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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(54)【発明の名称】ゲート駆動回路及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20230718BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20230718BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
G09G3/20 622B
G11C19/28 230
G09G3/20 670J
G09G3/20 621M
G09G3/20 622E
G09G3/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541539
(86)(22)【出願日】2021-05-31
(85)【翻訳文提出日】2021-07-16
(86)【国際出願番号】 CN2021097130
(87)【国際公開番号】W WO2022241821
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202110539968.1
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517264292
【氏名又は名称】武漢華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Building C5, Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,Wuhan East Lake High-tech Development Zone, Wuhan,Hubei 430079,China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】管 延慶
(72)【発明者】
【氏名】田 超
(72)【発明者】
【氏名】曹 海明
【テーマコード(参考)】
5B074
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
5B074AA01
5B074CA01
5B074DB03
5C006AC11
5C006AC22
5C006AF75
5C006BB16
5C006BC03
5C080AA10
5C080BB05
5C080DD19
5C080DD29
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
(57)【要約】
本発明はゲート駆動回路及び表示パネルを開示する。本発明に係るゲート駆動回路は、プルダウン制御モジュールが第2ノードの電位を間欠的にプルアップ又はプルダウンすることにより、第2ノードの電位を間欠的に高電位にする。第2ノードの高電位時間を効果的に減少させ、第2ノードに電気的に接続される薄膜トランジスタに順方向バイアス電圧が印加された後、十分な回復時間を持つことができることで、回路がより安定し、回路の信頼性を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスケード配置された複数段のゲート駆動ユニットを含むゲート駆動回路であって、各段の前記ゲート駆動ユニットは、
第1ノードに電気的に接続され、前記第1ノードの電位を制御するためのプルアップ制御モジュールと、
前記第1ノード及び自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記第1ノードの電位の制御下で、前記自段走査信号出力端子の電位を引き上げるためのプルアップモジュールと、
前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記自段走査信号出力端子の電位を引き下げるためのプルダウンモジュールと、
第2ノード、前記第1ノード、第1クロック信号端子及び前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記第1クロック信号端子が入力された信号の制御下で、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げ、前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するためのプルダウン制御モジュールと、を含む、
ゲート駆動回路。
【請求項2】
前記プルアップ制御モジュールは、ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前段走査信号出力端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、一端が前記第1ノードに電気的に接続され、他端が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続されるブートストラップ容量と、を含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項3】
前記プルアップモジュールは、ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が第3クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第2トランジスタを含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項4】
前記プルダウンモジュールは、ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第3トランジスタを含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項5】
前記プルダウン制御モジュールは、
ゲートが前記第1クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第4トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第5トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第6トランジスタと、
ゲートとソース又はドレインの一方とが第4クロック信号端子にそれぞれ電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第7トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第8トランジスタと、を含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項6】
リセット信号及び定電圧ローレベル信号に接続されるとともに、前記第1ノード及び前記第2ノードに電気的に接続され、前記第1ノード及び前記第2ノードの電位をリセットするためのリセットモジュールをさらに含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項7】
前記リセットモジュールは、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第9トランジスタと、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第10トランジスタと、を含む、
請求項6に記載のゲート駆動回路。
【請求項8】
全スイッチ制御信号及び定電圧ローレベル信号に接続されるとともに、前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記全スイッチ制御信号及び前記定電圧ローレベル信号に基づいて各前記ゲート駆動ユニットの走査信号出力端子の電位を同時に制御するための全スイッチ制御モジュールをさらに含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項9】
前記全スイッチ制御モジュールは、ゲートが前記全スイッチ制御信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第11トランジスタを含む、
請求項8に記載のゲート駆動回路。
【請求項10】
前記ゲート駆動回路が第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号、第4クロック信号、第5クロック信号、第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号に接続され、
前記ゲート駆動回路は、カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットと、カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットとを含み、
前記カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットが前記第1クロック信号、前記第3クロック信号、前記第5クロック信号及び前記第7クロック信号に接続され、
前記カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットが前記第2クロック信号、前記第4クロック信号、前記第6クロック信号及び前記第8クロック信号に接続される、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項11】
各段の前記ゲート駆動ユニットが第2クロック信号端子、第3クロック信号端子及び第4クロック信号端子にさらに電気的に接続され、
前記カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットにおいて、第1+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、
第3+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、
第5+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、
第7+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、
前記カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットにおいて、第2+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、
第4+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、
第6+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、
第8+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、ただし、kは0以上の整数である、
請求項10に記載のゲート駆動回路。
【請求項12】
前記ゲート駆動回路が第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号及び第4クロック信号に接続される、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項13】
各段の前記ゲート駆動ユニットが第2クロック信号端子、第3クロック信号端子及び第4クロック信号端子にさらに電気的に接続され、
第1+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、
第2+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、
第3+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、
第4+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、ただし、kは0以上の整数である、
請求項12に記載のゲート駆動回路。
【請求項14】
前記ゲート駆動回路の駆動タイミングは、
前記第1ノードに対して充電する充電段階と、
前記自段走査信号出力端子から自段走査信号を出力する出力段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位をプルダウンするプルダウン段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するとともに、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げる維持段階と、を含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項15】
前記維持段階は第1維持段階及び第2維持段階を含み、前記ゲート駆動回路が第4クロック信号端子にさらに接続され、
前記第1維持段階において、前記第4クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位をプルアップし、
前記第2維持段階において、前記第1クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げるために、前記第2ノードの電位をプルダウンする、
請求項14に記載のゲート駆動回路。
【請求項16】
カスケード配置された複数段のゲート駆動ユニットを含み、各段の前記ゲート駆動ユニットは、
ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前段走査信号出力端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が第3クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子に電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが前記第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第3トランジスタと、
ゲートが第1クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される第4トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第5トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第6トランジスタと、
ゲートとソース又はドレインの一方とが第4クロック信号端子にそれぞれ電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第7トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第8トランジスタと、を含む、
ゲート駆動回路。
【請求項17】
前記ゲート駆動回路は、
ゲートがリセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第9トランジスタと、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第10トランジスタと、をさらに含む、
請求項16に記載のゲート駆動回路。
【請求項18】
前記ゲート駆動回路の駆動タイミングは、
前記第1ノードに対して充電する充電段階と、
前記自段走査信号出力端子から自段走査信号を出力する出力段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位をプルダウンするプルダウン段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するとともに、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げる維持段階と、を含む、
請求項16に記載のゲート駆動回路。
【請求項19】
前記維持段階は第1維持段階及び第2維持段階を含み、前記ゲート駆動回路が第4クロック信号端子にさらに接続され、
前記第1維持段階において、前記第4クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位をプルアップし、
前記第2維持段階において、前記第1クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げるために、前記第2ノードの電位をプルダウンする、
請求項18に記載のゲート駆動回路。
【請求項20】
請求項1に記載のゲート駆動回路を含む表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示技術分野に関し、具体的にはゲート駆動回路及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、電子機器の表示部材として様々な電子機器に広く用いられているが、液晶表示装置における重要な構成要素の一つとしてGOA(Gate Driver On Array,GOA)回路がある。これは、ゲート(Gate)行走査駆動信号回路を従来の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイアレイ(Array)プロセスを用いてArray基板上に作製し、Gateをプログレッシブ走査する駆動方式を実現する技術である。
【0003】
パネル内に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor,TFT)のタイプによって、N型金属酸化物半導体(Negative channel-Metal-Oxide-Semiconductor,NMOS)と、P型金属酸化物半導体(Positive channel-Metal-Oxide-Semiconductor,PMOS)と、NMOSとPMOS TFTとを組み合わせた相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal Oxide Semiconductor,CMOS)とに分けられる。同様に、ゲート駆動回路は、NMOS回路、PMOS回路及びCMOS回路に分けられる。CMOS回路と比べて、NMOS回路は工程を省くことができ、歩留まりの向上及びコストの削減の両方に大きく寄与するため、安定したNMOS回路を開発することが現実的な産業上のニーズを有する。NMOS TFTはキャリアが電子であり、移動度が高く、キャリアがホールであるPMOSに比べてデバイスがダメージを受けやすい。
【0004】
本発明の発明者らは、従来技術の研究及び実施過程において、正常表示を保証するために、回路のプルダウン保持時にTFTのゲート電位が長時間にわたって高電位状態にあると、TFTのバイアス電圧が過大となり、デバイスを破壊することを見出した。パネルの表示は、製品の高温信頼性が不十分であり、ゲート駆動回路の不良、画面の分割、画面の異常等が発生しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、トランジスタが長時間にわたってバイアス電圧状態にあることを防止することで、回路安定性を向上させ、ゲート駆動回路の不良を防止することができるゲート駆動回路及び表示パネルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カスケード配置された複数段のゲート駆動ユニットを含むゲート駆動回路であって、各段の前記ゲート駆動ユニットは、
第1ノードに電気的に接続され、前記第1ノードの電位を制御するためのプルアップ制御モジュールと、
前記第1ノード及び自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記第1ノードの電位の制御下で、前記自段走査信号出力端子の電位を引き上げるためのプルアップモジュールと、
前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記自段走査信号出力端子の電位を引き下げるためのプルダウンモジュールと、
第2ノード、前記第1ノード、第1クロック信号端子及び前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記第1クロック信号端子が入力された信号の制御下で、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げ、前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するためのプルダウン制御モジュールと、を含むゲート駆動回路を提供する。
【0007】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記プルアップ制御モジュールは、ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前段走査信号出力端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、一端が前記第1ノードに電気的に接続され、他端が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続されるブートストラップ容量と、を含む。
【0008】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記プルアップモジュールは、ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が第3クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第2トランジスタを含む。
【0009】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記プルダウンモジュールは、ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第3トランジスタを含む。
【0010】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記プルダウン制御モジュールは、
ゲートが前記第1クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第4トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第5トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第6トランジスタと、
ゲートとソース又はドレインの一方とが第4クロック信号端子にそれぞれ電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第7トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第8トランジスタと、を含む。
【0011】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、リセット信号及び定電圧ローレベル信号に接続されるとともに、前記第1ノード及び前記第2ノードに電気的に接続され、前記第1ノード及び前記第2ノードの電位をリセットするためのリセットモジュールをさらに含む。
【0012】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記リセットモジュールは、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第9トランジスタと、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第10トランジスタと、を含む。
【0013】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、全スイッチ制御信号及び定電圧ローレベル信号に接続されるとともに、前記自段走査信号出力端子に電気的に接続され、前記全スイッチ制御信号及び前記定電圧ローレベル信号に基づいて各前記ゲート駆動ユニットの走査信号出力端子の電位を同時に制御するための全スイッチ制御モジュールをさらに含む。
【0014】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記全スイッチ制御モジュールは、ゲートが前記全スイッチ制御信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第11トランジスタを含む。
【0015】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記ゲート駆動回路が第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号、第4クロック信号、第5クロック信号、第6クロック信号、第7クロック信号及び第8クロック信号に接続され、
前記ゲート駆動回路は、カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットと、カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットとを含み、
前記カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットが前記第1クロック信号、前記第3クロック信号、前記第5クロック信号及び前記第7クロック信号に接続され、
前記カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットが前記第2クロック信号、前記第4クロック信号、前記第6クロック信号及び前記第8クロック信号に接続される。
【0016】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、各段の前記ゲート駆動ユニットが第2クロック信号端子、第3クロック信号端子及び第4クロック信号端子にさらに電気的に接続され、
前記カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットにおいて、第1+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第1+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、
第3+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第3+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、
第5+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、前記第5+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、
第7+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第1クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第3クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第7クロック信号に接続され、前記第7+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第5クロック信号に接続され、
前記カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットにおいて、第2+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第2+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、
第4+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第4+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、
第6+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、前記第6+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、
第8+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第2クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第4クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第8クロック信号に接続され、前記第8+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第6クロック信号に接続され、ただし、kは0以上の整数である。
【0017】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記ゲート駆動回路が第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号及び第4クロック信号に接続される。
【0018】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、各段の前記ゲート駆動ユニットが第2クロック信号端子、第3クロック信号端子及び第4クロック信号端子にさらに電気的に接続され、
第1+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第1クロック信号、第2クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第4クロック信号、第3クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第2クロック信号、第1クロック信号に接続され、前記第1+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第3クロック信号、第4クロック信号に接続され、
第2+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第2クロック信号、第3クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第1クロック信号、第4クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第3クロック信号、第2クロック信号に接続され、前記第2+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第4クロック信号、第1クロック信号に接続され、
第3+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第3クロック信号、第4クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第2クロック信号、第1クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第4クロック信号、第3クロック信号に接続され、前記第3+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第1クロック信号、第2クロック信号に接続され、
第4+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子が前記第4クロック信号、第1クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子が前記第3クロック信号、第2クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子が前記第1クロック信号、第4クロック信号に接続され、前記第4+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子が前記第2クロック信号、第3クロック信号に接続され、ただし、kは0以上の整数である。
【0019】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記ゲート駆動回路の駆動タイミングは、
前記第1ノードに対して充電する充電段階と、
前記自段走査信号出力端子から自段走査信号を出力する出力段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位をプルダウンするプルダウン段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するとともに、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げる維持段階と、を含む。
【0020】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記維持段階は第1維持段階及び第2維持段階を含み、前記ゲート駆動回路が第4クロック信号端子にさらに接続され、
前記第1維持段階において、前記第4クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位をプルアップし、
前記第2維持段階において、前記第1クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げるために、前記第2ノードの電位をプルダウンする。
【0021】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、カスケード配置された複数段のゲート駆動ユニットを含み、各段の前記ゲート駆動ユニットは、
ゲートが第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前段走査信号出力端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が第3クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子に電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが前記第2クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第3トランジスタと、
ゲートが前記第1クロック信号端子に電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される第4トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第5トランジスタと、
ゲートが前記第1ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第6トランジスタと、
ゲートとソース又はドレインの一方とが第4クロック信号端子にそれぞれ電気的に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第7トランジスタと、
ゲートが前記第2ノードに電気的に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記自段走査信号出力端子に電気的に接続される第8トランジスタと、を含む。
【0022】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記ゲート駆動回路は、
ゲートがリセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第2ノードに電気的に接続される第9トランジスタと、
ゲートが前記リセット信号に接続され、ソース又はドレインの一方が前記定電圧ローレベル信号に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第10トランジスタと、をさらに含む。
【0023】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記ゲート駆動回路の駆動タイミングは、
前記第1ノードに対して充電する充電段階と、
前記自段走査信号出力端子から自段走査信号を出力する出力段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位をプルダウンするプルダウン段階と、
前記第1ノードの電位及び前記自段走査信号出力端子の電位を維持するとともに、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げる維持段階と、を含む。
【0024】
所望により、本発明のいくつかの実施例において、前記維持段階は第1維持段階及び第2維持段階を含み、
前記第1維持段階において、前記第4クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位をプルアップし、
前記第2維持段階において、前記第1クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、前記第2ノードの電位を間欠的に引き下げるために、前記第2ノードの電位をプルダウンする。
【0025】
したがって、本発明は、上述したゲート駆動回路を含む表示パネルをさらに提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係るゲート駆動回路は、プルダウン制御モジュールにより第2ノードの電位を間欠的にプルアップ及びプルダウンすることで、第2ノードの電位を間欠的に高電位にし、第2ノードの高電位にある時間を効果的に低減させ、第2ノードに電気的に接続される薄膜トランジスタに順方向バイアス電圧が印加された後、十分な回復時間を持つことができる。該技術的手段は、プルダウン制御モジュールにおける薄膜トランジスタのバイアス電圧状況を効果的に改善することで、回路の安定化を図り、回路の信頼性を向上させる。また、本発明に係る表示パネルは、ゲート駆動ユニットにおける薄膜トランジスタの数を減少し、表示パネルの額縁幅を減少することができ、表示パネルの狭額縁化を実現しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明における技術的手段をより明確に説明するために、以下の実施例の説明で必要となる添付図面を簡単に紹介する。以下の説明における図面は、本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとっては創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできることは明らかである。
図1図1は本発明に係るゲート駆動回路におけるゲート駆動ユニットの第1の回路を示す図である。
図2図2は本発明に係るゲート駆動回路におけるゲート駆動ユニットの第2の回路を示す図である。
図3図3は本発明に係るゲート駆動回路の第1の構造概略図である。
図4図4は本発明に係るゲート駆動回路の第2の構造概略図である。
図5図5は本発明に係るゲート駆動回路に対応する第3段のゲート駆動ユニットの回路を示す図である。
図6図6は本発明に係るゲート駆動回路に対応する第3段のゲート駆動ユニットのタイミングを示す図である。
図7図7は本発明に係る表示パネルの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的手段を、明確かつ完全に説明する。説明した実施例はすべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例であることは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的努力なしに取得したすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属している。
【0029】
本発明の全ての実施例に用いられるトランジスタは、薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又は他の特性が同じデバイスであってもよく、本明細書に用いられるトランジスタのソース又はドレインの一方と、ソース又はドレインの他方とが対称であるため、ソース又はドレインの一方と、ソース又はドレインの他方とが交換可能である。本発明の実施例において、トランジスタのゲート以外の両電極を区別するために、一方の電極をソース又はドレインの一方といい、他方の電極をソース又はドレインの他方という。図面における形態によってトランジスタをスイッチングする中間端子をゲート、信号入力端子をソース又はドレインの一方、出力端子をソース又はドレインの他方とする。また、本発明の実施例に用いられるトランジスタは、P型トランジスタ及び/又はN型トランジスタを含むことができ、P型トランジスタはゲートがローレベルである場合にオンにされ、ゲートがハイレベルである場合にオフにされ、N型トランジスタはゲートがハイレベルである場合にオンにされ、ゲートがローレベルである場合にオフにされる。
【0030】
本発明はゲート駆動回路及び表示パネルを提供する。以下、それぞれについて詳細に説明する。なお、以下の実施例の説明順序は、実施例の好ましい順序を限定するものではない。
【0031】
本発明は、カスケード配置された複数段のゲート駆動ユニットを含むゲート駆動回路を提供する。第n段のゲート駆動ユニットは、表示領域において対応する第n本の走査線を充電するように、第n段の走査駆動信号を出力することで、表示パネルの正常表示を実現する。
【0032】
図1を参照すると、図1は本発明に係るゲート駆動回路におけるゲート駆動ユニットの第1の回路を示す図である。各段のゲート駆動ユニット100はプルアップ制御モジュール101、プルアップモジュール102、プルダウンモジュール103及びプルダウン制御モジュール104を含む。プルアップ制御モジュール101が第1ノードQに電気的に接続される。プルアップ制御モジュール101が第1ノードQの電位を制御する。プルアップモジュール102が第1ノードQ及び自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。プルアップモジュール102が第1ノードQの電位の制御により、自段走査信号出力端子Gnの電位を引き上げる。プルダウンモジュール103が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。プルダウンモジュール103が自段走査信号出力端子Gnの電位を引き下げる。プルダウン制御モジュール104が第2ノードP、第1ノードQ、第1クロック信号端子CKa及び自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。プルダウン制御モジュール104は、第1クロック信号端子CKaが入力された信号の制御下で、第2ノードPの電位を間欠的に引き下げ、第1ノードQの電位及び自段走査信号出力端子Gnの電位を維持する。
【0033】
本発明に係るゲート駆動ユニット100におけるプルダウン制御モジュール104は、第1クロック信号端子CKaが入力された信号の制御下で、第2ノードPの電位を間欠的に引き下げることができる。これにより、第2ノードPの高電位持続時間を減少させ、プルダウン制御モジュール104における薄膜トランジスタの受けるバイアス電圧を弱くする。さらに、ゲート駆動回路の安定性を向上させる。
【0034】
具体的には、プルアップ制御モジュール101は第1トランジスタT1及びブートストラップ容量Cを含む。第1トランジスタT1のゲートが第2クロック信号端子CKbに電気的に接続される。第1トランジスタT1のソース又はドレインの一方が前段走査信号出力端子Gn-2に電気的に接続される。第1トランジスタT1のソース又はドレインの他方が第1ノードQに電気的に接続される。ブートストラップ容量Cの一端が第1ノードQに電気的に接続される。ブートストラップ容量Cの他端が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。なお、ゲート駆動ユニット100が第1段のゲート駆動ユニットである場合に、ゲート駆動ユニットの該GOAユニット100から走査駆動信号を出力することをトリガーするように、前段走査信号出力端子Gn-2にスタート信号が接続される。
【0035】
具体的には、プルアップモジュール102は第2トランジスタT2を含む。第2トランジスタT2のゲートが第1ノードQに電気的に接続される。第2トランジスタT2のソース又はドレインの一方が第3クロック信号端子CKcに電気的に接続される。第2トランジスタT2のソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。
【0036】
具体的には、プルダウンモジュール103は第3トランジスタT3を含む。第3トランジスタT3のゲートが第2クロック信号端子CKbに電気的に接続される。第3トランジスタT3のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第3トランジスタT3のソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。
【0037】
具体的には、プルダウン制御モジュール104は第4トランジスタT4、第5トランジスタT5、第6トランジスタT6、第7トランジスタT7及び第8トランジスタT8を含む。
【0038】
第4トランジスタT4のゲートが第1クロック信号端子CKaに電気的に接続される。第4トランジスタT4のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第4トランジスタT4のソース又はドレインの他方が第2ノードPに電気的に接続される。第5トランジスタT5のゲートが第2ノードPに電気的に接続される。第5トランジスタT5のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第5トランジスタT5のソース又はドレインの他方が第1ノードQに電気的に接続される。第6トランジスタT6のゲートが第1ノードQに電気的に接続される。第6トランジスタT6のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第6トランジスタT6のソース又はドレインの他方が第2ノードPに電気的に接続される。第7トランジスタT7のゲートとソース又はドレインの一方とが第4クロック信号端子CKdにそれぞれ電気的に接続される。第7トランジスタT7のソース又はドレインの他方が第2ノードPに電気的に接続される。第8トランジスタT8のゲートが第2ノードPに電気的に接続される。第8トランジスタT8のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第8トランジスタT8のソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。
【0039】
なお、本発明に係るゲート駆動ユニット100は、プルダウン制御モジュール104に第1クロック信号端子CKaを追加して第2ノードPの電位を制御することによって、第2ノードPの高電位持続時間を減少させ、さらに第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8が作動時に受けるバイアス電圧を弱くし、さらに回路の安定性を向上させる。
【0040】
図2に示すように、図2は本発明に係るゲート駆動回路におけるゲート駆動ユニットの第2の回路を示す図である。図2に示されるゲート駆動ユニット100は、リセット信号RE及び定電圧ローレベル信号VGLに接続されるとともに、第1ノードQ及び第2ノードPに電気的に接続され、第1ノードQ及び第2ノードPの電位をリセットするためのリセットモジュール105をさらに含む。
【0041】
具体的には、リセットモジュール105は第9トランジスタT9及び第10トランジスタT10を含む。
【0042】
第9トランジスタT9のゲートがリセット信号REに接続される。第9トランジスタT9のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第9トランジスタT9のソース又はドレインの他方が第2ノードPに電気的に接続される。第10トランジスタT10のゲートがリセット信号REに接続される。第10トランジスタT10のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第10トランジスタT10のソース又はドレインの他方が第1ノードQに電気的に接続される。
【0043】
引続き図2を参照すると、図2に示されるゲート駆動ユニット100は全スイッチ制御モジュール106をさらに含む。全スイッチ制御モジュール106が全スイッチ制御信号GAS、定電圧ローレベル信号VGLに接続されるとともに、自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。全スイッチ制御モジュール106が全スイッチ制御信号GAS及び定電圧ローレベル信号VGLに基づいて各ゲート駆動ユニット100の走査信号出力端子の電位を同時に制御する。
【0044】
具体的には、全スイッチ制御モジュール106は第11トランジスタT11を含む。第11トランジスタT11のゲートが全スイッチ制御信号GASに接続される。第11トランジスタT11のソース又はドレインの一方が定電圧ローレベル信号VGLに接続される。第11トランジスタT11のソース又はドレインの他方が自段走査信号出力端子Gnに電気的に接続される。
【0045】
本発明に係るゲート駆動回路は、両側駆動を用いてもよいし、片側駆動を用いてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0046】
図3を参照すると、図3は本発明に係るゲート駆動回路の第1の構造概略図である。ゲート駆動回路が第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、第3クロック信号CK3、第4クロック信号CK4、第5クロック信号CK5、第6クロック信号CK6、第7クロック信号CK7及び第8クロック信号CK8に接続される。
【0047】
具体的には、ゲート駆動回路は、カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットと、カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットとを含む。カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットが第1クロック信号CK1、第3クロック信号CK3、第5クロック信号CK5及び第7クロック信号CK7に接続される。カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットが第2クロック信号CK2、第4クロック信号CK4、第6クロック信号CK6及び第8クロック信号CK8に接続される。
【0048】
各段のゲート駆動ユニット100は第1クロック信号端子CKa、第2クロック信号端子CKb、第3クロック信号端子CKc及び第4クロック信号端子CKdに電気的に接続される。
【0049】
カスケード配置された複数の奇数段のゲート駆動ユニットにおいて、第1+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第3クロック信号CK3に接続される。第1+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第5クロック信号CK5に接続される。第1+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第1クロック信号CK1に接続される。第1+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第7クロック信号CK7に接続される。
【0050】
いくつかの実施例において、第3+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第5クロック信号CK5に接続される。第3+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第7クロック信号CK7に接続される。第3+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第3クロック信号CK3に接続される。第3+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第1クロック信号CK1に接続される。
【0051】
いくつかの実施例において、第5+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第7クロック信号CK7に接続される。第5+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第1クロック信号CK1に接続される。第5+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第5クロック信号CK5に接続される。第5+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第3クロック信号CK3に接続される。
【0052】
いくつかの実施例において、第7+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第1クロック信号CK1に接続される。第7+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第3クロック信号CK3に接続される。第7+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第7クロック信号CK7に接続される。第7+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第5クロック信号CK5に接続される。
【0053】
カスケード配置された複数の偶数段のゲート駆動ユニットにおいて、第2+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第4クロック信号CK4に接続される。第2+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第6クロック信号CK6に接続される。第2+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第2クロック信号CK2に接続される。第2+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第8クロック信号CK8に接続される。
【0054】
いくつかの実施例において、第4+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第6クロック信号CK6に接続される。第4+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第8クロック信号CK8に接続される。第4+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第4クロック信号CK4に接続される。第4+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第2クロック信号CK2に接続される。
【0055】
いくつかの実施例において、第6+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第8クロック信号CK8に接続される。第6+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第2クロック信号CK2に接続される。第6+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第6クロック信号CK6に接続される。第6+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第4クロック信号CK4に接続される。
【0056】
いくつかの実施例において、第8+8k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第2クロック信号CK2に接続される。第8+8k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第4クロック信号CK4に接続される。第8+8k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第8クロック信号CK8に接続される。第8+8k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第6クロック信号CK6に接続される。ただし、kは0以上の整数である。
【0057】
図4を参照すると、図4は本発明に係るゲート駆動回路の第2の構造概略図である。カスケード配置された複数段のゲート駆動回路が第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、第3クロック信号CK3及び第4クロック信号CK4に接続される。
【0058】
各段のゲート駆動ユニット100は第1クロック信号端子CKa、第2クロック信号端子CKb、第3クロック信号端子CKc及び第4クロック信号端子CKdに電気的に接続される。
【0059】
いくつかの実施例において、第1+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第2クロック信号CK2に接続される。第1+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第3クロック信号CK3に接続される。第1+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第1クロック信号CK1に接続される。第1+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第4クロック信号CK4に接続される。
【0060】
いくつかの実施例において、第2+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第3クロック信号CK3に接続される。第2+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第4クロック信号CK4に接続される。第2+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第2クロック信号CK2に接続される。第2+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第1クロック信号CK1に接続される。
【0061】
いくつかの実施例において、第3+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第4クロック信号CK4に接続される。第3+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第1クロック信号CK1に接続される。第3+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第3クロック信号CK3に接続される。第3+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第2クロック信号CK2に接続される。
【0062】
いくつかの実施例において、第4+4k段のゲート駆動ユニットの第1クロック信号端子CKaが第1クロック信号CK1に接続される。第4+4k段のゲート駆動ユニットの第2クロック信号端子CKbが第2クロック信号CK2に接続される。第4+4k段のゲート駆動ユニットの第3クロック信号端子CKcが第4クロック信号CK4に接続される。第4+4k段のゲート駆動ユニットの第4クロック信号端子CKdが第3クロック信号CK3に接続される。ただし、kは0以上の整数である。
【0063】
なお、本発明に係るゲート駆動回路の駆動タイミングは、充電段階、出力段階、プルダウン段階及び維持段階を含む。充電段階において、第1ノードに対して充電する。出力段階において、自段走査信号出力端子から自段走査信号を出力する。プルダウン段階において、第1ノードの電位及び自段走査信号出力端子の電位をプルダウンする。維持段階において、第1ノードの電位及び自段走査信号出力端子の電位を維持するとともに、第2ノードの電位を間欠的に引き下げる。
【0064】
維持段階は第1維持段階及び第2維持段階を含む。第1維持段階において、第4クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、第2ノードの電位をプルアップする。第2維持段階において、第1クロック信号端子がハイレベル信号に接続され、第2ノードの電位を間欠的に引き下げるために、第2ノードの電位をプルダウンする。
【0065】
以下、第3ゲート駆動ユニットを例として図3に示されるゲート駆動回路に対応する第3段のゲート駆動ユニットの動作原理を説明する。図5及び図6を参照すると、図5は本発明に係るゲート駆動回路に対応する第3段のゲート駆動ユニットの回路を示す図である。図6は本発明に係るゲート駆動回路に対応する第3段のゲート駆動ユニットのタイミングを示す図である。第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、第3クロック信号CK3、第4クロック信号CK4、第5クロック信号CK5、第6クロック信号CK6、第7クロック信号CK7及び第8クロック信号CK8は、周期が同じであって、位相差を有するクロック信号である。
【0066】
第3段のゲート駆動ユニット100において、第1クロック信号端子CKaが第5クロック信号CK5に接続される。第2クロック信号端子CKbが第7クロック信号CK7に接続される。第3クロック信号端子CKcが第3クロック信号CK3に接続される。第4クロック信号端子CKdが第1クロック信号CK1に接続される。
【0067】
充電段階t1において、前段走査信号出力端子が第1段の走査信号G1に接続され、第1段の走査信号G1及び第7クロック信号CK7が共に高電位である。このとき第1トランジスタT1をオンにし、第1段の走査信号G1が第1トランジスタT1を介して第1ノードQに出力されるとともに、ブートストラップ容量Cに充電することで、第1ノードQの電位が高電位となる。このとき、第1ノードQの電位が高電位であるため、第2トランジスタT2をオンにする。そして、第3クロック信号CK3が低電位であることで、第3段の走査信号出力端子G3の電位が低電位となる。第1段の走査信号G1は第6トランジスタT6をオンにし、定電圧ローレベル信号VGLが第6トランジスタT6を介して第2ノードPに出力され、第2ノードPの電位をプルダウンする。
【0068】
なお、充電段階t1において、第1クロック信号CK1もハイレベルである。このとき、第7トランジスタT7を流れる電流を小さくし、第7トランジスタT7をオンにさせないように、第1クロック信号CK1又は第7トランジスタT7を調整することで、回路の動作を確保する必要がある。
【0069】
出力段階t2において、ブートストラップ容量Cの作用により、このとき第1ノードQの電位は高電位のままである。第3クロック信号CK3が高電位である。第1ノードQが高電位となるため、第2トランジスタT2をオンにし、第3クロック信号CK3が第2トランジスタT2を介して第3段の走査信号出力端子G3に出力される。このとき、第3段の走査信号出力端子G3の電位が高電位となる。そして、ブートストラップ容量Cのカップリング作用により、第1ノードQの電位をさらに引き上げることにより、第2トランジスタT2をオンにすることをより確保することができる。
【0070】
プルダウン段階t3において、このとき第1段の走査信号G1が低電位であり、第7クロック信号CK7が高電位である。第3トランジスタT3をオンにし、定電圧ローレベル信号VGLが第3トランジスタT3を介して第1ノードQ及び第3段の走査信号出力端子G3に出力される。定電圧ローレベル信号VGLが第1ノードQの電位をプルダウンする。このとき、第3段の走査信号出力端子G3の電位が定電圧ローレベル信号VGLの電位にプルダウンされる。
【0071】
維持段階t4において、第1クロック信号CK1が高電位であり、第7トランジスタT7をオンにする。第1クロック信号CK1が第7トランジスタT7を介して第2ノードPに出力され、第2ノードPの電位をプルアップする。そして、第2ノードPの電位が高電位であるため、第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8をオンにする。定電圧ローレベル信号が第1ノードQに出力される。このとき、第1ノードQ及び第3段の走査信号出力端子G3が低電位として維持される。
【0072】
維持段階t4は第1維持段階t41及び第2維持段階t42を含む。第1維持段階t41において、第1クロック信号CK1が高電位であり、第7トランジスタT7をオンにする。第1クロック信号CK1が第7トランジスタT7を介して第2ノードPに出力され、第2ノードPの電位をプルアップする。第2維持段階t42において、第5クロック信号CK5が高電位であり、第4トランジスタT4をオンにする。定電圧ローレベル信号VGLが第4トランジスタT4を介して第2ノードPに出力され、第2ノードPの電位をプルダウンする。第2維持段階T42で第2ノードPの電位をプルダウンすることにより、第2ノードPの電位を間欠的に高電位とする。これにより、第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8の高電位を印加する時間を減少させ、第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8のバイアス電圧を弱くし、回路の安定性が向上する。
【0073】
なお、第1維持段階t41及び第2維持段階t42の時間をそれぞれ維持段階t4の半分とすることができる。これにより、回路の正常な動作を維持するように保証したまま、第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8のバイアス電圧を弱くする。勿論、第1維持段階t41及び第2維持段階t42は他の時間比率で設定してもよく、本発明はこれに限定されるものではない。
【0074】
本発明は、プルダウン制御モジュール104が第2ノードPの電位を間欠的にプルアップ又はプルダウンすることにより、第2ノードPの電位を間欠的に高電位にする。第2ノードPの高電位時間を大幅に減少させることで、第5トランジスタT5及び第8トランジスタT8に順方向バイアス電圧が印加された後、十分な回復時間を持つことができる。プルダウン制御モジュール104における薄膜トランジスタのバイアス電圧状況を効果的に弱くすることで、回路の安定化を図り、回路の信頼性を向上させる。
【0075】
本発明は、上述したゲート駆動回路を含む表示パネルを提供する。具体的には、図7を参照すると、図7は本発明に係る表示パネルの構造概略図である。図7に示すように、表示パネル1000は表示領域10と、表示領域10のエッジに集積化して設けられるゲート駆動回路20とを含む。ゲート駆動回路20は、上述したゲート駆動回路の構造及び原理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0076】
本発明に係る表示パネル1000はゲート駆動回路を用いる。本発明に係るゲート駆動回路は、プルダウン制御モジュールにより第2ノードの電位を間欠的にプルアップ及びプルダウンすることで、第2ノードの電位を間欠的に高電位にし、第2ノードの高電位にある時間を効果的に低減させる。第2ノードに電気的に接続される薄膜トランジスタに順方向バイアス電圧が印加された後、十分な回復時間を持つことができることで、回路がより安定し、回路の信頼性を向上させる。また、本発明に係る表示パネル1000は、ゲート駆動ユニットにおける薄膜トランジスタの数を減少し、表示パネル1000の額縁幅を減少することができ、表示パネルの狭額縁化を実現しやすい。
【0077】
以上本発明に係るゲート駆動回路及び表示パネルについて詳細に説明したが、本明細書では具体的な実施例を用いて本発明の原理及び実施形態について説明し、以上の実施例の説明は本発明の方法及びその核心的な思想を理解するためのものに過ぎず、一方、当業者であれば、本発明の構想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲に変更を加えることがあり、要約すると、本明細書の内容は本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】