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特表2023-531196ネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-21
(54)【発明の名称】ネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/04 20220101AFI20230713BHJP
【FI】
H04L41/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577541
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(85)【翻訳文提出日】2022-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2021124558
(87)【国際公開番号】W WO2022242024
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202110532166.8
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.Linux
(71)【出願人】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100226263
【弁理士】
【氏名又は名称】中田 未来生
(72)【発明者】
【氏名】王 斌
(72)【発明者】
【氏名】王 文岩
(72)【発明者】
【氏名】孫 利輝
(57)【要約】
【課題】本発明の実施例は、ネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】前記ネットワーク管理システムは、支持ユニットと、データ管理ユニットと、ビジネスサービスユニットと、表示ユニットとを含み、ビジネスサービスユニットは、複数組のマイクロサービスサブユニットを含み、各マイクロサービスサブユニットは、一種のマイクロサービスを提供し、且つ各組のマイクロサービスサブユニットに提供されるマイクロサービスは一種の管理機能を共同して実現し、支持ユニットは、同じインストールおよびデプロイメントのロジックにより全てのマイクロサービスサブユニットに対してインストールおよびデプロイメントを行い、且つ、支持ユニットは、同じ運用管理ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニットに対して運用管理を行い、データ管理ユニットは、同じデータ格納ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニットのデータを格納し、且つ、データ管理ユニットは、各タイプのデータへのアクセスロジックを同じアクセスロジックにカプセル化し、表示ユニットは、メインインタフェースを表示する。ネットワーク管理に対する操作の簡素化を実現できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持ユニットと、データ管理ユニットと、ビジネスサービスユニットと、表示ユニットとを含むネットワーク管理システムであって、
前記ビジネスサービスユニットは、複数組のマイクロサービスサブユニットを含み、
各前記マイクロサービスサブユニットは一種のマイクロサービスを提供し、且つ各組の前記マイクロサービスサブユニットが提供するマイクロサービスは、一種の管理機能を共同して実現し、
前記支持ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームを提供することを実現するように、同じインストールおよびデプロイメントのロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットに対してインストールおよびデプロイメントを行い、
且つ、前記支持ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的な運用プラットフォームを提供することを実現するように、同じ運用管理ロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して運用管理を行い、
前記データ管理ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なデータ格納サービスを提供することを実現するように、同じデータ格納ロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットのデータを格納し、
且つ、前記データ管理ユニットは、各タイプのデータへのアクセスロジックを同じアクセスロジックにカプセル化することにより、全ての前記マイクロサービスサブユニットが前記同じアクセスロジックにより各タイプのデータにアクセスするようにし、
前記表示ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なポータルフレームワークサービスを提供することを実現するように、メインインタフェースを表示し、且つ前記メインインタフェースに各前記マイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置する、
ことを特徴とするネットワーク管理システム。
【請求項2】
前記表示ユニットは、さらに、予め格納されたアクセス権限とメニュー項目との対応関係に従って、前記ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するメニュー項目を確定し、確定されたメニュー項目を前記メインインタフェースに表示する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記表示ユニットは、さらに、予め格納されたアクセス権限とインタフェース要素との対応関係に従って、メインインタフェースにおいて、前記ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するインタフェース要素を確定し、メインインタフェースにおいて確定されたインタフェース要素の属性をリセットし、リセットされたメインインタフェースを表示し、前記インタフェース要素は、メニュー項目及び/又はウィジェットを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記支持ユニットは、さらに、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なプロトコルチャネルサービスを提供することを実現するように、全ての前記マイクロサービスサブユニットに提供される全てのマイクロサービスに使用されるプロトコルに対して、統一的なメッセージのモデリング及びカプセル化を行う、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記支持ユニットは、さらに、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なログサービスを提供することを実現するように、全ての前記マイクロサービスサブユニットに提供される全てのマイクロサービスによって生成されたログを取得し、同じログ管理ロジックにより、取得された全てのログに対してログ管理を行う、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記データ管理ユニットは、さらに、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークにおける各ネットワークデバイスに対して、汎用一意識別子UUIDを構成することにより、各組の前記マイクロサービスサブユニットに提供されるマイクロサービスによって共同して実現された管理機能は、ネットワークデバイスの前記UUIDに従ってネットワークデバイスを管理する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載のネットワーク管理システムに適用されたネットワーク管理方法であって、
目標ネットワークパラメータを確定することと、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成することと、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得することと、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断することと、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成することと、
を含む、ことを特徴とする、ネットワーク管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載のネットワーク管理方法であって、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしていない場合、新しい目標ネットワークパラメータを再び確定し、前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するステップを再実行すること、を更に含む、
ことを特徴とする、ネットワーク管理方法。
【請求項9】
請求項7に記載のネットワーク管理方法であって、
前記目標ネットワークパラメータを確定することは、
目標実行状態を取得することと、
前記目標実行状態を推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された目標ネットワークパラメータを取得し、前記推論モデルは、予めトレーニングされ、且つ入力された目標実行状態に従ってネットワークのネットワークパラメータを推論するためのモデルであることと、を含む、
ことを特徴とする、ネットワーク管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載のネットワーク管理方法であって、
前記目標ネットワークの現在のネットワークパラメータと現在の実行状態を取得することと、
前記現在の実行状態を前記推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された推論ネットワークパラメータを取得することと、
前記推論ネットワークパラメータと前記現在のネットワークパラメータとの差に従って、前記推論モデルを更新することと、
をさらに含む、
ことを特徴とする、ネットワーク管理方法。
【請求項11】
請求項1~6の何れか1項に記載のネットワーク管理システムに適用されたネットワーク管理装置であって、
目標ネットワークパラメータを確定するためのパラメータ確定モジュールと、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するためのシミュレーションモジュールと、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得するための検証モジュールと、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断するための判断モジュールと、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを、前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成するための構成モジュールと、を含む、
ことを特徴とする、ネットワーク管理装置。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
メモリに記憶されたプログラムを実行すると、請求項7~10の何れか1項に記載の方法のステップを実現するためのプロセッサと、を含む、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記録されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項7~10の何れか1項に記載の方法のステップを実現させる、
ことを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2021年5月17日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110532166.8であり、発明の名称が「ネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器」である中国特許出願に基づき優先権を主張する。ここで、その全ての内容は、援用により本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本願は、通信技術の分野に関し、特にネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク規模が徐々に拡大することに伴い、ネットワーク構造がますます複雑になり、ネットワークに対する管理の難しさも徐々に増している。ユーザがネットワークを効率的に管理し易いために、関連技術では、例えばネットワーク管理製品、コントローラ製品、インテリジェント分析製品等のような異なる管理機能を備える複数種の製品を提供する。ユーザは、実際のニーズに応じて、異なる管理機能を備える複数の製品を同時に実行して、ネットワークを共同して管理することができる。
【0004】
しかし、関連技術では、異なる管理機能を備える製品は互いに独立した製品であり、ユーザは、実際の状況に応じて異なる製品を順番に使用してネットワーク管理を行う必要があり、その結果、操作が煩雑になり、ユーザの体験が悪くなる。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、ネットワーク管理に対する操作の簡素化を実現するためのネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器を提供することを目的とする。具体的な技術案は以下の通りである。
【0006】
本願の実施例の第1態様では、ネットワーク管理システムを提供し、
前記ネットワーク管理システムは、支持ユニットと、データ管理ユニットと、ビジネスサービスユニットと、表示ユニットとを含み、
前記ビジネスサービスユニットは、複数組のマイクロサービスサブユニットを含み、
各前記マイクロサービスサブユニットは、一種のマイクロサービスを提供し、且つ各組の前記マイクロサービスサブユニットが提供するマイクロサービスは、一種の管理機能を共同して実現し、
前記支持ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームを提供することを実現するように、同じインストールおよびデプロイメントのロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットに対してインストールおよびデプロイメントを行い、
且つ、前記支持ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的な運用プラットフォームを提供することを実現するように、同じ運用管理ロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して運用管理を行い、
前記データ管理ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なデータ格納サービスを提供することを実現するように、同じデータ格納ロジックにより全ての前記マイクロサービスサブユニットのデータを格納し、
且つ、前記データ管理ユニットは、各タイプのデータへのアクセスロジックを同じアクセスロジックにカプセル化することにより、全ての前記マイクロサービスサブユニットを前記同じアクセスロジックにより各タイプのデータにアクセスするようにし、
前記表示ユニットは、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なポータルフレームワークサービスを提供することを実現するように、メインインタフェースを表示し、前記メインインタフェースに各前記マイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置する、
ネットワーク管理システムを提供する。
【0007】
一可能な実施例において、前記表示ユニットは、さらに、予め格納されたアクセス権限とメニュー項目との対応関係に従って、前記ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するメニュー項目を確定し、確定されたメニュー項目を前記メインインタフェースに表示する。
【0008】
一可能な実施例において、前記表示ユニットは、さらに、予め格納されたアクセス権限とインタフェース要素との対応関係に従って、メインインタフェースにおいて、前記ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するインタフェース要素を確定し、メインインタフェースにおいて確定されたインタフェース要素の属性をリセットし、リセットされたメインインタフェースを表示し。ここで、前記インタフェース要素は、メニュー項目及び/又はウィジェットを含む。
【0009】
一可能な実施例において、前記支持ユニットは、さらに、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なプロトコルチャネルサービスを提供することを実現するように、全ての前記マイクロサービスサブユニットに提供される全てのマイクロサービスに使用されるプロトコルに対して、統一的なメッセージのモデリング及びカプセル化を行う。
【0010】
一可能な実施例において、前記支持ユニットは、さらに、全ての前記マイクロサービスサブユニットに対して統一的なログサービスを提供することを実現するように、全ての前記マイクロサービスサブユニットに提供される全てのマイクロサービスによって生成させたログを取得し、同じログ管理ロジックにより取得された全てのログに対してログ管理を行う。
【0011】
一可能な実施例において、前記データ管理ユニットは、さらに、前記ネットワーク管理システムに管理された目標ネットワークにおける各ネットワークデバイスに対して、汎用一意識別子UUIDを構成することにより、各組の前記マイクロサービスサブユニットに提供されるマイクロサービスによって共同して実現された管理機能は、ネットワークデバイスの前記UUIDに従ってネットワークデバイスを管理する。
【0012】
本願の第2態様では、前述した第1態様の何れか1項に記載のネットワーク管理システムに適用されたネットワーク管理方法であって、
目標ネットワークパラメータを確定することと、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムに管理される目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成することと、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得することと、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断することと、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成することとを含む、方法を提供する。
【0013】
一可能な実施例において、前記方法は、さらに、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしていない場合、新しい目標ネットワークパラメータを再び確定し、前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムに管理される目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するステップを再実行することを含む。
【0014】
一可能な実施例において、前記目標ネットワークパラメータを確定することは、
目標実行状態を取得することと、
前記目標実行状態を推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された目標ネットワークパラメータを取得し、前記推論モデルは、予めトレーニングされ、且つ入力された目標実行状態に従ってネットワークのネットワークパラメータを推論するためのモデルであることと、を含む。
【0015】
一可能な実施例において、前記方法は、さらに、
前記目標ネットワークの現在のネットワークパラメータと現在の実行状態を取得することと、
前記現在の実行状態を前記推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された推論ネットワークパラメータを取得することと、
前記推論ネットワークパラメータと前記現在のネットワークパラメータとの差に従って、前記推論モデルを更新することと、を含む。
【0016】
本願の実施例の第3態様では、前述した第1態様の何れか1項に記載のネットワーク管理システムに適用されたネットワーク管理装置であって、
目標ネットワークパラメータを確定するためのパラメータ確定モジュールと、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムに管理される目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するためのシミュレーションモジュールと、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得するための検証モジュールと、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断するための判断モジュールと、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成するための構成モジュールとを含む、装置を提供する。
【0017】
本願の第4態様では、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと
メモリに記憶されたプログラムを実行すると、上記第2態様の何れか1項に記載の方法のステップを実現する、プロセッサとを含む、電子機器を提供する。
【0018】
本願の第5態様では、コンピュータプログラムが記録されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに上記第2態様の何れか1項に記載の方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0019】
本願の実施例は、以下の有益な効果を奏する。
【0020】
本願の実施例に係るネットワーク管理システム、方法、装置及び電子機器は、マイクロサービスアーキテクチャーに基づいて、複数種の管理機能を実現するためのサービスを複数組のマイクロサービスに分割し、マイクロサービスサブユニットによりこれらのマイクロサービスを提供することができる。これにより、1つのネットワーク管理システムは、複数種の異なる管理機能を実現できる。なお、支持ユニットにより全てのマイクロサービスサブユニットのインストールおよびデプロイメントのロジックと運用管理ロジックとを統一することにより、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームと運用プラットフォームとを提供する。これにより、支持層での異なる管理機能の統一を実現する。そして、データ管理ユニットにより各マイクロサービスサブユニットのデータを統一に格納しつつ、異なるタイプのデータのアクセスロジックを統一することにより、異なるマイクロサービスサブユニットの間のデータが相互に連絡されることができる。これにより、データ層での異なる管理機能の統一を実現する。そして、表示層によりメインインタフェースを表示し、且つメインインタフェースに各マイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置することにより、ユーザが統一的なポータルにより異なるマイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにアクセスできる。これにより、表示層での異なる管理機能の統一を実現する。このため、複数種の異なる管理機能を、支持層と、データ層と、ビジネス層と、表示層とで有機的統一体に統合でき、ユーザは、統一的なインタフェースにより複数種の異なる管理機能を効果的に実現できる。つまり、ネットワーク管理に対する操作の簡素化を実現できる。
【0021】
勿論、本願のいずれかの製品や方法を実施するにあって、上記のすべての利点を同時に達成する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本願の実施例や従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術に使用される図面を簡単に説明するが、以下に説明される図面は、単に本願のいくつかの実施例によるものに過ぎず、当業者にとって、これらの図面に基づいて他の実施例が得られることは明らかである。
図1図1は、本願の実施例に係るネットワーク管理システムの構造概略図である。
図2図2は、本願の実施例に係るネットワーク管理システムにおける支持ユニットの構造概略図である。
図3図3は、本願の実施例に係るサービスデプロイメント方法の概略フローチャートである。
図4図4は、本願の実施例に係るネットワーク管理システムにおけるデータ管理ユニットの構造概略図である。
図5図5は、本願の実施例に係るネットワーク管理システムにおける表示ユニットの構造概略図である。
図6図6は、本願の実施例に係るネットワーク管理方法の概略フローチャートである。
図7図7は、本願の実施例に係るネットワーク管理装置の構造概略図である。
図8図8は、本願の実施例に係る電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を明確かつ完全な説明を行う。無論、説明される実施例は単に本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は何れも本願の保護範囲に属する。
【0024】
本願の実施例に係るネットワーク管理方法をより明確に説明するために、以下、本願の実施例に係るネットワーク管理方法の一可能な適用シナリオを例示的に説明する。以下の例示は、単に本願の実施例に係るネットワーク管理方法の可能な適用シナリオに過ぎず、他の可能な実施例において、本願の実施例に係るネットワーク管理方法は他の可能な適用シナリオにも適用でき、以下の例示ではこれに制限されないことが理解される。
【0025】
関連技術において、関係者は、ネットワークに対する管理を行うためのプログラム製品(以下、ネットワーク管理製品と称する)と、ネットワークに対して制御を行うためのプログラム製品(以下、コントローラ製品と称する)と、ネットワークに対してインテリジェント分析を行うためのプログラム製品(以下、インテリジェント分析製品と称する)とをインストールした管理プラットフォームにログインしてよい。ユーザの実際なニーズに応じて、ネットワーク管理製品と、コントローラ製品と、インテリジェント分析製品のうちの1つ又は複数の製品を起動して、ネットワークに対して管理を行う。
【0026】
例示として、関係者は、インテリジェント分析製品を起動してネットワークに対して予測、障害検出等の分析を行い、インテリジェント分析製品によって出力された分析結果を得る。関係者は、この分析結果により自分の実際な経験を参照して、ネットワークのネットワークパラメータを変更する必要があるかどうかを判断する。関係者がネットワークのネットワークパラメータを変更する必要があると考える場合、ネットワーク管理製品を起動してネットワークのネットワークパラメータを変更してよい。
【0027】
しかし、この方法では、ネットワーク管理製品と、コントローラ製品と、インテリジェント分析製品は互いに独立し、関係者が実際な状況及び/又は経験によって、使用される製品を切り替える必要がある。これにより、操作が煩雑になり、スムーズに行えないため、ユーザの体験が悪くなる。
【0028】
これに基づいて、本願の実施例は、ネットワーク管理システムを提供する。図1に示すように、図1は、本願の実施例に係るネットワーク管理システムの構造概略図であり、支持ユニット110と、データ管理ユニット120と、ビジネスサービスユニット130と、表示ユニット140とを含んでよい。
【0029】
ビジネスサービスユニット130は、複数組のマイクロサービスサブユニット131を含む。
【0030】
各マイクロサービスサブユニット131は、一種のマイクロサービスを提供し、且つ各組のマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは一種の管理機能を共同して実現する。
【0031】
支持ユニット110は、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームを提供することを実現するように、同じインストールおよびデプロイメントのロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131に対してインストールおよびデプロイメントを行う。
【0032】
そして、支持ユニット110は、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的な運用プラットフォームを提供することを実現するように、同じ運用管理ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131に対して運用管理を行う。
【0033】
データ管理ユニット120は、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なデータ格納サービスを提供することを実現するように、同じデータ格納ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131のデータを格納する。
【0034】
そして、データ管理ユニット120は、各タイプのデータのアクセスロジックを同一のアクセスロジックとしてカプセル化することにより、全てのマイクロサービスサブユニット131が同一のアクセスロジックを介して各タイプのデータにアクセスするようにする。
【0035】
表示ユニット140は、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なポータルフレームワークサービスを提供することを実現するように、メインインタフェースを表示し、メインインタフェースに各マイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置する。
【0036】
この実施例を用いると、マイクロサービスアーキテクチャーに基づいて、複数種の管理機能を実現するためのサービスを複数組のマイクロサービスに分割し、マイクロサービスサブユニットによってこれらのマイクロサービスを提供する。これにより、1つのネットワーク管理システムは、複数種の異なる管理機能を実現できる。また、支持ユニットにより全てのマイクロサービスサブユニットのインストールおよびデプロイメントのロジックと運用管理ロジックとを統一することにより、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームと運用プラットフォームとを提供する。これにより、支持層での異なる管理機能の統一を実現する。そして、データ管理ユニットにより各マイクロサービスサブユニットのデータを統一的に格納しつつ、異なるタイプのデータのアクセスロジックを統一することにより、異なるマイクロサービスサブユニット間のデータを相互に連絡することができる。これにより、データ層での異なる管理機能の統一を実現する。そして、表示層によりメインインタフェースを表示し、且つメインインタフェースに各マイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置することにより、ユーザは、統一的なポータルにより異なるマイクロサービスサブユニットの機能インタフェースにアクセスできる。これにより、表示層での異なる管理機能の統一を実現する。このため、複数種の異なる管理機能を、支持層と、データ層と、ビジネス層と、表示層で有機的統一体に統合できる。ユーザは、統一的なインタフェースにより複数種の異なる管理機能を効果的に実現でき、つまり、ネットワーク管理に対する操作を簡素化できる。
【0037】
ここで、各マイクロサービスサブユニット131は、1つ又は複数の仮想マシン及び/又はコンテナ(例えばdockerコンテナ)から構成して良く、且つ各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、例えば監視サービス、トポロジーサービス、レポートサービス等のような一種の管理機能を実現するためのサービスにおけるマイクロサービスであってよい。
【0038】
異なるマイクロサービスサブユニット131は、同じ物理デバイスにデプロイメントされてよく、異なる物理デバイスにデプロイメントされてもよいが、本実施例ではこれに制限されない。例示として、全てのマイクロサービスサブユニット131は、同じ物理デバイスに個別にデプロイメントされてよく、クラスターにおける異なる物理デバイスにデプロイメントされてもよい。或いは、一部のマイクロサービスサブユニット131をクラスターにおける一つの物理デバイスにデプロイメントし、他の一部のマイクロサービスサブユニットをクラスターにおける他の物理デバイスにデプロイメントしてもよい。ここで、クラスターとは、本発明の実施例に係るネットワーク管理システムを実現できるための複数の物理デバイスによって構成されるクラスターを指す。
【0039】
異なる適用シナリオに応じて、ビジネスサービスユニット130に含まれるマイクロサービスサブユニット131は異なってもよい。例示として、一可能な実施例において、ビジネスサービスユニット130に、3組のマイクロサービスサブユニット131を含んでよく、ここで、その中の1組のマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、ネットワーク管理製品の機能を共同して実現し、もう1組のマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、コントローラ製品の機能を共同して実現し、他の1組のマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、インテリジェント分析製品の機能を共同して実現する。
【0040】
他の可能な実施例において、ビジネスサービスユニット130に、2組のマイクロサービスサブユニット131のみを含んでよく、又は4組以上のマイクロサービスサブユニット131を含んでよいが、本実施例では、これに制限されない。
【0041】
以下、支持ユニット110と、データ管理ユニット120と、表示ユニット140について、それぞれ説明する。
【0042】
一可能な実施例において、支持ユニット110の構造は、図2に示すように、配備プラットフォーム統一サブユニット111と、運用プラットフォーム統一サブユニット112と、プロトコルチャネル統一サブユニット113と、ログ統一サブユニット114と、アカウントロール統一サブユニット115と、システム自己監視統一サブユニット116とを含んでよい。他の可能な実施例において、支持ユニット110は、図2に示す全てのサブユニットにおける一部のサブユニットのみを含んでよく、図2に示していないサブユニットを含んでもよいが、本実施例ではこれに制限されない。例えば、一可能な実施例において、支持ユニット110は、配備プラットフォーム統一サブユニット111と、運用プラットフォーム統一サブユニット112と、プロトコルチャネル統一サブユニット113と、アカウントロール統一サブユニット115のみを含むが、上記のログ統一サブユニット114とシステム自己監視統一サブユニット116とを含まない。
【0043】
配備プラットフォーム統一サブユニット111は、同じインストールおよびデプロイメントのロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131に対してインストールおよびデプロイメントを行うことにより、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的な配備プラットフォームを提供することを実現する。異なる実際なニーズに応じて、同じインストールおよびデプロイメントのロジックは異なってよい。例示として、一可能な実施例において、図3を参照すると、図3は、本願の実施例に係るサービスデプロイメント方法の概略フローチャートであり、以下のステップを含んでよい。
【0044】
S301において、支持サービス及び各ビジネスサービスのインストールパッケージをサーバにアップロードする。
【0045】
本実施例において、各ビジネスサービスとは、例えば、ネットワーク管理製品の機能を実現するためのサービス(以下、ネットワーク管理サービスと称する)と、コントローラ製品の機能を実現するためのサービス(以下、コントローラサービスと称する)と、インテリジェント分析製品の機能を実現するためのサービス(以下、インテリジェント分析サービスと称する)のような、任意の管理機能を実現するためのサービスを指す。
【0046】
異なる適用シナリオに応じて、インストールパッケージのフォーマットは異なってよい。例示として、圧縮パッケージのフォーマットであってよく、且つインストールパッケージに、例えばjsonフォーマット(軽量なデータ交換フォーマット)又はYAML(データの直列化を表すためのフォーマット)フォーマットの構成ファイルのようなインストールおよびデプロイメントの構成ファイルと、例えばshell(シェル)又はpy(python、プログラミング言語)スクリプトのようなインストールおよびデプロイメントのスクリプトと、例えばtar(圧縮フォーマット)フォーマットのコンテナイメージのようなコンテナイメージと、例えばsql(structured query language、構造化照会言語)フォーマットのようなデータベーススクリプトとを含んでよい。
【0047】
S302において、インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスを選択する。
【0048】
アップロードされたインストールパッケージによって解凍し、予め設定された仕様に従って解析および表示を行うことにより、ユーザは、表示された内容に従って選択命令を入力し、ユーザによって入力された選択命令に従ってインストールおよびデプロイメントを必要とするサービスを選択してよい。
【0049】
S303において、インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスに対して、パラメータ構成を行う。
【0050】
ユーザによって入力されたパラメータ構成命令に従って、サービスに対してパラメータ構成を行ってよく、予め設定された規則に従ってパラメータ構成を行ってもよいが、本実施例では、これに制限されない。
【0051】
S304において、インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスに対して、ネットワーク構成を行う。
【0052】
配備プラットフォーム統一サブユニット111は、複数のIPアドレスを含むサブネットIPアドレスプールを維持してよい。配備プラットフォーム統一サブユニット111は、サブネットIPアドレスプールを使用してインストールおよびデプロイメントのサービスに対してIPアドレスを割り当てることにより、インストールおよびデプロイメントのサービスに対してネットワーク構成を行ってよい。
【0053】
S305において、インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスに対して、ストレージ構成を行う。
【0054】
インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスに対してローカルストレージ資源及び/又は共有ストレージ資源を設置してよい。ここで、ローカルストレージ資源とは、このサービスを実現するための物理デバイスのローカルにあり且つこのサービスのデータを格納するためのストレージ資源と指してよく、共有ストレージ資源とは、複数の異なるサービスのデータを格納するストレージ資源と指してよい。
【0055】
S306において、構成が正しいことを確認した後、インストールおよびデプロイメントの構成を運用プラットフォームに送信する。
【0056】
ここで、インストールおよびデプロイメントの構成は、インストールおよびデプロイメントを必要とするサービスに対して行う構成を表すために用いられ、前述S303で行われたパラメータ構成と、前述S304で行われたネットワーク構成と、前述S305で行われたストレージ構成とを含むが、これらに限定されない。インストールおよびデプロイメントの構成を送信した後、配備プラットフォーム統一サブユニット111は、インストールおよびデプロイメントの構成におけるパラメータ設定に従って、パラメータ設定に対応するスクリプトを呼び出して、データベースの初期化を行い、各サービスコンテナイメージのロードおよび起動を行う。
【0057】
異なる管理機能を備える製品のインストールおよびデプロイメントのロジックは異なる可能性があることが理解できる。ユーザは、異なる管理機能を備える製品を使用する必要があると、異なるインストールおよびデプロイメントのロジックを使用して異なる製品に対するインストールおよびデプロイメントをそれぞれ行う必要がある。つまり、ユーザは、複数種の異なるインストールおよびデプロイメントのロジックを学習する必要があり、ユーザの学習コストが高くなる。本願は、全てのマイクロサービスサブユニット131のインストールおよびデプロイメントのロジックを統一することにより、ユーザが複数種の異なるインストールおよびデプロイメントのロジックを学習することなく、複数種の異なる管理機能を実現でき、ユーザの学習コストを効果的に削減することができる。
【0058】
運用プラットフォーム統一サブユニット112は、同じ運用管理ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131に対して運用管理を行うことにより、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的な運用プラットフォームを提供することを実現する。運用プラットフォーム統一サブユニット112は、ビジネスサービスユニット130における全てのマイクロサービスサブユニット131に対して、統一的なコンテナ運用方式、統一的な運用スケジューリングおよび管理とを提供することにより、各ビジネスサービスの運用管理を効果的に簡素化することができる。運用プラットフォーム統一サブユニット112は、例えばLinuxオペレーションシステムのようなオペレーションシステムと、例えばK8S(kubernets、クラスター管理ツール)のようなマイクロサービス管理配置システムと、例えばDockerコンテナシステムのようなコンテナシステムとによって構成されてよい。そして、運用プラットフォーム統一サブユニット112は、スタンドアロンモードで実行してよく、クラスターモードで実行してもよい。支持サービスと各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、統一的配備プラットフォームによりマイクロサービス管理配置システムに送信され、マイクロサービス管理配置システムによって、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、統一的な運用スケジューリングを行い、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスの起動、停止、再起動等に対して統一的な運用管理を行い、統一的なコンテナの形式でオペレーティングシステム上で実行される。
【0059】
プロトコルチャネル統一サブユニット113は、全てのマイクロサービスサブユニット131に提供される全てのマイクロサービスに使用されるプロトコルに対して、統一的なメッセージモデリング及びカプセル化を行い、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なプロトコルチャネルサービスを提供することを実現する。例示として、プロトコルチャネル統一サブユニット113は、接続プールの形式でプロトコルチャネルを統一に管理し、プロトコルチャネルの作成、破棄、チャネル等を含むが、これらに限定されない。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、SDK(Software Development Kit、ソフトウェア開発キット)又はREST(ソフトウェアアーキテクチャスタイル)インタフェースにより、プロトコルを使用する。
【0060】
ログ統一サブユニット114は、全てのマイクロサービスサブユニット131に提供される全てのマイクロサービスによって生成された実行ログを取得し、同じログ管理ロジックにより取得された全てのログに対してログ管理を行うことにより、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なログサービスを提供することを実現する。ここで、取得されたログは、マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスの操作ログと、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスの実行ログと、支持サービス自体の実行ログとを含んでよいが、これらに限定されない。
【0061】
一可能な実施例において、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、メッセージバスを介して操作ログを発行し、ログ統一サブユニット114は、メッセージバスを監視する形式で操作ログを取得する。ログ統一サブユニット114は、ログプラグインにより、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスの実行ログと、支持サービス自体の実行ログとを収集してよい。そして、取得された操作ログと実行ログとを検索エンジンデータベースに統一的に出力して、ストレージ管理を行う。全てのタイプのログは、条件検索、導出、時間又は占められた磁気ディスク容量の大きさに応じた自動クリーンアップを支持する。
【0062】
アカウントロール統一サブユニット115は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、統一的なアカウントロールを提供することにより、各種のネットワークシナリオでは1セットの統一的なアカウントロールのみを必要とする。例示として、アカウントロール統一サブユニット115は、統一的なロール権限管理を行ってよく、ここで、ロール権限管理は、従業員アカウント、テナント、ロール、権限、グループの作成、修正、削除等の操作を含んでよいが、これらに限定されない。
【0063】
権限は、機能操作権限とデータ権限とによって構成され、権限のセットはロールを構成し、複数の従業員アカウントはグループとして定義され、つまり、実際なニーズに応じて複数の従業員アカウントを一つのグループとして定義してよいことが理解される。権限はロールによって従業員アカウント又はグループに付与され、従業員アカウントは、グループのロールを取得できる。例示として、従業員アカウント1がグループAに属し、グループAがロール甲に付与されると仮定すると、従業員アカウント1はロール甲の全ての権限を持っている。システムにおけるデータの集合はテナントを構成し、従業員アカウントは、テナントにバインドされることにより、テナントにおけるデータに関する権限を取得してよい。
【0064】
各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、SDK又はRESTインタフェースにより現在登録された従業員アカウントの権限を取得することで、取得された権限を利用して提供されたマイクロサービスに必要な資源に対するアクセスを制御することができる。
【0065】
システム自己監視統一サブユニット116は、運用プラットフォームに対する監視と、実行ログに対する分析とにより、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して統一的な自己監視サービスを提供する。各マイクロサービスサブユニット131がクラスターにおける異なる物理デバイスにデプロイメントされると、各マイクロサービスサブユニット131に対するインストールおよびデプロイメントを行う際に、自己監視サービスをクラスターにおける各物理デバイスにデプロイメントし、運用プラットフォームのインタフェースを介して、クラスターにおける各物理デバイス及び各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスから割り当てられるCPU、メモリ、ディスク資源、実行状態およびリアルタイムの使用率を継続的に監視する。各クラスターにおける各物理デバイス及び各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して実行ログを収集し、収集されたログレベルとログ内容とを分析することにより、分析結果に従って、クラスターにおける各物理デバイス及び各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスの異なる時点で実行された健康状態を評価する。
【0066】
一可能な実施例において、データ管理ユニット120の構造は、例えば図4に示すように、データモデル統一サブユニット121と、データ格納統一サブユニット122と、データアクセス統一サブユニット123と、データ回復バックアップ統一サブユニット124とを含んでよい。他の可能な実施例において、データ管理ユニット120は、図4に示す全てのサブユニットにおける一部のサブユニットのみを含んでよく、図4に示していないサブユニッを含んでもよいが、本実施例ではこれに制限されない。
【0067】
ここで、データモデル統一サブユニット121は、ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークにおける各ネットワークデバイスにUUID(Universally Unique Identifier、汎用一意識別子)を構成することにより、各組のマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスによって共同して実現された管理機能は、ネットワークデバイスのUUIDに従ってネットワークデバイスを管理する。
【0068】
例示として、データモデル統一サブユニット121は、各対象の属性に従って、各管理機能を実現するためのサービスによって管理されたスイッチ等の対象に対して統一的なデータモデルを確立し、対象の属性は、共通属性と拡張属性とで構成し、対象の共通属性は、UUID、ドメインID、タイプID、管理IPアドレス等の共通属性を含み、拡張属性は、異なる対象に従って定義されてよい。どのようなサービスによってデバイス管理を行っても、データモデル統一サブユニット121は、ドメインID、タイプID、管理IPアドレス等の共通属性のハッシュ符号化演算により一意の対象UUIDを生成する。これにより、どんな時に使用しても、同じデバイスによって生成された対象のUUIDはいずれも同じであることを保証する。各サービスは、対象のUUIDにより異なるシナリオでのデータと機能とを統合してよい。
【0069】
データ格納統一サブユニット122は、同じデータ格納ロジックにより全てのマイクロサービスサブユニット131のデータを格納することにより、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なデータ格納サービスを提供することを実現する。データ格納統一サブユニット122に提供されるデータ格納サービスに、関係型データを格納するための関係データベースサービスを提供することと、キー値タイプデータを格納するためのキャッシュデータベースサービスを提供することと、時系列タイプデータを格納するための時系列データベースサービスを提供することと、グラフ構造タイプのデータを格納するためのグラフデータベースサービスを提供することと、検索類データを格納するための検索エンジンデータベースサービスを提供することと、を含むが、これらに限定されない。
【0070】
データアクセス統一サブユニット123は、各タイプのデータへのアクセスロジックを同じアクセスロジックにカプセル化することにより、全てのマイクロサービスサブユニット131は、この同じアクセスロジックにより各タイプのデータにアクセスする。異なる適用シナリオに応じて、この同じアクセスロジックは異なってもよい。例示として、データアクセス統一サブユニット123は、RESTful(ネットワークアプリの設計スタイルと開発方法)プロトコルに基づいて、各タイプのデータへのアクセスに対してCRUD(Create Retrieve Update Delete、作成、検索、更新、及び削除)操作のインタフェースカプセル化モデリングを統一に実行し、SDKにパッケージ化して、各ビジネスサービスに対して統一的なCRUDサービスを提供する。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、統一的なデータアクセスサービスのSDK又はRESTインタフェースを介してデータサービスのタイプ、対象モデル、又は対象のUUID或いは他の属性パラメータを伝送して、各タイプのデータベースに対してデータのCURD操作を行う。つまり、データアクセス統一サブユニット123は、各タイプのデータへのアクセスロジックを、RESTfulプロトコルに基づくSDKにカプセル化し、各マイクロサービスサブユニット131は、このSDKのインタフェースを呼び出すことで、各タイプのデータにアクセスする。
【0071】
データバックアップ回復統一サブユニット124は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータに対して、統一的なバックアップ回復サービスを提供してよく、ローカルバックアップを行ってよく、リモートバックアップを行ってもよく、且つ定期的にバックアップできる。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータ格納管理は、データ管理ユニット120によって統一的に提供されるため、各マイクロサービスサブユニット131は、自身によって提供されるマイクロサービスのデータバックアップおよび回復を注目する必要がなく、バックアップおよび回復戦略設定に従って、データ管理ユニット120によってバックアップおよび回復を統一に行えばよい。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスがインストールおよびデプロイメントを行う時に、データ管理ユニット120に戦略を登録してよく、登録された戦略は、このマイクロサービスのデータバックアップ方式と回復方式を表すために用いられる。例えば、登録された戦略は、このマイクロサービスのデータバックアップ方式がコールドバックアップであり、且つ回復方式がコールドロードであることを表すために用いられてよい。また、例えば、登録された戦略は、このマイクロサービスのデータバックアップ方式がホットバックアップであり、且つ回復方式がホットロードであることを表すために用いられてよい。
【0072】
データ管理ユニット120は、バックアップ及び回復を行う時に、登録された戦略に従って、統一的な運用プラットフォームにより各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、対応する停止又は再起動操作を行う。例えば、マイクロサービスサブユニット131によって登録された戦略は、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータバックアップ方式がコールドバックアップであることを表す場合、データ管理ユニット120は、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対してデータバックアップを行う際に、このマイクロサービスサブユニット131に対して再起動操作を行うことにより、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータのコールドバックアップを完了する。また、例えば、マイクロサービスサブユニット131によって登録された戦略は、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータ回復方式がホットロードであることを表す場合、データ管理ユニット120は、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対してデータ回復を行う際に、このマイクロサービスサブユニット131に対して停止操作を行うことにより、このマイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデータのホットロードを完了する。
【0073】
一可能な実施例において、表示ユニット140の構造は、図5に示すように、統一ポータルフレームワークサブユニット141と、統一ログイン認証サブユニット142と、ノースバンドインタフェースサブユニット143と、動的メニューサブユニット144と、インタフェース配置サブユニット145とを含んでよい。他の可能な実施例において、表示ユニット140は、図4に示す全てのサブユニットにおける一部のサブユニットのみを含んでよく、図4に示していないサブユニッを含んでもよいが、本実施例ではこれに制限されない。
【0074】
ここで、統一ポータルフレームワークサブユニット141は、インインタフェースを表示し、メインインタフェースに各マイクロサービスサブユニットの機能インタフェース131にジャンプするためのインタフェースを設置することにより、全てのマイクロサービスサブユニットに対して統一的なポータルフレームワークサービスを提供することを実現する。つまり、統一ポータルフレームワークサブユニット141は、メインインタフェースを表示する機能を有し、メインインタフェースに各マイクロサービスサブユニット131の機能インタフェースにジャンプするためのインタフェースを設置する機能を有し、この2つの機能により、統一ポータルフレームワークサブユニット141は、全てのマイクロサービスサブユニット131に対して統一的なポータルフレームワークサービスを提供する。
【0075】
ここで、インタフェースの形式は、異なる適用シナリオに応じて異なってよい。例示として、一可能な実施例において、メインインタフェースに設置された各マイクロサービスサブユニット131の機能インタフェースにジャンプするためのコントロールであってよい。他の可能な実施例において、メインインタフェースには、ユーザからURL(Uniform Resource Locator、統一的資源ロケータ)を入力するための入力枠を設置しており、ユーザによって入力されたURLに従って、このURLに対応するマイクロサービスサブユニット131の機能インタフェースにジャンプする。
【0076】
例示として、統一ポータルフレームワークサブユニット141は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、統一的なログインエントリーとページレンダリング表示フレームワークとを提供してよい。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、ビジネス機能に関するインタフェースを提供すればよく、従業員アカウントのログイン認証に成功した後、具体的なビジネス機能ページのURLパスと各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのデプロイメント時に表示層に登録されたアクセスルートを解析することにより、具体的なビジネス機能ページにジャンプする。統一ポータルフレームワークサブユニット141は、ページテンプレート方式により、ページの表示フレームワーク全体を提供してよい。
【0077】
一可能な実施例において、ページの上部ナビゲーションと左側メニュー領域は、統一ポータルフレームワークサブユニット141によってレンダリングおよび表示を行ってもよく、ビジネス機能の内容部分は、web(ネットワーク)ページコードスニペット方式又はiframe(ページ要素)フレームワークによりビジネス機能ページの内容領域に組み込まれてよい。
【0078】
統一ログイン認証サブユニット142は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、ログインインタフェース、アクセス戦略、パスワード認証、外部とドッキングする認証システムを含む統一的なログイン認証を提供し、例えばLDAP(Lightweight Directory Access Protocol、軽量ディレクトリアクセスプロトコル)等である。統一ログイン認証サブユニットは、フィルターにより、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのアクセス要求を遮断し、ログインされた従業員アカウントに対して認証確認を行ってよく、認証されたことを確認すると、このアクセス要求の処理を継続し、確認されていないと、ログインエントリーページにジャンプして、ログインされた従業員アカウントに対して認証を行う。
【0079】
ノースバンドインタフェースサブユニット143は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、統一的なノースバンドゲートウエイを提供することにより、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスのために、外部に統一的なノースバンドアクセスサービスを提供する。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、インストールおよびデプロイメントされる際、ノースバンドアクセスのルートURLを表示層によって提供されるノースバンドゲートウエイに登録する。
【0080】
動的メニューサブユニット144は、予め格納されたアクセス権限とメニュー項目との対応関係に従って、前記ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するメニュー項目を確定し、確定されたメニュー項目を表示する。
【0081】
例示として、動的メニューサブユニット144は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、メニューの登録とレンダリングとを提供する。各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスはインストールおよびデプロイメントされる際、メニュー登録モデル仕様に従って、単一シナリオドメインとクロスシナリオドメインとのメニューを動的メニューサブユニット144に登録し、操作アカウントがログインし認証された後、動的メニューサブユニット144は、登録されたメニュー構成を取得し、メニュー構成とアクセス権限とに従って、メニュー項目に対して、レンダリングおよび表示を行ってよい。
【0082】
ユーザは、インタフェースにおける異なるメニュー項目により、ネットワーク管理システムを制御して異なる機能を実現してよいが、異なるユーザは異なる権限を持っているため、一部のユーザは、ネットワーク管理システムを制御して特定の機能を実現する権限を持っていない可能性があることが理解される。このため、これらのユーザにとって、これらの特定の機能を実現するためのメニュー項目は表示される必要がない。つまり、この実施例を用いると、異なるユーザ権限に応じて、メニュー項目を表示してよい。これにより、表示されるメニュー項目を簡素化して、ユーザがインタフェースにおいて、使用する必要があるメニュー項目を探しやすい。
【0083】
インタフェース配置サブユニット145は、予め格納されたアクセス権限とインタフェース要素との対応関係に従って、メインインタフェースに、ネットワーク管理システムにログインしたアカウントのアクセス権限に対応するインタフェース要素を確定し、メインインタフェースに確定されたインタフェース要素の属性をリセットし、リセットされたメインインタフェースを表示し、ここで、インタフェース要素は、メニュー項目及び/又はウィジェット(widget)を含む。
【0084】
例示として、インタフェース配置サブユニット145は、各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスに対して、メニュー再配置サービスとページ内容表示再配置サービスとを提供してよい。以下、メニュー再配置サービスとページ内容表示再配置サービスとについてそれぞれ説明する。
【0085】
各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、インストールおよびデプロイメントされる際、プリセットメニューをインタフェース配置サービスに登録し、インタフェース配置サービスは、メニュー再配置のエントリーにより、現在ログインおよび認証された従業員アカウント権限範囲におけるメニュー項目を取得し、これらのメニュー項目の名称、開く方式、レンダリング優先順位、非表示の有無、親子関係等の属性における1種又は複数種の属性に対してリセットし、リセットされた属性を保存し、メニュー項目がリセットされた属性をロードし、ロードされた属性に従ってメインインタフェースをレンダリングおよび再表示する。再表示されたインタフェースにおける各メニュー項目の属性は、理論的にリセットされた属性と同じである。
【0086】
各マイクロサービスサブユニット131に提供されるマイクロサービスは、インストールおよびデプロイメントされる際、ビジネス機能を1つ又は複数のウィジェットにカプセル化して、インタフェース配置サービスに登録し、インタフェース配置サービスは、ページ内容再配置のエントリーにより、現在ログインおよび認証された従業員アカウント権限範囲におけるウィジェットを取得し、ウィジェットのタイトル、非表示の有無、大きさ、場所、様式、データソースのドッキング等の属性における1つ又は複数の属性に対してリセットし、リセットされた属性を保存し、ウィジェットがリセットされた属性をロードし、ロードされた属性に従ってメインインタフェースをレンダリングおよび再表示する。再表示されたインタフェースにおける各ウィジェットの属性は、理論的にリセットされた属性と同じである。
【0087】
異なるネットワーク構造及び異なるネットワークシナリオにおいて、ネットワークが正常に実行されるように、ネットワークに対して異なるパラメータを構成する必要があることが理解される。従来の運用保守方式において、関係者に依存して、手動でネットワークの構成パラメータを管理する必要がある。しかし、複雑なネットワーク構造と変更可能なネットワークシナリオに直面した場合、関係者がネットワークの構成パラメータをタイムリーに調整することは困難であるため、ネットワークが正常に実行されることができない。
【0088】
これによって、本願の実施例は、前述した何れかに記載のネットワーク管理システムに適用されたネットワーク管理方法を提供する。この方法は、図6を参照できる。図6は本願の実施例に係るネットワーク管理方法の概略フローチャートであり、この方法は以下のステップを含んでよい。
【0089】
S601において、目標ネットワークパラメータを確定する。
【0090】
S602において、目標ネットワークパラメータをシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成する。
【0091】
S603において、シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得する。
【0092】
S604において、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断する。
【0093】
S605において、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしている場合、目標ネットワークパラメータを目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成する。
【0094】
この実施例を使用することで、ネットワーク管理製品と、コントローラ製品と、インテリジェント分析製品とをビジネス層で統合して3つの製品のビジネスを相互に連絡させ、ビジネスの自律性の閉ループを形成することにより、自動的にネットワークを最適化し、関係者がネットワークパラメータを手動で最適化する必要がないため、リアルタイムで効果的にネットワークを最適化することができる。
【0095】
ここで、S601において、目標ネットワークパラメータを確定する方式は異なる適用シナリオに応じて異なってよい。例示として、ユーザの意図又はシステムの意図を受信すると、受信されたユーザの意図またはシステムの意図に従って目標ネットワークパラメータを確定してよい。ここで、ユーザの意図は、ユーザの予想される目標ネットワークの実行状態を表すために用いられ、システム意図は、管理システムの予想される目標ネットワークの実行状態を表すために用いられる。
【0096】
ユーザの意図は、実際のニーズに応じてユーザによって入力されたものであってよく、システムの意図は、予め設定された規則に従ってシステムによって生成されたものであってよい。ユーザの意図又はシステムの意図を識別することにより、ユーザの意図又はシステム意図に対応する目標ネットワークパラメータを取得してよい。
【0097】
例示として、一可能な実施例において、目標実行状態を取得し、目標実行状態を推論モデルに入力し、推論モデルによって出力された目標ネットワークパラメータを取得し、ここで、推論モデルは、予めトレーニングされ、且つ入力された目標実行状態に従ってネットワークのネットワークパラメータを推論するためのモデルである。そして、推論モデルは、従来の機械学習トレーニングに基づいて得られたアルゴリズムモデルであってよく、深層学習トレーニングに基づいて得られたニューラルネットワークモデルであってもよい。本実施例ではこれに制限されない。
【0098】
トレーニングして推論モデルを取得する時に使用されるサンプルの品質および数は限られており、トレーニングされた推論モデルの正確性は通常制限られることが理解される。推論モデルの正確性をより向上するために、一可能な実施例において、目標ネットワークの現在ネットワークパラメータと現在実行状態とを取得し、現在実行状態を推論モデルに入力して、推論モデルによって出力された推論実行パラメータを取得し、推論実行パラメータと現在ネットワークパラメータとの差に従って推論モデルを更新する。
【0099】
ここで、目標ネットワークの現在ネットワークパラメータと現在実行状態は、目標ネットワークの実行中に収集された目標ネットワークのある時点でのネットワークパラメータと実行状態である。現在ネットワークパラメータは目標ネットワークが現在の実行状態にある場合の実際のネットワークパラメータであるため、推論モデルの誤差を考慮しない場合、理論的に、現在の実行状態を推論モデルに入力し、得られた推論ネットワークパラメータは現在のネットワークパラメータであるべきであることが理解される。
【0100】
推論モデルに実際に誤差があるため、推論ネットワークパラメータと現在のネットワークパラメータとの間に一定の差があり、この差に従って推論モデルを更新し、推論モデルの正確性をより向上することができる。
【0101】
S603において、シミュレーションネットワークは、ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるものであり、目標ネットワークに対してシミュレーションを行う。シミュレーションネットワークが存在するシミュレーションネットワーク環境は、目標ネットワークが存在するネットワーク環境と同じ又は類似するべきである。
【0102】
S604において、シミュレーション実行状態は、シミュレーションにより得られた目標ネットワークのネットワークパラメータが目標ネットワークパラメータである時の目標ネットワークの実行状態であり、目標ネットワークのネットワークパラメータが目標ネットワークパラメータである時の実際の実行状態ではない。一可能な実施例において、目標ネットワークパラメータに従ってシミュレーションされたネットワーク検証環境を構築し、このシミュレーションされたネットワーク検証環境でシミュレーションを実行して、シミュレーション実行状態を取得する。
【0103】
S605において、目標実行状態は、予想される目標ネットワークの実行状態であり、例示として、目標ネットワークパラメータがユーザの意図又はシステムの意図に従って確定されたものである場合、目標実行状態はユーザの意図又はシステム意図によって表される実行状態である。
【0104】
シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングすることは、シミュレーション実行状態が目標実行状態と同じであることを指してよく、シミュレーション実行状態が目標実行状態より優れていることを指してよく、シミュレーション実行状態と目標実行状態との差がプリセット閾値より小さいことを指してもよい。
【0105】
例示として、目標実行状態において、CPUの負荷率は50%であると仮定すると、一可能な実施例において、シミュレーション実行状態におけるCPUの負荷率も50%である場合、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしていると見なしてもよく、シミュレーション実行状態におけるCPUの負荷率が50%より低い場合、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしていると見なしてもよく、シミュレーション実行状態におけるCPUの負荷率と50%との差が10%より小さい場合、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしていると見なしてもよい。
【0106】
S604において、シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしている場合、目標ネットワークのネットワークパラメータが目標ネットワークパラメータであると、目標ネットワークが予想される実行状態で実行できると考えられており、この時、目標ネットワークパラメータを目標ネットワークのネットワークパラメータとしてよいことが理解される。
【0107】
シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしていない場合、目標ネットワークのネットワークパラメータが目標ネットワークパラメータであると、目標ネットワークが予想される実行状態で実行できないと考えられており、この時、目標ネットワークパラメータを目標ネットワークのネットワークパラメータとすることができないことが理解される。
【0108】
そして、一可能な実施例において、ユーザがネットワークを管理しやすいために、シミュレーション実行状態を表示し、ユーザは表示されたシミュレーション実行状態に従って目標ネットワークを手動で最適化する必要があるかどうかを判断する。例示として、表示されたシミュレーション実行状態がユーザの期待を満たす場合、目標ネットワークパラメータに従って、自動的に目標ネットワークを最適化できると考えられている。この場合、ユーザが目標ネットワークを手動で最適化する必要がない。表示されたシミュレーション実行状態がユーザの期待を満たしていない場合、この時目標ネットワークパラメータに従って自動的に目標ネットワークを最適化することは困難であると考えられているため、ユーザによって目標ネットワークを手動で最適化することができる。
【0109】
シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしている場合、目標ネットワークのネットワークパラメータを目標ネットワークパラメータとして設定する。シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングしていない場合、目標ネットワークパラメータを再び確定し、前述S602のステップを再実行する。
【0110】
図7を参照すると、図7は、本願の実施例に係るネットワーク管理装置の構造概略図である。
【0111】
このネットワーク管理装置は、
目標ネットワークパラメータを確定するためのパラメータ確定モジュール701と、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するためのシミュレーションモジュール702と、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得するための検証モジュール703と、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断するための判断モジュール704と、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成するための構成モジュール705と、
を含んでよい。
【0112】
一可能な実施例において、前記シミュレーションモジュール702は、さらに、前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしていない場合、新しい目標ネットワークパラメータを再び確定し、前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するステップを再実行する。
【0113】
一可能な実施例において、パラメータ確定モジュール701は、具体的に、
目標実行状態を取得し、
前記目標実行状態を推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された目標ネットワークパラメータを取得し、ここで、前記推論モデルは、予めトレーニングされ、且つ入力された目標実行状態に従ってネットワークのネットワークパラメータを推論するためのモデルである、
ために用いられる。
【0114】
一可能な実施例において、前記装置は、さらに、モデル更新モジュールを含み、
前記モデル更新モジュールは、
前記目標ネットワークの現在のネットワークパラメータと現在の実行状態を取得し、
前記現在の実行状態を前記推論モデルに入力して、前記推論モデルによって出力された推論ネットワークパラメータを取得し、
前記推論ネットワークパラメータと前記現在のネットワークパラメータとの差に従って前記推論モデルを更新する、
ために用いられる。
【0115】
本願の実施例は、さらに、電子機器を提供する。例えば図8に示すように、メモリ801とプロセッサ802とを含む。
【0116】
メモリ801は、コンピュータプログラムを記憶するためのものである。
【0117】
プロセッサ802は、メモリ801に記憶されたプログラムを実行すると、
目標ネットワークパラメータを確定するステップと、
前記目標ネットワークパラメータを、前記ネットワーク管理システムによって管理された目標ネットワークに基づいて構築されるシミュレーションネットワークのネットワークパラメータとして構成するステップと、
前記シミュレーションネットワークのシミュレーション実行状態を取得するステップと、
前記シミュレーション実行状態が目標実行状態とマッチングするかどうかを判断するステップと、
前記シミュレーション実行状態が前記目標実行状態とマッチングしている場合、前記目標ネットワークパラメータを前記目標ネットワークのネットワークパラメータとして構成するステップと、
を実行する。
【0118】
上記電子機器に言及された通信バスは、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バスまたは拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス等であってもよい。この通信バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス等に分けられる。図示の都合上、図面には1本の太線のみで表示されるが、1本の通信バスまたは1種類の通信バスのみを有することを意味するものではない。
【0119】
通信インタフェースは上記電子機器と他のデバイスとの間の通信に用いられる。
【0120】
メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでもよく、非揮発性メモリ(Non-Volatile Memory、NVM)を含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでも良い。好ましく、メモリは、さらに、前述プロセッサから離れた場所にある少なくとも1つの格納装置であってもよい。
【0121】
上記のプロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)等を含む汎用なプロセッサであってもよく、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)または他プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート或いはトランジスタ倫理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0122】
本願に係るさらなる実施例において、さらに、コンピュータプログラムが記録されており、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに上記いずれかのネットワーク管理方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0123】
本願に係るさらなる実施例において、さらに、コマンドを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータに上記実施例におけるいずれかのネットワーク管理方法を実現させる、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0124】
上記実施例において、全部または一部がソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア或いはそれらの内でいくつの組み合せによって実現できる。ソフトウェアを用いて実現する場合、全部または一部がコンピュータプログラム製品の形で実現できる。前記コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータコマンドを含む。コンピュータに前記コンピュータプログラムコマンドをロードして実行する場合、全部または一部が本願の実施例に記載に従う流れまたは機能を実現する。前記コンピュータは汎用なコンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または他の書き換え可能な装置であってもよい。前記コンピュータコマンドはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、または、1つのコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、前記コンピュータコマンドは1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバーまたはデータセンターから、有線(例えば同軸ケーブル、ファイバー、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば赤外、無線、マイクロ波等)によって他のウェブサイト、コンピュータ、サーバーまたはデータセンターに伝送され得る。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータが読み書き可能な、任意の利用可能な媒体であってもよく、或いは1つまたは複数の利用可能な媒体が集積したサーバー、データセンター等を含むデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光媒体(例えば、DVD)、或いは半導体媒体(例えばソリッドステートドライブSolid State Disk (SSD))等であってもよい。
【0125】
なお、本文において、「第1」と「第2」等の関係用語は1つのエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作を区別するのみに用いられ、これらのエンティティまたは操作の間にこのような実際な関係または順序がいずれかあることを、要求または示唆するものではない。また、用語「含まれる」、「含む」または他のいずれかの変形は非排他的な「含む」を意味する。従って、一連の要素を含む流れ、方法、製品或いはデバイスは、それらの要素のみを含むものではなく、さらに明確に挙げていない他の要素も含み、または、さらにこのような流れ、方法、製品或いはデバイスに固有する要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの...を含む」という記述によって限定した要素は、記載した要素を含む流れ、方法、製品、またはデバイスに、他の同一の要素があることを排除しない。
【0126】
本明細書中の各実施例は、関連するように説明されており、各実施例の間に同一または類似する部分については相互参照すればよく、各実施例において重点的に説明したのは、他の実施例と異なる箇所である。特に、装置と、電子機器と、コンピュータ可読記憶媒体と、コンピュータプログラム製品との実施例に対して、基本的に方法の実施例に類似しているため、簡単に説明した。関連するところは方法の実施例の部分の説明を参照すればよい。
【0127】
以上の記載は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願の旨と原則の範囲内で行われた変更、同等の交換、改良などは、本願の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】