(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-27
(54)【発明の名称】ガス状汚染物質処理設備
(51)【国際特許分類】
B01D 53/38 20060101AFI20230720BHJP
B01D 53/78 20060101ALI20230720BHJP
B01D 53/14 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
B01D53/38 ZAB
B01D53/78
B01D53/14 200
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022578757
(86)(22)【出願日】2021-06-08
(85)【翻訳文提出日】2022-12-19
(86)【国際出願番号】 SG2021050330
(87)【国際公開番号】W WO2021262094
(87)【国際公開日】2021-12-30
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518359742
【氏名又は名称】エコシス ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】田 志偉
【テーマコード(参考)】
4D002
4D020
【Fターム(参考)】
4D002AA00
4D002AC10
4D002BA02
4D002BA14
4D002CA01
4D002CA07
4D002DA35
4D002EA02
4D002EA05
4D020BA23
4D020BB03
4D020CB08
4D020CB25
4D020CC01
4D020CD02
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】ガス取入れ部と、第1処理ユニットと、第2処理ユニットと、非機械的流体吸引装置とを含むガス状汚染物質処理設備であって、ガス取入れ部は、ガス取入れチャンバと、少なくとも1つのガイド管路とを含み、ガイド管路はガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物をガス取入れチャンバにガイドし、第1処理ユニットはガス取入れ部の下方に結合されて流出物を緩和するために用いられ、非機械的流体吸引装置は第1処理ユニットに結合され、流体吸引装置は流出物が開口へ移動するようにガイドするために用いられ、第2処理ユニットは開口を介して流体吸引装置に結合され、第1処理ユニットからの流出物を受け取って流出物をより一層緩和する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス取入れチャンバと少なくとも1つのガイド管路とを含み、前記ガイド管路は前記ガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物を前記ガス取入れチャンバにガイドするガス取入れ部と、
前記ガス取入れ部の下方に結合される第1スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記ガス取入れチャンバに連通する第1上部開口と、前記第1上部開口に連通する第1チャンバと、前記第1チャンバ内に位置する内壁と、側方から前記第1チャンバに連通する液体入口と、前記第1チャンバに連通する第1底部開口とを含み、前記液体入口は水流が前記第1チャンバに入って前記内壁においてウォーターカーテンを形成するためのものである前記第1スクラバータワーと、
前記第1スクラバータワーに隣接して設けられる第2スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第1チャンバに連通する第2底部開口と、前記第2底部開口に連通する第2チャンバと、前記第2チャンバに連通する第2上部開口と、前記第2チャンバ内に設けられる複数の噴射部品とを含む前記第2スクラバータワーと、
前記第2スクラバータワーに隣接して設けられる第3スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第2チャンバに連通する第3上部開口と、前記第3上部開口に連通する第3チャンバと、前記第3チャンバに連通する第3底部開口と、前記第3上部開口に隣接して設けられる流体吸引装置と、前記流体吸引装置の下方に位置して前記流体吸引装置からの気流を受け取る少なくとも1つの充填床とを含む前記第3スクラバータワーと、
前記第1スクラバータワー、前記第2スクラバータワー及び前記第3スクラバータワーの下方に結合される循環ウォータータンクであって、液体が貯蔵される集水空間と、第1上部開口と、第2上部開口と、第3上部開口とを含み、前記第1上部開口、第2上部開口、第3上部開口はそれぞれ前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバに連通し、前記集水空間は第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域の間に設けられる遮断部品とを含む前記循環ウォータータンクとを含み、
前記第1領域には、前記第1スクラバータワーの前記第1底部開口と前記第2スクラバータワーの前記第2底部開口の間で、前記流出物が前記第1スクラバータワーから前記第2スクラバータワーを経由して前記第3スクラバータワーに流れるように前記液体に露出する第1流路が形成され、前記第2領域は前記第3スクラバータワーの前記流体吸引装置によって駆動される前記流出物を受け取ることを特徴とするガス状汚染物質処理設備。
【請求項2】
前記流体吸引装置は前記第3チャンバの上方区画に設けられ、前記上方区画は側方に前記第3上部開口に連通し且つ下向きに前記充填床に連通することを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項3】
前記流体吸引装置は鉛直に設けられる流体供給管と、前記流体供給管の下方に位置する流体吸引管と、前記流体供給管と前記流体吸引管の間に位置する側方ガス取入れ領域とを含み、前記流体吸引管は前記流体供給管からの噴射流体を受け取るように前記流体供給管に整列され、前記噴射流体は前記側方ガス取入れ領域において気流が前記流体吸引管の開口へ流出するように導く駆動力を生成させることを特徴とする請求項2に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項4】
前記流体吸引管は、上部が狭く下部が広いテーパー状であることを特徴とする請求項2に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項5】
前記流体吸引装置は、非機械的流体吸引装置であることを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項6】
ガス源に結合され、且つ前記ガス源からのガス状汚染物質を受け取る第1空間であって、流入領域を規定する前記第1空間と、
前記第1空間の流体に接続される第2空間であって、流出領域を規定する前記第2空間と、
前記流出領域と前記流入領域の間の第1チャネルに装着され、前記第1チャネルは所定の方向に延在する流体吸引装置であって、流体供給管と、流体吸引管とを含み、前記流体供給管と前記流体吸引管は前記方向において互いに隔たり、且つ間には前記第1チャネルに第2チャネルが形成され、前記流体供給管が前記流体吸引管へ噴射流体を供給し、これにより前記第1チャネルと前記第2チャネルの間で圧力差が生み出され、前記圧力差の駆動で前記ガス状汚染物質が前記流入領域から前記流出領域に入る前記流体吸引装置とを含むことを特徴とするガス状汚染物質処理設備。
【請求項7】
前記流体吸引装置は、非機械的流体吸引装置であることを特徴とする請求項6に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項8】
ガス取入れチャンバと少なくとも1つのガイド管路とを含み、前記ガイド管路は前記ガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物を前記ガス取入れチャンバにガイドするガス取入れ部と、
前記ガス取入れ部の下方に結合される第1処理ユニットであって、前記流出物を緩和(abate)するために用いられる第1処理ユニットと、
前記第1処理ユニットに結合される非機械的流体吸引装置であって、前記流出物が開口へ移動するようにガイドするために用いられる非機械的流体吸引装置と、
前記開口を介して前記流体吸引装置に結合される第2処理ユニットであって、前記第1処理ユニットからの前記流出物を受け取って前記流出物をより一層緩和(abate)する第2処理ユニットとを含むことを特徴とするガス状汚染物質処理設備。
【請求項9】
前記流体吸引装置は、噴射流体で圧力差を生じさせて、前記流出物をガイドして移動させることを特徴とする請求項8に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項10】
前記第1処理ユニット及び前記第2処理はそれぞれ燃焼式排ガス処理装置、加熱式排ガス処理装置、湿式排ガス処理装置又はプラズマ式排ガス処理装置であることを特徴とする請求項8に記載のガス状汚染物質処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス状汚染物質処理設備に関し、特に、半導体製造プロセスの流出物を処理する設備である。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスの排ガスには人体又は環境に有害なさまざまな化学物質が含まれており、一般的な排ガス処理設備は、燃焼式、プラズマ式、水洗式、触媒式などである。
【0003】
水溶性有害物質の場合、水洗式(湿式ともいう)排ガス処理設備は価格が合理的で、取り付けやすいなどの利点を有し、実際にはエピタキシープロセス又は半導体エッチングプロセスによく用いられる。従来技術による水洗式排ガス処理設備は、例えば、特許文献1に示されるもので、排出導管と、複数の充填床と、1つ又はそれ以上の噴霧ジェットと、ドリッパーとを含む、流出スクラビング及び湿分制御が向上した除去システムが開示され、当該排出導管では流出ストリームが貫通して流れ、当該充填床は当該排出導管内に配置され、当該流出ストリームから非排出可能流出物を除去し、当該噴霧ジェットは当該流出ストリームから非排出可能流出物を除去するための流出物処理剤を隣接する充填床間に提供し、当該ドリッパーは最上充填床上で当該排出導管内に配置され、大きな液滴の当該流出物処理剤を提供して、微細液滴を実質的に形成することなく当該最上充填床の上側表面から粒子状物質を湿潤させリンスする。
【0004】
化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition、略称CVD)プロセスで生成されたシラン(Silane)、アルシン(Arsine)、ホスフィン(Phosphine)などの汚染物質には一般的に燃焼式の排ガス処理設備が用いられ、従来の製品としては、DAS社のLARCH型、Edwards社のSpectraシリーズなどがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国出願公開特許第US20100119420号
【発明の概要】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、ガス取入れチャンバと少なくとも1つのガイド管路とを含み、前記ガイド管路は前記ガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物を前記ガス取入れチャンバにガイドするガス取入れ部と、前記ガス取入れ部の下方に結合される第1スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記ガス取入れチャンバに連通する第1上部開口と、前記第1上部開口に連通する第1チャンバと、前記第1チャンバ内に位置する内壁と、側方から前記第1チャンバに連通する液体入口と、前記第1チャンバに連通する第1底部開口とを含み、前記液体入口は水流が前記第1チャンバに入って前記内壁においてウォーターカーテンを形成するためのものである前記第1スクラバータワーと、前記第1スクラバータワーに隣接して設けられる第2スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第1チャンバに連通する第2底部開口と、前記第2底部開口に連通する第2チャンバと、前記第2チャンバに連通する第2上部開口と、前記第2チャンバ内に設けられる複数の噴射部品とを含む前記第2スクラバータワーと、前記第2スクラバータワーに隣接して設けられる第3スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第2チャンバに連通する第3上部開口と、前記第3上部開口に連通する第3チャンバと、前記第3チャンバに連通する第3底部開口と、前記第3上部開口に隣接して設けられる流体吸引装置と、前記流体吸引装置の下方に位置して前記流体吸引装置からの気流を受け取る少なくとも1つの充填床とを含む前記第3スクラバータワーと、前記第1スクラバータワー、前記第2スクラバータワー及び前記第3スクラバータワーの下方に結合される循環ウォータータンクであって、液体が貯蔵される集水空間と、第1上部開口と、第2上部開口と、第3上部開口とを含み、前記第1上部開口、第2上部開口、第3上部開口はそれぞれ前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバに連通し、前記集水空間は第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域の間に設けられる遮断部品とを含む前記循環ウォータータンクとを含み、前記第1領域には、前記第1スクラバータワーの前記第1底部開口と前記第2スクラバータワーの前記第2底部開口の間で、前記流出物が前記第1スクラバータワーから前記第2スクラバータワーを経由して前記第3スクラバータワーに流れるように前記液体に露出する第1流路が形成され、前記第2領域は前記第3スクラバータワーの前記流体吸引装置によって駆動される前記流出物を受け取ることを特徴とするガス状汚染物質処理設備を提供する。
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するために、ガス源に結合され、且つ前記ガス源からのガス状汚染物質を受け取る第1空間であって、流入領域を規定する前記第1空間と、前記第1空間の流体に接続される第2空間であって、流出領域を規定する前記第2空間と、前記流出領域と前記流入領域の間の第1チャネルに装着され、前記第1チャネルは所定の方向に延在する流体吸引装置であって、流体噴射管と、流体吸引管とを含み、前記流体噴射管と前記流体吸引管は前記方向において互いに隔たり、且つ間には前記第1チャネルに第2チャネルが形成され、前記流体噴射管が前記流体吸引管へ噴射流体を供給し、これにより前記第1チャネルと前記第2チャネルの間で圧力差が生み出され、前記圧力差の駆動で前記ガス状汚染物質が前記流入領域から前記流出領域に入る前記流体吸引装置とを含むことを特徴とするガス状汚染物質処理設備を提供する。
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、ガス取入れチャンバと少なくとも1つのガイド管路とを含み、前記ガイド管路は前記ガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物を前記ガス取入れチャンバにガイドするガス取入れ部と、前記ガス取入れ部の下方に結合される第1処理ユニットであって、前記流出物を緩和(abate)するために用いられる前記第1処理ユニットと、前記第1処理ユニットに結合される非機械的流体吸引装置であって、前記流出物が開口へ移動するようにガイドするために用いられる非機械的流体吸引装置と、前記開口を介して前記流体吸引装置に結合される第2処理ユニットであって、前記第1処理ユニットからの前記流出物を受け取って前記流出物をより一層緩和(abate)する前記第2処理ユニットとを含むことを特徴とするガス状汚染物質処理設備。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3B】本発明の一実施例の別の角度からみた斜視概略図である。
【
図5】
図1のA-Aに沿う断面の上面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一態様では、半導体製造プロセスからの流出物(Effluent stream)、例えば、排ガス(Waste gas)を処理するために用いられるガス状汚染物質処理設備が開示され、次の記載では、複数の箇所で用語「水」が用いられるが、これは説明しやすさから使用される表現で、本発明は水に限定されず、粒子状物質(Particulate Matter、略称PM)を洗浄又は捕捉できる他の液体も使用できる。
【0011】
図1が参照されるとおり、本発明の一実施例では、ガス取入れ部101と、第1処理ユニット102と、第2処理ユニット103と、非機械的流体吸引装置104とを含むガス状汚染物質処理設備100が開示される。ガス取入れ部101は半導体製造プロセスからの流出物105を第1処理ユニット102にガイドし、第1処理ユニット102は当該流出物を緩和(abate)するために用いられ、非機械的流体吸引装置104は第1処理ユニット102と第2処理ユニット103の間に結合され、流出物105が第2処理ユニット103へ移動するようガイドするために用いられ、第2処理ユニット103は第1処理ユニット102からの流出物105を受け取って当該流出物をより一層緩和する。
【0012】
一実施例において、第1処理ユニット102と第2処理ユニット103は同じ又は異なる排ガス処理ユニットであり、例えば、両方とも水洗式処理ユニットである。例えば、第1処理ユニット102はスプレー式スクラバーで、第2処理ユニット103は充填床スクラバーである。さらに、いくつかの実施例において、第1処理ユニット102の前端にはさらに他の形態のスクラバー又は排ガス処理ユニットが結合されてもよく、第2処理ユニット103の後端にはさらに他の形態のスクラバー又は排ガス処理ユニットが結合されてもよい。本発明の他の実施例によれば、第1処理ユニット102及び/又は第2処理ユニットは、例えば、燃焼式、加熱式又はプラズマ式の排ガス処理ユニットである。
【0013】
さらに、
図1の実施例の一形態の概略図である
図2Aを参照する。本発明の一実施例において、ガス取入れ部101は少なくとも1つのガイド管路101aと1つのガス取入れチャンバ101bとを含み、ガイド管路101aはガス取入れチャンバ101bに連通し流出物105をガス取入れチャンバ101bにガイドし、第1処理ユニット102はガス取入れ部101の後端に結合され、非機械的流体吸引装置104は第1処理ユニット102と第2処理ユニット103の間に結合され、流出物105が第2処理ユニット103へ移動するようガイドするために用いられる。本実施例では、第1処理ユニット102の前端にはさらに第3処理ユニット106が結合され、第2処理ユニット103の後端にはさらに第4処理ユニット107が結合され、第3処理ユニット106はガス取入れ部101の下方に設けられる。第1処理ユニット102、第2処理ユニット103、第3処理ユニット106及び第4処理ユニット107は下方がウォータータンクユニット108に結合される。実行する際に、流出物105はガス取入れチャンバ101bから第3処理ユニット106に入り、ウォータータンクユニット108を経て第1処理ユニット102に入り、非機械的流体吸引装置104を利用して流出物105をさらに第2処理ユニット103に導いて、ウォータータンクユニット108を経て第4処理ユニット107に入れる。
【0014】
図1の実施例の別の形態の概略図である
図2Bを参照する。本例では、第3処理ユニット106はウォーターカーテンスクラバーであり、ウォーターカーテン1061を提供して流出物105を洗い流し、流出物105の粉塵又は粒子が壁面に付着するのを避ける。第1処理ユニット102はスプレースクラバーであり、複数のスプレー(Spray)1021を提供して流出物105から5μm以上の粒子を捕捉する。第2処理ユニット103は充填床スクラバーで、残りの流出物105の粒子を分離するために複数のフィラー1031が堆積される。本例では、ウォータータンクユニット108は第1部分108aと、第2部分108bと、少なくとも部分的に第1部分108aと第2部分108bを仕切るセパレーター108cとを含み、第1部分108a、第2部分108bにはそれぞれ水1081a、1081bが貯蔵される。流出物105は第3処理ユニット106と第1処理ユニット102の間で第1部分108aの上部(水1081aの上方)を経由して流れる。流出物105は第2処理ユニット103と第4処理ユニット107の間で第2部分108bの上部(水1081bの上方)を経由して流れる。
【0015】
本発明では、流体吸引装置104は、ポンプ、ブロワー又はコンプレッサーなどのような機械的流体輸送装置ではなく、非機械的流体輸送装置を採用し、流体吸引装置104は流体に駆動されて吸引力を生成し、当該吸引力で流出物105を連れて当該ガス状汚染物質処理設備内において流れさせる。従来技術では機械的流体輸送装置(例えば、一般的なポンプ)を流出物の流体吸引装置とし、半導体製造プロセスの流出物には一般的に多くの可燃性及び/又は爆発性ガス(例えば、H2、CH4)が含まれており、これらのガスが当該流体吸引装置の機械的構造又は油との摩擦で激しい爆発や燃焼を起こすというリスクがある。本発明で用いる流体吸引装置104で力学的エネルギーを圧力エネルギーに変換する機構がないため、当該リスクを低減させ、プロセス及び実行上の安全性を大幅に向上させることができ、一層エネルギーを節約することができる。
【0016】
本発明の一実施例に関する
図3Aから
図4が参照されるとおり、本実施例は水洗式ガス状汚染物質処理設備であり、当該設備はガス取入れ部10と、第1スクラバータワー20と、循環ウォータータンク30と、第2スクラバータワー40と、第3スクラバータワー50と、後処理塔60と、ポンプ管部70と、制御部80とを含む。本実施例では、第2スクラバータワー40、第3スクラバータワー50及び後処理塔60が箱体90に統合されている。ガス取入れ部10は第1スクラバータワー20の上方に設けられ、第1スクラバータワー20、第2スクラバータワー40、第3スクラバータワー50及び後処理塔60は互いに隣接するように設けられ、ガスの流れ方向に沿って設計することで、空間利用の最適化が図られる。
【0017】
図6は
図4のB-Bに沿う斜視断面概略図で、D1方向からみたものである。ガス取入れ部10は上端に取り付けられ、ガス取入れ部10はガス取入れチャンバ11と、少なくとも1つのガス取入れ管12と洗浄部品13とを含み、ガス取入れ管12は実質的に斜めにガス取入れチャンバ11に装着されガス取入れチャンバ11に連通し、ガス取入れ管12はガス取入れチャンバ11の壁面に対して傾斜し且つ夾角が形成され、当該角度は45°未満で、好ましくは35°から45°である。実行する際に、半導体製造プロセスから流出した排ガスGasが、ガス取入れ管12からガス取入れチャンバ11に入り、ガス取入れチャンバ11の底端から下向きに移動して離れる。ガス取入れ管12が斜めに設けられるため、排ガスGasをあまりに早く取り入れるため充分に処理されないという問題は避けられる。図示のとおり、ガス取入れ部10が垂直に装着され、排ガスGasが当該底端から離れたら当該流れ方向に沿って下向きに移動する。洗浄部品13は移動部品131と洗浄ヘッド132とを含み、洗浄ヘッド132が移動部品131の一端に接続され、且つ洗浄ヘッド132は移動部品131に駆動されて下向きに移動して、ガス取入れチャンバ11に付着した粉塵、粒子又は汚れを洗浄することができる。
【0018】
第1スクラバータワー20はガス取入れ部10の下方に結合され且つ互いに連通して排ガスGasを受け取り、第1スクラバータワー20は鉛直に延在し且つ第1チャンバ21と、第1底部開口22と、貯水槽23とを含み、貯水槽23は第1チャンバ21の外側に設けられ、貯水槽23が管路24を介して水源に接続され、これにより水が貯水槽23に供給される。貯水槽23内の水流は、上方に位置する液体入口24から第1チャンバ21に流入し第1チャンバ21の内壁211に沿って下向きに流れてウォーターカーテンを形成して、第1チャンバ21に入る排ガスGasを洗い流し、内壁211に付着した粉塵、粒子又は汚れを洗浄する。第1チャンバ21は第1底部開口22を介して循環ウォータータンク30に連通する。
【0019】
図7A、
図7Bは
図4のB-Bに沿う断面概略図で、
図8は
図4のC-Cに沿う斜視断面概略図で、D2方向からみたものである。循環ウォータータンク30は第1スクラバータワー20の下方に設けられ、且つ第1スクラバータワー20、第2スクラバータワー40及び第3スクラバータワー50の下方に結合され、循環ウォータータンク30は集水空間31と、遮断部品32と、第1上方開口33aと、第2上方開口33bと、第3上方開口33cと、第4上方開口33dとを含み、遮断部品32は集水空間31に設けられ集水空間31を第1領域31a及び第2領域31bに分割し、第1領域31a及び第2領域31bは底部で互いにつながり、集水空間31内には循環して流れる水Wが貯蔵され、当該水の液面(Surface level)Lは、循環ウォータータンク30の上部34より低く、且つ遮断部品32の底端より高く、これにより第1領域31a、第2領域31bにはそれぞれ排ガスGasが側方に移動するためのチャネル35a、35bができる。第1上方開口33a及び第2上方開口33bは第1領域31aに連通し、且つ第1上方開口33aは第1スクラバータワー20に連通し、第2上方開口33bは第2スクラバータワー40に連通する。第3上方開口33c及び第4上方開口33dは第2領域31bに連通し、且つ第3上方開口33cは第3スクラバータワー50に連通し、第4上方開口33dは後処理塔60に連通する。さらに、循環ウォータータンク30は抽出口36と、給水口37と、側蓋38と、上蓋39とをさらに含み、抽出口36はポンプ管部70に結合され、給水口37は新鮮な水を供給するために用いられ、側蓋38及び上蓋39は、作業員が洗浄、保守又は修理などの作業を行うように、開け閉めすることができる。
【0020】
第2スクラバータワー40は第1スクラバータワー20に隣接して設けられ、且つ循環ウォータータンク30の上方に結合されて、循環ウォータータンク30から離れる排ガスGasを受け取り、第2スクラバータワー40は鉛直に延在し且つ第2チャンバ41と、第2底部開口42と、第2上部開口43と、複数の噴射部品(Eductor)44と、輸送管45と、複数の接続管46とを含む。第2チャンバ41の第2底部開口42は循環ウォータータンク30の第2上方開口33bに連通し、輸送管45は直立して第2チャンバ41内に設けられ、且つ接続管46を介して噴射部品44に接続されてスプレー液体を噴射部品44に供給する。本発明では、噴射部品44のスプレー方向は排ガスGasの第2チャンバ41内での当該流れ方向と同じように設定され、即ち噴射部品44において設定した当該スプレー方向は当該流れ方向とは逆で、他の実施例において、噴射部品44の当該スプレー方向は当該流れ方向と同じように設定してもよい。
【0021】
第3スクラバータワー50は第2スクラバータワー40に隣接して設けられ、第3スクラバータワー50は第3チャンバ51と、第3上部開口52と、第3底部開口53と、流体吸引装置54と、少なくとも1つの充填床55とを含み、第3上部開口52が側方に第2上部開口43に接続されて第3チャンバ51は第2チャンバ41に連通し、第3チャンバ51は上方区画51aと、下方区画51bとを含み、流体吸引装置54は上方区画51aに設けられ、流体吸引装置54は流体供給管541と、流体吸引管542とを含む。
【0022】
流体吸引装置54において送込み方向、送出方向及び駆動方向が規定され、当該送込み方向は当該送出方向又は当該駆動方向と平行でなく、且つ当該送出方向は当該駆動方向と同じである。本実施例では、当該送込み方向(水平方向)は実質的に当該送出方向に垂直である(垂直方向)。一例では、流体吸引装置54は受動的な吸引力を利用して排ガスGasの流れを導き、当該吸引力は機械的構造の動作によって生成されるものではない。第2スクラバータワー40の第2上部開口43が流入領域RIとして規定され、第3スクラバータワー50の下方区画51bが流出領域ROとして規定され、流出領域ROと流入領域RIの間に第1チャネルP1が形成され、流体供給管541は流体吸引管542の上方に鉛直に設けられ、流体供給管541と流体吸引管542が互いに整列され且つ隔たり、流体供給管541と流体吸引管542の間で第2チャネルP2が規定され、第2チャネルP2は第1チャネルP1内に位置し、流体供給管541は上端開口541aと底端開口541bとを含み、上端開口541aが液体源に接続され、底端開口541bはノズルであり、流体吸引管542は上端開口542aと底端開口542bとを含み、上端開口542aは上方区画51a内に位置し、底端開口542bは下方区画51b内に位置する。流体供給管541が流体吸引管542へ噴射流体543を供給し、これにより第1チャネルP1と第2チャネルP2の間で圧力差が生み出され、吸引力544が生成され、吸引力544で流体供給管541と流体吸引管542の間で側方ガス取入れ領域が規定され、吸引力544は排ガスGasが流入領域RIから流出領域ROに入るように駆動し、言い換えれば、噴射流体543により流体供給管541と流体吸引管542の間では気流が流体吸引管542の底端開口542bへ流出するように導く駆動力が生み出される。さらに、本実施例では、流体供給管541は、上部が狭く下部が広いテーパー状を有する。下方区画51bは充填床チャンバで、複数のフィラーが堆積されて、当該充填床が構成され、当該フィラーの材質は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)である。
【0023】
図8、
図9が参照されるとおり、後処理塔60は循環ウォータータンク30の上方に設けられ且つ第2スクラバータワー40に隣接して設けられ、後処理塔60は第4チャンバ61と、第4底部開口62と、第4上部開口63とを含み、第4チャンバ61は第4底部開口62を介して循環ウォータータンク30に連通する。本実施例では、後処理塔60が乾燥、脱水及び/又は窒化物除去の機能を提供し、例えば、後処理塔60は、電気触媒コンバーター(Electro-catalyticconverter)を含み、例えば、電気触媒ハニカム(Electro-catalytichoneycomb)アセンブリ、電気触媒ダブルセルプレート(Electro-catalyticdouble-cell plate)アセンブリである。
【0024】
本実施例では、当該設備はポンプ管部70をさらに含み(ポンプ管部70は排ガスGasを抽出するためには用いられない)、ポンプ管部70は第1ポンプアセンブリ71と、第2ポンプアセンブリ72と、第1管路73と、第2管路74と、第3管路75と、第4管路76と、第5管路77と、給水管路78とを含み、第1管路73はそれぞれ第1ポンプアセンブリ71及び循環ウォータータンク30の抽出口36に接続され、第2管路74はそれぞれ第2ポンプアセンブリ72、第3管路75及び第4管路76に接続され、第3管路75は第2スクラバータワー40の輸送管45に接続され、第4管路76は第3スクラバータワー50の流体吸引装置54の流体供給管541に接続され、第5管路77は第1ポンプアセンブリ71と第2ポンプアセンブリ72の間に接続される。また、本発明の他の実施例によれば、後処理塔60の第4上部開口63は選択可能でガス抽出装置に接続されてもよく、これにより排ガスGasの抽出効率が上がる。本例では、箱体90は、第2スクラバータワー40、第3スクラバータワー50及び後処理塔60として複数のチャンバに分割され、箱体90は複数の第1前蓋板91と複数の第2前蓋板92とをさらに含み、第1前蓋板91は第2スクラバータワー40に対応して設けられ、第2前蓋板92は第3スクラバータワー50に対応して設けられ、第1前蓋板91及び第2前蓋板92は、作業員が洗浄、保守又は修理などの作業を行うように、開け閉めすることができる。他の実施例において、第2スクラバータワー40、第3スクラバータワー50及び後処理塔60は他の構造として設置されてもよい。
【0025】
実行する際に、第1スクラバータワー20において、貯水槽23内の水流が第1チャンバ21に流入して当該ウォーターカーテンが形成される。第2スクラバータワー40において、第2ポンプアセンブリ72は第2管路74、第3管路75を介して水を第2スクラバータワー40の輸送管45に抽出して、第2スクラバータワー40内において噴射部品44によって複数のスプレー(Spray)を生成させる。第3スクラバータワー50において、第2ポンプアセンブリ72は第2管路74、第4管路76を介して水を第3スクラバータワー50の流体吸引装置54の流体供給管541に抽出して、当該液体源として排ガスGasを第3スクラバータワー50に取り入れる。第1ポンプアセンブリ71は循環ウォータータンク30の水を抽出するために用いられ、第1ポンプアセンブリ71と第2ポンプアセンブリ72が第5管路77によって互いに接続され、これにより、適切な濾過を経て、循環ウォータータンク30から水を抽出して第2スクラバータワー40及び第3スクラバータワー50の水源とすることにより、水の消費量の最適化が図られる。制御部80は各管路上の弁部品の動作を制御するために用いられ、これは当業者の知っている技術であるため、説明を省略する。
【0026】
本発明の一態様によれば、第1空間と、第2空間と、流体吸引装置54とを含むガス状汚染物質処理設備が提供され、例えば、当該第1空間は第2スクラバータワー40の内部空間で、当該第2空間は第3スクラバータワー50の内部空間であり、当該第1空間は直接的に又は間接的にガス源に結合され、当該ガス源からのガス状汚染物質を受け取ることができ、当該第2空間と当該第1空間の流体が接続される。流体吸引装置54は当該第2空間の流出領域ROと当該第1空間の流入領域RIの間の第1チャネルP1に装着され、第1チャネルP1は所定の方向に延在し、流体吸引装置54は流入領域RIの近くに設けられる流体供給管541と、流出領域ROの近くに設けられる流体吸引管542とを含み、流体供給管541及び流体吸引管542は当該方向において互いに隔たり且つ間には第1チャネルP1に第2チャネルP2が形成され、流体供給管541が流体吸引管542へ噴射流体を供給し、これにより第1チャネルP1と第2チャネルP2の間で圧力差が生み出され、当該圧力差の駆動で当該ガス状汚染物質が流入領域RIから流出領域ROに入る。
【0027】
以上をまとめると、一実施例において、本発明に係るガス状汚染物質処理設備は、排ガスの流れ方向、各スクラバー/アセンブリの構成及び排ガスの処理方式を考慮して、空間利用の最適化の前提下で、処理効率を最大にしている。本発明の一実施例の概略図である
図10が参照されるとおり、当該設備は第1領域A1と、第2領域A2と、第3領域A3と、第4領域Bと、第5領域Cと、第6領域Dとを含み、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3、第5領域C及び第6領域Dは鉛直に延在し、第4領域Bは横方向に延在する。第1領域A1、第2領域A2及び第3領域A3にはそれぞれ異なる機能のスクラバーが収容され、第4領域Bはウォータータンクであり、第5領域Cにはポンプ管、輸送管路、弁部品などのアセンブリが収容され、第6領域Dには、制御用の電子デバイス又は操作パネルが収容される(第5領域Cと第6領域Dが入れ替わってもよい)。
【0028】
第1領域A1、第2領域A2と第3領域A3は同じ側に互いに隣接して並んでおり、且ついずれも下向きに第4領域Bに接続される。第4領域Bは第1部分B1と、第2部分B2とを含み、第1領域A1と第2領域A2は第1部分B1によって互いに接続され、第2領域A2は第3領域A3に接続され、第3領域A3は第2部分B2を介してさらに他のアセンブリに接続される。第5領域Cと第6領域Dは同じ側に互いに隣接して並んでおり、且つ適切に第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3及び第4領域B内のハードウェアに接続される。
【符号の説明】
【0029】
10 ガス取入れ部
11 ガス取入れチャンバ
12 ガス取入れ管
13 洗浄部品
131 移動部品
132 洗浄ヘッド
20 第1スクラバータワー
21 第1チャンバ
211 内壁
22 第1底部開口
23 貯水槽
24 管路
30 循環ウォータータンク
31 集水空間
31a 第1領域
31b 第2領域
32 遮断部品
33a 第1上方開口
33b 第2上方開口
33c 第3上方開口
33d 第4上方開口
34 上部
35a、35b チャネル
36 抽出口
37 給水口
38 側蓋
39 上蓋
40 第2スクラバータワー
41 第2チャンバ
42 第2底部開口
43 第2上部開口
44 噴射部品
45 輸送管
46 接続管
50 第3スクラバータワー
51 第3チャンバ
51a 上方区画
51b 下方区画
52 第3上部開口
53 第3底部開口
54 流体吸引装置
541 流体供給管
541a 上端開口
541b 底端開口
542 流体吸引管
542a 上端開口
542b 底端開口
543 噴射流体
544 吸引力
60 後処理塔
61 第4チャンバ
62 第4底部開口
63 第4上部開口
70 ポンプ管部
71 第1ポンプアセンブリ
72 第2ポンプアセンブリ
73 第1管路
74 第2管路
75 第3管路
76 第4管路
77 第5管路
78 給水管路
80 制御部
90 箱体
91 第1前蓋板
92 第2前蓋板
100 ガス状汚染物質処理設備
101 ガス取入れ部
101a ガイド管路
101b ガス取入れチャンバ
102 第1処理ユニット102
1021 スプレー
103 第2処理ユニット
1031 フィラー
104 非機械的流体吸引装置
105 流出物
106 第3処理ユニット
1061 ウォーターカーテン
107 第4処理ユニット
108 ウォータータンクユニット
108a 第1部分
108b 第2部分
108c セパレーター
1081a、1081b 水
A1 第1領域
A2 第2領域
A3 第3領域
B 第4領域
B1 第1部分
B2 第2部分
C 第5領域
D 第6領域
D1 方向
D2 方向
L 水の液面
W 水
P1 第1チャネル
P2 第2チャネル
RO 流出領域
RI 流入領域
Gas 排ガス
【手続補正書】
【提出日】2023-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス取入れチャンバと少なくとも1つのガイド管路とを含み、前記ガイド管路は前記ガス取入れチャンバに連通し半導体製造プロセスからの流出物を前記ガス取入れチャンバにガイドするガス取入れ部と、
前記ガス取入れ部の下方に結合される第1スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記ガス取入れチャンバに連通する第1上部開口と、前記第1上部開口に連通する第1チャンバと、前記第1チャンバ内に位置する内壁と、側方から前記第1チャンバに連通する液体入口と、前記第1チャンバに連通する第1底部開口とを含み、前記液体入口は水流が前記第1チャンバに入って前記内壁においてウォーターカーテンを形成するためのものである前記第1スクラバータワーと、
前記第1スクラバータワーに隣接して設けられる第2スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第1チャンバに連通する第2底部開口と、前記第2底部開口に連通する第2チャンバと、前記第2チャンバに連通する第2上部開口と、前記第2チャンバ内に設けられる複数の噴射部品とを含む前記第2スクラバータワーと、
前記第2スクラバータワーに隣接して設けられる第3スクラバータワーであって、鉛直に延在し、且つ前記第2チャンバに連通する第3上部開口と、前記第3上部開口に連通する第3チャンバと、前記第3チャンバに連通する第3底部開口と、前記第3上部開口に隣接して設けられる流体吸引装置と、前記流体吸引装置の下方に位置して前記流体吸引装置からの気流を受け取る少なくとも1つの充填床とを含む前記第3スクラバータワーと、
前記第1スクラバータワー、前記第2スクラバータワー及び前記第3スクラバータワーの下方に結合される循環ウォータータンクであって、液体が貯蔵される集水空間と、第1上部開口と、第2上部開口と、第3上部開口とを含み、前記第1上部開口、第2上部開口、第3上部開口はそれぞれ前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバに連通し、前記集水空間は第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域の間に設けられる遮断部品とを含む前記循環ウォータータンクとを含み、
前記第1領域には、前記第1スクラバータワーの前記第1底部開口と前記第2スクラバータワーの前記第2底部開口の間で、前記流出物が前記第1スクラバータワーから前記第2スクラバータワーを経由して前記第3スクラバータワーに流れるように前記液体に露出する第1流路が形成され、前記第2領域は前記第3スクラバータワーの前記流体吸引装置によって駆動される前記流出物を受け取ることを特徴とするガス状汚染物質処理設備。
【請求項2】
前記流体吸引装置は前記第3チャンバの上方区画に設けられ、前記上方区画は側方に前記第3上部開口に連通し且つ下向きに前記充填床に連通することを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項3】
前記流体吸引装置は鉛直に設けられる流体供給管と、前記流体供給管の下方に位置する流体吸引管と、前記流体供給管と前記流体吸引管の間に位置する側方ガス取入れ領域とを含み、前記流体吸引管は前記流体供給管からの噴射流体を受け取るように前記流体供給管に整列され、前記噴射流体は前記側方ガス取入れ領域において気流が前記流体吸引管の開口へ流出するように導く駆動力を生成させることを特徴とする請求項2に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項4】
前記流体吸引管は、上部が狭く下部が広いテーパー状であることを特徴とする請求項2に記載のガス状汚染物質処理設備。
【請求項5】
前記流体吸引装置は、非機械的流体吸引装置であることを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質処理設備。
【国際調査報告】