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特表2023-531708物品キャリアおよび物品キャリア用のブランク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(54)【発明の名称】物品キャリアおよび物品キャリア用のブランク
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/42 20060101AFI20230718BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022579824
(86)(22)【出願日】2021-06-23
(85)【翻訳文提出日】2023-02-22
(86)【国際出願番号】 US2021038700
(87)【国際公開番号】W WO2021262858
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】63/042,850
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・デ・メルゾー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067BA03B
3E067BA04B
3E067BA20A
3E067BB01C
3E067BB02C
3E067BB08B
3E067BB11B
3E067BB14C
3E067BB25C
3E067BB26C
3E067BC04C
3E067CA24
3E067EA20
3E067EE12
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージを形成するための物品キャリア(90)と、物品キャリア(90)を形成するためのブランク(10、110、210、310)とに関する。ブランク(10、110、210、310)は、少なくとも4つの物品受容開口(RT1)を有する少なくとも1つのパネル(12、112、212、312)を備える。少なくとも1つのパネル(12、112、212、312)は、ハンドル特徴部を備える。これら少なくとも4つの物品受容開口(RT1)は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口(RT1)の中心(C)に位置する少なくとも1つのハンドル開口(Ha1、Ha2、Ha3)を備える。少なくとも1つのハンドル開口(Ha1、Ha2、Ha3)は、1対の末広がりの第1の折り線(17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375b)により少なくとも1つのパネル(12、112、212、312)に対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブ(16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376)によって少なくとも部分的に画定される。各第1のタブ(16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376)は、各第1の折り線(17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375b)と第1のタブ(16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376)の自由端部との間に延在する高さ寸法(H1)を有する。この高さ寸法(H1)は、中心(C)と各第1の折り線(17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375b)との間の距離(He)以上であってもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定され、前記第1のタブのそれぞれが、各前記第1の折り線と前記第1のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、前記高さ寸法は、前記中心と各前記第1の折り線との間の距離以上である、ブランク。
【請求項2】
前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブにより部分的に画定され、各前記第2のタブは、各前記第2の折り線と前記第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、前記高さ寸法は、前記中心と各前記第2の折り線との間の第2の距離以下である、請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
複数の物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定され、各前記第1のタブは、各前記第1の折り線と前記第1のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、前記高さ寸法は、前記中心と各前記第1の折り線との間の距離以上である、物品キャリア。
【請求項4】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定され、前記第1のタブは、相互に隣接して配設され、カットにより相互から分離され、前記カットは、前記中心により第1のセグメントおよび第2のセグメントへと区分されるように前記中心を通過し、前記第2のセグメントは、前記第1のセグメントよりも短い、ブランク。
【請求項5】
前記カットの長さが、前記ブランクの横方向に沿って計測した前記少なくとも1つのハンドル開口の最大寸法の半分よりも大きい、請求項4に記載のブランク。
【請求項6】
複数の物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定され、前記第1のタブは、相互に隣接して配設され、カットにより相互から分離され、前記カットは、前記中心により第1のセグメントおよび第2のセグメントへと区分されるように前記中心を通過し、前記第2のセグメントは、前記第1のセグメントよりも短い、物品キャリア。
【請求項7】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブによって少なくとも部分的に画定され、各前記第2のタブは、各前記第2の折り線と前記第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、前記高さ寸法は、前記中心と各前記第2の折り線との間の距離以下である、ブランク。
【請求項8】
複数の物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブによって少なくとも部分的に画定され、各前記第2のタブは、各前記第2の折り線と前記第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、前記高さ寸法は、前記中心と各前記第2の折り線との間の距離以下である、物品キャリア。
【請求項9】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対のタブによって少なくとも部分的に画定され、前記タブは、相互に隣接して配設され、前記中心を通過する架空線と同一線上に位置するカットにより相互から分離される、ブランク。
【請求項10】
前記カットは、前記中心上にて終端する、請求項9に記載のブランク。
【請求項11】
前記カットは、前記少なくとも1つのハンドル開口のエッジに位置する近位終端部と、前記中心から離間された遠位終端部とを備える、請求項9に記載のブランク。
【請求項12】
前記カットは、前記架空線に沿って計測した前記少なくとも1つのハンドル開口の最大寸法の半分以下である長さを有する、請求項9に記載のブランク。
【請求項13】
複数の物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備え、前記少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置され、前記ハンドル特徴部は、前記少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備え、前記少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の折り線により前記少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対のタブによって少なくとも部分的に画定され、前記タブは、相互に隣接して配設され、前記中心を通過する架空線と同一線上に位置するカットにより相互から分離される、物品キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージと、物品キャリアと、物品キャリアを形成するためのブランクとに関する。より詳細には、しかし限定するものではないが、本発明は、物品を受容するための1つまたは複数のアパーチャとハンドル構造部とを備える主要パネルを有するキャリアからなるパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージングの分野において、複数の物品を運ぶためのカートンの提供が知られている。カートンは、当技術において周知のものであり、消費者による消費用物品群の輸送、保管、およびアクセスを可能にするのに有用である。かかるカートンまたはキャリアは、コスト面および環境面を考慮して、可能な限り少ない材料から形成し、形成材料の廃棄を可能な限り減らすことが必要である。さらなる考慮要件としては、カートンの強度と、ある重量の物品群の保持および輸送に関するこのカートンの適性とがある。カートンの内容物がカートンによりしっかりと保持され、カートンまたはキャリアの把持および搬送が消費者にとって容易であることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の1つの目的は、ミニマルな外観を有しキャリーハンドルを有する、実質的に円筒状の物品のための物品キャリアを提示することである。
【0004】
本発明の目的は、典型的にはボール紙等から形成されたカートンの分野において改善をもたらすことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。このブランクは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。この少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定される。各第1のタブは、各第1の折り線と第1のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有する。この高さ寸法は、中心と各第1の折り線との間の距離以上である。
【0006】
任意には、少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブにより部分的に画定され、各第2のタブは、各第2の折り線と第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有し、この高さ寸法は、中心と各第2の折り線との間の第2の距離以下である。
【0007】
本発明の第2の態様は、複数の物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定される。各第1のタブは、各第1の折り線とその第1のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有する。この高さ寸法は、中心と各第1の折り線との間の距離以上である。
【0008】
本発明の第3の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。このブランクは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定される。第1のタブは、相互に隣接して配設され、カットにより相互から分離され、このカットは、第1のセグメントおよび第2のセグメントへと区分されるように中心を通過する。第2のセグメントは、第1のセグメントよりも短い。
【0009】
任意には、カットの長さは、ブランクの横方向に沿って計測した少なくとも1つのハンドル開口の最大寸法の半分よりも大きい。
【0010】
本発明の第4の態様は、複数の物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。この少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第1の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第1のタブによって少なくとも部分的に画定される。第1のタブは、相互に隣接して配設され、カットにより相互から分離され、このカットは、第1のセグメントおよび第2のセグメントへと区分されるように中心を通過する。第2のセグメントは、第1のセグメントよりも短い。
【0011】
本発明の第5の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。この少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブによって少なくとも部分的に画定される。各第2のタブは、各第2の折り線とその第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有する。この高さ寸法は、中心と各第2の折り線との間の距離以下である。
【0012】
本発明の第6の態様は、複数の物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。この物品キャリアは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。この少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の第2の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対の第2のタブによって少なくとも部分的に画定される。各第2のタブは、各第2の折り線とその第2のタブの自由端部との間に延在する高さ寸法を有する。この高さ寸法は、中心と各第2の折り線との間の距離以下である。
【0013】
本発明の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対のタブによって少なくとも部分的に画定される。これらのタブは、相互に隣接して配設され、中心を通過する架空線と同一線上に位置するカットにより相互から分離される。
【0014】
任意には、カットは、中心上にて終端する。
【0015】
任意には、カットは、少なくとも1つのハンドル開口のエッジに位置する近位終端部と、中心から離間された遠位終端部とを備える。
【0016】
任意には、カットは、架空線に沿って計測した少なくとも1つのハンドル開口の最大寸法の半分以下である長さを有する。
【0017】
本発明の第8の態様は、複数の物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。この物品キャリアは、少なくとも4つの物品受容開口およびハンドル特徴部を有する少なくとも1つのパネルを備える。これら少なくとも4つの物品受容開口は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口の中心に位置する少なくとも1つのハンドル開口を備える。この少なくとも1つのハンドル開口は、末広がりの1対の折り線により少なくとも1つのパネルに対してそれぞれヒンジ連結された1対のタブによって少なくとも部分的に画定される。タブは、相互に隣接して配設され、中心を通過する架空線と同一線上に位置するカットにより相互から分離される。
【0018】
本願の範囲内において、前出の段落、特許請求の範囲、および/または以降の説明および図面に示される様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替形態は、それぞれ独立したものとしてまたはそれらの任意の組合せとしてみなし得ることが予期されるまたは意図される。
【0019】
ある実施形態に関連してまたはその実施形態との関係において説明される特徴または要素は、特徴の不適合がない限り、あらゆる実施形態に対して適用可能である。ある実施形態による1つまたは複数の特徴または要素が、本明細書において開示される他の実施形態のいずれに組み込まれてもまたは組み合わされてもよく、前記実施形態から引用される前記特徴または前記要素は、前記他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素に対して追加的にまたは代替的に備えられてもよい。
【0020】
本明細書において開示される一実施形態の特徴または特徴の組合せが、その実施形態の他の特徴とは無関係に抽出されてもよい。代替的には、一実施形態の特徴または特徴の組合せが、その実施形態から省かれてもよい。
【0021】
以下、添付の図面を参照として本発明の例示の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上方平面図である。
図1B図1のブランクの一部分の拡大平面図である。
図2図1のブランクから形成された物品キャリアの上方斜視図である。
図3】第2の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの平面図である。
図3B図3のブランクの一部分の拡大平面図である。
図4】第3の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上方平面図である。
図4B図4のブランクの一部分の拡大平面図である。
図5】第4の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上方平面図である。
図5B図5のブランクの一部分の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書では、パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が開示される。本開示の実施形態は、本発明の特定の態様が実施され得る様式の例にすぎず、本発明が具現化され得る様式のすべての包括的リストを示すものではない点が理解されよう。本明細書において、「例示の」という語は、例示、実例、モデル、またはパターンとしての役割を果たす実施形態を示すために包括的に使用される。実際に、本明細書において説明されるパッケージ、ブランク、およびキャリアは、様々な形態および代替的な形態において具現化され得る点が理解されよう。図は、必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの特徴が、特定の構成要素の詳細を示すために誇張または矮小化される場合がある。周知の構成要素、材料、または方法は、本開示が不明瞭になるのを避けるために、必ずしも非常に詳細に説明されるとは限らない。本明細書において開示される特定の構造詳細および機能詳細はいずれも、限定的なものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、および単に本発明を様々に利用できるように当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0024】
図1を参照すると、図2に示すようなカートンまたはキャリア90を形成することが可能なブランク10の平面図が示される。キャリア90は、以降において物品Bと呼ばれる例えばボトルまたは缶などのしかしそれらに限定されない一次製品群を収容するおよび運ぶのに適する。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器Bをパッケージングするための二次パッケージ90を形成する。図3図4、および図5には、代替的なカートンまたはキャリア(図示せず)を形成するための代替的なブランク110、210、310が示される。
【0025】
本明細書において詳述される実施形態において、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を説明する非限定的な目的において、例えば一次製品容器(物品B)などの物品に係合しこれらを運ぶための容器を示す。本発明の教示は、テーパ状および/または円筒状であってもよいまたはそうでなくてもよい様々な製品容器に対して適用可能であることが予期される。例示的な容器としては、ボトル(例えば金属ボトル、ガラス瓶、またはプラスチックボトル)、缶(例えばアルミニウム缶)、ブリキ缶、パウチ、およびパケット等が含まれる。
【0026】
ブランク10、110、210、310は、適切な基層シートから形成される。本明細書において、「適切な基層」という用語は、例えばボール紙、段ボール紙、厚紙、プラスチック、およびそれらの組合せ等の、あらゆる様式の折畳み可能シート材料を含む点を理解されたい。例えば以降においてさらに詳細に説明されるキャリア構造体90を提供するためになど、適切な限りにおいて1個または他の個数のブランクが使用され得る点を理解されたい。
【0027】
本明細書において説明されるパッケージング構造体またはカートン90は、ボール紙などのシート材料から形成されてもよく、このシート材料は、強度を高めるためにいくつかの材料から作製されるかまたはそれらの材料で被覆されてもよい。かかるシート材料の一例は、WestRock Companyにより作製される引裂き抵抗NATRALOCK(登録商標)ボール紙である。この引裂き抵抗材料は、パッケージの引裂き抵抗を改善するのを補助するために2つ以上の層により形成され得る点を理解されたい。典型的には、シート材料の一方の表面が他方の表面とは異なる特徴を有し得る。例えば、完成パッケージから外方を向くシート材料の表面は、特に高い平滑性を有してもよく、優れた印刷性を実現するために例えばクレーコーティングまたは他の表面処理などのコーティングを有してもよい。その一方で、内方を向くシート材料の表面は、例えば引裂き抵抗、優れた接着性能、熱封着性、または他の望ましい機能特性の中の1つまたは複数などの特性を実現するように、コーティング、層、もしくは処理を施されるか、または他の方法で調製されてもよい。
【0028】
図示する実施形態では、ブランク10、110、210、310は、例示の物品Bの一例の構成体をパッケージングするためのカートンまたはキャリア90を形成するように構成される。図示する実施形態では、この構成体は、4×2の行列またはアレイである。図示する実施形態では、1列が2つの物品からなる4つの列が設けられ、物品Bは飲料缶である。代替的には、ブランク10、110、210、310は、他のタイプ、個数、およびサイズの物品をパッケージングするための、および/または異なる構成体もしくは配列体の物品をパッケージングするためのキャリアを形成するように構成することが可能である。
【0029】
図1は、第1の実施形態を示し、図2に示す物品キャリア90を形成するためのブランク10を示す。キャリア90は、上部グリップクリップの形態をとる。物品キャリア90は、物品Bを受容するように構成された開口を備える。これらの開口は、物品Bの主要本体および/またはショルダの上方に位置する物品Bのネック部分または上方部分を収容するように構成される。
【0030】
ブランク10は、係合パネル12を備える。係合パネル12は、複数の物品保持構造部RT1を備え、各物品保持構造部RT1は、それぞれの物品Bを受容するための物品受容開口を提供する。物品保持構造部RT1は、物品受容アパーチャAP1を備えてもよく、複数の歯またはタブ14が、この物品受容アパーチャAP1の周囲に配設され得る。各歯14は、係合パネル12から打ち抜き加工され、係合パネル12に対してヒンジ連結される。各歯14は、1対のカットライン13、15により部分的に画定され得る。カットライン13、15は、物品受容アパーチャAP1の中心から径方向外方に延在する。周方向折り線11が、環状の一連のタブ14を囲み得る。カットライン13、15は、周方向折り線11にてまたはその近傍にて終端し得る。
【0031】
各保持構造部RT1は、16個のタブ14を備えてもよく、各タブ14は、物品受容アパーチャAP1の一部を画定する線形係合エッジを備え得る。物品受容アパーチャAP1は、多角形であってもよく、図示する実施形態では16角形である。
【0032】
ブランク10は、ハンドル構造部を備える。ハンドル構造部は、相互に離間された、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のハンドル開口またはフィンガ開口を備える。
【0033】
ハンドル開口またはフィンガ開口は、係合パネル12を二等分する長手方向軸x(図1Bを参照)の上に配設される。
【0034】
第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。この第1の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル12の第1の端部に隣接して設けられる。第1の開口Ha1は、第1列の物品保持構造部RT1と第2列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0035】
第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第2の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル12の中央に設けられる。第2の開口Ha2は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心C(図1Bを参照)に位置する。
【0036】
第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第3の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル12の第2の端部に隣接して設けられる。第3の開口Ha3は、第3列の物品保持構造部RT1と第4列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0037】
第1の開口Ha1、第2の開口Ha2、および第3の開口Ha3は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に少なくとも部分的に位置する。
【0038】
ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3のそれぞれが、複数のタブ16、18、20、22により画定される。第2のハンドル開口Ha2および第3のハンドル開口Ha3は、構造上において相互に実質的に同様である。第1のハンドル開口Ha1は、第2のハンドル開口Ha2および第3のハンドル開口Ha3の鏡像ではあるが、これらの開口と構造上において実質的に同様である。ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3が、図1Bに示す第2のハンドル開口Ha2を参照としてさらに詳細に説明される。
【0039】
各ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、4つのタブ16、18、20、22を備える。各タブ16、18、20、22は、折り線17、19、21、23の形態のヒンジ連結部により係合パネル12に対してヒンジ連結される。円弧状カットラインまたは曲線状カットライン31、33、35、37が、ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の角または頂部を画定するように各折り線17、19、21、23の間に設けられ得る。各ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、実質的に菱形またはダイヤモンド形状であり、他の実施形態では、例えば正方形などにしかしこれに限定されない他の形状が使用されてもよい。各ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、1対の大タブ16、18および1対の小タブ20、22を備える。
【0040】
第1の大タブ16は、第1のカットラインまたは第1の切断可能ライン25により第2の大タブ18から分離される。第1の小タブ20は、第1の切断ラインまたは第1の切断可能ライン25により第2の小タブ22から分離される。
【0041】
第1の小タブ20および第2の小タブ22は、第2のカットラインまたは第2の切断可能ライン27により第1の大タブ16および第2の大タブ18から分離される。
【0042】
第1のカットライン25は、4つの物品保持構造部RT1の群の中心Cを通過する架空線x-xと同一線上に位置する。
【0043】
第1のカットライン25は、線形形状を有してもよく、ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の第1の対の対向し合う頂部の間に延在し得る。
【0044】
第2のカットライン27は、非線形形状を有してもよく、ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の第2の対の対向頂部の間に延在し得る。第2のカットライン27は、第1のカットライン25と交差し、第2のカットライン27は、「V字」形状中央部分を備える。この「V字」形状部分の頂部は、第1のカットライン25と交差する。
【0045】
第1の大タブ16は、第1の折り線17により係合パネル12に対してヒンジ連結される。第2の大タブ18は、第2の折り線19により係合パネル12に対してヒンジ連結される。
【0046】
第1の小タブ20は、第3の折り線21により係合パネル12に対してヒンジ連結される。第2の小タブ22は、第4の折り線23により係合パネル12に対してヒンジ連結される。
【0047】
第1の折り線17は、第2の折り線19に対して発散方向に配置される。
【0048】
第1の折り線17は、第3の折り線21に対して発散方向に配置される。
【0049】
第2の折り線19は、第4の折り線23に対して発散方向に配置される。
【0050】
第3の折り線21は、第4の折り線23に対して発散方向に配置される。
【0051】
第1の大タブ16および第2の大タブ18は、高さ寸法H1を有する。図1Bを参照されたい。第1の大タブ16および第2の大タブ18の高さ寸法H1は、距離Hcよりも大きく、ここで距離Hcは、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、係合パネル12に対して第1の大タブ16および第2の大タブ18をそれぞれヒンジ連結する折り線17、19の中心または中央点との間の距離として定義される。
【0052】
第1の小タブ20および第2の小タブ22は、高さ寸法H2を有する。図1Bを参照されたい。第1の小タブ20および第2の小タブ22の高さ寸法H2は、距離Hcよりも小さく、ここで距離Hcは、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、係合パネル12に対して第1の小タブ20および第2の小タブ22をそれぞれヒンジ連結する折り線21、23の中心または中央点との間の距離として定義される。
【0053】
第1の大タブ16および第2の大タブ18は、相互に隣接して配設され、第1のカットライン25により相互から分離される。第1のカットライン25は、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cを通過する。第1のカットライン25は、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、第1の折り線17と第2の折り線19との間に配設された第1の円弧状カットライン31により画定される第1のカットライン25の近位端部との間に画定された、第1のセグメントを備える。第1のカットライン25は、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、第1のカットライン25の遠位端部との間に画定された、第2のセグメントを備える。第1のカットライン25の遠位端部は、第2のカットライン27により画定された第1の大タブ16および第2の大タブ18の自由端部エッジによって画定される。第1のセグメントは、第1の長さ寸法L1を有し、第2のセグメントは、第2の長さ寸法L2を有する。第1の長さ寸法L1は、第2の長さ寸法L2よりも大きい。このようにすることで、第1のセグメントは、より長いセグメントとなり、第2のセグメントは、より短いセグメントとなる。
【0054】
第1のカットライン25は、第3の長さ寸法(L1+L2)を有し、この第3の長さ寸法は、第1の長さ寸法L1と第2の長さ寸法L2との和に等しい。第3の長さ寸法(L1+L2)は、ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の最大寸法L3の半分L4より大きい。最大寸法L3は、横方向すなわちブランク10の架空線y-y(図1Bを参照)に沿った計測値である。
【0055】
任意には、ブランク10は、第1の側部エッジから打ち抜き加工された第1の凹部または第1の破断部R1を備える(図1を参照)。この第1の凹部または第1の破断部R1は、ブランク10の横方向に延在しブランク10を二等分する架空線上に位置する。このようにすることで、第1の凹部または第1の破断部R1は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に位置する。
【0056】
任意には、ブランク10は、第2の側部エッジから打ち抜き加工された第2の凹部または第2の破断部R2を備える。この第2の側部エッジは、第1の側部エッジの対向側に位置する。第1の凹部または第1の破断部R1は、ブランク10の横方向に延在しブランク10を二等分する架空線上に位置する。このようにすることで、第2の凹部または第2の破断部R2は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に位置する。第1の凹部R1および第2の凹部R2は、ブランク10から形成されるキャリア90を持ち上げて運ぶために、第2のハンドル開口Ha2と共に使用され得る。
【0057】
任意には、ブランク10は、ブランク10の第1の端部エッジから打ち抜き加工された第3の凹部または第3の破断部(図示せず)を備えてもよい。第1の端部エッジは、第1の側部エッジおよび第2の側部エッジに対してほぼ垂直に延在する。第3の凹部または第3の破断部は、ブランク10の長手方向に延在しブランク10を二等分する架空線上に位置する。このようにすることで、第3の凹部または第3の破断部は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に位置する。図1に示すように、各列は垂直方向に延在する。この第3の凹部または第3の破断部は、キャリア90を持ち上げて運ぶために、第1のハンドル開口Ha1と共に使用され得る。
【0058】
任意には、ブランク10は、ブランク10の第2の端部エッジから打ち抜き加工された第4の凹部または第4の破断部(図示せず)をさらに備えてもよい。第2の端部エッジは、第1の端部エッジの対向側に位置し、第1の側部エッジおよび第2の側部エッジに対して垂直に延在する。第4の凹部または第4の破断部は、ブランク10の長手方向に延在しブランク10を二等分する架空線上に位置する。このようにすることで、第4の凹部または第4の破断部は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に位置する。この第4の凹部または第4の破断部は、キャリア90を持ち上げて運ぶために、第3のハンドル開口Ha3と共に使用され得る。
【0059】
第2のハンドル開口Ha2は、第1の凹部R1および第2の凹部R2と同一線上に位置する。
【0060】
ブランク10が、キャリア90を形成し、物品B群に対して下げられる。保持構造部RT1の各開口が、この群を形成する物品Bの中の1つを受容する。物品Bの端部クロージャまたは上方端部が、開口を通過する。タブ14が、係合パネル12の面外へと折り曲げられる。タブ14が、上方へ折り曲げられ、物品Bのネックから径方向外方に延在するフランジまたは突出部の下方にて物品Bに係合する。タブ14が、物品Bを支持し、物品Bが開口から移動するまたは抜けるのを阻止する。
【0061】
次に図3図4、および図5を参照すると、本開示のさらなる実施形態が示される。第2の、第3の、および第4の図示する実施形態では、可能である場合には、同様の数字が同様のパーツを示すために使用されているが、これらの特徴部が第2の、第3の、または第4の実施形態のそれぞれに属するものであることを示すために「1」、「2」、「3」から始まる3桁の数字として表現される。これらのさらなる実施形態は、第1の実施形態と共通する多数の特徴部を共有し、したがって図1および図2に示す実施形態との相違点のみがさらに詳細に説明される。
【0062】
図3は、第2の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク110を示す。
【0063】
ブランク110は、係合パネル112を備える。係合パネル112は、複数の保持構造部RT1を備え、各保持構造部RT1は、各物品を受容するための物品受容開口を提供する。保持構造部RT1は、第1の図示する実施形態に関連して上述したものと構造上において実質的に同様であり、さらに詳細には説明しない。
【0064】
ブランク110は、ハンドル構造部を備える。ハンドル構造部は、相互から離間された1対のハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2を備える。
【0065】
ハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2は、係合パネル112を二等分する長手方向軸x-x(図3Bを参照)上に配設される。
【0066】
第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第1の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル112の第1の端部に隣接して設けられる。第1の開口Ha1は、第1列の物品保持構造部RT1と第2列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の中心C(図1Bを参照)に位置する。
【0067】
第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第2の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル112の中央に設けられる。第2の開口Ha2は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0068】
図3の実施形態では、ハンドル開口が、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられない。第3の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル12の第2の端部に隣接して設けられ、第3列の物品保持構造部RT1と第4列の物品保持構造部RT1との間に配設される。代替的な実施形態では、第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に設けられてもよい。
【0069】
第1の開口Ha1および第2の開口Ha2は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に位置する。
【0070】
各ハンドル開口Ha1、Ha2は、複数のタブ140、142により画定される。第1のハンドル開口Ha1および第2のハンドル開口Ha2は、構造上において相互に実質的に同様である。第1のハンドル開口Ha1は、第2のハンドル開口Ha2の鏡像である。ハンドル開口Ha1、Ha2が、図3Bに示す第1のハンドル開口Ha1を参照としてさらに詳細に説明される。
【0071】
各ハンドル開口Ha1、Ha2は、2つのタブ140、142を備える。各タブ140、142は、折り線141、143の形態のヒンジ連結部により係合パネル112に対してヒンジ連結される。円弧状カットラインまたは曲線状カットライン150,152が、各折り線141、143の間に設けられ得る。第1の曲線状カットライン152は、ハンドル開口Ha1、Ha2の第1の角または頂部を画定する。第2の曲線状カットライン150は、ハンドル開口Ha1、Ha2の第2の角または頂部、第3の角または頂部、および第4の角または頂部を画定する。各ハンドル開口Ha1、Ha2は、実質的に洋だこ形状であり、他の実施形態では、例えば限定するものではないが正方形または平行四辺形などの他の形状が使用されてもよい。
【0072】
第1のタブ140が、カットラインまたは切断可能ライン145により第2のタブ142から分離される。
【0073】
カットライン145は、4つの物品保持構造部RT1の群の中心Cを通過する架空線x-xと同一線上に位置する。
【0074】
カットライン145は、線形形状を有してもよく、ハンドル開口Ha1、Ha2の第1の対の対向し合う頂部の間に延在し得る。
【0075】
第1のタブ140は、第1の折り線141により係合パネル112に対してヒンジ連結される。第2のタブ142は、第2の折り線143により係合パネル112に対してヒンジ連結される。
【0076】
第1の折り線141は、第2の折り線143に対して発散方向に配置される。
【0077】
第1のタブ140は、オプションの折り線147を備えてもよい。折り線147は、係合パネル112に対して第1のタブ140をヒンジ連結する折り線141に対して実質的に平行であってもよい。
【0078】
第1のタブ140および第2のタブ142は、高さ寸法H1を有する。図3Bを参照されたい。第1のタブ140および第2のタブ142の高さ寸法H1は、距離Hcよりも大きく、ここで距離Hcは、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、係合パネル112に対して第1のタブ140および第2のタブ142をそれぞれヒンジ連結する折り線141、143の中心または中央点との間に画定される。
【0079】
第1のタブ140および第2のタブ142は、相互に隣接して配設され、カットライン145により相互から分離される。カットライン145は、第1の群の物品保持構造部RT1の中心Cを通過する。カットライン145は、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、カットライン145の近位端部との間に画定された、第1のセグメントを備える。カットライン145の近位端部は、第1の折り線141と第2の折り線143との間に配設される第1の非線形カットライン152により画定される。カットライン145は、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、カットライン145の遠位端部との間に画定された、第2のセグメントを備える。カットライン145の遠位端部は、第1の折り線141と第2の折り線143との間に配設される第2の非線形カットライン150により画定される。第1のセグメントは、第1の長さ寸法L1を有し、第2のセグメントは、第2の長さ寸法L2を有する。第1の長さ寸法L1は、第2の長さ寸法L2よりも大きい。このようにすることで、第1のセグメントは、より長いセグメントとなり、第2のセグメントは、より短いセグメントとなる。
【0080】
カットライン145は、第3の長さ寸法(L1+L2)を有し、この第3の長さ寸法は、第1の長さ寸法L1と第2の長さ寸法L2との和に等しい。第1のカットライン25の第3の長さ寸法(L1+L2)は、ハンドル開口Ha1、Ha2の最大寸法L3の半分L4より大きい。この最大寸法L3は、図3Bでブランク10の架空線y-yにより示すような横方向に沿った計測値である。
【0081】
図4は、第3の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク210を示す。
【0082】
ブランク210は、係合パネル212を備える。係合パネル212は、複数の保持構造部RT1を備え、各保持構造部RT1は、各物品を受容するための物品受容開口を提供する。保持構造部RT1は、第1の図示する実施形態に関連して上述したものと構造上において実質的に同様であり、さらに詳細には説明しない。
【0083】
ブランク210は、ハンドル構造部を備える。このハンドル構造部は、相互から離間された複数のハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。
【0084】
ハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3は、係合パネル212を二等分する長手方向軸x-x上に配設される。
【0085】
図示するハンドル構造部は、3つのハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。
【0086】
第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。この第1の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル212の第1の端部に隣接して設けられる。第1の開口Ha1は、第1列の物品保持構造部RT1と第2列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0087】
第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第2の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル212の中央に設けられる。第2の開口Ha2は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心C(図4Bを参照)に位置する。
【0088】
第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第3の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル212の第2の端部に隣接して設けられる。第3の開口Ha3は、第3列の物品保持構造部RT1と第4列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0089】
第1の開口Ha1、第2の開口Ha2、および第3の開口Ha3は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に位置する。
【0090】
各ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、複数のタブ216、218、220、222、280、282、284、286により画定される。第1の開口Ha1および第3の開口Ha3は、相互に鏡像ではあるが、構造上において相互に実質的に同様である。第1のハンドル開口Ha1および第3のハンドル開口Ha3は、丸いまたは面取りされた角を有するが、実質的に正方形である。第1のハンドル開口Ha1および第3のハンドル開口Ha3はそれぞれ、図1および図1Bに示し上述した実施形態のハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3と構造上において実質的に同様であり、さらに詳細には論じない。
【0091】
第2のハンドル開口Ha2が、図4Bを参照としてさらに詳細に説明される。
【0092】
第2のハンドル開口Ha2は、4つのタブ280、282、284、286を備える。各タブ280、282、284、286は、折り線283a、283b、285a、285bの形態のヒンジ連結部により係合パネル212に対してヒンジ連結される。第1の円弧状カットラインまたは第1の曲線状カットライン281が、第2のハンドル開口Ha2の第1の角または第1の頂部を画定するように、折り線283a、283b、285a、285bの中の第1の対283a、283bの間に設けられ得る。第2の円弧状カットラインまたは第2の曲線状カットライン289が、第2のハンドル開口Ha2の第2の対向側の角または頂部を画定するように、折り線283a、283b、285a、285bの中の第2の対285a、285bの間に設けられ得る。第2のハンドル開口Ha2は、係合パネル212から打ち抜き加工されたアパーチャA1を備える。アパーチャA1は、第2のハンドル開口Ha2の対向し合う角または頂部の第2の対の間に延在し、この第2の対を画定する。アパーチャA1は、第3の折り線285aと第1の折り線283aとの間に割り込みまたは第3の折り線285aから第1の折り線283aを離間させ、第4の折り線285bと第2の折り線283bとの間に割り込むまたは第4の折り線285bから第2の折り線283bを離間させる。
【0093】
アパーチャA1は、タブ280、282、284、286の中の第2の対284、286から、タブ280、282、284、286の中の第1の対280、282を分離または離間させる。
【0094】
第1のカットライン287aが、タブ280、282、284、286の中の第1の対280、282の中の第2のタブ282から、タブ280、282、284、286の中の第1の対280、282の中の第1のタブ280を分離させる。
【0095】
第2のカットライン287bが、タブ280、282、284、286の中の第2の対284、286の中の第2のタブ286から、タブ280、282、284、286の中の第2の対284、286の中の第1のタブ284を分離させる。
【0096】
第1のカットライン287aおよび第2のカットライン287bはそれぞれ、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心Cを通過する架空線x-xの上に位置する、またはこの架空線x-xと同一線上に位置する。
【0097】
タブ280、282、284、286は、高さ寸法Hを有する。図4Bを参照されたい。タブ280、282、284、286の高さ寸法Hは、距離Hcよりも小さく、ここで距離Hcは、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、係合パネル212に対して各タブ280、282、284、286をヒンジ連結する折り線283a、283b、285a、285bの中心または中央点との間に画定される。
【0098】
図5は、第4の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク310を示す。
【0099】
ブランク310は、係合パネル312を備える。係合パネル312は、複数の保持構造部RT1を備え、各保持構造部RT1は、各物品を受容するための物品受容開口を提供する。保持構造部RT1は、第1の図示する実施形態に関連して上述したものと構造上において実質的に同様であり、さらに詳細には説明しない。
【0100】
ブランク310は、ハンドル構造部を備える。ハンドル構造部は、相互から離間された複数のハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。
【0101】
ハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3は、係合パネル312を二等分する長手方向軸x-x上に配設される。
【0102】
図示するハンドル構造部は、3つのハンドル開口またはフィンガ開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。
【0103】
第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。この第1の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル312の第1の端部に隣接して設けられる。第1の開口Ha1は、第1列の物品保持構造部RT1と第2列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第1の開口Ha1は、第1の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0104】
第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第2の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル312の中央に設けられる。第2の開口Ha2は、第2列の物品保持構造部RT1と第3列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第2の開口Ha2は、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心C(図5Bを参照)に位置する。
【0105】
第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の間に設けられる。第3の群の4つの物品保持構造部RT1は、係合パネル312の第2の端部に隣接して設けられる。第3の開口Ha3は、第3列の物品保持構造部RT1と第4列の物品保持構造部RT1との間に配設される。第3の開口Ha3は、第3の群の4つの物品保持構造部RT1の中心に位置する。
【0106】
第1の開口Ha1、第2の開口Ha2、および第3の開口Ha3は、第1の列の物品保持構造部RT1と第2の列の物品保持構造部RT1との間に位置する。
【0107】
各ハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、複数のタブ340、342、370、372、374、376により画定される。第1の開口Ha1および第3の開口Ha3は、相互に鏡像ではあるが、構造上において相互に実質的に同様である。第1のハンドル開口Ha1および第3のハンドル開口Ha3は、丸いまたは面取りされた角を有するが、実質的にダイヤモンド形状である。第1のハンドル開口Ha1および第3のハンドル開口Ha3はそれぞれ、図3および図3Bに示し上述した実施形態のハンドル開口Ha1、Ha2と構造上において実質的に同様であり、さらに詳細には論じない。
【0108】
第2のハンドル開口Ha2が、図5Bを参照としてさらに詳細に説明される。
【0109】
第2のハンドル開口Ha2は、4つのタブ370、372、374、376を備える。各タブ370、372、374、376は、折り線373a、373b、375a、375bの形態のヒンジ連結部により係合パネル312に対してヒンジ連結される。円弧状カットラインまたは曲線状カットライン371a、371b、379a、379bが、第2のハンドル開口Ha2の角または頂部を画定するように、折り線373a、373b、375a、375bの中の隣接し合う対の間に設けられ得る。
【0110】
第1のカットライン377aの第1の部分が、第2のタブ372から第1のタブ370を分離させる。第1のカットライン377aの第2の部分が、第4のタブ376から第3のタブ374を分離させる。
【0111】
第1のカットライン377aの第1の部分および第2の部分は、第1の円弧状カットライン371aまたは第3の円弧状カットライン371bの一方に位置する近位端部から、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心Cに位置する遠位端部まで延在する。
【0112】
第2のカットライン377bの第1の部分が、第3のタブ374から第1のタブ370を分離させる。第2のカットライン377bの第2の部分が、第4のタブ376から第2のタブ372を分離させる。
【0113】
第2のカットライン377bの第1の部分および第2の部分は、第2の円弧状カットライン379aまたは第4の円弧状カットライン379bの一方に位置する近位端部から、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心Cに位置する遠位端部まで延在する。
【0114】
第1のカットライン377aは、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心Cを通過する第1の架空線x-xの上に位置する、またはこの第1の架空線x-xと同一線上に位置する。
【0115】
第2のカットライン377bは、第2の群の4つの物品保持構造部RT1の中心Cを通過する第2の架空線y-yの上に位置する、またはこの第2の架空線y-yと同一線上に位置する。第2の架空線y-yは、第1の架空線x-xに対して垂直である。
【0116】
各タブ370、372、374、376は、高さ寸法Hを有する。図5Bを参照されたい。タブ370、372、374、376の高さ寸法Hは、距離Hcと同等であり、ここで距離Hcは、第2の群の物品保持構造部RT1の中心Cと、係合パネル312に対して各タブ370、372、374、376をヒンジ連結する折り線373a、373b、375a、375bの中心または中央点との間に画定される。
【0117】
本開示は、キャリア90と、キャリア90を形成するためのブランク10、110、210、310であって、少なくとも1つの物品Bを受容するための開口およびハンドル構造部を有する主要パネル12、112、212、312を有するブランク10、110、210、310とを提示する。
【0118】
本開示は、物品キャリアを形成するためのブランクを提示する。ブランク10、110、210、310または物品キャリア90は、少なくとも4つの物品受容開口RT1を有する少なくとも1つのパネル12、112、212、312を備える。少なくとも1つのパネル12、112、212、312は、ハンドル特徴部を備える。少なくともこれらの物品受容開口RT1は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口RT1の中心Cに位置する少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。この少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、末広がりの第1の折り線17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375bの中の対により少なくとも1つのパネル12、112、212、312に対してそれぞれヒンジ連結された、第1のタブ16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376の中の1つの対によって少なくとも部分的に画定される。第1のタブ16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376のそれぞれが、それぞれの第1の折り線17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375bとその第1のタブ16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376の自由端部との間に延在する高さ寸法H1を有する。この高さ寸法H1は、中心Cと第1の折り線17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375bのそれぞれとの間の距離Hc以上であってもよい。
【0119】
本開示は、物品キャリアを形成するためのブランクを提示する。ブランク10、110、210、310または物品キャリア90は、少なくとも4つの物品受容開口RT1を有する少なくとも1つのパネル12、112、212、312を備える。少なくとも1つのパネル12、112、212、312は、ハンドル特徴部を備える。少なくともこれらの物品受容開口RT1は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口RT1の中心Cに位置する少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。この少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、末広がりの第1の折り線17、19、141、143、341、343、373a、373b、375a、375bの中の対により少なくとも1つのパネル12、112、212、312に対してそれぞれヒンジ連結された、第1のタブ16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376の中の1つの対によって少なくとも部分的に画定される。第1のタブ16、18、140、142、216、218、340、342、370、372、374、376は、相互に隣接して配設され、カット25、145が中心Cの第1の側の第1のセグメントL1と中心Cの第2の側の第2のセグメントL2とに分割されるように中心Cを通過するカット25、145によって相互から分離される。ここで、第2のセグメントL2は、第1のセグメントL1よりも短い。
【0120】
カット25、145は、長さ(L1+L2)を有し、この長さは、ブランク10、110、210、310の横方向y-yに沿って計測した少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の最大寸法L4の半分L3よりも大きくてもよい。
【0121】
本開示は、物品キャリアを形成するためのブランクを提示する。ブランク10、110、210、310または物品キャリア90は、少なくとも4つの物品受容開口RT1を有する少なくとも1つのパネル12、112、212、312を備える。少なくとも1つのパネル12、112、212、312は、ハンドル特徴部を備える。少なくともこれらの物品受容開口RT1は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口RT1の中心Cに位置する少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。この少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3は、末広がりの第2の折り線21、23、283a、283b、285a、285b、373a、373b、375a、375bの中の1つの対により少なくとも1つのパネル12、112、212、312に対してそれぞれヒンジ連結された第2のタブ20、22、220、222、280、282、284、286、370、372、374、376の中の1つの対によって少なくとも部分的に画定される。第2のタブ20、22、220、222、280、282、284、286、370、372、374、376のそれぞれが、各第2の折り線21、23、283a、283b、285a、285b、373a、373b、375a、375bと、第2のタブ20、22、220、222、280、282、284、286、370、372、374、376の自由端部との間に延在する高さ寸法H、H2を有する。高さ寸法H、H2は、中心Cと各第2の折り線21、23、283a、283b、285a、285b、373a、373b、375a、375bとの間の距離以下である。
【0122】
本開示は、物品キャリアを形成するためのブランクを提示する。ブランク10、110、210、310または物品キャリア90は、少なくとも4つの物品受容開口RT1を有する少なくとも1つのパネル12、112、212、312を備える。少なくとも1つのパネル12、112、212、312は、ハンドル特徴部を備える。少なくともこれらの物品受容開口RT1は2列に配置される。ハンドル特徴部は、少なくとも4つの物品受容開口RT1の中心Cに位置する少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3を備える。この少なくとも1つのアパーチャは、末広がりの折り線17、19、21、23、141、143、283a、283b、285a、285b、341、343、373a、373b、375a、375bの中の1つの対により少なくとも1つのパネル12、112、212、312に対してそれぞれヒンジ連結されたタブ16、18、20、22、140、142、216、218、220、222、280、282、284、286、340、342、370、372、374、376の中の1つの対によって少なくとも部分的に画定される。タブ16、18、20、22、140、142、216、218、220、222、280、282、284、286、340、342、370、372、374、376は、相互に隣接して配設され、中心Cを通過する架空線x-x、y-yと同一線上に位置するカット25、145、287a、287b、345、377a、377bによって相互から分離される。
【0123】
カット377a、377bは、遠位端部にて終端し得る。この遠位端部は、タブ370、372、374、376の自由端部エッジ上に位置する。遠位端部は、中心Cにまたはその上に位置し得る。
【0124】
カット25、145、287a、287b、345は、遠位端部にて終端し得る。この遠位端部は、タブ370、372、374、376の自由端部エッジ上に位置する。遠位端部は、中心Cから離間され得る。
【0125】
カット25、145、287a、287b、345、377a、377bは、架空線y-yに沿って計測された少なくとも1つのハンドル開口Ha1、Ha2、Ha3の最大寸法L4の半分L3以下であり得る長さを有する。
【0126】
本明細書において、例えば「上部」、「下部」、「底部」、「前部」、「後部」、「端部」、「側部」、「内方」、「外方」、「上方」、および「下方」などの方向指示語は、それぞれのパネルをかかる配向に必ずしも限定するものではなく、これらのパネル同士を相互に識別する役割を果たし得るにすぎない点が理解されよう。
【0127】
本明細書において、「ヒンジ連結部」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ特徴部を規定する、ブランクの一部分同士の相互に対する折返しを助長する、またはブランクの最適なパネル折返し位置を示唆する、あらゆる様式のラインを示す。「ヒンジ連結部」という言及は、必ずしも単一の折り線のみに関する言及であると解釈されるべきではなく、実際には、ヒンジ連結部は、それぞれが直線状/線状であるかまたは湾曲状/曲線状であるかのいずれかであり得る、2つ以上の折り線から形成されることが可能である。線状折り線がヒンジ連結部を形成する場合には、これらの折り線は、相互に対して平行に配設されてもよく、または相互に対して若干角度をつけられてもよい。曲線状折り線がヒンジ連結部を形成する場合には、これらの折り線は、これらの曲線状折り線により囲まれるエリア内に形状設定されたパネルが画定されるように相互に交差してもよい。かかるヒンジ連結部の典型的な一例は、間に楕円形パネルを画定するように2点で交差する1対のアーチ状または円弧状の折り線を備えてもよい。ヒンジ連結部が、1つまたは複数の線状折り線および1つまたは複数の曲線状折り線から形成されてもよい。かかるヒンジ連結部の典型的な一例は、間に半月形状パネルを画定するように2つの点で交差する線状折り線およびアーチ状または円弧状の折り線の組合せからなってもよい。
【0128】
本明細書において、「折り線」という用語は、以下のもの、すなわちミシン目ライン、エンボス加工ライン、デボス加工ライン、穿孔ライン、短スリットライン、ハーフカットライン、単一ハーフカット、割込みカットライン、整列スリットライン、スコアライン、および前述のオプションの任意の組合せの中の1つを指し得る。
【0129】
ヒンジ連結部および折り線はそれぞれ、穿孔、穿孔ライン、短スリットライン、ハーフカットライン、単一ハーフカット、カットライン、割込みカットライン、スリット、スコア、エンボス加工ライン、デボス加工ライン、およびそれらの任意の組合せ等を含む、ブランクの基層中に形成される要素を含み得る点を理解されたい。これらの要素は、所望の機能性を実現するように寸法設定および配置され得る。例えば、穿孔ラインが、折り線および/または分割ラインを画定するような脆弱度を有するように寸法設定または設計され得る。これらの穿孔ラインは、折返しを助長し破断を阻止するように、折返しを助長しより大きな労力での破断を助長するように、またはごくわずかな労力での破断を助長するように設計されることが可能である。
【0130】
本明細書において、「と位置合わせ状態に」という表現は、例えば2つの重畳するパネルの中の第1のパネル中に形成されたアパーチャおよび2つの重畳するパネルの中の第2のパネル中に形成された第2のアパーチャなどの、立設されたカートンにおける2つ以上の要素の整列状態を示す。相互に位置合わせ状態にある要素は、重畳しているパネルの厚さ方向において相互に整列され得る。例えば、第1のパネル中のアパーチャが、第1のパネルと重畳構成におかれている第2のパネル中の第2のアパーチャ「と位置合わせ状態に」ある場合には、アパーチャのエッジは、第2のアパーチャのエッジの少なくとも一部分に沿って延在し、第1のパネルおよび第2のパネルの厚さ方向において第2のアパーチャに整列され得る。
【符号の説明】
【0131】
10 ブランク
11 周方向折り線
12 係合パネル、主要パネル
13 カットライン
14 歯、タブ
15 カットライン
16 タブ、大タブ
17 折り線、末広がりの折り線
18 タブ、大タブ
19 折り線、末広がりの折り線
20 タブ、小タブ
21 折り線、末広がりの折り線
22 タブ、小タブ
23 折り線
25 カットライン、切断可能ライン、カット
27 カットライン、切断可能ライン
31 円弧状カットライン、曲線状カットライン
33 円弧状カットライン、曲線状カットライン
35 円弧状カットライン、曲線状カットライン
37 円弧状カットライン、曲線状カットライン
90 物品キャリア、キャリア構造体、二次パッケージ、カートン
110 ブランク
112 係合パネル、主要パネル
140 タブ
141 折り線、末広がりの折り線
142 タブ
143 折り線、末広がりの折り線
145 カットライン、切断可能ライン、カット
147 折り線
150 円弧状カットライン、曲線状カットライン、非線形カットライン
152 円弧状カットライン、曲線状カットライン、非線形カットライン
210 ブランク
212 係合パネル、主要パネル
216 タブ
218 タブ
220 タブ
222 タブ
280 タブ
281 円弧状カットライン、曲線状カットライン
282 タブ
283a 折り線
283b 折り線
284 タブ
285a 折り線
285b 折り線
286 タブ
287a カット
287b カット
289 円弧状カットライン、曲線状カットライン
310 ブランク
312 係合パネル、主要パネル
340 タブ
341 末広がりの折り線
342 タブ
343 末広がりの折り線
345 カット
370 タブ
372 タブ
374 タブ
376 タブ
287a カットライン
287b カットライン
371a 円弧状カットライン、曲線状カットライン
371b 円弧状カットライン、曲線状カットライン
373a 折り線、末広がりの折り線
373b 折り線、末広がりの折り線
375a 折り線、末広がりの折り線
375b 折り線、末広がりの折り線
377a カットライン、カット
377b カットライン、カット
379a 円弧状カットライン、曲線状カットライン
379b 円弧状カットライン、曲線状カットライン
A1 アパーチャ
AP1 物品受容アパーチャ
Ha1 開口、フィンガ開口、ハンドル開口
Ha2 開口、フィンガ開口、ハンドル開口
Ha3 開口、フィンガ開口、ハンドル開口
R1 凹部、破断部
R2 凹部、破断部
RT1 物品保持構造部、物品受容開口
図1
図1B
図2
図3
図3B
図4
図4B
図5
図5B
【国際調査報告】