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特表2023-531186市場データ契約分析ツールを実装するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-21
(54)【発明の名称】市場データ契約分析ツールを実装するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230713BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577479
(86)(22)【出願日】2021-05-26
(85)【翻訳文提出日】2023-02-14
(86)【国際出願番号】 US2021034159
(87)【国際公開番号】W WO2021257256
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】16/904,156
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.MySQL
3.JAVA
4.VISUAL BASIC
5.JAVASCRIPT
6.PYTHON
7.Oracle
8.DB2
9.Sybase
10.Ada
(71)【出願人】
【識別番号】519022104
【氏名又は名称】ジェイピーモルガン・チェース・バンク,ナショナル・アソシエーション
【氏名又は名称原語表記】JPMorgan Chase Bank,N.A.
【住所又は居所原語表記】383 Madison Avenue,New York,NY 10179,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100150566
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100213470
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100220489
【弁理士】
【氏名又は名称】笹沼 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100187469
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 由子
(74)【代理人】
【識別番号】100225026
【弁理士】
【氏名又は名称】古後 亜紀
(72)【発明者】
【氏名】スレイヴィン・イリア
(72)【発明者】
【氏名】ロバーツ・ミッシェル
(72)【発明者】
【氏名】ボーン・イアン
(72)【発明者】
【氏名】フェレイラ・ウィルソン・デ・スーサ・ジュニア
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】市場データ契約分析を提供する。
【解決手段】コンピュータプロセッサを含む分析エンジンを備え、コンピュータプロセッサが、ポータルを介して、契約プロセスを開始するステップと、電子通信を介して、ビジネスラインに関する1つ以上の権利の命令を受信し、1つ以上の権利の命令はデジタル権利管理権利管理に関連するものであるステップと、契約交渉プロセスのために、分析エンジンを介して、複数のビジネスラインにわたる命令の集約セットを特定するステップと、契約アプリケーションを介して、最終契約にアクセスするステップとポータルを介して、親と子の契約関係を特定し、複数のビジネスラインのための企業マッピングを適用し、主要な契約用語に基づく検索機能を提供するツリー構造内の最終契約の視覚化を提供するステップと、を実行する、システム。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約分析ツールを実装するシステムであって、
ネットワーク通信を介してビジネスライン内のユーザーとインターフェースするポータルサイトと、
前記ビジネスラインに関連する複数の契約に関するデータを記憶するメモリコンポーネントと、
コンピュータプロセッサを含み、メモリコンポーネントおよびポータルに結合される分析エンジンとを備え、
前記コンピュータプロセッサは、
ポータルを介して、契約プロセスを開始するステップと、
電子通信を介して、ビジネスラインに関する1つ以上の権利の命令を受信するステップであって、1つ以上の権利の命令はデジタル権利管理権利管理に関連するものであるステップと、
契約交渉プロセスのために、分析エンジンを介して、複数のビジネスラインにわたる命令の集約セットを特定するステップと、
契約アプリケーションを介して、最終契約にアクセスするステップと
ポータルを介して、親と子の契約関係を特定し、複数のビジネスラインのための企業マッピングを適用し、主要な契約用語に基づく検索機能を提供するツリー構造内の最終契約の視覚化を提供するステップと、
を実行する、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、前記契約プロセスは、1つ以上の市場データ契約に関連する、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであって、前記コンピュータプロセッサは、さらに、
前記ポータルを介して、1つまたは複数の権利の要求を受信するステップと、
前記分析エンジンを介して、1つまたは複数の権利の要求と最終契約前記最終契約を比較するステップとを実行する、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、1つ以上の権利の要求に応答して、対応するオープンデジタル権利言語が自動的に生成される、システム。
【請求項5】
請求項3に記載のシステムであって、比較するステップに応答して、1つ以上の権利の要求と前記最終契約との間の1つ以上の相違を特定し、該1つ以上の相違をグラフィカルに表示する、システム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムであって、前記視覚化は、契約がいつ期限切れになる予定かを示す、対応した期限切れカレンダーを含む、システム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムであって、前記コンピュータプロセッサは、さらに、前記契約プロセスの監査証跡を自動的に生成するステップを実行するように構成される、システム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムであって、前記検索機能は、1つ以上の契約権によって検索する機能と、1つ以上の前記契約権が前記最終契約と一致するかどうかを判断する機能とを含む、システム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムであって、前記視覚化は、最終契約の特性を記述するコンピュータ読み取り可能な権利のセットを生成するデジタル権利管理機能をサポートする、システム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムであって、前記ツリー構造は、正規のユーザによるユーザインタラクションによって編集可能である、システム。
【請求項11】
契約分析ツールを実装する方法であって、以下のステップを含む、方法。
(a)ポータルを介して契約プロセスを開始するステップであって、ポータルは、ネットワーク通信を介してビジネスライン内のユーザーとインターフェースするステップ。
(b)電子通信を介して、ビジネスラインに関する1つ以上の権利の命令を受信するステップであって、1つ以上の権利の命令はデジタル権利管理権利管理に関連するステップ。
(c)契約交渉プロセスのために、分析エンジンを介して複数のビジネスラインにわたる命令の集約セットを特定するステップ。
(d)契約アプリケーションを介して、最終契約にアクセスするステップ。
(e)ポータルを介して、親と子の契約関係を特定し、複数のビジネスラインのための企業マッピングを適用し、主要な契約用語に基づく検索機能を提供するツリー構造内の最終契約の視覚化を提供するステップ。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、契約プロセスが1つ以上の市場データ契約に関するものである、方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、さらに、
(f)ポータルを介して、1つまたは複数の権利の要求を受信するステップと、
(g)分析エンジンを介して、1つまたは複数の権利の要求と前記最終契約前記最終契約を比較するステップとを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、1つ以上の権利の要求に応答して、対応するオープンデジタル権利言語が自動的に生成される、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法であって、前記比較するステップに応答して、1つ以上の権利の要求と前記最終契約との間の1つ以上の相違を特定し、該1つ以上の相違をグラフ表示する、方法。
【請求項16】
請求項11に記載の方法であって、前記視覚化は、契約がいつ期限切れになる予定かを示す、対応した期限切れカレンダーを含む、方法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法であって、前記契約プロセスの監査証跡を自動的に生成するステップをさらに含む、方法。
【請求項18】
請求項11に記載の方法であって、前記検索機能は、1つ以上の契約権によって検索する機能と、1つ以上の前記契約権が前記最終契約と一致するかどうかを判断する機能とを含む、方法。
【請求項19】
請求項11に記載の方法であって、前記視覚化は、前記最終契約の特性を記述するコンピュータ読み取り可能な権利のセットを生成するデジタル権利管理機能をサポートする、方法。
【請求項20】
請求項11に記載の方法であって、前記ツリー構造は、正規のユーザによるユーザインタラクションによって編集可能である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、市場データ契約分析ツールを実装するためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
金融機関などのグローバル企業またはエンティティは、何百ものアプリケーションや何千もの個人ユーザーが使用する市場データ(マーケットデータ)に何億ドルもの資金を費やすことがある。その結果、何百ものデータベンダーや取引所と契約を含みうる、合意、協定等であるアグリーメントを行うことになるが、その中には非常に複雑なものもある。大規模な金融機関では、何千ものユニークで個別の契約が有効に結ばれているのが普通である。ほぼすべての契約は、ベンダーが作成した紙に書かれており、用語の定義が希薄になっている。毎年、契約書の新規締結や差し替えが行われ、年間コストが最大で25%増加するケースもある。現在、契約書は紙媒体で手作業で管理されている。ほとんどの業務内またはビジネス部門(ビジネスライン[LOB;Line Of Business])は、使用権や権利または資格(entitlements)を十分に理解していない。その結果、リスクとコンプライアンス違反の問題が増加する。さらに、為替監査が同時に行われることが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
金融機関にとって、市場データに関する契約は膨大な量にのぼり、それぞれの契約が独自の性質を持つこともある。また、契約によって付与された新たな権利を交渉し、取得する場合もある。消費者グループごとに異なる利用権をカバーするために、複数の独自の契約を有効に結んでいるデータの種類もある。多くの契約を管理する能力は、市場データに限ったことではなく、多くのビジネスラインに関連する問題である。例えば、消費者金融事業者は、信用調査やその他の目的のために大量の契約を管理することがある。現在のソリューションでは、契約、支出、権利のいずれかを管理するための包括的なアプローチを提供することはできないが、通常、これらのカテゴリのうちの2つ以上を管理することはできない。その結果、ビジネスサポートグループやビジネスライン間の連携がとれず、連携不足による支出超過のリスクがある。
【0004】
以上のような欠点等が存在する。
【0005】
一実施形態によれば、本発明は、市場データ契約分析を提供するシステムに関する。このシステムは、ネットワーク通信を介してビジネスライン(LOB)内のユーザとインターフェースするポータルと、ビジネスラインに関連する複数の契約に関するデータを格納するメモリコンポーネントと、コンピュータプロセッサを含み、メモリコンポーネント及びポータルに結合される分析エンジンとを備え、コンピュータプロセッサは、さらに、以下のステップを実行するように構成される。ポータルを介して、契約プロセスを開始するステップと、電子通信を介して、ビジネスラインのための1つまたは複数の権利の命令または注文、順序(order)を受信するステップであって、1つまたは複数の権利の命令は、デジタル権利管理(DRM)に関連するステップと、分析エンジンを介して、契約交渉プロセスのための複数のビジネスラインにわたる命令の集約セットを識別するまたは特定する(identify)ステップと、契約アプリケーションを介して最終契約にアクセスするステップと、ポータルを介して、親と子の契約関係を特定し、複数のビジネスラインのための企業マッピングを適用し、主要な契約用語に基づく検索機能を提供するツリー構造内の最終契約の視覚化または可視化を提供するステップと、を含む。
【0006】
一実施形態によれば、本発明は、市場データ契約分析を提供する方法に関する。この方法は、以下のステップを含む。ポータルを介して、契約プロセスを開始するステップであって、ポータルがネットワーク通信を介してビジネスライン内のユーザとインターフェースする、ステップと、電子通信を介して、ビジネスラインに関する1つ以上の権利の命令を受信するステップであって、1つ以上の権利の命令がデジタル権利管理(DRM)に関連する、ステップと、分析エンジンを介して、契約交渉プロセスのために複数のビジネスラインにわたる命令の集約セットを識別または特定するステップと、契約アプリケーションを介して最終契約にアクセスするステップと、ポータルを介して、親と子の契約関係を特定し、複数のビジネスラインのための企業マッピングを適用し、主要な契約用語に基づく検索機能を提供するツリー構造内の最終契約の視覚化を提供するステップと、を含む。
【0007】
本システムは、1つ以上のコンピュータプロセッサ、対話型、相互型または双方向型のインターフェース、電子記憶装置、及びネットワークを含む特別にプログラムされたコンピュータシステムを含んでもよい。本明細書に記載されたコンピュータに実装するためのシステム、方法及び媒体は、本発明の様々な実施形態によれば、エンティティ(企業、事業体等)、組織、市場データ消費者及び他のユーザに独自の利点を提供する。本発明の実施形態は、契約がどのように権利になるか、および権利がどのように使用されているかというライフサイクルの異なる部分に関する包括的なビューを提供することに向けられる。現在の解決策では、契約自体の完全な手動による分析または読み取りを必要とせずに、契約を通じて得られた権利に関する有用な洞察を提供することに失敗している。現在の解決策は、契約締結の仕組みに焦点を当てているが、契約条件または契約用語がユーザ、ユーザの集合または事業体(エンティティ)にとってどのような意味を持つか、例えば、なぜ契約が締結されたか、ユーザはどのようにそれを使用するか、などについての洞察を提供することができない。本発明の実施形態は、洞察情報を相関させて、特定のアクションが単一のソースまたは複数のソースにわたって実行可能かどうかを判断することに向けられる。さらに、本発明の実施形態は、ソースが契約内の用語を変更または更新するときに何が起こるかを決定し、さらに、誰がその変更または更新によって影響を受けるかを特定することを目指す。他の決定として、特定の決定によって影響を受けるユーザ、特定の方法でデータを使用しているユーザなどを特定することが含まれ得る。本発明の実施形態により、ユーザは、管理に関する労力およびデータに関する直接的な支出の節約を実現する権限を与えられる。革新的なシステム及び方法は、データ使用パターンが既存のデータライセンスと一致することを保証することによって、データライセンス契約、又はアグリーメントの非遵守の隠れた法的リスク及び他のリスクを低減しようとするものである。これらおよび他の利点は、以下の詳細な説明でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の完全な理解を促進するために、次に、添付の図面を参照する。図面は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の異なる側面および実施形態を例示することのみを意図している。
図1】本発明の実施形態に係る例示的なシステム構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る例示的なユーザインタフェースである。
図3】本発明の実施形態に係る例示的なユーザインタフェースである。
図4】本発明の実施形態に係る例示的なフロー図である。
図5】本発明の実施形態に係る例示的な親子関係のツリーインタフェースである。
図6】本発明の実施形態に係る例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明は、特定の実施形態および詳細を提供することによって、本発明の理解を伝えることを意図したものである。しかしながら、本発明は、例示的なものに過ぎず、これらの特定の実施形態及び詳細に限定されるものではないことが理解される。さらに、当技術分野における通常の技術を有する者は、既知のシステムおよび方法に照らして、特定の設計および他の必要性に応じて、任意の数の代替的な実施形態におけるその意図する目的および利点のための本発明の使用を理解するであろうことが理解される。
【0010】
本発明の実施形態は、ユーザが利用権を可視化できる市場データ契約分析ツールを提供する分析エンジンに向けられたものである。ユーザは、市場データ分析者、市場データ契約またはアグリーメントの遵守を監督する担当者、ソーシング担当者、及び法務担当者を含むことができる。例えば、市場データ契約分析ツールは、エンティティが様々なプロバイダまたはソースからライセンスを受けている権利を可視化する機能を提供することができる。市場データ契約分析ツールは、さらに、検索機能(例えば、全文検索など)、エンティティが署名または締結した契約の可視化(例えば、リンク、条件または用語[terms]など)、および関連テキストおよびメタデータを含む契約の様々な側面に関する分析機能を提供してもよい。本発明の実施形態は、情報をライセンスするエンティティが、契約交渉、新製品研究、権利行使、契約変更の影響の追跡、第三者監査への対応、および/またはその他の要因および考慮事項において存在するワークフローを統合することを可能にするものである。
【0011】
本発明の実施形態は、任意の規模のエンティティにおける市場データ消費の様々な面を接続する統一データモデル及びワークフローに向けられる。例示的な図によれば、本発明の実施形態は、分散型検索エンジン(例えば、Elastic Search)及びコンテンツ抽出技術(例えば、光学的文字認識(OCR))を使用してデータモデルを解放し、異種データソースを組み合わせて、高度分析、デジタル権利管理(DRM)との統合、知的検索機能等を生成できるようにしてもよい。
【0012】
本発明の実施形態により、ユーザは、管理に関する労力とデータに関する直接的な支出の節約を実現する権限を与えられる。革新的なシステムおよび方法は、データ使用パターンが既存のデータライセンスと一致することを数学的に証明することにより、データライセンス契約の非遵守による隠れた法的リスクおよびその他のリスクを低減しようとするものである。
【0013】
マーケットデータの微妙な差異(nuances)により、そのような契約は、その構築方法と、下流で販売するものを作るためのリソースをどのように活用するかという点でユニークなものとなっている。市場データの場合、結果として得られる製品の所有権はよく理解されておらず、場合によっては他の事業者が派生データの所有権を主張する可能性もある。これは業界では大きなリスクである。取引所契約では、金融エンティティ、金融機関は変更をコントロールできないかもしれない。この例では、ベンダーは単に変更を警告する通知を発行するだけで、変更はいつでも警告なく発生する可能性がある。
【0014】
本発明の実施形態は、市場データを含む契約だけでなく、多数の契約および権利管理に依存する様々なビジネスラインにおける他のタイプの契約、例えば、契約により何が可能となるか;購入した事業体は、その購入をどのように使用できるか、等に適用され得る。これは、一般に、契約、アグリーメント、サブスクリプションなどから権利を特定または識別する(identify)ことを含む場合がある。本発明の実施形態は、契約の交渉者が重要な質問をしたか(又はしなかったか)を特定または識別し、さらに、契約の交渉者が主要な用語または主要な条件(key terms)及び権利について交渉する能力を備えていることを保証し得る。本発明の様々な実施形態は、市場データに限定されず、様々なビジネスライン、アプリケーション、ユースケース、及び業界に適用することができる。
【0015】
図1は、本発明の実施形態による、例示的なシステム図である。図1は、システム110、アナリティクスエンジン120、およびインタラクティブポータル130を含んでもよい。システム110は、契約交渉中の情報およびメモまたは覚書(notes)を整理または構成してもよい。アナリティクスエンジンまたは分析エンジン120は、エンティティの実行された契約によって駆動されてもよい。アナリティクスエンジンは、様々なアプリケーション、サービス、プラットフォームおよび/またはシステムと統合されてもよい。例えば、アナリティクスエンジン120は、ユーザが権利を取得および要求することを可能にし、また、既存の権利を管理することを可能にし得る。アナリティクスエンジン120は、ユーザーが新しい契約の条件、条件または用語(terms)をよりよく交渉し、また更新時に情報に基づいた決定を行うことを可能にするために、包括的な情報を提供し得る。アナリティクスエンジン120は、ビジュアライゼーション(視覚化または可視化)122、検索124、監査126、他の分析(アナリティクス)128を含む機能および特徴を含むことができる。可視化122は、契約/アグリーメント、条件、権利、許可、DRM記述などの対話的または双方向的かつ動的な可視化を生成してもよい。可視化122は、リンク(例えば、親と子の契約/アグリーメント、組織階層などを有するツリー形式またはツリー構造を含む様々な形式のデータを提供することもできる。他の関連情報は、有効期限カレンダー(または期限切れカレンダー)、通知、アラートなどを含んでもよい。検索124は、DRM権利、オープンデジタル権利言語(ODRL;Open Digital Rights Language)検索機能などを含む、権利による検索機能を提供してもよい。監査126は、監査証跡機能および他のロギング機能を提供してもよい。ポータル130は、アプリケーション所有者が、そのアプリケーションが自動コンプライアンスチェックでライセンス契約を使用する必要がある方法を定義し、また、任意の特定のライセンサー(複数可)による行動の影響を決定する能力を提供することができる対話型ユーザインタフェースまたはアプリケーションコンプライアンスポータルを表すことができる。
【0016】
金融機関などのエンティティ102は、システム110をホストすることができる。ユーザは、ネットワーク102を介してポータル130と相互作用し得る。ポータル130は、ユーザーの入力および要求を受け取る対話型ユーザーインターフェースを提供し得る。ユーザは、個人ユーザ110、チーム112、ラインオブビジネスズ114および/または他のユーザを含んでもよい。ユーザー110は、ネットワーク102を介してポータル130と通信して、システム110およびアナリティクスエンジン120にアクセスしてもよい。アナリティクスエンジン120は、データベース150、152を含む様々なソースからデータを送信および/または受信することができる。データベース150、152は、アグリーメント、契約、条件、分析、視覚化、ツリーデータ、権利などに関連するデータを格納してもよい。
【0017】
図1のシステム100は、様々な方法で実装されてもよい。システム100内のアーキテクチャは、1つまたは複数のネットワーク要素内のハードウェアコンポーネント(例えば、モジュール)として実装されてもよい。また、システム100内のアーキテクチャは、1つ以上のネットワーク要素内に配置されたコンピュータ実行可能ソフトウェア(例えば、有形、非一過性のコンピュータ読み取り可能である可読媒体上)で実装されてもよいことを理解されたい。システム100内のアーキテクチャのモジュール機能は、単一のデバイス上に配置されてもよいし、1つ以上の集中型サーバおよび1つ以上のモバイルユニットまたはエンドユーザ・デバイスを含む複数のデバイスにわたって分散されてもよい。システム100に描かれたアーキテクチャは、例示的かつ非限定的であることを意図している。例えば、システム100の要素間の接続及び関係が描かれているが、他の接続及び関係が可能であることを理解されたい。以下に説明されるシステム100は、例として、本明細書の様々な方法を実施するために使用されてもよい。システム100の様々な要素は、本明細書に記載される例示的な方法を説明する際に参照されてもよい。
【0018】
ネットワーク102は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、または無線ネットワークと有線ネットワークとの任意の組み合わせであってもよい。例えば、ネットワーク102は、インターネットネットワーク、衛星ネットワーク、広域ネットワーク(「WAN」)、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、アドホックネットワーク、移動通信用グローバルシステム(「GSM」)、パーソナルコミュニケーションサービス(「PCS」)、パーソナルエリアネットワーク(「PAN」)、D-AMPS、Wi-Fi、固定無線データ、IEEE802.11a、802.11b、802.15.1、802.11g、802.11n、802.11ac、またはデータ信号を送信または受信する他の任意の有線または無線ネットワークである。また、ネットワーク102は、インターネットネットワーク、無線通信ネットワーク、セルラーネットワーク、Bluetoothなど、またはそれらの任意の組合せをサポートしてもよい。ネットワーク102は、スタンドアロンネットワークとして、または互いに協力して動作する上述の例示的な種類のネットワークのうちの1つ、または任意の数をさらに含んでもよい。ネットワーク102は、それが通信可能に結合される1つまたは複数のネットワーク要素の1つまたは複数のプロトコルを利用してもよい。ネットワーク102は、他のプロトコルからネットワーク装置の1つまたは複数のプロトコルへ、または他のプロトコルへネットワーク装置の1つまたは複数のプロトコルから翻訳してもよい。ネットワーク102は、簡略化のために1つのネットワークとして描かれているが、1つ以上の実施形態によれば、ネットワーク102は、例えば、サービスプロバイダネットワーク、インターネット、セルラーネットワーク、企業ネットワーク、あるいはホームネットワーク、または上記のネットワークの種類のいずれかなどの複数の相互接続されたネットワークから構成されてもよいことは理解されるべきである。
【0019】
データは、標準的なネットワークプロトコルまたは標準的な電気通信プロトコルを利用してネットワーク102を介して送信および受信されてもよい。例えば、データは、セッション開始プロトコル(「SIP」)、無線アプリケーションプロトコル(「WAP」)、マルチメディアメッセージングサービス(「MMS」)、拡張メッセージングサービス(「EMS」)、ショートメッセージサービス(「SMS」)、移動通信用グローバルシステム(「GSM」)ベースのシステム、コード分割多重アクセス(「CDMA」)ベースのシステム、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(「TCP/IP」)、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP」)、ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(「HTTPS」)、リアルタイムストリーミングプロトコル(「RTSP」)などの他のプロトコルやシステムでデータの送信や受信に適したものを使用して送信されてもよい。データは、無線で送受信されてもよく、場合によっては、イーサネットRJ45/カテゴリー5イーサネット接続、ファイバ接続、ケーブル接続、または他の有線ネットワーク接続などの有線ネットワークまたは電気通信接続を利用することも可能である。
【0020】
図1は、個々のデバイスまたはコンポーネントを示しているが、様々な例示的な実施形態を遂行するために、そのようなデバイスがいくつか存在してもよいことが理解されるべきである。ユーザは、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス、他のウェアラブル、またはネットワーク信号を送信もしくは受信できる他のコンピューティングデバイスなど、任意のモバイルまたはコンピューティングデバイスを用いて様々なエンティティと通信し得る。ポータル130は、ユーザインターフェースおよび/または他の対話型、双方向の通信ポータルを表してもよい。
【0021】
システム110は、データベース150、152に通信可能に結合されてもよい。データベース150、152は、情報を維持し、情報へのアクセス及び検索を可能にするために、任意の適切なデータ構造を含んでもよい。例えば、データベース150、152は、データを組織的に、構造的に、または体系的に保持してもよく、本明細書に記載されるようにデータを格納し組織化、構造化、または体系化するために、当技術分野で知られているように、Oracleデータベース、Microsoft SQL Serverデータベース、DB2データベース、MySQLデータベース、Sybaseデータベース、オブジェクト指向データベース、階層的データベース、フラットデータベース、及び/又は別のタイプのデータベースであってもよい。
【0022】
データベース150、152は、任意の適切な1つまたは複数の記憶装置であってよい。ストレージは、データベース150、152に関して、ローカル、リモート、またはそれらの組み合わせであってもよい。データベース150、152は、ディスク冗長アレイ(RAID)、ストライプディスク、ホットスペアディスク、テープ、ディスク、または他のコンピュータアクセス可能なストレージを利用してもよい。1つ以上の実施形態において、ストレージは、ストレージエリアネットワーク(SAN)、インターネットスモールコンピュータシステムインターフェース(iSCSI)SAN、ファイバチャネルSAN、共通インターネットファイルシステム(CIFS)、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、またはネットワークファイルシステム(NFS)であってもよい。データベース150、152は、バックアップ機能を内蔵していてもよい。データベース150、152との通信は、ネットワークを介して行われてもよいし、図1に描かれているように、データベース150、152とエンティティ102との間の直接接続を伴う通信であってもよい。データベース150、152は、クラウドまたは他のネットワークベースのストレージを表すこともできる。
【0023】
図2は、本発明の実施形態による、例示的なユーザインタフェースである。図2によって示されるように、ユーザは、ベンダ識別子(又は名称)、契約識別子、説明及びメモまたは覚書に関連するデータを入力してもよい。契約満了のデータが表示されてもよい。ユーザは、ファイル上の共同署名付きコピー、(クライアント)による署名、(ベンダー)による署名、および文書パスに関連する情報を提供することもできる。その他の情報は、条件または用語、価格/請求、物理的文書、データ、終了、雑則、親契約、および適格性規則に関するものであってもよい。ハイパーリンクは、フィールド210で文書またはドキュメントパスフィールドに追加されてもよい。
【0024】
図2に示すように、本発明の実施形態は、サードパーティソリューションとの統合を提供する。図2は、巨大な契約を複数の部分に分割し、その後対応する部分を使用することができる関連するチームまたはユーザに各部を割り当てる例示的なアプリケーションである。図2に示すように、本発明の実施形態は、次に文書および他のリソースの検索を自動的にトリガーする第三者システムからリンクされるURLをフィールド210で提供することができる。
【0025】
図3は、本発明の実施形態による、例示的なユーザインタフェースである。図2のフィールド210で特定される文書パスフィールドは、問題となっている契約の関連番号(または識別子)の検索を実行することができる。検索は、フリーテキスト検索、特定フィールド内の検索、識別子検索などを含んでもよい。また、様々な検索オプションが適用されてもよい(例えば、ブール演算、自然言語、音声など)。例えば、識別子に対して検索が実行されてもよい。図3によって示されるように、ドキュメントの総数は、検索ヒットの数とともに表示されてもよい。検索結果は、タイトル、タイプ、検索日、終了日、説明、ステータス、識別子、親などを含む詳細とともに、テーブル310で提供されてもよい。ユーザーは、View/Editを含む様々なアクションを実行することができる。他のアクションも利用可能である。結果テーブル310は、検索用語(terms)、または特定の事業部門またはビジネスラインへの適用性などの特定のDRM許可から基準を追加することによって、さらにフィルタリングされる場合がある。
【0026】
本発明の実施形態は、文書のリポジトリから、契約の最終バージョンまたは最終契約に基づく包括的なビューを提供する構造化された対話型、双方向のシステムへ移行することに向けられたものである。例えば、本発明の実施形態は、払い出された情報の集合ではなく、完成した契約の観点からデータベース内の情報を構造化することに向けられている。
【0027】
図4は、本発明の実施形態による、例示的なフロー図である。ステップ410において、契約/アグリーメントは、一意の識別子によって識別または特定されてもよい。例えば、契約チケットのライフサイクルは、識別子がユーザによって入力されるか、または自動的に提供されることによって開始されてもよい。識別子は、様々なアプリケーションおよび他のソースから抽出されてもよい。例えば、識別子は、報告データベースを介して実行されてもよい。ステップ412では、親および/または関連する契約、アグリーメントなどが収集されてもよい。例えば、このステップは、親の識別子について繰り返され、親及び/又は関連する識別子の全て又は包括的なセットが集められるまで継続されてもよい。ステップ414では、契約/アグリーメントデータが、検索ツールに入力されてもよい。例えば、データは、検索エンジン(例えば、Elasticなど)にロードされてもよい。この例では、キーフィールドがデータとしてインポートされてもよく、完全なレコードがデータベースエントリ、例えば、バイナリラージオブジェクト(Blob)、バイナリデータのコレクション、等として添付されてもよい。アクティブな識別子は、定期的に(例えば、毎晩、毎週、非アクティブなど)更新されることがある。例えば、識別子を主キーとして使用して、完全に交渉され署名されたアグリーメントの外部リポジトリから検索されたレコードは、同じアグリーメントのドラフトバージョン、または他の関連情報に関連する検索エンジンに既に存在するレコードに接続されてもよい。ステップ416では、ローカル機能または外部サービス(社内サービス、クラウドベースなど)により、画像からテキストを導き出すためにOCRが適用される場合がある。テキストは、その後、検索エンジンのバイナリファイルのレコードに添付されるかもしれない。例えば、アグリーメント書類のスキャンコピーやドラフトを表すバイナリファイルは、外部システムから取得され、記録の添付ファイルとして保存されるかもしれない。そのような添付ファイルは、主キーとして契約識別子またはアグリーメント識別子を共有する以前のレコードで識別されるかもしれないが、その場合、それらの以前の添付ファイルは、最終契約または最終アグリーメントのための新しいレコードに再添付されることになる。ステップ418では、企業実体のマッピングが抽出され、関係(例えば、企業関係に加えて、リンクおよび他の関連付け)を決定するために維持されるかもしれない。このマッピングは、アグリーメントのライフタイム中にサプライヤーが名称を変更し、合併や買収が行われた場合、サプライヤーの最終親エンティティへのリンクを維持するために使用することができる。ステップ420において、デジタル権利管理(DRM)データは、特別なユーザインタフェース画面を通じて提供されてもよいし、関連データが外部ソースによって契約と共に提供される場合には、レコードに添付されてもよい。図4のプロセスは、特定の順序で実行される特定のステップを例示しているが、本発明の実施形態は、プロセスに1つ以上のステップを追加し、プロセス内のステップを省略し、及び/又は1つ以上のステップが実行される順序、命令または注文(order)を変更することによって実施され得ることを理解されたい。
【0028】
本発明の実施形態は、レポート、インターフェース、及び他の出力を通じて視覚化または可視化機能を提供することに向けられる場合がある。この機能は、ツリー形式でのベンダー別の契約、契約ツリーでの用語、有効期限カレンダーまたは期限切れカレンダー、組織階層に適用される契約、DRM権による検索などを含んでもよい。その他の形式やバリエーションも実現可能である。
【0029】
図5は、本発明の実施形態による、例示的な親子関係ツリーインターフェースである。本発明の実施形態は、ツリービューまたは他の可視化に向けられることがある。例えば、ユーザは、ベンダを選択し、次に、関連する契約を階層的なフォーマットで表示することができる。これは、ベンダーに関連する契約だけでなく、子企業のも含むことができる。他の関連会社、子会社及び/又は関連するエンティティが表示されることがある。例えば、契約が子を持つ場合、契約はツリー形式で描かれてもよい。この情報は、予め設定されていてもよいし、リアルタイムで動的に生成されてもよい。
【0030】
図5は、ベンダー別にコンタクトを表示する例示的なビューである。例えば、各エントリーは、識別子によって識別される契約を表し、さらに契約に関する情報を含むことができる。これらのエントリは、ツリー形式で構成され、下位の契約は、マスターサービスアグリーメントのアジェンダのように、下位の契約からのリーフノードとして表現される。例えば、展示されるもの(Exhibits)はスケージュールの下のリーフノードとして表示され、それはアジェンダまでのリーフノードとなるなど、複数のレベルが可能である。図5に示すように、契約はドラッグ&ドロップで適切な親に再リンクされ、その後、Elastic Searchなどの検索ツールに保存することができる。関連する契約は、一連のノードで示されるようなツリー構造で表示されてもよい。他のグラフィックスやイラストを提供することもできる。
【0031】
図5に示すように、ツリービューは、アグリーメントを単独で識別するのではなく、アグリーメントがどのように表示され、検索され得るかを再構築し得る。本発明の実施形態は、比較及び分析のために、アグリーメント(及びアグリーメントの一部であっても)の包括的かつ文脈的な理解を提供することに向けられる。例えば、本発明の一実施形態は、アグリーメントに関連する親子関係の詳細を提供することに向けられている。これは、系統、関連性、類似性、及び/又は他の関連性を特定することを指す場合がある。アグリーメントの親子関係情報を用いて、本発明の実施形態は、どのアグリーメントが他のアグリーメントの子であるかを示すために、アグリーメント間の連結を提供し得る。さらに、本発明の実施形態は、ユーザがフローを視覚化し、またフローを修正することを可能にする検索を促進してもよい。
【0032】
ユーザーは、ツリーフォームを操作(interact)することもできます。フローの修正は、ドラッグ&ドロップ操作で行うことができる。他の入力とアクションがサポートされてもよい。例えば、ユーザは、ツリーを「修正」して契約のバージョン/フォーマット(例えば、PDF)を表示するためのクイックリンクを提供し、及び/又は特定のアグリーメントを記述するデータベースエントリを「編集」するための契約をドラッグ&ドロップする権限付与が許可されてもよい。ツリーを再構築するために認可された正規の(authorized)ユーザによって確立された上書きは、次のシステム更新時に上書きされるのを防ぐために、データベース内でそのようにマークされるかもしれません。さらに、ユーザーは、アクティブのみと全契約のビューを含む、複数のビューを切り替えることができる。
【0033】
本発明の実施形態は、契約ツリーにおいて条件を提供することに向けられる場合がある。例えば、ユーザは、契約と1つ以上の用語または条件(terms)を選択することができる。本発明の実施形態は、次に、用語を(例えば、OCRで)検索し、次に、関連する段落(複数可)又はコンテキストを表示することができる。本発明の実施形態は、連鎖内の親契約だけでなく、連鎖内の子契約についても、同じ又は同様の処理を適用してもよい。本発明の実施形態は、次に、結果を、契約の親/子関係に一致するツリー(又は他のフォーマット)として表示してもよい。他のフォーマット及び視覚化が適用されてもよい。
【0034】
契約のグラフ構造(例えば、契約ツリー)による用語の視覚化は、法務チームや弁護士にとって特に興味深いものであろう。例えば、ある企業は、条件を再定義するベンダーと契約している場合がある。ユーザが契約ツリーを操作(interact)すると、本発明の実施形態は、基本アグリーメントが派生データをある方法で定義し、スケジュールが同じデータを異なる方法で定義し、補遺がさらに異なる方法でデータを定義し、最後に展示物が異なるものを適用する可能性があることを示すことができる。この例では、特定のユースケースに応じて、各定義が任意の時点で有効である可能性がある。この機能により、ユーザはアグリーメントのツリーを通して特定の用語の値を検索し、ベンダが実際にどのように定義したいかを判断することができる。これは、交渉の言語を正規化するという観点から行うことができるが、特定のビジネスラインの特定のユーザーが特定の機能および/またはアクションを実行できるかどうかという質問に答えることができるという観点からも可能である。
【0035】
本発明の一実施形態は、期限切れカレンダーまたは有効期限カレンダーを提供することに向けられている。この機能は、期間(例えば 、日、月など)または他のイベントまたは条件内で期限切れになる契約(または契約の一部)を識別する。期限切れカレンダーは、期限切れとなる契約の30-60-90日カレンダーとして表されてもよい。他の間隔が適用されてもよい。これは、チームがベンダーと話し始めるべきことを示してもよい。本発明の実施形態は、通知、アラート、及びカレンダリマインダーを統合する機能を提供してもよい。例えば、議論又は交渉を開始するために、カレンダリマインダーが自動的に追加されてもよい。この機能は、エンティティが不注意にアグリーメントを失効させ、リスクと非効率につながる失効したアグリーメントを何年も継続して作業するような状況を回避する。
【0036】
本発明の実施形態は、組織階層に適用される契約を特定することに向けられる場合がある。例えば、DRMセクションは、契約について入力されてもよい。いくつかの契約は、組織階層内の様々なビジネスラインにまたがって適用される場合がある。富裕層資産管理などの特定のチームは、情報にアクセスしたり、適用されない条件に拘束されたりすることを気にしないか、またはその必要性を持たないかもしれない。本発明の実施形態は、それに応じて、要求しているまたは関連するチームまたはデータ権利の種類に基づいて情報の検索を制限することができる。例えば、ユーザは、検索又は他の分析を特定の階層に制限してもよいし、エンティティ又はビジネスラインが情報を再配布することを可能にする結果のみを制限してもよい。本発明の実施形態は、権利言語、用語および/または他のフィルタに基づいて検索をフィルタリングすることに向けられることがある。
【0037】
さらに,ユーザはDRM権利で検索することもできる。これは、対応するODRLが生成されたときに発生する可能性がある。ODRLは、Open Digital Rights Languageを表す。本発明の実施形態は、デジタルアグリーメントを機械可読言語から人間可読言語に自動的に翻訳するORDLビジュアライザに統合されてもよい。ODRLビジュアライザは、「System and Method for Implementing an Open Digital Rights Language Visualizer」(米国シリアル番号62/957,443、2020年1月6日出願(代理人ドケット番号:72167・001810))と題する同時係属中の共通譲渡の特許出願に記載され、その内容は参照によりその全体がここに組み込まれるものとする。
【0038】
本発明の実施形態は、デジタル権利言語の生成および統合に向けられてよい。例えば、システムは、契約の特定の特性を記述するコンピュータ可読権利のセットを生成してもよい。これは、何の契約を実際にユーザが行うか、何の契約が適用されるか、ユーザの制限が何であるか、義務が何であるか、などを含んでもよい。本発明の実施形態は、非技術的なユーザーを含む様々なユーザーのためのグラフィカルインターフェースを生成することに向けられてよい。ユーザーは、双方向で対話(例えば、ボタンをクリックするなど)してもよく、その応答として、システムは、アグリーメントと関連付けられるように対応するORDL言語を生成してもよい。
【0039】
本発明の実施形態は、取得した権利と、その権利を使用しているアプリケーションを管理することに向けられる場合がある。例えば、複数のアプリケーションチームが、そのアプリケーションにおいて様々な権利を使用している場合がある。この例では、トレーディングインターフェース、エレクトロニクスヘッジシステム、及びインデックスジェネレータは、それぞれライセンスデータを消費し、特定の方法でデータを変換して送出することができる。本発明の実施形態は、アプリケーション所有者が、ポータルの専用プレゼンテーションを通じて、自分のアプリケーションがどのように権利を消費するかを定義することを可能にすることができる。このような権利は、ODRL形式で取得され、その後、定期的に使用を再認証するために使用されるか、またはアプリケーションが特定のビジネスを代表して消費するすべてのデータ権利の合計を計算するために使用することができる。このデータは、ビジネスを成功させるために適切なデータライセンスが取得されたことを確認したり、ビジネスエンティティが実際に消費していないコンテンツをライセンスしていないことを確認するために利用することができる。
【0040】
本発明の実施形態によれば、システムは、様々なユーザに、権利を要求する能力を提供してもよい。例えば、ユーザは、インタフェースと対話し、タスク、プロジェクト、サービスなどを完了するために必要とされる権利を特定してもよい。権利は、ベンダーまたはソースとの購入または交渉のために特定されてもよい。これは、ドロップダウン、チェックボックス、および他のアイコンを備えた注文書(または注文フォーム、順序フォーム、命令フォーム)インターフェイスとして表現されるかもしれません。注文書インターフェースは、ODRLを生成するために使用されてもよく、その後、要求レコードと関連付けられるかもしれない。エンティティが契約に署名または実行することによって権利を取得すると、本発明の実施形態は、次に、要求された特徴および機能がアグリーメントによって適切に捕捉されたかどうかを決定または確認するために、要求された権利と系統的に比較し得る。
【0041】
例えば、本発明の実施形態は、ユーザが、自分が誰であるか、自分のビジネスは何か、どのような資産を必要とするかを特定し、そして、ユーザが到達しようとしているビジネス価値に到達するために必要とする権利を定義することを可能にし得る。本発明の実施形態は、1つ以上の企業ディレクトリ又はデータソースを利用して、組織における役割を調べることによって、ユーザをこれらのカテゴリに自動的に配置する。本発明の実施形態は、次に、対応するODRLを生成し得る。これにより、本発明の実施形態は、(1)エンティティが一連の権利を有することを数学的に証明すること、及び(2)権利が確立されていない場合、要求がエスカレートして対処され得ること、を含む様々な特徴及び利点を提供し得る。
【0042】
本発明の実施形態は、様々なアグリーメントやアプリケーションからデータを収集することができる。システム内の十分なデータにより、本発明の実施形態は、ビジネスのために実行されるべき権利またはアクションに関する要求を受信してもよい。本発明の実施形態は、要求が一貫しておりアグリーメントに関連する権利によってカバーされているかどうかを識別してもよい。例えば、システムは、要求しているユーザが、アグリーメントで要求されていないことを行おうとしていると判断してもよい。ユーザは、事業者が望まない行為を行おうとしている可能性がある。別のシナリオによれば、本発明の実施形態は、ビジネスが問題に対処する必要があることを特定し、要求されたアクションをアグリーメントの一部として含めるように求めてもよい。追加の詳細は、「System and Method for Implementing Market Data Rights Enforcement」(米国シリアル番号16/563,106、2019年9月6日出願(代理人ドケット番号:72167・001770))と題された同時係属中および共通譲渡の特許出願に提供され、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものとする。
【0043】
本発明の実施形態は、様々なアプリケーションチームから情報を収集して分析し、アプリケーションチームが行おうとしていることを特定し、関連する資産を特定することに向けられる場合がある。本発明の実施形態は、特定のアセットのセットでデータ権が事前通知なしに変更されているときに、通知またはアラートを提供するように方向付けられてもよい。これは、取引所が事前通知なしにデータ権を変更する場合を含むことができる。本発明の実施形態は、インパクトツリーをシミュレートするように方向付けられてもよい。この機能は、例えば、ベンダーが派生データの定義を変更したいことを示す場合がある。本発明の実施形態は、派生データのユーザを特定してもよい。ユーザは、実際のユーザ、チーム、アプリケーションなどを含んでもよい。本発明の実施形態は、次に、電子通信を介して、変更を通知してもよい。通知は、AからBに変更される用語を特定し、それが特定のユーザ、アプリケーション、サービス、チームなどにとって何を意味するのかについての説明を行うことができる。ユーザは、応答して、変更に関連する可能性のある問題または矛盾を示すことができる。
【0044】
監査状況を含む例示的なシナリオによれば、取引所は、特定の方法で情報を使用するアプリケーションを知りたいと思うかもしれない。この例示的なシナリオは、インデックスを構築し、顧客に配布するための情報を導出することを含んでもよい。本発明の実施形態は、レポートが生成され得るコンプライアンスポータルに向けられることがある。これは、例えば、情報の発信者、発信者に関連する資産、及び自己申告に基づきそれらの資産を使用する他者から始まるレポートを含んでもよい。
【0045】
本発明の実施形態は、監査証跡及び/又は非否認機能の作成を指向することができる。例えば、別のチームは、特定の特徴又は機能が適切に捕捉されなかったことを示すことができる。本発明の実施形態は、その特徴又は機能が元の注文または命令、順序(order)の一部であったかどうかを判断してもよい。本発明の実施形態は、要求ワークフローを自動化することに向けられていてもよい。
【0046】
図6は、本発明の実施形態による、例示的なシステムアーキテクチャである。本発明の実施形態は、アプリケーションコンプライアンスポータルに向けられ、ODRLにおける自己報告された権利表現を生成することができる。本発明の実施形態により、ユーザーは、履行、執行、および報告に関連する制御を実現することができる。アプリケーションコンプライアンスポータルは、ODRLで権利使用要求を生成してもよく、さらに実装の詳細ではなく、ビジネス用語によって駆動されてもよい。
【0047】
図6は、本発明の一実施形態による、例示的なフローチャートである。図6に示すように、デジタル権利管理は、数学的に検証可能な方法で、契約パイプラインの制御を行うことができる。ステップ610で、契約プロセスが開始されてもよい。ステップ612で、権利の「注文」または「命令」、「順序」(order)が受け取られることがある。ステップ614で、契約交渉中に、集約された「注文」が特定されてもよい。ステップ616で、最終契約は、ライセンスされたデジタル権利の「最終」セットとともに、別のアプリケーションまたはシステムから生成または取得されてもよい。ステップ618で、データライセンスを消費するアプリケーションチームから「要求」権を受信してもよい。ステップ620で、更新時に、「権利」は契約の最終状態と比較されてもよい。プロセスは、ステップ610で再び開始されてもよい。図6のプロセスは、特定の順序で実行される特定のステップを示すが、本発明の実施形態は、プロセスに1つ以上のステップを追加し、プロセス内のステップを省略し、及び/又は1つ以上のステップが実行される順序を変更することによって実施され得ることを理解されたい。各ステップに関する追加の詳細は、以下に提供される。
【0048】
ステップ610において、契約プロセスが開始されてもよい。例えば、アナリストは、本発明の実施形態を通じて契約プロセスを開始してもよい。これは、プロセッサデバイス又はシステム上で実行されるポータル又は他のインターフェース上に表示されるユーザインターフェースとの相互作用を経由して発生してもよい。
【0049】
ステップ612では、権利の「注文」が受信されてもよい。例えば、企業は権利の「注文」を提供してもよい。「注文」は、ポータル内のユーザーインターフェースを通じて収集されてもよいが、最終的にはODRLを介して変換され、格納される。注文は、特定のビジネス目的または目標を達成するために必要とされる権利の記述を特定することができる。権利の順序は、プロジェクト、チーム、アプリケーション、サービスなどだけでなく、より大きなプロジェクト、チーム、アプリケーション、サービスなどの一部にも関連することがある。原子契約プロセスでは、取引相手とデータセットの採用が決まっているため、1つまたは複数の企業から注文を受けることがある。
【0050】
ステップ614において、集約された「注文」は、契約交渉の間に特定されてもよい。例えば、ソーシングは、ステップ612で要求されたすべての権利の合計を表す、交渉中に使用され得る集約された「注文」にアクセスすることができる。集約された「注文」は、関心のあるチーム、影響を受けるアプリケーション、重要度の段階(例えば、必須、重要、中程度など)に関する追加の詳細を有することができる。その他のデータは、追加のサポート、検証、正当化などのために特定されてもよい。
【0051】
ステップ616において、最終契約は、他のアプリケーションまたはシステムから生成または取得されてもよい。例えば、契約は、アプリケーションまたは他のサービス上で交渉されてもよい。最終契約は、アプリケーションから本発明の実施形態に移動してもよい。アナリスト、弁護士、またはソーシング担当者は、それが付与する権利を本発明の実施形態を介して記述してもよく、その後、「最終」ODRLに変換されてもよい。
【0052】
ステップ618では、「要求」された権利を受信することができる。例えば、アプリケーションは、自らがサービスを提供する企業に代わって権利を「要求」し、その権利をODRLに変換することができる。他のソースからの要求が受け取られることもある。要求は、契約が確定した後、通常のビジネスの過程、または他のユースケースシナリオの間に受け取られるかもしれない。
【0053】
ステップ620では、更新時に、「権利」を契約の「最終」状態と比較することができる。未使用の権利は、強調表示されてもよい。本発明の実施形態は、契約更新のためにビジネスをより良く位置づけるために使用されてもよい。要求と最終契約とを比較することによって、ビジネスは、契約権がどのように消費されたかを明確に把握することができる。例えば、未使用の権利は削除され、契約交渉のためのレバレッジとして使用され得る。このプロセスは、ステップ610で再び開始されるかもしれない。
【0054】
前述の例は、本発明の様々な実施形態を1つの物理的構成で示したが、様々な構成要素は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット及び/又はインターネットなどの分散型ネットワークの離れた部分に配置されてもよいことを理解されたい。したがって、様々な実施形態の構成要素は、例えば、1つまたは複数のデバイスに組み合わされてもよく、分散型ネットワークの特定のノードにコロケーションされてもよく、または、ネットワーク内の様々な場所に分散されてもよいことを理解されたい。当業者には理解されるように、様々な実施形態の構成要素は、それぞれのシステムの動作に影響を与えることなく、分散型ネットワーク内の任意のまたは複数の場所に配置されてもよい。
【0055】
上述したように、本発明の様々な実施形態は、多数の通信装置及び構成要素をサポートし、これらの各々は、少なくとも1つのプログラムされたプロセッサと、少なくとも1つのメモリ又は記憶装置とを含んでもよい。メモリは、一組の命令を格納してもよい。命令は、プロセッサの1つまたは複数のメモリに恒久的に又は一時的に格納されてもよい。命令のセットは、上述したタスクなど、特定の1つまたは複数のタスクを実行する様々な命令を含んでもよい。特定のタスクを実行するためのこのような命令のセットは、プログラム、ソフトウェアプログラム、ソフトウェアアプリケーション、アプリ、またはソフトウェアとして特徴付けられ得る。
【0056】
上述したような実施形態の方法を実践するために、プロセッサ及び/又はメモリが物理的に同じ地理的場所に配置されている必要はないことが理解される。すなわち、本発明の例示的な実施形態で使用されるプロセッサおよびメモリの各々は、地理的に異なる場所に位置し、任意の適切な方法で通信するように接続されてもよい。さらに、プロセッサおよび/またはメモリの各々は、異なる物理的な装置で構成されてもよいことが理解される。したがって、プロセッサが1つの場所にある1つの単一装置であり、メモリが別の場所にある別の単一装置である必要はない。すなわち、プロセッサは、2つ以上の異なる物理的な場所にある2つ以上の装置であってもよいことが企図される。2つの異なる装置の部分は、任意の適切な方法で接続されてもよい。さらに、メモリは、2つ以上の物理的な場所にある2つ以上のメモリの部分を含んでもよい。
【0057】
上述したように、本発明の様々な実施形態の処理において、一組の命令が使用される。サーバは、本明細書に記載の方法を実行するために、メモリ(例えば、プロセッサによって実行されるプログラムコード命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体)に格納されたソフトウェア又はコンピュータプログラムを含んでもよい。命令のセットは、プログラム又はソフトウェア又はアプリの形態であってよい。ソフトウェアは、例えば、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアの形態であってもよい。ソフトウェアはまた、例えば、個別のプログラムの集合体、より大きなプログラム内のプログラムモジュール、又はプログラムモジュールの一部の形態であってもよい。また、使用されるソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形態でモジュール化されたプログラミングを含むかもしれない。ソフトウェアは、処理されるデータに対して何をすべきかをプロセッサに指示する。
【0058】
さらに、本発明の実施及び動作に使用される命令又は命令のセットは、プロセッサが命令を読み取ることができるような適切な形式であってもよいことが理解される。例えば、プログラムを形成する命令は、プロセッサまたはプロセッサが命令を読むことができるように機械語またはオブジェクトコードに変換される、適切なプログラミング言語の形態であってもよい。すなわち、特定のプログラミング言語で書かれたプログラミングコードまたはソースコードの行は、コンパイラ、アセンブラまたはインタープリタを使用して機械語に変換される。機械語は、例えば、特定のタイプのプロセッサ、すなわち、特定のタイプのコンピュータに固有のバイナリコード化された機械命令である。本発明の様々な実施形態に従って、任意の適切なプログラミング言語が使用されてもよい。例えば、使用されるプログラミング言語は、アセンブリ言語、Ada、APL、Basic、C、C++、COBOL、dBase、Forth、Fortran、Java、Modula-2、Pascal、Prolog、REXX、Visual Basic、JavaScript及び/又はPythonを含んでもよい。さらに、単一のタイプの命令または単一のプログラミング言語が、本発明のシステムおよび方法の動作と関連して利用されることは必要ではない。むしろ、必要または望ましいように、任意の数の異なるプログラミング言語が利用され得る。
【0059】
また、本発明の様々な実施形態の実施において使用される命令及び/又はデータは、所望により、任意の圧縮又は暗号化技術又はアルゴリズムを利用することができる。データを暗号化するために、暗号化モジュールが使用されるかもしれない。さらに、ファイルまたは他のデータは、例えば、適切な復号化モジュールを使用して復号化されてもよい。
【0060】
本発明の例示的な実施形態のシステムおよび方法において、ユーザがモバイルデバイスまたは他のパーソナルコンピューティングデバイスとインターフェースすることを可能にするために、様々な「ユーザインターフェース」が利用され得る。本明細書で使用されるように、ユーザインターフェースは、ユーザが通信装置のプロセッサと対話することを可能にする、プロセッサによって使用される任意のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含んでもよい。ユーザインタフェースは、例えば、アプリによって提供される対話画面の形態であってもよい。ユーザインタフェースは、タッチスクリーン、キーボード、音声リーダー、音声認識装置、対話画面、メニューボックス、リスト、チェックボックス、トグルスイッチ、押しボタン、仮想環境(例えば、仮想マシン(VM)/クラウド)、又はユーザがプロセッサが一連の命令を処理する際にプロセッサの動作に関する情報を受信し、及び/若しくはプロセッサに情報を提供することができる他の任意のデバイスのいずれかを含む可能性もある。したがって、ユーザーインターフェースは、ユーザーとプロセッサーの間の通信を提供する任意のシステムであってもよい。ユーザインタフェースを通じてユーザがプロセッサに提供する情報は、例えば、コマンド、データの選択、または他の何らかの入力の形態であってもよい。
【0061】
本明細書に記載されたソフトウェア、ハードウェア、及びサービスは、Software-as-a-Service(SaaS)、Platform-as-a-Service(PaaS)、及びInfrastructure-as-a-Service(IaaS)など、1又は複数のクラウドサービスモデルを利用して、及び/又は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、及び/若しくはコミュニティクラウドモデルなど、1又は複数の導入モデルを用いて提供されてもよい。
【0062】
本発明の実施形態は、特定の目的のための特定の環境における特定の実装の文脈で本明細書に記載されたが、当業者は、その有用性がそれに限定されず、本発明の実施形態は、同様の目的のために他の関連環境において有益に実装できることを認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】