(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(54)【発明の名称】板体結合用の位置決めロックシステム
(51)【国際特許分類】
F16B 5/02 20060101AFI20230712BHJP
【FI】
F16B5/02 A
F16B5/02 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022578697
(86)(22)【出願日】2020-06-19
(85)【翻訳文提出日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 CN2020097115
(87)【国際公開番号】W WO2021253407
(87)【国際公開日】2021-12-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522490686
【氏名又は名称】藍 立聖
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】藍 立聖
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001GB01
3J001HA02
3J001HA07
3J001JA10
3J001KA19
3J001KB04
(57)【要約】
【課題】組合せ式板体構造の施工を早め、品質の維持を容易にすること。
【解決手段】本発明は板体結合用の位置決めロックシステムであり、少なくとも2つの板体を備え、各該板体の1つの端面は結合面であり、もう1つの端面はボルト締め面であり、各該板体の該結合面には1つの位置決め座ぐり孔が設けられ、該ボルト締め面には1つの埋込み座ぐり孔が該位置決め座ぐり孔に対向して設けられ、該位置決め座ぐり孔と該埋込み座ぐり孔との間に1つのナット挿通孔が穿設され、該2つの板体が結合面を対向させるように結合される時に該2つの位置決め座ぐり孔の間に1つの位置決めピンが埋設されることで位置決めを行い、該位置決めピンの中央部にチャンネルを有し、該2つの板体の該ナット挿通孔内にそれぞれナットが挿入して固定され、各該ナットの中央部にねじ穴が設けられ、1つの結合ボルトはいずれか1つの該板体の該ナットから入り、該位置決めピンの該チャンネルを通過してもう1つの該ナットの該ねじ穴内にロックされ、以上各装置の組合せによって、板体の結合を迅速かつ正確に完了できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板体結合用の位置決めロックシステムであって、少なくとも2つの板体、1つの位置決めピン、2つのナット、及び1つの結合ボルトを備え、
各該板体の1つの端面は結合面であり、もう1つの端面はボルト締め面であり、各該板体の該結合面には1つの位置決め座ぐり孔が設けられ、該ボルト締め面には1つの埋込み座ぐり孔が該位置決め座ぐり孔に対向して設けられ、該位置決め座ぐり孔と該埋込み座ぐり孔との間に1つのナット挿通孔が穿設され、
前記位置決めピンは、該2つの板体が結合面を対向させるように結合される時に該2つの位置決め座ぐり孔の間に埋設されることによって位置決めを行い、該位置決めピンの中央部にチャンネルを有し、
前記ナットは、それぞれ該2つの板体の該ナット挿通孔内に挿入して固定され、各該ナットの中央部にねじ穴が設けられ、
前記結合ボルトは、いずれか1つの該板体の該ナットから入り、該位置決めピンの該チャンネルを通過してもう1つの該ナットの該ねじ穴内にロックされる、板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項2】
各該板体は同じ形状及び寸法を有することで、各該板体の結合時にエッジが面一であり且つ相互に密着するか、又は対応する該板体を相互に隔ててずれ結合を形成する、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項3】
各該板体には、1組以上の該位置決め座ぐり孔、該ナット挿通孔及び該埋込み座ぐり孔、並びに嵌合する該位置決めピン、該ナット及び該結合ボルトが設けられる、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項4】
該位置決め座ぐり孔の直径は該位置決めピンの外径に等しいか又は該位置決めピンの外径よりもやや大きく、該位置決め座ぐり孔の深さは該位置決めピンの長さの1/2よりもやや大きいことで、該位置決め座ぐり孔内に該位置決めピンをスムーズに埋入し、該位置決めピンの該チャンネルの直径は該結合ボルトのねじ山の外径よりもやや大きいことで、該結合ボルトは該チャンネルを通過できる、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項5】
該2つのナットの外径は該ナット挿通孔よりもやや大きくて締り嵌めを形成し、該2つのナットの外径に滑りアイドル防止ユニットが設けられ、該2つのナットの尾端に1つのナット引張り板を有し、該ナット引張り板が該埋込み座ぐり孔内に沈み込み、該ナット引張り板の外側にレンチ係合溝が設けられ、該レンチ係合溝はレンチを位置決めして該2つのナットを回すことに用いられ、該2つのナットの該ねじ穴内のねじ山は該結合ボルトのねじ山と噛み合う、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項6】
該結合ボルトの前端にねじ山を有し、該ねじ山の後端はねじ無し柱体であり、該ねじ無し柱体の直径は該2つのナットの該ねじ穴のねじ山内径よりも小さいことで、該結合ボルトの該ねじ無し柱体はいずれか1つの該ナット及び該位置決めピンを貫通してもう1つの該ナットにロックされ、該結合ボルトの尾端に1つのボルト頭部を有し、該ボルト頭部は該埋込み座ぐり孔に沈み込み、該埋込み座ぐり孔の直径、深さはボルトレンチを可動に収容できるように設定される、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項7】
いずれか1つの該板体のエッジに1つのL型山形材が設けられ、該L型山形材の上部板面に1つの長溝型孔溝が設けられ、1つの固定ボルトを該長溝型孔溝に挿入することで該板体にロックされ、該L型山形材の下部板面に複数の予備挿通孔が設けられ、各該予備挿通孔にそれぞれ接続ねじを挿入することで該板体を支持構造に固定する、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項8】
該L型山形材、該固定ボルト及び各該接続ねじは該板体の片側のエッジに1組以上設けられてもよいか、又は同時に該該板体の両側にエッジに設けられてもよい、請求項7に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【請求項9】
各該板体の表面に複数の貫通孔が設けられ、各該貫通孔の該結合面に1つの補助位置決め座ぐり孔が設けられ、位置決め機能を強化するように該補助位置決め座ぐり孔にも該位置決めピンを挿入できる、請求項1に記載の板体結合用の位置決めロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体結合及び位置決めの分野に関し、特に簡単な構造を使用して迅速かつ安定的に操作できる板体結合用の位置決めロックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
板体は、一般的に、スペース分割装置となり、限られたスペースを適切に仕切り、各領域を適切に使用でき、スペース全体に最適な応用効果を発揮させることに用いられる。
【0003】
板体は、異なる現場状況に対応できるように常に大きな寸法及び重量を必要とするが、実際の施工時に多くの困難があり、板体の架設を効果的に完了するには大量の労力や技術スタッフの協力を必要とし、従って、施工時間及びコストはいずれも相対的に増加し、また、所要の完成品を得るために使用者はより多くの費用を費やす必要がある。
【0004】
寸法及び重量のため板体の施工が困難であるという問題を解決するために、一般的な方法は軽量材料を家具、装飾品又は建築材料とすることであり、このような軽量材料は一定の強度及びほかの機能を有し、材料が軽いため、施工の容易さを向上できるが、体積の要因によって運搬、取付及び位置決めにはまだ手間がかかるという問題がある。
【0005】
そのため、公知技術における解決方法は、小寸法の板体設計を使用し、適切な数の板体を結合し、最終的に所要の板体装置を完成することである。この方法は施工の困難性を大幅に低下させ、別々の板体が持ち運びやすく、操作しやすいだけでなく、異なるスペースレイアウトに応じて、適切な板体構造を迅速に作り出すことができ、板体の架設をより迅速かつ簡単にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
公知の組合せ式板体構造について、施工の特殊性によって解決すべき問題がまだある。
【0007】
1.施工が遅い。1つずつ組み合わせられた板体は、相対位置及び緊密結合の要件を考慮する必要があり、板体の取付を迅速かつ正確に完了できず、その結果、作業時間が増加してしまう。
【0008】
2.品質の維持が困難である。板体の組合せは手作業に依存し、作業者ごとに技術力、熟練度及び小心さがいずれも異なり、その結果、常に品質が異なる状況を引き起こし、大面積板体を施工する場合や複数の作業者が同一の板体を施工する場合、寸法誤差によって結合できないという問題が発生する可能性はさらに高い。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の板体結合用の位置決めロックシステムは、少なくとも2つの板体、1つの位置決めピン、2つのナット、及び1つの結合ボルトを備え、
各該板体の1つの端面は結合面であり、もう1つの端面はボルト締め面であり、各該板体の該結合面には1つの位置決め座ぐり孔が設けられ、該ボルト締め面には1つの埋込み座ぐり孔が該位置決め座ぐり孔に対向して設けられ、該位置決め座ぐり孔と該埋込み座ぐり孔との間に1つのナット挿通孔が穿設され、
前記位置決めピンは、該2つの板体が結合面を対向させるように結合される時に該2つの位置決め座ぐり孔の間に埋設されることによって位置決めを行い、該位置決めピンの中央部にチャンネルを有し、
前記ナットは、それぞれ該2つの板体の該ナット挿通孔内に挿入して固定され、各該ナットの中央部にねじ穴が設けられ、
前記結合ボルトは、いずれか1つの該板体の該ナットから入り、該位置決めピンの該チャンネルを通過してもう1つの該ナットの該ねじ穴内にロックされる。
【0010】
前記各装置の構成によって、任意の該2つの板体を組み合わせる際に、まず、該2つの板体を該結合面で相互に平坦に密着させ、該2つの板体の該2つの位置決め座ぐり孔の間に該位置決めピンを入れることで位置決めを行い、該2つの板体の該ナット挿通孔内に該ナットがそれぞれ挿入されており、その後、いずれか1つの該板体の該ナットに該結合ボルトを入れるだけで該2つの板体の相互結合を迅速かつ正確に完了できる。
【0011】
各該板体は同じ形状及び寸法を有することで、各該板体の結合時にエッジが面一であり且つ相互に密着するか、又は対応する該板体を相互に隔ててずれ結合を形成する。
【0012】
各該板体には、1組以上の該位置決め座ぐり孔、該ナット挿通孔、及び該埋込み座ぐり孔、並びに嵌合する該位置決めピン、該ナット及び該結合ボルトが設けられる。
【0013】
該位置決め座ぐり孔の直径は該位置決めピンの外径に等しいか又は該位置決めピンの外径よりもやや大きく、該位置決め座ぐり孔の深さは該位置決めピンの長さの1/2よりもやや大きいことで、該位置決め座ぐり孔内に該位置決めピンをスムーズに埋設し、該位置決めピンの該チャンネルの直径は該結合ボルトのねじ山の外径よりもやや大きいことで、該結合ボルトは該チャンネルを通過できる。
【0014】
また、該2つのナットの外径は該ナット挿通孔よりもやや大きくて締り嵌めを形成し、該2つのナットの外径に滑りアイドル防止ユニットが設けられ、該2つのナットの尾端に1つのナット引張り板を有し、該ナット引張り板が該埋込み座ぐり孔内に沈み込み、該ナット引張り板の外側にレンチ係合溝が設けられ、該レンチ係合溝はレンチを位置決めして該2つのナットを回すことに用いられ、該2つのナットの該ねじ穴内のねじ山は該結合ボルトのねじ山と噛み合う。
【0015】
該結合ボルトの前端にねじ山を有し、該ねじ山の後端はねじ無し柱体であり、該ねじ無し柱体の直径は該2つのナットの該ねじ穴のねじ山の内径よりも小さいことで、該結合ボルトの該ねじ無し柱体はいずれか1つの該ナット及び該位置決めピンを貫通してもう1つの該ナットにロックされ、該結合ボルトの尾端に1つのボルト頭部を有し、該ボルト頭部は該埋込み座ぐり孔に沈み込み、該埋込み座ぐり孔の直径、深さはボルトレンチを可動に収容できるように設定される。
【0016】
またなお、いずれか1つの該板体のエッジに1つのL型山形材が設けられ、該L型山形材の上部板面に1つの長溝型孔溝が設けられ、1つの固定ボルトを該長溝型孔溝に挿入することで該板体にロックされ、該L型山形材の下部板面に複数の予備挿通孔が設けられ、各該予備挿通孔にそれぞれ接続ねじを挿入することで該板体を支持構造に固定する。
【0017】
該L型山形材、該固定ボルト及び各該接続ねじは該板体の片側のエッジに1組以上設けられてもよいか、又は同時に該該板体の両側のエッジに設けられてもよい。
【0018】
さらに、各該板体の表面に複数の貫通孔が設けられ、各該貫通孔の該結合面に1つの補助位置決め座ぐり孔が設けられ、位置決め機能を強化するように該補助位置決め座ぐり孔にも該位置決めピンを挿入できる。
【発明の効果】
【0019】
従来技術と比較して、本発明の利点及び積極的な効果は以下のとおりである。
【0020】
1. 本発明は構造が簡単で、操作が容易で、いずれの作業者も同じ条件で板体の結合を迅速かつ効果的に完了できる。
【0021】
2. 本発明により完成された板体結合製品は信頼できる精度及び強度を持ち、広く使用できる。
【0022】
3. 本発明は施工時間を効果的に短縮させ、得られた製品は平坦で見栄えがよく、調整や変更の頻度を低減させ、作業効率を大幅に向上させ、作業コストを削減させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】は本発明に係る板体結合用の位置決めロックシステムの斜視分解図である。
【
図2】は該位置決めロックシステムの部分断面斜視拡大図である。
【
図3】は該位置決めロックシステムの断面平面拡大図である。
【
図4】は該位置決めロックシステムの斜視構成図である。
【
図5】は該位置決めロックシステムのロックモジュールの斜視分解図である。
【
図7】は該ロックモジュールの部分断面斜視図である。
【
図8】は該位置決めロックシステムにL型山形材が設けられる斜視構成図である。
【
図9】は該位置決めロックシステムに補助位置決め座ぐり孔が設けられる断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0024】
図1~
図7に示すように、本発明に係る板体結合用の位置決めロックシステムは主に少なくとも2つの板体100及び1つのロックモジュール200を備え、該ロックモジュール200は該2つの板体100を結合することに用いられ、該ロックモジュール200は1つの位置決めピン210、2つのナット220及び1つの結合ボルト230を含む。
【0025】
前記各板体100の1つの端面は結合面101として設けられ、もう1つの該板体100と対面して接触することに用いられ、各該板体100のもう1つの端面はボルト締め面102であり、該結合ボルト230を挿入することでロックを行うことに用いられる。各該板体100の該結合面101に1つの位置決め座ぐり孔110が設けられ、該位置決め座ぐり孔110は該位置決めピン210を埋設することで位置決めを行うことに用いられ、各該板体100の該ボルト締め面102には1つの埋込み座ぐり孔130が該位置決め座ぐり孔110に対向して設けられ、該埋込み座ぐり孔130は該ナット220を導入することに用いられ、該結合ボルト230はそれを該板体100内に埋入し、該位置決め座ぐり孔110と該埋込み座ぐり孔130との間に1つのナット挿通孔120が穿設され、該ナット挿通孔120は該ナット220が挿入することに用いられる。
【0026】
該位置決めピン210の機能は、該2つの板体100が結合面101を対向させるように結合される時に該2つの位置決め座ぐり孔110の間に埋設されることによって位置決めを行うことであり、該位置決めピン210の中央部にチャンネル211を有し、該チャンネル211は該結合ボルト230が通過可能である。
【0027】
該2つのナット220はそれぞれ該2つの板体100の該ナット挿通孔120内に挿入して固定され、各該ナット220の中央部にねじ穴221が設けられ、該ねじ穴221に該結合ボルト230がロック可能であり、該結合ボルト230はいずれか1つの該板体100の該ナット220から入り、該位置決めピンの該チャンネル211を通過してもう1つの該ナット220の該ねじ穴221内にロックされ、それによって該2つの板体100のボルト締め固定を完了する。
【0028】
本発明は主に前記各装置の構成によって、任意の該2つの板体100の組合せを迅速かつ正確に行うことができる。そのステップについて、まず、該2つの板体100を該結合面101で相互に平坦に密着させ、該2つの板体100の該位置決め座ぐり孔110を位置合わせし、該2つの位置決め座ぐり孔110により形成されたスペース内に該位置決めピン210を入れることで位置決めを行い、該2つの板体100の該ナット挿通孔120内にそれぞれ該ナット220が挿入されており、該ナット220は該板体100の製造時に直接挿入されてもよいか、又は結合時に別途挿入されてもよく、その後、いずれか1つの該板体100の該埋込み座ぐり孔130の方向から該結合ボルト230を挿入し、進入方向の該ナット220、該位置決めピン210を通過し、その後、進入方向と対向する該ナット220にロックされ、それによって該2つの板体100の相互結合を完了する。
【0029】
前記各板体100は同じ形状及び寸法を有することで、各該板体100の結合時にエッジが面一であり且つ相互に密着するか、又は、
図8に示すように、任意の該2つの板体100を相互に隔てて結合し、その後、交互に積層してロックし、それによってずれ結合を形成できるという実施工法を採用し、必要に応じて調整でき、勿論、各該板体100における該位置決め座ぐり孔110、該ナット挿通孔120及び該埋込み座ぐり孔130の事前嵌合を必要とする。
【0030】
各該板体100には1組以上の該位置決め座ぐり孔110、該ナット挿通孔120、及び該埋込み座ぐり孔130、並びに嵌合する該位置決めピン210、該ナット220及び該結合ボルト230が設けられ、通常、上下、左右又は対角線方向に少なくとも2組が設けられるだけで、該2つの板体100の結合を安定させることができるが、勿論、より多くの組が設けられてもよく、これについて制限しない。
【0031】
該位置決め座ぐり孔110の直径は該位置決めピン210の外径に等しいか又は該位置決めピン210の外径よりもやや大きく、該位置決め座ぐり孔110の深さは該位置決めピン210の長さの1/2よりもやや大きく、すなわち、該2つの板体100が結合されると、該位置決めピン210の長さよりも大きい埋設スペースを得て、該位置決めピン210を該位置決め座ぐり孔110内にスムーズに埋入できる。
【0032】
また、該位置決めピン210の該チャンネル211の直径は該結合ボルト230のねじ山231の外径よりもやや大きいことで、該結合ボルト230は該チャンネル211を通過できる。
【0033】
該2つのナット220の外径は該ナット挿通孔120よりもやや大きくて締り嵌めを形成することで、該ナット220を該ナット挿通孔120内に固定し、該2つのナット220の外径に滑りアイドル防止ユニット222が設けられ、該滑りアイドル防止ユニット222は該板体100内に嵌入され、該2つのナット220の固定をさらに強化する。
【0034】
該2つのナット220の尾端に1つのナット引張り板223を有し、該ナット引張り板223は該ナット挿通孔120よりも突出して該埋込み座ぐり孔130内に沈み込み、該ナット引張り板223の外側にレンチ係合溝224が設けられ、該レンチ係合溝224は専用のレンチ(図示せず)を位置決めして引張り、調整を行って該2つのナット220を回すことに用いられ、該2つのナット220の該ねじ穴221内のねじ山225と該結合ボルト230のねじ山231は相互に嵌合して効果的な噛み合いを行う。
【0035】
該結合ボルト230の該ねじ山231の後端はねじ無し柱体232であり、該ねじ無し柱体232の直径は該2つのナット220の該ねじ穴221のねじ山225の内径よりも小さいことで、該結合ボルト230の該ねじ山231が進入方向の該ナット220を通過した後、該ねじ無し柱体232は進入方向の該ナット220及び該位置決めピン210を貫通して進入方向と対向する該ナット220にロックされ、該結合ボルト230の尾端に1つのボルト頭部233を有し、該ボルト頭部233は該ナット220よりも突出して該埋込み座ぐり孔130に沈み込み、該埋込み座ぐり孔130の直径、深さは該結合ボルト230を取り付けるためにボルトレンチ(図示せず)を可動に収容できるように設定される。
【0036】
図8に示すように、本発明を壁板の組合せに適用する場合、いずれか1つの該板体100のエッジに1つのL型山形材300が設けられ、該L型山形材300の上部板面に1つの長溝型孔溝310が設けられ、1つの固定ボルト320を該長溝型孔溝310に挿入することで該板体100にロックされ、該L型山形材300の下部板面に複数の予備挿通孔330が設けられ、このように、該壁板を支持構造(図示せず)に取り付け、接続ねじ340をそれぞれ各該予備挿通孔330に挿入することで該板体100の固定を行い、該長溝型孔溝310は該板体100と該L型山形材300との距離を変更することで該壁板の密着性を調整することができる。
【0037】
該L型山形材300、該固定ボルト320及び各該接続ねじ340は該板体100の片側のエッジに1組以上設けられてもよいか、又は同時に該該板体100の両側のエッジに設けられてもよく、必要に応じて調整できる。
【0038】
図9に示すように、各該板体100の表面には通常、複数の貫通孔140が設けられ、該貫通孔140はねじ又はピンが挿入されることでロック又は位置決めを行うことに用いられ、本発明における該位置決め座ぐり孔110、該ナット挿通孔120及び該埋込み座ぐり孔130は任意の該貫通孔140に直接成形して設けられてもよいか、又は、一部の該貫通孔140には該貫通孔の該結合面101に1つの補助位置決め座ぐり孔150が設けられることで、位置決め機能を強化するように該補助位置決め座ぐり孔150にも該位置決めピン210を挿入できる。
【0039】
以上、本発明の好適な実施例を説明したが、本発明の実施範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び範囲を逸脱せずに本発明に対して変更や同等置換を行う場合、いずれも本発明の特許出願の範囲の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0040】
100 板体
101 結合面
102 ボルト締め面
110 位置決め座ぐり孔
120 ナット挿通孔
130 埋込み座ぐり孔
140 貫通孔
150 補助位置決め座ぐり孔
200 ロックモジュール
210 位置決めピン
211 チャンネル
220 ナット
221 ねじ穴
222 滑りアイドル防止ユニット
223 ナット引張り板
224 レンチ係合溝
225 ねじ山
230 結合ボルト
231 ねじ山
232 ねじ無し柱体
233 ボルト頭部
300 L型山形材
310 長溝型孔溝
320 固定ボルト
330 予備挿通孔
340 接続ねじ
【国際調査報告】