(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(54)【発明の名称】センサーアセンブリおよびシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 5/20 20060101AFI20230718BHJP
A61M 5/24 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
A61M5/20
A61M5/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022579715
(86)(22)【出願日】2021-06-21
(85)【翻訳文提出日】2023-02-22
(86)【国際出願番号】 EP2021066851
(87)【国際公開番号】W WO2021259864
(87)【国際公開日】2021-12-30
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310021434
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダミアン マレシャル
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン ガリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ル ガル-ルドン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066QQ52
4C066QQ82
4C066QQ84
4C066QQ85
(57)【要約】
注射デバイスのためのセンサーアセンブリは、ハウジングおよび/または機械的インターフェースを含み得る。ハウジングは、センサーおよび/または無線通信デバイスを含み得る。センサーは、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成され得る。無線通信デバイスは、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成され得る。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成され得る。システムは、センサーアセンブリおよび注射デバイスを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射デバイスのためのセンサーアセンブリであって、
前記注射デバイスの注射動作に関連した前記注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、
コンピューティングデバイスに、前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスと、
を含む、ハウジングと、
前記注射デバイスの外面に前記ハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースと、
を備えるセンサーアセンブリ。
【請求項2】
前記注射デバイスの前記コンポーネントは、プランジャーのストッパ、前記プランジャーのロッド、前記プランジャーの前記動きを開始させる可動式のトリガー、前記注射動作を開始させる前記注射デバイスの可動式のコンポーネント、ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、および前記センサーは、前記プランジャーの前記ストッパ、前記プランジャーの前記ロッド、前記可動式のトリガー、前記可動式のコンポーネント、前記ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの前記少なくとも1つの前記動きを検出するように構成される、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項3】
前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きに関連した前記情報は、前記注射動作の開始時間、前記注射動作の終了時間、前記注射動作の継続時間、前記注射動作の速度、前記注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、前記注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動、測定された射出力、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項4】
前記ハウジングは、プログラミングされた1もしくは複数のプロセッサ、および/または、前記センサーから受信されたセンサーデータに基づいて、前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きに関連した前記情報を決定するように構成された1もしくは複数のプロセッサを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジングは、ユーザーフィードバックデバイスを含み、および前記ユーザーフィードバックデバイスは、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、オーディオ出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記センサーに電力を供給するように構成された電池を含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項7】
前記無線通信デバイスは短距離無線通信デバイスを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項8】
前記ハウジングはメモリを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項9】
前記注射デバイスは、自己注射器、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、安全シリンジデバイス、プレフィルドシリンジ、およびパッシブニードルガードのうちの1つを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項10】
機械的インターフェースは、前記注射デバイスの薬物検査用窓に対して前記センサーの位置を割り出すように構成され、および前記センサーは、前記注射デバイスの前記薬物検査用窓に対して前記センサーの割り出された前記位置に応じて較正される、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項11】
前記ハウジングは、前記機械的インターフェースに取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項12】
前記ハウジングは、前記機械的インターフェースと一体化されている、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項13】
前記機械的インターフェースは、前記注射デバイスの前記外面に取り付けられるように構成されたベースプレートを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項14】
前記機械的インターフェースは、前記注射デバイスの前記外面を含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項15】
前記機械的インターフェースは、接着剤を含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項16】
前記機械的インターフェースは、接着性のラベルを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項17】
前記機械的インターフェースは、前記注射デバイスの前記外面の周囲に適合するように構成されたリングまたはスリーブを含み、および前記リングまたはスリーブは、エラストマー材料および熱収縮性材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項18】
前記機械的インターフェースは、前記注射デバイスの前記外面上で留めるように構成される剛性変形可能クリップを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項19】
前記センサーは光学センサーを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項20】
前記ハウジングが前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記光学センサーは、前記注射デバイスの薬物検査用窓を通じて前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きを検出するように位置する、請求項19に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項21】
前記光学センサーは1列の光検出器とLEDとの対を含む、請求項20に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項22】
前記光学センサーが、単一の光検出器とLEDとの対を含み、および前記注射デバイスの前記コンポーネントが、前記注射デバイスの前記薬物検査用窓を通じて見える印刷されたパターンまたは段階的に変化するパターンを含む、請求項20に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項23】
前記ハウジングが、前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記ハウジングは、前記注射デバイスの薬物検査用窓に部分的に重なる、請求項19に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項24】
前記注射デバイスは複数の薬物検査用窓を含み、および前記ハウジングが、前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記ハウジングは前記複数の薬物検査用窓のうちの1つと完全に重なる、請求項19に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項25】
前記センサーは、音響センサーまたは振動センサーを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項26】
前記ハウジングが、前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記音響センサーまたは前記振動センサーは、前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きを検出するために前記注射デバイスの内部ノイズまたは内部振動を測定するように位置する、請求項25に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項27】
前記注射動作の開始時間、前記注射動作の継続時間、前記注射動作の終了時間、前記注射動作の速度、前記注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、前記注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動、測定された射出力、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを決定するために、前記音響センサーまたは前記振動センサーから受信された信号を、1または複数の基準信号と比較するようにプログラミングされた、および/または構成された1または複数のプロセッサをさらに備える、請求項25に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項28】
前記センサーは磁気センサーを含む、請求項1に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項29】
前記注射デバイスの前記コンポーネントは磁石を含み、および前記ハウジングが前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記磁気センサーは、前記注射デバイスの前記コンポーネントの前記動きを検出するために、前記磁石によって引き起こされた磁場修正および/または前記磁石によって引き起こされた磁気発生を測定するように位置する、請求項28に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項30】
前記ハウジングが、前記機械的インターフェースを介して前記注射デバイスに取り付けられるとき、前記磁気センサーは、前記磁石の動きの範囲の中心に位置する、請求項29に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項31】
前記磁石は、印刷された磁気パターンもしくは磁気スケール、または段階的に変化する磁気パターンもしくは磁気スケールを含む、請求項29に記載のセンサーアセンブリ。
【請求項32】
注射デバイスと、
請求項1乃至請求項31のいずれかに記載の前記センサーアセンブリと、
を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサーアセンブリおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月22日に出願された欧州特許出願20305683.3号についての優先権を主張し、その全体の開示は参照によりその全体において本明細書に組み込まれる。
【0003】
1.分野
本出願は、全体としてセンサーアセンブリに関連するものであり、および非限定的な実施形態または態様において、注射デバイスに取り付けるため、および無線通信のために構成されたセンサーアセンブリに全体として関連する。
【0004】
3.技術的考察
流体の注射のための多種多様な注射デバイスが、現在市販されている。しかし、これらのデバイスのうちの多くは、薬物注射に関連するデータを捕捉および/または転送するためのメカニズムを全く提供していない。
【発明の概要】
【0005】
したがって、提供されるものは、改良されたシステム、デバイス、製品、装置、および/またはデバイスコネクタに接続されたデバイスを識別するための方法となる。
【0006】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、提供されるものは、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスとを含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースとを含む、注射デバイスのためのセンサーアセンブリとなる。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、提供されるものは、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスとを含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースとを含む、注射デバイスおよびセンサーアセンブリを含むシステムとなる。
【0008】
さらなる実施形態または態様が、以下の番号付けされた節で説明される。
【0009】
第1節。注射デバイスのためのセンサーアセンブリであって、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスと、を含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースと、を備えるセンサーアセンブリ。
【0010】
第2節。注射デバイスのコンポーネントは、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、プランジャーの動きを開始させる可動式のトリガー、注射動作を開始させる注射デバイスの可動式のコンポーネント、ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、およびセンサーは、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、可動式のトリガー、注射動作を開始させる注射デバイスの可動式のコンポーネント、ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つの動きを検出するように構成される、第1節に記載のセンサーアセンブリ。
【0011】
第3節。注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報は、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動(例えば、音響および/または振動プロファイルなど)、測定された射出力(例えば、スプリング力など)またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1節および第2節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0012】
第4節。ハウジングは、プログラミングされた1もしくは複数のプロセッサ、および/または、センサーから受信されたセンサーデータに基づいて、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を決定するように構成された1もしくは複数のプロセッサを含む、第1節乃至第3節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0013】
第5節。ハウジングは、ユーザーフィードバックデバイスを含み、およびユーザーフィードバックデバイスは、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、オーディオ出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1節乃至第4節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0014】
第6節。ハウジングは、センサーに電力を供給するように構成された電池を含む、第1節乃至第5節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0015】
第7節。無線通信デバイスは短距離無線通信デバイスを含む、第1節乃至第6節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0016】
第8節。ハウジングはメモリを含む、第1節乃至第7節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0017】
第9節。注射デバイスは、自己注射器、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、安全シリンジデバイス、プレフィルドシリンジ、およびパッシブニードルガードのうちの1つを含む、第1節乃至第8節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0018】
第10節。機械的インターフェースは、注射デバイスの薬物検査用窓に対してセンサーの位置を割り出すように構成され、およびセンサーは、注射デバイスの薬物検査用窓に対してセンサーの割り出された位置に応じて較正される、第1節乃至第9節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0019】
第11節。ハウジングは、機械的インターフェースに取り外し可能に取り付けられる、第1節乃至第10節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0020】
第12節。ハウジングは、機械的インターフェースと一体化されている、第1節乃至第11節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0021】
第13節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面に取り付けられるように構成されたベースプレートを含む、第1節乃至第12節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0022】
第14節。機械的インターフェースは注射デバイスの外面を含む、第1節乃至第13節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0023】
第15節。機械的インターフェースは接着剤を含む、第1節乃至第14節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0024】
第16節。機械的インターフェースは、接着性のラベルを含む、第1節乃至第15節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0025】
第17節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面の周囲に適合するように構成されたリングまたはスリーブを含み、およびリングまたはスリーブは、エラストマー材料および熱収縮性材料のうちの少なくとも1つを含む、第1節乃至第16節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0026】
第18節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面上で留めるように構成される剛性変形可能クリップを含む、第1節乃至第17節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0027】
第19節。センサーは光学センサーを含む、第1節乃至第18節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0028】
第20節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、光学センサーは、注射デバイスの薬物検査用窓を通じて注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように位置する、第1節乃至第19節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0029】
第21節。光学センサーは1列の光検出器とLEDとの対を含む、第1節乃至第20節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0030】
第22節。光学センサーが単一の光検出器とLEDとの対を含み、および注射デバイスのコンポーネントが、注射デバイスの薬物検査用窓を通じて見える印刷されたパターンまたは段階的に変化するパターンを含む、第1節乃至第21節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0031】
第23節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、ハウジングは、注射デバイスの薬物検査用窓に部分的に重なる、第1節乃至第22節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0032】
第24節。注射デバイスは複数の薬物検査用窓を含み、およびハウジングが、機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、ハウジングは複数の薬物検査用窓のうちの1つと完全に重なる、第1節乃至第23節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0033】
第25節。センサーは、音響センサーまたは振動センサーを含む、第1節乃至第24節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0034】
第26節。ハウジングが、機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、音響センサーまたは振動センサーは、注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するために注射デバイスの内部ノイズまたは内部振動を測定するように位置する、第1節乃至第25節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0035】
第27節。注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動、測定された射出力、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを決定するために、音響センサーまたは振動センサーから受信された信号を、1または複数の基準信号と比較するようにプログラミングされた、および/または構成された1または複数のプロセッサをさらに備える、第1節乃至第26節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0036】
第28節。センサーは磁気センサーを含む、第1節乃至第27節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0037】
第29節。注射デバイスのコンポーネントは磁石を含み、およびハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、磁気センサーは、注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するために、磁石によって引き起こされた磁場修正および/または磁石によって引き起こされた磁気発生を測定するように位置する、第1節乃至第28節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0038】
第30節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、磁気センサーは磁石の動きの範囲の中心に位置する、第1節乃至第29節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0039】
第31節。磁石は、印刷された磁気パターンもしくは磁気スケール、または段階的に変化する磁気パターンもしくは磁気スケールを含む、第1節乃至第30節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0040】
第32節。注射デバイスと、請求項1乃至請求項31のいずれかに記載のセンサーアセンブリとを備えるシステム。
【0041】
動作の方法および構造の関連要素の機能と、部品の組み合わせおよび製造の経済性だけでなく、本開示のこれらの特徴および他の特徴は、様々な図で対応する部分を示す参照数字と同様に、その全てがこの明細書の一部を形成する添付図面を参照して、以下の説明および付加された特許請求の範囲を考慮することでより明白になる。ただし、図面は例示および説明の目的のみのためであって、および限定の定義として意図されるものではないということが明確に理解されるべきである。本明細書および本請求項で使用されているように、「a」、「an」、および「the」という単数形は、文脈で明確に異なるように指示する場合を除いて複数の指示物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本開示の実施形態または態様のさらなる利点および詳細は、添付の略図で図示された典型的な実施形態を参照して、より一層詳細に以下にて説明される。
【0043】
【
図1A】本明細書で説明されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である
【
図1B】
図1Aの1もしくは複数のデバイス、および/または
図1Aの1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の透視図である。
【
図1C】
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のデバイス、および/または
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図3】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図4】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図5】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図6A】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図6B】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図7】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図8A】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図8B】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本開示は、逆に明示的に指定される場合を除いて、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。添付の図面で例示され、および以下の明細書で説明される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に例示的および非限定的な実施形態または態様であるにすぎないこともまた理解されるべきである。したがって、本明細書に開示された実施形態または態様に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0045】
以下の文での説明の目的のために、用語「端部(end)」、「上部の(upper)」、「下部の(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、「上端(top)」、「底(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、それが図面の図において向きを持って本開示に関わるものとする。しかし、本開示は、逆に明示的に指定される場合を除いて、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。添付の図面で例示され、および以下の明細書で説明される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に本開示の例示的な実施形態または態様にすぎないこともまた理解されるべきである。したがって、本明細書に開示される実施形態または実施形態の態様に関連する具体的な寸法および他の物理的特性は、異なるように示される場合を除いて、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0046】
本明細書で使用されるどの態様、構成要素、要素、構造、動作(act)、ステップ、機能、命令および/または同種のものも、そのように明示的に説明される場合を除いて、極めて重要または不可欠であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される際に、冠詞「a」および「an」は、1または複数のアイテムを含むことを意図されており、および「1または複数」および「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される際に、用語「セット」は、1または複数のアイテム(例えば、関連アイテム、非関連アイテム、関連アイテムおよび非関連アイテムの組み合わせなど)を含むことを意図されており、「1または複数」および「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。1つのアイテムのみが意図される場合、用語「1つ(one)」または同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される際に、用語「持つ(has)」、「持つ(have)」、「持つ(having)」または同種のものは、制約のない用語(open-ended terms)であることが意図される。さらに、語句「に基づく(based on)」は、異なるように明確に述べられる場合を除いて、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味することが意図される。
【0047】
本明細書で使用される際に、用語「通信(communication)」および「通信する(communicate)」は、1もしくは複数の信号、メッセージ、コマンド、または他の種類のデータの受信または転送について言及する。1つのユニット(例えば、任意のデバイス、システム、またはそれらの構成要素)が別のユニットと通信することは、1つのユニットが、直接的もしくは間接的に、他のユニットからデータを受信し、および/または他のユニットにデータを送信することができることを意味する。このことは、実際は、有線のおよび/または無線の直接的な接続または間接的な接続に言及し得る。さらに、送信されるデータが、第1のユニットと第2のユニットとの間で修正され、処理され、中継され、および/または転送され得るとしても、2つのユニットは互いに通信し得る。例えば、第1のユニットがデータを受動的に受信し、および第2のユニットに能動的にデータを送信しなくても、第1のユニットは第2のユニットと通信し得る。別の例として、中間ユニットが1つのユニットからのデータを処理し、および処理されたデータを第2のユニットに送信する場合、第1のユニットは、第2のユニットと通信し得る。他の数多くの構成が可能であることは理解されよう。
【0048】
本明細書で説明されるシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることができることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および作用は、具体的なソフトウェアコードに言及することなく本明細書で説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計されることができることが理解される。
【0049】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、閾値に関連して本明細書において説明される。本明細書で使用される際に、閾値を満たすことは、値が閾値よりも大きいこと、閾値よりも多いこと、閾値よりも高いこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値よりも少ないこと、閾値よりも低いこと、閾値以下であること、閾値に等しいことなどに言及し得る。
【0050】
本明細書で使用される際に、用語「コンピューティングデバイス」または「コンピューターデバイス」は、1もしくは複数のネットワークと、または1もしくは複数のネットワーク経由で直接的または間接的に通信するように構成される1または複数の電子デバイスに言及し得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、デスクトップコンピューター、または同種のものであり得る。さらに、用語「コンピューター」は、データを受信し、処理し、および出力するために必要な構成要素を含み、および通常、ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインターフェースを含む任意のコンピューティングデバイスに言及し得る。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース(API)」は、例えばクライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドなど、クライアントからデータを受信するためにソフトウェア構成要素間でのインタラクションを促進するプロセッサによって実行され得るコンピューター可読媒体上でソートされたコンピューターコード、または他のデータに言及する。「インターフェース」は、ユーザーが(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどによって)直接的に、または間接的にかのいずれかでインタラクトし得る、例えば1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interfaces)(GUIs)などの生成された表示に言及する。
【0051】
本明細書で使用される際に、用語「サーバ」は、例えばインターネットなどネットワーク環境内の複数の当事者によって操作される、またはネットワーク環境内の複数の当事者に対して通信および処理を容易にする1もしくは複数のプロセッサ、またはコンピューター、ストレージデバイス、または同様のコンピューター構成に言及し得、または含み得るが、通信は、1もしくは複数の公的なまたはプライベートなネットワーク環境を通じて促進され得、および様々な他の構成が可能であることが理解されるであろう。さらに、ネットワーク環境内で直接的にまたは間接的に通信する、例としてサーバなどの複数のコンピューター、またはPOSデバイスなどの他のコンピューター化されたデバイスは、例えば業者のPOSシステムなどの「システム」を構成し得る。本明細書で使用される際に、用語「データセンター」は、1もしくは複数のサーバ、または他のコンピューティングデバイス、および/またはデータベースを含み得る。
【0052】
本明細書で使用される際に、用語「モバイルデバイス」は、1または複数のネットワークと通信するように構成された1または複数のポータブル電子デバイスに言及し得る。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えば、スマートフォンまたは標準的な携帯電話)、ポータブルコンピューター(例えば、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューターなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣類および/または同種のもの)、携帯情報端末(PDA)、および/または他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される際に、用語「クライアントデバイス」および「ユーザーデバイス」は、1もしくは複数のサーバまたはリモートデバイス、および/またはシステムと通信するように構成される任意の電子デバイスに言及する。クライアントデバイスまたはユーザーデバイスは、モバイルデバイス、ネットワーク対応電化製品(例えば、ネットワーク対応テレビ、冷蔵庫、サーモスタット、および/または同種のもの)、コンピューター、および/またはネットワークと通信することができる任意の他のデバイスもしくはシステムを含み得る。
【0053】
本明細書で使用される際に、用語「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェイス」(API)は、例えばクライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドなど、クライアントからデータを受信するためにソフトウェア構成要素間でのインタラクションを促進するプロセッサによって実行され得るコンピューター可読媒体上でソートされたコンピューターコード、規則のセットまたは他のデータに言及する。「インターフェース」は、ユーザーが直接的に、または間接的にかのいずれかで(例えば、キーボード、マウスなどによって)インタラクトし得る、例えば1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示に言及する。
【0054】
図1Aを参照すると、本明細書で説明されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1に示されるように、環境100は、注射デバイス102、センサーアセンブリ104、および/またはコンピューティングデバイス106を含み得る。
【0055】
注射デバイス102は、ある投与量の薬剤をユーザーに投与するための注射操作を実行するように構成され得る。注射デバイス102は、注射針を持った注射デバイスも、または注射針を持たない注射デバイスをも含み得る。注射デバイス102は、ディスポーザルタイプの注射デバイス(例えば、使い捨ての注射デバイスなど)または再利用可能タイプの注射デバイスであり得る。注射デバイス102は、自己注射器、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、および/またはパッシブニードルガードを含み得る。例えば、注射デバイス102は、BD Intevia(商標)自己注射器、BD Libertas(商標)ウェアラブル型自己注射器、BD Sonic(商標)自己注射器、および/またはプレフィルド型ISO標準ガラスシリンジのためのBD UltraSafe Plus(商標)パッシブニードルガードを含み得る。一例として、
図1Bは、注射デバイス102の様々な非限定的な実施形態または態様を示す。
【0056】
また、
図1Cを参照すると、注射デバイス102は薬物検査用窓(drug inspection window)120を含み得る。例えば、薬物検査用窓120は、ISO11608規格で必要とされるような薬物検査用窓を含み得る。一例として、薬物検査用窓120は、ISO11608規格で要求されるように注射デバイス102に対して位置し得、および寸法が決定され得る。例えば、
図1Bは、注射デバイス102の様々な非限定的な実施形態または態様に含まれる薬物検査用窓120を示す。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、自動的に配置される(例えば、注射動作の終了時になど)、または手動で配置される(例えば、ユーザーによってなど)ニードルシールドを含み得る。
【0057】
さらに
図1Cを参照すると、注射デバイス102のコンポーネント122は、注射デバイス102の注射動作に関連して動くように構成され得る。例えば、コンポーネント122は、プランジャーストッパ、プランジャーロッド、注射デバイス102のニードルシールド、および/または注射動作を開始する、もしくは引き起こす可動式のトリガーまたはコンポーネント(例えば、ユーザーに投薬量の薬剤を投与するための注射動作を開始する、および/または実行するために動く、または動かされるボタン、トリガー、および/または同種のもの)を含み得る。
【0058】
センサーアセンブリ104は、ハウジング140および機械的インターフェース142を含み得る。ハウジング140は、センサー144、プロセッサ146、無線通信デバイス148、ユーザーフィードバックデバイス150、電源152、メモリ154、および/またはリアルタイムクロック(RTC)156を含み(例えば、収容し(house)、包含し(encompass)など)得る。
【0059】
機械的インターフェース142は、ハウジング140を注射デバイス102の外面に取り付ける(例えば、取り外し可能に取り付ける、取り外せないように取り付けるなど)ように構成され得る。例えば、ハウジング140は、機械的インターフェース142に取り外し可能に取り付けられ得、機械的インターフェース142に取り外しできないように取り付けられ得、および/または機械的インターフェース142に一体化され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、機械的インターフェース142は、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出す(index)ように構成される。例えば、センサー144は、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122の位置に対するセンサーの割り出された位置に応じて較正され得る。一例として、第1の機械的インターフェース142は、第1のタイプの注射デバイス102について、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得、および第2の機械的インターフェース142は、第1のタイプの注射デバイスとは異なる第2のタイプの注入デバイス102について、注入デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図2~5について、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細が以下に提供される。
【0060】
センサー144は、注射デバイス102の注射動作に関連した注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するように構成され得る。例えば、センサー144は、ピストン、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、およびプランジャーの動きを開始する、または引き起こす可動式のトリガーのうちの少なくとも1つの動き(例えば、動き、変位など)を検出するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサー144は、以下のセンサーのタイプ、即ち、光学センサー、音響センサー、振動センサー、加速度センサー、磁気センサー、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。センサー144の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、
図6A、6B、7、8A、および8Bに関して以下に提供される。
【0061】
プロセッサ146は、センサー144から受信された信号またはセンサーデータに基づいて、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ146は、低電力マイクロコントローラユニット(MCU)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報は、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニールドシールド配置の時間、測定された注射デバイス102の内部ノイズまたは内部振動(例えば、音響および/または振動プロファイルなど)、測定された射出力(例えば、スプリング力など)またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。プロセッサ146は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をメモリ154に記憶し得る。
【0062】
無線通信デバイス148は、コンピューティングデバイス106と無線通信するように構成され得る。例えば、無線通信デバイス148は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をコンピューティングデバイス106に通信するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、無線通信デバイス148は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続および/または同種のもの)を介して、無線通信デバイス148がコンピューティングデバイス106から直接情報を受信する、および/またはコンピューティングデバイス106に情報を直接通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、Bluetoothトランシーバ(登録商標)および/または同種のものを含む。
【0063】
ユーザーフィードバックデバイス150は、注射動作に関連した指示および/または注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をユーザーに提供するように構成され得る。例えば、ユーザーフィードバックデバイス150は、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、音声出力デバイス(例えば、ブザー、スピーカなど)、触覚または力覚フィードバックデバイス(例えば、バイブレータなど)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0064】
電源152は、センサー144、プロセッサ146、無線通信デバイス148、ユーザーフィードバックデバイス150、メモリ154、および/またはRTC156に電力を供給するように構成され得る。例えば、電源152は、電池(例えば、充電式電池、使い捨て電池など)、エネルギーハーベスター(例えば、例として電磁気エネルギー、太陽エネルギー、熱エネルギー、風力エネルギー、塩分勾配、運動エネルギー、および/または同種のものなど1または複数の外部電源からエネルギーを得るように構成されたエネルギーハーベスター)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0065】
メモリ154は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をメモリ154に記憶するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メモリ154は、センサー144の1または複数の較正設定に関連した較正データを記憶し得る。例えば、センサー144は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してセンサー144の割り出された位置に一致し得る。一例として、機械的インターフェース142は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
【0066】
RTC156は、現在の時間を記録するコンピューターの時計(例えば、集積回路の形態においてなど)を含み得る。例えば、プロセッサ146は、RTC156の現在時刻に基づいて、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連したタイムスタンプ情報をし得る。
【0067】
コンピューティングデバイス106は、センサーアセンブリ104および/または1もしくは複数の他のコンピューティングデバイスから情報および/またはデータを受信することができる1または複数のデバイスを含み得、および/または、情報および/もしくはデータをセンサーアセンブリ104および/もしくは1もしくは複数の他のコンピューティングデバイスに通信することができる1または複数のデバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、受信ユニット、ルータデバイス、ブリッジデバイス、ハブデバイス、および/または同種のものを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介して、コンピューティングデバイス106が無線通信デバイス148から直接的に情報を受信する、および/または情報を無線通信デバイス148に直接的に通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、および/または同種のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、例えば病院記録システム、治験関連情報を収集するために臨床試験中に使用されるシステム、および/または同種のものなどの電子データ管理システムに情報および/またはデータを含み得、および/またはアップロードし得る。
【0068】
図1A~
図1Cに示されるデバイスおよびシステムの数および配置は、一例として提供される。
図1A~
図1Cに示されるデバイスやシステムと比べて、追加されたデバイスおよび/もしくはシステム、より少ないデバイスおよび/もしくはシステム、異なったデバイスおよび/もしくはシステム、または、異なって配置されるデバイスおよび/もしくはシステムがあり得る。さらに、
図1A~
図1Cに示される2以上のデバイスおよび/もしくはシステムは、単一のデバイスおよび/もしくはシステム内に実装され得、または、
図1A~
図1Cに示される単一のデバイスおよび/もしくはシステムは、複数の分散型のデバイスおよび/もしくはシステムとして実装され得る。追加的に、または代替的に、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば、1または複数のデバイスまたはシステム)は、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されると説明されている1または複数の機能を実行し得る。
【0069】
ここで
図2を参照するが、
図2は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装200の透視図である。
図2に示されるように、機械的インターフェース142は、ベースプレート202を含み得る。ベースプレート202は、注射デバイス102の外面に取り付けるように構成され得る。例えば、ベースプレート202は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介して注射デバイス102の外面に取り付けられ得る。ベースプレート202は、剛性プレートもしくはベース、または可撓性プレートもしくはベースであり得る。センサーアセンブリ104は、ベースプレート202に取り付けられ得、および/またはベースプレート202と一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介してベースプレート202に取り付けられ得る。ベースプレート202は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得る、および/または寸法が決定され得る。例えば、ベースプレート202は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス120の薬物用検査窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図2にさらに示されるように、ベースプレート202は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応した切り欠きまたは開口部210を含み得る。切り欠きまたは開口部210は、ベースプレート202および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓102の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部210は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して、ベースプレート202を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、ベースプレート202を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0070】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、外部特徴(例えば、クラムシェルなど)を含み得、およびセンサーアセンブリ104は、外部特徴に(例えば、クラムシェル内部になど)一体化され得る。
【0071】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、注射デバイス102の外面を含み得る。例えば、ベースプレート202は、注射デバイス202の外面と一体化され得る。
【0072】
ここで
図3を参照するが、
図3は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様についての実装200の透視図である。
図2に示されるように、機械的インターフェース142は、接着剤ラベル302を含み得る。接着剤ラベルは、接着剤ラベル302の底面の接着面を介して注射デバイス102の外面に取り付けられるように構成され得る。接着剤ラベル302は、可撓性ラベルまたはベースを含み得る。センサーアセンブリ104は、接着剤ラベル302に取り付けられ得(例えば、底面の反対側の上面での接着剤を介して等)、および/または接着剤ラベル302と一体化され得る。接着剤ラベル302は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得、および/または寸法を決定され得る。例えば、接着剤ラベル302は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス120の薬物用検査窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図3にさらに示されるように、接着剤ラベル302は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部310を含み得る。切り欠きまたは開口部310は、接着剤ラベル302および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓102の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部310は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して接着剤ラベル302を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、接着剤ラベル302を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接着剤ラベル302は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0073】
ここで
図4を参照するが、
図4は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装400の透視図である。
図2に示されるように、機械的インターフェース142は、リングまたはスリーブ402を含み得る。リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102の外面(例えば、外周など)の周囲に適合するように構成され得る。リングまたはスリーブ402は、エラストマー材料および熱収縮性材料のうちの少なくとも1つを含み得る。センサーアセンブリ104は、リングまたはスリーブ402に取り付けられ得、および/またはリングまたはスリーブ402に一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介してリングまたはスリーブ402に取り付けられ得る。リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得る、および/または寸法を決定され得る。例えば、リングまたはスリーブ402は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス120の薬物検査用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図4にさらに示されるように、リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部410を含み得る。切り欠きまたは開口部410は、リングまたはスリーブ402および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓102の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部410は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してリングまたはスリーブ402を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、リングまたはスリーブ402を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0074】
ここで
図5を参照するが、
図5は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装500の透視図である。
図2に示されるように、機械的インターフェース142は、剛性変形可能クリップ502を含み得る。剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102の外面上でのクリップであるように構成され得る。例えば、剛性変形可能クリップ502はハーフパイプ形状を含み得、ハーフパイプ形状を形成する材料は、クリップ502が注射デバイス102上に押し付けられるときに、周囲を変形して注射デバイス102の外面を把持するように構成される。センサーアセンブリ104は、剛性変形可能クリップ502に取り付けられ得、および/または剛性変形可能クリップ502と一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介して剛性変形可能クリップ502に取り付けられ得る。剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得、および/または寸法を決定され得る。例えば、剛性変形可能クリップ502は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス120の薬物検査用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図5にさらに示されるように、剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部510を含み得る。切り欠きまたは開口部210は、剛性変形可能クリップ502および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓102の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部510は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して剛性変形可能クリップ502を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。
【0075】
ここで、
図6Aおよび6Bを参照するが、
図6Aおよび6Bは、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装600および650の図である。
図6Aおよび
図6Bに示されるように、センサー144は、光学センサー644を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、光学センサー644は、注射デバイス102の薬物検査用窓120を通じて注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するように位置する。一例として、光学センサー644は、薬物検査用窓120を通して注射デバイス102のコンポーネント122動作を直接測定または捕捉するために、薬物検査用窓102に隣接して、および/または薬物検査用窓102の上方に位置し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、ハウジング140は、注射デバイス102の薬物検査用窓120と部分的に重なる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、複数の薬物検査用窓120を含み、およびハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、ハウジング140は、複数の薬物検査用窓120のうちの1つと完全に重なる、または複数の薬物検査用窓120のうちの1つを完全に覆う(例えば、複数の薬物検査用窓120のうちの1つの視界を完全に覆い隠すなど)。
【0076】
図6Aにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、光学センサー644は1列の光検出器602とLED604との対を含む。例えば、光検出器602とLED604との対は、薬物検査用窓120に沿って一直線上に置かれ得る。LED604のそれぞれは、薬物検査用窓120を通して光線を送信し得、そして光線はコンポーネント122がそのLED604の前に動かされるとき、コンポーネント122によって反射され得る。そのLED604に対応する光検出器602は、反射光線を検出し得、一方、他の光検出器602は、コンポーネント122が、対応する光検出器602とLED604との対の前に存在しないときに、コンポーネント122によって反射されない光線を検出しないことがある。プロセッサ146は、LED604を駆動し得、および/または光検出器602から取得信号を受信し得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し得、閾値レベルの抽出を実行し得、および/または注射102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定し得る。
【0077】
図6Bにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、光学センサー644は、単一の光検出器602とLED604との対を含み、および注射デバイス102のコンポーネント122は、注射デバイス102の薬物検査用窓120を通して見える印刷されたパターンまたは段階的に変化するパターン(gradated pattern)610を含む。LED602は、薬物検査用窓120を通して光線を送信し得、そして光線はコンポーネント122がLED604の前にあるとき、および/またはコンポーネント122が動かされてLED604のそばを通り過ぎるとき、パターン610によって反射され得る。光検出器602は、反射光線を検出し得、反射光線の反射は、光検出器602および/またはLED604に対するパターン610の位置に従って変化し得る。プロセッサ146は、LED604を駆動するようにプログラミングされ得、および/または構成され得、および/または光検出器602から取得信号を受信し得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベルの抽出を実行し、および/または注射102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得、およびまたは構成され得る。
【0078】
ここで
図7を参照するが、
図7は、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装700の図である。
図7に示されるように、センサー144は、音響センサーまたは振動センサー744を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、音響センサーまたは振動センサー744は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するために、注射デバイス102のノイズまたは振動(例えば、内部ノイズまたは内部振動、ばねの動き、内部衝撃、例えば可聴式クリックなどの投与量インジケーターの終了、および/または同種のもの)を測定するように位置し得る。一例として、音響センサーまたは振動センサー744は、注射デバイス102の外面に隣接して位置し得る。
【0079】
プロセッサ146は、音響センサーまたは振動センサー744から取得信号を受信するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベルの抽出を実行し、および/または注射102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得、および/または構成され得る。例えば、プロセッサ146は、音響センサーまたは振動センサー744から受信された信号を1または複数の基準信号(例えば、メモリ154などに記憶されている)と比較して、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを決定するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。
【0080】
ここで、
図8Aおよび8Bを参照するが、
図8Aおよび8Bは、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装800および850の図である。
図8Aおよび8Bに示されるように、センサー144は、磁気センサー844(例えば、ホール効果センサー、線形ホール効果センサー、ラッチホール効果センサー(latch Hall effect sensors)、リードリレーなど)を含み得る。そのような例では、注入デバイス102のコンポーネント122は、磁石802(例えば、コンポーネント122に取り付けられた磁石、磁気コーティング、磁性材料から形成されたコンポーネント122など)を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、磁気センサー844は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するために、コンポーネント122内に、および/またはコンポーネント122上に含まれる磁石802によって生成される磁場修正および/または磁気発生を測定するように位置する。一例として、磁気センサー844は、注射デバイス102の外面に隣接して位置し得る。
【0081】
図8Aにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、磁気センサー844は、コンポーネント122の上および/またはコンポーネント122内の磁石802の動きの範囲の中心に位置する。例えば、磁石802が、注射デバイス102の注射動作中に第1の点と第2の点との間の距離Dを移動するように構成される場合、磁気センサー844は、磁石802の移動方向において、第1の点と第2の点との間の中間にある距離D/2に位置し得る。
【0082】
図8Bにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様において、磁石802は、コンポーネント122上の、および/またはコンポーネント122に一体化される印刷された、または段階的に変化する磁気パターンまたは磁気スケール810を含み得る。例えば、印刷された、または段階的に変化する磁気パターンまたは磁気スケール810は、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるときに、コンポーネント122の動きの検出を容易にし得、および/または磁気センサー844が注射デバイス120内のコンポーネント122に対してより様々な列に、またはより様々な位置に位置することを可能にし得る。
【0083】
実施形態または態様は、例示および説明の目的のために詳細に説明されてきたが、そのような詳細は、その目的のためだけであり、および実施形態または態様は、開示された実施形態または態様に限定されるものではなくて、むしろ、付加された特許請求の範囲の精神および範囲内の修正および同等の構成を包含することが意図されることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態または態様の1または複数の特徴が、任意の他の実施形態または態様の1または複数の特徴と組み合わせられることができることを意図することを理解されたい。実際、これらの特徴のうちいずれも、特許請求の範囲に具体的に列挙されていない方法および/または本明細書に具体的に開示されていない方法で組み合わされることができる。以下に列挙される従属請求項のそれぞれは、1つの請求項のみに直接的に従属し得るが、可能な実装の開示は、請求項のセットにおける他のすべての請求項と組み合わせた従属請求項のそれぞれを含む。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサーアセンブリおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月22日に出願された欧州特許出願20305683.3号についての優先権を主張し、その全体の開示は参照によりその全体において本明細書に組み込まれる。
【0003】
1.分野
本出願は、全体としてセンサーアセンブリに関連するものであり、および非限定的な実施形態または態様において、注射デバイスに取り付けるため、および無線通信のために構成されたセンサーアセンブリに全体として関連する。
【0004】
3.技術的考察
流体の注射のための多種多様な注射デバイスが、現在市販されている。しかし、これらのデバイスのうちの多くは、薬物注射に関連するデータを捕捉および/または転送するためのメカニズムを全く提供していない。
【発明の概要】
【0005】
したがって、提供されるものは、改良されたシステム、デバイス、製品、装置、および/またはデバイスコネクタに接続されたデバイスを識別するための方法となる。
【0006】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、提供されるものは、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスとを含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースとを含む、注射デバイスのためのセンサーアセンブリとなる。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、提供されるものは、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスとを含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースとを含む、注射デバイスおよびセンサーアセンブリを含むシステムとなる。
【0008】
さらなる実施形態または態様が、以下の番号付けされた節で説明される。
【0009】
第1節。注射デバイスのためのセンサーアセンブリであって、注射デバイスの注射動作に関連した注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように構成されたセンサーと、コンピューティングデバイスに、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を伝えるように構成された無線通信デバイスと、を含むハウジングと、注射デバイスの外面にハウジングを取り付けるように構成された機械的インターフェースと、を備えるセンサーアセンブリ。
【0010】
第2節。注射デバイスのコンポーネントは、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、プランジャーの動きを開始させる可動式のトリガー、注射動作を開始させる注射デバイスの可動式のコンポーネント、ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、およびセンサーは、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、可動式のトリガー、注射動作を開始させる注射デバイスの可動式のコンポーネント、ニードルシールド、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つの動きを検出するように構成される、第1節に記載のセンサーアセンブリ。
【0011】
第3節。注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報は、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動(例えば、音響および/または振動プロファイルなど)、測定された射出力(例えば、スプリング力など)またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1節および第2節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0012】
第4節。ハウジングは、プログラミングされた1もしくは複数のプロセッサ、および/または、センサーから受信されたセンサーデータに基づいて、注射デバイスのコンポーネントの動きに関連した情報を決定するように構成された1もしくは複数のプロセッサを含む、第1節乃至第3節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0013】
第5節。ハウジングは、ユーザーフィードバックデバイスを含み、およびユーザーフィードバックデバイスは、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、オーディオ出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1節乃至第4節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0014】
第6節。ハウジングは、センサーに電力を供給するように構成された電池を含む、第1節乃至第5節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0015】
第7節。無線通信デバイスは短距離無線通信デバイスを含む、第1節乃至第6節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0016】
第8節。ハウジングはメモリを含む、第1節乃至第7節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0017】
第9節。注射デバイスは、自己注射器、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、安全シリンジデバイス、プレフィルドシリンジ、およびパッシブニードルガードのうちの1つを含む、第1節乃至第8節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0018】
第10節。機械的インターフェースは、注射デバイスの薬物検査用窓に対してセンサーの位置を割り出すように構成され、およびセンサーは、注射デバイスの薬物検査用窓に対してセンサーの割り出された位置に応じて較正される、第1節乃至第9節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0019】
第11節。ハウジングは、機械的インターフェースに取り外し可能に取り付けられる、第1節乃至第10節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0020】
第12節。ハウジングは、機械的インターフェースと一体化されている、第1節乃至第11節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0021】
第13節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面に取り付けられるように構成されたベースプレートを含む、第1節乃至第12節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0022】
第14節。機械的インターフェースは注射デバイスの外面を含む、第1節乃至第13節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0023】
第15節。機械的インターフェースは接着剤を含む、第1節乃至第14節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0024】
第16節。機械的インターフェースは、接着性のラベルを含む、第1節乃至第15節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0025】
第17節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面の周囲に適合するように構成されたリングまたはスリーブを含み、およびリングまたはスリーブは、エラストマー材料および熱収縮性材料のうちの少なくとも1つを含む、第1節乃至第16節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0026】
第18節。機械的インターフェースは、注射デバイスの外面上で留めるように構成される剛性変形可能クリップを含む、第1節乃至第17節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0027】
第19節。センサーは光学センサーを含む、第1節乃至第18節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0028】
第20節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、光学センサーは、注射デバイスの薬物検査用窓を通じて注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するように位置する、第1節乃至第19節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0029】
第21節。光学センサーは1列の光検出器とLEDとの対を含む、第1節乃至第20節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0030】
第22節。光学センサーが単一の光検出器とLEDとの対を含み、および注射デバイスのコンポーネントが、注射デバイスの薬物検査用窓を通じて見える印刷されたパターンまたは段階的に変化するパターンを含む、第1節乃至第21節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0031】
第23節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、ハウジングは、注射デバイスの薬物検査用窓に部分的に重なる、第1節乃至第22節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0032】
第24節。注射デバイスは複数の薬物検査用窓を含み、およびハウジングが、機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、ハウジングは複数の薬物検査用窓のうちの1つと完全に重なる、第1節乃至第23節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0033】
第25節。センサーは、音響センサーまたは振動センサーを含む、第1節乃至第24節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0034】
第26節。ハウジングが、機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、音響センサーまたは振動センサーは、注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するために注射デバイスの内部ノイズまたは内部振動を測定するように位置する、第1節乃至第25節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0035】
第27節。注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニードルシールド配置の時間、注射デバイスの測定された内部ノイズもしくは内部振動、測定された射出力、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを決定するために、音響センサーまたは振動センサーから受信された信号を、1または複数の基準信号と比較するようにプログラミングされた、および/または構成された1または複数のプロセッサをさらに備える、第1節乃至第26節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0036】
第28節。センサーは磁気センサーを含む、第1節乃至第27節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0037】
第29節。注射デバイスのコンポーネントは磁石を含み、およびハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、磁気センサーは、注射デバイスのコンポーネントの動きを検出するために、磁石によって引き起こされた磁場修正および/または磁石によって引き起こされた磁気発生を測定するように位置する、第1節乃至第28節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0038】
第30節。ハウジングが機械的インターフェースを介して注射デバイスに取り付けられるとき、磁気センサーは磁石の動きの範囲の中心に位置する、第1節乃至第29節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0039】
第31節。磁石は、印刷された磁気パターンもしくは磁気スケール、または段階的に変化する磁気パターンもしくは磁気スケールを含む、第1節乃至第30節のいずれかに記載のセンサーアセンブリ。
【0040】
第32節。注射デバイスと、第1節乃至第31節のいずれかに記載のセンサーアセンブリとを備えるシステム。
【0041】
動作の方法および構造の関連要素の機能と、部品の組み合わせおよび製造の経済性だけでなく、本開示のこれらの特徴および他の特徴は、様々な図で対応する部分を示す参照数字と同様に、その全てがこの明細書の一部を形成する添付図面を参照して、以下の説明および付加された特許請求の範囲を考慮することでより明白になる。ただし、図面は例示および説明の目的のみのためであって、および限定の定義として意図されるものではないということが明確に理解されるべきである。本明細書および本請求項で使用されているように、「a」、「an」、および「the」という単数形は、文脈で明確に異なるように指示する場合を除いて複数の指示物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本開示の実施形態または態様のさらなる利点および詳細は、添付の略図で図示された典型的な実施形態を参照して、より一層詳細に以下にて説明される。
【0043】
【
図1A】本明細書で説明されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である
【
図1B】
図1Aの1もしくは複数のデバイス、および/または
図1Aの1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の透視図である。
【
図1C】
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のデバイス、および/または
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図3】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図4】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図5】機械的インターフェースの非限定的な実施形態または態様の実装の透視図である。
【
図6A】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図6B】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図7】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図8A】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【
図8B】センサーの非限定的な実施形態または態様の実装の図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本開示は、逆に明示的に指定される場合を除いて、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。添付の図面で例示され、および以下の明細書で説明される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に例示的および非限定的な実施形態または態様であるにすぎないこともまた理解されるべきである。したがって、本明細書に開示された実施形態または態様に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0045】
以下の文での説明の目的のために、用語「端部(end)」、「上部の(upper)」、「下部の(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、「上端(top)」、「底(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、それが図面の図において向きを持って本開示に関わるものとする。しかし、本開示は、逆に明示的に指定される場合を除いて、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。添付の図面で例示され、および以下の明細書で説明される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に本開示の例示的な実施形態または態様にすぎないこともまた理解されるべきである。したがって、本明細書に開示される実施形態または実施形態の態様に関連する具体的な寸法および他の物理的特性は、異なるように示される場合を除いて、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0046】
本明細書で使用されるどの態様、構成要素、要素、構造、動作(act)、ステップ、機能、命令および/または同種のものも、そのように明示的に説明される場合を除いて、極めて重要または不可欠であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される際に、冠詞「a」および「an」は、1または複数のアイテムを含むことを意図されており、および「1または複数」および「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される際に、用語「セット」は、1または複数のアイテム(例えば、関連アイテム、非関連アイテム、関連アイテムおよび非関連アイテムの組み合わせなど)を含むことを意図されており、「1または複数」および「少なくとも1つ」と互換的に使用され得る。1つのアイテムのみが意図される場合、用語「1つ(one)」または同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される際に、用語「持つ(has)」、「持つ(have)」、「持つ(having)」または同種のものは、制約のない用語(open-ended terms)であることが意図される。さらに、語句「に基づく(based on)」は、異なるように明確に述べられる場合を除いて、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味することが意図される。
【0047】
本明細書で使用される際に、用語「通信(communication)」および「通信する(communicate)」は、1もしくは複数の信号、メッセージ、コマンド、または他の種類のデータの受信または転送について言及する。1つのユニット(例えば、任意のデバイス、システム、またはそれらの構成要素)が別のユニットと通信することは、1つのユニットが、直接的もしくは間接的に、他のユニットからデータを受信し、および/または他のユニットにデータを送信することができることを意味する。このことは、実際は、有線のおよび/または無線の直接的な接続または間接的な接続に言及し得る。さらに、送信されるデータが、第1のユニットと第2のユニットとの間で修正され、処理され、中継され、および/または転送され得るとしても、2つのユニットは互いに通信し得る。例えば、第1のユニットがデータを受動的に受信し、および第2のユニットに能動的にデータを送信しなくても、第1のユニットは第2のユニットと通信し得る。別の例として、中間ユニットが1つのユニットからのデータを処理し、および処理されたデータを第2のユニットに送信する場合、第1のユニットは、第2のユニットと通信し得る。他の数多くの構成が可能であることは理解されよう。
【0048】
本明細書で説明されるシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることができることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および作用は、具体的なソフトウェアコードに言及することなく本明細書で説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計されることができることが理解される。
【0049】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、閾値に関連して本明細書において説明される。本明細書で使用される際に、閾値を満たすことは、値が閾値よりも大きいこと、閾値よりも多いこと、閾値よりも高いこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値よりも少ないこと、閾値よりも低いこと、閾値以下であること、閾値に等しいことなどに言及し得る。
【0050】
本明細書で使用される際に、用語「コンピューティングデバイス」または「コンピューターデバイス」は、1もしくは複数のネットワークと、または1もしくは複数のネットワーク経由で直接的または間接的に通信するように構成される1または複数の電子デバイスに言及し得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、デスクトップコンピューター、または同種のものであり得る。さらに、用語「コンピューター」は、データを受信し、処理し、および出力するために必要な構成要素を含み、および通常、ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインターフェースを含む任意のコンピューティングデバイスに言及し得る。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース(API)」は、例えばクライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドなど、クライアントからデータを受信するためにソフトウェア構成要素間でのインタラクションを促進するプロセッサによって実行され得るコンピューター可読媒体上でソートされたコンピューターコード、または他のデータに言及する。「インターフェース」は、ユーザーが(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどによって)直接的に、または間接的にかのいずれかでインタラクトし得る、例えば1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interfaces)(GUIs)などの生成された表示に言及する。
【0051】
本明細書で使用される際に、用語「サーバ」は、例えばインターネットなどネットワーク環境内の複数の当事者によって操作される、またはネットワーク環境内の複数の当事者に対して通信および処理を容易にする1もしくは複数のプロセッサ、またはコンピューター、ストレージデバイス、または同様のコンピューター構成に言及し得、または含み得るが、通信は、1もしくは複数の公的なまたはプライベートなネットワーク環境を通じて促進され得、および様々な他の構成が可能であることが理解されるであろう。さらに、ネットワーク環境内で直接的にまたは間接的に通信する、例としてサーバなどの複数のコンピューター、またはPOSデバイスなどの他のコンピューター化されたデバイスは、例えば業者のPOSシステムなどの「システム」を構成し得る。本明細書で使用される際に、用語「データセンター」は、1もしくは複数のサーバ、または他のコンピューティングデバイス、および/またはデータベースを含み得る。
【0052】
本明細書で使用される際に、用語「モバイルデバイス」は、1または複数のネットワークと通信するように構成された1または複数のポータブル電子デバイスに言及し得る。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えば、スマートフォンまたは標準的な携帯電話)、ポータブルコンピューター(例えば、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューターなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣類および/または同種のもの)、携帯情報端末(PDA)、および/または他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される際に、用語「クライアントデバイス」および「ユーザーデバイス」は、1もしくは複数のサーバまたはリモートデバイス、および/またはシステムと通信するように構成される任意の電子デバイスに言及する。クライアントデバイスまたはユーザーデバイスは、モバイルデバイス、ネットワーク対応電化製品(例えば、ネットワーク対応テレビ、冷蔵庫、サーモスタット、および/または同種のもの)、コンピューター、および/またはネットワークと通信することができる任意の他のデバイスもしくはシステムを含み得る。
【0053】
本明細書で使用される際に、用語「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェイス」(API)は、例えばクライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドなど、クライアントからデータを受信するためにソフトウェア構成要素間でのインタラクションを促進するプロセッサによって実行され得るコンピューター可読媒体上でソートされたコンピューターコード、規則のセットまたは他のデータに言及する。「インターフェース」は、ユーザーが直接的に、または間接的にかのいずれかで(例えば、キーボード、マウスなどによって)インタラクトし得る、例えば1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示に言及する。
【0054】
図1Aを参照すると、本明細書で説明されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1Aに示されるように、環境100は、注射デバイス102、センサーアセンブリ104、および/またはコンピューティングデバイス106を含み得る。
【0055】
注射デバイス102は、ある投与量の薬剤をユーザーに投与するための注射操作を実行するように構成され得る。注射デバイス102は、注射針を持った注射デバイスも、または注射針を持たない注射デバイスをも含み得る。注射デバイス102は、ディスポーザルタイプの注射デバイス(例えば、使い捨ての注射デバイスなど)または再利用可能タイプの注射デバイスであり得る。注射デバイス102は、自己注射器、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、および/またはパッシブニードルガードを含み得る。例えば、注射デバイス102は、BD Intevia(商標)自己注射器、BD Libertas(商標)ウェアラブル型自己注射器、BD Sonic(商標)自己注射器、および/またはプレフィルド型ISO標準ガラスシリンジのためのBD UltraSafe Plus(商標)パッシブニードルガードを含み得る。一例として、
図1Bは、注射デバイス102の様々な非限定的な実施形態または態様を示す。
【0056】
また、
図1Cを参照すると、注射デバイス102は薬物検査用窓(drug inspection window)120を含み得る。例えば、薬物検査用窓120は、ISO11608規格で必要とされるような薬物検査用窓を含み得る。一例として、薬物検査用窓120は、ISO11608規格で要求されるように注射デバイス102に対して位置し得、および寸法が決定され得る。例えば、
図1Bは、注射デバイス102の様々な非限定的な実施形態または態様に含まれる薬物検査用窓120を示す。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、自動的に配置される(例えば、注射動作の終了時になど)、または手動で配置される(例えば、ユーザーによってなど)ニードルシールドを含み得る。
【0057】
さらに
図1Cを参照すると、注射デバイス102のコンポーネント122は、注射デバイス102の注射動作に関連して動くように構成され得る。例えば、コンポーネント122は、プランジャーストッパ、プランジャーロッド、注射デバイス102のニードルシールド、および/または注射動作を開始する、もしくは引き起こす可動式のトリガーまたはコンポーネント(例えば、ユーザーに投薬量の薬剤を投与するための注射動作を開始する、および/または実行するために動く、または動かされるボタン、トリガー、および/または同種のもの)を含み得る。
【0058】
センサーアセンブリ104は、ハウジング140および機械的インターフェース142を含み得る。ハウジング140は、センサー144、プロセッサ146、無線通信デバイス148、ユーザーフィードバックデバイス150、電源152、メモリ154、および/またはリアルタイムクロック(RTC)156を含み(例えば、収容し(house)、包含し(encompass)など)得る。
【0059】
機械的インターフェース142は、ハウジング140を注射デバイス102の外面に取り付ける(例えば、取り外し可能に取り付ける、取り外せないように取り付けるなど)ように構成され得る。例えば、ハウジング140は、機械的インターフェース142に取り外し可能に取り付けられ得、機械的インターフェース142に取り外しできないように取り付けられ得、および/または機械的インターフェース142に一体化され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、機械的インターフェース142は、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出す(index)ように構成される。例えば、センサー144は、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122の位置に対するセンサーの割り出された位置に応じて較正され得る。一例として、第1の機械的インターフェース142は、第1のタイプの注射デバイス102について、注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得、および第2の機械的インターフェース142は、第1のタイプの注射デバイスとは異なる第2のタイプの
注射デバイス102について、
注射デバイス102の薬物検査用窓120および/または注射デバイス102内のコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図2~5について、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細が以下に提供される。
【0060】
センサー144は、注射デバイス102の注射動作に関連した注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するように構成され得る。例えば、センサー144は、ピストン、プランジャーのストッパ、プランジャーのロッド、およびプランジャーの動きを開始する、または引き起こす可動式のトリガーのうちの少なくとも1つの動き(例えば、動き、変位など)を検出するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサー144は、以下のセンサーのタイプ、即ち、光学センサー、音響センサー、振動センサー、加速度センサー、磁気センサー、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。センサー144の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、
図6A、6B、7、8A、および8Bに関して以下に提供される。
【0061】
プロセッサ146は、センサー144から受信された信号またはセンサーデータに基づいて、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ146は、低電力マイクロコントローラユニット(MCU)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報は、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の終了時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、ニールドシールド配置の時間、測定された注射デバイス102の内部ノイズまたは内部振動(例えば、音響および/または振動プロファイルなど)、測定された射出力(例えば、スプリング力など)またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。プロセッサ146は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をメモリ154に記憶し得る。
【0062】
無線通信デバイス148は、コンピューティングデバイス106と無線通信するように構成され得る。例えば、無線通信デバイス148は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をコンピューティングデバイス106に通信するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、無線通信デバイス148は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続および/または同種のもの)を介して、無線通信デバイス148がコンピューティングデバイス106から直接情報を受信する、および/またはコンピューティングデバイス106に情報を直接通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、Bluetoothトランシーバ(登録商標)および/または同種のものを含む。
【0063】
ユーザーフィードバックデバイス150は、注射動作に関連した指示および/または注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をユーザーに提供するように構成され得る。例えば、ユーザーフィードバックデバイス150は、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、音声出力デバイス(例えば、ブザー、スピーカなど)、触覚または力覚フィードバックデバイス(例えば、バイブレータなど)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0064】
電源152は、センサー144、プロセッサ146、無線通信デバイス148、ユーザーフィードバックデバイス150、メモリ154、および/またはRTC156に電力を供給するように構成され得る。例えば、電源152は、電池(例えば、充電式電池、使い捨て電池など)、エネルギーハーベスター(例えば、例として電磁気エネルギー、太陽エネルギー、熱エネルギー、風力エネルギー、塩分勾配、運動エネルギー、および/または同種のものなど1または複数の外部電源からエネルギーを得るように構成されたエネルギーハーベスター)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0065】
メモリ154は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報をメモリ154に記憶するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メモリ154は、センサー144の1または複数の較正設定に関連した較正データを記憶し得る。例えば、センサー144は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してセンサー144の割り出された位置に応じて較正され得る。一例として、機械的インターフェース142は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
【0066】
RTC156は、現在の時間を記録するコンピューターの時計(例えば、集積回路の形態においてなど)を含み得る。例えば、プロセッサ146は、RTC156の現在時刻に基づいて、注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連したタイムスタンプ情報をし得る。
【0067】
コンピューティングデバイス106は、センサーアセンブリ104および/または1もしくは複数の他のコンピューティングデバイスから情報および/またはデータを受信することができる1または複数のデバイスを含み得、および/または、情報および/もしくはデータをセンサーアセンブリ104および/もしくは1もしくは複数の他のコンピューティングデバイスに通信することができる1または複数のデバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、受信ユニット、ルータデバイス、ブリッジデバイス、ハブデバイス、および/または同種のものを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介して、コンピューティングデバイス106が無線通信デバイス148から直接的に情報を受信する、および/または情報を無線通信デバイス148に直接的に通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、および/または同種のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、例えば病院記録システム、治験関連情報を収集するために臨床試験中に使用されるシステム、および/または同種のものなどの電子データ管理システムに情報および/またはデータを含み得、および/またはアップロードし得る。
【0068】
図1A~
図1Cに示されるデバイスおよびシステムの数および配置は、一例として提供される。
図1A~
図1Cに示されるデバイスやシステムと比べて、追加されたデバイスおよび/もしくはシステム、より少ないデバイスおよび/もしくはシステム、異なったデバイスおよび/もしくはシステム、または、異なって配置されるデバイスおよび/もしくはシステムがあり得る。さらに、
図1A~
図1Cに示される2以上のデバイスおよび/もしくはシステムは、単一のデバイスおよび/もしくはシステム内に実装され得、または、
図1A~
図1Cに示される単一のデバイスおよび/もしくはシステムは、複数の分散型のデバイスおよび/もしくはシステムとして実装され得る。追加的に、または代替的に、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば、1または複数のデバイスまたはシステム)は、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されると説明されている1または複数の機能を実行し得る。
【0069】
ここで
図2を参照するが、
図2は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装200の透視図である。
図2に示されるように、機械的インターフェース142は、ベースプレート202を含み得る。ベースプレート202は、注射デバイス102の外面に取り付けるように構成され得る。例えば、ベースプレート202は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介して注射デバイス102の外面に取り付けられ得る。ベースプレート202は、剛性プレートもしくはベース、または可撓性プレートもしくはベースであり得る。センサーアセンブリ104は、ベースプレート202に取り付けられ得、および/またはベースプレート202と一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介してベースプレート202に取り付けられ得る。ベースプレート202は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得る、および/または寸法が決定され得る。例えば、ベースプレート202は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス
102の薬
物検査
用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図2にさらに示されるように、ベースプレート202は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応した切り欠きまたは開口部210を含み得る。切り欠きまたは開口部210は、ベースプレート202および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓
120の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部210は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して、ベースプレート202を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、ベースプレート202を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0070】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、外部特徴(例えば、クラムシェルなど)を含み得、およびセンサーアセンブリ104は、外部特徴に(例えば、クラムシェル内部になど)一体化され得る。
【0071】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ベースプレート202は、注射デバイス102の外面を含み得る。例えば、ベースプレート202は、注射デバイス102の外面と一体化され得る。
【0072】
ここで
図3を参照するが、
図3は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様についての実装200の透視図である。図
3に示されるように、機械的インターフェース142は、接着剤ラベル302を含み得る。接着剤ラベルは、接着剤ラベル302の底面の接着面を介して注射デバイス102の外面に取り付けられるように構成され得る。接着剤ラベル302は、可撓性ラベルまたはベースを含み得る。センサーアセンブリ104は、接着剤ラベル302に取り付けられ得(例えば、底面の反対側の上面での接着剤を介して等)、および/または接着剤ラベル302と一体化され得る。接着剤ラベル302は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得、および/または寸法を決定され得る。例えば、接着剤ラベル302は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス
102の薬
物検査
用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図3にさらに示されるように、接着剤ラベル302は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部310を含み得る。切り欠きまたは開口部310は、接着剤ラベル302および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓
120の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部310は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して接着剤ラベル302を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、接着剤ラベル302を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接着剤ラベル302は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0073】
ここで
図4を参照するが、
図4は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装400の透視図である。図
4に示されるように、機械的インターフェース142は、リングまたはスリーブ402を含み得る。リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102の外面(例えば、外周など)の周囲に適合するように構成され得る。リングまたはスリーブ402は、エラストマー材料および熱収縮性材料のうちの少なくとも1つを含み得る。センサーアセンブリ104は、リングまたはスリーブ402に取り付けられ得、および/またはリングまたはスリーブ402に一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介してリングまたはスリーブ402に取り付けられ得る。リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得る、および/または寸法を決定され得る。例えば、リングまたはスリーブ402は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス
102の薬物検査用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図4にさらに示されるように、リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部410を含み得る。切り欠きまたは開口部410は、リングまたはスリーブ402および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓
120の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部410は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対してリングまたはスリーブ402を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、リングまたはスリーブ402を注射デバイス102に取り付ける位置および向きについての目印となる1または複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、リングまたはスリーブ402は、注射デバイス102上の1もしくは複数の印、パターン、凹部、穴、および/または突起に対応する1もしくは複数の対応するまたは相補的な印、パターン、凹部、穴、および/または突起を含み得る。
【0074】
ここで
図5を参照するが、
図5は、機械的インターフェース142の非限定的な実施形態または態様の実装500の透視図である。図
5に示されるように、機械的インターフェース142は、剛性変形可能クリップ502を含み得る。剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102の外面上でのクリップであるように構成され得る。例えば、剛性変形可能クリップ502はハーフパイプ形状を含み得、ハーフパイプ形状を形成する材料は、クリップ502が注射デバイス102上に押し付けられるときに、周囲を変形して注射デバイス102の外面を把持するように構成される。センサーアセンブリ104は、剛性変形可能クリップ502に取り付けられ得、および/または剛性変形可能クリップ502と一体化され得る。例えば、センサーアセンブリ104は、クリップ、スナップフィット、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを介して剛性変形可能クリップ502に取り付けられ得る。剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102のタイプに従って構成され得、および/または寸法を決定され得る。例えば、剛性変形可能クリップ502は、割り出された位置に応じてセンサー144が較正される状態で、注射デバイス
102の薬物検査用窓120および/またはコンポーネント122に対してセンサー144の位置を割り出すように構成され得る。
図5にさらに示されるように、剛性変形可能クリップ502は、注射デバイス102の薬物検査用窓120の一部に対応する切り欠きまたは開口部510を含み得る。切り欠きまたは開口部
510は、剛性変形可能クリップ502および/またはセンサーアセンブリ104が注射デバイス102に取り付けられたときに、薬物検査用窓
120の一部がユーザーに見える状態であるように寸法が形成され得る、および構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、切り欠きまたは開口部510は、注射デバイス102の薬物検査用窓120に対して剛性変形可能クリップ502を注射デバイス102に取り付ける位置および向きの目印となり得る。
【0075】
ここで、
図6Aおよび6Bを参照するが、
図6Aおよび6Bは、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装600および650の図である。
図6Aおよび
図6Bに示されるように、センサー144は、光学センサー644を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、光学センサー644は、注射デバイス102の薬物検査用窓120を通じて注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するように位置する。一例として、光学センサー644は、薬物検査用窓120を通して注射デバイス102のコンポーネント122
の動作を直接測定または捕捉するために、薬物検査用窓
120に隣接して、および/または薬物検査用窓
120の上方に位置し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、ハウジング140は、注射デバイス102の薬物検査用窓120と部分的に重なる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102は、複数の薬物検査用窓120を含み、およびハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、ハウジング140は、複数の薬物検査用窓120のうちの1つと完全に重なる、または複数の薬物検査用窓120のうちの1つを完全に覆う(例えば、複数の薬物検査用窓120のうちの1つの視界を完全に覆い隠すなど)。
【0076】
図6Aにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、光学センサー644は1列の光検出器602とLED604との対を含む。例えば、光検出器602とLED604との対は、薬物検査用窓120に沿って一直線上に置かれ得る。LED604のそれぞれは、薬物検査用窓120を通して光線を送信し得、そして光線はコンポーネント122がそのLED604の前に動かされるとき、コンポーネント122によって反射され得る。そのLED604に対応する光検出器602は、反射光線を検出し得、一方、他の光検出器602は、コンポーネント122が、対応する光検出器602とLED604との対の前に存在しないときに、コンポーネント122によって反射されない光線を検出しないことがある。プロセッサ146は、LED604を駆動し得、および/または光検出器602から取得信号を受信し得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し得、閾値レベルの抽出を実行し得、および/または注射
デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定し得る。
【0077】
図6Bにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、光学センサー644は、単一の光検出器602とLED604との対を含み、および注射デバイス102のコンポーネント122は、注射デバイス102の薬物検査用窓120を通して見える印刷されたパターンまたは段階的に変化するパターン(gradated pattern)610を含む。LED
604は、薬物検査用窓120を通して光線を送信し得、そして光線はコンポーネント122がLED604の前にあるとき、および/またはコンポーネント122が動かされてLED604のそばを通り過ぎるとき、パターン610によって反射され得る。光検出器602は、反射光線を検出し得、反射光線の反射は、光検出器602および/またはLED604に対するパターン610の位置に従って変化し得る。プロセッサ146は、LED604を駆動するようにプログラミングされ得、および/または構成され得、および/または光検出器602から取得信号を受信し得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベルの抽出を実行し、および/または注射
デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得、およびまたは構成され得る。
【0078】
ここで
図7を参照するが、
図7は、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装700の図である。
図7に示されるように、センサー144は、音響センサーまたは振動センサー744を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、音響センサーまたは振動センサー744は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するために、注射デバイス102のノイズまたは振動(例えば、内部ノイズまたは内部振動、ばねの動き、内部衝撃、例えば可聴式クリックなどの投与量インジケーターの終了、および/または同種のもの)を測定するように位置し得る。一例として、音響センサーまたは振動センサー744は、注射デバイス102の外面に隣接して位置し得る。
【0079】
プロセッサ146は、音響センサーまたは振動センサー744から取得信号を受信するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。受信された取得信号に基づいて、プロセッサ146は、受信された信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベルの抽出を実行し、および/または注射デバイス102のコンポーネント122の動きに関連した情報を決定するようにプログラミングされ得、および/または構成され得る。例えば、プロセッサ146は、音響センサーまたは振動センサー744から受信された信号を1または複数の基準信号(例えば、メモリ154などに記憶されている)と比較して、注射動作の開始時間、注射動作の継続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを決定するようにプログラミングされ得る、および/または構成され得る。
【0080】
ここで、
図8Aおよび8Bを参照するが、
図8Aおよび8Bは、センサー144の非限定的な実施形態または態様の実装800および850の図である。
図8Aおよび8Bに示されるように、センサー144は、磁気センサー844(例えば、ホール効果センサー、線形ホール効果センサー、ラッチホール効果センサー(latch Hall effect sensors)、リードリレーなど)を含み得る。そのような例では、
注射デバイス102のコンポーネント122は、磁石802(例えば、コンポーネント122に取り付けられた磁石、磁気コーティング、磁性材料から形成されたコンポーネント122など)を含み得る。例えば、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、磁気センサー844は、注射デバイス102のコンポーネント122の動きを検出するために、コンポーネント122内に、および/またはコンポーネント122上に含まれる磁石802によって生成される磁場修正および/または磁気発生を測定するように位置する。一例として、磁気センサー844は、注射デバイス102の外面に隣接して位置し得る。
【0081】
図8Aにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるとき、磁気センサー844は、コンポーネント122の上および/またはコンポーネント122内の磁石802の動きの範囲の中心に位置する。例えば、磁石802が、注射デバイス102の注射動作中に第1の点と第2の点との間の距離Dを移動するように構成される場合、磁気センサー844は、磁石802の移動方向において、第1の点と第2の点との間の中間にある距離D/2に位置し得る。
【0082】
図8Bにさらに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様において、磁石802は、コンポーネント122上の、および/またはコンポーネント122に一体化される印刷された、または段階的に変化する磁気パターンまたは磁気スケール810を含み得る。例えば、印刷された、または段階的に変化する磁気パターンまたは磁気スケール810は、ハウジング140が機械的インターフェース142を介して注射デバイス102に取り付けられるときに、コンポーネント122の動きの検出を容易にし得、および/または磁気センサー844が注射デバイス
102内のコンポーネント122に対してより様々な列に、またはより様々な位置に位置することを可能にし得る。
【0083】
実施形態または態様は、例示および説明の目的のために詳細に説明されてきたが、そのような詳細は、その目的のためだけであり、および実施形態または態様は、開示された実施形態または態様に限定されるものではなくて、むしろ、付加された特許請求の範囲の精神および範囲内の修正および同等の構成を包含することが意図されることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態または態様の1または複数の特徴が、任意の他の実施形態または態様の1または複数の特徴と組み合わせられることができることを意図することを理解されたい。実際、これらの特徴のうちいずれも、特許請求の範囲に具体的に列挙されていない方法および/または本明細書に具体的に開示されていない方法で組み合わされることができる。以下に列挙される従属請求項のそれぞれは、1つの請求項のみに直接的に従属し得るが、可能な実装の開示は、請求項のセットにおける他のすべての請求項と組み合わせた従属請求項のそれぞれを含む。
【国際調査報告】