(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】無線アクセスネットワークビットレート推奨のためのアテンション(AT)インターフェース
(51)【国際特許分類】
H04W 28/22 20090101AFI20230725BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20230725BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20230725BHJP
【FI】
H04W28/22
H04W4/06 171
H04W88/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022578716
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2022-12-19
(86)【国際出願番号】 US2021039799
(87)【国際公開番号】W WO2022010704
(87)【国際公開日】2022-01-13
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】イメド・ボウアジジ
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ・ヌン・ロ
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】レナイグ・ジュネヴィーヴ・シャポニエール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
様々な実施形態は、ワイヤレスデバイスが、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとワイヤレスデバイスの別のプロセッサとの間で交換されるアテンション(AT)コマンドを使用するためのストリーミングサービスダウンリンクアシスタンスおよび/またはアップリンクアシスタンス機構を提供し得る。様々な実施形態は、ストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを含み得る。様々な実施形態は、ビットレート推奨レスポンスであるATレスポンスを含んでよく、ビットレート推奨レスポンスは、ストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法であって、
アテンション(AT)インターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるアテンション(AT)コマンドを前記ワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、前記ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および前記第1のストリーム識別子の前記指示に関連付けられた論理チャネル識別子(LCID)を決定するステップと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンス要求を無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局に送信するステップと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスを前記RANの前記基地局から受信するステップと、
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップと、
前記ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信するステップであって、前記ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の指示、および前記方向の前記指示を含む、送信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのための発展型パケットシステム(EPS)ベアラの指示である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションの指示である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ビットレート推奨アクションコマンドが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションのサービス品質(QoS)フローの指示をさらに含み、
前記ビットレート推奨レスポンスが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションの前記QoSフローの前記指示をさらに含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方向がアップリンクまたはダウンリンクの指示である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始するステップと、
前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサから受信するステップであって、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記要求ビットレートの前記指示、および前記方向の前記指示を含む、受信するステップと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定するステップと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとるステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記エラーコードである前記レスポンスが、retry-afterパラメータを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信するステップであって、前記第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の前記指示、前記方向の前記指示、および前記ネットワークアシスタンスレスポンスが前記RANの前記基地局から受信された時間の指示を含む、送信するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドである前記ATコマンドに対するレスポンスを送信しないステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して前記ビットレート推奨を前記決定するステップが、前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンス内に示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップを含み、
前記ビットレート推奨レスポンス内の前記ビットレート推奨の前記指示が、前記アプリケーションレベルビットレート値である
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレスデバイスであって、
モデムプロセッサを含み、前記モデムプロセッサが、
アテンション(AT)インターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるアテンション(AT)コマンドを前記ワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信することであって、前記ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信することと、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および前記第1のストリーム識別子の前記指示に関連付けられた論理チャネル識別子(LCID)を決定することと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンス要求を無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局に送信することと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスを前記RANの前記基地局から受信することと、
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定することと、
前記ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することであって、前記ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の指示、および前記方向の前記指示を含む、送信することと
を行うための動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令で構成される、ワイヤレスデバイス。
【請求項13】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのための発展型パケットシステム(EPS)ベアラの指示である、請求項12に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項14】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションの指示である、請求項12に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項15】
前記ビットレート推奨アクションコマンドが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションのサービス品質(QoS)フローの指示をさらに含み、
前記ビットレート推奨レスポンスが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションの前記QoSフローの前記指示をさらに含む
請求項14に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項16】
前記モデムプロセッサが、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始することと、
前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサから受信することであって、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記要求ビットレートの前記指示、および前記方向の前記指示を含む、受信することと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定することと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとることと
を行うための動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令でさらに構成される、請求項12に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項17】
前記モデムプロセッサが、前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することを含むような動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令でさらに構成される、請求項16に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項18】
前記エラーコードである前記レスポンスが、retry-afterパラメータを含む、請求項17に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項19】
前記モデムプロセッサが、前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することであって、前記第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の前記指示、前記方向の前記指示、および前記ネットワークアシスタンスレスポンスが前記RANの前記基地局から受信された時間の指示を含む、送信することを含むような動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令でさらに構成される、請求項16に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項20】
前記モデムプロセッサが、前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドである前記ATコマンドに対するレスポンスを送信しないことを含むような動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令でさらに構成される、請求項16に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項21】
前記モデムプロセッサが、前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンス内に示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換することによって、前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して前記ビットレート推奨を決定するための動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令でさらに構成され、
前記ビットレート推奨レスポンス内の前記ビットレート推奨の前記指示が、前記アプリケーションレベルビットレート値である
請求項12に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項22】
ワイヤレスデバイスであって、
アテンション(AT)インターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるアテンション(AT)コマンドを前記ワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するための手段であって、前記ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するための手段と、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および前記第1のストリーム識別子の前記指示に関連付けられた論理チャネル識別子(LCID)を決定するための手段と、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンス要求を無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局に送信するための手段と、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスを前記RANの前記基地局から受信するための手段と、
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するための手段と、
前記ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信するための手段であって、前記ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の指示、および前記方向の前記指示を含む、送信するための手段と
を含む、ワイヤレスデバイス。
【請求項23】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのための発展型パケットシステム(EPS)ベアラの指示である、請求項22に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項24】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションの指示である、請求項22に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項25】
前記ビットレート推奨アクションコマンドが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションのサービス品質(QoS)フローの指示をさらに含み、
前記ビットレート推奨レスポンスが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションの前記QoSフローの前記指示をさらに含む
請求項24に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項26】
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始するための手段と、
前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサから受信するための手段であって、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記要求ビットレートの前記指示、および前記方向の前記指示を含む、受信するための手段と、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定するための手段と、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが、受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとるための手段と
をさらに含む、請求項22に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項27】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することを含む、請求項26に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項28】
前記エラーコードである前記レスポンスが、retry-afterパラメータを含む、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項29】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することであって、前記第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の前記指示、前記方向の前記指示、および前記ネットワークアシスタンスレスポンスが前記RANの前記基地局から受信された時間の指示を含む、送信することを含む、請求項26に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項30】
前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドである前記ATコマンドに対するレスポンスを送信しないことを含む、請求項26に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項31】
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して前記ビットレート推奨を前記決定するための手段が、前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンス内に示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換することを含み、
前記ビットレート推奨レスポンス内の前記ビットレート推奨の前記指示が、前記アプリケーションレベルビットレート値である
請求項22に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項32】
プロセッサ実行可能命令を記憶した非一時的プロセッサ可読媒体であって、前記プロセッサ実行可能命令が、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに、
アテンション(AT)インターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるアテンション(AT)コマンドを前記ワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信することであって、前記ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信することと、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および前記第1のストリーム識別子の前記指示に関連付けられた論理チャネル識別子(LCID)を決定することと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンス要求を無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局に送信することと、
前記第2のストリーム識別子と前記LCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスを前記RANの前記基地局から受信することと、
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定することと、
前記ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することであって、前記ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の指示、および前記方向の前記指示を含む、送信することと
を含む動作を実行させるように構成される、非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項33】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのための発展型パケットシステム(EPS)ベアラの指示である、請求項32に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項34】
前記第1のストリーム識別子の前記指示が、前記ストリーミングサービスのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションの指示である、請求項32に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項35】
前記ビットレート推奨アクションコマンドが、前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションのサービス品質(QoS)フローの指示をさらに含み、
前記プロセッサ実行可能命令が、前記ワイヤレスデバイスの前記モデムプロセッサに、前記ビットレート推奨レスポンスが前記ストリーミングサービスのための前記PDUセッションの前記QoSフローの前記指示をさらに含むような動作を実行させるように構成される
請求項34に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項36】
前記プロセッサ実行可能命令が、前記ワイヤレスデバイスの前記モデムプロセッサに、
ビットレート推奨アクションコマンドである、前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサからの前記ATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始することと、
前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサから受信することであって、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記要求ビットレートの前記指示、および前記方向の前記指示を含む、受信することと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定することと、
前記レスポンスタイマーが失効する前に前記第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとることと
をさらに含む動作を実行させるように構成される、請求項32に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項37】
前記プロセッサ実行可能命令が、前記ワイヤレスデバイスの前記モデムプロセッサに、前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを前記ワイヤレスデバイスの前記別のプロセッサに送信することであって、前記第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも前記第1のストリーム識別子の前記指示、前記ビットレート推奨の前記指示、前記方向の前記指示、および前記ネットワークアシスタンスレスポンスが前記RANの前記基地局から受信された時間の指示を含む、送信することを含むような動作を実行させるように構成される、請求項36に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項38】
前記プロセッサ実行可能命令が、前記ワイヤレスデバイスの前記モデムプロセッサに、前記ビットレート要求頻度制限アクションが、前記第2のビットレート推奨アクションコマンドである前記ATコマンドに対するレスポンスを送信しないことを含むような動作を実行させるように構成される、請求項36に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【請求項39】
前記プロセッサ実行可能命令が、前記ワイヤレスデバイスの前記モデムプロセッサに、
前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して前記ビットレート推奨を前記決定することが、前記RANの前記基地局からの前記ネットワークアシスタンスレスポンス内に示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換することを含む
ような動作を実行させるように構成され、
前記ビットレート推奨レスポンス内の前記ビットレート推奨の前記指示が、前記アプリケーションレベルビットレート値である
請求項32に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2020年7月8日に出願された「AT Interface For Radio Access Network Bitrate Recommendations」と題する米国仮出願第63/049,539号の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)、第5世代(5G)新無線(NR)、および他の最近開発された通信技術によって、ワイヤレスデバイスは、ほんの数年前に利用可能であったものよりも数桁大きいデータレート(たとえば、ギガビット/秒単位など)で情報を通信することができる。
【0003】
今日の通信ネットワークはまた、より安全であり、マルチパスフェージングに強く、より低いネットワークトラフィック待ち時間を可能にし、より良好な通信効率(たとえば、使用される帯域幅の単位当たりのビット/秒単位など)を提供する。これらおよび他の最近の改良は、モノのインターネット(IOT)、大規模マシンツーマシン(M2M)通信システム、自律車両、および一貫した安全な通信に依存する他の技術の出現を促進してきた。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の様々な態様は、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとワイヤレスデバイスの別のプロセッサとの間で交換されるアテンション(AT)コマンドを使用して、ワイヤレスデバイスのためのストリーミングサービスダウンリンクアシスタンスおよび/またはアップリンクアシスタンス機構を提供する方法、システム、およびデバイスを含む。
【0005】
様々な態様は、ワイヤレスコンピューティングデバイスのモデムプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法を含み得る。様々な態様は、ATインターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンド(bitrate recommendation action command)であるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、ビットレート推奨アクションコマンドである、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および第1のストリーム識別子の指示に関連付けられた論理チャネル識別子(LCID:logical channel identifier)を決定するステップと、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンス要求を無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局に送信するステップと、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスをRANの基地局から受信するステップと、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップと、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、送信するステップとを含み得る。
【0006】
いくつかの態様では、第1のストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのための発展型パケットシステム(EPS)ベアラの指示であってよい。いくつかの態様では、第1のストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションの指示であってよい。いくつかの態様では、ビットレート推奨アクションコマンドは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのサービス品質(QoS)フローの指示をさらに含み、ビットレート推奨レスポンスは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含む。いくつかの態様では、方向はアップリンクまたはダウンリンクの指示であってよい。
【0007】
いくつかの態様は、ビットレート推奨アクションコマンドである、ATインターフェースを介したワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始するステップと、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定するステップと、レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとるステップとをさらに含み得る。いくつかの態様では、ビットレート要求頻度制限アクションは、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップを含み得る。いくつかの態様では、エラーコードであるレスポンスは、retry-afterパラメータを含む。いくつかの態様では、ビットレート要求頻度制限アクションは、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、方向の指示、およびネットワークアシスタンスレスポンスがRANの基地局から受信された時間の指示を含む、送信するステップを含む。いくつかの態様では、ビットレート要求頻度制限アクションは、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するレスポンスを送信しないステップを含み得る。
【0008】
いくつかの態様は、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答してビットレート推奨を決定するステップをさらに含み得、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンス内で示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップを含み、ビットレート推奨レスポンス内のビットレート推奨の指示は、アプリケーションレベルビットレート値である。
【0009】
いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサは、第5世代(5G)モデムプロセッサであってよい。
【0010】
さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの1つまたは複数の動作を実行するように構成されたプロセッサを有するワイヤレスデバイスを含み得る。さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの動作をワイヤレスデバイスのプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体を含み得る。さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの機能を実行するための手段を有するワイヤレスデバイスを含む。さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの1つまたは複数の動作を実行するように構成されたプロセッサを含むワイヤレスデバイスで使用するためのシステムオンチップを含む。さらなる態様は、上記で要約した方法のうちのいずれかの1つまたは複数の動作を実行するように構成されたプロセッサを含む、ワイヤレスデバイスで使用するための2つのシステムオンチップを含むシステムインパッケージを含む。
【0011】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、特許請求の範囲の例示的な実施形態を示し、上で与えられた一般的な説明および下記の発明を実施するための形態とともに、特許請求の範囲の特徴を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】様々な実施形態のいずれかを実装するのに適した例示的な通信システムを示すシステムブロック図である。
【
図1B】通信システム内のストリーミングサービスアシスタンスをサポートするための例示的な通信を示すシステムブロック図である。
【
図2】様々な実施形態のいずれかを実装するのに適した例示的なコンピューティングおよびワイヤレスモデムシステムを示す構成要素ブロック図である。
【
図3】様々な実施形態による、ワイヤレス通信におけるユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックを含むソフトウェアアーキテクチャの一例を示す図である。
【
図4A】様々な実施形態による、5GSネットワークにおいてダウンリンクストリーミングサービスアシスタンスを提供するように構成されたシステムを示す構成要素ブロック図である。
【
図4B】様々な実施形態による、5GSネットワークにおいてアップリンクストリーミングサービスアシスタンスを提供するように構成されたシステムを示す構成要素ブロック図である。
【
図5】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスをサポートするためのワイヤレスデバイス上のアテンション(AT)コマンド/レスポンス交換のためのアーキテクチャを示す図である。
【
図6】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図7】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図8A】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図8B】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図9A】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図9B】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図9C】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図9D】様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法を示すプロセスフロー図である。
【
図10】様々な実施形態とともに使用するのに適したネットワークコンピューティングデバイスの構成要素ブロック図である。
【
図11】様々な実施形態とともに使用するのに適したワイヤレスデバイスの構成要素ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面を参照しながら、様々な実施形態について詳細に説明する。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部分を指すために、図面全体にわたって同じ参照番号が使用される。特定の例および実装形態に対してなされる言及は、例示を目的としており、特許請求の範囲を限定するものではない。
【0014】
様々な実施形態は、アテンション(AT)インターフェースを介してワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとワイヤレスデバイスの別のプロセッサとの間で交換されるATコマンドおよびレスポンスを使用してワイヤレスデバイスのためのストリーミングサービスダウンリンクアシスタンスおよび/またはアップリンクアシスタンス機構を提供し得る方法を提供する。様々な実施形態は、ストリーミングサービスアプリケーションを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサとそのワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとの間など、ワイヤレスデバイス上のプロセッサ間で、ワイヤレスデバイス上のストリーミングセッションのために推奨されるビットレート(アップリンクまたはダウンリンク推奨ビットレート)をシグナリングすることを可能にし得る。様々な実施形態は、ストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを含み得る。いくつかの実施形態は、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを受信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、ストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、受信するステップを含み得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドである、ATインターフェースを介して別のプロセッサから受信された前のATコマンドに対するモデムプロセッサによるレスポンスであってよい。いくつかの実施形態では、ATインターフェースを介したレスポンス(「ATレスポンス」と呼ばれることがある)は、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信された非要求型(unsolicited)ビットレート推奨であってよい。非要求型ビットレート推奨は、モデムプロセッサに前に送信された任意の特定のATコマンドビットレート要求に関連付けられない、モデムプロセッサによって別のプロセッサに送信されたプッシュタイプ通知であってよい。非要求型ビットレート推奨は、非要求型結果コードを含み得る。
【0015】
「ワイヤレスデバイス」という用語は、ワイヤレスルータデバイス、ワイヤレスアプライアンス、セルラー電話、スマートフォン、ポータブルコンピューティングデバイス、パーソナルまたはモバイルマルチメディアプレーヤ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートブック、ウルトラブック、パームトップコンピュータ、ワイヤレス電子メール受信機、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、医療デバイスおよび機器、生体認証センサー/デバイス、スマートウオッチと、スマートクロージングと、スマートグラスと、スマートリストバンドと、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)とを含むウェアラブルデバイス、エンターテイメントデバイス(たとえば、ワイヤレスゲームコントローラ、音楽およびビデオプレーヤ、衛星ラジオなど)、スマートメーター/センサーと、産業用製造機器と、家庭および企業使用のための大型および小型機械およびアプライアンスとを含むワイヤレスネットワーク対応モノのインターネット(IoT)デバイス、自律走行および半自律走行車両内のワイヤレス通信要素、様々なモバイルプラットフォームに固定されるかまたは組み込まれたワイヤレスデバイス、全地球測位システムデバイス、ならびにメモリと、ワイヤレス通信構成要素と、プログラマブルプロセッサとを含む、同様の電子デバイスのいずれか1つまたはすべてを指すために、本明細書で使用される。
【0016】
「システムオンチップ」(SOC)という用語は、単一の基板上に統合された複数のリソースおよび/またはプロセッサを含んでいる、単一の集積回路(IC)チップを指すために、本明細書で使用される。単一のSOCは、デジタル、アナログ、混合信号、および無線周波数機能のための回路を含み得る。単一のSOCはまた、任意の数の汎用および/または専用プロセッサ(デジタル信号プロセッサ、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサなど)、メモリブロック(たとえば、ROM、RAM、フラッシュなど)、ならびにリソース(たとえば、タイマー、電圧調節器、発振器など)を含み得る。SOCはまた、統合されたリソースおよびプロセッサを制御するため、ならびに周辺デバイスを制御するためのソフトウェアを含み得る。
【0017】
「システムインパッケージ」(SIP)という用語は、2つ以上のICチップ、基板、またはSOC上で複数のリソース、計算ユニット、コア、および/またはプロセッサを含んでいる、単一のモジュールまたはパッケージを指すために、本明細書で使用され得る。たとえば、SIPは、その上で複数のICチップまたは半導体ダイが垂直構成で積層される、単一の基板を含み得る。同様に、SIPは、その上で複数のICまたは半導体ダイが単一化基板(unifying substrate)にパッケージングされる、1つまたは複数のマルチチップモジュール(MCM)を含み得る。SIPはまた、単一のマザーボード上、または単一のワイヤレスデバイス内などで、高速通信回路を介して互いに結合され、極めて近接してパッケージングされた、複数の独立したSOCを含み得る。SOCの近接性によって、高速通信、ならびにメモリおよびリソースの共有が容易になる。
【0018】
「マルチコアプロセッサ」という用語は、プログラム命令を読み取り、実行するように構成された、2つ以上の独立した処理コア(たとえば、中央処理ユニット(CPU)コア、インターネットプロトコル(IP)コア、グラフィックスプロセッサユニット(GPU)コアなど)を含んでいる、単一の集積回路(IC)チップまたはチップパッケージを指すために、本明細書で使用され得る。SOCは、複数のマルチコアプロセッサを含み得、SOCにおける各プロセッサは、コアと呼ばれることがある。「マルチプロセッサ」という用語は、プログラム命令を読み取り、実行するように構成された、2つ以上の処理ユニットを含む、システムまたはデバイスを指すために、本明細書で使用され得る。
【0019】
ライブアップリンクストリーミング(LUS:live uplink streaming)サービス、たとえば、Facebook Live、YouTube(登録商標) Live、Twitch、Periscope、Instagram Liveなど、ストリーミングサービスは、第4世代(4G)および第5世代(5G)システム(5GS)ネットワークにおいてサポートされ得る。そのようなユーザ生成されたライブアップリンクストリーミングサービスでは、ユーザは、そのコンピューティングデバイスを介して、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツなど、メディアコンテンツをそのライブアップリンクストリーミングサービスに関連付けられたネットワークサーバにストリーミングすることができる。種々のカテゴリーのライブアップリンクストリーミングサービスは、その分野のニュース速報に関連付けられたリアルタイムビデオおよびオーディオフィード、会場ベースのカメラによって生み出されたスポーツイベントのオーディオ/視覚ストリーミングなど、専門的に生成されたマルチメディアコンテンツであってよい。(たとえば、ユーザ生成されたまたは専門的に生成された)ライブアップリンクストリーミングサービスのカテゴリーにかかわらず、ライブアップリンクストリーミングサービスにおいて、ストリーミングされる(またはアップロードされる)コンテンツは、そのそれぞれのコンピューティングデバイスを介した他のユーザによる閲覧のために利用可能にされる。アップリンクネットワーク容量とダウンリンクネットワーク容量は両方とも、LUSサービスにおけるメディアコンテンツのアップリンク配送および/またはダウンリンク配信をサポートし得る。
【0020】
ネットワークアシスタンスは、ストリーミングサービスのためにサポートされる機能であり得る。ネットワークアシスタンスは、ワイヤレスデバイスが、ワイヤレス受信または送信においてより高いビットレート(「ブースト」と呼ばれる)がサポートされ得るかどうかをネットワークアシスタンスサービス(NAssS)に尋ねること、ならびにセッション開始に先立って動作ビットレートの推奨を要求することを可能にし得る。ダウンリンク(DL)上でストリーミングサービスを受信するワイヤレスデバイスは、要求側DLネットワークアシスタンス(DNA:DL network assistance)と呼ばれることがあり、アップリンク(UL)上でストリーミングコンテンツを送信するワイヤレスデバイスは、要求側アップリンクネットワークアシスタンス(UNA:uplink network assistance)と呼ばれることがある。DL受信またはUL送信により高いビットレートが使用されることを可能にすることによって、ワイヤレスデバイスのメディアバッファが(DL受信において)アンダーフローすること、または(UL送信において)オーバーフローすることを回避するためにブーストが望ましいことがある。加えて、より高いビットレートワイヤレス受信または送信は、ストリーミングサービスにおける待ち時間を低減し得、より高いビットレートワイヤレス受信または送信は、より高い解像度のストリーミングサービス(たとえば、3次元(3D)ビデオストリーミングサービス、8K超高解像度(UHD:ultra-high-definition)ビデオストリーミングサービスなど)をサポートし得る。ネットワークアシスタンス要求は、ビットレートの増大が無線アクセスネットワーク(RAN)によってサポートされるかどうかを尋ねるワイヤレスデバイスによって送信されるメッセージ(たとえば、ブースト要求)またはストリーミングセッションのために推奨されるビットレート(アップリンクまたはダウンリンク推奨ビットレート)を尋ねるワイヤレスデバイスによって送信されるメッセージであってよい。特定の例として、ネットワークアシスタンス要求は、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)用のマルチメディア電話サービス(MTSI)のために定義されるようなアクセスネットワークビットレート推奨クエリ(ANBRQ:Access Network Bitrate Recommendation Query)メッセージであってよく、ネットワークアシスタンス要求は、ロングタームエボリューション(LTE)および第5世代(5G)新無線(NR)などのために定義されるような推奨ビットレートクエリ媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)(MAC CE)であってよい。ネットワークアシスタンスレスポンスは、ストリーミングセッションのための推奨ビットレートおよび/またはビットレートの増大をサポートするための能力(たとえば、ブーストステータス)を示す、ワイヤレスデバイスによって受信されるメッセージであってよい。特定の例として、ネットワークアシスタンスレスポンスは、MTSIのために定義されるようなアクセスネットワークビットレート推奨(ANBR:Access Network Bitrate Recommendation)メッセージであってよく、ネットワークアシスタンスレスポンスは、LTEおよび5G NRなどのために定義されるような推奨ビットレートMAC CEであってよい。
【0021】
LTE RAN、5G NR RANなど、RANは、ストリーミングセッションのために推奨されるビットレート(アップリンクまたはダウンリンク推奨ビットレート)のRANレベルシグナリングをサポートし得るが、現行の実装形態は、ストリーミングサービスアプリケーションを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサとそのワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとの間など、ワイヤレスデバイス自体の上でストリーミングセッションのために推奨されるビットレート(アップリンクまたはダウンリンク推奨ビットレート)のシグナリングをサポートしない。ストリーミングサービスアプリケーションを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサとそのワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとの間など、ワイヤレスデバイス自体の上でストリーミングセッションのために推奨されるビットレート(アップリンクまたはダウンリンク推奨ビットレート)のシグナリングをサポートできないことは、現行の実装形態が、アプリケーションレベルビットレート制御など、アプリケーションレベルストリーミングサービスアシスタンスをサポートすることを妨げる可能性がある。
【0022】
様々な実施形態の方法、システム、およびデバイスは、DNAを要求しているワイヤレスデバイス、UNAを要求しているワイヤレスデバイスなど、ワイヤレスデバイス上でストリーミングサービスアシスタンスを提供する。様々な実施形態は、ストリーミングサービスアシスタンスを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサとそのワイヤレスデバイスのモデムプロセッサとの間など、ワイヤレスデバイス自体のプロセッサ間の、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知の交換を可能にする。様々な実施形態は、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知に関連付けられたアテンション(AT)コマンドおよび/またはレスポンスがワイヤレスデバイスのプロセッサ間で交換されることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサおよび別のプロセッサは、ATインターフェースを介して互いとATコマンドおよび/またはレスポンスを交換し得る。本明細書で使用する場合、「ATインターフェース」は、それを介してあるプロセッサが別のプロセッサとATコマンドおよび/またはレスポンスを交換することができる、接続、バス、または他のタイプの通信経路を指す。いくつかの実施形態では、ストリーミングサービスアプリケーションを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサは、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知に関連付けられるATコマンドを送信/受信するための端末機器(TE)として動作し得る。いくつかの実施形態では、LTEモデム、5Gモデムなど、RANに対する接続を提供するモデムプロセッサなど、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサは、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知に関連付けられたATコマンドを送信/受信するためのモバイル端末(MT)として動作し得る。様々な実施形態は、LTE RAN、5G NR RANなど、RANに接続されたワイヤレスデバイス上のアップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知を可能にし得る。
【0023】
様々な実施形態では、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求に関連するATコマンド、ATコマンドに対する要求型レスポンス、ならびに/またはATコマンドに対する非要求型レスポンスなどの通知は、5Gモデムプロセッサ、LTEモデムプロセッサなど、RANモデムプロセッサによって、LTE RAN、5G NR RANなど、RANに送信された/から受信された、ネットワークアシスタンス要求(たとえば、ANBRQ、推奨ビットレートクエリMAC CEなど)および/またはネットワークアシスタンスレスポンス(たとえば、ANBR、推奨ビットレートMAC CEなど)が関係する1つまたは複数のメディアストリームを搬送する論理チャネルを明確に識別するためのパラメータ(たとえば、論理チャネル識別子(LCIDなど)を含み得る。LTEシステムに関して、本明細書で使用するストリームは、LTEパケットデータネットワーク(PDN)接続に関連付けられ得る。5Gシステムに関して、本明細書で使用するストリームは、プロトコルデータユニット(PDU)セッションに関連付けられ得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスのプロセッサ上で実行しているメディアセッションハンドラは、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知に関連付けられるATコマンドを送信/受信するためのTEとして動作し得る。いくつかの実施形態では、メディアセッションハンドラは、アップリンクおよび/もしくはダウンリンクビットレート推奨要求、レスポンス、ならびに/または通知機能を実行するように構成されたネットワークアシスタンス副機能またはモジュールを含み得る。いくつかの実施形態では、メディアセッションハンドラは、メディアストリーミングアウェアアプリケーション(たとえば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アウェアアプリケーション、発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)アウェアアプリケーションなど)、メディアプレーヤーアプリケーション、メディアストリーマアプリケーションなど、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースし得る。
【0025】
様々な実施形態は、ビットレート要求、推奨、および/または通知のためのATコマンドを提供し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート要求、推奨、および/または通知のためのATコマンドおよびレスポンスは、拡張コマンドおよびデジタルセルラー通信に関連付けられたコマンドプレフィックス用の+Cシンタックスを採用し得る。様々な実施形態のATコマンドは、パケットドメインに関係し得る。様々な実施形態のATコマンドは、5Gシステム(5GS)プロトコルデータユニット(PDU)セッション、およびサービス品質(QoS)フロー、QoSフロー識別子(QFI)、QoS規則など、関連付けられたQoSセマンティックをサポートし得る。様々な実施形態のATコマンドは、c接続確立および発展型パケットシステム(EPS)ベアラセマンティックをサポートし得る。様々な実施形態のATコマンドは、ビットレート要求、推奨、および/または通知が適用される、アップリンク、ダウンリンクなど、方向を示し得る。様々な実施形態のATコマンドは、非要求型結果コードをサポートし得る。いくつかの実施形態では、RANモデムプロセッサによって受信されたRANからの非要求型ビットレート推奨通知は、RANモデムプロセッサによって、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスの別のプロセッサなど、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサに渡され得る。特定の例として、5Gモデムプロセッサによって受信された5G NR RANからの非要求型ビットレート推奨通知は、メディアセッションハンドラに渡されてよい。いくつかの実施形態では、非要求型結果コードを備えたATコマンドは、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスの別のプロセッサなど、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサが、非要求型結果コードATコマンドを受信するためにRANモデムプロセッサに明示的にサブスクライブ(subscribe)せずに、RANモデムプロセッサによって、その別のプロセッサに渡されてよい。
【0026】
いくつかの実施形態は、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを提供し得る。たとえば、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、ATコマンドシンタックス「+CGBRR」によって識別され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、ビットレート要求は、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のアグリゲート要求ビットレート(aggregate requested bitrate)、EPSベアラの要求ビットレート、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDU内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和など、要求ビットレートの指示、ならびにUL、DLなど、方向の指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドであってよい。特定の例として、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>,[<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。<reqBitrate>などのアグリゲート要求ビットレートは、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)<p_cid>によって指定されるQoSフローなど、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和を表し得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、ビットレートレスポンスは、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のストリーミング動作のためのアグリゲートビットレート推奨、EPSベアラのストリーミング動作のためのビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示、およびUL、DLなど、方向の指示を含む、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介して送信されるATコマンドに対するレスポンスであってよい。特定の例として、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよく、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>[,<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよく、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、TEによるビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドのMTへの送信に応答して、MTからTEに送信され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、非要求型通知の形態でMTによって提供されるビットレート推奨値を含む非要求型結果コードとしてMTからTEに送信され得る。特定の例として、ビットレート推奨の非要求型通知である、ATインターフェースを介したレスポンスは、「+CGBRR[<recmBitrate>」であってよい。この例では、「<recmBitrate>」は、(たとえば、kbit/s単位の)ビットレート推奨値など、ビットレート推奨の指示であってよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、テストコマンドは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かを決定するために、TEからMTに送信され得る。特定の例として、TEは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かについてのクエリとして、テストコマンド「+CGBRR=?」をMTに送信し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするMTは、サポートされるレスポンスを用いてテストコードに応答し得る。特定の例として、MTは、テストコマンド「+CGBRR=?」に応答して、「+CGBRR=OK」のサポートされるレスポンスをTEに送信し、それにより、MTが、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートすることを示し得る。別の特定の例として、MTは、テストコマンド「+CGBRR=?」に応答して複合値としてサポートされる値をTEに戻し、それにより、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートすることを示し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートしないMTは、サポートされないレスポンスを用いてテストコードに応答し得る。特定の例として、MTは、テストコマンド「+CGBRR=?」に応答して、「+CGBRR=ERROR」のサポートされないレスポンスをTEに送信し、それにより、MTが、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートしないことを示し得る。いくつかの実施形態では、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートすることは、アクション要求に応答して必須であり得る。いくつかの実施形態では、MTがビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートすることは、非要求型結果コードの形態で実装されるビットレート推奨の非要求型通知をサポートするために必須であり得る。
【0031】
様々な実施形態は、TEによるビットレート要求の頻度がMTによって制限されることを可能にし得る。ANBRQメッセージなど、ネットワークアシスタンスメッセージは、論理チャネルごとおよび方向ベースで制限され得る。たとえば、「LogicalChannelConfig」情報要素(IE)内の「bitRateQueryProhibitTimer」フィールドは、ワイヤレスデバイスによってRANに送信されるANBRQメッセージの頻度を制限し得る。いくつかの実施形態では、TEからのビットレート要求に対するMTのレスポンスは、論理チャネルごとおよび方向ベースで制限され得る。いくつかの実施形態では、レスポンスタイマーは、TEからのビットレート推奨アクションコマンドに対するMTのレスポンスを制御し得る。一例として、「LogicalChannelConfig」IE内の「bitRateQueryProhibitTimer」フィールド内に設定されているようにANBRQメッセージの頻度の同じ制限がTEからのビットレート要求に対するMTのレスポンスを制御するために適用され得る。様々な実施形態では、レスポンスタイマーは、TEからのビットレート推奨アクションコマンドの受信に応答してMTによって開始され得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは、最新のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードなど、エラーコードを戻し得る。いくつかの実施形態では、エラーコードは、「retry-after」パラメータを含み得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは、最新のビットレート推奨アクションコマンド内に示された、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子に適用可能な最新のビットレート推奨を戻し得る。いくつかの実施形態では、MTによって送信される最新のビットレート推奨は、最新のビットレート推奨に対応する、ANBRメッセージなどのネットワークアシスタンスレスポンスがRANから受信された壁時計時間の指示を含み得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは何のアクションもとらなくてよい。いくつかの実施形態では、TEは、ビットレート推奨アクションコマンドに対するMTからのレスポンスの欠如を、MTによって送信された最新のビットレート推奨が依然として有効であるという表示として解釈するように構成され得る。
【0032】
様々な実施形態では、QoSフロー、EPSベアラなどのストリームは、RANレイヤ2(L2)パラメータにマッピングし得る。様々な実施形態では、TE(たとえば、メディアセッションハンドラなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサ上で実行しているアプリケーション)は、ビットレート推奨、またはブーストが求められるメディアストリーミングアプリケーションフローに対応するストリーム(たとえば、QoSフロー、EPSベアラなど)をワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、5Gモデム、LTEモデムなど)に示し得る。一例として、アプリケーションは、アクション/実行コマンド「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>[,<p_cid>]」を使用して、ビットレート推奨またはブーストが求められるメディアストリーミングアプリケーションフローに対応する(たとえば、QoSフロー識別子(QFI)による)QoSフロー、関連するPDUセッション識別子、および要求されるストリーミングビットレートをモデムに対して識別し得る。
【0033】
様々な実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドを受信しているモデムプロセッサは、ストリーム識別子(たとえば、「<cid>」の値)を、内部で参照されたPDUセッション、およびRANとのビットレート推奨クエリ/レスポンス/通知対話において使用される推奨ビットレートMAC CE内の関連付けられたLCIDにマッピングし得る。
【0034】
様々な実施形態では、ワイヤレスデバイスが非アクセス層(NAS)シグナリングを介してセッション管理機能(SMF)でPDUセッションを確立すると、SMFはワイヤレスデバイスによって使用するために許可されたQoS規則を戻し得る。いくつかの実施形態では、SMFは、PDUセッション内の各QoSフローに対して、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を介して、NB、gNBなど、ワイヤレスデバイスがキャンプオンされる基地局に提供され得る、関連付けられたQFIおよびQoSプロファイルを割り当てることもできる。LCID、データ無線ベアラ(DRB)識別子(DRB ID)、QFIに対するRAN L2パラメータと無線リソース制御(RRC)パラメータとの間に1対1の対応が存在し得、無線ベアラおよび対応するサービスデータ適応プロトコル(SDAP)(たとえば、NRのみに対して)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、およびMAC構成を定義する。結果として、eNB、gNBなど、ワイヤレスデバイスがキャンプオンされる基地局は、ビットレート推奨処理のためにPDUセッションおよびその含まれたQoSフローをDRBに明確にマッピングすることが可能であり得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス上でTEとMTとの間で交換されるATコマンドおよびレスポンス内に示される要求および/または推奨ビットレートは、ワイヤレスデバイスとRANとの間で交換される要求および/または推奨ビットレートと同じであってよい。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス上でTEとMTとの間で交換されるATコマンド内に示された要求および/または推奨ビットレートは、ワイヤレスデバイスとRANとの間で交換される要求および/または推奨ビットレートと同じでなくてよい。たとえば、ANBRQ内のモデム要求ビットは、ATコマンド+CGBRR内のアプリケーション要求ビット<reqBitRate>と同じでなくてよく、同様に、ATレスポンス内の<recmBitRate>は、RANから戻されたANBRと同じでなくてよい。この差の理由は、たとえば、ANBRQ/ANBRメッセージはMACレイヤにおけるビットレート値を表すことがあるが、ATコマンド内の<reqBitRate>および<recmBitRate>は、アプリケーションレイヤビットレート演算に対応し得るためである(たとえば、推奨ビットレートクエリMAC CEおよび推奨ビットレートMAC CE内の値は、MAC、RLC、PDCP、IP、およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)(または送信制御プロトコル(TCP)に関連付けられた上位レイヤ送信オーバーヘッドを含む))。いくつかの実施形態では、モデムは、ANBRQ/ANBRメッセージの値とATコマンド内の<reqBitRate>/<recmBitRate>の値との間で必要な変換およびマッピングを実行して、これらのメッセージのプロトコルレイヤ参照における差を明らかにし得る。いくつかの実施形態では、メディアセッションハンドラが、MAC値とアプリケーションレベルビットレート値との間の変換/マッピングを実行し得る。たとえば、メディアセッションハンドラは、モデムからの、(ANBRによって表されるRANビットレートに対して競合する)任意の追加のQoSフローおよびそれらのビットレート要件、ならびに上位レイヤトランスポートオーバーヘッドの情報と、(DLストリーミングの場合)メディアプレーヤーからの、MAC値とアプリケーションレベルビットレート値との間の変換/マッピングをサポートするために同じPDUセッション内で送信された他のアプリケーションフローの動作点の情報とを取得し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいてストリーミングサービスを制御するステップは、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサからATインターフェースを介して受信されたレスポンス内のビットレート推奨から(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求された)当該のQFIまたはQoSフローに対するビットレート増大(または、ブースト)を導出するステップを含み得る。「<recmBitrate>」など、モデムプロセッサから受信されたビットレート推奨は、「<cid>」が参照するPDUセッションなど、PDUセッション内のQoSフローの集合に対する(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨の指示であってよい。(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求された)<p_cid>によって指定されたQoSフローなど、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する推奨ビットレート(たとえば、ブーストされたまたは増大されたビットレート)は、PDUセッション内のQoSフローの集合に対するアグリゲートビットレート推奨の指示であり得る「<recmBitrate>」など、モデムプロセッサから受信されたアグリゲートビットレート推奨から、当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートの総和を差し引くことによって決定され得る。得られる値は、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または、<p_cid>によって指定されるQoSフローなど、特定のQoSフローに対する推奨ビットレート(たとえば、ブーストされたまたは増大されたビットレート)であり得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、ビットレート要求は、PDN接続またはPDUセッションのための推奨ビットレートクエリMAC CEを送信するようにRANモデムをトリガするための、ATインターフェースを介してワイヤレスデバイスのプロセッサからワイヤレスデバイスのRANモデムに送信されたビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドであってよい。いくつかの実施形態では、PDN接続またはPDUセッションのための推奨ビットレートクエリMAC CEをトリガするためのそのようなビットレート要求は、PDUセッションの識別子、PDN接続の識別子など、ストリーム識別子の指示、PDN接続またはPDUセッションのアグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示、UL、DLなど、方向の指示、および随意に、PDUセッション内の特定のQoSフローのQFIの指示を含むATコマンドであってよい。特定の例として、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRRREQ=<cid>,<reqBitrate>,<direction>,[<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッションまたはPDN接続など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、「<cid>」によって識別されたPDN接続またはPDUセッションのためのTEによる、(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、含まれるとき、「<p_cid>」は、「<cid>」によって識別されたPDUセッション内の特定のQoSフローのQFIを指定する整数タイプ値であり得る。
【0038】
PDN接続またはPDUセッションのための推奨ビットレートクエリMAC CEをトリガするためのビットレート要求であり得るATコマンドの受信に応答して、モデムプロセッサは、ATコマンド内で識別されたPDN接続またはPDUセッション(たとえば、「<cid>」によって識別されたPDN接続またはPDUセッション)のための推奨ビットレートクエリMAC CEを送信し得る。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサがそのようなトリガをサポートしないとき、モデムプロセッサは、「+CME ERROR:<err>」など、エラーコードを含むレスポンスをATインターフェース上で戻し得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、それに関して、モデムプロセッサが推奨ビットレートMAC CEを送信するようにトリガされるように構成され得る、PDN接続、PDUセッションなど、ストリームに対する値を決定するためにモデムプロセッサをテストし得る。たとえば、プロセッサは、ATインターフェースを介して、ATコマンド「+CGBRRREQ=?」をテストコマンドとしてモデムプロセッサに送信し得る。テストコマンドに応答して、いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、サポートされるストリームの範囲、サポートされる要求ビットレートの範囲、サポートされる方向の範囲、およびQoSフローのサポートされるQFIの範囲を示すレスポンスを送信し得る。たとえば、モデムプロセッサは、テストコマンドに応答して、ATインターフェースを介して、レスポンス「+CGBRRREQ:(サポートされる<cid>の範囲),(サポートされる<reqBitrate>の範囲),(サポートされる<direction>の範囲),(サポートされる<p_cid>の範囲)」を送信し得る。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッションまたはPDN接続など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、「<cid>」によって識別されたPDN接続またはPDUセッションのためのTEによる、(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」によって識別されたPDUセッション内の特定のQoSフローのQFIを指定する整数タイプ値であってよい。サポートされる範囲は、レスポンス内で複合値として送信され得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサは、ワイヤレスデバイスのRANモデムプロセッサからの非要求型ビットレート推奨レスポンスまたは通知など、RANモデムプロセッサからの非要求型結果レスポンスにサブスクライブするためのATコマンドをモデムプロセッサに送信し得る。そのような実施形態では、非要求型結果コードを備えたATコマンドは、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサが、非要求型結果コードATコマンド/レスポンスの受信のためにRANモデムプロセッサに明示的にサブスクライブした後、RANモデムプロセッサによって、そのプロセッサに渡されてよい。特定の例として、プロセッサは、ATインターフェースを介して、推奨ビットレートMAC CE内でRANから受信された推奨ビットレートの報告を可能にする(たとえば、サブスクライブする)ためのATコマンド「+CGBRRREP=[<reporting>]」をモデムプロセッサに送信し得る。これは、非要求型結果コード+CGBRR:<cid>,<recmBitrate>,<direction>[,<p_cid>]をプロンプトし得る。この例では、「<reporting>」は、報告が可能にされないことを意味する「0」および報告が可能にされることを意味する「1」など、整数タイプであってよく、「<cid>」は、推奨ビットレートが適用されるPDN接続またはPDUセッションを識別する整数タイプであってよく、「<direction>」は、推奨ビットレートが適用される方向(「UL」または「DL」)を示すストリングタイプであってよく、「<p_cid>」は、推奨ビットレートが適用されるQoSフローのQFIを示す整数タイプであってよい。
【0041】
モデムプロセッサからの非要求型レスポンスにサブスクライブするATコマンドに応答して、モデムプロセッサは、非要求型ビットレート推奨レスポンスの報告がモデムプロセッサによってサポートされるか否かを示し得る。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサが非要求型ビットレート推奨レスポンスを送信することをサポートしないとき、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、レスポンス内に、「+CME ERROR:<err>」など、エラーを示し得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、非要求型ビットレート推奨レスポンスを提供するモデムのステータスを要求し得る。たとえば、プロセッサは、ATコマンド「+CGBRRREP?」をモデムプロセッサに送信することができ、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、レスポンス「CGBRRREP:<reporting>」を戻すことができる。この例では、「<reporting>」は、報告が可能にされないことを意味する「0」および報告が可能にされることを意味する「1」など、整数タイプであってよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、テストコマンドは、非要求型ビットレート推奨レスポンスに対してサポートされる値を要求するためにATインターフェースを介してプロセッサによってモデムプロセッサに送信され得る。たとえば、プロセッサは、ATコマンド「+CGBRRREP=?」をモデムプロセッサに送信することができ、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介してレスポンス「CGBRRREP:(サポートされた<reporting>のリスト」を戻すことができる。この例では、「(サポートされる<reporting>のリスト)」は、非要求型ビットレート推奨レスポンスに対してサポートされるすべての値の複合値であってよい。いくつかの実施形態では、TEによる<reporting>の値は、「0」または「1」であってよく、MTから戻される値は、単に3つの可能性、すなわち、1)「0」;2)「1」;または3)「0」と「1」の両方のうちの1つであってよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス上のTE(たとえば、アプリケーションプロセッサ)は、ATコマンドに応答して要求型ビットレート推奨を戻すように、ワイヤレスデバイス上のMT(たとえば、モデムプロセッサ)をトリガし得る。たとえば、ATコマンド「+CGBRRREQ」が他の実施形態または新しいATコマンドに対して使用されてよい。このようにして、ワイヤレスデバイスのMT(たとえば、モデムプロセッサ)からワイヤレスデバイスのTE(たとえば、アプリケーションプロセッサ)に送信されたビットレート推奨は、要求型結果であってよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサは、示された方向(たとえば、UL、DLなど)に対して、PDN接続またはPDUセッションのための推奨ビットレートクエリMAC CEをRANに送信するようにRANモデムプロセッサに指示し、前のクエリに応答して、RANモデムプロセッサによって受信された推奨ビットレートMAC CEに対応する推奨ビットレート値をプロセッサに戻すようにRANモデムプロセッサにさらに指示する実行コマンドとして、ATコマンドをワイヤレスデバイスのRANモデムプロセッサに送信し得る。特定の例として、クエリをRANに送信し、そのクエリの結果をRANからTEに戻すようにMTに指示する、TEから送信されたビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR[=<cid>,<reqBitrate>,<direction>,[<p_cid>]]」であってよく、MTがRANから推奨ビットレートMAC CEを受信するときに、ATインターフェースを介してMTからTEに送信されるレスポンスは、「+CGBRR:<cid>,<recmBitrate>,<direction>,[<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、推奨ビットレートクエリまたはレスポンスが適用されるPDN接続またはPDUセッションを識別する特定のPDUセッションまたはPDN接続など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTがRANに送信する推奨ビットレートクエリMAC CEにMTによってマッピングされることになる「<cip>」によって識別されるPDN接続またはPDUセッションに対するTEによる(たとえば、秒当たりキロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットなど、要求ビットレートの指示であってよい。またこの例では、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照し、そのPDUセッションまたはPDN接続に対してRANからMTによって受信された推奨ビットレートMAC CE内のビットレートに対応する、PDUセッションまたはPDN接続に対する(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨の指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求またはレスポンスの「UL」または「DL」など、方向のストリングタイプ指示であってよい。またこの例では、「<p_cid>」は、含まれるとき、推奨ビットレートクエリまたはレスポンスが適用されるQoSフローのQFIを識別する整数タイプ値であり得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、モデムプロセッサがトリガされたビットレート推奨レスポンスをサポートしないとき、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、レスポンス内に、「+CME ERROR:<err>」など、エラーを示し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、ビットレート推奨のためにATアクション/実行コマンドによってトリガされているモデムのステータスを要求し得る。たとえば、プロセッサは、テストコマンドとしてATコマンド「+CGBRR=?」をモデムプロセッサに送信し得る。いくつかの実施形態では、テストコマンドは、方向に対してサポートされる値のリスト(たとえば、「<direction>」)とともに、PDUセッションまたはPDN接続識別子(たとえば、「<cid>」)、QoSフローのQFI(たとえば、「<p_cid>」)、および要求ビットレート(たとえば、「<reqBitrate>」)など、ストリーム識別子に対してサポートされる値の範囲を戻し得る。たとえば、これらの範囲は、複合値として戻され得る。特定の例として、テストコマンドに応答して、MTは、ATインターフェース上で、レスポンス「+CGBRR:(サポートされる<cid>の範囲),(サポートされる<reqBitrate>の範囲),(サポートされる<direction>のリスト),[(サポートされる<p_cid>の範囲)]」をTEに送信し得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスのアプリケーションレイヤエンティティとインターフェースするメディアセッションハンドラを実行しているワイヤレスデバイスのプロセッサなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサは、ビットレート推奨報告にサブスクライブするためのATコマンドをモデムプロセッサに送信し得る。プロセッサは、ATインターフェースを介してモデムプロセッサからそのプロセッサに送信された非要求型結果コードレスポンスによって推奨ビットレートMAC CEを介してRANから受信された推奨ビットレートの報告を可能にするためのセットコマンドをモデムプロセッサに送信し得る。特定の例として、プロセッサは、ATインターフェースを介して、非要求型結果コード+CGBRR:<cid>,<recmBitrate>,<direction>[,<p_cid>]によってATインターフェースを介してモデムプロセッサによって推奨ビットレートMAC CE内でRANから受信された推奨ビットレートの報告を可能にする(たとえば、サブスクライブする)ためのATコマンド「+CGBRRREP=[<reporting>]」をモデムプロセッサに送信し得る。この例では、「<reporting>」は、報告が不可能にされることを意味する「0」および報告が可能にされることを意味する「1」など、整数タイプであってよく、「<cid>」は、推奨ビットレートが適用されるPDN接続またはPDUセッションを識別する整数タイプであってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照し、PDUセッションまたはPDN接続に対してRANからMTによって受信され、モデムがRANから受信した最近の推奨ビットレートMAC CEにマッピングされた、推奨ビットレートMAC CE内のビットレートに対応する、そのPDUセッションまたはPDN接続に対する(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨の指示であってよい。またこの例では、「<direction>」は、推奨ビットレートが適用される方向(「UL」または「DL」)を示すストリングタイプであってよく、「<p_cid>」は、推奨ビットレートが適用されるQoSフローのQFIを示す整数タイプであってよい。いくつかの実施形態では、「+CGBRRREP?」などの読取りコマンドは、ATインターフェースを介した「+CGBRREP:<reporting>」のレスポンス内でなど、現在のコマンド設定を戻すことができ、ここで、「<reporting>」は、報告が不可能にされることを意味する「0」および報告が可能にされることを意味する「1」など、整数タイプであってよい。いくつかの実施形態では、「+CGBRRREP=?」などのテストコマンドは、サポートされる<reporting>値を複合値として戻し得る。
【0048】
図1Aは、様々な実施形態のいずれかを実装するのに適した例示的な通信システム100を示すシステムブロック図である。通信システム100は、第5世代(5G)新無線(NR)ネットワーク、またはLTEネットワーク、5Gネットワークなど、任意の他の好適なネットワークであってよい。
図1Aは5Gネットワークを示すが、後世代ネットワークは同じまたは同様の要素を含み得る。したがって、以下の説明における5Gネットワークまたは5Gネットワーク要素の言及は、例示のためであり、限定的であることを意図しない。
【0049】
通信システム100は、コアネットワーク140と、様々なモバイルデバイス(ユーザ機器(UE)コンピューティングデバイスとも呼ばれる)(
図1Aにおいてワイヤレスデバイス120a~120eとして示される)とを含む、異種ネットワークアーキテクチャを含み得る。通信システム100はまた、いくつかの基地局(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局は、ワイヤレスデバイス(モバイルデバイスまたはUEコンピューティングデバイス)と通信するエンティティであり、また、ノードB(an NodeB)、ノードB(a Node B)、LTE発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線基地局(NR BS)、5GノードB(NB)、次世代ノードB(gNB)などと呼ばれることもある。各基地局は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPP(登録商標)では、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、基地局のカバレージエリア、このカバレージエリアにサービスする基地局サブシステム、またはそれらの組合せを指すことがある。
【0050】
基地局110a~110dは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、別のタイプのセル、またはそれらの組合せに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることがあり、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にすることがある。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることがあり、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることがあり、フェムトセルとの関連を有するモバイルデバイス(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のモバイルデバイス)による制限付きアクセスを可能にすることがある。マクロセルのための基地局は、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのための基地局は、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのための基地局は、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1Aに示す例では、基地局110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってよく、基地局110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってよく、基地局110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってよい。基地局110a~110dは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用され得る。
【0051】
いくつかの例では、セルは、静止していないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイル基地局のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局110a~110dは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワーク、またはそれらの組合せなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、通信システム100において互いに、ならびに、1つまたは複数の他の基地局またはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0052】
基地局110a~110dは、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンク126上で、コアネットワーク140と通信し得る。ワイヤレスデバイス120a~120e(UEコンピューティングデバイス)は、ワイヤレス通信リンク122上で、基地局110a~110dと通信し得る。
【0053】
ワイヤード通信リンク126は、イーサネット、ポイントツーポイントプロトコル、ハイレベルデータリンク制御(HDLC)、高度データ通信制御プロトコル(ADCCP:Advanced Data Communication Control Protocol)、および伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)など、1つまたは複数のワイヤード通信プロトコルを使用し得る、様々なワイヤードネットワーク(イーサネット、TVケーブル、テレフォニー、光ファイバー、および他の形態の物理ネットワーク接続など)を使用し得る。
【0054】
通信システム100はまた、中継局(中継BS110dなど)を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、基地局またはモバイルデバイス)からデータの送信を受信し、データの送信を下流局(たとえば、ワイヤレスデバイスまたは基地局)に送信することができる、エンティティである。中継局はまた、他のワイヤレスデバイスのための送信を中継することができる、モバイルデバイスであり得る。
図1Aに示す例では、中継局110dは、基地局110aとワイヤレスデバイス120dとの間の通信を容易にするために、マクロ基地局110aおよびワイヤレスデバイス120dと通信し得る。中継局はまた、中継基地局、中継基地局、中継器などと呼ばれることもある。
【0055】
通信システム100は、異なるタイプの基地局、たとえば、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継基地局などを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプの基地局は、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリアを有することがあり、通信システム100における干渉に異なる影響を及ぼすことがある。たとえば、マクロ基地局は、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るのに対して、ピコ基地局、フェムト基地局、および中継基地局は、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0056】
ネットワークコントローラ130は、基地局のセットに結合し得、これらの基地局のための協調および制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介して、基地局と通信し得る。基地局はまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信し得る。
【0057】
ワイヤレスデバイス(UEコンピューティングデバイス)120a、120b、120cは、通信システム100の全体にわたって分散されることがあり、各ワイヤレスデバイスは、固定またはモバイルであり得る。ワイヤレスデバイスは、アクセス端末、UE、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれる場合もある。
【0058】
マクロ基地局110aは、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンク126上で、通信ネットワーク140と通信し得る。ワイヤレスデバイス120a、120b、120cは、ワイヤレス通信リンク122上で、基地局110a~110dと通信し得る。
【0059】
ワイヤレス通信リンク122、124は、複数のキャリア信号、周波数、または周波数帯域を含んでもよく、その各々は、複数の論理チャネルを含んでもよい。ワイヤレス通信リンク122および124は、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用し得る。ワイヤレス通信リンクにおいて使用され得るRATの例は、3GPP LTE、3G、4G、5G(NRなど)、GSM、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(WCDMA))、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、時分割多元接続(TDMA)、および他のモバイルテレフォニー通信技術セルラーRATを含む。通信システム100内の様々なワイヤレス通信リンク122、124のうちの1つまたは複数において使用され得るRATのさらなる例は、Wi-Fi、LTE-U、LTE-Direct、LAA、MuLTEfireなどの中距離プロトコル、ならびに、ZigBee、Bluetooth、およびBluetooth低エネルギー(LE)などの比較的短距離のRATを含む。
【0060】
いくつかのワイヤレスネットワーク(たとえば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を、かつアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて送信され、時間領域においてSC-FDMを用いて送信される。隣接するサブキャリアの間の間隔は、固定されてよく、サブキャリアの総本数(K)は、システム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は、15kHzであることがあり、最小リソース割振り(「リソースブロック」と呼ばれる)は、12個のサブキャリア(または、180kHz)であることがある。したがって、公称の高速ファイル転送(FFT)サイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてよい。たとえば、サブバンドは、1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーすることができ、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8または16個のサブバンドが存在し得る。
【0061】
いくつかの実施形態の説明は、LTE技術に関連する専門用語および例を使用し得るが、様々な実施形態が、新無線(NR)または5Gネットワークなど、他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。NRは、アップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を用いてOFDMを利用し得、時分割複信(TDD)を使用する半二重動作のためのサポートを含み得る。100MHzの単一のコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1msの持続時間にわたって、75kHzのサブキャリア帯域幅を有する12本のサブキャリアに広がり得る。各無線フレームは、10msの長さを有する50個のサブフレームで構成され得る。結果的に、各サブフレームは0.2msの長さを有し得る。各サブフレームはデータ送信のためのリンク方向(すなわち、DLまたはUL)を示し得、サブフレームごとのリンク方向は動的に切り替えられてよい。各サブフレームは、DL/ULデータならびにDL/UL制御データを含んでよい。ビームフォーミングがサポートされてよく、ビーム方向は動的に構成され得る。プリコーディングを用いた多入力多出力(MIMO)送信もまたサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最大8つのストリームおよびワイヤレスデバイスごとに最大2つのストリームのマルチレイヤDL送信とともに、最大8つの送信アンテナをサポートし得る。ワイヤレスデバイスごとに最大2つのストリームを伴うマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションは、最大8つのサービングセルとともにサポートされ得る。代替として、NRは、OFDMベースのエアインターフェースとは異なるエアインターフェースをサポートし得る。
【0062】
いくつかのモバイルデバイスは、マシンタイプ通信(MTC)、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)モバイルデバイスと見なされ得る。MTCモバイルデバイスおよびeMTCモバイルデバイスは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのモバイルデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得るか、またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。ワイヤレスデバイス120a~120eは、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素、同様の構成要素、またはそれらの組合せなど、ワイヤレスデバイスの構成要素を収容するハウジングの内部に含まれ得る。
【0063】
一般に、任意の数の通信システムおよび任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各通信システムおよびワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT)をサポートしてよく、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATの通信システム間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。場合によっては、4G/LTEおよび/または5G/NR RATネットワークが展開されることがある。たとえば、5G非スタンドアロン(NSA)ネットワークは、5G NSAネットワークの4G/LTE RANサイドで4G/LTE RATと、5G NSAネットワークの5G/NR RANサイドで5G/NR RATとの両方を利用し得る。4G/LTE RANと5G/NR RANは両方とも、互いに、また5G NSAネットワーク内で4G/LTEコアネットワーク(たとえば、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク)に接続し得る。他の例示的なネットワーク構成は、5G/NR RANが5Gコアネットワークに接続する5Gスタンドアロン(SA)ネットワークを含み得る。
【0064】
いくつかの実装形態では、2つ以上のモバイルデバイス120a~e(たとえば、ワイヤレスデバイス120aおよびワイヤレスデバイス120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル124を使って(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110a~110dを使わずに)直接通信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~eは、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(車両間(V2V)プロトコル、路車間(V2I)プロトコル、もしくは同様のプロトコルを含み得る)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、メッシュネットワーク、または同様のネットワーク、あるいはそれらの組合せを使用して通信し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~eは、スケジューリング動作、リソース選択動作、ならびに本明細書の他の箇所で基地局110a~110dによって実行されるものとして説明する他の動作を実行し得る。
【0065】
図1Bは、通信システム(たとえば、通信システム100)内で、ライブアップリンクストリーミング(FLUS)サービス用のフレームワークに対するストリーミングサービスアシスタンスなど、ストリーミングサービスアシスタンスをサポートするための例示的な通信を示すシステムブロック図である。
図1Aおよび
図1Bを参照すると、ワイヤレスデバイス152(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e)のFLUSソース155など、ストリーミングサービスソースは、ライブアップリンクストリーミングセッションにおいて提供されることになるライブアップリンクメディアストリーム150を、ワイヤレスFLUSシンクコンピューティングデバイスであるワイヤレスデバイス154(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e)など、ライブアップリンクストリーミングシンクワイヤレスコンピューティングデバイスに提供し得る。ライブアップリンクメディアストリーム150は、ワイヤレスデバイス152がキャンプオンされる、NB、gNBなど、基地局(たとえば、基地局110a~110d)を含めて、RAN153を介して、FLUSソース155からFLUSシンク154に送信され得る。ワイヤレスデバイス152のFLUSソース155は、ブースト要求160においてワイヤレス受信または送信においてより高いビットレート(「ブースト」とも呼ばれる)を要求し得る。ブースト要求160に応答して、ワイヤレスデバイス152は、推奨ビットレートクエリMAC CE162として、ANBRQなど、ネットワークアシスタンス要求をRAN153、たとえば、ワイヤレスデバイス152がキャンプオンされるeNB/gNBに送信し得る。ネットワークアシスタンス要求に応答して、RAN153、たとえば、ワイヤレスデバイス152がキャンプオンされるeNB/gNBは、推奨ビットレートMAC CE164として送信された、ANBRQなど、ネットワークアシスタンスレスポンスをワイヤレスデバイス152に送信し得る。受信されたネットワークアシスタンスレスポンスに基づいて、FLUSソース155はビットレート指示166を受信し得る。ビットレート指示166は、メディアストリーム150に対するストリーミングセッションのための推奨ビットレートおよび/またはビットレートの増大をサポートする(またはサポオートしない)能力(たとえば、ブーストステータス)であってよい。
【0066】
図2は、様々な実施形態のいずれかを実装するのに適した例示的なコンピューティングおよびワイヤレスモデムシステム200を示す構成要素ブロック図である。様々な実施形態は、システムオンチップ(SOC)またはシステムインパッケージ(SIP)を含む、いくつかのシングルプロセッサおよびマルチプロセッサコンピュータシステム上で実装され得る。
【0067】
図1A~
図2を参照すると、示される例示的なワイヤレスデバイス200(いくつかの実施形態ではSIPであってよい)は、クロック206、電圧調整器208、およびアンテナ(図示せず)を介してワイヤレス通信を、基地局110aなどのネットワークワイヤレスデバイスへ送信し、ネットワークワイヤレスデバイスから受信するように構成されたワイヤレストランシーバ266に結合された2つのSOC202、204を含む。いくつかの実施形態では、第1のSOC202は、命令によって指定された算術、論理、制御、および入力/出力(I/O)動作を実行することによって、ソフトウェアアプリケーションプログラムの命令を実践する、ワイヤレスデバイスの中央処理ユニット(CPU)として動作する。いくつかの実施形態では、第2のSOC204は、専用処理ユニットとして動作し得る。たとえば、第2のSOC204は、大容量、高速(たとえば、5Gbpsなど)、および/または超短波の短波長(たとえば、28GHzミリ波スペクトルなど)通信を管理することを担う、専用5G処理ユニットとして動作し得る。
【0068】
第1のSOC202は、デジタル信号プロセッサ(DSP)210と、モデムプロセッサ212と、グラフィックスプロセッサ214と、アプリケーションプロセッサ(AP)216と、プロセッサのうちの1つまたは複数に接続された1つまたは複数のコプロセッサ218(ベクトルコプロセッサなど)と、メモリ220と、カスタム回路構成222と、システム構成要素およびリソース224と、相互接続/バスモジュール226と、1つまたは複数の温度センサー230と、熱管理ユニット232と、熱電力エンベロープ(TPE:thermal power envelope)構成要素234とを含み得る。第2のSOC204は、5Gモデムプロセッサ252と、電力管理ユニット254と、相互接続/バスモジュール264と、複数のミリ波トランシーバ256と、メモリ258と、アプリケーションプロセッサ、パケットプロセッサなど、様々な追加プロセッサ260とを含み得る。
【0069】
各プロセッサ210、212、214、216、218、252、260は、1つまたは複数のコアを含んでよく、各プロセッサ/コアは、他のプロセッサ/コアとは無関係の動作を実行し得る。たとえば、第1のSOC202は、第1のタイプのオペレーティングシステム(たとえば、FreeBSD、LINUX、OS Xなど)を実行するプロセッサ、および第2のタイプのオペレーティングシステム(たとえば、Microsoft Windows 10)を実行するプロセッサを含んでよい。加えて、プロセッサ210、212、214、216、218、252、260のいずれかまたはすべては、プロセッサクラスタアーキテクチャ(たとえば、同期プロセッサクラスタアーキテクチャ、非同期または異種プロセッサクラスタアーキテクチャなど)の一部として含まれ得る。
【0070】
第1のSOC202および第2のSOC204は、センサーデータ、アナログデジタル変換、ワイヤレスデータ送信を管理するための、ならびに、データパケットを復号すること、およびウェブブラウザにおいてレンダリングするために、符号化オーディオおよびビデオ信号を処理することなど、他の専用動作を実行するための、様々なシステム構成要素、リソース、およびカスタム回路構成を含み得る。たとえば、第1のSOC202のシステム構成要素およびリソース224は、電力増幅器、電圧調節器、発振器、位相ロックループ、周辺ブリッジ、データコントローラ、メモリコントローラ、システムコントローラ、アクセスポート、タイマー、ならびに、ワイヤレスデバイス上で実行しているプロセッサおよびソフトウェアクライアントをサポートするために使われる他の同様の構成要素を含み得る。システム構成要素およびリソース224、ならびに/またはカスタム回路構成222はまた、カメラ、電子ディスプレイ、ワイヤレス通信デバイス、外部メモリチップなど、周辺デバイスとインターフェースするための回路構成を含み得る。
【0071】
第1のSOC202および第2のSOC204は、相互接続/バスモジュール250を介して通信し得る。様々なプロセッサ210、212、214、216、218は、相互接続/バスモジュール226を介して、1つまたは複数のメモリ要素220、システム構成要素およびリソース224、ならびにカスタム回路構成222および熱管理ユニット232に相互接続され得る。同様に、プロセッサ252は、相互接続/バスモジュール264を介して、電力管理ユニット254、ミリ波トランシーバ256、メモリ258、および様々な追加プロセッサ260に相互接続され得る。相互接続/バスモジュール226、250、264は、再構成可能な論理ゲートのアレイを含んでよく、かつ/またはバスアーキテクチャ(たとえば、CoreConnect、AMBAなど)を実装し得る。通信は、高性能ネットワークオンチップ(NoC)などの高度な相互接続部によって行われてよい。相互接続/バスモジュール226、250、264は、個々にかつ/または様々な組合せで、プロセッサ210、212、214、216、218、252、260がATコマンドおよび/またはレスポンスを互いと交換することを可能にするためのATインターフェースとして構成され得る。
【0072】
第1および/または第2のSOC202、204は、クロック206、電圧調節器208、および1つまたは複数のワイヤレストランシーバ266など、SOCの外部にあるリソースと通信するための入力/出力モジュール(図示せず)をさらに含み得る。SOCの外部にあるリソース(たとえば、クロック206、電圧調節器208)は、内部SOCプロセッサ/コアのうちの2つ以上によって共有され得る。
【0073】
上記で説明した例示的なSIP200に加えて、様々な実施形態が、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、またはそれらの任意の組合せを含み得る、多種多様なコンピューティングシステムにおいて実装され得る。
【0074】
図3は、基地局350(たとえば、基地局110a~110d)とワイヤレスデバイス320(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200)との間のワイヤレス通信における、ユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックを含む、ソフトウェアアーキテクチャ300の一例を示す。
図1A~
図3を参照すると、ワイヤレスデバイス320は、通信システム(たとえば、100)の基地局350と通信するために、ソフトウェアアーキテクチャ300を実装し得る。様々な実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300におけるレイヤは、基地局350のソフトウェアにおける対応するレイヤとの論理接続を形成し得る。ソフトウェアアーキテクチャ300は、1つまたは複数のプロセッサ(プロセッサ212、214、216、218、252、260など)の間に分散され得る。マルチSIM(加入者識別モジュール)ワイヤレスデバイスにおける、1つの無線プロトコルスタックに関して示されているが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、複数のプロトコルスタックを含み得、複数のプロトコルスタックの各々が、異なるSIMに関連付けられ得る(デュアルSIMワイヤレス通信デバイスにおける、それぞれ2つのSIMに関連付けられた2つのプロトコルスタックなど)。LTE通信レイヤに関して以下で説明するが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ワイヤレス通信のための様々な規格およびプロトコルのいずれかをサポートし得るか、ならびに/または、ワイヤレス通信のための様々な規格およびプロトコルのいずれかをサポートする追加のプロトコルスタックを含み得る。
【0075】
ソフトウェアアーキテクチャ300は、非アクセス層(NAS)302とアクセス層(AS)304とを含み得る。NAS302は、パケットフィルタリング、セキュリティ管理、モビリティ制御、セッション管理、ならびにワイヤレスデバイスのSIM(たとえば、SIM204)とそのコアネットワーク140との間のトラフィックおよびシグナリングをサポートするための機能およびプロトコルを含み得る。AS304は、SIM(たとえば、SIM204)と、サポートされたアクセスネットワークのエンティティ(たとえば、基地局)との間の通信をサポートする機能およびプロトコルを含み得る。具体的には、AS304は、少なくとも3つのレイヤ(レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3)を含み得、その各々が様々なサブレイヤを含み得る。
【0076】
ユーザおよび制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ1(L1)は、物理レイヤ(PHY)306であり得、物理レイヤ(PHY)306は、エアインターフェース上の送信および/または受信を可能にする機能を監督し得る。そのような物理レイヤ306機能の例には、サイクリック冗長検査(CRC)アタッチメント、コーディングブロック、スクランブリングおよびデスクランブリング、変調および復調、信号測定、MIMOなどが含まれ得る。物理レイヤは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含む、様々な論理チャネルを含み得る。
【0077】
ユーザおよび制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ2(L2)は、物理レイヤ306上のワイヤレスデバイス320と基地局350との間のリンクを担い得る。様々な実施形態では、レイヤ2は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ308と、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ310と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ312とを含んでよく、それらの各々が、基地局350において終端する論理接続を形成する。
【0078】
制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ3(L3)は、無線リソース制御(RRC)サブレイヤ313を含み得る。示されていないが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、追加のレイヤ3サブレイヤ、ならびにレイヤ3の上の様々な上位レイヤを含み得る。様々な実施形態では、RRCサブレイヤ313は、システム情報をブロードキャストすること、ページングすること、ならびにワイヤレスデバイス320と基地局350との間のRRCシグナリング接続を確立および解放することを含む機能を提供し得る。
【0079】
様々な実施形態では、PDCPサブレイヤ312は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化、シーケンス番号付加、ハンドオーバデータ処理、完全性保護、暗号化、およびヘッダ圧縮を含む、アップリンク機能を提供し得る。ダウンリンクにおいて、PDCPサブレイヤ312は、データパケットの順序配信、重複データパケット検出、完全性検証、解読、およびヘッダ復元を含む機能を提供し得る。
【0080】
アップリンクにおいて、RLCサブレイヤ310は、上位レイヤデータパケットのセグメント化および連結、損失したデータパケットの再送信、ならびに自動再送要求(ARQ)を提供し得る。ダウンリンクにおいて、RLCサブレイヤ310機能は、順序が狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替え、上位レイヤデータパケットの再アセンブリ、およびARQを含み得る。
【0081】
アップリンクにおいて、MACサブレイヤ308は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化、ランダムアクセス手順、論理チャネル優先度、およびハイブリッドARQ(HARQ)動作を含む機能を提供し得る。ダウンリンクにおいて、MACレイヤ機能は、セル内でのチャネルマッピング、逆多重化、間欠受信(DRX)、およびHARQ動作を含み得る。
【0082】
ソフトウェアアーキテクチャ300は、物理媒体を通して、データを送信するための機能を提供し得るが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ワイヤレスデバイス320における様々なアプリケーションへのデータ転送サービスを提供するための少なくとも1つのホストレイヤ314をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホストレイヤ314によって提供されるアプリケーション固有機能は、ソフトウェアアーキテクチャと汎用プロセッサとの間のインターフェースを提供し得る。例として、ホストレイヤ314は、ダウンリンクストリーミングサービスアプリケーション機能および/またはアップリンクストリーミングサービスアプリケーション機能など、ストリーミングサービスアプリケーション機能360、メディアセッションハンドラ機能362、メディアプレーヤーエンティティ、メディアストリーマーエンティティなどを含む、様々な機能を提供し得る。そのようなストリーミングサービスアプリケーション機能360および/またはメディアセッションハンドラ機能362は、ともに動作して、ストリーミングサービス(たとえば、アップリンクストリーミングサービス、ダウンリンクストリーミングサービスなど)をワイヤレスデバイス320上にプロビジョニングするように動作し得る。
【0083】
他の実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ホストレイヤ機能を提供する1つまたは複数の上位論理レイヤ(たとえば、トランスポート、セッション、プレゼンテーション、アプリケーションなど)を含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、論理接続がモバイルオペレータのネットワーク内で外部パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)において終端するネットワーレイヤ(たとえば、IPレイヤ)を含み得る。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、別のデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、サーバなど)において論理接続が終端するアプリケーションレイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、物理レイヤ306と通信ハードウェア(たとえば、1つまたは複数の無線周波数(RF)トランシーバ)との間のハードウェアインターフェース316をAS304内にさらに含み得る。
【0084】
図4Aは、様々な実施形態による、5GSネットワークにおいてダウンリンクストリーミングサービスアシスタンスを提供するように構成されたシステムを示す構成要素ブロック図である。
図4Bは、様々な実施形態による、アップリンクストリーミングサービスアシスタンスを提供する
図4Aのシステムを示す構成要素ブロック図である。
図1A~
図4Bを参照すると、システムは、ワイヤレスデバイス400(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320)を含み得る。ワイヤレスデバイス400は、アプリケーションプロセッサ403(たとえば、アプリケーションプロセッサ216)に接続されたRANモデム402(たとえば、モデムプロセッサ212、252)を含み得る。メディアセッションハンドラ404アプリケーションは、アプリケーションプロセッサ403上で実行していることがある。アプリケーションプロセッサ403、また具体的には、メディアセッションハンドラ404は、ATコマンド/レスポンスをRANモデム402と交換し得る。様々な実施形態では、アプリケーションプロセッサ403とRANモデム402との間で交換されるATコマンド/レスポンスは、ダウンロードビットレート推奨要求、レスポンス、および/または通知に関連付けられたATコマンド/レスポンスであり得る。アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404からなど、アプリケーションプロセッサ403からのダウンリンクビットレート推奨要求であるATコマンドの受信に応答して、RANモデム402は、ANBRQメッセージをRAN(たとえば、RAN153)の基地局(たとえば、基地局110a~110d、350)に送信し得る。RAN(たとえば、RAN153)は、ANBRメッセージとして、ビットレート推奨をRANモデム402に戻し得る。ANBRメッセージの受信に応答して、RANモデム402は、ATインターフェースを介して、ダウンリンクビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを、アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404など、アプリケーションプロセッサ403に送信し得る。メディアセッションハンドラ404は、メディアプレーヤー/ストリーマーアプリケーションおよび/またはストリーミングアウェアアプリケーションとインターフェースしてストリーミングサービスを提供し得る。たとえば、メディアセッションハンドラ404は、メディアプレーヤー/ストリーマーアプリケーションおよび/またはストリーミングアウェアアプリケーションとインターフェースして、ダウンリンクメディアストリーミングのためのM6dインターフェースおよび/またはアップリンクメディアストリーミングのためのM6uインターフェースなど、M6インターフェースを介してストリーミングサービスを提供し得る。同じプロセッサ(たとえば、403)上で実行しているとして示すが、メディアプレーヤー/ストリーマーアプリケーションおよび/もしくはストリーミングアウェアアプリケーションならびに/またはメディアセッションハンドラ404は、ワイヤレスデバイス400の異なるプロセッサ(たとえば、プロセッサ218上のメディアプレーヤー/ストリーマーアプリケーションおよびプロセッサ216上のメディアセッションハンドラ404など)の上で実行していることがある。
【0085】
様々な実施形態では、アプリケーションプロセッサ403とRANモデム402との間で交換されるATコマンド/レスポンスは、アップリンクビットレート推奨要求、レスポンス、および/または通知に関連付けられたATコマンド/レスポンスであり得る。アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404からなど、アプリケーションプロセッサ403からのアップリンクビットレート推奨要求であるATコマンドの受信に応答して、RANモデム402は、ANBRQメッセージをRAN(たとえば、RAN153)の基地局(たとえば、基地局110a~110d、350)に送信し得る。RAN(たとえば、RAN153)は、ANBRメッセージとして、ビットレート推奨をRANモデム402に戻し得る。ANBRメッセージの受信に応答して、RANモデム402は、ATインターフェースを介して、アップリンクビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを、アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404など、アプリケーションプロセッサ403に送信し得る。
【0086】
図5は、様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスをサポートするためのワイヤレスデバイス400上のATコマンド/レスポンス交換のためのアーキテクチャを示す。
図1A~
図5を参照すると、TEは、アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404など、ワイヤレスデバイス400の第1のプロセッサ上で実行しているアプリケーションであってよい。MTは、RAMモデム402であってよい。TE(たとえば、メディアセッションハンドラ404)およびMT(たとえば、RANモデム402)は、TE(たとえば、メディアセッションハンドラ404)とMT(たとえば、RANモデム402)との間の1つまたは複数の論理端末アダプター(TA)を介してATコマンドおよびレスポンスを交換し得る。1つまたは複数の論理TAを含む、様々な1つまたは複数の相互接続(たとえば、相互接続/バスモジュール226、250、264)は、TE(たとえば、メディアセッションハンドラ404)とMT(たとえば、RANモデム402)との間でATインターフェースとして動作し得る。特定の例として、アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404は、ATインターフェース420を介して、ビットレート推奨要求(たとえば、ダウンリンクビットレート要求、アップリンクビットレート要求など)に関連付けられたATコマンドを送信し得る。このようにして、メディアセッションハンドラ404はTEとして動作し得、RANモデム402はMTとして動作し得る。ATインターフェース420を介したATコマンドの受信に応答して、RANモデム402は、ANBRQメッセージをRAN(たとえば、RAN153)の基地局(たとえば、基地局110a~110d、350)に送信し得る。RAN(たとえば、RAN153)の基地局(たとえば、基地局110a~110d、350)は、ANBRメッセージとしてビットレート推奨をRANモデム402に戻し得る。ANBRメッセージの受信に応答して、RANモデム402は、ATインターフェース420を介して、ビットレート推奨レスポンス(たとえば、ダウンリンクビットレート推奨レスポンス、アップリンクビットレート推奨レスポンスなど)であるレスポンスを、アプリケーションプロセッサ403上で実行しているメディアセッションハンドラ404に送信し得る。
【0087】
図6は、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するための例示的な方法600のプロセスフロー図を示す。
図1A~
図6を参照すると、方法600は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のプロセッサ(たとえば、216、403)によって実装され得る。方法600の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。いくつかの実施形態では、方法600の動作を実装するプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、MTとして動作し得るワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)とのATコマンド/レスポンス交換のためのTEとして動作し得る。
【0088】
ブロック602において、プロセッサは、ATインターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップを含む動作を実行し得る。ビットレート推奨アクションコマンドは、少なくともストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含み得る。いくつかの実施形態では、方向は、アップリンクまたはダウンリンクの指示であってよい。いくつかの実施形態では、ストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのためのEPSベアラの指示であってよい。いくつかの実施形態では、ストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのためのPDUセッションの指示であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ビットレート要求は、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のアグリゲート要求ビットレート、EPSベアラの要求ビットレート、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和など、要求ビットレートの指示、ならびにUL、DLなど、方向の指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドであってよい。特定の例として、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>,[<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。<reqBitrate>などのアグリゲート要求ビットレートは、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)<p_cid>によって指定されるQoSフローなど、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和を表し得る。
【0091】
ブロック604において、プロセッサは、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、受信するステップを含む動作を実行し得る。様々な実施形態では、ビットレート推奨レスポンスは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、ビットレートレスポンスは、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のストリーミング動作のためのアグリゲートビットレート推奨、EPSベアラのストリーミング動作のためのビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示、およびUL、DLなど、方向の指示を含む、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスであってよい。特定の例として、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよく、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。
【0093】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>[,<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、ストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよい。またこの例では、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、TEによるビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドのMTへの送信に応答して、MTからTEに送信され得る。
【0094】
ブロック606において、プロセッサは、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御することを含む動作を実行し得る。たとえば、プロセッサは、ビットレート推奨に基づいて、ストリーミングサービスのストリーミングレートを増大および/または低減し得る。様々な実施形態では、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップは、ビットレート推奨の指示をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップと、アプリケーションレベルビットレート値に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップとを含み得る。いくつかの実施形態では、メディアセッションハンドラが、MAC値とアプリケーションレベルビットレート値との間の変換/マッピングを実行し得る。たとえば、メディアセッションハンドラは、モデムからの、(ANBRによって表されるRANビットレートに対して競合する)任意の追加のQoSフローおよびそれらのビットレート要件、ならびに上位レイヤトランスポートオーバーヘッドの情報と、(DLストリーミングの場合)メディアプレーヤーからの、MAC値とアプリケーションレベルビットレート値との間の変換/マッピングをサポートするために同じPDUセッション内で送信された他のアプリケーションフローの動作点の情報とを取得し得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、ブロック606におけるビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいてストリーミングサービスを制御するステップは、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサからATインターフェースを介して受信されたレスポンス内のビットレート推奨から(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求された)当該のQFIまたはQoSフローに対するビットレート増大(または、ブースト)を導出するステップを含み得る。「<recmBitrate>」など、モデムプロセッサから受信されたビットレート推奨は、「<cid>」が参照するPDUセッションなど、PDUセッション内のQoSフローの集合に対する(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨の指示であってよい。(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求された)<p_cid>によって指定されたQoSフローなど、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する推奨ビットレート(たとえば、ブーストされたまたは増大されたビットレート)は、PDUセッション内のQoSフローの集合に対するアグリゲートビットレート推奨の指示であり得る「<recmBitrate>」など、モデムプロセッサから受信されたアグリゲートビットレート推奨から、当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートの総和を差し引くことによって決定され得る。
【0096】
図7は、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法700を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図7を参照すると、方法700は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)によって実装され得る。方法700の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。方法700の動作は、方法600(
図6)の動作とともに実行され得る。いくつかの実施形態では、方法700の動作を実装するモデムプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、TEとして動作し得るワイヤレスデバイスの別のプロセッサ(たとえば、216、403)とのATコマンド/レスポンス交換のためのMTとして動作し得る。
【0097】
ブロック702において、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、方向は、アップリンクまたはダウンリンクの指示であってよい。いくつかの実施形態では、第1のストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのためのEPSベアラの指示であってよい。いくつかの実施形態では、第1のストリーム識別子の指示は、ストリーミングサービスのためのPDUセッションの指示であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、ビットレート要求は、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、第1のストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のアグリゲート要求ビットレート、EPSベアラの要求ビットレート、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和など、要求ビットレートの指示、ならびにUL、DLなど、方向の指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドであってよい。特定の例として、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、第1のストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよく、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>,[<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、第1のストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<reqBitrate>」は、MTによって応答されることになる「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するTEによる(たとえば、毎秒キロビット(kbit/sまたはkbps)単位の)アグリゲート要求ビットレートなど、要求ビットレートの指示であってよい。またこの例では、「<direction>」は、ビットレート要求の「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。<reqBitrate>などのアグリゲート要求ビットレートは、PDUセッション内の(たとえば、ブーストまたは増大されたビットレートが要求される)<p_cid>によって指定されるQoSフローなど、当該の特定のアプリケーションデータおよび/または特定のQoSフローに対する所望のビットレートと当該しないそのPDUセッション内のすべての他のアプリケーションデータおよび/またはQoSフローのビットレートとのビットレート総和を表し得る。
【0100】
ブロック704において、モデムプロセッサは、ビットレート推奨アクションコマンドである、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および第1のストリーム識別子の指示に関連付けられたLCIDを決定するステップを含む動作を実行し得る。様々な実施形態では、QoSフロー、EPSベアラなどのストリームは、RANレイヤ2(L2)パラメータにマッピングし得る。様々な実施形態では、TE(たとえば、メディアセッションハンドラなど、ワイヤレスデバイスのプロセッサ上で実行しているアプリケーション)は、ビットレート推奨、またはブーストが求められるメディアストリーミングアプリケーションフローに対応するストリーム(たとえば、QoSフロー、EPSベアラなど)をワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、5Gモデム、LTEモデムなど)に示し得る。一例として、アプリケーションは、アクション/実行コマンド「+CGBRR=<cid>,<reqBitrate>,<direction>[,<p_cid>]」を使用して、ビットレート推奨またはブーストが求められるメディアストリーミングアプリケーションフローに対応する(たとえば、QoSフローのQFIによる)QoSフロー、関連するPDUセッション識別子、および要求されるストリーミングビットレートをモデムに対して識別し得る。様々な実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドを受信しているモデムプロセッサは、第1のストリーム識別子(たとえば、「<cid>」の値)を、内部で参照されたPDUセッション、およびRANとのビットレート推奨クエリ/レスポンス/通知対話において使用された推奨ビットレートMAC CE内の関連付けられたLCIDにマッピングし得る(たとえば、第1のストリーム識別子を内部的に参照されたPDUセッションの第2のストリーム識別子にマッピングする)。様々な実施形態では、非アクセス層(NAS)シグナリングを介したセッション管理機能(SMF)でPDUセッションのワイヤレスデバイスの確立時、SMFはワイヤレスデバイスによって使用するための許可されたQoS規則を戻し得る。いくつかの実施形態では、SMFは、PDUセッション内の各QoSフローに対して、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を介して、eNB、gNBなど、ワイヤレスデバイスがキャンプオンされる基地局に提供され得る、関連付けられたQFIおよびQoSプロファイルを割り当てることもできる。LCID、データ無線ベアラ(DRB)識別子(DRB ID)、QFIに対するRAN L2パラメータと無線リソース制御(RRC)パラメータとの間に1対1の対応が存在し得、無線ベアラおよび対応するサービスデータ適応プロトコル(SDAP)(たとえば、NRのみのための)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、およびMAC構成を定義するため、eNB、gNBなど、ワイヤレスデバイスがキャンプオンされる基地局は、ビットレート推奨処理のためにPDUセッションおよびその含まれたQoSフローをDRBに明確にマッピングすることが可能であり得る。
【0101】
ブロック706において、モデムプロセッサは、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンス要求をRANの基地局に送信するステップを含む動作を実行し得る。特定の例として、ネットワークアシスタンス要求は、ANBRQメッセージ、推奨ビットレートクエリMAC CEなどであってよい。
【0102】
ブロック708において、モデムプロセッサは、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスをRANの基地局から受信するステップを含む動作を実行し得る。特定の例として、ネットワークアシスタンスレスポンスは、ANBRメッセージ、推奨ビットレートMAC CEなどであってよい。
【0103】
ブロック710において、モデムプロセッサは、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答してビットレート推奨を決定するステップを含む動作を実行し得る。様々な実施形態では、ビットレート推奨は、ネットワークアシスタンスレスポンス内のビットレート推奨と同じであると決定され得る。様々な実施形態では、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップは、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンス内に示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップを含み得る。
【0104】
ブロック712において、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、送信するステップを含む動作を実行し得る。様々な実施形態では、ビットレート推奨レスポンスは、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、ビットレートレスポンスは、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、第1のストリーム識別子の指示、PDUセッション内のQoSフローの集合のストリーミング動作のためのアグリゲートビットレート推奨、EPSベアラのストリーミング動作のためのビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示、およびUL、DLなど、方向の指示を含む、ビットレート推奨レスポンスである、ATインターフェースを介したレスポンスであってよい。特定の例として、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、第1のストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよく、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示をさらに含んでよい。特定の例として、PDUセッション内の特定のQoSフローの指示を含むビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、「+CGBRR=<cid>,<recmBitrate>,<direction>[,<p_cid>]」であってよい。この例では、「<cid>」は、特定のPDUセッション定義など、第1のストリーム識別子を指定する整数タイプ値であってよく、「<recmBitrate>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内のQoSフローの集合に対するストリーミング動作のためのMTからTEに送信された(たとえば、kbit/s単位の)アグリゲートビットレート推奨など、ビットレート推奨の指示であってよい。またこの例では、「<direction>」は、ビットレートレスポンスの「UL」または「DL」など、方向の指示であってよく、「<p_cid>」は、「<cid>」が参照するPDUセッション内の特定のQoSフローを指定する整数タイプ値であってよい。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、TEによるビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドのMTへの送信に応答して、MTからTEに送信され得る。
【0107】
図8Aは、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法800を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図8Aを参照すると、方法800は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のプロセッサ(たとえば、216、403)によって実装され得る。方法800の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。方法800の動作は、方法600(
図6)および/または700(
図7)の動作とともに実行され得る。方法800の動作を実装するプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、MTとして動作し得るワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)とのATコマンド/レスポンス交換のためのTEとして動作し得る。
【0108】
ブロック802において、プロセッサは、テストコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップを含む動作を実行し得る。テストコマンドであるATコマンドは、ATインターフェースを介してワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信され得る。いくつかの実施形態では、テストコマンドは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かを決定するために、TEからMTに送信され得る。特定の例として、TEは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かについてのクエリとして、テストコマンド「+CGBRR=?」をMTに送信し得る。
【0109】
図8Bは、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法810を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図8Bを参照すると、方法810は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)によって実装され得る。方法810の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。いくつかの実施形態では、方法810の動作は、方法600(
図6)、700(
図7)、および/または800(
図8A)の動作とともに実行され得る。いくつかの実施形態では、方法810の動作を実装しているモデムプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、TEとして動作し得るワイヤレスデバイスの別のプロセッサ(たとえば、216、403)とのATコマンド/レスポンス交換のためのMTとして動作し得る。
【0110】
ブロック812において、モデムプロセッサは、テストコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、テストコマンドは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かを決定するために、TEからMTに送信され得る。特定の例として、TEは、MTがビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするか否かについてのクエリとして、テストコマンド「+CGBRR=?」をMTに送信し得る。
【0111】
ブロック814において、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨がサポートされることを示すレスポンスを送信するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートするMTは、サポートされるレスポンスを用いてテストコードに応答し得る。特定の例として、MTは、テストコマンド「+CGBRR=?」に応答して、「+CGBRR=OK」のサポートされるレスポンスをTEに送信し、それにより、MTが、ビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するビットレート推奨レスポンスであるレスポンスを送信することをサポートすることを示し得る。
【0112】
図9Aは、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法900を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図9Aを参照すると、方法600は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のプロセッサ(たとえば、216、403)によって実装され得る。方法900の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。いくつかの実施形態では、方法900の動作は、方法600(
図6)、700(
図7)、800(
図8A)、および/または810(
図8B)の動作とともに実行され得る。いくつかの実施形態では、方法900の動作は、方法600(
図6)のブロック602において第2のビットレート推奨アクションコマンドである初期ATコマンドを送信した後に実行され得る。いくつかの実施形態では、方法900の動作を実装するプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、MTとして動作し得るワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)とのATコマンド/レスポンス交換のためのTEとして動作し得る。
【0113】
ブロック902において、プロセッサは、ストリーミングサービスのための第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップであって、第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくともストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、送信するステップを含む動作を実行し得る。ストリーミングサービスのための第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、ATインターフェースを介してワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信され得る。
【0114】
ブロック904における決定において、プロセッサは、レスポンスがATインターフェースを介して受信されるかどうかなど、レスポンスが受信されるかどうかを決定し得る。たとえば、プロセッサは、エラーメッセージであるレスポンスがATインターフェースを介してワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信されるかどうか、または第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスがATインターフェースを介してワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信されるかどうかを決定し得る。
【0115】
ATインターフェースを介してレスポンスが受信されないとの決定(すなわち、決定ブロック906=「いいえ」)に応答して、プロセッサは、ビットレート推奨の指示がブロック906において依然として有効であると決定し得る。様々な実施形態では、モデムプロセッサからの第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するレスポンスの欠如は、ビットレート推奨の指示が依然として有効であることを示す。
【0116】
ATインターフェースを介してレスポンスが受信されるとの決定(すなわち、決定ブロック906=「はい」)に応答して、プロセッサは、ブロック908において、レスポンスに基づいて、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを再試行し得る。レスポンスに基づいて、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを再試行するステップは、モデムプロセッサからのレスポンス内で示されたretry-after時間期間が失効した後で再度、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを送信するステップを含み得る。レスポンスに基づいて、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを再試行するステップは、ビットレート推奨の指示に関連付けられたネットワークアシスタンスレスポンスがモデムプロセッサによって受信された時間の指示がしきい値よりも長いとき、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドを再度送信するステップを含み得る。
【0117】
図9Bは、様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法920を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図9Bを参照すると、方法920は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)によって実装され得る。方法920の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。様々な実施形態では、方法920の動作は、方法600(
図6)、700(
図7)、800(
図8A)、810(
図8B)、および/または900(
図9A)の動作とともに実行され得る。様々な実施形態では、方法920の動作は、ブロック702(
図7)における、ビットレート推奨アクションコマンドである、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して実行され得る。様々な実施形態では、方法920の動作を実装するモデムプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、TEとして動作し得るワイヤレスデバイスの別のプロセッサ(たとえば、216、403)とのATコマンド/レスポンス交換のためのMTとして動作し得る。
【0118】
ブロック922において、モデムプロセッサは、レスポンスタイマーを開始するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、レスポンスタイマーは、TEからのビットレート推奨アクションコマンドに対するMTのレスポンスを制御し得る。一例として、「LogicalChannelConfig」IE内の「bitRateQueryProhibitTimer」フィールド内に設定されたANBRQメッセージの頻度の同じ制限がTEからのビットレート要求に対するMTのレスポンスを制御するために適用され得る。
【0119】
ブロック924において、モデムプロセッサは、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくともストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップを含む動作を実行し得る。第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドは、ATインターフェースを介してワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信され得る。
【0120】
決定ブロック926において、モデムプロセッサは、レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定するステップを含む動作を実行し得る。
【0121】
レスポンスタイマーが失効した後に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定(すなわち、決定ブロック926=「いいえ」)に応答して、モデムプロセッサは、ブロック928においてレスポンスを送信し得る。レスポンスは、ATインターフェースを介して送信され得る。レスポンスタイマーが失効すると、要求およびレスポンスはビットレート要求に対して望まれる頻度設定であってよい。
【0122】
レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定(すなわち、決定ブロック926=「はい」)に応答して、モデムプロセッサは、ブロック930においてビットレート要求頻度制限アクションをとり得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは、最新のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードなど、エラーコードを戻し得る。いくつかの実施形態では、エラーコードは、「retry-after」パラメータを含み得る。いくつかの実施形態では、エラーコードは、ATインターフェースを介してモデムプロセッサによって送信され得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは、最新のビットレート推奨アクションコマンド内に示された、PDUセッションの識別子、EPSベアラの識別子など、ストリーム識別子に適用可能な最新のビットレート推奨を戻し得る。いくつかの実施形態では、MTによって送信される最新のビットレート推奨は、最新のビットレート推奨に対応する、ANBRメッセージなどのネットワークアシスタンスレスポンスがRANから受信された壁時計時間の指示を含み得る。いくつかの実施形態では、最新のビットレート推奨は、ATインターフェースを介してレスポンス内でモデムプロセッサによって送信され得る。一実施形態では、レスポンスタイマーが失効する前のTEによる連続ビットレート推奨アクションコマンドの送信に応答して、MTは何のアクションもとらなくてよい。いくつかの実施形態では、TEは、ビットレート推奨アクションコマンドに対するMTからのレスポンスの欠如を、MTによって送信された最新のビットレート推奨が依然として有効であるという表示として解釈するように構成され得る。
【0123】
図9Cは、様々な実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行される方法950を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図9Cを参照すると、方法950は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)によって実装され得る。方法950の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。様々な実施形態では、方法950の動作は、方法600(
図6)、700(
図7)、800(
図8A)、810(
図8B)、900(
図9A)、および/または920(
図9B)の動作とともに実行され得る。様々な実施形態では、方法950の動作は、非要求型ATコマンドを送信するために実行され得る。様々な実施形態では、方法950の動作を実装するモデムプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、TEとして動作し得るワイヤレスデバイスの別のプロセッサ(たとえば、216、403)とのATコマンド/レスポンス交換のためのMTとして動作し得る。
【0124】
ブロック952において、モデムプロセッサは、RANの基地局からネットワークアシスタンスレスポンスを受信するステップを含む動作を実行し得る。レスポンスは、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨を含む、RANからの非要求型ネットワークアシスタンスレスポンスであってよい。
【0125】
ブロック710において、モデムプロセッサは、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するために、方法700(
図7)の同様に番号付けされたブロックを参照しながら論じる動作を実行し得る。
【0126】
ブロック954において、モデムプロセッサは、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともビットレート推奨の指示を含む、送信するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、非要求型通知の形態でMTによって提供されるビットレート推奨値を含めて、MTからTEに非要求型結果コードとして送信され得る。特定の例として、ビットレート推奨の非要求型通知であるレスポンスは、「+CGBRR[<recmBitrate>」であってよい。この例では、「<recmBitrate>」は、(たとえば、kbit/s単位の)ビットレート推奨値など、ビットレート推奨の指示であってよい。
【0127】
図9Dは、いくつかの実施形態による、ストリーミングサービスアシスタンスを提供するためにワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行される方法960を示すプロセスフロー図である。
図1A~
図9Dを参照すると、方法960は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)のプロセッサ(たとえば、216、403)によって実装され得る。方法960の動作は、アップリンクストリーミングおよび/またはダウンリンクストリーミングをサポートするために実行され得る。方法960の動作は、方法600(
図6)、700(
図7)、800(
図8A)、810(
図8B)、900(
図9A)、920(
図9B)、および/または950(
図9C)の動作とともに実行され得る。様々な実施形態では、方法960の動作は、非要求型ATコマンドを受信するために実行され得る。方法960の動作を実装するプロセッサは、ATインターフェース(たとえば、226、250、264、420)を介した、MTとして動作し得るワイヤレスデバイスのモデムプロセッサ(たとえば、212、252、402)とのATコマンド/レスポンス交換のためのTEとして動作し得る。
【0128】
ブロック962において、プロセッサは、ATインターフェースを介して、ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサからビットレート推奨レスポンスを受信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともビットレート推奨の指示を含む、受信するステップを含む動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスは、非要求型通知の形態でMTによって提供されるビットレート推奨値を含めて、MTからTEに非要求型結果コードとして送信され得る。特定の例として、ビットレート推奨の非要求型通知であるレスポンスは、「+CGBRR[<recmBitrate>」であってよい。この例では、「<recmBitrate>」は、(たとえば、kbit/s単位の)ビットレート推奨値など、ビットレート推奨の指示であってよい。
【0129】
ブロック606において、プロセッサは、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するために、方法600(
図6)の同様に番号付けされたブロックを参照しながら論じた動作を実行し得る。
【0130】
様々な実施形態は、様々なワイヤレスネットワークデバイス上で実装されてもよく、その一例が、基地局(たとえば、基地局110a~110d、350など)などの通信ネットワークのネットワーク要素として機能するワイヤレスネットワークコンピューティングデバイス1000の形態で
図10に示されている。そのようなネットワークコンピューティングデバイスは、少なくとも
図10に示された構成要素を含み得る。
図1A~
図10を参照すると、ネットワークコンピューティングデバイス1000は、典型的には、揮発性メモリ1002と、ディスクドライブ1003などの大容量不揮発性メモリとに結合された、プロセッサ1001を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス1000はまた、プロセッサ1001に結合された、フロッピーディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはデジタルビデオディスク(DVD)ドライブ1006など、周辺メモリアクセスデバイスを含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス1000はまた、他のシステムコンピュータおよびサーバに結合されたインターネットおよび/またはローカルエリアネットワークなどのネットワークとデータ接続を確立するために、プロセッサ1001に結合されたネットワークアクセスポート1004(または、インターフェース)を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス1000は、ワイヤレス通信リンクに接続され得る、電磁放射を送信し、受信するための1つまたは複数のアンテナ1007を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス1000は、周辺機器、外部メモリ、または他のデバイスに結合するためのUSB、Firewire(登録商標)、Thunderbolt(登録商標)など、追加のアクセスポートを含み得る。
【0131】
様々な実施形態は、様々なワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、152、154、200、320、400)上で実装されてもよく、その一例がスマートフォン1100の形式で
図11に示されている。
図1A~
図11を参照すると、スマートフォン1100は、第2のSOC204(たとえば、5G対応SOC)に結合された第1のSOC202(たとえば、SOC-CPU)を含み得る。第1のSOC202および第2のSOC204は、内部メモリ1106、1116、ディスプレイ1112、およびスピーカー1114に結合され得る。加えて、スマートフォン1100は、第1のSOC202および/または第2のSOC204における1つまたは複数のプロセッサに結合された、ワイヤレスデータリンクおよび/またはセルラー電話トランシーバ266に接続され得る、電磁放射を送信し、受信するためのアンテナ1104を含み得る。スマートフォン1100はまた、典型的には、ユーザ入力を受信するためのメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ1120を含む。
【0132】
典型的なスマートフォン1100はまた、マイクロフォンから受信された音をワイヤレス送信に適したデータパケットにデジタル化するとともに、受信された音データパケットを復号して、音を生成するためにスピーカーに提供されるアナログ信号を生成する、音声符号化/復号(コーデック)回路1110を含む。また、第1のSOC202および第2のSOC204におけるプロセッサ、ワイヤレストランシーバ266、およびコーデック回線1110のうちの1つまたは複数は、デジタル信号プロセッサ(DSP)回路(個別に図示せず)を含み得る。
【0133】
ワイヤレスネットワークコンピューティングデバイス1000およびスマートフォン1100のプロセッサは、以下で説明する様々な実施形態の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または1つもしくは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのモバイルデバイスでは、ワイヤレス通信機能専用のSOC204内の1つのプロセッサ、および他のアプリケーションの実行専用のSOC202内の1つのプロセッサなど、複数のプロセッサが設けられ得る。典型的には、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサにロードされる前に、メモリ1106、1116内に記憶され得る。プロセッサは、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。
【0134】
本出願で使用する場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、特定の動作または機能を実行するように構成される、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連エンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、それらに限定されない。例として、ワイヤレスデバイス上で実行しているアプリケーションとワイヤレスデバイスの両方が、構成要素と呼ばれることがある。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してよく、1つの構成要素は、1つのプロセッサもしくはコア上に存在してよく、かつ/または2つ以上のプロセッサもしくはコア同士の間で分散されてよい。加えて、これらの構成要素は、その上に記憶された様々な命令および/またはデータ構造を有する様々な非一時的コンピュータ可読媒体から実行してよい。構成要素は、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセス、関数呼出しまたはプロシージャ呼出し、電子信号、データパケット、メモリ読取り/書込み、ならびに他の知られているネットワーク、コンピュータ、プロセッサ、および/またはプロセス関連の通信方法によって通信し得る。
【0135】
いくつかの異なるセルラー通信およびモバイル通信のサービスおよび規格が利用可能であるか、または将来において企図され、それらのすべてが様々な実施形態を実装し、様々な実施形態から利益を得ることができる。そのようなサービスおよび規格は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、ロングタームエボリューション(LTE)システム、第3世代ワイヤレスモバイル通信技術(3G)、第4世代ワイヤレスモバイル通信技術(4G)、第5世代ワイヤレスモバイル通信技術(5G)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、3GSM、汎用パケット無線サービス(GPRS)、符号分割多元接続(CDMA)システム(cdmaOne、CDMA1020(商標)など)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、高度モバイルフォンシステム(AMPS)、デジタルAMPS(IS-136/TDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、デジタル強化コードレス電気通信(DECT:digital enhanced cordless telecommunications)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、Wi-Fi保護アクセスI&II(WPA、WPA2)、および統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)などを含む。これらの技術の各々は、たとえば、音声、データ、シグナリング、および/またはコンテンツメッセージの送信および受信を伴う。個々の電気通信の規格または技術に関係する用語および/または技術的詳細に対するいかなる言及も例示目的にすぎず、請求項の文言に具体的に記載されない限り、特許請求の範囲を特定の通信システムまたは通信技術に限定するものではないことを理解されたい。
【0136】
図示および説明する様々な実施形態は、特許請求の範囲の様々な特徴を示すための例として提供されるにすぎない。しかしながら、任意の所与の実施形態に関して図示および説明される特徴は、必ずしも関連する実施形態に限定されるとは限らず、図示および説明される他の実施形態とともに使用されてよく、またはそれらと組み合わせられてもよい。さらに、特許請求の範囲は、いかなる例示的な一実施形態によっても限定されるものでない。たとえば、方法600、700、800、810、900、920、950、および/または960の動作のうちの1つもしくは複数は、方法600、700、800、810、900、920、950、および/または960の1つまたは複数の動作と置換されるかまたはそれらと組み合わされてもよい。
【0137】
実装例について、以下の段落において説明する。以下の実装形態例のうちのいくつかは例示的方法の点から説明されるが、さらなる例示的実装形態は、例示的方法の動作を実行するように構成されたプロセッサを含む、ワイヤレスデバイスによって実装される以下の段落で論じる例示的方法、例示的方法の動作を実行するように構成されたモデムプロセッサを含む、ワイヤレスデバイスによって実装される以下の段落で論じる例示的方法、例示的方法の機能を実行するための手段を含む、ワイヤレスデバイスによって実装される以下の段落において論じる例示的方法、およびワイヤレスデバイスのプロセッサまたはモデムプロセッサに例示的方法の動作を実行させるように構成されたプロセッサ実行可能命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体として実装される以下の段落で論じる例示的方法を含み得る。
【0138】
[例1] ワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法であって、ATインターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくともストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、送信するステップと、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップとを含む、方法。
【0139】
[例2]ストリーム識別子の指示が、ストリーミングサービスのためのEPSベアラの指示である、例1に記載の方法。
【0140】
[例3]ストリーム識別子の指示が、ストリーミングサービスのためのPDUセッションの指示である、例1に記載の方法。
【0141】
[例4]ビットレート推奨アクションコマンドが、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み、ビットレート推奨レスポンスが、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含む、例3に記載の方法。
【0142】
[例5]方向がアップリンクまたはダウンリンクの指示である、例1から4のいずれかに記載の方法。
【0143】
[例6]ATインターフェースを介して、テストコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップをさらに含む、例1から5のいずれかに記載の方法。
【0144】
[例7]ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップであって、第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくともストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、送信するステップをさらに含む、例1から6のいずれかに記載の方法。
【0145】
[例8]ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信するステップをさらに含む、例7に記載の方法。
【0146】
[例9]エラーコードである、ATインターフェースを介したレスポンスが、retry-afterパラメータを含む、例8に記載の方法。
【0147】
[例10]ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信するステップであって、第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくともストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、方向の指示、およびビットレート推奨の指示に関連付けられたネットワークアシスタンスレスポンスがモデムプロセッサによって受信された時間の指示を含む、受信するステップをさらに含む、例7に記載の方法。
【0148】
[例11]第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するレスポンスのモデムプロセッサからの非受信に応答して、ビットレート推奨の指示が依然として有効であると決定するステップをさらに含む、例7に記載の方法。
【0149】
[例12]ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップが、ビットレート推奨の指示をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップと、アプリケーションレベルビットレート値に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップとを含む、例1から11のいずれかに記載の方法。
【0150】
[例13]ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法であって、ATインターフェースを介して、ストリーミングサービスのためのビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、ビットレート推奨アクションコマンドである、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して、第2のストリーム識別子および第1のストリーム識別子の指示に関連付けられたLCIDを決定するステップと、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンス要求をRANの基地局に送信するステップと、第2のストリーム識別子とLCIDとを含むネットワークアシスタンスレスポンスをRANの基地局から受信するステップと、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップと、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、および方向の指示を含む、送信するステップとを含む、方法。
【0151】
[例14]第1のストリーム識別子の指示が、ストリーミングサービスのためのEPSベアラの指示である、例13に記載の方法。
【0152】
[例15]第1のストリーム識別子の指示が、ストリーミングサービスのためのPDUセッションの指示である、例13に記載の方法。
【0153】
[例16]ビットレート推奨アクションコマンドが、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含み、ビットレート推奨レスポンスが、ストリーミングサービスのためのPDUセッションのQoSフローの指示をさらに含む、例15に記載の方法。
【0154】
[例17]方向がアップリンクまたはダウンリンクの指示である、例13から16のいずれかに記載の方法。
【0155】
[例18]ATインターフェースを介して、テストコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップと、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨がサポートされることを示すレスポンスを送信するステップとをさらに含む、例13から17のいずれか一項に記載の方法。
【0156】
[例19]ビットレート推奨アクションコマンドである、ワイヤレスデバイスの別のプロセッサからのATコマンドの受信に応答して、レスポンスタイマーを開始するステップと、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップであって、第2のビットレート推奨アクションコマンドが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、要求ビットレートの指示、および方向の指示を含む、受信するステップと、レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるかどうかを決定するステップと、レスポンスタイマーが失効する前に第2のビットレート推奨アクションコマンドが受信されるとの決定に応答して、ビットレート要求頻度制限アクションをとるステップとをさらに含む、例13から17のいずれかに記載の方法。
【0157】
[例20]ビットレート要求頻度制限アクションが、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨アクションコマンドが早期に送信されたことを示すエラーコードであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップを含む、例19に記載の方法。
【0158】
[例21]エラーコードであるレスポンスが、retry-afterパラメータを含む、例20に記載の方法。
【0159】
[例22]ビットレート要求頻度制限アクションが、ATインターフェースを介して、第2のビットレート推奨レスポンスであるレスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、第2のビットレート推奨レスポンスが、少なくとも第1のストリーム識別子の指示、ビットレート推奨の指示、方向の指示、およびネットワークアシスタンスレスポンスがRANの基地局から受信された時間の指示を含む、送信するステップを含む、例19に記載の方法。
【0160】
[例23]ビットレート要求頻度制限アクションが、第2のビットレート推奨アクションコマンドであるATコマンドに対するレスポンスを送信しないステップを含む、例19に記載の方法。
【0161】
[例24]RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップが、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンス内で示されたビットレート推奨をアプリケーションレベルビットレート値に変換するステップを含み、ビットレート推奨レスポンス内のビットレート推奨の指示が、アプリケーションレベルビットレート値である、例13から23のいずれかに記載の方法。
【0162】
[例25]ワイヤレスデバイスのプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法であって、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサから受信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともストリーミングサービスのためのビットレート推奨の指示を含む、受信するステップと、ビットレート推奨の指示に少なくとも部分的に基づいて、ストリーミングサービスを制御するステップとを含む、方法。
【0163】
[例26]ビットレート推奨レスポンスが、非要求型レスポンスコードを含む、例25に記載の方法。
【0164】
[例27]ビットレート推奨レスポンスが、ATインターフェースを介してビットレート推奨をモデムプロセッサに送信することに続いて受信される、例25に記載の方法。
【0165】
[例28]ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスの受信に先立って、非要求型ビットレート推奨レスポンスにサブスクライブするATコマンドをワイヤレスデバイスのモデムプロセッサに送信するステップをさらに含む、例26に記載の方法。
【0166】
[例29]ワイヤレスデバイスのモデムプロセッサによって実行されるストリーミングサービスアシスタンスを提供するための方法であって、RANの基地局からネットワークアシスタンスレスポンスを受信するステップと、RANの基地局からのネットワークアシスタンスレスポンスの受信に応答して、ビットレート推奨を決定するステップと、ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスをワイヤレスデバイスの別のプロセッサに送信するステップであって、ビットレート推奨レスポンスが、少なくともビットレート推奨の指示を含む、送信するステップとを含む、方法。
【0167】
[例30]ビットレート推奨レスポンスが、非要求型レスポンスコードを含む、例29に記載の方法。
【0168】
[例31]ATインターフェースを介して、ビットレート推奨レスポンスの送信に先立って、非要求型ビットレート推奨レスポンスにサブスクライブするATコマンドをワイヤレスデバイスの別のプロセッサから受信するステップをさらに含む、例30に記載の方法。
【0169】
[例32]モデムプロセッサが、第5世代(5G)モデムプロセッサである、例1から31のいずれかに記載の方法。
【0170】
上記の方法の説明およびプロセスフロー図は、例示的な例として提供されるにすぎず、様々な実施形態の動作が、提示された順序で実行されなければならないことを要求または暗示するものではない。当業者によって諒解されるように、上述の実施形態における動作の順序は、任意の順序で実行されてよい。「その後」、「次いで」、「次に」などの語は、動作の順序を限定するものではなく、これらの語は、方法の説明を通じて読者を導くために使用される。さらに、たとえば、冠詞「a」、「an」または「the」を使用する単数形での請求項要素へのいかなる言及も、要素を単数形に限定するものとして解釈されるべきではない。
【0171】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、構成要素、回路、およびアルゴリズム動作は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路および動作について、概してそれらの機能性に関して上記で説明してきた。そのような機能性がハードウェアそれともソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明した機能性を特定の適用例ごとに様々な方法で実装してよいが、そのような実施形態の決定は、特許請求の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
【0172】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、受信機スマートオブジェクトの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。代替的に、いくつかの動作または方法は、所与の機能に固有の回路構成によって実行され得る。
【0173】
1つまたは複数の実施形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてよい。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体または非一時的プロセッサ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。本明細書で開示する方法またはアルゴリズムの動作は、非一時的コンピュータ可読またはプロセッサ可読記憶媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールまたはプロセッサ実行可能命令において具現化され得る。非一時的コンピュータ可読またはプロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされ得る任意の記憶媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読またはプロセッサ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、FLASH(登録商標)メモリ、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージスマートオブジェクト、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用される場合があり、コンピュータによってアクセスされる場合がある任意の他の媒体を含み得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、非一時的コンピュータ可読媒体および非一時的プロセッサ可読媒体の範囲内に含まれる。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品内に組み込まれ得る、非一時的プロセッサ可読記憶媒体および/または非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
【0174】
開示する実施形態の前述の説明は、任意の当業者が特許請求の範囲を製作または使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態への様々な修正が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、特許請求の範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてよい。したがって、本開示は、本明細書で示される実施形態に限定されるように意図されるものではなく、以下の特許請求の範囲ならびに本明細書において開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0175】
100 通信システム
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110a 基地局(BS)、マクロ基地局
110b 基地局(BS)
110c 基地局(BS)
110d 基地局(BS)、中継BS、中継局
120a~120e ワイヤレスデバイス
122 ワイヤレス通信リンク
124 ワイヤレス通信リンク、サイドリンクチャネル
126 ワイヤードまたはワイヤレス通信リンク
130 ネットワークコントローラ
140 コアネットワーク、通信ネットワーク
150 ライブアップリンクメディアストリーム、メディアストリーム
152 ワイヤレスデバイス
153 RAN
154 ワイヤレスデバイス、FLUSシンク
155 FLUSソース
160 ブースト要求
162 推奨ビットレートクエリMAC CE
164 推奨ビットレートMAC CE
166 ビットレート指示
200 コンピューティングおよびワイヤレスモデムシステム、ワイヤレスデバイス、SIP
202 SOC、第1のSOC
204 SOC、第2のSOC、SIM
206 クロック
208 電圧調整器
210 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
212 モデムプロセッサ、プロセッサ
214 グラフィックスプロセッサ、プロセッサ
216 アプリケーションプロセッサ(AP)、プロセッサ
218 コプロセッサ、プロセッサ
220 メモリ、メモリ要素
222 カスタム回路構成
224 システム構成要素およびリソース
226 相互接続/バスモジュール、ATインターフェース
230 温度センサー
232 熱管理ユニット
234 熱電力エンベロープ構成要素
250 相互接続/バスモジュール、ATインターフェース
252 5Gモデムプロセッサ、プロセッサ
254 電力管理ユニット
256 ミリ波トランシーバ
258 メモリ
260 追加プロセッサ、プロセッサ
264 相互接続/バスモジュール、ATインターフェース
266 ワイヤレストランシーバ、ワイヤレスデータリンクおよびセルラー電話トランシーバ
300 ソフトウェアアーキテクチャ
302 非アクセス層(NAS)
304 アクセス層(AS)
306 物理レイヤ(PHY)
308 媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ
310 無線リンク制御(RLC)サブレイヤ
312 パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ
313 無線リソース制御(RRC)サブレイヤ、RRCサブレイヤ
314 ホストレイヤ
316 ハードウェアインターフェース
320 ワイヤレスデバイス
350 基地局
360 ストリーミングサービスアプリケーション機能
362 メディアセッションハンドラ機能
400 ワイヤレスデバイス
402 RANモデム、モデムプロセッサ
403 アプリケーションプロセッサ、プロセッサ
404 メディアセッションハンドラ
420 ATインターフェース
600 方法
700 方法
800 方法
810 方法
900 方法
920 方法
950 方法
960 方法
1000 ネットワークコンピューティングデバイス、ワイヤレスネットワークコンピューティングデバイス
1001 プロセッサ
1002 揮発性メモリ
1003 ディスクドライブ
1004 ネットワークアクセスポート
1006 デジタルビデオディスク(DVD)ドライブ
1007 アンテナ
1100 スマートフォン
1104 アンテナ
1106 内部メモリ、メモリ
1110 音声符号化/復号(コーデック)回路
1112 ディスプレイ
1114 スピーカー
1116 内部メモリ、メモリ
1120 メニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ
【国際調査報告】