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特表2023-532371少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法
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  • 特表-少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法 図1
  • 特表-少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法 図2
  • 特表-少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法 図3-3A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-27
(54)【発明の名称】少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 70/44 20060101AFI20230720BHJP
   B29C 33/46 20060101ALI20230720BHJP
   B29C 43/12 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
B29C70/44
B29C33/46
B29C43/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023500994
(86)(22)【出願日】2021-07-05
(85)【翻訳文提出日】2023-01-25
(86)【国際出願番号】 IB2021055996
(87)【国際公開番号】W WO2022009061
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】102020000016498
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】399016318
【氏名又は名称】オートモビリ ランボルギーニ ソチエタ ペル アツイオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】ガッロ ジャラミッロ,ジュアン パブロ
【テーマコード(参考)】
4F202
4F204
4F205
【Fターム(参考)】
4F202AA36
4F202AD16
4F202AG07
4F202AJ05
4F202AJ08
4F202AJ11
4F202CA03
4F202CB01
4F202CK32
4F202CK54
4F202CN01
4F204AA36
4F204AD16
4F204AG07
4F204AJ05
4F204AJ08
4F204AJ11
4F204FA13
4F204FB01
4F204FN11
4F204FQ37
4F204FW22
4F205AA36
4F205AC03
4F205AD16
4F205AG07
4F205AJ05
4F205AJ08
4F205AJ11
4F205HA03
4F205HA24
4F205HA33
4F205HA35
4F205HA45
4F205HB01
4F205HK26
4F205HW02
(57)【要約】
少なくとも1つのキャビティを内部に備えるモノリシック部品、具体的にはC-SMCで作られたモノリシック部品を製造するための成形方法であって、第1の半金型(1a)、第2の半金型(1b)および可動のサイドキャリッジであって、それらの間に成形空間(Vs)を規定する第1の半金型(1a)、第2の半金型(1b)および可動のサイドキャリッジを備えるプレスを準備するステップと、成形空間(Vs)内に少なくとも1つのコア(3、4)を配置するステップとを含む。コア(3、4)は、モノリシック部品の少なくとも1つのキャビティを形成するように成形された収容空間(Vc)の範囲を定める膜(3)と、膜(3)と係合する少なくとも1つのコネクタ(4)とを備える。方法はまた、成形される材料(C)の装填物でコア(3、4)を包むステップと、コア(3、4)を第1の半金型(1a)および第2の半金型(1b)の一方の内部に固定するステップと、膜(3)の収容空間(Vc)を充填材料(R)で充填するステップとを含む。第1の半金型(1a)および第2の半金型(1b)を閉じた後、方法は、成形圧力を加えて、その後に充填材料(R)で充填された収容空間(Vc)を空にするステップと、第1の半金型(1a)および第2の半金型(1b)を開いた後、成形されたモノリシック部品からコアを取り出すステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのキャビティを内部に備えるモノリシック部品、具体的にはC-SMCで作られたモノリシック部品を製造するための成形方法であって、
第1の半金型(1a)および第2の半金型(1b)を含むプレスを準備するステップであって、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の一方はオイル回路(2)によって移動され、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の他方は固定されており、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)はそれらの間に成形空間(Vs)を規定し、前記プレスはまた、好ましくは、前記成形空間(Vs)を規定するために前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)と協働する可動のサイドキャリッジを備える、ステップと、
前記成形空間(Vs)内に少なくとも1つのコア(3、4)を配置するステップであって、前記コアは、前記モノリシック部品の前記少なくとも1つのキャビティを形成するように成形された収容空間(Vc)の範囲を定める膜(3)と、前記膜(3)と係合し且つ前記収容空間(Vc)を充填することを可能にするように構成された少なくとも1つのコネクタ(4)とを備える、ステップと、
前記コア(3、4)が、成形される材料(C)の装填物(C)に少なくとも部分的に浸漬されるように、前記装填物で前記コア(3、4)を包むステップと、
前記コア(3、4)を前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の一方の内部に、具体的には固定されている半金型の内部に固定するステップと、
前記膜(3)の前記収容空間(Vc)に、前記コネクタ(4)を介して充填材料(R)を充填するステップと、
前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)を閉じた後、前記材料(C)の装填物に成形圧力を加えて前記モノリシック部品を形成するステップと、
これらのステップの後に、
前記充填材料(R)で充填された前記収容空間(Vc)を空にするステップと、
前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)を開いた後、前記成形されたモノリシック部品から前記コアを取り除くステップと、を含む成形方法。
【請求項2】
前記膜(3)の前記収容空間(Vc)を充填する前記ステップにおいて、前記収容空間(Vc)は、所定量のオイルが前記オイル回路(2)から前記収容空間(Vc)へ流れる供給流を作り出すことを可能にするために、前記オイル回路(2)の送出部分(2a)と流体連通される、および/または、前記収容空間(Vc)を空にする前記ステップにおいて、前記収容空間は、前記所定量のオイルが前記収容空間から前記オイル回路(2)へ逆流する戻り流を作り出すことを可能にするために、前記オイル回路(2)の戻り部分(2b)と流体連通される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記オイル回路(2)の前記送出部分(2a)および前記戻り部分(2b)が互いに一致する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
成形圧力を加える前記ステップは、前記膜(3)が前記材料の装填物(C)に前記成形圧力を加えるように前記膜(3)を拡張させるべく追加の量のオイルを前記膜(3)の前記収容空間(Vc)に供給するサブステップを含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記膜(3)の前記収容空間(Vc)を充填する前記ステップにおいて、前記収容空間(Vc)は所定量の粒状材料で充填されており、前記粒状材料は、砂、塩、ガラス微小球、ハニカムペレットから選択可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
成形圧力を加える前記ステップは、特に、前記膜(3)を固定された形態に保ちながら、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の一方を前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の他方に向かって移動させることによって達成され、成形圧力を加える前記ステップはまた、好ましくは、前記可動のサイドキャリッジを前記材料の装填物(C)に向かって移動させることによって達成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記材料の装填物(C)で前記コア(3、4)を包む前記ステップと前記成形圧力を加える前記ステップとの間に、前記材料の装填物(C)の温度を上昇させるステップがある、請求項1から6のいずれか一項または複数に記載の方法。
【請求項8】
前記コア(3、4)を前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の一方に固定する前記ステップにおいて、前記少なくとも1つのコネクタ(4)は、前記膜(3)を充填する前記ステップおよび前記膜(3)を空にする前記ステップ中に前記充填材料(R)の流れを作り出すことを可能にするように、前記第1の半金型(1a)または前記第2の半金型(1b)のいずれか固定の半金型と係合する、請求項1から7のいずれか1項または複数に記載の方法。
【請求項9】
前記収容空間(Vc)を空にする前記ステップおよび前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)を開く前記ステップの後に、
固定の半金型(1a、1b)から前記少なくとも1つのコネクタ(4)を解放するステップと、
前記成形されたモノリシック部品を前記少なくとも1つのコネクタ(4)と共に前記プレスから排出するステップと、を含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コア(3、4)を取り除く前記ステップは、
前記成形されたモノリシック部品から前記少なくとも1つのコネクタ(4)を取り除くサブステップと、
前記成形されたモノリシック部品上に前記少なくとも1つのコネクタ(4)によって残された開口部から前記膜(3)を少なくとも部分的に抽出するサブステップと、を含む請求項1から9のいずれか1項または複数に記載の方法。
【請求項11】
前記コア(3、4)を取り除く前記ステップの後に、前記少なくとも1つのコネクタ(4)によって残された前記開口部の近くの前記成形されたモノリシック部品の領域を仕上げるステップが続く、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記成形されたモノリシック部品から前記コア(3、4)を取り除く前記ステップは、
前記モノリシック部品に少なくとも1つの開口部を形成するサブステップであって、前記少なくとも1つの開口部は、前記膜(3、4)を完全にまたは部分的に抽出することを可能にするように構成されている、サブステップと、
前記膜(3、4)を柔らかくするために、好ましくはオーブンを使用して、前記成形されたモノリシック部品の温度を上昇させるサブステップと、を含む請求項1から11のいずれか1項または複数に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)を開く前記ステップは、前記成形されたモノリシック部品の内面から前記膜(3)を分離させるための負圧作用を生成するために、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の少なくとも一方に形成され且つ前記成形空間(Vs)と連通する真空回路(5)を駆動するステップによって先行される、請求項1から12のいずれか1項または複数に記載の方法。
【請求項14】
中空モノリシック部品、具体的にはC-SMCで作られた部品を成形するための機械(M)であって、請求項1から13のいずれか1項または複数に記載の方法を実施するように構成されており、
第1の半金型(1a)および第2の半金型(1b)を備えるプレスであって、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の一方は可動であり、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)の他方は固定されており、前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)はそれらの間に成形空間(Vs)を規定し、当該プレスはまた、好ましくは、前記成形空間(Vs)を規定するために前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)と協働する可動のサイドキャリッジを備える、プレスと、
前記成形空間(Vs)内に配置された少なくとも1つのコア(3、4)であって、前記モノリシック部品の少なくとも1つのキャビティを形成するように成形された収容空間(Vc)の範囲を定める膜(3)を備え、また、前記膜(3)と係合し且つ前記収容空間(Vc)を充填することを可能にするように構成された少なくとも1つのコネクタ(4)を備える、コア(3、4)と、
前記第1の半金型(1a)および前記第2の半金型(1b)のうちの可動の半金型を移動させるように構成されたオイル回路(2)と、
前記成形空間(Vs)内に負圧作用を生成するように構成された真空回路(5)と、を備える機械(M)。
【請求項15】
前記膜(3)は、液状シリコーンゴム、ラテックスゴム、回転成形用のPTE/PE、回転成形用の低融点ポリマー、熱成形用の低融点ポリマー、ブロー成形用の熱可塑性ポリマー、射出成形用の熱可塑性ポリマーから選択可能な材料で作られている、請求項14に記載の機械(M)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品、具体的にはC-SMCで作られたモノリシック部品を製造するための成形方法、および自動車分野、特にC-SMC(カーボンシート モールディング コンパウンド)から部品を製造するために広く使用される、中空のモノリシック部品を成形するための機械に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、C-SMC部品は、従来の圧縮成形技術を使用して製造されており、この技術では、C-SMCの装填物を成形できる力を加えるためにプレスが使用される。この成形技術は、比較的安価で剛性の高い複雑な単層モノリシック部品を製造する。
【0003】
また、CFRP(炭素繊維強化ポリマー)で作られた部品を加工して非常に剛性の高い高強度部品を生成する技術が知られている。これらの特性は、ボディインホワイト(BiW)構造部品の製造に役立つ閉じた形状を成形できる可能性によって強化される。
【0004】
不利なことに、C-SMC部品を加工する従来の技術およびCFRP部品の製造に使用される技術には、完成部品の機械的特性、コストおよびタクトタイムの点で固有の欠点がある。
【0005】
C-SMC部品に使用される成形技術では、内部に空洞がある部品を扱うことはできない。一方、CFRP部品に使用される技術は高価であり、その生産性は市場の要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明の技術的目的は、従来技術の上述の欠点を克服することを可能にするために、少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品を製造するための成形方法および中空モノリシック部品を成形するための機械を提供することである。
【0007】
したがって、本発明の目的は、特にC-SMCから、中空で複雑な形状を有するモノリシック要素を製造することを可能にする成形方法を提供することである。
【0008】
したがって、本発明の別の目的は、従来技術よりも低コストでC-SMCから中空モノリシック要素を製造することを可能にする成形方法を提供することである。
【0009】
示された技術的目的および指定された目的は、添付の特許請求の範囲の請求項の1つまたは複数に記載された技術的特徴を含む成形方法および機械によって実質的に達成される。従属請求項は、本発明の可能な実施形態に対応する。
【0010】
より具体的には、技術的目的は、少なくとも1つのキャビティを内部に備えるモノリシック部品、具体的にはC-SMCで作られたモノリシック部品を製造するための成形方法であって、第1の半金型および第2の半金型を備えるプレスであって、第1の半金型および第2の半金型はそれらの間に成形空間を規定し、第1の半金型および第2の半金型の一方はオイル回路によって移動され、第1の半金型および第2の半金型の他方は固定されているプレスを準備するステップを含む成形方法によって達成される。
【0011】
可能な実施形態では、プレスはまた、成形空間を規定し且つアンダーカットを有する中空モノリシック部品を成形することを可能にするために半金型と協働するように可動のサイドキャリッジを備える。
【0012】
本発明の方法はまた、成形空間内に少なくとも1つのコアを配置するステップであって、コアが、モノリシック部品の少なくとも1つのキャビティを形成するように成形される収容空間の範囲を定める膜と、膜と係合し且つ収容空間を充填することを可能にするように構成された少なくとも1つのコネクタとを含むステップと、コアが少なくとも部分的に装填物に浸漬されるように、コアを、成形される材料の装填物、具体的にはC-SMCの装填物で包むステップと、を含む。
【0013】
本発明の方法はまた、第1の半金型および第2の半金型の一方、具体的には固定されている半金型の内部にコアを固定するステップと、コネクタを介して充填材料で膜の収容空間を充填するステップと、半金型(および必要に応じて、存在する場合にはキャリッジ)を閉じた後、材料の装填物に成形圧力を加えてモノリシック部品を形成するステップと、を含む。
【0014】
前述のステップの後、本発明による方法はまた、充填材料で充填された収容空間を空にするステップと、半金型(および必要に応じて、存在する場合にはキャリッジ)を開いた後、成形されたモノリシック部品からコアを取り除くステップとを含む。
【0015】
より具体的には、技術的目的はまた、中空モノリシック部品、具体的にはC-SMC部品を成形するための、前述による方法を実施するように構成された機械によって達成され、当該機械は、第1の半金型および第2の半金型であって、それらの間に成形空間を規定する第1の半金型および第2の半金型を備えるプレスを備え、第1の半金型および第2の半金型の一方は可動であり、第1の半金型および第2の半金型の他方は固定されている。可能な実施形態では、プレスはまた、アンダーカットを有する中空モノリシック部品を成形することを可能にするように可動のサイドキャリッジを備える。
【0016】
本発明による機械はまた、少なくとも1つのコアを備え、当該コアは、成形空間内に配置され且つモノリシック部品の少なくとも1つのキャビティを形成するように成形された収容空間の範囲を定める膜を備え、コアはまた、膜と係合し且つ収容空間を充填することを可能にするように構成された少なくとも1つのコネクタを備える。本発明の機械はまた、第1の半金型または第2の半金型のどちらか可動の半金型および必要に応じてサイドキャリッジを移動させるように構成されたオイル回路と、成形空間内に負圧作用を生成するように構成された真空回路とを備える。
【0017】
本発明のさらなる特徴および利点は、中空モノリシック部品、具体的にはC-SMC部品を製造するための成形方法および機械の実施形態の例示的な、したがって、非限定的な説明においてより明白である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
説明は、本発明の範囲を制限することなく例示の目的でのみ提供される添付の図面を参照して以下に記載される。
図1】中空モノリシック部品、具体的にはC-SMC部品を製造するための機械の一実施形態の概略図を示す。
図2】中空モノリシック部品、具体的にはC-SMC部品を製造するための機械の別の実施形態の概略図を示す。
図3】本発明による機械の別の実施形態の概略図を示す。
図3A図3の詳細の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付の図面を参照すると、文字Mは、中空モノリシック部品、具体的にはC-SMC部品を成形するための機械を示す。
【0020】
機械Mは、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bであって、それらの間に成形空間Vsを規定する第1の半金型1aおよび第2の半金型1bを備えたプレスを備え、成形空間Vsには、中空モノリシック部品を得るために、成形される材料の装填物(チャージ:charge)C、具体的にはC-SMCの装填物が配置される。
【0021】
好ましくは、プレスの第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの一方は可動であるのに対して、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの他方は固定されており、成形される材料の装填物Cを受け取る。
【0022】
添付の図面に示される実施形態では、第1の半金型1aに近づいたり離れたりするのは第2の半金型1bであり、第1の半金型1aは、固定されている。
【0023】
別の可能な実施形態では、第2の半金型1bに近づいたり離れたりするのは第1の半金型1aであり、第2の半金型1bは、固定されている。
【0024】
あるいは、半金型1a、1bの両方が互いに近づいたり離れたりできる。
【0025】
本発明のさらなる態様によれば、プレスはまた、1つまたは複数のアンダーカットを有する中空モノリシック部品を成形することを可能にするように構成された可動のサイドキャリッジを備える。この場合には、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bが移動する瞬間にキャリッジも移動して、中空モノリシック部品を成形する後続のステップ中に半金型1a、1bと協働して成形空間Vsを規定する。
【0026】
モノリシック部品のキャビティを形成するために、機械Mはまた、少なくとも1つのコア3、4を備え、少なくとも1つのコア3、4は、成形空間Vsの内部に配置され且つキャビティを形成するように成形された、収容空間Vcの範囲を定める膜3を備える。
【0027】
したがって、膜3の形状は、得られるモノリシック部品のキャビティの形状によって決定される。
【0028】
図示の実施形態では、膜3は実質的に平行六面体の形状をしており、そのエッジでは、丸みを帯びた角を有する長方形の断面を有するキャビティを有する中空モノリシック部品を得るために、角の部分が丸められている(フィレットされている)。
【0029】
図示されていない他の実施形態では、膜3は任意の形状を有してもよい。
【0030】
好ましくは、膜3は、以下の1つから選択可能な材料から作られる。すなわち、液状シリコーンゴム、ラテックスゴム、回転成形用のPTE/PE、回転成形用の低融点ポリマー、熱成形用の低融点ポリマー、ブロー成形用の熱可塑性ポリマー、射出成形用の熱可塑性ポリマーの1つから選択可能な材料で作られている。
【0031】
有利なことに、これらの材料は、モノリシック部品のキャビティに所望の形状を採用するように膜3をモデル化することを可能にする。
【0032】
有利なことに、これらの材料はまた、膜3を、成形プロセス中に生じる高圧および高温(好ましくは150°を超える)に耐えるようにするが、同時に、成形プロセスの最後に膜3を中空モノリシック部品から容易に取り除くことを可能にする。
【0033】
実際には、成形プロセス中、キャビティを規定する膜3は、その形状を(特に圧縮によって)失ったり、つぶれたりしてはならない。これは、成形プロセスの最後に、部品であって、そのキャビティのサイズまたは形状が不適切な部品になる、または膜3がつぶれている場合には、キャビティがまったくない部品になるからである。これに関して、膜3によって規定された収容空間Vcは、以下でより詳細に説明するように、例えばオイルまたは粒状材料などの充填材料Rで充填される。
【0034】
充填の目的で、コア3、4はまた、膜3と係合するコネクタ4、好ましくは、ただしこれに限定するものではないが、ねじ付きコネクタを備える。好ましくは、コネクタ4は中空であり、その外側は膜3によって少なくとも部分的に覆われており(図3A)、これにより、収容空間Vcが充填されている間、充填材料Rが収容空間Vcから漏れ出して材料の装填物Cの組成を変化させることが防止される。
【0035】
言い換えれば、コア3、4は、モノリシック部品の内部にキャビティを形成するために成形圧力に抵抗するべく少なくとも1つのコネクタ4を通して充填材料Rで充填することができる、起伏のある(contoured)バッグの形で作られる。
【0036】
添付の図面に示されるように、機械Mはまた、可動の半金型1a、1bを動かすように構成されたオイル回路2と、好ましくは固定の半金型1a、1b内に設けられ且つ成形空間Vs内に負圧作用を生成し且つ成形プロセス中に材料の装填物Cの広がりを促進するように構成された真空回路5とを備える。別の可能な実施形態では、真空回路5は、可動の半金型1a、1b内に設けられてもよい。あるいは、真空回路5は、半金型1a、1bの両方に設けられてもよい。
【0037】
したがって、少なくとも1つのキャビティを内部に備えたモノリシック部品、具体的にはC-SMC製で作られたモノリシック部品を製造するための成形方法を実施するために、前述のプレスが準備される。
【0038】
このステップの間、成形空間Vs内に上記のようなコアを配置できるように、半金型1a、1b、および存在する場合にはサイドキャリッジが互いに離間するように、プレスが準備される。次に、材料の装填物C、具体的にはC-SMCの装填物が、コアが少なくとも部分的に装填物Cに浸漬されるように、コア3、4に巻かれる。より詳細には、材料の装填物Cは、膜3をほぼ完全に覆うように、またはその一部だけを覆うように、膜3に巻かれ得る。
【0039】
添付の図面に示されるように、少なくとも1つのコネクタ4は、材料の装填物Cから少なくとも部分的に突出し、その結果、コア3、4は、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの一方の内側、特に、固定されている半金型の内側に固定され得る。
【0040】
言い換えれば、材料の装填物Cでコア3、4を包むステップにおいて、コア3、4は、成形される材料の装填物Cによって覆われ、少なくとも1つのコネクタ4が、少なくとも部分的に装填物Cを含まず、このように包まれたコア3、4は固定されている半金型1a、1bの内側に固定され得る。
【0041】
コア3、4が固定の半金型1a、1bに固定されると、膜3の収容空間Vcは、コネクタ4を介して所定量の充填材料Rで充填される。
【0042】
図1に示される実施形態を参照すると、収容空間Vcは、以下のうちの1つ、すなわち、砂、塩、ガラス微小球、ハニカムペレットの1つから選択可能な粒状材料で充填される。
【0043】
一方、図2および図3に示される実施形態では、充填材料Rは、プレスのオイル回路2からのオイルである。
【0044】
より詳細には、これらの実施形態では、コア3、4を固定の半金型1a、1bに固定するステップにおいて、少なくとも1つのコネクタ4がオイル回路2の送出部分2aに近接して半金型1a、1bに固定される。そうすることにより、収容空間Vcは、その充填ステップ中に、オイル回路2の送出部分2aと流体連通状態に置かれ、所定量のオイルがオイル回路2から収容空間Vcに流れ込むことを可能にする。したがって、この場合には、収容空間Vcを充填する必要がある場合に、プレスのオイル回路2からのオイルの一部が、コネクタ4を介して収容空間Vcに流れ込むようにされる。
【0045】
膜3の収容空間Vcを充填するステップの後、この方法は、2つの半金型1a、1bおよび存在する場合にはサイドキャリッジを閉じて、材料の装填物Cおよびコア3、4が第1の半金型1aと第2の半金型1bとの間に配置される、したがって、成形空間Vsに収容されるステップを含む。
【0046】
半金型1a、1bを閉じるステップの後、この方法は、材料の装填物Cが成形空間Vs内を移動してコア3、4の膜3に沿って流れ、成形空間Vs全体に均一に広がることができるように、材料の装填物Cの温度を上げるステップをさらに含む。
【0047】
成形空間Vs内の装填物の流量パーセンテージは、最大99%まで高く(高流量)または低く(低流量)することができる。この流量パーセンテージは、完成品に必要な機械的および形態学的特性(例えば厚さ、サイズ、抽出軸)に応じて変化する。
【0048】
言い換えれば、一旦温度が上昇すると、材料の装填物Cは、成形空間Vs内を流れて膜3の全体を覆い、成形空間Vs全体に広がることができる。
【0049】
材料の装填物Cで膜3を包むステップにおいて、材料の装填物Cが膜3のほぼ全体(例えば、膜3の表面の99%)に巻かれる場合、材料の装填物Cが膜3の一部のみを覆うように材料の装填物Cが膜3に巻かれる場合よりも、材料の装填物Cは成形空間内を流れない。
【0050】
好ましい実施形態では、膜3は、収容空間Vcの外側に、材料の装填物Cが流れて広がるのを容易にして且つキャビティであって、その表面に欠陥および凹凸がないキャビティを得ることを可能にする滑らかな研磨面を有する。
【0051】
有利なことに、このように形成された膜3は、キャビティの存在にもかかわらず、優れた寸法公差および高い機械的強度を有する部品を得ることを可能にする。
【0052】
収容空間Vcを充填するステップおよび半金型1a、1b(および存在する場合にはサイドキャリッジ)を閉じるステップの後、この方法は、材料の装填物Cに成形圧力を加えてモノリシック部品を形成するステップを含む。
【0053】
好ましくは、材料の装填物Cに加えられる成形圧力は、8バールから300バールの間であり、さらにより好ましくは、成形圧力は120バールである。
【0054】
充填材料Rがプレスのオイル回路2からのオイルである場合、成形圧力は、膜3を拡張させることによって材料の装填物Cに加えられる。
【0055】
より詳細には、半金型1a、1bおよび必要に応じて可動のサイドキャリッジが閉じられた後、追加の量のオイルが、膜3を拡張させるために、送出部分2aを介して膜3の収容空間Vcに充填される。このように拡張させることにより、材料の装填物Cに押す力が加えられ、それによって膜3と半金型1a、1bとの間で材料の装填物Cが圧縮される。したがって、この場合には、材料の装填物Cは、収容空間Vcに含まれるオイルによって加えられる圧力によって成形され、当該圧力は、膜3を内側から膜3の外側に向かって押す。
【0056】
一方、充填材料Rが粒状材料である場合、成形圧力を加えるステップは、膜3を固定された形態に保ちながら、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの一方を、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの他方に向かって移動させることによって達成される。この場合には、第1の半金型1aは第2の半金型1bに対して押し付けられ、それらの間に位置する材料の装填物Cに圧力を加えるが、圧縮も拡張もされていない膜3には能動的な作用はない。したがって、可動の半金型1a、1bは、材料の装填物Cが膜3に対して圧縮されるように、固定の半金型1a、1bに対して押し付けられるが、膜3は、収容空間Vc内に予め充填された充填材料Rの存在のおかげで、(特に、圧縮によって)その形状を失うことはない。半金型1a、1bにサイドキャリッジが設けられている場合、これらは、材料の装填物Cを圧縮して中空モノリシック部品に必要なアンダーカットを形成するように、半金型1a、1bと一緒に移動する。
【0057】
言い換えれば、膜3の収容空間Vc内に存在する充填材料Rは、半金型1a、1b(および存在する場合にはサイドキャリッジ)によって材料の装填物Cに加えられる成形圧力を支持することができ、したがって、膜3は(特に圧縮によって)つぶれることも、その形状を失うこともなく、モノリシック部品が正しく作られるのを妨げない。
【0058】
別の可能な実施形態では、成形圧力が、充填材料Rのおかげで膜3の収容空間Vcの内側から外側へ、および半金型1a、1bの互いに向かう動きのおかげで外側から内側へ、同時に材料の装填物Cに加えられるように、半金型1a、1bおよび膜3は、同時に作用され得る。
【0059】
好ましい実施形態では、半金型1a、1bは、正しい成形圧力が材料の装填物Cに加えられることを保証するための圧縮チャンバを備える。圧縮チャンバは、材料の装填物C全体に加えられる成形圧力を失うことなく、閉鎖移動中に半金型1a、1bのリミットストップとして機能するように構成される。
【0060】
より詳細には、膜3が粒状材料で充填される場合、C-SMCの装填物の成形は、半金型1a、1bによって材料の装填物Cに加えられる成形圧力によって達成される。適正な成形圧力を維持するべく半金型1a、1bの動きにリミットストップを生成するために、半金型1a、1bには垂直圧縮チャンバが設けられている。半金型1a、1bにより成形圧力が加えられると、C-SMC装填物に含まれる樹脂の一部が成形空間Vsから圧縮チャンバ内に押し出される。この場合に、樹脂は半金型1a、1bのリミットストップとして作用すると同時に、材料の装填物Cに加えられる成形圧力の一部が失われるのを防止する。
【0061】
代わりに、成形圧力が膜3を拡張させることによって加えられる場合、半金型1a、1bには水平圧縮チャンバが設けられている。
【0062】
成形圧力が中空モノリシック部品を形成するために材料の装填物Cに加えられると、この方法は、充填材料Rを収容空間Vcから空にするステップを含む。
【0063】
より具体的には、充填材料Rが粒状である図1に示される実施形態では、収容空間Vcは、収容空間を充填材料Rで充填するために使用される同一のコネクタ4を介して空にされる。
【0064】
使用される充填材料Rがオイル回路2からの所定量のオイルである図2に示される実施形態では、収容空間Vcを空にするステップは、所定量のオイルを収容空間Vcからオイル回路2に逆流させるように、収容空間をオイル回路2の戻り部分2bと流体連通させることによって達成される。図2に示されるように、送出部分2aと戻り部分2bは、固定の半金型1a、1bの内側に作られ、それにより、コア3、4が半金型1a、1bの内側に固定されると、それぞれのコネクタ4が、オイルが収容空間Vcに出入りすることを可能にするように、部分2a、2bと流体連通できる。
【0065】
言い換えれば、この実施形態では、収容空間Vcを充填するステップおよび収容空間Vcを空にするステップの間、それぞれ、オイルが収容空間Vcに流入および流出する開回路を生成するように、収容空間Vcは、それぞれのコネクタ4によってオイル回路2の送出部分2aおよび戻り部分2bと連通される。
【0066】
図3に示される実施形態は、オイル回路2の送出部分2aおよび戻り部分2bが一つであり同一であるという点で、図2に示される実施形態とは異なる。言い換えれば、この実施形態では、オイルが充填ステップ中に収容空間Vcに流入し、収容空間Vcを空にするステップ中にそこから流出する閉回路を生成するために、収容空間Vcは、プレスのオイル回路2の同一の部分2a、2bと流体連通される。
【0067】
収容空間Vcから充填材料Rを空にするステップの後、この方法は、成形されたモノリシック部品からコア3、4を取り除くステップを含む。
【0068】
収容空間Vcを空にするステップの後にこのステップを容易にするために、この方法は、成形モノリシック部品の内側表面から膜3を分離させるための負圧作用を生成するために、第1の半金型1aおよび第2の半金型1bの少なくとも一方に形成され且つ成形空間Vsと連通する真空回路5を作動させるステップを含む。
【0069】
この場合に、収容空間Vcを空にするステップが終了し且つ半金型1a、1bおよび(存在する場合には)サイドキャリッジが互いから離れてプレスを開く前に、真空回路5が作動されて、それにより、膜3はキャビティの壁から分離される。
【0070】
言い換えれば、半金型1a、1bが開かれる前に、真空回路5は、膜3を中空モノリシック部品の内壁から分離させる吸引作用を生成する。
【0071】
有利なことに、このステップにより、コア3、4をモノリシック部品のキャビティから容易に且つ都合よく取り除くことができ、コア3、4の膜3がキャビティ内に閉じ込められたままになって部品の特性を損なうリスクが回避される。
【0072】
真空回路5を作動させるステップおよび半金型1a、1bを開くステップに続いて、この方法は、コア3、4を効果的に取り除くステップを含む。このステップは、固定の半金型1a、1bから少なくとも1つのコネクタ4を解放するサブステップと、成形モノリシック部品をコネクタ4と共にプレスから排出するサブステップとを含む。
【0073】
添付の図面に示される実施形態では、コネクタ4は、コア3、4を固定するステップ中に固定の半金型1a、1bにねじ込まれ、前述の解放するステップ中にそこから外されるねじ付きコネクタである。
【0074】
あるいは、コネクタ4は、固定の半金型1a、1bに形成された適切な形状のソケットにコネクタ4を挿入することによって、固定の半金型1a、1bに、したがってオイル回路に接続される。
【0075】
成形モノリシック部品がプレスから排出されると、コネクタ4が部品から取り外され、膜3は成形モノリシック部品にコネクタ4によって残された開口部を通して少なくとも部分的に抽出される。
【0076】
膜3が成形モノリシック部品にコネクタ4によって残された開口部を通して抽出されている間、膜3の一部がキャビティ内に残る可能性がある。膜3のこれらの部分もキャビティから取り除くために、コア3、4を取り除くステップは、膜3を全体的または部分的に抽出することを可能にするために、モノリシック部品に少なくとも1つの開口部を形成するサブステップを含んでもよい。
【0077】
有利なことに、コネクタ4によって残された開口部を介してまたは特別に形成された開口部を通して膜3を抽出する可能性は、その後に接合されなければならない部分で部品を成形する必要を回避するが、モノリシック部品を直接成形することを可能にする。
【0078】
少なくとも1つの開口部が中空モノリシック部品に形成されると、コア3、4を取り除くステップはまた、中空モノリシック部品の温度を上げるサブステップを含む。
【0079】
このサブステップでは、開口部を介して膜3を抽出する前に、部品全体が部品の温度を上げることができるオーブン内に置かれる。この場合には、膜3は軟化されるので、形成されたばかりの開口部またはコネクタ4によって残された開口部を介して部品から膜を抽出することは、より容易である。
【0080】
次に、この方法は、少なくとも1つのコネクタ4によって残された開口部の近くの成形モノリシック部品の領域を仕上げるステップを含む。
【0081】
図3Aに示されるように、成形ステップ中に、材料の装填物Cの一部が、コネクタ4が膜3と係合するコア3、4の先端の周りに堆積される。この場合に、成形圧力を加えるステップが終了するとき、得られるモノリシック部品は、コネクタ4の近くに一種の「ばり」を有する。この「ばり」は、コネクタ4および膜3がモノリシック部品に元の所望の形状を与えるために取り外されるときに取り除かれる。
【0082】
好ましくは、方法のこのステップにおいて、圧縮チャンバに近接して中空モノリシック部品に形成された「ばり」がもしあれば、当該「ばり」も取り除かれる。
【0083】
好ましくは、「ばり」はフライス加工および/または穿孔によって取り除かれる。
【0084】
本発明は、従来技術の欠点を排除することによって、所定の目的を達成する。
【0085】
より具体的には、本発明は、中空モノリシック部品を成形するための方法であって、非常に良好な機械的特性を有する複雑な部品を製造できる方法を提供する。
【0086】
この方法はまた、現在の市場基準を満たすことができるBiW部品を製造できる。
【0087】
さらに、この方法はまた、従来技術の方法よりも安価であり、市場の生産性要件を満たす競争力のある生産速度を得ることを可能にする。
【0088】
有利なことに、膜3は、モノリシック部品に所望の形状のキャビティを容易に且つ確実に生成することを可能にする。
図1
図2
図3-3A】
【国際調査報告】