(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(54)【発明の名称】ディスプレイパネルおよびディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20230718BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20230718BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20230718BHJP
H10K 50/86 20230101ALI20230718BHJP
H10K 59/122 20230101ALI20230718BHJP
H10K 59/38 20230101ALI20230718BHJP
H10K 59/40 20230101ALI20230718BHJP
G02B 5/20 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
G09F9/30 349C
G09F9/30 349B
G09F9/302 C
G09F9/30 365
G09F9/30 309
G09F9/30 348A
G09F9/30 349Z
H10K50/10
H10K50/86
H10K59/122
H10K59/38
H10K59/40
G02B5/20 101
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022527724
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 CN2021093443
(87)【国際公開番号】W WO2021254044
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202010552325.6
(32)【優先日】2020-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マー ウェイタオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ルー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チョンチュン
(72)【発明者】
【氏名】ホー シアンフェイ
【テーマコード(参考)】
2H148
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
2H148BB01
2H148BD05
2H148BD11
2H148BD14
2H148BG06
2H148BH05
3K107AA01
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3K107FF15
5C094BA14
5C094BA27
5C094CA20
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5C094DA13
5C094EA10
5C094EC04
5C094ED01
5C094ED03
5C094ED15
5C094FA01
5C094JA08
(57)【要約】
本発明は、ディスプレイパネルおよびディスプレイデバイスを開示する。前記ディスプレイパネルは、ベース基板1と、発光層2と、カプセル化層3と、ブラックマトリックス層4と、カラーフィルター層5とを備え、前記発光層2はベース基板1の側に配置され、複数の発光部20を有し、前記カプセル化層3は、ベース基板1から離れた発光層2の側に配置され、前記ブラックマトリックス層4は、発光層2から離れたカプセル化層3のの側に配置され、発光部20対応する領域にブラックマトリックス開口40があり、ブラックマトリックス開口40の本体形状は多角形であり、少なくとも多角形のコーナー位置45において、円弧状の曲線であり、多角形の各エッジ46巻の遷移接続を実健し、カラーフィルター層5は、カプセル化層3から離れたブラックマトリックス層4の側に配置され、ブラックマトリックス開口40対応する領域にカラーレジスト部50を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルであって、
前記ディスプレイパネルは、ベース基板と、発光層と、カプセル化層と、ブラックマトリックス層と、カラーフィルター層とを備え、
前記発光層は、前記ベース基板の側に配置され、複数の発光部を有し、
前記カプセル化層は、前記ベース基板から離れた前記発光層の側に配置され、
前記ブラックマトリックス層は、前記発光層から離れた前記カプセル化層の側に配置され、前記発光部に対応する領域にブラックマトリックス開口を有し、前記ブラックマトリックス開口の本体形状は多角形であり、少なくとも多角形のコーナー位置では、多角形のエッジ間の遷移接続を実現するための円弧状の曲線であり、
前記カラーフィルター層は、前記カプセル化層から離れた前記ブラックマトリックス層の側に配置され、前記ブラックマトリックス開口に対応する領域にカラーレジスト部を有することを特徴とするディスプレイパネル。
【請求項2】
前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、前記ブラックマトリックス開口の中心から離れたの側に向かって突き出ている弧であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、コーナーポイントを円の中心とする円弧であり、前記コーナーポイントは、隣接する前記エッジの延長線の交点であることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、前記ブラックマトリックス開口の中心に近い側に向かって凹んだ円弧であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、コーナーポイントを円の中心とする円弧であり、前記コーナーポイントは、隣接する前記エッジの延長線の交点であることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
前記ブラックマトリックス開口の本体形状は、四角形、五角形、または六角形であり、
前記円弧の半径は、前記ブラックマトリックス開口の前記エッジの最小長さの5分の1から5分の3であることを特徴とする請求項3または請求項5に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、直線形状であることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、前記ブラックマトリックス開口の中心から離れた側に突き出ている弧セグメントであることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、前記ブラックマトリックス開口の中心に近い側に向かって凹んだ弧セグメントであることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
前記コーナー位置の円弧は、前記エッジの弧セグメントに直接接続することを特徴とする請求項9に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口の正投影は、前記ベース基板上の前記発光部の正投影を覆うことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
前記発光部の形状は、前記ブラックマトリックス開口の本体の形状に類似することを特徴とする請求項10に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
前記ブラックマトリックス開口の中心は、前記発光部の中心と重なることを特徴とする請求項12に記載のディスプレイパネル。
【請求項14】
前記ベース基板と前記発光層との間にピクセル定義層があり、前記ピクセル定義層に複数のピクセル定義開口を有し、前記発光部は、前記ピクセル定義開口に配置され、前記発光部の形状は、前記ピクセル定義開口の形状と同一であることを特徴とする請求項12に記載のディスプレイパネル。
【請求項15】
前記ブラックマトリックス開口の本体形状は、前記発光部の形状の外側2マイクロメートルないし6マイクロメートルであることを特徴とする請求項12に記載のディスプレイパネル。
【請求項16】
前記ブラックマトリックス開口を除く前記ブラックマトリックス層は、ブラックマトリックス本体であり、前記ベース基板上の前記カラーレジスト部の正投影は、前記ブラックマトリックス開口の周囲にある前記ブラックマトリックス本体の一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項17】
前記カプセル化層と前記ブラックマトリックス層との間にタッチ層を有し、
前記タッチ層は、前記カプセル化層の側に順次配置された第1の絶縁層、第1の金属層、第2の絶縁層、第2の金属層および第3の絶縁層を含み、
前記第2の金属層は、第1の方向に沿って延びる複数の第1のタッチ電極と、複数の第2の方向に沿って延びる第2のタッチ電極とを含み、前記第1のタッチ電極および前記第2のタッチ電極は絶縁を交差し、各前記第1のタッチ電極は、複数の互いに接続された第1のサブタッチ電極ブロックを含み、各前記第2のタッチ電極は、複数の互いに離間された第2のサブタッチ電極ブロックを含み、
前記第1の金属層は、複数のブリッジ電極を含み、同じ前記第2の方向の各前記第2のサブタッチ電極ブロックは、前記ブリッジ電極を介して電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項18】
前記第1のサブタッチ電極ブロック、前記第2のサブタッチ電極ブロックおよび前記ブリッジ電極はすべてメッシュ穴を有し、前記ベース基板の前記メッシュ穴の正投影は、前記ベース基板上の前記発光部の正投影を覆うことを特徴とする請求項17に記載のディスプレイパネル。
【請求項19】
前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口を除く前記ブラックマトリックスの領域の正投影は、前記メッシュ穴を除く前記第1のサブタッチ電極ブロックの領域を覆い、前記メッシュ穴を除く前記第2のサブタッチ電極ブロックの領域を覆い、前記メッシュ穴を除く前記ブリッジ電極の領域を覆うことを特徴とする請求項18に記載のディスプレイパネル。
【請求項20】
前記ブラックマトリックス層から離れた前記カラーフィルター層の側に保護層を有することを特徴とする請求項17に記載のディスプレイパネル。
【請求項21】
前記カラーフィルター層から離れた前記保護層の側にカバープレート或カバーフィルム層を有することを特徴とする請求項20に記載のディスプレイパネル。
【請求項22】
ディスプレイパネルであり、
前記ディスプレイパネルは、ベース基板と、ピクセル定義層と、発光層と、カプセル化層と、ブラックマトリックス層と、カラーフィルター層、とを備え、
前記ピクセル定義層は、前記ベース基板の側に配置され、複数のピクセル定義開口を有し、
前記発光層は、前記ベース基板から離れた前記ピクセル定義層の側に配置され、複数の発光部を有し、前記発光部は、前記ピクセル定義開口に配置され、
前記カプセル化層は、前記ピクセル定義層から離れた前記発光層の側に配置され、
前記ブラックマトリックス層は、前記発光層から離れた前記カプセル化層の側に配置され、前記発光部に対応する領域にブラックマトリックス開口を有し、前記ブラックマトリックス開口の形状は、円または楕円形であり、前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口の正投影は、前記ベース基板上の前記ピクセル定義開口の正投影を覆い、
前記カラーフィルター層は、前記カプセル化層から離れた前記ブラックマトリックス層の側に配置され、前記ブラックマトリックス開口に対応する領域にカラーレジスト部を有することを特徴とするディスプレイパネル。
【請求項23】
前記ブラックマトリックス開口の中心は、前記発光部の中心と重なることを特徴とする請求項22に記載のディスプレイパネル。
【請求項24】
請求項1ないし請求項21のいずれかの一項に記載のディスプレイパネル、または、請求項22または請求項23に記載のディスプレイパネルを含むことを特徴とするディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年06月17日に中国特許局に提出し、出願番号が202010552325.6であり、発明名称が「ディスプレイパネルおよびディスプレイデバイス」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、半導体技術の分野に関し、特にディスプレイパネルおよびディスプレイデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
マルチメディアの発展に伴い、ディスプレイデバイスはますます重要になっている。これに対応して、液晶ディスプレイや有機発光ディスプレイなどのいくつかのディスプレイデバイスが使用されてきた。
【0004】
ディスプレイデバイスの中で、有機発光ディスプレイは、電子と正孔の再結合によって光を生成する有機発光デバイスを使用して画像を表示する。有機発光ディスプレイには、高速応答時間、高輝度、大きな視野角、低消費電力などの利点がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明によって提供されるディスプレイパネルは、
ベース基板と、発光層と、カプセル化層と、ブラックマトリックス層とを備え、
前記発光層は、前記ベース基板の側に配置され、複数の発光部を有し、
前記カプセル化層は、前記ベース基板から離れた前記発光層の側に配置され、
前記ブラックマトリックス層は、前記発光層から離れた前記カプセル化層の側に配置され、前記発光部に対応する領域にブラックマトリックス開口を有し、前記ブラックマトリックス開口の本体形状は多角形であり、少なくとも多角形のコーナー位置では、多角形のエッジ間の遷移接続を実現するための円弧状の曲線であり、
カラーフィルター層,前記カラーフィルター層は、前記カプセル化層から離れた前記ブラックマトリックス層の側に配置され、前記ブラックマトリックス開口に対応する領域にカラーレジスト部を有する。
【0006】
可能な実施方法では、前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、前記ブラックマトリックス開口の中心から離れたの側に向かって突き出ている弧である。
【0007】
可能な実施方法では、前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、コーナーポイントを円の中心とする円弧であり、前記コーナーポイントは、隣接する前記エッジの延長線の交点である。
【0008】
可能な実施方法では、前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、前記ブラックマトリックス開口の中心に近い側に向かって凹んだ円弧である。
【0009】
可能な実施方法では、前記コーナーでの前記ブラックマトリックス開口は、コーナーポイントを円の中心とする円弧であり、前記コーナーポイントは、隣接する前記エッジの延長線の交点である。
【0010】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス開口の本体形状は、四角形、五角形、または六角形であり、
前記円弧の半径は、前記ブラックマトリックス開口の前記エッジの最小長さの5分の1から5分の3である。
【0011】
可能な実施方法では、前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、直線形状である。
【0012】
可能な実施方法では、前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、前記ブラックマトリックス開口の中心から離れた側に突き出ている弧セグメントである。
【0013】
可能な実施方法では、前記コーナー位置を除いて、前記ブラックマトリックス開口のエッジは、前記ブラックマトリックス開口の中心に近い側に向かって凹んだ弧セグメントである。
【0014】
可能な実施方法では、前記コーナー位置の円弧は、前記エッジの弧セグメントに直接接続する。
【0015】
可能な実施方法では、前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口の正投影は、前記ベース基板上の前記発光部の正投影を覆う。
【0016】
可能な実施方法では、前記発光部の形状は、前記ブラックマトリックス開口の本体の形状に類似している。
【0017】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス開口の中心は、前記発光部の中心と重なる。
【0018】
可能な実施方法では、前記ベース基板と前記発光層との間にピクセル定義層があり、前記ピクセル定義層に複数のピクセル定義開口を有し、前記発光部は、前記ピクセル定義開口に配置され、前記発光部の形状は、前記ピクセル定義開口の形状とおなじである。
【0019】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス開口の本体形状は、前記発光部の形状の外側2マイクロメートルから6マイクロメートルである。
【0020】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス開口を除く前記ブラックマトリックス層は、ブラックマトリックス本体であり、前記ベース基板上の前記カラーレジスト部の正投影は、前記ブラックマトリックス開口の周囲にある前記ブラックマトリックス本体の一部を覆う。
【0021】
可能な実施方法では、前記カプセル化層と前記ブラックマトリックス層との間にタッチ層を有し、
前記タッチ層は、前記カプセル化層の側に順次配置された第1の絶縁層、第1の金属層、第2の絶縁層、第2の金属層および第3の絶縁層を含み、
前記第2の金属層は、第1の方向に沿って延びる複数の第1のタッチ電極と、複数の第2の方向に沿って延びる第2のタッチ電極とを含み、前記第1のタッチ電極および前記第2のタッチ電極は絶縁を交差し、各前記第1のタッチ電極は、複数の互いに接続された第1のサブタッチ電極ブロックを含み、各前記第2のタッチ電極は、複数の互いに離間された第2のサブタッチ電極ブロックを含み、
前記第1の金属層は、複数のブリッジ電極を含み、同じ前記第2の方向の各前記第2のサブタッチ電極ブロックは、前記ブリッジ電極を介して電気的に接続される。
【0022】
可能な実施方法では、前記第1のサブタッチ電極ブロック、前記第2のサブタッチ電極ブロックおよび前記ブリッジ電極はすべてメッシュ穴を有し、前記ベース基板の前記メッシュ穴の正投影は、前記ベース基板上の前記発光部の正投影を覆う。
【0023】
可能な実施方法では、前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口を除く前記ブラックマトリックスの領域の正投影は、前記メッシュ穴を除く前記第1のサブタッチ電極ブロックの領域を覆い、前記メッシュ穴を除く前記第2のサブタッチ電極ブロックの領域を覆い、前記メッシュ穴を除く前記ブリッジ電極の領域を覆う。
【0024】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス層から離れた前記カラーフィルター層の側に保護層を有する。
【0025】
可能な実施方法では、前記カラーフィルター層から離れた前記保護層の側にカバープレート或カバーフィルム層を有する。
【0026】
本発明実施形態によって提供される別のディスプレイパネルは、
ベース基板と、ピクセル定義層と、発光層と、カプセル化層と、ブラックマトリックス層と、カラーフィルター層とを備え、
前記ピクセル定義層は、前記ベース基板の側に配置され、複数のピクセル定義開口を有し、
前記発光層は、前記ベース基板から離れた前記ピクセル定義層の側に配置され、複数の発光部を有し、前記発光部は、前記ピクセル定義開口に配置され、
前記カプセル化層は、前記ピクセル定義層から離れた前記発光層の側に配置され、
前記ブラックマトリックス層は、前記発光層から離れた前記カプセル化層の側に配置され、前記発光部に対応する領域にブラックマトリックス開口を有し、前記ブラックマトリックス開口の形状は、円または楕円形であり、前記ベース基板上の前記ブラックマトリックス開口の正投影は、前記ベース基板上の前記ピクセル定義開口の正投影を覆い、
前記カラーフィルター層は、前記カプセル化層から離れた前記ブラックマトリックス層の側に配置され、前記ブラックマトリックス開口に対応する領域にカラーレジスト部を有する。
【0027】
可能な実施方法では、前記ブラックマトリックス開口の中心は、前記発光部の中心と重なる。
【0028】
本発明の一実施形態は、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルを含む、または本発明の実施形態によってさらに提供されるディスプレイパネルを含むディスプレイデバイスをさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1A】本発明実施形態によって提供されるディスプレイパネルの概略断面構造図である。
【
図1B】本発明実施形態によって提供されるディスプレイパネルの概略平面構造図である。
【
図2A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状である六角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図2B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図2C】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図3A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状である六角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図3B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図3C】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図4A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置でのエッジが凸状である六角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図4B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状でエッジが凸状である六角形ブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図5A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状でエッジが凸状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図5B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状であり、エッジが凸状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図6A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状であり、エッジが凸状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図6B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状であり、エッジが凸状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図7A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状であり、エッジが凹状である六角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図7B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状であり、エッジが凹状である六角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図8A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状であり、エッジが凹状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図8B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状であり、エッジが凹状である四角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図9A】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凸状であり、エッジが凹状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図9B】本発明実施形態によって提供されるコーナー位置での角が凹状であり、エッジが凹状である五角形のブラックマトリックス開口の概略構造図である。
【
図10A】本発明実施形態によって提供される発光部を覆う六角形のブラックマトリックス開口の概略図である。
【
図10B】本発明実施形態によって提供される発光部を覆う四角形のブラックマトリックス開口の概略図である。
【
図10C】本発明実施形態によって提供される発光部を覆う五角形のブラックマトリックス開口の概略図である。
【
図11A】本発明実施形態によって提供されるディスプレイパネルの特定の構造の概略図である。
【
図11B】本発明実施形態によって提供される第2の金属層の概略上面図である。
【
図12】本発明実施形態によって提供されるメッシュ穴を有する第2の金属層の概略図である。
【
図13A】本発明実施形態によって提供される別のディスプレイパネルの特定の構造の概略図である。
【
図13B】本発明実施形態によって提供される別のディスプレイパネルの概略平面構造
図1である。
【
図13C】本発明実施形態によって提供される別のディスプレイパネルの概略平面構造
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0031】
別段の定義がない限り、本発明で使用される技術的または科学的用語は、本発明が属する当業者によって理解される通常の意味を有するものとする。本発明で使用される「第1」、「第2」などの用語は、順序、量、または重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためにのみ使用される。「含む」または「包括」などの用語は、単語の前にある要素またはアイテムが、他の要素またはアイテムを除外することなく、単語の後にリストされた要素またはアイテムおよびその同等物をカバーすることを意味する。「接続」または「結合」などの用語は、物理的または機械的接続に限定されず、直接または間接を問わず、電気的接続を含み得る。
【0032】
本発明の実施形態の以下の説明を明確かつ簡潔に保つために、本開示は、周知の機能および周知の構成要素の詳細な説明を省略している。
【0033】
図1A、
図1B、および
図2Aを参照すると、
図1Aは、点線EFでの
図1Bの概略断面図であり、
図2Aは、
図1Bによるブラックマトリックス開口の拡大図である。本発明の実施形態は、以下を含むディスプレイパネルを提供する。
【0034】
ベース基板1:ベース基板1は、ガラス基板、シリコン基板、または可撓性基板であり得、例えば、それは、ポリエチレン(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンジオールテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、トリアセテートセルロース(TAC)、環状オレフィンポリマー(COP)および環状オレフィンコポリマー(COC)などである。
【0035】
発光層2:発光層2は、ベース基板1の側に配置され、複数の発光部20を有する。具体的には、発光部20は、第1のタイプの発光部21、第2のタイプの発光部22、および第3のタイプの発光部23を含み得る。第1のタイプの発光部21は、具体的には、青色光を放出する発光部Dであり得、特定の材料は、青色光を放出する有機発光材料である。第2のタイプの発光部22は、具体的には、赤色光を放出する発光部であり得、特定の材料は、赤色光を放出する有機発光材料である。第3のタイプの発光部23は、具体的には、緑色光を放出する発光部であり得、特定の材料は、緑色光を放出する有機発光材料である。
【0036】
カプセル化層3:カプセル化層3は、ベース基板1から離れた発光層2の側に配置され、カプセル化層3は、薄膜カプセル化層であり得、具体的には、順次積層された第1の無機カプセル化層、有機カプセル化層、および第2の無機カプセル化層を含み得る。
【0037】
ブラックマトリックス層4:ブラックマトリックス層4は、カプセル化層3の発光層2から離れた側に配置され、発光部20に対応する領域にブラックマトリックス開口40を有する。ブラックマトリックス開口40の本体形状(
図2Aの点線で示す六角形の枠で示す)の部分は多角形であり、少なくとも多角形のコーナー位置45は、多角形の各エッジ46間の遷移接続を実現するための円弧状の曲線である。ブラックマトリックス開口40以外の領域はブラックマトリックス本体であり、すなわち、ブラックマトリックス開口40以外の領域はブラックマトリックス本体44であることが理解できる。ブラックマトリックス開口40の本体形状は、ブラックマトリックス開口40の主な輪郭として具体的に理解することができ、特定のエッジ46を非線形の線セグメントにすることができるが、全体の形状は依然として多角形である。例えば、ブラックマトリックス開口40の形状は長方形でもよいが、長方形の4つのエッジは円弧でもよい。もちろん、各エッジも直線であることができ、ブラックマトリックス開口40は発光部20に対応し、ベース基板1上のブラックマトリックス開口40の正射投影は、ベース基板1上の発光部20の正射投影を覆うことを具体的に理解することができる。各発光部20を有するブラックマトリックス層4の位置で開口して、発光部20に1対1で対応するブラックマトリックス開口40を形成し、発光部20によって放出される光は、ブブラックマトリックス開口40を通って放出される。
図1Aおよび
図1Bに示すように、ブラックマトリックス開口40は、第1のタイプの発光部21に対応する第1のタイプのブラックマトリックス開口41、第2のタイプの発光部22に対応する第2のタイプのブラックマトリックス開口42、および第3のタイプの発光部23に対応する第3のタイプのブラックマトリックス開口43を含む。第1のタイプのブラックマトリックス開口41の本体形状は、第1のタイプの発光部21の形状と同じであり得、例えば、両方とも六角形にすることができる。第2のタイプのブラックマトリックス開口42の本体形状は、第2のタイプの発光部22の形状と同じであり得、第3のタイプのブラックマトリックス開口43の本体形状は、第3のタイプの発光部23の形状と同じであり得る。
【0038】
カラーフィルター層5:カラーフィルター層5は、カプセル化層3から離れたブラックマトリックス層4の側に配置され、ブラックマトリックス開口40に対応する領域にカラーレジスト部50を有する。具体的には、カラーレジスト部50は、ブラックマトリックス層4のブラックマトリックス開口40に対応する位置に配置され、ブラックマトリックス開口40は、発光部20に対応するので、カラーレジスト部50の位置は、同様に、発光部21に対応する。具体的に、カラーレジスト部50は、第1のタイプの発光部21に対応する第1のタイプのカラーレジスト部51、第2のタイプの発光部22に対応する第2のタイプのカラーレジスト部52、および第3のタイプの発光部23に対応する第3のタイプのカラーレジスト部53を含み得る。第1のタイプの発光部21が青色光を放出する発光部である場合、第1のタイプのカラーレジスト部51は、青色の光を透過し、他の光の色が通過するのを遮断する青色カラーレジスト部である。第2のタイプの発光部22が赤色光を放出する発光部である場合、第2のタイプのカラーレジスト部52は、赤色光を透過し、他の光色の透過を遮断する赤色カラーレジスト部である。第3のタイプの発光部23が緑色光を放出する発光部である場合、第3のタイプのカラーレジスト部53は、緑色光を透過し、他の光色の透過を遮断する緑色カラーレジスト部である。
【0039】
本発明の実施形態では、ブラックマトリックス開口40の本体形状は多角形であり、ブラックマトリックス開口40は、少なくとも多角形のコーナー位置45において円弧状の曲線であり、多角形の各エッジ46間の遷移接続を実現する。コーナーに鋭い角を有する従来のディスプレイパネルのブラックマトリックス開口と比較して、本発明実施形態における弧状のコーナー設計は、鋭い角でのサイズの変化を減らし、周囲光がディスプレイパネルを通過した後に発生する反射光の回折効果を低減することにより、色分解の現象が弱まる。
【0040】
本発明の実施形態におけるディスプレイパネルは、円偏光子を含まなくてもよいことが理解され得る。本発明の実施形態において提供されるようなカラーフィルタ層5およびブラックマトリックス層4を使用することにより、表示を行う必要がある位置、すなわち、発光部20が配置された位置で、発光部20によって放出された光は、ブラックマトリックス開口40を通して放出され、表示に影響を及ぼさない。発光部20以外の位置は、ブラックマトリックス本体44により遮断され、外部周囲光が入らないようになり、円偏光子の役割を果たして外光の反射を防ぐことができる。
【0041】
なお、色分解とは、画面を閉じた状態で、周囲光(点光源、線光源など)の照明下で反射光が色分解(赤、緑、青)を示す現象を指す。
図1Aに示すように、円偏光子の代わりにカラーフィルタ層とブラックマトリックス層を備えたディスプレイパネルの場合、周囲光の下で、光はカラーフィルタ層5を通過して単色光になり、ディスプレイパネルの下部にある金属膜層(例えば、
図1Aには示されていないアノード層および/またはカソード層)に入る。次いで金属膜層によって反射され、単色反射光は、ブラックマトリックス開口40を通過する。ブラックマトリックス開口40は小さいため(例えば、ブラックマトリックス開口がλ* 10
2のレベルである場合、λは反射光の波長である)、ブラックマトリックス開口40の形状は長方形の開口、または六角形の開口である。コーナーは鋭い角であり、スクリーンは周囲光(特に、点光源)の下にあり、必然的に単色光(R、G、B)の回折効果を生み出す。これらの回折効果は、色分解の程度をさらに悪化させる。
【0042】
特定の実施において、
図1Aに示されるように、ピクセル定義層7は、ベース基板1と発光層2との間に提供され、ピクセル定義層7は、複数のピクセル定義開口70を有する。発光部20は、ピクセル定義開口70に位置し、発光部20の形状は、ピクセル定義開口70の形状と同じである。ディスプレイパネルの製造工程において、先にピクセル定義開口70を有するピクセル定義層7が形成され、次にピクセル定義開口70に発光部20が形成されることが理解できる。発光部20の形状は、ピクセル定義開口70の形状と同じである。当該発光部20は、具体的には、ディスプレイパネルの表示プロセス中、発光領域によって占められる位置、すなわち、特定の実施中に、各サブピクセルについて、ディスプレイパネルの発光領域によって占められる位置であり得ることが理解され得る。ピクセル定義開口を製造する位置での発光材料は、ピクセル定義開口が占める領域よりも大きい場合があるが、発光領域は、電源投入位置での発光材料の面積によって決定され、すなわち、発光部20は、アノードと接触している発光材料の面積によって決定される。
【0043】
特定の実施において、
図2A~2Cに示されるように、コーナー位置45でのブラックマトリックス開口40は、ブラックマトリックス開口40の中心Oから離れる側に向かって突出する円弧である。具体的には、コーナー位置45のブラックマトリックス開口40は、ラックマトリックス開口40の中心O’から離れる側に向かって突出する円弧である。コーナーポイントO’は、隣接するエッジ46の延長線の交点である。例えば、
図2Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、6つのエッジ46を有する六角形であり、2つの隣接するエッジ46が互いに交差して、6つのコーナー位置45を形成し、各コーナー位置にはコーナーポイントO’がある。コーナー位置45には、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックス開口40の中心から離れた側に突出する非閉円弧(すなわち、外側の凸円弧)を設定することができる。コーナー位置45で隣接するエッジ46間の円弧状の遷移を実現する。または
図2Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、4つのエッジ46を有し、2つの隣接するエッジを46は2つずつ交差して4つのコーナー位置45を形成し、各コーナー位置45にはコーナーポイントO’がある。コーナー位置45の場合、コーナーポイントO’は、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックスの開口の中心Oから離れた側に突出する非閉円弧(すなわち、外側の凸円弧)を設定することができ、コーナー位置45で隣接するエッジ46間の円弧状の遷移を実現する。または、
図2Cに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、5つのエッジ46を有する五角形であり、2つの隣接するエッジ46は、互いに交差して5つのコーナー位置45を形成する。各コーナー位置45は、コーナーポイントO’を有する。コーナー位置45の場合、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックスの開口の中心Oから離れた側に突出する非閉円弧(すなわち、外側の凸円弧)を設定することができ、コーナー位置45で隣接するエッジ46間の円弧状の遷移を実現する。
【0044】
特定の実施形態では、ブラックマトリックス開口40のコーナー位置45は、ブラックマトリックス開口40の中心Oに近い側に向かって凹んだ円弧である。具体的には、コーナー位置45のブラックマトリックス開口40は、コーナーポイントO’を円の中心とする円弧であり、これは、ブラックマトリックス開口40の中心Oに近い側に凹状であり、コーナーポイントO’は、隣接するエッジ46の延長線の交点である。例えば、
図3Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、6つのエッジ46を有する六角形であり、2つの隣接するエッジ46が互いに交差して、6つのコーナー位置45を形成し、各コーナー位置46にはコーナーポイントO’がある。コーナー位置45の場合、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックスの開口の中心Oに近い側に向かって凹状にする非閉円弧(すなわち、凹型の円弧)を設定することができ、コーナー位置45で隣接するエッジ間の円弧状の遷移を実現する。または、
図3Bに示すように、ブラックマトリックス開口の本体形状は、4つのエッジ46四角形である。2つの隣接するエッジ46が互いに交差して、4つのコーナー位置45を形成し、各コーナー位置46にはコーナーポイントO’がある。コーナー位置45の場合、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックスの開口の中心Oに近い側に向かって凹状にする非閉円弧(すなわち、凹型の円弧)を設定することができ、コーナー位置45で隣接するエッジ間の円弧状の遷移を実現する。または、
図3Cに示されるように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、5つのエッジ46を有する五角形であり、2つの隣接エッジ46が互いに交差して5つのコーナー位置45を形成する。各コーナー位置46にはコーナーポイントO’がある。コーナー位置45の場合、コーナーポイントO’を円の中心とし、ブラックマトリックスの開口の中心Oに近い側に向かって凹状にする非閉円弧(すなわち、凹型の円弧)を設定することができ、コーナー位置45で隣接するエッジ間の円弧状の遷移を実現する。
【0045】
特定の実施形態では、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、四角形、五角形、または六角形であり、円弧の半径は、ブラックマトリックス開口40のエッジ46最小長さの5分の1から2分の1であり得る。例えば、
図2Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は六角形であり、当該六角形は、2つの対向かつ平行する第1のタイプのエッジ461と、それぞれ第1のタイプのエッジ461の第1の端に接続された第2のタイプのエッジ462と、それぞれ第1のタイプのエッジ461の第2の端に接続された第3のタイプのエッジ463とを有する。ここで、第1のタイプのエッジ461の延長長さは、第2のタイプのエッジ462の延長長ささよりも大きく、第3のタイプのエッジ463の延長長ささよりも大きい。第2のタイプのエッジ462の延長長さは、第3のタイプのエッジ462の延長長さと同じである。当該六角形の場合、コーナー位置45の円弧半径は、第2のタイプのエッジの長さ462の5分の1から2分の1であり得る。例えば、
図2Bに示されるように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形である。当該四角形は、2つの対向かつ平行する第4のタイプのエッジ464と、それぞれ2つの第4のタイプのエッジ464の対応する端部を接続する第5のタイプのエッジ465とを有する。ここで、第4のタイプのエッジ464の延長長さは、第5のタイプのエッジ465の延長長さよりも大きい。当該四角形では、コーナー位置45の円弧半径は、第5のタイプのエッジ465の長さの5分の1から2分の1であり得る。例えば、
図2Cに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形である。当該五角形は、2つの対向かつ平行する第6のタイプのエッジ466と、それぞれ第6のタイプのエッジ466の第1の端に接続された第7のタイプのエッジ467と、2つの第6のタイプのエッジ466の2つの第2の端を接続する第8のタイプのエッジ468とを有する。ここで、第6のタイプのエッジ466の延長長さは、第7のタイプのエッジ467の延長長さよりも短い。第7のタイプのエッジ467の長さは、第8のタイプのエッジ468の長さよりも短い。当該五角形では、コーナー位置45の円弧半径は、第6のタイプのエッジ466の長さの5分の1から2分の1であり得る。本発明の実施形態では、円弧の半径は、ブラックマトリックス開口の最小エッジの長さの5分の1から5分の3である。
【0046】
特定の実施形態では、ブラックマトリックス開口40のエッジ46は、コーナー位置45を除いて線形である。例えば、
図2Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は六角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は直線である。
図3Aに示すように、ブラックマトリックス開口40ブラックマトリックスの本体形状は六角形であり、コーナー位置45は内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は直線である。例えば、
図2Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、四角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧である。各エッジ46は直線形状である。
図3Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は直線形状である。例えば、
図2Cに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は直線形状である。
図3Cに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は直線形状である。
【0047】
特定の実施形態では、コーナー位置45を除いて、ブラックマトリックス開口40のエッジ46は、ブラックマトリックス開口40の中心Oから離れる側に向かって凸状である弧セグメントであり、すなわち、エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。例えば、
図4Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、六角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は、外向きに凸状の弧セグメントである。
図4Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、六角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。例えば、
図5Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。
図5Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。例えば、
図6Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。
図6Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は外向きに凸状の弧セグメントである。
【0048】
特定の実施形態では、コーナー位置45を除いて、ブラックマトリックス開口40のエッジ46は、ブラックマトリックス開口40の中心Oに近い側に向かって凹状の弧セグメントであり、すなわち、エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。例えば、
図7Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、六角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。
図7Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、六角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。例えば、
図8Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。
図8Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。例えば、
図9Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は外向きに凸状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。
図9Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は五角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。
【0049】
特定の実施形態では、コーナー位置45の円弧は、エッジ46の弧セグメントに直接接続されている。例えば、
図7Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、六角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。エッジ46での弧セグメントは、コーナー位置45での円弧に直接接続されている。例えば、
図8Bに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は四角形であり、コーナー位置45は、内向きに凹状の円弧であり、各エッジ46は内向きに凹状の弧セグメントである。エッジ46での弧セグメントは、コーナー位置45での円弧に直接接続されている。
【0050】
なお、
図1Bは、各ブラックマトリックス開口の本体形状が六角形であり、コーナー位置45が外向きに凸状の円弧であり、エッジ部46の位置が直線である概略図に過ぎないことに留意されたいが、これに限定されない。特定の実施中、異なる位置でのブラックマトリックス開口40の本体形状は、互いに異なる可能性がある。異なる位置でのブラックマトリックス開口40のコーナー位置45の形状、およびエッジの形状は、
図2A-
図2C、
図3A-
図3C、
図4A-
図4B、
図5A-
図5B、
図6A-
図6B、
図7A-
図7B、
図8A-
図8B、
図9A-
図9Bの任意の組み合わせである。また、本発明の実施形態では、コーナー位置での円弧は、コーナーポイントを中心とする別の円弧であってはならず、すなわち、円の中心がコーナーポイントになくてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0051】
特定の実施形態では、
図1Bに示されるように、ベース基板1上のブラックマトリックス開口40の正投影は、ベース基板1上の発光部20の正投影を覆う。すなわち、ブラックマトリックス開口40は、発光部20よりも大きいので、ブラックマトリックス本体22が発光部20の光出力に与える影響を回避することができる。本発明のベース基板1上のブラックマトリックス開口40の正投影は、ベース基板1上の発光部20の正投影を覆う。ブラックマトリックス開口40に基づいてコーナー位置45を外向きに凸状または内向きに凹状の円弧として設計し、およびエッジ46を外向きに凸状または内向きに凹状の弧セグメントとして設計することができる。すなわち、本発明実施形態におけるブラックマトリックス開口40が改善された後、ベース基板1上の正投影は、ベース基板1上の発光部20の正投影を覆う。
【0052】
特定の実施形態では、発光部20の形状は、ブラックマトリックス開口40の本体形状に類似している。例えば、
図10Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は六角形であり、対応する発光部20の形状もまた六角形である。例えば、
図10Bに示すように、ブラックマトリックス開口の本体形状は四角形であり、対応する発光部の形状も四角形である。例えば、
図10Cに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、五角形であり、対応する発光部20の形状も五角形である。
【0053】
特定の実施形態では、ブラックマトリックス開口40の中心は、発光部20の中心と重なる。もちろん、加工精度が限られているため、実際の製造において、ブラックマトリックス開口40の中心と発光部20の中心とを完全に重ね合わせるのは困難であることが理解できる。本発明の実施形態では、ブラックマトリックス開口40の中心が発光部20の中心と重なっており、2つの中心が概ねに重なっていることが理解できる。
【0054】
特定の実施形態では、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、発光部20の形状の外側2マイクロメートルから6マイクロメートルである。例えば、
図10Aに示すように、ブラックマトリックス開口40の本体形状は六角形であり、発光部20の形状も六角形である。2つの形状は類似しており、中心は重なり、ブラックマトリックス開口40の本体形状は、発光部20の形状に基づいて、発光部20の各境界を、それぞれの境界に垂直な方向に外側に距離hだけ移動する(
図10Aの点線の矢印によって示されるように)ことに相当し、hは2μmから6μmであり得る。
【0055】
特定の実施形態では、
図11Aおよび11Bに示されるように、カプセル化層3とブラックマトリックス層4との間にタッチ層8がある。タッチ層8は、カプセル化層3の側に順次に配置される第1の絶縁層81、第1の金属層82、第2の絶縁層83、第2の金属層84および第3の絶縁層85を含む。第2の金属層84は、第1の方向ABに沿って延びる複数の第1のタッチ電極841と、複数の第2の方向CDに沿って延びる第2のタッチ電極842とを含む。第1のタッチ電極841および第2のタッチ電極842は交差絶縁されている。各第1のタッチ電極841は、複数の互いに接続された第1のサブタッチ電極ブロック8411を含む。各第2のタッチ電極842は、複数の互いに離間された第2のサブタッチ電極ブロック8421を含む。第1の金属層82は、複数のブリッジ電極820を含む。同じ第2の方向CDの各第2のサブタッチ電極ブロック8421は、ブリッジ電極820を介して電気的に接続される。
【0056】
特定の実施形態では、
図12に示すように、第1のサブタッチ電極ブロック8411,第2のサブタッチ電極ブロック8421およびブリッジ電極820はすべてメッシュ穴(
図12の白い線で囲まれた六角形)を有する。ベース基板1上のメッシュの正投影は、ベース基板1上の発光部20の正投影を覆う。すなわち、第1のサブタッチ電極ブロック8411、第2のサブタッチ電極ブロック8421およびブリッジ電極820は、具体的には、金属線840によって形成された複数のメッシュを有する構造であり得る。ピクセルの精度はタッチコントロールの精度に比べて比較的高いため、第1のサブタッチ電極ブロック8411、第2のサブタッチ電極ブロック8421の面積は発光部20よりもはるかに大きいことが理解できる。したがって、
図12は、第1のサブタッチ電極ブロック8411、第2のサブタッチ電極ブロック8421、ブリッジ電極820を拡大した後、発光部20との間の対応する関係を示している。すなわち、第1のサブタッチ電極ブロック8411、第2のサブタッチ電極ブロック8421、ブリッジ電極820の全体的な概略図は、
図11Bに示すように、拡大後、発光部20との間の対応する関係は、
図12に示す。同じ層上の第1のサブタッチ電極ブロック8411と第2のサブタッチ電極ブロック8421との間の距離は、対応する位置で金属線840を切断することによって具体的に形成することができる。
【0057】
特定の実施では、
図12に示されるように、ベース基板1上のブラックマトリックス開口40(すなわち、ブラックマトリックス本体44)以外のブラックマトリックス層4の領域の正射投影は、第1のサブタッチ電極ブロック8411メッシュ穴以外の領域(すなわち、金属線840が配置されている領域)を覆い、第2のサブタッチ電極ブロック8421のメッシュ穴以外の領域(すなわち、金属線840が配置されている領域)を覆い、ブリッジ電極820のメッシュ以外の領域(すなわち、金属線840が配置されている領域)を覆う。
【0058】
特定の実施形態では、
図11Aに示されるように、ブラックマトリックス層4から離れたカラーフィルタ層5の側は、保護層9を有する。具体的には、保護層9は、カラーフィルタ層5のカラーレジスト部50およびブラックマトリックス層4を保護するために、カラーフィルタ層であり得る。アノード層61はまた、ピクセル定義層7とベース基板1との間に配置され得、アノード層61は、第1のタイプの発光部21に対応する第1のタイプのアノード611、第2のタイプの発光部22に対応する第2のタイプのアノード612および第3のタイプの発光部23に対応する第3のタイプのアノード613を具体的に含み得る。カソード層62はまた、発光層2とカプセル化層3との間に配置され得、カソード層62は、具体的には、全層構造であり得る。駆動層(図には示されていない)は、アノード層61とベース基板1との間に具体的に配置され得、当該駆動層は、ディスプレイパネルを駆動および表示するためのピクセル駆動回路を特に備えられ得る。ピクセル駆動回路は、具体的には、複数のトランジスタ、複数のコンデンサが含まれる場合がある。
【0059】
特定の実施形態では、カラーフィルタ層5から離れた保護層9の側にカバープレート(図には示されていない)またはカバーフィルム層(図には示されていない)を有する。具体的には、カバープレートはガラスカバープレートであり得る。
【0060】
本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの製造方法について、以下のステップを具体的に実施することができる。
【0061】
ステップ1、本発明の実施形態のブラックマトリックス開口パターンに対応するマスクプレートを提供する。
【0062】
ステップ2、ベース基板の側に、アノード層、ピクセル定義層、発光層、カソード層、カプセル化層、およびタッチ層を順番に形成する。
【0063】
ステップ3:カプセル化層から離れたタッチ層の側に遮光フィルムをコーティングし、BMフィルムをコーティングする。
【0064】
ステップ4、遮光フィルムを露光、現像、および洗浄して、ブラックマトリックス開口を備えたブラックマトリックス層を得る。
【0065】
ステップ5、タッチ層から離れたブラックマトリックス層の側にパターン化されたカラーフィルター層を形成する。
【0066】
同じ発明の思想に基づいて、本発明実施形態は、
図13A~13Cを参照して、ベース基板1と、ピクセル定義層7と、発光層2と、カプセル化層3と、ブラックマトリックス層4と、カラーフィルター層5とを含むディスプレイパネルをさらに提供する。
【0067】
前記ピクセル定義層7は、ベース基板1の側に配置され、複数のピクセル定義開口70を有する。
【0068】
前記発光層2は、ピクセル定義層7のベース基板1から離れた側に配置され、複数の発光部20を有し、発光部20は、ピクセル定義開口70にある。
【0069】
前記カプセル化層3は、ピクセル定義層7から離れた発光層2の側に配置されている。
【0070】
前記ブラックマトリックス層4は、カプセル化層3の発光層2から離れた側に配置され、発光部20対応する領域にブラックマトリックス開口40があり、ブラックマトリックス開口40の形状は、円形(
図13Bに示されるように)または、楕円形(C
図13Cに示されるように)である。ベース基板1上のブラックマトリックス開口40の正投影は、ベース基板1上のピクセル定義開口70の正投影を覆う。
【0071】
前記カラーフィルター層5は、カプセル化層3から離れたブラックマトリックス層4の側に配置され、ブラックマトリックス開口40に対応する領域にカラーレジスト部50を有する。
【0072】
特定の実施形態では、
図13Bおよび
図13Cに示されるように、ブラックマトリックス開口40の中心は、発光部20の中心と重なる。
【0073】
本発明の実施形態では、ブラックマトリックス開口の本体の形状は円または楕円であり、ベース基板上のブラックマトリックス開口の正投影は、ベース基板上のピクセル定義開口の正投影を覆う。従来のディスプレイパネルと比較して、ブラックマトリックス開口がコーナー位置で鋭角の閉口を有する場合、本発明の実施形態におけるブラックマトリックス開口の本体形状は、鋭い角の急激なサイズ変化を減らし、周囲光がディスプレイパネルを通過した後に発生する反射光の回折効果を低減することにより、色分解の現象が弱まる。
【0074】
同じ発明の思想に基づいて、本発明の実施形態は、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルを含む、または本発明の実施形態によってさらに提供されるディスプレイパネルを含むディスプレイデバイスをさらに提供する。
【0075】
本発明の実施形態の有益な効果は以下の通りである。本発明の実施形態では、ブラックマトリックス開口の本体形状は多角形であり、ブラックマトリックス開口は、少なくとも多角形のコーナー位置で円弧状曲線であり、多角形の各エッジ間の円弧状の遷移接続を実現する。従来のディスプレイパネルのブラックマトリックス開口がコーナー位置で鋭角の閉口を有する場合、本発明実施形態における弧状のコーナー設計は、鋭い角でのサイズの変化を減らし、周囲光がディスプレイパネルを通過した後に発生する反射光の回折効果を低減することにより、色分解の現象が弱まる。
【0076】
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明において様々な修正および変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明のこれらの修正および変形は、本発明およびそれらの同等物の特許請求の範囲内にあるという条件で、本発明はまた、これらの修正および変形を含むことを意図する。
【国際調査報告】