(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-28
(54)【発明の名称】マルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04L 67/141 20220101AFI20230721BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20230721BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
H04L67/141
H04M1/00 R
H04N7/14 170
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023500266
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2021097963
(87)【国際公開番号】W WO2022007553
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202010641932.X
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】夏 正冬
【テーマコード(参考)】
5C164
5K127
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164VA17P
5K127GA03
5K127GB74
5K127HA09
5K127HA28
(57)【要約】
本開示の実施例は、マルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器を開示する。当該方法の1つの具体的実施形態は、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップと、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立するステップと、を含む。当該実施形態は、ユーザが同時に第2端末と第1端末によってマルチメディア通話を行うことを実現した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、前記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、前記ユーザが前記目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、前記第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップと、
前記第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、前記目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、前記目標マルチメディア通話を確立するステップと、を含むことを特徴とするマルチメディア通話の確立方法。
【請求項2】
前記第1端末は、前記第2端末が前記目標マルチメディア通話を確立したことに応答して、所在しているマルチメディア通話を保持することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザは前記目標マルチメディア通話の発信側であり、
前記目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、前記目標マルチメディア通話を確立する前記ステップは、
前記目標マルチメディア通話の被発信側へ前記目標マルチメディア通話の確立リクエストを送信するステップであって、前記被発信側が前記目標アプリケーションにログインした端末は前記確立リクエストに応答して、前記ユーザが前記被発信側へ前記目標マルチメディア通話を発信した通知情報を表示するステップと、
前記被発信側が前記通知情報に対して実行した受付操作に応答して、前記目標マルチメディア通話を確立するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザは前記目標マルチメディア通話の被発信側であり、
前記目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、前記目標マルチメディア通話を確立する前記ステップは、
前記目標マルチメディア通話の発信側が前記ユーザへ前記マルチメディア通話を発信した通知情報を表示するステップと、
前記ユーザが前記通知情報に対して実行した受付操作に応答して、前記目標マルチメディア通話を確立するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
更に、
前記第2端末がマルチメディア通話中であることに応答して、前記目標マルチメディア通話の確立を拒否するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記目標マルチメディア通話では、1対1の呼び出し方式又は1対複数の呼び出し方式を採用することを特徴とする請求項1-5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが前記目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、前記第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する前記ステップは、
前記ユーザの参加したマルチメディア通話のマルチメディア通話情報に前記第2端末の端末識別情報が含まれるか否かを決定するステップであって、前記マルチメディア通話情報において、前記ユーザがマルチメディア通話に参加した端末の端末識別情報と通話状態情報とが関連付けて記憶されているステップと、
前記マルチメディア通話情報に前記第2端末の端末識別情報が含まれていることに応答して、前記マルチメディア通話情報における前記第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報により、前記第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1-5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記通話状態情報で表現する通話状態は、マルチメディア通話中である、マルチメディア通話を退席した、他のユーザの発信したマルチメディア通話を受信した、他のユーザへマルチメディア通話を発信したといった状態のいずれか一つを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
更に、
前記マルチメディア通話情報に前記第2端末の端末識別情報が含まれていないことに応答して、前記第2端末がマルチメディア通話中ではないと決定するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記マルチメディア通話情報はサーバから受信されるものであり、
更に、
前記ユーザが前記目標アプリケーションにログインした各端末に前記サーバが前記マルチメディア通話情報を送信するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、前記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、前記ユーザが前記目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、前記第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、前記目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、前記目標マルチメディア通話を確立するように構成される確立ユニットと、を備えることを特徴とするマルチメディア通話の確立装置。
【請求項12】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサが請求項1-10のいずれか一項に記載の方法を実現するように構成される記憶装置と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体であって、当該プログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1-10のいずれか一項に記載の方法を実現することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年7月6日に提出された、出願番号が202010641932.X、発明名称が「マルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張し、当該出願の全ての内容が引用によって本願に組み込まれている。
【0002】
[技術分野]
本開示の実施例は、コンピュータの技術分野に関し、特に、マルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術の進化に伴い、一部のアプリケーション(Application;App)は音声通話又はビデオ通話の機能を提供するようになった。つまり、ユーザは上記APPによって別のユーザと音声通話又はビデオ通話を行うことができる。
【0004】
関連技術において、ユーザは複数の端末で音声通話又はビデオ通話機能を提供するAPPにログインできる。ユーザは音声通話又はビデオ通話を行っている場合に、他の音声通話又はビデオ通話に進むことができない。
【発明の概要】
【0005】
当該開示内容は、後の具体的な実施形態で詳細に説明される構想を簡潔な形で伝えるために提供される。当該開示内容は、保護を主張する技術的解決手段の重要な特徴又は必要な特徴を特定することを目指すものではなく、保護を主張する技術的解決手段の範囲を制限することを目指すものでもない。
【0006】
本開示の実施例は、マルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器を提供し、ユーザが同時に第2端末と第1端末によってマルチメディア通話を行うことを実現した。
【0007】
第1態様において、本開示の実施例は、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップと、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立するステップと、を含むマルチメディア通話の確立方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本開示の実施例は、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するように構成される第1決定ユニットと、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立するように構成される確立ユニットと、を備えるマルチメディア通話の確立装置を提供する。
【0009】
第3態様において、本開示の実施例は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサが第1態様に記載のマルチメディア通話の確立方法を実現するように構成される記憶装置と、を備える電子機器を提供する。
【0010】
第4態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体であって、当該プログラムがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載のマルチメディア通話の確立方法のステップを実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例で提供されるマルチメディア通話の確立方法、装置及び電子機器によれば、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたか否かを決定できる。更に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。更に、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立できる。これによって、第2端末は目標マルチメディア通話に参加できる。実践では、目標マルチメディア通話と第1端末が参加したマルチメディア通話は、同一マルチメディア通話であってもよいし、異なるマルチメディア通話であってもよい。このようにして、第1端末と第2端末が同時にマルチメディア通話に参加することを実現できる。即ち、ユーザが同時に第2端末と第1端末によってマルチメディア通話を行うことを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面と合わせて以下の具体的な実施形態を参照すると、本開示の各実施例の上記及び他の特徴、利点及び態様はより明確になる。図面全体を通じて、同一又は類似の符号は同一又は類似の要素を表す。図面は例示的なものであり、現物及び要素は必ずしも比例して描かれていないことを理解すべきである。
【0013】
【
図1】本開示のマルチメディア通話の確立方法によるいくつかの実施例のフローチャートである。
【
図2A】本開示のマルチメディア通話の確立方法による一応用シーンの模式図である。
【
図2B】本開示のマルチメディア通話の確立方法による一応用シーンの模式図である。
【
図3】本開示のマルチメディア通話の確立方法による他の実施例のフローチャートである。
【
図4】本開示のマルチメディア通話の確立装置によるいくつかの実施例の構成模式図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施例のマルチメディア通話の確立方法を適用可能な例示的システムアーキテクチャである。
【
図6】本開示のいくつかの実施例により提供される電子機器の基本的構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。本開示のいくつかの実施例を図面に示しているが、本開示は種々の形態で実現でき、且つ本明細書に説明される実施例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、逆に、これらの実施例は本開示をより明確且つ完全に理解するために提供されることを理解すべきである。本開示の図面及び実施例は、例示的なものに過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0015】
本開示の方法の実施形態に記載された各ステップは、異なる順序で実行されてもよく、及び/又は並行して実行されてもよいことを理解すべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップを含んでもよく、及び/又は示されたステップの実行を省略してもよい。本開示の範囲はこの点で限定されない。
【0016】
本明細書で使用される「含む」という技術用語及びその変形は、開放的な包含であり、即ち「含むがそれに限定されない」との意味である。「基づく」という技術用語は、「少なくとも部分的に基づく」との意味である。「一実施例」という技術用語は、「少なくとも1つの実施例」を表し、「別の実施例」という技術用語は、「少なくとも1つの別の実施例」を表し、「いくつかの実施例」という技術用語は、「少なくともいくつかの実施例」を表す。その他の用語の関連する定義は、後文で説明される。
【0017】
本開示で言及される「第1」、「第2」等の概念は、異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためのものに過ぎず、これらの装置、モジュール又はユニットによって実行される機能の順序又は相互依存関係を限定するためのものではないことに注意する必要がある。
【0018】
本開示で言及される「1つの」、「複数の」という修飾は、限定的なものではなく、例示的なものであり、当業者であれば、文脈において別段の明示的な指摘がない限り、「1つ又は複数の」と理解されるべきであることを理解すべきであることに注意必要である。
【0019】
本開示の実施形態における複数の装置の間でインタラクションするメッセージ又は情報の名称は、説明するためのものに過ぎず、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0020】
本開示のマルチメディア通話の確立方法によるいくつかの実施例のフローを示す
図1を参照されたい。
図1に示すように、当該マルチメディア通話の確立方法は下記のステップ101及びステップ102を含む。
【0021】
ステップ101では、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する。
【0022】
本実施例では、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末(例えば、
図5に示す端末503)がマルチメディア通話の状態にある場合に、第2端末(例えば、
図5に示す端末502)は上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたか否かを決定できる。
【0023】
目標アプリケーションは目標マルチメディア通話を提供するアプリケーションであってもよい。
【0024】
第2端末と第1端末はいずれもユーザが目標アプリケーションにログインした端末であってもよい。つまり、ユーザは同時に第2端末と第1端末で目標アプリケーションにログインできる。第1端末は第2端末以外の1つ又は複数の端末であってもよいことを説明必要である。
【0025】
目標マルチメディア通話が上記ユーザに関連するマルチメディア通話であってもよいことを理解するのは難事ではない。実践では、目標マルチメディア通話はビデオ通話又は音声通話であってもよい。目標マルチメディア通話と第1端末の所在しているマルチメディア通話は同一マルチメディア通話であってもよいし、異なるマルチメディア通話であってもよいことを説明必要である。
【0026】
いくつかのシーンでは、第2端末は内部に実装したモニタリングプログラムによって、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたか否かをモニタリングできる。
【0027】
本実施例では、目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、第2端末は自分の端末識別情報により、マルチメディア通話中であるか否かを決定できる。
【0028】
端末識別情報は一意的に端末を識別する情報であってもよい。例えば、端末識別情報は端末の番号であってもよい。
【0029】
いくつかのシーンでは、第2端末はその端末識別情報をサーバ(例えば、
図5に示すサーバ501)に送信できる。実践では、サーバにおいて端末の端末識別情報と当該端末がマルチメディア通話に参加したか否かを表現する参加情報とが関連付けて記憶される。更に、サーバは第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている参加情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。更に、第2端末はサーバのフィードバックした結果により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。
【0030】
ステップ102では、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立する。
【0031】
本実施例では、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、第2端末は目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立できる。
【0032】
被発信側が目標マルチメディア通話を発信される一方であってもよいことを理解するのは難事ではない。例を挙げて言えば、ユーザAがユーザBへ目標マルチメディア通話を発信する場合に、ユーザAは目標マルチメディア通話の発信側であり、これに対して、ユーザBは目標マルチメディア通話の被発信側である。
【0033】
上記受付操作は目標マルチメディア通話を受け付ける操作であってもよい。例えば、受付操作は目標マルチメディア通話を受け付けるウィジェットに実行するトリガ操作であってもよい。更に例えば、受付操作は目標マルチメディア通話を受け付けるように入力する音声であってもよい。
【0034】
いくつかのシーンでは、上記ユーザは目標マルチメディア通話の被発信側である。上記ユーザの実行した受付操作に応答して、第2端末は目標マルチメディア通話を確立できる。
【0035】
他のシーンでは、上記ユーザは目標マルチメディア通話の発信側である。目標マルチメディア通話の被発信側が受付操作を実行した情報を受信したことに応答して、第2端末は目標マルチメディア通話を確立できる。
【0036】
背景技術で紹介した通り、関連技術において、ユーザは複数の端末で音声通話又はビデオ通話機能を提供するAPPにログインできる。ユーザは音声通話又はビデオ通話を行っている場合に、他の音声通話又はビデオ通話に進むことができない。このようにして、ユーザが上記APPで同時に複数の音声通話又はビデオ通話を行うことを実現できない。更に、ユーザによる音声通話又はビデオ通話のユーザ体験を低下させる。
【0037】
本実施例では、ユーザは第2端末と第1端末で同時に目標アプリケーションにログインできる。ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、第2端末は自分の端末識別情報により、自分がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。更に、マルチメディア通話中ではないことに応答して、第2端末は目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立する。第2端末は自分の端末識別情報により、自分がマルチメディア通話中ではないと決定した時に、目標マルチメディア通話を確立することで、目標マルチメディア通話に参加できることを理解できる。実践では、目標マルチメディア通話と第1端末が参加したマルチメディア通話は、同一マルチメディア通話であってもよいし、異なるマルチメディア通話であってもよい。これによって、第2端末と第1端末が同時に同一マルチメディア通話に参加するか、異なるマルチメディア通話に参加することを実現できる。言い換えると、ユーザが同時に第2端末と第1端末によってマルチメディア通話を行うことを実現できる。これによって、ユーザによるマルチメディア通話のユーザ体験を向上させる。
【0038】
いくつかの実施例では、第1端末は第2端末が目標マルチメディア通話を確立したことに応答して、所在しているマルチメディア通話を保持する。
【0039】
第2端末が目標マルチメディア通話を確立したというのは第2端末が目標マルチメディア通話に参加したことを意味する。
【0040】
上記分析から分かるように、第2端末と第1端末はいずれも上記ユーザが目標アプリケーションにログインした端末である。従って、第2端末が目標マルチメディア通話中である時に、第1端末が所在しているマルチメディア通話を保持することで、上記ユーザが第2端末と第1端末で同時にマルチメディア通話を行うことを実現できる。
【0041】
いくつかの実施例では、上記ユーザは目標マルチメディア通話の発信側である。ここで、第2端末は下記方式で目標マルチメディア通話を確立できる。
【0042】
第1ステップでは、目標マルチメディア通話の被発信側へ目標マルチメディア通話の確立リクエストを送信する。
【0043】
被発信側が目標マルチメディア通話を発信される一方であってもよいことを理解するのは難事ではない。つまり、目標マルチメディア通話は上記ユーザが被発信側へ発信するマルチメディア通話であってもよい。
【0044】
いくつかのシーンでは、第2端末はサーバ(例えば、
図5に示すサーバ501)によって、被発信側が目標アプリケーションにログインした端末へ目標マルチメディア通話の確立リクエストを送信できる。
【0045】
実践では、上記被発信側が目標アプリケーションにログインした端末は上記確立リクエストに応答して、上記ユーザが被発信側へ目標マルチメディア通話を発信した通知情報を表示する。
【0046】
ここで、通知情報は上記ユーザが被発信側へ目標マルチメディア通話を発信したことを通知する情報であってもよい。
【0047】
第2ステップでは、被発信側が通知情報に対して実行した受付操作に応答して、目標マルチメディア通話を確立する。
【0048】
いくつかのシーンでは、上記通知情報に目標マルチメディア通話を受け付けるウィジェットが含まれる。受付操作は当該ウィジェットに実行するトリガ操作であってもよい。
【0049】
被発信側の実行した受付操作に応答して、当該受付操作が検出された端末が第2端末と目標マルチメディア通話を確立できることを理解するのは難事ではない。即ち、第2端末は当該受付操作が検出された端末と目標マルチメディア通話を確立できる。
【0050】
これらの実施例では、上記ユーザは第2端末によって被発信側へ目標マルチメディア通話を発信する。被発信側が目標マルチメディア通話を受け付ける受付操作を実行すると、上記ユーザが第1端末によって行っているマルチメディア通話を保持したまま、上記ユーザが第2端末によって被発信側とマルチメディア通話を行うことを実現できる。
【0051】
いくつかの実施例では、上記ユーザは目標マルチメディア通話の被発信側である。ここで、第2端末は下記方式で目標マルチメディア通話を確立できる。
【0052】
第1ステップでは、目標マルチメディア通話の発信側が上記ユーザへマルチメディア通話を発信した通知情報を表示する。
【0053】
ここで、通知情報は発信側が上記ユーザへ目標マルチメディア通話を発信したことを通知する情報であってもよい。
【0054】
第2ステップでは、上記ユーザが通知情報に対して実行した受付操作に応答して、目標マルチメディア通話を確立する。
【0055】
いくつかのシーンでは、上記通知情報に目標マルチメディア通話を受け付けるウィジェットが含まれる。受付操作は当該ウィジェットに実行するトリガ操作であってもよい。
【0056】
上記ユーザの実行した受付操作に応答して、第2端末が、被発信側が目標マルチメディア通話を発信した端末と目標マルチメディア通話を確立できることを理解するのは難事ではない。
【0057】
これらの実施例では、発信側は目標アプリケーションにログインした端末によって上記ユーザへ目標マルチメディア通話を発信する。上記ユーザが目標マルチメディア通話を受け付ける受付操作を実行すると、上記ユーザが第1端末によって行っているマルチメディア通話を保持したまま、上記ユーザが第2端末によって被発信側とマルチメディア通話を行うことを実現する。
【0058】
いくつかの実施例では、第2端末がマルチメディア通話中であることに応答して、目標マルチメディア通話の確立を拒否する。
【0059】
いくつかのシーンでは、上記ユーザは目標マルチメディア通話の発信側である。第2端末がマルチメディア通話中である時に、上記ユーザの発信した目標マルチメディア通話の確立を拒否することで、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末で同時に複数のマルチメディア通話に参加しないことを確保する。
【0060】
他のシーンでは、上記ユーザは目標マルチメディア通話の被発信側である。第2端末がマルチメディア通話中である時に、目標マルチメディア通話の発信側が上記ユーザへ発信した目標マルチメディア通話の確立を拒否することで、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末で同時に複数のマルチメディア通話に参加しないことを確保する。
【0061】
いくつかの実施例では、目標マルチメディア通話では、1対1の呼び出し方式又は1対複数の呼び出し方式を採用する。
【0062】
1対1の呼び出し方式が一方から他方を呼び出す方式であってもよいことを理解するのは難事ではない。これに対して、1対複数の呼び出し方式が一方から複数の相手を呼び出す方式であってもよい。
【0063】
これらの実施例では、異なる呼び出し方式を設定することで、ユーザが異なる呼び出し方式によってマルチメディア通話を確立することを実現できる。
【0064】
本開示の実施例のマルチメディア通話の確立方法による一応用シーンを示す
図2Aと
図2Bを参照されたい。
図2Aと
図2Bにおいて、ユーザAは第2端末201と第1端末202によって目標アプリケーションにログインする。また、第1端末202は目標アプリケーションにおいてマルチメディア通話中である。ユーザBは端末203によって目標アプリケーションにログインする。
【0065】
図2Aを参照すると、第2端末201はユーザAがユーザBへ発信した目標マルチメディア通話204を受けた。第2端末201は自分がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。自分がマルチメディア通話中ではないことに応答して、第2端末201はユーザBが目標アプリケーションにログインした端末203へ目標マルチメディア通話204を発信できる。ユーザBが受付操作205を実行すると、第2端末201は端末203と目標マルチメディア通話204を確立できる。
【0066】
図2Bを参照すると、第2端末201はユーザBが目標アプリケーションにログインした端末203によってユーザAへ発信した目標マルチメディア通話204を受信した。第2端末201は自分がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。自分がマルチメディア通話中ではないことに応答して、第2端末201はユーザBが目標マルチメディア通話204を発信した通知情報を表示できる。ユーザAが受付操作205を実行すると、第2端末201は端末203と目標マルチメディア通話204を確立できる。
【0067】
続いて、本開示のマルチメディア通話の確立方法による他の実施例のフローを示す
図3を参照されたい。
図3に示すように、当該マルチメディア通話の確立方法は下記のステップ301、ステップ302及びステップ303を含む。
【0068】
ステップ301では、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、ユーザの参加したマルチメディア通話のマルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれるか否かを決定する。
【0069】
本実施例では、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、第2端末(例えば、
図5に示す端末502)は上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたか否かを決定できる。
【0070】
いくつかのシーンでは、第2端末は内部に実装したモニタリングプログラムによって、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたか否かをモニタリングできる。
【0071】
本実施例では、目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、第2端末は上記ユーザの参加したマルチメディア通話のマルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれるか否かを決定できる。
【0072】
上記マルチメディア通話情報は上記ユーザの参加したマルチメディア通話を記述する情報であってもよい。実践では、上記マルチメディア通話情報において、上記ユーザがマルチメディア通話に参加した端末の端末識別情報と通話状態情報とが関連付けて記憶されている。
【0073】
以下では、例を挙げてユーザがマルチメディア通話に参加した端末を説明する。例を挙げて言えば、ユーザAが端末Tで上記目標アプリケーションにログインし、且つ目標アプリケーションでマルチメディア通話に参加する場合に、端末TはユーザAがマルチメディア通話に参加する端末であってもよい。
【0074】
端末識別情報は一意的に端末を識別する情報であってもよい。例えば、端末識別情報は端末の番号であってもよい。
【0075】
通話状態情報は端末の所在している通話状態を記述する情報であってもよい。いくつかのシーンでは、通話状態は、マルチメディア通話中である、マルチメディア通話中ではないといった状態を含む。
【0076】
いくつかのシーンでは、上記マルチメディア通話情報には上記ユーザのユーザ識別情報が更に含まれる。ユーザ識別情報は一意的にユーザを識別する情報であってもよい。例えば、ユーザ識別情報はユーザの番号であってもよい。
【0077】
いくつかのシーンでは、上記ユーザは複数の端末にインストールされた目標アプリケーションでマルチメディア通話に参加し、即ち、上記ユーザは目標アプリケーションで複数のマルチメディア通話に参加する。これに対して、第2端末は各マルチメディア通話のマルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれるか否かを決定できる。
【0078】
ステップ302では、マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていることに応答して、マルチメディア通話情報における第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する。
【0079】
本実施例では、上記マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていることに応答して、第2端末は、上記マルチメディア通話情報における第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。
【0080】
第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報が第2端末の通話状態を記述できることを理解するのは難事ではない。従って、第2端末は更にマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。
【0081】
ステップ303では、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立する。
【0082】
上記ステップ303は
図1に示す実施例におけるステップ102に類似する方式で実行可能であり、以上のステップ102についての記述はステップ303にも適用し、ここで詳細な説明は省略する。
【0083】
本実施例では、ユーザの参加したマルチメディア通話のマルチメディア通話情報において、ユーザがマルチメディア通話に参加した端末の端末識別情報と当該端末の通話状態情報とが関連付けて記憶されている。マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれている時に、更に、第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する。即ち、第2端末の通話状態情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する。このようにして、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定する新規な方法を提供する。
【0084】
いくつかの実施例では、通話状態情報で表現する通話状態は、マルチメディア通話中である、マルチメディア通話を退席した、他のユーザの発信したマルチメディア通話を受信した、他のユーザへマルチメディア通話を発信したといった状態のいずれか一つを含む。
【0085】
マルチメディア通話を退席したというのは、ある端末がマルチメディア通話を終了せずに、一方的に当該マルチメディア通話を退席したことを意味してもよい。例を挙げて言えば、ユーザA、ユーザB、ユーザCがそれぞれ端末T1、端末T2、端末T3によって同一マルチメディア通話に参加している。ユーザAのログインした端末T1が当該マルチメディア通話を退席した時に、端末T2と端末T3が依然として当該マルチメディア通話を行っている。この時に、端末T1がマルチメディア通話から退席した状態にある。
【0086】
これらの実施例では、多種の通話状態を設定することで、端末の所在している状態を十分に記述できる。
【0087】
いくつかの実施例では、上記マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていないことに応答して、第2端末がマルチメディア通話中ではないと決定する。
【0088】
これらの実施例では、マルチメディア通話情報において、マルチメディア通話に参加した端末の端末識別情報と当該端末の通話状態情報とが関連付けて記憶されている。以上から分かるように、上記マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていないというのは、上記マルチメディア通話情報に第2端末の通話状態情報も含まれていないことを意味する。従って、第2端末がマルチメディア通話中ではないと決定できる。
【0089】
いくつかの実施例では、上記マルチメディア通話情報はサーバ(例えば、
図5に示すサーバ501)から受信されるものである。また、サーバは上記ユーザが目標アプリケーションにログインした各端末に上記マルチメディア通話情報を送信できる。
【0090】
第2端末は上記ユーザが目標アプリケーションにログインした端末の1つであるので、サーバは上記ユーザが目標アプリケーションにログインした各端末に上記マルチメディア通話情報を送信することで、第2端末への上記マルチメディア通話情報の送信を実現できる。
【0091】
これらの実施例では、上記ユーザが複数の端末で目標アプリケーションにログインした時に、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした各端末へ上記マルチメディア通話情報を送信することで、第2端末への上記マルチメディア通話情報の送信を実現する。
【0092】
更に
図4を参照し、上記の各図面に示す方法の実現として、本開示はマルチメディア通話の確立装置のいくつかの実施例を提供し、当該装置実施例は
図1に示す方法実施例に対応し、当該装置は具体的に各種の電子機器に適用可能である。
【0093】
図4に示すように、本実施例のマルチメディア通話の確立装置は、第1決定ユニット401及び確立ユニット402を備える。第1決定ユニット401は、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するように構成される。確立ユニット402は、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立するように構成される。
【0094】
本実施例では、マルチメディア通話の確立装置の第1決定ユニット401、確立ユニット402の具体的処理及びそれらによる技術的効果については、それぞれ
図1における実施例のステップ101、ステップ102に対応する関連説明を参照でき、ここで詳細な説明は省略する。
【0095】
いくつかの実施例では、第1端末は、第2端末が目標マルチメディア通話を確立したことに応答して、所在しているマルチメディア通話を保持する。
【0096】
いくつかの実施例では、上記ユーザは目標マルチメディア通話の発信側である。確立ユニット402は、更に、目標マルチメディア通話の被発信側へ目標マルチメディア通話の確立リクエストを送信するステップであって、被発信側が目標アプリケーションにログインした端末は確立リクエストに応答して、上記ユーザが被発信側へ目標マルチメディア通話を発信した通知情報を表示するステップと、被発信側が通知情報に対して実行した受付操作に応答して、目標マルチメディア通話を確立するステップとを実行するように構成される。
【0097】
いくつかの実施例では、上記ユーザは目標マルチメディア通話の被発信側である。確立ユニット402は、更に、目標マルチメディア通話の発信側が上記ユーザへマルチメディア通話を発信した通知情報を表示するステップと、上記ユーザが通知情報に対して実行した受付操作に応答して、目標マルチメディア通話を確立するステップとを実行するように構成される。
【0098】
いくつかの実施例では、マルチメディア通話の確立装置は更に拒否ユニット(不図示)を備えてもよい。拒否ユニットは、第2端末がマルチメディア通話中であることに応答して、目標マルチメディア通話の確立を拒否するように構成される。
【0099】
いくつかの実施例では、目標マルチメディア通話では、1対1の呼び出し方式又は1対複数の呼び出し方式を採用する。
【0100】
いくつかの実施例では、第1決定ユニット401は、更に、上記ユーザの参加したマルチメディア通話のマルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれるか否かを決定するステップであって、マルチメディア通話情報において、上記ユーザがマルチメディア通話に参加した端末の端末識別情報と通話状態情報とが関連付けて記憶されているステップと、マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていることに応答して、マルチメディア通話情報における第2端末の端末識別情報と関連付けて記憶されている通話状態情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップとを実行するように構成される。
【0101】
いくつかの実施例では、通話状態情報で表現する通話状態は、マルチメディア通話中である、マルチメディア通話を退席した、他のユーザの発信したマルチメディア通話を受信した、他のユーザへマルチメディア通話を発信したといった状態のいずれか一つを含む。
【0102】
いくつかの実施例では、マルチメディア通話の確立装置は更に第2決定ユニット(不図示)を備えてもよい。第2決定ユニットは、マルチメディア通話情報に第2端末の端末識別情報が含まれていないことに応答して、第2端末がマルチメディア通話中ではないと決定するように構成される。
【0103】
いくつかの実施例では、マルチメディア通話情報はサーバから受信されるものである。サーバは、更に、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした各端末にマルチメディア通話情報を送信するように構成される。
【0104】
更に、本開示のいくつかの実施例のマルチメディア通話の確立方法を適用可能な例示的システムアーキテクチャを示す
図5を参照する。
【0105】
図5に示すように、システムアーキテクチャはサーバ501、端末502、端末503及び端末504を備えてもよい。端末502と端末503はユーザAが目標アプリケーションにログインした端末であってもよい。また、端末503はマルチメディア通話中である。端末504はユーザBが目標アプリケーションにログインした端末であってもよい。
【0106】
サーバ501はネットワークを介して端末502、端末503、端末504と通信可能である。ここで、ネットワークは、例えば、有線、無線通信リンクや光ファイバーケーブル等の各種の接続種類を含んでもよい。
【0107】
端末502、端末503及び端末504には目標アプリケーションがインストールされていてもよい。例えば、目標アプリケーションはマルチメディア通話種類のアプリケーションであってもよい。
【0108】
いくつかのシーンでは、端末502はユーザBが端末504によってユーザAへ発信した目標マルチメディア通話を受信できる。目標マルチメディア通話に応答して、端末502は自分の端末識別情報により、自分がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。自分がマルチメディア通話中ではないことに応答して、端末502はユーザAの実行した受付操作に基づいて、端末504との目標マルチメディア通話を確立できる。
【0109】
他のシーンでは、端末502はユーザAがユーザBへ発信した目標マルチメディア通話を受信できる。目標マルチメディア通話に応答して、端末502は自分の端末識別情報により、自分がマルチメディア通話中であるか否かを決定できる。自分がマルチメディア通話中ではないことに応答して、端末502はユーザBの実行した受付操作に基づいて、端末504との目標マルチメディア通話を確立できる。
【0110】
端末502、端末503、端末504はハードウェアであっても、ソフトウェアであってもよい。端末502、端末503、端末504はハードウェアである時に、ディスプレイを備え且つ情報インタラクションをサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含んでもよいが、これらに限定されない。端末502、端末503、端末504はソフトウェアである時に、以上で挙げられた電子機器にインストールし得る。それは複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュールで実現してもよいし、単独のソフトウェア又はソフトウェアモジュールで実現してもよい。ここで具体的に限定されない。
【0111】
サーバ501は各種のサービスを提供するサーバであってもよい。いくつかのシーンでは、ユーザBが端末504によってユーザAへ目標マルチメディア通話を発信した時に、サーバ501はユーザAが目標アプリケーションにログインした端末502と端末503へ目標マルチメディア通話の確立リクエストを転送できる。
【0112】
サーバ501はハードウェアであっても、ソフトウェアであってもよい。サーバ501はハードウェアである時に、複数のサーバからなる分散型サーバ群で実現してもよいし、単独のサーバで実現してもよい。サーバ501はソフトウェアである時に、複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール(例えば分散型サービスを提供するための複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール)で実現してもよいし、単独のソフトウェア又はソフトウェアモジュールで実現してもよい。ここで具体的に限定されない。
【0113】
説明必要であるように、本開示の実施例で提供されたマルチメディア通話の確立方法は端末502によって実行されてもよく、これに対して、マルチメディア通話の確立装置は端末502に設けられてもよい。
【0114】
図5における端末とサーバの数はただ例示的なものであることを理解すべきである。実現要求に応じて、任意数の端末とサーバを有してもよい。
【0115】
以下、本開示のいくつかの実施例を実現することに適用される電子機器(例えば、
図5における端末502)の構成模式図を示す
図6を参照する。本開示のいくつかの実施例における端末は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(携帯情報端末)、PAD(タブレット)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)等のような携帯端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータ等のような固定端末を含んでもよいが、これらに限定されない。
図6に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲を何ら制限するものではない。
【0116】
図6に示すように、電子機器は処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックスプロセッサ等)601を含んでよく、それは、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されたプログラム又は記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムによって各種の適切な動作及び処理を実行することができる。RAM603には、電子機器の動作に必要な各種のプログラム及びデータが記憶されている。処理装置601、ROM602及びRAM603は、バス604を介して相互に接続される。入力/出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続される。
【0117】
一般的には、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイクロホン、加速度計、ジャイロ等を含む入力装置606と、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、発振器等を含む出力装置607と、例えば磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置608と、通信装置609とがI/Oインタフェース605に接続されていてよい。通信装置609は電子機器が他のデバイスと無線又は有線通信してデータを交換することを可能にする。
図6に各種装置を備えた電子機器が示されているが、示された装置の全てを実施又は備えることが要求されていないことを理解すべきである。代替的に、より多く又はより少ない装置を実施又は備えることが可能である。
図6に示す各ブロックは、1つの装置を代表してもよく、必要に応じて複数の装置を代表してもよい。
【0118】
特に、本開示のいくつかの実施例によれば、フローチャートを参照しながら上記したプロセスはコンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本開示のいくつかの実施例はコンピュータプログラム製品を含み、それは、コンピュータ可読媒体上に搭載された非一時的コンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよく、又は記憶装置608からインストールされてもよく、又はROM602からインストールされてもよい。該コンピュータプログラムは処理装置601によって実行される時に、本開示の実施例の方法で限定された上記機能を実現する。
【0119】
説明すべきことは、本開示のいくつかの実施例に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよく、或いは上記2つの任意の組み合わせであってもよい点である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線又は半導体のシステム、装置又はデバイス或いはそれらの任意の組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、より具体的な例として、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置又はそれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。本開示のいくつかの実施例では、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか記憶するいかなる有形媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスに使用されるか、それらと組み合わせて使用されることが可能である。本開示のいくつかの実施例では、コンピュータ可読信号媒体はベースバンド内で又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載される。このように伝播されるデータ信号は多種の形式を採用してよく、電磁信号、光信号又はそれらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体はさらにコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、このコンピュータ可読媒体は命令実行システム、装置又はデバイスに使用されるかそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送可能であり、電線、光ケーブル、RF(ラジオ周波数)等又はそれらの任意の適切な組み合わせ含むが、それらに限定されない。
【0120】
いくつかの実施形態では、クライアント、サーバはHTTP(ハイパー・テキスト転送プロトコル:HyperText Transfer Protocol)のような現在既知又は将来研究開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、且つ任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例として、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、インターネット(例えば、相互接続ネットワーク)、ピアツーピアネットワーク(例えば、ad hocピアツーピアネットワーク)、及び現在既知又は将来研究開発される任意のネットワークを含む。
【0121】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよいし、該電子機器に実装されず、単独して存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体に1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器により実行される時に、当該電子機器は、ユーザが目標アプリケーションにログインした第1端末がマルチメディア通話状態にある場合に、上記ユーザに関連する確立待ち目標マルチメディア通話がトリガされたことに応答して、上記ユーザが目標アプリケーションにログインした第2端末の端末識別情報により、第2端末がマルチメディア通話中であるか否かを決定するステップと、第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立するステップと、を実行する。
【0122】
本開示のいくつかの実施例の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは1種又は多種のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで書くことが可能であり、上記プログラミング言語はオブジェクト指向のプログラミング言語、例えばJava(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++を含み、さらに一般の手続き型プログラミング言語、例えば「C」言語又は類似的なプログラミング言語を含むが、これらに限定されない。プログラムコードは完全にユーザコンピュータで実行したり、部分的にユーザコンピュータで実行したり、独立したソフトウェアパッケージとして実行したり、一部をユーザコンピュータで一部をリモートコンピュータで実行したり、完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行したりすることができる。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意のネットワークによってユーザコンピュータに接続でき、又は、外部コンピュータに接続できる(例えばインタネットサービスプロバイダを用いてインターネット経由で接続する)。
【0123】
図面のうちフローチャート及びブロック図は本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは一つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分を代表することができ、このモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分は指定された論理機能を実現するための一つ又は複数の実行可能命令を含む。いくつかの置換としての実現では、ブロックに表記される機能は図面に付したものと異なる順序で実現してもよいことにも注意すべきである。例えば、二つの連続的なブロックは実質的に同時に実行してもよく、また、係る機能によって、それらは逆な順序で実行してもよい場合がある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は動作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現してもよいことにも注意すべきである。
【0124】
本開示で説明されるいくつかの実施例におけるユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよいし、ハードウェアの方式で実現されてもよい。これらのユニットの名称は、このユニット自体を限定するものではない場合があり、例えば、確立ユニットは更に、「第2端末がマルチメディア通話中ではないことに応答して、目標マルチメディア通話の被発信側の実行した受付操作に基づいて、目標マルチメディア通話を確立する」ユニットとして記述されてもよい。
【0125】
本明細書で上述した機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントによって実行されてもよい。例えば、非限定的には、使用され得る例示的なタイプのハードウェア論理コンポーネントは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、結合プログラム可能論理デバイス(CPLD)等を含む。
【0126】
本開示の文脈では、機械可読媒体は、命令実行システム、装置又は機器に使用されるか、又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含有又は記憶可能な有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体は、より具体的な例として、1つ又は複数の導線に基づく電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。
【0127】
以上は本開示のいくつかの好ましい実施例及び適用する技術原理の説明に過ぎない。本開示の実施例に係る開示範囲は、上記技術特徴の特定の組み合わせによる技術的解決手段に限定されないとともに、上記開示構想を逸脱することなく上記技術的特徴又はそれと同等な特徴を任意に組み合わせて形成した他の技術手段をも含むべきであることは当業者であれば理解すべきである。例えば、上記特徴と本開示に開示される(それに限定されない)類似的な機能を有する技術的特徴を互いに取り替えて形成した技術手段をも含む。
【国際調査報告】