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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】コンテナ荷役車両エレベータ
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20230712BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B65G1/00 511J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022577299
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 EP2021066579
(87)【国際公開番号】W WO2021255235
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】20200722
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315015988
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アウストルハイム, トロンド
(72)【発明者】
【氏名】ヘゲベ, イェルゲン ジュヴェ
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022EE05
3F022FF00
3F022JJ11
3F022MM01
3F022MM57
(57)【要約】
本発明は、保管コンテナ(106)を保管するための自動倉庫システム(1)に関し、コンテナ荷役車両(201、301)は、保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、保管カラム(105)の上方に保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成される。具体的に、本発明は、垂直に延在する支持部(612)と、プラットフォーム(602)と、昇降機機構(604)とを有するコンテナ荷役車両エレベータ(600)を備える、そのようなシステムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動倉庫システム(1)であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、前記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、前記コンテナ荷役車両(201、301)は、前記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、前記保管カラム(105)の上方に前記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、前記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)と、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、
前記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、
前記プラットフォーム(602)を前記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)と
を備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)と前記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)と、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)上に配列される間、前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るようにアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で前記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)と
を備える、自動倉庫システム(1)。
【請求項2】
前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)を上昇させるためのウィンチと、ケーブルとを備える、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記プラットフォーム(602)の水平に延在する構造(608)は、プラットフォームレール配列(610)を備え、前記プラットフォームレール配列(610)は、
前記コンテナ荷役車両(201、301)が、前記プラットフォームレール配列(610)が前記レールシステム(108)と垂直方向に同じ高さであり、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)にあるとき、前記プラットフォームレール配列(610)と前記レールシステム(108)との間で移動することを可能にするように構成される平行レールの少なくとも1つのセット(610a、610b)を備える、請求項1または2に記載のシステム(1)。
【請求項4】
前記システム(1)は、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)から離れるように位置付けられると、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記第1の昇降機停止位置(P1)の中に進入しないように妨げ、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように構成される移動可能な障壁(620)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)は、前記プラットフォーム(602)上で搬送されているとき、コンテナ荷役車両(201、301)の対向側の周囲に到達するように配列される昇降機フレーム(603)を備え、前記昇降機フレームは、前記プラットフォーム(602)を上昇させるための昇降機機構(604)に接続される、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記車両エレベータ(600)は、前記骨格構造(100)の保管グリッドの外周(101)から突出する、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記垂直に延在する支持部(612)は、前記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)を前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間に垂直方向(Z)に誘導するための誘導レール(102a、102b)としての役割を果たす前記複数の周辺直立部材(102’)のうちの少なくとも2つを備える、請求項6に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記昇降機フレーム(603)は、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記移動可能な障壁(620)が、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように、前記移動可能な障壁(620)に係合し、それを上昇させるように構成される、請求項5に従属するときの請求項6に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記プラットフォーム(602)は、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間で移動されるとき、シャフト(630)内に配列され、前記シャフト(630)は、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)から落下することを防止するように構成される、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
遮蔽体(640)が、前記遮蔽体(640)が閉鎖されると、前記第2の昇降機停止位置(P2)へのアクセスを遮断するように配列され、前記遮蔽体(640)は、前記プラットフォーム(602)が前記第2の昇降機位置(P2)に到達した時点にのみ開放可能である、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項11】
前記骨格構造上に提供され、前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記レールシステム(108)と垂直に整合した状態で設定された高さに前記プラットフォーム(602)を係止するように配列される係止機構(650)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
前記係止機構(650)は、前記プラットフォーム(602)上に位置付けられ、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)上に配列される付勢された爪(652)を係止および係止解除するよう配列されるブラケット(651)を備える、請求項11に記載のシステム(1)。
【請求項13】
自動倉庫システム(1)を動作させる方法であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、前記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、前記コンテナ荷役車両(201、301)は、前記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、前記保管カラム(105)の上方に前記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、前記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)と、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、前記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、前記プラットフォーム(602)を前記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)とを備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)と前記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)と、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)上に配列される間、前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るようにアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で前記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)と
を備え、前記方法は、以下のステップ、すなわち、
i)前記コンテナ荷役車両(201、301)を、前記レールシステム(108)から、前記第1の昇降機位置(P1)に位置付けられる前記プラットフォーム(602)上に移動させるステップと、
ii)前記プラットフォーム(602)を前記第2の昇降機停止位置(P2)に移動させ、人間オペレータ(800)および/またはロボットが前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施するための前記コンテナ荷役車両(201、301)へのアクセスを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項14】
前記システム(1)はさらに、前記骨格構造上に提供される係止機構(650)を備え、前記方法は、前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記プラットフォーム(602)を前記レールシステム(108)と垂直に整合した状態に係止する初期のステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記自動倉庫システム(1)は、請求項1-12のいずれか1項による、請求項13または14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナの保管および回収のための自動倉庫システムに関し、具体的には、コンテナ荷役車両をコンテナ荷役車両上で保守を実施するためのアクセス面積に輸送するための車両エレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、骨格構造100を伴う、典型的な先行技術自動倉庫システム1を開示し、図2および3は、そのようなシステム1上で動作するために好適な2つの異なる先行技術コンテナ荷役車両201、301を開示する。
【0003】
骨格構造100は、直立部材102と、水平部材103と、直立部材102と水平部材103との間に列に配列される保管カラム105を備える、保管容積とを備える。これらの保管カラム105では、容器としても公知である、保管コンテナ106が、相互の上にスタックされ、スタック107を形成する。部材102、103は、典型的には、金属、例えば、押出アルミニウムプロファイルから成ってもよい。
【0004】
自動倉庫システム1の骨格構造100は、骨格構造100の上部を横断して配列される、レールシステム108を備え、そのレールシステム108上で、複数のコンテナ荷役車両201、301が、保管コンテナ106を保管カラム105から持上し、保管コンテナ106をその中に降下させ、また、保管コンテナ106を保管カラム105の上方に輸送するように動作される。レールシステム108は、骨格構造100の上部を横断した第1の方向Xにおけるコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するように配列される、平行レールの第1のセット110と、第1の方向Xに対して直角である、第2の方向Yにおけるコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するための、レールの第1のセット110に対して直角に配列される、平行レールの第2のセット111とを備える。カラム105内に保管されるコンテナ106が、コンテナ荷役車両によって、レールシステム108内のアクセス開口部112を通してアクセスされる。コンテナ荷役車両201、301は、保管カラム105の上方で側方に、すなわち、水平なX-Y平面に対して平行である平面内で移動することができる。
【0005】
骨格構造100の直立部材102は、カラム105から外へのコンテナの持上およびその中へのコンテナの降下の間に、保管コンテナを誘導するために使用されてもよい。コンテナ106のスタック107は、典型的には、自立型である。
【0006】
各先行技術コンテナ荷役車両201、301は、車体201a、301aと、それぞれ、X方向およびY方向におけるコンテナ荷役車両201、301の側方移動を可能にする、車輪の第1および第2のセット201b、301b、201c、301cとを備える。図2および3では、各セット内の2つの車輪は、完全に可視である。車輪の第1のセット201b、301bは、レールの第1のセット110の2つの隣接するレールと係合するように配列され、車輪の第2のセット201c、301cは、レールの第2のセット111の2つの隣接するレールと係合するように配列される。車輪の第1および第2のセット201b、301b、201c、301cのうちの少なくとも1つが、車輪の第1のセット201b、301bおよび/または車輪の第2のセット201c、301cが、どの時点においても、レールの個別のセット110、111と係合され得るように、上昇され、降下されることができる。
【0007】
各先行技術コンテナ荷役車両201、301はまた、保管コンテナ106の垂直輸送、例えば、保管コンテナ106を保管カラム105から持上し、それを保管カラム105の中に降下させるための、昇降デバイス(図示せず)も備える。昇降デバイスは、車両201、301に対する把持/係合デバイスの位置が、第1の方向Xおよび第2の方向Yに対して直交する第3の方向Zにおいて調節され得るように、保管コンテナ106に係合するように適合され、把持/係合デバイスが車両201、301から降下され得る、1つまたはそれを上回る把持/係合デバイスを備える。コンテナ荷役車両301の把持デバイスの一部が、図3に示され、参照番号304とともに示される。コンテナ荷役デバイス201の把持デバイスが、図2の車体201a内に位置する。
【0008】
従来のように、また、本願の目的のために、Z=1は、保管コンテナの最上層、すなわち、レールシステム108の直下にある層を識別し、Z=2は、レールシステム108の下方の第2の層を識別し、Z=3は、第3の層を識別する等となる。図1に開示される先行技術では、Z=8は、保管コンテナの最下底部層を識別する。同様に、X=1...nおよびY=1...nは、水平面における各保管カラム105の位置を識別する。その結果、実施例として、かつ図1に示されるデカルト座標系X、Y、Zを使用すると、図1において106’として識別される保管コンテナは、保管位置X=10、Y=2、Z=3を占有すると言え得る。コンテナ荷役車両201、301は、層Z=0内を進行すると言え得、各保管カラム105は、そのXおよびY座標によって識別されることができる。
【0009】
骨格構造100の保管容積は、多くの場合、グリッド104と称されており、本グリッド内の可能性として考えられる保管位置は、保管セルと称される。各保管カラムは、XおよびY方向における位置によって識別され得る一方、各保管セルは、X、Y、およびZ方向におけるコンテナ番号によって識別され得る。
【0010】
各先行技術コンテナ荷役車両201、301は、レールシステム108を横断して保管コンテナ106を輸送するとき、保管コンテナ106を受容および収容するための、保管コンパートメントまたは空間を備える。保管空間は、図2に示されるように、かつ例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるように、車体201a内の中心に配列される、空洞を備えてもよい。
【0011】
図3は、片持ち梁構造物を伴う、コンテナ荷役車両301の代替構成を示す。そのような車両は、例えば、第NO317366号(その内容もまた、参照することによって本明細書に組み込まれる)に詳細に説明される。
【0012】
図2に示される中心空洞コンテナ荷役車両201は、例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるように、概して、保管カラム105の側方範囲に等しい、XおよびY方向における寸法を伴う面積を被覆する、占有面積を有してもよい。本明細書で使用される用語「側方」は、「水平」を意味し得る。
【0013】
代替として、中心空洞コンテナ荷役車両201、301は、例えば、第WO2014/090684A1号に開示されるように、保管カラム105によって画定される側方面積より大きい占有面積を有してもよい。
【0014】
レールシステム108は、典型的には、車両の車輪が走行する溝を伴うレールを備える。代替として、レールは、上向きに突出する要素を備えてもよく、車両の車輪は、脱線を防止するための、フランジを備える。これらの溝および上向きに突出する要素は、集合的に、軌道として公知である。各レールは、1つの軌道を備えてもよい、または各レールは、2つの平行な軌道を備えてもよい。
【0015】
第WO2018146304号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)は、レールと、X方向およびY方向の両方における平行軌道とを備える、レールシステム108の典型的構成を図示する。
【0016】
骨格構造100では、カラム105の大部分は、保管カラム105、すなわち、保管コンテナ106がスタック107で保管される、カラム105である。しかしながら、いくつかのカラム105は、他の目的を有し得る。図1では、カラム119および120は、保管コンテナ106が、保管コンテナ106が骨格構造100の外側からアクセスされる、または骨格構造100の外またはその中に移送され得る、アクセスステーション(図示せず)に輸送され得るように、それらを積み降ろす、および/または積み込むためのコンテナ荷役車両201、301によって使用される、そのような特殊目的カラムである。当技術分野内では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、その中にポートが位置する、カラムは、「ポートカラム」119、120と称され得る。アクセスステーションへの輸送は、水平、斜め、および/または垂直である、任意の方向にあってもよい。例えば、保管コンテナ106は、骨格構造100内のランダムまたは専用カラム105内に設置され、次いで、任意のコンテナ荷役車両によって積み込まれ、アクセスステーションへのさらなる輸送のために、ポートカラム119、120に輸送されてもよい。用語「斜め」が、水平と垂直との間のある場所に一般的な輸送配向を有する、保管コンテナ106の輸送を意味することに留意されたい。
【0017】
図1では、第1のポートカラム119は、例えば、コンテナ荷役車両201、301が、アクセスまたは移送ステーションに輸送されるべき保管コンテナ106を積み降ろし得る、専用の積降ポートカラムであってもよく、第2のポートカラム120は、コンテナ荷役車両201、301が、アクセスまたは移送ステーションから輸送されている保管コンテナ106を積み込み得る、専用の積込ポートカラムであってもよい。
【0018】
アクセスステーションは、典型的には、製品アイテムが保管コンテナ106から除去される、またはその中に位置付けられる、ピッキングステーションまたは備蓄ステーションであってもよい。ピッキングステーションまたは備蓄ステーションでは、保管コンテナ106は、通常、自動倉庫システム1から除去されないが、いったんアクセスされると、再度骨格構造100の中に戻される。保管コンテナを別の保管設備に(例えば、別の骨格構造または別の自動倉庫システム)に、輸送車両(例えば、電車または大型トラック)に、または生産設備に移送するために、ポートもまた、使用されることができる。
【0019】
コンベヤを備える、コンベヤシステムが、通常、ポートカラム119、120とアクセスステーションとの間で保管コンテナを輸送するために採用される。
【0020】
ポートカラム119、120およびアクセスステーションが、異なるレベルに位置する場合、コンベヤシステムは、保管コンテナ106をポートカラム119、120とアクセスステーションとの間で垂直に輸送するための垂直コンポーネントを伴う、昇降デバイスを備えてもよい。
【0021】
コンベヤシステムは、例えば、第WO2014/075937A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるような、異なる骨格構造間で保管コンテナ106を移送するように配列されてもよい。
【0022】
図1に開示されるカラム105のうちの1つの中に保管される保管コンテナ106が、アクセスされるべきであるとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの一方が、標的保管コンテナ106をその位置から回収し、それを積降ポートカラム119に輸送するように命令される。本動作は、コンテナ荷役車両201、301を、その中に標的保管コンテナ106が位置付けられる、保管カラム105の上方の場所に移動させ、コンテナ荷役車両の昇降デバイス(図示せず)を使用して、保管コンテナ106を保管カラム105から回収し、保管コンテナ106を積降ポートカラム119に輸送することを伴う。標的保管コンテナ106が、スタック107内の深くに位置する、すなわち、1つまたは複数の他の保管コンテナ106が、標的保管コンテナ106の上方に位置付けられた状態である場合、動作はまた、標的保管コンテナ106を保管カラム105から上昇させることに先立って、上方に位置付けられる保管コンテナを一時的に移動させることを伴う。時として、当技術分野内では「掘出」と称される、本ステップは、続いて、標的保管コンテナを積降ポートカラム119に輸送するために使用される、同一のコンテナ荷役車両を用いて、または1つまたは複数の他の協働するコンテナ荷役車両を用いて、実施されてもよい。代替として、または加えて、自動倉庫システム1は、保管コンテナ106を保管カラム105から一時的に除去するタスクに具体的に専用のコンテナ荷役車両201、301を有してもよい。いったん標的保管コンテナ106が、保管カラム105から除去されると、一時的に除去された保管コンテナ106は、元の保管カラム105の中に再度位置付けられることができる。しかしながら、除去された保管コンテナ106は、代替として、他の保管カラム105に再配置されてもよい。
【0023】
保管コンテナ106が、カラム105のうちの1つの中に保管されるべきであるとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの一方が、保管コンテナ106を積込ポートカラム120から積み込み、それをそれが保管されるべき保管カラム105の上方の場所に輸送するように命令される。スタック107内の標的位置またはその上方に位置付けられる任意の保管コンテナ106が、除去された後、コンテナ荷役車両201、301は、保管コンテナ106を所望の位置に位置付ける。除去された保管コンテナ106は、次いで、保管カラム105の中に戻るように降下される、または他の保管カラム105に再配置されてもよい。
【0024】
自動倉庫システム1を監視および制御するために、自動倉庫システム1は、典型的には、コンピュータ化され、典型的には、保管コンテナ106を追跡するためのデータベースを備える、制御システム500を備える。自動倉庫システム1を監視および制御するステップは、所望の保管コンテナ106が、コンテナ荷役車両201、301が相互に衝突することなく、所望の時間に所望の場所に送達され得るように、骨格構造100内の個別の保管コンテナ106の場所、各保管コンテナ106の内容物、およびコンテナ荷役車両201、301の移動を監視および制御するステップを含んでもよい。
【0025】
公知の自動倉庫システムの問題は、特に、空間効率的/節約的であり、システム全体を休止させない、動作不良コンテナ荷役車両上で点検を実施することの困難度である。
【0026】
オペレータによって、例えば、点検要員によって手動で運転され、動作不良車両の目的地に到達し得る点検車両を使用することによって、保管カラムの上方のレールシステム上に配列されるとき、動作不良コンテナ荷役車両の位置において現場点検を実施することが、公知である。他の実施形態では、点検車両は、動作不良車両を積み込み、これを自動倉庫システムの骨格構造のレールシステムと同じ高さである、点検面積に輸送することができる。
【0027】
しかしながら、そのような性能は、点検車両が、動作不良コンテナ荷役車両のレールシステムと同じ高さに配列されている、好ましくは、骨格構造のレールシステムと整合しているレール上に配列される面積から、動作不良コンテナ荷役車両のレールシステム上に運転することが対応可能であることを要求し、これは、点検車両の保管のための広い面積、および骨格構造のレールシステムのレベルにおいて車両を点検するための機器を要求する。
【0028】
さらに、述べられる活動は、動作するコンテナ荷役車両が、オペレータが動作不良コンテナ荷役車両に対して現場点検を実施するため、および/または点検車両がレールシステム上で安全に進行するために休止される必要があり得るため、本システムの性能全体の不必要な遅延を引き起こし得る。
【0029】
上記に照らして、先行技術倉庫システムの使用に関連する前述の問題のうちの1つまたはそれを上回るものを解決する、または少なくとも軽減させる、自動倉庫システムおよびその方法を提供することが、望ましい。
【0030】
故に、本発明の目的は、空間効率的である、倉庫システムを提供することである。本倉庫システムは、例えば、点検車両のための広い面積および/または中二階構造、および/または倉庫システムの骨格構造のレールシステムのレベルに配列されることになる動作不良コンテナ荷役車両を保守点検するための機器を要求しない。
【0031】
本発明のさらなる目的は、コンテナ荷役車両が本システムのレールシステムに容易に追加される、または除去され得る、倉庫システムを提供することである。
【0032】
また、本発明の目的は、特に、点検要員のための安全な作業環境を提供する、動作不良コンテナ荷役車両にアクセスするための安全なシステムを提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明は、独立請求項において述べられ、特徴付けられる一方、従属請求項は、本発明の他の特性を説明する。
【0034】
一側面では、本発明は、自動倉庫システムであって、垂直スタック内に相互の上に保管コンテナを保管するための複数の保管カラムを備える保管グリッドを画定するように配列される、複数の内部直立部材と、周辺直立部材とを有する骨格構造を備える、自動倉庫システムに関する。直立部材は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両を誘導するように配列されるレールシステムによって、それらの上側端部において相互接続される。コンテナ荷役車両は、保管カラムから保管コンテナを持上し、その中に保管コンテナを降下させ、保管カラムの上方に保管コンテナを水平に輸送するように構成される。骨格構造の周辺直立部材は、骨格構造の水平周囲を画定する。
【0035】
レールシステムは、水平面内に配列され、第1の方向Xに延在する、平行レールの第1のセットと、水平面内に配列され、第1の方向Xに対して直交する第2の方向Yに延在する、平行レールの第2のセットとを備えてもよい。レールの第1および第2のセットは、各グリッドセルが、レールの第1のセットの隣接レールの対およびレールの第2のセットの隣接レールの対によって画定されるグリッド開口部を備える、複数の隣接するグリッドセルを備える、水平面におけるグリッドパターンを形成する。各保管カラムは、グリッド開口部の下方に垂直に位置する。上記に述べられるように、コンテナ荷役車両は、グリッド開口部を介して保管コンテナにアクセスするために保管カラムの上方のレールシステム上で側方に移動するように構成される。
【0036】
さらに、自動倉庫システムは、コンテナ荷役車両を輸送するための車両エレベータを備える。車両エレベータは、垂直に延在する支持部と、プラットフォームと、昇降機機構とを備える。プラットフォームは、コンテナ荷役車両を搬送/支持するように配列される、水平に延在する(すなわち、レールシステムによって構築される平面に対して平行な)構造と、プラットフォームを垂直に延在する支持部に移動可能に取り付けられている、接続デバイスとを備える。車両エレベータはまた、プラットフォームを、プラットフォームとレールシステムとの間にアクセスを確立する、第1の昇降機停止位置と、人間オペレータ/点検要員および/またはロボットが、コンテナ荷役車両がプラットフォーム上に配列される間、コンテナ荷役車両上で現場保守を実施し得るように、アクセス面積内に配列される、第2の昇降機停止位置との間でプラットフォームを移動させるように配列される、昇降機機構も備える。第1および第2の昇降機停止位置は、例えば、骨格構造の床面レベルとレールシステムとの間で垂直にオフセットされた状態で配列される。
【0037】
上記に述べられるレールシステムの上で稼働する動作可能なコンテナ荷役車両が、正常に機能を停止し、故に、保守または点検を必要とする場合、動作不良コンテナ荷役車両は、プラットフォームが第1の昇降機停止位置に配列されると、レールシステム上のその位置から車両エレベータのプラットフォーム上に移動する、または移動されることができる。動作不良コンテナ荷役車両は、次いで、人間オペレータおよび/またはロボットが、コンテナ荷役車両上で、第2の昇降機停止位置において、現場で保守または点検を行い得る、アクセス面積の第2の昇降機停止位置に輸送されることができる。保守が行われた後、コンテナ荷役車両は、車両が保管グリッドのレールシステム上に戻るように移動し得るように、第1の昇降機停止位置に送り返されることができる。
【0038】
コンテナ荷役車両の損傷が、重度である、すなわち、点検が、第2の昇降機停止位置において現場で行われ得ない場合、コンテナ荷役車両は、人間オペレータおよび/またはロボットの支援によって第2の昇降機停止位置から、例えば、コンテナ荷役車両を点検面積まで移動させるための車輪付き担架または類似物上に除去されてもよい。別の機能するコンテナ荷役車両が、次いで、人間オペレータおよび/またはロボットの支援によって第2の昇降機停止位置に移動され、次いで、機能するコンテナ荷役車両が骨格構造のレールシステムに移動し得るように、車両エレベータによって第1の昇降機停止位置に移動されてもよい。
【0039】
車両エレベータの垂直に延在する支持部は、車両エレベータのプラットフォームを誘導するための少なくとも2つの誘導レールを備えてもよい。プラットフォームの接続デバイスは、誘導レールに移動可能に取り付けられ、プラットフォームが、垂直方向Zに、すなわち、レールシステムによって構築されるX-Y平面に対して直角に移動することを可能にする、線形の軸受またはローラを備えてもよい。
【0040】
プラットフォームの水平に延在する構造は、水平に延在する構造に固定される、下層の支持構造を備えてもよい。下層の支持構造は(例えば、車輪を介して)誘導レールに移動可能に取り付けられ、コンテナ荷役車両がプラットフォーム上に配列されているときに支持を提供する、接続デバイスに固定される、垂直に延在する構造を備えてもよい。
【0041】
車両エレベータのプラットフォームの水平構造は、プラットフォームレール配列を備えてもよい。プラットフォームレール配列は、コンテナ荷役車両が、プラットフォームレール配列がレールシステムと垂直方向に同じ高さにされ、プラットフォームが第1の昇降機停止位置にあるとき、プラットフォームレール配列とレールシステムとの間で移動することを可能にするように構成される、平行レールの少なくとも1つのセットを有してもよい。故に、プラットフォームレール配列は、骨格構造のレールシステムのレールと垂直に整合される、本位置にある。
【0042】
昇降機機構は、単純かつ従来的な手動式の巻上機/プーリシステムまたは電気式の巻上機/プーリシステムであってもよい。昇降機機構は、例えば、プラットフォームを上昇させるためのウィンチと、ケーブルとを備えてもよい。昇降機機構は、プラットフォームに接続されるケーブルまたはワイヤを有する、車両エレベータの垂直に延在する支持部の上側端部に配列されてもよい。巻上機/プーリシステムおよびウィンチは両方とも、コンテナ荷役車両を動作させる制御システム等の制御システムを用いた信号通信において伝送機を使用して自動化されてもよい。
【0043】
本発明のシステムはさらに、プラットフォームが第1の昇降機停止位置から離れるように位置付けられているとき、コンテナ荷役車両が第1の昇降機停止位置に進入しないように妨げ、プラットフォームが第1の昇降機停止位置に配列されているとき、コンテナ荷役車両がプラットフォームに進入することを可能にするように構成される、移動可能な障壁を備えてもよい。移動可能な障壁は、例えば、梁障壁、摺動可能なゲートの形態にあってもよい、またはこれは、垂直方向に移動可能な遮断構造であってもよい。
【0044】
さらなる例示的実施形態では、車両エレベータは、コンテナ荷役車両がプラットフォーム上で搬送されているとき、コンテナ荷役車両の周囲/フレームに到達する/その対向側を封入するように配列される、昇降機フレームを備えてもよい。昇降機フレームは、例えば、プラットフォームを上昇させるために昇降機機構のケーブルまたはワイヤに接続されてもよい。
【0045】
昇降機フレームは、例えば、プラットフォームを上昇させるためのウィンチのケーブルによって、プラットフォームを昇降機機構に懸吊するために使用されてもよい。昇降機機構のケーブルまたはワイヤは、コンテナ荷役車両がプラットフォーム上に配列されるとき、プラットフォームの重心またはその近傍に配列される、昇降機フレームの懸吊点からプラットフォームを上昇させてもよい。さらに、昇降機フレームは、コンテナ荷役車両の周囲に延在し得るため、これは、コンテナ荷役車両を、第1および第2の昇降機停止位置間でプラットフォームを移動させるとき、プラットフォーム上にしっかりと保つ観点から、安全を提供し得る。
【0046】
例示的実施形態では、昇降機フレームは、コンテナ荷役車両のための通路を形成してもよい。昇降機フレームは、プラットフォームの外周の両側から延在する、2つの垂直に配列されるポールを備えてもよい。2つのポールは、懸吊点を有する水平に配列される梁によって、プラットフォームからそれらの遠位端に相互接続されてもよい。
【0047】
別の例示的実施形態では、プラットフォームは、第1および第2の昇降機停止位置間で移動されるとき、シャフト内に配列されてもよい。シャフトは、コンテナ荷役車両がプラットフォームから落下することを防止するように構成されてもよい。
【0048】
シャフトは、第1および第2の昇降機停止位置間で走行するとき、プラットフォームを封入する、カバーであってもよい。さらに、シャフトは、上側昇降機停止位置を封入し、コンテナ荷役車両を上側昇降機停止位置におけるプラットフォーム上に、またはそれから離れるように移動させるとき、コンテナ荷役車両がプラットフォームから落下することを防止してもよい。
【0049】
本発明のシステムはさらに、遮蔽体が閉鎖されると、第2の昇降機停止位置へのアクセスを遮断するように配列される、ドア等の遮蔽体を備えてもよい。さらに、遮蔽体は、プラットフォームが第2の昇降機位置に到達した時点にのみ開放可能であってもよい。
【0050】
遮蔽体はさらに、移動可能な障壁が閉鎖位置にあり、それによって、コンテナ荷役車両が上側昇降機停止位置に進入しないように妨げるときにのみ開放され得るように、構成されてもよい。
【0051】
さらに、車両エレベータは、遮蔽体が閉鎖され、プラットフォームが上側昇降機停止位置と下側昇降機停止位置との間で移動している間、およびプラットフォームが第1の昇降機停止位置に配列される間、要員が下側昇降機停止位置に進入することを防止する間にのみ動作可能であってもよい。
【0052】
本発明のシステムはさらに、骨格構造上に提供され、プラットフォームを、第1の昇降機停止位置において配列されるとき、レールシステムと垂直に整合された状態になるように設定された高さに係止または保持するように配列される、係止機構を備えてもよい。
【0053】
係止機構は、プラットフォームに、第1の昇降機停止位置に配列されると、車両エレベータが動作可能であるときに解放可能に開放され得る、変位可能な留め金/締結具を提供する、任意の配列であってもよい。変位可能な留め金は、作動されたボルト、掛け金、またはラグであってもよい、またはこれは、骨格構造の水平周囲上に配列された付勢された爪に係止および係止解除するように配列される、プラットフォーム上に位置付けられたブラケットを備える。爪は、例えば、ばね付勢される、または重力付勢されてもよい。
【0054】
自動倉庫システムの動作の間、人間オペレータがレールシステムにアクセスすることを要求する、エラーが、生じ得る。これは、例えば、動作不良コンテナ荷役車両が車両エレベータに移動し得ない場合、必要とされ得る。
【0055】
故に、本発明の例示的実施形態では、本システムはさらに、人間オペレータがレールシステムにアクセスすることを可能にする、階段/梯子または類似物を備えてもよい。
【0056】
階段は、アクセス面積/床面レベルのレベルからレールシステムのレベルまで跨架してもよく、2つのレベルは、垂直にオフセットした状態に配列される。
【0057】
階段は、有益なこととして、車両エレベータに隣接するところ等、車両エレベータの近傍に配列され、それによって、人間オペレータが、レールシステムのレベルにおいてエレベータに動作不良コンテナ荷役車両を付置することを可能にしてもよい。
【0058】
車両エレベータおよび階段が、本システムが可能な限り小型であるべきであるため、可能な限り、自動倉庫システムのより小さい空間を占有することが、有益である。
【0059】
要員に対する損傷のリスクを低減させるために、階段は、本システムがシャットダウンされているときのみ、人間オペレータによってアクセス可能であるべきである。故に、ドアまたはゲート等の遮蔽体が、階段の近傍に配列され、本システムの動作の間に人間オペレータによる階段へのアクセスを妨げ、本システムがシャットダウンされているとき、アクセスを可能にしてもよい。
【0060】
レールシステムおよび/またはレールシステムのレベルにある階段は、障壁を備え、動作するコンテナ荷役車両が階段に進入することを防止してもよい。
【0061】
加えて、または代替として、階段は、コンテナ荷役車両が階段に進入しないように保護されるように、コンテナ荷役車両のいかなる幅よりも狭小に構築されてもよい。
【0062】
加えて、または代替として、階段は、レールシステムのレールの位置が、コンテナ荷役車両が階段に進入しないように妨げるように配列されてもよい。
【0063】
例示的実施形態では、車両エレベータおよび階段は両方とも、骨格構造内に統合されることができる。例えば、車両エレベータおよび階段は、3×3個の保管カラムの面積を占有してもよい。
【0064】
本発明の別の例示的実施形態によると、車両昇降機上のコンテナ荷役車両にアクセスするためのアクセス面積は、保管グリッドの上方の階/階層またはその中に配列されてもよい。本実施形態では、第1の昇降機停止位置は、第2の昇降機停止位置の垂直方向に下方に配列され、車両エレベータは、保管グリッドの上方の床の床開口部を通して通過する。アクセス面積は、故に、第WO 2019/238661 A1号(参照することによって本明細書に組み込まれる)の図6Aに開示されるようなアクセスステーションにアクセスする人間オペレータのレベルに類似する、レベルに配列されてもよい。
【0065】
別の例示的実施形態では、アクセス面積は、第WO 2014/075937 A1号(参照することによって本明細書に組み込まれる)の図2に示される送達ステーションの配列に類似する、保管グリッドの下方の階/階層に配列されてもよい。本例示的実施形態では、骨格構造は、保管グリッドの下方にある、示される送達ステーションのレベルに配列され得る、アクセス面積の真上に配列されてもよい。本実施形態では、車両エレベータは、骨格の窪み内に配列される、または骨格構造の周辺から突出することができる。
【0066】
さらに別の例示的実施形態では、アクセス面積は、アクセス面積が、例えば、クアッド(quad)の中庭のような保管グリッド環境内の領域に配列されるように、保管グリッド環境の領域内に配列されてもよい。
【0067】
さらに、さらなる例示的実施形態では、車両エレベータは、骨格構造の保管グリッドの外周から突出してもよい。故に、プラットフォームの水平に延在する構造は、アクセス面積が骨格構造の保管グリッドの外周の外側に配列されるように、保管グリッドの外周の外側に突出する、または水平拡張部を有してもよい。
【0068】
第2の昇降機停止位置が第1の昇降機停止位置の垂直方向に下方に配列される実施形態に関して、垂直に延在する支持部は、第1および第2の昇降機停止位置間で垂直方向Zに車両エレベータのプラットフォームを誘導するための誘導レールとしての役割を果たす、骨格構造の複数の周辺直立部材のうちの少なくとも2つを備えてもよい。
【0069】
そのような実施形態では、移動可能な障壁は、垂直方向Zに障壁を移動させる移動可能な障壁のための誘導レールとしての役割を果たす、骨格構造の同一の周辺直立部材に取り付けられてもよい。
【0070】
さらに、移動可能な障壁は、車両エレベータのプラットフォームの接続デバイスと同一または類似の構成を有する、接続デバイスを備えてもよい。
【0071】
さらに、昇降機フレームは、移動可能な障壁が、プラットフォームが第1の昇降機停止位置に配列されているとき、コンテナ荷役車両がプラットフォームに進入することを可能にするように、移動可能な障壁に係合し、それを上昇させるように構成されてもよい。
【0072】
昇降機フレームの梁は、例えば、プラットフォームが上側昇降機停止位置に進入すると、移動可能な障壁を上側昇降機停止位置から離れるように押動するように構成されてもよい。移動可能な障壁は、移動可能な障壁の基部から延在する、水平なバーを備えてもよい。バーは、プラットフォームがコンテナ荷役車両を搬送しているかどうかとは無関係に、梁が第1の昇降機停止位置またはその上方に配列されているとき、昇降機フレームの梁に寄りかかってもよい。故に、昇降機フレームの梁は、移動可能な障壁のバーと係合し、プラットフォームが、上方に、第1の停止位置に巻き上げられるにつれて、移動可能な障壁を上向きに変位させる。さらに、移動可能な障壁は、昇降機フレームを備えるプラットフォームが、第2の昇降機停止位置に向かって降下されるにつれて、第1の昇降機停止位置のレベル/高さまたはその近傍まで降下される。さらに、静置構造が、例えば、骨格構造のレールシステム上に静置し、それによって、移動可能な障壁がレールシステムの高さ/レベルの下方に移動しないように妨げ得る、反対方向に延在する、上記に述べられる水平なバーの伸長部/拡張部である、移動可能な障壁の基部に配列されてもよい。障壁の静置構造が、レールシステム上に静置しているとき、障壁は、レールシステム上の動作するコンテナ荷役車両が第1の昇降機停止位置に進入しないように妨げる。
【0073】
第2の側面では、本発明は、上記に議論される、自動倉庫システムを動作させる方法に関する。本方法は、コンテナ荷役車両を、レールシステムから、第1の昇降機位置に位置付けられるプラットフォーム上に移動させ、次いで、プラットフォームを第2の昇降機停止位置に移動させ、人間オペレータおよび/またはロボットがコンテナ荷役車両上で現場保守を実施するためのアクセスを可能にするステップを含む。
【0074】
本システムが、上記に述べられる係止機構を備える場合、本方法はさらに、第1の昇降機停止位置に配列されているとき、プラットフォームをレールシステムと垂直に整合した状態に係止する初期のステップを含んでもよい。
【0075】
用語「垂直にオフセットされる」は、垂直方向Zにおける距離を有することとして理解されるべきである。
【0076】
用語「アクセス面積」は、少なくとも第2の昇降機停止位置と、人間オペレータおよび/またはロボットがコンテナ荷役車両に対して点検/保守を行う位置の面積とを含む、面積として理解されるべきである。
【0077】
開示される車両エレベータが、1つまたはそれを上回るコンテナ荷役車両を搬送/支持するように配列されると言われる場合でも、本発明がまた、動作不良コンテナ荷役車両を点検する、および/または動作不良コンテナ荷役車両を輸送することを意図する、1つまたはそれを上回る点検車両を運搬するために好適であることを理解されたい。故に、車両エレベータは、動作不良コンテナ荷役車上で現場で点検を実施するための有人または無人点検車両を搬送する、および/または動作不良コンテナ荷役車両を積み込み、搬送し得る、有人または無人点検車両を搬送するために好適であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0078】
以下の図面は、本発明の理解を促進するために添付される。図面は、ここで実施例のみとして説明されるであろう、本発明の実施形態を示す。
図1図1は、先行技術自動倉庫システムの骨格構造の斜視図である。
【0079】
図2図2は、保管コンテナをその中に運ぶための中心に配列された空洞を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。
【0080】
図3図3は、保管コンテナを真下に運ぶための片持ち梁を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。
【0081】
図4図4は、本発明による、自動倉庫システムの例示的実施形態の斜視図である。
【0082】
図5図5は、車両エレベータの開放ビューを有する、図4に示されるものと同一の斜視図である。
【0083】
図6図6は、遮蔽体が閉鎖されている、図4に示されるものと同一の斜視図である。
【0084】
図7図7は、図5に示される第1の昇降機停止位置の拡大図である。
【0085】
図8図8は、図4に示される第2の昇降機停止位置の拡大図である。
【0086】
図9A図9A-Cは、本発明の移動可能な障壁の拡大図斜視図である。
図9B図9A-Cは、本発明の移動可能な障壁の拡大図斜視図である。
図9C図9A-Cは、本発明の移動可能な障壁の拡大図斜視図である。
【0087】
図10図10は、本発明による、車両エレベータ、遮蔽体、およびシャフトの構成要素の例証図である。
【0088】
図11A図11A-Dは、本発明の係止機構の拡大図である。
図11B図11A-Dは、本発明の係止機構の拡大図である。
図11C図11A-Dは、本発明の係止機構の拡大図である。
図11D図11A-Dは、本発明の係止機構の拡大図である。
【0089】
図12図12は、本発明による、自動倉庫システムの例示的実施形態の斜視図である。
図13図13は、本発明による、自動倉庫システムの例示的実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本発明の詳細な説明
以下において、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、より詳細に議論されるであろう。しかしながら、図面が、本発明を図面に描写される主題に限定することを意図していないことを理解されたい。
【0091】
自動倉庫システム1の骨格構造100は、図1-3に関連して上記に説明される先行技術骨格構造100、すなわち、いくつかの直立部材102、および直立部材102によって支持される、いくつかの水平部材103に従って構築され、骨格構造100はさらに、X方向およびY方向における、第1の上側レールシステム108を備える。
【0092】
骨格構造100はさらに、部材102、103の間に提供される、保管カラム105の形態にある、保管コンパートメントを備え、保管コンテナ106は、保管カラム105内のスタック107内にスタック可能である。
【0093】
骨格構造100は、任意のサイズであることができる。特に、骨格構造100が、図1に開示される骨格構造より大幅に小さくあり得ることを理解されたい。故に、骨格構造100は、図1に開示されるものより狭い、および/または短い、および/またはあまり深くなくあり得ることを理解されたい。例えば、骨格構造100は、4×8より大きいカラムの水平範囲と、少なくとも5個のコンテナの保管深度とを有してもよい。
【0094】
本発明による、自動倉庫システムの一実施形態が、ここで、図4-11を参照して、より詳細に議論されるであろう。
【0095】
図4-6は、図1に示されるもの等の自動倉庫システムの骨格構造の水平周囲101、および水平周囲101を画定する、骨格構造の複数の周辺直立部材102’を示す。さらに、コンテナ荷役車両201、301を輸送するための車両エレベータ600が、示される。車両エレベータ600は、骨格構造の外周101から突出し、第1および第2の昇降機停止位置P1、P2間に跨架する。
【0096】
車両エレベータ600は、コンテナ荷役車両201、301を垂直方向Zに輸送するための、昇降機機構604と、プラットフォーム602とを有する。
【0097】
昇降機機構は、ウィンチ604aと、ウィンチ604aに巻上/巻取され得る、ワイヤ604bとを有する。フック604cが、コンテナ荷役車両201、301を搬送するプラットフォーム602の昇降機フレーム603に取り付けられる、ワイヤ604bの一端に配列される。プラットフォーム602は、ワイヤ604bをウィンチ604a上に巻取することによって上昇される。
【0098】
図4および5では、コンテナ荷役車両201、301を備えるプラットフォーム602は、アクセス面積700内の第2の昇降機停止位置P2に配列され、コンテナ荷役車両201、301は、コンテナ荷役車両201、301上で現場点検を行い得る、人間オペレータ800によってアクセスされる。
【0099】
ドア640として示される遮蔽体は、プラットフォーム602が第2の昇降機停止位置P2に配列されている間、開放している。ドア640は、車両エレベータ600の垂直に延在する支持部612にヒンジ連結される。垂直に延在する支持部612は、誘導レール/周辺垂直部材として示される(図5参照)。
【0100】
ドア640は、閉鎖されると、人間オペレータ800が車両エレベータ600の第2の昇降機停止位置P2に進入しないように保護する、遮蔽体を提供する。ドア640は、車両エレベータの動作の間、閉鎖される(図6参照)一方、ドア640が、図4に示されるように、開放しているとき、それらは、コンテナ荷役車両201、301を備えるプラットフォーム602が第2の昇降機停止位置P2に配列されているとき、コンテナ荷役車両201、301の3つの側面への人間オペレータ800の完全および容易なアクセスを可能にする。容易なアクセスは、人間オペレータ800が、コンテナ荷役車両201、301が第2の昇降機停止位置P2におけるプラットフォーム602上に配列される間、コンテナ荷役車両201、301に対して点検または保守を行うことを可能にする。
【0101】
ドアは、手動または自動的に動作されてもよい。
【0102】
図4はさらに、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置に配列される間、およびプラットフォームが第2の昇降機停止位置まで降下される間、コンテナ荷役車両201、301がプラットフォーム602から落下することを防止するように配列される、シャフト630を示す。ドア640は、閉鎖されているときに遮蔽体630の拡張部として見られ得る。
【0103】
プラットフォーム602は、水平方向X、Yに直角である、垂直方向Zに移動しているように示される。
【0104】
図4と同一のシステムを図示する図5は、例証的目的のために、シャフトを示していない。
【0105】
垂直に延在する支持部612が、複数の周辺直立部材102’の2つの周辺直立部材102a’、102b’を備えることが、図5に示される。2つの周辺直立部材102a’、201b’は、プラットフォーム602のため、および移動可能な障壁620のための誘導レールとしての役割を果たす。移動可能な障壁620は、骨格構造のレールシステム上で動作するコンテナ荷役車両が、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置P1から離れるように配列されるとき、第1の昇降機停止位置P1に移動しないように阻害するように配列される。移動可能な障壁620は、静置構造に寄りかかり(図9A参照)、移動可能な障壁620が下方に、第2の昇降機停止位置P2に向かって移動しないように妨げている。移動可能な障壁の動作が、図9A-9Cに関して詳細に議論される。
【0106】
示されるように、2つの周辺直立部材102a’、102b’は、第1の昇降機停止位置P1の上方に延在する。図4にもみられるように、取付ブラケット606が、それに昇降機機構604を固定するために、2つの周辺直立部材102a’、102b’の上側端部に配列される。昇降機機構604は、ワイヤ604bが、プラットフォーム602を移動させるとき、略垂直方向Zに延設されるように、配列される。
【0107】
遮蔽体/ドア640が、プラットフォーム602が第2の昇降機停止位置P2に配列されるため、人間オペレータおよび/またはロボットがコンテナ荷役車両201、301にアクセスすることを可能にする、開放位置に示される。
【0108】
プラットフォーム602は、コンテナ荷役車両201、301の駆動手段/車輪のセットが上に配列される、平行レールのセット610a、610bを備える。
【0109】
図6は、ドア640が閉鎖位置にあり、それによって、人間オペレータが第2の昇降機停止位置にアクセスしないように妨げる、図4と同一のシステムを示す。図はさらに、ドア640が、車両エレベータのプラットフォーム上に配列されるコンテナ荷役車両が動作の間に遮蔽体またはドアによって保護されるように、遮蔽体630の拡張を提供する方法を図示する。
【0110】
さらに、人間オペレータのための安全上の理由のために、本システムは、ドア640が、車両エレベータの動作の間、および車両エレベータのプラットフォームが、例えば、第1の昇降機停止位置に配列されていること等、第2の昇降機停止位置から離れるように配列されている間、閉鎖されるように動作されるべきである。
【0111】
さらに、本システムは、ドア640が、移動可能な障壁620が、骨格構造のレールシステム上で動作するコンテナ荷役車両が、図5に示されるように、第1の昇降機停止位置に進入しないように阻害する位置にある間のみ、開放され得るように動作されるべきである。
【0112】
図7は、第1の昇降機停止位置P1に配列される、プラットフォーム602の拡大図である。プラットフォーム602は、水平構造608と、昇降機フレーム603と、桁614と、接続デバイス609と、垂直構造616とを有する。
【0113】
昇降機フレーム603は、プラットフォーム602の両側から垂直方向に延在する、2つのポール603a、bを備える。2つのポール603a、bは、梁603cによってそれらの上側端部に相互接続される。2つのポール603a、bの上側端部は、プラットフォーム602の水平に延在する構造/水平構造608の遠位に配列される。昇降機フレーム603の梁603cはさらに、昇降機機構604のワイヤ上に配列されるフックに取り付けられることになる、懸吊点607を備えてもよい。
【0114】
プラットフォームの水平構造608は、プラットフォーム602上に配列されるとき、コンテナ荷役車両(図示せず)を支持する。示される水平構造608は、コンテナ荷役車両が骨格のレールシステム上のある位置からプラットフォーム602の第1の昇降機停止位置まで、および逆もまた同様に移動し得るように、骨格構造のレールシステムのレール配列と垂直に整合される、レール配列610を備える。移動可能な障壁620は、昇降機フレーム603の梁603c上で静置している、2つの水平に配列されたバーを有する。故に、プラットフォーム602が、第1の昇降機停止位置P1に配列されると、障壁620は、プラットフォーム602の昇降機フレーム603の上方に配列され、コンテナ荷役車両がプラットフォーム602に進入することを可能にする。移動可能な障壁は、図9A-Cに関してさらに議論されるであろう。
【0115】
プラットフォーム602は、線形ローラ/車輪(図示せず)によって、2つの誘導レール102a’、102b’として示される垂直に延在する支持部612に移動可能に接続される。少なくとも1つの線形ローラが、各誘導レール上に移動可能に配列され、プラットフォーム602の2つの垂直構造616に固定して配列される。各垂直構造616は、水平構造608の両側を用いて角ブラケット構造を形成する。水平構造608の側面は、プラットフォーム602内またはそれから外に移動するとき、コンテナ荷役車両の移動方向に延在している。2つの垂直構造616は、水平構造608の下方に配列され、各垂直構造616は、水平構造608の側面を支持し、誘導レールに移動可能に取り付けられる。
【0116】
さらに、2つの対角線的に配列された桁614が、水平構造608と2つの垂直構造616のそれぞれとの間の接続を強化するために配列され、コンテナ荷役車両がプラットフォーム602上に配列されると、さらなる支持を提供する。
【0117】
プラットフォーム602の水平構造608は、骨格構造のレールシステムの2つのグリッドセルに等しい、レール配列610を有する。プラットフォーム602が、第1の昇降機停止位置P1に配列されると、プラットフォーム602のレール配列610は、骨格のレールシステムと垂直に整合され、コンテナ荷役車両がプラットフォーム602に、およびそれから移動することを可能にする。
【0118】
図8は、第2の昇降機停止位置P2に配列される、プラットフォーム602の拡大図である。第2の昇降機停止位置P2は、アクセス面積700内に配列される。プラットフォーム602は、その上に配列される、コンテナ荷役車両201、301を有し、ドア640として示される遮蔽体は、人間オペレータ800によるコンテナ荷役車両201、301へのアクセスのために開放している。
【0119】
図7に示されるように、プラットフォーム602の昇降機フレーム603は、コンテナ荷役車両201、301の両側の周囲に到達するように配列される。昇降機フレーム603は、昇降機フレーム603の懸吊点607において昇降機機構のワイヤ604bに接続される。
【0120】
図9A-Cは、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置P1から離れるように配列されているとき、動作するコンテナ荷役車両が第1の昇降機停止位置P1に進入することを防止するように配列される、移動可能な障壁620の動作の詳細図である。
【0121】
図9Aでは、移動可能な障壁620は、骨格構造のレールシステム108上で動作するコンテナ荷役車両が第1の昇降機停止位置P1に移動しないように妨げるように配列される。バーの形態にある、2つの静置構造622’が、障壁620の基部に固定され、静置構造622’が骨格構造のレールシステム108上で静置するように水平に延在している。障壁620の静置構造622’が、レールシステム108上で静置しているとき、レールシステム108上に配列されるコンテナ荷役車両は、第1の昇降機停止位置P1に移動しないように阻害される。
【0122】
移動可能な障壁620は、障壁620が、垂直方向において誘導レール612、102a’、102b’に沿って移動され得るように、誘導レール612、102a’、102b’に移動可能に配列される線形ローラ623の形態にある、接続デバイスを有する。
【0123】
図9Bは、その上に配列されるコンテナ荷役車両201、301を有する車両エレベータのプラットフォーム(可視ではない)が、第2の昇降機停止位置から第1の昇降機停止位置P1に接近している、配列を示す。プラットフォームが、第1の昇降機停止位置に接近するにつれて、移動可能な障壁620は、プラットフォームの昇降機フレームによって上昇される(図7参照)。故に、障壁620の水平なバーは、図9Aに示されるように、レールシステム108上に静置する障壁620の静置構造622’の代わりに、プラットフォームの昇降機フレームの梁上に静置する。
【0124】
図9Cでは、車両エレベータのプラットフォーム602は、反対の角度から図7にも示されるように、第1の昇降機停止位置P1に配列される。プラットフォーム602のレール配列610は、レールシステム108と垂直に整合される。さらに、障壁620は、プラットフォーム602上に配列されるコンテナ荷役車両201、301がレールシステム108の上に移動し得るように、上昇されている。
【0125】
図10は、車両エレベータ600、シャフト630、および遮蔽体640の異なる部分の図である。
【0126】
示されるように、車両エレベータは、プラットフォーム602のための誘導レールとしての役割を果たす、骨格構造の周辺直立部材102a’、102b’として示される、垂直に延在する支持部612を有する。
【0127】
取付ブラケット606が、垂直に延在する支持部612に固定されることができ、それに昇降機機構604を固定するために配列される。
【0128】
移動可能な障壁620は、障壁620を垂直に延在する支持部612に移動可能に取り付けるための接続手段623を有するように示される。さらに、昇降機フレーム603の梁603cが第1の昇降機停止位置に進入すると、昇降機フレーム603の梁603cと係合する、障壁620の水平なバー622が、図示される。プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置から離れるように配列されている間、移動可能な障壁620が骨格構造のレールシステム上に静置することを可能にする、静置構造622’もまた、示される。
【0129】
示されるように、プラットフォーム602は、2つが角ブラケットを形成する垂直構造616に固定される、水平構造608を有する。垂直構造616は、プラットフォーム602を垂直に延在する支持部612の誘導レール102a’、102b’に移動可能に取り付けるためにそれに固定される、接続デバイス609を有する。水平構造608は、骨格構造のレールシステムの1つのグリッドセルのサイズを有する、レール配列610を有する。
【0130】
さらに、プラットフォーム602の昇降機フレーム603は、梁603cによってそれらの上側端部において相互接続されている、水平構造608の両側に配列される、2つのポール603a、603bを有するように示される。ポール603a、603bは、昇降機フレーム603が、プラットフォーム602の水平構造608上に配列されると、コンテナ荷役車両を形作るように、プラットフォーム602上で搬送されるべきコンテナ荷役車両の高さより長い、垂直の延在部を有する。
【0131】
図11A-Dは、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置P1に配列されると、プラットフォーム602のレール配列110をレールシステム108と垂直に整合された設定された高さに保つように配列される、係止機構650の動作を開示する。
【0132】
示される係止機構650は、プラットフォーム602に接続される、ブラケット651と、車両エレベータの垂直に延在する支持部612に接続される、それに取り付けられるばね653を有する、ばね付勢された爪652とを有する。ブラケット651は、それぞれ、ブラケットの上側端部および下側端部に配列される、上側突出部および下側突出部651a、651bを有する。上側突出部および下側突出部651a、651bは両方とも、垂直および水平に変位される。さらに、爪652は、その上側端部において係止辺縁652aと、その下側端部において解放辺縁652bとを有する。
【0133】
図面内の矢印は、プラットフォーム602、その結果、ブラケット651の移動の方向を示す。
【0134】
図11Aでは、爪652は、付勢/懸吊係止位置に配列され、ブラケット651の上側突出部651aは、付勢された爪652の係止辺縁652a上で静置している。係止辺縁652aは、ブラケット651の上側突出部および下側突出部651a、651b間に配列される。本係止位置では、プラットフォーム602の水平構造608のレール配列610は、骨格構造のレールシステム108と垂直に整合される。
【0135】
図11Bは、係止機構650が、ブラケット651の下側端部における下側突出部651bが、爪652の係止辺縁652aを移動させ、プラットフォーム602がその後、第2の昇降機停止位置に向かって降下され得るように、爪652を解放位置に旋回させるように、プラットフォーム602、その結果、ブラケット651をわずかに上昇させることによって係止解除する方法を図示する。
【0136】
図11Cは、爪652の解放辺縁652bが、プラットフォーム602の降下の間にブラケット651の下側突出部651bによって押動されるにつれて、プラットフォーム602がさらに降下された後に、爪652がその付勢位置に戻るように旋回される方法を図示する。しかしながら、爪652の付勢位置は、ブラケット651の上側突出部651aが爪652の係止辺縁652aの下方に降下されているため、爪652をブラケット651に係止しない。故に、プラットフォーム602は、第2の昇降機停止位置まで自由に移動することができる。
【0137】
図11Dは、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置P1に接近するにつれて第2の昇降機停止位置から移動する、プラットフォームを示す。ブラケット651の上側突出部651aは、プラットフォーム602が第1の昇降機停止位置P1のわずか上方の位置まで移動する間、ブラケット651が爪652を通過するにつれて、爪652の係止辺縁652aをわずかに押動する。ブラケット651の上側突出部651aが、爪652の係止辺縁652aを通過した後、爪652は、係止された付勢位置に戻るように旋回される。その後、ブラケット651を伴うプラットフォーム602は、次いで、ブラケット651の上側突出部651aが、図11Aに示されるように、係止位置にあるとき、完全に付勢された爪652の係止辺縁652a上で静置するように、静置位置にわずかに降下される。
【0138】
図12および13は両方とも、異なる角度からの自動倉庫システム1を図示する。システム1は、コンテナ荷役車両301がそのレールシステム108上で動作する、骨格構造100を有する。
【0139】
骨格構造100の周辺上に、骨格構造100の外側から保管コンテナにアクセスするための、2つのアクセスステーション150が、配列される。一方のアクセスステーション150は、第1のポートカラム119に関連して配列され、他方のアクセスステーション150は、図1に関して開示されるように動作する、第2のポートカラム120に関連して配列される。
【0140】
さらに、システム1は、骨格構造100の周辺に配列される、図4-6に示されるような車両エレベータ600を有する。車両エレベータ600に隣接するものは、人間オペレータが床面レベル970からレールシステム108にアクセスするための、階段900である。
【0141】
示されるように、階段900は、システム1の床面レベル970から、システム1の骨格構造100のレールシステム108のレベルまで跨架する。
【0142】
システム1の動作の間、人間オペレータがレールシステム108にアクセスしないように保護するために、階段900が、ドア940が、システム1がシャットダウンされているときのみ開放され得るように、手動または自動的に制御され得る、ドア940の背後に配列される。
【0143】
レールシステム108および/またはレールシステム108のレベルにある階段900は、示されていない場合でも、動作するコンテナ荷役車両301が階段900に進入することを防止する、障壁を備えてもよい。しかしながら、そのような障壁は、図12および13の階段が、レールシステム108のレールの位置が、コンテナ荷役車両301が階段900に進入しないように妨げるように配列されるため、必要とされない場合がある。
【0144】
前述の説明では、本発明による、コンテナ荷役車両および自動倉庫システムの種々の側面が、例証的実施形態を参照して説明されている。解説の目的のために、具体的な数値、システム、および構成が、本システムおよびその作用の徹底的な理解を提供するために記載された。しかしながら、本説明は、限定的意味で解釈されることを意図していない。開示される主題が関連する当業者に明白である、例証的実施形態の種々の修正および変形例、および本システムの他の実施形態が、本発明の範囲内に存在すると見なされる。
【表1-1】
【表1-2】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動倉庫システム(1)であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、前記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、前記コンテナ荷役車両(201、301)は、前記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、前記保管カラム(105)の上方に前記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、前記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)
を備え、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、
前記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、
前記プラットフォーム(602)を前記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)と
を備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)と前記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)とアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で前記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、前記アクセス面積は、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)上に配列される間、前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るように、アクセスを提供するようにさらに構成され、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)
を特徴とする、自動倉庫システム(1)。
【請求項2】
前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)を上昇させるためのウィンチと、ケーブルとを備える、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記プラットフォーム(602)の水平に延在する構造(608)は、プラットフォームレール配列(610)を備え、前記プラットフォームレール配列(610)は、
前記コンテナ荷役車両(201、301)が、前記プラットフォームレール配列(610)が前記レールシステム(108)と垂直方向に同じ高さであり、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)にあるとき、前記プラットフォームレール配列(610)と前記レールシステム(108)との間で移動することを可能にするように構成される平行レールの少なくとも1つのセット(610a、610b)を備える、請求項1または2に記載のシステム(1)。
【請求項4】
前記システム(1)は、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)から離れるように位置付けられると、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記第1の昇降機停止位置(P1)の中に進入しないように妨げ、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように構成される移動可能な障壁(620)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)は、前記プラットフォーム(602)上で搬送されているとき、コンテナ荷役車両(201、301)の対向側の周囲に到達するように配列される昇降機フレーム(603)を備え、前記昇降機フレームは、前記プラットフォーム(602)を上昇させるための昇降機機構(604)に接続される、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記車両エレベータ(600)は、前記骨格構造(100)の保管グリッドの外周(101)から突出する、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記垂直に延在する支持部(612)は、前記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)を前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間に垂直方向(Z)に誘導するための誘導レール(102a、102b)としての役割を果たす前記複数の周辺直立部材(102’)のうちの少なくとも2つを備える、請求項6に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記昇降機フレーム(603)は、前記プラットフォーム(602)が前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記移動可能な障壁(620)が、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように、前記移動可能な障壁(620)に係合し、それを上昇させるように構成される、請求項5に従属するときの請求項6に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記プラットフォーム(602)は、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間で移動されるとき、シャフト(630)内に配列され、前記シャフト(630)は、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)から落下することを防止するように構成される、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
遮蔽体(640)が、前記遮蔽体(640)が閉鎖されると、前記第2の昇降機停止位置(P2)へのアクセスを遮断するように配列され、前記遮蔽体(640)は、前記プラットフォーム(602)が前記第2の昇降機位置(P2)に到達した時点にのみ開放可能である、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項11】
前記骨格構造上に提供され、前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記レールシステム(108)と垂直に整合した状態で設定された高さに前記プラットフォーム(602)を係止するように配列される係止機構(650)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
前記係止機構(650)は、前記プラットフォーム(602)上に位置付けられ、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)上に配列される付勢された爪(652)を係止および係止解除するよう配列されるブラケット(651)を備える、請求項11に記載のシステム(1)。
【請求項13】
自動倉庫システム(1)を動作させる方法であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、前記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、前記コンテナ荷役車両(201、301)は、前記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、前記保管カラム(105)の上方に前記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、前記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、前記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)と、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、前記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、前記プラットフォーム(602)を前記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)とを備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、前記昇降機機構(604)は、前記プラットフォーム(602)と前記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)と、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、前記コンテナ荷役車両(201、301)が前記プラットフォーム(602)上に配列される間、前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るようにアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で前記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、前記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)と
を備え、前記方法は、以下のステップ、すなわち、
i)前記コンテナ荷役車両(201、301)を、前記レールシステム(108)から、前記第1の昇降機位置(P1)に位置付けられる前記プラットフォーム(602)上に移動させるステップと、
ii)前記プラットフォーム(602)を前記第2の昇降機停止位置(P2)に移動させ、人間オペレータ(800)および/またはロボットが前記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施するための前記コンテナ荷役車両(201、301)へのアクセスを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項14】
前記システム(1)はさらに、前記骨格構造上に提供される係止機構(650)を備え、前記方法は、前記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、前記プラットフォーム(602)を前記レールシステム(108)と垂直に整合した状態に係止する初期のステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記自動倉庫システム(1)は、請求項1-12のいずれか1項による、請求項13または14に記載の方法。



【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
開示される車両エレベータが、1つまたはそれを上回るコンテナ荷役車両を搬送/支持するように配列されると言われる場合でも、本発明がまた、動作不良コンテナ荷役車両を点検する、および/または動作不良コンテナ荷役車両を輸送することを意図する、1つまたはそれを上回る点検車両を運搬するために好適であることを理解されたい。故に、車両エレベータは、動作不良コンテナ荷役車上で現場で点検を実施するための有人または無人点検車両を搬送する、および/または動作不良コンテナ荷役車両を積み込み、搬送し得る、有人または無人点検車両を搬送するために好適であり得る。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
自動倉庫システム(1)であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、上記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、上記コンテナ荷役車両(201、301)は、上記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、上記保管カラム(105)の上方に上記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、上記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、上記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)と、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、
上記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、
上記プラットフォーム(602)を上記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)と
を備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、上記昇降機機構(604)は、上記プラットフォーム(602)と上記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)と、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記プラットフォーム(602)上に配列される間、上記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るようにアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で上記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、上記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)と
を備える、自動倉庫システム(1)。
(項目2)
上記昇降機機構(604)は、上記プラットフォーム(602)を上昇させるためのウィンチと、ケーブルとを備える、項目1に記載のシステム(1)。
(項目3)
上記プラットフォーム(602)の水平に延在する構造(608)は、プラットフォームレール配列(610)を備え、上記プラットフォームレール配列(610)は、
上記コンテナ荷役車両(201、301)が、上記プラットフォームレール配列(610)が上記レールシステム(108)と垂直方向に同じ高さであり、上記プラットフォーム(602)が上記第1の昇降機停止位置(P1)にあるとき、上記プラットフォームレール配列(610)と上記レールシステム(108)との間で移動することを可能にするように構成される平行レールの少なくとも1つのセット(610a、610b)を備える、項目1または2に記載のシステム(1)。
(項目4)
上記システム(1)は、上記プラットフォーム(602)が上記第1の昇降機停止位置(P1)から離れるように位置付けられると、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記第1の昇降機停止位置(P1)の中に進入しないように妨げ、上記プラットフォーム(602)が上記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように構成される移動可能な障壁(620)を備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目5)
上記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)は、上記プラットフォーム(602)上で搬送されているとき、コンテナ荷役車両(201、301)の対向側の周囲に到達するように配列される昇降機フレーム(603)を備え、上記昇降機フレームは、上記プラットフォーム(602)を上昇させるための昇降機機構(604)に接続される、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目6)
上記車両エレベータ(600)は、上記骨格構造(100)の保管グリッドの外周(101)から突出する、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目7)
上記垂直に延在する支持部(612)は、上記車両エレベータ(600)のプラットフォーム(602)を上記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間に垂直方向(Z)に誘導するための誘導レール(102a、102b)としての役割を果たす上記複数の周辺直立部材(102’)のうちの少なくとも2つを備える、項目6に記載のシステム(1)。
(項目8)
上記昇降機フレーム(603)は、上記プラットフォーム(602)が上記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、上記移動可能な障壁(620)が、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記プラットフォーム(602)に進入することを可能にするように、上記移動可能な障壁(620)に係合し、それを上昇させるように構成される、項目5に従属するときの項目6に記載のシステム(1)。
(項目9)
上記プラットフォーム(602)は、上記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)間で移動されるとき、シャフト(630)内に配列され、上記シャフト(630)は、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記プラットフォーム(602)から落下することを防止するように構成される、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目10)
遮蔽体(640)が、上記遮蔽体(640)が閉鎖されると、上記第2の昇降機停止位置(P2)へのアクセスを遮断するように配列され、上記遮蔽体(640)は、上記プラットフォーム(602)が上記第2の昇降機位置(P2)に到達した時点にのみ開放可能である、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目11)
上記骨格構造上に提供され、上記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、上記レールシステム(108)と垂直に整合した状態で設定された高さに上記プラットフォーム(602)を係止するように配列される係止機構(650)を備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム(1)。
(項目12)
上記係止機構(650)は、上記プラットフォーム(602)上に位置付けられ、上記骨格構造(100)の水平周囲(101)上に配列される付勢された爪(652)を係止および係止解除するよう配列されるブラケット(651)を備える、項目11に記載のシステム(1)。
(項目13)
自動倉庫システム(1)を動作させる方法であって、
垂直スタック(107)内に相互の上に保管コンテナ(106)を保管するための複数の保管カラム(105)を備える保管グリッドを画定するように配列される複数の内部直立部材および周辺直立部材(102、102’)を有する骨格構造(100)であって、上記直立部材(102、102’)は、その上に少なくとも1つのコンテナ荷役車両(201、301)を誘導するように配列されるレールシステム(108)によって、それらの上側端部において相互接続され、上記コンテナ荷役車両(201、301)は、上記保管カラム(105)から保管コンテナ(106)を持上し、その中に保管コンテナ(106)を降下させ、上記保管カラム(105)の上方に上記保管コンテナ(106)を水平に輸送するように構成され、上記骨格構造(100)の周辺直立部材(102’)は、上記骨格構造(100)の水平周囲(101)を画定する、骨格構造(100)と、
車両エレベータ(600)であって、
垂直に延在する支持部(612)と、
プラットフォーム(602)であって、上記コンテナ荷役車両(201、301)を搬送するように配列される水平に延在する構造(608)と、上記プラットフォーム(602)を上記垂直に延在する支持部(612)に移動可能に取り付ける接続デバイス(609)とを備える、プラットフォーム(602)と、
昇降機機構(604)であって、上記昇降機機構(604)は、上記プラットフォーム(602)と上記レールシステム(108)との間にアクセスを確立する第1の昇降機停止位置(P1)と、人間オペレータ/点検要員(800)および/またはロボットが、上記コンテナ荷役車両(201、301)が上記プラットフォーム(602)上に配列される間、上記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施し得るようにアクセス面積(700)内に配列される第2の昇降機停止位置(P2)との間で上記プラットフォーム(602)を移動させるように配列され、上記第1および第2の昇降機停止位置(P1、P2)は、垂直にオフセットされた状態で配列される、昇降機機構(604)と
を備える、車両エレベータ(600)と
を備え、上記方法は、以下のステップ、すなわち、
i)上記コンテナ荷役車両(201、301)を、上記レールシステム(108)から、上記第1の昇降機位置(P1)に位置付けられる上記プラットフォーム(602)上に移動させるステップと、
ii)上記プラットフォーム(602)を上記第2の昇降機停止位置(P2)に移動させ、人間オペレータ(800)および/またはロボットが上記コンテナ荷役車両(201、301)上で現場保守を実施するための上記コンテナ荷役車両(201、301)へのアクセスを可能にするステップと
を含む、方法。
(項目14)
上記システム(1)はさらに、上記骨格構造上に提供される係止機構(650)を備え、上記方法は、上記第1の昇降機停止位置(P1)に配列されると、上記プラットフォーム(602)を上記レールシステム(108)と垂直に整合した状態に係止する初期のステップを含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
上記自動倉庫システム(1)は、項目1-12のいずれか1項による、項目13または14に記載の方法。
【国際調査報告】