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特表2023-531553(衛生)製品の取り扱いのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(54)【発明の名称】(衛生)製品の取り扱いのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/30 20060101AFI20230714BHJP
   B65G 47/53 20060101ALI20230714BHJP
【FI】
B65G47/30 C
B65G47/53 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022581358
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 EP2021067300
(87)【国際公開番号】W WO2022002743
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】102020117315.6
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504265684
【氏名又は名称】フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト)
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】フォックス・マティアス
(72)【発明者】
【氏名】プラーム・アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルヘルム・アルトゥル
(72)【発明者】
【氏名】クラーマー・トルステン
【テーマコード(参考)】
3F016
3F081
【Fターム(参考)】
3F016AA01
3F016CA00
3F016CG04
3F081AA01
3F081BA01
3F081BA08
3F081BC04
3F081BC13
3F081BD08
3F081BF01
3F081CC08
3F081CE20
3F081DA04
3F081DB04
(57)【要約】
【解決手段】本発明は、(衛生)製品10、特におむつの取り扱いのための方法および装置に関し、前記製品10が、供給コンベヤ12によって、第1の輸送方向18において、前記製品10を第2の輸送方向19において輸送する排出コンベヤ11、特にグループ化コンベヤの、コンパートメント17内へと輸送され、この第2の輸送方向19が、前記第1の輸送方向18に対して横向き、特に垂直方向に延びている。本発明に従い、前記供給コンベヤ12と前記排出コンベヤ11との間に、少なくとも1つの中間コンベヤ13が配置されており、この中間コンベヤが、前記第1の輸送方向18における、前記製品10の輸送速度の低下のために利用されることは意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(衛生)製品(10)、特におむつの取り扱いのための方法であって、
前記製品(10)が、供給コンベヤ(12)によって、第1の輸送方向(18)において、
前記製品(10)を第2の輸送方向(19)において輸送する排出コンベヤ(11)、特にグループ化コンベヤの、コンパートメント(17)内へと輸送され、
この第2の輸送方向(19)が、前記第1の輸送方向(18)に対して横向き、特に垂直方向に延びている上記方法において、
前記供給コンベヤ(12)と前記排出コンベヤ(11)との間に、少なくとも1つの中間コンベヤ(13)が配置されており、
この中間コンベヤが、前記第1の輸送方向(18)における、前記製品(10)の輸送速度の低下のために利用される、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記中間コンベヤ(13)は、少なくとも基本的に、前記第2の輸送方向(19)に対して平行に延びていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の輸送方向(18)における、前記製品(10)の前記輸送速度は、
前記中間コンベヤ(13)もしくはこの中間コンベヤ自体の要素における、前記製品(10)の一時的な隣接によって低下されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の輸送方向(18)における、前記製品(10)の前記輸送速度は、
前記製品(10)と、前記中間コンベヤ(13)もしくはこの中間コンベヤ自体の要素との間の摩擦によって低下されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
中間コンベヤ(13)と排出コンベヤ(11)とは、連続的に且つ同じ速度でもって、前記第2の輸送方向(19)において駆動されること、および、
両方のコンベヤが、コンパートメントコンベヤとして形成されており、且つ、それぞれの前記コンベヤのコンパートメント(17)の分離のための分離壁(16)を有しており、
これら両方のコンベヤが、それぞれの前記コンパートメント(17)と分離壁(16)とが少なくとも部分的に一直線に並んで配置されているように、相互に配列されて駆動されること、
従って、前記製品(10)が、相前後して、前記供給コンベヤ(12)によって、前記中間コンベヤ(13)の1つのコンパートメント(17)を通り抜けて、前記排出コンベヤ(11)の1つのコンパートメント(17)内へと輸送され、
前記製品(10)が、前記中間コンベヤ(13)と前記排出コンベヤ(11)との前記分離壁(16)における部分的な隣接もしくは摩擦によって、前記第1の輸送方向(18)における前記製品の輸送速度に関して減速されること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
前記コンパートメント(17)から突出する前記製品(10)の領域は、少なくとも1つの、更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)によって、特に前記更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)の分離壁(16)における前記製品(10)の隣接によって安定化され、
この、または、それぞれの更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)が、連続的に前記第2の輸送方向(19)において駆動され、且つ、有利には前記中間コンベヤ(13)及び/または排出コンベヤ(11)の上方に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
この、または、これらの更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)は、前記前記中間コンベヤ(13)及び/または排出コンベヤ(11)の輸送面に対して傾斜して延びており、
従って、この、または、これら更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)の前記分離壁(16)が、前記第2の輸送方向(19)における前記製品(10)の前記輸送の間じゅう、次第に前記製品(10)から引き離されること、
を特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記中間コンベヤ(13)と前記排出コンベヤ(11)との間に、配給ガイド(22)が配置されており、
この配給ガイドによって、前記製品(10)は、前記第2の輸送方向(19)における輸送の間じゅう、有利には完全に前記排出コンベヤ(11)の上に摺動され、及び/または、この排出コンベヤ(11)の上で整列される、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
(衛生)製品(10)、特におむつの取り扱いのための装置であって、
この装置が、排出コンベヤ(11)、特にグループ化コンベヤの、コンパートメント(17)内への、第1の輸送方向(18)における、前記製品(10)の輸送のための供給コンベヤ(12)を有しており、
前記排出コンベヤ(11)が、第2の輸送方向(19)における前記製品(10)の輸送のために設備されており、且つ、
この第2の輸送方向(19)が、前記第1の輸送方向(18)に対して横向き、特に垂直方向に延びている上記装置において、
前記供給コンベヤ(12)と前記排出コンベヤ(11)との間に、前記第1の輸送方向(18)における前記製品(10)の輸送速度の低下のための少なくとも1つの中間コンベヤ(13)が配置されていること、
を特徴とする装置。
【請求項10】
前記装置は、前記中間コンベヤ(13)と前記排出コンベヤ(11)とを、連続的に且つ同じ速度でもって、前記第2の輸送方向(19)において駆動することのために設備されていること、
両方のコンベヤが、コンパートメントコンベヤとして形成されており、且つ、それぞれの前記コンベヤのコンパートメント(17)の分離のための分離壁(16)を有していること、
前記装置が、これら両方のコンベヤを、それぞれの前記コンパートメント(17)と分離壁(16)とが少なくとも部分的に一直線に並んで配置されているように、相互に配列されて駆動することのために設備されていること、
従って、前記製品(10)が、相前後して、前記供給コンベヤ(12)によって、前記中間コンベヤ(13)の1つのコンパートメント(17)を通り抜けて、前記排出コンベヤ(11)の1つのコンパートメント(17)内へと輸送され、
前記製品(10)が、前記中間コンベヤ(13)と前記排出コンベヤ(11)との前記分離壁(16)における部分的な隣接によって、前記第1の輸送方向(18)における前記製品の輸送速度に関して減速されること、
を特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記コンパートメント(17)は、これらコンパートメントがそれぞれの前記製品(10)よりもただほんの少しだけ幅広であるように寸法設定されており、
従って、前記製品(10)が、前記コンパートメント(17)もしくはこのコンパートメントの分離壁(16)によって、前記第1の輸送方向(18)に対して横向きに支持される、
ことを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
前記コンパートメント(17)から突出する前記製品(10)の領域は、少なくとも1つの、更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)によって、特に前記更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)の分離壁(16)における前記製品(10)の隣接によって安定化され、
この、または、それぞれの更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)が、連続的に前記第2の輸送方向(19)において駆動されており、且つ、有利には前記中間コンベヤ(13)及び/または排出コンベヤ(11)の上方に配置されている、
ことを特徴とする請求項9から11のいずれか一つに記載の装置。
【請求項13】
この、または、これらの更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)は、前記前記中間コンベヤ(13)及び/または排出コンベヤ(11)の輸送面に対して傾斜して延びており、
従って、この、または、これら更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)の前記分離壁(16)が、前記第2の輸送方向(19)における前記製品(10)の前記輸送の間じゅう、特に前記製品(10)が前記更に別のコンパートメントコンベヤ(14、15)の方向転換領域内に到達する以前に、次第に前記製品(10)から引き離されること、
を特徴とする請求項9から12のいずれか一つに記載の装置。
【請求項14】
前記排出コンベヤ(11)の上への前記第2の輸送方向(19)における輸送の間じゅうの、有利には完全な前記製品(10)の押送のため、および、前記排出コンベヤ(11)の上での前記製品(10)の整列のために、
前記中間コンベヤ(13)と前記排出コンベヤ(11)との間に、配給ガイド(22)が配置されていることを特徴とする請求項9から13のいずれか一つに記載の装置。
【請求項15】
前記中間コンベヤ(13)は、前記第2の輸送方向(19)において、前記排出コンベヤ(11)よりも短い延在でもって形成されており、且つ、
有利には、前記製品(10)のための引渡し領域内においてだけ延在していることを特徴とする請求項9から14のいずれか一つに記載の装置。
【請求項16】
複数の分離壁(16)は、相互に離間された複数の分離壁(16)を有するコンパートメントセグメント(24)へと統合されていることを特徴とする請求項9から15のいずれか一つに記載の装置。
【請求項17】
前記コンパートメントセグメント(24)は、迅速閉鎖システムを介して、相応する前記コンベヤと、特にそれぞれの前記コンベヤの歯付きベルトと、連結されていることを特徴とする請求項9から16のいずれか一つに記載の装置。
【請求項18】
前記中間コンベヤ(13)の上方と、前記排出コンベヤ(11)の上方とに、それぞれ1つの付加的なコンパートメントコンベヤ(14、15)が配置されており、
この付加的なコンパートメントコンベヤが、前記第2の輸送方向(19)において駆動されていることを特徴とする請求項9から16のいずれか一つに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に従う、(衛生)製品、特におむつの取り扱いのための方法に関し、
前記製品が、供給コンベヤによって、第1の輸送方向において、
前記製品を第2の輸送方向において輸送する排出コンベヤ、特にグループ化コンベヤの、コンパートメント内へと輸送され、
この第2の輸送方向が、前記第1の輸送方向に対して横向き、特に垂直方向に延びている。
【背景技術】
【0002】
本発明は、更に、請求項9の上位概念に従う、相応する装置に関する。
【0003】
(衛生)製品のための集積包装体の製造の際に、しばしば、製品がコンパートメントコンベヤに供給されることは意図される。このコンパートメントコンベヤから、製品は、次いで、のグループの形態で相応する包装機械に供給され、且つ、共通の包装体内へと封入される。
実務から公知のコンパートメントコンベヤにおいて、製品は、直接的にコンパートメント内へと収納される。製品の輸送道程は、その際、ストッパーによって制動され、このストッパーに対して、コンパートメントコンベヤ内に搬入された製品が衝突する。
【0004】
この処置方法の欠点は、高い速度でもってコンパートメントコンベヤ内へと搬入された製品が、ストッパーに対して衝突し、このことは、これら製品の所望されない変形を誘起する可能性があることにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のことを出発点として、本発明の根底をなす課題は、冒頭に記載された様式の方法および装置を、特に従来技術の欠点の除去を考慮して更に発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決のための方法は、請求項1の特徴を有している。
それに従って、前記供給コンベヤと前記排出コンベヤとの間に、少なくとも1つの中間コンベヤが配置されており、
この中間コンベヤが、前記第1の輸送方向における、前記製品の輸送速度の低下のために利用されることは意図されている。
【発明の効果】
【0007】
このようにして、そのストッパーに対して製品が衝突する該ストッパーによる製品の変形を回避すること、少なくともしかしながら変形の危険を減少することは可能である。
【0008】
本発明の有利な実施形態において、前記中間コンベヤが、少なくとも基本的に、前記第2の輸送方向に対して平行に延びていることが意図されていることは可能である。
【0009】
減速は、前記第1の輸送方向における、前記製品の前記輸送速度が、前記中間コンベヤもしくはこの中間コンベヤ自体の要素における、前記製品の一時的な隣接によって低下されることによって達成され得る。
【0010】
換言すれば、前記第1の輸送方向における、前記製品の前記輸送速度が、前記製品と、前記中間コンベヤもしくはこの中間コンベヤ自体の要素との間の摩擦によって低下されることが意図されていることは可能である。
【0011】
有利には、中間コンベヤと排出コンベヤとが、連続的に且つ同じ速度でもって、前記第2の輸送方向において駆動されること、および、
両方のコンベヤが、コンパートメントコンベヤとして形成されており、且つ、それぞれの前記コンベヤのコンパートメントの分離のための分離壁を有しており、
これら両方のコンベヤが、それぞれの前記コンパートメントと分離壁とが少なくとも部分的に一直線に並んで配置されているように、相互に配列されて駆動されること、
従って、前記製品が、相前後して、前記供給コンベヤによって、前記中間コンベヤの1つのコンパートメントを通り抜けて、前記排出コンベヤの1つのコンパートメント内へと輸送され、
前記製品が、前記中間コンベヤと前記排出コンベヤとの前記分離壁における部分的な隣接もしくは摩擦によって、前記第1の輸送方向における前記製品の輸送速度に関して減速されることは意図されている。
【0012】
更に別の特徴は、前記コンパートメントから突出する前記製品の領域が、少なくとも1つの、更に別のコンパートメントコンベヤによって、特に前記更に別のコンパートメントコンベヤの分離壁における前記製品の隣接によって安定化され、
この、または、それぞれの更に別のコンパートメントコンベヤが、連続的に前記第2の輸送方向において駆動され、且つ、有利には前記中間コンベヤ及び/または排出コンベヤの上方に配置されていることにある。
【0013】
有利には、そのような位置関係において、同様に、この、または、これらの更に別のコンパートメントコンベヤが、前記前記中間コンベヤ及び/または排出コンベヤの輸送面に対して傾斜して延びており、
従って、この、または、これら更に別のコンパートメントコンベヤの前記分離壁が、前記第2の輸送方向における前記製品の前記輸送の間じゅう、次第に前記製品から引き離されることが意図されていることは可能である。
【0014】
更に別の特徴が、前記中間コンベヤと前記排出コンベヤとの間に、配給ガイド(Weiche)が配置されており、
この配給ガイドによって、前記製品が、前記第2の輸送方向における輸送の間じゅう、有利には完全に前記排出コンベヤの上に摺動され、及び/または、この排出コンベヤの上で整列されることにあることは可能である。
【0015】
冒頭に述べられた課題の解決のための装置は、請求項9の特徴を有している。
それに従って、相応して、前記供給コンベヤと前記排出コンベヤとの間に、前記第1の輸送方向における前記製品の輸送速度の低下のための少なくとも1つの中間コンベヤが配置されていることは意図されている。
【0016】
有利には、
前記装置は、前記中間コンベヤと前記排出コンベヤとを、連続的に且つ同じ速度でもって、前記第2の輸送方向において駆動することのために設備されていること、
両方のコンベヤが、コンパートメントコンベヤとして形成されており、且つ、それぞれの前記コンベヤのコンパートメントの分離のための分離壁を有していること、
前記装置が、これら両方のコンベヤを、それぞれの前記コンパートメントと分離壁とが少なくとも部分的に一直線に並んで配置されているように、相互に配列されて駆動することのために設備されていること、
従って、前記製品が、相前後して、前記供給コンベヤによって、前記中間コンベヤの1つのコンパートメントを通り抜けて、前記排出コンベヤの1つのコンパートメント内へと輸送され、
前記製品が、前記中間コンベヤと前記排出コンベヤ)との前記分離壁における部分的な隣接によって、前記第1の輸送方向における前記製品の輸送速度に関して減速されること、
は意図されている。
【0017】
本発明の有利な実施形態において、前記コンパートメントが、これらコンパートメントがそれぞれの前記製品よりもただほんの少しだけ幅広であるように寸法設定されており、
従って、前記製品が、前記コンパートメントもしくはこのコンパートメントの分離壁によって、前記第1の輸送方向に対して横向きに支持されることが意図されていることは可能である。
【0018】
更に別の特徴が、
前記コンパートメントから突出する前記製品の領域が、少なくとも1つの、更に別のコンパートメントコンベヤによって、特に前記更に別のコンパートメントコンベヤの分離壁における前記製品の隣接によって安定化され、
この、または、それぞれの更に別のコンパートメントコンベヤが、連続的に前記第2の輸送方向において駆動されており、且つ、有利には前記中間コンベヤ及び/または排出コンベヤの上方に配置されていることにあることは可能である。
【0019】
そのような位置関係において、更に、
この、または、これらの更に別のコンパートメントコンベヤが、前記前記中間コンベヤ及び/または排出コンベヤの輸送面に対して傾斜して延びており、
従って、この、または、これら更に別のコンパートメントコンベヤの前記分離壁が、前記第2の輸送方向における前記製品の前記輸送の間じゅう、特に前記製品が前記更に別のコンパートメントコンベヤの方向転換領域内に到達する以前に、次第に前記製品から引き離されることが意図されていることは可能である。
【0020】
有利には、前記排出コンベヤの上への前記第2の輸送方向における輸送の間じゅうの、有利には完全な前記製品の押送のため、および、前記排出コンベヤの上での前記製品の整列のために、
前記中間コンベヤと前記排出コンベヤとの間に、配給ガイドが配置されていることは意図されている。
【0021】
更に別の特徴が、
前記中間コンベヤが、前記第2の輸送方向において、前記排出コンベヤよりも短い延在でもって形成されており、且つ、
有利には、前記製品のための引渡し領域内においてだけ延在していることにあることは可能である。
【0022】
本発明の有利な詳細が、複数の分離壁が、相互に離間された複数の分離壁を有するコンパートメントセグメントへと統合されていることにあることは可能である。
【0023】
更に、前記コンパートメントセグメントが、迅速閉鎖システムを介して、相応する前記コンベヤと、特にそれぞれの前記コンベヤの歯付きベルトと、連結されていることが意図されていることは可能である。
【0024】
本発明の有利な実施形態において、前記中間コンベヤの上方と、前記排出コンベヤの上方とに、それぞれ1つの付加的なコンパートメントコンベヤが配置されており、
この付加的なコンパートメントコンベヤが、前記第2の輸送方向において駆動されていることが意図されていることは可能である。
【0025】
本発明の有利な実施例を、以下で図に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】(衛生)製品の取り扱いのための装置の、概略的な立体図である。
図2図1内における切断線II-IIに沿っての、装置の垂直方向断面図である。
図3図2内における切断線III-IIIに沿っての、装置の水平方向断面図である。
図4図2内における切断線IV-IVに沿っての、装置の垂直方向断面図でる。
図5図2内における領域V内における装置の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1内において基本的な部分において示された装置は、おむつの取り扱いのために利用される。この装置が、言うまでも無く、同様に類似の衛生製品の取り扱いのためにも適合されており、従って、以下で一般的に、製品10に関して記載されることは自明のことである。
【0028】
これら製品10は、排出コンベヤ11に供給される。この目的のために、供給コンベヤ12が利用される。供給コンベヤ12と排出コンベヤ11との間に、中間コンベヤ13が配置されている。排出コンベヤ11と中間コンベヤ13との上方に、更に別の2つのコンパートメントコンベヤ14、15が配置されている。
【0029】
これらコンベヤの駆動は、一貫して連続的に行われる。相応して、同様に製品10も連続的に移動される。
【0030】
中間コンベヤ13と、排出コンベヤ11と、更に別の2つのコンベヤ14、15とは、総じて、コンパートメントコンベヤとして形成されており、即ち、有利には、エンドレスのコンベヤの周囲において分離壁16が形成されており、
これら分離壁が、有利には、搬送ベルト車間部分に対して垂直に起立しており、且つ、これら分離壁がコンベヤのコンパートメント17の形成のために利用され、これらコンパートメント17内において、有利には1つの製品10、場合によっては同様に複数の製品10が収容される。
コンベヤが、強制的にコンパートメントコンベヤとして形成されている必要はなく、むしろ、同様に、この概念によって、それら位置関係の際に、搬送されるべき製品10の収容に適しているコンパートメントが形成されている、類似の位置関係も包括されることは自明のことである。
【0031】
この装置は、基本的に2つの輸送方向を備えている。第1の輸送方向18は、供給コンベヤ12によって予め設定される。第2の輸送方向19は、この第1の輸送方向に対して横向き、有利には基本的に垂直に延びている。
第2の輸送方向19は、中間コンベヤ13、排出コンベヤ11、および、両方のコンベヤ14、15の長手方向延在に相応している。
【0032】
供給コンベヤ12は、2つの部材から成るように形成されており、先ず第一に、ツイストベルト20の対体を備えており、並びに、これらツイストベルトに引き続いて、走入ベルト21の対体を備えている。
製品10は、ツイストベルト20に、水平に置かれた状態で供給され、且つ、輸送の間じゅう、これらツイストベルト20を用いて、真っ直ぐに立ち上げられる。この後、製品10は走入ベルト21へと引き渡され、これら走入ベルトが、これら製品10を相前後して排出コンベヤ11に供給することのために利用される。
【0033】
走入ベルト21から排出コンベヤ11への製品10の搬送は、中間コンベヤ13、もしくは、この中間コンベヤのコンパートメント17を通り抜けて行われる。
走入ベルト21の引渡し速度は、相応して、製品10が、中間コンベヤ13のコンパートメント17を通り抜けて、排出コンベヤ11の相応するコンパートメント17内へと輸送される程に選択される。その際、製品10は、強制的に、中間コンベヤ13の分離壁16と接触し、且つ、生じる摩擦によって減速される。
【0034】
第1の輸送方向18に対して横向きのコンパートメント17の幅は、その際、適当な減速効果が生起する程に選択される。
同様に排出コンベヤ11の分離壁16は、製品10の減速のためにも援用され得、従って、これら製品10は、端部において、規定通りに排出コンベヤ11のコンパートメント17内へと着地するか、または、場合によっては、更に、少ない速度でもって、安全を確保するために排出コンベヤ11に引き続いて配置されたストッパー23に対して、僅かの製品10の変形が生じることも無しに衝突する。
【0035】
中間コンベヤ13と排出コンベヤ11とが製品10の輸送の間じゅう連続的に駆動されるので、走入ベルト21の下流側に位置する端部が、側方に旋回され得、且つ、中間コンベヤ13のコンパートメント17と帯同することは意図されている。このようにして、製品10が、中間コンベヤ13の分離壁16に対して衝突することは、防止される。
【0036】
中間コンベヤ13と排出コンベヤ11との分離壁16は、相互に整列されており、従って、一直線に並んだコンパートメント17が、中間コンベヤ13と排出コンベヤ11との上で形成される。
【0037】
更に、排出コンベヤ11の経過内において、配給ガイド(Weiche)22が設けられており、この配給ガイドが、製品10を、場合によっては排出コンベヤ11の上に摺動し、及び/または、そこで位置する製品10を一列に整列させる。
【0038】
排出コンベヤ11の端部において、製品10は、この排出コンベヤ11のコンパートメント17から、グループの形態で押し出され、且つ、更に処理される。
【0039】
更に別の特徴は、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15の配置および整列に関して存在する。
見取り図において見て、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15は、それぞれに、中間コンベヤ13および排出コンベヤ11の上方に配置されている。更に、これらコンパートメントコンベヤ14、15は、中間コンベヤ13および排出コンベヤ11の輸送面に対して傾斜されて配置されている。
【0040】
これら更に別のコンパートメントコンベヤ14、15は、コンパートメント17内において起立する製品10の上側の縁部を支持すること、および従って、これら製品10の屈曲を防止すること、のために利用される。
他方で、製品10が更に別のコンパートメントコンベヤ14、15の方向転換領域内へと到達する以前に、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15が支持のために利用され得る領域が終わることは配慮される必要がある。さもなければ、即ち、このことは、製品10が、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15の方向転換領域内において、第1もしくは第2のコンパートメントコンベヤ14、15の分離壁16によって折り曲げられるということを誘起する。
相応して、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15は、輸送方向に軽度に上り勾配で傾斜されており、従って、これら両方のコンベヤの方向転換に到達する以前に、製品10は、もはや、更に別のコンパートメントコンベヤ14、15の分離壁16によって側方に支持されていない。
【0041】
図5が示しているように、それぞれに複数の分離壁16は、コンパートメントセグメント24へと統合されている。
2つの分離壁16を有するコンパートメントセグメント24と、例示的に、5つの分離壁16を有するそれぞれ1つのコンパートメントセグメントとが示されている。これらコンパートメントセグメント24は、迅速閉鎖システムを介して、コンベヤの搬送ベルト車間部分と結合されている。
【0042】
要約すれば、この装置の作動方法は、換言すれば、例えば以下のように説明可能である:即ち、
【0043】
製品10は、水平に置かれた状態で、コンバーター(Konverter)から届けられ、且つ、捻られた搬送ベルト20へと運ばれる。この捻られた搬送ベルト20内において製品10は垂直にされ、且つ、高い速度でもってスタッカーへと搬送される。
【0044】
このスタッカーは、4つのコンパートメントベルト11、13、14、15から成っている。製品10の下側の案内は、両方のコンパートメントベルト11、13のコンパートメントセグメント24が引き受け、および、これら製品10の上側の案内が、両方のコンパートメントベルト14、15のコンパートメントセグメント24が引き受ける。
【0045】
製品10がコンパートメント17内へと進入させられているので、これら製品は速度を失い、且つ、前方のコンパートメントコンベヤ13、14と後方のコンパートメントコンベヤ11、15との間の領域内において停止状態になる。
これら製品は特別に長い走出道程を有しており、且つ、通常、ストッパー23に対して衝突しない。このことによって、この装置は、特に製品品質を損なうことが無い。このことは、制動力がただ製品10の側面における摩擦だけによって付与され、且つ、如何なる変形もストッパー23によって生じないことを意味する。
【0046】
製品10の減速工程が終了されている場合、上側のコンパートメントコンベヤ14、15は、横方向移動の間じゅう、上方へと引き抜かれる。これら上側のコンパートメントコンベヤは、挿入の間じゅうのただ両側の案内だけに利用され、これに伴って、所属しないコンパートメント17内における如何なる製品10も停止状態にならない。
【0047】
上側の製品縁部に対して衝突すること無しに、前方および後方のコンパートメントコンベヤ14、15のコンパートメントセグメント24が、方向転換内において方向転換可能であるために、これらコンパートメントセグメントは、製品領域から引く抜かれる必要がある。このことは、コンパートメントコンベヤ14、15の傾斜状態によって実現される。
【0048】
製品が停止状態になった場合に、コンパートメント17内における製品10の位置が不確実であるので、これら製品は、配給ガイド22によって、横方向移動の間じゅう、整列される。この均等化の後、これら製品は、排出コンベヤ11でもって、袋詰め機に付加される。
【符号の説明】
【0049】
10 製品
11 排出コンベヤ
12 供給コンベヤ
13 中間コンベヤ
14 コンパートメントコンベヤ
15 コンパートメントコンベヤ
16 分離壁
17 コンパートメント
18 第1の輸送方向
19 第2の輸送方向
20 ツイストベルト
21 走入ベルト
22 配給ガイド
23 ストッパー
24 コンパートメントセグメント
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】