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特表2023-532830超音波振動式エアロゾル生成装置及びその装置を制御する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】超音波振動式エアロゾル生成装置及びその装置を制御する方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/10 20200101AFI20230725BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20230725BHJP
   A24F 40/05 20200101ALN20230725BHJP
【FI】
A24F40/10
A24F40/50
A24F40/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542210
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2022-07-08
(86)【国際出願番号】 KR2022004964
(87)【国際公開番号】W WO2022255622
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070107
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0096701
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キョ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チュン ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ヒョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ヒョン チュン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョン ソン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA12
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC22
4B162AC27
4B162AD08
4B162AD22
4B162AD23
(57)【要約】
本発明の一実施例は、電源オンになれば、振動子を予熱させる予熱モードで動作する段階、予熱が完了されれば、振動子に電力を供給するか、振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで動作する段階及び電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されれば、エアロゾルが生成されるように振動子に電力を供給するパフモードで動作する段階を含む、超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサによって遂行され、エアロゾル生成装置の振動子の超音波振動に基づいてエアロゾルを発生させる前記エアロゾル生成装置の制御方法であって、
電源オン状態の前記エアロゾル生成装置の電力に基づいて、前記振動子を予熱するための予熱モードで前記エアロゾル生成装置を動作させる段階と、
前記予熱モードが完了されることにより、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで前記エアロゾル生成装置を動作させる段階と、
前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されることにより、前記振動子に電力を供給してエアロゾルを発生させるパフモードで前記エアロゾル生成装置を動作させる段階と、を含む、エアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項2】
前記エアロゾル生成装置の制御方法は、
前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを、所定数だけ繰り返す電力反復制御に基づいて、前記電力反復制御モードから予熱モードに切り替える段階をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項3】
前記予熱モードは、
前記予熱モードが持続される間、前記振動子に対して固定された大きさの電力を印加する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項4】
前記予熱モードで印加される電圧の大きさは、
10~15ボルトのうち、選択されたいずれか1つである、請求項3に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項5】
前記パフモードは、
前記振動子に第1電圧を印加する第1区間と、
前記振動子に前記第1電圧よりもさらに低い第2電圧を印加する第2区間と、
前記振動子に対する電圧を遮断する遮断区間と、が順次に構成された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項6】
前記第1区間、前記第2区間、及び前記遮断区間の時間長の比は、既設定の比率値である、請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項7】
前記時間長の比は、
2:3:1である、請求項6に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項8】
前記エアロゾル生成装置の制御方法は、
前記第1区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいて、前記パフモードから前記電力反復制御モードに切り替える段階をさらに含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項9】
前記エアロゾル生成装置の制御方法は、
前記第2区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいて、前記パフモードから前記電力反復制御モードに切り替える段階をさらに含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項10】
前記パフモードは、
前記振動子に第1電圧よりも低い第2電圧を印加する第2区間と、
前記振動子に対する電圧を遮断する遮断区間と、を含み、
前記パフモードで動作する段階は、
第1区間の長さを決定する値が0以下に獲得されたことに基づいて、前記第2区間以前の区間である前記第1区間の動作なしに、前記パフモードで前記第2区間及び前記遮断区間を含むことで動作することを含み、
前記第1区間は、前記第1電圧を前記振動子に印加する区間である、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項11】
前記パフモードで動作する段階は、
前記遮断区間でユーザの吸入が感知されても、前記遮断区間が終了するまで前記振動子に対する電力遮断状態を保持する、請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項12】
前記電力反復制御モードは、
40%~60%の範囲において選択された値のデューティーサイクルを有するパルス幅変調(PWM)信号で前記振動子を制御する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項13】
前記予熱モードで動作する段階は、
前記エアロゾル生成装置が電源オンになった後、前記エアロゾル生成装置が使用された最近時刻に基づいて休止期間を検出し、
前記検出された休止期間が既設定の基準時間よりもさらに短かければ、前記振動子に対する予熱を省略し、前記電力反復制御モードに進入する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法を実行させるためのプログラムを保存している非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項15】
カートリッジと、
受信された制御信号に応答して振動する振動子と、
前記振動子から振動を伝達され、前記カートリッジから排出されたエアロゾル生成基質を振動させてエアロゾルを生成する振動収容部と、
前記振動子を制御する少なくとも1つの制御信号を生成するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記エアロゾル生成装置が電源オンになれば、前記振動子を予熱するように制御することを含む予熱モードで動作させ、
前記予熱モードが完了されれば、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで動作させ、
前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されれば、エアロゾルが生成されるように、前記振動子に電力を供給させることを含むパフモードで動作するように構成される、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びそのエアロゾル生成装置を制御する方法に係り、さらに具体的に、超音波振動を用いてエアロゾルを生成させるエアロゾル生成装置及びその装置を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成する方式を代替して非燃焼方式でエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に係わる需要が増加している。エアロゾル生成装置は、例えば、エアロゾル生成物質から非燃焼方式でエアロゾルを生成してユーザに供給するか、エアロゾル生成物質から生成した蒸気を香媒体を通過させることで、香味を有するエアロゾルを生成する機能を遂行する装置である。
【0003】
エアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成させる方法や手段の相違点に基づいて様々に区分されうる。その中、超音波振動を使用したエアロゾル生成装置は、振動子に交流電圧を印加して発生する超音波振動でエアロゾルを生成する装置である。具体的に、超音波振動式エアロゾル生成装置は、振動子で発生した熱によって振動子に当接している液状の粘度を下落させた後、交流電圧に含まれた周波数の振動数で振動する超音波振動によって液体を細かくする方式でエアロゾルを生成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、安定して動作可能なエアロゾル生成装置及びその装置を制御する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例による方法は、電源オンになれば、振動子を予熱させる予熱モードで動作する段階;前記予熱が完了されれば、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで動作する段階;及び前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されれば、エアロゾルが生成されるように前記振動子に電力を供給するパフモードで動作する段階;を含む。
【0006】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の一実施例による装置は、カートリッジ;受信された制御信号に基づいて振動する振動子;前記振動子から振動を伝達されて前記カートリッジから排出されたエアロゾル生成基質を振動させてエアロゾルを生成する振動収容部;及び前記振動子を制御する制御信号を生成するプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、電源オンになれば、前記振動子を予熱させ、前記予熱が完了されれば、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで動作させ、前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されれば、エアロゾルが生成されるように前記振動子に電力を供給するパフモードで動作するようにエアロゾル生成装置で制御する制御信号を生成する。
【0007】
本発明の一実施例は、前記方法を実行させるためのプログラムを保存している非一時的コンピュータ可読記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置は、従来に知られたエアロゾル生成装置よりもさらに安定して動作可能であり、最初パフから最後のパフまで同じ霧化量をユーザに提供することができる。
【0009】
また、本発明による超音波振動式エアロゾル生成装置は、装置に含まれた振動子の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施例に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
図2図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
図3】本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
図4図3で説明した振動子に供給される電力の制御方式を図式的に示すグラフである。
図5】本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法の他の一例を示すフローチャートである。
図6】パフモードで動作する振動子の時間対比電力に係わるグラフである。
図7】パフハイステートでイベントが発生する場合を示すグラフである。
図8】パフローステートでイベントが発生する場合を示すグラフである。
図9】本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
図10】予熱モードが省略された時間対比電力に係わるグラフを図式的に示す図面である。
図11】本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
図12図11で説明したパフ待機ヒート数を図式的に説明するグラフである。
図13】パフハイ時間が0に設定されたとき、振動子に電源が供給される場合を示す時間対比電力に係わるグラフであ。
図14図3ないし図13まで説明した実施例を包括的に説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例によれば、エアロゾル生成装置の振動子の超音波振動に基づいてエアロゾルを発生させるエアロゾル生成装置の制御方法が提供される。前記方法は、少なくとも1つのプロセッサによって遂行され、電源オン状態のエアロゾル生成装置の電力に基づいて、振動子を予熱するための予熱モードでエアロゾル生成装置を動作させる段階;前記予熱モードが完了されることにより、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードでエアロゾル生成装置を動作させる段階;及び前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されることにより、前記振動子に電力を供給してエアロゾルを発生させるパフモードでエアロゾル生成装置を動作させる段階;を含む。
【0012】
1以上の実施例によれば、前記方法は、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを、所定数だけ繰り返す電力反復制御に基づいて、前記電力反復制御モードから予熱モードに切り替える段階;をさらに含む。
【0013】
1以上の実施例によれば、予熱モードは、前記予熱モードが持続される間、前記振動子に対して固定された大きさの電力を印加することを含む。
【0014】
1以上の実施例によれば、予熱モードで印加される電圧の大きさは、10ボルト~15ボルトのうち、選択されたいずれか1つである。
【0015】
1以上の実施例によれば、前記パフモードは、前記振動子に第1電圧を印加する第1区間、前記振動子に前記第1電圧よりもさらに低い第2電圧を印加する第2区間、及び前記振動子に対する電圧を遮断する遮断区間が順次に構成される。
【0016】
1以上の実施例によれば、前記第1区間、前記第2区間、及び前記遮断区間の時間長の比は、既設定の比率値である。
【0017】
1以上の実施例によれば、前記時間長の比は、2:3:1である。
【0018】
1以上の実施例によれば、前記方法は、第1区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいてパフモードから電力反復制御モードに切り替える段階をさらに含む。
【0019】
1以上の実施例によれば、前記方法は、第2区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいて、パフモードから電力反復制御モードに切り替える段階をさらに含む。
【0020】
1以上の実施例によれば、前記パフモードは、前記振動子に第1電圧よりも低い第2電圧を印加する第2区間;及び前記振動子に対する電圧を遮断する遮断区間を含み、前記パフモードで動作する段階は、第1区間の長さを決定する値が0以下に獲得されたことに基づいて、前記第2区間以前の区間である前記第1区間の動作なしに、前記パフモードで前記第2区間及び前記遮断区間を含むことで動作することを含み、前記第1区間は、前記第1電圧を前記振動子に印加する区間である。
【0021】
1以上の実施例によれば、前記パフモードは、遮断区間でユーザの吸入が感知されても、前記遮断区間が終了するまで前記振動子に対する電力遮断状態を保持する。
【0022】
1以上の実施例によれば、電力反復制御モードは、40%~60%の範囲において選択された値のデューティーサイクルを有するパルス幅変調(PWM)信号で前記振動子を制御する。
【0023】
1以上の実施例によれば、前記方法は、前記エアロゾル生成装置が電源オンになった後、前記エアロゾル生成装置が使用された最近時刻に基づいて休止期間を検出し、前記検出された休止期間が既設定の基準時間よりもさらに短かければ、前記振動子に対する予熱を省略して前記電力反復制御モードに進入する。
【0024】
実施例によれば、一実施例による方法を遂行するためのプログラムを記録した非一時的コンピュータ可読記録媒体が提供される。
【0025】
実施例によれば、エアロゾル生成装置が提供される。エアロゾル生成装置は、カートリッジ;受信された制御信号に応答して振動する振動子;前記振動子から振動を伝達されて前記カートリッジから排出されたエアロゾル生成基質を振動させてエアロゾルを生成する振動収容部;及び前記振動子を制御する少なくとも1つの制御信号を生成するプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、前記エアロゾル生成装置が電源オンになれば、前記振動子を予熱するように制御することを含む予熱モードで動作させ、前記予熱モードが完了されれば、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返す電力反復制御モードで動作させ、前記電力反復制御モードでの動作中にユーザのパフが感知されれば、エアロゾルが生成されるように、前記振動子に電力を供給させることを含むパフモードで動作するように構成される。
【0026】
1以上の実施例によれば、前記プロセッサは、前記振動子に電力を供給するか、前記振動子に対する電力供給を遮断することを、所定数だけ繰り返す電力反復制御に基づいて、前記電力反復制御モードから予熱モードに切り替えるようにさらに構成される。
【0027】
1以上の実施例によれば、予熱モードは、予熱モードが持続される間、前記振動子に対して固定された大きさの電力を印加する。
【0028】
1以上の実施例によれば、前記パフモードは、前記振動子に第1電圧を印加する第1区間、前記振動子に前記第1電圧よりもさらに低い第2電圧を印加する第2区間及び前記振動子に対する電圧を遮断する遮断区間が順次に構成される。
【0029】
1以上の実施例によれば、プロセッサは、前記第1区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいて、前記パフモードから前記電力反復制御モードに切り替えるようにさらに構成される。
【0030】
1以上の実施例によれば、プロセッサは、第2区間の終了前にユーザの吸入終了に基づいて、前記パフモードから電力反復制御モードに切り替えるようにさらに構成される。
【0031】
実施例の説明のために現在広く使用される一般的な用語を選択したが、用語は、実施例が属する技術分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、実施例の説明のために使用される用語を解釈するとき、単に用語の名称のみに限定するものではなく、その用語が有する意味と本明細書の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0032】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載の「・・・部」、「・・・モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0033】
以下、添付図面に基づいて実施例について実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、実施例は、様々な互いに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0034】
図1は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0035】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、霧化器12000、センサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000及びプロセッサ16000を含む。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、図1に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置10000の設計によって、図1に図示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0036】
一例として、エアロゾル生成装置10000は、本体を含み(例えば、カートリッジなし)、その場合、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素は、本体に位置する。
【0037】
他の実施例として、エアロゾル生成装置10000は、本体及びカートリッジを含み、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素は、本体及びカートリッジに分けられて位置しうる。または、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素のうち、少なくとも一部は、本体及びカートリッジそれぞれに位置することもできる。
【0038】
以下、エアロゾル生成装置10000に含まれた各要素が位置する空間を限定せず、各要素の動作について説明する。
【0039】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ11000は、霧化器12000がエアロゾル生成物質を霧化させるように電力を供給する。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000内に備えられた他のハードウェア要素(例えば、少なくとも1つのセンサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000及びプロセッサ16000)の動作に必要な電力を供給する。バッテリ11000は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。
【0040】
例えば、バッテリ11000は、ニッケル系バッテリ(例えば、ニッケル金属ハイドライドバッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ)、またはリチウム系バッテリ(例えば、リチウムコバルトバッテリ、リン酸鉄リチウムバッテリ、チタン酸リチウムバッテリまたはリチウムポリマーバッテリ)を含む。但し、エアロゾル生成装置10000に使用されるバッテリ11000の種類は、上述したところによって制限されない。実施例によれば、バッテリ11000は、アルカリバッテリ、またはマンガンバッテリを含んでもよい。
【0041】
霧化器12000は、プロセッサ16000の制御によってバッテリ11000から電力を供給される。霧化器12000は、バッテリ11000から電力を供給されてエアロゾル生成装置10000に保存されたエアロゾル生成物質を霧化させうる。
【0042】
霧化器12000は、エアロゾル生成装置10000の本体に位置する。または、エアロゾル生成装置10000が本体及びカートリッジを含む場合、霧化器12000は、カートリッジに位置するか、本体及びカートリッジに分けられて位置する。霧化器12000がカートリッジに位置する場合、霧化器12000は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ11000から電力を供給されうる。また、霧化器12000が本体及びカートリッジに分けられて位置する場合、霧化器12000で電力の供給の必要な部品は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ11000から電力を供給されうる。
【0043】
霧化器12000は、カートリッジの内部のエアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させる。エアロゾルは、気体中に液体及び/または、固体微粒子が分散されている浮遊物を意味する。したがって、霧化器12000から発生するエアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態を意味する。例えば、霧化器12000は、エアロゾル生成物質の相(phase)を気化及び/または昇華を通じて気相に変換させうる。また、霧化器12000は、液体及び/または、固相のエアロゾル生成物質を微粒子化して放出することでエアロゾルを生成する。
【0044】
例えば、霧化器12000は、超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを発生させうる。超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることで、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0045】
図1に図示されていないが、霧化器12000は、熱を発生させることで、エアロゾル生成物質を加熱することができるヒータを選択的に含む。エアロゾル生成物質は、ヒータによって加熱され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0046】
ヒータは、任意の適した電気抵抗性物質によって形成されうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータは、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されるが、それらに制限されない。
【0047】
例えば、一実施例においてヒータは、カートリッジの一部でもある。また、カートリッジは、後述する液体伝達手段及び液体保存部を含む。液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に移動し、ヒータは、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。例えば、ヒータは、液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接して配置されうる。
【0048】
他の例として、エアロゾル生成装置10000は、シガレットを収容する収容空間を含み、ヒータは、エアロゾル生成装置10000の収容空間に挿入されたシガレットを加熱することができる。エアロゾル生成装置10000の収容空間にシガレットが収容されることにより、ヒータは、シガレットの内部及び/または外部に位置しうる。これにより、ヒータは、シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。
【0049】
一方、ヒータは、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータは、シガレットまたはカートリッジを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットまたはカートリッジには、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタが含まれうる。
【0050】
エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ13000を含む。少なくとも1つのセンサ13000でセンシングされた結果は、プロセッサ16000に伝達され、センシング結果によってプロセッサ16000は、霧化器12000の動作制御、喫煙の制限、カートリッジ(または、シガレット)の挿入有/無判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置10000を制御する。
【0051】
例えば、少なくとも1つのセンサ13000は、パフ感知センサを含む。パフ感知センサは、外部から流入される気流の流量(flow)変化、圧力変化、及び音の検出のうち、少なくとも1つに基づいてユーザのパフを感知することができる。パフ感知センサは、ユーザのパフの開始タイミング及び終了タイミングを検出し、プロセッサ16000は、検出されたパフの開始タイミング及び終了タイミングによってパフ期間(puff period)及び非パフ(non-puff)期間を判断する。
【0052】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、ユーザ入力センサを含む。ユーザ入力センサは、スイッチ、物理的ボタン、タッチセンサのようにユーザの入力を受信するセンサでもある。例えば、タッチセンサは、ユーザが金属材質によって形成された所定の領域をタッチする場合、キャパシタンス(capacitance)の変化が発生し、キャパシタンスの変化を検出することで、ユーザの入力を感知する静電容量型センサでもある。プロセッサ16000は、静電容量型センサから受信したキャパシタンスの変化の前後値を比較することで、ユーザの入力発生有無を決定する。キャパシタンスの変化前後値が既設定のしきい値を超過した場合、プロセッサ16000は、ユーザの入力が発生したと決定する。
【0053】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、モーションセンサを含む。モーションセンサを介してエアロゾル生成装置10000の勾配、移動速度及び加速度のようなエアロゾル生成装置10000の動きに係わる情報を獲得しうる。例えば、モーションセンサは、エアロゾル生成装置10000が動く状態、エアロゾル生成装置10000の停止状態、パフのためにエアロゾル生成装置10000が所定の範囲内の角度で傾いた状態及び各パフ動作の間で、パフ動作時とは異なる角度でエアロゾル生成装置10000が傾いた状態に係わる情報を測定する。モーションセンサは、当該技術分野で知られた多様な方法を用いてエアロゾル生成装置10000の運動情報を測定する。例えば、モーションセンサは、x軸、y軸及びz軸3方向の加速度を測定する加速度センサ及び3方向の角速度を測定することができるジャイロセンサを含む。
【0054】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、近接センサを含む。近接センサは、接近する物体、あるいは近傍に存在する物体の有無または距離を電磁界の力または赤外線などを用いて機械的接触なしに検出するセンサを意味し、これにより、エアロゾル生成装置10000にユーザが接近するか否かを検出することができる。
【0055】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、イメージセンサを含む。イメージセンサは、例えば、物体のイメージを獲得するためのカメラを含む。イメージセンサは、カメラによって獲得されたイメージに基づいて物体を認識する。プロセッサ16000は、イメージセンサを介して獲得されたイメージを分析し、ユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するための状況であるか否かを決定する。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するために、エアロゾル生成装置10000を唇近くに接近させるとき、イメージセンサは、唇のイメージを獲得する。プロセッサ16000は、獲得されたイメージを分析し、唇と判断される場合、ユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するための状況であることを決定する。これにより、エアロゾル生成装置10000は、霧化器12000を予め動作させるか、ヒータを予熱させうる。
【0056】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、エアロゾル生成装置10000に使用されうる消耗品(例えば、カートリッジ、シガレットなど)の装着または脱去を感知することができる消耗品脱着センサを含む。例えば、消耗品脱着センサは、消耗品がエアロゾル生成装置10000に接触したか否かを感知するか、イメージセンサによって消耗品が脱着されるか否かを判断する。また、消耗品脱着センサは、消耗品のマーカーと相互作用するコイルのインダクタンス値の変化を感知するインダクタンスセンサであるか、消耗品のマーカーと相互作用するキャパシタのキャパシタンス値の変化を感知するキャパシタンスセンサでもある。
【0057】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、温度センサを含む。温度センサは、霧化器12000のヒータ(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル生成装置10000は、ヒータの温度を感知する別途の温度センサを含むか、別途の温度センサを含む代わりに、ヒータ自体が温度センサの役割を遂行することができる。または、ヒータが温度センサの役割を遂行すると共に、エアロゾル生成装置10000に別途の温度センサがさらに含まれうる。また、温度センサは、ヒータだけではなく、エアロゾル生成装置10000の印刷回路基板(PCB)、バッテリのような内部部品の温度を感知することができる。
【0058】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、エアロゾル生成装置10000の周辺環境の情報を測定する多様なセンサを含む。例えば、少なくとも1つのセンサ13000は、周辺環境の温度を測定する温度センサ、周辺環境の湿度を測定する湿度センサ、周辺環境の圧力を測定する大気圧センサなどを含む。
【0059】
エアロゾル生成装置10000に備えられるセンサ13000は、上述した種類に限定されず、多様なセンサをさらに含む。例えば、エアロゾル生成装置10000は、ユーザ認証及び保安のためにユーザの指から指紋情報を獲得する指紋センサ、瞳の虹彩パターンを分析する虹彩認識センサ、手の平を撮影したイメージから静脈内還元ヘモグロビンの赤外線の吸収量を感知する静脈認識センサ、目、鼻、口及び顔面輪郭などの特徴点を2Dまたは3D方式で認識する顔面認識センサ及びRFID(Radio-Frequency Identification)センサなどを含んでもよい。
【0060】
エアロゾル生成装置10000には、前記例示された多様な少なくとも1つのセンサ13000の例示のうち、一部だけが取捨選択されて具現されうる。すなわち、エアロゾル生成装置10000は、前述したセンサのうち、少なくとも1つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0061】
ユーザインターフェース14000は、ユーザにエアロゾル生成装置10000の状態に係わる情報を提供する。ユーザインターフェース14000は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行うか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI, WI-FI Direct, Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を遂行するための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含む。
【0062】
実施例によれば、エアロゾル生成装置10000には、前記例示された多様なユーザインターフェース14000の例示のうち、一部のみが取捨選択されて具現されうる。
【0063】
メモリ15000は、エアロゾル生成装置10000内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ15000は、プロセッサ16000で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ15000は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によって具現されうる。
【0064】
メモリ15000には、エアロゾル生成装置10000の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどが保存されうる。
【0065】
プロセッサ16000は、エアロゾル生成装置10000の全般的な動作を制御する。プロセッサ16000は、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるとき、本発明で説明された機能を遂行することができるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、プロセッサ16000が異なる形態のハードウェアによって具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0066】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果を分析し、後続して遂行される処理を制御する。
【0067】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器12000の動作が開始または終了されるように霧化器12000に供給される電力を制御することができる。また、プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器12000が適量のエアロゾルを発生させるように、霧化器12000に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。例えば、プロセッサ16000は、霧化器12000の振動子が所定の周波数で振動するように霧化器12000の振動子に供給される電流または電圧を制御することができる。
【0068】
一実施例においてプロセッサ16000は、エアロゾル生成装置10000に対するユーザ入力を受信した後、霧化器12000の動作を開始することができる。また、プロセッサ16000は、パフ感知センサを用いてユーザのパフを感知した後、霧化器12000の動作を開始する。また、プロセッサ16000は、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到逹すれば、霧化器12000に電力供給を中断させうる。
【0069】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、ユーザインターフェース14000を制御することができる。例えば、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到逹すれば、プロセッサ16000は、ランプ、モータ及びスピーカのうち、少なくともいずれか1つを用いて、ユーザにエアロゾル生成装置10000が直ぐ終了するということを予告する。
【0070】
一方、図1には図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、エアロゾル生成システムに含まれうる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電に用いられうる。例えば、エアロゾル生成装置10000は、クレードル内部の収容空間に収容された状態で、クレードルのバッテリから電力を供給されてエアロゾル生成装置10000のバッテリ11000を充電することができる。
【0071】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む非一時的記録媒体の形態にも具現されうる。非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離形及び非分離形媒体をいずれも含む。また、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体をいずれも含んでもよい。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法、または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離形及び非分離形媒体をいずれも含む。
【0072】
図2は、図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【0073】
図2に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置10000は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ2000と、カートリッジ2000を支持する本体1000を含む。本体1000は、バッテリ1100、プロセッサ1200、及びプロセッサ1200の制御によって超音波振動を発生させる振動子1300を含む。また、カートリッジ2000は、マウスピース2100、液体保存部2200、振動収容部2300、液体伝達手段2400、エアロゾル排出通路2500、及び気流通路2600を含む。
【0074】
カートリッジ2000は、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体1000に結合する。例えば、カートリッジ2000の一部が本体1000に挿入されるか、本体1000の一部がカートリッジ2000に挿入されることで、カートリッジ2000が本体1000に装着されうる。この際、本体1000とカートリッジ2000は、スナップフィット(snap-fit)方式、螺合方式、磁力結合方式、嵌合方式などによって結合された状態を保持するが、本体1000とカートリッジ2000との結合方式は、上述したところによって制限されない。
【0075】
カートリッジ2000は、マウスピース2100を含む。マウスピース2100は、本体1000と結合される一部と反対方向に形成され、ユーザの口腔に挿入される部分である。マウスピース2100は、カートリッジ2000内部のエアロゾル生成物質から発生したエアロゾルを外部に排出する排出孔2110を含む。
【0076】
カートリッジ2000は、例えば、液状や、固状や、気状や、ゲル(gel)状のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有する。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含んでもよい。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0077】
液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分、またはそれら成分の混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0078】
例えば、液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリン及びプロピレングリコール溶液を含む。液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有する。
【0079】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置10000の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸、または前記群から選択される2以上の酸の混合にもなるが、それらに限定されない。
【0080】
カートリッジ2000は、内部にエアロゾル生成物質を収容する液体保存部2200を含む。液体保存部2200が内部に「エアロゾル生成物質を収容する」ということは、液体保存部2200が容器(container)の用途のようにエアロゾル生成物質を単に入れる機能を遂行することと、液体保存部2200の内部に、例えば、スポンジ(sponge)や綿や布地や多孔性セラミック構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(含有)する要素を含むことを意味する。
【0081】
エアロゾル生成装置10000は、カートリッジ2000の内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を変換してエアロゾル(aerosol)を発生させる霧化器を含む。
【0082】
例えば、エアロゾル生成装置10000の霧化器は、超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させる超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。霧化器は、超音波振動を発生させる振動子1300と、エアロゾル生成物質を吸収してエアロゾルに変換するための最適の状態に保持する液体伝達手段2400と、液体伝達手段のエアロゾル生成物質に超音波振動を伝達してエアロゾルを発生させる振動収容部2300を含んでもよい。
【0083】
振動子1300は、短い周期の振動を発生させうる。振動子1300から生成された振動は、超音波振動でもあり、超音波振動の周波数は、例えば、100kHz~3.5MHzでもある。振動子1300から生成された短い周期の振動によってエアロゾル生成物質は、気化及び/または粒子化されてエアロゾルに霧化されうる。
【0084】
振動子1300は、例えば、圧電セラミックを含み、圧電セラミックは、物理的な力(圧力)によって電気(電圧)を発生させ、逆に電気が印加されるとき、振動(機械的な力)を発生させることで、電気と機械的な力を相互変換することができる機能性材料である。したがって、振動子1300に印加された電気によって振動(物理的な力)が発生し、そのような物理的に小さな振動が、エアロゾル生成物質を小さな粒子に割ってエアロゾルに霧化させうる。
【0085】
振動子1300は、ポゴピン(Pogo Pin)またはCクリップによって回路と電気的に接続されうる。したがって、振動子1300は、ポゴピン(Pogo Pin)またはCクリップから電流または電圧を供給されて振動を発生させうる。但し、振動子1300に電流または電圧を供給するために連結される素子の種類は、上述したところによって制限されない。
【0086】
振動収容部2300は、振動子1300から発生した振動を伝達されて液体保存部2200から伝達されたエアロゾル生成物質をエアロゾルに変換する機能を遂行する。
【0087】
液体伝達手段2400は、液体保存部2200の液状組成物を振動収容部2300に伝達することができる。例えば、液体伝達手段2400は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのうち、少なくとも1つを含む芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0088】
また、霧化器は、別途の液体伝達手段を使用せず、エアロゾル生成物質を吸収してエアロゾルに変換するための最適の状態に保持する機能と、エアロゾル生成物質に振動を伝達してエアロゾルを発生させる機能と、をいずれも遂行するメッシュ状(mesh shape)や板状(plate shape)の振動収容部によっても具現される。
【0089】
また、図2に図示された実施例において霧化器の振動子1300は、本体1000に配置され、振動収容部2300及び液体伝達手段2400は、カートリッジ2000に配置されているが、それに限定されるものではない。例えば、カートリッジ2000は、振動子1300、振動収容部2300、及び液体伝達手段2400を含み、本体1000にカートリッジ2000の一部が挿入されれば、本体1000は、端子(図示せず)を介してカートリッジ2000に電力を提供するか、カートリッジ2000の作動に係わる信号をカートリッジ2000に供給し、それを通じて振動子1300の作動が制御されうる。
【0090】
カートリッジ2000の内部に収容されたエアロゾル生成物質を、外部から視認可能なようにカートリッジ2000の液体保存部2200は、少なくとも一部が透明な素材を含む。マウスピース2100及び液体保存部2200の全体が透明なプラスチックやガラスなどの素材によって作製され、液体保存部2200の一部のみが透明な素材によっても作製される。
【0091】
エアロゾル生成装置10000のカートリッジ2000は、エアロゾル排出通路2500及び気流通路2600を含む。
【0092】
エアロゾル排出通路2500は、液体保存部2200の内部に形成されてマウスピース2100の排出孔2110と流体連通する。したがって、霧化器で発生したエアロゾルは、エアロゾル排出通路2500に沿って移動し、マウスピース2100の排出孔2110を介してユーザに伝達されうる。
【0093】
気流通路2600は、外部空気がエアロゾル生成装置10000の内部に流入される通路である。気流通路2600を介して流入された外部空気は、エアロゾル排出通路2500に流入されうるか、エアロゾルが発生する空間に流入されうる。これにより、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と混合されてエアロゾルが生成されうる。
【0094】
例えば、図2に図示されたところのように、気流通路2600は、エアロゾル排出通路2500の外部を取り囲むように形成される。したがって、エアロゾル排出通路2500及び気流通路2600の形態は、エアロゾル排出通路2500が内側に配置され、気流通路2600がエアロゾル排出通路2500の外側に配置される二重管の形態でもある。これにより、外部空気は、エアロゾル排出通路2500においてエアロゾルが移動する方向と反対方向に流入されうる。
【0095】
一方、気流通路2600の構造は、上述したところによって限定されない。例えば、気流通路は、本体1000とカートリッジ2000とが結合するとき、本体1000とカートリッジ2000との間に形成されて霧化器と流体連通される空間でもある。
【0096】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置10000において本体1000とカートリッジ2000の長手方向を横切る方向における断面形状は、ほぼ円形、楕円形、正方形、長方形またはさまざまな形態の多角形の断面形状でもある。但し、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、上述したところによって制限されず、エアロゾル生成装置10000は、長手方向に延びるとき、必ずしも直線に延びる構造によって制限されるものではない。例えば、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、ユーザが手で取りやすく流線形に湾曲されるか、特定領域で既定の角度に折り曲げられつつ長く延び、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、長手方向に沿って変化しうる。
【0097】
図3は、本発明による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【0098】
図3は、図1及び図2で説明したプロセッサで遂行される制御方法を概略的に示す図面であって、前記プロセッサは、制御信号を生成し、振動子は、制御信号を受信し、制御信号に含まれている一連の命令に基づいて動作する。以下、プロセッサの動作及び制御信号を受信する振動子の対応する動作を順次に説明し、図2を参照して説明する。
【0099】
まず、本発明によるエアロゾル生成装置10000が電源オンになれば、制御信号を受信した振動子1300は、予熱(preheat)を開始する(S310)。段階S310において、プロセッサ1200から制御信号を受信した振動子1300が予熱される段階は、予熱モード(preheat mode)とも称される。
【0100】
段階S310において、予熱モードが持続される間、振動子1300には、固定された大きさの電力が提供されうる。振動子1300に提供される固定された大きさの電力については、図4で後述する。
【0101】
次いで、振動子1300の予熱が完了されれば、振動子1300は、プロセッサ1200から再び制御信号を受信し、電力反復制御モードに進入する(S320)。段階S320において、電力反復制御モードは、予熱完了後に進入するモードであって、振動子1300に電力を供給するか、振動子1300に対する電力供給を遮断することを交互に繰り返すモードを意味する。
【0102】
電力反復制御モードは、ユーザがエアロゾル生成装置10000を通じてパフするまで待機するモードである。エアロゾル生成装置10000に含まれている振動子1300は、予熱完了後にも、持続的な電力を供給される場合(定格電圧が印加される場合)、振動子1300の温度が幾何級数的に上昇しつつ、振動子1300の破損可能性がある。
【0103】
本発明の実施例では、振動子1300の破損を防止するために、1次的に予熱が完了された状態で2次的にユーザの吸入(パフ)が感知されてエアロゾルを生成するまで待機する中間モードとして、電力反復制御モードを含む。特に、電力反復制御モードは、振動子1300に対する電力供給を一時的に完全に遮断していて、予熱効果が完全になくなる前に、再び一時的に振動子1300に対する電力供給を再開することを繰り返すことで、振動子1300の温度が指数的に(exponentially)上昇して破損されることを防止しつつ、同時にユーザの吸入が感知されたとおき、迅速にエアロゾルを生成可能にする。
【0104】
本発明の実施例において、電力反復制御モードは、1次的に予熱が完了された後、振動子1300に対する電力供給を完全に遮断する区間を少なくとも1回以上備える点で、従来方式とは区別される。加熱性ヒータを使用する伝統的なエアロゾル生成装置は、パルス幅変調(PWM)電力信号または比例積分微分(PID)制御方式を通じて目標温度までヒータの温度を徐々に上昇させる方式でヒータを制御し、その過程で、ヒータに対する予熱が完了されても、ヒータに対する電力供給を完全に遮断(中断)しない。加熱性ヒータは、供給される電力を遮断せず、PWM電力信号の比率やPID制御を通じて温度を一定に保持可能であるためである。
【0105】
一方、超音波振動式エアロゾル生成装置10000の振動子1300は、既設定の周波数で振動する特性があるので、一定時間の間、振動子1300に電力を供給してから予熱が完了された後、ユーザが装置を使用しなければ、また他の一定時間の間、振動子1300に対する電力供給を遮断する区間を必須に備えることで、振動子1300の過熱による破損を最小化することができる。電力反復制御モードの図式的な説明については、図4で後述する。
【0106】
プロセッサ1200は、備えられた各種パフ感知センサによってユーザのパフが感知されたか否かを把握し(S330)、振動子1300が電力反復制御モードで動作中にユーザのパフが感知されれば、電力反復制御モードを終了し、エアロゾルが生成されるように振動子1300を制御する。具体的に、プロセッサ1200は、ユーザのパフが感知されれば、制御信号を振動子1300に送信し、既設定の温度プロファイルによって振動子1300の振動によってエアロゾルが生成されるように制御する。
【0107】
プロセッサ1200は、振動子1300が電力反復制御モードで動作する間、ユーザのパフが感知されなければ、所定の反復回数(一定回数)だけ繰り返されるか、所定時間(一定時間)が経過した後、電力反復制御モードを終了する(S350)。
【0108】
図4は、図3で説明した振動子に供給される電力の制御方式を図式的に示すグラフである。
【0109】
図4では、便宜上、前述した電力反復制御モードをパフ待機モードと略称し、図4の横軸は、時間、縦軸は、振動子1300に供給される電力を意味する。また、図4の特定区間において同一電力が振動子1300に供給されるように図示されていても、その特定区間での振動子1300に印加される電圧値は互いに異なってもいる。
【0110】
図4に図示されたように、本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置の振動子1300は、プロセッサ1200から制御信号を伝達されて予熱モード410(preheat mode)、パフ待機モード430(puff wait mode)及びパフモード450(puffing mode)を経つつ、エアロゾルが生成されるように動作する。具体的に、図2で説明したように、振動子1300の振動を伝達されたカートリッジの振動収容部2300が液体伝達手段2400に染みている液状組成物を振動させることで、エアロゾルが生成されうる。
【0111】
振動子1300は、予熱モードに設定された期間の間、固定された電力を供給されて予熱されうる。この際、振動子1300に電力を供給するために印加される電圧は、10V~15V(ボルト)から選択されたいずれか1つの値でもある。一実施例として、予熱モード410で振動子1300に印加される電圧は、13Vである。
【0112】
振動子1300の予熱が完了されれば、予熱モード410が終了されつつ、パフ待機モード430に進入し、パフ待機モード430は、振動子1300に対する電力供給が一時的に遮断されるパフ待機オフ(Puff Wait Off)区間と、パフ待機オフ区間に後続して振動子1300に対する電力が一時的に修復されるパフ待機ヒート(Puff Wait Heat)区間が交互に繰り返される。
【0113】
パフ待機オフ区間は、振動子1300に供給される電力を一時的に遮断する区間であって、振動子1300が過度に振動されつつ、温度が急上昇して破損される場合を防ぐことができる。パフ待機ヒート区間は、予熱モード410を通じて1次的に予熱された振動子1300の状態を、エアロゾルの生成に容易な状態に切り替えるために、一時的に振動子1300に対する電力供給を再開する区間を意味する。
【0114】
パフ待機オフ区間及びパフ待機ヒット区間は、振動子1300に供給される電力が繰り返してオン/オフ(on/off)される区間であって、パフ待機モード430を具現するための制御信号は、一定のデューティーサイクル(duty cycle)を有するパルス幅変調(PWM)信号でもある。一例として、プロセッサ1200は、パフ待機モード430を具現するために、50%のデューティーサイクルを有するパルス幅変調信号を生成し、該制御信号を受信した振動子1300のパフ待機オフ区間及びパフ待機ヒット区間の時間長は、同一である。他の例として、パフ待機モード430を具現するための制御信号は40%~60%のうち、選択された1つの値をデューティーサイクルとして有するパルス幅変調信号でもある。
【0115】
パフ待機モード430での動作中にユーザの吸入が感知されれば、振動子1300は、プロセッサ1200から制御信号を受けてパフモード450で動作する。パフモード450では、振動子1300に一定サイズの電力が供給されてエアロゾルが生成されうる。予め設定されたパフ回数が終了するか、既定のパフ時間が経過すれば、振動子1300のパフモード450は終了する。
【0116】
図4に図示されたように、本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置10000は、プロセッサ1200から制御信号を受信し、予熱モード410、パフ待機モード430及びパフモード450で順次に動作する振動子1300を備えることで、振動子1300の過熱を防止し、ユーザに安定してエアロゾルを提供する。特に、本発明の実施例による制御方法は、振動子1300のパフ待機モード430でパフ待機オフ区間及びパフ待機ヒット区間を交互に繰り返すことで、振動子1300の破損を防止することができる。
【0117】
図5は、本発明による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法の他の一例を示すフローチャートである。
【0118】
図5は、図3で説明した制御方法において、パフモード450を具現する他の一例を具体的に図示するフローチャートであって、図5では、パフ待機モード430でユーザのパフが感知されて振動子1300がパフモード450に進入したと仮定する。以下、図2ないし図4を参照して説明する。
【0119】
プロセッサ1200で受信されたパフモード450の制御信号は、振動子1300がパフハイステート(puffing high state)に進入するように制御する(S510)。段階S510において、パフハイステートは、パフ待機モード430で動作していた振動子1300の振動を介してエアロゾルを生成させるために、振動子1300に相対的に高い電力が一定時間供給される状態を意味する。
【0120】
パフハイステートでは、振動子1300には、既設定の電圧が既設定の時間の間、印加され、説明の便宜上、パフハイステートにおいて振動子1300に印加される既設定の電圧及びその電圧が既設定の時間の間、保持される区間は、それぞれ第1電圧及び第1区間と称する。また、以下、特定ステートに対するタイムアウトが発生したということは、既設定の保持時間が経過したということを意味する。
【0121】
次いで、パフハイステートに対してタイムアウトが発生すれば(S520)、振動子1300は、制御信号によってパフローステート(puffing low state)に制御される(S530)。ここで、パフローステートで振動子1300には、既設定の電圧が既設定の時間の間、印加されうる。説明の便宜上、パフローステートで振動子1300に印加される既設定の電圧、及びその電圧が既設定の時間の間、保持される区間は、それぞれ第2電圧及び第2区間と称する。
【0122】
振動子1300に印加される第1電圧は、第2電圧よりもさらに高い。一例として、第1電圧は、12V~14Vから選択された1つの電圧値であり、第2電圧は、9V~11Vから選択された1つの電圧値である。一実施例として、第1電圧は、13Vであり、第2電圧は、10Vである。
【0123】
第1区間及び第2区間の時間長は、互いに同一でも、異なってもいる。また、第1区間及び第2区間の時間長は、後述する遮断区間の時間長に影響を受ける。
【0124】
プロセッサ1200は、パフローステートの保持期間の第2区間に対してタイムアウトが発生するか否かを判断し、第2区間に対してタイムアウトが発生すれば(S540)、振動子1300は、プロセッサ1200から制御信号を受信してパフブロックステート(puffing block state)に進入する(S550)。
【0125】
パフブロックステートで動作する振動子1300には、何らの電圧も印加されない。エアロゾルを生成するのに十分に動作する過程で過熱された振動子1300の破損を防止するために、パフ遮断モードでは、如何なる入力があっても、振動子1300が動作されないように、一定時間の間、外部信号がブロック(block)される。振動子1300がパフブロックステートを保持する区間は、第1区間、第2区間と同様に、遮断区間と略称されうる。
【0126】
プロセッサ1200は、遮断区間に対してタイムアウトが発生するか否かを判断し、遮断区間に対してタイムアウトが発生すれば(S560)、振動子1300は、プロセッサ1200から制御信号を受信し、パフ待機モードに進入する(S570)。段階S570の他の例として、遮断区間に対するタイムアウトが発生すれば、エアロゾル生成装置1200は、ユーザの次のパフに備え、バッテリの電力消耗を最小化するために、スリープモード(sleep mode)に進入するか、電源がオフされる。
【0127】
前述した第1区間、第2区間及び遮断区間についての図式的な説明は、図6で後述する。
【0128】
図6は、パフモードで動作する振動子の時間対比電力に係わるグラフである。
【0129】
予熱モード610及びパフ待機モード630に係わる説明は、図4の予熱モード410及びパフ待機モード430と同一なので、以下では、反復説明を省略する。
【0130】
図6に図示されたグラフのパフモードは、図4に図示されたグラフのパフモードと異なる。具体的に、図4のパフモード450では、振動子1300に同一電圧がパフモードの間に印加されてエアロゾルが生成されるが、図6のパフモード650は、パフハイステート651、パフローステート653、パフブロックステート655に区分されており、パフハイステート651及びパフローステート653でのみ振動子1300に電圧が印加される過程を介してエアロゾルが生成され、パフブロックステート655では、振動子1300に電圧が印加されない。
【0131】
図6のパフモード650は、パフハイステート651、パフローステート653、及びパフブロックステート655が順次に(sequentially)構成されたことを特徴とする。パフハイステート651、パフローステート653から振動子1300に印加される電圧は、それぞれ第1電圧、第2電圧であり、第1電圧は、12V~14Vから選択された1つの電圧値、第2電圧は、9V~11Vから選択された1つの電圧値でもあると図5を参照して説明した。一実施例による、第1電圧は、13V、第2電圧は、10Vにもなる。
【0132】
第1区間の持続時間(パフハイステート651の持続時間)、第2区間の持続時間(パフローステート653の持続時間)、及び遮断区間の持続時間(パフブロックステート655の持続時間)の比は、既設定の比率値でもある。例えば、第1区間、第2区間、及び遮断区間の時間長の比は、2:3:1でもある。ここで、第1区間、第2区間、及び遮断区間の時間長の比は、振動子1300の破損を防止すると共に、安定してエアロゾルを生成するための適切な比率が選択され、そのような比率は、実験的、経験的、及び/または数学的に予め決定された値でもある。
【0133】
図6において、パフブロックステート655は、一時的に振動子1300に電圧が印加されない区間であるという点で、パフ待機モード630のパフ待機オフ区間と類似している。但し、パフブロックステート655は、パフ待機モード630のパフ待機オフ区間とは次のような差がある。パフ待機オフ区間において、ユーザのパフが感知されれば、振動子1300は、直ちにパフモード650に切り換えられてエアロゾルを生成する。一方、パフブロックステート655は、振動子1300の動作を抑止する区間である。これは、パフブロックステート655では、ユーザのパフが感知されても、全ての信号が遮断されて振動子1300を駆動するための電圧が振動子1300に印加されない。これは、パフブロックステート655以前にパフハイステート651及びパフローステート653でエアロゾルが既に生成されたためである。
【0134】
図6のパフモード650の第1区間から遮断区間までの振動子1300の動作は、次のように進められる。便宜上、第1区間ないし遮断区間の時間長の比は、2:3:1であり、第1電圧及び第2電圧は、それぞれ13V及び10Vと仮定する。
【0135】
パフハイステート651に進入した振動子1300は、13Vの電圧が印加された状態で2秒間動作する。次いで、2秒が経過してタイムアウトされれば、パフローステート653に進入した振動子1300は、10Vの電圧が印加された状態で3秒間動作する。3秒が経過してタイムアウトされれば、振動子1300は、パフブロックステート655に進入し、電圧は、振動子1300に印加されず、外部の制御信号があっても、いずれも遮断されてパフブロックステート655が1秒間保持される。パフブロックステート655がタイムアウトされれば、パフモード650が終了され、図5で説明したようにパフ待機モード630に切り換えられる。
【0136】
前述したような過程を通じて、本発明の一実施例によれば、パフモード650が合理的に制御され、振動子1300の破損を防止しつつも、毎回均一な霧化量のエアロゾルが生成されうる。
【0137】
図7は、パフハイステートでイベントが発生する場合を示すグラフである。
【0138】
具体的に、図7は、図6のパフモード650のパフハイステート651でユーザ吸入打ち切り799が感知されたとき、振動子1300の動作特性を図式的に示すグラフである(図7でパフモード750と称される)。
【0139】
予熱モード710及びパフ待機モード730に係わる説明は、図4を参照して説明した予熱モード410及びパフ待機モード430に係わる説明と同一なので、重複説明は省略する。
【0140】
図7の振動子1300がパフモード750に進入してパフハイステートによって第1電圧が印加されて動作している途中にパフ感知センサなどを通じてプロセッサ1200がユーザの吸入が打ち切られたことを感知すれば、パフモード750を直ちに終了させ、振動子1300の動作モードをパフ待機モード770に切り換える。ここで、パフモード750以後に進入するパフ待機モード770は、パフモード750以前のパフ待機モード730と同じ特性を有する。
【0141】
図7において、ユーザの吸入が打ち切られたことを感知する時点は、パフハイステートがタイムアウトされる前である。例えば、パフモード750に切り換えた後、第1電圧に2秒間保持されるパフハイステートにおいて、パフモード750に切り換えた後、ただ1秒でユーザの吸入が切れたことが感知されれば、振動子1300は、パフ待機モード770に進入することができる。
【0142】
図7のようなパフ待機モード770切換アルゴリズムは、ユーザの吸入が感知されない場合にも、不要に振動子1300に電圧を印加してエアロゾルが生成されることを防止可能にする。また、パフローステート及びパフブロックステートが省略され、直ちにパフ待機モード770に切り換えられるので、ユーザの迅速なエアロゾル再吸入の一助とする。
【0143】
図8は、パフローステートでイベントが発生する場合を示すグラフである。
【0144】
具体的に、図8は、図6のパフモード650のパフローステート653においてユーザ吸入打ち切り899が感知されたとき、振動子1300の動作特性を図式的に示すグラフである。
【0145】
予熱モード810、パフ待機モード830及びパフ待機モード870に係わる説明は、図4を参照して説明した予熱モード410及びパフ待機モード430に係わる説明と、図7を参照して説明した予熱モード710及びパフ待機モード730に係わる説明と同一なので、重複説明は省略する。
【0146】
図8の振動子1300がパフモード850に進入してパフローステートによって第2電圧が印加されて動作している途中にパフ感知センサなどを通じてプロセッサ1200がユーザの吸入打ち切れたことを感知すれば、パフモード850を直ちに終了させ、振動子1300の動作モードをパフ待機モード870に切り換える。ここで、パフモード850以後に進入するパフ待機モード870は、パフモード850以前のパフ待機モード830と同じ特性を有する。
【0147】
図8において、ユーザの吸入が打ち切られたことを感知する時点は、パフローステートがタイムアウトされる前である。例えば、パフモード850に切り換えた後、第2電圧に3秒間保持されるパフローステートにおいて、パフローステートに切り換わった後、2秒でユーザの吸入が打ち切られたことが感知されれば、振動子1300は、パフ待機モード870に進入することができる。
【0148】
図8のようなパフ待機モード870切換アルゴリズムは、ユーザの吸入が感知されない場合にも、不要に振動子1300に電圧を印加してエアロゾルが生成される場合を防止することができる。また、パフブロックステートが省略され、直ちにパフ待機モード870に切り換えられるので、ユーザの迅速なエアロゾル再吸入の一助とする。
【0149】
図9は、本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
【0150】
さらに具体的に、図9は、本発明による超音波振動式エアロゾル生成装置で予熱モードを省略し、直ちにパフ待機モードに進入する過程を説明するための図面である。他のフローチャートと同様に、図2を参照して説明する。
【0151】
まず、超音波振動式エアロゾル生成装置が、ユーザによって電源オンになれば(S910)、プロセッサ1200は、エアロゾル生成装置の休止期間が基準時間よりも短いか否かを判断する(S920)。
【0152】
段階S920において、休止期間は、エアロゾル生成装置がユーザによって使用されていない期間を計数した時間値であって、プロセッサ1200は、エアロゾル生成装置が使用された最近時刻に基づいて休止期間を検出することができる。プロセッサ1200は、メモリに保存されているエアロゾル生成装置の最近使用時刻と現在時刻との格差を休止期間によって検出することができる。他の例として、プロセッサ1200は、休止期間を計数するために、別途に備えられたタイムカウンターに基づいて休止期間を直ちに獲得することもできる。
【0153】
一実施例として、段階S920でプロセッサは、休止期間を検出して基準時間と比較せず、既設定の予熱時間が0秒よりも大きい値に策定されているか否かを確認した後、予熱モードの省略を決定することもできる。この実施例については、図14で後述する。
【0154】
プロセッサ1200は、長さを基準に休止期間が既設定の基準時間よりもさらに短かければ、振動子1300に対する予熱モードを省略し、直ちにパフ待機モード(S320、図3参照)に進入するように振動子1300を制御する(S930)。
【0155】
一方、プロセッサ1200は、休止期間が既設定の基準時間よりもさらに長ければ、エアロゾル生成の効率性を増大させるために、振動子1300に対する予熱モードに進入する(S940)。
【0156】
図10は、予熱モードが省略された時間対比電力に係わるグラフを図式的に示す図面である。
【0157】
パフ待機モード1030に係わる説明は、図4を参照して説明したパフ待機モード430と同一なので、重複説明は省略する。
【0158】
図10のグラフの時間軸を参照すれば、プロセッサ1200によってエアロゾル生成装置が電源オンになる瞬間に予熱モードの省略如何が決定(1010)され、予熱モードが省略されることにより、振動子1300が直ちにパフ待機モード1030に進入したということが分かる。
【0159】
図11は、本発明による超音波振動式エアロゾル生成装置の制御方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
【0160】
さらに具体的に、図11は、パフ待機モード(電力反復制御モード)でパフ待機ヒット区間の進入回数を予め決定する実施例を説明するフローチャートである。
【0161】
超音波振動式エアロゾル生成装置10000が電源オンになれば、プロセッサ1200は、振動子1300の予熱が開始されるように制御する(S1110)。
【0162】
プロセッサ1200は、振動子1300の予熱が完了されれば、振動子1300が電力反復制御モードに進入するように制御し(S1120)、既設定のパフ待機ヒート数が累積パフ回数よりもさらに多いか否かを判断する(S1130)。
【0163】
段階S1130において、パフ待機ヒット数は、電力反復制御モードで振動子1300がパフ待機ヒート区間に進入する回数を意味し、予め設定されうる。段階S1130において、累積パフ回数は、ユーザによって累積したパフ回数であって、ユーザが装置を電源オフせずに連続して使用したものではなければ、通常、0となる。
【0164】
パフ待機ヒート数が0よりも大きい整数値に設定されていれば、振動子1300は、既設定のパフ待機ヒート数だけパフ待機ヒート区間に進入する(S1140)。段階S1140において、振動子1300は、パフ待機ヒット区間及びパフ待機オフ区間に交互に繰り返して進入するということを、図4で既に説明した。
【0165】
一方、パフ待機ヒート数が累積パフ回数よりもさらに少なければ、振動子1300は、パフ待機オフ区間を保持する(S1150)。段階S1150において、パフ待機オフ区間は、ユーザが装置を電源オフするか、ユーザのパフが感知されてパフモードに切り換えられるまで保持されうる。
【0166】
図12は、図11で説明したパフ待機ヒット数を図式的に説明するグラフである。
【0167】
予熱モード1210及びパフ待機モード1230に係わる説明は、図4を参照して説明した予熱モード410及びパフ待機モード430に係わる説明と同一なので、重複説明は省略する。
【0168】
図12を参照すれば、1次的に予熱が完了された振動子1300は、装置保護のために1回のパフ待機オフ区間に進入した後、プロセッサ1200によって既設定のパフ待機ヒット数がいくらであるかを判断することが分かる(1250)。
【0169】
一例として、プロセッサ1200によって判断されたパフ待機ヒート数が4であり、累積パフ回数が0であれば、パフ待機モード1230においてパフ待機ヒート区間の進入回数は、総4回になるので、図12に図示されたように、パフ待機ヒート区間及びパフ待機オフ区間が交互にパフ待機ヒート区間に総4回進入することが分かる。
【0170】
図11及び図12で説明された実施例は、振動子1300の予熱が完了された状態でユーザのパフが感知されるまでパフ待機ヒート区間を総何回発生させるかについての実施例である。適切なパフ待機ヒート数が設定されるならば、パフ待機モードの長さを最小化しつつ、エアロゾル生成装置のバッテリの浪費を防止することができる。
【0171】
図13は、パフハイ時間が0に設定されたとき、振動子に供給される時間対比電力を示すグラフである。
【0172】
予熱モード1310及びパフ待機モード1330に係わる説明は、図4を参照して説明した予熱モード410及びパフ待機モード430に係わる説明と同一なので、重複説明は省略する。
【0173】
図6を参照して説明したように、パフモードは、パフハイステート、パフローステート、パフブロックステートで構成されうる。但し、パフハイステートの保持時間を決定するパフハイ時間(puffing high time)が0に設定される場合、振動子1300がパフモードに進入すればすぐにパフローステートによって電圧が印加されて動作することもできる。
【0174】
図13は、パフハイ時間が0に設定されてパフモードの開始点からパフローステート1351になったことを図式的に示す図面である。特に、プロセッサ1200は、パフが感知された時点(1399)でパフハイ時間をチェックし、パフハイ時間が0であるということに基づいて、振動子1300がパフローステートに進入して動作するように制御する。
【0175】
図14は、図3ないし図13において説明した実施例を包括的に説明するフローチャートである。
【0176】
具体的に、図14は、図3図5図9図11で説明したフローチャートを1つのフローチャートで統合した図面であって、プロセッサ1200は、図14のような制御アルゴリズムに基づいた制御信号を生成して順次に繰り返して振動子1300の動作を制御する。図14による方法によって制御される振動子1300によって、本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、振動子1300の過熱による破損を防止すると共に、各パフごとに均一な霧化量が算出されるように制御する。
【0177】
まず、プロセッサ1200は、既設定の予熱時間が0よりも大きいか否かを把握し(S1410)、既設定の予熱時間が0よりも大きければ、振動子1300が予熱モードで動作するように制御する(S1420)。
【0178】
予熱モードがタイムアウト(time-out)されれば、プロセッサ1200は、振動子1300が電力反復制御モード(パフ待機モード)に進入するように制御する(S1430)。
【0179】
プロセッサ1200は、最初1回のパフ待機オフ区間が経過した後、既設定のパフ待機ヒート数が累積パフ回数よりもさらに多いかを確認し(S1440)、パフ待機ヒート数が累積パフ回数よりもさらに多ければ、振動子1300がパフ待機ヒート区間に進入して動作するように制御する(S1450)。
【0180】
プロセッサ1200は、パフ待機ヒート区間またはパフ待機オフ区間に進入して動作する途中に、ユーザによるパフが感知されれば、振動子1300がパフモードに進入して動作するように制御する。
【0181】
また、プロセッサ1200は、振動子1300がパフモードに進入する前に既設定のパフハイ時間が0よりも大きいかを判断し(S1460)、既設定のパフハイ時間が0よりも大きい場合に限って、振動子1300がパフハイステイトに進入して動作するように制御する(S1470)。一実施例として、パフハイステートでは、振動子1300には、13Vの電圧が2秒間印加されうると前述した。
【0182】
一方、プロセッサ1200は、既設定のパフハイ時間が0より大きくないか、振動子1300のパフハイステートがタイムアウトされれば、振動子1300がパフローステートに進入して動作するように制御する(S1480)。一実施例として、パフローステートでは、振動子1300には、10Vの電圧が3秒間印加されうると前述した。
【0183】
プロセッサ1200は、振動子1300のパフローステートがタイムアウトされれば、振動子1300がパフブロックステートに進入するように制御する(S1490)。パフブロックステートに進入した振動子1300は、エアロゾルを生成しつつ過熱された振動子1300を保護するために、一定時間振動子1300に対する制御信号を遮断することができると前述した。
【0184】
本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置は、予熱モード、電力反復制御モード(パフ待機モード)、パフモードに区分されて動作する装置であって、振動子の過熱による破損を防止し、パフごとに均一な霧化量が確保されるようにする制御アルゴリズムを含む。
【0185】
特に、本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置は、1次的に予熱が完了された後、パフ待機オフ区間に最小1回以上進入することで振動子の過熱を防止し、ユーザのパフが完了された以後には、パフブロックステートを別途に設けてユーザの入力をいずれも遮断し、エアロゾル生成装置の消耗的な使用を阻止することができる。
【0186】
また、本発明の一実施例による超音波振動式エアロゾル生成装置は、ユーザの吸入が感知されていて、直ぐ打ち切られる場合、不要にパフモードを保持しない制御アルゴリズムをさらに含む。
【0187】
本発明の実施例で説明する特定の実行は、一実施例であって、如何なる方法でもっても本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は省略されうる。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的連結を例示的に示すものであって、実際装置では、代替可能であるか、さらなる多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結として示される。また、「必須な」、「重要に」のように具体的な言及がなければ、本発明の適用のために、必ずしも必要な構成要素を意味するものではない。
【0188】
本発明の明細書(特に、特許請求の範囲において)において、「前記」の用語及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数にいずれも該当しうる。また、本発明で範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別的な値を適用した発明を含むものであって(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に前記範囲を構成する各個別的な値を記載したものと同一である。最後に、本発明による方法を構成する段階について明白に順序を記載するか、反する記載がなければ、前記段階は、適当な順序で行われる。必ずしも前記段階の記載順序によって本発明が限定されるものではない。本発明において全ての例または例示的な用語(「例えば」など)の使用は、ただ本発明を詳細に説明するためのものであって、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例または例示的な用語によって本発明の範囲が限定されるものではない。また、当業者は、多様な修正、組合わせ及び変更が付加された特許請求の範囲またはその均等物の範疇内で設計条件及びファクターによって構成されうるということを理解できるであろう。
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【国際調査報告】