(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-27
(54)【発明の名称】ハイブリッド確認対応反復要求フィードバックの反復
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20230720BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20230720BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230720BHJP
H04L 1/1812 20230101ALI20230720BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W74/08
H04W72/23
H04L1/1812
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577560
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 US2021038027
(87)【国際公開番号】W WO2021257951
(87)【国際公開日】2021-12-23
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517308024
【氏名又は名称】オフィノ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ, フア
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル ヘジャジ
(72)【発明者】
【氏名】イ, ユンジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヒョンスク
(72)【発明者】
【氏名】シリク, アリ チャガタイ
(72)【発明者】
【氏名】ラステガードゥースト, ナザニン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH24
5K067HH28
(57)【要約】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、2ステップランダムアクセス(RA)手順をトリガーすることに応答して、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを送信する。無線デバイスは、メッセージBに対応するハイブリッド確認応答反復要求(HARQ)フィードバックの送信を反復する第1の回数を示すRA応答を含むメッセージBを受信する。次いで、無線デバイスは、アップリンク制御チャネルを介して、HARQフィードバックの第1の回数で送信を反復する。
【選択図】
図42
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、2ステップランダムアクセス(RA)手順をトリガーすることに応答して、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを送信することと、
前記メッセージAに対応するメッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することと、
前記メッセージBに対する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースを示す前記ダウンリンク制御情報を受信することと、
前記PDSCHリソースを介して、RA応答を含む前記メッセージBを受信することであって、前記RA応答が、前記メッセージBに対応するハイブリッド確認応答反復要求(HARQ)フィードバックの送信の第1の反復回数を示す、受信することと、
アップリンク制御チャネルを介して、前記メッセージBの前記受信の確認応答を示す、前記HARQフィードバックを、前記第1の反復回数で送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
方法であって、
無線デバイスによって、2ステップランダムアクセス(RA)手順をトリガーすることに応答して、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを送信することと、
メッセージBに対応するハイブリッド確認応答反復要求(HARQ)フィードバックの送信の第1の反復回数を示す、RA応答を含む前記メッセージBを受信することと、
アップリンク制御チャネルを介して、前記HARQフィードバックを、前記第1の反復回数で送信することと、を含む、方法。
【請求項3】
前記メッセージAに対応する前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージBに対する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースを示す前記ダウンリンク制御情報を受信することであって、前記メッセージBが、前記PDSCHリソースを介して受信される、受信することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記HARQフィードバックが、前記メッセージBの受信の確認応答を示す、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記RA応答が、前記HARQフィードバックの送信を反復する第1の回数を示し、前記第1の反復回数で前記HARQフィードバックを前記送信することが、前記HARQフィードバックの送信を、前記第1の回数で、反復することを含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
制御チャネルサービスデータユニット(SDU)を含む、前記メッセージAの前記トランスポートブロックと、
前記制御チャネルSDUを示す競合解決アイデンティティを含む、前記メッセージBの前記RA応答とに応答して、前記2ステップRA手順を完了することを更に含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記メッセージBが、
前記メッセージAの前記プリアンブルを識別するプリアンブルインデックスを含む、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダーと、
前記RA応答を含むMACペイロードと、を含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記RA応答が、前記アップリンク制御チャネルを示すアップリンク制御チャネルリソースインジケータを含む、請求項2~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記メッセージBの前記RA応答が、
競合解決アイデンティティ、
前記HARQフィードバックに対する送信電力制御コマンド、
タイミングアドバンスコマンド、又は
セル無線ネットワーク一時識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項2~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記RA応答が、successRAR MACプロトコルデータユニット(PDU)を含む、請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
ビーム障害回復を開始することと、
第2のセルへのハンドオーバーに対する無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信することと、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)指令を受信することと、
前記セルへの初期アクセスと、
位置決め手順をトリガーすることと、
アップリンクカバレッジ回復手順をトリガーすること、のうちの少なくとも1つに応答して、前記2ステップRA手順をトリガーすることを更に含む、請求項2~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記HARQフィードバックが、前記メッセージBの受信に成功したことに応答して、前記メッセージBに対する肯定的な確認応答を含む、請求項2~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
複数の反復回数を示す1つ以上のメッセージを受信することを更に含む、請求項2~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記RA応答が、前記複数の反復回数からの前記第1の反復回数を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記RA応答が、前記HARQフィードバックに対するスロット数を示すHARQフィードバックタイミングインジケータを含む、請求項2~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記メッセージBがその間受信されている第1のスロットの後に前記スロットの数を生じる第2のスロットで、前記HARQフィードバックを送信することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ダウンリンク制御チャネルを前記監視することが、前記メッセージAを送信することに応答している、請求項4~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ダウンリンク制御チャネルの前記監視中に、RA無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)によってスクランブルされた、前記ダウンリンク制御情報の、周期的冗長性チェックビットを含む前記ダウンリンク制御情報を受信することを更に含む、請求項4~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記メッセージAを第2の反復回数で送信した後に、前記ダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項4~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の回数が、前記第1の回数と同一である、請求項21に記載の方法。
【請求項22】
前記メッセージBの、前記RA応答の1つ以上のビットが、前記第1の回数を示す、請求項2~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記RA応答の前記1つ以上のビットが、アップリンク制御チャネルリソースインジケータを含み、
前記アップリンク制御チャネルリソースインジケータが、前記アップリンク制御チャネルを示し、
前記アップリンク制御チャネルが、前記第1の回数と関連付けられている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記1つ以上のビットが、前記メッセージBの前記RA応答の1つ以上の予約ビットを含む、請求項22又は23に記載の方法。
【請求項25】
第2の反復回数で前記メッセージAを送信することを更に含み、前記第2の回数が、第1の無線デバイスタイプの前記無線デバイスに基づいて決定される、請求項2~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の無線デバイスタイプである、前記無線デバイスが、第1の受信アンテナ数で構成され、前記第1の受信アンテナ数が、第2の無線デバイスタイプに対して構成される第2の受信アンテナ数よりも小さい、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の無線デバイスタイプである、前記無線デバイスによって、第2の無線デバイスタイプの無線デバイスに対して構成される第2の帯域幅よりも小さな第1の帯域幅内で、基地局と通信することを更に含む、請求項25又は26に記載の方法。
【請求項28】
前記メッセージAを前記送信することが、
ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースを介して前記プリアンブルを送信することと、
前記2ステップRA手順に対して、前記RACHリソースに関連付けられた物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを介して前記トランスポートブロックを送信することと、を含む、請求項2~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記RACHリソースの構成パラメータ、及び前記2ステップRA手順に対する前記PUSCHリソースの構成パラメータを含む1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上のRRCメッセージが、前記メッセージAに対する前記第2の反復回数を示す、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
セルの、第1の初期帯域幅部分(BWP)上のランダムアクセス(RA)検索空間(SS)を示す1つ以上のメッセージを受信することを更に含む、請求項2~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記セルの前記第1の初期BWPの前記RA SSを介して、前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記セルの前記第1の初期BWPが、前記無線デバイスの第1の無線デバイスタイプとは異なる第2の無線デバイスタイプである、第2の無線デバイスに対する前記セルの第2の初期BWPとは異なる、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記RA SSが、
前記RA SSを識別するSS識別子、
ダウンリンク制御チャネル監視周期及びスロットオフセットを示すパラメータ、
前記RA SSの持続時間、
スロット内のシンボルの数、
候補の数、又は
前記RA SSに対する反復回数のうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のパラメータで構成されている、請求項31~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記1つ以上のパラメータに基づいて、かつ前記RA SSを介して、前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記監視することの間に、前記ダウンリンク制御情報を前記第1の反復回数で受信することを更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
複数の基準信号(RS)から、前記RS及び基準信号受信(RSRP)閾値の測定されたRSRPに基づいて、前記RSを決定することを更に含む、請求項2~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記RSが、前記RSRPが前記RSRP閾値よりも高いことに基づいて、前記複数のRSから決定される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記RSに関連付けられているRACH構成に基づいて、前記2ステップRA手順に対する複数のRACH構成から、前記RACH構成を決定することを更に含む、請求項37又は38に記載の方法。
【請求項40】
前記RACH構成が、
前記メッセージAの前記プリアンブルに対する第2の反復回数、
前記RACH構成に関連付けられた1つ以上のRS、
開始周波数リソースブロック、
前記RSRP閾値、
プリアンブル受信目標電力値、
許容されるプリアンブル送信の数、又は
RA応答受信に対する応答ウィンドウのうちの少なくとも1つと関連付けられている、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記RACH構成が、前記メッセージAの前記プリアンブルに対する前記第2の反復回数と関連付けられ、前記方法が、前記RACH構成によって示されるRACHリソースを介して、前記第2の反復回数で前記プリアンブルを送信することを更に含む、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記第2の回数が、前記第1の回数と異なる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記RACH構成に関連付けられたPUSCHリソースを決定することを更に含み、前記PUSCHリソースが、
前記メッセージAの前記トランスポートブロックに対する第3の反復回数、
変調及び符号化方式、
スロットの数、
開始シンボル、
PUSCHマッピングタイプのインジケーション、
ストアリング周波数ブロック、又は
復調基準信号構成のうちの少なくとも1つを含む、パラメータで構成されている、請求項39~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記PUSCH構成が、前記第3の反復回数と関連付けられ、前記方法が、前記PUSCHリソースのパラメータによって示される前記PUSCHリソースを介して、前記第3の反復回数で前記メッセージAの前記トランスポートブロックを送信することを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記第3の回数が、前記第2の回数と同一である、請求項43又は44に記載の方法。
【請求項46】
無線デバイスであって、
1つ以上のプロセッサーと、
前記1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに請求項1~45のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶しているメモリーと、を含む、無線デバイス。
【請求項47】
1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサーに請求項1~45のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的コンピューター可読媒体。
【請求項48】
方法であって、
無線デバイスから基地局によって、トリガーされる2ステップランダムアクセス(RA)手順に応答して、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを受信することと、
メッセージBを前記無線デバイスに送信することであって、前記メッセージBが、前記メッセージBに対応するハイブリッド確認応答反復要求(HARQ)フィードバックの送信の第1の反復回数を示すRA応答を含む送信することと、
アップリンク制御チャネルを介して、前記HARQフィードバックを前記第1の反復回数で受信することと、を含む、方法。
【請求項49】
基地局であって、
1つ以上のプロセッサーと、
前記1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに請求項48に記載の方法を実行させる命令を記憶しているメモリーと、を備える、基地局。
【請求項50】
1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサーに請求項48に記載の方法を実行させる命令を備える、非一時的コンピューター可読媒体。
【請求項51】
方法であって、
無線デバイスによって、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの第1の反復回数を示す構成パラメータを受信することと、
2ステップランダムアクセス(RA)手順をトリガーすることに基づいて、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを送信することと、
確認応答フィードバックに対する前記PUCCHリソースを示すRA応答を含むメッセージBを受信することと、
前記PUCCHリソースを介して、前記確認応答フィードバックを前記第1の反復回数で送信することと、を含む、方法。
【請求項52】
前記構成パラメータが、前記PUCCHリソースの複数の反復回数を更に示し、前記複数の回数が前記第1の回数を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記メッセージAを送信することに基づいて、前記メッセージAに対応する前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報を受信することであって、前記ダウンリンク制御情報が、前記複数の回数から、前記メッセージBに対応する前記確認応答に対する、前記第1の回数を示す、受信することを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記確認応答フィードバックを送信することが、前記第1の回数を示す前記ダウンリンク制御情報に基づいて、前記確認応答フィードバックの前記第1の反復回数を決定することを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記第1の反復回数が、前記確認応答フィードバックの送信を反復するための前記第1の回数を含み、前記送信することが、前記第1の回数で前記確認応答フィードバックの送信を反復することを含む、請求項51~54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記構成パラメータが、
前記PUSCHリソースに関連付けられているランダムアクセスチャネル(RACH)リソースを更に示す、請求項51~55のいずれ一項に記載の方法。
【請求項57】
前記メッセージAを前記送信することが、
前記RACHリソースを介して前記プリアンブルを送信することと、
前記PUSCHリソースを介して前記トランスポートブロックを送信することを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記メッセージBが前記メッセージAに対応する、請求項51~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記RA応答が、前記PUCCHリソースが、前記メッセージBに対応する前記確認フィードバックに対応することを示す、請求項51~58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記メッセージAに対応する前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項51~59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記確認応答フィードバックが、ハイブリッド確認応答反復要求(HARQ)フィードバックを含む、請求項51~60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記メッセージBに対する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースを示す前記ダウンリンク制御情報を受信することであって、前記メッセージBが前記PDSCHリソースを介して受信される、受信することを含む、請求項60又は61に記載の方法。
【請求項63】
前記確認応答フィードバックが、前記メッセージBの前記受信の確認応答を示す、請求項51~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記RA応答が、前記確認応答フィードバックの送信を反復する第1の回数を示し、前記第1の反復回数で前記確認応答フィードバックを送信することが、前記確認応答フィードバックの送信を、前記第1の回数で反復することを含む、請求項56~63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
制御チャネルサービスデータユニット(SDU)を含む、前記メッセージAの前記トランスポートブロックと、
前記制御チャネルSDUを示す競合解決アイデンティティを含む、前記メッセージBの前記RA応答とに応答して、前記2ステップRA手順を完了することを更に含む、請求項51~64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記メッセージBが、
前記メッセージAの前記プリアンブルを識別するプリアンブルインデックスを含む、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダーと、
前記RA応答を含むMACペイロードと、を含む、請求項51~65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記RA応答が、前記アップリンクリ制御チャネルを示すアップリンク制御チャネルリソースインジケータを含む、請求項51~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記メッセージBの前記RA応答が、
競合解決アイデンティティ、
前記確認応答フィードバックに対する送信電力制御コマンド、
タイミングアドバンスコマンド、又は
セル無線ネットワーク一時識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項51~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記RA応答が、successRAR MACプロトコルデータユニット(PDU)を含む、請求項51~68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
ビーム障害回復を開始することと、
第2のセルへのハンドオーバーのための無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信することと、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)指令を受信することと、
前記セルへの初期アクセスと、
位置決め手順をトリガーすることと、
アップリンクカバレッジ回復手順をトリガーすること、のうちの少なくとも1つに応答して、前記2ステップRA手順をトリガーすることを更に含む、請求項51~69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記確認応答フィードバックが、前記メッセージBの受信に成功したことに応答して、前記メッセージBに対する肯定的な確認応答を含む、請求項51~70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記RA応答が、前記確認応答フィードバックのためのスロット数を示す確認応答フィードバックタイミングインジケータを含む、請求項51~71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記メッセージBがその間受信されている第1のスロットの後に前記スロットの数を生じる第2のスロットで、前記確認応答フィードバックを送信することを更に含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記ダウンリンク制御チャネルを前記監視することが、前記メッセージAを送信することに応答している、請求項60~73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記ダウンリンク制御チャネルの前記監視中に、RA無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)によってスクランブルされた、前記ダウンリンク制御情報の、周期的冗長性チェックビットを含む前記ダウンリンク制御情報を受信することを更に含む、請求項60~74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記メッセージAを第2の反復回数で送信した後に、前記ダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項60~75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記第2の回数が、前記第1の回数と同一である、請求項21に記載の方法。
【請求項78】
前記メッセージBの前記RA応答の1つ以上のビットが、前記第1の回数数を示す、請求項51~77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
前記RA応答の前記1つ以上のビットが、アップリンク制御チャネルリソースインジケータを含み、
前記アップリンク制御チャネルリソースインジケータが、前記アップリンク制御チャネルを示し、
前記アップリンク制御チャネルが、前記第1の回数と関連付けられている、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記1つ以上のビットが、前記メッセージBの前記RA応答の1つ以上の予約ビットを含む、請求項78又は79に記載の方法。
【請求項81】
第2の反復回数で前記メッセージAを送信することを更に含み、前記第2の回数が、第1の無線デバイスタイプの前記無線デバイスに基づいて決定される、請求項78~80のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
前記第1の無線デバイスタイプである、前記無線デバイスが、第1の受信アンテナ数で構成され、前記第1の受信アンテナ数が、第2の無線デバイスタイプに対して構成される第2の受信アンテナ数よりも小さい、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記第1の無線デバイスタイプである、前記無線デバイスによって、第2の無線デバイスタイプの無線デバイスに対して構成される第2の帯域幅よりも小さな第1の帯域幅内で、基地局と通信することを更に含む、請求項81又は82に記載の方法。
【請求項84】
前記2ステップRA手順に対する前記PUSCHリソースの構成パラメータを含む1つ以上の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを更に含む、請求項51~83のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記RACHリソースの前記構成パラメータが、前記2ステップRA手順に対する前記PUSCHリソースに関連付けられている、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記1つ以上のRRCメッセージが、前記メッセージAに対する前記第2の反復回数を示す、請求項84又は85に記載の方法。
【請求項87】
セルの、第1の初期帯域幅部分(BWP)上のランダムアクセス(RA)検索空間(SS)を示す1つ以上のメッセージを受信することを更に含む、請求項51~86のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記セルの前記第1の初期BWPの前記RA SSを介して、前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記セルの前記第1の初期BWPが、前記無線デバイスの第1の無線デバイスタイプとは異なる第2の無線デバイスタイプのものである、第2の無線デバイスに対する前記セルの第2の初期BWPとは異なる、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記RA SSが、
前記RA SSを識別するSS識別子、
ダウンリンク制御チャネル監視周期及びスロットオフセットを示すパラメータ、
前記RA SSの持続時間、
スロット内のシンボルの数、
候補の数、又は
前記RA SSに対する反復回数のうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のパラメータで構成されている、請求項87~89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記1つ以上のパラメータに基づいて、かつ前記RA SSを介して、前記メッセージBをスケジュールするダウンリンク制御情報に対するダウンリンク制御チャネルを監視することを更に含む、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記監視することの間に、前記ダウンリンク制御情報を、前記第1の反復回数で受信することを更に含む、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
複数の基準信号(RS)から、前記RS及び基準信号受信(RSRP)閾値の測定されたRSRPに基づいて、前記RSを決定することを更に含む、請求項51~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記RSが、前記RSRPが前記RSRP閾値よりも高いことに基づいて、前記複数のRSから決定される、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記RSに関連付けられている前記RACH構成に基づいて、前記2ステップRA手順に対する複数のRACH構成から、RACH構成を決定することを更に含む、請求項93又は94に記載の方法。
【請求項96】
前記RACH構成が、
前記メッセージAの前記プリアンブルに対する第2の反復回数、
前記RACH構成に関連付けられた1つ以上のRS、
開始周波数リソースブロック、
前記RSRP閾値、
プリアンブル受信目標電力値、
許容されるプリアンブル送信の数、又は
RA応答受信に対する応答ウィンドウのうちの少なくとも1つと関連付けられている、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記RACH構成が、前記メッセージAの前記プリアンブルに対する前記第2の反復回数と関連付けられ、前記方法が、前記RACH構成によって示されるRACHリソースを介して、前記第2の反復回数で、前記プリアンブルを送信することを更に含む、請求項95又は96に記載の方法。
【請求項98】
前記第2の回数が、前記第1の回数と異なる、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記RACH構成に関連付けられたPUSCHリソースを決定することを更に含み、前記PUSCHリソースが、
前記メッセージAの前記トランスポートブロックに対する第3の反復回数、
変調及び符号化方式、
スロットの数、
開始シンボル、
PUSCHマッピングタイプのインジケーション、
ストアリング周波数ブロック、又は
復調基準信号構成のうちの少なくとも1つを含む、パラメータで構成されている、請求項95~98のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
前記PUSCH構成が、前記第3の反復回数と関連付けられ、前記方法が、前記PUSCHリソースのパラメータによって示される前記PUSCHリソースを介して、前記第3の反復回数で前記メッセージAの前記トランスポートブロックを送信することを含む、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記第3の回数が、前記第2の回数と同一である、請求項99又は100に記載の方法。
【請求項102】
無線デバイスであって、
1つ以上のプロセッサーと、
前記1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに請求項51~101のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶しているメモリーと、を備える、無線デバイス。
【請求項103】
1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサーに請求項51~101のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備える、非一時的コンピューター可読媒体。
【請求項104】
方法であって、
基地局によって無線デバイスに、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの第1の反復回数を示す構成パラメータを送信することと、
トリガーされる2ステップランダムアクセス(RA)手順に基づいて、プリアンブル及びトランスポートブロックを含むメッセージAを受信することと、
確認応答フィードバックに対する前記PUCCHリソースを示すRA応答を含むメッセージBを送信することと、
前記PUCCHリソースを介して、前記第1の反復回数で前記確認応答フィードバックを受信することと、を含む、方法。
【請求項105】
基地局であって、
1つ以上のプロセッサーと、
前記1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに請求項104に記載の方法を実行させる命令を記憶しているメモリーと、を備える、基地局。
【請求項106】
1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサーに請求項104に記載の方法を実行させる命令を備える、非一時的コンピューター可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月18日に出願された米国仮特許出願第63/040,745号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示では、様々な実施形態が、開示された技術がどのように実装され得るか、及び/又は開示された技術がどのように環境及びシナリオで実践され得るかの実施例として提示される。関連技術分野の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることは明らかであろう。実際、明細書を読んだ後、代替的な実施形態を実装する方法が関連技術分野の当業者に明らかになるであろう。本実施形態は、例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。本開示の実施形態は、添付図面を基準して説明される。開示された例示的実施形態からの制限、特徴、及び/又は要素が組み合わせられ、本開示の範囲内で更なる実施形態を作成することができる。機能と利点を強調する図は、例としてのみ示される。開示されたアーキテクチャーは、示される以外の方式で利用することができるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で再配列され、又は任意選択としてのみ使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の様々な実施形態のうちのいくつかの実施例が、図面を参照して本明細書に記載される。
【0004】
【
図1A】本開示の実施形態が実装され得る、移動体通信ネットワークの実施例を示す。
【
図1B】本開示の実施形態が実装され得る、移動体通信ネットワークの実施例を示す。
【
図2A】新しい無線(NR)ユーザープレーン及び制御プレーンプロトコルスタックをそれぞれ示す。
【
図2B】新しい無線(NR)ユーザープレーン及び制御プレーンプロトコルスタックをそれぞれ示す。
【
図3】
図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間で提供されるサービスの実施例を示す。
【
図4A】
図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータフローを示す。
【
図4B】MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。
【
図5A】ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングをそれぞれ示す。
【
図5B】ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングをそれぞれ示す。
【
図6】UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。
【
図7】OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。
【
図8】NRキャリアの時間及び周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。
【
図9】NRキャリアに対して3つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。
【
図10A】2つのコンポーネントキャリアを有する3つのキャリアアグリゲーション構成を示す。
【
図10B】アグリゲーションセルがどのように1つ以上のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。
【
図11A】SS/PBCHブロック構造及び位置の実施例を示す。
【
図11B】時間及び周波数ドメインにマッピングされたCSI-RSの実施例を示す。
【
図12A】3つのダウンリンク及びアップリンクビーム管理手順の実施例をそれぞれ示す。
【
図12B】3つのダウンリンク及びアップリンクビーム管理手順の実施例をそれぞれ示す。
【
図13A】4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順、2ステップ競合のないランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図13B】4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順、2ステップ競合のないランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図13C】4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順、2ステップ競合のないランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図14A】帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。
【
図14B】CORESET及びPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。
【
図15】基地局と通信する無線デバイスの実施例を示す。
【
図16A】アップリンク及びダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【
図16B】アップリンク及びダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【
図16C】アップリンク及びダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【
図16D】アップリンク及びダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【
図19】ダウンリンクの複数のLCIDの例を示す。
【
図20】アップリンクの複数のLCIDの例を示す。
【
図21A】SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CE フォーマットの例を示す。
【
図21B】SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CE フォーマットの例を示す。
【
図22】SCell上のBWPアクティブ化/非アクティブ化の例を示す。
【
図24】SIB1メッセージのRRC構成の例を示す。
【
図25】ダウンリンクBWPのRRC構成の例を示す。
【
図27】アップリンクBWP上の2ステップRACHのRRC構成の例を示す。
【
図31】いくつかの実施形態による、2ステップRAタイプと4ステップRAタイプの間の選択を伴う例示的なRA手順のフローチャートを示す。
【
図33A】いくつかの実施形態による、カバレッジ強化を伴うRA手順の例を示す。
【
図33B】いくつかの実施形態による、カバレッジ強化を伴うRA手順の例を示す。
【
図34】いくつかの実施形態による、RAタイプ選択及びカバレッジ強化を伴うRA手順の例を示す。
【
図35】RAタイプ選択及びカバレッジ強化を伴うRA手順の例を示す。
【
図36】いくつかの実施形態による、カバレッジ強化を伴うRA手順の例を示す。
【
図37A】いくつかの実施形態による、RA手順に対するPDCCH構成の例を示す。
【
図37B】いくつかの実施形態による、RA手順に対するPDCCH構成の例を示す。
【
図38】いくつかの実施形態による、RA手順に対するPDCCH構成の例を示す。
【
図39】いくつかの実施形態による、RA手順に対するPDCCH構成の例を示す。
【
図40】いくつかの実施形態による、無線デバイスのシステム情報の受信及びランダムアクセスの例のフローチャートを示す。
【
図41】いくつかの実施形態による、RA手順の反復の例を示す。
【
図42】いくつかの実施形態による、RA手順に対するPUCCHリソースの反復表示の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示された機構は、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイス又はネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づきもよい。1つ以上の基準が満たされると、様々な例示的実施形態が適用されることができる。従って、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的実施形態を実装することが可能であり得る。
【0006】
基地局は、無線デバイスの混合と通信することができる。無線デバイス及び/又は基地局は、複数の技術、及び/又は同じ技術の複数のリリースをサポートすることができる。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリー及び/又は能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTE又は5Gリリースの複数の無線デバイスに言及することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、及び/又は開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。開示された方法に準拠し得ないカバレッジエリアに複数の基地局又は複数の無線デバイスが存在し得る。例えば、それらの無線デバイス又は基地局は、LTE又は5G技術の古いリリースに基づき実行される。
【0007】
本明細書では、「a」と「an」及び同様の語句は「少なくとも1つ」及び「1つ以上」として解釈される。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも1つ」及び「1つ以上」として解釈されるべきである。本明細書では、「may」という用語は「例えば、~であり得る」として解釈される。言い換えると、「may」という用語は、「may」という用語に続く語句が複数の適切な可能性の1つの実施例であり、種々の実施形態の1つ以上によって用いられても用いられなくてもよいことを示す。本明細書で使用される場合、「含む(comprises)」及び「からなる(consists of)」という用語は、記載される要素の1つ以上の構成要素を列挙する。「含む(comprises)」という用語は、「含む(includes)」と互換性があり記載される要素に含まれる列挙されていない構成要素を除外しない。対照的に、「からなる(consists of)」は、記述される要素の1つ以上の構成要素の完全な列挙を提供する。本明細書で使用される場合、「に基づく」という用語は、例えば、「のみに基づく」というよりも、むしろ「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B、及び/又はC」は、A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、又はA、B、及びCを表し得る。
【0008】
A及びBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空集合及びサブセットのみが考慮される。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、及び{セル1、セル2}である。「に基づき」(又は同等に「に少なくとも基づき」)というフレーズは、「に基づき」という用語に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの実施例であることを示す。「に応答して」(又は同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの実施例であることを示す。「に応じて」(又は同等に「に少なくとも応じて」)というフレーズは、フレーズ「に応じて」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の1つの実施例であることを示す。「採用/使用」(又は同等に「少なくとも採用/使用」)というフレーズは、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズが様々な実施形態の1つ以上に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の1つの実施例であることを示す。
【0009】
構成されるという用語は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連し得る。構成されるとは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリー値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態又は非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用することができる、又は装置における特定のアクションを実装するために使用することができるパラメータを有することを意味し得る。
【0010】
本開示では、パラメータ(又は同等にフィールド、又は情報要素:IEと呼ばれる)は、1つ以上の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、1つ以上の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメータ(IE)Nがパラメータ(IE)Mを含み、パラメータ(IE)Mがパラメータ(IE)Kを含み、パラメータ(IE)Kがパラメータ(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的実施形態においては、1つ以上のメッセージが複数のパラメータを含むとき、それは、複数のパラメータのうちのパラメータが1つ以上のメッセージのうちの少なくとも1つに含まれるが、1つ以上のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0011】
更にまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用又は括弧の使用により任意選択であるものとして説明される。簡潔さ及び読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、3つの任意選択の特徴を有するものとして説明されたシステムは、7つの方式、すなわち、3つの可能な特徴の1つのみ、3つの特徴のいずれか2つ、又は3つの特徴の3つによって具現化されることができる。
【0012】
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、又はそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらは、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)若しくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、又はLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリート又はプログラム可能なアナログ、デジタル、及び/又は量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマーブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、及びマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマーブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)又はVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【0013】
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行される公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。
図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、及び無線デバイス106を含む。
【0014】
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、及び/又はオペレーター内DNなどの1つ以上のデータネットワーク(DN)へのインターフェイスを提供し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と1つ以上のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
【0015】
RAN104は、エアーインターフェイス上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、及び再送信プロトコルを提供し得る。エアーインターフェイス上のRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上の無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、及び/又は2つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0016】
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要又は利用可能な任意の移動体デバイス又は固定(非携帯)デバイスを指し、及び包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)でアイス、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、及び/又はそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)、アクセス端末(AT)、移動体ステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、及び/又は無線通信デバイスを含む、他の用語を包含する。
【0017】
RAN104は、1つ以上の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTS及び/又は3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRA及び/又は4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、1つ以上のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノード又は中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、世代ノードB(gNB、NR及び/又は5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFi又はその他の適切な無線通信規格に関連している)、及び/又はそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも1つのgNB中央ユニット(gNB-CU)及び少なくとも1つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
【0018】
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアーインターフェイス上で通信するための1つ以上のアンテナのセットを含み得る。例えば、1つ以上の基地局は、3つのセル(又はセクター)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、レシーバ(例えば、基地局レシーバ)が、セルで動作するトランスミッター(例えば、無線デバイストランスミッター)から送信を首尾よく受信できる範囲によって決定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイス可動性をサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
【0019】
3つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の1つ以上の基地局は、3つより多い又はそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の1つ以上の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、及び/又はドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータ又は中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型又はクラウドRANアーキテクチャーの一部であってもよく、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、又は仮想化されていてもよい。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅及び再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピーターノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅及び再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
【0020】
RAN104は、類似のアンテナパターン及び類似の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、小規模なセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアなど、小規模なカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(又はいわゆるホットスポット)、又はマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の実施例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、及びフェムトセル基地局又はホーム基地局が挙げられる。
【0021】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、
図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成された。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサル移動体テレコミュニケーションシステム(UMTS)として知られる第3世代(3G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)として知られる第4世代(4G)ネットワーク、及び5Gシステム(5GS)として知られる第5世代(5G)ネットワークという、三世代のモバイルネットワークの仕様を作り出してきた。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる、3GPP(登録商標)5GネットワークのRANを参照して記載される。実施形態は、
図1AのRAN104、以前の3G及び4GネットワークのRAN、及びまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標)6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術又は非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含むその他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
【0022】
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行されるPLMNであり得る。
図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、及びUE156A及びUE156B(総称してUE156)を含む。これらの構成要素は、
図1Aに関して説明された対応する構成要素と同じ又は同様の方法で実装及び動作することができる。
【0023】
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、及び/又はオペレーター内DNなどの1つ以上のDNへのインターフェイスを提供する。インターフェイス機能の一部として、5G-CN152は、UE156と1つ以上のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標)4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャーであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャーが、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G-CN152のネットワーク機能は、専用若しくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用若しくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、又はプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
【0024】
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、
図1Bで1つの構成要素AMF/UPF158として示すように、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)158A及びユーザープレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と1つ以上のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティング及び転送、パケット検査及びユーザープレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、1つ以上のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、及びアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、及びダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、1つ以上のDNに相互接続される外部プロトコル(又はパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、及び/又は分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
【0025】
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行)、登録エリア管理、システム内及びシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、及び/又はセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行できる。NASは、CNとUEの間で動作する機能を指してもよく、ASは、UEとRANの間で動作する機能を指し得る。
【0026】
5G-CN152は、わかりやすくするために
図1Bに示されていない1つ以上の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、及び/又は認証サーバー機能(AUSF)のうちの1つ以上を含み得る。
【0027】
NG-RAN154は、5G-CN152を、エアーインターフェイス上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160A及びgNB160Bとして図示された1つ以上のgNB(まとめてgNB160)及び/又はng-eNB162A及びng-eNB162Bとして図示された1つ以上のng-eNB(まとめてng-eNB162)を含み得る。gNB160及びng-eNB162は、より一般的に基地局と呼んでもよい。gNB160及びng-eNB162は、エアーインターフェイス上でUE156と通信するための1つ以上のアンテナのセットを含み得る。例えば、gNB160の1つ以上及び/又はng-eNB162の1つ以上は、3つのセル(又はセクター)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含み得る。合わせて、gNB160及びng-eNB162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
【0028】
図1Bに示すように、gNB160及び/又はng-eNB162は、NGインターフェイスによって5G-CN152に接続されてもよく、Xnインターフェイスによって他の基地局に接続され得る。NG及びXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続及び/又は間接的な接続を使用して確立され得る。gNB160及び/又はng-eNB162は、UuインターフェイスによってUE156に接続され得る。例えば、
図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェイスによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、及びUuインターフェイスは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データ及びシグナリングメッセージを交換するため
図1Bのネットワーク要素によって使用されてもよく、ユーザープレーン及び制御プレーンの2つのプレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0029】
gNB160及び/又はng-eNB162は、1つ以上のNGインターフェイスによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の1つ以上のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NGユーザープレーン(NG-U)インターフェイスによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェイスは、gNB160AとUPF158B間のユーザープレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証送達)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理及び構成転送及び/又は警告メッセージ送信を提供することができる。
【0030】
gNB160は、Uuインターフェイス上のUE156に向かってNRユーザープレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第1のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Aに向かってNRユーザープレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNB162は、Uuインターフェイス上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザープレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供してもよく、E-UTRAは3GPP(登録商標)4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第2のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Bに向かってE-UTRAユーザープレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
【0031】
5G-CN152は、NR及び4Gの無線アクセスを処理するように構成されると記述された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、及びページング)を提供する(又は少なくともサポートする)。1つのAMF/UPF158のみが
図1Bに示されるが、1つのgNB又はng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、及び/又は複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
【0032】
論じるように、
図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、及びNGインターフェイス)がデータ及びシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられてもよい。プロトコルスタックは、2つのプレーン、すなわち、ユーザープレーン及び制御プレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理してもよく、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0033】
図2A及び
図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220の間にあるUuインターフェイス用のNRユーザープレーン及びNR制御プレーンプロトコルスタックの実施例を示す。
図2A及び
図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、
図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと同じ又は類似であり得る。
【0034】
図2Aは、UE210及びgNB220に実装された5つの層を含むNRユーザープレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211及び221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供してもよく、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211及び221の上の次の4つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212及び222、無線リンク制御層(RLC)213及び223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214及び224、並びにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215及び225を含む。合わせて、これらの4つのプロトコルは、OSIモデルの層2又はデータリンク層を構成し得る。
【0035】
図3は、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの実施例を示す。
図2A及び
図3の上からスタートして、SDAP215及び225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、1つ以上のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、及び/又はエラーレートに関して)に基づき、PDUセッションの1つ以上のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215及び225は、1つ以上のQoSフローと1つ以上のデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって決定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピング又は制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を決定することができる、QoSフローインジケータ(QFI)でマークし得る。
【0036】
PDCP214及びPDCP224は、エアーインターフェイス上で送信する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダー圧縮/解凍、エアーインターフェイス上で送信されるデータの不正な復号化を防止するための暗号/暗号解除、及び完全性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行ってもよい。PDCP214及び224は、例えば、未送信のパケットの再送信、パケットのシーケンス内送達及びリオーダリング、並びにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214及び224は、受信されるパケットの可能性を改善し、レシーバで、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
【0037】
図3には示されていないが、PDCP214及び224は、二重接続シナリオにおいて、分割無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが2つのセル、又はより一般的には、マスターセルグループ(MCG)及び二次セルグループ(SCG)の2つのセルグループに接続することを可能にする技術である。分割ベアラは、SDAP215及び225へのサービスとしてPDCP214及び224によって提供される無線ベアラの1つなどの単一の無線ベアラが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214及び224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分割無線ベアラをマッピング/マッピング解除し得る。
【0038】
RLC213及び223は、それぞれ、MAC212及び222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動反復要求(ARQ)を通した再送信、及び除去を実行し得る。RLC213及び223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、及び確認応答モード(AM)の3つの送信モードをサポートし得る。RLCが動作している送信モードに基づき、RLCは、指摘された機能のうちの1つ以上を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジ及び/又は送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。
図3に示すように、RLC213及び223は、それぞれPDCP214及び224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
【0039】
MAC212及びMAC222は、論理チャネルの多重化/多重分離、及び/又は論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211及び221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの1つ以上の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含み得る。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報レポート、及び優先度処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンク及びアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212及び222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリア毎に1つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先度付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、及び/又はパディングを行うように構成され得る。MAC212及びMAC222は、1つ以上のヌメロロジ及び/又は送信タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジ及び/又は送信タイミングを使用することができるかを制御することができる。
図3に示すように、MAC212及び222は、サービスとしてRLC213及び223に論理チャネルを提供し得る。
【0040】
PHY211及び221は、エアーインターフェイス上で情報を送受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピング及びデジタル及びアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタル及びアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化及び変調/復調を含み得る。PHY211及び221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。
図3に示すように、PHY211及び221は、サービスとして、MAC212及び222に1つ以上のトランスポートチャネルを提供し得る。
【0041】
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの実施例を示す。
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通した3つのIPパケット(n、n+1、及びm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で2つのTBを生成する。NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、
図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
【0042】
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、1つ以上のQoSフローから3つのIPパケットを受信し、3つのパケットを無線ベアラにマッピングしたときに開始する。
図4Aでは、SDAP225は、IPパケットn及びn+1を第1の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第2の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダー(
図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれる。
図4Aに示すように、SDAP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
【0043】
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、
図3に関して)を実行し、対応するヘッダーを追加し、それぞれの出力を次の下位層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダー圧縮及び暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択で(例えば、
図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送することができる。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化してもよく、MACサブヘッダーをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、
図4Aに示すように、MACサブヘッダーはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダーはMAC PDUの先頭に完全に配置され得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダーが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間及び関連遅延を低減し得る。
【0044】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。MACサブヘッダーには、MACサブヘッダーが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、及び将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
【0045】
図4Bは更に、MAC223又はMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、
図4Bは、MAC PDUに挿入された2つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク送信(
図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、及びアップリンク送信のためMAC PDUの終わりに挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの実施例としては、バッファ状態レポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、及び事前構成済みコンポーネント、のためのものなどの起動/停止MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミングアドバンスMAC CE、及びランダムアクセス関連MAC CEが挙げられる。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行されてもよく、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
【0046】
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル、並びにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。1つ以上のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連する機能を実行し得る。
【0047】
図5A及び
図5Bは、それぞれダウンリンク及びアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、及びPHY間のチャネルを通して送信される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用することができ、NR制御プレーン内に制御及び構成情報を伝達する制御チャネルとして、又はNRユーザープレーン内にデータを伝達するトラフィックチャネルとして分類することができる。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、又は複数のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットには、例えば、
-位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを表示するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
-マスター情報ブロック(MIB)及びいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを伝達するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
-ランダムアクセスとともに制御メッセージを送信するための共通制御チャネル(CCCH)と、
-UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを送信するための専用制御チャネル(DCCH)と、
-ユーザーデータを特定のUEとの間で送信するための専用トラフィックチャネル(DTCH)とを含む。
【0048】
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層の間で使用され、それらが送信する情報をエアーインターフェイス上でどのように送信するかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットには、例えば、
-PCCHから発信されたページングメッセージを送信するためのページングチャネル(PCH)と、
-BCCHからMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
-BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージの送信用のダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)と、
-アップリンクデータ及びシグナリングメッセージを送信するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
-事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
【0049】
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、1つ以上のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネル及び物理制御チャネルのセットは、例えば、
-BCHからMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
-DL-SCHからのダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージ、並びにPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
-ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリング許可、及びアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
-UL-SCH及び以下に記載されるように、一部の例ではアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータ及びシグナリングメッセージを運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
-HARQ確認応答、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
-ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
【0050】
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。
図5A及び
図5Bに示すように、NRによって定義される物理層信号には、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、及び位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
【0051】
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの実施例を示す。
図2Bにおいて、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザープレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第1の4つのプロトコル層を使用し得る。これら4つのプロトコル層には、PHY211及び221、MAC212及び222、RLC213及び223、並びにPDCP214及び224が含まれる。NRユーザープレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215及び225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216及び226、並びにNASプロトコル217及び237を持つ。
【0052】
NASプロトコル217及び237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)の間、又はより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217及び237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230の間には、NASメッセージを送信できる直接経路はない。NASメッセージは、Uu及びNGインターフェイスのASを使用して送信され得る。NASプロトコル217及び237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、及びセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
【0053】
RRC216及び226は、UE210とgNB220との間に、又はより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216及び226は、RRCメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラ、及び同一/類似のPDCP、RLC、MAC、及びPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で送信され得る。MACは、制御プレーン及びユーザープレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216及び226は、AS及びNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CN又はRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、及びリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラ及びデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、及びリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートとレポートの制御、無線リンク障害(RLF)の検出と回復、及び/又はNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供できる。RRC接続の確立の一部として、RRC216及び226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメータの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
【0054】
図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。UEは、
図1Aに示す無線デバイス106、
図2A及び
図2Bに示すUE210、又は本開示に記載される任意の他の無線デバイス、と同一又は類似であり得る。
図6に示されるように、UEは、3つのRRC状態のうちのうちの少なくとも1つにあり得る。つまり、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)、及びRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)。
【0055】
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも1つのRRC接続を有し得る。基地局は、
図1Aに示すRAN104に含まれる1つ以上の基地局の1つ、
図1Bに示すgNB160又はng-eNB162の1つ、
図2A及び
図2Bに示すgNB220、又は本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局には、UEのRRCコンテキストがあり得る。UEコンテキストと呼ばれるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメータを含み得る。これらのパラメータには、例えば、1つ以上のASコンテキスト、1つ以上の無線リンク構成パラメータ、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、及び/又はPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、及び/又はPHY、MAC、RLC、PDCP、及び/又はSDAP層構成情報が含まれ得る。RRC接続602では、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104又はNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセル及び隣接セルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づき、隣接基地局の1つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、移行してもよく、又は接続非アクティブ化手順610を介してRRC非アクティブ606に移行し得る。
【0056】
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立され得ない。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有し得ない。RRCアイドル604中、UEは、ほとんどの時間の間、スリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、周期的に(例えば、不連続受信サイクル毎に1回)起動して、RANからのページングメッセージを監視することができる。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に論じるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
【0057】
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UE及び基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への遷移と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速遷移が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、又は接続リリース手順608と同一又は類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
【0058】
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられてもよい。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理機構は、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606のモビリティ管理機構は、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、そうすることができる。例えば、セルグループ化の粒度の3つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、及び追跡エリアと呼ばれ、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、であり得る。
【0059】
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102又は5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
【0060】
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEについては、UEにRAN通知エリアを割り当てることができる。RAN通知エリアは、1つ以上のセルアイデンティティ、RAIのリスト、又はTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、1つ以上のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、1つ以上のRAN通知エリアに属することができる。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新することができる。
【0061】
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、又はUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と呼んでもよい。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアに留まっている時間の間、及び/又はUEがRRC非アクティブ606に留まっている時間の間に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
【0062】
図1BのgNB160などのgNBは、2つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、及び1つ以上の分散ユニット(gNB-DU)に分割できる。gNB-CUは、F1インターフェイスを使用して、1つ以上のgNB-DUに結合され得る。gNB-CUは、RRC、PDCP、及びSDAPを含み得る。gNB-DUは、RLC、MAC、及びPHYを含み得る。
【0063】
NRでは、物理信号及び物理チャネル(
図5A及び
図5B)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(又はトーン)上でデータを送信するマルチキャリア通信方式である。送信前に、データは、ソースシンボルと呼ばれ、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)又はM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから1つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の1つの振幅及び位相を変調することができる。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一OFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)及びアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数でエアーインターフェイス上で送信され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を低下させることができる。逆処理を、FFTブロックを使用してレシーバでOFDMシンボルに実行して、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元し得る。
【0064】
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。図示するように、1つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間が1ミリ秒である10個のサブフレームを含み得る。サブフレームは、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
【0065】
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされてもよく、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7μsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせを、用いてヌメロロジを定義する:15kHz/4.7μs、30kHz/2.3μs、60kHz/1.2μs、120kHz/0.59μs、及び240kHz/0.29μs。
【0066】
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロットの数が多い。
図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間及びサブフレーム当たりのスロット送信構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは
図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンク及びダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。低遅延サポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルで始まり、送信に必要なだけ多くのシンボルで終わってもよい。これらの部分スロット送信は、ミニスロット送信又はサブスロット送信と呼んでもよい。
【0067】
図8は、NRキャリアの時間及び周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。スロットには、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)が含まれる。REは、NRの中で最小の物理リソースである。REは、
図8に示されるように、周波数ドメインの1つのサブキャリアによって、時間ドメインの1つのOFDMシンボルにわたる。RBは、
図8に示されるように、周波数ドメインで12個の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RB又は275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、及び120kHzのそれぞれについて、50、100、200、及び400MHzに制限してもよく、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づき設定され得る。
【0068】
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一ヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
【0069】
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、全キャリア帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、及び/又は他の目的のために、UEは、UEが受信を予定しているトラフィック量に基づき、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と呼ばれる。
【0070】
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり1つ以上のダウンリンクBWP及び1つ以上のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大4つのダウンリンクBWP及び最大4つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの1つ以上がアクティブであり得る。これらの1つ以上のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと呼んでもよい。サービングセルが二次アップリンクキャリアで構成されるとき、サービングセルは、アップリンクキャリアに1つ以上の第1のアクティブBWP、及び二次アップリンクキャリアに1つ以上の第2のアクティブBWPを有し得る。
【0071】
対でないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成されるダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成済みアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。対でないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予想し得る。
【0072】
一次セル(PCell)上の構成されるダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも1つの検索空間に対してUEを、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間及び周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有検索空間又は共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上又は一次二次セル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成することができる。
【0073】
構成済みアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、1つ以上のPUCCH送信のための1つ以上のリソースセットでUEを構成することができる。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCH又はPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク送信(例えば、PUCCH又はPUSCH)を送信し得る。
【0074】
1つ以上のBWPインジケータフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケータフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、1つ以上のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。1つ以上のBWPインジケータフィールドの値は、1つ以上のアップリンク送信に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
【0075】
基地局は、PCellに関連付けられる構成されるダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPとすることができる。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づき、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
【0076】
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーを開始又は再起動することができる。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、又は(b)UEが、非対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP又はアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWP又はアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを開始又は再起動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒又は0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、又はBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられてもよい。
【0077】
一実施例では、基地局は、1つ以上のBWPを有するUEを半静的に構成することができる。UEは、第2のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、及び/又はBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第2のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第1のBWPから第2のBWPに切り替えることができる。
【0078】
ダウンリンク及びアップリンクBWPスイッチング(BWPスイッチングが、現在アクティブBWPから、現在アクティブBWPでないへのスイッチングを指す)は、対のスペクトルで独立して行われてもよい。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンク及びアップリンクBWPスイッチングを同時に実施し得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、及び/又はランダムアクセスの開始に基づき発生し得る。
【0079】
図9は、NRキャリアに対して3つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。3つのBWPで構成されるUEは、切替点で、1つのBWPから別のBWPに切り替えてもよい。
図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、及び帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであってもよく、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切替点においてBWP間を切り替えることができる。
図9の実施例では、UEは、切替点908でBWP902からBWP904にスイッチングし得る。切替点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへのスイッチングを示す)の満了に応答して、及び/又はアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の適切な理由のために発生し得る。UEは、アクティブBWPとしてBWP906を示すDCIを受信する応答で、切替点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替えてもよい。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、及び/又はBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切替点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替えてもよい。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替えてもよい。
【0080】
UEが、構成されるダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPで二次セルに対して構成される場合、二次セル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、一次セル上のものと同一/類似であり得る。例えば、UEは、UEが一次セルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、二次セルに対してタイマー値及びデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
【0081】
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、2つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に送信することができる。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼んでもよい。CAを使用する場合、UE用のサービングセルは多数あり、CC用のセルは1つである。CCは、周波数ドメイン内に3つの構成を有し得る。
【0082】
図10Aは、2つのCCを有する3つのCA構成を示す。バンド内、連続的な構成1002において、2つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して配置される。バンド内、連続しない構成1004では、2つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。バンド内構成1006では、2つのCCは、周波数帯(周波数帯A及び周波数帯B)に位置する。
【0083】
一実施例では、最大32個のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションCCは、同じ又は異なる帯域幅、サブキャリア間隔、及び/又は二重化スキーム(TDD又はFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDについて、1つ以上のアップリンクCCは、任意選択で、サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0084】
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの1つを、一次セル(PCell)と呼んでもよい。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、及び/又はハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンク一次CC(DL PCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンク一次CC(UL PCC)と呼んでもよい。UEのその他のアグリゲーションセルは、二次セル(SCell)と呼んでもよい。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成される後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンク二次CC(DL SCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンク二次CC(UL SCC)と呼んでもよい。
【0085】
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィック及びチャネル条件に基づき起動及び停止され得る。SCellの停止は、SCell上のPDCCH及びPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、及びCQI送信が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、
図4Bに関して、MAC CEを使用して起動及び停止され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCell当たり1ビット)を使用して、UEに対するどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)が起動又は停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり1つのSCell停止タイマー)の満了に応答して停止され得る。
【0086】
セルのスケジューリング割り当て及びスケジューリング許可などのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当て及び許可に対応するセル上で送信され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で送信され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、及び/又はRIなどのHARQ確認応答及びチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で送信され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になるかもしれない。セルは、複数のPUCCHグループに分けられてもよい。
【0087】
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように1つ以上のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。PUCCHグループ1010及びPUCCHグループ1050は、それぞれ1つ以上のダウンリンクCCを含み得る。
図10Bの実施例において、PUCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、及びSCell1013の3つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本実施例において、PCell1051、SCell1052、及びSCell1053の3つのダウンリンクCCを含む。1つ以上のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、及びSCell1023として構成され得る。1つ以上の他のアップリンクCCは、一次Sセル(PSCell)1061、SCell1062、及びSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、及びUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで送信され得る。UCI1071、UCI1072、及びUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで送信され得る。一実施例では、
図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010及びPUCCHグループ1050に分割されていない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを送信するための単一アップリンクPCell及びPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの送信をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
【0088】
ダウンリンクキャリアとオプションのアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。物理セルID又はセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリア及び/又はアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信される同期信号を使用して決定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して決定することができる。本開示において、物理セルIDは、キャリアIDと呼ばれることがある。セルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。例えば、本開示が第1のダウンリンクキャリアに対する第1の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第1の物理セルIDが、第1のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第1のキャリアが起動されることを示す場合、本明細書は、第1のキャリアを含むセルが起動されることを意味し得る。
【0089】
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACに曝露され得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/許可当たりに生成され得る。トランスポートブロック及びトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
【0090】
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの1つ以上の基準信号(RS)(例えば、
図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、及び/又はPT-RS)を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、及び/又はブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、1つ以上のRSを基地局(例えば、
図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、及び/又はSRS)に送信することができる。PSS及びSSSは、基地局によって送信され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化することができる。PSS及びSSSは、PSS、SSS、及びPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを周期的に送信し得る。
【0091】
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造及び位置の実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、1つ以上のSS/PBCHブロック(例えば、
図11Aに示すように、4つのSS/PBCHブロック)を含み得る。バーストは、周期的に送信され得る(例えば、2フレーム毎又は20ミリ秒毎)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第1のハーフフレーム)に制限され得る。
図11Aは一実施例であり、これらのパラメータ(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジ又はサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、又は任意の他の適切な要因に基づき構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づきSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
【0092】
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の1つ以上のOFDMシンボル(例えば、
図11Aの例に示されるような4つのOFDMシンボル)にわたってもよく、周波数ドメインの1つ以上のサブキャリア(例えば、240個の連続サブキャリア)にわたってもよい。PSS、SSS、及びPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信されてもよく、例えば、1つのOFDMシンボル及び127個のサブキャリアにわたってもよい。SSSは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、後の2つのシンボル)、1OFDMシンボル及び127サブキャリアにわたってもよい。PBCHは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、次の3つのOFDMシンボルにわたって)、240個のサブキャリアにわたってもよい。
【0093】
時間及び周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEに知られ得ない(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。ある特定の期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間及び周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づき、SSS及びPBCHの位置をそれぞれ決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、一次セルは、CD-SSBと関連付けられてもよい。CD-SSBは、同期ラスタ上に配置され得る。一実施例では、セル選択/検索及び/又は再選択は、CD-SSBに基づきもよい。
【0094】
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの1つ以上のパラメータを決定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSS及びSSSのシーケンスそれぞれに基づき、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づき、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信されたことを示してもよく、送信パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
【0095】
PBCHは、QPSK変調を使用してもよく、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性符号化を使用し得る。PBCHによってスパンされる1つ以上のシンボルは、PBCHの復調のために1つ以上のDMRSを運んでもよい。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)及び/又はSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメータは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに1つ以上のパラメータを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含み得る。MIBは、UEによって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RMSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含み得る。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジュールするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの1つ以上のパラメータを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメータを使用して復号化され得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づき、UEは周波数を指し示し得る。UEは、UEが指される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
【0096】
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信された1つ以上のSS/PBCHブロックが、準同じ位置に配置される(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間Rxパラメータを持つ)と想定することができる。UEは、SS/PBCHブロック送信に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
【0097】
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信され得る。一実施例では、第1のSS/PBCHブロックは、第1のビームを使用して第1の空間方向に送信されてもよく、第2のSS/PBCHブロックは、第2のビームを使用して第2の空間方向に送信され得る。
【0098】
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを送信し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第1のSS/PBCHブロックの第1のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第2のSS/PBCHブロックの第2のPCIとは異なってもよい。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なってもよく、又は同一であり得る。
【0099】
CSI-RSは、基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定又はその他の任意の適切な目的のために、1つ以上のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同一/類似のCSI-RSのうちの1つ以上でUEを構成し得る。UEは、1つ以上のCSI-RSを測定することができる。UEは、1つ以上のダウンリンクCSI-RSの測定に基づき、ダウンリンクチャネル状態を推定し、及び/又はCSIレポートを生成することができる。UEは、CSIレポートを基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
【0100】
基地局は、1つ以上のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成できる。CSI-RSリソースは、時間及び周波数ドメイン内の位置及び周期性と関連付けられてもよい。基地局は、CSI-RSリソースを選択的に起動及び/又は停止し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動及び/又は停止されることをUEに示し得る。
【0101】
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、周期的に、非周期的に、又は半永続的にCSIレポートを提供するようにUEを構成し得る。周期的CSIレポートについては、UEは、複数のCSIレポートのタイミング及び/又は周期性で構成され得る。非周期的CSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSIレポートを提供するように命令し得る。半持続性CSIレポートについては、基地局は、周期的レポートを周期的に送信し、選択的に起動又は停止するようUEを構成することができる。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセット及びCSIレポートでUEを構成し得る。
【0102】
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポートを示す1つ以上のパラメータを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RS及びCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。UEは、ダウンリンクCSI-RS及びSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RS及びSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。
【0103】
ダウンリンクDMRSは、基地局によって送信されてもよく、UEによってチャネル推定のために使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、1つ以上のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために1つ以上の可変及び/又は構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも1つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートすることができる。フロントロードされたDMRSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つ又は2つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成できる。DMRS構成は、1つ以上のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大8つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートできる。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、及び/又はスクランブルシーケンスは、同じであっても異なっていてもよい。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMRS及び対応するPDSCHを送信し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために1つ以上のダウンリンクDMRSを使用し得る。
【0104】
一実施例では、トランスミッター(例えば、基地局)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、トランスミッターは、第1の帯域幅に第1のプリコーダマトリックスを、第2の帯域幅に第2のプリコーダマトリックスを使用し得る。第1のプリコーダマトリックス及び第2のプリコーダマトリックスは、第1の帯域幅が第2の帯域幅とは異なることに基づき異なってもよい。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
【0105】
PDSCHは、1つ以上の層を含み得る。UEは、DMRSを有する少なくとも1つのシンボルが、PDSCHの1つ以上の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
【0106】
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信されてもよく、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、及び/又はDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調及び符号化スキーム(MCS))に使用される1つ以上のパラメータとの関連付けを使用して、UE固有ベースに構成できる。構成される場合、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータに関連付けることができる。NRネットワークは、時間及び/又は周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも1つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポート及びPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、レシーバでの位相追跡を容易にするためにシンボル上で送信され得る。
【0107】
UEは、アップリンクDMRSを基地局に送信してチャネル推定を行うことができる。例えば、基地局は、1つ以上のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCH及び/又はPUCCHでアップリンクDMRSを送信し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたってもよい。基地局は、1つ以上のアップリンクDMRS構成でUEを構成することができる。少なくとも1つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つ又は2つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。1つ以上のアップリンクDMRSは、PUSCH及び/又はPUCCHの1つ以上のシンボルで送信するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRS及び/又は二重シンボルDMRSをスケジュールするために使用し得る、PUSCH及び/又はPUCCH用のフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンク及びアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートしてもよく、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、及び/又はDMRSのスクランブルシーケンスは、同一であっても異なってもよい。
【0108】
PUSCHは、1つ以上の層を含んでもよく、UEは、PUSCHの1つ以上の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも1つのシンボルを送信し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
【0109】
アップリンクPT-RS(位相追跡及び/又は位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在し得るか、又は存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、RRCシグナリング及び/又はDCIによって示され得る、他の目的(例えば、Modulation and Coding Scheme(MCS))に使用される1つ以上のパラメータの組み合わせによってUE固有ベースに構成できる。構成される場合、アップリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータに関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも1つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポート及びPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
【0110】
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリング及び/又はリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信され得る。UEによって送信されるSRSは、基地局が1つ以上の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH送信のために1つ以上のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、1つ以上のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、1つ以上のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセット適用性は、上位層(例えば、RRC)のパラメータによって構成されることができる。例えば、上位層パラメータがビーム管理を示す場合、1つ以上のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期性、非周期性、及び/又は同種のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)送信され得る。UEは、SRSリソースセット内の1つ以上のSRSリソースを送信することができる。NRネットワークは、非周期的、周期的、及び/又は半持続的SRS送信をサポートし得る。UEは、1つ以上のトリガータイプに基づきSRSリソースを送信してもよく、1つ以上のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)及び/又は1つ以上のDCIフォーマットを含み得る。一実施例では、少なくとも1つのDCIフォーマットが、UEに対して用いられて、1つ以上の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層シグナリングに基づきトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、1つ以上のDCIフォーマットに基づきトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCH及び対応するアップリンクDMRSの送信の後にSRSを送信するように構成され得る。
【0111】
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、又は非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、及び/又はサブフレームレベル周期性、周期的及び/又は非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、周期シフト、及び/又はSRSシーケンスIDのうちの少なくとも1つを示す1つ以上のSRS構成パラメータを用いてUEを準統計学的に構成することができる。
【0112】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように定義される。第1のシンボル及び第2のシンボルが同じアンテナポート上に送信される場合、レシーバは、アンテナポート上の第1のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第2のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、及び/又は同種のもの)を推測し得る。第1のアンテナポート及び第2のアンテナポートは、第1のアンテナポート上の第1のシンボルが伝達されるチャネルの1つ以上の大規模特性が、第2のアンテナポートの第2のシンボルが送信される、チャネルから推測され得る場合、準同じ位置に配置される(QCLされる)と呼ばれてもよい。1つ以上の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間受信(Rx)パラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0113】
ビームフォーミングを使用するチャネルでは、ビーム管理が必要である。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、及びビーム表示を含み得る。ビームは、1つ以上の基準信号と関連付けられてもよい。例えば、ビームは、1つ以上のビーム形成基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づきダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。UEは、RRC接続が基地局でセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実施することができる。
【0114】
図11Bは、時間及び周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の実施例を示す。
図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたってもよい。基地局は、1つ以上のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを送信できる。次のパラメータの1つ以上は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層シグナリング(例えば、RRC及び/又はMACシグナリング)によって設定できる。CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボル及びリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、及び無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメータ、CSI-RSシーケンスパラメータ、符号分割多重(CDM)タイプパラメータ、周波数密度、送信コーム、疑似コロケーション(QCL)パラメータ(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、及び/又は他の無線リソースパラメータ。
【0115】
図11Bに示す3つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。3つのビームを
図11Bに示し(ビーム#1、ビーム#2、及びビーム#3)、それより多い、又はそれより少ないビームを構成し得る。ビーム#1は、第1のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第2のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第3のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することで、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
【0116】
図11Bに示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、1つ以上の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定することができる。基地局は、レポート構成を用いてUEを構成してもよく、UEは、レポート構成に基づき、RSRP測定値をネットワークに(例えば、1つ以上の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づき、いくつかの基準信号を含む1つ以上の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。一実施例では、基地局は、1つ以上のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、及び/又はDCIを介して)。UEは、1つ以上のTCI状態に基づき決定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク送信を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有してもよく、又は有しなくてもよい。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルタに基づき、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルタを決定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルタを決定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される1つ以上のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づき、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって送信される1つ以上のSRSリソースの測定値に基づき、UE用のアップリンクビームを選択し、表示し得る。
【0117】
ビーム管理手順において、UEは、1つ以上のビームペアリンク、基地局によって送信される送信ビーム、及びUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づき、UEは、例えば、1つ以上のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、又は類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、チャネル品質インジケータ(CQI)、及び/又はランクインジケータ(RI)を含む、1つ以上のビームペア品質パラメータを示すビーム測定レポートを送信し得る。
【0118】
図12Aは、3つのダウンリンクビーム管理手順、P1、P2、及びP3の例を示す。手順P1は、例えば、1つ以上の基地局Txビーム及び/又はUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として表示される)の選択をサポートするために、送信受信点(TRP)(又は複数のTRP)の送信(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に示されるように、楕円は破線の矢印で示されるとき計回りの方向に回転している)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にすることができる。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UE及び/又は基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、又は手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実施することができる。
【0119】
図12Bは、3つのアップリンクビーム管理手順、U1、U2、及びU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、1つ以上のUE Txビーム及び/又は基地局Rxビーム(U1の最上行及び最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行できるようにし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示される時計回りに回転した楕円として示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UE及び/又は基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、又は手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実施することができる。
【0120】
UEは、ビーム障害の検出に基づき、ビーム障害回復(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づき、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、及び/又は同種のもの)を送信し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、及び/又は類似のものを有する)という決定に基づき、ビーム障害を検出し得る。
【0121】
UEは、1つ以上のSS/PBCHブロック、1つ以上のCSI-RSリソース、及び/又は1つ以上の復調基準信号(DMRS)を含む1つ以上の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、及び/又はRSリソースで測定されるCSI値の1つ以上に基づいてもよい。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、及び/又は類似のもの)の1つ以上のDM-RSと準同じ位置に配置される(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソース及び1つ以上のDMRSは、RSリソースを介したUEへの送信からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメータ、フェード、及び/又は同種のもの)が、チャネルを介してUEへの送信からのチャネル特性と類似又は同一であるとき、QCL化され得る。
【0122】
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNB及び/又はng-eNB)及び/又はUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC_IDLE状態のUE及び/又はRRC_INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク送信のために)、及び/又はアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を取得することができる。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、1つ以上のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、及び/又は類似のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム障害回復要求のためのランダムアクセス手順を開始することができる。ネットワークは、ハンドオーバーのための、及び/又はSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
【0123】
図13Aは、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに送信し得る。
図13Aは、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、及びMsg4 1314の4つのメッセージの送信を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(又はランダムアクセスプリアンブル)を含んでもよく、及び/又はプリアンブルと呼んでもよい。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を含んでもよく、及び/又はランダムアクセス応答(RAR)と呼んでもよい。
【0124】
構成メッセージ1310は、例えば、1つ以上のRRCメッセージを使用して送信され得る。1つ以上のRRCメッセージは、UEへの1つ以上のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメータを示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、1つ以上のランダムアクセス手順に対する一般的なパラメータ(例えば、RACH-configGeneral)、セル特有のパラメータ(例えば、RACH-ConfigCommon)、及び/又は専用パラメータ(例えば、RACH-configDedicated)のうちのうちの少なくとも1つを含み得る。基地局は、1つ以上のRRCメッセージを1つ以上のUEにブロードキャスト又はマルチキャストすることができる。1つ以上のRRCメッセージは、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態及び/又はRRC_INACTIVE状態において、UEに送信される専用RRCメッセージ)。UEは、1つ以上のRACHパラメータに基づき、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313の送信のための時間周波数リソース及び/又はアップリンク送信電力を決定し得る。1つ以上のRACHパラメータに基づき、UEは、Msg2 1312及びMsg4 1314を受信するための受信タイミング及びダウンリンクチャネルを決定し得る。
【0125】
構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータは、Msg1 1311の送信に利用可能な1つ以上の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。1つ以上のPRACH機会は、事前に定義されていてもよい。1つ以上のRACHパラメータは、1つ以上のPRACH機会の1つ以上の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。1つ以上のRACHパラメータは、(a)1つ以上のPRACH機会と、(b)1つ以上の基準信号との間の関連を示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、(a)1つ以上のプリアンブルと、(b)1つ以上の基準信号との間の関連を示し得る。1つ以上の基準信号は、SS/PBCHブロック及び/又はCSI-RSであり得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、及び/又はSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
【0126】
構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータを使用して、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313のアップリンク送信電力を決定し得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信したターゲット電力及び/又はプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。1つ以上のRACHパラメータによって示される1つ以上の電力オフセットがあり得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、パワーランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311とMsg3 1313の送信間の電力オフセット、及び/又はプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、UEが少なくとも1つの基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)及び/又はアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリア及び/又は補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得るための、1つ以上の閾値を示し得る。
【0127】
Msg1 1311は、1つ以上のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信及び1つ以上のプリアンブル再送信)を含み得る。RRCメッセージは、1つ以上のプリアンブルグループ(例えば、グループA及び/又はグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、1つ以上のプリアンブルを含み得る。UEは、パスロス測定及び/又はMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルグループを決定し得る。UEは、1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB及び/又はrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも1つの基準信号を決定し得る。UEは、例えば、1つ以上のプリアンブルと少なくとも1つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、1つ以上の基準信号及び/又は選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも1つのプリアンブルを選択し得る。
【0128】
UEは、構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータに基づき、プリアンブルを決定し得る。例えば、UEは、パスロス測定、RSRP測定、及び/又はMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルを決定し得る。別の実施例として、1つ以上のRACHパラメータは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数、及び/又は1つ以上のプリアンブルグループ(例えば、グループA及びグループB)を決定するための1つ以上の閾値を示し得る。基地局は、1つ以上のRACHパラメータを使用して、1つ以上のプリアンブルと1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づき、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを決定し得る。Msg1 1311は、1つ以上のPRACH機会を介して基地局に送信され得る。UEは、プリアンブルの選択及びPRACH機会の決定のために、1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を使用し得る。1つ以上のRACHパラメータ(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndex及び/又はra-OccasionList)は、PRACH機会と1つ以上の基準信号との間の関連付けを示し得る。
【0129】
UEは、プリアンブル送信後に応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。UEは、プリアンブル再送信のためにアップリンク送信電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、パスロス測定及び/又はターゲット受信プリアンブル電力に基づき、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再送信することを決定してもよく、アップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再送信のランピングステップを示す1つ以上のRACHパラメータ(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル送信と同じである基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を決定する場合、UEはアップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル送信及び/又は再送信の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数が、1つ以上のRACHパラメータ(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、失敗して完了したと決定し得る。
【0130】
UEが受信するMsg2 1312は、RARを含み得る。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含み得る。Msg2 1312は、Msg1 1311の送信の後又はそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジュールされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で表示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの送信タイミングを調整するために使用し得る時間アライメントコマンド、Msg3 1313の送信のためのスケジューリング許可、及び/又は一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。プリアンブルを送信した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用するPRACH機会に基づき、いつ時間ウィンドウを開始するかを決定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの1つ以上のシンボルの後に(例えば、プリアンブル送信の終わりからの第1のPDCCH機会に)、時間ウィンドウを開始し得る。1つ以上のシンボルは、ヌメロロジに基づき決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づきRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する1つ以上のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACH機会と関連付けられてもよい。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、及び/又はPRACH機会のULキャリアインジケータに基づき、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの実施例は、以下の通りであり得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第1のOFDMシンボルのインデックスであってもよく(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第1のスロットのインデックスであってもよく(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであってもよく(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を送信し得る。Msg3 1313は、例えば、
図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信してもよく、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生し得る。競合解決(例えば、Msg3 1313及びMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させてもよい。競合解決を実施するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC-RNTI、及び/又は任意の他の適切な識別子)を含んでもよい。
【0131】
Msg4 1314は、Msg3 1313の送信の後、又はそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順が成功して完了したと決定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、又はそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIに関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、送信された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定することができる、及び/又はUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。
【0132】
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリア及び正常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、2つの別個のRACH構成、すなわち、1つはSULキャリア用、もう1つはNULキャリア用であるUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NUL又はSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、1つ以上の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313)のアップリンク送信は、選択されたキャリア上にとどまることができる。UEは、1つ以上の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313の間)中にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、リッスンビフォアトーク)に基づき、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313のアップリンクキャリアを決定及び/又は切り替え得る。
【0133】
図13Bは、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を示す。
図13Aに示される4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに送信することができる。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。
図13Bは、Msg1 1321及びMsg2 1322の2つのメッセージの送信を含む。Msg1 1321及びMsg2 1322は、いくつかの点で、
図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311及びMsg2 1312に類似し得る。
図13A及び
図13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313及び/又はMsg4 1314に類似したメッセージを含み得ない。
【0134】
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム障害回復、他のSI要求、SCell追加、及び/又はハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに表示又は割り当ててもよい。UEは、PDCCH及び/又はRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
【0135】
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。ビーム障害回復要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウ及び/又は別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)宛のPDCCH送信に対し監視し得る。
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の送信及び対応するMsg2 1322の受信の後、又はこれに応答して、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。UEは、例えば、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が成功裏に完了すると決定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって送信されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、及び/又はRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、成功裏に完了すると決定し得る。UEは、応答をSI要求に対する確認の指標として決定し得る。
【0136】
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。
図13A及び
図13Bに示されるランダムアクセス手順と同様に、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに送信することができる。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310及び/又は構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。
図13Cは、2つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331及びMsg B 1332の送信を含む。
【0137】
Msg A 1331は、UEによってアップリンク送信で送信され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の1つ以上の送信及び/又はトランスポートブロック1342の1つ以上の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、
図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似及び/又は同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、及び/又は類似のもの)を含み得る。UEは、Msg A 1331の送信の後、又はその送信に応答して、Msg B 1332を受信し得る。Msg B 1332は、
図13A及び13B示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)、及び/又は
図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似及び/又は同等である内容を含み得る。
【0138】
UEは、ライセンスされたスペクトル及び/又はライセンスされていないスペクトルに対し、
図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始することができる。UEは、1つ以上の要因に基づき、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを決定し得る。1つ以上の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、及び/又は同種のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされた対ライセンスされていない)、及び/又は任意の他の適切な要因であり得る。
【0139】
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップRACHパラメータに基づき、プリアンブル1341及び/又はMsg A 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソース及び/又はアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメータは、変調及び符号化スキーム(MCS)、時間周波数リソース、及び/又はプリアンブル1341及び/又はトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソース及びトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、及び/又はCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメータは、UEが、Msg B 1332の監視及び/又は受信のための受信タイミング及びダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
【0140】
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、及び/又はデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を送信し得る。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンク許可(例えば、無線リソース割り当て及び/又はMCS)、競合解決のためのUE識別子、及び/又はRNTI(例えば、C-RNTI又はTC-RNTI)のうちのうちの少なくとも1つを含み得る。UEは、Msg B 1332のプリアンブル識別子がUEによって送信されるプリアンブルに一致し、及び/又はMsg B 1332のUEの識別子がMsg A 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順が成功裏に完了されると決定し得る。
【0141】
UE及び基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれてもよく、PHY層(例えば、層1)及び/又はMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリング及び/又はUEから基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
【0142】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソース及び/又はトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリング許可、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、及び/又はその他の任意の適切なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって送信されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で送信されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれてもよい。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
【0143】
基地局は、送信エラーの検出を容易にするために、1つ以上の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに取り付け得る。DCIがUE(又はUEのグループ)に対して意図される場合、基地局は、UEの識別子(又はUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値及びCRCパリティビットのModulo-2追加(又は排他的OR演算)を含み得る。識別子は、16ビットの値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含み得る。
【0144】
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報及び/又はシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、16進数で「FFFF」として事前に定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信及び/又はPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、
図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIの符号化は、Configured Scheduling RNTI (CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI (TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI (TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI (TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI (INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI (SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI (SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI (MCS-C-RNTI)、及び/又は類似のものを含む。
【0145】
DCIの目的及び/又は内容に応じて、基地局は、1つ以上のDCIフォーマットでDCIを送信し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEがUEへの送信を意図していないと想定する物理リソースブロック及び/又はOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCH又はPUSCH用の送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、1つ以上のUEによるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新機能のDCIフォーマットは、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、又は同じDCIサイズを共有し得る。
【0146】
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、極性符号化)、レートマッチング、スクランブル及び/又はQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用及び/又は構成されるリソース要素上に、符号化及び変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズ及び/又は基地局のカバレッジに基づき、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと呼ばれる)は、1、2、4、8、16、及び/又は任意の他の適切な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含み得る。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含み得る。リソース要素上の符号化及び変調されたDCIのマッピングは、CCE及びREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づきもよい。
【0147】
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。基地局は、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信し得る。CORESETは、UEが1つ以上の検索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間周波数リソースを含み得る。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。
図14Aの実施例において、第1のCORESET1401及び第2のCORESET1402は、スロット内の第1のシンボルで生じる。第1のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第2のCORESET1402と重複する。第3のCORESET1403は、スロット内の第3のシンボルで生じる。第4のCORESET1404は、スロットの第七のシンボルで生じる。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
【0148】
図14Bは、CORESET及びPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)又は非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整及び/又は制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なる又は同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられてもよい。CORESETは、アンテナポート疑似コロケーション(QCL)パラメータで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメータは、CORESET内のPDCCH受信用の復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
【0149】
基地局は、1つ以上のCORESET及び1つ以上の検索空間セットの構成パラメータを含むRRCメッセージをUEに送信することができる。構成パラメータは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含み得る。構成パラメータは、アグリゲーションレベル毎に監視されるPDCCH候補の数、PDCCH監視周期性及びPDCCH監視パターン、UEによって監視される1つ以上のDCIフォーマット、及び/又は検索空間セットが、共通検索空間セット又はUE固有検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前に定義され、UEに既知であり得る。UE固有検索空間セット内のCCEのセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づき構成され得る。
【0150】
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づき、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。UEは、CORESETの構成パラメータに基づき、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブ又は非インターリーブ、及び/又はマッピングパラメータ)を決定し得る。UEは、RRCメッセージに基づき、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を決定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメータに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、1つ以上のDCIを検出するために、1つ以上のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの1つ以上のPDCCH候補を復号することを含み得る。監視は、可能な(又は構成される)PDCCH位置、可能な(又は構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、及び/又はUE固有検索空間におけるPDCCH候補の数)、及び可能な(又は構成される)DCIフォーマットを有する1つ以上のPDCCH候補のDCI内容を復号することを含み得る。復号化は、ブラインドブラインド複合化ブラインド復号化と呼んでもよい。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを決定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、及び/又は同種のもの)を処理し得る。
【0151】
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認応答を含み得る。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に送信し得る。基地局は、受信したCSIに基づき、ダウンリンク送信のための送信フォーマットパラメータ(例えば、マルチアンテナ及びビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含み得る。UEは、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの1つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信し得る。
【0152】
5つのPUCCHフォーマットがあり得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数及びUCIビットの数)に基づきPUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、1つ又は2つのOFDMシンボルの長さを有してもよく、2以下のビットを含み得る。UEは、送信が1つ又は2つのシンボルを超えており、正又は負のSRを持つHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が1つ又は2つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースでUCIを送信することができる。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2以下のビットを含み得る。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が1つ又は2つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、1つ又は2つのOFDMシンボルを占有してもよく、2ビット超を含み得る。UEは、送信が1つ又は2つのシンボルを超え、UCIビットの数が2つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含み得る。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含み得る。UEは、送信が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
【0153】
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメータをUEに送信し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大4つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、及び/又はUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの1つを使用して送信することができるUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成する場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、及び/又はCSI)の合計ビット長に基づき、複数のPUCCHリソースセットのうちの1つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第1のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第1の構成値以下の場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第2のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第1の構成値より大きく、第2の構成値以下の場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第3のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第2の構成値より大きく、第3の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第4のPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0154】
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、及び/又はSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケータに基づき、PUCCHリソースを決定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケータは、PUCCHリソースセット内の8つのPUCCHリソースのうちの1つを示し得る。PUCCHリソースインジケータに基づき、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケータによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI(HARQ-ACK、CSI及び/又はSR)を送信することができる。
【0155】
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の実施例を示す。無線デバイス1502及び基地局1504は、
図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、
図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、又はその他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。
図15には、1つの無線デバイス1502及び1つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、
図15に示されるものと同じ又は同様の構成を有する、複数のUE及び/又は複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
【0156】
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアーインターフェイス(又は無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアーインターフェイス1506上の基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上の無線デバイス1502から基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、FDD、TDD、及び/又は2つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0157】
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508及び処理システム1518は、層3及び層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、及びMAC層を含み得る。層3は、
図2Bに関してRRC層を含み得る。
【0158】
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供され得る。送信処理システム1510及び送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関してPHY層を含み得る。送信処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)又はマルチアンテナ処理、及び/又は同種のものを実行し得る。
【0159】
基地局1504で、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信し得る。無線デバイス1502では、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。受信処理システム1512及び受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号化、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMO又はマルチアンテナ処理、及び/又は同種のものを実行し得る。
【0160】
図15に示すように、無線デバイス1502及び基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMO又はマルチユーザーMIMO)、送信/受信多様性、及び/又はビームフォーミングなどの1つ以上のMIMO又はマルチアンテナ技術を実施するために使用され得る。他の実施例では、無線デバイス1502及び/又は基地局1504は、単一アンテナを有し得る。
【0161】
処理システム1508及び処理システム1518は、それぞれメモリー1514及びメモリー1524と関連付けられてもよい。メモリー1514及びメモリー1524(例えば、1つ以上の非一時的コンピューター可読媒体)は、本出願で論じる1つ以上の機能を実施するために、処理システム1508及び/又は処理システム1518によって実行され得るコンピュータープログラム命令又はコードを記憶し得る。
図15には示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、及び/又は受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの1つ以上を実行するために実行され得るコンピュータープログラム命令又はコードを記憶しているメモリー(例えば、1つ以上の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
【0162】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、1つ以上のコントローラー及び/又は1つ以上のプロセッサーを含み得る。1つ以上のコントローラー及び/又は1つ以上のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又はその他のプログラマーブルロジックデバイス、ディスクリートゲート及び/又はトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、及び/又は無線デバイス1502及び基地局1504が無線環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちの少なくとも1つを実行し得る。
【0163】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれ、1つ以上の周辺装置1516及び1つ以上の周辺装置1526に接続され得る。1つ以上の周辺装置1516及び1つ以上の周辺装置1526は、特徴及び/又は機能を提供するソフトウェア及び/又はハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、及び/又は1つ以上のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、及び/又は類似のもの)を含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、1つ以上の周辺装置1516及び/又は1つ以上の周辺装置1526からユーザー入力データを受信し、及び/又はユーザー出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、及び/又は無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成することができる。電源は、1つ以上の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517及びGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517及びGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502及び基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
【0164】
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行することができる。この1つ以上の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、1つ又はいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)又はCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、及び/又は同様のもののうちの少なくとも1つを含むことができる。一実施例では、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、
図16Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成されることができる。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0165】
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調及びアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMA又はCP-OFDMベースバンド信号及び/又は複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。送信前にフィルタリングを用いることができる。
【0166】
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行できる。この1つ以上の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの1つ又はいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、及び/又は同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0167】
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調及びアップコンバージョンのための別の実施例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポート用の複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。送信前にフィルタリングを用いることができる。
【0168】
無線デバイスは、複数のセル(例えば、一次セル、二次セル)の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも1つの基地局(例えば、二重接続の2つ以上の基地局)と通信し得る。1つ以上のメッセージ(例えば、構成パラメータの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメータを含み得る。例えば、構成パラメータは、物理層及びMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメータを含み得る。例えば、構成パラメータは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、及び/又は通信チャネル用のタイマーの値を示すパラメータを含み得る。
【0169】
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、又は満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられてもよい(例えば、タイマーは、ある値から開始又は再開されてもよく、又はゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、又は満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定することができる。本明細書が、1つ以上のタイマーに関連する実装及び手順を指す場合、1つ以上のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実施するための複数の方法のうちの1つ以上が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始及び満了の代わりに、2つのタイムスタンプ間の時間差を使用し得る。タイマーが再開されると、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再開され得る。他の例示的実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために提供され得る。
【0170】
基地局は、1つ以上のMAC PDUを無線デバイスに送信し得る。一実施例では、MAC PDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビットストリングであり得る。一実施例では、ビットストリングは、最上位ビットがテーブルの最初の行の左端のビットであり、最下位ビットがテーブルの最後の行の右端のビットであるテーブルによって表され得る。より一般的には、ビットストリングは、左から右に読み取られ、次いで行の読み取り順序で読み取られる。一実施例では、MAC PDU内のパラメータフィールドのビット順序は、左端のビットの最初の最上位ビット、及び右端のビットの最後の最下位ビットで表される。
【0171】
一実施例では、MAC SDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビット文字列であり得る。一実施例では、MAC SDUは、最初のビット以降のMAC PDUに含まれ得る。一実施例では、MAC CEは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダーは、対応するMAC SDU、MAC CE、又はパディングの直前に配置することができる。MACエンティティは、DL MAC PDUの予約ビットの値を無視することができる。
【0172】
一実施例では、MAC PDUは、1つ以上のMACサブPDUを含み得る。1つ以上のMACサブPDUのうちのMACサブPDUには、MACサブヘッダーのみ(パディングを含む)、MACサブヘッダー及びMAC SDU、MACサブヘッダー及びMAC CE、並びに/又はMACサブヘッダー及びパディングが含まれる。MAC SDUは、可変サイズであり得る。MACサブヘッダーは、MAC SDU、MAC CE、又はパディングに対応することができる。
【0173】
一実施例では、MACサブヘッダーがMAC SDU、可変サイズのMAC CE、又はパディングに対応する場合、MACサブヘッダーは、1ビット長のRフィールド、1ビット長のFフィールド、マルチビット長のLCIDフィールド、及び/又はマルチビット長のLフィールドを含み得る。
【0174】
図17Aは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、及びLフィールドを備えたMACサブヘッダーの実施例を示す。
図17Aの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、8ビットの長さであり得る。
図17Bは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、及びLフィールドを備えたMACサブヘッダーの実施例を示す。
図17Bの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、16ビットの長さであり得る。MACサブヘッダーが固定サイズのMAC CE又はパディングに対応する場合、MACサブヘッダーは、2ビット長のRフィールド及びマルチビット長のLCIDフィールドを含み得る。
図17Cは、Rフィールド及びLCIDフィールドを含むMACサブヘッダーの実施例を示す。
図17Cの例示的なMACサブヘッダーでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Rフィールドは、2ビットの長さであり得る。
【0175】
図18Aは、DL MAC PDUの実施例を示す。MAC CE 1及び2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含む任意のMACサブPDU又はパディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
図18Bは、UL MAC PDUの実施例を示す。MAC CE 1及び2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含む全てのMACサブPDUの後に配置することができる。更に、MACサブPDUは、パディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
【0176】
一実施例では、基地局のMACエンティティは、1つ以上のMAC CEを、無線デバイスのMACエンティティに送信することができる。
図19は、1つ以上のMAC CEに関連付けられ得る複数のLCIDの実施例を示す。1つ以上のMAC CEは、SP ZP CSI-RSリソースセット起動/停止MAC CE、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE、PUCCHに関するSP CSIレポート起動/停止MAC CE、UE固有のPDCCHのTCI状態表示MAC CE、UE固有のPDSCHのTCI状態表示MAC CE、非周期的CSIトリガー状態サブセレクションMAC CE、SP CSI-RS/CSI-IMリソースセット起動/停止MAC CE、UE競合解決アイデンティティMAC CE、タイミングアドバンスコマンドMAC CE、DRXコマンドMAC CE、ロングDRXコマンドMAC CE、SCell起動/停止MAC CE(1オクテット)、SCell起動/停止MAC CE(4オクテット)、及び/又は複製起動/停止MAC CEのうちの少なくとも1つを含む。一実施例では、基地局のMACエンティティによって無線デバイスのMACエンティティに送信されるMAC CEなどのMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがロングDRXコマンドMAC CEであることを示し得る。
【0177】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、1つ以上のMAC CEを、基地局のMACエンティティに送信することができる。
図20は、1つ以上のMAC CEの実施例を示す。1つ以上のMAC CEは、ショートバッファ状態報告(BSR)MAC CE、ロングBSR MAC CE、C-RNTI MAC CE、構成される許可確認MAC CE、単一エントリーPHR MAC CE、複数エントリーPHR MAC CE、ショート遮断BSR、及び/又はロング遮断BSRのうちの少なくとも1つを含み得る。一実施例では、MAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダーに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダーで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダーに関連付けられるMAC CEがショート遮断コマンドMAC CEであることを示し得る。
【0178】
キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)が集約され得る。無線デバイスは、CAの技術を使用して、無線デバイスの能力に応じて、1つ以上のCCで同時に受信又は送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、隣接するCC及び/又は隣接しないCCに対してCAをサポートし得る。CCはセルに編成され得る。例えば、CCは1つの一次セル(PCell)と1つ以上の二次セル(SCell)とに編成され得る。CAを用いて構成されると、無線デバイスはネットワークとの1つのRRC接続を有し得る。RRC接続の確立/再確立/ハンドオーバー中、NASモビリティ情報を提供するセルはサービングセルであり得る。RRC接続の再確立/ハンドオーバー手順中、セキュリティ入力を提供するセルはサービングセルであり得る。一実施例では、サービングセルはPCellを示し得る。一実施例では、基地局は、無線デバイスの能力に応じて、複数の1つ以上のSCellの構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを無線デバイスに送信し得る。
【0179】
CAを用いて構成されると、基地局及び/又は無線デバイスは、無線デバイスのバッテリー又は電力消費を改善するために、SCellのアクティブ化/非アクティブ化メカニズムを使用してもよい。無線デバイスが1つ以上のSCellを用いて構成されると、基地局は1つ以上のSCellのうちの少なくとも1つをアクティブ化又は非アクティブ化することができる。SCellの構成時に、SCellに関連付けられたSCell状態が「アクティブ化」又は「休止」に設定されない限り、SCellを非アクティブ化し得る。
【0180】
無線デバイスは、SCell起動/停止MAC CEを受信することに応答して、SCellを起動/停止することができる。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、SCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を含む1つ以上のメッセージを送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、SCellタイマーの満了に応答してSCellを非アクティブ化し得る。
【0181】
無線デバイスがSCellをアクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すると、無線デバイスはSCellをアクティブ化し得る。SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、SCell上でのSRS送信、SCellに対するCQI/PMI/RI/CRIレポート、SCell上でのPDCCH監視、SCellに対するPDCCH監視、及び/又はSCell上でのPUCCH送信を含む動作を実行し得る。SCellの起動に応答して、無線デバイスは、SCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を始動又は再始動し得る。無線デバイスは、SCellをアクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信されると、スロット内の第1のSCellタイマーを始動又は再始動し得る。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、記憶された構成に従って、SCellに関連付けられる構成される許可タイプ1の1つ以上の中断された構成済みアップリンク許可を(再)初期化することができる。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスはPHRをトリガーし得る。
【0182】
無線デバイスが、アクティブ化されたSCellを非アクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すると、無線デバイスはアクティブ化されたSCellを非アクティブ化し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellに関連付けられた第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)が満了すると、無線デバイスはアクティブ化されたSCellを非アクティブ化し得る。アクティブ化されたSCellの停止に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマーを停止し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの停止に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みアップリンク許可タイプ2の1つ以上の構成済みダウンリンク割り当て及び/又は1つ以上の構成済みアップリンク許可をクリアし得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの停止に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みアップリンク許可タイプ1の1つ以上の構成済みアップリンク許可を中断し得る、及び/又はアクティブ化されたSCellに関連付けられるHARQバッファをフラッシュし得る。
【0183】
SCellが停止されると、無線デバイスは、SCell上でSRSを送信すること、SCellのCQI/PMI/RI/CRIを報告すること、SCell上のUL-SCHで送信すること、SCell上のRACHで送信すること、SCell上の少なくとも1つの第1のPDCCHを監視すること、SCellの少なくとも1つの第2のPDCCHを監視すること、及び/又はSCell上でPUCCHを送信することを含む動作を実行しない場合がある。起動されたSCell上の少なくとも1つの第1のPDCCHがアップリンク許可又はダウンリンク割り当てを示すと、無線デバイスは、起動されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。一実施例では、起動されたSCellをスケジューリングしているサービングセル(例えば、PCell又はPUCCHを用いて構成されるSCell、すなわちPUCCH SCell)上の少なくとも1つの第2のPDCCHが、起動されたSCellのアップリンク許可又はダウンリンク割り当てを示す場合、無線デバイスは、起動されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。一実施例では、SCellが停止されると、SCell上に進行中のランダムアクセス手順がある場合、無線デバイスはSCell上の進行中のランダムアクセス手順を中止し得る。
【0184】
図21Aは、1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの例を示す。第1のLCID(例えば、
図19に示されるような「111010」)を有する第1のMAC PDUサブヘッダーは、1オクテットのSCell起動/停止MAC CEを識別することができる。1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEのサイズは一定であってもよい。1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、単一のオクテットを含んでもよい。単一のオクテットは、第1の回数のCフィールド(例えば、7)と第2の回数のRフィールド(例えば1)とを含むことができる。
図21Bは、4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの例を示す。第2のLCID(例えば、
図19に示されるような「111001」)を有する第2のMAC PDUサブヘッダーは、4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを識別することができる。4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEのサイズは一定であってもよい。4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、4オクテットを含むことができる。4つのオクテットは、第3の数のCフィールド(例えば、31)と第4の数のRフィールド(例えば、1)とを含むことができる。
【0185】
図21A及び/又は
図21Bにおいて、SCellインデックスiを有するSCellが構成される場合、C
iフィールドは、SCellインデックスiを有するSCellのアクティブ化/非アクティブ化ステータスを示し得る。一実施例では、C
iフィールドが1に設定されると、SCellインデックスiを有するSCellがアクティブ化され得る。一実施例では、C
iフィールドがゼロに設定されると、SCellインデックスiを有するSCellが非アクティブ化され得る。一実施例では、SCellインデックスiを用いて構成されたSCellがない場合、無線デバイスはC
iフィールドを無視し得る。
図21A及び
図21Bにおいて、Rフィールドは、予約ビットを示し得る。Rフィールドはゼロに設定され得る。
【0186】
基地局は、PCell上で帯域幅適応(BA)を有効にするために、アップリンク(UL)帯域幅部分(BWP)及びダウンリンク(DL)BWPを用いて無線デバイスを構成することができる。キャリアアグリゲーションが構成される場合、基地局は、SCell上でBAを有効にするために、少なくともDL BWPを用いて無線デバイスを更に構成することができる(つまり、ULにUL BWPがない場合がある)。PCellの場合、初期アクティブBWPは、初期アクセスに使用される第1のBWPであり得る。SCellの場合、第1のアクティブBWPは、SCellがアクティブ化されるときに、無線デバイスがSCell上で動作するように構成される第2のBWPであり得る。ペアになっているスペクトル(例えば、FDD)では、基地局及び/又は無線デバイスは、DL BWPとUL BWPを個別に切り替えることができる。ペアになっていないスペクトル(例えば、TDD)では、基地局及び/又は無線デバイスは、DL BWPとUL BWPを同時に切り替えることができる。
【0187】
一実施例では、基地局及び/又は無線デバイスは、DCI又はBWP非アクティブタイマーによって、構成されるBWP間でBWPを切り替えることができる。BWP非アクティブタイマーがサービングセルに対して構成される場合、基地局及び/又は無線デバイスは、サービングセルに関連付けられたBWP非アクティブタイマーの満了に応答して、アクティブBWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。デフォルトBWPは、ネットワークによって構成することができる。一実施例では、FDDシステムの場合、BAで構成される場合、各アップリンクキャリアに対して1つのUL BWP、及び1つのDL BWPは、アクティブなサービングセルにおいて同時にアクティブであり得る。一実施例では、TDDシステムの場合、1つのDL/UL BWPペアは、アクティブなサービングセルで同時にアクティブであり得る。1つのUL BWP及び1つのDL BWP(又は1つのDL/ULペア)で動作すると、無線デバイスのバッテリー消費が改善され得る。無線デバイスが動作し得る1つのアクティブUL BWP及び1つのアクティブDL BWP以外のBWPは、非アクティブ化され得る。非アクティブ化されたBWPでは、無線デバイスは、PDCCHを監視しなくてもよく、及び/又はPUCCH、PRACH、及びUL-SCHに送信しなくてもよい。
【0188】
一実施例では、サービングセルは、最大で第1の回数(例えば、4つ)のBWPで構成され得る。一例では、アクティブ化されたサービングセルの場合、任意の時点で1つのアクティブなBWPが存在し得る。一例では、サービングセルに対するBWP切り替えを使用して、一度に、非アクティブBWPをアクティブ化し、アクティブBWPを非アクティブ化させることができる。一実施例では、BWP切り替えは、ダウンリンク割り当て又はアップリンク許可を示すPDCCHによって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、BWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)によって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、ランダムアクセス手順の開始に応答して、MACエンティティによって制御され得る。SpCellの追加又はSCellの起動の際に、ダウンリンク割り当て又はアップリンク許可を示すPDCCHを受信せずに、1つのBWPが最初にアクティブになってもよい。サービングセルのアクティブBWPを、RRC及び/又はPDCCHで示すことができる。一実施例では、ペアになっていないスペクトルに対して、DL BWPをUL BWPとペアにすることができ、BWP切り替えは、UL及びDLの両方に共通であり得る。
【0189】
図22は、SCell上のBWP切り替えの実施例を示す。一実施例では、無線デバイスが、基地局から、SCellの構成パラメータ及びSCellに関連付けられた1つ以上のBWP構成を含む少なくとも1つのRRCメッセージを受信することができる。RRCメッセージは、RRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCReconfiguration)、RRC接続再確立メッセージ(例えば、RRCRestablishment)、及び/又はRRC接続セットアップメッセージ(例えば、RRCSetup)を含むことができる。1つ以上のBWPのうち、少なくとも1つのBWPは、第1のアクティブBWP(例えば、BWP1)として、1つのBWPは、デフォルトBWP(例えば、BWP0)として、構成され得る。無線デバイスは、MAC CEを受信して、n番目のスロットでSCellをアクティブにすることができる。無線デバイスは、SCell非アクティブタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を始動し、SCellについてのCSI関連アクションを始動し、及び/又はSCellの第1のアクティブBWPについてのCSI関連アクションを始動し得る。無線デバイスは、SCellをアクティブ化することに応答して、BWP1上のPDCCHを監視することを開始することができる。
【0190】
一実施例では、無線デバイスは、BWP1上のDL割り当てを示すDCIを受信することに応答して、m番目のスロットでBWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)を始動再始動することができる。無線デバイスは、s番目のスロットで、BWP非アクティブタイマーが満了する場合、アクティブBWPとしてデフォルトBWP(例えば、BWP0)に再度切り替わり得る。無線デバイスは、sCellDeactivationTimerが満了する場合、SCellを非アクティブ化する、及び/又はBWP非アクティブタイマーを停止することができる。
【0191】
一実施例では、MACエンティティは、BWPで構成されるアクティブ化されたサービングセルのアクティブBWPに、UL-SCHで送信すること、RACHで送信すること、PDCCHを監視すること、PUCCHを送信すること、DL-SCHを受信すること、及び/又はもしあれば、記憶された構成に従って、構成される許可タイプ1の中断された構成済みアップリンク許可を(再)初期化することを含む、正常な動作を適用することができる。
【0192】
一実施例では、BWPで構成される各アクティブ化されたサービングセルの非アクティブBWP上で、MACエンティティは、UL-SCHで送信しなくてもよく、RACHで送信しなくてもよく、PDCCHを監視しなくてもよく、PUCCHを送信しなくてもよく、SRSを送信しなくてもよく、DL-SCHを受信しなくてもよく、構成される許可タイプ2の任意の構成済みダウンリンク割り当て及び構成済みアップリンク許可をクリアしてもよく、及び/又は構成されるタイプ1の任意の構成済みアップリンク許可を中断し得る。
【0193】
一実施例では、MACエンティティがサービングセルのBWP切り替えのためにPDCCHを受信する場合、このサービングセルに関連付けられるランダムアクセス手順が進行中でない間に、無線デバイスは、PDCCHによって示されるBWPへのBWP切り替えを実行し得る。一実施例では、帯域幅部分インジケータフィールドがDCIフォーマット1_1で構成される場合、帯域幅部分インジケータフィールド値は、DL受信に対して、構成されるDL BWPセットからのアクティブDL BWPを示すことができる。一実施例では、帯域幅部分インジケータフィールドがDCIフォーマット0_1で構成される場合、帯域幅部分インジケータフィールド値は、UL送信用の構成されるUL BWPセットからのアクティブUL BWPを示すことができる。
【0194】
一実施例では、一次セルについて、無線デバイスは、上位層パラメータDefault-DL-BWPによって、構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPが提供され得る。一実施例では、上位層パラメータDefault-DL-BWPによって、無線デバイスにデフォルトDL BWPが提供されない場合、デフォルトDL BWPは、初期アクティブDL BWPであり得る。一実施例では、無線デバイスは、一次セルのタイマー値である、上位層パラメータbwp-InactivityTimerによって提供され得る。構成される場合、無線デバイスは、実行中の場合、周波数範囲1の場合は1ミリ秒の間隔ごと、周波数範囲2の場合は0.5ミリ秒ごとにタイマーをインクリメントすることができ、これは、無線デバイスが、ペアになっているスペクトル動作に対してDCIフォーマット1_1を検出することができない場合、又は無線デバイスが、間隔中、ペアになっていないスペクトル動作に対して、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を検出することができない場合である。
【0195】
一実施例では、無線デバイスが、構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPを示す上位層パラメータDefault-DL-BWPを用いて二次セル用に構成され、かつ無線デバイスが、タイマー値を示す上位層パラメータbwp-InactivityTimerを用いて構成される場合、二次セル上での無線デバイス手順は、二次セル用のタイマー値、及び二次セル用のデフォルトDL BWPを使用する一次セル上のものと同じであり得る。
【0196】
一実施例では、無線デバイスが、二次セル又はキャリア上に、第1のアクティブDL BWPである上位層パラメータActive-BWP-DL-SCellによって、及び第1のアクティブUL BWPである上位層パラメータActive-BWP-UL-SCellによって構成される場合、無線デバイスは、二次セル上の示されたDL BWP及び示されたUL BWPを、二次セル上の、又はキャリア上のそれぞれの第1のアクティブDL BWP及び第1のアクティブUL BWPとして使用することができる。
【0197】
一実施例では、監視する無線デバイスのためのPDCCH候補のセットは、PDCCH検索空間セットの観点から定義される。検索空間セットは、CSSセット又はUSSセットを含む。無線デバイスは、以下の1つ以上の検索空間セットにおけるPDCCH候補を監視するものであるが、その検索空間セットは、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、MIB内のpdcch-ConfigSIB1によって、又はPDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceSIB1によって、又は PDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceZeroによって構成されたType0-PDCCHCSSセット、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommom内のsearchSpaceOtherSystemInformationによって構成されたType0A-PDCCHCSSセット、一次セルでRA-RNTI、MsgB-RNTI、又はTC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のra-SearchSpaceによって構成されたType1-PDCCHCSSセット、MCGの一次セルでP-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommom内のpagingSearchSpaceによって構成されたType2-PDCCHCSSセット、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、CI-RNTI、又はPS-RNTI及び、及び一次セルの場合のみ、C-RNTI、MCS-C-RNTI、又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=commonでPDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されたType3-PDCCHCSSセット、及びC-RNTI、MCS-C-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、SL-RNTI、SL-CS-RNTI、又はSL-L-CS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=ue-SpecificでPDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されたUSSセットである。
【0198】
一実施例では、無線デバイスは、スロット内のPDCCH監視周期性、PDCCH監視オフセット、及びPDCCH監視パターンを含む1つ以上のPDCCH構成パラメータに基づいて、アクティブなDL BWP上のPDCCH監視機会を決定する。検索空間セット(SSs)について、無線デバイスは、
【数1】
PDCCH監視機会が、である場合
【数2】
数を有するフレーム内の数を有するスロット内に存在すると判定する。
【数3】
ニューメロロジーμが構成される時のフレーム内のスロットの数である。o
sはPDCCH構成パラメータに示されるスロットオフセットである。k
sはPDCCH構成パラメータに示されるPDCCH監視周期性である。無線デバイスは、T
sスロットから始まる連続スロットの検索空間セットのPDCCH候補を監視し
【数4】
次のs連続スロットの検索空間セットのPDCCH候補を監視しないk
s-T
s。一実施例では、CCEアグリゲーションレベルL∈{1,2,4,8,16}のUSSは、CCEアグリゲーションレベルLのPDCCH候補のセットによって定義される。
【0199】
実施例では、無線デバイスがs、CORESETpに関連付けられた検索空間セットに対して、
【数5】
として、キャリアインジケータフィールド値に対応するサービングセルのアクティブDLBWPのスロット内の検索空間セットのPDCCH候補に対応するアグリゲーションレベルのCCEインデックスを決定する。ここで、任意のCSSに対し
【数6】
;USSに対し
【数7】
A
p=39827pmod3=0に対し、A
p=39829pmod3=1に対し、A
p=39839pmod3=2に対し、及びD=65537;i=0,…,L-1;N
CCE,pは、CORESETN
CCE,p-1pn
CIにおいて0からまでの番号が付けられたCCEの数であり;は、無線デバイスが、PDCCHが監視されているサービングセルのCrossCarrierSchedulingConfigによってキャリアインジケータフィールドで構成されている場合のキャリアインジケータフィールド値であり;それ以外の場合は、任意のCSSに対しn
CI=0を含み;
【数8】
ここで、
【数9】
は、無線デバイスが、Lsn
CIに対応するサービングセルの検索空間セットのアグリゲーションレベルに対して監視するように構成されているPDCCH候補の数であり;任意のCSSに対し
【数10】
;USSに対し
【数11】
は、
【数12】
検索空間セットn
CILsのCCEアグリゲーションレベルに対して構成された全ての値の最大値であり;及びn
RNTIに使用されるRNTI値はC-RNTIである。
【0200】
一実施例では、無線デバイスは、複数の検索空間(SS)を含む検索空間セットの構成パラメータに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。無線デバイスは、1つ以上のDCIを検出するために、1つ以上のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの1つ以上のPDCCH候補を復号化することを含み得る。監視は、可能な(又は構成される)PDCCH位置、可能な(又は構成される)PDCCHフォーマット(例えば、CCEの数、共通SSにおけるPDCCH候補の数、及び/又はUE固有のSSにおけるPDCCH候補の数)、及び可能な(又は構成される)DCIフォーマットを有する1つ以上のPDCCH候補のDCI内容を復号化することを含み得る。復号化は、ブラインド復号化と呼んでもよい。
【0201】
図23Aは、セル(例えば、PCell)のマスター情報ブロック(MIB)の構成パラメータの例を示す。一実施例では、無線デバイスは、一次同期信号(PSS)及び/又は二次同期信号(SSS)を受信することに基づいて、PBCHを介してMIBを受信してもよい。MIBの構成パラメータは、システムフレーム番号(SFN)の6ビット(systemFrameNumber)、サブキャリア間隔表示(subCarrierSpacingCommon)、サブキャリア数におけるSSBと全体的なリソースブロックグリッドとの間の周波数ドメインオフセット(ssb-SubcarrierOffset)、セルが禁止されているか否かを示す表示(cellBarred)、DMRSの位置を示すDMRS位置表示(dmrs-TypeA-Position)、共通CORESETを含むPDCCH(pdcch-ConfigSIB1)のCORESET及びSSのパラメータであって、共通の検索空間と必要なPDCCHパラメータを含む。
【0202】
一実施例では、pdcch-ConfigSIB1は、セルの初期BWPのID#0(例えば、CORESET#0)を有する共通ControlResourceSet(CORESET)を示す第1のパラメータ(例えば、controlResourceSetZero)を含んでもよい。controlResourceSetZeroは、0~15の整数であってもよい。0~15の各整数は、CORESET#0の構成を識別し得る。
図23Bは、CORESET#0の構成の実施例を示す。
図23Bに示すように、controlResourceSetZeroの整数の値に基づいて、無線デバイスは、SSB及びCORESET#0多重化パターン、CORESET#0に対するRBの数、CORESET#0に対するシンボルの数、CORESET#0に対するRBオフセットを決定し得る。
【0203】
一実施例では、pdcch-ConfigSIB1は、セルの初期BWPのID#0(例えば、SS#0)を有する第2のパラメータ(例えば、searchSpaceZero)共通検索空間を備えてもよい。searchSpaceZeroは、0~15の整数であってもよい。0~15の各整数は、SS#0の構成を識別し得る。
図23Cは、SS#0の構成の実施例を示す。
図23Cに示されるように、searchSpaceZeroの整数の値に基づいて、無線デバイスは、PDCCH監視のスロット決定に対する1つ以上のパラメータ(例えば、O、M)、PDCCH監視のための第1のシンボルインデックス、及び/又はスロット当たりの検索空間の数を決定し得る。
【0204】
実施例では、MIBの受信に基づいて、無線デバイスは、システム情報ブロック1(SIB1)をスケジュールするDCIを受信するために、CORESET#0のSS#0を介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、SIB1を受信するためのシステム情報無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCを有するDCIを受信してもよい。
【0205】
図24は、システム情報ブロック(SIB)のRRC構成パラメータの例を示す。SIB(例えば、SIB1)は、無線デバイスがセルへのアクセスを許容されているかどうかを評価する際に関連する情報を含んでもよく、他のシステム情報のスケジューリングを定義することもできる。SIBは、全ての無線デバイスに共通する無線リソース構成情報を含み、統合アクセス制御に適用される情報を禁止することができる。一実施例では、基地局は、1つの無線デバイス(又は複数の無線デバイス)に、1つ以上のSIB情報を送信し得る。
図24に示すように、1つ以上のSIB情報のパラメータは、サービングセルに関連するセル選択のための1つ以上のパラメータ(例えば、cellSelectionInfo)、サービングセルの1つ以上の構成パラメータ(例えば、ServingCellConfigCommonSIB IE における)、及び1つ以上の他のパラメータを含み得る。ServingCellConfigCommonSIB IEは、サービングセルの共通ダウンリンクパラメータ(例えば、DownlinkConfigCommonSIB IE内)、サービングセルの共通アップリンクパラメータ(例えば、UplinkConfigCommonSIB IE内)、及び他のパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0206】
実施例では、DownlinkConfigCommonSIB IEは、送達セル(例えば、SpCell)の初期ダウンリンクBWPのパラメータを含んでもよい。初期ダウンリンクBWPのパラメータは、BWP-DownlinkCommonIE(
図25に示されるような)を参照されたい。BWP-DownlinkCommon IEを使用して、サービングセルのダウンリンクBWPの共通パラメータを構成してもよい。基地局は、初期ダウンリンクBWPが周波数ドメイン内のこのサービングセルのCORESET#0全体を含むように、位置AndBandwidthを構成し得る。無線デバイスは、このフィールドの受信時にlocationAndBandwidthを適用してもよい(例えば、このlocationAndBandwidthに関連して記載される信号の周波数位置を決定するため)が、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信後までCORESET#0を維持する。
【0207】
一実施例では、UplinkConfigCommonSIB IEは、サービングセル(例えば、SpCell)の初期アップリンクBWPのパラメータを含んでもよい。初期アップリンクBWPのパラメータは、BWP-UplinkCommon IEに含まれ得る(
図27に示されるように)。BWP-UplinkCommon IEは、アップリンクBWPの共通パラメータを構成するために使用され得る。アップリンクBWPの共通パラメータは、「セル固有」である。基地局は、他の無線デバイスの対応するパラメータと必要なアライメントを確保し得る。PCellの初期帯域幅部分の共通パラメータを、システム情報を介して提供することができる。他の全ての送達セルについて、基地局は、専用シグナリングを介して共通のパラメータを提供し得る。
【0208】
図25は、サービングセルのダウンリンクBWPの内のRRC構成パラメータ(例えば、BWP-DownlinkCommon IE)の例を示す。基地局は、サービングセルのダウンリンクBWP(例えば、初期ダウンリンクBWP)の1つ以上の構成パラメータを1つの無線デバイス(又は複数の無線デバイス)に送信してもよい。
図25に示すように、ダウンリンクBWPの1つ以上の構成パラメータには、ダウンリンクBWPの1つ以上の汎用BWPパラメータ、ダウンリンクBWPのPDCCHに対する1つ以上のセル固有のパラメータ(例えば、pdcch-ConfigCommon IEにおける)、このBWPのPDSCHに対する1つ以上のセル固有のパラメータ(例えば、pdsch-ConfigCommon IEにおける)、及び1つ以上の他のパラメータが含まれ得る。pdcch-ConfigCommon IEは、任意の共通又はUE固有の検索空間で使用することができるCOESET#0(例えば、controlResourceSetZero)のパラメータを含んでもよい。controlResourceSetZeroの値は、MIB pdcch-ConfigSIB1における対応するビットのように解釈され得る。pdcch-ConfigCommon IEは、任意の共通又はUE固有の検索空間に対して構成及び使用され得る、追加の共通制御リソースセットのパラメータ(例えば、commonControlResourceSet)を含み得る。ネットワークがこのフィールドを設定する場合、このControlResourceSetには0以外のControlResourceSetIdを使用する。制御リソースセットのパラメータは、
図25に示すように、実装され得る。ネットワークは、SIB1でcommonControlResourceSetを構成して、CORESET#0の帯域幅に含める。pdcch-ConfigCommon IEは、追加の共通検索空間のリストのパラメータ(例えば、commonSearchSpaceListにおける)を含み得る。検索空間のパラメータは、
図26の例に基づいて実行され得る。pdcch-ConfigCommon IEは、検索空間のリストから、ページングのための検索空間(例えば、pagingSearchSpace)、ランダムアクセス手順のための検索空間(例えば、ra-SearchSpace)、SIB1メッセージのための検索空間(例えば、searchSpaceSIB1)、共通検索空間#0(例えば、searchSpaceZero)、及び1つ以上の他の検索空間を示し得る。
【0209】
図25に示すように、制御リソースセット(CORESET)は、CORESETインデックス(例えば、ControlResourceSetId)と関連付けられてもよい。値0のCORESETインデックスは、MIB及びServingCellConfigCommon(controlResourceSetZero)で構成された共通CORESETを識別し得、ControlResourceSet IEでは使用し得ない。他の値を有するCORESETインデックスは、専用シグナリングによって、又はSIB1で構成されたCORESETを識別し得る。controlResourceSetIdは、サービングセルのBWP間で一意である。CORESETは、CORESETのCORESETプールのインデックスを示すcoresetPoolIndexと関連付けられてもよい。CORESETは、シンボルの数でCORESETの連続時間持続を示す、時間持続時間パラメータ(例えば、duration)と関連付けられてもよい。実施例では、
図25に示すように、CORESETの構成パラメータは、周波数リソース表示(例えば、frequencyDomainResources)、CCE-REGマッピングタイプインジケータ(例えば、cce-REG-MappingType)、複数のTCI状態、TCIがDCI内に存在するかどうかを示すインジケータ、及び類似のもののうちの少なくとも1つを含み得る。ビット数(例えば、45ビット)を含む周波数リソース表示は、周波数ドメインリソースを示し、表示の各ビットが6RBのグループに対応し、グループ化がセル(例えば、SpCell、SCell)のBWP中の第1のRBグループから開始する。第1の(左端/最上位)ビットは、BWPの第1のRBグループに対応し、以下同様である。1に設定されるビットは、そのビットに対応するRBグループが、このCORESETの周波数ドメインリソースに属していることを示す。CORESETが構成されるBWPに完全には含まれていないRBのグループに対応するビットは、ゼロに設定される。
【0210】
図26は、検索空間(例えば、SearchSpace IE)の構成の例を示す。一実施例では、検索空間の1つ以上の検索空間構成パラメータは、検索空間ID(searchSpaceId)、制御リソースセットID(controlResourceSetId)、監視スロット周期性とオフセットパラメータ(monitoringSlotPeriodicityAndOffset)、検索空間期間の値(期間)、監視シンボル表示(monitoringSymbolsWithinSlot)、アグリゲーションレベルに対する候補の数(nrofCandidates)、及び/又は共通検索空間タイプ又はUE固有検索空間タイプを示す検索空間タイプ(searchSpaceType)のうちの少なくとも1つを含み得る。監視スロット周期性及びオフセットパラメータは、PDCCH監視のためのスロット(例えば、無線フレーム内)及びスロットオフセット(例えば、無線フレームの開始に関連する)を示し得る。監視シンボル表示は、無線デバイスがSS上のPDCCHを監視し得るスロットのどのシンボルかを示し得る。制御リソースセットIDは、SSが位置し得る制御リソースセットを識別し得る。
【0211】
図27は、2ステップRAタイプ及び4ステップRAタイプを含む、サービングセル及びRACHパラメータのアップリンクBWPのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セル(例えば、PCell、又はSCell)のアップリンクBWP上のRA手順の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、BWP-UplinkCommon IE)を送信することができる。セルは、第1の複数のダウンリンクBWP及び第2の複数のアップリンクBWPを含み得る。セルは、複数のアップリンクキャリアを含み得る。複数のアップリンクキャリアは、正常なアップリンクキャリア(NUL)及び/又は補完的アップリンクキャリア(SUL)を含み得る。構成パラメータは、第1のRAタイプ(例えば、4ステップRAタイプ)に対するRA手順の第1の構成パラメータ(例えば、RA-ConfigCommon IEにおける)、及び第2のRAタイプ(例えば、2ステップRAタイプ)に対するRA手順の第2の構成パラメータ(例えば、RA-ConfigCommonTwoStepRA-r16 IEにおける)を含み得る。実施例では、構成パラメータは、2ステップRAタイプに対するメッセージA(MSGA)送信用のPUSCHリソースの第3の構成パラメータ(例えば、MsgA-PUSCH-Config IE)を更に含み得る。BWP上に構成された第1の構成パラメータは、無線デバイスが、競合ベース(CB)及び競合フリー(CF)RA並びにBWPのCB BFRのために使用し得る、セル固有のRAパラメータの構成パラメータを示し得る。BWP上に構成された第2の構成パラメータは、無線デバイスがCB及びCFの2ステップRAタイプの手順、並びにBWPにおける2ステップRAタイプCB BFRに使用し得る、セル固有のRAパラメータの構成パラメータを示し得る。BWP上に構成された第3の構成パラメータは、無線デバイスがBWPの競合ベースのMsgA PUSCH送信に対して使用し得る、セル固有のMsgA(メッセージA、MSGAなど)PUSCHパラメータの構成パラメータを示し得る。一実施例では、4ステップRAタイプを有するRAの第1の構成パラメータは、
図28及び/又は
図30の例に基づいて実装され得る。2ステップRAタイプのRAの第2の構成パラメータは、
図29及び/又は
図30の例に基づいて実装され得る。
【0212】
図27に示すように、PUSCHリソースの第3の構成パラメータ(例えば、MsgA-PUSCH-Config IEにおける)は、無線デバイスがMsgA送信を行う際に使用し得るMsgA PUSCHリソース(例えば、msgA-PUSCH-ResourceList)のリストを含み得る。PUSCHリソースの数は、BWPにおけるRACH-ConfigCommonTwoStepRAで構成されたプリアンブルグループの数と一致してもよい。選択したUL BWPに対してフィールドが設定されていない場合、無線デバイスは、初期UL BWPのMsgA PUSCH構成を使用し得る。第3の構成パラメータは、プリアンブル受信目標電力に対するmsgA PUSCHの電力オフセット値(例えば、msgA-DeltaPreamble)を更に含み得る。
図27に示すように、MsgA PUSCHリソースのリストの各MsgA PUSCHリソースは、MsgA PUSCH構成が、RACH-ConfigCommonTwoStepRAにおけるgroupB-ConfiguredTwoStepに従って結び付けられているプリアンブルグループを示すプリアンブルグループ表示(例えば、msgA-PUSCH-PreambleGroup)、1つ以上のPUSCHリソース時間及び/又は周波数ドメインリソース割り当てパラメータを含む、1つ以上のパラメータと関連付けられてもよい。
【0213】
図28は、4ステップRAタイプのRACHパラメータのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、4ステップRAタイプのRACHパラメータを示す1つ以上のRRCメッセージ(例えば、RACH-ConfigCommon IE)を送信し得る。4ステップRAタイプのRACHパラメータは、汎用構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigGenericIEにおける)、RA手順に対するプリアンブルの総数(例えば、totalNumberOfRA-Preambles)、RACHオケージョンとSSB(例えば、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB)との間の関係の表示、1つ以上の構成パラメータ(例えば、preamble Group B選択に対するTBサイズ閾値、preamble Group選択に対するパスロス/RSRP閾値、preamble Group Bにおいて利用可能なSSB毎のプリアンブルの数)、競合解決タイマーに対する競合解決タイマー値(例えば、ra-ContentionResolutionTimer)、SSブロック及び対応するPRACHリソースの選択に対する第1のRSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB)、RA手順のためのSUL又はNULの選択に対する第2のRSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB-SUL)、PRACHルートシーケンスインデックス(例えば、prach-RootSequenceIndex)、及び1つ以上の他のパラメータ、を含み得る。RACHオケージョンとSSBとの間の関連の表示は、第1のフィールド(CHOICEフィールド)によって、RACHオケージョン当たりのSSBの数を示し得る。値 oneEightは、8つのRACHオケージョンに関連付けられた1つのSSBに相当してもよく、値 oneFourthは、4つのRACHオケージョンなどに関連付けられた1つのSSBに相当してもよい。RACHオケージョンとSSBとの間の関連の表示は、第2のフィールド(ENUMERATEDフィールド)によって、SSB当たりのプリアンブルの数を示し得る。値n4は、SSB当たり4つのプリアンブルに相当してもよく、値n8は、SSB当たり8つのプリアンブルなどに相当してもよい。一実施例では、汎用構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigGeneric IEにおける)は、
図30の例に基づいて実装され得る。
【0214】
図29は、2ステップRAタイプのRACHパラメータのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、2ステップRAタイプのRACHパラメータを示す1つ以上のRRCメッセージ(例えば、RACH-ConfigCommonTwoStepRA IE)を送信し得る。2ステップRAタイプのRACHパラメータは、汎用構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigGenericTwoStepRA IE)、RA手順のプリアンブルの総数(例えば、msgA-TotalNumberOfRA-Preambles)、RACHオケージョンとSSBとの間の関連の表示(例えば、msgA-SSB-PerRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB)、1つ以上の構成パラメータ(例えば、GroupB-ConfiguredTwoStepRA)、競合解決タイマーに対する競合解決タイマー値(例えば、ra-ContentionResolutionTimer)、PRACHルートシーケンスインデックスの表示(例えば、prach-RootSequenceIndex)、及び1つ以上の他のパラメータ、を含み得る。一実施例では、RACHオケージョンとSSBとの間の関連の表示は、第1のフィールド(CHOICEフィールド)によって、RACHオケージョン当たりのSSBの数を示し得る。値 oneEightは、8つのRACHオケージョンに関連付けられた1つのSSBに相当してもよく、値 oneFourthは、4つのRACHオケージョンなどに関連付けられた1つのSSBに相当してもよい。RACHオケージョンとSSBとの間の関連の表示は、第2のフィールド(ENMERATEDフィールド)によって、SSB当たりのプリアンブルの数を示し得る。値n4は、SSB当たり4つのプリアンブルに相当してもよく、値n8は、SSB当たり8つのプリアンブルなどに相当してもよい。一実施例では、2ステップRAタイプのRACHパラメータは、手順(NUL上)を実行するための2ステップRAタイプ又は4ステップRAタイプの選択に対する第1のRSRP閾値(例えば、msgA-RSRP-Threshold)、SUL上で手順を実行するために、2ステップRAタイプ又は4ステップRAタイプの選択に対する第2のRSRP閾値(例えば、msgA-RSRP-ThresholdSUL)、SSブロック及び対応するPRACHリソースの選択に対する第3の閾値(例えば、msgA-RSRP-ThresholdSSB)、RA手順を選択するために、NUL又はSULの選択に対する第4のRSRP閾値(例えば、msgA-RSRP-ThresholdSSB-SUL)を含む、1つ以上のRSRP閾値を更に含み得る。一実施例では、汎用構成パラメータ(例えば、RACH-ConfigGenericTwoStepRA IEにおける)は、
図30の例に基づいて実装され得る。
【0215】
図30は、2ステップRAタイプ及び4ステップRAタイプのRACHパラメータのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、4ステップRAタイプのRA手順の汎用構成パラメータを含む、1つ以上のRRCメッセージ(例えば、RACH-ConfigGeneric IE)を無線デバイスに送信してもよい。4ステップRAタイプに対するRA手順の汎用構成パラメータは、PRACH構成インデックス(例えば、prach-ConfigurationIndex)、プリアンブル目標受信電力レベル(例えば、preambleReceivedTargetPower)、障害を宣言する前に実行されたRAプリアンブル送信の最大数(例えば、preambleTransMax)、スロットの数におけるa Msg2(RAR)ウィンドウ長(例えば、ra-ResponseWindow)、PRACHに対する電力ランプステップ(例えば、powerRampingStep)、PRB 0に対する周波数ドメインでの最低PRACH送信オケージョンのオフセット表示(例えば、msg1-FrequencyStart)、1回でのFDMedのPRACH送信オケージョンの数(例えば、msg1-FDM)などを、含み得る。一実施例では、PRACH構成インデックスは、プリアンブルフォーマット、サブフレーム数、周期性及びオフセット、開始シンボル、サブフレーム内のPRACHスロット数、PRACHスロット内の時間ドメインPRACHオケージョン数、PRACH持続時間で構成されたPRACHリソースを識別し得る。
【0216】
図30に示すように、基地局は、無線デバイスに、セル(又はセルのBWP)上の2ステップRAタイプに対するRA手順の汎用構成パラメータを含む、1つ以上のRRCメッセージ(例えば、RACH-ConfigGenericTwoStepRA IE)を送信し得る。2ステップRAタイプのRA手順の汎用構成パラメータは、PRACH構成インデックス(例えば、msgA-PRACH-ConfigurationIndex)、プリアンブル目標受信電力レベル(例えば、msgA-PreambleReceivedTargetPower)、4ステップRA手順に切り替える前に実行されたMsgAプリアンブル送信の最大数(例えば、msgA-TransMax)、障害を宣言する前に実行されたRAプリアンブル送信の最大数(例えば、preambleTransMax)、スロット数におけるMsgB監視ウィンドウ長(例えば、msgB-ResponseWindow)、MsgA PRACHに対する電力ランプステップ(例えば、msgA-PreamblePowerRampingStep)、1回での多重化されたMSgA PRACH送信オケージョンの数(例えば、msgA-RO-FDM)、PRB0などに関する周波数ドメインにおける最低PRACH送信オケージョンのオフセット表示(例えば、msgA-RO-FrequencyStart)など、を含み得る。
【0217】
図31は、複数のアップリンクキャリア及び複数のRAタイプが構成されたRA手順の例のフローチャートを示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セル(又はセルのBWP)上にRA手順の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを送信し得る。セルは、SUL及びNULを含み得る。RRCメッセージは、
図23A、
図23B、
図23C、
図24、
図25、
図26、
図27、
図28、
図29及び/又は
図30の例に基づいて実装され得る。RA手順は、2ステップRAタイプであっても(例えば、
図13C)又は4ステップRAタイプ(例えば、
図13A及び/又は
図13B)であってもよい。
【0218】
図31に示すように、無線デバイスは、RA手順の構成パラメータに基づいてRA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、ビーム障害回復の開始、第2のセルへのハンドオーバーのためのRRC再構成メッセージの基地局からの受信、及び/又は基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の指令の受信に応答して、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、セルへの初期アクセス、位置決め手順、及び/又はアップリンクカバレッジ回復手順に対する、RA手順をトリガーし得る。RA手順のトリガーに応答して、無線デバイスはRA手順を初期化してもよい。無線デバイスは、RA手順の1つ以上のパラメータ(例えば、送信カウンター、送信タイマー、送信電力設定、応答ウィンドウなど)を初期化してもよい。RA手順を初期化することは、測定されたRSRPに基づいてRA手順を実施するためのSUL又はNULを決定することと、RA手順を実施するための2ステップRAタイプ又は4ステップRAタイプを決定することの少なくとも1つを含み得る。
【0219】
図31に示すように、RA手順をトリガーすることに応答して、無線デバイスは、セルのパスロスRSのRSRPを測定し得る。無線デバイスは、複数のRSから、基地局によって構成される、複数のRSの間の最も高いRSRP値を有して、パスロスRS(例えば、SSB、又はCSI-RS)を選択し得る。無線デバイスは、測定されたL1-RSRP(例えば、L3フィルタリングなし)、又は測定されたL3-RSRP(例えば、L3フィルタリングあり)に基づいて、複数のRSから、パスロスRSを選択し得る。
【0220】
図31に示すように、無線デバイスは、測定されたRSRPが第1のRSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB-SUL、SUL又はNUL選択に対して構成されたRSRP閾値)よりも低いかどうかを判定し得る。RSRPが第1のRSRP閾値よりも低いことに応答して、無線デバイスは、RA手順を実施するためにSULを選択し得る。無線デバイスは、RAタイプ選択に対するSUL上のRACH構成のために構成されたRSRP閾値(例えば、msgA-RSRP-ThresholdSUL)として、第2のRSRP閾値(例えば、RSRP_THRESHOLD_RA_TYPE_SELECTION)を設定し得る。RSRPが第1のRSRP閾値よりも高いことに応答して、無線デバイスは、RA手順を実施するためにNULを選択し得る。無線デバイスは、第2のRSRP閾値を、RAタイプ選択に対するNUL上のRACH構成に対して構成されたRSRP閾値(例えば、msgA-RSRP-Threshold)として設定してもよい。
【0221】
図31に示すように、RA手順を実施するためのアップリンクキャリア(例えば、SUL又はNUL)の選択に応答して、無線デバイスは、RSRPが第2のRSRP閾値(例えば、RSRP_THRESHOLD_RA_TYPE_SELECTION)よりも大きいかどうかを判定し得る。RSRPが第2のRSRP閾値よりも大きいことに応答して、無線デバイスは、NUL上でRA手順を実施するために2ステップRAタイプを選択してもよい。2ステップRAタイプを選択し、RA手順に対してNULを選択した後、無線デバイスはRAリソース選択を実行し得る。RAリソース選択は、複数のSSBからSSBを選択すること、プリアンブルグループを選択すること、プリアンブルグループからプリアンブルを選択すること、選択されたSSBに基づいてRACHオケージョンを決定すること、選択されたプリアンブル及びRACHオケージョンなどに関連付けられたMSGA(メッセージA)のPUSCHリソースに対するULグラント及び関連するHARQ情報を決定すること、などを含み得る。一実施例では、無線デバイスは、第3のRSRP閾値よりも高いRSRPを有して、複数のSSBからSSBを選択してもよい。第3のRSRP閾値は、RRCメッセージ(例えば、msgA-RSRP-ThresholdSSB)で構成されてもよい。一実施例では、無線デバイスは、複数のSSBのいずれも、第3のRSRP閾値よりも高いRSRPを有しない時に、複数のSSBから、SSBをランダムに選択してもよい。RAリソース選択に基づいて、無線デバイスは、選択されたRACHオケージョン及び関連するPUSCHリソースを使用してMSGAを送信し得る。
【0222】
図31に示すように、RA手順を実施するためのNULの選択に応答して、無線デバイスは、RSRPが第2のRSRP閾値(例えば、RSRP_THRESHOLD_RA_TYPE_SELECTION)よりも大きいかどうかを判定し得る。RSRPが第2のRSRP閾値よりも低いことに応答して、無線デバイスは、4ステップRAタイプを選択して、NUL上でRA手順を実行し得る。4ステップRAタイプを選択し、RA手順に対してNULを選択した後、無線デバイスはRAリソース選択を実行し得る。RAリソース選択は、複数のSSBからSSBを選択することと、プリアンブルグループを選択することと、プリアンブルグループからプリアンブルを選択することと、選択されたSSBに基づいてRACHオケージョンを決定することと、を含み得る。一実施例では、無線デバイスは、第4のRSRP閾値よりも高いRSRPを有して、複数のSSBからSSBを選択してもよい。第4のRSRP閾値は、RRCメッセージ(例えば、RSRP-ThresholdSSB)で構成されてもよい。一実施例では、無線デバイスは、複数のSSBのいずれも、第4のRSRP閾値よりも高いRSRPを有しない時に、複数のSSBから、SSBをランダムに選択してもよい。RAリソース選択に基づいて、無線デバイスは、選択されたRACHオケージョンを使用してプリアンブルを送信し得る。
【0223】
図32は、カバレッジ強化を伴うRACHパラメータのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、RA手順に対するPRACH構成の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、PRACH-Config IE)を送信し得る。構成パラメータは、周波数ホッピングパラメータ(例えば、prach-HoppingOffset)、初期PRACH CEレベル(例えば、initial-CE-level)、PRACHリソースセット選択に対するRSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdsPrachInfoList)のリスト、及び1つ以上のPDCCH構成パラメータ(例えば、mpdcch-startSF-CSS-RA)を含み得る。RSRP閾値のリストは、PRACHに対する、複数のCEレベルから、CEレベルを決定するためのRSRP閾値のいくつかを含んでもよい。第1の要素は、RSRP閾値1に対応してもよく、第2の要素は、RSRP閾値2などに対応してもよい。rsrp-ThresholdsPrachInfoListに存在するRSRP閾値の数は、prach-ParametersListCEで構成されたCEレベルの数から1を引いた数と等しくてもよい。構成パラメータは、PRACHリソースセット(例えば、PRACH-ParametersListCE)のリストを示してもよく、各PRCHリソースセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルに対応し、1つ以上のPRACHパラメータ(例えば、PRACH-ParametersCE IE)と関連付けられてもよい。CEレベルに対する、1つ以上のPRACHパラメータは、PRACH構成インデックス(例えば、prach-ConfigIndex)、CEレベルに対する試行当たりのPRACH反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)、CEレベルに対するプリアンブル送信試行の最大数(例えば、maxNumPreambleAttemptCE)、最初のPRACH CEレベル(例えば、initial-CE-level)、周波数オフセットパラメータ(例えば、prach-FreqOffset)、開始サブフレーム表示(例えば、prach-StartingSubframe)、周波数ホッピングパラメータ(例えば、prach-HoppingConfig)、1つ以上のPDCCH構成パラメータ(例えば、PDCCH送信の反復回数を示すmpdcch-NumRepetition-RA)などを含み得る。一実施例では、基地局は、障害を宣言する前に、無線デバイスに、RAプリアンブル送信を実行するためのRAプリアンブル送信の最大数(例えば、preambleTransMax、又はpreambleTransMax-CE)を示す構成パラメータを含む、RA手順の1つ以上のRRCメッセージを送信してもよい。
【0224】
図33Aは、様々なカバレッジ強化レベルの例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、カバレッジ強化に対するRA手順の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを、送信し得る。
図32の例に基づいて、1つ以上のRRCメッセージを実装することができる。
図33Aに示すように、無線デバイスは、第1のCEレベル(例えば、CEレベル0)のセルカバレッジに位置される無線デバイス(例えば、UE A)、第2のCEレベル(例えば、CEレベル1)のセルカバレッジに位置される無線デバイス(例えば、UE B)、第3のCEレベル(例えば、CEレベル2)のセルカバレッジに位置される無線デバイス(例えば、UE C)、第4のCEレベル(例えば、CEレベル3)のセルカバレッジに位置される無線デバイス(例えば、UE D)、などのうちの1つであってもよい。無線デバイスは、パスロスRSのRSRP及びCEレベルに対応するRSRP閾値に基づいて、RA手順に対してCEレベルを決定し、決定されたCEレベルに基づいてRA手順を実施することができる。
【0225】
図33Bは、カバレッジ強化を伴うRACH手順の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セル上のカバレッジ強化に対するRA手順の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを、送信し得る。
図32の例に基づいて、1つ以上のRRCメッセージを実装することができる。1つ以上のRRCメッセージは、複数のRSRP閾値及び複数のRACHリソースセットを示し得る。一実施例では、各RACHリソースセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルと関連付けられる。無線デバイスは、複数のCEレベルのうちのCEレベルに対応する、複数のRSRP閾値の、測定されたRSRPとRSRP閾値との比較に基づいて、RA手順に対する、CEレベルを決定し得る。無線デバイスは、
図32Aに示すように、複数の無線デバイス(例えば、UE A、UE B、UE C及び/又はUE D)のうちの1つであり得る。無線デバイスは、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、ビーム障害回復の開始、第2のセルへのハンドオーバーのためのRRC再構成メッセージの基地局からの受信、及び/又は基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の指令の受信に応答して、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、セルへの初期アクセス、位置決め手順、及び/又はアップリンクカバレッジ回復手順に対する、RA手順をトリガーし得る。
【0226】
図33Bに示すように、RA手順をトリガーすることに応答して、無線デバイスは、セルのパスロスRSのRSRPを測定し得る。無線デバイスは、RSRPに基づいて、RA手順に対するCEレベルを決定し得る。一例では、CEレベル3に対応する複数のRSRP閾値のうちのRSRP閾値が構成され、測定されたRSRPがCEレベル3のRSRP閾値よりも小さく、無線デバイスがCEレベル3をサポート可能である場合、無線デバイスは、RA手順に対してCEレベル3としてCEレベルを決定し得る。CEレベル2に対応する複数のRSRP閾値のうちのRSRP閾値が構成され、測定されたRSRPがCEレベル2のRSRP閾値よりも小さく、かつCEレベル3のRSRP閾値より大きく、かつ無線デバイスがCEレベル2をサポート可能である場合、無線デバイスは、RA手順についてCEレベル2としてCEレベルを決定し得る。CEレベル1に対応する複数のRSRP閾値のうちのRSRP閾値が構成され、測定されたRSRPがCEレベル1のRSRP閾値よりも小さく、CEレベル3のRSRP閾値及びCEレベル2のRSRP閾値より大きく、無線デバイスがCEレベル1をサポート可能である場合、無線デバイスは、CEレベルを、RA手順のCEレベル1として決定することができる。測定されたRSRPがCEレベル1のRSRP閾値よりも高い場合、無線デバイスはCEレベルをCEレベル0として決定し得る。
【0227】
図33Bは、決定されたCEレベル(例えば、CEレベル3、CEレベル2、CEレベル1及び/又はCEレベル0)に基づいて、無線デバイスは、RA手順のためのRACHリソース(例えば、プリアンブル及び/又はRACHオケージョン)を決定し得る。無線デバイスは、RACHオケージョンを使用することによって、多くの反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)でプリアンブルを送信し得る。数値(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)は、
図32に示すように、RRCメッセージでのCEレベルに対して構成され得る。反復回数でプリアンブルを送信することに応答して、無線デバイスは、RA応答を受信するためにPDCCHを監視し得る(例えば、最後のプリアンブルの反復の後)。
【0228】
図34は、RAタイプ選択及びカバレッジ強化を伴うRACH手順の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セル上にRA手順の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを送信し得る。構成パラメータは、セル上に複数のRACHリソースの1つ以上のパラメータを含むことができる。
【0229】
一実施例では、複数のRACHリソースは、複数のRACHリソースセットにグループ化されてもよい。各RACHリソースセットは、第1の複数のRACHリソース及び1つ以上のRSRP閾値を含み得る。各RACHリソースセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルに対応してもよい。各RACHリソースセットは、複数のRACHリソースサブセットを含んでもよく、各RACHリソースサブセットは、複数のRAタイプのそれぞれのRAタイプに対応する。各RACHリソースサブセットは、第2の複数のRACHリソースを含んでもよい。
【0230】
一実施例では、複数のRACHリソースは、複数のRACHリソースセットにグループ化されてもよい。各RACHリソースセットは、第1の複数のRACHリソース及び1つ以上のRSRP閾値を含み得る。一例では、各RACHリソースセットは、複数のRAタイプのそれぞれのRAタイプに対応してもよい。各RACHリソースセットは、複数のRACHリソースサブセットを含んでもよく、各RACHリソースサブセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルに対応する。各RACHリソースサブセットは、第2の複数のRACHリソースを含んでもよい。
【0231】
一実施例では、RAタイプは、2ステップRAタイプ又は4ステップRAタイプであってもよい。無線デバイスは、
図13Cの例に基づいた2ステップRAでRA手順を実行し得る。無線デバイスは、
図13A(又はRA手順が競合のないRA手順のとき、
図13B)の例に基づいた4ステップRAタイプでRA手順を実行し得る。
【0232】
図34に示すように、無線デバイスは、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、ビーム障害回復を開始することと、基地局から第2のセルへのハンドオーバーに対するRRC再構成メッセージを受信することと、及び/又は基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の指令を受信することに応答して、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、セルへの初期アクセス、位置決め手順、及び/又はアップリンクカバレッジ回復手順に対する、RA手順をトリガーし得る。
【0233】
図34に示すように、無線デバイスは、RA手順をトリガーすることに応答して、パスロスRSのRSRPを測定し得る。パスロスRSは、セル上に構成されたSSB若しくはCSI-RSであってもよく、又は構成に基づいて別のセルであってもよい。無線デバイスは、複数のRS(例えば、SSB、及び/又はCSI-RS)の中で、最も高いRSRP(例えば、L1-RSRP、又はL3-RSRP)を有するパスロスRSを選択し得る。
【0234】
図34に示すように、無線デバイスは、パスロスRSの測定されたRSRP及び1つ以上のRSRP閾値に基づいて、複数のRAタイプからのRAタイプ及び複数のCEレベルからのCEレベルを決定し得る。
【0235】
一実施例では、複数のRACHリソースは、複数のRACHリソースセットにグループ化される。1つ以上のRSRP閾値のRSRP閾値に関連付けられた各RACHリソースセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルに対応し得る。各RACHリソースセットは、複数のRACHリソースサブセットを含んでもよい。RACHリソースセットの各RACHリソースサブセットは、複数のRAタイプのそれぞれのRAタイプに対応してもよい。無線デバイスは、CEレベルに対応する測定されたRSRP及びRSRP閾値に基づいて、CEレベルを決定し得る。無線デバイスは、例えば、
図33Bの実装例によって、測定されたRSRP及びRSRP閾値に基づいてCEレベルを決定し得る。無線デバイスは、決定されたCEレベルに対応する、複数のRACHリソースセットから、RACHリソースセットを選択し得る。決定されたRACHリソースセットに基づいて、無線デバイスは、測定されたRSRP及び1つ以上のRSRP閾値の第2のRSRP閾値に基づいて、RACHリソースセットの複数のRACHリソースサブセットから、第1のRACHリソースサブセットを決定し得る。一実施例では、測定されたRSRPが第2のRSRP閾値よりも大きい場合、無線デバイスは、2ステップRAタイプに対応する第1のRACHリソースサブセットを選択し得る。無線デバイスは、第1のRACHリソースサブセットに基づいて、2ステップRAタイプでRA手順を実行し得る。2ステップRAタイプのRA手順は、
図13Cの例に基づいて実行され得る。一実施例では、測定されたRSRPが第2のRSRP閾値よりも小さい場合、無線デバイスは、4ステップRAタイプに対応する第2のRACHリソースサブセットを選択し得る。無線デバイスは、第2のRACHリソースサブセットに基づいて、4ステップRAタイプでRA手順を実行し得る。4ステップRA手順は、
図13A(又はRA手順が競合のないRA手順のとき、
図13B)の例に基づいて実行し得る。
【0236】
一実施例では、複数のRACHリソースは、複数のRACHリソースセットにグループ化される。各RACHリソースセットは、複数のRAタイプのそれぞれのRAタイプに対応してもよい。各RACHリソースセットは、複数のRACHリソースサブセットを含んでもよい。RACHリソースセットの各RACHリソースサブセットは、複数のCEレベルのそれぞれのCEレベルに対応してもよい。無線デバイスは、測定されたRSRP及びRAタイプ選択に対する第1のRSRP閾値に基づいて、RAタイプを決定し得る。無線デバイスは、測定されたRSRPが第1のRSRP閾値よりも大きいことに応答して、2ステップRAタイプに対応する第1のRACHリソースセットを、複数のRACHリソースセットから選択してもよい。無線デバイスは、測定されたRSRPが第1のRSRP閾値よりも小さいことに応答して、4ステップRAタイプに対応する、複数のRACHリソースセットから、第2のRACHリソースセットを選択し得る。決定されたRACHリソースセット(例えば、第1のRACHリソースセット又は第2のRACHリソースセット)に基づいて、無線デバイスは、測定されたRSRP及びCEレベル決定のための1つ以上の第2のRSRP閾値に基づいて、RACHリソースセットの複数のRACHリソースサブセットから、第1のRACHリソースサブセットを決定し得る。
【0237】
一実施例では、無線デバイスは、測定されたRSRPに基づいて、複数のSSBからSSBを決定し得る。無線デバイスは、SSBの測定されたRSRPが第3のRSRP閾値よりも大きいことに基づいて、複数のSSBからSSBを決定し得る。一実施例では、判定されたRAタイプが4ステップRAタイプである場合、判定されたSSBに基づいて、無線デバイスは、上述した説明に基づいて選択されるRACHリソースサブセットに基づいて、RAリソース(例えば、プリアンブル及び/又はRACHオケージョンを含むRACHリソース)を選択し得る。無線デバイスは、RACHリソースサブセットの決定されたCEレベルに基づいて、プリアンブル反復回数を決定し得る。一実施例では、判定されたRAタイプが2ステップRAタイプである場合、判定されたSSBに基づいて、無線デバイスは、RACHリソースサブセットに基づいて、RAリソース(例えば、プリアンブル及び/又はRACHオケージョン及びRACHリソースに関連付けられたPUSCHリソースを含むRACHリソース)を選択し得る。無線デバイスは、RACHリソースサブセットの決定されたCEレベルに基づいて、MSGA反復回数を決定し得る。
【0238】
図34に示すように、決定されたRAリソース及び回数に基づいて、無線デバイスは、反復回数でRAリソースを使用して、プリアンブル又はMSGAを送信し得る。一実施例では、2ステップRAタイプが決定されるのに応答して、無線デバイスは、反復回数でRAリソース(例えば、RACHリソース及び関連するPUSCHリソース)を使用してMSGAを送信し得る。一実施例では、4ステップRAタイプが決定されるのに応答して、無線デバイスは、RAリソース(例えば、RACHリソース)を使用して、反復回数でプリアンブルを送信し得る。反復回数でプリアンブル又はMSGAを送信した後、無線デバイスは、プリアンブル又はMSGAに対応するRARを受信するためのPDCCHを監視し得る。
【0239】
図35は、第1のCEレベルから第2のCEレベルへの切り替えを伴うRA手順の例を示す。一実施例では、無線デバイスは、RA手順(例えば、
図33Bに基づいて)をトリガーし得る。無線デバイスは、複数のCEレベルからのCEレベルを決定して、パスロスRSの測定されたRSRP及び1つ以上のRSRP閾値に基づいてもよく、ここで、1つ以上のRSRP閾値は、CEレベル選択のために無線デバイスによって使用され得る。無線デバイスは、
図33Bの例に基づいたCEレベルを決定し得る。
【0240】
図35に示すように、無線デバイスは、RSに基づいて、CEレベルに関連付けられた1つ以上のRACHリソースから、プリアンブル及びRACHリソース(又はオケージョン)を選択し得る。無線デバイスは、測定されたRSRPが第2のRSRP閾値よりも高い(例えば、RS選択のために構成される)と、RSを選択してもよい。無線デバイスは、
図33Bの例に基づいてプリアンブル及びRACHリソースを選択し得る。
【0241】
図35に示すように、無線デバイスは、RACHリソースを使用して、第1の反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)でプリアンブルを送信してもよく、第1の回数は、決定されたCEレベルと関連付けられる。第1の回数は、
図32の例に基づいてCEレベルに対して構成され得る。
【0242】
図35に示すように、無線デバイスは、プリアンブルを送信するための応答を受信するためのPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、プリアンブル送信の最後の反復後にPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、PDCCHの監視中(例えば、RAR応答ウィンドウが動作している時)に応答が受信されているかどうかを判定し得る。受信された応答に応答して、無線デバイスは、
図13Aの例に基づいて、Message3送信を実行し得る。
【0243】
(例えば、RAR応答ウィンドウが期限切れになる前に)応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、プリアンブルが正常に送信されないと考慮し得る。
図35に示すように、応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、第1の送信カウンター(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)及び第2の送信カウンター(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER_CE)を増加させ得る。応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、第1の送信カウンターを1だけ増加させ、第2の送信カウンターを1だけ増加させ得る。第1の送信カウンターは、RA手順の障害を宣言する前に、プリアンブル送信を制御するために使用され得る。第2の送信カウンターは、RA手順を継続するために、次のCEレベル(例えば、現在のCEレベルよりも高い反復回数を有する)に切り替えるために使用され得る。第1の送信カウンター及び第2の送信カウンターは、無線デバイスがRA手順を初期化するときに、第1の値(例えば、0又は1)に初期化されてもよい。
【0244】
図35に示すように、無線デバイスは、第1の送信カウンターが、RA手順の第1のTx回数(例えば、preambleTransMax-CE)よりも大きいかどうかを判定し得る。第1のTx回数は、1つ以上のRRCメッセージで基地局によって構成されてもよい。第1の送信カウンタ-が第1のTx回数より大きいことに応答して、無線デバイスは、RA手順を不成功のうちに完了し得る。
【0245】
図35に示すように、第1の送信カウンターが第1のTx回数以下であることに応答して、無線デバイスは、第2の送信カウンターが、RA手順のCEレベルに対する第2のTx回数(例えば、maxNumPreambleAttemptCE)よりも大きいかを判定し得る。第2の送信カウンターが第2のTx回数より大きくないのに応答して、無線デバイスは、プリアンブルの送信を反復してもよく、プリアンブルの送信は、プリアンブルを反復回数で送信することを含む。プリアンブルは、第1の送信について使用されるものと同一であってもよい。プリアンブルは、RSRP及びRS選択に対するRSRPに基づいて、第1の送信に対して使用されるものとは異なるように選択され得る。
【0246】
図35に示すように、第2の送信カウンターがCEレベルの第2のTx回数よりも大きいことに応答して、無線デバイスは、次のCEレベルに切り替えてもよい(又は移動してもよい)。次のCEレベルは、第1のCEレベルよりも高い反復回数で構成(又は関連付け)されてもよい。第2の送信カウンターがCEレベルの第2のTx回数よりも大きいことに応答して、無線デバイスは、第2の送信カウンターをリセットしてもよい(例えば、初期値、0又は1に)。第2の送信カウンターが、CEレベルの第2のTx回数よりも大きいことに応答して、無線デバイスは、第1の送信カウンターをリセットできない場合がある。次のCEレベルへの切り替えに応答して、無線デバイスは、プリアンブル及び関連するRACHリソースを選択し、RACHリソースを介して第2の反復回数でプリアンブルを送信してもよく、第2の回数は、次のCEレベルに対して構成されている。無線デバイスは、第1の送信カウンターが第1のTx回数よりも大きいか、又は無線デバイスが基地局から応答を受信するまで、プロセスを反復することができる。
【0247】
一実施例では、無線デバイスは、(例えば、
図13Cの例に基づいて)2ステップRA手順を実行し得る。無線デバイスは、RSRP閾値(例えば、RS選択のために構成される)よりも高い測定されたRSRPを有するRSを選択してもよい。RSRP閾値は、
図27の例に基づいて構成され得る。無線デバイスは、
図31の例に基づいてRSを選択し得る。無線デバイスは、選択されたRSに基づいて、複数のPRACHオケージョンから、PRACHオケージョン(又はリソース)を決定し得る。無線デバイスは、
図31の例に基づいて、プリアンブル、RACHオケージョン、及びMSGAに対する関連のPUSCHリソースを選択し得る。無線デバイスは、RACHリソース及びPUSCHリソースを使用してMSGAを送信し得る。無線デバイスは、RACHリソースを使用してMSGAのプリアンブルを送信し、PUSCHリソースを使用してMSGAのTBを送信し得る。無線デバイスは、MSGAを送信するための応答を受信するためのPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、プリアンブル及びTBの送信が完了した後、PDCCHを監視し得る。無線デバイスは、PDCCHの監視中(例えば、RAR応答ウィンドウが動作している時)に応答が受信されているかどうかを判定し得る。受信される応答に応答して、無線デバイスは、
図13Cの例に基づいて、2ステップRAタイプでRA手順を完了し得る。(例えば、RAR応答ウィンドウが期限切れになる前に)応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、MSGAが正常に送信されないと考慮し得る。応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、送信カウンター(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)を増加させ得る。応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、送信カウンターを1だけ増加させ得る。送信カウンターは、RA手順の障害を宣言する前に、プリアンブル送信を制御するために使用され得る。送信カウンターは、無線デバイスがRA手順を初期化するときに、第1の値(例えば、0又は1)に初期化されてもよい。
【0248】
一実施例では、無線デバイスは、RA手順に対する第1の最大Tx回数(例えば、preambleTransMax)よりも送信カウンターが大きいかどうかを判定し得る。第1の最大Tx回数は、1つ以上のRRCメッセージで基地局によって構成され得る。送信カウンタ-が第1の最大Tx回数より大きいことに応答して、無線デバイスは、RA手順を不成功のうちに完了し得る。送信カウンターが第1の最大Tx回数以下であることに応答して、無線デバイスは、RA手順の2ステップRAタイプに対して、送信カウンターが第2の最大Tx回数(例えば、msgA-TransMax)よりも大きいかを決定し得る。第2の最大Tx回数は、RAタイプのスイッチング用の無線デバイスに対して構成されてもよい。送信カウンターが第2の最大Tx回数より大きくないことに応答して、無線デバイスは、MSGAの送信を反復することができる。MSGAのプリアンブルは、第1の送信に使用されるものと同一であってもよい。プリアンブルは、RSRP及びRS選択に対するRSRPに基づいて、第1の送信に対して使用されるものとは異なるように選択され得る。
【0249】
2ステップRAタイプの第2の最大Tx回数よりも大きい送信カウンターに応答して、無線デバイスは、2ステップRAタイプから4ステップRAタイプに切り換えてもよい(又は移動してもよい)。無線デバイスは、4ステップRAタイプでRA手順を継続してもよい。4ステップRAタイプへの切り替えに応答して、無線デバイスは、RAタイプに特有の変数の初期化を実行し得る。一実施例では、無線デバイスは、第1の送信カウンターをリセットすることなく、及び/又は送信電力を初期値にリセットすることなく、RA手順を継続し得る。無線デバイスは、
図13A又は
図13Bの例に基づいて4ステップRAタイプでRA手順を継続し得る。
【0250】
一実施例では、無線デバイスは、RA手順(例えば、
図31の例に基づいて)を4ステップRAタイプで初期化してもよい。無線デバイスは、RSRP閾値(例えば、RS選択のために構成される)よりも高い測定されたRSRPを有するRSを選択してもよい。RSRP閾値は、
図28の例に基づいて構成され得る。無線デバイスは、
図31の例に基づいてRSを選択し得る。無線デバイスは、選択されたRSに基づいて、複数のPRACHオケージョンから、PRACHオケージョン(又はリソース)を決定し得る。無線デバイスは、
図30の例に基づいてプリアンブル及びRACHオケージョンを選択し得る。無線デバイスは、RACHリソースを使用してプリアンブルを送信し得る。無線デバイスは、プリアンブルを送信するための応答を受信するためのPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、プリアンブの送信が完了した後、PDCCHを監視し得る。無線デバイスは、PDCCHの監視中(例えば、RAR応答ウィンドウが動作している時)に応答が受信されているかどうかを判定し得る。受信された応答に応答して、無線デバイスは、
図13Aの例に基づいて、メッセージ3を送信し得る。(例えば、RAR応答ウィンドウが期限切れになる前に)応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、プリアンブルが正常に送信されないと考慮し得る。応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、送信カウンター(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)を増加させ得る。応答が受信されないことに応答して、無線デバイスは、送信カウンターを1だけ増加させ得る。送信カウンターは、RA手順の障害を宣言する前に、プリアンブル送信を制御するために使用され得る。送信カウンターは、無線デバイスがRA手順を初期化するときに、第1の値(例えば、0又は1)に初期化されてもよい。
【0251】
一実施例では、無線デバイスは、RA手順に対する最大Tx回数(例えば、preambleTransMax)よりも送信カウンターが大きいかどうかを判定し得る。最大Tx回数は、1つ以上のRRCメッセージで基地局によって構成され得る。送信カウンタ-が最大Tx回数より大きいことに応答して、無線デバイスは、RA手順を不成功のうちに完了し得る。最大Tx回数以下である送信カウンターに応答して、無線デバイスは、SSBを選択することと、RACHリソースを決定することと、プリアンブルを送信することと、及びPDCCHを監視することを含むプロセスを反復し得る。無線デバイスは、送信カウンターが最大Tx回数よりも大きいか、又は無線デバイスが基地局から応答を受信するまで、プロセスを反復することができる。
【0252】
図36は、RA手順の例を示す。一実施例では、基地局は、セルの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1、SIB2など)を無線デバイスに送信し得る。セルは、PCell又はPSCellであり得る。
【0253】
一実施例では、セルの構成パラメータは、セルの初期(アップリンク)BWP上の4ステップRAに対する1つ以上の4ステップRA RACH構成(rach-ConfigCommon)を含んでもよい。各rach-ConfigCommonは、RA手順の障害を宣言する前に、4ステップRAタイプに対して実行されるRAプリアンブル送信の最大回数(例えば、preambleTransMax)を含んでもよい。各rach-ConfigCommonは、プリアンブルの試行当たり、反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)を含み得る。numRepetitionPerPreambleAttemptは、プリアンブルに対するRARを受信するためのPDCCHを監視する前に、プリアンブル送信の試行の反復回数を示してもよい。無線デバイスは、プリアンブル試行の反復回数を送信した後、プリアンブルに対するRARをスケジュールするDCIを受信するためのPDCCHを監視し得る。異なる4ステップRACH構成は、異なる値のpreambleTransMax及び/又はnumRepetitionPerPreambleAttemptを有してもよい。
【0254】
一実施例では、構成パラメータは、セルの初期(アップリンク)BWP上の2ステップRAタイプを有するRAに対する、1つ以上の2ステップRA RACH構成(RACH-ConfigCommonTwoStepRA)を含み得る。各RACH-ConfigCommonTwoStepRAは、RA手順に対して障害を宣言する前に実行されるRAプリアンブル送信の第1の最大回数(例えば、preambleTransMax)、及び2ステップRAタイプから4ステップRAタイプへの切り替え前に実行されるMsgAプリアンブル送信の第2の最大回数(例えば、msgA-TransMax)を含み得る。異なる2ステップRACH構成は、異なる値のpreambleTransMaxを有し得る。異なる2ステップRACH構成は、異なる値msgA-TransMaxを有してもよい。
【0255】
一実施例では、RACH-ConfigCommonTwoStepRAは、2ステップRAに対する、プリアンブル試行当たりの第1の反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)を含んでもよい。第1のnumRepetitionPerPreambleAttemptは、無線デバイスが2ステップRA(例えば、
図31の例に基づいて)を実施すると決定したときに、2ステップRAに対するMsgAプリアンブル送信試行の第1の反復回数を示し得る。無線デバイスは、MsgAプリアンブルの第1の反復回数の送信に応答して、及び/又は送信後に、MsgAプリアンブルに対するRARをスケジューリングするDCIを受信するためのPDCCHを監視し得る。RACH-ConfigCommonTwoStepRAは、4ステップRAに対して、プリアンブル試行当たりの第2の反復回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)を含み得る。第2のnumRepetitionPerPreambleAttemptは、4ステップRAに対するプリアンブル試行の第2の反復回数を示し得る。RA手順に対する2ステップRAタイプから4ステップRAタイプへの切り替えに応答して、及び/又は切り替えた後に、無線デバイスは、プリアンブルの第2の反復回数を送信し得る。無線デバイスは、無線デバイスが、プリアンブルの第2の反復回数を終了した後に、プリアンブルに対するRARをスケジュールするDCIを受信するためにPDCCHを監視し得る。一例では、RACH-ConfigCommonTwoStepRAの第1のnumRepetitionPerPreambleAttemptと第2のnumRepetitionPerPreambleAttemtは、同じ値を有するか、又は異なる値を有することができる。異なる2ステップRACH構成は、2ステップRAタイプの第1のnumRepetitionPerPreambleAttemptの異なる値を有してもよい。2ステップの異なるRACH構成は、4ステップRAタイプに対して、第2のnumRepetitionPerPreambleAttemptの異なる値を有してもよい。
【0256】
一実施例では、セルの初期BWP上の各RACH構成(2ステップRACH構成、及び/又は4ステップRACH構成)は、1つ以上のSSBと関連付けられてもよい。RACH構成とSSBとの間の関連付けは、SIB1の構成パラメータに含まれ得る。
【0257】
実施例では、セルの構成パラメータは、セルの初期ダウンリンクBWP上の制御リソースセット(CORESET)の1つ以上のRA検索空間(例えば、ra-SearchSpace)の構成パラメータを含んでもよい。CORESETは、CORESET#0、又は
図35に示すように、PDCCH-ConfigCommで構成される共通制御リソースセットであり得る。RA検索空間は、無線デバイスが、セルの初期BWP上でRA-RNTI又はTC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットでDCIを受信するためのPDCCHを監視し得るtype1-PDCCH共通検索空間であってもよい。RA-RNTI又はTC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマットで、DCIは、RARメッセージのスケジュール情報を示し得る。一例では、各RA検索空間の構成パラメータは、SSBインデックス又はSSBグループインデックスを含んでもよく、これは、RA検索空間が、SSBインデックスによって識別されるSSB、又はSSBグループインデックスによって識別されるSSBのグループに関連付けられていることを示す。実施例では、各RA検索空間の構成パラメータは、RARメッセージをスケジュールするDCIに対するPDCCHの反復回数(例えば、PDCCH-NumRepetition)を含み得る。回数は、基地局からPDCCHを介したDCIの最大送信回数を示し得る。各RA検索空間は、PDCCHの異なる反復回数と関連付けられてもよい。
【0258】
一実施例では、セルの構成パラメータは、1つ以上のRACH構成のRACH構成と、1つ以上のRA検索空間のRA検索空間の対応する一方との関連付けを示し得る。一実施例では、RACH構成は、RACH構成のSSB、RACH構成のSSBグループ、RACH構成のプリアンブル(又はMsgAプリアンブル)試行当たりの反復回数、RACH構成のRAタイプ、無線デバイスタイプ又は(能力)カテゴリーのうちの少なくとも1つに基づいて、RA検索空間と関連付けられてもよい。一例では、RACH構成は、RA検索空間の同じSSBインデックス(又は同じSSBグループインデックス)を有するRACH構成に応答して、RA検索空間と関連付けられてもよい。一例では、RACH構成は、RA検索空間のPDCCHの反復回数(例えば、PDCCH-NumRepetition)と等しいRACH構成のプリアンブル(又はMsgAプリアンブル)試行当たりの反復回数(例えば、numRepetitionPerPresambleAttempt)に応答して、RA検索空間と関連付けられてもよい。一実施例では、rach-ConfigCommonによって構成されるRACH構成は、4ステップRAタイプに専用の第1のRA検索空間と関連付けられてもよい。RACH-ConfigCommonTwoStepRAによって構成されるRACH構成は、2ステップRAタイプに専用の第2のRA検索空間と関連付けられてもよい。一実施例では、第1の無線デバイスタイプ又はカテゴリーに対して構成された第1のRACH構成は、第1の無線デバイスタイプ又はカテゴリーに対する専用の第1のRA検索空間と関連付けられ得る。第2の無線デバイスタイプ又はカテゴリーに対して構成された第2のRACH構成は、第2の無線デバイスタイプ又はカテゴリーに専用の第2のRA検索空間と関連付けられてもよい。
【0259】
図36に示すように、無線デバイスは、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、ビーム障害回復を開始することと、基地局から第2のセルへのハンドオーバーに対するRRC再構成メッセージを受信することと、及び/又は基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の指令を受信することに応答して、RA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、セルへの初期アクセス、位置決め手順、及び/又はアップリンクカバレッジ回復手順に対する、RA手順をトリガーし得る。
【0260】
図36に示すように、RA手順をトリガーすることに応答して、無線デバイスは、セルのパスロスRSのRSRPを測定し得る。無線デバイスは、複数のRSから、基地局によって構成された複数のRSの中で最も高いRSRP値を有する、パスロスRS(例えば、SSB、又はCSI-RSを選択してもよい。無線デバイスは、測定されたL1-RSRP(例えば、L3フィルタリングなし)、又は測定されたL3-RSRP(例えば、L3フィルタリングあり)に基づいて、複数のRSから、パスロスRSを選択し得る。一実施例では、無線デバイスは、複数のRSから、基地局によって構成された複数のRSの中で最も高いRSRP値を有する、パスロスRS(例えば、SSB、又はCSI-RS)を選択してもよい。複数のRSは、低減された能力を有する第1の無線デバイスタイプに専用であってもよい。複数のRSは、SSBのサブセットであってもよく、SSBは、正常能力を有する第2の無線デバイスタイプに使用される。
【0261】
一実施例では、低減された能力を有する無線デバイスは、正常能力を有する無線デバイスと比較して、減少された帯域幅(例えば、FR1に対して<=20MHz、FR2に対して<=50MHzなど)、Tx/Rxアンテナの減少された数(例えば、1 Tx/Rx、1 Tx/2Rxなど)、減少された処理タイミング、減少された送信電力、及び/又は減少された処理能力を有する無線デバイスであってもよい。正常能力を有する無線デバイスは、帯域幅(例えば、FR1に対して>20MHz、FR2に対して>50MHzなど)、Tx/Rxアンテナの数(例えば、2Tx/2Rx、2Tx/4Rxなど)、正常な処理タイミング、正常な送信電力、及び/又は正常な処理能力を有する無線デバイスであってもよい。
【0262】
一実施例では、無線デバイスは、RA手順に対するRAタイプ(
図36には示されない)を決定してもよい。無線デバイスは、
図31の例に基づいたRAタイプを決定し得る。
【0263】
一実施例では、無線デバイスは、RA手順に対するプリアンブル試行当たりの反復回数を決定し得る。無線デバイスは、選択されたSSBに基づいて、プリアンブル試行当たりの反復回数を決定し得る。一実施例では、選択されたSSBに基づいて、無線デバイスは、RACH構成の構成パラメータに従って、選択されたSSBに関連付けられたRACH構成を決定し得る。無線デバイスは、選択されたSSBに関連付けられたRACH構成の構成パラメータに基づいて、プリアンブル試行当たりの反復回数を決定し得る。
【0264】
図36に示すように、無線デバイスは、RAタイプ及びプリアンブル試行当たりの反復回数に基づいて、反復回数(例えば、
図36に示す送信の第1の反復回数)でプリアンブル(又はMSGA)を送信し得る。RAタイプが2ステップRAタイプであることに応答して、無線デバイスは、反復回数でMSGA(例えば、PRACHを介したプリアンブル及びPRACHに関連付けられたPUSCHを介したTB)を送信し得る。RAタイプが4ステップRAタイプであることに応答して、無線デバイスは、反復回数でプリアンブルを送信し得る。
【0265】
図36に示すように、無線デバイスは、反復回数でプリアンブル(又はMSGA)を送信することに応答して、プリアンブル又はMSGAに対する応答に対してPDCCHを監視するための、基地局によって構成される1つ以上のRA検索空間(SS)からRA SSを決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、1つ以上のRA SSから、無線デバイスの無線デバイスタイプ/カテゴリー、選択されたSSBのSSBインデックス、プリアンブル試行当たりの反復回数、RAタイプ(例えば、2ステップRAタイプ、4ステップRAタイプ)のうちの少なくとも1つに基づいて、RA SSを決定してもよい。
【0266】
一実施例では、無線デバイスは、選択されたSSBに関連付けられたRACH構成に基づいて、1つ以上のRA SSからRA SSを決定し得る。無線デバイスは、1つ以上のRA SSから、セルの構成に基づいて、RA構成に関連付けられたRA SSを選択し得る。
【0267】
一実施例では、無線デバイスは、選択されたSSBに基づいて、1つ以上のRA SSからRA SSを決定し得る。無線デバイスは、選択されたSSBに関連付けられているRA SSに基づいて、1つ以上のRA SSからRA SSを選択し得る。
【0268】
一実施例では、無線デバイスは、RACH構成のプリアンブル試行当たりの反復回数に基づいて、1つ以上のRA SSからRA SSを決定し得る。無線デバイスは、PDCCHの反復回数を有する1つ以上のRA SSから、RA SSを選択してもよく、その回数は、RACH構成のプリアンブル試行当たりの反復回数と等しい。
【0269】
一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスが決定したRAタイプに基づいて、1つ以上のRA SSからRA SSを決定し得る。無線デバイスは、RA手順のRAタイプが2ステップRAタイプであることに応答して、2ステップRAタイプに専用の1つ以上のRA SSから、第1のRA SSを決定し得る。無線デバイスは、RA手順のRAタイプが4ステップRAタイプであることに応答して、4ステップRAタイプに専用の1つ以上のRA SSから、第2のRA SSを決定し得る。
【0270】
一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスの無線デバイスタイプ/カテゴリーに基づいて、1つ以上のRA SSから、RA SSを決定し得る。一実施例では、無線デバイスが第1の無線デバイスタイプ/カテゴリー(例えば、低減された能力/タイプ)であることに応答して、無線デバイスは、第1の無線デバイスタイプ/カテゴリーに対して専用である、1つ以上のRA SSから、第1のRA SSを決定し得る。一実施例では、無線デバイスが第2の無線デバイスタイプ/カテゴリー(例えば、正常能力/タイプ)であることに応答して、無線デバイスは、第2の無線デバイスタイプ/カテゴリーに専用である1つ以上のRA SSから、第2のRA SSを決定し得る。
【0271】
図36に示すように、決定されたRA SSに基づいて、無線デバイスは、決定されたRA SSを介して、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIを受信するために、第1の反復回数でプリアンブル(又はMSGA)を送信することに応答して、PDCCHを監視してもよく、DCIは、第2の反復回数で基地局によって送信される。第2の回数は、決定されたRA SSの構成パラメータによって示されてもよい。無線デバイスは、第1の反復回数でプリアンブルを送信することに応答して、応答ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。一実施例では、無線デバイスは、第1の反復回数でMSGAを送信することに応答して、応答ウィンドウ(例えば、msgB-ResponseWindow)を開始し得る。一例では、第1の回数は、第2の回数とは異なっていてもよい。
【0272】
一例では、応答ウィンドウ実行中、無線デバイスは、例えば、RA-RNTIによってスクランブルされたCRC及び第2の反復回数でDCIを復号化する試行によって、PDCCHを監視し得る。一実施例では、DCIを受信することに応答して、例えば、RA-RANTIによってスクランブルされたCRC及び/又は無線デバイスが送信されたプリアンブルを示すRARを用いて、DCIを正常に復号化することによって、無線デバイスは応答ウィンドウを停止してもよい(例えば、ra-ResponseWindow又はmsgB-ResponseWindow)。一実施例では、DCIの送信のn回目の反復でDCIを受信するのに応答して、n回は、RA SSに対して構成される第2の回数よりも小さい場合、無線デバイスは、PDCCHの監視を停止し、及び/又は応答ウィンドウを停止し得る。一実施例では、DCIは、DCIの送信の第3の反復回数を示すフィールドを含んでもよく、第3の回数は、第2の回数よりも小さくてもよい。DCIの送信のn回目の反復でDCIを受信するのに応答して、n回は第3の回数よりも小さい場合、無線デバイスは、PDCCHの監視を停止し、及び/又は応答ウィンドウを停止し得る。
【0273】
一実施例では、応答ウィンドウ中に基地局から応答が受信されない場合、無線デバイスは、送信カウンターを増加させ得る。無線デバイスは、第1の反復回数で第2のプリアンブル(又は第2のMSGA)を送信し得、次に、第2の反復回数などでDCIを受信するようにPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、送信カウンターが障害を宣言するための第1の最大回数(例えば、preambleTransMax)に到達するまで、4ステップRAの手順を反復してもよい。無線デバイスは、2ステップRAタイプから4ステップRAタイプへの切り替えのための第2の最大回数(例えば、msgA-TransMax)に達するまで、2ステップRAの手順を反復してもよい。無線デバイスは、上に示すように、2ステップRAタイプから4ステップRAタイプへの切り替えに応答して、4ステップRAタイプでRA手順を継続してもよい。
【0274】
図37Aは、セルの初期BWP上のSS構成の例を示す。一例では、基地局は、無線デバイスに、セルの初期BWPの1つ以上のSSに対するPDCCH構成を含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1など)を送信し得る。一例では、1つ以上のSSは、SIB1メッセージをスケジュールするDCI(SI-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)を受信するための1つ以上のtype0-PDCCH共通SS(CSS)、他のシステム情報メッセージをスケジュールするDCI(SI-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)を受信するための1つ以上のtype0A-PDCCH CSS、RARメッセージをスケジュールするDCI(RA-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)を受信するための1つ以上のtype1-PDCCH CSS、ページングメッセージをスケジュールするDCI(P-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)を受信するための1つ以上type2-PDCCH CSSを含み得る。
【0275】
図37Aに示すように、1つ以上のtype1-PDCCH CSSは、第1の無線デバイスタイプ/カテゴリー(例えば、正常能力のUE)に専用の第1のtype1-PDCCH CSSと、第2の無線デバイスタイプ/カテゴリー(例えば、低減された能力のUE)に専用の第2のタイプ1 CSSとを備えてもよい。一実施例では、第1のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介したDCIの単一送信と関連付けられてもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介したDCIの送信の反復回数と関連付けられてもよい。一実施例では、第2のtype1-PDCCH CSSは、第1のtype1-PDCCH CSSの1つとは異なる共通CORESETと関連付けられてもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、第1のtype1-PDCCH CSSの1つよりも高いアグリゲーションレベルと関連付けられてもよい。
【0276】
一実施例では、無線デバイスが第1の無線デバイスタイプ(例えば、正常能力を有する)であることに応答して、無線デバイスは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、RA手順に対して送信された無線デバイスのプリアンブルに対するRARをスケジュールする、DCIを受信するためにPDCCHを監視するために、1つ以上のType1-PDCCH CSSから、第1のtype1-PDCCH CSSを選択し得る。
【0277】
一実施例では、無線デバイスが第2の無線デバイスタイプ(例えば、低減された能力を有する)であることに応答して、無線デバイスは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、RA手順に対して送信された無線デバイスのプリアンブルに対するRARをスケジュールする、DCIを受信するためにPDCCHを監視するために、1つ以上のType1-PDCCH CSSから、第1のtype1-PDCCH CSSを選択し得る。
【0278】
図37Bは、type1-PDCCH CSS構成の例を示す。一例では、基地局は、無線デバイスに、セルの初期BWPの1つ以上のType1-PDCCH CSSに対するPDCCH構成を含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1など)を送信し得る。一例では、1つ以上のtype1-PDCCH CSSは、第1のSSBと関連付けられた第1のtype1-PDCCH CSS、第2のSSBと関連付けられた第2のtype1-PDCCH CSS、第3のSSBと関連付けられた第3のtype1-PDCCH CSSを含んでもよい。第1のtype1-PDCCH CSSは、RARに対するDCIのPDCCH送信の第1の反復回数で構成されてもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、RARに対するDCIのPDCCH送信の第2の反復回数で構成されてもよい。第3のtype1-PDCCH CSSは、RARに対するDCIのPDCCH送信の第3の反復回数を用いて構成されてもよい。一実施例では、無線デバイスが、RA手順に対する第1のSSBを選択することに応答して、無線デバイスは、1つ以上のtype1-PDCCH CSSから、第1のtype1-PDCCH CSSが第1のSSBに関連付けられていることに基づいて、第1のtype1-PDCCH CSSを選択してもよい。同様に、無線デバイスは、無線デバイスが第2のSSBなどを選択する場合、第2のtype1-PDCCH CSSが第2のSSBに関連付けられていることに基づいて、第2のtype1-PDCCH CSSを選択し得る。
【0279】
図38は、RA手順のためのRA SS構成の例を示す。一例では、基地局は、無線デバイスに、セルの初期BWPの1つ以上のType1-PDCCH CSSに対するPDCCH構成を含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1など)を送信し得る。
【0280】
一実施例では、1つ以上のtype1-PDCCH CSSは、SSB 1に関連付けられた第1のtype1-PDCCH CSS、SSB 2、SSB 3及びSSB 4に関連付けられた第2のtype1-PDCCH CSSを含んでもよい。第1のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介して、RARに対する、DCIの第1の反復回数で構成されてもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介した、RARに対する、DCIの単一送信で構成されてもよい。第1のtype1-PDCCH CSSは、第1のタイプ(例えば、低減された能力)を有する無線デバイス専用であってもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、第2のタイプ(例えば、正常能力)を有する無線デバイス専用であってもよい。一実施例では、第1のtyp1-PDCCH CSS及び第2のtype1-PDCCH CSSは、セルの初期BWPの同じCORESET(例えば、CORESET#0又は他の共通CORESET)を共有するか、又はセルの初期BWPの異なるCORESETと関連付けられてもよい。
【0281】
一実施例では、無線デバイスが、第1のタイプであるのに応答して、無線デバイスは、SSB 1、SSB 2、SSB 3及びSSB 4から、RA手順を実施するためにSSB 1を選択してもよい。無線デバイスは、RARをスケジュールするDCIを受信するためにPDCCHを監視するために第1のtype1-PDCCH CSSを選択してもよく、ここでDCIは、第1の反復回数で基地局によって送信されてもよい。
【0282】
一実施例では、無線デバイスは、第2のタイプであるのに応答して、無線デバイスは、RA手順を実施するために、SSB2、SSB3、及びSSB4から1つを選択し得る。無線デバイスは、RARをスケジュールするDCIを受信するためにPDCCHを監視するための第2のtype1-PDCCH CSSを選択してもよく、DCIは、単一の送信で基地局によって送信されてもよい。
【0283】
図39は、RA手順のためのRA SS構成の例を示す。一例では、基地局は、無線デバイスに、セルの初期BWPの1つ以上のType1-PDCCH CSSに対するPDCCH構成を含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1など)を送信し得る。一実施例では、1つ以上のtype1-PDCCH CSSは、2ステップRAタイプ専用の第1のtype1-PDCCH CSSと、4ステップRAタイプ専用の第2のtype1-PDCCH CSSを含んでもよい。第1のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介して、RARに対する、DCIの第1の反復回数で構成されてもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、PDCCHを介して、RARに対して、DCIの第2の反復回数で構成されてもよい。第1のtype1-PDCCH CSSは、第1のRAタイプ(例えば、2ステップRAタイプ)でRA手順を実施する無線デバイス専用であってもよい。第2のtype1-PDCCH CSSは、第2のRAタイプ(例えば、4ステップRAタイプ)でRA手順を実施する無線デバイス専用であってもよい。一実施例では、第1のtyp1-PDCCH CSS及び第2のtype1-PDCCH CSSは、セルの初期BWPの同じCORESET(例えば、CORESET#0又は他の共通CORESET)を共有するか、又はセルの初期BWPの異なるCORESETと関連付けられてもよい。
【0284】
一実施例では、無線デバイスは、RAタイプに基づいて、1つ以上のtype1-PDCCH CSSから、type1-PDCCH CSSを決定し得る。無線デバイスは、RA手順のRAタイプが2ステップRAタイプであることに応答して、第1のtype1-PDCCH CSSを決定し得る。無線デバイスは、RA手順のRAタイプが4ステップRAタイプであることに応答して、第2のtype1-PDCCH CSSを決定し得る。決定されたtype1-PDCCH CSSに基づいて、無線デバイスは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有し、かつRARメッセージをスケジュールする、DCIを受信するためにPDCCHを監視し得る。
【0285】
図40は、能力低減の無線デバイスに対するシステム情報送信の例を示す。一例では、基地局は、無線デバイスに、MIBメッセージを送信し得る。MIBメッセージは、
図23A、
図23B及び/又は
図23Cの例に基づいてセルの1つ以上の構成パラメータを含み得る。一実施例では、基地局は、MIBメッセージの1つ以上のフィールドを第1の値に設定することによって、第1の無線デバイスタイプ(例えば、低減された能力)専用である第2のSIB1メッセージが送信されるか否かを示し得る。一実施例では、1つ以上のフィールドは、MIBメッセージのスペアビットを含んでもよい。一実施例では、無線デバイスが能力低減の無線デバイスタイプであることに応答して、無線デバイスは、MIBを受信した後、MIBメッセージのスペアビットの値をチェックし得る。無線デバイスが正常能力の無線デバイスタイプであることに応答して、無線デバイスは、MIBを受信した後、MIBメッセージのスペアビットの値のチェックをスキップし得る。
【0286】
図40に示すように、第1の値(例えば、1)に設定されるMIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)に応答して、無線デバイスは、専用SIB1(能力低減の無線デバイスのための第1のSIB1)が送信されると決定し得る。第1の値(例えば、1)に設定されたMIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)に応答して、能力低減の無線デバイスに対する、第1のシステム情報RNTI(SI-RNTI)を、能力低減の無線デバイスに対する専用SIB1をスケジュールするDCIを受信するために使用し得る。第1のSI-RNTIに基づいて、無線デバイスは、第1のSIB1をスケジュールするDCIを受信するためのPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第1のSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIの受信に基づいて、第1のSIB1を受信し得る。無線デバイスは、例えば、
図36の例に基づいて、第1のSIB1に基づいたRA手順を初期化し得る。
【0287】
図40に示すように、第2の値(例えば、0)に設定されたMIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)に応答して、無線デバイスは、能力低減の無線デバイスに対して第1のSIB1が送信されないと決定し得る。無線デバイスは、第2のSIB1を受信するように(例えば、正常能力の無線デバイスタイプに対して)決定してもよい。第2の値(例えば、0)に設定されたMIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)に応答して、無線デバイスは、第2のSI-RNTI(例えば、正常能力の無線デバイスに対するのと同じ)を決定し得、正常能力の無線デバイスに対する第2のSIB1をスケジュールするDCIを受信するために使用され得る。第2のSIB1は、
図24の例に基づいて実装され得る。第2のSI-RNTIに基づいて、無線デバイスは、第2のSIB1をスケジュールするDCIを受信するためのPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第2のSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIの受信に基づいて、第2のSIB1を受信し得る。無線デバイスは、例えば、
図36の例に基づいて、第2のSIB1に基づいたRA手順を初期化し得る。
【0288】
一実施例では、第1のSIB1は、セルの能力低減の無線デバイスに対する、第1の初期BWPを示し得る。第2のSIB1は、セルの正常能力の無線デバイスに対する、第2の初期BWPを示し得る。第1の初期BWPは、第2の初期BWPと同一であってもよく、又は異なっていてもよい。第1の初期BWPが第2の初期BWPと同じであることに応答して、第1のSIB1及び第2のSIB1は、異なるRACH構成及び/又は異なるPDCCH構成などを示し得る。
【0289】
一実施例では、基地局は、セルの独立した及び/又は別個の構成パラメータを用いて、第1のSIB1及び第2のSIB1を送信し得る。無線デバイスは、正常能力の無線デバイスタイプ又はレガシー無線デバイスタイプであることに応答して、第2のSIB1をスケジュールするDCI(第2のSI-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)を受信するためのMIBのスペアビットのチェックをスキップしてもよく、及び/又はPDCCHを監視してもよい。無線デバイスは、能力低減の無線デバイスタイプであることに応答して、MIBのスペアビットをチェックし、及び/又は第1のSI-RNTIに基づいて第1のSIB1を受信するか、又は第2のSI-RNTIに基づいて第2のSIB1を受信するかを決定し得る。
【0290】
図40に示すように、MIBの1つ以上のビットに基づいて、無線デバイスは、SIBIを受信するのに第1のSI-RNTIを使用するのか、又はSIB1を受信するのに第2のSI-RNTIを使用するのかを決定し得る。
【0291】
一実施例では、MIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)が第2の値(例えば、0)に設定されるのに応答して、無線デバイスは、能力低減の無線デバイスに対する第1のSIB1が基地局によって送信されないと決定し得る。能力低減の無線デバイスタイプを有する無線デバイスは、MIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)を第2の値に設定することに基づいて、基地局が能力低減の無線デバイスタイプをサポートしないと決定し得る。無線デバイスは、例えば、第2のセルのMIBメッセージの1つ以上のビット(例えば、スペアビット)を第1の値に設定して、能力低減の無線デバイスタイプをサポートする第2のセルを検索するためのセル選択手順を実行し得る。
【0292】
一実施例では、第1のSI-RNTI及び第2のSI-RNTIは、異なる固定値を有してもよい。第1のSI-RNTI(例えば、16進値におけるFFFD)は、事前に定義されてもよく、低減された能力を有する全ての無線デバイスに既知であってもよい。第1のSI-RNTI(例えば、16進値におけるFFFD)は、正常能力を有する無線デバイスには未知であり得る。第2のSI-RNTI(例えば、レガシーシステムにあるような16進値におけるFFFF)は、事前に定義されていてもよく、正常能力を有するか又は低減された能力を有する全ての無線デバイスに既知であり得る。
【0293】
一実施例では、無線デバイスは、能力低減の無線デバイスタイプであってもよい。無線デバイスは、正常能力の無線デバイスと比較して、より狭い帯域幅(例えば、FR 1に対して<=20MHz、又はFR 2に対して<=50MHz)、より小さなアンテナTx/Rxアンテナ数(例えば、1Tx/1Rx、又は1Tx/2Rx)、より長い処理タイミング(例えば、より長いビームスイッチングタイミング、より長いBWPスイッチングタイミングなど)、より低い処理能力(例えば、同じスロットスケジューリングをサポートしない、より小さいMIMO層など)、及び/又はより低い送信パワーをサポートし得る。無線デバイスは、2ステップRA手順に対するMSGBを含むRARを受信することに応答して、PUCCHリソースを介して、MSGBの受信が成功したかどうかを示すHARQ-ACKフィードバックとともに、HARQ-ACKフィードバックを基地局に送信し得る。2ステップRA手順は、
図13Cについての上述の例示的実施形態に基づいて実装され得る。基地局は、既存の技術を実装することによって、この能力低減の無線デバイスタイプの制限された能力のために、MSGBに対するHARQ-ACKを無線デバイスから正しく受信できない可能性がある。基地局がHARQ-ACKを受信及び検出しないことから、無線デバイス及び基地局は、RA手順を反復する必要があり、無線デバイスの電力消費量の増加、他の無線デバイスへのアップリンク干渉の増加、及び/又は基地局のオーバーヘッドのダウンリンクシグナリングの増加をもたらす。能力低減の無線デバイスに対するHARQ-ACKフィードバックのPUCCH送信のカバレッジを改善する必要がある。
【0294】
例示的実施形態の1つは、2ステップRAタイプのMSGBに対するHARQ-ACKフィードバックに対する反復回数を示すRARを送信する基地局を含み得る。一実施例では、RARは、レガシーRARフォーマットとは異なる新しいRARフォーマットであってもよい。RARは、HARQ-ACKフィードバックに対する反復回数を示す1つ以上のビットを含み得る。一実施例では、RARは、レガシーRARフォーマット(例えば、3GPP(登録商標)Rel.16明細書に定義されるようなsuccessRAR)であり得る。能力低減の無線デバイスは、RARの1つ以上のRビットが第1の値に設定されているかどうかをチェックし得、HARQ-ACKフィードバックの反復回数を決定することができる。正常能力の無線デバイスは、RARの1つ以上のRビットのチェックをスキップし得る。例示的実施形態は、例えば、RARフォーマットを増加させることなく、無線デバイスのバックワード互換性を維持し得、及び/又は処理の複雑さを低減し得る。
【0295】
例示的実施形態の1つは、2ステップRAタイプのMSGBに対するHARQ-ACKフィードバックの複数の反復回数を示すRRCメッセージを送信する基地局を含み得る。基地局は、HARQ-ACKフィードバックに対する複数の反復回数のうちの1つを示す1つ以上のビットを含むRARを送信し得る。RARの1つ以上のビットは、1つ以上のRビット、TPCフィールド、HARQフィードバックタイミングインジケータ、PUCCHリソースインジケータ、タイミングアドバンスコマンドなどのうちの少なくとも1つを含み得る。HARQ-ACKフィードバックに対する反復回数を示すためのRRCとRARの組み合わせは、能力低減の無線デバイスからのHARQ-ACK送信のアップリンクカバレッジを改善し得る。
【0296】
例示的実施形態の1つは、2ステップRAタイプのMSGBに対するHARQ-ACKフィードバックの反復回数を示すビットフィールドを含むDCI(RA-RNTIによってスクランブル化されたCRCを有する)を送信する基地局を含み得る。基地局は、2ステップRAタイプのMSGBに対するHARQ-ACKフィードバックに対する複数の反復回数を示すRRCメッセージを送信し得る。RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有し、かつRARをスケジュールする、DCIは、HARQ-ACKフィードバックに対する複数の反復回数のうちの1つを示すビットフィールドを含み得る。HARQ-ACKフィードバックに対する反復回数を示すためのRRCとDCIの組み合わせは、能力低減の無線デバイスからのHARQ-ACK送信のアップリンクカバレッジを改善し得る。
【0297】
図41は、カバレッジ強化を有する無線デバイスのランダムアクセスの例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セルの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージ(例えば、MIB、SIB1、SIB2など)を送信し得る。セルは、PCell又はPSCellであり得る。一実施例では、セルの構成パラメータは、セルの初期アップリンクBWP上に、4ステップRAに対する1つ以上の第1のRACH構成(rach-ConfigCommon)と、2ステップRAタイプに対する1つ以上の第2のRACH構成(RACH-ConfigCommonTwoStepRA)とを含み得る。セルの構成パラメータは、セルの初期ダウンリンクBWP上の制御リソースセット(CORESET)の1つ以上のRA検索空間(例えば、ra-SearchSpace)の構成パラメータを含んでもよい。1つ以上の第1のRACH構成、1つ以上の第2のRACH構成、及び1つ以上のRA検索空間は、
図36の例に基づいて実装され得る。2ステップRA手順は、
図13Cについての上述の例示的実施形態に基づいて実装され得る。
【0298】
一実施例では、無線デバイスは、
図36の例に基づいてRA手順をトリガーし得る。無線デバイスは、
図36の例に基づいて、1つ以上の第1のRACH構成及び1つ以上の第2のRACH構成から、1つのRACH構成を選択し得る。無線デバイスは、
図36の例に基づいて、1つ以上のRA検索空間から1つのRA検索空間を選択し得る。
【0299】
図41に示すように、無線デバイスは、選択されたRACH構成に基づいて、RA手順に対する第1の反復回数でプリアンブル(又はMSGA)を送信し得る。無線デバイスは、選択されたRACH構成に基づいて、第1の回数(例えば、numRepetitionPerPreambleAttempt)を決定し得る。
【0300】
図41に示すように、無線デバイスは、プリアンブル又はMSGAに対するRARをスケジュールするDCIを受信するために選択されたRA検索空間を介して、PDCCHを監視し得る。基地局は、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIを、第2の反復回数で送信し得る。無線デバイスは、選択されたRA検索空間に基づいて、第2の反復回数(例えば、PDCCH-NumRepetition)を決定し得る。一例では、numRepetitionPerPreambleAttempt及びPDCCH-NumRepetitionは、異なる値を有してもよい。
【0301】
一実施例では、DCIは、DCIの送信に対する反復回数を含まない場合がある。基地局は、DCIにおいて、例えば、DCIの反復の最大回数(RA検索空間の構成パラメータで示される)が非常に大きくない場合(例えば、8、10、20未満など)は、DCIの送信の実際の反復回数を示さない場合がある。基地局は、DCIの送信の実際の反復回数を示さないことによって、レガシーシステムと同じ(又は類似の)DCIフォーマットfを維持してもよい。例示的実施形態は、バックワード互換性を確保し得る。
【0302】
図41に示すように、無線デバイスは、RA検索空間を介してPDCCHを監視する間にDCIを受信し得る。DCIは、PDSCHリソースを介したRAR(又はMSGB)の反復回数を示す第3の回数を含み得る。DCIの受信に応答して、無線デバイスは、反復回数でRARを受信し得る。
【0303】
一例では、RARは、MSGBに対するfallbackRARであってもよく、fallbackRARは固定サイズであり、かつ予約ビット(例えば、0に設定)、MACエンティティが適用し得るタイミング調整の量を制御するために使用されるインデックス値TAを示すタイミングアドバンスコマンド(例えば、12ビット)、アップリンク上で使用されるリソースを示すUL付与表示(例えば、27ビット)、RA手順の間MACエンティティによって使用される一時的識別子を示すTC-RNTI(例えば、16ビット)を含む。27ビットアップリンク付与表示は、周波数ホッピングフラグ、PUSCH周波数リソース割り当て表示、PUSCH時間リソース割り当て表示、MCS表示、PUSCHに対するTRPコマンド、CSI要求表示、及び/又はチャネルアクセスタイプ及びCP拡張表示を含み得る。
【0304】
一実施例では、RARは、MSGBに対するsuccessRARであり得る。successRARは、fallbackRARとは異なるMAC PDUフォーマットを有してもよい。一実施例では、successRARは、固定サイズであってもよく、かつUL CCCH SDUを含む競合解決アイデンティティ(例えば、48ビット)、3つの予約ビット(例えば、0秒に設定)、MSGBに対するHARQフィードバックを含むPUCCHリソースに対するTPCコマンド(例えば、2ビット)、HARQフィードバックタイミングインジケータ(例えば、3ビット)、PUCCHリソースインジケータ(例えば、4ビット)、MACエンティティが適用し得るタイミング調整の量を制御するために使用されるインデックス値TAを示すタイミングアドバンスコマンド(例えば、12ビット)、RA手順中にMACエンティティによって使用される識別子を示すC-RNTI(例えば、16ビット)を含む。
【0305】
図41に示すように、PUCCHリソース及びHARQフィードバックタイミングインジケータを示すsuccessRARを含むRARに応答して、無線デバイスは、MSGBの受信に対するHARQ-ACKに対する第4の反復回数を決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、PUCCHリソースの構成パラメータに基づいて、第4の反復回数を決定し得る。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、PUCCHリソースの構成パラメータであって、第4の反復回数を示す構成パラメータを、送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、successRARのビットフィールドに基づいて第4の反復回数を決定し得る。
【0306】
図42は、2ステップRA手順のMSGBに対するHARQフィードバックに対するPUCCHリソースの反復表示の例を示す。一実施例では、無線デバイスは、2ステップRA手順に対するMSGAを送信することに応答して、RAR(例えば、successRAR)を受信し得る。無線デバイスは、successRARのフォーマットに基づいて、MSGBに対するHARQフィードバックの反復回数を決定し得る。
図42に示すように、基地局は、successRARの1つ以上の予約ビットを使用し得、MSGBに対するHARQフィードバックの反復回数を示す。
【0307】
一実施例では、無線デバイスが正常能力の無線デバイスタイプであることに応答して、無線デバイスは、successRARの1つ以上の予約ビットを無視し得る。無線デバイスは、MSGBに対して、PUCCHリソースインジケータによって示されるPUCCHリソースを介した単一の送信を用いて、HARQフィードバックを送信し得る。
【0308】
一実施例では、無線デバイスが能力低減の無線デバイスタイプであることに応答して、無線デバイスは、PUCCHリソースインジケータによって示されるPUCCHリソースを介して、MSGBに対して、HARQフィードバックの反復を決定するために、successRARの1つ以上の予約ビットの値をチェックし得る。
【0309】
一実施例では、1つ以上のRビットが第1の値(例えば、0)を示す場合、無線デバイスは、反復がないこと(例えば、HARQフィードバックの単一の送信)を決定し得る。1つ以上のRビットが第2の値(例えば、1)を示す場合、無線デバイスは、第1の反復でHARQフィードバックを送信するように決定し得る。1つ以上のRビットの値と実際の反復回数値との間のマッピングは、無線デバイスに構成又は事前に定義され、既知であってもよい。
【0310】
一実施例では、基地局は、RRC及びRARの組み合わせによって、HARQフィードバックの実際の反復回数を示し得る。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、セルの構成パラメータであって、MSGBに対するHARQフィードバックの実際の第1の反復回数に対応するRARの1つ以上のRビットの第1の値、MSGBに対するHARQフィードバックの実際の第2の反復回数に対応するRARの1つ以上のRビットの第2の値を示す、構成パラメータなどを送信してもよい。RARの受信に応答して、無線デバイスは、RARの1つ以上のRビットの値に基づいて、MSGBに対するHARQフィードバックに対する実際の反復回数を決定し得る。決定された実際の反復回数に基づいて、無線デバイスは、RARのPUCCHリソースを介して、及びRARのHARQフィードバックタイミングインジケータに基づいて決定される開始スロットにより、決定された実際の反復回数で、MSGBに対する、HARQフィードバックを送信し得る。
【0311】
図42の例に基づいて、無線デバイスは、RARの1つ以上のビット(例えば、2ステップRA手順に対するsuccessRAR)に基づいて、PUCCHリソースを介して、MSGBに対するHARQフィードバックの反復回数を決定し得る。例示的実施形態は、既存のRARメッセージを1つ以上の予約ビットの新しい解釈で再利用することによって、HARQフィードバックの反復回数を示し得る。例示的実施形態は、バックワード互換性を維持し、異なるMAC PDUフォーマットを受信するための無線デバイス処理の複雑さを低減し得る。例示的実施形態は、例えば、能力低減の無線デバイスに対する、MSGBに対するHARQフィードバックのカバレッジを改善し得る。
【0312】
一実施例では、無線デバイスは、DCI(RA-RNTIによってスクランブルされるCRCを有する)及び/又はRRCメッセージに基づいて、MSGBに対するHARQ-ACKフィードバックに対する反復回数を決定し得る。一実施例では、基地局は、セルの構成パラメータを示すRRCメッセージを送信してもよく、構成パラメータは、MSGBに対するHARQフィードバックの複数の反復回数を示す。無線デバイスは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRCを有し、かつMSGBをスケジュールするDCIを受信し得る。DCIは、MSGBに対するHARQフィードバックに対する複数の反復回数うちの反復回数を示すビットフィールドを含み得る。無線デバイスは、MSGBに対するPUCCHリソースを介して、反復回数でHARQフィードバックを送信し得る。例示的実施形態は、例えば、能力低減の無線デバイスに対する、MSGBに対するHARQフィードバックのカバレッジを改善し得る。
【0313】
一例では、無線デバイスは、ランダムアクセス(RA)手順をトリガーすることに応答して、プリアンブルを送信し得る。無線デバイスは、ダウンリンク制御情報を受信するためのダウンリンク制御チャネルを監視してもよく、DCIは、プリアンブルに対するRA応答に対するダウンリンク割り当てを示す。無線デバイスは、DCIの受信に基づいて、RA応答を含むトランスポートブロックを受信してもよい。無線デバイスは、スロットで、ハイブリッド確認応答反復要求フィードバックを反復回数で、かつアップリンク制御チャネルリソースを介して送信してもよく、ここで、RA応答は、回数、アップリンク制御チャネルリソース、及びスロットを示す。
【0314】
一実施例では、RA手順は、2ステップRAタイプであり得る。RA手順が2ステップRAタイプであることに応答して、無線デバイスは、プリアンブルのランダムアクセスチャネル構成に関連付けられたアップリンクデータチャネルを介してトランスポートブロックを送信し得る。無線デバイスは、第2の反復回数でプリアンブルを送信してもよく、第2の反復回数はRA手順のために構成されている。無線デバイスは、プリアンブル及びトランスポートブロックの送信に応答して、ダウンリンク制御チャネルを監視し得る。
【0315】
一実施例では、無線デバイスは、第2の反復回数でトランスポートブロックを送信してもよく、第2の反復回数はRA手順のために構成されている。
【0316】
一実施例では、無線デバイスは、ダウンリンク制御チャネルの監視中に、RA無線ネットワーク一時識別子によってスクランブルされる、周期的冗長性チェックビットを有するDCIを受信してもよい。
【0317】
一実施例では、RA応答は、無線デバイスによって送信されるプリアンブルを識別するプリアンブルインデックスを含み得る。
【0318】
一実施例では、RA応答の1つ以上のビットは、回数を示し得る。1つ以上のビットは、RA応答の1つ以上の予約ビットを含み得る。
【0319】
一実施例では、RA応答は、アップリンク制御チャネルリソースを示すアップリンク制御チャネルリソースインジケータ、スロットを示すHARQフィードバックタイミングインジケータを含んでもよい。RA応答は、競合解決アイデンティティ、HARQフィードバックに対する送信電力制御コマンド、タイミングアドバンスコマンド、及び/又はセル無線ネットワーク一時識別子のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0320】
一実施例では、無線デバイスは、RSの測定されたRSRP及びRSRP閾値に基づいて、複数のRSのうちからRSを決定し得る。無線デバイスは、RSRPがRSRP閾値よりも高いことに基づいて、複数のRSからRSを決定し得る。無線デバイスは、複数のRACH構成から、RSに関連付けられたRACH構成を決定し得る。無線デバイスは、RACH構成のRACHオケージョンを介して、RA手順のプリアンブルを第2の反復回数で送信し得る。第2の回数は、RACH構成の構成パラメータに基づいて決定されてもよい。
【0321】
一実施例では、RA手順は、無線デバイスによるビーム障害回復の開始、第2のセルへのハンドオーバーに対するRRC再構成メッセージの基地局からの受信、及び/又は基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の指令の受信に応答してトリガーされ得る。RA手順は、セルへの初期アクセス、位置決め手順、及び/又はアップリンクカバレッジ回復手順に対してトリガーされ得る。
【国際調査報告】