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特表2023-530966ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式逆阻止スイッチ、およびそれを含むソフトスイッチング電流源コンバータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式逆阻止スイッチ、およびそれを含むソフトスイッチング電流源コンバータ
(51)【国際特許分類】
   H02M 1/08 20060101AFI20230712BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20230712BHJP
   H03K 17/16 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
H02M1/08 A
H02M7/48 Z
H03K17/16 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577257
(86)(22)【出願日】2021-06-21
(85)【翻訳文提出日】2023-02-13
(86)【国際出願番号】 US2021038232
(87)【国際公開番号】W WO2021258046
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】63/041,632
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504466834
【氏名又は名称】ジョージア テック リサーチ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】マレラプディ,アニルッダ
(72)【発明者】
【氏名】メイジャー,ミカエル ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】カンデュラ,ラジェンドラ プラサド
(72)【発明者】
【氏名】ディバン,ディーパックラジ エム.
【テーマコード(参考)】
5H740
5H770
5J055
【Fターム(参考)】
5H740BA12
5H740BB03
5H740BB05
5H740BB08
5H740BC01
5H740BC02
5H740HH05
5H740JA01
5H740JB01
5H740KK10
5H770CA05
5H770CA06
5H770DA02
5H770DA11
5H770DA17
5H770DA41
5H770GA01
5H770GA06
5H770GA13
5H770JA01X
5H770JA18X
5J055AX23
5J055BX16
5J055CX07
5J055DX13
5J055DX22
5J055DX61
5J055EY12
5J055EZ50
5J055GX01
5J055GX02
5J055GX04
(57)【要約】
ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチであって、第1の被制御スイッチと、第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備えた同期式逆阻止スイッチ。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチであって、
第1の被制御スイッチと、
前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、
遅延生成回路であって、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御する
よう構成された遅延生成回路と、を備えた同期式逆阻止スイッチ。
【請求項2】
t_dONは所定の継続時間である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項3】
t_dONは固定継続時間である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項4】
t_dOFFは所定の継続時間である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項5】
t_dOFFは固定継続時間である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項6】
ゲートドライバをさらに備えた、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項7】
前記ゲートドライバは、前記遅延生成回路を含む、請求項6に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項8】
前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチ用のターンオン制御信号を前記遅延t_dONだけ遅延させ、ターンオフ制御信号を前記遅延t_dOFFだけ遅延させるよう構成されている、請求項7に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項9】
前記ゲートドライバは、単一の活性化信号と単一の非活性化信号を送信して、前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチの両方を制御し、前記遅延生成回路は前記第2の被制御スイッチと前記ゲートドライバの間にあり、前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチを、遅延t_dON後にオンになり遅延t_dOFF後にオフになるよう制御する、請求項6に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項10】
前記遅延生成回路はパッシブ遅延回路を含む、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項11】
前記パッシブ遅延回路は、前記第1および第2の被制御スイッチを含むパッケージ内に統合され、前記第1および第2の被制御スイッチの両方を外部から制御する単一のゲート制御インターフェースを有する、請求項10に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項12】
前記第2の被制御スイッチの両端の電圧を測定するよう構成された検出回路を有するゲートドライバをさらに備えた、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項13】
前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が正であることを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチがオンにされる/活性化されるのを防止するよう構成された障害保護回路をさらに備え、前記第2の被制御スイッチの両端の電圧は、前記第2の被制御スイッチが電流を遮断するときに前記電圧が正となるように測定される、請求項12に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項14】
前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が閾値を超えたことを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチを強制的にオフにする/非活性化するよう構成された障害保護回路をさらに備える、請求項12に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項15】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つはシリコンスイッチである、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項16】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは炭化ケイ素スイッチまたは窒化ガリウムスイッチを含む、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項17】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項18】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのMOSFETのソースピンを介して直列に接続されている、請求項17に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項19】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれMOSFETであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項17に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項20】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項21】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのHEMTのソースピンを介して直列に接続されている、請求項20に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項22】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれHEMTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項21に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項23】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項24】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのIGBTのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項23に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項25】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれIGBTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項24に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項26】
前記ゲートドライバは、ソフトスイッチング電流源コンバータのメインコントローラから単一のゲート制御信号を受信して、前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項6に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項27】
前記ゲートドライバは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられているソフトスイッチング電流源コンバータの制御方式や変調方式に依存しない、請求項6に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項28】
前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチの個別制御は、当該同期式逆阻止スイッチが用いられている前記ソフトスイッチング電流源コンバータのコントローラによって実施されるものではない、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項29】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が最小となるよう当該同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項30】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が無いよう当該同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項31】
t_dONは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられるSSCSCブリッジのゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)遷移時間よりも大きい、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項32】
t_dOFFは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられるSSCSCブリッジの最小共振時間よりも小さい、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項33】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、異なるタイプの被制御スイッチである、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項34】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれの基準ピンを介して直列に接続されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項35】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、逆の電流阻止方向で直列に接続されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項36】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、前記直列接続に向かう方向の電流を遮断する向きに配されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項37】
前記遅延生成回路は、
前記第1の被制御スイッチ用の制御信号を受信し、
前記制御信号を遅延させ、
前記遅延させた制御信号を前記第2の被制御スイッチに送信することにより、
前記第1の被制御スイッチがオンになってからt_dON後に前記第2の被制御スイッチをオンにするように制御し、前記第1の制御スイッチがオフになってからt_dOFF後に前記第2の制御スイッチをオフにするように制御するよう構成されている、請求項1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【請求項38】
ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)であって、
第1のSSCSCブリッジと、
第2のSSCSCブリッジと、
前記第1および第2のSSCSCブリッジ間に接続された誘導要素と、を備え、
前記第1のSSCSCブリッジは、直列に接続された2つの同期式逆阻止スイッチを有する少なくとも1つのレグを備え、
当該同期式逆阻止スイッチのそれぞれが、
第1の被制御スイッチと、
前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、
遅延生成回路であって、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御する遅延生成回路と、を含む、SSCSC。
【請求項39】
前記誘導要素は、高周波トランス、直列インダクタ、およびシャントインダクタのうちの少なくとも1つを含む、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項40】
t_dONは所定の継続時間である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項41】
t_dONは固定継続時間である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項42】
t_dOFFは所定の継続時間である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項43】
t_dOFFは固定継続時間である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項44】
前記第1のSSCSCブリッジは、ゲートドライバをさらに備える、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項45】
前記ゲートドライバは、前記遅延生成回路を含む、請求項44に記載のSSCSC。
【請求項46】
前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチ用のターンオン制御信号を前記遅延t_dONだけ遅延させ、ターンオフ制御信号を前記遅延t_dOFFだけ遅延させるよう構成されている、請求項45に記載のSSCSC。
【請求項47】
前記ゲートドライバは、単一の活性化信号と単一の非活性化信号を送信して、前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチの両方を制御し、前記遅延生成回路は前記第2の被制御スイッチと前記ゲートドライバの間にあり、前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチを、遅延t_dON後にオンになり遅延t_dOFF後にオフになるよう制御する、請求項44に記載のSSCSC。
【請求項48】
前記遅延生成回路はパッシブ遅延回路を含む、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項49】
前記パッシブ遅延回路は、前記第1および第2の被制御スイッチを含むパッケージ内に統合され、前記第1および第2の被制御スイッチの両方を外部から制御する単一のゲート制御インターフェースを有する、請求項48に記載のSSCSC。
【請求項50】
前記第2の被制御スイッチの両端の電圧を測定するよう構成された検出回路を有するゲートドライバをさらに備えた、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項51】
前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が正であることを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチがオンにされる/活性化されるのを防止するよう構成された障害保護回路をさらに備え、前記第2の被制御スイッチの両端の電圧は、前記第2の被制御スイッチが電流を遮断するときに前記電圧が正となるように測定される、請求項50に記載のSSCSC。
【請求項52】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つはシリコンスイッチである、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項53】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは炭化ケイ素スイッチまたは窒化ガリウムスイッチを含む、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項54】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項55】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのMOSFETのソースピンを介して直列に接続されている、請求項54に記載のSSCSC。
【請求項56】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれMOSFETであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項55に記載のSSCSC。
【請求項57】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項58】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのHEMTのソースピンを介して直列に接続されている、請求項57に記載のSSCSC。
【請求項59】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれHEMTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項58に記載のSSCSC。
【請求項60】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項61】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのIGBTのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項60に記載のSSCSC。
【請求項62】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれIGBTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項60に記載のSSCSC。
【請求項63】
前記ゲートドライバは、ソフトスイッチング電流源コンバータのメインコントローラから単一のゲート制御信号を受信して、前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項44に記載のSSCSC。
【請求項64】
前記ゲートドライバは、当該SSCSCの制御方式や変調方式に依存しない、請求項44に記載のSSCSC。
【請求項65】
前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチの個別制御は、当該SSCSCのコントローラによって実施されるものではない、請求項44に記載のSSCSC。
【請求項66】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が最小となるよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項67】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が無いよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項68】
t_dONは、前記第1のSSCSCブリッジのゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)遷移時間よりも大きい、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項69】
t_dOFFは、前記第1のSSCSCブリッジの最小共振時間よりも小さい、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項70】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、異なるタイプの被制御スイッチである、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項71】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれの基準ピンを介して直列に接続されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項72】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、逆の電流阻止方向で直列に接続されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項73】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、前記直列接続に向かう方向の電流を遮断する向きに配されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項74】
前記遅延生成回路は、
前記第1の被制御スイッチ用の制御信号を受信し、
前記制御信号を遅延させ、
前記遅延させた制御信号を前記第2の被制御スイッチに送信することにより、
前記第1の被制御スイッチがオンになってからt_dON後に前記第2の被制御スイッチをオンにするように制御し、前記第1の制御スイッチがオフになってからt_dOFF後に前記第2の制御スイッチをオフにするように制御するよう構成されている、請求項38に記載のSSCSC。
【請求項75】
ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチパッケージであって、当該スイッチパッケージは同期式逆阻止スイッチを含み、
当該同期式逆阻止スイッチは、
第1の被制御スイッチと、
前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、
遅延生成回路であって、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備える、スイッチパッケージ。
【請求項76】
t_dONは所定の継続時間である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項77】
t_dONは固定継続時間である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項78】
t_dOFFは所定の継続時間である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項79】
t_dOFFは固定継続時間である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項80】
ゲートドライバをさらに備えた、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項81】
前記ゲートドライバは、前記遅延生成回路を含む、請求項80に記載のスイッチパッケージ。
【請求項82】
前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチ用のターンオン制御信号を前記遅延t_dONだけ遅延させ、ターンオフ制御信号を前記遅延t_dOFFだけ遅延させるよう構成されたパッシブ遅延回路を含む、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項83】
前記ゲートドライバは、単一の活性化信号と単一の非活性化信号を送信して、前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチの両方を制御し、前記遅延生成回路は前記第2の被制御スイッチと前記ゲートドライバの間にあり、前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチを、遅延t_dON後にオンになり遅延t_dOFF後にオフになるよう制御する、請求項80に記載のスイッチパッケージ。
【請求項84】
前記遅延生成回路はパッシブ遅延回路を含む、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項85】
前記第1および第2の被制御スイッチの両方を外部から制御する単一のゲート制御インターフェースが設けられた、請求項84に記載のスイッチパッケージ。
【請求項86】
前記第2の被制御スイッチの両端の電圧を測定するよう構成された検出回路を有するゲートドライバをさらに備えた、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項87】
前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が正であることを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチがオンにされる/活性化されるのを防止するよう構成された障害保護回路をさらに備え、前記第2の被制御スイッチの両端の電圧は、前記第2の被制御スイッチが電流を遮断するときに前記電圧が正となるように測定される、請求項86に記載のスイッチパッケージ。
【請求項88】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つはシリコンスイッチである、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項89】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは炭化ケイ素スイッチまたは窒化ガリウムスイッチを含む、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項90】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項91】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのMOSFETのソースピンを介して直列に接続されている、請求項90に記載のスイッチパッケージ。
【請求項92】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれMOSFETであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項90に記載のスイッチパッケージ。
【請求項93】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項94】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのHEMTのソースピンを介して直列に接続されている、請求項93に記載のスイッチパッケージ。
【請求項95】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれHEMTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項93に記載のスイッチパッケージ。
【請求項96】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項97】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのIGBTのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項96に記載のスイッチパッケージ。
【請求項98】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれIGBTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項96に記載のスイッチパッケージ。
【請求項99】
前記ゲートドライバは、前記ソフトスイッチング電流源コンバータのメインコントローラから単一のゲート制御信号を受信して、前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項81に記載のスイッチパッケージ。
【請求項100】
前記ゲートドライバは、当該スイッチパッケージが用いられているソフトスイッチング電流源コンバータの制御方式や変調方式に依存しない、請求項81に記載のスイッチパッケージ。
【請求項101】
前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチの個別制御は、当該スイッチパッケージが用いられている前記ソフトスイッチング電流源コンバータのコントローラによって実施されるものではない、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項102】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が最小となるよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項103】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が無いよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項104】
t_dONは、前記スイッチパッケージが用いられているSSCSCブリッジのゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)遷移時間よりも大きい、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項105】
t_dOFFは、前記スイッチパッケージが用いられているSSCSCブリッジの最小共振時間よりも小さい、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項106】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、異なるタイプの被制御スイッチである、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項107】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれの基準ピンを介して直列に接続されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項108】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、逆の電流阻止方向で直列に接続されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項109】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、前記直列接続に向かう方向の電流を遮断する向きに配されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項110】
前記遅延生成回路は、
前記第1の被制御スイッチ用の制御信号を受信し、
前記制御信号を遅延させ、
前記遅延させた制御信号を前記第2の被制御スイッチに送信することにより、
前記第1の被制御スイッチがオンになってからt_dON後に前記第2の被制御スイッチをオンにするように制御し、前記第1の制御スイッチがオフになってからt_dOFF後に前記第2の制御スイッチをオフにするように制御するよう構成されている、請求項75に記載のスイッチパッケージ。
【請求項111】
ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチ(Synchronous Reverse Blocking Switch:SRBS)パッケージであって、
複数のSRBSモジュールを備え、当該SRBSモジュールのそれぞれは同期式逆阻止スイッチを含み、
当該同期式逆阻止スイッチは、
第1の被制御スイッチと、
前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、
遅延生成回路であって、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、
前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備える、SRBSパッケージ。
【請求項112】
前記スイッチモジュールのそれぞれについて、単一のゲート制御ピンをさらに備えた、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項113】
複数対のSRBSモジュールを備える、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項114】
前記複数対のSRBSモジュールのそれぞれに対応する相端子をさらに備えた、請求項113に記載のSRBSパッケージ。
【請求項115】
t_dONは所定の継続時間である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項116】
t_dONは固定継続時間である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項117】
t_dOFFは所定の継続時間である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項118】
t_dOFFは固定継続時間である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項119】
ゲートドライバをさらに備えた、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項120】
前記ゲートドライバは、前記遅延生成回路を含む、請求項119に記載のSRBSパッケージ。
【請求項121】
前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチ用のターンオン制御信号を前記遅延t_dONだけ遅延させ、ターンオフ制御信号を前記遅延t_dOFFだけ遅延させるよう構成されたパッシブ遅延回路を含む、請求項120に記載のSRBSパッケージ。
【請求項122】
前記ゲートドライバは、単一の活性化信号と単一の非活性化信号を送信して、前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチの両方を制御し、前記遅延生成回路は前記第2の被制御スイッチと前記ゲートドライバの間にあり、前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチを、遅延t_dON後にオンになり遅延t_dOFF後にオフになるよう制御する、請求項119に記載のSRBSパッケージ。
【請求項123】
前記遅延生成回路はパッシブ遅延回路を含む、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項124】
前記パッシブ遅延回路は、前記第1および第2の被制御スイッチの両方を外部から制御する単一のゲート制御インターフェースを含む、請求項123に記載のSRBSパッケージ。
【請求項125】
前記第2の被制御スイッチの両端の電圧を測定するよう構成された検出回路を有するゲートドライバをさらに備えた、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項126】
前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が正であることを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチがオンにされる/活性化されるのを防止するよう構成された障害保護回路をさらに備え、前記第2の被制御スイッチの両端の電圧は、前記第2の被制御スイッチが電流を遮断するときに前記電圧が正となるように測定される、請求項125に記載のSRBSパッケージ。
【請求項127】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つはシリコンスイッチである、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項128】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは炭化ケイ素スイッチまたは窒化ガリウムスイッチを含む、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項129】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項130】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのMOSFETのソースピンを介して直列に接続されている、請求項129に記載のSRBSパッケージ。
【請求項131】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれMOSFETであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項129に記載のSRBSパッケージ。
【請求項132】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項133】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのHEMTのソースピンを介して直列に接続されている、請求項132に記載のSRBSパッケージ。
【請求項134】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれHEMTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、請求項132に記載のSRBSパッケージ。
【請求項135】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項136】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのIGBTのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項135に記載のSRBSパッケージ。
【請求項137】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれIGBTであり、
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのエミッタピンを介して直列に接続されている、請求項135に記載のSRBSパッケージ。
【請求項138】
前記ゲートドライバは、ソフトスイッチング電流源コンバータのメインコントローラから単一のゲート制御信号を受信して、前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項119に記載のSRBSパッケージ。
【請求項139】
前記ゲートドライバは、当該SRBSパッケージが用いられているソフトスイッチング電流源コンバータの制御方式や変調方式に依存しない、請求項119に記載のSRBSパッケージ。
【請求項140】
前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチの個別制御は、当該SRBSパッケージが用いられている前記ソフトスイッチング電流源コンバータのコントローラによって実施されるものではない、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項141】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が最小となるよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項142】
前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が無いよう前記同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成される、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項143】
t_dONは、当該SRBSパッケージが用いられているSSCSCブリッジのゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)遷移時間よりも大きい、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項144】
t_dOFFは、当該SRBSパッケージが用いられているSSCSCブリッジの最小共振時間よりも小さい、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項145】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、異なるタイプの被制御スイッチである、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項146】
前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれの基準ピンを介して直列に接続されている、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項147】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、逆の電流阻止方向で直列に接続されている、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項148】
前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、前記直列接続に向かう方向の電流を遮断する向きに配されている、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【請求項149】
前記遅延生成回路は、
前記第1の被制御スイッチ用の制御信号を受信し、
前記制御信号を遅延させ、
前記遅延させた制御信号を前記第2の被制御スイッチに送信することにより、
前記第1の被制御スイッチがオンになってからt_dON後に前記第2の被制御スイッチをオンにするように制御し、前記第1の制御スイッチがオフになってからt_dOFF後に前記第2の制御スイッチをオフにするように制御するよう構成されている、請求項111に記載のSRBSパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
【0002】
本願は、2020年6月19日付けの「Synchronous Reverse Blocking Switch for Soft-Switching Current Source Converters」と題した米国仮特許出願第63/041,632号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
(技術分野)
本開示は、電力コンバータに関し、より詳細には、ソフトスイッチング電流源コンバータ用の逆阻止スイッチに関する。
【背景技術】
【0004】
電流源コンバータ(Current-Sourced Converters:CSC)は、主要な半導体素子として逆阻止(Reverse Blocking:RB)スイッチを必要とする。従来、CSCは、電圧源のものよりも変換損失が大きいため、主に大電力用途に用いて、低スイッチング周波数で動作させ、その場合、サイリスタ、GTO、IGCTなどの逆阻止スイッチが本質的に適切な選択肢であった。
【0005】
関連技術において、ソフトスイッチング型ソリッドステートトランス(Soft-Switching Solid-State Transformer:S4T)と名付けられたソフトスイッチングCSC(soft-switching CSC:SSCSC)トポロジが提案されており、これは、ゼロ電圧スイッチング(zero-voltage switching:ZVS)動作によって半導体スイッチング損失を大幅に低減または実質的に排除し、スイッチング周波数を劇的に増加させる可能性がある。この新しいモジュール型電力コンバータのファミリーは、DC、単相、または多相のAC電源や負荷との柔軟な入出力インターフェース、高周波絶縁、高速制御ダイナミクス、低dv/dt、良質の故障モード、高い変換効率などの特徴を備えている。S4Tの説明は、2019年7月23日付のPCT出願第PCT/US2019/042969号および2017年5月17日付のPCT出願第PCT/US2017/033186号に記載されている可能性があり、それらの開示全体は、参照により以下に完全に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。ソフトスイッチング電流源インバータ(Soft-Switching Current Source Inverters:SSCSI)と名付けられたソフトスイッチングCSCトポロジの別のファミリーが関連技術で提案されており、これもまた本明細書に開示される同期式逆阻止スイッチの恩恵を受けることができる。SSCSIの説明は、PCT出願第PCT/US2020/047882号に記載されている可能性があり、その開示全体が、参照により以下に完全に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0006】
非限定的な例として、S4Tトポロジは、480VACかつ>600VDCの産業用パワーエレクトロニクスの用途に適しており、複数のモジュールを直列にスタックすることにより、中電圧AC(Medium Voltage AC:MVAC)および中電圧DC(medium voltage DC:MVDC)に拡張されている。トポロジの高周波動作の可能性を達成するために、関連技術のRBスイッチは、MOSFETまたはIGBTなどの高速スイッチング制御素子とダイオードの直列接続からなる可能性がある。これにより、ほとんどの用途でコストと効率のバランスが良いシンプルで頑丈なスイッチ構造を実現することができる。
【0007】
また、S4Tトポロジは、大電流、低電圧の用途において、タッチセーフな48VDC電源(リチウム電池や太陽光発電パネル)とのインターフェースや、今後の低電圧電力変換のニーズに対応するのに用いることができる。例としては、48VDCハイブリッド車システム、本質安全防爆仕様の低電圧モジュール型電気自動車(EV)パワートレイン、5G無線アクセスポイントやデータセンターへの電力供給、グリッドの不測の事態の後やモジュール型マイクログリッドで用いる高速展開AC電源などが挙げられる。これらの用途では、関連技術のRBは、ダイオードと直列に、超低抵抗シリコンMOSFETまたは窒化ガリウムHEMTを含むことができ、能動素子間の電圧降下を制限することができる。しかしながら、本発明者らは、直列低電圧ダイオードの順方向電圧降下は、関連技術S4Tで用いられる高電圧クラスダイオードの順方向電圧降下と同様のままであり、スイッチ位置における導通損失のかなりの部分を担っていることを発見した。例えば、本発明者らは、48VDCブリッジにおける5.3%の効率損失のうち92%がダイオードに起因する可能性があることを発見した。
【0008】
同様の観察が、直列接続されたダイオードの電圧降下が直列接続された制御スイッチの電圧降下よりもかなり高い関連技術のSSCSC用途においても当てはまる。
【0009】
したがって、RB構成を改善または置換することによって当該コンバータの効率を改善することが望まれる。本開示の態様は、これらおよび追加の問題に関連する。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式逆阻止スイッチ(Synchronous Reverse Blocking Switches:SRBS)に関する。本開示の実施形態の例は、ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)のための同期式逆阻止スイッチを提供し、当該スイッチは、第1の被制御スイッチと、第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、遅延生成回路であって、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された、遅延生成回路と、を含む。
【0011】
本開示の実施形態の一例は、ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)を提供し、当該SSCSCは、第1のSSCSCブリッジであって、直列に接続された2つの同期式逆阻止スイッチを有する少なくとも1つのレグを備え、当該同期式逆阻止スイッチのそれぞれが、第1の被制御スイッチと、前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、遅延生成回路であって、前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御する遅延生成回路と、を含む、第1のSSCSCブリッジと、第2のSSCSCブリッジと、前記第1および第2のSSCSCブリッジ間に接続された誘導要素と、を含むことを特徴とする。
【0012】
本開示の実施形態の一例は、ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチパッケージを提供し、当該スイッチパッケージは、第1の被制御スイッチと、前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、遅延生成回路であって、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本開示の実施形態の一例は、ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチ(Synchronous Reverse Blocking Switch:SRBS)パッケージを提供し、当該SRBSパッケージは、複数のSRBSモジュールを備え、当該SRBSモジュールのそれぞれは、第1の被制御スイッチと、第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、遅延生成回路であって、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、第2の被制御スイッチを、第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本開示のこれらおよび他の態様は、以下の詳細な説明および添付の図面に記載されている。実施形態の他の態様および特徴は、図面と合わせて具体的で例示的な実施形態の以下の説明を検討することにより、当業者に明らかになるであろう。本開示の特徴は、特定の実施形態および図面に関連して論じられ得るが、本開示のすべての実施形態は、本明細書で論じられる特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。さらに、1つまたは複数の実施形態は、特定の有利な特徴を有するものとして論じられ得るが、そのような特徴の1つまたは複数は、本明細書で論じられる様々な実施形態と共に用いられ得る。同様に、例示的な実施形態は、装置、システム、または方法の実施形態として以下で説明することができるが、そのような例示的な実施形態は、本開示の様々な装置、システム、および方法として実施できることを理解されたい。
【0015】
本開示の具体的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことで、より理解されるであろう。本開示を説明する目的で、具体的な実施形態が図面に示されている。しかしながら、本開示は、図面に示される実施形態の正確な配置や手段に限定されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A図1Aは、関連技術によるソフトスイッチング電流源コンバータを示す。
図1B図1Bは、関連技術によるソフトスイッチング電流源コンバータ用のRBスイッチアセンブリを示す。
図2A図2Aは、本開示の実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式RBスイッチを示す。
図2B図2Bは、本開示の実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式RBスイッチを示す。
図3図3は、本開示の一実施形態による、同期式RBスイッチの一例を用いたソフトスイッチング電流源コンバータを示す。
図4図4は、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジにおける同期式RBスイッチのゲートシーケンス波形の一例を示す。
図5A図5Aは、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジのスイッチング状態を示す。
図5B図5Bは、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジのスイッチング状態を示す。
図5C図5Cは、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジのスイッチング状態を示す。
図5D図5Dは、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジのスイッチング状態を示す。
図5E図5Eは、本開示の一実施形態による、ソフトスイッチング電流源コンバータDCブリッジのスイッチング状態を示す。
図6A図6Aは、本開示の実施形態による、同期式逆阻止スイッチを示す。
図6B図6Bは、本開示の実施形態による、同期式逆阻止スイッチを示す。
図7図7は、本開示の一実施形態による同期式RBスイッチを有するスイッチパッケージを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の原理および特徴の理解を容易にするために、様々な例示的な実施形態を以下に説明する。本明細書に開示される実施形態の様々な要素を構成するものとして以下に記載される構成要素、ステップ、および材料は、例示を目的としており、限定を意図するものではない。本明細書に記載の構成要素、ステップ、および材料と同じまたは同様の機能を果たす多くの適切な構成要素、ステップ、および材料が本開示の範囲内に包含されることを意図している。本明細書に記載されていないそのような他の構成要素、ステップ、および材料は、本明細書に開示された実施形態の開発後に開発された同様の構成要素またはステップを含み得るが、これらに限定されない。本開示は、ソフトスイッチング電流源コンバータ用の同期式逆阻止スイッチに関する。
【0018】
図1は、関連技術によるソフトスイッチング電流源コンバータトポロジ100の一例を示す。絶縁コンバータ100は、4つの要素を含む。すなわち、(1)ガルバニック絶縁、および、ある量のエネルギー貯蔵を提供する高周波(High-Frequency:HF)トランス110(例えば、多巻線HFトランス)、(2)電流源と負荷とのインターフェースとなる電流源コンバータ(Current Source Converter:CSC)ブリッジ130、(3)高調波を抑制するための端子LCフィルタ140、および、(4)すべての主装置にゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)状態を提供する補助共振回路120である。CSCブリッジ130は、電流を一方向に導通するが電圧を両方向に遮断する位相レグにおける逆阻止スイッチ132(例えば、逆阻止スイッチ132)を用いて構成される。図1Bに示すように、スイッチ132は、ダイオード194に直列に接続された逆導通被制御スイッチ(例えば、IGBT192a、MOSFET192b、または高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)などの機能的に同等の素子)を含むスイッチアセンブリとすることができる。被制御スイッチは、ゲート制御ONおよびゲート制御OFFを有するスイッチであってもよい。これにより、SSCSCは、トポロジの持つ高周波動作のポテンシャルを発揮できる可能性がある。被制御スイッチおよび/またはダイオードは、シリコン、炭化ケイ素、および/またはワイドバンドギャップ半導体で形成することができる。補助共振回路120は、コンデンサ126とトランス110との間の補助共振回路120内に配置された能動素子Sr122(例えば、逆阻止スイッチまたは逆阻止スイッチアセンブリ)、インダクタ124(例えば、共振インダクタ124)、コンデンサ126(例えば、共振コンデンサ126)、およびダイオード128(例えば、ダンピングダイオード128)を含む。能動素子Sr122は、ダイオードと直列のIGBT、RB-IGBT、サイリスタなどとすることができる。トランスの漏れインダクタンスのため、入力および出力CSCブリッジ130の素子にそれぞれZVS遷移を提供するのに2つの補助共振回路120が必要とされる可能性がある。図1は3相-3相コンバータに適用可能なトポロジを示すが、当業者であれば、本開示の態様が代替的構成(例えば、1相のバージョン、VAR補償器、DC-AC、DC-DC、および非絶縁トポロジなど)に適用可能であることを本開示に照らして認識することができるであろう。
【0019】
しかしながら、上述のように、関連技術におけるソフトスイッチング絶縁コンバータトポロジは、RBスイッチアセンブリ132のダイオードからの大きな効率損失を被る可能性がある。したがって、回路効率を改善するための代替的ソリューションを提供する必要がある。
【0020】
図2Aおよび図2Bは、本開示の態様による同期式逆阻止スイッチ(Synchronous Reverse Blocking Switches:SRBS)232a、232bを示す。図2Aに示すように、SRBS232aは、各基準ピン(例えば、MOSFETのソースピンおよびIGBTのエミッタピン)を介して直列に接続された第1の被制御スイッチ292(例えば、アクティブスイッチまたはS_A)、第2の被制御スイッチ294(例えば、整流器スイッチまたはS_R)、およびS_R294の活性化/非活性化信号をパッシブに遅延させるように構成されたパッシブ遅延生成回路298aを含む。S_A292およびS_R294はNチャネルMOSFETであってもよいが、これは単なる例にすぎない。S_R294は、スイッチ132bのダイオード194に取って代わる。S_R294の逆導通経路295(例えば、ボディダイオード295または逆並列ダイオード295)は、S_R294がオフになると、RBスイッチ132bの直列ダイオード194として機能する。したがって、SRBS232aの導通損失を低減するために、スイッチS_R294のチャネルをオンにして、逆導通経路295の導通時間を最小限に抑えることが望ましい。
【0021】
ゲートドライバ296aは、S_A292、S_R294、および遅延回路298aの組み合わせ260aを、単一のゲート出力を用い、当該組み合わせから単一のゲート基準接続を受信することにより制御する。さらに、ゲートドライバ296aは、ソフトスイッチング電流源コンバータの制御システムから単一のゲート制御信号を受信してもよい。したがって、S_A292、S_R294および遅延回路298aの組み合わせ260aは、関連技術における逆阻止スイッチ132a、132bの完全互換品となり得、ゲートドライバ296aは、関連技術のソフトスイッチング電流源コンバータで用いられるような標準ゲートドライバであってもよい。
【0022】
図2Bに示すように、SRBS232bは、図2Aを参照して説明したのと同様の方法で接続された第1の被制御スイッチ292(例えば、アクティブスイッチまたはS_A)および第2の被制御スイッチ294(例えば、整流器スイッチまたはS_R)を含む。しかしながら、遅延回路298bは、ゲートドライバ296b内に含まれており、アクティブ回路を用いて実装してもよい。したがって、ゲートドライバ296bは、関連技術において一般的に利用可能な機能に加えて、遅延機能(および/または追加的機能)を実装するように構成された専用ゲートドライバ296bであってもよい。さらに、ゲートドライバ296bは、ソフトスイッチング電流源コンバータの当該制御システムから単一のゲート制御信号を受信してもよい。
【0023】
SRBS232a、232bは、S4Tトポロジなどのソフトスイッチング電流源コンバータトポロジの動作原理およびスイッチング環境を独自に活用する方法論を用いてもよく、これにより二重スイッチ構造の導通損失の低減を利用する一方で、この種の構造において典型的な、逆回復およびシュートスルー障害に対する感度についての関連技術の問題を緩和できる。
【0024】
特に、ソフトスイッチング電流源コンバータ独特のスイッチング環境と適切なゲートドライバ296b回路および/または遅延回路298a、298bと制御の組み合わせにより、逆導通経路295の逆回復現象を排除することができる。また、通常の操作では、シュートスルー状態になるリスクはない。これらは、シュートスルー条件とフォールトモードがスイッチングサイクルごとに発生する可能性があり、スイッチチャネル導通の利用を制限する複雑な監視とゲーティング戦略を必要とする従来のコンバータの関連技術のデュアルスイッチ構造に比べて、大幅な改善である。さらに、ある関連技術の適用例では、壊滅的な故障を起こしやすく高度で高速かつ正確なセンシング手法に依存する、正確にタイミングを合わせた複数ステップのゲートシーケンスによってのみ、これらの望ましくない事象を回避することができる。追加的に、または代替的に、関連技術の手法では、スイッチに広帯域ギャップ技術を用いない限り逆回復効果を回避できないことが多く、これはすべての状況で可能または実行可能であるとは限らない。
【0025】
図1および図3はHFトランス110を有する電流源コンバータを示しているが、当業者は、本開示に照らして、本開示の範囲から逸脱することなく、先に開示されたソフトスイッチング電流源コンバータ内の様々な構成におけるエネルギー貯蔵として、様々な代替的な誘導要素が含まれ得ることを認識するであろう。非限定的な例として、誘導要素にはシャントインダクタまたは直列インダクタが含まれ、いずれも適切な共振回路を備える。
【0026】
図3は、一例による同期式逆阻止スイッチ232を利用するS4Tの例300を示す。同図から分かるように、DCブリッジ310は逆阻止スイッチ232を利用し、ACブリッジ320は逆阻止スイッチ132を利用する。図3は、1kWの48VDCから240VACのS4Tを示す。当業者は、本開示に照らし、これが単なる例であり、同期式逆阻止スイッチ232が様々な追加的または代替的なS4Tの実装において利用され得ることを理解するであろう。
【0027】
図4は、バッテリポート上で電力が循環されるDCブリッジ310のゲートシーケンス波形400の例を示す。図5A図5Eは、DCブリッジ310の様々なスイッチング状態を示す。最初に(t0)、DCブリッジ310は状態1(図5B)に設定され、S1のS_A292(S1_A)およびS4のS_A292(S4_A)がオンにされる。ターンオン遅延(t_dON)の後、S1のS_R294(S1_R)とS4のS_R294(S4_R)がt1でオンにされる。次に、DCブリッジ310は状態0(図5A)に切り替わり(t2)、S1のS_A292(S1_A)がオフにされ、S3のS_A292(S3_A)がオンにされる。他の遅延時間(t_dOFF)の後、S1のS_R294(S1_R)はt3でオフにされる。t4において、ZVS遷移が完了し、DCブリッジ310は状態2(図5C)に切り替わる。t5において、S3のS_R294(S3_R)がオンにされる。
【0028】
t6において、DCブリッジ310は再び状態0に遷移する。S4のS_A292(S4_A)はオフにされ、S6のS_A292(S6_A)はオンにされる。t7において、S4のS_R294(S4_R)は、遅延(t_dOFF)後にオフにされる。DCブリッジ310は、t8で状態3(図5D)に切り替わる。t9において、S6のS_R294(S6_R)がオンにされる。t10において、S3のS_A292(S3_A)とS6のS_A292(S6_A)の両方がオフにされ、DCブリッジ310が元の状態0に遷移し、続いて、t11において、S3のS_R294(S3_R)とS6のS_R294(S6_R)がオフになる。本開示に照らして当業者によって理解されるように、S3のS_R294(S3_R)およびS6のS_R294(S6_R)は、異なる時間にオフにされてもよい。場合によっては、S3のS_R294(S3_R)とS6のS_R294(S6_R)の一方または両方を、t10の後かつt13の前の任意の時点においてオフにしても問題ない。t12において、スイッチSresがオンにされ、ブリッジ310が状態4(図5E)に遷移し、共振コンデンサ電圧の極性がt12とt14の間で反転する。DCブリッジ310は、t15/t0でサイクルが再開される前に、再び状態0に移行する。
【0029】
t_dONは、望ましくないハードスイッチング動作を回避するために、t_dONがDCブリッジ310のZVS遷移時間t_S0よりも大きくなるような固定時間であってもよい。すべてのスイッチS1~S6が同じt_dONを有することができる。しかしながら、これは単なる例であり、場合によっては、少なくとも1つのスイッチS1~S6が異なるt_dONを有するように設計されてもよく、また、少なくとも1つのスイッチS1~S6のt_dONが遷移時間t_S0よりも小さくても、壊滅的な障害が発生することはない。
【0030】
t_dOFFは、t_dOFFがt10における状態0への切り替えと、第2の被制御スイッチS_R294の少なくとも1つ(例えば、S1のS1_R、S3のS3_R、またはS6のS6_R)の両端の電圧がt13で正になる共振コンデンサ電圧極性反転の開始との間の期間(t_2R)よりも短くなるような固定時間であってもよい(例えば、DCブリッジ310の最小共振時間)。これにより、すべてのスイッチS1~S6が同じt_dOFFを有することができ、起こりうるシュートスルー状態から保護される。しかしながら、これは単なる例であり、本開示に照らして当業者によって理解されるように、各S_R294は、共振コンデンサ電圧がt13において最も負のベクトルの電圧と一致する時間までにオフにされるべきである。サイクルにおけるより早い切り替えによって、サイクルにおけるより遅い切り替えよりも、より長いt_dOFFを利用することができる。また、本開示に照らして、各S_R294のこの遅延させたターンオフにより、逆回復の問題が最小化および/または防止されることも、当業者には理解されるであろう。各S_R294のこの遅延させたターンオフが、SSCSCの固有のスイッチング環境によって可能になることは、本開示に照らして当業者によってさらに理解されるであろう。
【0031】
t_dONおよびt_dOFFは、専用の遅延生成回路および/またはパッシブ遅延回路を有するゲートドライバ296によって制御されてもよい。例えば、図6Aでは、SRBS600aは、ゲートドライバ296a(例えば、標準ゲートドライバ)およびスイッチモジュール650aを含む。ゲートドライバ296aは、デジタルアイソレータ605、絶縁電源610、ゲートドライバ集積回路615a、およびゲートドライバ集積回路615aを有効化するためのイネーブルロジック620(例えば、ハードウェアおよび/またはソフトウェアのイネーブルロジック)を含む。ゲートドライバ集積回路615aは、S_A292およびS_R294の組み合わせに単一の活性化および/または非活性化信号を提供する。遅延生成回路690aは、この単一の信号からt_dONおよびt_dOFFをパッシブに生成してもよい。
【0032】
場合によっては、スイッチモジュール650aは、整流器スイッチ、アクティブスイッチ、およびパッシブ遅延生成回路690aを含むスタンドアロンパッケージであってもよい。1つのゲート制御入力ピンと基準電圧ピンをゲートドライバに対して露出させてもよい。したがって、ゲートドライバはアクティブスイッチと整流器スイッチを独立して制御しないため、ゲートドライバは、スイッチモジュール650aを含むパッケージと従来のスイッチを含むパッケージとを区別することができない可能性がある。したがって、スイッチモジュール650aは、特別な高レベルの制御(すなわち、ゲートドライバまたは回路全体の制御)なしで動作し得て、また、関連技術におけるソフトスイッチング電流源コンバータの逆阻止スイッチの完全互換品として機能し得る。
【0033】
本開示に照らして当業者によって理解されるように、複数のスイッチモジュール650aを単一のパッケージに組み込み、各スイッチモジュール650aがそれぞれのゲート制御入力ピンおよび基準電圧ピンを提供してもよい。例えば、4つ(または6つ)のスイッチモジュール650aを単一のパッケージに組み込んでもよい。そのような場合、パッケージは、各スイッチモジュール650aに対応する4つ(または6つ)のゲート制御入力ピンおよび4つ(または6つ)の基準電圧ピンを有し得る。図7は、本開示の態様による6つのスイッチモジュール650aを有するスイッチパッケージ700を示す。各スイッチモジュール650aは、それぞれのゲート制御ピン(GS1~GS6)および基準電圧ピン(SS1~SS6)を有する。さらに、スイッチパッケージは、相端子A、B、Cと、正および負のDC電流端子を有し得る。
【0034】
図6Bでは、SRBS600bは、ゲートドライバ296bおよびスイッチモジュール650bを含む。ゲートドライバ296bは、デジタルアイソレータ605、絶縁電源610、ゲートドライバ集積回路615b、およびゲートドライバ集積回路615bを有効化するためのイネーブルロジック620(例えば、ハードウェアおよび/またはソフトウェアのイネーブルロジック)を含む。この実装では、ゲートドライバ296bは、精密電圧基準625および遅延生成回路690bをさらに含み得る。遅延生成回路690bは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。遅延生成回路232bがゲートドライバ296bに含まれるため、ゲートドライバ集積回路615bは、S_A292およびS_R294をそれぞれ活性化/非活性化し得る。
【0035】
さらに、ゲートドライバ296bはまた、例えばドレイン-ソース電圧検出回路630(例えば分圧器)を用いてS_R294の両端の電圧を測定することもできる。一方、障害保護ロジック635(例えば、障害保護回路、コンパレータ回路)は、検出回路630から電圧測定値を受信し、活性化および/または非活性化を防止するか、または活性化/非活性化信号をS_R294に(例えば、ANDゲート640を介して)送信してもよい。例えば、S_R294の両端の電圧が正の場合(例えば、S_R294およびS_A292の基準端子電圧について測定したように、測定電圧は、S_R294がMOSFETまたはHEMTを用いて実現される場合のドレイン-ソース電圧に相当する)、障害保護ロジック635は、S_R294がオン/起動されるのを防止し得る。すなわち、異常な動作条件下でのシュートスルーの可能性を排除するために、SRBS600bは、スイッチS_R294のドレイン-ソース間電圧を検出するゲート制御を用い、S_R294の逆導通経路295が逆バイアス(例えば、ドレイン-ソース間電圧が正)の場合に、当該素子がゲートオンとなるのを防ぐ。この保護メカニズムの追加の利点は、条件t_dONがZVS遷移時間t_S0よりも短い場合でも、スイッチング遷移(例えば、ゼロ電圧スイッチング)が確実に完了することであり、一般に、t_dONおよびt_dOFFについての上述のタイミング制約が緩和される。別の例では、S_R294の両端の電圧が閾値を超えると、障害保護ロジック635が、S_R294のオフ/非活性化を強制し得る。
【0036】
場合により、SRBS600aまたは600bは、整流器スイッチ、アクティブスイッチ、およびゲートドライバを含むスタンドアロンソリューションであってもよい。1つのゲート信号と1つのイネーブル信号が電力コンバータ制御システムからパッケージに供給されてもよい。したがって、電力コンバータ制御システムは、アクティブスイッチおよび整流スイッチを独立して制御しないため、電力コンバータ制御システムは、スイッチアセンブリSRBS600a/600bを含む実装と関連技術におけるスイッチを含む実装とを区別することができない可能性がある。したがって、スイッチアセンブリSRBS600a/600bは、特別な高レベルの制御(すなわち、電力コンバータ制御システムからの制御)なしで動作し得る。
【0037】
当業者には理解されるように、本明細書に記載の提案されたSRBS232/600は、いくつかの利点を有し得る。特に順番はないが、第1に、SRBS232/600は、用途に応じて、SSCSC用途での導通損失を最大1桁減らし得る。さらに、これらの節約は、逆回復の問題や複雑なフォールトモードに悩まされることなく、または関連技術のソリューションで必要とされる複雑な/高度なゲーティングパターンに依存する必要なしに得られる。
【0038】
第2に、S_R294のオンおよびオフのゲーティング遅延(t_dONおよびt_dOFF)を固定し得る単純な制御手法は、使用されている半導体技術に関係なく、また標準的なシリコン素子が用いられている場合であっても、独自のSSCSCスイッチング環境を活用し、逆回復を最小限にし、または無くして、導通損失を改善できるようにする。
【0039】
第3に、独自のSSCSCスイッチング環境を利用することにより、t_dONおよびt_dOFFの動作可能範囲は、関連技術のソリューションで必要なタイミング制御よりも、大幅に大きくなる。これは、効率の向上や安全な操作を損なうことなく実現できる。すなわち、t_dONおよびt_dOFFは、広い範囲の値に設定可能であり、SRBSまたはそれを含むソフトスイッチング電流源コンバータの動作性に影響を与えることなく正確な再現性を求めるものではない。
【0040】
第4に、遅延生成を統合したゲートドライバ(例えば、298b)またはゲートドライバ(例えば、296a)およびパッシブ遅延生成回路を有するモジュール(例えば、650a)を用いると、高レベル電力コンバータ制御システムから2つのスイッチS_A292およびS_R294を制御するという複雑さを抽象化することができる。すなわち、メインコントローラはスイッチ位置ごとに1つのターンオン/ターンオフ信号のみを送るだけでよく、SRBS232/600は物理スイッチS_A292とS_R294を駆動するための適切なゲートシーケンスを適切に導出する。
【0041】
さらに、S_R294スイッチのドレイン-ソース間電圧を検出し、ドレイン-ソース間電圧の極性が正(例えば、ボディダイオードが逆バイアス)であり、かつ/あるいは、閾値を超えている場合、スイッチ位置がオンとなるのを防止し、かつ/あるいは、強制的にオフにすることによって、比較的単純な障害保護機構をゲートドライバレベルで実装してもよい。これにより、コンバータの過渡現象や故障を含む異常な状況下でも、堅牢で丈夫な構造を提供し得る。
【0042】
また、SRBS232/650aは、パッシブな構成要素を用いてS_R遅延生成回路を実装することにより標準的な電源モジュール設計に組み込むことができ、これはSRBSスイッチ位置ごとに1つのゲートピンのみを必要とし、関連技術のS4TおよびSSCSIのバリエーション、標準ゲートドライバ、およびシステムコントローラーとの統合を簡素化する。
【0043】
また、SRBS232/600bは、専用のゲートドライバ回路を用いてS_R遅延生成を実装することにより標準的な電源モジュール設計に組み込むことができ、これはSRBSスイッチ位置ごとに1つのゲート制御接続のみを必要とし、関連技術のS4TおよびSSCSIのバリエーション、およびシステムコントローラーとの統合を簡素化する。
【0044】
S4T用途における同期式逆阻止スイッチの追加の特徴は、本発明者らによって、A.Marellapudi,M.J.Mauger,P.Kandula and D.Divan,"Enabling High Efficiency in Low-Voltage Soft-Switching Current Source Converters,"2020 IEEE Energy Conversion Congress and Exposition(ECCE),2020,pp.3456-3463,doi:10.1109/ECCE44975.2020.9235719に記載されており、参照により、その開示内容の全体が以下に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0045】
本開示の一実施形態は、少なくとも以下に従って実施することができる。
【0046】
項目1:ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチであって、第1の被制御スイッチと、前記第1の被制御スイッチに直列に接続された第2の被制御スイッチと、遅延生成回路であって、前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオンになってから遅延(t_dON)後にオンになるように制御し、前記第2の被制御スイッチを、前記第1の被制御スイッチがオフになってから遅延(t_dOFF)後にオフになるように制御するよう構成された遅延生成回路と、を備えた同期式逆阻止スイッチ。
【0047】
項目2:t_dONは所定の継続時間である、項目1に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0048】
項目3:t_dONは固定継続時間である、項目1または項目2に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0049】
項目4:t_dOFFは所定の継続時間である、項目1~項目3のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0050】
項目5:t_dOFFは固定継続時間である、項目1~項目4のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0051】
項目6:ゲートドライバをさらに備えた、項目1~項目6のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0052】
項目7:前記ゲートドライバは、前記遅延生成回路を含む、項目6に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0053】
項目8:前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチ用のターンオン制御信号を前記遅延t_dONだけ遅延させ、ターンオフ制御信号を前記遅延t_dOFFだけ遅延させるよう構成された遅延回路を含む、項目1~項目7のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0054】
項目9:前記ゲートドライバは、単一の活性化信号と単一の非活性化信号を送信して、前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチの両方を制御し、前記遅延生成回路は前記第2の被制御スイッチと前記ゲートドライバの間にあり、前記遅延生成回路は、前記第2の被制御スイッチを、遅延t_dON後にオンになり遅延t_dOFF後にオフになるよう制御する、項目6~項目8のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0055】
項目10:前記遅延生成回路はパッシブ遅延回路を含む、項目1~項目9のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0056】
項目11:前記パッシブ遅延回路は、前記第1および第2の被制御スイッチを含むパッケージ内に統合され、前記第1および第2の被制御スイッチの両方を外部から制御する単一のゲート制御インターフェースを有する、項目1~項目10のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0057】
項目12:前記第2の被制御スイッチの両端の電圧を測定するよう構成された検出回路を有するゲートドライバをさらに備えた、項目1~項目11のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0058】
項目13:前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が正であることを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチがオンにされる/活性化されるのを防止するよう構成された障害保護回路をさらに備え、前記第2の被制御スイッチの両端の電圧は、前記第2の被制御スイッチが電流を遮断するときに前記電圧が正となるように測定される、項目6~項目12のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0059】
項目14:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つはシリコンスイッチである、項目1~項目13のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0060】
項目15:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは炭化ケイ素スイッチまたは窒化ガリウムスイッチを含む、項目1~項目14のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0061】
項目16:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)である、項目1~項目15のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0062】
項目17:前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのMOSFETのソースピンを介して直列に接続されている、項目16に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0063】
項目18:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれMOSFETであり、前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、項目16または項目17に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0064】
項目19:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)である、項目1~項目17のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0065】
項目20:前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つの高電子移動度トランジスタ(High-Electron-Mobility Transistor:HEMT)を介して直列に接続されている、項目19に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0066】
項目21:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれHEMTであり、前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのソースピンを介して直列に接続されている、項目19または項目20に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0067】
項目22:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチのうち少なくとも1つは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である、項目1~項目7、項目19、および項目20のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0068】
項目23:前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、前記少なくとも1つのIGBTのエミッタピンを介して直列に接続されている、項目22に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0069】
項目24:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、それぞれIGBTであり、前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれのエミッタピンを介して直列に接続されている、項目22または項目23に記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0070】
項目25:前記ゲートドライバは、ソフトスイッチング電流源コンバータのメインコントローラから単一のゲート制御信号を受信して、前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、項目6~項目24のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0071】
項目26:前記ゲートドライバは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられているソフトスイッチング電流源コンバータの制御方式や変調方式に依存しない、項目6~項目25のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0072】
項目27:前記第1の被制御スイッチおよび前記第2の被制御スイッチの個別制御は、当該同期式逆阻止スイッチが用いられているソフトスイッチング電流源コンバータのコントローラによって実施されるものではない、項目1~項目26のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0073】
項目28:前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が最小となるよう当該同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、項目1~項目27のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0074】
項目29:前記遅延生成回路は、用いられるスイッチ技術に関係なく逆回復が無いよう当該同期式逆阻止スイッチが構成されるように前記第1および第2の被制御スイッチを制御するよう構成されている、項目1~項目28のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0075】
項目30:t_dONは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられるSSCSCブリッジのゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching:ZVS)遷移時間よりも大きい、項目1~項目29のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0076】
項目31:t_dOFFは、当該同期式逆阻止スイッチが用いられるSSCSCブリッジの最小共振時間よりも小さい、項目1~項目30のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0077】
項目32:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、異なるタイプの被制御スイッチである、項目1~項目31のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0078】
項目33:前記第2の被制御スイッチは、前記第1の被制御スイッチに、それぞれの基準ピンを介して直列に接続されている、項目1~項目32のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0079】
項目34:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、逆の電流遮断方向で直列に接続されている、項目1~項目33のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0080】
項目35:前記第1の被制御スイッチと前記第2の被制御スイッチは、前記直列接続に向かう方向の電流を遮断する向きに配されている、項目1~項目34のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0081】
項目36:前記遅延生成回路は、前記第1の被制御スイッチ用の制御信号を受信し、前記制御信号を遅延させ、前記遅延させた制御信号を前記第2の被制御スイッチに送信することにより、前記第1の被制御スイッチがオンになってからt_dON後に前記第2の被制御スイッチをオンにするように制御し、前記第1の制御スイッチがオフになってからt_dOFF後に前記第2の制御スイッチをオフにするように制御するよう構成されている、項目1~項目35のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0082】
項目37:前記ゲートドライバは、前記検出回路が前記第2の被制御スイッチの両端の電圧が閾値を超えたことを示すのに応じて前記第2の被制御スイッチを強制的にオフにする/非活性化するよう構成された障害保護回路をさらに備える、項目6~項目36のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチ。
【0083】
項目38:ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)であって、項目1~項目37のいずれかに記載の2つの同期式逆阻止スイッチを有する少なくとも1つのレグを含む第1のSSCSCブリッジと、第2のSSCSCブリッジと、前記第1および第2のSSCSCブリッジ間に接続された誘導要素と、を含むSSCSC。
【0084】
項目39:前記誘導要素は、高周波トランス、直列インダクタ、およびシャントインダクタのうちの少なくとも1つを含む、項目38に記載のSSCSC。
【0085】
項目40:ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチパッケージであって、項目1~項目37のいずれかに記載の構成要素を備えたスイッチパッケージ。
【0086】
項目41:ソフトスイッチング電流源コンバータ(Soft-Switching Current Source Converter:SSCSC)用の同期式逆阻止スイッチ(Synchronous Reverse Blocking Switch:SRBS)パッケージであって、項目1~項目37のいずれかに記載の同期式逆阻止スイッチを備えたスイッチパッケージ。
【0087】
項目42:前記スイッチモジュールのそれぞれについて、単一のゲート制御ピンをさらに備えた、項目41に記載のSRBSパッケージ。
【0088】
項目43:複数対のSRBSモジュールを備えた、項目42に記載のSRBSパッケージ。
【0089】
項目44:前記複数対のSRBSモジュールのそれぞれに対応する相端子をさらに備えた、項目43に記載のSRBSパッケージ。
【0090】
本明細書に開示される実施形態および特許請求の範囲は、説明および図面に示される構成要素の構成および配置の詳細への適用に限定されないことを理解されたい。説明および図面は、むしろ、想定される実施形態の例を提供するものである。本明細書に開示された実施形態および特許請求の範囲は、さらに他の実施形態が可能であり、様々な方法で実践および実施することが可能である。また、本明細書で採用されている語句や用語は、説明のためのものであり、特許請求の範囲を限定するものとみなすべきではないことを理解されたい。
【0091】
したがって、当業者は、本願および特許請求の範囲の基礎となる構想が、本願で提示した実施形態および特許請求の範囲のいくつかの目的を遂行するための他の構造、方法およびシステムの設計のための基礎として容易に利用し得ることを理解するであろう。したがって、特許請求の範囲はこのような同等の構成を含むものとみなすことが重要である。
【0092】
さらには、上記の要約書の目的は、米国特許商標庁と一般市民、特に特許用語や法律用語に精通していない当業者が、ざっと見ただけで、本願の技術開示の性質と本質を迅速に判断できるようにすることである。要約書は、本願の特許請求の範囲を規定するものではなく、また、特許請求の範囲を何ら限定するものでもない。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7
【国際調査報告】