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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】プラスチック容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/02 20060101AFI20230725BHJP
   B65D 23/10 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
B65D1/02
B65D23/10 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022581499
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2022-12-28
(86)【国際出願番号】 EP2021067544
(87)【国際公開番号】W WO2022002797
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】00802/20
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517275128
【氏名又は名称】アルプラ ヴェアケ アルヴィン レーナー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Alpla Werke Alwin Lehner GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Allmendstrasse 81, A-6971 Hard, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】アデム デミール
(72)【発明者】
【氏名】クレメンス ベッシュ
【テーマコード(参考)】
3E033
3E062
【Fターム(参考)】
3E033AA01
3E033BA13
3E033DA03
3E033DB01
3E033DD01
3E033DE02
3E033DE03
3E033FA02
3E033FA03
3E033GA02
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB10
3E062HA03
3E062HB02
3E062HB07
3E062HC01
3E062HC07
3E062HC15
3E062HD14
(57)【要約】
充填容積を形成する容器本体(10、10’、10’’)と、容器本体(10、10’、10’’)を貫通する貫通把持開口(11、11’’)とを備えるプラスチック容器(1、1’’)が開示される。貫通把持開口(11、11’’)は、容器本体(10、10’、10’’)の部分領域(10a、10a’、10a’’)と共にハンドル(12、12’、12’’、12’’’)を形成する。貫通把持開口(11、11’’)にハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)が配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填容積を形成する容器本体(10)と、前記容器本体(10)を貫通する貫通把持開口(11)とを備え、前記貫通把持開口(11)が、前記容器本体(10、10’、10’’)の部分領域(10a、10a’、10a’’)と共にハンドル(12、12’、12’’、12’’’)を形成しており、前記貫通把持開口(11、11’’)内にハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)が配置されている、プラスチック容器(1、1’’)。
【請求項2】
前記ハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)が、分割面(14、14’、14’’、14’’’)を有することを特徴とする、請求項1に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項3】
前記ハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’、13’’、13’’’)が2つの部品で形成されており、第1のシェル(13a、13a’、13a’’、13a’’’)および第2のシェル(13b、13b’、13b’’、13b’’’)を有することを特徴とする、請求項2に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項4】
前記分割面(14、14’、14’’、14’’’)が、前記プラスチック容器(1、1’’)の金型分割面と実質的に平行に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項5】
前記第1のシェル(13a、13a’、13a’’’)が第1の接触面(131、131’、131’’)を有し、前記第2のシェル(13b、13b’、13b’’’)が第2の接触面(132、132’、132’’’)を有し、これらが互いに向かい合っていることを特徴とする、請求項4に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項6】
前記第1の接触面(131、131’、131’’’)と前記第2の接触面(132、132’、132’’’)とが互いに接続され、具体的には接着または溶接されていることを特徴とする、請求項5に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項7】
前記第1のシェル(13a’、13a’’)および前記第2のシェル(13b’、13b’’)がスナップイン接続部(15a’、15a’’、15b’、15b’’)を介して互いに接続されていることを特徴とする、請求項4または5に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項8】
前記プラスチック容器(1、1’’)が前記貫通把持開口(11、11’’)内に周縁突出部(16、16’)を有し、前記ハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)が第1の押圧要素(133、133’、133’’、133’’’)および第2の押圧要素(134、134’、134’’、134’’’)を有し、前記第1の押圧要素(133、133’、133’’、133’’’)および前記第2の押圧要素(134、134’、134’’、134’’’)が予張力下で前記突出部(16、16’)に接していることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項9】
前記貫通把持開口(11、11’’)内に周縁接続シーム(17、17’、17’’)が配置されていることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項10】
前記接続シーム(17、17’)が前記突出部(16、16’)の一部として形成されていることを特徴とする、請求項8および9に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項11】
前記第1の押圧要素(133)および/または前記第2の押圧要素(134)がいくつかの部品で形成されていることを特徴とする、請求項8~10のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項12】
前記ハンドルインサート(13、13’13、13’’、13’’’)が、具体的には、前記対応する押圧要素(133’、133’’、134’、134’’)と、関連づけられた表面(135’、135’’、136’、136’’)との間に配置された補強リブを有することを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項13】
前記プラスチック容器(1、1’’)が延伸ブロー成形されたプラスチック容器、具体的には、PET、PET-G、HDPE、LDPE、PP、PS、PVC、PEN、PHA、PHB、PEIT、PCTG、LLDPE、MDPE、および挙げられたプラスチックのコポリマー、バイオプラスチック、具体的にはPLAまたはPEF、充填プラスチック、ならびに挙げられたプラスチックの混合物から製造されたプラスチック容器であることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項14】
前記ハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)が射出成形部品、具体的には、PET、PET-G、HDPE、LDPE、PP、PS、PVC、PEN、PHA、PHB、PEIT、PCTG、LLDPE、MDPEおよび挙げられたプラスチックのコポリマー、バイオプラスチック、具体的にはPLAまたはPEF、充填プラスチック、ならびに挙げられたプラスチックの混合物から製造された部品であることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【請求項15】
前記ハンドルインサート(13、13’、13’’、13’’’)と前記プラスチック容器(1、1’’)とが同じ材料で作られていることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のプラスチック容器(1、1’’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項のプリアンブルに記載されているプラスチック容器に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのプラスチック容器が従来技術から知られている。
【0003】
プラスチック容器、具体的にはプラスチックボトルの製造のための様々な方法が知られており、それらの方法の用途は、使用されるプラスチックにも少なからず依存する。通常、プラスチック容器はブロー成形プロセスで製造され、このプロセスでは、例えばプラスチックボトルなどのプラスチック容器を、過圧によりブロー金型内で最終形状へと膨張させる。ブロー成形の場合、様々なプロセス技法が区別されており、そのうち、特に、押出ブロー成形プロセス、射出ブロー成形プロセス、および射出延伸ブロー成形プロセスに言及すべきである。押出ブロー成形プロセスでは、単層または多層のプラスチックホースを高温で押し出し、ブロー金型に導入し、ブロー金型の金型キャビティ内に導入されたブローマンドレルによって膨張させてプラスチック容器を形成する。射出ブロー成形プロセスは、射出成形とブロー成形との組み合わせである。この場合、まず、射出成形プロセスで、射出成形金型内でプリフォームを製造する。射出成形金型からプリフォームを離型し、任意選択で調整を行い、ブロー成形の金型キャビティに導入し、その中で最終的に、過圧によって金型キャビティによって予め定められた形状に従って膨張させる。ネックは、典型的には射出成形の後には既にその最終形状を有しているので、ここではネックの下に位置するプリフォームの領域のみを膨張させる。射出延伸ブロー成形法では、金型キャビティ内に導入されたプリフォームが、ブロー成形プロセス中に、延伸マンドレルによってさらに延伸される。プリフォームの膨張は、射出成形法によるプリフォームの製造の直後に行うことができる。代替的な製造方法では、プリフォームのさらなる加工は、プリフォームの製造とは空間的かつ/または時間的に離して行うこともできる。最後に、プリフォームは、押出プロセスでも製造できるし、または押出ブロー成形プロセスでも製造できることにも言及しておくべきである。
【0004】
さらに、一体型ハンドルを有するプラスチック容器が知られており、容器の残りの部分から隔たった、手で完全に把持することのできるハンドルを有するプラスチック容器のみが、本質的に使用者に定着していることが分かっている。このようなハンドルを提供するための比較的簡単な解決策は、容器本体を貫通する貫通把持開口をプラスチック容器が有することで達成される。
【0005】
国際公開第2017/211540A1号は、貫通把持開口および対応するハンドルを有する、具体的にはPET製のプラスチック容器を開示している。国際公開第2017/211540A1号のプラスチック容器の貫通把持開口は、プラスチック容器の延伸ブロー成形後に、2つの壁部分を互いに溶接させ、次いで、溶接シームによって容器から分けられた対応する領域を、容器から切り抜くことによって得られる。
【0006】
ポリプロピレン製の同等のプラスチック容器が、欧州特許出願公開第1835461号明細書(EP1835461A2)で知られている。
【0007】
両方のプラスチック容器は、貫通把持開口に位置する接続シームを有する。ある状況下では、これによってプラスチック容器に脆弱点が形成される可能性があり、このことは、製品の取り扱いを完全に監視することができず、製品がその許容限度を超えて何度も装填される通信販売部門において特に不利となる可能性がある。この接続シームは、完成品のブロー成形プラスチック容器に形成されているので、手触りの良さのため、特に使用者の負傷の危険性を低減するために慎重に丸める必要があり、それにより追加の加工ステップが必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、先行技術の少なくとも1つ以上の欠点を克服することである。特に、頑丈で、好ましくは魅力的な外観を有し、特に手触りが良く、かつ/または負傷のリスクが低減されたプラスチック容器が提供されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、独立請求項に定義されるプラスチック容器によって達成される。さらなる実施形態が従属請求項から得られる。
【0010】
本発明によるプラスチック容器は、充填容積を形成する容器本体と、容器本体を貫通する貫通把持開口とを有する。貫通把持開口は、容器本体の部分領域と共にハンドルを形成する。貫通把持開口に、ハンドルインサートが配置される。したがって、ハンドルインサートの部分領域もまたハンドルの一部である。
【0011】
貫通把持開口に配置された、具体的には貫通把持開口内に完全に収まるように配置されたハンドルインサートによって、貫通把持開口の輪郭および/またはサイズとは独立した、すなわち特定の設計とは独立した、ハンドルの輪郭/内側輪郭を提供することが可能になる。この場合、具体的には、ブロー成形プロセスでは容易に製造できない金型または構造体を提供することが可能になる。
【0012】
貫通把持開口内にハンドルインサートを設けることにより、貫通把持開口の周囲に沿って貫通把持開口内におそらく延びる接続シーム、例えば溶接シームをハンドルインサートで覆って、ユーザの手がハンドルインサートに触れなくなるようにすることもまた可能になる。
【0013】
したがって、ハンドルインサートは、接続シームを覆うために、貫通把持開口の内側輪郭または貫通把持開口の周囲、の全体に沿って延びる。
【0014】
貫通把持開口の領域では、容器本体は互いに分離した2つの断面を有し、それらは貫通把持開口の上方および下方で互いに接続しており、したがって、共通の充填容積を形成する。この場合、ハンドルを形成する部分領域の断面は、典型的には、もう1つの断面よりも何倍も小さい。
【0015】
ハンドルインサートが分割面を有するものとすることもできる。
【0016】
これにより、ハンドルインサートを有する構成の場合にも、貫通把持開口の開けた断面よりも大きい、ハンドルインサートの外向きの端部または表面の領域でハンドルインサートを貫通把持開口に挿入することができ、貫通把持開口の周囲に沿って延びる容器本体の部分領域をハンドルインサートで覆うことができるようになる。
【0017】
この場合、分割面が実質的に貫通把持開口の方向に配置されて、ハンドルインサートを貫通把持開口に実質的にヘリカルなやり方で挿入できるようになると考えられる。
【0018】
貫通把持開口の方向に分割面を有するハンドルインサートの2部品設計も考えられる。これにより、ハンドルインサートの第1の半体を貫通把持開口に挿入し、プラスチック容器の金型分割面に実質的に沿って移動させ、ハンドルインサートの第2の半体を貫通把持開口に実質的に同様に挿入し、反対方向に移動させることが可能になる。
【0019】
好ましくは、ハンドルインサートは2つの部品で形成され、第1のシェルおよび第2のシェルを有する。
【0020】
これにより、ハンドルインサートを部分ごとに複数の側から貫通把持開口に挿入することが可能になる。
【0021】
ハンドルインサートの分割面は、プラスチック容器の金型分割面に実質的に平行に形成することができる。
【0022】
金型分割面に実質的に平行なプラスチック容器の分割面の形成によって、この事例ではハンドルインサートの第1のシェルおよび第2のシェルに対応する、2つの半体に分割されたハンドルインサートを2つの側から貫通把持開口に導入することが可能になる。これにより、特定のハンドルインサートをプラスチック容器内に、簡単に、具体的には機械で取り付けることが可能になる。
【0023】
この場合、第1のシェルが第1の接触面を有し、第2のシェルが第2の接触面を有し、これらが向かい合っているものとすることもできる。換言すれば、実質的に相補的な表面が第1のシェルおよび第2のシェルに備わっており、互いに接触させること、および/または動作可能に接続することができる。
【0024】
これにより、一方ではハンドルインサートの外面と外面との間に特定の距離を維持することができ、他方では、対応する接続手段をこれらの面に設け、かつ/または取り付けて、第1のシェルを第2のシェルに接続できるようになる。
【0025】
第1の接触面および第2の接触面は、互いに接続すること、特に、互いに接着することまたは一緒に溶接することができる。
【0026】
したがって、接着剤が接続手段として提供され、この接着剤は、この場合は対応する接触面に簡単に適用することができ、接触面が互いに押圧されると、直ちにそれらを互いに接続する。
【0027】
溶接によってもまた、第1のシェルを第2のシェルへ接触面を介して確実かつ恒久的に接続することができる。ただし、溶接はすべてのプラスチック材料に適しているわけではなく、したがって、様々なプラスチック材料に対して、多かれ少なかれ溶接のための準備手段をとる必要がある。
【0028】
ただし、第1のシェルと第2のシェルとの間の接続は、追加的にまたは代替的に、機械的に形成されるものとすることもできる。第1のシェルおよび第2のシェルがスナップイン接続部を介して互いに接続されるものとすることもできる。
【0029】
スナップイン接続部は、第1の要素が第2の要素に接続され、要素のうち1つが少なくとも部分的に弾性的に変形され、接続が確立された後に、この変形が完全に逆戻りすることで区別される。変形が部分的にのみ逆戻りして、最終状態においても接続部がある張力下に置かれるようにすることも可能である。
【0030】
この場合、第1の要素、例えば第1のシェルに開口部またはアンダーカットを形成することができ、第2の要素、すなわち第2のシェルの弾性変形可能な突起が、対応するアンダーカットまたは対応する開口部に係合することができる。
【0031】
軸を中心とする回転対称のハンドルインサートの場合、接続手段として、ねじ接続を設けることも考えられる。
【0032】
プラスチック容器は、貫通把持開口内に周縁突出部を有することができる。ハンドルインサートは、第1の押圧要素および第2の押圧要素を有することができ、第1の押圧要素および第2の押圧要素は予張力下で突出部に接する。
【0033】
言うまでもなく、完全に組み立てられた状態では、すなわち、第1のシェルと第2のシェルとが互いに接続されているときには、予張力が存在する。
【0034】
これにより、貫通把持開口の領域、この事例では突出部の領域でプラスチック容器を圧縮して、突出部内に生じる負荷を低減し、かつ/またはハンドルインサートへの負荷を分散させることが可能になる。その結果、総体的に、この領域が剛化する。貫通把持開口内に周縁接続シームが配置されるものとすることもできる。
【0035】
貫通把持開口内に接続シームを配置することにより、この接続シームをハンドルインサートで覆い、かつ/または遮蔽することが可能になる。
【0036】
接続シームは、突出部の一部として形成することができる。この接続シームは、突出部の一部として形成されているため、グリップ領域の挿入前にアクセス可能であり、容器本体の残りの部分からある一定の距離に配置することができる。換言すれば、接続シームは、貫通把持開口の中心から容器本体への方向に、突出部を介して容器本体から離隔されている。
【0037】
本発明のさらなる態様は、プラスチック容器に関する。この容器は、充填容積を形成する容器本体と、容器本体を貫通する貫通把持開口とを有する。貫通把持開口は、容器本体の部分領域と共にハンドルを形成する。貫通把持開口に、ハンドルインサートを配置できる。この場合、ハンドルインサートの部分領域もまたハンドルの一部である。プラスチック容器は、具体的には、本明細書に記載されるとおりに形成される。
【0038】
プラスチック容器は、貫通把持開口に負荷軽減ノッチを有することができる。負荷軽減ノッチにより、液体で満たされたプラスチック容器が衝撃を受けた際に、液体からプラスチック容器に伝達される衝撃波のエネルギーを低減することが可能になる。
【0039】
負荷軽減ノッチは、プラスチック容器内の窪みとして形成される。
【0040】
負荷軽減ノッチは、突出部の一部として形成することができる。これらの負荷軽減ノッチは、貫通把持開口の中心から見て、プラスチック容器の方向に、またはハンドルに属するプラスチック容器の部分領域の方向に、突出部に対してアンダーカットを形成することができる。したがって、この方向の自由断面は狭窄する。したがって、突出部には、負荷軽減ノッチに対する拡張または膨らみが存在する。
【0041】
アンダーカットは、プラスチック容器の内側に先端を形成する。これらの先端は可撓性であり、すなわち、衝撃波が当たったとき、ある程度は撓み、よって衝撃波のエネルギーの一部を吸収する。
【0042】
さらに、突出部の領域のスペースは、最も狭い断面に比して拡張する。この拡大または膨らみは液体内に乱流をもたらし、それにより衝撃波のエネルギーがさらに減少する。
【0043】
これらの負荷軽減ノッチに少なくとも部分的に係合する突出要素をハンドルインサートが有するものとすることもできる。
【0044】
一方では、これにより安定性が向上し、他方では、プラスチック容器に対するハンドルインサートの位置が改善するか、またはより正確に維持することができる。
【0045】
好ましくは、負荷軽減ノッチは、ハンドルインサートによって覆われる。これにより、プラスチック容器の手触りおよび外観が改善される。
【0046】
この事例に記載される、第1の押圧要素および第2の押圧要素を有するハンドルインサートが予張力下に突出部を置くプラスチック容器の構成の場合、それに対応して接続シームが負荷軽減され得る。したがって、例えば、振動が発生した場合またはプラスチック容器が不適切に取り扱われた場合に発生する力を、ハンドルインサートによって少なくとも部分的に吸収することができ、結果として生じる、接続シームに作用する力が著しく低減する。
【0047】
第1の押圧要素および/または第2の押圧要素は、いくつかの部分で形成され得る。当該の押圧要素は、例えば、複数の個別のリブから形成することができる。
【0048】
一方では、これにより材料の節約が可能になり、他方では、予張力を点で突出部に加えることができる。
【0049】
好ましくは、ハンドルインサートは補強リブを有し、具体的には特定の押圧要素と関連づけられた表面との間に配置される。この表面は、それぞれの場合において、ハンドルインサートの外向き面であり、ハンドルの表面を提供する。
【0050】
補強リブを有する構成は、ハンドルインサートの表面が容器本体から大きく離れている場合、および/またはハンドルインサートと容器本体との間の重なりの程度が高いことが望ましい場合に特に有利である。
【0051】
プラスチック容器は、延伸ブロー成形されたプラスチック容器、具体的にはPET、PET-G、EBM-PET、HDPE、LDPE、PP、PS、PVC、PEN、PHA、PHB、PEIT、PCTG、LLDPE、MDPEおよび挙げられたプラスチックのコポリマー、バイオプラスチック、具体的にはPLAまたはPEF、充填プラスチックおよび挙げられたプラスチックの混合物から製造されたプラスチック容器であることができる。
【0052】
ハンドルインサートは、射出成形部品、具体的にはPET、PET-G、HDPE、LDPE、PP、PS、PVC、PEN、PHA、PHB、PEIT、PCTG、LLDPE、MDPEおよび挙げられたプラスチックのコポリマー、バイオプラスチック、具体的にはPLAまたはPEF、充填プラスチックおよび挙げられたプラスチックの混合物から製造された部品であることができる。
【0053】
好ましくは、プラスチック容器およびハンドルインサートは、同じ材料から製造される。
【0054】
リサイクルの際に、複雑な分別過程を省くことができる。
【0055】
既に説明したように、ハンドルインサートは貫通把持開口に配置される。これは、ハンドルインサートが、例えば、プラスチック容器のどのような要素または部分領域も完全には包含しないことを意味する。ハンドルインサートは、好ましくは、プラスチック容器を包囲する外輪郭内に完全に収まるように配置される。換言すれば、ハンドルインサートの表面は、プラスチック容器を包囲する外輪郭を超えて突出しない。
【0056】
本発明について、図面に基づき、例示的な実施形態に照らして、より詳細に説明するが、図面は単に概略的に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】プラスチック容器を示す。
図2】線A-Aに沿った図1の断面図である。
図3図2のハンドルインサートの分解図である。
図4図2に対応する、プラスチック容器のさらなる実施形態の図である。
図5図4のハンドルインサートの分解図である。
図6図4および図5のハンドルインサートの別の実施形態である。
図7図6のハンドルインサートの分解図である。
図8】ハンドルインサートのさらなる実施形態である。
図9図8のハンドルインサートの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
図1は、容器本体10を有するプラスチック容器1を示す。容器本体10は充填容積を提供するが、充填容量については詳細には示されていない。容器本体10は、貫通把持開口11によって貫通され、したがって、貫通把持開口11の領域では2つの部分で形成されている。したがって、容器本体10はこの領域に、2つの異なる断面を有する。貫通把持開口11内にハンドルインサート13が配置されている。プラスチック容器1の保持および取り扱いのために、ハンドルインサート13は、容器本体10の部分領域10aと共にハンドル12を形成する。
【0059】
図2は、線A-Aに沿った図1の断面図を示す。貫通把持開口11内にハンドルインサート13が配置されている。この事例では、ハンドルインサート13は、分割面14に沿って互いに接続された第1のシェル13aおよび第2のシェル13bを有する。分割面14は実質的に、プラスチック容器1(図1参照)の金型分割面(詳細には示されていない)内に位置する。ハンドルインサート13は、容器本体10の部分領域10aと共にハンドル12を形成する。ハンドルインサート13は、第1の外向き面135および第2の外向き面136を有する。この事例では、「外向き」とは、当該の外面または表面がプラスチック容器1の外輪郭の方を向いていることを意味する。そうではあるが、ハンドルインサート13は、プラスチック容器1を包囲する外輪郭内に完全に収まるように配置される。換言すれば、ハンドルインサートの表面135および136は、プラスチック容器1を包囲する外輪郭を越えて突出しない。貫通把持開口11の領域において、包囲する外輪郭とは、貫通把持開口11が設けられていない場合に、すなわち、貫通把持開口を取り囲む容器本体10の表面が実質的に連続して接続している場合に、プラスチック容器1が有するであろう輪郭である。第1のシェル13aは第1の押圧要素133を有し、第2のシェル13bは第2の押圧要素134を有する。貫通把持開口11の領域では、容器本体10は、接続シーム17が配置された周縁突出部16を有する。本実施形態では、周縁突出部16は、2つの外向きの湾曲または膨らみを有する。これらは、負荷軽減ノッチ161を介してプラスチック容器に接続されている。したがって、断面は、負荷軽減ノッチ161の領域で狭窄部を有し、突出部16の領域で拡張部を有している。第1の押圧要素133および第2の押圧要素134は、突出部16に動作可能に接続され、この事例では、それぞれの湾曲部に接続されている。第1のシェル13aおよび第2のシェル13bは、第1の接触面131および第2の接触面132を介して互いに接している(図3参照)。したがって、第1の押圧要素133と第2の押圧要素134との間には、対応する点における周縁突出部16の最小幅よりも短い特定の距離が設けられている。したがって、周縁突出部16は、第1の押圧要素133および第2の押圧要素134によって圧縮され、予張力下に置かれる。したがって、この領域に生じる力は、ハンドルインサート13によって吸収される。したがって、ハンドルインサート13の輪郭内に位置する接続シーム17は負荷軽減される。
【0060】
図3は、図2のハンドルインサート13の分解図を3次元ビューで示す。ハンドルインサート13は、第1のシェル13aおよび第2のシェル13bを備える。第1のシェル13aは、第1の接触面131を有する。第1の接触面131の周囲に沿って第1の押圧要素133が配置されており、この事例では、個別のリブから形成されている。第2のシェル13bもまた、第2の接触面132を有する。同様に、第2の接触面132の周囲に沿って第2の押圧要素134が配置されている。第2の押圧要素134もまた、個別のリブから形成されている。適切に使用されると、第1の接触面131は第2の接触面132の方を向く。
【0061】
この事例では、第1の接触面131および第2の接触面132は実質的に平坦である。この実施形態では、第1のシェル13aを第2のシェル13bに接続するために、第1の接触面131および/または第2の接触面132に接着剤が適用され、それらの接触面131、132で第1のシェル13aおよび第2のシェル13bが共に押圧される。
【0062】
図4は、図2のビューに対応する、プラスチック容器1を通る断面図を示す。プラスチック容器1は、図1のものに相当する。貫通把持開口11内にハンドルインサート13’が配置されている。ハンドルインサート13’はまた、プラスチック容器1の外輪郭内に完全に収まるように配置されている。この事例では、ハンドルインサート13’は、分割面14’に沿って互いに接続された第1のシェル13a’および第2のシェル13b’を有する。分割面14’は実質的に、プラスチック容器1の金型分割面(詳細には示されていない)内に位置する。ハンドルインサート13’は、容器本体10の部分領域10a’と共にハンドル12’を形成する。ハンドルインサート13’は、第1の外向き面135’および第2の外向き面136’を有する。この事例では、「外向き」とは、当該の外面または表面がプラスチック容器1の外輪郭の方を向いていることを意味する。第1のシェル13a’は第1の押圧要素133’を有し、第2のシェル13b’は第2の押圧要素134’を有する。貫通把持開口11の領域では、容器本体10は、接続シーム17’が配置された周縁突出部16を有する。本実施形態では、周縁突出部16’は、2つの外向きの湾曲または膨らみを有する。これらは、軽減ノッチ161’を介してプラスチック容器に接続される。したがって、断面は、軽減ノッチ161’の領域で狭窄し、突出部16’の領域で拡張している。第1の押圧要素133’および第2の押圧要素134’は、突出部16’に動作可能に接続され、この事例では、それぞれの湾曲部に接続されている。第1のシェル13a’および第2のシェル13b’は、第1の接触面131’および第2の接触面132’を介して互いに接している(図5参照)。したがって、第1の押圧要素133’と第2の押圧要素134’との間には、周縁突出部16’の最小幅よりも短い特定の距離が設けられている。したがって、周縁突出部16’は、第1の押圧要素133’および第2の押圧要素134’によって圧迫され、予張力下に置かれる。したがって、この領域に生じる力は、ハンドルインサート13’によって吸収される。したがって、ハンドルインサート13’の輪郭内に位置する接続シーム17’は負荷軽減される。
【0063】
図5は、図4のハンドルインサート13’の分解図を3次元ビューで示す。ハンドルインサート13’は、第1のシェル13a’および第2のシェル13b’を備える。第1のシェル13a’は、第1の接触面131’を有する。第1の接触面131’の周囲に沿って第1の押圧要素133’が配置されており、この事例では周縁ショルダとして形成されている。第2のシェル13b’もまた、第2の接触面132’を有する。同様に、第2の接触面132’の周囲に沿って第2の押圧要素134’が配置されている。第2の押圧要素134’もまた、周縁突出部として形成されている。適切に使用されると、第1の接触面131’は第2の接触面132’の方を向く。
【0064】
この事例では、第1の接触面131’および第2の接触面132’は実質的に平坦である。この実施形態では、第1のシェル13a’を第2のシェル13b’に接続するために4つのスナップイン接続部15a’、15b’が設けられているが、この事例では、明確さのために、スナップイン接続部15a’、15b’のうち1つのみが示され、詳細に説明される。スナップイン接続部15a’、15b’は、第1の要素15a’および第2の要素15b’を有し、第1の要素15a’はアンダーカットを有する開口部として形成され、第2の要素15b’は弾性変形可能な突起として形成されている。接合時には、要素15a’および15b’は互いに係合して、第1のシェル13a’と第2のシェル13b’との間の接続が形成される。
【0065】
図5によるハンドルインサート13’には補強リブ137’が設けられ、それぞれ、第1の押圧要素133’と、関連づけられた表面135’との間、または第2の押圧要素134’と、関連づけられた表面136’との間に配置されている。
【0066】
図6は、図4および図5のハンドルインサート13’の別の実施形態を示す。図6は、図2のビューに対応する、プラスチック容器1’’を通る断面図を示す。貫通把持開口11’’内にハンドルインサート13’’が配置されている。ハンドルインサート13’’はまた、プラスチック容器1’’の外輪郭内に完全に収まるように配置されている。この事例では、ハンドルインサート13’’は、分割面14’’に沿って互いに接続された第1のシェル13a’’および第2のシェル13b’’を有する。分割面14’’は実質的に、プラスチック容器1’’の、詳細には示されていない金型分割面内に位置する。ハンドルインサート13’’は、容器本体10’’の部分領域10a’’と共にハンドル12’’を形成する。ハンドルインサート13’’は、第1の外向き表面135’’および第2の外向き表面136’’を有する。この事例では、「外向き」とは、当該の外面または表面がプラスチック容器1’’の外輪郭の方を向いていることを意味する。第1のシェル13a’’は第1の押圧要素133’’を有し、第2のシェル13b’’は第2の押圧要素134’’を有する。貫通把持開口11’’の領域では、容器本体10’’は周縁接続シーム17’’を有し、この接続シームは、容器本体10’’から突出し、したがって図4による例示的な実施形態の突出部17’に相当する要素を提供する。本実施形態では、周縁接続シーム17’’は、プラスチック容器10’’の壁の2つの実質的に平坦な部分を有する。これらの平面部分は、負荷軽減ノッチ(詳細には示されていない)を介してプラスチック容器に接続されている。第1の押圧要素133’’および第2の押圧要素134’’は、これらの壁に、したがって接続シーム17’’に、動作可能に接続されている。第1の押圧要素133’’および第2の押圧要素134’’は、接続シーム17’’の壁を互いに対して押圧し、その結果、接続シーム17’’は予張力下に置かれる。
【0067】
したがって、この領域に生じる力は、ハンドルインサート13’’によって吸収される。したがって、ハンドルインサート13’’の輪郭内に位置する接続シーム17’’は、負荷軽減される。
【0068】
図7は、図6のハンドルインサート13’’の3次元ビューでの分解図を示す。ハンドルインサート13’’は、第1のシェル13a’’および第2のシェル13b’’を備える。第1のシェル13a’’は第1の押圧要素133’’を有し、この押圧要素は、この事例では周縁面として形成されている。第2のシェル13b’もまた、第2の押圧要素134’を有する。第2の押圧要素134’もまた、周縁面として形成されている。適切に使用されると、第1の押圧要素133’’は第2の押圧要素134’’に面する。
【0069】
この実施形態では、第1のシェル13a’’を第2のシェル13b’’に接続するために5つのスナップイン接続部’15a’’、15b’’が設けられているが、この事例では、明確さのために、スナップイン接続部15a’’、15b’’のうち1つのみが示され、詳細に説明される。スナップイン接続15a’’、15b’’は、第1の要素15a’’および第2の要素15b’’を有し、第1の要素15a’’はアンダーカットを有する開口部として形成され、第2の要素15b’’は弾性変形可能な突起として形成されている。接合時には、要素15a’’および15b’’は互いに係合して、第1のシェル13a’’と第2のシェル13b’’との間の接続が形成される。第1の押圧要素133’’および第2の押圧要素134’’は、続いて接続シーム17’’の壁を互いに対して押圧し、その結果、接続シーム17’’は予張力下に置かれる(図6参照)。
【0070】
図7によるハンドルインサート13’’には、補強リブ137’’が設けられ、それぞれ、第1の押圧要素133’’と、関連づけられた表面135’’との間、または第2の押圧要素134’’と、関連づけられた表面136’’との間に配置されている。押圧要素134’’と133’’との互いの特定の距離を設定できるようにするために、押圧要素133’’と134’’のうち一方に突起138’’を設けることができる。この事例では、これらは、塊部として形成され、弾性突起上に配置される。
【0071】
図8は、ハンドルインサートのさらなる実施形態を示す。図8は、図2のビューに対応する、プラスチック容器1’’を通る断面図を示す。このプラスチック容器1’’は、図6に記載されたプラスチック容器に相当する。貫通把持開口11’’内にハンドルインサート13’’’が配置されている。ハンドルインサート13’’’はまた、プラスチック容器1’’の外輪郭内に外輪郭内に完全に収まるように配置されている。この事例では、ハンドルインサート13’’’は、分割面14’’’に沿って互いに接続された第1のシェル13a’’’および第2のシェル13b’’’を有する。分割面14’’’は実質的に、プラスチック容器1’’の、詳細には示されていない金型分割面内に位置する。ハンドルインサート13’’’は、容器本体10’’’の部分領域10a’’’と共にハンドル12’’’を形成する。ハンドルインサート13’’’は、第1の外向き表面135’’’および第2の外向き表面136’’’を有する。この事例では、「外向き」とは、当該の外面または表面がプラスチック容器1の’’の外輪郭の方を向いていることを意味する。第1のシェル13a’’’は第1の押圧部材133’’’を有し、第2のシェル13b’’’は第2の押圧部材134’’’を有する。貫通把持開口11’’の領域では、容器本体10’’は周縁接続シーム17’’を有し、この接続シームは、容器本体10’’から突出し、したがって図4による例示的な実施形態の突出部17に相当する要素を提供する。本実施形態では、周縁接続シーム17’’は、プラスチック容器10’’の壁の2つの実質的に平坦な部分を有する。これらの平坦な部分は、負荷軽減ノッチ(詳細には示されていない)を介してプラスチック容器に接続されている。第1の押圧要素133’’’および第2の押圧要素134’’’は、これらの壁に、したがって接続シーム17’’に、動作可能に接続されている。第1の押圧要素133’’および第2の押圧要素134’’は、接続シーム17’’の壁を互いに対して押圧し、その結果、接続シーム17’’は予張力下に置かれる。第1のシェル13a’’’および第2のシェル13b’’’は、第1の接触面131’’’および第2の接触面132’’’を介して同時に互いに接している(これに関しては図9も参照)。
【0072】
したがって、この領域に生じる力は、ハンドルインサート13’’によって吸収される。したがって、ハンドルインサート13’’’の輪郭内に位置する接続シーム17’’は、負荷軽減される。
【0073】
図9は、図8のハンドルインサート13’’’の3次元ビューでの分解図を示す。ハンドルインサート13’は、第1のシェル13a’’’および第2のシェル13b’’’を備える。第1のシェル13a’’’は、第1の接触面131’’’を有する。第1の接触面131’’’の周囲に沿って第1の押圧要素133’’’が配置されており、この事例では周縁ショルダとして形成されている。第2のシェル13b’’’もまた、第2の接触面132’’’を有する。同様に、第2の接触面132’’’の周囲に沿って第2の押圧要素134’’’が配置されている。第2の押圧部材134’’’もまた、周縁ショルダとして形成されている。適切に使用されると、第1の接触面131’’’は第2の接触面132’’’の方を向く。
【0074】
この事例では、第1の接触面131’’’および第2の接触面132’’’は実質的に平坦である。この実施形態では、第1のシェル13a’’’を第2のシェル13b’’’に接続するために、6つのプラグイン接続が設けられている。各プラグイン接続部は、突出部19および開口部18を有する。明確にするために、この事例では、プラグイン接続のうち1つの要素のみが示され、詳細に説明される。シェル13a’’’をシェル13’’’に接続するために、それらは互いに向かって移動され、突起19が開口部18に導入される。突出部は、外向きに配置されたリブを有し、突出部19の外輪郭が開口部18の内輪郭よりも大きくなっている。これにより、開口部18内での突起19の詰まりが可能になる。したがって、シェル13a’’’とシェル13b’’’とを確実に接続することができる。
【0075】
この事例で記載されている接続要素の数、例えば、プラグイン接続部の数またはスナップイン接続部の数もまた、非限定的であると理解されるべきである。ただし、少なくとも3つの接続要素が設けられることが好ましい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】