(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-26
(54)【発明の名称】折り畳み表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230719BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230719BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20230719BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20230719BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20230719BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20230719BHJP
H10K 77/10 20230101ALI20230719BHJP
H10K 50/87 20230101ALI20230719BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
G09F9/00 304B
F16C11/04 F
F16C11/10 D
H05K5/02 R
H10K59/10
H10K77/10
H10K50/87
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021553358
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(85)【翻訳文提出日】2021-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2021100679
(87)【国際公開番号】W WO2022252295
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110615593.2
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 子康
【テーマコード(参考)】
3J105
3K107
4E360
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3J105AA05
3J105AB02
3J105AB15
3J105AB22
3J105AB24
3J105AC07
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3J105BC02
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3K107AA01
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4E360AA02
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5G435GG44
5G435HH18
(57)【要約】
本願は折り畳み表示装置を開示する。前記折り畳み表示装置はハウジング、ヒンジ構造、フレキシブルディスプレイパネル本体、及び補助支持層を含み、前記ヒンジ構造は前記ハウジング中に収容され、前記ヒンジ構造は固定機構及び支持機構を含み、前記支持機構は第1支持板及び第2支持板を含み、前記フレキシブルディスプレイパネル本体は前記ハウジング中に設置され、前記補助支持層は、前記フレキシブルディスプレイパネル本体と前記ヒンジ構造との間に設置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み表示装置であって、ハウジング、ヒンジ構造、フレキシブルディスプレイパネル本体、及び補助支持層を含み、
前記ハウジングは第1ハウジング及び第2ハウジングを含み、
前記ヒンジ構造は前記ハウジング中に収容され、且つ前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに接続され、前記ヒンジ構造は固定機構及び支持機構を含み、前記支持機構は前記固定機構の一側に位置し且つ前記第1ハウジングに対応して設置される第1支持板、及び前記固定機構の他側に位置し且つ前記第2ハウジングに対応して設置される第2支持板を含み、前記第1支持板は前記固定機構の一側に回転可能に接続され、前記第2支持板は前記固定機構の他側に回転可能に接続され、
前記フレキシブルディスプレイパネル本体は前記ハウジング中に設置され、且つ前記第1ハウジング、前記第2ハウジング及び前記ヒンジ構造の一側に位置し、
前記補助支持層は、前記フレキシブルディスプレイパネル本体と前記ヒンジ構造との間に設置され、前記補助支持層は少なくとも前記第1支持板と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持板と前記固定機構との接続箇所、前記第2支持板と前記固定機構との接続箇所及び前記第2支持板と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する、
折り畳み表示装置。
【請求項2】
前記フレキシブルディスプレイパネル本体は、前記ヒンジ構造に対応して設置される湾曲領域、及び前記湾曲領域の両側に位置する非湾曲領域を含み、
前記補助支持層は間隔をあけて設置される第1補助支持セグメントと第2補助支持セグメントを含み、前記第1補助支持セグメントと前記第2補助支持セグメントとは第1隙間を有し、前記第1隙間は前記湾曲領域に対応して設置される、請求項1に記載の折り畳み表示装置。
【請求項3】
前記第1隙間は14ミリメートル未満である、又は14ミリメートルに等しい、請求項2に記載の折り畳み表示装置。
【請求項4】
前記第1支持板は第1支持部材及び第2支持部材を含み、前記第2支持板は第3支持部材及び第4支持部材を含み、前記第1支持部材は前記第1ハウジングに接続され、前記第2支持部材はそれぞれ前記固定機構の一側及び前記第1支持部材に回転可能に接続され、前記第4支持部材は前記第2ハウジングに接続され、前記第3支持部材はそれぞれ前記固定機構の他側及び前記第4支持部材に回転可能に接続され、
前記第1補助支持セグメントは少なくとも前記第1支持部材と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持部材と前記第2支持部材との接続箇所、及び前記第2支持部材と前記固定機構との接続箇所を被覆し、前記第2補助支持セグメントは少なくとも前記第3支持部材と前記固定機構との接続箇所、前記第3支持部材と前記第4支持部材との接続箇所、及び前記第4支持部材と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する、請求項2に記載の折り畳み表示装置。
【請求項5】
前記第2支持部材は複数の第2サブ支持部材を含み、隣接する2つの前記第2サブ支持部材間は回転可能に接続され、前記第1補助支持セグメントは各隣接する前記第2サブ支持部材間の接続箇所を被覆し、
前記第3支持部材は複数の第3サブ支持部材を含み、隣接する2つの前記第3サブ支持部材間は回転可能に接続され、前記第2補助支持セグメントは各隣接する前記第3サブ支持部材間の接続箇所を被覆する、請求項4に記載の折り畳み表示装置。
【請求項6】
前記第1補助支持セグメントは、互いに接続される第1補助支持部分及び第2補助支持部分を含み、前記第2補助支持セグメントは、互いに接続される第3補助支持部分及び第4補助支持部分を含み、
前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記第1支持部材と前記第4支持部材が対向して設置され、前記第2支持部材と前記第3支持部材が対向して設置され、前記第1支持部材と前記第4支持部材が第1夾角を有し、前記第2支持部材と前記第3支持部材が第2夾角を有し、前記第1夾角と前記第2夾角が異なり、
前記第1補助支持部分と前記第4補助支持部分が対向して設置され、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分が対向して設置され、前記第1補助支持部分と前記第4補助支持部分が第3夾角を有し、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分が第4夾角を有し、前記第3夾角と前記第4夾角が異なる、請求項4に記載の折り畳み表示装置。
【請求項7】
前記第3夾角と前記第1夾角とは同じであり、前記第4夾角と前記第2夾角とは同じである、請求項6に記載の折り畳み表示装置。
【請求項8】
前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記フレキシブルディスプレイパネル本体から固定構造への方向に沿って、前記第2支持部材と前記第3支持部材との間の距離は徐々に増大し、前記第1夾角は前記第2夾角未満であり、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分との間の距離は徐々に増大し、前記第3夾角は前記第4夾角未満である、請求項6に記載の折り畳み表示装置。
【請求項9】
前記折り畳み表示装置はさらに前記補助支持層と前記ヒンジ構造との間に位置する放熱層を含み、前記放熱層は間隔をあけて設置される第1放熱層及び第2放熱層を含み、
前記第1放熱層と前記第1補助支持セグメントとの間に第1接着剤層が設置され、前記第1補助支持セグメントと前記フレキシブルディスプレイパネル本体との間に第2接着剤層が設置され、前記第2放熱層と前記第2補助支持セグメントとの間に第3接着剤層が設置され、前記第2補助支持セグメントと前記フレキシブルディスプレイパネル本体との間に第4接着剤層が設置され、前記第1接着剤層と前記第2接着剤層とは間隔をあけて設置され、前記第3接着剤層と前記第4接着剤層とは間隔をあけて設置され、
前記第2接着剤層は前記第1支持部材と前記第1ハウジングとの接続箇所、及び前記第1支持部材と前記第2支持部材との接続箇所を被覆し、前記第4接着剤層は前記第3支持部材と前記第4支持部材との接続箇所、及び前記第4支持部材と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する、請求項4に記載の折り畳み表示装置。
【請求項10】
前記第1接着剤層と前記第3接着剤層とは第2隙間を有し、前記第2隙間は前記第1隙間よりも大きく、前記第2隙間は前記湾曲領域に対応して設置される、請求項9に記載の折り畳み表示装置。
【請求項11】
前記補助支持層の弾性率は10ギガパスカル~250ギガパスカルであり、前記補助支持層の厚さは0.01ミリメートル~0.2ミリメートルである、請求項1に記載の折り畳み表示装置。
【請求項12】
前記固定機構は中間支持板及び固定ブラケットを含み、
前記中間支持板は前記固定ブラケットに可動に接続され、前記第1支持板は前記中間支持板の一側に位置し、前記第2支持板は前記中間支持板の他側に位置し、
前記折り畳み表示装置が平坦状態にあるとき、前記第1支持板、前記中間支持板、前記第2支持板及び前記中間支持板は共同で平坦な表面を形成し、前記補助支持層は少なくとも前記第1支持板と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持板と前記中間支持板の隙間箇所、前記中間支持板と前記第2支持板の隙間箇所、及び前記第2支持板と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する、請求項1に記載の折り畳み表示装置。
【請求項13】
前記支持機構はさらに第5支持部材及び第6支持部材を含み、前記第5支持部材及び前記第6支持部材はいずれも前記固定ブラケットに可動に接続され、且つ前記補助支持層は前記支持機構の正射影方向において前記第5支持部材及び前記第6支持部材を被覆し、
前記折り畳み表示装置が前記平坦状態にあるとき、前記第5支持部材及び前記第6支持部材は前記中間支持板を支持し、前記中間支持板は前記固定ブラケットから離れている請求項12に記載の折り畳み表示装置。
【請求項14】
前記第5支持部材は突起を含み、前記第6支持部材は突起を含み、前記折り畳み表示装置が前記平坦状態にあるとき、前記突起は前記中間支持板を支持し、前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記突起と前記中間支持板との間に隙間を有する、請求項13に記載の折り畳み表示装置。
【請求項15】
前記ヒンジ構造はさらに回転機構を含み、前記回転機構は第1接続部材、及び第2接続部材を含み、
前記第1接続部材の一端は固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第1接続部材の他端は前記第1支持部材に摺動可能に接続され、前記第2接続部材の一端は前記固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第2接続部材の他端は前記第4支持部材に摺動可能に接続される、請求項4に記載の折り畳み表示装置。
【請求項16】
前記回転機構はさらに第1回転部材、第2回転部材、第1取付部材及び第2取付部材を含み、
前記第1回転部材は前記固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第1取付部材は前記第1支持部材に固定して接続され、前記第1接続部材の前記一端は前記第1回転部材に固定して接続され、前記第1接続部材の前記他端は前記第1取付部材に摺動可能に接続され、前記第2回転部材は前記固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第2取付部材は前記第4支持部材に固定して接続され、前記第2接続部材の前記一端は前記第2回転部材に固定して接続され、前記第2接続部材の前記他端は前記第2取付部材に摺動可能に接続される、請求項15に記載の折り畳み表示装置。
【請求項17】
前記第1接続部材は第1本体部、及び前記第1本体部の一端から延伸する第1延伸部を含み、前記第2接続部材は第2本体部、及び前記第2本体部の一端から延伸する第2延伸部を含み、前記第1本体部は前記第1取付部材に摺動可能に接続され、前記第1延伸部に前記第1回転部材が貫通するための第1孔が設けられ、前記第2本体部は前記第2取付部材に摺動可能に取り付けられ、前記第2延伸部に前記第1回転部材が貫通するための第2孔が設けられる、請求項16に記載の折り畳み表示装置。
【請求項18】
前記第1取付部材に第1摺動溝が設けられ、前記第2取付部材に第2摺動溝が設けられ、前記第1本体部が前記第1摺動溝内に摺動可能に取り付けられ、前記第2本体部が前記第2摺動溝内に摺動可能に取り付けられる、請求項17に記載の折り畳み表示装置。
【請求項19】
前記ヒンジ構造はさらに位置決め機構を含み、前記位置決め機構は位置決め具を含み、前記位置決め具は前記第1回転部材及び前記第2回転部材に套設され、前記位置決め具は前記第1接続部材の前記第1延伸部に向いている第1突起、及び前記第2接続部材の前記第2延伸部に向いている第2突起を含み、前記第1接続部材の前記第1延伸部に第1凹溝が設けられ、前記第2接続部材の前記第2延伸部に第2凹溝が設けられ、前記支持機構が平坦状態又は折り畳み状態にある時、前記第1突起が前記第1凹溝に収容され、前記第2突起が前記第2凹溝に収容される、請求項17に記載の折り畳み表示装置。
【請求項20】
前記ヒンジ構造はさらに同期機構を含み、前記同期機構は第1同期部材、第2同期部材及び第3同期部材を含み、前記第1同期部材は前記第1回転部材に接続され、前記第2同期部材は前記第2回転部材に接続され、前記第1同期部材は前記第3同期部材によって前記第2同期部材に同期接続されて、前記第1回転部材と前記第2回転部材を同期回転させる、請求項16に記載の折り畳み表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示分野に関し、特に折り畳み表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルOLEDディスプレイスクリーン技術の発展や、及び折り畳み式電子機器が普通の電子機器の携帯性に加えて展開後の大画面表示の究極の体験を兼ね備えることに伴って、折り畳み式電子機器は徐々に移動端末の発展の重要なトレンドとなっており、すでに各大手の端末メーカーが競合する重要な分野となっている。
【0003】
現在、フレキシブルディスプレイスクリーン本体の損傷を防止するために、内部折り畳み表示機構は通常、機構設計によって支持板をそれから退避させる必要があり、フレキシブルディスプレイスクリーン本体を湾曲領域で「水滴型」に形成し、上述のフレキシブルディスプレイパネル本体が湾曲状態にあるとき、3つの支持板及びミドルフレームを利用してフレキシブルディスプレイスクリーン本体の湾曲領域を支持する。しかしながら、前記フレキシブルディスプレイパネル本体がフラット状態にあるとき、3つの支持板及びミドルフレームの加工誤差又は板と板との間の隙間によって、ユーザーがスクリーンにタッチするときに湾曲領域の支持板間の段差と隙間を感じ、そのためユーザーエクスペリエンスが悪化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は折り畳み表示装置を提供し、関連技術の欠陥を解決することに用いられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記機能を実現するために、本願の実施例が提供する技術的解決手段は以下の通りである。
【0006】
折り畳み表示装置であって、ハウジング、ヒンジ構造、フレキシブルディスプレイパネル本体、及び補助支持層を含み、
前記ハウジングは第1ハウジング及び第2ハウジングを含み、
前記ヒンジ構造は前記ハウジング中に収容され、且つ前記第1ハウジングと前記第2ハウジングに接続され、前記ヒンジ構造は固定機構及び支持機構を含み、前記支持機構は前記固定機構の一側に位置し且つ前記第1ハウジングに対応して設置される第1支持板、及び前記固定機構の他側に位置し且つ前記第2ハウジングに対応して設置される第2支持板を含み、前記第1支持板は前記固定機構の一側に回転可能に接続され、前記第2支持板は前記固定機構の他側に回転可能に接続され、
前記フレキシブルディスプレイパネル本体は前記ハウジング中に設置され、且つ前記第1ハウジング、前記第2ハウジング及び前記ヒンジ構造の一側に位置し、
前記フレキシブルディスプレイパネル本体と前記ヒンジ構造との間に設置され、前記補助支持層は少なくとも前記第1支持板と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持板と前記固定機構との接続箇所、前記第2支持板と前記固定機構との接続箇所及び前記第2支持板と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する。
【0007】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記フレキシブルディスプレイパネル本体は、前記ヒンジ構造に対応して設置される湾曲領域、及び前記湾曲領域の両側に位置する非湾曲領域を含み、
前記補助支持層は間隔をあけて設置される第1補助支持セグメントと第2補助支持セグメントを含み、前記第1補助支持セグメントと前記第2補助支持セグメントとは第1隙間を有し、前記第1隙間は前記湾曲領域に対応して設置される。
【0008】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第1隙間は14ミリメートル未満である、又は14ミリメートルに等しい。
【0009】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第1支持板は第1支持部材及び第2支持部材を含み、前記第2支持板は第3支持部材及び第4支持部材を含み、前記第1支持部材は前記第1ハウジングに接続され、前記第2支持部材はそれぞれ前記固定機構の一側及び前記第1支持部材に回転可能に接続され、前記第4支持部材は前記第2ハウジングに接続され、前記第3支持部材はそれぞれ前記固定機構の他側及び前記第4支持部材に回転可能に接続され、
前記第1補助支持セグメントは少なくとも前記第1支持部材と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持部材と前記第2支持部材との接続箇所、及び前記第2支持部材と前記固定機構との接続箇所を被覆し、前記第2補助支持セグメントは少なくとも前記第3支持部材と前記固定機構との接続箇所、前記第3支持部材と前記第4支持部材との接続箇所、及び前記第4支持部材と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する。
【0010】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第2支持部材は複数の第2サブ支持部材を含み、隣接する2つの前記第2サブ支持部材間は回転可能に接続され、前記第1補助支持セグメントは各隣接する前記第2サブ支持部材間の接続箇所を被覆し、
前記第3支持部材は複数の第3サブ支持部材を含み、隣接する2つの前記第3サブ支持部材間は回転可能に接続され、前記第2補助支持セグメントは各隣接する前記第3サブ支持部材間の接続箇所を被覆する。
【0011】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第1補助支持セグメントは互いに接続される第1補助支持部分及び第2補助支持部分を含み、前記第2補助支持セグメントは互いに接続される第3補助支持部分及び第4補助支持部分を含み、
前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記第1支持部材と前記第4支持部材が対向して設置され、前記第2支持部材と前記第3支持部材が対向して設置され、前記第1支持部材と前記第4支持部材が第1夾角を有し、前記第2支持部材と前記第3支持部材が第2夾角を有し、前記第1夾角と前記第2夾角が異なり、
前記第1補助支持部分と前記第4補助支持部分が対向して設置され、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分が対向して設置され、前記第1補助支持部分と前記第4補助支持部分が第3夾角を有し、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分が第4夾角を有し、前記第3夾角と前記第4夾角が異なる。
【0012】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第3夾角と前記第1夾角とは同じであり、前記第4夾角と前記第2夾角とは同じである。
【0013】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記フレキシブルディスプレイパネル本体から固定構造への方向に沿って、前記第2支持部材と前記第3支持部材との間の距離は徐々に増大し、前記第1夾角は前記第2夾角未満であり、前記第2補助支持部分と前記第3補助支持部分との間の距離は徐々に増大し、前記第3夾角は前記第4夾角未満である。
【0014】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記折り畳み表示装置はさらに前記補助支持層と前記ヒンジ構造との間に位置する放熱層を含み、前記放熱層は間隔をあけて設置される第1放熱層及び第2放熱層を含み、
前記第1放熱層と前記第1補助支持セグメントとの間に第1接着剤層が設置され、前記第1補助支持セグメントと前記フレキシブルディスプレイパネル本体との間に第2接着剤層が設置され、前記第2放熱層と前記第2補助支持セグメントとの間に第3接着剤層が設置され、前記第2補助支持セグメントと前記フレキシブルディスプレイパネル本体との間に第4接着剤層が設置され、前記第1接着剤層と前記第2接着剤層とは間隔をあけて設置され、前記第3接着剤層と前記第4接着剤層とは間隔をあけて設置され、
前記第2接着剤層は前記第1支持部材と前記第1ハウジングとの接続箇所、及び前記第1支持部材と前記第2支持部材との接続箇所を被覆し、前記第4接着剤層は前記第3支持部材と前記第4支持部材との接続箇所、及び前記第4支持部材と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する。
【0015】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第1接着剤層と前記第3接着剤層とは第2隙間を有し、前記第2隙間は前記第1隙間よりも大きく、前記第2隙間は前記湾曲領域に対応して設置される。
【0016】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記補助支持層の弾性率は10ギガパスカル~250ギガパスカルであり、前記補助支持層の厚さは0.01ミリメートル~0.2ミリメートルである。
【0017】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記固定機構は中間支持板及び固定ブラケットを含み、
前記中間支持板は前記固定ブラケットに可動に接続され、前記第1支持板は前記中間支持板の一側に位置し、前記第2支持板は前記中間支持板の他側に位置し、
前記折り畳み表示装置が前記平坦状態にあるとき、前記第1支持板、前記中間支持板、前記第2支持板及び前記中間支持板は共同で平坦な表面を形成し、前記補助支持層は少なくとも前記第1支持板と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持板と前記中間支持板の隙間箇所、前記中間支持板と前記第2支持板の隙間箇所、及び前記第2支持板と前記第2ハウジングとの接続箇所を被覆する。
【0018】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記支持機構はさらに第5支持部材及び第6支持部材を含み、前記第5支持部材及び前記第6支持部材はいずれも前記固定ブラケットに可動に接続され、且つ前記補助支持層は前記支持機構の正射影方向において前記第5支持部材及び前記第6支持部材を被覆し、
前記折り畳み表示装置が前記平坦状態にあるとき、前記第5支持部材及び前記第6支持部材は前記中間支持板を支持し、前記中間支持板は前記固定ブラケットから離れている。
【0019】
本願の実施例が提供する折り畳み表示装置では、前記第5支持部材は突起を含み、前記第6支持部材は突起を含み、前記折り畳み表示装置が前記平坦状態にあるとき、前記突起は前記中間支持板を支持し、前記折り畳み表示装置が折り畳み状態にあるとき、前記突起と前記中間支持板との間に隙間を有する。
【発明の効果】
【0020】
本願の実施例は、前記第1支持板と前記第1ハウジングとの接続箇所、前記第1支持板と前記固定機構との接続箇所、前記第2支持板と前記固定機構との接続箇所及び前記第2支持板と前記第2ハウジングとの接続箇所の上方に補助支持層が設置されることで、前記フレキシブルディスプレイパネル本体がフラット状態にあるとき、その下方の前記第1ハウジング、前記第1支持板、前記固定機構、前記第2支持板及び前記第2ハウジングの各接続箇所の段差をカバーし、さらにユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0021】
以下、図面と併せて本願の具体的な実施形態を詳細に記述することで、本願の技術的解決手段及びほかの有益な効果が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の展開状態の模式図である。
【
図2】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の折り畳み状態の模式図である。
【
図3】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の分解模式図である。
【
図4】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の展開状態の模式図である。
【
図5】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の折り畳み状態の模式図である。
【
図6】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の構造模式図である。
【
図7】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の固定機構の模式図である。
【
図8】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の支持機構の模式図である。
【
図9】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の回転機構の模式図である。
【
図10】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の位置決め機構の模式図である。
【
図11】本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の同期機構の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願は折り畳み表示装置を提供し、本願の目的、技術的解決手段及び効果をより明瞭かつ明確にするために、以下、図面を参照し且つ実施例を挙げて本願をさらに詳細に説明する。理解すべき点としては、ここで記述される具体的な実施例は単に本願を解釈することに用いられ、且つ本願を限定することに用いられないことである。
【0024】
図1~
図11に参照されるように、本願の実施例は折り畳み表示装置10を提供し、上記折り畳み表示装置10はハウジング100、ヒンジ構造200、フレキシブルディスプレイパネル本体300、及び補助支持層400を含む。上記ハウジング100は第1ハウジング110及び第2ハウジング120を含む。上記ヒンジ構造200は上記ハウジング100中に収容され、且つ上記第1ハウジング110及び上記第2ハウジング120に接続され、上記ヒンジ構造200は固定機構210及び支持機構220を含む。上記支持機構220は上記固定機構210の一側に位置し且つ上記第1ハウジング110に対応して設置される第1支持板221、及び上記固定機構210の他側に位置し且つ上記第2ハウジング120に対応して設置される第2支持板222を含む。ここで、上記第1支持板221は上記固定機構210の一側に回転可能に接続され、上記第2支持板222は上記固定機構210の他側に回転可能に接続され、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300は上記ハウジング100中に設置され、且つ上記第1ハウジング110、上記第2ハウジング120及び上記ヒンジ構造200の一側に位置する。補助支持層400は、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300と上記ヒンジ構造200との間に設置される。
【0025】
ここで、上記補助支持層400は少なくとも上記第1支持板221と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持板221と上記固定機構210との接続箇所、上記第2支持板222と上記固定機構210との接続箇所、及び上記第2支持板222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。
【0026】
本願の実施例では、上記折り畳み表示装置10が
図2に示す状態から
図1の上記状態に切り替えられ、すなわち、上記折り畳み表示装置10がフラット状態にあるとき、上記補助支持層400は少なくとも上記第1支持板221と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持板221と上記固定機構210との接続箇所、上記第2支持板222と上記固定機構210との接続箇所、及び上記第2支持板222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆し、それにより上記フレキシブルディスプレイパネル本体300がフラット状態にあるとき、その下方の上記第1ハウジング110、上記第1支持板221、上記固定機構210、上記第2支持板222及び上記第2ハウジング120の各接続箇所の段差をカバーし、さらにユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0027】
以下、具体的な実施例と併せて本願の技術的解決手段を記述する。
【0028】
図1は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の展開状態の模式図であり、
図2は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の折り畳み状態の模式図である。
【0029】
図1及び
図2に参照されるように、本実施例は折り畳み表示装置10を提供し、上記折り畳み表示装置10はハウジング100、ヒンジ構造200、フレキシブルディスプレイパネル本体300、及び補助支持層400を含む。上記ハウジング100は第1ハウジング110及び第2ハウジング120を含む。上記ヒンジ構造200は上記ハウジング100中に収容され、且つ上記第1ハウジング110及び上記第2ハウジング120に接続され、上記ヒンジ構造200は固定機構210及び支持機構220を含む。上記支持機構220は上記固定機構210の一側に位置し且つ上記第1ハウジング110に対応して設置される第1支持板221、及び上記固定機構210の他側に位置し且つ上記第2ハウジング120に対応して設置される第2支持板222を含む。ここで、上記第1支持板221は上記固定機構210の一側に回転可能に接続され、上記第2支持板222は上記固定機構210の他側に回転可能に接続され、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300は上記ハウジング100中に設置され、且つ上記第1ハウジング110、上記第2ハウジング120及び上記ヒンジ構造200の一側に位置し、補助支持層400は、上記折り畳み表示装置10がフラット状態にあるとき、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300を支持することに用いられる。上記補助支持層400は上記フレキシブルディスプレイパネル本体300と上記ヒンジ構造200との間に設置される。
【0030】
本実施例では、上記補助支持層400の弾性率の範囲は10ギガパスカル(Gpa)~250ギガパスカル(Gpa)であり、上記補助支持層400の厚さ範囲は0.01ミリメートル~0.2ミリメートルであり、上記補助支持層400の材料は金属ステンレス鋼、ばね鋼シート及びチタン合金を含むが、これらに限定されず、全面が金属板であってもよく、金属グリッド構造を採用してもよく、理解できるように、本実施例は上記弾性率の範囲、厚さの範囲及び材料の種類のいずれについても具体的に制限しない。
【0031】
具体的には、本実施例では、上記第1支持板221と上記第1ハウジング110との接続箇所に第1スリット1を有し、上記第1支持板221と上記固定機構210との接続箇所に第2スリット2を有し、上記第2支持板222と上記固定機構210との接続箇所に第3スリット3を有し、上記第2支持板222と上記第2ハウジング120との接続箇所に第4スリット4を有する。
【0032】
本実施例は、上記補助支持層400が少なくとも上記第1支持板221と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持板221と上記固定機構210との接続箇所、上記第2支持板222と上記固定機構210との接続箇所及び上記第2支持板222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。すなわち、上記補助支持層400が上記第1スリット1、上記第2スリット2、上記第3スリット3及び上記第4スリット4を被覆するように設置され、それにより上記フレキシブルディスプレイパネル本体300がフラット状態にあるとき、その下方の上記第1ハウジング110、上記第1支持板221、上記固定機構210、上記第2支持板222及び上記第2ハウジング120の各接続箇所の段差をカバーし、さらにユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0033】
本実施例では、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300は上記ヒンジ構造200に対応して設置される湾曲領域1000、及び上記湾曲領域1000の両側に位置する非湾曲領域2000を含み、上記補助支持層400は間隔をあけて設置される第1補助支持セグメント410及び第2補助支持セグメント420を含み、上記第1補助支持セグメント410と上記第2補助支持セグメント420は第1隙間(図示せず)を有し、上記第1隙間は上記湾曲領域1000に対応して設置される。
【0034】
具体的には、上記第1隙間の内壁の上記固定機構210での正射影は上記固定機構210の境界範囲内に位置し、上記第1補助支持セグメント410と上記第2補助支持セグメント420との間の間隔の範囲は14ミリメートル未満である、又は14ミリメートルに等しい。
【0035】
さらに、
図3~
図5に参照されるように、
図3は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジの分解模式図であり、
図4は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジの展開状態の模式図であり、
図5は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジの折り畳み状態の模式図である。
【0036】
本実施例では、上記第1支持板221は第1支持部材2211及び第2支持部材2212を含み、上記第2支持板222は第3支持部材2221及び第4支持部材2222を含み、上記第1支持部材2211は上記第1ハウジング110に接続され、上記第2支持部材2212はそれぞれ上記固定機構210の一側及び上記第1支持部材2211に回転可能に接続され、上記第4支持部材2222は上記第2ハウジング120に接続され、上記第3支持部材2221はそれぞれ上記固定機構210の他側及び上記第4支持部材2222に回転可能に接続される。
【0037】
なお、上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222の材料はいずれも鋼材を含むが、これに限定されない。
【0038】
本実施例では、上記第1補助支持セグメント410は少なくとも上記第1支持部材2211と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212との接続箇所、及び上記第2支持部材2212と上記固定機構210との接続箇所を被覆し、上記第2補助支持セグメント420は少なくとも上記第3支持部材2221と上記固定機構210との接続箇所、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222との接続箇所、及び上記第4支持部材2222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。
【0039】
具体的には、本実施例では、上記第1支持部材2211と上記第1ハウジング110との接続箇所に上記第1スリット1を有し、上記第2支持部材2212と上記第1支持部材2211との間に第5スリット5を有し、上記第2支持部材2212と上記固定機構210との接続箇所に上記第2スリット2を有し、上記第3支持部材2221と上記固定機構210との接続箇所に上記第3スリット3を有し、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222に第6スリット6を有し、上記第4支持部材2222と上記第2ハウジング120との接続箇所に上記第4スリット4を有する。
【0040】
本実施例は、上記第1補助支持セグメント410が上記第1支持部材2211と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212との接続箇所、及び上記第2支持部材2212と上記固定機構210との接続箇所を被覆し、上記第2補助支持セグメント420は少なくとも上記第3支持部材2221と上記固定機構210との接続箇所、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222との接続箇所、及び上記第4支持部材2222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。すなわち、上記第1補助支持セグメント410は上記第1スリット1、上記第5スリット5及び上記第2スリット2を被覆し、上記第2補助支持セグメント420は上記第3スリット3、上記第6スリット6及び上記第4スリット4を被覆し、それにより上記フレキシブルディスプレイパネル本体300がフラット状態にあるとき、その下方の上記第1ハウジング110、上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記固定機構210、上記第3支持部材2221、上記第4支持部材2222及び上記第2ハウジング120の各接続箇所の段差をカバーし、さらにユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0041】
さらに、上記第2支持部材2212は複数の第2サブ支持部材(図示せず)を含み、隣接する2つの上記第2サブ支持部材間は回転可能に接続され、上記第1補助支持セグメント410は各隣接する上記第2サブ支持部材間の接続箇所を被覆し、上記第3支持部材2221は複数の第3サブ支持部材(図示せず)を含み、隣接する2つの上記第3サブ支持部材間は回転可能に接続され、上記第2補助支持セグメント420は各隣接する上記第3サブ支持部材間の接続箇所を被覆する。理解できるように、本実施例では、上記第2支持部材2212は複数の上記第2サブ支持部材から構成されてもよく、1つの全体として一体形成されてもよく、上記第3支持部材2221は複数の上記第3サブ支持部材から構成されてもよく、1つの全体として一体形成されてもよく、本実施例は上記第2サブ支持部材及び上記第3サブ支持部材の個数のいずれもについても具体的に制限しない。
【0042】
図1~
図5に参照されるように、本実施例では、上記第1支持部材2211は上記固定機構210に回転可能に接続され、上記第4支持部材2222は上記固定機構210に回転可能に接続される。
【0043】
本実施例では、上記第1支持部材2211及び上記第2支持部材2212はいずれも第1回転軸(不図示)上に套設され、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222はいずれも第2回転軸(不図示)上に套設され、ここで、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212は上記第1回転軸によって可動接続を実現し、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222は上記第2回転軸によって可動接続を実現し、ここで、上記第1回転軸及び上記第2回転軸はいずれもピン軸を含むが、これに限定されない。
【0044】
理解できるように、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212が上記第1回転軸によって可動接続を実現し、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222が上記第2回転軸によって可動接続を実現することは単に例示的な説明に用いられ、本実施例はこれを具体的に制限しない。
【0045】
本実施例は、上記固定機構210の一側に第1支持部材2211及び第2支持部材2212が設置され、上記固定機構210の他側に第3支持部材2221及び第4支持部材2222が設置される。ここで、上記第2支持部材2212が上記固定機構210の一側に回転可能に接続され、上記第3支持部材2221が上記第1支持部材2211の他側に回転可能に接続され、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212が上記第1回転軸によって可動接続を実現し、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222が上記第2回転軸によって可動接続を実現する。それにより上記ヒンジ内の回転自由度の数量を増加させ、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態にあるとき、上記支持機構220の完全収納を実現でき、さらに上記折り畳み表示装置10中の上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の折り畳み時に、完全収納及び完全展開を実現できる。
【0046】
本実施例では、上記第1補助支持セグメント410は互いに接続される第1補助支持部分411及び第2補助支持部分412を含み、上記第2補助支持セグメント420は互いに接続される第3補助支持部分421及び第4補助支持部分422を含む。
【0047】
上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態にあるとき、上記第1支持部材2211と上記第4支持部材2222は対向して設置される。上記第2支持部材2212と上記第3支持部材2221は対向して設置される。上記第1支持部材2211と上記第4支持部材2222は第1夾角を有し、上記第2支持部材2212と上記第3支持部材2221は第2夾角を有し、上記第1夾角と上記第2夾角は異なる。上記第1補助支持部分411と上記第4補助支持部分422は対向して設置され、上記第2補助支持部分412と上記第3補助支持部分421は対向して設置され、上記第1補助支持部分411と上記第4補助支持部分422は第3夾角を有し、上記第2補助支持部分412と上記第3補助支持部分421は第4夾角を有し、上記第3夾角と上記第4夾角は異なる。
【0048】
好適には、上記第3夾角と上記第1夾角とは同じであり、上記第4夾角と上記第2夾角とは同じである。
【0049】
本実施例では、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態にあるとき、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300から上記固定機構210への方向に沿って、上記第2支持部材2212と上記第3支持部材2221との間の距離は徐々に増大し、上記第1夾角は上記第2夾角未満であり、上記第2補助支持部分412と上記第3補助支持部分421との間の距離は徐々に増大し、上記第3夾角は上記第4夾角未満である。
【0050】
好適には、上記第1夾角と上記第3夾角は鋭角であり、上記第2夾角と上記第4夾角は鋭角又は0°角である。
【0051】
本実施例では、上記折り畳み表示装置10が
図1に示す状態から
図2に示す状態に切り替えられる。すなわち、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態にあるとき、上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222は傾斜して楔状を形成する。同時に、上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222の駆動下で上記第1補助支持部分411、上記第2補助支持部分412、上記第3補助支持部分421及び上記第4補助支持部分422は傾斜して楔状を形成する。すなわち、上記第1補助支持セグメント410及び第2補助支持セグメント420が上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の両側に位置し、それにより上記フレキシブルディスプレイパネル本体300を収容する空間を増大し、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300が折り畳み状態にあるとき、より大きなラジアンを採用して折り曲げることができる(例えば、水滴状)。上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の折り畳み状況を改善し、折り畳みが小さすぎて上記フレキシブルディスプレイパネル本体300に損傷のリスクをもたらすことを回避する。
【0052】
図6は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置の構造模式図である。
【0053】
本実施例では、上記折り畳み表示装置10はさらに上記補助支持層400と上記ヒンジ構造200との間に位置する放熱層500を含む。具体的には、上記放熱層500は上記補助支持層400から順に離れた金属銅層、感圧接着剤層、ポリ酢酸ビニル層、発泡ゴム層及び放熱膜層を含むが、これらに限定されない。
【0054】
本実施例は、上記補助支持層400と上記ヒンジ構造200との間に上記放熱層500が設置され、それにより、上記補助支持層400の放熱性能を向上させ、さらに上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の熱損傷を回避する。
【0055】
ここで、上記金属銅層の厚さは80ミクロンであり、上記感圧接着剤層の厚さは10ミクロンであり、上記ポリ酢酸ビニル層の厚さは15ミクロンであり、上記発泡ゴム層の厚さは70ミクロンであり、及び上記放熱膜層の厚さは15ミクロンである。
【0056】
本実施例では、上記放熱層500は間隔をあけて設置される第1放熱層510及び第2放熱層520を含む。上記第1放熱層510と上記第1補助支持セグメント410との間に第1接着剤層601が設置され、上記第1補助支持セグメント410と上記フレキシブルディスプレイパネル本体300との間に第2接着剤層602が設置され、上記第2放熱層520と上記第2補助支持セグメント420との間に第3接着剤層603が設置され、上記第2補助支持セグメント420と上記フレキシブルディスプレイパネル本体300との間に第4接着剤層604が設置される。ここで、上記第1接着剤層601と上記第2接着剤層602とは間隔をあけて設置され、上記第3接着剤層603と上記第4接着剤層604とは間隔をあけて設置される。
【0057】
理解できるように、上記第1接着剤層601は、上記第1補助支持セグメント410と上記第1放熱層510を接着することに用いられ、上記第2接着剤層602は、上記第1補助支持セグメント410と上記フレキシブルディスプレイパネル本体300を接着することに用いられ、上記第3接着剤層603は、上記第2補助支持セグメント420と上記第2放熱層520を接着することに用いられ、上記第4接着剤層604は、上記第2補助支持セグメント420と上記フレキシブルディスプレイパネル本体300を接着することに用いられる。上記第1接着剤層601、上記第2接着剤層602、上記第3接着剤層603及び上記第4接着剤層604は感圧接着剤を含むが、これに限定されない。
【0058】
具体的には、上記折り畳み表示装置10がフラット状態にあるとき、上記第2接着剤層602は上記第1支持部材2211と上記第1ハウジング110との接続箇所、及び上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212との接続箇所を被覆し、上記第4接着剤層604は上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222との接続箇所、及び上記第4支持部材2222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。
【0059】
さらに、本実施例では、上記第1接着剤層601と上記第3接着剤層603は第2隙間(図示せず)を有し、上記第2隙間は上記第1隙間よりも大きく、上記第2隙間は上記湾曲領域1000に対応して設置される。
【0060】
具体的には、上記折り畳み表示装置10がフラット状態にあるとき、上記第1隙間の上記フレキシブルディスプレイパネル本体300での正射影は上記第2隙間の内壁の上記フレキシブルディスプレイパネル本体300での正射影の境界内に位置する。
本実施例では、上記折り畳み表示装置10はさらに、上記第1放熱層510と上記第1支持板221との間に位置する第5接着剤層605、及び上記第2放熱層520と上記第2支持板222との間に位置する第6接着剤層606を含む。
【0061】
具体的には、上記第5接着剤層605は、上記第1放熱層510と上記第1ハウジング110を接着すること、及び上記第1放熱層510と上記第1支持板221を接着することに用いられ、上記第6接着剤層606は、上記第2放熱層520と上記第2ハウジング120を接着すること、及び上記第2放熱層520と上記第2支持板222を接着することに用いられる。
【0062】
本実施例では、上記第5接着剤層605の上記第1ハウジング110及び上記第1支持板221での正射影は上記第1スリット1、上記第5スリット5及び上記第2スリット2のいずれとも重ならず、上記第6接着剤層606の上記第2ハウジング120及び上記第2支持板222での正射影は上記第3スリット3、上記第6スリット6及び上記第2スリット2のいずれとも重ならず、それにより上記第5接着剤層605と上記第6接着剤層606が上記第1支持板221と上記第2支持板222の湾曲に影響をもたらすことを回避する。
【0063】
なお、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の下にさらに1つの支持膜層301及び1つの放熱膜層302が設置され(接着剤層によって接着できる)、ここで、上記支持膜層301の材料はステンレス鋼(SUS)を含むが、これらに限定されず、上記放熱膜層302の材料は発泡ゴム(Foam)を含むが、これらに限定されず、本実施例では、上記支持膜層301及び上記放熱膜層302はいずれも一体構造である。
【0064】
理解できるように、本実施例では、上記支持膜層301と上記補助支持層400との間に差異が存在し、上記放熱膜層302と上記放熱層500との間に差異が存在する。上記支持膜層301は支持フレキシブルディスプレイパネル本体300全面を支持し、放熱膜層302はフレキシブルディスプレイパネル本体300全面を放熱するが、上記補助支持層400及び上記放熱層500は上記フレキシブルディスプレイパネル本体300と上記ヒンジ構造200との間に設置され、補助支持層400はさらにヒンジ構造200中の支持板の接続箇所の段差感を解消することに用いられ、放熱層500は局所領域を放熱する。従って、上記支持膜層301と上記補助支持層400は異なり、上記放熱膜層302と上記放熱層500も異なる。
【0065】
図1~
図7に参照されるように、
図7は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の固定機構の模式図である。
【0066】
本実施例では、上記固定機構210は中間支持板211及び固定ブラケット212を含み、上記中間支持板211は上記固定ブラケット212に可動に接続され、上記第1支持板221は上記中間支持板211の一側に位置し、上記第2支持板222は上記中間支持板211の他側に位置する。
【0067】
上記折り畳み表示装置10が上記平坦状態にあるとき、上記第1支持板221、上記中間支持板211、上記第2支持板222及び上記中間支持板211は共同で平坦な表面を形成し、ここで、上記補助支持層400は少なくとも上記第1支持板221と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持板221と上記中間支持板211の隙間箇所、上記中間支持板211と上記第2支持板222の隙間箇所、及び上記第2支持板222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。
【0068】
具体的には、本実施例では、上記第1支持部材2211及び上記第2支持部材2212は上記中間支持板211の一側に位置し、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222は上記中間支持板211の他側に位置する。
【0069】
上記折り畳み表示装置10が上記平坦状態にあるとき、上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記中間支持板211、上記第3支持部材2221、及び上記第4支持部材2222は共同で平坦な上記表面を形成する。ここで、上記第1補助支持セグメント410は少なくとも上記第1支持部材2211と上記第1ハウジング110との接続箇所、上記第1支持部材2211と上記第2支持部材2212との接続箇所、及び上記第2支持部材2212と上記中間支持板211の隙間箇所を被覆し、上記第2補助支持セグメント420は少なくとも上記中間支持板211と上記第3支持部材2221の隙間箇所、上記第3支持部材2221と上記第4支持部材2222との接続箇所、及び上記第4支持部材2222と上記第2ハウジング120との接続箇所を被覆する。それにより上記フレキシブルディスプレイパネル本体300がフラット状態にあるとき、その下方の上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記中間支持板211、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222の各接続箇所の段差をカバーし、さらにユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0070】
さらに、
図8に参照されるように、本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の支持機構の模式図である。
【0071】
本実施例では、上記支持機構220はさらに第5支持部材223及び第6支持部材224を含み、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224はいずれも上記固定ブラケット212に可動に接続され、且つ上記補助支持層400は上記支持機構220の正射影方向において上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224を被覆する。
【0072】
上記折り畳み表示装置10が上記平坦状態にあるとき、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224は上記中間支持板211を支持し、上記中間支持板211は上記固定ブラケット212から離れている。なお、上記中間支持板211、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224の材料はいずれも鋼材を含むが、これに限定されない。
【0073】
さらに、上記第5支持部材223は突起(図示せず)を含み、上記第6支持部材224は突起(図示せず)を含み、上記折り畳み表示装置10が上記平坦状態にあるとき、上記突起は上記中間支持板211を支持し、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態にあるとき、上記突起と上記中間支持板211との間に隙間を有する。理解できるように、本実施例は上記突起の形状をさらに制限しない。
【0074】
図1~
図9に参照されるように、
図9は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の回転機構の模式図である。
【0075】
本実施例では、上記第1支持部材2211は上記固定ブラケット212に摺動可能に接続され、上記第4支持部材2222は上記固定ブラケット212に摺動可能に接続される。
【0076】
具体的には、上記ヒンジ構造200はさらに回転機構230を含み、上記回転機構230は第1接続部材231、第2接続部材232、第1回転部材233、第2回転部材234、第1取付部材235及び第2取付部材236を含む。
【0077】
ここで、上記第1接続部材231の一端は上記固定ブラケット212に回転可能に接続され、上記第1接続部材231の他端は上記第1支持部材2211に摺動可能に接続され、上記第2接続部材232の一端は上記固定ブラケット212に回転可能に接続され、上記第2接続部材232の他端は上記第4支持部材2222に摺動可能に接続される。
【0078】
上記第1回転部材233は上記固定ブラケット212に回転可能に接続され、上記第1取付部材235は上記第1支持部材2211に固定して接続され、上記第1接続部材231の上記一端は上記第1回転部材233に固定して接続され、上記第1接続部材231の上記他端は上記第1取付部材235に摺動可能に接続され、上記第2回転部材234は上記固定ブラケット212に回転可能に接続され、上記第2取付部材236は上記第4支持部材2222に固定して接続され、上記第2接続部材232の上記一端は上記第2回転部材234に固定して接続され、上記第2接続部材232の上記他端は上記第2取付部材236に摺動可能に接続される。
【0079】
なお、上記第1接続部材231及び上記第2接続部材232の材料はいずれも鋼材を含むが、これに限定されない。
【0080】
理解できるように、本実施例では、上記第1取付部材235が上記第2支持部材2212に固定して接続される方法及び上記第2取付部材236が上記第4支持部材2222に固定して接続される方法のいずれについても具体的に制限しない。
【0081】
本実施例では、上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234はギア軸を含むが、これに限定されず、上記第1取付部材235及び上記第2取付部材236の材料はいずれも鋼材を含むが、これに限定されず、本実施例はこれを具体的に制限しない。
【0082】
本実施例では、上記第1接続部材231は第1本体部2311、及び上記第1本体部2311の一端から延伸する第1延伸部2312を含み、上記第2接続部材232は第2本体部2321、及び上記第2本体部2321の一端から延伸する第2延伸部2322を含み、ここで、上記第1本体部2311は上記第1取付部材235に摺動可能に接続され、上記第1延伸部2312に上記第1回転部材233が貫通するための第1孔(不図示)が設けられ、上記第2本体部2321は上記第2取付部材236に摺動可能に取り付けられ、上記第2延伸部2322に上記第1回転部材233が貫通するための第2孔(不図示)が設けられる。
【0083】
さらに、本実施例では、上記第1取付部材235に第1摺動溝2351が設けられ、上記第2取付部材236に第2摺動溝2361が設けられ、上記第1本体部2311が上記第1摺動溝2351内に摺動可能に取り付けられ、上記第2本体部2321が上記第2摺動溝2361内に摺動可能に取り付けられる。
【0084】
さらに、本実施例では、上記第5支持部材223は上記第1回転部材233に固定して接続され、上記第6支持部材224は上記第2回転部材234に固定して接続される。
【0085】
本実施例では、上記固定ブラケット212は本体ブラケット2121、第1ブラケット2122及び第2ブラケット2123を含む。
【0086】
ここで、上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234は上記本体ブラケット2121に回転可能に接続され、上記第1ブラケット2122は上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234に套設され、上記第1ブラケット2122に第1凹部(図示せず)及び第2凹部(図示せず)が設けられ、上記第1延伸部2312は上記第1凹部内に回転可能に収容され、上記第2延伸部2322は上記第2凹部内に回転可能に収容される。
【0087】
本実施例では、上記本体ブラケット2121は弧状摺動溝(図示せず)を含み、上記第2支持部材2212は第1スライダー(図示せず)を含み、上記第3支持部材2221は第2スライダー(図示せず)を含み、ここで、上記第1スライダー及び上記第2スライダーは上記弧状摺動溝内を回転する。
【0088】
本実施例では、上記第2ブラケット2123は上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234に套設され、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224は上記第1ブラケット2122の、上記本体ブラケット2121から離れた一側に位置し、上記第2ブラケット2123は上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224と上記第1ブラケット2122との間に位置し、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224は上記第2ブラケット2123に当接される。
【0089】
なお、上記本体ブラケット2121、上記第1ブラケット2122及び上記第2ブラケット2123の材料はいずれも鋼材を含むが、これに限定されない。
【0090】
本実施例では、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224は上記中間支持板211に対して支持作用を発揮し、同時に、上記第5支持部材223及び上記第6支持部材224は上記第2ブラケット2123に当接され、それにより上記第2ブラケット2123が上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234から離脱することを防止し、上記ヒンジの安定性を維持する。
【0091】
さらに、本実施例では、上記中間支持板211は上記第1ブラケット2122及び上記第2ブラケット2123に摺動可能に接続され、それにより上記中間支持板211を限定して上記固定ブラケット212に垂直な直線摺動を行うしかできないようにし、上記中間支持板211がほかの方向において移動することを回避し、上記中間支持板211は第1弾性部材(図示せず)によって上記第1ブラケット2122に接続され、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態又は上記平坦状態にあるとき、上記第1弾性部材が弾性変形状態にあり、すなわち、上記第1弾性部材は上記中間支持板211を上記第1ブラケット2122に向けて運動させる引張力を発生させる。
【0092】
なお、本実施例では、上記第1弾性部材はばねを含むが、これに限定されない。
【0093】
図1~
図10に参照されるように、
図10は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の位置決め機構の模式図である。
【0094】
本実施例では、上記ヒンジ構造200はさらに位置決め機構240を含み、上記位置決め機構240は位置決め具241を含む。ここで、上記位置決め具241は上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234に套設され、上記位置決め具241は上記第1接続部材231の上記第1延伸部2312に向いている第1突起2411及び上記第2接続部材232の上記第2延伸部2322に向いている第2突起2412を含む。上記第1接続部材231の上記第1延伸部2312に第1凹溝2313が設けられ、上記第2接続部材232の上記第2延伸部2322に第2凹溝2323が設けられ、上記支持機構220が上記平坦状態又は折り畳み状態にあるとき、上記第1突起2411が上記第1凹溝2313に収容され、上記第2突起2412が上記第2凹溝2323に収容される。
【0095】
上記位置決め機構240はさらに第2弾性部材242及び第3弾性部材243を含み、ここで、上記第2弾性部材242は上記第1回転部材233に套設され、上記第2弾性部材242の一端は上記位置決め具241に接続され、上記第2弾性部材242の他端は上記第2ブラケット2123に接続され、上記第3弾性部材243は上記第2回転部材234に套設され、上記第3弾性部材243の一端は上記位置決め具241に接続され、上記第3弾性部材243の他端は上記第2ブラケット2123に接続され、上記折り畳み表示装置10が折り畳み状態又は上記平坦状態にあるとき、上記第2弾性部材242及び上記第3弾性部材243はいずれも弾性変形状態にある。
【0096】
本実施例では、上記第1回転部材233が回転するとき、上記第1凹溝2313がそれにつれて回転し、上記第1突起2411が上記第1凹溝2313内に収容され、上記第2回転部材234が回転するとき、上記第2凹溝2323がそれにつれて回転する。上記第2突起2412が上記第2凹溝2323内に収容され、上記回転機構230と位置決め機構240が嵌合することによって、上記ヒンジが折り畳みを行うとき、上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234が回転し、上記展開状態から0~10度に回転するとき、自動で展開位置に戻り、上記第1回転部材233及び上記第2回転部材234が回転し、上記展開状態から80度~90度に回転するとき、自動で折り畳み状態、すなわち90度の位置に入ることを実現でき、それによりユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0097】
なお、上記位置決め具241の材料は鋼材を含むが、これに限定されず、上記第2弾性部材242及び上記第3弾性部材243はばねを含むが、これに限定されず、本実施例はこれらのいずれについても具体的に制限しない。
【0098】
図1~
図11に参照されるように、
図11は本願の実施例が提供する折り畳み表示装置のヒンジ構造の同期機構の模式図である。
【0099】
本実施例では、上記ヒンジ構造200はさらに同期機構250を含み、上記同期機構250は第1同期部材251、第2同期部材252及び第3同期部材253を含み、上記第1同期部材251は上記第1回転部材233に接続され、上記第2同期部材252は上記第2回転部材234に接続され、上記第1同期部材251は上記第3同期部材253によって上記第2同期部材252に同期接続されて、上記第1回転部材233と上記第2回転部材234を同期回転させる。
【0100】
本実施例では、上記同期機構250、上記回転機構230及び上記位置決め機構240は嵌合して、上記同期機構250及び上記回転機構230によって上記第1支持部材2211及び上記第2支持部材2212と上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222を駆動してそれぞれ上記固定ブラケット212を同期回転させることができ、上記第1支持部材2211及び上記第2支持部材2212と上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222の運動の一致性及び運動の安定性を向上させ、さらに上記ヒンジ構造200の安定性を向上させる。
【0101】
具体的には、上記第1同期部材251は第1ギアを含み、上記第2同期部材252は第2ギアを含み、上記第3同期部材253は相互に噛み合う2つの第3ギアを含み、ここで、2つの上記第3ギアは上記本体ブラケット2121及び上記第1ブラケット2122に回転可能に接続され、上記第1ギアは上記第1回転部材233に套設され、上記第2ギアは上記第2回転部材234に套設され、上記第1ギアは2つの上記第3ギアのうちの一方と噛み合い、上記第2ギアは2つの上記第3ギアのうちの他方と噛み合う。
【0102】
なお、上記第1同期部材251は第1ギアを含み、上記第2同期部材252は第2ギアを含み、上記第3同期部材253は相互に噛み合う2つの第3ギアを含むことは単に例示的な説明に用いられ、本実施例は上記同期機構250の種類を具体的に制限しない。
【0103】
図1、及び
図3に参照されるように、本実施例では、上記折り畳み表示装置10はさらに防塵構造260を含み、上記防塵構造260は上記固定機構210と上記支持機構220との接続箇所に設置され、さらに、上記防塵構造260は上記第1支持部材2211、上記第2支持部材2212、上記第3支持部材2221及び上記第4支持部材2222の、上記中間支持板211から離れた一側に位置し、且つ上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の少なくとも一部の領域を被覆し、それにより異物が上記フレキシブルディスプレイパネル本体300の側辺に入り、上記フレキシブルディスプレイパネル本体300に損傷をもたらすことを防止する。
【0104】
上記実施例では、各実施例の記述はそれぞれ重点をもって行われ、ある実施例の詳しく説明していない部分について、ほかの実施例の関連記述を参照できる。
【0105】
理解できるように、当業者にとっては、本願の技術的解決手段及びその発明の構想をもとに均等物への置換又は変更を行うことができるが、すべてのこれらの変更又は置換はいずれも本願の添付特許請求の範囲の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0106】
10 折り畳み表示装置
1000 湾曲領域
2000 非湾曲領域
100 ハウジング
110 第1ハウジング
120 第2ハウジング
200 ヒンジ構造
210 固定機構
211 中間支持板
212 固定ブラケット
2121 本体ブラケット
2122 第1ブラケット
2123 第2ブラケット
220 支持機構
221 第1支持板
2211 第1支持部材
2212 第2支持部材
222 第2支持板
2221 第3支持部材
2222 第4支持部材
223 第5支持部材
224 第6支持部材
230 回転機構
231 第1接続部材
2311 第1本体部
2312 第1延伸部
232 第2接続部材
2321 第2本体部
2322 第2延伸部
233 第1回転部材
234 第2回転部材
235 第1取付部材
2351 第1摺動溝
236 第2取付部材
2361 第2摺動溝
240 位置決め機構
241 位置決め具
2411 第1突起
2412 第2突起
242 第2弾性部材
243 第3弾性部材
250 同期機構
251 第1同期部材
252 第2同期部材
253 第3同期部材
260 防塵構造
300 フレキシブルディスプレイパネル本体
1 第1スリット
2 第2スリット
3 第3スリット
4 第4スリット
5 第5スリット
6 第6スリット
400 補助支持層
410 第1補助支持セグメント
411 第1補助支持部分
412 第2補助支持部分
420 第2補助支持セグメント
421 第3補助支持部分
422 第4補助支持部分
500 放熱層
510 第1放熱層
520 第2放熱層
601 第1接着剤層
602 第2接着剤層
603 第3接着剤層
604 第4接着剤層
605 第5接着剤層
606 第6接着剤層
【国際調査報告】