することができる。待機アラートベースラインは、アラートのタイプに応じて変化してもよく、例えば、連続した3つの無効な実行が待機故障アラートを送信してもよいが、待機故障アラートが送信される前に50を超える低値信号を送信する必要があり得る。第1の動作値の所定の待機アラートベースラインは、第2の動作値の待機アラート閾値と同じ、それよりも大きい、および/またはそれよりも小さくてもよい。ユーザインターフェース25、位置特定装置12、制御ユニット13の所定の待機アラートベースラインは、互いに同じであってもよく、より多くてもよく、および/またはより少なくてもよい。第1の位置特定装置の所定の待機アラートベースラインは、第2の位置特定装置の待機アラートベースラインと同じであってもよく、それより多くてもよく、および/またはそれより少なくてもよい。第1のベイの所定の待機アラートベースラインは、同じ装置上の第2のベイの待機アラートベースラインと同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。
【0155】
待機分析。
【0156】
待機分析は、位置特定装置および/またはベイの少なくとも1つが故障範囲内で動作する可能性が高いかどうかを示す。待機分析は、位置特定装置および/またはベイの少なくとも1つが所定の期間内に故障範囲内で動作する可能性が高いかどうかを示す。
【0157】
所定の期間は、ユーザ、ネットワークオペレータおよび/または診断機器プロバイダ会社によって設定される他の期間の中でも、1時間、1日、1週間および/または1ヶ月であってもよい。所定の期間は、処理されたサンプルの数、最後の100個、最後の50個、最後の25個、最後の10個、最後の5個、最後の2個、または最後の1個、またはユーザ、ネットワークオペレータおよび/または診断機器プロバイダ会社によって設定された任意の他の数に基づくことができる。
【0158】
例えば、近接温度に基づいて故障を予測することに関して、室温よりも5度低い温度で実行されるシステムは、経時的に低下性能を有することができる。したがって、複数のシステムからの集約データを使用して、室温よりも5度低い実験室で診断機器が24時間を超えて動作していると判定された場合、診断機器が故障を経験する可能性があると予測することができる。したがって、診断機器が室温で室内で動作する機器よりも迅速に技術サポートおよび/またはサービスを必要とするときを予測することができる。さらに、サービスプロバイダ(場合によっては診断機器プロバイダ)は、システムが室温よりも5度低い部屋で動作している理由を評価し、変更を提案することができる。例えば、機器はA/C出力の近くにあるか? 待機故障を回避するために、診断機器を物理的に別の場所に配置することはできるか? なお、これは、予測が常に正しいことを意味するものではない。これは、予測が常に線形であることを意味しない。いくつかの実装形態では、診断機器を低温室で操作すると、時間の経過とともに損傷が加速する可能性がある。
【0159】
いくつかの実施形態では、待機故障は、無効化ベイ故障をもたらさない。いくつかの実施形態では、待機故障は、無効化ベイ故障と線形に相関しない。いくつかの実施形態では、待機故障は、ベイがいつ故障し、および/またはサービスを必要とするかの加速タイムラインを示す。
【0160】
例として、ベイが摩耗すると、ベイを加熱するために抵抗器を横切るのに必要なボルトの数が増加する。V1の電圧は閾値試験に合格し得るが、抵抗器の継続的な劣化は問題の予兆である。診断機器が抵抗器の劣化を検出して記録することができる場合、それは抵抗器の劣化を伴うベイを無効化し、抵抗器が劣化しているがまだ閾値を下回っていない場合にベイを待機状態にし、または良好な抵抗器を有する異なるベイを使用することをユーザに提案することができる。したがって、いくつかのシステムは、抵抗器が故障するのを待つことができるが、本明細書に記載の待機監視では、ベイは、臨界レベルに到達する前に待機状態にすることができ、または、抵抗器が劣化しているベイよりも良好な抵抗器を有するベイを使用するように提案されることができる。このようにして、良好なベイが不良よりも使用されるため、現場における有効率が改善される。良好なベイは、不良になりそうなベイよりも使用される。このようにして、有効率を高めるための診断アッセイの変更は行われず、新たなアッセイ設計に関して米国食品医薬品局(米国FDA)の承認を得るための費用および労力が回避される。
【0161】
同様に、ベイが古くなるにつれて、ポンプは、圧力を維持するためにより強く働く必要がある場合がある。ポンプは、閾値試験に合格することができるが、ポンプが圧力を維持するのに必要な労力は、摩耗の兆候であり得る。診断機器がポンプの摩耗を検出および記録することができる場合、それはベイを無効化し、ベイを待機状態にし、またはユーザに異なるベイの使用を提案することができる。実際、物理的に測定可能な制御限界の任意のセットが評価されて、ベイが摩耗しているかどうかを確認することができる。
【0162】
別の例として、目標信号値は許容可能であるが、低下する可能性がある。例えば、許容可能な信号レベル閾値は、600ナノアンペア(na)とすることができるが、典型的には800naである。600ナノアンペアの信号は通過する可能性があるが、周期的であるが継続的な劣化は問題の予兆である。診断機器が信号劣化を検出して記録することができる場合、信号劣化のあるベイを無効化し、信号が劣化しているがまだ閾値を下回っていない場合にベイを待機状態にし、または良好な信号強度の異なるベイを使用することをユーザに提案することができる。したがって、いくつかのシステムは、信号レベルが臨界点に到達するのを待つことができるが、本明細書に記載の待機監視では、信号が臨界レベルに到達する前にベイを待機状態にすることができ、または信号が劣化しているベイでの使用のために良好な信号を有するベイを提案することができる。
【0163】
別の例として、特定のアッセイが他のアッセイよりもベイ性能によって影響を受ける可能性があり得る。例えば、その特定の機器で実行されたデータに基づいて、グラム陰性アッセイが特定のベイではより低い有効率を有するが、他の種類のアッセイはそのベイで良好に実行されることが決定されることができる。そのような状況では、全てのアッセイまたは単にグラム陰性アッセイに対してベイが無効化されることができる。そのような状況では、新たなサンプルがスキャンされると、ベイは分析タイプに関するデータを処理し、分析タイプに基づいて特定のベイを無効化することができ、すなわち、分析はベイ上で適切に機能しない。そのような状況では、新たなサンプルがスキャンされると、ベイは分析タイプに関するデータを処理し、分析タイプに基づいて特定のベイを提案することができ、すなわち、分析はベイ上で適切に機能する。このようにして、アッセイの種類に基づいてベイが無効化および/または提案されることができる。
【0164】
一実施形態では、潜在的に数千台の位置特定装置12が経時的に信号劣化をネットワーク16または遠隔監視センタ17に報告すると、遠隔監視センタ17は、他のシステムが平均して、待機レベルがベースラインを下回ってベイを待機状態にするときに劣化していることを示す情報を位置特定装置12に返すことができる。いくつかの実施形態では、待機劣化が知られている場合、ベイは故障レベルに到達する前に無効化されることができ、サンプルは無効な結果で実行される。
【0165】
いくつかの実施形態では、待機ベイ閾値は、ある特定の条件が満たされるために超えなければならない範囲であるか、大きさもしくは強度であるか、またはそれらの組み合わせである。
【0166】
別の実施形態では、故障が予測される第1のベイ11を補償するために、プロセッサ14は、第1のベイの待機分析に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも第2のベイの設定を変更してもよい。例えば、部屋の近位温度が低すぎるためにベイ1のヒータが故障している場合、プロセッサ14は、所望の時点で所望の温度に到達するためにヒータがより早くオンになるようにベイ2の設定を変更することができる。別の例として、第1のベイが通信障害を経験している場合、そのベイは電力問題を有すると予測することができる。そのような状況では、タワー全体への電力が損なわれる可能性があり、タワー(カラム)の各ベイが無効になる可能性がある。
【0167】
別の実施形態では、プロセッサ14は、待機分析の重大度に基づいて、ベイを無効化するか待機にするかを決定することができる。例えば、ベイが閾値分析に合格したが、2つ以上の値に基づいて待機分析に不合格である場合、プロセッサは、ベイを無効化することができる。別の言い方をすれば、ベイが2つ以上の待機ルールに違反している場合、プロセッサ14は、そのベイを無効化する。
提案監視手順
【0168】
図9は、提案ルールエンジン24bの例示的な監視手順を示している。いくつかの実施形態では、提案ルール分析の結果は、ベイを提案し、ベイを待機状態にし、またはベイを無効化することである。
【0169】
図9に示すように、プロセッサ14は、制御ユニット13から提案ベイデータを受信する(プロセス50b)。プロセッサ14は、最初に、ベイ無効化ルールエンジンを用いて提案ベイデータをレビューする(プロセス54b)。提案ベイデータが閾値範囲内にある場合(例えば、所定の閾値以下)、ベイは無効化される(プロセス55b)。プロセス55bは、プロセス53(図6)に関連して前述した実施形態にしたがって実装されることができる。プロセス54bの実装において、提案ベイデータが閾値範囲内にない(例えば、所定の制限を超える)場合、プロセッサ14は、次に、(プロセス56bにおいて)提案ベイデータをベイ待機ルールエンジンでレビューする。
【0170】
プロセス56bにおいて、提案ベイデータが特定の範囲内にある場合(例えば、所定の制限未満)、ベイは、待機状態に置かれる(プロセス58b)。プロセス58bは、プロセス58(図7)以降のプロセスに関連して前述した実施形態にしたがって実装されることができる。
【0171】
一方、プロセス56bにおいて、提案ベイデータが範囲内にない(例えば、所定の制限を超える)場合、提案ベイデータは、提案ルールエンジンによって評価される(プロセス62)。プロセス62において、提案ルールエンジンは、提案ベイデータが閾値(例えば、1つ以上の閾値)を満たすか否かを評価する。提案ルールエンジンが提案ベイデータが閾値を満たしていない(例えば、所定の制限未満)と判定すると、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されていないことを示すように変更される(プロセス63において)。プロセス63のいくつかの実装形態では、例えば、提案ベイデータが所定の制限未満である場合、サンプルは「処理済み」とマークされる。一方、例えば、提案ルールエンジンが提案ベイデータが所定の制限以上であると判定した場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されることを示すように変更される(プロセス65において)。プロセス65のいくつかの実装形態では、例えば、提案ベイデータが所定の制限を上回る場合、サンプルは「処理済み」とマークされる。
【0172】
いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、上記の提案ルールエンジンの前にベイ無効化ルールエンジンおよび/またはベイ待機ルールエンジンによって評価される。いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、ベイ無効化ルールエンジンおよび/またはベイ無効化ルールエンジンの前に提案ルールエンジンによって評価される。いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、提案ルールエンジンによってのみ評価される。
【0173】
いくつかの実施形態では、例えば、提案ベイデータがベイ待機ルールエンジンによってプロセス56bにおいて範囲(例えば、所定の制限未満)内で決定され、ベイがプロセス58bにおいて待機状態に置かれると、プロセッサ14は、プロセス59bにおいて他の利用可能なベイがあるかどうかを評価する。プロセス59bにおいて、プロセス59bにおいて他の利用可能なベイがないと判定された場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、別のサンプルを処理するためにベイが利用可能である(または提案されている)ことを示すように変更される(プロセス60bにおいて)。例えば、利用可能な他のベイがないと判定された場合(プロセス59b)、システムは、ユーザがベイ内でサンプルを実行することを可能にするように構成される。いくつかの任意選択の実施形態では、例えば、ベイがプロセス58bで待機状態に置かれ、他の利用可能なベイがないと判定された場合、例えば、ベイが以前に待機状態に置かれ、ベイドアがロックされていた場合、(プロセス66において)ベイドアはロック解除される。
【0174】
プロセス59bにおいて、他の利用可能なベイがないと判定された場合、ベイは提案されない。プロセス59bにおいて利用可能なベイがあると判定されると、例えば、提案されたベイを識別するようにユーザインターフェース25(例えば、GUI)を変更することによって、ベイが提案される。また、プロセス59bで利用可能なベイがあると判定された場合、プロセス510、511、および/または512が(前述のように)実装されることができる。
【0175】
いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、少なくとも1つの提案ベースライン(例えば、提案閾値データ)と比較され、提案ベースラインを下回る場合、ベイは待機状態に置かれる。いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、少なくとも1つの提案ベースラインと比較され、提案ベースラインを上回る場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、提案ベイデータは、少なくとも1つの提案ベースラインと比較され、ベースライン以上である場合、ベイが提案される。
【0176】
いくつかの実施形態では、提案ベースラインデータは、分析されているベイの過去の性能、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能、分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能、およびそれらの組み合わせに基づく。
【0177】
提案ベースラインデータは、ベイの少なくとも1つが所定のウィンドウ内の所望の範囲内で動作する可能性が高いかどうかを示す。ウィンドウは、時間フレームまたは処理されたサンプル数とすることができる。
【0178】
いくつかの実施形態では、提案ベイ手順は、以前に無効化または待機状態にされたベイを起動する。
【0179】
動作提案監視ルールエンジンおよびソフトウェア提案監視ルールエンジン。
【0180】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50)。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作提案ルールエンジンにおける動作上の問題について提案ベイデータを(プロセス62において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェア提案ルールエンジンにおけるソフトウェア問題について提案ベイデータを(プロセス62において)レビューする。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作提案ルールエンジンにおける動作上の問題およびソフトウェア提案ルールエンジンにおけるソフトウェアの問題について提案ベイデータを(プロセス62において)レビューする。
【0181】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作条件が動作提案ベースラインを満たすかどうかを評価することによって、動作上の問題について提案ベイデータを(プロセス62において)レビューする。動作提案ベースラインは、満たされると、装置12またはベイの(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)ハードウェアもしくはファームウェアが現在所望のパラメータ内で動作する可能性が高いことを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェアが提案するベースラインが満たされているかどうかを評価することによって、(プロセス62において)ソフトウェア問題について提案ベイデータをレビューする。ソフトウェア提案ベースラインは、満たされると、装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)のハードウェアまたはファームウェアが現在所望のパラメータ内で動作する可能性が高いことを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0183】
提案監視ルール/閾値データ分析。
【0184】
提案監視ルール(例えば、閾値データ)は、提案ルールエンジン24bの提案監視手順を定義するルールである。提案ルールの結果は、ベイを提案するか、またはベイを無効化するか、またはベイを待機状態にするかのいずれかである。
【0185】
いくつかの実施形態では、提案監視ルールは、ユーザによって機器に対して事前定義される。いくつかの実施形態では、提案監視ルールは、実行データを評価し、機器に適用される新たな提案監視ルールを確立する人工知能によって作成される。
【0186】
一実施形態では、メモリ15は、提案監視ルールを記憶することができる。提案監視ルールは、制御ユニット13、ベイ(例えば、ベイ11)、診断機器の他の構成要素、システムの他の構成要素、またはそれらの組み合わせに関連することができる。
【0187】
一例として、提案監視ルールは、以下を含むことができる。位置特定装置が3回連続して有効な実行を経験すると、ベイは提案される。いくつかの実施形態では、ベイ上の行に3つの連続した有効実行がある場合、3つの連続した有効実行が発生する。実行は、アッセイタイプの任意の組み合わせに由来することができる。例えば、3つの有効性コードは、全て、第1の分析タイプに由来することができる。例えば、3つの有効性コードは、全て、3つの異なるアッセイタイプに由来することができる。例えば、第1の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、2つの有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。例えば、第1および第2の有効性コードは、第1の分析タイプに由来してもよく、第3の有効性コードは、第2の分析タイプに由来してもよい。アッセイタイプは、例えば、血液培養識別パネル、呼吸パネル、胃腸パネル、HCVg試験、嚢胞性線維症遺伝子型判定試験、血栓形成リスク試験、ワルファリン感受性試験、2C19遺伝子型判定試験とすることができる。
【0188】
いくつかの実施形態では、ベイが提案されると、関与する実行は「処理済み」とマークされ、将来の提案監視ルールのレビューから除外される。いくつかの実施形態では、ベイが提案されると、関与する実行は「処理済み」とマークされ、将来の提案監視ルールのレビューに含まれる。
【0189】
いくつかの実施形態では、提案監視ルールは、各実行後、すなわち各サンプルが機器によって処理された後にチェックされる。
【0190】
場合によっては、提案ベイデータは、サンプルが処理された後に収集される。場合によっては、提案ベイデータは、サンプルが処理される前に収集される。例えば、ベイが連続して3つのカートリッジに接続する場合、提案監視ルールが満たされ、ベイは提案に配置される。場合によっては、接続は、インピーダンスデータによって判定される。
【0191】
第1の位置特定装置の提案ベイ監視ルール(例えば、閾値データ)は、第2の位置特定装置の提案ベイ監視ルールと同じであってもよく、より多くてもよく、および/またはより少なくてもよい。
【0192】
第1のベイの提案ベイ閾値は、同じ装置上の第2のベイの提案ベイ閾値と同じであってもよく、それよりも大きくてもよく、および/または小さくてもよい。第1のベイの提案ベイ閾値は、異なる装置上の第1のベイの提案ベイ閾値と同じであってもよく、より大きくてもよく、および/またはより小さくてもよい。
【0193】
ブロック(プロセス)54b~512の順序は、図9に示された順序に限定されず、ブロックは、設計上の必要性に基づいて異なる順序で実行されてもよい。さらに、設計上の必要性に基づいて、図9から1つ以上のブロックがスキップまたは省略されることができ、例えば、ブロック(プロセス)54b、56bおよび510~512がスキップまたは省略されることができる。
【0194】
変更
【0195】
いくつかの実施形態では、提案監視ルール(例えば、閾値データ)が満たされた場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、提案ルールに違反している場合、ベイを待機状態にすることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、提案ルールに違反している場合、ベイを無効化することができる。
【0196】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、提案ルールが満たされたときに、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトが変更されて、その提案状態を示すことができる。例えば、ベイドアのライトは、提案状態を示すために、弱められたオレンジ色に変更されてもよい。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その提案状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色は、その提案状態を示すために弱められたオレンジ色に変更されてもよい。
【0197】
いくつかの実施形態では、提案監視ルールに違反していない場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、提案ルールに違反していない場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトが変更されて、その提案状態を示すことができる。例えば、ベイドアのライトは、使用する提案ベイであることを示すために紫色に変更されてもよい。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その提案状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が紫色に変更されて、その提案ステータスを示すことができる。
【0198】
いくつかの実施形態では、提案監視ルールに違反していない場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、提案監視ルールに違反している場合、ベイステータスは中立のままであり、すなわち無効化されず、提案されず、または提案にされない。いくつかの実施形態では、提案監視ルールに違反している場合、ベイは、無効化されるかまたは待機状態にされる。
【0199】
アラート
【0200】
図9に示すように、ブロック(プロセス)62において、プロセッサ14が問題が存在しないと判定した場合(すなわち、提案ルールは違反していない)、プロセッサ14は、提案監視手順を終了することができる。場合によっては、提案ルールが満たされると、提案合格アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されることができる。提案合格アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に合格したことを示すことができ、または単にシステム/ベイの準備ができていることを示すことができる。
【0201】
場合によっては、提案ルールが満たされない場合、提案失敗アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されてもよい。提案失敗アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に失敗したことを示すことができ、または単にシステム/ベイが無効化されたことを示すことができる。
【0202】
提案ルール閾値は、同じ機器上の第2のベイの提案ルール閾値と同じであってもよく、それより大きくてもよく、および/またはそれより小さくてもよい。提案ルール閾値は、異なる機器上の第2のベイの提案ルール閾値と同じであってもよく、それより大きくてもよく、および/またはそれより小さくてもよい。
【0203】
提案分析。
【0204】
提案分析は、位置特定装置および/またはベイの少なくとも1つが所望の範囲内で動作する可能性が高いかどうかを示す。提案分析は、位置特定装置および/またはベイの少なくとも1つが所定の期間内に所望の範囲内で動作する可能性が高いかどうかを示す。
【0205】
所定の期間は、ユーザ、ネットワークオペレータおよび/または診断機器プロバイダ会社によって設定される他の期間の中でも、1時間、1日、1週間および/または1ヶ月であってもよい。所定の期間は、処理されたサンプルの数、最後の100個、最後の50個、最後の25個、最後の10個、最後の5個、最後の2個、または最後の1個、またはユーザ、ネットワークオペレータおよび/または診断機器プロバイダ会社によって設定された任意の他の数に基づくことができる。
【0206】
例えば、制御の検出は、ベイがサンプルを正しく処理する可能性を予測する重要な態様である。したがって、複数のシステムからの集約データを使用して、診断機器が最後の3つの実行で制御を検出することができなかったと判定された場合、診断機器ベイが故障を経験する可能性があると予測することができる。したがって、診断機器ベイがいつ技術サポートおよび/またはサービスを必要とするかが予測されることができる。これは、予測が常に正しいことを意味するものではないことに留意されたい。これは、予測が常に線形であることを意味しない。いくつかの実装形態では、制御を検出できないことは、時間の経過とともに加速された故障に相関する可能性がある。
【0207】
別の実施形態では、正しく動作すると予測される第1のベイ11を補償するために、プロセッサ14は、第1のベイの提案分析に少なくとも部分的に基づいて少なくとも第2のベイの設定を変更してもよい。
【0208】
別の実施形態では、プロセッサ14は、提案分析の強度に基づいてベイを提案するか否かを決定することができる。例えば、ベイが待機分析に失敗したが2つ以上の提案ルールに合格した場合でも、プロセッサはベイを提案することができる。
【0209】
いくつかの実施形態では、提案ベイ閾値は、ある特定の条件が満たされるために超えなければならない範囲であるか、大きさもしくは強度であるか、またはそれらの組み合わせである。
評価監視手順
【0210】
いくつかの実施形態では、単一のデータセットが異なるルールエンジンによって評価される。例えば、単一のデータセットは、ベイ無効化ルールエンジン、待機ルールエンジン、提案ルールエンジン、またはそれらの組み合わせによって評価される。(図10を参照されたい。)例えば、第1のルールエンジンは、最後の10回の実行を見て、最後の10回の実行のうちの4回が無効であれば、ベイは無効化され、次いで第2のルールエンジンは、データを評価し、最後の10回の実行のうちの1回から3回が無効であれば、ベイは待機状態にされ、次いで第3のルールエンジンは、データを評価し、最後の10回の実行のいずれも無効でなければ、ベイは提案される。そのため、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータを別々に評価するのではなく、1つのデータセットが異なるルールエンジンによって評価され、異なる閾値(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値または待機ベイ閾値)と比較される。閾値の1つのデータセットの合格または不合格に基づいて、プロセッサは、GUIの変更、ベイドアのライトの変更、ベイドアのロック、ベイドアのロック解除、またはそれらの組み合わせなどの機能を実行する。
【0211】
図10は、本技術にかかる評価監視手順の例示的な実施形態を示している。いくつかの実施形態では、評価ルール分析の結果は、ベイを提案し、ベイを待機状態にし、またはベイを無効化することである。
【0212】
いくつかの実施形態では、評価ベイ監視手順は、無効化ベイ監視手順、待機ベイ監視手順、および/または提案ベイ監視手順の代わりに実行される。さらに、評価ベイ監視手順は、それらの手順と同じ無効化ベイ閾値、待機ベイ閾値、および/または提案ベイ監視閾値を適用する。
【0213】
評価監視手順のいくつかの実施形態では、プロセッサ14は、制御ユニット13から評価データを受信する(プロセス50c)。プロセッサ14は、評価データを無効化ベイ閾値と比較することによって評価データ(71)をレビューする。評価データが無効化ベイ閾値を満たす場合(例えば、所定の無効化ベイ閾値以上である)、ベイは無効化される(プロセス55cにおいて)。プロセス55cは、プロセス53(図6)に関連して前述した実施形態にしたがって実装されることができる。プロセス71の実装形態では、評価データが無効化ベイ閾値を満たさない場合(例えば、所定の無効化ベイ制限以上ではない)、プロセッサ14は、評価データを閾値待機ベイデータと比較する(プロセス72において)。
【0214】
プロセス72において、評価データが待機ベイ閾値を満たしていないと判定された(例えば、所定の待機ベースラインまたは範囲を超える)場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、(プロセス74において)別のサンプルを処理するためにベイが提案されることを示すように変更される。プロセス72の実装形態では、評価データが待機ベイ閾値を満たす(例えば、所定の待機限界または待機範囲を下回る)と判定されると、ベイは待機状態になる(プロセス78において)。いくつかの実施形態では、プロセス72において、評価データが待機ベイ閾値を満たす(例えば、所定の待機限界または待機範囲を下回る)と判定されると、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されないことを示すように変更される(図示せず)。
【0215】
プロセス72において、評価データが待機ベイ閾値を満たしていない(例えば、所定の待機ベイ制限(ベースラインまたは範囲)を超えている)と判定された場合、プロセッサ14は、評価データ(56)を比較してベイ閾値を提案するためにプロセス73を実施する。プロセス73の実装形態では、評価データが提案ベイ閾値を満たす(例えば、所定の提案ベイ閾値限界を超える)と判定された場合、プロセス65において、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されたことを示すように変更される。プロセス73の実装において、評価データが提案ベイ閾値を満たさない(例えば、所定のベイ閾値提案制限を下回る)と判定された場合、プロセス63において、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されないことを示すように変更される。
【0216】
評価監視手順のいくつかの実施形態では、評価データが所定のまたは所定の閾値(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値、または待機ベイ閾値)を満たさない場合、ベイドアは、ロックされて別のカートリッジの挿入を防止する。いくつかの実施形態では、例えば、評価データが所定の閾値または所定の閾値を満たす場合、ベイドアはロックされず、サンプルが挿入された場合、ベイはカートリッジを処理せずに排出する。
【0217】
いくつかの実施形態では、評価データが所定の制限を下回る場合、別のサンプルの処理を防ぐためにベイドアが無効化される。
【0218】
いくつかの実施形態では、評価データが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値または待機ベイ閾値)を上回る場合、ベイは無効化されず、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが別のサンプルを処理する準備ができていることを示すように変更される。
【0219】
いくつかの実施形態では、評価データは少なくとも1つの閾値(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値、待機ベイ閾値、またはこれらの組み合わせ)と比較され、閾値以上である場合、サンプルは処理される。
【0220】
いくつかの実施形態では、評価閾値は、分析されているベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、評価閾値は、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、評価閾値は、分析されている機器以外の機器上の他のベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、評価閾値は、分析されているベイの過去の性能、および/または分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能、および/または分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能に基づく。
評価監視手順
【0221】
いくつかの実施形態では、機器は、1つのルールエンジン(評価ルールエンジンと呼ばれる)内の1つのデータセット(実行データと呼ばれる)を評価して、ベイが待機状態にされるか、無効化されるか、または提案される(図11)かを決定する。例えば、ベイは最後の10回の実行を見て、最後の10回の実行のうちの4回が無効であれば、ベイは無効化され、最後の10回の実行のうちの1回から3回が無効であれば、ベイは待機状態にされ、最後の10回の実行のいずれも無効でなければ、ベイは提案される。したがって、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータを別々に評価するのではなく、1つのデータセットが1つのルールエンジンによって評価され、異なる閾値(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値または待機ベイ閾値)と比較される。1つのデータセットの閾値の合格または不合格に基づいて、プロセッサは、GUIまたはベイドアのライトを変更する、またはベイドアをロックする、ベイドアをロック解除する、またはそれらの組み合わせなどの機能を実行する。
【0222】
図11は、本技術にかかる評価監視手順の例示的な実施形態を示している。いくつかの実施形態では、評価ルール分析の結果は、ベイを提案する、ベイを待機状態にする、またはベイを無効化することである。
【0223】
いくつかの実施形態では、評価ベイ監視手順は、無効化ベイ監視手順、待機ベイ監視手順、および/または提案ベイ監視手順の代わりに実行される。さらに、評価ベイ監視手順は、それらの手順と同じ無効化ベイ閾値、待機ベイ閾値、および/または提案ベイ閾値を適用する。
【0224】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、(プロセス50dにおいて)制御ユニット13から実行データを受信する。プロセッサ14は、(プロセス84において)実行データを無効化ベイ閾値と比較することによって実行データをレビューする。評価データが無効化ベイ閾値を満たす場合(例えば、所定の無効化ベイ閾値または範囲以上である)、ベイは無効化される(プロセス85において)。いくつかの実装形態では、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが無効化されていることを示すようにプロセス85aにおいて変更される。
【0225】
プロセス84の実装形態では、実行データが無効化ベイ閾値を満たしていない(例えば、所定の無効化ベイ閾値または範囲を下回る)と判定された場合、プロセッサ14は、実行データを待機ベイ閾値と比較する(例えば、待機ベイ閾値データ範囲内である)。プロセス84の実装形態では、実行データが待機ベイ閾値を満たす(例えば、所定の待機閾値ベースラインまたは範囲内)と判定された場合、プロセス86は、ベイを待機状態にするように実装される。実行データが待機ベイ閾値を満たさないと判定されたときのプロセス84の実装形態では、ベイが別のサンプルを処理するように提案されることを示すように、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)が変更されることができる。いくつかの実施形態では、プロセス86において実行データが待機状態に置かれると判定されると、プロセス86aにおいて、ベイが提案されないことを示すためにユーザインターフェース25(例えば、GUI)が変更される。
【0226】
プロセス84の実装形態では、実行データが無効化ベイ閾値および待機ベイ閾値を満たさないと判定された場合、プロセッサ14は、実行データを提案ベイ閾値データと比較する。そのような実装形態では、実行データが提案ベイ閾値を満たす(例えば、所定の提案ベイ制限以上)と判定された場合、ユーザインターフェース25は、ベイが提案されていることを示すように変更される(プロセス87において)。そのような実装形態(実行データが提案ベイ閾値を満たす(例えば、所定の提案ベイ制限以上)と判定された場合)では、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されることを示すように変更することができる(プロセス87aにおいて)。いくつかの実装形態では、実行データが提案ベイ閾値を満たさない(例えば、所定の提案ベイ制限を下回る)と判定された場合、ユーザインターフェース25(例えば、GUI)は、ベイが提案されないことを示すように変更されることができる。
【0227】
いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値または待機ベイ閾値)を下回る場合、ベイドアはロックされて別のカートリッジの挿入を防止する。いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限未満である場合、ベイドアはロックされず、サンプルが挿入された場合、ベイはカートリッジを処理せずに排出する。
【0228】
いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限を下回る場合、別のサンプルの処理を防止するためにベイドアが無効化される。
【0229】
いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値または待機ベイ閾値)を上回る場合、ベイは無効化されず、ユーザインターフェース25は、ベイが別のサンプルを処理する準備ができていることを示すように変更される。
【0230】
いくつかの実施形態では、実行データは、少なくとも1つの閾値(例えば、無効化ベイ閾値、提案ベイ閾値、待機ベイ閾値、またはこれらの組み合わせ)と比較され、閾値以上である場合、サンプルは処理される。
【0231】
いくつかの実施形態では、実行閾値は、分析されているベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、実行閾値は、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、実行閾値は、分析されている機器以外の機器上の他のベイの過去の性能に基づく。いくつかの実施形態では、実行閾値は、分析されているベイの過去の性能、および/または分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能、および/または分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能、および/またはそれらの組み合わせに基づく。
【0232】
いくつかの実施形態では、評価ベイルール分析の結果は、ベイを無効化するか、またはベイの使用を許可することである。いくつかの実施形態では、評価ベイルール分析の結果は、ベイを無効化するか、ベイを待機状態にするか、または使用するベイを提案するかのいずれかである。
【0233】
図11に示すように、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50d)。プロセッサ14は、実行データをレビューする(プロセス84において)。いくつかの実施形態では、レビューは、プロセッサ14が実行データ(プロセス84)を、そのベイから、機器上の他のベイから、他の機器上の他のベイから、またはそれらの組み合わせからの閾値データと比較することを意味する。
【0234】
いくつかの実施形態では、実行データは、無効化ベイ閾値データ、待機ベイ閾値データ、または提案ベイ閾値データ(まとめて評価ベイ閾値データ)と比較される。
【0235】
いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限未満である場合、サンプルは「処理済み」とマークされる。いくつかの実施形態では、実行データに応答してベイが無効化された場合、分析されたサンプルからの結果は依然として報告される。いくつかの実施形態では、実行データに応答してベイが無効化された場合、分析されたサンプルからの結果は報告されない。
【0236】
いくつかの実施形態では、実行データが所定の制限を下回る場合、別のサンプルの処理を防止するためにベイドアが無効化される。ベイを無効化することは、ベイへの電力供給の失敗、ベイを制御するソフトウェアプロトコルの削除、ポンプの無効化、ベイドアのロック、カートリッジの排出、およびそれらの組み合わせを含むことができる。
【0237】
場合によっては、実行データは、評価ルールエンジンにおいて分析され、結果はトグル関係にあり、無効化されていない場合、待機状態になる:待機していない場合、無効化する;無効化されない場合、提案する;提案されない場合、無効化する;待機していない場合、提案する;提案されない場合、待機状態にする;無効化されない場合、提案する;提案されない場合、無効化する。
【0238】
いくつかの実施形態では、閾値ベイデータは、分析されているベイの過去の性能、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能、分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能、およびそれらの組み合わせに基づく。
【0239】
いくつかの実施形態では、閾値ベイデータは、範囲であるか、特定の条件が満たされるために超えなければならない大きさもしくは強度であるか、またはそれらの組み合わせである。
【0240】
ベイ動作評価監視ルールエンジンおよびベイソフトウェア評価監視ルールエンジン。
【0241】
いくつかの実施形態では、図11に示すように、プロセッサ14は、制御ユニット13からデータを受信する(プロセス50d)。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ベイ動作評価ルールエンジンにおける動作上の問題、ソフトウェア評価ルールエンジンにおけるソフトウェアの問題、およびそれらの組み合わせについて、実行データをレビューする(プロセス84)。
【0242】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、動作条件が動作評価ベイのベースラインを満たすかどうかを評価することによって、動作上の問題について(プロセス84において)評価ベイデータ(実行データ)をレビューする。動作評価ベイのベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が現在少なくとも1つのハードウェアまたはファームウェアの問題/課題を有することを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0243】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、ソフトウェア評価ベイのベースラインが満たされているかどうかを評価することによって、ソフトウェア問題について(プロセス84において)評価ベイデータ(実行データ)をレビューする。ソフトウェア評価ベイのベースラインは、満たされると、位置特定装置12またはベイ(例えば、ベイ11a、11bまたは11n)が現在少なくとも1つのソフトウェアの問題/課題を有することを示す、1つ以上の所定の閾値を含む。
【0244】
いくつかの実施形態では、評価ベイ閾値データは、ベイが交換された場合であっても、特定の位置にあるベイが常に不十分に機能することを明らかにする。そのような状況では、評価ベイ閾値データは、全てのルールエンジンを通過したとしても、そのベイを常に無効に保つ。
【0245】
評価ベイ監視ルール/閾値データ分析。
【0246】
評価ベイ監視ルール(閾値データとも呼ばれる)は、評価ルールエンジン24cの評価ベイ監視手順を定義するルールである。いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルールは、ユーザによって機器に対して事前定義される。いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルールは、実行データを評価し、機器に適用される新たな評価ベイ監視ルールを確立する人工知能によって作成される。いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルールは、無効化ベイ監視ルール、待機ベイ監視ルール、提案ベイ監視ルールおよびそれらの組み合わせまたは異なるベイ監視ルールである。
【0247】
一実施形態では、メモリ15は、評価ベイ監視ルールを記憶することができる。評価ベイ監視ルールは、制御ユニット13、ベイ(例えば、ベイ11)、位置特定装置の他の構成要素、システムの他の構成要素、またはそれらの組み合わせに関連することができる。
【0248】
一例として、評価ベイ監視ルールは、以下を含むことができる。位置特定装置に4つの連続したエラーが発生した場合、ベイを無効化する。
【0249】
プロセッサ14は、評価ベイ監視手順および分析を実行する。プロセッサ14は、評価ベイ監視データを収集する。
【0250】
ブロックの順序は、図11に示す順序に限定されず、設計上の必要性に基づいて異なる順序で実行されてもよい。さらに、設計上の必要性に基づいて、図11から1つ以上のブロックがスキップまたは省略されることができ、例えば、ブロック85~87がスキップまたは省略されることができる。
【0251】
変更
【0252】
いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルールに違反している場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。ベイドアのライトは、その無効状態を示すように変更されてもよい。例えば、ベイドアのライトがグレーに変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色が変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色がグレーに変更されて、その無効状態を示すことができる。例えば、ベイドアは、ロックされてもよい。例えば、ベイへの電力は中断されてもよい。ベイアイコンまたはベイドアライトの色を変更することに加えて、いくつかの実施形態では、プロセッサは、評価ベイルールに違反している場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更してもよい。例えば、ヒータが所望の温度に到達することができない場合、ベイファンがオンにされて温度制御を改善することができる。
【0253】
いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルール(例えば、閾値データ)に違反していない場合、プロセッサ14は、任意選択的に、位置特定装置12の少なくとも1つの設定を変更することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサは、評価ベイルールに違反していない場合、1つ以上のベイ11の設定および/またはユーザインターフェース25の設定を変更することができる。例えば、ベイドアのライトは、その状態を示すように変更されてもよい。例えば、ベイドアのライトは、その状態が別のサンプルを処理する準備ができていることを示すために白色に変更されてもよい。例えば、ベイに対応するユーザインターフェース上のアイコン色は、その実行準備完了状態を示すために白色に変更されてもよい。
【0254】
いくつかの実施形態では、評価ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイが提案される。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイは待機状態になる。いくつかの実施形態では、無効化ベイ監視ルールに違反していない場合、ベイステータスは中立のままであり、すなわち、無効化されず、提案されず、または待機状態に置かれない。
【0255】
アラート
【0256】
図11に戻ってブロック54を参照すると、プロセッサ14が問題が存在しないと判定した場合(例えば、無効化ベイルールは違反していない)、プロセッサ14は、評価ベイ監視手順を終了することができる。場合によっては、評価ベイ閾値ルールが満たされると、評価ベイ監視ルール合格アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されてもよい。評価ベイ合格アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に合格したことを示すことができ、またはシステム/ベイの準備ができていることを単に示すことができる。
【0257】
場合によっては、評価ベイルールが満たされないとき、評価ベイ故障アラートがユーザインターフェース25、ネットワーク16、遠隔監視センタ17、およびそれらの組み合わせに送信されてもよい。評価ベイ故障アラートは、評価された1つ以上の問題が検査に不合格であったことを示すことができ、またはシステム/ベイが無効化されたことを単に示すことができる。
【0258】
いくつかの実施形態では、実行データセットおよび評価データセットは同じである。
挙動特性
【0259】
別の実施形態では、監視手順(無効化ベイ監視手順、待機監視手順、提案監視手順、評価監視手順、および診断監視手順)は、機器データではなく、挙動特性に基づいてもよい。例えば、プロセッサ14が、位置ベース機器12の少なくとも1つの挙動特性がベースライン外であると判定した場合、それはベイを提案し、ベイを無効化し、またはベイを待機状態にすることができる。例えば、1つのベイが別のベイよりも頻繁に使用されている場合、すなわち、右下と比較して左上にある場合、プロセッサは、使用されているベイが無効化および/または待機を通過した場合でも、異なるベイを提案し、および/または監視評価を提案することができる。
【0260】
挙動特性は、所定の時間範囲および/または所定の曜日におけるユーザ入力に基づく機器の動作および/または機能に関する。例えば、プロセッサ14は、ベイ番号1が毎週9:00AM、月曜日から金曜日に使用されると判定することができる。位置ベースシステムの少なくとも1つの挙動特性は、位置ベースシステムが異なるベイを提案する、すなわちベイ1が無効化ベイ閾値データまたは待機閾値データに違反していない場合でも月曜日から金曜日の9:00AMにベイ6を提案する時間枠を示すことができる。このようにして、特定のベイが他のベイよりも先に摩耗することはない。
データオーバー時間
【0261】
一実施形態では、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、提案ベイデータ、実行データ、評価データ、およびそれらの組み合わせは、経時的に収集されたデータに基づいており、すなわち、2つ以上のサンプルからのデータが評価される。例えば、実行データは、処理された最後の5サンプル、処理された最後の10サンプル、処理された最後の50サンプル、処理された最後の100サンプルなどからのデータを含むことができる。
【0262】
一実施形態では、評価ベイ閾値データ、無効化ベイ閾値データ、待機ベイ閾値データ、提案ベイ閾値データおよびそれらの組み合わせは、経時的に収集されたデータに基づく。例えば、閾値データは、処理された5サンプル、処理された10サンプル、処理された50サンプル、処理された100サンプルなどからのデータを含むことができる。閾値データは、分析されているベイの過去の性能、分析されている同じ機器上の他のベイの過去の性能、分析されている機器以外の他の機器上の他のベイの過去の性能、およびそれらの組み合わせに基づくことができる。
比較ステップ
【0263】
いくつかの実施形態では、無効化ベイ手順、待機ベイ手順、提案ベイ手順、評価(evaluate)ベイ手順、評価(assess)ベイ手順およびそれらの組み合わせ(監視手順と呼ばれる)は、追加のベイ比較ステップ(図示せず)を有する。いくつかの実施形態では、ベイが無効化されているか、待機状態にされているか、または提案されていると判定された後、監視手順は、次に「このベイは他のベイと比較してどうか?」と尋ねる。例として、診断機器が3つのベイを有し、第1のベイが連続した4つの無効な実行のために無効化されており、第2のベイが連続した2つの無効な実行のために待機状態に置かれており、第3の(存在する)ベイが挙動特性無効化閾値に違反している場合、第3のベイは、オーバーユースを除いてベイの性能に本質的に問題はないため、機器上の全てのベイの中で依然として最良のベイであり、第1および第2のベイにわたって無効化されるべきではない。このようにして、挙動特性に起因してベイを無効化することは、性能問題に起因してベイを無効化することよりも優先されない。
【0264】
別の例として、診断機器が3つのベイを有し、第1のベイが連続した4つの無効な実行のために無効化され、第2のベイが連続した3つの無効な実行のために待機状態に置かれ、第3の(存在する)ベイが1つの無効な実行を有する場合、第3のベイは、機器上の全てのベイのうちの最良のベイであり、第1および第2のベイにわたって提案されるべきであり、または少なくともこの最良のベイに使用を推進するために待機状態に置かれるべきではない。
【0265】
別の例として、診断機器が3つのベイを有し、第1のベイが連続した4つの無効な実行のために無効化され、第2のベイが連続した2つの無効な実行のために待機状態に置かれ、第3の(存在する)ベイが無効な実行を有しない場合、第3のベイは、機器上の全てのベイの中で最良のベイであり、第1および第2のベイにわたって提案されるべきである。
【0266】
いくつかの実施形態では、監視手順のためのベイ比較ステップは、ベイの10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%が無効化され、待機状態に置かれ、またはそれらの組み合わせが行われた場合にのみ実行される。
判定ステップ
【0267】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、「データ受信」プロセスの前に「判定ステップ」を実行し、自己監視が必要かどうかを判定する。プロセッサ14が監視を開始しないと判定した場合、プロセッサ14は、判定ステップをループし、周期的に実行することができる。例えば、機器の健全性を監視するための判定ステップは、定期的に繰り返されてもよく、または一般的なオペレーティングソフトウェアに組み込まれたプログラムサブルーチンを使用して継続してもよい。
【0268】
いくつかの実施形態では、位置特定装置12は、「データ受信」プロセスの前に、例えばプロセス51の前に(図6)、またはプロセス54の前に(図7)、またはプロセス54bの前に(図9)、またはプロセス71の前に(図10)、またはプロセス84の前に(図11)、「判定」ステップを実行しない。
【0269】
プロセッサ14が監視を開始することを決定した場合、プロセッサ14は、監視プロセス(例えば、図6の無効化ベイ監視プロセス)を実行する。例えば、プロセッサ14は、ベイ無効化監視ルールエンジン23の無効化ベイ監視プロセスおよび/または待機監視ルールエンジン24aの待機監視プロセスを開始し、および/または提案監視ルールエンジン24bの監視プロセスを提案し、および/または評価監視ルールエンジン24cの監視プロセスを評価することができる。
分析アルゴリズム
【0270】
非限定的な例として、無効化ベイ分析アルゴリズム、待機ベイ分析アルゴリズム、提案ベイ分析アルゴリズム、および/または評価ベイ分析アルゴリズムは、当業者に知られている方法でデータ論理アルゴリズム、統計分析、データ分析、およびデータ操作を使用して実装されることができる。これは、例えば、従来のソフトウェアベースの統計分析機能、財務機能、時系列機能、テキスト文字列機能、グループ化機能などを含むことができる。また、ソフトウェアベースのオーディオおよびビデオ分析機能(およびそのような分析から出力されたデータを前述の機能に戻す再導入)を組み込むこともできる。
【0271】
いくつかの実施形態では、使用されることができるデータ分析技術はまた、A/Bテスト、相関ルール学習、分類、クラスタ分析、クラウドソーシング、データ融合および統合、アンサンブル学習、遺伝的アルゴリズム、機械学習、自然言語処理、ニューラルネットワーク、パターン認識、異常検出、待機モデリング、回帰、感情分析、信号処理、教師ありおよび教師なし学習、シミュレーション、時系列分析および視覚化を含む。
監視ルール/閾値データ
【0272】
いくつかの実施形態では、監視ルール(例えば、無効化ベイ監視ルール、待機監視ルール、提案監視ルール、または評価監視ルール)は、ベイの動作の任意の分析に関連することができ、ベイの電源状態、カートリッジに接続する能力、インピーダンス状態、ベイヒータが所望の温度に到達できたかどうかなどを含むことができる。ベイ監視ルールを無効化することは、ハードウェア(アクチュエータ、ベイドア、ポゴピンなど)を監視して、ハードウェアが適切に機能していないか、または非アクティブ化されているかどうかを判定することができる。
【0273】
いくつかの実施形態では、監視ルール(例えば、無効化ベイ監視ルール、待機監視ルール、提案監視ルール、または評価監視ルール)は、アッセイの動作の任意の分析に関連することができ、以下を含むことができる。信号強度が所定の閾値以上であるかどうか、サンプルがカートリッジを通って適切に移動したかどうか(適切に移動されるとは、速度、位置、制御などを指すことができる)、対照が検出されたかどうか。
【0274】
いくつかの実施形態では、監視ルール(例えば、無効化ベイ監視ルール、待機監視ルール、提案監視ルール、または評価監視ルール)は、機器の動作の任意の分析に関連することができ、機器の電源状態、機器がネットワークに接続する能力、動作ソフトウェアの状態、動作ハードウェアの状態、動作ファームウェアの状態も含むことができる。例えば、無効化ベイ監視ルールは、ソフトウェアを監視して、サブシステムまたはルールエンジンが適切に機能していないか、または非アクティブ化されているかどうかを判定することができる。
【0275】
いくつかの実施形態では、監視ルールは、閾値データの基礎を形成する。評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータについてのベイ要因が表1に列挙される。
【表1】
【0276】
評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータは、表2に示す要因であってもよいが、これらに限定されない。
【表2】
【0277】
評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータは、表3に示す要因であってもよいが、これらに限定されない。
【表3】
【0278】
評価データ、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータは、表4に示す要因であってもよいが、これらに限定されない。
【表4】
【0279】
いくつかの実施形態では、無効化されたベイは動作不能である。いくつかの実施形態では、無効化されたベイは、ユーザによって使用されなくてもよい。いくつかの実施形態では、無効化されたベイおよび待機状態のベイは、ユーザによって使用されなくてもよい。いくつかの実施形態では、無効化されたベイは、ユーザによって手動でオンに戻されてもよい。
【0280】
いくつかの実施形態では、提案されたベイのみが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、提案されたベイおよび待機状態のベイが使用されてもよい。
【0281】
いくつかの実施形態では、ベイが待機状態にあるとき、それは依然として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ベイが待機状態にあるとき、それは使用されなくてもよい。
実施例
【0282】
このシステムは、以下の番号付けされた実施例によって理解されることができる。
【0283】
実施例1.診断機器であって、(a)ベイと、(b)制御ユニットであって、制御ユニットが、ベイ無効化ルールエンジンと、待機ルールエンジンと、提案ルールエンジンとを備え、ベイ無効化監視ルールエンジンが無効化ベイデータを生成し、待機監視ルールエンジンが待機ベイデータを生成し、提案監視ルールエンジンが提案ベイデータを生成する、制御ユニットと、(c)プロセッサであって、無効化ベイデータ、待機ベイデータ、および提案ベイデータが所定のベースラインを満たすかどうかを判定する、プロセッサと、を備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイを無効化する、診断機器。
【0284】
実施例2.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例1に記載の診断機器。
【0285】
実施例3.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例1または2に記載の診断機器。
【0286】
実施例4.ベイがベイドアをさらに備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例1~3に記載の診断機器。
【0287】
実施例5.ベイがベイライトをさらに備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例1~4に記載の診断機器。
【0288】
実施例6.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例1~5に記載の診断機器。
【0289】
実施例7.無効化ベイデータが挙動特性に基づく、実施例1~6に記載の診断機器。
【0290】
実施例8.無効化ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例1~7に記載の診断機器。
【0291】
実施例9.診断機器であって、(a)ベイと、(b)制御ユニットであって、制御ユニットが、ベイ無効化ルールエンジンを備え、ベイ無効化監視ルールエンジンが、無効化ベイデータを生成する、制御ユニットと、(c)プロセッサであって、プロセッサが、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たすか否かを判定する、プロセッサと、を備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイを無効化する、診断機器。
【0292】
実施例10.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例9に記載の診断機器。
【0293】
実施例11.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例9または10に記載の診断機器。
【0294】
実施例12.ベイがベイドアをさらに備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例9~11に記載の診断機器。
【0295】
実施例13.ベイがベイライトをさらに備え、無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例9~12に記載の診断機器。
【0296】
実施例14.無効化ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例9~13に記載の診断機器。
【0297】
実施例15.無効化ベイデータが挙動特性に基づく、実施例9~14に記載の診断機器。
【0298】
実施例16.無効化ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例9~15に記載の診断機器。
【0299】
実施例17.診断機器であって、(a)ベイと、(b)待機ルールエンジンを備える制御ユニットであって、待機監視ルールエンジンが待機ベイデータを生成する、制御ユニットと、(c)プロセッサであって、プロセッサが、待機ベイデータが所定のベースラインを満たしているかどうかを判定する、プロセッサと、を備え、待機ベイデータが所定のベースラインを満たしていないという判定に応答して、プロセッサがベイを待機状態にする、診断機器。
【0300】
実施例18.待機ベイデータが所定のベースラインを満たしていないという判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例17に記載の診断機器。
【0301】
実施例19.待機ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例18または17に記載の診断機器。
【0302】
実施例20.ベイがベイドアをさらに備え、待機ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例17~19に記載の診断機器。
【0303】
実施例21.ベイがベイライトをさらに備え、待機ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例17~20に記載の診断機器。
【0304】
実施例22.待機ベイデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサが待機ベイ故障アラートを生成する、実施例17~21に記載の診断機器。
【0305】
実施例23.待機ベイデータが挙動特性に基づく、実施例17~22に記載の診断機器。
【0306】
実施例24.待機ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例17~23に記載の診断機器。
【0307】
実施例25.診断機器であって、(a)ベイと、(b)提案監視ルールエンジンが提案ベイデータを生成する提案ルールエンジンを備える制御ユニットと、(c)プロセッサであって、プロセッサが、提案ベイデータが所定のベースラインを満たすかどうかを判定する、プロセッサと、を備え、提案ベイデータが所定のベースラインを満たすという判定に応答して、プロセッサがベイを提案する、診断機器。
【0308】
実施例26.提案ベイデータが所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例25に記載の診断機器。
【0309】
実施例27.提案ベイデータが所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例25または26に記載の診断機器。
【0310】
実施例28.ベイがベイライトをさらに備え、提案ベイデータが所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例25~27に記載の診断機器。
【0311】
実施例29.提案ベイデータが所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサが提案ベイ合格アラートを生成する、実施例25~28に記載の診断機器。
【0312】
実施例30.提案ベイデータが挙動特性に基づく、実施例25~29に記載の診断機器。
【0313】
実施例31.診断機器内のベイを無効化するための方法であって、(a)少なくとも1つのベイに関する無効化ベイデータを受信することと、(b)無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、少なくとも1つのベイを無効化することと、を含む、方法。
【0314】
実施例32.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例31に記載の方法。
【0315】
実施例33.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサが、少なくとも1つのベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例31または32に記載の方法。
【0316】
実施例34.少なくとも1つのベイがベイドアをさらに備え、無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例31~33に記載の方法。
【0317】
実施例35.ベイがベイライトをさらに備え、無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例31~34に記載の方法。
【0318】
実施例36.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例31~35に記載の方法。
【0319】
実施例37.無効化ベイデータが挙動特性に基づく、実施例31~36に記載の方法。
【0320】
実施例38.無効化ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例31~37に記載の方法。
【0321】
実施例39.診断機器内のベイを無効化するための方法であって、(a)第1のベイに関する無効化ベイデータを受信することと、(b)無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、ベイを無効化することと、を含む、方法。
【0322】
実施例40.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例39に記載の方法。
【0323】
実施例41.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例39または40に記載の方法。
【0324】
実施例42.ベイがベイドアをさらに備え、無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例39~41に記載の方法。
【0325】
実施例43.ベイがベイライトをさらに備え、無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例39~42に記載の方法。
【0326】
実施例44.無効化ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例39~43に記載の方法。
【0327】
実施例45.無効化ベイデータが挙動特性に基づく、実施例39~44に記載の方法。
【0328】
実施例46.無効化ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例39~45に記載の方法。
【0329】
実施例47.診断機器内のベイを待機状態にするための方法であって、(a)第1のベイに関する待機ベイデータを受信することと、(b)待機ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)待機ベイデータが少なくとも1つの事前定義されたベースラインを満たさないと判定したことに応答して、ベイを待機状態にすることと、を含む、方法。
【0330】
実施例48.待機ベイデータが少なくとも1つの事前定義されたベースラインを満たさないという判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例47に記載の方法。
【0331】
実施例49.待機ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例47または48に記載の方法。
【0332】
実施例50.ベイがベイドアをさらに備え、待機ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例47~49に記載の方法。
【0333】
実施例51.ベイがベイライトをさらに備え、待機ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例47~50に記載の方法。
【0334】
実施例52.待機ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例47~51に記載の方法。
【0335】
実施例53.待機ベイデータが挙動特性に基づく、実施例47~52に記載の方法。
【0336】
実施例54.待機ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例47~53に記載の方法。
【0337】
実施例55.診断機器内のベイを提案するための方法であって、(a)第1のベイに関する提案ベイデータを受信することと、(b)提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすと判定したことに応答して、ベイを提案することと、を含む、方法。
【0338】
実施例56.提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサがGUIを変更する、実施例55に記載の方法。
【0339】
実施例57.提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサが、ベイに対応するベイアイコンの色を変更することによってGUIを変更する、実施例55または56に記載の方法。
【0340】
実施例58.ベイがベイドアをさらに備え、提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすとの判定に応答して、プロセッサがベイドアをロックする、実施例55~57に記載の方法。
【0341】
実施例59.ベイがベイライトをさらに備え、提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすと判定したことに応答して、プロセッサがベイライトの色を変更する、実施例55~58に記載の方法。
【0342】
実施例60.提案ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすと判定したことに応答して、プロセッサが無効化ベイ故障アラートを生成する、実施例55~59に記載の方法。
【0343】
実施例61.提案ベイデータが挙動特性に基づく、実施例55~60に記載の方法。
【0344】
実施例62.提案ベイデータが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例55~61に記載の方法。
【0345】
実施例63.待機中の診断機器を無効化するための方法であって、(a)第1のベイに関する実行ベイデータを受信することと、(b)実行ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)実行ベイデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、待機中のベイを無効化することと、を含む、方法。
【0346】
実施例64.待機中の診断機器を提案するための方法であって、(a)第1のベイに関する実行ベイデータを受信することと、(b)実行ベイデータが第1の所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)実行ベイデータが第2の所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(d)実行ベイデータが第3の所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(e)実行ベイデータが第1、第2、および第3の所定のベースラインを満たしていると判定したことに応答して、ベイを提案することと、を含む、方法。
【0347】
実施例65.実行ベイデータがユーザの挙動特性に基づく、実施例1~64のいずれか一項に記載の方法。
【0348】
実施例66.処理ユニットおよび制御ユニットを備える監視システムであって、制御ユニットが無効化ルールエンジンを備え、無効化ルールエンジンが無効化データを生成し、処理ユニットが、無効化データが所定のベースラインを満たすかどうかを判定する、監視システム。
【0349】
実施例67.処理ユニットに対応する少なくとも1つのアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェースであって、少なくとも1つのアイコンが、処理ユニットデータが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、第1の色から第2の色に変化する、グラフィカルユーザインターフェース。
【0350】
実施例68.第1の色および第2の色が異なる、実施例67に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【0351】
実施例69.ドアロックを備える処理ユニットドアロックであって、処理ユニットデータが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、ドアロックが第1の位置から第2の位置に移動する、処理ユニットドアロック。
【0352】
実施例70.ドアロックの第1の位置がロック解除され、ドアロックの第2の位置がロックされる、実施例69に記載の処理ユニットドアロック。
【0353】
実施例71.処理ユニットとグラフィカルユーザインターフェースとを備える診断機器であって、グラフィカルユーザインターフェースが、処理ユニットに対応する少なくとも1つのアイコンを備え、少なくとも1つのアイコンが、処理ユニットデータが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して第1の色から第2の色に変化する、診断機器。
【0354】
実施例72.第1の色および第2の色が異なる、実施例71に記載の診断機器。
【0355】
実施例73.ベイの監視が無効になり、ベイ(または複数のベイ)を待機状態にし、および/または1つ以上のベイを自動的に提案する、実施例1~72のいずれか一項に記載の診断機器または方法。
【0356】
実施例74.さらなる調査のために技術サポートへの連絡を促すようにユーザに自動的に通知する、実施例73に記載の診断機器または方法。
【0357】
実施例75.ベイの無効化、待機、および/または機能の提案をオーバーライドするオプションを含む、実施例73または74に記載の診断機器または方法。
【0358】
実施例B1.診断機器内の処理ユニットを無効化するための方法であって、(a)プロセッサによって第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、(b)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさない場合に、プロセッサによって処理ユニットを無効化することと、を含む、方法。
【0359】
実施例B2.診断機器がグラフィカルユーザインターフェースをさらに備える、実施例B1に記載の方法。
【0360】
実施例B3-A.データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがグラフィカルユーザインターフェースを変更する、実施例B2に記載の方法。
【0361】
実施例B3-B.グラフィカルユーザインターフェースが、処理ユニットに対応する処理ユニットアイコンを有し、処理ユニットアイコンが、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、第1の色から第2の色に変化する、実施例B2に記載の方法。
【0362】
実施例B4.第1の処理ユニットがドアをさらに備え、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないという判定に応答してドアがロックする、実施例B1に記載の方法。
【0363】
実施例B5.第1の処理ユニットがライトをさらに備え、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、光が第1の色から第2の色に変化する、実施例B1に記載の方法。
【0364】
実施例B6.データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、フェールアラートが生成される、実施例B1に記載の方法。
【0365】
実施例B7.データが挙動特性に基づく、実施例B1に記載の方法。
【0366】
実施例B8.処理ユニットを無効化することが、処理ユニットへの電力を排除すること、処理ユニットを制御するソフトウェアプロトコルを削除すること、処理ユニットドアをロックすること、カートリッジを排出すること、またはそれらの組み合わせを含む、実施例B1に記載の方法。
【0367】
実施例B9.データが経時的に収集される、実施例B1に記載の方法。
【0368】
実施例B10.診断機器の状態を判定するための方法であって、(a)グラフィカルユーザインターフェース上に第1のアイコンを表示することであって、アイコンが第1の色を有する、表示することと、(b)プロセッサによって第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、(c)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、を含み、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさない場合、第1の色が第2の色に変化し、第2の色が処理ユニットの状態を反映する、方法。
【0369】
実施例B11.さらに、(a)グラフィカルユーザインターフェース上に第2のアイコンを表示することであって、第2のアイコンが第1の色を有する、表示することと、(b)プロセッサによって第2の処理ユニットに関するデータを受信することと、(c)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、を含み、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさない場合、第2の色が第3の色に変化し、第3の色が処理ユニットの状態を反映する、実施例B10に記載の方法。
【0370】
実施例B12.ステップ(c)の後に第1の処理ユニットが無効化される、実施例B10に記載の方法。
【0371】
実施例B13.第1の診断アッセイの有効率を高めるための方法であって、(a)プロセッサによって第1の診断機器内の第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、(b)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、(c)データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさない場合、第1の診断機器内の処理ユニットを無効化することと、を含む、方法。
【0372】
実施例B14.アッセイが、グラム陽性、グラム陰性真菌胃腸または呼吸アッセイである、実施例B13に記載の方法。
【0373】
実施例B15.診断アッセイの有効率を高めるために診断アッセイに変更を加えない、実施例B13に記載の方法。
【0374】
実施例B16.データが、処理ユニットがどのように機能するか、診断機器がどのように機能するか、診断アッセイがどのように機能するか、挙動特性またはそれらの組み合わせに基づく、実施例B13に記載の方法。
【0375】
実施例B17.データが、少なくとも第1のアッセイタイプ、第2のアッセイタイプ、またはその双方に基づく、実施例B13に記載の方法。
【0376】
実施例B18.データが、第1の診断機器または第1の処理ユニットがどのように機能するかに基づいていない、実施例B13に記載の方法。
【0377】
実施例B19.第1の診断アッセイの有効率は増加するが、第2の診断アッセイの有効率は増加しない、実施例B13に記載の方法。
【0378】
実施例B20.診断機器であって、(a)サンプルを装填する処理ユニットと、(b)データを生成する制御ユニットと、(c)プロセッサであって、データが所定のベースラインを満たすかどうかを判定する、プロセッサと、を備え、データが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサが処理ユニットを無効化する、診断機器。
【0379】
実施例B21.制御ユニットが、無効化ベイデータを監視するためのシステムを備える、実施例B20に記載の診断機器。
【0380】
実施例B22.制御ユニットが、待機ベイデータを生成するための待機ルールエンジンを備える、実施例B20に記載の診断機器。
【0381】
実施例B23.制御ユニットが、提案ベイデータを生成する提案ルールエンジンを備える、実施例B20に記載の診断機器。
【0382】
実施例B24.処理ユニットがドアをさらに備え、データが所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、ドアがロックする、実施例B20に記載の診断機器。
【0383】
実施例B25.処理ユニットがライトをさらに備え、データが所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、ライトが色を変化させる、実施例B20に記載の診断機器。
【0384】
実施例C1.診断機器内の処理ユニットを無効化するための方法であって、プロセッサによって第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサによって処理ユニットを無効化することと、を含む、方法。
【0385】
実施例C2.診断機器がグラフィカルユーザインターフェースを備え、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないとの判定に応答して、プロセッサがグラフィカルユーザインターフェースを変更する、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0386】
実施例C3.診断機器がグラフィカルユーザインターフェースを備え、グラフィカルユーザインターフェースが処理ユニットに対応する処理ユニットアイコンを有し、処理ユニットアイコンが第1の色を有し、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、処理ユニットのアイコンの第1の色を第2の色に変更することによってプロセッサによってグラフィカルユーザインターフェースを変更し、第1の色および第2の色が同じではない、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0387】
実施例C4.処理ユニットがドアをさらに備え、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサによってドアをロックする、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0388】
実施例C5.処理ユニットがライトをさらに備え、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサによってライトの色を変更する、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0389】
実施例C6.データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサによってフェールアラートを生成する、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0390】
実施例C7.データが挙動特性に基づく、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0391】
実施例C8.処理ユニットを無効化することが、処理ユニットへの電力を排除すること、処理ユニットを制御するソフトウェアプロトコルを削除すること、処理ユニットのドアをロックすること、カートリッジを排出すること、およびそれらの組み合わせを含む、実施例C1~C9のいずれか一項に記載の方法。
【0392】
実施例C9.データが、経時的に収集されたデータに基づく、実施例C1~C8のいずれか一項に記載の方法。
【0393】
実施例C10.第1の処理ユニットの状態を診断機器に反映するように診断機器のグラフィカルユーザインターフェースを更新するための方法であって、グラフィカルユーザインターフェース上に第1のアイコンを表示することであって、第1のアイコンが第1の色を有する、表示することと、プロセッサによって第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、第1のアイコンの色を第2の色に変更することであって、第2の色が第1の処理ユニットの状態を反映する、変更することと、を含む、方法。
【0394】
実施例C11.グラフィカルユーザインターフェース上に第2のアイコンを表示することであって、第2のアイコンが第1の色を有する、表示することと、プロセッサによって第2の処理ユニットに関する第2のデータを受信することと、第2のデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、第2のデータが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすと判定したことに応答して、第2のアイコンの色を第3の色に変更することであって、第3の色が第2の処理ユニットの状態を反映する、変更することと、をさらに含む、実施例C10~C14のいずれか一項に記載の方法。
【0395】
実施例C12.第1の処理ユニットが無効化され、第2の処理ユニットをさらに備え、第2の処理ユニットが無効化されていない、実施例C10~C14のいずれか一項に記載の方法。
【0396】
実施例C13.グラフィカルユーザインターフェース上に第2のアイコンを表示し、第2のアイコンが第3の色を有し、第3の色が第2の処理ユニットの状態を反映する、実施例C10~C14のいずれか一項に記載の方法。
【0397】
実施例C14.第1の処理ユニットが無効化され、第2の処理ユニットが無効化されない、実施例C13または実施例C10~C14のいずれか一項に記載の方法。
【0398】
実施例C15.第1の診断アッセイの有効率を高めるための方法であって、プロセッサによって第1の診断機器内の第1の処理ユニットに関するデータを受信することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たすかどうかを判定することと、データが少なくとも1つの所定のベースラインを満たさないと判定したことに応答して、プロセッサによって第1の診断機器内の処理ユニットを無効化し、それによって第1の診断アッセイの有効率を高めることと、を含む、方法。
【0399】
実施例C16.診断アッセイが、グラム陽性、グラム陰性真菌胃腸または呼吸アッセイである、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0400】
実施例C17.診断アッセイの有効率を高めるために診断アッセイに変更を加えない、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0401】
実施例C18.データが、処理ユニットがどのように機能するか、診断機器がどのように機能するか、診断アッセイがどのように機能するか、挙動特性またはそれらの組み合わせに基づく、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0402】
実施例C19.データが、少なくとも第1のアッセイタイプおよび第2のアッセイタイプに基づく、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0403】
実施例C20.データが、第1の診断機器または第1の処理ユニットがどのように機能するかに基づいていない、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0404】
実施例C21.第1の診断アッセイの有効率は増加するが、第2の診断アッセイの有効率は増加しない、実施例C15~C21のいずれか一項に記載の方法。
【0405】
実施例C22.この特許文書に開示されているような診断機器のベイを評価するための方法、システムまたは装置。
【0406】
実施例C23.この特許文書に開示されているように、診断機器を監視して現場有効率を改善するための方法、システム、または装置。
【0407】
本特許文書に記載されている主題および機能動作の実装は、本明細書に開示されている構造およびそれらの構造的均等物を含む、様々なシステム、デジタル電子回路、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェア、またはそれらの1つ以上の組み合わせで実装されることができる。本明細書で説明される主題の実装は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置によって実行するため、またはその動作を制御するために、有形の非一時的なコンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶装置、機械可読記憶基板、メモリ装置、機械可読伝播信号をもたらす物質の組成物、またはそれらの1つ以上の組み合わせとすることができる。「データ処理ユニット」または「データ処理装置」という用語は、例として、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサもしくはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。
【0408】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとも呼ばれる)は、コンパイルまたは解釈された言語を含む、あらゆる形式のプログラミング言語で記述されることができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境での使用に適したその他のユニットとして含む、あらゆる形式で展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ以上のスクリプト)、当該プログラム専用の単一ファイル、または複数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータ、または1つのサイトに配置されているか、複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続されている複数のコンピュータで実行されるように展開されることができる。
【0409】
本明細書に記載のプロセスおよびロジックフローは、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実行され、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行することができる。プロセスおよびロジックフローは、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの特殊用途のロジック回路によって実行されることもでき、装置は、それらとして実装されることもできる。
【0410】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および特殊目的の双方のマイクロプロセッサ、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、あるいはその双方から命令とデータを受信する。コンピュータの本質的な要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリ装置である。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、またはデータを受信するか、データを転送するか、またはその双方に動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのような装置を必要とするわけではない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は、例としてEPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリ装置などの半導体メモリ装置を含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリ装置を含む。プロセッサおよびメモリは、特別な目的のロジック回路によって補完され、またはこれに組み込まれることができる。
【0411】
本明細書は、図面とともに、例示のみを考慮することを意図しており、例示は、例を意味する。本明細書で使用される、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確にそうでないと示さない限りは、複数形を同様に含むことが意図されている。さらに、「または」の使用は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、「および/または」を含むことを意図している。
【0412】
この特許文書は多くの詳細を含んでいるが、これらは、任意の発明または特許請求されることができるものの範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有とすることができる特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈でこの特許文書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実装されることもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、特許請求される組み合わせは、部分組み合わせまたは部分組み合わせの変形に向けられてもよい。
【0413】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、または示された全ての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。さらに、この特許文書に記載された実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】