(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-28
(54)【発明の名称】毛髪着色組成物の塗布
(51)【国際特許分類】
A45D 19/02 20060101AFI20230721BHJP
A46B 11/02 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A45D19/02 B
A46B11/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022575193
(86)(22)【出願日】2021-06-07
(85)【翻訳文提出日】2023-01-31
(86)【国際出願番号】 IB2021054962
(87)【国際公開番号】W WO2021250536
(87)【国際公開日】2021-12-16
(32)【優先日】2020-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522472774
【氏名又は名称】アプリマインド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】アッタル イヴス
(72)【発明者】
【氏名】フマッシュ デイヴィッド
【テーマコード(参考)】
3B040
3B202
【Fターム(参考)】
3B040AE08
3B202AA12
3B202AB15
3B202BA02
3B202CA02
3B202CA07
3B202FA05
3B202GB09
3B202GB11
(57)【要約】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置は、第1のピストンを含む第1のリザーバと第2のピストンを含む第2のリザーバと分配機構とを含む装置本体、混合機構及び複数の突出歯を含む塗布キャップを含む。第1及び第2のリザーバは、毛髪着色組成物の第1及び第2の部分を受け取るように構成され、分配機構は、第1及び第2のピストンに関連付けられ、第1及び第2のピストンを第1及び第2のリザーバ内で密閉して移動させる。塗布キャップが装置本体に接続される場合、第1及び第2のリザーバと流体連通する複数の突出歯のチャネルを除いて、第1及び第2のリザーバが混合機構により外部から密閉されるように、装置本体に可逆的に接続され、分配機構が作動されると、第1及び第2のピストンを複数の突出歯に向けて移動させて、毛髪着色組成物の第1及び第2の部分とを混合して、複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成する。
【選択図】
図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
第1のピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分を受け取るように構成された第1のリザーバと、
第2のピストンを含み、毛髪着色組成物の第2の部分を受け取るように構成された第2のリザーバと、
前記第1のピストン及び前記第2のピストンに関連付けられ、前記第1のピストンを前記第1のリザーバ内で密閉して移動させ、前記第2のピストンを前記第2のリザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構と、
を含む装置本体と、
混合機構と、
複数の突出歯と、
を含む塗布キャップと、を含み、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバが前記混合機構により外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記分配機構は、作動されると、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分と前記毛髪着色組成物の第2の部分とを混合して、前記複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成される、塗布装置。
【請求項2】
前記分配機構は、
内側ねじ山及び外歯を有し、前記第1のピストンの下に取り付けられた第1のはめ歯歯車と、
内側ねじ山及び外歯を有し、前記第2のピストンの下に取り付けられた第2のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第1のはめ歯歯車と前記第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に取り付けられた第3のはめ歯歯車と、
モータとを含み、
前記第1のピストンは、第1のねじ軸の外側ねじ山が前記第1のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、前記第1のねじ軸に接続され、前記第2のピストンは、第2のねじ軸の外側ねじ山が前記第2のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、前記第2のねじ軸に接続され、
前記第3のはめ歯歯車の外歯は、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車の前記外歯と噛み合い、
前記モータは、前記第3のはめ歯歯車を回転させることにより、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車を回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項3】
前記第1のリザーバは、第1の穴により前記混合機構と流体連通し、前記第2のリザーバは、第2の穴により前記混合機構と流体連通し、
前記混合機構は、チャネル内に取り付けられた静的ミキサーを含み、前記チャネルは、一端で前記毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項4】
前記分配機構は、
第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、
第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、
少なくとも1つのモータとを含み、
前記第1のピストンは、第1の可撓性リードケーブルが前記第1の伝動輪と前記第2の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、前記第1の可撓性リードケーブルに接続され、前記第2のピストンは、第2の可撓性リードケーブルが前記第3の伝動輪と前記第4の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、前記第2の可撓性リードケーブルに接続され、
前記少なくとも1つのモータは、前記第1の伝動輪、前記第2の伝動輪、前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪を回転させることにより、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項5】
前記分配機構は、
外歯を有し、前記第1のピストンの下に取り付けられた第1のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第2のピストンの下に取り付けられた第2のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第1のはめ歯歯車と前記第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に取り付けられた第3のはめ歯歯車と、
モータとを含み、
前記第1のはめ歯歯車は、第1のねじ軸に接続され、前記第2のはめ歯歯車は、第2のねじ軸に接続され、
前記第1のピストンは、内側ねじ山が前記第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、前記第1のねじ軸の周りに取り付けられ、前記第2のピストンは、内側ねじ山が前記第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、前記第2のねじ軸の周りに取り付けられ、
前記第3のはめ歯歯車の外歯は、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車の前記外歯と噛み合い、
前記モータは、前記第3のはめ歯歯車を回転させることにより、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車を回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項6】
前記第1のリザーバは、前記毛髪着色組成物の第1の部分を第1のカプセルに受け取るように構成され、前記第2のリザーバは、前記毛髪着色組成物の第2の部分を第2のカプセルに受け取るように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項7】
毛髪着色組成物の第1の部分を含む第1のリザーバと、
毛髪着色組成物の第2の部分を含む第2のリザーバと、を含む、毛髪着色組成物カプセル。
【請求項8】
毛髪着色組成物カプセルであって、
下端に取り付けられた第1のピストンと、
毛髪着色組成物の第1の部分と、
を含む第1のリザーバと、
下端に取り付けられた第2のピストンと、
毛髪着色組成物の第2の部分と、
を含む第2のリザーバと、を含み、
前記第1のピストン及び前記第2のピストンは、移動することにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分を前記第1のリザーバから押し出し、前記毛髪着色組成物の第2の部分を前記第2のリザーバから押し出すように構成される、毛髪着色組成物カプセル。
【請求項9】
前記第1のピストンの下の第1の開口部と、
前記第2のピストンの下の第2の開口部と、を更に含み、
前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの接触を可能にするように構成される、請求項8に記載の毛髪着色組成物カプセル。
【請求項10】
取り外し可能なカバーを更に含む、請求項7に記載の毛髪着色組成物カプセル。
【請求項11】
前記第1のリザーバは、前記第1のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸を更に含み、前記第1のピストンは、内側ねじ山を含み、前記第1のねじ軸の外側ねじ山が前記第1のピストンの内側ねじ山と噛み合うように前記第1のねじ軸の周りに取り付けられ、
前記第2のリザーバは、前記第2のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸を更に含み、前記第2のピストンは、内側ねじ山を含み、前記第2のねじ軸の外側ねじ山が前記第2のピストンの内側ねじ山と噛み合うように前記第2のねじ軸の周りに取り付けられる、請求項8に記載の毛髪着色組成物カプセル。
【請求項12】
毛髪着色組成物カプセルであって、
第1のリザーバであって、内側ねじ山を有し、第1のねじ軸の外側ねじ山が前記内側ねじ山と噛み合うように、前記第1のリザーバの下端に取り付けられ、前記第1のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸の周りに取り付けられた第1のピストンと、
毛髪着色組成物の第1の部分と、を含む第1のリザーバと、
第2のリザーバであって、内側ねじ山を有し、第2のねじ軸の外側ねじ山が前記内側ねじ山と噛み合うように、前記第2のリザーバの下端に取り付けられ、前記第2のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸の周りに取り付けられた第2のピストンと、
毛髪着色組成物の第2の部分と、を含む第2のリザーバと、を含み、
前記第1のピストン及び前記第2のピストンは、移動することにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分を前記第1のリザーバから押し出し、前記毛髪着色組成物の第2の部分を前記第2のリザーバから押し出すように構成される、毛髪着色組成物カプセル。
【請求項13】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
毛髪着色組成物の第1の部分を含む第2のリザーバ、及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を含む第3のリザーバを含む毛髪着色組成物カプセルを受け取る第1のリザーバと、
前記毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分をカプセルから外に分配するように構成された分配機構と、
を含む装置本体と、
混合機構と、
複数の突出歯と、
を含む塗布キャップと、を含み、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記第1のリザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記第1のリザーバが前記混合機構により外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記分配機構は、作動されると、前記毛髪着色組成物を前記カプセルから前記複数の突出歯に向けて分配することにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分と前記毛髪着色組成物の第2の部分とを混合して、前記複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成される、塗布装置。
【請求項14】
前記分配機構は、
第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、
前記第1の伝動輪と前記第2の伝動輪との間を通過し、かつ前記第1の伝動輪及び前記第2の伝動輪と接触する第1の可撓性リードケーブルと、
前記第1の可撓性リードケーブルの上端に接続された第1の昇降部と、
第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、
前記第3の伝動輪と前記第4の伝動輪との間を通過し、かつ前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪と接触する第2の可撓性リードケーブルと、
前記第2の可撓性リードケーブルの上端に接続された第2の昇降部と、
少なくとも1つのモータと、を含む、請求項13に記載の塗布装置。
【請求項15】
前記第2のリザーバは、前記第2のリザーバの下端に取り付けられた第1のピストンを更に含み、
前記第3のリザーバは、前記第3のリザーバの下端に取り付けられた第2のピストンを更に含み、
前記カプセルが前記第1のリザーバに挿入される場合、前記第1の昇降部は、前記第1のピストンと接触するように構成され、前記第2の昇降部は、前記第2のピストンと接触するように構成され、
前記少なくとも1つのモータは、前記第1の伝動輪、前記第2の伝動輪、前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪を回転させることにより、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項14に記載の塗布装置。
【請求項16】
前記分配機構は、
外歯を有し、前記第2のリザーバの下に取り付けられた第1の凹型ギアと、
外歯を有し、前記第3のリザーバの下に取り付けられた第2の凹型ギアと、
外歯を有し、前記外歯が前記第1の凹型ギアの外歯及び前記第2の凹型ギアの外歯と噛み合うように、前記第1の凹型ギアと前記第2の凹型ギアと接触してそれらの間に取り付けられたはめ歯歯車と、
モータと、を含む、請求項13に記載の塗布装置。
【請求項17】
前記第2のリザーバは、
前記第2のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸と、
前記第1のねじ軸に接続され、前記第2のリザーバの下端から突出する第1のギアと、
内側ねじ山を含み、内側ねじ山が前記第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように前記第1のねじ軸の周りに取り付けられた第1のピストンとを更に含み、
前記第3のリザーバは、
前記第3のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸と、
前記第2のねじ軸に接続され、前記第3のリザーバの下端から突出する第2のギアと、
内側ねじ山を含み、内側ねじ山が前記第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように前記第2のねじ軸の周りに取り付けられた第2のピストンとを更に含み、
前記カプセルが前記第1のリザーバに挿入される場合、前記第1のギアは、前記第1の凹型ギアと接触するように構成され、前記第2のギアは、前記第2の凹型ギアと接触するように構成され、
前記モータは、前記はめ歯歯車を回転させることにより、前記第1の凹型ギア及び前記第2の凹型ギアを回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項16に記載の塗布装置。
【請求項18】
複数の突出歯と、
チャネル内に取り付けられた静的ミキサーを含む混合機構と、を含み、
前記チャネルは、一端で毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成される、使い捨て塗布キャップ。
【請求項19】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、
前記ピストンに関連付けられ、前記ピストンを前記リザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構と、
を含む装置本体と、
内側に取り付けられたインペラと、
一端が前記インペラに接続され、他端が外側に取り付けられたギアに接続されたロッドと、
を含む混合キャップと、
複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、
前記混合キャップは、前記混合キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバが外部から密閉され、前記インペラが前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記リザーバが外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記分配機構は、作動されると、前記ピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記複数の突出歯によって分配される前記混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される、塗布装置。
【請求項20】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、
撹拌機構と、
前記ピストンに関連付けられ、前記ピストンを前記リザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構と、
を含む装置本体と、
複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、
前記撹拌機構は、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成され、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記リザーバが外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記分配機構は、作動されると、前記ピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記複数の突出歯によって分配される前記混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される、塗布装置。
【請求項21】
前記撹拌機構は、
インペラと、
一端が前記インペラに接続され、他端が前記装置本体の外側の下側に取り付けられたギアに接続された軸とを含み、
前記ギアは、回転することにより、前記インペラを回転させ、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される、請求項20に記載の塗布装置。
【請求項22】
前記撹拌機構は、
インペラと、
一端が前記インペラに接続され、他端がモータに接続された軸とを含み、
前記モータは、前記軸を回転させることにより、前記インペラを回転させ、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される、請求項20に記載の塗布装置。
【請求項23】
前記インペラは、それぞれ異なる高さ寸法を有する少なくとも2つの状態を有する折り畳み式インペラであり、前記2つの状態は、
折り畳まれない高さ寸法を有する撹拌状態と、
前記折り畳まれない高さ寸法より小さい、折り畳まれた高さ寸法を有する折り畳まれた状態とである、請求項21又は22に記載の塗布装置。
【請求項24】
前記ギアは、外部混合モータに連結される場合、前記外部混合モータを動作させて前記インペラを回転させるように、前記外部混合モータに可逆的に連結するように構成される、請求項19又は21に記載の塗布装置。
【請求項25】
請求項1~24のいずれか一項に記載の塗布装置と、
ドッキングステーションと、を含む、キット。
【請求項26】
請求項19又は21に記載の塗布装置と、
混合モータを含むドッキングステーションと、を含み、
前記塗布装置及び前記ドッキングステーションは、互いに可逆的に連結状態に連結するように構成され、
前記連結状態では、前記混合モータの動作により、前記リザーバの流体内容物を混合する、キット。
【請求項27】
前記ドッキングステーションは、
前記塗布装置を直立位置に保持することと、
前記塗布装置の電力貯蔵部品を充電することと、
前記塗布装置の少なくとも1つの機能の制御ユニットとして機能することと、
リザーバの内容物を計量することとのうちの少なくとも1つを行うように構成される、請求項25又は26に記載のキット。
【請求項28】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバを密閉するように構成されたキャップを更に含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の塗布装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、毛髪着色の分野に関し、具体的には、毛髪、特に人の毛髪への毛髪着色組成物の塗布に有用な装置、キット及び方法に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2020年6月8日に出願された米国仮特許出願第63/036,109号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
毛髪着色組成物を毛髪、特に人の毛髪に塗布する必要があることが多い。特別に、高齢者などの自然に生える白髪を着色する必要がある。
【0004】
毛髪着色組成物を毛髪に塗布する装置及び方法は、知られており、例えば、特許文献1~12を参照する。
【0005】
現在の毛髪着色組成物を塗布する装置及び方法には欠点がある。
【0006】
既知の装置及び方法と比較して1つ以上の利点を有する、毛髪着色組成物を毛髪に塗布する装置及び方法を有することは、有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,289,835号
【特許文献2】米国特許第6,513,534号
【特許文献3】米国特許第7,055,528号
【特許文献4】米国特許出願第2003/0217438号
【特許文献5】米国特許出願第2005/0092340号
【特許文献6】米国特許出願第2006/0054178号
【特許文献7】米国特許出願第2007/0157942号
【特許文献8】米国特許出願第2012/0192893号
【特許文献9】米国特許出願第2015/0053227号
【特許文献10】米国特許出願第2016/0022010号
【特許文献11】国際公開第2004/073448号
【特許文献12】国際公開第2004/087036号
【発明の概要】
【0008】
本発明のいくつかの実施形態は、毛髪、特に人の毛髪への毛髪着色組成物の塗布に有用な装置、キット及び方法に関する。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、本明細書に記載されているように、人の頭部の頭皮から生える毛髪の根への毛髪着色組成物の塗布に適した塗布装置、キット及び方法が提供される。
【0010】
本発明の一態様に係る毛髪着色組成物を塗布する塗布装置は、第1のピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分を受け取るように構成された第1のリザーバと、第2のピストンを含み、毛髪着色組成物の第2の部分を受け取るように構成された第2のリザーバと、第1のピストン及び第2のピストンに関連付けられ、第1のピストンを第1のリザーバ内で密閉して移動させ、第2のピストンを第2のリザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構とを含む装置本体と、混合機構と、複数の突出歯とを含む塗布キャップと、を含み、塗布キャップは、塗布キャップが装置本体に接続される場合、第1のリザーバ及び第2のリザーバと流体連通する複数の突出歯のチャネルを除いて、第1のリザーバ及び第2のリザーバが混合機構により外部から密閉されるように、装置本体に可逆的に接続されるように構成され、分配機構は、作動されると、第1のピストン及び第2のピストンを複数の突出歯に向けて移動させることにより、毛髪着色組成物の第1の部分と毛髪着色組成物の第2の部分とを混合して、複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成される。
【0011】
分配機構は、内側ねじ山及び外歯を有し、第1のピストンの下に取り付けられた第1のはめ歯歯車と、内側ねじ山及び外歯を有し、第2のピストンの下に取り付けられた第2のはめ歯歯車と、外歯を有し、第1のはめ歯歯車と第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に取り付けられた第3のはめ歯歯車と、モータと、を含んでもよく、第1のピストンは、第1のねじ軸の外側ねじ山が第1のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、第1のねじ軸に接続され、第2のピストンは、第2のねじ軸の外側ねじ山が第2のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、第2のねじ軸に接続され、第3のはめ歯歯車の外歯は、第1のはめ歯歯車及び第2のはめ歯歯車の外歯と噛み合い、モータは、第3のはめ歯歯車を回転させることにより、第1のはめ歯歯車及び第2のはめ歯歯車を回転させて、第1のピストン及び第2のピストンを移動させるように構成される。
【0012】
第1のリザーバは、第1の穴により混合機構と流体連通してもよく、第2のリザーバは、第2の穴により混合機構と流体連通してもよく、混合機構は、チャネル内に取り付けられた静的ミキサーを含んでもよく、チャネルは、一端で毛髪着色組成物の第1の部分及び毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成される。
【0013】
分配機構は、第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、少なくとも1つのモータとを含んでもよく、第1のピストンは、第1の可撓性リードケーブルが第1の伝動輪と第2の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、第1の可撓性リードケーブルに接続され、第2のピストンは、第2の可撓性リードケーブルが第3の伝動輪と第4の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、第2の可撓性リードケーブルに接続され、少なくとも1つのモータは、第1の伝動輪、第2の伝動輪、第3の伝動輪及び第4の伝動輪を回転させることにより、第1のピストン及び第2のピストンを移動させるように構成される。
【0014】
分配機構は、外歯を有し、第1のピストンの下に取り付けられた第1のはめ歯歯車と、外歯を有し、第2のピストンの下に取り付けられた第2のはめ歯歯車と、外歯を有し、第1のはめ歯歯車と第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に取り付けられた第3のはめ歯歯車と、モータと、を含んでもよく、第1のはめ歯歯車は、第1のねじ軸に接続され、第2のはめ歯歯車は、第2のねじ軸に接続され、第1のピストンは、内側ねじ山が第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、第1のねじ軸の周りに取り付けられ、第2のピストンは、内側ねじ山が第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、第2のねじ軸の周りに取り付けられ、第3のはめ歯歯車の外歯は、第1のはめ歯歯車及び第2のはめ歯歯車の外歯と噛み合い、モータは、第3のはめ歯歯車を回転させることにより、第1のはめ歯歯車及び第2のはめ歯歯車を回転させて、第1のピストン及び第2のピストンを移動させるように構成される。
【0015】
第1のリザーバは、毛髪着色組成物の第1の部分を第1のカプセルに受け取るように構成されてもよく、第2のリザーバは、毛髪着色組成物の第2の部分を第2のカプセルに受け取るように構成されてもよい。
【0016】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物カプセルは、毛髪着色組成物の第1の部分を含む第1のリザーバと、毛髪着色組成物の第2の部分を含む第2のリザーバと、を含む。
【0017】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物カプセルは、下端に取り付けられた第1のピストンと、毛髪着色組成物の第1の部分とを含む第1のリザーバと、下端に取り付けられた第2のピストンと、毛髪着色組成物の第2の部分とを含む第2のリザーバと、を含み、第1のピストン及び第2のピストンは、移動することにより、毛髪着色組成物の第1の部分を第1のリザーバから押し出し、毛髪着色組成物の第2の部分を第2のリザーバから押し出すように構成される。
【0018】
毛髪着色組成物カプセルは、第1のピストンの下の第1の開口部と、第2のピストンの下の第2の開口部と、を更に含んでもよく、第1の開口部及び第2の開口部は、第1のピストンと第2のピストンとの接触を可能にするように構成される。
【0019】
毛髪着色組成物カプセルは、取り外し可能なカバーを更に含んでもよい。
【0020】
第1のリザーバは、第1のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸を更に含んでもよく、第1のピストンは、内側ねじ山を含み、第1のねじ軸の外側ねじ山が第1のピストンの内側ねじ山と噛み合うように第1のねじ軸の周りに取り付けられ、第2のリザーバは、第2のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸を更に含み、第2のピストンは、内側ねじ山を含み、第2のねじ軸の外側ねじ山が第2のピストンの内側ねじ山と噛み合うように第2のねじ軸の周りに取り付けられる。
【0021】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物カプセルは、内側ねじ山を有し、第1のねじ軸の外側ねじ山が上記内側ねじ山と噛み合うように、第1のリザーバの下端に取り付けられ、第1のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸の周りに取り付けられた第1のピストンと、毛髪着色組成物の第1の部分とを含む第1のリザーバと、内側ねじ山を有し、第2のねじ軸の外側ねじ山が内側ねじ山と噛み合うように、第2のリザーバの下端に、第2のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸の周りに取り付けられた第2のピストンと、毛髪着色組成物の第2の部分とを含む第2のリザーバと、を含み、第1のピストン及び第2のピストンは、移動することにより、毛髪着色組成物の第1の部分を第1のリザーバから押し出し、毛髪着色組成物の第2の部分を第2のリザーバから押し出すように構成される。
【0022】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物を塗布する塗布装置は、毛髪着色組成物の第1の部分を含む第2のリザーバ、及び毛髪着色組成物の第2の部分を含む第3のリザーバを含む毛髪着色組成物カプセルを受け取る第1のリザーバと、毛髪着色組成物の第1の部分及び毛髪着色組成物の第2の部分をカプセルから外に分配するように構成された分配機構とを含む装置本体と、混合機構と、複数の突出歯とを含む塗布キャップと、を含み、塗布キャップは、塗布キャップが装置本体に接続される場合、第1のリザーバと流体連通する複数の突出歯のチャネルを除いて、第1のリザーバが混合機構により外部から密閉されるように、装置本体に可逆的に接続されるように構成され、分配機構は、作動されると、毛髪着色組成物をカプセルから複数の突出歯に向けて分配することにより、毛髪着色組成物の第1の部分と毛髪着色組成物の第2の部分とを混合して、複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成される。
【0023】
分配機構は、第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、第1の伝動輪と第2の伝動輪との間を通過し、かつ第1の伝動輪及び第2の伝動輪と接触する第1の可撓性リードケーブルと、第1の可撓性リードケーブルの上端に接続された第1の昇降部と、第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、第3の伝動輪と第4の伝動輪との間を通過し、かつ第3の伝動輪及び第4の伝動輪と接触する第2の可撓性リードケーブルと、第2の可撓性リードケーブルの上端に接続された第2の昇降部と、少なくとも1つのモータと、を含んでもよい。
【0024】
第2のリザーバは、第2のリザーバの下端に取り付けられた第1のピストンを更に含んでもよく、第3のリザーバは、第3のリザーバの下端に取り付けられた第2のピストンを更に含み、カプセルが第1のリザーバに挿入される場合、第1の昇降部は、第1のピストンと接触するように構成され、第2の昇降部は、第2のピストンと接触するように構成され、少なくとも1つのモータは、第1の伝動輪、第2の伝動輪、第3の伝動輪及び第4の伝動輪を回転させることにより、第1のピストン及び第2のピストンを移動させるように構成される。
【0025】
分配機構は、外歯を有し、第2のリザーバの下に取り付けられた第1の凹型ギアと、外歯を有し、第3のリザーバの下に取り付けられた第2の凹型ギアと、外歯を有し、外歯が第1の凹型ギアの外歯及び第2の凹型ギアの外歯と噛み合うように、第1の凹型ギアと第2の凹型ギアと接触してそれらの間に取り付けられたはめ歯歯車と、モータと、を含んでもよい。
【0026】
第2のリザーバは、第2のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸と、第1のねじ軸に接続され、第2のリザーバの下端から突出する第1のギアと、内側ねじ山を含み、内側ねじ山が第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように第1のねじ軸の周りに取り付けられた第1のピストンとを更に含んでもよく、第3のリザーバは、第3のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸と、第2のねじ軸に接続され、第3のリザーバの下端から突出する第2のギアと、内側ねじ山を含み、内側ねじ山が第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように第2のねじ軸の周りに取り付けられた第2のピストンとを更に含み、カプセルが第1のリザーバに挿入される場合、第1のギアは、第1の凹型ギアと接触するように構成され、第2のギアは、第2の凹型ギアと接触するように構成され、モータは、はめ歯歯車を回転させることにより、第1の凹型ギア及び第2の凹型ギアを回転させて、第1のピストン及び第2のピストンを移動させるように構成される。
【0027】
本発明の別の態様に係る使い捨て塗布キャップは、複数の突出歯と、チャネル内に取り付けられた静的ミキサーを含む混合機構と、を含み、チャネルは、一端で毛髪着色組成物の第1の部分及び毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成される。
【0028】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物を塗布する塗布装置は、ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、ピストンに関連付けられ、ピストンをリザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構とを含む装置本体と、内側に取り付けられたインペラと、一端がインペラに接続され、他端が外側に取り付けられたギアに接続されたロッドとを含む混合キャップと、複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、混合キャップは、装置本体に接続される場合、リザーバが外部から密閉され、インペラが毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成されるように、装置本体に可逆的に接続されるように構成され、塗布キャップは、塗布キャップが装置本体に接続される場合、リザーバと流体連通する複数の突出歯のチャネルを除いて、リザーバが外部から密閉されるように、装置本体に可逆的に接続されるように構成され、分配機構は、作動されると、ピストンを複数の突出歯に向けて移動させることにより、複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される。
【0029】
本発明の別の態様に係る毛髪着色組成物を塗布する塗布装置は、ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、撹拌機構と、ピストンに関連付けられ、ピストンをリザーバ内で密閉して移動させるように構成された分配機構とを含む装置本体と、複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、撹拌機構は、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成され、塗布キャップは、塗布キャップが装置本体に接続される場合、リザーバと流体連通する複数の突出歯のチャネルを除いて、リザーバが外部から密閉されるように、装置本体に可逆的に接続されるように構成され、分配機構は、作動されると、ピストンを複数の突出歯に向けて移動させることにより、複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される。
【0030】
撹拌機構は、インペラと、一端がインペラに接続され、他端が装置本体の外側の下側に取り付けられたギアに接続された軸とを含んでもよく、ギアは、回転することにより、インペラを回転させ、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される。
【0031】
撹拌機構は、インペラと、一端がインペラに接続され、他端がモータに接続された軸とを含んでもよく、モータは、軸を回転させることにより、インペラを回転させ、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される。
【0032】
インペラは、それぞれ異なる高さ寸法を有する少なくとも2つの状態を有する折り畳み式インペラであってもよく、上記2つの状態は、折り畳まれない高さ寸法を有する撹拌状態と、折り畳まれない高さ寸法より小さい、折り畳まれた高さ寸法を有する折り畳まれた状態とである。
【0033】
ギアは、外部混合モータに連結される場合、外部混合モータを動作させてインペラを回転させるように、外部混合モータに可逆的に連結するように構成される。
【0034】
本発明の別の態様に係るキットは、上述した塗布装置と、ドッキングステーションと、を含む。
【0035】
本発明の別の態様に係るキットは、上述した塗布装置と、混合モータを含むドッキングステーションと、を含み、塗布装置及びドッキングステーションは、互いに可逆的に連結状態に連結するように構成され、連結状態では、混合モータの動作により、リザーバの流体内容物を混合する。
【0036】
ドッキングステーションは、塗布装置を直立位置に保持することと、塗布装置の電力貯蔵部品を充電することと、塗布装置の少なくとも1つの機能の制御ユニットとして機能することと、リザーバの内容物を計量することとのうちの少なくとも1つを行うように構成されてもよい。
【0037】
2つの別個のリザーバを含む上述した塗布装置のいずれか1つは、第1のリザーバ及び第2のリザーバを密閉するように構成されたキャップを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明をよりよく理解し、本発明がどのように実施されるかを示すために、以下、単に例示の目的で、添付図面を参照して説明する。
【0039】
特に図面を詳細に参照すると、示される詳細は、本発明の好ましい実施形態の例示的な議論のみを目的として例として示されるものであり、本発明の原理及び概念的な態様の最も有用で容易に理解できる説明であると考えられるものを提供するために提示されるものであることが強調される。この点に関して、本発明の構造上の詳細について、本発明の基本的な理解に必要なもの以上に詳細に示そうとするものではなく、図面とともに得られる説明は、本発明のいくつかの形態を実際にどのように具現化することができるかを当業者に明らかにする。
【0040】
【
図1A】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図1B】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側断面図で概略的に示す。
【
図2A】本明細書の教示によるドッキングステーションの一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図2B】本明細書の教示によるドッキングステーションの一実施形態を側断面図で概略的に示す。
【
図3】毛髪着色組成物を毛髪に塗布する準備ができている人の頭部を側面図で示す。
【
図4】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側断面図で概略的に示す。
【
図5A】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側断面図で概略的に示す。
【
図5B】本明細書の教示によるドッキングステーションの一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図5C】本明細書の教示によるドッキングステーションの一実施形態を側断面図で概略的に示す。
【
図6A】本明細書の教示による、塗布装置及び対応するドッキングステーションを含むキットの一実施形態を概略的に示す。
【
図6D】バレルアセンブリ610Aの側断面図を示す。
【
図6E】バレルアセンブリ610Aの斜視断面図を示す。
【
図6F】塗布キャップ610Bの底面斜視図を示す。
【
図6H】塗布キャップ610Bの上面斜視分解図を示す。
【
図7】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図8】本明細書の教示による塗布装置の一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図9】本明細書の教示による塗布装置及びカプセルの一実施形態を側面図で概略的に示す。
【
図10】本明細書の教示による塗布装置及びカプセルの一実施形態を側面図で概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明のいくつかの実施形態は、毛髪、特に人の毛髪への毛髪着色組成物の塗布に有用な装置、キット及び方法に関する。
【0042】
本発明の教示の原理、使用及び実施は、添付の説明及び実施例を参照してよりよく理解することができる。本明細書の説明及び実施例を熟読すれば、当業者は、過度の努力又は実験を行うことなく、本発明の教示を実施することができる。
【0043】
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、本明細書に記載された部品及び/又は方法の構成及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態に適用することができるか、又は様々な方法で実践若しくは実施することができる。本明細書で使用される用語及び術語は、説明を目的とするものであり、限定的なものと見なされるべきではない。
【0044】
この明細書を書いている時点では、最も一般的な毛髪着色方法は、毛髪へのキノンイミン染料の塗布に基づくことであり、該方法は、着色溶液及び顕色剤の2種の成分を含む毛髪着色キットを使用して実施される。毛髪着色キットの2種の成分を混合して、着色される毛髪に塗布される毛髪着色組成物を得る。組成物は、毛髪と一定の期間(典型的には30~45分間)接触するように保持され、この期間に染料分子が毛幹の内部に閉じ込められる。この期間の終わりに、毛髪をすすぎ、及び/又は洗浄して、毛髪着色組成物の残留物を除去する。
【0045】
そのような毛髪着色組成物を頭皮から生える毛髪、特に人自身の頭皮から生える毛髪に塗布することは困難である。そのような組成物を頭皮近くの毛幹に排他的に塗布することは困難であるため、典型的に、毛幹全体を毛髪着色組成物と接触させなければならないが、該接触により毛髪が損傷し、毛髪が弱々しく活気がなくなる。冒頭で述べたように、毛髪着色組成物を毛髪に塗布する様々な装置及び方法が開示されているが、そのような装置及び方法は、いずれも1つ以上の欠点を有する。
【0046】
本明細書の教示のいくつかの実施形態は、毛髪、特に人の頭部の頭皮から生える毛幹の下部(一般的に毛根と呼ばれ、以下で使用されてもよい)への毛髪着色組成物の塗布に有用な装置、キット及び方法に関し、該装置、キット及び方法は、既知の装置及び方法のいくつかの欠点を回避する。
【0047】
以下の説明及び添付図面において、毛髪、特に人の毛髪の毛根への毛髪着色組成物の塗布に有用な、本明細書の教示による複数の装置、塗布装置及びドッキングステーションの特定の実施形態が記載されている。まとめると、塗布装置及びドッキングステーションは、本明細書の教示によるキットの一実施形態を構成する。塗布装置又はドッキングステーションのいずれか1つを単独で使用するか、又はこの2つの装置を一緒に使用することで、本明細書の教示による方法の一実施形態を構成する。
【0048】
図1Aは、本発明の実施形態による塗布装置10の側面図を概略的に示し、
図1Bは、本発明の実施形態による塗布装置10の側断面図を概略的に示す。
【0049】
塗布装置10は、バレルアセンブリ12、混合キャップ14及び塗布キャップ16の3つの別個のアセンブリを有するように示される。
【0050】
バレルアセンブリ12は、装置10の装置本体を構成し、遠位端20を有する遠位部分18及び近位部分22を含む。遠位部分18は、実質的に、軸26を有する円筒形の組成物リザーバ24(
図1Bに示す)を画定する円筒形の壁である。装置10は円筒形に限定されないことを理解されたい。装置10では、リザーバの軸と本体の軸の両方は、同軸であるため、一緒に軸26として示される。リザーバ24は、遠位端20で開放され、その近位端が、リザーバ24内を軸方向に前後に密閉してスライドするピストン28の遠位面により画定される。遠位部分18の寸法は、ピストン28が最も近位の位置にあるときにリザーバ24が所望の最大容積を有する寸法である。例えば、110ml~150mlである。好ましくは、バレルアセンブリ12は、耐水性を有し、すなわち、流水による装置(特にリザーバ)のすすぎは、バレルアセンブリ12又はその任意の部品にも損傷を与えない。いくつかの実施形態において、バレルアセンブリ12は、防水性を有し、すなわち、深さが1メートルの淡水に1時間浸漬される場合に損傷を受けない。
【0051】
混合キャップ14と塗布キャップ16の両方は、バレルアセンブリ12の遠位端20に可逆的に接続されるように構成される。例えば、バレルアセンブリ12の遠位端20の外表面は、ねじりロックコネクタの少なくとも1つの雌要素30を含んでもよく、混合キャップ14と塗布キャップ16の両方の内側部分は、ねじりロックコネクタの対応する雄要素32を含んでもよい。接続されない状態では、混合キャップ14又は塗布キャップ16のいずれかの近位端34がバレルアセンブリ12の遠位端20の上に配置されることにより、雌要素30と雄要素32が嵌合し、次にねじることにより所定の位置にロックされる。その結果、リザーバ24は密閉されて、遠位端20と混合キャップ14又は塗布キャップ16の縁との間の界面における毛髪着色組成物などの粘性流体のリザーバ24からの漏れを防止する。
【0052】
本発明は、雄要素と雌要素に限定されず、混合キャップ14又は塗布キャップ16をバレルアセンブリ12に接続する任意の適切な方法を使用してもよいことを理解されたい。
【0053】
バレルアセンブリ12の近位部分22は、ピストン軸36、ピストン駆動モータ38、スピーカを含んでもよい塗布コントローラ40、ディスプレイ、ユーザインタフェース42、充電式電力貯蔵部44及び誘導充電器46のうちの少なくともいくつかを含む、装置10の動作に必要な部品を含む。
【0054】
近位部分22は、上述した特定の部品を含むことに限定されず、ピストンを移動させる手段(ピストン駆動手段又は分配機構)、コントローラ40、装置10を操作する手段(装置操作手段)、充電式電力貯蔵部44、及び充電式電力貯蔵部を再充電する手段(再充電手段)を少なくとも含んでもよいことを理解されたい。
【0055】
また、本発明は、精密な部品の位置に限定されないことを理解されたい。
【0056】
バレルアセンブリ12の近位部分22は、遠位部分18と一体に形成され、装置10のハンドルを構成し、すなわち、人のユーザが片手で使用するハンドルとして機能する形状及び寸法にされる。装置10の使用中、人は、手で近位部分22を把持することにより、手が近位部分22及び軸26を取り囲む。本明細書の教示による装置の他の実施形態において、近位部分は、他の形状及び/又は断面を有する。一般的に、本明細書の教示による装置のバレルアセンブリの近位部分の長さは、ハンドルとして機能する必要性と、必要な部品を収容するのに十分なサイズを有する必要性の両方により画定される。例えば、装置10では、バレルアセンブリ12の長さは、とりわけ、ピストン軸36の長さにより画定される。
【0057】
ディスプレイ/ユーザインタフェース42は、当技術分野で知られている標準的なタッチスクリーンであってもよく、塗布コントローラ40にユーザコマンドを提供し、塗布コントローラ40からの情報をユーザに視覚的に表示するために使用される。塗布コントローラ40は、家電製品及びマイクロコンピューティングの技術分野で知られているデジタルコントローラ(例えば、PCB)であってもよく、ディスプレイ/ユーザインタフェース42を介してユーザコマンドを受信し、ディスプレイ/ユーザインタフェース42を介してユーザに情報及びフィードバックを提供し、塗布装置10の他の部品を制御し、例えば、ピストン28を遠位方向及び近位方向に移動させるためのピストン駆動モータ38の動作を制御するように構成されてもよい。特定の実施形態に応じて、コントローラ40が実行するように構成されたいくつかの特定のタスクは、
装置10をオン又はオフにすること、
ピストン28を後方に(リザーバ24の容積を増加させる近位方向に)最大限まで移動させるユーザ指示を受信すること、
ピストン28を前方に(リザーバ24の容積を減少させる遠位方向に)移動させるユーザ指示を受信すること、
ピストン28を前方に、所定の速度及び/又はユーザ選択速度、例えばリザーバ24内に保持された毛髪着色組成物の分配に有用な速度で移動させるユーザ指示を受信すること、
ピストン28の移動を一時停止させること、
ディスプレイ/ユーザインタフェース42及び/又は関連するスピーカを使用して、リザーバ24内にどれだけの組成物があるかをユーザに示すこと、
電力貯蔵部44が充電中であるか、又は完全に充電されていることを示すこと、
電力貯蔵部44が組成物リザーバの内容物の完全塗布に不十分に充電されるという事実を示す(いくつかの実施形態において、塗布コントローラ40は、電力貯蔵部44が組成物リザーバ24の内容物の完全塗布に不十分に充電される場合、ピストン28を移動させて毛髪着色組成物を分配することができないように構成されることにより、ユーザの毛髪が部分的にしか着色されないことを回避する)こと、
のうちの1つ以上を任意に含んでもよい。
【0058】
混合キャップ
いくつかの実施形態において、本明細書の教示による塗布装置には、混合キャップ14が設けられ、該混合キャップ14は、塗布装置10のバレルアセンブリ12に、好ましくは可逆的に接続されるように構成される。いくつかのそのような実施形態において、混合キャップ14がバレルアセンブリ12に接続されない場合、リザーバ24は、毛髪着色組成物の成分をリザーバに添加できるように利用可能である。いくつかのそのような実施形態において、混合キャップがバレルアセンブリ12に接続された場合、リザーバ24内に保持された組成物を混合することができる。
【0059】
装置10では、混合キャップ14は、近位端34、近位面48、遠位面50及び軸52を含む。近位面48には、装置10の撹拌部品であるインペラ54が見える。遠位面50には、係合部品であるギア56が見える。インペラ54とギア56は、遠位面50から近位面48まで混合キャップ14を通過する装置10の撹拌軸として機能するロッド58により互いに接続される。ロッド58は、軸52と同軸になるように混合キャップ14内に密閉して回転可能に取り付けられることにより、インペラ54、ギア56及びロッド58は、同軸で回転するが、ロッド58の長さに沿って近位面48から遠位面50まで通過する毛髪着色組成物などの流体の漏れを防止することができる。
【0060】
塗布キャップ
本明細書の教示による塗布装置には、塗布キャップ16が設けられ、該塗布キャップ16は、好ましくは塗布装置10のバレルアセンブリ12に接続され、より好ましくは可逆的に接続されるように構成される。いくつかのそのような実施形態において、塗布キャップ16がバレルアセンブリ12に接続されない場合、リザーバ24は、毛髪着色組成物の成分をリザーバに添加できるように利用可能である。
【0061】
装置10では、塗布キャップ16は、近位端34、近位面60、遠位端62、軸64、及び実質的に軸方向(いくつかの実施形態において、塗布キャップ16がバレルアセンブリ12に接続される場合、軸64及びリザーバの軸26と平行から30°以内、25°以内、20°以内、15°以内、5°以内であり、更に平行である)に突出する複数の同一平面上の細長い塗布歯66を含む。提示された塗布キャップ16は、8本の歯66を含む。いくつかの好ましい実施形態において、本明細書の教示による装置は、少なくとも3本(毛髪着色組成物を適切に分配することができる)及び10本以下(歯を毛髪を通過させて押し込む際の過度の抵抗力を回避し、全ての歯が頭皮に接触することを保証し、以下を参照)の歯を含んでもよい。したがって、いくつかの好ましい実施形態において、本明細書の教示による装置は、3本、4本、5本、6本、7本、8本、9本又は10本の歯を有する。それにもかかわらず、本発明は、3~10本の歯に限定されないことを理解されたい。
【0062】
各歯66は、中空であり、近位面60から歯66の遠位先端70までの流体連通を提供する組成物チャネル68を含む。歯66の遠位先端70は、引っかき傷が付かなく、丸く、2mm以上4mm以下の直径を有する。好ましい実施形態において、直径は、3.5mm以下であり、更に3mm以下である。本発明は、これらの直径に限定されないことを理解されたい。
【0063】
歯66の遠位先端70における組成物チャネル68の断面形状は、任意の適切な形状であり、好ましくは、円形である。歯66の遠位先端70における組成物チャネル68の断面サイズは、任意の適切なサイズであり、いくつかの実施形態において、1mm~2mmである。
【0064】
歯66は、長さが、典型的に、2cm以上であり、好ましくは、2.5cm以上8cm以下であり、より好ましくは、6cm以下である。歯66は、わずかに軸方向に弾性的に可撓性であり、すなわち、塗布キャップ16が不動に保持されている間に、軸方向に垂直な遠位先端70の側面に手動で加えられた力は、先端が最大3mm変位することにより歯を曲げる。当業者は、標準的な方法(例えば、射出成形)を使用し、ポリプロピレンなどの標準的な材料を使用して、発明的努力なしに、必要な特性を有する歯66を有する塗布キャップ16などの塗布キャップを製造することができる。
【0065】
2つの隣接する先端の中心から測定された2つの隣接する歯66の間の間隔は、4mm~8mmであり、より好ましくは、5mm以上7mm以下である。好ましい実施形態において、組成物チャネル68は、近位面60から歯66のチャネル68を通過する毛髪着色組成物などの流体が、対応する遠位先端70から軸64に平行な方向に出てくるようなチャネルである。
【0066】
ドッキングステーション
本明細書の教示のいくつかの実施形態は、ドッキングステーションに関する。いくつかの実施形態において、本明細書の教示による塗布装置は、ドッキングステーションと共に使用されるか、又はドッキングステーションと共に毛髪着色キットの2種の部品として提供される。具体的には、いくつかの好ましい実施形態において、本明細書の教示によるドッキングステーションは、塗布装置の遠位端のバレルアセンブリを上向きに安定して保持するホルダーを構成する。バレルアセンブリがホルダーによって保持されている間、組成物リザーバが開放される場合、例えば塗布装置10に対して、混合キャップ14又は塗布キャップ16のいずれもバレルアセンブリ12に取り付けられないため、リザーバ24が遠位端20を介して開放される場合、毛髪着色組成物又はその成分が組成物リザーバに添加されてもよい。いくつかの実施形態において、バレルアセンブリがホルダーによって保持されている間、混合キャップは、塗布装置の遠位端に連結してリザーバを密閉することができる。いくつかの実施形態において、ドッキングステーションは、混合キャップがバレルアセンブリに連結されている場合にバレルアセンブリのリザーバの内容物を混合するように構成される。
【0067】
図2Aは、本発明の実施形態に係る、塗布装置10と共に使用されるドッキングステーション80の側面図を概略的に示し、
図2Bは、本発明の実施形態による、塗布装置10と共に使用されるドッキングステーション80の側断面図を概略的に示す。
【0068】
ドッキングステーション80は、本体82、ベース84、キャビティ86、及びベース84の反対側のキャビティへの開口部88を含む。ドッキングステーション80のベース84がテーブルなどの平坦面に配置される場合、開口部88は、上向きになる。ドッキングステーション80は、キャビティ86の底部にある凹型撹拌ギア90を更に含む。本体82の内部には、また、作動されると撹拌ギア90を回転させるように構成された混合モータ92、オン/オフスイッチ96、電源98、及び誘導充電器100を有する。本発明は、誘導充電器に限定されず、必要な変更が行われた任意の適切な充電器を使用してもよいことを理解されたい。例えば、物理的コネクタは、充電器を装置10に接続してもよい。
【0069】
キャビティ86及び開口部88は共に、ドッキングステーション80のホルダーを構成し、混合キャップ14が遠位端20に取り付けられている間、遠位端20を上向き又は下向きのいずれかに配向するようにバレルアセンブリ12を安定して保持するサイズ、形状及び寸法で構成される。具体的には、開口部88及びキャビティ86の直径は、混合キャップ14の直径よりわずかに大きく、キャビティ86の深さは、近位部分22の長さよりわずかに大きい。
【0070】
ドッキングステーション80は、オン/オフスイッチ96が「オン」に設定され、混合キャップ14が取り付けられた塗布装置10がキャビティ86内に保持される場合、混合モータ92が動作を開始し、撹拌ギア90を所定の時間、例えば30秒回転させることにより、リザーバ24内の組成物を撹拌するインペラ54を回転させるギア56を回転させるように構成される。
【0071】
毛髪を着色する塗布装置10及びドッキングステーション80の使用
本発明の実施形態において、毛髪着色組成物の塗布の準備において、毛幹を集めて頭皮及び毛根を露出させるように、毛髪が染色される対象の毛髪を1つ以上のポニーテールに結び、例えば、
図3に示すように、頭部の中心線に沿って、頭部の後から集められた毛髪から後方に延び、かつ頭頂部を中心とする第1のポニーテール102と、頭部の前から集められた毛髪から前方に延びる第2のポニーテール104との2つのポニーテールに結びる。
【0072】
使用のために、ドッキングステーション80は、表面(例えば、テーブル)に配置される。
【0073】
バレルアセンブリ12のディスプレイ/ユーザインタフェース42は、モータ38を作動してピストン28をリザーバ24が最大容積を有する最も近位の位置に移動させるコマンドを塗布コントローラ40に提供するために使用される。
【0074】
バレルアセンブリ12は、近位部分22が完全にキャビティ86内にあり、遠位部分18の近位部が開口部88の壁に接触するように、開口部88からドッキングステーション80のキャビティ86内に配置される。その結果、バレルアセンブリ12は、安定して保持され、遠位端20は、軸26が表面とほぼ垂直であるように上向きである。それにより、バレルアセンブリ12の充電器46と充電器100は、バレルアセンブリ12の電力貯蔵部44がドッキングステーション80の電源98からの電力で充電されるように互いに位置決めされる。
【0075】
遠位端20が開放される間、毛髪着色組成物の2種の成分は、リザーバ24に注入されて添加され、混合キャップ14は、上述したように遠位端20に取り付けられる。バレルアセンブリ12及び混合キャップ14は、ドッキングステーション80から1つのユニットとして取り外され、反転されてから、ドッキングステーション80のキャビティ86に再び配置される(まず、混合キャップ14が配置される)ことにより、混合キャップ14のギア56がドッキングステーション80の撹拌ギア90と係合し、バレルアセンブリ12が安定して保持され、近位端は、軸26が表面と垂直であるように上向きである。その結果、混合キャップ14のロッド58及びインペラ54は、ギア56と撹拌ギア90との係合により、混合モータ92に連結される。
【0076】
ユーザは、オン/オフスイッチ96を使用して混合モータ92を作動させて、ギア56、ロッド58及びインペラ54を回転させる撹拌ギア90を回転させる。インペラ54の回転は、リザーバ24の内容物が十分に混合され、毛髪着色組成物を構成することを保証するのに十分な持続時間及び強度を有する。
【0077】
続いて、バレルアセンブリ12及び混合キャップ14は、ドッキングステーション80から一緒に取り外され、反転され、バレルアセンブリ12は、近位部分22が完全にキャビティ86内にあり、遠位部分18の近位部が開口部88の壁に接触するように開口部88からキャビティ86内に配置されることにより、バレルアセンブリ12が安定して保持され、遠位端20は、軸26が表面とほぼ垂直であるように上向きである。再び、それにより、バレルアセンブリ12の充電器46と充電器100は、バレルアセンブリ12の電力貯蔵部44がドッキングステーション80の電源98からの電力で充電されるように互いに位置決めされる。
【0078】
混合キャップ14は、バレルアセンブリ12から分離され、すすがれるか又は廃棄される。
【0079】
塗布キャップ16は、上述したように遠位端20に取り付けられる。バレルアセンブリ12及び塗布キャップ16は、ドッキングステーション80から1つのユニットとして取り外され、手で近位部分22を把持するものによって保持される。
【0080】
ユーザは、塗布装置10のディスプレイ/ユーザインタフェース42を使用して、塗布コントローラ40を作動させてモータ38を作動させることにより、ピストン28を遠位に移動させて、リザーバ24及び場合によっては歯66のチャネル68に閉じ込められた任意の空気を除去する。いくつかの実施形態において、これは、手動で、例えば、組成物が歯66の先端に到達することをユーザが見ることにより行われる。別の実施形態において、ピストン28の遠位移動に対する抵抗力の増加は、コントローラ40によって感知され、全ての空気が排出され、毛髪着色組成物がチャネル68に押し込まれ始めることを示す。
【0081】
そして、ユーザは、塗布装置10のディスプレイ/ユーザインタフェース42を使用して、塗布コントローラ40を作動させてモータ38を作動させることにより、ピストン28を遠位方向に移動させて、毛髪の着色に適した速度(好ましくは、ユーザ選択速度)で毛髪着色組成物をリザーバ24からチャネル68に押し込み、歯66の遠位先端70から押し出す。
【0082】
組成物が歯66の遠位先端70から押し出されている間、ユーザは、装置10及び塗布キャップ16を軸26に平行な遠位方向に移動させながら、遠位先端70を頭皮と接線接触する(典型的に、45°以下、好ましくは30°以下の角度である)ように維持する。
【0083】
引っかき傷が付かなく、丸い遠位先端70は、頭皮に沿ってスライドし、頭皮に引っかき傷をつけたり、不快感を与えたりしない。本発明の実施形態によれば、歯は可撓性を有するため、全ての歯70が頭皮に接触するように、歯70を頭皮の曲率に適合させて整列することができる。重要なことに、毛髪着色組成物は、歯66の遠位先端70から連続的に排出され、「除雪(snowplow)」効果により遠位先端の両側に押し出される。いかなる理論にも束縛されるものではないが、上記除雪効果とともに、正しい遠位先端の幅及び歯間の間隔により(装置10の塗布キャップ16を参照して上述した)、頭皮に近い毛幹に沿って遠位先端から組成物を排出することにより、組成物を、毛髪着色組成物の塗布により着色される頭皮に近い毛幹の部分に非常に効果的に塗布することができると現在考えられている。
【0084】
上述したように、ユーザは、組成物の塗布を所望する限り継続する。リザーバ24が25%、50%、75%及び95%空である場合、塗布コントローラ40は、任意に、スピーカを使用して警告音(又は、ピストンの位置を示すことにより、リザーバ24に残っている毛髪着色材料の量を示すLEDディスプレイなどの他の任意の視覚的インジケータ)を発してもよい。
【0085】
塗布完了時に毛髪着色組成物がリザーバ24に残っている場合、ユーザは、装置操作手段を使用して、ピストン28を作動させるコントローラ40を作動させて、残りの組成物を除去し、組成物をシンクなどに廃棄する。代替的に、塗布完了時に、ユーザは、塗布キャップ16をバレルアセンブリ12から分離し、水を使用してリザーバ24から余分な組成物を洗い流すことを含む2つのアセンブリをすすんでもよい。
【0086】
本発明の実施形態において、混合キャップ14は、すすがれても、廃棄されてもよく、塗布キャップ16は、すすがれても、廃棄されてもよい。
【0087】
バレルアセンブリ12のリザーバ24、遠位端20及びピストン28の遠位面は、すすがれ、乾燥及び/又は再充電及び/又は貯蔵のためにドッキングステーション80に配置される。
【0088】
ユーザは、通常の方法で、組成物を毛髪に所望の時間置く。いくつかの実施形態において、塗布コントローラ40は、タイマーとして機能し、所望の時間が経過したときに指示を提供する。
【0089】
所望の時間の後、毛髪をすすぎ、及び/又は洗い流して余分な組成物を除去する。
【0090】
図4は、本発明の実施形態に係る、別の塗布装置106の側断面図を概略的に示す。多くの態様及び詳細において、塗布装置106は、上述した塗布装置10と類似又は同一である。以下、装置10と装置106との間のいくつかの相違点を説明する。
【0091】
図4では、塗布装置106は、バレルアセンブリ108及び塗布キャップ16という2つの可逆的に連結可能なアセンブリを有するように示される。
【0092】
装置10のバレルアセンブリ12に関連して上述したものと類似又は同一である部品に加えて、バレルアセンブリ108は、ギア56と、ギア56と機能的に関連付けられた回転可能な軸112と、装置106の撹拌部品として機能する折り畳み式インペラ114とを含む。
【0093】
回転可能な軸112は、ピストン軸36の内部に回転可能に取り付けられ、ピストン軸36と同軸である(例えば、ステンレス鋼製の)細長い円筒である。ギア56は、軸112の近位端に固定され、インペラ114は、ピストン28の遠位面からリザーバ24内に延びてリザーバ24内に配置されるように軸112の遠位端に固定される。
【0094】
装置10の混合キャップ14のギア56と同様に、装置106のギア56は、対応する撹拌ギア、例えば、
図2A及び
図2Bに示されるドッキングステーション80などの適切に構成されたドッキングステーションの撹拌ギア90に連結するように構成される。
【0095】
インペラ114は、回転時に組成物リザーバ24内に保持された毛髪着色組成物などの流体を撹拌する形状にされる。本発明の実施形態において、インペラ114は、折り畳まれない撹拌状態と折り畳まれた状態という少なくとも2つの状態を有する折り畳み式インペラであってもよい。折り畳まれない撹拌状態では、折り畳み式インペラ114は、軸26に沿った折り畳まれない高さ寸法を有し、この状態では、折り畳み式インペラ114の形状は、折り畳み式インペラ114が回転するときに、組成物リザーバ24内に保持された毛髪着色組成物などの流体を撹拌するのに適する。折り畳まれた状態では、折り畳み式インペラ114は、折り畳まれない高さ寸法より小さい、軸26に沿った折り畳まれた高さ寸法を有する。折り畳まれない撹拌状態から折り畳まれた状態への移行は、例えば、折り畳み式インペラ114の遠位端116に近位方向の力を加えることにより達成される。折り畳まれた状態から折り畳まれない撹拌状態への移行は、例えば、折り畳み式インペラ114の固有の弾性により達成されるか、又は、折り畳み式インペラ114が回転可能な軸112により回転するときに、回転による遠心力により達成されるか、又は、折り畳み式インペラ114が回転するときに、24内の流体により折り畳み式インペラ114に加えられる力により達成される。
【0096】
いくつかの実施形態において、折り畳み式インペラは、通常、市販のスティックミキサーのミキサーブレードと類似する形状にされるが、遠位方向に力が加えられると薄い平坦形状に弾性変形できるシリコーンゴムで作られる。したがって、いくつかの実施形態において、折り畳み式インペラ114などの折り畳み式撹拌部品は、十分な可撓性及び弾力性のある材料(例えば、シリコーンゴム)で少なくとも部分的に作られることにより、力が加えられたとき、例えば、インペラが塗布キャップ16の近位面60に押し付けられたときに、撹拌部品は、折り畳まれた状態になる。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態において、折り畳み式撹拌部品は、少なくとも1つのヒンジを含むことにより、力が加えられたとき、例えば、インペラがそのようなヒンジ周りの回転により塗布キャップ16の近位面60に押し付けられたときに、撹拌部品は、折り畳まれた状態になる。
【0097】
装置106を使用するために、まずギア56がドッキングステーション80の撹拌ギア90と連結するようにピストン36が最も遠位の位置にあるときに、バレルアセンブリ108は、適切なドッキングステーション80のキャビティ86の近位端内に配置される。
【0098】
上述したように、まず、毛髪組成物の前駆体が組成物リザーバ24内に配置され、塗布キャップ16がバレルアセンブリ108に取り付けられる。
【0099】
ドッキングステーション80が作動されると、撹拌ギア90がギア56を回転させることにより、インペラ114を回転させる軸112を回転させる。インペラが折り畳み式である場合、遠位端116に実質的な力が加えられないため、折り畳み式インペラは、折り畳まれない状態にあり、組成物リザーバ24の内容物を撹拌することにより、毛髪着色組成物を作る。
【0100】
そして、毛髪着色組成物は、上述したように毛髪に塗布される。毛髪着色組成物の塗布の終わり間近に、ピストン28は、折り畳み式インペラ114の遠位端116が近位面60に接触するように、塗布キャップ16の近位面60に近づく。モータ38によるピストン28の更に遠位側への前進は、折り畳み式インペラ114の遠位端116に力を発生させることにより、折り畳み式インペラ114が、折り畳まれない高さ寸法を有する折り畳まれない撹拌状態から折り畳まれた高さ寸法を有する折り畳まれた状態への折り畳みを近位方向に開始する。その結果、組成物リザーバ24内に保持された毛髪着色組成物の全てではないとしてもほとんどが塗布される。
【0101】
塗布装置120及びドッキングステーション122を含む、本明細書の教示によるキットの追加的な実施形態は、
図5に示され、
図5Aは、別の塗布装置120の側断面図を概略的に示し、
図5Bは、別のドッキングステーション122の側面図を概略的に示し、
図5Cは、ドッキングステーション122の側断面図を概略的に示す。
【0102】
多くの態様及び詳細において、塗布装置120は、上述した塗布装置10及び106と類似又は同一である。以下、装置120と装置10及び106との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、ドッキングステーション122は、上述したドッキングステーション80と類似又は同一である。以下、ドッキングステーション122とドッキングステーション80との間のいくつかの相違点を説明する。
【0103】
図5Aでは、塗布装置120は、バレルアセンブリ124及び塗布キャップ16という2つの可逆的に連結可能なアセンブリを有するように側断面図で示される。
【0104】
バレルアセンブリ124は、組成物リザーバ24を画定する遠位部分18と、装置120のハンドルを構成する近位部分22とを含む。
【0105】
本発明の実施形態において、バレルアセンブリ124は、一般的に外向きの状態に付勢されるが、指又は手で力を加えることにより内向きの状態に押し下げることができるばね仕掛けの作動ボタン126を含んでもよい。塗布キャップ16がバレルアセンブリ124に取り付けられ、ボタン126が内向きの状態にある場合、モータ38は、ピストン28を遠位に駆動して、組成物リザーバ24内に保持された組成物を塗布キャップ16の塗布歯66により分配する。ボタン126は、内向きの状態から解放されると、外向きの状態に戻り、モータ38は、瞬間的に反転されてから、停止される。その結果、ピストン28は、近位方向に少し引き戻される。その結果、ボタン126が解放されると、歯66からの組成物の分配は、即時停止される。ボタン126の状態に応じたピストン駆動モータ38の作動は、塗布コントローラ40によって行われる。他のタイプの作動ボタンを使用してもよく、本発明は、ばね仕掛けの作動ボタンに限定されないことを理解されたい。
【0106】
例えば4個の個々に作動可能な発光ダイオードで構成されたLEDアレイ128を使用して、組成物リザーバ内に保持された組成物の量を示し、例えば、全てのLEDが点灯すると、組成物リザーバ24が満ちることを示し、少数のLEDが点灯すると、組成物リザーバ24が部分的に、例えば、75%、50%、25%、12.5%満ちることを示し、1つのLEDが2秒ごとに点滅すると、組成物リザーバ24が6%満ちることを示し、1つのLEDが1秒ごとに点滅し、全てのLEDが数回点滅すると、組成物リザーバ24が空であることを示す。LEDアレイ128の作動は、塗布コントローラ40によって行われる。装置120は、バレルアセンブリ124の部品として、遠位端に歯付きギア134を有する回転軸132を備えた混合モータ130を含む。ピストン28が最も近位の位置にあるとき(
図5Aに示すように)、ギア134は、中空軸136の穴の内側にあり、ギア134の歯は、中空軸136の穴の内側にある内歯と噛み合う。装置120がドッキングステーション122に連結される場合、混合モータ130が作動されて回転することにより、軸132、ギア134、中空軸136及び折り畳み式インペラ114を回転させる。具体的には、示される実施形態において、混合モータ130は、装置120の電池(電力貯蔵部44)ではなく、ドッキングステーション122によって直接的に電力が供給される。代替的な実施形態において、混合モータ130は、バレルアセンブリ124の一体型電力貯蔵部品によって任意に、又は排他的に電力が供給される。
【0107】
ドッキングステーション122は、
図5B(側断面図)及び5C(側面図)に概略的に示される。
【0108】
図5Bは、本体82、ベース84、キャビティ86、開口部88、電源98、誘導充電器100、及びドッキングステーション122の全ての機能及び部品を作動させるドッキングステーションコントローラ124を示す。上述したように、本発明は、誘導充電器に限定されず、必要な変更が行われた任意の適切な充電器を使用してもよい。例えば、物理的コネクタは、充電器を装置120に接続してもよい。
【0109】
図5Cは、2つのボタン142、144及び2つのインジケータLED146、148を含むドッキングステーション122の例示的な外側を示す。
【0110】
撹拌作動ボタン142が押し下げられると、コントローラ124は、ドッキングステーション122に連結された装置120の混合モータ130を作動させる。これは、例えば、ボタン142が押し下げられると、コントローラ124が、ドッキングステーション122の誘導充電器100からバレルアセンブリ124の誘導充電器46に伝達される電力を変調することにより達成され、この変調がバレルアセンブリ124のコントローラ40によって検出される。
【0111】
リセットボタン144が押し下げられると、コントローラ124は、ドッキングステーション122に連結された装置120に対して、ピストン28を最も近位の位置に移動させるように指示する。これは、例えば、上述したように伝達された電力の変調により達成することができる。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態において、リセットボタン144と同じ機能を有するリセットボタンは、バレルアセンブリ(以下、詳細に説明される12、108、124、610A、710、810、910及び1010)にある。
【0112】
充電インジケータLED146は、装置120がドッキングステーション122に連結され、誘導充電器46(又はいくつかの実施形態において、直接接触充電器)を介して充電されているときに点滅し、装置120の電池が装置120の組成物リザーバの内容物全体の分配に十分に充電されると、点滅を停止し、常に点灯する。
【0113】
電源インジケータLED148は、ドッキングステーション122が電源に接続されたときに点灯する。
【0114】
代替的な実施形態において、ドッキングステーションは、赤色LED及び緑色LEDの2つの統合されたLEDを備えた単一ボタンを含む。塗布装置がドッキングステーション内に保持され、充電されており、塗布装置の電力貯蔵部がリザーバの内容物全体の分配に不十分に充電される場合、赤色LEDは、点滅する。ボタンが押されると何も起こらない。塗布装置の電力貯蔵部がリザーバの内容物全体の分配に十分に充電される場合、赤色LEDは、消灯し、緑色LEDは、点灯する。緑色LEDが点灯する場合、ボタンを押すと、撹拌機構を作動させて、リザーバの内容物を撹拌する。
【0115】
本発明の実施形態において、上述した塗布装置10、106及び120のいずれかは、リザーバ24内に毛髪着色組成物カートリッジ又はカプセルを受け取るか又は取り囲むものであってもよい。
【0116】
装置10の場合、カプセルは、例えば、それぞれが過酸化物と着色ペーストなどの毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つのキャビティに分離された折り畳み式カプセル又割れやすいカプセルであってもよい。ユーザは、キャビティ間の分離部を折った後に、毛髪着色組成物を均一に混合するためにカプセルを振ってもよい。そして、カプセルは、リザーバ24に挿入されてもよく、装置は上述したように動作してもよい。ピストン28が歯に向けて押される場合、カプセルが折られると、毛髪着色組成物が歯に向けて押すことができる。
【0117】
装置106及び装置120の場合、カプセルは、例えば、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つのキャビティに分離された折り畳み式カプセル又は割れやすいカプセルであってもよい。カプセルがリザーバ24に挿入される場合、毛髪着色組成物を均一に混合するために、キャビティ間の分離部は、カプセルの下側に接触するインペラ114によって折られてもよい。そして、装置は、上述したように動作してもよい。ピストン28が歯に向けて押される場合、毛髪着色組成物は、歯に向けて押される。上述したカプセルが例に過ぎず、毛髪着色組成物を混合するとともに、歯を介して送達することを可能にする任意のカプセルを使用してもよいことを理解されたい。カプセルの本体、上側及び下側は、折り畳み式材料、フォルダブル材料、溶解可能な材料などで作られてもよい。カプセルの上側及び/又は下側は、箔(foil)などの取り外し可能なカバーによって覆われてもよく、該カバーは、リザーバ24に挿入される前にカプセルを開くことを可能にする。カプセルは、リザーバの開口部が上向きである場合、又は、リザーバの開口部が下向きである場合にリザーバ24に挿入されてもよく、その後、ユーザによってカプセルと共に反転されてもよいことを理解されたい。
【0118】
塗布装置610及びドッキングステーション620を含む、本明細書の教示によるキット600の追加的な実施形態は、
図6に示され、
図6Aは、別のドッキングステーション620と、バレルアセンブリ610A、塗布キャップ610B及びカップ610Cを含む別の塗布装置610とを含む別の塗布キット600の正面図を示す。塗布装置610は、カップ610Cを含むことに限定されないことを理解されたい。
【0119】
【0120】
図6Cは、バレルアセンブリ610A及び塗布キャップ610Bの2つの可逆的に連結可能なアセンブリを有する塗布装置610の分解図を示す。
【0121】
バレルアセンブリ610Aは、2つの別個のリザーバ630A及び630Bを含む。
【0122】
多くの態様及び詳細において、塗布装置610は、上述した塗布装置10、106及び120と類似又は同一である。以下、装置610と装置10、106及び120との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、ドッキングステーション620は、上述したドッキングステーション122と類似又は同一である。以下、ドッキングステーション620とドッキングステーション122との間のいくつかの相違点を説明する。
【0123】
図6Dは、バレルアセンブリ610Aの側断面図を示す。
【0124】
図6Eは、バレルアセンブリ610Aの斜視断面図を示す。
【0125】
バレルアセンブリ610Aは、それぞれがピストン640A及び640Bを含む2つの別個のリザーバ630A及び630Bを含み、ピストン640A及び640Bは、リザーバ630A及び630B内に保持された内容物を塗布キャップ610Bの塗布歯602に向けて押す。
図6D及び
図6Eに示される例示的な実施形態において、各ピストン640A及び640Bは、ねじ軸641A及び642Bのそれぞれの外側ねじ山がそれぞれのはめ歯歯車643A及び644Bの内側ねじ山と噛み合うように、ねじ軸641A及び642Bにそれぞれ互いに接続され、ねじ軸641A及び642Bはそれぞれ、はめ歯歯車643A及びはめ歯歯車644Bを通過する。はめ歯歯車643A及び644Bは、上下に移動することができず、回転のみできるため、はめ歯歯車が一方向に回転する場合、ピストンが上に移動し、はめ歯歯車が他の方向に回転するときに、ピストンが下に移動する。本発明の実施形態において、各ねじ軸641A及び642Bは、案内チャネル又はピンによって案内されることにより、ピストン640A及び640Bを上下に移動させることができるが、回転させることができない。
【0126】
バレルアセンブリ610Aは、はめ歯歯車650の歯がはめ歯歯車643A及び644Bの歯と噛み合うようにはめ歯歯車643Aとはめ歯歯車644Bと接触してそれらの間に取り付けられたはめ歯歯車650と、はめ歯歯車643A及び644Bを回転させるはめ歯歯車650を回転させることにより、ピストン640A及び640Bを移動させるモータ660とを更に含む。バレルアセンブリ610Aは、(図示せず)スピーカを含んでもよい塗布コントローラ、ディスプレイ、ユーザインタフェース、充電式電力貯蔵部及び充電器のうちの少なくともいくつかを含む、装置610の動作に必要な部品を更に含んでもよい。
【0127】
図6Aに戻ると、本発明の実施形態において、バレルアセンブリ610Aは、一般的に外向きの状態に付勢されるが、指又は手で力を加えることにより内向きの状態に押し下げることができるばね仕掛けの作動ボタン601を含んでもよい。塗布キャップ610Bがバレルアセンブリ610Aに取り付けられ、ボタン601が内向きの状態にある場合、モータ660は、はめ歯歯車643A及び644Bを駆動することにより、ピストン640A及び640Bを移動させるはめ歯歯車650を遠位に駆動させて、リザーバ630A及び630B内に保持された内容物を塗布キャップ610Bの塗布歯602により分配する。ボタン601は、内向きの状態から解放されると、ボタンは外向きの状態に戻り、モータ660は、瞬間的に反転されてから、停止される。その結果、ピストン640A及び640Bは、近位方向に少し引き戻され、歯66からの組成物の分配は、即時停止される(取り消される)。ボタン601の状態に応じたピストン駆動モータ660の作動は、塗布コントローラによって行われる。他のタイプの作動ボタンを使用してもよく、本発明は、ばね仕掛けの作動ボタンに限定されないことを理解されたい。
【0128】
例えば4個の個々に作動可能な発光ダイオードで構成されたLEDアレイ603を使用して、組成物リザーバ内に保持された内容物の量を示し、例えば、全てのLEDが点灯すると、リザーバ630A及び630Bが満ちることを示し、少数のLEDが点灯すると、リザーバ630A及び630Bが部分的に、例えば、75%、50%、25%、12.5%満ちることを示し、1つのLEDが点滅すると、6%満ちることを示し、1つのLEDが速く点滅し、全てのLEDが数回点滅すると、リザーバ630A及び630Bが空であることを示す。LEDアレイ603の作動は、塗布コントローラによって行われる。本発明の実施形態において、バレルアセンブリ610Aは、上述したように動作するリセットボタン604を更に含んでもよい。
【0129】
図6Fは、塗布キャップ610Bの底面斜視図を示す。
【0130】
【0131】
図6Hは、塗布キャップ610Bの上面斜視分解図を示す。
【0132】
【0133】
塗布キャップ610Bは、リザーバ630A及び630Bをそれぞれ密閉する2つのキャップ611B及び612Bを含み、キャップ611B及び612Bはそれぞれ、穴613B及び614Bを有し、リザーバ630A及び630Bのそれぞれの内容物が穴613B及び614Bから歯602に向けて通過することができる。
図6Fの例示的な実施形態において、塗布キャップ610Bは、ピン615を使用してバレルアセンブリ610Aに可逆的に接続される。本発明は、ピン615を使用して塗布キャップ610Bをバレルアセンブリ610Aに接続することに限定されず、ねじり物、ねじ、クリップなどの任意の適切な方法又は当技術分野で知られている任意の他の適切な方法を使用してもよいことを理解されたい。
【0134】
図6G、
図6H及び
図6Iを参照すると、塗布キャップ610Bは、部品665と塗布歯602との間に取り付けられたチャネル671に取り付けられた静的ミキサー670を更に含む。チャネル671は、密閉され、一端が穴613B及び614Bと流体連通し、他端が歯602と流体連通する。ピストン640A及び640Bがリザーバ630A及び630Bの内容物を歯602に向けて押す場合、各リザーバの内容物は、それぞれの穴613B及び614Bから通過し、671A及び671Bとして示されるチャネル671の入口で受け取られる。両方の内容物は、静的ミキサー670を進む場合、混合されて、歯602に接続された671Cとして示されるチャネル671の他側(出口)で均一な組成物を形成する。均一な組成物は、空間671Dが均一な組成物で満たされる場合にのみ、組成物が歯602から押し出されて全ての歯から均一に排出されるように、歯の下に取り付けられた細長い空間671Dを満たす。空間671Dは、細長いことに限定されず、必ずしも満たされる必要がないことを理解されたい。代替的に、組成物が歯から均一に排出されることを保証する他の方法を使用してもよい。
【0135】
上述したように、本発明の実施形態において、上述した塗布装置の各々は、毛髪着色組成物のカートリッジ又はカプセルを受け取るものであってもよい。そのような場合、リザーバ630A及び630Bのそれぞれは、毛髪着色組成物の異なる部分を有するカプセルを受け取るものであってもよい。したがって、材料をリザーバ630A及び630Bに直接的に注入する代わりに、ユーザは、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を有する2つのカプセルを挿入し、装置は、以上で説明したように動作してもよく、わずかな変更を加えて動作してもよい。
【0136】
本発明の実施形態において、バレルアセンブリ610Aは、2つの別個のリザーバ630A及び630Bの代わりに、カプセルを受け取る単一リザーバを含んでもよい。そのような実施形態において、ユーザは、指定されたカプセルをそのリザーバに挿入してもよく、装置は、以上で説明したように動作してもよく、わずかな変更を加えて動作してもよい。指定されたカプセルは、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つの別個のリザーバを含んでもよく、各リザーバがピストンの上に取り付けられる。指定されたカプセルは、ユーザによって取り外されてもよく、ピストンが内容物を歯に向けて押すときに各リザーバの内容物によって加えられた力により引き裂かれてもよい上部カバーと、ユーザによって取り外されてもよく、ピストンによって加えられる力により引き裂かれてもよい底部カバーとを更に含んでもよい。
【0137】
本明細書の教示による塗布装置の追加的な実施形態において、塗布装置は、
図7に示され、
図7は、バレルアセンブリ710及び塗布キャップ720の2つの可逆的に連結可能なアセンブリを含む別の塗布装置700の側断面図を示す。
【0138】
バレルアセンブリ710は、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を受け取る2つの別個のリザーバ710A及び710Bを含む。
【0139】
多くの態様及び詳細において、塗布装置700は、上述した塗布装置10、106、120及び610と類似又は同一である。以下、装置700と装置10、106、120及び610との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、塗布装置700のドッキングステーション(図示せず)は、上述したドッキングステーション122及び620と類似又は同一である。多くの態様及び詳細において、塗布キャップ720は、上述した塗布キャップ610Bと類似又は同一である。
【0140】
バレルアセンブリ710は、それぞれがピストン730A及び730Bを含む2つの別個のリザーバ710A及び710Bを含み、ピストン730A及び730Bは、リザーバ710A及び710B内に保持された内容物を塗布キャップ720の塗布歯702に向けて押す。例示的な実施形態において、各ピストンは、可撓性リードケーブル740A及び740Bに接続され、可撓性リードケーブル740A及び740Bは、それらのそれぞれのリザーバの底部から通過してバレルアセンブリ710の下部キャビティ750に入り、かつ駆動機構(分配機構)を通過する。駆動機構は、リザーバ710A及び710Bに含まれる毛髪着色組成物を歯702から排出することを可能にするために、可撓性リードケーブル740A及び740Bを駆動することにより、ピストンを歯702に向けて押すことができる任意の駆動機構であってもよい。
【0141】
この例示的な実施形態において、各駆動機構は、モータ(図示せず)によって駆動される2組の伝動輪を含み、一方が760A及び760Bであり、他方が760C及び760Dであり、ピストンを歯に向けて駆動するために、伝動輪760A及び760Cは、反時計回りに回転し、伝動輪760B及び760Dは、時計回りに回転する。
【0142】
バレルアセンブリ710は、(図示せず)スピーカを含んでもよい塗布コントローラ、ディスプレイ、ユーザインタフェース、充電式電力貯蔵部及び充電器のうちの少なくともいくつかを含む、装置700の動作に必要な部品を更に含んでもよい。
【0143】
本発明の実施形態において、バレルアセンブリ710は、上述したように動作するばね仕掛けの作動ボタン及びリセットボタン(図示せず)を含んでもよい。
【0144】
本明細書の教示による塗布装置の追加的な実施形態において、塗布装置は、
図8に示され、
図8は、バレルアセンブリ810及び塗布キャップ820の2つの可逆的に連結可能なアセンブリを含む別の塗布装置800の側断面図を示す。
【0145】
バレルアセンブリ810は、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を受け取る2つの別個のリザーバ810A及び810Bを含む。
【0146】
多くの態様及び詳細において、塗布装置800は、上述した塗布装置10、106、120、610及び700と類似又は同一である。以下、装置800と装置10、106、120、610及び700との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、塗布装置800のドッキングステーション(図示せず)は、上述したドッキングステーション122及び620と類似又は同一である。多くの態様及び詳細において、塗布キャップ820は、上述した塗布キャップ610Bと類似又は同一である。
【0147】
バレルアセンブリ810は、それぞれがピストン830A及び830Bを含む2つの別個のリザーバ810A及び810Bを含み、ピストン830A及び830Bは、リザーバ810A及び810B内に保持された内容物を塗布キャップ820の塗布歯802に向けて押す。
【0148】
例示的な実施形態において、ピストン830A及び830Bのそれぞれは、内側ねじ山が回転可能なねじ軸840A及び840Bの外側ねじ山と噛み合うように、各ねじ軸840A及び840Bの周りにそれぞれ取り付けられる。回転可能なねじ軸840A及び840Bは、それらのそれぞれのリザーバの底部から通過してバレルアセンブリ810の下部キャビティ850に入り、かつ駆動機構に互いに接続される。この例示的な実施形態において、各回転可能なねじ軸840A及び840Bはそれぞれ、はめ歯歯車が一方向に移動する場合にピストンが上に移動し、はめ歯歯車が他方向に移動する場合にピストンが下に移動するように、はめ歯歯車860A及び860Bに互いに接続される。本発明の実施形態において、各ピストン830A及び830Bは、各ピストンのリザーバ内に取り付けられた案内チャネル又はピンによって案内されることにより、ピストン830A及び830Bを上下に移動させることができるが、回転させることができない。
【0149】
駆動機構は、リザーバ810A及び810Bに含まれる毛髪着色組成物を歯802から排出することができるようにするために、はめ歯歯車860A及び860Bを回転させることにより、軸840A及び840Bを回転させるとともに、ピストンを歯802に向けて移動させることができる任意の駆動機構であってもよい。
【0150】
この例示的な実施形態において、駆動機構は、歯がはめ歯歯車870のはめ歯歯車860A及び860Bの歯と噛み合うようにはめ歯歯車860Aとはめ歯歯車860Bと接触してそれらの間に取り付けられたはめ歯歯車870と、はめ歯歯車860A及び860Bを回転させるはめ歯歯車870を回転させることにより、ピストン830A及び830Bを移動させるモータ880とを含む。
【0151】
バレルアセンブリ810は、(図示せず)スピーカを含んでもよい塗布コントローラ、ディスプレイ、ユーザインタフェース、充電式電力貯蔵部及び充電器のうちの少なくともいくつかを含む、装置800の動作に必要な部品を更に含んでもよい。本発明の実施形態において、バレルアセンブリ810は、上述したように動作するばね仕掛けの作動ボタン及びリセットボタン(図示せず)を含んでもよい。
【0152】
本明細書の教示による塗布装置の追加的な実施形態において、塗布装置は、
図9に示され、
図9は、バレルアセンブリ910及び塗布キャップ920の2つの可逆的に連結可能なアセンブリを含む別の塗布装置900の側断面図を示す。
【0153】
バレルアセンブリ910は、毛髪着色組成物カプセル又はカートリッジ915を受け取るリザーバ910Aを含む。
【0154】
多くの態様及び詳細において、塗布装置900は、上述した塗布装置10、106、120、610、700及び800と類似又は同一である。以下、装置900と装置10、106、120、610、700及び800との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、塗布装置900のドッキングステーション(図示せず)は、上述したドッキングステーション122及び620と類似又は同一である。多くの態様及び詳細において、塗布キャップ920は、上述した塗布キャップ610Bと類似又は同一である。
【0155】
バレルアセンブリ910は、2つの昇降部930A及び930Bを含むリザーバ910Aを含み、昇降部930A及び930Bはそれぞれ、ピストン915C及び915Dを押すことにより、カプセル915内に保持された内容物を塗布キャップ920の塗布歯902に向けて押す。例示的な実施形態において、各昇降部は、可撓性リードケーブル940A及び940Bに接続され、可撓性リードケーブル940A及び940Bはそれぞれ、リザーバ910Aの底部から通過してバレルアセンブリ910の下部キャビティ950に入り、かつ駆動機構に入る。駆動機構は、リザーバ915A及び915Bに含まれる毛髪着色組成物を歯902から排出することができるようにするために、可撓性リードケーブル940A及び940Bを駆動することにより、ピストン915C及び915Dを歯902に向けて移動させることができる任意の駆動機構であってもよい。この例示的な実施形態において、各駆動機構は、モータ(図示せず)によって駆動される2組の伝動輪を含み、1組が960A及び960Bであり、他が960C及び960Dであり、昇降部を歯に向けて駆動するために、伝動輪960A及び960Cは、反時計回りに回転し、伝動輪960B及び960Dは、時計回りに回転する。
【0156】
バレルアセンブリ910は、(図示せず)スピーカを含んでもよい塗布コントローラ、ディスプレイ、ユーザインタフェース、充電式電力貯蔵部及び充電器のうちの少なくともいくつかを含む、装置900の動作に必要な部品を更に含んでもよい。
【0157】
本発明の実施形態において、バレルアセンブリ910は、上述したように動作するばね仕掛けの作動ボタン及びリセットボタン(図示せず)を含んでもよい。
【0158】
上述したように、装置900は、カプセル915を受け取る。
【0159】
カプセル915は、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つの別個のリザーバ915A及び915Bを含む。リザーバ915A及び915Bはそれぞれ、ピストン915C及び915Dを含み、ピストン915C及び915Dは、それぞれの区画内で上に移動する。カプセル915の底部は、カプセル915がリザーバ910Aに挿入される場合、ピストン915C及び915Dがそれぞれ昇降部930A及び930Bと接触することができる2つの開口部915E及び915Fを含む。カプセル915は、更に、リザーバ915A及び915Bに含まれる毛髪着色組成物をカプセルの上側から歯902に向けて排出することができるようにする。示される例示的な実施形態において、カプセル915は、カプセル915を塗布装置900に挿入する前に、ユーザによって取り外される箔などのカバー970を更に含む。カプセル915は箔によって覆われることに限定されず、カバーは必ずしも完全に取り外されるものではないことを理解されたい。代替的に、カバーは、任意の材料で作られてもよく、カバーは、上述した穴613B及び614Bに関連する場合にのみ開放されるものであってもよく、カバーは、上述したキャップ611B及び612Bに関連する場合にのみ開放されるものであってもよく、カバーは、割れやすい材料などで作られてもよい。
【0160】
図10は、バレルアセンブリ1010及び塗布キャップ1020の2つの可逆的に連結可能なアセンブリを含む別の塗布装置1000の側断面図を示す。
【0161】
バレルアセンブリ1010は、毛髪着色組成物カプセル又はカートリッジ1015を受け取るリザーバ1010Aを含む。
【0162】
多くの態様及び詳細において、塗布装置1000は、上述した塗布装置10、106、120、610、700、800及び900と類似又は同一である。以下、装置1000と装置10、106、120、610、700、800及び900との間のいくつかの相違点を説明する。多くの態様及び詳細において、塗布装置1000のドッキングステーション(図示せず)は、上述したドッキングステーション122及び620と類似又は同一である。多くの態様及び詳細において、塗布キャップ1020は、上述した塗布キャップ610Bと類似又は同一である。
【0163】
上述したように、装置1000は、カプセル1015を受け取る。カプセル1015は、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つの別個のリザーバ1015A及び1015Bを含む。リザーバ1015A及び1015Bはそれぞれ、ピストン1015C及び1015Dを含み、ピストン1015C及び1015Dは、それぞれのリザーバ内で上に移動する。例示的な実施形態において、ピストン1015C及び1015Dはそれぞれ、内側ねじ山が回転可能なねじ軸1040A及び1040Bの外側ねじ山と噛み合うように、各ねじ軸1040A及び1040Bの周りにそれぞれ取り付けられる。回転可能なねじ軸1040A及び1040Bは、それらのそれぞれの区画の底部から通過し、ギア1030A及び1030Bとそれぞれ互いに接続される。リザーバ1010Aの底部は、カプセル1015がリザーバ1010Aに挿入される場合、ギア1030A及び1030Bが、バレルアセンブリ1010の下部キャビティ1050に取り付けられた駆動機構と接触することができるようにする2つの開口部1015E及び1015Fを含む。駆動機構は、リザーバ1015A及び1015Bに含まれる毛髪着色組成物をカプセルの上側から歯1002に向けて排出することができるようにするために、ギア1030A及び1030Bを回転させることにより、軸1040A及び1040Bを回転させるとともに、ピストンを歯1002に向けて移動させることができる任意の駆動機構であってもよい。例示的な実施形態において、駆動機構は、開口部1015E及び1015Fの下のキャビティ1050に取り付けられた2つの凹型ギア1060A及び1060Bと、歯が凹型ギア1060A及び1060Bの外歯と噛み合うように凹型ギア1060Aと凹型ギア1060Bと接触してそれらの間に取り付けられたはめ歯歯車1070と、ギア1060A及び1060Bを回転させるはめ歯歯車1070を回転させることにより、ピストン1015C及び1015Dを移動させるモータ1080とを含む。カプセル1015がリザーバ1010Aに挿入される場合、各ギア1030A及び1030Bはそれぞれの凹型ギア1060A及び1060Bと係合することにより、凹型ギア1060A及び1060Bが回転する場合、ギア1030A及び1030Bが回転してピストン1015C及び1015Dを歯1002に向けて移動させる。示される例示的な実施形態において、カプセル1015は、カプセル1015を塗布装置1000に挿入する前に、ユーザによって取り外される箔などのカバー1090を更に含む。カプセル1015は箔によって覆われることに限定されず、カバーは必ずしも完全に取り外されるものではないことを理解されたい。代替的に、カバーは、任意の材料で作られてもよく、カバーは、上述した穴613B及び614Bに関連する場合にのみ開放されるものであってもよく、カバーは、上述したキャップ611B及び612Bに関連する場合にのみ開放されるものであってもよく、カバーは、割れやすい材料などで作られてもよい。本発明の実施形態において、各ピストン1015C及び1015Dは、各ピストンのそれぞれのリザーバ内に取り付けられた案内チャネル又はピンによって案内されることにより、ピストン1015C及び1015Dを上下に移動させることができるが、回転させることができない。
【0164】
バレルアセンブリ1010は、スピーカ、ディスプレイ、ユーザインタフェース、充電式電力貯蔵部及び充電器を含んでもよい少なくともいくつかの(図示しない)塗布コントローラを含む、装置1000の動作に必要な部品を更に含んでもよい。
【0165】
本発明の実施形態において、バレルアセンブリ1010は、上述したように動作するばね仕掛けの作動ボタン及びリセットボタン(図示せず)を含んでもよい。
【0166】
上述した実施形態のいずれも、密閉解決手段を必要とすることを理解されたい。例えば、リザーバと塗布カップとの間を密閉し、ピストンとリザーバとの間を密閉し、バレルアセンブリの上部と下部との間を密閉し、1つのキャビティから別のキャビティを通過する部分間、及び、毛髪着色組成物の少なくとも一部と接触する部分に関連する漏れの防止するために一般的な密閉が必要な任意の部分を密閉する。本発明はそのような密閉解決手段をカバーすることを理解されたい。例示的な密閉解決手段は、Oリング、ゴム、ガスケット、又は当技術分野で知られている任意の他の密閉解決手段を含むが、これらに限定されない。
【0167】
また、上述したバレルアセンブリは、好ましくは、耐水性を有し、すなわち、流水による装置(特にリザーバ又は区画)のすすぎは、バレルアセンブリ又はその任意の部品にも損傷を与えないことを理解されたい。
【0168】
本発明の実施形態において、上述したカプセルのそれぞれは、それに接続されて単一のユニットを形成する塗布キャップ610Bを含んでもよい。そのような場合、カプセルは、塗布キャップと共に使い捨てでき、ユーザは、装置を動作させるために新しいカプセルをバレルアセンブリに挿入するだけでよい。
【0169】
本発明の実施形態において、上述したキットのいずれかは、塗布キャップを洗浄するために、ユーザが洗浄区画を水などの洗浄液で満たし、キャップに接続し、押しつぶすことにより、洗浄液を歯から流して、静的ミキサー及び歯を含むキャップを洗浄するために、塗布キャップ610Bに接続される洗浄区画を更に含んでもよい。
【0170】
本発明の実施形態において、塗布キャップ610Bは、使い捨てであってもよいため、上述したキットのいずれかは、バレルアセンブリのみを含んでもよく、バレルアセンブリ及びドッキングステーションを含んでもよく、バレルアセンブリ、ドッキングステーション及び少なくとも1つの使い捨て塗布キャップを含んでもよい。
【0171】
本発明は、上述したカプセルの設計に限定されず、それぞれが毛髪着色組成物の異なる部分を含む2つの別個の区画と、各区画内に保持された内容物をカプセルの外に進ませる手段とを含む任意の適切なカプセルを使用してもよいことを理解されたい。
【0172】
また、本発明は上述した駆動機構に限定されず、カプセルのピストンを駆動できる任意の駆動機構、例えば、伸縮駆動機構を使用してもよいことを理解されたい。
【0173】
また、上記カプセルのいずれかに関連して説明された、それぞれのピストンを駆動する機構を含むピストン関連部品のいずれかは、バレルアセンブリ610A内で実施されてもよいことを理解されたい。
【0174】
また、上述したバレルアセンブリのいずれかは装置本体を構成することを理解されたい。
【0175】
いくつかの上述した塗布キャップは、混合機構を含み、本発明は、静的ミキサー又は静的混合に限定されず、任意の適切な混合機構を使用してもよいことを理解されたい。
【0176】
本明細書の教示による塗布装置を構成する可逆的に接続可能なアセンブリは、任意の適切な方法で可逆的に接続可能であるように構成されてもよい。上記例示的な実施形態において、バレルアセンブリ12及び混合キャップ14又は塗布キャップ16は、ねじりロックコネクタを使用して可逆的に接続可能である。他の適切な構成は、例えば、バレルアセンブリ/キャップ上の整合ねじ山を含む。
【0177】
本明細書の教示による塗布装置は、上述したような任意の適切なハンドルを有してもよい。上述した塗布装置10は、直径が6cmの平行壁円筒である装置10のハンドルを構成するバレルアセンブリ12の近位部分22を含む。いくつかの実施形態において、そのようなハンドルは、例えば、4cm~6cm、又は4.5cm~6cm、又は更に4cm~5cmの異なる直径を有するか、又は異なる形状を有する。上述したように、装置10のハンドルを構成するバレルアセンブリ12は、円筒形に限定されず、任意の形状であってもよい。
【0178】
本明細書の教示による塗布装置及び/又はドッキングステーションは、ユーザコマンドを受信し、ユーザに情報を提供するための任意の適切なユーザインタフェースを含んでもよい。上述した例示的な実施形態において、塗布装置は、ユーザに情報を聴覚的に提供するスピーカを含む。追加的又は代替的に、装置のいくつかの実施形態は、他の情報提供部品を含み、例えば、いくつかの実施形態は、ユーザに情報を触覚的に提供する振動部品(例えば、携帯電話の技術分野で知られている圧電振動部品を含む)を含む。図面を参照して上述したいくつかの実施形態において、上述した塗布装置のいずれかは、デジタル入力/出力装置の技術分野で知られているタッチスクリーンなどのディスプレイ/ユーザインタフェース42を含んでもよい。いくつかの実施形態において、他のディスプレイ部品及び/又は他の入力部品(例えば、物理的なボタン、ノブ及びダイヤル)は、例えば、装置120を参照して説明されるように、本明細書の教示を実施するために使用されてもよい。
【0179】
上述した実施形態において、ピストンのいずれかをずっと近位方向に移動させることは、ユーザコマンドが受信される場合に実行された。いくつかの好ましい実施形態において、使用を容易にするために、装置は、予め指定された時間(例えば、5分間、10分間、15分間)にコマンドが与えられないと、装置が使用されていないことを示し、ピストンがずっと近位方向に自動的に移動するように構成される。
【0180】
上述したピストンのいずれかは、プロセスが完了する場合、装置がリセットされる場合、装置がオフにされる前などに、動作中に上に移動し開始位置まで下に移動するものであってもよいことを理解されたい。
【0181】
いくつかの実施形態において、使用中又は差し迫った使用が予想される場合、塗布装置のコントローラ及び他の電子部品は、即時使用のために準備されるように構成されるが、所定の時間(例えば、10分間、20分間、30分間、60分間)にコマンドが与えられないと、装置が差し迫って使用される可能性が低いことを示し、コントローラ及び他の部品は、低消費電力の「待機」状態になる。
【0182】
上記説明では、塗布装置はどのように、組成物の実際の塗布が所望される場合、駆動機構を連続的に動作させて少なくとも1つのピストンを遠位方向に連続的に駆動するように、構成されるかについて説明する。投与を停止し、一時的にさえ停止することが所望される場合、塗布装置は、駆動機構を逆方向に自動的に瞬間的に動作させて、少なくとも1つのピストンを近位方向に少し引き戻すように構成される。その結果、歯からの組成物の分配は、即時停止され、そうでなければ、組成物が歯の遠位先端から漏れるか又は流れ出る可能性がある。
【0183】
図面を参照して上述した実施形態において、塗布装置は、誘導充電器46によって充電可能な充電式電池を電力貯蔵部44として含む。いくつかの実施形態において、そのような電力貯蔵部は、有線充電器(直接接触)によって充電される。いくつかの実施形態において、塗布装置は、非充電式の交換可能電池、例えばAA又はAAAサイズの電池を含む。
【0184】
いくつかの図面を参照して上述したいくつかの実施形態において、リザーバの軸及び歯の軸は、本体の軸と平行である。いくつかの実施形態において、リザーバの軸及び歯の軸は、(説明された実施形態のように)本体の軸と平行から30°以内、25°以内、20°以内、15°以内、10°以内、5°以内であり、更に平行である。
【0185】
上述したように、塗布装置の塗布歯は、好ましくは引っかき傷が付かなく、すなわち、頭皮に沿って押される場合、頭皮にいずれの物理的な損傷又は刺激を引き起こさないように構成されるべきである。好ましい実施形態において、歯の遠位先端は、丸い。
【0186】
図面を参照して上述した実施形態において、塗布装置は、毛髪着色組成物の塗布用の8本の中空塗布歯を含む。いくつかの実施形態において、本明細書の教示による塗布装置は、3本、4本、5本、6本、7本、8本、9本又は10本の歯を有し、少なくとも1つの組成物リザーバから歯の遠位先端までの流体連通を提供する組成物チャネルは、各歯の軸を通過する。したがって、好ましい実施形態において、本明細書の教示による塗布装置は、3本、4本、5本、6本、7本又は8本の歯を有する。
【0187】
歯を通過するチャネルの断面サイズは、任意の適切なサイズであり、典型的には、組成物リザーバ内に保持された毛髪着色組成物及び/又は成分の粘度に少なくとも部分的に依存する。そうは言っても、知られている毛髪着色組成物の粘度を考慮すると、いくつかの実施形態において、歯を通過するチャネルの断面サイズは、直径が1mm~2mmの円のサイズと同等である。
【0188】
図面を参照して上述した実施形態において、2つの隣接する先端の中心から測定された任意の2つの隣接する歯の間の間隔は、4mm~8mmであり、より好ましくは5mm以上7mm以下であることに留意されたい。特定の歯の間隔は、任意のものではないが、驚くべきことに、本明細書の教示に従って塗布装置を前進させると、とりわけ、毛髪に対して歯を前進させる過剰な抵抗力(歯同士がより近い場合に発生する可能性がある)がなく、頭皮に近い毛幹の部分の毛髪着色組成物によるコーティングが十分である(歯同士が更に離れる場合、このコーティングが不十分である)ため、優れた結果が得られることが見られる。
【0189】
上述したように、「除雪」効果の達成は、毛髪着色組成物の効果的な分配に重要であると現在考えられている。そのような効果を達成する1つの要因は、歯の遠位端がとがって鋭くなく、ユーザの頭皮への不快感を回避するという追加利点を有する丸い形状を有することである。いくつかの好ましい実施形態において、歯は、丸い遠位先端を有し、遠位端に近い部分の直径が2mm以上4mm以下である。好ましい実施形態において、直径は、3.5mm以下であり、更に3mm以下である。
【0190】
歯は、任意の適切な長さを有し、好ましくは、毛髪の下を通過するのに十分であるが、装置の使用に不快感を与えない程度の長さを有する。短い毛髪に対して、好ましい歯の長さは、2.5cm~3.5cmであり、長い毛髪に対して、好ましい歯の長さは、3.5cm~8cmであり、より好ましくは、3.5cm~6cmであることが見られる。
【0191】
図1A、
図1B、
図4、
図5A、
図6B及び
図7~
図10に示すように、塗布キャップの遠位端は、平坦ではなく凹状である。遠位端が頭皮と接触する機会を減少させるために、塗布キャップの凹状の遠位端が好ましいことが見られる。
【0192】
上述した駆動機構のいずれかは、分配機構と呼ばれてもよいことを理解されたい。
【0193】
上述した毛髪着色組成物の部分は、着色溶液及び顕色剤、又は毛髪着色組成物に含まれる任意の他の部分であってもよいことを理解されたい。
【0194】
また、これらの2つの部分が別個である限り、長期間保存できることを理解されたい。それらの部分が混合される場合にのみ、使用する時間が限られている。
【0195】
したがって、本発明の実施形態において、
図6~
図10に関連して説明された装置のいずれか1つは、カバー又はキャップを含んでもよい。
【0196】
各装置が毛髪着色組成物の2つの部分を個別に保持するという事実により、更に使用できるために、装置カバーは、塗布キャップの代わりに、又は塗布キャップに加えて、リザーバを覆ってもよい。
【0197】
図面を参照して上述した実施形態において、混合キャップ及び塗布キャップは、バレルアセンブリに可逆的に接続可能であり、塗布装置は、少なくとも部分的に再利用可能であるように構成される。いくつかの実施形態において、塗布装置は、好ましくは使い捨てできるように構成され、毛髪着色組成物の成分が予め充填された組成物リザーバが設けられる。使用のために、ユーザは、装置を動作させて、毛髪着色組成物の個別の成分を組み合わせて混合して、リザーバ内で毛髪着色組成物を形成し、その後に上述したように装置を実質的に作動させる。上述した実施形態において、リザーバ24内にある毛髪着色組成物を混合する混合モータ92は、ドッキングステーション80の部品である。その結果、ドッキングステーション80は、塗布装置10の操作、特に毛髪着色組成物の成分のリザーバ24への充填を容易にする便利なホルダーとして機能するだけでなく、軽量にし、いくつかの実施形態において、リザーバ24は、毛髪着色組成物で完全に充填される場合、重量が350g以下にされる。代替的に、いくつかの実施形態において、
図5A、
図5B及び
図5Cを参照して説明されたように、混合モータは、バレルアセンブリの部品である。代替的に、いくつかの実施形態において、
図6~
図10を参照して説明されたように、毛髪着色組成物の成分は、使用中に混合される。
【0198】
いくつかの実施形態において、ドッキングステーション80、122又は620などのドッキングステーションは、そのホルダーによって保持される物体の重量を(例えば、ドッキングステーションディスプレイに)示す目盛りを含む。このように保持されたバレルアセンブリの重量を風袋重量として見なすことにより、そのようなドッキングステーションは、リザーバに添加された材料の量を示すことができるため、ユーザ(特にヘアケア専門家)が所望の量の毛髪着色組成物の成分を添加することができる(例えば、顕色剤を比例的に増減して、大きい程度又は小さい程度にリフトする)。
【0199】
いくつかの実施形態において、本明細書の教示による装置は、塗布歯の遠位先端の周囲の領域のビデオ画像をキャプチャし、これらの画像を適切な画像表示装置に送信するように構成されたカメラを含む。画像は、Bluetooth(登録商標)などの適切な技術を使用して送信することができる。
【0200】
画像表示装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ又は任意のタイプの表示画面などの任意の適切な表示装置であってもよい。
【0201】
上述したように、いくつかの実施形態において、装置は、リザーバ又はカプセル内に保持された毛髪着色組成物を所定の速度及び/又はユーザ選択速度で分配する。いくつかの実施形態において、装置は、塗布歯と頭皮との接触を検出するセンサを含み(例えば、センサは、歯の先端に加えられた力を検出する)、リザーバからの毛髪着色組成物の分配は、歯が頭皮と接触していることをセンサによって示される場合にのみ発生する。いくつかの実施形態において、装置は、歯が頭皮に沿って前進する速度を決定するセンサ(例えば、スマートフォンの技術分野で知られている加速度計)を含み、リザーバから毛髪着色組成物を分配する速度は、決定された速度にも依存する。いくつかの実施形態において、遠位歯は、他の歯より少し長くてもよく、装置は、それらの長い歯のいずれも頭皮と接触してる場合にのみ動作するものであってもよい。
【0202】
特に定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先する。
【0203】
本明細書で使用される場合、用語「ピストン」及び「プランジャー」(優先権書類で使用される場合)は、同義語であり、注射器のピストン(プランジャー)のように機能する本明細書で説明された機械部品を指す。
【0204】
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する」及びそれらの文法的変形は、言及された特徴、整数、ステップ又は部品を特定するものとして解釈されるべきであるが、1つ以上の追加的な特徴、整数、ステップ、部品又はそれらの集合の追加を排除するものではない。これらの用語は、「からなる」及び「本質的にからなる」という用語を包含する。
【0205】
本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」及び「an」は、文脈が明らかにそうでないと指示しない限り、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味する。
【0206】
本明細書で使用される場合、数値の前に用語「約」が付かれている場合、用語「約」は、±10%を示すことを意図する。
【0207】
本明細書で使用される場合、「A及び/又はB」という形の語句は、(A)、(B)又は(A及びB)からなる群から選択されるものを意味する。本明細書で使用される場合、「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」という形の語句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)からなる群から選択されることを意味する。
【0208】
明確にするために、別個の実施形態の文脈において説明される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことを理解されたい。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈において説明される本発明の様々な特徴は、別個に、又は任意の適切なサブ組み合わせで、又は本発明の任意の他の説明された実施形態で適切に提供されてもよい。様々な実施形態の文脈において説明される特定の特徴は、それらの要素がなければ動作不能でない限り、これらの実施形態の不可欠な特徴とみなされるべきではない。
【0209】
本発明をその特定の実施形態に関連して説明したが、多くの代替、修正及び変形が明らかであることは、当業者には明白である。したがって、添付の特許請求の範囲に含まれる全てのそのような代替、修正及び変形を包含することを意図する。
【0210】
本願における任意の参考文献の引用又は特定は、そのような参考文献が本発明の先行技術として利用可能であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0211】
セクションの見出しは、本明細書の理解を容易にするために本明細書で使用され、必ずしも限定的であると解釈されるべきではない。
【0212】
当業者は、本発明が以上で特に示され説明されたものに限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義され、以上で説明された様々な特徴の組み合わせ及びサブ組み合わせと、当業者が以上の説明を読んで想到できるそれらの変形及び修正とを含む。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
第1のピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分を受け取るように構成された第1のリザーバと、
第2のピストンを含み、毛髪着色組成物の第2の部分を受け取るように構成された第2のリザーバと、
前記第1のピストン及び前記第2のピストンに関連付けられ、
作動時に、前記第1のピストンを前記第1のリザーバ内で密閉して移動させ、前記第2のピストンを前記第2のリザーバ内で密閉して移動させるように構成された
電動分配機構と、
を含む装置本体と、
混合機構と、
前記混合機構と流体連通する収容空間と、
前記収容空間とそれぞれ流体連通する複数の突出歯と、
を含む塗布キャップと、を含み、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバが前記混合機構
及び前記収容空間により外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記
電動分配機構は、作動されると、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分と前記毛髪着色組成物の第2の部分とを混合し
、前記収容空間が満ちた場合、前記複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成される
ことにより、前記複数の突出歯によって前記混合毛髪着色組成物を均一に分配する、塗布装置。
【請求項2】
前記分配機構は、
内側ねじ山及び外歯を有し、前記第1のピストンの下に
配置された第1のはめ歯歯車と、
内側ねじ山及び外歯を有し、前記第2のピストンの下に
配置された第2のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第1のはめ歯歯車と前記第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に
配置された第3のはめ歯歯車と、
モータとを含み、
前記第1のピストンは、第1のねじ軸の外側ねじ山が前記第1のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、前記第1のねじ軸に接続され、前記第2のピストンは、第2のねじ軸の外側ねじ山が前記第2のはめ歯歯車の内側ねじ山と噛み合うように、前記第2のねじ軸に接続され、
前記第3のはめ歯歯車の外歯は、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車の前記外歯と噛み合い、
前記モータは、前記第3のはめ歯歯車を回転させることにより、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車を回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項3】
前記第1のリザーバは、第1の穴により前記混合機構と流体連通し、前記第2のリザーバは、第2の穴により前記混合機構と流体連通し、
前記混合機構は、チャネル内に
配置された静的ミキサーを含み、前記チャネルは、一端で前記毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項4】
前記分配機構は、
第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、
第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、
少なくとも1つのモータとを含み、
前記第1のピストンは、第1の可撓性リードケーブルが前記第1の伝動輪と前記第2の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、前記第1の可撓性リードケーブルに接続され、前記第2のピストンは、第2の可撓性リードケーブルが前記第3の伝動輪と前記第4の伝動輪と接触してそれらの間を通過するように、前記第2の可撓性リードケーブルに接続され、
前記少なくとも1つのモータは、前記第1の伝動輪、前記第2の伝動輪、前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪を回転させることにより、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項5】
前記分配機構は、
外歯を有し、前記第1のピストンの下に
配置された第1のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第2のピストンの下に
配置された第2のはめ歯歯車と、
外歯を有し、前記第1のはめ歯歯車と前記第2のはめ歯歯車と接触してそれらの間に
配置された第3のはめ歯歯車と、
モータとを含み、
前記第1のはめ歯歯車は、第1のねじ軸に接続され、前記第2のはめ歯歯車は、第2のねじ軸に接続され、
前記第1のピストンは、内側ねじ山が前記第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、前記第1のねじ軸の周りに取り付けられ、前記第2のピストンは、内側ねじ山が前記第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように、前記第2のねじ軸の周りに取り付けられ、
前記第3のはめ歯歯車の外歯は、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車の前記外歯と噛み合い、
前記モータは、前記第3のはめ歯歯車を回転させることにより、前記第1のはめ歯歯車及び前記第2のはめ歯歯車を回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項6】
前記第1のリザーバは、前記毛髪着色組成物の第1の部分を第1のカプセルに受け取るように構成され、前記第2のリザーバは、前記毛髪着色組成物の第2の部分を第2のカプセルに受け取るように構成される、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項7】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
毛髪着色組成物の第1の部分を含む第2のリザーバ、及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を含む第3のリザーバを含む毛髪着色組成物カプセルを受け取る第1のリザーバと、
作動時に、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分をカプセルから外に分配するように構成された
電動分配機構と、
を含む装置本体と、
混合機構と、
前記混合機構と流体連通する収容空間と、
前記収容空間とそれぞれ流体連通する複数の突出歯と、
を含む塗布キャップと、を含み、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記第1のリザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記第1のリザーバが前記混合機構
及び前記収容空間により外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記
電動分配機構は、作動されると、前記毛髪着色組成物を前記カプセルから前記複数の突出歯に向けて分配することにより、前記毛髪着色組成物の第1の部分と前記毛髪着色組成物の第2の部分とを混合して、
前記収容空間が満ちた場合、前記複数の突出歯によって分配される混合毛髪着色組成物を形成するように構成され
ことにより、前記複数の突出歯によって前記混合毛髪着色組成物を均一に分配する、塗布装置。
【請求項8】
前記分配機構は、
第1の伝動輪及び第2の伝動輪を含む伝動輪の第1のセットと、
前記第1の伝動輪と前記第2の伝動輪との間を通過し、かつ前記第1の伝動輪及び前記第2の伝動輪と接触する第1の可撓性リードケーブルと、
前記第1の可撓性リードケーブルの上端に接続された第1の昇降部と、
第3の伝動輪及び第4の伝動輪を含む伝動輪の第2のセットと、
前記第3の伝動輪と前記第4の伝動輪との間を通過し、かつ前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪と接触する第2の可撓性リードケーブルと、
前記第2の可撓性リードケーブルの上端に接続された第2の昇降部と、
少なくとも1つのモータと、を含む、請求項
7に記載の塗布装置。
【請求項9】
前記第2のリザーバは、前記第2のリザーバの下端に
配置された第1のピストンを更に含み、
前記第3のリザーバは、前記第3のリザーバの下端に
配置された第2のピストンを更に含み、
前記カプセルが前記第1のリザーバに挿入される場合、前記第1の昇降部は、前記第1のピストンと接触するように構成され、前記第2の昇降部は、前記第2のピストンと接触するように構成され、
前記少なくとも1つのモータは、前記第1の伝動輪、前記第2の伝動輪、前記第3の伝動輪及び前記第4の伝動輪を回転させることにより、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項
8に記載の塗布装置。
【請求項10】
前記分配機構は、
外歯を有し、前記第2のリザーバの下に
配置された第1の凹型ギアと、
外歯を有し、前記第3のリザーバの下に
配置された第2の凹型ギアと、
外歯を有し、前記外歯が前記第1の凹型ギアの外歯及び前記第2の凹型ギアの外歯と噛み合うように、前記第1の凹型ギアと前記第2の凹型ギアと接触してそれらの間に
配置されたはめ歯歯車と、
モータと、を含む、請求項
7に記載の塗布装置。
【請求項11】
前記第2のリザーバは、
前記第2のリザーバの下端から上端に延びる第1のねじ軸と、
前記第1のねじ軸に接続され、前記第2のリザーバの下端から突出する第1のギアと、
内側ねじ山を含み、内側ねじ山が前記第1のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように前記第1のねじ軸の周りに取り付けられた第1のピストンとを更に含み、
前記第3のリザーバは、
前記第3のリザーバの下端から上端に延びる第2のねじ軸と、
前記第2のねじ軸に接続され、前記第3のリザーバの下端から突出する第2のギアと、
内側ねじ山を含み、内側ねじ山が前記第2のねじ軸の外側ねじ山と噛み合うように前記第2のねじ軸の周りに取り付けられた第2のピストンとを更に含み、
前記カプセルが前記第1のリザーバに挿入される場合、前記第1のギアは、前記第1の凹型ギアと接触するように構成され、前記第2のギアは、前記第2の凹型ギアと接触するように構成され、
前記モータは、前記はめ歯歯車を回転させることにより、前記第1の凹型ギア及び前記第2の凹型ギアを回転させて、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを移動させるように構成される、請求項
10に記載の塗布装置。
【請求項12】
複数の突出歯と、
前記複数の突出歯のそれぞれと流体連通する収容空間と、
前記収容空間と流体連通し、チャネル内に
配置された静的ミキサーを含む混合機構と、を含み、
前記チャネルは、一端で毛髪着色組成物の第1の部分及び前記毛髪着色組成物の第2の部分を受け取り、他端で混合毛髪着色組成物を提供するように構成され
、
前記混合毛髪着色組成物は、前記収容空間が満ちた場合、前記複数の突出歯によって分配されるように構成されることにより、前記複数の突出歯によって前記混合毛髪着色組成物を均一に分配する、使い捨て塗布キャップ。
【請求項13】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、
前記ピストンに関連付けられ、
作動時に、前記ピストンを前記リザーバ内で密閉して移動させるように構成された
電動分配機構と、
を含む装置本体と、
内側に
配置されたインペラと、
一端が前記インペラに接続され、他端が外側に取り付けられたギアに接続されたロッドと、
を含む混合キャップと、
複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、
前記混合キャップは、前記混合キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバが外部から密閉され、前記インペラが前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記リザーバが外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記ギアは、混合モータと可逆的に連結するように構成されことにより、前記インペラを回転させ、前記毛髪着色組成物の前記第1の部分及び前記第2の部分を混合し、
前記分配機構は、作動されると、前記ピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記複数の突出歯によって
均一に分配される前記混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される、塗布装置。
【請求項14】
毛髪着色組成物を塗布する塗布装置であって、
ピストンを含み、毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を受け取るように構成されたリザーバと、
折り畳み式のインペラを含む撹拌機構と、
前記ピストンに関連付けられ、
作動時に、前記ピストンを前記リザーバ内で密閉して移動させるように構成された
電動分配機構と、
を含む装置本体と、
複数の突出歯を含む塗布キャップと、を含み、
前記撹拌機構は、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成するように構成され、
前記塗布キャップは、前記塗布キャップが前記装置本体に接続される場合、前記リザーバと流体連通する前記複数の突出歯のチャネルを除いて、前記リザーバが外部から密閉されるように、前記装置本体に可逆的に接続されるように構成され、
前記分配機構は、作動されると、前記ピストンを前記複数の突出歯に向けて移動させることにより、前記複数の突出歯によって
均一に分配される前記混合毛髪着色組成物を押し出すように構成される、塗布装置。
【請求項15】
前記撹拌機構は
、
一端が前記インペラに接続され、他端が前記装置本体の外側の下側に取り付けられたギアに接続された軸
をさらに含み、
前記ギアは、回転することにより、前記インペラを回転させ、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される、請求項
14に記載の塗布装置。
【請求項16】
前記撹拌機構は
、
一端が前記インペラに接続され、他端がモータに接続された軸
をさらに含み、
前記モータは、前記軸を回転させることにより、前記インペラを回転させ、前記毛髪着色組成物の第1の部分及び第2の部分を混合して、混合毛髪着色組成物を形成することを可能にするように構成される、請求項
14に記載の塗布装置。
【請求項17】
前記
折り畳み式のインペラは、それぞれ異なる高さ寸法を有する少なくとも2つの状態を有
し、前記2つの状態は、
折り畳まれない高さ寸法を有する撹拌状態と、
前記折り畳まれない高さ寸法より小さい、折り畳まれた高さ寸法を有する折り畳まれた状態とである、請求項
14に記載の塗布装置。
【請求項18】
前記ギアは、外部混合モータに連結される場合、前記外部混合モータを動作させて前記インペラを回転させるように、前記外部混合モータに可逆的に連結するように構成される、請求項
15に記載の塗布装置。
【請求項19】
請求項1~
18のいずれか一項に記載の塗布装置と、
ドッキングステーションと、を含む、キット。
【請求項20】
請求項
13又は
15に記載の塗布装置と、
混合モータを含むドッキングステーションと、を含み、
前記塗布装置及び前記ドッキングステーションは、互いに可逆的に連結状態に連結するように構成され、
前記連結状態では、前記混合モータの動作により、前記リザーバの流体内容物を混合する、キット。
【請求項21】
前記ドッキングステーションは、
前記塗布装置を直立位置に保持することと、
前記塗布装置の電力貯蔵部品を充電することと、
前記塗布装置の少なくとも1つの機能の制御ユニットとして機能することと、
リザーバの内容物を計量することとのうちの少なくとも1つを行うように構成される、請求項
19又は
20に記載のキット。
【請求項22】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバを密閉するように構成されたキャップを更に含む、請求項1~
11のいずれか一項に記載の塗布装置。
【国際調査報告】