(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(54)【発明の名称】リソース構成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/14 20090101AFI20230714BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20230714BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230714BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20230714BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W48/10
H04W72/0453
H04W88/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580892
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2023-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2021102558
(87)【国際公開番号】W WO2022001903
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】202010622058.5
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ホンウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ22
(57)【要約】
本願の実施形態は、リソース構成方法及び装置を提供し、通信技術の分野に関連し、LTEセルについてのリソースがNRセルについてのリソースを回避するとき、LTEセルにおける端末デバイスの復調性能が劣化するという課題を解決する。具体的な解決手段は以下の通りである。アクセスネットワークデバイスによって、第1構成情報を取得し、ここで、第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含み、アクセスネットワークデバイスによって、第1構成情報をNRセルにおける端末デバイスへ送信する。本願の実施形態は、BBUが信号リソースを構成するプロセスにおいて使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスによって第1構成情報を取得する段階、ここで、前記第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、前記NRセルの前記帯域幅範囲は、前記NRセルの専用周波数領域リソース、及び、前記NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第1構成情報を前記NRセルにおける端末デバイスへ送信する段階
を備えるリソース構成方法。
【請求項2】
前記アクセスネットワークデバイスによって、第2構成情報を取得する段階、ここで、前記第2構成情報は、前記LTEセルの帯域幅範囲を含み、前記LTEセルの前記帯域幅範囲は、前記LTEセル及び前記NRセルによって共有される前記周波数領域リソースを含む;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2構成情報を前記LTEセルにおける端末デバイスへ送信する段階
を更に備える、請求項1に記載のリソース構成方法。
【請求項3】
前記第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、前記第2構成情報は第2システムメッセージに保持される、請求項2に記載のリソース構成方法。
【請求項4】
前記アクセスネットワークデバイスによって、周波数領域リソースを前記NRセルにおける第1信号に割り当てる段階、ここで、前記第1信号の前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にある、
を更に備え、前記第1信号は、以下の信号、すなわち、前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される信号、前記アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために前記端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される信号、及び、前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のリソース構成方法。
【請求項5】
前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含む;
前記アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は追跡参照信号TRSを含む;
前記セルチャネル状態情報を評価するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含む;
キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含む;及び
前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む、請求項4に記載のリソース構成方法。
【請求項6】
前記アクセスネットワークデバイスによって、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースを前記NRセルに割り当てる段階、ここで、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは、前記共有される周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースの一部分は前記専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は前記共有される周波数領域リソース上にある、
を更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のリソース構成方法。
【請求項7】
前記アクセスネットワークデバイスが周波数領域リソースを前記NRセルにおける第2信号に割り当てるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記専用周波数領域リソースを前記第2信号に優先的に割り当てる段階を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のリソース構成方法。
【請求項8】
前記第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び物理アップリンク共有チャネルPUSCHのいずれか1つを含む、請求項7に記載のリソース構成方法。
【請求項9】
前記NRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに前記共有される周波数領域リソースが割り当てられると前記アクセスネットワークデバイスが決定するとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、レートマッチングテンプレートを前記NRセルにおける前記端末デバイスへ送信する段階、ここで、前記レートマッチングテンプレートは、前記PDCCH又は前記PDSCHを受信するとき、前記レートマッチングテンプレートによって指示されたリソース上でデータを受信しないよう前記端末デバイスに指示する、
を更に備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のリソース構成方法。
【請求項10】
第1構成情報を取得するよう構成される処理ユニット、ここで、前記第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、前記NRセルの前記帯域幅範囲は、前記NRセルの専用周波数領域リソース、及び、前記NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;及び
前記第1構成情報を前記NRセルにおける端末デバイスへ送信するよう構成されるトランシーバユニット
を備える通信装置。
【請求項11】
前記処理ユニットは更に、
第2構成情報を取得するよう構成されており、ここで、前記第2構成情報は、前記LTEセルの帯域幅範囲を含み、前記LTEセルの前記帯域幅範囲は、前記LTEセル及び前記NRセルによって共有される前記周波数領域リソースを含む;及び
前記トランシーバユニットは更に、前記第2構成情報を前記LTEセルにおける端末デバイスへ送信するよう構成されている、
請求項10に記載の通信装置。
【請求項12】
前記第1構成情報は第1システムメッセージ上に保持され、前記第2構成情報は第2システムメッセージに保持される、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記処理ユニットは更に、
周波数領域リソースを前記NRセルにおける第1信号に割り当てるよう構成されており、ここで、前記第1信号の前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にある;及び
前記第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される信号、前記アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために前記端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される信号、及び、前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項10から12のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項14】
前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含む;
前記アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は追跡参照信号TRSを含む;
前記セルチャネル状態情報を評価するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含む;
キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含む;及び
前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む、
請求項13に記載の通信装置。
【請求項15】
前記処理ユニットは更に、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースを前記NRセルに割り当てるよう構成されており、ここで、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記共有される周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースの一部分は前記専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は前記共有される周波数領域リソース上にある、
請求項10から14のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項16】
前記処理ユニットは更に、周波数領域リソースを前記NRセルにおける第2信号に割り当てるとき、前記専用周波数領域リソースを前記第2信号に優先的に割り当てるよう構成されている、
請求項10から15のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項17】
前記第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び物理アップリンク共有チャネルPUSCHのいずれか1つを含む、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記トランシーバユニットは更に、
前記共有される周波数領域リソースが前記NRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに割り当てられると決定されるとき、レートマッチングテンプレートを前記NRセルにおける前記端末デバイスへ送信するよう構成されており、ここで、前記レートマッチングテンプレートは、前記PDCCH又は前記PDSCHを受信するとき、前記レートマッチングテンプレートによって指示されるリソース上でデータを受信しないよう前記端末デバイスに指示する、
請求項10から17のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項19】
コンピュータ命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、前記コンピュータ命令は、前記電子デバイスに、
第1構成情報を取得すること、ここで、前記第1構成情報は、新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、前記NRセルの前記帯域幅範囲は、前記NRセルの専用周波数領域リソース、及び、前記NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;及び
前記第1構成情報を前記NRセルにおける端末デバイスへ送信すること
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「リソース構成方法及び装置」と題する、2020年7月1日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010622058.5号に対する優先権を主張する。
【0002】
本願の実施形態は、通信技術の分野に関連し、特に、リソース構成方法及び装置に適用する。
【背景技術】
【0003】
第4世代モバイル通信技術(4th generation mobile communication technology, 4G)から第5世代モバイル通信技術(5th generation mobile communication technology, 5G)への円滑な発展を実装するべく、4G及び5Gスペクトル共有技術が業界において開始された。この技術は、同一のスペクトルが、4Gのロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)エアインタフェース技術及び5Gの新無線(new radio, NR)技術の両方に対応することを可能にする。このようにして、5Gユーザの数が比較的少ないとき、スペクトルリソースは、可能な限り多くの4Gユーザのために使用され得る。5Gユーザの数が増加するとき、より多くのスペクトルリソースが5Gユーザに対応するために使用され得る。このようにして、ユーザ浸透率と共にスペクトルリソース利用率が改善される。
【0004】
現在、商用モバイルネットワークは主に、LTE技術を使用している。したがって、オペレータの主周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)スペクトルがLTEによって占有されている。この技術に基づくLTE及びNRスペクトル共有は通常、LTE及びNRの同一のキャリア帯域幅で実装され、すなわち、スペクトル共有は、LTE及びNRを使用することによって実装される。しかしながら、LTEエアインタフェース技術とNR新無線技術との間の相違点は、以下にある。LTEにおいて、セル参照信号(cell reference signal, CRS)が、セルのカバレッジ強度を測定するために端末デバイスによって使用され、チャネル推定を実行するために端末デバイスによって使用され、それにより受信データを復調する。NRにおいて、2つの機能は分離され、具体的には、端末デバイスは、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal and physical broadcast channel block, SSB)を直接測定してセルのカバレッジ強度を測定し、次に、別々のユーザレベル(demodulation reference signal, DMRS)が導入され、受信データの復調中にチャネル推定を実行する。
【0005】
スペクトル共有のシナリオにおいて、LTEとNRとの間のこの相違点はリソース競合を生じさせる。例えば、NRセルは、LTEセルのCRSについてのリソースを回避する必要があり、これにより、NRセルのリソース利用率を低減する。加えて、LTEセルはまた、NRセルのSSBについてのリソースを回避する必要があり、そうでなければ、NRセルにおける端末デバイスはNRセルを測定できない。しかしながら、LTEセルにおける端末デバイスは通常、レガシー端末である。LTEセルのCRSがSSBについてのリソースを回避し、端末デバイスによって正常に受信されることができないと、LTEセルにおける端末デバイスのチャネル推定が歪められ、LTEセルにおける端末の性能に影響する。したがって、現在、LTEセルとNRセルとの間のスペクトル共有のシナリオにおいて、チャネルの相互回避によって生じる性能損失は、解決するべき緊急の課題である。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態はリソース構成方法及び装置を提供し、LTEセルについてのリソースがNRセルについてのリソースを回避するときにLTEセルにおける端末デバイスの復調性能が劣化するという課題を解決する。
【0007】
前述の目的を実現するために、以下に挙げる技術的解決手段が本願の実施形態に用いられる。
【0008】
第1態様によれば、アクセスネットワークデバイスによって、第1構成情報を取得する段階であって、第1構成情報は、新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース並びにNRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む、段階、並びに、アクセスネットワークデバイスによって、NRセルにおける端末デバイスへ第1構成情報を送信する段階を備えるリソース構成方法が提供される。アクセスネットワークデバイスはBBUであり得る。
【0009】
したがって、本願において、NRセルの専用周波数領域リソースが構成され、その結果、NRセルの専用周波数領域リソースにおけるリソースを割り当てる信号は、送信中にLTEセルによって干渉されず、これに対応して、NRセルの専用周波数領域リソースにおけるリソースを割り当てる信号は、送信中にLTEセルにおける信号の送信と干渉しない。したがって、本願において、専用周波数領域リソースは、NRセルについて構成され、LTEセルのリソースがNRセルのリソースを回避するときにLTEセルにおける端末デバイスの復調性能が劣化するという課題が回避される。加えて、専用周波数領域リソース上で信号を受信するとき、NRセルにおける端末デバイスは、アクセスデバイスによって送信されたレートマッチングテンプレートを受信する必要がなく、LTEセルにおける信号の送信が回避される。
【0010】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、第2構成情報を取得する段階であって、第2構成情報はLTEセルの帯域幅範囲を含み、LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースを含む、段階、並びに、アクセスネットワークデバイスによって、第2構成情報をLTEセルにおける端末デバイスへ送信する段階を備える。
【0011】
LTEセル及びNRセルの帯域幅範囲においてスペクトル共有帯域幅があることも理解され得る。しかしながら、NRセルは更に専用周波数領域リソースを有するので、NRセルの帯域幅範囲はLTEセルの帯域幅範囲より大きく、LTEセルの帯域幅範囲と比較したNRセルの帯域幅範囲における余分な帯域幅は、NRセルの専用周波数領域リソースであることが理解され得る。当然、LTEセルはまた専用周波数領域リソースを有し得る。したがって、NRセルの専用周波数領域リソースは、LTEセルについてのリソースを回避する必要がなく、その結果、LTEセルにおける端末デバイスの復調性能を改善できる。
【0012】
可能な設計において、第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、第2構成情報は第2システムメッセージに保持される。すなわち、第1構成情報は、第1システムメッセージを使用することによって、アクセスネットワークデバイスによって周期的にNRセルの範囲内の端末デバイスへブロードキャストされ得、その結果、NRセルの範囲に入る端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって構成される帯域幅範囲を適時に認識する。同様に、第2構成情報も、第2システムメッセージを使用することによって、アクセスネットワークデバイスによってLTEセルの範囲内の端末デバイスへ周期的にブロードキャストされ、その結果、LTEセルの範囲に入る端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって構成される帯域幅範囲を適時に認識する。
【0013】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、周波数領域リソースをNRセルにおける第1信号に割り当てる段階であって、第1信号の周波数領域リソースは専用周波数領域リソースである、段階を備え、第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号、アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号、及び、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
アクセスネットワークデバイスは、NRセルの専用周波数領域リソース上で、干渉を受けやすく端末デバイスのアクセスに影響する、いくつかの相対的に重要な信号に周波数領域リソースを割り当て、これらの信号を第1信号として記録し得ると理解され得る。換言すると、BBUが周波数領域リソースを第1信号に割り当てる必要があるとき、BBUは、NRセルの専用周波数領域リソース上でリソースを割り当て得る。
【0015】
可能な設計において、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号は、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含み、アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号は追跡参照信号TRSを含み、セルチャネル状態情報を評価するために端末デバイスによって使用される信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含み、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含み、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号は物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む。
【0016】
例えば、現在の技術において、LTEセルのCRSについてのリソースは、NRセルのSSBについてのリソースを回避する必要があり、これにより、LTEセルにおける端末デバイスによるチャネル推定の歪みが生じる。本願において、BBUがNRセルのSSBの周波数領域リソースをNRセルの専用周波数領域リソース上で割り当てるとき、LTEセルによって送信されたCRSによってSSBが干渉されることを防止でき、NRセルによって送信されたSSBによって生じる、LTEセルにおけるレガシー端末デバイスに対する干渉も回避でき、その結果、LTEセルにおける端末デバイスの復調性能を改善できる。
【0017】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースをNRセルに割り当てる段階であって、PDCCHの周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースは共有周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースの一部分は専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にある、段階を備える。
【0018】
PDCCHの周波数領域リソースを端末デバイスに割り当てるとき、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのユーザレベル、サービスタイプ、及び同様のものに基づいて周波数領域リソースの位置を決定し得る。例えば、相対的に高いユーザレベルを有する端末デバイスの場合、PDCCHの割り当てられた周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得、相対的に低いユーザレベルを有する端末デバイスについては、PDCCHの割り当てられた周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり得、又は、割り当てられた周波数領域信号の一部分は、専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にあり、これにより、高いユーザレベルを有する端末デバイスの性能を確実にする。代替的に、相対的に高いサービスタイプ優先度を有する端末デバイスの場合、PDCCHの割り当てられた周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得、これにより、より高いサービスタイプ優先度を有する端末デバイスの性能を確実にする。相対的に低いサービスタイプ優先度を有する端末デバイスの場合、PDCCHの割り当てられた周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり得るか、又は、割り当てられた周波数領域リソースの一部分は、専用周波数領域リソース上にあり得、他の部分は、共有周波数領域リソース上にあり得る。
【0019】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスが周波数領域リソースをNRセルにおける第2信号に割り当てるとき、アクセスネットワークデバイスによって、専用周波数領域リソースを第2信号に優先的に割り当てる段階を備える。このようにして、専用周波数領域リソースにおいて利用可能な残りのリソースがあり、残りのリソースを第2信号に割り当てることができるとき、第2信号がLTEセルによって送信された信号によって干渉されないことを確実にできる。
【0020】
可能な設計において、第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、チャネルPDSCHによって共有される物理ダウンリンク、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び、物理アップリンク共有チャネルPUSCHのうちのいずれか1つを含む。これらの信号はすべて、端末デバイスの性能に影響する重要な信号として理解され得る。したがって、リソース割り当て中に、専用周波数領域リソースは優先的に割り当てられ得る。
【0021】
可能な設計において、方法は更に、共有周波数領域リソースがNRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに割り当てられるとアクセスネットワークデバイスが決定するとき、アクセスネットワークデバイスによって、レートマッチングテンプレートをNRセルにおける端末デバイスへ送信する段階であって、レートマッチングテンプレートは、PDCCH又はPDSCHを受信するとき、レートマッチングテンプレートによって示されるリソース上でデータを受信しないように端末デバイスに指示する、段階を備える。
【0022】
換言すると、アクセスネットワークデバイスによってNRセルのPDCCH又はPDSCHに割り当てられる周波数領域リソースが、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む場合、LTEセルのCRSとのリソース競合を回避するために、アクセスネットワークデバイスは、PDCCH又はPDSCHのいくらかの時間‐周波数リソースをパンクチャリングし、レートマッチングテンプレートを供給する必要がある。これに対応して、端末デバイスは、レートマッチングテンプレートに基づいて、パンクチャリングされたREを識別し、これらのパンクチャリングされたRE上でデータを受信することをスキップし得る。
【0023】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、NRセルの専用周波数領域リソース上で、1つのスロットにおける最初の3つのシンボルをNRセルのPDCCHに割り当てる段階を備え得る。
【0024】
したがって、アクセスネットワークデバイスによって構成される、NRセルの専用周波数領域リソースにおいて、NRセルのPDCCHは、第0シンボル、第1シンボル、及び第2シンボルを占有し得る。このようにして、NRセルのPDCCHリソース容量を増加させることができ、不十分な制御チャネルによって生じるNRセルの性能劣化を回避でき、NRセルによって承認されることができるUEの数を増加させることができる。
【0025】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、第1構成情報及び第2構成情報をRRU/AAUへ送信する段階を備え得る。
【0026】
BBUがRRU/AAUを使用することによって信号を端末デバイスへ送信する必要があるので、RRU/AAUはBBUのリソース構成をサポートする必要がある。したがって、新しい帯域幅範囲を構成するとき、BBUは、RRU/AAUに適時に通知する必要がある。
【0027】
可能な設計において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスによって、第3構成情報をRRU/AAUへ送信する段階であって、第3構成情報は第1指示情報及び第2指示情報を含み、第1指示情報はNRセルの周波数領域リソース位置を示し、第2指示情報はLTEセルの周波数領域リソース位置を示す、段階を備え得る。これに対応して、RRU/AAUは、BBUによって送信された第3構成情報を受信し得る。例えば、BBUが、RRU/AAUを使用することによって、信号のリソース構成メッセージを端末デバイスへ送信するとき、RRU/AAUはBBUの構成をサポートし得、RRU/AAUは、BBUの構成に基づいて、リソース構成メッセージを端末デバイスへ送信する。
【0028】
NRセルの周波数領域リソース位置は専用周波数領域リソース位置を含む。専用周波数領域リソース位置は、NRセルのSSBの周波数領域リソース位置、NRセルのPRACHの周波数領域リソース位置、NRセルのPDCCHの周波数領域リソースの部分的リソース位置及び同様のものを含む。このようにして、端末デバイスへ信号を送信するとき、RRU/AAUは、BBUによるリソース割り当ての原理をサポートできる。
【0029】
第2態様によれば、リソース構成方法が提供される。方法は、端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスによって送信された第1構成情報を受信する段階であって、第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む、段階、並びに、端末デバイスによって、第1構成情報に基づいて、NRセルによって送信された信号の周波数領域リソースを取得する段階を備える。第2態様の有益な効果については、第1態様の有益な効果の説明を参照されたい。
【0030】
可能な設計において、方法は、端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスによって送信された第2構成情報を受信する段階であって、第2構成情報は、LTEセルの帯域幅範囲を含み、LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有された周波数領域リソースを含む、段階、並びに、端末デバイスによって、第2構成情報に基づいて、LTEセルによって送信された信号の周波数領域リソースを取得する段階を備える。
【0031】
可能な設計において、第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、第2構成情報は第2システムメッセージに保持される。
【0032】
可能な設計において、方法は更に、端末デバイスによって、NRセルによって送信された第1信号の周波数領域リソースを決定する段階であって、第1信号の周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にある、段階を備え、第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号、アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号、及び、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
可能な設計において、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号は、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含み、アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号は追跡参照信号TRSを含み、セルチャネル状態情報を評価するために端末デバイスによって使用される信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含み、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含み、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号は物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む。
【0034】
可能な設計において、方法は更に、端末デバイスによって、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースをNRセルに割り当てることを決定する段階であって、PDCCHの周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースの一部分は専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にある、段階を備える。
【0035】
可能な設計において、方法は更に、端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスによって送信されたレートマッチングテンプレートを受信する段階を備え、ここで、レートマッチングテンプレートは、PDCCH又はPDSCHを受信するとき、レートマッチングテンプレートによって指示されたリソース上でデータを受信しないように端末デバイスに指示する。
【0036】
第3態様によれば、第1構成情報を取得するよう構成されている処理ユニットであって、第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む、処理ユニット、並びに、NRセルにおける端末デバイスへ第1構成情報を送信するよう構成されているトランシーバユニットを備える通信装置が提供される。通信装置は、第1態様又はチップに含まれるアクセスネットワークデバイスである。
【0037】
可能な設計において、処理ユニットは更に、第2構成情報を取得するよう構成されており、ここで、第2構成情報はLTEセルの帯域幅範囲を含み、LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースを含み、トランシーバユニットは更に、LTEセルにおける端末デバイスへ第2構成情報を送信するよう構成されている。
【0038】
可能な設計において、第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、第2構成情報は第2システムメッセージに保持される。
【0039】
可能な設計において、処理ユニットは更に、周波数領域リソースをNRセルにおける第1信号に割り当てるよう構成されており、ここで、第1信号の周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号、アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号、及び、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
可能な設計において、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号は、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含み、アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号は追跡参照信号TRSを含み、セルチャネル状態情報を評価するために端末デバイスによって使用される信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含み、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含み、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号は物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む。
【0041】
可能な設計において、処理ユニットは更に、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースをNRセルに割り当てるよう構成されており、ここで、PDCCHの周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースは共有周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースの一部分は専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にある。
【0042】
可能な設計において、処理ユニットは更に、周波数領域リソースをNRセルにおける第2信号に割り当てるとき、専用周波数領域リソースを第2信号に優先的に割り当てるよう構成される。
【0043】
可能な設計において、第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、チャネルPDSCHによって共有される物理ダウンリンク、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び、物理アップリンク共有チャネルPUSCHのうちのいずれか1つを含む。
【0044】
可能な設計において、トランシーバユニットは更に、共有周波数領域リソースがNRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに割り当てられると決定されるとき、レートマッチングテンプレートをNRセルにおける端末デバイスへ送信するよう構成されており、ここで、レートマッチングテンプレートは、PDCCH又はPDSCHを受信するとき、レートマッチングテンプレートによって指示されるリソース上でデータを受信しないよう端末デバイスに指示する。
【0045】
第4態様によれば、アクセスネットワークデバイスによって送信された第1構成情報を受信するよう構成されているトランシーバユニット、ここで、第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲はNRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;並びに、第1構成情報に基づいて、NRセルによって送信された信号の周波数領域リソースを取得するよう構成されている処理ユニットを備える端末デバイスが提供される。
【0046】
可能な設計において、トランシーバユニットは更に、アクセスネットワークデバイスによって送信された第2構成情報を受信するよう構成されており、ここで、第2構成情報は、LTEセルの帯域幅範囲を含み、LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースを含み、処理ユニットは、第2構成情報に基づいて、LTEセルによって送信される信号の周波数領域リソースを取得するよう構成されている。
【0047】
可能な設計において、第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、第2構成情報は第2システムメッセージに保持される。
【0048】
可能な設計において、処理ユニットは更に、NRセルによって送信された第1信号の周波数領域リソースを決定するよう構成されており、ここで、第1信号の周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号、アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号、並びに、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
可能な設計において、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号は、SSBを含み、アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号はTRSを含み、セルチャネル状態情報を評価するために端末デバイスによって使用される信号は、CSI‐RS及びDMRSを含み、キャンプオンするセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号は、共通PDCCHを含み、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号は、PRACHを含む。
【0050】
可能な設計において、処理ユニットは更に、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースをNRセルに割り当てることを決定するよう構成されており、ここで、PDCCHの周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースは共有周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースの一部分は専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にある。
【0051】
可能な設計において、トランシーバユニットは更に、アクセスネットワークデバイスによって送信されたレートマッチングテンプレートを受信するよう構成されており、ここで、レートマッチングテンプレートは、PDCCH又はPDSCHを受信するとき、レートマッチングテンプレートによって指示されたリソース上でデータを受信しないよう端末デバイスに指示する。
【0052】
第5態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体が提供され、ここで、コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、第1態様又は第1態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能であり、又は、電子デバイスは、第2態様又は第2態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
【0053】
第6態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供され、ここで、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、電子デバイスは、第1態様又は第1態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能であり、又は、電子デバイスは、第2態様又は第2態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本願の実施形態による、LTEにおける、周波数領域及び時間領域におけるリソース分布の概略図である。
【0055】
【
図2(a)】本願の実施形態による、LTEにおける、異なる数のアンテナポート上で基地局がCRSを送信するときのリソース占有の概略図である。
【
図2(b)】本願の実施形態による、LTEにおける、異なる数のアンテナポート上で基地局がCRSを送信するときのリソース占有の概略図である。
【
図2(c)】本願の実施形態による、LTEにおける、異なる数のアンテナポート上で基地局がCRSを送信するときのリソース占有の概略図である。
【
図2(d)】本願の実施形態による、LTEにおける、異なる数のアンテナポート上で基地局がCRSを送信するときのリソース占有の概略図である。
【0056】
【
図3】本願の実施形態による、20ms周期においてNRセルのSSBによって占有される時間領域リソースと、サブフレームにおいてLTEのPSS/SSSによって占有される時間領域リソースとの間の比較の概略図である。
【0057】
【
図4】本願の実施形態による、NRセルにおけるRBと、LTEセルにおけるRBとの間のリソース回避の概略図である。
【0058】
【
図5】本願の実施形態による、LTEセルとNRセルとの間の対称スペクトル共有の概略図である。
【0059】
【
図6】本願の実施形態による、LTEにおけるMBSFN機構の概略図である。
【0060】
【
図7】本願の実施形態による、ネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0061】
【
図8】本願の実施形態による、アクセスネットワークデバイスの概略構造図である。
【0062】
【
図9】本願の実施形態による端末デバイスの概略構造図である。
【0063】
【
図10】本願の実施形態による、リソース構成方法の概略フローチャートである。
【0064】
【
図11】本願の実施形態による、NRセルの周波数領域リソースの分布の概略図である。
【0065】
【
図12】本願の実施形態による、リソース構成方法の概略フローチャートである。
【0066】
【
図13】本願の実施形態による、NRセル及びLTEセルのアップリンク時間‐周波数リソース及びダウンリンク時間‐周波数リソースの分布の概略図である。
【0067】
【
図14】本願の実施形態による、アクセスネットワークデバイスの概略構造図である。
【0068】
【
図15】本願の実施形態による、アクセスネットワークデバイスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。本願の実施形態の説明では、別段の定めがない限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/BはA又はBを表し得る。本明細書では、「及び/又は」とは、関連する対象を説明するための対応関係のみを説明しており、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという場合を表し得る。加えて、本願の実施形態の説明では、「複数」とは2又は2より多くを意味する。
【0070】
下で言及される「第1」及び「第2」という用語は単に、説明の目的を意図するものであり、示される技術的特徴の相対的な重要性の指示若しくは示唆、又は、その数の黙示的な指示として理解されるべきでない。したがって、「第1」又は「第2」によって限定される特徴は、1又は複数のそのような特徴を含むことを明示的に示し、又は黙示的に示し得る。実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「複数」は2又は2より多くを意味する。
【0071】
理解を容易にするべく、以下では例を使用して、参照のために本願の実施形態に関連するいくつかの概念を説明する。詳細は以下の通りである。
【0072】
単一のLTEキャリア帯域幅は、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz及び同様のものを含む。
【0073】
単一のNRキャリア帯域幅については、異なる周波数帯に基づいて、小さい帯域幅が破棄され、大きい帯域幅が拡張される。単一のキャリア帯域幅は、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz、25MHz、30MHz、40MHz、50MHz、60MHz、80MHz、90MHz、100MHz及び同様のものを含む。
【0074】
現在、商用モバイルネットワークは主にLTEを使用している。したがって、オペレータの主周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)スペクトルがLTEによって占有されている。この技術に基づいて実行されるLTEとNRとの間の対称スペクトル共有は通常、LTE及びNRの同一のキャリア帯域幅、例えば、10MHz、15MHz、及び20MHzに対して実装される。
【0075】
LTEについては、
図1に示されるように、時間領域における最小リソース粒度は、1の直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルであり、周波数領域における最小粒度は1のサブキャリアである。1のOFDMシンボル及び1のサブキャリアは1の時間‐周波数リソース要素、すなわち、リソース要素/リソース要素(resource element, RE)を形成する。換言すると、REは、物理層においてリソースマッピングのために基本単位として使用される。1のスロット(slot)におけるすべてのOFDMシンボル及び周波数領域における12のサブキャリアはリソースブロック(resource block, RB)を形成し得る。RBは、LTEリソーススケジューリングのための基本単位として使用される。1のスロットは6又は7のシンボルを含み得る。1のフレームは10msであり、10のサブフレームを含み、各サブフレームは2のスロットを含む。
【0076】
LTEと異なる点として、NRにおける1のサブフレームに含まれるスロットの数は、サブキャリア間隔に基づいて変動し、各スロットにおけるシンボルの数も、LTEとは異なり、14に固定される。
【0077】
表1は、LTEエアインタフェース技術、及び、NRエアインタフェース技術を使用することによる、ネットワーク同期、セルカバレッジ強度測定及びチャネル推定に使用される信号を比較する。
【表1】
【0078】
LTEにおいて、端末デバイスは、基地局によってブロードキャストされたプライマリ同期信号(primary synchronization signal, PSS)及びセカンダリ同期信号(secondary synchronization signal, SSS)を使用することによって同期を実装し得ることが分かる。しかしながら、NRにおいて、SSBの概念が導入される。SSBは主に、ダウンリンク同期に使用され、PSS、SSS及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む。換言すれば、PSS、SSS及びPBCHは、連続する4のOFDMシンボルにおいてSSBを形成する。
【0079】
チャネル推定が変調性能を直接決定するので、LTEエアインタフェース技術は、CRSについてのリソースが時間‐周波数リソース空間全体において密に分散される必要があると決定する。
図2(a)~
図2(d)に示すように、
図2(a)は、LTEセルにおける、CRSが基地局の1のアンテナポート上で送信されるときに占有されるREを示す。
図2(b)は、LTEセルにおける、CRSが基地局の2のアンテナポート上で送信されるときの、占有されるRE、及び、他のアンテナ上での伝送を回避するためにミュートされるREを示す。
図2(c)及び
図2(d)は、LTEセルにおける、CRSが基地局の4のアンテナポート上で送信されるときの、占有されるRE、及び、他のアンテナ上での伝送を回避するためにミュートされるREを示す。
【0080】
図3に示されるように、NRにおけるスペクトル幅はLTEにおけるスペクトル幅より大きいが、NRセルのSSBはチャネル推定に使用されない。したがって、時間領域において、20msの周期においてNRセルのSSBによって占有される時間領域リソースは、サブフレームにおいてLTEのPSS/SSSによって占有される時間領域リソースより疎である。これによりリソースオーバヘッドを低減し、リソース利用率を改善できる。
【0081】
しかしながら、スペクトル共有のシナリオにおいて、2つのエアインタフェース技術間の相違点は、リソース競合を生じさせ得る。まず、NRセルは、LTEセルがCRSを送信するリソース位置を回避する必要があり、これによりNRセルのリソース利用率が減少する。例えば、NRセルにおける端末デバイスは、パンクチャリング(puncturing)を介して回避をサポートし得る。
図4は、NRセルの1つのRB及びLTEセルの1つのRBのリソース占有ステータスを示す。NRセルについてのリソースが、LTEセルのCRSによって占有されるリソースを回避する必要があるとき、
図4における(a)は、NRセルによって使用されるREの位置、及び、LTEセルのCRSについてのリソースを回避するためにNRセルによってパンクチャリングされる必要があるREの位置の例を示す。これに対応して、
図4の(b)は、R0のRE位置が、1のRBにおけるLTEセルのCRSによって占有されるRE位置であり、CRSによって占有されるリソースが、全帯域幅における固定RE位置にあり、CRSは周期的に送信されることを示す。
【0082】
加えて、LTEセルはまた、NRセルのSSBについてのリソースを回避する必要があり、そうでなければ、NRセルにおける端末デバイスはNRセルを測定できない。しかしながら、LTEセルにおける端末デバイスは通常、レガシー端末である。
図5に示されるように、いくつかのCRSによって占有されるRE位置が、NRセルによってSSBを送信するためにパンクチャリングされると、LTEセルにおける端末デバイスによって実行されるチャネル推定は歪められ、LTEセルにおける端末デバイスの性能に影響する。加えて、LTEセルのCRSがチャネル推定のために使用されるとき、時間領域及び周波数領域における共同チャネル推定及びフィルタリングが使用される。したがって、LTEセルにおいて、サブフレームのCRS上のチャネル推定の歪みは、現在のスロットのRBに影響するだけでなく、他のRBにも拡散し、後続の連続するサブフレーム上のチャネル推定の歪みさえもたらす。
【0083】
第3に、
図5に示されるように、LTEセル及びNRセルの両方の物理ダウンリンク制御チャネル(common physical downlink control channel, PDCCH)は、各サブフレームの最初の3つのシンボルを占有するように定義される。しかしながら、LTEセルのCRSによって占有されるリソースは過剰に高密度なので、例えば、基地局が
図2(a)~
図2(d)に示される4のアンテナを含むとき、各サブフレームの最初の2のシンボルは、LTEセルのCRSによって占有される。したがって、NRセルは、最初の2のシンボルを使用してPDCCHを送信できず、第3のシンボルのみが、NRセルのPDCCHを送信するために使用されることができる。結果として、リソース容量の1/3のみが、NRセルのPDCCHのために残される。
【0084】
したがって、LTEセルとNRセルとの間のスペクトル共有の技術において、チャネルの相互回避によって生じる端末デバイスの性能損失が現在の主な課題である。
【0085】
現在、そのような性能損失は、LTEにおいて定義されたマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(multicast broadcast single frequency network, MBSFN)サブフレームを使用することによって、具体的には、
図6に示されるように、LTEにおける通常のサブフレーム間にMBSFNサブフレームを挿入することによって低減され得る。MBSFNサブフレームは、特定のブロードキャストサービスをサポートするためにLTEに導入されるサブフレームフォーマットである。MBSFNサブフレームが構成されている場合、LTEセルにおける通常の端末デバイスは、MBSFNサブフレームについてCRS解析を実行しない。したがって、CRSを使用して実行されるチャネル推定の歪みによって生じる復調性能の劣化を回避できる。そのようなLTE MBSFNサブフレームにおいて、NRセルは、SSB、ブロードキャストメッセージ及び同様のものを送信するために、継続的に正常に使用され得、LTEセルのCRSを送信することを回避しない。
【0086】
しかしながら、LTEセルは、MBSFNサブフレームにおいてデータ伝送を実行できず、換言すれば、LTEセルについて1の完全なサブフレームが失われる。NRセルが20msごとにSSBを送信する場合、NRセルはまた、他のシステム情報(remaining minimum system information, RMSI)及びページング(paging)メッセージを送信する必要があることを考慮して、3のMBSFNサブフレームがLTEについて構成される必要があり得る。結果として、LTEセルの利用可能なリソースの3/20=15%が失われる。この損失は、NRセルにユーザがいない場合でも生じ、NRセルが構成されており、同一のスペクトルをLTEセルと共有する限り、不可避である。
【0087】
第2に、すべてのLTE端末デバイスがMBSFNサブフレームを識別できるわけではなく、MBSFNサブフレームの前後のサブフレームは、CRS測定及びチャネル推定を実行するために端末デバイスによって使用される。ローエンドLTE端末デバイスがMBSFNサブフレームを識別できないと、CRS歪みによって生じる復調チャネル推定損失の前述の課題が存在し続け、MBSFNサブフレームの前後の隣接するフレームに拡散する。結果として、LTEセルの利用可能なリソースの損失は、7/20=35%に増加する。
【0088】
第3に、MBSFNサブフレームは、NRセルのPDCCH容量が不十分であるという課題を解決しない。
【0089】
したがって、本願の実施形態は、LTEセルのCRSがNRセルのSSBを回避する必要があるので従来のLTE端末デバイスの復調性能が劣化するという課題を解決するためにリソース構成方法を提供する。方法は、LTEセルにおける信号についてリソースを構成し、NRセルにおける信号についてリソースを構成するために、基地局に適用され得る。この方法において、非対称のスペクトル共有が提案される。基地局のLTEセル及びNRセルによるスペクトル共有についてのNR帯域幅は、LTE帯域幅より大きい。NR帯域幅におけるNRセルについての専用帯域幅があり、専用帯域幅は、LTEセルと共有されない。したがって、NRセルについての専用帯域幅に割り当てられた信号は、LTEセルによって送信された信号によって干渉されず、これに対応して、NRセルについての専用帯域幅において送信された信号は、LTEセルの信号の送信に干渉しない。このようにして、本願における方法を適用することによって、MBSFNサブフレームは、LTEセルについて構成される必要がなく、それによって、LTEセルの損失を低減し、更に、LTEにおけるローエンド端末デバイスがMBSFNサブフレームを識別できないという互換性問題を回避し、それによって、4Gから5Gへの円滑な発展を実装する。
【0090】
図7に示されるように、本願におけるネットワークアーキテクチャはアクセスネットワークデバイス70及び端末デバイス71を含み得る。アクセスネットワークデバイス70は、ベースバンドユニット(base band unit, BBU)及びリモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)/アクティブアンテナユニット(active antenna unit, AAU)を含み得る。本願は、4Gと5Gとの間のスペクトル共有に関連するので、BBU及びRRU/AAUは、LTE信号及びNR信号の両方を処理する能力を有する必要がある。
図8に示されるように、アクセスネットワークデバイス70におけるRRUは、アンテナフィーダシステム(すなわち、アンテナ)に接続され(ここで、RRU及びアンテナはAAUを形成し得る)、BBU及びRRUは、必要に応じて分離されて使用され得る。特定の実装プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイス70はまた、別のユニバーサルハードウェアアーキテクチャを使用し得、
図8に示されるユニバーサルハードウェアアーキテクチャに限定されないことに留意されたい。
【0091】
いくつかの実施形態において、NRセル及びLTEセルは1のBBUを共有する。換言すれば、1のBBUの下で、NRセルのカバレッジ範囲はLTEセルのカバレッジ範囲と同一である。いくつかの他の実施形態において、NRセルは1のBBUに対応し、LTEセルは1のBBUに対応し、NRセルのBBU及びLTEセルのBBUは、有線/無線モードで通信する。
【0092】
端末デバイスは、
図9に示される構造を使用して実装され得る。例えば、端末デバイス900は携帯電話であり、
図9は、携帯電話のユニバーサルハードウェアアーキテクチャを説明のために示す。
図9に示される携帯電話は、無線周波数(radio frequency, RF)回路910、メモリ920、別の入力デバイス930、表示画面940、センサ950、オーディオ回路960、I/Oサブシステム970、プロセッサ980、及び電源990などのコンポーネントを備え得る。当業者であれば、
図9に示される携帯電話の構造は、携帯電話に対するいかなる限定も構成するものではなく、図に示されるものより多くの、又は少ないコンポーネントを含み得、又は、いくつかのコンポーネントは組み合わされ得、又は、いくつかのコンポーネントは分割され得、又は、異なるコンポーネント配置が使用され得ることを理解し得る。当業者であれば、表示画面940は、ユーザインタフェース(user interface, UI)であり、表示画面940は、表示パネル941及びタッチパネル942を含み得ることを理解し得る。加えて、携帯電話は、図に示されるものより多くの、又は少ないコンポーネントを含み得る。示されていないが、携帯電話は更に、カメラ及びBluetooth(登録商標)モジュールなどの機能モジュール又はコンポーネントを備え得る。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0093】
更に、プロセッサ980は、RF回路910、メモリ920、オーディオ回路960、I/Oサブシステム970、及び電源990にそれぞれ接続される。I/Oサブシステム970は、別の入力デバイス930、表示画面940、及びセンサ950にそれぞれ接続される。RF回路910は、情報受信及び送信プロセスの間、又は、通話プロセスの間に信号を受信及び送信するよう構成され得る。特に、基地局のダウンリンク情報を受信した後、RF回路は、ダウンリンク情報を処理のためにプロセッサ980へ送信する。メモリ920はソフトウェアプログラム及びソフトウェアモジュールを記憶するよう構成され得る。メモリ920に記憶されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、プロセッサ980は、携帯電話の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。別の入力デバイス930は、入力されたデジタル又は文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成するよう構成され得る。表示画面940は、ユーザによって入力された情報、又は、ユーザに提供される情報、及び、携帯電話の様々なメニューを表示するよう構成され得、更にユーザ入力を受信し得る。センサ950は、光センサ、モーションセンサ、又は、別のセンサであり得る。オーディオ回路960は、ユーザと携帯電話との間のオーディオインタフェースを提供し得る。I/Oサブシステム970は、外部入力/出力デバイスを制御するよう構成され、外部デバイスは、別のデバイスの入力コントローラ、センサコントローラ及びディスプレイコントローラを含み得る。プロセッサ980は、携帯電話900の制御センターである。プロセッサは、様々なインタフェース及びケーブルを通じて携帯電話全体の各部分に接続される。加えて、プロセッサは、メモリ920に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させる、又は実行し、メモリ920に記憶されたデータを呼び出すことによって、携帯電話900の様々な機能を実行し、データを処理し、携帯電話に対する全体的なモニタリングを実行する。電源990(バッテリなど)は、前述のコンポーネントに電力を供給するよう構成されている。好ましくは、電力管理システムを使用することによりプロセッサ980に電源を論理的に接続して、電力管理システムを使用することによる充電、放電、及び電力消費管理等の機能を実装得る。
【0094】
前述のネットワークアーキテクチャを適用することによって、以下では、本願において提供されるリソース構成方法を説明する。
【0095】
本願の実施形態はリソース構成方法を提供する。
図10に示されるように、本方法は以下の段階を含む。
【0096】
101.アクセスネットワークデバイスは第1構成情報を取得し、ここで、第1構成情報は、NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む。
【0097】
いくつかの実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、BBU、RRU及びアンテナを含み得、又はアクセスネットワークデバイスはBBU及びAAUを含む。第1構成情報の取得は、具体的には、アクセスネットワークデバイスにおけるBBUによって実行され得る。第1構成情報は、手動又は別の方式でBBUについて構成され得る。
【0098】
現在の技術において、NRセル及びLTEセルは対称スペクトルを共有し、すなわち、NRセルの帯域幅範囲はLTEセルの帯域幅範囲と同一である。現在の技術と異なる点として、
図11に示されるように、本願においてNRセルについて構成される帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む。
【0099】
このようにして、アクセスネットワークデバイスは、NRセルの専用周波数領域リソースにおいて、NRセルにおける干渉を受けやすい相対的に重要な信号を構成し得る。これらの信号は、NRセルの同期チャネル、ブロードキャストチャネル、システムメッセージ、ページングチャネル、ランダムアクセスチャネル、及び同様のものを含み得る。
【0100】
102.アクセスネットワークデバイスは、第1構成情報をNRセルにおける端末デバイスへ送信する。
【0101】
BBUは、RRU/AAUを使用することによって、取得された第1構成情報を端末デバイスへ送信し得る。これに対応して、端末デバイスは、第1構成情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスによって送信された信号を受信し得る。端末デバイスが、干渉を受けやすい前述の相対的に重要な信号を受信するとき、これらの信号に割り当てられたリソースはNRセルの専用周波数領域リソース上にあるので、NRセルにおける端末デバイスは、これらの信号を受信するとき、LTEセルの信号を回避する必要がなく、例えば、LTEセルのCRS信号を回避する必要がない。これに対応してNRセルの信号を回避するLTEセルのCRSによって生じる復調チャネル推定歪みも回避できる。
【0102】
以下では更に、本願の実施形態を説明する。
【0103】
本願の実施形態はリソース構成方法を提供する。
図12に示すように、当該方法は以下の段階を備える。
【0104】
121.アクセスネットワークデバイスは第1構成情報を取得し、ここで、第1構成情報は、NRセルの帯域幅範囲を含み、NRセルの帯域幅範囲は、NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、
図13に示されるように、NRセルについてBBUによって構成される帯域幅範囲は、帯域幅値及び周波数位置を含み得る。例えば、帯域幅値は30MHzであり得、周波数位置は、FR1周波数、FR2周波数又は同様のものを示し得る。代替的に、帯域幅範囲は、帯域幅の開始周波数及び最終周波数を含み得る。例えば、開始周波数は2110MHzであり、最終周波数は2140MHzである。帯域幅値が30MHzであるとき、30MHz帯域幅は、NRセルの専用周波数領域リソース、例えば10MHzを含む。換言すれば、NRセルのみが10MHz上でリソースを割り当て、LTEセルと10MHzリソースを共有しない。30MHz帯域幅は更に、NRセル及びLTEセルによって共有される20MHz周波数領域リソースを含む。換言すれば、NRセル及びLTEセルの両方は、20MHz上でリソースを割り当てることができる。
【0106】
NRセルの帯域幅範囲は、NRセルにおけるアップリンク及びダウンリンク時間‐周波数リソース割り当てに適用可能である。
【0107】
122.アクセスネットワークデバイスは第1構成情報をNRセルにおける端末デバイスへ送信する。
【0108】
いくつかの実施形態において、BBUは、第1システムメッセージにおいて第1構成情報を保持し、ブロードキャスト方式で、NRセルにおける端末デバイスへ第1システムメッセージを周期的に送信し得、その結果、NRセルにアクセスする必要がある端末デバイスは、NRセルに割り当てられた帯域幅範囲を適時に認識する。これに対応して、NRセルにおける端末デバイスは、BBUによって送信されたNRセルの第1構成情報を受信し得る。
【0109】
123.アクセスネットワークデバイスは第2構成情報を取得し、ここで、第2構成情報は、LTEセルの帯域幅範囲を含み、LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースを含む。
【0110】
図13に示されるように、BBUは更に、LTEセルについて帯域幅範囲を構成し得、帯域幅範囲は、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースを含む。NRセルと同様に、LTEセルについてBBUによって構成される帯域幅範囲はまた、帯域幅値及び周波数位置を含み得、又は、帯域幅の開始周波数及び最終周波数を含み得る。例えば、帯域幅値が20MHzであるとき、20MHzは、LTEセル及びNRセルによって共有される周波数領域リソースであることを意味する。LTEセルの帯域幅範囲は、LTEセルにおけるアップリンク及びダウンリンク時間‐周波数リソース割り当てに適用可能である。
【0111】
本願においてBBUによって構成されるNRセルの帯域幅範囲は、LTEセルの帯域幅範囲より大きいことも理解され得る。NRセルの帯域幅範囲が30MHzであり、かつ、LTEセルの帯域幅範囲が20MHzであるとき、NRセルの帯域幅は、LTEセルの帯域幅より大きい10MHzである。NRセルの帯域幅における20MHzは、LTEセルと共有される周波数領域リソースであり、NRセルの帯域幅における10MHzは、NRセルの専用周波数領域リソースである。
【0112】
124.アクセスネットワークデバイスは第2構成情報をLTEセルにおける端末デバイスへ送信する。
【0113】
これに対応して、LTEセルにおける端末デバイスは、BBUによって送信されたLTEセルの第2構成情報を受信し得る。
【0114】
NRセルと同様に、BBUは、第2システムメッセージにおいて第2構成情報を保持し、ブロードキャスト方式で、LTEセルにおける端末デバイスへ第2構成情報を周期的に送信し得、その結果、LTEセルにアクセスする必要がある端末デバイスは、LTEセルに割り当てられる帯域幅範囲を適時に認識する。
【0115】
1のアクセスネットワークデバイスが、NRセル及びLTEセルの両方をカバーし得、NRセル及びLTEセルのカバレッジ範囲は同一であることに留意されたい。この場合、第1構成情報及び第2構成情報の両方は、1つのBBUを使用することによってRRU/AAUへ送信され、次にブロードキャストされ得る。代替的に、非スタンドアロン(non‐standalone, NSA)ネットワークにおいて、NRセルについての情報は、LTEセルを使用することによって、NRセルにおける端末デバイスへ転送され得る。すなわち、アクセスネットワークデバイスがBBU1、BBU2、RRU、及びアンテナを含む場合、BBU1はNRセルに対応し、BBU2はLTEセルに対応し、BBU1が第1構成情報をNRセルにおける端末デバイスにブロードキャストするとき、BBU1はまず、第1構成情報をBBU2へ送信し得、BBU2は第1構成情報をRRUへ送信し、次に、RRUはアンテナを使用することによって第1構成情報をブロードキャストし、BBU2は、RRU及びアンテナを使用することによって第2構成情報を直接ブロードキャストする。当然、アクセスネットワークデバイスでは代替的に、異なるBBUが異なるRRUに対応し、すなわち、BBUは、対応するRRU及びアンテナを使用することによって構成情報を送信し得る。
【0116】
段階121及び122、並びに段階123及び124の実行順序は調整され得、又は、同時に実行され得ることに留意されたい。段階124は任意選択である。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、第2構成情報を別のアクセスネットワークデバイスへ送信し得、別のアクセスネットワークデバイスは第2構成情報を送信する。
【0117】
125.アクセスネットワークデバイスは、周波数領域リソースをNRセルにおける第1信号に割り当て、ここで、第1信号の周波数領域リソースは専用周波数領域リソース上にある。
【0118】
BBUは、NRセルの専用周波数領域リソース上で、干渉を受けやすい、かつ、端末デバイスのアクセスに影響する、いくつかの相対的に重要な信号に周波数領域リソースを割り当て得、ここで、これらの信号は第1信号として定義される。
【0119】
換言すると、BBUが周波数領域リソースを第1信号に割り当てる必要があるとき、BBUは、NRセルの専用周波数領域リソース上でリソースを割り当て得る。
【0120】
いくつかの実施形態において、第1信号は、以下の信号、すなわち、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号、アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号、及び、アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態において、アクセスネットワークデバイスと同期するために端末デバイスによって使用される信号はSSBを含み得る。
【0122】
アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために端末デバイスによって使用される信号は、追跡参照信号(tracking reference signal, TRS)を含み得る。
【0123】
セルチャネル状態情報を評価するために端末デバイスによって使用される信号は、チャネル状態情報参照信号(channel‐state information reference signal, CSI‐RS)及び復調参照信号DMRSを含み得る。
【0124】
キャンプオンされるセルを決定するために端末デバイスによって使用される信号は、共通(common)PDCCHを含み得る。
【0125】
アクセスネットワークデバイスにアクセスするために端末デバイスによって使用される信号は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel, PRACH)を含み得る。
【0126】
図13は、LTEセル及びNRセルのアップリンク時間‐周波数リソース及びダウンリンク時間‐周波数リソースの分布の概略図であり、ここで、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソース並びにNRセルの専用周波数領域リソースが示される。
図13に示される専用周波数領域リソースは、NRセルのPDCCHの周波数領域リソース、SSBの周波数領域リソース、及びPRACHの周波数領域リソースを含むが、専用周波数領域リソースは更に、TRS、CSI‐RS、DMRS及び同様のものの周波数領域リソースを含み得ることが理解されるべきである。
【0127】
NRセルにおける端末デバイスがNRセルに入り、ランダムアクセス手順を実行した後に、BBUは、専用時間‐周波数リソース上でリソースを割り当てるために使用できる前述の信号を適用することによって、後続のアクセス手順において、NRセルの時間‐周波数リソースをNRセルにおける端末デバイスに割り当て得る。
【0128】
いくつかの実施形態において、ランダムアクセス後のアクセス手順において、BBUが専用周波数領域リソース上でSSBの周波数領域リソースを割り当てた後に、これに対応して、端末デバイスは、異なる周波数上で同期チャネルを検索することによってSSBの時間‐周波数リソースを認識し得る。SSBの決定された時間‐周波数リソースにおける周波数領域リソースはNRセルの専用周波数領域リソース上にある。
【0129】
BBUは、NRセルのPRACHの時間‐周波数リソース、及び、ブロードキャストSSBにおける共通PDCCHの時間‐周波数リソースを保持し得る。SSBに保持されるNRセルのPRACHのリソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にある。これに対応して、SSBの時間‐周波数リソースを決定するとき、端末デバイスは、SSBの時間‐周波数リソース上でSSBを受信し得る。SSBを解析することによって、測定されたSSBが、キャンピング及びアクセス閾値を満たすと決定したとき、端末デバイスは、PRACHの時間‐周波数リソースをSSBから取得し得、端末デバイスによって決定されたPRACHの時間‐周波数リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にある。このようにして、端末デバイスは、決定されたPRACHの周波数領域リソース上でPRACHを受信し、PRACH上でNRセルにアクセスし得る。
【0130】
同様に、SSBに保持される共通PDCCHのリソースも、NRセルの専用周波数領域リソース上にある。これに対応して、SSBを受信するとき、端末デバイスは、SSBを解析することによって、共通PDCCHの時間‐周波数リソースを取得し得、端末デバイスによって決定された共通PDCCHの時間‐周波数リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にある。このようにして、端末デバイスは、決定された共通PDCCHの周波数領域リソース上で共通PDCCHを受信し得る。
【0131】
このようにして、BBUが、NRセルのSSBの周波数領域リソースを、NRセルの専用周波数領域リソース上に割り当てるとき、LTEセルによって送信されたCRSによってSSBが干渉されることを防止でき、NRセルによって送信されたSSBによって生じる、LTEセルにおけるレガシー端末デバイスに対する干渉も回避できる。
【0132】
126.アクセスネットワークデバイスは、PDCCHの周波数領域リソースをNRセルに割り当て、ここで、PDCCHの周波数領域リソースは、専用周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり、又は、PDCCHの周波数領域リソースの一部分は専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は、共有周波数領域リソース上にある。
【0133】
端末デバイスがNRセルにアクセスした後に、BBUは、端末デバイスとのデータ通信を実行し得る。データ通信プロセスにおいて、BBUがデータを端末デバイスへ送信する必要がある場合、BBUはまず、DCIを端末デバイスへ送信し得る。DCIは、BBUによってNRセルに割り当てられたPDCCHの時間‐周波数リソースを保持する。
図13を参照すると、割り当てられた周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得るか、又は、共有周波数領域リソース上にあり得るか、又は、一部分は専用周波数領域リソース上にあり得、他の部分は共有周波数領域リソース上にあり得、その結果、BBUは、PDCCHの時間‐周波数リソース上でPDCCHを端末デバイスへ送信し得る。
【0134】
これに対応して、DCIを受信するとき、端末デバイスは、DCIを復調することによってPDCCHの時間‐周波数リソースを取得し得る。PDCCHの時間‐周波数リソースにおける周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得るか、又は、共有周波数領域リソース上にあり得るか、又は、一部分が専用周波数領域リソース上にあり得、他の部分が共有周波数領域リソース上にあり得る。このようにして、端末デバイスは、決定されたPDCCHの時間‐周波数リソース上でPDCCHを受信し得る。
【0135】
いくつかの実施形態において、PDCCHの周波数領域リソースを端末デバイスに割り当てるとき、BBUは、端末デバイスのユーザレベル、サービスタイプ及び同様のものに基づいて、周波数領域リソースの位置を決定し得る。例えば、相対的に高いユーザレベルを有する端末デバイスに割り当てられたPDCCHの周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得、相対的に低いユーザレベルを有する端末デバイスに割り当てられたPDCCHの周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり得、又は、割り当てられた周波数領域信号の一部分は、専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は、共有周波数領域リソース上にある。代替的に、相対的に高いサービスタイプ優先度を有する端末デバイスに割り当てられたPDCCHの周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース上にあり得、相対的に低いサービスタイプ優先度を有する端末デバイスに割り当てられたPDCCHの周波数領域リソースは、共有周波数領域リソース上にあり得、又は、割り当てられた周波数領域信号の一部分は、専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は共有周波数領域リソース上にある。
【0136】
いくつかの実施形態において、BBUによって割り当てられた、NRセルの専用周波数領域リソースにおけるRBは、共有周波数領域リソースにおける、NRセルに動的に割り当てられたRBと共に、包括的にスケジューリングされ、割り当てられ得、その結果、NRセルの利用可能なリソースを最大化できる。例えば、
図13を参照すると、NRセルのPUCCHの周波数領域リソースは、部分的にNRセルの専用周波数領域リソースにあり得、部分的にNRセルの共有周波数領域リソースにあり得る。NRセルの物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)、PDCCH、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)、及び物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)のリソース割り当て方式は同様であり、これらのリソース割り当て方式のすべてにおいて、NRセルの専用周波数領域リソースにおけるRBは、共有周波数領域リソースにおける、NRセルに動的に割り当てられるRBと共に、包括的にスケジューリングされ、割り当てられ得る。
【0137】
加えて、アクセスネットワークデバイスが周波数領域リソースをNRセルにおける第2信号に割り当てるとき、アクセスネットワークデバイスは、専用周波数領域リソースを第2信号に優先的に割り当て得る。
【0138】
いくつかの実施形態において、第2信号は、以下の信号、すなわち、PDCCH、PDSCH、PUCCH及びPUSCHのうちのいずれか1つを含む。
【0139】
図13を参照すると、これらの第2信号の周波数領域リソースは、NRセルの専用周波数領域リソース又は共有周波数領域リソース上で割り当てられ得る。換言すると、第2信号に利用可能な周波数領域リソースが、専用周波数領域リソース及び共有周波数領域リソースの両方にあるとき、BBUは、専用周波数領域リソースを第2信号に優先的に割り当てる。このようにして、第2信号が専用周波数領域リソース上で送信されるとき、LTEセルによって送信された信号からの干渉を回避でき、LTEセルによって送信された信号に対する干渉も回避できる。
【0140】
いくつかの実施形態において、BBUがLTEセルのダウンリンク時間‐周波数リソースにおいてPDCCHを構成するとき、現在の技術において、時間領域リソースは概して、各スロットにおける最初の3つのシンボルとして割り当てられる。第0シンボルにおける、LTEセルによって送信されたCRSによって占有されるリソースを回避するべく、第1シンボル及び第2シンボルのみをNRセルのPDCCHに割り当てることができる。しかしながら、NRセルの専用周波数領域リソースが本願に従って設定される場合、BBUは、NRセルの専用周波数領域リソース上で、最初の3つのシンボルをNRセルのPDCCHに割り当て得る。
【0141】
例えば、
図13を参照すると、NRセルのPDCCHは、BBUによって構成される、NRセル専用の10M周波数領域リソースにおいて、第0シンボル、第1シンボル、及び第2シンボルを占有し得る。このようにして、NRセルのPDCCHリソース容量を増加させることができ、不十分な制御チャネルによって生じるNRセルの性能劣化を回避でき、NRセルによって承認されることができるUEの数を増加させることができる。
【0142】
いくつかの実施形態において、LTEエアインタフェース技術は、CRSについてのリソースが、時間‐周波数リソース空間全体において密に分散される必要があると決定するので、CRSについてのリソースは、共有周波数領域リソースにおいて密に分散される。BBUによってNRセルに割り当てられるいくつかのダウンリンク時間‐周波数リソースの周波数領域リソースが、共有周波数領域リソース上にある場合、BBUは、LTEセルのCRSとのリソース競合を回避するべく、NRセルのいくつかの時間‐周波数リソースをパンクチャリングし、レートマッチングテンプレートを供給する必要がある。これに対応して、端末デバイスは、データを復調及び復元するために、レートマッチングテンプレートに基づいて、パンクチャリングされたリソースの位置を識別し、回避する必要がある。換言すれば、レートマッチングテンプレートに基づいて、端末デバイスは、いくつかのREがパンクチャリングされる、すなわち、RE上でデータが受信されず、したがって、これらREの信号を復調しないことがあり得ると決定し得る。
【0143】
例えば、共有周波数領域リソースがNRセルのPDCCH又はPDSCHに割り当てられるとBBUが決定するとき、BBUは、NRセルにおける端末デバイスへレートマッチングテンプレートを送信し得る。レートマッチングテンプレートは、PDCCH又はPDSCHを受信するとき、レートマッチングテンプレートによって指示されるリソース上でデータを受信しないよう端末デバイスに指示する。
【0144】
換言すれば、BBUによってNRセルのPDCCH又はPDSCHに割り当てられる周波数領域リソースが、NRセル及びLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む場合、LTEセルのCRSとのリソース競合を回避するべく、BBUは、PDCCH又はPDSCHのいくつかの時間‐周波数リソースをパンクチャリングして、レートマッチングテンプレートを供給する必要がある。これに対応して、端末デバイスは、レートマッチングテンプレートに基づいて、パンクチャリングされたREを識別し、これらのパンクチャリングされたRE上でデータを受信することをスキップし得る。
【0145】
いくつかの実施形態において、BBUがNRセルの専用周波数領域リソースにおけるリソースをNRセルにおけるいくつかの重要な信号に割り当てるとき、BBUが時間周波数領域リソースをLTEセルに割り当てる場合、LTEセルのリソース割り当ては、LTEプロトコルの制約に従い得る。例えば、LTEセルのPUCCHの周波数領域リソースが、LTE帯域幅範囲の2つの端にあるように、プロトコルにおいて制約される。この場合、本願において、LTEセルのPUCCHの周波数領域リソースはまた、共有周波数領域リソースの2つの端において分散され得る。
【0146】
本願の実施形態において、BBUがRRU/AAUを使用することによって信号を端末デバイスへ送信する必要があるので、本願におけるBBUによって取得される、第1構成情報、第2構成情報、第1信号の周波数領域リソース、第2信号の周波数領域リソース、及び同様のものはすべて、RRU/AAUを使用することによって端末デバイスへ送信される必要がある。したがって、RRU/AAU側も、本願におけるBBUのリソース構成をサポートする必要がある。
【0147】
いくつかの実施形態において、BBUは、第1構成情報及び第2構成情報をRRU/AAUへ送信し、BBUによって構成されるNRセルの帯域幅範囲及びLTEセルの帯域幅範囲を認識するようRRU/AAUに通知し得る。
【0148】
BBUは更に、第3構成情報をRRU/AAUへ送信し得、ここで、第3構成情報は、第1指示情報、第2指示情報を含み、第1指示情報は、NRセルの周波数領域リソース位置を指示し、第2指示情報は、LTEセルの周波数領域リソース位置を指示する。これに対応して、RRU/AAUは、BBUによって送信された第3構成情報を受信し得る。
【0149】
NRセルの周波数領域リソース位置は専用周波数領域リソース位置を含み、専用周波数領域リソース位置は、NRセルのSSBの周波数領域リソース位置、NRセルのPRACHの周波数領域リソース位置、NRセルのPDCCHの周波数領域リソースの部分的リソース位置、及び同様のものを含む。
【0150】
このようにして、信号を端末デバイスへ送信するとき、RRU/AAUは、BBUによるリソース割り当ての原理をサポートできる。
【0151】
結論として、本願において提供されるリソース構成方法は、よりロバストなスペクトル共有方法であり得る。NRユーザがいないとき、本願を適用することによって、LTEセルにおけるローエンドLTE端末デバイスのユーザ感知は影響されない。すなわち、従来のLTE端末デバイスのユーザは、NRセルの存在を感知しない。したがって、LTEセルにおける端末デバイスは、LTEセルへのアクセスを継続し、BBUによって割り当てられたリソースに基づいてアップリンク及びダウンリンクデータ伝送を実行し得る。本願において、回避される必要があるNRセルのいくつかの共通チャネル(例えばSSB)が専用周波数領域リソース上で割り当てられる。したがって、回避される必要があるNRセルの共通チャネルは、LTEセルの帯域幅範囲内に存在しない。このようにして、LTEセルにおける端末デバイスのユーザは、最大で100%の4Gのピークの体験を享受できる。
【0152】
図13に示される周波数領域リソース分割方法を例として使用する。NRセルにおける端末デバイスは、利用可能な帯域幅範囲が30MHzであると決定し得る。しかしながら、LTEにおける制御チャネルのオーバーヘッドが実際の利用可能な帯域幅範囲から引かれる場合、実際の利用可能な帯域幅範囲は凡そ、専用帯域幅範囲10MHz+共有帯域幅範囲20MHzの90%、すなわち、10+20×90%=28MHzであり得る。LTEセルにおける端末デバイスは、利用可能な帯域幅範囲が20MHzであると決定し得る。このようにして、NRセルにおいてNRユーザがいないとき、LTEセルにおける端末デバイスの実際の利用可能な帯域幅範囲は20MHzであり、LTEセルにおける端末は、キャリアアグリゲーション又はMBSFNサブフレームをサポートする必要がない。
【0153】
本願におけるリソース構成方法が使用されない場合、30MHz帯域幅が2つのキャリア、20MHz及び10MHzに分割され、各キャリアは、LTEセルとNRセルとの間のスペクトル共有をサポートする必要があり、単一の端末デバイスは、キャリアアグリゲーション方式で、2つのキャリアのリソースを組み合わせる。最終的な効果は以下の通りであり得る。
【0154】
(1)NRセルにおける端末デバイスは、20MHz NRセル及び10MHz NRセルに対してキャリアアグリゲーションを実行することによってNRセルが取得されると決定し得る。この場合、NRセルにおける端末デバイスの実際の利用可能なリソースからLTEセルの制御チャネルのオーバーヘッドを引いたものは、約20×90%+10×90%=27MHzである。NRセルにおける端末デバイスがキャリアアグリゲーションをサポートしない場合、端末デバイスは、NRセルの帯域幅範囲が20MHzであり、実際の利用可能な帯域幅リソースが20×90%=18MHzであることだけ決定できる。本願におけるリソース構成方法と比較して、本願におけるリソース構成方法が使用されないとき、NRセルにおける端末デバイスの実際の利用可能な帯域幅リソースは、本願のリソース構成方法が使用されるときの端末デバイスの実際の利用可能な帯域幅リソースより少ない。
【0155】
(2)LTEセルにおける端末デバイスは、LTEセルが、20 MHz LTEセル及び10 MHz LTEセルに対してキャリアアグリゲーションを実行することによって取得されると決定し得る。LTEセルはNRセルのSSBなどの制御チャネルを回避する必要があるので、LTEセルはMBSFN機構のみを使用できる。この場合、20 MHz LTEセルの実際の利用可能なリソースは約20×85%=17MHzであり、10 MHz LTEセルの実際の利用可能なリソースは、約10×85%=8.5MHzである。LTEセルにおける端末デバイスがMBSFN機構及びキャリアアグリゲーション機構をサポートする場合(ここで、相対的に小さい数の端末デバイスが、現在のLTEレガシーネットワークにおける2つの機構の両方をサポートする)、LTEセルにおける端末デバイスは、約25.5MHzの帯域幅を使用し得る。LTEセルにおける端末デバイスがキャリアアグリゲーション機構をサポートするが、MBSFN機構をサポートしない場合、端末デバイスの性能が劣化する。具体的な劣化度は、端末デバイスの内部実装に関連し、約20×65%+10×65%=19.5MHzのリソースだけが最終的に利用可能である。LTEセルにおける端末デバイスがキャリアアグリゲーション機構をサポートしないが、MBSFN機構をサポートする場合、LTEセルにおける端末デバイスの最終的に利用可能なリソースは約17MHzだけである。
【0156】
このようにして、本願におけるリソース構成方法において、MBSFN機構は使用される必要がなく、LTEにおけるCRSがNRにおけるSSBを回避するのでLTEセルにおける端末デバイスの復調性能が劣化するという課題を解決し、すなわち、MBSFN機構の使用中のレガシー端末デバイスの互換性問題を回避できる。加えて、NRセルにNRユーザが無いとき、レガシーLTE端末デバイスの性能損失無しを達成できる。加えて、本願におけるリソース構成方法によれば、NRセルにおける端末デバイス及びLTEセルにおける端末デバイスは、相対的に高い利用可能な帯域幅リソースを取得でき、それによって、周波数領域リソースの利用率を最大化する。
【0157】
前述の機能を実装するべく、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを備えることが理解され得る。通信装置は前述のアクセスネットワークデバイス又はBBUであり得る。本明細書において開示される実施形態を参照して説明される例におけるアルゴリズム段階は、本願におけるハードウェア、又は、ハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されたハードウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の適用及び設計上の制約に応じて決まる。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明した機能を特定の適用ごとに実施形態を参照して実装し得るが、この実装形態が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0158】
実施形態において、機能モジュールの分割は、前述の方法の例に基づいて通信装置に対して実行され得る。例えば、様々な機能モジュールは、様々な機能に対応して分割され得、又は、2若しくは2より多くの機能が1の処理モジュールに統合され得る。統合モジュールはハードウェアによって実装され得る。実施形態のモジュール分割は例であり、単に論理的な機能分割であることに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が存在してよい。
【0159】
各機能モジュールが各機能に対応して分割される場合において、
図14は、前述の実施形態に含まれるアクセスネットワークデバイス140の可能な組成の概略図である。
図14に示されるように、アクセスネットワークデバイス140は処理ユニット1401及びトランシーバユニット1402を含み得る。処理ユニット1401は、前述のBBUを含み得、トランシーバユニット1402は、前述のRRU及びアンテナを含み得、又はAAUを含み得る。
【0160】
処理ユニット1401は、段階101、段階121、段階123、段階125、段階126及び同様のもの、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスの実行において、アクセスネットワークデバイス140をサポートするよう構成され得る。
【0161】
トランシーバユニット1402は、段階102、段階122、段階124及び同様のもの、及び/又は、本明細書において説明される技術の別のプロセスの実行においてアクセスネットワークデバイス140をサポートするよう構成され得る。
【0162】
前述の方法の実施形態に含まれる段階のすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得ることに留意されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0163】
本実施形態において提供されるアクセスネットワークデバイス140は、前述のリソース構成方法を実行するよう構成されており、したがって、前述の実装方法と同一の効果を達成できる。
【0164】
統合されたユニットが使用されるとき、アクセスネットワークデバイス140は、処理モジュール及び通信モジュールを含み得る。処理モジュールは、アクセスネットワークデバイス140の動作を制御及び管理するよう構成され得、例えば、処理ユニット1401によって実行される段階の実行においてアクセスネットワークデバイス140をサポートするよう構成され得る。通信モジュールは、別のデバイスとの通信、例えば、端末デバイスとの通信においてアクセスネットワークデバイス140をサポートするよう構成され得る。
【0165】
処理モジュールは、プロセッサであってもコントローラであってもよい。処理モジュールは、本願において開示される内容を参照して説明される様々な例における論理ブロック、モジュール及び回路を実装又は実行し得る。プロセッサは代替的に、コンピューティング機能を実装するための組み合わせ、例えば、1又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又は、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)及びマイクロプロセッサの組み合わせであり得る。アクセスネットワークデバイスは更に、アクセスネットワークデバイスのプログラム及び/又は命令を記憶するよう構成されているメモリを含み得る。メモリは更に、データを格納し得る。通信モジュールは具体的には、トランシーバ、例えば、無線周波数回路、Bluetoothチップ、又はWi‐Fiチップなどの別の電子デバイスとやり取りするデバイスであり得る。
【0166】
実施形態において、処理モジュールがプロセッサであり、メモリを含むとき、本実施形態に含まれるアクセスネットワークデバイス140は、プロセッサ150、トランシーバ151、及びメモリ152を含む、
図15に示される構造を有するアクセスネットワークデバイス15であり得る。
【0167】
アクセスネットワークデバイス15は1又は複数のプロセッサ150を含み得る。プロセッサ150は汎用プロセッサ又は専用プロセッサであり得る。例えば、プロセッサは、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置であり得る。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されてよい。中央処理装置は、基地局又はチップを制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するよう構成され得る。任意選択で、プロセッサ150はまた、命令及び/又はデータを記憶し得る。
【0168】
本願のある実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、前述のアクセスネットワークデバイス及び前述の端末デバイスを含む。
【0169】
本願の実施形態は更に、コンピュータプログラムコードを記憶するよう構成されるコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータプログラムは、前述の通信方法においてアクセスネットワークデバイスによって実行される方法を実行するために使用される命令を含む。可読媒体は、リードオンリメモリ(read‐only memory、ROM)、又は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0170】
本願は更に、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されるとき、アクセスネットワークデバイスは、前述の方法におけるアクセスネットワークデバイスに対応する操作を実行可能である。
【0171】
本願の実施形態は、システムチップを更に提供する。システムチップは処理ユニット及び通信ユニットを備える。処理ユニットは例えば、プロセッサであり得、通信ユニットは例えば、入力/出力インタフェース、ピン、回路又は同様のものであり得る。処理ユニットはコンピュータ命令を実行し得、その結果、チップが適用される通信装置は、本願の実施形態において提供される前述の方法においてアクセスネットワークデバイスの操作を実行する。
【0172】
前述の実装の説明に基づいて、当業者であれば、便宜及び簡単な説明の目的で、前述の機能モジュールの分割は単に説明のための例として使用されることを理解し得る。実際の適用中に、前述の機能は、要件に従って異なる機能モジュールによって割り当てられ完了され得る。換言すれば、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割され、上で説明した機能の全部又は一部を完了する。
【0173】
本願において提供される複数の実施形態において、開示の装置及び方法は他の方式で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は単に例である。例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装中は他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わされてよい、又は、別の装置に統合されてよい、又は、いくつかの特徴が無視されてよい又は実行されなくてよい。更に、表示又は論じられた相互結合又は直接的結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装され得る。装置間又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電気的形式、機械的形式、又は別の形式で実現されてもよい。
【0174】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、1又は複数の物理的ユニットであり得、すなわち、1の場所に配置され得、又は、複数の異なる場所に分散され得る。実施形態の解決手段の目的を実現するために、ユニットの一部又は全部が、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0175】
なお、本願の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットへと統合されてもよく、又は、複数のユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、又は、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットへと統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0176】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売されるか又は用いられる場合、統合されたユニットは可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決手段は、本質的に、又は、現在の技術に寄与する部分が、又は、技術的解決手段の全部又は一部が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、本願の実施形態における方法の段階の全部又は一部を実行するようにデバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、又はチップなどであり得る)又はプロセッサ(processor)に命令するための複数の命令を含む。上述した記憶媒体は、プログラムコードを格納可能な任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
【0177】
前述の内容は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定する意図はない。本願において開示した技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形又は置換はいずれも、本願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の可能な項目]
(項目1)
アクセスネットワークデバイスによって第1構成情報を取得する段階、ここで、前記第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、前記NRセルの前記帯域幅範囲は、前記NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、前記NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;並びに
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第1構成情報を前記NRセルにおける端末デバイスへ送信する段階
を備えるリソース構成方法。
(項目2)
前記アクセスネットワークデバイスによって、第2構成情報を取得する段階、ここで、前記第2構成情報は、前記LTEセルの帯域幅範囲を含み、前記LTEセルの前記帯域幅範囲は、前記LTEセル及び前記NRセルによって共有される前記周波数領域リソースを含む;並びに
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2構成情報を前記LTEセルにおける端末デバイスへ送信する段階
を更に備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1構成情報は第1システムメッセージに保持され、前記第2構成情報は第2システムメッセージに保持される、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記方法は更に、
前記アクセスネットワークデバイスによって、周波数領域リソースを前記NRセルにおける第1信号に割り当てる段階、ここで、前記第1信号の前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にある、
を備え、前記第1信号は、以下の信号、すなわち、前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される信号、前記アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために前記端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される信号、及び、前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含み、
前記アクセスネットワークデバイスとの間でタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は追跡参照信号TRSを含み、
前記セルチャネル状態情報を評価するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含み、
キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含み、
前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記方法は更に、
前記アクセスネットワークデバイスによって、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースを前記NRセルに割り当てる段階、ここで、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは、前記共有周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースの一部分は前記専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は前記共有周波数領域リソース上にある、
を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記方法は更に、
前記アクセスネットワークデバイスが周波数領域リソースを前記NRセルにおける第2信号に割り当てるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記専用周波数領域リソースを前記第2信号に優先的に割り当てる段階を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び物理アップリンク共有チャネルPUSCHのいずれか1つを含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記方法は更に、
前記NRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに前記共有周波数領域リソースが割り当てられると前記アクセスネットワークデバイスが決定するとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、レートマッチングテンプレートを前記NRセルにおける前記端末デバイスへ送信する段階、ここで、前記レートマッチングテンプレートは、前記PDCCH又は前記PDSCHを受信するとき、前記レートマッチングテンプレートによって指示されたリソース上でデータを受信しないよう前記端末デバイスに指示する、
を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
第1構成情報を取得するよう構成される処理ユニット、ここで、前記第1構成情報は新無線NRセルの帯域幅範囲を含み、前記NRセルの前記帯域幅範囲は、前記NRセルの専用周波数領域リソース、並びに、前記NRセル及びロングタームエボリューションLTEセルによって共有される周波数領域リソースを含む;並びに、
前記第1構成情報を前記NRセルにおける端末デバイスへ送信するよう構成されるトランシーバユニット
を備える通信装置。
(項目11)
前記処理ユニットは更に、
第2構成情報を取得するよう構成されており、ここで、前記第2構成情報は、前記LTEセルの帯域幅範囲を含み、前記LTEセルの前記帯域幅範囲は、前記LTEセル及び前記NRセルによって共有される前記周波数領域リソースを含み;
前記トランシーバユニットは更に、前記第2構成情報を前記LTEセルにおける端末デバイスへ送信するよう構成されている、
項目10に記載の通信装置。
(項目12)
前記第1構成情報は第1システムメッセージ上に保持され、前記第2構成情報は第2システムメッセージに保持される、項目11に記載の通信装置。
(項目13)
前記処理ユニットは更に、
周波数領域リソースを前記NRセルにおける第1信号に割り当てるよう構成されており、ここで、前記第1信号の前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にあり;
前記第1信号は、以下の信号、すなわち、前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される信号、前記アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される信号、セルチャネル状態情報を取得するために前記端末デバイスによって使用される信号、キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される信号、及び、前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される信号のうちの少なくとも1つを含む、
項目10から12のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目14)
前記アクセスネットワークデバイスと同期するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロックSSBを含み;
前記アクセスネットワークデバイスとのタイミング機能を実行するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は追跡参照信号TRSを含み;
前記セルチャネル状態情報を評価するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、チャネル状態情報参照信号CSI‐RS及び復調参照信号DMRSを含み;
キャンプオンされるセルを決定するために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、共通物理ダウンリンク制御チャネルCommon PDCCHを含み、
前記アクセスネットワークデバイスにアクセスするために前記端末デバイスによって使用される前記信号は、物理ランダムアクセスチャネルPRACHを含む、
項目13に記載の通信装置。
(項目15)
前記処理ユニットは更に、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの周波数領域リソースを前記NRセルに割り当てるよう構成されており、ここで、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記専用周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースは前記共有周波数領域リソース上にあり、又は、前記PDCCHの前記周波数領域リソースの一部分は前記専用周波数領域リソース上にあり、他の部分は前記共有周波数領域リソース上にある、
項目10から12のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目16)
前記処理ユニットは更に、周波数領域リソースを前記NRセルにおける第2信号に割り当てるとき、前記専用周波数領域リソースを前記第2信号に優先的に割り当てるよう構成されている、
項目10から12のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目17)
前記第2信号は、以下の信号、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、及び物理アップリンク共有チャネルPUSCHのいずれか1つを含む、項目16に記載の通信装置。
(項目18)
前記トランシーバユニットは更に、
前記共有周波数領域リソースが前記NRセルの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHに割り当てられると決定されるとき、レートマッチングテンプレートを前記NRセルにおける前記端末デバイスへ送信するよう構成されており、ここで、前記レートマッチングテンプレートは、前記PDCCH又は前記PDSCHを受信するとき、前記レートマッチングテンプレートによって指示されるリソース上でデータを受信しないよう前記端末デバイスに指示する、
項目10から12のいずれか一項に記載の通信装置。
(項目19)
コンピュータ命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、項目1から9のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目20)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は命令を含み、前記命令が実行されるとき、項目1から9のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム製品。
(項目21)
項目1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するために、メモリに記憶されているプログラムを呼び出すよう構成されている少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置。
【国際調査報告】