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特表2023-531766グローバルバイオサーベイランス及び応答システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(54)【発明の名称】グローバルバイオサーベイランス及び応答システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/00 20180101AFI20230718BHJP
   G16H 10/40 20180101ALI20230718BHJP
【FI】
G16H40/00
G16H10/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580452
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2023-02-24
(86)【国際出願番号】 US2021039268
(87)【国際公開番号】W WO2021263215
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】63/044,815
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.WINDOWS
3.UNIX
4.Linux
5.macOS
6.ANDROID
7.MySQL
8.JAVA
9.ブルートゥース
10.iOS
11.Amazon Web Services
12.Oracle Cloud
13.IBM Cloud
14.Oracle
15.Dynamo DB
16.Mongo DB
17.Waze
(71)【出願人】
【識別番号】505243216
【氏名又は名称】メソ スケール テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ウォルステッター,ジェイコブ,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ヴォック,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】クリントン,チャールズ エム.
(72)【発明者】
【氏名】シガール,ジョージ
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099AA15
(57)【要約】
本明細書では、リアルタイムのグローバルバイオサーベイランス及び応答ソリューションを提供するためのシステム、方法、及び装置が提供される。システム及び装置は、1つ以上のセンチネルサブシステム及び1つ以上のサージサブシステムを含み得、各サブシステムは、包括的な監視、完全な検出、並びに生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常、例えば、新規若しくは新興の病原体又は他の健康状態に対する様々な即時応答のための、リアルタイム、クラウドベース、分散型、相互接続されたハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのセットを含む。
【選択図】図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システムであって、
1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成された第1のサブシステムと、
前記第1のサブシステムの前記1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第2のサブシステムと、
ネットワーキングプラットフォームであって、前記ネットワーキングプラットフォームが、前記第1及び第2のサブシステムのうちの一方若しくは両方との間で、リアルタイムで情報を通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を備える、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム。
【請求項2】
前記ネットワーキングプラットフォームが、ウェブベースのプラットフォームである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ウェブベースのプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のサブシステムが、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のサブシステムが、地理的領域間に分散された複数のポイントオブケア(POC)デバイスを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所での位置特定及び使用のために構成されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
システム監視サブシステムを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のサブシステムが、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を備え、検査結果を報告するように構成された独立したサンプル検査サブシステムを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムが、前記第1のサブシステム又は前記第2のサブシステムの一部として動作するように構成され、かつ
検査されるべきサンプルをオーダーする機能、
検査場所にサンプルを送る機能、及び
検査の結果をレビューする機能のうちの1つ以上を実行するように構成された、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスを備える、サンプル収集及び検査オーダーサブシステムを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2のサブシステムが、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を備え、サンプルの検査を実施するように構成されたサンプル処理サブシステムを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のサブシステムが、ハイスループット検査、超ハイスループット検査、配列決定、アッセイ開発、ワクチン開発、並びに/又は科学開発計測器及び機器のうちの1つ以上を含む、科学機器を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記科学機器が、1つ以上の主要な大都市圏に関連して集中されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記配列決定が、最先端の配列決定及び/又は核酸配列決定を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記ハイスループット検査が、週に少なくとも1億回の検査を実施することを含むことができる、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2のサブシステムが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記検査機器が、各々が複数の計器を備える1つ以上のファームに配置される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
各ファームにある前記計器が、研究モード及び臨床モードのうちの1つ以上で構成されるように適合され、前記臨床モードが、研究モードで別様に利用可能である前記計器の複数の特徴から1人以上のオペレータをロックアウトする、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記リアルタイムの結果が、インフラストラクチャのグローバルラボラトリネットワークにわたって提供される、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記システムが、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記システムが、バイオドシメトリー検査及び/又は放射線事象のための疫学ベースのインフラストラクチャを提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記放射線事象が、原子力発電所のメルトダウンを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記システムが、化学的及び/又は生物学的関連の攻撃に応答するための生物学的及び/又は化学的防衛ベースのインフラストラクチャを提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記システムが、1つ以上のライドシェアサービスを利用して、収集場所と検査場所との間のサンプルの輸送を容易にするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記システムが、バーコード及び/又はQRコードを通して前記サンプルを追跡するように構成されている、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
サンプル追跡を使用して、前記ネットワーク内で検査リソースを割り当てる方法を決定できる、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記システム監視サブシステムが、前記サンプル追跡を監視するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項28】
前記システム監視サブシステムが、体温、血圧、及び/又は酸素飽和値のうちの1つ以上を含む個人のバイタルを決定するための1つ以上の生体認証デバイスと通信するように構成されている、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記第1のサブシステムが、1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
1つ以上の健康状態の前記監視が、1つ以上の生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常の監視を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項31】
前記監視が、発光検査を実施することを含む、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記発光検査が、化学発光検査を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項34】
既知の、未知の、又は新興の健康状態に応答するための方法であって、
ターゲット結果を取得するために、集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することと、
前記ターゲット結果をシステム監視サブシステムに送信することであって、前記ターゲット結果は、インフラストラクチャの分散ネットワークにわたってリアルタイムで送信される、送信することと、
前記ターゲット結果に応答して、
前記1つ以上の健康状態の存在を検出するために、前記集団の中で検査の割合を増加させるステップ、及び
前記1つ以上の健康状態の前記存在を検出するために、前記集団の中で検査される個人の数を増加させるステップ、のうちの1つ以上を実行することと、を含む、方法。
【請求項35】
前記ターゲット結果の分析を実行することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記検査の割合を増加させること、及び前記検査される個人の数を増加させること、のうちの1つ以上が、ハイスループット検査で実行される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記検査の割合を増加させること、及び前記検査される個人の数を増加させること、のうちの1つ以上が、超ハイスループット検査で実行される、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
ターゲット検査を提供することが、特定の一連の症状を呈している陰性検査結果を有する個人を識別することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
ターゲット検査を提供することが、地理的領域間に分散されたカートリッジリーダーネットワークを使用することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
ターゲット検査を提供することが、地理的領域間に分散された1つ以上のポイントオブケア(POC)デバイスを使用することを更に含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
ユーザ監視のために構成されたユーザデバイスを通して1人以上の個人を監視することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項44】
システム監視サブシステムによって陽性検査結果の傾向を識別することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項45】
ターゲット検査を提供することが、抗体、抗原、及び/又は核酸を検出することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項46】
前記ターゲット結果をネットワーキングプラットフォームを介して送信することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項47】
前記検査の割合を増加させること、及び前記検査された個人の数を増加させることが、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にするように構成されている、請求項34に記載の方法。
【請求項48】
ターゲット検査を提供することが、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常を検出することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項49】
1つ以上の異常を検出することが、発光検査を実施することを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記発光検査が、化学発光検査を含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内でリソースを割り当てる方法であって、前記方法が、
1つ以上の健康状態をリアルタイムで監視するように構成されたラボのネットワークの1つ以上の利用可能なリソースに関する情報を受信することと、
1つ以上の選択基準に少なくとも部分的に基づいて前記情報を分析することと、
前記受信した情報の分析に応答して、前記1つ以上の選択基準に基づいて、前記ラボのネットワークの中で選択されたラボに、機器、検査サンプル、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上をルーティングすることと、を含む、方法。
【請求項53】
前記1つ以上の利用可能なリソースが、ネットワーク化されたラボの検査能力、現在の在庫、現在の供給品、及び/又は計器の総数を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記ルーティングステップが、前記1つ以上の選択基準に基づいて以前にルーティングされた機器、検査サンプル、計器、供給品、及び人員のうちの1つ以上を再ルーティングすることを更に含む、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
検査、人員割り当て、及び/又はサンプル輸送のうちの1つ以上を前記ラボのネットワークのラボ内でスケジュールすることを更に含む、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
スケジュールすることが、グローバルスケジューラを介してグローバル規模でリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールするための規則を確立するためのコマンドを受信することを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
スケジュールすることが、地域スケジューラを介して地域規模でリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールするための規則を確立するためのコマンドを受信することを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記地域スケジューラが、1つ以上の計器のファーム内にリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールすることを更に含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
リソースを割り当てる方法、及び/又はタスクをスケジュールする方法を決定するときに、処理されるべきタイプの検査結果及び/又は1つ以上の検査サイトによって実施されるべき頻度のうちの1つ以上を入力として受信することを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
リソースを割り当てる方法、及び/又はタスクをスケジュールする方法を決定するときに、1つ以上の施設及び/又はサイトのスタッフ配置スケジュール及び/又はパフォーマンスメトリックのうちの1つ以上を入力として受信することを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項61】
前記ラボのネットワーク内の機器、供給品、及び/又は他のリソースに対する顧客オーダーを受信し、その割り当てを管理することを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項62】
前記ラボのネットワーク内に、供給品、検査サンプル、機器、及び/又はサンプルのうちの1つ以上をディスパッチすることを更に含む、請求項52に記載の方法。
【請求項63】
ディスパッチすることが、前記ラボのネットワーク間で在庫及び/又は機器を調達及び/又は配布することを更に含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
負荷分散モジュールを介して、前記ラボのネットワークを負荷分散することであって、前記負荷分散モジュールが、リアルタイムアルゴリズムと人間分析の組み合わせを用いて、前記ラボのネットワーク内のリソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化する、負荷分散することを更に含む、請求項52に記載の方法。
【請求項65】
前記リアルタイムアルゴリズムが、前記ラボのネットワーク内のリソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化するために、1つ以上のラボ及び/又は他の施設のスタッフレベル、供給在庫レベル、及び/又は検査スループットのうちの1つ以上を評価する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
負荷分散装置が、1つ以上の検査施設におけるオペレータのワークロードを最小化することを更に含む、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記負荷分散装置が、前記ラボのネットワーク内の1つ以上のラボ及び/又は他の施設の在庫補充のためのタイミングを予測することを更に含む、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記負荷分散装置が、ラボ及び/又は他の施設へのリソースの近接性の考慮に基づいて、リソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化することを更に含む、請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記リアルタイムアルゴリズムは、オフラインにされているサイト及び/又は一時的に利用不可能にされている地域を含む、状況の変化に基づいて動的に調整することを更に含む、請求項64に記載の方法。
【請求項70】
前記1つ以上の健康状態を監視することが、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常を監視することを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項71】
前記監視が、発光検査を実施することを更に含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記発光検査が、化学発光検査を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
健康関連トリガーイベントに応答するための方法であって、前記方法が、
定義された症状のセットを呈する集団の中で1つ以上の健康状態の存在を検出するためのターゲット検査を提供して、ターゲット検査結果を取得することと、
前記ターゲット検査結果を分散型インフラストラクチャネットワークにリアルタイムで送信することと、
前記ターゲット検査結果に応答して前記1つ以上の健康状態を分析するように構成された1つ以上の科学的検出ツールを提供することと、
前記1つ以上の科学的検出ツールからの前記ターゲット検査結果の分析に応答して、科学的診断ツールを開発することと、
前記1つ以上の科学的検出ツールを提供すること、又は前記科学的診断ツールを開発することに応答して、前記インフラストラクチャのネットワーク内の少なくとも1つの場所に、検査機器、科学的検出ツール、及び科学的診断ツールのうちの1つ以上を配布することと、を含む、方法。
【請求項75】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、1つ以上のアッセイを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記1つ以上の健康状態が、少なくとも検出された病原体を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記科学的診断ツールが、前記検出された病原体の直接検出免疫アッセイの作成のために構成されている、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記科学的診断ツールが、前記検出された病原体の配列決定のために構成されている、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記1つ以上の健康状態を評価することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
前記ターゲット検査結果を、インフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで提供することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項81】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、カートリッジベースのアッセイを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、カートリッジベースの血清学的検査を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項83】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、相補的核酸配列でタグ付けされた抗原を含むカートリッジベースのアッセイを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項84】
1つ以上の特定の病原体の存在を検査するためのカートリッジベースのアッセイを製造することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項85】
血清学的検査を実施するためのカートリッジベースのアッセイを製造することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項86】
前記カートリッジベースのアッセイが、捕捉アレイ上に直接固定された抗原のアレイを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
アッセイに関連するタンパク質及び/又は抗原を製造することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項88】
直接検出免疫アッセイを開発することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項89】
前記ターゲット検査が、標準上気道パネルに対する検査を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項90】
配列決定器による前記ターゲット検査中に取得された陰性結果を配列決定することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項91】
科学的ツールのうちの1つ以上が、前記ターゲット検査と比較して増加した頻度で適用するように構成されている、請求項74に記載の方法。
【請求項92】
前記ターゲット検査が、サンプルのプーリングを更に含み、前記プーリングのプールが、少なくとも10個のサンプルを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項93】
プールされたサンプルの検査が陽性であることに応答して、前記プールされたサンプル内の個々のサンプルを再検査することを更に含む、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記ターゲット検査が、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常を検出することを更に含む、請求項74に記載の方法。
【請求項95】
1つ以上の異常を検出することが、発光検査を実施することを更に含む、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記発光検査が、化学発光検査を含む、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システムを管理するためのデバイスであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つのサブシステムから情報を受信し、集団における健康状態への応答を提供するための情報の分析を容易にするように構成された情報サブシステム、及び
前記応答を行うために前記少なくとも1つのサブシステムにコマンドを提供するように構成されたコマンドサブシステム、を提供するために、ソフトウェア命令を実行するように構成されており、
前記情報サブシステム及び前記コマンドサブシステムが、ウェブベースのプラットフォームを通して前記少なくとも1つのサブシステムからリアルタイム通信を受信するように構成されている、デバイス。
【請求項99】
前記応答が、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を前記少なくとも1つのサブシステムに提供することを含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項100】
前記少なくとも1つのプロセッサが、グラフィカル及び/又は表形式でディスプレイに情報を出力するためのソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項101】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上によって受信されたリアルタイム結果の1つ以上のマップベースのビューを提供するために、ソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項102】
前記1つ以上のマップベースのビューが、国、州、県、及び/又は郡によるビューを含む、請求項101に記載のデバイス。
【請求項103】
前記1つ以上のマップベースのビューが、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査施設の集約ビューを提供する、請求項101に記載のデバイス。
【請求項104】
前記1つ以上のマップベースのビューが、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査機器の集約ビューを提供する、請求項101に記載のデバイス。
【請求項105】
前記デバイスが、地方、州、連邦政府、又は他の政府機関のうちの1つ以上によって用いられるように構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項106】
前記情報サブシステムが、病院、大学、学校、公的及び/又は民間の研究機関、政府機関、及び/又は他の商業的エンティティのうちの1つ以上に情報アクセスを提供するように構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項107】
前記リアルタイム通信が、前記少なくとも1つのサブシステムの第1のサブシステムから受信されたリアルタイム検査結果を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項108】
前記リアルタイム通信が、時系列追跡及びグローバル検査結果の傾向を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項109】
前記リアルタイム通信が、収集サイト活動のリアルタイム追跡を実行するための情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項110】
前記リアルタイム通信が、前記少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上のラボに関連するステータス情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項111】
前記リアルタイム通信が、前記少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上の計器の前記ステータスに関連する計器情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項112】
前記リアルタイム通信が、前記少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上の製造場所の前記ステータスに関する製造情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項113】
前記リアルタイム通信が、前記少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内で発生する1つ以上のロジスティックフロープロセスに関連するロジスティック情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項114】
前記情報が、リアルタイム地理的検査結果、時系列追跡、サンプル収集サイトにおけるリアルタイム活動、アプリの使用に関連するリアルタイム活動、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システムにおけるラボのステータス、カートリッジリーダーのステータス情報、製造施設のステータス情報、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システムにおけるロジスティックフローに関するリアルタイム情報、カートリッジ配布ポイント、及び/又は製造センターの場所のうちの1つ以上を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項115】
前記応答が、1つ以上の施設での個人的なインタラクションの推奨事項を提供することを含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項116】
前記応答が、1つ以上の地理的領域における個人的なインタラクションの推奨事項を提供することを含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項117】
前記少なくとも1つのプロセッサが、検査施設間でのデータ共有を容易にするためにソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項118】
前記コマンドサブシステムが、供給品及び/又は機器のオーダーの配送を容易にするように構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項119】
前記コマンドサブシステムは、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの中でリソースを再配置するためのコマンドを提供するように構成されている、請求項98に記載のデバイス。
【請求項120】
前記情報サブシステムによって受信される前記情報が、発光検査情報を含む、請求項98に記載のデバイス。
【請求項121】
前記発光検査が、化学発光検査を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システムであって、
1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成されたサブシステムであって、前記サブシステムが、地理的領域間に分散された複数のポータブル検査デバイスを含む、サブシステムと、
システム監視サブシステムであって、
前記サブシステムから入力を受信し、リアルタイムで前記サブシステムに出力を送信し、前記入力の分析を容易にすることと、
前記入力に応答して、前記出力を決定することと、を行うように構成されている、システム監視サブシステムと、
複数の前記ポータブル検査デバイスとリアルタイムで通信するように構成されたネットワーキングプラットフォームと、を備える、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム。
【請求項124】
前記システム監視サブシステムが、前記入力を受信した後、所定の期間内に前記出力を決定するように更に構成されている、請求項123に記載のシステム。
【請求項125】
前記所定の期間が5分未満である、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記サブシステムが、1つ以上の既知の、未知の、及び/又は新興の病原体をスクリーニングするための検査を実施するように構成されている、請求項123に記載のシステム。
【請求項127】
前記ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、請求項123に記載のシステム。
【請求項128】
前記サブシステムが、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを含む、請求項123に記載のシステム。
【請求項129】
前記複数のカートリッジリーダー検査デバイスが、地理的領域間に分散された1つ以上のポイントオブケア(POC)デバイスを含む、請求項128に記載のシステム。
【請求項130】
前記POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、請求項129に記載のシステム。
【請求項131】
前記POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、請求項129に記載のシステム。
【請求項132】
前記システム監視サブシステムが、前記サブシステムから受信したリアルタイム結果の1つ以上のマップベースのビューを提供するように構成されている、請求項123に記載のシステム。
【請求項133】
前記1つ以上のマップベースのビューが、国、州、県、及び/又は郡によるビューを含む、請求項132に記載のシステム。
【請求項134】
前記1つ以上のマップベースのビューが、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査施設の集約ビューを提供する、請求項132に記載のシステム。
【請求項135】
前記1つ以上のマップベースのビューが、前記グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査機器の集約ビューを提供する、請求項132に記載のシステム。
【請求項136】
前記システム監視サブシステムが、病院、大学、公的及び/又は民間の研究機関、政府機関、及び/又は他の商業的エンティティのうちの1つ以上による、前記入力及び前記出力のうちの前記1つ以上へのアクセスを提供するように構成されている、請求項123に記載のシステム。
【請求項137】
1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、検査結果を報告するように構成されている独立したサンプル検査サブシステムを更に備える、請求項123に記載のシステム。
【請求項138】
1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成された前記サブシステムが、1つ以上の生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常の監視を実行するように更に構成されている、請求項123に記載のシステム。
【請求項139】
前記監視が、発光検査を実施することを含む、請求項138に記載のシステム。
【請求項140】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項139に記載のシステム。
【請求項141】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項139に記載のシステム。
【請求項142】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システムであって、
第2のサブシステムによる1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第1のサブシステムであって、前記サブシステムが、複数の科学的診断機器を含む、第1のサブシステムと、
システム監視サブシステムであって、
前記第1のサブシステム及び前記第2のサブシステムから入力を受信し、出力を前記第1のサブシステム及び前記第2のサブシステムにリアルタイムで送信することと、
前記第1のサブシステムに送信する前記出力を決定するために、前記入力の分析を容易にすることと、を行うように構成されたシステム監視サブシステムと、
ネットワーキングプラットフォームであって、前記ネットワーキングプラットフォームが、前記科学的診断機器とリアルタイムで通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を備える、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム。
【請求項143】
前記第1のサブシステム及び前記第2のサブシステムが同じサブシステムである、請求項142に記載のシステム。
【請求項144】
前記第1のサブシステム及び前記第2のサブシステムが、異なるサブシステムである、請求項142に記載のシステム。
【請求項145】
前記出力が、前記サブシステムへのリソースの割り当てを含む、請求項142に記載のシステム。
【請求項146】
前記リソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、請求項145に記載のシステム。
【請求項147】
前記第1のサブシステムが、前記1つ以上の健康状態の前記検出に応答して、検査及び/又はアッセイ開発の頻度及び/又は量を増加させるように構成されている、請求項142に記載のシステム。
【請求項148】
前記ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、請求項142に記載のシステム。
【請求項149】
1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、検査を実施するように構成されたサンプル処理サブシステムを更に備える、請求項142に記載のシステム。
【請求項150】
前記第2のサブシステムが、ハイスループット検査、超ハイスループット検査、配列決定、アッセイ開発、ワクチン開発、並びに/又は科学開発計測器及び機器のうちの1つ以上のために構成された科学機器を更に含む、請求項142に記載のシステム。
【請求項151】
前記科学機器が、1つ以上の主要な大都市圏に関連して集中されている、請求項150に記載のシステム。
【請求項152】
前記配列決定が、次世代配列決定及び/又は核酸配列決定を含む、請求項150に記載のシステム。
【請求項153】
前記ハイスループット検査が、週に少なくとも1億回の検査を実施することを含む、請求項150に記載のシステム。
【請求項154】
前記第2のサブシステムが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上を更に含む、請求項142に記載のシステム。
【請求項155】
前記検査機器が、各々が複数の計器を含む1つ以上のファームに配置される、請求項154に記載のシステム。
【請求項156】
各ファームにある前記計器が、研究モード及び臨床モードのうちの1つ以上で構成されるように適合され、前記臨床モードが、研究モードで別様に利用可能である前記計器の複数の特徴から1人以上のオペレータをロックアウトする、請求項155に記載のシステム。
【請求項157】
1つ以上の健康状態の前記検出が、1つ以上の生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常を検出することを含む、請求項142に記載のシステム。
【請求項158】
1つ以上の異常を検出することが、発光検査を実施することを含む、請求項157に記載のシステム。
【請求項159】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項158に記載のシステム。
【請求項160】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項158に記載のシステム。
【請求項161】
集団における健康状態の広がりを最小限に抑える方法であって、前記方法が、
地理的領域内の集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することであって、前記健康状態が、生物学的、化学的、及び生化学的のうちの少なくとも1つである、提供することと、
その地理的領域内の前記1つ以上の健康状態の前記検出に応答して、前記集団をその地理的領域内に限られた期間閉じ込めることと、
前記限られた期間内に前記地理的領域内の個人の追加の検査を実施することと、
前記1つ以上の健康状態が検出された前記地理的領域に追加のリソースを割り当てることと、を更に含む、方法。
【請求項162】
前記追加のリソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記1つ以上の健康状態の前記広がりを最小限に抑えるために接触者追跡を実行することを更に含む、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
前記1つ以上の健康状態について陽性である可能性が高い個人の場所及び/又はグループを予測するために、予測及び/又は人工知能/機械ベースの学習を実行することを更に含む、請求項161に記載の方法。
【請求項165】
感染及び/又は潜在的に罹患した個人の再帰的検査及び/又はリアルタイムデータ分析を実行することを更に含む、請求項161に記載の方法。
【請求項166】
追加の検査を実施することが、
前記1つ以上の異常の存在を検出するために、前記集団の中で検査の割合を増加させること、及び、
前記1つ以上の異常の前記存在を検出するために、前記集団の中で検査される個人の数を増加させること、のうちの1つ以上を更に含む、請求項161に記載の方法。
【請求項167】
前記ターゲット検査が、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスによって実施される、請求項161に記載の方法。
【請求項168】
前記ターゲット検査が、前記地理的領域間に分散された複数のポイントオブケア(POC)デバイスによって実施される、請求項161に記載の方法。
【請求項169】
1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施することを更に含む、請求項161に記載の方法。
【請求項170】
前記ターゲット検査及び前記追加検査からの結果が、ウェブベースのプラットフォームを介してリアルタイムで報告される、請求項161に記載の方法。
【請求項171】
前記ウェブベースのプラットフォームが、クラウドベースのプラットフォームである、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
1つ以上の健康状態のターゲット検査を提供することが、発光検査を実施することを含む、請求項161に記載の方法。
【請求項173】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項172に記載の方法。
【請求項175】
グローバルラボラトリネットワークであって、
地理的分布を有し、集団、ターゲット検査、及び/又は科学的機能の継続的な監視を提供するように構成された複数のネットワーク化されたラボであって、前記複数のネットワーク化されたラボの各々が、前記複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上の他のラボと通信するように構成されている、複数のネットワーク化されたラボと、
システム監視サブシステムであって、
前記複数のネットワーク化されたラボから入力を受信することと、
前記複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上にリアルタイムで出力を送信することと、
前記複数のラボからの前記入力に前記少なくとも部分的に基づいて、前記複数のネットワーク化されたラボ間でリソースを割り当てることと、を行うように構成されたシステム監視サブシステムと、を備える、ネットワーク。
【請求項176】
前記リソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項177】
前記複数のネットワーク化されたラボは、未知の病原体の存在について1つ以上の集団を継続的に監視するように構成されている、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項178】
前記複数のネットワーク化されたラボが、新興の病原体を識別及び/又は配列決定するように構成されている、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項179】
前記複数のネットワーク化されたラボが、1つ以上のサンプルを、前記サンプルが収集された1人以上の個人とペアリングするために1つ以上のユーザデバイスと通信するように構成されている、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項180】
前記サンプルが、1つ以上の血清、血漿、尿、唾液、CSF、糞便、細胞上清、及び/又は鼻のスワブサンプルを含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項181】
前記複数のネットワーク化されたラボのうちの少なくとも1つが、既存の商業ラボ及び/又は公衆衛生施設を含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項182】
前記複数のネットワーク化されたラボが、少なくとも1,000の地理的に分散したラボを含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項183】
前記複数のネットワーク化されたラボが、層1施設及び層2施設を含み、更に前記層2施設が、ルーチン及び増加した頻度で検査を提供するように構成されている、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項184】
前記層1施設が、前記層2ラボによって実行される全てのサービス及びアッセイ開発サービスを提供するように更に構成されている、請求項183に記載のネットワーク。
【請求項185】
前記層1及び/又は層2施設が、アッセイ試薬を製造するように構成されている、請求項183に記載のネットワーク。
【請求項186】
前記複数のネットワーク化されたラボが、1つ以上の衛星サイトを更に含み、前記1つ以上の衛星サイトが、患者検査オフィス、薬局、及び緊急治療施設のうちの1つ以上を含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項187】
前記複数のネットワーク化されたラボの前記場所が、人口中心部、輸送施設、空港、公共事業システム、及び/又はインターネットインフラストラクチャサイトのうちの1つ以上への近接に従って選択される、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項188】
前記複数のネットワーク化されたラボの前記場所が、潜在的なアウトブレイクの1つ以上の地域への近接に従って選択される、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項189】
前記開発されたアッセイが、直接検出アッセイを含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項190】
前記複数のネットワーク化されたラボが、バイオバンクとして使用されるように構成されている、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項191】
前記ネットワークが、前記ネットワーク内に位置する前記複数のネットワーク化されたラボに供給品及び/又は機器を提供するように構成された1つ以上の在庫センターを更に含み得る、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項192】
前記ターゲット検査が、発光検査を実施することを含む、請求項175に記載のネットワーク。
【請求項193】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項192に記載のネットワーク。
【請求項194】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項192に記載のネットワーク。
【請求項195】
パンデミックへの備えの方法であって、
既知の、未知の、又は新興の病原体を検出するための1つ以上の検査を提供することと、
未知又は新興の病原体の検出に応答して、インフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムの結果を提供することであって、インフラストラクチャの前記グローバルネットワークが、前記未知又は新興の病原体の検査を提供し、前記未知又は新興の病原体に応答するように構成されている、提供することと、を含む、方法。
【請求項196】
カートリッジベースのアッセイによる前記1つ以上の検査を提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記未知の又は新興の病原体に応答するための1つ以上の科学的検出ツールを提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項198】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、カートリッジベースの血清学的検査を含む、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、相補的核酸配列でタグ付けされた抗原を含むカートリッジベースのアッセイを含む、請求項197に記載の方法。
【請求項200】
前記1つ以上の科学的検出ツールが、前記1つ以上の検査を提供する頻度と比較して、増加した頻度で適用するように構成されている、請求項197に記載の方法。
【請求項201】
ネットワーキングプラットフォームを介して前記リアルタイム結果を通信することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項202】
前記ネットワーキングプラットフォームが、クラウドベースのプラットフォームである、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
地理的領域にわたって分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを介して前記1つ以上の検査を提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項204】
地理的領域間に分散されたポイントオブケア(POC)デバイスネットワークを介して前記1つ以上の検査を提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項205】
前記POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、請求項204に記載の方法。
【請求項206】
前記POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、請求項204に記載の方法。
【請求項207】
前記未知又は新興の病原体に対する検査結果及び/又は応答の通信を容易にするためのシステム監視サブシステムを提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項208】
発光検査を実施することを含む1つ以上の検査を提供することを更に含む、請求項195に記載の方法。
【請求項209】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項208に記載の方法。
【請求項211】
集団における健康状態を追跡する方法であって、
前記健康状態に関連する1つ以上のマーカーのセットを検出するための1つ以上の検査を提供することと、
前記1つ以上の検査から結果を取得することと、
既知、未知、又は新興の健康リスクを識別して応答するように構成されたインフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで前記結果を提供することと、を含む、方法。
【請求項212】
前記インフラストラクチャが、複数のネットワーク化されたラボを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記結果が、ネットワーキングプラットフォームを介して提供される、請求項211に記載の方法。
【請求項214】
前記ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、請求項213に記載の方法。
【請求項215】
前記1つ以上の検査を提供することが、地理的領域にわたって複数のカートリッジリーダー検査デバイスを配布することを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項216】
前記1つ以上の検査を提供することが、地理的領域にわたって複数のポイントオブケア(POC)デバイスを配布することを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項217】
前記POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、請求項216に記載の方法。
【請求項218】
前記POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、請求項216に記載の方法。
【請求項219】
前記検査を提供することが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上で前記検査を実施することを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項220】
前記検査機器が、1つ以上のネットワーク化されたファームに配置され、各ファームが、複数の計器を含む、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にすることを更に含む、請求項211に記載の方法。
【請求項222】
バイオドシメトリー検査及び/又は放射線事象のための疫学ベースのインフラストラクチャを提供することを更に含む、請求項211に記載の方法。
【請求項223】
前記放射線事象が、原子力発電所のメルトダウンを含む、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
化学的及び/又は生物学的関連の攻撃に応答するための生物学的及び/又は化学的防衛ベースのインフラストラクチャを提供することを更に含む、請求項211に記載の方法。
【請求項225】
前記1つ以上の検査を実施することは、1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施することを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項226】
前記1つ以上の検査を提供することが、発光検査を実施することを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項227】
前記発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
前記発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項226に記載の方法。
【請求項229】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム全体にわたる負荷分散サンプル処理の方法であって、前記方法が、
サンプル収集施設から、検査サンプル処理要求を受信することと、
前記システムの複数のネットワーク化されたラボから、各々が対応するラボステータスを示す複数のスコアカードを取得することと、
前記サンプル収集施設に、前記複数のスコアカードに従って前記複数のネットワーク化されたラボのランク付けされたリストを提供することと、
前記サンプル収集施設から、ネットワーク化されたラボの選択を受信することと、
前記選択を前記ネットワーク化されたラボに通知することと、
前記1つ以上の検査サンプルを前記サンプル収集施設から前記選択の前記ネットワーク化されたラボにルーティングすることと、を含む、方法。
【請求項230】
前記複数のスコアカードが、ラボ評価情報を含む、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記ラボ評価情報が、少なくとも結果までの推定時間及び健康スコア情報を含む、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記結果までの推定時間が、人員の可用性情報、計器の可用性情報、及びシフト長情報のうちの1つ以上に従って決定される、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
前記サンプル収集施設と前記複数のネットワーク化されたラボの各々との間の通過時間を決定することを更に含み、
前記結果までの推定時間が、サンプル収集施設とネットワーク化されたラボとの間の通過時間を更に含む、請求項232に記載の方法。
【請求項234】
前記健康スコア情報が、ネットワーク化されたラボのステータスを示すラボシステムスコアに従って決定され、前記ラボシステムスコアが、施設システムスコア、ネットワークシステムスコア、スタッフシステムスコア、計器システムスコア、サンプルシステムスコア、在庫システムスコア、及び移動条件システムスコアのうちの1つ以上を含む、請求項230に記載の方法。
【請求項235】
前記健康スコア情報が、前記ラボシステムスコアの重み付けに従って決定され、前記重み付けが、前記ラボシステムスコアの値に反比例する、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
前記ランク付けされたリストが、前記複数のスコアカードの各々の結果までの前記推定時間に従って決定される、請求項231に記載の方法。
【請求項237】
前記ランク付けされたリストが、健康スコア閾値に従ってフィルタリングされる、請求項231に記載の方法。
【請求項238】
前記ランク付けされたリストが、健康スコアに従って階層化され、結果までの推定時間に従って階層内でランク付けされる、請求項231に記載の方法。
【請求項239】
前記1つ以上の検査サンプルを前記サンプル収集施設から前記ネットワーク化されたラボにルーティングすることが、前記サンプル収集施設に前記ネットワーク化されたラボの出荷情報を提供することを含む、請求項231に記載の方法。
【請求項240】
前記1つ以上の検査サンプルを前記サンプル収集施設から前記ネットワーク化されたラボにルーティングすることが、前記1つ以上の検査サンプルを輸送するために出荷サービスを利用することを含む、請求項231に記載の方法。
【請求項241】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内でリソースを割り当てる方法であって、前記方法が、
前記システムの複数のネットワーク化されたラボから、ラボステータスを示す複数のスコアカードを取得することと、
前記複数のスコアカードに従って、前記複数のネットワーク化されたラボのうちの第1のラボが1つ以上のリソースのリソース不足を有することを決定することと、
前記複数のスコアカードに従って、前記複数のネットワーク化されたラボのうちの第2のラボが1つ以上のリソースのリソース余剰を有することを決定することと、
前記第2のラボから前記第1のラボに1つ以上のリソースをルーティングすることと、を含む、方法。
【請求項242】
前記1つ以上のリソースが、機器、検査サンプル、計器、供給品、消耗品、及び人員のうちの1つ以上を含む、請求項241に記載の方法。
【請求項243】
前記ルーティングを実行するために、外部出荷サービスを利用すること、を更に含む、請求項241に記載の方法。
【請求項244】
1つ以上のリソースを製造施設から前記第1のラボにルーティングすることを更に含む、請求項241に記載の方法。
【請求項245】
第1のラボがリソース不足を有すると決定することが、前記第1のラボで処理するようにスケジュールされたサンプルの量に従って更に実行される、請求項241に記載の方法。
【請求項246】
第1のラボがリソース不足を有すると決定することが、前記第1のラボで処理するためにスケジュールされた前記サンプル量に基づいて、将来のリソース不足を決定することを含む、請求項245に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月26日に出願された米国仮出願63/044,815に対する優先権を主張し、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、以下の特許文献を参照し、それらの全体が参照により組み込まれる。2014年1月2日出願の米国出願第PCT/US2014/010016号、2014年3月11日出願の米国出願第PCT/US2014/022948号、2014年3月13日出願の米国出願第PCT/US2014/026010号、2015年5月15日出願の米国出願第PCT/US2015/03092号、2020年4月30日出願の米国出願第PCT/US20/30754号、2002年6月29日出願の米国出願第PCT/US02/20570号、2003年12月23日出願の米国出願第PCT/US03/041241号、2006年12月21日出願の米国出願第PCT/US2006/049049号、2010年12月3日出願の米国出願第PCT/US2010/058913号、2014年1月3日出願の米国出願第PCT/US2014/010182号、2016年4月6日出願の米国出願第PCT/US2016/026242号、2016年7月22日出願の米国出願第PCT/US2016/043755号、2017年1月20日出願の米国出願第PCT/US2017/014360号、2019年5月16日出願の米国出願第PCT/US2019/032567号、2019年12月30日出願の米国出願第62/954,961号、2020年5月15日出願の米国出願第63/025,344号、2019年7月17日出願の米国出願第PCT/US2019/042274号、2020年1月22日出願の米国出願62/964,435号。
【0003】
本出願は、概して、リアルタイムのグローバルバイオサーベイランス及び応答ソリューションを提供するためのシステム、方法、及び装置に関する。
【背景技術】
【0004】
世界的なパンデミックのような生物学的、化学的、及び/又は生化学的な大惨事に直面して、政府、民間企業、及び民間機関は、これらの事象を素早く検出し、迅速かつ効果的に対応する準備ができていない。これは、これらのエンティティが既存の公的及び私的な臨床診断検査の異なるパッチワークを提供しているためであり、これは、急速に発展するグローバルな事象又は健康状態に完全には実現されていないか、対応できないからである。これらのエンティティの現在の対応能力は、これらの事象が経済に及ぼす深刻な影響、又はその結果として生じる劇的な人命の損失を防ぐことはできない。更に、既存のインフラストラクチャは超過して過負荷になり、反応検査アプローチを実行し、その大部分はトリガーイベントが発生した後に発生する。
【0005】
したがって、必要とされるのは、十分に資金提供され、備蓄され、人員配置された集中型インフラストラクチャを備えたリアルタイムのソリューションを提供するシステム、方法、及び装置であり、これらの壊滅的な事象を定期的に検査する検査デバイスの相互接続されたWeb及びネットワークを提供し、検査、及び事象に対抗し、生命及び経済を保護するための科学的ソリューション(アッセイ開発、ワクチン開発など)の開発に対するグローバルな需要を迅速に増やし、満たすためのインフラストラクチャを提供することである。他の例が存在し、本明細書に開示されるソリューションは、上記の問題に限定されない。
【発明の概要】
【0006】
出願人は、リアルタイムのグローバルバイオサーベイランス及び応答ソリューションを提供するためのシステム、方法、及び装置(コンピュータ可読媒体を含む)を作成した。システム及び装置は、1つ以上のセンチネルサブシステム及び1つ以上のサージサブシステムを含み得、各サブシステムは、包括的な監視、完全な検出、並びに生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常、例えば、新規又は新興の病原体に対する様々な即時応答のための、リアルタイム、クラウドベース、分散型、相互接続されたハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのセットを含む。方法は、自然由来の感染病原体及び毒素と、生物兵器又はバイオテロの病原体との両方などの病原体、並びに感染及び毒血症に関連するバイオマーカー、及び放射線曝露に関連するバイオマーカー(バイオドシメトリー)を含む疾患のホストバイオマーカーを検出することを含む、健康状態を評価するための1つ以上の検査を提供することと、健康状態の検査及び応答を提供するように適合されたインフラストラクチャのグローバルネットワーク全体にわたってリアルタイムの結果を提供することとを含み得る。非限定的な例では、方法は、既知の、未知の、又は新興の病原体を検出するための1つ以上の検査を提供することと、未知の又は新興の病原体を検出することに応答して、未知の又は新興の病原体に対する検査及び応答を提供するように適合されたインフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイム結果を提供することとを含み得る。更なる実施形態では、方法は、集団における健康状態を追跡する方法を含み得、これは、健康状態に関連する1つ以上のマーカーのセットを検出するための1つ以上の検査を提供するステップ、及び健康に対する既知の、未知の、又は新興のリスクを識別して応答するように適合されたインフラストラクチャのグローバルネットワーク(例えば、複数のセンチネル監視検査システム及び複数のサージサーベイランス検査システム)にわたってリアルタイム結果を提供するステップを含む。
【0007】
本明細書に記載の1つ以上の方法を実行するために機械によって実行可能な命令のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体も提供され得る。
【0008】
一実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムが提供される。グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成された第1のサブシステムと、第1のサブシステムの1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第2のサブシステムと、ネットワーキングプラットフォームであって、ネットワーキングプラットフォームが、第1及び第2のサブシステムのうちの一方若しくは両方との間で、リアルタイムで情報を通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を含む。
【0009】
更なる実施形態では、既知の、未知の、又は新興の健康状態に応答するための方法が提供される。この方法は、ターゲット結果を取得するために、集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することと、ターゲット結果をシステム監視サブシステムに送信することであって、ターゲット結果は、インフラストラクチャの分散ネットワークにわたってリアルタイムで送信される、送信することと、ターゲット結果に応答して、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中で検査の割合を増加させるステップと、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中で検査される個人の数を増加させるステップと、のうちの1つ以上を実行することと、を含む。
【0010】
更なる実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内でリソースを割り当てる方法が提供される。この方法は、1つ以上の健康状態をリアルタイムで監視するように構成されたラボのネットワークの1つ以上の利用可能なリソースに関する情報を受信することと、1つ以上の選択基準に少なくとも部分的に基づいて情報を分析することと、受信した情報の分析に応答して、1つ以上の選択基準に基づいて、ラボのネットワークの中で選択されたラボに、機器、検査サンプル、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上をルーティングすることと、を含む。
【0011】
更なる実施形態では、健康関連のトリガーイベントに応答するための方法が提供される。この方法は、定義された症状のセットを呈する集団の中で1つ以上の健康状態の存在を検出するためのターゲット検査を提供して、ターゲット検査結果を取得することと、ターゲット検査結果を分散型インフラストラクチャネットワークにリアルタイムで送信することと、ターゲット検査結果に応答して1つ以上の健康状態を分析するように構成された1つ以上の科学的検出ツールを提供することと、1つ以上の科学的診断ツールからのターゲット検査結果の分析に応答して、科学的診断ツールを開発することと、1つ以上の科学的検出ツールを提供すること、又は科学的診断ツールを開発することに応答して、インフラストラクチャのネットワーク内の少なくとも1つの場所に、検査機器、科学的検出ツール、及び科学的診断ツールのうちの1つ以上を配布することと、を含む。
【0012】
更なる実施形態では、ソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムを管理するためのデバイスが提供される。ソフトウェア命令は、少なくとも1つのサブシステムから情報を受信し、集団における健康状態への応答を提供するための情報の分析を容易にするように構成された情報サブシステムと、応答を行うために少なくとも1つのサブシステムにコマンドを提供するように構成されたコマンドサブシステムと、を提供するように構成されており、情報サブシステム及びコマンドサブシステムは、ウェブベースのプラットフォームを通して少なくとも1つのサブシステムからリアルタイム通信を受信するように構成されている。
【0013】
更なる実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムが提供される。システムは、1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成されたサブシステムであって、サブシステムが、地理的領域間に分散された複数のポータブル検査デバイスを含む、サブシステムと、システム監視サブシステムであって、サブシステムから入力を受信し、リアルタイムでサブシステムに出力を送信し、入力の分析を容易にすることと、入力に応答して、出力を決定することと、を行うように構成されている、システム監視サブシステムと、複数のポータブル検査デバイスとリアルタイムで通信するように構成されたネットワーキングプラットフォームと、を含む。
【0014】
更なる実施形態では、グローバルなバイオサーベイランス及び応答システムが提供される。システムは、第2のサブシステムによる1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第1のサブシステムであって、サブシステムが、複数の科学的診断機器を含む、第1のサブシステムと、システム監視サブシステムであって、第1のサブシステム及び第2のサブシステムから入力を受信し、出力を第1のサブシステム及び第2のサブシステムにリアルタイムで送信することと、第1のサブシステムに送信する出力を決定するために、入力の分析を容易にすることと、を行うように構成されたシステム監視サブシステムと、ネットワーキングプラットフォームであって、ネットワーキングプラットフォームが、科学的診断機器とリアルタイムで通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を含む。
【0015】
更なる実施形態では、集団における健康状態の拡散を最小限に抑える方法が提供される。この方法は、地理的領域内の集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することであって、健康状態が、生物学的、化学的、及び生化学的のうちの少なくとも1つである、提供することと、その地理的領域内の1つ以上の健康状態の検出に応答して、集団をその地理的領域内に限られた期間閉じ込めることと、限られた期間内に地理的領域内の個人の追加の検査を実施することと、1つ以上の健康状態が検出された地理的領域に追加のリソースを割り当てることと、を含む。
【0016】
更なる実施形態では、グローバルラボラトリネットワークが提供される。ネットワークは、地理的分布を有し、集団、ターゲット検査、及び/又は科学的機能の継続的な監視を提供するように構成された複数のネットワーク化されたラボであって、複数のネットワーク化されたラボの各々が、複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上の他のラボと通信するように構成されている、複数のネットワーク化されたラボと、システム監視サブシステムであって、複数のネットワーク化されたラボから入力を受信し、複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上にリアルタイムで出力を送信することと、複数のラボからの入力に少なくとも部分的に基づいて、複数のネットワーク化されたラボ間でリソースを割り当てることと、を行うように構成されたシステム監視サブシステムと、を含む。
【0017】
更なる実施形態では、パンデミックへの備えの方法が提供される。この方法は、既知の、未知の、又は新興の病原体を検出するための1つ以上の検査を提供することと、未知又は新興の病原体の検出に応答して、インフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムの結果を提供することであって、インフラストラクチャのグローバルネットワークが、未知又は新興の病原体の検査を提供し、未知又は新興の病原体に応答するように構成されている、提供することと、を含む。
【0018】
更なる実施形態では、集団における健康状態を追跡する方法が提供される。この方法は、健康状態に関連する1つ以上のマーカーのセットを検出するための1つ以上の検査を提供することと、1つ以上の検査から結果を取得することと、既知、未知、又は新興の健康リスクを識別して応答するように構成されたインフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで結果を提供することと、を含む。
【0019】
様々な実施形態の更なる特徴並びに構造及び動作は、添付図面を参照して以下に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下の図は、本明細書の一部を形成し、本発明の特定の態様を更に実証するために含まれる。本発明は、本明細書に提示される特定の実施形態の詳細な説明と組み合わせて、これらの図のうちの1つ以上を参照することによってよりよく理解され得る。
【0021】
図1】本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの一実施形態を示す。
図2】本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの一実施形態のシステムアーキテクチャを示す。
図2B】本明細書の実施形態に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの一部を示す。
図3A】本明細書の実施形態と一致するグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの別の実施形態のシステムアーキテクチャを示す。
図3B】本明細書の実施形態と一致するグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの別の実施形態のシステムアーキテクチャを示す。
図4】本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの国際的な展開の非限定的な例示的な実施形態を示す。
図5】本開示の特定の態様に従って実行され得るグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの様々なプロセスの非限定的な例示的な実施形態を示す。
図6A】本明細書の実施形態によるスケジューラモジュールの動作を示す。
図6B】本明細書の実施形態によるスコアカード決定方法の動作を示す。
図6C】本明細書の実施形態による負荷分散モジュールの動作を示す。
図7】本明細書の実施形態と一致するグローバルラボラトリネットワークを示す。
図8】本明細書の実施形態と一致する製造施設ネットワークを示す。
図9】本開示の特定の態様に従った、サンプルプーリング結果の非限定的な例示的な実施形態のグラフィカル及び表形式の図を示す。
図10A】本開示の特定の態様に従った、ミッションコントロール特徴の非限定的な例示的な実施形態のマップベースの図を示す。
図10B】本開示の特定の態様に従った、ミッションコントロール特徴の別の非限定的な例示的な実施形態のマップベースの図を示す。
図11】本明細書の実施形態によるグローバルバイオサーベイランス応答方法を示す。
図12】本明細書の実施形態によるリソースの割り当て方法を示す。
図13】本明細書の実施形態による健康関連トリガーイベントに応答するための方法を示す。
図14】本明細書の実施形態による健康状態の封じ込め方法を示す。
図15】本明細書の実施形態によるグローバルバイオサーベイランス応答方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書に記載の実施形態は、既存の技術の改善及び全く新しい技術の創出を介して、様々な技術的問題に対する技術的ソリューションを提供する。本明細書で論じられる実施形態によって対処される技術的問題の中には、急速に発展するグローバルな事象に対処するために完全に実現されていない、又は十分に開発されていない、既存の公的及び私的な臨床診断検査の非効率性が含まれる。
【0023】
出願人は、リアルタイムのグローバルバイオサーベイランス及び応答ソリューションを提供するためのシステム、方法、及び装置を作成した。システムは、1つ以上のセンチネルサブシステム(全体を通して「監視」又は「分散」サブシステムとも称される)、1つ以上のサージサブシステム、1つ以上のネットワーキングプラットフォーム、及び1つ以上のミッションコントロールシステムを含み得る。実施形態では、センチネルサブシステムは、例えば、カートリッジリーダー、ポイントオブケア(POC)デバイスなどの計器を含む、リアルタイムの、クラウドベースの、分散型の、相互接続されたハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのセットを含み得、これは、例えば、新しい、新興の病原体など、様々な生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常を監視、検出、及び報告するために、広く、及び遍在的にグローバルに分散され得る。非限定的な例示的な実施形態では、センチネルサブシステムは、既知及び未知及び/又は新規及び/又は新興の病原体間の検出及び区別を提供するためにグローバルに展開される多数の専用カートリッジリーダー(例えば、数百万台の計器)を含み得る。この例を続けると、検査サンプルリーダーなどのセンチネルシステムのコンポーネントは、広範囲かつ完全に包括的なサーベイランスネットをキャストして、新しく検出された病原体の拡散を停止するための早期検出、罹患追跡、及び/又は隔離プロトコルを可能にするように戦略的に展開され得る。これらのリーダーは、空港及び/又は交通ハブ、企業、老人ホーム、救急車、学校及び大学、救急室、一般開業医オフィス、病院、薬局、緊急治療施設、小児科医及び他の医師のオフィス、コンサート、スポーツイベントなどに戦略的に配備され得る。センチネルサブシステムは、(例えば、クラウドベースのソフトウェアを介して)リアルタイムで動作し得るため、結果は、即時及びオンデマンドで収集、集約、及び分析され、サージサブシステムと通信し、連携して動作するように適合された早期検出システムを提供し得る。したがって、センチネルサブシステムは、本明細書に記載の様々なデバイスの使用を通じて、健康状態のグローバル、地域、及び/又は国家の監視を提供するように構成される。
【0024】
本明細書で論じられるように、実施形態では、「健康状態」は、例えば、感染症、病原体、生化学的糸、化学的毒素、生物学的脅威、放射線曝露、TBI発生、及び集団の全て又は一部に影響を及ぼし得る任意の他の健康状態など、集団の一部(局所的、地域的、又は全体的)の健康に影響を与える状態を指し得る。実施形態では、健康状態は、発熱、呼吸器合併症(例えば、咳、息切れ、呼吸困難など)、吐き気、頭痛、悪寒、筋肉痛、体の痛みなどの個人の1つ以上の身体的症状を通して現れ得る。
【0025】
本明細書で使用される場合、実施形態では、「リアルタイム」及び「ほぼリアルタイム」は、計算を実行し、システムの制限内で可能な限り迅速にデータを送受信するネットワーク化されたシステムの計算及び通信動作を指し得る。例えば、「リアルタイム」通信又はデータの共有は、介在する長期記憶ステップなしに、受信及び/又は取得されるデータの送信を指す場合がある。「リアルタイム」更新は、固定スケジュール又はバッチではなく、データが受信されたときにデータレポートを更新するシステムを指し得る。コンピュータ及びネットワークシステムの制限のために、「リアルタイム」通信は瞬時ではないことが理解される。
【0026】
サージサブシステムは、例えば、ハイスループット及び/又は超ハイスループット検査、配列決定、及び/又は科学的開発計測器及び機器、例えば、アッセイ開発、ワクチン開発、次世代配列決定(例えば、大規模並列配列決定)機能などを含む、リアルタイムの、分散型の相互接続されたハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのセットを含み得る。計測器及び/又はハードウェアは、例えば、2016年7月22日に出願された米国出願第PCT/US2016/043755号、2017年1月20日に出願された米国出願第PCT/US2017/014360号、及び2020年5月15日に出願された米国出願第63/025,344号(これらの各々は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような、完全に統合されたワンストップショップ計器、例えば、Parsec(商標)R 5000計器(P5)、及び/又は科学的検査、実験、並びにアッセイ/ワクチン開発(例えば、アッセイリーダー、ワッシャー、プレートシェーカー、インキュベーターなど)を行うための計器及び機器の相互接続ネットワークを含み得る。他の例は、例えば、2016年4月6日に出願された米国特許出願第PCT/US2016/026242号に開示されたもの、及び2019年5月16日に出願された米国特許出願第PCT/US2019/032567号(各々が参照により本明細書に組み込まれる)に開示されたものなどのハイスループット計器である。サージサブシステムで使用され得る計器の他の例としては、例えば、2002年6月29日に出願された米国出願第PCT/US02/20570号、2006年12月21日に出願された米国出願第PCT/US2006/049049号、2014年1月3日に出願された米国出願第PCT/US2014/010182号、及び2019年12月30日に出願された米国出願第62/954,961号が挙げられ、これらは各々参照により本明細書に組み込まれる。実施形態では、計器のうちの1つ以上は、1つ以上の個々のユニット又はデバイスとして提供されてもよく、又は特定の実施形態では全体を通して「ファーム」とも称される1つ以上のグローバルネットワーク化されたラボ(GNL)に提供されてもよい。非限定的な例示的な実施形態では、ファーム又はGNLは、集中化した場所に提供され得る(又は複数の集中化した場所の間で分割され得る)計器及び/又はシステム(例えば、5、10、11など)のグループを含み得る。実施形態では、これらの計器及び/又はシステムは、完全に自動化された、部分的に自動化された、及び/又は手動で操作されたデバイスであり得る。
【0027】
新しい病原体の検出に関する上記の同じ例を使用して、サージサブシステムを含む機器及び計測器は、1つ以上のセンチネルサブシステムからリアルタイムで受信した結果を収集、受信、及び/又は分析することができるデバイスのリアルタイムのクラウドベースのネットワークを含み、新たに検出された病原体に対処するための抗原、抗体、核酸検査のスクリーニングをする、週に数百万(又は数億)の検査を生成することによって応答を提供することができる。したがって、サージサブシステムは、本明細書に記載の様々なデバイスの使用を通じて、センチネルサブシステムの使用によって検出された健康状態への応答を提供するように構成される。サージサブシステムは、例えば、ハイスループットサンプル検査、未知の病原体のDNA/RNAの迅速な配列決定、プレートベースのアッセイ(例えば、96ウェルECLプレート)及びポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイの迅速な立ち上がりのためのプローブ/プライマー合成、免疫アッセイをサポートするための試薬を迅速に生成するタンパク質合成能力、迅速なアッセイ開発、及び健康状態への応答に適切な他のラボ機能を含む、1つ以上の科学的機能を事前に形成するように構成される。実施形態では、センチネルサブシステム及びサージサブシステムは、異なる条件下で動作する同じコンポーネント及びデバイスのうちの少なくともいくつかを含み得る。
【0028】
1つ以上のセンチネル及び/又はサージサブシステムから収集、生成、及び/又は導出された情報は、ミッションコントロールサブシステムの助けを借りて供給され、分析され得る。ミッションコントロールサブシステムは、センチネル及びサージサブシステム内の全てのアクティビティ及び結果、並びにセンチネルネットワーク及びサージネットワーク内の全ての展開された機器の統一された画像を収集して提示するように構成されたソフトウェア(例えば、クラウドベース)及びハードウェアの集合であり、これらのサブシステムの進行中の操作についてオペレータに助言するための単一の、統一された、使いやすく理解しやすいダッシュボードを提供する。ミッションコントロールサブシステムは、サージサブシステムの能力を通じて、センチネルサブシステムを介して収集されたデータ及び情報に自動化及び/又は人間による誘導応答を提供及び/又は促進するように更に構成される。実施形態では、ミッションコントロールサブシステムを更に利用して、1つ以上のバーコード(例えば、2D、QRコード)の補助を介してサンプルを追跡し(例えば、収集の時点から検査の時点まで)、検査プロトコルへの変更及び修正を提供し、これらに限定されないが、サンプル検査能力、計器、消耗品、機器、供給、及び/又はラボオペレータ、及び他の人員などの人的資源を含む様々なリソースの効率的な負荷分散及び/又は割り当てを容易にすることができる。
【0029】
リアルタイムのグローバルバイオサーベイランス及び応答ソリューションを提供することによって、本明細書に開示されるシステム、方法、及び装置は、壊滅的な事象を即座に検出し、迅速に応答するために、広範囲の用途にわたって展開され得る。本明細書に記載のシステム、方法、及び装置が適用され得る用途のいくつかの非限定的な例には、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックの応答を容易にすること、疫学的インフラストラクチャーツールとして、バイオドシメトリー検査及び/又は原子力発電所のメルトダウンなどの放射線事象のため、及び/又はバイオ/化学防衛関連事象(例えば、化学兵器及び/又は生物兵器の局所的又は世界的な配備)のため、が挙げられる。
【0030】
以下の開示を通して、コンピュータ、サーバ、タブレット、モバイルデバイスなどの様々なコンピューティングデバイスを参照する。コンピューティングデバイスを説明するために特定の例(例えば、サーバ)が提供され得るが、そのようなコンピューティングデバイスの役割は、同様の機能を有する異なるコンピューティングデバイスによって果たされ得ることが理解される。したがって、本明細書に記載のコンピューティングデバイスは、代替的に、サーバ(例えば、1つ以上のサーバブレード、プロセッサなどを有する)、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、例えば、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、及び/又はプログラムされ得る他のデバイスなどのモバイルデバイスとして構成され得る。本明細書で説明されるコンピューティングデバイスの機能は、コンピューティングデバイスに関連付けられた1つ以上のプロセッサを介して実装され得る。加えて、様々な他のハードウェア及び計測器(例えば、アッセイデバイス、カートリッジリーダー、及び他の生体計装デバイス)は、本明細書に記載のソフトウェア機能を実行するための1つ以上のプロセッサ及び関連するハードウェアを含む。他の実施形態では、プロセッサの機能は、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、プログラマブルゲートアレイ(「PGA」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)など)、又はハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを使用することによって実行され得る。なお更なる実施形態では、本明細書に記載のプロセッサの機能は、クラウドコンピューティングリソースを介して実行され得る。本明細書に記載の記憶デバイスは、任意のタイプの非一時的コンピュータ可読記憶媒体及び/又は非一時的コンピュータ可読記憶デバイスを含み得る。そのようなコンピュータ可読記憶媒体又はデバイスは、プロセッサに本明細書に記載の1つ以上の方法論を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を記憶し得る。コンピュータ可読記憶媒体又はデバイスの例としては、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又はそれらの任意の適切な組み合わせ、例えば、コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティックなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載のソフトウェア機能でプログラムされた場合、様々なコンピューティングデバイスは、特殊目的コンピュータとして機能し得る。
【0031】
図1Aは、本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの一実施形態を示す。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムのための他のシステム、コンピュータ、及びソフトウェアのシームレスな統合を提供する、クラウドベースのシステムを含み得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、標準検査(例えば、センチネルサブシステムによる)及びサージ検査(例えば、パンデミック中の)の両方のモダリティで使用され得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、システム監視サブシステム102、サンプル処理サブシステム103、及び独立したサンプル検査サブシステム104を含む様々なシステム、ハードウェア、コンピュータ、及びソフトウェアを含み得る。これらのサブシステムのうちの1つ以上は、ネットワーク化されたプラットフォーム105(例えば、クラウドプラットフォーム)を通して他のサブシステムのうちの1つ以上に接続され得る。
【0032】
実施形態では、本明細書に記載の1つ以上のセンチネル(又はサーベイランス)サブシステムは、独立したサンプル検査サブシステム104、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、及びネットワーク化されたプラットフォーム105のうちの1つ以上を含み得る。センチネルサブシステムは、本明細書に記載されるように、1つ以上の健康状態の監視を実行及び/又は容易にするように構成され得る。非限定的な例示的な実施形態では、センチネルサブシステムの独立したサンプル検査サブシステム104及びサンプル収集及び検査オーダーサブシステム101は、分散センチネルデバイス(例えば、図2、241)、臨床ラボ操作(例えば、図2、242)、臨床データ統合コンピュータ(例えば、図2、243)、検査オーダーユーザコンピュータ(例えば、図2、209)、並びに様々な検査場所(例えば、図2、202~208)のうちの1つ以上、のうちの1つ以上を含み得る。更なる実施形態では、1つ以上のセンチネルサブシステムは、図1Aに示される例に示されるサブシステム及びネットワーク化されたプラットフォーム105のうちの1つ以上を含み得る。実施形態では、1つ以上のセンチネルサブシステムは、本明細書に記載されるように、1つ以上の分散センチネルデバイスを含み得る。
【0033】
実施形態では、本明細書に記載の1つ以上のサージサブシステムは、サンプル処理サブシステム103、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、及びネットワーク化されたプラットフォーム105のうちの1つ以上を含み得る。サージサブシステムは、本明細書に記載されるように、センチネルサブシステムによる健康状態の検出に応答して、1つ以上の科学的及び/又は研究機能のパフォーマンスを実行及び/又は促進するように構成され得る。非限定的な例示的な実施形態では、サージサブシステムのサンプル処理サブシステム103のうちの1つ以上は、ファームユーザコンピュータ(例えば、図2、231)、層1ファームラボ操作(例えば、図2、232)、層2ファームラボ操作(例えば、図2、233)、及び層3ファームラボ操作(例えば、図2、234)などのうちの1つ以上を含み得る。更なる実施形態では、1つ以上のサージサブシステムは、図1Aに示される例に示されるサブシステム及びネットワーク化されたプラットフォーム105のうちの1つ以上を含み得る。実施形態では、1つ以上のサージサブシステムは、1つ以上のサージサーベイランス検査システムを含み得る。
【0034】
実施形態では、本明細書に記載されるミッションコントロールサブシステムは、1つ以上のシステム監視サブシステム102を含み得る。システム監視サブシステム102は、ミッションコントロールユーザコンピュータ221、監視データ統合コンピュータ222、及び外部監視システム223のうちの1つ以上を含み得る。更なる実施形態では、ミッションコントロールサブシステムは、ネットワーク化されたプラットフォーム105を更に含み得る。
【0035】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100内の各コンピュータ上のオペレーティングシステムの全部又は一部は、Windows、UNIX、Linux、MacOS、iOS、Android、及び/又は任意の他の商用、オープンソース、及び/又は特殊目的のオペレーティングシステムであり得る。
【0036】
以下、例えば、図2Aの201により詳細に示される、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101は、1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、モバイルデバイス、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスの集合を含み得、これらのコンピュータのうちの1つ以上が、検査されるべきサンプルをオーダーすること、適切な検査場所にサンプルを送ること、及び検査の結果をレビューすることを含む、1つ以上のステップを実行するために、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100に関連して使用され得る。1つ以上のエンティティは、バイオサーベイランスシステム100を使用して、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101の機能のうちの1つを実行し得る。サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101は、センチネルサブシステムを構成する独立したサンプル検査サブシステム104全体にわたって、サンプルの収集、検査のオーダー、及び負荷の分割を調整するように構成される。
【0037】
以下、例えば、図2Aの240により詳細に示される、独立したサンプル検査サブシステム104は、1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得、これらのコンピュータのうちの1つ以上、並びに関連する生体計測器、これは、(例えば、リアルタイム及び/又は時間遅延された様式で)実行されたサンプル検査結果を報告することを含む、様々な機能のためにグローバルバイオサーベイランス及び応答システム100で使用され得る。1つ以上のエンティティ、例えば、臨床医、技師、ラボオペレータなどは、例えば、バイオサーベイランスシステム100の上の又は複数のサブシステム又は機能を使用してそれらの結果を報告することによって、独立したサンプル検査サブシステム104の機能を実行するのを支援し得る。独立したサンプル検査サブシステム104は、例えば、生体計測器、及びラボ又は医療要員などの1つ以上のエンティティを介した病原体のサンプル検査を容易にするように構成される。
【0038】
以下で、例えば、図2A及び2Bの230により詳細に示される、サンプル処理サブシステム103は、1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得、これらのコンピュータのうちの1つ以上は、バイオサーベイランスシステム100並びに生体計測器の集合で、又はそれらの代わりに使用され得、生体計測は、例えば、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101によって実行される、臨床医、ラボ技師、医療スタッフ及び病院スタッフなどのエンティティによって要求される検査を実施するために使用され得る。1つ以上のエンティティは、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100並びにその関連するサブシステム及び特徴を使用して、サンプル処理サブシステム103の機能を実行し得る。
【0039】
以下で、例えば、図2Aの220でより詳細に示される、システム監視サブシステム102は、1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得、これらのコンピュータのうちの1つ以上は、バイオサーベイランスシステム100の動作及びそれによって生成されるデータの監視、制御、監督、及びレビューのうちの1つ以上をサポートするために、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100で使用され得る。バイオサーベイランスシステム100の内部又は外部のいずれかの1つ以上のエンティティ、例えば、オペレータ、臨床医、技師、医療ディレクター、及びスタッフなどは、100でのバイオサーベイランスシステム内及び/又はそれに代わって機能を担うことができる。例えば、これらのエンティティは、システム監視を実行し得る(例えば、システム監視サブシステム102によって実行される役割を実行し得る)。システム監視サブシステム102は、本明細書で考察されるように、センチネルサブシステムを介して収集された情報及びデータを監視し、その情報を1つ以上のエンティティに提供し、センチネルサブシステム及びサージサブシステム内の様々な機能の動作を促進又は引き起こすように構成される。
【0040】
ネットワーク化されたプラットフォーム105は、コンピュータ、ネットワーキング、及びソフトウェアを通して、共通のコンピューティング、ソフトウェアサービス、及びデータアーキテクチャにおいてグローバルバイオサーベイランス及び応答システム100を備える1つ以上の全てのコンピュータ及び/又は他のハードウェアを双方向(又は一方向)に接続するために活用され得る。実施形態では、データ及び情報は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100内の関連するソフトウェアを有する特定のコンピュータが、世界のどこにいても、安全な方法で、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100の関連するソフトウェアと任意のコンピュータによって収集及び共有され得る。実施形態では、ネットワーク化されたプラットフォーム105は、グローバルパブリッククラウドプロバイダによってホストされ、例えば、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureなどの共有コンピューティング環境を提供し得る。追加の実施形態では、ネットワーク化されたプラットフォーム105は、例えば、Oracle Cloud、IBM Cloud、Rackspaceなどの専用のコンピューティング環境を含むプライベートクラウドプロバイダによってホストされる、バイオサーベイランスシステム100の1つ以上のプロバイダによって自己ホストされ得る。更なる実施形態では、ネットワーク化されたプラットフォーム105は、パブリッククラウドプロバイダ、プライベートクラウドプロバイダ、及び/又はバイオサーベイランスシステム100の1つ以上のプロバイダによって自己ホストされるいくつかの組み合わせでホストされ得る。ネットワーク化されたプラットフォーム105は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100の様々なサブシステム間の接続性を提供及び/又は促進するように構成されている。例えば、ネットワーク化されたプラットフォーム105は、様々なサブシステムを構成するデバイス及びコンポーネントから離れた場所から、様々なサブシステムの動作の指示及び調整を可能にするように構成される。
【0041】
実施形態では、ネットワーク化されたプラットフォーム105への/からの全ての通信は、送信者と受信者との間の全ての通信を暗号化するためにTL1.2以上を使用するhttpsなどの安全な通信プロトコルを介して達成され得るが、他の安全又は安全でないソリューションも同様に実装され得、例えば、安全でない通信プロトコル(例えば、http)も使用され得る。ハードウェア及び他のシステム、コンピューティングデバイスなどは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、及び/若しくはワイドエリアネットワーク(WAN)構成のためのイーサネットなどの接続された技術、並びに/又はWi-Fi、Bluetoooth、及び/若しくは分散LANのための他の同様の技術などの接続されていない技術を通して接続され得る。更に、実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100の全ての動作が、そのコンピュータ上で発生し得、唯一の外部通信が、コンピュータと、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100の外部及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システム100自体で実行されている関連するソフトウェアとの間で発生するように、単一のコンピュータにわたって展開され得る。
【0042】
本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、健康状態応答施設間の大規模な協力及び調整を容易にするための既存の技術の改善を提供する。この技術的な問題に対処するための現在の技術は、施設の大規模なネットワークにわたって新興の健康状態に直面したときに効果的に応答措置を調整する必要性に対処していない。本明細書に提供されるグローバルバイオサーベイランス及び応答システム100は、1つ以上のミッションコントロールセンターで、ポイントオブケア施設、サンプル処理/検査施設、サンプル収集施設、病原体研究施設、製造施設、サプライチェーン、在庫倉庫などを含むネットワーク全体にわたる健康状態応答を調整する能力を提供する。この種の調整は、全ての利用可能なリソースを可能な限り効率的に識別及び利用することによって、どこでも発生する新興の健康状態に迅速かつ完全に対応することを可能にする。
【0043】
図2Aは、本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの一実施形態のシステムアーキテクチャを示す。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200は、クラウドベースのシステムを含み得、通常の検査又はサージ検査のいずれかでサンプル検査を実施及び報告する統合された最適化された方法をサポートする他のシステム、コンピュータ、及びバイオ計器のシームレスな統合を提供する。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200は、センチネルサブシステム、サージサブシステム、及びミッションコントロールサブシステムを様々に構成する様々なシステム、ハードウェア、コンピュータ、及びソフトウェアを含み得る。例えば、センチネルサブシステムは、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム201、独立したサンプル検査サブシステム240、及びネットワーキングプラットフォーム250を含み得る。サージサブシステムは、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム201、サンプル処理サブシステム230、及びネットワーキングプラットフォーム250を含み得る。ミッションコントロールサブシステムは、システム監視サブシステム220及びネットワーキングプラットフォーム250を含み得る。上記で論じたように、いくつかのコンポーネント、デバイス、及び施設は、センチネルサブシステム、サージサブシステム、及びミッションコントロールサブシステムのうちの1つを超える部分であり得る。
【0044】
サンプル収集及び検査オーダーサブシステム201は、様々な収集場所、例えば、家庭202、医師事務所203、病院204、医療クリニック205、モバイルヘルス施設206、研究開発施設207、他の検査施設208に関連して、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ209を含み得る。サンプル収集及び検査オーダーサブシステム201は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200内で又はそれに関連して使用され得る1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得る。実施形態では、1つ以上の検査サンプル及び/又は検査オーダーが準備され、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200に送信され得る。
【0045】
サンプル収集及び検査オーダーは、例えば、識別されたサンプル収集場所のうちの1つ以上で、各タイプのサンプル収集場所のうちの1つ以上がサンプル及び/又は検査オーダーを提供することにより、発生し得る。各検査場所とは別個に示されているが、検査コンピュータ209は、本明細書に記載される検査場所のうちのいずれかに組み込まれ、及び/又はそれらによってアクセス可能であり得る。例えば、これらの場所は、家庭内準備場所202(例えば、サンプルが被検査者(例えば、自己検査)又は被検査者を支援する人によって準備される場合)、医院内の場所203(例えば、医院の承認された代表者(例えば、個人の主治医、看護師、他の医療専門家又は準専門家など)が、被検査者からサンプルを収集し、検査オーダーを開始することによって準備が行われる)、病院の場所204(例えば、被検者からサンプルを収集し、検査オーダーを開始する病院の承認された代表者による準備)、医療クリニックの場所205(例えば、被検者からサンプルを収集し、検査オーダーを開始する医療クリニックの承認された代表者によって準備が行われる場合、例えば、医療クリニックは、緊急治療施設、専門的な検査施設、薬局提携クリニック、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200を通してサンプルを収集し、検査オーダーを提供することができる任意の他の医療クリニックのうちの1つ以上を含み得る)、モバイルヘルスの場所206(例えば、被検者からサンプルを収集し、検査オーダーを開始するモバイルヘルスエンティティの承認された代表者による準備、例えば、モバイルヘルスの場所は、救急車、効率的な公共サンプル収集をサポートするポップアップ検査サービス、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200上でサンプルを収集し、検査オーダーを提供することができる任意の他のモバイルヘルスの場所を含み得る)、研究開発施設/場所207(例えば、検査される1つ以上のサンプルを収集し、検査オーダーを開始する研究開発施設207の承認された代表者による準備、例えば、研究開発施設/場所207は、バイオ医薬品会社、バイオテクノロジー会社、契約研究機関、学術機関、政府機関及び/又は省庁、公衆衛生機関、民間保健機関、個別化医療会社、トランスレーショナル医療会社、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200上でサンプルを収集し、検査オーダーを提供することができる任意の他の研究開発施設を含み得る)、及び/又は任意の他のエンティティ208(例えば、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200上でサンプルを収集し、1つ以上の検査オーダーを提供することができるエンティティ、例えば、老人ホーム、事業所、スポーツ及び/又はエンターテイメントイベント、商業店舗、ホームレス施設、アパート及び/又はコンドミニアム複合体、ゲート付きコミュニティ、並びに/又は人々が検査を受けることを望む、及び/若しくは要求される任意の他のロケール、のうちの1つ以上を含み得る。実施形態では、サンプル収集施設は、本明細書で考察されるように、サンプル処理及びサンプル検査施設内又はそれに隣接して配置され得る。実施形態では、検査収集施設のうちの1つ以上は、以下でより詳細に論じられるように、ポイントオブケア(POC)ネットワークの一部であり得る。
【0046】
1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ209は、例えば、1つ以上の検査オーダーを行う、及び/又は検査の結果をレビューするために、ネットワーキングプラットフォーム250を介してグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200とインタラクションする能力をユーザに提供し得る。
【0047】
更なる実施形態では、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ209は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200全体で観察される特定の変化又は受信される他の入力に応じて、検査プロトコルをリアルタイムで修正することができる。非限定的な例では、1つ以上のサンプルセットからの検査結果が特定の結果を返した場合、検査プロトコルの変更(例えば、検査の頻度、どのタイプの検査を管理するか、検査を実施する方法、追加の検査を受けるべき個人又は個人のグループ、追加の検査を受けるべき地理的場所など)は、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ209によって送信される1つ以上のコマンドによってオーダーされ得る。特定の実施形態では、コマンドは、集中化した場所から管理されてもよく、又は、様々な場所間で分割されてもよい(例えば、検査が実行される場所に近接する地域ら送信される)。なお更なる実施形態では、これらの検査プロトコルに関して本明細書に記載されるこれらの機能は、システム監視サブシステム220によって実行され得るか、又は、ネットワーキングプラットフォーム250を通して互いに協調して作業する1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ209及びシステム監視サブシステム220を通して実行され得る。
【0048】
実施形態では、検査オーダーコンピュータ209は、検査オーダー命令を双方向に提供し得る。例えば、検査オーダーコンピュータ209のユーザは、以下に論じられるように、検査オーダーコンピュータ209を用いて、検査キットをオーダーし、収集されたサンプルの検査をオーダーすることができる。更に、検査オーダーコンピュータ209のユーザは、検査及び/又はサンプル収集の実施に関する情報を取得又は受信するために、検査オーダーコンピュータ209を用い得る。
【0049】
1つ以上のコンピュータは、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、モバイルデバイス、並びに/又はWindows、UNIX、Linux、MacOS、iOS、Android、及び/若しくは任意の他の商用、オープンソース、及び/又は特殊目的のオペレーティングシステムで動作する任意の他のコンピューティングデバイスを含み得、オペレーティングシステム上で動作するソフトウェアは、オペレーティングシステムネイティブアプリケーション、Webブラウザを介してアクセスされるWebサイト、Webコンテンツを提供する埋め込みブラウザを備えたオペレーティングシステムネイティブアプリケーションのハイブリッド、又は各々がオペレーティングシステムネイティブアプリケーション若しくはWebブラウザを介してアクセスされるWebサイトのいずれかである1つ以上の独立したアプリケーションのいずれかである。
【0050】
システム監視サブシステム220は、1つ以上のミッションコントロールユーザコンピュータ221、1つ以上の監視データ統合コンピュータ222を含み得、そのうちの1つ以上は、外部監視システム223と通信し得る。システム監視サブシステム220は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200で使用される1つ以上のコンピュータ内に提供される及び/又はそれらに接続される1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得る。1つ以上のミッションコントロールユーザコンピュータ221は、(例えば、許可、制限されたアクセスなどによって)ユーザが、検査活動の国際的及び/又は地域的なビュー、並びにネットワーキングプラットフォーム250を介したグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200の全体的なパフォーマンスを閲覧することを提供し得る。これらの機能は、例えば、サンプル処理サブシステム230の一部又は全ての検査能力をパンデミック(例えば、サージ)検査に移行させること、並びにサンプル処理システム230の一部又は全ての検査能力についての通常の(例えば、サーベイランス又はセンチネル)検査に戻すことを含み得る。センチネルからサージへの移行は、以下でより詳細に論じるように、独立したサンプル検査データの分析に従って実行され得る。実施形態では、これらの1つ以上のミッションコントロールユーザコンピュータ221は、250でのクラウドプラットフォームを介してグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200の全てのサンプル処理サブシステム230の運用ステータスを閲覧する能力、並びに250でのクラウドプラットフォームを介してサンプル処理サブシステム230で識別された在庫、計器、及び/又は人員の問題を是正する能力を1人以上のユーザに追加的に提供し得る。実施形態では、これらの1つ以上のミッションコントロールユーザコンピュータ221は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200で実施される検査の統合ビューを1人以上のユーザに更に提供し得る。
【0051】
1つ以上の監視データ統合コンピュータ222は、250でクラウドプラットフォームを介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200から、例えば、地方、郡、州、県、国、及び/若しくは国際レベルの健康監視機関、報道機関、保険業者、非営利若しくは営利の健康組織及び/若しくは企業、ウェブ、電子的及び/若しくは印刷物配布を介した公開コンテンツのデータ集約器、並びに/又は任意の他の承認された利害関係者を含む、1つ以上の承認された外部監視システム223へのデータエクスポートを提供し得る。
【0052】
監視データ統合コンピュータ222は、非識別データ(DIデータ)を外部監視システム223に提供し得る。本明細書で論じられるように、1つ以上の健康状態に関連して収集された情報及びデータは、識別されたデータ(IDデータ)並びに非識別データを含み得る。識別されたデータには、患者を識別するのに十分な情報、例えば、社会保障番号、氏名、生年月日、住所などを含む、1人以上の患者からの検査データが含まれ得る。非識別データには、識別データが取り除かれ、健康状態の検査にのみ関連する情報が含まれている検査データが含まれ得る。このような情報は、検査結果を超えて拡張される場合があり、関連する人口統計情報(例えば、年齢、民族)並びに関連する健康の詳細(基礎となる健康の側面、体重など)を含み得る。非識別データは、患者の健康情報の開示に関する適切な法律及び規制ガイドラインを満たすように選択又は決定され得る。
【0053】
患者に関する本明細書で論じられるデータは、識別データ(IDデータ)又は非識別データ(DIデータ)のいずれかとして特徴付けられ得る。IDデータは、ユーザ及び/又は本明細書で論じられるグローバルバイオサーベイランス及び応答システムに、そのデータ(例えば、検査結果)を検査された個人と関連付ける能力を提供する、検査された個人の1つ以上の個人識別子(例えば、名前、住所、社会保障番号など)を含む。対照的に、DIデータは、ユーザ及び/又は本明細書で論じられるグローバルバイオサーベイランス及び応答システムが、特定のサンプルが誰から収集されたかを確認することを防ぐために、そのような指標を提供しない。特定の実施形態では、IDデータ及び/又はDIデータは、更に、一般的な人口統計学的情報、地理的情報など、被検個人とみなされる追加の属性データを含み得るが、これらの属性データは、いくつかの追加の特性が1人以上の個人のサンプルに関連付けられるが、プライバシー及び/又はデータ保護の懸念(例えば、HIPAA、GDPRなど)を監視及び規制するものを含む任意の法律、規制、ポリシー、ユーザの好みなどに関連し得ないように、個人の個人識別子を抽象化及び/又は集約する。
【0054】
実施形態では、DIデータは、上記の個人識別子を提供することなく、1人以上の個人に関連する情報を含み得る。その情報には、個人が現在どこにいるか、その個人がいつどこにいたか、その個人が誰と密接に接触したかなどが含まれ得る。これは、例えば、モバイルデバイスGPS追跡、クレジットカード使用などによって達成され得る。この情報は、例えば、接触者追跡(例えば、罹患した個人及び/又は特定の疾患がどこから来たか、個人が最近行った全ての場所を識別すること、疾患が現在どこにあるか、それがどこに拡散しているかなど)、隔離プロトコル(例えば、個人の携帯電話のGPS追跡によって、例えば、近接していた全ての携帯電話番号のリストを入手することによって決定される一定の期間にわたって、罹患した個人の特定の近接内の一部又は全ての個人を隔離することなど、部分的及び/又は完全に隔離された個人のグループ(例えば、その乗客のうちの1人以上が特定の健康状態で陽性を検査するクルーズ船全体など)を隔離すること、並びに/又は取得するための追加及び/若しくはターゲット検査のオーダーなどに使用され得る。
【0055】
実施形態では、IDデータは、例えば、サンプル収集施設及び/又はポイントオブケアの場所で、ローカルレベルでのDIデータに変換され得る。そのようなローカル変換は、そもそもパーソナライズされた詳細がシステムに入るのを防ぎ得る。更なる実施形態では、IDデータは、データが受信されると、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって(例えば、以下で論じられるように、結果モジュールによって)DIデータに変換される。実施形態では、IDデータの個人を識別可能な側面は、偶発的なデータ侵害を防止するために、受信されると、結果モジュール310によって除去され、削除される。
【0056】
IDデータは、その性質上、特定の個人及び/又はエンティティとのみ共有され得る。検査サンプルを例として使用して、IDデータは、検査された個人自身、その医師、及び/又は他の指定された個人などと共有され得る。他の個人及び/又はエンティティは、家族、個人が患者である医療施設、及び/又は契約上これらのデータを取得する義務及び/又は許可されている他の個人及び/又はエンティティを含むがこれらに限定されないIDデータを取得するように指定される場合がある。対照的に、DIデータは、IDデータに対してより広範囲の個人及び/又はエンティティと共有される場合がある。非限定的な例では、DIデータは、IDデータを受信することが許可されている全ての個人及び/又はエンティティ、並びに政府(地方自治体、州、連邦政府など)、地方、郡、州、県、国、及び/又は国際レベルの健康監視機関、報道機関、保険業者、非営利又は営利の医療機関及び/又は企業、データ集約者などの追加の第三者と共有され得る。特定の実施形態では、これらのデータ(例えば、検査結果に関連する)は、IDデータ及びDIデータの両方の形態で存在し得、異なるバージョンが異なる個人及び/又はエンティティの間で共有され得るように別々に記憶され得る。
【0057】
いくつかの例では、IDデータに対応するDIデータは、全ての個人識別子を取り除くデータのバージョンを含み得、他の例では、個人識別子は、抽象化されるか、又は別様に難読化される(例えば、個人のおおよその年齢(例えば、40~45歳)、民族、国籍、人種などを提供する)。他の例では、2つ以上のIDデータセットが一緒に組み合わされ得、そのセットのグループに関連付けられた対応するDIデータは、個人プライバシー及び/又はデータプライバシー法又は規制に違反することなく、2つ以上の個人の識別情報の集約ビューを提供し得る。他の例では、IDデータ、DIデータ、又はその両方は、データを受信することが許可されている人/もの、データで何が行われ得るか、データが使用され得る方法などの追加情報を含み得る。
【0058】
DIデータは、より広範囲に配信され得ることを考えると、例えば、これらのデータの配信がIDデータと同じ方法で限定又は制限されないため、全体を通して説明される実施形態の罹患追跡、隔離、予測検査、及び/又は負荷分散の態様を含むがこれらに限定されない様々な目的のために特に有用であり得る。非限定的な例では、DIデータを健康監視機関、政府などと自由に共有することによって(今度は、それらの同じ組織などが、本明細書で論じられるグローバルバイオサーベイランス及び応答システムと同様のデータを共有することによって(例えば、外部監視システム及び/又はモニタデータ統合コンピュータのうちの1つ以上(それぞれ、図2、223、222)を通して)、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、流動的かつ動的な方法(例えば、現在の健康状態、成長が予測される場所、割合など)で、リソースをグローバルに(又は地理的に制限されたもう1つの地域に)最良に割り当てる方法についてよりよく知らされ得る。実施形態では、これらのDIデータを自由に共有及び/又は交換することによって、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、病気を引き起こす新興の病原体などの健康状態の拡散を緩和及び/又は排除するために、リソース(例えば、検査用サンプル、計器、消耗品など)をより効率的に負荷分散させ、効果的な接触追跡メカニズムを提供し、並びに/又は検疫ポリシー及び手順をよりよく通知するための予測ツールとして使用され得る。
【0059】
サンプル処理サブシステム230は、図230により詳細に示されるように、層1ファームラボ操作232、層2ファームラボ操作233、層3ファームラボ操作234などを含み得、これらのうちの1つ以上は、1つ以上のファームユーザコンピュータ231と通信し得る。実施形態では、ファームラボ操作232、233、及び234の各々は、そこに配置された1つ以上のファームユーザコンピュータを含み得る。実施形態では、ファームラボ操作232、233、及び234は、図3A、3B、6A、6C、及び7に関してより詳細に論じられるように、グローバルネットワークラボ(GNL)であり得、及び又はポイントオブケアネットワークの一部であり得る。
【0060】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200のサンプル処理サブシステム230は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200の一部であり得るか、又はそれに関連して使用され得る1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合、並びに層1ファームラボ操作232、層2ファームラボ操作233、及び/又は層3ファームラボ操作234のうちの1つ以上の処理に必要な任意の生体計測器を含み得る。1つ以上のファームユーザコンピュータ231は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200内のサービスを、ネットワーキングプラットフォーム250を介して(例えば、アクセス許可、アクセス制限などを通して)提供し得、ユーザが、入ってくるオーダー及び各オーダーに関連付けられた(例えば、自動的に)作成された1つ以上のレポートカードを閲覧する機能、検査結果を処理する機能、在庫を管理する機能、サンプルライブラリを管理する機能、計器及び人員の運用ステータスを閲覧し、報告する機能、及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200についてのファームの高いレベルの運用ステータスの維持に関連する他の特徴のうちの1つ以上を実行できるようにする。
【0061】
図2Bに示され、本明細書で論じられるように、層1ファームラボ操作232は、ハイスループットサンプル検査デバイス271、配列決定デバイス272、プローブ/プライマー合成デバイス273、アッセイ開発デバイス274、在庫備蓄275などの生体計測デバイスを含み得る。層2ファームラボ操作233は、ハイスループットサンプル検査デバイス271、配列決定デバイス272、及び在庫備蓄275を含み得る。層3ファームラボ操作は、ハイスループットサンプル検査デバイス271及び在庫備蓄275を含み得る。個別の例として議じられているが、様々なファームラボは、議論されたものとは異なる能力を有し得る。例えば、いくつかの層2ファームラボ232及び/又は層3ファームラボ234は、より高い層ラボに関して論じられたデバイス及び能力のうちの1つ以上を所有するか、又は含むことができる。異なる階層状ラボに関する更なる詳細が以下に提供される。ラボの各層に関連付けられた計測器及びデバイスの更なる例は、例えば、表3で以下に見出すことができる。
【0062】
更なる例では、GNL700の間の階層化されたラボの各々は、上述の特定の例で企図されているように、より広い又はより狭いセットの機器及びサービスを有し得る。これらのラボに加えて、1つ以上のデポ施設(例えば、3つであるが、それ以上もそれ以下も企図される)を使用して、スワブ、サンプルチューブ、及び検査に必要な他のアイテムなどの機器、消耗品などを備蓄することができる。3つの例を使用すると、各々が地理的に戦略的に配置され得る(例えば、米国に1つ、欧州連合に1つ、及びアジアに1つであるが、他の場所も企図される)。サージ状態下では、供給品は航空貨物(又は他の輸送手段)を介して出荷され、それらのラボの1つ以上に配布することができ得る。
【0063】
独立したサンプル検査サブシステム240は、1つ以上の分散センチネルデバイス241、1つ以上の臨床ラボ操作242を含み得、これは、1つ以上の臨床データ統合コンピュータ243と通信し得る。これらのサブシステムのうちの1つ以上は、ネットワーキングプラットフォーム250を通して他のサブシステムのうちの1つ以上に接続され得る。独立したサンプル検査サブシステム240は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200内で又はそれに関連して使用され得る1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに1つ以上の分散センチネルデバイス241及び1つ以上の臨床ラボ操作242によって実行されるサンプル検査で必要とされる生体計測器の集合を含み得る。独立したサンプル検査サブシステム240の1つ以上の機能は、家庭、医師事務所、病院ラボ、中央基準ラボ、医療クリニック、緊急治療施設、専門検査施設、薬局提携クリニック、救急車、移動検査サービス、バイオ医薬品会社、バイオテクノロジー会社、契約研究機関、学術機関、政府機関及び/又は省庁、公衆衛生機関、民間保健機関、個別化医療会社、トランスレーショナル医療会社、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200にサンプルの検査結果を提供することができる他の臨床エンティティで実行され得る。実施形態では、独立したサンプル検査サブシステム240を介して行われる検査は、ターゲット結果を取得するために集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査であり得る。
【0064】
1つ以上の分散センチネルデバイス241は、それらが様々な場所(例えば、家庭、医師のオフィス、病院のラボ、中央基準ラボ、医療クリニック、緊急治療施設、専門検査施設、薬局提携クリニック、救急車、移動検査サービス、バイオ医薬品会社、バイオテクノロジー会社、契約研究機関、学術機関、政府機関及び/又は省庁、公衆衛生機関、民間保健機関、個別化医療会社、トランスレーショナル医療会社、及び/又は分散センチネルデバイス241からの検査結果を提供する任意の他のエンティティで使用されているため、ネットワーキングプラットフォーム250を介して(例えば、リアルタイムで)、それらの結果を直接グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200に提供し得る。分散センチネルデバイス241は、カートリッジリーダー、ハイスループットサンプル検査デバイスなど、本明細書で論じられるような、任意の適切なタイプの生体計測デバイスを含み得る。
【0065】
1つ以上の臨床データ統合コンピュータ243は、200でバイオサーベイランスシステム内で又はそれに関連して使用される1つ以上のサーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスの集合を含み得る。1つ以上の臨床データ統合コンピュータ243は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200内のサービスを提供し得、例えば、1つ以上の臨床ラボ操作242からグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200に、クラウドプラットフォーム250を介してデータを送信するために、ネットワーキングプラットフォーム250を介して他のコンピュータ及び/又はサブシステムとの間で情報及びデータを送信し得る。1つ以上の臨床データ統合コンピュータは、例えば、ネットワーキングプラットフォーム250への直接接続を欠く臨床ラボ操作242内の生体計測デバイス及び/又はシステムによってサンプルデータが収集される状況で、サンプル検査データを統合するように構成される。1つ以上の臨床データ統合コンピュータ243は、ネットワーキングプラットフォーム250を介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム200の他の側面(例えば、ミッションコントロールサブシステム)へのサンプル検査データの提供を容易にする。
【0066】
図3A及び3Bは、本明細書に記載の実施形態に従って、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの更なる実施形態のシステムアーキテクチャを示す。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の関連するソフトウェアを有する任意のコンピュータによって、データが収集され、共有されることを可能にし得る共通のコンピューティング、ソフトウェアサービス、及びデータアーキテクチャを提供し得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、関連するソフトウェアを有する1つ以上のコンピューティングデバイスが世界内のどこに位置するかにかかわらず、これらの機能を提供し得る。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、ネットワーキングプラットフォーム301、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ340、1つ以上のミッションコントロールユーザコンピュータ342、1つ以上の監視データ統合コンピュータ343、1つ以上のファームユーザコンピュータ341、及び1つ以上の臨床データ統合コンピュータ344を含み得る。ネットワーキングプラットフォーム301によって提供されるサービスは、センチネルサブシステム、サージサブシステム、及びミッションコントロールサブシステムの動作を統合するように構成される。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、システムアーキテクチャに関する追加の詳細を提供するように示されており、前述のグローバルバイオサーベイランス及び応答システム200及び300のいずれか又は全ての能力を含むと理解されている。
【0067】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム(「グローバルバイオサーベイランス及び応答システム」)300は、本明細書で論じられるように、通信、データ分析、サンプルルーティング及び追跡、検査プロトコルコマンド及び制御、負荷分散などを容易にすることを含む様々なタスクを実行するように構成されたソフトウェアシステム、例えば、ネットワーキングプラットフォーム301を含む。更なる実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム301は、システム全体にわたるセキュリティのための基盤を形成し得る。本明細書で使用される場合、「ルーティング」は、第1の場所から第2の場所へのアイテムの集荷及び配送を出荷及び/又は容易にするために必要とされる様々なタスクを含み得る。例えば、ルーティングは、配送サービスに従事し、サンプルの集荷及び配送をスケジュールすることを含み得る。実施形態では、ルーティングは、出荷ラベルの印刷及び出荷料金の支払いを指し得る。アイテムの出荷、輸送、及び配送の他の態様は、「ルーティング」という用語によって更に包含され得る。実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム301のソフトウェアは、実験及び検査の開発、管理、及びスケジューリング、並びに検査結果がネットワーク内の計器によって提出されるときの結果の分析のための一貫性のあるフレームワークを提供し得る様々な相互に関連するソフトウェアモジュールに分割され得る。実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム301は、互いに協調して作業する追加の様々なモジュール、並びに以下のシステム及びモジュールを含むグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300全体に分散されるハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを更に含み得る。
【0068】
ネットワーキングプラットフォーム301は、1つ以上のサービスサーバ302を含み得、これは、実施形態では、2つ(又はそれ以上)のサブサービスサーバ、例えば、グローバルサービスサーバ303及び地域サービスサーバ304に分岐され得る。図3A及び3Bに示されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、システムモジュール305、認証モジュール306、ファーム再ルーティングモジュール307、及びデータ報告モジュール308を含む1つ以上のモジュールを含むグローバルサービスサーバ303を含み得る。図3Aに示されるように、地域サービスサーバ304は、オーダーモジュール309、結果モジュール310、サンプルモジュール311、及びファーム操作モジュール312を含む、1つ以上のモジュールを含み得る。ネットワーキングプラットフォーム301は、1つ以上のデータベースサーバ314を更に含み得、これは、例えば、1つ以上のチームデータベースサーバ313及び1つ以上のシステムデータベースサーバ315を含み得る。図3Bに示されるように、地域サービスサーバ304は、デスクトップモジュール321、収集及び準備モジュール322、プロジェクトモジュール323、在庫モジュール324、負荷分散モジュール325、及びフェーズ遷移モジュール327を更に含み得る。ネットワーキングプラットフォーム301は、1つ以上のバルクデータサーバ319を更に含み得、これは、例えば、1つ以上のシステムコンテンツサーバ316、計器コンテンツサーブ317、及び消耗品コンテンツサーバ318を含み得る。
【0069】
更なる実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム301は、複数のグローバルネットワークラボ(GNL)360を含むグローバルラボラトリネットワーク(GLN)351、複数のネットワークPOCデバイス361を含むポイントオブケア(POC)デバイスネットワーク352、及び/又は製造施設ネットワーク353のためのハブ又は接続センターとして機能し得る。グローバルラボラトリネットワーク351及びポイントオブケアデバイスネットワーク352の更なる例及び説明は、図6に関して以下に見出すことができる。
【0070】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に特有のサービスをサポートするために、スケーラブルで堅牢で高性能なコンピューティング及び関連するソフトウェアプラットフォームを提供し得る、1つ以上のサービスサーバ302を含み得る。これらのサーバは、例えば、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の使用に関連付けられたデータを取得、格納、転送、及び/又は変換する様々な機能を実行し得る。1つ以上のデータベースサーバ314は、1つ以上の構造化データベースのためのスケーラブルで堅牢で高性能なコンピューティング及び関連するソフトウェアプラットフォームを提供するように適合され得、これは、300でバイオサーベイランスシステムのユーザによって、及び/又はバイオサーベイランスシステムのユーザのために生成されたデータを格納及び/又は取得するために使用され得る。更に、これらのデータベースのうちの1つ以上は、システムが使用のために準備されているとき、及び/又は使用を通して、例えば、サージ状態下で、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300によって生成及び/又は使用されるデータを格納及び/又は取得するために使用され得る。
【0071】
本明細書で説明されるデータベースは、例えば、リレーショナルベースのデータベース(例えば、SQL Server、Oracle、MySQL、Postgres、Aurora、及び/又は他の関連するリレーショナルデータベース技術)を含む任意のデータベース技術を含み得る。更なる実施形態では、データベースは、本質的に非リレーショナルであってもよく、例えば、Dynamo DB、Mongo DB、及び/又は他の同様の非リレーショナルデータベース技術であってもよい。様々な実施形態では、バルクデータサーバ319のうちの1つ以上は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の使用のために提供される、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の使用によって生成されるファイルベースのデータを格納及び取得するための、スケーラブルで堅牢で高性能なコンピューティング及び関連するソフトウェアプラットフォームを提供し得る。1つ以上のサービスサーバ302は、特定の例では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の地域展開の集合全体にわたってサービスを提供し得るグローバルバイオサービスサーバ303、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の特定の展開地域専用のサービスを提供し得る地域サービスサーバ304において編成されたサービスの論理的集合をそれらに関連付け得る。
【0072】
グローバルサービスサーバ303は、以下のような1つ以上のサービス及び又はモジュールを備え得る。システムモジュール305、認証モジュール305、ファーム再ルーティングモジュール307、データ報告モジュール308、及びフェーズ遷移モジュール327。これらのモジュールは、本明細書に記載されるように、センチネル、サージ、及びミッションコントロールサブシステムの様々な態様を実装する。グローバルサービスサーバ303のモジュールは、グローバルサービスサーバ303上での動作に関して説明するが、そのように限定されない。実施形態では、適切な場合、上述のモジュールは、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた特定のコンピューティングデバイス上で更に動作し得る。例えば、認証モジュール306の態様は、ネットワーキングプラットフォーム301を介してグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の他の態様へのアクセスを容易にするために、ローカルコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0073】
システムモジュール305は、300でのバイオサーベイランスシステムの使用に関連付けられた管理及び非ユーザ固有の機能をサポートするためのサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。システムモジュール305は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300全体にわたってシステム管理機能をサポートするためのソフトウェア機能を含み得る。実施形態では、システムモジュール305又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上で動作し得る。
【0074】
認証モジュール306は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の使用のためのアクセス制御をサポートするためのサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。認証モジュール306は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300全体にわたってアクセス制御機能をサポートするためのソフトウェア機能を含み得る。例えば、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた任意のコンピューティングデバイスを通して、ネットワーキングプラットフォーム301及びその様々なサービスへのアクセスが、認証モジュール306を介して容易にされ得る。実施形態では、認証モジュール306又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0075】
ファーム再ルーティングモジュール307は、リダイレクトオーダーをサポートするソフトウェアとしてのサービスの論理的集合を含み得る(例えば、特定のオーダーが1つ以上のターゲット地域内で現在処理できない場合)。ファーム再ルーティングモジュール307は、更に、検査ニーズを満たすために必要に応じて地域展開全体にわたる在庫再配布、検査ニーズを満たすために必要に応じて地域展開全体にわたる人員再配布、検査ニーズを満たすために必要に応じて地域展開全体にわたる機器、部品、及び/又は計器の再配布、並びに、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の検査ニーズを満たすために、必要に応じて、様々な地域展開の運用上の有効性及び効率性の負荷分散をサポートするための任意の他の追加サービスを実行し得る。例えば、ファーム再ルーティングモジュール307は、以下で更に詳細に説明されるように、グローバルラボラトリネットワーク351、POCネットワーク352、及び/又は製造施設ネットワーク353にわたる在庫管理を容易にするために用いられ得る。特に、ファーム再ルーティングモジュール307は、在庫管理を調整するために、地域サービスサーバ304の在庫モジュール324及び負荷分散モジュール325と通信し得る。後述するように、在庫モジュール324及び負荷分散モジュール325は、GLN351の地域展開にわたる在庫管理の問題に対処するように構成される。したがって、ファーム再ルーティングモジュール307は、(単に地域内ではなく)複数の地域にわたる在庫管理を容易にするために、様々な地域に関連付けられた在庫モジュール324及び負荷分散モジュール325と通信し得る。実施形態では、ファーム再ルーティングモジュール307又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0076】
データ報告モジュール308は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の様々な地域展開にわたって(例えば、リアルタイムで、ほぼリアルタイムで、アーカイブされて、又はバルク方式で収集された)データを収集、受信、及び集約することに関連付けられたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。データ報告モジュールは、例えば、ミッションコントロールユーザコンピュータ342のうちの1つ以上にデータを提示してもよく、及び/又は、1つ以上の監視データ統合コンピュータ343を介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイスにデータを配布してもよい。更に、データ報告モジュール308は、1つ以上の臨床データ統合コンピュータ344からのサンプル検査結果データの取り込み及び/又は発生する可能性のあるデータグローバル報告に関連付けられた他のサービスを実行し得る。実施形態では、データ報告モジュール308又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0077】
フェーズ遷移モジュール327は、1つ以上のセンチネルとサージフェーズとの間の遷移を、地域的及びグローバルに管理するように構成されたサービス及びソフトウェアの論理集合を含み得る。フェーズ遷移モジュール327は、データ報告モジュール308から健康状態データ、例えば、非識別データを受信し、健康状態データを処理して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の運用フェーズに関する決定を行うように構成される。フェーズ遷移モジュール327の動作の更なる詳細は、図7に関して以下でより詳細に説明される。実施形態では、フェーズ遷移モジュール327又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0078】
地域サービスサーバ303は、オーダーモジュール309、結果モジュール310、サンプルモジュール311、ファーム操作モジュール312、デスクトップモジュール321、収集及び準備モジュール322、プロジェクトモジュール323、在庫モジュール324、及び/又は負荷分散モジュール325を含む、1つ以上のサービス及び又はモジュールを含み得る。
【0079】
オーダーモジュール309は、例えば、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ340を介して特定の地域展開のサンプル検査オーダーを受信及び取得することをサポートするためのサービス及びソフトウェアの論理的集合を含む1つ以上のサービス及び又はモジュールを含み得る。オーダーモジュール309は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスからのサンプル検査オーダーの受領を容易にするように構成される。そのようなコンピューティングデバイスは、例えば、任意のサンプル収集サイトに関連付けられた検査オーダーユーザコンピュータ340、並びにサンプル収集及び検査オーダーサブシステム101に関連付けられた任意のデバイス又はシステムを含み得る。実施形態では、オーダーモジュール309又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0080】
結果モジュール310は、1つ以上のファームユーザコンピュータ231/341(並びにGLN351、POCネットワーク352、及びサンプル処理をサポートする任意の他のシステム又はデバイスに関連付けられた任意のデバイス)からサンプル検査結果を受信し、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の地域的又はローカル展開で実行された様々なサンプル検査オーダーからサンプル検査結果を取得し、結果を、例えば、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータ340及び/又はサンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、システム監視サブシステム102などに関連付けられた任意の他のコンピューティングデバイスを介して提示することをサポートするように構成されたサービス及びソフトウェアの論理集合を含み得る。結果モジュール310は、非識別データを受信するように構成され得る。実施形態では、結果モジュール310又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0081】
本明細書では、スケジューラモジュール311とも称されるサンプルモジュール311は、例えば、複数の検査オーダーユーザコンピュータ340及び/又はサンプル収集及び検査オーダーサブシステム101に関連付けられた任意の他のデバイスを介して受信されたサンプル検査オーダーのサンプル出荷先情報を提供するとともに、例えば、1つ以上のファームユーザコンピュータ341、GLN351、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた任意の他のサンプル処理システム又はデバイスを介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300のサンプル検査で使用するためのサンプルの受領、ストレージ、受入れ、及び準備を管理するためのサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。スケジューラモジュール311は、本明細書で論じるように、健康状態監視サンプル収集を管理、監視、追跡、及びその他の方法で処理及び調整するように構成されている。上記で論じたように、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101は、生体サンプルの収集に関連するデバイス、計測器、設備、及び人員を含む。スケジューラモジュール311は、これらのデバイス、計測器、設備、及び人員に対して、例えば、応答するために装備されたデバイスへのソフトウェアコマンド、並びにデバイス、計測器、及び設備に関連付けられた人員へのアラート及び他の命令の形態で、命令を提供する。そのような命令は、収集されたサンプルの収集、出荷、及び適切なサンプル処理施設への輸送を容易にするように構成されている。スケジューラモジュール311は、収集されたサンプルの出荷及び輸送を容易にするように更に構成される。
【0082】
スケジューラモジュール311は、GLN351の全ての計器(例えば、個々の計器、計器のファームなど)にわたる検査のスケジューリングを容易にし、サンプル移動時間のバランスをとりながら、現場で収集されたサンプルを、利用可能な検査能力を有するラボに、指示及び/又は転用するように更に構成され得る。スケジューラモジュール311は、これらのサンプルのルーティング及び負荷分散を最適化するために、ソフトウェア、アルゴリズム、人工知能、機械学習などのうちの1つ以上に依拠し得る。スケジューラモジュール311及びその機能のより詳細な説明は、図5に示すように、そのグローバルスケジューラプロセス(例えば、560~562)、地域スケジューラプロセス(例えば、509~585)、ファームオーダープロセス(例えば、580~585)、及び/又はユーザプロセス(例えば、500~585)に関して以下に提示される。実施形態では、スケジューラモジュール311又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0083】
ファーム操作モジュール312は、例えば、1つ以上のファームユーザコンピュータ341を介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300内のサンプル検査ファームの最適な動作に関連付けられたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。ファーム操作モジュール312は、サンプル検査ファームの動作に必要となり得る消耗品及び供給品の在庫監視及び管理、サンプル検査ファームの動作に必要となり得る機器の運用ステータスの監視及び管理、サンプル検査ファームに必要となり得る人員の運用ステータスの監視及び管理、並びにサンプル検査ファームの動作に必要と思われ得る任意の他のサービスのうちの1つ以上の機能を含み得る。ファーム操作モジュール312は、GLN351、POCネットワーク352などからの1つ以上のデバイスと通信するように構成され得る。実施形態では、ファーム操作モジュール312又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0084】
デスクトップモジュール321は、スケジューラモジュール311と協調して、利用可能な計器(例えば、P5計器、GLN351に関連付けられた計器、POCネットワーク352に関連付けられた計器、及び/又は様々なファーム操作232、233、234などに関連付けられた計器)に(自動的に又は別様に、ネットワーキングプラットフォーム301を介して)配布され得る実験をユーザが設計することを可能にするように構成されたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。デスクトップモジュール321は、定義された実験に応答して生成されたグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300内の様々な計器から受信されたデータをユーザが分析することを可能にするツールを提供するように更に構成されてもよい。例えば、その各々が参照により本明細書に組み込まれる2019年7月17日に出願された米国特許出願第PCT/US2019/042274号を参照されたい。したがって、デスクトップモジュール321は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300のオペレータ及びユーザが、遠隔のラボ及び計測器の場所を介して実験を設計し、実施することを可能にする。実施形態では、デスクトップモジュール321又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0085】
収集及び準備モジュール322は、サンプル処理のために、ユーザ、例えば、GLN351、POCネットワーク352、及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた任意の他の生体計測デバイスに関連付けられたオペレータに命令を提供するように構成されたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。ユーザがデスクトップモジュール321を通して実験を設計し、スケジューリングモジュール311を通して実験をスケジュールするとき、ラボの作業者及び/又は他の人員は、収集及び準備モジュール322を利用して、以前に設計された実験を実行し得る。実施形態では、収集及び準備モジュール322は、タブレット又は他のモバイルデバイス又はコンピューティングデバイスで操作され得る。実施する実験の選択に基づいて、収集及び準備モジュール322は、テキスト、ビデオ、音声、及び/又は絵による命令を通じて、実験に必要な試薬、消耗品、サンプル、及び他のアイテムの集合をユーザに説明し、次いで、実験のための全てのサンプル、試薬、及び消耗品の準備を通して、それらのユーザに命令することができる。例えば、両方とも参照により本明細書に組み込まれる2020年1月22日に出願された米国仮特許第62/964435号及び2021年1月21日に出願されたPCT/US2021/014379を参照されたい。したがって、収集及び準備モジュール322は、現場での訓練を必要とせずに遠隔のラボオペレータに必要な命令を提供することによって、サンプル処理を容易にする。したがって、例えば、デスクトップモジュール321を介して大学で実験を作業及び設計する科学者は、スケジューラモジュール311及び収集及び準備モジュール322を介して適切な消耗品、機器、及び人員を有するグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300内の任意のラボでこれらの実験を容易にし、実行させることができる。実施形態では、収集及び準備モジュール322又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0086】
プロジェクトモジュール323は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300のユーザ間のコラボレーションを強化するように構成されたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。プロジェクトモジュール323は、ラボのマネージャ、科学者、及び/又は他の人員によって、関連する実験及び得られたデータを特定のプロジェクトにグループ化するために使用され得る。したがって、あるユーザによって収集されたデータは、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の全体にわたるコラボレーションを可能にするために、他のユーザからの関連データ(例えば、同じ地域からの、同様の人口統計学的特徴の患者からの、同じ実験からのなど)にグループ化され得るか、又は関連付けられ得る。実施形態では、プロジェクトモジュール323又はそのインスタンス化はまた、地域サービスサーバ304上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0087】
在庫モジュール324は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた様々なラボ、処理施設などで、アッセイキット、消耗品、試薬、機器、人員、及び任意の他の必要なリソースの現在の在庫を追跡するように構成されたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。在庫モジュール323は、リソースの現在の利用可能な供給、並びに(例えば、予測される製造スケジュールに基づいて)リソースの短期的及び長期的な可用性を追跡及び監視するために、製造施設ネットワーク353(倉庫保管場所を含む)と通信するように更に構成され得る。
【0088】
在庫モジュール324は、例えば、デスクトップモジュール321及びスケジュールモジュール311と連携して動作して、既存のキット及び消耗品在庫で実行され得る実験について実験作成者に助言し得る。在庫モジュール324は、計画された実験をサポートするために、ローカル在庫に存在しない材料を自動的にオーダーする能力を更に提供し得る。サージ状態下で、在庫モジュール324は、システム監視サブシステム102、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、GLN351(層1及び層2、層3などのラボ)、POCネットワーク352、製造施設ネットワーク353、及びユーザデバイス(例えば、以下でより詳細に説明されるようなモバイルベースアプリ)を介して取得されたデータからの情報を統合して、アッセイキット、供給品、消耗品、及び/又は任意の他の出荷可能又は輸送可能なリソース(適切な場合、機器及び人員を含む)の在庫を指示及び/又は流用して、検査スループット及び効率を最大化し得る。在庫モジュール324は、これらのサンプルのルーティング及び負荷分散を最適化するために、ソフトウェア、アルゴリズム、人工知能、機械学習などのうちの1つ以上に依拠し得る。在庫モジュール324動作の例は、図5及びグローバルスケジューラプロセス(例えば、560~562)、地域スケジューラプロセス(例えば、509~585)、ファームオーダープロセス(例えば、580~585)、及び/又はユーザプロセス(例えば、500~585)に関して、以下により詳細に提供される。実施形態では、在庫モジュール324又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0089】
実施形態では、在庫モジュール324及びスケジューラモジュール311は、サンプル処理スケジューリング及び在庫ルーティングに影響を与える予想されるニーズの予測モデリングを実行するように構成され得る。例えば、在庫ルーティングに関して、在庫モジュール324は、将来の需要及び/又は在庫計画を推定するために、以前のデータセットに適用される機械ベースの学習及び/又は人工知能技術を用い得る。例えば、以前のデータに基づいて、新しい病原体が特定の集団(例えば、大学キャンパス)を通して迅速に拡散する可能性があると予測され得る。そのような領域における新しい病原体の検出は、急速に増加するケースロードを予期して、追加の在庫、計器、消耗品、人的資源などをその領域に近いGlN351の特定のラボに送信する応答を引き起こし得る。同様に、スケジューラモジュール311は、サンプル処理をスケジュールする際に同様の技術を用い得る。ケースロードが急速に増加すると予想される領域では、サンプル処理スケジューリングは、将来の予測負荷に基づいてもよく、したがって、ケースロードが増加するにつれてシステムを通して高いスループットを維持するために、プロセスの早い段階で、GLN351の地元ではなく近隣のラボの処理能力を用いることができる。
【0090】
負荷分散モジュール325は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300にわたって、複数のラボ、POCデバイスなどにわたるサンプル処理負荷及び在庫負荷のバランスをとるように構成されたサービス及びソフトウェアの論理的集合を含み得る。負荷分散モジュール325は、スケジューラモジュール311と連携して動作して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた様々なサンプル処理システムにわたるサンプル処理負荷のバランスをとり、合計サンプル処理スループットを増加、最大化、及び/又は最適化するように構成される。負荷分散モジュール325は、在庫モジュール324と連携して動作するように構成され、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられたサンプル処理サイト全体にわたって在庫が維持され、合計サンプル処理スループットを増加、最大化、及び/又は最適化することを確実にする。実施形態では、負荷分散モジュール325又はそのインスタンス化はまた、グローバルサービスサーバ303上及び/又はグローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた他のコンピューティングデバイス上で動作し得る。
【0091】
実施形態では、負荷分散モジュール325は、サンプルのキューイングとサンプルの輸送との間の潜在的なトレードオフに対処するように構成されている。例えば、アウトブレイク場所に最も近接するGLN351の十分に人員配置され、十分に備蓄されたGNL360は、最初に、サンプルルーティングのための最適な場所であるように見える場合がある。より多くのサンプルがそのGNL360にルーティングされるにつれて、キュー時間が長くなり、供給が減少する場合があり、これにより、GLN351全体にわたって高いスループットを維持するために、他のラボがサンプルを受け取るするためのより良い場所になる場合がある。
【0092】
リアルタイムアルゴリズムは、複数のGNL360にわたって、及びGLN351の全体にわたってサンプル負荷のバランスをとるために用いられ得る。そのようなアルゴリズムは、任意選択的に、例えば、アルゴリズムが、サンプルパッケージを他のネットワークGNL360にルーティングする前に、検査キューがローカルGNL360で構築されることを可能にする長さに基づいて、アルゴリズム変数をリアルタイムで調整することができる人間のアナリストによってバックアップされ得る。
【0093】
実施形態では、負荷分散モジュール325は、単純な比率/パーセンテージ式を含む選択基準に従って、在庫負荷、消耗品、他の機器、及び/又は計器などのバランスをとるように構成され得る。例えば、単純な比率及び/又は線形式を適用することができる(例えば、陽性の検査結果が特定の検査場所で2倍になった場合、その場所に典型的にルーティングされる検査供給品(例えば、スワブ、カートリッジなど)の量を2倍にすることができる。これは、計器、人員、洗浄機、シェーカーなどの他のリソースにも適用され得る。したがって、負荷分散アルゴリズムは、特定のGNL360での陽性率に基づいてもよい。
【0094】
実施形態では、負荷分散モジュール325は、閾値を含む選択基準に従って在庫負荷のバランスをとるように構成され得る。例えば、特定のリソースが閾値を下回った場合(例えば、4日未満(ベースラインレベルの処理時))、カートリッジが備蓄されたままになると、サイトに更に割り当てられる。閾値自体は動的であり、単純な式によって状況に応じて調整することができる(そのサイトで検査が2倍になった場合、閾値はそれに応じて(4日から2日など)調整される)。閾値はまた、サイトにルーティングされたサンプルの数に従って調整されてもよく、例えば、サンプルモジュールが処理のために追加のサンプルをサイトにルーティングする場合、負荷分散モジュール325は、ペースを維持するために在庫アイテムを同じサイトにルーティングし得る。
【0095】
実施形態では、負荷分散モジュール325は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300にわたってサンプル、消耗品、及び/又は在庫負荷を予測的にバランスさせるように構成され得る。例えば、負荷分散モジュールは、GNL360のうちの1つ以上にルーティングされた在庫及びサンプルの量に従って、将来の在庫及び将来のサンプル処理時間を予測するように構成され得る。例えば、GNL360は、現在、高容量及び高在庫を有し得、負荷分散モジュール325に、新たに収集されたサンプルをこの場所にルーティングさせる。出荷通過時間のために、GNL360は、出荷されたサンプルが処理のためにまだ到着していないため、数日間、高い在庫と迅速なサンプル処理時間を示し続ける場合がある。したがって、負荷分散モジュール325は、将来のサンプル処理時間及び将来の在庫ニーズを予測し、経路上のサンプルの到着を見越して追加の在庫を十分に備蓄されたGNL360にルーティングし、経路上のサンプルの到着を見越して将来のサンプルを異なるGNL360に配布する(及び関連付けられたキューを延長する)ように構成され得る。
【0096】
GNL360に関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス上で動作し得る自動化モジュール355は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300に関連付けられた計器の自動、自律、及び/又は半自律的な動作を容易にするように構成されたサービス及びソフトウェアの集合を含む。自動化モジュール355は、ハイスループット計器、例えば、P5計器などの計器上で直接動作し得、ネットワーキングプラットフォーム301からの実験を受け入れ得(例えば、デスクトップモジュール321及びスケジューラモジュール311を介して)、計器にロードされたサンプル及びキット上でそれらの実験を実行し得、結果データを、例えば、ネットワークプラットフォーム311を介して提出し得る。自動化モジュール355はまた、(例えば、収集及び準備モジュール322に従って)ハイスループット計器を操作するために必要とされる必要なステップをユーザに確認させる、命令的なロード及びアンロード機能を提供し得る。実施形態では、自動化モジュール355の機能の一部又は全ては、ネットワーキングプラットフォーム301によって実装され得る。
【0097】
GNL360に関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス上で動作し得るファームステータスモジュール357は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム300の動作健全性を評価し、通信するように構成されたサービス及びソフトウェアの集合を含む。ファームステータスモジュール357は、所与のGNL360の様々な自動化された態様と通信するように動作するだけでなく、GNL360のステータスに関連付けられ、GNL360のステータスを示す記録及びデータを維持し得る。ファームステータスモジュール357は、1つ以上の計算規則のセットをラボステータスデータに適用して、例えば、図6A~6Cに関して以下で論じるようなスコアカード方法によって、ラボの健康スコア及び結果への推定時間を含むラボ評価情報を決定するように更に構成される。ファームステータスモジュール357は、関連付けられたラボに関するスコアカードデータを提供するために、地域サービスサーバ304、例えば、スケジューラモジュール311と通信するように更に構成され得る。実施形態では、ファームステータスモジュール357の機能の一部又は全ては、ネットワーキングプラットフォーム301によって実装され得る。
【0098】
POCモジュール356は、POCネットワーク352に関連付けられたデバイス及び計器の自動、自律、及び/又は半自律的な動作を容易にするように構成されたサービス及びソフトウェアの集合を含む。POCモジュール356は、1つ以上のPOCデバイス、例えば、カートリッジリーダー上で直接動作してもよく、POCデバイスユーザインタフェースをホストし、カートリッジ処理シーケンスを自動化し、結果を、例えば、ネットワーキングプラットフォーム301にアップロードするように構成されてもよい。実施形態では、POCモジュール356の機能の一部又は全ては、ネットワーキングプラットフォーム301によって実装されてもよい。
【0099】
本明細書で論じられるような様々なモジュールは、本明細書に記載される機能を提供するように構成されたサービス及びソフトウェアの集合を表す。実施形態では、1つ以上のモジュールは、本明細書に記載されるような他のモジュールに関連する機能を実行するか、所有するか、又は別様に呈することができる。例えば、負荷分散モジュール325は、在庫モジュール324に関して本明細書に記載されるのと同じ在庫管理及び追跡機能のいくつかを実行し得る。他の例も生じ得る。
【0100】
サービスサーバ302は、例えば、サービスサーバ302が提供し得る1つ以上のサービス及び/又はモジュール(例えば、図3A~3B、305~312、321~324に示される1つ以上のモジュール)の機能を含み得る、及び/又は実行し得る1つ以上のサーバに基づいて、容易にスケーリングされるコンピューティングインフラストラクチャであるように適合され得る。実施形態では、サービスサーバ302は、サービスサーバ302の1つ以上のサーバにわたってサービスに対する要求を均等に分配する(又は、他の例では、要求のいくつかの他の非均等な分配を実行する)ために負荷分散装置を容易にし得、これによってユーザのインタラクションの最適化をもたらし得る。実施形態では、本明細書で説明される負荷分散技術は、RESTful(表現ステータス転送)設計パターンを用いるサービス及び/又はモジュール(例えば、図3A/3B、305-312、321-324に示されるモジュールのうちの1つ以上)の論理的集合を通して実装され得る。これらの例では、提供される各サービスは、データを記憶又は保持しないように、ステートレスであり得る。この構成では、サービス上で行われた任意の要求は、要求時の需要に基づいて、1つ以上のサービスサーバ302の中からサービスが展開される任意の利用可能なサーバによって満たされ得る。
【0101】
1つ以上のコンピュータ上でサービス及び/又はモジュール(例えば、図3A~3B、305~312、321~324に示される1つ以上のモジュール)の論理的集合の最適な展開及び動作をサポートするために、これらのサービスは、例えば、クロスプラットフォームコンピューティングアーキテクチャをサポートすることが可能である1つ以上の分散オブジェクトプラットフォーム、例えば、Java Platform Enterprise Edition、Windowsのみのコンピューティングアーキテクチャのための.NET Framework、又は他の分散オブジェクトプラットフォーム上に構築され得る。更なる実施形態では、これらのサービス及び/又はモジュールは、これらの分散オブジェクトプラットフォームのうちの1つ以上のいくつかの組み合わせを含み得る。
【0102】
図4は、本開示の特定の態様に従った、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの国際的な展開の非限定的な例示的な実施形態を示す。実施形態では、国際ネットワーキングインフラストラクチャ400は、地球上の関連する大陸の様々な地域における物理コンピューティング設備を維持するように適合され得る。例では、国際ネットワーキングインフラストラクチャ400は、クラウドネットワーキングインフラストラクチャとして実装され得る。
【0103】
国際ネットワーキングインフラストラクチャ400は、様々なアカウント(例えば、欧州アカウント、440、アフリカアカウント、443、北米及び南米アカウント、446、アジア、オセアニア、及び南極アカウント、449、並びにアジア-中国アカウント、452)に関連付けられ得る。これらのアカウントのうちの1つ以上は、1つ以上のユーザコンピュータ(例えば、441、442、444、445、447、448、450、451、453、及び454)を含み得る。国際ネットワーキングインフラストラクチャ400は、世界の1つ以上の大陸(例えば、北米、401、アフリカ、406、南極大陸、410、アジア、411、ヨーロッパ、416、南米、423、及びオセアニア、420)を更にカバーし得る。
【0104】
各大陸は、1つ以上の地域(例えば、402、405、407、408、412、414、417、419、421、422、424、及び425など)に分割され得る。各地域は、例えば、図3(例えば、303、304)に関して上述したように、グローバルサービスサーバ(例えば、403)及び/又は地域サービスサーバ(例えば、404、409、413、415、及び418)のうちの1つ以上を含み得る。
【0105】
より具体的には、この例では、大陸には、北米401、アフリカ406、南極大陸410、アジア411、ヨーロッパ416、オセアニア420、南米423が含まれる。各大陸は、例えば、地域1(402)~地域「n」(405)を有する北米401などの1つ以上の地域を含み得、それらの間の楕円は、任意の数の地域の可能性を示し、例えば、物理コンピューティング設備を有するもの、及び物理コンピューティング設備を有さないもの(例えば、この例では、南極大陸は、物理コンピューティング設備を有さない)を含む、各大陸に対して、このパターンが繰り返される。これらの地域のうちの1つ以上は、それらの動作及び使用のためのソフトウェアを展開するために本明細書に記載される方法、システム、及び装置によって必要とされるコンピューティングインフラストラクチャを含み得る。これらのシステム、方法、及び装置を展開するために選択される地域又は地域のセットは、サポート、パフォーマンス、及び運用上の堅牢性のニーズ及び/又は制約、並びに物理的データストレージ及び/又はコンピューティングを維持する必要がある場所を管理する政府の法律及び規制に依存し得る。
【0106】
様々な大陸の国々は、例えば、パフォーマンスのニーズ及び/又は政府の制約に基づいて、グローバルネットワーキングインフラストラクチャ400上の地域にそれぞれマッピングされ得る。この点で、様々な大陸に居住するユーザのためにアカウントが作成されるとき、これらのシステムの使用は、例えば、点線によって示されるように、グローバルネットワーキングインフラストラクチャ400上の適切な地域に向けられ得る。この非限定的な例示的な実施形態では、点線は、欧州アカウント440から地域サービス418まで引かされ、したがって、全ての欧州ユーザが地域サービス418を使用することを要求され得ることを示す。いくつかの実施形態では、全てのユーザは、それらがどこに位置しているかにかかわらず、北米402のグローバルサービス403を通してログインし得、例えば、ログインは、グローバルネットワーキングインフラストラクチャ400上のそれらの適切な地域にユーザを接続する。
【0107】
これらのシステムのグローバル接続をサポートするために、この特定の実施形態では、北米402は、グローバルサービス403及び地域サービス404の両方が地域1 402に展開されているシステムのための「ホームベース」として選択され、一例として米国東部と称され得る。更なる実施形態では、他の大陸、グローバルサービス、地域サービス、及び地域も選択され得る。グローバルサービス403は、2つ以上の大陸及び/又は2つ以上の地域のシステムによって提供され得る。追加の地域展開は、例えば、地域サービス409のためのアフリカ406の地域「n」408、地域サービス418のためのヨーロッパ416の地域1 417、地域サービス413のためのアジア411の地域1 412、及び中国のための地域サービス415のためのアジア411の地域「n」414などに行われ得る。最後の例は、中国本土で物理的に維持されているデータストレージに対する政府の制限を考慮するための例示的な目的で提供されている。全ての展開された地域間のグローバル接続は、グローバルサービス403を介して行われ得、この特定の実施形態では、グローバルサービス403と、404、409、413、415、及び418での展開された地域のそれぞれとの間の点線によって示されるように、1つ以上の展開された地域を認識するように構成され得る。実施形態では、各地域は、例として、グローバルサービス403、並びに404、409、413、415、及び418で全ての他の展開された地域の両方から自律的に実行し得る。
【0108】
本明細書で説明される自律動作は、グローバル検査の最適な(完全に又は部分的に)負荷分散を提供し、並びに、例えば、特定の地域が、例えば、サンプル検査ファームの内部及び/又は外部の要因に起因する、その受信サンプル検査及びその検査負荷に関する問題及び/又は複雑さに遭遇したときにグローバルサービス403を介してフェールオーバーを提供し得る。サンプル検査ファームの結果のターンアラウンドに悪影響を及ぼす外部要因には、天候、旅行の問題、公衆及び/若しくは政府の混乱、インターネットを含むユーティリティ障害、自然災害、並びに/又はその他の外部障害などのうちの1つ以上が含まれ得る。サンプル検査ファームの結果のターンアラウンドに悪影響を及ぼす内部要因には、サンプル検査のオーダー負荷、在庫及び消耗品のレベル、人員の可用性、機器の問題、部品の問題、計器、及び/又はその他の内部問題などが含まれ得る。グローバルサービス403を介したフェールオーバーは、例えば、上記のようにファーム再ルーティングモジュール307を介して、オーダー、サンプル、在庫、人員、機器、部品、計器、消耗品、及び/又は検査要求を満たすために必要とされ得る他のものの他の地域への再配布を提供し得る。
【0109】
本明細書に記載のシステム、方法、及び装置のグローバルユーザは、例えば、440、443、446、449、及び452に示されるように、地球上の任意の大陸上の国に位置し得る。そのような一例では、欧州アカウント440は、例えば、ユーザコンピュータ1(441)及びユーザコンピュータ「n」(442)によって示され、それらの間の楕円が任意の数のコンピュータの可能性を表すように、それぞれが任意の数のユーザコンピュータを使用する1人以上のユーザからなり得、このパターンは各大陸に対して繰り返される。更なる実施形態では、1つ以上のアカウントの1人以上のユーザは、アカウントに割り当てられた国とは異なる国にいてもよく、その場合、1人以上のユーザは、例えば、その特定のアカウントに割り当てられた地域サービスを使用するためにデフォルトであってもよい。
【0110】
図5は、本開示の特定の態様に従って実行され得るグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの様々なプロセスの非限定的な例示的な実施形態を示す。実施形態では、開示されるプロセスは、例えば、1つ以上のグローバルスケジューラプロセス(例えば、560~562)、地域スケジューラプロセス(例えば、509~585)、ファームオーダープロセス(例えば、580~585)、及び/又はユーザプロセス(例えば、500~585)を含み得る。
【0111】
より具体的には、図5は、サンプル検査オーダーが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって処理及びルーティングされ得るアルゴリズムの一実施形態を含む。検査を必要とするサンプルを収集したサンプル検査ユーザ、例えば、臨床医、医師、ホームユーザなどは、500で適切なコンピューティングデバイス(例えば、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム201に関連付けられたコンピューティングデバイス、501)を介してグローバルバイオサーベイランス及び応答システムにログインすることから開始し得る。502で、例えば、ユーザ認証モジュール305を介して有効なログインが発見された場合、ユーザは、そのアカウントが動作している地域を割り当てられる。次いで、ユーザは、504でサンプルを受信するのを待つことを要求され得る。例えば、サンプル(又は複数のサンプル)の受領を予期するユーザは、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムを使用して、サンプルを待っている間、サンプルのルーティングを決定し得る。505で、サンプルを受信すると、ユーザは、506でその検査オーダーを入力し、507でそのオーダーを保存することができる。検査オーダーを行い、保存するステップは、例えば、オーダーモジュール309が、ユーザの割り当てられた地域に関連付けられた地域サービスサーバ上で動作することによって実施され得る。
【0112】
1つ以上のオーダーを行った後、ユーザは、509で、検査のためにサンプルをどこに出荷するかの命令を待つことができる。ユーザの割り当てられた地域に関連付けられた地域サービスサーバ304上で動作するサンプルモジュール311は、例えば、以下に説明される520で、オーダーを評価し得る。サンプル処理のためのオプション(例えば、1つ以上のサンプル処理サブシステム103)がオプションとして識別されると、ユーザは、510でオプションをレビューし得る。以下で論じるように、オプションには、結果を得るための推定時間、並びに目的地のラボのスコアが提供され得る。プライマリオプションが選択されている場合、ユーザは、513に進み、提供された命令及び印刷されたラベルを使用して、1つ以上のファーム(例えば、ファームラボ操作232、233、234)に送るためのサンプルを準備し得る。510でプライマリオプションが選択されていない場合、ユーザは、511で追加のオプションをレビューし、512でオプションを選択し、及び/又は516で後でオプションを選択することを決定し得る。オプションを選択し、サンプルを準備すると、サンプルモジュール311は、514でプロセスとしてオーダーを投稿し、515で特定のファームラボ操作(例えば、232、233、234)による処理のためにオーダーをキューに入れ得る。次いで、ユーザは次のサンプルオーダーの準備ができている場合がある。
【0113】
実施形態では、出荷のためにサンプルを準備することは、サンプルから識別データを除去することを含み得る。したがって、サンプルは、サンプルが得られた患者を識別するデータなしに、処理のために出荷され得る。例えば、患者に報告するために、サンプルを患者にリンクする識別は、サンプル収集施設で局所的に維持され得る。
【0114】
520で、システム、例えば、サンプルモジュール311は、ユーザ(又は複数のユーザ)から来る1つ以上のオーダー及びオーダーを処理するための様々なファーム操作ラボの適合性を評価するプロセスを開始し得る。実施形態では、サンプルモジュール311は、ファーム操作モジュール312からファーム操作ラボに関連する情報を取得し得る。521において、システム、例えば、サンプルモジュール311は、上述のユーザを含む、1人以上のユーザから評価するためのオーダーを取得しようと試み得る。オーダーを受信すると、サンプルモジュール311は、例えば、522で、1つ以上のファームの計器及びインフラストラクチャの運用ステータスを評価し得る。1つ以上のファームには、例えば、計器及び設備の現在の作業ステータス、及び過去の動作性能に基づいて、その運用ステータスを示す、0~100(100が最良である)のスコアが提供され得る。更なる実施形態では、520でのファームオーダー評価プロセスは、図6に関して以下に開示されるように、スコアカード決定及び負荷分散方法に従って進行し得る。
【0115】
運用ステータススコアは、計器(例えば、POCデバイス)、機器(例えば、ワッシャー、シェーカーなど)などに適用することができる。このステータスは、計器、機器の一部などの健全性を参照し、全体的な健全性に基づいて各計器と機器の一部にパーセンテージを割り当てることができる。例えば、新しいカートリッジリーダーには90%~100%の値が割り当てられ得、一方、間もなく日常的なメンテナンスを必要とする古いカートリッジリーダーには、50%~60%の値が割り当てられ得る(ただし、より大きい又は小さい他の値も企図される)。別の例では、機器又は計器の一部がオフライン又はダウンしている場合、例えば、オフラインの計器が一定期間内に部分的又は完全に動作していることが知られている場合、それには、0%の値、又は何らかの他のパーセンテージ値(例えば、10%、20%など、ただし、より大きい又は小さい他の値も企図される)を割り当てることができる。一例では、POCデバイスが2日間オフラインであり、サンプルが4日間にわたって実行されなければならない場合、そのデバイスに50%の値を割り当てることができる。
【0116】
次いで、523で、システム、例えば、サンプルモジュール311は、計器の利用、例えば、1つ以上の計器の現在の検査負荷及び可用性に基づいて、1つ以上のファームの運用能力を0~100(100が最良である)で採点して評価し得る。この要因では、各計器、機器などのステータスを評価するのではなく、ファーム全体を評価することができる。したがって、総運用能力は、特定のファーム内の機器及び設備の現在及び将来の予想される利用レベルのうちの1つ以上を評価することによって決定することができる。いくつかの例では、より頻繁に利用される機器及び/又は計器(例えば、最先端のアッセイアナライザ)は、あまり頻繁に利用されない機器及び/又は計器と比較してより高いパーセンテージを割り当てられ得、したがって、システムは、ファームに運用能力のスコアを割り当てる前に、これらの考慮事項を適切に重み付け及び因子分解することができる。
【0117】
次に、システム、例えば、サンプルモジュール311は、例えば、ワーキングスタッフ、スタッフのオープン時間、将来のスケジューリング、並びに利用可能なスタッフの履歴能力に基づいて、524で0~100(100が最良である)で採点して人員及び/又は人員配置状況を評価し得る。履歴能力には、例えば、特定のファームでの年間の病気休暇の平均日数、作業中のスタッフの全体的な効率(例えば、パフォーマンスレビューに基づいて決定されるなど)などが含まれ得る。この要因は、スタッフのスケジュール及び/又は可用性の追加的な側面を更に考慮に入れることができる。例えば、特定のファームに、残業時間を進んで受け入れることができるスタッフのかなりのグループがある場合、そのファームには、それらの時間を受け入れることができない利用可能なスタッフの数が同じである別のファームと比較して、より高い人員ステータススコアを割り当てることができる。この意味では、スタッフの総数だけでなく、従業員の全体的な効率、健康、勤務可能性、過去の仕事の習慣なども考慮して、このスコアを決定する際に重み付けすることができる。
【0118】
次に、システムは、検査を実施するための在庫の可用性並びに在庫履歴能力に基づいて、0~100(100が最良である)で採点してオーダーを処理するために必要な525での運用在庫を評価し得る。例では、運用在庫は、現在在庫がある、到着すると予想される追加の在庫の出荷、自動的に補充された在庫(例えば、在庫が特定の閾値を下回ったときに自動的に再オーダーされることが知られている在庫)など、現在使用できる在庫を含むいくつかのカテゴリーに更に分けることができる。例えば、ファームの運用在庫が7日間にわたって決定されている場合、システムは、現在在庫、次の数日以内に到着すると予想される在庫、及び在庫が閾値を下回った結果として補充される追加の在庫を評価し、重み付けする。この意味で、ある特定の実施形態では、運用在庫スコアは、合計サンプルセットを処理するために必要な時間の量に応じて変化する。例えば、非限定的な例示的な実施形態では、選択されたファームが結果を処理するために3日を有する場合、ファーム1は、ファーム2と比較して高い運用在庫スコアを有し得るが、選択されたファームが結果を処理するために10日を有する場合、ファーム2は、ファーム1と比較して高い運用在庫スコアを有し得る(例えば、ファーム2は、4日以内に到着する予定の供給品の大幅な補充を有するため)。他の例も企図される。
【0119】
次に、システムは、526で、現在の移動条件、気象条件及び予測、現地及び/又は政府の不安、建設、事故、並びに実行された移動の履歴など、外部条件の品質及び過去のパフォーマンスに基づいて、0~100(100が最良)で採点してオーダー場所から移動ステータスを評価し得る。移動ステータスは、例えば、オーダー場所から1つ以上のファームへの供給品の移動を含むことができ、又は自宅から仕事に行く人員の移動を含むことができる。この意味で、この要因は、利用可能なリソース(例えば、追加の機器、スタッフレベル)が1つ以上のファームに展開されることを潜在的に妨げ得る側面を評価することができる。これらの側面は、短期的(例えば、軽微な吹雪など)、中期的(地震などの自然災害)、又は長期的(例えば、政府を転覆させるクーデターなど)として更に定義され得る。システムは、移動ステータススコアを計算するときに、これらの要因の各々を重み付けし、バランスをとることができる。
【0120】
評価が完了した後、システムは、1つ以上のファームのスコアを重み付けして平均化することによってスコアを計算することができる。次いで、サンプルモジュール311は、例えば、図6に関して論じられた方法に従って決定されるように、履歴パフォーマンス及び/又はスコアカードに基づいて、オーダーの結果までの時間、及び結果までの時間が当てる成功の確率を確立してもよく、次いで、527で、その結果を最適化する目的で、システム内の1つ以上のデータベースに528で完全な評価レポート(例えば、スコアカード)を投稿し得る。ここでの結果までの時間は、サンプルの処理にかかる時間、サンプルを配送する時間、サンプルを準備する時間などのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの例では、上記の因子のうちの1つ以上の直線平均が、任意の1つの特定の因子に重みを帰することなく計算される。他の例では、上記の因子のうちの1つ以上を最初に重み付けし、次に平均化して最終スコアを計算することができる。例として、自然災害及び市民の不安からの混乱が非常に起こりやすい場所に位置するファームは、運用在庫スコアよりも移動ステータススコアに重点を置くことができる。他の例も企図される。結果の最適化は、バッチごと及び/又は個々のサンプルベースで決定することができる。最適化は、2つ以上のファーム間でバッチを分割することを更に含むことができる。
【0121】
実施形態では、サンプルモジュール311は、527で、図6に関して論じられたスコアカード方法に従って決定されるように、複数のラボの結果までの時間情報及びラボスコアカード情報を提供し得る。実施形態では、ラボ評価情報は、健康スコア(最高から最低)に従って提示され得、等しいスコアは、結果までの時間順(最短から最長)で並べられ得る。実施形態では、ラボ評価情報は、例えば、100-95、95-85、85-75などの健康スコアに従って階層化され得る。各階層内で、ラボ評価情報は、結果までの時間順に並べられ得る。更なる実施形態では、ラボ評価情報は、健康スコアを二次的な考慮事項として、結果までの時間に従って提示され得る。更なる実施形態では、最小健康スコアを超える全てのラボは、結果までの時間に従って提示され得る。更なるオプションを、ユーザのニーズに応じて用いることもできる。
【0122】
したがって、サンプルモジュール311によって実行されるように、ファームオーダー評価方法520は、検査サンプルを処理するための最適な(又は利用可能な最良の)ファームラボ操作を決定するために、オーダーを評価し得る。実施形態では、サンプルモジュール311は、上記の基準に従ってファームラボ操作のランク付けされたリストを決定し得る。
【0123】
540で、地域スケジューラが開始し得、541で、処理するための複数のオーダー評価を待って受信し得る。複数のオーダー評価は、サンプルモジュール311によって実行される地域スケジューラプロセスに関連付けられた地域全体にわたる1人以上のユーザによって提供されるオーダーに基づいてもよい。542で全てのオーダー評価を受信すると、サンプルモジュール311は、結果の品質をチェックして、少なくとも1つのファームが各オーダーを正常に実行することができることを確認し得る。少なくとも1つの地域ファームラボ操作が利用可能である場合、543において、サンプルモジュール311は、結果までの時間及び成功の可能性(又はスコアカード)を考慮した評価されたオーダーの完全なランク順序セットを取得し得、第1のオーダー評価は、ユーザが検査のためにサンプルを送るべきである提案されたファームである。ランク順序リストは、546で、509でファームラボ操作オプションを待っているユーザに提供され得る。542で、サンプルモジュール311が、評価のいずれかが特定の検査オーダーで成功し得る可能性があまりにも低いと判断した場合、システムは、他の地域に配布するために、560でのグローバルスケジューリングプロセスのために、例えば、ファーム再ルーティングモジュール307による、545におけるリダイレクトのために、544においてグローバルサービスサーバ303にオーダーを投稿してもよい。次いで、ファーム再ルーティングモジュール307は、評価のために1つ以上の他の地域サービスサーバ304で動作中のサンプルモジュール311とインターフェースし得る。実施形態では、システムは、問題の地域の過去のパフォーマンスに基づいて、成功のために何が低すぎるかに関しての発展的な閾値を有し得る。
【0124】
図5の560において、例えば、ファーム再ルーティングモジュール307上で動作中のグローバルスケジューリングプロセスは、開始し、561で、故障した地域に最も近接した地域に投稿する他の地域へのリダイレクトを必要とするオーダーを待ち得る。562において、地域レベルで動作中のサンプルモジュール311は、リダイレクトされたオーダーを受信し、ファームオーダー評価プロセス520を介してこれらを処理し得る。
【0125】
図5の580において、ファームオーダープロセスが開始され、ファーム操作モジュール312によって実行される。ファーム操作モジュール312は、処理するオーダーを受信するのを待つことができる。ファーム操作モジュール312は、ファーム操作ラボの機器及びスタッフに、オーダーの受領を予測して待機させることができる。515での検査スケジューリング及びオーダー投稿に基づいて、ファーム操作モジュール312は、581での処理のためのオーダーされた検査に関する情報を受信し得る。581でのオーダーの受領の後、又はそれと併せて、ファーム操作モジュール312は、582で処理のためのサンプルを受信し得る。582でサンプルを受信すると、サンプルは、例えば、ファームラボ操作の人員によるファームラボ操作機器の使用によって準備され得る。ラボ操作の人員は、ファーム操作モジュール312から、及びファームラボ操作に関連付けられたコンピューティングシステム、例えば、ファームユーザコンピュータ231/341を介して、サンプル準備のための命令を受信し得る。ラボの人員は、583において、ファームラボ操作生体計測デバイスの使用を介して、次に、関連するアッセイ及び/又は他の科学的検査、科学的機能などを、提供された準備されたサンプルの順序で実行する時点まで、ファーム計器上でサンプルを処理し得る。ラボ操作の人員は、ファーム操作モジュール312から、及びファームラボ操作に関連付けられたコンピューティングシステム、例えば、ファームユーザコンピュータ231/341を介して、サンプル処理のための命令を受信し得る。実施形態では、ファームラボ操作生体計測デバイスは、必要な処理を実行するための命令を電子的に受信するために、ファーム操作モジュール312とインターフェース及び/又は直接通信し得る。処理が584で完了すると、システムは、585で処理された1つ以上のサンプルのオーダー結果を投稿し得る。結果は、例えば、地域サービスサーバ304上で動作中の結果モジュール310を介して、地域的に収集され、記憶されてもよく、及び/又はグローバルベースで収集され、記憶されてもよい。
【0126】
実施形態では、結果モジュール310は、元のサンプル収集施設に結果を提供し得、結果が患者の識別に関連付けられ、患者に報告されてもよい。
【0127】
更なる実施形態では、結果モジュール310は、元のサンプル収集施設から追加の患者情報(例えば、人口統計学、健康状態、報告された症状など)を受信し、この追加の患者情報をサンプル結果と関連付け、これらをシステム監視サブシステム230に報告して、1つ以上の健康状態の発症を監視することができる。
【0128】
本明細書に記載の1つ以上のステップは、これらの具体的に開示された実施形態について特定の順序で発生するものとして開示されているが、ステップの順序は、様々な配列で発生してもよい。本明細書に記載の様々なステップは、他のステップと組み合わされてもよく、記載されたステップとインターライン化されてもよく、及び/又は複数のステップに分割されてもよい。同様に、要素は、機能的に説明されており、別個の構成要素として具現化されてもよく、又は複数の機能を有する構成要素に組み合わされてもよい。
【0129】
本明細書に記載のシステム、方法、及び装置の特徴及び機能を更に示すために、グローバルパンデミックの検出及び応答に同じことを適用する文脈で、具体的な例を以下に提供する。以下に説明する例は、主にこれらの特徴のこの特定の適用の枠組み内で説明されるが、本明細書の説明はそれほど限定的ではなく、他の様々な局所的及び/又はグローバルな壊滅的な事象を即座に検出し、迅速に応答するために、上記に説明されたものを含む様々な他の用途にも適用され得る。
【0130】
図6A~6Cは、スコアカード決定方法によるスケジューリング及び負荷分散手順を示した。図6Aは、ネットワーキングプラットフォーム301を介して、サンプル収集施設640とGNL360との間の通信及び出荷を調整するサンプルロジスティック構造を示す。図6Bは、GNLスコアカードの作成及びスケジューリングモジュール311への提供を示す例示的な論理フローを示す。図6Cは、上述したスコアカード決定方法に基づく在庫負荷分散方法を示す。
【0131】
図6Aは、サンプル収集施設640(例えば、サンプル収集施設202~208のいずれか)とグローバルにネットワーク化されたラボ(GNL)360との間の通信を容易にするように動作するネットワーキングプラットフォーム301を示す。ネットワーキングプラットフォーム301は、GLN351(図示せず)の中から、サンプル収集施設640とGNL360との間のサンプルの出荷を手配するように動作する。スケジューラモジュール311は、例えば、1つ以上の検査オーダーユーザコンピュータを通して、サンプル収集施設640と通信するように動作する(例えば、図3A、340を参照)。スケジューラモジュール311は、GNL360に関連付けられたファームステータスモジュール357と通信する。上記で論じたように、ファームステータスモジュール357は、ネットワーキングプラットフォーム301上、GNL360に関連付けられたコンピューティングデバイス上、及び/又はこれらのシステムの各々上で部分的に動作し得る。
【0132】
スケジューラモジュール311は、GNL360に関連付けられたファームステータスモジュール357と通信して、GNL360の運用ステータスの側面に関連するスコアカード情報を取得する。スケジューラモジュール311は、実施される検査の種類、実施される検査の数、及びサンプル収集施設640の場所を含む情報をファームステータスモジュール357に伝達する。ファームステータスモジュール357は、ラボの健康スコア及び結果を得るための推定時間を含み得るラボの評価情報を決定するように構成される。これらは、GNL360の運用ステータス、スタッフ配置、在庫など、及び要求するサンプル収集施設640間の通過時間、GNL360に関連付けられた結果までの推定時間に基づいて決定され得る。ファームステータスモジュール357は、ラボの健康スコアを決定するように更に構成されている。これらは、図6Bに関して以下に説明されるように、GNL360スコアカードに従って決定される。
【0133】
図6Bに示されるように、ファームステータスモジュール357は、少なくとも施設システム6011、ネットワークシステム6012、スタッフシステム6013、計器システム6014、サンプルシステム6015、在庫システム6016、及び移動条件システム6017に関連付けられた情報を受信し得る。これらのシステムのそれぞれは、1つ以上のコンポーネントを含み、そのステータスは、例えば、0~100%のパーセンテージスコアを提供され得る(100%が最適スコアを表す)。各コンポーネントはまた、例えば、全体的な運用ステータスに対するコンポーネントの影響に基づいて、1~100(より大きな数字はより大きな効果を表す)で重み付けされ得る。
【0134】
表1は、様々なシステムコンポーネントのスコアと重みの例を示すスコアカードの例を示す。次に、表1のスコアカード値は、例えば、以下で更に論じられるように、表2に提供され、示されるパラメータに従って、所与のGNL360の特定のパラメータに従って決定される。表1及び表2に示されるシステム、サブシステム、及び重みは、例としてのみである。追加の又は異なるシステム、サブシステム、及び重みがGNL360スコアカードで使用されてもよい。ファームステータスモジュール357は、コンピューティングデバイス、センサー、回路、又はシステムに関連付けられた他の自動化デバイス(例えば、ハードウェア及び物理プラントシステムを監視するデバイス)から直接システム情報を受信してもよく、GNL360に関連付けられた他のコンピューティングデバイス(例えば、人的資源及び在庫を追跡するデバイス)からシステム情報を受信してもよく、及び/又は人間のオペレータからシステム情報を受信してもよい。
【0135】
実施形態では、各システム(例えば、施設6011、ネットワーク6012など)のスコアは、システム内の各サブシステムのスコアの加重平均に従って決定される。例えば、表1に示すように、施設6011のサブシステムスコアの加重平均は90%である。ファームステータスモジュール357は、GNL360内の各システムについての加重平均スコアを決定するように構成される。
【0136】
施設全体のスコアは、個々のシステムスコアの加重平均に従って決定される。実施形態では、個々のシステムスコアには、それらの値に反比例する重みが提供される。そのようなシステムは、より低いスコアの(より低いパフォーマンス)システムの重みを増幅する。したがって、より低いシステムスコアはより高く重み付けされ、より高いシステムスコアはより低く重み付けされる。
【0137】
一例では、個々のシステムスコアは、各個々のシステムスコアに従って1~100で重み付けされる。100%の完璧なシステムスコアには、1の重みが与えられる。0%~99%のシステムスコアは、最大重み-(スコア*最大重み)に従って、独自の値に従って重み付けされる。したがって、高いシステムスコア、例えば、98%は、2の重み、すなわち、低い重みを有する。低いシステムスコア、例えば、10%は、90の重み、すなわち、高い重みを有することになる。
【0138】
したがって、スコアが低いGNLシステムは、スコアが高いシステムよりも全体的なシステムスコアの重みがより高い。このアプローチは、パフォーマンスの低いシステムの信号を増幅するのに役立つ。例えば、スタッフ配置を除く全てのシステムで100%を示し、完全にスタッフがいない、すなわち0%であるGNL360は、総合スコアがわずか6%となり、GNL360がサンプル処理結果を提供するために不十分なステータスにあることを示す。システムスコアが均等に重み付けされている場合、GNL360は86%のスコアを示し、人員が完全に不足しているにもかかわらず、サンプル結果を処理する準備ができていることを示す。
【0139】
他の例では、逆重み付けの異なる方法が適用され得る。例えば、閾値を適用することができ、閾値を上回るスコアは、その値の逆関数に従って重み付けされ、閾値を下回るスコアには最大重みが与えられる。そのようなシステムは、例えば、あるシステムで不合格となった全てのラボが全体的に不合格とみなされることを保証するために用いられ得る。
【0140】
表1は、ファームステータスモジュール357によって決定される結果までの合計時間を更に示す。日単位での結果までの合計時間は、時間単位の完了時間と現地のラボの条件に従って決定される。例えば、1日1回8時間シフトで動作するGNLでは、表1に示されている22時間の処理時間は完了するまでに2.8日かかる。シフト当たりの時間数又は1日当たりのシフト数を増やすと、結果までの合計時間が短縮される。完了時間は、サンプル収集施設640とGNL360との間の通過時間とサンプル処理時間との組み合わせに従って決定される。所与の数のサンプルに対するサンプル処理は、例えば、表2に示すように、計器の数、スタッフの数などのラボ能力因子に従って決定され得る。通過時間は、移動時間推定器サービス391によって提供される情報に従って決定され得る。移動時間推定器サービス391は、例えば、共通キャリア、宅配便、ライドシェアサービス、直接配送などによって、GNL360とサンプル収集施設640との間の移動時間を決定するように構成され得る。実施形態では、移動時間推定器サービス391は、Google Maps、Waze、Apple Mapsなどの第三者のウェブ及び/又はアプリベースの地図/交通ソフトウェアを含み得る。
【0141】
以下に示されるように、表2は、ファームステータスモジュール357がスコアカード392内の値を決定することを可能にする生の入力を提供する。GNL360に関連付けられたユーザ、オペレータ、及び/又はコンピューティングデバイスは、スコアカード392を決定する際にファームステータスモジュール357に必要な入力を提供する表2の値を継続的及び/又は定期的に追跡し得る。表2の値は、様々なリソースの全体的な容量及び利用可能な容量、並びに推定サンプル処理時間を追跡する。
【0142】
表1は、表2で追跡されたリソースの可用性に基づいてスコアを提供するスコアカード規則に従って生成される。実施形態では、表1のスコアカード値は、残りの全体的な容量のパーセントに従って決定され得る。例えば、表1及び表2の例に示されるように、利用可能なストレージ容量は、全体の容量の半分であり、50%スコアを提供する。
【0143】
ファームステータスモジュール357は、表1及び2に示される情報の全て又は一部を含むスコアカード392を提供するように更に構成される。これらの表に示されるシステム、サブシステム、重み、及びスコアは、非限定的な例示的な実施形態を提供し、単に例示的な目的のために本明細書で提供される。ファームステータスモジュール357は、少なくとも健康スコア情報及び結果までの時間情報(総称して、ラボ評価情報)を有するスコアカード392をスケジューリングモジュール311に提供し得る。実施形態では、スケジューリングモジュール311は、健康スコア情報及び結果までの時間情報に従って、サンプル収集施設640からGNL360へのサンプル出荷を自動的にスケジュールし得る。更なる実施形態では、スケジューリングモジュール311は、推奨事項の有無にかかわらず、複数のラボのスコアカード392をユーザに提供し得、ユーザがサンプル処理のためにGNL360を選択することを可能にし得る。実施形態では、ファームステータスモジュール357及びスケジューリングモジュール311は、ユーザの意思決定を強化するために、表1及び2の全ての情報をユーザに提供することを容易にするために協力し得る。ここで図5を参照すると、スケジューリングモジュール311によるスコアカード決定の結果は、例えば、546で、ユーザに提供され得る。
【表1-1】
【表1-2】
【表2-1】
【表2-2】
【0144】
ファームステータスモジュール357及びスケジューラモジュール311によるスコアカード決定プロセスの後、結果は、地域スケジューラプロセス(例えば、図5、541を参照)に、又は例えば、サンプル収集サイト640でのオペレータへのオプションとして提供され得る(例えば、図5、546を参照)。サンプル収集サイト640のオペレータは、例えば、検査オーダーコンピュータを介して、サンプル処理のためにGNL360を選択し得る。選択後、スケジューラモジュール311は、GNL360のオペレータにサンプルが入ってくることを通知する。スケジューラ311は、サンプル出荷を容易にするように更に動作する。例えば、スケジューラ311は、サンプル収集施設640で、出荷ラベルを印刷させ、例えば、一般のキャリアを介して集荷をスケジュールさせるように動作し得る。更なる実施形態では、スケジューラ311は、サンプルをGNL360に輸送するために、ライドシェアサービス、宅配便、及び/又は他の直接配送キャリアに連絡し得る。GNL360でサンプルを処理した後、結果は、サンプル収集施設640、及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの他の全ての好適な側面、例えば、結果モジュール310に提供され得る。
【0145】
図6Cは、ネットワーキングプラットフォーム301の負荷分散モジュール325を含む負荷分散システムの例示的な論理構造を示す。負荷分散モジュール325は、GLN351のGNL360(図示せず)間の負荷分散を容易にするために、ファームステータスモジュール357と通信する。負荷分散モジュール325に関して以下で説明される機能の一部又は全ては、実施形態では、上述のように、在庫モジュール324によって実行され得る。したがって、記載された方法は、負荷分散モジュール325によって及び/又は在庫モジュール324と連携する負荷分散モジュール325によって実行され得る。
【0146】
実施形態では、負荷分散モジュール325は、関連付けられたGNL360のスコアカード392を受信するために、各ファームステータスモジュール357に定期的に照会してもよい。負荷分散モジュール325は、GNL360に関連する在庫情報を含むスコアカード392を受信し得る。スコアカード392は、GNL351全体にわたる様々な在庫(サンプルキット、消耗品、スワブ、試薬など)のステータスを明らかにし得る。現在の在庫、予想される将来の在庫(すなわち、スケジューラモジュール311によってスケジュールされた検査に従って)、及び各GNL360に関連付けられた現在のサンプル処理負荷に基づいて、負荷分散モジュール325は、様々なGNL360での十分な在庫供給品を確実にするように動作し得る。
【0147】
例えば、第1のGNL360のスコアカード392は、GNL360で処理するためのスケジュールされたサンプルに関する情報とともに、第1のGNL360が在庫の過剰供給であることを示し得る。同時に、第2のGNL360からの同様の情報は、第2のGNL360が在庫の供給不足であることを示し得る。したがって、負荷分散モジュール325は、出荷サービス395を従事させて、第1のGNL360から第2のGNL360に在庫を転送させ得る。更なる実施形態では、負荷分散モジュール325は、出荷サービス395に、製造施設1050(図8に関して以下でより詳細に説明するように)又は在庫倉庫から第2のGNL360(又は追加の在庫を必要とする任意の他のGNL)に在庫を転送させ得る。
【0148】
実施形態では、負荷分散モジュール325は更に、在庫要件の潜在的なスパイクを予測し、それに応じてリソースを割り当てるように動作し得る。例えば、本明細書に記載されるように、健康状態の検出又は決定などの外部事象398の発生は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムをトリガしてサージモードに入り、1つ以上の地域における追加の検査容量を必要とし得る。そのような外部事象に応答して、負荷分散モジュール325は、出荷サービス395を従事させて、サージ地域の外側の第1のGNL360から、及び/又は製造施設1050若しくは倉庫から、サージ地域に近接した第2のGNL360に在庫及び/又は供給品を転送し得る。そのような転送は、将来のそのような要求を予期して、第2のGNL360でかなりの量のサンプル処理が必要とされる前に発生し得る。
【0149】
図6A~6Cと併せて提供される例は、サンプル検査の負荷分散に向けられた非限定的な例示的な負荷分散の実施形態を具体的に示すが、同様の負荷分散の原理は、追加のリソース、例えば、計器(例えば、POCデバイス)、機器、消耗品、人員などの分配にも適用することができる。更に、追加のサンプル検査ベースの負荷分散方法も用いることができる。例えば、スケジューリングモジュール311は、限定はされないが、検査頻度の変化率、アプリベースの使用率(例えば、自己検査を実施するためにアプリベースのソフトウェアを利用するユーザの活動の増加)、第三者の検索結果(例えば、特定の症状、病原体などのユーザのウェブベースの検索の増加)、例えば、罹患率、死亡率、入院率、呼吸器要件率、症状の傾向(例えば、陽性の個人の平均発熱)などの1つ以上の集団の集計データトレッドを含む、データ(例えば、以下でより詳細に説明される非識別データなど)に基づいて、1つ以上の特定のサンプル検査場所にサンプルを誘導し、指示し、再ルーティングすることができる。更なる実施形態では、これらのうちの1つ以上は、人員配置スケジュールの開発、特定の場所又は複数の場所での人員の数の増加などの人的資源計画のために使用され得る。
【0150】
図7は、グローバルラボラトリネットワーク(GLN)702を示す。GLN702は、図1、2、及び3A/3B(例えば、101、201、301)に関して前述したものと同様のネットワーキングプラットフォーム701を通して接続された、世界的に約1,000(1,000よりも大きいか又は少ない場合も同様に企図される)のグローバルにネットワーク化されたラボ(GNL)700のネットワークを含み得る。実施形態では、GNL700は、サンプル処理サブシステム(例えば、図1A、103を参照)の一部、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101の一部、及び/又は独立したサンプル検査サブシステム104の一部であり得る。ネットワーキングプラットフォームの様々な構成要素について、図1、2、及び3A/3Bに提供されるようなそれらの説明に関して以下で説明する。
【0151】
GNL700の各々は、例えば、アッセイ及びワクチン開発、検査能力、供給品、消耗品、及び機器の備蓄などを含む、商業的生命科学研究活動を支援するための日常的な検査及びアッセイ開発能力を提供するように設計され得る。実施形態では、このルーチン検査中、ラボは、実施される検査が、例えば、既知の、未知の、又は新興の病原体をスクリーニングすることである「監視モード」又は「センチネルモード」にあると説明され得る。例では、この検査は、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム(例えば、図1A、101を参照)の一部であり得、例えば、1つ以上の分散センチネルデバイスのうちの1つ以上の計器を含む(例えば、図2、241を参照)。特定の例では、1つ以上の分散センチネルデバイスは、例えば、カートリッジリーダー(例えば、スワブベースのカートリッジ、血清(例えば、血液)ベースのカートリッジなど)などの検査を読み取るために別個の計器及び/又は分析器を必要とするポイントオブケア(「POC」)デバイスを含むことができ、又はそれらは、例えば、側方流量検査デバイスなどの計器なしのデバイスを含むことができる。これらのデバイスの他の例は、ストリップテスター、スワップ検査、ディップスティック、フローセルなどを含み得る。他の実施形態では、1つ以上の分散センチネルデバイスは、追加のソフトウェア(例えば、モバイルベースのアプリ)及び/又はハードウェア(例えば、物理的接続を介してモバイルデバイスとインターフェースするための呼吸測定器アタッチメントハードウェア、及び/又は無線接続(例えば、ブルートゥース、NFC、Wi-Fiなど))の有無にかかわらず、携帯電話などのモバイルデバイスを含み得る。この例では、モバイルデバイス自体(例えば、追加のソフトウェア及び/又はハードウェアの有無のいずれか)は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705内のセンチネルデバイスとすることができる。各GNL700は、監視モードから「サージモード」にシームレスかつ迅速に変換するように適合され、そのために、GNL700は、1つ以上のトリガーイベント(例えば、疾患の発生、放射線及び/又は核イベント、生物/化学防衛関連イベントなど)に基づいて、その機能(例えば、検査、アッセイ開発など)の急速なサージ(並びにシフト)を処理する能力を有し得る。GNL700は広く地理的に分散している可能性があるので、アウトブレイクに近いGNL700は、それらの最初の拡散を封じ込める、又は完全に鎮静させるのに役立ち得る。例えば、上記で論じたように、ユーザアカウントは世界中に分散している可能性がある。例えば、図4、440、443、446、449、452を参照されたい。特定の条件下では、アウトブレイクはその発生地点を超えてすぐに拡散する可能性がある。そのような状況では、既存のGNL700のうちの1つ以上が、アウトブレイク(パンデミック、エピデミック、エンドエミックなど)と戦うための検査の迅速なスケールアップを可能にするために装備され得る。例えば、図1A、103を参照されたい。したがって、迅速なスケールアップにより、人的及び経済的損害額が大幅に制限又は削減され得る。
【0152】
実施形態では、GLN702及びその構成GNL700は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705の一部であり、互いに、及び、例えば、ネットワーキングプラットフォーム701を介して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705の他の態様に接続される。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム100、200、及び300の特徴及び機能のいずれか又は全てを含み得る。
【0153】
グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、GLNに関して上述した利点を提供するための様々な特徴を含み得る。例えば、特定の実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、例えば、システム監視サブシステム220を通して、未知の病原体の存在についての集団の継続的な監視を提供し得る(例えば、図2、220、図1A、102、図3、342を参照)。
【0154】
病原体の早期識別は、検出された健康状態、例えば、生物学的、化学的、及び/又は生化学的に関連するアウトブレイク又は大災害への効果的な応答への鍵であり得るため、GLN702は、とりわけ、健康状態、例えば、インフルエンザA及びB、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、アデノウイルス、及びコロナウイルスなどの既知の呼吸器病原体の存在についてのサンプルの日常的な疫学的検査を実施するために用いられ得る。追加の非呼吸器病原体の検査も実施することができる。このルーチン検査(例えば、上気道検査)の間、実施形態では、GLN702は、サンプルを更に調べるために追加の検査を提供し得る。これには、例えば、検査パネル全体にわたって陰性である(例えば、これらのサンプルは、新しい病原体が循環していることを示し得る)、又は患者の結果及びその症状をよりよく理解及び/若しくは調和させるために追加の情報及び/若しくは検査を必要とし得る陽性の結果の症状のある患者の再検査及び/又は追加の検査が含まれ得る。これらのサンプルは、GNL700に事前に配置された(又は必要に応じて再分配された)次世代シーケンサー(例えば、ハイスループット機器など)によって配列決定され得、新しい病原体に対する迅速な識別及び応答を可能にする。
【0155】
システム監視サブシステム220は、上記のように、及びシステム監視サブシステム102及び342に関して、監視モード中にGNL700によって実施される検査からデータを受信するように構成される。ミッションコントロールレベルでの複数のGNL700間の調整及びデータ共有は、オペレータに、新たなアウトブレイク状況に対するこれまで利用できなかった洞察を提供し得る。複数のGNL700からのデータ及び情報の迅速な受領は、アウトブレイク状況のより大きな情勢を提供し得、例えば、新たに識別された病原体が単なる孤立した症例として発生していないことを示す。例えば、単一のラボ環境では、新たに識別された病原体を保有する1人又は2人の患者は、小規模な限局性発生とみなされ得る。データが中央の場所、例えば、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられたミッションコントロールサブシステムで複数のGNL700にわたって利用可能である場合、急速に出現する状況の潜在的な重症度はよりよく評価され得る。
【0156】
新しい健康状態が識別される場合、GLN702は、例えば、サンプル処理サブシステムを通して、検査及び他の要求の増加に対処する既存の能力を有するため、サージモードに迅速に移行するように装備され得る(例えば、図1A、103を参照)。
【0157】
上記で述べたように、GLN702は、ハイスループット検査能力を有する。パンデミックを再び具体的に例として使用すると、パンデミック(又は差し迫ったパンデミック)中に十分な検査能力を提供する能力は、特に無症候性症例の存在ではしばしば問題になる場合がある。例えば、検査の欠如は、研究者が死亡率を正しく理解し、世界及び地域の経済を安全に再開するための措置を講じるために、疾患の蔓延を制限する努力を妨げるか、抑制する可能性がある。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、GNL702、病原体に罹患した個人の直接検出及び診断のための、ハイスループット質量検査能力を提供し得るGLN700のネットワーク、並びにウイルスを有しているか、又は免疫化を通して、病原体に対する抗体又は他の免疫(血清ベースの検査など)を有する人を決定するための検査を含み得、かつ/又はそれは、核酸ベースの検出(増幅の有無にかかわらず)、若しくはそれらの任意の組み合わせを含み得る。上記の例を使用すると、GLN702に1,000の場所が含まれ、各ラボに10の検査計器がある場合、1日当たり約1,500万件のサンプルが検査され、毎週約1億500万件のサンプルが検査され得る。実施形態では、サージ状態(例えば、サージモード)の下で、例えば、10個(ただし、より多い又はより少ないサンプルも同様にプーリングされ得る)のサンプルを一緒にプーリングすることによって、以下に論じられるようなサンプルプーリングも用いられ得る。この例では、プールされたサンプルが陽性である場合、プールされたサンプルを構成する個々のサンプルを再検査して、個々のサンプルのどれが陽性であるかを決定し得る。このようにしてサンプルをプールすることは、サンプル検査のスループットを更に増加させることができる(例えば、上記の10サンプルの例を使用して、最大10倍まで。実施形態では、GLN702は、広範な世界的分布で多数のGNL700を確立することによって、広範な地理的分布を提供するように更に設計され得る。例えば、GLN702のGNL700は、(特にパンデミックの例を使用して)疾患のアウトブレイクがある場所ではどこでも、非常に有能なラボがアウトブレイクに近接していることを確実にするために、世界中にラボを事前配置するように確立され得る。この例を続けると、罹患した患者からのサンプルは、検査のために最寄りのラボに迅速に輸送され得る。サンプルプーリングの更なる例及び議論は、2021年4月30日に出願されたPCT出願第PCT/US2021/030294号、2021年4月30日に出願されたPCT/US2021/030297、及び2021年4月30日に出願されたPCT/US2021/030299、及び2021年6月14日に出願された米国仮特許出願第63/214,291号に見出され得、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる。
【0158】
実施形態では、GLN702のうちのより多くのGNL700のうちの1つは、毎日(又は他の頻度も同様に、毎時、半日など)商業的なサンプル検査を実施するように適合され得るが、例えば、公衆衛生上の緊急事態、疾患の発生などで、必要に応じてサージ検査に迅速に変換する柔軟性を依然として保持する。更なる実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、ネットワーキングプラットフォーム701、例えば、クラウドプラットフォーム(例えば、図1A、105を参照)を介して、リアルタイム及び/又はほぼリアルタイムのグローバル結果を提供し得る。パンデミックを再度例として使用すると、任意の疾患のアウトブレイクで、病原体を検出し、そのDNA/RNAを配列決定し、病原体の検査を作成する上で時間が不可欠であり得る。更に、大量サンプル検査が必要な場合は、地方自治体、州、連邦政府など、集団はアウトブレイクが発生している場所を可能な限りリアルタイムに理解することを望み得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705のネットワーキングプラットフォーム701は、インターネット接続又は他の電子ベースの通信システムと相互接続されたネットワークを提供し得る。例えば、ネットワーキングプラットフォーム701を介して接続された計器は、例えば、2019年7月17日に出願された米国特許出願第PCT/US2019/042274号、2020年1月22日に出願された米国特許出願第62/964,435号、及び2021年1月21日に出願されたPCT/US2021/014379に開示されているように、クラウド対応ソフトウェアを通して接続されてもよく、これらは全て、参照により本明細書に組み込まれる。このソフトウェアは、サンプル検査に関するデータをリアルタイムで提供することができる分散型の高性能クラウドベースのシステムを確立することができる。他の例では、ソフトウェアはクラウドベースでなくてもよい。
【0159】
実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム701は、次いで、GLN700内で実行されている計器に押し出される、重要なサイトで実験を作成し、実験をスケジュールし、GLN700にわたって自動的に実験の負荷分散を行い、計器からクラウドにリアルタイムでデータをアップロードし、広く分散された場所にいるアナリストにデータを分析する能力を提供するように構成され得る。ネットワーキングプラットフォーム701は、計器から来るルーチンデータに対してアルゴリズムを実行する能力を提供して、未知の病原体の存在を示唆し得る健康状態の存在を探すように更に構成されてもよい。更に、ネットワーキングプラットフォーム701は、例えば、サンプルが新しい場所に輸送されるたびに、及び/又はサンプルの輸送、検査、及び結果報告に関与する各個人及び/又はエンティティに預けられ、及び/又は受け取られるたびに、バーコード(2D及び/又はQRコード)をスキャンすることによってなど、サンプルの開始点から終了点まで、その間の任意の中間点とともにサンプルの追跡を容易にし得る。
【0160】
なお更なる実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、新興の病原体を迅速に識別し、配列決定する能力を含み得る。本明細書の例は、例えば、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム(例えば、図1A、101を参照)並びに/又は独立したサンプル検査サブシステム(例えば、図1A、104を参照)として動作する、センチネルサイトとして動作する1つ以上のGNL700を含み得、各々は、新興の病原体を迅速に識別し、配列決定する能力を含み得る(例えば、各々は、核酸配列決定能力を含み得る)。この配列決定能力の利用は、未知の病原体が存在すると疑われる場合に重要であり得、これにより、病原体の迅速な識別及び初期アッセイへの移動が更に可能になり得る。次いで、様々なアッセイを、この識別のために利用してもよく、例えば、2020年4月30日に出願された(すなわち、ヌクレオチド配列決定アッセイ)米国特許出願第PCT/US20/30754号に開示され、参照により本明細書に組み込まれるアッセイは、P5計器などの計器上でアッセイ及び/又は他の実験を迅速に実行する。
【0161】
なお更なる実施形態では、パンデミックの例を再び使用して、GLN702のGNL700は、新興の病原体のための新しい検査を迅速に開発する能力を更に有し得る。実施形態では、GNL700は、以下でより詳細に説明され、図2に示されるように、様々な層(例えば、層1、層2、層3など)に分割され得る。層1ラボ(例えば、図2、232を参照)は、例えば、迅速なアッセイ開発能力を含み得、したがって、これらのラボは、病原体への曝露又は免疫化のいずれかを通じて、個人が病原体に対する抗体を有するかどうかを決定することができる抗体検査と同様に、病原体の直接検出が可能である免疫アッセイを迅速に開発することができる。
【0162】
実施形態では、GNL700は、標準化された一連の機器(例えば、最先端の機器)、操作手順、及び施設テンプレートを含み得る。GLN700内の1つ以上のラボにわたってこれらの属性を標準化及び調和させることによって、ネットワーク全体の一貫性が達成され得(例えば、いずれかの1つのラボからの結果がネットワーク内の他のラボからの結果と一致する)、これはアッセイ検証の効率につながり得る。更に、GNL700におけるスケジューリング作業は、特定のラボが特定の検査を実施するための適切な機器及び人員を有するかどうかを照会する必要がない場合があるため、簡素化され得る。標準化はまた、例えば、多数のスタッフの訓練を必要とするような、サージ条件下で追加の利点を提供することができる。標準化により、統一された訓練プログラム、ビデオ、教材、カリキュラムなどが確立され、ネットワーク内のラボに配布され得る。この標準化はまた、機器の取得、製造、及び施設建設などの規模の経済を可能にし得る。更に、GLN700は、他の多くの分野の中でも、サンプル取り扱い、サンプル処理、病原体検出、アッセイ開発、及び品質基準のベストプラクティスを確立し、展開して、手順を更に合理化し、ラボ間の効率を高めることができる。
【0163】
なお更なる実施形態では、GNL700は、持続的なサージ検査のための能力を含み得る。例えば、GNL700は、長期間にわたってサージレベル検査を維持する能力を有し得る(例えば、より長い期間も企図されるが、少なくとも6ヶ月)。サージ状態下でこの機能を維持するために、各ラボは、例えば、スワブ、サンプル収集容器、試薬、及びプラスチックウェアなどを含む、必要な使い捨て材料の独自の在庫を含み得る。加えて、GLN702は、世界中に戦略的に配置された(例えば、米国、欧州連合、アジアなど、他の場所も同様に企図されている)デポ施設における供給品の備蓄を含み得る。個々のラボの在庫は、これらのデポのうちの1つ以上から追加の供給品が到着するまで、サージ検査をサポートすることができる。供給品をデポ施設に備蓄することで、GLN702は最も影響を受けた領域のラボに供給品を直接送り出すことができる(供給品が余っている個々のラボに頼って供給品が不足している他のラボに出荷するのではなく)。実施形態では、1つ以上の供給デポは、製造が需要パイプラインを満たすためにランプアップし得るまで、サージ検査をカバーするのに十分な在庫を提供し得る。
【0164】
GLN700を含むGNL702は、2つ以上の層に分割され得る(例えば、サンプル処理サブシステム、図2、230を参照)。上記の1,000のグローバルラボの例を使用して、例えば、ラボは、層1(例えば、図2、232を参照)又は層2(例えば、図2、233を参照)として指定され得る(ただし、追加の層も同様に企図される(例えば、層3、例えば、図2、234を参照)。1つの実施形態において、全体のラボの約10%又は100は、層1ラボとして分類されてもよく、約90%の900のラボは、層2ラボとして分類されてもよい。他の例では、これらの層は、異なる割合(例えば、20%/80%、50%/50%、5%/95%など)で分割され得る。この例を続けると、層2ラボは、ルーチン検査及びサージ検査の両方のシナリオのために、ハイスループット検査機能(例えば、スタンドアロンユニットとして又はファームで、1つ以上のP5計器を使用することによって)を提供する科学機器及び/又は生体計測器を含み得る。Tier-1ラボには、Tier-2ラボと同じ検査機能が含まれ得るが、迅速なアッセイ開発の機能を提供する追加の科学機器及び/又は生体計測器が含まれ得る。これらの機能により、Tier1ラボは、新しい疾患の発生に応答して新しいアッセイを迅速に開発し、これらの新しいアッセイをほとんどの検査が行われるTier2ラボにプッシュすることができる。Tier1ラボには、例えば、アッセイ及び機器に関する顧客訓練のための訓練及びデモンストレーションスイート、並びにラボで利用され、購入又はレンタルのために市販されている機器及びアッセイ製品の販売前のデモンストレーションを含むことによって、民間又は公的企業、機関などの商業的使命をサポートする特定の機能も含まれ得る。実施形態では、層3ラボは、ポップアップ及び/又は移動検査サイトを含むことができる。例えば、層3ラボは、例えば、ハイスループット及び/又は超ハイスループット様式で、アッセイなどの検査結果を処理するための1つ以上の計器を含み得る。層3ラボは、例えば、1つ以上の半自動化及び/又は完全自動化された計器(例えば、本明細書に記載されるP5計器など)を含み得、これは、一時的な場所(例えば、駐車場、スポーツスタジアムなど)に設置され得、その後、取り壊され、別の場所に移され得る。これに関連して、Tier-3ラボは、Tier-2ラボの移動式及び/又は携帯式ストリップダウンバージョン(例えば、合計計器の数が少なく、スループット容量が少ないなど)として動作し、遠隔地又は比較的短いターンアラウンドタイムで追加の検査容量を提供する必要がある場所の検査ニーズの増加に迅速に応答することができる。これらのラボのうちの1つ以上の計器(例えば、P5計器)は、半自動又は全自動化され得る。この点で、計器に関する訓練をほとんど受けていない個人であっても、自動化又は単にステップバイステップの命令(例えば、機器自体で実行されているソフトウェアなど)などを通して、これらの検査を実施するために必要な機能を迅速かつ簡単に実行できるようになる。したがって、実施形態では、ラボは、ユーザのスキルレベル又は能力に関係なく、最小限の訓練でユーザが高品質の結果を得ることを可能にするように設計されている。
【0165】
これらの例では、層1ラボは、最大かつ最高の装備を有し、かつ最も汎用性の高いラボであってよく、サージ状態及び非サージ状態中にハイ及び超ハイスループット検査能力を提供するだけでなく、アッセイ開発、未知の病原体のDNA/RNAの迅速な配列決定のための配列決定能力、プレートベースアッセイ(例えば、96ウェルECLプレート)及びポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイの迅速な立ち上がりのためのプローブ/プライマー合成能力、免疫アッセイをサポートする試薬を迅速に生成するタンパク質合成能力、並びに機器及びアッセイのための訓練及び実証能力を提供する。
【0166】
層2ラボは、層-1の能力のサブセットを提供する、特にハイスループット及び超ハイスループット検査に焦点を当てた、科学機器及び/又は生体計測器を含み得る。ある特定の実施形態において、層2ラボは、層1ラボと同じ数又はそれ以下の計器を有することができる。更に、層3ラボは、層2ラボと同じサービスを提供することができるが、より限定的な方法(例えば、機器の数が少ない、サンプル検査のスループットが全体的に低いなど)で提供することができるが、例えば、制限された地理的場所内のサージ状態の間に、即時の補足検査サービスを必要とし得る遠隔地及び他の場所に検査サービスを提供するために、非常に可動性が高く、汎用性があるという付加的な利点がある。
【0167】
更なる非限定的な例示的な実施形態では、層1ラボは、ハイスループットサンプル検査能力、未知の病原体のDNA/RNAの迅速な配列決定のための配列決定能力、プレートベースアッセイ(例えば、96ウェルECLプレート)及びポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイの迅速な立ち上がりのためのプローブ/プライマー合成能力、免疫アッセイをサポートするための試薬を迅速に生成するタンパク質合成能力、迅速なアッセイ開発能力、並びに機器及びアッセイの訓練及び実証能力を提供する科学機器及び/又は生体計測器を含み得る。
【0168】
実施形態では、上記の機能を提供する科学機器及び/又は生体計測器は、研究モード又は臨床モードのいずれかで構成されてもよい。研究モードでは、計器は、一連の機能及びオプションを提供し得る。そのようなモードは、例えば、フェーズ0のセンチネル条件でのTier-1ラボ及び/又はTier-2及びTier-3ラボに適切であり得る。臨床モードでは、計器は、限定された一連の特徴及びオプションを提供し得、例えば、検査及び又はサンプル処理方法の特定のバッテリーに関連付けられた特徴及びオプションに限定される。このようなモードは、例えば、高フェーズサージ状態のTier-2及びTier-3ラボで、計器がを確実にするために適切であり得る。
【0169】
更なる非限定的な例示的な実施形態では、層2ラボは、未知の病原体のDNA/RNAの迅速な配列決定のためのハイスループットサンプル検査能力及び配列決定能力を提供する科学的機器及び/又は生体計測器を含み得る。
【0170】
更なる例では、GNL700の間の階層化されたラボの各々は、上述の特定の例で企図されているように、より広い又はより狭いセットの機器及びサービスを有し得る。これらのラボに加えて、1つ以上のデポ施設(例えば、3つであるが、それ以上もそれ以下も企図される)を使用して、スワブ、サンプルチューブ、及び検査に必要な他のアイテムなどの機器、消耗品などを備蓄することができる。3つの例を使用すると、各々が地理的に戦略的に配置され得る(例えば、米国に1つ、欧州連合に1つ、及びアジアに1つであるが、他の場所も企図される)。サージ状態下では、供給品は航空貨物(又は他の輸送手段)を介して出荷され、それらのラボの1つ以上に配布することが可能であり得る。
【0171】
更なる実施形態では、層1、層2、及び/又は層3ラボのうちの1つ以上を利用して、余剰物(例えば、計器、消耗品、機器、スワブなど)を備蓄することができる。なお更なる実施形態では、これらのラボのうちの1つ以上は、追加の計器、消耗品、及び/又は機器を製造する能力を含み得る。非限定的な例では、各層1ラボ(及び/又は層2、層3など)は、試薬、検査キット、プラスチック、及びマイクロタイタープレート(例えば、6、12、24、48、96、384、又は1536ウェルアッセイプレート)などのための他の材料を製造する能力を有し得る。この点で、これらの備蓄及び/又は製造能力を有するラボは、部分的に又は完全に自立していてもよく、その結果、サージ(又は他の)条件を通して検査機能を実行し続けるために、外部備蓄デポ又は他の製造施設(例えば、製造施設ネットワーク802内に位置する1つ以上の施設)に頼る必要がなくなる。
【0172】
再びパンデミックの例を使用すると、GNL700は、病気の発生に先立って、事前に配置され、操作されて、世界中に分散されてもよい。この構成では、サンプルは局所的に収集され得、したがって、局所的なラボに近接し得る。これにより、サンプルの必要な通過時間、及び長い通過時間によるサンプルの劣化の可能性を制限することができる。ラボの地理的配置は、例えば、大きな町及び都市などの人口中心部への近接性、及び輸送システムへの近接性のうちの1つ以上を含む、1つ以上の基準から決定され得る。例えば、ラボは、サンプル及び供給品の受け取りを支援するために、近代的かつよく整備された道路網に近接して配置されてもよく、かつ/又は、サンプル及び供給品の受け取りを支援するために、少なくとも4,000フィートの滑走路(又は、適切な航空機を収容するために必要な、より長い又はより短い滑走路)及び計器アプローチを有する空港に近接して配置されてもよい。この基準、又は他の空港メトリック(例えば、1日当たりの往路便の数など)を決定するために、より長い滑走路又はより短い滑走路を使用することができる。GNL700の配置の決定のために用いられる更なる基準は、バックアップジェネレータのための電力、水、及び燃料を含む公共のユーティリティシステムの妥当性(インフラストラクチャの量、容量、ハードウェアの量(例えば、発電機、変圧器など)などの客観的なメトリックに基づいてもよい)、ラボのITインフラストラクチャをサポートするための安定した高速インターネットシステム(例えば、(例えば、スイッチ、ルータなどの)ハードウェアの量、接続の速度などの客観的なメトリックに基づいてもよい)を含み得る。
【0173】
これらの例を続けると、Tier1のGNL700は、典型的には、国ごとに1つ又は主要な大都市圏ごとに1つ配置され得る(ただし、国又は大都市圏ごとの他の数のラボも企図される)。2の層GNL700は、単独で、又は人口密度と組み合わせて、上記の基準(又は追加の基準及び/又は要因も同様に)を考慮するアルゴリズムに基づいて、より広く分散され、配置され得る。
【0174】
上記のパンデミックの例を続けると、GNL700は、他の目的の中でも、日常的なサンプル検査、サージサンプル検査、未知の病原体の監視、及び迅速なアッセイ開発を提供するための様々なハードウェア及び機器を含み得る。これらのいくつかの非限定的な用例を以下の表3に示す。
【表3-1】
【表3-2】
【0175】
実施形態では、GNL700は、超ハイスループット検査を可能にするために、P5計器などのハイスループット計器を含み得る。この計器を例として使用すると、P5は、電気化学発光(ECL)免疫アッセイなどの生物学的、化学的、及び/又は生化学的検査及び分析のためのサンプルツーアンサー処理を提供し得る汎用自動システムとして使用され得る(ただし、アッセイ及び/又は他の検査も企図される)。GLN702内の各GNL700は、例えば、少なくとも10個のP5計器を含み得るが、これらの計器の他の数も企図される。10の計器を例として使用すると、各ラボは、1日当たり最大約15,000個のサンプル、又は1週間当たり最大105,000個のサンプルを、96ウェル検査プレートを想定して、完全に自動化された方法で検査することができる(ただし、他のタイプの消耗品、例えば、384ウェルプレートなども使用することができる)。特定の例が、以下の表2に提供されている。
【表4】
【0176】
GLN702で使用されるP5の追加の利点及び/又は主要な特徴は、例えば、一度に最大5つの96ウェルアッセイプレートのバッチ処理、ハイスループット、上記の特定の例を使用すると、5つのプレート全ての結果までの時間は、アッセイプロトコルに応じて6~7時間であり、完全に自動化されたシステムを含み得、これにより、熟練度の低い担当者が迅速に訓練され、プロセス中の品質チェックを伴う大量のサンプルを実行できるようになり得、結果は、ソフトウェアを使用してネットワーキングプラットフォーム701に自動的にアップロードされ、地理的に分散された機器からのデータがインターネットアクセスの任意の場所からリアルタイムで観察されることを可能にし得る。他の例では、ソフトウェアは、必ずしもクラウドベースである必要はなく、例えば、ネットワーキングプラットフォーム701を通したものでよい。
【0177】
上記のパンデミックの例を続けると、GNL700は、血清、血漿、尿、唾液、スワブサンプル容器に存在する鼻スワブサンプル、脳脊髄液、細胞上清、糞便サンプルなどを検査する能力を含み得る。非サージ状態の期間、例えば、様々な機器がラボで利用可能になり得る。例えば、サンプル容器は、1人以上の顧客に事前に提供され得る。これらの容器は、例えば、バーコード付きのチューブ又は他のサンプル収集デバイス、オーダー情報、バイオハザードバッグ、出荷ラベル、適切な低温出荷材料などを含み得る。ラボは、様々な顧客固有のサンプル容器とも互換性がある能力を更に含み得る。更に、ラボは、凍結管、96ウェルプレート、386ウェルプレート、及びミリリットル容器などに含まれるサンプルを取り扱う能力を含み得る。
【0178】
実施形態では、パンデミック中の初期サージ状態下では、例えば、サンプルは、スワブベースのサンプルであり得(他のタイプも企図される)、アッセイは、病原体の直接検出に焦点を当て得る。アウトブレイクが進行するにつれて、検査が直接検出(例えば、患者が現在感染しているかどうかを判定する)及び/又は抗体/血清学的検査(例えば、患者が既に回復しているかどうか及び/又は免疫化が成功したかどうかを判定する)にシフトするので、サンプルは、スワブ及び血液サンプル(又は他のサンプル)の混合物を含み得る。最高のサンプル検査スループットを提供するために、サンプル収集容器は、鼻及び血液サンプルなどの様々なタイプのサンプルに対して標準化され得る(ただし、他のものも企図される)。
【0179】
上記で論じたように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、ユーザデバイス706を更に組み込むことができる。ユーザデバイス706は、例えば、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、スマートウォッチ、及び/又はユーザソフトウェアを実行することができる他の消費者デバイスを含み得る。実施形態では、パンデミックの例を再び使用して、サージ状態下で、GNL700は、サンプルを効率的に収集し、例えば、ユーザデバイス706を介して患者に検査結果を提供するように装備され得る。これは、例えば、サンプルを個人にペアリングし、利用可能な場合に結果を個人にルーティングするためのアプリケーションベースのアプローチによって達成され得る。アプリケーション、ソフトウェア、及び/又はアプリは、iOS、Android、Windows、Linuxなどの主要なモバイルプラットフォーム及び/又は他のオペレーティングシステムで利用可能にすることができる。以下で論じるようなユーザデバイスアプリケーション、ソフトウェアなどは、以下で論じる機能を実行するための特殊目的コンピュータとしてユーザデバイスを構成するように適合される。
【0180】
ユーザデバイス706ソリューションは、以下の機能及び/又は特徴のうちの1つ以上を含み得る。ユーザは、サンプルを採取する前にアプリ又はソフトウェアをダウンロードする能力を有し得る。ユーザは、アプリに自分自身(及び必要に応じて家族、親戚など)を登録し、法的又はプライバシーに関する通知(アプリを介して結果を提出することへの同意など)を受け入れ、優先言語を設定してもよい。アプリ又はソフトウェアは、複数の個人がアプリを実行しているコンピューティングデバイス(例えば、携帯電話又は他のモバイルデバイス)を共有している場合、複数の家族(又は他の関連する)メンバーに対応する特徴を有し得る。サンプルが採取される前に、ユーザは、モバイルデバイスを使用して、サンプル収集チューブ上のバーコード(2Dバーコード又はQRコードなど)をスキャンしてもよい。アプリは、バーコードスキャンが成功したことをユーザにフィードバックし得、サンプル収集のための時間、日付、位置情報などとともに、そのバーコードをネットワーキングプラットフォーム701に通信し得る。バックアップとして、サンプルチューブのバーコードのコピーがチューブから引き裂かれ、患者に手渡され得る。この余分なバーコードは、アプリとチューブのバーコードの一次ペアリングが成功しなかった場合のバックアップとして使用できる。ユーザ又は医療専門家は、標本を個人から収集し、スワブをサンプル収集容器に入れてもよい。単一のモバイルデバイスを共有する複数の個人からサンプルを採取している場合、アプリは、家族の各メンバーを介してユーザを誘導し、各家族メンバーの固有のサンプルチューブバーコードをペアリングすることができる。収集されたサンプルは、サンプルを迅速に検査する能力を有するGLN702内の最も近いラボ(又は、他の実施形態では、サンプルセットを処理するための結果までの全体的な時間、それらのラボの全体的な健全性、及び/又は各ラボ内の1つ以上の側面の健全性(例えば、施設の運用ステータス、必要なユーティリティの堅牢性、現在備蓄されている在庫など)などに応じて、別のラボ又はラボに)に出荷又は宅配され得る。サンプルがラボに到着すると、サンプルチューブ上のバーコードがスキャンされ、チューブのキャップが外され、ラボのサンプル取り扱い機器に入れられ得る。ラボを通るサンプルの全ての後続の移動は、本明細書に記載のグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705の様々な態様に従って、具体的に追跡され得る。結果は、ネットワーキングプラットフォーム701を通して、リアルタイムで、ほぼリアルタイムで、アーカイブされたバッチなどでアップロードされ得る。更なる実施形態では、ユーザは、そのデバイスのオペレーティングシステム、例えば、iOS、Android、Windows通知システムを通して結果が利用可能であるという通知、又は例えば、電子メールをユーザのデバイス上で受信し得る。
【0181】
更なる実施形態では、これらの検査のうちの1つ以上は、検査される個人によって自己投与されてもよく(例えば、自宅又は他の場所から)、処理及び結果報告は、部分的又は完全に自動化されてもよい。非限定的な例では、個人は、サンプル収集チューブを取得する(例えば、モバイルデバイスを介して要求され、検査される個人に直接配送され得る)。サンプル収集チューブは、1つ以上のバーコード(例えば、2Dバーコード、QRコードなど)を含み得る。個人は、例えば、モバイルデバイスを使用してコードをスキャンすることができ、検査を自己投与する方法及び/又は収集チューブを検査施設に出荷する方法についての個々の命令を提供する、同じことに関する指示ビデオを提供する、収集チューブを個人と関連付ける、個人が結果を受信する方法のオプションを提供する(例えば、同じモバイルデバイスを介して、電話で、電子メールなどを介して)、などのうちの1つ以上をもたらす可能性がある。他の実施形態では、結果は、個人に直接返されてもよく、又は結果は、個人の主治医などの1つ以上の第三者に最初に送信されてもよく、医師は、いつ、どのように、及び/又はどのような方法で結果を個人に報告するかを決定することができる。他の実施形態では、結果は、例えば、個人に直接及びその医師になど、並行経路に沿って報告され得る。
【0182】
ユーザは、モバイルデバイス(ユーザデバイス706)のロックを解除し、ソフトウェアを使用して結果を受信してもよく、これは、例えば、明確に色分けされてもよく、及び/又は、ソフトウェアを登録するときにそのユーザによって選択された言語で提示される、個々の及び/又は追加の家族のための検査の結果を提供するテキストを含み得る。サンプル収集ソフトウェアの使用は、検査効率及び疾患発生監視を向上させるための重要なデータを生成するために使用することができる。
【0183】
ユーザデバイス706の使用によって収集されたデータの追加の使用は、以下を含み得る。サンプル収集中の(又はそれに先行する)ソフトウェアの各使用は、例えば、システム監視サブシステム220を通して、疾患の地理的進行を監視するために、地域、国、及び世界レベルの職員によって使用され得る地理的使用データを提供し得る。陽性と診断された個人は、モバイルデバイスの場所を介して監視され、隔離範囲内にとどまるか、医療施設に位置することを確認することができる。検査が陰性の個人の場合、そのモバイルデバイスは、彼らが自由に動き回り、イベントに出席したりすることを可能にするパスポート(パスポートは時間制限される場合がある)になることがある。検査が陽性の個人の場合、そのモバイルデバイスは、特定の時点まで同じことを報告する表示、例えば、疾患は自然な経過をたどったはずである、ワクチン開発などを表示し得る。ソフトウェアは、発熱を監視する時計などの生体認証デバイス、又は感染の兆候を提供する可能性のある他の重要なデバイスとインタラクションしてもよい。
【0184】
ソフトウェアによって提供される地理的及び時刻/日付情報は、GLNによって以下のうちの1つ以上に使用され得る。適切なリソースを展開及び/又は割り当てるために、例えば、サージ機能を適切に処理するためにインバウンドサンプルを受け取るラボのスタッフを増やすこと、サンプルをリアルタイムで他の近くのラボに向けることでサンプル検査の負荷分散を行い、最も近い地理的ラボが圧倒されるのを防ぐこと、入ってくるサンプルを持つラボにリアルタイムで供給品を向けること、及びサンプルの予想される流入に対応するために地元のラボでスタッフ配置スケジュールを設定することを含む。前述のデータの追加の用途(例えば、地理的使用データ、地理的及び時刻/日付情報など)は、例えば、本開示全体にわたって、識別されたデータ及び識別されないデータの説明と併せて説明される。
【0185】
実施形態では、サージ状態の間、サンプルは、サンプル収集サイト709(例えば、図2、202~208を参照)で収集されてもよく、これは、ドライブスルー又はウォークアップ検査サイトを更に含み得るが、他の収集手段も企図される。そのようなサンプル収集サイト709は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705のネットワーキングプラットフォーム701と連携して、サンプルをGLN702内の1つ以上のGNL700に(例えば、スケジューラモジュール311によって提供される命令に従って)ルーティングすることができる。各サイトは、185個のサンプルを1つ以上の出荷コンテナにグループ化してもよい(例えば、1コンテナ当たり185個のサンプルであってもよいが、各コンテナには、より多く又はより少ないサンプルが含まれてもよい)。この特定の数のサンプルは、二重に実行するときにP5計器で1回の実行(5つのプレートからなる)で実行され得るサンプルの数を表すが、より少ないサンプルの数が各出荷コンテナに代替的に含まれ得る。ただし、185個のサンプルを使用すると、計器のランタイムとスループットに基づいてラボの効率が向上する場合がある。
【0186】
各サンプル収集サイト709は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705のネットワーキングプラットフォーム701に接続された1つ以上の出荷ラベルプリンタを含み得る。サンプルセットが完了するたびに(例えば、上記の例に従って185のサンプル)、サンプル収集サイトのラボオペレータ及び/又は他の人員は、例えば、GNL700に関連付けられたコンピューティングデバイス(例えば、検査オーダーユーザコンピュータ209、340)上で実行されるソフトウェアを介して、出荷ラベルを要求し得る。ネットワーキングプラットフォーム701(例えば、負荷分散モジュール325及びスケジューラモジュール311を介して)は、利用可能なGNL700を評価し、例えば、図5に関して上述した方法に従って、サンプルのルーティングを決定するように動作し得る。この監視は、ソフトウェアが(例えば、図5に関して説明した方法に基づいて)適切なGNL700を選択し、サンプル(又は複数のサンプル)をルーティングするためにそのGNLの出荷ラベルを印刷することを可能にするために使用され得る。これらの例では、ソフトウェアは、結果を取得するためのターンアラウンド時間を最小限に抑えるために、サンプル検査をGLN702のGNL700の中に広げ得る。
【0187】
実施形態では、ネットワーキングプラットフォーム701は、本明細書で論じられる他のモジュールの中で、GLN702の複数のGNL700にわたるサンプル、消耗品、計器、及び在庫負荷及び/又は要件のバランスをとるように構成された負荷分散モジュール325(例えば、図3Bを参照)を含み得る。実施形態では、負荷分散モジュール325は、キューイングサンプル、サンプル通過時間、利用可能な在庫、在庫再供給、及び/又はGLN702間の計器分配/再分配の間の潜在的なトレードオフに対処するように構成されている。
【0188】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705内の負荷分散モジュール325は、サンプルを出荷箱に入れ、ラベルを印刷し、サンプルコンテナ及び/又は出荷コンテナに貼付するなどの責任を負う、サンプル収集サイトでのオペレータの作業負荷を最小限に抑えるように構成され得る。サンプル容器は、出荷ラベルに列挙されたラボサイトに従ってグループ化され、バイオハザード袋に入れられ、これは、出荷ラベル及び一意の識別子、例えば、2Dバーコード、QRコードなどを含み得る箱に入れられ得る。
【0189】
これらのサンプルパッケージをラボに輸送するには、複数のオプションがある。一実施形態では、標準的な出荷及び/又は物流会社が用いられ得る。他の実施形態では、ライドシェアサービスを利用して、サンプルを検査ラボへ及び/又は検査ラボからシャトルすることができ、サージ状態(アウトブレイク、パンデミックなど)中にこれらのサービスの利用不足を活用することができる。
【0190】
ライドシェアサービスを例として使用する実施形態では、プロセスは、以下のステップのうちの1つ以上を含み得、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705、例えば、サンプルモジュール311に関連付けられたソフトウェアによって促進され得る。一実施形態では、オペレータは、オーバーボックスがいっぱいになったとき、及び/又はサンプルが収集サンプルの実行の終わりに達したときなど、適切な時間に(例えば、上記のように、ユーザデバイス706のうちの1つ以上に関連付けられた出荷ラベルプリンタを介して)出荷ラベルを印刷し得る。ユーザデバイス706は、1つ以上のライドシェアサービスに、パッケージが集荷され、配送される準備ができていることを自動的に通知するように構成され得る。1つ以上のライドシェアサービスネットワーク内の1つ以上のローカルドライバは、モバイルデバイス上で出荷要求を受け入れ、サンプル収集サイトにドライブし得る。
【0191】
サンプル収集サイト709では、同じラボサイトに向かう1つ以上のオーバーボックスがライドシェア車両にロードされ得、ドライバは、オーバーボックス上の識別子(例えば、2Dバーコード、QRコードなど)をスキャンし得る。ドライバは、識別子をスキャンし、サンプルボックスの目的地を識別するように構成された、モバイルデバイスなどのユーザデバイスを用い得る。実施形態では、目的地は、サンプル処理のために装備された1つ以上のGNL700を含み得る。ドライバのユーザデバイスに関連付けられたナビゲーションシステムは、目的地GNL700への時間最適化された経路を生成し得、また、検査ラボへのドライバの進行を監視し得る。ドライバのユーザデバイスは、スキャン時に出荷を特にドライバとペアリングするように更に構成される。次いで、オーバーボックス識別子は、出荷が目的地GNL700に到着するときに再度スキャンされ得る。目的地GNL700において、受信機は、サンプル識別子をスキャンし、サンプルの受領を示すように構成されたユーザデバイス706を用いることができ、ドライバへの電子支払いをトリガする。
【0192】
実施形態では、これらの識別子及び/又はバーコードは、プロセスの各段階でサンプル及び/又は検査結果を追跡するために使用することができる。上記の自己投与検査の例を使用して、ユーザがバーコードをスキャンすると、そのサンプル収集チューブと、個人が提供する結果のサンプルがそのユーザにリンクされる。識別子及び/又はバーコードは、再スキャンされる各段階でのサンプルの移動を追跡するために更に使用される。例えば、宅配便(例えば、ライドシェア)がサンプルを集荷すると、バーコードが最初にスキャンされ、そのサンプルの場所、時間などをグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に報告する。サンプルが検査施設(例えば、層1ファーム232)へ/から移動するとき、この情報は、スキャンされるたびに記録される(例えば、ライドシェアの例を使用して、サンプルがその検査施設まで飛行する必要がある場合、ライドシェア宅配便は、サンプルが空港で受信されると識別子及び/又はバーコードをスキャンするなど)。スキャンは、サンプルが受信されるまで続けることができる(したがって、プロセス全体を通してサンプルを追跡することができる)。追加のスキャンは、(検査の開始及び終了のいずれかで、又は検査の中間ステップ全体を通して)実施されてもよく、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、検査が完了し、結果を受け取ることが意図されている検査された個人及び/又は他の個人及び/又はエンティティに結果が返されるまで、サンプルを追跡することを可能にする。
【0193】
他のアプローチが用いられ得るが、ライドシェアサービスを活用するように構成されたグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、サージアプローチを必要とする状態の間に十分に利用され得ない輸送ネットワークを利用することによって特定の利点を提供し得る。例えば、ライドシェアネットワークのドライバは、サージシナリオ中に追加の仕事及び経済的報酬を求めている場合がある。
【0194】
同様のアプローチは、供給品が補給所、例えば、空港から到着する地点から供給品のラボへの局所輸送に適用され得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705、例えば、ネットワーキングプラットフォーム701は、供給品が集荷され、ラボに輸送される準備ができているという情報をユーザデバイス706、例えば、ライドシェアサービスドライブのユーザデバイス706に送信し得る。ドライバがユーザデバイス706を用いて供給品のバーコードをスキャンすると、ユーザデバイス706は、ラボへの経路を表示するように構成される。ドライバへの支払いは、ターゲットラボで供給品がスキャンされたときに行われてもよい。出発地でスキャンされたが、適切な期間内に目的地のラボでスキャンされなかった出荷物を持っているドライバは、配送が失敗した理由に応じて、フラグを立てられ、更に調査及び/又は叱責され得る(例えば、ネットワークから追い出され、新しい出荷物の輸送の資格がない)。
【0195】
図8は、本明細書の実施形態と一致するグローバルバイオサーベイランス及び応答システムの製造施設ネットワークを示す。製造施設1050は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム805の一部として、製造施設ネットワーク802に配置される。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム805は、例えば、図2、3A/3B、及び7に関して、上記で論じたように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの同じ特徴のいずれか又は全てを含み得る。実施形態では、6つ以上の主要な製造施設1050(同様に、より多く又はより少ないものが企図されるが)が、例えば、米国、EU、及びアジアに配置されてもよい。再びパンデミックの例を使用すると、製造施設1050は、疾患の発生の間に必要とされる大量のアッセイ検査キット及び他の消耗品を製造することが可能であり得る。製造施設1050はまた、病気の発生の初期段階で必要とされ得る重要な構成要素(例えば、機器、消耗品、追加の計器など)を備蓄するためのデポ施設(上記でより詳細に説明されているように)としても機能し得る。備蓄は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムが、製造システムが完全生産に達するのに十分な時間を提供することを可能にし得る。一例では、3つのサイトは、米国内に位置し得、3つは、米国外に位置し得る(ただし、他の地理的配置も同様に企図され得る)。例えば、グローバルスケジューラプロセス(例えば、560~562)、地域スケジューラプロセス(例えば、509~585)、ファームオーダープロセス(例えば、580~585)、及び/又はユーザプロセス(例えば、500~585)を参照されたい。
【0196】
製造施設ネットワーク802の製造施設1050は、ネットワーキングプラットフォーム701を介して相互接続され得る。ネットワーキングプラットフォーム701の上述のソフトウェアシステム、例えば、在庫モジュール324及び負荷分散モジュール325は、GLN702(及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システム805に関連付けられた他の物理的位置)全体にわたって在庫供給を調整するように構成される。ネットワーキングプラットフォーム701は、製造施設1050に関連付けられたコンピュータシステム及び人員に在庫オーダー、製造命令、及び出荷命令を提供するように構成される。製造施設は、ネットワーキングプラットフォーム701からのオーダー及び命令に従って在庫及び供給品を製造し、必要な供給品をGLN702及びPOCデバイスネットワーク711に配布するように構成される。
【0197】
実施形態では、製造施設ネットワーク802及び製造施設1050は、GLN702用の大量のアッセイキット及び/又は他の消耗品(例えば、プレート、試薬など)の製造、POCデバイス710用の大量のカートリッジの製造、大量の一般的な検査コンポーネント及び疾患発生の初期段階をサポートするために迅速に適合され得る検査コンポーネントのストレージのうちの1つ以上を含む様々な機能を提供し得る。
【0198】
実施形態では、製造施設ネットワーク802は、以下の能力で更に構成され得る。これらの能力は、パンデミック又は他の疾患の発生の間、又はパンデミック又は疾患の発生につながる状態において、特定の利点を提供し得る。例えば、製造施設1050は、それぞれ、以下の能力のうちの1つ以上を含み得る。各施設1050は、検査サージの初期段階に迅速に反応する能力を有するように構成され得る。各施設1050は、(例えば、上記の段階的アプローチを利用して)1つ以上のターゲット病原体についての検査を使用し得る製品に迅速に変換され得る検査キットコンポーネント及び他の消耗品の備蓄を含み得る。非限定的な例では、施設は、約1700万枚のアッセイプレートを備蓄して、1日当たり200,000枚のプレートの使用を3ヶ月間カバーし、約15億個のカートリッジを備蓄して、1ヶ月間カートリッジの使用をカバーし得る。加えて、施設は、以下のうちの1つ以上を備蓄することができる。各々サンプルスワブ及びウイルス輸送媒体を含み得る500Mサンプルチューブ、スワブカートリッジと使用できる500Mスワブ、6か月分のプレート及びカートリッジを製造するための十分な原料プラスチック、6か月分のスクリーン印刷プレート及びカートリッジ電極のための十分な材料。
【0199】
施設1050は、大量の検査キットを迅速に製造する能力を有するように更に構成されてもよい。例えば、これらの施設1050は、展開された層1、層2、及び層3ラボ、並びに展開されたカートリッジリーダー計器のサージ検査をサポートするのに十分な数の検査キット(又は他の消耗品)を製造するために使用され得る。更に、サージ状態下では、1,000のTier1及びTier2ラボ(又は他の数のラボ)は、1日当たり約20万枚のプレートと1週間当たり140万枚のプレートを使用して、1週間当たり合計約1億400万回の検査を提供することができる。1つの特定の実施形態では、サージ状態下で、ラボは、1日当たり12時間で推定200万個のカートリッジリーダーを実行し得、30分間で結果を得る。これらの仮定の下で、施設は、6つの施設1050を想定して、1日当たり4800万個のカートリッジ又は1日当たり製造サイト当たり800万個のカートリッジを製造することができる。
【0200】
更に、施設1050は、高レベルの自動化を提供する能力を含み得る。例えば、製造施設1050は、労働力を最小限に抑えるように設計され得、したがって、アウトブレイク中に現場にいる必要がある個人の数を最小限に抑える。製造施設1050は、製品を製造するために専門的なスキルが必ずしも必要とされないように、同様に自動化されてもよく、したがって、パンデミック中の操作のリスクを最小限に抑える。製造施設の部分的及び/又は完全な自動化は、パンデミック中に製造施設にスタッフを配置するために追加の労働者を訓練するために必要な時間を更に短縮することができ、操作の多くの異なる側面で個人を相互訓練する必要性を更に低減することができる。
【0201】
更に、施設1050は、高レベルの垂直統合を提供するように更に構成されてもよい。パンデミックの間、グローバルサプライチェーンは脆弱であり得るため、各製造施設1050は垂直統合され得、サプライチェーンが故障しても大量の検査キットを製造することができる。更に、施設は、追加の材料を受領することなく6ヶ月間(又はより長い又はより短い期間)継続的に製造するために材料を備蓄するように構成され得る。
【0202】
更に、施設1050は、パンデミック条件下で製造を維持する能力を有するように構成され得る。各施設1050は、社会的距離のような措置をサポートし、多くの労働者が集まる必要がある領域を回避するように設計され得る。施設1050は、様々な製造領域を迅速に分離するために、一時的な仕切りの既存の在庫を有してもよく、これは、施設内での病気の拡散の可能性を制限し得る。更に、施設1050は、施設の従業員を一時的に収容して、個人の安全を改善し、病気の蔓延を抑制し、通勤時間を最小限に抑えることができるように、近くのホテルとの既存の覚書を有し得る。更に、施設には、マスク、フェイスシールド、手袋、ゴーグル、及び/又は他の個人用保護具(「PPE」)などのPPEが備蓄され得る。
【0203】
更に、施設1050は、主要な輸送網の近くに位置し得る。施設1050は、主要な交通ハブ、空港などに近接するように戦略的に配置され得る。主要な道路網は、入ってくる材料の受け取り、かつ検査キット及びその他の消耗品の配布に必要となる場合がある。更に、プレート、カートリッジ、及び他の消耗品の射出成形のための大量のプラスチックを輸送するために、各サイトで同様にレールラインが必要とされ得る。
【0204】
最後に、施設1050は、ユーティリティ及び通信接続の冗長性を更に活用し得る。サイトは主に主要なユーティリティによって供給される場合があるが、各施設には、バックアップ電力(例えば、天然ガスタービン発電機に電力を供給するために使用される各サイトへの天然ガスパイプラインを介して提供される、他の発電手段を介して提供される)及びユーティリティの中断時の水能力が含まれ得る。サイトは更に、衛星インターネット接続によってバックアップされ得る陸上ベースのインターネット接続を利用し得る。
【0205】
上記のように様々なユーティリティ及び通信のために冗長性が組み込まれ得るが、特に、いくつかの実施形態では、多機能ユーティリティを中心に構築された冗長性が特に重要であり得る。非限定的な例では、水及び電力の冗長性は、様々なラボ、ファーム、及び/又は機器、計器、設備などの滅菌(例えば、蒸気を生成するために水を加熱する)を容易にする他のものに組み込まれてもよい。
【0206】
図9は、様々な陽性検査速度でのサンプルプーリングの効果を示す、表形式及びグラフィック形式のサンプルプーリングの例を示す。実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、サンプルプーリングを容易にするように構成され得る。サンプルプーリングは、サンプルスループットを増加させるための1つのアプローチの例であり、サージ状態の間に特に有用であり得る。例えば、10個のサンプルをプールしてそのサンプルを単一のユニットとして検査することで、結果に応じて検査スループットが最大10倍に増加する可能性がある。プールされたサンプルが陽性である場合、そのプールされたサンプルを含む個々のサンプルを再検査して、陽性であった1つ以上の個々のサンプルを識別してもよい。
【0207】
サンプルモジュール311は、様々なレベルのプーリング(例えば、5、10、20、又は任意の他の整数値)でプールされたサンプル検査をサポート、整理、及び/又は促進するように構成され得る。例えば、サンプルモジュール311は、サンプルプーリングを調整するために、GNL700に関連付けられたオペレータ及び生体計測デバイスに命令を提供し得る。実施形態では、サンプルをプールする能力は、陰性サンプルが陽性サンプルを希釈し得ることを考えると、検査(例えば、アッセイ)の感度の関数であり得る。例えば、2014年3月13日に出願され、参照により本明細書に組み込まれた米国特許出願第PCT/US2014/026010号に開示されているアッセイなど、超高感度アッセイを用いて、アッセイ感度の有意な増加及びサンプルプールのサポートをもたらすことができる。陽性結果がプールされたサンプル内で、例えば、結果モジュール310を介して識別される場合、サンプルモジュール311は、陽性プールされたサンプルに寄与した個人の追加のサンプル収集及び個々の検査を容易にするために用いられ得る。
【0208】
サンプルプーリングの有効性は、陽性サンプルの割合の関数であり得る。例えば、陽性サンプルの割合が増加するにつれて、その後再検査する必要がある可能性のあるプールされたサンプルの数が増加する。サンプルプーリングのコスト/利益の変曲点(上記の10のサンプルプールの例を使用)は約20%である。図9は、様々な陽性検査速度でのサンプルプーリングの効果を示す、表形式及びグラフィカル形式でのサンプルプーリングの例を説明する。図9では、点線605は、総サンプル負荷、例えば、プールされていないシナリオで10,000個の入ってくるサンプルごとに必要な検査の数を表す。プールされていないシナリオでは、全てのサンプルが陽性率に関係なく検査されるため、総サンプル負荷は平坦である。実線606は、プールされたシナリオにおける総サンプルロードを表す。陽性率が増加すると、完全な再検査を必要とするプールされたサンプルの数が増加する。グラフ及び表に示すように、このシナリオで陽性率が約20%に達すると(例えば、10サンプルプール)、サンプルプールの利点はほぼ排除される。この変曲点は、利用されるプーリング係数に応じて変わり得る。
【0209】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、サーベイランス及びサージ状態の間に、活動の複数の段階で動作し得る。例えば、非サージ状態下で、層1及び層2 GNL700(例えば、サンプル処理サブシステムの一部として(例えば、図1A、103を参照))は、とりわけ、インフルエンザA及びB、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、アデノウイルス、及びコロナウイルスについてのアッセイを含有する上気道パネル(又は任意の他のパネル)に対する健康状態を識別するために、センチネルサブシステムとしてのアクションを通してサンプルの日常的な検査を実施し得る。この検査を通じて、特定の指標を厳密に精査して、健康状態(例えば、新規又は新興の病原体)が存在するかどうか、及び/又はアウトブレイク、パンデミック、エンドエミックなどが差し迫っているかどうかを判断することができる。
【0210】
実施形態では、これを達成する1つのそのような方法は、(上記の例で使用されるような上気道疾患など)パネル全体にわたって陰性を検査する症候性患者由来のサンプルを識別することによってもよい。このパターンに一致するサンプルは、感染、拡散などのリスクを軽減するために識別、配列決定などを行わなければならない新しく循環する病原体の存在を示し得る。例えば、Tier1及びTier-2ラボには、これらのタイプのサンプルを迅速に調べるための最新の世代の配列決定能力が含まれている。他の例では、目的の特定のサンプルは、より大きな検査バッテリーにわたって再検査、検査などされ得る。
【0211】
新しい病原体が識別されると(又は1つ以上のトリガーイベントが発生すると)、一連のステップが開始されて、検査機能を迅速にエスカレートさせ、ラボをサージ検査スタンス、例えば、サージモードに移行させることができる。実施形態では、2020年4月30日に出願され、参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第PCT/US20/30754号に開示されるものから選択されるアッセイを、この段階的アプローチ中に用いてもよく、ステップは、以下の段階のうちの1つ以上を含み得る。
【0212】
以下の例の多くは、この段階的アプローチをグローバルに適用することを企図しているが、実施形態では、段階のうちの1つ以上は、地域的に及び/又は1つ以上の単離された地域に限定され得る(例えば、段階1の下でのアッセイ開発は、限定された地理的領域に位置する病原体の直接検出のみを必要とし得る)。この例では、フェーズ1は、その地理的地域(及び/又は周辺の地理的地域)にのみ適用され得るか、又は他の実施形態では、同様にグローバルに適用され得る。
【0213】
フェーズ0に目を向けると、実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム700は、フェーズ0の監視姿勢でGLN702を動作させるように構成される。フェーズ0検査は、健康状態を特定するために、標準パネル(例えば、上気道パネル)に対する定期的な検査で構成され得る。症状があるが、呼吸パネル全体で検査陰性である患者からのサンプルのパーセンテージは、健康状態を示す1つ以上の潜在的な病原体が存在することのより完全な理解を得るために、次世代配列決定を使用して配列決定され得る。結果モジュール310は、サンプル処理から非識別データを受信し、そのようなデータを症状情報、人口統計情報、及びサンプルに関連付けられた個人からの追加の非識別情報と関連付けるように構成され得る。症状情報は、人間によって収集された情報及び/又は自動化システムを介して収集された情報(例えば、アンケートによって)を含み得る。
【0214】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム700は、フェーズ1のサージ姿勢でGLN702を動作させるように構成される。配列決定を介して新しい病原体又は病原体株が検出された場合、フェーズ1のサージ姿勢に入ることがトリガされ得る。フェーズ1のサージ姿勢は、ターゲット病原体のアッセイの即時立ち上げを含み得る。GLN700内の全ての層1ラボは、上記で論じたように、アッセイ開発能力を含み得、これにより、これらのラボは、病原体についての新規及び/又はユニークなアッセイを迅速に開発することができる。層1及び層2ラボはまた、全てのラボがアッセイに必要な核酸試薬を製造することを可能にする核酸合成能力を含み得る。フェーズ1は、感染した患者を非感染患者と区別するための直接検出アッセイを提供する。必要に応じて、フェーズ1検出がグローバル及び/又は地域的に展開され得る。伝染性の健康状態(例えば、ウイルス感染)については、疾患の世界的な進行を監視するために、フェーズ1のサージへのグローバルな移行が必要であり得る。放射線被曝、生化学的毒素への曝露などを含む非伝染性の健康状態の場合、フェーズ1への地域的なサージが好ましい場合がある。
【0215】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム700は、フェーズ2のサージ姿勢でGLN702を動作させるように構成される。フェーズ1と並行して(又は、例えば、フェーズ1の後に連続して)、層1のGNL700は、他のサンプルタイプの中でも、フェーズ2に入り、血清及び血漿サンプルを検査するための血清学的アッセイの開発を開始し得る。全ての層1のGNL700は、タンパク質製造能力を含み得、それらが、フェーズ0で得られた初期配列情報に基づいて、病原体に関連する抗原の製造をスケールアップすることを可能にする。最初に、抗原は、容易に入手可能なアッセイプレートを使用して血清学アッセイを迅速に構築することができるように、核酸配列でタグ付けすることができる。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月11日に出願された米国特許出願第PCT/US2014/022948号、及び2015年5月15日に出願された米国特許出願第PCT/US2015/03092号に開示されたものを参照されたい。適切なアッセイの別の例は、参照により本明細書に組み込まれる、2014年1月2日に出願された米国特許出願第PCT/US2014/010016号に記載されているアッセイを含み得る。フェーズ2のサージ姿勢は、免疫系が病原体に対してナイーブであるものに対して感染し回復したものを区別するための血清学的アッセイを更に提供することができる。
【0216】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム700は、フェーズ3のサージ姿勢でGLN702を動作させるように構成される。上記のフェーズを通して、GLN700のGNL700に関連付けられた人員、例えば、アッセイ開発チームは、病原体の直接検出免疫アッセイを開発するために作業している可能性がある。これらのアッセイは、例えば、モノクローナル抗体を使用してもよく、モノクローナル抗体は、マウス(又は他の非ヒト)免疫化に抗原が利用可能になるとすぐに開発に着手することができる。抗体開発は、できるだけ迅速に、例えば、4ヶ月のタイムラインにわたって進行してもよく、これはかなり典型的であるが、他のより短い又はより長い時間枠も企図される。抗体が利用可能になると、アッセイ開発が進行し得、とりわけ、抗体スクリーニング、捕捉及び検出抗体濃度最適化、交差反応性検査、及び希釈剤検査の様々なフェーズを含み得る。フェーズ3のサージ姿勢は、GLN702全体で使用され得る、急速に開発された高品質で低コストの直接検出アッセイをもたらす可能性がある。加えて、アッセイは、ルーチン検査パネル(例えば、上気道疾患パネル)に追加され、新たに識別された病原体を、監視サブシステムを介したサンプルのGLNのルーチン検査に組み込むことができる。
【0217】
実施形態では、この段階的アプローチは、以前の検査から取得される追加情報として、異なる検査、アッセイ、抗体開発などの論理的進行に利用され得る。例えば、上記のプロセスのうちの1つ以上は、アッセイ、抗体、及び/又はワクチン開発のために使用され得る。例として新興の病原体を使用して、表現されたアプローチが展開するにつれて、血清学的アッセイの迅速な開発が行われ得、したがって、新興の病原体だけでなく、その任意の変異及び/又は変異のための効率的かつ効果的なスクリーニングツールの両方が提供される。特に、多重化核酸ベースの検査(例えば、他の検査も企図される)を使用して、これらのアッセイ及び/又はワクチンの開発を最適化することができる。更に、これら及び他の単一及び/又は多重化技術は、これらの現在新興した病原体の変異体をスクリーニングして戦うための追加の能力を通して説明されたシステム及びサブシステムを提供する。
【0218】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられたシステム、方法、及び装置は、ポイントオブケア(POC)ネットワーク711に配置された1つ以上のポイントオブケアデバイス710(本明細書ではセンチネルデバイスとも称される)を含み、地球全体で頻繁に、迅速に、及び検査することができる。POCデバイス710は、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム(図1A、101)、独立したサンプル検査サブシステム(図1A、104)、及び/又は1つ以上の分散センチネルデバイス(図2、241)の一部として用いられ得る。
【0219】
パンデミックの例を再び参照すると、具体的には、これは、例えば、検査機能を検査が必要な場所にできるだけ近くに配置することによって達成され得る。一実施形態では、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、2003年12月23日に出願された米国特許出願第PCT/US03/041241号、2010年12月3日に出願され、米国特許出願第PCT/US2010/058913号に開示されたものなど、カートリッジリーダーなどの検査機器を、POCデバイス710として展開して、直接的な病原体検出及び/又はスワブアッセイ及び血清学的アッセイを、フィールドロケーション、ビジネスオフィスなどのサイトに広く展開することができる非常にコンパクトでポータブルなパッケージで提供することができる。一例では、約100万個のカートリッジリーダーが米国に展開され、更に100万個のカートリッジリーダーが世界中に展開され(これらよりも大きい又は少ない他の数値も用いられ得る)、疾患の発生を迅速に識別及び制御し、疾患の発生による人的及び経済的コストを最小限に抑えることができる世界的な検査能力を提供する。非限定的な例示的な実施形態では、1つ以上の分散POCデバイス710は、これらのタスクのうちの1つ以上を実行するために用いられ得る(例えば、図2、241を参照)。
【0220】
実施形態では、POCネットワーク711内に配置されたPOCデバイス710は、フィールド検査機能を提供するように構成され得る。例えば、カートリッジリーダーは、軽量(多くの場合、15ポンド未満)であり、非常に少ない電力(例えば、30ワット以下)を消費し得る。これらの機器はしばしば非常にコンパクトであり、個人を検査し、迅速に(例えば、30分以内に)結果を取得することが重要である可能性のあるフィールドの場所に配置するのに理想的である。このプラットフォームは、歯科医の予約、学校、新興のパンデミックに関連する健康状態とは無関係のケアのための医師の診察、航空旅行などの密接な接触の前に患者を検査するために使用することができる。同様に、それは、海軍艦船及び前方展開された軍隊など、完全なラボ機能が利用できない場合がある軍事用途で使用され得る。更なる実施形態では、POCデバイス710は、モバイル検査機能を提供するために、車両を介して展開され得る。
【0221】
実施形態では、POCネットワーク711内に配置されたPOCデバイス710は、自動化されたサンプルツーアンサー機能を提供するように構成され得る。カートリッジリーダーは、しばしば使いやすく、少なくとも2つの異なるカートリッジタイプ(例えば、スワブベースのサンプル及び液体サンプル(血清又は血漿など))と互換性がある。サンプルをロードした後、機器は自動化されたプロセスを介して処理及び分析することができる。次いで、結果は、単純で明確な陽性/陰性の結果形式でユーザに提供され得る。これらのステップは全て、計器やカートリッジに関する訓練をほとんど受けていない人でも簡単に達成できる可能性がある。例えば、フィールド臨床検査では、米国と海外の両方の場所で、カートリッジリーダーの使用についてユーザを訓練するのに30分もかからなかった。完了すると、システムはユーザに明確な陽性/陰性の結果を提供できる。POCデバイス710は、ユーザのスキルレベル又は能力に関係なく、最小限の訓練でユーザが高品質の結果を取得することを可能にする。
【0222】
実施形態では、POCネットワーク711内に配置されたPOCデバイス710は、ITインフラストラクチャを介して、例えば、ネットワーキングプラットフォーム701を介して、リアルタイムのグローバル結果報告を提供するように構成されてもよい。POCデバイス710は更に、ネットワーキングプラットフォーム701とインタラクションして、地理的にタグ付けされた結果を機器からグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705にリアルタイムでアップロードすることができる。これらのデータは、GLN702からのデータとともに、以下により詳細に説明されるシステム監視サブシステム220の特徴(例えば、ミッションコントロール)を介して利用可能にされてもよい。
【0223】
実施形態では、POCネットワーク711内に配置されたカートリッジリーダーなどのPOCデバイス710は、現場又はポイントオブケア設定での使用に非常に望ましいことができる追加の利点を提供するように構成され得る。例えば、カートリッジリーダーPOCデバイス710は、コンパクトで完全に自動化された機器であるように設計され得る。例えば、スワブベースの検査のために、サンプル収集(例えば、鼻スワップ)の後、スワブをカートリッジに挿入してもよく、スワブ抽出、アッセイ処理、及び結果の提示を含む後続の全ての処理ステップは、追加の発明を必要とせずに完全に自動化されてもよい。液体カートリッジ形式は、血漿、血清、痰、気管支肺胞洗浄(BAL)、尿、全血などの液体サンプルを取り扱うためにも利用可能であり得る。液体カートリッジは、典型的には、カートリッジに手動で送達され得る比較的小さな液体サンプル(例えば、125μL)のみを必要とし、その後、残りのステップは全て完全に自動化され得る。カートリッジは多重化されてもよく、単一のサンプルが複数のターゲット分析物について検査されることを可能にする。リーダーは、短時間(典型的には30分以下)で結果を生成し、自動結果評価を生成することができる。液体サンプルカートリッジは、ウイルス曝露又はワクチン力価決定のための血清学的アッセイ、並びに個人の疾患の重症度を示すことができる宿主バイオマーカーアッセイに有用であり得る。カートリッジリーダーは、迅速なストリップ検査と比較して、インフルエンザなどの特定のウイルスの検出にはるかに敏感である可能性がある(対面検査によると最大100倍の感度)。カートリッジリーダーは、幅広いソリューションを提供することができる。例えば、それらは、パンデミックインフルエンザ、放射線曝露を示すバイオマーカー、外傷性脳損傷を示すバイオマーカーなどを検査するためのプログラムで使用されてもよく、使用されてきた。したがって、これらのリーダーは、例えば、パンデミックを含む、広範な局所的及び/又は世界的な大災害又は他の事象に対処し、及び/又は疫学的インフラストラクチャーツールなどとして、パンデミック、生物防衛アプリケーション、バイオドシメトリーアプリケーションにつながる事象を検出するために使用され得る。
【0224】
非限定的な例示的な実施形態では、POCデバイス710としての1つのそのようなリーダーの例は、POC免疫診断検査に使用される計器を含み得る。この例では、POCデバイス710は、単回使用のマイクロ流体カートリッジ及び追加技術を利用して、生物学的及び環境サンプル上で多重化された電気化学発光(ECL)測定を可能にするコンパクト免疫アッセイカートリッジリーダー計器を含み得る。計器は、鼻及び環境スワブ、血漿、及び全血などの異なるサンプルタイプを処理することができ、感染症診断、臨床バイオマーカー測定、放射線曝露、外傷性脳損傷(TBI)評価、及び臨床及び環境バイオ脅威検出の両方などのアプリケーションで潜在的な有用性を有する。アウトブレイクシナリオでのカートリッジリーダーの使用の迅速なスケールアップをサポートするために、カートリッジの複数のバージョンを用いることができ、システムの柔軟な使用をサポートする能力を持つことになる。表3は、説明の最後にある、用いることができる様々なカートリッジタイプを説明する。非サージ状態(例えば、サーベイランスモード)では、カートリッジリーダーを使用して、とりわけ、インフルエンザA及びB、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、アデノウイルス、及びコロナウイルスのアッセイを含むパネル(例えば、上部呼吸器パネル)に対して、センチネルサブシステムを介してサンプルの検査を実施し得る。追加の実施形態では、上記の検査は、予測検査(例えば、病原体の存在を示すためのフェイスマスク、環境表面などの検査)でも補完され得る。
【0225】
いくつかの実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、人間のインタラクションの修正、職業上の予防措置の変更、検査頻度の調整などを推奨するために使用されてもよい。例えば、ネットワーキングプラットフォーム701上で動作中のシステム監視サブシステムは、POCネットワーク711内の1つ以上のサイト、1つ以上のGNL700、及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられた1つ以上のサンプル収集施設にそのような修正及び変更を提供するように構成され得る。実施形態では、システム705は、これらの機能のうちの1つ以上を実行するために、独立したサンプル検査サブシステム104、サンプル収集及び検査オーダーサブシステム101、及びシステム監視サブシステム102(図1)のうちの1つ以上に依存し得る(ただし、全体を通して説明される他のサブシステムも同様に企図される)。非限定的な例では、健康状態及び/又は新興の病原体などの生物学的、化学的、生化学的、核、放射線学的などの異常を検出するために、(1人以上の個人のいずれかの)検査、例えば、個人用保護具(「PPE」)(例えば、マスク、手袋、眼の保護具など)などの他の安全装置の検査を、事業所(例えば、法律事務所)、政府の建物(例えば、公共図書館)などで実施し得る。例示的な健康状態として新興の病原体を伴う例として、公共ライブラリを使用して、図書館に入ると、個人の全て又はサブセットが検査され得る(例えば、関連する抗体、抗原などの存在を検出する)。更に、コンピュータ、机などの表面も検査することができる。これらの検査の結果に応じて、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705、例えば、システム監視サブシステム102は、社会的距離の制限(全ての個人に、又は特定の結果を得た人だけに)を設け、追加の安全予防措置(例えば、施設内でのマスク及び/又は眼の保護を必要とするなど)を義務付けることによって、人間のインタラクションへの修正を推奨し得る。更に、結果に応じて、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、これらの結果を使用して、検査頻度及び/又はサンプリングレートを調整してもよく(例えば、所与の期間にわたって得られる陽性結果の数がないか、又は比較的少ない場合には、個人の100%サンプリングを実行する必要性を減らす、検査する環境表面の数を減らすなど)、及びその逆もまた同様である(人間及び環境表面検査のうちの1つ以上からの陽性結果の割合が増加する場合、陽性結果の割合を増加させる)。
【表5】
【0226】
実施形態では、上気道疾患パネルなどの検査パネルにわたって陰性である症候性患者に対して追加の検査及び/又は再検査が実施され得る(例えば、これらのサンプルは、新しい病原体が循環していることを示し得る)。新しい病原体が識別されると(又は1つ以上のトリガーイベントが発生すると)、一連のステップが開始されて、検査機能を迅速にエスカレートさせ、ラボをサージ検査スタンス、例えば、サージモードに移行させることができる。実施形態では、参照により本明細書に組み込まれた、2020年4月30日に出願された米国出願第PCT/US20/30754号に開示されたものから選択されるアッセイを、この段階的アプローチ中に用いてもよい。以下で論じる段階的アプローチは、POCデバイス710の使用のためのグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705によって用いられ得る。フェーズアプローチは、GLN702に関して説明した上記のフェーズアプローチの代わりに、それと併せて、又は同時に用いることができる。
【0227】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ0のセンチネル姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。このフェーズは、標準的な上気道パネル、又は他の検査パネルに対する定期的な検査で構成され得る。症状があるが、呼吸器パネル全体で検査が陰性である患者からのサンプルの割合は、次世代シーケンシングを使用して配列決定され得る。結果モジュール310は、サンプル処理からデータを受信し、そのようなデータをサンプルに関連付けられた個人からの症状情報に関連付けるように構成され得る。症状情報は、人間によって収集された情報及び/又は自動化システムを介して収集された情報(例えば、アンケートによって)を含み得る。症状を呈し、かつ検査が陰性である個人の有病率は、症状及びメトリック、例えば体温、又は他の関連するバイタルなどの情報を要求する1つ以上のユーザデバイス706を介して監視され得る。通常の検査を避けている既存の病原体又は新興の病原体の新しい病原体又は新しい株が特定されると、カートリッジの製造はフェーズ1に移行してもよい。
【0228】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、POCデバイス710のPOCネットワーク711をフェーズ1サージ姿勢で実装するように構成されてもよい。フェーズ1では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、POCデバイス710を介して可能な限り短い時間枠で直接検査能力を確立するように構成される。初期フェーズ1、フェーズ1Aは、新しい病原体の検査のために試薬添加を介して適合され得る大量の事前ストックされたカートリッジを利用し得る。後期フェーズ1、フェーズ1Bは、新たに製造されたカートリッジで構成され、新たな病原体を検査することができる。
【0229】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ1Aのサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。フェーズ1Aは、アッセイカートリッジを使用した新しい病原体へのアッセイの迅速な立ち上がりを含み得る。フェーズ1Aでは、大量に備蓄された一般的な核酸アレイを備えたカートリッジを、新しい病原体の検査に適合させることができる。カートリッジは、例えば、一般的な核酸アレイに結合し、新しい病原体を検査するために正しい核酸配列を有するものに修正する液体試薬を添加することによって適合され得る。
【0230】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ1Bのサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。フェーズ1Aのデポ備蓄からの一般的な核酸カートリッジの調達と並行して(又はそのフェーズと連続して)、新しいカートリッジの製造は、様々な製造工場で開始される可能性がある。これらの新しいカートリッジは、例えば、フェーズ1Bのような液体試薬の添加に依存するのではなく、特定の病原体を検査し得る核酸アレイで製造され得る。
【0231】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ2のサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。例えば、フェーズ1、層1のGNL700(上記で論じたように)と並行して、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、血清及び血漿サンプルを検査するための血清学的アッセイの開発を開始し得る。全ての層1のGNL700は、タンパク質製造能力を有し得、それらが、フェーズ0で得られた初期配列情報に基づいて、病原体に関連する抗原の製造をスケールアップすることを可能にする。フェーズ2は、免疫系が病原体に対してナイーブであるものに対して感染し回復したものを区別するための血清学的アッセイを提供することができる。血清学的検査はまた、ワクチン開発を促進するために使用することができる。
【0232】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ2Aのサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。このフェーズでは、血清学的アッセイのためのカートリッジは、核酸配列でタグ付けされた抗原を使用して、POCデバイス710の使用のために製造され得る。このフェーズに並行して(又は、代替的に、このフェーズの前又は後に)、次いで、相補的な核酸配列でタグ付けされた抗原で次に修飾された核酸アレイを有する一般的なカートリッジの使用は、血清学的検査能力の迅速なインスタンス化を可能にするために用いられ得る。
【0233】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ2Bのサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。フェーズ2Bが進むにつれて、新しいカートリッジ製造は、1つ以上の商業製造工場にわたって増加し得る。全ての新しいカートリッジは、カートリッジの捕捉アレイ上に直接固定化された抗原(例えば、フェーズ2Aと同じ抗原)のアレイを使用し得る。
【0234】
実施形態では、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705は、フェーズ3のサージ姿勢でPOCデバイス710のネットワークを実装するように構成されてもよい。これらのフェーズを通して、GLN702開発チームは、病原体の直接検出免疫アッセイを開発するために働く可能性がある。これらのアッセイはモノクローナル抗体を使用してもよく、モノクローナル抗体は、マウス免疫化に抗原が利用可能になるとすぐに開発に着手される。抗体開発は、できるだけ迅速に、例えば、4ヶ月のタイムラインにわたって進行してもよく、これはかなり典型的であるが、他のより短い又はより長い時間枠も企図される。抗体が利用可能になると、アッセイ開発が進行し得、とりわけ、抗体スクリーニング、捕捉及び検出抗体濃度最適化、交差反応性検査、及び希釈剤検査の通常のフェーズを含み得る。フェーズ3は、高品質で低コストの直接検出アッセイカートリッジをもたらす可能性がある。加えて、アッセイを、ルーチンの呼吸器疾患検査カートリッジに追加し、新しく識別された病原体をルーチンのPOC検査のカートリッジに組み込むことができる。GNL702、POCデバイス710のネットワーク、及びグローバルバイオサーベイランス及び応答システム705全体のフェーズ間の遷移は、ネットワーキングプラットフォーム701上で動作し、システム監視サブシステムと通信しているフェーズ遷移モジュール327によって実装され得る。フェーズ遷移モジュール327は、実施形態では、自律的に動作し、必要な局所にフェーズ変化のための命令を選択的に送信し、監視を受けて自律的に動作し得、フェーズ遷移は、人間のオペレータによって提案され、確認されるか、又は完全に人間の決定によって行われる。
【0235】
自律モードでは、フェーズ遷移は、様々な数学的規則に従ってフェーズ遷移モジュール327によって決定され得る。例えば、フェーズ遷移は、陽性率、全体的な症例負荷又はカウント、これらのそれぞれの増加率、これらの増加率の増加などに基づいてもよい。実施形態では、これらのデータのうちのいくつかは、非識別データの一部として提供され得る(上記により詳細に説明されている通りである。これらのデータは、内部的に導出されてもよく、1つ以上の第三者プロバイダから外部的に受信されてもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい)。罹患率、死亡率、入院率、呼吸器要件率、症状の傾向(例えば、陽性個人の平均発熱)、並びにこれらの割合の第1及び第2の誘導体傾向などの他のメトリックを用いて、フェーズ遷移を決定することができる。様々なフェーズ間のフェーズ遷移は、例えば、1つ以上のGNL700の間で、GNL700の全地域にわたって、必要に応じて、GLN702全体にわたってグローバルに、特定の位置についてフェーズ遷移モジュール327によって決定され得る。フェーズ変化がトリガされると、フェーズ遷移モジュールは、上記のフェーズを実装するために、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられたGNL700、POCデバイス710、製造施設などに命令を送信し得る。
【0236】
半自律モードでは、フェーズ遷移モジュール327は、上記のようにフェーズ変化に対する同じ規則及びアプローチを実装し得るが、そのような分析の結果を人間のオペレータに推奨事項として提供し得る。次いで、人間のオペレータは、推奨されるフェーズ遷移を承認又は拒否するためにフェーズ遷移モジュールとインタラクションし得る。人間のオペレータは、追加のフェーズ遷移を更に許可し得る。フェーズ変化が承認されると、フェーズ遷移モジュールは、上記のフェーズを実装するために、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられたGNL700、POCデバイス710、製造施設などに命令を送信し得る。
【0237】
完全手動モードでは、フェーズ遷移モジュール327は、上記のようにフェーズ変化に対する同じ規則及びアプローチを実装し得るが、生データのみを人間のオペレータに提供し得る。上述の割合、傾向、及び他のデータは、1人以上の人間のオペレータに提供されて、その裁量でフェーズ遷移を決定し得る。フェーズ変化が承認されると、フェーズ遷移モジュールは、上記のフェーズを実装するために、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられたGNL700、POCデバイス710、製造施設などに命令を送信し得る。
【0238】
本明細書に記載のシステム、方法、及び装置は、ミッションコントロール機能を備えたソフトウェアを含み得る。例えば、システム監視サブシステム(図1A、102、図3、342、図6、220)を参照されたい。この機能は、ソフトウェアに、GLN702内の、及びPOCネットワーク711(例えば、カートリッジリーダー)内の全ての展開されたPOCデバイス710の間の全ての活動及び結果の単一の統一された画像を収集し提示する能力を提供し得る。システム監視サブシステムは、更に、ユーザが、グローバルバイオサーベイランス及び応答ネットワーク300に関連付けられた様々なオペレータ、使用、ラボ、ユーザデバイスなどとインタラクションし、命令を提供することを可能にし得る。この単一の、統一された画像又はダッシュボードは、進行中の活動の監督及び/又は管理のために、政府サイト並びに1つ以上の民間エンティティで展開及び利用され得る。ミッションコントロール機能は、ネットワーキングプラットフォーム701を介して、又は本明細書で説明される様々な他のネットワーキングプラットフォームを介して実行され得る。
【0239】
実施形態では、上記で論じたように、検査(例えば、1つ以上のPOCデバイス710、ファーム(例えば、図2、232)によって実行される)などから得られたデータ。
【0240】
図10Aは、本開示の特定の態様に従った、ミッションコントロール特徴の非限定的な例示的な実施形態のマップベースの図を示す。図10Bは、本開示の特定の態様に従った、ミッションコントロール特徴の更なる非限定的な例示的な実施形態のマップベースの図を示す。上記のように、以下に記載されるミッションコントロール機能は、本明細書に記載されるシステム監視サブシステム、例えば、図1A、102、図220図3、342、及び/又は図6、220、例えば、1つ以上のミッションコントロールコンピュータ221、342によって実装され得る。これらの図は、互いに併せて説明される。
【0241】
より具体的には、図10A及び10Bは、GLN702内の機器から情報がアップロードされるときに、陽性及び陰性のサンプルに関するセンチネル(監視)サブシステムに関連して収集されるリアルタイム情報を含む、本明細書に記載のシステム監視サブシステムによって提供されるリアルタイム結果の非限定的な実施形態を示す。例えば、1つ以上のミッションコントロールコンピュータ221、342を介して動作するシステム監視サブシステムは、例えば、図10A及び10Bに示されるように、サンプル収集結果の表示を引き起こすように構成される。これらの例は、収集された検査結果(例えば、米国の色分けされたマップを示す700A)を要約するミッションコントロール内の様々な表現(例えば、マップベース)を提供する。このマップベースの例を使用すると、ミッションコントロールは、ユーザがマップを介して上下にズームすることを可能にし、様々なレベルの粒度(例えば、郡、市、州、国など)からの検査結果又は他の重要なデータを調べる能力を提供し得る。例えば、670Bは、世界的に(701B)、米国内(702B)、及び特定の州-イリノイ州内(703B)のアウトブレイク場所を示すマルチマップマップビューを示す。
【0242】
ミッションコントロール施設は、1つ以上のGNL700計器からシステム監視サブシステム220に供給されるデータにアクセスすることができるデータアナリスト及び/又は他の人員のチームによって配置されてもよく、例えば、システム監視サブシステムを介して、定期的な自動レポート又は保証されるように特定のデータに掘り下げる能力を提供してもよい(例えば、図1A、102、図3、342を参照)。
【0243】
実施形態では、システム監視サブシステム220は、ミッションコントロール施設の1つ以上のアナリスト及び/又は他の人員に、少なくとも後続の非限定的な例示的なデータの例を表示させるように構成され得る。一実施形態では、システム監視サブシステム220は、陽性の検査結果、陰性の検査結果、及びAPP症状調査の結果を含む、GLN702内の各ラボ及び各POCデバイス710からのリアルタイムの地理的検査結果の表示を引き起こすように構成され得る。実施形態では、結果は、病原体の直接検出又は血清学的結果のためのものであり得る。実施形態では、グローバル検査結果の時系列追跡及び傾向が提供され得る。実施形態では、サンプル収集サイトでのリアルタイム活動、ユーザデバイス706上でのサンプル収集ソフトウェアのユーザの使用に関連するリアルタイム活動、例えば、在庫レベル、機器ステータス、スタッフ配置レベルを含むGLN702内のラボのステータス。GLN702及び/又はPOCデバイス710に関連する更なるステータス情報は、地理的位置、及び稼働率を含む、機器(例えば、カートリッジリーダー)のステータス情報を含み得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システム705に関連付けられた更なるステータス情報は、在庫レベル、機器ステータス、スタッフ配置レベルを含む、商業製造センターのステータスを含み得る。実施形態では、システム監視サブシステム220は、GLN702及びPOCデバイス710流通ポイントにおけるラボへの物流フローに関するリアルタイム情報、1つ以上の商業製造センターへの物流フローに関するリアルタイム情報の収集及び表示を引き起こすように更に構成される。パンデミックの例を再度使用すると、これらのデータを使用して、とりわけ、疾患のアウトブレイク応答にプラスの影響を与えることができる。
【0244】
図11は、本明細書の実施形態によるグローバルバイオサーベイランス応答方法1100を示す。方法1100は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって実行され得る。
【0245】
操作1102では、方法1100は、ターゲット結果を取得するために、集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することを含む。ターゲット検査は、1つ以上の特定の健康状態に関するデータ又は情報を取得するように選択又は設計された1つ以上の検査を実施することを含み得る。ターゲット検査は、例えば、独立したサンプル検査サブシステムによって、及び/又はPOCネットワーク若しくはGNLと組み合わせてサンプル収集施設によって実行され得る。
【0246】
動作1104では、方法1100は、インフラストラクチャの分散ネットワーク、例えば、ネットワーキングプラットフォームを介して、システム監視サブシステム、例えば、ミッションコントロールサブシステムにターゲット結果をリアルタイムで送信することを含む。
【0247】
対象となる結果に応答して、方法1100は、動作1106及び1108のうちの1つ以上を実行することを含む。動作1106は、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中での検査の速度を増加させることを含む。動作1108は、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中で検査される個人の数を増加させることを含む。動作1106及び1108は、例えば、フェーズ遷移モジュールを介して、システム動作のフェーズを変更することを含み得る。
【0248】
図12は、本明細書の実施形態によるリソースの割り当て方法1200を示す。方法1200は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって実行され得る。
【0249】
動作1202では、方法1200は、1つ以上の健康状態をリアルタイムで監視するように構成されたGLNなどのラボのネットワークの1つ以上の利用可能なリソースに関する情報を受信することを含み得る。例えば、利用可能なリソースは、供給品、在庫、消耗品、人員、検査キット、機器などを含み得る。情報は、例えば、ファームステータスモジュールによって、負荷分散モジュール及び/又は在庫モジュールに提供され得る。
【0250】
動作1204では、方法1200は、1つ以上の選択基準に少なくとも部分的に基づいて情報を分析することを含み得る。分析は、例えば、在庫モジュール及び/又は負荷分散モジュールによって実行され得る。
【0251】
動作1206では、方法1200は、受信した情報の分析に応答して、1つ以上の選択基準に基づいて、ラボのネットワークの中で選択されたラボに、機器、検査サンプル、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上をルーティングすることを含み得る。ルーティングは、例えば、負荷分散モジュールによって実行され得る。
【0252】
図13は、本明細書の実施形態による健康関連トリガーイベントに応答するための方法1300を示す。方法1300は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって実行され得る。
【0253】
動作1302では、方法1300は、定義された症状のセットを示す集団の中で1つ以上の健康状態の存在を検出するためのターゲット検査を提供して、ターゲット検査結果を取得することを含み得る。ターゲット検査は、1つ以上の特定の健康状態に関するデータ又は情報を取得するように選択又は設計された1つ以上の検査を実施することを含み得る。ターゲット検査は、例えば、独立したサンプル検査サブシステムによって、及び/又はPOCネットワーク若しくはGNLと組み合わせてサンプル収集施設によって実行され得る。
【0254】
動作1304では、方法1300は、ターゲット結果を分散インフラストラクチャネットワーク、例えば、ネットワーキングプラットフォームにリアルタイムで送信することを含み得る。
【0255】
動作1306では、方法1300は、ターゲット検査結果に応答して1つ以上の健康状態を分析するように構成された1つ以上の科学的検出ツールを提供することを含み得る。科学的検出ツールは、健康状態に関連する病原体を標的化及び/又は検出するように設計されたアッセイを含み得る。科学的検出ツールは、放射線被曝検出、TBI評価などのためのツールを含む、健康状態を検出するために本明細書で論じられる任意の及び全てのツールを更に含み得る。
【0256】
動作1308では、方法1300は、1つ以上の科学的検出ツールからのターゲット検査結果の分析に応答して、科学的診断ツールを開発することを含み得る。科学的診断ツールとしては、例えば、直接検出免疫アッセイが挙げられ得る。
【0257】
動作1310では、方法1300は、1つ以上の科学的検出ツールを提供すること、又は科学的診断ツールを開発することに応答して、インフラストラクチャのネットワーク内の少なくとも1つの場所に、検査機器、科学的検出ツール、及び科学的診断ツールのうちの1つ以上を配布することを含み得る。新興の健康状態の間、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、健康状態の検出を継続するために必要な場所に科学的検出及び診断ツールを配布するように構成される。在庫モジュールは、例えば、フェーズ遷移モジュールと併せて、分配を調整及び/又は容易にするように構成され得る。
【0258】
図14は、本明細書の実施形態による健康状態の封じ込め方法1400を示す。方法1400は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって実行及び/又は促進され得る。
【0259】
動作1402では、方法1400は、地理的領域内の集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することであって、健康状態が、生物学的、化学的、及び生化学的のうちの少なくとも1つである、提供することを含み得る。ターゲット検査は、1つ以上の特定の健康状態に関するデータ又は情報を取得するように選択又は設計された1つ以上の検査を実施することを含み得る。ターゲット検査は、例えば、独立したサンプル検査サブシステムによって、及び/又はPOCネットワーク若しくはGNLと組み合わせてサンプル収集施設によって実行され得る。
【0260】
動作1404では、方法1400は、その地理的領域内の1つ以上の健康状態の検出に応答して、集団をその地理的領域内に限られた期間閉じ込めることを含み得る。検疫手順は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって、例えば、システム監視サブシステムを介して、特定の場所に従って検疫対象に関連する適切な情報を配布するために促進され得る。
【0261】
動作1406では、方法1400は、限られた期間内に地理的領域内の個人の追加の検査を実施することを含み得る。グローバルバイオサーベイランス及び応答システムは、例えば、オーダーモジュールを介して、検疫又は閉じ込め領域内で追加の検査をオーダーするように構成されている。
【0262】
動作1408では、方法1400は、1つ以上の健康状態が検出された地理的領域に追加のリソースを割り当てることを含み得る。例えば、在庫モジュール及び/又は負荷分散モジュールは、追加の検査をサポートするために必要に応じて、供給品及び/又はリソースを検疫/閉じ込め領域にルーティングするように動作してもよい。
【0263】
図15は、本明細書の実施形態によるパンデミック準備方法1500を示す。方法1500は、本明細書に記載されるように、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムによって実行及び/又は促進され得る。
【0264】
動作1502では、方法1500は、健康状態、例えば、既知の、未知の、及び/又は新興の病原体に関連する1つ以上のマーカーのセットを検出するための1つ以上の検査を提供することを含む。本明細書に記載されるように、検査は、層1ラボのオペレータによって作成され、本明細書に記載されるように、例えば、在庫モジュールによって促進されるように配布され得る。
【0265】
動作1504において、方法1500は、1つ以上の検査から結果を取得することを含む。結果は、例えば、GLN、POCネットワーク、及び/又は独立したサンプル検査サブシステムに関連付けられた1つ以上の計器によって取得され得る。
【0266】
動作1506では、方法1500は、既知、未知、又は新興の健康リスクを識別して応答するように構成されたインフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで結果を提供することを含む。結果は、健康状態及び/又は病原体の検出に応答して提供され得る。結果は、例えば、本明細書に記載の結果モジュールによって、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム全体にわたって伝達され得る。
【0267】
本明細書に記載の様々な実施形態では、本開示の1つ以上の態様は、コンピュータ可読記憶媒体(又は媒体)及び/又はコンピュータ可読記憶デバイスを含み得るコンピュータプログラム製品として具現化され得る。そのようなコンピュータ可読記憶媒体又はデバイスは、プロセッサに本明細書に記載の1つ以上の方法論を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を記憶し得る。1つの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体又はデバイスは、命令実行デバイスによる使用のための命令を保持し、記憶し得る有形デバイスを含む。コンピュータ可読記憶媒体又はデバイスの例としては、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又はそれらの任意の適切な組み合わせ、例えば、コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティックなどが挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体(上記のように)又はコンピュータ可読伝送媒体の両方を含み得、これは、例えば、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバーを含み得る。コンピュータ可読伝送媒体はまた、無線周波数、赤外線、無線、又は電気、磁気、又は電磁波を含む他の媒体中に生成されたものなどの音響波又は光波の形態をとることができる。
【0268】
本出願で使用され得る用語「コンピュータシステム」、「コンピューティングデバイス」、及び「コンピュータ」は、固定及び/又はポータブルコンピュータハードウェア、ソフトウェア、周辺機器、モバイル、及び記憶デバイスの様々な組み合わせを含み得る。これらは、ネットワーク化されているか、又は他の方法でリンクされて共同で実行される複数の個々のコンポーネントを含んでいてもよく、又は1つ以上のスタンドアロンコンポーネントを含んでいてもよい。本出願のコンピュータシステム、コンピューティングデバイス、並びにコンピュータのハードウェア及びソフトウェアコンポーネントは、デスクトップ、ラップトップ、及び/又はサーバなどの固定及びポータブルデバイスを含み得、それらの中に含まれ得る。モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、電子回路などとして具現化され得るいくつかの「機能」を実装するデバイス、ソフトウェア、プログラム、又はシステムのコンポーネントであり得る。
【0269】
さらなる実施形態として、以下が挙げられる。
【0270】
実施形態1は、1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成された第1のサブシステムと、第1のサブシステムの1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第2のサブシステムと、ネットワーキングプラットフォームであって、ネットワーキングプラットフォームが、第1及び第2のサブシステムのうちの一方若しくは両方との間で、リアルタイムで情報を通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を使用するグローバルバイオサーベイランス及び応答システムである。
【0271】
実施形態2は、ネットワーキングプラットフォームが、ウェブベースのプラットフォームである、実施形態1に記載のシステムである。
【0272】
実施形態3は、ウェブベースのプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、実施形態1又は2に記載のシステムである。
【0273】
実施形態4は、第1のサブシステムが、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを含む、実施形態1~3に記載のシステムである。
【0274】
実施形態5は、第1のサブシステムが、地理的領域間に分散された複数のポイントオブケア(POC)デバイスを含む、実施形態1~4に記載のシステムである。
【0275】
実施形態6は、POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所での位置特定及び使用のために構成されている、実施形態5に記載のシステムである。
【0276】
実施形態7は、POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするように構成されている、実施形態5~6のシステムである。
【0277】
実施形態8は、ステム監視サブシステムを更に備える、実施形態1~7に記載のシステムである。
【0278】
実施形態9は、第1のサブシステムが、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、検査結果を報告するように構成された独立したサンプル検査サブシステムを更に含む、実施形態1~8に記載のシステムである。
【0279】
実施形態10は、システムが、第1のサブシステム又は第2のサブシステムの一部として動作するように構成され、かつ検査されるべきサンプルをオーダーする機能、検査場所にサンプルを送る機能、及び検査の結果をレビューする機能のうちの1つ以上を実行するように構成された、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイスを含む、サンプル収集及び検査オーダーサブシステムを更に含む、実施形態1~9に記載のシステムである。
【0280】
実施形態11は、第2のサブシステムが、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、サンプルの検査を実施するように構成されたサンプル処理サブシステムを更に含む、実施形態1~10に記載のシステムである。
【0281】
実施形態12は、第2のサブシステムが、ハイスループット検査、超ハイスループット検査、配列決定、アッセイ開発、ワクチン開発、並びに/又は科学開発計測器及び機器のうちの1つ以上を含む、科学機器を更に含む、実施形態1~11に記載のシステムである。
【0282】
実施形態13は、科学機器が、1つ以上の主要な大都市圏に関連して集中されている、実施形態12に記載のシステムである。
【0283】
実施形態14は、配列決定が、次世代配列決定及び/又は核酸配列決定を含む、実施形態12~13に記載のシステムである。
【0284】
実施形態15は、ハイスループット検査が、週に少なくとも1億回の検査を実施することを含むことができる、実施形態12~14に記載のシステムである。
【0285】
実施形態16は、第2のサブシステムが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上を更に含む、実施形態1~15に記載のシステムである。
【0286】
実施形態17は、検査機器が、各々が複数の計器を含む1つ以上のファームに配置される、実施形態16に記載のシステムである。
【0287】
実施形態18は、各ファームにある計器が、研究モード及び臨床モードのうちの1つ以上で構成されるように適合され、臨床モードが、研究モードで別様に利用可能である計器の複数の特徴から1人以上のオペレータをロックアウトする、実施形態16~17に記載のシステムである。
【0288】
実施形態19は、リアルタイムの結果が、インフラストラクチャのグローバルラボラトリネットワークを介して提供される、実施形態1~18に記載のシステムである。
【0289】
実施形態20は、システムが、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にするように構成されている、実施形態1~19に記載のシステムである。
【0290】
実施形態21は、システムが、バイオドシメトリー検査及び/又は放射線事象のための疫学ベースのインフラストラクチャを提供するように構成されている、実施形態1~20に記載のシステムである。
【0291】
実施形態22は、放射線事象が、原子力発電所のメルトダウンを含む、実施形態1~21に記載のシステムである。
【0292】
実施形態23は、システムが、化学的及び/又は生物学的関連の攻撃に応答するための生物学的及び/又は化学的防衛ベースのインフラストラクチャを提供するように構成されている、実施形態1~22の記載のシステムである。
【0293】
実施形態24は、システムが、1つ以上のライドシェアサービスを利用して、収集場所と検査場所との間のサンプルの輸送を容易にするように構成されている、実施形態1~23に記載のシステムである。
【0294】
実施形態25は、サンプルが、バーコード及び/又はQRコードを通して追跡され得る、実施形態24に記載のシステムである。
【0295】
実施形態26は、追跡されたサンプルを使用して、ネットワーク内で検査リソースを割り当てる方法を決定できる、実施形態25に記載のシステムである。
【0296】
実施形態27は、サンプルの追跡が、システム監視サブシステムによって監視及び/又は制御されるように構成されている、実施形態1~25に記載のシステムである。
【0297】
実施形態28は、システム監視サブシステムが、体温、血圧、及び/又は酸素飽和値のうちの1つ以上を含む個人のバイタルを決定するための1つ以上の生体認証デバイスと通信するように構成されている、実施形態27に記載のシステム。
【0298】
実施形態29は、第1のサブシステムが、1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施するように構成されている、実施形態1~28に記載のシステムである。
【0299】
実施形態30は、1つ以上の健康状態の監視が、1つ以上の生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常の監視を含む、実施形態1~29に記載のシステムである。
【0300】
実施形態31は、監視が発光検査を実施することを含む、実施形態30に記載のシステムである。
【0301】
実施形態32は、発光検査が、化学発光検査を含む、実施形態31に記載のシステムである。
【0302】
実施形態33は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態31及び32に記載のシステムである。
【0303】
実施形態34は、既知の、未知の、又は新興の健康状態に応答するための方法であって、ターゲット結果を取得するために、集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することと、ターゲット結果をシステム監視サブシステムに送信することであって、ターゲット結果は、インフラストラクチャの分散ネットワークを介してリアルタイムで送信される、送信することと、ターゲット結果をシステム監視サブシステムに送信することと、ターゲット結果に応答して、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中で検査の割合を増加させるステップと、1つ以上の健康状態の存在を検出するために、集団の中で検査される個人の数を増加させるステップと、のうちの1つ以上を実行することと、を含む、方法である。
【0304】
実施形態35は、ターゲット結果の分析を実行することを更に含む、実施形態34に記載の方法である。
【0305】
実施形態36は、検査の割合を増加させること、及び検査される個人の数を増加させること、のうちの1つ以上が、ハイスループット検査で実行される、実施形態34及び35に記載の方法である。
【0306】
実施形態37は、検査の割合を増加させること、及び検査される個人の数を増加させること、のうちの1つ以上が、超ハイスループット検査で実行される、実施形態34~36に記載の方法である。
【0307】
実施形態38は、ターゲット検査が、特定の一連の症状を呈している陰性検査結果を有する個人を識別することを更に含む、実施形態34~37に記載の方法である。
【0308】
実施形態39は、ターゲット検査が、地理的領域間に分散されたカートリッジリーダネットワークによって実行される、実施形態34~38に記載の方法である。
【0309】
実施形態40は、ターゲット検査が、地理的領域間に分散された1つ以上のポイントオブケア(POC)デバイスによって実行される、実施形態39に記載の方法である。
【0310】
実施形態41は、POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、実施形態40に記載の方法である。
【0311】
実施形態42は、POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするために使用され得る、実施形態40及び41に記載の方法である。
【0312】
実施形態43は、ユーザ監視のために構成されたユーザデバイスを介して1人以上の個人を監視することを更に含む、実施形態34~42に記載の方法である。
【0313】
実施形態44は、監視サブシステムが、陽性検査結果の傾向を識別することを更に含む、実施形態34~43に記載の方法である。
【0314】
実施形態45は、ターゲット検査が、抗体、抗原、及び/又は核酸を検出することを更に含む、実施形態34~44に記載の方法である。
【0315】
実施形態46は、ターゲット結果がクラウドプラットフォームを介して送信される、実施形態34~45に記載の方法である。
【0316】
実施形態47は、検査の割合を増加させること、及び検査された個人の数を増加させることが、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にするように構成されている、実施形態34~46に記載の方法である。
【0317】
実施形態48は、1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査が、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常を検出することを更に含む、実施形態34~47に記載の方法である。
【0318】
実施形態49は、1つ以上の異常を検出することが、発光検査を実施することを含む、実施形態48に記載の方法である。
【0319】
実施形態50は、発光検査が、化学発光検査を含む、実施形態49に記載の方法である。
【0320】
実施形態51は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態49~50に記載の方法である。
【0321】
実施形態52は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内でリソースを割り当てる方法であり、この方法は、1つ以上の健康状態をリアルタイムで監視するように構成されたラボのネットワークの1つ以上の利用可能なリソースに関する情報を受信することと、1つ以上の選択基準に少なくとも部分的に基づいて受信された情報を分析することと、受信した情報の分析に応答して、1つ以上の選択基準に基づいて、ラボのネットワークの中で選択されたラボに、機器、検査サンプル、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上をルーティングすることと、を含む、方法である。
【0322】
実施形態53は、1つ以上の利用可能なリソースが、ネットワーク化されたラボの検査能力、現在の在庫、現在の供給品、及び/又は計器の総数を含む、実施形態52に記載の方法である。
【0323】
実施形態54は、ルーティングステップが、1つ以上の選択基準に基づいて以前にルーティングされた機器、検査サンプル、計器、供給品、及び人員のうちの1つ以上を再ルーティングすることを更に含む、実施形態52及び53に記載の方法である。
【0324】
実施形態55は、スケジューラモジュールを介して、検査、人員割り当て、及び/又はサンプル輸送のうちの1つ以上をラボのネットワークのラボ内でスケジュールすることを更に含む、実施形態52~54に記載の方法である。
【0325】
実施形態56は、スケジューラが、グローバル規模でリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールするための規則を確立するためのコマンドを受信するように構成されたグローバルスケジューラを含む、実施形態55に記載の方法である。
【0326】
実施形態57は、スケジューラが、地域規模でリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールするための規則を確立するためのコマンドを受信するように構成された地域スケジューラを含む、実施形態55及び56に記載の方法である。
【0327】
実施形態58は、地域スケジューラが、1つ以上の計器のファーム内にリソースを割り当て、及び/又はタスクをスケジュールすることを更に含む、実施形態57に記載の方法である。
【0328】
実施形態59は、スケジューラが、リソースを割り当てる方法、及び/又はタスクをスケジュールする方法を決定するときに、処理されるべきタイプの検査結果及び/又は1つ以上の検査サイトによって実行されるべき頻度のうちの1つ以上を入力として受信することを更に含む。実施形態55~58に記載の方法である。
【0329】
実施形態60は、スケジューラが、リソースを割り当てる方法、及び/又はタスクをスケジュールする方法を決定するときに、1つ以上の施設及び/又はサイトのスタッフ配置スケジュール及び/又はパフォーマンスメトリックのうちの1つ以上を入力として受信することを更に含む、実施形態55~59に記載の方法である。
【0330】
実施形態61は、スケジューラが、リソースを割り当てる方法、及び/又はタスクをスケジュールする方法を決定するときに、1つ以上の施設及び/又はサイトのスタッフ配置スケジュール及び/又はパフォーマンスメトリックのうちの1つ以上を入力として受信することを更に含む、実施形態55~60に記載の方法である。
【0331】
実施形態62は、スケジューラは、ラボのネットワーク内の機器、供給品、及び/又は他のリソースの顧客オーダーを受信し、その割り当てを管理することを更に含む。実施形態52~61に記載の方法である。
【0332】
実施形態63は、ディスパッチすることが、ラボのネットワーク間で在庫及び/又は機器を調達及び/又は配布することを更に含む、実施形態62に記載の方法である。
【0333】
実施形態64は、負荷分散モジュールを介して、ラボのネットワークを負荷分散することであって、負荷分散モジュールが、リアルタイムアルゴリズムと人間分析の組み合わせを用いて、ラボのネットワーク内のリソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化する、負荷分散することを更に含む、実施形態52~63に記載の方法である。
【0334】
実施形態65は、リアルタイムアルゴリズムが、ラボのネットワーク内のリソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化するために、1つ以上のラボ及び/又は他の施設のスタッフレベル、供給在庫レベル、及び/又は検査スループットのうちの1つ以上を評価する、実施形態64に記載の方法である。
【0335】
実施形態66は、負荷分散装置が、1つ以上の検査施設におけるオペレータのワークロードを最小化することを更に含む、実施形態64~65に記載の方法である。
【0336】
実施形態67は、負荷分散装置が、ラボのネットワーク内の1つ以上のラボ及び/又は他の施設の在庫補充のためのタイミングを予測することを更に含む、実施形態64~66に記載の方法である。
【0337】
実施形態68は、負荷分散装置が、ラボ及び/又は他の施設へのリソースの近接性の考慮に基づいて、リソース割り当て及び/又はタスクスケジューリングを最適化することを更に含む、実施形態64~67に記載の方法である。
【0338】
実施形態69は、リアルタイムアルゴリズムが、オフラインにされているサイト及び/又は一時的に利用不可能にされている地域を含む、状況の変化に基づいて動的に調整することを更に含む、実施形態64~68に記載の方法である。
【0339】
実施形態70は、1つ以上の健康状態の監視が、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常の監視を含む、実施形態52~69に記載の方法である。
【0340】
実施形態71は、監視が更に発光検査を実施することを更に含む、実施形態70に記載の方法である。
【0341】
実施形態72は、発光検査が、化学発光検査を含む、実施形態71に記載の方法である。
【0342】
実施形態73は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態71及び72に記載の方法である。
【0343】
実施形態74は、健康関連トリガーイベントに応答するための方法であり、この方法は、定義された症状のセットを示す集団の中で1つ以上の健康状態の存在を検出するためのターゲット検査を提供して、ターゲット検査結果を取得することと、ターゲット検査結果を分散型インフラストラクチャネットワークにリアルタイムで送信することと、ターゲット検査結果に応答して1つ以上の健康状態を分析するように構成された1つ以上の科学的検出ツールを提供することと、1つ以上の科学的検出ツールからのターゲット検査結果の分析に応答して、科学的診断ツールを開発することと、1つ以上の科学的検出ツールを提供すること、又は科学的診断ツールを開発することに応答して、インフラストラクチャのネットワーク内の少なくとも1つの場所に、検査機器、科学的検出ツール、及び科学的診断ツールのうちの1つ以上を配布することと、を含む、方法である。
【0344】
実施形態75は、1つ以上の科学的検出ツールが、1つ以上のアッセイを含む、実施形態74に記載の方法である。
【0345】
実施形態76は、1つ以上の健康状態が、少なくとも検出された病原体を含む、実施形態74に記載の方法である。
【0346】
実施形態77は、科学的診断ツールが、検出された病原体の直接検出免疫アッセイの作成のために構成されている、実施形態76に記載の方法である。
【0347】
実施形態78は、科学的診断ツールが、検出された病原体の配列決定のために構成されている、実施形態76及び77に記載の方法である。
【0348】
実施形態79は、1つ以上の健康状態を評価することを更に含む、実施形態74~78に記載の方法である。
【0349】
実施形態80は、ターゲット検査結果を、インフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで提供することを更に含む、実施形態74~79に記載の方法である。
【0350】
実施形態81は、1つ以上の科学的検出ツールが、カートリッジベースのアッセイを含む、実施形態74~80に記載の方法である。
【0351】
実施形態82は、1つ以上の科学的検出ツールがカートリッジベースの血清学的検査を含む、実施形態74~81に記載の方法である。
【0352】
実施形態83は、1つ以上の科学的検出ツールが、相補的核酸配列でタグ付けされた抗原を含むカートリッジベースのアッセイを含む、実施形態74~82に記載の方法である。
【0353】
実施形態84は、1つ以上の特定の病原体の存在を検査するためのカートリッジベースのアッセイを製造することを更に含む、実施形態74~83に記載の方法である。
【0354】
実施形態85は、血清学的検査を実施するためのカートリッジベースのアッセイを製造することを更に含む、実施形態74~84に記載の方法である。
【0355】
実施形態86は、カートリッジベースのアッセイが、捕捉アレイ上に直接固定された抗原のアレイを含む、実施形態85に記載の方法である。
【0356】
実施形態87は、アッセイに関連するタンパク質及び/又は抗原を製造することを更に含む、実施形態74~86に記載の方法である。
【0357】
実施形態88は、直接検出免疫アッセイを開発することを更に含む、実施形態74~87に記載の方法である。
【0358】
実施形態89は、ターゲット検査が、標準上気道パネルに対する検査を含む、実施形態74~88に記載の方法である。
【0359】
実施形態90は、配列決定器によるターゲット検査中に取得された陰性結果を配列決定することを更に含む、実施形態74~89に記載の方法である。
【0360】
実施形態91は、科学的ツールのうちの1つ以上のが、ターゲット検査と比較して増加した頻度で適用され得る、実施形態74~90に記載の方法である。
【0361】
実施形態92は、ターゲット検査が、サンプルのプーリングを更に含み、プーリングプールが、少なくとも10個のサンプルを含む、実施形態74~91に記載の方法である。
【0362】
実施形態93は、プールされたサンプル検査が陽性であることに応答して、プールされたサンプル内の個々のサンプルを再検査することを更に含む、実施形態92に記載の方法である。
【0363】
実施形態94は、ターゲット検査が、1つ以上の生物学的、化学的、及び生化学的異常を検出することを更に含む、実施形態74~93に記載の方法である。
【0364】
実施形態95は、監視が更に発光検査を実施することを更に含む、実施形態94に記載の方法である。
【0365】
実施形態96は、発光検査が、化学発光検査を含む、実施形態95に記載の方法である。
【0366】
実施形態97は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態94及び95に記載の方法である。
【0367】
実施形態98は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムを管理するためのデバイスであり、少なくとも1つのサブシステムから情報を受信し、集団における潜在的な健康リスクへの応答を提供するための情報の分析を容易にするように構成された情報サブシステムと、応答を行うために少なくとも1つのサブシステムにコマンドを提供するように構成されたコマンドサブシステムと、を提供するためのソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、情報サブシステム及びコマンドサブシステムが、ウェブベースのプラットフォームを介して少なくとも1つのサブシステムからリアルタイム通信を受信するように構成されている、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムを管理するためのデバイスである。
【0368】
実施形態99は、応答が、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を少なくとも1つのサブシステムに提供することを含む、実施形態98に記載のデバイスである。
【0369】
実施形態100は、少なくとも1つのプロセッサが、グラフィカル及び/又は表形式でディスプレイに情報を出力するためのソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、実施形態98及び99に記載のデバイスである。
【0370】
実施形態101は、少なくとも1つのプロセッサが、第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上によって受信されたリアルタイム結果の1つ以上のマップベースのビューを提供するために、ソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、実施形態98~100に記載のデバイスである。
【0371】
実施形態102は、1つ以上のマップベースのビュー が、国、州、県、及び/又は郡によるビューを含む、実施形態101に記載のデバイスである。
【0372】
実施形態103は、1つ以上のマップベースのビューが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査施設の集約ビューを提供する、実施形態101及び102に記載のデバイスである。
【0373】
実施形態104は、1つ以上のマップベースのビューが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査機器の集約ビューを提供する、実施形態101~103に記載のデバイスである。
【0374】
実施形態105は、デバイスが、地方、州、連邦政府、又は他の政府機関のうちの1つ以上によって用いられるように構成されている、実施形態98~104に記載のデバイスである。
【0375】
実施形態106は、情報サブシステムが、病院、大学、学校、公的及び/又は民間の研究機関、政府機関、及び/又は他の商業的エンティティのうちの1つ以上に情報アクセスを提供するように構成されている、実施形態98~105に記載のデバイスである。
【0376】
実施形態107は、リアルタイム通信が、少なくとも1つのサブシステムの第1のサブシステムから受信されたリアルタイム検査結果を含む、実施形態98~106に記載のデバイスである。
【0377】
実施形態108は、リアルタイム通信が、時系列追跡及びグローバル検査結果の傾向を含む、実施形態98~107に記載のデバイスである。
【0378】
実施形態109は、リアルタイム通信が、収集サイト活動のリアルタイム追跡を実行するための情報を含む、実施形態98~108に記載のデバイスである。
【0379】
実施形態110は、リアルタイム通信が、少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上のラボに関連するステータス情報を含む、実施形態98~109に記載のデバイスである。
【0380】
実施形態111は、リアルタイム通信が、少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上の計器のステータスに関連する計器情報を含む、実施形態98~110に記載のデバイスである。
【0381】
実施形態112は、リアルタイム通信が、少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内に位置する1つ以上の製造場所のステータスに関する製造情報を含む、実施形態98~111に記載のデバイスである。
【0382】
実施形態113は、リアルタイム通信が、少なくとも1つのサブシステムのうちの第1のサブシステム及び第2のサブシステムのうちの1つ以上内で発生する1つ以上のロジスティックフロープロセスに関連するロジスティック情報を含む、実施形態98~112に記載のデバイスである。
【0383】
実施形態114は、情報が、リアルタイム地理的検査結果、時系列追跡、サンプル収集サイトにおけるリアルタイム活動、アプリの使用に関連するリアルタイム活動、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムにおけるラボのステータス、カートリッジリーダーのステータス情報、製造施設のステータス情報、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムにおけるロジスティックフローに関するリアルタイム情報、カートリッジ流通ポイント、及び/又は製造センターの場所のうちの1つ以上を含む、実施形態98~113に記載のデバイスである。
【0384】
実施形態115は、情報サブシステム及びコマンドサブシステムが、ネットワーキングプラットフォームを介して通信する、実施形態98~114に記載のデバイスである。
【0385】
実施形態116は、少なくとも1つのプロセッサが、情報を分析及び/又は報告するためのソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、実施形態98~115に記載のデバイスである。
【0386】
実施形態117は、少なくとも1つのプロセッサが、検査施設間でのデータ共有を容易にするためにソフトウェア命令を実行するように更に構成されている、実施形態98~116に記載のデバイスである。
【0387】
実施形態118は、コマンドサブシステムが、供給及び/又は機器のオーダーの配置を容易にするように構成されている、実施形態98~117に記載のデバイスである。
【0388】
実施形態119は、コマンドサブシステムが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムの中でリソースを再配置するためのコマンドを提供するように構成されている、実施形態98~118に記載のデバイスである。
【0389】
実施形態120は、情報サブシステムによって受信される情報が、発光検査情報を含む、実施形態98~119に記載のデバイスである。
【0390】
実施形態121は、発光検査が、化学発光検査を含む、実施形態120に記載のデバイスである。
【0391】
実施形態122は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態120及び121に記載のデバイスである。
【0392】
実施形態123は、1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成されたサブシステムであって、サブシステムが、地理的領域間に分散された複数のポータブル検査デバイスを含む、サブシステムと、システム監視サブシステムであって、サブシステムから入力を受信し、リアルタイムでサブシステムに出力を送信し、入力の分析を容易にし、入力に応答して、出力を決定する、ように構成されている、システム監視サブシステムと、複数のポータブル検査デバイスとリアルタイムで通信するように構成されたネットワーキングプラットフォームと、を含む、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムである。
【0393】
実施形態124は、システム監視サブシステムが、入力を受信した後、所定の期間内に出力を決定するように更に構成されている、実施形態123に記載のシステムである。
【0394】
実施形態125は、所定の期間が5分未満である、実施形態124に記載のシステムである。
【0395】
実施形態126は、サブシステムが、1つ以上の既知の、未知の、及び/又は新興の病原体をスクリーニングするための検査を実施するように構成されている、実施形態123~125に記載のシステムである。
【0396】
実施形態127は、ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、実施形態123~126に記載のシステムである。
【0397】
実施形態128は、サブシステムが、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを含む、実施形態123~127に記載のシステムである。
【0398】
実施形態129は、複数のカートリッジリーダー検査デバイスが、地理的領域間に分散された1つ以上のポイントオブケア(POC)デバイスを含む、128の実施形態に記載のシステムである。
【0399】
実施形態130は、POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、実施形態129に記載のシステムである。
【0400】
実施形態131は、POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするために使用され得る、実施形態128及び129に記載のシステムである。
【0401】
実施形態132は、システム監視サブシステムが、サブシステムから受信したリアルタイム結果の1つ以上のマップベースのビューを提供するように構成されている、実施形態123~131に記載のシステムである。
【0402】
実施形態133は、1つ以上のマップベースのビュー が、国、州、県、及び/又は郡によるビューを含む、実施形態132に記載のシステムである。
【0403】
実施形態134は、1つ以上のマップベースのビューが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査施設の集約ビューを提供する、実施形態132及び133に記載のシステムである。
【0404】
実施形態135は、1つ以上のマップベースのビューが、グローバルバイオサーベイランス及び応答システム内の検査機器の集約ビューを提供する、実施形態132~134に記載のシステムである。
【0405】
実施形態136は、システム監視サブシステムが、病院、大学、公的及び/又は民間の研究機関、政府機関、及び/又は他の商業的エンティティのうちの1つ以上による、入力及び出力のうちの1つ以上へのアクセスを提供するように構成されている、実施形態123~135に記載のシステムである。
【0406】
実施形態137は、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、検査結果を報告するように構成された独立したサンプル検査サブシステムを更に含む、実施形態123~136に記載のシステムである。
【0407】
実施形態138は、1つ以上の健康状態の監視を実行するように構成されたサブシステムが、1つ以上の監視を実行するように更に構成されている、実施形態123~137に記載のシステムである。
【0408】
実施形態139は、監視が発光検査を実施することを含む、請求項138に記載のシステム。
【0409】
実施形態140は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、請求項139に記載のシステム。
【0410】
実施形態141は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項138及び139に記載のシステム。
【0411】
実施形態142は、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムであり、第2のサブシステムによる1つ以上の健康状態の検出に応答して1つ以上の科学的機能を実行するように構成された第1のサブシステムであって、サブシステムが、複数の科学的診断機器を含む、第1のサブシステムと、システム監視サブシステムであって、第1のサブシステム及び第2のサブシステムから入力を受信し、出力を第1のサブシステム及び第2のサブシステムにリアルタイムで送信することと、第1のサブシステムに送信する出力を決定するために、入力の分析を容易にすることと、を行うように構成されたシステム監視サブシステムと、ネットワーキングプラットフォームであって、ネットワーキングプラットフォームが、科学的診断機器とリアルタイムで通信するように構成されている、ネットワーキングプラットフォームと、を含む、グローバルバイオサーベイランス及び応答システムである。
【0412】
実施形態143は、第1のサブシステム及び第2のサブシステムが同じサブシステムである、実施形態142に記載のシステムである。
【0413】
実施形態144は、第1のサブシステム及び第2のサブシステムが、異なるサブシステムである、実施形態142及び143に記載のシステムである。
【0414】
実施形態145は、出力が、サブシステムへのリソースの割り当てを含む、実施形態142~144に記載のシステムである。
【0415】
実施形態146は、リソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、実施形態145に記載のシステムである。
【0416】
実施形態147は、第1のサブシステムが、1つ以上の健康状態の検出に応答して、検査及び/又はアッセイ開発の頻度及び/又は量を増加させるように構成されている、実施形態142~146に記載のシステムである。
【0417】
実施形態148は、ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、実施形態142~147に記載のシステムである。
【0418】
実施形態149は、1つ以上のコンピュータ、サーバ、タブレット、及び/又はモバイルデバイス、並びに生体計測器を含み、検査を実施するように構成されたサンプル処理サブシステムを更に含む、実施形態142~148のシステムである。
【0419】
実施形態150は、第2のサブシステムが、ハイスループット検査、超ハイスループット検査、配列決定、アッセイ開発、ワクチン開発、並びに/又は科学開発計測器及び機器のうちの1つ以上を含む、科学機器を更に含む、実施形態142~149に記載のシステムである。
【0420】
実施形態151は、科学機器が、1つ以上の主要な大都市圏に関連して集中されている、実施形態150に記載のシステムである。
【0421】
実施形態152は、配列決定が、次世代配列決定及び/又は核酸配列決定を含む、実施形態150及び151に記載のシステムである。
【0422】
実施形態153は、ハイスループット検査が、週に少なくとも1億回の検査を実施することを含む、実施形態150~152に記載のシステムである。
【0423】
実施形態154は、第2のサブシステムが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上を更に含む、実施形態142~153に記載のシステムである。
【0424】
実施形態155は、検査機器が、各々が複数の計器を含む1つ以上のファームに配置される、実施形態154に記載のシステムである。
【0425】
実施形態156は、各ファームにある計器が、研究モード及び臨床モードのうちの1つ以上で構成されるように適合され、臨床モードが、研究モードで別様に利用可能である計器の複数の特徴から1人以上のオペレータをロックアウトする、実施形態155に記載のシステムである。
【0426】
実施形態157は、1つ以上の健康状態の検出が、1つ以上の生物学的、化学的、及び/又は生化学的異常の検出を含む、実施形態142~156に記載のシステムである。
【0427】
実施形態158は、1つ以上の異常を検出することが、発光検査を実施することを含む、実施形態157に記載のシステムである。
【0428】
実施形態159は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、実施形態158に記載のシステム。
【0429】
実施形態160は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態158及び159に記載のシステムである。
【0430】
実施形態161は、集団における健康状態の広がりを最小限に抑える方法であって、この方法は、地理的領域内の集団の中で1つ以上の健康状態を検出するためのターゲット検査を提供することであって、健康状態が、生物学的、化学的、及び生化学的のうちの少なくとも1つである、提供することと、その地理的領域内の1つ以上の健康状態の検出に応答して、集団をその地理的領域内に限られた期間閉じ込めることと、限られた期間内に地理的領域内の個人の追加の検査を実施することと、1つ以上の健康状態が検出された地理的領域に追加のリソースを割り当てることと、を含む、方法である。
【0431】
実施形態162は、追加のリソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、実施形態161に記載の方法である。
【0432】
実施形態163は、1つ以上の健康状態の広がりを最小限に抑えるために接触者追跡を実行することを更に含む、実施形態161及び162に記載の方法である。
【0433】
実施形態164は、1つ以上の健康状態について陽性である可能性が高い個人の場所及び/又はグループを予測するために、予測及び/又は人工知能/機械ベースの学習を実行することを更に含む、実施形態161~163に記載の方法である。
【0434】
実施形態165は、感染及び/又は潜在的に罹患した個人の再帰的検査及び/又はリアルタイムデータ分析を実行することを更に含む、実施形態161~164に記載の方法である。
【0435】
実施形態166は、追加の検査を実施することが、1つ以上の異常の存在を検出するために集団の中の検査の割合を増加させることと、1つ以上の異常の存在を検出するために、集団の中で検査される個人の数を増加させることと、のうちの1つ以上を更に含む、実施形態161~165に記載の方法である。
【0436】
実施形態167は、ターゲット検査が、地理的領域間に分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスによって実行される、実施形態161~166に記載の方法である。
【0437】
実施形態168は、ターゲット検査が、地理的領域間に分散された複数のポイントオブケア(POC)デバイスによって実行される、実施形態161~167に記載の方法である。
【0438】
実施形態169は、1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施することを更に含む、実施形態161~168に記載の方法である。
【0439】
実施形態170は、ターゲット検査及び追加検査からの結果が、ウェブベースのプラットフォームを介してリアルタイムで報告される、実施形態161~169に記載の方法である。
【0440】
実施形態171は、ウェブベースのプラットフォームが、クラウドベースのプラットフォームである、実施形態170に記載の方法である。
【0441】
実施形態172は、1つ以上の健康状態のターゲット検査を提供することが、発光検査を実施することを含む、実施形態161~171に記載の方法である。
【0442】
実施形態173は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、実施形態172に記載の方法。
【0443】
実施形態174は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態172及び173に記載の方法である。
【0444】
実施形態175は、地理的分布を有し、集団、ターゲット検査、及び/又は科学的機能の継続的な監視を提供するように構成された複数のネットワーク化されたラボであって、複数のネットワーク化されたラボの各々が、複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上の他のものと通信するように構成されている、複数のネットワーク化されたラボと、システム監視サブシステムであって、複数のネットワーク化されたラボから入力を受信し、複数のネットワーク化されたラボのうちの1つ以上にリアルタイムで出力を送信し、複数のラボからの入力に少なくとも部分的に基づいて、複数のネットワーク化されたラボ間でリソースを割り当てる、ように構成されたシステム監視サブシステムと、を含む、グローバルラボネットワークである。
【0445】
実施形態176は、リソースが、機器、計器、供給品、及び/又は人員のうちの1つ以上を含む、実施形態175に記載のネットワークである。
【0446】
実施形態177は、複数のネットワーク化されたラボは、未知の病原体の存在について1つ以上の集団を継続的に監視するように構成されている、実施形態175及び176に記載のネットワークである。
【0447】
実施形態178は、複数のネットワーク化されたラボが、新興の病原体を識別及び/又は配列決定するように構成されている、実施形態175~177に記載のネットワークである。
【0448】
実施形態179は、複数のネットワーク化されたラボが、1つ以上のサンプルを、サンプルが収集された1人以上の個人とペアリングするために1つ以上のユーザデバイスと通信するように構成されている、実施形態175~178に記載のネットワークである。
【0449】
実施形態180は、サンプルは、1つ以上の血清、血漿、尿、唾液、CSF、糞便、細胞上清、及び/又は鼻スワブサンプルを含む、実施形態175~179に記載のネットワークである。
【0450】
実施形態181は、複数のネットワーク化されたラボのうちの少なくとも1つが、既存の商業ラボ及び/又は公衆衛生施設を含む、実施形態175~180に記載のネットワークである。
【0451】
実施形態182は、複数のネットワーク化されたラボが、少なくとも1,000の地理的に分散したラボを含む、実施形態175~181に記載のネットワークである。
【0452】
実施形態183は、複数のネットワーク化されたラボが、層1施設及び層2施設を含み、更に層2施設が、ルーチン及び増加した頻度検査を提供するように構成されている、実施形態175~182に記載のネットワークである。
【0453】
実施形態184は、層1施設が、層2ラボによって実行される全てのサービス及びアッセイ開発サービスを提供するように更に構成されている、実施形態183に記載のネットワークである。
【0454】
実施形態185は、層1及び/又は層2施設が、アッセイ試薬を製造するように構成されている、実施形態183~184に記載のネットワークである。
【0455】
実施形態186は、複数のネットワーク化されたラボは、1つ以上の衛星サイトを更に含み、1つ以上の衛星サイトは、患者検査事務所、薬局、及び緊急治療施設のうちの1つ以上を含む、実施形態175~185に記載のネットワークである。
【0456】
実施形態187は、複数のネットワーク化されたラボの場所が、人口中心部、輸送施設、空港、公共事業システム、及び/又はインターネットインフラストラクチャサイトのうちの1つ以上への近接に従って選択される、実施形態175~186に記載のネットワークである。
【0457】
実施形態188は、複数のネットワーク化されたラボの場所が、潜在的なアウトブレイクの1つ以上の地域への近接に従って選択される、実施形態175~187に記載のネットワークである。
【0458】
実施形態189は、複数のネットワーク化されたラボの場所が、潜在的なアウトブレイクの1つ以上の地域への近接に従って選択される、実施形態175~188に記載のネットワークである。
【0459】
実施形態190は、複数のネットワーク化されたラボが、バイオバンクとして使用されるように構成され得る、実施形態175~189に記載のネットワークである。
【0460】
実施形態191は、ネットワークが、ネットワーク内に位置する複数のネットワーク化されたラボに供給品及び/又は機器を提供するように構成された1つ以上の在庫センターを更に含み得る、実施形態175~190に記載のネットワークである。
【0461】
実施形態192は、ターゲット検査が、発光検査を実施することを含む、実施形態175~191に記載のネットワークである。
【0462】
実施形態193は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、実施形態192に記載のネットワークである。
【0463】
実施形態194は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態192及び193に記載のネットワークである。
【0464】
実施形態195は、既知の、未知の、又は新興の病原体を検出するための1つ以上の検査を提供することと、未知又は新興の病原体の検出に応答して、インフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムの結果を提供することであって、インフラストラクチャのグローバルネットワークが、未知又は新興の病原体の検査を提供し、未知又は新興の病原体に応答するように構成されている、提供することと、を含む、パンデミックへの備えの方法である。
【0465】
実施形態196は、カートリッジベースのアッセイによる1つ以上の検査を提供することを更に含む、実施形態195に記載の方法である。
【0466】
実施形態197は、未知の又は新興の病原体に応答するための1つ以上の科学的検出ツールを提供することを更に含む、実施形態195及び196に記載の方法である。
【0467】
実施形態198は、1つ以上の科学的検出ツールがカートリッジベースの血清学的検査を含む、197の実施形態に記載の方法である。
【0468】
実施形態199は、1つ以上の科学的検出ツールが、相補的核酸配列でタグ付けされた抗原を含むカートリッジベースのアッセイを含む、197及び198の実施形態に記載の方法である。
【0469】
実施形態200は、1つ以上の科学的検出ツールが、1つ以上の検査を提供する頻度と比較して、増加した頻度で適用するように構成されている、197~199の実施形態に記載の方法である。
【0470】
実施形態201は、ネットワーキングプラットフォームを介してリアルタイム結果を通信することを更に含む、実施形態195~200に記載の方法である。
【0471】
実施形態202は、ネットワーキングプラットフォームが、クラウドベースのプラットフォームである、実施形態201に記載の方法である。
【0472】
実施形態203は、地理的領域にわたって分散された複数のカートリッジリーダー検査デバイスを介して1つ以上の検査を提供することを更に含む、実施形態195~202に記載の方法である。
【0473】
実施形態204は、地理的領域に分散されたポイントオブケア(POC)デバイスネットワークを介して1つ以上の検査を提供することを更に含む、実施形態195~203に記載の方法である。
【0474】
実施形態205は、POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、実施形態195~204に記載の方法である。
【0475】
実施形態206は、POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするために使用され得る、実施形態204に記載の方法である。
【0476】
実施形態207は、未知又は新興の病原体に対する検査結果及び/又は応答の通信を容易にするためのシステム監視サブシステムを提供することを更に含む、実施形態195~206に記載の方法である。
【0477】
実施形態208は、発光検査を実施することを含む1つ以上の検査を提供することを更に含む、実施形態195~207に記載の方法である。
【0478】
実施形態209は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、実施形態208に記載の方法。
【0479】
実施形態210は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、請求項208及び209に記載の方法である。
【0480】
実施形態211は、健康状態に関連する1つ以上のマーカーのセットを検出するための1つ以上の検査を提供することと、1つ以上の検査から結果を取得することと、
既知、未知、又は新興の健康リスクを識別して応答するように構成されたインフラストラクチャのグローバルネットワークにわたってリアルタイムで結果を提供することと、を含む、集団における健康状態を追跡する方法である。
【0481】
実施形態212は、インフラストラクチャが、複数のネットワーク化されたラボを含む、実施形態211に記載の方法である。
【0482】
実施形態213は、結果が、ネットワーキングプラットフォームを介して提供される、実施形態211又は212に記載の方法である。
【0483】
実施形態214は、ネットワーキングプラットフォームが、クラウドプラットフォームである、実施形態213に記載の方法である。
【0484】
実施形態215は、1つ以上の検査を提供することが、地理的領域にわたって複数のカートリッジリーダー検査デバイスを配布することを含む、実施形態211~214に記載の方法である。
【0485】
実施形態216は、1つ以上の検査を提供することが、地理的領域にわたって複数のポイントオブケア(POC)デバイスを配布することを含む、実施形態211~215に記載の方法である。
【0486】
実施形態217は、POCデバイスが、医院、緊急治療施設、及び/又は他の医療現場の場所に配置されるように構成されている、実施形態216に記載の方法である。
【0487】
実施形態218は、POCデバイスが、軍事用途、航空旅行、及び/又はスポーツイベントについて個人をスクリーニングするために使用され得る、実施形態216及び217に記載の方法である。
【0488】
実施形態219は、検査を提供することが、部分的に自動化された検査機器、及び完全に自動化された検査機器のうちの1つ以上で検査を実施することを含む、実施形態211~218に記載の方法である。
【0489】
実施形態220は、検査機器が、各ファームが複数の計器を含む1つ以上のネットワーク化されたファームに配置される、実施形態219に記載の方法である。
【0490】
実施形態221は、パンデミック、エピデミック、及び/又はエンドエミックへの応答を容易にすることを更に含む、実施形態211~220に記載の方法である。
【0491】
実施形態222は、バイオドシメトリー検査及び/又は放射線事象のための疫学ベースのインフラストラクチャを提供することを更に含む、実施形態211~221に記載の方法である。
【0492】
実施形態223は、放射線事象が、原子力発電所のメルトダウンを含む、実施形態222に記載の方法である。
【0493】
実施形態224は、化学的及び/又は生物学的関連の攻撃に応答するための生物学的及び/又は化学的防衛ベースのインフラストラクチャを提供することを更に含む、実施形態211~223に記載の方法である。
【0494】
実施形態225は、1つ以上の検査を実施することは、1つ以上の病原体の存在を決定するために、フェイスマスク、検査機器、及び/又は環境表面のうちの1つ以上に対して予測検査を実施することを含む、実施形態211~224に記載の方法である。
【0495】
実施形態226は、1つ以上の検査を提供することが、発光検査を実施することを含む、実施形態211~225に記載の方法である。
【0496】
実施形態227は、発光検査情報が、化学発光検査を含む、実施形態226に記載の方法。
【0497】
実施形態228は、発光検査が、電気化学発光検査を含む、実施形態226及び227に記載の方法である。
【0498】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的であり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形を含むことも意図される。本明細書で使用される場合、用語「含む」及び/又は「含む」は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。
【0499】
上記の実施形態は例示的な例であり、本発明がこれらの特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。本明細書に開示される様々な実施形態は、説明及び添付図面に具体的に提示される組み合わせとは異なる組み合わせで組み合わせることができることを理解されたい。また、例に応じて、本明細書に記載のプロセス又は方法のいずれかの特定の行為又はイベントが、異なる順序で実行され得、追加、マージ、又は完全に省略され得る(例えば、説明された全ての行為又はイベントは、方法又はプロセスを実行するために必要ではない場合がある)ことも理解されたい。加えて、本明細書の実施形態の特定の特徴は、明確にする目的で単一のモジュール又はユニットによって実行されるものとして説明されるが、本明細書で説明される特徴及び機能は、ユニット又はモジュールの任意の組み合わせによって実行され得ることを理解されたい。したがって、添付の特許請求の範囲で定義されるように、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、当業者によって様々な変更及び改変が影響を受け得る。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】