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特表2023-532394ユーザ機器測位信号測定および/または送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-28
(54)【発明の名称】ユーザ機器測位信号測定および/または送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/02 20180101AFI20230721BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230721BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20230721BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230721BHJP
【FI】
H04W4/02
H04W92/18
H04W72/25
H04W72/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022568613
(86)(22)【出願日】2020-05-19
(85)【翻訳文提出日】2022-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2020091008
(87)【国際公開番号】W WO2021232228
(87)【国際公開日】2021-11-25
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ51
(57)【要約】
ワイヤレス信号交換のために構成されたユーザ機器が、アウトバウンド信号をワイヤレスに送信することと、インバウンド信号をワイヤレスに受信することとを行うように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、アップリンク測位基準信号がアップリンクチャネル構成を有する、またはトランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、第1のサイドリンク測位基準信号が第1のサイドリンクチャネル構成を有する、またはトランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、のうちの少なくとも1つを行うように構成される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス信号交換のために構成されたユーザ機器であって、前記ユーザ機器は、
アウトバウンド信号をワイヤレスに送信することと、インバウンド信号をワイヤレスに受信することとを行うように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、
前記トランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、前記アップリンク測位基準信号はアップリンクチャネル構成を有する、または
前記トランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、前記第1のサイドリンク測位基準信号は第1のサイドリンクチャネル構成を有する、または
前記トランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、前記第2のサイドリンク測位基準信号は第2のサイドリンクチャネル構成を有する、
のうちの少なくとも1つを行うように構成された、ユーザ機器。
【請求項2】
前記プロセッサは、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定するように構成され、前記第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記プロセッサは、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、前記第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実施することとを行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、
前記トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器から前記トランシーバによって受信された測位情報を受信することと、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
を行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記トランシーバから支援データを受信するように構成され、前記支援データに基づいて前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または前記支援データに基づいて前記アップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記支援データは、前記第1のサイドリンク測位基準信号または前記アップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、前記予想される基準信号時間差値の不確実性とを備える、請求項7に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定することと、
前記第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、
前記トランシーバを介して前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
を行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項11】
ワイヤレス信号交換のために構成されたユーザ機器であって、前記ユーザ機器は、
アウトバウンド信号をワイヤレスに送信することと、インバウンド信号をワイヤレスに受信することとを行うように構成されたトランシーバと、
前記トランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定するためのアップリンク測定手段、前記アップリンク測位基準信号はアップリンクチャネル構成を有する、または
前記トランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定するためのサイドリンク測定手段、前記第1のサイドリンク測位基準信号は第1のサイドリンクチャネル構成を有する、または
前記トランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出するための送出手段、前記第2のサイドリンク測位基準信号は第2のサイドリンクチャネル構成を有する、
のうちの少なくとも1つと、
を備える、ユーザ機器。
【請求項12】
前記ユーザ機器は前記送出手段を備え、前記送出手段は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記ユーザ機器は前記サイドリンク測定手段を備え、前記サイドリンク測定手段は、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定するためのものであり、前記第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項14】
前記ユーザ機器は前記送出手段を備え、前記送出手段は、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項15】
前記ユーザ機器は前記送出手段を備え、前記送出手段は、前記第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実施するためのものである、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項16】
前記ユーザ機器は前記送出手段を備え、前記ユーザ機器は、
前記トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器から前記トランシーバによって受信された測位情報を受信するための手段と、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段と、
をさらに備える、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項17】
前記トランシーバから支援データを受信するための手段をさらに備え、
前記ユーザ機器は、前記サイドリンク測定手段を備え、前記サイドリンク測定手段は、前記支援データに基づいて前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または前記支援データに基づいて前記アップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行うためのものである、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項18】
前記支援データは、前記第1のサイドリンク測位基準信号または前記アップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、前記予想される基準信号時間差値の不確実性とを備える、請求項17に記載のユーザ機器。
【請求項19】
前記ユーザ機器は前記サイドリンク測定手段を備え、前記ユーザ機器は、
前記第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定するための手段と、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段と、
をさらに備える、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項20】
前記送出手段は、前記ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである、請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項21】
ワイヤレスサイドリンク測位信号交換の方法であって、前記方法は、
ユーザ機器において、前記ユーザ機器によって受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、前記アップリンク測位基準信号はアップリンクチャネル構成を有する、または
前記ユーザ機器において、前記ユーザ機器によって受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、前記第1のサイドリンク測位基準信号は第1のサイドリンクチャネル構成を有する、または
前記ユーザ機器から第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、前記第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、
を備える、方法。
【請求項22】
前記方法は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定することを備え、前記第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記方法は、前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、前記第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実施することとを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記方法は、前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを備え、前記方法は、
前記ユーザ機器によって、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器から測位情報を受信することと、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
支援データを受信することをさらに備え、
前記方法は、前記支援データに基づいて前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または前記支援データに基づいて前記アップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記支援データは、前記第1のサイドリンク測位基準信号または前記アップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、前記予想される基準信号時間差値の不確実性とを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記方法は、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定することを備え、
前記方法は、
前記第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記方法は、前記ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
プロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、ユーザ機器のプロセッサに、
前記ユーザ機器のトランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、前記アップリンク測位基準信号はアップリンクチャネル構成を有する、または
前記ユーザ機器の前記トランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、前記第1のサイドリンク測位基準信号は第1のサイドリンクチャネル構成を有する、または
前記トランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、前記第2のサイドリンク測位基準信号は第2のサイドリンクチャネル構成を有する、
を行わせるように構成された、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項33】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された命令を備え、前記第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項34】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項35】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、前記第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実施することとを行わせるように構成された命令を備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項36】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を備え、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、
前記トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器から前記トランシーバによって受信された測位情報を受信することと、
前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
を行わせるように構成された命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項37】
前記プロセッサに、前記トランシーバから支援データを受信させるための命令をさらに備え、
前記プロセッサに前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された前記命令は、前記プロセッサに、前記支援データに基づいて前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または前記支援データに基づいて前記アップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行わせるように構成された、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項38】
前記支援データは、前記第1のサイドリンク測位基準信号または前記アップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、前記予想される基準信号時間差値の不確実性とを備える、請求項37に記載の記憶媒体。
【請求項39】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された命令を備え、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、
前記第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、
前記トランシーバを介して前記測位情報をネットワークエンティティに送出することと、
を行わせるように構成された命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項40】
前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた前記第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、ユーザ機器を測位するための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、および第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)などを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0002]第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【0004】
[0003]ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例にとって有用であり得る。既存の測位方法は、衛星ビークル(SV:satellite vehicle(s))を含む様々なデバイスまたはエンティティ、ならびに、基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワーク中の地上波無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークについての規格化は様々な測位方法のサポートを含むことになることが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが、現在、位置決定のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を利用するのと同様の様式で、基地局によって送信された基準信号を利用し得る。
【発明の概要】
【0005】
[0004]ワイヤレス信号交換のために構成された例示的なユーザ機器は、アウトバウンド信号をワイヤレスに送信することと、インバウンド信号をワイヤレスに受信することとを行うように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、アップリンク測位基準信号がアップリンクチャネル構成を有する;または、トランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、第1のサイドリンク測位基準信号が第1のサイドリンクチャネル構成を有する;または、トランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、のうちの少なくとも1つを行うように構成される。
【0006】
[0005]そのようなユーザ機器の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成される。プロセッサは、第1のサイドリンク測位基準信号を測定するように構成され、第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する。プロセッサは、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成される。プロセッサは、第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実装することとを行うように構成される。プロセッサは、第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器からトランシーバによって受信された測位情報を受信することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを行うように構成される。
【0007】
[0006]同じくまたは代替的に、そのようなユーザ機器の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、トランシーバから支援データを受信するように構成され、支援データに基づいて第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または支援データに基づいてアップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成される。支援データは、第1のサイドリンク測位基準信号またはアップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、予想される基準信号時間差値の不確実性とを含む。プロセッサは、第1のサイドリンク測位基準信号を測定することと、第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、トランシーバを介して測位情報をネットワークエンティティに送出することとを行うように構成される。プロセッサは、本ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のサイドリンク測位基準信号を送出するように構成される。
【0008】
[0007]ワイヤレス信号交換のために構成された別の例示的なユーザ機器は、アウトバウンド信号をワイヤレスに送信することと、インバウンド信号をワイヤレスに受信することとを行うように構成されたトランシーバと、トランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定するためのアップリンク測定手段、アップリンク測位基準信号がアップリンクチャネル構成を有する;または、トランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定するためのサイドリンク測定手段、第1のサイドリンク測位基準信号が第1のサイドリンクチャネル構成を有する;またはトランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出するための送出手段、第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、のうちの少なくとも1つと、を含む。
【0009】
[0008]そのようなユーザ機器の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本ユーザ機器は送出手段を含み、送出手段は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである。本ユーザ機器はサイドリンク測定手段を含み、サイドリンク測定手段は、第1のサイドリンク測位基準信号を測定するためのものであり、第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する。本ユーザ機器は送出手段を含み、送出手段は、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである。本ユーザ機器は送出手段を含み、送出手段は、第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実装するためのものである。本ユーザ機器は送出手段を含み、本ユーザ機器は、トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器からトランシーバによって受信された測位情報を受信するための手段と、測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段とを含む。
【0010】
[0009]同じくまたは代替的に、そのようなユーザ機器の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本ユーザ機器は、トランシーバから支援データを受信するための手段を含み、ここで、本ユーザ機器はサイドリンク測定手段を含み、サイドリンク測定手段は、支援データに基づいて第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または支援データに基づいてアップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行うためのものである。支援データは、第1のサイドリンク測位基準信号またはアップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、予想される基準信号時間差値の不確実性とを含む。本ユーザ機器はサイドリンク測定手段を含み、本ユーザ機器は、第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定するための手段と、測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段とを含む。送出手段は、本ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のサイドリンク測位基準信号を送出するためのものである。
【0011】
[0010]ワイヤレスサイドリンク測位信号交換の例示的な方法が、ユーザ機器において、ユーザ機器によって受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、アップリンク測位基準信号がアップリンクチャネル構成を有する、またはユーザ機器において、ユーザ機器によって受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、第1のサイドリンク測位基準信号が第1のサイドリンクチャネル構成を有する、またはユーザ機器から第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、を含む。
【0012】
[0011]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを含む。本方法は、第1のサイドリンク測位基準信号を測定することを含み、第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する。本方法は、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを含む。本方法は、第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実装することとを含む。本方法は、第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを含み、本方法は、ユーザ機器によって、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器から測位情報を受信することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを含む。
【0013】
[0012]同じくまたは代替的に、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、支援データを受信することを含み、ここで、本方法は、支援データに基づいて第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または支援データに基づいてアップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを含む。支援データは、第1のサイドリンク測位基準信号またはアップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、予想される基準信号時間差値の不確実性とを含む。本方法は、第1のサイドリンク測位基準信号を測定することを含み、本方法は、第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを含む。本方法は、ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを含む。
【0014】
[0013]例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体がプロセッサ可読命令を含み、プロセッサ可読命令は、ユーザ機器のプロセッサに、ユーザ機器のトランシーバから受信されたアップリンク測位基準信号を測定すること、アップリンク測位基準信号がアップリンクチャネル構成を有する、またはユーザ機器のトランシーバから受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、第1のサイドリンク測位基準信号が第1のサイドリンクチャネル構成を有する、またはトランシーバを介して第2のサイドリンク測位基準信号を送出すること、第2のサイドリンク測位基準信号が第2のサイドリンクチャネル構成を有する、を行わせるように構成される。
【0015】
[0014]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本記憶媒体は、プロセッサに、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットをもつ第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を含む。本記憶媒体は、プロセッサに、第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された命令を含み、第1のサイドリンク測位基準信号は、アップリンク測位基準信号フォーマット、ダウンリンク測位基準信号フォーマット、サイドリンク同期信号フォーマット、サイドリンクチャネル状態情報基準信号フォーマット、サイドリンク位相追跡基準信号フォーマット、またはサイドリンク復調基準信号フォーマットを有する。本記憶媒体は、プロセッサに、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴う第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を含む。本記憶媒体は、プロセッサに、第2のサイドリンク測位基準信号を送出することと、第2のサイドリンク測位基準信号上に信号ミューティングを実装することとを行わせるように構成された命令を含む。本記憶媒体は、プロセッサに、第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を含み、本記憶媒体は、プロセッサに、トランシーバから、サイドリンクチャネルを介して別のユーザ機器からトランシーバによって受信された測位情報を受信することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを行わせるように構成された命令を含む。
【0016】
[0015]同じくまたは代替的に、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本記憶媒体は、プロセッサにトランシーバから支援データを受信させるための命令を含み、ここで、プロセッサに第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された命令は、プロセッサに、支援データに基づいて第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、または支援データに基づいてアップリンク測位基準信号を測定することのうちの少なくとも1つを行わせるように構成される。支援データは、第1のサイドリンク測位基準信号またはアップリンク測位基準信号に対応する、予想される基準信号時間差値と、予想される基準信号時間差値の不確実性とを含む。本記憶媒体は、プロセッサに、第1のサイドリンク測位基準信号を測定させるように構成された命令を含み、本記憶媒体は、プロセッサに、第1のサイドリンク測位基準信号から測位情報を決定することと、トランシーバを介して測位情報をネットワークエンティティに送出することとを行わせるように構成された命令を含む。本記憶媒体は、プロセッサに、ユーザ機器に対応するユーザ機器識別情報、またはセル識別情報のうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のサイドリンク測位基準信号を送出させるように構成された命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】[0016]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
図2】[0017]図1に示されている例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
図3】[0018]図1に示されている例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
図4】[0019]図1に示されている例示的なサーバの構成要素のブロック図。
図5】[0020]複数の基地局からの情報を使用してモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な技法の簡略図。
図6】複数の基地局からの情報を使用してモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な技法の簡略図。
図7】複数の基地局からの情報を使用してモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な技法の簡略図。
図8】[0021]図2に示されているユーザ機器の例のブロック図。
図9】[0022]UEにおいてアップリンク測位基準信号および/またはサイドリンク測位基準信号を測定するためのシグナリングおよびプロセスフローの図。
図10】[0023]サイドリンク測位基準信号を送出および測定するためのシグナリングおよびプロセスフローの図。
図11】[0024]ワイヤレスサイドリンク測位信号交換の方法のブロック流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0025]UEによって測定されたアップリンク測位基準信号および/またはUEによって測定されたサイドリンク測位基準信号を使用してユーザ機器を測位するための技法が、本明細書で説明される。たとえば、UEがアップリンク測位基準信号を送信し得、プレミアムUEがアップリンク測位基準信号を受信し、測定し得る。同じくまたは代替的に、プレミアムUEがサイドリンク測位基準信号を送信し得、別のプレミアムUEがサイドリンク測位基準信号を受信し、測定し得る。アップリンク測位基準信号の測定は、アップリンク測位基準信号を送出するUEのロケーションを決定するために使用され得る。サイドリンク測位基準信号の測定は、サイドリンク測位基準信号を受信するUEまたは測位基準信号を送出するUEのロケーションを決定するために使用され得る。これらは例であり、他の例が実装され得る。
【0019】
[0026]本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。たとえば、(たとえば、基地局基準ポイントに加えて)測位のためのUE基準ポイントを提供することによって、測位精度が改善され得る。UE位置決定におけるレイテンシが低減され得る。他の能力が提供され得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明される能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0020】
[0001]説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに言及し得る。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明されるアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施させることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な態様は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で実施され得る。
【0021】
[0002]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないかまたはそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介してなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。
【0022】
[0003]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、一般的なノードB(gノードB、gNB)などと呼ばれることがある。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。
【0023】
[0004]UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送出することができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送出することができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0024】
[0005]本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0025】
[0006]図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、無線アクセスネットワーク(RAN)135、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、またはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))、あるいはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、または広域補強システム(WAAS)などの何らかの他の局所的なまたは地域のSPSのための、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0026】
[0007]図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。BS110a、110b、114は、マクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth低エネルギー(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であり得る。BS110a、110b、114のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。BS110a、110b、114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0027】
[0008]図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、100b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0028】
[0009]図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0029】
[0010]システム100の構成要素が、たとえばBS110a、110b、114および/またはネットワーク140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられ得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例にすぎず、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または将来において開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、BS110a、110b、114、コアネットワーク140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。コアネットワーク140は、たとえばUE105に関するロケーション情報を外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)が(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130と通信し得る。
【0030】
[0011]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi(登録商標)通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(たとえば、V2P(車両対歩行者)、V2I(車両対インフラストラクチャ)、V2V(車両間)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信することができる。各変調された信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各変調された信号は、異なるキャリア上で送出され得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
【0031】
[0012]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、アセットトラッカー、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0032】
[0013]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベル、または地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかのポイントまたは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、あるいは、たとえば、マップ、フロアプラン、または建築物プラン上に示されたポイント、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る、知られているロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0033】
[0014]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなど、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。
【0034】
[0015]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を提供するための2次gNBとして働き得る。
【0035】
[0016]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つまたは複数の他のgNBおよび/または1つまたは複数の他のng-eNBを介してNG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0036】
[0017]BS110a、110b、114は、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。システム100はマクロTRPのみを含み得るか、あるいはシステム100は異なるタイプのTRP、たとえばマクロTRP、ピコTRP、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0037】
[0018]述べられたように、図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、図1中のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0038】
[0019]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよび音声ベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、またはBS110a、110b、114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、リアルタイムキネマティクス(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AOA)、離脱角度(AOD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105とコアネットワーク140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供する。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。
【0039】
[0020]GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120の両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つのみが5GC140によってサポートされ得る。
【0040】
[0021]図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455において定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援および/またはUEベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPとコロケートされるかまたはそれと統合され得、あるいはgNBおよび/またはTRPから離れて配設され、gNBおよび/またはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
【0041】
[0022]UE支援位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送出し得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定態は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0042】
[0023]UEベース位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、または他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを算出し得る。
【0043】
[0024]ネットワークベース位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送出し得る。
【0044】
[0025]NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0045】
[0026]LMF120からUE105に送出されたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するようにとのUE105に対する命令を含んでいることがある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送出し得る。
【0046】
[0027]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、音声、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC150中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送出し、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0047】
[0027]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送出された指向性SSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を算出するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSビームを使用し得る。
【0048】
[0028]また図2を参照すると、UE200は、UE112~114のうちの1つの例であり、プロセッサ210、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211、1つまたは複数のセンサー213、トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、衛星測位システム(SPS)受信機217、カメラ218、および位置デバイス(PD)219を含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、(1つまたは複数の)センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/または(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえばレーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにはより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用され得、別のSIMが接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210のみに言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0049】
[0029]図2に示されているUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の一例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、ならびに、(1つまたは複数の)センサー213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0050】
[0030]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0051】
[0031]UE200は、たとえば、1つまたは複数の慣性センサー、1つまたは複数の磁力計、1つまたは複数の環境センサー、1つまたは複数の光センサー、1つまたは複数の重みセンサー、および/または1つまたは複数の無線周波数(RF)センサーなど、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得る、(1つまたは複数の)センサー213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、1つまたは複数の加速度計(たとえば、3次元でのUE200の加速に集合的に応答する)および/または1つまたは複数のジャイロスコープを備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、たとえば1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計を含み得る。(1つまたは複数の)環境センサーは、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つまたは複数の気圧センサー、1つまたは複数の周辺光センサー、1つまたは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
【0052】
[0032](1つまたは複数の)センサー213は、相対的なロケーション測定、相対的なロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサーベースロケーション決定、および/またはセンサー支援ロケーション決定のために使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213は、UE200が固定である(静止している)のか、モバイルであるのか、および/または、UE200のモビリティに関するある有用な情報をLMF120に報告すべきかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサーによって取得/測定された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサーベースロケーション決定、または(1つまたは複数の)センサー213によって可能にされるセンサー支援ロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサー/IMUが使用され得る。
【0053】
[0033]IMUは、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。UE200の動きの瞬時的な方向ならびに変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定値が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きの瞬時的な方向および変位が積分され得る。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる(1つまたは複数の)加速度計および(1つまたは複数の)ジャイロスコープからの測定値は、基準ロケーションに対するUE200の移動(方向および距離)に基づいてUE200の現在ロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0054】
[0034](1つまたは複数の)磁力計は異なる方向における磁界強度を決定し得、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。磁力計は、2つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計であり得る。代替的に、磁力計は、3つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計であり得る。磁力計は、磁界を感知し、磁界の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0055】
[0035]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合された送信機242および受信機244を含み得る。したがって、送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、ネットワーク135とのワイヤード通信のために構成された、送信機252および受信機254を含み得る。送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
【0056】
[0036]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備え得る。
【0057】
[0037]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、収集することが可能であり得る。アンテナ262は、ワイヤレス信号260をワイヤード信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための収集されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、収集されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から収集された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0058】
[0038]UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえばユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/復元し得る。
【0059】
[0039]位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/またはUE200の相対的な位置、ならびに/あるいは時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部または全部を含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が(1つまたは複数の)測位方法に従って実施するように構成されること、または(1つまたは複数の)測位方法に従って実施することのみに言及し得る。同じくまたは代替的に、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200の位置を決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを感知し、その指示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。
【0060】
[0040]また図3を参照すると、BS110a、110b、114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス320によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、図4に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ310のみに言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ310中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ310に言及し得る。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがって、BS110a、110b、114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0061】
[0041]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340およびワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含み得る。したがって、送信機342は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機344は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえばLMF120に通信を送出し、LMF120から通信を受信するために、たとえばネットワーク140とのワイヤード通信のために構成された、送信機352および受信機354を含み得る。送信機352は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機354は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0062】
[0042]図3に示されているTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の一例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0063】
[0043]また図4を参照すると、LMF120の一例であるサーバ400は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、図4に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410のみに言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ410中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ410に言及し得る。本説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400に言及し得る。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0064】
[0044]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440およびワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442および受信機444を含み得る。したがって、送信機442は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機444は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえばTRP300に通信を送出し、TRP300から通信を受信するために、たとえばネットワーク135とのワイヤード通信のために構成された、送信機452および受信機454を含み得る。送信機452は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機454は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0065】
[0045]図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の一例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0066】
[0046]測位技法
[0047]セルラーネットワークにおけるUEの地上波測位の場合、アドバンストフォワードリンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法は、しばしば、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の測定値が、UEによって得られ、次いで、ロケーションサーバに提供される、「UE支援」モードで動作する。ロケーションサーバは、次いで、測定値と基地局の知られているロケーションとに基づいてUEの位置を計算する。これらの技法が、UEの位置を計算するためにUE自体ではなくロケーションサーバを使用するので、これらの測位技法は、カーナビゲーションまたはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションにおいて頻繁に使用されず、これらは、代わりに、一般に、衛星ベース測位に依拠する。
【0067】
[0048]UEは、精密単独測位(PPP:precise point positioning)またはリアルタイムキネマティク(RTK:real time kinematic)技術を使用して高精度の測位のために衛星測位システム(SPS)(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))を使用し得る。これらの技術は、地上局からの測定値などの支援データを使用する。LTEリリース15は、データが、サービスに加入したUEのみが情報を読み取ることができるように暗号化されることを可能にする。そのような支援データは、時間とともに変動する。したがって、サービスに加入したUEは、加入のために支払っていない他のUEにデータを伝える(pass on the data)ことによって他のUEのために容易に「暗号化を解読すること」を行わないことがある。伝えることは、支援データが変化するたびに反復される必要があることになる。
【0068】
[0049]UE支援測位では、UEは、測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)に測定値(たとえば、TDOA、到着角度(AoA)など)を送出する。測位サーバは、セルごとに1つの記録で複数の「エントリ」または「記録」を含んでいる基地局アルマナック(BSA:base station almanac)を有し、ここで、各記録は、地理的なセルロケーションを含んでいるが、他のデータをも含み得る。BSA中の複数の「記録」のうちの「記録」の識別子が参照され得る。BSAとUEからの測定値とが、UEの位置を算出するために使用され得る。
【0069】
[0050]従来のUEベース測位では、UEは、それ自体の位置を算出し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)に測定値を送出することを回避し、これは、レイテンシおよびスケーラビリティを改善する。UEは、ネットワークからの関連するBSA記録情報(たとえば、gNB(より広く、基地局)のロケーション)を使用する。BSA情報は、暗号化され得る。しかし、BSA情報が、たとえば、前に説明されたPPPまたはRTK支援データよりもはるかに低い頻度で変動するので、加入せず、復号鍵のために支払わなかったUEにBSA情報を利用可能にすることは(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易であり得る。gNBによる基準信号の送信は、BSA情報をクラウドソーシング(crowd-sourcing)またはウォードライビング(war-driving)にとって潜在的にアクセス可能にし、本質的に、BSA情報が、現場でのおよび/またはオーバーザトップの観察に基づいて生成されることを可能にする。
【0070】
[0051]測位技法は、位置決定精度および/またはレイテンシなどの1つまたは複数の基準に基づいて特徴づけられ、および/または査定され得る。レイテンシは、位置関係データの決定をトリガするイベントと測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおけるそのデータの利用可能性との間で経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関係データの利用可能性のためのレイテンシは、初期位置算出時間(TTFF:time to first fix)と呼ばれ、TTFF後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関係データ利用可能性間で経過した時間の逆数は、更新レート、すなわち、位置関係データが初期位置算出の後に生成されるレートと呼ばれる。
【0071】
[0052](測位方法とも呼ばれる)多くの異なる測位技法のうちの1つまたは複数が、UE112~114のうちの1つなどのエンティティの位置を決定するために使用され得る。たとえば、知られている位置決定技法は、RTT、マルチRTT、(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)OTDOA、拡張セル識別情報(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の範囲を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻る時間を使用する。その範囲と、エンティティのうちの第1のエンティティの知られているロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)とが、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。(マルチセルRTTとも呼ばれる)マルチRTTでは、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の範囲と他のエンティティの知られているロケーションとが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対的な範囲を決定するために使用され得、それらは、他のエンティティの知られているロケーションと組み合わせられて、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。エンティティのロケーションを決定するのを助けるために、到着角度および/または離脱角度が使用され得る。たとえば、(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)デバイス間の範囲およびデバイスのうちの1つの知られているロケーションと組み合わせられた、信号の到着角度または離脱角度は、他のデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。到着角度または離脱角度は、真北などの基準方向に対する方位角であり得る。到着角度または離脱角度は、エンティティから真上に対する(すなわち、地球の中心の半径方向外側に対する)天頂角であり得る。E-CIDは、UEのロケーションを決定するために、サービングセルの識別情報、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定されたタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到着角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスのロケーションを決定するために、ソースの知られているロケーションおよびソースからの送信時間の知られているオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到着時間の差が使用される。
【0072】
[0053]ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つまたはそれ以上のネイバリング基地局(および、一般に、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、サービング基地局)のサービングセル上でRTT測定信号(たとえば、PRS)を走査/受信するように、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再使用リソース(たとえば、システム情報を送信するために基地局によって使用されるリソース)上でRTT測定信号を送信する。UEは、(たとえば、それのサービング基地局から受信されたDL信号からUEによって導出されたような)UEの現在のダウンリンクタイミングに対する各RTT測定信号の(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信時間(time of reception)、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)到着時間(arrival time)を記録し、(たとえば、それのサービング基地局によって命令されたときに)共通のまたは個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を1つまたは複数の基地局に送信し、各RTT応答メッセージのペイロード中に、RTT測定信号のToAとRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を含め得る。RTT応答メッセージは、基地局がRTT応答のToAをそれから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT測定信号の送信時間と基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→RxをUE報告時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、基地局は、この伝搬時間中の光速を仮定することによってUEと基地局との間の距離を決定することができる。
【0073】
[0054]UE中心RTT推定は、(たとえば、サービング基地局によって命令されたときに)UEが、UEの近傍にある複数の基地局によって受信される(1つまたは複数の)アップリンクRTT測定信号を送信することを除いて、ネットワークベース方法と同様である。各関与する基地局はダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、ダウンリンクRTT応答メッセージは、RTT応答メッセージペイロード中に、基地局におけるRTT測定信号のToAと基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差を含め得る。
【0074】
[0055]ネットワーク中心プロシージャとUE中心プロシージャの両方の場合、RTT計算を実施する側(ネットワークまたはUE)は、(常にとは限らないが)一般に、最初の(1つまたは複数の)メッセージまたは(1つまたは複数の)信号(たとえば、(1つまたは複数の)RTT測定信号)を送信し、他方の側は、最初の(1つまたは複数の)メッセージまたは(1つまたは複数の)信号のToAと(1つまたは複数の)RTT応答メッセージまたは(1つまたは複数の)信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0075】
[0056]マルチRTT技法は、位置を決定するために使用され得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)は、1つまたは複数の信号(たとえば、基地局からのユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)を送出し得、複数の第2のエンティティ(たとえば、(1つまたは複数の)基地局および/または(1つまたは複数の)UEなどの他のTSP)は、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答し得る。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなどの別のエンティティ)は、第2のエンティティまでの範囲を決定するために第2のエンティティからの応答を使用し得、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを決定するために複数の範囲と第2のエンティティの知られているロケーションとを使用し得る。
【0076】
[0057]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局のロケーションからのUEについての)方向の範囲を定義する到着角度(AoA)または離脱角度(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交点は、UEについてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0077】
[0058]PRS(測位基準信号)信号を使用する測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの範囲を決定するために、複数のTRPによって送出されたPRS信号が測定され、信号の到着時間、知られている送信時間、およびTRPの知られているロケーションが使用される。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの位置(ロケーション)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。測位基準信号は、PRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は一般に同じ電力を使用して送出され、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉し得、したがって、より遠いTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号によって圧倒され得、したがって、より遠いTRPからの信号が検出されないことがある。いくつかのPRS信号をミュートすること(PRS信号の電力を、たとえば0に低減し、したがってPRS信号を送信しないこと)によって干渉を低減するのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がそのより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。
【0078】
[0059]測位基準信号(PRS)は、(測位のためのSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれることがある)ダウンリンクPRS(DL-PRS)とアップリンクPRS(UL-PRS)とを含む。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースまたはPRSリソースセットを備え得る。DL-PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)は、上位レイヤパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通のパラメータを有する、1つまたは複数のTRPからのDL-PRSリソースセットの集合である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL-PRSリソースセットおよびDL-PRSリソースのための、DL-PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL-PRSリソースセットおよびDL-PRSリソースのための、DL-PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。また、DL-PRSポイントAパラメータは、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL-PRSリソースが、同じポイントAを有する同じDL-PRSリソースセットに属し、すべてのDL-PRSリソースセットが、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属する。周波数レイヤはまた、同じDL-PRS帯域幅と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、コムサイズの同じ値とを有する。
【0079】
[0060]TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL-PRSを送出するように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば、初期送信から一定の間隔で周期的に、DL-PRSを送出し得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送出するように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、(もしあれば)共通ミューティングパターン構成と、同じ反復係数とを有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個の(1つまたは複数の)連続するシンボル内の複数の物理リソースブロック(PRB)にわたることができる複数のリソース要素(RE)を備える。PRBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量とにわたるREの集合である。OFDMシンボルでは、PRSリソースは、連続するPRBを占有する。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数で構成される。REオフセットは、周波数におけるDL-PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL-PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL-PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL-PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにわたって反復し得、各送信は反復と呼ばれ、したがって、PRSリソース中に複数の反復があり得る。DL-PRSリソースセット中のDL-PRSリソースは同じTRPに関連付けられ、各DL-PRSリソースはDL-PRSリソースIDを有する。DL-PRSリソースセット中のDL-PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(とはいえ、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0080】
[0061]PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータは、他の基準信号とのDL-PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL-PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL-PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL-PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、基準ポイントAに関するDL-PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0個のPRBの最小値と2176個のPRBの最大値とを有し得る。
【0081】
[0062]PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期性と、同じミューティングパターン構成(もしあれば)と、同じ反復係数とをもつ、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成されたあらゆる時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースについての指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、したがって、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々について送信されると、インスタンスが完了する。インスタンスは、「オケージョン」と呼ばれることもある。DL-PRS送信スケジュールを含むDL-PRS構成は、UEがDL-PRSを測定することを容易にする(さらには、可能にする)ためにUEに提供され得る。
【0082】
[0063]RTT測位は、TRPによってUEに、および(RTT測位に参加している)UEによってTRPに送出された測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されたDL-PRS信号を送出し得、UEは、複数のTRPによって受信されたSRS(サウンディング基準信号)信号を送出し得る。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位が使用され得、UEは、各TRPについて別個のUL-SRSを送出するのではなく、複数のTRPによって受信された単一のUL-SRSを送出する。マルチRTTに参加するTRPは、一般に、そのTRPに現在キャンプするUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)と、また、ネイバリングTRPにキャンプするUE(ネイバーUE)とを探索することになる。ネイバーTRPは、単一のBTS(たとえば、gNB)のTRPであり得るか、またはあるBTSのTRPと別個のBTSのTRPとであり得る。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(および、したがって、UEとTRPとの間の範囲を決定するために使用される)PRS/SRS信号ペア中のDL-PRS信号とUL-SRS信号とは互いに時間的に近くに生じ得、したがって、UE動きおよび/またはUEクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内にある。たとえば、PRS/SRS信号ペア中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。SRS信号がUEによって送出され、PRS信号とSRS信号とが互いに時間的に近くで搬送されると、特に、多くのUEが同時に測位を試みる場合、(過剰なノイズなどを引き起こし得る)無線周波数(RF)信号輻輳が生じ得ること、および/または、多くのUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて算出輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0083】
[0064]RTT測位は、UEベースまたはUE支援であり得る。UEベースRTTでは、UE200は、TRP300までの範囲とTRP300の知られているロケーションとに基づいて、RTTと、TRP300の各々までの対応する範囲と、UE200の位置とを決定する。UE支援RTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび範囲を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの範囲を提供し、サーバは、たとえば、異なるTRP300までの範囲に基づいて、UE200のロケーションを決定する。RTTおよび/または範囲は、UE200から(1つまたは複数の)信号を受信したTRP300によって、1つまたは複数の他のデバイス、たとえば1つまたは複数の他のTRP300および/またはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、あるいは、UE200から(1つまたは複数の)信号を受信したTRP300以外の1つまたは複数のデバイスによって決定され得る。
【0084】
[0065]様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブ測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベース測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベース測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベース測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。(たとえば、UEについての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。OTDOA、RTT、およびAoDを使用する測位の例が、それぞれ、図5図7に関して説明される。
【0085】
[0066]図5を参照すると、例示的なワイヤレス通信システム500は、基地局502-1、502-2、502-3とUE504とを含む。UE504は、本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得、UE504の推定された位置を計算し、および/または別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)が推定値、UE504の位置を計算するのを支援するように構成される。UE504は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、本明細書で説明される基地局の任意の組合せに対応し得る基地局502-1、502-2、および502-3とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号とは異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システム500のレイアウト(たとえば、基地局のロケーション)を利用することと、によって、UE504は、あらかじめ定義された基準座標系において、UE504の位置を決定し、および/またはUE504の位置の決定を支援し得る。UE504は、2次元(2D)座標系および/または3次元(3D)座標系を使用してUE504の位置を指定するように構成され得る。さらに、図5は1つのUE504と3つの基地局502-1、502-2、502-3とを示すが、より多くのUE504が使用され得、および/あるいはより多くのまたはより少ない基地局502が使用され得る。
【0086】
[0067]位置推定をサポートするために、基地局502-1、502-2、502-3は、測位基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)をブロードキャストして、UE504がそのような基準信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、観測到着時間差(OTDOA)測位方法は、UE504が、ネットワークノード(たとえば、基地局、基地局のアンテナなど)の異なるペアによって送信された特定の基準信号(たとえば、PRS、CRS、CSI-RSなど)間の、基準信号時間差(RSTD)として知られている時間差を測定し、LMF120などのロケーションサーバにこれらの時間差を報告するか、またはこれらの時間差からロケーション推定値を算出するかのいずれかを行う、マルチラテレーション方法である。
【0087】
[0068]概して、RSTDは、基準ネットワークノード(たとえば、図5の例における基地局502-1)と1つまたは複数のネイバーネットワークノード(たとえば、図5の例における基地局502-2および502-3)との間で測定される。基準ネットワークノードは、OTDOAの任意の単一の測位使用のためにUE504によって測定されたすべてのRSTDについて同じままであり、一般に、UE504のためのサービングセルまたはUE504において良好な信号強度をもつ別の近くのセルに対応することになる。測定されたネットワークノードが基地局によってサポートされるセルである場合、ネイバーネットワークノードは、通常、基準セルについての基地局とは異なる基地局によってサポートされるセルであることになり、UE504において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。ロケーション算出は、測定された時間差(たとえば、RSTD)と、ネットワークノードのロケーションおよび相対的な送信タイミング(たとえば、ネットワークノードが正確に同期されるかどうか、または各ネットワークノードが他のネットワークノードに対して何らかの知られている時間差で送信するかどうか)の知識とに基づき得る。
【0088】
[0069]測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、LMF120)は、基準ネットワークノード(たとえば、図5の例における基地局502-1)と、基準ネットワークノードに対するネイバーネットワークノード(たとえば、図5の例における基地局502-2および502-3)とについて、UE504にOTDOA支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、各ネットワークノードの中心チャネル周波数、様々な基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子(ID)、基準信号帯域幅)、ネットワークノードグローバルID、および/またはOTDOAに適用可能な他のセル関係パラメータを提供し得る。OTDOA支援データは、UE504のためのサービングセルを基準ネットワークノードとして示し得る。
【0089】
[0070]いくつかの場合には、OTDOA支援データはまた、UE504が基準ネットワークノードと各ネイバーネットワークノードとの間のUE504の現在のロケーションにおいて測定することが予想されるRSTD値に関する情報をUE504に提供する「予想されるRSTD(expected RSTD)」パラメータを、予想されるRSTD値の不確実性とともに含み得る。予想されるRSTDは、関連する不確実性とともに、UE504がその中でRSTD値を測定するための基準信号を受信することが予想される、UE504のための探索ウィンドウを定義し得る。探索ウィンドウは、他の方法で、たとえば、開始時間および終了時間によって定義され得る。OTDOA支援情報はまた、基準信号構成情報パラメータを含み得、基準信号構成情報パラメータは、UEが、基準ネットワークノードについての基準信号測位オケージョンに対して様々なネイバーネットワークノードから受信された信号に関する基準信号測位オケージョンがいつ生じるかを決定することと、信号到着時間(ToA)またはRSTDを測定するために様々なネットワークノードから送信された基準信号シーケンスを決定することとを行うのを助ける。
【0090】
[0071]ロケーションサーバ(たとえば、LMF120)は、UE504に支援データを送出し得、および/または、支援データは、たとえば、周期的にブロードキャストされたオーバーヘッドメッセージなどの中で、ネットワークノード(たとえば、基地局502-1、502-2、502-3)から直接発生し得る。同じくまたは代替的に、UE504は、支援データを使用せずにネイバーネットワークノードを検出するように構成され得る。
【0091】
[0072]支援データは、UEについて決定された粗いロケーションに基づき得る。たとえば、E-CIDは、UE504についての粗いロケーションを決定するために使用され、この粗いロケーション、および基地局502-1、502-2、502-3の知られているロケーションが、予想されるRSTD値を決定するために使用される。
【0092】
[0073]UE504は、ネットワークノードのペアから受信された基準信号間のRSTDを(たとえば、支援データに部分的に基づいて)測定し、(随意に)報告するように構成され得る。RSTD測定値と、各ネットワークノードの知られている絶対的なまたは相対的な送信タイミングと、基準ネットワークノードおよびネイバリングネットワークノードのための送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置とを使用して、ネットワーク(たとえば、LMF120、基地局502-1、502-2、502-3)および/またはUE504は、UE504の位置を推定し得る。より詳細には、基準ネットワークノード「Ref」に対するネイバーネットワークノード「k」についてのRSTDは、(ToAk-ToARef)として与えられ得、ここで、ToA値は、異なる時間において異なるサブフレームを測定することの影響を取り除くために、1サブフレーム持続時間(1ms)を法として測定され得る。図5の例では、基地局502-1の基準セルとネイバリング基地局502-2および502-3のセルとの間の測定された時間差はτ2-τ1およびτ3-τ1として表され、ここで、τ1、τ2、およびτ3は、それぞれ、基地局502-1、502-2、および502-3の(1つまたは複数の)送信アンテナからの基準信号のToAを表す。UE504は、異なるネットワークノードについてのToA測定値をRSTD測定値にコンバートし、(随意に)それらをLMF120に送出し得る。(i)RSTD測定値、(ii)各ネットワークノードの知られている絶対的なまたは相対的な送信タイミング、(iii)基準ネットワークノードおよびネイバリングネットワークノードのための物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置、ならびに/あるいは(iv)送信の方向などの方向性基準信号特性を使用して、UE504の位置は、(UE504および/またはLMF120によって)決定され得る。
【0093】
[0074]まだ図5を参照すると、OTDOAの測定された時間差を使用してロケーション推定値を取得するために、ネットワークノードのロケーションおよび相対的な送信タイミングが、ロケーションサーバ(たとえば、LMF120)によってUE504に提供され得る。UE504についてのロケーション推定値は、OTDOAの測定された時間差から、およびUE504によって行われた他の測定(たとえば、全地球測位システム(GPS)または他のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)衛星からの信号タイミングの測定)から、(たとえば、UE504によっておよび/またはLMF120によって)取得され得る。ハイブリッド測位として知られるこれらの実装形態では、OTDOA測定は、UE504についてのロケーション推定値を取得することに寄与し得るが、ロケーション推定値を完全に決定するとは限らないことがある。
【0094】
[0075]アップリンク到着時間差(UTDOA)は、OTDOAと同様の測位方法であるが、UE(たとえば、UE504)によって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)とも呼ばれる、測位サウンディング基準信号(SRS))に基づく。さらに、基地局502-1、502-2、502-3および/またはUE504における送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングは、増加された精度のためにセルエッジにおける広帯域帯域幅を提供するのを助け得る。また、ビーム改良は、5G NRにおけるチャネル相反プロシージャ(channel reciprocity procedure)を活用し得る。
【0095】
[0076]NRでは、(たとえば、OFDMシンボルのサイクリックプレフィックス(CP)持続時間内の)gNBにわたる粗い時間同期が提供され得る。ラウンドトリップ時間(RTT)ベース方法は、ロケーションを決定するために粗いタイミング同期を使用し得、したがって、NRにおいてプラティカルな測位方法である。
【0096】
[0077]図6を参照すると、マルチRTTベース位置決定のための例示的なワイヤレス通信システム600は、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE604と、基地局602-1、602-2、602-3とを含む。UE604は、UE604の位置推定値を計算すること、および/または別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)がUE604の位置推定値を計算するのを支援することを行うように構成され得る。UE604は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局602-1、602-2、および602-3とワイヤレス通信するように構成され得る。
【0097】
[0078]UE604の位置(x,y)を決定するために、UE604の位置を決定するエンティティは、(xk,yk)として基準座標系において表され得る、基地局602-1、602-2、602-3のロケーションを使用し得、ここで、図6の例においてk=1、2、3である。基地局のうちの1つ602-2(たとえば、サービング基地局)またはUE604が、UE604の位置を決定する場合、関与する基地局602-1、602-3のロケーションが、ネットワークジオメトリの知識をもつロケーションサーバ(たとえば、LMF120)によってサービング基地局602-2またはUE604に提供され得る。代替的に、ロケーションサーバは、知られているネットワークジオメトリを使用してUE604の位置を決定し得る。
【0098】
[0079]UE604またはそれぞれの基地局602-1、602-2、602-3のいずれかが、UE604とそれぞれの基地局602-1、602-2、602-3との間の距離dk(ここで、k=1、2、3)を決定し得る。UE604と基地局602-1、602-2、602-3のうちのそれぞれの基地局との間で交換された信号のRTT610-1、610-2、610-3を決定することが実施され得、RTTは距離dkにコンバートされる。RTT技法は、シグナリングメッセージ(たとえば、基準RF信号)を送出することと応答を受信することとの間の時間を測定することができる。これらの方法は、処理および/またはハードウェア遅延を除去/低減するために較正を利用し得る。UE604についての処理遅延と基地局602-1、602-2、602-3についての処理遅延とが、いくつかの環境では、同じであると仮定され得るが、正確でないことがある。
【0099】
[0080]距離dkは、たとえば、三辺測量(trilateration)など、様々な知られている幾何学的技法を使用することによってUE604の位置(x,y)を求めるために、UE604、基地局602-1、602-2、602-3、および/またはロケーションサーバによって使用され得る。図6から、UE604の位置は、理想的には、3つの半円の共通の交点にあり、各半円は、半径dkと中心(xk,yk)とによって定義され、ここで、k=1、2、3であることがわかり得る。
【0100】
[0081]図7を参照すると、離脱角度(AoD:angle of departure)情報を使用してUE位置を決定するためのワイヤレス通信システム700が、基地局702-1、702-2とUE704とを含む。図示のように、RFビーム706-1、706-2が、基地局702-1、702-2によってUE704に直線で送出され得る。UE704によって受信されたビーム706-1、706-2の、基地局702-1、702-2に対するDL AoDが決定され得る。基地局702-1、702-2のAoD情報およびロケーションが、ビーム706-1、706-2の各々についての測定不確実性を含む、ビーム706-1、702-2の交点を決定するために使用され得、その交点は、UE704のロケーション(x,y)に対応する。AoDは、水平面にまたは3次元中にあり得る。システム700はAoD位置決定を示すが、到着角度(AoA)も、UE位置を決定するために使用され得る。UL AoA位置決定では、基地局702-1、702-2におけるUE704からのビームの到着角度が見つけられ得、この情報は、基地局702-1、702-2のロケーションとともに、UE704のロケーションを決定するために使用され得る。
【0101】
[0082]UE PRS測定および/または送信
[0083]測位精度(すなわち、決定された位置推定値の精度)は、様々な方法で改善され得る。たとえば、測位精度は、一般に、より多くの基準ポイント(たとえば、より多くのTRP)に対するより多くの測定値が取得されるにつれて改善する。ネットワークは、一般に、たとえば、測位精度に基づくのではなく、予想される通信の必要に基づく、TRPの量とTRPのロケーションとを伴って、展開される。通信の必要のために構成されたネットワークは、十分な測位精度を提供しないことがある。ネットワーク中のより多量の基地局、したがって、TRPは、より高い測位精度を提供し得るが、基地局は費用がかかるので、かなりのコストを伴い得る。測位精度は、たとえば、UE間サイドリンク測位信号送信および/または測定を通して、UEを基準ポイントとして使用することによって、したがって、測位信号ソースの数、したがって、基準ポイントの数を増やすことによって、改善され得る。基準ポイントの増加された数は、たとえば、三辺測量において使用するための知られているロケーションまでの範囲の増加された数をもたらし、決定された位置推定値の低減された不確実性を生じ得る。
【0102】
[0084]基準ポイントとして使用されるUEは、プレミアムUEと呼ばれることがあり、モバイルまたは固定UEを含み得る。たとえば、プレミアムUEは、(たとえば、街灯柱、建築物表面など、路側構造上に配設された)C-V2Xインフラストラクチャの一部である(路側機器(RSE)としても知られる)路側ユニット(RSU)であり得、他のUEに/からPRSを送信および/または受信し得る。プレミアムUEは、他のUEからUL-PRSを受信し、測定し得、および/または他のUEからSL-PRS(サイドリンクPRS)を受信し、測定し得、および/または他のUEが測定し得るSL-PRSを他のUEに送信し得る。
【0103】
[0085]プレミアムUEは、様々な方法で基地局とは異なり得る。たとえば、プレミアムUEは、(セルチャネルとは異なるプロトコルを有する)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して他のUEと通信するように構成され得、ワイヤードバックホールへの接続がないことがあり、他のUEのRRCシグナリングを構成する能力がないことがある。たとえば、プレミアムUEは、サイドリンクを使用して何らかの動的情報(たとえば、PSSCH(物理サイドリンク共有チャネル)、または非周期サイドリンクCSI-RS、または非周期サイドリンクSRSのようなサイドリンクチャネルまたは信号のスケジューリング)を提供し得るが、測位基準信号送信をスケジュールまたは制御するために他のUEに半静的シグナリング構成情報を提供(たとえば、測位SRSをどのようにおよびいつ送信すべきかに関する半静的パラメータを提供)しないことがある。基地局は、たとえば、周期的に、非周期的に、または半永続的に測位SRSを送信するようにUEを構成するように構成され得る。半永続的送信では、測位SRS送信は、基地局またはプレミアムUEによってトリガされ得る。セルチャネルはNR技術を使用し、セルチャネル上で送出される信号は、サイドリンクチャネル上で送出される信号とは異なるプロトコルに準拠する(すなわち、それに従って送出される)。
【0104】
[0086]図8を参照し、図2をさらに参照すると、図2に示されているUE200の一例であるUE800は、バス840によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ810と、インターフェース820と、メモリ830とを含む。UE800は、図8に示されている構成要素を含み得、図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得る。インターフェース820は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、インターフェース820は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。メモリ830は、たとえば、プロセッサ810に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ810のみに言及し得るが、これは、プロセッサ810が(メモリ830中に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE800の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ810およびメモリ830)の略記として、機能を実施するUE800に言及し得る。プロセッサ810は、(場合によってはメモリ830、および適宜に、インターフェース820とともに)本明細書で説明されるように、PRS(たとえば、UL-PRS、SL-PRS)を測定するように構成されたおよび/またはPRSを送信するように構成されたPRSユニット550を含む。PRSユニット850は以下でさらに説明され、その説明は、PRSユニット850の機能のいずれかを実施するものとして、概して、プロセッサ810に、または、概して、UE800に言及し得る。
【0105】
[0087]PRSユニット550は、PRS信号を測定するように構成され得る。たとえば、PRSユニット550は、別のUEによって送出され、インターフェース820(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス受信機244)によって受信され、インターフェース820からプロセッサ810によって受信された測位SRS(UL-PRS)を測定するように構成され得る。UL-PRSは、ULリソースを占有し、アップリンクチャネル(たとえば、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル))上で送信される。同じくまたは代替的に、PRSユニット550は、インターフェース820(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス受信機244)によって受信された、インターフェース820から受信されたサイドリンク測位基準信号(SL-PRS)を測定するように構成され得る。SL-PRSは、SL構成を有し(すなわち、SLプロトコルに準拠し)、サイドリンク上で送信されるが、UL-PRSまたはDL-PRSまたは他の(基準)信号のフォーマット、たとえば、同様のまたは同じ、シーケンス、スロット内の時間周波数パターン、および/またはスロットにわたるパターン(たとえば、リソースの数、リソース時間ギャップ、リソース反復係数、ミューティングパターン)を有し得る。別の例として、SL-PRSは、SL-PSS(SL1次同期信号)、SL-SSS(SL2次同期信号)、SL-CSI-RS(SLチャネル状態情報基準信号)、SL-PTRS(SL位相追跡基準信号)など、測位のために再利用(repurpose)されるSL信号であり得る。別の例として、SL-PRSは、測位のために再利用されるサイドリンクチャネル(たとえば、対応するDMRSが含まれるまたは含まれない、PSBCH(物理サイドリンクブロードキャストチャネル)、PSSCH(物理サイドリンク共有チャネル)、PSCCH(物理サイドリンク制御チャネル))であり得る。PRSユニット550は、基地局から支援データを受信し、受信されたPRS(たとえば、測位SRSまたはSL-PRS)を測定するために支援データを使用するように構成され得る。支援データは、たとえば、TDOAベース測位のための(予想されるRSTDとRSTD不確実性とを含む)RSTDを含み得る。
【0106】
[0088]同じくまたは代替的に、PRSユニット550は、SL-PRSを送出するように構成され得る。PRSユニット550は、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)を介して別のUEにSL-PRSを送出するように構成され得、SL-PRSは、サイドリンク構成を有し(すなわち、サイドリンクプロトコルに従って送出され)、サイドリンク上で送出される。PRSユニット550は、DL-PRSのまたはそれと同様のフォーマット、あるいは測位SRS(UL-PRS)のフォーマットをもつ、SL-PRSを作り出すように構成され得る。別の例として、PRSユニット550は、測位のために再利用される、SL-PSS、SL-SSS、SL-CSI-RS、SL-PTRSなど、サイドリンク基準信号(SLR)としてSL-PRSを作り出すように構成され得る。別の例として、PRSユニット550は、対応するDMRSが含まれるまたは含まれない、測位のために再利用されるSLチャネル(たとえば、PSBCH、PSSCH、PSCCH)としてSL-PRSを作り出し得る。PRSユニット550は、DL-PRSと同様の反復、(異なるSL-PRSリソースを通した)ビーム掃引、および/またはミューティングオケージョン(すなわち、ゼロ電力SL-PRS)を伴うSL-PRSを作り出すように構成され得る。
【0107】
[0089]図9を参照し、図1図8をさらに参照すると、UEにおいてアップリンク測位基準信号および/またはサイドリンク測位基準信号を測定するためのシグナリングおよびプロセスフロー900が、図示された段階を含む。フロー900は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または除去され得るので、一例にすぎない。非網羅的な例として、段階920、段階930、および/または段階960が省略され得る。フロー900は、UE905とUE800(すなわち、SL-PRSを測定および/または送信することが可能なプレミアムUE)との対話を含む。UE905は、UE800の一例であり得るか、またはUE200の一例であり、UE800とは別様に構成され得、たとえば、UE905は、以下で説明されるように、段階940においてSL-PRSを送信するように構成されない。UE905、800のいずれかまたは両方は、たとえば、ビークルであり(あるいはビークルに接続されるかまたはそれと統合され)得る。
【0108】
[0090]段階910において、基地局は、測位信号送信のためにUE905を構成する。TRP300は、測位信号、たとえばUL-PRSおよび/またはSL-PRSを送信するようにUE905を構成するために、構成メッセージ912をUE905に送出し得る。構成メッセージ912は、たとえば、PRSリソースセットごとのリソースの数、リソース反復係数、リソース時間ギャップ、ミューティングパターン情報、および/またはビーム掃引情報など、送信パラメータを提供し得る。構成メッセージ912は、UE905が、ULリソースを使用しておよび/またはSLリソースを使用してPRS情報を送出するべきであるかどうかに関する、構成パラメータを含み得る。構成メッセージ912は、UE905によって送信されるべきPRSのフォーマット、たとえば、送信されるPRSが、UL-PRS、DL-PRS、SL信号、または、基準信号(たとえば、DMRS)などの別の信号のフォーマットを有するべきであるかどうかに関する、1つまたは複数の命令を含み得る。構成メッセージ912は、UE905に対応するユーザ機器識別情報、および/またはセル識別情報を含み得る。TRP300はまた、UL-PRSおよび/またはSL-PRS測位信号の受信のためにUE800を構成するために、構成メッセージ912中の情報と同様の情報をもつ構成メッセージ914をUE800に送出し得る。
【0109】
[0091]随意に、段階910において、UE800は、UE905に構成要求メッセージ916を送出し得、および/または、UE905は、UE800に構成メッセージ918を送出し得る。構成要求メッセージ916は、たとえば、アップリンクおよび/またはサイドリンクPRSのための測位信号ミューティングについての要求(たとえば、要求されるミューティングパターンおよび/または1つまたは複数の要求される測定ギャップ)を含み得る。UE800は、たとえば、測位信号の予想される干渉、および/または重要性(たとえば、測位信号は、UE800が緊急呼に関与する場合、高い重要性を有する)など、1つまたは複数の基準に基づいて、要求される測位信号ミューティングを決定し得る。UE905は、たとえば、干渉を低減するのを助けるために、アップリンクおよび/またはサイドリンク測位信号ミューティングを決定し、測位信号ミューティング情報を含むべき構成メッセージ918を作り出し得る。UE800は、TRP300またはUE905などの路側ユニット(路側機器(RSE)としても知られる、RSU)から測位信号ミューティング情報を受信し得る。
【0110】
[0092]段階920において、TRP300は支援データを取得する。TRP300はLMF120から支援データを取得し得、LMF120は、UE800がUE905からのPRSを測定するのを助けるために、たとえば、UE905が、支援データがない場合よりも正確に、高速に、および/または少ない処理電力を使用して、PRSを測定するのを助けるために、支援データを決定し得る。たとえば、LMF120は、たとえば、E-CIDおよび/または別の測位技法を使用して、UE905の粗いロケーションを決定し得る。LMF120は、支援データを決定するために、UE905の粗いロケーションと、基準信号のソースの知られているロケーションと、UE800の知られているロケーションとを使用し得る。支援データは、たとえば、予想されるRSTD値と予想されるRSTD不確実性値とによって示される(または1つまたは複数の他の値によって示される)探索ウィンドウであり得る。UE800のロケーションは、様々な様式で決定され、LMF120に提供され得る。たとえば、UE800は、SPS信号を使用してUE800のロケーションを決定し、決定されたロケーションをLMF120に送出し得る。別の例として、UE800は、ネットワークインフラストラクチャ展開の一部としてのロケーションにおいて配置され得、UE800のロケーションは、何らかの様式で(たとえば、マップを使用して、SPS信号を使用してなど)決定し、LMF120に提供し、LMF120はそのロケーションをTRP300に提供した。UE800は、たとえば、街灯柱または建築物など、固定路側構造に取り付けられるなど、固定であり得る。
【0111】
[0093]段階930において、TRP300は、支援データメッセージ932中でUE800に支援データを提供する。支援データは、段階920において決定されていることがあるか、またはさもなければ、決定され、メモリ311に記憶されていることがある。
【0112】
[0094]段階940において、UE905は、1つまたは複数の測位基準信号をUE800に送出する。たとえば、UE905は、UL-PRSメッセージ942中でUE800にUL-PRSを送出し得る。UL-PRSメッセージ942は、UL-PRSリソースを占有して、セルチャネル、たとえば、PUSCH、PUCCH上で送出される。UL-PRSメッセージ942を送出するために、UE905は、PRSユニット550とともに構成される必要がない。別の例として、メッセージ942を送出することに加えてまたはその代わりに、UE905は、SL-PRSメッセージ944中でUE800にSL-PRSを送出し得る。UE905は、UE800の少なくともいくつかの態様と同様に構成され、たとえば、少なくとも、SL-PRSを取得し(たとえば、作り出すかまたはメモリから取り出し)、送出するように構成され得る。SL-PRSメッセージ944は、サイドリンク構成を有し(すなわち、サイドリンクプロトコルに従って構成され)、SLリソースを占有して、サイドリンクチャネル上で送出される。SL-PRSメッセージ944を送出するために使用されるサイドリンクチャネルは、たとえば、PSBCH、PSSCH、またはPSCCHであり得る。SL-PRSメッセージ944は、UL-PRSまたはDL-PRSまたはDMRSなどのフォーマットを有し得、これは、SL-PRSを作り出し、送出する際に使用するために、UEの既存のUL-PRS、DL-PRS、またはDMRS構成を活用すること(たとえば、再利用すること)によってUE800の実装を容易にし得る。SL-PRSメッセージは、SL-PSS、SL-SSS、SL-CSI-RS、またはSL-PTRSなど、再利用されるSL-RSを含み(たとえば、それのフォーマットを有し)得る。
【0113】
[0095]段階950において、UE800は、PRSを測定し得、測位情報を決定し得る。プレミアムUEである、UE800は、UL-PRSを測定(たとえば、収集し、復号)するように構成され、および/またはSL-PRSを測定するように構成され、段階950において、UE905から受信されたPRSを測定する。UE800は、1つまたは複数の受信されたPRSから測位情報を決定するように構成され得る。測位情報は、UE905の1つまたは複数の擬似範囲、位置など、1つまたは複数の測定値から導出された1つまたは複数のPRS測定値および/または情報を含み得る。たとえば、UE800は、支援データメッセージ932からの支援データを使用して、受信されたPRSを測定し、たとえば、支援データによって示された探索ウィンドウ中でPRSを探索し、ならびに/あるいはPRSの到着時間、基準信号に対するPRSの到着時間差、および/またはUE800からUE905までの範囲などの測位情報を決定するために1つまたは複数の支援データパラメータに基づいてPRSを処理し得る。UE800は、UE905のロケーションを決定するのを助けるために、UE800とUE905との間の決定された距離を使用し得る。UE800にUE905のロケーションを決定させることは、UE905のロケーションを決定するためにLMF120などのネットワークエンティティに測定情報を送出することと比較して、レイテンシを低減し得る。
【0114】
[0096]段階960において、UE800は、測位情報メッセージ962中でネットワークエンティティ906に測位情報の少なくとも一部を送出し得る。ネットワークエンティティ906は、2つ以上のエンティティを備え得、すなわち、UE800は、2つ以上の他のエンティティに測位情報を送出し得る。ネットワークエンティティは、TRP、および/または、ロケーションサーバ、たとえば、LMF120などの別のエンティティであり得る。測位情報メッセージ962は、たとえば、UE905についての決定されたロケーション、受信されたPRSの生の測定値、および/または処理された測定値(たとえば、ToA、RSTDなど)を含み得る。LMF120などのネットワークエンティティ906は、複数のUE800に対応する同じUE905についての測位情報を集め、集められた情報(たとえば、複数のUE800に対応する複数の距離、複数のUE800における複数の到着角度)を使用してUE905のロケーションを決定し得る。
【0115】
[0097]図10を参照し、図1図9をさらに参照すると、サイドリンク測位基準信号を送出および測定するためのシグナリングおよびプロセスフロー1000が、図示された段階を含む。フロー1000は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または除去され得るので、一例にすぎない。2つの非網羅的な例として、段階1020、段階1030、1060、および/または段階1070が省略され得る。UE800-1、800-2はUE800の例であるが、UE800-1、800-2は別様に構成され得る。たとえば、UE800-1は、SL-PRSを受信し、測定するように構成され得、SL-PRSを送出するように構成されることも構成されないこともある。別の例として、UE800-2は、SL-PRSを送出するように構成され得、SL-PRSを受信し、測定するように構成されることも構成されないこともある。
【0116】
[0098]段階1010において、基地局は、測位信号送信のためにUE800-2を構成する。TRP300は、SL-PRS測位信号を送信するようにUE800-2を構成するために構成メッセージ1012をUE800-2に送出し得る。構成メッセージ1012は、たとえば、PRSリソースセットごとのリソースの数、リソース反復係数、リソース時間ギャップ、ミューティングパターン情報、および/またはビーム掃引情報など、送信パラメータを提供し得る。構成メッセージ1012は、UE800-2によって送信されるべきPRSのフォーマット、たとえば、送信されるPRSが、UL-PRS、DL-PRS、SL信号、または、基準信号(たとえば、DMRS)などの別の信号のフォーマットを有するべきであるかどうかに関する、1つまたは複数の命令を含み得る。構成メッセージ1012は、UE800-2に対応するユーザ機器識別情報、および/またはセル識別情報を含み得る。TRP300はまた、SL-PRS測位信号の受信のためにUE800-1を構成するために、構成メッセージ1012中の情報と同様の情報をもつ構成メッセージ1014をUE800-1に送出し得る。
【0117】
[0099]随意に、段階1010において、UE800-1は、UE800-2に構成要求メッセージ1016を送出し得、および/または、UE800-2は、UE800-1に構成メッセージ1018を送出し得る。構成要求メッセージ1016は、たとえば、サイドリンクPRSのための測位信号ミューティングについての要求(たとえば、要求されるミューティングパターンおよび/または1つまたは複数の要求される測定ギャップ)を含み得る。UE800-1は、たとえば、測位信号の予想される干渉、および/または重要性(たとえば、測位信号は、UE800-1が緊急呼に関与する場合、高い重要性を有する)など、1つまたは複数の基準に基づいて、要求される測位信号ミューティングを決定し得る。UE800-2は、たとえば、干渉を低減するのを助けるために、サイドリンク測位信号ミューティングを決定し、測位信号ミューティング情報を含むべき構成メッセージ1018を作り出し得る。UE800-1は、TRP300またはUE800-2などのRSUから測位信号ミューティング情報を受信し得る。
【0118】
[00100]段階1020において、TRP300は支援データを決定する。TRP300(またはLMF120などの別のエンティティ)は、UE800-1がUE800-2からのPRSを測定するのを助けるために、たとえば、UE800-1が、支援データがない場合よりも正確に、高速に、および/または少ない処理電力を使用して、PRSを測定するのを助けるために、支援データを決定し得る。たとえば、TRP300は、たとえば、E-CIDおよび/または別の測位技法を使用して、UE800-1の粗いロケーションを決定し得る。TRP300は、支援データを決定するために、UE800-1の粗いロケーションと、基準信号のソースの知られているロケーションと、UE800-2の知られているロケーションとを使用し得る。UE800-2は、たとえば、路側構造に取り付けられた、固定UEであり得るか、または(たとえば、決定され、TRP300に提供された)知られているロケーションをもつモバイルUEであり得る。支援データは、たとえば、予想されるRSTD値と予想されるRSTD不確実性値とによって示される(または開始時間および終了時間など、1つまたは複数の他の値によって示される)探索ウィンドウであり得る。
【0119】
[00101]段階1030において、TRP300は、支援データメッセージ1032中でUE800-1に支援データを提供する。支援データは、段階1020において決定されていることがあるか、またはさもなければ、決定され、メモリ311に記憶されていることがある。
【0120】
[00102]段階1040において、UE800-2は、1つまたは複数の測位基準信号をUE800-1に送出する。たとえば、UE800-2は、SL-PRSメッセージ1042中でUE800-1にSL-PRSを送出し得る。UE800-2は、サイドリンク構成をもつ(すなわち、サイドリンクプロトコルに従って構成された)SL-PRSメッセージ1042を取得し(たとえば、作り出すかまたはメモリから取り出し)、それを、SLリソースを占有して、サイドリンクチャネル上で送出するように構成され得る。SL-PRSメッセージ1042を送出するために使用されるサイドリンクチャネルは、たとえば、PSBCH、PSSCH、またはPSCCHであり得る。SL-PRSメッセージ1042は、UL-PRSまたはDL-PRSまたはDMRSなどのフォーマットを有し得、これは、SL-PRSを作り出し、送出する際に使用するために、UEの既存のUL-PRS、DL-PRS、またはDMRS構成を活用すること(たとえば、再利用すること)によってUE800の実装を容易にし得る。SL-PRSメッセージは、SL-PSS、SL-SSS、SL-CSI-RS、またはSL-PTRSなど、再利用されるSL-RSを含み(たとえば、それのフォーマットを有し)得る。SL-PRSメッセージ1042のSL-PRSリソースセットはUE800-2に関連付けられる。
【0121】
[00103]段階1050において、UE800-1は、PRSを測定し得、測位情報を決定し得る。プレミアムUEである、UE800-1は、SL-PRSを測定(たとえば、収集し、復号)するように構成され、段階1050において、UE800-2から受信されたPRSを測定する。UE800-1は、SL-PRSを測定するために支援データを使用し得る。UE800-1は、1つまたは複数の受信されたPRSから(たとえば、上記で説明されたように)測位情報を(たとえば、支援データを使用して)決定するように構成され得る。
【0122】
[00104]段階1060において、UE800-1は、測位情報メッセージ1062中でUE800-2に測位情報の少なくとも一部を送出し得る。同じくまたは代替的に、UE800-1は、測位情報メッセージ1064中でネットワークエンティティ1006に測位情報の少なくとも一部を送出し得る。ネットワークエンティティ1006は、2つ以上のエンティティを備え得、すなわち、UE800-1は、2つ以上の他のエンティティに測位情報を送出し得る。ネットワークエンティティ1006は、TRP、および/または、ロケーションサーバ、たとえば、LMF120などの別のエンティティであり得る。測位情報メッセージ1062および/またはメッセージ1064は、たとえば、UE800-1についての決定されたロケーション、受信されたPRSの生の測定値、および/または処理された測定値(たとえば、ToA、RSTDなど)を含み得る。
【0123】
[00105]段階1070において、UE800-2は、測位情報メッセージ1072中でネットワークエンティティ1006に測位情報を送出し得る。メッセージ1072は、メッセージ1062中の測位情報の一部または全部を含み得る。UE800-2は、たとえば、UE800-1のPRS測定値および/またはロケーションをネットワークエンティティに送出し得る。たとえば、ネットワークエンティティ1006(たとえば、TRP)が、UE800-1の通信範囲の外側にあるが、UE800-2の通信範囲内にある場合、UE800-1によって決定された測位情報は、依然として、UE800-2を介してネットワークエンティティ1006に達し得る。LMF120などのネットワークエンティティ1006は、複数のUE800-2から同じUE800-1についての測位情報を集め、集められた情報(たとえば、複数の距離、複数の離脱角度)を使用してUE800-1のロケーションを決定し得る。同じくまたは代替的に、UE800-2は、メッセージ1062中の測位情報(たとえば、複数のUE800-2に対応する複数の範囲、複数のUE800-2に対応するSL-PRSの複数の到着角度)に基づいてUE800-1のロケーションを決定し得る。UE800-2にUE800-1のロケーションを決定させることは、UE800-1のロケーションを決定するためにLMF120などのネットワークエンティティに測定情報を送出することと比較して、レイテンシを低減し得る。
【0124】
[00106]図9に示されているフロー900とフロー1000とは組み合わせられ得る。すなわち、UE800-1は、UE905であり得、UE800-2からのSL-PRSを測定することに加えて、UL-PRSおよび/またはSL-PRSを送信し得、UE800-2は、SL-PRSを送出することに加えて、UE800-1からのUL-PRSおよび/またはSL-PRSを測定し得る。
【0125】
[00107]図11を参照し、図1図10をさらに参照すると、ワイヤレスサイドリンク測位信号交換の方法1100が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1100は、一例にすぎず、限定するものではない。方法1100は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。たとえば、段階1110、1120、または1130のいずれかが省略され得、方法1100は、場合によっては、段階1110、1120、1130のうちの1つのみ、あるいは段階1110、1120、1130のうちの2つの組合せあるいは段階1110、1120、1130のうちのすべての3つを含む。
【0126】
[00108]段階1110において、方法1100は、ユーザ機器において、ユーザ機器によって受信されたアップリンク測位基準信号を測定することを含み、アップリンク測位基準信号はアップリンクチャネル構成を有する。たとえば、UE800は、UL-PRSメッセージ942中のUL-PRSを測定し得る。UL-PRSは、UL-PRSの旧来のフォーマットを有し、アップリンクチャネル、たとえば、PUSCH、PUCCH上のULリソースを占有し得る。プロセッサ810およびメモリ830は、アップリンク測位基準信号を測定するための手段を備え得る。
【0127】
[00109]段階1120において、方法1100は、ユーザ機器において、ユーザ機器によって受信された第1のサイドリンク測位基準信号を測定することを含み、第1のサイドリンク測位基準信号は第1のサイドリンクチャネル構成を有する。たとえば、UE800は、SL-PRSメッセージ944中でSL-PRSを受信し、受信されたSL-PRSの特性(たとえば、RSSI、ToA、RSTD)を決定し得る。UE800はSL-PRSを測定し得、SL-PRSは、UL-PRS、DL-PRS、SL同期信号(たとえば、SL-PSS、SL-SSS)、SL-CSI-RS、SL-PTRS、またはSL-DMRS(すなわち、SLチャネルのDMRS)のフォーマットを有する。プロセッサ810およびメモリ830は、第1のサイドリンク測位基準信号を測定するための手段を備え得る。
【0128】
[00110]段階1130において、方法1100は、ユーザ機器から第2のサイドリンク測位基準信号を送出することを含み、第2のサイドリンク測位基準信号は第2のサイドリンクチャネル構成を有する。たとえば、UE800-2は、UE800-1にSL-PRSメッセージ1042中でSL-PRSを送出し得る。SL-PRSは、UL-PRS、DL-PRS、SL同期信号(たとえば、SL-PSS、SL-SSS)、SL-CSI-RS、SL-PTRS、またはSL-DMRS(すなわち、PSBCH、PSSCH、PSCCHなど、SLチャネルのDMRS)のフォーマットを有し得る。第2のSL-PRSは、リソース反復またはビーム掃引のうちの少なくとも1つを伴って送出され得る。たとえば、UE800-2は、SL-PRSが、経時的に方向を変更するビーム中でおよび/または同じSLリソースの複数の送信を伴って送出されることを引き起こし得る。第2のSL-PRSが送出され得、信号ミューティングがSL-PRS上に実装した。たとえば、UE800-2は、第2のSL-PRSの少なくとも1つのリソースを送出し得、第2のSL-PRSの少なくとも1つの他のスケジュールされたリソース、すなわち、ミューティングの実装なしに送信されることになる少なくとも1つの他のリソースの送信をミュートし(すなわち、それの送信を選択的に保留し)得る。第2のSL-PRSは、UEに対応するユーザID、および/またはセル識別情報に関連付けられ送出され得る。たとえば、UE800-2はSL-PRSメッセージ1042を送出し得、SL-PRSメッセージ1042は、UE800-2のIDとセルIDとを含む。プロセッサ810、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)、およびメモリ830は、第2のサイドリンク測位基準信号を送出するための手段を備え得る。
【0129】
[00111]方法1100は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。たとえば、方法1100は、サイドリンクチャネルを介して別のUEから測位情報を受信することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを含み得る。たとえば、UE800-2は、サイドリンクチャネルにおいて測位情報メッセージ1062を受信し、メッセージ1062からの測位情報の少なくとも一部をネットワークエンティティ1006に送出し得る。プロセッサ810、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246)、およびメモリ830は、サイドリンクチャネルを介して測位情報を受信するための手段を備え得る。プロセッサ810、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤード送信機252)、およびメモリ830は、測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段を備え得る。別の例として、方法1100は、第1のSL-PRSを測定することと、第1のSL-PRSから測位情報を決定することと、測位情報をネットワークエンティティに送出することとを含み得る。たとえば、図9に示され、それに関して説明されるように、UE800は、段階950において、サイドリンクチャネル上で受信されたSL-PRSメッセージ944中のSL-PRSを測定し、測位情報を決定し得る。UE800は、測位情報メッセージ962中でネットワークエンティティ906に測位情報を送出し得る。プロセッサ810およびメモリ830は、測位情報を決定するための手段を備え得る。プロセッサ810、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤード送信機252)、およびメモリ830は、測位情報をネットワークエンティティに送出するための手段を備え得る。
【0130】
[00112]同じくまたは代替的に、方法1100は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。たとえば、方法1100は、測位支援データを受信することを含み得、支援データに基づいて第1のサイドリンク測位基準信号を測定すること、および/または支援データに基づいてアップリンク測位基準信号を測定することを含み得る。図9に示されているUE800は、支援データメッセージ932を受信し、メッセージ942中のUL-PRSおよび/またはメッセージ944中のSL-PRSを測定するためにメッセージ932中の支援データを使用し得る。図10に示されているUE800-2は、支援データメッセージ1032を受信し、メッセージ1042中のSL-PRSを測定するためにメッセージ1032中の支援データを使用し得る。支援データは、UL-PRSまたはSL-PRSに対応する探索ウィンドウを備え得る。探索ウィンドウは、予想されるRSTDと予想されるRSTDの不確実性とを備え得る。プロセッサ810、インターフェース820(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)、およびメモリ830は、測位支援データを受信するための手段を備え得る。
【0131】
[00113]他の考慮事項
[0001]他の例および実装形態が、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。ある特徴が機能を実装するという記述、またはある特徴が機能を実装し得るという記述は、その特徴がその機能を実装するように構成され得ることを含む(たとえば、ある項目が機能Xを実施するという記述、またはある項目が機能Xを実施し得るという記述は、その項目が機能Xを実施するように構成され得ることを含む)。説明された要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を修正し得る。また、上記で説明された要素または動作が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0132】
[00114]本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0133】
[00115]また、本明細書で使用される、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、ある項目、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAおよびBを測定するように構成され得る(およびAおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、(Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)Aを測定するための手段、またはBを測定するための(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)手段、またはAおよびBを測定するための(AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)手段を含む。別の例として、AまたはBのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサという具陳は、プロセッサが、Aを行うように構成される(およびBを行うように構成されることも構成されないこともある)、またはBを行うように構成される(およびBを行うように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを行うように構成されることを意味し、ここで、Aは機能(たとえば、決定する、取得する、または測定するなど)であり、Bは機能である。
【0134】
[00116]特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0135】
[00117]別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0136】
[00118]上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0137】
[00119]ワイヤレス通信システムは、通信が、ワイヤレスに、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら通信のためのものであること、または均等に主に通信のためのものであることを必要とせず、あるいはデバイスがモバイルデバイスであることを必要しないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0138】
[00120]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
【0139】
[00121]本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0140】
[00122]いくつかの例示的な構成について説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0141】
[00123]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
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【国際調査報告】