(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査方法及びシステム、並びにサーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230725BHJP
G01N 21/17 20060101ALI20230725BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20230725BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
G06Q50/10
G01N21/17 A
G08B25/04 E
G08B25/00 510M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580904
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2022-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2021102077
(87)【国際公開番号】W WO2022001821
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】202010600568.2
(32)【優先日】2020-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503414751
【氏名又は名称】同方威視技術股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】506162688
【氏名又は名称】清華大學
【氏名又は名称原語表記】TSINGHUA UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】NO.1, TSINGHUA YUAN,HAIDIAN DISTRICT,BEIJING,PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 志 強
(72)【発明者】
【氏名】趙 自 然
(72)【発明者】
【氏名】金 穎 康
(72)【発明者】
【氏名】何 小 意
(72)【発明者】
【氏名】張 麗
(72)【発明者】
【氏名】趙 梦 嬌
(72)【発明者】
【氏名】鄭 志 敏
(72)【発明者】
【氏名】張 一 海
(72)【発明者】
【氏名】李 亜 寧
(72)【発明者】
【氏名】馮 肖 肖
【テーマコード(参考)】
2G059
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
2G059AA05
2G059EE01
2G059FF01
2G059HH05
2G059PP06
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD31
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF19
5C087GG02
5C087GG19
5L049CC11
(57)【要約】
ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムに用いられるサーバ(310;420)であって、スイッチシステム(340;430)を介してセキュリティ検査装置(320a、320b;410)に接続され、サーバ(310;420)はメモリ(1020)及びプロセッサ(1010)を含み、メモリ(1020)には命令が記憶され、命令はプロセッサ(1010)によって実行されるときに、プロセッサ(1010)に、セキュリティ検査装置(320a、320b;410)から対象の走査画像及びATR画像判定結果を受信することであって、ATR画像判定結果はセキュリティ検査装置(320a、320b;410)によって走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことにより得られたものであることと;動作モードにより対象に対する手動検査タスク及び走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、動作モードは検査システムに手動検査ステーション(3201、3202、3203、3204;440)及び画像判定ステーション(3301、3302、3303;450)が配置されているか否かを指示することとをさせる。サーバ(310;420)、スイッチシステム(340;430)、セキュリティ検査装置(320a、320b;410)、少なくとも1つの手動検査ステーション(3201、3202、3203、3204;440)及び画像判定ステーション(3301、3302、3303;450)を有する検査システム、ならびに、サーバ(310;420)に基づいて検査を行う方法をさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムに用いられるサーバであって、
スイッチシステムを介してセキュリティ検査装置に接続されており、前記サーバはメモリ及びプロセッサを含み、前記メモリには命令が記憶され、前記命令は前記プロセッサによって実行されるときに前記プロセッサに、
前記セキュリティ検査装置から対象の走査画像及びATR画像判定結果を受信することであって、前記ATR画像判定結果は前記セキュリティ検査装置によって前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことにより得られたものであることと、
動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示することと、をさせる、
サーバ。
【請求項2】
前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を記憶するように配置される、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信し、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項4】
前記プロセッサは、さらに、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信し、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスクを割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであり、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される、
請求項3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであるように配置される、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項6】
前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであり、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信し、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項7】
前記プロセッサは、さらに、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信し、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスク及び前記第2の画像判定結果を割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであり、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される、
請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記対象に対する手動検査タスクの実行及び前記走査画像に対する画像判定タスクの実行は同時に行われるものである、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項9】
前記プロセッサは、さらに、
予め定義されたポリシーにより前記使用可能な手動検査ステーションを特定するように配置される、
請求項3又は6に記載のサーバ。
【請求項10】
前記予め定義されたポリシーは、
前記セキュリティ検査装置に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、前記対象の性別が前記手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、前記手動検査ステーションが前記セキュリティ検査装置に隣接する所定数のチャネル内にあるか否か、及び前記オペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む
請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記プロセッサは、さらに、
予め定義されたポリシーにより前記少なくとも1つの画像判定ステーションから1つの画像判定ステーションを選択するように配置される、
請求項5又は6に記載のサーバ。
【請求項12】
前記予め定義されたポリシーは、
前記セキュリティ検査装置に関連する画像判定ステーションにおけるユーザによって指定された画像判定ステーション、前記対象の性別が前記画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、及び前記画像判定ステーションがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む、
請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムであって、
上記請求項1~12のいずれか一項に記載のサーバと、
データ通信を行うように配置されるスイッチシステムと、
前記スイッチシステムを介して前記サーバに接続され、且つ対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得るように配置され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記サーバにアップロードするセキュリティ検査装置とを含む、
検査システム。
【請求項14】
前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記対象に対して手動検査を行うように配置される少なくとも1つの手動検査ステーションをさらに含み、
ただし、前記セキュリティ検査装置は、さらに、
前記サーバから自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるか否かを特定し、
前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるときに、前記サーバへ肯定確認応答メッセージを送信し、且つ前記セキュリティ検査装置が現在使用可能ではないときに、前記サーバへ否定確認応答メッセージを送信し、
割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行し、前記手動検査結果を前記サーバに送信するように配置される、
請求項13に記載の検査システム。
【請求項15】
前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記対象に対して手動検査を行うように配置される少なくとも1つの手動検査ステーションと、
前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記走査画像に対して画像判定を行うように配置される少なくとも1つの画像判定ステーションとをさらに含み、
ただし、前記セキュリティ検査装置は、さらに、
前記サーバから自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるか否かを特定し、
前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるときに、前記サーバへ肯定確認応答メッセージを送信し、且つ前記セキュリティ検査装置が現在使用可能ではないときに、前記サーバへ否定確認応答メッセージを送信し、
割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行し、前記手動検査結果を前記サーバに送信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであるように配置される、
請求項13に記載の検査システム。
【請求項16】
請求項1に記載のミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムに用いられるサーバを用いて検査を行う方法であって、
前記サーバによって前記セキュリティ検査装置から対象の走査画像及びATR画像判定結果を受信することであって、前記ATR画像判定結果は前記セキュリティ検査装置によって前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことにより得られたものであることと、
動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示することと、を含む、
検査方法。
【請求項17】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記サーバによって前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を記憶することを含む、
請求項16に記載の検査方法。
【請求項18】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記サーバによって前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当てることと、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信することと、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む、
請求項16に記載の検査方法。
【請求項19】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記サーバは前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記サーバによって前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信することと、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記サーバは前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスクを割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであることと、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む、
請求項18に記載の検査方法。
【請求項20】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることと、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであることとを含む、
請求項16に記載の検査方法。
【請求項21】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることと、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信し、前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当てることであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであることと、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信することと、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む、
請求項16に記載の検査方法。
【請求項22】
前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信することと、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスク及び前記第2の画像判定結果を割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであることと、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとをさらに含む、
請求項21に記載の検査方法。
【請求項23】
前記対象に対する手動検査タスクの実行及び前記走査画像に対する画像判定タスクの実行は同時に行われるものである、
請求項19に記載の検査方法。
【請求項24】
前記使用可能な手動検査ステーションは予め定義されたポリシーにより特定されたものである、
請求項21又は22に記載の検査方法。
【請求項25】
前記予め定義されたポリシーは、
前記セキュリティ検査装置に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、前記対象の性別が前記手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、前記手動検査ステーションが前記セキュリティ検査装置に隣接する所定数のチャネル内にあるか否か、及び前記オペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む、
請求項24に記載の検査方法。
【請求項26】
前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることは、
予め定義されたポリシーにより前記少なくとも1つの画像判定ステーションから1つの画像判定ステーションを選択することを含む、
請求項23又は24に記載の検査方法。
【請求項27】
前記予め定義されたポリシーは、
前記セキュリティ検査装置に関連する画像判定ステーションにおけるユーザによって指定された画像判定ステーション、前記対象の性別が前記画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、及び前記画像判定ステーションがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む、
請求項26に記載の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年6月28日に出願された、出願番号が202010600568.2である中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は引用によって本願に結合される。
【0002】
本開示は、セキュリティ検査の技術分野に関し、具体的に、ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ほとんどの空港のセキュリティ検査は依然として「金属探知ゲート+手動検査」のような方式を中心とする。ミリ波人体イメージング技術は現在、世界のセキュリティ分野の先進技術であり、米国、英国、オランダ、オーストラリア、日本などの国の空港で旅客の人身セキュリティ検査に使用されている。このデバイスは、人体に直接的に接触することなく、衣類被覆下に人体の各部位に潜んでいる物品を効果的に検出することができ、特に非金属物品を検出することができ、画像から隠匿物品の形状、大きさ及び位置などの情報を取得することができる。また、ミリ波人体イメージングデバイスは人体に無害で貫通力が強い特徴があり、その発射電力は携帯電話の電磁波放射の千分の1にも及ばず、人体の持ち物を正確に識別でき、検査の客観性、正確性、妥当性を効果的に高め、セキュリティ検査員の労働強度を下げ、セキュリティ検査の効率を高めることができる。
【0004】
ミリ波セキュリティ検査システムの動作方式も通常、「金属ドア+手動検査」と類似する方式を採用している。現在、ロドシュワルツなどのミリ波セキュリティ検査装置を含む製品を用いてセキュリティ検査を行う方法は、以下の4つの段階に分けられる。第1の段階(走査段階)として、旅客がセキュリティ検査装置で走査を受け、セキュリティ検査装置が自動危険物識別(ATR)を行った後、キャラクター図及び容疑物の位置を表示するものである。第2の段階(選択手動検査ステーション段階)として、旅客がセキュリティ検査装置で走査を受けた後、セキュリティ検査装置のスクリーンに配置済みの手動検査ステーション番号が直接的に表示され、セキュリティ検査装置オペレータによって手動で手動検査ステーションを選択して割り当て、旅客が選択された手動検査ステーションの位置に来て手検を受けるのを待つものである。第3の段階(画像判定段階)として、遠隔検査画像の需要があるときに、セキュリティ検査装置は走査される画像及びATRによって識別された情報を一緒に接続された画像判定ステーションに送信し、画像判定員によって走査画像に対して人為的な検査を行ってから、画像判定結果(通過又は警報)をセキュリティ検査装置に提出するものである。第4の段階(手動検査段階)として、セキュリティ検査装置はキャラクター図及び容疑位置情報、並びに画像判定結果をその前にオペレータが選択された手動検査ステーションに送信し、手動検査員は画像及び容疑物位置により旅客に対して手動検査を行うものである。
【0005】
しかし、現在のセキュリティ検査方法には、すべての業務データが各々のセキュリティ検査装置に分散して記憶されて、統一的に検索できないことと、セキュリティ検査装置が旅客を走査した後、セキュリティ検査装置オペレータが手動で手動検査ステーションを選択して割り当てる必要があることと、旅客の流量が増加した後、手動検査員と遠隔画像審査員を動的に増やすことができないことと、同時に動作している複数のセキュリティ検査装置(複数のセキュリティ検査チャネル)があるときに、手動検査ステーション及び画像判定ステーションを多重化することができないという問題がある。そのため、上記の問題を解決するためのミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査方法及び装置が必要である。
【発明の概要】
【0006】
本開示の第1の局面によれば、ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムに用いられるサーバを提供しており、スイッチシステムを介してセキュリティ検査装置に接続されており、前記サーバはメモリ及びプロセッサを含み、前記メモリには命令が記憶され、前記命令は前記プロセッサによって実行されるときに前記プロセッサに、
前記セキュリティ検査装置から対象の走査画像及びATR画像判定結果を受信することであって、前記ATR画像判定結果は前記セキュリティ検査装置によって前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことにより得られたものであることと、
動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示することとをさせる。
【0007】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を記憶するように配置される。
【0008】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信し、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。
【0009】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信し、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスクを割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであり、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。
【0010】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであるように配置される。
【0011】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであり、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信し、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。
【0012】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信し、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスク及び前記第2の画像判定結果を割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであり、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。
【0013】
一実施例において、前記対象に対する手動検査タスクの実行及び前記走査画像に対する画像判定タスクの実行は同時に行われるものである。
【0014】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、予め定義されたポリシーにより前記使用可能な手動検査ステーションを特定するように配置される。
【0015】
一実施例において、前記予め定義されたポリシーは、前記セキュリティ検査装置に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、前記対象の性別が前記手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、前記手動検査ステーションが前記セキュリティ検査装置に隣接する所定数のチャネル内にあるか否か、及び前記オペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。
【0016】
一実施例において、前記プロセッサは、さらに、予め定義されたポリシーにより前記少なくとも1つの画像判定ステーションから1つの画像判定ステーションを選択するように配置される。
【0017】
一実施例において、前記予め定義されたポリシーは、前記セキュリティ検査装置に関連する画像判定ステーションにおけるユーザによって指定された画像判定ステーション、前記対象の性別が前記画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、及び前記画像判定ステーションがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。
【0018】
本開示の第2の局面によれば、ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを提供しており、
第1の局面に記載のサーバと、
データ通信を行うように配置されるスイッチシステムと、
前記スイッチシステムを介して前記サーバに接続され、且つ対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得るように配置され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記サーバにアップロードするセキュリティ検査装置とを含む。
【0019】
一実施例において、前記検査システムは、前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記対象に対して手動検査を行うように配置される少なくとも1つの手動検査ステーションをさらに含み、
ただし、前記セキュリティ検査装置は、さらに、
前記サーバから自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるか否かを特定し、
前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるときに、前記サーバへ肯定確認応答メッセージを送信し、且つ前記セキュリティ検査装置が現在使用可能ではないときに、前記サーバへ否定確認応答メッセージを送信し、
割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行し、前記手動検査結果を前記サーバに送信するように配置される。
【0020】
一実施例において、前記検査システムは、
前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記対象に対して手動検査を行うように配置される少なくとも1つの手動検査ステーションと、
前記スイッチシステムを介して前記セキュリティ検査装置及び前記サーバに接続され、且つ前記走査画像に対して画像判定を行うように配置される少なくとも1つの画像判定ステーションとをさらに含み、
ただし、前記セキュリティ検査装置は、さらに、
前記サーバから自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるか否かを特定し、
前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であるときに、前記サーバへ肯定確認応答メッセージを送信し、且つ前記セキュリティ検査装置が現在使用可能ではないときに、前記サーバへ否定確認応答メッセージを送信し、
割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行し、前記手動検査結果を前記サーバに送信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであるように配置される。
【0021】
本開示の第3の局面によれば、第1の局面に記載のミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムに用いられるサーバを用いて検査を行う方法であって、
前記サーバによって前記セキュリティ検査装置から対象の走査画像及びATR画像判定結果を受信することであって、前記ATR画像判定結果は前記セキュリティ検査装置によって前記走査画像に対して自動危険物識別ATR画像判定を行うことにより得られたものであることと、
動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示することとを含む。
【0022】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記サーバによって前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を記憶することを含む。
【0023】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、前記サーバによって前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当てることと、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信することと、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む。
【0024】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記サーバは前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記サーバによって前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信することと、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記サーバは前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスクを割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであることと、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む。
【0025】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることと、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであることとを含む。
【0026】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記動作モードは前記検査システムに手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることと、
割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信し、前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、前記対象に対する手動検査タスク、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果を前記使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当てることであって、前記第2の画像判定結果は前記画像判定ステーションによって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、前記ATR画像判定結果により前記走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであることと、
選択された手動検査ステーションの情報を前記セキュリティ検査装置に送信することと、
前記手動検査ステーションから手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記手動検査ステーションによって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとを含む。
【0027】
一実施例において、前記サーバによって動作モードにより前記対象に対する手動検査タスク及び前記走査画像に対する画像判定タスクを実行することは、
前記検査システムにおいて使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、前記セキュリティ検査装置へ自機手動検査要求を送信することと、
前記セキュリティ検査装置から肯定確認応答メッセージを受信したときに、前記セキュリティ検査装置へ前記対象に対する手動検査タスク及び前記第2の画像判定結果を割り当てることであって、前記肯定確認応答メッセージは前記セキュリティ検査装置によって前記サーバから前記自機手動検査要求を受信したことに応答して、前記セキュリティ検査装置が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであることと、
前記セキュリティ検査装置から手動検査結果を受信することであって、前記手動検査結果は前記セキュリティ検査装置によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、前記走査画像及び前記第2の画像判定結果により前記対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであることとをさらに含む。
【0028】
一実施例において、前記対象に対する手動検査タスクの実行及び前記走査画像に対する画像判定タスクの実行は同時に行われるものである。
【0029】
一実施例において、前記使用可能な手動検査ステーションは予め定義されたポリシーにより特定されたものである。
【0030】
一実施例において、前記予め定義されたポリシーは、前記セキュリティ検査装置に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、前記対象の性別が前記手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、前記手動検査ステーションが前記セキュリティ検査装置に隣接する所定数のチャネル内にあるか否か、及び前記オペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。
【0031】
一実施例において、前記走査画像に対する画像判定タスク、前記走査画像及び前記ATR画像判定結果を前記少なくとも1つの画像判定ステーションのうちの1つの画像判定ステーションに割り当てることは、
予め定義されたポリシーにより前記少なくとも1つの画像判定ステーションから1つの画像判定ステーションを選択することを含む。
【0032】
一実施例において、前記予め定義されたポリシーは、前記セキュリティ検査装置に関連する画像判定ステーションにおけるユーザによって指定された画像判定ステーション、前記対象の性別が前記画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、及び前記画像判定ステーションがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。
【0033】
以下、図面を参照して本開示の実施例を説明することにより、本開示の上記およびその他の目的、特徴、および利点は、より明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、従来技術によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムの模式図を示している。
【
図2】
図2は、従来技術による別のミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムの模式図を示している。
【
図3】
図3は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムの模式図を示している。
【
図4】
図4は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムのブロック図を示している。
【
図5】
図5は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【
図6】
図6は、本開示の第1の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【
図7】
図7は、本開示の第2の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【
図8】
図8は、本開示の第3の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【
図9】
図9は、本開示の第4の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムを用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【
図10】
図10は、本開示の実施例によるコンピュータシステムの模式図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図面は、実施例のすべての回路または構造を示していない。すべての図面を通して同一の符号は、同一または類似の部品または特徴を表す。
【0036】
以下、図面を参照して本開示の実施例を説明する。しかし、これらの説明は例示的なものであり、本開示の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。なお、以下の説明では、本開示の概念が不必要に混同されないように、公知の構造及び技術の説明を省略する。
【0037】
ここで使用される用語は、具体的な実施例を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定することを意図しない。ここで使用される用語「一」、「一(種)」、「該」などにも、文脈が特に明示的に示されない限り、「複数」、「複数種」の意味が含まれるべきである。また、ここで使用される用語「含む」、「含まれる」などは、特徴、ステップ、操作、および/または部品の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作、または部品の存在または追加を排除するものではない。
【0038】
ここで使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、特に定義されない限り、当業者が一般に理解する意味を有する。なお、ここで使用する用語は、理想的またはステレオタイプ的に解釈すべきではなく、本明細書の文脈と一致する意味を持つと解釈すべきである。
【0039】
現在、ミリ波セキュリティ検査システムの動作方式も通常、「金属ドア+手動検査」と類似する方式(
図1及び
図2に示すように)を採用しており、旅客がミリ波セキュリティ検査装置で走査を完了し、セキュリティ検査装置は自動識別アルゴリズムを用いて危険物を検出し、それから走査原図又はキャラクター図(プライバシーの考慮に基づく)の形態でセキュリティ検査装置のスクリーンに直接的に表示され、旅客はその後、固定のセキュリティ検査員の位置に来て手動検査を行う。プライバシーの需要があるが、さらに原図を見る必要がある場合に、セキュリティ検査現場から隔離された環境に1台の固定のコンピュータを置いて、デバイス側に遠隔接続されて走査画像を表示する。
【0040】
図3は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システムの模式図を示している。検査システムは、バックグラウンドサーバシステム310、セキュリティ検査チャネル320、遠隔画像判定室330及びスイッチシステム340を含む。バックグラウンドサービスシステム310は、少なくとも1つのサーバ、例えば、サーバ310
1、310
2及び310
3を含む。セキュリティ検査チャネル320は、少なくとも1つのセキュリティ検査装置(例えば、セキュリティ検査装置320a及び320b)及び少なくとも1つの手動検査ステーション(例えば、手動検査ステーション320
1、320
2、320
3及び320
4)を含む。遠隔画像判定室330は、少なくとも1つの画像判定ステーション、例えば、画像判定ステーション330
1、330
2及び330
3を含む。スイッチシステム340は、マスタースイッチ(例えば、マスタースイッチ340
1)及び複数のスレーブスイッチ(例えば、スレーブスイッチ340
2、340
3、340
4及び340
5)を含む。セキュリティ検査装置320a及び320b、手動検査ステーション320
1、320
2、320
3及び320
4及び画像判定ステーション330
1、330
2及び330
3は、スイッチシステム340を介してバックグラウンドサービスシステム310に接続される。サーバ、セキュリティ検査装置、画像判定ステーション及びスイッチの数は、図に示す数に限定されず、且つ当業者は実際のニーズに応じて設定することができることに注意すべきである。また、検査システムにおいて手動検査ステーション及び画像判定ステーションが存在しなくてもよく、すなわち、セキュリティ検査チャネル320においてセキュリティ検査装置のみが含まれてもよく、かつ、遠隔画像判定室330が存在しなくてもよいことにも注意すべきである。
【0041】
以下、
図4を参照して、1つのサーバ及び1つのセキュリティ検査装置を例として検査システムについて説明する。
図4は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400のブロック図を示している。検査システム400は、セキュリティ検査装置410、サーバ420及びスイッチシステム430を含む。セキュリティ検査装置410は、対象(例えば、人、物品など)に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、前記走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得ており、且つ走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードするように配置される。サーバ420は、スイッチシステム430を介してセキュリティ検査装置410に接続され、且つセキュリティ検査装置410から走査画像及びATR画像判定結果を受信し、且つ動作モードにより対象に対する手動検査タスク及び走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、動作モードは検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示するように配置される。前記対象に対する手動検査タスクの実行及び前記走査画像に対する画像判定タスクの実行は同時に行われるものである。動作モードは、4種類の動作モードに分類されるものであり、すなわち、検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないという第1の動作モード、検査システム400に手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないという第2の動作モード、検査システム400に手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されているという第3の動作モード、及び、検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているという第4の動作モードに分類される。以下、それぞれ4種類の異なる動作モードによりサーバ及びセキュリティ検査装置の操作について説明する。
【0042】
一実施例において、サーバ420は、さらに、動作モードは検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないを指示するときに、すなわち、検査システム400が第1の動作モードにあるときに、対象に対する手動検査タスク及び走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ走査画像及びATR画像判定結果を記憶するように配置される。該ATR画像判定結果は、走査画像において容疑物が存在することを指示してもよく、又は、走査画像において容疑物が存在しないことを指示してもよい。
【0043】
一実施例において、検査システム400は、スイッチシステム430を介してセキュリティ検査装置410及びサーバ420に接続される少なくとも1つの手動検査ステーション440をさらに含んでおり、サーバ420は、さらに、動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないを指示するときに、すなわち、検査システム400が第2の動作モードにあるときに、検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、対象に対する手動検査タスク、走査画像及びATR画像判定結果を使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、選択された手動検査ステーションの情報をセキュリティ検査装置410に送信し、且つ手動検査ステーション440から手動検査結果を受信することであって、手動検査結果は手動検査ステーション440によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及びATR画像判定結果により対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。該手動検査結果は、対象に容疑物を携帯することを指示してもよく、又は、対象に容疑物を携帯しないことを指示してもよい。セキュリティ検査装置410は割り当てられた手動検査ステーションの情報を受信したときに、セキュリティ検査装置410のオペレータは対象を誘導して割り当てられた手動検査ステーションに行き手動検査を待つことができることに注意すべきである。
【0044】
検査システム400が第2の動作モードにあるときに、サーバ420は、さらに、予め定義されたポリシーにより使用可能な手動検査ステーションを特定するように配置される。予め定義されたポリシーは、セキュリティ検査装置410に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、対象の性別が手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置に隣接する所定数(例えば、1つ又は2つ)のチャネル内にあるか否か、及びオペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。例えば、使用可能な手動検査ステーションは以下の条件を満たす必要があり、すなわち、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置410に関連する手動検査ステーション#1~#10におけるユーザによって指定された手動検査ステーション#1、#2、#3の1つであり、対象の性別が手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであり、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置に隣接する所定数(例えば、1つ又は2つ)のチャネル内にあり、及びオペレータがアイドルである、のうちの少なくとも1つを満たす必要がある。注意すべきこととして、1以上の予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在するおそれがあり、このような場合に、1つの手動検査ステーションをランダムに選択してもよく、又は、セキュリティ検査装置410から最も近い手動検査ステーションを選択してもよい。なお、注意すべきこととして、予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在しないおそれがあり、すなわち、現在使用可能な手動検査ステーションがなく、このときに、予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在するまで、手動検査ステーションを循環的に検索してもよく、又は、セキュリティ検査装置410を用いて手動検査を行ってもよく、このような場合、検査システム400が第2の動作モードにあるときに、サーバ420は、さらに、検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、セキュリティ検査装置410へ自機手動検査要求を送信し、セキュリティ検査装置410から肯定確認応答メッセージを受信したときに、セキュリティ検査装置410へ対象に対する手動検査タスクを割り当てることであって、肯定確認応答メッセージはセキュリティ検査装置410によってサーバ420から自機手動検査要求を受信したことに応答して、セキュリティ検査装置410が現在使用可能であると特定された(例えば、セキュリティ検査装置のオペレータはセキュリティ検査装置が使用されることを許可する)ときに生成されたものであり、且つセキュリティ検査装置410から手動検査結果を受信することであって、手動検査結果はセキュリティ検査装置410によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及びATR画像判定結果により対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。セキュリティ検査装置410は、さらに、サーバ420から自機手動検査要求を受信し、セキュリティ検査装置410が現在使用可能であるか否かを特定し、且つセキュリティ検査装置410が現在使用可能であるときに、サーバ420へ肯定確認応答メッセージを送信し、且つセキュリティ検査装置410が現在使用可能ではないときに、サーバ420へ否定確認応答メッセージを送信し、且つ割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及びATR画像判定結果により対象に対して手動検査を実行し、手動検査結果をサーバ420に送信するように配置される。
【0045】
一実施例において、検査システム400は、スイッチシステム430を介してセキュリティ検査装置410及びサーバ420に接続される少なくとも1つの画像判定ステーション450をさらに含んでおり、サーバ420は、さらに、動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、すなわち、検査システム400が第3の動作モードにあるときに、走査画像に対する画像判定タスク、走査画像及びATR画像判定結果を少なくとも1つの画像判定ステーション450のうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、且つ割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、前記第2の画像判定結果は画像判定ステーション450によって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであるように配置される。画像判定ステーション450は、割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより第2の画像判定結果を得ており、且つ第2の画像判定結果をサーバ420に送信するように配置される。
【0046】
一実施例において、検査システム400は、スイッチシステム430を介してセキュリティ検査装置410及びサーバ420に接続される少なくとも1つの手動検査ステーション440及び少なくとも1つの画像判定ステーション450をさらに含んでおり、サーバ420は、さらに、動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、すなわち、検査システム400が第4の動作モードにあるときに、走査画像に対する画像判定タスク、走査画像及びATR画像判定結果を少なくとも1つの画像判定ステーション450のうちの1つの画像判定ステーションに割り当て、割り当てられた画像判定ステーションから第2の画像判定結果を受信することであって、第2の画像判定結果は画像判定ステーション450によって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより生成されたものであり、検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在するか否かを特定し、且つ検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、対象に対する手動検査タスク、走査画像及び第2の画像判定結果を使用可能な手動検査ステーション440から選択された1つの手動検査ステーションに割り当て、選択された手動検査ステーション440の情報をセキュリティ検査装置410に送信し、且つ手動検査ステーション440から手動検査結果を受信することであって、手動検査結果は手動検査ステーション440によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。画像判定ステーション450は、割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより第2の画像判定結果を得ており、且つ第2の画像判定結果をサーバ420に送信するように配置され、且つ手動検査ステーション440は、割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行し、手動検査結果をサーバ420に送信するように配置される。セキュリティ検査装置410は割り当てられた手動検査ステーションの情報を受信したときに、セキュリティ検査装置410のオペレータは対象を誘導して割り当てられた手動検査ステーションに行き手動検査を待つことができることに注意すべきである。
【0047】
検査システム400が第4の動作モードにあるときに、サーバ420は、さらに、予め定義されたポリシーにより前記使用可能な手動検査ステーションを特定するように配置される。予め定義されたポリシーは、セキュリティ検査装置410に関連する手動検査ステーションにおけるユーザによって指定された手動検査ステーション、対象の性別が手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置に隣接する所定数(例えば、1つ又は2つ)のチャネル内にあるか否か、及びオペレータがアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。例えば、使用可能な手動検査ステーションは以下の条件を満たす必要があり、すなわち、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置410に関連する手動検査ステーション#1~#10におけるユーザによって指定された手動検査ステーション#1、#2、#3の1つであり、対象の性別が手動検査ステーションのオペレータの性別と同じであり、手動検査ステーションがセキュリティ検査装置に隣接する所定数(例えば、1つ又は2つ)のチャネル内にあり、及びオペレータがアイドルである、のうちの少なくとも1つを満たす必要がある。注意すべきこととして、1以上の予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在するおそれがあり、このような場合に、1つの手動検査ステーションをランダムに選択してもよく、又は、セキュリティ検査装置から最も近い手動検査ステーションを選択してもよい。なお、注意すべきこととして、予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在しないおそれがあり、すなわち、現在使用可能な手動検査ステーションがなく、このときに、予め定義されたポリシーに合致する手動検査ステーションが存在するまで、手動検査ステーションを循環的に検索してもよく、又は、セキュリティ検査装置410を用いて手動検査を行ってもよく、このような場合、検査システム400が第4の動作モードにあるときに、サーバ420は、さらに、検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、セキュリティ検査装置410へ自機手動検査要求を送信し、セキュリティ検査装置410から肯定確認応答メッセージを受信したときに、セキュリティ検査装置410へ対象に対する手動検査タスク及び第2の画像判定結果を割り当てることであって、肯定確認応答メッセージはセキュリティ検査装置410によってサーバ420から自機手動検査要求を受信したことに応答して、セキュリティ検査装置410が現在使用可能であると特定されたときに生成されたものであり、且つセキュリティ検査装置410から手動検査結果を受信することであって、手動検査結果はセキュリティ検査装置410によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行することにより生成されたものであるように配置される。セキュリティ検査装置410は、さらに、サーバ420から自機手動検査要求を受信し、セキュリティ検査装置410が現在使用可能であるか否かを特定し、且つセキュリティ検査装置410が現在使用可能である(例えば、セキュリティ検査装置のオペレータはセキュリティ検査装置が使用されることを許可する)ときに、サーバ420へ肯定確認応答メッセージを送信し、且つセキュリティ検査装置410が現在使用可能ではないときに、サーバ420へ否定確認応答メッセージを送信し、且つ割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行し、手動検査結果をサーバ420に送信するように配置される。
【0048】
検査システム400が第3の動作モード又は第4の動作モードにあるときに、サーバ420は、さらに、予め定義されたポリシーにより少なくとも1つの画像判定ステーション450から1つの画像判定ステーションを選択するように配置される。予め定義されたポリシーは、セキュリティ検査装置410に関連する画像判定ステーション450におけるユーザによって指定された画像判定ステーション、対象の性別が画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであるか否か、及び画像判定ステーション450がアイドルであるか否か、の少なくとも1つを含む。例えば、選択された画像判定ステーションは以下の条件を満たす必要があり、すなわち、画像判定ステーションがセキュリティ検査装置410に関連する画像判定ステーション#1~#10におけるユーザによって指定された画像判定ステーション#1、#2、#3の1つであり、対象の性別が画像判定ステーションのオペレータの性別と同じであり、及び画像判定ステーションがアイドルである、のうちの少なくとも1つを満たす必要がある。注意すべきこととして、1以上の予め定義されたポリシーに合致する画像判定ステーションが存在するおそれがあり、このような場合に、1つの画像判定ステーションをランダムに選択してもよい。なお、注意すべきこととして、予め定義されたポリシーに合致する画像判定ステーションが存在しないおそれがあり、すなわち、現在使用可能な画像判定ステーションがなく、このときに、所定の時間がタイムアウトするまで、所定の時間で画像判定ステーションを循環的に検索してもよい。所定の時間がタイムアウトしても条件に合致する画像判定ステーションを見付からないと、検索を続けるのではなく、直接的に画像判定結果を与えており、該画像判定結果は、セキュリティ検査装置410によって提供されたATR画像判定結果であってもよく、又は、走査画像において容疑物が存在することを指示する画像判定結果であってもよい。なお、画像判定ステーションは画像判定を実行するときに、計時してもよく、画像判定がタイムアウトするときに、直接的に画像判定結果を与えており、該画像判定結果は、セキュリティ検査装置410によって提供されたATR画像判定結果であってもよく、又は、走査画像において容疑物が存在することを指示する画像判定結果であってもよい。
【0049】
本開示の実施例を用いて、すべてのセキュリティ検査装置、手動検査ステーション及び画像判定ステーションをバックグラウンドサービスシステムに接続しており、バックグラウンドサービスシステムは、走査画像、画像判定結果及び手動検査結果などの業務データを記憶し、且つこれらの業務データに対して配分及び統一的な検索クエリーを行うことができ、対象に対する走査が完了した後、バックグラウンドサービスシステムは、設定の割り当てられたポリシーに従って、手動検査ステーション及び画像判定ステーションを自動的に割り当て、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの多重化を実現することができ、且つ対象の流量が変化するときに、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの数を動的に調整することができる。
【0050】
図5は、本開示の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400を用いて検査を行う方法500のフローチャートを示している。該方法500は、以下のステップを含む。
【0051】
ステップS510において、セキュリティ検査装置410によって対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得ており、且つ走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードする。
【0052】
ステップS520において、サーバ420によってセキュリティ検査装置410から走査画像及びATR画像判定結果を受信し、且つ動作モードにより対象に対する手動検査タスク及び走査画像に対する画像判定タスクを実行することであって、動作モードは検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているか否かを指示する。動作モードは、4種類の動作モードに分類されるものであり、すなわち、検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないという第1の動作モード、検査システム400に手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないという第2の動作モード、検査システム400に手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されているという第3の動作モード、及び検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されているという第4の動作モードに分類される。
【0053】
本開示の実施例を用いて、対象に対する走査が完了した後、バックグラウンドサービスシステムは、設定された割り当てられたポリシーに従って、手動検査ステーション及び画像判定ステーションを自動的に割り当て、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの多重化を実現することができ、且つ対象の流量が変化するときに、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの数を動的に調整することができる。
【0054】
以下、
図6~
図9を参照して、それぞれ4種類の異なる動作モードにより検査方法の操作を説明する。
【0055】
図6は、本開示の第1の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400を用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【0056】
ステップS610において、セキュリティ検査装置410によって対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得る。ステップS620において、セキュリティ検査装置410によって走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードする。ステップS630において、サーバ420によって動作モードを特定し、且つ動作モードは検査システム400に手動検査ステーション及び画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、すなわち、検査システム400が第1の動作モードにあるときに、サーバ420によって対象に対する手動検査タスク及び走査画像に対する画像判定タスクを実行しないと特定され、且つ走査画像及びATR画像判定結果を記憶する。
【0057】
図7は、本開示の第2の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400を用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【0058】
ステップS710において、セキュリティ検査装置410によって対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得る。ステップS720において、セキュリティ検査装置410によって走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードする。ステップS730において、サーバ420によって動作モードを特定する。動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置されているが画像判定ステーションが配置されていないことを指示するときに、すなわち、検査システム400が第2の動作モードにあるときに、ステップS740において、サーバ420によって検査システム中400において使用可能な手動検査ステーション440が存在するか否かを特定する。ステップS740には検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、ステップS750において、サーバ420によって対象に対する手動検査タスク、走査画像及びATR画像判定結果を使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーション440に送信し、且つステップS760において、サーバ420によって選択された手動検査ステーションの情報をセキュリティ検査装置410に送信する。ステップS770において、手動検査ステーション440によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及びATR画像判定結果により対象に対して手動検査を実行する。ステップS780において、手動検査ステーション440によって手動検査結果をサーバ420に送信する。ステップS740には検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、ステップS790において、サーバ420によってセキュリティ検査装置410へ自機手動検査要求を送信する。サーバ420から自機手動検査要求を受信した後、ステップS7100において、セキュリティ検査装置410によってセキュリティ検査装置410が現在使用可能であるか否かを特定する。ステップS7100においてセキュリティ検査装置410が現在使用可能であると特定されたときに、ステップS7110において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ肯定確認応答メッセージを送信する。ステップS7120において、サーバ420によってセキュリティ検査装置410へ対象に対する手動検査タスクを割り当てる。ステップS7130において、セキュリティ検査装置410は割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及びATR画像判定結果により対象に対して手動検査を実行する。ステップS7140において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ手動検査結果を送信する。ステップS7100においてセキュリティ検査装置410が現在使用可能ではないと特定されたときに、ステップS7150において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ否定確認応答メッセージを送信する。
【0059】
図8は、本開示の第3の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400を用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【0060】
ステップS810において、セキュリティ検査装置410によって対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得る。ステップS820において、セキュリティ検査装置410によって走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードする。ステップS830において、サーバ420によって動作モードを特定する。動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置されていないが画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、すなわち、検査システム400が第3の動作モードにあるときに、ステップS840において、サーバ420によって走査画像に対する画像判定タスク、走査画像及びATR画像判定結果を少なくとも1つの画像判定ステーション450のうちの1つの画像判定ステーションに割り当てる。ステップS850において、割り当てられた画像判定ステーション450によって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより第2の画像判定結果を得る。ステップS860において、割り当てられた画像判定ステーション450によって第2の画像判定結果をサーバ420に送信する。
【0061】
図9は、本開示の第4の実施例によるミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査システム400を用いて検査を行う方法のフローチャートを示している。
【0062】
ステップS910において、セキュリティ検査装置410によって対象に対して走査を行うことにより走査画像を得ており、走査画像に対して自動危険物識別(ATR)画像判定を行うことによりATR画像判定結果を得る。ステップS920において、セキュリティ検査装置410によって走査画像及びATR画像判定結果をサーバ420にアップロードする。ステップS930において、サーバ420によって動作モードを特定する。動作モードは検査システム400に手動検査ステーションが配置され且つ画像判定ステーションが配置されていることを指示するときに、すなわち、検査システム400が第4の動作モードにあるときに、ステップS940において、サーバ420によって走査画像に対する画像判定タスク、走査画像及びATR画像判定結果を少なくとも1つの画像判定ステーション450のうちの1つの画像判定ステーションに割り当てる。ステップS950において、割り当てられた画像判定ステーション450によって割り当てられた画像判定タスクを受信したことに応答して、ATR画像判定結果により走査画像に対して画像判定を行うことにより第2の画像判定結果を得る。ステップS960において、割り当てられた画像判定ステーション450によって第2の画像判定結果をサーバ420に送信する。ステップS970において、サーバ420によって前記検査システム400において使用可能な手動検査ステーション440が存在するか否かを特定する。ステップS970には検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在すると特定されたときに、ステップS980において、サーバ420によって対象に対する手動検査タスク、走査画像及び第2の画像判定結果を使用可能な手動検査ステーションから選択された1つの手動検査ステーション440に送信し、且つステップS990において、サーバ420によって選択された手動検査ステーションの情報をセキュリティ検査装置410に送信する。ステップS9100において、手動検査ステーション440によって割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行する。ステップS9110において、手動検査ステーション440によって手動検査結果をサーバ420に送信する。ステップS970には検査システム400において使用可能な手動検査ステーションが存在しないと特定されたときに、ステップS9120において、サーバ420によってセキュリティ検査装置410へ自機手動検査要求を送信する。サーバ420から自機手動検査要求を受信した後、ステップS9130において、セキュリティ検査装置410によってセキュリティ検査装置410が現在使用可能であるか否かを特定する。ステップS9130においてセキュリティ検査装置410が現在使用可能であると特定されたときに、ステップS9140において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ肯定確認応答メッセージを送信する。ステップS9150において、サーバ420によってセキュリティ検査装置410へ対象に対する手動検査タスク及び第2の画像判定結果を割り当てる。ステップS9160において、セキュリティ検査装置410は割り当てられた手動検査タスクを受信したことに応答して、走査画像及び第2の画像判定結果により対象に対して手動検査を実行する。ステップS9170において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ手動検査結果を送信する。ステップS9130においてセキュリティ検査装置410が現在使用可能ではないと特定されたときに、ステップS9180において、セキュリティ検査装置410によってサーバ420へ否定確認応答メッセージを送信する。
【0063】
注意すべきこととして、本開示の実施例において、セキュリティ検査装置、サーバ、手動検査ステーション及び画像判定ステーション間の情報伝送はいずれもスイッチシステムを介して行われるものである。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、他の伝送メカニズムを介して情報伝送を実現してもよい。
【0064】
本開示の実施例を用いて、すべてのセキュリティ検査装置、手動検査ステーション、画像判定ステーションをバックグラウンドサービスシステムに接続し、バックグラウンドサービスシステムは走査画像、画像判定結果及び手動検査結果などの業務データを記憶し、且つこれらの業務データに対して配分及び統一的な検索クエリーを行うことができ、対象に対する走査が完了した後、バックグラウンドサービスシステムは、設定された割り当てられたポリシーに従って、手動検査ステーション及び画像判定ステーションを自動的に割り当て、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの多重化を実現することができ、且つ対象の流量が変化するときに、手動検査ステーション及び遠隔画像判定ステーションの数を動的に調整することができる。
【0065】
図10は、本開示の実施例によるコンピュータシステムの模式図を示している。システム1000は、例えばデジタル信号プロセッサ(DSP)などのプロセッサ1010を含む。プロセッサ1010は、本明細書に記載の過程の異なる動作を実行するための単一の装置または複数の装置である。システム1000は、他のエンティティから信号を受信したり、他のエンティティへ信号を送信したりするための入出力(I/O)装置1030を含む。
【0066】
また、システム1000は、例えば電気的消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリなどの不揮発性又は揮発性メモリのような形態を有するメモリ1020を含む。メモリ1020はコンピュータ読み取り可能な命令を記憶しており、プロセッサ1010が該コンピュータ読み取り可能な命令を実行する場合、該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサに本明細書に記載の動作を実行させることができる。
【0067】
図面にはいくつかのブロック図及び/又はフローチャートを示している。理解すべきことは、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるいくつかのブロック又はその組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供することができ、それによりこれらの命令は該プロセッサによって実行される時にこれらのブロック図及び/又はフローチャートで説明された機能/操作を実現するための装置を作成することができる。
【0068】
したがって、本開示の技術は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(ファームウェア、マイクロコードなどを含む)の形態で実現することができる。また、本開示の技術は、命令を記憶したコンピュータ可読媒体上のコンピュータプログラム製品の形態を採用することができ、該コンピュータプログラム製品は命令実行システム(例えば、1以上のプロセッサ)の使用又は命令実行システムとの組み合わせによる使用に供することができる。本開示のコンテキストにおいて、コンピュータ可読媒体は命令を含む、記憶、転送、伝播又は伝送が可能な任意の媒体であってもよい。例えば、コンピュータ可読媒体は電気、磁気、光、電磁、赤外線又は半導体システム、装置、デバイス又は伝播媒体を含むがそれらに限定されない。コンピュータ可読媒体の具体的な例示は、磁気記憶装置、例えば磁気テープ又はハードディスク(HDD);光記憶装置、例えば光ディスク(CD-ROM);メモリ、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)又はフラッシュメモリ;及び/又は有線/無線通信リンクを含む。
【0069】
以上の詳細な説明は模式図、フローチャート及び/又は例示を用いて、ミリ波セキュリティ検査デバイスに基づく検査方法及びシステム、サーバ及びコンピュータシステムの多くの実施例を説明した。このような模式図、フローチャート及び/又は例示が1つ又は複数の機能及び/又は操作を含む場合、当業者であれば理解すべきことは、このような模式図、フローチャート又は例示における各機能及び/又は操作は様々な構造、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又は実質的にそれらの任意の組み合わせにより単独で及び/又は共同で実現することができる。一実施例において、本開示の実施例の前記主題のいくつかの部分は専用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は他の集積フォーマットで実現することができる。しかしながら、当業者であれば、ここに開示された実施例のいくつかの局面は、集積回路において、一台又は複数台のコンピュータ上で実行する1つ又は複数のコンピュータプログラム(例えば、一台又は複数台のコンピュータシステム上で実行する1つ又は複数のプログラム)として実現され、1つ又は複数のプロセッサ上で実行する1つ又は複数のプログラム(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサで実行する1つ又は複数のプログラム)として実現され、ファームウェアとして実現し、又は実質的に上記形態の任意の組み合わせとして実現され、且つ当業者は本開示に基づいて、設計回路及び/又はソフトウェア及び/又はファームウェアコードを書き込む能力を備えるとして、全体的にまたは部分的に同等に実現され得ると認識すべきである。また、当業者であれば、本開示の前記主題のメカニズムは様々な形態のプログラム製品として配分することができ、かつ実際に配分を実行するための信号ベアラ媒体の具体的なタイプに関わらず、本開示の前記主題の例示的な実施例はいずれも適用されると認識すべきである。信号ベアラ媒体の例示は、記録可能な媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、ディジタルビデオテープ、コンピュータメモリなど;及び伝送型媒体、例えばデジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンクなど)を含むがそれらに限定されない。
【国際調査報告】