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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-26
(54)【発明の名称】保管・調剤ステーション用保管容器
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20230719BHJP
   B65B 35/06 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
A61J3/00 310F
B65B35/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577239
(86)(22)【出願日】2021-05-26
(85)【翻訳文提出日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 EP2021063993
(87)【国際公開番号】W WO2021254738
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】20180291.5
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20180292.3
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516389064
【氏名又は名称】ベクトン・ディッキンソン・ロワ・ジャーマニー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリカ ブラウン
【テーマコード(参考)】
3E054
4C047
【Fターム(参考)】
3E054AA07
3E054AA08
3E054BA07
3E054DC17
3E054DD02
3E054EA01
3E054EA04
4C047JJ01
4C047JJ05
4C047JJ21
(57)【要約】
本発明は、小片商品のための貯蔵及び調剤ステーションのための保管容器、特に薬物または栄養補助食品のための保管容器に関する。知られている保管容器では、分離されるべき小片商品は定期的に分離デバイスのベースエリアの下に引っかかる。この問題を解決する発明に関する当該保管容器は、内側円筒形部分(11)を含むハウジング(10)と、複数のチャネル(32)を含み、前記ハウジング(10)の前記円筒形部分(11)に配置された分離デバイス(30)と、保持手段(40)とを備える。本発明によれば、前記分離デバイス(30)のベースエリア(36)は、少なくとも部分的に、ベースエリアと小片との間の可能な接触面積を低減するために、複数の窪み(37)及び/または隆起を有し、その形状及びサイズは、小片商品とベースエリアとの間の静電吸引力が低減されるように選択される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器であって、
前記小片商品のための受容空間(2)を取り囲むハウジング(10)であって、内側円筒形部分(11)と分配開口部(16)を有するハウジング底面(15)とを含むハウジング(10)と、
前記ハウジング(10)の前記円筒形部分(11)に配置された分離デバイス(30)であって、少なくとも1つの小片商品を受容するための複数のチャネル(32)を含み、前記ハウジング底面(15)に面するベースエリア(36)を含み、前記ベースエリア(36)は、前記チャネル(32)の分配開口部(38)を有する分離デバイス(30)と、
位置決め手段(42)および保持部分(41)を含む保持手段(40)であって、前記位置決め手段(42)は、前記保持手段(40)を前記分配開口部(16)の上方に保持する保持手段(40)と、
を備え、前記分離デバイス(30)のベースエリア(36)は、少なくとも部分的に、ベースエリアと小片との間の可能な接触面積を低減するために、複数の窪み及び/または隆起を有し、その形状及びサイズは、小片商品とベースエリアとの間の静電吸引力が低減されるように選択されることを特徴とする小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器(1)。
【請求項2】
前記分離デバイス(30)の外周上の前記チャネル(32)は、複数のウェブ(33)によって画定され、前記窪み/隆起は、前記ウェブ(33)内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器(1)。
【請求項3】
前記窪みが同軸溝として設計されることを特徴とする請求項1または2に記載の小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器(1)。
【請求項4】
前記窪みが半径方向の溝として設計されることを特徴とする請求項1または2に記載の小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器(1)。
【請求項5】
前記半径方向の溝は、前記分離デバイス(30)の外周に対して開くように設計されていることを特徴とする請求項4に記載の小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小片商品のための貯蔵及び調剤ステーションのための保管容器、特に薬物または栄養補助食品のための保管容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されているような従来のブリスター包装機械は、拡張のレベルに応じて、数百の保管及び分配ステーションを含む。特定の薬物の複数の薬物部分は、これらのそれぞれに格納され、個々の薬物部分は、要求に応じて分配され得る。保管および調剤ステーションに保管されている薬物は、ブリスター包装機によりまとめられ、患者に特化して、医学的に処方された投与時間に従ってブリスター包装される。
【0003】
1つまたは複数の薬物部分を分配するための対応する保管及び分配ステーションが作動して、薬物部分をまとめる。保管及び分配ステーションが作動すると、保管及び分配ステーションの保管容器に位置する分離デバイスを使用して、単一の薬物部分を分離し、それを保管容器内の分配開口部を介してブリスター包装機械のガイドデバイスに移送する。ガイドデバイスの助けを借りて、任意選択で収集デバイスを介在させることによって、分配された薬物部分は、医療処方に従って個々のまたは複数の薬物部分をブリスター化する包装デバイスに供給される。
【0004】
保管及び分配ステーションの保管容器に保管された薬物部分を分離するために、分離デバイスは、通常、回転子の外周に配置された複数のチャネルを有する回転子を備える。チャネルの寸法は、薬物部分が1つのチャネル内で、1つの薬物部分のみが他方の上に配置され得るが、互いに隣接しないように、分離される薬物部分の各々に適合されなければならない。チャネルは、例えば、1つの薬物部分のみが1つのチャネルに収容され得るような方法で寸法決定され得る。薬物部分をチャネルから分配するために、チャネルは、保管容器のハウジングの底面の分配開口部の上に移動され、チャネルに位置する薬物部分(最下点に)は、重力によって分配開口部にスライドまたは落下する。チャネル内またはチャネル上に貯蔵された追加の薬物部分が分配されること、すなわち、未知の数の薬物部分が分配されることを防止するために、分配開口部の上の領域において、保持手段またはセパレータの保持セクションが、分配開口部と整列するチャネル内またはその上に誘導されるか、または位置する。保持セクションは、1つの薬物部分のみが保持セクションの下に位置し得るような方法で、チャネルの高さに対してチャネル内または上方に位置する。保持セクションがチャネル内に誘導されて最下部の薬物部分を上に位置する薬物部分から分離する場合、個々のチャネル分離突起は、保持セクションを収容するスロットを有する。保持セクションがチャネル上に位置するか、またはチャネル上に誘導される場合、薬物部分が分配されたときに追加の薬物部分がチャネルに入るのを防ぐために、突起の上端上にわずかに誘導されるのが通例である。
【0005】
既知の保管容器内の分離デバイスは、保管容器のハウジングの円筒形の部分の少なくとも内側に位置し、ハウジング底面に面するベース領域を備える。分離デバイスの好ましくは無摩擦回転性を確保し、例えば薬物デブリの分流を確保するために、ハウジング底面と分離デバイスのベースエリアとの間に常にギャップが形成される。分配自体の間、薬物及び栄養補助食品部分は、互いに及び保管容器の構成要素上で摩擦し、その結果、これらの構成要素と薬物及び栄養補助食品部分とが静電的に充電され、それらの間の静電吸引をもたらす。この静電吸引に起因して、チャネルがハウジング底面の分配開口部と位置合わせされると、薬物部分(以下、薬物部分と称するが、これは食事用サプリメント製品及び対応する小片商品にも同様である)は、分配開口部を通る重力に起因して落下せず、代わりに、実際の分配プロセス中、または適用可能な場合、ハウジング底面上の移動中にベースエリアの下に引き込まれ、ベースエリア上に捕捉される可能性がある。結果として、薬物部分の非分配または遅延分配が生じ、薬物部分の誤ったまとまりが生じ、遅延分配が生じ、2つの誤ったまとまりが生じる。1つのまとまりは薬物部分を欠いており、別の後続のまとまりでは、薬物部分が過度にブリスター化している。特に、2つめの不一致は、特定の薬物タイプ間の望ましくない相互作用を考慮すると、特に重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際出願公開第2013/034504号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、薬物部分が分離デバイスのベースエリアに引っかかることによる薬物の誤った分配を回避する、小片商品用の保管及び分配ステーションのための保管容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項1に記載の保管容器によって達成される。本発明による小片商品のための保管及び分配ステーションのための保管容器は、小片商品の受容空間を内側円筒形部分で取り囲むハウジングと、分配開口部を有するハウジング底面と、少なくとも1つの小片商品を受容するための複数のチャネルを含み、ハウジング底面に面するベースエリアを含む、円筒形部分に配置された分離デバイスとを備え、ベースエリアは、チャネルの分配開口部を有する。保管容器は、位置決め手段および保持部分を含む保持手段をさらに備え、位置決め手段は、保持手段を分配開口部の上方に保持する。
【0009】
本発明によれば、分離デバイスのベースエリアは、少なくとも部分(特に、チャネルの分配開口部の領域)において、ベースエリアと小片との間の可能な接触面積を低減するために、複数の窪み及び/または隆起を有し、その形状及びサイズは、小片商品とベースエリアとの間の静電吸引力が低減されるように選択される。
【0010】
本発明によれば、窪み及び/または隆起という用語が使用される。なぜなら、平坦なベースエリアの場合、一方が他方を常に決定するからである。窪みが優勢である場合、隆起は「卓越した」特徴であり、隆起が優勢である場合、窪みは卓越した特徴である。薬物部分がベースエリア内に引き込まれたり、ベースエリアに引っかかったりするのを防ぐために、接触領域の縮小が静電引力の縮小につながることが不可欠である。窪み/隆起の設計はまた、分離される薬物部分の形状に依拠する。例えば、平坦な円形薬物部分が分離される場合、例えば、窪みは、平坦なセクションを有する平坦な薬物部分が多かれ少なかれ正確に窪みに収まるように選択されるべきではない。当業者にとって、適切な窪み/隆起の選択は、分離される薬物部分の正確な形状及びさらなる特徴から直ちに生じる。
【0011】
接触領域の減少は、ベースエリアと薬物部分との間の潜在的な静電吸引を減少させ、引き込みまたは接着が行われず、薬物部分の誤った分配が回避される。
【0012】
特に製造が容易な1つの好ましい実施形態において、チャネルは、複数のウェブによって分離デバイスの外周上の外側に開放されたチャネルとして画定され、窪み/隆起は、ウェブ内に配置される。分配中の回転運動及び外周上の配置により、そのような場合の「引き込み」は、ウェブの下で定期的に行われ、その結果、ウェブに窪み/隆起を提供するのに便利である。しかしながら、加えて、さらなる窪み/隆起は、ベースエリアの残りの、ほとんどがリング状の部分、特に、チャネルの出口開口部の領域に配置されてもよい。
【0013】
すでに説明したように、窪み/隆起の正確な設計は、分離デバイスの正確な構造および分離される薬物部分に依拠する。しかしながら、ベースエリアに引き込まれるか、またはベースエリアに引っかかるという問題は、特に、軽い平坦または楕円形の薬物部分で生じる。窪みが特に容易に生成される1つの好ましい実施形態では、窪み(またはその少なくとも一部)が半径方向の溝として設計されることが提供される。代替的または追加的に、窪みが同軸溝として設計されることが提供されてもよい。
【0014】
窪み/隆起の正確な設計にかかわらず、交換する必要があるためか、保管容器に薬物デブリが多すぎるためのどちらかの理由により、分離デバイスを定期的に清掃する必要がある。窪みを徹底的に清掃することが特に容易である1つの好ましい実施形態では、半径方向の溝は、分離デバイスの外周に対して開くように設計されていることが提供される。さらに、この実施形態では、溝を導入することは構造的に特に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明による保管容器の1つの好ましい実施形態は、添付の図面を参照して以下に記載されている。
図1a】好ましい実施形態の異なる斜視図を示す。
図1b】好ましい実施形態の異なる斜視図を示す。
図2】好ましい実施形態の異なる斜視図を示す。
図3】好ましい実施形態の上面図を示し、分離デバイスは省略されている。
図4a】好ましい実施形態の断面図を示す。
図4b】好ましい実施形態の断面図を示し、分離デバイスの内部を示す。
図5】分離デバイスと保持手段の組み合わせを示す。
図6】薬剤部分を分配する際の分離デバイスの側面図を示す。
図7a】分離デバイスの詳細図を示す。
図7b】分離デバイスの詳細図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1a、1b及び2は、本発明による保管容器1の1つの好ましい実施形態の異なる斜視図を示す。本発明による保管容器1は、薬物部分のための受容空間2を囲み、下部部分に内側円筒形部分11を含むハウジング10を備える。保管容器1は、ベースプレート12と、保管及び分配ステーションの動作中にハウジング10上に位置し、補充のために取り外され得るカバー14とをさらに備える。より良い取り扱いのために、保管容器1は、「フロント」エリアにハンドル13を含む。特に図2に見られるように、受容空間2に面する表面31を有する分離デバイス30は、内側円筒形部分11に位置する。示される実施形態では、3つの突起34が表面31上に配置され、薬物部分が受容空間内で移動することを保証し、したがって、薬物部分のチャネル32への摺動を容易にする。示される実施形態では、チャネルは、分離デバイス30の外周上に配置される。チャネルは、分離デバイスのベース本体上に配置された複数のウェブ33によって画定される。ウェブ自体は取り付けられてもよいが、ベース本体からチャネル32をフライス加工することによって形成されてもよい。
【0017】
図3は、好ましい実施形態の上面図を示し、分離デバイス30はこの上面図では省略されている。図3に見られるように、ハウジングは、分配開口部16が配置されているハウジング底面15を備える。接続手段17は、分配開口部の「下」に位置し、分配された薬物部分は、それを介してガイドデバイス(図示せず)に移される。チャネルから薬物部分を分配するために、分離デバイスは、チャネルに位置する薬物部分は、分配開口部16および接続手段17を通る重力によって落下するように、図3に示される連結手段50によって、チャネルが分配開口部16の上に位置するように回転される。
【0018】
図4a及び4bは、本発明による保管容器の好ましい実施形態の断面図を示し、分離デバイスの内部は、図4bで認識可能である。図4a及び4bに見られるように、分離デバイス30は、連結手段50を介して円筒形部分11に保持される。また、必要に応じて薬物部分が引き込まれ得るギャップが、連結手段50との連結に起因して示される実施形態では環状設計である分離デバイスのベースエリア36(図4bを参照)と、ハウジング底面15との間に形成されることも見られる。示される実施形態では、分離デバイスのベースエリアは、以下の図により明確に見られることができるように、ウェブ33によって形成されるエリアをさらに含む。
【0019】
薬物部分及び/または分離デバイスの静電気帯電のために、それらの間の静電気吸引は、特にウェブの領域において、薬物部分をベースエリア36に付着させ得る。これを回避するために、本発明は、薬物部分とベースエリアとの間の可能な接触領域を、特にベースエリアに窪み/隆起を導入することによって減少させることを提供する。図4bに既に見られるように、放射状溝37は、示される実施形態において提供され、そのような低減を確実にする。
【0020】
図4a及び4bはまた、保持手段40の保持部分41が、ハウジングの円筒形部分11内のスロットを介して分配開口部16の上の領域に誘導され、常に分配開口部と整列されることを示す。これは、示される実施形態では、保持部分が常にチャネル開口部の上に保持され、薬物部分を分配するために分配開口部に向かって回転されるという効果を有する。薬物部分が整列されたチャネルに存在しなくなっても、さらなる薬物部分が当該整列されたチャネルに入ることは不可能である。保持部分のこの整列の結果として、多くの薬物部分が整列されたチャネルからチャネル内に位置するように分配開口部内に通過し得る限り、チャネルは通常、1つの薬物部分のみが保持部分の下の各チャネル内に位置するように薬物部分に適合される。保持手段40の保持部分41は、示される実施形態では、ハウジングの外側に固定される位置決め手段42を介して保持される。しかしながら、保持手段がどのように正確に構築され、配置されるかは、本発明には無関係である。
【0021】
図5は、分離デバイス30/保持手段40の組み合わせの詳細な図を示し、チャネルの受容開口部の上の保持部分41が、さらなる薬物部分がこのチャネルに入るのをどのように防止するかを示す。
【0022】
最初に言及されたように、特に軽いおよび/または平坦な薬物部分の場合、それらが分配開口部を介して分配されず、代わりに、分離デバイスのベースエリアとハウジング底面との間のギャップへの静電吸引に起因して引き出されることが起こり得る。また、ベースエリアと分離される薬物部分との間の静電吸引の可能性があることから、分配状況では重力により後者が分配されないが、分配開口部16の上に分離デバイスのベースエリアの一部が回転している状況では、ベースエリア部分の下に静電吸引力によって引き込まれ、その後、分配開口部の上に位置することも可能である。対応する状況を図6に示し、分離デバイス30及びガイド手段を側面図に示す。実際に分配される薬物部分3は、接続手段17を介して落下するのではなく、分離デバイスのベースエリアの「フリー」部分に付着し、このベースエリア部分は、図示の実施形態ではウェブ33によって形成される。
【0023】
図7a及び7bは、好ましい実施形態による分離デバイスのさらなる図を示す。薬物部分とベースエリアとの間の潜在的な接触領域が半径方向の溝37によって減少し、その結果、静電吸引力が減少し、適切に選択された窪みを伴う引き込みまたは付着が(図6aのように)回避されることが分かる。示される実施形態では、図6aに示される状況が誤った分配の大部分を占めるため、半径方向の溝は、主にウェブ33の領域に形成される。図6及び7a、7bに見ることができるように、半径方向の溝は、「外側」に開いている、すなわち、出口開口部を有し、それにより、ベースエリアに容易に導入され得る。さらに、対応して設計された開いた溝を徹底的に掃除することが容易にできる。薬物デブリは、溝から外側に移動しうる。
【0024】
代替の実施形態では、追加の溝は、ベースエリアの内側リング領域に配置されてもよく、代替的に(または追加的に)、溝はまた、同軸的に設計されてもよい。さらに他の実施形態では、接触領域の低減は、例えば、ウェブ33のベースエリア部分に複数の小さい隆起を提供することによって達成されてもよく、そのようなベースエリアの設計はまた、ベースエリアと薬物部分との間の静電吸引の必要な低減を提供してもよい。
図1a
図1b
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
【国際調査報告】