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特表2023-532341取り外し可能な汎用側方履帯増設システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-27
(54)【発明の名称】取り外し可能な汎用側方履帯増設システム
(51)【国際特許分類】
   B62D 55/084 20060101AFI20230720BHJP
   E02F 9/02 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
B62D55/084
E02F9/02 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022581525
(86)(22)【出願日】2021-07-01
(85)【翻訳文提出日】2023-02-21
(86)【国際出願番号】 US2021040216
(87)【国際公開番号】W WO2022006481
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】63/047,202
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522503241
【氏名又は名称】ヒルマン,トム
(71)【出願人】
【識別番号】522503252
【氏名又は名称】アホ,メルヴィン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒルマン,トム
(72)【発明者】
【氏名】アホ,メルヴィン
(57)【要約】
取り外し可能な汎用側方履帯増設システムは、選択された変位幅で本来の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能な増設履帯組立体を含み、組立体は、履帯フレームプレートと、第1及び第2のレシーバヒッチと、履帯機器の対応する駆動スプロケットに取り外し可能に連結可能な駆動カプラとをさらに含み、駆動カプラは、増設履帯履帯ローラと一直線上の駆動軸受組立体及び接続される駆動スプロケットと、駆動スプロケットカプラ及び駆動スプロケットコネクタから駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な増設軸と、増設履帯履帯ローラ及び駆動カプラの周囲に延在する連続履帯とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履帯機器のための取り外し可能な汎用側方履帯増設システムであって、前記履帯機器が、前端及び後端と、第1の側方履帯フレームプレート、複数のロードホイール、駆動スプロケット組立体、及び連続履帯を有する第1の側方履帯とを含み、前記第1の増設履帯組立体が、前端から後端まで延在し、選択された変位幅で前記第1の側方履帯に及び前記第1の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能であり、前記第1の増設履帯組立体が、
第1の増設履帯フレーム及び第1の増設履帯フレームプレートであって、前記第1の増設履帯フレーム及び前記第1の増設履帯フレームプレートが、前記第1の増設履帯フレームの前部に対応する第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分から、前記第1の増設履帯フレームの後部に対応する第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分まで延在し、前記第1の増設履帯フレームプレートが、前記第1の増設履帯フレームプレートの第1及び第2の部分にそれぞれ配設された第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルを含む、第1の増設履帯フレーム及び第1の増設履帯フレームプレートと、
前記第1の増設履帯フレームプレートに回転可能に連結される複数の第1の増設履帯ローラと、
前記第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分と前記第1の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第1の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び前記第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分と第1の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチであって、前記第1の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチのそれぞれが同じ長さで、前記側方履帯増設システムの横変位を定義する、第1の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチと、
前記第1の側方履帯の駆動スプロケット組立体に連結可能な第1の増設履帯の駆動カプラと、
前記第1の増設履帯の駆動カプラ及びローラホイールの周囲に延在する第1の増設履帯の連続履帯と
を備える、
システム。
【請求項2】
前記前端及び後端に近接する前記第1の側方履帯フレームプレートにそれぞれ接続される第1の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップ
をさらに備え、
前記第1の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップが、前記対応する第1の増設履帯の第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルと位置合わせされるように位置付けられる、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の増設履帯ロードホイールと一直線上の第1の増設履帯の駆動軸受組立体及び接続される第1の増設履帯の駆動スプロケットと、
前記第1の側方履帯の駆動スプロケット組立体に接続可能な第1の増設履帯の駆動スプロケットコネクタと、
前記第1の増設履帯の駆動スプロケットコネクタから前記第1の増設履帯の駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な第1の増設履帯の増設軸と
を含む前記第1の増設履帯の駆動カプラ
をさらに備える、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記履帯機器が、前記第1の側方履帯の反対側で鏡写しであり、第2の側方履帯のフレームプレート、複数のロードホイール、第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体、及び第2の側方履帯の連続履帯を含む第2の側方履帯をさらに含み、
前記第1の増設履帯のミラーイメージを備え、前端から後端まで延在し、前記選択された変位幅で前記第2の側方履帯に及び前記第2の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能である第2の増設履帯組立体
をさらに備え、
前記第2の増設履帯組立体が、
第2の増設履帯フレーム及び第2の増設履帯フレームプレートであって、前記第2の増設履帯フレーム及び前記第2の増設履帯フレームプレートが、前記第2の増設履帯フレームの前部に対応する第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分から、前記第2の増設履帯フレームの後部に対応する第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分まで延在し、前記第2の増設履帯フレームプレートが、前記第2の増設履帯フレームプレートの第1及び第2の部分にそれぞれ配設された第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルを含む、第2の増設履帯フレーム及び第2の増設履帯フレームプレートと、
前記前端及び後端に近接する前記第2の側方履帯フレームプレートにそれぞれ接続される第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップであって、前記第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップが、前記対応する第2の増設履帯の第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルと位置合わせされるように位置付けられる、第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップと、
前記第2の増設履帯フレームプレートに回転可能に連結される複数の第2の増設履帯ローラと、
前記第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分と前記第2の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第2の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び前記第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分と第2の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチであって、前記第2の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチのそれぞれが同じ長さで、前記側方履帯増設システムの横変位を定義する、第2の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチと、
前記第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体に連結可能な第2の増設履帯の駆動カプラであって、前記第2の増設履帯の駆動カプラが、前記第2の増設履帯ロードホイールと一直線上の第2の増設履帯の駆動軸受組立体及び接続される第2の増設履帯の駆動スプロケットと、前記第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体に接続可能な第2の増設履帯の駆動スプロケットコネクタと、前記第2の増設履帯の駆動スプロケットコネクタから前記第2の増設履帯の駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な第2の増設履帯の増設軸とを含む、第2の増設履帯の駆動カプラと、
前記第2の増設履帯の駆動カプラ及びローラホイールの周囲に延在する第2の増設履帯の連続履帯と
をさらに備える、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1及び第2の増設履帯組立体を取り外し可能に受け入れるように構成された第1及び第2の対向する側方履帯を含む履帯車両
をさらに備える、
請求項4に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、全体として、2020年7月1日に出願され同時係属中の米国仮特許出願第63047202号に対する優先権を主張し、その開示内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
発明の分野
本発明は、履帯機器の履帯表面積を一時的に増加させるための、取り外し可能な汎用側方履帯増設器に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
農機具及び建設機械は往々にして、接地圧を減少させてトラクションを改善するために連続履帯(多くの場合、「キャタピラ式」履帯と呼ばれる)を使用し、機器の各側面上に単一の履帯を有する(二履帯システムと呼ばれる)。しかしながら、多くの場合、そのような二履帯システムにより接地圧が減少しても、十分な安定性を確保し、及び/又は不安定な湿地若しくは沿岸領域における極度の環境被害を回避するには十分ではない。さらに、機器の所定の重量クラスのための標準的な二履帯システムは、そのような障害物に沿って効率的な作業(たとえば、沈泥でふさがれた水路の迅速な浚渫)を行うには、多くの場合、典型的な用水路及び排水路を横方向にまたぐための十分な幅がない。
【0004】
液圧式履帯幅調整システムが使用されてきたが、概してこれらのシステムは、履帯車両を標準的なキャリアに載せる/標準的なキャリアから降ろすために、又は障害物の間で動かすために、操作者が2つの履帯を引き寄せることのみが可能である。このようなシステムは、現場で稼働すると実際に接地圧を減少させず、履帯機器の横安定性も改善しない。
【0005】
いくつかの機器は、標準的な履帯を交換するために拡張された履帯を提供し、それは、縦方向に拡張されている。これらは、全体的な接地圧を減少させることがあるが、実質的に横安定性を改善しない。細長い履帯は、本来の履帯、駆動歯車、及びサスペンション、すなわち、履帯システム全体の交換を必要とし、それは費用がかかる。さらに、より長い履帯システムは機器の運動性を低下させ、場合によっては、機器の縦横比が増加しているために、障害物及び不整地をわたるときに横安定性を実際に低下させることがある。
【0006】
本来の駆動スプロケット及び履帯ローラをより幅の広い組と交換すること、又は、履帯ローラの第2の組を履帯システムに追加し、次いで、本来の履帯をより幅の広い履帯ローラの組を覆うより幅の広い履帯と交換することも知られている。より幅の広い履帯は、接地圧を減少させて、横安定性を最低限に改善するが、いくつかの欠点を有する。たとえば、この種のシステムは、機器を上昇させることと、本来の履帯を取り外すことと、本来の履帯ローラ及び駆動スプロケットを交換すること(又は、履帯ローラの第2の組の追加)と、機器を再履帯化(re-tracking)することを必要とし、再履帯化は次いで、履帯に再び張力をかけることと、駆動システムへの潜在的な調整を必要とする。このようなシステムは個別の履帯を必要とし、それは、より幅の広い(したがって、より高価で、より広くは利用できない)履帯及びトラックローラ及び駆動スプロケットは、本来の単一履帯システムとは互換性がないためである。より幅の広い履帯及び履帯ローラを取り外すことは、同じ厄介な交換及び再調整手順を伴い、変更は本質的に永続的になる。このような交換に伴う困難さに加えて、側方履帯圧力中心は単一の履帯ローラの幅によってのみ拡張されるので、横安定性の改善は小さい。側方履帯間隔の最低限の増加は、用水路及び排水路を横方向にまたぐ能力を実質的に改善しない。さらに、より幅の広い履帯が履帯ローラにかかるので、より幅の広い履帯システムに側方支柱を提供する能力はない、サスペンション上の歪を減少させる。
【0007】
湿地及び沿岸での用途において浮揚を提供するために、ポンツーンの取付けも行われているが、ポンツーンは水中で浮力を提供するためにのみ有用である。ポンツーンは、泥土では利益をもたらさず、地上で使用されるときも、より幅の広いスパン又は安定性を提供せず、一般に、陸上の動作を損ない、浅海と隣接する陸地部分との間を通過する動作の実行をより難しくする。
【0008】
浮揚及び横方向スパンの制限に加えて、標準的な履帯機器は、特に、より小さい重量/サイズクラスにおいて、横安定性を制限する。傾斜面上で動作するとき、及び、横荷重を持ち上げるときに、所定の機器の横方向専有面積を拡大する能力は、その安定性を大きく増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
よって、(1)接地圧を減少させ、(2)軟かい地面、丘の斜面での動作、及び/又は、横荷重の持ち上げのための横安定性を改善し、(3)水路及び溝をまたぐために側方履帯間隔を増加させ、(4)機器の通常動作と干渉しないように、簡単に取り付け及び取り外しされ、(5)その機器のクラスの標準的なサイズの履帯及び履帯ローラを利用し、並びに、(6)同じ履帯サイズを使用する機器に普遍的に適応可能である、連続的な履帯機器のための装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
概要及び利点
取り外し可能な汎用側方履帯増設システムは、選択された変位幅で本来の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能な増設履帯組立体を含み、組立体は、履帯フレームプレートと、第1及び第2のレシーバヒッチと、履帯機器の対応する駆動スプロケットに取り外し可能に連結可能な駆動カプラとをさらに含み、駆動カプラは、増設履帯履帯ローラと一直線上の駆動軸受組立体及び接続される駆動スプロケットと、駆動スプロケットカプラ及び駆動スプロケットコネクタから駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な増設軸と、増設履帯履帯ローラ及び駆動カプラの周囲に延在する連続履帯とを含む。
【0011】
本明細書に記載され、主張されるシステムは、既存の装置及び方法について多数の利点を示す。履帯増設部は、通常の環境下での、地面と接触する履帯表面積を二倍にし、それにより、50%接地圧が減少する。履帯増設部は、接地圧の減少(したがって、片側が軟かい地面に沈むリスクの減少)、並びに、車両の復原てこ及び慣性モーメントを増加させる有効履帯幅の増加の両方によって横安定性を増加させ、これは、車両が側方荷重を受ける又は傾斜面上で作業するときに特に重要である。履帯増設部により、車両がより幅の広い水路及び溝をまたぐことができ、用水路の浚渫及び潅漑排水路の掘削などの作業の効率性を大きく改善することができる。履帯増設部は、機器の通常動作と干渉しないように、簡単に取り付け及び取り外しされる。システムは、機器と同じ大きさの連続履帯及び履帯ローラを使用して、機器のクラスの標準的なサイズの履帯及び履帯ローラを利用する。システムは、取り外し可能な増設履帯を受け入れるように事前に構成された機器の後付けのために、又は、OEM機器のために、同じ履帯サイズを使用する機器に普遍的に適応可能である。
【0012】
図面の簡単な説明
本明細書の一部に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、本発明の1つ又は複数の実施形態を示し、詳細説明とともに、本発明の原理及び実施態様を説明することに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態の部分的な左側後部図を示す。
図2】第1の実施形態の部分的な左側後部図を示す。
図3】第1の実施形態の左側図を示す。
図4】第1の実施形態の左側後部図を示す。
図5】第1の実施形態のレシーバヒッチの拡大図を示す。
図6】第1の実施形態の駆動カプラの拡大図を示す。
図7】駆動カプラを含む、第1の実施形態の部分的な前部左側図を示す。
図8】機器から分離された、第1の実施形態の左側増設履帯組立体を示す。
図9】左側増設履帯組立体の前部内側側面図を示す。
図10】レシーバヒッチの雄部の拡大図を示す。
図11】第1の実施形態の本来の履帯の増設プレートを示す。
図12】第1の実施形態の本来の履帯の増設プレートを示す。
図13】第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図14】分解されている第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図15】分解されている第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図16】分解されている第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図17】コネクタボルトとともに駆動カプラハブカバーの内部図を示す。
図18】コネクタボルトとともに駆動カプラハブカバーの内部図を示す。
図19】本来の履帯の駆動スプロケット組立体の拡大図を示す。
図20】本来の履帯の駆動スプロケット組立体の拡大図を示す。
図21】本来の履帯の駆動スプロケットカバーボルトと、第1の実施形態の駆動カプラハブカバーを取り付ける増設ボルトとの比較を示す。
図22】第1の実施形態の駆動カプラトルクプレート及び増設軸レシーバの図を示す。
図23】コネクタボルトが取り外されている、第1の実施形態の駆動カプラトルクプレート及び増設軸レシーバの図を示す。
図24】第1の実施形態の増設履帯組立体の駆動軸受組立体を示す。
図25】第1の実施形態の増設履帯組立体の駆動軸受組立体を示す。
図26】第1の実施形態の増設履帯組立体の駆動軸受組立体を示す。
図27】第1の実施形態のレシーバヒッチ及びDリングの俯瞰図を示し、分解中のプッシャ/分解ボルトを見ることができる。
図28】部分的に分解された履帯増設システムの左側後部レシーバヒッチの雌部の拡大図を示す。
図29】水平スチフナを有する履帯増設システムの概略図を示す。
図30】垂直スチフナを有する履帯増設システムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
本発明の詳細な説明を開始する前に、以下の言及が適切である。適切な場合、類似の参照物質及び参照文字は、異なる図で同一の、対応する、又は同様の構成要素を示すために使用される。本開示に関連する図は、通常は、縮尺通りに寸法精度をもって描かれておらず、すなわち、そのような図面は、寸法精度よりもむしろ表示及び理解の明瞭さに焦点を合わせて描かれている。
【0015】
明瞭さのために、本明細書に記載の実施態様の所定の特徴のすべてが示され記載されることはない。もちろん、任意のそのような実際の実施態様の開発では、多数の実施態様特有の決定が、アプリケーション及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の特定の目的を達成するために行われる必要があること、並びに、これらの特定の目的が、実施態様によって及び開発者によって異なるであろうことが理解されよう。さらに、そのような開発の努力は、複雑であり時間を要するが、それでもなお、本開示の利益にあずかる当業者にとってエンジニアリングの所定の仕事であろうことが理解されよう。
【0016】
第1及び第2の(実施形態では、左側及び右側の)増設履帯組立体12a及び12bは、互いにミラーイメージである。第1の増設履帯組立体12aは、機器の左側に対応する実施形態において、「a」とラベル付けされ、詳細に示されて説明される。第2の増設履帯組立体12bは、「b」とラベル付けされた、対応する要素を含むことが理解されよう。通常動作で使用される、機器上の既存の取り付けられた左側及び右側の履帯は、簡略化のために、以下では「本来の履帯」又は「機器側方履帯」と呼ばれるが、それらは、機器独自でなくてもよい。
【0017】
(右側に対応する)第1の増設履帯組立体12aが詳細に説明され、対応する第2の増設履帯組立体12bの構成要素は丸括弧で示される。
【0018】
図1~30に示されるように、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bを含む、取り外し可能な汎用側方履帯増設システム10の第1の実施形態が提供され、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bは、本来の側方履帯T1及びT2の外側の、履帯機器の両側に取り付け可能である、互いに同一のミラーイメージである。各増設履帯組立体12a(b)はそれぞれ、フレームプレート70a(b)と、複数の履帯ローラ64a(b)と、駆動カプラ組立体96a(b)と、連続履帯108a(b)と、第1及び第2の受け側ヒッチ24a(b)及び26a(b)とを含む。
【0019】
増設履帯フレーム14a(b)は、剛性及び接続性を提供するために、履帯フレーム14a(b)に堅固に取り付けられるフレームプレート70a(b)を含む。実施形態において、フレームプレート70a(b)は、第1の(前方)部分60a(b)から第2の(後方)部分62a(b)まで延在するが、前方部分及び後方部分は、個別の部分を備えてもよい。実施形態において、フレームプレート70a(b)は、増設履帯フレーム14a(b)と一体であるように溶接されるが、他の手段によって接続されてもよい、又は、増設履帯フレーム14a(b)の一部として一体的に形成されてもよい。増設履帯フレームプレート70a(b)は、増設履帯フレーム14a(b)の内側に配設される。第1及び第2のねじ付きアライメントa(b)チャネル16a(b)、18a(b)は、ねじ付きプッシャロッドRを受け入れるために、増設履帯フレーム外側プレート71a(b)及び70a(b)を貫通し、それは、組立て及び分解のために一般的なモーター付回転ツールを使用できることを含めて、本来の履帯組立体T1に対する増設履帯組立体12a(b)の位置合わせ及び分離/嵌合を支援する。実施形態において、第1及び第2のねじ付きアライメントチャネル16a(b)、18a(b)に対応する第1及び第2のアライメントカップ20a(b)、22a(b)は、本来の履帯組立体T1フレームプレートに取り付けられ、各カップ20a(b)、22a(b)は、それぞれの第1及び第2のアライメントチャネル16a(b)、18a(b)を貫通するねじ付きプッシャロッドの端部を受け入れるように配設される。これにより、操作者は、増設履帯組立体12a(b)を適切な位置にジャッキで上げることができ、標準的な回転ツール/ドライバを使用して位置合わせを維持することができる。
【0020】
実施形態において、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)はそれぞれ、雌部28a(b)、30a(b)と、雄部32a(b)、34a(b)とを含む。各雌部28a(b)、30a(b)はそれぞれ、第1の端部36a(b)、38a(b)から第2の端部40a(b)、42a(b)まで延在する受入チャネルと、第1及び第2の接続フランジ44a(b)、46a(b)及び48a(b)、50a(b)とを含む。第2の接続フランジ、48a(b)、50a(b)のそれぞれは、それぞれのレシーバヒッチ雄部32a(b)、34a(b)に対応する断面を有する受入開口52a(b)、54a(b)を含む。各雄部32a(b)、34a(b)は、フランジプレート128a(b)、130a(b)及び対応する頂部フォロアプレート132a(b)、134a(b)によって、増設履帯フレーム内側プレート70a(b)に連結される。実施形態において、雌部28a(b)、30a(b)は、先端が下に向けられた略三角形の断面である。各雌部28a(b)、30a(b)は、それらのそれぞれの第1の端部36a(b)、38a(b)からそれらのそれぞれの第2の端部40a(b)、42a(b)まで延在する頂部増設フランジプレート56a(b)、58a(b)を含み、頂部フランジプレート56a(b)、58a(b)は、曲げ力及びアライメントがずれていることによるトルク力に対する強さを増加させるために、三角形の断面より幅が広い。断面、フランジ、及びボルト配置は、本来の履帯T1(T2)のサスペンション構成要素に干渉しないように構成され、同時に、接続部材に対する十分な強さを提供する。実施形態において、雄部32a(b)、34a(b)は、正方形断面ロッドであり、非円形横断面は、増設履帯12a(b)を本来の履帯T1(T2)に接続するときの、適切な位置合わせを確実にすることを支援する。さらに、雌部28a(b)、30a(b)内への雄部32a(b)、34a(b)の係合は疲れ破壊のリスクを低下させるために、フランジ面及びボルト上にそのような負荷を集中させるのではなく、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)を通してトルク荷重を分配するトルクアームとして働く。
【0021】
各雌部28a(b)、30a(b)は、第1及び第2の取付フランジ44a(b)、46a(b)及び48a(b)、50a(b)を含み、それぞれ、レシーバヒッチ雌部28a(b)、30a(b)を、本来の履帯フレームプレートP1(P2)及び増設履帯フレーム内側プレート70a(b)にそれぞれ堅固に接続するために、複数のねじ付きカプラ68a(b)を有する。本来の履帯フレームプレートP1(P2)に直接連結される、第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)のそれぞれは、本来の履帯フレームプレートP1(P2)の頂部水平部分にボルト留めされる第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)の頂縁に沿って延在する頂部フォロアプレート72a(b)、74a(b)を含み、補強を提供し、位置合わせ、及び、増設履帯コネクタから本来の履帯サスペンションへのトルク荷重の伝達を支援する。実施形態において、第1の(前部)取付フランジ44a(b)及び対応する頂部フォロアプレート72a(b)は、履帯サスペンションの前部への衝撃によって通常は課される追加の力を吸収するために、第2の(後部)取付フランジ46a(b)及び第2の取付フランジフォロアプレート74a(b)より幅が広い。
【0022】
受け側ヒッチ24a(b)及び26a(b)の組み立てられた長さは、側方履帯増設システム10の横変位を定義付ける。
【0023】
実施形態において、係合点68a(b)は、ねじ付きボルトを受け入れるために履帯フレームプレートP1(P2)の裏面に溶接されるねじ付きナットである。実施形態において、ねじ付きボルトは、物流の容易さのために、可能な限り、本来の履帯T1(T2)取付ボルトに一致するように選択される。第1及び第2のトラスボルト増設プレート76a(b)、78a(b)は、本来の履帯サスペンションレイアウトに干渉することなく、対応する第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)のための接続点を提供するために、本来の履帯フレームプレートP1(P2)に加えられる。これは、本来の履帯サスペンションの特定の配置に依存する。
【0024】
第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)が第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)を貫通し、それぞれ、本来の履帯フレームプレートP1(P2)に設けられた対応する第1及び第2のトラスボルトレシーバ84a(b)、86a(b)に係合する。トラスボルト80a(b)、82a(b)は、レシーバヒッチ雄部32a(b)、34a(b)を貫通する。実施形態において、本来の履帯T1(T2)は、十分な強さ及びねじ深さを提供するために、第1及び第2のトラスボルトレシーバ84a(b)、86a(b)に穴をあけて、穴の上にバッキングナットを溶接することによって修正された。実施形態において、第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)は、十分な強さ及び耐食性を提供するために、7/8インチのステンレス鋼ボルトである。
【0025】
第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)のそれぞれは、第1及び第2の係止ラグ88a(b)、90a(b)及び92a(b)、94a(b)をそれぞれ含み、それらは、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)の雄部32a(b)、34a(b)の所定の位置に保持することを支援し、動作中の振動を減少させる。
【0026】
実施形態において、第2のレシーバヒッチ26a(b)の雄部34a(b)は、第1のレシーバヒッチ24a(b)の雄部32a(b)よりわずかに長く、次に、第1のレシーバヒッチ24a(b)の雄部32a(b)は、駆動カプラ96a(b)の駆動シャフト増設軸102a(b)よりわずかに長く、それにより、取付け中の位置合わせはより簡単になる。各部分は、異なるモーメントで連結され、そのため、連結手順を開始するときに、すべての部品を正確に一列に並べる必要はない。
【0027】
実施形態において、Dリング138a(b)は、第1及び第2のレシーバヒッチ雌部28a(b)、30a(b)に連結され、それは、取付け及び取り外しを支援するために、オーバヘッド支持の使用を可能にする。
【0028】
増設履帯システム10は、駆動カプラ96a(b)を含む。駆動カプラ96a(b)は、機器側部の本来の履帯の駆動スプロケットD1(D2)に連結されるハブカバー98a(b)と、増設履帯組立体12a(b)の駆動軸受組立体100a(b)と、ハブカバー/トルクプレート98a(b)/116a(b)を駆動軸受組立体100a(b)に回転自在に連結する増設軸102a(b)とを含む。実施形態において、駆動軸受組立体100a(b)は、駆動スプロケットに連結される軸受ハブ/レース及びダブル軸受106a(b)(図では見えない)を含み、それは、在庫交換履帯組立体の遊星ギヤ組立体を置き換える。駆動軸受組立体100a(b)は、本来の履帯駆動スプロケットD1(D2)から、増設軸102a(b)を通して、増設履帯組立体12a(b)の連続履帯108a(b)まで、増設履帯組立体駆動スプロケット110a(b)を介して受けるトルクを伝達する。増設軸102a(b)は、増設履帯駆動スプロケット110a(b)に連結される回転軸受にキー止めされる。増設軸102a(b)は、駆動カプラトルクプレート116a(b)の正方形のレシーバ114a(b)に対応する、正方形のエンドブロック112a(b)を含む。正方形状は、トルクを増設軸102a(b)に伝達するが、他の形状、たとえば、卵形、星形、及び他の形状が使用される可能性がある。
【0029】
実施形態において、駆動カプラ96a(b)は、駆動スプロケットの上に、本来の履帯駆動スプロケットD1(D2)の回転部分に連結されるハブカバー98a(b)を含む。ハブカバー98a(b)は、駆動スプロケットD1(D2)ベース部分に直接連結させる内部接続フランジ118a(b)と、内部接続フランジ118a(b)から外へ延在するスペーサ/側壁120a(b)と、外部接続フランジ122a(b)とを含む。実施形態において、外部接続フランジ122a(b)は閉じられるが、ハブカバー98a(b)を取り外す必要のない検査及びメンテナンスのために、駆動スプロケットD1(D2)への直接アクセスを提供するために開いていてもよい。しかしながら、閉じられた外部接続フランジ122a(b)を有することで、ごみ屑が駆動スプロケット/ハブ組立体に入ることは阻止される。増設履帯組立体12a(b)が取り付けられていないときには、ハブカバー組立体98a(b)は、機器の通常動作に干渉することなく取り付けたままにしておくことができる。
【0030】
駆動カプラトルクプレート116a(b)は、ねじ付きボルト126a(b)によって、ハブカバー外部接続フランジ122a(b)に連結される。ねじ付きボルト穴は、ハブカバー内部フランジ118a(b)リテーナボルトと位置合わせされ、ハブカバー内部フランジ118a(b)を駆動スプロケット組立体D1(D2)に接続するボルトへのボルト穴を通るアクセスを提供するように寸法決めされる。ハブカバー98a(b)を、内部フランジ118a(b)を通して駆動スプロケットD1(D2)に接続するリテーナボルト136a(b)は、本来の駆動スプロケットリテーナボルト穴を利用する、そのため、本来の駆動スプロケットコネクタボルトより長い以外は同じねじ山である。
【0031】
駆動カプラハブカバー98a(b)は、コネクタボルトを保持して、取付け及び取り除きをより簡単にするために、ハブカバー内部接続フランジ118a(b)と外部接続フランジ122a(b)との間で延在するボルトスリーブ(図示せず)を含んでもよい。
【0032】
増設履帯組立体12a(b)は、一致する履帯ピッチを有する本来の履帯T1(T2)を有する機器の任意の部分のために使用することができる。第1及び第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)のためのコネクタ配置、並びに、駆動カプラハブカバー98のコネクタ/ボルトパターン及びサイズは、本来の履帯T1(T2)の特定のモデル/内部配置を受け入れるために変更してもよく、それは、増設履帯組立体12a(b)の特定のサイズが任意の同様に寸法決めされた履帯機器に普遍的に適応できる可能性があるように、履帯機器の系統のために変化する。
【0033】
実施形態において、増設履帯組立体12a(b)は、本来の履帯T1(T2)から約6インチ、横方向に移動する。この移動は、横安定性を実質的に増加させるが、発明者らは、連続履帯幅よりわずかに小さいこの間隔が、履帯間の固めることができる/幾分固めることができる地面/表面材料の圧縮により、追加の有効な浮揚も提供することも見いだした。したがって、増加する浮揚効果(すなわち、減少する接地圧)は、追加の履帯表面積を加えるだけで示されるよりも大きい(ときには、「ブリッジ効果」と呼ばれる)。しかしながら、増設履帯システム10の選択される横変位は、特定の用途のために変更してもよい。より大きい横変位は、追加の支持部材を必要とすることがある。増設履帯システムは、システムの剛性を増加させるために、それぞれ、第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ24aを第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチ26aに連結し、第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ24bを第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチ26bに連結する水平スチフナ136a及び136bを含んでもよい。
【0034】
増設履帯システムは、特に、機器が開いた水路をまたぐために使用されている用途のために、システムの荷重支持を増加させるために、第1の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチ24a及び26aと、第2の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチ24b及び26bとの間でそれぞれ連結可能な、機器上部構造までの垂直スチフナ138a及び138bを含んでもよく、それにより、増設履帯組立体12a、12bは、水路の開いた部分の上で支持されていない本来の履帯T1(T2)と水路の両側が係合すると期待される。
【0035】
図1~30に示されるように、取り外し可能な履帯増設システム10は、床面から完全に機器を持ち上げるためにジャッキを使用する必要なしに、取付け及び取り外しを行うことができ、増設組立体をそれぞれの側方履帯に対して位置合わせするように移動させて、連結することを可能とするのには、単にサスペンションを取り外すだけで十分である。
【0036】
図1~30を参照すると、取り外し可能な汎用増設履帯システムは、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bと組み合わせて、第1及び第2のアライメントカップ18a(b)及び20a(b)及び取付点68a(b)を有する対向する第1及び第2の側方履帯が設けられた履帯車両を含んでもよい。
【0037】
多くの修正及び変更が、本特許請求されている発明の範囲を逸脱することなしに、好ましい実施形態に行われてもよいことが、当業者には理解されよう。本発明の修正は、それの様々な態様で、当業者には明らかとなり、いくつかは研究の後にのみ明らかとなり、他は、通常の機械的、化学的、及び電子的設計の問題であることが、当然理解されよう。好ましい実施形態のどの特徴、機能、又は特性も必須ではない。他の実施形態が可能であり、それらの具体的な設計は特定の適用例に応じて決まる。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載された特定の実施形態によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0038】
図面参照番号
10 第1の説明される実施形態
12a 第1の増設履帯組立体
14a 第1の増設履帯フレーム及びフレームプレート
16a 第1の増設履帯の第1のねじ付きアライメントチャネル
18a 第1の増設履帯の第2のねじ付きアライメントチャネル
20a 第1の増設履帯の第1のアライメントカップ
22a 第1の増設履帯の第2のアライメントカップ
24a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ
26a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ
28a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部
30a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部
32a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部
34a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部
36a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
38a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
40a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
42a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
44a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
46a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
48a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
50a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
52a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の受入開口
54a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の受入開口
56a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
58a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
60a 第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分
62a 第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分
64a 第1の増設履帯ローラ
66a (使用されない)
68a 第1の増設履帯のレシーバヒッチ雌部係合点
70a 第1の増設履帯の内側フレームプレート
71a 第1の増設履帯の外側フレームプレート
72a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
74a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
76a 第1のトラスボルト増設プレート
78a 第2のトラスボルト増設プレート
80a 第1のトラスボルト
82a 第2のトラスボルト
84a 第1のトラスボルトレシーバ
86a 第2のトラスボルトレシーバ
88a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
90a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
92a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
94a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
96a 第1の増設履帯の駆動カプラ
98a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー
100a 第1の増設履帯の駆動軸受組立体
102a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸
104a (使用されない)
106a 第1の増設履帯の駆動軸受組立体の軸受レース及び軸受
108a 第1の増設履帯の連続履帯
110a 第1の増設履帯の駆動スプロケット
112a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸エンドブロック
114a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸レシーバ
116a 第1の増設履帯の駆動カプラトルクプレート
118a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー内部接続フランジ
120a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバースペーサ/側壁
122a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー外部接続フランジ
124a (使用されない)
126a 第1の増設履帯の駆動カプラトルクプレートボルト
128a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板
130a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板
132a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
134a 第1の増設履帯第2のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
136a 第1の増設履帯の水平スチフナ
138a 第1の増設履帯の垂直スチフナ
12b 第2の増設履帯組立体
14b 第2の増設履帯フレーム及びフレームプレート
16b 第2の増設履帯の第1のねじ付きアライメントチャネル
18b 第2の増設履帯の第2のねじ付きアライメントチャネル
20b 第2の増設履帯の第1のアライメントカップ
22b 第2の増設履帯の第2のアライメントカップ
24b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ
26b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ
28b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部
30b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部
32b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部
34b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部
36b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
38b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
40b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
42b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
44b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
46b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
48b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
50b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
52b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の受入開口
54b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の受入開口
56b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
58b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
60b 第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分
62b 第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分
64b 第2の増設履帯ローラ
66b (使用されない)
68b 第2の増設履帯レシーバヒッチ雌部係合点
70b 第2の増設履帯の内側フレームプレート
71b 第2の増設履帯の外側フレームプレート
72b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
74b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
76b 第1のトラスボルト増設プレート
78b 第2のトラスボルト増設プレート
80b 第1のトラスボルト
82b 第2のトラスボルト
84b 第1のトラスボルトレシーバ
86b 第2のトラスボルトレシーバ
88b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
90b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
92b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
94b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
96b 第2の増設履帯の駆動カプラ
98b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー
100b 第2の増設履帯の駆動軸受組立体
102b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸
104b (使用されない)
106b 第2の増設履帯の駆動軸受組立体の軸受レース及び軸受
108b 第2の増設履帯の連続履帯
110b 第2の増設履帯の駆動スプロケット
112b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸エンドブロック
114b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸レシーバ
116b 第2の増設履帯の駆動カプラトルクプレート
118b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー内部接続フランジ
120b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバースペーサ/側壁
122b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー外部接続フランジ
124b (使用されない)
126b 第2の増設履帯の駆動カプラトルクプレートボルト
128b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板
130b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板
132b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
134b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
136b 第2の増設履帯の水平スチフナ
138b 第2の増設履帯の垂直スチフナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
【手続補正書】
【提出日】2022-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、全体として、2020年7月1日に出願され同時係属中の米国仮特許出願第63047202号に対する優先権を主張し、その開示内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
発明の分野
本発明は、履帯機器の履帯表面積を一時的に増加させるための、取り外し可能な汎用側方履帯増設器に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
農機具及び建設機械は往々にして、接地圧を減少させてトラクションを改善するために連続履帯(多くの場合、「キャタピラ式」履帯と呼ばれる)を使用し、機器の各側面上に単一の履帯を有する(二履帯システムと呼ばれる)。しかしながら、多くの場合、そのような二履帯システムにより接地圧が減少しても、十分な安定性を確保し、及び/又は不安定な湿地若しくは沿岸領域における極度の環境被害を回避するには十分ではない。さらに、機器の所定の重量クラスのための標準的な二履帯システムは、そのような障害物に沿って効率的な作業(たとえば、沈泥でふさがれた水路の迅速な浚渫)を行うには、多くの場合、典型的な用水路及び排水路を横方向にまたぐための十分な幅がない。
【0004】
液圧式履帯幅調整システムが使用されてきたが、概してこれらのシステムは、履帯車両を標準的なキャリアに載せる/標準的なキャリアから降ろすために、又は障害物の間で動かすために、操作者が2つの履帯を引き寄せることのみが可能である。このようなシステムは、現場で稼働すると実際に接地圧を減少させず、履帯機器の横安定性も改善しない。
【0005】
いくつかの機器は、標準的な履帯を交換するために拡張された履帯を提供し、それは、縦方向に拡張されている。これらは、全体的な接地圧を減少させることがあるが、実質的に横安定性を改善しない。細長い履帯は、本来の履帯、駆動歯車、及びサスペンション、すなわち、履帯システム全体の交換を必要とし、それは費用がかかる。さらに、より長い履帯システムは機器の運動性を低下させ、場合によっては、機器の縦横比が増加しているために、障害物及び不整地をわたるときに横安定性を実際に低下させることがある。
【0006】
本来の駆動スプロケット及び履帯ローラをより幅の広い組と交換すること、又は、履帯ローラの第2の組を履帯システムに追加し、次いで、本来の履帯をより幅の広い履帯ローラの組を覆うより幅の広い履帯と交換することも知られている。より幅の広い履帯は、接地圧を減少させて、横安定性を最低限に改善するが、いくつかの欠点を有する。たとえば、この種のシステムは、機器を上昇させることと、本来の履帯を取り外すことと、本来の履帯ローラ及び駆動スプロケットを交換すること(又は、履帯ローラの第2の組の追加)と、機器を再履帯化(re-tracking)することを必要とし、再履帯化は次いで、履帯に再び張力をかけることと、駆動システムへの潜在的な調整を必要とする。このようなシステムは個別の履帯を必要とし、それは、より幅の広い(したがって、より高価で、より広くは利用できない)履帯及びトラックローラ及び駆動スプロケットは、本来の単一履帯システムとは互換性がないためである。より幅の広い履帯及び履帯ローラを取り外すことは、同じ厄介な交換及び再調整手順を伴い、変更は本質的に永続的になる。このような交換に伴う困難さに加えて、側方履帯圧力中心は単一の履帯ローラの幅によってのみ拡張されるので、横安定性の改善は小さい。側方履帯間隔の最低限の増加は、用水路及び排水路を横方向にまたぐ能力を実質的に改善しない。さらに、より幅の広い履帯が履帯ローラにかかるので、より幅の広い履帯システムに側方支柱を提供する能力はない、サスペンション上の歪を減少させる。
【0007】
湿地及び沿岸での用途において浮揚を提供するために、ポンツーンの取付けも行われているが、ポンツーンは水中で浮力を提供するためにのみ有用である。ポンツーンは、泥土では利益をもたらさず、地上で使用されるときも、より幅の広いスパン又は安定性を提供せず、一般に、陸上の動作を損ない、浅海と隣接する陸地部分との間を通過する動作の実行をより難しくする。
【0008】
浮揚及び横方向スパンの制限に加えて、標準的な履帯機器は、特に、より小さい重量/サイズクラスにおいて、横安定性を制限する。傾斜面上で動作するとき、及び、横荷重を持ち上げるときに、所定の機器の横方向専有面積を拡大する能力は、その安定性を大きく増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
よって、(1)接地圧を減少させ、(2)軟かい地面、丘の斜面での動作、及び/又は、横荷重の持ち上げのための横安定性を改善し、(3)水路及び溝をまたぐために側方履帯間隔を増加させ、(4)機器の通常動作と干渉しないように、簡単に取り付け及び取り外しされ、(5)その機器のクラスの標準的なサイズの履帯及び履帯ローラを利用し、並びに、(6)同じ履帯サイズを使用する機器に普遍的に適応可能である、連続的な履帯機器のための装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
概要及び利点
取り外し可能な汎用側方履帯増設システムは、選択された変位幅で本来の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能な増設履帯組立体を含み、組立体は、履帯フレームプレートと、第1及び第2のレシーバヒッチと、履帯機器の対応する駆動スプロケットに取り外し可能に連結可能な駆動カプラとをさらに含み、駆動カプラは、増設履帯履帯ローラと一直線上の駆動軸受組立体及び接続される駆動スプロケットと、駆動スプロケットカプラ及び駆動スプロケットコネクタから駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な増設軸と、増設履帯履帯ローラ及び駆動カプラの周囲に延在する連続履帯とを含む。
【0011】
本明細書に記載され、主張されるシステムは、既存の装置及び方法について多数の利点を示す。履帯増設部は、通常の環境下での、地面と接触する履帯表面積を二倍にし、それにより、50%接地圧が減少する。履帯増設部は、接地圧の減少(したがって、片側が軟かい地面に沈むリスクの減少)、並びに、車両の復原てこ及び慣性モーメントを増加させる有効履帯幅の増加の両方によって横安定性を増加させ、これは、車両が側方荷重を受ける又は傾斜面上で作業するときに特に重要である。履帯増設部により、車両がより幅の広い水路及び溝をまたぐことができ、用水路の浚渫及び潅漑排水路の掘削などの作業の効率性を大きく改善することができる。履帯増設部は、機器の通常動作と干渉しないように、簡単に取り付け及び取り外しされる。システムは、機器と同じ大きさの連続履帯及び履帯ローラを使用して、機器のクラスの標準的なサイズの履帯及び履帯ローラを利用する。システムは、取り外し可能な増設履帯を受け入れるように事前に構成された機器の後付けのために、又は、OEM機器のために、同じ履帯サイズを使用する機器に普遍的に適応可能である。
【0012】
図面の簡単な説明
本明細書の一部に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、本発明の1つ又は複数の実施形態を示し、詳細説明とともに、本発明の原理及び実施態様を説明することに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態の部分的な左側後部図を示す。
図2】第1の実施形態の部分的な左側後部図を示す。
図3】第1の実施形態の左側図を示す。
図4】第1の実施形態の左側後部図を示す。
図5】第1の実施形態のレシーバヒッチの拡大図を示す。
図6】第1の実施形態の駆動カプラの拡大図を示す。
図7】駆動カプラを含む、第1の実施形態の部分的な前部左側図を示す。
図8】機器から分離された、第1の実施形態の左側増設履帯組立体を示す。
図9】左側増設履帯組立体の前部内側側面図を示す。
図10】レシーバヒッチの雄部の拡大図を示す。
図11】第1の実施形態の履帯の増設プレートを示す。
図12】第1の実施形態の履帯の増設プレートを示す。
図13】第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図14】分解されている第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図15】分解されている第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの拡大図を示す。
図16】第1の実施形態の駆動カプラハブカバーの部分分解図を示す。
図17】コネクタボルトとともに駆動カプラハブカバーの内部図を示す。
図18】コネクタボルトとともに駆動カプラハブカバーの内部図を示す。
図19】本来の履帯の駆動スプロケット組立体の拡大図を示す。
図20】第1の実施形態の駆動カプラトルクプレート及び増設軸レシーバの図を示す。
図21】第1の実施形態の駆動カプラトルクプレート組立体の部分分解図を示す。
図22】第1の実施形態の増設履帯組立体の駆動軸受組立体を示す。
図23】第1の実施形態の増設履帯組立体の駆動軸受組立体を示す。
図24】第1の実施形態のレシーバヒッチ及びDリングの俯瞰図を示し、第1の実施形態の分解中のプッシャ/分解ボルトを見ることができる。
図25】第1の実施形態の部分的に分解された履帯増設システムの左側後部レシーバヒッチの雌部の拡大図を示す。
図26】第1の実施形態の水平スチフナを有する履帯増設システムの概略図を示す。
図27】第1の実施形態の垂直スチフナを有する履帯増設システムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
本発明の詳細な説明を開始する前に、以下の言及が適切である。適切な場合、類似の参照物質及び参照文字は、異なる図で同一の、対応する、又は同様の構成要素を示すために使用される。本開示に関連する図は、通常は、縮尺通りに寸法精度をもって描かれておらず、すなわち、そのような図面は、寸法精度よりもむしろ表示及び理解の明瞭さに焦点を合わせて描かれている。
【0015】
明瞭さのために、本明細書に記載の実施態様の所定の特徴のすべてが示され記載されることはない。もちろん、任意のそのような実際の実施態様の開発では、多数の実施態様特有の決定が、アプリケーション及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の特定の目的を達成するために行われる必要があること、並びに、これらの特定の目的が、実施態様によって及び開発者によって異なるであろうことが理解されよう。さらに、そのような開発の努力は、複雑であり時間を要するが、それでもなお、本開示の利益にあずかる当業者にとってエンジニアリングの所定の仕事であろうことが理解されよう。
【0016】
第1及び第2の(実施形態では、左側及び右側の)増設履帯組立体12a及び12bは、互いにミラーイメージである。第1の増設履帯組立体12aは、機器の左側に対応する実施形態において、「a」とラベル付けされ、詳細に示されて説明される。第2の増設履帯組立体12bは、「b」とラベル付けされた、対応する要素を含むことが理解されよう。通常動作で使用される、機器上の既存の取り付けられた左側及び右側の履帯は、簡略化のために、以下では「本来の履帯」又は「機器側方履帯」と呼ばれるが、それらは、機器独自でなくてもよい。
【0017】
(右側に対応する)第1の増設履帯組立体12aが詳細に説明され、対応する第2の増設履帯組立体12bの構成要素は丸括弧で示される。
【0018】
図1~27に示されるように、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bを含む、取り外し可能な汎用側方履帯増設システム10の第1の実施形態が提供され、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bは、本来の側方履帯T1及びT2の外側の、履帯機器の両側に取り付け可能である、互いに同一のミラーイメージである。各増設履帯組立体12a(b)はそれぞれ、フレームプレート70a(b)と、複数の履帯ローラ64a(b)と、駆動カプラ組立体96a(b)と、連続履帯108a(b)と、第1及び第2の受け側ヒッチ24a(b)及び26a(b)とを含む。
【0019】
増設履帯フレーム14a(b)は、剛性及び接続性を提供するために、履帯フレーム14a(b)に堅固に取り付けられるフレームプレート70a(b)を含む。実施形態において、フレームプレート70a(b)は、第1の(前方)部分60a(b)から第2の(後方)部分62a(b)まで延在するが、前方部分及び後方部分は、個別の部分を備えてもよい。実施形態において、フレームプレート70a(b)は、増設履帯フレーム14a(b)と一体であるように溶接されるが、他の手段によって接続されてもよい、又は、増設履帯フレーム14a(b)の一部として一体的に形成されてもよい。増設履帯フレームプレート70a(b)は、増設履帯フレーム14a(b)の内側に配設される。第1及び第2のねじ付きアライメントa(b)チャネル16a(b)、18a(b)は、ねじ付きプッシャロッドRを受け入れるために、増設履帯フレーム外側プレート71a(b)及び70a(b)を貫通し、それは、組立て及び分解のために一般的なモーター付回転ツールを使用できることを含めて、本来の履帯組立体T1に対する増設履帯組立体12a(b)の位置合わせ及び分離/嵌合を支援する。実施形態において、第1及び第2のねじ付きアライメントチャネル16a(b)、18a(b)に対応する第1及び第2のアライメントカップ20a(b)、22a(b)は、本来の履帯組立体T1フレームプレートに取り付けられ、各カップ20a(b)、22a(b)は、それぞれの第1及び第2のアライメントチャネル16a(b)、18a(b)を貫通するねじ付きプッシャロッドの端部を受け入れるように配設される。これにより、操作者は、増設履帯組立体12a(b)を適切な位置にジャッキで上げることができ、標準的な回転ツール/ドライバを使用して位置合わせを維持することができる。
【0020】
実施形態において、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)はそれぞれ、雌部28a(b)、30a(b)と、雄部32a(b)、34a(b)とを含む。各雌部28a(b)、30a(b)はそれぞれ、第1の端部36a(b)、38a(b)から第2の端部40a(b)、42a(b)まで延在する受入チャネルと、第1及び第2の接続フランジ44a(b)、46a(b)及び48a(b)、50a(b)とを含む。第2の接続フランジ、48a(b)、50a(b)のそれぞれは、それぞれのレシーバヒッチ雄部32a(b)、34a(b)に対応する断面を有する受入開口52a(b)、54a(b)を含む。各雄部32a(b)、34a(b)は、フランジプレート128a(b)、130a(b)及び対応する頂部フォロアプレート132a(b)、134a(b)によって、増設履帯フレーム内側プレート70a(b)に連結される。実施形態において、雌部28a(b)、30a(b)は、先端が下に向けられた略三角形の断面である。各雌部28a(b)、30a(b)は、それらのそれぞれの第1の端部36a(b)、38a(b)からそれらのそれぞれの第2の端部40a(b)、42a(b)まで延在する頂部増設フランジプレート56a(b)、58a(b)を含み、頂部フランジプレート56a(b)、58a(b)は、曲げ力及びアライメントがずれていることによるトルク力に対する強さを増加させるために、三角形の断面より幅が広い。断面、フランジ、及びボルト配置は、本来の履帯T1(T2)のサスペンション構成要素に干渉しないように構成され、同時に、接続部材に対する十分な強さを提供する。実施形態において、雄部32a(b)、34a(b)は、正方形断面ロッドであり、非円形横断面は、増設履帯12a(b)を本来の履帯T1(T2)に接続するときの、適切な位置合わせを確実にすることを支援する。さらに、雌部28a(b)、30a(b)内への雄部32a(b)、34a(b)の係合は疲れ破壊のリスクを低下させるために、フランジ面及びボルト上にそのような負荷を集中させるのではなく、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)を通してトルク荷重を分配するトルクアームとして働く。
【0021】
各雌部28a(b)、30a(b)は、第1及び第2の取付フランジ44a(b)、46a(b)及び48a(b)、50a(b)を含み、それぞれ、レシーバヒッチ雌部28a(b)、30a(b)を、本来の履帯フレームプレートP1(P2)及び増設履帯フレーム内側プレート70a(b)にそれぞれ堅固に接続するために、複数のねじ付きカプラ68a(b)を有する。本来の履帯フレームプレートP1(P2)に直接連結される、第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)のそれぞれは、本来の履帯フレームプレートP1(P2)の頂部水平部分にボルト留めされる第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)の頂縁に沿って延在する頂部フォロアプレート72a(b)、74a(b)を含み、補強を提供し、位置合わせ、及び、増設履帯コネクタから本来の履帯サスペンションへのトルク荷重の伝達を支援する。実施形態において、第1の(前部)取付フランジ44a(b)及び対応する頂部フォロアプレート72a(b)は、履帯サスペンションの前部への衝撃によって通常は課される追加の力を吸収するために、第2の(後部)取付フランジ46a(b)及び第2の取付フランジフォロアプレート74a(b)より幅が広い。
【0022】
受け側ヒッチ24a(b)及び26a(b)の組み立てられた長さは、側方履帯増設システム10の横変位を定義付ける。
【0023】
実施形態において、係合点68a(b)は、ねじ付きボルトを受け入れるために履帯フレームプレートP1(P2)の裏面に溶接されるねじ付きナットである。実施形態において、ねじ付きボルトは、物流の容易さのために、可能な限り、本来の履帯T1(T2)取付ボルトに一致するように選択される。第1及び第2のトラスボルト増設プレート76a(b)、78a(b)は、本来の履帯サスペンションレイアウトに干渉することなく、対応する第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)のための接続点を提供するために、本来の履帯フレームプレートP1(P2)に加えられる。これは、本来の履帯サスペンションの特定の配置に依存する。
【0024】
第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)が第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)を貫通し、それぞれ、本来の履帯フレームプレートP1(P2)に設けられた対応する第1及び第2のトラスボルトレシーバ84a(b)、86a(b)に係合する。トラスボルト80a(b)、82a(b)は、レシーバヒッチ雄部32a(b)、34a(b)を貫通する。実施形態において、本来の履帯T1(T2)は、十分な強さ及びねじ深さを提供するために、第1及び第2のトラスボルトレシーバ84a(b)、86a(b)に穴をあけて、穴の上にバッキングナットを溶接することによって修正された。実施形態において、第1及び第2のトラスボルト80a(b)、82a(b)は、十分な強さ及び耐食性を提供するために、7/8インチのステンレス鋼ボルトである。
【0025】
第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)のそれぞれは、第1及び第2の係止ラグ88a(b)、90a(b)及び92a(b)、94a(b)をそれぞれ含み、それらは、第1及び第2のレシーバヒッチ24a(b)、26a(b)の雄部32a(b)、34a(b)の所定の位置に保持することを支援し、動作中の振動を減少させる。
【0026】
実施形態において、第2のレシーバヒッチ26a(b)の雄部34a(b)は、第1のレシーバヒッチ24a(b)の雄部32a(b)よりわずかに長く、次に、第1のレシーバヒッチ24a(b)の雄部32a(b)は、駆動カプラ96a(b)の駆動シャフト増設軸102a(b)よりわずかに長く、それにより、取付け中の位置合わせはより簡単になる。各部分は、異なるモーメントで連結され、そのため、連結手順を開始するときに、すべての部品を正確に一列に並べる必要はない。
【0027】
実施形態において、Dリング140a(b)は、第1及び第2のレシーバヒッチ雌部28a(b)、30a(b)に連結され、それは、取付け及び取り外しを支援するために、オーバヘッド支持の使用を可能にする。
【0028】
増設履帯システム10は、駆動カプラ96a(b)を含む。駆動カプラ96a(b)は、機器側部の本来の履帯の駆動スプロケットD1(D2)に連結されるハブカバー98a(b)と、増設履帯組立体12a(b)の駆動軸受組立体100a(b)と、ハブカバー/トルクプレート98a(b)/116a(b)を駆動軸受組立体100a(b)に回転自在に連結する増設軸102a(b)とを含む。実施形態において、駆動軸受組立体100a(b)は、駆動スプロケットに連結される軸受ハブ/レース及びダブル軸受106a(b)(図では見えない)を含み、それは、在庫交換履帯組立体の遊星ギヤ組立体を置き換える。駆動軸受組立体100a(b)は、本来の履帯駆動スプロケットD1(D2)から、増設軸102a(b)を通して、増設履帯組立体12a(b)の連続履帯108a(b)まで、増設履帯組立体駆動スプロケット110a(b)を介して受けるトルクを伝達する。増設軸102a(b)は、増設履帯駆動スプロケット110a(b)に連結される回転軸受にキー止めされる。増設軸102a(b)は、駆動カプラトルクプレート116a(b)の正方形のレシーバ114a(b)に対応する、正方形のエンドブロック112a(b)を含む。正方形状は、トルクを増設軸102a(b)に伝達するが、他の形状、たとえば、卵形、星形、及び他の形状が使用される可能性がある。
【0029】
実施形態において、駆動カプラ96a(b)は、駆動スプロケットの上に、本来の履帯駆動スプロケットD1(D2)の回転部分に連結されるハブカバー98a(b)を含む。ハブカバー98a(b)は、駆動スプロケットD1(D2)ベース部分に直接連結させる内部接続フランジ118a(b)と、内部接続フランジ118a(b)から外へ延在するスペーサ/側壁120a(b)と、外部接続フランジ122a(b)とを含む。実施形態において、外部接続フランジ122a(b)は閉じられるが、ハブカバー98a(b)を取り外す必要のない検査及びメンテナンスのために、駆動スプロケットD1(D2)への直接アクセスを提供するために開いていてもよい。しかしながら、閉じられた外部接続フランジ122a(b)を有することで、ごみ屑が駆動スプロケット/ハブ組立体に入ることは阻止される。増設履帯組立体12a(b)が取り付けられていないときには、ハブカバー組立体98a(b)は、機器の通常動作に干渉することなく取り付けたままにしておくことができる。
【0030】
駆動カプラトルクプレート116a(b)は、ねじ付きボルト126a(b)によって、ハブカバー外部接続フランジ122a(b)に連結される。ねじ付きボルト穴は、ハブカバー内部フランジ118a(b)リテーナボルトと位置合わせされ、ハブカバー内部フランジ118a(b)を駆動スプロケット組立体D1(D2)に接続するボルトへのボルト穴を通るアクセスを提供するように寸法決めされる。ハブカバー98a(b)を、内部フランジ118a(b)を通して駆動スプロケットD1(D2)に接続するリテーナボルト136a(b)は、本来の駆動スプロケットリテーナボルト穴を利用する、そのため、本来の駆動スプロケットコネクタボルトより長い以外は同じねじ山である。
【0031】
駆動カプラハブカバー98a(b)は、コネクタボルトを保持して、取付け及び取り除きをより簡単にするために、ハブカバー内部接続フランジ118a(b)と外部接続フランジ122a(b)との間で延在するボルトスリーブ(図示せず)を含んでもよい。
【0032】
増設履帯組立体12a(b)は、一致する履帯ピッチを有する本来の履帯T1(T2)を有する機器の任意の部分のために使用することができる。第1及び第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ44a(b)、46a(b)のためのコネクタ配置、並びに、駆動カプラハブカバー98のコネクタ/ボルトパターン及びサイズは、本来の履帯T1(T2)の特定のモデル/内部配置を受け入れるために変更してもよく、それは、増設履帯組立体12a(b)の特定のサイズが任意の同様に寸法決めされた履帯機器に普遍的に適応できる可能性があるように、履帯機器の系統のために変化する。
【0033】
実施形態において、増設履帯組立体12a(b)は、本来の履帯T1(T2)から約6インチ、横方向に移動する。この移動は、横安定性を実質的に増加させるが、発明者らは、連続履帯幅よりわずかに小さいこの間隔が、履帯間の固めることができる/幾分固めることができる地面/表面材料の圧縮により、追加の有効な浮揚も提供することも見いだした。したがって、増加する浮揚効果(すなわち、減少する接地圧)は、追加の履帯表面積を加えるだけで示されるよりも大きい(ときには、「ブリッジ効果」と呼ばれる)。しかしながら、増設履帯システム10の選択される横変位は、特定の用途のために変更してもよい。より大きい横変位は、追加の支持部材を必要とすることがある。増設履帯システムは、システムの剛性を増加させるために、それぞれ、第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ24aを第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチ26aに連結し、第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ24bを第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチ26bに連結する水平スチフナ136a及び136bを含んでもよい。
【0034】
増設履帯システムは、特に、機器が開いた水路をまたぐために使用されている用途のために、システムの荷重支持を増加させるために、第1の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチ24a及び26aと、第2の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチ24b及び26bとの間でそれぞれ連結可能な、機器上部構造までの垂直スチフナ138a及び138bを含んでもよく、それにより、増設履帯組立体12a、12bは、水路の開いた部分の上で支持されていない本来の履帯T1(T2)と水路の両側が係合すると期待される。
【0035】
図1~27に示されるように、取り外し可能な履帯増設システム10は、床面から完全に機器を持ち上げるためにジャッキを使用する必要なしに、取付け及び取り外しを行うことができ、増設組立体をそれぞれの側方履帯に対して位置合わせするように移動させて、連結することを可能とするのには、単にサスペンションを取り外すだけで十分である。
【0036】
図1~27を参照すると、取り外し可能な汎用増設履帯システムは、第1及び第2の増設履帯組立体12a及び12bと組み合わせて、第1及び第2のアライメントカップ18a(b)及び20a(b)及び取付点68a(b)を有する対向する第1及び第2の側方履帯が設けられた履帯車両を含んでもよい。
【0037】
多くの修正及び変更が、本特許請求されている発明の範囲を逸脱することなしに、好ましい実施形態に行われてもよいことが、当業者には理解されよう。本発明の修正は、それの様々な態様で、当業者には明らかとなり、いくつかは研究の後にのみ明らかとなり、他は、通常の機械的、化学的、及び電子的設計の問題であることが、当然理解されよう。好ましい実施形態のどの特徴、機能、又は特性も必須ではない。他の実施形態が可能であり、それらの具体的な設計は特定の適用例に応じて決まる。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載された特定の実施形態によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0038】
図面参照番号
10 第1の説明される実施形態
12a 第1の増設履帯組立体
14a 第1の増設履帯フレーム及びフレームプレート
16a 第1の増設履帯の第1のねじ付きアライメントチャネル
18a 第1の増設履帯の第2のねじ付きアライメントチャネル
20a 第1の増設履帯の第1のアライメントカップ
22a 第1の増設履帯の第2のアライメントカップ
24a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ
26a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ
28a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部
30a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部
32a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部
34a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部
36a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
38a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
40a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
42a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
44a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
46a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
48a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
50a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
52a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の受入開口
54a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の受入開口
56a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
58a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
60a 第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分
62a 第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分
64a 第1の増設履帯ローラ
66a (使用されない)
68a 第1の増設履帯のレシーバヒッチ雌部係合点
70a 第1の増設履帯の内側フレームプレート
71a 第1の増設履帯の外側フレームプレート
72a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
74a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
76a 第1のトラスボルト増設プレート
78a 第2のトラスボルト増設プレート
80a 第1のトラスボルト
82a 第2のトラスボルト
84a 第1のトラスボルトレシーバ
86a 第2のトラスボルトレシーバ
88a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
90a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
92a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
94a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
96a 第1の増設履帯の駆動カプラ
98a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー
100a 第1の増設履帯の駆動軸受組立体
102a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸
104a (使用されない)
106a 第1の増設履帯の駆動軸受組立体の軸受レース及び軸受
108a 第1の増設履帯の連続履帯
110a 第1の増設履帯の駆動スプロケット
112a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸エンドブロック
114a 第1の増設履帯の駆動シャフト増設軸レシーバ
116a 第1の増設履帯の駆動カプラトルクプレート
118a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー内部接続フランジ
120a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバースペーサ/側壁
122a 第1の増設履帯の駆動カプラハブカバー外部接続フランジ
124a (使用されない)
126a 第1の増設履帯の駆動カプラトルクプレートボルト
128a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板
130a 第1の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板
132a 第1の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
134a 第1の増設履帯第2のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
136a 第1の増設履帯の水平スチフナ
138a 第1の増設履帯の垂直スチフナ
140a Dリング
12b 第2の増設履帯組立体
14b 第2の増設履帯フレーム及びフレームプレート
16b 第2の増設履帯の第1のねじ付きアライメントチャネル
18b 第2の増設履帯の第2のねじ付きアライメントチャネル
20b 第2の増設履帯の第1のアライメントカップ
22b 第2の増設履帯の第2のアライメントカップ
24b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ
26b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ
28b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部
30b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部
32b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部
34b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部
36b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
38b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の端部
40b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
42b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の端部
44b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
46b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の接続フランジ
48b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
50b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第2の接続フランジ
52b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の受入開口
54b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の受入開口
56b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
58b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の頂部増設フランジプレート
60b 第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分
62b 第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分
64b 第2の増設履帯ローラ
66b (使用されない)
68b 第2の増設履帯レシーバヒッチ雌部係合点
70b 第2の増設履帯の内側フレームプレート
71b 第2の増設履帯の外側フレームプレート
72b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
74b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雌部の第1の取付フランジ頂部フォロアプレート
76b 第1のトラスボルト増設プレート
78b 第2のトラスボルト増設プレート
80b 第1のトラスボルト
82b 第2のトラスボルト
84b 第1のトラスボルトレシーバ
86b 第2のトラスボルトレシーバ
88b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
90b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第1の係止ラグ
92b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
94b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチの第2の係止ラグ
96b 第2の増設履帯の駆動カプラ
98b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー
100b 第2の増設履帯の駆動軸受組立体
102b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸
104b (使用されない)
106b 第2の増設履帯の駆動軸受組立体の軸受レース及び軸受
108b 第2の増設履帯の連続履帯
110b 第2の増設履帯の駆動スプロケット
112b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸エンドブロック
114b 第2の増設履帯の駆動シャフト増設軸レシーバ
116b 第2の増設履帯の駆動カプラトルクプレート
118b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー内部接続フランジ
120b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバースペーサ/側壁
122b 第2の増設履帯の駆動カプラハブカバー外部接続フランジ
124b (使用されない)
126b 第2の増設履帯の駆動カプラトルクプレートボルト
128b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板
130b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板
132b 第2の増設履帯の第1のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
134b 第2の増設履帯の第2のレシーバヒッチ雄部連結板の頂部フォロアプレート
136b 第2の増設履帯の水平スチフナ
138b 第2の増設履帯の垂直スチフナ
140b Dリング
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履帯機器のための取り外し可能な汎用側方履帯増設システムであって、前記履帯機器が、前端及び後端と、第1の側方履帯フレームプレート、複数のロードホイール、駆動スプロケット組立体、及び連続履帯を有する第1の側方履帯とを含み、前記第1の増設履帯組立体が、前端から後端まで延在し、選択された変位幅で前記第1の側方履帯に及び前記第1の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能であり、前記第1の増設履帯組立体が、
第1の増設履帯フレーム及び第1の増設履帯フレームプレートであって、前記第1の増設履帯フレーム及び前記第1の増設履帯フレームプレートが、前記第1の増設履帯フレームの前部に対応する第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分から、前記第1の増設履帯フレームの後部に対応する第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分まで延在し、前記第1の増設履帯フレームプレートが、前記第1の増設履帯フレームプレートの第1及び第2の部分にそれぞれ配設された第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルを含む、第1の増設履帯フレーム及び第1の増設履帯フレームプレートと、
前記第1の増設履帯フレームプレートに回転可能に連結される複数の第1の増設履帯ローラと、
前記第1の増設履帯フレームプレートの第1の部分と前記第1の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第1の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び前記第1の増設履帯フレームプレートの第2の部分と第1の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチであって、前記第1の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチのそれぞれが同じ長さで、前記側方履帯増設システムの横変位を定義する、第1の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び第1の増設履帯の第2の受け側ヒッチと、
前記第1の側方履帯の駆動スプロケット組立体に連結可能な第1の増設履帯の駆動カプラと、
前記第1の増設履帯の駆動カプラ及びローラホイールの周囲に延在する第1の増設履帯の連続履帯と
を備える、
システム。
【請求項2】
前記前端及び後端に近接する前記第1の側方履帯フレームプレートにそれぞれ接続される第1の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップ
をさらに備え、
前記第1の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップが、前記対応する第1の増設履帯の第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルと位置合わせされるように位置付けられる、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の増設履帯ロードホイールと一直線上の第1の増設履帯の駆動軸受組立体及び接続される第1の増設履帯の駆動スプロケットと、
前記第1の側方履帯の駆動スプロケット組立体に接続可能な第1の増設履帯の駆動スプロケットコネクタと、
前記第1の増設履帯の駆動スプロケットコネクタから前記第1の増設履帯の駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な第1の増設履帯の増設軸と
を含む前記第1の増設履帯の駆動カプラ
をさらに備える、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記履帯機器が、前記第1の側方履帯の反対側で鏡写しであり、第2の側方履帯のフレームプレート、複数のロードホイール、第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体、及び第2の側方履帯の連続履帯を含む第2の側方履帯をさらに含み、
前記第1の増設履帯のミラーイメージを備え、前端から後端まで延在し、前記選択された変位幅で前記第2の側方履帯に及び前記第2の側方履帯の外側に取り外し可能に連結可能である第2の増設履帯組立体
をさらに備え、
前記第2の増設履帯組立体が、
第2の増設履帯フレーム及び第2の増設履帯フレームプレートであって、前記第2の増設履帯フレーム及び前記第2の増設履帯フレームプレートが、前記第2の増設履帯フレームの前部に対応する第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分から、前記第2の増設履帯フレームの後部に対応する第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分まで延在し、前記第2の増設履帯フレームプレートが、前記第2の増設履帯フレームプレートの第1及び第2の部分にそれぞれ配設された第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルを含む、第2の増設履帯フレーム及び第2の増設履帯フレームプレートと、
前記前端及び後端に近接する前記第2の側方履帯フレームプレートにそれぞれ接続される第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップであって、前記第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップが、前記対応する第2の増設履帯の第1及び第2のねじ付きアライメントチャネルと位置合わせされるように位置付けられる、第2の増設履帯の第1及び第2のアライメントカップと、
前記第2の増設履帯フレームプレートに回転可能に連結される複数の第2の増設履帯ローラと、
前記第2の増設履帯フレームプレートの第1の部分と前記第2の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第2の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び前記第2の増設履帯フレームプレートの第2の部分と第2の側方履帯フレームプレートとの間に連結可能な第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチであって、前記第2の増設履帯の第1及び第2の受け側ヒッチのそれぞれが同じ長さで、前記側方履帯増設システムの横変位を定義する、第2の増設履帯の第1の受け側ヒッチ及び第2の増設履帯の第2の受け側ヒッチと、
前記第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体に連結可能な第2の増設履帯の駆動カプラであって、前記第2の増設履帯の駆動カプラが、前記第2の増設履帯ロードホイールと一直線上の第2の増設履帯の駆動軸受組立体及び接続される第2の増設履帯の駆動スプロケットと、前記第2の側方履帯の駆動スプロケット組立体に接続可能な第2の増設履帯の駆動スプロケットコネクタと、前記第2の増設履帯の駆動スプロケットコネクタから前記第2の増設履帯の駆動軸受組立体まで取り外し可能に連結可能な第2の増設履帯の増設軸とを含む、第2の増設履帯の駆動カプラと、
前記第2の増設履帯の駆動カプラ及びローラホイールの周囲に延在する第2の増設履帯の連続履帯と
をさらに備える、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1及び第2の増設履帯組立体を取り外し可能に受け入れるように構成された第1及び第2の対向する側方履帯を含む履帯車両
をさらに備える、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
それぞれの第1及び第2の増設履帯の水平スチフナをさらに含む前記第1及び第2の増設履帯組立体
をさらに備え、
各水平スチフナが、前記側方履帯と増設履帯組立体のフレームプレートとの間に連結可能な第1及び第2のスチフナ部材を備え、
前記それぞれの第1及び第2の増設履帯の水平スチフナの前記水平スチフナの第1及び第2のスチフナ部材が、水平十字形の向きに連結される、
請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
それぞれの第1及び第2の増設履帯の垂直スチフナをさらに含む前記第1及び第2の増設履帯組立体
をさらに備え、
前記それぞれの第1及び第2の増設履帯垂直スチフナのそれぞれが、前記第1及び第2の履帯増設部を受け入れるために、前記それぞれの第1及び第2の増設履帯組立体フレームプレートと履帯車両上のそれぞれの側方位置との間に連結可能な1つ又は複数のスチフナ部材を含み、
前記それぞれの側方位置のそれぞれが、前記それぞれの第1及び第2の増設履帯フレームプレートより高く配設される、
請求項4に記載のシステム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
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【国際調査報告】