(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-26
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G03B 11/04 20210101AFI20230719BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20230719BHJP
G03B 17/12 20210101ALI20230719BHJP
G03B 17/04 20210101ALI20230719BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
G03B11/04
H04N5/222
G03B17/12 Z
G03B17/04
H05K5/02 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564402
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2021-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2021102027
(87)【国際公開番号】W WO2022252308
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110626236.6
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 洋
【テーマコード(参考)】
2H083
2H101
4E360
5C122
【Fターム(参考)】
2H083CC07
2H083CC15
2H083CC22
2H083CC50
2H101BB08
2H101FF00
4E360AB16
4E360FA02
4E360FA20
4E360GA21
4E360GB99
5C122EA12
5C122FK23
5C122GE04
5C122GE11
5C122HA82
5C122HA86
(57)【要約】
本願は、フレキシブル表示スクリーンの二つの側辺を二つの回転軸にそれぞれ接続し、撮像装置がオンにされるとき、撮像孔は、レンズに対向して設けられ、撮像装置がオフにされるとき、撮像孔が設けられるフレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる表示装置に関し、撮像装置の非撮像状態において、撮像孔が筐体内に隠され、露出されるフレキシブル表示スクリーンがフルスクリーンの表示効果を有し、ユーザ体験が向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
回転可能に前記筐体内に取り付けられ、中心軸が互いに平行する二つの回転軸と、
二つの側辺が二つの前記回転軸にそれぞれ接続されるフレキシブル表示スクリーンであって、撮像孔が側辺に近接して設けられるフレキシブル表示スクリーンと、
前記筐体内に固定され、前記フレキシブル表示スクリーンを向くレンズを含む撮像装置と、を含み、
前記撮像装置がオンにされるとき、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記撮像装置がオフにされるとき、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる、
表示装置。
【請求項2】
二つの前記回転軸の中心軸間の距離は、一定である、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記撮像装置がオンにされるとき、二つの前記回転軸は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記撮像装置がオフにされるとき、二つの前記回転軸は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記フレキシブル表示スクリーンの二つの側辺は、接着又は係合で二つの前記回転軸にそれぞれ接続される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記筐体は、
互いに取り外し可能に接続されるように対向して設けられる二つのサブ筐体であって、各前記サブ筐体内に前記回転軸が設けられる二つのサブ筐体と、
両端が二つの前記サブ筐体にそれぞれ接続される伸縮機構と、を含む、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記撮像装置は、一つの前記サブ筐体に固定される、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記伸縮機構が収縮される場合の二つの前記回転軸の中心軸間の距離は、前記伸縮機構が展開される場合の二つの前記回転軸の中心軸間の距離よりも小さい、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記伸縮機構の静止状態において前記撮像装置がオンにされるとき、二つの前記回転軸は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記伸縮機構の静止状態において前記撮像装置がオフにされるとき、二つの前記回転軸は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記伸縮機構が収縮される場合、前記撮像装置がオフにされるとき、一方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられ、又は、一方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、回転せず、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられ、
前記伸縮機構が展開される場合、前記撮像装置がオンにされるとき、一方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、又は、一方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、回転せず、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられる、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項10】
前記伸縮機構は、
一端が一方の前記サブ筐体に固定される内管と、
一端が他方の前記サブ筐体に固定され、他端が摺動可能に前記内管の外壁に設けられる外管と、を含む、
請求項5に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示技術分野に関し、特に表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、コンピュータのデータを様々な文字、数字、符号又は直感的な画像に変換して表示することができ、キーボードなどの入力ツールを利用してコンピュータにコマンドやデータを入力することができ、システムのハードウェアとソフトウェアによって表示内容をいつでも追加、削除、変換することができる。表示装置は、使用する表示部品に応じて、プラズマ、液晶、発光ダイオード及び陰極線管などのタイプに分類される。
【0003】
の問題は、風雨雷ではなく、長年蓄積してきた粉塵である。太陽光パネルに付着した粉塵又はその他の付着物は、パネルの透過率に影響し、光電効率を妨げるため、パネルが太陽光を直接に取得する効率に深刻な影響を与え、パネルのエネルギー吸収及び変換効率を低下させ、発電効率を低下させる。有機発光表示装置(英語でのフルネーム:Organic Light-Emitting Diode,略してOLED)は、有機エレクトロルミネッセンスレーザー表示装置、有機発光半導体とも呼ばれる。OLEDは、電圧需要が低く、省電力効率が高く、応答が速く、重量が軽く、厚さが薄く、構造がシンプルで、コストが低く、広い視野角、ほぼ無限に高いコントラスト、低い消費電力、非常に高い反応速度などの利点を有し、今日の最も重要な表示技術の一つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示デバイスの継続的な発展に伴い、アンダースクリーン撮像装置が徐々に発展のトレンドとなっている。現在、市場に登場するアンダースクリーン撮像装置は、主に、撮像装置のレンズ領域で透明度のより高い有機膜と無機膜材料を使用し、フレキシブル表示スクリーン内の金属層構造を最適化することにより、フレキシブル表示スクリーンの透明度を向上させており、特別な画素配列により、撮像孔箇所と周囲の遷移がより自然になるが、色収差と解像度が一致しないリスクが依然として存在する。そのため、上記問題を解決するためには、新型の表示装置を求める必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の目的は、従来の表示装置に存在するフロントカメラが表示領域の範囲に影響を与え、アンダースクリーンカメラの撮像孔箇所における表示効果が悪いなどの問題を解決することができる表示装置を提供することである。
【0006】
上記問題を解決するために、本願によれば、筐体と、
回転可能に前記筐体内に取り付けられ、中心軸が互いに平行する二つの回転軸と、
二つの側辺が二つの前記回転軸にそれぞれ接続されるフレキシブル表示スクリーンであって、撮像孔が側辺に近接して設けられるフレキシブル表示スクリーンと、
前記筐体内に固定され、前記フレキシブル表示スクリーンを向くレンズを含む撮像装置と、を含み、
前記撮像装置がオンにされるとき、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記撮像装置がオフにされるとき、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる表示装置が提供される。
【0007】
さらに、二つの前記回転軸の中心軸間の距離は、一定である。
【0008】
さらに、前記撮像装置がオンにされるとき、二つの前記回転軸は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記撮像装置がオフにされるとき、二つの前記回転軸は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる。
【0009】
さらに、前記フレキシブル表示スクリーンの二つの側辺は、接着又は係合で二つの前記回転軸にそれぞれ接続される。
【0010】
さらに、前記筐体は、
互いに取り外し可能に接続されるように対向して設けられる二つのサブ筐体であって、各前記サブ筐体内に前記回転軸が設けられる二つのサブ筐体と、
両端が二つの前記サブ筐体にそれぞれ接続される伸縮機構と、を含む。
【0011】
さらに、前記撮像装置は、一つの前記サブ筐体に固定される。
【0012】
さらに、前記伸縮機構が収縮される場合の二つの前記回転軸の中心軸間の距離は、前記伸縮機構が展開される場合の二つの前記回転軸の中心軸間の距離よりも小さい。
【0013】
さらに、前記伸縮機構の静止状態において前記撮像装置がオンにされるとき、二つの前記回転軸は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、
前記伸縮機構の静止状態において前記撮像装置がオフにされるとき、二つの前記回転軸は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられる。
【0014】
さらに、前記伸縮機構が収縮される場合、前記撮像装置がオフにされるとき、一方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられ、又は、一方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、回転せず、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられ、
前記伸縮機構が展開される場合、前記撮像装置がオンにされるとき、一方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、第2方向に沿って回転し、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、又は、一方の前記回転軸は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸は、回転せず、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられる。
【0015】
さらに、前記伸縮機構は、
一端が一方の前記サブ筐体に固定される内管と、
一端が他方の前記サブ筐体に固定され、他端が摺動可能に前記内管の外壁に設けられる外管と、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本願は、表示装置に関する。本願によれば、フレキシブル表示スクリーンの二つの側辺を二つの回転軸にそれぞれ接続することにより、前記撮像装置がオンにされるとき、前記撮像孔は、前記レンズに対向して設けられ、撮像装置による画像の収集に便利であり、撮像装置がオフにされるとき、前記撮像孔が設けられる前記フレキシブル表示スクリーンの部分は、前記回転軸に巻き付けられ、撮像装置の非撮像状態において、撮像孔が筐体内に隠され、露出されるフレキシブル表示スクリーンがフルスクリーンの表示効果を有し、ユーザ体験が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明に必要とされる図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明の図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎない。当業者にとって、創造的な作業なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0018】
【
図1】本願の実施例1に係る撮像装置がオンにされた状態における表示装置の構造を示す概略図である。
【
図2】本願の実施例1に係る筐体の構造を示す概略図である。
【
図3】本願の実施例1に係る撮像装置がオンにされた状態における表示装置を示す平面概略図である。
【
図4】本願の実施例1に係る回転軸とモータとの接続を示す概略図である。
【
図5】本願の実施例1に係る撮像装置がオフにされた状態における表示装置の構造を示す概略図である。
【
図6】本願の実施例1に係る撮像装置がオフにされた状態における表示装置を示す平面概略図である。
【
図7】本願の実施例2に係る伸縮機構が展開された状態における撮像装置がオンにされたときの表示装置の構造を示す概略図である。
【
図8】本願実施例2に係る筐体の伸縮機構が展開された状態における構造を示す概略図である。
【
図9】本願実施例2に係る伸縮機構が展開された状態における撮像装置がオンにされたときの表示装置を示す平面概略図である。
【
図10】本願の実施例2に係る伸縮機構が収縮された状態における撮像装置がオフにされたときの表示装置の構造を示す概略図である。
【
図11】本願の実施例2に係る伸縮機構が収縮された状態における撮像装置がオフにされたときの表示装置を示す平面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本願の技術的内容を当業者に完全に紹介し、本願を実施可能であることを例示することにより、本願に開示される技術的内容をより明確にし、本願を如何に実施するかを当業者がより理解しやすくするために、以下、本明細書の図面を参照しながら本願の好適実施例を詳細に説明する。しかしながら、本願は、多くの異なる形態の実施例によって具体化することができ、本願の保護範囲は、本明細書に言及された実施例に限定されるものではなく、以下の実施例の説明は、本願の範囲を制限するものではない。
【0020】
本願に言及される方向用語、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」などは、図面の方向のみであり、本明細書に使用される方向用語は、本願の解釈及び説明に用いられるものであり、本願の保護範囲を限定するものではない。
【0021】
図面では、構造が同じである部品は同じ数字記号で示され、各箇所の構造又は機能が類似する構成部品は類似する数字記号で示される。また、理解及び説明の便宜上、図面に示す各構成部品の寸法及び厚さは任意に示されるものであり、本願は各構成部品の寸法及び厚さを限定するものではない。
(実施例1)
【0022】
図1に示すように、本実施例によれば、筐体1と、二つの回転軸2と、フレキシブル表示スクリーン3と、撮像装置4とを含む表示装置100が提供される。
【0023】
図1及び
図2から分かるように、本実施例に係る筐体1は、底板11と、第1側板12と、第2側板13と、第3側板14と、第4側板15と、第1蓋板16と、第2蓋板17とを含む。
【0024】
ここで、第1側板12、第2側板13、第3側板14及び第4側板15は、端から端まで順に接続され、かつ前記底板11の周囲に垂直に接続される。ここで、前記第1蓋板16は、前記第1側板12、第2側板13及び第3側板14に接続され、前記第2蓋板17は、前記第3側板14、第4側板15及び第1側板12に接続される。本実施例において、前記第1蓋板16及び前記第2蓋板17は、いずれも前記底板11に平行する。ここで、第1蓋板16と第2蓋板17との間には、フレキシブル表示スクリーン3の表示画面がユーザに見られるように隙間を有する。
【0025】
図1及び
図2に示すように、二つの回転軸2は、回転可能に前記筐体1内に取り付けられ、中心軸が互いに平行する。具体的には、本実施例において、前記回転軸2は、回転可能に前記第1側板12及び前記第3側板14の内側壁に取り付けられる。
【0026】
図1に示すように、フレキシブル表示スクリーン3は、二つの側辺が二つの前記回転軸2にそれぞれ接続される。すなわち、フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する一方の側辺が一方の回転軸2に接続され、前記回転軸2の中心軸に平行する他方の側辺が他方の回転軸2に接続される。本実施例において、前記フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する二つの側辺が二つの前記回転軸2に接着でそれぞれ接続される。他の実施例において、前記フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する二つの側辺が二つの前記回転軸2に係合でそれぞれ接続されてもよい。
【0027】
図1、
図3に示すように、前記フレキシブル表示スクリーン3には、撮像孔31が前記回転軸2の中心軸に平行する前記フレキシブル表示スクリーン3の側辺に近接して設けられる。本実施例において、撮像孔31は、前記フレキシブル表示スクリーン3の左上隅に設けられる。他の実施例において、撮像孔31は、フレキシブル表示スクリーン3の左端における中間部位、左下隅、右上隅、右端における中間部位などの位置に設けられてもよい。
【0028】
図1に示すように、撮像装置4は、前記筐体1内に固定される。前記撮像装置4は、前記フレキシブル表示スクリーン3を向くレンズ41を含む。前記撮像装置4は、カメラなどの画像収集装置であってもよい。
【0029】
図4に示すように、前記表示装置100は、モータ5をさらに含む。前記モータ5は、前記筐体1内に設けられる。前記モータ5は、伝動装置を介して前記回転軸2に接続されるロータを含む。本実施例において、表示装置100は、二つのモータ5を含み、一方のモータ5が一方の回転軸2に接続され、他方のモータ5が他方の回転軸2に接続される。モータ5は、主に回転軸2の回転を駆動するために用いられる。
【0030】
図1~
図6に示すように、前記撮像装置4がオンにされるとき、前記撮像孔31は、レンズ41に対向して設けられ、撮像装置4が画像を収集するのに便利である。前記撮像装置4がオフにされるとき、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。撮像装置4の非撮像状態において、撮像孔31が筐体1内に隠され、これにより、露出されるフレキシブル表示スクリーン3がフルスクリーンの表示効果を有し、撮像孔31箇所と周囲に存在する色収差や解像度の不一致などの問題を回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0031】
本実施例において、二つの前記回転軸の中心軸間の距離は、一定であり、かつ、二つの前記回転軸2は、同方向に回転する。前記撮像装置4がオンにされるとき、二つの前記回転軸2は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられ、前記撮像装置4がオフにされるとき、二つの前記回転軸2は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。具体的には、本実施例において、ユーザが撮像装置4をオンにする必要がある場合、左側のモータ5は、左側の回転軸2を時計回りに回転させるように駆動し、右側のモータ5は、右側の回転軸2を時計回りに回転させるように駆動し、右端におけるフレキシブル表示スクリーン3の一部は、右側の回転軸2によって動かされて右側の回転軸2に巻き付けられると同時に、撮像孔31を筐体1の外に露出させ、前記撮像孔31は、レンズ41に対向して設けられることにより、撮像装置4の画像収集動作が実現される。ユーザが撮像装置4をオフにする必要がある場合、左側のモータ5は、左側の回転軸2を反時計回りに回転させるように駆動し、右側のモータ5は、右側の回転軸2を反時計回りに回転させるように駆動し、左端におけるフレキシブル表示スクリーン3の一部は、左側の回転軸2によって動かされて左側の回転軸2に巻き付けられると同時に、撮像孔31が筐体1内に隠れるようにすることで、露出されるフレキシブル表示スクリーン3がフルスクリーンの表示効果を有し、撮像孔31箇所と周囲に存在する色収差や解像度の不一致などの問題を回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。すなわち、本実施例において、前記第1方向は、時計回り方向であり、前記第2方向は、反時計回り方向である。他の実施例において、前記第1方向は、反時計回り方向であってもよく、前記第2方向は、時計回り方向であってもよい。
(実施例2)
【0032】
図7に示すように、本実施例によれば、筐体1と、二つの回転軸2と、フレキシブル表示スクリーン3と、撮像装置4とを含む表示装置100が提供される。
【0033】
図7及び
図8に示すように、本実施例に係る筐体1は、対向して設けられる二つのサブ筐体101と、伸縮機構102とを含む。二つのサブ筐体101は、互いに取り外し可能に接続される。二つの前記サブ筐体101間の距離が調整されるように、伸縮機構102は、両端が二つの前記サブ筐体101にそれぞれ接続される。本実施例において、筐体1は、二つの伸縮機構102を含み、他の実施例において、一つの伸縮機構102のみ又は二つ以上の伸縮機構102を含むことができる。
【0034】
図8に示すように、本実施例に係る伸縮機構102は、内管1021と外管1022とを含む。外管1022は、右端が右側の前記サブ筐体101に固定され、左端が摺動可能に内管1021の外壁に設けられ、内管1021は、左端が左側の前記サブ筐体101に固定される。具体的には、電動、エア駆動又は油圧駆動によって伸縮機構102の展開と収縮を実現することができる。本実施例は、伸縮機構102の一つの構造のみを示しており、他の実施例において、他の形態の伸縮機構102を採用することもできるが、本願は、伸縮機構102の構造を限定しない。
【0035】
図7に示すように、各前記サブ筐体101は、内部に前記回転軸2が設けられる。すなわち、二つの回転軸2は、回転可能に前記サブ筐体101内にそれぞれ取り付けられ、中心軸が互いに平行する。
【0036】
図7に示すように、フレキシブル表示スクリーン3は、二つの側辺が二つの前記回転軸2にそれぞれ接続される。すなわち、フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する一方の側辺が一方の回転軸2に接続され、前記回転軸2の中心軸に平行する他方の側辺が他方の回転軸2に接続される。本実施例において、前記フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する二つの側辺が二つの前記回転軸2に接着でそれぞれ接続される。他の実施例において、前記フレキシブル表示スクリーン3は、前記回転軸2の中心軸に平行する二つの側辺が二つの前記回転軸2に係合でそれぞれ接続されてもよい。
【0037】
図7、
図9に示すように、前記フレキシブル表示スクリーン3には、撮像孔31が前記回転軸2の中心軸に平行する前記フレキシブル表示スクリーン3の側辺に近接して設けられる。本実施例において、撮像孔31は、前記フレキシブル表示スクリーン3の左上隅に設けられる。他の実施例において、撮像孔31は、フレキシブル表示スクリーン3の左端における中間部位、左下隅、右上隅、右端における中間部位などの位置に設けられてもよい。
【0038】
図7に示すように、撮像装置4は、前記筐体1内に固定される。前記撮像装置4は、前記フレキシブル表示スクリーン3を向くレンズ41を含む。前記撮像装置4は、カメラなどの画像収集装置であってもよい。本実施例において、前記撮像装置4は、一つの前記サブ筐体101に固定される。
【0039】
図4に示すように、前記表示装置100は、モータ5をさらに含む。前記モータ5は、前記筐体1内に設けられる。前記モータ5は、伝動装置を介して前記回転軸2に接続されるロータを含む。実施例1と同様に、本実施例において、表示装置100は、二つのモータ5を含み、一方のモータ5が一方の回転軸2に接続され、他方のモータ5が他方の回転軸2に接続される。モータ5は、主に回転軸2の回転を駆動するために用いられる。
【0040】
図7、
図10に示すように、本実施例において、前記伸縮機構102が収縮される場合の二つの前記回転軸2の中心軸間の距離は、前記伸縮機構102が展開される場合の二つの前記回転軸2の中心軸間の距離よりも小さい。これにより、伸縮機構102が展開される場合、露出されるフレキシブル表示スクリーン3の面積を大きくすることができ、このとき、提示される表示面積がより大きくなり、大スクリーン表示に対するユーザの需要を満たすことができる。
【0041】
図7~
図10に示すように、前記伸縮機構102の静止状態において前記撮像装置4がオンにされるとき、二つの前記回転軸2は、第1方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられ、前記伸縮機構102の静止状態において前記撮像装置4がオフにされるとき、二つの前記回転軸2は、第2方向に沿って同時に回転し、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。本実施例において、前記第1方向は、時計回り方向であり、前記第2方向は、反時計回り方向である。他の実施例において、前記第1方向は、反時計回り方向であってもよく、前記第2方向は、時計回り方向であってもよい。
【0042】
図7~
図10に示すように、前記伸縮機構102が収縮される場合、前記撮像装置4がオフにされるとき、一方の前記回転軸2は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸2は、第1方向に沿って回転し、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。具体的には、本実施例において、前記伸縮機構102が収縮される場合、前記撮像装置4がオフにされるとき、左側のモータ5は、左側の回転軸2を反時計回りに回転させるように駆動し、右側のモータ5は、右側の回転軸2を時計回りに回転させるように駆動し、左端におけるフレキシブル表示スクリーン3の一部は、左側の回転軸2によって動かされて左側の回転軸2に巻き付けられ、右端におけるフレキシブル表示スクリーン3の一部は、右側の回転軸2によって動かされて右側の回転軸2に巻き付けられると同時に、撮像孔31が筐体1内に隠れるようにすることで、露出されるフレキシブル表示スクリーン3がフルスクリーンの表示効果を有し、撮像孔31箇所と周囲に存在する色収差や解像度の不一致などの問題を回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0043】
他の実施例において、前記伸縮機構102が収縮される場合、前記撮像装置4がオフにされるとき、一方の前記回転軸2は、第2方向に沿って回転し、他方の前記回転軸2は、回転せず、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。具体的には、他の実施例において、前記伸縮機構102が収縮される場合、前記撮像装置4がオフにされるとき、左側のモータ5は、左側の回転軸2を反時計回りに回転させるように駆動し、右側の回転軸2は、動かないように保持され、左端におけるフレキシブル表示スクリーン3の一部は、左側の回転軸2に巻き付けられると同時に、撮像孔31が筐体1内に隠れるようにすることで、露出されるフレキシブル表示スクリーン3がフルスクリーンの表示効果を有し、撮像孔31箇所と周囲に存在する色収差や解像度の不一致などの問題を回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0044】
図7~
図10に示すように、前記伸縮機構102が展開される場合、前記撮像装置4がオンにされるとき、一方の前記回転軸2は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸2は、第2方向に沿って回転し、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられる。具体的には、本実施例において、前記伸縮機構102が展開される場合、前記撮像装置4がオンにされるとき、左側のモータ5は、左側の回転軸2を時計回りに回転させるように駆動し、右側のモータ5は、右側の回転軸2を反時計回りに回転させるように駆動することにより、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられ、撮像装置4が画像を収集するのに便利であり、露出されるフレキシブル表示スクリーン3の面積を大きくすることもできる。
【0045】
他の実施例において、前記伸縮機構102が展開される場合、前記撮像装置4がオンにされるとき、一方の前記回転軸2は、第1方向に沿って回転し、他方の前記回転軸2は、回転せず、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられる。具体的には、他の実施例において、前記伸縮機構102が展開される場合、前記撮像装置4がオンにされるとき、左側のモータ5は、左側の回転軸2を時計回りに回転させるように駆動し、右側の回転軸2は、動かないように保持されることにより、前記撮像孔31は、前記レンズ41に対向して設けられ、撮像装置4が画像を収集するのに便利であり、露出されるフレキシブル表示スクリーン3の面積を大きくすることもできる。
【0046】
本実施例において、
図7、
図9は、伸縮機構102が展開された状態における撮像装置4がオンにされたときの表示装置の構造を示す概略図及び平面概略図のみを示している。実際、伸縮機構102が展開された状態では、撮像装置4がオンにされなくてもよく、すなわち、このとき、撮像孔31を露出させずに露出されるフレキシブル表示スクリーン3の面積を大きくするだけで、提示される表示面積がより大きくなり、大スクリーン表示に対するユーザの需要を満たすことができる。
【0047】
図7~
図11に示すように、前記撮像装置4がオンにされるとき、前記撮像孔31は、レンズ41に対向して設けられ、撮像装置4が画像を収集するのに便利である。前記撮像装置4がオフにされるとき、前記撮像孔31が設けられる前記フレキシブル表示スクリーン3の部分は、前記回転軸2に巻き付けられる。撮像装置4の非撮像状態において、撮像孔31が筐体1内に隠され、これにより、露出されるフレキシブル表示スクリーン3がフルスクリーンの表示効果を有し、撮像孔31箇所と周囲に存在する色収差や解像度の不一致などの問題を回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0048】
以上、本願に係る表示装置について詳細に紹介し、本明細書では、具体的な例を適用して本願の原理及び実施形態について詳述した。上記の実施例の説明は、本願の方法及びそのコア思想の理解を助けるためにのみ用いられるものである。同時に、当業者にとっては、本願の思想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲にいずれも変更箇所があることから、本明細書の内容は、本願の制限として理解すべきではない。
【符号の説明】
【0049】
100、表示装置
1、筐体
2、回転軸
3、フレキシブル表示スクリーン
4、撮像装置
5、モータ
11、底板
12、第1側板、
13、第2側板
14、第3側板
15、第4側板
16、第1蓋板
17、第2蓋板
31、撮像孔
41、レンズ
101、サブ筐体
102、伸縮機構
1021、内管
1022、外管
【国際調査報告】