(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-21
(54)【発明の名称】リソース除外方法と装置、リソース処理方法と装置、端末装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20230713BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230713BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230713BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230713BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20230713BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/54 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550849
(86)(22)【出願日】2020-08-05
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2020107182
(87)【国際公開番号】W WO2021258511
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/097791
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ティン、イー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067CC02
5K067CC04
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ03
(57)【要約】
本出願は、リソース除外方法と装置、リソース処理方法と装置、端末装置及び記憶媒体を開示し、通信分野に関する。前記方法は、
リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得することであって、第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは、端末装置がセンシングを実行しないスロットであることと、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定することであって、第一パーセンテージは、第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージであることと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用されるリソース除外方法であって、
リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得することであって、前記第一リソースセットは、前記リソース選択ウィンドウにおける、前記端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、前記第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、前記非センシングスロットは、前記端末装置がセンシングを実行しないスロットであることと、
第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定することであって、前記第一パーセンテージは、前記第一候補リソースセットにおけるリソース数と前記第一リソースセットにおけるリソースの数M
totalのパーセンテージであることと、
を含む、
ことを特徴とするリソース除外方法。
【請求項2】
第二リソースセットを確定することは、
前記第一候補リソースセットを前記第二リソースセットとして確定することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第二リソースセットを確定することは、
前記第一候補リソースセットを放棄し、前記リソース選択ウィンドウ内の前記第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二候補リソースセットを取得することと、
前記第二候補リソースセットを前記第二リソースセットとして確定することと、
を含み、
前記第二リソース除外操作は、前記リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
第二パーセンテージを確定することであって、前記第二パーセンテージは、前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記M
totalのパーセンテージであることと、
前記第二パーセンテージが前記X%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないことと、
前記第二パーセンテージが前記X%より小さい場合、基準信号受信電力(RSRP)閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記X%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作のうちの少なくとも1つを繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新することと、
さらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作のうちの少なくとも1つを繰り返して実行することは、
前記第一リソースセットに対して前記第二リソース除外操作を繰り返して実行すること、
又は前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行し、且つ前記第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を放棄することを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第二リソースセットを確定することは、
前記Xをβに調整することと、
前記第一候補リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、前記第二リソースセットを取得することと、
調整によって得られた前記βに基づいて、前記第二リソースセットを更新するために、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行する必要があるか否かを確定することと、
を含み、
前記βは第一条件を満たし、前記第一条件は、前記βが第一パーセンテージ*100よりも大きくないことを含み、前記第二リソース除外操作は、前記リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
調整によって得られた前記βに基づいて、前記第二リソースセットを更新するために、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行する必要があるか否かを確定することは、
第二パーセンテージを確定することであって、前記第二パーセンテージは、前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記M
totalのパーセンテージであることと、
前記第二パーセンテージが前記β%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないことと、
前記第二パーセンテージが前記β%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記β%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作と前記第二リソース除外操作を繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新することと、
を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記βは第一値セットにおける前記第一条件を満たす最大値であり、前記第一値セットは前記βの候補値のセットであり、
又は、前記βは前記第一値セットにおける前記第一条件を満たす任意の値であり、
又は、前記βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて、前記端末装置が前記第一値セットから確定した1つの値であり、
又は、前記βは前記第一パーセンテージ*100に等しく、
又は、前記βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて前記端末装置が確定した1つの値であり、
又は、前記βは前記端末装置によって確定する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一値セットは{20,35,50}を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記Xは第二値セットに対応し、前記第二値セットは前記Xの候補値のセットであり、前記第二値セットは{20,30,50}を含む、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記端末装置に対応するリソースプール構成は、前記第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含み、
前記リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又は前記リソースプール構成は事前に構成される、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断することである場合、前記端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である、
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
端末装置に適用されるリソース除外方法であって、
リソース予約周期セットにα以下の値が含まれている場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得することを含み、
前記第一リソースセットは、前記リソース選択ウィンドウにおける、前記端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、前記第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とするリソース除外方法。
【請求項14】
前記αはネットワークデバイスによって構成されるか、
又は前記αは事前に構成されるか、
又は前記αは端末装置によって確定する、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
第二パーセンテージを確定することであって、前記第二パーセンテージは前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記第一リソースセットにおけるリソースの数M
totalのパーセンテージであることと、
前記第二パーセンテージが前記X%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないことと、
前記第二パーセンテージが前記X%より小さい場合、基準信号受信電力(RSRP)閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記X%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第二リソース除外操作を繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新することと、
さらに含む、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記Xは第二値セットに対応し、前記第二値セットは前記Xの候補値のセットであり、前記第二値セットは{20,30,50}を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記端末装置に対応するリソースプール構成は、前記第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含み、
前記リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又は前記リソースプール構成は事前に構成される、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第二リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断することである場合、前記端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である、
ことを特徴とする請求項13~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
端末装置に適用されるリソース処理方法であって、
第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定することを含み、
前記選択されたリソースは、前記端末装置がリソース選択を実行した後、送信されるデータパケットのために選択されたリソースであり、前記ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、前記リソースプリエンプション判断操作は、前記選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断する操作である、
ことを特徴とするリソース処理方法。
【請求項20】
第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、前記選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて、前記リソースセンシング操作を実行しないことを含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、前記リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、前記リソース除外操作をトリガーしないことを含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記選択されたリソースに対して持続的にリソースセンシング操作を実行しないことを含み、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、前記リソース除外操作をトリガーしないことを含み、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記優先度閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、
又は前記優先度閾値は事前に構成されるか、
又は前記優先度閾値は前記端末装置によって確定される、
ことを特徴とする請求項21~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記リソース除外操作は、第三リソース除外操作及び第四リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、
前記第三リソース除外操作は、非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、前記非センシングスロットは前記端末装置がセンシングを実行しないスロットであり、
前記第四リソース除外操作は、センシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項22又は24に記載の方法。。
【請求項27】
第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
リソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。。
【請求項28】
リソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定することは、
前記リソースプリエンプションメカニズムの状態が非アクティブ化である場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記選択されたリソースに対して持続的な前記リソースセンシング操作を実行しないことを含み、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記リソースプリエンプションメカニズムはネットワークデバイス構成に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは事前構成に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは前記端末装置がチャネル占有率(CR)の第一測定結果に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは前記端末装置がチャネル使用率(CBR)の第二測定結果に基づいて非アクティブ化される、
ことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
端末装置に適用されるリソース除外装置であって、
除外モジュール及び確定モジュールを含み、
前記除外モジュールは、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得するために用いられ、前記第一リソースセットは、前記リソース選択ウィンドウにおける、前記端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、前記第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、前記非センシングスロットは、前記端末装置がセンシングを実行しないスロットであり、
前記確定モジュールは、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定するために用いられ、前記第一パーセンテージは、前記第一候補リソースセットにおけるリソース数と前記第一リソースセットにおけるリソースの数M
totalのパーセンテージである、
ことを特徴とするリソース除外装置。
【請求項31】
前記確定モジュールは、前記第一候補リソースセットを前記第二リソースセットとして確定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記除外モジュールは、前記第一候補リソースセットを放棄し、前記リソース選択ウィンドウ内の前記第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二候補リソースセットを取得するために用いられ、
前記確定モジュールは、前記第二候補リソースセットを前記第二リソースセットとして確定するために用いられ、
前記第二リソース除外操作は、前記リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記確定モジュールは、第二パーセンテージを確定するために用いられ、前記第二パーセンテージは、前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記M
totalのパーセンテージであり、
前記除外モジュールは、前記第二パーセンテージが前記X%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないために用いられ、
前記除外モジュールは、前記第二パーセンテージが前記X%より小さい場合、基準信号受信電力(RSRP)閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記X%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作のうちの少なくとも1つを繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新するために用いられる、
ことを特徴とする請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記除外モジュールは、前記第一リソースセットに対して前記第二リソース除外操作を繰り返して実行するために用いられるか、
又は、前記除外モジュールは、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行し、且つ前記第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を放棄するために用いられる、
ことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記装置は、調整モジュールをさらに含み、
前記調整モジュールは、Xをβに調整するために用いられ、
前記除外モジュールは、前記第一候補リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、前記第二リソースセットを取得するために用いられ、
前記確定モジュールは、調整によって得られた前記βに基づいて、前記第二リソースセットを更新するために、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行する必要があるか否かを確定するために用いられ、
前記βは第一条件を満たし、前記第一条件は、前記βが前記第一パーセンテージ*100よりも大きくないことを含み、前記第二リソース除外操作は、前記リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項36】
前記確定モジュールは、第二パーセンテージを確定するために用いられ、前記第二パーセンテージは、前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記M
totalのパーセンテージであり、
前記排除モジュールは、前記第二パーセンテージが前記β%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないために用いられ、
前記排除モジュールは、前記第二パーセンテージが前記β%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記β%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第一リソース除外操作及び前記第二リソース除外操作を繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新するために用いられる、
ことを特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記βは第一値セットにおける前記第一条件を満たす最大値であり、前記第一値セットは、前記βの候補値のセットであり、
又は、前記βは前記第一値セットにおける第一条件を満たす任意の値であり、
又は、前記βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて、前記端末装置が第一値セットから確定した1つの値であり、
又は、前記βは前記第一パーセンテージ*100に等しく、
又は、前記βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて前記端末装置が確定した1つの値であり、
又は、前記βは前記端末装置によって確定する、
ことを特徴とする請求項35又は36に記載の装置。
【請求項38】
前記第一値セットは{20,35,50}を含む、
ことを特徴とする請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記Xは第二値セットに対応し、前記第二値セットは前記Xの候補値のセットであり、前記第二値セットは{20,30,50}を含む、
ことを特徴とする請求項30~38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記端末装置に対応するリソースプール構成は、前記第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含み、
前記リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又は前記リソースプール構成は事前に構成される、
ことを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記第一リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断することである場合、前記端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である、
ことを特徴とする請求項30~40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
端末装置に適用されるリソース除外装置であって、
除外モジュールを含み、
前記除外モジュールは、リソース予約周期セットにα以下の値が含まれている場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得するために用いられ、
前記第一リソースセットは、前記リソース選択ウィンドウにおける、前記端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、前記第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とするリソース除外装置。
【請求項43】
前記αはネットワークデバイスによって構成されるか、
又は前記αは事前に構成されるか、
又は前記αは端末装置によって確定する、
ことを特徴とする請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記装置は、確定モジュールをさらに含み、
前記確定モジュールは、第二パーセンテージを確定するために用いられ、前記第二パーセンテージは前記第二リソースセットにおけるリソース数と前記第一リソースセットにおけるリソースの数M
totalのパーセンテージであり、
前記排除モジュールは、前記第二パーセンテージがX%より小さくない場合、前記第二リソースセットを更新しないために用いられ、
前記排除モジュールは、前記第二パーセンテージが前記X%より小さい場合、基準信号受信電力(RSRP)閾値を増加し、前記第二パーセンテージが前記X%以上になるまで、増加した前記RSRP閾値に基づいて、前記第一リソースセットに対して前記第二リソース除外操作を繰り返して実行して、前記第二リソースセットを更新するために用いられる、
ことを特徴とする請求項42又は43に記載の装置。
【請求項45】
前記Xは第二値セットに対応し、前記第二値セットは前記Xの候補値のセットであり、前記第二値セットは{20,30,50}を含む、
ことを特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記端末装置に対応するリソースプール構成は、前記第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含み、
前記リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又は前記リソースプール構成は事前に構成される、
ことを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記第二リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断することである場合、前記端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である、
ことを特徴とする請求項42~46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
端末装置に適用されるリソース処理装置であって、
確定モジュールを含み、
前記確定モジュールは、第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられ、
前記選択されたリソースは、前記端末装置がリソース選択を実行した後に送信されるデータパケットのために選択されたリソースであり、前記ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、前記リソースプリエンプション判断操作は、前記選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを前記端末装置が判断する操作である、
ことを特徴とするリソース処理装置。
【請求項49】
前記確定モジュールは、前記送信されるデータパケットの優先度に基づいて、前記選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記確定モジュールは、前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、前記選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて、前記リソースセンシング操作を実行しないために用いられる、
ことを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記確定モジュールは、前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、前記リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、前記リソース除外操作をトリガーしないために用いられる、
ことを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記確定モジュールは、前記送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記選択されたリソースに対して持続的に前記リソースセンシング操作を実行しないために用いられ、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項53】
前記確定モジュールは、送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、前記リソース除外操作をトリガーしないために用いられ、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項54】
前記優先度閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、
又は前記優先度閾値は事前に構成されるか、
又は前記優先度閾値は端末装置によって確定される、
ことを特徴とする請求項50~53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
前記リソース除外操作は、第三リソース除外操作及び第四リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、
前記第三リソース除外操作は、非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、前記非センシングスロットは前記端末装置がセンシングを実行しないスロットであり、
前記第四リソース除外操作は、センシングされた物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む、
ことを特徴とする請求項51又は53に記載の装置。
【請求項56】
前記確定モジュールは、リソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、選択されたリソースに対して前記ターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項57】
前記確定モジュールは、前記リソースプリエンプションメカニズムの状態が非アクティブ化である場合、タイムスロットr-T
proc,1の後又はタイムスロットrの後、前記選択されたリソースに対して持続的な前記リソースセンシング操作を実行しないために用いられ、
前記タイムスロットrは、前記端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである、
ことを特徴とする請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記リソースプリエンプションメカニズムはネットワークデバイス構成に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは事前構成に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは前記端末装置がチャネル占有率(CR)の第一測定結果に基づいて非アクティブ化されるか、
又は前記リソースプリエンプションメカニズムは前記端末装置がチャネル使用率(CBR)の第二測定結果に基づいて非アクティブ化される、
ことを特徴とする請求項57に記載の装置。
【請求項59】
端末装置であって、
プロセッサと、前記プロセッサに接続されたトランシーバと、前記プロセッサの実行可能命令を格納するために用いられるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能命令をロード及び実行して、請求項1~18のいずれか一項に記載のリソース除外方法又は請求項19~29のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現するように構成される、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項60】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体には実行可能命令が格納されており、前記実行可能命令はプロセッサによってロード及び実行されて、請求項1~18のいずれか一項に記載のリソース除外方法又は請求項19~29のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願日は2020年6月23日であり、出願番号はPCT/CN2020/097791であり、発明の名称は「リソース除外方法と装置、リソース処理方法と装置、端末装置及び記憶媒体」であるPCT出願の優先権を主張する。
本発明は、移動通信分野に関し、さらに具体的に、リソース除外方法と装置、リソース処理方法と装置、端末装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
V2X(vehicle to everything)システムにおける端末装置と端末装置との間の直接通信を実現するために、SL(SideLink)伝送モードが導入される。
【0003】
1つのSL送信モードでは、端末装置は、リソースプールからリソースを選択する必要がある。端末装置は、リソース選択ウィンドウ及びリソースセンシングウィンドウを確定し、リソースセンシングウィンドウのセンシング結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースに対して除外操作を実行して、送信されるデータの候補リソースを取得する。
【0004】
ただし、上記の技術では、リソース選択ウィンドウで除外されるリソースが多すぎると、無限ループが発生する可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、リソース除外方法と装置、リソース処理方法と装置、端末装置及び記憶媒体を提供し、端末装置がリソース除外を繰り返す必要があることによって引き起こされる無限ループを回避することができる。技術的な解決策は次のとおりである。
【0006】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース除外方法が提供される。前記方法は、
リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得することであって、第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは、端末装置がセンシングを実行しないスロットであることと、
第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定することであって、第一パーセンテージは、第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージであることと、
を含む。
【0007】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース除外方法が提供される。前記方法は、
リソース予約周期セットにα以下の値が含まれている場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得することを含み、
第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel,PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0008】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース処理方法が提供される。前記方法は、
第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定することを含み、
選択されたリソースは、端末装置がリソース選択を実行した後、送信されるデータパケットのために選択されたリソースであり、ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくと1つを含み、リソースプリエンプション判断操作は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断する操作である。
【0009】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース除外装置が提供される。前記装置は、除外モジュール及び確定モジュールを含む。
除外モジュールは、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得するために用いられ、第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは、端末装置がセンシングを実行しないスロットである。
確定モジュールは、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定するために用いられ、第一パーセンテージは、第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージである。
【0010】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース除外装置が提供される。前記装置は、除外モジュールを含む。
除外モジュールは、リソース予約周期セットにα以下の値が含まれている場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得するために用いられる。
第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされた物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel,PSCCH)に基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0011】
本出願の一態様によれば、端末装置に適用されるリソース処理装置が提供される。前記装置は、確定モジュールを含む。
確定モジュールは、第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる。
選択されたリソースは、端末装置がリソース選択を実行した後に送信されるデータパケットのために選択されたリソースであり、ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、リソースプリエンプション判断操作は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断する操作である。
【0012】
本出願の一態様によれば、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサと、プロセッサに接続されたトランシーバと、プロセッサの実行可能命令を格納するために用いられるメモリと、を含む。プロセッサは、実行可能命令をロード及び実行して、上記の態様に係わるリソース除外方法又はリソース処理方法を実現するように構成される。
【0013】
本出願の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体には実行可能命令が格納されている。実行可能命令は、プロセッサによってロード及び実行されて、上記の態様に係わるリソース除外方法又はリソース処理方法を実現する。
【0014】
本出願の一態様によれば、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に格納されており、コンピュータデバイスのプロセッサはコンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ命令を読み取り、プロセッサがコンピュータ命令を実行することにより、コンピュータデバイスが上記の態様に係わるリソース除外方法又はリソース処理方法を実行できるようにする。
【0015】
本出願の実施形態で提供される技術方案は、少なくとも以下の利点を含む。端末装置は、第一リソース除外操作を完了して第一候補リソースセットを取得した後、先ず、第一パーセンテージに基づいてリソース除外状況を判断し、第一パーセンテージがX%より小さい場合、端末装置は直接に第一候補リソースセットに対してそれ以上のリソース除外を実行せず、他の方式でリソース除外を完了して第二リソースセットを取得し、端末装置がリソース除外を繰り返すことによって引き起こされる無限ループを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の実施形態の技術的方案を明確に説明するために、以下、実施形態を説明するために必要とする図面を簡単に説明するが、明らかに、説明される図面は本発明の一部の実施形態だけのものであり、当業者であれば、創造的な努力なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本出願の関連技術におけるサイドリンク(sidelink,SL)伝送モードを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本出願の関連技術におけるNR-V2Xの物理層構造を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本出願の関連技術におけるトランスポートブロック(transport block,TB)内又はTB間のリソース予約を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース選択方法を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース選択方法を示す概略図である。
【
図6】
図6は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース選択方法を示す概略図である。
【
図7】
図7は、本出願の例示的な実施例で提供されるSL送信をサポートする通信システムのブロック図である。
【
図8】
図8は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。
【
図9】
図9は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。
【
図10】
図10は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。
【
図11】
図11は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。
【
図12】
図12は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。
【
図13】
図13は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース処理方法のフローチャートである。
【
図14】
図14は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外装置の構造を示すブロック図である。
【
図15】
図15は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外装置の構造を示すブロック図である。
【
図16】
図16は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース処理装置の構造を示すブロック図である。
【
図17】
図17は、本出願の例示的な実施例で提供される通信装置の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本出願の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本出願の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
先ず、本出願の実施例で言及された名詞を簡単に説明する。
【0019】
V2X(Vehicle to Everything):将来の知能交通運送システムの重要な技術であり、主に3GPP通信プロトコルに基づく車両データ伝送方案を研究する。V2X通信は、V2V(vehicle to vehicle)通信、V2I(vehicle to infrastructure)通信、V2P(vehicle to people)通信を含む。V2Xの適用により、運転の安全性の向上、車両の混雑とエネルギー消費の減少、交通効率の向上などが可能になる。
【0020】
サイドリンク(sidelink,SL)伝送:比較的高いスペクトル効率と比較的低い伝送遅延を有するデバイス間(device to device,D2D)通信モードである。3GPPでは、モードAとモードBの2つのSL伝送モードが定義されている。
図1(a)に示されたように、モードAにおいて、送信中に端末装置が使用するリソースはダウンリンク(DL)を介して基地局によって割り当てられ、端末装置は基地局によって割り当てられたリソースに基づいてSL上でデータを送信する。基地局は、端末装置に単一の送信のためのリソースを割り当てることができ、又は端末装置に半静的送信のためのリソースを割り当てることができる。
図1(b)に示されたように、モードBにおいて、端末装置は、データを送信するためにリソースプール内の1つ又は複数のリソースを自律的に選択する。具体的には、端末装置は、センシング方式を介してリソースプールから送信リソースを選択することができ、又はリソースプールから送信リソースをランダムに選択することができる。
【0021】
新しいラジオ(new radio,NR)-V2Xでは、自動運転をサポートすることを必要とするので、車両間のデータ相互作用に対してさらに高い要求を提出し、例えば、さらに高いスループット、ささに低い遅延、さらに高い信頼性、さらに広いカバレッジ、さらに柔軟なリソース割り当てなどである。
【0022】
NR-V2Xの物理層構造は、
図2に示されている。制御情報を送信するために用いられる物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel,PSCCH)201は、データを送信するために用いられる物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared Channel,PSSCH)202に含まれる。これは、PSCCH201及びPSSCH202を同時に送信する必要があることを意味する。従って、3GPP(Third Generation Partnership Project)標準において、現在のトランスポートブロック(transport block,TB)の初期送信は現在のTBの再送信を予約すること、現在のTBの再送信は現在のTBの再送信を予約すること、及び以前のTBの初期送信又は再送信は現在のTBの初期送信又は再送信を予約することのみをサポートする。
【0023】
図3に示されるように、TB2の初期送信はTB2の再送信1及び再送信2を予約し、TB2の再送信1はTB2の再送信2を予約する。同じTB内のリソース予約は、PSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報の2つのフィールド(時間リソース割り当てフィールド(time resource assignment filed)及び周波数リソース割り当てフィールド(frequency resource assignment filed))によって指示される。ユーザ機器(user equipment,UE)1がUE2から送信されたTB2の初期送信を感知すると仮定すると、UE1は、初期送信されたPSCCH内の第一サイドリンク制御情報の「時間リソース割り当てフィールド」及び「周波数リソース割り当てフィールド」の2つのフィールドをデコードすると、TB2の再送信1及び再送信2を送信するためにUE2によって予約された時間周波数リソース位置を知ることができる。UE1がリソース選択を実行するとき、TB2の再送信1及び再送信2を送信するためにUE2によって予約されたリソースを除外することにより、UE2とのリソース衝突を回避することができる。
【0024】
同時に、同じTB内の予約に加えて、NR V2Xは2つのTB間のリソース予約もサポートする。例えば、
図3に示されたように、TB1の初期送信はTB2の初期送信を予約し、TB1の再送信1はTB2の再送信1を予約し、TB1の再送信2はTB2の再送信2を予約する。TB間のリソース予約は、PSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報のリソース予約周期フィールド(resource reservation period field)によって指示される。UE1がUE2から送信されたTB1の初期送信を感知すると仮定すると、初期送信されたPSCCHの第一サイドリンク制御情報のリソース予約周期フィールドによって指示されるリソース予約周期をデコードし、そして、リソース予約周期と、感知されたUE2のTB1の初期送信の時間領域位置とを加算することにより、TB2の初期送信を送信するためにUE2によって予約された時間領域位置を知ることができる。TB2の初期送信の周波数領域位置とTB1の初期送信の周波数領域位置は同じであるので、UE1は、TB2の初期送信を送信するためにUE2によって予約された時間周波数リソース位置を知ることができる。UE1は、TB2の初期送信を送信するためにUE2によって予約されたリソースを除外することにより、UE2とのリソース衝突を回避することができる。
【0025】
さらに、TB1の初期送信、再送信1及び再送信2のPSCCHの第一サイドリンク制御情報のリソース予約周期フィールドは変わらないので、
図3に示されたように、TB1の初期送信とTB2の初期送信との間の時間領域間隔、TB1の再送信1とTB2の再送信1との間の時間領域間隔、TB1の再送信2とTB2の再送信2との間の時間領域間隔は同じである。従って、UE1がUE2から送信されたTB1の初期送信を感知すると仮定すると、PSCCHをデコードすることにより、UE2によって予約されたTB1の再送信1、再送信2、及びTB2の初期送信の時間周波数リソース位置を取得することができる。同時に、TB間のリソース予約間隔は同じであるので、UE1は、UE2によって予約されたTB2の再送信1及び再送信2の時間周波数リソース位置を推算することもできる。UE1は、対応するリソースを除外することにより、UE2とのリソース衝突を回避することができる。
【0026】
上述したように、UE1がモードBで動作するとき、UE1は、他のUEから送信されたPSCCHを感知することにより、他のUEによって送信された第一サイドリンク制御情報を取得し、他のUEによって予約されたリソースを知ることができる。UE1がリソース選択を実行するとき、リソースの衝突を回避するために、他のUEによって予約されたリソースを除外することができる。
【0027】
UE2が使用するリソースプールの構成には、(予め)構成されたリソース予約周期セットMが含まれ、UE2はセットMから1つのリソース予約周期を選択し、選択したリソース予約周期をその第一サイドリンク制御情報に対応するリソース予約周期フィールドに入れ、2つのTB間のリソース予約を実行する。NR-V2Xでは、リソース予約周期の可能な値は、0、[1、99]、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000ミリ秒であり、リソースプール構成のリソース予約周期セットMは、上記の可能な値のうちのe個からなり、例示的に、eは16と等しい。
【0028】
NR-V2Xのリソース選択方法
図4及び
図5に示されたように、リソース選択ウィンドウは、時間n+T1から始まり、時間n+T2で終了する。
【0029】
0<=T1<=Tproc.1、Tproc.1は、UE1がリソース選択を実行し且つデータを準備する時間である。サブキャリア間隔が15,30,60,120kHzである場合、Tproc.1は対応して3,5,9,17個タイムスロットであり、T2min<=T2<=サービス遅延要求範囲。T2minの値は、{1,5,20,20} * 2μ個タイムスロットである。μ=0,1,2,3は、それぞれサブキャリア間隔が15kHz,30kHz,60kHz,120kHzである状況に対応し、UE1は、UE1によって送信されるデータの優先度に基づいて、値セットからT2minを確定する。T2minがサービス遅延要求範囲よりも大きい場合、必要なのはT2=サービス遅延要件範囲であればよい。
【0030】
端末装置は、時間n-T0から時間n-Tproc.0までリソースセンシングを実行し、T0の値は100又は1100ミリ秒である。Tproc.0は、端末装置が制御情報をデコードする時間である。サブキャリア間隔が15,30,60,120kHzである場合、Tproc.0はそれぞれ1,1,2,4個タイムスロットである。
【0031】
ステップ1、リソース除外プロセス
サービスデータパケットが時間nに到着すると、UE1はリソース選択を実行することを必要とする。UE1は、リソース選択ウィンドウ44における、UE1が使用するリソースプールに属する全ての使用可能なリソースを候補リソースセットAとする。候補リソースセットAにおける任意の1つのリソースは、R(x,y)として示され、xはリソースの周波数領域の位置を示し、yはリソースの時間領域の位置を示す。リソース選択ウィンドウ44における、UE1が使用するリソースプールに属する全ての使用可能なリソースの数量をMtotalとして示す。
【0032】
ステップ1-1:
図4に示されたケース1のように、UE1がリソースセンシングウィンドウ内のタイムスロットmでデータを送信し、センシングを実行しない場合、UE1は、タイムスロットm+q*PrxlgとリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップするか(完全に又は部分的にオーバーラップするか)否かを判断する。タイムスロット「m+q*Prxlg」は、UE2によって予約する可能性があるリソースセットであり、UE2は、UE1に対する別の端末装置である。「リソースR(x,y+j*Ptxlg)」は、UE1自身が使用(選択又は予約)する可能性があるリソースセットである。2つのリソースセットがオーバーラップする場合、UE1は、候補リソースセットAからリソースR(x,y)を除外する。
【0033】
リソースR(x,y+j*Ptxlg)に対して、j=0,1,2,3...C-1。Cは、UE1によって生成されたランダムなカウンター値によって確定される。UE1がリソース選択を実行するとき、ランダムなカウンタ値(正の整数)を生成して、選択されるリソースのためにいくつの周期を予約するかを確定することができる。Ptxlgは、Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表し、Ptxは、UE1によって決定されたリソース予約周期であり、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約周期セットMのうちの1つの値であり、UE1がデータを送信するときの第一サイドリンク制御情報のリソース予約周期フィールドによって指示される値でもある。従って、リソースR(x,y+j*Ptxlg)は、
図4における斜線でマークされた4つのリソース46である。
【0034】
タイムスロットm+q*Prxlgに対して、q=1,2,3...Q、Prxlgは、Prxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。一般的に、Prxは、UE1によってセンシングされたPSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報(UE2によって送信される)のリソース予約期間フィールドによって指示されるリソース予約期間である。ただし、UE1はタイムスロットmでセンシングを実行しないので、Prxは、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約期間セットMの全部の可能な値であり、即ち、UE1は、Mの各値によって計算されたタイムスロットm+q*PrxlgとリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップするか否かを判断する。
【0035】
Qに対して、Prx<Tscal、且つn-m<=Prxlgの場合、Q=[Tscal/Prx](切り上げを表す)、そうでなければ、Q=1である。Tscal=T2である。例えば、UE1は、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約期間セットMからPrxを選択する。Prx<Tscal且つn-m<=Prxlgの場合、Qの値は2であり、タイムスロットm+q*Prxlgは、
図4のタイムスロットmに対応する、水平線でマークされた次の2つのタイムスロット441及びタイムスロット442であり、そうでなければQ=1であり、タイムスロットm+q*Prxlgは、
図4のドットでマークされたタイムスロット443である。
【0036】
ステップ1-2:
図5に示されたケース2の場合、UE1がリソースセンシングウィンドウのタイムスロットm内のリソースE(v,m)でPSCCHをセンシングすると、PSCCHの基準信号受信電力(reference signal receiving power,RSRP)又はPSCCHによってスケジュールされたPSSCHのRSRP(即ち、PSCCHと一緒に送信されるPSSCHのRSRP)を測定し、ここでvはリソースE(v,m)の周波数領域の位置を表し、測定されたRSRPがSL-RSRP閾値よりも大きく、且つUE1がリソースE(v,m+q*Prxlg)とリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップしている(完全に又は部分的にオーバーラップしている)と判断した場合、UE1は、セットAから対応するリソースR(x,y)を除外する。
【0037】
リソースR(x,y+j*Ptxlg)に対して、j=0,1,2,3...C-1。Cは、UE1によって生成されたランダムなカウンター値によって確定される。UE1がリソース選択を実行するとき、ランダムなカウンタ値を生成して、選択されるリソースのためにいくつの周期を予約するかを確定することができる。Ptxlgは、Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表し、Ptxは、UE1によって確定されたリソース予約周期である。リソースR(x,y+j*Ptxlg)は、
図5における斜線でマークされた4つのリソース46である。
【0038】
タイムスロットm+q*Prxlgに対して、q=1,2,3...Q、Prxlgは、Prxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。Prxは、UE1によってセンシングされたPSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報のリソース予約期間フィールドによって指示されるリソース予約周期である。Qに対して、Prx<Tscal且つn-m<Prxlgの場合、Q=[Tscal/Prx](切り上げを表す)、そうでなければ、Q=1である。例えば、
図5に示されたように、UE1がタイムスロットmのリソースE(v,m)でPSCCHをセンシングし、Prx<Tscal且つn-m<=Prxlgであることをデコードし、Qは2であると計算すると、リソースE(v,m+q*Prxlg)は、
図5のリソース1及びリソース2である。
【0039】
同時に、UE1はセンシングされたPSCCHを介して伝送される第一サイドリンク制御情報のタイムリソース割り当てフィールド(time resource assignment filed)と周波数リソース割り当てフィールド(frequency resource assignment field)に基づいてリソース除外を行う。例えば、
図5に示されたように、UE1はリソースE(p,z)上でPSCCHをセンシングし、PSCCHのRSRP又はPSCCHによってスケジュールされたPSSCHのRSRPを測定する。測定された RSRP がSL-RSRP閾値よりも大きく、且つUE1によってリソースE(p,z)上でセンシングされたPSCCHがタイムリソース割り当てフィールド及び周波数リソース割り当てフィールドを使用してリソース3及びリソース4を予約することを指示する場合、UE1は、リソース選択ウィンドウ内の対応するリソースを除外する。
【0040】
上述したように、ステップ 1~2において、UE1はセンシングされた第一サイドリンク制御情報のリソース予約期間フィールド、タイムリソース割り当てフィールド及び周波数リソース割り当てフィールドに基づいて、第一サイドリンク制御情報によって予約された時間-周波数リソースを除外する。
【0041】
候補リソースセットAにおける残りのリソースが Mtotal*X%未満の場合、SL-RSRP閾値を3dB増やし、ステップ1 (ステップ1-1及びステップ1-2を含む)を繰り返す。
【0042】
ステップ2、リソース選択プロセス
リソース除外を実行した後、UE1は候補リソースセットAからいくつかのリソースをランダムに選択して、初期送信及び再送信中にUE1によって使用されるリソースとする。
【0043】
説明する必要があることは次のとおりである。
【0044】
1.RSRP閾値は、UE1によってセンシングされたPSCCH が携帯する優先度P1と、UE1によって送信されるデータの優先度P2によって決定される。UE1は、ネットワーク構成又は事前構成によってSL-RSRP閾値表を取得する。SL-RSRP閾値表は、すべての優先度組合に対応するSL-RSRP閾値を含む。
【0045】
例えば、表1に示されたように、優先度P1及び優先度P2の選択可能値がすべて0~7であると仮定すると、異なる優先度組合に対応するSL-RSRP閾値はγijで表され、γijのiは、 優先度P1の値を表し、jは優先度P2の値を表す。
【0046】
【0047】
UE1は、UE2によって送信されたPSCCHをセンシングすると、PSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報が携帯する優先度P1と、送信されるデータパケットの優先度P2を取得し、表1を調べてSL-RSRP閾値を決定する。
【0048】
2.UE1は、測定されたPSCCH-RSRPを使用するか、PSCCHによってスケジュールされたPSSCH-RSRPとSL-RSRP閾値とを比較するかは、UE1が使用するリソースプールのUE1が使用するリソースプールの構成によって決定する。リソースプールの構成は、ネットワークによって構成するか、又は事前に構成することができる。
【0049】
3.Prxlg/Ptxlgは、それぞれPrx/Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。1つのタイムスロットは1ミリ秒であり、Prxは5ミリ秒であると仮定すると、5つのタイムスロットにおいて、2つのタイムスロットは時分割デュプレックス (time-division duplex,TDD) モード下のダウンリンクタイムスロット又は同期信号を送信するタイムスロットであり、これらのタイムスロットはサイドリンクのリソースプールに含まれていないので、Prxで表される5ミリ秒を論理タイムスロット(3つのタイムスロット)、即ちPrxlgに変換する必要がある。
【0050】
4.X%の場合、Xの可能な値は{20,30,50} である。UE1が使用するリソースプールの構成は、優先度と上記の可能な値との間の対応関係を含み、UE1は、送信されるデータの優先度及び前記対応関係に基づいて、Xの値を決定する。リソースプールの構成はネットワークによって構成するか、又は事前に構成することができる。
【0051】
再選択(re-evaluation)とリソースプリエンプション(pre-emption)メカニズム
さらに、NR-V2Xは、リソースの選択が完了した後、選択したが第一サイドリンク制御情報を送信することによって指示されていないリソースに対して再選択することもサポートする。
【0052】
図6に示されたように、端末装置は、タイムスロットnでデータを生成し、リソースセンシングウィンドウ及びリソース選択ウィンドウを確定してリソース選択を行う。端末装置は、タイムスロットn+aの初期送信リソースx、タイムスロットn+bの再送信リソースy及びタイムスロットn+cの再送信リソースzを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置は、タイムスロットn以後、依然として続いてPSCCHセンシングを行う。タイムスロットn+aで初めて送信される第一サイドリンク制御情報によって指示される選択されたリソースx、y、zに対して、端末装置は少なくともタイムスロットn+a-T3で上述したステップ1のリソース除外プロセスを一回行う。リソースが除外された後、リソースx、y、zが依然としてリソース除外後のリソースセットAにある場合、リソースを再選択することを必要としない。そうでなければ、端末装置は、x、y、zにおける、リソース除外後のリソースセットAにないリソースに対してリソース再選択を実行する(ステップ2をトリガーしてリソース再選択を行う)か、又はx、y、zにおけるいずれか1つ又は複数のリソースに対してリソース再選択を行う。T3はT
proc,1と等しい。
【0053】
NR-V2Xにおいて、リソースプリエンプションもサポートされている。端末装置は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされるか否かを判断するプロセスにおいて、リソース除外プロセスをトリガすることができる。
【0054】
例示的に、
図6に示されたように、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。タイムスロットn以後、端末装置は続いてPSCCHセンシングを行う。タイムスロットn+bで送信される第一サイドリンク制御情報によって指示され且つ端末装置が以前に送信した第一サイドリンク制御情報によって指示されるリソースy、zに対して、端末装置は少なくともタイムスロットn+b-T3で上述したステップ1のリソース除外プロセスを一回行う。リソースが除外された後、リソースy、zが依然としてリソース除外後のリソースセットAにある場合、リソースを再選択することを必要としない。そうでなければ、高優先度の第一サイドリンク制御情報の指示を携帯するのでリソースyまたはzがリソース除外後のリソースセットAにないか否かをさらに判断して、そうである場合、端末装置はステップ2を実行して、対応するyまたはzを再選択する。T3はT
proc,1と等しい。T
porc,1は端末装置がリソース選択又は再選択を実行する時間を含む。選択的には、端末装置がプリエンプションされたリソースに対してリソース再選択を実行する場合、第一サイドリンク制御情報を送信することによって指示されていない任意のリソースを再選択することができる。
【0055】
選択的には、ネットワーク構成又は事前構成によって、リソースプール単位でリソースプリエンプションメカニズムをアクティブ又は非アクティブにすることができる。
【0056】
選択的には、端末装置は、測定されたチャネル占有率 (channel occupancy ratio,CR)又はチャネル使用率 (channel busy ratio,CBR) に基づいて、リソースプリエンプションをアクティブ化又は非アクティブ化することができる。例えば、CBRがより低い場合、リソースプリエンプションは非アクティブ化され、CBRがより高い場合、リソースプリエンプションをアクティブされる。
【0057】
端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置は、リソースの選択を完成してから、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かについて、リソースセンシングを実行しない。
【0058】
例えば、
図6において、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、タイムスロットnの後、端末装置は、選択されたリソースx、y、zが他の端末装置によってプリエンプションされたか否かについて、続いてリソースセンシングを実行しなく、リソースx、y、zが他の端末装置によってプリエンプションされたか否かについて判断しなく、リソースのプリエンプションを判断するプロセス中にリソースx、y、zに対するリソース除外プロセスをトリガーしない。
【0059】
選択的には、上位層 (媒体アクセス制御 (medium access control,MAC) 層又は無線リンク制御 (radio link control,RLC) 層) が物理層に一連のリソースを構成する場合、物理層は、これらのリソースが他の端末装置によってプリエンプトされたか否かを判断する。端末装置が送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、物理層は、これらのリソースに対してステップ1のリソース除外プロセスを実行せず、これらのリソースが他の端末装置によってプリエンプトされたか否かについて判断しなく、物理層は上位層に空セットを報告し、これは、一連のリソースが他の端末装置によってプリエンプトされていないこと、又は物理層が一連のリソースについて上位層に報告しないことを意味する。
【0060】
端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置は、リソース選択を完了した後、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプトされたか否かを判断せず、対応するリソース除外ステップをトリガーしない。
【0061】
例えば、
図6に示されたように、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、タイムスロットnの後、端末装置は、リソースx、y、zが他の端末装置によってプリエンプトされたか否かを判断せず、リソースプリエンプションの判断プロセスにおいてリソースx、y、zに対するリソース除外プロセスをトリガーしない。
【0062】
端末装置がタイムスロットrですべてのリソースの指示を完了しようとする場合、タイムスロットr-T3の後又はタイムスロットrの後、端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置は選択されたリソースに対して続いてリソースセンシングを実行しない。
【0063】
例えば、
図6に示されたように、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置がリソースx上で第一サイドリンク制御情報を送信する場合、端末装置によって選択されたすべての時間-周波数リソースが指示される。リソースxが位置するタイムスロットは、タイムスロットrとして示される。タイムスロットr-T3の後又はタイムスロットrの後、端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置は選択されたリソースに対して続いてリソースセンシング(上述した選択されたリソースに対してリソース再選択を実行する必要があるか否か、及び/又は選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプトされているか否かを判断するためのリソースセンシングを含む)を実行しない。T3はT
proc,1と等しい。T
porc,1は、端末装置がリソースの選択又は再選択を実行する時間を含む。
【0064】
端末装置がタイムスロットrで全てのリソースの指示を完了しようとしている場合、タイムスロットr-t3又はタイムスロットrの後、端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされたか否かについて、対応するリソース除外ステップをトリガーしない。
【0065】
例えば、
図6において、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置がリソースx上で第一サイドリンク制御情報を送信する場合、端末装置によって選択された全ての時間-周波数リソースが指示される。リソースxが位置するタイムスロットは、タイムスロットrとして示される。タイムスロットr-T3の後又はタイムスロットrの後、端末装置によって送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値φよりも高い場合、端末装置はリソースy、zが他の端末装置によってプリエンプションされたか否かについて判断せず、リソースプリエンプションの判断過程でリソースy、zに対するリソース除外プロセスをトリガーしない。T3はT
proc,1と等しい。T
porc,1は、端末装置がリソースの選択又は再選択を実行する時間を含む。
【0066】
端末装置がタイムスロットrで全てのリソースの指示を完了しようとしている場合、タイムスロットr-t3又はタイムスロットrの後、リソースプリエンプションメカニズムが非アクティブ化されている場合、端末装置は選択されたリソースに対して続いてリソースセンシングを実行しない。
【0067】
例えば、
図6に示されたように、端末装置はタイムスロットnでリソースx、y、zを選択する。リソースxによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースx、リソースy及びリソースzを指示し、リソースyによって送信する第一サイドリンク制御情報はリソースy及びリソースzを指示する。端末装置がリソースx上で第一サイドリンク制御情報を送信する場合、端末装置によって選択されたすべての時間-周波数リソースが指示される。リソースxが位置するタイムスロットは、タイムスロットrとして示される。タイムスロットr-T3の後又はタイムスロットrの後、リソースプリエンプションメカニズムが非アクティブ化されている場合、端末装置は選択されたリソースに対して続いてリソースセンシング(上述した選択されたリソースに対してリソース再選択を実行する必要があるか否か、及び/又は選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプトされているか否かを判断するためのリソースセンシングを含む)を実行しない。T3はT
proc,1と等しい。T
porc,1は、端末装置がリソースの選択又は再選択を実行する時間を含む。
【0068】
選択的には、上述の優先度閾値φは、ネットワーク構成、事前構成、又はUEに依存する。また、優先度φより高いとは、φで表される優先度よりも高いことを意味する。例えば、0~7が各優先度を表し、0は最高の優先度を表し、7は最低の優先度を表し、φは3と等しい場合、優先度φよりも高いとは、優先度が0,1,2であることを指す。0は最低の優先度を表し、7は最高の優先度を表し、φは3と等しい場合、優先度φよりも高いとは、優先度が4,5,6,7であることを指す。
【0069】
端末装置が時間 nでリソース選択を実行すること、再選択過程でリソース選択を実行すること、プリエンプトされたリソースに対してリソース選択を実行することのような3つの場合のSL-RSRP閾値は同じでもよく、異なってもよい。
【0070】
上述の記載から分かるように、端末装置は、先ず、非センシングタイムスロットに基づいてリソース除外を実行し (ステップ1-1)、次に、センシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行し (ステップ1-2)、リソース除外を実行した後、候補リソース集合Aの残りのリソース数がX%*Mtotalより小さい場合、端末装置は、SL-RSRP閾値を3dB増加させ、ステップ1を再度実行する(ステップ1-1及びステップ1-2を含む)。その目的は、リソース除外を実行した後、候補リソース集合Aのリソース数が少なくともX%*Mtotal含むようにすることである。Xの可能な値は{20,30,50} である。
【0071】
例示的に、端末装置は、端末装置によって送信されるデータの優先度に基づいてXが50と等しいと確定し、1つのタイムスロットは1msと等しい。ステップ1-1において、リソースプール構成におけるリソース予約周期集合Mが2msや3msなどの小さい値を含む場合、端末装置のステップ1-1において、m+q*Prxlgはタイムスロット{m+2,m+4,m+6,m+8...} (Prx が2msである場合) を表し、m+q*Prxlgはタイムスロット {m+3,m+6,m+9,m+12...} (Prx が3msである場合)を表すことを招く。即ち、ステップ1-1において、端末装置は、2タイムスロットごとに1タイムスロットのすべてのリソースを除外してもよいし、3タイムスロットごとに1タイムスロットのすべてのリソースを除外してもよい。このように、端末装置がステップ1-1を実行した後、候補リソースセットA内の残りのリソースの数は、既に50%*Mtotalよりも小さい。
【0072】
SL-RSRP閾値を増加しても、ステップ 1-2で除外されるリソースの数を減らすだけであり、ステップ1-1で除外されるリソースの数を調整できないことに注意してください。従って、端末装置がステップ1-1を実行した後、候補リソースセットAの残りのリソースの数が50%*Mtotalより小さく、続いてステップ1-2を実行した後、候補リソースセットAの残りのリソースの数は、必ず50%*Mtotalより小さい。端末装置がSL-RSRP閾値を上げて再びステップ1を実行しても、今回のステップ1-1を実行した後のリソースセットAの残りのリソースの数は、前回のステップ1-1を実行した後のリソースの数と等しく、同様に50%*Mtotalより小さい。このように、端末装置は、ステップ1を繰り返して実行し、無限ループに陥る可能性がある。本出願の実施形態は、この問題を回避できることができるリソース除外方案を提供する。
【0073】
図7は、本出願の例示的な実施例で提供されるSL送信をサポートする通信システムのブロック図である。通信システムは、非ローミング5Gシステムアーキテクチャ(Non-roaming 5G system architectur)の概略図であることができ、システムアーキテクチャはD2D技術を使用するV2X(Vehicle to everything)サービスに適用できる。
【0074】
システムアーキテクチャはデータネットワーク(data network,DN)を含み、V2Xサービスに必要なV2Xアプリケーションサーバ(application server)がデータネットワークに設置される。システムアーキテクチャは、5Gコアネットワークをさらに含む。5Gコアネットワークのネットワーク機能は、統合データ管理 (unified data management,UDM)、ポリシー制御機能(policy control function,PCF)、ネットワーク露出機能(network exposure function,NEF)、アプリケーション機能(application function,AF)、統合データリポジトリ(unified data repository,UDR)、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function,AMF)、セッション管理機能(session management function,SMF)及びユーザープレーン機能(user plane function,UPF)を含む。
【0075】
システムアーキテクチャは、さらに、新世代無線アクセスネットワーク(new generation-radio access network,NG-RAN)と、例示的に示された4つのUE(即ち、UE1~UE4)と、を含む。各UEにはすべてV2Xアプリケーションが設置されている。無線アクセスネットワークには、基地局(gNB)などの1つ以上のアクセスネットワーク装置が設置される。ユーザ装置は、アクセスネットワーク装置へアップリンク送信を実行する。
【0076】
システムアーキテクチャでは、データネットワークと5Gコアネットワークのユーザープレーン機能はN6基準点を介して接続され、V2XアプリケーションサーバーとUEの V2XアプリケーションはV1基準点を介して接続される。無線アクセスネットワークは5GコアネットワークのAMF機能及びUPF機能に接続され、無線アクセスネットワークはUu基準点を介してUE1とUE5に接続される。複数のUEがPCF基準点を介してSL送信を実行し、複数のV2XアプリケーションがV5基準点を介して接続される。上記の基準点は、「インタフェース」と呼ばれることもある。
【0077】
図8は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。本実施形態は、前記方法が
図7に示された任意のUEに適用されることを例とする。UEは、端末装置とも呼ばれる。前記方法は、以下の内容を含む。
【0078】
ステップ810、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得する。
【0079】
第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含む。リソース選択ウィンドウは、端末装置が送信されるデータのためにリソース選択を行う時間ウィンドウである。
【0080】
第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは、端末装置がセンシングを実行しないスロットである。第一リソース除外操作を実行した後、第一リソースセットの残りのリソースは第一候補リソースセットを構成する。
【0081】
第一候補リソースセットは、第一リソースセットにおけるリソースの全部又は一部を含む。例えば、リソースセンシングウィンドウ内に非センシングスロットが存在しない場合、 第一候補リソースセットは、第一リソースセットにおけるリソースの全部を含む。リソースセンシングウィンドウ内に少なくとも1つの非センシングスロットが存在するが、リソースの重複が存在しない場合、第一候補リソースセットは、第一リソースセットにおけるリソースの全部を含む。リソースセンシングウィンドウ内に少なくとも1つの非センシングスロットが存在し、且つリソースの重複が存在する場合、第一リソースセットにおけるリソースの一部を含む。
【0082】
選択的には、第一リソース除外操作について、上記のリソース除外ステップ1-1を参照することができる。例示的に、第一リソース除外操作は、R(x,y)が第一リソースセット内の任意のリソースを表すことを含む。UE1がリソースセンシングウィンドウ内のタイムスロットm(即ち、非センシングタイムスロット)でデータを送信し、センシングを実行しない場合、UE1は、タイムスロットm+q*PrxlgとリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップするか(完全に又は部分的にオーバーラップするか)否かを判断する。タイムスロット「m+q*Prxlg」は、UE2によって予約する可能性があるリソースセットであり、UE2は、UE1に対する別の端末装置である。「リソースR(x,y+j*Ptxlg)」は、UE1自身が使用(選択又は予約)する可能性があるリソースセットである。2つのリソースセットがオーバーラップする場合、UE1は、第一リソースセットからオーバーラップするリソースR(x,y)を除外する。
【0083】
q=1,2,3...Q、Prxlgは、Prxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。Prxは、UE1が使用するリソースプール構成の中のリソース予約周期セットの可能なすべての値を表す。j=0,1,2,3...C-1であり、Cは、UE1によって生成されたランダムなカウンター値によって確定される。Ptxlgは、Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表し、Ptxは、UE1によって決定されたリソース予約周期であり、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約周期セットのうちの1つの値である。
【0084】
ステップ820、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定する。
【0085】
第一パーセンテージは、第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージである。第二リソースセットは、端末装置が第一リソースセットに対してリソース除外を実行した後(少なくとも1回のリソース除外操作を含む)、残ったリソースからなるリソースセットである。
【0086】
選択的には、端末装置は、第一リソース除外操作を実行した後、先ず、第一パーセンテージを確定する。第一パーセンテージが閾値X%より小さい場合、それは端末装置が既に多いリソースを除外したことを意味し、後続のリソース選択用の候補リソースが十分ではなく、端末装置は、すぐ第一候補リソースセットに対してさらなるリソース除外を実行しなく、他の方式でリソース除外を完了する。
【0087】
Xは、第一リソースセットのリソース除外状況を判断するために用いられる。選択的には、Xの値セット{20,30,50}を含み、値セットはXの候補値のセットである。Xの値セットは他の候補値を含むこともでき、本出願の実施例はこれに対して限定しない。
【0088】
選択的には、端末装置によって使用されるリソースプール構成は、値セット内の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含む。リソースプール構成は、ネットワークデバイスによって構成されるか、又は事前に構成される。例示的に、端末装置によって送信されるデータの優先度の選択可能な値は、0~7を含み、優先度の値が小さいほど、この優先度に対応する値セットの値が大きい。
【0089】
選択的には、端末装置が第二リソースセットを確定した後、確定された第二リソースセットに対しててリソース選択を実行する。
【0090】
選択的には、端末装置が上記のリソース除外プロセス(即ち、第一リソース除外操作)をトリガーする原因は、端末装置は、時間nにデータパケットが到着したとき、再選択過程でリソース除外をトリガーし、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされるか否かを判断する時にリソース除外をトリガーするが、これらに限定されない。
【0091】
第一リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされるか否かを端末装置が判断することである場合、端末装置によって使用されるR(x,y+j*Ptxlg)のパラメーターjの値は0である。
【0092】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、端末装置が第一リソース除外操作を実行して第一候補リソースセットを取得した後、先ず第一パーセンテージによってリソース除外状況を判断し、第一パーセンテージがX%より小さい場合、端末装置は直接に第一候補リソースセットに対してさらなるリソース除外を実行せず、他の方式でリソース除外を完了して第二リソースセットを取得することにより、端末装置がリソース除外を繰り返す(ステップ1-1及びステップ1-2を含む)問題を避ける。
【0093】
図8に基づく選択的な実施形態において、ステップ820は、以下の3つの実現方式に置き換えることができる。
【0094】
実現方式1:第一パーセンテージがX%より小さい場合、第一リソース除外操作のみを実行する。
【0095】
端末装置は、センシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行する(即ち、第 二リソース除外操作) 必要はなく、第一候補リソースセットを第二リソースセットとして確定し、直接に第一候補リソース セットからリソースを選択して、 データを送信する。
【0096】
実現方式2:第一パーセンテージがX%より小さい場合、第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を保留しなく、第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行する。
【0097】
第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内でセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。端末装置は、非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行して取得したリソース除外結果を放棄し、第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行した後、取得した第二候補リソースセットを第二リソースセットとして確定する。
【0098】
第二候補リソースセットは、第一リソースセット内のリソースの全部又は一部を含む。例えば、リソースセンシングウィンドウでPSCCHがセンシングされなかった場合、第二候補リソースセットは、第一リソースセット内のリソースの全部を含む。リソースセンシングウィンドウでPSCCHがセンシングされた場合、測定されたRSRPがRSRP閾値よりも大きく、リソースオーバーラップが存在する場合、第二候補リソースセットは第一リソースセットのリソースの一部を含む。
【0099】
選択的には、第二リソース除外操作について、上述したリソース除外ステップ1-2を参照することができる。例示的に、第二リソース除外操作は、R(x,y)が第一リソースセット内の任意のリソースを表すことを含む。UE1がリソースセンシングウィンドウ内のタイムスロットmのリソースE(v,m)上でPSCCHをセンシングすると、PSCCHのRSRP又はPSCCHによってスケジュールされたPSSCHのRSRP(即ち、PSCCHと一緒に送信されたPSSCHのRSRP)を測定し、測定されたRSRPがRSRPの閾値より大きく、且つUE1がリソースE(v,m+q*Prxlg)とリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップしている(完全に又は部分的にオーバーラップしている)と判断した場合、第一リソースセットから対応するリソース(x,y)を除外する。「リソースE(v,m+q*Prxlg)」は、UE2によって予約する可能性があるリソースセットであり、UE2はUE1に対する別の端末装置である。「R(x,y+j*Ptxlg)」は、UE1自身が使用(選択又は予約)する可能性があるリソースセットである。
【0100】
上述したq=1,2,3...Qであり、Prxlgは、Prxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。Prxは、UE1によってセンシングされたPSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報のリソース予約期間フィールドによって指示されるリソース予約周期である。j=0,1,2,3...C-1であり、Cは、UE1によって生成されたランダムなカウンター値によって確定される。Ptxlgは、Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表し、Ptxは、UE1によって決定されたリソース予約周期であり、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約周期セットのうちの1つの値である。
【0101】
実現方式3:第一パーセンテージがX%より小さい場合、Xの値をβに調整する。ここで、βは第一パーセンテージ*100より大きくない。
【0102】
端末装置は、βを調整してから、続いて第二リソース除外操作を実行し、βを閾値としてリソース除外状況を判断する。
【0103】
以下、上述した3つの実現方式に対して、例示的に説明する。
【0104】
実現方式1に対して、
図8の選択可能な実施例に基づいて、ステップ820がステップ821に置き換えられている。
図9に示されたように、ステップ821で、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第一候補リソースセットを第二リソースセットとして確定する。
【0105】
第一パーセンテージがX%より小さい場合、それは端末装置が既に多いリソースを除外したことを意味し、後続のリソース選択用の候補リソースが十分ではなく、端末装置は第二リソース除外操作を実行しなく、直接に、第一リソース除外操作を実行して取得した第一候補リソースセットを第二リソースセットとして確定する。
【0106】
選択的には、端末装置は第一候補リソースセットを第二リソースセットとして確定してから、確定された第二リソースセットに対してリソース選択を実行する。
【0107】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、第一リソース除外操作を実行した後、取得した第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数MtotalのパーセンテージがX%より小さい場合、端末装置は第二リソース除外操作を実行しなく、第一リソース除外操作のみを実行して、リソース選択ウィンドウ内の多すぎるリソースを除外することを避け、従ってリソース除外(ステップ1-1及びステップ1-2を含む)を繰り返して実行することを避ける。
【0108】
実現方式2に対して、
図8の選択可能な実施例に基づいて、ステップ820がステップ822-1及び822-2に置き換えられている。
図10に示されたように、ステップ822-1で、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第一候補リソースセットを放棄し、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二候補リソースセットを取得する。
【0109】
第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行した後、残りのリソースは第二候補リソースセットを構成する。
【0110】
選択的には、端末装置が第一リソース除外操作を実行した後、第一パーセンテージを確定する。第一パーセンテージがX%より小さい場合、それは端末装置が既に多いリソースを除外したことを意味し、後続のリソース選択用の候補リソースが十分ではなく、端末装置は第一候補リソースセットを放棄し(即ち、第一リソース除外操作に対応する除外結果を放棄する)、第一リソースセットに対して再度リソース除外を実行し、第二リソース除外操作を実行することにより、第二候補リソースセットを取得する。
【0111】
ステップ822-2で、第二候補リソースセットを第二リソースセットとして確定する。
【0112】
端末装置は、第一リソースセットに対する第二リソース除外操作のみを保留し、第二候補リソースセットを第二リソースセットとして確定する。
【0113】
選択的には、ステップ822-2の後、端末装置は、第二パーセンテージを確定する。第二パーセンテージは、第二リソースセットにおけるリソース数とMtotalのパーセンテージである。第二パーセンテージがX%より小さくない場合、第二リソースセットを更新しない。第二パーセンテージがX%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、第二パーセンテージがX%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作のうちの少なくとも1つを繰り返して実行して、第二リソースセットを更新する。
【0114】
第二リソースセットを取得した後、端末装置は第二パーセンテージによってリソース除外状況に対してさらなる判断を実行する。第二パーセンテージがX%より小さくない場合、第二リソースセッを変更しなく、端末装置は第二リソースセットに対してリソース選択を実行することができる。第二パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソース除外操作によって除外されたリソースが多すぎることを意味し、端末装置は第一リソース セットを初期化し、増加したRSRP閾値によって第一リソースセットに対して再びリソース除外操作(第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作の中の少なくとも1つを含む)を実行して、第二リソースセットを更新して、端末装置がリソース選択を実行するのに十分なリソースがあるようにする。
【0115】
RSRP閾値は、第二リソース除外操作に関連する。RSRP閾値は、センシングされたPSCCHのRSRP測定値、又はPSCCHによってスケジュールされたPSSCHのRSRP測定値と比較される。RSRP測定値がRSRP閾値よりも大きくない場合 、第一リソースセットに対してリソース除外を実行する必要はない。RSRP測定値がRSRP閾値より大きい場合、第一リソースセットに対してリソース除外を実行する必要がある。表1を参照すると、増加前のRSRP閾値は、端末装置によってセンシングされたPSCCHが携帯する優先度P1と、端末装置によって送信されるデータの優先度P2によって決定される。選択的には、RSRP閾値は毎回3dB増加される。
【0116】
1つの実施形態において、第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作の中の少なくとも1つを繰り返して実行することは、第二リソース除外操作を繰り返して実行することを含む。別の実施形態において、第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作の中の少なくとも1つを繰り返して実行することは、第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作を繰り返して実行し、且つ第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を放棄することを含む。
【0117】
RSRP閾値は、第二リソース除外操作に関連し、第一リソース除外操作と無関係であることを理解されたい。増加したRSRP閾値を使用してリソース除外を再度実行しても、第一リソース除外操作の結果を変更することはできないので、端末装置がリソース除外を再度実行する場合、端末装置は第二リソース除外操作のみを再度実行することができ、第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作の両方を再度実行することもできるが、第二リソース除外操作に対応するリソース除外結果のみを保留する。
【0118】
選択的には、リソース除外操作を完了した後、端末装置は確定された第二ソースセットに対してリソース選択を実行する。
【0119】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、第一リソース除外操作を実行した後、取得した第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数MtotalのパーセンテージがX%より小さい場合、第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を保留しなく、第二リソース除外操作のみを実行して、リソース選択ウィンドウ内の多すぎるリソースを除外することを避け、従ってリソース除外(ステップ1-1及びステップ1-2を含む)を繰り返して実行することを避ける。
【0120】
実現方式3に対して、
図8の選択可能な実施例に基づいて、ステップ820がステップ823-1、823-2及び823-3に置き換えられている。
図11に示されたように、ステップ823-1で、第一パーセンテージがX%より小さい場合、Xをβに調整する。
【0121】
βは、第一条件を満たす。第一条件は、βが第一パーセンテージ*100よりも大きくないことを含む。
【0122】
選択的には、端末装置は、第一リソース除外操作を実行してから第一パーセンテージを確定する。第一パーセンテージがX%より小さい場合、端末装置がさらなるリソース除外を行うと、さらなるリソース除外によって得られる残りのリソースの数とMtotalとのパーセンテージは必ずX%よりも小さくなるので、端末装置はXの値をβに減少し、端末装置が比較的小さいβを使用してリソース除外状況を判断できるようにする。
【0123】
ステップ823-2で、第一候補リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得する。
【0124】
第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。第一リソース除外操作を実行した後、端末装置はさらに第二リソース除外操作を実行し、残りのリソースは第二リソースセットを構成する。
【0125】
ステップ823-3で、調整によって得られたβに基づいて、第二リソースセットを更新するために、第一リソース除外操作と第二リソース除外操作を繰り返す必要があるか否かを判断する。
【0126】
選択的には、端末装置は、第二パーセンテージを確定する。第二パーセンテージは、第二リソースセットにおけるリソース数とMtotalのパーセンテージである。第二パーセンテージがβ%より小さくない場合、第二リソースセットは更新されない。第二パーセンテージがβ%より小さい場合、RSRP閾値を増加する。第二パーセンテージがβ%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第一リソース除外操作と第二リソース除外操作を繰り返して実行して、第二リソースセットを更新する。
【0127】
端末装置がリソース選択を実行するのに十分な候補リソースがあることを保証するためにリソース除外操作を繰り返すとき、改めて設定されたX値(即ち、β)を使用することが理解されるべきである。
【0128】
選択的には、βは以下の方式の中のいずれか1つで確定される。
【0129】
1、βは、第一値セットにおける第一条件を満たす最大値又は任意の値である。
【0130】
第一値セットは、βの候補値のセットである。選択的には、第一値セットは{20,35,50}である。第一値セットは、ネットワークデバイスによって構成されるか、又は事前に構成される。
【0131】
例示的に、Xが50であり、第一パーセンテージは40%である場合、第一条件はβが40より大きくないことを含む。βは第一値セットにおける第一条件を満たす最大値35であり、又はβは第一値セットにおける第一条件を満たす20又は35である。
【0132】
2、 βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて、端末装置が第一値セットから確定した1つの値である。
【0133】
例示的に、各スロットで利用可能なリソースの数はN1であり、端末装置はN2回の送信を実行する必要がある。即ち、N2個の時間周波数リソースを選択してN2個のタイムスロットに分配し、端末装置が確定したβ値は、β%* Mtotal>=N1*N2を満たす必要がある。
【0134】
3、βは第一パーセンテージ*100に等しい。
【0135】
例示的に、Xは50であり、第一パーセンテージは44%であり、βは44である。
【0136】
4、βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて端末装置が確定した1つの値である。
【0137】
5、βの値は、端末装置の実現に依存する。
【0138】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、第一リソース除外操作を実行した後、取得した第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数MtotalのパーセンテージがX%より小さい場合、Xの値をβに調整し、βは第一パーセンテージ*100より大きくなく、リソース選択ウィンドウ内の多すぎるリソースを除外することを避け、端末装置がリソース除外を繰り返して実行することを避ける。
【0139】
上記の3つの実現方法に加えて、端末装置は、さらに、以下の実現方式4によって、リソース選択ウィンドウ内の多すぎるリソースを除外する問題を解決することができる。
【0140】
実現方式4: リソース予約周期セットが小さすぎる値を含む場合、第二リソース除外操作のみを実行する。
【0141】
図12を参照すると、
図12は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外方法のフローチャートである。本実施形態は、前記方法が
図7に示された任意のUEに適用されることを例とする。UEは、端末装置とも呼ばれる。前記方法は、以下の内容を含む。
【0142】
ステップ1210、リソース予約周期セットにα以下の値を含む場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行することにより、第二リソースセットを取得する。
【0143】
第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含む。第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0144】
端末装置がデータを送信するとき、リソース予約周期に基づいて、次の周期のリソースを予約することができる。例示的に、リソース予約周期の可能な値は、0、[1、99]、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000ミリ秒を含む。リソースプール構成のリソース予約周期セットは、上記の値の中のe個の値からなる。例示的に、eは16である。
【0145】
リソース予約周期セットがより小さい値を含む場合、端末装置が第一リソース除外操作を実行するとき、多すぎるリソースを除外する可能性があることが理解できる。上記の状況の発生を回避するために、端末装置は、リソース除外を実行する前に、先ず、リソース予約周期セットにα以下の値が含まれるか否かを判断する。リソース予約周期セットにα以下の値が含まれる場合、端末装置は、第一リソース除外操作を実行せず(スキップ)、直接にリソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得する。
【0146】
選択的に、αは、ネットワークデバイスによって構成されるか、又は事前に構成されるか、又は端末装置の実現に依存する。
【0147】
選択的には、第二リソース除外操作について、上記の除外ステップ1-2を参照することができる。例示的に、第二リソース除外操作は、R(x,y)が第一リソースセット内の任意の1つのリソースであることを含む。UE1がリソースセンシングウィンドウのタイムスロットm内のリソースE(v,m)でPSCCHをセンシングすると、PSCCHのRSRP又はPSCCHによってスケジュールされたPSSCHのRSRP(即ち、PSCCHと一緒に送信されるPSSCHのRSRP)を測定し、測定されたRSRPがRSRP閾値よりも大きく、且つUE1がリソースE(v,m+q*Prxlg)とリソースR(x,y+j*Ptxlg)がオーバーラップしている(完全に又は部分的にオーバーラップしている)と判断した場合、第一リソースセットから対応するリソースR(x,y)を除外する。「リソースE(v,m+q*Prxlg)」は、UE2によって予約する可能性があるリソースセットであり、UE2はUE1に対する別の端末装置である。「R(x,y+j*Ptxlg)」は、UE1自身が使用(選択又は予約)する可能性があるリソースセットである。
【0148】
上述したq=1,2,3...Qであり、Prxlgは、Prxが論理タイムスロットに変換された後の数を表す。Prxは、UE1によってセンシングされたPSCCHを介して送信される第一サイドリンク制御情報のリソース予約期間フィールドによって指示されるリソース予約周期である。j=0,1,2,3...C-1であり、Cは、UE1によって生成されたランダムなカウンター値によって確定される。Ptxlgは、Ptxが論理タイムスロットに変換された後の数を表し、Ptxは、UE1によって決定されたリソース予約周期であり、UE1が使用するリソースプール構成のリソース予約周期セットのうちの1つの値である。
【0149】
選択的には、ステップ1210の後、端末装置は第二パーセンテージを確定する。第二パーセンテージは第二リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージである。第二パーセンテージがX%より小さくない場合、第二リソースセットを更新しない。第二パーセンテージがX%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、第二パーセンテージがX%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を繰り返して実行して、第二リソースセットを更新する。
【0150】
Xは、第一リソースセットのリソース除外状況を判断するために用いられる。Xは第二値セットに対応し、第二値セットはXの候補値のセットである。選択的には、第二値セットは{20,30,50}を含む。Xの値セットは他の候補値を含むこともでき、本出願の実施例はこれに対して限定しない。
【0151】
選択的には、端末装置に対応するリソースプール構成は、第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含む。リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又はリソースプール構成は事前に構成される。
【0152】
選択的には、端末装置が上記のリソース除外プロセス(即ち、第二リソース除外操作)をトリガーする原因は、端末装置は、時間nにデータパケットが到着したとき、再選択過程でリソース除外をトリガーし、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされるか否かを判断する時にリソース除外をトリガーするが、これらに限定されない。
【0153】
第二リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされるか否かを端末装置が判断することである場合、端末装置によって使用されるR(x,y+j*Ptxlg)のパラメーターjの値は0である。
【0154】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、端末装置がリソース除外操作を実行する前に、リソース予約周期セットの中の値に基づいてリソース除外状況を予め判断し、リソース予約周期セットにα以下の値が含まれる場合、端末装置は第一リソース除外操作によって多すぎるリソースを除外する可能性があるので、端末装置は第二リソース除外操作のみを実行することにより、リソース選択ウィンドウ内の多すぎるリソースを除外することを避ける。
【0155】
リソース選択が初期完了した後、端末装置は、一般的に、続いてリソースセンシングを実行して、選択されたリソースに対してリソース再選択を実行する必要があるか否か、及び/又は選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプトされているか否かを判断する必要がある。
【0156】
図13は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース処理方法のフローチャートであり、端末装置に適用される。前記方法は、以下の内容を含む。
【0157】
ステップ1310、第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定する。
【0158】
選択されたリソースは、端末装置がリソース選択を実行した後、送信されるデータパケットのために選択されたリソースである。ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、リソースプリエンプション判断操作は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断する操作である。
【0159】
選択的には、選択されたリソースは、端末装置が
図8、
図9、
図10、
図11又は
図12に示された実施例に対応するリソース除外プロセスに基づいて取得された第二リソースセットに対してリソース選択を実行して、送信されるデータパケットのために選択したリソースである。選択的に、選択されたリソースは、端末装置が既存のリソース除外プロセスに基づいて取得された候補リソースセットに対してリソース選択を実行した後、送信されるデータパケットのために選択したリソースである。
【0160】
1つの実施形態において、ステップ1310は、以下のように実現される。送信されるデータパケットの優先度に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定する。
【0161】
送信されるデータパケットは1つの優先度に対応する。優先度は、0~7の値範囲に対応する。最高優先度は、優先度の値の範囲内の最高の優先度の値を指す。
【0162】
1)送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて、リソースセンシング操作を実行しない。
【0163】
端末装置は選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて持続してリソースセンシング操作を実行しないので、端末装置は選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かを判断しなく、リソースプリエンプト判断プロセスの中のリソース除外操作をトリガーしない。
【0164】
2)送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、リソース除外操作をトリガーしない。
【0165】
上記のリソース除外操作は、リソースプリエンプト判断プロセスにおけるリソース除外操作を指す。
【0166】
3)送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、選択されたリソースに対して持続的にリソースセンシング操作を実行しない。
【0167】
タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0168】
選択的には、Tporc,1は、端末装置がリソース選択又は再選択を実行する時間を含む。サブキャリア間隔が15,30,60,120kHzである場合、Tproc,1は3、5、9、17個タイムスロットに対応する。
【0169】
選択的には、選択されたリソースに対して持続的にリソースセンシング操作を実行しないことは、選択されたリソースに対して再選択を実行する必要があるか否かについて持続的にリソースセンシング操作を実行しないこと、及び/又は選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて持続的にリソースセンシング操作を実行しないことを含む。
【0170】
4)送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプトされているか否かについて判断しなく、リソース除外操作をトリガーしない。
【0171】
リソース除外操作は、リソースプリエンプトプロセスにおけるリソース除外操作を指す。
【0172】
タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0173】
選択的には、Tporc,1は、端末装置がリソース選択又は再選択を実行する時間を含む。サブキャリア間隔が15,30,60,120kHzである場合、Tproc,1は3、5、9、17個タイムスロットに対応する。
【0174】
選択的には、送信されるデータパケットの優先度閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、又は優先度閾値は事前に構成されるか、又は優先度閾値は端末デバイスによって確定される。
【0175】
選択的には、上記のリソース除外操作は、第三リソース除外操作及び第四リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含む。第三リソース除外操作は、非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは端末装置がセンシングを実行しないスロットである。第四リソース除外操作は、センシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0176】
具体的には、端末装置がどのように第三リソース除外操作及び第四リソース除外操作のうちの少なくとも1つによってリソース除外を実行するかは、上述した実施形態に係わる端末装置が初期リソース選択をときのリソース除外プロセスを参照することができ、既存のリソース除外プロセスを参照することもでき、本出願の辞し例は具体的なリソース除外プロセスを限定しない。
【0177】
別の実施形態において、ステップ1310は以下のように実現される。リソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定する。
【0178】
リソースプリエンプションメカニズムの状態は、アクティブ化又は非アクティブ化を含む。選択的には、リソースプリエンプションメカニズムの状態が非アクティブ化である場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、選択されたリソースに対して持続的なリソースセンシング操作を実行しない。
【0179】
タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0180】
選択的には、Tporc,1は、端末装置がリソース選択又は再選択を実行する時間を含む。サブキャリア間隔が15,30,60,120kHzである場合、Tproc,1は3、5、9、17個タイムスロットに対応する。
【0181】
選択的には、選択されたリソースに対して持続的にリソースセンシング操作を実行しないことは、選択されたリソースに対して再選択を実行する必要があるか否かについて持続的にリソースセンシング操作を実行しないこと、及び/又は選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて持続的にリソースセンシング操作を実行しないことを含む。
【0182】
選択的には、リソースプリエンプションメカニズムはネットワークデバイス構成に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは事前構成に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは端末装置がCRの第一測定結果に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは端末装置がCBRの第二測定結果に基づいて非アクティブ化される。
【0183】
例示的に、第一測定結果(又は第二測定結果)が特定の閾値よりも低い場合、リソースプリエンプションメカニズムは非アクティブ化され、第一測定結果(又は第二測定結果)が特定の閾値よりも高い場合、リソースプリエンプションメカニズムがアクティブ化される。
【0184】
上述したように、本実施形態によって提供される方法において、端末装置がリソース選択を初期完了した後、送信されるデータパケットの優先度又はリソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、リソースセンシング、リソースプリエンプション判断などのような後続のターゲット操作を実行する必要があるか否かを確定することにより、送信されるデータパケットの優先度がより高いかリソースプリエンプションメカニズムの状態が非アクティブ化である場合、後続の操作を実行しなく、不要な無効な操作を減らすことができる。
【0185】
上述した方法実施例は、別個に実施することができ、又は組み合わせて実施することができ、本出願はこれに対して限定しないことに留意されたい。
【0186】
図14は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外装置の構造を示すブロック図である。前記装置は、端末装置に適用されるか、又は前記装置は端末装置又は端末装置の一部として実現される。前記装置は、除外モジュール1401及び確定モジュール1402を含む。
【0187】
除外モジュール1401は、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第一リソース除外操作を実行して、第一候補リソースセットを取得するために用いられ、第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含み、第一リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウ内の非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは、端末装置がセンシングを実行しないスロットである。
【0188】
確定モジュール1402は、第一パーセンテージがX%より小さい場合、第二リソースセットを確定するために用いられ、第一パーセンテージは、第一候補リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージである。
【0189】
選択的な実施例において、確定モジュール1402は、第一候補リソースセットを第二リソースセットとして確定するために用いられる。
【0190】
選択的な実施例において、除外モジュール1401は、第一候補リソースセットを放棄し、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行することにより、第二候補リソースセットを取得するために用いられる。確定モジュール1402は、第二候補リソースセットを第二リソースセットとして確定するために用いられる。第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0191】
選択的な実施例において、確定モジュール1402は、第二パーセンテージを確定するために用いられる。第二パーセンテージは、第二リソースセットにおけるリソース数とMtotalのパーセンテージである。除外モジュール1401は、第二パーセンテージがX%より小さくない場合、第二リソースセットを更新しないために用いられる。除外モジュール1401は、第二パーセンテージがX%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、第二パーセンテージがX%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作のうちの少なくとも1つを繰り返して実行して、第二リソースセットを更新するために用いられる。
【0192】
選択的な実施例において、除外モジュール1401は第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を繰り返して実行するために用いられるか、又は除外モジュール1401は第一リソースセットに対して第一リソース除外操作及び第二リソース除外操作を繰り返して実行し、且つ第一リソース除外操作に対応するリソース除外結果を放棄するために用いられる。
【0193】
選択的な実施例において、前記装置は、調整モジュール1403をさらに含む。調整モジュール1403は、Xをβに調整するために用いられる。除外モジュール1401は、第一候補リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行して、第二リソースセットを取得するために用いられる。確定モジュール1402は、調整によって得られたβに基づいて、第二リソースセットを更新するために、第一リソース除外操作と第二リソース除外操作を繰り返す必要があるか否かを判断するために用いられる。βは、第一条件を満たす。第一条件は、βが第一パーセンテージ*100よりも大きくないことを含む。第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0194】
選択的な実施例において、確定モジュール1402は、第二パーセンテージを確定するために用いられる。第二パーセンテージは、第二リソースセットにおけるリソース数とMtotalのパーセンテージである。排除モジュール1401は、第二パーセンテージがβ%より小さくない場合、第二リソースセットを更新しないために用いられる。排除モジュール1401は、第二パーセンテージがβ%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、第二パーセンテージがβ%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第一リソース除外操作と第二リソース除外操作を繰り返して実行して、第二リソースセットを更新するために用いられる。
【0195】
選択的な実施例において、βは、第一値セットにおける第一条件を満たす最大値である。第一値セットは、βの候補値のセットである。又は、βは、第一値セットにおける第一条件を満たす任意の値である。又は、βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて、端末装置が第一値セットから確定した1つの値である。又は、βは第一パーセンテージ*100に等しい。又は、βは、選択する必要がある時間周波数リソースの数に基づいて端末装置が確定した1つの値である。又は、βは、端末装置によって確定する。
【0196】
選択的な実施例において、第一値セットは{20,35,50}を含む。
【0197】
選択的な実施例において、Xは第二値セットに対応し、第二値セットはXの候補値のセットである。第二値セットは{20,30,50}を含む。
【0198】
選択的な実施例において、端末装置に対応するリソースプール構成は、第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含む。リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又はリソースプール構成は事前に構成される。
【0199】
選択的な実施例において、第一リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断することである場合、端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である。
【0200】
図15は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース除外装置の構造を示すブロック図である。前記装置は、端末装置に適用されるか、又は前記装置は端末装置又は端末装置の一部として実現される。前記装置は、除外モジュール1501を含む。
【0201】
除外モジュール1501は、リソース予約周期セットにα以下の値を含む場合、リソース選択ウィンドウ内の第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を実行することにより、第二リソースセットを取得するために用いられる。
【0202】
第一リソースセットは、リソース選択ウィンドウにおける、端末装置が使用するリソースプールに属する使用可能なリソースを含む。第二リソース除外操作は、リソースセンシングウィンドウでセンシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0203】
選択的な実施例において、αはネットワークデバイスによって構成されるか、又はαは事前に構成されるか、又はαは端末装置によって確定する。
【0204】
選択的な実施例において、前記装置は、確定モジュール1502をさらに含む。確定モジュール1502は、第二パーセンテージを確定するために用いられる。第二パーセンテージは第二リソースセットにおけるリソース数と第一リソースセットにおけるリソースの数Mtotalのパーセンテージである。排除モジュール1501は、第二パーセンテージがX%より小さくない場合、第二リソースセットを更新しないために用いられる。排除モジュール1501は、第二パーセンテージがX%より小さい場合、RSRP閾値を増加し、第二パーセンテージがX%以上になるまで、増加したRSRP閾値に基づいて、第一リソースセットに対して第二リソース除外操作を繰り返して実行して、第二リソースセットを更新するために用いられる。
【0205】
選択的な実施例において、Xは第二値セットに対応し、第二値セットはXの候補値のセットである。第二値セットは{20,30,50}を含む。
【0206】
選択的な実施例において、端末装置に対応するリソースプール構成は、第二値セットの中の値と送信されるデータの優先度との間の対応関係を含む。リソースプール構成はネットワークデバイスによって構成されるか、又はリソースプール構成は事前に構成される。
【0207】
選択的な実施例において、第二リソース除外操作をトリガーする原因が、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断することである場合、端末装置によって使用されるパラメーターjの値は0である。
【0208】
図16は、本出願の例示的な実施例で提供されるリソース処理装置の構造を示すブロック図である。前記装置は、端末装置に適用されるか、又は前記装置は端末装置又は端末装置の一部として実現される。前記装置は、確定モジュール1601を含む。
【0209】
確定モジュール1601は、第一情報に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる。
【0210】
選択されたリソースは、端末装置がリソース選択を実行した後、送信されるデータパケットのために選択されたリソースである。ターゲット操作は、リソースセンシング操作、リソースプリエンプション判断操作、リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含み、リソースプリエンプション判断操作は、選択されたリソースが他の端末装置によってプリエンプションされているか否かを端末装置が判断する操作である。
【0211】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、送信されるデータパケットの優先度に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる。
【0212】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、選択されたリソースが他の端末デバイスによってプリエンプトされているか否かについて、リソースセンシング操作を実行しないために用いられる。
【0213】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、リソース選択が完了した後、リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、リソース除外操作をトリガーしないために用いられる。
【0214】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、選択されたリソースに対して持続的にリソースセンシング操作を実行しないために用いられる。タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0215】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、送信されるデータパケットの優先度が最高優先度であるか又は優先度閾値よりも高い場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、リソースプリエンプト判断操作を実行しなく、リソース除外操作をトリガーしないために用いられる。タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0216】
選択的な実施例において、優先度閾値はネットワークデバイスによって構成されるか、又は優先度閾値は事前に構成されるか、又は優先度閾値は端末装置によって確定される。
【0217】
選択的な実施例において、リソース除外操作は、第三リソース除外操作及び第四リソース除外操作のうちの少なくとも1つを含む。第三リソース除外操作は、非センシングスロットに基づいてリソース除外を実行することを含み、非センシングスロットは端末装置がセンシングを実行しないスロットである。第四リソース除外操作は、センシングされたPSCCHに基づいてリソース除外を実行することを含む。
【0218】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、リソースプリエンプションメカニズムの状態に基づいて、選択されたリソースに対してターゲット操作を実行するか否かを確定するために用いられる。
【0219】
選択的な実施例において、確定モジュール1601は、リソースプリエンプションメカニズムの状態が非アクティブ化である場合、タイムスロットr-Tproc,1の後又はタイムスロットrの後、選択されたリソースに対して持続的なリソースセンシング操作を実行しないために用いられる。タイムスロットrは、端末装置が第一サイドリンク制御情報を送信してリソース指示を完了するスロットである。
【0220】
選択的な実施例において、リソースプリエンプションメカニズムはネットワークデバイス構成に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは事前構成に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは端末装置がCRの第一測定結果に基づいて非アクティブ化されるか、又はリソースプリエンプションメカニズムは端末装置がCBRの第二測定結果に基づいて非アクティブ化される。
【0221】
図17は、本出願の例示的な実施例で提供される通信装置(ネットワークデバイス又は端末装置)の構造を示す概略図である。通信装置は、プロセッサ101、受信機102、送信機103、メモリ104及びバス105を含む。
【0222】
プロセッサ101は、1つ又は複数の処理コアを含み、プロセッサ101は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、様々な機能アプリケーション及び情報処理を実行する。
【0223】
受信機102及び送信機103は、通信コンポーネントとして実現することができる。通信コンポーネントは、通信チップであることができる。
【0224】
メモリ104は、バス105を介してプロセッサ101に接続される。
【0225】
メモリ104は、少なくとも1つの命令を格納するために用いられる。プロセッサ101は、上述した方法実施例の各ステップを実現するように、少なくとも1つの命令を実行するために用いられる。
【0226】
さらに、メモリ104は、任意のタイプの揮発性記憶装置又は不揮発性記憶装置又はそれらの組み合わせによって実現することができる。揮発性記憶装置又は不揮発性記憶装置は、磁気ディスク又は光ディスク、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory, EPROM)、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory,SRAM)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory, PROM)を含むことができるが、これらに限定されない。
【0227】
例示的な実施例において、コンピュータ可読記憶媒体も提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットを格納する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットはプロセッサによってロードされ且つ実行されて、上述した各方法実施例によって提供される、端末装置によって実行されるリソース除外方法又はリソース処理方法を実行するようにする。
【0228】
例示的な実施例において、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムも提供する。コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ命令を含む。コンピュータデバイスのプロセッサはコンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ命令を読み取り、プロセッサはコンピュータ命令を実行することができ、その結果、コンピュータデバイスが上述した態様で説明されたリソース除外方法又はリソース処理方法を実行する。
【0229】
当業者は、上述した実施例を実現するためのステップの全部又は一部がハードウェアによって完了することができるか、又はプログラムを介して関連するハードウェアに指示することによって完了することができることを理解することができる。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に格納される。記憶媒体は、ROM、磁気ディスク、光ディスク等であることができる。
【0230】
上述したのは、ただ本発明の選択的な実施形態であり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の精神及び原則の範囲内で行われたいかなる修正、同等の置き換え及び改善は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】