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特表2023-531380アルツハイマー病を治療するためのエンドソームエンハンサーのための薬物スクリーニングプラットフォーム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(54)【発明の名称】アルツハイマー病を治療するためのエンドソームエンハンサーのための薬物スクリーニングプラットフォーム
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/62 20060101AFI20230714BHJP
   C07K 14/705 20060101ALI20230714BHJP
   C07K 19/00 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 15/12 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 15/85 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20230714BHJP
   C12Q 1/02 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 9/02 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 9/16 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 15/53 20060101ALI20230714BHJP
   C12N 15/55 20060101ALI20230714BHJP
【FI】
C12N15/62 Z
C07K14/705 ZNA
C07K19/00
C12N15/12
C12N15/85 Z
C12N5/10
C12Q1/02
C12N9/02
C12N9/16 B
C12N15/53
C12N15/55
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574115
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-12-01
(86)【国際出願番号】 EP2021066116
(87)【国際公開番号】W WO2021255027
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】20180166.9
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509168656
【氏名又は名称】オーフス ウニベルシテット
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】アンデルセン,オラフ,マイケル
【テーマコード(参考)】
4B063
4B065
4H045
【Fターム(参考)】
4B063QA01
4B063QA18
4B063QQ08
4B063QQ12
4B063QQ13
4B063QQ22
4B063QQ33
4B063QQ79
4B063QR51
4B063QR58
4B063QS05
4B063QS28
4B063QX02
4B065AA90Y
4B065AA93X
4B065AA93Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA24
4B065CA28
4B065CA44
4B065CA46
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA50
4H045DA89
4H045EA50
4H045FA74
(57)【要約】
本発明は、エンドソーム活性に影響を及ぼす化合物ライブラリーのスクリーニングでの使用のためのsorLAベース薬物スクリーニングプラットフォームに関する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)配列番号10のアミノ酸配列、もしくはそのバリアント配列を含むまたはそれからなるsorLAタンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドであって、前記バリアントが、配列番号10と、少なくとも85%など、少なくとも90%など、少なくとも95%など、少なくとも99%などの、少なくとも80%同一である、第1のポリヌクレオチド;および
(b)レポーターフラグメントをコードする第2のポリヌクレオチド、
を含むポリヌクレオチド構築物であって、
前記第1のおよび第2のポリヌクレオチドが、作動可能に連結される、
ポリヌクレオチド構築物。
【請求項2】
前記sorLAタンパク質が、配列番号10のアミノ酸配列と100%同一である、請求項1に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項3】
前記バリアントが、アルツハイマー病(AD)に罹患している患者で広く見られる変異を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項4】
前記変異が、ミスセンス変異である、請求項3に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項5】
前記レポーターフラグメントが、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)、強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、ホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼ;またはこれらの最適化バリアントからなる群より選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項6】
前記レポーターフラグメントが、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)、またはその最適化バリアントである、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項7】
前記レポーターフラグメントが、強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)である、請求項1~6のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項8】
前記レポーターフラグメントが、配列番号15のアミノ酸配列と100%同一である、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項9】
前記レポーターフラグメントが、Gluc-M431I、Gluc-M110IおよびGlucM43Iからなる群より選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項10】
前記レポーターフラグメントが、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、またはその最適化バリアントである、請求項1~9のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項11】
前記レポーターフラグメントが、配列番号11のアミノ酸配列と100%同一である、請求項1~10のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項12】
発現時に、前記レポーターフラグメントが、sorLAのN末端でsorLAと融合される、請求項1~11のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項13】
リンカーをコードする第3のポリヌクレオチドをさらに含み、前記第1の、第2のおよび前記ポリヌクレオチドが、作動可能に連結される、請求項1~12のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項14】
前記リンカーが、前記レポーターフラグメントに前記sorLAタンパク質を連結する、請求項1~13のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項15】
発現時に前記リンカーが、sorLAのN末端でsorLAと融合される、請求項1~14のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項16】
発現時に前記レポーターフラグメントが、リンカーのN末端で前記リンカーと融合される、請求項1~15のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項17】
前記リンカーが、少なくとも1アミノ酸、例えば2アミノ酸、3アミノ酸など、例えば4アミノ酸、5アミノ酸など、例えば6アミノ酸、7アミノ酸など、例えば8アミノ酸、9アミノ酸など、例えば19アミノ酸、11アミノ酸など、例えば12アミノ酸、13アミノ酸など、例えば14アミノ酸、15アミノ酸など、例えば16アミノ酸、17アミノ酸など、例えば18アミノ酸、19アミノ酸など、例えば20アミノ酸、25アミノ酸など、例えば30アミノ酸、35アミノ酸など、例えば40アミノ酸、45アミノ酸など、例えば50アミノ酸、55アミノ酸など、例えば60アミノ酸、65アミノ酸など、例えば70アミノ酸、75アミノ酸など、例えば80アミノ酸、85アミノ酸など、例えば90アミノ酸、95アミノ酸など、例えば100アミノ酸からなる、請求項1~16のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項18】
前記リンカーが、2アミノ酸からなる、請求項1~17のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項19】
前記リンカーが、5アミノ酸からなる、請求項1~18のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項20】
前記リンカーが、8アミノ酸からなる、請求項1~19のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項21】
前記リンカーが、53アミノ酸からなる、請求項1~20のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項22】
前記リンカーが、LEのアミノ酸配列からなる、請求項1~21のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項23】
前記リンカーが、LSRSE(配列番号12)のアミノ酸配列からなる、請求項1~22のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項24】
前記リンカーが、LSRSSGGE(配列番号13)のアミノ酸配列からなる、請求項1~23のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項25】
前記リンカーが、EVWTQRLHGGSAPLPQDRGFLVVQGDPRELRLWARGDARGASRADEKPLGSGS(配列番号14)のアミノ酸配列からなる、請求項1~24のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項26】
前記リンカーが、配列番号6のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項1~25のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項27】
配列番号7のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~26のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項28】
配列番号8のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~27のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項29】
配列番号9のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~28のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項30】
配列番号1のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~29のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項31】
配列番号2のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~30のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項32】
配列番号3のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~31のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項33】
配列番号4のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~32のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項34】
配列番号5のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする、請求項1~33のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物。
【請求項35】
請求項1~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物を含むベクター。
【請求項36】
プラスミド、ウイルスベクターおよびコスミドからなる群より選択される、請求項35に記載のベクター。
【請求項37】
プラスミドベクターである、請求項35および36のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項38】
ウイルスベクターである、請求項35~37のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項39】
哺乳動物細胞中で機能的である、請求項35~38のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項40】
5’および3’末端反復をさらに含む、請求項35~39のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項41】
プロモーターを含む、請求項35~40のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項42】
前記プロモーターが、哺乳動物細胞に特異的である、請求項35~41のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項43】
前記哺乳動物細胞が、神経細胞である、請求項35~42のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項44】
ポリアデニル化配列をさらに含む、請求項35~43のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項45】
前記ヌクレオチド配列が、転写後調節エレメントに動作可能に連結される、請求項35~44のいずれか1項に記載のベクター。
【請求項46】
請求項1~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物によりまたは請求項35~45のいずれか1項に記載のベクターによりコードされる融合タンパク質。
【請求項47】
前記融合タンパク質が、配列番号6のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項48】
前記融合タンパク質が、配列番号7のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項49】
前記融合タンパク質が、配列番号8のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項50】
前記融合タンパク質が、配列番号9のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項51】
前記融合タンパク質が、配列番号1のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項52】
前記融合タンパク質が、配列番号2のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項53】
前記融合タンパク質が、配列番号3のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項54】
前記融合タンパク質が、配列番号4のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項55】
前記融合タンパク質が、配列番号5のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる、請求項46に記載の融合タンパク質。
【請求項56】
請求項1~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物を含む細胞および/または請求項35~45のいずれか1項に記載のベクターおよび/または請求項46~55のいずれか1項に記載の融合タンパク質を含む細胞。
【請求項57】
哺乳動物起源のものである、請求項56に記載の細胞。
【請求項58】
ヒト起源のものである、請求項56および57のいずれか1項に記載の細胞。
【請求項59】
HeLa、HEKおよびSH-SY5Y細胞からなる群より選択される、請求項56~58のいずれか1項に記載の細胞。
【請求項60】
SH-SY5Y細胞である、請求項56~59のいずれか1項に記載の細胞。
【請求項61】
エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類するための方法であって、
(a)請求項56~60のいずれか1項に記載の細胞を用意するステップであって、
前記細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む請求項46~55のいずれか1項に記載の融合タンパク質を発現する、ステップ、
(b)化合物を含む培地と(a)の細胞の第1の分割量を接触させる、および化合物を含まない培地と(a)の細胞の第2の分割量を接触させるステップ、
(c)前記第1のおよび第2の分割量中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)前記化合物を、
i.細胞の前記第2の分割量に比べて細胞の前記第1の分割量中でレポーターフラグメント活性の増大が観察される場合エンドソームを強化するとして、または
ii.細胞の前記第2の分割量に比べて細胞の前記第1の分割量中でレポーターフラグメント活性の低減が観察される場合エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む方法。
【請求項62】
前記細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を増大させる化合物を特定するために使用される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を低減させる化合物を特定するために使用される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記分類された化合物が、
-前記化合物がエンドソームを強化すると分類される場合アルツハイマー病(AD)の治療での使用に好適である、または
-前記化合物がエンドソームを抑制すると分類される場合アルツハイマー病(AD)の治療での使用に好適でない、
請求項61~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとしてsorLA変異を分類するための方法であって、
(a)請求項56~60のいずれか1項に記載の細胞を用意するステップであって、前記細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む請求項46~55のいずれか1項に記載の融合タンパク質を発現し、
かつ前記sorLAタンパク質が、配列番号10のアミノ酸配列と100%同一である、ステップ、および
(b)請求項56~60のいずれか1項に記載の細胞を用意するステップであって、前記細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む請求項46~55のいずれか1項に記載の融合タンパク質を発現し、
かつ前記sorLAタンパク質が、アルツハイマー病(AD)に罹患している患者で広く見られる変異を含むバリアントである、ステップ、
(c)(a)および(b)の細胞を培養するステップ、
(d)(a)および(b)の細胞由来の培地中の前記sorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(e)前記sorLA変異を、
i.(a)の細胞の培地に比べて(b)の細胞の培地中でレポーターフラグメント活性の増大が観察される場合エンドソームを強化するとして、または
ii.(a)の細胞の培地に比べて(b)の細胞の培地中でレポーターフラグメント活性の低減が観察される場合エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む方法。
【請求項66】
SORL1変異を有すると特定された患者が化合物による治療から恩恵を受けるかどうかを試験するための方法であって、
(a)請求項56~60のいずれか1項に記載の細胞を用意するステップであって、前記細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む請求項46~55のいずれか1項に記載の融合タンパク質を発現し、
かつ前記sorLAタンパク質が、前記SORL1変異を含むバリアントである、ステップ、
(b)化合物を含む培地と(a)の細胞の第1の分割量を接触させる、および化合物を含まない培地と(a)の細胞の第2の分割量を接触させるステップ、
(c)前記第1のおよび第2の分割量中の前記sorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)前記患者が、
i.前記細胞の第2の分割量に比べて前記細胞の第1の分割量中でレポーターフラグメント活性の増大が観察される場合前記化合物での治療から恩恵を受ける、または
ii.前記細胞の第2の分割量に比べて前記細胞の第1の分割量中でレポーターフラグメント活性の低減が観察される場合前記化合物での治療から恩恵を受けない、
であろうと結論付けるステップ、
を含む、方法。
【請求項67】
前記基質の活性を決定することが、前記レポーターフラグメントの基質の添加を含む、請求項61~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類するためのスクリーニングアッセイを行うためのキットであって、
-請求項1~34のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド構築物、および/または
-請求項35~45のいずれか1項に記載のベクター、および/または
-請求項46~55のいずれか1項に記載の細胞、
および使用説明書、
を含む、キット。
【請求項69】
前記化合物が、小分子、ペプチド、ポリペプチド、高分子、脂質、siRNA、マイクロRNAおよびcDNAからなる群より選択される、請求項61~68のいずれか1項に記載の方法またはキット。
【請求項70】
前記化合物が、CRISPR/Cas9アレイライブラリー由来である、請求項61~69のいずれか1項に記載の方法またはキット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドソーム活性に対する影響について低分子化合物ライブラリーをスクリーニングすることにおける使用のためのsorLAベース薬物スクリーニングプラットフォームに関する。アッセイで特定される化合物は、アルツハイマー病(AD)の治療に使用できる。
【背景技術】
【0002】
アルツハイマー病(AD)は、世界中で数百万人に影響を与える不治の神経変性疾患である。その病状は、それぞれ、アミロイドβペプチドまたはAbetaペプチド、およびタウとも呼ばれる、アミロイドプラークおよびアミロイドbペプチドを含む神経原線維濃縮体を含む。いくつかの最近の報告は、エンドソーム機能不全が、ニューロンからのアミロイドおよびタウ分泌の増大に繋がる上流病態であることを示唆し(Small 2017,Small 2020)、AD患者由来の脳の最も早期の、よく研究された細胞病理の1つとしてのエンドソーム機能不全と一致する。しかし、エンドソームソーティングシステム(endosomal sorting system)が、どのように影響され、例えば活性化されて、ADにおけるエンドソーム機能不全を弱めることができるかを理解することは難しい。従って、エンドソームエンハンサーとして使用でき、従ってADの治療に使用できる新規化合物を特定するという大きな未充足のニーズが存在する。同様に、既存のおよび将来の化合物、例えば、エンドソームソーティングシステムの追加の阻害により負に影響され得る全般集団および特に、AD患者の両方に対し、エンドソームリプレッサーとして機能しかつ治療での使用に有害であり得る化合物を、それらのエンドソームソーティングシステムに対する潜在的な負の副作用について評価するという大きな未充足のニーズが存在する。
【0003】
従って、薬物化合物などのADに対する新規治療選択の進展を促進し、およびADに対するこれらの治療選択の安全性を評価するために、エンドソームソーティングシステムに対するそれらの影響を評価する技術が必要である。
【発明の概要】
【0004】
SORL1は、エンドソームソーティング受容体(sorLA)をコードする遺伝子であり、AD、例えば、散発性/晩期発症型ADの発生に関連する主要リスクの1つである。本発明の発明者らは、例えば、ADとの関連において、エンドソームソーティングシステムの状態および機能性を評価するための、およびエンドソームシステムが通常の状態にあるか、活性化状態(通常の状態より高い状態)にあるかまたは阻害状態(通常の状態より低い活性の状態)にあるかどうかを評価するためのsorLAの適合性を明確に理解した。これは、細胞膜から脱落したsorLAがエンドソームソーティングシステムを評価するための尺度として使用できるという本発明の発明者らの理解による。sorLA(SORL1によりコードされる)は、ニューロン受容体であり、これは、アミロイド前駆体タンパク質(APP)の輸送およびプロセシングを決定する。sorLAは、細胞表面への分泌経路を選り分け、初期/ソーティングエンドソームに取り込まれ、そこで、それは細胞膜に戻されるか、ゴルジ体および/またはトランスゴルジネットワーク(TGN)へ戻る逆行輸送を受ける。それはまた、細胞外ドメインのシェディングを受け、可溶性型のsorLAが脳脊髄液中ならびに発現細胞の培地中で認められる。
【0005】
発明者らは、エンドソームからの逆行輸送が複合体型N-グリコシル化に影響を与えることを見出し、これは、sorLAのシェディングの必要条件であると明らかにされた。発明者らは、sorLAのシェディングがエンドソーム活性の尺度として使用できることに気付いた。増大されたsorLAのシェディングは、増大されたエンドソーム活性を反映し、一方、減少されたsorLAのシェディングは、減少されたエンドソーム活性を反映する。結論として、sorLAのシェディングは、どのようにして薬物化合物がエンドソームソーティングシステムに影響を与えるか、例えばエンドソーム活性化化合物としてまたはエンドソームリプレッサーとして作用するかに関する尺度として使用できる。
【0006】
本発明は、レポーター(「sorLA-レポーターフラグメント」)、例えば、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)または分泌型ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)と融合されたsorLAを含むタンパク質を開示する。この融合タンパク質は、細胞中で発現させることができ、これらの細胞は、エンドソーム活性を増大または低減できる化合物について低分子化合物ライブラリーをスクリーニングするために使用できる。レポーター活性、例えば、SEAP活性またはGluc活性の増大はこの設定において、sorLAのシェディングの増大を表し、これは、エンドソーム活性の増大を表す。レポーター活性、例えば、SEAP活性またはGluc活性の低減はこの設定では、sorLAのシェディングの低減を表し、これは、エンドソーム活性の低減を表す。
【0007】
化合物、R55は、エンドソーム活性に対する影響を有し、それによりADの治療において効果を有する可能性があることが文献で示されている(Mecozzi, 2014)。R55は、本発明の概念の証拠として使用できるということが本発明者の理解である。
【0008】
本発明は、sorLA-レポーター融合タンパク質を発現している細胞の細胞培地中の脱落したsorLAの量を増大または低減させるそれらの能力に応じて、エンドソーム活性を強化するまたはエンドソーム活性を抑制するいずれかとして化合物を分類するための方法を記載する。本開示はさらに、上記sorLA-レポーター融合タンパク質、上記融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドおよびこの融合タンパク質を発現するためのベクターおよび細胞にも関する。
【0009】
一態様では、本発明は:
(a)配列番号10のアミノ酸配列、もしくはそのバリアント配列を含むまたはそれからなるsorLAタンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドであって、バリアントは、配列番号10と少なくとも80%、例えば、少なくとも95%、例えば、少なくとも99%同一である、第1のポリヌクレオチド;および
(b)レポーターフラグメントをコードする第2のポリヌクレオチド、
を含み、
第1および第2のポリヌクレオチドはが作動可能に連結される、ポリヌクレオチド構築物に関する。
【0010】
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチドを含むベクターに関する。
【0011】
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチドにより、または上記ベクターによりコードされる融合タンパク質に関する。
【0012】
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチド構築物および/または上記ベクターおよび/または上記融合タンパク質を含む細胞に関する。
【0013】
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類する方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、
細胞がsorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現する、ステップ、
(b)(a)の細胞の第1の分割量を、化合物を含む培地と接触させ、および(a)の細胞の第2の分割量を、化合物を含まない培地と接触させるステップ、
(c)第1および第2の分割量中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)化合物を、
i.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量において、レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、エンドソームを強化するとして、または
ii.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量において、レポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む。
【0014】
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとしてsorLA変異を分類するための方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、配列番号10のアミノ酸配列と100%同一である、ステップ、および
(b)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、アルツハイマー病に罹患している患者で広く見られる変異を含むバリアントである、ステップ、
(c)(a)および(b)の細胞を培養するステップ、
(d)(a)および(b)の細胞由来の培地中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(e)sorLA変異を、
i.(a)の細胞の培地中に比べて(b)の細胞の培地中で、レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、エンドソームを強化するとして、または
ii.(a)の細胞の培地中に比べて(b)の細胞の培地中で、レポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む。
【0015】
別の態様では、本発明は、SORL1変異を有すると特定された患者が、化合物による治療から恩恵を受けるかどうかを試験するための方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、前記SORL1変異を含むバリアントである、ステップ、
(b)(a)の細胞の第1の分割量を、化合物を含む培地と接触させる、および(a)の細胞の第2の分割量を、化合物を含まない培地と接触させるステップ、
(c)第1のおよび第2の分割量中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)患者は、
i.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量においてレポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、化合物での治療から恩恵を受ける、または
ii.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量においてレポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、化合物での治療から恩恵を受けない、
であろうと結論付けるステップ、
を含む。
【0016】
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類するためのスクリーニングアッセイを行うためのキットに関し、キットは、
-上記ポリヌクレオチド構築物、および/または
-上記ベクター、および/または
-上記細胞、および
使用説明書、
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】WT-sorLAおよび種々のレポーター構築物の概略図。 A)WT-sorLAの概略図(A)。番号は、sorLAドメインを示す:1=シグナルペプチドおよび/またはプロペプチド、2=VPS 10p-β-プロペラドメイン、3=10CCドメイン、4=YWTD-β-プロペラドメイン、5=EGFドメイン、6=CR-クラスタードメイン、7=3Fn-クラスタードメイン、8=膜貫通ドメイン、9=尾部ドメイン。ハサミ記号は、シグナルペプチドおよび/またはプロペプチドドメインがレポーター分子のN末端付加により置換される場所を表す(B~Fでのように)。 B)SEAPがN末端に付加されプロペプチドを置換するSEAP-sorLA。 C)SEAPおよび2、5または8アミノ酸リンカーがN末端に付加されプロペプチドを置換するSEAP-sorLA。 D)SEAPおよび53アミノ酸リンカーがN末端に付加されプロペプチドを置換するSEAP-sorLA。 E)ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)および2、5または8アミノ酸リンカーがN末端に付加されプロペプチドを置換するGluc-sorLA。 F)Glucおよび53アミノ酸リンカーがN末端に付加されプロペプチドを置換するGluc-sorLA。
図2】クローニング戦略 PCRによるSEAP-sorLAをコードするポリヌクレオチドの構築の概略図。 AおよびB:sorLA cDNAの残基54~内部NheI部位にわたる、および内部NsiI部位~残基2214、停止コドンの2つのフラグメントを、単純PCRにより増幅し、その後ネステッドPCRのテンプレートとして使用して、それらの「合計」を増幅し、隣接XbaI、およびNotI、XhoI認識部位を設けた。 C)このフラグメントを、XbaIおよびXhoI制限酵素で消化し、その後、同じ2つの酵素で消化したpBS-KSクローニングベクターに連結した。 D)sorLA cDNAの長い内部NheI-NsiIフラグメントを、単離し、隣接sorLA配列を含むpBK-KSプラスミドに連結した。産物は、この時点で、54~2214、停止コドンにわたる、XbaIとNotI、XhoI部位に挟まれたsorLAコード領域を含んだ。 E)APPに融合されたSEAPを含むプラスミド(バックボーンベクターp12)は、Stefan Lichtenthalerからの贈与であり、ここでAPP挿入断片の読み枠は、XbaI(インフレーム)およびNotIフラグメントにより置換できる。この構築物は、EF1αプロモーターの制御下でSEAP-APPを発現する。 F)残基54~2214、停止コドンにわたるsorLAフラグメントを、XbaIおよびNotI消化後に単離し、最終的にp12ベクターに連結し、ここでAPP挿入断片は、XbaIおよびNotI消化後に除去された。 最終ポリヌクレオチド構築物はこの時点で、p12プラスミド中でSEAPとインフレームで、sorLA 54~2214、停止コドンを含み、EF1αプロモーターの制御下で発現される。
図3】ウェスタンブロット分析 溶解物のウェスタンブロット分析(上段の図):WT-sorLA(レーン1)またはSEAP-sorLA(レーン2~4)の発現のために構築物を遺伝子導入した細胞由来の溶解物のウェスタンブロットは、両タンパク質の発現を確認した(上段)。融合タンパク質の遊走(矢印)は、WTプロテイン(アスタリスク)より遅かった。これは、WTと比較して融合タンパク質のより長いポリペプチドとよく関連する。一般に、溶解物中でWT-sorLAに比べてSEAP-sorLAのより少ない発現が観察でき、これは、内在性の状況により類似する発現レベルを目指すSEAP-sorLA構築物の活性の低いプロモーターに起因する。 培地のウェスタンブロット分析(下段の図):培地中の脱落したSEAP-sorLAの存在は、融合タンパク質が、WT-sorLAに類似のADAM17依存性プロセスでのように、切断され脱落されることを示す。異なるレベルの培地のローディングは、どのようにしてエンドソームエンハンサー(矢頭)の存在下で成長した細胞が脱落したSEAP-sorLAの増大された産生に至ると予測され得るかを示す。
図4】輸送経路の概略図 A)sorLA輸送経路および成熟の概略図。 B)パネルは、どのようにしてSEAP-sorLAが類似の輸送経路を追従し、例えば、ソーティング行程ステップ(7-8-9)、のエンドソームエンハンサーの存在下の細胞成長において、輸送が高められ、脱落したSEAP-sorLAの増大された産生に至るかを示す。 a:細胞外間隙、b:サイトゾル、c:トランスゴルジネットワーク(TGN)、d:ゴルジ体、e:核、f:小胞体(ER)、g:初期エンドソーム、h:管状エンドソームネットワーク(TEN)、i:TNFα変換酵素(TACE)。 番号は、sorLA輸送、N-グリコシル化およびシェディングのモデルを表す。新しく合成されたsorLAは、ER中でおよびシスゴルジ体への移行後グリコシル化を受け(1)、未成熟sorLAは、高マンノース(sorLA表記中の白色H)N-グリカンの成熟を回避でき(2)、細胞表面へ通過できる(3、4)。未成熟N-グリカンを有するsorLAは、TACEの基質ではない(5)が、クラスリンコートピットを介して初期エンドソームに内部移行でき(6)、そこから、それは、ゴルジ体へとレトロマー依存性経路で逆方向輸送を受ける(7)。ここでN-グリカンは、細胞表面に戻る複合体型(sorLA表記中の白色C)に成熟でき(8、9)、成熟sorLAはその後、TACE切断およびシェディングを受けやすい。
図5】アッセイ 96/384ウェルフォーマットで増殖されたSEAP-sorLAを発現する細胞を使用して、化合物siRNAまたはcDNAの提示されたライブラリーをスクリーニングするためのアッセイ(A)。細胞由来の培地中の酵素活性が、定量化され(B、C)、エンドソーム活性のエンハンサー(灰色矢頭)が、特定され、ここで相対的活性は、ビークル処理細胞(非処理細胞(C))に比べて、化合物処理細胞由来の培地中でより高い。あるいは、エンドソーム活性のリプレッサーが特定され、ここで化合物処理細胞由来の培地中の相対的活性は、ビークル処理細胞(非処理細胞)由来の培地よりも低い。まとめると、増大されたエンドソームプロセシングおよびsorLAシェディングを反映する、増大されたレポーターシグナルは、エンドソーム活性化剤またはエンハンサーの作用を反映する(D)。低減されたエンドソームプロセシングおよびsorLAシェディングを反映する、低減されたレポーターシグナルは、エンドソーム活性化剤またはエンハンサーの作用を反映する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
定義
本明細書中で使用される場合、単数形(「a」、「an」および「the」)は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数の参照物を包含する。
【0019】
用語「いくつかの実施形態」は、1つ、または2つ以上の実施形態を含み得る。
【0020】
本文全体を通して、特許請求の範囲および/または明細書中の用語の「含む(comprising)」と共に使用される場合、単語の「a」または「an」の使用は、「1つ」を意味してよいが、これはまた、「1つまたは複数」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは2つ以上」の意味と一致する。従って、例えば、「sorLA受容体構築物」への言及は、1種または複数のsorLA受容体構築物、少なくとも1つのsorLA受容体構築物、または2つ以上のsorLA受容体構築物などの、複数のこのようなsorLA受容体構築物を含む。
【0021】
本明細書で使用される場合、用語「sorLA」は、用語SORLA、ソーティリン関連受容体、ソーティリン関連受容体1、11リガンド結合反復を有する低密度リポタンパク質受容体関連物(Low-density lipoprotein receptor relative with 11 ligand-binding repeats)、11リガンド結合反復を有するLDLR関連物(LDLR relative with 11 ligand-binding repeats)、LR11、sorLA-1、LDLR種類A反復を含むソーティングタンパク関連受容体およびgp250と同義である。ヒトsorLAは、ユニプロットの受入番号Q92673でアノーテートされる。
【0022】
本明細書で使用される場合、用語「野生型」および省略形「wt」は、天然起源タンパク質、すなわち、天然起源sorLAを述べると理解される。
【0023】
本明細書で使用される場合、用語「化合物」は、本明細書に記載の方法で試験されるまたは分類される任意の化合物を含む。これは例えば、限定されないが、小分子、ペプチド、ポリペプチド、高分子、脂質、siRNA、マイクロRNAおよびcDNAを含む。アッセイで試験される化合物は原理的には、天然起源化合物、または天然起源化合物であると特定されたまたはそれに類似の化学的に合成された化合物、または任意の化学的に合成された天然では発生しない化合物などの、任意の化学的化合物であり得る。天然起源化合物は、多細胞または単細胞生物で検出され得るまたはそれから単離され得る化合物、特に、動物、植物、真菌、酵母、または任意の他の細胞含有生物中で、またはウィルス中で検出され得る化合物であり得る。天然では発生しない化学的に合成される化合物は、コンビナトリアルケミストリーにより合成され得る。
【0024】
本明細書で使用される場合、用語「レポーターフラグメント」は、用語「レポーター」と同義であり、細胞プロセスを測定する、および好ましくは定量化するために使用できる部分を指す。本開示の意味では、sorLAタンパク質に融合されるレポーターフラグメントは、細胞表面から培地中に脱落したsorLAを「報告(report)」(指し示すことを意味する)でき、その結果、脱落したsorLA(ssorLA)は、培地中で測定されおよび定量化され得る。好適なレポーターは、高感度で正確な、好ましくは定量化可能な測定を可能にする。本発明は、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)または分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)などの、レポーター酵素の使用法に注力する。これらのレポーター酵素の活性は、測定でき、その結果レポーターの活性は、培地中にシェディングされたsorLA-レポーター融合タンパク質の量に関係付けることができる。本発明の発明者らは、脱落したsorLAがエンドソームプロセッシング/機能の尺度であることに気付いた。「レポーターフラグメントの活性」を測定するまたは特定することは、そのレポーター酵素による基質の反応が測定されるまたは特定されることを意味する。それらのそれぞれの基質とのインキュベーション時に、レポーター酵素は、測定可能な反応、例えば、発光または比色分析変化により測定可能な反応を触媒する。例えば、ガウシアルシフェラーゼなどのルシフェラーゼは、測定され得るそれらの基質(「ルシフェリン」)の存在下で発光を触媒する。
本明細書で開示のポリヌクレオチド構築物、ベクター、融合タンパク質、細胞または方法が使用できる高スループットアッセイの場合、最適なレポーター酵素は、次の特性:感度のための高い光出力、酵素活性の非侵襲的モニタリング、種々の条件にわたる酵素安定性、多数のスクリーニング試料間の最小限の変動のための安定な発光の触媒作用、の1つまたは理想的には、より多くを示す。
別の例として、SEAPなどのアルカリフォスファターゼは、測定され得るそれらの基質の存在下で比色分析的変化を触媒する。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「sorLA-レポーターフラグメント」は、直接にまたは本明細書で開示のリンカーを介してタンパク質sorLAに融合される、本明細書で開示のレポーターフラグメントを含むまたはそれからなる融合タンパク質を指す。
【0026】
ポリヌクレオチド構築物
一態様では、本発明は、ポリヌクレオチド構築物に関し、構築物は、
(a)配列番号10のアミノ酸配列、もしくはそのバリアント配列を含むまたはそれからなるsorLAタンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドであって、バリアントは、配列番号10と少なくとも80%、例えば、少なくとも95%、例えば、少なくとも99%同一である、第1のポリヌクレオチド;および
(b)レポーターフラグメントをコードする第2のポリヌクレオチド、
を含み、第1および第2のポリヌクレオチドは、作動可能に連結される。
【0027】
本開示のいくつかの実施形態では、sorLAタンパク質は、配列番号10のアミノ酸配列と100%同一である。
本開示のいくつかの実施形態では、上記sorLAバリアントは、アルツハイマー病に罹患している患者において広く見られる変異を含む。
当業者は、アルツハイマー病において広く見られる上記変異を特定する方法をわかるであろう。いくつかの変異は、現在までに既知であり、他の変異は、例えば、ゲノムワイド研究により、将来、特定されるであろう。
本開示のいくつかの実施形態では、上記変異は、ミスセンス変異である。
【0028】
レポーター
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)、強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、ホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼ;またはこれらの最適化バリアントからなる群より選択される。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントはガウシアルシフェラーゼ(Gluc)、またはその最適化バリアントである。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)である。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、配列番号15のアミノ酸配列と100%同一である。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、Gluc-M431I、Gluc-M110IおよびGlucM43Iから選択される。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、分泌型アルカリフォスファターゼ、またはその最適化バリアントである。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントは、配列番号11のアミノ酸配列と100%同一である。
本開示のいくつかの実施形態では、発現時にレポーターフラグメントは、sorLAのN末端でsorLAと融合される。
一実施形態では、レポーターフラグメントは、sorLA構築物中の任意の位置で融合される。
好ましい実施形態では、レポーターフラグメントは、N末端でsorLAと融合される。
【0029】
sorLAがレポーターフラグメントに融合される融合タンパク質の使用は、ssorLAの容易な定量化を可能にする。レポーターフラグメントの例は、アルカリフォスファターゼまたはルシフェラーゼである。このようなsorLA-レポーター融合タンパク質は、エンドソーム活性に影響を与える化合物を特定するための、高スループットスクリーニングプロトコルの構成にとって理想的である。アルカリフォスファターゼおよびルシフェラーゼレポーター構築物は、高感度であり、それらは広いダイナミックレンジおよび高飽和閾値を示す。最終的に、それらは、極めてわずかなハンズオン時間を必要とする。全てのこれらのパラメーターは、高スループットスクリーニングの構成を可能にする。
【0030】
本発明はまた、上述の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドにも関する。ポリヌクレオチドは、二本鎖または一本鎖のゲノムDNAのいずれかの、cDNA、およびRNA配列などの、DNAヌクレオチド配列またはRNAヌクレオチド配列を含み得る。
従って、一実施形態では、本発明は、sorLA-レポーター融合タンパク質をコードする、単離ポリヌクレオチドに関する。
【0031】
リンカー
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、リンカーをコードする第3のポリヌクレオチドをさらに含み、第1の、第2の、およびポリヌクレオチドは、作動可能に連結される。
【0032】
当業者は、リンカーを使用して融合タンパク質の機能を強化または確実にし得ることを理解するであろう。いくつかの融合タンパク質は、融合タンパク質の要素を連結するリンカーの付加により機能的である。いくつかの融合タンパク質は、融合タンパク質の要素を連結するリンカーの付加を必要とする。
【0033】
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、発現産物の溶解度および/または適切なフォールディングおよび/または機能的3D構造を確実にする。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、sorLAタンパク質をレポーターフラグメントに連結する。
本開示のいくつかの実施形態では、発現時にリンカーは、sorLAのN末端でsorLAと融合される。
本開示のいくつかの実施形態では、発現時にレポーターフラグメントは、リンカーのN末端でリンカーと融合される。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、少なくとも1アミノ酸、例えば2アミノ酸、3アミノ酸など、例えば4アミノ酸、5アミノ酸など、例えば6アミノ酸、7アミノ酸など、例えば8アミノ酸、9アミノ酸など、例えば19アミノ酸、11アミノ酸など、例えば12アミノ酸、13アミノ酸など、例えば14アミノ酸、15アミノ酸など、例えば16アミノ酸、17アミノ酸など、例えば18アミノ酸、19アミノ酸など、例えば20アミノ酸、25アミノ酸など、例えば30アミノ酸、35アミノ酸など、例えば40アミノ酸、45アミノ酸など、例えば50アミノ酸、55アミノ酸など、例えば60アミノ酸、65アミノ酸など、例えば70アミノ酸、75アミノ酸など、例えば80アミノ酸、85アミノ酸など、例えば90アミノ酸、95アミノ酸など、例えば100アミノ酸からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、2アミノ酸からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、5アミノ酸からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、8アミノ酸からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、53アミノ酸からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、LEのアミノ酸配列からなる。
【0034】
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、LSRSE(配列番号12)のアミノ酸配列からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、LSRSSGGE(配列番号13)のアミノ酸配列からなる。
本開示のいくつかの実施形態では、リンカーは、EVWTQRLHGGSAPLPQDRGFLVVQGDPRELRLWARGDARGASRADEKPLGSGS(配列番号14)のアミノ酸配列からなる。
【0035】
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号6のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号7のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号8のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号9のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号1のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号2のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号3のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号4のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ポリヌクレオチド構築物は、配列番号5のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる融合タンパク質をコードする。
【0036】
ベクター
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチドを含むベクターに関する。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、プラスミド、ウイルスベクター、およびコスミドからなる群より選択される。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、プラスミドベクターである。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、ウイルスベクターである。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、哺乳動物細胞中で機能的である。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、5’および3’末端反復をさらに含む。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、プロモーターを含む。
本開示のいくつかの実施形態では、上記プロモーターは、哺乳動物細胞に特異的である。
本開示のいくつかの実施形態では、上記哺乳動物細胞は、神経細胞である。
本開示のいくつかの実施形態では、ベクターは、ポリアデニル化配列をさらに含む。
本開示のいくつかの実施形態では、上記ヌクレオチド配列は、転写後調節エレメントに動作可能に連結される。
【0037】
本発明の別の態様は、上述の単離ポリヌクレオチドを含む構築物またはベクターに関する。
ベクターは、宿主細胞に遺伝子導入するためおよび上記ポリヌクレオチドによりコードされる融合タンパク質を発現するためであり、すなわち、発現ベクターである。
【0038】
融合タンパク質
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチドにより、または上記ベクターによりコードされる融合タンパク質に関する。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号6のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号7のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号8のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号9のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号1のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号2のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号3のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号4のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号5のアミノ酸配列を含むまたはそれからなる。
【0039】
このようなsorLA-レポーター融合タンパク質は、高スループットスクリーニングプロトコルの構成にとって理想的である。さらに、sorLAおよびレポーターフラグメントを含む融合タンパク質は、異常なエンドソーム活性と神経変性疾患の間の関連の根底にある分子機序をさらに明らかにするために使用され得る。
当業者は、融合タンパク質はポリペプチドとして理解できることを理解するであろう。
【0040】
細胞
さらなる態様では、本発明は、上記ポリヌクレオチド構築物および/または上記ベクターおよび/または上記融合タンパク質を含む細胞に関する。
本開示のいくつかの実施形態では、上記細胞は、哺乳動物起源のものである。
本開示のいくつかの実施形態では、上記細胞は、ヒト起源のものである。
本開示のいくつかの実施形態では、上記細胞は、HeLa、HEKおよびSH-SY5Y細胞からなる群より選択される。
本開示のいくつかの実施形態では、上記細胞は、SH-SY5Y細胞である。
【0041】
化合物を評価する方法
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類するための方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、
細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現する、ステップ、
(b)(a)の細胞の第1の分割量を、化合物を含む培地と接触させ、および(a)の細胞の第2の分割量を、化合物を含まない培地と接触させるステップ、
(c)第1のおよび第2の分割量中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)化合物を、
i.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量で、レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、エンドソームを強化するとして、または
ii.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量で、レポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む。
当業者は、本明細書で開示される方法で採用される細胞のための好適な培地を選択できるであろう。
【0042】
本開示のいくつかの実施形態では、上記方法は、細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を増大させる化合物を特定するために使用される。
本開示のいくつかの実施形態では、上記方法は、細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を低減させる化合物を特定するために使用される。
【0043】
本開示のいくつかの実施形態では、上記分類された化合物は、
-化合物がエンドソームを強化するとして分類される場合、アルツハイマー病(AD)の治療での使用に好適である、または
-化合物がエンドソームを抑制するとして分類される場合、アルツハイマー病(AD)の治療での使用に好適でない。
当業者は、ADの治療での使用に好適な化合物は、エンドソームプロセシングを強化し、従って、AD患者が有し得るエンドソーム欠乏を弱めることができることを理解するであろう。ADの治療での使用に好適でない化合物は、エンドソームプロセシングを強化しないであろう。あるいは、ADの治療での使用に好適でない化合物は、エンドソームプロセシングを低減し、エンドソームリプレッサーとして作用し、従ってAD患者が有し得るエンドソーム欠乏を悪化させるであろう。
【0044】
SORL1変異を評価する方法
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとしてsorLA変異を分類する方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、配列番号10のアミノ酸配列と100%同一である、ステップ、および
(b)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、アルツハイマー病に罹患している患者で広く見られる変異を含むバリアントである、ステップ、
(c)(a)および(b)の細胞を培養するステップ、
(d)細胞(a)および(b)由来の培地中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(e)sorLA変異を、
i.(a)の細胞の培地中に比べて(b)の細胞の培地中で、レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、エンドソームを強化するとして、または
ii.(a)の細胞の培地中に比べて(b)の細胞の培地中で、レポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、エンドソームを抑制するとして、
分類するステップ、
を含む。
【0045】
別の態様では、本発明は、SORL1変異を有すると特定された患者が化合物による治療から恩恵を受けるかどうかを試験するための方法に関し、方法は、
(a)上記細胞を用意するステップであって、細胞が、sorLA-レポーターフラグメントからなるまたはそれを含む上記融合タンパク質を発現し、
sorLAタンパク質が、上記SORL1変異を含むバリアントである、ステップ、
(b)(a)の細胞の第1の分割量を、化合物を含む培地と接触させ、および(a)の細胞の第2の分割量を、化合物を含まない培地と接触させるステップ、
(c)第1および第2の分割量中のsorLA-レポーターフラグメントの活性を測定するおよび比較するステップ、および
(d)患者は、
i.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量で、レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合、化合物での治療から恩恵を受ける、または
ii.細胞の第2の分割量に比べて細胞の第1の分割量で、レポーターフラグメント活性の低減が観察される場合、化合物での治療から恩恵を受けない、
であろうと結論付けるステップ、
を含む。
【0046】
本開示のいくつかの実施形態では、sorLA-レポーターフラグメントは、直接にまたは本明細書で開示のリンカーを介してタンパク質sorLAに融合されたレポーターフラグメントからなる。
本開示のいくつかの実施形態では、sorLA-レポーターフラグメントは、直接にまたは本明細書で開示のリンカーを介してタンパク質sorLAに融合されたレポーターフラグメントを含む。
本開示のいくつかの実施形態では、基質の活性を決定することは、レポーターフラグメントの基質の添加を含む。
本開示のいくつかの実施形態では、レポーターフラグメントの基質は、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)、強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、ホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼ;またはこれらの最適化バリアントに好適な基質である。
本開示のいくつかの実施形態では、基質の活性を決定することは、レポーターフラグメントの基質の添加、および一定期間にわたり基質と共にインキュベートすることを含む。
当業者は、本明細書で開示の酵素レポーターフラグメントなどのレポーターフラグメント活性を決定するための標準的な手順を理解し、好適なインキュベーション期間の長さおよび出力パラメーターを決定できるであろう。
【0047】
当業者は、本明細書で開示の方法を、アッセイ、例えば、スクリーニングアッセイで使用して、エンドソーム活性化またはエンドソーム抑制機能を有する化合物を特定できることを理解するであろう。本明細書で開示の方法は、例えば、アルツハイマー病を治療するエンドソームエンハンサーを特定するための薬物スクリーニングプラットフォームとして使用できる。
【0048】
本明細書で開示の方法、またはこれらの方法を用いるアッセイは、sorLAが、散発型ADに関連付けられるニューロンソーティング受容体であるという知見を利用する。それは、アミロイド前駆体タンパク質のアミロイド形成的切断を低減する。AD患者は、ニューロン中のsorLAの発現の低減を示し、不活化変異を有するsorLAバリアントは、ADリスクと関連する。従って、脳脊髄液中の可溶性sorLA(ssorLA)レベルは、ADリスクのバイオマーカーとて機能し得る。ssorLAのレベルが(健康な)母集団でより低い場合、ADを確立するまたは発症するリスクが示される。本明細書で開示の発明の根底にある研究は、どのように、細胞膜からのsorLAのTACE媒介シェディングが複合体型N-グリコシル化を必要とし、sorLA高いマンノースグリコフォームの複合体型グリコフォームへの変換が細胞膜への輸送後および逆方向輸送中のみに起こるのかを、さらに示す。それにより、我々は、sorLAが細胞表面に2つの別個のN-グリコフォーム、すなわち、排他的な高マンノース型および部分的複合体型、として存在し、複合体型グリコフォームのみが脱落されることを明らかにした。
【0049】
実施例2および3は、sorLA-レポーターフラグメント構築物が野生型機能を呈することを示す。これにより、レポーターフラグメントの細胞外の活性は、脱落したsorLA(ssorLA)のレベルを示し、これは、細胞表面に存在しエンドサイトーシスおよびエンドソーム輸送経路を介して逆方向ソーティングを受け、その後ADAM17依存性タンパク分解性プロセシングにより細胞表面から脱落した、成熟sorLAである。レトロマー促進輸送は、sorLAがADの発生で保護的役割を果たすために必須である。これは、ADの中核的な病理学的特徴に繋がるレトロマー機能不全と一致する。ssorLA産生を増大させる因子は従って、ADの治療のための潜在的薬物候補であると予測できる。
【0050】
本開示のいくつかの実施形態では、方法は、細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を増大させる化合物を特定するために使用される。細胞培地中のsorLA融合タンパク質の増大はssorLAの増大を表すので、このような化合物は、エンドソーム活性に対し活性化効果を有すると予測される。細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を増大させる化合物は従って、ADの治療のための潜在的薬物候補であると予測される。
SORL1の特定の病原性バリアントは、家族性/早期発症型ADに関与する。
さらに、エンドソーム機能不全は、AD発生の最初期の神経病理学的特徴であり、今日では、ADの遺伝的リスク因子に密接に関連付けられている。従って、極めて初期段階でADの進行を防ぐためにエンドソーム機能不全を制御し得る化合物を特定することは、重要な関心事であろう。
【0051】
化合物
当業者は、本明細書で記載のポリヌクレオチド構築物、ベクター、融合タンパク質、細胞または方法が、化合物、すなわち、エンドソームエンハンサーまたはリプレッサーであるそれらの特性を試験される化合物を評価するために使用できることを理解するであろう。これらの化合物は、「試験化合物」と呼ばれることもある。試験化合物は、エンドソームエンハンサーまたはエンドソームリプレッサーであるその特性に関して分析される任意の分子であり得る。例えば、試験化合物は、小分子、ペプチド、ポリペプチド、高分子または脂質であり得る。試験化合物はまた、遺伝子および/または遺伝子調節および/またはトランスクリプトームレベルで、エンドソーム成熟および輸送機械の構成要素に影響を与える分子でもあり得る。当業者は、好適な化合物、例えば、限定されないが、CRISPR/Cas9アレイライブラリー、siRNA、ミクロRNAまたはcDNAに属する化合物をわかるであろう。
【0052】
試験化合物は、活性化するもしくは強化するもしくは刺激的な方式(エンドソームエンハンサー)で、または阻害するもしくは不活化するもしくは抑制する方式(エンドソームリプレッサー)で、エンドソーム成熟およびsorLAの成熟および/またはシェディングをもたらす輸送機構の1つまたは複数の構成要素とのその相互作用またはそれらに対する効果に関し、分析される。
【0053】
本開示のいくつかの実施形態では、化合物は、小分子、ペプチド、ポリペプチド、高分子、脂質、siRNA、マイクロRNAおよびcDNAからなる群より選択される。
本開示のいくつかの実施形態では、化合物は、CRISPR/Cas9アレイライブラリー由来である。
【0054】
キット
別の態様では、本発明は、エンドソームを強化するまたはエンドソームを抑制するとして化合物を分類するためのスクリーニングアッセイを行うためのキットに関し、キットは、
-上記ポリヌクレオチド構築物、および/または
-上記ベクター、および/または
-上記細胞、および
使用説明書、
を含む。
【0055】
実施例
実施例1:SEAP-sorLAをコードするポリヌクレオチドの構築
目的:
sorLA-レポーター構築物の構築物
【0056】
材料および方法:
図1は、WT-sorLA(図1A)およびSEAP-sorLA(図1B、C、D)の概略図を示し、SEAPはN末端に付加され、プロペプチドを置換する。次の手順は、構築物の生成を記載し、SEAPは2アミノ酸リンカー(ロイシン、グルタミン酸)を介してsorLAに連結され、配列番号1および図1Cのアミノ酸配列を有する構築物を生じた。
【0057】
類似の手順が使用されてよく、SEAPがsorLA(配列番号5および図1B)に直接結合される、または異なる長さのリンカーが付加される(実施例4参照)。
【0058】
SEAP-sorLAをコードするポリヌクレオチド構築物を、次の手順により短いsorLA挿入断片の増幅のための2段階PCRを最初に用いることにより調製した(図2の概略図を参照):sorLA cDNAの残基54~内部NheI部位および内部NsiI部位~残基2214+停止コドンにわたる2つのフラグメントを、単純PCRにより増幅し、その後ネステッドPCR反応でテンプレートとして使用して、それらの「合計」を増幅し、隣接XbaIおよびNotI、XhoI認識部位を設けた(図2A、2B)。
【0059】
このフラグメントをXbaIおよびXhoI制限酵素で消化し、その後、同じ2つの酵素で消化されたpBS-KSクローニングベクターに連結した(図2C)。
【0060】
sorLA cDNAの長い内部NheI-NsiIフラグメントを、単離し、隣接sorLA配列を含むpBK-KSプラスミドに連結した。産物は、この時点で、54~2214、停止コドンにわたる、XbaIとNotI、XhoI部位に挟まれたsorLAコード領域を含んだ(図2D)。
【0061】
APPに融合されたSEAPを含むプラスミド(バックボーンベクターp12)は、Stefan Lichtenthalerからの贈与であり、ここでAPP挿入断片の読み枠は、XbaI(インフレーム)およびNotIフラグメントにより置換できる。この構築物は、EF1αプロモーターの制御下でSEAP-APPを発現する(図2E)。
【0062】
残基54~2214、停止コドンにわたるsorLAフラグメントを、XbaIおよびNotI消化後に単離し、最終的に、p12ベクターに連結し、APP挿入断片は、XbaIおよびNotI消化後に除去された。
【0063】
最終ポリヌクレオチド構築物は、この時点で、p12プラスミド中でSEAPとインフレームでsorLA 54~2214、停止コドンを含み、EF1αプロモーターの制御下で発現される(図2F)。
【0064】
結果:
SEAP-SORLA構築物を確立した。
【0065】
結論:
確立されたSEAP-sorLA構築物を使用して、それらの機能を評価し、レポーター(例えば、SEAP)とSORLAの間のリンカーの種々のバリアントを試験することにより例えば実施例4で記載のように、または代替レポーター(SEAPの代わりにガウシアルシフェラーゼレポーター)を用いることにより実施例5で記載のように、それらをさらに最適化できる、
【0066】
実施例2:対照実験
目的:
sorLA-レポーター構築物の機能を評価する。
【0067】
材料および方法:
陽性および陰性対照
化学的シャペロンR55は、レトロマーの活性を高める(それにより、「エンドソーム活性化剤」として機能する)ため、従ってsorLAエンドソームソーティングを強化するために使用され得、増大された脱落したsorLA(ssorLA)産生、および従って条件培地中の増大されたレポーター活性をもたらす。R55は従って、例えばSORLA-レポーター構築物の試験および最適化の間に、エンドソーム活性の尺度としてアッセイを検証するための陽性対照としてアッセイに含まれ得る。従って、化合物R55は、概念実証として使用されて、本明細書で記載のアッセイを検証できる。
【0068】
アッセイに陰性対照、例えばsorLAエンドソームソーティングを低減する薬剤、を含めることも可能であり、低減された脱落したsorLA(ssorLA)産生および従って条件培地中で低減されたレポーター活性をもたらす(それにより「エンドソームリプレッサー」または「エンドソーム不活性化剤」として機能する)。
【0069】
同様に、好適な陰性対照はまた、sorLA構築物であり得、これは、sorLAエンドソームソーティングが妨害されるように改変され、それにより低減された脱落したsorLA(ssorLA)産生および従って条件培地中で低減されたレポーター活性をもたらす。
【0070】
さらに、および例えば上記選択肢に関連して、sorLA尾部FANSHYモチーフ(Fjorback 2012)の変異を有するように設計される上記sorLA融合タンパク質は、大きく低減された活性、従って脱落したsorLA-レポーターフラグメント構築物の低減された産生を示す。これは、sorLA-レポーターフラグメント構築物が野生型機能を示すことを確証する。例えば、sorLA尾部FANSHYモチーフの変異を導入することは、それがwt-sorLAに影響を与えるのと同じように、レポーター-sorLA構築物に影響を与えることが、示される。
【0071】
いずれの特定された化合物も、sorLA-FANSHYがアッセイの陰性対照であるので、これに与える影響について試験され得る。
【0072】
さらに、融合タンパク質がエンドソーム輸送(WT-sorLAと同様の)中に獲得されるN-グリコシル化の成熟に依存する(wtタンパク質のように)ことを確認して、レトロマー構成要素(VPS26およびVPS35)またはMGAT1をノックダウン処理した細胞は、脱落したsorLA-レポーターフラグメント産生および酵素活性の低減を示すであろう。同様に、培地中のレポーター活性は、クロールプロマジン(CPZ)、ダイナソア(DYN)またはpitstop2のようなエンドサイトーシス阻害剤で処理した細胞では低減し、なぜならこれは、脱落したsorLA-レポーター構築物の低減をもたらすからである。
【0073】
SEAP-sorLAレポーター構築物の検出
SEAP-sorLA構築物の3つのバッチを、実施例1に詳述されるように確立した。細胞に構築物を遺伝子導入した。培地(上清)を収集し、細胞を次いで、溶解した。培地および溶解物を、調製し、ウェスタンブロッティングにより分析した(図3)。ウェスタンブロット、を抗SORLA抗体で検出した。
【0074】
結果:
ウェスタンブロットを、抗SORLA抗体で検出し、WT-SORLA(上段=溶解物)およびSEAP SORLA(下段=培地)の両方の発現を確認した。図3中の矢印は、SEAP-sorLA構築物を示し、これは予測通り、wt-SORLA(アスタリスク)を示すバンドに比べてより大きい分子量のため、ゲル中でより高く泳動する。一般に、溶解物中において、WT-sorLAに比べてSEAP-sorLAのより低い発現を観察でき、これは、内在性の状況により類似する発現レベルを目指すSEAP-sorLA構築物の活性の低いプロモーターに起因する。溶解物試料の場合、SEAP-SORLAにより示されるレーンは、反復実験を表す。培地試料の場合、SEAP-SORLAにより示されるレーンは反復実験を表すが、右側の最後のレーン(レーン4)は、より多くの培地をロードされた。このレーンでは、SORLAシグナルは、遙かに強く、このレーンは、エンドソーム活性化剤が使用され培地中へのsorLA-レポーター構築物の増大されたシェディングをもたらす場合、予測される結果がどのように見えるかを表す(矢頭)。培地のウェスタンブロット分析(図の下段)は、培地中の脱落したSEAP-sorLAの存在を確認し、WT-sorLAに類似のADAM17依存性プロセスの場合と同様に、融合タンパク質は切断され脱落したことを示す。
【0075】
図4は、Christensen et al,2020で提案された、SORLA輸送経路の概略図を示す。図4Aは、合成されたsorLAは、ER中でおよびシスゴルジ体への移行後にグリコシル化を受け(1)、未成熟sorLAは、高マンノース(H)N-グリカンの成熟を回避でき(2)、細胞表面へ通過できる(3、4)ことを示す。未成熟N-グリカンを有するsorLAは、TACEの基質ではない(5)が、クラスリンコートピットを介して初期エンドソームに内部移行でき(6)、そこから、それは、ゴルジ体へとレトロマー依存性経路で逆方向輸送を受ける(7)。ここでN-グリカンは、細胞表面に戻る複合体型に成熟でき(8、9)、成熟sorLAはその後、TACE切断およびシェディングを受けやすい。図4Bは、SEAP-sorLAがどのように類似の輸送経路をたどるかを示す。これは、上記および図3で詳述のように、ウェスタンブロッティングにより確認される。SorLAに対する抗体は、培地中のSEAP-SORLAを特定し、より大きい分子量のためwt SORLAよりも遅くゲル中を泳動する(ゲル/ブロット上のより高いバンド)。結論として、SEAP-SORLAは、WT-sorLAと同様に脱落し、従って、wt-SORLAと同じエンドソーム輸送および改変を受ける。別のレポーターフラグメントを有するいずれかの構築物もまた、この輸送経路を同様にたどると予測される。
【0076】
結論として、sorLA輸送経路は、例えば、旅程ソーティングステップ(sorting itinerary step)(図4AまたはBの7-8-9)のエンドソームエンハンサーの存在下で増殖された細胞において増強され、脱落したSEAP-sorLAの産生の増大をもたらす。
さらに、sorLA輸送経路は、例えば、旅程ソーティングステップ(図4AまたはBの7-8-9)のエンドソームリプレッサーまたは不活化剤の存在下で増殖された細胞において抑制され、脱落したSEAP-sorLAの産生の低減をもたらす。
我々の結果は、確立されたSEAP-SORLA構築物は、細胞に遺伝子導入され、かつ細胞溶解物中でおよび培地中で検出できることを示す。これはまた、SEAP-SORLAが機能的であり、wt-SORLAと同様に脱落されることを示す。
【0077】
結論:
SEAP-SORLA構築物を用いて、増大された脱落したSEAP-SORLAまたは低減された脱落したSEAP-SORLAをそれぞれもたらすエンドソーム活性化剤またはエンドソームリプレッサーの効果を試験できる。これに基づき、アッセイは、種々の陽性および陰性対照、すなわちSORLAシェディングを増大または低減させると知られる因子またはSORLA変異を用いて、さらに検証できる。
【0078】
実施例3:アッセイプロトコル
目的:
アッセイの説明。
【0079】
材料および方法:
実施例1に記載のようにSEAP-sorLA構築物を安定に発現するSH-SY5Y細胞株を、生成する。他のヒト細胞株、例えば、HeLa、HEK、SY5Y細胞株などの、他の細胞株も使用し得る。
【0080】
細胞を、96/384ウェルプレートに播種し、80~100%集密度の密度に達するまで培養した(図5A)。いくらかの細胞に、試験化合物を次に新鮮培地と一緒に加え、他の細胞には、ビークルおよび新鮮培地を加える。例えば、試験化合物を加える場合、化合物は、緩衝液などのビークル中に溶解され得る(「試験試料」)。試験化合物を加えない場合、ビークルのみが細胞に加えられる(「ビークル」または「試験化合物-対照なし」)。試験化合物はまた、細胞に添加される培地中に直接溶解され得る。この場合、培地のみが、「試験-化合物-対象なし」に関して細胞に添加される。細胞を次に、24または48時間インキュベートする。SEAPの活性がその後、この分野で使用される標準的な方法を用いて測定される。例えば、脱落したSEAP-sorLAを含む培地は、新規試験容器に移され、SEAPの基質が添加される。これは、例えば放射光または色変化の形態で、測定可能なシグナルを生じ、それは測定される(図5B)。
【0081】
結果:
ベースラインレポーターシグナルが、試験化合物に曝露されなかった培地中で細胞から収集した培地中のレポーターシグナルを測定することにより確立される(「ビークル」または「試験化合物-対象なし」)。その後の分析で、この値、例えばいくつかの試料の平均値が、100%のレポーターシグナルと見なされ得る(図5C)。各試験化合物に対し、レポーターシグナルが測定される。
【0082】
増大されたレポーターシグナルをもたらす試験化合物は、高められたsorLA-レポーターエンドソームプロセシングおよびシェディングをもたらすエンドソームエンハンサーである(例えば、図5Cで灰色矢印により示される試料)。
【0083】
低減されたレポーターシグナルをもたらす試験化合物は、低減されたsorLA-レポーターエンドソームプロセシングおよびシェディングをもたらすエンドソームリプレッサーである(例えば、図5Cで白色矢印により示される試料)。原理を図5Dにまとめる。
【0084】
結論:
増大されたレポーターシグナルを誘発する試験化合物は、sorLA-レポーター-構築物の増大されたエンドソームプロセシングおよびシェディングをもたらすエンドソーム活性化剤として分類できる。
低減されたレポーターシグナルを誘発する試験化合物は、sorLA-レポーター-構築物の低減されたエンドソームプロセシングおよびシェディングをもたらすエンドソームリプレッサーとして分類できる。
【0085】
実施例1で記載されるようなsorLA-レポーター構築物および実施例2におけるような任意選択の陽性および陰性対照を用いる上記のアッセイは、エンドソームエンハンサーまたはエンドソームリプレッサーを特定するまたはスクリーニングするための容易で直接的な、定量化可能手法を提供する。アッセイは、高スループット用途に好適である。
【0086】
実施例4:リンカー延長
目的:
SEAPおよびSORLAパートナーを連結する種々のリンカー配列を用いるレポーター活性の最適化。
【0087】
材料および方法:
SEAPとSORLA VPS10pドメインの間のリンカーは、9ヌクレオチド挿入を有する一連のプライマーおよびテンプレートとして図1Cに示すレポーター構築物(2アミノ酸リンカーを有する構築物)を用いる部位特異的変異誘発により、2アミノ酸(6ヌクレオチド)~5アミノ酸延長される。これは、配列番号2および図1Cのアミノ酸配列を有する構築物をもたらす。
【0088】
次の実験では、8アミノ酸へのリンカーのさらなる延長が、方法を反復することおよび、再度、追加の9ヌクレオチド挿入を有する新規セットのプライマーを用いることにより、実施される(図1C)。これは、配列番号3および図1Cのアミノ酸配列を有する構築物をもたらす。
【0089】
さらに別の実験では、SORLAの完全な53アミノ酸プロペプチド(図1D)(SORLA配列、ユニプロットQ92673の残基29~81に対応する)が、リンカーとして含まれるが、フーリンの切断部位である配列RRKR81が、GSGS配列で置換されている。これは、配列番号4および図1Dのアミノ酸配列を有する構築物をもたらす。
【0090】
リンカーの任意の他の長さ、例えば1~53アミノ酸の任意の長さもまた試験され得る。リンカーとしてアミノ酸を選択する基準は、アミノ酸が不活性、水溶性で、芳香族アミノ酸のように立体的に障害しないことである。例えば、我々は、配列番号12、配列番号13および配列番号14の配列のリンカーを使用し試験する。しかし、他の長さのリンカー、および異なるアミノ酸組成または配列のリンカーも試験されてよい。
【0091】
SEAPセットのレポーター構築物の活性は、N2a細胞の一時的遺伝子導入および24時間前処置培地の収集により測定され、その後、供給業者のガイドラインに従って市販のQuanti-Blue検出アッセイにより定量される。
【0092】
結果:
異なるSEAPレポーター構築物の測定された活性を比較することにより、機能的および/または最適構築物が特定される。
【0093】
結論:
我々は、試験したSEAP-sorLAレポーター構築物中で最適なリンカーを特定できる。
【0094】
実施例5:ガウシアルシフェラーゼレポーター
目的:
融合レポーターとしてSEAP(約60kDa;550アミノ酸)を使用することに代えて、我々は、sorLA-レポーター構築物中の融合パートナーとして、ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)と呼ばれる、カイアシ類(Gaussia princeps)由来のより小さい(約18kDa;180アミノ酸)ルシフェラーゼを試験する(図1E、F)。最小のルシフェラーゼであることに加えて、Glucはまた、標準ルシフェラーゼレポーターより約2,000倍超高感度であり、かつSEAPより約20,000倍超高感度である。Glucからの発光シグナルの急速消滅の潜在問題を回避するために、我々は、Zadoo et al(Zadoo 2016)により記載されるように、酸化しやすいメチオニンM431およびM110の置換を有する変異バージョンのGluc(eGluc-M431I;M110I)を使用する。
【0095】
Maguireらも、使用し得るガウシアルシフェラーゼバリアント(GlucM43I)(Maguire 2009)を記載した。最適化された特性を有するこの変異体は、強化型Gluc(eGluc)と呼ばれることもある。
【0096】
材料および方法:
リンカー(例えば、2、5または8アミノ酸のリンカー)でMYOC遺伝子(John D.Hullemanにより提供された)に付着された強化型ガウシアルシフェラーゼ(eGluc)レポーターを含むベクターは、テンプレートとして機能し、我々は、MYOC挿入断片をSORL1コーディングフレームで置換する。これは、配列番号6および図1E;および配列番号7ならびに図1Eおよび配列番号8ならびに図1Eのアミノ酸配列を有する構築物をもたらす。最初のPCRで、我々は、増幅されたフラグメントの両部位に付着末端を作製する一連のプライマーを用いて、eGlucおよびベクターを増幅する-しかしMYOC部分を含まない。第2のPCRで、我々は、eGluc-ベクター構築物の付着末端と一致する適合性のある付着末端を作成する別のプライマーセットを有する上記のSORL1発現プラスミド発現プラスミド由来のSORLA領域を増幅する。これらの2つのフラグメントはその後、ギブソンアセンブリー法(1回の等温反応で複数のDNAフラグメントのライゲーションを可能にする分子クローニング法)を用いて結合される。2、5、または8アミノ酸リンカーを有するSORLA-eGlucレポーター構築物は、標準DNA塩基配列決定法により検証される。
【0097】
別の実験では、我々は、eGluc-sorLAレポーター構築物を生成し、ここでリンカーは、フーリンの切断部位である配列RRKR81がGSGS配列で置換されている53アミノ酸SORLAプロペプチドにより作製される。これは、配列番号9および図1Fのアミノ酸配列を有する構築物をもたらす。
【0098】
eGluc-sorLAレポーター構築物の活性は、N2a細胞の一時的遺伝子導入により試験され、記載のように(Zadoo 2016)、例えば、実施例3および図5で例示されるように、Glucアッセイにより定量された。
【0099】
結果:
異なるGlucレポーター構築物の測定された活性を比較することにより、機能的なおよび/または最適な構築物が特定される。
【0100】
結論:
我々は、遺伝子導入細胞から培地中に脱落したssorLAの定量化のために使用できるGluc-SORLAレポーター構築物を特定する。
【0101】
実施例6:病原性SORL1バリアント
目的:
第1に、SORL1中の既知の病原性ミスセンスバリアントに対応する変異の導入が、遺伝子導入細胞由来の培地中のレポーター活性の量を低減することを実証すること。第2に、所与のSORL1バリアントが、エンドソーム活性を高める薬物に応答するかどうかを試験すること。
【0102】
材料および方法:
我々は、変異構築物のシェディングが損なわれた遺伝子導入N2a細胞のウェスタンブロッティングにより示される低減されたssorLAレベルをもたらすことを我々が以前に示した、一連のSORL1ミスセンスバリアントを選択する。各変異は、部位特異的変異誘発により、選択されたレポーター構築物(すなわち、最適化レポーター構築物、実施例1~5参照)に導入される。
所与のSORL1バリアントレポーター構築物を発現する細胞は、所定の薬物で処理され、標準比色分析法により活性について試験される。
【0103】
結果:
変異または野性型レポーター構築物でのN2a細胞の遺伝子導入は、Fugene標準プロトコルを用いて実施され、培地は、24時間後に回収され、その後上述のレポーター活性の測定に使用される。
【0104】
結論:
我々は、病原性SORL1バリアントを有するレポーター構築物が、野性型sorLA-レポーター構築物に比べて、遺伝子導入細胞由来の培地中で低減されたレポーター活性を有することを明らかにする。我々は、変異体SORLAタンパク質がエンドソーム活性を増大させる薬物に応答できるかどうかを決定できる。
【0105】
これに基づき、我々は、レポーター構築物が、特定されたSORL1バリアントの病原性をスクリーニングするのに好適であると結論できる。例えば、病原性SORL1バリアントを有するレポーター構築物は、陰性対照として機能し得る。これは最終的に、ADに対するエンドソームエンハンサーを試験する臨床試験に登録できるSORL1担体を特定する目的に役立つであろう。
【0106】
配列
配列番号1
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(2アミノ酸)およびレポーターフラグメント(SEAP)
図1Cに示す通り
リンカーは下線で示される
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN
PDFWNREAAE ALGAAKKLQP AQTAAKNLII
FLGDGMGVST VTAARILKGQ KKDKLGPEIP
LAMDRFPYVA LSKTYNVDKH VPDSGATATA
YLCGVKGNFQ TIGLSAAARF NQCNTTRGNE
VISVMNRAKK AGKSVGVVTT TRVQHASPAG
TYAHTVNRNW YSDADVPASA RQEGCQDIAT
QLISNMDIDV ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP
DDYSQGGTRL DGKNLVQEWL AKRQGARYVW
NRTELMQASL DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI
HRDSTLDPSL MEMTEAALRL LSRNPRGFFL
FVEGGRIDHG HHESRAYRAL TETIMFDDAI
ERAGQLTSEE DTLSLVTADH SHVFSFGGYP
LRGSSIFGLA PGKARDRKAY TVLLYGNGPG
YVLKDGARPD VTESESGSPE YRQQSAVPLD
EETHAGEDVA VFARGPQAHL VHGVQEQTFI
AHVMAFAACL EPYTACDLAP PAGTTDAAHP
LESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号2
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(5アミノ酸)およびレポーターフラグメント(SEAP)
図1Cに示す通り
リンカーは下線で示される
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN
PDFWNREAAE ALGAAKKLQP AQTAAKNLII
FLGDGMGVST VTAARILKGQ KKDKLGPEIP
LAMDRFPYVA LSKTYNVDKH VPDSGATATA
YLCGVKGNFQ TIGLSAAARF NQCNTTRGNE
VISVMNRAKK AGKSVGVVTT TRVQHASPAG
TYAHTVNRNW YSDADVPASA RQEGCQDIAT
QLISNMDIDV ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP
DDYSQGGTRL DGKNLVQEWL AKRQGARYVW
NRTELMQASL DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI
HRDSTLDPSL MEMTEAALRL LSRNPRGFFL
FVEGGRIDHG HHESRAYRAL TETIMFDDAI
ERAGQLTSEE DTLSLVTADH SHVFSFGGYP
LRGSSIFGLA PGKARDRKAY TVLLYGNGPG
YVLKDGARPD VTESESGSPE YRQQSAVPLD
EETHAGEDVA VFARGPQAHL VHGVQEQTFI
AHVMAFAACL EPYTACDLAP PAGTTDAAHP
LSRSESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号3
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(8アミノ酸)およびレポーターフラグメント(SEAP)
図1Cに示す通り
リンカーは下線で示される
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN
PDFWNREAAE ALGAAKKLQP AQTAAKNLII
FLGDGMGVST VTAARILKGQ KKDKLGPEIP
LAMDRFPYVA LSKTYNVDKH VPDSGATATA
YLCGVKGNFQ TIGLSAAARF NQCNTTRGNE
VISVMNRAKK AGKSVGVVTT TRVQHASPAG
TYAHTVNRNW YSDADVPASA RQEGCQDIAT
QLISNMDIDV ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP
DDYSQGGTRL DGKNLVQEWL AKRQGARYVW
NRTELMQASL DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI
HRDSTLDPSL MEMTEAALRL LSRNPRGFFL
FVEGGRIDHG HHESRAYRAL TETIMFDDAI
ERAGQLTSEE DTLSLVTADH SHVFSFGGYP
LRGSSIFGLA PGKARDRKAY TVLLYGNGPG
YVLKDGARPD VTESESGSPE YRQQSAVPLD
EETHAGEDVA VFARGPQAHL VHGVQEQTFI
AHVMAFAACL EPYTACDLAP PAGTTDAAHP
LSRSSGGESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号4
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(53アミノ酸)およびレポーターフラグメント(SEAP)
図1Dに示す通り
リンカーは下線で示される
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN
PDFWNREAAE ALGAAKKLQP AQTAAKNLII
FLGDGMGVST VTAARILKGQ KKDKLGPEIP
LAMDRFPYVA LSKTYNVDKH VPDSGATATA
YLCGVKGNFQ TIGLSAAARF NQCNTTRGNE
VISVMNRAKK AGKSVGVVTT TRVQHASPAG
TYAHTVNRNW YSDADVPASA RQEGCQDIAT
QLISNMDIDV ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP
DDYSQGGTRL DGKNLVQEWL AKRQGARYVW
NRTELMQASL DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI
HRDSTLDPSL MEMTEAALRL LSRNPRGFFL
FVEGGRIDHG HHESRAYRAL TETIMFDDAI
ERAGQLTSEE DTLSLVTADH SHVFSFGGYP
LRGSSIFGLA PGKARDRKAY TVLLYGNGPG
YVLKDGARPD VTESESGSPE YRQQSAVPLD
EETHAGEDVA VFARGPQAHL VHGVQEQTFI
AHVMAFAACL EPYTACDLAP PAGTTDAAHP

EVWTQRLHGGSAPLPQDRGFLVVQGDPRELRLWARGDARGASRADEKPLGSGSSAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号5
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質およびレポーターフラグメント(SEAP)(リンカーなし)
図1Bに示す通り
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN
PDFWNREAAE ALGAAKKLQP AQTAAKNLII
FLGDGMGVST VTAARILKGQ KKDKLGPEIP
LAMDRFPYVA LSKTYNVDKH VPDSGATATA
YLCGVKGNFQ TIGLSAAARF NQCNTTRGNE
VISVMNRAKK AGKSVGVVTT TRVQHASPAG
TYAHTVNRNW YSDADVPASA RQEGCQDIAT
QLISNMDIDV ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP
DDYSQGGTRL DGKNLVQEWL AKRQGARYVW
NRTELMQASL DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI
HRDSTLDPSL MEMTEAALRL LSRNPRGFFL
FVEGGRIDHG HHESRAYRAL TETIMFDDAI
ERAGQLTSEE DTLSLVTADH SHVFSFGGYP
LRGSSIFGLA PGKARDRKAY TVLLYGNGPG
YVLKDGARPD VTESESGSPE YRQQSAVPLD
EETHAGEDVA VFARGPQAHL VHGVQEQTFI
AHVMAFAACL EPYTACDLAP PAGTTDAAHP
GSAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号6
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(2アミノ酸)およびレポーターフラグメント(eGluc)
図1Eに示す通り
リンカーは下線で示される
KPTENNEDFNIVAVASNFATTDLDADRGKLPGKKLPLEVLKEIEANARKAGCTRGCLICLSHIKCTPKMKKFIPGRCHTYEGDKESAQGGIGEAIVDIPEIPGFKDLEPIEQFIAQVDLCVDCTTGCLKGLANVQCSDLLKKWLPQRCATFASKIQGQVDKIKGAGGDLESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号7
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(5アミノ酸)およびレポーターフラグメント(eGluc)
図1Eに示す通り
リンカーは下線で示される
KPTENNEDFNIVAVASNFATTDLDADRGKLPGKKLPLEVLKEIEANARKAGCTRGCLICLSHIKCTPKMKKFIPGRCHTYEGDKESAQGGIGEAIVDIPEIPGFKDLEPIEQFIAQVDLCVDCTTGCLKGLANVQCSDLLKKWLPQRCATFASKIQGQVDKIKGAGGDLSRSESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号8
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(8アミノ酸)およびレポーターフラグメント(eGluc)
図1Eに示す通り
リンカーは下線で示される
KPTENNEDFNIVAVASNFATTDLDADRGKLPGKKLPLEVLKEIEANARKAGCTRGCLICLSHIKCTPKMKKFIPGRCHTYEGDKESAQGGIGEAIVDIPEIPGFKDLEPIEQFIAQVDLCVDCTTGCLKGLANVQCSDLLKKWLPQRCATFASKIQGQVDKIKGAGGDLSRSSGGESAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号9
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質、リンカー(53アミノ酸)およびレポーターフラグメント(eGluc)
図1Fに示す通り
KPTENNEDFNIVAVASNFATTDLDADRGKLPGKKLPLEVLKEIEANARKAGCTRGCLICLSHIKCTPKMKKFIPGRCHTYEGDKESAQGGIGEAIVDIPEIPGFKDLEPIEQFIAQVDLCVDCTTGCLKGLANVQCSDLLKKWLPQRCATFASKIQGQVDKIKGAGGD
EVWTQRLHGGSAPLPQDRGFLVVQGDPRELRLWARGDARGASRADEKPLGSGS
SAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号10
ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質
SAALQPEPI KVYGQVSLND
SHNQMVVHWA GEKSNVIVAL ARDSLALARP
KSSDVYVSYD YGKSFKKISD KLNFGLGNRS
EAVIAQFYHS PADNKRYIFA DAYAQYLWIT
FDFCNTLQGF SIPFRAADLL LHSKASNLLL
GFDRSHPNKQ LWKSDDFGQT WIMIQEHVKS
FSWGIDPYDK PNTIYIERHE PSGYSTVFRS
TDFFQSRENQ EVILEEVRDF QLRDKYMFAT
KVVHLLGSEQ QSSVQLWVSF GRKPMRAAQF
VTRHPINEYY IADASEDQVF VCVSHSNNRT
NLYISEAEGL KFSLSLENVL YYSPGGAGSD
TLVRYFANEP FADFHRVEGL QGVYIATLIN
GSMNEENMRS VITFDKGGTW EFLQAPAFTG
YGEKINCELS QGCSLHLAQR LSQLLNLQLR
RMPILSKESA PGLIIATGSV GKNLASKTNV
YISSSAGARW REALPGPHYY TWGDHGGIIT
AIAQGMETNE LKYSTNEGET WKTFIFSEKP
VFVYGLLTEP GEKSTVFTIF GSNKENVHSW
LILQVNATDA LGVPCTENDY KLWSPSDERG
NECLLGHKTV FKRRTPHATC FNGEDFDRPV
VVSNCSCTRE DYECDFGFKM SEDLSLEVCV
PDPEFSGKSY SPPVPCPVGS TYRRTRGYRK
ISGDTCSGGD VEARLEGELV PCPLAEENEF
ILYAVRKSIY RYDLASGATE QLPLTGLRAA
VALDFDYEHN CLYWSDLALD VIQRLCLNGS
TGQEVIINSG LETVEALAFE PLSQLLYWVD
AGFKKIEVAN PDGDFRLTIV NSSVLDRPRA
LVLVPQEGVM FWTDWGDLKP GIYRSNMDGS
AAYHLVSEDV KWPNGISVDD QWIYWTDAYL
ECIERITFSG QQRSVILDNL PHPYAIAVFK
NEIYWDDWSQ LSIFRASKYS GSQMEILANQ
LTGLMDMKIF YKGKNTGSNA CVPRPCSLLC
LPKANNSRSC RCPEDVSSSV LPSGDLMCDC
PQGYQLKNNT CVKQENTCLR NQYRCSNGNC
INSIWWCDFD NDCGDMSDER NCPTTICDLD
TQFRCQESGT CIPLSYKCDL EDDCGDNSDE
SHCEMHQCRS DEYNCSSGMC IRSSWVCDGD
NDCRDWSDEA NCTAIYHTCE ASNFQCRNGH
CIPQRWACDG DTDCQDGSDE DPVNCEKKCN
GFRCPNGTCI PSSKHCDGLR DCSDGSDEQH
CEPLCTHFMD FVCKNRQQCL FHSMVCDGII
QCRDGSDEDA AFAGCSQDPE FHKVCDEFGF
QCQNGVCISL IWKCDGMDDC GDYSDEANCE
NPTEAPNCSR YFQFRCENGH CIPNRWKCDR
ENDCGDWSDE KDCGDSHILP FSTPGPSTCL
PNYYRCSSGT CVMDTWVCDG YRDCADGSDE
EACPLLANVT AASTPTQLGR CDRFEFECHQ
PKTCIPNWKR CDGHQDCQDG RDEANCPTHS
TLTCMSREFQ CEDGEACIVL SERCDGFLDC
SDESDEKACS DELTVYKVQN LQWTADFSGD
VTLTWMRPKK MPSASCVYNV YYRVVGESIW
KTLETHSNKT NTVLKVLKPD TTYQVKVQVQ
CLSKAHNTND FVTLRTPEGL PDAPRNLQLS
LPREAEGVIV GHWAPPIHTH GLIREYIVEY
SRSGSKMWAS QRAASNFTEI KNLLVNTLYT
VRVAAVTSRG IGNWSDSKSI TTIKGKVIPP
PDIHIDSYGE NYLSFTLTME SDIKVNGYVV
NLFWAFDTHK QERRTLNFRG SILSHKVGNL
TAHTSYEISA WAKTDLGDSP LAFEHVMTRG
VRPPAPSLKA KAINQTAVEC TWTGPRNVVY
GIFYATSFLD LYRNPKSLTT SLHNKTVIVS
KDEQYLFLVR VVVPYQGPSS DYVVVKMIPD
SRLPPRHLHV VHTGKTSVVI KWESPYDSPD
QDLLYAVAVK DLIRKTDRSY KVKSRNSTVE
YTLNKLEPGG KYHIIVQLGN MSKDSSIKIT
TVSLSAPDAL KIITENDHVL LFWKSLALKE
KHFNESRGYE IHMFDSAMNI TAYLGNTTDN
FFKISNLKMG HNYTFTVQAR CLFGNQICGE
PAILLYDELG SGADASATQA ARSTDVAAVV
VPILFLILLS LGVGFAILYT KHRRLQSSFT
AFANSHYSSR LGSAIFSSGD DLGEDDEDAP
MITGFSDDVP MVIA
配列番号11
SEAPレポーター
MLLLL LLLGLRLQLS LGIIPVEEEN PDFWNREAAE
ALGAAKKLQP AQTAAKNLII FLGDGMGVST
VTAARILKGQ KKDKLGPEIP LAMDRFPYVA
LSKTYNVDKH VPDSGATATA YLCGVKGNFQ
TIGLSAAARF NQCNTTRGNE VISVMNRAKK
AGKSVGVVTT TRVQHASPAG TYAHTVNRNW
YSDADVPASA RQEGCQDIAT QLISNMDIDV
ILGGGRKYMF RMGTPDPEYP DDYSQGGTRL
DGKNLVQEWL AKRQGARYVW NRTELMQASL
DPSVTHLMGL FEPGDMKYEI HRDSTLDPSL
MEMTEAALRL LSRNPRGFFL FVEGGRIDHG
HHESRAYRAL TETIMFDDAI ERAGQLTSEE
DTLSLVTADH SHVFSFGGYP LRGSSIFGLA
PGKARDRKAY TVLLYGNGPG YVLKDGARPD
VTESESGSPE YRQQSAVPLD EETHAGEDVA
VFARGPQAHL VHGVQEQTFI AHVMAFAACL
EPYTACDLAP PAGTTDAAHP G
配列番号12
リンカー5アミノ酸
LSRSE
配列番号13
リンカー8アミノ酸
LSRSSGGE
配列番号14
リンカー53アミノ酸
sorLAプロペプチドに対応する(RRKRはGSGSで置換されている)
EVWTQRLHGGSAPLPQDRGFLVVQGDPRELRLWARGDARGASRADEKPLGSGS
配列番号15
eGlucレポーター
KPTENNEDFNIVAVASNFATTDLDADRGKLPGKKLPLEVLKEIEANARKAGCTRGCLICLSHIKCTPKMKKFIPGRCHTYEGDKESAQGGIGEAIVDIPEIPGFKDLEPIEQFIAQVDLCVDCTTGCLKGLANVQCSDLLKKWLPQRCATFASKIQGQVDKIKGAGGD
配列番号16
sorLAプロペプチドの一部、フーリンのための切断部位
RRKR
配列番号17
置換されたフーリンのための切断部位
GSGS
【0107】
参考文献
Christensen S K, Endosomal trafficking is required for glycosylation and normal maturation of the Alzheimer’s-associated protein sorLA, bioRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.07.12.199885; July 13, 2020.
Fjorback A W, Retromer binds the FANSHY sorting motif in SorLA to regulate amyloid precursor protein sorting and processing, J Neurosci.2012 Jan 25;32(4):1467-80.
Maguire C A, Gaussia luciferase variant for high-throughput functional screening applications, Anal Chem.2009 Aug 15;81(16):7102-6.
Mecozzi V J, Pharmacological chaperones stabilize retromer to limit APP processing, Nat Chem Biol.2014 Jun;10(6):443-9. doi:10.1038/nchembio.1508.Epub 2014 Apr 20.
Small S A, Endosomal traffic jams represent a pathogenic hub and therapeutic target in Alzheimer’s disease, Trends Neurosci.2017 October ; 40(10):592-602.
Small S A, Endosomal Recycling Reconciles the Alzheimer’s Paradox, Sci Transl Med.2020 December 02; 12(572).
Zadoo S, A Novel Luciferase Assay For Sensitively Monitoring Myocilin Variants in Cell Culture, Invest Ophthalmol Vis Sci.2016 Apr 1;57(4):1939-50. doi:10.1167/iovs.15-18789.
【0108】
項目
1.下記ステップを含むアッセイ:
a.ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質およびレポーターフラグメントを含む融合タンパク質を発現している細胞を用意するステップ、
b.いくらかのsorLA-レポーターフラグメント発現細胞を化合物と、およびいくらかのsorLA-レポーターフラグメント発現細胞を緩衝液と接触させるステップ、
c.sorLA-レポーターフラグメントの量の尺度として、化合物の添加のあるおよびない場合について、細胞培地中でレポーターフラグメントの活性を測定するステップ、
d.レポーターフラグメント活性の増大が観察される場合エンドソームを強化するとして化合物を分類し、およびレポーターフラグメント活性の低減が観察される場合エンドソームを抑制するとして化合物を分類するステップ。
2.細胞培地中のsorLA-レポーター融合タンパク質の量を増大させる化合物を特定するために使用される、項目1に記載の方法。
3.レポーターフラグメントが、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、ホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼまたはウミシイタケルシフェラーゼから選択される、項目1および2のいずれか1項に記載の方法。
4.レポーターフラグメントが、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)である、項目1~3のいずれか1項に記載の方法。
5.ヒトソーティリン関連受容体1(sorLA)タンパク質およびレポーターフラグメント(配列番号1)を含む融合タンパク質。
6.レポーターフラグメントが、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)、ホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼからなる群より選択される、項目5に記載の融合タンパク質。
7.レポーターフラグメントが、分泌型アルカリフォスファターゼ(SEAP)である、項目5および6のいずれか1項に記載の融合タンパク質。
8.レポーターフラグメントが、N末端でsorLAと融合される、項目5~7のいずれか1項に記載の融合タンパク質。
9.項目5~8のいずれか1項に記載の融合タンパク質をコードする単離ポリヌクレオチド。
10.項目9に記載の単離ポリヌクレオチドを含む構築物またはベクター。
11.項目5~10のいずれか1項に記載の単離ポリヌクレオチド、構築物、またはベクターを含む細胞。
12.ヒト起源のものである、項目11に記載の細胞。
13.HeLa、HEKおよびSH-SY5Y細胞からなる群より選択される、項目11および12のいずれか1項に記載の細胞。
14.SH-SY5Y細胞である、項目13に記載の細胞。
図1-1】
図1-2】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3
図4-1】
図4-2】
図5-1】
図5-2】
【手続補正書】
【提出日】2023-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
2023531380000001.app
【国際調査報告】