(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】ターンテーブル式ステーションのボギー台車交換方法
(51)【国際特許分類】
A63G 31/08 20060101AFI20230725BHJP
【FI】
A63G31/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580751
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2022-12-27
(86)【国際出願番号】 US2021040005
(87)【国際公開番号】W WO2022006347
(87)【国際公開日】2022-01-06
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】グリビン デイヴィッド アンドリュー ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ラッセル マイケル デイビッド ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】スミス ハリソン ラレー
(72)【発明者】
【氏名】スワンド ダニエル ローマン
(57)【要約】
本開示の態様は、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する方法、装置及びシステムに関する。システムは、構造支柱と、構造支柱の上面に形成された軌道と、ターンテーブルと、ターンテーブルの下面に着脱可能に結合されたボギー台車アセンブリとを含み、ボギー台車アセンブリは、車輪付き駆動アセンブリと、構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた並進カートリッジとを含む。並進カートリッジは、使用可能配向にある間にスワップレールを介して構造支柱の半径方向側面に沿ってボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動し、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して車輪付き駆動アセンブリに結合し、車輪付き駆動アセンブリをボギー台車アセンブリから切り離すように構成される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換するためのシステムであって、
構造支柱と、
前記構造支柱の上面に形成された軌道と、
可動ターンテーブル構造と、
車輪を駆動して前記軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、前記可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリと、
前記構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、
使用可能配向で前記スワップレールに移動可能に取り付けられた第1の並進カートリッジと、
を備え、前記第1の並進カートリッジは、前記使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合するとともに、前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造から切り離すように構成される、
システム。
【請求項2】
前記第1の並進カートリッジは、前記使用可能配向にある間に、前記スワップレールを介して前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記可動ターンテーブル構造に結合された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動するように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の並進カートリッジは、
前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動し、
前記使用可能配向にあって前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記スワップレールを介して前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記装填解除位置から離れた位置に移動する、
ように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の並進カートリッジは、
前記第1の車輪付き駆動アセンブリの下面に着脱可能に結合されたアダプタプレートと、
前記アダプタプレートの下面に結合され、前記並進カートリッジを前記使用可能配向と前記正しい機能的配向との間で枢動させるように構成された傾斜スライドキャリッジと、
前記アダプタプレートの前記下面に結合された1又は2以上のスライドレールと、
を含み、前記1又は2以上のスライドレールは、
前記正しい機能的配向にある前記第1の並進カートリッジを前記第1のボギー台車アセンブリに向けてスライドさせて、前記アダプタプレートを前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合し、
前記アダプタプレートが前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されて、前記第1の車輪付き駆動アセンブリが前記第1のボギー台車アセンブリから切り離されている時に、前記正しい機能的配向にある前記第1の並進カートリッジを前記第1のボギー台車アセンブリから離れてスライドさせ、又は、
前記アダプタプレートが前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されて、前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリが前記可動ターンテーブル構造から切り離されている時に、前記正しい機能的配向にある前記第1の並進カートリッジを前記可動ターンテーブル構造から離れてスライドさせる、
ように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の並進カートリッジと前記スワップレールとの間に形成された平衡錘枢動部をさらに備え、前記平衡錘枢動部は、前記第1の並進カートリッジが前記使用可能配向と前記正しい機能的配向との間で枢動する際に、前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリの重量を相殺するように構成される、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のボギー台車アセンブリは、前記車輪を前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合するように構成され、
前記可動ターンテーブル構造は、前記第1の車輪付き駆動アセンブリが前記車輪を駆動して前記軌道上で転動させると、軸を中心に回転する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記可動ターンテーブル構造は、前記軸を中心に回転して前記第1のボギー台車アセンブリを前記第1の並進カートリッジの上方の装填解除位置に移動させるように構成される、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記スワップレールに前記使用可能配向で移動可能に取り付けられた第2の並進カートリッジをさらに備え、前記第2の並進カートリッジは、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されて、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、前記使用可能配向から前記正しい機能的配向に枢動し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリから切り離れ、
前記第1のボギー台車アセンブリに結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離れている間に、又は前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリから切り離れている間に、前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動する、
ように構成される、
請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の並進カートリッジは、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリの下面に着脱可能に結合された第2のアダプタプレートと、
前記第2のアダプタプレートの下面に結合され、前記第2の並進カートリッジを前記使用可能配向と前記正しい機能的配向との間で枢動させるように構成された第2の傾斜スライドキャリッジと、
前記第2のアダプタプレートの前記下面に結合された1又は2以上の第2のスライドレールと、
を含み、前記1又は2以上の第2のスライドレールは、
前記第2のアダプタプレートが前記第2の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記正しい機能的配向にある前記第2の並進カートリッジをスライドさせて、前記第2の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリに結合し、
前記第2のアダプタプレートが前記第2の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記正しい機能的配向にある前記第2の並進カートリッジをスライドさせて、前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリが前記第1のボギー台車アセンブリに結合され、前記第2のアダプタプレートが前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている時に、前記正しい機能的配向にある前記第2の並進カートリッジを前記第1のボギー台車アセンブリから離れてスライドさせ、又は、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリが前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合され、前記第2のアダプタプレートが前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている時に、前記正しい機能的配向にある前記第2の並進カートリッジを前記可動ターンテーブル構造から離れてスライドさせる、
ように構成される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2の並進カートリッジと前記スワップレールとの間に形成された第2の平衡錘枢動部をさらに備え、前記第2の平衡錘枢動部は、前記第2の並進カートリッジが前記使用可能配向と前記正しい機能的配向との間で枢動する際に、前記第2の並進カートリッジに結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリの重量を相殺するように構成される、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の並進カートリッジは、
前記使用可能配向にあって前記第2の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記スワップレールを介して前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリが前記可動ターンテーブル構造から切り離される前記可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動し、
前記使用可能配向にあって前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、前記スワップレールを介して前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記装填位置から離れた位置に移動する、
ように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する方法であって、
車輪を駆動して構造支柱の上面に形成された軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリを交換のために識別することと、
第1の並進カートリッジが使用可能配向にある間に、前記第1の並進カートリッジを、前記構造支柱の半径方向側面に沿って、前記可動ターンテーブル構造に結合された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動させることと、
前記第1の並進カートリッジを前記使用可能配向から正しい機能的配向に枢動させることと、
前記第1の並進カートリッジが前記正しい機能的配向にある間に、前記第1の並進カートリッジを前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合することと、
前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造から切り離すことと、
を含む方法。
【請求項13】
前記第1の並進カートリッジが前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記第1の並進カートリッジを前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動させることと、
前記第1の並進カートリッジが前記使用可能配向にあって前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記第1の並進カートリッジを、前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記装填解除位置から離れた位置に移動させることと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の並進カートリッジを前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に前記枢動させることは、前記第1の並進カートリッジが前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動する際に、前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリの重量を相殺することを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のボギー台車アセンブリは、前記車輪を前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合するように構成され、前記可動ターンテーブル構造は、前記第1の車輪付き駆動アセンブリが前記車輪を駆動して前記軌道上で転動させると、軸を中心に回転する、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記軸を中心に前記可動ターンテーブル構造を回転させて、前記第1のボギー台車アセンブリを前記第1の並進カートリッジの上方の前記装填解除位置に移動させることをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2の車輪付き駆動アセンブリ又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合された第2の並進カートリッジが使用可能配向にある間に、前記第2の並進カートリッジを、前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリが前記可動ターンテーブル構造から切り離される前記可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動させることと、
前記第2の並進カートリッジが、前記第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、前記第2の並進カートリッジを前記使用可能配向から前記正しい機能的配向に枢動させることと、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合することと、
前記第2の並進カートリッジを前記第2の車輪付き駆動アセンブリから、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリから切り離すことと、
前記第2の並進カートリッジが、前記第1のボギー台車アセンブリに結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、又は前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリから切り離されている間に、前記第2の並進カートリッジを前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動させることと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の並進カートリッジを前記使用可能配向から前記正しい機能的配向に前記枢動させることは、前記第2の並進カートリッジが前記使用可能配向から前記正しい機能的配向に枢動する際に、前記第2の並進カートリッジに結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリの重量を相殺することを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の並進カートリッジが前記使用可能配向にあって前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、前記第2の並進カートリッジを、前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記装填位置から離れた位置に移動させることをさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ターンテーブル式積み込みステーションであって、
構造支柱と、
前記構造支柱の上面に形成された軌道と、
可動ターンテーブル構造と、
車輪を駆動して前記軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、前記可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリと、
を備え、前記可動ターンテーブル構造は、前記車輪が前記軌道上で転動すると軸を中心に回転し、前記ターンテーブル式積み込みステーションは、
前記構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、
前記スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第1の並進カートリッジと、
をさらに備え、前記第1の並進カートリッジは、
前記使用可能配向にある間に、前記スワップレールを介して前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記可動ターンテーブル構造に結合された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動し、
前記使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合し、
前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは前記第1の並進カートリッジに結合された前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造から切り離し、
前記第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、前記正しい機能的配向から前記使用可能配向に枢動する、
ように構成される、
ターンテーブル式積み込みステーション。
【請求項21】
前記スワップレールに前記使用可能配向で移動可能に取り付けられた第2の並進カートリッジをさらに備え、前記第2の並進カートリッジは、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されて、
前記使用可能配向にある間に、前記構造支柱の前記半径方向側面に沿って、前記第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された前記第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は前記第1の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第1のボギー台車アセンブリが前記可動ターンテーブル構造から切り離される前記可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、前記使用可能配向から前記正しい機能的配向に枢動し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリを前記第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリを前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合し、
前記第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は前記第2の車輪付き駆動アセンブリを含む前記第2のボギー台車アセンブリから切り離れ、
前記第1のボギー台車アセンブリに結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、又は前記可動ターンテーブル構造の前記下面に結合された前記第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、前記正しい機能的配向から前記使用可能方向に枢動する、
ように構成される、請求項20に記載のターンテーブル式積み込みステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2020年7月1日に出願された「ターンテーブル式ステーションのボギー台車交換方法(METHOD OF BOGIE REPLACEMENT FOR TURNTABLE STATION)」という名称の米国仮特許出願シリアル番号第63/047,149号に対する優先権及びその利益を主張する、2021年6月29日に出願された「ターンテーブル式ステーションのボギー台車交換方法(METHOD OF BOGIE REPLACEMENT FOR TURNTABLE STATION)」という名称の米国実用新案出願シリアル番号第17/362,769号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、これらの文献の内容全体は全ての適用可能な目的でその全体が以下に完全に記載されているかのように引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
後述する技術は、一般に乗り物システム上への/からの乗客の積み込み/積み降ろしを行うターンテーブル式積み込みステーションに関し、具体的には、ターンテーブル式積み込みステーションの動作していない駆動アセンブリを効率的に取り外して機能する交換品を取り付けるためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
遊園地は、毎年何億人もの訪問客を引き付ける。遊園地経営者らは、訪問客が特定のアトラクション又は乗り物を楽しむのに役立つように、アトラクション/乗り物に乗客を積み込む(及びそこから乗客を積み降ろす)ための様々なタイプのシステム及び方法を開発してきた。1つの例では、乗客の積み込み/積み降ろしのためにターンテーブル式積み込みステーションを使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの場合、乗り物システムのターンテーブル式積み込みステーションは、1日の大部分(例えば、1日あたり16時間)にわたって年間365日連続して使用できることが必要となり得る。ターンテーブル式積み込みステーションは、それぞれがモータ、ギアボックス、ブレーキなどの様々な組み合わせを有する1又は2以上の駆動アセンブリによって駆動することができる。駆動アセンブリは高い信頼性を有することができるが、使用期間中のある時点で故障する。故障が発生した場合、ステーションオペレータは、運転時間への影響を最小限に抑えながら駆動アセンブリを交換するための効率的な方法から恩恵を受ける。現在の方法は過度に手動的であり、隣接するステーション構造に対する扱いにくいアセンブリの中間クランピング(intermediary clamping)を必要とする。従って、機能していない駆動アセンブリを素早く安全に取り外して機能する交換品を取り付けるためのシステム及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、このような態様の基本的理解をもたらすために、本開示の1又は2以上の態様の概要を提示する。この概要は、本開示の全ての想定される特徴の広範な概説ではなく、本開示の全ての態様の重要な又は必須の要素を識別することも、或いは本開示の一部又は全部の態様の範囲を正確に説明することも意図するものではない。この概要の唯一の目的は、後述するさらに詳細な説明の前置きとして、本開示の1又は2以上の態様のいくつかの概念を簡略化した形で提示することである。
【0006】
本開示の態様は、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する方法、装置及びシステムに関する。システムは、構造支柱と、構造支柱の上面に形成された軌道と、可動ターンテーブル構造と、可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリとを含み、第1のボギー台車アセンブリは、車輪を駆動して軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む。システムは、構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第1の並進カートリッジとをさらに含む。第1の並進カートリッジは、使用可能配向にある間に、スワップレールを介して構造支柱の半径方向側面に沿って、可動ターンテーブル構造に結合された第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動し、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して第1の車輪付き駆動アセンブリに結合するとともに、第1の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離すように構成される。第1の並進カートリッジは、車輪付き駆動アセンブリに結合する位置に移動し、車輪付き駆動アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離して移動させ、正しい機能的配向から使用可能配向に枢動し、使用可能配向にある間に、スワップレールを介して構造支柱の半径方向側面に沿って、装填解除位置から分解位置(teardown position)に移動するように構成することもできる。他の態様、実施形態及び特徴についても特許請求し、説明する。
【0007】
1つの例では、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換するためのシステムを開示する。システムは、構造支柱と、構造支柱の上面に形成された軌道と、可動ターンテーブル構造と、車輪を駆動して軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリと、構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第1の並進カートリッジとを含み、第1の並進カートリッジは、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して第1の車輪付き駆動アセンブリに結合するとともに、第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離すように構成され(例えば、第1の車輪付き駆動アセンブリを可動ターンテーブル構造から離して移動させ、第1の車輪付き駆動アセンブリを使用可能配向に再配向させ)、システムは、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第2の並進カートリッジをさらに含み、第2の並進カートリッジは、第2の車輪付き駆動アセンブリ(ホットスペア)、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されて、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動(又は再配向)し、第2の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造の下面に結合するように構成される。
【0008】
1つの例では、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する方法を開示する。方法は、車輪を駆動して構造支柱の上面に形成された軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリを(例えば、センサを検査することに基づく方法を含む手動方法又は自動方法を介して)交換のために識別することと、第1の並進カートリッジが使用可能配向にある間に、第1の並進カートリッジを、構造支柱の半径方向側面に沿って、可動ターンテーブル構造に結合された第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動させることと、第1の並進カートリッジを使用可能配向から正しい機能的配向に枢動させることと、第1の並進カートリッジが正しい機能的配向にある間に、第1の並進カートリッジを第1の車輪付き駆動アセンブリに結合することと、第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離すことと、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合された第2の並進カートリッジが使用可能配向にある間に、第2の並進カートリッジを、構造支柱の半径方向側面に沿って、第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリが可動ターンテーブル構造から切り離される可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動させることと、第2の並進カートリッジが、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、第2の並進カートリッジを使用可能配向から正しい機能的配向に枢動させることと、第2の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造の下面に結合することと、を含む。
【0009】
1つの例では、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する方法を開示する。方法は、可動ターンテーブル構造上のボギー台車アセンブリに着脱可能に結合され、車輪を駆動して構造支柱の上面に形成された軌道上で転動させるように構成された駆動アセンブリを交換のために識別することと、並進カートリッジが正しい機能的配向にある間に並進カートリッジを移動させて駆動アセンブリに結合することと、並進カートリッジに結合された駆動アセンブリをボギー台車アセンブリから切り離すことと、並進カートリッジを駆動アセンブリとともに可動ターンテーブル構造から離して移動させて並進カートリッジを使用可能構成に枢動させることと、並進カートリッジが使用可能配向にある間に、並進カートリッジを構造支柱の半径方向側面に沿って装填解除位置から分解位置に移動させることと、第2の駆動アセンブリ(ホットスペア)に結合された第2の並進カートリッジが使用可能配向にある間に、第2の並進カートリッジを、構造支柱の半径方向側面に沿って、可動ターンテーブル構造の下方の駆動していないボギー台車アセンブリの下方の装填位置に移動させることと、第2の並進カートリッジが第2の駆動アセンブリに結合されている間に第2の並進カートリッジを使用可能配向から正しい機能的配向に枢動させることと、第2の駆動アセンブリをボギー台車アセンブリに取り付けることと、を含む。
【0010】
1つの例では、ターンテーブル式積み込みステーションを開示する。ターンテーブル式積み込みステーションは、構造支柱と、構造支柱の上面に形成された軌道と、可動ターンテーブル構造と、車輪を駆動して軌道上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む、可動ターンテーブル構造の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリとを含み、可動ターンテーブル構造は、車輪が軌道上で転動すると軸を中心に回転し、ターンテーブル式積み込みステーションは、構造支柱の半径方向側面に取り付けられたスワップレールと、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第1の並進カートリッジとをさらに含み、第1の並進カートリッジは、使用可能配向にある間に、スワップレールを介して構造支柱の半径方向側面に沿って、可動ターンテーブル構造に結合された第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動し、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動して第1の車輪付き駆動アセンブリに結合し、第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離し、第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、正しい機能的配向から使用可能配向に枢動するように構成される。ターンテーブル式積み込みステーションは、スワップレールに使用可能配向で移動可能に取り付けられた第2の並進カートリッジをさらに含み、第2の並進カートリッジは、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されて、使用可能配向にある間に、構造支柱の半径方向側面に沿って、第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリが可動ターンテーブル構造から切り離される可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動し、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、使用可能配向から正しい機能的配向に枢動し、第2の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造の下面に結合し、第2の車輪付き駆動アセンブリ、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリから切り離れ、第1のボギー台車アセンブリに結合された第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、又は可動ターンテーブル構造の下面に結合された第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、正しい機能的配向から使用可能方向に枢動するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーション例の斜視図である。
【
図2】本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーションに取り付けられたボギー台車の側面図である。
【
図3】本開示の他の態様による、ターンテーブル式積み込みステーションに取り付けられたボギー台車の側面図である。
【
図4】本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーションの機能していない駆動アセンブリを取り外して機能する交換品を安全に取り付ける交換システムを示す図である。
【
図5】本開示の態様による、
図4に示す交換システムの位置/向き及び動きの例を示す図である。
【
図6】本開示の態様による交換システムの実装例を示す図である。
【
図7】本開示の態様による交換システムの他の実装例を示す図である。
【
図8】本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面とともに後述する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図するものであり、本明細書で説明する概念を実施できる唯一の構成を表すように意図するものではない。詳細な説明は、様々な概念を完全に理解できるように具体的な詳細を含む。しかしながら、当業者には、これらの具体的な詳細を伴わずにこれらの概念を実施できることが明らかであろう。いくつかの例では、このような概念を曖昧にしないように、周知の構造及びコンポーネントについてはブロック図形式で示す。本出願ではいくつかの実施例を示すことによって態様及び実施形態を説明するが、当業者であれば、多くの異なる配置及びシナリオではさらなる実装及び使用例を実現することができると理解するであろう。本明細書で説明する技術革新は、多くの異なるプラットフォームタイプ、装置、システム、形状、サイズ及び/又はパッケージング構成にわたって実装することができる。
【0013】
図1は、本開示の態様による例示的なターンテーブル式積み込みステーション100の斜視図である。ステーション100は、テーマパークアトラクション又は乗り物へのゲスト/乗客の積み込み(及びそこからのゲスト/乗客の積み降ろし)のために使用することができる。ある態様では、ステーション100を、例えば軌道式又は無軌道式搬送システムなどの他の用途に使用することもできる。ステーション100は、軸120を中心に回転するように構成されたターンテーブル102(例えば、可動ターンテーブル構造)を含むことができる。ある態様では、ゲスト/乗客がターンテーブル102上に立ち、ターンテーブル102が軸120を中心に回転しながらゲスト/乗客をアトラクション/乗り物の内/外に搬送することができる。ある態様では、軸120を中心とするターンテーブル102の回転に役立つように、ターンテーブル102の中心下側部分に車輪(例えば、受動負荷車輪)を取り付けることができる。
【0014】
ステーション100は、ターンテーブル102の外周下側部分に取り付けられたボギー台車アセンブリ104(例えば、8つ又は9つ以上のボギー台車アセンブリ)をさらに含むことができる。各ボギー台車アセンブリ104は、車輪106を支えるシャーシ又はフレームワークとして機能する。ステーション100は、軸120の周囲に形成された構造支柱(structural pier)(又はリング)110(例えば、コンクリート支柱/リング)と、構造支柱110の上面に着座する軌道108とを含むこともできる。車輪106の各々は、軌道108に沿って転動するように構成される。従って、車輪106が(例えば、駆動モータを介して)駆動されて軌道108に沿って転動すると、それぞれの車輪106を支える各ボギー台車アセンブリ104が軌道108に沿って移動して軸120を中心に回転し、この結果、ボギー台車アセンブリ104に結合されたターンテーブル102も軸120を中心に回転するようになる。(例えば、車輪ブレーキ又は駆動モータの停止を介して)軌道108に沿った車輪106の転動が停止すると、それぞれの車輪106を支える各ボギー台車アセンブリ104の軸120を中心とする回転が停止し、この結果、軸120を中心とするターンテーブル102の回転も停止するようになる。
【0015】
図2は、本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーション100に取り付けられたボギー台車アセンブリ104の側面図である。
図3は、本開示の別の態様による、ターンテーブル式積み込みステーション100に取り付けられたボギー台車アセンブリ104の側面図である。
【0016】
図2及び
図3を参照すると、ボギー台車アセンブリ104は、軌道108の上方においてターンテーブル102の下面に取り付けられている。ボギー台車アセンブリ104は、軌道108に対するボギー台車アセンブリ104/車輪106の位置を調整(例えば、トー調整(toe adjustment))するように構成された機械的継手(mechanical fittings)及び/又は支持構造を含むことができる。ボギー台車アセンブリ104は、ボギー台車アセンブリ104が支える車輪106に動作的に結合された(又は車輪106を含む)駆動アセンブリ202をさらに含むことができる。駆動アセンブリ202は、車輪106を駆動させて転動させるトルクを生成するように構成された様々な装置/システムの組み合わせとすることができる。例えば、駆動アセンブリ202は、少なくともモータと、トランスミッション(ギアボックス)と、車輪106に結合された車軸との組み合わせとすることができる。この組み合わせは、車輪の回転を減速及び/又は停止させるように構成されたブレーキシステムをさらに含むことができる。ある態様では、駆動アセンブリ202が電動式である。例えば、ターンテーブル102の中心部分を通じて接続されたスリップリング(slip ring)が駆動アセンブリ202に電力を供給することができる。スリップリングは、駆動アセンブリ202が制御システムから入力信号を受け取り及び/又は制御システムに出力信号を送信できるようにするイーサネット接続を提供することもできる。
【0017】
ステーション100のそれぞれの車輪106が駆動アセンブリ202によって駆動されて軌道108に沿って転動すると、それぞれの車輪106を支えるボギー台車アセンブリ104が軌道108に沿って移動し、軸120を中心に回転するようになる。従って、回転するボギー台車アセンブリ104の組み合わせは、回転するボギー台車アセンブリ104に結合されたターンテーブル102の軸120を中心とした回転も引き起こす。それぞれの車輪106の軌道108に沿った転動が駆動アセンブリ202を介して停止すると、それぞれの車輪106を支えるボギー台車アセンブリ104が軌道108に沿って停止し、軸120を中心とする回転も停止するようになる。従って、停止したボギー台車アセンブリ104の組み合わせは、停止したボギー台車アセンブリ104に結合されたターンテーブル102の軸120を中心とした回転も停止させる。
【0018】
軸120(
図1を参照)は、ターンテーブル102の中心部分に位置する。
図2及び
図3に示すように、軸120は、ボギー台車アセンブリ104に対して方向Aの方に位置する。従って、
図2に示す態様では、ボギー台車アセンブリ104を、ターンテーブル102の下方であって軌道108の上方に、駆動アセンブリ202の後部204が車輪106よりも軸120の方に近接して位置する(方向Aに向かって位置する)ように取り付けることができる。従って、車輪106は、駆動アセンブリ202の後部204よりもターンテーブル102の外周面Bの方に近接して位置する。
図3に示す別の態様では、ボギー台車アセンブリ104を、ターンテーブル102の下方であって軌道108の上方に、車輪106が駆動アセンブリ202の後部204よりも軸120の方に近接して位置する(方向Aに向かって位置する)ように取り付けることができる。従って、駆動アセンブリ202の後部204は、車輪106よりもターンテーブル102の外周面Bの方に近接して位置する。
【0019】
ある態様では、駆動アセンブリ202がその使用期間中に機能しなくなり、例えば駆動アセンブリ202のモータ、ギアボックス、車軸及び/又はブレーキシステムが機能しなくなることがある。従って、故障が発生すると、ステーション技術者は様々な手順を実行する必要があり、これがステーション100の停止時間延長の原因になり、及び/又は技術者を潜在的に危険な状態にさらすことがある。例えば、ステーション技術者は、動作していない駆動アセンブリを交換するために、(例えば、ビームクランプを使用して)駆動アセンブリを支持構造に順番に固定し、駆動アセンブリを車輪/ボギー台車アセンブリから分離し、駆動アセンブリを懸架し、動作していない駆動アセンブリを(例えば、ジャッキで)床に下ろすことが必要となり得る。その後、ステーション技術者は、機能する交換品を取り付けるためにこれらのステップを逆に繰り返すことができる。駆動アセンブリの重量(例えば、約2600ポンド)、及び駆動アセンブリがターンテーブル式積み込みステーションに取り付けられる高さ(例えば、床から約12フィート又はそれ以上)を考えると、ステーション技術者は、動作していない駆動アセンブリを交換するために必要なステップを全て実行することで、潜在的に有害な数多くの人間工学的リスク及び安全性リスクに曝される。例えば、ステーション技術者は、駆動アセンブリの重量が身体に圧し掛かるリスク、及び/又は駆動アセンブリが取り付けられた高い位置から落下するリスクに曝される。さらに、このような連続的手動操作の実行には時間がかかり、ステーション100の停止時間延長の原因になる。
【0020】
図4は、本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーション100の機能していない駆動アセンブリを素早く取り外して機能する交換品を安全に取り付けるための交換システム400を示す図である。ある態様では、システム400が、車輪106に結合された自己完結型の駆動アセンブリ402を含む。図示してはいないが、
図4に示す駆動アセンブリ402及び車輪106は、(
図2及び
図3に示すような)ボギー台車アセンブリ104に結合される。
【0021】
ある態様では、駆動アセンブリ402を車輪に結合することなくターンテーブル式積み込みステーション構造に取り付けることができる。例えば、駆動アセンブリ402は、(例えば、
図2に示すように駆動アセンブリの後部が車輪106よりもステーション100の中心軸120の方に近接するようにボギー台車104が取り付けられている場合)構造支柱110の半径方向内側面に接線方向に取り付けることができる。或いは、駆動アセンブリ402は、(例えば、
図3に示すように車輪106が駆動アセンブリの後部よりもステーション100の中心軸120の方に近接するようにボギー台車104が取り付けられている場合)構造支柱110の半径方向外側面に接線方向に取り付けることもできる。従って、駆動アセンブリ402は、機能しなくなる可能性がある機能中の駆動アセンブリに取って代わる準備が整った予備の駆動アセンブリとして予めステーション構造に取り付けておくことができる。
【0022】
システム400は、駆動アセンブリ402を構造支柱110の半径方向内側面/外側面に取り付けるように構成された並進カートリッジ404をさらに含む。並進カートリッジ404は、駆動アセンブリ402の下面に着脱可能に結合されたアダプタプレート406と、アダプタプレート406から延びて駆動アセンブリ402の側面に着脱可能に結合された少なくとも1つの直立バー412とを含むことができる。並進カートリッジ404は、アダプタプレート406の下面に結合された1又は2以上の線形スライドレール408と、やはりアダプタプレート406の下面に結合された傾斜スライドキャリッジ(tipping slide carriage)410とをさらに含むことができる。1又は2以上のスライドレール408は、駆動アセンブリ402が車輪106/ボギー台車アセンブリ104から切り離された場合、並進カートリッジ404(及び並進カートリッジ404に結合された駆動アセンブリ402)が車輪106から引き離された(例えば、
図4に示す方向Bに引っ張られた)時にスライドキャリッジ410を長手方向に通過できるようにスライドキャリッジ410に係合する。ある態様では、車輪106が駆動アセンブリ402に連結されたままであることができ、従って並進カートリッジ404を方向B(又は
図5に示す方向E)に移動させると、駆動アセンブリ402及び車輪106を共にこのような方向に引っ張ることができる。従って、ジャッキを使用して軌道108とターンテーブル102との間の空間を増加させて(例えば、約0.75インチだけ増加させて)車輪106のサイズをクリアし、車輪106が方向B(又は方向E)に移動できるようにすることができる。ある態様では、スライドキャリッジ410を構造支柱110の半径方向内側面/外側面に(直接的に、又は支持部材又は支持構造を介して間接的に)取り付けることができる。
【0023】
図5は、本開示の態様による、
図4に示す交換システム400の位置/向き及び動きの例を示す図である。ここでは、駆動アセンブリ402が並進カートリッジ404に結合されている。位置502において、駆動アセンブリ402は正しい機能的配向(upright functional orientation)(例えば、水平又はほぼ水平の配向)にある。正しい機能的配向では、駆動アセンブリ402が車輪106/ボギー台車アセンブリ104に結合することができる。例えば、駆動アセンブリ402が機能しなくなった場合(例えば、モータが機能を停止した場合)には、駆動アセンブリ402を車輪106/ボギー台車アセンブリ104から切り離すことができる。切り離した後に、駆動アセンブリ402を車輪106から引き離す(すなわち、方向Bに引っ張る)ことができる。すなわち、駆動アセンブリ402が位置504に達するまで1又は2以上のスライドレール408がスライドキャリッジ410を長手方向に通過するように駆動アセンブリ402を方向Bに引っ張ることができる。位置504において、スライドキャリッジ410は、駆動アセンブリ402が車輪106に対して下向きに離れる方向(例えば、方向C)に傾くのを容易にすることができる。
図5に示すように、駆動アセンブリ402は、位置504における正しい機能的配向(例えば、水平又はほぼ水平の配向)から中間位置506に移動した後で、最終的に位置508における使用可能配向(serviceable orientation)(例えば、垂直又はほぼ垂直の配向)に達する。駆動アセンブリ402が位置508における使用可能配向にある場合、並進カートリッジ404(駆動アセンブリ402を装填)は、後述するように構造支柱110の半径方向内側面/外側面に沿って半径方向に移動することができる。
【0024】
上述したように、並進カートリッジ404に結合された駆動アセンブリ402は、(位置502における)正しい機能的配向から開始して(位置508における)使用可能配向で終了するように移動する。しかしながら、ある態様では、並進カートリッジ404が、駆動アセンブリ402に結合されることなく単独で正しい機能的配向(位置502)から使用可能配向(位置508)に移動することもできる。別の態様では、並進カートリッジ404に結合された駆動アセンブリ402を含む車輪106/ボギー台車アセンブリ104が、正しい機能的配向(位置502)から使用可能配向(位置508)に移動することもできる。
【0025】
さらなる態様では、駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジ404が、使用可能配向(位置508)から開始して正しい機能的配向(位置502)で終了するように移動することができる。例えば、駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジ404は、最初に使用可能配向(位置508)にあることがある。その後、スライドキャリッジ410は、駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジ404が車輪106に対して上向き前方方向(例えば、方向D)に傾くのを容易にすることができる。駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジ404は、位置508における使用可能配向から中間位置506に移動した後で、位置504における正しい機能的配向に達することができる。なお、駆動アセンブリ402/並進カートリッジ404が中間位置506から位置504における正しい機能的配向に移動すると、駆動アセンブリ402/並進カートリッジ404の質量中心が枢動位置を越えて移動し、このため駆動アセンブリ402/並進カートリッジ404は車輪106に向かってスライドできるようになる。位置504において、駆動アセンブリ402が位置502における正しい機能的配向に達するまで1又は2以上のスライドレール408がスライドキャリッジ410を長手方向に通過するように、駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジを車輪106に向けて押す(すなわち、方向Eに押す)ことができる。位置502において、駆動アセンブリ402は車輪106/ボギー台車アセンブリ104に結合することができる。
【0026】
上述したように、駆動アセンブリ402及び/又は並進カートリッジ404は、(位置508における)使用可能配向から開始して(位置502における)正しい機能的配向で終了するように移動する。しかしながら、ある態様では、並進カートリッジ404に結合された駆動アセンブリ402を含む車輪106/ボギー台車アセンブリ104が、使用可能配向(位置508)から正しい機能的配向(位置502)に移動することもできる。
【0027】
図6に、本開示の態様による交換システム400の実装例600を示す。
図7には、本開示の態様による交換システム400の別の実装例700を示す。
【0028】
ある態様では、構造支柱110の半径方向側面上にスワップレール602を接合することができる。図示のように、スワップレール602は、構造支柱110の半径方向外側面に沿って延びる。しかしながら、他の態様では、(例えば、
図2に示すように、駆動アセンブリ402の後部が車輪106よりもステーション100の中心軸120の方に近接するようにボギー台車アセンブリ104が取り付けられている場合)スワップレール602が構造支柱110の半径方向内側面に沿って延びることもできる。並進カートリッジ404は、スワップレール602に移動可能に取り付けることができる。従って、並進カートリッジ404は、使用可能配向(例えば、
図5の位置508)に設定された時に、スワップレール602に沿ってスライドすることによって構造支柱110の半径方向側面に沿って移動することができる。
【0029】
ある態様では、スワップレール602に(上述した並進カートリッジ404と同様の)第2の並進カートリッジ604を取り付けることもできる。従って、第2の並進カートリッジ604は、使用可能配向(例えば、
図5の位置508)に設定された時に、スワップレール602に沿ってスライドすることによって構造支柱110の半径方向側面に沿って移動することができる。ある態様では、第2の並進カートリッジ604に、機能する駆動アセンブリ606(ホットスペア又は交換ユニット)を予め装填しておくことができる。別の態様では、第2の並進カートリッジ604に、機能する駆動アセンブリ606を含む第2の車輪/ボギー台車アセンブリを予め装填しておくことができる。
【0030】
例示的な動作では、駆動アセンブリ402が機能しておらず(例えば、機能しない駆動アセンブリになり)、もはや軸120を中心とするターンテーブル102の回転に役立つように車輪106を転動させることができない場合、使用可能配向に設定された空の並進カートリッジ404をスワップレール602を介して構造支柱110の半径方向側面に沿って移動させて、機能していない駆動アセンブリ402の下方で静止させることができる。或いは、ターンテーブル102を回転させることによって機能していない駆動アセンブリ402を空の並進カートリッジ404に向けて移動させ、例えば車輪106/ボギー台車アセンブリ104が機能していない駆動アセンブリ402を空の並進カートリッジ404の上方に位置付けるようにすることができる。例えば、ターンテーブル式積み込みステーション100の制御システムは、エンコーダ及び絶対位置決め方式を利用して、機能していない駆動アセンブリ402が軌道108に沿って装填解除位置に(例えば、空の並進カートリッジ404の上方に)来るまでターンテーブル102を自動的に機械送り(index)することができる。
【0031】
機能していない駆動アセンブリ402が空の並進カートリッジ404の上方に位置すると、並進カートリッジ404を上向き前方方向(例えば、
図5に示す方向D)に傾けて正しい機能的配向に至らせることができる。並進カートリッジ404は、正しい機能的配向に達すると、駆動アセンブリ402に結合されるほど十分に近くなるまで車輪106に(例えば、
図5に示す方向E)向けて押し進めることができる。例えば、並進カートリッジ404は、並進カートリッジ404のアダプタプレート406及び/又は1又は2以上の直立バー412が駆動アセンブリ402の下面及び/又は側面に形成された取り付け点に嵌合できるようになるまで方向Eに押すことができる。別の例では、バイスクランプ(vice clamp)又はストラッピング機構を介してアダプタプレート406及び/又は1又は2以上の直立バー412を駆動アセンブリ402の下面及び/又は側面に結合することができる。
【0032】
ある態様では、機能していない駆動アセンブリ402を交換するための総継続時間を最小化するのに役立つとともに、オペレータ/技術者の危険への曝露を最小化することによって安全性を高めるように、本明細書で説明する並進カートリッジのいずれかの動きを自動化することができる。例えば、制御システムは、機能していない駆動アセンブリ402が軌道108に沿って装填解除位置に来るまでターンテーブル102を機械送りした後に、機能していない駆動アセンブリ402の下方に自動的に並進カートリッジ404を配置し、及び/又は並進カートリッジ404を正しい機能的配向に傾斜させて機能していない駆動アセンブリ402に結合できるように、並進カートリッジ404をさらに配置することができる。
【0033】
並進カートリッジ404が駆動アセンブリ402に結合すると、(例えば、駆動アセンブリ402をボギー台車アセンブリ104に結合する締結具を緩めることによって)駆動アセンブリ402をボギー台車アセンブリ104から切り離すことができる。或いは、並進カートリッジ404が駆動アセンブリ402に結合すると、並進カートリッジ404に結合された駆動アセンブリ402を含むボギー台車アセンブリ104をターンテーブル102から切り離すこともできる。ある態様では、駆動アセンブリ402に結合された並進カートリッジ404が、駆動アセンブリ402とボギー台車アセンブリ104との間(及び/又はボギー台車アセンブリ104とターンテーブル102との間)の圧縮力を軽減又は除去するように構成される。従って、圧縮力が弱まり又は除去されると、より容易かつ安全に駆動アセンブリ402をボギー台車アセンブリ104から切り離す(又はボギー台車アセンブリ104をターンテーブル102から切り離す)ことができる。その後、機能していない駆動アセンブリ402(又は機能していない駆動アセンブリ402を含むボギー台車アセンブリ104)を保持する並進カートリッジ404を下向きの離れる方向(例えば、
図5に示す方向C)に傾けて使用可能配向に戻すことができる。並進カートリッジ404/機能していない駆動アセンブリ402は、使用可能配向になると、構造支柱110の半径方向側面に沿って(例えば、方向610に)車輪106/ボギー台車アセンブリ104から離れて(又はターンテーブル102から離れて)移動することができる。ある態様では、並進カートリッジ404によって保持される駆動アセンブリ402の重量を考慮して、平衡錘枢動部(counterbalance pivot)702を介して並進カートリッジ404をスワップレール602に取り付けることができる。平衡錘枢動部702は、一方向又は別方向に作用する駆動アセンブリ402の重量を相殺することによって、並進カートリッジ404/駆動アセンブリ402を上向き前方方向(
図5に示す方向D)及び/又は下向きの離れる方向(
図5に示す方向C)に傾けるのに役立つことができる。ある態様では、平衡錘枢動部702が、ばね、ガスシリンダ又はその他のタイプの平衡錘装置を採用することができる。
【0034】
並進カートリッジ404/機能していない駆動アセンブリ402が車輪106/ボギー台車アセンブリ104から(又はターンテーブル102から)離れた後に、機能する駆動アセンブリ606(ホットスペア、交換ユニット又は第2の駆動アセンブリ)が予め装填されて使用可能位置に設定された(又は機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリが予め装填された)第2の並進カートリッジ604を構造支柱110の半径方向側面に沿って(例えば、方向612に)移動させてボギー台車アセンブリ104(又はターンテーブル102)の下方で静止させることができる。第2の並進カートリッジ604がボギー台車アセンブリ104(又はターンテーブル102)の下方に位置すると、機能する駆動アセンブリ606を保持する(又は機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリを保持する)第2の並進カートリッジ604を上向き前方方向(例えば、
図5に示す方向D)に傾斜させて、正しい機能的配向に至らせることができる。ある態様では、第2の並進カートリッジ604によって保持された機能する駆動アセンブリ606の重量を考慮して、(平衡錘枢動部702と同様の)第2の平衡錘枢動部を介して第2の並進カートリッジ604をスワップレール602に取り付けることができる。第2の平衡錘枢動部は、一方向又は別方向に作用する機能する駆動アセンブリ606の重量を相殺することによって、第2の並進カートリッジ604/機能する駆動アセンブリ606を上向き前方方向(
図5に示す方向D)及び/又は下向きの離れる方向(
図5に示す方向C)に傾斜させるのに役立つことができる。
【0035】
第2の並進カートリッジ604/機能する駆動アセンブリ606は、正しい機能的配向に達すると、機能する駆動アセンブリ606がボギー台車アセンブリ104に結合されるほど十分に近づくまでボギー台車アセンブリ104(例えば、
図5に示す方向E)に向けて押し進めることができる。その後、(例えば、機能する駆動アセンブリ606をボギー台車アセンブリ104に結合する締結具を締め付けることによって)機能する駆動アセンブリ606をボギー台車アセンブリ104に結合することができる。ある態様では、機能する駆動アセンブリ606の取り付け時に、機能する駆動アセンブリ606に結合された第2の並進カートリッジ604が、機能する駆動アセンブリ606とボギー台車アセンブリ104との間の(又は機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリとターンテーブル102との間の)圧縮力を高めるように構成される。従って、圧縮力が高まると、機能する駆動アセンブリ606をより容易かつ安全にボギー台車アセンブリ104に(又は機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリをターンテーブル102に)結合することができる。
【0036】
機能する駆動アセンブリ606をボギー台車アセンブリ104に結合した後に(又は、機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリをターンテーブル102の下面に結合した後に)、機能する駆動アセンブリ606から(又は機能する駆動アセンブリ606を含む第2のボギー台車アセンブリから)第2の並進カートリッジ604を切り離すことができる。例えば、第2の並進カートリッジの第2のアダプタプレート及び/又は1又は2以上の第2の直立バーを、機能する駆動アセンブリ606の下面及び/又は側面の取り付け点から切り離すことができる。その後、第2の並進カートリッジ604を(
図5に示す)方向Bに引き離し、下向きの離れる方向(例えば、
図5に示す方向C)に傾斜させて使用可能配向に戻すことができる。空の第2の並進カートリッジ604は、使用可能配向になると、将来的に機能しなくなる駆動アセンブリを受け取ることを見越して空のままにしておくことも、或いは機能する駆動アセンブリを再装填することもできる。
【0037】
図8は、本開示の態様による、ターンテーブル式積み込みステーションの駆動アセンブリを交換する例示的なプロセス800を示すフローチャートである。いくつかの例では、プロセス800を、ターンテーブル式積み込みステーションの制御システム、或いは後述する機能又はアルゴリズムを実行するいずれかの好適な装置又は手段によって実行することができる。
【0038】
ブロック802において、制御システムは、可動ターンテーブル構造(例えば、ターンテーブル102)の下面に着脱可能に結合された第1のボギー台車アセンブリ(例えば、ボギー台車アセンブリ104)を交換のために識別する。第1のボギー台車アセンブリは、車輪(例えば、車輪106)を駆動して構造支柱(例えば、支柱110)の上面に形成された軌道(例えば、軌道108)上で転動させるように構成された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む。ある態様では、センサを検査することに基づく方法を含む手動方法又は自動方法を介して第1のボギー台車アセンブリを交換のために識別することができる。ある態様では、車輪が第1のボギー台車アセンブリを介して可動ターンテーブル構造の下面に結合され、可動ターンテーブル構造は、第1の車輪付き駆動アセンブリが車輪を駆動して軌道上で転動させた時に軸(例えば、軸120)を中心に回転する。
【0039】
ブロック804において、制御システムは、第1の並進カートリッジ(例えば、並進カートリッジ404)が使用可能配向(例えば、位置508における配向)にある間に、第1の並進カートリッジを、(例えば、スワップレール602に沿ってスライドさせることによって)構造支柱の半径方向側面に沿って、可動ターンテーブル構造に結合された第1のボギー台車アセンブリの下方の装填解除位置に移動させる。ブロック806において、制御システムは、任意に軸を中心に可動ターンテーブル構造を回転させて、第1のボギー台車アセンブリを第1の並進カートリッジの上方の装填解除位置に移動させることができる。
【0040】
ブロック808において、制御システムは、第1の並進カートリッジを使用可能配向から正しい機能的配向(例えば、位置502における配向)に枢動させ、第1の並進カートリッジが正しい機能的配向にある間に第1の並進カートリッジを第1の車輪付き駆動アセンブリに結合する。その後、制御システムは、第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリから切り離し、或いは第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造から切り離し、第1の並進カートリッジが第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、第1の並進カートリッジを正しい機能的配向から使用可能配向に枢動させる。ある態様では、第1の並進カートリッジを枢動させることが、第1の並進カートリッジが正しい機能的配向から使用可能配向に枢動する際に、第1の並進カートリッジに結合された第1の車輪付き駆動アセンブリの重量を(例えば、平衡錘枢動部702を使用して)相殺することを含むことができる。制御システムは、第1の並進カートリッジが使用可能配向にあって第1の車輪付き駆動アセンブリに結合されている間に、第1の並進カートリッジを構造支柱の半径方向側面に沿って装填解除位置から離れた位置にさらに移動させることができる。
【0041】
ブロック810において、制御システムは、第2の車輪付き駆動アセンブリ(例えば、第2の駆動アセンブリ606)又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合された第2の並進カートリッジ(例えば、第2の並進カートリッジ604)が使用可能配向にある間に、第2の並進カートリッジを(例えば、スワップレール602に沿ってスライドさせることによって)構造支柱の半径方向側面に沿って、第1の車輪付き駆動アセンブリから切り離された第1のボギー台車アセンブリの下方の、又は第1の車輪付き駆動アセンブリを含む第1のボギー台車アセンブリが可動ターンテーブル構造から切り離される可動ターンテーブル構造の位置の下方の装填位置に移動させる。
【0042】
ブロック812において、制御システムは、第2の並進カートリッジが第2の車輪付き駆動アセンブリ又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリに結合されている間に、第2の並進カートリッジを使用可能配向から正しい機能的配向に枢動させて、第2の車輪付き駆動アセンブリを第1のボギー台車アセンブリに結合し、又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリを可動ターンテーブル構造の下面に結合する。ある態様では、第2の並進カートリッジを枢動させることが、第2の並進カートリッジが使用可能配向から正しい機能的配向に枢動する際に、第2の並進カートリッジに結合された第2の車輪付き駆動アセンブリの重量を(例えば、平衡錘枢動部を使用して)相殺することを含む。その後、制御システムは、第2の車輪付き駆動アセンブリ又は第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリから第2の並進カートリッジを切り離し、第2の並進カートリッジが第1のボギー台車アセンブリに結合された第2の車輪付き駆動アセンブリから切り離されている間に、或いは可動ターンテーブル構造の下面に結合された第2の車輪付き駆動アセンブリを含む第2のボギー台車アセンブリから切り離されている間に、第2の並進カートリッジを正しい機能的配向から使用可能配向に枢動させる。制御システムは、第2の並進カートリッジが使用可能配向にあって第2の駆動アセンブリから切り離されている間に、第2の並進カートリッジを構造支柱の半径方向側面に沿って装填位置から離れた位置にさらに移動させることができる。
【0043】
本開示における「例示的な(exemplary)」という単語は、「例、事例又は説明例として役立つ」ことを意味するために使用するものである。本明細書において「例示的な」ものとして説明するいずれかの実装又は態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいもの又は有利なものとして解釈すべきではない。同様に、「態様(aspects)」という用語は、説明する特徴、利点又は動作モードを本開示の全ての態様が含むことを必要とするものではない。本明細書で使用する「結合された(coupled)」という用語は、2つの物体間の直接的又は間接的な結合を意味する。例えば、物体Aが物体Bに物理的に接触しており、物体Bが物体Cに接触している場合、物体A及びCは、たとえ互いに直接物理的に接触していなくても互いに結合していると考えることができる。例えば、たとえ第1の物体が決して第2の物体と直接物理的に接触していなくても、第1の物体は第2の物体に結合しているものとすることができる。
【0044】
図1~
図8に示すコンポーネント、ステップ、特徴及び/又は機能のうちの1つ又は2つ以上は、単一のコンポーネント、ステップ、特徴又は機能に再配置し及び/又は組み合わせることも、或いは複数のコンポーネント、ステップ又は機能に具体化することもできる。本明細書に開示する新規特徴から逸脱することなく、さらなる要素、コンポーネント、ステップ及び/又は機能を追加することもできる。
図1~
図7に示す装置、デバイス及び/又はコンポーネントは、本明細書で説明した方法、特徴及び/又はステップを実行するように構成することができる。本明細書で説明した新規アルゴリズムは、ソフトウェア内に効率的に実装し、及び/又はハードウェアに埋め込むことができる。
【0045】
開示した方法のステップの特定の順序又は階層は、例示的なプロセスの例示であると理解されたい。方法のステップの特定の順序又は階層は、設計選択に基づいて再配置することができると理解される。添付する方法の請求項は、様々なステップの要素をサンプル順で提示するものであり、請求項内に具体的に記載していない限り、提示する特定の順序又は階層に限定されるように意図するものではない。
【0046】
上記の説明は、本明細書で説明した様々な態様をあらゆる当業者が実施できるように提供したものである。当業者にはこれらの態様の様々な修正が容易に明らかになると思われ、本明細書に定める一般的原理は他の態様に適用することもできる。従って、特許請求の範囲は、本明細書に示した態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言に一致する完全な範囲が認められるものであり、単数形の要素についての言及は、特にそのように記載していない限り「唯一の」を意味するものではなく、むしろ「1又は2以上」を意味するように意図される。別途明示していない限り、「いくつかの(some)」という用語は、1又は2以上を意味する。ある項目リスト「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」に関する表現は、(1つの要素を含む)これらの項目のいずれかの組み合わせを意味する。一例として、「a、b又はcのうち少なくとも1つ」は、a、b、c、aとb、bとc、及びaとbとcを含むように意図される。本開示全体を通じて説明した様々な態様の要素の、当業者に周知の又は後で知られるようになる全ての構造的及び機能的同等物は、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、特許請求の範囲に含まれるように意図される。さらに、本明細書に開示した内容は、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかに関わらず、一般に公開されることを意図するものではない。請求項の要素については、この要素が「~のための手段」という表現を用いて明確に示されていない限り、又は方法の請求項の場合には「~するステップ」という表現を用いて記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0047】
106 車輪
108 軌道
110 構造支柱
402 駆動アセンブリ
404 並進カートリッジ
602 スワップレール
604 第2の並進カートリッジ
606 機能する駆動アセンブリ
610 方向
612 方向
【国際調査報告】